1: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)09:55:34 ID:t5p
おなじみのガンダムとISのクロスオーバーss ※修正版

もしも、本作主人公の織斑一夏の代わりに
鉄血のオルフェンズの三日月がIS学園で生活したら……という話

引用元: 【鉄血のオルフェンズ×IS】ミカ「IS学園?」 



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51: 名無しさん@おーぷん 2018/04/29(日)11:46:05 ID:HgV
~教室~


千冬「それではHRを始める。一同、席につけ」

生徒達「「「は~い!」」」

千冬「まずクラス対抗戦のことだが無論、三日月・オーガス。貴様に出てもらう」

ミカ「うん」

千冬「そして来週行われるクラス対抗戦に向けて、アリーナの生徒による無断使用許可が降りた。三日月。これから放課後は毎日バルバトスに乗れ」

箒「毎日……ですか?」

千冬「そうだ。三日月に今かけているものは何か、それは操縦技術だ」

生徒A「操縦技術?三日月君、普通にIS乗るのうまかったよね?」 ヒソヒソ

生徒B「だよねー」 ヒソヒソ

千冬「そこッッ!静かにしないか!!」

生徒A.B「ご、ごめんなさい!」

千冬「…………ゴホン」

千冬「三日月は確かにISの操作技術はいっぱしのものだろう。だが、今のままでは勝てないこと位は承知しておけ」

千冬「そのためのアリーナ無断使用許可だ。貴様がいつでも訓練に励むようにな」

ミカ「訓練………そうだなぁ。ドリ……セシリアの時も危なかったし、強くなることに理由なんてないし……」

ミカ「分かった。やってみるよ」

52: 名無しさん@おーぷん 2018/04/29(日)12:59:23 ID:HgV
~休み時間~

ミカ「ねぇ、そういえば他の『専用機持ち』ってどんな人なの?」

箒「他の専用機持ち?」

ミカ「うん、チフユちゃんに聞いたんだ。基本クラス対抗戦にでるのは国を代表した専用機持ちだって言ってた」

箒「他の専用機持ちか……悪いが存じないな」

セシリア「それなら私が教えて差し上げてもよくてよ」

箒「セシリア?」

ミカ「ドリ……セシリア」

セシリア「今ドリルの人って言いかけませんでしたか?ん"ん"!私の名前はセシリア・オルコットですのよ!ちゃんと覚えてくださいな!!」 ムッキー!

ミカ「ごめんセシリア」

セシリア「~~っ///(昨日……やっぱり見れば見るほど素敵な殿方ですわぁ……三日月さん!)」

セシリア「ま、まぁ謝るのなら許してあげないこともないですのよ!」

箒「何しに来たんだお前?」

セシリア「あら、先程言ったととうりですわ! 他の専用機持ちの生徒について教えて差し上げてもいいんですのよ」

ミカ「本当?……優しいんだね。セシリアは」

優しいんだね 優しいんだね 優しいんだね

セシリアは

セシリア「きゅゅゅ///!!」ポシュー

セシリア(ななな、何をやってますの私は!こ、こんな言葉だけで倒れそうな位になるなんて!おかしいですわ!)

セシリア「あぅ……///」

箒(な、なんだこいつ?いきなりやってきては急に黙りだしたぞ?)

ミカ「大丈夫?体調悪いなら休んでたら?」

セシリア「だ、大丈夫ですわ!ちょっと暑さでフラッとしただけですわ!!」

箒「今日ってそんなに暑くないと思うが……」

セシリア「お黙りなさい!私が暑いといえば暑いんですの!!」

53: 名無しさん@おーぷん 2018/04/29(日)16:35:14 ID:HgV
箒「なんだ、その私がカラスは白と言ったら白なんです理論は……」

セシリア「ふん!」

セシリア「さぁ三日月さん~♪向こうへ私と専用機持ちに関するお勉強を……」

箒「いや、まてまて、なんで向こうへ行く必要があるんだ?」

セシリア「はんっ!そんなことも分からないのですの?篠ノ之さんは邪魔ですわ!」

箒「な、なんだと!?」

セシリア「あら、無自覚でしたか。それはそうと織斑先生の言うとうり、貴方何か三日月さんの為に役にたってましたっけ~?」

箒「クッ!それがなんだって言うんだ!!」

セシリア「おほほほ!やっぱり自覚があるんじゃないですのよ!ISの操作訓練だって専用機持ちであり、フランス代表生のこのセシリア・オルコットが適任ですわ!」

箒「お前と三日月じゃ話にならん!!大体この前だって野蛮な猿とか言ってボッッッコボコにされたじゃないか!!」

セシリア「そんな、昔のことを出さないでくださいまし!!」

箒「つい最近のことだ!!」

ギャーギャー!ワー!ワー!

ミカ「はぁ……」タッタタタ

ミカ「ん……足音?」タッタタタ

ガシャーン!

鈴「1組に宣戦布告しに来たわ!!来週行われるクラス対抗戦で勝つのは私よ!!……ってなによ、この状況」

ギャーギャー!ワー!ワー!

箒「いいか!お前はただケツと胸が大きいだけの存在なんだよ!!」

セシリア「まぁ!お下品な!!貴方こそ篠ノ之束博士のお飾りとして居ずわっているだけの存在にすぎませんわ!!」

箒「貴様~!!」ギリギリ

セシリア「なんですのよ~!!」ギリギリ

鈴「ちょ、ちょっとやめなさいよ!何してるのアンタ達!!他の生徒も止めなさいよ!!」グイグイ

箒「ええい!邪魔をするな!!」

セシリア「そうですわ!!部外者如きが私達の間に入ってこないでください!!」

54: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)07:28:41 ID:g7G
鈴「なっ!?」

鈴「なによその言い方!!私はただアンタ達のケンカを止めようとして……」

生徒A「あ~違うクラスの子?大丈夫だよ~ セシリアと箒はいっつもこうだから」

生徒B「そうそう。まるで犬と猿のような仲ね」

箒「誰が犬と!!」

セシリア「猿ですか!!」

鈴「アンタ達よ!!」

ギャーギャー!ワー!ワー!

