1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:15:20 ID:jw9pOf/E
「彼女の作り方」
タダクニの部屋
タダクニ「なぁ・・・彼女ってどうやったらできんのかな・・・・・。」
ヒデノリ「お前、まだそんなこと言ってんの?」
ヒデノリ「委員長でシミュレーションしたり、海でナンパしたり、全部失敗だっただろうが。」
タダクニ「ナンパは良いとして、シミュレーションについては俺は納得してねーぞ!」
ヒデノリ「なんだと!この野郎!」
ヨシタケ「おい、止めろ2人とも。」
ヒデノリ「なんだヨシタケ!貴様の委員長設定が甘すぎたからあんなことになったんだろうが!」
タダクニ「いやいや、そういうこと言ってんじゃねーって・・・・」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:18:38 ID:jw9pOf/E
ヨシタケ「ふと思ったんだが・・・・」
ヨシタケ「彼女を作るには、女子の考え方を知る所からはじめるのがいいんじゃないか?」
ヒデノリ・タダクニ「!?」
ヒデノリ「ず、図星だ・・・・・。」ガクッ
タダクニ「た、確かに・・・・疎かにしていた・・・・」ガクッ
ヒデノリ「じゃ、じゃあ聞くが、ヨ、ヨシタケ!」
ヒデノリ「どうすれば女子の思考が分かるようになるんだ!?」
ヨシタケ「そりゃお前・・・・直接聞くしかねーだろ。」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:23:03 ID:jw9pOf/E
ヨシタケ「おい、タダクニ。」
タダクニ「な、なんだよ・・・俺に振る時点で嫌な予感しかしねーんだけど・・・・」
ヨシタケ「妹をここに連れて来い。」
ヒデノリ「その手があったか!」
ヨシタケ・ヒデノリ 握手
タダクニ「ま、待て待て!どうなるか予測が付くから止めてくれ!」
ヒデノリ「なんだ?お前が言い出したんじゃねーか。彼女作りたいって」
ヨシタケ「そうだ。そして俺は最短ルートを示したに過ぎない。」
タダクニ「BAD ENDルートだろ!どう考えても!」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:25:53 ID:jw9pOf/E
タダクニ妹「ただいまー・・・・」
ヒデノリ「おぉ!いつもながらナイスタイミングだ、妹!」
タダクニ「止めろぉおおお!」
ヒデノリ「おい、ヨシタケ。タダクニを押さえつけておいてくれ。俺は妹を呼んでくる。」
ヨシタケ「もうやってる。」
腕ひしぎ十字固め
タダクニ「痛い!痛い!ギブギブ!!」
ヒデノリ「おーい、タダクニ妹ー!」
タダクニ妹「・・・・・何?」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:30:51 ID:jw9pOf/E
ヒデノリ「大事な話があるんだ、ちょっとタダクニの部屋に来てくれないか?」
タダクニ妹「いいけど・・・」すたすたすた・・・
ヒデノリ「妹を連れて来たぞー!」
ヨシタケ「遅かったな。」
コブラツイスト
タダクニ「痛い痛い!ギブギブゥ!!」
タダクニ妹「で、話って何?」
ヨシタケ「タダクニが、彼女が欲しいと俺達に相談した。」
ヒデノリ「話し合った結果、女子の考え方を知るところから始めようということになった。」
タダクニ「話し合った覚えはねーぞ!勝手に進めてんじゃねーよ!!」
ヒデノリ「そこで、タダクニ妹よ。女子はどういった考え方で男子のことを好きになるんだ?教えてくれ。」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 15:39:39 ID:jw9pOf/E
タダクニ妹「・・・・・・顔」
ヒデノリ「そ、それ以外は・・・・何かないか?(汗」
タダクニ妹「顔は絶対条件。後は、優しい、頭いい、気が利く、たまに男らしい、服のセンスが・・・・」
ヨシタケ「わ、わかった・・・それ以上言われると俺達が立ち直れなくなる・・・・。」
