久「須賀君、奈良まで遠征に行って来て頂戴」 京太郎「ええっ!?」 前編

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:06:30.75 ID:UH2F8eOAO


アナウンサー「試合終了! 三尋木プロ まさかの初戦敗退~!」



アナウンサー「前回の試合に引き続き、三度目の初戦敗退! 今回の敗退により タイトル戦が更に遠退いてしまった~!」


解説者「今回の敗退は 三尋木プロにとって かなりキツイ状況になってしまいましたね」



アナウンサー「と言いますと?」



解説者「三尋木プロは ここ最近 全く 白星がありませんからね このままだと…」




489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:07:04.26 ID:UH2F8eOAO


アナウンサー「引退になりかねないと?」



解説者「えぇ… 昔のように積極性がなくなったと言うか… 何か迷いがありますね…」



アナウンサー「迷い… ですか?」



解説者「はい… いつもの彼女ならk



ピッ



三尋木「言いたい放題言っちゃて… お前に 私の何がわかるんだよ…」バサッ



三尋木「プロだって負けるときは負けるってのに…」



三尋木「こっちの新聞には 三尋木咏 引退か なんて書かれちゃってるしねぃ」



三尋木「………」



三尋木「引退… か…」




490: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:07:43.69 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「………」トボトボ



三尋木「(気分転換でもしてこいって言われてもさー 一人で気分転換になるはずないしねぃ…)」



三尋木「(何か暇潰しになるところはないもんかね… )」



三尋木「………」



三尋木「(そういやー 藤田プロが言ってたっけか 『藤田「何でも… 千里山のレギュラーの一人を 会って ものの短時間で ベタ惚れにした男が長野の清澄って高校にいるとか なんとか』って」



三尋木「(特にやることないし…)」



三尋木「よし!」



三尋木「長野行こう 長野! 道 全く知らんけど なすがまま~ ♪」




491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:08:11.32 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「あはははは」



三尋木「(やっべぇー 道わかんねー )ここが さっき通ったところで これが現在地…」



三尋木「(うーん わけわかんねー てか地図とか必要なくね? 知らんけど… )」ポイ



?「痛てっ!?」



三尋木「おおーぅ クリティカルヒ~ット! 一般人に100のダメージ!」



?「100ダメージどころか 追加で500ぐらいのダメージくらいましたよ!」



三尋木「あはははは 意外とノリいいねぃ君ぃ 手が滑っちゃてさー」




492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:08:38.04 ID:UH2F8eOAO


?「どうしたら地図と扇子が同時に こっちに飛んでくるんですか!?」



三尋木「ありゃりゃ? 地図を捨てたつもりだったんけど」



?「貴女 今 手が滑ったって 言ってませんでしたか?」



三尋木「」ギクッ



三尋木「き、気のせいんよ ホッホッホ~ おぉ! これは!」


?「(絶対に嘘だろ…)そうですか… んじゃ 俺 そろそろ行かないと 怒られるんで それ返してもらっても………って 何食べてんですか!?」




493: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:09:14.30 ID:UH2F8eOAO


三尋木「これタコスってやつだよね? 私 一度 食べみたかったんよ♪」モグモグ



?「(な、なんて自由な人だ…)あ、あの… それ食べられると ひじょ~に 困るんですけど…」



三尋木「旨~♪」



?「(き、聞いちゃいねぇよ… こりゃ また 買いに行かなきゃ駄目だな… )はぁ…」



三尋木「うわっ 辛ッ! 水頂戴 水! 口がヒリヒリする~」



?「水ですか? ちょっと待って下さいね… って なんでやねん!」ビシッ



三尋木「ぐほっ!? セ、セクハラ!?」




494: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:09:42.84 ID:UH2F8eOAO


京太郎「いやいや おかしいでしょ!? 物ぶつけたうえに 勝手に飯まで食べて 水 要求で 挙げ句 セクハラって… 」



三尋木「だってー 口がー 水~ 口がー 水~ 」



?「(うるせ~…)あぁ もう はい! 水ですよ! み・ず!」



三尋木「ちょ これ飲めとか マジッスか!?」



?「死にはしませんよ… 多分…(この間の水入れぱにしてたの忘れてた…)」



三尋木「うぅ… 水… 口が痛い…」ポロポロ



?「な、泣かないで下さいよ」



495: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:10:19.05 ID:UH2F8eOAO


三尋木「だってー 口がヒリヒリして 痛いんよ…」グスッ



?「だからって泣く事じゃ…」


三尋木「私だって 頑張とるんよ… それなのに… グスッ 皆… 私が グスッ 引退する グスッ とか言うし…」



?「(もはや口が痛いどうこうの話ですらねぇ… )わ、わかりましたから 何があったかは知りませんけど ほら 水飲んで 元気だして下さいよ 俺で良ければ聞きますから ね?」



三尋木「あ、ありがと~ グスッ あ、あのね? グスッ 皆が グスッ 私を グスッ 生き遅れの グスッ 女 だって グスッ 馬鹿にするんよ」



?「(引退がどうとか言ってなかったか? この人…)」




496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:10:51.01 ID:UH2F8eOAO


三尋木「そんでね そんでね?」



?「はいはい 聞いてますから…」



~一時間経過~



三尋木「だから 私は言ってやったんよー 能ある鷹は爪を隠す って!」ビシッ



?「そ、そうですか…(いつまで続くんだ この話…)」



~二時間経過~



三尋木「私と一緒に解説してた ん… えっと… 誰だったか良く知らんけど その人は間違いなく 私に気があると思うんだよねー! ちょ~っと 歳は上なんだけどねぃ」パタパタ



京太郎「よ、よかったじゃないですか(麻雀部の皆さん… 本当にすんません…)」



三尋木「他にも…」





497: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:11:52.92 ID:UH2F8eOAO


~三時間経過~



三尋木「最近のプロは千里山を中心に選出されてきてっから面白みが少ないんよ… 他の学校にも もっと頑張ってもらわないとねぃ あはははは あ、それから…」パタパタ



京太郎「(まだ続くのかよ! 頼む 早く 終わってくれ!)ハハッ そうですね…」



~六時間経過~



三尋木「いやー 色々と愚痴聞いてもらっちゃって 悪いねー」パタパタ



?「そ、そんな事ないですよ…(や、やっと終わった…)」



三尋木「いやいや 私の話 真面目に聞いてくれたの 君が 初めてでさー? 何て言うの? ついつい 長くなっちゃって」アハハハハ


?「それは喜んでいいのか 悪いのか…」



三尋木「さぁー? 喜んでいいんじゃん? 知らんけど」




498: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:12:18.97 ID:UH2F8eOAO


?「(どっちなんだよ!)そ、そうですか それでは 俺は この辺りで… 」ガシッ



?「!?」



三尋木「チッチッ 私から逃げようとか 無理に決まってんじゃん まだまだ 時間はたっぷりあるんだしさー もうちょ~っと 私に 付き合ってもらっても罰は当たらないんじゃないかなー?」



?「なん………だと………!?」



三尋木「あははは すっげー マヌケ面! 芸人もビックリ~ 」


?「貴女の格好もビックリ~ ですけどね…」




499: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:12:44.92 ID:UH2F8eOAO


三尋木「うぉい! それは聞きづてならないな 雑用君は 和服の素晴らしさが わかってないよだねぃ」



?「ざ、雑用君って… 俺には 須賀京太郎って 言う名前があります」



三尋木「? 砂 教卓? ギャグか何か? ん? 」



京太郎「砂 教卓じゃなくて! す・が・きょ・う・た・ろ・う!」



三尋木「あぁ~! 酢が 京太郎ね? 砂 教卓じゃなくて」




500: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:13:10.32 ID:UH2F8eOAO


京太郎「そうです… 須賀 京太郎です…(どう聞き間違えたら 砂 教卓 になるんだよ…)」



京太郎「そもそも 何で 雑用君なんですか…」



三尋木「ん? いやー なんとなくだけど?」



京太郎「(恐ろしい勘だ…)」



三尋木「まぁ そんな話は どうでもいいんだけどねー」



京太郎「ひどっ!?」




501: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:13:36.45 ID:UH2F8eOAO


三尋木「和服を馬鹿にした 雑用君には 和服の素晴らしさを たーぷりと 教えてあげないとねぃ」



京太郎「え、遠慮しときます…」



三尋木「あははは 面白い 冗談を言うねー 君」ニコニコ



京太郎「そ、そうですか? ハハッ…」



三尋木「うん♪」



502: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:14:20.05 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「現在の和服には、大人の女性用・大人の男性用・子供用があるのは 雑用君も知ってるよね?」



京太郎「え、ええ まぁ…」



三尋木「男性用と女性用の和服のそれぞれに、正装・普段着・その間の服があって

基本的に男女両用の和服はないんだけど、和服を構成する要素には、肌襦袢、長襦袢、長着、羽織、伊達締め、腰紐、帯、帯板、帯締、袴、足袋、草履、下駄などがあるんよ」フリフリ



京太郎「(か、帰りたい…)」




503: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:14:46.52 ID:UH2F8eOAO


三尋木「ちゃんとついてきてるー? 雑用君? 」



京太郎「な、なんとか…」



三尋木「ちなみに 豪華な模様を持つものが多いのは、長着と帯! 数万円から数百万の帯まで た~っくさんあるんよ!」フリフリ



京太郎「す、数百万!? 全部 一緒なんじゃ…」



三尋木「かぁ~ これだから素人は…」



京太郎「す、すいません」



三尋木「いい? どうして こんなにも価格が違うのか? ってのを知りたいんだよね?」



京太郎「は、はい」




504: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:17:34.59 ID:UH2F8eOAO


三尋木「帯にも色々と種類があるんよ 例えば… ん~ 丸帯とか?」



京太郎「丸帯?」



三尋木「丸帯ってのは江戸時代に創られた正装用の帯でね?

広幅に織った帯地を二つ折りにして片側を絎けたもので、両面共に柄が出るんで非常に豪華な帯になるんよ

丸帯という名称は広幅の織物を丸ごと使うことからきてるけど、それだけ重く締め難いものとなるって事」



京太郎「へぇ~」




505: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:18:21.46 ID:UH2F8eOAO


三尋木「価格が違うのはそこ」


京太郎「? 手が込んでるか 込んでないとか ですか?」



三尋木「そそっ 高価な帯と廉価な帯はどこが違うのか?

