遊星「俺のターン!」

遊星「俺はボルト・ヘッジホッグを守備表示で召喚! さらにカードを2枚、伏せて、ターンエンド」

十代「俺のターン! 俺は魔法カード『融合』を発動! 手札のフェザーマンとバーストレディを墓地に送り、E・HERO フレイム・ウィングマンを召喚!」

十代「フレイムウィングマンでボルト・ヘッジホッグを攻撃!」

遊星「罠カード『くず鉄のかかし』! 攻撃モンスター1体の攻撃を無効にする。さらに発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする!」

十代「やるな、遊星。俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンドだ」

遊星「十代のエンドフェイズに罠カードトゥルース・リインフォースを発動! デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。俺はスピード・ウォーリアを特殊召喚!」

十代「なに!?」

遊星 LP4000 モンスター2 魔法・罠1 手札3

十代 LP4000 モンスター1 魔法・罠1 手札2枚


引用元: 和子「転校生を紹介します」真月「真月零です」さやか「!?」 





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コナミデジタルエンタテインメント(Konami Digital Entertainment) (2018-11-23)
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291: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:28:10.28 ID:MK+hmDE40
遊星「俺のターン! 俺はデブリ・ドラゴンを召喚! 俺はレベル4のデブリ・ドラゴンにレベル2のスピード・ウォーリアとボルト・ヘッジホッグをチューニング!」

4+2+2=8

十代「これは……来る! 遊星のフェイバリットカードが」

遊星「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ、『スターダスト・ドラゴン』」

スターダスト ATK2500

十代「来たか……」

レイ「なに、あのモンスター……初めて見る……」

遊星「スターダスト・ドラゴンでフレイムウィングマンに攻撃!」

ATK2500VSATK2100

十代「うわあああああ!!!」

ドガシャアアアア

LP4000→3600

レイ「十代様!」

十代「来るな、レイ」

レイ「え?」

十代「今……滅茶苦茶、ワクワクしてんだ。遊星。おまえ、強いぜ。だが、俺は負けない! 罠カード『ヒーローシグナル』。自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。自分の手札またはデッキから「E・HERO」という名のついたレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。俺はスパークマンを特殊召喚!」

遊星「……カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

十代「俺のターン! 俺は魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動! フィールドのスパークマンとフレイム・ウィングマンをゲームから除外! E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマンを融合召喚!」

シャイニング・フレア・ウィングマン ATK2500

遊星「攻撃力は互角か」

十代「シャイニング・フレア・ウィングマンには効果がある。このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する「E・HERO」と名のついた
カード1枚につき300ポイントアップする!」

シャイニング・フレア・ウィングマン ATK2500→3100

遊星「なに!?」

十代「さらにこのカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」

遊星(だが、俺の場にはくず鉄のかかしがある)

十代「さらに魔法カード『R-ライトジャスティス』を発動。自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名のついたカードの枚数分だけ、フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」

遊星「なに!?」

十代「俺のフィールドには1枚のE・HERO。よって、1枚を破壊する。対象はその伏せカード。くず鉄のかかしだ」

遊星(ここでスターダストの効果を使えば、十代の攻撃は防げる)

遊星「俺はスターダスト・ドラゴンの効果を発動! 「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ
魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動! その発動を無効にし破壊する」

十代「なに!?」

十代「俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」

遊星「この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚できる!」

スターダスト ATK2500

遊星 LP4000 モンスター1 魔法・罠2 手札2

十代 LP3600 モンスター1 魔法・罠1 手札0枚


292: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:28:49.29 ID:MK+hmDE40
十代「遊星。ワクワクして来ないか?」

遊星「?」

十代「最高の気分だぜ。こんな場所に連れ込まれちまったけど、こんなワクワクする決闘(デュエル)が何度もできるなんてな」

遊星「十代……」

龍可「騙されないで、遊星! そいつは龍亞やアキさんをやった張本人よ!」

レイ「だから、それは知らないって、言ってるでしょ! このペチャ●●!」

龍可「……」ギリッ



293: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:29:44.55 ID:MK+hmDE40
遊星「安心しろ、龍可」

龍可「?」

遊星「俺は十代を倒し、仲間を取り戻す」

十代「遊星……」

遊星「俺のターン!」

痣『ピカアアアア』

遊星「ドロー!」

遊星「俺は魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動! 手札からモンスター1体を墓地へ送って、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。俺はチューニング・サポーターを特殊召喚! さらに救世竜 セイヴァー・ドラゴンを召喚! 俺はレベル1『救世竜 セイヴァー・ドラゴン』にレベル1『チューニング・サポーター』、レベル8『スターダスト・ドラゴン』をチューニング!」

1+1+8=10

十代「さらにシンクロだと!?」

遊星「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す。光さす道となれ! シンクロ召喚! 光来せよ、『セイヴァー・スター・ドラゴン』!」

セイヴァー・スター・ドラゴン ATK3800

十代「攻撃力3800だと!?」

遊星「チューニング・サポーターはシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、自分はデッキからカードを1枚ドローする」

遊星「セイヴァー・スター・ドラゴンの効果発動! 1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
その効果をエンドフェイズ時まで無効にできる!」

十代「なに!?」

シャイニング・フレア・ウィングマンATK3100→2500

遊星「さらに、この効果で無効にしたモンスターに記された効果を、このターンこのカードの効果として1度だけ発動できる!」

十代「なに!?」

レイ「そんな……シャイニング・フレア・ウィングマンの効果を使われたら……十代様のライフは……」

十代「くっ」

遊星「バトルだ! セイヴァー・スター・ドラゴンでシャイニング・フレア・ウィングマンに攻撃! シューティング・ブラスター・ソニック!!!」

十代「リバースカード発動! 罠カード『ヒーロー・バリア』。このカードは自分フィールド上に「E・HERO」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

レイ「やった!」

遊星「俺は相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、このカードをリリースする事でその発動を無効にし、相手フィールド上のカードを全て破壊する!」

十代「なんだと!?」

遊星「スターダスト・フォース!!!」

十代「シャイニング・フレア・ウィングマン!」

龍可「さすが、遊星!」

遊星「俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」


294: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:30:11.73 ID:MK+hmDE40
十代「ふふ………あははははは!!!」

遊星「?」

十代「遊星。やっぱ、おもしれえ。最高だぜ」

遊星「……」

十代「俺のターン!」

遊星(結城十代。こいつは龍亞やアキの仇のはず……なのに、俺はこんなに楽しいと感じている。互いに手札は0だが、俺には3枚のリバースカード。ライフも俺が上。状況は俺が有利。なのに、十代はここからでも、逆転しそうな気がする)

十代「俺が引いたのは星見獣ガリス。手札にあるこのカードを相手に見せて発動。自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、そのカードがモンスターだった場合、そのモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与え、このカードを特殊召喚する。ただし、そのカードがモンスター以外だった場合、このカードを破壊する。俺が捨てたのは」

E・HERO ネオス

十代「モンスターカードだ。そして、レベルは7。よって、遊星に1400のダメージだ!」

遊星「うわあああああ!!!」

LP4000→2600

十代「ターンエンド」


遊星 LP2600 モンスター0 魔法・罠3 手札0

十代 LP3600 モンスター1 魔法・罠0 手札0枚


295: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:31:32.87 ID:MK+hmDE40
遊星「俺のターン! 俺はジャンク・シンクロンを召喚! ジャンクシンクロンの効果でチューニング・サポーターを特殊召喚! さらに俺の場にチューナーがいるとき、ボルト・ヘッジホッグを特殊召喚! ただし、この効果で特殊召喚されたこのカードはゲームから除外される! 俺はレベル3のジャンクシンクロンにレベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル1チューニング・サポーターをチューニング!」

3+2+1=6

遊星「疾風の使者に鋼の願いが集う時、その願いは鉄壁の盾となる、光さす道となれ! シンクロ召喚! 現れよ、『ジャンク・ガードナー』」

十代「あのカードは!?」

遊星「俺はジャンク・ガードナーの……」ドクンッ



十代「ネオスナイト!」



遊星「……」

十代「遊星?」

遊星「………効果を発動。1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更する事ができる。俺は星見獣ガリスを選択」

ガリス ATK 800 ジャンク・ガードナーATK1400

遊星「バトル!」

ドガシャアアアアア!!!

十代「くっ……」

LP3600→3000

遊星「ターンエンド」

十代「懐かしいぜ、そのカード。遊星は忘れちまったかもしれないが」

遊星「……」

遊星(俺の中にさっき見えたビジョン。そして、俺が前から感じていた違和感……)

十代「いくぜ、俺のターン!」

遊星(俺の場にはガード・ブロックに奇跡の残照。さらにくず鉄のかかしにジャンク・ガードナー。守りは完璧だ。だが……十代なら……十代『さん』なら、俺の上をいく気がする)

十代「俺はE・HEROバブルマンを特殊召喚! 手札がこのカード1枚だけの場合、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上と手札に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドロー。俺はO-オーバーソウルを発動! 自分の墓地から「E・HERO」と名のついた通常モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。俺が選択するのはE・HERO ネオス!」

遊星(あのカードは……)

十代「俺は魔法カード『ラス・オブ・ネオス』を発動。自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO ネオス」1体を選択して発動する。選択した「E・HERO ネオス」をデッキに戻し、フィールド上のカードを全て破壊する!」

遊星「なに!?」

十代「いけっ、ネオス!」

ジャンク・ガードナー『……』

ネオス『はっ!』

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

遊星「……」



遊星『いくぞ、バラドックス!』



遊星「……」

十代(これで状況は互角。だが、次のターン次第では………滅茶苦茶面白れえ)

遊星「……十代さん。俺の負けだ」

十代「!?」

レイ「え?」

龍可「遊星!?」

296: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:32:35.72 ID:MK+hmDE40
龍可「なんで……遊星……」

遊星「……思い出した。俺自身のこと、俺がここにやってきた理由を」

十代「遊星!」

レイ「記憶を思い出したんだ!」

遊星「ありがとう、十代さん」

十代「俺のおかげじゃない。熱い決闘(デュエル)が俺達の絆を思いださせてくれたんだ」

遊星「……ああ」

龍可「待って、遊星! そいつは龍亞やアキさんを傷つけたのよ!」

遊星「龍可。十代さんはそんなことをする人じゃない」

龍可「でも……」

???「龍可。そいつは結城十代に騙されている」

全員「!?」

十代「おまえは!」

十代「ミスターT!」

ミスターT「久しぶりだな、結城十代」

十代「すべて、倒したはずなのに」

ミスターT「ふふふ。ある奴が私に再び、命をくれたのさ」

十代「ある奴だと?」

ミスターT「それより、龍可。今こそ、龍亞の仇。結城十代を倒す時だ」

龍可「え?」

ミスターT「遊星との決闘(デュエル)で十代は消耗しきっている。今こそ、結城十代を倒す時だ」

龍可「今……」

遊星「やめろ、龍可!」

十代「ミスターT!」

ピカアアアアア!!!!

龍可「!?」

ライフ・ストリーム・ドラゴン『ピカアアアアア!!!!』

龍可「これは……!?」

ミスターT「さあ、龍可」

龍可「……分かったわ」

遊星「龍可!?」

龍可「でも、倒すのはあなたよ」

ミスターT「!?」

龍可「やっと、思い出したわ。私がここに来た理由を」

遊星「龍可!」


297: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:33:06.23 ID:MK+hmDE40
ミスターT「………なら、仕方がない。1人は寂しいだろう。私が龍亞の元に連れていってやろう」

ミスターT2「……」

ミスターT3「……」

龍可「増えた!?」

遊星「龍可! ミスターT! 俺が相手に……」クラッ

遊星「ぐっ……」

ミスターT「無理は良くないぞ、不動遊星。貴様は全力で十代と戦ったんだ。貴様もダメージは残ってるだろう」

十代「くっ……最初からそれが狙いか!」

ミスターT「あわよくば、君達、どちらかの敗北だったが、まあいい。不動遊星。そこで見ているがいい。仲間が不様に死んでいくところを」

遊星「やめろ! ミスターT! 俺が……」

龍可「大丈夫、遊星」

遊星「龍可……?」

龍可「私も……いつまでも、守ってもらってばかりじゃない! 自分で戦える!」

レイ「私だって!」

遊星「龍可……」

十代「レイ……」

???「その戦い、俺も参加させてもらうぜ」

遊星「誰だ!?」

凌牙「……」

十代「あれは遊馬達と一緒にいた……」

遊星「凌牙!」

璃緒「私もいますわ」

凌牙「事情は知らねえが、助太刀するぜ」

ミスターT「ならば、貴様らごと、叩き潰してやろう」

凌牙「残念だが、てめえの思い通りになるほど、俺は弱くないぜ」

全員「決闘(デュエル)!!」


298: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:34:44.55 ID:MK+hmDE40
杏子(き)「あれが志筑仁美のナイトメアねえ」

さやか「仁美も災難だよねえ。あんな男が彼氏なんてさあ」

杏子(き)「あんたが言うと重みが違うわ」

さやか「まあ、なんつうの。人生経験のさってやつ?」



マミ「もう、あなた達。ふざけすぎよ。ナイトメアとの戦いは遊びじゃないのよ」

さやか「あはは」

まどか「はあはあ……ごめんね」

ほむら「はあはあ……遅れちゃいました」

QB「きゅっぷい」

遊馬「カットびんぐだぜ、俺!」

遊戯「……」キラリーン

アテム「待たせたな!」

ベベ「……ゼンインソロッタ」

杏子(あ)「あれ? 遊星達は?」

マミ「……彼等はナイトメア以上の悪と戦いにいったわ」

杏子(き)「はあ?」

さやか「……」


299: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:35:51.43 ID:MK+hmDE40
マミ「さあ、全員集合したわ! 行くわよ!」

5人「バリアルフォーゼ!!!」

変身シーン

杏子『変身ダンス』

杏子「疾風迅雷! 浄罪の大炎! 魔法少女の異端審問者! ロッソ・ファンタズマ杏子!」

さやか『変身ダンス』

さやか「ジャジャーン! 可愛い美少女かと思った? 残念、さやかちゃんでした!」

ほむら『変身ダンス』

ほむら「え、えっと……し、侵食する黒き翼! 暁美ほむら!」

まどか『変身ダンス!』

まどか「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! 魔法少女鹿目まどか!!!」

マミ『変身ダンス』

マミ「そして、私がピュエラマギホーリークインテットを統べる者、巴マミ!」

マミ「ナイトメア! これが私達」

5人『ピュエラマギホーリークインテット!!!』

遊馬「やっぱ、かっけえ」

ほむら(ま、毎回、恥ずかしい)

さやか・杏子(き)((もう、慣れたわ))



マミ「駄目よ、暁美さん。台詞はかまずに言わないと。照れもあったし」

ほむら「す、すいません」

まどか「帰ったら、練習だね。ティヒヒ」


300: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:36:20.90 ID:MK+hmDE40
マミ「いくわよ、皆!」

5人・遊馬・遊戯「「「おー!!!」」」

ナイトメア仁美「決闘(デュエル)!!」

さやか「待ってな、仁美! 今……今?」

さやか(どうすればいいの!?)

ナイトメア仁美VSマミ・まどか・ほむら・杏子(き)・さやか・遊馬・遊戯

マミ「鹿目さん!」

まどか「はい!」

マミ・まどか「「ティロ・デュエット!!!」

さやか(あ、普通に戦うんだ)



遊馬「くらえ! ホープ・剣・スラッシュ!」

アテム「ブラックマジシャン! ブラック・マジック!!!!」

さやか(なんだ、こいつら?)


301: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:37:51.58 ID:MK+hmDE40
全員『ケーキ、ケーキ、まあるいケーキはだあれ?』

べべ「もじゃもじゃじゅべべ(ケーキは遊馬?)」

遊馬「ち・が・う。俺はえ・び」

さやか(海老!?)

遊馬「まあるいケーキはう・ま・い。ケーキは遊戯さん」

アテム「ち、が、う! 俺はヒ・ト・デ。まあるいケーキは………さやか?」

さやか(なんも、浮かばなかったんかい!)

