上条「……レンタル上条一時間千円です(泣)」 前編

395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:02:21.50 ID:JIBm8dfO0

……職員室

上条「失礼しまーす!!小萌せんせぇーーー!!!!」ダダダダダダッ!!

小萌「はぅ!?か、上条ちゃんそんな大声出して職員室へは……!?」

上条「すいません……!!でもちょっとここじゃあれですからこっちに……!!」ヒョイ、タタタタッッ!!

小萌「だ、だから先生をだっだだだ抱っこして連れてくのはやめっ////き、昨日も他の先生方に説明するの大変だったのにって上条ちゃん!?」ワタワタ

上条「ぬぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」ダダダダダダッ!!!!

バタン!!

黄泉川「また月詠センセが拐かされたじゃんよ……」

災誤「やはり上条はロリコンなのか……」

親船「いえ、月詠先生いわく歳上好きとの分析が……」

災誤「………合わせ技一本か」

親船「なるほど……あの年頃の男子生徒は見境ありませんしね…」

黄泉川「そういう問題じゃないじゃんよお二人とも…」




新約 とある魔術の禁書目録(21) (電撃文庫)
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396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:04:09.94 ID:JIBm8dfO0

……で、体育用具室。

上条「おおおおおおおお!!!!フンッ!!」ポスッ

小萌「ふぁ!?ま、またここですか!?上条ちゃん実はわざとじゃありませんかどうしてこうあんなことやこんなことをしようって定番のスポットに先生連れてくるんですか!?」ワタワタ

上条「だって人目につかないし……フゥ……フゥ……せ、先生だって見られたら……困りますよね?」ヌギヌギ

小萌「また脱いでる!?こ、今度こそ先生をそういうつもりで!?お金は体を使って奉仕するからなんちゃらですか!?やっ、ダメです上条ちゃんそういう事はいけない事です!!」クネクネ

上条「………?肉体労働なら先生の頼みならタダでやりますけど、お金ははい……先生が負担してくれたって分は都合付いたんで」スッ

小萌「えっ、負担分?」キョトン

上条「昨日の話にあったでしょ、俺の持ち金じゃ幾らか足りないから先生出してくれるって、それです」

小萌「あ、ああ……もう都合付いたんですか、早いのは助かりますけどちょっとびっくりです」

上条「俺がぶっ壊した訳じゃないですし、張本人からら金請求しましたよ……まあまだ半分しか貰えてないけど」ハァー

397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:06:17.13 ID:JIBm8dfO0

小萌「そ、そういう事ですか……なら受けとりますけど……また体にくくりつけてたんですねぇ……五万ぐらいならおサイフでも良いと思いますけど」

上条「……いやぁ、体にくくりつけてるとめちゃくちゃ安心出来るんですよねぇ……落とさないしお金の存在を肌で感じるというかなんというか」シミジミ

小萌「………上条ちゃんもお金に悩んでますから仕方ないのですかねぇ?先生としてはなんか病んでるように見えてちょっと怖いんですが」

上条「……自分でもやり過ぎかなーとは思いますけど、もうこうしてないと不安で不安で……」

小萌「そ、そうですか…(お店とかで額が大きい支払いするときはどうするんです上条ちゃん…)」

398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:07:41.71 ID:JIBm8dfO0

上条「ま、それはそれとして……ありがとうございました小萌先生、おかげで助かりましたよ」

小萌「いえいえ、困ってたらどんどん頼って下さいね上条ちゃん、先生も頑張って助けますから」ニコリ

上条「そうします、まぁ今回みたいな金銭的な事はもう頼ったりしないです、ははは」

小萌「それはそうして貰いたいですね、先生もこういう事は本当はルール違反ですし……それに…」

上条「はい?」

小萌「二重貸しは先生としてはやり過ぎの甘やかし過ぎだと思ってましたからねぇ」

上条「え、二重貸し?」

小萌「はい?」

上条「え?」

小萌「ん?」

399: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:09:38.53 ID:JIBm8dfO0

上条「あの、二重貸しとは?」

小萌「え?上条ちゃん……まさか言って来ないと思ったらしらを切り通すつもりだったんですか?」ジトッ

上条「…………え?」ダラダラ

小萌「先生のアパート、その天井がぶっ飛んでた事の理由とか、事後処理の事とか先生何も聞いてないですよ?」

上条「……へ?……あの……」ゴクリ

小萌「まあ、学生に支払える額ではない事と、大事にすると上条ちゃんの進級と在学が本格的にヤバいので先生の方から言うのは上条ちゃんが大人になって収入を得られるようになってからと思ってたのですけど……しらを切られるのは先生カチンと来るので今一応伝えておきますね?」

上条「………………………」






小萌「先生のアパートの修繕費用、二百万ですのでキチンと支払いしてくださいね上条ちゃん」



上条('ω')


400: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:12:14.23 ID:JIBm8dfO0

小萌「もちろん今すぐではないですよ?ですけどお金の事は大事ですからそのままバックれとかは先生許さないですからね、先生の貯金のほとんどふっとんでいるわけですし、ですから上条ちゃんが卒業して、立派になってから先生の所に返してくれれば何も言いませんから、ふふ」ニコリ




上条('ω')




小萌「そうですね……もしそれでも返せないって事にもし、将来そういう話になってしまった時は、その時改めて二人で話し合ってどうするかを……」モジモジ




上条('ω')…………………。

上条\('ω')/ウボゥアアアアアアアアアア!!!!




小萌「あぅ!?上条ちゃん!?」ビクッ





上条ε=ε=ε=(/'ω')/ウッピョゥアァァァアアア!!!!




小萌「上条ちゃん!?上条ちゃーーーん!!!!」オロオロ

401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:16:02.10 ID:JIBm8dfO0

シーン……

小萌「………上条ちゃんが壊れちゃいました……やっぱり今言うべきじゃなかったですかねぇ……」ウーン

小萌「………でも上条ちゃん完全にしらばっくれるつもりだったっぽいですし言っとかないとなかった事にされそうでしたし……でも上条ちゃんが卒業してからそれを盾にゴニョゴニョ」

小萌「………何考えてるんですか私は……そんな悪どい事」ブンブン

小萌「……いや、でも上条ちゃんの事だから卒業したら私の事なんてすっぱりさっぱり忘れて思い出しもせず私は結婚適齢期が過ぎ去り孤独に押し潰されて……いやいや何考えてるんです教師と教え子の恋愛物は大好物ですが実際にそれ目指すのは人としてあり得ないといやでもこんな見た目じゃ大人の男性は気持ち悪い人ばっかり声かけて来ますしいや選り好みしてる時間もそろそろありませんしでも先生若い子の方が(ry…」ブツブツボソボソ


※小萌先生はそろそろ結婚を焦らざるおえない年齢の模様です(黄泉川先生27歳より歳上)

402: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:18:11.43 ID:JIBm8dfO0

……………

上条「つぅぅぅちぃぃぃみぃぃぃかぁぁぁどぉぉぉぉぉ!!!!」ウワーン

土御門「なんだ!?なにごとぜよ!?」ビクッ

青ピ「なんやカミやんそんな泣きじゃくってどないしたんや!?」

上条「土御門!!ちょっとこっちきて!?いろいろとお前ならしってんだろ早くほらぁ!!!!」ウルウル

土御門「分かった分かったからすがりつくな気持ち悪いぜよ!?」シッシッ

吹寄「今度は何事なのよいったい…」

姫神「……」コソコソ

上条「……ふぐぅ!!と、とにかく土御門、お前だけちょっと来てくれ確認したい事あるから…」グシグシ

土御門「……分かった、じゃあ屋上でも行くかにゃー?俺以外には話せん内容って事だろうカミやん?」ガタッ

403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:19:41.86 ID:JIBm8dfO0

上条「…ッッ!!……ッッ!!」コクコク

土御門「……カミやんがここまで取り乱すとかただ事じゃないぜよ、とりあえず他の連中は待っててくれにゃー、言える内容ならキチンと後で説明する」スタスタ

上条「ふぇぇ…」ヨタヨタ

青ピ「………どないしたんやろカミやん」

吹寄「借金追加、とか?」

青ピ「……もしそうなら笑えへんわぁ……カミやん借金を苦に壊れてまうんやない?」

吹寄「……大丈夫なのかしらあいつ」

姫神「心配。なにか出来ればいいけど」

吹寄「そうね、路頭に迷うような事があれば保護くらいはしてもいいけど」

姫神「………それは私がする」

吹寄「そ、そう?なら私はたまにエサをあげにいくわね、秋沙の所で保護するなら」

秋沙「うん」コクリ

青ピ(………ペットカミやんか、需要ありそうやな、レンタルで金おっつかんのなら料金上げて出張バターカミやんにするのもありかもしれへんな、カミやんは嫌がるやろけど借金ばっかり膨れとるんなら四の五の言っとれんやろし)ウーン

404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:21:31.96 ID:JIBm8dfO0

…………

土御門「……なるほどにゃー?そりゃあれだ、禁書目録の首輪………『自動書記』を破壊した時の損害の事ですたい」

上条「…………インデックスを助けた時のって事か………」

土御門「カミやん、魔術サイド……まあ大半はイギリス聖教だが、そっちの連中にはカミやんが記憶喪失だって事が知れ渡ってるのは自分で分かってるよな?」

上条「ああ、そりゃ……あの時インデックスはイギリスに居たんだし周りにはステイルとか他の連中も居たんだろ?」

土御門「分かってるなら良い、今更記憶喪失じゃないふりされても齟齬が生まれるかもしれんから確認しただけぜよ」

上条「今更そんな事しねーよ」

土御門「でだ、カミやんが記憶喪失になるきっかけとなった出来事が『自動書記』の破壊であり、その現場となったのが小萌先生のアパートだった訳ぜよ、それはいいかにゃー?」

上条「……小萌先生のアパートだったのか、それでなんで天井が?」

土御門「『自動書記』の竜王の吐息を上空へと反らしたらしい、知っての通りあの一撃はカミやんの幻想殺しで打ち消せないほどの高威力だ、上空以外に反らす所はなかっただろうな……もし左右どちらかに反らすような事をしていれば無関係の人間が建物ごと何百何千と消し飛んでいた」

上条「………」

土御門「ま、こういったら何だが天井が消し飛ぶ程度で済んだのは不幸中の幸いって奴ぜよ、それほどあの禁書目録って存在は敵に回すと危険な存在だからな」

405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:23:45.00 ID:JIBm8dfO0

上条「……そうか、とりあえず俺が関わった事でぶっ壊したってのは事実なんだな?」

土御門「ああ、正確にはカミやんのほかにねーちんとステイルも関わってるけどにゃー」

上条「………あ、そっか……あいつらと始めて会ったのもそこなんだもんな……だとしたら……」

土御門「ねーちんとステイルにも責任あるって?」

上条「そう!!それ!!」コクコク

土御門「んなこと分かってるぜよ、えーと……」ゴソゴソ

上条「カッコ悪いかもしれないけど二百万なんて払えねぇしここはあいつらに責任あるってことでなんとか……」ブツブツ

土御門「ほれカミやん、ねーちんとステイルの負担分ぜよ、合わせて160万」ポン

上条「へ?」キョトン

土御門「あの二人が一般人に迷惑かけてバックれたりすると思ったのかカミやん?タイミング悪くて即座に支払いは出来なかったがちゃんと払うべき金は渡されてるにゃー」

406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:26:33.72 ID:JIBm8dfO0

上条「いや、あの……」

土御門「ん?なんで俺が持ってるかって事かにゃー?それはあの二人が多忙だからにゃー、同僚であり小萌先生の教え子でもある俺に渡しといてくれって頼まれてたんだぜい?」

上条「いや、だから…」

土御門「すぐに渡しても良かったんだが……カミやんは何も言わないし小萌先生もたぶんカミやんに支払い能力備わるまで待つつもりっぽくて催促もしてなかったからどっちかが言うまで俺がそのまま預かっとこうと思って」

上条「だからそうじゃなくて!?」

土御門「ねーちんもステイルもカミやんがぶっ壊した歩く教会の補償のために必要悪の教会に私財をまるごと明け渡した直後にあれぜよ、実際に預かったのは8月末ぐらいだったんだぜい、その後でステイルは小萌先生と何度か接触してるが……ステイルは既に支払ったと思ってたし小萌先生はだんまりだし、この話が持ち上がる事は今までは無かったって事ぜよ、分かったかにゃー?」

上条「違う俺が聞きたいのはだなぁ!?これ、この金……!!」

土御門「ん?」

上条「……残りの40万は?」

土御門「そんなのカミやんの負担分に決まってるぜよ、正確にはカミやんと禁書目録の負担分」

上条「……………や、やっぱり?」ワナワナ

土御門「張本人の禁書目録が一割五分、カミやんは学生だし五分だけの負担ぜよ、もっともねーちんはカミやん達に負担させるのは気が引けたみたいだが……自身もすってんてんの時にそれだからな、やむ終えず負担させる方向になったんだにゃー」

上条「………歩く教会の補償ですってんてんだったから俺にも金出せと?」

土御門「そう主張したのはステイルだがな、
まあカミやんはあれを責められんぜよ、だってステイルも歩く教会の補償ですってんてんだったからにゃー?」

上条「」

407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:29:48.10 ID:JIBm8dfO0

土御門「ちなみにだがイギリス清教は普通、一般人が巻き添え食らったりした場合はちゃんと補償するんだが……たとえばカミやんの実家を俺は以前粉々に吹き飛ばしたがイギリス清教は表の保険会社を通して満額補償してたりするぜよ、魔術サイドが払ったって痕跡は一切消してきっちりと弁償してるんだにゃー」

上条「………えーと、じゃあ何故にこの件は」

土御門「イギリス清教としては禁書目録の首輪を破壊したのはむしろ備品をぶっ壊されたって感覚ぜよ、三人に『自動書記』破壊の損害賠償すら請求されてもおかしくはなかったんだぜい?されはしなかったがな」

上条「」

土御門「とまあ、そういう訳で払うあてはあったから良かったと思うしかないぜよ」

上条「……………の、残りのよんじゅうまんえん………」ワナワナ

土御門「………カミやんの自由だが、払えなくはないだろ、小萌先生に先に払うかそれとも今渡したねーちん達の金を合わせて御坂美琴に先に払うか、好きにするといい」

上条「………………」

土御門「どちらもすぐに返せとは言ってないんだろう?どうするんだ?」

408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:39:10.41 ID:JIBm8dfO0

上条「………神裂とステイルの金使って御坂に返すのは出来ないだろ……小萌先生に返さなきゃ……」

土御門「そりゃそうだが………足りるのか?そるれに御坂美琴からの借り入れ分も合わせんと小萌先生には返せんだろ、どちらにしろ筋が通らんのなら自分が楽な方を選ぶべきだぞ」

上条「そうかもしれないけど………どちらにしろダメなら御坂への借りだけの方が責め苦は少ないし………ステイルはともかく神裂にまでくどくど言われる状況はちょっと避けたい」

土御門「……まあ、債務は一本化させられるならそれに越したことはないが……そもそも足りるかどうかが問題じゃないのか」

上条「………えーと」ゴソゴソ

上条「…………」パサッ

上条「……………………………」チャリンチャリン


上条「………ッッ!!ッッ!!」ブンブンブンブン!!

土御門「財布を振っても金は増えんぞカミやん………それで足りるのか?足りたとして、小萌先生に支払った場合の残金は?」

上条「………13円」ウルウル

土御門「…………後で返した方がいいんじゃね?」

上条「そういう訳にもいかねぇだろぉが!!!!また何があるかわかんねぇ不測の事態で支払い不可能とかになるかもしれねぇもん!!今払わんとズルズルいきそうだもん!!」ブワッ

409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:40:33.38 ID:JIBm8dfO0


土御門「………そ、そうか……だが払ってどうやって生活するぜよカミやん、もうレンタルはやらないって言ったんだぜい?」


上条「………」orz

土御門「……まさかマジで土下座されるとは」

上条「………俺がレンタルやったらお前までヤバいのは知ってる!!だが………これしか方法はないんだ土御門!!レンタル続行の承認をしてくれぇぇ!!!!」ゴリゴリ

土御門「………俺もこんな下らん事で命を掛けるのは御免なんだがな…」

上条「………つ、土御門……」ウルウル

土御門「まぁ、だがカミやんには世話になってるし、ここで断るのも見捨てるようで後味が悪いのも事実だ………分かったぜよカミやん、続けよう」フッ

上条「す、すまん……!!」グスッ

土御門「ま、敢えて修羅の道を往くのも男の美学と言えなくもない、ここまで来たら例え地獄に墜ちようと付き合ってやるにゃー」コクリ

423: ◆JeibdEOr7g 2014/12/09(火) 21:24:02.62 ID:JIBm8dfO0
………

土御門「という訳でレンタル続行ぜよ」

青ピ「……ホンマ、カミやんはとことんついとらんというか問題だらけの人生というか……フッキーと姫やん絶句しとったで?」

上条「……自分でもそう思うけどそうなっちまったのは今更言ってもな……まあ、なんとか追加の借金だけは完済出来てんだ、後は御坂からの分だが……こっちはゆっくり返すつもりだから今は考えねぇ!!」フンスッ

土御門「小萌先生に返した時なんか言ってたかカミやん?」

上条「いや何も?ただ妙にガッカリしてるような顔してたんだが……なんだろうな、金返されて嬉しくないわけ無いと思うんだが」ウーム

青ピ「………小萌センセもそろそろ焦りだす年頃やろからなぁ、そういう事かもしれへん」

上条「焦る?何を?」キョトン

土御門「小萌先生がそんな腹黒い事考えるかにゃー?」

青ピ「小萌センセばっか見とる僕には分かる、あれはガチでねらっとった女の顔や」クワッ

土御門「……そ、そうか」

青ピ「せやで、ホンマカミやんはいっぺん分子レベルで粉砕されたらええのに」ハァ

上条「何の事かも分からんのに分子崩壊されてたまるかよ……」

424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:27:45.93 ID:JIBm8dfO0

上条「まあとにかく小萌先生との貸し借りはこれでチャラなんだ、後は次の支給日までの生活費だけ稼げれば良い、後二万もありゃ問題は無い」

土御門「なら今週一杯って所か、新たに予約を受け付ける必要はないなそれなら」

青ピ「予約の後ろの方はキャンセルやねそれと、えーと………今週一杯なら姫やんから後は全部取り消しと」ポチポチ

姫神「」ガーン

土御門「……ん?」クルッ

「…………」

上条「どうした?」

土御門「いや、誰かに見られてたように感じたんだが」

上条「誰も居ないぜ?気のせいだろ」

「…………」ウルウル

425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:31:37.75 ID:JIBm8dfO0

青ピ「……姫やんもタイミングわるいなぁ……次こそはなんとか出来たかもしれへんのに、まぁ学校で会えるぶん他よりはマシやろ、二人っきりにはなかなかなれへんやろけど」

上条「つーか姫神またレンタル予約してたんだなぁ、完全に常連だな……将来ホストとかにはまりそうだなあいつ」

「」ガーン

土御門「………姫神本人にはそれ言うなよカミやん、泣くから」

青ピ「ホンマカミやんは女心とかよめへんのね、最低やで」

上条「いや、だって心配だろ?こんな事してる張本人が言うのもあれだけど俺をレンタルとか金の無駄遣い以外の何物でもねーもん」

「」シクシクシクシク

青ピ「……なんか女の子が啜り泣くような音が聞こえるんやけど……」キョロキョロ

上条「こんな真冬のしかもこれだけ日が高い内から怪談かよ青ピ……風の音だろ北風北風」

土御門「もしくはカミやんに泣かされた女の生き霊とか」

上条「ないない、俺は怒られるような事はしても泣かすような事はしないようにちゃんと気を付けてるからな」

「」イラッ

土御門「………まあいいぜよ、カミやんにこの手の話を諭そうとしても無駄だぜい」

青ピ「せやね、アホらしいわ」

426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 21:39:54.04 ID:JIBm8dfO0

上条「それで?誰がお客さんなのよ」

土御門「シェリー」

上条「え、シェリーってシェリー・クロムウェル?」

土御門「そうだが?」

上条「………あいつって学園都市入ってこれ……いや、お前らの事だからどうとでもなるのか?それ言ったらみんなそうな訳だしバードウェイとかトールとかレッサーとかレッサーとかレッサーとか」グチグチ

青ピ「よっぽど腹が立ってるんやねそのレッサーっていう子の事」

上条「まあな……」

土御門「そうだな……まあ他はともかくシェリーはキチンと手続きして許可貰ってるみたいぜよ、以前浸入した時のあれはまあ………色々とな…」

上条「……ふーん?なら騒ぎにはならないか、今更そんな事するとも思ってないけど」

土御門「それとオルソラも一緒みたいぜよ」

上条「……オルソラもかよ、暇なのかあいつら……」

土御門「仕事らしいぜい?もちろんキチンと表向きの仕事でな」

上条「……ますます解らん……どんな仕事なんだよ」

土御門「シェリーは美術家でもありそのツテで講師をやってたりもするからな、その関係だろう」

上条「オルソラは?」

土御門「さあにゃー?詳しく聴いてる訳でもないし、付き添いとかそんなんじゃね?」

427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 22:14:23.51 ID:JIBm8dfO0

青ピ「どういう人やのそのシェリーさんて人は、美人なん?可愛い系なん?どんなジャンルの人?」ワクワク

上条「……あー、なんだろ、ジャンルでいうなら」

土御門「新ジャンルだな、褐色妙齢ゴスロリとか他ではちょっと知らん」

上条「だな、あいつの風貌は斬新だった」コクリ

青ピ「じゃ、オルソラって人は?」

土御門「胸がでかい」

上条「お婆ちゃんだな」コクリ

青ピ「………………お婆ちゃんはちょっとつらいなぁ……いや美人なお婆さんてたまにいてはるし」ウーン

上条「見た目じゃねえよ、中身だ中身」

土御門「ちょっとボケてるがいい女ぜよ、俺の趣味ではないけどにゃー」

青ピ「あ、せやの?ええやんボケとる子も萌えポイント高いし」

上条「………あそこまでボケてると萌えるかどうかっていうと疑問だが……まあいいか、そんで何処に行けばいいんだ?」

土御門「ここに書いてあるホテルに行ってくれにゃー」スッ

上条「ホテル、ね………分かった行ってくる」

435: ◆JeibdEOr7g 2014/12/10(水) 21:34:50.37 ID:t7DkEnsL0

…………

上条「………えーと、ここか………」ピンポーン

上条「…………」



上条「……さて、なにやらされるのやら」ポリポリ


シェリー「……来たね、入りな」ガチャ

上条「お、おう……久しぶりだなシェリー」トタトタ

シェリー「ああ、早速で悪いんだが脱いでくれ」

上条「はいはい早速ねぇ……って、は?」クルッ

シェリー「こっちは時間がないの、良いから脱げ」

上条「まて、せめて説明を……」ダラダラ

シェリー「……チッ、時間が無いってのに……オルソラ!!」

オルソラ「はい、ただいま参りますねシェリーさん」トタトタ

上条「な、なあオルソラ会っていきなりだけどちょっと説明をぶふぉぉっっ!?!?」ビクッ

オルソラ「…あ、こんな格好で申し訳ありません……」コソッ

上条「おいシェリー!!なんでオルソラは裸なんだ!?そんで俺も脱げ!?なにさせる気だよ!?」アタフタ

シェリー「絵を描くのよ、絵を、あんた達はモデルよ、納得したなら早く脱げホントに時間が無いのよ」ゴトゴト

上条「え、絵っ?」オロオロ



436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 22:05:39.82 ID:t7DkEnsL0
上条「いやいやいやいやちょっと待て、マジで待て!!」ブンブンブンブン