帯に限らずきものの価格は、素材と手間で決ると言って良い

高価な素材を使えば価格は高くなり、安価な素材を使えば価格は安くなる

けどね?、特殊な素材を除けば素材によって数十倍もの価格の開きはできないんよ

価格を左右する大きな要因は主に手間

手織と機械織では手間が大きく異なる

手機だと横糸一本一本を手で簸を飛ばしながら通して行くから、機械よりも手間がかかり高価になるんよ」パタパタ



京太郎「色糸の数が多ければ多いほど手織り職人は 糸を選んで簸を通す手間が大変なものと成るってわけですか? 」



三尋木「おぉ~ぅ! 正解! わかってんじゃん!」ビシッ



京太郎「そ、そうですか?」テレテレ




506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:18:51.18 ID:UH2F8eOAO


三尋木「私 個人としてはさー 帯も着物も 手作りがいいんだけど…」



京太郎「けど?…」



三尋木「手織りはどうしても 機械で作るより 時間がかかるうえに お金も 高いから 一般受けは 余りしないんよ…」



京太郎「そりゃそうですよ…」


京太郎「今は 手間より早さを 求められていますからね… 時代の流れには 逆らえませんよ」



三尋木「」ポカーン




507: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:19:18.36 ID:UH2F8eOAO


京太郎「な、なんですか?」



三尋木「あっ いや 意外にも 良い事 言うなー って 思ってね」パタパタ



京太郎「そうですか? なら 雑用君から 名前で呼んで下さい 」



三尋木「うーん それはちょっと無理かなー 雑用君に 慣れちゃったし 何なら セクハラ君 でも 私は いいけど?」



京太郎「雑用君でお願いします」



三尋木「おぉ~ぅ ドM だったとは… 中々やるねぃ」



京太郎「もう… 勝手にして下さい…」




508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:19:44.92 ID:UH2F8eOAO


三尋木「んじゃ ドM君d「お断りします! 」えぇ~っ なんで?」



京太郎「その名前だと 社会的地位を 確実に無くします」



三尋木「社会的地位ねー… いるの?」



京太郎「いりますよ! ほんと それだけは勘弁して下さい 咏さん」



三尋木「どーしてもってなら 別にいいけどさー ん? あれ? 私 君に名前 言ったっけ?」




509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:20:11.29 ID:UH2F8eOAO


京太郎「糞長い 愚痴の中で 何回か登場してましたよ…」



三尋木「そ、そうだっけ? 知らんけど」



京太郎「そこは知っといて下さいよ」



三尋木「いや しらんし」



京太郎「………(もう ヤダ この人…)」




510: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:20:37.90 ID:UH2F8eOAO


三尋木「あ! そうそう 連絡先教えてといくれる?」



京太郎「連絡先ですか? 別に構いませんよ」



三尋木「じゃ、この紙の、ここに名前と生年月日よろしくねー」サッ



京太郎「生年月日までいるんですか?」



三尋木「うん♪ あ 電話番号は こっちの紙に 書いて」



京太郎「? わかりました」




511: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:21:03.95 ID:UH2F8eOAO


三尋木「それと… 判子とか 持ってるー?」



京太郎「判子? 確か持ってたと思いますけど… あぁ これだ」



三尋木「判子は ここ」



京太郎「どうでもいいんですけど 何で連絡先 書くのに 判子がいるんですか?」



三尋木「………念のため?」



京太郎「何故に疑問形なんですか…」ポン




512: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:21:31.07 ID:UH2F8eOAO


三尋木「うひょー ありがとさん♪」



京太郎「悪用だけは 絶対にしないで下さいよ? 信頼してますからね?」



三尋木「悪用なんて しないってー♪ 」



京太郎「(大丈夫なんだろうか…)」



三尋木「んじゃ また 明日ー」フリフリ



京太郎「明日!?」



三尋木「今日の夜に また 連絡すっから~ よろしくねー♪」フリフリ



京太郎「え、ええ…」





513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:22:07.03 ID:UH2F8eOAO


~清澄 部室~



京太郎「二度も買い物に行く事になるとは…」



京太郎「(戻りたくねぇ…)」



ガチャ



京太郎「た、ただ今 戻りました… えっ? ど、どうしたんですか?」



咲「………」グスッ



和「………」ウルウル



久「ん? あぁ 須賀君 おかえりなさい」




514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:22:43.32 ID:UH2F8eOAO


京太郎「えっ? あっ はい」



京太郎「(何だ この 異様な雰囲気は… )ぶ、部長 何かあったんですか?」ヒソヒソ



久「あ~ うん ちょっとね…」


京太郎「そ、そうですか…」



久「そうそう 須賀君 」



京太郎「何でしょうか?」



久「はい これ」バサッ




515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:23:10.52 ID:UH2F8eOAO


京太郎「? ウィークリー麻雀トゥデイ? (凄い見覚えのある人が表紙なんだけど…)何ですか? これ?」



久「雑誌よ 雑誌 中々 面白いから 須賀君も それ読んで しっかり勉強しなさい」



京太郎「は、はい! あの 部長? この表紙の人って…」



咲・和「」ビクッ



久「表紙? あぁ~ 三尋木プロね ウィークリー麻雀トゥデイ特集で表紙を飾るくらいだから 相当な腕よ まぁ 最近は ちょっと黒星ばかりで 引退とか騒がれてるけどね」




516: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:23:36.63 ID:UH2F8eOAO


京太郎「そう… ですか…」



久「それがどうかした?」



京太郎「へ? あぁ いや 特には…」



久「? そう? まぁ とにかく頑張ってね?」



京太郎「はい!」



517: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:24:26.85 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



京太郎「あの人 そんなに有名な人だったんだ…」



京太郎「(とても信じがたいな…)」ペラ



京太郎「おっ? タイトル挑戦までした事 あんのかよ あの人」ペラ



京太郎「しかも彼女にしたいランキングで一位とってんじゃん!(何が生き遅れだよ…)」



京太郎「てか この雑誌 最近のか? 最近の… ポイな…」ペラ




518: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:24:52.97 ID:UH2F8eOAO


ピリリリリリ



京太郎「(ん? 知らない番号だな?…)」



京太郎「はい 須g「ヤッホー♪ 雑用君? いやー 参った 参ったー 悪いんだけどさー? 今日会った場所に 今すぐ来てくれないかなー? んじゃー よろしくー♪」ピッ



京太郎「(ほんとにプロなのか…?)」





519: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:28:12.71 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「おぉー 来た 来た」



京太郎「どうしたんですか? 急に?」



三尋木「いやね? 正直な話をすると 帰り道がわかんねー 状態なんだわ だ・か・ら 一晩とめてくれると助かるんだけど?」



京太郎「」



京太郎「いやいや それはマズイでしょ!?」



三尋木「親子さんには ちゃんと説明すっからさー お願い! このままじゃ 野宿なんよ」パタパタ




520: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:28:39.06 ID:UH2F8eOAO


京太郎「親は居ないんで大丈夫なんですけど…」



三尋木「よし! 難問クリアー!」



京太郎「難問クリアー じゃないですって! そもそも 咏さん プロ雀士 じゃないですか… 俺の家に泊まったなんて事 バレたら大変な事になるんじゃ…」



三尋木「あちゃー バレちゃったか~ うーん でも まぁ 大丈夫! 知り合いとか何とか言えばいいしさぁ ほんと頼むよー!」



京太郎「そうは言われても…」



521: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:29:11.43 ID:UH2F8eOAO


三尋木「よし! わかった! 泊めてくれたら 私が直々に麻雀 教えてあげるから!」



京太郎「咏さんが?」



三尋木「そそっ 何なら 夜のお相手も…」ニヤッ



京太郎「それはいいです」



三尋木「ひどっ!?」ガーン



京太郎「まぁ そうですね…(プロが教えてくれる事なんて 滅多にないしなぁ… ここは一つOKするか…)わかりました 咏さんが 教えてくれると言うのでしたらOKです」



三尋木「教える 教える! 何でも聞いて! 」




522: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:29:43.22 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「ほぇ~ 意外と広いんだねぃ」



京太郎「まぁ そこそこ…」



三尋木「へぇー !」キラーン


京太郎「とりあえず ご飯食べてないでしょうから ご飯を食べm って~ おぃぃ!」



三尋木「ん? どしたー?」ガサゴソ



京太郎「何やってんですか!?」




523: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:30:16.29 ID:UH2F8eOAO


三尋木「んー ○○本探し」ガサゴソ



京太郎「んな!? そんなところには ありませんから!」



三尋木「昔から 隠すなら ベッドの下って 決まってるんだよねー」ガサゴソ



三尋木「あれれ? 」スカスカ



京太郎「だから言ったでしょ? そんなところにはないって…(誰がベッドの下なんかに隠すか…)」




524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:30:57.32 ID:UH2F8eOAO


三尋木「」トコトコ



京太郎「今度はなんですか? トイレならあっちですよ?」



三尋木「んー これだ!」



京太郎「!?」



三尋木「はっはーん ねぇ ねぇ 辞書見ようとしたら 変な本が出てきたんだけどー?」ニヤッ


京太郎「(ば、馬鹿な!? 何故 数ある カモフラージュの中から それを選び出すんだ!)」



三尋木「えぇ~っと なになに? えっ? ○○ えっ? 和服… パラ… ダイス…? えっ?」チラ



京太郎「(○○ばかりで飽きたから たまには 趣向を変えてみただけなのに~ 何でよりにもよって あれなんだよ!)あ、あはははは………」



三尋木「………」



京太郎「………すんません」




525: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:31:24.05 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



京太郎「(き、気まずすぎる…)ど、どうですか?」



三尋木「」ビクッ



三尋木「な、中々の う、腕前で…」パタパタ



京太郎「(縮こまっちゃてんじゃん… これ… 麻雀教えてとか言える 雰囲気じゃねぇ…)」



三尋木「………」




526: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:31:55.55 ID:UH2F8eOAO


三尋木「(あれって もしかして… 私を意識してんのかな? ま、まさかの一目惚れ!? いやいや それはないねー …あれ? でも よく考えてみるとさー 好きでもない女 普通に家に 入れるかな? しかも今日会った よくわからない女を… って事は やっぱり…)あ、あの…」



