長門「？」

キョン「長門……お前ガンダム好きなのか！？」

古泉「これは意外ですね」

長門「好き」

キョン「ヤバイな……」ｿﾜｿﾜ

古泉「え、ええ」ｿﾜｿﾜ

長門「どうしたの？」

キョン「これがテンション上がらずにいられるか！」

古泉「え？まさかあなたも……」

キョン「ガンダムはロマンだ」

長門「ということは、古泉一樹も？」

古泉「もちろん！」

キョン「よし、じゃあハルヒ達が来るまでガンダムの話でもしようじゃないか！」

古泉「それは名案かと」

キョン「しかし長門がガンダム好きとはな……」

古泉「予想だにしませんでしたね」

キョン「ちなみに作品は何が好きだ？」

長門「閃光のハサウェイ、Z、V、F91」

古泉「おっと……これはまたいいチョイスですね」

キョン「ああ、閃ハサは確かに名作だ」

古泉「あなたは？」

キョン「俺か？１st、逆シャア、UC、∀だな」

長門「ほう」

キョン「そういう古泉はどうなんだ？」

古泉｢僕はポケ戦、0083、イグルーですかね｣

長門「泥臭いのは好き」

キョン「わかる。カッコいいよな」

古泉「Vもエグい表現はあるものの、中々深いですよね」

キョン「深いっていうか病んでるけどな、富野さん」

長門「逆シャアはベルチル？」

キョン「ベルトーチカも好きだがな……俺はチェーン派なんだ」

長門「なるほど」

古泉「アナザーはどうですか？」

キョン「ん？∀をはじめとして、割りと嫌いじゃないぞ？」

長門「特にGガンは落ち目のガンダムを救った名作」

古泉「確かに。いい意味で殻をブチ壊してくれましたしね」

長門「OOも嫌いではない」

キョン「俺がガンダムだ！」

古泉「せっさんいいですよね」

長門「エクシアだけで十分満足できる作品」

キョン「2期は微妙としても、リボガンは衝撃だったなー」

古泉「まさかのリバーシブルですもんね」

キョン「というかアレだな。みんなUC厨ってわけじゃないんだな」

長門「特に宇宙世紀に固執はしていない。それぞれ別の作品として捕らえている」

古泉「ええ。UCは確かに素晴らしいですが、ガンダムが好きなので」

キョン「……お前ら大好きだ」

古泉「……僕もです」

長門「私も」

キョン「Wはどうだ？」

長門「トールギス改のトレンディーさは異常」

キョン「確かにな」

古泉「リリーナ様に踏まれたいです」

長門「それはない」

キョン「ええいっ！踏まれたいのはハマーンに決まってるだろうに！」

古泉「えっ」

長門「えっ」

キョン「すまん、ハマーン『様』な」

古泉「え、そっちですか？」

古泉「では、好きなキャラは？」

キョン「男からいくか」

長門「ブライト一択」

古泉「ほう……渋いですね」

キョン「ヘンケン艦長も好きだが、やっぱり安心感が違うよな」

古泉「あなたは？」

キョン「俺は御大将と……やっぱりアムロ、シャアかな」

古泉「ギンガナム隊ですか」

キョン「ああ。是非入隊したいと思ってる」

長門「アムロとシャアはベタだけどベター」

キョン「その通り。なんだかんだ言って最高のライバルだしな」

古泉「ええ。最後まで分かり合えないところがいいですよね」

長門「あなたは？」

古泉「ガトー、ヤザン、ドズルですかね」

キョン「これまた濃い人選を……」

長門「だがそれがいい」

古泉「では女性はどうですｋ」

キョン「プルツー」ｷﾘｯ

古泉「即答ですか……」

キョン「あんなに素晴らしいツンデレは古今東西現れないだろうな」

古泉「しかし先程ハマーン様に踏まれたいと」

キョン「バカ、踏まれたい順で言ったらハマーン様がダントツだろうが」

古泉「……」

キョン「次点でマリーダさんだ」

長門「プル遺伝子は優秀」

キョン「だが娼婦設定はいらん」

古泉「それには全面的に同意します」

長門「確かに」

キョン「長門は？」

長門「ティファ、エル、ミネバ様」

キョン「いいセンスだ」

古泉「僕はローラですかね」

キョン「」

長門「……彼は男」

古泉「女性です」

長門「おとｋ」

古泉「女性です」

キョン「……うん、まぁ男の娘、だな」

古泉「女性です」

長門「……」

