貴音「貴女様?!」 P「面妖な……」 前編


477: >>1 2012/11/13(火) 21:50:34.04 ID:hMpYlFA4o

P「………」カタカタカタカタ 

P「………」ピタッ 

P「………」オチャズズッ 

P「………ふぅ」ビューティーボイス 

貴音「お疲れ様です、貴女様」 

P「どわあぁっ?!」




478: >>1 2012/11/13(火) 21:53:44.83 ID:hMpYlFA4o

P「言ったよね? 何も言わずに背後に立つなって言ったよね?」

貴音「ひはひひはひへふ、ははははまぁ」

P「この不思議生物め、こうしてくれるー」ワシャワシャ

貴音「あぁっ、わたくしの髪がー」

P「……いくらわしゃわしゃしても乱れないんだけど、この髪」

貴音「仕様故」

479: >>1 2012/11/13(火) 21:56:26.90 ID:hMpYlFA4o

P「もう仕事は終わり?」イスギーコギーコ

貴音「はい。他の方々は、先程皆、事務所前にて別れました」

P「なんで事務所に戻ってきたの」

貴音「……今朝方の約束事、もうお忘れになったのですか?」

P「あ」

480: >>1 2012/11/13(火) 21:59:28.01 ID:hMpYlFA4o

P「ほ、ほら、覚えてなかったからご褒美とか関係ないし」ドウヨウ

貴音「………むぅ」

P「む、むしろ仕事お疲れ様! 私が貴音にご褒美を」

貴音「貴女様、わたくしからのご褒美はお気に召しませんか」

P「そういう次元の話ではなく」

481: >>1 2012/11/13(火) 22:03:27.34 ID:hMpYlFA4o

貴音「………」サラリ

P「た、貴音?」

貴音「実に艶やかで、滑らかな髪……」

P「ひゃっ、くすぐったい……」

貴音「ふふ、この手触り……癖になりそうです」サワワサラサラ

P「やめっ……そんな触り方……!」

貴音「頬もしっとりと、柔らかく」フニフニ

P「んっ……」

482: >>1 2012/11/13(火) 22:05:58.62 ID:hMpYlFA4o

貴音「いくら触っていても飽きることがないように思えます」ナデナデ

P「ぅぁ……」

貴音「……しかし、確かにもうよい時間ですね」スッ

P「あ……」

483: >>1 2012/11/13(火) 22:08:42.69 ID:hMpYlFA4o

貴音「おや、貴女様、今のお声は?」

P「っ、な、なんでもない!」

貴音「……くすくす、やはり可愛らしいですね、貴女様」

P「うぐ、た、貴音……」

貴音「いいえ」

貴音「……P」ボソッ

P「!!」ゾクッ

P「………お姉様……」

484: >>1 2012/11/13(火) 22:11:51.11 ID:hMpYlFA4o

貴音「お仕事はもう、いいのですか?」

P「もう、終わったから」

貴音「P」

P「っ……終わり、ましたから……」

貴音「ふふ、そんなところにいないで、こちらへ」ソファーポンポン

P「はい……」

485: >>1 2012/11/13(火) 22:15:10.76 ID:hMpYlFA4o

(モフッ)

貴音「お疲れのようですね」

P「ずっとデスクワーク、でしたから……」

貴音「こちらにもたれ掛かってもいいのですよ?」スッ

(ポテッ)

P「お姉様、柔らかい……」

貴音「さぁ、ゆっくりおやすみなさい、P」


P(なんだこれ……)

P(意識が、遠のいて……)

486: >>1 2012/11/13(火) 22:19:17.49 ID:hMpYlFA4o

P(……)

P(………)

P(………なんだか、息が)

P「………っはぁっあっ……?」

貴音「おや、寝ていてもいいのですよ?」

P「なんだか、熱くて……」

貴音「そうかもしれませんね」フクノナカニテヲツッコミナガラ

P「って貴音! 何をしてっーー」

(グイッ)

P「あっ」

貴音「お姉様、ですよ?」

P「は、はい、お姉様……」トロン

487: >>1 2012/11/13(火) 22:25:22.66 ID:hMpYlFA4o

ダメダヨソコハ...

イイノデスヨ オネエサマニマカセテ...

ダメダカラ! オネエサマァ...!

フフ Pハマコトカワイラシイデスネ...

ヤ...ンッ...!!



やよい「春香さん、どうしたんですかー?」メカクシ

春香「や、やよいは見ちゃダメ! うわぁ……あんなこと……」

488: >>1 2012/11/13(火) 22:29:03.94 ID:hMpYlFA4o

P「だ、ダメです、お姉様ぁ……」

貴音「しかし、すぅつを着ていては皺になってしまいますよ」

P「ぬ、脱ぎますから……」パサッ

貴音「そうしたら、横になって……」トサッ

P「ぁ……この体勢……」

貴音「では、行きますよ」

P「っ――!」ピクンッ

489: >>1 2012/11/13(火) 22:31:35.75 ID:hMpYlFA4o
P「ふぁっ……あっ……!」

貴音「ふふっ、可愛い声を出すのですね、Pは」

P「だって……声が出ちゃう……ひゃんっ!」



やよい「うー、さっきから何も見えませんー」

春香「貴音さん、あんなところまで……!」

490: >>1 2012/11/13(火) 22:36:04.54 ID:hMpYlFA4o

貴音「ふふっ、そんなに気持ち良いのですか?」フッ

P「~?ッ!!!」ゾクゾクゥッ

貴音「まだまだ、これからですよ……?」

P「ダメ、そんなの死んじゃう……!」



やよい「えっ死んじゃうんですか?!」

春香「やよい、声が大きいっ!!!」


P「………春香?!」

春香「あっ……」

491: >>1 2012/11/13(火) 22:38:26.38 ID:hMpYlFA4o

春香「え、えへへ……」

P「い、いつからそこに」

春香「最初から……」

P「」

春香「のワの」

貴音「ふふっ」

春香「それにしても、すごかったです……」



春香「……耳掻き」

493: >>1 2012/11/13(火) 22:43:47.32 ID:hMpYlFA4o

P「的確にピンポイントで攻めてくるの……」

春香「うわぁいいなぁ! 今度私にもやってください、貴音さん!」

貴音「ならば、プロデューサーの次にやって差し上げましょう」

春香「やったぁ!」

やよい「は、春香さんも死んじゃうんですかぁ……?」

P「私死んでないからね」

494: >>1 2012/11/13(火) 22:52:54.37 ID:hMpYlFA4o

貴音「もうしばし待つのです、春香」

春香「楽しみだなぁ!」

P(口ではこんなこと言ってるけど)

P(私の服の中にいるその片手はどうするつもりなのお姉様)

貴音「……」ムニュ

P「ッ?!」

495: >>1 2012/11/13(火) 22:56:37.50 ID:hMpYlFA4o

P「た、貴音、もう大丈夫だから」

貴音「……」オヘソマワリムニイッ

P「ひゃっ?!」

春香「あはは、プロデューサーさん、変な声出してどーしたんですか?」

P「い、いや、なんでも……」

P(たかねええええ!!!)

496: >>1 2012/11/13(火) 23:00:06.25 ID:hMpYlFA4o

貴音「……」スッ

P(や、やっと終わった……)

春香「貴音さん! 耳掻きですよ、耳掻き!」

やよい「うっうー! 私もですー!」

貴音「順番に、ですよ。春香、やよい」

貴音「それと、貴女様」

P「は、はいっ?」

貴音「……今夜は、お邪魔させていただきます」クスクスボソリ

P「」


おわりー

522: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 21:55:12.41 ID:+BDWLWMko



亜美真美「「姉(c)!!」」 P「やっほ→」


はーじまーるよー



524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:00:48.42 ID:+BDWLWMko

~いつもの事務所~


P「………」ジリジリ

亜美「………」ジリジリ

真美「………」ジリジリ

P「ぐぬぬぬ」ビューティーボイス

亜美「んっふっふ→」

真美「むふふふ」

P「お前ら……なかなかいい度胸してるじゃないか……」ステンバーイステンバーイ

真美「いあいあ→、それほどでもないよ姉(c)クン」

亜美「亜美達ではちょ→っち姉(c)のおムネには勝てないかな→?」

P「ガキ共が三枚に下ろしてやろうかあああああああ?!!?」ビューティーボイス

真美「般若だーーー!!!」

亜美「割と本気で逃っげろ→い!!!」

P「逃がさんぞ虫けら共!!!」

525: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:14:19.59 ID:+BDWLWMko

P「うぐっ、いつもなら簡単に捕まるのに!」

亜美「姉(c)には捕まらないよ→だっ!」

真美「あ、亜美隊長……遺跡からこんなものが!」

亜美「でかしたぞ、真美隊員!」

P「お、おいちょっと待て」

亜美「亜美達は!!」ガチャッ

真美「二人で一つ!!」ジャコンッ

P「いかん、そいつには手を出すな!!」

真美「いいか、真美達は面倒が嫌いなんだ……」

亜美「消えろ、イレギュラ→!」




(バシュゥッ)


ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア

526: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:17:18.58 ID:+BDWLWMko

(ガチャッ)



律子「ただい……ってちょっと何コレ?!」

P「律子ぉーっ……ぐすっ、亜美真美がぁー……」

亜美「姉(c)泣いちゃった→」

真美「ご、ごめんね、姉ちゃん……」

律子「ちょっと三人とも、そこに座りなさい」

527: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:22:44.75 ID:+BDWLWMko

律子「順番に聞くわね」

P亜美真美「「「はい」」」

律子「何が理由なの?」

P「二人が俺の写真盗撮した」

律子「その程度で?」

P「着替えてるとこ……」

律子「……あぁ」


律子「次に、この荒れ放題な部屋は何かしら?」

亜美「えっと」

真美「兄ちゃ……じゃなかった、姉ちゃんから逃げてたら」

P「俺がヒール躓いてすっ転んで」

P亜美真美「「「書類の束をばら撒きました」」」

律子「ええ、理解はしました」

528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:33:57.98 ID:+BDWLWMko

律子「最後に」

亜美「はい」

律子「その手に持ってるのは?」

真美「おもしろバズ→カです」カチャッ

律子「何に使うやつだっけ?」

P「来週の春香のステージです」

律子「この部屋にばら撒かれているカラフルなものは何?」

亜美「バズ→カの中身です」

律子「これ使いきりタイプだし、値段が馬鹿にならないのよねぇー?」

真美「うあうあ→……」

律子「しかもトリで使う一番大事なやつを撃ってくれたわね」

亜美「その、ほら、オテゴロってやつで→」

P「出来心って言いたかったのか?」

律子「三人の給料から引いておきます」

亜美真美「「は→い……」」

P「なぁ、この世界って不条理だと思わないか」

529: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:39:52.92 ID:+BDWLWMko

律子「で、写真は誰が撮ったの」

亜美「亜美だよ」

律子「ほら、消すから携帯持ってきなさい」

亜美「ちぇ→」

P「ちぇーじゃねぇよお前人がどんだけ傷付いてるか分かってんのか」

真美「姉ちゃん……」

P「着替えてるとこ写真撮られて恥ずかしいとかナチュラルに思っちゃう現実を突きつけられる身にもなってみろ事務所辞めるぞ俺」

真美「あわわわっ! ご、ごめんなさい!」

律子「プロデューサー、無闇にアイドルを不安にさせないでください」

P「えっ俺が悪いの」



律子「で、早く送って」コソコソ

亜美「まぁそう急かさないの、律っちゃんや」コソコソ

530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:44:00.97 ID:+BDWLWMko

オソウジオソウジ

律子「全く、帰ってきて早々、なんでこんなことをしなきゃ……」

P「これで一通り綺麗になったかな」

真美「真美達もそろそろ行かなきゃいけない時間?」

P「ああ、もうそんな時間か。じゃあ律子、行ってくるよ」ガチャッ

律子「はいはい、行ってらっしゃい」

亜美「いや→、良妻ですな→」

真美「甲斐甲斐しいですな→」

律子「ば、馬鹿なこと言ってないでさっさと行きなさい!!」

531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 22:55:00.29 ID:+BDWLWMko

ジムショヲデテ!

真美「ねぇ姉ちゃん、今日は車?」

P「うーん、いつもなら車なんだけど」ビューティーボイス

亜美「なんかまずいの?」

P「免許証の写真と名前が、なぁ」

真美「あ~」

P「タクシーで行くか」

亜美「なんかちょっち贅沢な気分だねっ」

P「ヘイ、タクシー!」

(キキッ)

亜美真美「「おぉ~!」」

P「ふふん、俺もやるだろ?」

532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:02:18.70 ID:+BDWLWMko

P「あ、すみません。○×テレビまでお願いします」

運ちゃん「は、はいっ」ドキッ

亜美「急にしらうおしくなったね」

真美「姉ちゃんも罪におけないですな→」

P「しおらしくなった、ね。あと隅に置けない、ね」

ブロロロロロ

亜美「でもなんか嬉しいな~」

P「何が?」

亜美「真美といっしょのお仕事って久しぶりだし、姉ちゃんといっしょなのも久しぶりだもん」

真美「あ、そういえばそだね→」

P「ふぅん? 嬉しいんだ?」

亜美「嬉しいYO! ね、真美?」

真美「う、うん……姉ちゃんといっしょで、嬉しいよ!」

P「ははは、可愛いやつらよ」ナデクシャ

亜美「もっともっと!」

真美「あ……う……」カァッ

533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:15:52.59 ID:+BDWLWMko

亜美「ねぇねぇ姉(c)っ!」

P「すごく語呂がいいねソレ」

亜美「今日亜美達チョ→頑張るからさ! しっかり見てて!」

P「へぇ? 真美も頑張るの?」

真美「!! 頑張る! チョ→どころじゃないよ! ミキミキがバクハツするくらい頑張る!!」

P「う、うん? 何で美希が爆発?」

亜美(真美……なんか別のスイッチ入ってんね→)

P「ふむふむ、では私はプロデューサーとして、特等席から二人の頑張りを見学させていただきましょうかね!」

亜美「んっふっふ~、亜美達のあまりのセクチ→さに倒れちゃっても知らないよん?」

P「そういうことはあずささんや貴音と並んでも言えるようになってからね」

真美「言うだけならできるよ!!」

P「え、えぇ?! 今日はやたらとおしてくるね、真美?」

真美「頑張る! 頑張るもん!」

亜美(空回ってる……亜美も気持ちは分かるけど)

534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:22:44.12 ID:+BDWLWMko

(キキッ)


P「はい、領収書を……」

運ちゃん「が、頑張ってくださいね」

亜美「おっちゃんありがと→!」

真美「頑張ってくる!」

P「ありがとうございます」ニコリ

運ちゃん「はいっ」


(ブロロロロロロ)

537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:31:04.90 ID:+BDWLWMko
やめろ腹痛で死ぬ

538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:31:30.80 ID:+BDWLWMko

亜美「姉(c)は魔性の女ですな→」

P「お前ら仮にも乙女だから俺に負けんじゃねーぞ」

真美「姉ちゃんに負けないってことは……」

P「可愛さは折り紙つきなんだから、男の一人や二人虜にするくらいな」

真美「かわっ?!」

P「えっ俺変なこと言った?」

亜美「ど→ど→ど→」

真美「あっ、ううん、なんでもない……」

P「どうした。調子悪いってわけではなさそうだが」

真美(平常心平常心)

真美「だいじょ→ぶい!」

亜美(うんうん)

P「そうか? それならいざ、敵陣へと参るぞ!」

亜美真美「「お→!!」」

539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:45:30.04 ID:+BDWLWMko

P「しかし……」

真美「どしたの?」

P「これを……とうとう使う日が来るとはな……」ピラッ

亜美「まさか!!」

P「ふふふ、お前ら、勘が良いな。そう、これは……」


亜美真美「「姉(c)名刺……!!」」


P「ふはは……これで俺は名実ともに敏腕美少女プロデューサー、P子というわけだ! 滑稽でしょ? 笑えるでしょ? 笑いなさいよ! 笑えばいいじゃない! あーはっはっはって! あーっはっはっはっはっは!!」

亜美「自分で美少女とか言っちゃってるYO……」

真美「流石にそれはナイと思うよ姉ちゃん……」

P「うるさいっ!」

540: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:52:14.72 ID:+BDWLWMko

P「小鳥さんが発注してくれてね」

真美「これで挨拶の時に困らないね~」

P「うむ……冗談抜きでこれまではアドリブで乗り切ってきたからな……」

亜美「まだ誰にもあげてないの?」

P「おう、業者から直接受け取ったからな」

真美「あっ! じゃあ最初の一枚、真美にチョーダイ!!」

P「え、こんなの欲しいのか?」

真美「うんっ!」

亜美「あーっ! 真美ずるい! 亜美も亜美もぉ!!」

P「えぇ……やるのは構わんけど最初の一枚はどうあがいても一枚だけだぞ……」

542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/15(木) 23:57:55.04 ID:+BDWLWMko

真美「さ→いしょ→はグ→!」

亜美「ジャ→ンケ→ン」

亜美真美「「ぽいっ!」」

真美「やったぁ~~~!!!!」

亜美「うぐぐぐ……無念なりぃ……」テーレッテーフェイタル・ケーオー!!

P「何がそんなにいいのかは分からんが、勝った真美にはこの記念すべき一枚目の名刺をやろう」

真美「わ→い!」

P「確かにレアモノではあるからな……しかしヤフオクでも売れんぞ?」

真美「売るわけないじゃん! 一生とっとく!!」

P「お、おう……そこまで気合入ってるならついでにな」キュキュッ

真美「おぉっ?!」

P「ふっ、幼き頃より、いつかのために練習していた特製サインや」ドヤァ

544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:05:08.02 ID:Vq+sfR4vo

真美「わぁっ……!!」

亜美「うあ→! 絶対負けちゃいけなかったのに→!」

P「よしよし、残念賞な亜美にも、特別にサインを付けてやろう」キュキュッ

亜美「やった→!」

P「さて、満足したかお前ら。こっから営業モードに切り替えていくぞ」

真美「うん! ねぇねぇ姉ちゃん!」

P「語呂いいね、それ。なに?」

亜美「亜美達頑張るからねっ!」

真美「しっかり見ててよ!」

P「ええ、みっともない姿見せないでよ?」

亜美真美「「はーい!」」

546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:12:19.22 ID:Vq+sfR4vo

スタジオイリ!

P「うんうん、二人ともやる気に満ち溢れてる。時々真美の空回りが心配だけど……」


亜美「そこをこ→して……」

スタッフ「これをああしていただいて」

真美「ほうほうなるほどなるほど→」


P「まぁでもしっかりプロの顔になってるね。いいよいいよ」

真美「……!」メトメガアウー

P「あ、目が逢っちゃった。頑張れ~」フリフリ

亜美真美「「♪」」フリフリ

P「うん、バッチリ!」

547: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:21:57.89 ID:Vq+sfR4vo

P「さて、本番前にジュースでも買ってきてあげようかな」

P「まぁ時間はたっぷりあるから大丈夫でしょ」


(テクテク...ガチャッ)


真美「あれ? 姉(c)どっか行っちゃったよ?」

亜美「おトイレじゃないの→? あるいはジュースでも買いに行ってくれてたりして!」

真美「んっふっふ~、期待して待っているとしましょ→か!」

亜美「いえっさ→!」

549: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:31:26.86 ID:Vq+sfR4vo

~自販機コーナー~

P「さてさて、な・に・が・い・い・の・か・な……」

P「んー何々、『ドロリ濃厚』……? これは……やめましょう」

P「うーん……あっコレ、響がCMやってるやつね」

P「『ハイサイ! 南国パッション』かー……あ、果汁100%じゃないしりんごとか入ってる。ずるい」

P「やっぱりこっちのぐんぐんグルトを」

(ガシャンガシャンッ)

P「さてさて、急いで戻らないと――」


(ドンッ)


P「きゃっ」ドサッゴトッゴトッ

P「いたた……グルト落としちゃった」

???「おい、気を付けろよ」

P「……え?」

551: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:40:38.31 ID:Vq+sfR4vo

P「あ、あなたは……」


P「荒巻ホーガン!!」

冬馬「誰だよそれ!!」

P「うぅっ……前回ちゃんと言ったら怒られたから、この方がいいのかな、って……」ウルウル

冬馬「?! あぁっ、P子じゃねぇか!? す、すまん! そ、そんな気を遣ってくれてたなんて思わなくて!」オロオロ

P(いやそんなワケないだろ)

P「ご、ごめんなさい……」シオラシー

冬馬「うっ……」

P(隙を見て逃げ出さねば……)


冬馬(……おっさん………)

553: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:48:30.22 ID:Vq+sfR4vo

~あまとう回想~

冬馬「おいおっさん!」バァーン

黒井「ウィ? なんだね、いきなり騒々しい」

冬馬「俺に、女との駆け引きを教えろ!!」

黒井「……ほう? お前まさか、○○○○●●●だったのか?」

冬馬「どどど○○ちゃうわっ!!」

黒井(重症だな……)

冬馬「お、俺が本気を出せば余裕だけどよ。芝居の練習……そう、芝居の練習に必要なんだ!」ガンッ

黒井「フン、真意がどうであれ、私にそこまで噛み付く度胸は誉めてやろう」

黒井「褒美だ。この言葉を胸に帰れ」

冬馬「言葉……?」

黒井「あるのはただ制圧前進のみ!」

冬馬「!!」

黒井「『帝王に逃走はないのだ』!!!!!!!」

554: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 00:52:39.37 ID:Vq+sfR4vo

~回想終わり~


冬馬「P子!」

P「いっ?!」

冬馬「俺は……俺は!!」

P(アカンやろコイツ)

P「さようならーーっ!!」ダダダダッ

冬馬「あっ、おいっ!!」


P(オノレ、あいつが道塞いでたせいでスタジオの反対側にしか逃げられなかった!)

