2: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)00:51:48 ID:jNM

コミュ症──とは。


人付き合いを苦手とする症状。
またはその症状を持つ人を指す。


そういう人間は得てして、



モバP「もう一目見てピンと来ました! アイドルに興味はおありでしょうか――」

古見「…………」ブルルルルルルルルルルルルル


街中で知らない異性に話しかけられるとパニックに陥る。

引用元: モバPさんは、プロデューサーです。 



3: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:03:24 ID:jNM
古見「………………」ガタガタガタ

P「あ、すみません申し遅れました! 私、CGプロダクションで音楽プロデューサーをやっております、モバPと――」

古見「も、もっ、もももっ……」オロオロ

P「いやあもう驚きましたよ! 何故今まで出会えなかったものかと後悔しているくらいでして!」

古見「…………」ブルブルブルブル…

P「あ、すみません舞い上がってしまいまして…」

P「よろしければ、あちらでゆっくりとお話を…い、いえ! お時間の方が無くともですね! 是非、名刺だけでも――……あの?」

古見「…………!」フーッ…フーッ… ←泣きそう

P「!?」

P「…………」

4: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:08:38 ID:jNM
※前レスの最後1行は見なかったことにしておいてください


古見「……すっ、すすすすすすすすすす、あっ…どどどどどどどどど」ガタガタガタ

P「…………」

古見「……! …………!」プルプルプル

P「あ、大丈夫ですよ。落ちついて、ゆっくりでいいですからね」

P「ちょっと待ってください、今紙とペンを用意しますから……」ガサゴソ

古見(……!?)

5: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:15:21 ID:jNM
成瀬「フッ、困ったな。またスカウトか……」サラァッ

成瀬「いいだろう、丁度時間はあったんだ。お話、聞かせていただきましょうか」

米谷「※彼は勝手に割り込んできただけです」

古見(!?)

P「おっ、アイドル志望ですか? やる気のある子は大歓迎ですよ」

古見(!?!?)

6: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:21:57 ID:jNM
P「ウチは男性アイドルは取り扱ってませんが、よければ315プロの紹介状をご用意いたしましょうか」

成瀬「そっ、そうですか。それはありがとうございます。必ずやトップアイドルになることを約束してみせましょう」

P「ははは、素晴らしい心がけですね!」

米谷「※思わぬ好感触に彼は少したじろいでいます」

P「おっ、君も面白いなあ!」

古見(……!)

P「――っと、すいません。今は彼女と話している最中でしたので少々お待ち頂いても……」

古見「あ、あのっ、すすすすす…」ペコリ

パシッ

P「え、アレっ、お嬢さん!?」

ピュ――ッ……

P「あっちゃぁー……スカウト失敗かぁ……」

P「……あれ、名刺は受け取ってくれたのか」

7: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:33:01 ID:jNM
○伊旦高校

只野「へぇ、昨日そんなことがあったんですね」

古見「……」コクリ

なじみ「いやー、やっぱ古見さんくらいになるとスカウトとかバンバン受けるんだね!」

古見『成瀬くんに助けていただきました』カキカキ

只野「さ、さぁ…? 助けてくれたのかどうかは分かりませんが……」

なじみ「にしてもさ、CGプロって凄い大手の事務所じゃん! やっぱ改めて古見さん凄いなー!」

只野「そうなのか?」

古見『名前は聞いたことがありますが……』

なじみ「只野くんたまに世間知らずだよね。古見さんはともかく」

なじみ「この戦国時代と呼ばれるほどアイドルが溢れかえってる芸能界! 中でもCGプロはその無数のアイドルの大半を抱えてる最大手ってワケ」

なじみ「それでも古見さんレベルなら軽々トップに君臨できちゃうんだろーなー」

古見「……!」ブンブンブン

なじみ「ははは、またまたご謙遜をー」

8: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:42:32 ID:jNM
只野「それで、古見さんはどうするんですか?」

古見『丁重にお断りしようと思っています』

なじみ「ま、古見さんはそうだよねー。勿体ないけど……」

只野「え、でも…名刺は受け取ったんですよね? それで有耶無耶のまま別れちゃったとなると……」

なじみ「そのプロデューサーさん、連絡待ってるんじゃないかな。それなら一言連絡しておいた方が…」

古見「……!」

古見『お電話を入れるべきでしょうか…?』ビクビク

なじみ「だろうねー」

古見(…………) ←知らない人に電話をかけるのが怖くて仕方ない

只野「ま、まあ街角スカウトですし、あちらもダメ元のつもりかもしれませんよ!」

只野「連絡なんて来なくて当然くらいのつもりかも……」

古見『しかし、逃げるような形になってしまいましたので……』

只野(うーん、罪悪感を負っちゃうのかあ……)