さやか「ちーがーう。私はラズベリー! まあるいケーキはあ、か、い。ケーキは杏子?」

杏子「ちーがーう。あ、た、し、はり、ん、ご。まあるいケーキはべべが好き。ケーキはマミ?」

マミ「ちーがーう。私はチーズ。まあるいケーキはこーろがる。ケーキは暁美さん?」

ほむら「ち、ちがいます。わたしは……かぼちゃ。まあるいケーキは甘いです。ケーキはまどか?」

まどか「ちーがーう。わたしはメロン。メロンが割れたら甘い夢」

全員「今夜のお夢は苦い夢。お皿の上には猫の夢。丸々太って召し上がれ!」





302: ◆2XXLnn8owg 2014/04/09(水) 05:38:20.05 ID:MK+hmDE40

ほむら(なんだろう……)

遊馬(俺達の戦いって……)

遊戯(こんなんじゃなかったはず……)

さやか(………)

さやか(あー………結局、決闘(デュエル)馬鹿にはこれしかないか)

さやか「遊馬」

遊馬「ん?」

さやか「話があんだけど」



ほむら「……」



真月『もし、違和感を少しでも感じたら、僕のところに来てください。力になりますから』



ほむら「………」

313: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:50:03.53 ID:3nOhPhgQ0
杏子(あ)「どうしたのかしら、さやか」

遊戯「分からないけど……何か大切なことを伝えたいんじゃないかな」

遊馬「………」



さやか『今日は疲れてるだろうから、勝負は明日……つっても、今日、か。今日の放課後』

遊馬『………』

さやか『連れてきていいのは遊戯、杏子(あ)、遊馬、アストラル、小鳥。この5人だけ』

遊馬『……けど、なんで、おまえと……』

さやか『………ただ、遊馬と闘いたいから。それが理由じゃ、駄目?』



314: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:50:56.98 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「……」

小鳥「どうしたの、遊馬?」

遊馬「……何か、大切なことを明日、思い出せる気がするんだ」

小鳥「大切なこと?」

遊馬「ああ……」

アストラル「悩んでも、仕方があるまい。全ては」

遊戯「今日の放課後、だね」


315: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:51:59.28 ID:3nOhPhgQ0
お昼

ほむら「……」

ほむら(こんな世界だっけ? 私達の世界……何かが違うような……)

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「あっ……」

まどか「はい。ほむらちゃんにも」

ほむら「あ、ありがと……」

ほむら「……」


316: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:52:49.10 ID:3nOhPhgQ0
放課後

遊馬「………さやか」

さやか「来たね、遊馬」

???「……」

遊戯「あれ? 君は……」

???「遊戯さんは私と決闘(デュエル)です」

遊戯「え?」

遊馬「どういうことだよ、さやか。何で、急に……」

さやか「まあ、なんつうかさ……うん。決闘(デュエル)馬鹿にはこの方法しかないって、わけよ」

遊馬「はあ? 意味、分からねえよ」

さやか「分かるよ。あんたなら」カシャッ

遊馬「さやか……」

アストラル「遊馬。さやかの思惑は分からないが、戦うしかないみたいだ」

遊馬「……ああ。Dゲイザーセット!」

遊馬「いくぜ、さやか」

さやか「………」

遊馬・さやか「「決闘(デュエル)!!」」




317: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:53:37.03 ID:3nOhPhgQ0
遊戯「君は何者なの?」

???「私は百江なぎさ。私があなたの相手です」

遊戯「どうして、君が……」

なぎさ「たぶん、話しても、信じてくれないのです。それに遊戯さんなら、分かるはずです」

遊戯「え?」

なぎさ「決闘者(デュエリスト)なら、分かるはずです。決闘(デュエル)を通じて、分かりあえることを!」

杏子(あ)「はあ? なに、その理由……」

遊戯「たしかに君の言うとおりだ」

杏子(あ)「納得したの!?」

遊戯「分かった。君と戦う!」キラーン

アテム「いくぜ、なぎさ!」

なぎさ「はいなのです!」

アテム・なぎさ「「決闘(デュエル)!!」」


318: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:55:24.29 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「俺の先攻! ドロー!」

さやか(遊馬……)

遊馬「俺はガガガ・マジシャンを召喚! さらに自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、カゲトカゲを手札から特殊召喚できる!!」

さやか(2体のモンスター……)

遊馬「俺はレベル4、2体で、オーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! No.39希望皇ホープ!!!」

ATK2500

アストラル「遊馬。そのカードを伏せるんだ」

遊馬「おう! 俺はカードを1枚、伏せて……」

ポタンッ

小鳥「遊馬?」

アストラル「どうした、遊馬。いきなり、涙を流して」

遊馬「わかんねえ……けど、懐かしくて……」

さやか「………」

アストラル「懐かしい、か。私も似たような感じを受ける」

遊馬「アストラル……」

アストラル「だが、遊馬。泣いてる場合じゃないぞ。今は決闘(デュエル)中だ」

遊馬「……ああ。俺はターンエンドだ」

さやか「私のターン! 私はフィールド魔法『魔女結界』を発動」

さやか「このカードは破壊・手札に戻すことはできず、このカード以外のフィールド魔法を発動・セットすることはできない。さらにエンドフェイズ時に魔女と名のつくモンスターカードがフィールドに存在する時、使い魔トークンを1体召喚できる。このトークンがいる時、相手プレイヤーは魔女を魔女と名のつくモンスターカードを攻撃の対象にはできない」

遊馬「フィールド魔法……」

アストラル「何かのコンボに繋がるのかもしれない。警戒は怠るな、遊馬」

さやか「私は私自身を召喚!」

さやか「さらに魔法カード『インキュベーターとの契約』を発動! 私自身をリリースし、魔法少女さやかちゃんを特殊召喚!」

ATK2400

さやか「さらにカードを2枚、伏せて、ターンエンド」

遊馬 LP4000 モンスター1 魔法・罠1 手札3

さやか LP4000 モンスター1 魔法・罠3枚 手札1


319: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:56:25.92 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「俺のターン! 俺はアチャチャアーチャーを召喚! このカードが召喚・反転召喚に成功した時、相手ライフに500ポイントダメージを与える!」

LP4000→3500

さやか「……」

遊馬「いくぜ、さやか! 俺はホープで魔法少女さやかに攻撃!」

ホープATK2500V魔法少女さやかATK2400

ズバシャアアアアア!!!!

LP3500→3400

さやか「魔法少女さやかの効果。このカードは戦闘破壊されない」

遊馬「なに!?」

アストラル「だが、戦闘ダメージは与えらる。まだ、こちらが有利だ」

遊馬「分かってるさ。俺はターンエンドだ」

さやか「それはどうかな?」ドヤッ

さやか「このターンのエンドフェイズ時に効果発動。魔法少女美樹さやかが戦闘によって、生じたダメージ分、ライフを回復する」

LP3400→3500

遊馬「なに!?」

さやか「私のターン! 私は罠カード『穢れきったソウルジェム』を発動! フィールドのさやかちゃんをリリースし、デッキより魔女オクタヴィアを特殊召喚!」

ATK3000

さやか「このカードはフィールド上のすべてのカードに攻撃可能」

遊馬「くっ……」

さやか「オクタヴィアでホープとアチャチャアーチャーに攻撃!」

遊馬「俺はホープの効果を発動! オーバーレイユニットを2つ取り除き、バトルを無効にする!」

さやか「私はターンエンド。魔女の結界の効果でこのエンドフェイズ時に使い魔トークンを特殊召喚」

遊馬 LP4000 モンスター2 魔法・罠1 手札3

さやか LP3500 モンスター2 魔法・罠2枚 手札2


320: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:57:47.18 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「俺のターン! 俺は魔法カード『破天荒な風』を発動! 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。俺はホープを選択! 選択したモンスターの攻撃力・守備力は、次の自分のスタンバイフェイズ時まで1000ポイントアップする!」

ATK2500→3500

さやか「なっ!?」

遊馬「いくぜ! アチャチャアーチャーでトークンを! ホープでオクタヴィアを攻撃!」

ドガシャアアアアアアン!!!

LP3500→3000

遊馬「カードを1枚伏せて、ターンエンド。どうだ、さやか!」

さやか「……」フラフラ

さやか「ククク」

遊馬「さやか?」

小鳥「笑ってる?」

さやか「あははは。あんたとの決闘(デュエル)は面白いわ」

遊馬「……俺もだ。こんな楽しい決闘……」



アストラル『いくぞ、遊馬!』

遊馬『ああ!』

321: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:58:34.55 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「……俺は」

さやか「……私のターン! 全力でいかせてもらうよ! 魔法カード! 『円環の導き』。墓地に存在する魔法少女さやかをゲームから除外し、円環のさやかちゃんを特殊召喚!」

ATK2600

さやか「さらにライフを1000支払い」

LP3000→2000

さやか「オクタヴィアを特殊召喚!!!」

ATK3000

遊馬「強力なモンスターをこのターンで2体、特殊召喚……」

さやか「私はオクタヴィアでホープに攻撃!」

遊馬「ホープの効果により、ホープは破壊される」

さやか「なら、オクタヴィアで、アチャチャアーチャーに攻撃!」

小鳥「この攻撃が通れば、遊馬は!?」

遊馬「リバースカード発動! 罠カード『ハーフ・アンブレイク』を発動!

さやか「!?」

遊馬「このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。俺はアチャチャアーチャーを選択!」

さやか「だけど、バトルは続行!」

ATK3000VSATK1200

ドガシャアアアアアアン!!!

遊馬「うわあああああ!!!」

LP4000→3100

さやか「さやかちゃんでアチャチャアーチャーに攻撃!」

ATK2600VSATK1200

遊馬「うわあああああ!!!」

LP3100→2400

さやか「ターンエンド。このエンドフェイズ時にトークンを1体、特殊召喚」

遊馬 LP2400 モンスター1 魔法・罠1 手札2

さやか LP2000 モンスター3 魔法・罠2枚 手札2

322: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 05:59:12.71 ID:3nOhPhgQ0
さやか「どうよ、遊馬。これで私の勝ちだね♪」

遊馬「……まだだ。俺は最後まで諦めない」

遊馬「かっとビングだ! 俺のターン!」

遊馬「……よし。俺はリバースカード発動! 罠カード『エクシーズ・リボーン』。自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動。選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。俺はホープを選択! さらに魔法カード……」

ドクンッ

遊馬「………このカードは……」

アストラル「遊馬?」

遊馬「……俺は……」

遊馬(ヌメロン・フォース……)



遊馬『俺と……』

アストラル『私で……』

遊馬・アストラル『『かっとビングだ』』



遊馬「……」

アストラル「……どうした、遊馬?」

遊馬「俺は……」

ホープ「……」

遊馬「ホープ……かっとビング……」



323: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:00:23.96 ID:3nOhPhgQ0
遊馬(そうだ。俺は……俺達はたくさんの戦いを通して、いろんなやつらと分かりあって……たしかにここでの生活もナイトメアとの戦いもあったけど、楽しくて、平和だった。けど……)

小鳥「どうしたの、遊馬?」

遊馬「小鳥……やっと、分かった。俺達の失ったもの。俺達がここに来た理由が」

さやか「……」

アストラル「?」

遊馬「アストラル……」ウルッ

遊馬「久しぶりだな!」

アストラル「? どういうことだ?」

遊馬「ZEXALだ」

アストラル「なに?」

遊馬「アストラル」スッ

アストラル「その手は……?」

遊馬「……」

アストラル「……………」スッ

遊馬「俺と」

アストラル「私で」

遊馬・アストラル「「かっとビングだ」」


324: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:01:10.68 ID:3nOhPhgQ0
小鳥「これは……初めてみたはずなのに……」

小鳥「何だか、懐かしい……」

遊馬「俺たち2人でオーバーレイ・ネットワークを構築!」

アストラル「絆は進化する!より強く!より固く!」

遊馬・アストラル「「絆結ばれし時! 力と心が一つとなり、光の奇跡と伝説が生まれる!エクシーズ・チェンジ! ZEXAL!」」

アストラル『遊馬……思い出した。私は……』

遊馬『アストラル。また、お前と……』

アストラル『……遊馬。今は再会を喜んでいる場合ではない。私達の記憶を思い出させてくれたさやかと本来の目的を果たさなくては』

遊馬『……ああ!』

ZEXAL「俺は手札から魔法カード『RUM-ヌメロン・フォース』を発動! 俺は希望皇ホープを選択!』

さやか「……」

ZEXAL「希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築」

ZEXAL「現れろ、CNo.39! 希望に輝く魂よ! 森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ!  希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

ATK2800

ZEXAL「バトルだ! 俺はオクタヴィアを攻撃! この瞬間! ホープレイヴィクトリーの効果発動! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする」

ATK2800→5800

さやか「……」

ZEXAL「ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!!」

ドガシャアアアアアアン!!!

LP2000→0

さやか「きゃあああああああああ!!!」

ZEXAL「俺達の勝ちだ」

小鳥「これが……ZEXAL。……ああ……思い出したわ。私達は……」


325: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:01:48.26 ID:3nOhPhgQ0
さやか「ったく。女の子相手に手加減しろっての」

遊馬「教えてくれ。ここはどこなんだ?」

さやか「……あんたはさ。そんなことを知って、どうすんの?」

遊馬「え?」

さやか「そもそもさ。何しに来たの?」

遊馬「え?」

さやか「あんたはここに何しに来たの?」

遊馬「ここって、言われても……ここはどこなんだ?」

さやか「そんなことも分かんなかったの?」

小鳥「急に光に飲み込まれて……」

遊馬「記憶がなくなって、ここにいたんだ」

さやか「……まあ、それなら仕方がないか。……記憶も戻ったんだし、あんた達は邪魔にならないように隠れていて」

遊馬「……え?」


326: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:02:22.70 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「こんなところで、伝説の決闘者(デュエリスト)と戦えるなんて、夢みたいなのです」

アテム「貴様の目的はこの決闘(デュエル)ですべて、暴いてやるぜ」

なぎさ「まずは私のターンなのです! 私は魔法カード『円環の導き』を発動するのです」

なぎさ「このカードは手札またはデッキより魔女と名のつくカードを1枚、除外し、デッキより、2枚、ドローできるのです」

魔女シャルロッテ

なぎさ「私は魔導召喚士 テンペルを召喚! さらに私はグリモの魔導書を発動! デッキから「グリモの魔導書」以外の
「魔導書」と名のついたカード1枚を手札に加えるのです」

アテム(……奴のデッキにはどんな戦術が隠されているんだ)

なぎさ「私が手札に加えるのはトーラの魔導書なのです」

なぎさ「いくのですよ。私は魔導召喚士 テンペルの効果を発動なのです! 自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した自分のターンのメインフェイズ時、このカードをリリースして発動。デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚するのです。私はブラック・マジシャンを特殊召喚!」

アテム「ブラック・マジシャン!?」

なぎさ「さらに私はカードを2枚、伏せて、ターンエンドなのです」

アテム「俺のターン!」

アテム(相手は未知のカードを使ってきている。迂闊に攻め込むのは危険だ)

アテム「俺は翻弄するエルフの剣士を守備表示。さらにカードを2枚、伏せて、ターンエンドだ」

なぎさ LP4000 モンスター1 魔法・罠2 手札3

遊戯(アテム) LP4000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札3


327: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:03:03.65 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「私のターンなのです! 私は熟練の黒魔術師を召喚! ターンエンドなのです」

なぎさ(翻弄するエルフの剣士を何とかしないと責められないのです)

アテム「俺のターン! しかし、お前がブラック・マジシャンを使うなんて、驚きだぜ」

なぎさ「覚えてませんか? あなたはかつて、ブラック・マジシャンを使い、幾多の強敵達と闘ってきたことを」

アテム「なにを言ってるんだ? 俺は……」

アテム(今の俺は本当の俺なのか?)

なぎさ「……決闘(デュエル)を続けるのです。戦いの中に答えはあるのです!」

アテム「戦いの中に………」

アテム「…………ああ。俺のターン!」

アテム「なぎさ。俺も全力でいかせてもらうぜ。俺は手札からカードを1枚、墓地に送り、THE トリッキーを特殊召喚! さらに魔法カード『トリッキーズ・マジック4』を発動するぜ。このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する『THE トリッキー』1体を墓地へ送り、相手フィールド上のモンスターの数だけ「トリッキートークン」を守備表示で特殊召喚する。」

墓地に捨てたカード→疾風の暗黒騎士ガイア

DEF1200×2

遊戯「このトークン、2体を生け贄にブラック・マジシャンを召喚!」

なぎさ「ブラマジキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! なのです」

遊戯「ブラック・マジシャンで熟練の黒魔術師を攻撃! 黒・魔・導!」

ATK2500VSATK1900

LP4000→3400


328: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:03:44.68 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「さすがはキングオブデュエリスト、武藤遊戯なのです」

アテム「キングオブデュエリスト?」

なぎさ「あなたはブラック・マジシャンを使い、幾多の強敵と闘ってきました」

アテム「ブラック・マジシャンを……」

遊戯『もう1人の僕。彼女は一体……』

アテム『分からない。だが、あいつの言うことも分からないわけじゃない。いつか、相棒が言っていた違和感。俺も感じるようになってきたぜ』

遊戯『この戦いの先に答えが……』

アテム『ああ。きっと、見つかるはずだ』

アテム「俺はターンエンドだ」

なぎさ LP3400 モンスター1 魔法・罠2 手札3

遊戯(アテム) LP4000 モンスター2 魔法・罠2枚 手札1


329: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:04:14.75 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「私のターン! 私も全力でいきます! 私は手札から魔法カード『ヒュグロの魔導書』を発動なのです! 自分フィールド上の魔法使い族モンスター、ブラック・マジシャンを選択して発動。このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える事ができるのです」

ATK2500→3500

アテム「なに!?」

なぎさ「バトル! ブラック・マジシャンでブラック・マジシャンを攻撃!」

アテム「たしかにいい戦術だ。だが、あまいぜ! リバースカード! 罠カード『聖なるバリア -ミラーフォース-』を発動!」

なぎさ「!?」

アテム「相手モンスターの攻撃宣言時に発動。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊するぜ」

なぎさ「けど、私の戦術は上をいくのですよ! 私はリバースカード! 罠カード『トラップ・スタン』を発動なのです! このターン、このカード以外のフィールド上の罠カードの効果を無効にします」

アテム「なに!?」

なぎさ「このブラマジ対決は私の勝ち……」

アテム「まだだ! リバースカード、カウンター罠『盗賊の七つ道具』。罠カードが発動した時、1000LPを払って発動できる。その発動を無効にし破壊する! よって、トラップ・スタンは不発!」

LP4000→3000

ドガシャアアアアアアン!

なぎさ「ブラック・マジシャンが……だけど、リバースカード、永続罠『リビングデッドの呼び声』! 墓地から戻るのです、ブラック・マジシャン!」



杏子(あ)「あの子、遊戯と互角に渡り合ってる……あの子は何者なの」

杏子(あ)(それにしても、私達が忘れてることって?)



