1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:24:32 ID:0GqEWmyI
「サッカーが好き」。単純やけど、それが一番大事。
―――元日本代表 稲本潤一

※深夜ドラマ「ロス:タイム:ライフ」と「とっとこハム太郎」のクロスオーバーです。

引用元: ハム太郎「ロス:タイム:ライフ」 



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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:25:02 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ロコちゃん「よーし、宿題終わった!」

ロコちゃん「さて、お昼だしそろそろ行かなきゃ…ハム太郎、今からカナちゃんの誕生日会に出かけてくるから、お留守番お願いね♪」

ハム太郎「へけっ!」

………

ハム太郎「さあ、僕も今日はハムちゃんずの皆とパーティーがあるのだ!」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:25:35 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ヒューッ…ドンッ

ハム太郎「くしくし…どんちゃん、こんにちはなのだ!」

どんちゃん「ワン!」

ハム太郎「さあ、早速ハムちゃんずのいる地下ハウスへ出発なのだ!」

ハム太郎「てちてちてち…」

―――フミ
ハム太郎「えっ」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:27:55 ID:0GqEWmyI
野良猫「…!」キラーン

ハム太郎(しまった…知らないうちに猫のしっぽを踏んでしまったのだ…!?)

野良猫「…。」ヒョイ

ハム太郎「えっ…」

野良猫「」シャア-

ハム太郎「!?」

ハム太郎(嘘…どうしよう…僕、食べられちゃうのだ…!?)

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:28:40 ID:0GqEWmyI
―――ピタッ

ハム太郎「……あれっ…?」

野良猫「――――――」

ハム太郎(猫の動きが止まってる…どうなってるのだ…!?)

<additional time ⇒ 08:06:00:00>

主審「…。」ピーッ!!

ハム太郎「!?」ビクッ

副審1「…。」ビシッ

副審2「…。」ビシッ

第4審判「…。」 [8:06]


実況「さあ表示されました!飼いハムスター、ハム太郎選手のロスタイムは何と8時間6分!」

解説「以前飼い猫にロスタイムということもありましたが、今回は何とハムスターですか…!」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:29:21 ID:0GqEWmyI
<Profile>
ハム太郎 -HAMUTAROU-
年齢:1歳6か月
職業:ハムスター(ゴールデンハムスター)
飼い主:春名ヒロ子(Age:11/JPN)
好物:ヒマワリの種
死因:野良猫による襲撃

実況「残された時間は僅か、果たしてハム太郎選手は、ロスタイムで何を清算するのでしょうか!」

解説「見ての通り積極性のある選手ですからね、素晴らしいプレーが期待できますよ!」

実況「さあ、主審がハム太郎選手を促します!」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:29:53 ID:0GqEWmyI
主審「…。」ピピッ

ハム太郎「お、お兄さん達は…一体誰なのだ…!?」

主審「…。」

ハム太郎「……もしかして、お兄さん達が僕を助けてくれたのだ!?」

主審「……」フルフル

ハム太郎「えっ、違うのだ…?」

審判団「「…。」」ササッ


実況「おっと、ハム太郎選手が上手く理解できていないのか、審判団がジェスチャーで状況を説明しています!」

解説「というか審判団、何でハムスターの言葉が通じてるんだ…?」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:30:29 ID:0GqEWmyI
ハム太郎「つまり僕は、猫に食べられて死ぬ、ということなのだ…?」

主審「…。」コクッ

ハム太郎「そして、この時計が僕が死ぬまでの残り時間…!」

第4審判「…。」 [8:06]

ハム太郎「そんなの嫌なのだ!僕が死んだらロコちゃんやハムちゃんずの皆が悲しむのだ…」

副審1「…。」

ハム太郎「僕はどうしたらいいのだ…?」チラ

第4審判「…。」 [8:06]

ハム太郎「8時間…6分…」

副審2「…。」

ハム太郎「806、はちぜろろく、はむ…」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:31:03 ID:0GqEWmyI
実況「…これはちょっと苦しい語呂合わせ!」