P(………)

P(戻れるのか、これ?)

555: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:00:15.35 ID:Vq+sfR4vo

冬馬「待てよ!!」


P「あわぁ?!」


マテッタラ!!

マテトイワレテモ!!

オイ、Pコ!!

イヤアアアアアア!!


(ダダダダダダダッ)




真美「……姉ちゃん、戻ってこないね」

亜美「き、きっとすぐ来るYO……」

スミマセーン、ステンバーイオネガイシマース

真美「……」

亜美「……やろっか」

真美「……うん」

556: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:05:35.89 ID:Vq+sfR4vo

冬馬「待て、よぉっ」ゼェッゼェッ

P「待てと、言われても、待て、ない……」ゼェッゼェッ

P(人間死ぬ気になると走れるもんだな……)

冬馬「ッおいっ!!」ガッ

P「うわぁっ?!」メヲツブリッ


冬馬「こ、この前は本当に悪かった!!」


P「そっちのシュミはぁぁぁあっ……えっ?」

冬馬「俺、あんま、こういうの慣れてなくて……この前も言うだけ言って勝手に帰っちまったしよ」

P「は、はぁ」

冬馬「改めて、ちゃんと謝りたくて。ちゃんと真っ向からよ」

P(こっちなんて忘れかけてたのにどこまで気にしてるんだよお前……)

冬馬「悪かった。この通りだ」ドゲザーッ

P「ちょ、ちょっとやめて?!」

P(まじ洒落にならんて!)

557: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:09:53.51 ID:Vq+sfR4vo

冬馬「おっさんに言われたんだ……逃げるなって!」

P(絶対何か互いの意思疎通に齟齬があっただろ)

P(ったくこの馬鹿はめんどくさいな……)

P「顔を上げてください」

冬馬「あ、あぁ……」

(スッ)

冬馬「?」

P「仲直りのぐんぐんグルトです。これで、仲直りしましょう?」

冬馬「あんた……」ウケトリ

P(って俺は何をナチュラルに相手してんだ! 今なら言うチャンス――)

冬馬「なんか、逆に気を遣わせちまったな。重ね重ねすまねぇ」

P「えっと」

冬馬「この件は、これで終いにしよう。ありがとな、コレ」

P「あ、うん。あの」

冬馬「!! やべっ、収録の時間じゃねーか! じゃ、またな!!」ダッ

P「えっちょっ?!」

P「……行ってしまった………」

558: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:11:04.70 ID:Vq+sfR4vo


P「って、時間は?!」バッ

P「………」



P(やべぇよ……やべぇよ……)

559: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:14:42.43 ID:Vq+sfR4vo

(ダダダダッ)

P(やばい、二人の出番が終わっちまう!)



~スタジオ~


P「っはぁっはぁっはぁっ……」


亜美「………」

P「亜美……」

亜美「ねぇ、どこ行ってたの?」

P「それは……」

亜美「亜美達、待ってたんだよ」

P「……悪い」

P(これは言い訳のしようがない)

真美「…………」

P「……真美………」

真美「兄ちゃんが見てくれるって言うから、二人で、頑張ろうとしてたんだよ」

P「お、おい、今は――」

真美「そんなのどうでもいい」

P「っ」

560: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:17:44.11 ID:Vq+sfR4vo

真美「……帰るね」テクテク

亜美「あ、真美……」

P「あ………」

亜美「……姉ちゃん」

P「な、なんだ?」

亜美「亜美ね、約束したのに来てもらえなくて、ホントに寂しかった」

P「ご、ごめん」

亜美「真美なんて泣きそうだったんだよ」

P「う……」

亜美「でも、お仕事だから一生懸命我慢して」

P「……」

亜美「ほっとくの?」

P「あ、亜美……!!」

(ダッ)

561: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:19:32.54 ID:Vq+sfR4vo

亜美「兄ちゃん……じゃなかった、姉(c)速いなー」

亜美「真美も、お姉さんなのにまだまだお子様ですな→」

亜美「………」

亜美「でも……」

亜美「亜美も、もうちょっとワガママ言えば、良かったかな……」

亜美「………」

亜美「兄ちゃん……」ギュッ

562: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:34:03.28 ID:Vq+sfR4vo

P「まだ時間は経ってないし、そう遠くには……!」


真美「………」


P「いたっ! 真美!」

真美「あ……」クルッ

P「ま、待って!」ダッ

真美「………」クルッスタスタスタ

P「真美っ!」テヲノバシッ

真美「……」スッ

P「……ん?」


(ゴスッ)


P「んぅにるぐるどぅる?!」

真美「……ふっ、甘いね、姉(c)」

P「ま、みぃっ……肘ッ……!」

真美「能ある真美は肘を隠すのだよ!」







響「……ぬっひゃあ!」

千早「?! ど、どうしたの!?」

響「や、くしゃみが……誰かが噂してるのかもしれないぞ!」

千早「あー、そういう時ってあるわよね」

563: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:43:14.58 ID:Vq+sfR4vo

真美「どお、姉(c)、反省してる?」

P「は、はい」

真美「んっふっふ~、分かればよろしい!」

P「真美……」

真美「真美だって流石にあれくらいでへそ曲げたりしないよ。……寂しかったのはホントだけど」

P「うっ」

真美「……姉(c)のバカ」

P「ごめん……」

真美「仕方ないなぁ、大天使真美は許してあげよう!」

P「ははぁっ、感謝いたします!」

真美「うむ♪ ところで」

P「ん?」

564: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:46:29.09 ID:Vq+sfR4vo

真美「亜美、どうだった?」

P「え? 文句は言われたけど」

真美「真美の所に行くようにってのも、亜美に言われたんでしょ?」

P「うっ、何故それを……」

真美「……姉ちゃん、ホントにそ→ゆ→とこダメダメだよね、でもくらし→とか」

P「あ、ある程度の自覚は……そして多分デリカシーのことだな。そっちの方が難しいな」

真美「まぁ、真美と亜美でそう計画したんだから当たり前だけど」

P「こいつ……」

真美「……でも、亜美もホントは、もっともっと寂しがってると思うんだよね」

P「え?」

565: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:48:47.31 ID:Vq+sfR4vo

真美「真美は姉ちゃんが担当だけど、亜美は普段、律っちゃん担当だもん」

P「あぁ……」

真美「だから、多分今も無理してると思うよ」

真美「お姉さんだから、分かるもん」

P「真美……」

真美「だから今度は、亜美のとこ行ったげて? 真美は、ここで待ってるから」

P「……うん、ちょっと行ってくる」

566: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 01:57:39.07 ID:Vq+sfR4vo

P「亜美!」

亜美「あっ、姉(c)、もうだいじょ→ぶい?」

P「もう、人が悪いんだから」

亜美「姉(c)、営業ボイスに戻ってるYO!」

P「一応まだ周りにスタッフさんいるし。ええと、それでね」

亜美「じゃあ、早く行こ→」


(ギュッ)


亜美「……ふぁっ?!」

567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:00:02.18 ID:Vq+sfR4vo

P「よぉーしよしよし」ナデナデナデ

亜美「え、えっと、姉(c)?」

P「よしよしよしよぉーしよしよしよし」ナデナデナデナデナデ

亜美「ぁ……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

亜美「こ、焦げちゃうYO!」

568: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:03:59.97 ID:Vq+sfR4vo

P「亜美」

亜美「えっ?」

P「最近、あんまり構ってあげられなくてごめんね」

亜美「姉ちゃ……」

P「よしよし」

亜美「……うー」ギュッ

P「あんまり掴むとスーツがシワになっちゃうでしょ」

亜美「元はと言えば姉ちゃんが悪いんだもん」

P「仕方ないなぁ……」

569: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:07:53.11 ID:Vq+sfR4vo

P「ねぇ、亜美」ナデナデ

亜美「な→に?」

P「今日約束破っちゃったから、代わりに今度、どっか連れてってあげる」

亜美「ほんと?!」

P「うん、亜美のオフに合わせて。律子や小鳥さんにも頼んで、調整してもらうから」

亜美「こ、今度は約束破らないよね?!」

P「この約束破るくらいなら舌噛んで死ぬよ」

亜美「うあうあ~、それはダメ!」ギュウウッ

P「あはは」ナデナデ

570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:10:31.60 ID:Vq+sfR4vo

P「とりあえずは満足していただけたかな?」

亜美「うん、姉(c)分バッチリだYO!」

P「現金ね……」

亜美「んっふっふ~、なんせこの亜美さんですからな!」

P「自覚ありか……」

亜美「そだ、亜美荷物置きっぱだから、先に真美のとこ行ってて!」

P「はーい。慌てなくていいからね」

亜美「はいは→い」

571: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:15:25.87 ID:Vq+sfR4vo

タテモノノソトニテ

真美「兄ちゃん、上手くやってるかなぁ」

真美「もー、まるで弟が一人出来たみたいだYO!」

真美「亜美も兄ちゃんも手がかかるんだから!」

真美「真美はお姉ちゃんだから、しっかり見てないと!」

真美「うん、お姉ちゃんだから」

真美(お姉ちゃんだから……)

572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:16:20.66 ID:Vq+sfR4vo

P「あ、いたいた。真美ー」

真美「あ、来た来た」

P「ごめん、お待たせ。亜美は荷物取りに行ってるよ」

真美「そっか」

P「……真美」

真美「ん?」

P「俺の目を見ろ」

真美「えっ?!」

P「ほぉーれ、よーく見ろ」ジイィィィ

真美「ね、姉ちゃ……」カァァァア

573: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:19:21.83 ID:Vq+sfR4vo

P「お前、無理してるだろ」

真美「えっ」

P「分かる、俺には分かるぞ。その瞳の奥にある深い想いが」

真美「えっえっえっ?!」カァァァァァ

真美「う、うそ……」

P「お前、今寒いのにやせ我慢してるだろ」

真美「………」



真美「どりゃー!!」ドロップキック!!


P「くぃどぅるるる?!」






響「……ちっひゃぁ!」

千早「呼んだ?」

響「いや、またくしゃみさー……」

千早「また噂されてるのかしらね」

響「へへっ、自分、人気も完璧だからな!」

574: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:21:34.77 ID:Vq+sfR4vo

真美「バカバカバカ!!」

P「おっふぅ……It'sプロデュサリアンジョーク……」

真美「知らないっ!」

P「ったく……」

(ナデナデ)

真美「ひゃっ!?」

P「さっき亜美を気遣うようなこと言ってたけど、お前も相当寂しかったんだろ」

真美「それは……」

P「ごめんな」

真美「っ……うぅ……」

575: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:26:27.60 ID:Vq+sfR4vo

真美「でも、真美は……」

P「確かに亜美の前では頑張らにゃならんって気になるのかもしれんし、そうしたいならするなとは言わんけど」

真美「うん……」

P「今は亜美いないし、俺はプロデューサーだ」

真美「うん……」

P「素直に甘えていいぞ」

真美「……兄ちゃぁん!!」

576: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:27:50.99 ID:Vq+sfR4vo

P「よぉーしよしよし」ナデナデナデ

真美「兄ちゃん……」

P「よしよしよしよぉーしよしよしよし」ナデナデナデナデナデ

真美「ぅぁ……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「……もっとぉ………」カァッ



P(えっマジで?)

577: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:30:12.32 ID:Vq+sfR4vo

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「もっと……」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナナデナデナデナデデナデナデナデナデナデナデナデ

真美「もっと」

P「よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナナデナデナデナデナデ

真美「もっと!」

P「よォ~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし!!!!!!!!」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナナデナデナデナデナデ

真美「まだまだ!」

P「勘弁して」

578: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:31:55.04 ID:Vq+sfR4vo

真美「んっふっふ~、なんちゃって」

P「なんちゃってねえよ俺の手」

真美「なんくるないさー?」

P「なんくるなくねぇよ」

真美「も→、兄ちゃんってば文句ばっか!」プンプン

P「あのね」

579: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:35:50.48 ID:Vq+sfR4vo

P「……はぁ。満足したかい、お姉さん?」

真美「うんうんっ、真美は存分に満足したよ、兄ちゃんクン!」

P「ま、悪かったのは俺だしな。今日は大目に見よう」

真美「やた→!」

P「で、素直に満たされたか?」

真美「……うん、ありがと」ニコッ

P「素直にしてればこんなに可愛いのになぁ……」

真美「えっ?! う、うあうあ~、いきなり何言いだしてんのさ→!?!」

P「素直な感想だよ」

真美「あ、あう……」ボシュン

580: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:38:43.08 ID:Vq+sfR4vo

P「そうだ、真美、今度オフの日にどっか行こうか」

真美「えっ?!」

P「今日のお詫びだよ。連れてってやる」

真美「ほ、ホントに?! でも、でもでも……」

P「安心しろよ、亜美には亜美で別に連れてくから!」

真美「!」

P「こんな時までお姉さんなんだなぁ……もうちょっと気を抜けって」

真美「うぅ、なかなか抜けないYO……」

P「そうだなァ」

581: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:42:20.16 ID:Vq+sfR4vo

P「じゃあ、私がこっちの時は、真美のお姉さんになってあげる」

真美「お姉さん?」

P「うん、だから、亜美の前では言えないようなことや、プロデューサーに相談しにくい悩みは、私にしなさい」

真美「姉ちゃん……」

P「どう? これなら少し気を抜ける?」

真美「……んー、わかんない」

P「あ、あら?」

真美「まだやってないから……やってみないと、分かんないじゃんっ!」ギュッ

P「わっ?!」

真美「まずはお試し期間ですな→!」

P「三回分くらいかな……」

582: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:46:52.82 ID:Vq+sfR4vo

亜美「お→い、荷物持ってきたYO!」

真美「あ、亜美!」バッ

P「おう、お帰り」

亜美「姉(c)、荷物置いてってたYO!」

P「あ、すまん」

亜美「れで→にこんな荷物運ばせるなんてね→」

真美「酷いね→」

亜美「さっきあんなことしたのにね→」

真美「ね→」

P「ご、ごめんなさい……」

亜美「じゃあさじゃあさっ! 荷物代に夕飯連れてって!」

P「なにぃ?!」

真美「あ、真美も真美もー!」

583: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:48:42.57 ID:Vq+sfR4vo

P「ぐぬぬ……良いだろう、今日はまとめて奢ってやらァ!」ドッギャァァァァン!!!

亜美真美「「よっしゃ→!!」」

P「そうとなりゃ今日は贅沢すんぞ! 黒井社長に教えてもらった店に連れてってやる!!」ドドドドドドドドド

真美「なんと?!」

亜美「さぞや美味しいんでしょうな?!」

P「そして高い!!」バァ~ンッ!!!

真美「貪り食うぞ→!!」

亜美「お→!!!」

P「自重して!!!!」

584: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:51:53.30 ID:Vq+sfR4vo

真美「ヘイッ、タクシー!!」

(シィン)

真美「なんでーっ!」

亜美「甘いよ真美……ヘイッ、タクシィーッ!!」

(シィン)

亜美「なんで、なんで?!」

P「甘いな、ガキ共……良く見ておけ」

585: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:52:35.82 ID:Vq+sfR4vo

(スゥゥゥウウ)


真美「?! 姉(c)が見たことのない構えを!!」

亜美「まさか……まさかあれは!!」

真美「知っているのか亜美?!」

亜美「知らない!」

真美「だよね!」


(スッ)


(パチンッ)


P「カマンッ、タクシー」ビューティーボイス



(キキッ)


亜美真美「「おおおおおっ!!!」」

586: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:55:36.31 ID:Vq+sfR4vo

P「まだまだね、あなた達」

真美「うぅっ!」

亜美「完敗っ……!」

P(子どもの悪戯だと思われたかな)

P「ほら、乗るよー」

真美「営業ボイスも板についてきたね……」

亜美「切り替わりに躊躇いがないYO……」

P「うるさい」

587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 02:59:11.32 ID:Vq+sfR4vo

P「さ、それじゃあ行くよー高級レストラン!」

亜美真美「「お→!」」

P(ま、今日は思う存分食わせてやるか)

亜美「姉(c)姉(c)!」

P「ん?」

亜美「さっきの約束、破っちゃ嫌だかんね!」

P「はいはい、二人とも、行きたいとこそれぞれ考えておいてね」

亜美真美「「はーい!」」


(ブロロロロロ)

588: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 03:04:46.85 ID:Vq+sfR4vo

~その夜~

亜美「たっだいま→」

真美「ふい→、良く食べた→」

亜美「でも姉ちゃん、ちょっちカワイソ→だったね」

真美「会計の時なんて涙目で『いけずです……』って言ってたもんね」

亜美「でも姉ちゃんが言い出したんだからいいじゃん?」

真美「うんうん」

亜美「………」

真美「………」

亜美真美「「デートかぁ……」」

589: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 03:10:06.16 ID:Vq+sfR4vo

真美「でも正直、真美は兄ちゃんと行けるならどこでもいいや」

亜美「うん、亜美も」

真美「さすがに同じ場所はやめとこうね」

亜美「後に行った方が不利だもんね……」

真美「あ、あとどっちが先になっても、あんまりヤバすぎることはしないこと!」

亜美「気まずくなるもんね……」

真美「んっふっふ~、しんしきょ→て→というやつですな?」

亜美「おぉ~っ! かっこいい!」

590: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/16(金) 03:13:22.51 ID:Vq+sfR4vo

真美「ふあぁ……じゃ、そろそろ寝よっか」

亜美「うん、もうこんな時間だYO→」

真美「亜美、おやすみ~」モゾモゾ

亜美「うん、おやすみ~」モゾモゾ

真美「……」

亜美「……」



亜美真美((早くデートの日にならないかな→))





双海編おわわ


亜美編・真美編に続く

634: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:34:52.21 ID:im61UmK0o



亜美「姉(c)!」 P「Do-Dai?」


はーじまーるよー


636: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:36:53.36 ID:im61UmK0o

~双海邸~

亜美「んっふっふ~……」

真美「どったの?」

亜美「いやねぇ? 明日はどんな装備をしていこうかと思ってさ」

真美「そいや、亜美は明日だっけ」

亜美「そうでっせー! 兄ちゃんに何を仕掛けてやろうかと……むっふっふ~」

真美「気持ちは分かるけどやりすぎないでね~」

亜美「へいへいほ→」

真美「真美は明日ははるるん達と遊んでくるよ。そんじゃ、お愉しみくだされ→」

亜美「あんがと!」



亜美「明日は兄ちゃんの車で牧場かぁ……」

637: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:41:19.70 ID:im61UmK0o

~回想!~


P「あ? 行きたい場所がない?」

亜美「考えてみるとなんかねー。折角遊べんのに、ゲーセンってのもどうかと思うじゃん?」

P「散々行きつくした感はあるしな……遊園地は?」

亜美「それも何度も行ってるYO!」

P「仕事でも行くしなぁ……水族館とかなんやらも見てるだけじゃ暇だろお前」

亜美「物足りないですな~」

P「……ふぅむ」

亜美「何か健康的に身体を動かしたい気分!」

638: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:46:27.93 ID:im61UmK0o

P「そうだな……じゃあ、牧場とかどうだ?」

亜美「牧場?」

P「その手は大体響のテリトリーだから、仕事でも行ったことないだろ」

亜美「確かに……」

P「意外と楽しいぞ。ドライブがてら」

亜美「うーん、楽しいの?」

P「ご不満か?」

亜美「不満じゃないけど、もしつまんなかったら再セッティングしてもらうかんね!」


~回想ここまで!~

639: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:52:02.68 ID:im61UmK0o

亜美「……でも、牧場って楽しいのかな」

亜美「牛とか見て終わりなんじゃ……」

亜美「ま、兄ちゃんと一日お出かけできるならどこでもいいんだけどさ」

亜美「……二人きりかぁ」

亜美「えへへ~」


<アミウルサイYO


亜美「あっ、ごめっ! おやすみーっ!」

640: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 00:55:41.43 ID:im61UmK0o

~翌日!~


亜美「兄ちゃんまだかな~」

(ブロロロロロ)

亜美「来たっ?!」ガバッ

亜美「……」

亜美「なぁんだ、宅急便かぁ……」

亜美「…………」

亜美「兄ちゃん早くーーーっ!!」

(ブロロロロロ)

亜美「……どーせ今度はどっかの生協とかでしょ」

(ピンポーン)

亜美「来たっ!?」ガババッ



(ガチャッ)

亜美「兄ちゃん!!」

641: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:03:00.11 ID:im61UmK0o

亜美「…………」

P「よっ」ビューティーボイス

亜美「……」


(バタン)


P「おい亜美っ! どうした! 何か悪いことしたか?!」ビューティーボイス

亜美「バカ! 兄ちゃ……姉ちゃんのバカ!!」

P「?! よ、よく分からんが許してくれ!!」

亜美「サイテ→! 亜美が兄ちゃんと行けるのをどんだけ楽しみにしてたと思ってるのさ!!」

P「お、おう!? 俺ですが?!」

亜美「そーじゃないから! 姉ちゃんじゃなくて兄ちゃんと行きたかったの!」

P「か、勘弁してくれよ……」

642: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:13:20.82 ID:im61UmK0o

亜美「……」ブスッ

P「なぁ亜美ぃ……俺だって好きでこの格好で来てるんじゃないんだってば」

亜美「……姉ちゃんのバカ」

P「ごめんって……俺だってお前と行くの楽しみにしてたんだから」

亜美「え? 楽しみに……?」ドキッ

P「ま、まぁな。なんだかんだで、最近あまり一緒にいられないしな……」

亜美「……ほんと?」ドキドキ

P「ああ、本当だって。今日だってそのためにわざわざ有給取って来てるんだから」


(ガチャッ)


亜美「兄ちゃん!」

P「亜美!!」ビューティーボイス

亜美「……」


(バタン)


P「亜美ぃぃぃぃぃいいい!!!!!」

643: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:21:56.64 ID:im61UmK0o

シャナイニテ!