なぎさ「なぎさはこれでターンエンドなのです」


330: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:04:42.13 ID:3nOhPhgQ0
アテム「やるじゃないか、なぎさ。褒めてやるぜ。この俺と互角の闘いができるなんてな」

なぎさ「えへへ」

アテム「だが、俺はさらに上をいくぜ。俺のターン! 俺は翻弄するエルフの剣士を生け贄にブラック・マジシャン・ガールを召喚! 手札から魔法カード『マジシャンズ・クロス』を発動!!」

なぎさ「マジシャンズ・クロス!?」

アテム「このカードは自分フィールド上に表側攻撃表示の魔法使い族モンスターが
2体以上存在する場合、その内1体を選択して発動し、選択した魔法使い族モンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで3000になる。俺が選ぶのはブラック・マジシャン」

ATK2500→3000

アテム「このターン、選択したモンスター以外の魔法使い族モンスターは攻撃する事ができない。ブラック・マジシャンでブラック・マジシャンに攻撃! 黒・魔・導!」

なぎさ「うわああああああ!!!」

LP3400→2900

アテム「俺はターンエンドだ」

なぎさ LP2900 モンスター0 魔法・罠0 手札3

遊戯(アテム) LP3000 モンスター2 魔法・罠0枚 手札0


331: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:05:09.99 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「私のターン! 私は装備魔法『ネクロの魔導書』を発動! 自分の墓地の魔法使い族モンスター1体をゲームから除外し、このカード以外の手札の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を相手に見せて発動できるのです」

魔導召喚士 テンペル

トーラの魔導書

なぎさ「このカードの効果で自分の墓地の魔法使い族モンスター、ブラックマジシャンを選択し、表側攻撃表示で特殊召喚! さらにこのカードを装備するのです。また、装備モンスターのレベルは、このカードを発動するために除外した魔法使い族モンスターのレベル分だけ上がるのです」

7→10

なぎさ「ブラック・マジシャンでブラック・マジシャン・ガールを攻撃!」

LP3000→2500

なぎさ「さらにカードを1枚、伏せて、ターンエンドなのです」

アテム「俺のターン!」

アテム「俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンドだ」

なぎさ LP2900 モンスター1 魔法・罠2 手札2

遊戯(アテム) LP2500 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0


332: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:06:23.31 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「私のターン! 私は魔法カード『黒魔術のカーテン』を発動! ライフポイントを半分払って発動し、自分のデッキから「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚します。このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできないのです」

LP2900→1450

なぎさ「さらに私はトーラの魔導書を発動。フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して以下の効果から1つを選択して発動できるのです。ブラック・マジシャンを選択し、このターン、私のブラック・マジシャンは罠カードの効果を受けないのです」

アテム「なに!?」

アテム「ブラック・マジシャンが2体だと!?」

なぎさ「ブラック・マジシャンでブラック・マジシャンに攻撃なのです!」

杏子(あ)「この攻撃が通ったら、2体目のブラック・マジシャンのダイレクトで遊戯は……」

アテム「あまいぜ! リバースカード! 罠カード『ブラック・イリュージョン』を発動!」

なぎさ「残念ですが、なぎさのブラック・マジシャンは罠の効果は」

アテム「残念だが、このカードは自分フィールドに表側表示で存在するブラック・マジシャン1体を選択して発動する。よって、貴様のブラック・マジシャンは対象にはならないぜ。そして、このカードは発動したターンのエンドフェイズまで、選択したモンスターは戦闘・効果モンスターの効果では破壊されない。このカードの発動後、相手はデッキからカードを1枚ドローする」

なぎさ「ブラック・マジシャンは破壊、私は1枚、ドローなのです。ターンエンドなのです」

アテム「俺のターン!」

アテム「なぎさ。俺はこのターンでおまえのさらに上をいくぜ」

なぎさ「え!?」

アテム「俺は死者蘇生を……」ドクンッ



遊戯『僕が封印の黄金櫃に封印してたのは死者蘇生』



アテム「………」

遊戯『もう1人の僕?』

杏子(あ)「遊戯?」


333: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:07:05.87 ID:3nOhPhgQ0
アテム「……やっと、分かったぜ」

なぎさ「!?」

アテム「なぎさ! 改めて、貴様に聞くぜ! 相棒達を偽りの空間に閉じ込め、記憶を捏造した理由はなんだ!」

杏子(あ)「捏造!?」

アテム「それにどうして、『俺』がこの世界に存在してるんだ?」

なぎさ「……思い出したのですね」

アテム「話してもらうぜ、なぎさ」

なぎさ「答えは決闘(デュエル)の後なのです。こんなに楽しい決闘(デュエル)は途中で終わらせるのは勿体ないのです」

アテム「……分かったぜ。俺は死者蘇生を発動! ブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

ATK2000

アテム「ブラック・マジシャン・ガールはお互いの墓地の「ブラック・マジシャン」「マジシャン・オブ・ブラックカオス」×300ポイントアップする。よって、ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は2300」

なぎさ(けど、私の場には聖なるバリアミラーフォースが伏せてあるのです)

アテム「俺はサイクロンを発動!」

なぎさ「ええ!?」

アテム「リバースカードは破壊!」

なぎさ「(´・ω・`)」

アテム「ブラック・マジシャンでブラック・マジシャンを攻撃!」

ATK2500VSATK2500

アテム「相打ちになり、ブラック・マジシャンは墓地に。この瞬間! ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は600アップ」

ATK2300→2900

アテム「ブラック・マジシャン・ガールでダイレクト! 黒・魔・導・爆・裂・破」

なぎさ「きゃああああああああああ」

LP1450→0


334: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:08:03.71 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「流石はキングオブデュエリストの武藤遊戯なのです」

アテム「さあ、なぎさ。話してもらうぜ。ここはどこなんだ? どうして、俺は……」

なぎさ「今から、それを説明するのです」

なぎさ「ここは魔女の結界なのです」

アテム「魔女だと?」

遊戯『魔女……?』

杏子(あ)「さっきから、何の話なの?」

アテム「相棒。杏子(あ)。話を聞いてくれ。この記憶は書き換えられたものなんだ」

杏子(あ)「書き換えられた?」

遊戯『一体、何が……』

なぎさ「あなた達はここに連れてこられたんです」

杏子(あ)「ここに、って………」

なぎさ「全てを話すのです」




335: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:08:29.36 ID:3nOhPhgQ0
杏子(あ)「……そうだったわ」

遊戯「僕達は光に飲み込まれて……」

遊戯「けど、なぎさちゃん。それなら、おかしいことがある。この世界のことをどうして、知ってるの?」

なぎさ「……」

遊戯「そして、おかしいのはどうして、もう1人の僕、アテムがこの世界にいるの? 僕達の記憶は書き換えられたとしても、アテムまで、ここにいる理由にはならないよ」

なぎさ「なぎさにはもう1人の僕とかアテムとかはよく分からないのですが、それは私達の関知することではありません」

遊戯「……」

なぎさ「さて。私の話はおしまいなのです」

遊戯「待って。まだ、君のことを……」

なぎさ「あなた達はどこか、安全な場所に隠れていて下さいなのです」

遊戯「え?」


336: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:09:27.33 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「どういうことだ、さやか!」

さやか「なぎさは終わったかな?」

遊馬「おい!」

さやか「……あんた達のおかげでこっちは大変よ。わけのわからない世界になって」

遊馬「はあ?」

さやか「まあ、それ自体はあんただけが原因じゃないからいいんだけどさ。とにかく、これ以上は邪魔だから。どこかに隠れてな」

遊馬「……」

小鳥「遊馬……」

遊馬「…………嫌だ」

さやか「!!」

遊馬「俺は目的があって、ここに来たんだ! その目的を果たせずにコソコソ隠れてられるかよ!」

さやか「目的?」

遊馬「俺の世界に魔女が現れた」

さやか「!?」

遊馬「俺達はその原因が知りたくて、ここにやってきた。そしたら、ベッドにほむらが寝かされていた。近くにはインキュベーターもいた」

さやか「……」

遊馬「ここがどこかは分からない。けど、ほむらがインキュベーターに捕まってるなら、助けねえと。ただ、黙って、隠れてられるかよ」

さやか「……あんたはさ。ほむらを助けたいの?」

遊馬「当たり前だ!!!」

さやか「…………」

遊馬「…………」


337: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:09:57.01 ID:3nOhPhgQ0
さやか「……………あんたは変わらないねえ」

遊馬「!?」

さやか「あんたにゃ、負けたわ。教えてあげるよ。この世界が何なのかを」

遊馬「さやか!」

さやか「まあ、なぎさが戻ってきたらね」



338: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:10:24.96 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「あなた達はあなた達の記憶を思い出しました」

遊戯「たしかに思い出した。けど、この世界が何なのか、アテムがここにいる理由、分からないことだらけだ」

なぎさ「あなた達は無関係だから、知らない方がいいのです」

杏子(あ)「そんな……こんな場所に連れてこられて、事情も説明されずに隠れてろだなんて」

なぎさ「勝手なことを言ってるのは重々承知なのです。けど、私の言うことを聞いてほしいのです」

遊戯「……なぎさちゃん」

遊戯「それは無理だ」

なぎさ「!?」

遊戯「僕はこの世界の外に来たのは誰かが僕に助けを求めてきたからだ。僕は何の事情も知らない。でも、この世界にその答えがある気がするんだ」

なぎさ「…………」

遊戯「それに僕達は無関係じゃない。僕……アテムと君は決闘(デュエル)をした。決闘(デュエル)を通じて、絆を深めた。無関係なんかじゃない」

なぎさ「……」

遊戯「といっても、決闘(デュエル)をしたのは僕じゃないんだけどね」

なぎさ「………」

なぎさ「……」

なぎさ「…」

なぎさ「分かりました。ついてきてください。さやか達と合流するのです」

遊戯「!!」



339: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:10:51.34 ID:3nOhPhgQ0
なぎさ「さやか!」

さやか「噂をすれば、ってやつね」

遊戯「遊馬君!」

遊馬「遊戯じゃん!」

小鳥「遊馬! 伝説の決闘者(デュエリスト)相手に失礼よ」

遊戯「あはは。気にしなくていいよ」

遊戯「それより、話してくれないか? この世界のこと、君達のことを」

さやか「……」


340: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:11:38.33 ID:3nOhPhgQ0
ほむらサイド

ほむら「あなたなら……何か知ってるんでしょ?」

真月「来ましたか、暁美さん。この時を待ってました」

ほむら「この時?」

真月「ええ。この時を」

ほむら「……」

真月「答えはこの世界にあります」

真月「この世界に違和感があるように人にも違和感がありませんか?」

ほむら「………ほぼ、全員に」

真月(そりゃ、そうだろうよ)

真月「その中で、特に違和感がある人は? あなたと知ってる記憶と食い違うような」

ほむら「…………1人、います」


341: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:12:32.41 ID:3nOhPhgQ0
杏子(き)「で、あたしに話ってなにさ」

ほむら「佐倉さんはこの世界に違和感を感じませんか?」

杏子(き)「違和感?」

ほむら「佐倉さんはどうして、見滝原に来たんですか?」

杏子(き)「どうしてって、風見野の方が一段落したから、難儀してるって言う、マミの手伝いに来たんじゃねえか」

ほむら「今は……?」

杏子(き)「さやかんとこに居候だよ」

ほむら「見滝原中には?」

杏子(き)「あんたより前に転校してきたんだよ」

ほむら「………」

杏子(き)「ったく。何なんだよ、さっきから」

パクッパクッ

杏子(き)「ここがどうにかなっちまったのか?」

ほむら「何で、佐倉さんに最初に相談したのかはあなたが私の中のあなたと比べて、一番、変だから」

杏子(き)「もしかしてさ。馬鹿にしてんの?」

ほむら「ち、違います」

ほむら「最近、風見野には?」

杏子「行ってねえよ。別段、用事もないしね」モグモグ

ほむら「…………」



真月「……」




342: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:13:04.14 ID:3nOhPhgQ0
ほむら「ねえ、佐倉さん。これから風見野に行きませんか?」

杏子「はあ!? 何しに?」

ほむら「お願いします」

杏子「………ちっ」スタスタ

ほむら「………」

杏子(き)「風見野にさ。あたしが通ってたうまいラーメン屋があるんだ。そこでラーメン、奢ってよ」

ほむら「あっ………はい!」



真月「………」



ほむら「……」

杏子(き)「次が風見野だ」

ほむら「はい」

『次は見滝原……』

ほむら・杏子(き)「「!?」」

杏子(き)「どういうことだ!?」

ほむら「………分かりません。とにかく、1度、降りましょう」

バス停

ほむら「さっきのバスを間違えた可能性もあります。もう一度、乗りましょう。今度は間違えないように」


343: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:14:51.22 ID:3nOhPhgQ0
遊馬サイド

遊馬「………」タッタッタッ

小鳥「待って、遊馬!」タッタッタッ

回想

さやか『ざっと、話すとこんな感じね』

遊馬『そんな……嘘だろ……あいつが……』

さやか『これは事実だからね。……あたしだって、いい気分じゃないけどさ』

遊馬『……』

なぎさ『彼女はここまで頑張ってきたのです。最後は安らかに導いてあげたいのです』

遊馬『………』

小鳥『遊馬……』

遊馬『俺は……』

遊馬『---そんなの、認めない』

さやか・なぎさ『『!?』』

遊馬『絶対に阻止してやる』

さやか『残念だけど、手遅れだよ』

遊馬『そんなことはない。仮にそうでも、俺は諦めねえ』

さやか『あんた……』

遊馬『かっとビングだ、俺!』タッタッタッ

小鳥『あ、遊馬!』タッタッタッ

なぎさ『待ってください!』

さやか『待って、なぎさ。あんたは戻って』

なぎさ『でも……』

さやか『これ以上、長引くと、勘づかれるかもしれない』

なぎさ『………分かりましたなのです』

遊戯『……聞かせてくれないか、美樹さん』

さやか『?』

遊戯『暁美ほむらのことをさ』

回想終了


344: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:15:28.64 ID:3nOhPhgQ0
アストラル「どうする気だ、遊馬。君が行ったところで、何も変わらないかもしれないぞ」

遊馬「だからって、ほっとけるかよ!」タッタッタッ

小鳥「遊馬……はあはあ……そんなことより……」

遊馬「どうした、小鳥!」

小鳥「どこに……走ってるの?」

遊馬「あっ……」

小鳥「当てもなく、走り出したのね」

アストラル「君らしいな」

遊馬「うるせえ! ……とにかく、あいつを捜さないと……」

???「ククク。お前らは誰をお捜しかな」

遊馬「おまえは!?」


345: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:16:24.35 ID:3nOhPhgQ0
闇マリク「ククク」

遊馬「何者だ!」

闇マリク「俺が何者かなんか、死に逝く貴様には関係のないことだ。グフフ」

遊馬「なんだと!」

闇マリク「貴様を暁美ほむらのところに行かせるわけにはいかないんでね。。悪いが貴様にはここで闇に葬らせてもらうぜ」

遊馬「おまえ……ほむらを知ってるのか!?」

闇マリク「ん? ああ。まあ、俺自身はそいつには興味はないがな」

遊馬「てめえ! 目的はなんだ!」

闇マリク「だから、言ってるだろう。死に逝く貴様には関係のないことだとな」

アストラル「遊馬、気をつけろ。奴は今まで戦ってきたどの相手よりも邪悪で強大な力を感じる」

遊馬「……分かってるさ」

マリク(遊戯との戦いの前哨戦にこいつを闇に葬ってやるよ)

遊馬・マリク「「決闘(デュエル)!!」」


346: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:17:30.02 ID:3nOhPhgQ0

闇マリク「先攻はもらうぜ。ドロー」

闇マリク「俺はニュードリュアを守備表示。カードを1枚、伏せて、ターンエンドだ」

アストラル「あのモンスター……何かあるぞ」

遊馬「分かってる。だが、今は一刻も早く、ほむらのとこに行かねえと。俺のターン! 俺は『トイナイト』を特殊召喚! 相手フィールド上のモンスターの数が自分フィールド上のモンスターの数より多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。さらにこのカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札から『トイナイト』1体を特殊召喚できる!」

トイナイト×2

遊馬「俺はレベル4のモンスター2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、No.39希望皇ホープ!」

ATK2500

闇マリク「ほほう。それが噂に聞くエクシーズ召喚かあ」

遊馬「俺は希望皇ホープでニュードリアを攻撃!」

アストラル「待て、遊馬! 迂闊な攻撃は危険だ!」

遊馬「ホープ・剣・スラッシュ!」

闇マリク「かかったなぁ!」

遊馬「!?」

闇マリク「ニュードリアの効果! ニュードリアは戦闘で破壊された時、相手モンスターを1枚、破壊する。俺が選択するのは希望皇ホープ!!」

遊馬「ホープ!」

闇マリク「ぐはははははは。貴様のエースも不様にやられちまったなぁ?」

遊馬「……俺は永続魔法『炎の護封剣』を発動し、カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

闇マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠1 手札4

遊馬 LP4000 モンスター0 魔法・罠2枚 手札2


347: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:18:23.49 ID:3nOhPhgQ0
闇マリク「俺のターン」

闇マリク「ギル・ガースを召喚! バトルだ!」

遊馬「残念だが、攻撃はできない」

闇マリク「なにっ!?」

遊馬「炎の護封剣は自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、相手フィールド上のモンスターは攻撃宣言できない」

闇マリク「ちっ。なら、俺はターンエン……」

遊馬「このエンドフェイズ時にリバースカード発動! 罠カード『エクシーズリボーン』! 自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動! 俺はホープを選択! 選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする!」

遊馬「ホープが特殊召喚されたことで炎の護封剣は破壊される」

闇マリク「ちっ。ごちゃごちゃとうぜえ野郎だ。ターンエンド」

遊馬「俺のターン! 俺はホープでギル・ガースを攻撃!」

マリク「俺はリバースカードを発動。罠カード『悪夢の魔鏡』」

遊馬「!?」

マリク「相手モンスターの攻撃宣言時に手札を1枚捨てて発動する事ができる」

ラーの翼神竜

闇マリク「相手モンスター1体の攻撃を無効にし、相手プレイヤーに1000ポイントダメージを与える」

遊馬「うわああああああああああああ!!!!!!!」

LP4000→3000

アストラル「遊馬!?」

小鳥「身体が!?」

遊馬「き、消えている……?」

闇マリク「ああ。言い忘れたことがあったな。この決闘(デュエル)には特別な趣向が凝らされていてな。ダメージを受ける度に貴様の身体は闇に消えていくぜ」

遊馬「……」

闇マリク「どうしたあ? さっさと、俺を倒さないと、大切な暁美ほむらちゃんがどうなっちまうかなあ?」

遊馬「てめえ……」

マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP4000 モンスター1 魔法・罠0枚 手札3




348: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:19:15.15 ID:3nOhPhgQ0
ほむらサイド

ほむら「あのバスですね」

杏子(き)「ああ」



ほむら「……」

杏子(き)「………次だ」

『次は見滝原……』

杏子(き)「!? おい!」

バンッ!!!