解説「806でハムは無理がありますね?真ん中の0をすっ飛ばしてますよ?」


ハム太郎「…そうだ!悲しんでる場合じゃないのだ!こういう時こそハムちゃんずがいるのだ!」

ハム太郎「…とにかく地下ハウスへ急ぐのだ!」ダッ

審判団「「!」」ダッ


実況「さあハム太郎選手が走り出しました!」

解説「死に直面しても積極的に行動に出るのは流石ですね!」

実況「ただ、もしかしたら状況を理解できてない可能性もあるのでは?」

解説「そうかもしれません。」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:31:46 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ハム太郎「はあ…はあ…こんなに走ったら結構体力使うのだ…」ダッダッダッ

審判団「「……。」」タッタッタッ

こうし「あれっ、ハム太郎さん?」

ハム太郎「こうしくん…いい所にいたのだ!」

こうし「ハム太郎さん、急に慌ててどうしたんですか?」

ハム太郎「聞いてほしいのだ…どうやら僕、さっき死んじゃったみたいなのだ!」

主審「!!」ピピピピピピ!!

ハム太郎「!?」

主審「」イエローカードビシッ

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:32:23 ID:0GqEWmyI
実況「おおっと!ここでハム太郎選手、早くも1枚目のイエローカードです!」

解説「死んだことを言ってしまうのはルール違反ですからね。」

実況「累積2枚で次の人生、生まれ変われなくなってしまいますよ?」

解説「そうなると次がハムスターからタニシですからね、これはちょっと嫌ですねー」


ハム太郎「えっ…死んだこと言っちゃダメなのだ…!?」

主審「…。」コクッ

こうし「ハム太郎さん、どうしたんですか?」

ハム太郎「いや、何でもないのだ…」

こうし「それより、皆が待ってるから早く行きましょう!」

ハム太郎「そ、そうなのだ…!」


実況「さてハム太郎選手、このまま地下の方へと入っていきましたが…審判団は外で待機という事でしょうか?」

解説「うーん、流石に審判団は中に入れないですね。」

実況「このままだと我々の試合実況にも影響が出てきてしまいますが…?」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:33:06 ID:0GqEWmyI
ハム太郎「みんなごめん、お待たせしたのだ!」

リボン「あらハム太郎君、みんな待ってたでちゅわ!」


実況「おっと、どうやらカメラが『地下ハウス』の様子を捉えているようです!」

解説「しかしハムスターにしてはよくこんな部屋が作れるよなあ…」


タイショー「じゃあ今日は、ハムちゃんずで久しぶりのパーティーだ!思いっきり楽しもうぜ!」

ハムちゃんず全員「「おーっ!」」

ハム太郎「……。」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:33:38 ID:0GqEWmyI
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――――――
―――

主審「…。」ジーッ

副審1「…。」ジーッ

副審2「…。」ジーッ

第4審判「…。」ジーッ [7:33]


実況「さて一方で、地上にいる審判団ですが、どうやら小型のモニターを使って選手の様子を捉えているようです!」

解説「でも中でカメラ撮ってるのは誰なんでしょうね…」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:34:11 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ワイワイ ガヤガヤ

ハム太郎(あっという間にハムちゃんずのパーティーが始まったのだ…)

ハム太郎(でも、さっきの黄色い服のお兄さんたちは、一体何なのだ…?)

ハム太郎(もし、あの時計が本当だとすると…僕が死ぬのはおそらくロコちゃんが寝る頃…?)

ハム太郎(その間に…僕には何が出来るのだ…?)

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:34:43 ID:0GqEWmyI
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―――

リボン「タイショーくん、今日は色々とありがとうでちゅわ!」

タイショー「おう、みんなまた明日な!」


ハム太郎「……。」

タイショー「…どうしたハム太郎?今日はお前だけずっと浮かない顔してるな?」

ハム太郎「い、いや、何でもないのだ…」

タイショー「折角だし、少し外を散歩していかないか?何か相談があるなら俺が乗ってあげるからな!」

ハム太郎「タイショーくん……?」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:35:24 ID:0GqEWmyI
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――――――
―――

実況「おっと、ハム太郎選手がようやく地下から出てきますよ?」


タイショー「あぁー、やっぱり外の空気はうめえな…!」

主審「…!」

副審1「…!」

副審2「…!」

第4審判「…!」 [4:30]

ハム太郎(審判のお兄さん達…ずっと外で待っていたのだ…?)