ミカ「ていうか誰?」

55: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)07:59:01 ID:g7G
鈴「ふざけんな! 誰がそんなこと言った!?」ギリギリ

箒「貴様だけはもう許さないからな!!」ギリギリ

セシリア「上等ですわ!!どうせなら全員かかってきなさいな!!」ギリギリ

ミカ「………」

ミカ「………」スッ

箒「いいだろう!私の実力を……ってどこへ行くつもりだ?三日月」

セシリア「そうですわよ三日月さん!私達の勝負を貴方が見届けてくださいな!!」

鈴「そうよ!ケンカを止めなかったアンタにも非があるんだからね!!」

ミカ「…………」ハァ

箒「三日月?」

セシリア「三日月さん?」

ミカ「なんかさぁ……ケンカって見ててイライラすんだよね。感じ悪くなるっていうか……これ以上見たくないっていうか……」

ミカ「続けたいなら勝手にしたら? 俺は終わるまでどこか別の所にいとくよ」 ガラララ

箒「ちょ、ちょっとまて三日月!?」

セシリア「そ、そうですわ!待ちなさい!!」

ミカ「……って」 ドンッ

56: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)08:02:04 ID:g7G

ミカ「あっ……チフ……ちゃん先生」

千冬「織斑先生だ」 グギギギ

ミカ「痛い 痛い」

千冬「それで、これはいったいどういうことだ?」

ミカ「ケンカ」

千冬「ふん!」バシッ

ミカ「あいて」バチッ

千冬「ちゃんと説明しろ」

ミカ「セシリアと箒と知らない子がケンカしてる」

千冬「ほう?」

箒「あっ……あああ!!」 オドオド

セシリア「あわわわ……あわわわわわ!?」 アワアワ

鈴「ちょ!? 私は止めようと………して……ひぃぃぃ!?」 ビクビク

千冬「ほぉぉぉぉう?」

千冬「言い訳はないな?まぁ、聞かないがな」ゴゴゴゴゴ

箒(終わった……)

セシリア(終わりましたね……)

鈴(私、本当に止めようとして……)

生徒達(((ご愁傷様です)))

千冬「ふんッッッッ!!!」 ドゴン!

箒「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」 ゴロゴロ

セシリア「びゃぁぁぁぁぁ!!!」ゴロゴロ

鈴「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴロゴロ

生徒A「す、凄い! 流石千冬様! 食らった瞬間に余りの痛みに転がり出したわ!?」

生徒B「こ、これが千冬様の拳!」 ゴクリ

57: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)08:04:00 ID:g7G

千冬「どうだ? 頭は冷えたか?」

箒「痛い!痛いです!千冬さん!!」

セシリア「冷えるどころか痛みで感覚が……」

鈴「あはは……まってて、おじいちゃん。もうすぐ行くからね」

箒「一人三途の川が見え始めてる!?」

58: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)08:58:15 ID:g7G
千冬「ん? 貴様、凰鈴音ではないか。IS学園に来てたのか」

鈴「あはは……あは、あははは」ピヨピヨ

千冬「どうやらもう1発欲しいみたいだな」 グッ

鈴「今正気になりました!!お久しぶりです千冬さん!!」 ガバッ

千冬「ここでは織斑先生だ。そう呼べ」

箒「久しぶり? どういうことですか?」

千冬「あぁ、箒は知らなかったな。こいつは丁度お前が引っ越したと同時にすれ違いになった一夏の幼馴染だ」

鈴「そういうこと。貴方が一夏のファースト幼馴染ね」

箒「そういうお前は一夏のセカンドというわけか」

鈴「よろしくね! えーと………」

箒「篠ノ之箒だ。箒でいい」

鈴「ふ~ん。じゃあ改めてよろしくね箒。………って篠ノ之!?」

箒「な、なんだ急に……?」

鈴「し、篠ノ之ってばあの篠ノ之!? 世界で初のISを産み親と言われているあの天才の!?」

箒「あ、ああ。それは私ではない。姉さんだ」

鈴「姉妹!? 一夏の奴……とんでもない奴を幼馴染にしたもんね……」

59: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)10:48:43 ID:g7G

セシリア「というか何しに来たんですの? 貴方……」

鈴「あー! 忘れてた!! そうよ宣戦布告よ!! アンタ達1組に宣戦布告しに来たんだったわ!!」

箒「宣戦布告?」

鈴「来週行われるクラス対抗戦で1組と戦うことになったわけだけど……勝つのは勿論この2組よ!! 中国代表生、この凰鈴音がアンタ達をギッタンギッタンにしてやるんだから!!」

箒「代表生だったのか!?」

セシリア「まさかの専用機持ちですとは……」

ミカ「ちゅうごく?」

鈴「中国よ!まさか知らないわけではないでしょ……って男? なんでこのIS学園に男がいるのよ!?」

千冬「なんだ、今頃気づいたのか。お前が来週戦う相手はそこにいる三日月・オーガスだ。まぁ、初の男性IS装着者だからな。男性でも手は抜くなよ……それを差し引きても三日月が勝つがな」

鈴「や、やってやりますよ!!見てください千冬さん。一夏以外の男なんて“楽勝”です!」

千冬「ほう……これまた大きく出たな」

鈴「当たり前ですよ!私はなんたって中国代表生……って時間がもうない!? 早く戻らなきゃ……」 タッタタタ

千冬「……というわけだ。あのじゃじゃ馬の鼻をへし折ってやれ三日月」

ミカ「うん」

千冬「それでは時間もあと僅かだ。席につけ、授業を開始する」


















60: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)11:49:01 ID:g7G
~放課後~


千冬「よし、今日の授業はここまで!」

生徒A「はぁ~やっと終わったよ~」

生徒B「疲れた~」

生徒C「ねぇねぇ!寮に帰る前にクレープでも食べていかない?」

生徒A.B「「賛成~」」

ガヤガヤ

ミカ「………」ガタッ

ミカ「よっと」

千冬「こら三日月。貴様は寮に帰る前に特訓があるだろう。勝手な行動はするな」

ミカ「あっ、そうだった」

箒「そんなんで大丈夫か三日月」

ミカ「うん、心配してくれるのは嬉しいけどアリーナに行かなきゃ」

箒「う、うむ。そうだな、私が直々に稽古をつけてやる」

ミカ「ありがとう箒」

千冬「ちなみに私も同行する」

ミカ「なんで?」

箒「そ、そうですよ! ちふ……織斑先生がわざわざ同行しなくても……」

千冬「貴様らはもう忘れているみたいだな。言ったはずだ指導を入れるとな」

ミカ「そういえば、そんなこと言ってたね」

千冬「言ってたね、じゃないだろ。まさか本当に忘れていたのか貴様」

61: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)13:58:09 ID:g7G
千冬「まぁ、そういうわけだからな。異論は認めんぞ」

千冬「私は先に向かう。後で貴様らも来い」 スタスタ

ミカ「別にいいけど」

箒「は、はい。私も別に……」

箒(こ、これは不味いことになった!!)