京太郎「は、はい(どんな罵倒だろうとも 受けきってみせる!)」



三尋木「ふ、ふつつか者ですが よ、よろしくお願いします」ペコッ



京太郎「へ? あ! こ、こちらこそ よろしくお願いします」ペコッ



京・三「「………」」




527: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:32:21.77 ID:UH2F8eOAO


三尋木「プッ あはははは! ど、土下座って! あはははは マジっすか! あはははは 」



京太郎「ちょ 笑わないで下さいよ…」



三尋木「あはははは ごめん ごめん 余りにも 衝撃的だったもんだから」ケラケラ



京太郎「はぁ…」




528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:32:47.30 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



萬子:1~9
索子:Ⅰ~Ⅸ
筒子:①~⑨



京太郎「(レ、レベルが違いすぎる…)」



三尋木「さってと… 打ってみてわかったんだけど 雑用君は 守りが ダメダメだから 守りを重点的に学んでいかないと駄目みたいのようだねぃ」



三尋木「んじゃ まずは スジについて 教えるから」



京太郎「は、はい」




529: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:33:36.62 ID:UH2F8eOAO


三尋木「スジって言うのは 両面待ちを前提とした、相手の捨て牌から考える守りって感じかな?」



三尋木「例えばー ん~ こんな感じの捨て牌があって 相手にリーチされたとする」



東Ⅷ②1北Ⅳ西Ⅵ←リーチ



三尋木「この相手はリーチを仕掛けたとき Ⅵ を切っとるんけど 考えてごらん?」



234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅦⅧ 南南



または



234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅣⅤ 南南



三尋木「みたいな 牌の待ちは考えられにくくない?」



京太郎「確かに… それだと 自分で捨てた牌があるんで ロンはできないですね」




530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:34:04.10 ID:UH2F8eOAO


三尋木「そそっ わざわざ リーチまでかけて 聴牌宣言しておいて ロンできません とか マジ馬鹿でしょ?」



三尋木「待ちで待つ事は 普通はしないよね? んじゃ 結局 何が言いたいのかと言うと…

ⅣⅤ または ⅦⅧ の両面待ちの可能性が低い と言う事なんよ」



京太郎「へぇ~」



三尋木「したがって Ⅵ が 捨てられているから Ⅲ Ⅵ Ⅸ で待ってる可能性が低いって事が言えるんよ!」



京太郎「な、なるほど…」




531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:34:40.58 ID:UH2F8eOAO


三尋木「あくまでも両面待ち前提って事を忘れないで欲しいんだけどねー」パタパタ



京太郎「はい! でも少し難しいですね…」



三尋木「そう? じゃ より詳しく 説明するねぃ」



三尋木「さっき Ⅵ が捨てられていた事から Ⅲ と Ⅸ が当たり牌の可能性がわかったけど… これをスジって呼ぶんよ」



1・4・7「(イー・スー・チー)」

2・5・8「(リャン・ウー・パー)」

3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」



三尋木「こーんな感じで 全部で3種類のスジがあって

⑤が捨てられていれば ② と ⑧ は比較的安全牌って言えるし

4が捨てられていれば 1 と 7 は 比較的安全牌だと予想できるねぃ」




532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:35:06.92 ID:UH2F8eOAO


京太郎「それじゃあ その3種類のスジを覚えていれば 言いんですか?」



三尋木「まぁ 覚えておいて損はないんだけどねー」パタパタ


三尋木「おっと もう一つ 忘れてたよ…

片スジには 要注意が必要なんよ!」パタパタ



京太郎「? 片スジ?」



三尋木「そそっ




533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:35:38.23 ID:UH2F8eOAO


1・4・7「(イー・スー・チー)」

2・5・8「(リャン・ウー・パー)」

3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」

がスジだからと言って 1 が捨てられていれば 4 が 安全かと言うと ちょ~っと 違うね

少し考えればわかると思うけど 2 3 の聴牌なら 1 4 待ちになるけど 5 6 の聴牌なら 4 待ちになるよね?」



京太郎「言われてみれば そうですね」



三尋木「このように 片方 だけの スジの事を 片スジと呼ぶんよ!」ビシッ



京太郎「片スジ… 恐るべし!」




534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:36:05.58 ID:UH2F8eOAO


三尋木「ちなみにだけど 片スジの両方が 捨てられていれば スジは完成するからね?」



京太郎「そうなんですか?」



三尋木「ほら 1 と 7 が捨てられていれば 4 はスジとなり 比較的安全牌になるでしょ?」



京太郎「あっ ほんとだ…」



三尋木「最初は 難しいだろうけど 何事も経験がものを言うから 実践あるのみ!」パタパタ



京太郎「はい!」



京太郎「よし! 今日は徹夜だ!」




535: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:38:52.21 ID:UH2F8eOAO


三尋木「おぉ~っ やる気だねぃ んじゃ 悪いんだけど シャワー浴びても おっけーい? 朝から 歩き回ったから 汗かいちゃって あぁ あと 服も」



京太郎「はいはい 服は 適当に持ってて 構いませんので… タオルは リビングにありますから」



ガチャ



三尋木「おっけーい じゃ シャワー 浴びてくるけど… 覗けよー?」フリフリ



京太郎「覗くなじゃなくて 覗け! かよ!? 」



三尋木「♪」トテトテ





536: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:39:19.47 ID:UH2F8eOAO


京太郎「なんだか よく わからん人だ… 」



京太郎「………」



京太郎「(三尋木… 咏… か…)」



ガチャ



三尋木「やっべー お湯 でないんっスけど!? 」



京太郎「うぉーーーい!!! 前隠せ! 前!」




537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:39:59.63 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「いゃ~ サッパリしたー♪」



京太郎「…何で ワイシャツ 一枚しか 着てないんですか!?




三尋木「なんて言うの? なんとなーく 着てみた みたいなー? ………興奮する?」



京太郎「スエット 貸しますんで それ着て下さい!」



三尋木「えぇ~っ 暑いから 着たくないだけど…」



京太郎「野宿と どっちがいいですか?」



三尋木「うひょー こんな ところに スエットがあるとか! マジ着るしかないしょ!」




538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:40:28.05 ID:UH2F8eOAO


京太郎「最初から着て下さいよ…」



三尋木「ちょい ちょい」グイグイ



京太郎「? 何ですか? ブッ!」



三尋木「きゃっ!」



京太郎「きゃっ! じゃないですよ! 服も 自分で着れないんですか!?」



三尋木「せっかく サービスしてあげたのに それは ないんじゃないのー?」フリフリ



京太郎「サービスの度が強すぎなんですよ!」




539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:40:54.56 ID:UH2F8eOAO


三尋木「あちゃー… 雑用君には 刺激が強すぎちゃったかー 」ケラケラ



京太郎「もう勘弁して下さいよ…」



京太郎「はぁ…」




540: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:41:40.35 ID:UH2F8eOAO


~~~朝~~~



京太郎「ん… あぁ… 俺 このまま 寝ちゃったのか…」



京太郎「(結局 一回も勝てなかったけど… 久しぶりに 打ちまくったな…)」



京太郎「………」



京太郎「(…何で この人は 俺を抱きまくら にして 寝てんだ?)」



三尋木「ん…」ムニュ



京太郎「!?」




541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:42:31.25 ID:UH2F8eOAO


京太郎「(な、なんだ… この異常な程の柔らかさは… !? おいおい この人 まさか…)」ワサワサ



京太郎「(ブラ着けてねぇのかよ!?)」



三尋木「ん… はぅ… 」



京太郎「(耐えろ! 耐えるんだ京太郎! お前なら出来るはずだ!)」



三尋木「………」モゾモゾ



京太郎「(? 今度はなんだ?)」



三尋木「暑い…」ポイ



京太郎「!?」




542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:42:57.52 ID:UH2F8eOAO


京太郎「(下 脱ぎやがった!?)」



京太郎「(ど、どどど どうすんだよ これ! と、とりあえず 起こさないと… )う、咏さーん? 朝なんで起きて下さーい」



三尋木「んー」ガシッ



京太郎「(お、俺の手が 咏さんの 股に! ホールドされた! し、しかも 下着も穿いてねぇのかよ!?)」





543: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:43:32.47 ID:UH2F8eOAO


京太郎「(素数だ! 素数を数えるんだ 京太郎! 2 3 5 7 11 13 17 19…)」



三尋木「ん… あ… 」



京太郎「(23 29 31 37 41 43 47 53!… 頼む 起きてくれ!)」



三尋木「ん… ふわぁ~… ふぅ~ あっれー? ん?」キョロキョロ



三尋木「………えっ!?」



京太郎「や、やっと 起きましたか…」



三尋木「」チラ



京太郎「できれば 離れてもr「きゃーーー!!!」ブホォッ!」バシン





544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:43:59.13 ID:UH2F8eOAO


三尋木「な、なんで私 下脱いでんの!?… えっ? も、もしかして… 雑用君に 無理矢理…」



京太郎「貴女が俺を抱きまくらに してたんでしょうが!」



三尋木「へ? そ、そなの? し、しらんけど」



京太郎「ほんと… マジ勘弁して下さいよ…」



三尋木「え、えへへっ」




545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:44:33.40 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



京太郎「結局 その服に着替えるんですか」



三尋木「昨日 洗って 干しといたからねぃ」フリフリ



京太郎「いつの間に!?」



三尋木「さぁー?」



京太郎「さぁーって…」



三尋木「! 何か今さ なんんて言うか… 頭の中で ピピピー って 電流が流れて 私に こう言ったんよ ライオンに会いに行けー ライオンに会いに行けーって」フリフリ



京太郎「ライオンなら動物園にいるんで行って来て下さい」



三尋木「なーに言ってるかなー? 雑用君も 行くに来まってるじゃん」




546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:44:59.70 ID:UH2F8eOAO


京太郎「はい? 俺 これから部活なんですけど…」



三尋木「部活に乗り込んで 朝の事 バラされて信頼無くされるのと 私と動物園に行って私のご機嫌とるのと どっちがいいー?」ニヤッ



京太郎「ど、動物園で…」グスッ


三尋木「泣くほど 嬉しいかー 」ケラケラ



三尋木「んじゃー 動物園に向けて レッツゴー!」




547: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:48:20.40 ID:UH2F8eOAO