シェリー「……何?急いでるっつってんだろ」イラッ

上条「もっと詳しく説明しろよ!?なんで俺とオルソラが絵のモデル!?しかも裸ってなんだよおい!?」

オルソラ「実はでございますね?」ヒョコ

上条「お、おう…」フイッ

オルソラ「シェリーさんはこの学園都市で美術の特別講師として赴いた訳なのですけれど」

上条「ふむふむ」

オルソラ「わたくしは学園都市ははじめてでございまして訪れるのは楽しみにしていたものですから少しだけでございますが浮かれぎみなのでしょうか?シェリーさんにも少々咎められてしまいましたのですが」ウーン

上条「…………」

オルソラ「そうそう実はでございますね?わたくしとしては後日改めて貴方様にこの街を案内していただけたらと…」ポンッ

上条「相変わらずだなおい……なあシェリーお前が説明しろよ!?オルソラじゃ説明しきる前にタイムアップしかねねーぞ!?」

シェリー「明日までに絵を描かないと講師の仕事をこなせない、それが理由、それで人物画が良いと急な要望出しやがったから仕方なくついでに予約してあったお前を描く事にした、以上よ早くして、こっちだって無理言われてイライラしてんだよ」チッ

上条「………理由は分かったけど……な、何故にヌードモデル……」モジモジ

シェリー「色彩が複雑になりがちな衣服が邪魔、ある程度だけど同一性の高い色を一気に作って少しでも時間を短縮するため、そもそも美術品としてはヌード程度は普通まだ理由が必要?時間が無いって何度も言ってんだろ」イライラ

上条「」

438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 22:21:46.65 ID:t7DkEnsL0
シェリー「ちっ、潔く脱げば良いってのに女々しい野郎だね!!」ガシッ

上条「ちょ、はなせ!?おい!!」ジタバタ

シェリー「オルソラ」

オルソラ「はいでございます」モソモソ

上条「え、あの、いや、ちょ、まっ!?」バタバタ

オルソラ「よいしょ……んん……ふぅ……んっ……」グイグイ

上条「ズボン脱がすな!!おいオルソラ……つーかせめて下着ぐらい着けてくれませんオルソラさーん!?」

オルソラ「そ、その……あまりまじまじと見られるのはわたくしも少し恥ずかしいのでございます……」モジモジ

上条「なら隠せ!!オルソラはそんなはしたない子じゃなかったはずだ!!もっと羞恥心をだな!?」

シェリー「あんたも脱ぐんだからおあいこよ、よっ……」グイッ

上条「あぁんっ!?」スポッ

オルソラ「こちらも脱がしおわりでございますよ、はい」ズルッ

上条「いやぁぁぁぁ!?!?」

439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 22:37:09.90 ID:t7DkEnsL0
シェリー「よし、準備は終わりね……じゃあ次は…」

上条「……ッッ!!……くっッッ!!」ゴソゴソモソモソ

シェリー「往生際が悪い奴ね……!!ふんっ!!」グイッ

上条「あぁ…!!か、返せ!!上条さんのトランクスくん!!」モジモジ

シェリー「こんなものあるから腹を括れないのよ……ったく…」スチャ

上条「あっ」

シェリー「エリス、汚いけど持ってな」サラサラカキカキ

ゴーレム(小)「■■■■■………」ゴゴゴッ

シェリー「ん」ポイッ

ゴーレム(小)「■■■■■」ハシッ

シェリー「ん、壁に戻りなエリス」サラサラカキカキ

上条「」

壁「…………」

上条「と、トランクスくぅーーーーん!!!?」ウルウル

441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/10(水) 22:55:34.51 ID:t7DkEnsL0
シェリー「ついでにこっちもだな、エリス」カキカキ

ゴーレム(小)「■■■■」ハシッ

シェリー「これでこいつが身に付けていたもの全部ね、よし良いわよエリス」サラサラ

ゴゴゴッ

布がはみ出た壁「…………」

上条「」

オルソラ「あらあら……後でお洗濯が大変ではございませんでしょうか?」ハラハラ

上条「そういう問題じゃあないっ!!なんだよぉ……何故に上条さんがこんな辱しめを……!!」ウルウル

シェリー「さ、だいぶ時間を食っちまったが作業開始よ、二人ともベッドの上で抱きあいな細かい姿勢は私が直すから」

上条「…………」プルプル

オルソラ「………えぇと」ソワソワ

上条「ま、まだやるとは言ってねぇぞこら……!!」ワナワナ

シェリー「………裸で帰るつもり?私は構わないよ」

上条「」

上条(………………な、なんでこう魔術師って人種はこう強行突破大好きなんだろぉなぁチクショウ!!)プルプル

オルソラ「どうしましょう……わたくしそこまでとは…」オロオロ

450: ◆JeibdEOr7g 2014/12/11(木) 14:54:41.44 ID:fGqR4mlq0

上条「…っ!!ほ、ほらみろオルソラだって躊躇してるぞシェリー!!」

シェリー「ん?そうなのかオルソラ」

オルソラ「ええとでございますね……あの、少々はしたないのかもしれませんけれど……」モジモジ

シェリー「はっきり言ってみな」

オルソラ「思っていた通り逞しく素敵だな……と、思ってしまいまして」カァァァ

上条「」ササッ

シェリー「………ん、まあそうね」ジッ

上条「おい見るなやめてどこ見てんだよ止めろ!!」

シェリー「思ったより無駄な贅肉が付いてないし引き締まってる、ちょっと身長が足りないけど裸像の被写体としちゃ上出来だわ………ていうかあんたは何勘違いしてんのか知らないけどガキのイチモツなんて見たって何とも思わないわよ、オルソラは?」

オルソラ「へ?あの、その……男性のそれをまじまじと見てしまうのはわたくしも如何かと……で、ですから見ないようにこうやってずっと目を伏せておりますのですけど……」フイッ

上条「」


上条(………何故に俺が一番●●●事考えてるみたいに言われねばならないんでせう)ウルウル

シェリー「だとよ、あんたの杞憂だし問題ないでしょう?オルソラだって恥ずかしいだろうけど、男のあんたがそれ以上に恥ずかしがっててどうすんだよ」ジト

上条「」

上条(………何故に上条さんが間違ってるみたいに言われねばならないんでせう、おかしい絶対におかしいていうかオルソラは何故にこの状況受け入れてんの)プルプル

451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 15:19:28.11 ID:fGqR4mlq0
シェリー「もういいか?それじゃオルソラ、まずはあんたがベッドに仰向けになって」

オルソラ「こうでございますかシェリーさん?」ギシッ

シェリー「ああそれでいい」

上条「」ブフォ

シェリー「それであんたがその隣で……って、おい早くこっち来な、なに壁を凝視してんだよ」

上条「せ、せめて隠せ!!シーツとか手とかさぁ!?そんな堂々と見せて良いのかよ!?」ブンブン

オルソラ「………/////」ササッ

シェリー「……めんどくさいガキだね」

上条「めんどくさくて結構だ!!だ、だいたい今から描く絵って講師としての仕事で見せるんだろ!?つまり学園都市のどっかの学校の教材って事だ、そ、それが裸で抱き合う男女の絵ってまずくねーのかよ!?」ブンブン

シェリー「何処が?」

上条「何処がって言うか!?常識的に考えて変だと上条さんは思うんですけどぉ!?」

シェリー「………じゃあ聞くけど、あんた美術品をそんな目で見るの?例えば中世の西洋画とか、ローマ時代のミロのビーナス…ダビデ像、近代芸術でも日本製の裸婦像なんてそこら中の美術館に展示されてるんだけど、あんたはそれ見て●●な考えが真っ先に浮かぶのか?」

上条「」


452: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 15:43:06.49 ID:fGqR4mlq0
シェリー「●●な考え起こすから恥ずかしいんだよ、まずはそういう思考は止めて、それからオルソラ見てみな」

上条「いや、見ろって……」

シェリー「男はどうか知らないけどね、私はまず美という概念が湧いてくると思うんだけど」

オルソラ「いえわたくしなどそんな……」

上条「…………」クルッ

オルソラ「………////」モジッ

シェリー「どうなのよ、言ってみな」

上条「…………」フイッ

シェリー「………おい、どうなのか聞いてんのよ」

上条(どう冷静に見ようとしても●●●としか感じない……俺、おかしいのかな……)ウルウル

オルソラ「……?」

シェリー「………まあ良いわ、悪いがもう悪あがきに構ってられない」

上条「…………ま、まだだ……俺はまだ納得しないからな!!せ、せめて見えないように配慮するとか!!」

シェリー「………ただお前が見るのも見られるのも恥ずかしいってだけだろうに、とんだ意気地無しだねお前、あの時私を止めた根性はどこいったんだよ」ジトッ

上条「うるせぇ!!俺は自分が納得出来ない事を止めさせるだけだっての!!」


453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/11(木) 16:07:12.88 ID:fGqR4mlq0
上条「だいたいシェリー!!お前がどうやってオルソラ説得したか知らねーけどな、俺と抱き合うってのは説明してないだろ!!じゃなかったら承諾なんてするはずは……」

シェリー「話したに決まってんだろ、抱き合う男女の絵を描きたいからモデルしてくれって初めに言ったよ」

上条「えっ」

オルソラ「シェリーさんの芸術作品は素敵でございますよ?わたくしが協力出来るのであれば是非にと前々から申し上げておりましたし、それに……」テレッ

上条「………それに?」

オルソラ「……ふふっ、内緒にございます」ニコリ

上条「え、なに!?なんなの!?」

シェリー「まだ何かあるか?納得しなきゃ出来ないってなら徹底的に叩き潰してやるから言ってみな」

上条「…………ぐっ……!!な、なら言うがよ……シェリー、お前だけズルいぞチクショウ!!」

シェリー「何が?」

上条「この場で服来てるのお前だけだぞ、ズルい」

シェリー「………はぁ?被写体でもない私がなんでズルいんだっての」

上条「そんなもんは知らん!!無理矢理脱がしといて今さらそんな理屈どうでも良いだろ!!」

シェリー「……反論出来ないからって駄々こねだしたかよまったく…これだからガキは」シュル……パサッ…ポイッ

上条「」

オルソラ「あらあら、シェリーさんもモデルになるのでしょうか?」

シェリー「違うわよ、私がモデルに回ったら誰が描くんだっての、ガキの時間稼ぎに付き合うつもりないから脱いだのよ、脱げって言われたからね」

上条(………屁理屈捏ねてうやむやにしようと思ったのに瞬殺だと……)ワナワナ

シェリー「で、次は?股でも開くか?何でも言いなさい、ただし時間はかけさせないからな」プルン

上条「」


466: ◆JeibdEOr7g 2014/12/12(金) 17:55:45.79 ID:1La4WqzA0
上条「」

シェリー「何も無いなら言うこと聞きな、別に捕って喰おうなんて思ってる訳じゃないんだから良いだろ」

上条「………で、でもよぉ………オルソラはホントに良いのか?」モジモジ

オルソラ「わたくしの事ならどうぞ気にせずにとお願い申し上げますよ?貴方様がわたくしの肌に触れるのが嫌だと申されるなら仕方がありませんけれど……」

上条「いや、その……嫌とかそんなんじゃなくてだなっ!?」オロオロ

オルソラ「シェリーさんのようにわたくしも言い付けに従うべきでございましょうか?ええと股を開くでありましたでしょうか………はしたないですけれど貴方様が望むならわたくしは喜んでこの身の全てを晒しても構いませんの事で……」モソモソ

上条「まてまてまてまて!?待て開くなそれ以上は上条さんには刺激が強すぎるというかそれ俺が言ったんじゃねえぞオルソラ分かった観念するから必要以上の事はマジで止めて!!」

シェリー「初めからそう言ってろっての、余計な時間かせさせやがって」チッ

上条「………うぐぅ……!!」プルプル

オルソラ「……で、では流石にわたくしも恥ずかしいのでございますけど……ん………」スッ

上条「話聞けよもぉ!?だ、だから止めろ俺が言ったんじゃないって………ああもう!?」バッ!!

ガシッ、ピシッ!!

オルソラ「きゃっ……あ、あの……」カァァァ

上条「……ゼェ……ゼェ……まったく話が噛み合わないってのはホントにどうにかなんねーのかよ…とにかく絵を描くのに必要な事以外はお互いしなくて良いだろ!?おーけー!?」クワッ

オルソラ「は、はいでございますが……その…/////」ポッ

上条「……ん?」

オルソラ「いきなり飛び付かれたので少々びっくりしてしまいまして……」モジッ

上条「」

シェリー「襲うなよ、せめて一段落してからにしてちょうだい、その後は好きにしていいけど」ゴトゴト

上条「」

467: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:01:01.59 ID:1La4WqzA0


シェリー「さてと、どうにか乗り気になってくれたみたいで良かったわ」

上条「乗り気にはなってねぇよ!!」

シェリー「はいはい分かったわよ、えーとオルソラ、あんたこっちに身体向けて」

オルソラ「は、はい……こうでございますでしょうか?」モソモソ

シェリー「そうよ、それで上条当麻」

上条「……お、おう」

シェリー「オルソラを後ろから抱き締めるようにくっつけ」

上条「」

シェリー「はやく」

上条「……………コウデゴザイマスデショウカ?」ガチガチ

オルソラ「/////」ポッ

シェリー「私は抱き締めろって言ったのよ、腕をオルソラの胸の辺りに回せ」

上条「」ビクッ

シェリー「あと腰離れすぎ、こっちから見るとへっぴり腰なのがまるわかり、もっと密着してくれないと作品のテーマが愛情じゃなくて●●の○○○になっちまうだろ」ジトッ

上条「」

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:05:38.28 ID:1La4WqzA0

上条(いや、何度か女の子の身体見たり触れたりとかはあるけど、ここまでは初体験だからどうあがいてもそっちが正解なんですけどねぇ!?)オロオロ

シェリー「…………チッ…情けない男ね、もういいオルソラ、あんたからくっついて……逃げないようにちょっと足絡ませとけ」

オルソラ「…え、あの……はい……」グイッ

上条「おふぅ!?」ビクッ

オルソラ「!!」ピクッ

シェリー「……ん、オルソラ……あんたいい感じでそそる顔してるわよ今……描き甲斐があるわ」

オルソラ「…………」カァァァ

上条「」

シェリー「……あんたは駄目ね、もう少しその辛抱たまらんって顔変えらんない?もう少しキリッとしろっての」

上条「……ソンナムチャナ」プルプル

シェリー「……まあ、いいわ………そこまでは期待できないわね、そりゃ」

上条「ハヤクカケ、ハヤクオレヲジユウニシテクダサイ」プルプル

シェリー「分かってるわよ、急ぐからそれまでオルソラのお尻、汚すんじゃないわよ」ガタガタ


上条「」

オルソラ「…/////」モジモジ

上条「…モ、モゾモゾウゴカナイデ…!?ふ、ファーーーーーー!?!?」ビクビク

シェリー「……騒がしい奴」カキカキ

469: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:08:34.59 ID:1La4WqzA0

その後、約3時間半もの時間を上条当麻はオルソラ・アクィナスの●と尻の破壊力に自らの理性をゴリゴリと削られていった。

それは、男なら誰もが羨ましいと妬む事なのだろう、だがそれは知らぬから羨むのだ。

理性を保ち続けなければならない状況での性の解放という誘惑は、間違いなく拷問だ。

そして、上条当麻という少年は、異常なほど貞操観念がガチガチの少年であり、結果はともかく女性への不貞は悪と断言するような少年だ。

故に、これは上条当麻という少年にとっては不幸な出来事としか認識が行えなかった。

470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:10:54.76 ID:1La4WqzA0

……………

シェリー「………よし、後は」カチャカチャ

上条「」プシュゥゥゥ…

オルソラ「………」モソモソ

シェリー「そろそろ時間だし、後は彩色だけど………これ以上はキツいだろうし、写真撮ってそれ見ながら仕上げるわ、ちょっと撮るわよ」カシャ、カシャカシャ

上条「」

オルソラ「……えと、もう動いてもよろしいのでございましょうか?」モジモジ

シェリー「良いわよ、お疲れさま二人とも」

上条「」


オルソラ「……で、では……わたくしは少しシャワーを…」モソモソ…トタトタトタ…

パタン

上条「」

シェリー「………エリス」サラサラカキカキ

ゴーレム(小)「■■■■……」ポイッ

シェリー「よし、戻りな」カキカキ

壁「」

シェリー「ほら服返すわね、悪かったわね無理強いして」パサッ

上条「………いっそ殺せよぉ…」シクシクシクシク

シェリー「……そのぐらいで泣くんじゃないっての、我慢してんのが辛かったなら今からオルソラとシャワールームで……」

上条「そうじゃねぇだろ!?そうじゃなくて!?」

471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:14:03.82 ID:1La4WqzA0

シェリー「何が違うってのよ、私にさせろってならお断りよ、ガキには興味ないから」スタスタ

上条「………もういい、どうせ俺の気持ちとかお前らちっとも理解してくれませんものね」グスン


シェリー「それはお互い様だろ、あんただってオルソラの想いとか深く理解なんてしたことないだろ」フンッ

上条「……あん?」

シェリー「最初、この講師の仕事は私一人で学園都市に来る予定で、お前をレンタルするとかまったく考えてなかったって事よ」

上条「…………」

シェリー「そりゃそうね、オルソラと私は寮こそ一緒で毎日顔合わせてるけど、基本的に部署も仕事の内容も違うんだし、何か口実が欲しかったのね、あの子」シュル……パチン

上条「そうなのか……なんで」

シェリー「そこはてめぇで考えな色男、私はこれ以上は言えないわ」ガタガタ

上条「…………」

473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:16:35.75 ID:1La4WqzA0

上条「ところで話は変わるんだが」

シェリー「何よ?これから徹夜で仕上げなきゃならないから手短にね」

上条「どっかの学校で絵の講師するって話だけどさ、どこでやるのよ?」

シェリー「何処だって良いだろ、こっから先はあんたは関係ないっつうの」

上条「………いやいやいや、だってお…俺の裸の絵な訳ですよ?万が一知り合いがいる学校とかだったら…」ダラダラ

シェリー「………あんた、ハイスクールだったわよね?」

上条「そ、そうだけど」

シェリー「なら安心しな、これは中学校での仕事よ、わざわざ海外から講師招くなんて金持ちな学校ね」

上条「中学校ねぇ……金持ちの……」

シェリー「確か…トキワダイとか言うお嬢様学校だったかしら」

上条「」

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 18:20:06.65 ID:1La4WqzA0

シェリー「ん、どうした?」

上条「さ、先にそれを言えよ大バカやろぉ!!?!くそ、その絵寄越せそれは存在させちゃいけない絵だ!!!!」

シェリー「ちょ、なんだいきなり!?渡す訳ないだろ!?」ヒシッ

上条「い、いいから渡せ今すぐ渡せ!!よりによって常磐台だと!?ふざけんなぁ!!!!」ウルウル

シェリー「今さら遅い!!もうやり直してる時間もねぇんだよ諦めな!!」ギロッ

上条「……いいぜ?シェリー、お前がそんなに俺を社会的に抹殺したいって言うなら、まずはそのふざけた幻想(物的証拠)をぶち壊す!!」ガシッ

シェリー「あっ、ちょ…返せ!!」

上条「返すか!!こんなもんあっても誰も幸せにならない特に俺が!!こんな……こんな絵なんか……」


上条「……ん?なんだこれ……ピカソ的と言うかなんと言うか」

シェリー「ジャンルとしてはそっち系ではあるわね、というか実像を忠実に描いてる時間なんてないんだから嫌でも抽象的な絵になるわよ、油絵にもしないし」

上条「………こ、こんなどっちが俺でどっちがオルソラかも分からんそもそも人を描いてるかすら怪しい絵の為に俺はあんな生殺しを…」ガクッ

シェリー「失礼な野郎ね、芸術を分からない奴はこれだから」チッ

477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 20:42:19.26 ID:1La4WqzA0
一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

禁書「…………」

オティヌス「……………」

美琴「…………」

禁書「……とうま、また帰ってこない」ジトッ

オティヌス「電話も何度も掛けているが繋がらんな」

美琴「………あんにゃろうあれだけ言ったのにまだ?」

禁書「……分からないけれど、たぶん」

美琴「………約束したのに」

オティヌス「こう言うとあれだが奴の口約束は割と軽いぞ、特に自らが批難される類いの物は十中八九速攻で破る」

禁書「……………はぁ……」ドンヨリ

美琴「……あのバカ帰って来たらぶっとばす」ムカムカ

オティヌス「というか小娘、お前連日来てるが良いのか?門限あると言っていただろう、そんな毎晩遊び歩いているようだとその友人とやらも庇いきれると思えんのだが」

美琴「え、あー…うん、まあなんとか……」フイッ

美琴(………流石に昨日の次点で黒子はおかんむりだったからねぇ……頼むわよ影武者もとい妹)

…………

常磐台中学女子寮、美琴・黒子部屋。

御坂妹(こうやってお姉様のベッドで寝たふりしてるだけでミサカが月々いただけるお小遣いの100倍の報酬とは、これでミサカ単独であの人をレンタルしてあんなことやこんなことをとミサカはボロい商売に内心ほくそ笑みます)モソモソ

黒子「お姉様ったら……最近冷え込んでおりますのに遅くまでふらついているから体調崩して寝込んでしまうんですのよ?もう少しご自愛くださいな」プンスカ

御坂妹「心配しなくても大丈夫ですよとミサカはてきとーに話を合わせます」モソモソ

黒子「……んん?」ジー

御坂妹(お姉様が帰って来たらすぐに予約です、とミサカは早く帰ってきやがれと心のなかで連呼します、はよはよはよはよはよ)ブツブツブツブツ

黒子(………あれ?お姉様ですわよね?んん?)