杏子(き)「これはどういうことだ!」



ほむら「今度は歩いてみましょう」

杏子(き)「ああ」



杏子(き)「おかしい。風見野まで、こんなに遠かったか?」

ほむら「どこかで道を間違った……?」



真月「……」

獏良「……ほむらは順調か?」

真月「まあ、任せな」

獏良「貴様が暁美ほむらを魔女だと気づかせ、俺がその瞬間にまどかを連れていき、自分の役割を思い出させる。マリクとミスターTはイレギュラーの排除。ククク。てめえも随分、頭がまわるじゃねえか」

真月「お褒めにあずかり、光栄だが、ちゃんと、仕事はしてくれよ」

獏良「くくく。ああ」




349: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:20:08.33 ID:3nOhPhgQ0
ほむら「真月……」

真月「やあ、暁美さん。どうでしたか? 何か思い出しましたか?」

ほむら「ええ。………私はこの空間を知っている。魔女よ」

真月「魔女……」

ほむら「何者かが私達を偽りの見滝原に閉じこめている。こんな芸当ができるのは魔女しかいないわ」

真月「たしかに。ということはこの中に魔女が?」

ほむら「………私の記憶が正しければ、あなたは私の敵だったはずよ。真月零。……いや、ベクター」

真月「……」

ほむら「……」

真月「……たしかに、あの時は敵でしたね。だけど、僕は改心したんですよ」

ほむら「信じられると思ってるの? 騙し討ちはあなたの得意な戦術のはずよ」

真月「やれやれ。信用ないなあ」

ほむら「当然よ。この偽りの見滝原もあなたが仕組んだことじゃないの?」

真月「ククク。僕にはそんな力、ありませんよ」

真月「それにそんなことをして、何になるんですか?」

ほむら「!?」

真月「僕も九十九遊馬に感化されて、改心したんですよ」

ほむら「九十九遊馬……」

真月「あなたも知ってるでしょう。彼の良さは」

ほむら「………」

ほむら「……そうね。疑って、悪かったわ。今のところは信用してあげるわ」

真月「手厳しいですね」

ほむら「それじゃ」

真月「どこに行くつもりですか?」

ほむら「あなたには関係ないわ」

真月「べべですか?」

ほむら「……」

真月「図星ですか」

ほむら「……」スタスタ

真月「しかし、魔女も可哀想だと思いませんか?」

ほむら「………?」クルッ

真月「絶望に堕ちる苦しさはいかほどなんでしょうか」

ほむら「…………知りたくもないわ」

真月「可哀想だとは思いませんか?」

ほむら「……………」

真月「もし、何かあれば、また、来てください。僕が力になりますよ」

ほむら「…………」スタスタ


350: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:20:48.52 ID:3nOhPhgQ0
遊馬サイド

マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠0枚 手札3

遊馬「………」

闇マリク「情けねえな。恐怖で声も出ねえか」

遊馬「………ふざけんなよ」

闇マリク「ああ?」

遊馬「ふざけんな! これじゃ、どちらかが消えちまうじゃねえか!」

闇マリク「ああ。まあ、もっとも、死ぬのは貴様だがな」

遊馬「……くそっ」

アストラル「遊馬。ダブルアップ・チャンスだ」

遊馬「………たしかに、このカードを使えば、あいつを倒せはしないが大ダメージを与えることはできる。だけど、それじゃ、あいつは……」

闇マリク「ククク」

遊馬「あいつは敵かもしれない。だけど、あいつを……決闘(デュエル)で葬るのは正しいのかな」

アストラル「………君は相変わらずだな」

闇マリク「どうした? まだ、何かあるのか?」

遊馬「………俺はカードを2枚、伏せて、ターンエンド」

マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1


351: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:21:18.38 ID:3nOhPhgQ0
遊馬「俺は認めねえ。こんな決闘(デュエル)は絶対に!」

闇マリク「そうかい。だが、それじゃ、俺は倒せないぜ」

遊馬「お前がこの決闘(デュエル)を止めるまで、何度でも、お前の攻撃を耐え抜いてやる」

闇マリク「ほほう。この俺を相手に、ねえ。面白いことを言うじゃないか。だが、それじゃ、暁美ほむらを助けにいけないぜ」

遊馬「くっ……」

闇マリク「だが、貴様が面白い趣向を用意してくれるなら、俺も用意しねえとな」

千年ロッド『キラーン』

遊馬「? 今、何をしたんだ!」

闇マリク「すぐに、分かる。ククク」

マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1


352: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:21:53.68 ID:3nOhPhgQ0
ほむらサイド

マミホーム

まどか「とっても、美味しいです!」

マミ「ありがとう」

ほむら「………」



真月『絶望に堕ちる苦しさはいかほどなんでしょうかねえ』



ほむら(知ったことではないわ)

ほむら「ねえ、巴さん」



353: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:22:35.61 ID:3nOhPhgQ0
十代サイド

ミスターT「うわああああああ!」

プシュウウウ

凌牙「この程度か」

璃緒「口ほどにもありませんわ」

十代「助かったぜ」

凌牙「だが、これはどういうことだ?」

龍可「私達、この空間に閉じ込められているの?」

凌牙「なに?」

璃緒「どういうことですの?」

ほむらサイド

マミ「同じ条件なら、私に勝てる?」

ほむら「根比べなら、負けないわ!」




354: ◆2XXLnn8owg 2014/04/12(土) 06:23:32.08 ID:3nOhPhgQ0
遊馬サイド

マリク LP4000 モンスター1 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1

小鳥「きゃああああああ!!!」

アストラル「これは!?」

遊馬「小鳥!?  アストラル!? 身体が……てめえ!!! 小鳥に何をしたんだ!」

闇マリク「お前、1人で闇に消えちまうのは寂しいだろうからなあ。お仲間も一緒にいかせてやろうかと思っただけよお」

遊馬「小鳥やアストラルは関係ないだろ!」

闇マリク「どのみち、てめえが負けたら、その女やその全裸野郎も消されちまうんだ」

遊馬「てめえ!」

小鳥「遊馬」

遊馬「小鳥?」

アストラル「私達は平気だ」

遊馬「けど……」

小鳥「アストラルは遊馬と一緒に戦えるけど……私は一緒に決闘(デュエル)はできない。でも、私は遊馬の足を引っ張りたくない。私のことは気にしなくていいから、遊馬は遊馬の意志に従って」

遊馬「…………分かった」

アストラル「遊馬」

遊馬「………アストラル。俺達はあいつの猛攻を耐えきれるかな」

アストラル「耐えきれるさ。君と私なら」

遊馬「……ああ! さあ、かかって来い!」

闇マリク「威勢はいいようだが、肝心の暁美ほむらはどうするのかねえ」

遊馬「くっ……」

闇マリク「俺のターン! 俺は魔法カード『死者蘇生』を発動」

闇マリク「墓地より、現れろ、ラーの翼神竜!」

ラーの翼神竜 ATK0

アストラル「なんだ、このカードは!?」

小鳥「攻撃力0……?」

遊馬「だが、とてつもないオーラを感じる……」

マリク LP4000 モンスター2 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1

366: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:19:41.79 ID:RdWV/8/W0
アストラル「………あのカードは……」

遊馬「どうした、アストラル」

アストラル「思い出したぞ、遊馬。あれは3幻神の1枚。ラーの翼神竜だ」

遊馬「3幻神?」

アストラル「オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵、そして、ラーの翼神竜。この3枚だ。その中でも、ラーの翼神竜は最高ランクに位置する」

遊馬「最高ランク!?」

アストラル「だが、3幻神のカードは昔になくなったはずだ」

闇マリク「ラーには3つの恐ろしい効果がある」

遊馬「恐ろしい効果だと?」

マリク「1000ライフポイントを払うことで、相手フィールド上に存在するモンスターを耐性を無視して破壊する」

遊馬「なにっ!?」

LP4000→3000

闇マリク「対象はホープだ。ゴッド・フェニックス!!!」

3人「「「うわああああああ!!!!!」」」

マリク LP3000 モンスター2 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター0 魔法・罠2枚 手札1




367: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:20:16.66 ID:RdWV/8/W0
ほむらサイド

マミ「どうして、べべを襲ったの?」

ほむら「あいつは魔女よ! 私達の敵なのよ!

マミ「魔女なんて、知らないわ。私達の敵は魔獣よ」

ほむら「くっ………!?」

マミ「あれ……? じゃあ、ナイトメアって……」




368: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:21:16.85 ID:RdWV/8/W0
遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター2 魔法・罠0 手札4

遊馬 LP3000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1

遊馬「はあはあ………平気か、アストラル」

アストラル「ああ……」

闇マリク「安心するには早いぜ。ギル・ガースでダイレクトアタック!」

ATK1800

遊馬「!?」

ズバシャアアアアアア!!!

遊馬「うわああああああ!!!!」

LP3000→1200

小鳥「きゃああああああ! 身体が……」

遊馬「はあはあ……小鳥………」

闇マリク「ククク。どうだ? 貴様がさっき、魔法カードを使ってれば、そんなダメージは喰らわなかったかもなあ。

遊馬「……ふざけんな……こんなことして、楽しいのか?」

闇マリク「ああ。貴様の怒り、苦痛に満ちた表情。全てが楽しいねえ。ふふふ」

遊馬「おまえ……!!」

小鳥「はあはあ……」

アストラル「遊馬! 我々はともかく、小鳥はこの決闘(デュエル)には耐えられない!」

遊馬「………ちくしょう!!!」

闇マリク「あはははは。いいねえ、その表情。俺はカードを2枚、伏せて、ターンエンドだ。エンドフェイズ時にラーは墓地に戻る」

遊馬(どうすりゃ、いいんだ。こいつを倒さなくちゃ、小鳥やほむらが……けど、こいつを倒すことは……)

???「遊馬!」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札2

遊馬 LP1200 モンスター0 魔法・罠2枚 手札1




369: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:22:06.32 ID:RdWV/8/W0
さやかサイド

さやか「あちゃー。絶好調のマミさん相手に何やってんだか」

遊戯「どうするの?」

さやか「助けるしかないでしょ。べべとあんた達はマミさんを頼んだ」



さやか「ったく。絶好調のマミさんを相手に真っ向から喧嘩売るなんて、自信過剰なんだか馬鹿なんだか」

ほむら「巴マミとの衝突は仕方なかった。私が狙ったのは、彼女じゃなくて」

さやか「ベベ、でしょ? あの子が昔、魔女だったってだけで標的にするなんて、先走るにも程があるよ」

さやか「でもさ、べべが昔、魔女に似てるからって、単純すぎない?」

ほむら「…………あなた、覚えてるの?」

さやか「それがあたしの役目だからね。変だと思わなかったの? 見滝原市まるごと再現するほどでっかい結界を張った魔女が、ほかの人間を襲って殺したりもせず、ただあたし達を閉じ込めただけで、あとは何もしないなんて。あんたが覚えてるお菓子の魔女は、そんな奇妙なことやる奴じゃなかったでしょ?」

さやか「この魔女の結界は、エサ集めのための罠じゃない。結界をコントロールしてる魔女の目的は、現状を維持すること」

ほむら「あなた、本気で言ってるの? この世界はおかしすぎるわ」

さやか「………まあ、なんつうの? 綺麗な水に墨汁やらなにやらを入れた状態って、やつ?」

ほむら「私に訊かれても……」

さやか「まあ、その話は置いておいて」

ほむら「置いてはおけないわ!」

さやか「うるさーい。この結界を作った魔女を突き止めて、それであんたはどうするつもり?」

ほむら「強引に話を進めるのね。そんなこと、当然……」

さやか「始末するの? ただ魔女だからって理由で?」

ほむら「何が言いたいの?」

さやか「ねぇ、これってそんなに悪いことなの? 誰とも争わず、みんなで力を合わせて生きていく。それを祈った心は、裁かれなきゃならないほど、罪深いものなの?」

ほむら「あなた、魔女の肩を持つつもり?」

さやか「あたしたちが行き着く果ての姿だもの、同情だってしたくなるわよ」

ほむら「私もついさっき、一番肝心なことを思い出したわ。巴マミが思い出した記憶は、魔女ではなく魔獣との戦い。佐倉杏子が魔女の結界という可能性を推理しなかったのも、魔女のことを忘れてたからじゃない。二人は、魔女なんて存在は知らないんだわ。当然よ。もうこの宇宙には、魔女なんて存在しない。すべての魔法少女の魂は、魔女になる前にに円環の理に回収される。そうなるように、あの子が世界をつくりかえた。彼女自身をランクアップしてね」

さやか「そっか……あんたは覚えてるんだっけね」

ほむら「そうよ。覚えているのはただ一人、私だけだったはず。ここにはそもそもあり得ないはずの存在が…………たくさん、ありすぎるわOrz」

さやか(否定はできないわ)

ほむら「……とりあえず、この結界を作った魔女。魔女の姿のままのベベ。そして魔女のことを知っている、あなた」

さやか(頑張るねー。さすがのメンタルだわ)

ほむら「あなたは何者? 本当に、美樹さやかなの?」

さやか「ご挨拶だねぇ。あたしはあんたが知ってる通りのあたしだよ。転校生?」


370: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:26:08.27 ID:RdWV/8/W0
遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札2

遊馬 LP1200 モンスター0 魔法・罠2枚 手札1

???「遊馬!」

遊馬「おまえは……シャーク!」

???「ご無事かしら?」

小鳥「璃緒さん!」

凌牙「こんな相手に何をしてやがる」

遊馬「………思い出したのか……」

凌牙「ああ。だが、今はそんなことはどうでもいい。遊馬。その決闘(デュエル)は俺が引き継ぐぜ」

遊馬「なに!?」

凌牙「お前じゃ、あんなやつでも、決闘(デュエル)で人を消滅させるなんて、できないだろ」

遊馬「……」

闇マリク「俺はどちらでもかまわないぞ。どっちにしても、結末は変わらねえ」

遊馬「……………結末」


『魔法少女の行き着く先は魔女』


闇マリク「貴様らが闇に葬られるのはなあ」

凌牙「言うじゃねえか」

遊馬「………どいてくれ、シャーク」

凌牙「遊馬?」

遊馬「俺はこの決闘(デュエル)、逃げない」

凌牙「だが、このままじゃ……」

遊馬「分かってる。あいつか俺達。そのどちらかが闇に葬られることになることは。おい、あんた!」

闇マリク「ああ?」

遊馬「この決闘(デュエル)……おまえだけは消えるペナルティをなしにしてほしい」

闇マリク「なに!?」

凌牙「おまえ……」

闇マリク「一方的に俺から虐殺されるってか。とうとう、頭がイカれちまったか?」

遊馬「今のままじゃ、俺はおまえを攻撃できない。まあ、お前がそうしなきゃ、俺に勝てないって、言うなら、俺は構わないがな」

闇マリク「………ククク。いいぜ。その挑発、受け取ってやるよ」

シュウウウ

小鳥「あいつの身体が戻っていく……」

遊馬「これで全力でおまえをぶっ潰せる」

闇マリク「ククク。楽しみにしてるぜ」

遊馬「決闘(デュエル)を続行する前にあんたの名を聞かせてくれ」

闇マリク「マリクとでも、呼ぶがいい」

遊馬「いくぜ、マリク! 決闘(デュエル)続行! 俺のターン! 俺は持てる力でおまえを倒す。俺はドドドウォーリアを召喚! このカードはリリースなしで召喚できる。ただし、この方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は1800になる」

遊馬「俺はターンエンドだ」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札2

遊馬 LP1200 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1

371: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:28:03.11 ID:RdWV/8/W0
闇マリク「威勢のいいことを言ってたわりには消極的じゃねえか」

遊馬「……」

闇マリク「俺のターン! 俺は魔法カード『魔法石の採掘』を発動」

闇マリク「こいつは手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を選択して、そのカードを手札に加える。俺が選択するのは死者蘇生」