キョン「MS通学できるとしたら何がいい？」

長門「ジェガン」

古泉「ほう」

長門「……でゲタに乗って来る」

キョン「あらやだ素敵」

古泉「僕は……ジ・Oですかね」

キョン「駐MSしづらくないか？」

長門「しかしジ・Oのスラスターはカッコいい」

キョン「確かにな」

古泉「あなたは？」

キョン「F91かな」

長門「軽MS」

キョン「早いしな」

キョン「ビームマグナムの効果音カッコいいよな」

古泉「UCですか」

長門「音だけで強そう」

古泉「クシャトリヤのビームサーベル二刀流もカッコいいですね」

キョン「うーん……」

古泉「どうしました？」

キョン「いや、個人的には逆シャアの時のビームサーベルがいいな」

長門「いわゆる省エネ型？」

キョン「そうそう、斬りつける瞬間に刃になるなんて最高じゃないか」

古泉「結構エネルギーに関してはシビアですよね」

長門「その点で言えばサザビーの腹ビームは失敗」

古泉「パイプちぎられちゃいますしね」

キョン「まぁ……いや、でもほら。不意をつけるって意味ではいいんじゃないか？」

長門「！」

古泉「どうしました？」

長門「涼宮ハルヒと朝比奈みくるが来る」

キョン「っと、この話はここまでか」

古泉「そうですね」

長門「きっと二人はついてこれない」

キョン「ああ、仲間外れ意識を感じて不機嫌になっても困るしな」

古泉「では将棋でもしますか」

キョン「そうだな」

古泉「負けた方が戦場の絆を奢りというのはいかがです？」

キョン「お前勝てるのか？」

古泉「……それは言わない約束です」

バターーンッ！


ハルヒ「遅れたわ！」

みくる「すみません」

古泉「いえいえ、掃除当番ご苦労様です」

キョン「じゃあ俺と古泉は廊下にいますんで」

みくる「ありがとうございます」





ハルヒ「……」ｶﾁｶﾁ

長門「……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

みくる「お茶です」ｺﾄ

キョン「ありがとうございます」

古泉「ふむ。そう来ましたか」ﾊﾟﾁ

キョン（ガンダムの話してぇぇぇぇぇぇぇ！！）ｿﾜｿﾜ

古泉（先程の続きがしたいですね）ｿﾜｿﾜ

長門（俺がガンダムだ！）ｿﾜｿﾜ

ハルヒ「……」ｶﾁｶﾁ

みくる「ふんふーん♪」ｱﾐｱﾐ

キョン（しかし……ガンダムの話なんかしてもハルヒはわかんないだろうし）

キョン（でも話したい）ﾁﾗｯ

古泉「ふむ、棒銀でいきましょう」ｿﾜｿﾜ

長門「……」ｿﾜｿﾜ

キョン（きっとこいつらも同じ事考えてるだろうな）

キョン（……よし）

古泉「あなたの番ですよ？」

キョン「ん？ああ、棒銀……ガナムできたのか」ｷﾘｯ

古泉「！」

長門「！」

キョン「くっ……ぷっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

古泉「ぶふっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ハルヒ「……」ｶﾁｶﾁ

キョン（セ、セーーーーフ！）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

古泉「そ、そういうあなたは矢倉なんですか」

キョン「ま、まぁな」

古泉「ほう、これは……子供の間合いですね」ｷﾘｯ

長門「くっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

キョン（ど、どういう意味だよちくしょう！）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

みくる「ふんふーふんー♪」ｱﾐｱﾐ

キョン「……ほら、俺の飛車が光って唸るぞ」ﾊﾟﾁｯ

古泉「ぶっふ！」ﾌﾟｽｽｰ

長門「……なにやってんの！」ﾎﾞｿｯ

キョン「ぶはっ」

古泉「ぶふぅっ」

長門「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

古泉（ダメですって！それはダメですって！！）ﾌﾟｽｽｰ

ハルヒ「ねぇ、キョン」