…………


美琴(…………不安だわ、早くあいつ帰ってこないかしら、こっちもすぐに帰んないと)ダラダラ

478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 21:09:32.69 ID:1La4WqzA0

ピンポーン

美琴「……むっ、帰って来た?」ガタッ

オティヌス「それならインターホンは鳴らさんだろう、来客だろうが誰だ?」

禁書「今出るんだよ、はーい!!」トタトタ

美琴「……あの子が対応するのって良いのかしら、あの子一応ここには内緒で暮らしてるんじゃないの?」ヒソヒソ

オティヌス「公然の秘密という奴だな、仮に知らぬ者が来てもここで同棲している事を咎める者はそうそう居ない、まあ……どうせイギリス清教辺りが上に話を通しているのだろう、奴の担任ですら容認しているのだしな」

美琴「……ふーん?まあ良いけど」



ガチャ

禁書「どちら様かな?とうまは今……」

バードウェイ「居ないのだろう?知っているよ」

禁書「あれ?どうして貴女が……」

バードウェイ「………一応自分の責任に関しては必要な事はしたつもりだったんだがな、どうもそれだけだと投げっぱなしのような気分になるから後始末だよ、おいマーク」パチン

マーク「はいボス」ドサッ

レッサー「」ボロッ

禁書「ふぇ?」

美琴「なに、どうしたのよ…ってあんたは」

オティヌス「む、それにこいつは…」

バードウェイ「どうせ奴の事だ、騙された身であってもなんだかんだと女に甘えられたら許してしまうだろうからな、こちらでお仕置きしておいた、本気で反抗してきたからちょっとやり過ぎたがな」

レッサー「ふ、はぐぅ……な、なんでここまで怒られなきゃ……」プルプル

禁書「………ちょっとやり過ぎなんだよ」

オティヌス「いや、殺した訳でもないし構わんだろう、いずれ私も追い込むつもりだったし」フンッ

美琴「……ああ、あの借用書詐欺女か」

レッサー「………ちょっとしたおちゃめだったのに」ウルウル

バードウェイさん(と、ついでにレッサー)が来訪していた。

482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 21:44:36.66 ID:1La4WqzA0
……………

上条「………………」イジイジ

青ピ「なんやカミやん、いじけとるけど」

上条「………再開するって決めて早々に決意をぶち折られるような目にあったんだよ……まあお前は理解してくれなさそうだが」

青ピ「まあええけど、いじけとる場合とちゃうんやないのカミやん?まだ稼がんと……それとももう止めてまう?」

上条「………全力で辞職したい所だが……そうも言ってられないもんなぁ……はぁぁぁぁ……」

青ピ「カミやんとこの子達には続けとるって言ったん?」

上条「………言ってない」フイッ

青ピ「………カミやん、それあかんて……」

上条「分かってる……分かってるけど伝えたら乗り込んででも止めようとするだろうし……せめてもう少し稼いでからな……」ガタガタ

青ピ「………でも、次終ったら帰るやん、そんときどないするんや」

上条「今日は帰らない」

青ピ「………………」

上条「………というか、帰れない……むちゃくちゃ嫌な予感がするんだよ……」プルプル

青ピ「………カミやん、その生き方はカミやんを余計に不幸にしとると思うんやけど」

上条「………今さら後に引けねーよ」ウルウル

483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 21:55:52.12 ID:1La4WqzA0
上条「……で、次は誰?」

青ピ「次は男やね、建宮斎字って名前の人や」

上条「建宮ぁ?何の用で………いや、まて今は男の方がいいや、うん」コクリ

青ピ「えっ、なんでやの?」

上条「………暫く女体は良いです、上条さんもうキャパシティ限界です…」ウルウル

青ピ「………よっぽど辛抱たまらん目にあったんかな、まあ……頑張ってなカミやん」

上条「うん……行ってくる」トボトボ

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 22:44:57.76 ID:1La4WqzA0
………

建宮「おお、きたのよな上条当麻」

上条「おう、お前もけっこう久し振りだな」

建宮「それにゆっくり話す機会もなかったのよな、俺としちゃ酒でも一緒に酌み交わしたいところなんだが……」

上条「未成年に飲まそうとはすんなよ?まあ、俺も飲んだことない訳じゃないけどさ」

建宮「んなことは分かってるのよ、だから今日はこっちなのよな?」ニヤリ

上条「ん?なに?なんだ?」

建宮「五和のきわどい生写真」

上条「おい」

建宮「ちなみに撮影者は天草式男性メンバーの有志の方々だ、犠牲も大きかったがな……」フッ

上条「帰る」ガタッ、スタスタ

建宮「ちょ!?なんでなのよな!?ま、まて上条当麻!!ほらこれなんてどうなのよな!?ほらうっすらとシャツからぷくっとぽっちが……これは入浴後に寛いでいたところを慎重に撮影に気取られぬように尚且つ大胆にも正面から撮影出来た奇跡の……」

上条「うるせぇぇぇこの変質者がぁ!!仲間を盗撮とか見損なったぞてめぇ!?!?」ウガー

486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 23:00:35.39 ID:1La4WqzA0
建宮「た、確かにゲスの極みな行いなのよな!?だが待て、待ってくれ上条当麻!!」ガシッ

上条「お前らの事は神裂と五和にチクっとくから、あばよ」スタスタ

建宮「待て!?それは不味い、そんなことされたら天草式は男女で分裂しちまう、そして男の方は一人残らず磔の刑にされちまう!!」

上条「天草式の野郎共は一人残らず盗撮に与してるってのかよ……なにしてんのお前ら……」

建宮「………こ、これも本人の為なのよな、五和の…」

上条「何故盗撮が五和の為になるのかまるっきり理解出来ねーんだが……」

建宮「そうやって鈍いからなのよな!!そりゃ、五和もアプローチがいまいちなのかもしれんが敵は女教皇様を筆頭にナイスバディからつるぺたまでよりどりみどり、どう考えても五和が一人で戦うには修羅の道なのよな、そんなんじゃ手助けのひとつもしてやりたくなるってのが仲間ってやつじゃあないのか!?違うか上条当麻よ!!」

上条「だからその手助けが何故俺に五和の●●●●●生写真見せる事に繋がるのか聞いてんだよ!?斜め上にも程があるわ!!」

487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/12(金) 23:37:16.86 ID:1La4WqzA0

建宮「……そこで斜め上と言っちまうから助力の一つも必要なんだって事になるのよな、いろいろ調べたが………あらゆる面で五和は不利になっちまっているからな、俺としちゃ女教皇様より五和を応援しているからな」

上条「なんの話だよ…」

建宮「こうなったら直球なのよな、お色気で釣ろうにもボウズじゃ話にならんし……上条当麻、お前さん五和をどう思っているのよな?」

上条「あん?そりゃ、いい子だよ五和は、それが?」

建宮「いい子ってだけか?具体的にどこら辺が良いとか」

上条「あー……具体的にか、そうだな……まず料理が上手いな」

建宮「うむ、五和ほど料理上手は中々居ないのよな、結婚相手としちゃそれだけでも上等だ」コクリ

上条「え、まあそうだな……メシマズに苦労はしたくないし」

建宮「そうだろうそうだろう………それで、他には?」

上条「他にはねぇ……えーと、性格も良いよな、なんと言うか、奥ゆかしいと言うかそんな感じ?」ウーン

建宮「奥ゆかしい!!そうなのよな、五和は最近の日本人女性から失われつつある奥ゆかしさ、言うなれば大和撫子!!古き良き女性としてのたしなみ、そして理想が五和の中にはあるッッ!!!!」クワッ!!

上条「お、おう」ビクッ

504: ◆JeibdEOr7g 2014/12/17(水) 21:57:12.63 ID:/t2Ymgyx0
建宮「他にはあるのよな?まだまだ五和の良いところはたくさんあると思うんだが?どうなのよな?」ズイッ

上条「……え、えーと……他にはねぇ?」

建宮「例えばッッ!!五和が目の前に居るとしてまず何処に目がいくのよな?!」クワッ!!

上条「目の前に?そりゃ、顔じゃないか?」

建宮「むっ、そっちだったのよな?まあいい、じゃあ五和の顔ッッ!!!!どうなのよな?」

上条「可愛いんじゃね?」

建宮「そうだろうそうだろう……一見目立たない顔立ちのようにみえるがよく見ると五和はとても可愛らしいッッ!!学校で言うなら隠れたマドンナ!!目立たないからこそ心惹かれる癒し系ッッ!!!!そうは思わんか上条当麻!!」クワッ!!

上条「そ、そうか」

建宮「そして見ろ!!刮目しろッッ!!!!その可愛らしさとは裏腹に以外と存在感があるその肉体美を!!出るところは出てくびれるべき所はキュッと引き締まったそのボデェーーーーーー!!!!!!凄まじく魅力的だとは思わんのか上条当麻よ!?どうなのよな!!!!」バンッッ!!

上条「分かった分かったよ五和はすげえ良い女の子だよ!!よく分かってるってば!?」

505: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/17(水) 22:00:59.73 ID:/t2Ymgyx0

建宮「良い女の子だから!?はいもういっちょぉ!!」カッッ!!

上条「なんなんださっきから!?どこぞの通販じゃあるまいしどんだけお買い得感アピールされるんだよ五和は!?」


建宮「実際お買い得なのよな、というわけでそれについてどう思うのよな?」

上条「というわけでと言われても困るんだが……まぁ、五和みたいな子と付き合えたら幸せだろーなぁとは思うが」

建宮「よくぞ言ってくれた上条当麻よ!!そうだ、その言葉を待っていたのよな!!」

上条「え、あ、そうか」ビクッ

建宮「実はな上条当麻、お前さんのレンタル……次は五和なのよな」

上条「へ?そうなの?」

建宮「ああ、ちょいと裏技をな」ニヤリ

上条「裏技ぁ?なんだそりゃ?」

建宮「何てことはないお前さんがレンタル開始するって情報を五和よりも早く掴めたのでな、五和が予約するタイミングを見計らって俺も予約したって事なのよ」

上条「どうやって」

建宮「……なに、そもそも天草式十字凄教というのは隠れ忍ぶ事に特化した組織なのよな………そして、その隠密性を十全とするには諜報活動が必須、つまり盗み見盗み聞きは十八番なのよ」

上条「つまり五和を盗撮の他に盗聴までしてたと」

建宮「あー、うん、そうなるのよな」コクリ

上条「五和に会ったら真っ先に報告しといてやるな建宮?磔にされたら石投げに行ってやるよ」

建宮「ま、まて上条当麻!?それは勘弁なのよな五和はそこらへん容赦ないのよな!?二度と真っ二つにはされたくない!!」

上条「うるせぇ変態野郎、お得意の隠密性でどうにかしろよ」ミミホジー

506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/17(水) 22:04:14.74 ID:/t2Ymgyx0

上条「だいたいさ、次が五和だからってなんで建宮がでしゃばって来るんだよ」

建宮「五和の為と言ったのよな、ほっとくとどんどん病みそうだし」

上条「なんか思い詰めるような事でもあるのか五和って、それをどうにかするのに俺が何かしてやれって事か」

建宮「まあそういう事なのよな」コクリ

上条「で、何をすれば良いんだ?俺の助けが必要、五和から直接じゃなくて建宮、あんたからどうにかしてやれって事は天草式の仲間には頼れない事って訳だろ………何に巻き込まれてどんな状況なのか、俺が拳を振り上げなきゃならないモノは何処にあってどんなものなのか、人なのか、霊装の類いなのか、全部教えてくれ」

建宮「………………」

上条「どうした?早く教えてくれ」

建宮「……ああ、なんだ、話には聞いていたがこれは酷いのよな……まあいい、上条当麻、お前さんが思ってるような事ではないから安心しろ、その右手が必要な事に巻き込まれてる訳じゃない」

上条「ん?そうなのか、いやだって俺にどうにかして欲しいって用事っつったらそれしか無さそうだし………他に何かあるのか?言っとくが金銭関係は無理だぞ?」

建宮「……学生に金無心するほど堕ちてる奴は天草式の中にゃ居ないのよな……というか、なんだ………例えば上条当麻よ、レンタルとかではなく五和が……そうだな、お前さんに会いに来たらどう思うのよな?」

上条「ん……そりゃ、えーと……任務とかだと思うかな?だって学園都市にわざわざ来て、そんで俺のとこ来るってなったらイギリス清教から出たインデックスか俺の護衛任務とか学園都市に侵入した魔術師の追跡とか捕縛とか、そんな感じ?」

建宮「…………そうか、まぁ……そうでもなければ滅多にこの街には来ないからな……仕方ないのかもしれん」

507: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/17(水) 22:07:20.98 ID:/t2Ymgyx0

上条「さっきから何を言いたいんだよ?五和は何を思い詰めてるってんだ?話が飛び飛びで全然進まねぇぞ」

建宮「……五和の事は好きか?」

上条「え……まあ好きかと聞かれたら好きだが」

建宮「仲間として、だとは思うがハッキリ言うのよな……恐らく本人の前では言わないんだろうが」

上条「そりゃ、まあ恥ずかしいしな……面と向かっては勘弁」

建宮「その恥を捨てて面と向かって五和に言って欲しいのよな、こっちは」

上条「………はい?」

建宮「………あんまり突っ込み過ぎると野暮なんだが……お前さんにはハッキリ伝えんと分かってくれんからな」

上条「………えーと?」

建宮「五和はお前さんにぞっこんって事なのよな」

上条「え?」

建宮「恐らく本人は俺が伝えた事を非難するかもしれん、だがルール違反だろうがマナー違反だろうがまどろっこしくて見てられんのよ俺は、他の女とくっついてるのを見て、一人でひっそり泣かすにゃ惜しい女だからな五和は、憎まれ役ならいくらでも買って出てやるのよ」

上条「え、いや……冗談だろ?」

建宮「そう思うのなら五和に直接聞くと良いのよな、それで分かるだろう?」

上条「……お、おう」

建宮(………よし、予定とは違ったがこれで良いだろう……後は五和次第なのよな)


建宮(…………五和もわりとおっちょこちょいだから不安なのよな、大丈夫だろうか)ウーン

508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/17(水) 22:11:49.31 ID:/t2Ymgyx0

一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

バードウェイ「よし、ではこの書面は破棄させて貰うからな」ビリビリ

レッサー「あぁーーー!?私の未来!!イギリスの利益の証明が!?」ガーン

オティヌス「知った事か、ではこっちのコピー用紙ではない正式な借用書にサインをしてもらおうか」ペシッ

美琴「へー、こんなの売ってるんだ?今どき紙の書類なんて需用無さそうなのに」

バードウェイ「全てをデジタル処理にしてしまうのは私はどうかと思うがな、デジタルデータなどちょっと詳しい奴が弄れば容易に改竄出来てしまうし外部への流出も最近よく聞くだろう?こういう物は手書きのものを直接管理するのがもっとも安全だよ」

美琴「まあ、データ関係はハッキングが怖いのはそうだけど………それ言うならアナログな書面だって偽造し放題じゃないこれ?管理だって紛失とかしそうだし」

バードウェイ「どっちにしてもデメリットはある……まあ、今はそれは良いだろう?」

オティヌス「そうだな、ではキッチリと書いて貰おうか?書面の文脈は既に記載されているタイプだから小賢しい真似は出来んからな?」

レッサー「………わかりましたよぉ、サインしますよもう……」ブツブツ

509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/17(水) 22:15:40.13 ID:/t2Ymgyx0

禁書「お茶淹れたかも、はい」カチャカチャ

美琴「お、サンキュー気が利くわね」コトコト

バードウェイ「つい先日までこんな対応が出来る奴ではなかったと思うが?」コポコポ

オティヌス「私が教えた、お茶が飲みたい時自分では用意出来んからな、出来合いのお茶や甘ったるい飲料は好かん」チョコン

美琴「待って、あんたどうやって飲むの?」

オティヌス「ん?これでだが?」スッ

美琴「………ペットボトルのふた?」

オティヌス「他に手頃なサイズの入れ物がないからな、仕方ない………奴は人形用のティーセットを購入したのだが」

美琴「なんで使わないのよ?」

禁書「とうまが洗おうとしたら落として踏んづけてバリバリに割れちゃったんだよ、スリッパ履いてたからケガはしなかったけれど」

オティヌス「また買うけどしばらくはこれで我慢してくれと……わりと高いらしくてな……」ショボーン

美琴「………不便なのねやっぱり、小さいと」

オティヌス「まあな、風呂とトイレは本当に慣れるまで地獄だったし」

禁書「おふろはわたしといっしょじゃないと溺れちゃうんだよ」

オティヌス「その前に蛇口が捻れんがな」ハァ

美琴「……ふーん?じゃ、トイレは?」

オティヌス「……聞くな、忌々しい」

バードウェイ「奴の事だ、どうせ最初は飼い猫と同じ所で済ませろとでも言ったんだろ、デリカシー皆無だからな、あれは」バリバリ

レッサー「あ、私にもおせんべい下さいよぉ、ジャパニーズスナックで一番好きなんですよ私」ゴソゴソ

オティヌス(´・ω・`)

美琴「え、まさか……そうなの?」

スフィンクス「にゃー」

禁書「………いちおう違うんだよ、というかお茶飲んでるのにこの話題は嫌かも……」モグモグ

美琴「そうね……やめときましょ」ズズッ



わりとみんなで仲良くしていた。

511: ◆JeibdEOr7g 2014/12/18(木) 22:54:15.89 ID:Yo3Can5i0
………

青ピ「カミやんおつかれ」

上条「あれ?またお前なのか青ピ、てっきり土御門が来ると思ってたのに」

青ピ「んー、それはあれやカミやん………カミやんの代わりに事情説明しにいったんやで、ほらカミやんレンタル続けとるって言うとらんのやし今日は帰らへんとか言っとるし」

上条「………ま、マジか、すまん土御門………」

青ピ「ツッチーも妙な所で義理堅いんやね、死なばもろともにゃーとかへらへらしながら言ってたで」

上条「大丈夫かなあいつ……」

青ピ「大丈夫やって、カミやん本人に対する非難よりはだいぶやんわりとした仕打ちしか受けんやろ」

上条「………それなら良いんだが……いや、まあ確かにそうなのかな……少なくともインデックスは土御門には噛みつかないし、御坂は………着信何回もあるから来てんのかな、まあ……アイツも俺以外にはそう簡単にビリビリしないだろ、オティヌスは………全力で攻撃されてもチクチク痛いだけだからまあいいか」

青ピ「でもそのぶんカミやんが帰った時怒り倍増しそうやけど、ホントにええんかな、帰らんで」

上条「…………そう言われると怖いんだが、いやでも三人まとめてはやっぱり……せめて御坂だけは明日にでも単独でお叱りを受けたい、どうせ怒られるにしてもひとりひとり分割で……」

青ピ「………まあ、そう言うなら僕は何も言わへんけど、そこらへんは力にはなれへんからそのつもりでなカミやん?」

512: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 22:56:51.42 ID:Yo3Can5i0

上条「そういや青ピ、帰らないって言ったのついさっきだけどどうなんだ?レンタル自体は今日は終了?」

青ピ「どっちでも大丈夫なように調整したから決めてええよ、次のお客さんはお泊まりコースなら喜んで受けるとか言っとるし」

上条「次のお客さんって、五和って奴だよな?名前聞いてるんだろ?」

青ピ「ん?なんでカミやん知っとるん?確かにそういう名前の人やけど」

上条「ちょっとな………しかし五和か……お泊まりって何処でなんだ」

青ピ「ホテルみたいやね、外の人らしいし滞在するのに利用しとるとこに来てって事みたいや」

上条(………ホテル、ねぇ?女の子んとこにそうホイホイ泊まりに行って良いわけないよなぁ………というかオルソラの件もあって上条さんの自制心は決壊寸前だし、五和がそんな感じの事してくるとは思わないがそれでも同じ所で寝るのはヤバイかもしれん)ウーム

青ピ「どないするんやカミやん、はよ決めんと」

上条「………やっぱり泊まりになるのはマズイな……止めとこう」

青ピ「そか、ならそう伝えるんは僕がしとくからカミやん帰ってええよ?おつかれ」

上条「……え、ちょっと待て、俺の寝床は?」

青ピ「そこまでは知らんよ、帰ればええやんか」

上条「え、いや、だから上条さん的には集中攻撃される事になるのはちょっと……」ダラダラ

513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:01:02.14 ID:Yo3Can5i0

青ピ「知らんて、そんなに言うならホテル手配ぐらいなら付き合ってもええけど」

上条「………り、料金は……」

青ピ「そんなんカミやん持ちに決まっとるやん」

上条「そんなお金ないです」ウルウル

青ピ「泣いたかて知らん!!そこはカミやんのただのわがままやもん、レンタル手配はしたけどもカミやんは帰るとこあるんやからそこにキチンと帰るんがホンマは筋ちゃうん?待っとる女の子悲しませるとかそんなん僕は許せへん、カミやんが友達だから多少は肩もつけどこれ以上は知らん!!」プイッ

上条「……お、お前んとこ一晩だけ泊めて貰うとか……」

青ピ「できへん、僕んとこ下宿やし大家さんに迷惑かけれへんもん、そこらへんは分別わきまえへんと社会に出たとき無礼もんになってまう!!いくらカミやんでもそこはダメや!!」ツーン

上条「な、なんでそういう常識的なとこはクッソ真面目なのお前!?あ、青ピのくせに!!」ガビーン

青ピ「カミやんが変なだけや、男のロマンとはいえ学生寮に女の子囲っていっちゃいちゃしとるとかホンマは大問題やで?小萌センセが黙認しとってなかったらどうなっとると思ってんのカミやん?これ以上わがまま言うたらあかん!!」クワッ

上条「………ま、まさか変態筆頭のお前にここまで言われるは……」プルプル

青ピ「僕の生き様は世間には冷たく見られるんや、いらん非難浴びんように品行方正にせなあかん所はキッチリやっとかんと生きてけへん、それだけや」キリッ

514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:06:22.61 ID:Yo3Can5i0

上条「………分かったよ、お前の言い分はもっともだし」

青ピ「じゃ、今日は帰るって事でええんやね?」

上条「………………」

青ピ「………まさかカミやん、野宿しよとか考えてへん?」

上条「えっ、いや?まさか、今は12月ですよ青髪くん?いくら丈夫さに定評があって極寒のシベリアとかデンマークとか制服とパーカーだけでうろついてた経験があるとはいえねぇ?こんな寒空の下で羽織るもんもなしに寝たら凍死するってちゃんと理解してますし?まさか、ははは………」ダラダラ

青ピ「……カミやんの事だから寝ないで1日ぐらいなら耐えてまおって言いそうなんやけど」

上条「……うっ…」ギクッ

青ピ「………そんなにビビるほど怖いん?」

上条「………だってあいつら加減知らないんだもん」

515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:08:16.96 ID:Yo3Can5i0

青ピ「…………しゃあないなぁ、ちょっと待っとき」ポチポチ

上条「ん?なに、どうした?」

青ピ「もしもし、カミやんレンタルサービスのもんなんやけど、今からカミやん向かわせるんでよろしくお願いしますぅー」

上条「ちょっ!?おい!?」

青ピ「はいはい、分かっとりますよ、時間は明日のカミやんの登校までなんで、ええ、なるべく寝かしたって下さいね?ええ」

上条「おい待て俺は行くとは…!?」

青ピ「じゃ、まいどー」ブチッ

上条「うぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉい!?」

青ピ「帰るつもりない、泊まるとこない、ならレンタルしてくれる何処でせめて体暖めなあかんてカミやん」

上条「……ぐ、ぬぐっ……」

青ピ「大丈夫やって、おにゃのことお泊まりとかカミやんなら日常茶飯事やろ?へーきへーき」

上条「」

上条(…………いかん、どうしよう………耐えられる自信が今回ばかりはない)ダラダラ


上条(………………ホテルの浴室って寝心地良いかなぁ……)グスン


517: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:20:00.60 ID:Yo3Can5i0
…………

上条「……えーと、ここか……ん?」

[上条当麻様江、どうぞそのまま入室致して下さい]

上条「………貼り紙?このまま入れって、ノックもいらないのか、まあいいけど」ガチャ



上条「………お邪魔しまーす……い、五和?」キョロキョロ

上条「………奥か?ほんのり明かりは付いてるが………」ソロソロ


上条「……おーい、五和さーん?」キィ


神裂「……………」

上条「……………あれ?」キョトン

神裂「………お、お待ちしていました、か、上条当麻」ペコリ


上条「あれ?なんで神裂?五和は?」

518: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:35:33.86 ID:Yo3Can5i0

上条「五和だって話だったよな?なんで神裂が?」

神裂「……そ、それは、その……」オドッ

上条「ん?」

神裂「……か、代わって貰いました、どうしても貴方にもう一度確認しなくてはいけないと思ったので」カァァァ

※寝室備え付けクローゼット内部

五和「……んっ!!……んんッッ……!!」ギチギチ


五和「……んっ……!!!!」ウルウル


……………


上条「代わって貰ったって……まぁ、五和が了承したなら俺は良いけどさ」

神裂「…………」ギクッ

上条「神裂?」

神裂「………いえ、気になさらずに」プイッ

上条「……?」

神裂(………申し訳ありません五和……貴女の想いを踏みにじるような事をして………で、ですが……!!)フゥ



神裂(私だって悩んだ上での行い……!!罰は必ず受けます、ですから……今だけは赦して下さい五和!!)