(ブロロロロロ)

P「冷や汗かいたぞ……」

亜美「……ふんだ」

P「機嫌直してくれ……今日は好きなようにさせてやるから」

亜美「……今度、兄ちゃんの時にご飯くらい連れてってよね」

P「承りました、お嬢様」

亜美「うむ、それなら許そ→」

P「ははっ! 有り難き幸せ!」

644: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:26:24.98 ID:im61UmK0o

亜美「ところで姉ちゃん」

P「ん?」

亜美「車運転して大丈夫なの?」

P「……」

亜美「免許証とか顔違うじゃん」

P「……ま、大丈夫だろ」

亜美「もしなんかあったらどーすんのさ……」

P「俺は安定の豚箱行き、お前は知らぬ存ぜぬ通せば罪はないかもしれんがアイドル生命は終わりだな」

亜美「ななな何してんのさーー!!?」

P「ハッハッハ、死なば諸共というヤツよ!」

亜美「こ、こんなところにいられるか! 亜美は帰らせてもらう!」

P「いいけどもうすぐ高速だから、今降りたら死ぬぞ」

亜美「バカーー!!!」

645: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:29:31.55 ID:im61UmK0o

P「なんてのは冗談で」

亜美「へ?」

P「実はちゃんと公安委員会に申請してあるのだ」

亜美「姉ちゃんのこと?」

P「うむ、実はお前らには言ってないが、この姉ちゃん現象については医者とか専門家にはちゃんと相談しててな」

亜美「そりゃそうだよね」

P「そういう診断書やらなんやら持ってって、ついでに知り合いに口利きしてもらったら何とかなった」

亜美「随分とご都合主義だね」

P「大人って汚いからな」

亜美「知り合いって?」

P「とっぷしーくれっとです」

646: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:32:20.70 ID:im61UmK0o

P「ま、晴れて私も車解禁、ってこと」

亜美「おぉっ! 姉ちゃんになった!」

P「そして実は、姉ちゃん運転は今日が初なのです」

亜美「ということは!」

P「前回初名刺は真美だったからね。初運転は亜美に捧げます」

亜美「やった→!」

P「はいはい、分かったら落ち着いて」

亜美「んっふっふ~♪」

647: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/19(月) 01:35:30.60 ID:im61UmK0o

P「さて、じゃあ高速に入りまーす」

亜美「総員! 光を超える衝撃に備えろ→!」ガタタッ

P「光速じゃないからな、高速な」

亜美「そもそも衝撃とか来るのかな」

P「さぁ?」


(ピンポーン)


亜美「おぉっ、ETC!」

P「敏腕プロデューサーは、常に時代の最先端を行くのだ」キリッ

亜美「やるねぇチミィ! 亜美も鼻が高いYO!」

P「そんな自慢にはならんけどな」

661: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:19:43.27 ID:BDwX35GNo

亜美「いやはやさすがは高速さん。早いですな→」

P「今日は車も余り混んでないな」

亜美「す→いす→い」

P「しかし、そんな時でも安全運転を心がけるのが俺の偉いところ」

亜美「同乗者はこの国の至宝ですからな。キズモノにしちゃったら大変だよん?」

P「そうだな。キズモノにしちゃったら責任取らないとなー」

亜美「せ、責任?」ドキッ

P「引率の身としてはな」

亜美「……」

(ポコッ)

P「おい亜美! 運転中にちょっかい出すな!」

亜美「姉ちゃんが悪いもん」

P「えー……」

662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:28:22.41 ID:BDwX35GNo

亜美「今度はトンネルだー」

P「こっからはしばらく、海の下を走ってるからな」

亜美「水入ってきたりしないの?」

P「ちゃんと設計されてるからな」

亜美「へ→、海の下――」

(クゥゥゥゥ)

亜美「……う、うあうあ~!」

P「おや、どこからか可愛い腹の虫が」

亜美「わわわ忘れてー!」

P「なんだ、起きてから何も食べてないのか?」

亜美「うん……」

P「そうだな……じゃあ海ほたる近いし、休憩するか」

亜美「海ほたる?」

P「パーキングエリアだよ」

663: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:35:46.27 ID:BDwX35GNo

~海ほたる~

P「はい、P子ちゃんモードチェーンジ人ごみモード」オシトヤカッ

亜美「おっきいね→」

P「変装を忘れないように。竜宮小町は売れっ子アイドルなんだから」

亜美「んっふっふ~、そこんとこは大丈夫っしょ! ほれほれこうして」ゴソゴソ

P「へー、髪降ろしてメガネかけるだけで大分変わるんだね」

亜美「そうっしょ→? 普段はまとめて上向きだしね」

P「ちょっと大人しくなって新鮮」

亜美「どうどう? 亜美、せくち→に見える?」

P「ねぇ、私たった今、亜美に大人しくなったって言ったよね?」

亜美「ちぇ~」

664: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:43:17.74 ID:BDwX35GNo

P「よっし、それじゃあ軽食及び休憩と参りますか」

亜美「ここ何階建て?」

P「5階建てだったかな。4、5階がお店とかのエリアだよ」

亜美「ほうほう……じゃあこのレストランで食べようZE!」ズビシッ

P「却下します」

亜美「え~っ、けちんぼ!」

P「今から牧場行くのに腹を膨らませてどうするの……」

亜美「あっ」

P「亜美がそれでいいならいいけれどー?」

亜美「隊長! このたこ焼きなどいかがでしょうか!」

P「うん、それでいきましょう、亜美隊員!」

665: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:47:53.26 ID:BDwX35GNo

亜美「いっただっきまーす!」ハフハフ

P「甲板から海を眺めながらたこ焼きというのもこれまた」ハフハフ

亜美「ねぇ、姉ちゃん」

P「うん?」

亜美「このたこ焼きのタコも、この海から来たのかな……」

P「感傷に浸ってるの? 要らないなら私がもらうけれど」

亜美「それとこれとは話が別だYO」モシャモシャ

P「便利な胃袋だこと……」

亜美「それより姉ちゃん! たこ焼き食ったら甘いもん食べたくなった!」

P「食い意地張りすぎでしょ」

666: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:52:58.75 ID:BDwX35GNo

亜美「ほらほら! あそこにソフトクリームの看板が!」

P「……そうだ」

亜美「どったの?」

P「よし、二人でバニラを食べましょう」

亜美「え→、どうせなら違うの買って食べ合いっ子しようぜい!」

P「これにはちゃんと意味があるの。バニラは嫌い?」

亜美「いいけどさ~」テクテク




\オバチャン、バニラフタツ!/

667: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 01:55:46.26 ID:BDwX35GNo

亜美「あむあむ」ペロ

P「んまんま」ペロ

亜美「いやー、このちべたさがジゾーモップに染み渡りますな!」ペロ

P「多分五臓六腑ね。それに多分染み渡ってない」ペロ

亜美「それにしても、姉ちゃんは逆に大人しすぎない?」

P「……テンション上げると、ボロが出そうで」

亜美「あー」

P「ここ人が多いし、オフなのにアイドル連れであまり目立ちたくないしね」

亜美「そういえばいっぱい人がいんね→」

668: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:01:53.20 ID:BDwX35GNo

亜美「友達連れとか」

(ワーワー)

P「楽しそうね」

亜美「家族連れとか」

(アハハハッ)

P「微笑ましいね」

亜美「カップルとか」

(キャッキャウフフ)

P「しねばいいのに」

亜美「ねぇ」

P「うん?」

亜美「そういうのって見苦しいって、亜美は思うよ」

P「ごめん」

亜美「でも亜美は続けるよ、この話題」

P「そんなに私の心を抉って楽しい?」

669: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:05:59.31 ID:BDwX35GNo

亜美「ところでさ、姉ちゃん!」

P「ん?」

亜美「亜美達ってどんな風に見えてるのかな!」

P「んー」

亜美「友達連れとかかな?」

P「えー、姉妹じゃない?」

亜美「なんでーっ! 身長おんなじくらいじゃん! ジャンプすれば抜けるYO!」ピョインッピョインッ

P「身長は近くても見るからに雰囲気がね」

亜美「うむむ」

P「言動や表情から完全に子供っぽさが滲んでるからねぇ」

亜美「…………そう、なのかな……」

P「……亜美?」

670: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:08:02.86 ID:BDwX35GNo

亜美「ど→せ子供ですよ→だっ!」パシッ

P「あっ! 私のソフトクリーム!」

亜美「もしゃもしゃ」

P「あーーーーーっ!! 亜美ぃーーーーっ!!!」

亜美「ね、姉ちゃん、そんなに叫ばなくても……」




<アレ? アノコドッカデミタコトネェ?

              コノマエドーブツワールドニデテタ…>

    <ソノトナリッテ、モシカシテリュウグウコマチノ…

671: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:11:08.43 ID:BDwX35GNo

P「あっ、やばっ」

亜美「姉ちゃんのお蔭でバレちゃったっぽいよ?」

P「申し訳ございません、姫」

亜美「ど→すんの?」

P「そりゃあもちろん……」


  <ネェネェ! キミタチッテ…

       チョットコッチムイテムイテー!>


P亜美「「逃げるっきゃないっしょ→!」」ダダダッ

672: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:13:52.44 ID:BDwX35GNo

(ドダダダダダッ)


亜美「げげっ、追っかけ増えてる!」

P「お前そんな確認してる暇があったらさっさと走れ!」

亜美「あれ、営業モードやめちゃったの?」

P「そんな事言ってられる状況か馬鹿!」


<ワーワーキャーキャー


亜美「それにしても、姉ちゃんも有名になったねぇ」

P「俺も変装が必要なご時世かよ……世紀末もイイトコだろ……」

亜美「その内正式にアイドルデビューしちゃったりして」

P「やめろ。マジでそういうのやめろ」

亜美「亜美は一級フラグ建築士ですからな→」

P「重ね重ね言うがやめろくださいお願いします」

673: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 02:59:50.85 ID:BDwX35GNo

(バタンッ)

P「追っかけ来てないな?!」

亜美「見えるけど随分遠くだよん」

P「よっしゃ、俺のテクを見てな」

(ギュオッ)

(ブロゥッ)

(ギャギッ)

亜美「おぉっ! あのスペースからバックで一瞬で!」

P「道を塞がれる前に脱出するぞ、亜美隊員!」

亜美「アイアイサ→!」

674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 03:14:49.60 ID:BDwX35GNo

(ブロロロロロ)

P「ふぅー、危機一髪……」

亜美「後ろにも敵影ありません!」

P「どうにか逃げられたか……」

亜美「いやー、鮮やかな逃亡手口ですな、これはもしやプロ?!」

P「誓って言っておくけど、法に触れる事は殆どやったことないからな」

亜美「殆ど?」

P「……なんでもない。ほら、海が綺麗だぞー」

亜美「なーんかはぐらかされた気がするんだよね→。確かに海綺麗だけど」

P「海の上にこのアクアラインだけ一本ズアっとあるのは気分いいな」

681: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:20:06.41 ID:BDwX35GNo

亜美「ねね、窓開けていい?」

P「おー、気を付けろよ」

亜美「へいへい」

(シュイィィィ)

(ビュオオオッ)

亜美「潮風だ!」

P「高速上は吹きっ晒しだからなー。窓から飛ばされるなよ」

亜美「それより姉ちゃん、この車大丈夫? ちょっちふらついてるけど」

P「風が強いからな。こっちは大丈夫だよ」

682: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:21:33.27 ID:BDwX35GNo

亜美「なんか水面を走ってるみたいだね」

P「モーゼにでもなった気分だな」

亜美「フォーゼ?」

P「それはライダーな。モーゼは海だかなんだかをカチ割って歩いたオッサン」

亜美「こわ! え? 岸で『破ァッ!!』とか言って殴ったの?」

P「俺としては神秘的なお話を筋肉ダルマで片付けたくはないんだけど」

亜美「バキにいそうだね」

P「そうじゃなくてな、なんか杖振り上げたら神様の力で割れたんだと」

亜美「チーターじゃん。サイテ→」

P「そう言うなよ。プロの軍隊に追っかけられてピンチだったんだから主人公補正で許してやれ」

亜美「で、軍隊はどしたの?」

P「追っかけてる途中で海に沈んで溺れ死んだ」

亜美「主人公補正って怖いね……」

683: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:25:18.62 ID:BDwX35GNo

亜美「でも、風気持ちいいねー」

P「ほうれ、そろそろ前方に陸地が見える」

亜美「隊長! あ、あれは島です! 我々は、助かったんです!!」

P「いつの間に漂流してる設定だよ」

亜美「燃料が切れて早一週間……」

P「ガソリンは満タンですよ」

亜美「手で漕ぎながら頑張ってきました!」

P「ほう、手漕ぎで時速100kmとはやるな。バキか」

亜美「隊長! 上陸しましたが5分で一周できる上に誰もいません!」

P「まだしてねぇよ。しかも絶望的じゃねぇか」

亜美「よしっ、砂浜に大きなSOSを書くのだ! たっけて→!」

P「はい俺が消したー」

亜美「なにゆえでございますかっ?!」cvタカネ

P「そうすれば、無人島でずっと二人きりだろう?」ビューティーボイス

亜美「……姉ちゃん、そういうのはせめて兄ちゃんの時に言ってほしいYO」

P「ごめん」

684: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:31:03.65 ID:BDwX35GNo

亜美「海終わっちゃったー」

P「最終目的地は山だぞ」

亜美「ほほー、山あり海あり幸が旨い!」

P「山の幸も海の幸も食わんからな」

亜美「え→、ケチ~!」

P「じゃあ俺は旨いもん食うから亜美はドングリでも食べてなさい山の幸だ」

亜美「姉ちゃんは極端すぎるよ~!」

P「ワガママ言う子はこのまま降ろしちゃいますよ」

亜美「イジワル!」

P「車の中ではドライバーが絶対なのだ、覚えておけ」

685: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:36:03.14 ID:BDwX35GNo

亜美「ここも高速道路?」

P「そうだけど、どうかしたか?」

亜美「道が一本しかない高速なんてあるんだ……」

P「あー、お前あんまり高速乗ったことないのか?」

亜美「行くときは行くけど、いつも使ってる道はもっと太いしいっぱい車走ってるし」

P「仕事の時なんかも、せいぜい首都高とかくらいだしなぁ」

亜美「って、ここ真ん中にガードレールないじゃん!」

P「おう、中央分離帯なんて大層なもんはこの道にはない」

亜美「何それ。なんかの必殺技?」

P「高速道路で車が反対車線に飛び出さない様に真ん中に作ってある仕切りだよ」

亜美「あー、あの木とか植えてるヤツ?」

P「まぁそういう場所もあるな」

686: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:43:22.66 ID:BDwX35GNo

亜美「でもコレ……真ん中の、ただのヤワそうなポールじゃん……」

P「蹴ったらふにゃっと折れそうだよな」

亜美「っていうか何本か折れてんじゃん! ねぇ姉ちゃん、この道本当に大丈夫なの?!」

P「もしかすると、あのポールが折れた場所で、車が衝突し、尊い命が……」

亜美「うあうあ~! やめてよー!!」ガクブル

P「ま、今んとこ対向車は見えないから安心しn……あ、来た」

亜美「えっ」

P「ほら、あの奥に見えるボロいワゴン車……あぁ、大分スピード出してんなぁ」

亜美「ねねね姉ちゃん逃げようよぶつかっちゃうよ!」

P「ちゃんと対向車線走ってるだろ……ほら迫ってきたぞー」

亜美「わ、わああああああ?!」

687: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:49:24.26 ID:BDwX35GNo

(ポムンッ)

P「おっと、なんか段差で跳ね――」

(ビュオッ)

(グワッ)

P「おわわわわわわ車体が?!」

亜美「やだあああああああああああ!!!!!!!」

(ギュガガッ)

亜美「対向車が来るよおおおおおお!!!!!!」

(ビュアッ)

亜美「兄ちゃぁぁぁああああああん!!!!!」

688: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 18:56:22.86 ID:BDwX35GNo

P「ふぅ、若干焦った」

P「亜美ー、無事抜けたぞー」

P「……亜美ー?」

亜美「」

P「ショックで気絶しとる……」

亜美「……はぇっ! に、兄ちゃん!?」

P「はいはい、大丈夫だよ生きてるよー」

亜美「あ、姉ちゃんだった……」

P「お前、よほどショックだったんだな……」

689: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 19:04:39.87 ID:BDwX35GNo

亜美「だって、だって! この道幅でっ! 車バインッて跳ねて! 風吹いて! 車来て!」

P「まーまー落ち着け落ち着け」

亜美「うぅ……」

P「高速はつなぎ目のとこで跳ねるときがあるからな。今みたいに突風に吹かれたら、慌ててハンドルを切らず、小刻みにバランスを取るんだ」

亜美「亜美、絶対に免許なんて取んない……」

P「確かに今のはちょっと怖かったよな。よしよし」カタテナデナデ

亜美「ひっく……」

690: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 19:12:26.71 ID:BDwX35GNo

P「さて、高速を降りて」

亜美「あとどんくらい→?」

P「20分とかじゃないか? ちょっと山道走るぞ」

亜美「おぉ! 道がガタガタする!」

P「ぶっちゃけ俺としてはさっきの高速よりこっちの方が怖い」

亜美「なんで? さっきの方がチョ→速くて怖かったよ……」

P「こっちは車線別れてない上に、角の向こうが見えないからな……」

691: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 19:17:49.78 ID:BDwX35GNo

亜美「……つまり?」ゴクリ

P「曲がる時に対向車とぶつかったら、そのまま押し出されて崖下へレッツゴーだな」

亜美「やだあああああああああ!!!!!」

P「ちゃんと気を付けてれば大丈夫だから泣くなよ……」

亜美「ぐすん……ぐすん……」

P「着いたら好きなもん奢ってやるから」

亜美「よっしゃ→!!」グアッ

P「……お前、騙したな!?」

亜美「んっふっふ~、亜美のささやかなギャクシュ→だZE!」

692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/20(火) 19:22:03.91 ID:BDwX35GNo

P「あ、でも逆襲ってことは」

亜美「あっ」

P「さっきの高速はガチビビりだったんですね、亜美サン?」

亜美「う、うあうあ~!」

P「んっふっふ~、こりゃ帰ったら真美に報告だな」

亜美「ややややめてよ姉ちゃんー!!」

P「はっはっは、ジョークジョーク。もうすぐ到着だぞー」

亜美「ヴぁ→い」

710: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 00:25:59.42 ID:1DiSNWXqo

(パァァァアッ)

亜美「まぶしっ!」

P「一気に陽の光が出たな」

亜美「おのれ→、不意打ちとは卑怯なり!」

P「太陽も理不尽なキレられ方に動揺してると思うよ」

亜美「もうそろそろ到着なんしょ→?」

P「おう、そろそろ……ほら、あそこが駐車場の入口だ」

亜美「おぉっ!!」

711: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 00:31:43.34 ID:1DiSNWXqo

(ブロロロロ)

亜美「へ→、思ったより車止まってんね→」

P「アクセスが楽だし、半ばテーマパーク化してるからな」

亜美「もっと閑散としてるのを想像してたYO!」

P「正直俺も予想GUYだったわ」

亜美「なるべく入口の近くに停めよーぜい!」

P「若い身空で何言ってんだ。歩け」

亜美「え→! 疲れるからやだ!」

P「じゃあ俺も疲れるから亜美の相手やめよっかなぁ……」

亜美「う、うあうあー! 歩く! 歩くよー!」

P「ハハハ、愛いヤツめ」

712: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 00:36:39.96 ID:1DiSNWXqo