箒(千冬さんの怖さは私が一番身に染みてる。どうすれば~!!)

ミカ「箒? 行くよ」

箒「はっ!……待て三日月!」

ミカ「なに?」

箒「いいか! 絶対に千冬さんを怒らせるようなするなよ!! 絶対にだぞ!?」

ミカ「別にそんなことしないし、するつもりもないけど……」

箒「いいや! お前なら有り得る!! 特に千冬さんは些細な事に繊細な鬼教官!! 千冬さんの指導を受けて立ってられたものは半時間もいないという……あの伝説の指導者だぞ!!」

ミカ「へぇ、チフユちゃんってそんなに凄いんだ」

箒「だから凄い凄くないの次元じゃなくてだな……」

ミカ「何でもいいよ。なるようになるでしょ」

ミカ「それじゃ、先行ってるから」スタスタ

箒「あっ! おい!!」

62: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:27:28 ID:g7G
~アリーナ~

千冬「ちゃんと全員いるな」

ミカ「うん」

箒「はい!」

セシリア「はいですわ!」

箒「セ、セシリア!? なぜお前が……」

千冬「オルコットは私が呼んだ。やはり候補生と戦わせるのが一番手っ取り早いからな」

セシリア「そういうことですわ! さぁ、始めましょ三日月さん!」

箒「うぅ……」

箒(私にも専用機があれば、こんなことには……)

千冬「それではこれより訓練を開始する。両者ISの展開を」

セシリア「ブルー・ティアーズ!!」 ガチャーン

ミカ「バルバトス、展開」 ガチャーン

千冬「それでは始めッ!!」

63: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:35:53 ID:g7G

セシリア「さぁ、いきますわよ!!」

ミカ「………」

セシリア「はぁぁぁ!!」 ビュンビュン

ミカ「おっと」 ヒョイ

セシリア「まだまだですわ!!」ビュンビュン

ミカ「前より正確になってる……」 サッサッ

ミカ「ーー!」

ミカ「そこ!!」 ブォン

セシリア「っ! このっ!」 ガキン

ミカ「やるね。セシリア」

セシリア「お褒めいただき感謝ですわ。でも私の実力はまだまだこんなもんじゃないですのよ!!」

ガキン! ビュンビュン! ダァン! バチバチ

箒「…………」

千冬「悔しいか? 今あの場にいるのが貴様ではなくてセシリアなのが」

箒「わ、私は……」

千冬「悔しいならちゃんと見ろ。強くなりたいなら前を向け、1秒も悔やんでいる時間はないぞ」

箒「私は………」

千冬「別にオルコットが専用機持ちだからこの場に居させている訳ではない。1組で三日月以外に強いのがたまたまオルコットだっただけだ。別に貴様が強ければ貴様に任せていたさ」

箒「…………」

千冬「それにまだ姉の恩を返したいとか思ってるなら、それは辞めろ。三日月にとってそれは恩返しではない」

千冬「邪魔なだけだ」

箒「……はい」

箒(それでも、私は……)




64: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:48:26 ID:g7G

セシリア「ブルー・ティアーズ!」 バシュン

ミカ「! あの時のウザイやつか」

セシリア「行きなさい! ブルー・ティアーズ!!」 シュン シュン

ミカ「………!」 サッ

ビット「ピビピピ」ビュン

ミカ「…………チッ」 サッサッ

ミカ(やっぱりでかい方のバルバトスと違って思うように動かせない……でもそれなら……)

セシリア「何を考えてるのか分かりませんが、遠慮はしませんわ!そこぉ!!」 ビュンビュン

ミカ「当たらないよ」 ヒョイ

セシリア「クッ!」

ミカ(今なら……) ピッ

ミカ「出力全開」 バシューーン

セシリア「なっ!? はやーーー」

ミカ「貰った」 ブォン

セシリア「きゃっ!」 バキッ!

ミカ(やっぱり……あのビットは遠隔操作)

ミカ(なら本体を攻撃すればいい)

ミカ「まだ……!」 ブンブン!

セシリア「きゃぁぁぁぁ!!」 バキッ! ドカッ!

ミカ「ーーこれで!」

千冬「そこまで!」

ミカ「ーー!」 ピタッ

65: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:48:35 ID:g7G
千冬「今日の訓練はここまでだ。オルコットがもたない」

セシリア「す、すいませんですわ三日月さん。足が震えて……もう立てない……」

ミカ「大丈夫? またやりすぎたかな……ごめん」

セシリア「い、いえ。謝るのは私の方ですわ。折角の訓練を………」

ミカ「いいよ、またこうやって時間を見つけてやればいいだけだし」

セシリア「み、三日月さん……!」 ジ~ン

66: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:51:49 ID:g7G
千冬「それでは両者武装を解除しろ。用の無いものは寮の自室で休め」

セシリア「はい!」

箒「分かりました」

ミカ「分かった」

千冬「よし、解散だ」スタスタ

ミカ「あれ? 何か用事あるの?」

千冬「こう見えて多忙でな。仕事が溜まっているんだ。何か用か?」

ミカ「うん、俺のバルバトスってさ……」

ミカ「改造しちゃダメ?」

67: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)14:56:21 ID:g7G
千冬「それまた何故だ?」

ミカ「何か……使いづらい」

千冬「そうか、私の方から整備士に話しておく。余り期待はするな」

ミカ「ありがとう。チフユちゃん」

千冬「貴様はいつになったらまともに話せるのだ」 ハァ…

千冬「ここでは織斑先生と呼べと言っているだろうが……たくっ。それでは失礼する」 スタスタ

箒「な、なぁ三日月。バルバトスを改造ってどういうことだ?」

セシリア「そうですわ。そのままでも充分強いと思いますが……」

ミカ「やっぱりISの操作になれるのは時間がかかると思う。だからISを少しでも使いやすいにできないかなって……」

箒「そうか。しかし、千冬さんが整備士に話をつけてくれるらしいし、良かったじゃないか。とことんバルバトスを調整してもらえよ三日月」

ミカ「うん」

68: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)15:06:26 ID:g7G

セシリア「それはそうと三日月さん。一つ気になっていたことがあるんですが、いいでしょうか?」

ミカ「なに?」

セシリア「そのミサンガ……とても大切に付けていらっしゃるようですが、少し臭いますわよ」

ミカ「あっ……本当だ」 クンクン

ミカ「またアトラにお願いしなきゃ……」

セシリア(あとらさん?)