タダクニ妹「友人関係が幅広い、誰にでも公平に接する、クラスで人気者、運動部でエース・・・」
ヒデノリ「や、やめてくれ!妹ぉっ!隅で三角座りして泣いている兄が目に入らないのかぁっ!!(泣」
タダクニ「お、俺達・・・・どうすれば・・・・・・・(泣」
タダクニ妹「とりあえず、こいつらと縁を切る所から始めるのがスタートラインかな。」
ヒデノリ・ヨシタケ「そ、それ言っちゃう!?」
END
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:12:18 ID:jw9pOf/E
「夏休みの宿題」
タダクニの部屋
ヒデノリ「はぁ・・・夏休みだってのに、読書感想文とか一体なんのためにやらせんのかねぇ~」
ヨシタケ「それはだな・・・・・・本を読ませることにより、深い知識を生徒に持たせるとともに・・・」
ヨシタケ「今後、大学や社会人になった際に書くことになるであろうレポート等の書類作成スキルを鍛える為です。」
ヒデノリ「ボケて欲しかったんだけどなぁ・・・・・・」
タダクニ「いいから帰れよ!お前ら漫画ばっか読んで、俺の読書邪魔すんなよ!」
ヒデノリ「そう言われても、俺の家にはそんなまともな本は一冊も無い」
ヨシタケ「去年書いたのを丸々書き写すのなんて、どうだ?」
タダクニ「不正だろそれ!バレたらどうすんだよ!!」
ヨシタケ「バレたら『すみません去年の出してしまいました』で逃げればいい」
タダクニ「退路が既に成り立ってねーよ!」
ヒデノリ「そうだぞヨシタケ!せめて親に書かせるくらいじゃねーとなぁ!」
タダクニ「お前、この会話聞いたら親が泣くぞ!」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:17:19 ID:jw9pOf/E
ヒデノリ「しかしなぁ、親に読ませるにしろ自分で読むにしろ、本が無いのは難点だな。」
タダクニ「じゃあ、図書館でも行ってこいよ・・・・ふんっ」
ヨシタケ「確か歩いて15分程の所に市立図書館があったな。」
ヒデノリ「よし、じゃあ行くか!」
ヨシタケ「おう!」
ずるずる
タダクニ「どうして俺も行くんだよ!!」
ヒデノリ「一体どんな本を読めばいいのかさっぱり分からんからだ!」
ヨシタケ「できるだけ読みやすいのがいいからな。一緒に選んでくれ。」
タダクニ「はぁ・・・・仕方ねぇなぁ・・・・・・よいしょっと」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:24:06 ID:jw9pOf/E
市立図書館
タダクニ「初めて来たけど、結構でかいな・・・・」
タダクニ「で、好きなジャンルは?」
ヒデノリ「とりあえず目隠しして選ぶか」
タダクニ「俺が来た意味ねーじゃん!」
ヨシタケ「あっ、すみません。最近出た新刊で人気のってどれですか?」
タダクニ「お前も受付に聞いてんじゃねーよ!」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:27:15 ID:jw9pOf/E
ヒデノリ「むっ!この感触・・・・・!!縦方向は長く、横方向も薄い・・・・これだ!」バッ!
タダクニ「それ、絵本だぞ。」
ヒデノリ「ぬかったぁっ!!」
ヨシタケ「絵本をバカにすんじゃねーぞこらぁっ!!」ガシッ!
ヒデノリ「んだとこの野郎!!」ガシッ
タダクニ「もう早く本決めろよお前ら!ついでに俺の時間も返せよぉおお!!」
受付「すみません・・・・図書館ではお静かにお願いします・・・・・」
タダクニ「って、えっ?2人とも居ない・・・?」
タダクニ「あっ・・・・」
ヒデノリ・ヨシタケ「くくくくく・・・・」ニヤニヤ
タダクニ「えっと、すみませんでした・・・・」
タダクニ「(あいつら、逃げ足だけははえぇなぁ・・・・)」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:36:06 ID:jw9pOf/E
ヨシタケ「俺はこれにしよう・・・・この前映画化した奴だし。映画も見てる。」すたすたすた
ヒデノリ「俺は・・・・・これだ!」バッ!