亜美「姉ちゃん、入場券いるんだって! 亜美達も買わないと!」

P「まぁ待て」グイッ

亜美「きゅっ?! ち、窒息したらどーすんの!」

P「お前はそんなに軟弱な生物ではないはずだ。ほれ、これなーんだ?」

亜美「えっ、なんでチケット持ってんの?」

P「さっきパーキングのコンビニで、前売り券買ったんだよ。こっちのがお得だからな」

亜美「へー、安いの?」

P「安いのもあるが、それ以外にもな……」

亜美「他にも何かあるの?」

P「さて、さっさと入るぞー」

亜美「あ、ま、待ってよ~!」

713: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 00:46:55.15 ID:1DiSNWXqo

P「結構人がいるな」

亜美「ほほー、さすがに家族連れが多いですな!」

P「さっきあんなことになったし、今回は俺も……ちょちょいっと」

亜美「おぉ! 姉ちゃんが律っちゃんになった!」

P「伊達眼鏡+パイナップルで、私も今日からプロデューサー!」

亜美「髪型セットの手際……ますますオンナに磨きがかかっておりますな→」

P「お願いですやめてください死んでしまいます」

亜美「そろそろ姉ちゃんも姉ちゃんとして新しい生き方を!」

P「帰るぞ」

亜美「じょ、ジョーダンジョーダン! 嘘だよー!」

714: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 00:52:21.10 ID:1DiSNWXqo

亜美「姉ちゃん、ここではお淑やかモードじゃないんだね」

P「楽しむときくらい、遠慮はしたくないもんだ」

亜美「そのための変装だもんね」

P「お、あそこの窓見てみろよ」

亜美「亜美達が映ってる!」

P「こうして眼鏡かけると、なんだかんだで似てなくもないな」

亜美「うむむ、このままでは本当に姉妹に……」

P「なんか問題あるか?」

亜美「亜美的には大アリだよ~!」

P「はて、俺的には亜美みたいな可愛い妹は、悪くないと思ってるんだが」

亜美「えっ、可愛い妹……?」

P「おう」

亜美「……ね、姉ちゃんの妹なら……悪く、ないかも」プイッ

P「」キュンッ


P(あれ? 俺妹属性は特にはないはずなんだけど)

716: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:07:16.27 ID:1DiSNWXqo

亜美「おぉ~っ! 広い原っぱ坂!」 

P「奥には見渡す限り森と山々が拡がって……うーん、好天も手伝って、いい感じに牧場だな」 

亜美「これはテンションあがりますな!」 

P「おう、引率に徹するつもりだったが、テンションあがってきたぞ」 

亜美「……」 

P「スーッハーッスーッハー……うん、深呼吸で空気がおいs」 

亜美「てりゃあああああっ!」 

(ヅドガッ) 

P「ドロップキィック?!」 

(ズルッ) 

P「おぁっ?! 前につんのめtt」 

亜美「駄目押し!」 

(ドンッ) 

P「おわああああああああああああ?!?!?!?」ゴロゴロゴロゴロ 

亜美「姉ちゃんすげー! 大車輪じゃん!!」 

P「止まらなうおえええええええ?!」


715: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:06:45.28 ID:1DiSNWXqo

亜美「んっふっふ~、やっぱり坂道と言ったら転がるしかないっしょ!」

P「だったら人を転がさずに自分が転がれよ……」

亜美「ほらほら、教科書にあったじゃん? 一回転んで三年で、二回転んで六年でってヤツ!」

P「春香なら不死の肉体を得ることが可能になりそうだな」

亜美「究極生命体(アルティメット・シイング)、ハルカッカの誕生だァーーーッ!!!」


P「ていっ」

(ドンッ)

亜美「あわわわわっ?!」ゴロンッ


718: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:14:52.79 ID:1DiSNWXqo

P「よっこいせっと」シャガミシャガミ

亜美「な、何するのさ姉ちゃん! ……姉ちゃん?」

P「よぉーし亜美、撃っていいのは撃たれる覚悟のあるヤツだけだってセリフは知ってるな?」

亜美「ね、姉ちゃん……冗談、だよね?」

P(ニッコリ)

亜美「ほっ、良かっ――」

P「本気だ」ニコッ

(ゴロッ)

亜美「うえぇぇあっ?!」

P「転がれーーーっ!」

(ゴロゴロゴロゴロ)

亜美「うああぁぁぁぁぁあああん?!!?」

(ゴロゴロゴロゴロ)

P「ハッハッハー、お前もあと100年は戦える!」

719: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:17:31.09 ID:1DiSNWXqo

亜美「うーっ……今日の姉ちゃんはやりおる……」

P「ふっ、真美がいないとそんなものか?」

亜美「ぶーっ! 今は亜美となんだから、真美の名前は出さなくてもいいでしょ!」

P「しかし、戦力半減の感は否めないな」

亜美「むむむっ、姉ちゃんのくせに生意気な!」

P「俺、中学生に生意気呼ばわりされる日が来るとは思わなかったよ」

720: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:20:37.96 ID:1DiSNWXqo

亜美「うあー……頭がクラクラするYO……」フラフラ

P「なんだ、そんなに辛いのか?」

亜美「あんなにゴロゴロ転がすから……」

P「そりゃあこっちの台詞だよ。ほら、膝貸してやるから横になれ」

亜美「うん……」

(ポフッ)

亜美「あ……これ気持ちいい……」

P「寝るなよ?」

亜美「ね、寝ないよ!」

721: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:24:08.16 ID:1DiSNWXqo

亜美「でも、日差しがぽかぽか、って……」

P「ここ最近だと、今日の気温は高い方だからなー」

亜美「姉ちゃん」

P「ん?」

亜美「頭撫でて→」

P「どうした、急に甘えたりして」ナデナデ

亜美「亜美だってそういう時、あるもん」

P「亜美は甘えん坊だなー」ナデナデ

亜美「ふぁ……」

722: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:29:03.88 ID:1DiSNWXqo

(ビュウッ)

亜美「さむっ……」

P「仕方ないなぁ、ほら」

(パサッ)

亜美「姉ちゃんの上着……」

P「落ち着くまでそうしてな」

亜美「うん……」

P「お前、今日ちょっと無理してるだろ」ポンポン

亜美「え? そ、そんなことないよ」

723: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:31:14.14 ID:1DiSNWXqo

P「うそつけ。さっきだって、随分反応悪かったぞ?」

亜美「うあー……」

P「ま、最近竜宮は引っ張りだこだったもんな」

亜美「そ、それもあるけど……」

P「けど?」

亜美「……ちょっと眠れなくて」

P「そんなに楽しみだったのか?」

亜美「は、はずいからそんなストレートに言わなくてもいいっしょ!」

P「ははは、愛いヤツめ」ナデナデ

724: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:37:46.14 ID:1DiSNWXqo

亜美「ね、姉ちゃん……そんな事したら眠くなっちゃ……」

P「よしよし」

亜美「……ねえ、ちゃ……すぅ……」

P「寝つきいいなぁおい」

P「俺の膝枕も捨てたもんじゃないな」

(ノッシノッシ)

P「ん? 羊か」

(メェー)

725: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:48:23.30 ID:1DiSNWXqo

P「おー、まぁ少しくらい寝かせてやってもいいかなって」

(メェー)

P「時間はたっぷりあるしな。疲れたまま遊んでもつまらんだろ」

(メェェェエ)

P「それに、この寝顔が可愛くて」

亜美「むにゃ……ふにゃ……」

P「起こすに起こせないだろ」

(メェェェエエエエェェェ)

P「おー、自慢のアイドルだからな」


<ネェママ、アノヒトヒツジサントナニハナシテルノ?

           シッ、ミチャイケマセン!>


P「……見つかるのもアレだが、見られないってのも考え物だな」

726: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:56:12.35 ID:1DiSNWXqo

コイチジカンタッテ!


亜美「……うぁー……姉ちゃん?」

P「おっ、亜美、起きたか」

亜美「……亜美、寝てた?」

P「それはそれは幸せそうな顔でな」

亜美「うあうあ→……めっちゃはずいYO……」

P「時間はたっぷりあるし、もう少し寝るか?」

亜美「ううん、大丈夫。もうバッチシだよ!」

P「そうかそうか」

亜美「あっ、でも」

P「ん?」

亜美「……このままもちっと、膝枕してもらってていい?」

P「お安い御用だ」

727: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 01:59:09.34 ID:1DiSNWXqo

サラニジュップンゴ!


(ムクリ)

亜美「元気いっぱいセッカッコ→!!!」

P「言うなら絶好調だろやめろ」

亜美「ハァァァアアアン!!!」

P「きゅんパイアvoiceでやるんじゃない、小さい子が見てるでしょうが」


<オトーサン、アノヒトナンデアンナコエダシテルノ?

               …………>

<オトーサン?

   ダ、ダメダ……オトナトシテ、アンナコドモニ……>

<ネーネー、オトーサン?


亜美「んっふっふ~、亜美のセクチ→ボイスにメロメロですな!」

P「やめてあげて、隣の般若フェイスのお母さんの中でお父さん株がリーマンショック起こしてるから」

729: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:09:01.91 ID:1DiSNWXqo

P「もう大丈夫か?」

亜美「もち! 姉ちゃんパワーで体力も満タンだよ!」

P「楽しむのも大事だけど、無理はするなよな?」

亜美「また眠くなったら膝枕してもらうから大丈夫!」

P「あはは……そんなんならいつでもいいけど」

亜美「やった→! じゃあ明日営業後にお願いね!」

P「おう、任せとk……明日?!」

亜美「やったー!」

P「ま、まぁいいけど……明日は多分姉ちゃんじゃないぞ?」

亜美「だからこそだよ!」

P「よ、よく分からんが分かった」

730: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:14:30.10 ID:1DiSNWXqo

亜美「あ、すぐそこで何かやるみたい!」

P「お、アヒルか?」

係員「アヒルさんが歩くので、水をかけてあげてくださーい!」

亜美「あー! 亜美もやるやる!」

P「分かった分かった。すみません、こっちにも一つ水鉄砲を」

係員「どうぞー」

亜美「んっふっふ……」チャキッ

P「ほう、ポーズがなかなか様になってるじゃないか」

亜美「今の亜美は、夜を往くエージェントなのだ!」

P「お前ドヤ顔でエージェント持ち出してるけどそれ真の持ち歌だからな」

亜美「細かいことは言いっこナシで!」

P「おう……」

731: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:19:11.54 ID:1DiSNWXqo

係員「では水をかけてあげてくださーい!」

亜美「てりゃーっ!」ピシュッピシュッ

アヒル「クワックワッ」

亜美「喰らえぇぇぇえい!!」

P「どうして三羽目だけを執拗に狙うんだ亜美!!」

亜美「囁くんだよ……亜美のゴーストが」

P「やめろ! 本当は水をかけてあげるって趣旨なのになんかイジメみたいになってるからやめろ!」

亜美「ちぇーっ、じゃあ他のアヒルにもかけてあげるYO」ピュッピュッ

P「俺にかけるな!」

亜美「ちぇーっ、姉ちゃんは文句ばっかり多いZE」

P「お前ね」

732: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:24:13.27 ID:1DiSNWXqo

亜美「全く、姉ちゃんが色々言うから、係員さんに白い眼で見られちゃったYO」

P「くそ……亜美の体力を回復させるんじゃなかった……」

亜美「んっふっふ~、亜美単品でも、強力な戦力だぜい!」

P「嗚呼、さっきまでの可愛らしい亜美はいずこへ……」

(ピクッ)

亜美「え……」

P「あーあ、さっきまでの亜美の方が良かったなぁ……」

亜美「う、うぐ……」

P「幻想だったのかなぁ」

亜美「……姉ちゃん、今の亜美、そんなにキライ……?」ウルウル

P「うっ」

亜美「姉ちゃん……」グスッ

P「う、う、う、うそうそ! 亜美可愛いよ亜美!」

亜美(姉ちゃん、万全な亜美の裏をかこうなんて百年早いZE)

733: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:29:31.36 ID:1DiSNWXqo

P「さて、そろそろ昼飯でも食うか」

亜美「食べる食べるー!」

P「何軒かあるけど、どこで食おうかなぁ」

亜美「一番高いとこ!」

P「ホントお前容赦ないね」

亜美「でもここのお肉料理って、この牧場で育てた子達を食べるのかな」

P「それが牧場の仕事だしな。お、可哀そうだからお前食べないか?」

亜美「それはそれ、これはこれでしょ。亜美は喜んで美味しく食べるよ?」

P「お前って時々すごくしっかりしてるよなー」

(スイーッ)

<イラッシャイマセー

735: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:34:38.86 ID:1DiSNWXqo

<オマタセイタシマシター


亜美「やっぱり牧場って言ったら肉っしょ!」

P「おおう、流石に旨そうだな」

亜美「亜美達の礎になってくれるドーブツ達に、感謝を……」スッ

P「お前ホント時々すごくしっかりしてるよね」

亜美「ひびきん……ありがとう!!」

P「前言撤回」

亜美「ねえねえ、これがひびきんの育てたお肉だったらどうする?」

P「あんまり響が食肉に携わってるのは考えたくないな……」

亜美「ブタt」

P「それ以上言ってはいけない」

736: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:37:24.77 ID:1DiSNWXqo

亜美「肉汁がすごいYO!」

P「流石牧場のスペシャルステーキ。素材が違うな」モシャモシャ

亜美「ねぇ、姉ちゃん」

P「どうした? ほら、喋ってないで牧場の味を堪能しろ」モグモグ

亜美「すっごく言いづらいんだけど」

P「ん? 珍しいな、言いたいことはハッキリ言いなさい」ゴックン

亜美「そのお肉、ニュージーランド産だって」

P「」

亜美「ね、姉ちゃ……死んでる……」

737: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:45:04.48 ID:1DiSNWXqo

P「だ、大丈夫! 俺にはこのソーセージが!」モグッ

亜美「それは自家製だもんね!」

P「……」

亜美「姉ちゃん?」

P「あっつ!!」ジュワァッ

亜美「ね、姉ちゃん水!」

P「ひゃっ! ひゃっ!!」スーハースーハー

(ゴクゴク)

P「……ふぅ」

亜美「……味は?」

P「熱くてよく分からなかった……」

亜美「Oh....」

738: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:50:27.55 ID:1DiSNWXqo

<アリガトーゴザイマシター


亜美「ラムハンバーグ、美味しかった!」

P「ラムのハンバーグっていうのも珍しいよな」

亜美「ソーセージも美味しかったしねー」

P「最初は肉汁で死ぬかと思ったわ……」

亜美「腹ン中がパンパンだぜぇ」

P「アイドルとしてそういう発言はどうかと思うのよ俺」

亜美「ありあり→? 亜美はごくごく普通に感想を述べただけですが?」

P「……くっ」

亜美「千早お姉ちゃんの真似してもダメだかんね」

739: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 02:59:52.85 ID:1DiSNWXqo

亜美「レストランの裏は坂になってるんだ」

P「下に降りてみるか」

亜美「赤い花が咲いてる!」

P「サルビアだな。まだギリギリ咲いてたか。綺麗だなぁ」

亜美「へ→、姉ちゃんこういうの好き?」

P「意外か?」

亜美「うん、ちっとね~」

P「観賞するのは割と好きだぞ。それと……」

亜美「それと?」

P「今日は少し、姉ちゃん度合の進行が速い気がする」

亜美「あー」

740: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:09:05.07 ID:1DiSNWXqo

P「あっ」

亜美「どしたの?」

P「牛の乳搾りだ」

亜美「噂の?!」

P「牧場と言ったらこれでしょー。でも時間が決まってるみたいだね」

亜美「次は一時間ちょいしてからだって!」

P「その頃に戻ってきましょうか」

亜美「もっかいぐるっと回ってこようよ!」

P「オーケー、じゃあ一旦入口の方に戻ろう」

亜美「イエッサ→!」

741: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:11:01.61 ID:1DiSNWXqo

イリグチカラスコシアルイテ!


亜美「ねぇねぇあそこ!」

P「ん?」

亜美「バンジージャンプがある!」

P「なんでよ……ここ牧場でしょ……」

亜美「あれやってみたい!」

P「バンジー?」

亜美「行こうZE姉御!」

P「はぁ、まぁいいけど……」

742: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:14:46.81 ID:1DiSNWXqo

亜美「ステンバーイ、ステンバーイ……」

P「3、2、1……」

亜美「GO! GO! GO!」ダッ

P「いつからここは空挺になったんだろう」

亜美「うっひゃ~!!」ビヨンビヨン

P「わーお、良く跳ねてる跳ねてる」

亜美「姉ちゃーーん!」ビヨンビヨン

P「なぁにーー?」

亜美「やよいっちにもこれやらせよーぜい!!」ビヨンビヨン

P「うん、無理矢理やらせて本気で泣いてるやよいを想像しても全く罪悪感が沸かないならいいよ」

亜美「ごめんなさい、亜美が悪かった」ビヨンビヨン

P「それでよし」

743: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:17:37.19 ID:1DiSNWXqo

亜美「姉ちゃん」

P「なぁに?」

亜美「おやつ食べたい!」

P「ほほう、なかなかいい時間ね」

亜美「亜美は甘味をモホーする!」

P「所望ね。そこで亜美さん、さっきの入場券を見てください」

亜美「これ?」ペラッ

745: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:19:48.94 ID:1DiSNWXqo

P「その券をよく見ると……」

亜美「……ソフトクリーム無料券?!」

P「そう! コンビニ前売り券は、安い上にソフトクリーム無料券が付いているのです!」

亜美「さすが姉ちゃん!」

P「そして……さっき海ほたるで、ソフトクリームを食べたね?」

亜美「……!? 姉ちゃん、まさか!!」

P「さぁ、牧場のソフトクリームが如何に美味しいか、その舌でもって比べてみましょう!!」

亜美「よしきたー!!」

746: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:22:11.13 ID:1DiSNWXqo

亜美「おねーちゃん! バニラソフト二つ!」

P「この券でお願いします」

亜美「このソフトクリームがうにょうにょと出ている時間……たまりませんな!」

P「あの螺旋の動きが、なんとも言えず食欲をそそるんだよね」

亜美「はいっ! ありがと→!」

P「ありがとうございます」

亜美「さて、それでは」

P「早速……」


亜美・P「「いただきます!」」

747: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:30:03.14 ID:1DiSNWXqo

亜美「あむっ」

P「はむっ」

亜美・P「「……」」

P「こ、これは……」

亜美「舌の上で、滑らかなクリームが伸びて……」

P「バニラの味の裏に、クリーミーな牛乳の存在感……」

亜美「ねっとりと重く絡みつくのに、次の瞬間にはさらりと喉の奥へ……」

P「まるで、わたあめが溶ける瞬間のような、この舌触り……」

亜美・P「「……」」

亜美・P「「うまいっ!!」」

748: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:34:18.12 ID:1DiSNWXqo

亜美「ソフトクリームってこんなに美味しかったんだね……甘く見てたよ……」ペロ

P「ソフトクリームを甘く見るのは間違いじゃないと思うんだけど」ペロ

亜美「そ、そういう意味じゃなくて!」ペロ

P「いや、分かってるよ?」ペロ

亜美「……姉ちゃんに一本取られた!」ペロ

P「本来、そういうのって私のセリフだと思うんだけどなぁ」ペロ

749: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:37:19.71 ID:1DiSNWXqo

亜美「んー」ペロ

P「あ。亜美、ソフトクリームが付いてるよ」

亜美「え? どこ?」

P「ほっぺたのとこ」

亜美「どこどこー?」サスサス

P「いやそこじゃなくて……ああもう、じれったいなぁ」

(スッ)

亜美「え?」

P「全く」ペロッ

亜美「?!?!?!?!!!」

750: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:41:21.95 ID:1DiSNWXqo

P「取れた取れた」

亜美「ねねね姉ちゃん!?」

P「? どうしたの?」

亜美「いいいいま、亜美の頬、ぺろって!」

P「あ、嫌だった?」

亜美「いいいイヤじゃないけど!! で、でもその、いきなりされると、びっくりするって、ゆーか……!」アセアセ

P「ごめんごめん。前に真とデートしたときに同じような事されて、友達なら普通にやるって言われたから……」


亜美「…………………………」

751: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:45:30.92 ID:1DiSNWXqo

P「……亜美?」

亜美「……」

P「な、なんか怒らせちゃった?」

亜美「……姉ちゃんのバカ」

P「えっ?!」

亜美「むむむ、これはしっかりと上書きしてあげる必要がありますな……」

P「上書き?」

亜美「姉ちゃん、姉ちゃんもクリーム付いてるよ」

P「えっ、どこ? 頬?」ペタペタ

亜美「ううん、ここ」

(スッ)

P「え?」

亜美「唇」


(チュッ)

752: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:47:17.48 ID:1DiSNWXqo

P「んむっ?!」

亜美「んっ」

(チュッペロッ)

P「っぷぁ! あああ亜美?!」

亜美「うん、きれーに取れましたなー」

P「な、何してっ……!」

亜美「んっふっふ~、ドキドキした?」

P「な……なっ!」

754: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:51:19.47 ID:1DiSNWXqo

亜美「亜美の悩殺ワザに、さすがの姉ちゃんもタジタジかな→?」

P「そ、そんなわけないでしょ! 亜美みたいな子どもに……はぁ、びっくりした」

亜美「………」

P「もう、悪ふざけばっかりして……やっぱりまだ子どもね」

亜美「……」

P「……亜美?」

亜美「……姉ちゃんのばーーーか!!!」

(ダダダッ)