遊馬「死者蘇生!?」

アストラル「来るぞ、遊馬!」

マリク「俺は死者蘇生を発動! 墓地のラーの翼神竜を特殊召喚!」

遊馬「また、あいつが……」

マリク「ラーの効果!」

遊馬「また、俺のカードを破壊する気か!?」

マリク「俺は自分のライフを1にする」

LP3000→1



凌牙「自分のライフを1にするだと!?」

小鳥「一体、狙いは……」



闇マリク「俺が支払ったライフがラーの攻撃力に加わる」

ATK0→2999

遊馬「なに!?」

闇マリク「バトルだ! ドドドウォーリアを攻撃!」

ATK2999 ATK1800

遊馬「うわああああああ!!!」

LP1200→1

凌牙「遊馬! アストラル! 小鳥!」

闇マリク「これで貴様は終わりだ! ギル・ガースでダイレクト!」

凌牙「くっ……」

遊馬『反撃したいが、身体が……』

凌牙「任せろ、遊馬! 俺は手札から虹クリボーの効果発動! 相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。この効果でこのカードを装備しているモンスターは攻撃できない。俺はギルガースを選択する」

闇マリク「なに!?」

372: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:29:25.83 ID:RdWV/8/W0
凌牙「ライフは互角。次のドロー次第では……」

闇マリク「リバースカード発動! 速攻魔法『融合解除』!」

凌牙「融合解除だと!?」

闇マリク「ラーの効果でプレイヤーとラーを融合されている。それを戻したのさ」

LP1→3000

闇マリク「残念だったな。貴様らの僅かな希望をなくしちまってな。ククク」

凌牙「くっ……」

闇マリク「くはははは。どうだ? 目ん玉しかなくなっちまった気分はよお?」

凌牙「てめえ……遊馬達を元に戻しやがれ」

闇マリク「ククク。このゲームを受けるといったのはてめえらだぜ」

凌牙「ちっ」

遊馬『シャーク』

凌牙「遊馬」

遊馬『頼む。俺の代わりに……』

凌牙「あいつと戦えってことだな?」

遊馬『違う。俺の手と足の代わりになってくれ』

凌牙「なに?」

遊馬『あいつは……俺が倒したいんだ』

凌牙「……仕方がねえな」

闇マリク「さあ、お前らのターンだぜ」

凌牙「俺のターン」

凌牙(ここはライフを回復して、遊馬達を元に戻さしたいが……)

凌牙「カードカー・Dを召喚。カードカー・Dの効果! このカードをリリースしデッキからカードを2枚ドローし、このターンのエンドフェイズになる」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠1 手札0

遊馬 LP1 モンスター0 魔法・罠3枚 手札2


373: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:30:04.97 ID:RdWV/8/W0
闇マリク「ククク。俺のターン! このドローがモンスターなら、俺の勝ちだな」

凌牙「それがモンスターならな」

闇マリク「ドロー」


374: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:31:20.83 ID:RdWV/8/W0
ほむらサイド

ほむら「……」

真月「どうでしたか、暁美さん」

ほむら「……謎は深まるばかりね。美樹さやかは何かを知ってるみたいだったけど」

真月(美樹さやか、ねえ。大して、頭が良さそうには見えないが……警戒はしておくか?)

ほむら(魔女になる苦しみ。あのさやかなら、何か、知ってたのかしら?)

ほむら「真月零」

真月「?」

ほむら「あなたはどうして、この世界に?」

真月「もちろん、あなたを助けるためですよ」

ほむら「私を? 他の人達は?」

真月「もちろん、助けますよ」

ほむら「そう。自分の意志で?」

真月「ええ」

ほむら(私達の記憶は魔女により、別の記憶を植えつけられていた。けど、真月はまるで、すべてを知っているかのような、口っぷりだった。なのに、真月は……)

ほむら「……1つ、聞いていいかしら?」

真月「どうぞ」

ほむら「あなたは全てを知っているような口振りだった」

真月「……」

ほむら「にも関わらず、私達を助ける素振りも見せない。まるで、誰かが……いえ。私が気付くのを待っていたかのように感じられた」

真月「……」

ほむら「あなた……本当に味方なの?」

真月「………」

ほむら「………」

真月「仮に敵だとしたら、どうする気ですか?」

ほむら「!? やっぱり、あなた――――」

真月「で、どうする気ですか?」

ほむら「……私の敵になるなら、容赦はしないわ」カチャッ

真月「戦いますか、この僕と」

???「ほむらちゃーん」

ほむら「!?」

真月「また、会いましょう。暁美さん」シュンッ

ほむら「しまっ……」

375: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:32:33.75 ID:RdWV/8/W0
真月「……」スタッ

獏良「よお」

真月「てめえは……」

獏良「ずいぶん、仕事熱心に働くじゃねえか」

真月「そりゃ、どうも。てめえはどうなんだ?」

獏良「あのインキュベーターのガードが固くてな」

真月「なるほど。まあ、仕方がないな」

獏良「現状、インキュベーターを出し抜くのは厳しいが、どうするか」

真月「作戦変更だ。おそらく、あいつはまどかに助けは求めないだろう」

獏良「根拠はなんだ?」

真月「さっきの会話で思い出したがあいつのまどかへの想いは俺達の想像を遥かに凌駕する。おそらく、奴を苦しめても、俺らの狙いに気づけば、喜んで、魔女になるだろう」

獏良「じゃあ、どうすんだよ」

真月「ククク。簡単なことだ。ほむらの弱点をつけばいい」

獏良「……なるほどなあ。貴様も相当なやつだぜ」

真月「おまえもな」


376: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:33:10.44 ID:RdWV/8/W0
十代サイド

十代「凌牙達は平気かな」

遊星「2人とも、かなりの決闘者(デュエリスト)だ。そんな簡単には負けはしない。それより、俺達は暁美ほむらを捜さなくては」

龍可「それは分かってるけど、どこにいるのか、皆目検討もつかないわ」

レイ「無駄に広いもんね」

???「あなた達は……」

???「十代君! 遊星君!」

遊星「あなたは!?」

十代「遊戯さん!」

遊戯「皆、無事だったんだね」

遊星「遊戯さんも記憶が戻ったんですね」

遊戯「うん。十代君達も思い出したみたいだね」

マミ「感動の再会のところ、悪いのだけど……」

十代「あんたは?」

マミ「私は巴マミ。あなたは遊城十代君ね」

十代「俺を知ってるのか?」

マミ「ええ。こうして、会うのは初めてだけど」

なぎさ「なぜか、十代は偽りの記憶を植えつけることができなかったのです」

十代「あれ? あんたは?」

なぎさ「私は百江なぎさなのです」

十代「なぎさか。よろしくな」

遊星「訊きたいことがある」

なぎさ「なんなのですか?」

遊星「俺に植えつけた偽りの記憶にも、あんたはいなかった。なぎさは何者なんだ?」

なぎさ「なぎさはなぎさなのです」

遊星「いや、俺が訊きたいのは……」

マミ「なぎさちゃんはベベなのよ」

遊星「ベベだと?」

龍可「あの人形みたいな……」

遊星「だが、どうして、あんな姿で……」

なぎさ「お話するのです。ここは魔女の結界の中なのです」

十代「魔女? それはおかしい。この世界は魔女がいない世界だったはずだ」

なぎさ「それには事情があるのです。実は……」


377: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:33:36.78 ID:RdWV/8/W0
ほむらサイド

まどか「1人ぼっちになったら、駄目だよ、ほむらちゃん」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんには私やさやかちゃん、杏子(き)ちゃんにマミさん。遊星君や遊馬君とか、たくさん、たくさん、いるんだよ」

ほむら(前半はともかく、後半は知らないわ、まどか)


378: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:34:29.47 ID:RdWV/8/W0
遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠1 手札0

遊馬 LP1 モンスター0 魔法・罠3枚 手札2

闇マリク「……」

凌牙「モンスターは引けたか?」

闇マリク「チッ。ターンエンドだ」

凌牙(まだ、こっちにも、運はあるらしいな。だが、劣勢には変わらない)

凌牙「俺のターン!」

遊馬『シャーク!』

凌牙「分かってるさ。俺は魔法カード『死者蘇生』」

闇マリク「死者蘇生!?」

凌牙「死者蘇生はお前だけの専売特許じゃねえ。俺はNo.39希望皇ホープを墓地より特殊召喚!」

ATK2500

凌牙・遊馬「『さらに俺は手札から、魔法カード『RUM-アストラル・フォース』を発動! 自分フィールド上のランクが一番高いエクシーズモンスター1体を選択して発動。選択したモンスターと同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスター1体を、選択した自分のモンスターをオーバーレイユニットとして、エクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する!』」

凌牙・遊馬「『現れろ、No.39! 人が希望を越え、夢を抱くとき、遥かなる彼方に、新たな未来が現れる! 限界を超え、その手につかめ! 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ!』」

ATK3000



璃緒「凌牙が決闘(デュエル)をしてるのに、まるで、遊馬が決闘(デュエル)をしてるみたい。それだけ、あの2人、息が合ってるのね」

小鳥『遊馬……』

闇マリク「攻撃力3000ねえ。だが、それじゃあ。俺のライフは0にはできねえぜ」

凌牙・遊馬「『このカードがエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は0になる!』」

ATK1800→0

闇マリク「なに!?」

凌牙・遊馬「『俺達の勝ちだ! ビヨンド・ザ・ホープでギル・ガースに攻撃! ホープ剣・ビヨンド・スラッシュ!!!』」

ドガシャアアアアアアアン!!!!

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠1 手札1

遊馬 LP1 モンスター1 魔法・罠3枚 手札1


379: ◆2XXLnn8owg 2014/04/16(水) 05:34:58.72 ID:RdWV/8/W0
遊戯サイド

遊星「なるほど。事情は分かった」

なぎさ「あなた達はどうして、ここに来たかは知りません。けど、目的は同じはずなのです。なぎさ達に力を貸して下さいなのです」ペコリ

遊戯「顔をあげて、なぎさちゃん」

十代「力を貸すのは当たり前だろ。俺達は仲間なんだから」

なぎさ「仲間?」

遊星「ああ。形はどうあれ、俺達は共に戦い、心を通わせた。例え、それが偽りの世界の中でも」

なぎさ「皆さん……」

さやか「あー、いい雰囲気なところ、悪いんだけどさ」

全員「さやか(美樹さん)!?」

なぎさ「まったくなのです。少しは空気を読むのです」

さやか「うるさい」

さやか「問題が発生したんだわ」

遊星「問題?」

さやか「真月零」

十代「真月? そういや、遊馬と一緒にいたやつか」

遊戯「そういえば、遊馬君は?」

さやか「さあ? まあ、あいつのことだから、無事ではいるだろうけど」

十代「その真月がどうしたんだよ」

さやか「裏でコソコソと何かをやってるみたい」

遊戯「裏で?」

十代「あいつも遊馬の仲間何だろ? なら、遊馬のために裏で何かをやってるんじゃないか?」

さやか「あいつには痛い目に合わされたことがあるからね。いまいち、信用できない」

アテム『相棒』

遊戯『どうしたの、アテム』

アテム『獏良の姿が見えないぜ』

遊戯「あっ……獏良君は?」

杏子(あ)「そういえば、姿が見えないわね」

アテム『相棒。これは俺の推測だが、俺が復活していることはつまり……』

遊戯『獏良君の闇の人格も……!!!』

杏子(あ)「どうしたの、遊戯」

遊戯「杏子(あ)。皆。僕の話を聞いてほしいんだ」

382: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:50:30.90 ID:3CLk90LN0
さやか「なるほどね。獏良の闇の人格が復活している可能性があると」

遊星「今まで、姿が見えない以上、その可能性は高いな」

十代「………遊星。さっき、現れたミスターTがいただろ?」

遊星「ああ」

さやか「あのグラサンしたやつね」

十代「あいつも、かつて、俺が倒したんだ」

遊星「なに!?」

遊戯「それは本当なの?」

十代「ええ、遊戯さん」

アテム『相棒。これは……』

マミ「まるで、過去に戦った敵が蘇ってきたみたいね」

なぎさ「わけがわからないのです。ここは魔女の結界の中。あなた達の昔の敵を復活させられはしないのです」

遊星「………いや。そうとも、言い切れない」

なぎさ「えっ?」

遊星「そんなことができるとしたら……」

さやか「………インキュベーター」


383: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:51:41.69 ID:3CLk90LN0
遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠1 手札1

遊馬 LP1 モンスター1 魔法・罠3枚 手札1

遊馬『やったか!?』

闇マリク「……」

LP3000

ギル・ガース 守備表示

凌牙「ライフが減ってないだと?」

アストラル『ギル・ガースもフィールドに残っている』

闇マリク「貴様の攻撃の時に罠カード『モンスターレリーフ』を発動していた。このカードは相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができ、自分フィールド上に存在するモンスター1体を手札に戻し、その後手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚する。俺はこの効果でギル・ガースを手札に戻し、守備表示で特殊召喚したのさ」

凌牙「ちっ。ビヨンド・ザ・ホープでギル・ガースに攻撃!」

凌牙「ターンエンドだ」

マリク LP3000 モンスター0 魔法・罠0 手札1

遊馬 LP1 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1


384: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:52:23.22 ID:3CLk90LN0
闇マリク「俺のターン。さっきのは危なかったぜ。ククク」

凌牙「ちっ」

闇マリク「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動。デッキよりカードを2枚、ドローする」

闇マリク「俺はカードを2枚、伏せて、ターンエンド」

凌牙・遊馬「『俺のターン!』」

凌牙・遊馬「『ビヨンド・ザ・ホープの攻撃! 今度こそ、終わりだ!』」

闇マリク「リバースカード発動。永続罠『メタル・リフレクト・スライム』」

DEF3000

遊馬『守備力3000のモンスターだと!?』

闇マリク「こいつは発動後モンスターカードとなり、自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚するのさ」

凌牙「……ターンエンド」

闇マリク「しかし、貴様も往生際が悪い。いつまでも、しぶとく足掻いても、結果は変わらないぜ」

凌牙「……」

闇マリク「貴様らは闇に沈み、俺は新たな力、魔女の力とラーの力で遊戯を今度こそ、血祭りにあげてやる」

凌牙「魔女の力だと?」

闇マリク「この結界には円環の理がいるらしいじゃねえか。そいつを掌握できれば、魔女が現れるらしいじゃねえか。その魔女はどれも凶悪な力を持つものだそうだ」

凌牙「お前は魔女がどうやって、産まれるのか、知ってるのか?」

闇マリク「さあねえ。興味もねえ」

凌牙「魔女は元は魔法少女。つまり、人間だ。お前はそれを知ってるのか?」

闇マリク「だから、興味がねえよ。俺が興味があるのは魔女の力だけだ」

凌牙「貴様……」

闇マリク「だいたい、てめえらには関係ねえ話じゃねえか。魔女がどうだろうと。貴様らは俺に闇に葬られるだけなんだからよ」

凌牙「……」

闇マリク「しかし、魔法少女やお前らも憐れだとは思わないか?

凌牙「なに?」

闇マリク「貴様らも魔法少女も絶望の未来にただ、着き進んでるだけの憐れな蛆虫に過ぎないんだからな。クックックッ、アハハハハハ」

遊馬『………アストラル』

アストラル『気持ちは同じだ、遊馬』

小鳥『遊馬……あいつに思い知らせて。私達の未来を』

遊馬『ああ。いくぜ、アストラル』

ピカアアアアアアアアア!!!

385: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:53:00.99 ID:3CLk90LN0
闇マリク「なんだ、この光は!?」

凌牙「貴様の非情な言葉が厄介な奴を呼び起こしちまったぜ」

闇マリク「なに!?」

遊馬『俺たち2人でオーバーレイ・ネットワークを構築!』

アストラル『絆は進化する! より強く! より固く!」

遊馬・アストラル「「絆結ばれし時!力と心が一つとなり、光の奇跡と伝説が生まれる! エクシーズ・チェンジ! ZEXAL!」」

闇マリク「貴様ら……身体が……」

凌牙「やれやれ。おせえよ」

ZEXAL3「悪かったな、シャーク」

凌牙「ちゃんと、あいつをぶっ倒せよ」

ZEXAL3「任せろ。待ってろよ、小鳥」

小鳥『早く、あいつをぶっ飛ばして、遊馬! アストラル!