~~~動物園~~~



三尋木「あはははは 雑用君も こっち来てごらんってー!」



京太郎「こ、今度は何ですか?」ゲッソリ



三尋木「ゾウが水浴びしとるんよ! 気持ちよさそうにー!」フリフリ



京太郎「(わからない… ゾウの水浴びで あそこまで はしゃぐ 咏さんが…)は、はぁ…」



三尋木「おおっ? 今度は 猿が餌を食べとるよ! 雑用君も貰ってきたら?」




548: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:49:01.59 ID:UH2F8eOAO


京太郎「俺は猿ですか!?」



三尋木「あはははは 冗談 冗談だんよー! 次は ペンギン ペンギン」トテトテ



京太郎「そんな走り回らなくったって ペンギンは逃げませんよ…」



三尋木「分かってないねぃ…」バッ



三尋木「ペンギンは 動物園において 一番人気なんよ 出遅れて見れなくなったら大変 悲しいとは思わないかい?」フリフリ



京太郎「(なら… 一番 始めに ペンギンコーナー 行けよ! 何で動物園にまで来て トカゲを 一番最初に見るんだよ! それも 虫かごに 入っるような奴を…)」



三尋木「おーい 生きてるかー?」



京太郎「生きてますよ…」



三尋木「よし! それじゃあ 行こー♪」




549: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:49:34.84 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「うひょー か、可愛いー 」キラキラ



京太郎「あれが 噂に聞く ペンギンの散歩って奴ですか…」



三尋木「ペンギンってさ 世間一般では「脚が短い」と思われてるけど 実際には体内の皮下脂肪の内側で脚を屈折してるって 知ってた?」フリフリ



京太郎「そうなんですか?」



三尋木「関節はこの状態のまま固定されてるから 脚を伸ばすことはできなくて 体外から出ているのは足首から下の部分だけで 成鳥ではほとんど脂肪に隠されていて表面上見えないんだけどー 生後まもなくの脂肪の少ないペンギンではその骨格がはっきりと見てとれるんよ」フリフリ




550: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:50:01.85 ID:UH2F8eOAO


京太郎「やたら詳しいですね…」



三尋木「一般常識ってやつ?」


京太郎「(さっきから 見え隠れしてる パンフレットはなんなんだよ…)」



三尋木「次は イルカを見るとしますかー」フリフリ



京太郎「咏さん… 動物園に イルカは いないと思うんですけど…」




551: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:50:28.59 ID:UH2F8eOAO


三尋木「えぇー いないのー? んじゃー クジラで」パタパタ



京太郎「水生動物が見たいなら 水族館にでも 行って下さい」


三尋木「その手があったか!」バッ



京太郎「言っときますけど 行きませんからね」



三尋木「チッ…」



京太郎「(舌打ちされたよ…)」



552: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:50:55.41 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「ひゃ~ 遊んだ 遊んだー♪ もーう 歩けねー 」パタパタ



京太郎「満足しましたか?」



三尋木「満足 満足♪」



京太郎「(結局 4時間以上も 動物園 にいたのか… 部活サボって こんなところに居るのが バレたら 殺される…)」



三尋木「京太郎の お陰で いい気分転換になったよ ………ありがとう」




553: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:51:21.43 ID:UH2F8eOAO


京太郎「! い、今 名前で!」


三尋木「流石に 雑用君じゃ 可哀相かなー と 思ってねー 嫌だった?」



京太郎「全然! むしろ 嬉しいです!」



三尋木「そ、そうー?」



京太郎「当たり前ですよ こんなにも 名前で呼ばれる 事の 素晴らしさが わかったんですから!(これ以上 雑用 だの セクハラ だの ドM だの 言われてたまるか)」




554: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:51:47.03 ID:UH2F8eOAO


三尋木「ふ、ふーん ね、ねぃ? 一つ 聞きたい事があるんだけど?」



京太郎「? 何ですか?」



三尋木「きょ、京太郎ってさー? か、彼女とか ………いる?」



京太郎「はぃ~? 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ」



三尋木「(えっ? そ、それって…)そ、そっか…」




555: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:52:21.90 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「(さっきのって… もしかして 遠回しに 告白された? や、やっぱ そうだよね… 彼女がいたら わ、私と 動物園に 来ないって… ど、どうしよう… ウィークリー麻雀トゥデイで 彼女にしたいプロ雀士で一位 取った事 あるけど… 実際に告白された 事なんて 無かったし… …あれ? もしかして 告白されたの 初めて なんじゃ…)………」パタパタ



京太郎「(なんか 口挟んじゃ いけない 雰囲気を醸し出してるな 咏さん…)………」



三尋木「(京太郎 が 沈黙を貫いてるのって 私からの 返事を待ってるからなのかなー? だとしたら 返事を返さなくっちゃ… で、でも… なんて言ったらいいんよ… 『私も好きです!』 いや これじゃあ インパクトが足りないと思う… かと言って 可愛く 『わ、私も…』 うーん 何か足りない気がするような…)」パタンパタン




556: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:52:51.85 ID:UH2F8eOAO


京太郎「(さっきから あの扇子の音が 気になるな… パタパタ から パタンパタン って… これは… 俺が 知らないうちに 咏さんを 怒らせちゃったか?)」



三尋木「(ダメダメ それだと 私が 軽い女だと 思われる! もっと 積極的 かつ 優雅に…)」バシンバシン



京太郎「」ビクッ



京太郎「(うわ~っ こりゃ 間違いなく 俺が 関係してそうだな… どうしよう… どうすれば 怒りを静めてもらえるだろうか…)」



京太郎「(やっぱ 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ って 言ったのが マズかったのか? そう いや 部長が… 『例え お世辞だろうと それっぽい事を言えば 女の子は喜ぶもんなのよ』 って 言ってたような…)」




557: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:53:17.90 ID:UH2F8eOAO


京太郎「(悩んでても 始まらない! 男は度胸だ!)う、咏さん!」



三尋木「は、はい」



京太郎「先程 俺に 彼女なんて いたら 咏さんと こんな所に来ませんよ って 言った事 訂正します」



三尋木「えっ… それって…」



京太郎「本当は 俺… 咏さんと一緒に 動物園に行きたかったんです!(誘われるまで、興味すら無かったけど…)」



三尋木「えっ!?」




558: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:53:49.03 ID:UH2F8eOAO


京太郎「けど… 中々 言えなくて…」



三尋木「で、でもさー わ、私達が会ったのって き、昨日だよね?」パタパタ



京太郎「そんなの関係ありません!(こんな感じ… か?)」



三尋木「」ビクッ



三尋木「(えぇーっ! ど、どうなんてんの!?… ウジウジ考えてたら なんか凄い事に なっちゃってんですけどー!?)」



京太郎「俺は… 咏さんとがいいんです」



三尋木「きょ 京太郎…」




559: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:54:20.16 ID:UH2F8eOAO


藤田「………」ポロッ



藤田「(な、なんか とんでもない 場面に 遭遇してしまった…)」



藤田「(あれって 三尋木プロ… だよな? んでもって 向こうは誰だ? 見た事ない顔だな…)


三尋木「わ、私も!」



藤田「」ビクッ



三尋木「雑用k きょ 京太郎と一緒に き、来たかったんよ!」




560: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:54:46.21 ID:UH2F8eOAO


藤田「(し、信じられん… あの 三尋木プロが… )」



京太郎「ほんとですか!? よかった~ 」



三尋木「~~~」テレテレ



藤田「(一応 写真撮っておこう… )」



藤田「(最近のカメラ機能は便利だな 音を消せるとは… 久 にでも 見せてやるか…)」




561: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:55:18.02 ID:UH2F8eOAO


――――
―――
――



三尋木「♪」



京太郎「あ、あの~ そんなに引っ付かれると 動きにくいし 暑くありません?」



三尋木「暑さなんて 気にしてたら プロ雀士には なれないってー」ギュッ



京太郎「そ、そうですか…」



京太郎「(おかしい… 何かが おかしい…)」



三尋木「ね? ね? 子供は何人がいいー? 私としては 二人ぐらいが いいと思うんだけどさー? 京太郎が どーしても ってんなら 四人でも 五人でも 大丈夫なんだけど? どうかなー?」テレテレ




562: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:55:52.12 ID:UH2F8eOAO


京太郎「こ、子供!? な、何の話をしてるんですか!?」



三尋木「何って? 私達の 未来についてー? きゃ!」パタパタ



京太郎「」



京太郎「(や、ヤバい… これ… 松実姉妹のドラ爆 くらい続けるより ヤバい気がする…)」



三尋木「おっ? それじゃあ 私は ここまで だからー 」フリフリ


京太郎「そ、そうですか…」




563: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/28(月) 23:59:45.92 ID:UH2F8eOAO


ピリリリリリリ~



ドアガシマリマス~ ゴチュウイクダサイ~



三尋木「京太郎は まだ16歳だし 法的に結婚は無理だからー 京太郎が 18歳になったら 結婚しようねー♪」フリフリ



京太郎「は、はぃぃぃ!?」



三尋木「毎週 顔出しに行くからー 浮気しちゃ駄目だからねぃ」



京太郎「」




564: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:00:38.91 ID:g/YraB5AO


三尋木「ちなみに 婚姻届の記入欄は 京太郎に書いてもらってるから 結婚破棄は無理だから そこんとこ よろしくー」ピラピラ



京太郎「!? えぇ~っ!? 俺 そんな物 書いた 覚えないんッスけど!? ………あ!

京太郎「どうでもいいんですけど 何で連絡先 書くのに 判子がいるんですか?」

三尋木「………念のため?」

京太郎「何故に疑問形なんですか…」ポン

三尋木「うひょー ありがとさん♪」

あの時かよ!」



三尋木「じゃねー♪」フリフリ



プォ~~~~~



京太郎「あっ! ちょ!」




565: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:01:06.89 ID:g/YraB5AO


プォ~~~~~



京太郎「」



京太郎「………」



京太郎「お… 終わった…」ガクッ




566: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:01:32.31 ID:g/YraB5AO


~数日後~



アナウンサー「し、試合終了ー!」



アナウンサー「三尋木プロ! 決勝戦進出決定ー!」



アナウンサー「一時は 引退の危機にまで 陥っていた 三尋木プロ ですが 前回の敗北をバネに ここまで 連戦連勝ー! しかも 二回戦、三回戦の相手は 元タイトル保持者を飛ばしての 勝利と言うから 驚きです!」


解説者「これは 非常に素晴らしい事ですね」




567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:01:58.48 ID:g/YraB5AO


アナウンサー「決勝戦の相手は 注目のスーパールーキー と 現タイトル保持者 二名 と 対戦と言う 優勝するには とてつもない程の 狭き門 ですが…」


解説者「いや 彼女はやってくれるでしょう… 今の彼女には 迷いがなく ただ ひたすらに 前に向かって 打っていた頃に戻ってますから… 大丈夫でしょう」



アナウンサー「なるほど…」



アナウンサー「ちなみに この決勝を制した者は 8月に行われる 世界タイトルの予選に参加する 事が出来ますが!…」



アナウンサー「一体 勝利を手にするのは誰なのか!」




568: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:02:25.22 ID:g/YraB5AO


アナウンサー「デビューしてから 一度も最下位になった事がない スーパールーキーか?