キョン「な、なんだ！？」

ハルヒ「？　何ニヤけてんのよ」

キョン「い、いや別に」

ハルヒ「これ見てよ、ボランティア募集だって」

キョン「ほう」

ハルヒ「ＳＯＳ団が全力で地域貢献するのもいいと思わない？」

キョン「エゴだよそれは」

古泉「ぶふっ！」ﾌﾟｽｽｰ

長門「ぶふぃー」ﾌﾟｽｽｰ

キョン「ぷっ……」

ハルヒ「……どうしたっていうのよ」

キョン「い、いや。なんでもないぞ」

みくる「ボランティアですかー、いいですね」

ハルヒ「でっしょ？ちょっと考えてみよーっと」ｶﾁｶﾁ

古泉「ダ、ダメですよ！さすがにマズイですって！」ﾋｿﾋｿｯ

キョン「わ、悪い……ぷぷぷっ」ﾋｿﾋｿｯ

みくる「？」

ハルヒ「？」

古泉（あ、怪しまれてますね）

キョン「古泉、借りてた本だ」ｽｯ

古泉「え？本なんて貸してましたっけ？」

古泉「おや？栞が……」ﾋﾟﾗｯ


【ええいっ！】


古泉「ぶっふぅっ！」

キョン「くっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

長門「？」

古泉「ぷっ……」ﾋﾟﾛｯ


【ええいっ！】


長門「うくっ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ハルヒ「……うん？」

キョン「くぅっ……ど、どうした？」ﾌﾙﾌﾙ

ハルヒ「ちょっと有希、いつもと本違わない？」

みくる「え？」

古泉（まずいですね……）

キョン「あ、そ、それはだな……」

ハルヒ「ちょっと！閃ハサじゃない！！」

長門「！」

古泉「！」

キョン「ハ、ハルヒ！？」

ハルヒ「あんたいいセンスしてるわね、閃ハサは名作よ！」

長門「……そう」

古泉「え？す、涼宮さんもガンダムわかるんですか？」

ハルヒ「もっちろん！」

キョン「い、意外だな」

ハルヒ「ブライトさんからしたらたまったもんじゃないけど、グッとくるものがるわよねー」

みくる「せ、閃ハサ？」

長門「ちなみにあなたは何が好き？」

ハルヒ「１st、逆シャア、UC、∀、クロスボーンが至高ね！」

キョン「好きだ、結婚してくれ」

ハルヒ「え……うぇ！？な、なに言ってんのよ！？」

キョン「はっ……いや、なんでもない。好みがモロ被りだったからな」

ハルヒ「な、なんなのよぅ……」

古泉「なんと、涼宮さんもガンダム好きだとは」

長門「実はアナタ達がくるまでガンダム談義をしていた」

ハルヒ「そうだったの？っていうかみんなガンダム好きだったのね」

古泉「ロマンですからね」

キョン「ああ、ガンダムはロマンだ」

長門「ロマン」

みくる「あ、あのー……」

キョン「あ、すいません朝比奈さん」

古泉「さすがに朝比奈さんはわかりませんよね」

みくる「いえ……私も好きですよ？ガンダム」

長門「！」

ハルヒ「え？そうなの？」

古泉「意外中の意外でしたね……」

キョン「そ、それで朝比奈さんは何が好きなんですか？」ｿﾜｿﾜ

ハルヒ「逆シャア！？F91！？」ｷﾗｷﾗ

長門「Z？V？X？」ﾜｸﾜｸ

古泉「ポケ戦ですか？イグルーですか？」ｿﾜｿﾜ

みくる「え、えーっと……」






みくる「SEED　DESTINYです」

ハルヒ「……」

長門「……」

古泉「……」

みくる「ふ、ふぇ！？みなさんどうしたんですか？」ｱｾｱｾ

キョン「嘘だ！」

みくる「え、え？」

キョン「嘘だと言ってよバーーニィィィィィ！！」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ

ハルヒ「お、落ち着きなさいキョン！」

長門「ちなみにどの辺が好きなの？」

古泉「あ、ああ……デスティニーはかっこいいですしね」

みくる「え？えーと……やっぱりキラ様ですかね」

古泉「」

みくる「あれこそ主人公って感じで、最強のパイロットですよね」

みくる「それにデスティニーよりも、やっぱりストライクフリーダムが一番ですよ」

キョン「金じゃねぇか！間接金じゃねぇかうわぁぁぁぁぁぁぁ！！」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ

ハルヒ「キョン！しっかりしなさい！！」

長門「……まさかのキラ様マンセー派」

キョン「種ならオッケーだったんだがな」

ハルヒ「みくるちゃん？」

みくる「はい？」

ハルヒ「SEED　DESTINYの主人公は誰？」

みくる「キラ様じゃないんですか？」

キョン「お疲れ様でしたー」ｸﾞｲｸﾞｲ

長門「また明日」ｸﾞｲｸﾞｲ

みくる「え！？な、なんで部室から出そうとするんですかーー！？」

古泉「制服です」ﾎﾟｲ

みくる（な、投げられた！？）

ハルヒ「ハイマットフルバースト！！」


バターーーーンッ！！


みくる「……」

みくる「追い出されちゃった……」

ハルヒ「ダメねあれは」

キョン「ダメだな」

長門「ダメ」

ハルヒ「種死っていうかキラマンセーがダメよね」

古泉「シンが主人公なのに……」

キョン「差別はしたくはないが……キラ様はな」

長門「純粋に種死が好きならまだ分かり合えた」

ハルヒ「対話でどうにかできるわよね」

キョン「ああ……だが、キラ派は無理だ」

古泉「……どうしましょうか」

ハルヒ「なんだか落ち込んできたわね」

長門「せっかくなので、このままガンダム会を開く」

ハルヒ「いいわね、それ採用！」

キョン「ガンダム談義でもするか？」

ハルヒ「私昨日ユニコのブルーレイ買ったんだけど、観る？」

古泉「上映会ですか」

キョン「いいな！」

ハルヒ「じゃあ一旦家に取りに行くわね」

古泉「っと……どこで開きますか？」

ハルヒ「誰かの家にする？」

長門「では私の部屋を推奨する」

古泉「いいんですか？」

長門「構わない」

ハルヒ「あ！それなら今日はみんなで有希の家に泊まりましょうよ！」

古泉「語り明かす、と？」

ハルヒ「そ！交流を深めるのよ！」

キョン「そ、それは流石に長門に悪くないか？」

長門「まったく問題ない」

古泉「なら僕もイグルーを持って行きましょう」

キョン「じゃあ俺は逆シャアと∀だな」

ハルヒ「私はユニコね！」

長門「PSのコントローラーを持ってきて欲しい」

キョン「なんでだ？」

長門「PS版逆襲のシャアとZをプレイする」

ハルヒ「！？」ｶﾞﾀﾝｯ

古泉「！？」ｶﾞﾀﾝｯ

長門のマンションーー


キョン「こ、こんなにプラモがあったか……？」

古泉「ショーケースまで……」

長門「4万円で購入した」

ハルヒ「ね、こっちのプラモはショーケース入れないの？」

長門「それは動かして遊ぶ用」



キョン「強制解除！ぶふゅーんっ！」ﾌﾞｲｰ

ハルヒ「そこっ！ビヒュゥーン！」ﾌﾞｰﾝ

キョン「ええいっ！やってみるさ！」

ハルヒ「甘い！」

キョン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！」ｶﾞｯｼｬｶﾞｯｼｬ

ハルヒ「出てこなければやられなかったのに！」



古泉「あんなに楽しそうな涼宮さん初めて見ました」ﾋｿﾋｿ

長門「閉鎖空間の心配はない」ﾋｿﾋｿ

キョン「うぉぉ……」ｼﾞｰ

ハルヒ「……」ｼﾞｰ

長門「……」ｼﾞｰ

古泉「クシャトリヤ無双ですね」

キョン「至上最強のピーマンだからな」

ハルヒ「ちょっとジェガンが可哀相だけどね」

キョン「マリーダさんならファンネル喰らっても本望だ」

長門「……あ」

古泉「この、パージする瞬間っていいですよね」

ハルヒ「わかるわ。心躍るもの」

キョン「絶対エース級だよな、このパイロット」

長門「一説ではCCAからの猛者」

キョン「何がいいって、この映像とBGMだよな」

古泉「ユニコーンの最大の魅力ですね」

長門「デブリ群を進むシナンジュのカッコ良さは異常」


――


ハルヒ「来たわ！デルタプラス！！」

古泉「これから地球に向かうんでしたっけ？」

キョン「ああ。早くバンシィが見たいぜ」

古泉「黒に金って厨二心をくすぐられますよね」

ハルヒ「どこまで原作を裏切ってくれるのかに期待ね」

キョン「個人的には大幅改変してもらいたい」

長門「原作は原作、アニメはアニメで進んで欲しいところ」

古泉「確かに……原作通りだとちょっとアレですし」

次の日、部室――


ガチャッ


キョン「おう」

ハルヒ「やっほー」

古泉「こんにちは」

長門「……」ﾍﾟﾗｯ

ハルヒ「あれ、みくるちゃんは？」

古泉「まだ来てません」

キョン「ふわ……しかし寝不足だ」

古泉「寝たの5時ですもんね」

長門「あそこまで盛り上がるとは思わなかった」

ハルヒ「スタークジェガンがカッコいいから悪いのよ」

古泉「UCはシナンジュも好きですね」

キョン「バカ、クシャトリヤに決まってんだろ」

長門「できるピーマン」

ハルヒ「クシャトリヤってクィン・マンサの後継機だっけ？」

キョン「顔はゲルググのようなスッポン顔だけどな」

古泉「ちなみに皆さんはどの機体が一番好きですか？」

ハルヒ「私はリ・ガズィね」

キョン「あの昆虫顔とスマートな感じがいいな」

長門「私はズゴックE」

ハルヒ「……意外ね」

古泉「僕はもっぱら陸ジムですかね」

ハルヒ「キョンは？」

キョン「赤キュベレイ」

古泉「さすがプルツー好きですね」

ハルヒ「それにしてもみくるちゃん遅いわね」


＜ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ!!