箒(あとらって誰だ?)

セシリア「その、あとらさんが誰だか分かりませんが、臭いを落とすだけなら洗濯で充分ですわよ?」

ミカ「せんたく? なにそれ」

セシリア「えっ?」

ミカ「ん?」

セシリア「ご、ご冗談ですよね?」

ミカ「知らないよ? 洗濯ってなに?」

セシリア(ちょ、ちょっと箒さん! 貴方三日月さんの相部屋でしょ? 三日月さんの制服はいっつもどうしているんですか!?) ヒソヒソ

箒(わ、私に聞くな! 三日月の制服は私にも知らん!! ていうか基本アイツは部屋にいないんだぞ!!) ヒソヒソ

セシリア(居なかったら居なかったで、やってあげるのが善意というものでしょーが!! 日本人のおもてなし精神はどこいったんですか!!) ヒソヒソ

箒(そんな精神なんかあるか!!) ヒソヒソ

ミカ「箒? セシリア?」

セシリア(と、とにかく面倒は貴方が見てください! なんなら部屋を変わってあげてもよくってよ!!) ヒソヒソ

箒(ふざけるな! 貴様に変わられる位なら………!! いいだろう。三日月の面倒は私が責任を持ってちゃんとしよう。それで文句はないな?) ヒソヒソ

セシリア(大ありですわよ! 余り調子に乗らないでください!!) ヒソヒソ

箒(なっ!? 貴様!)ヒソヒソ

69: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)15:17:02 ID:g7G
ミカ「さっきからどうしたの?」

セシリア「お、おほほほ。なんでもありませんわ」

セシリア(分かりましたか? 箒さん! 絶対にほっとかないで下さいよ!!)

箒(うっ……承知した。出来る限りは何とかしよう)

箒「そ、それじゃ三日月。訓練も終わったことだし寮に帰るか!!」

ミカ「そうだね」

70: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)15:33:35 ID:g7G
~自室~

箒「なぁ、三日月。ふと気になったんだが、『あとら』ってどんな人なんだ?」

ミカ「どうしたの? 急に」

箒「いや、お前が私達以外に他の名前を呼ぶのが珍しくてな。やっぱり火星での仲間か?」

ミカ「話す必要なんてあるの?」

箒「い、いや。いいんだ。別にそこまで気になっているわけじゃ……」

ミカ「アトラは俺達鉄華団のメシ作ってくれる人」

箒「えっ?」

ミカ「教えたよ。もういい?」

箒「ど、どうせ教えるならもっと詳しく教えろ!!」

ミカ「………」

ミカ「アトラは何かちっちゃくて、ふわふわして、優しい……かな? たまに怒ったりもするけど、いい子だよ」

箒「お、女か?」

ミカ「そういえばアトラは女の子だったね」

箒「そうか、女……か。やはり鉄華団でもそういう存在はいるだろうな。うんうん」

箒「いつかお会いしてみたいものだ。まさかあの三日月に叱るなんてな……一目。見たくなったよ」

ミカ「別に面白いもんじゃないと思うけど……」

箒「いいんだ。どうせ会えたらいいな程度にしか考えてない」

ミカ「ふーん……先にシャワー借りるよ」 トコトコ

71: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)15:38:49 ID:g7G
セシリア『分かりましたか? 箒さん! 絶対にほっとかないで下さいよ!!』

箒「……って言われたし、早速やるか」

箒「おっ! これが三日月の制服か……」 クンクン

箒「………臭いな。やっぱり洗ってなかったか」

箒「というか火星にも洗濯機自体はあるよな? なんで洗濯しないんだアイツは……」

箒「まぁいいか。ついでだ、制服の他にも洗濯しといてやるか」 ヒョイ ヒョイ

箒「意外と少ないな。まぁいい。洗濯機に入れて……っと」 バサッ

箒「後はボタンを押して待つだけだな」 ピッ

ガタガタガタガタガタガタ

72: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)15:46:49 ID:g7G
ミカ「出たよ」 ホッカホカ

箒「あっ、三日月……って///!!」

ミカ「?」

箒「ま、前!前を隠せ///!!」

ミカ「隠してるけど、それより他の着替えがないんだ。何か知らない?」

箒「その筋肉質な上半身を隠せと言っているんだ!! お前の着替えだと!? そんなも私が知るわけ……」

箒(あっ………)

箒(もしかしてさっき洗濯機に入れたのって……)