神裂(上条当麻……あの言葉、私はやはり……!!)クワッ!!

上条「…っ!?」ビクッ

519: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 23:52:19.35 ID:Yo3Can5i0
五和「……んんー!!んんー!!」モソモソ

…………

上条「……えーと、まあ神裂なのは良いとして……まだなにか話があるのか?」

神裂「……は、はい……わ、私としてはやはり……あれからずっと考えていたのですけど」モジモジ

上条「つーかさ、なにそのカッコ……」

神裂「これですか?これはえと……寝巻用の着物ですが?」

上条(………時代劇とかで見たことあるな、なんつーか……殿様の布団の横で待ってる人が着てる奴だこれ、白い着物……)ジー

神裂「……ど、何処かおかしいでしょうか?」モジッ

上条「……いや、似合ってると思うけど……寝巻きなんだよな?」

神裂「はい、そうですけれど」

上条「……寝る時に口紅って付けるの?あの……普段付けてないよな神裂って、いっつもノーメイクだったような……」ジー

神裂「………っ…え、あの……普段は必要ないのでしないだけで、い……一応以前作ったものを所持はしていますから、おかしいですか?」ギュ

上条「スティックじゃない純和風な口紅とか初めて見た……いや、神裂だって女性な訳だしおかしくはないけどさ……えと、寝るんだよな今から?」

神裂「……ね、寝る………」ボンッ

上条「お、おい神裂?マジでどうした!?なんか変だぞ!?」

531: ◆JeibdEOr7g 2014/12/19(金) 20:48:39.09 ID:jemaNcch0


五和「んぐっ!!んぎッッ……!!」ミシミシ


……………


上条「そもそも五和と代わった理由も分かんないし……後からじゃダメだったのか?」

神裂「……それは、その……早急な決断が必要でしたし………す、既にレンタルは打ち切られておりましたし」

上条「レンタル?いや、別にそんなのなくても会いに来ればいいだろ、わざわざこんな………」

神裂「………だ、だってその!!あの………」

上条「へ?」

神裂「二人っきりでの話など普段はそうそうできませんし……貴方の周りには必ず誰か居りますから」モジモジ

上条「まあ、確かにそうかも知れないけど………二人で話ならこの前したじゃん、まだ何かあんの?」

神裂「とぼけないで下さい!!わ、私はあれからずっと貴方の言葉の事を考えていたんですよ!?眠れなくなるほど悩んでいたんですから!!」

上条「え、俺の言葉?」ビクッ

神裂「そ、そうです!!け、けけけけ、結婚しようって……!!」ウルッ


………………


五和(゜[×]゜)ガーン

532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 20:51:15.57 ID:jemaNcch0

五和( ´;[×];`)プルプル

…………

上条「あっ」ハッ

神裂「あの時は…あ、あのような事を突然言われ動揺してしまいましたけれど!!あの子の事を考えて、それでいて貴方が受け入れてくれると言うのであればやはり……!!」ギュッ

上条「ああ、すまん神裂あれ冗談」

神裂「私としても貴方の事は憎からs……………………………いまなんと?」ピタッ

上条「ん?だから、あれ嘘」

神裂「…………え?」

上条「いや、だからな?嘘だからあんまり気にやまないようにって、な?」ウンウン

神裂「……あの、上条当麻?」

上条「はい、なんでしょうか?」

神裂「よく聞こえなかったのでもう一度言って貰ってよろしいでしょうか?」

上条「えーと、だから、結婚してくれって言ったな?あれは嘘だ、ジョークの類いだから本気にすんな」

神裂「」

神裂「」







かんざき「」

534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 20:58:46.79 ID:jemaNcch0

五和「…………」

…………………


かんざき「」


上条(………うーん、怒るよなこの後……俺の不用意な発言で相当悩んだみたいだし、まあ仕方ない……これは俺が悪い訳だし病院送り一歩手前ぐらいまででなんとか許して貰おう)

上条(………神裂の一撃って重いからなぁ……耐えられるだろうか)

神裂「」プルプル

上条「さて、正座してと……で、神裂さん?怒ってらっしゃるとは思いますからどうぞお好きなように……」ペコリ

神裂「………」スクッ、トタトタ

上条「……ん、あれ神裂?」

神裂「………………」ゴソゴソ

上条「………鞄から何を出すんだ…?棍棒的な何かとかは勘弁してもらいたいんだけど…」ドキドキ

神裂「…………」コト,コト……

上条「……瓦?なんでそんなもん持って……それを重ねて?」

神裂「…………ふぅぅぅ…………」スゥ



上条「………」





神裂「………ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッッ!!!!」喝ッッ!!

ドッッ!!←瓦が塵になる音。

┣¨┣¨┣¨┣¨ッッ!!!!←衝撃波。

ズズゥゥ…ン!!←直下型震動と床が抜ける音。

上条「」ビリビリ


上条「」

パラパラ……ズズン…


上条「」カタカタカタブルブルブル

536: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 21:10:01.45 ID:jemaNcch0

神裂「………少し力が入り過ぎましたね、いけませんまた余計な出費が……」ハァ

上条「」ガタガタガタガタ

神裂「…………で、上条当麻」

上条「は、はひっ!?」ビクゥ!!

神裂「貴方のことです、そのような人をコケにするような言動を悪意なく吐くぐらいは予想済みでした………ええ、予想済みでしたともッッ!!!!」ダンッッ!!

上条「すいませんすいませんマジで許して下さい神裂さまお願い入院半年コースとかはご勘弁を!?!?」ガタガタブルブルブル

神裂「…………」ジロッ

上条「ひぃっ!?」ビクゥ

神裂「…………………ホントに嘘なのですか?」ジワッ

上条「…………う、ぐぬっ……」

神裂「………ひどいと思わないんですか?わ、私だって……お、女なのに……」ポロポロ

上条「………う……」


…………

五和「……んん!!んんーーー!!!!」ジタバタ

537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 21:31:11.50 ID:jemaNcch0

上条「……い、いや神裂さん?その、上条さんとしては一応断られた事案な訳だし神裂が変に気にしないようにするには冗談って事にしといた方がいいかなーって…」アセアセ

神裂「…………私はそのような冗談はだいっきらいです」グスッ

上条「いや、えーと……で、でも神裂があの後も悩んだって言われても俺はどうすりゃいいのか…」オロオロ

神裂「そ、そんな軽い気持ちであんな事を言い出すのですか貴方は!?」

上条「い、いや軽い気持ちって訳じゃ……」オロオロ

神裂「………な、ならどうだと言うのですか……」ジッ

上条「……………か、神裂は……真剣に考えてたって事になるんだよな……それで冗談にするのは嫌だと……」ゴクリ


神裂「………………」カァァァ


上条「…………言動含めいろいろ責任あるか……よ、よし分かった、そういうことにしy…


五和「……ぎッッ!!ダラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」ブチブチミシミシバキバキィ!!

上条「っ!?」ギョッ

神裂「い、五和!?」

五和「………」ブツブツ

上条「い、五和なんでクローゼットなんかに……」

神裂「……ま、まさか……自力であの束縛術式を……?どうやって」


539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 21:47:11.11 ID:jemaNcch0
五和「………せん」ブツブツ

神裂「……え?」ビクッ

五和「いくら女教皇様でも許しません!!!!」クワッ!!

神裂「…うっ」ギクッ

五和「お金の責任で気持ちを向かせようなんて浅ましいと思わないんですか女教皇様!?こんなの、こんなのずるい…じゃなくて卑劣ではありませんか!?し、しかも私の順番だったのに無理矢理割り込んで!!」ウルウル

神裂「そ、それは後で罰は必ず……」オロオロ

五和「女教皇様が掠め取った後で謝られたって納得なんか出来ません!!ふざけてるんですか!!」

神裂「わ、私だって必死だったんです!!悩んで悩んで……どうすれば良いのかずっと考えた上での行動です!!わ、私は積極的になってはいけないのですか!?」

上条「あ、あの……神裂?」

神裂「は、はい…」

上条「………五和が納得して代わったんじゃないの?」

神裂「……う…」

五和「女教皇様がこんなにひどい事するなんて!!」ウルウル

神裂「…………う……だ、だって……私も……」ウルウル


上条(………な、なんだこの状況…どうすりゃいいのか検討もつかんぞ…)ダラダラ

541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 22:26:38.53 ID:jemaNcch0
五和「とにかくこんなのは許される筈がありません!!こ、こんなの無効なんですからぁ!!」

神裂「待って下さい五和!?む、無効かどうかを何故貴女が決めるのです!?それは私達の!?」

五和「じゃ、じゃあ上条さん!!貴方はどう思うんですか!?や、やっぱりそれでも女教皇様を……!!」ジワッ

上条「え、あの……お、俺も責任があるし…」オロオロ

五和「つまりお金の事なんですか?」

上条「……そ、そうなる……かな?」

神裂「お金の……そ、それだけなんですか上条当麻!?」

上条「いやいやまてまてちょっとまて!?たんま!!マジでそんな問い詰められたら上条さん的には許容量限界なんですけど!?」

五和「じゃ、お金の事じゃないのだとして、どっちが好きですか上条さん!!」

上条「はぁ!?なんでそんなもん聞かれなきゃならないの!?」

神裂「金銭についてのみ責任を感じてあのような事を言ったのだとしたら私も不服です、この際です、五和と私だけとは言わず誰の事をもっとも女性として好意を寄せているかハッキリと言って貰えませんか?」キッ

上条「まて、何故そんな話題になる!?関係あるかそれ!?」

五和「どう考えてもあると思いますけど」ジトッ

神裂「関連性の無い話題ならばわざわざ口にしたりしません、それでどうなのです上条当麻」

542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 22:39:26.65 ID:jemaNcch0
上条「……えーと、す、好きな奴?」ダラダラ

神裂「そうです、あの言葉が真実であって欲しいとは私も思っています、ですが貴方は責任という言葉には極端に過敏なのを失念していました……これでは確かに正当な理由てあの言葉を言われたとは言い難いですから」

五和「どうなんですか」

上条「……いや、えーと…」ダラダラ

五和「正直に答えて下さいね」

上条「……………あ、あはは……えーとですね?」

神裂「………ではこうしましょう、私と五和、どちらが女性として魅力的かどうかだけ教えて下さい………選ばれなければ素直にここを離れます」

五和「………解りました、私もです……選ばれなければ女教皇様の割り込みも不問にしますから」

上条「うっ…」オロオロ


神裂「さあ、答えて下さい」

上条「……え、えと…」オロオロ

五和「どっちですか」


上条「」


上条(……どうしよう選べない)

545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 22:51:45.30 ID:jemaNcch0


上条(金銭関係が理由で神裂選ぶ訳にはいかないし、かといってあれだけ振り回して選らばない?どうなんだそれ?)ダラダラ

神裂「…………」ジッ

上条(……で、でも五和も引っ掛かる……建宮があんなこと事言うってのはつまり……それに……)チラッ

窓の外、ガラス張りの向こう側

建宮『…………』ペタペタ

建宮『…………』キュッ……バサッ


[五和を選んでやらないと呪い殺すのよな]


建宮『…………』ジロッ


上条(………現在進行形で脅してきてるしあの覗き見野郎が)ダラダラ

五和「…………」ジッ


上条(………どうしよう)ゴクリ

546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/19(金) 23:22:32.61 ID:jemaNcch0
神裂「…………」ジッ

五和「…………」ジー

建宮『さあ三者にらみ合いが続いている状況、狼狽える上条当麻、無言の威圧で牽制し合う女二人!!さてどうなるのよな!?』

上条「………ぐ、ぐぬっ……」ダラダラ

五和「………」ムカッ

神裂「…………」イラッ

上条「………え、えーと……」オロオロ

建宮『おーっとここで痺れを切らしたのか五和が動いた!!上条当麻の頭を両手で掴み、そのまま……?』

五和「…………失礼します上条さん」ムニッ

上条「ぶふっ!?」

神裂「!?」ギョッ

五和「わ、わたしだって…!!わたしだって!!」ギューー

上条(むねーー!?むねーーーーーー!!?!)ジタバタ


建宮『で、出たーー!!なんと上条当麻の顔面を自らの胸元へ沈めてそのままホールドだぁ!!これは上条当麻苦しい、弾力のある五和のバストにより上手く呼吸出来ない!!だがそんなことお構い無しと言わんばかりに決して逃すまいと必死に抱き抱える!!』

上条「んんーーー!!!!!?」ジタバタ

神裂「い、五和!?な、なんて事をしているんです!?お止めなさい!!」


五和「止めません!!わ、わたしだってこのくらいしたって良いじゃないですか!!」

神裂「そ、そんなの!!」ギリッ

建宮『五和選手捨て身のホールド!!これは本来奥手な五和選手相当恥ずかしい!!その証拠に顔どころか耳まで真っ赤だ!!そこまでして成し遂げたい女の意地があるのか!?ふりかま構っておりませんのよな!!』

上条「」

573: ◆JeibdEOr7g 2014/12/26(金) 20:12:37.85 ID:+EhSLbki0

上条「んーーー!?!?ふもぉーーーー!!!!」ジタバタ

神裂「と、とにかく止めなさい五和!!こ、この………!!」

建宮『あっとぉ五和に先制を許してしまった神裂選手だったがここでようやく反撃に出る模様だ、上条当麻の両足を掴み……?』

神裂「………ふんっ!!」グィィィィ!!

建宮『普通に引っ張り始めたぁ!!聖人の馬鹿力による強引な引き剥がし!!これは上条当麻痛い!!がっちりホールドされた頭以外は宙ぶらりんだ!!」

上条「ふがーーー!?ふごーーー!!!(痛でででででででで!?!?)」ジタバタ

五和「ぐぅ!!」ミシミシ

建宮『一方五和選手も必死の形相で奪われまいと耐える!!聖人の腕力に必死に抵抗している!!片腕で上条当麻の頭を抱き抱えもう片方の腕は座っているベッドを掴んで離さない!!基本普通の人間である五和の何処にこんな力が眠っていたというのか!?』

諫早『愛の力だな』

建宮『愛、なのよな?解説の諫早さん?』

諫早『時として女は考えられぬような力を発揮するものだ、子を危機から守ろうとする母…などな』

香焼『それ腕力に直結するんですか……元から馬鹿力な気がするっスけど』

野母崎『ただの馬鹿力じゃ女教皇様に通用なんかしないだろ、女ってのはいざとなるとマジで恐ろしい力だすぞ、うちのカミさんもたまに手がつけられなくなる』ウンウン

574: 連投すまぬ 2014/12/26(金) 20:13:58.67 ID:+EhSLbki0

五和「……ぐぎっ!!ま、まだまだ……!!」メキメキ

神裂「い、良いから離しなさい五和!!」ミシミシ


上条「し、死むぅぅーー!?」ビーン

建宮『五和選手粘る、あの女教皇様との力比べに一歩たりとも遅れを取らない!!これが恋する乙女の底力なのか!?情熱を怪力に変えて、愛するという心を怪力に変えて!!決して引き剥がされまいと力を籠めて上条当麻の顔を胸に埋めさせている!!これは上条当麻にとって天国なのか地獄なのか!?意見が別れそうなのよな!!』

香焼『いや、どう考えてもキツいッスよ……頭を万力で固定されてダンプに牽引されてるようなもんっスよ?』

諫早『分からんぞ、なんせ五和の胸だからな、夢見心地かもしれん』

野母崎『死にそうになって夢見心地かもしれない、いやまて……M体質なら或いは……』


上条(あがががががががっっ!?!?死ぬぅぅぅぅぅ!!!!)

576: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 20:17:02.78 ID:+EhSLbki0

神裂「このッッ……!!いい加減に!!」ミシィ!!

五和「っ!!!!」

上条「」グギッ

建宮『おーっとここでアクシデントだ!!必死に耐えていた五和選手でしたが先に掴んでいたベッドが悲鳴を上げた!!女教皇様の方へと上条当麻が!!上条当麻を離さない五和が!!五和が体を固定していたベッドごと宙を舞い吸い寄せられていくぅーーー!!!!』

神裂「えっ、うっ!?」

五和「きゃっ!?へぷっ!!」ベシャ

上条「」プチッ

建宮『そしてもろとも下敷きになりましたのよな!!これは一体どうなるのか!?』

香焼『………あのベッド、キングサイズで滅茶苦茶重そうッスけどあっさり持ち上がりましたね』

野母崎『よく見ろ、脚に固定用のボルトが引きちぎれているのが見えるだろ、実際の荷重はな何トンあるか……』ゴクリ

諫早『五和も片手で卓袱台振り回すからのぅ、あれぐらいは驚く事は無かろう』フム

香焼『いや、上条当麻さんの体が心配なんですけど』

野母崎『…………』

諫早『…………』

建宮『………だ、たぶん大丈夫……流石に殺したりはしないのよな』

香焼『………女教皇様も五和も頭に血が登ってるっスけど、ほんとに大丈夫なんですかね建宮さん……』

建宮『…………い、いざとなれば助けには入るのよな、とにかく今は様子見なのよ……』ダラダラ

577: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 20:45:10.16 ID:+EhSLbki0

神裂「………くっ!!」ドンッ!!

建宮『さあ下敷きになっていた状態から女教皇様が蹴り1つで覆い被さっていたベッドを吹き飛ばしましたがこれは……?』

神裂「………/////」ギュー

上条「」ムギュッ

建宮『なんと女教皇様が上条当麻をどさくさに紛れて強奪!!先程の五和と同じくしっかりと顔を胸に埋めさせている!!』

五和「…えっ、あっ!!」ガーン

神裂「………い、五和!!とにかく話し合いましょう!?私にも非があるのは分かっていますけどこのまま暴れていても……!!」ギュー

五和「だ、だったら離して下さい!!女教皇様はそうやっていっつもいいところ持っていこうとするんです!!わ、私の後に女教皇様がそんなことしたら私かないっこないのにぃ!!!!」ガシッ

神裂「こ、これは別に好きでこうしている訳では!!だ、だって貴女が変に力を込めるから危ないと……!!」ギュー

五和「それなら女教皇様だって意地になってたじゃありませんか!!いいから離して下さいってば!!」グイグイ

神裂「い、嫌です!!とにかく落ち着きなさい五和!!」ギュー

上条「」グッタリ

建宮『さぁ今度は攻守逆になっての引っ張りあいだ!!男冥利に尽きるシチュエーションだが問題は引っ張る女が共に怪力だと言う事だ!!嬉しいやら苦しいやら千切れそうやらとうにも困った展開がだどうする上条当麻!?』

上条「」チーン

香焼『………気絶してません?あれ』

野母崎『白目剥いてるな』

諫早『ちょっと小刻みに痙攣もしとる』

建宮『あ、やばい………い、今助けるぞ上条当麻よ!!』

香焼『……判断遅いッスよ建宮さん』

建宮『だ、だって五和にとってこんなチャンス滅多に無いのよな!?女教皇様だってここまでぐいぐい行くとは今までは考えられんし出来るなら納得行くまでやらしてやりたかったって気持ち分からんのよな!?』

諫早『完全に面白かっがっとったろうに』

580: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 21:14:32.54 ID:+EhSLbki0
五和「とにかく離して下さいってばぁ!!」グィィィ!!

神裂「貴女が引っ張るのを止めたら離します!!ですからお止めなさい!!」ギュー

上条「」ミシミシミシ…

建宮「止めるのよな二人とも!!そんな力づくの奪い合いなんて上条当麻からしたら迷惑以外のなにもんでも……」ガタッ

神裂「貴方は黙っていなさい建宮!!」ゴッッ!!

五和「なんで窓から覗いてるんですか建宮さんは!!」バキィッ!!

建宮「ぷげらっ!?」ガシャーン!!

香焼『あ……た、建宮さーーーん!!!!建宮さんが落ちた!?』

バシャーン

諫早『……池に落ちたか、死にはせんだろ……よし逃げるとするか』グイッ

上条「」グッタリ

香焼『あれ?』

諫早『教皇代理が吹っ飛ばされた隙をついて救出した、飛び降りるぞ』ヒュッ

神裂「ん…………え?」キョトン

五和「………あれ?」

野母崎『…………気付かれた!!急げ殺されるぞ!!』ヒュッ

香焼『ひ、ひぃ!?』ヒュッ

神裂「………ま、待ちやがれ覗き見野郎どもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!勝手に連れてくなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ブチブチィ!!

五和「……………なんでみんなしてこう邪魔ばっかりなんで私ばっかりこんないっつもいっつもいっつもいっつも……!!」ブツブツブツ


香焼(………目がヤバいッスよあの二人!?)ガタガダ

諫早(振り返るな急げ!!何としても安全な場所まで上条当麻をお連れするのだ……!!冷静になるまで身を隠せる所まで!!今は渡しても為にならん!!)

