1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:40:40 ID:oc/9UXwY
※アムロがZで宇宙に上がった設定。

※稲中を元ネタとしたギャグです。

引用元: アムロ「皆の良い所と悪い所を指摘する?」 



2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:41:49 ID:oc/9UXwY
ブライト「ああ、お前がアーガマに来てから丁度一ヶ月経った」

ヘンケン「お互いの親睦を深める意味でも、ラーディッシュのメンバーと合わせて何かやろうと思ったんだ」

ブライト「そこで考えたのが、皆の良い所と悪い所を指摘する、という企画だ」

ヘンケン「自分の良い部分や悪い部分というのは、自分では客観的に見れないものだからな」

アムロ「しかし、良い所を指摘するのはともかく、悪い所を指摘するのは、お互いに悔恨が残ってしまうんじゃないか?」

カミーユ「そうですよ。親睦を深めるどころか、大喧嘩になったらどうするんです?」

クワトロ「私も同意しかねるな」

ブライト「それはちゃんと考えてある。まずこの紙を見てくれ」

カツ「良い所、悪い所って書かれていますね」

エマ「この紙に記入をするということですか?」

ヘンケン「その通り。そしてその記入された用紙を見ながら、私が良い所と悪い所を発表するというわけだ」

クワトロ「なるほど。それなら誰の意見か分からないから、喧嘩になることもないということか」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:43:17 ID:oc/9UXwY
ブライト「用紙にはそれぞれ名前が書いてある。アムロのところにはアムロの良い所と悪い所を書いてくれ」

カツ「直接言わなくていいなら、遠慮なくかけますね!」

ファ「だからって、あまり変な事を書いちゃだめよ」

カミーユ「カツ、お前の悪い所は遠慮なく書いてやるからな」

カツ「なんだと!じゃあ僕だってカミーユの悪い所を遠慮なく書いてやるからな!」

アムロ「……発表する前から喧嘩が始まりそうなのだが(カキカキ」

エマ「こんなので親睦が深まるのかしら……(カキカキ」

―数分後―

ブライト「よし、皆かけたようだな。用紙を回収するぞ」

ヘンケン「こほんっ。あー、では早速だが始めたい思う。さて、最初は誰から発表しようかな」

カミーユ「アムロさんでいいんじゃないですか?今回の主役みたいなものでしょう」

ヘンケン「うむ、ではアムロ大尉、いいかな?」

アムロ「ああ、構わない。初めてくれ」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:44:16 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「えー、ではまず悪い所から発表しよう。後で良い所を発表された方が、気持ち的にも楽だろうしな!」

カツ「アムロさんの悪い所か、皆なんて書いたのかなぁ」

アムロ「カツ……。お前楽しんでないか?」

カツ「え?い、いえ、そんな事ないですよ!」

ヘンケン「あー、ではまずは……『航空機でアッシマーに特攻とか頭がおかしい』」

アムロ「は……?すまない、もう一度言ってくれないか?」

ヘンケン「『航空機でアッシマーに特攻とか頭がおかしい』そう書いてあるんだ……」

アムロ「おいカツ!『頭がおかしい』は言いすぎだろう!」

カツ「ど、どうして僕に言うんですか!僕が書いたって証拠はどこにもないでしょう!(サッ」

ヘンケン「おほんっ。次、いいかな?」

アムロ「あ、ああ……」

ヘンケン「『後ろにも目をつけろとか意味不明なことを言う』」

アムロ「カミーユ!意味不明とはどういうことだ!」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:46:38 ID:oc/9UXwY
カミーユ「な、何で僕に言うんです?僕が書いたって決まったわけじゃないでしょう!(サッ」

