1: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:27:32 ID:oYW
梨沙「トップアイドルへの道は険しいわ。いくらアタシがセクシーでかわいくてダンスが上手くても、やっぱり険しいわ」

梨沙「時間は限られてるわけだから、できるだけ短い時間でいろんなことに挑戦して、セイカをあげる必要があるのよ」

梨沙「そのためには、プロデューサーから仕事をもらうだけじゃなくて、自分でちゃんとどんな仕事をしたいかを考えるべきだと思うのよね」

梨沙「具体的には、たか、多角的な視点? からせん、せんし……てぃぶな思考でタスク? を管理していく感じで? 最終的には……えっと」

心「へっくしょん!」

梨沙「そう、ヘックションを決めていくの」

飛鳥「梨沙、落ち着いたほうがいい。今のはただのくしゃみだから」

心「はれーっしょん!」

飛鳥「いくらかビジネス用語っぽいくしゃみになったな」

梨沙「ハレーッションを決めていくの!」

飛鳥「梨沙、落ち着いたほうがいい。意味が通ってないから」

心「ふぇにっくす!!」

梨沙「あっ知ってる! 不死鳥!!」

心「正解☆」

梨沙「やった♪」

飛鳥「梨沙、落ち着いたほうがいい。趣旨が変わっているから」

梨沙「アタシだってビジネス用語のひとつやふたつは知ってるのよ」

飛鳥「フェニックスはビジネスで不死をやっているわけではないんだが」

引用元: 的場梨沙「戦略会議よ!」 佐藤心「売り出していくぞー☆」 



2: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:29:43 ID:oYW
心「ふぇっくしょん!」

飛鳥「心さん、風邪かい」

心「今日思ったより寒くて……」

梨沙「あー、最近秋になったって感じよね」

飛鳥「肩出しファッションはさすがに厳しい時期か」

心「おかしいなぁ……はぁとの目には飛鳥ちゃんも梨沙ちゃんも肩出してるように見えるんだけど。なんではぁとだけ寒さに負けそうになってるの?」

梨沙「若さじゃない?」

心「うふふ♪ 厳しすぎる現実を突きつけるのはやめて?」

3: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:30:48 ID:oYW
飛鳥「年齢というか、服装の問題だろう。確かにボクらも肩こそ出しているけれど、心さんほどは薄着じゃない」

梨沙「今朝出かけようとしたら、ママがもう一枚着ておきなさいって持ってきたの」

心「子を思いやる愛情だね♪ はぁともラブがほすぃ~」

飛鳥「愛に飢えているね」

心「いっぱい愛して?」

飛鳥「Pにでも言ってくれ」

心「今ライン送ったぞ☆」

梨沙「はやっ」

心「お、返信きた」

梨沙「はやっ」

飛鳥「Pはなんと?」

心「『今日は飛鳥が暇していると思うので』って」

飛鳥「おい」

梨沙「押しつけ合いになってるわね」

心「はぁとをボールにしてキャッチボールすんなー?」

飛鳥「このボールは打ち返しておこう」

心「ラインだけに?」

飛鳥「43点」

心「微妙な判定に佐藤監督リクエストです」

飛鳥「梨沙、判定を」

梨沙「34点」

心「下がってる!?」

4: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:31:54 ID:oYW
梨沙「にしても、このラインの返事もそうなんだけど……プロデューサーって、飛鳥相手には割と遠慮ないわよね」