それとも 現タイトル保持者の二人が 他者を寄せつけづに 勝利を手にするのか?

はたまた 二回戦、三回戦と元タイトル保持者を飛ばすと いう 離れ業を見せてくれた 三尋木プロ が 栄光を手にするのか?



決勝戦のチケットはほぼ完売! 皆さんも是非 この 世紀の対決を見逃さないように!」



ピッ



久「三尋木プロ 絶好調じゃない」




569: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:03:06.20 ID:g/YraB5AO


京太郎「………」



咲「………」



和「………」



優希「(く、空気が重すぎるじょ…)」



染谷「(久の奴… 珍しく ブチ切れとるの…)」



久「そ・れ・で!」バンッ



京太郎「」ビクッ



久「この写真は何?」



京太郎「そ、そそそれは ですね? な、なんと 申し上げたら言いか…」




570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:03:41.05 ID:g/YraB5AO


咲「………」ピクピク



和「(宮永さん…)染谷先輩 優希 少し… 付き合ってもらってもよろしいでしょうか?」



染谷「お、おぉ そうじゃの (ほれ 何 固まっとんじゃ いくぞ)」ヒソヒソ



優希「!」ハッ



優希「べ、別に か、かまわないじぇ」



ガチャ



京太郎「(あぁ… 唯一の救いが…)」




571: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:04:11.88 ID:g/YraB5AO


久「うん なーに?」ニコニコ



京太郎「は、はい!」



咲「………」



京太郎「(む、無表情の咲が一番 恐い…)じ、実はですね… 咏s み、三尋木プロが どーしても 動物園に行きたいと 言ってまして…」



久「私達が 必死になって 練習してたにも かかわらず 女の子と 遊び惚けてた… と…」



咲「………」



京太郎「はい… おっしゃるとおりです…」




572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:04:45.55 ID:g/YraB5AO


久「ふ~ん だ そうよ? 咲」



咲「………」



咲「わかりました… 部長… 少しの間 外に出て もらっても いいですか?」



久「わかったわ」



久「じゃ 須賀君 頑張ってね♪」ポン



京太郎「」



ガチャ



京太郎「(こ、この状況で 咲と二人かよ…)」ブルブル



咲「………」




573: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:05:21.41 ID:g/YraB5AO


咲「阿知賀で二人 鶴賀で一人 風越で一人 クレープ屋で一人 動物園で 一人… フフッ 京ちゃん モテモテだね…」ブワッ



京太郎「(何だこれ!? 前回の比じゃねぇ!?)」



京太郎「あ、あの… 咲さん?」



咲「聞いた話だと 無理矢理 襲ったらしいね…」



京太郎「えぇ~っ!? してない してないって!」



咲「ふ~ん じゃあ これは?」


ピッ




574: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:06:08.22 ID:g/YraB5AO


アナウンサー「勝利者インタビュー 今回 ご紹介するのは この人! 三尋木咏プロ! 三尋木プロは 二回戦、三回戦で なんと! 元タイトル保持者を飛ばしてみせるという 離れ業を披露! 実力ともに 日本トップクラスの人物です それでは 三尋木プロ 今回の試合での感想をどうぞ!」