ミカ「箒?」

箒「あ……あー! 私は知らないなぁ!!」 ダラダラ

ミカ「汗すごいよ? シャワー浴びてきたら」

箒「そ、そうするか!! いいか!? 絶対に覗くなよ!!」 バタン

ミカ「それよりも着替えどうしよう……別にこのままでいっか」

73: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)17:00:00 ID:g7G

ガタガタガタガタガタガタ

ミカ「ん? なにあれ……」

ミカ「これも地球の機械なのかな? 見とことないや」

ミカ「…………」

ミカ「…………」

ミカ「………暇だなぁ」

~翌日~

千冬「それでは今日の授業はここまでだ。何か聞きたいこと、聞き漏らしたことがあれば職員室に来い」

生徒A「終わった終わった~!」 ノビー

生徒B「う~~ん! 疲れたぁ~」ノビー

ミカ「………」 ガタッ

箒「今日も特訓だな三日月」

ミカ「そうだね。段々とISに慣れてきたよ」

セシリア「それは何よりですわ! 三日月さん。今日も私が訓練に付き合ってあげてもよくてよ?」

ミカ「ありがとう。でも今日はやることあるからいい」

セシリア「やること?」

74: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)17:00:20 ID:g7G
~IS工房~

ミカ「確かここってチフユちゃんが言ってたな……」トコトコ

ミカ「ん?」

IS「」

IS「」

IS「」

ミカ「IS沢山ある」

のほほん「やっほ~! 来てくれたんだね~ 話は織斑先生から聞いてるよ~」

ミカ「アンタ誰?」

のほほん「ん~」

のほほん「のほほん。のほほんでいいよ~ ミカくん~」

ミカ「みか?」

のほほん「だって三日月って名前でしょ? ならミカくん!」

ミカ「みか………ミカか」

のほほん「何か不満でもあったかな~?」

ミカ「ううん。知ってる人が同じ呼び方してたから」

のほほん「へ~ それでミカくんはここに何しに来たのかな~? 来ることは伝えられてたけど何が目的かは聞かされてないからね~」

ミカ「そうだ。俺のバルバトスを直して欲しいんだ」

のほほん「直す?」

ミカ「うん。できれば新しく武装を改装してほしい」

のほほん「それ位お安い御用だよ~……と言いたい所だけどワンオフ機だからね~ 時間が、かかるかも」

75: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)17:09:09 ID:g7G

ミカ「それなら暫く訓練はできない……でもバルバトスは直さなきゃいけないし……」

のほほん「別にISに乗って訓練するだけなら訓練機の打鉄かラファール・リヴァイヴ。もしくはクアッド・ファランクスを使えばいいんじゃないかな?」

ミカ「そっか」

のほほん「そういうわけだから、ちょいとミカくんのバルバトス借りるよ~」

のほほん「ギリギリ、クラス対抗戦にまでは間に合わすから期待しててね~」

ミカ「うん、頼んだ」

76: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:07:39 ID:g7G
~アリーナ~

ミカ「あれ?」

セシリア「あら、今日は訓練機ですのね? どうしましたの?」

ミカ「うん、何かこの訓練機動かないんだけど……」

セシリア「そんなはずは……この訓練機。確か遠距離攻撃を得意とするラファール・リヴァイヴ? 少しお借りしますわね」

セシリア「…………」 ガチャン

セシリア「普通に乗れますわね……まぁ、女性だから当たり前でしょうけど」

ミカ「じゃあ俺は乗れないの?」

セシリア「いえ……バルバトスというISに乗れている以上、他のISでも問題ないと思いますが……」

千冬「貴様ら……何をしている」 スタスタ

セシリア「あっ、織斑先生! 先生に一つお聞きしたいことが……」

千冬「なんだ? 言ってみろ、オルコット」

セシリア「三日月さんがバルバトス以外のISに乗れないようですが何か理由があるんですか?」

千冬「なに……? バルバトス以外のISだと」

千冬「おい三日月、バルバトスはどうした?」

ミカ「貸した」

千冬「誰にだ」

ミカ「のほほんって人」

千冬「なるほど……な」

77: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:07:48 ID:g7G
千冬(となると、今の三日月に訓練は不可か。何せ三日月は阿頼耶識システム付属のISではないと片目片手が使えないからな……それを差し置いても今の三日月では訓練機は使えない)

千冬「三日月」

ミカ「?」

千冬「クラス対抗戦までに生身の訓練でもしてろ。ISには乗るな」

ミカ「分かった」

セシリア「ちょ!? ちょっとまってください! クラス対抗戦はもうすぐですのよ! 三日月さんはまだまだ操作不足!! 今ここで訓練しないと負ける可能性だってーーー」

千冬「誰が口答えしていいと言った? オルコット」

セシリア「っ!」

セシリア「で、ですが!!」

千冬「決定事項だ。分かったな」 スタスタ

セシリア「分かり……ましたわ」 ギリ

78: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:24:19 ID:g7G
~クラス対抗当日~

鈴「ふーん、逃げずによく来たわね」

鈴「ていうか、本当に男性のIS装着者がいたのね……いいわ! 私の甲龍の餌食にしてあげる!」

ミカ「…………」

鈴「あら? 怖すぎて言葉も出ないかしら」

ミカ「…………」

鈴「まぁなんでもいいわ! 行くわよ!!」

千冬『両者構え……』

千冬『開始ッッ!!』

79: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:24:28 ID:g7G
鈴「はぁぁぁぁ!!」 ブォン

ミカ「ーーっ!」 ガキン!

鈴「まだまだ!!」 ブンブン

ミカ「チッ………」 ガキン! ガキン!

鈴「やるわね! なら、これは……」

ミカ「? 高エネルギー反応」

鈴「喰らえ!」 ドォン!

ミカ「ぐっ……!」 ドカン

箒「な、何をしたんだアイツ!?」

セシリア「何かを撃ったように見えましたが弾丸が見えませんでしたわ!?」

ミカ「………なら」 バシューン

鈴(距離をとった? でも、それじゃあ私の龍砲の格好の餌食よ!)

鈴「もう1発!!」 ドォン!

ミカ「ーー!」 サッ

鈴「避けた!?」

鈴「いや、まぐれよ。もう1度!!」 ドォン!

ミカ「当たるわけないだろ」 サッ

鈴「また避けた!?」

鈴「なんで避けれるのよ!?」

ミカ「勘」

鈴「ぬぬぬぬ! 馬鹿にして~!!」

80: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:37:24 ID:g7G
ミカ「ーー潰す!」 バシューーン

鈴「くっ! こんのぉぉぉ!!」 ブォン

ミカ「………」 スカッ

鈴「この! この! このぉぉぉ!!!」 ブォン ブォン

ミカ「………っ」 サッ サッ

鈴(空中なのに、なんつーアクロバティックな動きしてんのよこいつ!?)

ミカ「今」 カシュッ

鈴「ワイヤークロウ!?」

ミカ「捕まえ……た!」 ガチャ

鈴「しまっ!?」

ミカ「このまま……!」 ギュルルルル

ミカ「喰らえ」 ブォン

鈴「きゃ!」 バキッ

ミカ「まだ」 ブォン

鈴「また……! きゃぁぁぁぁ!!」 バキンッ!

~観客席~

セシリア「あの武装は……」

箒「よく見るとバルバトスの手の部分が少し変わっているな。あれが改造後のバルバトスか?」

~アリーナ本部~

山田「三日月くん。今日も絶好調ですね」

千冬「そうですね」

千冬(なるほどな。確かに甲龍相手にあの武装は有効だ。あのIS……バルバトス第2形態といったところか……)

千冬「だが、それだけではないぞ山田先生。今の三日月は並の操縦者を凌駕する。それこそ代表候補生と同じようにな」

山田「それってどういう意味で……」

千冬「まぁ、見ていたら分かるさ」

81: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)18:44:58 ID:g7G
鈴「龍砲!」 ドォン! ドォン!

ミカ「………」 サッ サッ スィィィ

鈴「だから何でそんな、気持ち悪い動き方が出来るのよアンタは!!」 ドォン!