キョン「なんか騒がしいな」

古泉「口喧嘩のようですが……」


バターーンッ！


みくる「ありえないですよ、鶴屋さん！」ﾌﾟﾝｽｶ

鶴屋さん「みくるのわからず屋！！」ﾌﾟﾝｽｶ

キョン「」

古泉「」

ハルヒ「一体どうしたっていうのよ、二人とも」

みくる「鶴屋さんがこんなに話の通じない人だとは思いませんでした！」

鶴屋さん「それはこっちのセリフだよっ！！」

長門「？」

古泉「お二人が喧嘩とは珍しいですね……」

キョン「何があったんですか？」

みくる「鶴屋さんが！」

鶴屋さん「みくるが！」

ハルヒ「ええいっ！静粛に！！」ﾊﾞﾝｯ

ハルヒ「いい？裁判長の私に全てを話しなさい！！」

キョン「いつから法廷に……」

みくる「だって鶴屋さんが……」

古泉「鶴屋さんがどうしたんですか？」

みくる「種死(笑)って言うんですよ！UC厨なんです！」

キョン「」

鶴屋さん「当たり前っさ！種、種死なんてガンダムじゃないからねっ！」

みくる「じゃあ一体なにがガンダムだって言うんですか！」

鶴屋さん「ガンダムは宇宙世紀しか認めないっさ！」

長門「ではアナザーは？」

鶴屋さん「アナザー？ちゃんちゃらおかしいねっ！」

キョン「」

鶴屋さん「宇宙世紀のガンダム以外はガンダムじゃないよっ」ﾌﾌﾝ

古泉（典型的なUC厨ですね……）

みくる「あんな古臭い話のどこが面白いんですか！」

鶴屋さん「なにをー！？」

みくる「絵も古臭いですし」ﾌﾌﾝ

鶴屋さん「ふん！種と種死なんて腐女子に媚びただけの駄作だよ！」

鶴屋さん「大体種なんて１stの丸パクリじゃないか！」



キョン「はぁ……どうすんだよ、これ」

古泉「収拾つきませんね」

ハルヒ「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

キョン「ハルヒ？」

みくる「パ、パクリはどっちがですか！」

鶴屋さん「何がだい？」

みくる「大方SEEDが素晴らしいからって妬んでるんじゃないですか？」

古泉「これは酷い」

長門「重度の患者はこういう事を言う」

鶴屋さん「ニュータイプみたいな偽者だって出しててよく言うよ！」

みくる「コーディネーターです！スーパーコーディネーターです！」

鶴屋さん「スーパー(笑)目濁ってるくせに」

みくる「むむむ……！」

ハルヒ「ええいっ！いい加減にしなさい！！」ﾊﾞﾝｯ

みくる「ひっ！？」

鶴屋さん「うっ……」

ハルヒ「どうしてそこまで言い争う必要があるのよ！」

ハルヒ「どっちもガンダムじゃないの！」

キョン「そうだそうだー」

ハルヒ「種死だろうが宇宙世紀だろうが、ツッコミ所なんていっぱいあるわよ！」

ハルヒ「……まずみくるちゃん」

みくる「な、なんですか？」

ハルヒ「どうして種死がそこまで言われるかわかる？」

みくる「わ、わかりません！世界平和を願う主人公が活躍する話のどこがいけないんｄ」

ハルヒ「……黙りなさい」

みくる「ぴぃっ！」

古泉（ひどい）

ハルヒ「まず、DESTINYの主人公はキラじゃないの！シンなの！」

みくる「で、でも」

ハルヒ「でもじゃない！！」ｸﾜｯ

みくる「は、はひっ！」

ハルヒ「あれが酷評を受ける理由は脚本と演出！」

ハルヒ「ストーリーが滅茶苦茶じゃないの！」

鶴屋さん「そうだそうだー！」

ハルヒ「前作主人公が主人公を食ってどうすんのよ！」

みくる「そ、それはキラ様が強いからであって……」

ハルヒ「世界平和？戦場を混乱させて犠牲者増やしててよく言うわ」

ハルヒ「戦争を終わらせたい？ならまずMSから降りろって話よ！」

ハルヒ「不殺？宇宙空間で動けなくされたら実質殺してるようなもんでしょうが！」ﾌﾟﾝｽｶ

キョン「うんうん」ｳﾝ

みくる「話を聞かない方が悪いんじゃないですか！」

ハルヒ「一方的に押し付けてるだけでしょ？」

みくる「ち、違いますよ！」

長門「アスランのダメっぷりは異常」ﾊｲ

古泉「同意ですね」ｳﾝ

兄「きのこ！」

弟「たけのこ！」

お母さん「いい加減にしなさい！」

兄「でもこいつが！」

弟「お兄ちゃんが！」

お母さん「喧嘩両成敗です！」ｺﾞﾂｯ




みくる「こういう事じゃないですか」

鶴屋さん「違うね、全然違うよ」

キョン「うーん……違いますね」

長門「違う」

みくる「喧嘩する方が悪いんですよ！」

兄「きのこ！」

弟「たけのこ！」

お母さん｢パイの実でしょうが！｣

兄「え？いや、きのｋ」

お母さん「パイの実でしょうが！！！」

弟「いやたけのｋ」

お母さん「パイの実でしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」ｺﾞﾝｺﾞﾝｯ

