データ「あのさ……ロック」フリフリ

データ「喋ってくれないと……僕ずっとこのままなんだけど」フリフリ

ロック「……」ジー

ロール「ロックー！！」

ロック「！！ ロールちゃん！！」

データ「ウキッ！！」ピタッ

ロック「しまった！ ロールちゃんと話しちゃったから……」

ロール「……？」

ロック「……ごめん、後ででいいかな？」

ロール「う、うん……」

スタスタ……

ロック「……行ったか」

データ「ロック、君の目的は……？」

データ「……僕を観察してた？」

ロック「うん、いつも話しかける時に変な踊りをするだろ？」

ロック「いつまで踊り続けるのかなーって思って」

データ「ずっと踊らせてる僕の身にもなってよ……」

ロック「……そもそもどうして僕が話しかけたら踊り始めるの？」

データ「いやー……体が本能で動いちゃうというか……」

データ「ロックの記録をセーブできると思うと嬉しくて」

ロック（そんなに嬉しい事なのか……）

ロック「まぁいいや、もう一回話しかけよう」ピッ

データ「え、ちょ……」フルフル

ロック「大丈夫、君が退屈しないように今度は話すから」

データ「いや、そういう問題じゃ……」フルフル

ロック「ほら、アドバイスしてよ」ピッ

データ「ロールの下着は何色なの？」

ロック「逆に聞いてる！？」

ロール「ロックー！！ ご飯は……」

『実験中に話しかけるの禁止』

データ「ウキッ！！」フルフル

ロック「……」ジー

ロール「……？？？」

ロール「……」

ロール「と、取り敢えず先に作ってるね！！」

ロック「……」ジー

データ「……」フルフル

ロック「危ない危ない、ロールちゃんの下着の話をしていたのがバレる所だった」

データ「セーフセーフ」フルフル

ロック「君が踊り始めて何分経った？」

データ「10分かな」フルフル

ロック「……疲れた？」

データ「当たり前だよ！！ こちとらノンストップで踊ってるんだよ！？」フルフル

データ「でも……身体が勝手に……はぁ……」フルフル

ロック「そろそろぶっ倒れるかな」

データ「そんなに僕がぶっ倒れるのを見たいの！？」

ロック「違うよ、僕は君の限界が見たいんだ」

データ「……こうなったら死んでも踊るのをやめない。 君を飽きさせてやる」

ロック「僕だって死んでも飽きるもんか」

データ「……」フルフル

ロック「……」ジー

データ「……」フルフル

データ（ダメだ……身体の限界が……オーバーヒートする！！）

ロック「……」ジー

ロック（まずい、ここにきて眠気が……昨日一日中ディグアウトしてたからな……）

ロール「ロック！！ ねぇロックってば！！」

『実験中に話しかけるの禁止』

ロール「そんなに……今よりも大事な実験なの？」

ロック（言うほど大事じゃない）

ロール「私……ロックにお願いがあるんだけど……ロックに頼ることってできないのかな？」

ロック「！！」

ロック（まずい……揺らぐ……これ以上ロールちゃんを悲しませたくない！！）

ロック（どうする……プライドは捨てるか……？）

ロック（……）

ロック（許してくれロールちゃん！！）

ロック「……」ジー

データ「……」フルフル

ロール「……そっか」

ロール「分かった！！ そこまで言うなら……諦めるね」

ロール「私……一人で解決してみせるね！！」

ロック「？」












ロール「今、火事でロックの武器、アクアブラスター以外燃えてるからロックに頼りたかったんだけど、自分でなんとかするね！！」

ロック・データ「そういうのは早く言って！！」

終わり