ミカ「知らないよ」 スカッ

ミカ「…………」 カシュッ

鈴「またワイヤークロウ!? 同じ手には何度も……!!」 ブォン

ミカ「………っ!」 ガキン!

鈴「通じないんだから!!」 ブォン

ミカ「くっ……!」 バキンッ!

ミカ(あー、壊れちゃった。まぁいいや)

鈴「これでトドメよ!!」 ブォン

ミカ「まだだ……!!」 パシッ

鈴「嘘……!? 白刃取り!?」

鈴「このっ!」 ググググ

ミカ「ーーー!!」 ググググ

鈴「しつこいわね!」

ミカ「しつこいのはアンタの方だろ?」

82: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)20:52:44 ID:g7G
~アリーナ本部~

山田「見ててハラハラしますね~」

千冬「あぁ」

千冬(やはり阿頼耶識を通して確実に戦闘データがインプットされているな。後はどれだけ情報量に持つか……)

オペレーター「? これは……」

オペレーター「大変です!織斑先生!!」

千冬「どうした?」

オペレーター「異常事態発生!! 未確認飛行物体がこちらに向かって飛んできてます!!」

千冬「なんだと!?」

~アリーナ~

パキン

鈴「? 今フィールドの遮断シールドが割れる音が……」

ミカ「ん?」 ピピピピ

鈴「あれ?」ピピピピ

ミカ「なんだ……あれ?」

無人機「ーーー」

千冬『現在このIS操縦者育成特殊国立高等学校において、正体不明、所属不明のIS無人機が現れた! 生徒及び来客の方々は速やかに避難を。また、遮断シールドを最大、決してアリーナの中央へは近づくな。繰り返すーー』

鈴「な、なんなのよあれ!? 無人機って言ってたけど……」

鈴「ちょっと、こっち見てる!?」

無人機「ーー!!」 ピロロロロ

ミカ「来るッ!」 バシューン

鈴「何がどうなってんのよ~」 バシューン

無人機「ーーー!!!」 キュィーーン!!

83: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)21:00:52 ID:g7G
ミカ「あれも、ビーム兵器か……凄い綺麗だったな」

鈴「感心してる場合じゃないでしょ! とりあえず被害が出ないように私達で相手をするわよ!!」

鈴「けど、得体がしれない相手にどうやって……」

ミカ「関係ないよ」 バシューーン

鈴「ちょっと!?」

ミカ「アイツが敵だってことに、変わりはないんだろ?」

ミカ「喰らえ……!」 カシュッ

鈴(また、ワイヤークロウ!?)

無人機「ーーー!」 カチン

鈴(しかも、巻きついた!?)

ミカ「このまま……!」 ギュルルルル

無人機「ーー!」 ブンブン

ミカ「ぐっ……!」 バチ

鈴「無茶よ! 先程私との戦闘でアンタのISは右腕パーツが破損しているわ!」

ミカ「………」 ブツブツ

鈴「倒すんじゃなくて足止めよ!! せめて教員の準備が終わるまで私達で持ちこたえるのよ!」

ミカ「技量差って、訳じゃなくて単純な力の差か」

鈴「アンタ聞いてた!? 今から連携してアレをどうにかしないとーーー」

ミカ「ごちゃごちゃうるさいよ」 バシューン

鈴「あっ! ちょっと!!」

84: 名無しさん@おーぷん 2018/04/30(月)21:06:39 ID:g7G
ミカ「ーーー!」 ブォン

無人機「ーーー!」 ガキン!

ミカ「ーー!!!」 ブンブン

無人機「ーーー!!」 サッ サッ

ガキン! ブォン サッ サッ バキッ! ドカッ!

鈴「な、なんなのよ。こいつら……まるで機械同士の戦いじゃない」

ミカ(流石に硬いな)

ミカ(何かあのオカマ思い出してきた……確かこんな風に……) ブォン

無人機「ーーー!?」 バチ!

鈴「装甲の隙間に……!?」

ミカ(やれる。このまま押し切る)

85: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)19:10:42 ID:uIn
ミカ「もう一度しかけーー」

無人機「ーーー」 ドカッ!

ミカ「……っ!」 バキンッ!

ミカ(今度はメイスが折られた……まずいな)

ミカ(今生きてる武器は……ない。このワイヤーみたいなヤツも壊れた状態で無理に使ってた、けどもう使えない)

ミカ(何か手は………)

ミカ「……そうだ」 バシューーン

鈴「えっ? 何でこっちに近づいてーー」

ミカ「よっと」 ガチャン

鈴「ちょっと!? なに、私の上に跨ってんのよ!?」

ミカ「借りるよ」 カチャ バシューーン

鈴「あ~~!! 私の双天牙月が!!」

ミカ「ーー!!」 ブォン

無人機「ーーー!!」 バキンッ!

ミカ「いける」 ガッッ!

無人機「ーーー!!!」 バキッ!

ミカ「これなら潰しきれる」

86: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)19:50:21 ID:uIn

箒「何か三日月の奴、強くなってないか?」

セシリア「そうですわね……この1週間、織斑先生の命令でISに乗らず生身の訓練をしていたはず……」

箒「生身の訓練?」

セシリア「まぁ、そんなことはどうでもいいですわ。しかし、余りにも急激に強くなってますね。まるで、戦いのやり方を思い出しているかのように……」

箒(戦いのやり方……か。だが、ISとMSでは訳が違う。見るところセカンドシフトでもないようだし……本当にそれ以上の“何か”があるというのか?)

ミカ「ーーこのッ!!……?」 タラー

ミカ(鼻血? まぁいいか) ペロ

千冬「入ったな」

山田「入った?」

千冬「たった今、バルバトスのフィードバックが完了した。これでアイツはMS感覚同様にISを動かすことができる」

山田「じゃ、じゃあそれって……!!」

千冬「あぁ、見せてもらうぞ。鉄華団の悪魔と恐れられたその力を」

87: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)19:57:25 ID:uIn

ガキン!! バキンッ! ドカッ! サッ サッ

鈴「危ない!!」

無人機「ーーー!」ピロロロロ

無人機「ーーー!!」 キュィーーン

ミカ「ーーづっ!」 バチッ!!