P「あ、亜美?! ちょっと待ちなさい!」

755: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:53:29.57 ID:1DiSNWXqo

(タッタッタッタッ)

P「っはぁっはぁっ……亜美、速いな……見失っちゃった」

P「そんなに怒ることだったかな」

P「…………」

P「うーん、確かに失言だったかもしれない」

P「探さないと……」

P「……あっちの方かな」

756: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 03:57:00.58 ID:1DiSNWXqo

(テクテクテクテク)


亜美「はぁ……」

亜美「……姉ちゃんのばーか」

亜美「いっつもいっつも子ども扱いしてさ」

亜美「…………」

亜美「そんなこと、言われてもさ……」シャガミシャガミ

亜美「亜美だって分かってるんだよ」

亜美「でも……」

亜美「……はぁ」

亜美「亜美も、こんな風に綺麗になりたいのに……」サワサワ

757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:00:35.37 ID:1DiSNWXqo

亜美「あー、折角の姉ちゃんとの時間なのに」

亜美「どーしよ、戻りづらいな」

亜美「でも早く戻んなきゃ」

亜美「……うぅ」


P「はぁっはぁっ……ここにいたのね、亜美」


亜美「あっ……」

758: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:04:32.15 ID:1DiSNWXqo

P「サルビア見てたの?」

亜美「うん」

P「綺麗だね」

亜美「うん」

P「……亜美、その――」

亜美「ごめんなさい」

P「え?」

759: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:06:58.85 ID:1DiSNWXqo

亜美「亜美が子どもなのは当たり前なのにね」

P「いや、それは……」

亜美「自分でも分かってるんだけどね。亜美の方が真美より子どもだって」

P「別に真美と比較してるわけでは」

亜美「でも、どうしても気になっちゃうよ。亜美も、もう少し大人になりたいのに」

P「んー……」

亜美「この花みたいに、もっと綺麗になれればいいのに」

760: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:10:45.61 ID:1DiSNWXqo

P「いいんじゃないかな、そのままで」

亜美「亜美、早く大人になりたいよ」

P「大人なんて、時が経てば勝手になるものよ」

亜美「でもさ……」

P「あんまり早く大人になると、中身のない大人になっちゃうよ」

亜美「中身のない大人?」

P「ちゃんと子どもの時に子どもらしいことをするからこそ、大人らしいことが分かるし、大人になった時の土台ができるの」

P「急ぎ過ぎて階段を駆け上ると、夢と理想だけのダメな大人になっちゃうよ」

亜美「ダメな大人……」

P「町中とかでも、なんとなく見たことあるでしょ?」

亜美「……うん」

761: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:12:47.21 ID:1DiSNWXqo

P「亜美くらいの年頃なんて、まだ子どもで当たり前なんだから。大人に憧れる気持ちも分かるけど」

亜美「でもさ、周りはみんな大人っぽいよ? はるるんとか千早お姉ちゃんとかさ」

P「あの子らはあの子らで子どもっぽい部分もあると思うけど……まず年齢を考えなさいな」

亜美「あ」

P「当たり前のようにいつも一緒だから忘れてるかもしれないけど、高校生だからね」

亜美「でも数個しか違わないじゃん!」

P「その年頃だと、その数個が大きいの」

亜美「うむむ……」

762: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:15:03.98 ID:1DiSNWXqo

P「大人を目指すのはいいけど、子どもの内は子どもである部分を否定するのはやめなさい」

亜美「なんで?」

P「大人と子どもなんて表裏一体なんだから。子どもを否定しておいて、その延長線上の大人になるなんてありえない」

亜美「でも、心配になっちゃうよ! 大人になれるのかどうか」

P「私でも小鳥さんでも大人になれたんだから、心配しなくていいの」

亜美「……ちょっと納得したYO」

P「くっ……ま、悩むのはいつでもできるし、今日は遊ぼう?」

亜美「そだね。……あっ」

P「? どうしたの」

亜美「……乳搾り、忘れてた………」

P「あっ」

763: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:18:15.96 ID:1DiSNWXqo

P「時間は?!」バッ

P「……過ぎてる………」

亜美「うあうあ~……メインディッシュが~!」

P「すっかり忘れてた……しまった……」

亜美「楽しみにしてたのに……」

P「まぁ、過ぎたことは悔やんでも仕方ない……一通り回ったし、そろそろお土産でも見に行こっか」

亜美「うん……」

P「ほらほら、元気出して。さぁ、行くよ」クルッ

亜美「………」


亜美「………!」ギラッ

764: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:19:37.12 ID:1DiSNWXqo

亜美「とうっ!」ダキッ

P「えっ?! なに、なに!?」

亜美「んっふっふ~、牛の代わりに……」

P「えっ、まさか……」

亜美「姉ちゃんのを」

P「あ、亜美っ! やめなさ」

亜美「搾っちゃえ→!」

(モミッ)

P「ふひゃああああっ?!」

765: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:21:41.86 ID:1DiSNWXqo

亜美「とうっ」

(モミモミ)

P「あっ、ちょっ、やめっ!!」

亜美「ほ→れほ→れ、ここがいいんか→、ん→?」

(モニュモニュ)

P「馬鹿っ! や、やめって!! んっ」

(ギュッギュッ)

亜美「……結構大きいね………」

P「だから……やめっ……ってばぁっ……」ハァッ

亜美「んっふっふ~、これくらいにしておいてやろう!」パッ

P「っはぁっはぁっはぁっ……!」

766: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:24:30.24 ID:1DiSNWXqo

………
……



亜美「亜美ね、だからって本気で殴ることはないと思うんだYO」ヒリヒリ

P「こっちは腕力が衰えてるんだからこれでも温いくらいよ」

亜美「ごめんってば→、反省してるって!」

P「その割に随分笑顔ね」

亜美「いやいや、これはお土産を買ったからだよ!」

P「こりゃ、まだまだきつーいお灸を据える必要が」

亜美「ごごごごめんなさい!」

P「もうやらないでよね」

亜美「のワの」

P「なんなの、その春香の真似をすれば許されるって風潮は」

767: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:29:24.75 ID:1DiSNWXqo

P「さて、お土産も買ったし」

亜美「そろそろ帰ろっか~」

P「どう? 牧場、楽しかった?」

亜美「ん→、まぁまぁだったかな!」

P「それなら良かった」

亜美「姉ちゃんがいたからだけどね」ボソッ

P「ん?」

亜美「な、なんでもないYO! 早く車に乗って!」

P「運転するのは私だけどね」

768: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:32:58.89 ID:1DiSNWXqo

(ブロロロロロ)

P「それじゃ、帰宅を目指して」

亜美「出発シンコ→!!」

P「っと、高速乗る前に、ちょっと寄り道してもいい?」

亜美「寄り道? いいけど」

769: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:38:08.81 ID:1DiSNWXqo



亜美「……」

(ザザーン)

(ザプーン)

P「海は広いなぁ」

亜美「なんかさっきまで山の上だったのに、こんなすぐ海があるなんて不思議っしょ」

P「夕日が水平線に落ちてくのは、何度見てもいいなぁ」

亜美「亜美の悩みも、波に持ってかれちゃいそうだよ」

P「持ってかれちゃえ持ってかれちゃえー」

770: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:40:48.85 ID:1DiSNWXqo

亜美「亜美はまだ、子どものままでいいのかな?」

P「いいんだよ。子どもじゃないとできないこと楽しめないこと、いっぱいあるよー?」

亜美「ピヨちゃんとかよく『子どもに戻りたい!』って叫んでるもんね」

P「あれは若干違う気もするけど……ま、そういうことかな?」

亜美「子どもを満喫しつつ、大人も目指さなきゃいけない……亜美達の立場は辛いですな→」

P「あと何年、そんな嘗めたことを言ってられるかな」

亜美「来年くらいまでは……」

P「リタイヤ早っ!!」

771: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:41:38.15 ID:1DiSNWXqo

亜美「でもなんだかんだ言って、やっぱり大人には憧れちゃうよ」

P「そうだねぇ。気持ちは分かるよ」

亜美「うあー、なんか釈然としない!」

P「うーん……よし、分かった」

亜美「ん?」

P「じゃあそんな亜美に、ちょっとだけ大人の世界を教えてあげる」

亜美「え、なになに→?」

772: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:45:37.11 ID:1DiSNWXqo

P「ほら、こっちにおいで」

亜美「ほいほ→い」

P「よーし、捕まえた」ガシッ

亜美「な、何すんの?! 人体実験!?」

P「さて、なんでしょう」スッ

亜美「えっ、姉ちゃん、顔が近――」


P「んっ」

亜美「んむっ?!」

774: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:48:23.23 ID:1DiSNWXqo

亜美(えっ、ナニコレナニコレ?!)

亜美「ふぁ……」

P「んー」

亜美(姉ちゃんのべろが、亜美の口の中に……!)

P「んむっ」

亜美「んーっ、んーっ!」

亜美(亜美のと、絡まって……!)

亜美「ふぁっ……ぷぁっ……」ハァッハァッ

亜美(頭……溶けちゃいそ……)

亜美「んむっ……にゅく、んちゅ……」

亜美(もっと……もっとぉ……)

P「っぷはぁ、ハイ終わりー」

亜美「っぷはぁっはぁっはぁ……ぁ……」

776: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:51:34.72 ID:1DiSNWXqo

P「どう? ちょびっとだけど、大人の世界の感想は?」

亜美「……なんだか、ぽーっとして………」

P「ふふ、少しは大人の気分を味わえたかな?」

亜美「姉ちゃんがなんだか、姉ちゃんじゃないみたいだったYO……」

P「あはは、これは二人だけの秘密だからね? 秘密な大人の世界だから」

亜美「うん……」

P「さて、それじゃ帰ろっか」

亜美「うん……」

777: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:53:58.69 ID:1DiSNWXqo

………
……



(ブロロロロロ)

(ガチャッ)

真美「あっ、亜美帰ってきた!」

亜美「ただいまー……」

真美「あれ? 亜美、どったの?」

亜美「いや、なんでも……」

P「あ、真美。元気?」ビューティボイス

真美「えっ、姉ちゃん!?」

P「朝起きたらこの通りでね」

真美「亜美、それで元気ないの?」

P「いや、そういうわけじゃなくて」

真美「?」

778: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:56:50.92 ID:1DiSNWXqo

P「ま、大人には色々あるの」

真美「えっ」

亜美「あ、亜美は大丈夫だYO! ほらこれ、お土産!」

真美「あ、うん、ありがと」

亜美「じゃあ亜美、先に入ってるね。姉ちゃん、今日はありがと!」

P「うん、お疲れ様。また明日ね」

亜美「うん、また明日!」

(バタン)

真美「姉ちゃん……」

P「ん?」

真美「あ、亜美に何したの?!」

P「いや、別に……」

真美「あの顔は絶対何かしたっしょ→! 亜美ばっかずっこいよ!!」

P「だって今日は亜美の日だし、ねぇ?」

真美「むむむ……真美の時も、絶対何かしてもらうんだかんね!!」

P「はいはい。じゃあ、真美もまた明日ね、おやすみなさい」

真美「絶対だかんねーーーー!!!」

779: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 04:59:36.86 ID:1DiSNWXqo

~翌日!~


(ガンガンガンガンッ)

千早「ぷ、プロデューサー! 落ち着いて!!」

P「うわああああああ!!!! 死ね! 俺死ね!! この○犯罪者予備軍がぁぁあああああ!!!!!」

(ガンガンガンガンッ)

(ポロッ)

伊織「ちょっ、天井がちょっと落ちてきてるじゃない……! このボロビル、大丈夫なんでしょうね?!」

千早「プロデューサー、何があったんですか?!」

P「姉御は何をしてくれよったんじゃあああああ!!! 滅せよ!! 煩悩!! NOロリータNOタッチ!!!!」

千早「プロデューサー!!」

小鳥「千早ちゃん、そっとしといてあげて……」

千早「何があったんですか?」

小鳥「私もよく分からないんだけど……昨日、亜美ちゃんとお出かけしたときに何かあったみたいで」

千早「えっ」

P「亜美いいいいいいいすまぬうううううううう!!!!!!!」ガンガンガンガンガンッ

780: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:03:19.88 ID:1DiSNWXqo

千早「プロデューサー……まさか、犯罪に手を……」

P「ちっ、違うんだ千早っ!! あれは不可抗力で!!」

千早「……プロ、デューサー…………?」

小鳥「ち、千早ちゃんの後ろに阿修羅が見える!!」

伊織「あのヘンタイプロデューサー、一体何やったのよ……」


(ガチャッ)


真美「おい→っす」

亜美「諸君、元気にしとるかね→?」

小鳥「あ、亜美ちゃん真美ちゃん」

P「ヒイイィィィィィイイイッ?!?!?!?」

781: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:06:57.94 ID:1DiSNWXqo

亜美「あっ、兄ちゃん! おっは→!」

P「おおおおおおはよう亜美!!」

亜美「なんでそんなにキョドってんの?」

千早「さっきから頭を壁に打ち付けながらこの調子よ」

伊織「昨日このヘンタイに何かされたの?」

亜美「え? 別に」

真美「牧場で遊んできただけっしょ?」

亜美「うん」

P「」ガクガクブルブル

782: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:09:21.73 ID:1DiSNWXqo

亜美「ねー、兄ちゃん。『何もなかった』よね?」ニコッ

P「……!」コクコクコクコク

亜美「ということだYO」

千早「さっぱり分からないわ」

伊織「右に同じく」

小鳥「くぅっ、オフなら、オフなら追いかけていって一部始終を……!」

真美「これ以上は真美にも話してくれないんだもん。お手上げだYO」バンザーイ

千早「少なくとも、亜美の嫌がることをしたわけではなさそうだけど……」

伊織「一体何をしたって言うのよ……」

783: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:11:13.58 ID:1DiSNWXqo

亜美「そうだそうだ! これ、昨日のお土産→」

伊織「あ、瓶詰牛乳じゃない」

亜美「これ一本で千円もするんだZE!」

小鳥「えっ、そんなにするの?!」

千早「高槻さんが聞いたら卒倒するわね……」

亜美「だからみんな、やよいっちが居る前では値段の話は厳禁で」ボソボソ

伊織「了解」コソコソ

千早「これを飲めば……少しは成長……」

784: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:12:24.59 ID:1DiSNWXqo

亜美「さぁ召し上がれ!」

小鳥「……! な、なんて深い味わいなの!」

真美「真美も昨日飲んでビックリしたYO……」

千早「これが本物の牛乳……確かに効いてる気がするわ……」

伊織「効いてるって、何に効くのよ……」

小鳥「ほら、プロデューサーさんもどうですか?」

P「遠慮いたします私のようなクズめが亜美様がお持ちになったお飲み物を口にするなど」

伊織「だから何なのよその態度は……」

785: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/24(土) 05:13:57.08 ID:1DiSNWXqo

亜美「ねぇ、兄ちゃん」

P「はいっ!」

亜美「今度さ、あの続き、教えてね?」ボソッ

P「なななななんのことでしょう!?」コゴエ

亜美「え→? ここで言っちゃってもいいんだけどなぁ、『大人の秘密』」ボソボソ

P「やめてくださいしんでしまいます物理的に」

亜美「じゃ、よろしくね、兄ちゃんっ♪」

P「俺はなんてことをしちまったんだ……」



真美「亜美ー、やっぱりずっこいよ! 一人だけ兄ちゃんの弱み握って!」

亜美「んっふっふ~……」


亜美「これは、子どもな亜美の特権なのだ!」






亜美編おわわ
To Be Continued...

818: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:03:18.06 ID:Ife6N8oqo


ちょびっと幕間 『私の友達』

はーじまーるよー

819: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:03:51.94 ID:Ife6N8oqo

P「セィーントゥアングァールァンマイネェーァック」ビューティーボイスカタカタ

あずさ「あら、プロデューサーさん、今日はそっちなの~?」

P「ああ、おはよ。もう慣れたモノだよ」

あずさ「うふふ、今日も綺麗ねぇ」

P「このスーツのお蔭かなー」

あずさ「あ、あらあら~」ポッ

P「あずさの今日のお仕事は?」

あずさ「今日は確か……テレビ番組のゲストだったかしら~……?」

P「もー! 人気アイドルなんだから、自分の当日のスケジュールくらい把握してこないと!」

あずさ「う、うぅ、ごめんなさい」

820: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:10:13.40 ID:Ife6N8oqo

<ソウイエバキノウノテレビデ…

<アァ、アノキッサテンノ

<ソウナノヨー、コンドイッテミナイ?


伊織「あの二人、最近やけに仲良いわね……」

律子「あんなに馴れ馴れしいのは女の子になってる時だけだけど」

伊織「……何よ、楽しそうにして」

律子「あら伊織、羨ましいの?」

伊織「ばっ……?! そんなワケないでしょ!」プイッ

律子(そんなワケあるようにしか見えないわね……)

821: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:15:13.29 ID:Ife6N8oqo

【夕方】


あずさ「では、私は友達と約束があるので、ここで~」

律子「はい、お仕事お疲れ様。迷子にはならないでくださいね?」

あずさ「うふふ、大丈夫です。では~」


律子「……とはいえ心配ね。仕方ない、合流するまでは後を追いますか……」

822: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:19:48.21 ID:Ife6N8oqo

律子「……今の所、迷う素振りはないわね」


あずさ「ええと、待ち合わせはここで合ってたかしら~?」キョロキョロ


律子「無事着いたみたいね。取り越し苦労だったかしr」


(ブロロロロロ)

(キッ)

あずさ「あっ♪」


律子「車?」


(ガチャッ)

P「あ、いたいた。あずさー」


律子「ッ?!」

823: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:27:53.79 ID:Ife6N8oqo

P「ごめん、待った?」

あずさ「ううん、私も今来たところよ~?」

P「へぇ、時間通りになんて珍しいね」

あずさ「もう、失礼ね」プンプン


律子「え、え、と、友達ってプロデューサー?!」

律子「わ、わざわざ私に友達だなんて嘘を吐いて……密会……」

律子「ままま、まさか、熱愛!?」

律子「そそそ、そんなことがばれたりしたら……!!」


P「じゃあ行こっか」ガチャッ

あずさ「ふふふ、楽しみね~」バタンッ



(ブロロロロロ)

824: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:32:48.42 ID:Ife6N8oqo

律子「どどどどどうしよう?!」

律子「! ヘイタクシー!」

(キキッ)

運転手「どちらまで、エンジェルちゃん?」

律子「前の車を追いかけて!」

運転手「オーケー、俺も気になってたところさ」

律子(どこかで見たことある気がする……)

運転手「しっかり捕まってなよ!」

825: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:38:49.45 ID:Ife6N8oqo

律子「……安全運転はいいんだけど」

運転手「エンジェルちゃんに怪我なんてさせちゃったら、お天道様に顔向けできないからね」

律子「前の車いなくなってるじゃない!」

運転手「チャオ☆」

律子「チャオ、じゃないわよぉ!」

運転手「大丈夫、手抜かりはないよ。……こちらラバーズ。キャンディー、どうぞ」

『何がキャンディーだよてめぇ! 俺は別に甘いものg』

運転手「車はどこだい?」

『……前方300m、右折!』

運転手「ありがとう☆」


律子「あなた達、何者なの……?」

運転手「通りすがりのお節介焼きさ☆」

826: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:46:20.54 ID:Ife6N8oqo

『! 車が道を逸れて止まった!』

律子「駐車場、かしら?」

『この位置は……な、何だとぉ?!』

運転手「とう……キャンディー、どうした?」

『う、嘘だろ……駐車場の隣って……』

運転手「ここだね」

(キキッ)

律子「……ここって……!?」

『「ホテルぅ!?」』

827: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:52:01.68 ID:Ife6N8oqo

『き、きっとディナーか何かだぜ……』

律子「で、でも、この看板は間違いなく……いかがわしい……!」

『嘘だろ! 何で俺n』ブツン

運転手「まぁまぁ落ち着いて。ここは」

律子「こ、こんなところパパラッチされてたら洒落にならないわ! さっさと連れ戻さないと!」ダッ

運転手「あっ、ちょっ」

828: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 00:58:47.21 ID:Ife6N8oqo

律子「ダメよ、ダメよあずささん、プロデューサー!」

律子「その感情を、私は咎めることは出来ない……でも、あずささんはアイドルなのよ!」

律子「二人が、こんなに軽率だったなんて……!」

(バタァン!)

律子「プロデューサー!!!」

受付(ビクゥッ)

律子「……」カツカツカツカツ

受付「しゅ、修羅場!?」

律子「ちょっと! 今、ここに女性二人連れが来なかった!?」

受付「あ、あの、そう言ったプライベートに関してお答えすることは……」

律子「来たのね!?」

受付「は、はいぃ!」

律子「どこに! どこに行ったの!?」

受付「そ、それはぁ……」

829: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:02:15.25 ID:Ife6N8oqo

(チラッ)

律子(……受付名簿?)

律子(最後の客は女性二人……明らかな偽名!)