9: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)01:56:39 ID:jNM
なじみ「ならさー、折角名刺もらってるんだから直接事務所に行っちゃえば?」

只野「は?」

只野「いやいや、なじみ。どう考えたって面と向かって断る方が大変だろ」

古見「……」コ、コクン…

なじみ「分かってるよ? だから、ボクと只野くんもついていくの」

只野「なんでそこで僕の名前が……。っていうかお前が事務所に行ってみたいだけだろ」

なじみ「要は1対1で話すのが怖いんだよね?」

なじみ「間に只野くんがいた方が古見さんも絶対安心できるだろうし、相手も話しやすいでしょ。只野くんは通訳なんだから」

只野「そ、そうなの、かな……?」チラ

古見「…………」

古見「…………」

只野「…………」

古見「!」フンス

なじみ「オッケー。じゃあ決まりね!」

只野(大丈夫かなあ……)

10: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:00:37 ID:jNM
○CGプロ

なじみ「わーすごーいでっかーい!」

なじみ「あ、こんちはー! ボク先日そちらのプロデューサーさんからスカウトを受けた子の付き添いなんですけどー、今モバPさんって――」

只野「あいつどこに行ってもブレないな……」

古見「! ……!」キョロキョロ

只野(こっちはこっちで妙にはしゃいでるなあ……)

11: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:10:23 ID:jNM
なじみ「オッケー、受付のお姉さんに来客用のパスもらってきたよー!」

只野「相変わらず話の早い…。……あ、それじゃあ行きましょうか」

古見「……」コクン

なじみ「モバPさん今日はずっとデスクにいるらしいからさー、折角だし色々見学してからにしようよ!」

只野「いやあ、遊びに来た訳じゃないんだし迷惑だろ…」

古見「……!」フン フン

只野「……。あ、それじゃあちょっと遠回りして行きます…?」

古見『只野くんさえよければ、ちょっとだけ』

なじみ「今ボク格差を感じてるよ」

12: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:16:48 ID:jNM

ザワザワ…

オイ、ナンダアノビショウジョ…

ミタコトナイケドシンジン?

トンデモナイオオモノガハイッタモンダナ…

古見「……!?」ビクビク

只野「はは、流石に注目されますね…。やっぱり早いとこ行きましょうか」

古見「……」コ、コクン…

なじみ「あ、ちょっと待って。あの子はたしか…」

13: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:24:55 ID:jNM
只野「え、まさかお前芸能界にまで幼馴染いるの…?」

なじみ「そりゃまあ日本人の同い年全員幼馴染みたいなものだし?」

只野「何それ怖っ……」

なじみ「あの子はたしか…………げ」

只野「?」

なじみ「…………」ダラダラ…

只野「ど、どうした!? こんなパターン前にも見た気がするぞ!?」

なじみ「いや、ちょっと……ね」

只野「あれはたしか、古見さんと初めて面と向かった時――」

なじみ「だからまあ、そういうこと……」

なじみ「前の方からちょっと……ボクの苦手な子が……」



岡崎泰葉「……」テクテク

14: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:35:58 ID:jNM
只野「そんな相手いるの!?」

なじみ「だから君はボクのこと何だと思ってんの。第一、古見さんがそうだったろ」

只野「いやまあ、そうだけどさ……。お前この世の16歳ほぼ全員友達だろ!?」

なじみ「流石に言い過ぎだよ。いやさっき自分で言ったんだけど」

なじみ「でもまあ、この事務所にも会ったことのある相手がいるってのは事実でさ……。あそこの岡崎さんって子もそうなんだよね」

只野「岡崎さん……ってあの子役の? 今はアイドルらしいけど……」

なじみ「ボクさ、以前ちょっとエキストラやってたことあるんだよ」

なじみ「で、ドラマの現場に岡崎さんがいてね。当然挨拶に行ったんだけど……まるで友達になれなかったんだよね。古見さんの時と同じく」

なじみ「一言挨拶したっきりずーっと台本読んでてさ。ボクの言うことまるで聞いてないんだもん…」

只野(芸能界にも割とコミュ症っているんだなあ…)

15: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:43:06 ID:jNM
なじみ「というワケで、ピンチ」

只野「お前案外打たれ弱いよな」

なじみ「そりゃまあ、女の子だし?」

只野「はいはい。にしても、そんなにおっかない相手には見えないけどな…」

なじみ「うーん、雰囲気変わったのは一目で分かるけど…そりゃあっちも大人だし、愛想良くするでしょ」

只野「ったく、寄り道なんかするからこうなるんだぞ」

なじみ「ごめーん古見さん、そろそろモバPさんのとこに行こっかー」

古見『只野くん、サインを頂いてもらってもいいでしょうか…?』ワクワク

只野(思ったよりはしゃいでいる…!?)