ヒデノリ「・・・・・・あっ」
文学少女「・・・・・はわわわわぁ!」
ヒデノリ「(例の川原で会った妄想文学少女じゃないか!)」
ヒデノリ「(あの2人に助けを呼ぼうにも・・・・遠すぎる。それにこちらに背を向けて本を読み始めている)」
ヒデノリ「(っとなると・・・・どうする、やはりアレをやるしか無いのか・・・・・?)」チラッ
文学少女「・・・・もじもじ」ちらちらっ
ヒデノリ「(し、仕方あるまい・・・・・『この本、お好きなんですか?』いやいや、却下却下!これじゃただのナンパだ!)」
ヒデノリ「(ならっ!!)」
ヒデノリ「本の匂いって・・・・何か・・・・懐かしいものを感じる」キリッ
ヒデノリ「(どうだ!?俺の一言はぁ!)」ちらっ
文学少女「・・・・・・」
ヒデノリ「(的外れだったあああああ!!)」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:46:06 ID:jw9pOf/E
文学少女「・・・・本には命が宿っていますから。」
ヒデノリ「(こいつ何言ってんだよ、俺を笑い殺す気かよ、あははははは)」
ヒデノリ「(し、しかし・・・これは返答に困る・・・・どう返すべきか・・・・・。)」
ヒデノリ「(えぇい、当たって砕けろだ!)」
ヒデノリ「この本に残った命の灯火、君に預けるよ。」ポンッ スタスタスタスタ・・・・
ヒデノリ「(あぁぁぁ死にたいよぉぉぉおおお!もう本に埋もれて死にたい・・・)」
文学少女「んふっんふふふふふふふ・・・・」もじもじもじもじ
ヒデノリ「(どうやら効いたようだぁ!)」
ヨシタケ 仁王立ち
ヒデノリ「(よ、ヨシタケ!!助けに来てくれたのか!?)」
ヨシタケ「早く行くぞ、命が・・・・風に運ばれてしまう前に・・・・・」
ヒデノリ「(意味わかんねーよ、糞ったれが!)」
文学少女「んふふふふふふふ」もじもじもじもじ
ヒデノリ「(もう暴走寸前じゃねーかよぉ!!)」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 19:54:11 ID:jw9pOf/E
ヒデノリ「(しかもなんだそのしたり顔はぁ!この前は『カァーッ!』とか言って恥かしがってたろうが!)」
ヒデノリ「(あんときのお前は一体どこへ行っちまったんだよ!!)」
タダクニ 仁王立ち
ヒデノリ「(ま、まずい・・・・これは良くない展開が待っているぞ・・・・)」チラッ
文学少女「・・・・・・・・・」
ヒデノリ「(タダクニを一瞥しただけでテンションが寝る寸前状態じゃねーか!前の恨みを覚えていたのか!!)」
タダクニ「俺達が本を選ぶんじゃない、本が俺達を選んでくれるんだ・・・・さぁ、探しに行こう。俺達のための命を。)」
ヒデノリ「(タダクニお前一体どうなっちまってんだぁぁあああああ!!)」
文学少女「んふふふふふふ・・・・」ぶるぶるぶるぶるぶるぶる!