兄「痛い……はい」

弟「パ、パイの実です……ぐすっ」




長門「実際はこう」

古泉「あー、確かに」

ハルヒ「これのどこに正義があるって言うのよ？」

みくる「」

ハルヒ「次に鶴屋さん！」

鶴屋さん「な、なんだい？」

ハルヒ「好き嫌いがあるのはわかるけど、そこまで毛嫌いするのはどうかと思うわよ」

鶴屋さん「なんでかな？あんな駄作はガンダムなんかじゃないよっ！」

ハルヒ「ええいっ！ガンダムって名前ついてんだからガンダムなのよ！」ﾌﾟﾝｽｶ

鶴屋さん「い、いやでも……」

ハルヒ「私は種、種死だって設定自体は素晴らしいと思ってるわ」

キョン「そうだな」

長門「素材としては申し分ない」

ハルヒ「監督に恵まれなかっただけよ」

鶴屋さん「設定って言ってもね……やっぱり宇宙世紀と違って適当というか」




ハルヒ「ユニコーンは？」




鶴屋さん「！？」ﾋﾞｸｯ

ハルヒ「あれも宇宙世紀設定だけど」

鶴屋さん「あ、あれは……」

ハルヒ「あれも宇宙世紀設定だけど！？」ｸﾜｯ

鶴屋さん「ひぃっ！」

ハルヒ「ビスト財団、ラプラスの箱……どうなの？え？」

鶴屋さん「あぅ……」

ハルヒ「後付けなんてレベルじゃないわよ？」

古泉「今までの戦争も、実は裏でビスト財団が手を引いてましたーって言われても」

ハルヒ「それについては？」

鶴屋さん「む、矛盾はないじゃないか！」

ハルヒ「矛盾がない？」ﾕﾗｯ

鶴屋さん「あ……」

ハルヒ「矛盾がなけりゃ後からなに付け足してもいいっていうの？」

ハルヒ「それこそ適当じゃない」

ハルヒ「でも私はユニコーンも好きよ？設定云々じゃなく、あれはあれで楽しめるもの」

長門「スタークジェガンだけでご飯三杯はいける」

キョン「……ちなみにお二人とも、Gガンはどうですか？」

鶴屋さん「Gガン(笑)」

みくる「あれガンダムである必要あるんですか？」

古泉「修正します」ｶﾞﾀｯ

ハルヒ「こ、古泉君落ち着いて！」

長門「ガンダムである必要がない？」

みくる「え？」

長門「それなら１st以外必要ない」

鶴屋さん「」

みくる「」

キョン「極論はそうなるな」

ハルヒ「……はぁ、いい？」

ハルヒ「二人とも、なんで分かり合おうとしないのよ」

鶴屋さん「だってみくるが……」

ハルヒ「だってじゃないの！なんで対話をしないのよ！？」

キョン「そうだ！人は分かり合えるはずだ！」

ハルヒ「私達視聴者が人に心の光を見せなきゃならないのよ！」

みくる「で、でも昨日は対話の前に追い出されｍ」

ハルヒ「私達視聴者が人に心の光を見せなきゃならないのよ！」

みくる「あ、はい」

ハルヒ「種や種死、平成ガンダムのせいでガンダムは終わったとか言われるけどね」

ハルヒ「私はそこまで急ぎすぎてなければ、ガンダムに絶望もしていないわ！」

みくる「……？」

ハルヒ「別に全てのガンダムを愛せとは言わないけどね」

ハルヒ「対立することでもないでしょ？」

鶴屋さん「そ、それは……」

キョン「そうかい！」

長門「人に殴られずに大人になった奴がいるものか！」

古泉「この俗物が！」

ハルヒ「うん、ちょっと黙ってて」

キョン「あい」

長門「申し訳ない」

古泉「すみませんでした」

鶴屋さん（なんかもうよくわかんないっさ……）

ハルヒ「どうしてガンダム好き同士で対立するわけ？」

ハルヒ「そんなにお互いの趣味貶して楽しいの？」

鶴屋さん「……」

みくる「……」

キョン「ロンド・ベルなら鈴を鳴らしてりゃいいんだよ」

古泉「おかしいですよ！カテジナさん」

長門「νガンダムは伊達じゃない！」

ハルヒ「だからちょっと黙ってて」

キョン「すまなんだ」

古泉「申し訳ありません」

長門「ぷるぷるぷるぷるー」

ハルヒ「おい」

長門「ゴメンなさい」

キョン「ええいっ！」

ハルヒ「こら」

キョン「あい」

ハルヒ「鶴屋さんはアナザー全部見たの？」

鶴屋さん「う……」

ハルヒ「みくるちゃんは新しさだけでガンダムを判断するわけ？」

みくる「あぅ……」

ハルヒ「宇宙世紀もアナザーも、魅力は作品ごとに違うのよ」





キョン「バナージ」

古泉「ジ……ジャミル」

長門「ルー・ルカ」

キョン「カ、カ……カラミティ」

古泉「ティ……エリア！」

長門「アストナージ」

キョン「なんかサラダ食べたいな」

古泉「わかります」

長門「同意」

ハルヒ「どうせ食わず嫌いだったんでしょ？」

鶴屋さん「邪道だと思って手をつけてないっさ……」

みくる「私も……絵が受け付けないからまともに見てませんでした」