アムロ「あの言葉はカミーユに言ったような記憶があるのだがな……」

ヘンケン「次は……『私よりリック・ディアスを上手く扱っていて腹立たしい』」

アムロ「シャア、お前……」

ファ「うわぁ……」

クワトロ「ま、待て!私が書いたとは限らんだろう(サッ」

アムロ「俺の目を見ていってくれないか?」

ヘンケン「次は……『7年間のブランクを感じさせないバケモノ』」

アムロ「なっ……」

ヘンケン「『強すぎ。連邦軍が幽閉してたのがなんとなく分かる』……以上だ」

アムロ「何ぃ!?(ガタッ」

エマ「……(サッ」

ファ「……(サッ」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:47:45 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「ま、まあまあ!良いじゃないかアムロ大尉!それだけキミの強さが認められているという事だ!」

カミーユ「そうですよ。罵詈雑言を書かれるよりよっぽどマシです」

ブライト「ある意味では、長所が書かれているようなものだからな」

アムロ「そ、そうか……」

ヘンケン「次はアムロ大尉の良い所の発表だ!それで気を落ち着かせてくれ!」

アムロ「そ、そうだな」

ヘンケン「よし、まずは……『パイロットとして非常に頼りになる』」

アムロ「そ、そうかな?(ポリポリ」

ヘンケン「次は……『居てくれるだけで嬉しい存在』」

アムロ「な、なんだか照れるな(ポリポリ」

ヘンケン「えー……『航空機でアッシマーに特攻とか凄すぎて笑った』」

アムロ「おいカツ!なんだそれは!!(ガシッ」

カツ「だ、だから何で僕なんですか!ぼ、僕が書いたんじゃありませんよ!」

アムロ「お前にとって俺は、アッシマーに特攻するだけの男なのか!おいっ!」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:50:21 ID:oc/9UXwY
カツ「や、やめてくださいよ!僕はそんな事思ってませんよ!」

ヘンケン「おほんっ。次行っていいかな……?」

アムロ「あ、ああ……」

ヘンケン「『後ろにも目をつけろとかすごいアドバイスをくれた』」

アムロ「カミーユ!さっきは意味不明と書いた癖になんだそれは!」

カミーユ「し、知りませんよ!僕に聞かないでください!(サッ」

ヘンケン「『リック・ディアスで私より活躍しやがった』」

ファ「うわぁ……」

アムロ「いい加減にしろ、シャア!(ガシッ」

クワトロ「わ、私が書いたのではない!筋違いの文句は勘弁してほしいものだな、アムロ(サッ」

アムロ「これのどこが俺の良い所なんだ!言ってみろシャア!」

クワトロ「だ、だから私ではないと言っている!」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:52:19 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「おほんっ!あー、喧嘩はよくないと思うぞ、二人とも」

アムロ「ブライト!最後のあの文句は、シャア……いや、クワトロ大尉が書いたんだろう!?そうだろう!?」

ブライト「ダメだアムロ。誰が書いたか聞くのは無しだ。後々悔恨が残ってしまうからな」

アムロ「くそっ……!」

クワトロ「ふう……」

ヘンケン「あー、ではアムロ大尉の発表はこれで終わりだ。さて、次は誰にしようか」

エマ「では、私にしてください」

ヘンケン「む、中尉か……。わ、わかった……」

エマ「覚悟はできています。発表してください」

ヘンケン「では悪い所から……『○○ヘア』……んふっ!ぶふぉっ!おほん!おほんっ!んんっ!!」

エマ(やっぱりね……)

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:54:13 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「えっと、その……『公然猥褻カット』」

エマ「……」

ヘンケン「中尉。そ、その、だ、大丈夫かな?は、はは……」

エマ「大丈夫ですから続けてください」

ヘンケン「えっと……『歩くセクハラ』」

エマ「……(キッ」

カツ「な、なんで僕達の方を睨むんですか!」

カミーユ「そ、そうですよ。僕達が書いたって証拠がどこにあるんです!」

クワトロ「き、決め付けは良くないと思うぞ、中尉」

ヘンケン「次は……『髪形が変』」

エマ「なっ……!」

ヘンケン「『○○な髪形』……以上だ」

エマ「そ、そう……。皆さん、随分と私の髪型に不満があるみたいね(ギロリ」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:55:37 ID:oc/9UXwY
アムロ「い、いや……(サッ」

