1: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:12:32 ID:YOE

電「司令官さん!朝なのです起きて下さい!」

提督「ん?ん~……」

電「もう、早く起きないと……ってあれ?なんなのです?このお布団のふくらみは……」

提督「か~……」

電「よいしょ~っなのです!」ガバッ

提督「うわわっ」ゴロッ

暁「へにゃっ」コロン

電「…………」(●ヮ●”)

提督「い、電……おはよう」ガタガタ

引用元: 【艦これ】第六!病んでる駆逐隊!! 



2: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:12:52 ID:YOE

暁「く~……」

電「…………司令官さん…………」

提督「電、こ、これはだな。仕方なくてだな、その……」

電「…………」ゴゴゴ…

提督「電……」

電「もう~、司令官さんってばそんなに震えてどうしたのですか?ああ、寝汗で冷えちゃったのですね?お洗濯するので脱いでほしいのです」

提督「そ、そうだな。ああ、そうするよ」

電「暁ちゃんは仕方ないのです。だって、病気なのですから……」

3: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:13:14 ID:YOE

提督「そ、そう。暁は病気だから私も仕方なくだね。そ、それに昨日は分かれて寝たはずなんだ。でも暁が勝手にだね……」

電「……勝手に……?勝手に、電の司令官さんの寝床に、入って来たのです?暁ちゃんは……」ハイライトオフ

提督「い、いい、イヤー。私の勘違いだったかなぁ?昨日は一緒に寝たんだったかなー?病気だからなー?」

電「そうなのですか。だったら良かったのです」

提督「……あ、ああ……」ふぅ

電「でも」

提督「はひぃ!」

電「司令官さんがいつまでも甘やかすのは良くないと思うのです」ゴゴゴ

提督「そそそ、そうですね。以後、善処します」ガタガタ

4: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:14:56 ID:YOE

電「だって司令官さんは電のものなのですおはようからおやすみまで
いいえそれだけでは足りないのですいついかなる時もどんな時も
トイレであろうとお風呂であろうと仕事中であろうと生きとし生ける全ての時間が電のものなのです
そうでないといけないのですそう決まっているはずのなのですだって司令官さんは始めに電を選んでくれたのです
あの時から電も司令官さんの物になったのですだから司令官さんも電の物になったはずなのですそうなのです……ですよね?司令官さん」

5: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:15:13 ID:YOE

提督「………………ああ、そうだな」

電「なら良かったのです」ニコッ

提督「あ、ああ。よ、よく分かってるよ。大丈夫、うん」

電「今は仕方ないから暁ちゃんが傍に居る事を許しているのです。本当だったら司令官さんに誰も近づけたくないのです。姉妹艦だから仕方なくなのです。ああ、司令官さんを縛り付けてカゴの中に居れてずっと眺めていたいのです」ウフフ…