鈴「なっ!?」

箒「当たった!?」

セシリア「三日月さん!!」

ミカ(頭がふらふらする。でも……やっと分かってきた………)

ミカ(こいつの……使い方)

セシリア「もう待てませんわ!! 私も出撃します!!」

箒「おいセシリア!!」

セシリア「止めないで下さい箒さん! 私は三日月さんを助けに行きます!!」

セシリア「ブルー・ティアーズ!!」 ガチャーン バシューーン

無人機「ーーー」ピピピピ

無人機「ーーー!」 バチンッ!

シュゥゥゥウ

セシリア「私がお相手ですわ!!」

ミカ「セシリア?」

鈴「何でこいつが……!」

箒「あの馬鹿……!!」

88: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)20:33:06 ID:uIn

セシリア「喰らいなさい!!」 ビュン ビュン

無人機「ーー!」 バチンッ! バキンッ!

無人機「ーーー」 ピピピピ

セシリア「そうですわ! そのまま私を狙いなさい!」

無人機「ーーー」 ピー

無人機「ーーー!」 バシューン

セシリア「お相手してあげますわ!」 ビュン ビュン

無人機「ーーー!」 バチンッ! バキンッ! バシューン

セシリア「なっ!? 効いてないですの!?」

無人機「ーーー!」 ブォン

セシリア「私のスターライトmkⅢが効かないなんて……でも、それなら……!!」

セシリア「これは、どうでしょうか? ブルー・ティアーズの弾道ミサイルですわ!!」 カチ バーーン!

無人機「ーーー!」 ドカン!

モクモクモクモク

セシリア「やりました!!」

無人機「ーーー」 ピロロロロ

セシリア「なっ!?」

無人機「ーーー!!!」 キュィーーン

ドカーーーーーン!!!




89: 名無しさん@おーぷん 2018/05/01(火)21:30:14 ID:uIn
箒「セシリアーッ!」

セシリア「うぅ……」 ボロ

ミカ「生きてる?」 ガチ

セシリア「三日月ひゃん……!」ウルウル

箒「よ、良かった……セシリアの奴無事だったんだな。流石は三日月だ」

鈴「へぇ、やるじゃないアイツ」

ミカ「………」 スゥゥゥ

セシリア「三日月さん。助けていただき、ありがとうですわ」

ミカ「…………」

セシリア「三日月さん?」

ミカ「降ろすよ」 ポイッ

セシリア「えっ? ちょ、 三日月さん!?」 ヒュゥゥゥ

セシリア「きゃ!!」 ドボン!

ミカ「中国の人。セシリアを連れて逃げて」

鈴「誰が中国の人よ!! それに逃げるん訳にはいかないわ!! アンタ一人でそんなにもボロボロじゃない!!」

ミカ「いいから」

鈴「だからそんなこと出来るわけーー」

ミカ「邪魔」 バシューーン

鈴「なぁ!?」

90: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)08:30:39 ID:wjP

無人機「ーーー!」 ピピピピ

ミカ「ーーーー」 ザシュ

無人機「ーーーー!!」 バキンッ!

ミカ「まだ……!」 ブォン

無人機「ーー!!!」 バチッ!

箒「何なんだ……何なんだあれは!? 圧倒的じゃないか……」

セシリア「本当に……三日月さんですの……?」

鈴「何よ、あの動き。もう別人じゃない!」




ミカ「ーーー!!!」 ブォン

無人機「ーーー!!!」 ガンッ!

無人機「ーーー」ピピピピ

無人機「ーーー」プシュゥゥゥ

箒「動か……ない?」

セシリア「やりましたの……?」

鈴「止まった?」

91: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)15:19:02 ID:wjP
ミカ「………?」

ミカ「終わった……?」

~アリーナ本部~

オペレーター「正体不明のIS 反応がありません!!」

オペレーター「完全に沈黙した模様です!」

千冬「そうか。なら、直ちに回収し、解析を求む」

千冬「山田先生」

山田「は、はい!」

千冬「後は任せました。用が出来たので頼みます」
スタスタ

山田「えっ? えっ? 織斑先生!?」

~アリーナ~

千冬『たった今、正体不明のISによる襲撃は止まった。クラス対抗戦は中止。教員の皆さんは生徒の怪我の確認を。回収班は直ちに回収。今回の騒動については今後調べていく。何か知っている者がいるなら私の元まで来い』

セシリア「……ということは」

鈴「終わったの……?」

箒「そうみたい……だな……」

箒「ハッ! 三日月!!」 タッタッタッ

ミカ「………あっ」 フラッ

ミカ「…………」 ドサッ

セシリア「三日月さん!?」 タッタッタッ

鈴「ちょっと!?」 タッタッタッ

92: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)15:28:57 ID:wjP
箒「おい、三日月!! しっかりしろ!!」 ユサユサ

ミカ「………」

箒「三日月!!」 ユサユサ

セシリア「そんなっ!……意識が……」 ウルウル

鈴「嘘っ………」

ミカ「…………」

箒「なぁ三日月!!」 ユサユサ

箒「起きろ!! 起きろって言ってるだろ!!」 ウルウル

箒「私を無視すんな! 聴こえてるだろ!! 三日月!!」 ポロポロ

セシリア「こんなことって……」 ポロポロ

箒「お前は強くて……意外に面倒見がよくて……男で………」 ポロポロ

箒「何より優しかった!! まだ、言ってないことだって沢山あるんだ!! 感謝だってしたりない!! それに、これまでだって幾度の死線をくぐり抜けてきたんだろ!! 勝手にこんなところで終わるな!! 」 ポロポロ

箒「鉄華団の悪魔と呼ばれたお前はその程度なのか!? 違うだろ!! お前はもっと……!! もっと………!!」 ポロポロ

箒「頼むから目を開けろ三日月!!」 ポロポロ

鈴「よしなさいよ。そいつはもう………」

箒「勝手に諦めるな!! こいつはまだ!!」

ミカ「うるさいなぁ……」

箒「なっ!?」

ミカ「なに?」

箒「み、三日月!?」

ミカ「だからなに?」

93: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)15:37:12 ID:wjP
セシリア「三日月さん!」 パァァァ