ファ「そ、そういうわけじゃ……(サッ」

ヘンケン「おほんっ!さ、さあ!次はエマ中尉の良い所の発表だ!いいかな!?」

エマ「えぇ、構わないわ」

ヘンケン「まずは『時には厳しく、時には優しく部下に接してくれている』」

エマ「あ、あら……」

ヘンケン「次は『パイロットとして非常に頼りになる存在』」

エマ「そ、そうかしら……」

ヘンケン「えっと……『母性を感じる。あと5歳若ければ母になってもらいたかった』」

ファ「うわぁ……」

エマ「クワトロ大尉……」

アムロ「流石に引くぞ……」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:58:00 ID:oc/9UXwY
クワトロ「ま、待て!なぜ私を見るのだ!私が書いたと決め付けるのはよくないぞ!」

ヘンケン「『抱きしめてもらった時、正直言って○○○○した』」

エマ「カミーユ……」

アムロ「お前……」

ファ「最低……」

カミーユ「な、なんで僕なんですか!勝手に決めないでくださいよ!」

ヘンケン「『Gディフェンサーでドッキングする時、実際に合体するみたいでドキドキした』」

エマ「カツゥー!(ガタッ」

ファ「不潔ね……」

クワトロ「カツ、貴様!戦闘中にそんな事を考えているのか!」

カツ「や、やだなぁ!Gディフェンサーのパイロットは僕だけじゃないでしょう?決め付けはよくないですよ!」

ヘンケン「えー、以上だ……」

エマ「何ですかこれは!前半のふたつは良いとして、後半3つのどこが『良い所』なんですか!(バンッ」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:58:58 ID:oc/9UXwY
アムロ「俺の時もそうだったが、ただの個人的な感想になっているぞ!」

ヘンケン「そ、そう言われても困る!私はただ、ここに書かれたことを発表しているだけでな……」

クワトロ「ま、まあ良いではないか。さあ、早く次の発表に移ろう」

ヘンケン「あ、ああ。さて、次は誰がいいかな?」

ファ「じゃ、じゃあ私で……」

ヘンケン「そ、そうか!キミならきっと、まともな意見が書かれているはずだ!」

ファ「だと言いんですけど……」

ヘンケン「えー、ではまずファの悪い所だが……(ペラッ」

(生足出しすぎ)

(生足出してるとか誘ってるとしか思えない)

(エマ中尉とは別の意味で歩くセクハラ)

(操縦技術云々の前に、自分の服装のチェックをなさい)

(スカートが短すぎる)

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 09:59:59 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「……」

ファ「ど、どうしたんですか?」

ヘンケン「ファ、ファの悪い所は『優しすぎる』という意見ばかりだなぁ!はっはっはっ!」

ファ「そ、そうなんですか!?な、なんか申し訳ないです……(テレテレ」

カミーユ「……」

カツ「……」

クワトロ「……」

ヘンケン「よし!次は良い所に行こうか!」

クワトロ「待ってくれヘンケン艦長。それはおかしい」

カミーユ「これが大人のやり方ってやつですか?ちゃんと正直に発表すべきです」

カツ「少なくとも僕はそんなこと一言も書いてないですよ……?」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:01:34 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「あー、何だ何だ!良い所も『優しい』という意見ばかりじゃないか!はっはっはっ!」