タイショー「それにしてもいつも元気なお前が珍しいな?…何かあったのか?」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:36:11 ID:0GqEWmyI
ハム太郎「僕…いま何だか寂しさを感じるのだ…」

タイショー「おい…それってどういうことだ?」

ハム太郎「もし、僕が突然いなくなったら…ロコちゃんやハムちゃんずの皆がどう思うかなって、ずっと考えてたのだ…」

タイショー「そうか…」

審判団「「……。」」

タイショー「でもなハム太郎、お前は今、寂しさを感じてるかもしれないけど、むしろお前は幸せ者だ…」

ハム太郎「…えっ?」

タイショー「ハム太郎の言う通り、俺達ハムスターは2~3年ぐらいの短い命…いつ死ぬかもわからない。」

ハム太郎「2、3年…」

タイショー「だから、俺達は1日1日をしっかり生きなきゃいけないんだ…」

ハム太郎「……。」

タイショー「俺は野良だから、人からの愛情というモノはあまり知らねーけど、お前にはちゃんと飼い主のロコちゃんがいる…」

タイショー「だから、生きている限り、飼い主からの愛情は、しっかり受け止めてあげるもんだ…!」

ハム太郎「タイショーくん…」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:36:50 ID:0GqEWmyI
ハム太郎(そうなのだ…僕にはずっと可愛がってくれるロコちゃんがいたのだ…)

ハム太郎(やっぱり僕は、ロコちゃんのことが好きなのだ…!)


ハム太郎「何だろう…ちょっと元気が出てきたのだ…!」

タイショー「そうか…なら良かったぜ。」

タイショー「また何かあった時は相談してくれよ!俺だけじゃなくてハムちゃんずの皆がいるからな!」

ハム太郎「タイショーくん…いつもありがとうなのだ…!」

………

ハム太郎(さようなら、ハムちゃんずのみんな…)

主審「…!」ピピッ

ハム太郎「うん、分かってるのだ…」

第4審判「…。」 [4:23]

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:38:44 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ハム太郎「ロコちゃんの部屋に戻ってきたのだ…」

主審「…。」ジーッ

副審1「…。」ジーッ

副審2「…。」ジーッ

第4審判「…。」ジーッ [3:21]


実況「さてハム太郎選手、春名家のゲージに戻って参りましたが、そこから動きが無いですね?」

解説「これは飼い主の帰りを待っている状況ですね。まだロスタイムが3時間以上あるとはいえ、今から下手に動くことは出来ないと思います。」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:39:19 ID:0GqEWmyI
ハム太郎「ところで、審判のお兄さん達も…今まで色んな人達を看取ってきたのだ…?」

主審「…。」コクッ

ハム太郎「もしかして、今まで生きてきたハムスターたちも…?」

主審「…。」フルフル

ハム太郎「ということは…僕がハムスターとしては初めて、ってことなのだ…?」

主審「…。」コクコクッ

ハム太郎「そうなのだ…いつもお勤めご苦労様なのだ。」

主審「…。」イエイエ

―――タッタッタッ…
審判団「「…?」」

ハム太郎「あれっ、この音は…?」

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:40:36 ID:0GqEWmyI
―――ガチャ
ロコちゃん「ただいま、ハム太郎!」

ハム太郎「…ロコちゃん、お帰りなのだ!」ワクワク

ロコちゃん「…どうしたのハム太郎?私と遊びたいの?」

ハム太郎「……!」ワクワク

ロコちゃん「…そうね、今日は中々面倒が見られなかったし、夕食とお風呂が終わってから、一緒に遊ぼうね♪」

ハム太郎(やった!思いが通じたのだ!)

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:41:17 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ロコちゃん「パパ、ママ、おやすみなさい。」

ママ「あら、珍しく今日は寝るのが早いのね?」

ロコちゃん「うん…今日はハム太郎と遊べなかったし、少しでも一緒に遊んであげようと思うの。」

―――――――――
――――――
―――

ハム太郎「ロコちゃんまだなのだ…?」

第4審判「…。」 [1:12]

―――ガチャ
審判団「「……!」」

ロコちゃん「お待たせ、ハム太郎♪」

ハム太郎(ロコちゃん、ずっと待ってたのだ!)

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:41:48 ID:0GqEWmyI
実況「さてハム太郎選手、飼い主・春名選手との最後のひとときを過ごしていますね。」

解説「ええ、微笑ましい光景です。あとで試合が終わったら、うちで飼っているワンコとも遊びたくなってきましたね。」


ハム太郎(やっぱり僕は、ロコちゃんと一緒に居る時が一番幸せなのだ…!)