16: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:51:45 ID:jNM
古見『ファッション誌やドラマでよく見る方です。驚きました』

只野「へえ、好きなんですか。頼めるかは分かりませんけど、そのノートにもらえばいいですか?」

古見「……」コクリ

なじみ「い、いやあそれもいいけどさ…? あの子も忙しいだろうし…ね?」

泰葉「あの……」

なじみ「は、はいィっ!?」ビクッ

泰葉「あ、と、突然申し訳ありません…。失礼ですが、以前どこかで……?」

なじみ「あ、は、はいっ! 撮影でエキストラとして共演したことが……」

泰葉「ですよね、驚きました。そのパス……今日はどういったご用件で?」ニコニコ

古見「……!」プルプル

只野(なんか話と違うぞ…?)

17: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)02:59:13 ID:jNM

──────

泰葉「では、そちらの方がスカウトされて…?」

なじみ「うん、ボク達はその付き添いでねー」

古見「……」ソワソワ

只野(打ち解けるの早いな…)

泰葉「私もちょうどPさんに用事があったところなんです。折角ですからご案内しますよ」

なじみ「本当? それはよかった! にしてもよくボクのこと覚えてたねー」

泰葉「沢山話しかけていただいたので、よく印象には残ってますよ」

泰葉「あの時は申し訳ありませんでした。恥ずかしながら私、人見知りしちゃってて…」

18: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)03:01:50 ID:jNM
なじみ「いやあこっちもビックリしたよ! 随分雰囲気変わったっていうかさ」

泰葉「そうでしょうか? 最近よく言われますね」フフ

泰葉「明るくなったとか、柔らかくなった、とか」

泰葉「私が変わったとしたら、きっとPさん……プロデューサーと出会ったおかげです」

只野(……!)

19: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)03:14:47 ID:jNM
なじみ「へー。と言うと?」

泰葉「私、あまり人のこと信用できなかったんです。芸能界って蹴落とし合いの世界だと思っていて」

泰葉「ヘタに関わって後で遺恨なんか作りたくない。だから、人と仲良くすることなんかできなかったんです」

泰葉「黙って言われた仕事だけしていようって。それであんな態度に……。すいませんでした」

なじみ「いやいや! こうして普通に話せたんだし全然気にしないけどさ」

泰葉「ふふっ、そう言っていただけてよかったです」

泰葉「最初からこうやって素直に話せればよかったのにな、って思いますね」

泰葉「でも、どうせ嫌われてるだろうなって。そう考えたら、どう話しかけても上手く行く気がしなくて……結局何もできなかったんですよね」

只野「……」チラ

古見(……)

20: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)03:25:26 ID:jNM
泰葉「……あ、ちょっとしゃべり過ぎましたね。それも暗い話ばっかり」

古見「……あ、のッ」

古見「……!」カキカキ

泰葉「? あの、今……」

只野「あ…す、すいません。ちょっと待っていただいてもいいですか?」

泰葉「は、はあ」

古見『プロデューサーさんと出会ったことで、変われたんですか?』

泰葉「…………えっと。そう、ですね」

只野(古見さん……)

21: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)03:51:08 ID:jNM
泰葉「その、と言ってもPさんは何もしてないんです」

泰葉「少なくとも本人はそのつもりだと思います。Pさんはその…こんな私を受け入れてくれただけなので」

古見「……!」

泰葉「ただ楽しそうに笑いながら、『一緒に頑張ろうな』って。あとはそれをそのまま実行しただけなんですよ」

泰葉「どんな時も全力で、どんな時も側にいてくれたんです。それで私、嫌でもPさんのことばかり側で見るようになっちゃって」

泰葉「そしたら自然と『誰かと一緒に頑張るのは楽しいことなんだ』って分かってました」

泰葉「……す、すいません。曖昧な話なんですけどね……」

古見「……!」ブンブン

古見『そんなことありません』

古見『たった一人、絶対に受け入れてくれる人がいると、それだけで勇気が出ます』

古見「……」チラ

只野「……!」

古見「……///」カァ

22: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)03:54:31 ID:jNM
泰葉(…………。なるほど)

泰葉「ふふっ。とても素敵な出会いがあったんですね」

古見「……」カキカキ


古見『はい』コクン

23: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:04:08 ID:jNM
泰葉「それで、スカウトの件は?」