野母崎「ぶべらっ!?」ヒューー………ベシャ


諫早「野母崎!?ええい香焼!!ワシが時間を稼ぐ!!頼んだぞ!!」ザザッ

香焼「い、諫早さん!!」

神裂「待てっつってんだろうがド素人がぁぁぁぁぁ!!!!!」ダンッッ

五和「邪魔しないでっていってんですよホントにもう!!!!」クワッ

建宮「」プカー


…………


581: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 21:56:31.13 ID:+EhSLbki0
一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん達。

土御門「………という訳で、カミやんの事怒るのはちょっと勘弁してやってくれにゃー」

禁書「………………」

オティヌス「………………」

美琴「…………」ムスッ

バードウェイ「………アイツは何というか、本当に女を怒らせる事に関しては天才的だな」

レッサー「あれだけ躍起になってお金稼ごうとしてて逆に借金増えるとか何もしない方が良いんじゃないですかね」ウダー

オティヌス「……事情は分かった、そういう理由があるなら私は強くは言えんな……お前達はどうなんだ」

美琴「………納得は出来ないわよ、約束してたんだし……でもアイツからしたらこれ以上お金貸すって言っても受け取らないだろうし、少しだけってならいいわよもう……」ハァ

禁書「……………」

バードウェイ「……どうした禁書目録、何も言わんのか?」

禁書「……え、うん……大丈夫」フルフル

レッサー「お金に困るのって大変ですねぇ、私も気を付けよっと」ガサガサ

レッサー「あれ、おせんべいもうない……ちぇー」

オティヌス「…………」

美琴「…………」

バードウェイ「奴に金を負担させている身分の癖して随分と態度がでかいなお前は……私は直接関係はしていない身分だがイラッ来たぞ」ジー

レッサー「そんな事言われても真面目に働いて帰せって言われてますし、労働出来る年齢になったらキチンとかえしますよぉ」ウダー

バードウェイ「事情が変わった、今すぐ返してやれ」

レッサー「えっ、どうやってです?」

バードウェイ「おい、レンタル元締め」

土御門「なんだ?」

バードウェイ「この馬鹿娘にレンタル斡旋してやれ、女だから割高で使えるしすぐ借金分ぐらい稼げるだろう」

レッサー「ちょお!?い、嫌ですよ私は!?
なんか●●●●ことされたらどうするんですか!!」ガタッ

バードウェイ「知らん、むしろそっち方面で客煽ればもっと短期間で稼げるだろ」

レッサー「お断りです、私はこれでもかってほと自分の体は大事にしてますので」ムスッ

土御門「にゃー、●●●方向なら上客たくさんいるけどカミやんが知ったら怒るしやめといた方がいいぜよ」

レッサー「えっ!!じぇらしーってやつですかね!?」

土御門「なわけないぜよ、カミやんはあれでも貞操観念ガチガチだからそういう類いの事やらかした女子は間違いなく説教するぞ」

レッサー「………ああ、そうですか」


582: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 22:12:52.08 ID:+EhSLbki0
土御門「まあ、そうだな………今からでも斡旋は出来るしカミやんも助かるだろうしにゃー?任せるにゃー」

レッサー「………えー、なんか嫌なんですけど!?私はこれでもかよわい女の子ですけどっ!?」

バードウェイ「なら私も付き合ってやる、そのぶん早く稼げるだろ?」

レッサー「………ますます嫌な予感が……それなら一人がいいんですが」ジトッ

バードウェイ「監視と暇潰しも兼ねてだ、拒否などさせるわけないだろう」フンッ

レッサー「………くっ、逃げられないようにですか、なんて周到な!!」

バードウェイ「お前ぐらいの実力者だと配下の者に任せると万全とは言えんし仕方ない」

土御門「……まあ、とにかく明日の朝方には斡旋出来る筈だのその時連絡するにゃー」スタスタ

バードウェイ「そうか、では私も一度ホテルに戻るとしようかな、ここに居ても奴は今日帰って来ないだろうしな」スクッ

レッサー「……はぁ、なんでこんな事に……私も一応ホテルに泊まってるのでおいとましますね」トボトボ

禁書「うん、みんなおやすみなさいなんだよ」

オティヌス「やれやれだな……騒がしい奴らだ」

美琴「家主不在であんだけ騒げるって一種の才能ね……私も人の事言えないけど……」

583: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/26(金) 22:29:24.17 ID:+EhSLbki0
オティヌス「それで小娘、お前は帰らんでいいのか?」

美琴「え、あー……帰るけど」

オティヌス「ならばすぐ帰るのだな、もうこんな時間だぞまったく……」スタスタ

美琴「しょ、しょうがないでしょ!?まさか帰せ来ないとは思ってなかったんだし……待ってようかなーって思ってたから……はぁ……」

オティヌス「………まぁ、それは後で文句の一つでも言ってやればいいだろう」モソモソ

美琴「………そうするわ………って、なにしてんの?」

オティヌス「ん?寝るのだが、何か文句でもあるのか」モフモフ

スフィンクス「にゃー」ゴロゴロ

美琴「……ね、猫布団……!!」ゴクリ

オティヌス「私が寝ていると抱き抱えられてしまうのでな、面倒だから初めから毛布代わりにしてやっているのだ、体温のせいで多少暑苦しいが悪くない寝心地だぞ?」モッフモフ

美琴「…ふ、ふーん?」ジー

美琴(いいなぁ…!!あれいいなぁ!!)ウズウズ

オティヌス「あふ……では先に寝る、気を付けて帰れよ小娘」モフモフ

スフィンクス「ふにゃ」ヌクヌク

美琴「う、うん……おやすみ」ジー

オティヌス「

600: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 08:31:15.23 ID:65oCU5dq0

オティヌス「………zzZ 」 モフモフ

スフィンクス「ゴロゴロ…」スリスリ

美琴「………いいなぁ……」ジィー

禁書「……………」

美琴「……ん?ていうかあんた、どうかしたの?」

禁書「え、うん……平気なんだよ」フルフル

美琴「……そうは見えないから言ってんのよ……何、アイツ帰って来ないのがショックなの?こう言っちゃ何だけどアイツがフラフラしてるのなんていつもの事だと思うしあんたならその事でそんな暗い顔なんてしないでしょ、たぶんだけど……」

禁書「………うん」

美琴「………」

禁書「…………」

美琴「………えーっと………」

禁書「…………」ウルッ

美琴「えっ……ちょっとなんで泣くのよ?」ギョッ

禁書「……っ……!!」ゴシゴシ

601: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 08:33:17.20 ID:65oCU5dq0

美琴「………し、心配しなくてもアイツはちゃんと帰って来るって、ほら……別に何か危ない事してる訳でもないんだから」

禁書「違うんだよ、そうじゃなくて……!!」フルフル

美琴「う、うん」

禁書「………とうまがたいへんなのはわたしが悪いのに」

美琴「えーと、屋根の修理代のこと?」

禁書「………そうだけれど……それだけじゃないかも」

美琴「………」

禁書「とうまはね、何も言わないんだよ」

美琴「何も言わない?」

禁書「……うん、たいへんだとも辛いとも迷惑だとも、わたしにはなんにも言わないのかも」

美琴「……そうなの?それにしてはいっつも小言言われてないあんた?」

禁書「それはとうまの口癖みたいなものなのかも、ぜんぜん本気で言ってないもん」フルフル

美琴「ふーん……まあ、それは分かるけど」

禁書「………だから、本当はとうまはわたしが邪魔なんじゃないかって……」ジワッ

美琴「それはないでしょ」

禁書「へっ?」

美琴(………あれ?なんか即答しちゃった……ああもう…)ハァ

美琴「あいつってさ、なんだかんだで嫌な事は嫌だってハッキリ行動する奴じゃない?困ってる人が居るのが嫌だから助けるのとか、ケンカ売られると面倒で嫌だから逃げるとか」

美琴「………電撃ビリビリされるの嫌だからてきとーにあしらうとか…」ヘッ

禁書「………ふぇ?」

美琴「だから、何て言うか………あいつにはあんたが必要なんだと思う……見てれば分かるし」

禁書「……………」

美琴(………なーに言ってんのかしらね私……はぁ…)

禁書「………ありがとう」

美琴「……ん」

オティヌス(………やれやれ…)モソモソ

602: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 08:49:37.30 ID:65oCU5dq0
……………

上条「………うぐ……う?」ムクリ

対馬「あっ、気が付いた?」

上条「………あれ?ここは?」

対馬「女教皇様達の所とは別のホテルよ、緊急手段で匿ってたの」

上条「………あんた確か天草式の……神裂と五和は?」

対馬「イギリスに帰って貰ったわよ、時間置いて頭冷さないと駄目だから」

上条「………途中から気絶してたからいまいち何が起こったか解らん……」

対馬「建宮さん達の犠牲のお陰で無事でいられたんだからその辺り覚えて置いてね、まあ、こうなった原因の一部に建宮さん達男性連中の野次馬根性が関係してるのはあるけど」

上条「…………」

対馬「それと、時間を置いたら女教皇様と五和にはキチンと話付ける事、貴方女性に酷い事したっていうのは分かってるわよね?」

上条「はい……申し開きもございません……」ショボーン

対馬「……よし、なら良いわ、もう朝だし帰りなさい上条当麻くん」コクリ

上条「………あの二人に謝ってたって伝(ry

対馬「それは自分で言いなさい」キッ

上条「はいすいませんおっしゃる通りです!!」ビクッ

対馬「よし」

上条「………し、失礼しましたぁ…」コソコソ

バタン

対馬「………根が真面目過ぎるのかしら?苦労する子ねぇ」フム

603: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 08:59:26.96 ID:65oCU5dq0
…………

上条「……朝か、学校行かねぇとな」ゲンナリ

上条「制服はボロボロだし下着は替えてない上に風呂すら入ってないし身体中痛いし行きたくねぇ……」トボトボ

上条「…………サボりたい、でもサボれない……留年したくない……不幸だぁ……」トボトボ

上条「……………はぁ……」

美琴「随分とお疲れの様子ね」

上条「っ!?」ビクッ

美琴「やっと見つけたわよこんちくしょう」クワッ

上条「みっ、御坂……?」ダラダラ

美琴「…………で、何してたのか教えて貰えるわよね?」

上条「………不幸だ」フッ

604: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 09:12:08.05 ID:65oCU5dq0
上条 「許して下さい約束破ってしまいましたがそれには訳がございまして」ペコペコ

美琴「………」ジー

上条「………あのぉ?」ビクビク

美琴「…………」ギロッ

上条「ひぃっ!?」ズササササッ

美琴「………良いわよ知ってたから、どうしようもなかったんでしょ?」ハァ

上条「えっ、知ってた?」

美琴「あんたの友達のレンタル元締めのグラサンから事情は教えて貰ってたわよ」

上条「えっ、そうなの?」

美琴「だから、別にそこは怒ってないけど………」

上条「な、なんだそうだったのか上条さんてっきり御坂が怒髪天の如くぶちギレてんのかとひやひやして……」

美琴「レンタルやってるって事を怒ってないだけでしっかり別件で怒ってるけど?」ジロッ

上条「うぐっ!?」ビクッ

美琴「なんで自分で説明しないのって事と帰ってこなかった事、あの子すごい不安がってたわよ?」

上条「すいません」orz

美琴「謝る相手違うわよ、まったく……」

605: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 09:23:05.47 ID:65oCU5dq0

美琴「……で?今日は帰ってくるのあんた?」

上条「………えーと」

美琴「まさかまだ帰ってこないつもりじゃ…」バチバチ

上条「ちょ!?帰る!!帰るよ大丈夫だって!!」ワタワタ

美琴「ホントでしょうね?」

上条「約束するよ絶対帰ります!!」

美琴「………あんたわりと約束破るのよねぇ」ジー

上条「ホントにホントに絶対帰るよ!?お願い信じて!!」ウルウル

美琴「………分かった、絶対だからね?」

上条「………お、おう」コクコク

美琴「なら良いわ、あの子にそう伝えとくからあんたは学校行きなさい、そろそろ時間ヤバいんじゃないの?」

上条「え?ああそうだな遅刻しちまう…」

美琴「今日もたぶんお邪魔してるから待ってるからね、じゃ」スタスタ

上条「……ん?今日も?いやその前に御坂?お前どこ行くんだよ常磐台そっちじゃないだろ」

美琴「えっ、ああそれね……ちょっと訳があってね今からあんたの寮行くつもり」

上条「………なんで?」

606: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/23(金) 09:42:49.70 ID:65oCU5dq0

美琴「……なんでって、えーと」


……………

御坂妹「お姉様の替え玉任務はつつがなく終了しました、とミサカは昨晩のご馳走の余韻に浸りつつ報告します」

美琴「そ、そう……おつかれ」

10039号「だがしかし10032号だけ噂に名高い常磐台の食事にありつけたという事実は許しがたいとミサカは発言します、ずるい」ヒョコ

美琴「っ!?なにどっから湧いて出た!?」ビクッ

13577号「ミサカ達も食べたいです、とミサカはお姉様に要求します」ヒョコ

美琴「ちょ」

19090号「みっ、ミサカも………」モジモジ

美琴「わかったわかったからワラワラ増えるな!?わかったから順番に行って来なさいバレたら承知しないからね!?」ウガー


ミサカ達「やったー、」「とミサカは」「ご馳走三昧の日々の到来に」「感激します」ワー

美琴「リレーで喋んないで」ガクッ


…………


美琴「…………もしかしたらしばらく厄介になるかも…」ハァ

上条「え?」キョトン

美琴「まあ後でちゃんと説明するわ、早く学校行きなさいって…」

上条「お、おう…」

645: ◆JeibdEOr7g 2015/02/15(日) 11:03:06.10 ID:wvAgughM0
………

オティヌス「…………お前、余程暇なのか小娘?ついに日中まで入り浸るようになったが」

美琴「………うっさいわね事情があるのよ、あと小娘って言うな」

禁書「がっこうは?とうまだってがっこうに行ってると思うしサボッちゃダメかも」

美琴「ホントはダメだけどねぇ……まあ、一度くらいはあの子達に行かせるのも良いと思うし」ハァ

禁書「………?」キョトン

美琴「……と、そっちはあんたには関係ないか……今日はとりあえず私が暇なのは間違いないしいろいろ教えて上げようと思ってね」

禁書「いろいろって?」

美琴「この前携帯の使い方分かんないって言ってたでしょ、この際だから教えてあげる」

禁書「いいの?ありがとうかも!!」

オティヌス「ずいぶんと気が効くな」

美琴「……いや、あんた達ほっとくと一生文明の利器を使わずに人生歩みそうだし、いざというときあいつと連絡とか取れなさそうだし」

オティヌス「……流石に侮辱し過ぎではないか?禁書目録はともかく私は多少は使えるぞ」

禁書「とうまとこもえにだけは掛けられるかも」

美琴「いやぁ似たり寄ったりでしょ………みてるかぎりマジで暗記してる番号押してるだけで他には何も使ってないし」

禁書「えっ、ダメなのそれだと?」

オティヌス「他の機能なんて使わんだろうに」

美琴「…………せめてメールくらいは使いなさいよ」

646: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 11:26:56.62 ID:wvAgughM0
……30分後

美琴「覚えるのはやっ!?」

禁書「だいたい分かったかも」ポチポチカチカチ

オティヌス「おいさっきの操作はどうやったらその標示になるのだ!!もう一度やれ禁書目録」ジー

禁書「えーと、こーしてあーしてこーするとこの画面になるからそこでここを選んで(ry 」 ポチポチカチカチ

オティヌス「…………む、むぅ…」

美琴「あんたマジで記憶力だけはすごいわね……」

禁書「ケータイデンワーって電話以外にもいろいろ便利なんだね、初めて知ったかも」

美琴「ていうか、あいつは教えてくれなかったの?」

禁書「とりあつかいせつめーしょって本を渡されて見とけって言われただけかも」

美琴「……携帯初心者にそれか、てきとーっつーかなんというか」

オティヌス「奴は基本気が効かんぞ、トータルでみたら残念でダメな子だ」

美琴「………みたいね」ゲンナリ

禁書「んー、でもせつめーしょ見てたから教えて貰ったらすぐ理解出来たんだよ」ポチポチ

美琴「……まあいいか、これでそっちの不安は解消されたわね」

禁書「うん、ありがとうかも!!」ポチポチ

オティヌス「……?禁書目録、今度は何をしてるんだ?」

禁書「めーるって文字どおり手紙なんだよね?とうまに使えるようになったって送るのかも」ポチポチ

美琴「今授業中でしょ?すぐに返信は来ないわよ?」

禁書「そうなの?なんで?」キョトン

美琴「授業中携帯弄るのは何処の学校でも禁止でしょ、メール来たからっていじってたら先生に没収されるわよ」ハァ

オティヌス「そうなのか?ならマズイのではないか?もう送ってしまったが」

美琴「大丈夫でしょ、今どき携帯鳴らして取り上げられるようなヘマする奴は居ないって」

647: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 11:39:05.50 ID:wvAgughM0
…………

Prrrrrr!!

上条「……っ!?」ビクッ

小萌「…………むっ!!」ピキーン

上条「ちょ……しまったなんで!?」アタフタ

小萌「上条ちゃんですかね?」スタスタ

上条「…………」フイッ

小萌「出せ」ニコリ

上条「……はい」スッ

小萌「先生の授業中に携帯鳴らすとかいい度胸なんですよぉ、放課後まで預かってますからねー上条ちゃん?」ニコニコ

上条「……スンマセン」ガクッ


土御門(アホが居るにゃー)

青ピ(なんでマナーにしとかんのやろアホやなぁ)

姫神(バカ。今時そんなミスする人は滅多に居ない)

吹寄(やっぱりバカだった)

上条「……不幸だ」ショボン


648: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 11:56:34.48 ID:wvAgughM0

美琴「…………時間かかると思ってたけどあっさり覚えたから暇になっちゃったわね」ウダー

オティヌス「暇ならば出かければ良いんじゃないのか?」

禁書「お散歩いきたいかも」

美琴「……学校行ってる時間に出歩ける訳ないでしょ、補導されたら面倒なのに」ジトッ

オティヌス「撒けば良いだろうに、お前なら雑作もないだろう?」

美琴「そーいうのが面倒だっていってんの」

禁書「ふーん?」

美琴「まあいいか、出歩ける時間までまったりしてるのもたまにはね……えーと」ポチポチ

禁書「どうしたの?」

美琴「これ、登録しときなさい、何かあったら連絡してきなさいよ」

禁書「デンワーの番号かな?分かったかも」

美琴「私もあんたと連絡取れる方が良いだろうしね」

禁書「うん……ねえ?」ジー

美琴「なに?」

禁書「………何もなくてもたまにかけて良いかな?」

美琴「いいけど」

オティヌス「…………」

禁書「ありがとうかも、えへへ」ニコリ

美琴「…………やれやれね」クスッ

649: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 12:12:29.63 ID:wvAgughM0
一方その頃バードウェイさんとレッサーさん。

バードウェイ「面倒だ、金だけ奪うか」スタスタ

レッサー「またそんな事を……私に責任擦り付けるつもりですよねそれ?止めてくれません?」トタトタ

バードウェイ「お前が不甲斐ないからだろうが、ここまで利益ゼロだぞ!?」

レッサー「あっ、そういう事言いますか!?だいたい私は愛想を振り撒くのは特定の男性のみと決めてるんですっ!!こんな不特定多数の野郎の慰みものになるつもりなんて最初からこれっぽっちも…」ウガー

バードウェイ「だったら他の方法で返済しろ、そっちの方がわざわざ付き合わなくて済むからな」

レッサー「あれもダメこれもダメって彼も貴女も言いまくるんでもん……」ブスッ

バードウェイ「………仕方ない、次は私がなんとかしよう、一度だけ手助けしてやる」フンッ

レッサー「大丈夫ですか?」ジトッ

バードウェイ「よく見ろ、私はお前より美少女だぞ、上手くいかない筈がなかろうが」

レッサー「自分で美少女とか言ってる女ってどうかと……」

バードウェイ「お前が言うかそれを……とにかく次は任せろ、いいな?」

レッサー「分かりましたよぉ、どうぞご勝手に」プイッ

650: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 12:25:55.22 ID:wvAgughM0
…………

鋼盾「……………」ソワソワ

鋼盾「………また会える」ドキドキ


…………

禁書『おかしおいしかったかも、ありがとう』ニコリ


禁書『わたしの名前はインデックスって言うのかも』

禁書『て?握手くらい平気だけれど、はい』ギュ

……………

鋼盾「………僕に笑いかけてくれる子なんてあの子が初めてだ……手、握っても嫌な顔しなかったし……あの赤髮の不良外国人は恐かったけど」

鋼盾「………予約再開したらすぐに受付して、学校までサボッたけど……あの赤髮不良外国人も来ないって確認したし、また会える」ドキドキ

鋼盾「………」

ピンポーン

鋼盾「!!」ガタッ

鋼盾「来た!!来た!!」ドタドタ

653: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 12:38:55.42 ID:wvAgughM0

鋼盾「………」ドキドキ

鋼盾「………よ、よし…」ゴクリ


ガチャ


鋼盾「…こ、こんにちは……って、あれ?」

バードウェイ「………」ジー


鋼盾(……あの子じゃない……そんな……)ショボン

鋼盾(……いや、でもこの子もすごく可愛いな……綺麗な金髪で碧い瞳……人形みたいだ……)ゴクリ

鋼盾(…………あの子じゃないのは残念だけど……この子でも)ソワソワ


バードウェイ「……キモいな、チェンジ」

バタン!!

