1 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:40:22 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「ううう・・・俺は別にとって喰おうってつもりじゃねえのに・・・」ｴｸﾞｴｸﾞ

ﾗｲｵﾝ「なんでみんな俺のことを・・・」

ﾗｲｵﾝ「・・・？・・・このつり橋の先はいったことないな」

ﾗｲｵﾝ「こんなとこにつり橋があんのも始めて知った」ｷﾞｼｷﾞｼ 


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2 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:44:52 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「だれかいる・・・すげぇ・・・太陽みたいだ・・・」

？「・・・」

ﾗｲｵﾝ「友達になりたいな・・・でもどうせ・・・」

？「・・・」

ﾗｲｵﾝ「ち、近づくぐらいなら！」

？「・・・」

ﾗｲｵﾝ「？」

？「なんですか？」ﾎﾞｿｯ

ﾗｲｵﾝ「ぎゃぁ！」

？「失礼な・・・」ﾎﾞｿｯ 

3 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:48:05 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「お、おおおまえ、おおおれがこっこわくないのか？」

ﾋｭｳｳ

？「ええまぁ」

ﾗｲｵﾝ「じゃ、じゃぁ・・・と、友達になって！」

？「かまいませんが」 

4 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:52:33 ID:6tu/Po3w
・・・ｾｹﾝﾊﾞﾅｼﾄｶﾊﾝｾｲﾄｶ・・・

？「へー・・・苦労してるんですね」

ﾗｲｵﾝ「そう！お前が初めての友達！・・・友達なんだ」ｸﾞｽｯ

？「泣いてる？」

ﾗｲｵﾝ「うん・・・でも悲しくないんだ！うれしい・・・」

ﾗｲｵﾝ「温かい涙だ！多分お前がくれたんだ！ありがとう！」 

5 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:55:35 ID:6tu/Po3w
・・・ﾄｷﾊﾅｶﾞﾚﾃ・・・

ﾗｲｵﾝ「すーごい嵐だなー、早くあいつんとこ行かなきゃ！」

ﾗｲｵﾝ「今日のおみやげ洞窟で見つけたこの琥珀！」

ﾗｲｵﾝ「あいつに似てるから思わず拾っちゃった！」

ﾗｲｵﾝ「はやくみせたげたいなー！」 

6 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 16:57:57 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「うわぁ・・・つり橋大丈夫かなこれ」

ﾗｲｵﾝ「い、行こう！」ﾐｼﾐｼ

ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ﾗｲｵﾝ「うわっ嵐がひどくなってきた！」

ﾋﾟｼｬｰﾝ　ﾌﾞﾁｯ

ﾗｲｵﾝ「え」 

8 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:01:43 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「ううう・・・いたい・・・体、うごか、ないや」

ﾗｲｵﾝ「うわぁ・・・お空があんなに遠く・・ちっちゃく見える」

ﾗｲｵﾝ「・・・あいつ大丈夫かな」

ﾗｲｵﾝ「あいつだけは・・・泣かせたくない！」 


10 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:05:38 ID:6tu/Po3w
ｶﾞｵｵｵｵｵｵｵ・・・ｶﾞｵｵｵｵｵｵ・・・

？「あ、ﾗｲｵﾝの声」

？「雄たけびがあげられるんだね、あんなよわっちくても」

？「あれ、性にもなく泣いちまったよ」

？「死に際だからかな、ゆるんじゃったな」

？「冷たくないねぇ・・・温かいよ・・・」 

11 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:11:51 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「あー、疲れちゃった」

ﾗｲｵﾝ「痛くて死ぬのだけはやだったんだけど・・・」

ﾗｲｵﾝ「でも友達できて良かったな・・・一人だけど」

ﾗｲｵﾝ「今度はお前みたいになりたいなー・・・なんて・・・」 

12 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:13:56 ID:6tu/Po3w
ﾗｲｵﾝ「なんだか・・・あたたかいや・・・」 

13 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:15:35 ID:6tu/Po3w
男「そうしてタンポポとライオンは死にましたとさー」

子供「はぁ！？何それ悲しいよ！たすけてあげよーよ！」

男「うそうそｗｗｗでもねー、伝わるかなー」 

14 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:19:13 ID:6tu/Po3w
やがて春がおとずれました

タンポポのいた崖の谷底には一面にタンポポが咲いていました

男「そのタンポポはライオンにとてもよく似ていましたとさー」

男「あい、めでたしめでたし」

子供「えー！死んだの！結局！？」

男「あの状況で助かると思う？」 

16 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2012/02/29(水) 17:22:09 ID:6tu/Po3w
子供「なんかいい話だって言われたけど、イマイチ」

男「著者がわるいのだ」

男「中二になったらもっかい読みなってか聞きな」

子供「わかった」

男「はい、じゃぁまたねー」

子供「またねー」





私「またねー」 
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