ヒデノリ「(前とのギャップもあってか、タダクニ株がストップ高じゃねーかぁ!)」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/25(水) 20:01:00 ID:jw9pOf/E
ヒデノリ「(しかし、この流れに乗るしかない・・・・)」
ヒデノリ「そうだな・・・・命の灯火が・・・・・消える前に」すたすたすた
文学少女「んふふふふふふ・・・」ぶるぶるぶるぶる
ヒデノリ「(相当嬉しそうだな、じゃあこのまま退散させてもら・・・・)」
『ピンポンパンポーン 落し物のご案内です。 』
『○×県立真田北高校のタダクニ様 学生証の落し物が届いております。受付までお越し下さい』
タダクニ「あっ、やっべー!学生証おとしちまった!!」
文学少女「・・・・・・・!」ダダダダダダダ・・・・!!
文学少女「ふんっ!!」バシッ!ドスドスッ!ガシガシッ!
ヒデノリ・ヨシタケ「(相変わらず貧乏くじだな、こいつは・・・)」
END
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:17:13 ID:5Vvubnwk
「男の娘」
タダクニの部屋
ヒデノリ「なぁ、ヨシタケ・・・・ふと思ったんだが。女装ってどうなんだ?」
ヨシタケ「そりゃお前、一目で分からなけりゃ別にありだと思うぜ。」
ヒデノリ「それもそうだな。とりあえずタダクニ妹の物を拝借して3人で女装大会と行こうか。」
タダクニ「さらっと話を進めてんじゃねーよ!しかも俺まで頭数に入ってるじゃねーかよ!」
ヒデノリ「何言ってんだ。この3人の中じゃ、お前が一番女装に向いてるだろうが。」
ヨシタケ「この前実証済みだからな。」
タダクニ「い、いや・・・そりゃまぁ・・・そうだけど・・・・って!俺がメインって前提で話進めようとしてんじゃねーよ!」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:21:21 ID:5Vvubnwk
ヒデノリ「っというわけで、目立ちにくい制服を拝借してきたわけだが・・・・。」
タダクニ「どうして下着まで持ってきてんだよ!」
ヨシタケ「何事も形から、と言うだろう。古来から。」
タダクニ「微妙に良いこと言った、みたいなそのドヤ顔止めろ!」
ヒデノリ「さぁさぁ、とりあえず着てみようかぁ、タダクニくぅ~ん?」
タダクニ「や、やめろぉおおおお!うわぁぁあああああ!!」
ヨシタケ「おい、ブラジャーつけたのはいいが、膨らみが足りないぞ・・・・」
タダクニ「うっ・・・・うっ・・・・しくしく・・・・・」
ヒデノリ「パッド・・・・なんか無いな。新聞紙を丸めて突っ込むってのはどうだ?」
ヨシタケ「それで行くか。」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:26:49 ID:5Vvubnwk
ヨシタケ「突っ込んでは見たものの・・・・左右のバランスが違うな。」
ヒデノリ「確かに・・・・もう少し微調整の必要性がある・・・しかし問題はそれだけじゃぁない!」
ヒデノリ「そもそも、体形が女子とは似ても似つかないじゃないか!てめぇのせいだぞ、タダクニ!」
タダクニ「俺が悪いのかよ!お前らが言い出したんだろうが!」
ヨシタケ「まぁ、胸はなんとかなるとして・・・・体のラインが問題だな。」
ヒデノリ「よし、下着の下に新聞紙を巻きつけて、女子の体形作りを始めるぞ。」
ヨシタケ「よし、タダクニ。全裸になれ。」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:30:24 ID:5Vvubnwk
タダクニ「えっ、下着も脱ぐの・・・・?」
ヒデノリ「何今更恥らってんだよ!誰のためにやってやってると思ってるんだ!」
タダクニ「もう方向性見失ってるお前に言われたくねーよ!!」
ヨシタケ「よし、こんな感じでどうだ。S字ラインを作って、若干安産型。後は歩き方と話し方だな。」
タダクニ「い、いつの間に!?」
ヒデノリ「ナイスだ、ヨシタケぇ!反論の余地も与えないとはこのことかぁっ!」
ヒデノリ・ヨシタケ 握手
タダクニ「っで、どうなんだよ・・・・。」
ヒデノリ「まぁ・・・女子に見えないことも無いが・・・・・何か足りないな。」
ヨシタケ「何か・・・・何か・・・・・あっ、カツラ。」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:41:13 ID:5Vvubnwk