律子「876号室ね!」

受付「あぁっ!?」

律子「待ってなさいよ二人ともおおおお!!!」ダダダダッ


運転手「チャオ☆ 今ここに女性が一人……来たようだね」

受付「は、はひぃ……」

運転手「怖がらせてしまったようだね。でも、もう大丈夫だから……」

受付「あ、あぁっ……!?」

830: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:06:38.10 ID:Ife6N8oqo

(ダダダッ)

律子「ここね!」

(ガチャッ)

律子(鍵がかかってない!?)

律子(なんて不用心なの……! 信じられない……!!)


<ネ…ダキシメテ

<ダイスキ、アゲル…


律子(ななな何を言ってるの!?)



律子「ダメぇ!!」バッ

831: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:10:47.90 ID:Ife6N8oqo

彩音「キミのはぁとを♪ 揺らしたくぅって♪」

絵理(シャンシャン)

彩音「ウラハラ言葉クロスさせぇる♪」

絵理「……なに?」シャンシャン

律子「……ごめんなさい、何でもないわ」

絵理「よく分からないけど、お疲れ様」シャンシャン

彩音「謎できらめいたく・ち・び・る♪」

律子「お邪魔しました」

絵理「ばいばい」シャンシャン

彩音「早く解き明かしてっ♪」

(バタン)

832: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:15:38.16 ID:Ife6N8oqo

律子「……」テクテク

運転手「おかえり☆」ツヤツヤ

受付「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー…」

律子「無関係な人のただのオフ会だったわ」

運転手「エンジェルちゃん、慌てすぎだよ」

律子「……でも、確かに、ここに……」

運転手「ちなみに隣の駐車場」

律子「?」

運転手「あれは、隣の喫茶店のものだそうだよ」

律子「」

受付「モルスァ」

833: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:20:41.24 ID:Ife6N8oqo

(カランカラン)

店員「いらっしゃいませー」

律子「……二人で」

店員「こちらへどうぞー」

律子「はい」

運転手「ほら、あそこをご覧よ」クイッ


P「うん、テレビで言ってた通りだね」

あずさ「このコーヒー、美味しいわ~」

P「私としては、もう少し渋みがあった方がより美味しいかな」

あずさ「それも良いわね~」

P「でも、友達ってやっぱり楽しいね」

あずさ「ええ、気分も休まるわよね」

P「お仕事の息抜きになってればいいんだけど」

あずさ「うふふ、そこはお互い様ね」


律子「……完全に、私の早とちりだったのね……」

834: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:23:51.59 ID:Ife6N8oqo

『おいっ! おい北斗!』

運転手「今の俺はラバーズさ。なんだい?」

『あ、あの二人はどうなったんだ!?』

運転手「うん、仲良く、二人だけのあまぁいひと時、って感じかな☆」

『』

運転手「キャンディー? キャンディー、応答せよー?」

運転手「あ、そうだ。喫茶店にいるって伝えてなかった」

『』

運転手「まぁこのままの方が楽しそうだしいいかな」

律子「何かトラブル?」

運転手「いや、なんでもないよ☆」

835: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:24:34.00 ID:Ife6N8oqo

P「さて、ケーキも美味しくいただいたことだし」

あずさ「そろそろ帰りましょうか~」

P「そうねー。店員さーん、お会計!」


律子「はぁ……疲れた」

運転手「これからどうする? まだ追いかけるのかい?」

律子「もういいわ……このまま駅まで車回して……」

運転手「了解☆」


律子「考えてみたら、あの二人に限ってそんな馬鹿なことはなかったわね……」

律子「早く帰って寝よ……」


(ブロロロロロ)

836: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:27:36.20 ID:Ife6N8oqo

P「ふぅ、美味しかった」

あずさ「でも、すっかりいい時間ね~」

P「おやつを食べるにはちょっと遅すぎたね」

あずさ「うぅ、ごめんなさい」

P「いいのいいの。でも、どこかでご飯食べて帰らないと」

あずさ「あ、だったら私の家ではどうかしら~?」

P「あー、じゃあ、夕ご飯ご馳走になっちゃおうかな?」

あずさ「はい~、では向かいましょ♪」バタン

P「ではベルトを締めまして」

あずさ「しゅっぱつしんこー♪」

837: ◆on5CJtpVEE 2012/12/03(月) 01:30:37.27 ID:Ife6N8oqo

P「お買い物とかは?」

あずさ「材料は揃ってるから大丈夫よ」

P「じゃあ直行で!」

あずさ「はい~♪」ニッコリ

P「……今、ちょっと裏のありそうな笑顔が見えたけれど?」

あずさ「何でもないわよ~?」ニコニコ

P「な、ならいいんだけど……」

あずさ「もう邪魔者さんもいないことだし、遠慮しなくていいかしら~?って♪」

P「……ねぇ、あずさ?」

あずさ「はい~?」

P「……私達、友達、よね?」

あずさ「はいっ♪」ニッコリ


(ブロロロロロ)



おわり

862: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 01:52:34.32 ID:cU+SwOPQo


真美「ね、姉ちゃん……!」 P「うあうあ~!」


はーじまーるよー



863: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 01:53:44.68 ID:cU+SwOPQo

【事務所】


真美「にーいーちゃんっ!」ヒョコッ

P「ヘイ、なんだい学校帰りガール? 制服似合ってるぞ」カタカタ

真美「あんがと☆ デートだけどさ、明日行こうよ明日っ!」ギュー

P「お前明日も学校じゃないのか」カタカタ

真美「うん、そうなんだけどさ……ここんとこ、まともにスケジュール空きそうにないし」

P「サボるのは見過ごせないねェ、立派な大人として」カタカタ

真美「違うよ! 学校のあと!」

P「それだと大分短くなっちゃわないか? いいのかそれで」カタカタ

真美「……兄ちゃん、明後日オフだよね?」

P「うん? ああ、そうだが」カタカタ

真美「そ、それで、その……明日、一緒に夜を……」カァッ

(クルッ)

P「真美、正座」

864: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 01:58:55.25 ID:cU+SwOPQo

真美「はい」

P「お前、自分が何言ってるか分かってる?」

真美「わ、分かってるYO」

P「ハァ……」ヤレヤレ

P「ちょっと背伸びが過ぎるぞ、真美」

真美「でもっ! 真美だってもう中学生だよ!」ガタァッ!

P「い、イマドキの中学生ってそんなに進んでるのか……俺なんて……」

真美「俺なんて?」

P「イイエ、ナンデモアリマセンヨ」ボウヨミ

真美「兎に角! ね、いいでしょ!?」

P「だだだダメだダメだ! 俺はプロデューサー。真美はアイドル。そんなことは……!」

真美「ねぇ……真美、本気だよ?」キュッ

P「お、お前……」ドキッ

真美「パパとママには、もうオッケーもらってるもん!」

P「な、何ィっ!?!?」ガクゼンッ

865: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:01:19.11 ID:cU+SwOPQo

P「ま、真美がそこまでだったとは……」

真美「兄ちゃん……」ウルッ

P「くっ……だ、だが、俺は、そういう趣味のはずでは……!」

真美「……ダメ?」ギュゥッ

P「真美、俺は……覚悟を決めたよ。分かった、いいぞ!」

真美「やた→! 兄ちゃんと深夜ドライブ!」ケロッ

P「あっ、はい。分かってました」

866: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:05:58.91 ID:cU+SwOPQo

真美「……ひょっとして兄ちゃん、○○○なこと考えてた?」

P「黙秘権を行使します」キリッ

真美「兄ちゃん……」ジトー

P「俺は悪くない。俺は悪くないぞ」

真美「兄ちゃんサイテ→……べ、別にそういうのがいいならそれでも……」ゴニョゴニョ

P「ん? 後半なんだって?」

真美「う、うあうあ~! なんでもないっしょ!」

867: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:06:26.77 ID:cU+SwOPQo

P「じゃ、明日、学校終わってから夜にかけてでいいんだな?」

真美「おけ→」

P「でも、親御さんはホントに良いって言ったのか? 一応連絡俺からも入れるぞ?」

真美「いいよん☆ 我が家における兄ちゃんの信頼度はナットレイにめざパ炎ですからな→」

P「むしろ怖いなそれは……」

真美「そんなわけで、明日は学校終わったらよろしくねい!」

P「はいはい、了解しました」

真美「そんじゃ、真美このまま撮影行ってくるYO!」

P「おーう、制服でスタッフ悩殺してこい」

真美「モチのツモ! ……あ、ポケットにいれっぱだった」クシャッポイッ

P「おい、ゴミ箱外してるぞ」

真美「あ、ごめん兄ちゃん、入れといて! 行ってきま→す!」ガチャッ

P「行ってらっしゃい。仕方ないな……」ヒョイッ

868: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:07:36.45 ID:cU+SwOPQo

P「プリントか……悪いテストか何かか? んっふっふ……」

P「見てしまえ!」ピラッ

P「…………」


P「こ、これは……」


P「Oh......」




P「とりあえず明日のことも兼ねて親御さんに連絡っと」ポパピプペ

869: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:08:29.61 ID:cU+SwOPQo

~翌日~


真美「今日の夜は兄ちゃんとデートっ♪」

真美「たっのしみ~♪」

真美「…………」

真美「はぁ……でも日中は憂鬱だYO……」

真美「だからこそ、今日の夜にしたんだけど……」

真美「……」

真美「はぁ……」

真美「兄ちゃんに癒してもらわないとやってらんないZE」


真美「よしっ、気合入れて!」パンパンッ


(ガラッ)


真美「おっはよ→」

870: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:09:38.35 ID:cU+SwOPQo

『真美ちゃん、おはよー』

『今日は亜美ちゃんは一緒じゃないの?』

真美「亜美は今日もお仕事だかんねー」

『えっ、なんのなんのー?』

真美「お昼のグラサンかけたおじさんのアレだYO」

『えぇっ! 亜美ちゃんすごい!』

真美「竜宮小町の名は伊達じゃないですからな→」


(ガラッ)


担任「はい、みんな席につけー」

(ガタッガタッ)

担任「えーはいっ! 今日はみんなが知ってるように、授業参観です」

真美「はぁ……」

担任「しっかりと、普・段・通・りのみんなを、見せるんだぞー」

真美「いい子ぶってほしいくせに→」ブーブー

担任「双海、静かにしろ」

真美「へ→い」

『先生見抜かれてやんのー』

担任「静かに!」

871: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:10:17.79 ID:cU+SwOPQo

真美(まぁ、真美にとってはいつも通りだろうがいい子ちゃんぶろうが、変わんないけどNE→)

真美(パパとママは今日も忙しくて来れないし)

真美(というか、授業参観とかその他、一度も来たことないしね)

真美(別に嫌われてるわけじゃないし、忙しいのは仕方ないって分かってるけどさ→)

真美「……なんか、寂しいよね」

『真美ちゃん、どうしたのー?』

真美「あっ、ううん、なんでもないYO!」

872: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:14:24.89 ID:cU+SwOPQo

担任「えー、それでは父兄の方々、どうぞお入りください」


(ゾロゾロゾロ)


『あっ! ……ちゃんのお父さんだ!』

『げっ、ババア来たのかよ!』

『……ちゃん! こっちこっち~!』

『や、やめてよー!』


真美「はぁ、真美には関係のないヒトトキですな」

『真美ちゃんの家は今日も来ないの?』

真美「忙しさにかまけて娘を疎かにするとは……なっていませんな」ヤレヤレ

『そっかぁ、大変だねー』

真美「うん」



真美(大変なのは、分かってるけどさ……)



(ザワ……ザワ……)


真美「ん?」

873: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:18:01.47 ID:cU+SwOPQo

『えっ、アレ誰のお母さん!?』

『お姉さんじゃないの……?』

『すっげぇ美人……』

『あの人初めて見た!』

『誰の家族だろ……』


真美「へ? みんな、どったの?」

『真美ちゃん、あの人、すごくない?』

真美「ん?」チラッ




P「真美ちゃーーーんっ♪」ビューティーボイス




真美「」

874: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:20:56.71 ID:cU+SwOPQo

(ガタァッ)

『ま、真美ちゃん!?』

担任「双海?!」

(カツカツカツカツ)

P「えへへ、来ちゃった☆」

(ガッ)

P「うぐっ」

真美「に、にいちゃ……姉ちゃんがなんでいるのさ!?」

P「ふふふっ、か、可愛い真美のためなら、野を越え山を越え海を割り……」

真美「ちょ――」

担任「双海っ!」

真美「うぇっ!?」

担任「……お姉さんが来て嬉しいのは分かるが……お姉さん?」

P「真美がいつもお世話になっております」ニコッ

担任「」キュンッ

真美(あっ、これは堕ちたね)

875: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:22:07.28 ID:cU+SwOPQo

P「真美ー、頑張ってね~♪」

真美「う、うぐ……気になって集中できない……」

真美(っていうか、なんで姉ちゃんが知ってんのー!?)

P(ふふふ、事務所でプリントを捨てるとは浅はかだったな、真美……)

876: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:22:39.20 ID:cU+SwOPQo

~前日~


P「失礼いたします。双海さんの携帯電話でよろしいでしょうか?」

P「あ、こんにちは! いつもお世話になっております!」

P「はい、明日のその……夜間外出の件につきまして……」

P「そこまで信頼していただきまして……恐縮です」ペコォッ

P「はは、この年頃の女の子は、背伸びをしたくなる年頃ですからね」

P「ええ、真美さんも日頃から頑張っていますし、たまには本人の希望も……」

P「ありがとうございます! ご理解いただき、感謝しております。……いえいえ! こちらこそ!」

877: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:23:41.25 ID:cU+SwOPQo

P「それと……少々別件となるのですが」

P「はい、実は真美さんが事務所で、授業参観のプリントを……」

P「あー、やはりお忙しい中では……」

P「……えっ」

P「いえ、私は一向に構いませんよ。担当アイドルのケアも、プロデューサーの仕事ですから」

P「それに、私個人としても、お力添えになれれば、と……」

P「ええ、分かりました。それでは失礼いたします」ピッ


P「さて、と……」



P「……律子ぉー! すまん! 明日の仕事任せた!」

<マァタ ヒトヲ ベンリアツカイ シテェーー!!

P「す、すんません!! 今度穴埋めしますんでお許しを!!!」ドゲザッ

878: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:24:34.74 ID:cU+SwOPQo

~回想終わり!~


P(夜のドライブは、さしずめ寂しさ余って……って感じか。可愛いところもあるものよの)

真美(う、うぅぅぅ……ど、どんな顔してデート行けばいいのさ→!)

P(……しかし、P子ちゃんモードで恥ずかしげもなく人前に出る、この慣れの恐ろしさよ)

真美(……き、来てくれたのは嬉しいけどさぁ……せめて、兄ちゃんだったら……なんて)


P真美「「はぁ……」」


担任「ほう、双海。余裕そうだな。ならこの問題を解いてみろ」

真美「うぇっ!?」

P「ふふふっ、真美ったら」ニッコリ

真美「う、うあうあ→!」

担任「分からんのか……仕方ない、お姉さんにヒントを貰ってもいいぞ」

真美「えっ」

<ワハハハハ




P「えっ」

879: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:25:27.53 ID:cU+SwOPQo

真美「ね、姉ちゃん、これ、どの公式を……?」

P「…………」ダラダラダラダラ

真美「……姉ちゃん?」

P「真美よ」

真美「な、なに?」

P「双海家家訓七条!!」

真美「!?」

P「『人の助けに甘える事なかれ』……!」

真美「なにそれ!?」

P「というわけなんです、先生」ニコッ

担任「あ、あぁ……仕方ないですね。この問題は――」キュンッ


真美「姉ちゃん……中学生の問題が解けないって……」コソッ

P「どどどどどど忘れや!!!!」コゴエ

880: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:30:26.15 ID:cU+SwOPQo

~給食!~


P「父兄と一緒に食べるのね」

真美「い、いきなり来るからびっくりしたYO……」

P「そりゃあいきなりだろうね、決まったの、昨日真美が事務所出てからだもの」

真美「それでママ……やけに朝ゴキゲンだったんだね……」

P「真美が捨ててったプリントの話になってさ。代打バッターで私参上、というわけよ」モグモグ

真美「そして、今日は姉ちゃんなんだね」

P「うん、朝起きたらこの通りで。まぁもう慣れたものですねーあはは」モグモグ

真美「つまり、夜のドライブもだよね?」

P「うんうん、そーなr……あっ」ピタッ

真美「……姉ちゃん」

P「……」ダラダラダラダラ

真美「センセーはもう助けてくれないYO?」

P「……ご、ごめんなさい……」

真美「……楽しみに、してたのに………」

P「う、うあうあ~!」アタフタ

881: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:33:37.64 ID:cU+SwOPQo

真美「なんちゃって☆」

P「えっ」

真美「だって、亜美の時も姉ちゃんだったんでしょ?」

P「ああ、そう言えばそうだったね」モグモグ

真美「これで真美だけ兄ちゃんとだったら、不公平じゃん。それはそれで、真美、きっと楽しめないよ」

P「真美……」モグモグ

真美「ねぇ今は真美がイイコト言ってるとこなんだから食べるのやめようよ」

(ゴクン)

P「真美……」テイク2

真美「台無しだYO」

882: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:39:44.25 ID:cU+SwOPQo

真美「姉ちゃんってホント、デモクラシーがないよね~」

P「何? 最近あなた達の間でデモクラシー流行ってるの? 言うならデリバリーね」

真美「デリカシーだよ?」

P「分かってんじゃねーかお前」

真美「姉ちゃん、口調口調」

P「あっ、いけないいけない」オシトヤカー



『ねぇねぇ、真美ちゃんのお姉さんって面白いね!』

真美「でしょ? 国の天然記念物指定だぜい☆」

P「生きた化石ね……」モグモグ

真美「生きた化石?」

P「何でもないよ」

『でもお姉さんがいるなんて初めて知ったよー』

『遊びに行った時もいなかったし……』

真美「そ、それはっ!」


P「本当の事言ったらあかんの?」ヒソヒソ

真美「は、ハズカシイっしょ!」コソコソ

P「ふむ……なら、任せておきなさい」

真美「?」

883: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:44:14.86 ID:cU+SwOPQo

P「見たことがなくても無理はないわ……真美でさえ、知ったのはつい最近なんだから……」

『『『!?』』』

真美「姉ちゃん!?」

P「何を隠そう……私は、生き別れた姉だったの!!!」ババァ~ンッ!!!

真美「……姉ちゃん……そんな誰にでもバレバレな嘘を……」

P「物心つく前に誘拐され、帰れなくなってしまった私……」シクシク

P「大きくなってから、各地を転々と巡り歩いて……」グッ

真美「なんか始まったYO」

P「やっと……やっと生みの親と再会できたの……!」ブワァッ

真美(うわぁ……テンションあがってる……)

P「そしてその時初めて会ったのが……妹であるあなたよ、真美!!」ドォ~ンッ!!