闇マリク「てめえら……」

ZEXAL3「マリク。ここからが本当の戦いだ!!!」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札1

遊馬 LP1 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2

386: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:53:30.11 ID:3CLk90LN0
遊戯サイド

遊戯「インキュベーターが絡んでるなら、奴の目的は……」

さやか「十中八九、まどかだろうね」

遊星「目的は俺達の世界に起きた異変を考えても……」

十代「魔女の復活か!!」

なぎさ「けど、それなら、過去の敵を連れてくる意味が分からないのです」

マミ「毒を以て毒を制す、かしらね」

遊星「邪魔な俺達を消すために、かつて、悪に堕ちた奴等を利用したんだろう」

十代「それは分かったが、俺達がすべきことは何なんだ?」

さやか「私達としては、ほむらを無事に円環の理に導きたいんだよね」

遊星「……………」

十代「どうした、遊星」

遊星「………さやか。ほむらについて、訊かせてくれないか?」

さやか「え? そんな時間は……」

遊星「頼む」

さやか「……ったく。仕方がないな」

387: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:54:27.17 ID:3CLk90LN0

遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札1

ZEXAL3 LP1 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2

闇マリク「俺のターン。俺はボーガニアンを守備表示で召喚」

闇マリク「こいつは俺のスタンバイフェイズ毎に相手ライフに600ポイントダメージを与える」

闇マリク「さらに装備魔法『黒いペンダント』をボーガニアンに装備。こいつは装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップさせ、このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、相手ライフに500ポイントダメージを与える」



璃緒「そんな……」

凌牙「あのモンスターを破壊しても、しなくても、遊馬のライフは0になっちまうな」

璃緒「他人事みたいに……」

凌牙「あいつは俺達を倒した決闘者(デュエリスト)だ。こんなところで負けるかよ」



闇マリク「分かっただろう? お前らには希望もない絶望の闇しかないことが」

闇マリク「ターンエンドだ。さあ、カードを引きな。てめえのラストドローをな。ククク」

ZEXAL3「俺のターン! デュエリストはカードを導く! 我が身が放つ一点なる光を目指し、来たれ勝利と希望のカード! シャイニング・ドロー!!」

ZEXAL3「ガガガマジシャンを召喚! さらにカゲトカゲを特殊召喚! 俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、No.44 白天馬スカイ・ペガサス!!」

DEF 1600

闇マリク「そのカードじゃ、何の役にも立たねえぜ」

ZEXAL3「No.44 白天馬スカイ・ペガサスの効果! オーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。相手は1000ライフポイントを払う事でこのカードの効果を無効にできる。払わなかった場合、選択したモンスターを破壊する」

闇マリク「なに!?」

ZEXAL3「さあ、どうするんだ?」

闇マリク「ちっ。ライフは支払うぜ」

LP3000→2000

闇マリク「うわああああ!!!」

ZEXAL3「どうだ!」

闇マリク「………ククク。最後の悪あがきか」

ZEXAL3「俺はビヨンド・ザ・ホープの効果! 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動。自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して除外し、自分の墓地の「希望皇ホープ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。俺はNo.44 白天馬スカイ・ペガサスを除外し、現れろ、No.39希望皇ホープ!」

ATK2500

闇マリク「だが、その程度の攻撃力では……」

ZEXAL3「さらに俺は1250ライフポイント回復する」

LP1→1251

闇マリク「なにっ!?」


388: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:54:57.02 ID:3CLk90LN0
ぷしゅううう

小鳥「私の身体が……」

璃緒「ライフが回復したからですわ」

ZEXAL3「ホープでボーガニアンに攻撃!」

ドガシャアアアアアン!!!

闇マリク「ちっ。だが、黒いペンダンドの効果で500のダメージを受けな」

LP1251→751

ZEXAL3「俺はダメージ・メイジを特殊召喚。このカードは効果によって自分がダメージを受けた時にこのカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する」

LP751→1251

闇マリク「貴様……」

ZEXAL3「ターンエンドだ」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札0

ZEXAL3 LP1251 モンスター3 魔法・罠2枚 手札0


389: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:56:21.07 ID:3CLk90LN0
闇マリク「俺のターン。俺は貴様のモンスター、ビヨンド・ザ・ホープと希望皇ホープをリリースし、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムを特殊召喚」

ATK3000



小鳥「遊馬の場にモンスターを特殊召喚した!?」

凌牙「遊馬のホープ達を一気に除去したか」

璃緒「けど、こちらに攻撃力3000のモンスターがまだいますわ」



闇マリク「ラヴァ・ゴーレムは貴様のスタンバイフェイズ毎に、貴様は1000ポイントダメージを受けるんだよ」

ZEXAL3「なに!?」

闇マリク「俺はターンエンド」

ZEXAL3「俺のターン! シャイニング・ドロー!!!」

闇マリク「貴様のスタンバイフェイズ時に1000のダメージを受けな」

ZEXAL3「うわああああああああ!!!」

LP1251→251

小鳥「きゃあああああああ!!」

璃緒「身体が!?」

ZEXAL3「小鳥! 待ってろ。このターンで決着をつけてやる」」

闇マリク「おもしれえ。やってみな」

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札0

ZEXAL3 LP251 モンスター2 魔法・罠2枚 手札0


390: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:56:55.45 ID:3CLk90LN0
ほむらサイド

ほむら「ごめんなさい、まどか。まだ、私、確かめなきゃいけないことがあるの」

まどか「ほむらちゃん?」

タッタッタッ

まどか「どうしちゃったんだろう、ほむらちゃん」

QB「キュウ?」


391: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:57:55.20 ID:3CLk90LN0
遊馬サイド

マリク LP3000 モンスター1 魔法・罠2 手札0

ZEXAL3 LP251 モンスター2 魔法・罠2枚 手札0

ZEXAL3「罠カード発動! 『ガードロー』。自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体の表示形式は表側守備表示になり、その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする」

ZEXAL3「俺はダメージメイジを選択」

ZEXAL3「さらに俺は魔法カード『ナンバーズ・イヴォケーション』を発動。自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体をリリースして発動する。自分の墓地から「No.」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。俺はNo.39希望皇ホープを特殊召喚!」

闇マリク「だが、ホープでは俺は倒せないぜ」

ZEXAL3「俺はZW-阿修羅副腕の効果。このモンスターを、攻撃力1000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の「希望皇ホープ」と名のついたモンスターに装備できる」

ATK2500→3500

闇マリク「なに!?」

ZEXAL3「貴様はこのターンで終わる。俺はホープででメタル・リフレクト・スライムに攻撃!」

ATK3500VSDEF3000

ドガシャアアアアアン!!!!

闇マリク「くっ……リバースカード!」

ZEXAL3「これで分かっただろう。最後まで、諦めずに戦い抜けば、例え、絶望の未来でも、変えられることが」

闇マリク「まだ……終わってないぞ……」

ZEXAL3「あんたとの決闘(デュエル)は楽しかったぜ。こんな決闘(デュエル)じゃなくて、今度は……」

闇マリク「黙りやがれ! 罠カード『 暗黒の魔再生』。こいつは相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、相手の墓地に存在する魔法カードを1枚選択し、そのカードの効果を発動する。俺は死者蘇生を選択。蘇れ、ラーの翼神竜!!!」

ATK0

ZEXAL3「…………」

闇マリク「ククク。これで貴様は終わりだ。1000ライフポイントを払うことで、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する! 対象はラヴァ・ゴーレム!」

LP2000→1000

闇マリク「やはり、貴様に残されたのは敗北の未来だったな」

ZEXAL3「………」

マリク LP1000 モンスター1 魔法・罠0 手札0

ZEXAL3 LP251 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0


392: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 05:58:42.37 ID:3CLk90LN0
ほむらサイド

ほむら「……」

コトッ

???「ソウルジェムをそんなところにおいて、どうするつもりですか?」

ほむら「………おまえは」

真月「困った時は僕に相談してくださいよ」

ほむら「……真月零」

ほむら「何をしに来たのかしら」

真月「ご挨拶だなあ。あなたが心配だからですよ」

ほむら「とても、そうは見えないわ」

真月「ソウルジェムの有効範囲はせいぜい、100メートルくらいですかね」

ほむら「!?」

ほむら「………あなた」

真月「さあ。電話するんでしょ、佐倉杏子に。それで、全てを知ることができるでしょう」

ほむら「………」



ほむら「………」ピッ

真月「どうですか? 疑問は確信になりましたか?」

ほむら「……」

バス

ほむら「……」

真月「……」

ほむら「もう……100メートルは離れてるはず……」

真月「……」

ほむら「…………そんな。私が………いつの間に魔女になってしまったの!?」


393: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:00:34.60 ID:3CLk90LN0
遊馬サイド

マリク LP1000 モンスター1 魔法・罠0 手札0

ZEXAL3 LP251 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0

ZEXAL3「マリク。あんたは強かった。コンビネーションも、戦略も。だが、お前はたった1つ。弱いものがあった」

闇マリク「弱いものだと!?」

ZEXAL3「俺達を傷つけたい、陥れたい。闇に溺れた貴様の弱さだ」

闇マリク「御託を並べようが、貴様のターンは終わりだろ?」

ZEXAL3「言ったはずだ。貴様に次のターンはまわってこないと」

ZEXAL3「ZW-阿修羅副腕の効果。装備モンスターは相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃できる。貴様の場に新たなモンスターが召喚されたことで、もう1度、バトルできる」

闇マリク「なに!? 馬鹿な……俺の神が破れるはずは……」

ZEXAL3「終わりだ! ホープでラーに攻撃! ホープ・剣・スラッシュ!!!」

ズバシャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

闇マリク「ぐわああああああ!!!」

LP1000→0

闇マリク「覚えておけ………貴様は………俺が………」

ぷしゅうううううう

闇マリク→知久


394: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:01:12.59 ID:3CLk90LN0
璃緒「これは……誰ですの!

凌牙「おそらく、何者かに依代にされたんだろう」

ZEXAL3→遊馬・アストラル

遊馬「……」ガクッ

小鳥「遊馬!」

遊馬「小鳥……平気か?」

小鳥「うん! 遊馬達のおかげよ」

遊馬「そうか……」

小鳥「大丈夫、遊馬」

遊馬「……ああ。こんなところで、のんびりしてる暇はねえ。ほむらのところに行かないと……」

アストラル「ああ。あそこで全てに決着をつけよう」


395: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:02:24.41 ID:3CLk90LN0
ほむらサイド

QB「……」ヒョコヒョコ

QB「真実なんて知りたくもない筈なのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね」

ほむら「………」

QB「まあ君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ、暁美ほむら」

ほむら「インキュベーター。やっぱり、何もかも、あなたの仕業だったのね……!」

QB「残る疑問は、君の命と魂は今どこにあるかだよね?その答えは、僕が教えてあげる。これは僕からのファンサービスだよ」

ピカアアアアア

リアルのほむら「……」

QB「これがこの偽物の見滝原市の外側。現実世界の君の姿だよ」

ほむら「……そんな!」

QB「僕達の作り出した干渉遮断フィールドは君のソウルジェムを包んでる、既に限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めたとき何が起こるのか? 魔法少女を浄化し、消滅させる力、君達が円環の理と呼んでいる現象から隔離されたとき、ソウルジェムはどうなるのか? 確かに興味深い結果を観察させてもらった」

真月「暇なもんだねえ、インキュベーターも」

QB「やあ、真月。僕らにとっては僅かな時間さ」

ほむら「あなた達……やっぱり、グルだったのね」

QB「元々の目的は違うけどね」

QB「まあ、それはともかくとして、独自の法則に支配された閉鎖空間の形成と、外部の犠牲者の誘導、捕獲。これこそまさしく、いつか君が説明してくれた魔女とやらの能力そのものだよね。遮断フィールドに保護されたソウルジェムがまだ砕けていない以上、君は完全な形で魔女に変化できたわけでもない。卵を割ることができなかった雛が殻の中で成長してしまったようなものだね。だから君は、自らの内側に結界を作り出すことになった。まさか町一つを丸ごと模倣して再現できるとは、驚きだ」

QB「ここはね、君のソウルジェムの中にある世界なんだよ」

ほむら「!?」

真月「あんな、小さいのによく作ったもんだ」

QB「まったくだね。まだまだ、魔女には興味深い点があるかもしれないね」

ほむら「……その理屈は変よ。外部と遮断されているなら、この結界に誰かが迷い込むことだってなかったはずよ」

QB「そこは僕らが」

QB達「「「「「調整しているのさ」」」」」」


396: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:03:49.63 ID:3CLk90LN0
QB「フィールドの遮断力はあくまで一方通行だ。外からの干渉は弾くけれど、内側からの誘導で、犠牲者を連れ込むことはできる。魔女としての君が、無意識のうちに求めた標的だけが、この世界に入り込めるんだ。ここまで条件を限定した上で、尚も円環の理なる存在が、あくまで暁美ほむらに接触しようとするならば、その時は君の結界に招き入れられた犠牲者という形でこの世界に具現化するしかない。そうなれば、僕達インキュベーターはこれまで謎だった魔法少女消滅の原因をようやく特定し、観測することができる」

ほむら「………1つ、聞くわ。巴マミや佐倉杏子はともかく、九十九遊馬や真月。それに誰だか分からない人間が多数いるわ。彼らも無意識のうちに私が求めたというの?」

QB「そこは僕らにも、分からないことだ。だが、真月零達は違う。彼等は九十九遊馬や不動遊星、結城十代、武藤遊戯。危険なイレギュラーを倒すために僕らが送り込んだのさ」

ほむら「……彼等? 他にもいるのね」

QB「そうだよ。今頃、九十九遊馬をはじめとしたイレギュラーはやられたんじゃないかな?」

ほむら「…………」

QB「さらに君が作った結界には現実世界には既に存在しないキャラクターが奇妙な形で参加している。とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも未来の可能性にも存在しない一人の少女だ。この宇宙と一切の因果関系がない存在なのに、彼女は何の違和感もなく君の世界に紛れ込んできた。まあ、そもそも最初から探す必要さえなかったんだ。手間を省いてくれたのは、君自身なんだよ、暁美ほむら。君は以前から、円環の理のことを鹿目まどかという名前で呼んでいたからね」

ほむら「じゃあ、やっぱり……」

QB「唯一厄介だったのは、鹿目まどか未知の力を発揮する素振りを全くみせなかったことだ。結界の主である君の記憶操作はまどかに対しても作用してしまったみたいだね。彼女は君を救済するという目的だけでなく自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない。鹿目まどかは神であることを忘れ、暁美ほむらは魔女であることを忘れ、おかげで僕らはこんな無意味な堂々巡りに付き合わされることになった」

真月「まったく、魔女になっても、ピエロなのは相変わらずだな」

ほむら「………」

QB「まあ、気長に待つつもりでいたけれど、君が真相にたどり着いたことで、ようやく均衡も崩れるだろう。さあ暁美ほむら、まどかに助けを求めるといい。それで彼女は思い出す、自分が何者なのか、何のためにここに来たのか」

ほむら「インキュベーター、真月。あなた達の狙いは何?」

QB「もちろん、今まで仮説に過ぎなかった円環の理を、この目で見届けることだよ」

ほむら「何のために? 好奇心なんて理不尽だって言ってたくせに。まどかの存在を、ただ確認するためだけに、こんな大げさな段取りまで用意するはずがない」

ほむら「真月の様子を見る限り、操られてる様子でもない。だとしたら、他の奴等も同じ可能性が高い。にも、関わらず、インキュベーターにあなた達が逆らわずに手を組む目的があるとしたら……」

ほむら「まどかを……支配するつもりね!!!!!」

QB「最終的な目的については否定しないよ。まあ、真月達のおかげで、それも簡単になるだろう」

ほむら「やっぱり、イレギュラーを退治するために送り込んだわけじゃないのね」

QB「まあ、それも期待したけどね。彼等は僕を出し抜き、円環の理の力を手に入れようとするだろう。僕らにしてみれば、円環の理を支配できなくても、魔女が発生すれば、問題はないしね」

QB「希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は、予想以上のものだったよ。やっぱり魔法少女は無限の可能性を秘めている。君たちは魔女へと変化することで、その存在を全うするべきだ。暁美ほむらの存在は完結した。君は過酷だった運命の果てに、待ち望んでいた存在との再会の約束を果たす。これは幸福なことなんだろう?」

真月「お涙頂戴の感動物語だねwwwwww」

ほむら「…………黙りなさい!」


397: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:04:17.25 ID:3CLk90LN0
QB「そんな…自ら呪いを募らせるなんて、何を考えているんだ?浄化が間に合わなくなるよ! バカな?! この遮断フィールドの内側で死ぬことが何を意味するのか、分かっているのかい? 殻を破ることすら拒んで/卵の中で魔女として完成してしまったら、君は円環の理に感知されることすらなく、 破滅する! もう誰も君の魂を絶望から救えない。君は再び鹿目まどかと巡り会うチャンスを永久に失うんだよ!」

ほむら「黙れと言ってるのよ!」

真月「くっくっくっ。やはり、貴様はまどかを支配させないために自ら、魔女になるか。だが、いいのかな?」

真月「俺達には他にも仲間がいるんだぜ」

ほむら「!?」


398: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:04:43.38 ID:3CLk90LN0
まどかサイド

まどか「ほむらちゃん……平気かな」

???「よう」

まどか「? あなたは……」


399: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:05:28.78 ID:3CLk90LN0
ほむらサイド

真月「そいつは貴様がまどかに助けを求めずに、魔女になれば、まどかを殺すだろうなあ」

ほむら「!?」

真月「といっても、円環の理を物理的に殺せるかは知らないが、闇の底に連れてくことぐらいはできるだろう」

ほむら「……」

真月「俺様も優しいからなあ。頑張ってきた、ピエロなほむらちゅわーんには2択の選択肢をやるよ」

真月「俺達にまどかを支配させないために魔女になり、まどかを殺すか、素直にまどかに助けを求め、俺達に支配される代わりにまどかを助けるか、2つに1つだ」

ほむら「…………………………」

QB『円環の理を殺すのはまずいよ』

真月『安心しろ。こいつは何より、まどかを想っている。なら、殺されるより、まどかを支配させるほうが救出の可能性が高いと考えるさ』

???「やめろおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」



400: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:06:54.82 ID:3CLk90LN0


3人「!?」

遊馬「真月……お前、なにやってんだよ」

真月「?」

遊馬「お前は俺の大切な仲間の1人だ。なのに、何で、インキュベーターと一緒にいんだよ」

真月「はあ? 俺とお前が仲間? 馬鹿じゃねえか?」

5人「!?」

真月「だいたい、ナッシュよ。遊馬やアストラルは敵じゃなかったのか?」

凌牙「何を言ってるんだ……」

QB「彼の余計な記憶、すなわち、ドン・サウザントに彼が吸収される時以降の記憶は消させてもらった」

5人「!?」

QB「正直な話をすれば、ここまでの干渉はなるべく、避けたかったんだけどね。まあ、円環の理の重要性と比べたら、些細なものだよ」

遊馬「ふざけんな! そんなの、てめえの勝手じゃねえか!」

QB「心外だなあ。僕達はね。この宇宙のために行動しているのに」

遊馬「この宇宙のためなら、何をしたっていいって、言う気なのかよ!」

QB「僕は彼の記憶を消しただけだよ? それの何がいけないんだい?」

遊馬「……てめえ」

QB「記憶や感情なんて、余計なものに拘るから、冷静な判断ができなくなる。まあ、記憶は時には大事だけど、感情がそれを邪魔をする。僕は彼から余分なものを取り除いた。それだけだよ。まあ、君達の感情がこの宇宙のエネルギーになってるんだけどね」

遊馬「てめえ……俺達の戦ってきた記憶が邪魔だっていうのか!」

QB「事実、真月は記憶を忘れさせたら、実によく働いてくれたよ?」


401: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:07:29.52 ID:3CLk90LN0
真月「さっきから、何を話してやがる」

QB「君の知るべきことじゃないさ。それより、ほむらを頼んだよ」

遊馬「そうだ! ほむら!!!」

ほむら「………」

遊馬「おまえ……どうしちまったんだよ。どうして、魔女に……絶望を溜め込んだんだ?」

真月「残酷なことを聞くんだなあ、遊馬」

遊馬「え?」

真月「大切な友達が概念となって、いなくなった。その友達を覚えてるのはこいつだけだ」

ほむら「………」

遊馬「………ほむら」

遊馬「………俺もアストラルがいなくなっちまって、滅茶苦茶、悲しかった。だから、おまえの気持ちが……」

ほむら「分かる、かしら? でも、あなたは会えたのよね。私にはそれさえ、叶わないわ」

遊馬「ほむら……」

真月「会えないこともないだろ? てめえが円環の理に導かれちまえばな」

遊馬「!? 真月……」

真月「どうすんだ、ほむらちゅわーん。円環の理を殺すか支配されるか、選びな。生憎、俺の仲間は気が短いんでな」

ほむら「…………私は」

凌牙「そう、うまくいくかな?」

真月「ああん? それはどういう意味だ、ナッシュ!」

凌牙「貴様らが相手にしている奴等はすげえやつらばっかりだってことだよ」


402: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:07:57.02 ID:3CLk90LN0
まどかサイド

まどか「ば、獏良くん?」

獏良「やあ、鹿目さん」

まどか「どうしたの? こんなところで」

獏良「実は鹿目さんに話が……」

???「待てっ!」

ブロロロロロロロロロロロロロ!!!!