ヒデノリ「確か、学園祭で使ったのがあったろ、タダクニ!」
タダクニ「ま、まぁ・・・あるにはあるけど・・・・・。」
ヒデノリ「ちょっとそれ持ってこい!後、めがねとかカチューシャとか思いつくもの全部だ!」
タダクニ「・・・・わかったよ、ちょっと待っててくれ。」
タダクニ「(なんだってこんなことを・・・・・)」ごそごそ
タダクニ「(とりあえずカツラと伊達めがねでいいか。)」
タダクニ「持ってきたぞ。」
ヒデノリ「カツラと伊達めがねか・・・まぁ無難だな。」
ヨシタケ「とりあえず付けるか。」ごそごそ
ヒデノリ・ヨシタケ「!?」
ヒデノリ「こ、これは・・・・・」
ヨシタケ「な、なぁ・・・ヒデノリ?こいつは確かタダクニだったよなぁ・・・?」
ヒデノリ「あっ、あぁ・・・・・し、しかしどうみても女子にしか見えんぞ・・・・。」
タダクニ「そ、そうかな・・・・?(照)」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:46:17 ID:5Vvubnwk
ヒデノリ「よーし、早速街に繰り出すぞ!」
タダクニ「ちょ、ちょっと待て!これを人前に晒すのか!?」
ヨシタケ「喋るな、タダクニ。男声だと俺の妄想が崩壊する。もじもじしていろ。」
タダクニ「(遂にこいつら、本当の変態になりさがっちまったのか・・・・。)」
ヒデノリ「良い考えがある!映画館へ行く!ちょうど今日は水曜日。女性割引デーだ!」
ヨシタケ「それで、目の肥えた受付嬢に判断してもらう、ということか。」
タダクニ「ただの羞恥プレイだから、止めて!お願いだからっ!!」
ヨシタケ「行くぞ。」
ヒデノリ「おう。」
ずるずる
タダクニ「俺の主張はなんで黙認されるんだよぉぉおおお!!」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 08:53:42 ID:5Vvubnwk
タダクニ「あっ、あのさ・・・・周りの視線が気になるんだけど・・・・」
ヨシタケ「気にしすぎだ。お前はかわいい女子高生。視線も集まる。」
ヒデノリ「そうだぞ、タダクニ。気にすることは無い。自信を持て!」
映画館
ヒデノリ「付いたぞ!ここからが本番だ!」
タダクニ「もう、どこから突っ込めばいいのか分からない所に突っ込みたい・・・・。」
ヨシタケ「男子2人と女子1人で、サルマゲドン2をお願いします。」
受付「男性2人名、女性1名ですね。申し訳御座いませんが学生証の提示をお願いします。」
ヒデノリ・ヨシタケ・タダクニ「(ぬ、ぬかったぁぁぁああ!!)」
ヨシタケ「す、すみません・・・・今日全員忘れちゃって・・・・・・割引とかは良いんで、問題ないです。」
ヒデノリ「(ナイスフォローだぞ、ヨシタケ!既に受付嬢の関門は突破したがおもしろいから続けたい!)」
タダクニ「(どうなっちまうんだ、、これ・・・・。)」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 09:00:44 ID:5Vvubnwk
ヒデノリ「さぁ、始まるぞ・・・・早く席に着け。」
タダクニ「あっ、ヤバイ・・・・トイレ。」
ヨシタケ「さっさと済ませて・・・・・トイレ!?」
ヒデノリ「ひ、非常事態宣言だぞこれは!」
タダクニ「た、確かに・・・・女子トイレに入るべきか、男子トイレに入るべきか・・・」
ヨシタケ「煩悩・・・おっと、本能的に考えれば女子トイレだな。だが理性的に考えると男子トイレだ。」
タダクニ「煩悩ってなんだよ!お前の頭のねじ2~3個吹っ飛んでんじゃねーか!?」
ヒデノリ「まぁまぁ、落ち着け。とりあえず外見は女なんだから、女子トイレが妥当だろ?」
タダクニ「た、確かに・・・・。」
ヨシタケ「女性割引だって使っちまった。もう後には戻れない。俺達も付いて行ってやる。」
タダクニ「・・・・わかった。」すたすたすたすた
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/26(木) 09:04:47 ID:5Vvubnwk
女子トイレ前
タダクニ「つ、付いたけど・・・」
ヒデノリ「さっさと済ましちまえよ。ここで見張ってるから。」
タダクニ「あっ、あぁ・・・・・」すたすたすた
タダクニ「あっ・・・・」
タダクニ妹「あっ・・・・」ピキッ
タダクニ妹「女子トイレで何やっとんじゃああああ!!」ドスドスドスドスッ!!