ファ「や、やだぁ!私どうすればいいの?(テレテレ」

カミーユ「くそっ、これが大人のやり方なのかよ……!」

カツ「だから大人は信用できないんだ!」

クワトロ「ヘンケンめ、腑抜けたか!」

エマ「ファには随分と優しいのですね……(ジロリ」

ヘンケン「さ、さあ!次はカツにしようか!いいかな!?」

カツ「あーはいはい。別に構いませんよ(ホジホジ」

カミーユ「おいカツ!なんだその態度は!」

クワトロ「カツ、やはりキミには問題があるようだな。ここで一つ、悪い所をハッキリとさせようではないか!」

ヘンケン「ではまず悪い所からだ……『勝手に出撃する癖がある』」

クワトロ「うむ。確かにその通りだ」

カミーユ「そのおかげで、俺達が何度迷惑を被ったことか!」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:02:45 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「次……『戦場で指示通りに動かなくて困る』次は……『命令違反をする』」

クワトロ「うむ。これも尤もな意見だ」

カミーユ「お前、戦場を甘く見すぎなんじゃないか!」

カツ「ふわぁぁ……」

カミーユ「こ、こいつ……!貴様、真面目に聞いているのか!(ガシッ」

クワトロ「カツ、自分が何を言われているのか分かっているのか!」

カツ「ええ、分かってますよ。次から直せばいいじゃないですか。手を離せよカミーユ(バッ」

カミーユ「くそっ!まるで反省してないじゃないか!」

ヘンケン「次……『惚れた女に相手にされていない』」

カツ「……(ピクッ」

ヘンケン「『そもそもサラはシロッコに抱かれている』」

カツ「お、お前か!?お前が書いたのかぁぁあああー!!(ガシッ」

カミーユ「さあ?僕は知らないな」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:03:59 ID:oc/9UXwY
カツ「ブライト艦長!誰ですか!?最後二つを書いたの誰ですか!?」

ブライト「ま、待て!誰が書いたか聞くのはダメだ!」

クワトロ「カツ、大丈夫か?ひどい事を書く奴がいるな全く!許せん!」

カミーユ「本当ですね!何てひどいんだ!」

カツ「サラは関係ないだろぉおおおおおお!!」

アムロ「泣くなよ……」

ヘンケン「ほ、ほらほら~!次はカツの良い所を発表してやるからな~?」

カツ「うっ……うっ……」

ヘンケン「えーと。あれ……?誰も書いてないな……」

カツ「」

ヘンケン「あっ違う!あった!あったぞ!一つだけあった!!」

カツ「ほ、本当ですか!」

ヘンケン「『MSを扱える』」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:05:23 ID:oc/9UXwY
カツ「……」

アムロ「あ、それ俺だ」

カミーユ「良かったじゃないか!アムロさんに褒められるなんて羨ましいぞ!」

クワトロ「うむ、大変名誉なことだ!」

カツ「あーはいはい!そうですよ。僕はMS扱えるぐらいしか取り柄がありませんよ(ゴロゴロ」

クワトロ「ぬうう……!」

カミーユ「くそっ!こいつ、開き直った……!」

ヘンケン「えー、カツは以上だ。さて、次は……」

クワトロ「私にしてくれ。そろそろ覚悟を決めたい」

ヘンケン「そうか。ではクワトロ大尉、いいかな?」

クワトロ「構わん」

ヘンケン「まずは悪い所からだな。えー……『バカ』」

クワトロ「えっ」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:08:06 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「次は……」

クワトロ「ま、待て!そ、それだけか!?『バカ』の一言のみか!」

ヘンケン「あ、ああ……」

クワトロ「これのどこが『悪い所』なんだ!ただ適当に悪口を書いただけではないか!」

ヘンケン「い、いや……。私に言われても……」

エマ「『公衆猥褻カット』などと書かれるよりは良いではありませんか、大尉」

クワトロ「それは私がしっかりと考え、嘘偽りのない意見を中尉に向けて書いたのだ!適当に書かれた私のものとは違う!」

エマ「へえ。やはりあれを書いたのは大尉でしたのね」

クワトロ「あっ……」

カミーユ「バカですね」

アムロ「バカだな」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:09:18 ID:oc/9UXwY
クワトロ「ちぃっ……!」