三尋木「感想ー? 感想ねぃ… うーん…」パタパタ



三尋木「!」



三尋木「京太郎ー! 決勝戦 見に来てねー♪」フリフリ



咲「ここから先は 見てるとイライラするから切るね?」ピクピク



ピッ



京太郎「」




575: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:08:46.10 ID:g/YraB5AO


京太郎「(公共の電波でなんて事を…)」



京太郎「さ、咲! これは誤解なんだ!」



咲「誤解? あはははは 面白い事 言うね 京ちゃん…」



京太郎「(な、なんだよ あれ…)」ガクガク



京太郎「(咲の右手に 無数の渦が見える!)」




576: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:09:33.13 ID:g/YraB5AO


咲「京ちゃんの………」グワッ


京太郎「(こ、これは!)」



咲「馬鹿ーーーーーー!!!!!!」



京太郎「(コ、コークスクリュー!?)ブ、ブホォッ!」ズドーン



京太郎「(い、意識が刈り取れて…)」



ガラガラガラ ドシャーン



京太郎「ガフッ!」




577: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:10:00.80 ID:g/YraB5AO









京太郎「(こんな終わり方ばかり… もう いや…)」ガクッ








578: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:10:29.16 ID:g/YraB5AO


~お・ま・け~①



石戸「あら? これって…」



薄墨「どうしましたー?」



滝「………」ポリポリ



神代「? なんでしょうか?」



狩宿「この人 姫様のお気に入りの人 なんじゃ…」



神代「? 京太郎さんの事ですか? それがどうかしましたか?」




579: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:11:06.99 ID:g/YraB5AO


狩宿「い、いや その~ 姫様は見ない方が…」



薄墨「(うわっ とんでもない 内容なのですよー )」



滝「(お祓い…)」ポリポリ



神代「どのような 内容で あろうと 私は怒りませんよ?」



狩宿「い、いや… そうじゃ なくてですね…(霞さ~ん)」チラ




580: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:11:41.72 ID:g/YraB5AO


石戸「(困ってるようね…)小蒔ちゃんが 見ても 絶対に怒らないって 約束できるのなら 見てもかまわないわ」



神代「約束します! 絶対に怒りません!」



薄墨「(えーっ 姫様に あれ見せちゃうんですかー!?)」



狩宿「(私、知ーらないっと…)」



滝「準備は… できてる…」



石戸「わかったわ はい」バサッ




581: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:12:25.86 ID:g/YraB5AO


神代「(一体何g…)えっ!?」ゴシゴシ



神代「(そんなはずは… )」プルプル



神代「」フラッ



薄墨「! 姫様ー!? だ、大丈夫ですかー!?」



石戸「(相当ショックだったようね…)」




582: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:12:59.14 ID:g/YraB5AO


狩宿「わわわ 姫様! 大丈夫ですか!?」



滝「お祓い…」バサッ



石戸「大丈夫よ… 小蒔ちゃん? あのヘタレな子に限って こんな事 ありえると思う?」



神代「」ハッ



神代「そ、そうですね! 京太郎さんに限って ありえません!」



薄墨「そうですよー! あのヘタレに 出来るわけないですよー」



滝「…無理」



狩宿「(なんか 可哀相になってきますね…)」




583: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:13:39.13 ID:g/YraB5AO


石戸「さて 冗談は ここまでにして 練習しましょう」ニコッ



神・薄・狩・滝・「「「「はい!(…)(なのですよー)」」」」


神代「(待っていて下さい 京太郎さん! 貴方をたぶらかした 女性から 必ず貴方を 助けだしてみせます!)」メラメラ



後の神代伝説の始まりである




584: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:17:23.84 ID:g/YraB5AO


~お・ま・け②~



洋榎「なんや! この新聞の記事わ!」ドンッ



絹恵「お姉ちゃん? どうしたん 急に?」



洋榎「どうしたも こうしたも あるかー! 何で 京太郎が こんな けったいな女と付き合ってんのや!」



絹恵「どれどれ ………へぇ~」



洋榎「あのとき うちに言った 言葉は嘘やったんか!」




585: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:17:50.64 ID:g/YraB5AO


絹恵「ちょっとは 落ち着いたら どうなん?」



洋榎「落ち着いてられるか! うちが 男に騙されたって言うのに 絹恵は 落ち着き過ぎや!」



絹恵「いや お姉ちゃん? よく考えてみ? あのヘタレやで? ありえへんやろ…」



洋榎「ありえとるから! うちは 怒っとるんや! 電話も いくら かけても でんへんし!」


絹恵「でも これって このプロの人が言ってる だけなんやないの?」



洋榎「そ、それは そやけど…」



586: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:18:17.43 ID:g/YraB5AO


絹恵「好きなんやったら 最後まで 信じな あかんよ?」



洋榎「うっ… うん…」



絹恵「お姉ちゃんの悪いとやで?」



洋榎「はい…」



絹恵「電話に でんへんのも マスコミ対策なんとちゃうか?」


洋榎「そう… なんかな…?」




587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:18:44.28 ID:g/YraB5AO


絹恵「そうそう 気楽にやで お姉ちゃん」



絹恵「(まーた めんどくさい事に なってしもうたわ…)」



絹恵「はぁ~…」



洋榎「?」





588: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:19:34.70 ID:g/YraB5AO


~お・ま・け③~



姉帯「あれ? エイスリンさんだけ?」



エイスリン「…」コクコク



姉帯「そっかー 皆まだ 来てないんだー」



エイスリン「…」カキカキ



エイスリン「…」バッ



姉帯「ん? これー? 新聞だよー 見るー?」




589: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:20:10.57 ID:g/YraB5AO


エイスリン「」コクコク



姉帯「はいー」パサッ



エイスリン「………!? トヨネ コレ!」



姉帯「うん… もう 見たよー…」



エイスリン「…ダイジョウブ?」


姉帯「最初は ショックだったけどねー…」




590: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:20:42.12 ID:g/YraB5AO


エイスリン「…」カキカキ



エイスリン「…」バッ



姉帯「んー? 怒らないよー」



エイスリン「?」



姉帯「私を あの村から 出してくれた恩人を 怒れるわけないよー…」



エイスリン「ッ!」ガタッ




591: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:21:09.18 ID:g/YraB5AO


姉帯「? どこか行くのー?」



エイスリン「ナグリコミ!」



姉帯「えぇ~っ そ、それは駄目だよー 」アセアセ



エイスリン「ドウ… シテ?」



姉帯「殴り込み かけなくても 大丈夫だから! それに 京太郎さんも 言ってたよー? 全国大会で また会おうってー」



エイスリン「デモ…」




592: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:21:53.00 ID:g/YraB5AO


姉帯「エイスリンさんは 心配性だなー 皆で 全国に行ったら その時に 聞いてみるよー」



姉帯「それまでは 皆で練習あるのみだよ!」



エイスリン「…」カキカキ



エイスリン「」バッ



姉帯「そ、それだと… 京太郎さんが 死んじゃうから やめて欲しいかなー?」



エイスリン「」カキカキ



エイスリン「」バッ



姉帯「あはははは それは 言いかも知れないねー」



エイスリン「…」ニコッ




593: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:22:35.15 ID:g/YraB5AO


~お・ま・け④~



宥「く、くくくく玄ちゃん?」


玄「な、何かなぁ? お姉ちゃん?」ピクピク



穏乃「(うっわっ 新聞の記事見てから すっごい事になってるよ 玄さん…)」



初瀬「(ねぇ! どうすれば 元の玄さんに戻るのよ!)」



穏乃「(わっかんないよ~)」



灼「ただ今… !? えっ? 何?…」



穏乃「灼さ~ん」



初瀬「灼先輩~」




594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:23:39.50 ID:g/YraB5AO


灼「どしたの… あれ」



穏乃「新聞の記事を皆で見てたら 急に… もう 何が 何だか…」



灼「新聞?」



初瀬「は、はい 何でも 知り合いの名前が出てるとかで 宥先輩が…」



宥「玄ちゃん… 落ち着いて…」



玄「わ、私は 落ち着いてるよ? お、お姉ちゃん」ピクピク


宥「」ビクッ



宥「(ごめんなさい 京太郎君… 死なないで…)」




596: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:24:15.14 ID:g/YraB5AO


玄「し、穏乃ちゃん?」ピクピク


穏乃「は、はい! 何でしょうか!」



玄「携帯貸してくれるかな?」


穏乃「携帯でありますか!? お、お待ち下さい!」ガサゴソ


穏乃「こ、これです!」



玄「あ、ありがとね? 穏乃ちゃん」ピクピク




597: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:24:42.11 ID:g/YraB5AO


穏乃「とんでもございません!」



玄「それじゃあ 私… 少し 空けるね?」



穏乃「は、はい」



ガチャ



穏乃「………」



初瀬「…今の感想は?」



穏乃「し、死ぬかと思った…」



598: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:25:08.00 ID:g/YraB5AO


――――
―――
――



久「えぇ はい… わかったわ しっかりと伝えておくわ」



ピッ



久「ふぅ~…」



咲「部長? 誰からだったんですか?」



久「ん? まぁ そのうち わかるわよ」



咲「? 」




599: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:25:35.28 ID:g/YraB5AO


ガチャ



京太郎「器材の買い出し たった今 戻りました~」



咲「お帰り 京ちゃん」



京太郎「おう ただいま!」



久「ねぇ 須賀君?」



京太郎「なんですか? 部長」



久「とある高校から 清澄に 遠征の申し込みが来たんだけどね? 咲や和の実力は隠しておきたいの… だから 須賀君が かわりに行って来てくれないかしら?」




600: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:26:02.18 ID:g/YraB5AO


京太郎「俺がですか!? いやいや無理でしょ! 俺なんかが行ったところで 意味ないですって!」



久「その事なら 大丈夫 何でも 私達はおまけで 本命は須賀君らしいから♪」



京太郎「お、俺!? 一体 どこの高校なんですか?」



久「知りたい?」



京太郎「そりゃ まぁ…」



久「フフッ 貴方は一度 行った事があるわよ」



京太郎「ま、まさか!?」




601: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/29(火) 00:26:57.97 ID:g/YraB5AO


久「須賀君、奈良までもう一度、遠征に行って来て頂戴」



京太郎「ええっ!?」



カン!




640: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:04:18.25 ID:ClUazZ9AO


咲「きょ、京ちゃん…」モジモジ


京太郎「んー… どうした?」



咲「あ、あのね? 実は… その…」



優希「(咲ちゃん 頑張れだじぇ!)」



和「(宮永さん…)」



久「(咲! 押し倒せ!)」



染谷「(押し倒したら マズイじゃろ…)」




641: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:04:45.45 ID:ClUazZ9AO


京太郎「どうしたんだよ? 随分と歯切れが悪いけど?」



咲「へ? そ、そんな事 ないよ!」



染谷「(あの馬鹿は 相変わらず 空気が読めんの…)」



優希「(アホ犬 空気読め!)」



和「(須賀君に それを期待しても…)」



久「(まぁ 無理ね…)」




642: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:05:12.70 ID:ClUazZ9AO


咲「きょ、京ちゃん! あ、あの…」



久「(無限ループだけは 勘弁して欲しいわね…)」



京太郎「聞いてるから 少し 深呼吸してみろって」



咲「う、うん 」スーハー



京太郎「落ち着いたか?」



咲「す、少し…」



京太郎「そか… んで 俺に なんか用事なんだろ? 落ち着いたようだし 言ってみろよ?」



咲「うん… じ、実はね… その… ぶ、部長が…」




643: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:05:57.72 ID:ClUazZ9AO


久「私ぃ!?」



京・咲「「!?」」



優・和・染「「「!?」」」バッ



久「ムグッ」モゴモゴ

染谷「(アホか! お前は~!)」



優希「(何やってんだじぇ 部長!)」



和「(危ないところででしたね…)」



久「むぅ~(絞まってる! 絞まってるから!)」バンバン





644: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:06:24.23 ID:ClUazZ9AO


咲「(今 部長の声が聞こえたような… 気のせい… だよね?)」



京太郎「(今の絶対 部長の声だったよな… 何企んでんだ あの人…)」



京・咲「「………」」



京・咲「「あの!」」



京太郎「おぉ… 咲からで 言いぞ」



咲「京ちゃんの方こそ…」



京・咲「「………」」




645: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:06:50.54 ID:ClUazZ9AO


京太郎「………んじゃ ラチが明かないから 俺の方から 言うな?」



咲「う、うん…」



京太郎「実はだな… この間 商店街のくじ引きで 二組様 遊園地招待券が当たったんだけど… 一緒に行かないか?」



咲「えぇ! きょ、京ちゃんも!?」



京太郎「京ちゃんもって事は…」



咲「わ、私も 当たったの…」



京太郎「マジかよ!?」




646: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:07:16.97 ID:ClUazZ9AO


咲「うん… でも私のは 遊園地じゃなくて 植物園 なんだけど… その…」



京太郎「? 咲?」



咲「京ちゃん… 植物の事なんて 興味… ないよね…」



京太郎「植物園? って言うと バラとかチューリップとか がある あれ?」



咲「多分 そうだと思う…」



京太郎「へぇ~ なるほどね」




647: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:07:42.75 ID:ClUazZ9AO


咲「京ちゃん お花とか興味ないもんね…」



京太郎「ん? 興味あるぞ?」



咲「えっ! ほ、本当!?」



京太郎「おう! 最近 庭でガーデニングに凝っててな 近々 行ってみようと 思ってたところなんだ」



咲「じゃ じゃあ!」



京太郎「一緒に行こうぜ!」



咲「う、うん!♪」




648: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:08:09.06 ID:ClUazZ9AO


優希「(どうやら 咲ちゃんは 成功したようだじぇ)」



和「(まさか 須賀君が空気を読むなんて… 当日は 雷雨ですね…)」



久「(雪が降るかもしれないわよ?)」



染谷「(お前らは 京太郎を なんじゃと思うとるんじゃ…)」



優希「(タコス配達員!)」



和「(コーヒー牛乳 買い出し係)」



久「(雑用… 基 清澄の可愛い部員… かしらね?)」



染谷「(鬼じゃ こいつら…)」




649: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:08:39.05 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「お~っす お待たせ~」



咲「京ちゃん 遅い! 5分の遅刻だよ!」



京太郎「すまん すまん 服 選んでたら 遅れちまって」



咲「も~う」プンプン



京太郎「どうだ? カッコイイだろ?」ニヤッ



咲「中学生が着てる服 みたい」




650: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:09:06.55 ID:ClUazZ9AO


京太郎「なぬっ!? そこは 冗談でも 京ちゃんカッコイイ~ とか 言ってくれよ」



咲「京ちゃんカッコイイー」



京太郎「すっげー 棒読み…」



咲「そ・れ・で! 私を見て どうも思わないのかな?」



京太郎「咲の服 可愛いな」



咲「………」ギロッ




651: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:09:32.27 ID:ClUazZ9AO


京太郎「えぇ~っ!? 何故!? なんで睨まれてんの!?」



咲「フフッ 冗談だよ 京ちゃん♪ ありがと♪」ギュッ



京太郎「えっ? あ、あぁ うん… (腕に抱きつかれてるけど… 言ったら 言ったで 睨まれるしな… 黙っとくか…)」



咲「♪」




652: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:10:18.86 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「んじゃ このチケットな?」



咲「はーい(何か恋人同士みたい♪ 京ちゃんも 嫌がってないし♪)」ギュッ



京太郎「(あー 抱きつかれてるのに 感触が全くない…)」



係員「チケットはこちらに なりま~す」



京太郎「あ、はい これ」ペラ



咲「はい」ペラ



係員「はい 中に入っている間は これを 首につけて おいて下さいね? 入場者の印しですから」




653: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:10:44.79 ID:ClUazZ9AO


京太郎「わかりました」



咲「ね、ね? 京ちゃん! あれ 乗ろうよ!」



京太郎「うげっ!? いきなり あんな スリリングな乗り物になるのかよ!

日本最速! 僅か2秒で 瞬間最高速度 190キロ! に到達!