タダクニ「誤解だ!誤解!やめろ!止めてくれぇぇええええ!!」
ヒデノリ「トイレ、済ませようか。」すたすたすた
ヨシタケ「そうだな。」すたすたすた
END
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:30:09 ID:0AM4qP7U
「心霊スポット」
タダクニ「なぁ・・・・幽霊っていると思う?」
ヒデノリ「いるに決まってんじゃん。」
ヨシタケ「いや、いないな。」
ヒデノリ「いるに決まってるって!だってあんなけ心霊特集やってんだぞ!?」
ヨシタケ「じゃあここに連れてこいよ!そしたら認めてやるよ!」
ヒデノリ「なんだとこの野郎
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:33:11 ID:0AM4qP7U
ヨシタケ「うるせー!いねぇもんはいねーんだよ!」
ヒデノリ「いる!絶対いる!お、俺見たことあるから・・・・!」
ヨシタケ「嘘つけ、お前がまともなこと言った試しがねーじゃねーか!」
ヒデノリ「なんだとぉ!」
ヨシタケ「やんのかぁ?!」
タダクニ「いいから、2人とも落ち着けって!な?な?」
ヒデノリ・ヨシタケ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・・」
ヒデノリ「じゃ、じゃあ・・・・心霊スポット行くぞ!」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:38:58 ID:0AM4qP7U
タダクニ「話が飛躍しすぎて突っ込みが追いつかねーよ!」
ヨシタケ「あぁいいぜ?どこにあるんだよ。その心霊スポットは。」
ヒデノリ「ここから自転車で20分くらいのところに、廃病院がある・・・・そこに行く。」
ヨシタケ「あぁいいぜ?じゃあ午後7時にここに自転車で集合だ!