飛鳥「雑に扱われているところはあるね。何か手伝いが欲しい時はまずボクが呼ばれる」

梨沙「まあ飛鳥の方も割と容赦ないしねー」ニヤニヤ

飛鳥「キミには言われたくないけどね」

飛鳥「……まあ、彼とは付き合いも長いし。互いにぶしつけなことを言える関係にはなっているんだろうな」

心「まあ、はぁともプロデューサーに雑に扱われてるところあるし? はぁともプロデューサーには容赦ないところあるし? ぶしつけだし?」

飛鳥「何故張り合ってきたんだ……」

梨沙「ていうかハートさんが雑に扱われてるのって普段のめんどくさい絡み方が理由なんじゃ」

心「めんどくさくないよ?」

梨沙「いきなりラインで『いっぱい愛して?』って送るの、割とめんどくさくない?」

心「………確かに!」

梨沙「でしょ?」

心「飛鳥ちゃんが送れって言うから……」

飛鳥「待て、送れとは言っていないだろう」

心「あれ、そうだっけ?」

梨沙「じゃあふたりともめんどくさいってことでいいんじゃない?」

心「そこまでいったら梨沙ちゃんもめんどくさいってことにしよっか?」

梨沙「なんでよ!」

飛鳥「連帯責任」

梨沙「ビジネス用語?」

飛鳥「一般用語だよ」

5: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:32:51 ID:oYW
梨沙「で、話を戻すけど」

梨沙「つまり、アタシ達の公式グッズを考えるべきだと思うのよ」

心「えっそんな話だったっけ?」

飛鳥「最終的にはそこに持っていくつもりだったんだろう。ビジネス用語で詰まってしまっていたようだけど」

梨沙「つかさが使ってるのを見て、アタシもやってみようと思ったんだけど……もうちょっと勉強しなきゃダメだったみたい」

飛鳥「まあ、あっちは社長だからね。それこそビジネスに日頃から携わっている人種だから」

梨沙「でも、アイドルだってお仕事でしょ? アタシ達もビジネスの勉強したほうがいいのかなって思ったのよ」

飛鳥「……それは、一理あるかもしれないね。Pに庇護されるだけの立場には甘んじないということか」

心「偉いぞ、梨沙ちゃん♪」

飛鳥「その一環として、まずはグッズ戦略を進めたいということかい」

梨沙「あ、そっちは昨日テレビで人気アイドルのグッズ見てアタシのグッズも欲しいって思ったからだけど」

心「関係ないんかーい☆」

梨沙「ツッコまれる側って結構新鮮ね……悪くないかも」

飛鳥「キミまでボケに回ってしまったらこのユニットは崩壊するぞ」

6: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:33:45 ID:oYW
梨沙「ま、それは冗談として。実際、グッズを売り出すっていうのはいい案だと思わない?」

心「買ってくれた人が、いつでも身近にはぁと達を感じられるようになるっていうのはいいよね♪」

飛鳥「ファンが身につけているグッズを見た人が、そこからアイドルに興味を持つ可能性もあるからね」

梨沙「でしょ? てことで、どんなのを出せばいいか考えましょ♪」

心「ブロマイド……は、もう発売してもらってるかぁ」

飛鳥「ボクらの写真を載せたものなら、既にPが出してくれているからね。今回は違った方向性を探していくことになるだろう」

心「発案者の梨沙ちゃんは、何か持ってきてないの? アイデア」

梨沙「昨日考えてみたんだけど……飛鳥のグッズなら思いついたわ」

飛鳥「ボクの? へぇ、是非とも聞きたいな」

梨沙「アタシが提案するグッズは、これ!」バーン

7: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:35:20 ID:oYW
『スケジュール帳兼メモ帳(飛鳥のポエムと漫画付き)』


梨沙「パパのスケジュール帳を見た時に思いついたんだけど……なんか文字ばかりでオシャレが足りないのよね」

心「スケジュール帳はスケジュールがわかれば十分だからねー。特に男の人はあんまりデザインとか気にしないんじゃないかな?」

梨沙「そこでこの飛鳥グッズの出番ってわけよ! 表紙とかは普通だけど、中のページの端っこに、飛鳥の短いポエムとか、一コマ漫画とかを挟むの。たとえば4月なら桜っぽいポエムを入れて、季節感があるようにすると面白いじゃない?」