ハム太郎(この時間が、ずっと続いてほしいのだ…!)

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:42:24 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ロコちゃん「あら、もうこんな時間…」

ハム太郎「…!」チラ

第4審判「…。」 [0:21]

ハム太郎(僕も残り時間が少ないのだ…)

ロコちゃん「さて、今日も日記付けなきゃね…」

ハム太郎(ロコちゃんの日記を見るのも、これで最後なのだ…)

ロコちゃん「……。」カキカキ

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:43:03 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ロコちゃん「…うん、これで日記終わり!」

ロコちゃん「…今日も楽しい1日だったね。明日はもーっと楽しくなるよね。ねっ、ハム太郎♪」

ハム太郎「…へけっ!」

ロコちゃん「それじゃあおやすみ、ハム太郎♪」

………

ハム太郎(でも…僕には明日はもうないのだ…)

主審「…。」

第4審判「…。」 [0:18]

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:43:39 ID:0GqEWmyI
―――――――――
――――――
―――

ロコちゃん「Zzz…」

ハム太郎「ロコちゃん…寝ちゃったのだ…」

主審「…。」ピッ

ハム太郎「…?」チラ

第4審判「…。」 [0:05]

ハム太郎「そろそろ…行かなきゃいけないのだ…?」

主審「…。」コクッ

ハム太郎「分かったのだ…でもやっぱり猫に食べられるのは怖いのだ…」

主審「…!」ピピッ

副審1・副審2・第4審判「「?」」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:44:23 ID:0GqEWmyI
主審「…」ヒソヒソ

副審1「…」ヒソヒソ

副審2「…」ヒソヒソ

第4審判「…」ヒソヒソ [0:04]


実況「おっと、残り時間わずかですが、審判団が何か協議してますね?」


ハム太郎(審判のお兄さん達、何を話してるのだ…?)

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:47:08 ID:0GqEWmyI
主審「…。」ササッ

ハム太郎「あれっ…僕を何処に連れて行くのだ…?」

主審「…。」ソッ…

ハム太郎「ここは…ロコちゃんの枕元…?」

主審「…。」コクッ

ハム太郎「もしかして…ここで最期を迎えても良いという事なのだ…?」

主審「…。」コクッ

ハム太郎「……ありがとう、感謝しきれないのだ…!」


実況「なるほど、そういう事でしたか…」

解説「本来なら元の位置に戻らなければいけませんが、ここは審判団の裁量に拍手を送りたいですね。」

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:49:37 ID:0GqEWmyI
ハム太郎「それじゃあ審判のお兄さん達、本当にお世話になったのだ…」

主審「…。」

ロコちゃん「……ハム太郎?」ムクリ

ハム太郎「えっ…?」

ロコちゃん「ハム太郎、いつの間に枕元まで来てたのね…」

ハム太郎「……。」

ロコちゃん「そっか、いつもはゲージの中だよね…たまには私の側で一緒に寝ようか…!」

ハム太郎「ロコちゃん…!」

主審「…!」ニコッ

第4審判「…。」 [0:01]


ハム太郎(ロコちゃん……僕は、ハムスターとして生まれてきて、本当に幸せだったのだ…!)

ハム太郎(また生まれ変わっても、またロコちゃんのもとでずっと一緒に居たいのだ…!)

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:50:09 ID:0GqEWmyI
[0:00]

ピッ,ピッ,ピィーーーッ…


実況「ハム太郎選手のロスタイムが今、終わりました…!」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/10/27(土) 22:50:43 ID:0GqEWmyI
―――1か月後。

タイショー「ハム太郎が亡くなってから、もう1か月か…」

トンガリ「そうだな…」

タイショー「悪いな、旅の途中なのにわざわざ此処まで来てくれて…」

トンガリ「良いんだ、同じハムちゃんずの仲間だし…ハム太郎とは生前に何か話したのか?」

タイショー「ああ…丁度亡くなる前日だ…」

タイショー「もしかしたら、あの時ハム太郎は自分が死ぬことを悟っていたのかもしれないな…」

トンガリ「…まっ、俺達に今できることは、アイツの分まで精一杯生きる事だな…!」

タイショー「ああ…!」


タイショー(なあ、ハム太郎。そっちの世界では元気にやってるか…?)

タイショー(今はあえてサヨナラは言わねえ…俺達もいずれはそっちに行く。その時は、また一緒に遊ぼうぜ…!)