タダクニ「(や、やばい・・・・こいつら勝手に暴走始めてる・・・・・・・)」
タダクニ「な、なぁ・・・・やっぱりやめようぜ?な?」
ヒデノリ「お前が言い出したんじゃねーか!」
ヨシタケ「そうだそうだ!お前の為にやってるようなもんだぞ!」
タダクニ「お前ら絶対途中から目的履き違えてただろ!」
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:50:49 ID:0AM4qP7U
ヒデノリ「つ、着いたぞ・・・・」
タダクニ「な、なぁ・・・・これ、マジでやばくない?」
ヨシタケ「ゆ、ゆ、ゆ、幽霊なんかいねーって、いねーいねー・・・・」
ヒデノリ「噂では、手術室の台の上に横になると、1時間以内に死ぬらしい・・・・。」
ヨシタケ・タダクニ「・・・・・・ごくり」
ヒデノリ「ほれ、ヨシタケ。さっさと行けよ。幽霊なんかいねーんだろ?」
ヒデノリ「さっさと、行け!」蹴り
ヨシタケ「う、うお!な、何しやがる!」
ヒデノリ「ライト持ってさっさと行けと言っている。」
ヨシタケ「わかったよ・・・・・。」てくてくてく・・・
ヒデノリ・タダクニ「・・・・・・・」てくてくてく・・・
ヒデノリ「ナースステーションか。カルテが散らばってるな・・・・昭和52年・・・・かなり古いぞ。」
タダクニ「な、なんかすごく寒いんだけど・・・・・。」
ヒデノリ「そりゃそうだろ。お前の後ろに幽霊いるもん。」
タダクニ・ヨシタケ「!?」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:57:19 ID:0AM4qP7U
ヒデノリ「冗談だよ、じょうだ・・・ごふっ!」
ヨシタケ「てめぇっ!付いていい嘘と付いちゃいけねぇ嘘ってもんがあるだろうが!」
ヒデノリ「ご、ごめんなさい・・・・・」
タダクニ「は、早く行こうぜ・・・・その手術室にさ・・・・・・。」
ヒデノリ「そ、そうだな・・・・・」
クスクスクスクス・・・・・・
ヨシタケ「えっ・・・・・女の笑い声!?」
タダクニ「やばいって絶対やばいってぇ!!」
ヒデノリ「で、ヨシタケ。幽霊はいるってことでいいのか?」ニヤニヤ
ヨシタケ「い、いるわけねーだろ!さっさと手術室に行くぞ!」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 00:01:22 ID:D6CNL02w
タダクニ「ここか・・・・・・」
ヨシタケ「あっ、開けるぞ・・・・・」
キィ・・・・・
タダクニ「至って普通だな・・・・。」
ヒデノリ「で、あそこの手術台に寝転べば1時間後に死ぬ。」
ヒデノリ「さぁ、どうする?ちなみに俺は嫌だぞ?」
ヨシタケ「し、仕方無いな・・・・・・」ガシッ!
タダクニ「どうして俺になるんだよ!!」
ヒデノリ「ばっきゃろー!お前が言い出したんだろうが!」
ヨシタケ「そうだ!ほら、さっさと寝転んで死ね!」
タダクニ「てめぇら、友達を裏切るつもりか!」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 00:07:46 ID:D6CNL02w
ヒデノリ「生死をかけた戦いなんだよこれは!」
ヨシタケ「そうだぞ!俺はお前を見捨ててなどいない!ただ実験体にしたいだけだ!」
タダクニ「み、見損なったぞ・・・・くそっ!」
コツン・・・コツン・・・・コツン・・・・・・
ヒデノリ・ヨシタケ・タダクニ「(だ、誰か来る!?)」
ヒデノリ「(静かにしろ!)」
タダクニ「・・・・・・」こくこく
ピタッ
ヨシタケ「(と、止った!すぐそこで止ったぁ!!)」
キィ・・・・・・
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 00:12:43 ID:D6CNL02w
タダクニ妹「あんたたち、何やってるの?」
ヒデノリ・ヨシタケ・タダクニ「タ、タダクニ妹ぉぉおお!?」
ヒデノリ「な、何やってんだ、こんなところで!?」
タダクニ妹「ひとり肝試し。」
ヒデノリ・ヨシタケ「(お、恐るべし・・・・タダクニ妹)」
ヨシタケ「じゃ、じゃあさっきの笑い声は・・・・・」
タダクニ妹「あんた達があまりにも怖がって大声出してたから遂笑っただけ。」
ヒデノリ・ヨシタケ・タダクニ「紛らわしいわぁっ!!」
END