獏良「!? 貴様は………不動遊星!」

龍可「やっと、分かったわ。あなたは操られていたんじゃない。あなたは自分の意思で龍亞を倒したのよ」

獏良「龍可か………くっくっくっ。今更、そんなことを知って、どうするんだ?」

龍可「助けるのよ」

遊星「おまえを倒せば、龍亞やアキは戻ってくるはずだ」

獏良「貴様らにそれができるかな?」

遊星「龍可。俺がいく」

龍可「……遊星」

遊星「いくぜ、獏良」

???「待ちなさい!」

遊星「!?」


403: ◆2XXLnn8owg 2014/04/19(土) 06:08:59.31 ID:3CLk90LN0
遊星「マミ!」

マミ「遊星君は鹿目さんを安全な場所に連れていきなさい」

遊星「しかし……」

マミ「女の子を2人だけで行かせるのは危険よ。まだ、敵はいるかもしれないし。なにより、最優先は鹿目さんよ」

遊星「………分かった。行くぞ、2人とも」

龍可「うん」

まどか「え? ちょっと……」

ブロロロロロロロロロロロロロ

獏良「待ちやがれ!」

マミ「あなたの相手は私よ」

獏良「邪魔をするなら、容赦はしねえぞ」

マミ「こちらもね。全力でいかせてもらうわ」ヘンシン

マミ「………」バキュン

獏良「!? 盾になれ、怨念集合体!」

ズバババババ

獏良「ちっ。いきなり、何しやがる」

マミ「今まで、あなた達のペースでいいようにやられたんだもの。今度はこっちのペースでやらせてもらうわ」

獏良「………くっくっくっ。てめえがその気なら、もう、容赦はしねえ」



408: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:38:52.79 ID:GOEzRlzo0
マミ「いくわよ!」ダッ

獏良「迎え撃ちな、首なし騎士! 絵画に潜む者!」

マミ「何故だか知らないけど、腹が立つわね」

ドンッ!!! ドンッ!!!

獏良「2体を一撃ずつで葬りやがった……」

マミ「残念だけど、速攻で終わらせるわ」

獏良「わりいが、そうはいかねえ。ディアバウンド!!!」

マミ「!? 何なの、この化け物は……呪いよりもおぞましいわ」

獏良「くっくっくっ。俺様に喧嘩を売ったのを地獄で後悔しな」

ディアバウンド『拳を振るう』

ドガシャアアアアアア!!!

マミ「くっ……」ダッ

獏良「くはははは。逃げる気か?」ダッ

マミ「………」

獏良「行きな、ディアバウンド!」

マミ「………」ダッ

マミ「……!?」



409: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:39:57.73 ID:GOEzRlzo0
マミ(しまった……)

獏良「行き止まりだな! くたばりやがれ!」

マミ「……」ダッ

獏良(行き止まりなのに失速しないだと?)

マミ「……」

獏良「壁に突っ込む気か? 恐怖で頭がどうにかなっちまったか?」

マミ「はっ!」タッ

獏良「壁を駆け上がっただと!?」

マミ「そのまま、壁に突っ込みなさい」

獏良「ちっ……それが狙いか。だが……」

ディアバウンド『スルー』

マミ「壁をすり抜けた!?」

獏良「いけっ、ディアバウンド!」

ディアバウンド『壁すり抜け』

マミ「しまっ……」

獏良「空中にいたら、この攻撃はかわせないだろう!」

マミ「それはどうかしら?」

マミ『ティロ・ボレー』

ディアバウンド「ぐわああああああああ!!!」

獏良「ぐはっ……」

マミ「どうかしら?」スタッ


410: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:40:35.47 ID:GOEzRlzo0
獏良「かかったな! 罠カード『地縛霊の誘い』」

マミ「!?」

獏良「地縛霊ども! そいつを八つ裂きにしろ!」

マミ「無駄よ」

マミ『魔弾の舞踏』

獏良「地縛霊ども……だが、囮には十分だ」

マミ「!?」

ディアバウンド「ぐわっ」

マミ「真上!?」

獏良「これでてめえも終わりだ!」

マミ「しまっ―――――」

???「なに、油断してやがる」

ズバシャアアアアアアアア!!!

ディアバウンド「ぐわあああああああ!!」

獏良「ぐはっ……何者だ……」

杏子(き)「なに、こんな相手に手間取ってんだ」

マミ「佐倉さん!」

獏良「貴様ら……」

杏子(き)「今、最高にむしゃくしゃしてんだ。かかってこいよ」

獏良「小娘ども……ディアバウンド!」

杏子(き)「いくぞ、マミ。さっさと蹴散らすぞ」ダッ

マミ「ええ」ダッ

獏良「ちっ。左右に別れたか。だが、かまわねえ。2人とも、捻り潰せ!」

ぐわっ!!

杏子(き)「あぶねっ!」グッ

獏良「槍を盾にしたか……だが、貴様の仲間はどうかな?」

マミ「ぐっ……」

杏子(き)「マミ!」

獏良「気を抜いてる暇はねえぜ! 螺旋波動!」

杏子(き)「しまっ―――」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!


411: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:41:22.05 ID:GOEzRlzo0
マミ「佐倉さん!」

獏良「ディアバウンド!!! 握り潰せ!」

マミ「あぐっ……」

ぐちゃっ

ポロッ

獏良「やっ……」

スパパパパパ

グルグルグルグル

獏良「なっ……リボン……だと?」

ギュウウウウ

獏良「ぐっ………ああああ……」

マミ「勝ったと思ったかしら?」

杏子(き)「油断したのはどっちかね」

獏良「てめえら……もう、生かしちゃおかねえ……ディアバウンド!!!」

ギュウウウウ

杏子(き)「たいした力だ。マミのリボンを強引に解きそうだよ」

マミ「決めるわよ、佐倉さん」

杏子(き)「任せな」

マミ・杏子(き)「「ティロ・ランツィア!!!!」」

獏良「ディアバウンド!!!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

獏良「………」

杏子(き)「……」

マミ「………」


412: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:41:51.50 ID:GOEzRlzo0
獏良「ぐはっ……」バタンッ

マミ「…………終わったわね」

杏子(き)「終わっちゃねえよ。まだ、胸糞悪いことが残ってんだろ」

マミ「………ええ」

獏良(これで……終わったと思うなよ……)


413: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:42:55.20 ID:GOEzRlzo0
遊星サイド

龍可「巴さん、平気かな?」

遊星「巴マミなら、大丈夫だろう。それより、俺達は待ち合わせ場所に急ぐんだ」

回想

遊星「………なるほど」

さやか「で、この話を知って、どうすんの? 降りる?」

遊星「冗談はよしてくれ」

十代「……」

ユベル『話に聞く限り、暁美ほむらは愛に満ち溢れているようだ』

十代『……愛か』

さやか「まあ、とにかく、私達はほむらを導かなきゃいけないわけ。で、厄介なことにインキュベーターに監視されてるから、下手なこともできない」

さやか「現状はほむらが魔女になったことには気づいてないけど、いつ、気付くかも分からない。だから……」

遊星「インキュベーターを全滅させ、その間にほむらを導く」

さやか「ビンゴ」

マミ「でも、どうやって?」

なぎさ「そこは任せて下さいなのです」

遊星「だが、それは……本当に正しいことなのか?」

さやか「ん? どういう意味?」

遊星「魔法少女を円環の理に導くことが本当に幸せなことなのか?」

さやか「あんたも見たんでしょ? 魔法少女が魔女になり、その元魔法少女を魔法少女が狩る。この負の連鎖のほうがいいっての?」

遊星「それは……」

なぎさ「円環の理は魔法少女を救済するための力なのです」

遊星「……」

さやか「まあ、今はあんたと押し問答している場合じゃない。私達は共通の敵を倒さなくちゃ」

遊星「……ああ」

回想終了


414: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:43:22.69 ID:GOEzRlzo0
遊星「………」

龍可「遊星?」

遊星「……何でもない。急ぐぞ」


415: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:44:19.90 ID:GOEzRlzo0
ほむらサイド

QB「なんてことだ……獏良の反応が……弱っていく……」

真月「ちっ。使えねえ奴だ」

遊馬「ほむら……おまえが苦しむ必要なんかないんだ」

ほむら「……」

遊馬「あいつの仲間は俺達の仲間が何とかしてくれる」

ほむら「………そう。なら、安心して――――魔女になれるわ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

QB「また、絶望を……」

遊馬「やめろ……何で……」

ほむら「これでインキュベーターと真月……ベクターを潰せばいい。2人にまどかは触らせないわ」

真月「安心するのはまだ、早いぜ。俺達にはまだ、仲間がいるんだからな。それに俺達以外にもイレギュラーはいるかもしれないぜ」

ほむら「くっ…………」

QB「やれやれ。収まったか。九十九遊馬。君は邪魔な存在だ」ムキムキ

QB『○ン肉マンモード』

QB「君達の流儀に従い、僕が直々に倒してあげるよ」

遊馬「おもしれえ……その挑戦、受けてやる」

QB「凌牙、璃緒。君達も参加するといい」

凌牙「なに?」

QB「君達、1人1人の相手はめんどくさいからね」

璃緒「その余裕……後悔させてあげますわ」

QB「僕のライフは君達、3人分の12000とさせてもらうよ」

遊馬「おう!」

アストラル「気をつけろ、遊馬」

遊馬「大丈夫さ。俺にシャークにイモシャがいるんだぜ」

アストラル「だが……あいつの自信が気になる」

小鳥「頑張って、皆」

真月「加勢はいるか?」

QB「不要だよ。始めようか」

QB・遊馬・凌牙・璃緒「「「「決闘(デュエル)!!」」」」

416: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:44:52.13 ID:GOEzRlzo0
QB「君達に先攻は譲るよ」

凌牙「野郎……どこまで舐めてやがる」

遊馬「シャーク! イモシャ! 俺からいかせてもらうぜ」

遊馬「俺のターン! 俺はゴゴゴゴーレムを攻撃表示で召喚! さらに魔法カード『エクシーズ・スタンドアップ』を発動。自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。俺はゴゴゴ・ゴーレムを選択。選択したモンスターと同じレベルのモンスター1体を手札から特殊召喚する。俺はガガガ・マジシャンを特殊召喚。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、攻撃力・守備力は0になる」

遊馬「俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、No.39希望皇ホープ!」

遊馬「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

凌牙「俺のターン! ハンマー・シャークを召喚! ハンマー・シャークの効果! 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードのレベルを1つ下げ、手札から水属性・レベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。キラー・ラブカを特殊召喚! 俺はレベル3のモンスター2体をオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 漆黒の闇より出でし赤き槍! 『ブラック・レイ・ランサー』!」

凌牙「ターンエンド」

璃緒「私のターン。ブリザード・サンダーバードを召喚。さらに永続魔法『幻影の吹雪 』を発動。自分フィールド上の水属性モンスター1体を選択して発動できる。 このカードは発動後、選択したモンスターと同じ 種族・属性・レベルの同名モンスターカードとなり、 自分のモンスターカードゾーンに特殊召喚する」

璃緒「私はこの2体でオーバーレイ! レベル4のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、零鳥獣シルフィーネ!!!」

璃緒「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」


417: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:46:18.28 ID:GOEzRlzo0
QB「流石だね。この1ターンで3体ものエクシーズ召喚を果たすとは。僕のターン。僕は魔法カード『RUM-七皇の剣』を発動」

凌牙「なに!?」

璃緒「あのカードは!?」

遊馬「どうして、おまえがそのカードを……」

QB「それは僕達が」

QB「「「複製しているのさ」」」

QB「僕達は有史以前から君達に干渉しているんだよ。その仮定で様々な決闘(デュエル)を見てきた。多種多様ななカード、デッキ、戦略をね」

QB「その過去にあった強力なカード。それを手にいれ、自分のものにする。それは極めて、普通のことさ」

遊馬「てめえ……」

QB「CNo.以外の「No.101」~「No.107」のいずれかをカード名に含むモンスター1体を、自分のエクストラデッキから特殊召喚し、そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」と名のついたモンスターのオーバーレイユニットとする。僕はNo.101S・H・Ark Knightを選択し、オーバーレイネットワークを再構築。現れろ、CNo.101! 満たされぬ魂の守護者よ、暗黒の騎士となって光を砕け! S・H・Dark Knight!」

遊馬「あれは……」

凌牙「それも複製か」

QB「そうだよ」


418: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:47:20.08 ID:GOEzRlzo0
遊馬「おまえ……カードを何だと思ってんだよ。カード1枚1枚に決闘者(デュエリスト)の魂が込められてんだ。それを……」

QB「カードはカード、ただの紙じゃないか」

遊馬「ちげえよ! カード1枚1枚に俺達の絆やいろんな想いが詰まってるんだ!!!」

QB「わけがわからないよ」

真月「……………」

QB「まあ、君のくだらない話もこれで終わりだ」

遊馬「くだらないだと?」

QB「僕達はずっと、君達の戦いを見てきて思ったんだけど、どうして、デッキの1番上のカードにすべてを託すんだい?」

遊馬「はあ?」

QB「そんなのは運に全てを任せるようなものじゃないか。世界を護ろうとしているのにね。理解に苦しむよ」

凌牙「なら、てめえは運に頼らねえのか?」

QB「極力ね。その言葉を証明してあげよう。永続魔法『インキュベーターポケット』。このカードがあるかぎり、僕はデッキからカードをドローするという行為のかわりに好きなカードをドローする分、手札に加えることができる。ただし、相手にそのカードを見せなくてはならないけどね」

遊馬「なんだと!?」

アストラル「だが、奴のドローはすでに終わっている。次のターンからは脅威だが、私達3人の攻撃なら、奴を倒せる」

QB「甘い認識だね。僕は強欲な壺を発動。デッキよりカードを2枚、ドローする。しかし、僕はドローのかわりに好きなカードを2枚、手札に加える。僕はエクシーズ・トレジャーと封印されしエクゾディアを手札に加える」

アストラル「封印されしエクゾディアだと!?」

遊馬「どうした、アストラル」

アストラル(封印されしエクゾディアとエクシーズ・トレジャー……まさか、奴は!?)

QB「僕はエクシーズ・トレジャーを発動。フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる。つまり、君達の場と僕の場に合計4枚、カードをドローする。ドローのかわりに僕は好きなカードを手札に加える。僕が加えるのはこの4枚さ」

封印されし者の左足
封印されし者の左腕
封印されし者の右足
封印されし者の右腕

遊馬「なんだ、あのカードは……」

アストラル「やはり……」

QB「手札にエクゾディアがすべて揃った。この決闘(デュエル)は僕の勝ちだ」

エクゾディア『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』

遊馬「どういうことだ!?」

アストラル「エクゾディアはエクゾディアと封印されし者の右足、左足、右腕、左腕が手札に全て揃った時、デュエルに勝利するカード」

遊馬「なんだって!?」

QB「エクゾディア! 怒りの業火 エクゾディア・フレイム!!!!!」


419: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:47:58.82 ID:GOEzRlzo0
凌牙「璃緒!!!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

遊馬・アストラル・凌牙「「「うわああああああああああ!!!!!」」」

璃緒「凌牙……私を庇って……」

小鳥「遊馬!」

遊馬「……」フワッ

璃緒「ここから落ちたら、遊馬は……」

凌牙「遊馬!!!」



遊馬「――――ちくしょう」

遊馬「俺はここで――――」

アストラル「遊馬」

遊馬「アストラル……」

アストラル「最期まで付き合うぞ」

遊馬「---ありがとな」

ガシッ!!!