飛鳥「なるほど。荒唐無稽な社会の暦に、一矢報いようというわけか」

梨沙「………?」

飛鳥「……変わり映えのしない毎月のスケジュールに、せめてもの彩りを加えようということでいいかい?」

梨沙「あっ、そうそう! そういうこと!」

心「梨沙ちゃんホントにわかってるー?」

梨沙「わかってるわよ! 二回目のセリフは!」

心「あはは、ごめんごめん♪ いいんじゃない? このグッズ案。プロデューサーに出してみる?」

梨沙「でしょー? 蘭子や乃々と違って、飛鳥はあんまり自分のポエムとか出すの恥ずかしがらないだろうし、ぴったりなんじゃないかしら」

飛鳥「……いや。ひとつ、問題がある」

梨沙「え、なに?」

8: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:37:02 ID:oYW
飛鳥「梨沙、キミには何度かボクのポエムや漫画を見せたことがあるだろう。だったら理解るはずだ」

梨沙「えーと……んー?」

心「あ、はぁとわかったかも」

飛鳥「そう。簡単なことだ」


飛鳥「ボクのポエムは、基本的に長い」

梨沙「あー……確かに。長いわね」

飛鳥「普段の会話でもたびたびキミに指摘されているけれど、どうにも簡潔にまとめるというのが向いていないようでね」

心「スケジュール帳に空白のページを作って、そこに丸々ポエム載せるっていうやり方ならイケると思うよ?」

梨沙「うーん。アタシのイメージ図とはちょっとずれるけど、それもアリね! 3ヶ月ごとに1ページ分、ポエムと漫画入れるとかで!」

飛鳥「それなら、不可能ではなさそうだ。あとはボクの技量が問題になるけれど……乃々にアドバイスをもらおうか」

心「じゃ、これは案のひとつとしてプロデューサーに提出ってことで!」

梨沙「決まりね♪」

9: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:38:07 ID:oYW
心「あ、はぁとも飛鳥ちゃんのグッズ思いついたから言っていい?」

飛鳥「またボク?」

心「うん♪」

梨沙「発言を許すわ!」

飛鳥「裁判長?」

心「はぁとが提案するのは~~、こ・れ☆」


『二宮飛鳥の存在証明ラジオ』


心「壊れると飛鳥ちゃんのボイス(23種類収録)が流れるようになります」

梨沙「それ最初から壊す人続出でしょ」

飛鳥「却下」

心「はやっ!?」

梨沙「他に何かないの?」

心「ぐぬぬ……仕方ない、却下されたなら次の策を弄するまでよ……♪」

飛鳥「セリフが悪役じみているよ」

心「次の標的は梨沙ちゃんだ!」

梨沙「受けて立つわ!」

心「はぁとが出すのは、これ♪」

10: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:38:53 ID:oYW
『完全再現! 光る!鳴る!DX的場梨沙のアホ毛!』


梨沙「言い訳は聞くわ」

心「言い訳前提?」

飛鳥「何故、アホ毛なんだ」

心「んー、梨沙ちゃんの外見でファンの皆が無理なく真似できそうな部分を探してたらここしかないかなーって」

梨沙「確かにロリコン達が全員頭にリボンとかつけても困るけど……」

飛鳥「質問、いいかな」

心「発言を許す☆」

梨沙「あっそれアタシの仕事なのに!」

飛鳥「この『光る!鳴る!』というのはなんなんだ?」

心「デラックス版だから光ったり鳴らないとじゃん?」

梨沙「本物は光らないし鳴らないわよ!」

飛鳥「ちなみに鳴る時の音声は」

心「『キモい!』『ヘンタイ!』『このロリコン!』の3種類でーす♪」

飛鳥「基本セットか」

心「さらにシークレット音声として、低確率で『このヘンタイ達、大好きよ!』が流れます」

飛鳥「おお」

梨沙「おお、じゃないわよ! なんで普通に感心してるわけ!」

11: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:39:33 ID:oYW
心「さらに光る機能によりライブ中のサイリウムとしても使用可能! 荷物がかさばらないファン必須のアイテムだぞ☆」