真美「あぁ、はいはい」

P「一緒に過ごした月日はほんのわずか……でも、でも! 妹であるあなたを……私は、心から愛してる!」

真美(え、愛して……)ドキッ

真美「……はいはい、ありがとありがと」

『真美ちゃん、顔赤いよ?』

真美「う、うあうあ! なんでもないっしょ!」

P「伊織の真似?」

真美「違うよっ!!」

884: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:44:57.64 ID:cU+SwOPQo

担任「……いいお姉さんを持ったな、双海」

真美「うぇっ!? 先生!?」

担任「家族愛に、月日は関係なし、か……」ウルッ


P「おい、この反応は想定外だ」コソッ

真美「姉ちゃんが変な事するから悪いんだYO」


『真美ちゃんのお姉さんってやっぱり面白いね!』

『仲良いんだね!』

真美「あ……」

P「ふふっ、冗談はともかくとして、仲はいいよね~?」ギュッ

真美「ふわぁっ!? ね、姉ちゃんっ?!」カァァァ

P「もー、照れちゃって♪」

真美「う、うあうあ~!」

885: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:49:21.95 ID:cU+SwOPQo

~放課後!~


『ばいばーい!』

『真美ちゃん、またねー!』

真美「まったね→い!」

P「ふふ、さようならー」ビューティーボイス


真美「ねぇ、姉ちゃん」

P「ん?」チュー

真美「なんで授業参観なんかに来たの?」

P「んー」チュー

886: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:52:11.58 ID:cU+SwOPQo

真美「って姉ちゃん、それ給食の……」

P「だって余ってた飲むヨーグルト、勿体なかったからさ」チュー

真美「姉ちゃん、小学生みたいだよ……」

P「中学生も似たようなもんだろうに。普段の自分を見なさい」チュー

真美「うっ」

P「ま、それはともかく。折角の授業参観なのに、誰も行かないのは寂しいかな~と思って」ゴミバコポイッ

真美「さ、寂しくなんて」

P「ぶっちゃけると学校で、私の可愛い真美がどんな風にしてるのか気になっちゃったの♪」キャルーン

真美「も、もぅ……姉ちゃんのバカ」

P「学校だと、思ってたより大人しいんだな」

真美「ね、姉ちゃんが急に来るから調子狂っちゃったんだよ……」

P「そんなんじゃ、こっからのデート、楽しめないぞ~?」

真美「え?」

887: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 02:54:13.53 ID:cU+SwOPQo

P「今日はこのままデート行くからさ」

真美「えぇっ!? 真美、まだ制服のままだよ!?」

P「お前……それがいいんだろ」

真美「姉ちゃんのヘンタイ」

P「ジョーダンだよ、ジョーダン」

真美「……本当に?」

P「本当本当」ビューティーボイス

真美「車は?」

P「近くのコインパーキング」

真美「でも、まだおやつ時……」

P「何も夜だけしかイケナイってルールもないしね?」

真美「それもそっか……」

P「よーし、今日は頑張ってる真美が見れたし、おやつでも食べに行こうか!」

真美「! おっけ→!」

P「おっ、調子出て来たな?」

真美「んっふっふ~……真美の戦いは、これからだZE!」

899: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 23:23:01.20 ID:cU+SwOPQo

(ブロロロロロ)

真美「ねぇねぇ、どこで食べんの?」

P「好きなとこ連れてってやるぞー、ファミレスでもスイーツの店でも」

真美「あ、そんじゃねそんじゃね!」ピッピッ

P「ほう、お目当ての店があるのか」

真美「今カーナビ入れたから、ここでヨロシク☆」

P「着くまでのお楽しみってか?」

真美「んっふっふ~……いってみよ→ぜい!」

P「……あまりいい予感はしないねェ……」


(ブロロロロロ……)

900: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 23:27:15.01 ID:cU+SwOPQo

~到着!~


P「お、おう……コレは……」

真美「姉ちゃん、好きなとこでいいって言ったよね→☆」

P「お、おう……」


~すぺしゃるすい~つ☆Limulus☆~


P「すっごい美希バリのキラキラオーラが店内から……うぉっまぶしっ!」

真美「ふふふ……このお店のすごいところ、教えてあげようか?」

P「ん?」

真美「開店以来一度たりとも、『男性が入ってきたことがない』んだYO☆」キャピッ

P「……勿論、男だけで、ってことですよね?」

真美「ううん、カップルや取材、店側スタッフ含め☆」

P「…………」ダラダラダラダラ

真美「別に規則でダメとかなってるわけじゃないのにね~? 何故か誰も来ないんだって☆」キャピキャピッ

P「……わ、私は女ですし」フルエゴエ

真美「うん、だったら問題ないじゃん! レッツゴ→」

P「」

901: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 23:38:13.29 ID:cU+SwOPQo

ウェイトレス「いらっしゃいませぇ♪」

真美「二人ねっ!」

ウェイトレス「あちらのお席へどうぞぉ~♪」

P「ふ、ふふ……アリガト……」

真美「姉ちゃん、右手と右足同時に出てるよ」

P「わわわわざとよわざと!」

真美「今度は左手と左足が」

P「ひゅいっ!?」

真美「姉ちゃん……ビビりすぎだYO……」

P「だってぇ……」チラッ

902: ◆on5CJtpVEE 2012/12/06(木) 23:51:08.05 ID:cU+SwOPQo

<キャハッ、デモアソコノサー

               ヤダァ! ウッソー!>

<ネェネェ、コレスッゴクカワイクナーイ?

   ハニートタベサセアイッコシテミタイッテカンジ!>

<マタフトッチャウヨォー




P「うぅ……キラキラキャピキャピな女の子しか……」

真美「今知ってる人が居た気もするけど……」

P「は、恥ずかしい……!」

真美「自信持とうよ~、変に気にしてると逆に目立っちゃうよん?」

P「そ、それはそうだけど……流石に女の子に慣れたとはいえ、これは……!」

903: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:00:03.98 ID:1WIq4YSKo

ウェイトレス「メニューをどうぞっ♪」

真美「ありがと!」

P「ど、どうも……」

真美「好きなの頼んじゃえYO!」

P「う、うん……」ペラッ

P「……色彩だけで目がチカチカするYO」

真美「姉ちゃんアマアマだZE~? イマドキのアイドルをプロデュースするならこれくらいはねー」

P「う、うぐ……一理ある……のかな」

真美「じゃあ真美はこの彩りふる~つのふわふわぱふぇ!」

P「私は……たっぷりくりーみぃふれじぇ・イチゴのぷるぷるゼリー添えを……」

ウェイトレス「かしこまりましたぁっ♪」

904: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:08:27.06 ID:1WIq4YSKo

真美「姉ちゃん、もちっと自信持ちなYO」

P「女であることに自信を持ってしまったら全てが終わる気がするのね私」

真美「勿体ないな→」

P「しかし……私とて、業界で圧力に揉まれてきたプロデューサー!」

真美「おぉっ!」

P「この程度の逆境に負けやしn」

ウェイトレス「お待たせしましたぁ~♪」

P「……ひゃい」

真美「弱いねー」

905: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:12:02.58 ID:1WIq4YSKo

真美「じゃ、いっただっきまーす!」

P「頂きます……」

真美「……おいしーいっ!」

P「むぅ……」パクッ

真美「てりゃっ!」パシャッ

P「ふわっ!?」

真美「んっふっふ~……送信っと!」

P「待って、何してるの!?」

真美「え? 何って……みんなにメールで一斉送信を」

P「えっ」

真美「あの女性専門店でスイーツを頬張る姉(c)!」

P「」

真美「姉ちゃっ……息してない……」

906: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:15:21.16 ID:1WIq4YSKo

真美「こんなに美味しいのにな→」ハムハム

P「う、うぐぅ……」ヨロヨロ

真美「生き返った!」

P「心に……大きな傷を抱えて……」

真美「ナイーブすぎるZE……はいっあーん!」

P「あーん……」ムグムグ

真美「美味しい?」

P「うん、美味しい……」

真美「あちゃー、心ここに在らずって感じだYO」

P「はい、真美も……あーん……」

真美「あーんっ♪」ムグムグ

P「美味しい……?」

真美「うんっ!」

P「ふふっ……良かった……」

真美「やりとりだけ見ると女の子っぽいのに、オーラはまるでヒキコモリ決め込んだ時の千早お姉ちゃんだYO」

907: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:19:29.90 ID:1WIq4YSKo

P「あ、真美、クリーム付いてる……」

真美「え、どこ?」

P「ここ……」ペロッ

真美「ひゃっ!?」

P「ふふ……取れた……」

真美「ね、姉ちゃ……」

P「大丈夫……亜美とかにもやってるし……」

真美「喜ぶべきか拗ねるべきか悩むはずが、姉ちゃんのオーラのお蔭でそれどころじゃないZE」

908: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:22:39.10 ID:1WIq4YSKo

真美「もー姉ちゃんっ! 男のくせにだらしがないYO!」

P「いっ!?」


(((ザワッ!?)))


真美(やっば!)

真美「ふ、普段はあんなに男勝りなくせにぃ!」

P「真美! いくらあなたでも言っていい冗談と悪い冗談があるわよ!」コツンッ

真美「てへっ☆ ごめんなさい、姉ちゃんっ!」


(((ナンダーザワザワ)))


P「し、心臓が止まるかと思った……」

真美「今のは不覚だったぜい……」

909: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:29:15.15 ID:1WIq4YSKo

<ビックリシター、オトコノヒトガ クルワケナイノニネー

    ドッカデ キイタコトアル コエナ キガスルノ……>

<キテタラビックリダヨネー

        ウウ、ナカマガイルトオモッタノニ……>

<エッ

              ギャオオオン?!>




P「でもお蔭でなんか吹っ切れた気がする」

真美「姉ちゃんったら世話が焼けるなぁ」

P「よぅし! もう開き直って満喫しちゃおう! すいませぇん、追加お願いしまぁす♪」

真美「姉ちゃん、若干まこちんと同じオーラが漂い始めてるから自制した方がいいよ?」

P「あ、このキウイジュースを追加で」キリッ

910: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:39:58.04 ID:1WIq4YSKo

…………

………

……



(カランカラン)


ウェイトレス「またお越しくださぁい♪」

P「すまない、もう二度と、この地を訪れることはないだろう……」キメゼリフ

真美「んー、どうかなー」ピッピッポッ

P「え?」

真美「今、はるるんから返信来てさー。『ずるい!(;_q) 今度私もプロデューサーさんと行きたいな(o^_')b 』って」

P「しぬ」

真美「あ、ミキミキからも……『えっ、ハニ→といっしょに!? ミキも今その店にいるの! どこーー!?』」

P「それはスルーで」

真美「了解だ、大佐」

911: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:47:16.84 ID:1WIq4YSKo

真美「ねー、この後どうすんの?」

P「適当に時間潰して……夜のドライブしながら、途中で夕飯、って感じかな」

真美「おぉ~! なんだか大人のデートみたい!」

P「お前にゃ大人はまだ早い」

真美「むー! 真美だってもう中学生なんですぞ!」

P「親の許可無しに中学生を夜間連れ出すと、場所によっては条例違反なんだぞ」

真美「そうやって社会は、真美達を縛り付ける!」

P「じゃあ是非ともそんな社会を変えられるよう頑張ってくれ!」

真美「やってやろうじゃん! 真美がシューギギンで当選したアカツキにはジョーレーをなくし! 真美は夜でも出歩く!」

P「衆議院な。ちなみに衆議院で立候補できるのは25歳からだ」

真美「うぐぐ……早く大人にならねば!」

P「まぁその頃には、真美はもう条例の対象外なんだけどな」

真美「……あれっ?」

912: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:54:18.88 ID:1WIq4YSKo

P「よし、再び車に乗りなさいな」

真美「おういえ!」バタン

P「さて、夜までまだ少しあるな……どこか軽く行きたいところはあるか?」

真美「えっとね→……ろ、六本木の美術館!」

P「森ビルのか?」

真美「そっちじゃなくて……えっと……」

P「ああ、新美術館の方か」

真美「そ、そうそう! それそれ!」

P「別にいいけど……お前、観て楽しいのか?」

真美「楽しいとかじゃないYO! 芸術は心で鑑賞するものだZE!」

P「お、おう、すまん……それならいいけど」


(ブロロロロロ)

913: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 00:58:58.08 ID:1WIq4YSKo

~美術館~


P「おー、今の企画展はリヒテンシュタインか」

真美「い、いいよね、ハルシュタイン……絵に味があって……」

P「? リヒテンシュタインってのは、国と、そこを治める貴族の名前だぞ」

真美「うぇっ!? あ、そうそう……集めるセンスがイイよねってことでさ!」

P「お、おう……」

真美「ハルシュt……リヒテンシュタインかぁ……」



P(……背伸びしちゃってまぁ)

914: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:07:08.15 ID:1WIq4YSKo

P「へー、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント……」

真美「え、○○○○、ソーナンス、インファイト……」

P「お前劇的に間違えてるからな」

真美「わ、わざとだしっ!」

P「……よし、正直に言え。観てて面白いか?」

真美「……ごめん、よく分かんない」

P(やっぱりなぁ……)

P「無理してまで俺に合わせなくてもいいのに」

真美「べ、別に姉ちゃんに合わせたわけじゃないよ! それはホント!」

P「そうなのか?」

真美「ええと……なんていうか……こういうの嗜むのが、大人なのかなーって……」

P「……よしよし」ナデナデ

真美「ふわぁっ!?」

915: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:17:28.37 ID:1WIq4YSKo

P「じゃあそんな真美に、特別に私流の楽しみ方を教えてあげましょう」メガネクイッ

真美「姉ちゃん流の?」

P「それで真美も楽しめるかは分からないけどね」

真美「教えて教えて!」

P「ふむ……では、其の一、初級者編、物語絵」

真美「物語絵?」

P「ほら、ああいう宗教画とか神話系とか」

真美「うん」

P「あれは結構楽しみやすい。アニメか漫画でも観るみたいに、あの絵のお話を想像してみる」

P「近くに解説があれば参考にしても良し、分からなければタイトルから想像するだけでも良し」

真美「うえー、よく分かんないYO」

P「歌と同じだよ。新曲やる時、歌詞やメロディから世界観を想像して、一生懸命歌うでしょ?」

真美「うん」

P「そんな感じ。特に宗教画なんかは、あの独特な感じやおどろおどろしい感じが後押ししてくれるからね」

真美「んー……ちょっと分かってきたかも」

P「画家によって雰囲気も違う。そこは例えば、編曲の違いだったり、歌う人の違いだったり」

真美「ミキミキが歌うrelationsと、はるるんが歌うrelationsみたいな?」

P「あ、あれは違いすぎるから何とも言えないけど……千早とあずささんの違いとかな」

916: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:22:51.66 ID:1WIq4YSKo

P「あとは、アレを絵だと思わないで」

真美「えぇっ!?」

P「写真だと思って見てごらん」

真美「写真?」

P「例えばアレが写真だったら……どう思う?」ユビサシ

真美「うえー……ちょっと……辛いかも」

P「あー、ちょっとキツかった? あなた達、感受性豊かだからねー」

真美「そう思うと、すっごく生々しいね」

P「そういう感覚が大事なの。私達は画家でも評論家でも何でもないんだから、思う様に感じればいいんだよ」

真美「思う様に?」

P「あなた、芸術を見るからには小難しい理論とか考えなきゃいけないと思ってるでしょ」

真美「うあー……」

P「小難しく考えないと楽しめない芸術なんてクソ食らえだと思ってしまいなさい。それはそれで価値があるかもしれないけど、他の人が考えればいいことだし」

真美「そっかぁ……」

P「ちょっと最初は小難しい気がするかもしれないけど、慣れてくると、漫画を読むみたいに直感で楽しめるよ」

917: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:28:25.08 ID:1WIq4YSKo

P「慣れてくると、好きな漫画家ができるみたいに、好きな画家も出てくるかもね」

真美「なるほどー。じゃ→ああいうのは?」フウケイガユビサシ

P「あそこに旅行に行った気分になりましょう」

真美「あの川飛びこんだら、チョ→楽しそう!」

P「そうそう。いい絵って、画風によって原物とは似ても似つかなかったりするけれど、なんだか伝わってくるんだよね」

真美「ねぇ、あのおっちゃんが飲んでるの美味しそう」

P「多分酒だから真美にはまだ早いね」

真美「全く、大人はずるいぜ!」

P「アルコールは成人の特権です」

918: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:33:55.89 ID:1WIq4YSKo

真美「ここにはないけど、よく本とかに載ってる、ぐちゃぐちゃでワケワカランチンな絵は?」

P「抽象画は……まぁ……絵が好きな人でもワケワカラン時もあるから……」

真美「ただのラクガキにしか見えないYO……」

P「そう思ったらスルーしちゃっていいと思うよ。絵を見るのが慣れてくれば、自然と楽しめるようになるかもしれない」

真美「へ→。ゲ→ジュツって結構テキト→なんだね」

P「そうだよー。観る人が楽しむのが第一だからね」

真美「真美達とちょっと似てる気がする」

P「同じ表現者だからね。その上で、こっちの真意まで分かってくれれば、これ以上なく嬉しいけれど」

真美「ふ~ん……そっか……」

P「少しは楽しめそうかな?」

真美「んー……姉ちゃんと一緒なら、多分!」

P「ふふっ、現金な子ねー。よぉし、次の絵見てみようか」



<ウググ、ヤルノカキサマー!

<トノノカタキハワタクシメガー!

      ヒトリシバイマデ シナクテヨロシイ>

<ハイ

919: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:36:25.03 ID:1WIq4YSKo

~美術館を出て~


P「意外と時間経ったなー」

真美「結局、閉館までいたもんね」

P「改めて、美術館はどうでした?」

真美「思ってたよりは楽しかったYO!」

P「館内ではもう少し静かにな」

真美「はい」

P「たまにはこういうのを観るのも、表現力鍛えるのに役立つぞ」

真美「さようでございまするな!」

920: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 01:40:18.31 ID:1WIq4YSKo

P「でも、すっかり暗くなっちゃったね」

真美「もう18時過ぎだもんね→」

P「じゃあそろそろ……」

真美「がたっ!」

P「夜の街へ……ドライブー!」

真美「いえー!」

P「ではどうぞ、姫」ガチャッ

真美「うむ、苦しゅうない」バタン


(ブロロロロロロロ)

926: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 02:58:03.52 ID:1WIq4YSKo

真美「ふんふんふ~ん♪ どらいぶどらいぶっ!」

P「目的地とか行きたい場所は特にない?」

真美「今のとこはねっ!」

P「じゃあ夕飯のこともあるし、しばらくは街中を流そうかー」

真美「おけ→」


(ブロロロロロロ)


真美「道路の左右チョ→きれい!」

P「広い道の左右に、等間隔で遠くまで真っ直ぐ続く街灯……好きだなぁ」

真美「そして二週間と少し経った頃……彩られた電飾の傍を歩く男女……」

P「やめて」

真美「え→? ドラマチックでいいじゃ~ん?」

P「クリスマスは中止です! 中止になりました!!!」

927: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:08:07.59 ID:1WIq4YSKo

真美「姉ちゃん、カレシいないからって僻むなよぅ」

P「カレシなぞ死んでも作るものか」

真美「あまt」

P「そんなに車から降ろされたいのか」

真美「やだやだ→! もー姉ちゃん、ハートが狭いよ~」

P「お前……私の恐怖を知らないね……?」

真美「モテモテなんだもーん。美男美女でお似合いだZE☆」

P「よぉし、路肩に止めて……」

真美「うあうあ~! ジョーダンだよ~!」

928: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:14:17.49 ID:1WIq4YSKo

真美「でも、クリスマスとか彼女と過ごさないの?」

P「過ごす彼女がいるとでも思ってるの?」

真美「え~っと……ぴよちゃんとかりっちゃんとか……」

P「クリスマスまで妄想に付き合ったり仕事に追われたりはしたくないなぁ」

真美「姉ちゃん、分かってないな~」

P「へ?」

真美「……やっぱり超ド級のニブチンだYO」

P「そういう真美はどうなんだよ」

真美「んーっと……決まってはいないけど」

P「ほれみろー同類じゃーんばーかばーか」

真美「一緒に過ごしたい異性は……いるよ?」

P「え゙っ!?」

(グイィンッ)

真美「ねねね姉ちゃんハンドルぅ!!」

P「うあっちゃちゃちゃちゃ!!!!」

929: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:25:44.46 ID:1WIq4YSKo

真美「動揺しすぎだよ……」

P「いきなりとんでもないこと言い出すからだろうが……」

真美「そんなに不味いこと言った?」

P「当たり前でしょ! アイドルがクリスマスに過ごしたい相手がいるなんて!」

真美「え→」

P「そそそ、そういう気持ちを持っちゃうのは仕方ないと思う。年頃だし」

真美「うん」

P「でも、同級生といちゃついたりしたら……噂が……!」

真美「へ? 同級生?」

P「え?」

930: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:28:48.40 ID:1WIq4YSKo

真美「なんでそーなるのさ?」

P「だって真美が接する機会がある異性なんて……って、まさか他プロのアイドル!?」

真美「えっ」

P「……ひょっとして真美、さっきからしきりに冬馬を話題に出すのは……!?」

真美「えっ!? ちちち違うってば! 確かに会った時に遊んだりはするけど……」

P「あの野郎、ウチのアイドルを誑かしやがって。今度逆さ磔にしてやる」

真美「違うってば!! も、もっと身近な!」

P「え……まさか、社長……?! お前、流石にそれは……いかん……」

真美「……姉ちゃん、わざと言ってる?」

P「……あはは、冗談冗談。真美が考えてることは分かってるよ」

真美「ね、姉ちゃん……」カァァァァッ

P「まぁそりゃお父さんと一緒に過ごしたいよね、普段あまり会えないし。でも、紛らわしい言い方しないでよね」

真美「…………」

P「真美?」

真美「姉ちゃんのばか」プイッ

P「えっ!?」

真美(ちょっとでも期待した真美がばかだったよ……)

931: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:35:59.01 ID:1WIq4YSKo

P「そろそろご飯にしよっか」

真美「……」

P「真美ー、機嫌直してよー。折角のデートなんだし」

真美「……デート」ピクッ

P「何食べたい?」

真美「んーっと……おしゃれなとこ」

P「ようし、じゃあ今日も黒井社長に教えてもらったオサレなとこに連れてってあげよう!」

真美「ドレスデンは大丈夫?」

P「ど、ドレスデン?? なんでいきなりドイツの心配になるの?」

真美「ほら、服装とか」

P「ああ、ドレスコードか……大丈夫大丈夫、今日の真美は可愛いからね」

真美「でも、制服だよ?」

P「真美の制服を断る奴なんていたら翔鷲屠脚を喰らわせてやる」

真美「何本目に死ぬかな……?」

P「死ねェ!!!」

真美「やっちゃダメだかんね」

P「はい」


(ブロロロロロ)

933: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:44:33.75 ID:1WIq4YSKo

(キキッ)


P「着いた着いた」ガチャッ

真美「おぉっ! オサレっぽい!」

P「ふっ。服装は制服でも、レディの嗜みを忘れてはダメよ」ファサァッ

真美「ふっ。真美のせくち→な魅力に、おじ様方もメロメロだぜい☆」ファサァッ

(ガチャッ)

P真美「「ふっ」」ファサァッ





黒井「……」

P「……」

真美「……」

黒井「何をやっているのだ、貴様らは」

P「えーと」

真美「レディの嗜みを」

934: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 03:55:55.83 ID:1WIq4YSKo