ハルヒ「せっかくだから、見てみたら？」

ハルヒ「それで気に入らなかったらそれまで。でも好きだって言う人にわざわざ言う必要はないわね」

鶴屋さん「……」

みくる（いやでも昨日追い出されｔ）

ハルヒ「うるさい！」ｷｭﾋﾟｰﾝ

みくる「ひぃ！？なんで聞こえたんですかぁ！？」

鶴屋「こ、これがニュータイプ……」



キョン「トランザム！ライザァァァァァァ！」

古泉「あ……当たらなければどうという事はない！」

長門「痛かった……今のは痛かったぞぉぉぉぉ！」

キョン「それはフリーザ様じゃないか、減点1」

長門「くそう」

鶴屋さん「ゴメンよみくる……私が間違ってたっさ」

みくる「いえ、私こそ……ロクに見もせずに」

鶴屋さん「今度ＤＶＤ貸すよっ」

みくる「私もです！」

ハルヒ「うんうん、じゃあ私はアナザーを貸してあげるわ」

鶴屋さん「ありがとう、ハルにゃん！」

みくる「なんだかスッキリしました！」

ハルヒ「せっかくなんだから、皆で楽しみましょう」





キョン「ふんふーんふふふー」

古泉「はい！」ﾊｲ

長門「はい」ﾊｲ

キョン「はい古泉君」ﾊｲ

古泉「STAND　UP　VICTORYです！」

キョン「正解！」

長門「ええいっ！」

鶴屋さん「じゃあ、今日はそろそろ帰るっさ！」

ハルヒ「あ、もうこんな時間なのね」

キョン「対話は終わったか？」

みくる「は、はい」

鶴屋さん「ギレンも裸足で逃げ出す程の演説だったよ」

長門「これでは道化だよ」

ハルヒ「しこりも取れた事だし、今日は解散！」

キョン「古泉、戦場の絆」

古泉「了解しました」

長門「私も行く」ﾄﾃﾄﾃ

鶴屋さん「鶴屋さんも一緒に行っていいかな？自信があるんだ！」

キョン「もちろんですよ」

ハルヒ「じゃ私もね」

みくる「戦場の絆？」

古泉「ええ、ゲームセンターに行きましょう」

次の日――


谷口「次なんだっけ？」

キョン「数学だろ」

谷口「げっ……数学かよ」

国木田「苦手だもんね、谷口もキョンも」

キョン「俺は寝る」

谷口「おいおい……ずいぶん余裕じゃねぇか」



先生「じゃあこの問題をー……谷口」

谷口「え！俺ですか！？」

キョン「当たらなければどうということはない！」

先生「え？」

キョン「え？」

先生「どうした？」

キョン「何がですか？」

先生（あれ……気のせいか？）

ハルヒ「……」zzz

放課後――


ハルヒ「みんな揃ってる？」

古泉「ええ」

キョン「おう」

ハルヒ「では今日は……ガンプラを作ります！」

みくる「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

長門「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ハルヒ「みんな持ってきた？」

キョン「俺はリゼル」

古泉「僕はグフカスタムです」

みくる「ストライクです」

長門「ハイザック」

ハルヒ「私はバウよ」

バターーンッ！


ハルヒ「あ、遅いわよ鶴屋さん」

みくる「お待ちしてましたー」

鶴屋さん「ゴメンゴメン、ちゃんと持ってきたよっ！」

古泉「ほう……ギャンですか」

ハルヒ「よし、じゃあ始めー！」





みくる「うー……墨入れが上手くいきません」

鶴屋さん「どれどれ？このガンダムマーカー使ってみなよ」

キョン「ええいっ！乾燥するまで暇だ！」

ハルヒ「そして積まれていくのよねー」

長門「あるあ……あるあるある」

ハルヒ「なんだか喉渇いたわ」

みくる「あ、今お茶淹れますね」

ハルヒ「うーん……キョン、ジュース買ってきて」

キョン「ええいっ！なんで俺が！」

ハルヒ「いいじゃないの」

キョン「生憎俺は金がないぞ」

ハルヒ「先週末の喫茶代が響いてんの？情けないわね」

キョン「いや、ジムを５０箱買ったら金が尽きた」

みくる「」

古泉「ご、５０箱ですか！？」

ハルヒ「なんでそんなに買ってんのよ！？」

キョン「いやー、長門と協力して一年戦争を再現しようって話になっててな」

長門「ちなみに私はジオン公国軍担当」

ハルヒ「ったく……どうしようもないガンダムバカねあんたは」

キョン「最高の褒め言葉だな」ｳﾝ

古泉「乾かしてる間どうしましょうか」

ハルヒ「あ、じゃあ上映会の続きやりましょう！」

キョン「これからか？」

ハルヒ「視聴覚室行けば大丈夫よ」

長門「名案」

鶴屋さん「いいね！」

ハルヒ「よし、じゃあキョン！視聴覚室の鍵借りに行きましょ」

キョン「へいへい」

みくる「じゃあ私たちは先に行ってますね」