梨沙「おおー」

飛鳥「キミも感心しているじゃないか」

梨沙「べ、便利だと思ったからよ。褒めるべきところは褒めるのがイイ女だし! パスタいいし!」

飛鳥「………」

飛鳥「……あ、コスパか」

梨沙「それだった気がする」

心「よく通じたね今の」

梨沙「とにかく、話を聞いてみると意外とアリに思えてきたわ」

心「はぁとのプレゼン能力の高さが発揮されちゃったね♪」

飛鳥「ならこれも採用で――」

心「あ、でも一個だけ問題があってー。多分光る鳴る仕様のせいで頭につけられないから手で持つことになるんだよね☆」

梨沙「本末転倒にもほどがあるでしょ!」

飛鳥「頭の突起を手に持つなんて、どこかのヒーローの武器みたいだな……」



光「アイスラッガー!」

ライラ「おいしそうな名前でございますねー」

光「ああいや、『アイス』で切るんじゃなくて、『アイ』で切るんだけど……」

12: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:40:45 ID:oYW
梨沙「ハートさんのターンはいったん終わりにして……次は飛鳥ね」

飛鳥「ふむ……少し趣向を変えてみてもいいだろうか」

梨沙「?」

飛鳥「ボクが提案するのは、コラボグッズだ」

心「コラボグッズ?」

飛鳥「先日、インスタント食品とコラボしたアイドルがいただろう。それと同じように、日常的に触れる商品や施設とのコラボ企画を立ち上げるんだ」

梨沙「あー、ポジティブパッションのやつね」

飛鳥「たとえば、心さんは名前的にもやりやすい方だろう。調味料の砂糖とコラボしてもいいし、他にも」

心「はぁとのごはん☆」

梨沙「佐藤のごはんでしょ」

心「間違えちゃった☆」テヘペロ

梨沙「でも、いいアイデアね! なんだか夢が広がる感じ! アタシだと何とコラボできるかしら?」

飛鳥「動物園」

心「サファリパーク」

梨沙「動物関係ばっかりだ!」

13: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:42:00 ID:oYW
飛鳥「好きだろう? 動物」

梨沙「好きっていうか、あっちが勝手に懐いてくるからかわいがっちゃうっていうか……でも、いざお別れになるとなんだか寂しくなって……」

心「胸が、きゅんきゅんしちゃうんだね」

飛鳥「この感情の正体を知りたいと思ってしまうんだね」

梨沙「この気持ちは、いったい……」

心「それはね、恋だよ?」

梨沙「鯉……?」

飛鳥「動物園に引っ張られていないか?」

梨沙「というかなんで恋愛漫画みたいな会話になってるのよ」

心「ノリ?」

梨沙「ノリじゃ愛は語れないわ!」ビシッ

心「お、名言☆」

飛鳥(キメ顔だ)

梨沙「飛鳥、今のポエムに使っていいわよ♪」

飛鳥「使いどころが見当たらないから遠慮しておくよ。それに」

飛鳥「ボクの言葉は、ボクが紡ぐ」

梨沙(キメ顔だ)

心(はぁともキメ顔する流れかな……)

14: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:43:29 ID:oYW
飛鳥「これで一応、心さんと梨沙のコラボ先候補は出たことになるね」