ミカ「うるさいってば。少し静かにして」

箒「三日月!!」 ギュッ

ミカ「は?」

箒「良かった………本当に………良かった!」 ギュゥゥゥ

ミカ「苦しいから引っ付かないで」

箒「す、すまん……」 サッ

箒「でも本当に良かった……! もうダメかと……」

鈴「そうよ! 皆どれほど心配したと思ってーー」

ミカ「どうでもいいよ」

鈴「はぁ!? どうでもいいってアンタねぇ!!」

ミカ「俺は死なないって決めたから。それにオルガが言ってたんだ。死んだ奴には死んだ後で会えるから今を一生懸命生きろって」

ミカ「だから、俺が死んでも後で会えるじゃん」

鈴「なによ……それ……」

鈴「理解できないわよ!! アンタ自分が何言ってんのか分かってんの!?」

94: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)15:43:39 ID:wjP

ミカ「そう? 分かりやすいと思うけど」

鈴「そういう問題じゃないわ! とにかく、こいつを保健室に連れていくからアンタ達もいつまでもメソメソ泣いてないで手伝いなさい!」

箒「あ、あぁ。承知した」 ゴシゴシ

セシリア「そ、そうですわね」 ゴシゴシ

鈴「それじゃ、せーので持ち上げるわよ。せーのっ!!」

鈴「!?」

箒「!?」

セシリア「!?」

鈴(お、重!?) ググググ

箒(男ってこんな重かったのか!?) ググググ

セシリア(手がつりそうですわ!?) ググググ

鈴「と、とにかく少しずつ移動していくわよ」

鈴「えいしょ………えいしょ………」 ユサユサ

箒「くっ………」 プルプル

セシリア(というかこれ全員で部分的に持っているから重くなっているだけじゃ……) プルプル


95: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)15:49:40 ID:wjP
~保健室~

鈴「ふぅー」

鈴「やっと運び終えたわね……」 ゼェゼェ

セシリア「そう……ですわね」 ゼェゼェ

箒「何で人、1人を運ぶだけでこんな疲れなきゃいけないんだ……」 ゼェゼェ

鈴「文句言うんじゃないわよ……」 ゼェゼェ

鈴「まぁ、何はともあれ手伝ってくれてありがとう。感謝するわ」

箒「いや、当たり前のことをしたまでだ。それがクラスメイトなら尚更な」

セシリア「そうですわ。三日月さんのためなら例え火の中、水の中!」

鈴「やめなさい」

セシリア「」


96: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)16:02:07 ID:wjP
ガラララ

千冬「むっ、篠ノ之達か……」

ミカ「あれ? チフユちゃん」

セシリア「織斑先生!」

鈴「何で千冬さ……先生がここに?」

千冬「三日月の様態が気になってな」

箒「そうでしたか。現状のとおり、ベッドで横たわっています」

千冬「そうか……」

セシリア「あ、あの!」

千冬「何だオルコット?」

セシリア「あの正体不明のISはいったい……」

千冬「それについては只今、解析中だ。時間が経たないことには分からん」

セシリア「そうですか……」

千冬(しかし、大体の検討はつくがな)

97: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)16:03:42 ID:wjP
千冬「調子はどうだ?」

ミカ「調子? まぁまぁだよ。あと腹へった」

千冬「そうか」

鈴「お腹がすいてるなら何か作ってあげるわよ? 何がいいかしら」

ミカ「んー………なんでもいいよ」

鈴「そっ。なら自慢の酢豚でも……」

ミカ(酢豚?)

箒「ま、まて! 私も手伝う!!」

鈴「えっ? 別にいいわよ。料理なんてしたことないでしょアンタ」

箒「あるわ!! 勝手に決めつけるな!!」

箒「私だって味噌汁とおもすび位は……!」

鈴「そんなの誰だってできるわよ!!」

箒「私の特製だ!!」

箒「とにかく私も手伝うからな!」

鈴「だからいいってば! 大人しくしてなさいよ!」

箒「な、なんだと!?」

セシリア「そういうことでしたら是非私も……」

箒・鈴「「お前は絶対やめろ!!」」

セシリア「なっ、なんですってー!!」

ギャーギャー!ワー!ワー!

ミカ(うるさいなぁ……)

98: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)16:16:51 ID:wjP
鈴「メシマズ国出身のアンタは引っ込んでなさいよ!!」

セシリア「なっ!? 貴方今、私の祖国を侮辱しましたわね!!」

箒「セシリアには悪いが今回ばかりはな……」

セシリア「箒さんまで……!!」

鈴「ほれみなさい! 誰もアンタ何かに期待なんてしてないのよ!!」

セシリア「ムッキー! もう許し難いですわよ!!」

ミカ(早く、いなくならないかな?………あっ)

千冬「おい」 ゴゴゴゴ

鈴「何よ! 今は大事な話をしてーー」 クルッ

鈴「あっ………」

千冬「ここは何処だ?」

鈴「えっーと……その……」 モジモジ

千冬「何処だと聞いている」

箒「そ、それは……」

セシリア「ほ、保健室ですわ……」

千冬「分かってるじゃないか。じゃあ保健室は騒ぐとこか?」

鈴・箒・セシリア「「「い、いいえ……違います」」」

千冬「恨むならそれに気づけなかった数秒前の自分を恨むんだな」

千冬「この馬鹿共がッッ!!」 ゴチンッ!

箒「あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」 ゴロゴロ

セシリア「びゃぁぁぁぁぁ!!!」 ゴロゴロ

鈴「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 ゴロゴロ




ミカ「………なにこれ?」

99: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)16:24:45 ID:wjP
ガララララ

山田「織斑先生!! 解析が完了しました! 直ちにご確認を」

千冬「山田先生」

千冬「そういうわけだから私は席を外す。私がいなくなったと言って、また騒ぐなよ」

鈴「」

セシリア「」

箒「」

千冬「分かったな?」 ゴゴゴゴ

箒・鈴・セシリア「「「は、はい!!!」」」 ビクビク

~廊下~

千冬「それで、どうだった?」 スタスタ

山田「やはり、解析しても何処の生産会社に当てはまらませんでした」 スタスタ

千冬「やはりな……」 スタスタ

千冬「何せ……独自のIS製造を方法を知っている」 スタスタ

千冬「そいつは世界で一人しかいない」 ピタッ キュィーーーン

山田「…………」 キュィーーーン

~モニター室~

解析班「お、織斑さん!?」

千冬「あぁ。私だ。やはりか?」

解析班「はい! 織斑さんの言ったとうりでした。何処の生産会社に問い合せても特には……」

千冬「だろうな。あの無人機を作ったのは」




千冬「篠ノ之束。貴様しかいない」



100: 名無しさん@おーぷん 2018/05/02(水)16:28:51 ID:wjP