って 軽く お花畑が見えるわ! しかも 全長 3kmって…(何分乗り続けるんだよ…)」



咲「そう…」シュン



京太郎「(あぁ~ もう!)わかった わかりましたよ! 乗ればいいんでしょ! 乗れば!」




654: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:11:14.34 ID:ClUazZ9AO


咲「一緒に乗ってくれるの?」


京太郎「男 京太郎! 一度 言った 事は やり遂げる主義ですたい!」



咲「フフッ 何それ ………でも ありがとね? 京ちゃん…」ボソッ



京太郎「ん? なんか言ったか?」



咲「何でもないよ~ さっ! 行こ! 京ちゃん!」



京太郎「おう!」




655: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:11:55.81 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



ブゥオン



京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」



咲「きゃーーーーー!!!!!」



ガタン



京太郎「もーーーーーう!!!!! やーーーーーめとぅえーーーーー!!!!!」



咲「きゃーーーーー!!!!!」



スーッ ガタン



京太郎「」ハァハァ



京太郎「や、やっと 終わりk



ズドンッ



京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」



咲「あはははは 京ちゃん 凄い顔~」



京太郎「(お前の方が 凄い顔だよ!)」




656: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:14:58.12 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「」ゼーハー



咲「う~ん 楽しかったねー 京ちゃん!」



京太郎「そ、そりゃ よ、よがっだな」ゼーハー



咲「それじゃあ 今度はあれ!」



京太郎「こ、今度は なん………だと………!?」




657: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:15:29.11 ID:ClUazZ9AO


照スペシャル! 垂直ループやコークスクリューなどといった回転エレメントが合計44箇所用意されている 最初は優しいが 段々と回転数も増えていき 最終的に 違う世界へ ご案内~ 注意! オムツ必須!(強者はなくてもOK)



京太郎「」



咲「照スペシャルだって! ワクワクするね! 京ちゃん!」



京太郎「(俺の第六感が言ってるぜ…)」



京太郎「(あれは無理だと…)」




658: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:15:57.21 ID:ClUazZ9AO


咲「しかも お姉ちゃんと同じ名前だね!」キラキラ



京太郎「(無理だよ 咲… 俺死んじゃうよ~…)」グスッ



咲「! 泣くほど 乗りたかったの 京ちゃん!?」



京太郎「(違います 乗りたくないんです)」



咲「大丈夫だよ! 休日だけど あれは スカスカだから すぐに乗れるよ!」



京太郎「(ただ単に 皆が避けてるだけだと 何故 気が付かない!?)」





659: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:16:41.42 ID:ClUazZ9AO


咲「あっ… 看板にオムツが必要だって 書いてあるけど この程度 大丈夫だよね ね? 京ちゃん?」



京太郎「(この程度って…)」チラ


ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!



一般人A「おい! こいつら 失神してるぞ!」



一般人B「ほ、本当だ の、乗らなくてよかった…」



一般人C「うわっ しかもこいつ オムツつけて ねぇのかよ! 臭せ~」



京太郎「」ガクブル





660: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:17:07.52 ID:ClUazZ9AO


京太郎「さ、咲さん?」



咲「ん? どしたの 京ちゃん? 早く乗ろうよ」



京太郎「お、オムツ… 買ってきても いいんでしょうか?」



咲「………」



京太郎「………」



咲「♪」ニコッ



京太郎「あ、ありg「無理♪」



京太郎「」




661: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:17:34.72 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「………」



咲「だ、大丈夫? 京ちゃん?」



京太郎「(玄さん… 宥さん… それに… 怜さん… やってしまいましたよ…)ハハッ…」



咲「(京ちゃんの目が 死んでる!?)わ、私は気にしてないよ?」



京太郎「(あぁ… もう… 死にたい…)」




662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:18:02.45 ID:ClUazZ9AO


係員「はい パンツの方は洗って ビニールの中に入れて おきましたんで」



咲「あ、はい すみません」



係員「いえいえ 気にしないで下さい よくある事なんで」



係員「(それより 不慮の事故って言ったら 変ですが(看板に書いてたし)あんまり 彼氏の事 責めないで あげて下さいね?)」



咲「えぇ~っ か、彼氏だなんて きょ、京ちゃんとは まだそんな」モジモジ




663: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:18:30.71 ID:ClUazZ9AO


係員「(青春ねぇ~)ちなみに あのジェットコースターにはね? 二つ名があるんだけど… 知ってる?」



咲「いえ 初めて聞きました」



係員「私達 係員の中では こう言われてるの」



咲「…」ゴクッ



係員「カップル殺しの照………って」



咲「そんな!? それじゃあ…」




664: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:18:57.09 ID:ClUazZ9AO


係員「今まで 何百人と乗って 別れなかった カップルはいないわ」



咲「ど、どうしよう…」



係員「大丈夫よ! 貴女なら出来るわ!」



咲「私に… ですか?」



彼氏「えぇ 今まで いろんな人を見てきたけど 彼氏が漏らしたときの 対応や 彼氏をあんなにも 気遣う 彼女さんなんて 今までいなかったのよ? 大抵は その場で はい さよなら なんだけどね」



咲「そ、そうなんですか…」




665: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:19:23.56 ID:ClUazZ9AO


係員「だから 貴女なら 大丈夫! 頑張って!」



咲「は、はい! ありがとうございます!」



係員「フフッ」



ガチャ



咲「………(私が頑張らないと!)」



京太郎「(そういや 最後に しょんべん 漏らしたのって 小5 だったな… 今回で新記録達成したわ…)はぁ…」



咲「京ちゃん!」




666: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:19:55.26 ID:ClUazZ9AO


京太郎「? 何だ 咲か… 幻滅したろ? 高校生にもなって お漏らしとか… 」



咲「そんな事ない! 私は京ちゃんを 幻滅したりなんか 絶対にしないよ」



京太郎「咲は優しいから… 頼むから同情なんて しないでくれ… 自分が虚しくなる…」



咲「同情なんかじゃないよ! 私は 京ちゃんが お漏らし しようが ゲロ吐こうが 麻雀で11回連続で飛ばされようが 幻滅したり しないよ!」



京太郎「(じ、地味に傷付くな…)」





667: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:20:21.91 ID:ClUazZ9AO


咲「高校生になって 一回ぐらい漏らしたからって 京ちゃんは そこで 諦めるの!?」



京太郎「(いや… 諦めると 申されましても…)」



咲「わ、私なんか! 小学生の頃 教室で お漏らし した事があんだからね!」ドヤッ



京太郎「(ドヤッ顔で言う事じゃねぇだろ…)どうでも いいけど 俺なんて 何百人って 人がいる中で 漏らしたんだぜ?」



咲「し、知らない人ばかりだから いいの!」





668: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:20:49.96 ID:ClUazZ9AO


京太郎「(今後とも 知らない人に会わないとは 限らないんだが…)」



咲「とにかく! 私は 京ちゃんの事を 幻滅したりなんか しないから 心配しないで! 麻雀部の皆にも 言わないから 大丈夫!」



京太郎「咲…」



咲「泣きたいときは 泣いた方が スッキリするよ?」ギュッ


京太郎「(相変わらず 咲は優しいな… グスッ…)」



咲「…」ナデナデ





669: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:21:15.75 ID:ClUazZ9AO


京太郎「うっ… 俺… 皆の前で… グスッ うぅ… グスッ」



咲「大丈夫だよ 皆 京ちゃんの事なんて 次に会ったときは 忘れてると思うよ? それに そこまで野次馬は いなかったから…」



京太郎「うぅ… グスッ 咲ィ… グスッ」



咲「なーに? 京ちゃん…」ナデナデ



京太郎「ありがとう…」



咲「どう致しまして」




670: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:21:46.01 ID:ClUazZ9AO


京太郎「………(感触ねぇ…)」


咲「えい!」ポコッ



京太郎「あ痛ッ! な、何すんだよ!」



咲「ん? なんか 悪口 言われた気がしたから」



京太郎「(コイツ 一辺 NA〇Aに 見てもらえよ…)」



咲「てい!」ポコッ



京太郎「グヘッ!」




671: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:22:13.52 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



咲「それじゃあ 気を取り直して 次行こっか!」



京太郎「絶叫系は勘弁してくれ…」



咲「次はね… あれ!」



京太郎「コーヒーカップか…」


咲「あれなら 京ちゃんでも 大丈夫だよね?」




673: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:24:45.11 ID:ClUazZ9AO


京太郎「フッ コーヒーカップの京ちゃんと まで呼ばれた 俺の実力を見せてやるよ!」ゴゴゴッ



咲「回し過ぎて 吐かないようにね?♪」



京太郎「そんなヘマはしない!」




674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:26:08.78 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「」ウゲェ



咲「あぁ も~ だから 回し過ぎには気をつけてって言ったのに!」ナデナデ



京太郎「ずみまぜん」オェー



咲「あぁ ほら 吐きながら 喋らないでよ 飛び散るから!」



京太郎「ずみまぜん」オェー



咲「はぁ…」





675: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:26:42.97 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



咲「元気でた?」



京太郎「おうよ! 元気モリモリだぜ!」



咲「そろそろ お昼にしようか?」



13時38分



京太郎「もうそんな時間か… 吐いたり 漏らしたりで 時間の感覚がわからん 今なら店 空いてるだろうか?」



咲「フフッ そんな事があろうかと… じゃじゃーん 」ドンッ


京太郎「こ、これは!」





676: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:27:17.75 ID:ClUazZ9AO


咲「特製お弁当でーす♪」



京太郎「でかした! 咲!」



咲「へへっ」テレテレ



京太郎「それじゃ 早速…」パシッ



京太郎「………」ヒリヒリ



咲「『いただきます』を忘れてるよ?」



京太郎「いただきます!」



咲「どうぞ 召し上がれ」




677: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:27:43.36 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「カーッ 食った 食った~ ごちそうさま!」



咲「お粗末でした♪」



京太郎「意外にも 咲って料理出来るんだな 驚いた」



咲「意外にもは余計だよ」



京太郎「ハハハッ 冗談だよ」



咲「もーう」プクゥ





678: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:28:09.46 ID:ClUazZ9AO


京太郎「おっ でたな! ハリセンボン咲!」



咲「なによそれー!」



京太郎「拗ねると 頬っぺたを膨らます 事だよ 気づいてないのか?」



咲「自分でやってるんだから 知らないわけないよ… 馬鹿京ちゃん…」



京太郎「ハハハッ そりゃ悪い」



咲「もーう」プクゥ



京太郎「あっはははは」





679: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:28:35.88 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「すんません… ほんと もう からかわないんで許して下さい…」



係員「おーい 兄ちゃん 準備はいいかー?」



京太郎「いやいや 無理ですって!」



係員「とか言ってるけどいいんか?」



咲「はい♪ 大丈夫です♪」



係員「んじゃ いってら~」



バッ



京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」





680: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:29:02.27 ID:ClUazZ9AO


係員「バンジージャンプは最初が肝心なんだよ 中々飛び込む奴がいないから お嬢ちゃんみたく可愛い彼女さんの 許可が取れれば こっちも楽なんだけどね」



咲「彼女さんだなんて」テレテレ



京太郎「ぎぃぃぃぃぃぃやあああああ!!!!!」





681: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:29:30.72 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「」