心「あとは飛鳥ちゃんだね♪」

梨沙「飛鳥時代だから法隆寺じゃないの?」

飛鳥「規模が大きすぎやしないか?」

心「名字に『宮』って入ってるし、そういう荘厳?なイメージは結構似合うよねえ」

梨沙「あとは、鳥が関係するものも似合うわよね!」

心「あと壊れたラジオ」

飛鳥「だから壊すな」

15: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:44:22 ID:oYW
1時間後


P「ただいまー……随分にぎやかですね。ホワイトボードなんて持ち出して、会議?」

飛鳥「おかえり、P。そしてキミの見込み通りだ」

梨沙「戦略会議をしてたのよ」

心「プロデューサーに頼るだけじゃなくて、はぁと達でもいろいろ売り出し方考えてみようってね♪」

P「なるほど……ありがとうございます。アイドル活動に積極的でいてくれるのは、本当に嬉しいです」

心「そりゃそうだよ♪ はぁと達、みんな好きだからアイドルやってるわけだし! ねっ☆」

飛鳥「まぁ、そうだね」

梨沙「目標のために始めたことだけど、楽しいしね」

P「みんな……ちょっと感動してしまった」

P「それで、何かいい案は出たんですか?」

梨沙「いっぱい出たわよ? その中でも特にいいと思ったのは、やっぱり」


飛鳥・心「梨沙の『ナマイキなロリっ娘に罵られて夜も眠れないCD』」

梨沙「飛鳥と法隆寺の……ってなんでよ!? そんなCDキモいヘンタイのロリコンしか喜ばないじゃない!」

心「でも絶対的破壊力が見込めるし」

飛鳥「素材としては一定の強度がある」

梨沙「アンタ達ねぇ~!!」

P「はは……楽しそうだなぁ」

16: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:46:29 ID:oYW
その日の夜


梨沙「ギリギリ月が見えるくらいの天気でよかったわね」

心「買い込んだお団子が無駄にならなくてよかった~」

飛鳥「お月見とはいえ、買いすぎじゃないか?」

心「セットで安売りしてるとついつい……ね?」

梨沙「一個当たりの値段を気にしすぎて逆に損するわよ、いつか」

飛鳥「まあ、食べきれなければPが処理してくれるさ」

心「頑張れ男の子☆」

梨沙「調子いいわねー」

心「でも、こうやってのんびりお月さまを眺めていると……なんだか忘れかけていた大事なことを思い出しそうになるね」

飛鳥「多忙な世界からボクらを切り離し、隠れていた自分の心の奥を映し出す。昔から、月には不思議な魔力があるという設定を扱った作品は多いけれど……案外、正しいのかもしれないね」

17: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:48:15 ID:oYW
梨沙「見てると落ち着くわよね。綺麗だし、月って結構すごいのかも」

飛鳥「あぁ、本当に。月が、綺麗だね」

心「きゅんっ?」

飛鳥「何故ときめいているんだい」

心「急に愛の告白をされたから……ダメダメ、はぁとには決めた殿方がいるから」

飛鳥「別に心さんに向けて言ったわけじゃないのに……」

心「でもマジな話、今のテンションでその言葉を向ければ女の子の7割は堕とせると思うよ?」

飛鳥「盛りすぎだろう、さすがに」

梨沙「ふたりともー、お団子食べないのー? おいしいわよ?」

心「食べる♪」

飛鳥「いただこう」

18: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:50:00 ID:oYW
P「………」

P「しかし、よくこれだけたくさんアイデアが出てきたもんだ」

P「この中のいくつを実現できるかはわからない……というか、明らかに無理がありそうなのもいくつか混じってるけど」

P(でも、できるだけ願いは叶えてあげられるようにしたいな)

P「まあ、とりあえず今は」



心「はい飛鳥ちゃん、お団子あーん♪」

飛鳥「なに、急に」

心「いいじゃんいいじゃん♪ あーん♪」

飛鳥「……あーん」パク

心「おいしい?」

飛鳥「おいしい」

心「はぁとの淹れたコーヒーとどっちがおいしい?」

飛鳥「比較対象がおかしくないか?」

梨沙「飛鳥! アタシも食べさせてあげる!」

飛鳥「待て、なんでボクばかり……」

梨沙「いいじゃない、たまには素直になりなさいよね♪ はいあーん」

飛鳥「あーん……」パクッ

梨沙「ふふっ♪」

飛鳥「……ボクの食べるところ、そんなに見ていて楽しい?」

梨沙「楽しいわよ?」

飛鳥「どうして」

梨沙・心「小さい口を精一杯開けててかわいいから」

飛鳥「……自分では、よく理解らないな」

19: ◆C2VTzcV58A 2018/09/25(火)22:50:18 ID:oYW


P「………」

パシャッ

P「この仲睦まじい様子をファンに伝える、広報戦略をしようかな」

おしまい