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 19:52:51 ID:D6CNL02w
「殺し屋とヒデノリ」
タダクニの部屋
ヒデノリ「なぁ・・・ヨシタケ・・・・・・」
ヨシタケ「どうしたんだよ。」
ヒデノリ「最近、俺ある小説にハマってるんだ。」
ヒデノリ「主人公は殺し屋で、依頼を受けてばったばったと人を殺す・・・・。」
ヨシタケ「で、それがどうしたんだよ。」
ヒデノリ「俺も殺し屋になりてぇえんだよぉおお!」
ヨシタケ「はぁ?」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 19:55:52 ID:D6CNL02w
ヨシタケ「お前何言ってんのか分かってんのか?」
ヒデノリ「分かってるさ、分かってるとも!そこで、だ・・・」
ヒデノリ「シュミレーションをしたいと思って・・・・・・」
タダクニ「・・・・外でやってくんない?」
ヒデノリ「タダクニ!お前も協力するんだよ!立て!スタンダアップッ!!」
タダクニ「なんで俺まで協力するんだよ!」
ヒデノリ「この前、彼女の作り方で協力してやったろうが!」
タダクニ「わかったよ・・・・庭に行くぞ・・・・・・」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 20:00:47 ID:D6CNL02w
ヒデノリ「じゃ、じゃあ行くぞ・・・?」
ヨシタケ「ところでヒデノリ、なぜ木の棒を持っているんだ?」
タダクニ「普通、銃とかナイフじゃねーのか?」
ヒデノリ「ばっきゃろー!誰が今時の殺し屋と言った!設定は江戸時代だ!!」
タダクニ「・・・・・・アホだ。」
ヨシタケ「バカもここまで来ると、いさぎ良いな・・・・」
ヒデノり「んだとこの野郎!!かかって来い!!」
ヨシタケ「いや・・・なんで・・・・・?」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 20:05:58 ID:D6CNL02w
ヒデノリ「理由が必要か・・・そうかそうか・・・・俺が勝ったらお前の姉にお前の秘密を1つばらす」
ヒデノリ「例の心霊スポットでのびびり用を・・・」
ヨシタケ「うぉおおおお!食らいやがれぇぇえええ!!」
ズバァッ!
ヨシタケ「な、なんだ・・・・・と・・・・・・・・。」ばたん
ヒデノリ「ふっ・・・安心しろ、峰打ちだ・・・・。」
タダクニ「・・・・ごくり」
ヒデノリ「さて、次は貴様の番だな、タダクニ・・・・。」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 20:10:10 ID:D6CNL02w
タダクニ「た、戦う理由がねぇな・・・・」ちらっ
ヒデノリ「ほぉ、そういう態度か・・・・。ならば、この前の映画館での一件」
ヒデノリ「貴様の親に話してもいいんだぞ?ん?」
タダクニ「ひ、卑怯なっ!」
ヒデノリ「あーっはっはっはっはっは!」
ヨシタケ「どっちが悪役だよ・・・・・。」
タダクニ「く、くそっ!これでも食らえ!!」
カンッ!カンッ!カンッ!
ヒデノリ「やるな、タダクニ!」
タダクニ「そっちこそっ!」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 20:13:52 ID:D6CNL02w
ヒデノリ「しかし・・・甘い、甘いぞタダクニぃっ!」
ヒデノリ「食らえ!貴様のテスト結果だぁ!全て赤点!」バサッ!
タダクニ「ひ、卑怯な!」
ヒデノリ「なんとでも言うがいい!勝つためならば手段は選ばぬわぁっ!」
ヒデノリ「覚悟ぉっ!」
タダクニ「ふっ・・・・甘いのはどっちかな?」
ヒデノリ「何!?」
タダクニ「これまで・・・・散々怖い話をしてきたが・・・・・・」
ヒデノリ「(戻した物に虫が入っていたという話とかのことか!?)」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 20:15:38 ID:D6CNL02w
タダクニ「ありゃ全部・・・・嘘だ!!」
ヒデノリ・ヨシタケ「な、なにぃいいい!?」
バッ!!
タダクニ「えっ?」
ドスドスドスドス
タダクニ妹「死ね!死ね!死ね!!」
ヒデノリ・ヨシタケ「(う、うわぁ・・・・・・)」
END
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。