古見『申し訳ないのですが、お断りしようと思います』

泰葉「ふふっ。Pさんは食い下がるでしょうけど、そういうことであれば私も説得してみます」

泰葉「私はあまり縁が無いですが、日常生活も掛け替えのない大切な時間ですもんね」

古見「……」コクン

なじみ「え、協力してくれるの!?」

泰葉「はい。Pさんあまり人の言うこと聞かないから、誰かがビシッと言ってあげなきゃ」

只野「す、すいません……。その、ありがとうございます」

泰葉「いえいえ。さ、Pさんのデスクはこちらの部屋ですよ」

24: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:20:54 ID:jNM

──────


P「ま、そういうことなら仕方ないか」

P「しかし勿体ないな……間違いなくトップにいけるだけの資質があるんだが……」

泰葉「『自分がやる気を持って楽しくやれなきゃ人を楽しませることなんかできない』って、いつもPさんが言ってるんですよ?」

P「だ、だな……。嫌だと言うのなら止めはしないさ」

P「それに、理由はなんとなく分かったしな」

古見『申し訳ありません』フルフル

只野「こ、古見さん落ちついて……。大丈夫ですよ、モバPさんも納得してくれましたし」

なじみ「そうだよ! ほら、プロデューサーもあっさり切り替えてボクのことロックオンしてるから!」

P「おっと、バレたか。で、実際どうよ?」

只野「え……? これ、性別不詳ですよ?」

なじみ「これて」

P「面白いじゃないか。この業界にも似たようなの何人かいるよ」

只野「いるんですか!?」

古見「……クスッ」

泰葉(……本当、今の生活を手放したくないのも分かるなあ)

25: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:28:01 ID:jNM
P「そういえば、古見さんスカウトした後もなんか面白い子を見つけたな」

P「いきなり近付いてきてさ、『なにあんた気安く古見さんを引き抜こうとしてんの?』とか長々と……。並々ならぬ気迫を感じたね」

只野「あ、たぶんその人知り合いです……」

P「おお、世間は狭いね」

只野「その…びっくりするくらい動じてませんね…」

P「ウチの事務所にもああいうタイプいるからな。慣れてるんだ」

只野(芸能界怖ッ!)

なじみ「そういえばプロデューサースカウトの時と全然話し方違うねー」

P「そりゃまあ、状況や相手によって変わるさ。スカウトできないんじゃあな」

古見「……! ……!」プルプルプル

P「ははは、いやいや本当に気にすることはないって。どうしても気にするなら、そうだな……」

P「…………」

只野「……?」

26: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:32:47 ID:jNM
P「只野くん、アイドルやってみる気はあるか?」

只野「なんでそうなるんですか!? っていうか僕完全に男ですよ!?」

P「いやいや、案外女装したらイケるかもしれないぞ? 見たところ脚とか女性的なラインをしてるじゃないか」

なじみ「あ、それボクも文化祭の時思った」

P「なんだ経験者か。なら後はステージに立つだけだな。なに、大したステップじゃない」

只野「大したことだと思います!」

古見『もう少し詳しく聞くべきだと思います』フンフン

只野「なんで乗り気なんですか!?」

27: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:37:14 ID:jNM
P「頼む! 只野くんが一緒にデビューするとなれば古見さんの気も変わるかもしれないんだ!」

P「な!? 今後の芸能界の発展のためにも!」

只野「い、意味が分かりません!」

只野「で、ですよね、古見…さ……ん」



古見「……? ……!?///」

ガタッ

ピュ──────ッ!

28: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:42:32 ID:jNM
只野「あれっ、ちょっと!? 古見さーん!?」



P「ま、好きな男がいるならあんまりアイドルにするべきじゃないわな」

泰葉「……そうですかね」



29: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:45:12 ID:jNM
おしまい

初クロスSS・初投稿ということで至らぬ点は星の数ほどありましょうがとりあえず以上です
いやまあ正確にはSS速報の方で色々書いてたんですが

あとちょっとオマケがあります

30: 名無しさん@おーぷん 2018/09/11(火)04:53:36 ID:jNM
オマケ 杉坂さんも、おねえさん

○スーパー

わーっ

尾根峰「こーらっ、店の中で走るなー」

ズテンッ

尾根峰「あーあ、言わんこっちゃないんだから……」

海「っと。ボク、大丈夫かい?」

尾根峰「あ、すいませんうちの弟が……」

海「いやいや、子供は元気が一番だかんね」

海「ウチもいっぱい兄弟いてさー、大変だよね……っと。よし、カゴの中身も無事みたいだ」

尾根峰「……」ホー

海「あ、ごめんごめん初対面なのに。なんか他人のようには思えなくて……」

海「…………」

尾根峰「…………」


ガシッ



たまたま買い物に来てた只野(なんか通じ合ってる……!)