ヘンケン「えー、次……『マザコン』」

クワトロ「アムロ、貴様ぁ!」

アムロ「それは俺じゃない」

クワトロ「嘘をつけ!こんなことを書く奴が貴様の他にいるものか!」

ヘンケン「『器量が小さい』」

クワトロ「ぬおっ……!?」

アムロ「俺が書いたのはこれさ。マザコンだなんて書いていない」

クワトロ「で、では一体誰が……」

エマ「……(サッ」

クワトロ「エマ中尉……。なぜ今、視線を反らしたのかな?」

エマ「いえ、別に……。意味はありません」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:10:36 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「次……『少女に母性を求める変態』」

クワトロ「カミーユ!貴様ぁ……!(ガシッ」

カミーユ「ち、違いますよ!僕がこんなこと書くわけないでしょう!」

クワトロ「ならばカツ!貴様か!(ガシッ」

カツ「知らね(ホジホジ」

ファ「……(バッ」

スタタタタタタ……。

カミーユ「あっ!ファが逃げた!」

クワトロ「何ぃ!?(バッ」

クワトロ「ファ・ユイリィ!生足で平然と歩いているキミがよくも私を変態などと言えたな!おい!聞こえているか!!」

アムロ「まさかファだったなんて……」

エマ「意外と思い切った事を書くわね……」

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:11:59 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「おほんっ!次……『レコアを○○られた』」

カツ「……(バッ」

スタタタタタタ……。

アムロ「今度はカツか……」

クワトロ「……」

カミーユ「意外と傷ついてますね……(ヒソヒソ」

エマ「結構気にしていたのね……(ヒソヒソ」

ヘンケン「ク、クワトロ大尉。次は良い所の発表だ。そう気を落とさないでくれ!」

クワトロ「ああ……」

ヘンケン「えー、まずは……『なし』」

クワトロ「……」

ヘンケン「えー、次は……『なし』」

クワトロ「……」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:13:01 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「次は……『なし』」

クワトロ「」

ヘンケン「次……『なし』」

クワトロ「か、艦長……。わ、私ってそんなに良い所がないかな……?」

ヘンケン「い、いやいや!そんな事はないぞ!あっ!『意外と頼りになる上官』!!」

クワトロ「!!」

カミーユ「……(サムズアップ」

クワトロ「うおおおー!カミーユ!やはり私の気持ちを分かってくれるのはお前だけだ!(ガシッ」

カミーユ「やだなぁ大尉。当たり前のことじゃないですか!いつも頼りにさせてもらってますよ」

クワトロ「今度何か奢ろう。何でも好きなものを頼むといい!」

ヘンケン「あー、盛り上がってる所悪いが……最後にカミーユの発表に移りたいと思う」

カミーユ「……(ピクッ」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:15:01 ID:oc/9UXwY
ヘンケン「ではカミーユ、まずは悪い所からだ。いいかな?」

カミーユ「いえ、僕はいいですよ。皆から愛されてますし……」

エマ「だめよ!ちゃんと聞きなさい!」

アムロ「そうだ!皆、辛く苦い思いをして聞いているんだぞ!」

カミーユ「アムロさんは殆ど褒めているような感じだったじゃないですか!」

クワトロ「そうだ!私なんて『レコアを○○られた』とまで書かれたのだぞ!」

アムロ「『頭がおかしい』のどこが褒めているような意見なんだ!」

ブライト「お前達、騒ぐな!さあ、始めてください」

ヘンケン「うむ。まずは……『女みたいな名前をしている』」

カミーユ「くっ……!」

ヘンケン「次は……『名前が女の子っぽい』」

カミーユ「はっ……ははっ……!も、もう慣れっこですよ!さ、散々、い、言われたことですからね!」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:15:43 ID:oc/9UXwY
アムロ「顔が引き攣っているぞ……」