鋼盾「」


鋼盾「」プルプル


「ちょ!?なんですかチェンジって!?私より対応酷くないですかそれ!?」

「……いや、だってさっきの男見ただろう?あの男と同じ部屋に居るとか拷問だぞ、やだ」

「いや確かに見た目最悪でしたけど!?一応仕事なんですから真面目にやりましょうよぉ!?」

「知らん、次行くぞ次」

「ああもう!?私よりわがままじゃないですか!!」


鋼盾「」orz



あんまり上手くいってなかった。



654: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 12:59:20.88 ID:wvAgughM0

……………

上条「…………はぁ……」トボトボ

土御門「携帯返して貰ったかにゃーカミやん?」

上条「なんとかな、授業中に鳴るなんて思ってなくて油断したよマジで…」

青ピ「カミやんはアホやなぁ、気を付けなあかんて」

上条「そーね………それで?レンタル次は誰なのよ?」

土御門「黒夜海鳥」

上条「………黒夜ぅ?なんでまたアイツが……」

青ピ「誰やの?かわいい?なぁカミやん?」

上条「目付き悪いがかわいい方じゃね」

土御門「理由までは知らんけど、まあ危ない事ではないみたいぜよ、詳しくはいけば分かるにゃー」

上条「分かったよ……黒夜ねぇ……一体なんの用なんだか」

655: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 13:14:20.09 ID:wvAgughM0

…………

上条「………廃ビルで待ち合わせかよ……ホントに危ない事じゃないんだろうな」キョロキョロ

上条「………つーか居ねーし」

上条「……………」

上条「……………………」

上条「……………………………」ポリポリ


上条「………帰るか」スタスタ

黒夜「おい!!帰ンなバカ野郎!?」ヒョコ

上条「ん?」クルッ

黒夜「せめて辺りを調べるくらいしろよ!?オマエ観察力ゼロか!?」ウガー

上条「待ち合わせなのになんで辺りを調べる必要あるんだよ……」

黒夜「あからさまな場所で罠とかないか普通調べるだろォが!!オマエよく今まで生きてこれたな!?」

上条「あーはいはい、んで?なにすりゃいいの黒夜ちゃん」ポンポン

黒夜「頭ぽんぽんすンな!!馴れ馴れしいンだよバカァ!!」ゲシゲシ

上条「はいはい分かったから怒るなって、な?」ナデナデ

黒夜「ウガーーーーー!!!!」イライライライラ


656: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 13:29:21.27 ID:wvAgughM0

黒夜「……あァクソ…マジでコイツムカつく」イライラ

上条「ムカつくのは分かったけどさぁ、そのムカつく奴に何の用なんだってば」

黒夜「…………」プイッ

上条「…………」

黒夜「…………」

上条「……帰るか」スタスタ

黒夜「待てっつってンだろ!?あークソ腹立つ!!」

上条「…………マジでなんなんだってば……」

黒夜「………匿名で用件だけ済ませて帰らせるつもりだったのになンでこォなるンだよチクショウ……」ブツブツ

上条「匿名?誰が?」

黒夜「あン?」

上条「俺、黒夜が待ってるって初めから聞いてたけど」

黒夜「…………はァ!?なンで!?」ガーン

上条「レンタルするとき名前言ってないのかもしかして?」

黒夜「………うン」コクリ

上条「じゃあ土御門が看破したんだな、あいつの情報力すげーし」

黒夜「…………な、なンだと……」

上条「で、その匿名希望(笑)の黒夜ちゃんはどんな用件で?」

黒夜「………………」プルプル

上条「……帰るか」スタスタ

黒夜「待てっつってンだろばかァ!!分かったよ話すよだから帰ンなよばかァ!!」ウルウル

658: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 13:58:07.20 ID:wvAgughM0

黒夜「……うゥ……なンでこンな事に……」ゴソゴソ

上条「なにしてんの?」

黒夜「オマエが周囲をちゃンと調べてればこの封筒手にしてたンだよ!!ほら!!」スッ

上条「封筒ねぇ?えーと……」ゴソゴソ

上条「金と手紙、あと写真か……えーと…「○○○というゲーセンでこの写真の物を取ってこい」……なんだこりゃ」

黒夜「…………」

上条「……でかいイルカのぬいぐるみかこれ?欲しいの?」ジー

黒夜「………」フイッ

上条「おーい」

黒夜「………」ジワッ

上条「………おいなんだよ…」

黒夜「うるせェクソ野郎!!悪いのかよ欲しいンだよ欲しいけど自分で行ったらイメージ崩れンだろォがアタシがUFOキャッチャーなンかんのみら見られたらどォ思われンのか分かンねェのかよ!?子供っぽいとか思われンだろでも限定物で数も少ねェしネットで転売されンのなンか絶望的だし変わりに取ってきてなンて誰にも言えねェし!!だ、だからないしょでオマエに頼もうと思ったのにバレるし!!う…ふェ……びえェェェェェェェェェェン!!!!」ポロポロ

上条「えええ……そこまで大泣きするの!?」ビクッ

黒夜「わーーーーーーーン!!!!」グシグシ

659: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 14:06:32.45 ID:wvAgughM0
上条「分かった分かったよ取ってくる!!取ってくるから泣き止め!?」

黒夜「……ひぐっ」グシグシ

上条「つまりぬいぐるみが欲しいけど欲しがってるのをバレたくないって事だな?分かっただったら俺が取ってきてもお前に渡したとかは言わないから、な?安心しろって」ポンポン

黒夜「…………絶対だからな」グス

上条「大丈夫だって……たぶん」

黒夜「たぶん?」ジロッ

上条「いや、多少不安がね……プライバシー保護の方でなくてゲットする所で」

黒夜「………まァいい、とにかくオマエしか頼めないし行ってきて」

上条「りょーかい、じゃあちょっと待っててくれな」

660: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 14:24:24.10 ID:wvAgughM0

………で。

上条「…………不安に思ってた事的中ですよちくしょう、取れない…」ワナワナ

…………

1回目

上条『………でかいな……1回で取るのは無理か、ちょっとづつずらしてっと…』カチカチ

12回目

上条『もうちょいもうちょい……よし上がった!!』

グラッ…

上条『…!?』ギョッ

グラグラユサユサ

『地震だー!!』

『けっこうデカイか!?一応避難口確保しとけー』

『震度4だって、アラームうるせー』

『なんだそんなもんか』

ガヤガヤワイワイ

上条『』

上条『……い、今までの努力がーーー!?!?』ガーン


22回目

上条『もうちょいもうちょい…今度は震度とか勘弁してくれよ?』カチカチ

『すごいパーーンチ!!』ドゴォ!!

上条『!?』ギョッ

ポトッ

上条『ぎゃーーーーー!?!?』ガガーン

『なんだパンチングマシンがぶっ壊れたぞ!?』

『能力者が普通のパンチングマシンやんなよ何考えてんだ!?』

『しまった、ごめんなさい』ペコリ

上条『』

…………


上条「……50回分つまり一万使って取れないとか……ど、どうしよ」プルプル

661: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 14:34:24.34 ID:wvAgughM0
黒夜「………おい」コソコソ

上条「ん?黒夜?」

黒夜「こっち来いバカ野郎…!!」チョイチョイ

上条「お、おう」スタスタ

黒夜「この中入れ」

上条「プリクラじゃん、撮るの?」

黒夜「バカか!?良いから入れ!!」ウガー

上条「分かったってば…」パサッ

黒夜「……オマエなにしてンの?さっさと取れよ!?グズ!!」クワッ

上条「いや上手く行かなくて…」ショボン

黒夜「……一万使ってダメとかオマエバカじゃねェ?追加するからさっさと取れ!!絶対取れ!!」クワッ

上条「まだやるのかよ……他の奴に頼んだ方が……」

黒夜「お前が使った一万、請求していいなら諦めるけどどォすンだよ」ギロッ

上条「がんばります」ペコリ

黒夜「早く行け」シッシッ

上条「……取れるかな…」

664: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 14:49:41.42 ID:wvAgughM0

上条「両替完了っと、さーて自信ないけど頑張りますかねーっと…………ん?」

浜面「あれ?大将じゃん」

絹旗「なにしてんですかこんなところで」ギュー

上条「………浜面と絹旗?あの…その抱いておられるぬいぐるみは……」ワナワナ

絹旗「これですか?たった今そこで浜面が超ゲットしましたけど?」ギュ

浜面「聞いて大将これ1発ゲットだぜ?たぶん前にやった奴がアホみたいに金使ったから調整でアーム強くなってたんだな、ラッキー」

上条「」

絹旗「なにショック受けてるんですかこのウニは……もしかしてお金使いまくったのって超あなたですか?」

上条「………」コクリ

浜面「マジで?大将ドンマイ」ポン

絹旗「超養分乙です」

上条「」

黒夜(゜Д゜)ガーン

絹旗「……むっ?なんで黒夜が超居るんです?」チラッ

黒夜「ゲッ!?」ササッ

浜面「………ああ、もしかして黒夜の頼みで取ろうとしてたとか?」

絹旗「超あり得ますね、あれは実は可愛いもの大好きですし」ニヤリ

上条「」

黒夜「」


666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 15:02:19.96 ID:wvAgughM0
浜面「アホだなぁ大将、金使いまくったんなら店員に言えば取りやすい位置に代えて貰えるのに」

上条「………それでも取れなかったんだよぉ!!」

絹旗「超才能ないですね、そんな才能ないダメ男に頼るとか黒夜も大概ですけど」

黒夜「」

浜面「むちゃくちゃ欲しいのかもしかして?絹旗あげれば?」

絹旗「超お断りです、これは私の枕にするんですから」フンッ

黒夜「」プルプル

上条「その…えーと、そんな事言わずに譲って貰えないかなぁって……」

黒夜「っ!!余計な事言うンじゃねェよ!!」ゲシゲシ

上条「痛っ!?蹴るな蹴るな!?」

黒夜「そ、そンなぬいぐるみ欲しい訳ねェだろォが!!偶然ここに居るだけだっつゥの!!」クワッ

絹旗「そうですか、じゃ」トタトタ

浜面「お、おい絹旗…」

黒夜「…あ」ピクッ

絹旗「………」チラッ

黒夜「…くっ!!」プイッ

絹旗「超素直にお願いすれば渡しても良いのに、頑固ですねぇ……浜面超行きますよ」トタトタ

黒夜「………うゥ…」ジワッ


667: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/15(日) 15:18:27.14 ID:wvAgughM0

浜面「………絹旗は黒夜にキッツいからなぁ、悪いな」

黒夜「……ふン!!」プイッ

上条「浜面、後で説得して譲って貰えるようにしといてくれよ、お前に任せといた方が確実っぽいし、あのぬいぐるみもうないみたいだし」

浜面「ああ、言っとくよ」

黒夜「………」モジモジ

上条「良かったな、黒夜」ポンポン

浜面「ちゃんと説得してやるから待ってろな?」ポンポン

黒夜「………こ、子供扱いすンな」プイッ

浜面「ところで上条、テメーあの後大変だったんだからな」ジロッ

上条「へっ?なにが?」

浜面「何がじゃねぇよ!?麦野に変な事吹き込んだのお前だろ!?」

上条「ああ、あれか……どうなったの?」

浜面「……この野郎…あっけらかんと……まぁいい、なんだかんだで俺が覚悟決めればなんとかなるし」ハァ

上条「覚悟ってなんだよ……」

浜面「全員泣かせない覚悟だよほっとけバカヤロー」スタスタ

上条「………なんだあいつやけにマジな目付きだったけど」

黒夜「知らねェけど、まあいいやぬいぐるみ手に入るなら」

上条「そうっすか」ハァ

675: ◆JeibdEOr7g 2015/02/16(月) 20:15:00.41 ID:vTPZIOqw0

………

土御門「にゃー、カミやんおつかれ」

上条「……おお、あんま役に立たなかったけどな」

土御門「不幸が個性のカミやんにゲーセンで景品取らせようとするのが悪いんだぜい、カミやんに非は無いぜよ」

上条「………こういったらアレだけど自分の金じゃなくて良かった…」

土御門「そもそもカミやんゲーセンで景品取るタイプ避けてるもんにゃー?」

上条「まあな、というかゲーセンじたい滅多に行かないが、金がなんか勿体無いというかなんというか」

土御門「まあいいぜよゲーセン行ったら女の子とプリクラだけ撮ってキャッキャッしてればいいにゃー、んなことより次ぜよ次」

上条「なにその言い方」

676: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 20:36:52.54 ID:vTPZIOqw0

上条「で、その次の人は誰なのよ」

土御門「俺としてはちょっとマズイかもしれないと思う所があってな……蹴るかどうかはカミやんの判断に任せたいんだが」

上条「………なにその物々しい言い方は?誰なんだよ!?」

土御門「オリアナ・トムソン」

上条「……………………」

土御門「パスしたいならしても構わんぞ」

上条「……うぅーーん……」ダラダラ

土御門「…………」

上条「…………」

土御門「…………」

上条「……ちなみになにか裏がありそうとかは?」

土御門「……いや、英国にそれとなく探りを入れたが特にやましい企みとかは出てきていない、完全に信用していいかは難しい所だが」

上条「あいつまだ英国の管理下に居るのか?」

土御門「いい感じに使いっぱしりにされてるみたいぜよ、「休暇取れたからおねえさんと一緒に遊んでほしいな」…とか言ってたぜよ」

上条「………うぅーーん……」

土御門「好きにしていいぜよ」

上条「…………別に今は敵対してる訳じゃないしなぁ……あんまり無下にも出来ないか……」

土御門「……行くのか?」

上条「……まあ、うん……断っても後で文句つけられるかもしれないし、大丈夫だろ、たぶん……」

土御門「そうか、なら行ってこいにゃー」

上条「……気乗りはしないが、分かったよ」ハァ


678: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:17:51.22 ID:vTPZIOqw0
………

上条「…………えーと…」

オリアナ「なぁに?」

上条「待ち合わせ場所で待ってたのに気が付いたら拘束されているんですが」ギチギチ

オリアナ「坊やみたいな無警戒な子なら簡単に気絶させて拉致出来るもの、おねえさんプロだし」クスッ

上条「はぁ!?てめえ何考えてんですかマジで!?」

オリアナ「もちろん仕事のこと、うふふ」ニコリ

上条「………仕事って……俺を?」

オリアナ「そうよ?おねえさんの仕事は運び屋さん、坊やは荷物」

上条「」

オリアナ「心当たりくらいはあると思うんだけど?」

上条「…………依頼人はキャーリサだろ」

オリアナ「うふふ、さあどうかしら?」スリスリ

上条「はぅん!?」ビクッ

オリアナ「けっこう敏感ね、ちょっと首筋撫でただけよ?」

上条「っ!?やめろはなせ解放しろこんちくしょう!?」ジタバタ

オリアナ「ああそうそう、クライアントからこれ聞けって言われてるの」

上条「………なんて?」

オリアナ「身体的にキズ物にされてレンタル品買い取りされるのと、貞操的にキズ物にされてレンタル品買い取りされるの、どっちがいーい?」

上条「」

679: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 21:39:10.88 ID:vTPZIOqw0

上条「ちくしょう大丈夫だと思ったらこれだよ!!来なきゃ良かったホントにもう!!」ジタバタ

オリアナ「あら、おねえさんが遊ぼって言ったから来てくれたんでしょ?心配しなくても相手してあげるわよ?」

上条「相手ってなんの!?つーかもしかしたら大事な用でもあるのかなって思ったから断らないで来ただけなんだけど!?」

オリアナ「うふふ、おねえさんの事苦手な癖に優しいわね?好きよそういう子」

上条「っ!?」ギクッ

オリアナ「ああそうそう、なんの相手かだったわね?それはね……坊やがしてシてほしい事のあ・い・て……」フゥー

上条「縄を解いて帰らせて下さい」プイッ

オリアナ「……あら?」キョトン

上条「………」ツーン

オリアナ「……坊や、あんまり動じなくなったわね、うーん……」

上条「……いちいちそんなもんに動じてたら身が持たないもんで」ヘッ

681: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:36:38.40 ID:vTPZIOqw0

上条「つーかオリアナ、お前よく土御門騙せたな、あいつそうそう出し抜かれたししないのに」

オリアナ「あああの子?相手もプロならそれなりの対処をするのが基本でしょう?隠蔽工作程度出来ないとね」クスッ

上条「……言っとくがあいつたぶん気付いてるし聞いてると思うぞ」

オリアナ「ふぅん?」

上条「ふぅんて……随分余裕だなおい」

オリアナ「坊やは素人だから仕方ないけど、万事抜かりなくっていうのはおねえさんの仕事では当たり前なの、当然対処済み」ニコリ

上条「……………」

オリアナ「レンタルの受付さんは隣の個室で裸で宙吊りになってるわよ?坊やよりは手強かったわね、うふふ」

上条「つぅぅぅちぃぃぃみぃぃぃかぁぁぁどぉぉぉ!?!?」ガーン

オリアナ「という訳で、坊やは観念するしかないってことね?おねえさん同じ相手に2回も負けたくないし、本気出しちゃった」テヘッ

上条「」


682: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/16(月) 23:55:50.48 ID:vTPZIOqw0
上条「とんだ隠蔽工作だなおい!?つーか強行手段の間違いだろそれ!?」ジタバタ

オリアナ「細かい事は気にしないの、それで坊やは観念する気になったのかしら?」

上条「ぶざけんな!!」

オリアナ「真面目に言ってるんだけどなぁ」ギシッ

上条「……おい、のし掛かるな」

オリアナ「真剣な時の顔付き、良いわね……」スッ

上条「………」フイッ

オリアナ「坊やはおねえさんの事嫌いなのかな?」

上条「……オリアナが好き嫌いじゃない、やってる事が気にくわないだけだ」

オリアナ「ふぅん?」クスッ

上条「………そんなのどうでも良いだろ、こんなつまんねぇ事止めてくれよ!!俺は学園都市から離れるつもりはないって帰って依頼人に伝えろ!!」


683: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 00:18:27.01 ID:vT5ppyjz0
オリアナ「………そうね……坊やがそこまで言うなら辞めてもいいかな?」

上条「………」

オリアナ「でもただで仕事を放り出すのもね……言いたい事分かる?」ジッ

上条「…………オリアナ、お前の立場が悪くなるって事だろ、分かってるよ……俺に出来る事ならやるよ、こんな間違った事、まとめて全部ぶち壊しやればいい」

オリアナ「そう、じゃあキスしていい?」

上条「…………………………なんですと?」

オリアナ「だから、キス」

上条「ちょっと待って?………………………………………………………何故そうなる?」ダラダラ

オリアナ「おねえさんは別に気に入らない仕事なら途中で投げ出しても平気だし、上手くあしらうわよ、だから坊やは別に暴れようとかしなくていいから」ニコリ

上条「待って?ちょっと待って?分かった、俺が手伝う事無いぜってのは分かった……………………それで何故そうなる?」ダラダラ

オリアナ「おねえさん欲しくなっちゃったの」ジッ

上条「」

689: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 22:40:36.41 ID:vT5ppyjz0
上条「いやいやまてまてまてまて!?」

オリアナ「なに?」

上条「あれですよこういうのはよくないとおもうんですのことよ!?」

オリアナ「どうして?」

上条「ど、どうしてってそういうのはキチンと好きあった同士でしなきゃいけないことだとわたくし思うのですけれどっ!?」

オリアナ「おねえさんは坊やの事好きよ?いろいろ教えてあげたくなっちゃう」ナデナデ

上条「ひょ!?待ってマジで!!からかうのは止めてくれませんかね!?」ジタバタ

オリアナ「ふふっ♪からかってはいるけどおねえさん坊やのこと好きって事は嘘じゃないわよ?」クスクス

上条「えっ、いや、ちょっと!?」

オリアナ「坊やはおねえさんの事嫌いなの?」ツー

上条「はふんっ!?い、いちいち指を這わせるな!?」

オリアナ「うふふ♪」ニコニコ


690: ◆JeibdEOr7g 2015/02/17(火) 23:01:18.75 ID:vT5ppyjz0
オリアナ「それともやっぱりおねえさんの事苦手?」ツンツン

上条「……………に、苦手……というかなんで分かる」

オリアナ「坊やが本当に坊やだからかしら、ふふっ♪」

上条「意味がわかりません」

オリアナ「●●でしょ?坊や」ナデナデ

上条「」

オリアナ「女を知れば怖くなくなるわよ?」

上条「」

オリアナ「…………」クイッ

上条「っっ!?待てなにしようとしてんだ!!」ブンブン

オリアナ「何って、キス」スッ

上条「俺なにも言ってませんけど!?してともいいともなんとも言ってませんけど!?」

オリアナ「…………女からのキスは黙って受け入れるのがマナーよ……目、閉じて?」

上条「ちょ……」ギクッ

オリアナ「………んっ…」スッ

上条「……フンッ!!」グキッ

オリアナ「むっ……」パチッ

上条「…………そ、そんなマナーしりませしぇん」ズキズキ

オリアナ「……そんな首痛めてまで全力回避されるとおねえさん傷付いちゃうんだけど」ジトッ

上条「…………」ズキズキ


691: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 23:20:41.77 ID:vT5ppyjz0

オリアナ「おねえさん男にそこまで拒まれるの初めてなんだけど」ジー

上条「そっすか」プイッ

オリアナ「おねえさんの事嫌い?」

上条「…………」

オリアナ「ねえってば」ユサユサ

上条「………」ツーン

オリアナ「………………」

上条「…………」

オリアナ「ねーえ」ユサユサ

上条「無理矢理拘束されてて好きになれる訳ないだろうが」

オリアナ「坊やMっぽいのに」ジー

上条「」

オリアナ「………ん、まあ坊やの言い分も分かるけどね?一方的な●●●なんて●●●●と変わらないもの」

上条「……せっ…!?」

オリアナ「うーん……でも縄をほどいたら坊や逃げちゃうし、どうしようかな?」

上条「……………頼むから解放してくれよ……」ガックリ

692: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 23:33:17.82 ID:vT5ppyjz0

オリアナ「………まあいいか、それじゃあ縄はほどいてあげるけど逃げないでね坊や?」

上条「…………逃げたら?」

オリアナ「坊やのおうちに押しかけて居座っちゃうのも愉しそうよね、ふふっ♪」ニコニコ

上条「…………マジで来そうだなコイツ」ダラダラ

オリアナ「家賃は払うわよ?現金でも労働でも身体でも好きな支払い方法選んでね?」クスッ

上条「……………居候は間に合ってるっつーの!!分かった、分かった逃げないから!!ひとまずほどけ!!」

オリアナ「分かってるわよ、約束だからね?」ゴソゴソ


693: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/17(火) 23:53:39.42 ID:vT5ppyjz0

上条「………はぁ、やっと自由になった…」コキコキ

オリアナ「さてと、ここからどうするの坊や?」

上条「………帰りたいんだけど」

オリアナ「ダメよ、せめてレンタルが終わる時間までは帰してあげないわ」

上条「…………あとどのくらいだ?えーと…」

オリアナ「後15 分かしら」

上条「もうちょいじゃねーか」

オリアナ「そうね、でもおねえさんもうちょっと坊やと一緒に居たいし……」

上条「時間になったら俺は帰るぞ流石に……」

オリアナ「それじゃあ延長しようかしら」ウーン

上条「!?」ピクッ

オリアナ「……でも坊やはおねえさんとは一緒に居たくないみたいだし、引き留めたら悪いわよね……」チラッ

上条「………え、延長……?」

オリアナ「出来ないの?」

上条「い、いやちょっと待ってくれ!!」

上条(………延長!?あのべらぼうに高い料金設定の!?)ソワソワ

上条「ちなみに延長料金については知ってるんだよな……?」ゴクリ

オリアナ「もちろん、十分一万でしょ?」

上条(…………マジかコイツ、承知の上で延長しようってのか………も、もしここで十分だけでも延長してもらえたら………)ゴクッ

上条(…………レンタルから解放される!!このオリアナが最後でなんとかなる!!)