古泉「よろしくお願いします」

ハルヒ「行くわよ」

キョン「はいよ」

職員室ーー


ガララッ


岡部「おう、どうした？」

キョン「視聴覚室の鍵貸してもらえますか？」

岡部「あん？なんでだ？」

ハルヒ「ガンダムの上映会をするのよ」

岡部「ガンダム？」

ハルヒ「そ、だから早く貸して！」

岡部「……」

キョン「？」

岡部「はぁ……ダメに決まってるだろ」

キョン「えー」ｴｰ

岡部「まぁガンダムが面白いのは認めるけどな」

ハルヒ「！？」ｶﾞﾀｯ

ハルヒ「え、まさかあんたもガンダムが……」

岡部「あれが好きだな、あのー……なんとかのルルーシュってやつ」

ハルヒ「」

キョン「」

岡部「でもあれは見る気にならん。あのー、えーっと……髭のやつ」

ハルヒ「……」ﾋﾞｷﾋﾞｷ

キョン「……」ﾋﾞｷﾋﾞｷ

岡部「あんなカッコ悪いロボットは見た事がない」

岡部「お前たちもそう思うだろ？」

キョン「修正してやる！！」

ハルヒ「それコードギアスでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」


バキッ！


岡部「ぐっふぅ！」

キョン「それが大人のする事かよ！」

岡部「お、お前ら、教師に向かってなにを……」

ハルヒ「わかってない！わかってないわあんた！！」ﾌﾟﾝｽｶ

キョン「そうだ！あのスタイリッシュな動きを見てないからそんな事言えるんだ！」ﾌﾟﾝｽｶ

ハルヒ「カッコ悪い？トレンディーじゃないの！」

岡部「スタイ……？トレンディー……？たかがロボットだろ？」

キョン「オノォォォォォォォレェェェェェェェェ！！」ﾊﾞｷｯ

岡部「ぐはっ！」

ハルヒ「岡部、あんたちょっとせこいよ！」ﾄﾞｶｯ

岡部「へぶっ！？」

先生「お、おい！」

先生「誰か！あの二人を止めろ！！」

キョン「ええいっ！は、離せ！こいつは生きてちゃいけない人間なんだ！」ｼﾞﾀｼﾞﾀ

ハルヒ「私のこの手が真っ赤に燃えてるのよ！岡部を倒せと轟き叫んでるのよ！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ



ギャーギャー！

古泉「……遅いですね」

鶴屋さん「なにかあったのかな？」

先生「お前たち、ちょっと職員室に来い」

みくる「？」

古泉「どうしてでしょうか？」

先生「涼宮たちが岡部先生に暴力を振るった」

鶴屋さん「」

みくる「」



職員室――


古泉「し、失礼しまｓ」

ハルヒ「説教はいつもインテリが始める……」ｾｲｻﾞ

キョン「僕は……あの人に……勝ちたい！」ｾｲｻﾞ

岡部「停学だバカヤロウ」

みくる「て、停学ですか！？」

古泉「一体何が……」

キョン「聞いてくれよ。この人ギアスをガンダムって言ったんだぜ」

古泉「シャイニングフィンガァァァァァァ！！」ﾊﾞｷｯ

岡部「ごふっ！？」

ハルヒ「しかも∀をカッコ悪いって言い切ったのよ！？」

長門「賢しくて悪いか！」ｽﾞﾄﾞｯ

岡部「ぐっはぁっ！？」

キョン「あと『ムゥは存在価値なし』とか、『足無いの？ダッセ』とか」

岡部「ちょっ、そんなの言ってな……」

みくる「討ちたくないんです、討たせないでください」ﾋﾞﾀｰﾝｯ

鶴屋さん「足なんてただの飾りだよっ！」ｺﾞｷｯ

岡部「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！」

先生「お、岡部先生！？お前ら！やめろ！！」

――


「ねぇ、聞いた？涼宮さん達の……えーっと」

「SOS団？」

「そう！SOS団と2年の鶴屋さん、停学だって」

「え！？なんで！？」

「岡部先生を修正したんだって」

「ありゃ……」

「でもほら、涼宮さんなら大人しく謹慎してなさそうだよね」

「あはは、わかる」

「抜け出したりして。ガンダムと一緒に」

「そうそう！それで敵の将官と酒場で一緒になったりね」

「あはははー」

「えへへへー」


――

数ヵ月後――


国木田「次の主人公は中年がいいね」

谷口「おっさんとか誰得だっつーの。美少女だろ」

国木田「ガンダムに萌え要素なんて必要ないって」

谷口「ああ？おっさんが見たかったらイグルーでも観てろ！」

国木田「そっちこそ美少女が見たかったら萌えアニメでも観てればいいじゃないか！」

谷口「なんだと！？」

国木田「なんだよ！！」



ハルヒ「……キョン」

キョン「了解。これより武力介入する」

ハルヒ「目標を！」ｶﾞﾀｯ

キョン「駆逐する！！」ｶﾞﾀｯ

谷口「あ！？……え、ちょっ……ぐはっ！」

国木田「な、なに！？へべっ！？」



おわり