咲「生きてる?」



京太郎「な、なんとか…(コイツをからかうのは もう止めよう… 死ぬ… 絶対いつか 死ぬ…)」



咲「京ちゃんが悪いんだからね!」



京太郎「はい…」



咲「ちゃんと聞いてるの!」



京太郎「(そういや この遊園地… 確か… 最強に怖い お化け屋敷があったよな…)」



咲「京ちゃん?」





682: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:29:56.99 ID:ClUazZ9AO


京太郎「(咲は 怖いの苦手だったと思うし…)」



咲「おーい 京ちゃ~ん」



京太郎「(ここいらで一回 思いっきり 泣かしてやる!)」



咲「京ちゃん! てば!」



京太郎「咲!」




683: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:30:23.25 ID:ClUazZ9AO


咲「うわっ! きゅ、急 な、何?」



京太郎「お化け屋敷に行こう!」



咲「お化け屋敷? あるの? お化け屋敷?」



京太郎「あるぞ~ とっても怖い お化け屋敷が」



咲「そ、そうなんだ…(どうしよう… 私 怖いのとか苦手なんだけど… )」



京太郎「じゃ 行くぞ~? お化け屋敷!」




684: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:30:56.42 ID:ClUazZ9AO


~~~お化け屋敷~~~



咲「」ガクブル



京太郎「おいおい 大丈夫か?」



咲「い、一応…」



おばけA「うわっ~!」



咲「きゃーーーーー!!!!!」



京太郎「うおっ!(咲の叫び声にビックリするわ!)」





685: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:31:33.27 ID:ClUazZ9AO


咲「きょ、京ちゃ~ん」ギュッ



京太郎「(何だか罪悪感が…)」」



おばけB「ぐわ~~~」



咲「!? きゃーーーーー!!!!!」ダッ



京太郎「ちょ どこ行くんだよ! 咲ー!」



咲「(もうやだ~ 外に出る~」」タッタタタ





686: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:35:45.53 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「(ったく咲の奴どこ行ったんだよ…)あっ すいませーん 連れが迷子になったみたい なんですけど…」



おばけC「えっ? 迷子ですか? わかりました~ 他のおばけ達にも連絡いれときますね?」



京太郎「よろしくお願いします(何が悲しくて、おばけに頼まにゃならんのだ…)」



ピッ



おばけD「こちらおばけD 迷子の子猫ちゃんがいるようだ 見つけしだい 保護しとくように」



京太郎「(随分 現代的なおばけだな おい…)」



おばけD「これで大丈夫だと思います」



京太郎「ありがとうございます」



京太郎「(咲…)」




687: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:36:11.67 ID:ClUazZ9AO


~その頃の 咲~



おばけE「いたぞー! あの子だ!」



おばけF「しゃー!」



おばけG「お嬢ちゃ~ん? 恐くないからね? こっちにおいで?」



咲「ひぃ!」ガクブル



咲「(さっきから 何か変だよ… おばけの人達が 私を見るなり 襲ってくるし…)」



咲「(京ちゃんは迷子になるし… )」





688: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:36:42.83 ID:ClUazZ9AO


おばけH「つーかまえた!」



咲「きゃーーーーー!!!!!」ブンッ



おばけH「ヘブッ!」



おばけE「おばけHが やられたぞ!」



おばけF「しゃー!」



おばけG「うわっ~ こりゃー 長期戦になるかもね」



咲「きゃーーーーー!!!!!」タッタタタ





689: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:42:20.35 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



負傷23名を出した 戦いは 約2時間半にも及び おばけサイドの勝利となった… 後にこの戦いを 第一次 おばけ戦争と 呼び 遊園地の名スポットとして 注目を浴びる事になるのは また後の お話…



京・咲「「すみませんでした!」」



おばけH「いやいや 気にしなくて 言いから 言いから」



咲「でも…」



おばけH「僕の方も悪かったし… それに あんなにも怖がってくれた お陰で 新人からベテランまでが 凄い満足しててね より一層 やる気が出てくれた みたいで 君達には 感謝感激だよ」



京太郎「そ、それなら言いんですが…(咲の奴 どんだけ 怖がりなんだよ…)」



咲「もう 懲り懲りだよ~」



京太郎「俺もだよ…」





690: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:42:49.92 ID:ClUazZ9AO


~~~休憩所~~~



京太郎「足が痛い…」



咲「私も…」



京太郎「今日はたくさん遊んだな…」



咲「そうだね 久しぶりにたくさん遊んだよ」



京太郎「…」チラ



17時04分



京太郎「んじゃ そろそろ帰るとしますか」



咲「うん あっ! そ、そうだ もう一つだけ 乗ってから帰ろうよ!」



京太郎「? 別に構わないけど? 何に 乗るんだ?」



咲「着いてからのお楽しみ♪」


京太郎「?(ジェットコースターは勘弁して欲しいな…)」




691: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:43:15.01 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「なるほど… 観覧車か」



咲「うん♪ 遊園地の最後の締めと言ったら 観覧車だよ♪」



京太郎「ロマンチストだね~」


咲「そんな事ないよ~」テレテレ



係員「次のお客様ー」



京・咲「「あっ はーい 」」



ガチャ



京太郎「なんかドキドキするな」



咲「そ、そうだね」




692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:43:46.63 ID:ClUazZ9AO


京太郎「………」



咲「………」



京・咲「「(き、 気まずい…) 」」



咲「(なんか喋ってよ 京ちゃん)」



京太郎「(なにか喋ってくれよ 咲… )」



京・咲「「あ あの!」」



京・咲「「……… 」」





693: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:44:12.35 ID:ClUazZ9AO


咲「プッ あはははは なんか 遊園地に来る前もこんな事 言ってたよね? あはははは 」



京太郎「俺と咲の ハモり具合が 毎回 バッチリだな」



咲「そう言えばそうだね」



京太郎「ふむ 俺は 意外と 咲と相性がいいのか?」



咲「そ、そうかも 知れないね!」





694: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:44:38.50 ID:ClUazZ9AO


京太郎「うーん 俺は ○○好きと 相性が言いとおm 「死にたいの? 京ちゃん?」もってはいませんよ?」



咲「も~う」プクゥ



京太郎「はははっ…」



咲「………」



京太郎「………」



咲「………ねぇ 京ちゃん?」



京太郎「どした?」





695: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:45:05.33 ID:ClUazZ9AO


咲「私ね? 京ちゃんから 麻雀部に誘われたとき… 本当は 少し 嬉しかったんだ」



京太郎「そうなのか?」



咲「うん… 麻雀は嫌いだったけど 京ちゃんが 誘ってくれたのが嬉しくて 着いて行っちゃたんだ」



京太郎「初耳ですな…」



咲「初めて 話すからね」



咲「嫌いだった麻雀も… 今じゃ 凄く 好きになった…」





696: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:46:12.09 ID:ClUazZ9AO


京太郎「………」



咲「原村さんや 優希ちゃん 染谷先輩に 部長 にも出会えた… 京ちゃんとも 話をする 機会がたくさん増えた」



京太郎「咲は読書ばっかりだもんな」



咲「まぁね …だから 京ちゃんに お礼を言います」



京太郎「お礼?」



咲「うん… お礼…」



咲「私を麻雀に誘ってくれて 私に麻雀を好きになる きっかけを作ってくれて ありがとう 京ちゃん」



チュッ



京太郎「えっ!?」





697: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:47:31.76 ID:ClUazZ9AO


咲「京ちゃんは空気読めないから 知らないと思うけど 私は 京ちゃんの事が好きなんだよ?」ギュ-ッ



京太郎「さ、咲」



咲「今は まだ このままの 関係で 十分幸せ… ねぇ? 京ちゃん?」



京太郎「は、はい!」



咲「私が… ううん… 私達が全国大会に出て 優勝したらね? また 私と一緒に来てくれるかな?」



京太郎「アフリカの遊園地だろうと ロシアの極寒地だろうと どこにでも 連れてってやるよ!」



咲「フフッ 京ちゃんの そうゆう所 だーい好き!」ギュッ



グラグラ



京太郎「うぉっと 急に抱き着くなって」



咲「えへへっ♪」ギューッ





698: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:48:07.53 ID:ClUazZ9AO


――――
―――
――



京太郎「(まさか 咲が俺の事を好きだったなんて… 予想外だな)」チラ



咲「…」スゥ



京太郎「(ったく 人の背中で 眠りやがって…)」



京太郎「(恋人… ねぇ… )」



咲「…」スゥ



京太郎「全く…」





699: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:49:01.54 ID:ClUazZ9AO


~~~電車内~~~



咲「あぁー!」



京太郎「今度はなんだ…」



咲「植物園のチケット… 今日までだった…」



京太郎「何!? しまったな… 植物園を先に行っておいた方がよかったのか… やっちまったな…」



咲「残念だね…」シュン



京太郎「なーに 落ち込んでんだよ お姫様」



咲「?」



京太郎「来る前も言ったろ? 植物園に近々 行こうと思ってたって? 」



咲「そ、それじゃあ!」



京太郎「今度の休みに また行こうぜ!」



咲「うん♪」



その他一般人方々「(リア充死ね!)」





700: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:49:50.17 ID:ClUazZ9AO


~次の日 清澄 部室~



和「いったい な、なにが…」



久「夢でも見てるのかしら…」ゴシゴシ



優希「咲ちゃん 大胆だじぇ」



染谷「これは また 凄い事が 起きそうな予感がするの」



咲「きょーちゃん♪」ゴロゴロ



京太郎「俺の膝に座って 暴れるのは勘弁して もらえないだろうか…」



咲「暴れてなんかいないよ~♪」スリスリ





701: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:50:31.11 ID:ClUazZ9AO


京太郎「ほお擦りするのも 止めて もらえないか? 牌が全然見えない…」



咲「京ちゃんのかわりに 私が打つから大丈夫だよ! ツモ! 4000オール!」



久「うぐっ」



優希「ありゃりゃ」



和「はぁ…(部長のマナーの悪さが 可愛く見えてきますね…)」



京太郎「うぉーい! なに勝手にツモってんだよ!」





702: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:52:17.36 ID:ClUazZ9AO


咲「京ちゃんは 私の座ってるだけでいいの♪ ね? 部長?」


久「えっ? えっ ええ… 須賀君は 咲の椅子として 頑張って頂戴」



京太郎「ちょ 部長!」



久「(ごめんなさい 須賀君… 私には無理… )」



染谷「こりゃ 大変そうじゃの」



和「(私も 宮永さんに…)」



優希「京太郎ー タコス食うか?」



京太郎「あぁー もう! 好きにしてくれーーー!!!」



咲「カン! ツモ!」






703: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/05/31(木) 14:52:44.65 ID:ClUazZ9AO











咲「嶺上開花」