オリアナ「………ふふっ」ニコリ

上条(………いや待て、よく考えろ上条当麻……!!このまま延長させてオリアナの要望に応える事になったら……)


上条「………………む、むぅ……」ゴクッ

オリアナ「坊や、そろそろタイムオーバーだけど、延長はいける?」

上条「……………………」


694: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/18(水) 00:08:39.89 ID:7aW1sAR00
上条「……………」

オリアナ「…………」

上条「……………………ま、毎度ありぃ…」ニコニコ

オリアナ「………すっごい作り笑顔ね、まあ良いわ……それじゃあ延長って事で」

上条(…………十分だ、たった十分で良いんだ……!!その間だけ上手くしのいでオリアナからもレンタルからも解放される!!やってやるよ!!)クワッ

オリアナ「それじゃ、坊やはそこに座って?」

上条「お、おっす…(大丈夫何があっても俺は折れないいつも通り過ごしてやり過ごせばいい!!)」

オリアナ「ちょっと考えてたんだけど、坊やはおねえさんの事嫌いとは言ってないのよね」

上条「えっ?ああまあ……」

オリアナ「嫌いじゃないなら好き、なんて判断はしないけど………それじゃあおねえさんもちょっとプライドが許さないし質問替えようと思うの」

上条「…………?」

オリアナ「坊やはおねえさんの身体は嫌い?それとも嫌い?正直に答えて欲しいなぁ?」ニコリ

上条(……あっ、ダメかもしれん)


704: ◆JeibdEOr7g 2015/02/19(木) 19:34:05.10 ID:xolvRcfH0

上条「……………」

オリアナ「どう?おねえさんに教えて?」

上条「チョットニホンゴワカリマセンネー」

オリアナ「 You do you like my body?」

上条「モットワカラナクナリマシタネー!?」

オリアナ「………坊やはもう少し勉強しなきゃダメみたいね」

上条「あっ、素でバカにしてる!?」ガーン

オリアナ「それはおいといて、おねえさんは坊やの正直な意見を聞きたいの、教えて?」ジッ

上条「うぐっ」ギクッ

オリアナ「例えばおねえさんの胸……」グイッ

オリアナ「それとも脚?」スッ

オリアナ「腰……首筋、鎖骨……お腹が好きって人も居たわね」ツツ…

上条「…………」フイッ

オリアナ「ちゃんと見て…?」

上条「」

705: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 19:35:18.55 ID:xolvRcfH0

オリアナ「……それとも、服で隠されている所も見ないと分からない?」シュルッ

上条「おい!?」

オリアナ「視たい?視たくない?坊やはどっち?」クスッ

上条「………ぐ、ぐぬっ……」

オリアナ「教えて?」

上条「………………………………」

オリアナ「…………」ジッ

上条「……………………………………………ぶっちゃけ大好きだしすごく視たいですぅ……!!」ウルウル

オリアナ「…………うふふ♪やっと素直になってくれたわね坊や」クスッ

上条「で、でも上条さん的にはこういうのはイケナイ事だと思う訳でしてね!?そりゃ俺だって男だしそらもう興味津々ですよ!!えーそうですよ俺だって普通に●●●事ぐらい考えますよでも良俗に反する事をするつもりはわたくしにはごさいませんだから色気で攻撃すんのやめろ!!」

オリアナ「あら、イケナイ事だから燃え上がるんじゃない」クスッ

上条「俺はしないからな!?」

オリアナ「頑固ねぇ………どうしてそこまで我慢してるの坊や?」

上条「……いや我慢とかじゃなくて!?俺は!!ダメな事をダメだと言ってるだけなんですけど!?」

706: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 19:47:57.89 ID:xolvRcfH0


オリアナ「んー……じゃあ聞くけど、どうしてダメなのか教えて?」

上条「だ、だからこういう事は好きな人同士で……って、さっきも言わなかったっけ!?」

オリアナ「身体での関係から始まる愛もあるもの、坊やは自分が考えている恋愛基準から外れたら人を愛せない子なの?」

上条「………そ、そんなこと言われても」

オリアナ「坊やはおねえさんの身体が大好き、おねえさんは坊やにいろいろ教えてあげたい、別にそれだけ理由があれば男と女の関係になるのは簡単でしょ?」

上条「……………うぐっ、ぐぬ……」ダラダラ

オリアナ「……あんまり女に恥をかかせるものじゃないわよ坊や?」グイッ

上条「…えっ、ちょ、待っ……!?」ドサッ

オリアナ「……………大丈夫、これは、坊やが大人になるための練習みたいなものよ、みんなこうして大人になるの、怖がらなくても大丈夫………」ゴソゴソ

上条「えっ、えっ、はぅ!?んあ!?」

オリアナ「………ふふふっ……♪」ジュルリ

707: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:10:33.11 ID:xolvRcfH0
上条「っ!?ッッ!!」オロオロ

オリアナ「坊や、ちゃんと見て?ゆっくり、女の身体がどうなっているのか自分でね」

上条「」

オリアナ「…………おねえさん知ってるわよ?坊や、けっこう女の裸を見たりはしてるけどまともに見ようとしたことは一度もないでしょ?」

上条「」

オリアナ「当たり前と言えば当たり前だけどね、あとはあれかしら……先日のオルソラっていう娘と裸で抱き合ったでしょ、その時ですら坊やはまともに見ようともしていないし触れる事も最低限にしようと必死だったわよね」

上条「な、なんでそんな事知って……!?」

オリアナ「調べたからよ、坊やの頑なさはもう女への侮辱の域ね、ちょっと可哀想だったもの」

上条「………?い、いやあれはモデルだったからだし変な事考えたらオルソラにも失r…痛ぇ!?」ビクッ

オリアナ「坊や、本当の紳士は女の考えは察して汲み取るものよ」ギュー

上条「痛ててて!?つねんなよやめろおい!?」

オリアナ「………それはまあおいといて、つまり坊やはじっくりと女の身体を見た事は無いって事よ、そこに裸の女が居ようとマジマジとは見ないから」

上条「だからなんだよ!?そりゃ見ねぇよ見たら悪いもん!!」

708: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:30:12.85 ID:xolvRcfH0

オリアナ「だから、よく見てって言ってるの」

上条「………!?」

オリアナ「おねえさん今から脱ぐから、目を反らしたらダメよ坊や」

上条「」

オリアナ「………ん……」グイッ

上条「ッッ!?」フイッ

オリアナ「だから、見ないとダメよ坊や」ギュ

上条「かんべんしてください」プルプル

オリアナ「…………肝心な所だけ根性無いんだから……仕方ないわね、それじゃあ見なくてもいいけど……よっ……」グイッ

上条「ぶふっ!?」ムギュ

オリアナ「直接胸にうずくまった事はある?坊や」

上条「」

オリアナ「………ん……そう、口の辺りにちょうどあるでしょ?舐めて大丈夫よ坊や……」

上条「」プルプル

オリアナ「…………?………坊や?」

上条「」ダパダパダパ………

オリアナ「えっ、ちょっと?鼻血?」

上条「」ダパダパダパダパ……

オリアナ「………ちょ、ちょっとこのくらいで?というか鼻血って漫画じゃないんだから!?」ユサユサ

上条「」グッタリ

オリアナ「………………この出血量マズイんじゃ……ちょっと坊やってば!?」ユサユサ

上条「」

オリアナ「……………………ウブな子攻め過ぎたのかしら……」

709: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:40:24.74 ID:xolvRcfH0
……………

上条「……………」ムクリ

冥土返し「気が付いたね?」

上条「……先生?ここ病院ですか……」

冥土返し「急激な失血によるショックで気絶してたんだよ、輸血は済んでるから少し休んだら帰って大丈夫だからね?」スタスタ

上条「……失血?」

冥土返し「うん、鼻から盛大にね?正直鼻血で気絶した人間診るのはなかなか無いんだけど」

上条「………………………」ガクッ

冥土返し「あんまり我慢するのは良くないね?君の場合あんまり血圧上がるような事してこれ以上身体に負担かけるのは命の保障出来ないよ?」

上条「………我慢というかなんというか」

冥土返し「まあそういう事だから、ほどほどににね?」スタスタ

上条「…………」

711: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 20:52:36.73 ID:xolvRcfH0

オリアナ「気が付いた?」

上条「……!?オリアナ!?」ビクッ

オリアナ「そんな警戒しなくても何もしないわよ、ごめんなさいね坊や?」

上条「……い、いや……」

オリアナ「まさかここまでウブだとは思わなかったから、おねえさんやり過ぎちゃったわね」ハァ

上条「…………………」

オリアナ「ああ、落ち込まなくて大丈夫よ?たぶんおねえさんはとどめだっただけだし、レンタルずっとやっていて相等いろいろたまってたんでしょ?」

上条「………それは、まあ……」

オリアナ「そういう事だし、冗談半分とはいえ坊やにちょっかい出したのは謝るわね?ごめんなさい」

上条「冗談半分?」

オリアナ「仕事で坊やを連れ去ろうとしたのはあれ、坊やをからかう為の嘘よ、もちろんあのレンタル請負の子にも何もしてないし」

上条「冗談にしてはキツくないかおい……」

オリアナ「時間が来たらバラすつもりだったわよ?坊やってついいじめたくなる顔してるんだもの」クスッ

上条「…………」

712: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:02:56.96 ID:xolvRcfH0

上条「今後こういうのは勘弁してください」

オリアナ「そうね、また鼻血出されても困るし」

上条「」

オリアナ「だから、坊やがもっと女に慣れた頃におねえさんと遊んでね&………んっ……」チュ

上条「んふっ!?」

オリアナ「……軽いキスなら平気みたいね?うふふ♪」ペロッ

上条「………ちょ!!」ゴシゴシ

オリアナ「またそんな事して……おねえさんけっこうショック」ジトッ


上条「いきなりそういう事するのやめろって何度言えば!?」


禁書「………とうま」

上条「」ビクッ

オリアナ「あら?見られちゃったかしら?じゃ、またね坊や」ガラッ……ピョン

上条「おいこら逃げんな!?ちょっ!?」

禁書「とうまが倒れたって聞いたから急いで来たのに、けっきょくとうまはどうしようもなくとうまなんだよ」プルプル

上条「…………ふっ……」

ガブリ


ギャーーーーー!!

713: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:22:38.90 ID:xolvRcfH0

禁書「あぐあぐうぎぎぎっ!!」ガジガジ

上条「あがががが!?」ビクビク

土御門「にゃー、カミやんその様子だと大丈夫みたいだにゃー?」

上条「つ、土御門か……お前ホントに平気だったのか?」

土御門「ん?ああ、大丈夫だ、カミやんがテンパってる間俺は部屋で飯食ってたぜよ、カミやんのリアクションは下手なバラエティより面白くて笑わせて貰ったにゃー」

上条「……こ、このやろう」ワナワナ

禁書「とうま、まだレンタルやめないの?」ジトッ

上条「ん?ああそうだ、オリアナの延長って結局どのくらいだったんだよ?」

土御門「オリアナにそこだけは感謝しとけカミやん、カミやんが気絶して運び込まれても延長継続で良いって言ってたからさっきまでレンタル扱いだったからな」

上条「ん?え?」

土御門「ほれ、カミやん給料」ポイッ

上条「………………ひいふうみい………!?!?!?」ギョッ

土御門「良かったな、一晩分だから軽く30万はあるぜよ」

上条「マジかよ!?なんで!?」

土御門「な、くれるつていう言うんだから貰っておけにゃー」

714: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:40:57.74 ID:xolvRcfH0

上条「………さっきまではふざけんなあの○○●●●って思ってたけどこれは有り難い……!!今度からお姉様って呼ぼうそうしよう」ホロホロ

土御門(……金で買収されたようなもんだな、侮れないにゃー)フム

禁書「とうま、じゃあ……」

上条「あ、うんそうだな……御坂に返す分には足りないけどレンタルはやらないで大丈夫だ」

禁書「そっか、良かったかも」ホッ

土御門「…………じゃ、そういう事なようだし俺も店じまいにいろいろしてくるぜよ、またなカミやん」スタスタ

上条「ああ、付き合ってくれてありがとうな土御門、青ピにも礼言わねーと」

土御門「このぐらいはなんでもないにゃー、気にすんなですたい」スタスタ

上条「悪いな」


715: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 21:51:36.80 ID:xolvRcfH0
上条「……インデックスも悪かったな、心配かけてたしさ」

禁書「ううん、大丈夫」フルフル

上条「………そうか」

禁書「とうま、もうちゃんと帰ってくる?」

上条「帰るよちゃんと、そりゃ……まだバイトとかはしなきゃダメだろうけど」

禁書「…………」ギュッ

上条「………あー…まあ、あれだ……今日は学校じゃないし、今からバイト探そうかなって思ってたけど……明日からで良いか」

禁書「……とうま?」

上条「帰ったら飯作ってくれよ、ここ数日まともに味わってなかったからな」

禁書「……うん、えへ」ニコリ

716: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 22:08:33.32 ID:xolvRcfH0

………

美琴「…………」

オティヌス「……入らんのか?お前も心配して駆け付けたんだ」

美琴「………ん、なんかね、邪魔しちゃ悪いのかなって」

オティヌス「…………」

美琴「あんたこそ、どうして私の頭の上に居るのよ」

オティヌス「お前と理由は同じだよ、心境は多少違うだろうが」

美琴「………あいつってさ、どうしてあの子とずっと一緒なんだろうってけっこう考えてたんだけど、少しだけ分かったわ」

オティヌス「……………」

美琴「…………私このまま帰るね、いい加減替え玉ばっかりに寮に居させる訳いかないし」

オティヌス「お前も不器用さでは奴に負けないな……自分が損をするだけだぞ?」

美琴「……そうかもね、でも良いわよ……諦めてるって訳でもないし、今はあの子と一緒の方がアイツは良いんだろうなって思うだけだから」

オティヌス「……そうか」

717: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/19(木) 22:23:18.23 ID:xolvRcfH0
翌日

土御門「カミやん、すまんがあと一人だけレンタルやってくれ」

上条「………は?」

土御門「俺じゃ断り切れない奴が居てな……どうしてもと」

上条「はぁ!?嫌だぞ俺!?もうレンタルは二度とやらねーよ!!」

土御門「そこをなんとか」

上条「断る!!だいたい土御門が断り切れない奴なんてどうせキャーリサクラスの大物だろ!?なにされるか分かったもんじゃねぇ!!」

土御門「……大物と言えばそうなるが、俺に直接関係ある人物じゃない」

上条「………魔術サイドじゃない奴なのか?」

土御門「ああ、ついでに言えば学園都市の人間でもないし女でもない」

上条「……………女じゃないのか、つーか誰だよ……土御門が断り切れない奴で両サイドの人間でもないって……」

土御門「……御坂旅掛」

上条「え?御坂?」

土御門「外部の人間だが学園都市の上層部にもコネクションがあってな、圧力が半端ない」

上条「まて、御坂…?」

土御門「御坂美琴の父親だ」

上条「……………何故御坂のオヤジが俺をレンタルしたいんだ」

土御門「………心当たりは何個かあるんじゃ無いのかカミやん?」

上条「………」ダラダラ

土御門「……どうする?断るにしても正直何処かに逃げる事になる可能性も否定出来んぞ」

上条「…………ふぇぇ」カタカタ

736: ◆JeibdEOr7g 2015/02/22(日) 22:17:05.52 ID:bZH0Qc920


………

上条「…………で、結局逃げる訳にもいかないだろうって事で来た訳だが」

旅掛「……………」

美琴「」

上条(…………なんで御坂まで居るんだ、いややっぱりそういう事か!?だよね俺中学生に金借りたんだもんねそりゃ親御さんが黙ってませんよね!?)カタカタ

旅掛「………………」ギロリ

上条(むちゃくちゃガン飛ばしてるしさっきから!!怖いんすけど!?)オロオロ

美琴「」

旅掛「………君が上条当麻君か、話はいろんな所から聞いてるよ」

上条「は、はぁ……えと、上条当麻です……」

旅掛「なんでもウチのがかなり世話になったって聞いたからね、直接礼をしなくてはとは思っていたんだ」

上条(……………お礼って…いやそれは良いけどなんでそれで睨む!?)タジッ

美琴「」オロオロ

737: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 22:37:03.93 ID:bZH0Qc920
旅掛「家族を代表して礼をするよ、ありがとう」

上条「……は、はぁどうも……」ペコリ

旅掛「でだ、それはそれとしてなんだがね?」ジロッ

上条「」ビクッ

旅掛「……………君、美琴と付き合ってるんだよね?」

上条「…………え?」

美琴「………………」プルプル

旅掛「とぼけなくて良いんだ、美琴にも聞いたが二人してはぐらかす必要はない、ないんだ………」プルプル

上条「ん?は?え?」キョトン

旅掛「………………………………早すぎだとは思うがお父さん別に無闇に反対するような理解の無い父親にはなりたくないからね、娘の恋路の邪魔なんかしないよ?うん………」ホロリ

上条「ごめんなさいちょっと説明してもらえませんか」

美琴「…………ち、違うって何回も言ってるんだけど……えと……」ゴニョゴニョ

旅掛「分かってる、分かってるよお父さん分かってる、ママも付き合う前は恥ずかしがって中々素直になってくれなかったからね、美琴の事はちゃんと分かってるよ」ウンウン

上条「………………」

美琴「…………もうやだ勘弁して」ウルウル

739: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 23:03:24.12 ID:bZH0Qc920
旅掛「だがな、一つどうしても納得出来ない事がある」ジロッ

上条「いや、あのですね?話をそのまま進行させずに俺の話を……」

旅掛「言い訳は後で聞く、黙ってなさい」ギロリ

上条「」

旅掛「君、女性関係にずぼら過ぎやしないか?」

上条「………………は?」

旅掛「美琴と付き合っているのは別に反対なんてしない、だが………ふらふらと遊び歩くような軟派な野郎なのだとしたら話は別だ!!俺の娘をなんだと思ってやがるこんの糞ガキャァァ!!!!」クワッ

上条「ごめんなさいなんの事だかさっぱりなんですけど!?おい御坂お前親父さんに俺の事なんて言ってんの!?おい!!」

美琴「わ、私は何にも言ってないわよ!!どこで聞いたか知らないけどあんたの事初めから知ってたのよ!!」オロオロ

上条「とにかくなにもかもが誤解だ!?俺が遊び人みたいに言われるのも心外だわ御坂とも付き合ってないわで前提からして間違ってますのことよ御坂のお父さん!?」

旅掛「都合が悪いからって美琴ちゃんなんか別に恋人でもなんでもねーし…と切り捨てて逃げるのか!?上条刀夜氏の息子さんとは思えないほど不誠実だな君は!!」

上条「父さんと面識まであるのかよ!?い、いやそうじゃなくてなんて言えば信じてくれんですか勘違いで話を進めんな!!」ウガー

旅掛「じゃあ納得出来るように説明してもらうとしようか!?ただし筋が通ってなければ只では済まさんからな!?」クワッ

美琴「……………なんでこんなめんどくさい事に……」

740: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/22(日) 23:40:01.58 ID:bZH0Qc920

……で

上条「……ぜぇ……ぜぇ……だ、だからですね?確かに御坂の事を手助けした事はあるし友達って呼べるぐらいには交遊関係持っていますけどもそこに不純の文字は入りません誓って入りませんから!!」

旅掛「……ふぅ……ふぅ……なるほど、君の話と俺の調べた情報、それに妻から聞いた話も照らし合わせたら矛盾は存在しないな……分かった信じよう上条当麻君」

美琴「……やっと分かってくれたか…」ガクリ

上条「…………美鈴さんもなんか俺の事歪曲して評価してそうだな……まあそれは良いんだけど……御坂のお父さんはどうしてそんな詳しく知ってんすか……」

旅掛「職業柄だよ、それは別に重要でもないし説明は省くが………俺はてっきり美琴が弄ばれてるんじゃないかと……」

美琴「どうしてそんな解釈になる!?母か、母がなんか吹き込んだのか!?」ウガー

旅掛「いや?ママには美琴に頼りになる友達が居るとしか聞いてないが?」

美琴「…………そういやアンタ、いつ何処でウチの母と携帯の番号交換するほど仲良くなったのか聞いてないけど」 

上条「ん?あれ言わなかったっけ?美鈴さんが学園都市に来てた時ひょんな事から番号教え合おうぜーって感じにね?うん」

美琴「そのひょんなの部分を詳しく聞かせろって言ってんのよ!!」

上条「まあまあ、それは置いといて」ドウドウ

旅掛「そうだぞ美琴、友達のお母さんに挨拶したら仲良くなるぐらい至って普通だろう」ウンウン

上条「うん、フツーフツー」コクリ

美琴「ふ、普通……いやそうかもしれないけど……」

旅掛「……しかしかん勘違いとはいえ邪険にして悪かったね、よく考えたら君のお父さんも女性と仲良くなる天才だったが不誠実な事など一切しない本物の紳士だったし家族想いでもあった、そんな彼なら息子にその辺り教えてある筈だものな、いやすまなかった」

上条「いやいや、特に教わってたりはしませんけどね?父さんあれでわりと変態的な所があるし」

旅掛「趣味嗜好と紳士的な振るまいが出来るかって事は重ならないものさ、俺だってそうだもの」

上条「そんなもんですかね?ははは」

旅掛「そんなものさ」ニヤリ

美琴「………なんでいきなり仲良くなる」

741: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 00:03:12.14 ID:h27a0uXE0
旅掛「別に構わないだろう?父さん当麻君の事で気に入らなかったの女遊びばっかりな所だけだったし、それが勘違いなのだったら仲良くして当然だ」

上条「御坂のお父さん睨まれてる時は怖かったけどそうじゃなくなったらピシッとしててカッコいいっすね」

旅掛「歳を取るとより一層身だしなみは注意を払わないといけないからね、ふふん」

美琴「……………」

旅掛「美琴もお父さんが当麻君と仲悪いより仲良しの方が都合は良いだろ?」

美琴「なっ…!?」ギクッ

上条「………ん?」キョトン

旅掛「まあそれは置いといてだ、当麻君、これからも美琴とは仲良くしてやってくれ、なかなか気難しい年頃だが根は素直で良い子だから」ペコリ

上条「え、ああもちろんそうしますよ、いいやつってのは分かってますし」

美琴「…………ぅ……////」モニョモニョ

上条「それに俺だって助けられてたりしますしね」

旅掛「ん……そうか、お互い必要としてると、ふむ……」ウンウン

美琴「……ち、ちょっとやめてよ…!!」モジモジ

上条「お互い必要というか頭が上がらないというか……ははは、キチンと返さないと切っても切れない的な?」

旅掛「返す?」

美琴「……あっ、ちょ……」

上条「へ?いやまあまあ、借りがあるというかなんというか…」

742: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 00:24:20.31 ID:h27a0uXE0
旅掛「借りがある……か、当麻君それはむしろ美琴の方ではないのか?俺もあの実験の事はある程度耳にしてるが……」ヒソヒソ

上条「………なんで知ってんすか?ああいやそれはいいか……あの事は俺が勝手に手を出しただけだし借りとかそんなのどうでもいいんですけどね?」ヒソヒソ

美琴「…………」

旅掛「ふむ……ならそういうことにしておくが借りがあるというと……?美琴もかなり血の気は多いからな、危ない事に首突っ込んでたり?」ヒソヒソ

上条「……あー…まあそれは…」

旅掛「……あまり関心はしないな、確かに美琴は強いのだろうが女の子だ……なるべく穏便に過ごさせて貰えないか当麻君?美琴の意思を尊重はしたいが俺も親としては危険な事はして欲しくないしな……」ヒソヒソ

上条「あ…!!い、いや俺だってそう思ってますよ!?実際なるべく巻き込まないようにそういう時はてきとーにあしらって……」ゴニョゴニョ

美琴「聞こえてんぞコラ」ギロリ

旅掛「ふむ、まあ君がそういう態度でも無理矢理付いていくか……だがそれを借りだと思うのは違うと思うが?」ヒソヒソ

上条「え?あ、いやその借りというのはそういう事ではなくて……えーとその……」ダラダラ

旅掛「………なんだ?何か言いづらい事なのか?」

上条「…………………………………………………………………」ダラダラ

旅掛「……まさか、やっぱり俺の娘を泣かすような酷い事を……」ザワッ

上条「い、いやさっきの勘違いみたいな事ではないですけども!?」オロオロ

旅掛「ではなんだ、言いたまえ」ジロッ

美琴「ち、ちょっとアンタ!?」

上条「………お、お金を、その……」ゴニョゴニョ

旅掛「………金?」ジロリ

上条「……………お金をちょっと借りたりしてまして…なーんて」エヘッ

旅掛「あ"?」

上条「」ビクッ

美琴「…………………なんで言っちゃうのよ……ああもう…!?」ガクリ

748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 21:17:04.75 ID:h27a0uXE0
旅掛「……………」