黒井「プロデューサー……とうとうプライドまで地に墜ちたか……」

P「あ、あはは……」

黒井「ただでさえ見るに堪えない姿だというのに……」

真美「ま→ま→クロちゃん、姉ちゃんも苦労してるんだよ~」

黒井「貴様は貴様で何故そんなに馴れ馴れしいのだ!」

真美「だって、あまとう達と遊んだ時にそう呼んであげてって」

黒井「……私は用事を思い出した」

P「あ、黒井社長……」

935: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:04:28.16 ID:1WIq4YSKo

黒井「それと貴様!」

P「はいっ!」ビューティーボイス

黒井「この私に女々しい姿を見せるな! いちいち勘に触るのだ!」

P「申し訳ありませんっ!」

黒井「それと、アイドルをやるなら961プロからデビューしろ」

P「は……えっ?」

黒井「961プロなら情報守秘も完璧だからな。貴様の所のような弱小三流とは違うのだ!」

P「は、はぁ……」

黒井「では、失礼する!」

936: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:10:17.19 ID:1WIq4YSKo

P「嵐のように過ぎ去って行った……」

真美「姉ちゃんモテモテだね~」

P「真美、黒井社長にモテて嬉しい?」

真美「ぜんぜん」

P「そう言うことだよ」

真美「うん、そうだね」

937: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:16:58.44 ID:1WIq4YSKo

真美「ホントにおしゃれだね~」キョロキョロ

P「あんまりきょろきょろしないの」

真美「でも、姉ちゃんも初めてきた時きょろきょろしたっしょ」

P「うん」

真美「姉ちゃんのことなんてお見通しだもんね!」

P「ほらほら、声のトーン下げて。コース選びましょ」

真美「コースかー」ペラッペラッ

P「シェフのオススメコースでいいかな」

真美「じゃあ真美もそれ! あとりんごジュース!」

P「あ、すみません。シェフのオススメコース二人分と、りんごジュースを二つ。車なのでアルコールは無しで」

P「あと、飲み物は先にお願いします」

ウェイター「かしこまりました」

938: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:23:15.13 ID:1WIq4YSKo

真美「どうしよ……」

P「ん?」

真美「食器使う順番とか……真美、作法分かんないよ……」

P「あー、ここはそこまで気にするほど厳しくないから大丈夫だよ」

真美「そう?」

P「基本は外側から使えば大丈夫。ちゃんと順番に並べてくれてるからね」

真美「りょ→かい!」

ウェイター「こちら、お飲み物とオードヴルになります」

P「ありがとうございます」ニコッ

真美「んっふっふ~、それじゃあ食べようぜい!」

P「あんまりはしゃぎすぎないように」

真美「へいへ→い。それじゃ!」

P真美「「かんぱいっ」」チンッ

939: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:31:07.32 ID:1WIq4YSKo

真美「これ美味しいね→」モグッ

P「フォアグラのテリーヌだって」


真美「何この白いの! 外は固いのに中がトロトロしてる!」

P「真鱈と白子のムニエルか……」


真美「お肉っ! お肉っ!」

P「テンション上げすぎないの。仔牛のフィレはやっぱり柔らかいなぁ」


真美「うわぁ……デザート、きれー……」

P「こういうところは見た目も命だからね。汚らしくソースが散らからないようにね」

真美「合点承知!」



真美「……ふぅ、腹ン中パンパンだぜぇ」

P「やっぱりあなた達って双子だねぇ」

真美「え?」

P「なんでもない」

940: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:41:09.95 ID:1WIq4YSKo

ウェイター「食後のお飲み物は何にいたしますか?」

真美「えっと」

P「私は紅茶で」

真美「じゃあ真美も!」

ウェイター「かしこまりました」



P「うん、美味しい」

真美「そだねー」ズズッ

P「こらっ、音立てるのはマナー違反だよ」

真美「そ、そーりー……」

P「やっぱり、まだまだですな」

真美「うあうあ~……」

941: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:44:51.91 ID:1WIq4YSKo

真美「ふぅ……」コトッ

P「ちょっと席を外すから待っててね」ガタッ

真美「へ→い」



真美「はぁ……」

真美「やっぱりまだまだなのかなぁ」

真美「これでも真美、結構頑張ってるんだけどな~」

真美「やっぱり、大人の壁は遠いですな」

真美「……やっぱり、真美に大人は無理なのかな」



P「まぁたそんなことを悩んでる」ヒョコッ

真美「ね、姉ちゃんっ!?」

942: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:49:34.80 ID:1WIq4YSKo

P「しっ。あまり大きい声出さないの」

真美「い、今のは姉ちゃんが悪いYO」

P「ごめんごめん。じゃ、そろそろ出ようか」

真美「あれ? お会計は?」

P「もう大丈夫だよ」

真美「さっすが姉ちゃん! やるね→」

P「はいはい。ほら、コート着て」

真美「はいは→い」

943: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:50:04.82 ID:1WIq4YSKo

真美「こんな制服で良かったのかなぁ……」

ウェイター「似合ってるし、いつもと違う雰囲気で可愛いよ、エンジェルちゃん」

真美「えっ」クルッ

P「真美ー? 行くよー?」

真美「う、うん!」


ウェイター「またお越しください。チャオ☆」

944: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:54:10.04 ID:1WIq4YSKo

(バタン)


P「さて、どうしましょうか、と。なんだかんだでもう21時近いね」

真美「……」

P「真美?」

真美「あっ、えっと……」

P「どこか行きたいとこある?」

真美「んー……海行きたい」

P「海? うーん、ここからだとお台場とか横浜とかかな」

真美「お台場行こ!」

P「はいはい。それじゃあ車出すよー」キュイッ



(ブロロロロロロ)

945: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 04:59:53.87 ID:1WIq4YSKo

真美「もうすっかり他の車もいないね~」

P「今からどこかに行くなんて人、ほとんどいないからね」

真美「ここにいるっしょ→」

P「私らは変人だから」

真美「え→、姉ちゃんと一緒にされたくないZE」

P「さぁ、帰ろうか」

真美「だからだから! 姉ちゃんずっこいよ~!」

946: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:03:00.42 ID:1WIq4YSKo

真美「でも他の車とか全然いなくて、ちょっち寂しいね」

P「そうかな?」

真美「だってまるでぼっちじゃん」

P「一人で運転してればぼっちだけど、今は隣に真美がいるし」

真美「うぇっ!?」

P「他に誰もいない分、逆に暖かみが伝わってくるよ」

真美「ね、姉ちゃん……そういうことをナチュラルに言うのは卑怯っしょ……」カァッ

P「ん? なんで?」

真美「……ばか」

947: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:07:19.05 ID:1WIq4YSKo

(ブロロロロロ)

(キッ)


P「着いた着いた。さて、行こうか」

真美「うん」


(テクテクテク)


真美「さすがにカップル多いね」

P「デートスポットだし、クリスマス近いし」

真美(兄ちゃん、だったらなぁ……)


(トントンッ)


若者A「ヘイ彼女達! 二人だけ?」

若者B「二人とも可愛いじゃん、俺らと遊ばない?」

P「あー……」

真美「えーっと」

P「こういうのも多いんだよねぇ……」

948: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:12:03.15 ID:1WIq4YSKo

若者A「ほらほら、そんなつまらなそうにしてないでさぁ」

真美「つまらなくないもん!」

若者B「俺らと一緒に」

P「うふふっ、ほんとに?」

真美「ね、姉ちゃん!?」

P「みんな、なかなか私のこと受け入れてくれなくて……」ウルウル

若者A「そんなことねーって! そいつらがアホなんだよ!」

P「嬉しいっ! こんな私だけど、いいのっ!?」Pメイギノメンキョショウ

若者AB「「ファッ!?」」

若者AB「「す、すんませんっした!!!」」ダダダッ

949: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:19:20.00 ID:1WIq4YSKo

P「ふっ、他愛ない」

真美「姉ちゃん、もうちょっとカッコいい逃げ方はなかったの?」

P「最近、恨まれずに諦めてもらえる安全な最良の方法だと気付いたの」


<オ、オレノミセバガ……

         アキラメナヨ>

<チクショウッ!


真美「なんか聞こえるけど」

P「気のせいだよ」

真美「でも」

P「気のせいだよ」

950: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:24:20.61 ID:1WIq4YSKo

真美「ねぇねぇ、あそこ行こうよあそこ、ちょっと海にせり出してるとこ!」

P「おっけおっけ。ほら、暗いから足元気を付けて」

真美「了解!」タッタッタッタッ



真美「わっ、当たる風が強いYO!」

P「手すりは越えないようにね」

真美「わ、分かってるYO。……あれっ、この手すり、何か彫ってある」

P「……カップル達の蛮行の痕跡が……」

真美「うっわ→、名前彫ったりして……コレ、別れた後気まずいっしょ……」

P「後先考えてないんだよ、お花畑だから」

真美「よ→し、消しちゃえ」ゴリゴリ

P「傷付けちゃダメ!」

真美「んっふっふ~。みんなやってるからこんくらいはいいもんね→」

P「全く……やっぱりまだまだ子どもね」

真美「っ……」



真美「……真美、やっぱり子どもなの?」

951: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:31:43.51 ID:1WIq4YSKo

P「うーん、子どもじゃない?」

真美「……真美だって、真美なりに努力してるよ?」

P「努力してる内は子供よ」

真美「でもでもっ!」

P「……ま、気持ちは分かるけどね。私もそういう時期あったし」

真美「そう……なの?」

P「大人になってみると分かるよ。大人になろうとしてる内は子どもなんだって」

真美「でもさ、大人になろうとしなかったら、いつまでも子どものままじゃん」

P「それは別にいいんだよ。なろうと頑張るのは多かれ少なかれ、みんな同じなんだから」

真美「じゃあ、どうすればいいのさ……」

P「その内、自然と、嫌でもなれるよ。ただ、焦らなくてもいいよ?ってだけ」

真美「うん……」

P「急ごしらえで知識だけ詰め込んでも、大人の振りした子どもになるだけだから」

真美「うん」

P「どうしてもじっとしていられないなら、それが馴染んでいくまで、ゆっくりゆっくり、背伸びしてればいいんだよ」

真美「……うんっ!」

952: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:34:24.69 ID:1WIq4YSKo

真美「えへへ……姉ちゃん、優しいね」

P「誰しもが一度は通る道だからね」

真美「姉ちゃんも?」

P「そう、あれは中学二年生の時……いやっ、これ以上は言うまい……」

真美「……姉ちゃんの過去が垣間見えた気がしたYO」

P「それ以上突っ込むのは野暮ってものよ」

真美「わ、分かったぜい」

953: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:37:54.74 ID:1WIq4YSKo

真美「あっそうだ!」ゴソゴソ

P「ん?」

真美「じ、実はさ……姉ちゃんにプレゼントがあるんだ」

P「プレゼント?」

真美「じゃじゃん! マフラー買った!」

P「わっ! いいの?」

真美「うん! いつもお世話になってるお礼だYO!」

P「嬉しいなぁ……」

真美「今巻いてあげるね!」

P「はいはい」

真美「えっと……」

954: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:40:38.43 ID:1WIq4YSKo



(ビュォッ!)


真美「わっ!?」グラッ

P「ま、真美!」ガシッ

真美「あっ――」パッ


(フワッ)


真美「マフラーが!」ダッ

P「ダメっ、危ない!」ガシッ

真美「でもっ! マフラーが!」

P「も、もう届かないから! 真美が海に落ちちゃうでしょ!」

955: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:43:09.91 ID:1WIq4YSKo

真美「あ……」

P「……仕方ないよ、今のは」

真美「せっかく、姉ちゃんにお礼しようと、おもって、せっか、く……」

P「真美……」

真美「……ひっく……うぇぇ……」

P「……」ギュッ

真美「……うぁ……うわぁぁぁあん……ああっぁぁぁあああああん!!!!」

P「大丈夫だよ、真美の気持ちは届いてるから」

真美「うわああああああん!! うああぁぁぁぁあああああん!!!!!」

P「……」ギュウゥッ

956: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:45:26.69 ID:1WIq4YSKo

~車に戻って~


P「真美……」ナデナデ

真美「……ひっく……」

P「もう、大丈夫?」

真美「うん……」

P「こういうことも、あるよ。こういうことを繰り返して、みんな大人になるんだよ」

真美「うん……うん……」

P「真美はいい子だね」

真美「……」

957: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:48:13.11 ID:1WIq4YSKo

P「でもね」

真美「……?」

P「『お姉さん』の前でくらい、甘えても大丈夫だよ」

真美「……!」

P「お父さんもお母さんも忙しいんじゃ、甘える相手もいないでしょ」

真美「……お姉ちゃん」

P「はーい」

真美「……もちっとだけ、なでなでして」

P「うん、いいよ、真美」ナデナデ

真美「…………」


真美「…………えへへ」

958: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:50:59.39 ID:1WIq4YSKo

(ブロロロロロロ)


P「なんだかんだで、日付変わちゃったねぇ」

真美「うん」

P「まだ誰か起きてるかな?」

真美「どうだろ……分かんないや」

P「さて……到着っと」

(キキッ)

真美「あ、玄関の灯りが着いてる」

(ガチャッ)

亜美「あ、真美、おかえり→」

真美「たっだいま→」

亜美「真美、さっき泣いてたっしょ?」

真美「えっ!?」

亜美「ビビッと感じたのさ☆」

真美「う、嘘だよ、そんなの」

亜美「んっふっふ~、話は聞いてあげますぜ。ほら、入ろ?」

真美「……うん」

959: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 05:55:02.84 ID:1WIq4YSKo

真美「姉ちゃん、今日は朝からありがとね」

P「お安い御用ですYO」

亜美「姉ちゃんはホントにタイミングが悪いですな→、今日も姉ちゃんなんて」

P「う、うるさいっ」

真美「ううん、今日は姉ちゃんで良かったよ」

亜美「……へ? ま、まさか、真美よ、そっちの道に……」

真美「そそそそんなんじゃないって!」

亜美「……それはそれで、良いと思うけど……」

真美「……亜美?」

亜美「う、うあうあ! 何でもないっしょ!」カアアッ

P「何を思い出してたんですかねぇ……」

真美「あ、おやつの時の写真、お宝にすっかんね☆」

P「ま、真美ぃ!!」

真美「んっふっふ~、亜美をからかった仕返しだぜい!」

960: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:00:15.89 ID:1WIq4YSKo

真美「じゃあ姉ちゃん、おやすみなさい!」

亜美「おやすみ→☆」

P「うん、おやすみなさい。また事務所でね」


(バタンッ)

(ブロロロロロ)


亜美「そういやマフラーは渡せたの?」

真美「えっと……それも含めて話と……あと提案が」

亜美「テ→アン?」

真美「とりあえず入ろっか!」

亜美「そだね!」

真美「……ねね、亜美」

亜美「んー?」

真美「……ありがとね」

亜美「ななななにさ?! ちょっと恥ずいっしょ……」

真美「んっふっふ~!」

961: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:03:57.48 ID:1WIq4YSKo

~翌出勤日!~


P「ラララル~ラララロ~♪」カタカタ

(ヒョコッ)

真美「にーいちゃんっ!」

(ヒョコッ)

亜美「手ぇ出してっ!」

P「ああ、おはよう。手を?」スッ

亜美「両手両手!」

P「ああ、両手ね」スッ

P「なんだ、いたずらでもするつもりk」

(スポッ)

P「……ム? 手袋?」

真美「やた→! ピッタリ!」

亜美「我ら天才に不可能はないのだ!!」

P「えっ、コレ、まさか……手編みか!?」

真美「んっふっふ~、この双海真美、転んでもただじゃあ起きないぜぇ?」

亜美「それぞれ片手ずつ担当したのだ!」

962: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:08:11.51 ID:1WIq4YSKo

P「お前ら……編み物なんてできたのか……」

真美「ちなみにスペシャルサンクスはひびきん!」

P「どーりで綺麗なワケだ」グーパーグーパー

亜美「ひびきんにもお礼言っといてね!」

P「ああ、分かってるよ」


(ガチャッ)


小鳥「あ、プロデューサーさん」

P「はい? なんです?」クルッ

小鳥「わっ、可愛い手袋!」

P「二人が編んでくれまして」

真美亜美「「ふふ→ん♪」」

小鳥「ちょっと待って、仲良く編んでる二人を想像したら鼻血が……」ポタッ

P「ちょっと、その手に抱えてる袋にかけないでくださいね」

小鳥「あ、そうですそうです! コレ、P子さん当てに届いたんですよ!」スッポタポタッ

P真美亜美「「「えっ」」」

963: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:13:58.95 ID:1WIq4YSKo

P「……わざわざ俺の姉御に荷物送る奴なんて該当件数一件しかヒットしないんだが」

真美「……勇気を出して見るしかないYO」

亜美「覚悟を決めようぜ、兄ちゃん」

小鳥「どうぞ」

P「は、はい……えっと、中身は…………えっ!?」ゴソゴソ


(ガサッ)


真美「こ、これって……」

P「あの時のマフラー!?」

亜美「入ってる袋、クリーニング屋さんの袋だYO」

真美「あ、メモが入ってる!」

P「えっと、なになに……『大切にしてやれよな』」

小鳥「一言だけですね」

P「……これは……アイツのこと、見直してやらないとなぁ」

亜美「やっぱ良いヤツじゃん!」

真美「……でも、これでますますバラしづらくなったよね」

P「」グサァッ

964: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:19:56.25 ID:1WIq4YSKo

P「」

小鳥「灰になってる……」

亜美「マフラーも巻いといてあげよ」マキマキ

真美「……」ポッピッポッ

亜美「ん、何やってんの?」

真美「ん→、お礼だYO」

亜美「あ→、なるへそ→」

965: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:23:56.45 ID:1WIq4YSKo

~某所~


翔太「あんな無茶するからだよ」

冬馬「でもよ、あそこは男としてよ……」ゲホッゲホッ

翔太「相手がP子さんだったからじゃないの?」

北斗「そ、そんなことは、ねぇよ……あんな風に泣いてるとこ見ちゃ、誰が相手だろうが黙ってられねぇ……」ゴホッ

翔太「……もし仮に、相手がプロデューサーさんだったとしても?」

北斗「……ああ」ゴホッ

翔太(一応、一安心、かな……?)

北斗「それにしたって、飛び込む以外に方法はあったと思うよ」

冬馬「仕方ねぇだろ! 咄嗟で他に思いつかっ……」ゲホッゲホッ

黒井「そんなことで体調を崩すとは情けない」ガラッ

冬馬「オッサン……」

966: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:27:43.09 ID:1WIq4YSKo

冬馬「俺のせいで仕事に穴開けちまって、わりぃ……」ゲホッゲホッ

黒井「……今回は貴様の馬鹿さ加減に免じてやる。この私がわざわざ調整してやったのだ。さっさと治せ」ピシャッ

翔太「クロちゃん……」

(ガラッ)

黒井「あと翔太、貴様は社長室に来い」グイィッ

翔太「な、なんでー!?」ピシャンッ

北斗「……」

冬馬「……」ゴホッゴホッ

(みっつっけたん♪)

冬馬「ん? メールか」ゴホッ

北斗「冬馬……その着メロは流石に……」

冬馬「う、うるせぇ、分かりやすいんだよ。何々……」ゴホッ

967: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:34:18.46 ID:1WIq4YSKo

from:双海真美(姉の方
sub:あんがと!
添付ファイル:sweetsister.jpg
本文:マフラ→送ってくれたのアマトウっしょ?
ホントにあんがとNE!
姉(c)もヨロコんでたZE☆
オレ→にcho→エイキュ→ホゾン版のおタカラガゾウをアゲるぜぃ!


冬馬「お宝画像……?」ポチッ

冬馬「…………ゲゴハァッ!!!!」

北斗「冬馬!? おい、しっかりしろ!」

冬馬「ひ、卑怯すぎる、ぜ……」バタッ

北斗「冬馬ァーーーっ!!!!!!」

968: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:42:32.01 ID:1WIq4YSKo

真美「……あまとうから返事来ないや」

亜美「今頃死んでるんじゃないの?」

真美「かもね→」

小鳥「プロデューサーさんも罪な人ですね」

P「」

真美「生き返らないね」

亜美「へい、兄ちゃん! マフラーも手袋も似合ってるZE!」

真美「兄ちゃーん」ペチペチ

P「……はっ!? 俺は一体!」

真美「てっきりそのままポックリ逝っちゃうかと思ったYO」

P「あ、手袋とマフラー暖かい……」

真美「んっふっふ~、真美達のぬくもりに包まれて幸せですな!」

P「ああ……ありがとな、二人とも」ナデナデ

真美亜美「「ふわっ!?」」

P「よしよし」ナデナデ

真美「うぁ……」カァッ

969: ◆on5CJtpVEE 2012/12/07(金) 06:45:21.52 ID:1WIq4YSKo

P「さてっと! そろそろ仕事しますか!」

亜美「兄ちゃんが立ち直った!」

P「いつまでも潰れてられるかい! 俺はプロデューサーだ!」

小鳥「その意気ですよ!」

P「今日も、一生懸命頑張ろうな」クシャッ

真美「……うんっ!!」パァッ




P「よーし、それじゃあ、今日もキリキリ働くぞー!」

真美亜美小鳥「「「おー!」」」






真美編おわわ
To Be Continued...