提督「ヒェッ」

6: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:15:30 ID:YOE

電「でも司令官さんは、電の旦那様は人類を助けるために働かなきゃいけないのです。仕方ないのです」

提督「そ、そう、仕方ない、よね?」

電「そう、し・か・た・な・い」ズイッ

提督「…………」ガタガタ

電「……司令官さん、朝ごはんの仕度は終わっているので早く来て欲しいのです。お味噌汁が冷めちゃうのです」

提督「あ、ありがとう。いつも美味しいごはんを食べられて幸せだなぁ」

電「やぁんっ。もう、司令官さんったらぁ」パタン

7: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:15:47 ID:YOE

提督「…………暁~そろそろ起きろ~……」

暁「ねむねむ……司令官……もうお腹いっぱいで入らないわ……」

提督「命の危険があったのに呑気だなぁ……。ほら、起きろって」ゆさゆさ

暁「むにゅ……。あさ……?」

提督「そうだ。もう朝だから早く起きなさい」

暁「んにゅぅ……おはよう、ひれいふぁん……」ごしごし

8: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:15:59 ID:YOE

提督「おはよう。……なあ暁、昨日は別々の布団で寝るって約束したじゃないか」

暁「だってぇ……。寂しかったのよ……」

提督「だってじゃありません。このままだと暁の病気が治らないだろ?」

暁「うぅ……でもぉ~」

提督「でもじゃない」

暁「……はい……」

9: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:16:18 ID:YOE


提督「よし、じゃあ明日こそ頑張ろうな?」

暁「うんっ」

提督「それじゃあ着替えるから……」

暁「ん」

提督「……なんだ、そのバンザイは」

暁「手伝って」

提督「おいおい、頑張るって約束したばっかりだろうが」

暁「明日からだもん!司令官明日って言ったもん!」

提督「あのなぁ……」

暁「出来ないの。私出来ないんだもん!うぅ……」ぐすっ

10: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:16:39 ID:YOE

提督「…………」はぁ…

提督「仕方ない。ほら、バンザイして」

暁「うん!」\(^o^)/

提督「ほら、脱がすぞ~」ぐいっ

電「司令官さん、まだなのですか?」ガチャ

提督「いいい、電」

電「…………」

提督「いい今着替えてる所でな?決していかがわしい事をしているわけでは……」

電「司令官さ…………」

11: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:17:05 ID:YOE

暁「いやぁぁぁぁぁぁっ!!どこぉぉぉ!?どこなのぉぉ!?し゛れ゛い゛か゛ぁ゛ん゛~~~~!!」

提督「まずっ!私が服で見えなかったのか」

暁「怖いよ゛ぉぉぉぉっ!だずげでぇぇぇぇっ!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

提督「ここだ!司令官はここに居るぞ!暁!」ぐいっ

暁「ああぁぁぁぁっ……がっ……かはっ……カヒューカヒュー」

提督「不味い!過呼吸になった!」

暁「うごっ……はぁっ……おごっ……はっ……うおぇぇぇぇぇっ」

提督「くそっ、その上嘔吐まで……電、明石を早く!」

電「…………」ブツブツ…

12: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:17:20 ID:YOE

暁「あっ……あっ…………」パクパク…

提督「暁!電、何をしてる!早くしろ!暁が呼吸できなくなった!」

電「…………」ハイライトオフ

提督「頼む!お前だけが頼りなんだ!」

電「うふっ、うふふふふふふふふふふふふ……。分かったのです。私『だけ』が頼りなのですね」

提督「ああ!」

電「ならなんで明石なんか呼ぶのです!?今!ここで!電を頼ればいいのです!」

13: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:17:38 ID:YOE

提督「……頼む、電。暁を助けてやってくれ……」

電「……どうしてなのです?」

提督「なんでって、暁が死にかけてるんだぞ?どうしてもこうしてもあるか!?」

電「死んじゃえば良いのです。電と司令官さんの邪魔をする奴なんて」

提督「なんっ……」

提督「…………暁は必要だろう」

電「なんでなのです?電と司令官さんだけ居れば、あとは要らないのです。ポイしちゃえばいいのです。司令官さんもそう思うはずなのです」

14: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:17:51 ID:YOE

提督「……考えてもみろ、電。お前がヴァージンロード歩く時に親族が必要だろう?」

電「…………」

提督「お前と私の仲を祝福してくれるためにも、暁は必要だ!な?」

電「司令官さん!」

提督「な、なんだ!?」

電「明石さんを呼んでくるのです!」ダダダ…

提督「……ふぅ。暁、頑張ってくれよ……。もうすぐ明石が来るからな」

暁「…………」ジタバタ

15: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:18:05 ID:YOE


明石「とりあえず暁ちゃんはこちらで預かっておきますから」

提督「目を覚まさないように鎮静剤を」

明石「分かってます」ガチャリ

電「それじゃあ司令官さん、一緒に朝ごはんなのです」

提督「……そうだな……」

16: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:18:25 ID:YOE

提督「う、うまそうだなぁ……」

電「はいなのです。今日もたっぷり電の愛情入りなのです」

提督「じゃ、じゃあまずは……」

電「お味噌汁からなのです」

提督「え?」

電「自信作なのです。お味噌汁から食べるべきなのですよ」

提督「いや、その……」

電「愛情いっぱいなのです食べるといいのです食べるべきなのです食べなきゃいけないのです食べなさい、食・べ・ろ」

17: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:18:43 ID:YOE

提督「……あ、ああ」ズズッ

提督(うっ、鉄臭い。これってもしかして……血か?具は……)

提督「うっ……」

電「どうかしたのですか?」うっとり

提督「い、いや……この肉……」

電「はいっ。電のお肉なのです」

提督「……そ、そうか。また、か。痛かっただろ?」ブルブル

電「いえ、司令官さんに美味しいお食事を食べてもらいたかったのです」

18: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:18:58 ID:YOE

提督「む、無理しなくていいんだぞ?」

電「無理何て全然!むしろ司令官さんと電が一つに成れるので、電は幸せでいっぱいなのです!」

提督「そ、そうか……お、美味しいよ」ゴクリ

電「はわわぁぁ~///」

提督「で、でも私はもっと普通のお味噌汁が……」

雷「ごめんなさいっ」ガチャンッ

19: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:19:25 ID:YOE

提督「雷?」

電「むっ」

雷「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。私遠征の途中で倒れちゃうだなんて酷い事もう3時間42分35秒も遠征に行ってないだなんて」

提督「雷、いやあのな?」

雷「ごめんなさいごめんなさい遠征しか私に出来る事ないのにその遠征もきちんと出来ないなんてもう死ぬしかないわ死んでお詫びするしかないのぉぉ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

提督「死ぬ必要ないから!大体6日間連続遠征なんて無茶だって!というかそんなことする必要ないから!」

雷「必要ない……私必要ないの?私役立たず……いやぁぁぁっ」ガリガリ

提督「雷、落ち着け、顔掻きむしってるせいで出血してるから!」

雷「ご、ごめんなさい。そうよね、こんなダメな駆逐艦を修復するために資材を使わせちゃって……無駄でしかないのにそんな事も分からない私はなんて馬鹿なの?ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな……」プツッ

20: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:19:42 ID:YOE



響「あれ?ああ、電池が切れてしまったのか。それじゃあ続きはこっちの予備に映っているかな?」

提督『落ち着け!雷はこの鎮守府にも必要だし、私もとても頼りにしている!』

響「わたしもとてもたよりにしている……と」カリカリ

響「うふふ……司令官司令官司令官。ああ、なんて素晴らしいんだ貴方は……」

響「こんなに素晴らしい司令官の言葉は一字一句聞き逃せないよね。大切に保存しとかないと」カリカリ

提督『雷のおかげで鎮守府は回っている。だから、だから……」

響「うふ、うふふふふふふふ……」カリカリ

響「大好きだよ、司令官」ウットリ

22: 名無しさん@おーぷん 2018/09/08(土)08:27:00 ID:YOE
どうせなので過去作です
https://www.pixiv.net/series.php?id=680220

本作品が51本目でした

ついでにオリジナルも執筆中です(ステマ)
https://ncode.syosetu.com/n2857ez/