上条「……………」ダラダラ

美琴「このバカ…!!言わなくて良いこと白状してどうすんのよ二人して怒られるでしょうが!?」ヒソヒソ

上条「……だ、だってあんな凄まれたら正直に言うしか…!?」ゴニョゴニョ

旅掛「美琴、お前はちょっと黙ってなさい」

美琴「……うっ……ち、ちょっと待ってこれには事情があって、えと……わ、私から言い出してこいつは仕方なく……」

旅掛「黙ってなさい」ジロリ

美琴「はぅ」ビクッ

旅掛「………ふぅ、美琴……お父さんは未成年同士が金銭の貸し借りしている事自体にはそこまで怒っていないよ、そりゃあ良いことでは絶対にないがここ学園都市じゃ学生の自主性にかなり重きを置いているのだし、その事を強く咎めるつもりはないよ」

美琴「……う、うん……」

旅掛「金銭の事で、というのが気に食わないのは確かではあるが美琴は助けになりたいからそうしたのだろう?それも頭ごなしに親が叱り付けるような事はお父さんしたくない」

美琴「………………」

旅掛「だがだ……だがお父さんこれだけは本当に気に入らない」ギロリ

上条「」ギクッ

旅掛「年下の女の子に金を借りれるって、甲斐性無しにも程があるんじゃないかおい?」クワッ

上条「ぐふっ」ドシュッ

美琴「ま、待ってよだからそれには事情があって!!こいつだって私が言わなきゃ何処にも借りたりしようなんて思って……」

旅掛「…………」ジロリ

美琴「ひぅ」ビクッ

749: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 21:46:31.91 ID:h27a0uXE0
旅掛「事情がある?そんな事は金銭の貸し借りが発生してる時点で分かってる、問題はだな?その前段階にある」

上条「…………」

美琴「………えと……うぅ……」オロオロ

旅掛「俺からしたら君の行為はプライドが許さんが………まあ、それも良いことにしよう、百歩譲って美琴の言う通り仕方がなかったというのを聞き入れる、だがな?何故そんな事態になったのかは考えなくてはな?」

上条「うぐっ……」

旅掛「で、借金の理由は聞かせて貰えるかな?」

美琴「………えと」チラッ

上条「…………せ、生活費と諸々の支払ですかね……光熱費とか入院費とか……」

旅掛「…………………ふむ、後ろめたい理由ではないと判断して良いかな?嘘はついていなさそうだし」

上条「……いや十分後ろめたいっす」

旅掛「………まあ良いだろう、若者が借金とか人に言いづらい理由の事が多いからちょっと勘繰ってしまったがそこは信じよう」

美琴「言いづらい理由?」

旅掛「……子供が出来ちまって費用がヤバいとかそんな理由じゃないよな?確認したいんだが」

美琴「」

上条「んな訳ないでしょう!?なんでそんなどろっどろな予測してんすか!?」

旅掛「いやいや俺も世界中飛び回ってるからいろんな国の若者に会ったり話したりするんだけどな?何処の国でも若者が急に金を必要としだしたら大抵彼女孕まして困ってるとかそんな無責任で無計画な理由が多くて……」

上条「俺は違う!!違いますからね!?仮にそうだとしたら御坂から借りたりとか出来ないでしょうに!?」

美琴「……こいつがそんな奴なら助けたりしないし」ジトッ

旅掛「分かった分かってる、そこはちゃんと信じるって言ったろうに」

750: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:08:18.13 ID:h27a0uXE0

旅掛「……ゴホン…まあとにかく理由は分かった、大雑把に言えば生活が火の車でてんてこ舞いでどうしようもなくなって途方に暮れてたら美琴ちゃんがしょうがねーなと手助けしてくれたと」

上条「………ぐっ……そ、そんな感じです…」

旅掛「なるほど、だからカミやんレンタルサービスね?美琴にサクッと返済するのに急いで資金繰りしようとしたか」

上条「………途中からですけどそれで合ってます」

旅掛「そうか、自分なりに考えてはいるようだがそれではな………」

上条「………はい?」

旅掛「美琴はそのレンタルってやつ、いい顔してないんじゃないかね?」

上条「…………」

美琴「…………」

旅掛「次、こんな事態になってしまった生活環境は改められないなら意味がほとんど無い」

上条「………うぐっ」

美琴「…………」チラッ

旅掛「最後に、美琴に頼る前に頼るべきヒトが居たんじゃないのかね?上条当麻君?」

上条「…………」

美琴「………?誰の事?」

旅掛「彼のご両親」

上条「ぐふっ」グサッ

美琴「………あっ…」

旅掛「………まあ、親に頼りたくないって気持ちは君の年頃なら考えそうな事ではあるし理解は出来るがね、それでも筋は通っていない、分かるかな?」

上条「………はい」シュン

美琴「…………」


751: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:30:21.74 ID:h27a0uXE0
旅掛「………まあ、俺から君のお父さんに連絡するのは容易い事ではあるが……それは君も嫌だろう?」

上条「………」

旅掛「なので自力でどうにかしたまえ、俺は美琴ほど甘くはしないがね」

美琴「へ?えっ、どういう事?」

旅掛「どうせ美琴の事だ、返すのはいつでもいいわよとかなんだって言ってるに決まってる」

美琴「うぐっ」ギクッ

旅掛「お父さんそんなの認めないし」フンス

上条「………えと、つまり?」

旅掛「2ヶ月待つ、それまでに完済もらおう」

上条「………に、2ヶ月……?」ダラダラ

美琴「えっ、それはちょっと……」

旅掛「あ、ちなみにレンタルはダメね?美琴ちゃんが嫌がる事はお父さんさせられない」

上条「…………………」ダラダラ

美琴「それは良いけど、いやでもどうやって!?」

旅掛「方法は自分で考えれば良い、そこまではお父さんしらない」

上条「………あ、あのぉ……借りた金額百万で手持ち三十万ちょいなんですけど……」ダラダラ

旅掛「……随分と大金借りたな君は、でも知らんどうにかしろ」ギロリ

上条「」ビクッ

旅掛「ああちなみに無理ならこうしようか」ポンッ

上条「………はい?」

旅掛「……………俺が直接根性叩き直してやる、ちょっと俺の付き人として数年世界中一緒に飛び回ろうか?」ニヤリ

上条「……はぁ!?」

美琴「ちょ!?なにそれ学校どうすんのよ!?」

旅掛「学校?ああそんなもん中卒だろうと俺に付いてくる方が勉強になるからへーきへーき、一流大学出てる奴より優秀な男にしてやるってば」

上条「」

美琴(………目が本気だ、マジで連れてくつもりだ!?)ガーン

753: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:42:21.88 ID:h27a0uXE0
上条「そ、そんな条件飲める訳……!!」

旅掛「……嫌なら今すぐ君のお父さんに連絡しちゃうんだけどなー?」ポチポチ

上条「」

旅掛「…………」Prrrrrr

旅掛「……あーもしもし刀夜さん?いやどうもこの間はお世話になりまして、ええいやその件は順調なんですが今別件で学園都市の方に来ておりましてね?ええ実は今お宅の息子さんの当麻君が……」

上条「うわーーーー!?!?やめっ……あーーーーーッッ!!!!!!」ワタワタ

旅掛「掛けてないよ?どうやら条件を飲むって事で成立かな?」ニヤリ

上条「」

美琴(……流石父、こいつがここまで手玉に取られるとは)ゴクリ

旅掛「まあそういう事だから、嫌なら頑張りたまえ」ポンッ

上条「……はい」ドヨーン

美琴「…………」

旅掛「美琴、ちょっと」ヒソヒソ

美琴「な、なに…?」

旅掛「……お父さんが出来るのはここまでだ、これ以上は野暮だからやめとくが頑張れよ?」ポンッ

美琴「」

754: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 23:06:24.65 ID:h27a0uXE0
………

旅掛「あーもしもし?」

美鈴『もしもし?当麻くんには会えたの?』

旅掛「会えたよ、ちょっと頼りないかなーって思ったけど実際はやるときはやる子だろうね、勘だけどな」

美鈴『変ないじわるしてきたんでしょ、ダメよいじめちゃ?美琴ちゃん怒るんだから』

旅掛「なに、ちょっと発破を掛けてきただけさ、信用は出来そうだが生活面で難がありって所だったし」

美鈴『うん、それで?』

旅掛「まあ、どっちに転んでも悪い事には
ならないようにね」

美鈴『……まあ、あなたがそう言うなら大丈夫だろうけど、当麻くん大変なんじゃない?』

旅掛「そりゃね、大事な一人娘がぞっこんなんて聞いたら苦労ぐらいはさせなきゃ気がすまないさ」

美鈴『はぁ、まあ良いわ……頑固に娘に手ぇ出すなとか言うよりかはマシか、それじゃ切るわね?まだ忙しいんでしょ?』

旅掛「ああ、悪いな、近いうちに一度帰るから、じゃあ」プツッ


旅掛「…………ふぅ、ホントはそう言ってやりたい所なんだがな、まだ中学生だし早いだろ常識的に……」ブツブツ

旅掛「だが変に拒絶してお父さんキモいとか言われたら俺は死ぬ、悲しすぎて死ぬ」

旅掛「…………まあ、彼に足りない物は生活力だろうからそれは道を示せただろうし、無理ならマジで直接鍛えてやる」

旅掛「さて、さっさと仕事終わらせて帰らないとな」スタスタ

755: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 23:25:22.86 ID:h27a0uXE0
………

上条「…………という訳で、2ヶ月でなんとか御坂に完済しなくちゃならなくなった」

美琴「…………」

禁書「………とうま、大丈夫なの?」

オティヌス「どうするんだ」

上条「……なんとかするよ、実際さっさと返さなきゃならないのは間違いないんだし………せめて高校は卒業したいし」ボソッ

美琴「……………あの父の事だから無理でしたはたぶん通らないわよ、なんとかしなさいよね?」

上条「わかってるよ、逆に考えればまだ2ヶ月もあるんだぜ?日数なら60日で1日だいたい一万ちょい稼げば良いだけだぜ?なんとかなるって………たぶん」

土御門「にゃー、学校通いながら1日一万以上はきっついぜよカミやん………まさかの留年危機と中退危機のダブルパンチですたい」

上条「やめろ!!言わなくてもわかってるから口に出すな!!俺は来年度もちゃんと学校に通ってて二年生の教室に居るって信じてるんだ!!」ブンブン

土御門「わかってるぜい、だからホレ、高収入バイト一覧、探してきてやったぜよ」

上条「!?」

土御門「………来年も同じクラスになれるといいにゃー?」

上条「……つ、つちみかどぉ!!」ウルウル

土御門(………まあ、この一覧全部雲川芹亜が用意したもんだがな)フイッ

禁書「……おお、いっぱいお仕事あるのかも!!」ジー

オティヌス「ふむ、初めからこれがあればレンタルなどせんでも好かっただろうに……今更言っても仕方ないが……」

美琴(…………ただのコンビニ店員で時給2000円?なにこれホントにある仕事なのかしら?)ウーン

756: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 23:35:27.13 ID:h27a0uXE0
上条「よし!!ここに乗ってるバイトを片っ端から面接受けて上手く採用されればなんとかなる!!やるぞ俺!!頑張れ上条当麻!!来年度も高校生でいられる為にも!!」

オティヌス「……まあ、頑張れ、はりきり過ぎてコケたりしないようにな」

美琴「………まあ、今はこれにすがるしかないか」

禁書「とうま、ちゃんと毎日帰ってくる?」

上条「ん?えーと……ここの表のバイト見る限り深夜まで働けるのはないな……大丈夫だインデックス、ちゃんと帰ってくるよ」

禁書「……ん、分かったかも、なら待ってるんだよ」コクン

美琴「……………」

上条「…………じゃ、早速面接面接と……えーと……」


……………

757: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 23:52:49.94 ID:h27a0uXE0
………で。


上条「いらっしゃせー!!」

芹亜「上条、品出ししておきなさい、こっちはレジ点検しておくけど」

上条「うーっす、つーか先輩マジでコンビニでバイトしてたんすね」

芹亜「………ま、まあね」フイッ

上条「ここ異常に時給高いし、なるほどそれならあのマンションも住んでられるの納得」ウン

芹亜(………店舗から上条の給料からなにからなにまで私のポケットマネーだがな!!まあ良いけど!!学校での先輩ポジションを守りつつここでもバイトの先輩!!嘘から出た真だけれど悪くはないけど!!むしろちょっと楽しいけど!!ふはははは!!!!)ニヨニヨ


上条「あっ、そうだ先輩」クルッ

芹亜「………」ニヨニヨ

上条「…………先輩?」

芹亜「………ふへへ」ニヨニヨ

上条「…………妄想癖なのかな実は……まあいいか、楽しそうだし」ガサガサ


……………

758: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 00:06:33.78 ID:NVrGmlYv0
…………

上条「結局道路交通調査もやる事になったな……」

青ピ「カミやんがバイトまで一緒にやってるのなんか新鮮やわ」カチカチ

上条「まあそうだなぁ……しかし、つまんねぇなこのバイト」カチカチ

青ピ「座ってカチカチしとるだけやもんね、退屈やわ」カチカチ

削板「あっ」スタスタ、ピタッ

上条「ん?あれ、削板じゃん」

削板「ようやく見つけたぞカミジョー、ちょっと待ってろ」ゴソゴソ

上条「へ?なに?」キョトン

削板「はい、百円」チャリーン

上条「はい?」

削板「おおおおおッッ!!!!行くぞカミジョー!!すごいッッ!!ぱーーんち!!!!」ヒュッ

上条「えっ?」

ドゴォォォォッッ!!!!

上条「ヘビョッ」ミシッ


ヒューーーー…………


青ピ「か、カミやーーーーん!?カミやんがふっとんでった!?なんやいきなり!?」ガーン

削板「いや、だいぶ前だが百円でバトル出来ると聞いてずっと探していてだな」ウム




上条「………く、車よりヤバいもんにぶち当たった……」ピクッピクッ


………………

759: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 00:21:08.37 ID:NVrGmlYv0
…………

上条「カラオケボックスってけっこう繁盛してるなぁ」フキフキ

アリサ「あれ?当麻くんが店員さんやってる」トタトタ

上条「おっ?アリサじゃん歌ってくのか?」カチャカチャ

アリサ「もう終わった所だよ?ふふっ、居るって知ってれば内緒でちょっとだけ付き合ってもらったのにな」クスッ

上条「いやーバイト中だしそれは遠慮しとくよ、後でちゃんと客として付き合うよ、インデックスも連れてな」

アリサ「そっか、その方が良いもんね……じゃ、お仕事邪魔したら悪いし行くね?またね当麻くん♪」トタトタ

上条「おー、またなー」フリフリ

シャットアウラ「……うっく……ひっく…だ、だからデスメタルはやめろって何回も言ってるのに……ぐす……うぅ……」グシグシ

上条「………!?」ギョッ

シャットアウラ「……ふ、普通の歌だからって言ってたから来たのに……ぐす……」ヨタヨタ


上条「……………アイツもなんか苦労してそうだな……」フキフキ

……………


761: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 00:41:26.26 ID:NVrGmlYv0

…………

美琴「………あーはいはい、うん……アイツも頑張ってるのはよく見かけるわよ?もうちょっとの深謀だしつまんなくても文句はいわないの」


黒子「………」ジー

美琴「だからこうやって電話で話し相手になってんでしょ?え?ああ迷惑じゃないわよ、私もこの時間は暇だし」


黒子「…………」ジー

美琴「さて、そろそろあんたごはん作んなきゃいけないんじゃないの?うん、わかってるってば明日辺り付き合ってあげるわ、うん、じゃあね」プツッ

黒子「………」ジー


美琴「………ん?なによ黒子?」

黒子「ああいえ……最近毎日のようにどなたかと携帯でお話しになっておりますので」

美琴「………んー、確かに多いかな?それが?」

黒子「せっかくこの時間はわたくしとお姉様は二人っきりですのにお姉様ったらつれないですの!!黒子はちょっぴり寂しいって思っておりますのよお姉様ですから今からでもわたくしとスキンシップなどなさっ痛たたたいひゃいいひゃいいひゃいいひゃい!?!?」グニグニグニグニ

美琴「………あんたもほんっと懲りないわね黒子……!!」グィーーン

黒子「ほっぺが!?伸び!?いひゃいいひゃい!?!?」ジタバタ

美琴「……はぁ、まったくもう」パッ

黒子「……ふぅ、ふぅ……し、しかしお姉様?一体どちら様とお電話を?」ヒリヒリ

美琴「……ん?えーと……」


美琴「友達よ、あとで紹介するわ」クスッ

黒子「……はぁ、そうなんですの」

…………

762: 深謀じゃない辛抱(´・ω・`) 2015/02/24(火) 00:56:01.95 ID:NVrGmlYv0

………で、そんなこんなで2ヶ月後。


上条「…………期日はいよいよ明後日、長かった……ホントに長かった……!!」グスッ

オティヌス「うむ、よく頑張った……やれば出来るじゃないか」ウンウン

禁書「よかったねとうま……これで大丈夫なんだよね?」

上条「ああ、大丈夫だ……現在の合計金額は百万と三万ちょっと!!返済額達成してますのことよ!!」ブワッ

オティヌス「おお……!!」ジーン

禁書「……ホントによかったかも」ホッ

上条「ありがとうありがとう……これもお前らが協力してくれたおかげだ……以前の大飯喰らい居候と天上天下唯我独尊わがままフィギュアな二人はどこえやら!!上条さん今のお前らなら大好きだ!!」ウルウル

禁書「…えっ……う、うん…」カァァ

オティヌス「そんな印象持っていたのかと咎めたいところだがまあ良いだろう、ようやくお前が自由になるのだ……野暮な事はしたくないからな」ウンウン


764: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 01:07:12.59 ID:NVrGmlYv0
上条「いやぁしかし、ホントに大変だった………コンビニのバイトでは商品落として怒られて道路交通調査では吹っ飛ばされて……バイト以外でもレッサーが返してくれたお金がまた修理代に吹っ飛んで、バイトがあろうとお構い無しに変な事件起きてバイトすっぽかしてバックラー認定されること十数回……!!自分でも目標額達成出来たの奇跡に思えるっての!!」ウルウル

オティヌス「……ホントに大変だったな……」トオイメ

禁書「………とうまが途中また何日も帰って来ない時は本気で諦めるしかないと思ったのかも」トオイメ

オティヌス「小娘の父親とやらに連れて行かれたら私達は流石に付いていけないからな……かなり肝を冷した」

禁書「……うん、ホントにホントにどうしようどうしようってきがきでなかったのかも」

上条「………そうだな、でもなんとかなったんだ!!もう大丈夫だ!!安心して大丈夫なんだよインデックス、オティヌス!!」ニコリ

オティヌス「……そうだな」

禁書「うん…」

765: >>763すまん凡ミス(´・ω・`) 2015/02/24(火) 01:20:04.86 ID:NVrGmlYv0

上条「さて、んじゃ連絡しないとな」ポチポチ

オティヌス「今から返すのか?」

上条「ああ、そうなんだけど連絡は御坂の親父さんにな、直接言わないとダメだろうし前に御坂に番号聞いといたんだ」

オティヌス「そうか、まあそれが間違いないな」

上条「そういう事、さて……」スッ


携帯『ただいまこちらの携帯電話からはお繋ぎする事が出来ません』プツッ

上条「えっ?」

禁書「とうま、どうしたの?」

上条「………やべっ、携帯止まってる……」

オティヌス「………なに?払ってないのか……?」

上条「……そういえばずっと忙しくて払ってない……」


禁書「……え……と、とうま……」

上条「い、いやまて!!確かに払うの忘れてたが料金なんて一万もしないぐらいなはず!!だ、大丈夫所持金の端数で十分賄える!!」

オティヌス「そ、そうか……なんだ驚かすなまったく……」

766: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 01:30:16.06 ID:NVrGmlYv0
上条「と、とにかく支払用紙支払用紙……連絡するのに携帯止まってるんじゃ話にならないしな、えーと……あったこれだ」ゴソゴソ

オティヌス「足りるのならさっさと払ってきて、それでから連絡してすぐに返済してしまえ、お前が大金持っていると嫌な予感しかしないからな」

上条「」

禁書「とうま?」


上条「」


オティヌス「おい?どうした?」

上条「」

オティヌス「………禁書目録、ちょっとその用紙を見せてくれ」

禁書「う、うん…」スッ


オティヌス「……どれ?」ジッ

禁書「…………えーと、りようりょうきん……」



オティヌス「」

禁書「」


上条「」


携帯電話利用料金(二台分)

¥64,552

上条「」

禁書「」

オティヌス「」

767: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 01:44:39.52 ID:NVrGmlYv0
オティヌス「……おい……おい!?なんだこれは!!何処が一万なのだ!?」

禁書「えっ……えっ…?」オロオロ

上条「……………俺の方がえーと……ちょっと高いがいつも通り……つまり、い、インデックスの……」ワナワナ

オティヌス「禁書目録の?ゼロ円携帯って言っていなかったか?」

禁書「……え?タダじゃないの?」

上条「」

オティヌス「……」

禁書「………」

上条「………あ、あのね?ゼロ円携帯って言うのはね?あくまでも契約時の本体価格がゼロなのと、料金プラン皆無で無使用でならお金が掛かりませんよって事でね……?ふ、普通に使うと基本料金無い分通話料が割高で……」ジワッ

オティヌス「……えっ」ガーン

禁書「」

上条「……い、インデックスはどうせ大して使わないからそれで良いかなって……掛けても俺か小萌先生ぐらいだし月々通話料なんて千円も行かないぐらいで今まで……」ウルウル

オティヌス「」

禁書「」

上条「…………こ、国際電話に合計四時間の国内線が…………なんだこの通話時間……」サー


禁書「ご、ごめんなさいとうま……」ジワッ

上条「……い、良いんだ……お前だって電話が掛けられるようになったら話したい奴ぐらい居て当たり前だもの……!!お、俺がプラン変更ぐらいしとけば……」ガクッ


768: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 02:01:38.01 ID:NVrGmlYv0

オティヌス「………け、携帯電話は一時的にそのままにしておく訳には……」

上条「………無理だ、連絡取れないといざと言うときマズイし、来週またバイトするとき使うし」

オティヌス「だ、だが……」オロオロ


禁書「………と、とうま」オロオロ

上条「…………」

オティヌス「………」

禁書「………」

上条「…………………ふっ……」

オティヌス「………まさか」

禁書「………とうま…」


上条「…………………つぅぅぅぅぅぅぅちぃぃぃぃぃぃぃみぃぃぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁぁぁぁどぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダダダダダダ!!!

ニャーナンダニャー!?

禁書「と、とうま!!やっぱり!?ねぇとうま!!」ワタワタ

オティヌス「おい!!レンタルはダメだと言われていたのではないのか!!おい!?」

上条「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!こうなりゃヤケだ期限ギリギリまでになんとかしてやる!!レンタル上等だコノヤローーー!!!!もう切れましたよええ、良いぜ結局こうなるなら開き直ってレンタル上条さん再開してやるよバカヤローーー!!」ウガー

オティヌス「おい!!まて!?止めろ馬鹿者が!!」

禁書「とうま!!ダメだってば!!とうま!!」



上条「…………レンタル上条一時間千円です(怒)はじまりはじまりーーー!!」ウルウル




上条「………………不幸だ」シクシク

769: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 02:03:09.35 ID:NVrGmlYv0
Prrrrrr! !

姫神「……む。」ピクッ



姫神「予約。ぽちっとな」ポチポチ





おわり