ヘンケン「『すぐに怒る』」

カミーユ「誰がすぐに怒るって言うんです!(バンッ」

エマ「怒ってるじゃない」

カミーユ「うっ……!」

ヘンケン「『暴力に走る癖がある』」

カミーユ「失礼ですね!僕はそんなに人を殴ったりしていませんよ!」

アムロ「えっ」

クワトロ「えっ」

エマ「えっ」

ヘンケン「えっ」

ブライト「えっ」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:17:26 ID:oc/9UXwY
カミーユ「えっ。ぼ、僕ってそんなに誰かを殴ってますか……?」

クワトロ「私は何度もキミに殴られているのだが……」

アムロ「ともかく、すぐに怒り、暴力に走る癖は直したほうがいいな」

カミーユ「そう思ってるんなら、ハッキリと僕に言えばいいんですよ!こんな場でしか言わないなんて姑息な!」

エマ「あら、だったら貴方も私にハッキリと言えば良いでしょう?『○○ヘア』って」

カミーユ「違いますよ!僕が書いたのは『歩くセクハラ』で……はっ……!」

エマ「へえ……。あれはカミーユが書いたのね……(ピクピク」

カミーユ「か、艦長!次行きましょう、次!!」

ヘンケン「あ、ああ。えっと……『フォウを助けられなかった』……以上」

カミーユ「……」

アムロ「あっ、効いてる……」

カミーユ「た、大尉……。言って良い事と悪い事ってありますよね……?」

クワトロ「ま、全くだ!ひどい事を書く奴がいる!許せんな!」

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:18:59 ID:oc/9UXwY
カミーユ「まさか大尉が書いたんじゃありませんよね……?」

クワトロ「ば、馬鹿な事を言うな!私がそんな事を書くはずがないだろう!きっとカツだ!今度私が修正しておこう!」

カミーユ「ええ、お願いします……」

クワトロ「よーし、艦長!カミーユの良い所を挙げて彼の心を暖めてやろうではないか!」

ヘンケン「あ、ああ!そうだな!まずは……『なし』」

カミーユ「……」

クワトロ「次!」

ヘンケン「『なし』」

クワトロ「つ、次……」

ヘンケン「『なし』」

クワトロ「次は……?」

ヘンケン「えっと……『なし』」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:19:57 ID:oc/9UXwY
カミーユ「た、大尉……。僕ってそんなに良い所がないですか……?」

クワトロ「そ、そんな事はない!全く、どいつもこいつも冷たい奴らばかりだな!」

ヘンケン「えー、次は……」

クワトロ「次が最後か。おそらく私が書いたやつだろう。安心したまえカミーユ。私はお前の良い所を具体的に書いたつもりだ」

カミーユ「……本当ですか?」

クワトロ「ああ!カミーユ、心して聞いてくれたまえ(ガシッ」

カミーユ「そ、そういわれるとなんだか照れますね……」

ヘンケン「『あるわけない』……以上」

クワトロ「……(バッ」

スタタタタタタ……。

カミーユ「……」

アムロ「なあ、この『フォウを助けられなかった』って書いた奴はシャアじゃないか?」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/27(木) 10:21:16 ID:oc/9UXwY
エマ「あら本当。大尉の字だわ」

アムロ「横にサイコガンダムが書いてある……」

ブライト「お、おい!誰が書いたか言うのは無しだと言っただろう!」

カミーユ「シャア・アズナブル!貴様ぁー!(バッ」

スタタタタタタ……。

ブライト「ほら、面倒なことになった……」

ヘンケン「うん、まあ、これでお互いの本音も分かったことだし、より一層、絆が深まるだろうな!うん!」

アムロ「いや、明らかに雰囲気が悪くなったと思うのだが……」

エマ「やらないほうが良かったんじゃなくて?」

ブライト「すまん……」

ーおわりー