420: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:48:55.44 ID:GOEzRlzo0
遊馬「はっ!?」

真月「……」

遊馬「真月………おまえ……」

QB「どうして、九十九遊馬を助けるんだい?」

真月「…………知らねえよ。ただ、遊馬には借りがあるような気がしたんだ」

遊馬「真月……」

QB「……」

凌牙「頭の記憶からは消えても、絆は消せなかったようだな」

QB「絆?」

凌牙「インキュベーター。あんまり、人間を舐めないほうがいいぜ」

QB「それはどういう意味だい?」

凌牙「人間の想いや感情、絆は時におまえの想像をはるかに超えた力を得るってことだ」

QB「なるほど。しかし、幾多の戦いでぼくはそれを見てきたんだよ。その力も想定内さ」



真月「手を離すなよ、遊馬……」

ギュウウウ

遊馬「ああ!」



ほむら「………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

QB「しまった!? 暁美ほむらに呪いが!?」

ほむら「あなた達がまどかに触れる前に全てを消し去るわ。そして、魔女になってやる」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

遊馬「や、やめろ、ほむらああああああああああああああああ!!!」

真月「大人しくしろ、遊馬!」

ほむら「今のあなたが知るはずもないけれど、私はね、まどかを救う、ただそれだけの祈りでで魔法少女になったのよ。だから今度も同じこと! もう二度とインキュベーターにあの子を触らせない!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

凌牙「まずい! 璃緒! 小鳥! 逃げるぞ!」

小鳥「でも、遊馬達が……」



遊馬「手を離せ、真月!」

真月「………それは聞けないな」

遊馬「なんで……」

真月「知らねえよ」



イバリ「……」

小鳥「後ろ!」

真月「!?」

ドンッ!!!


421: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:49:23.78 ID:GOEzRlzo0
ほむらサイド

ほむら「まどか…こんな所まで…迎えにきてくれてありがとう…」

ほむら「最後に、お別れを言えなくて、ごめんね」

遊星サイド



遊星「ついたぞ、まどか」



さやか「遅いぞ」



マミ「………」

なぎさ「遅かったのです」



杏子(き)「………」



ホムリリイ「……」

遊星「あれが……魔女」

さやか「怖がらないでよ。こうみえて、一番辛いのはあいつなんだからさ」

杏子(き)「笑えねえな」

十代「………」

ユベル『十代。僕には聞こえる。彼女の叫びが』

十代『分かってるさ』

遊戯「………この戦いが終われば、また、君と別れるんだね」

アテム『ああ』

遊戯「……」

アテム『相棒?』

遊戯「………最高の戦いをしよう。君と僕とで」

アテム『………ああ!!!!』


422: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:50:27.69 ID:GOEzRlzo0
QB「待ってくれ、あれは暁美ほむらなんだ! 君達は仲間と戦う気かい!?」

まどか「キュウベえ……」

杏子(き)「へぇ~アンタ、普通に喋れたんだ」

マミ「残念だわ、キュゥべえ。これでもうベベの話を信じるしかないみたいね」
QB「」

QB「遊星。君だって、仲間と闘いたくはないだろう?」

遊星「たしかにな。だが、決闘(デュエル)をしなければ、見えないこともある」

QB「」

十代「諦めろ、インキュベーター。ここには貴様の味方はいない」

QB「まどか、君ならほむらを救えるはずだ! 君が持っている本当の力に気づきさえすれば!」

さやか「そいつは放っときな、まどか。大丈夫、さっきあたしが教えた通りにやればいい」

QB「…………」

???「そう、うまくはいくかな?」

十代「おまえは!?」

ミスターT×100

十代「ミスターT……」

遊戯「すごい数だ……」

ミスターT「貴様らをここから通すわけにはいかんな」

さやか「……………遊星。まどかを頼んだよ」

遊星「なに?」

さやか「あんたのバイクなら、何とかなるでしょ」

遊星「………だが」



使い魔『行進』



遊星「!?」

さやか「ちっ。使い魔まで出始めたよ」

遊戯「いくんだ、遊星君

十代「俺達なら、心配はいらないぜ」

遊星「遊戯さん……十代さん……」

レイ「私達も」

龍可「頑張るわ」

遊星「レイ、龍可」

???「待って、遊星」


423: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:51:31.90 ID:GOEzRlzo0
遊星「!?」

龍亞「俺達も戦うぜ」

遊星「龍亞にアキ! 目を醒ましたのか!?」

アキ「ええ。……遊星の助けがいるような気がして……」

遊星「アキ……」

遊星「………遊戯さん。十代さん。皆。ありがとうございます。いくぞ、まどか」

まどか「は、はい」

ブロロロロロロロ

遊戯「……」キラリーン

アテム「……」

アテム「かかってきな!」

十代「さやか達は使い魔を頼むぜ」

さやか「OK。適材適所って、やつだね」

ミスターT「ククク。歴戦の決闘者(デュエリスト)、たった2人にお荷物4人がどの程度持つか試してやろう」


424: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:52:24.15 ID:GOEzRlzo0
遊馬サイド

ドンッ!

真月「くっ……」

ヒュッ

真月「……終わりか?」

小鳥「ゆうまああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

遊馬「諦めるか………かっとビングだ! 俺!!!」

ガシッ!!!

遊馬「!? おまえは……」

マミ「危なかったわね」

遊馬「マミ!?」

真月「………」

マミ「……どうして、あなたが……」

真月「……」

遊馬「真月はキュウベえに騙されていただけなんだ」

真月「…………遊馬」

マミ「………事情は分からないけど、安全な場所にいくわよ!」




425: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:53:01.70 ID:GOEzRlzo0
マミ「よっと」

遊馬「サンキューな、マミ」

アストラル「おかげで、助かった」

真月「………」

遊馬「………真月、」

???「何をしょぼくれてやがる」

遊馬「シャーク!」

小鳥「遊馬!」ダキッ

遊馬「こ、小鳥!?」

凌牙「無事なようだな」

真月「………」

凌牙「何をうつむいてやがる」

真月「……すまねえな。俺は……」

凌牙「謝るな。だいたい、おまえの裏切りは嫌というほど、見てるんだ。今更、どうということはない」

璃緒「そうですわね」

真月「……」


426: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:53:35.15 ID:GOEzRlzo0
遊馬「そうだ、ほむらは……」

マミ「暁美さんは……」チラッ

ホムリリー

遊馬「そんな……ほむら!」

ヒガミ「……」

遊馬「てめえは使い魔!?」

マミ「遊馬君は遊戯君達のところに行って」

遊馬「けど……」

マミ「あっちにはキュウベえの刺客がたくさんいて、人手がいくらあっても足りないのよ」

凌牙「人手が足りないだとよ」

真月「…………仕方ねえな。俺様が手を貸してやるぜ」

凌牙「ふっ」

遊馬「けど……」

マミ「安心して。暁美さんには鹿目さんと遊星君が向かってるわ」

遊馬「遊星達が……」

アストラル「遊馬。今は彼を信じよう」

遊馬「アストラル……………ああ!」

遊馬「待ってろよ、皆! かっとビングだ!」

ダッ

マミ「さて……私も仕事を……」

ズガシャアアアアアアア!!!!


427: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:54:19.03 ID:GOEzRlzo0
5人「!?」

小鳥「今のはなに!?」

遊馬「マミ!」

獏良「捜したぜ、巴マミ」

マミ「また、あなたなの?」スタッ

マミ「しつこい男の子は嫌われるわよ」

真月「あいつは……」

獏良「真月じゃねえか。寝返ったか?」

遊馬「真月は俺達の仲間だ! てめえらの仲間なんかじゃねえ!」

獏良「はん! そんな弱っちい眼をした奴なんか、こっちから願い下げよ」

獏良「ちょうどいい。ここにいる奴等を皆殺しにして、円環の理を俺が手に入れてやる」

遊馬「そんなこと、俺がさせるかよ!」

凌牙「下がってろ、遊馬。ここは俺がやる」

遊馬「シャーク!」

凌牙「おまえはさっきのダメージが残ってるだろ」

璃緒「でも、凌牙も……」

マミ「あなた達は必要ないわ。ここは私がやるわ」

遊馬「けど……」

マミ「偽りの世界だったとはいえ、私は先輩だったのよ。後輩に守ってもらうのは格好悪いわ」

遊馬「………分かった。死ぬなよ、マミ」

マミ「当たり前よ」

タッタッタッ

獏良「さあ、第2ラウンドだ、巴マミ」

マミ「時間もないの。速攻で決めさせてもらうわ」


428: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:55:12.24 ID:GOEzRlzo0
遊星サイド

遊星「しっかり、捕まってるんだ、まどか」

まどか「う、うん……」

遊戯サイド

アキ「はあはあ……」

レイ「倒してもキリがない……」

十代「この世界は絶望で満ち溢れている。つまり……」

アキ「無限に現れるのね」

ミスターT「私達にとっては素晴らしいことだ」

アキ「……けど、遊星達がこの世界に希望を……」

アテム「そうだ。俺達は遊星を信じて、戦い抜くだけだ」

ミスターT「憐れだな。戦い抜くとはいっても、たった6人で……」

???「6人じゃねえ!!!!」

遊馬「かっとビングだ! 俺!」

十代「遊馬!」

遊馬「ここは俺達、10人が相手になるぜ」

ミスターT「だが、焼け石に水に過ぎんな」

アテム「だったら、試してみな。ここにはおまえに屈する決闘者(デュエリスト)はいないぜ!」

ミスターT「なら、試してやろう」


429: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:56:25.58 ID:GOEzRlzo0
遊星サイド

さやか「慌てなさんな。あんたを外に出そうって訳じゃあ、ない!」

ほむら『やめて、もうやめて! 私はこの世界で死ななきゃならないの!』

まどか「ほむらちゃん……」

遊星「ほむら! おまえが苦しむ必要なんかないんだ! 皆がおまえに手をさし伸ばそうと頑張ってるんだ! だから、ほむらも……」

遊星「!?」

レイケツ「……」

まどか「危ない!」

遊星「くっ……」

キキーッ!

まどか「わっ……」

遊星「急ブレーキで済まないが、しっかり、捕まってるんだ」

まどか「う、うん」

遊星「やめるんだ、ほむら!」

ホムリリー「なぜ、無関係なあなた達が私にそこまで構うのかしら?」

遊星「それは俺達が仲間だからだ」

ホムリリー「仲間? いつなったのかしら?」

遊星「俺達は決闘(デュエル)をしたり、一緒に戦ったりしたじゃないか」

ホムリリー「それだけで仲間? 一緒に戦ったのはごくわずかな時間だけよ」

遊星「時間なんて、関係ない。ごくわずかな時間だったとしても、俺達の仲間としての想いは本物だった」

ホムリリー「それは偽りの記憶よ。あなたとの決闘(デュエル)の時もね」

遊星「きっかけは偽りでも、それはやがて、本物になるはずだ。あの時の決闘(デュエル)が楽しかった。その気持ちは偽りでも何でもない。俺自身の気持ちだ!」

遊星「俺はそんな決闘(デュエル)をしたほむらを見捨てたくはないんだ!」

ホムリリー「……私はあなた達と交わることはないわ。私はこの世界で死ななくてはならないの」

まどか「ほむらちゃん……」

遊星「そうか………それがおまえの願いか」

ホムリリー「そうよ。仲間なら、邪魔をしないで」

430: ◆2XXLnn8owg 2014/04/23(水) 05:58:19.29 ID:GOEzRlzo0
遊星「……………………………断る!!!」

遊星「仲間なら、間違ってることは間違ってると教えなくちゃならない!」

遊星「皆、皆。必死に戦ってるんだ!!! それはおまえを助けたいからだ」

ホムリリー「私はあなた達とはもちろん、巴マミ達とも仲なんてよくないわ」

ホムリリー「きっと、面倒事に巻き込まれて、怒ってるはずよ」

遊星「なら、どうして、真っ先に、ほむらを殺さないんだ?」

ホムリリー「!?」

遊星「この結界の主である魔女を倒せば、この結界は消える。だが、誰もそれをしない。それはお前が仲間だからだ! 仲間だから、苦しい思いをしているお前を助けたい。だから、皆、戦っているんだ!」

まどか「そうだよ、ほむらちゃん!」

ホムリリー「まどか…………でも、私は仲間なんかじゃないわ」

まどか「……ほむらちゃん」

遊星「ほむら、決闘(デュエル)だ!!」

ホムリリー「……」

遊星「俺達はいつも、決闘(デュエル)で相手と全力でぶつかり、絆を深め、未来を掴んできた。ほむら! 今度は偽りじゃない、全力全開の戦いだ!」ピカー

遊星の時代

ジャック「この光は………ん?」

レッド・デーモンズ・ドラゴン

ジャック「………遊星よ。俺達の力を望んでいるのだな」



クロウ「頼んだぜ、ブラックフェザー・ドラゴン」

結界内

アキ「………遊星、戦うのね」

龍可「頼んだわよ、皆」

龍亞「俺達の想いの分まで」

遊星サイド

遊星「いくぞ、ほむら!」

スピードワールド2セットアップ

遊星・ホムリリー「「決闘(デュエル)!!」」

437: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 05:57:08.10 ID:SSFlp6/N0
マミサイド

ビル屋上

獏良「ディアバウンド!」

ビュッ、ビュッ

マミ「しつこいわね」

マミ(ここまでくれば、誰もいないわね)

獏良「ディアバウンド!」

ディアバウンド「ウオオオ!!!」

パンチ

マミ「危ないわね!」

ピュンッ

ドガシャアアアアアアアアアアア!!!


438: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 05:57:51.19 ID:SSFlp6/N0
マミ「偽物とはいえ、街が壊されるのは気分が悪いわね」

獏良「なら、さっさとくたばったら、どうだ?」

マミ「冗談」

獏良「行きな、死霊騎士デスカリバー・ナイト!」

マミ「女の子相手に数を増やすなんて、卑怯よ」

マミ『ティロ・ドッピエッタ 』

デスカリバー・ナイト「うぎゃああああああああ」

ディアバウンド「うがああああああ」

マミ「上? 芸がないわね」

ガシッ

ゴブリンゾンビ「うぎゃ」

マミ「下から!?」

バキュンッ!

ディアバウンド「うがああああああ!!」

マミ「まずいっ!」ダッ

ドガシャアアアアアアアアアアア!!!!

マミ「何とか、かわし……」

獏良「螺旋波動!」

マミ「え? きゃあああああああああ!!!!!」

隣のビル・隣の隣のビル・隣の隣の隣のビル「「「ドガシャアアアアアアアアアアア!!!!」」」


439: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 05:58:44.32 ID:SSFlp6/N0
さやかサイド

さやか「あの飛ばされたのは……マミさ」

ドカッ

さやか「しまっ……」

使い魔「パクッ」

スパパパパ

杏子(き)「チッ、訳わかんねぇことに巻き込みやがって」

さやか「サンキュ!」

杏子(き)「……」

さやか「?」

杏子「…胸糞悪くなる夢を見たんだ。あんたが死んじまう夢を」

さやか「……」

杏子「でも本当はそっちが現実で、今こうして二人で戦ってるのが夢だって…そういう意味なのか、さやか」

さやか「夢っていうほどそんな悲しいもんじゃないよ、これ」

さやか「何の未練もないつもりでいたけど、それでも、結局、こんな役目を引き受けて戻ってこれたのって、やっぱり私、心残りだったんだろうね。あんたを、置き去りにしちゃったことが」

なぎさ「なぎさは、もう一度チーズが食べたかっただけなのです!」

さやか「……おいこらっ! 空気読めってぇの!」

杏子(き)「………」

さやか「杏子(き)」

杏子(き)「……」


440: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 05:59:17.63 ID:SSFlp6/N0
さやか「見せてあげよ。魔法少女の力ってやつをさ」

杏子(き)「………へんっ。生意気言ってんじゃねえよ」ダッ

さやか「なにおう!」ダッ

獏良「次はてめえらが相手か。ディアバウンド! 返り討ちにしな!」

杏子(き)「そんな鈍い」

ブルンッブルンッ

さやか「腕の振りじゃ」

ブルンッブルンッ

杏子(き)「あたし達に」

さやか「当たらないよ!」

獏良「うざってえ、蝿供が。だが、ディアバウンドには恐ろしい力がある。倒した相手の能力を奪うことができるんだよ」

さやか・杏子(き)「「!?」」

獏良「ディアバウンド、ティロ・フィナーレ!」

ディアバウンド「シーン」

獏良「なっ……!? どうした、ディアバウンド!」

マミ「残念だけど……」

獏良「!? ディアバウンド! 後ろだ!」

マミ「まだ、私は負けてないわよ!」

マミ『無限の魔弾』

ズドドドド


441: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:00:28.50 ID:SSFlp6/N0
獏良「ぐっ……」

さやか「さっすが、マミさん」

杏子(き)「これで終わりか?」

獏良「………ディアバウンド!」

ディアバウンド「………」

杏子(き)「タフだな、こいつ」

さやか「杏子(き)」

杏子(き)「おう」

さやか「ご・め・い・さ・ま・リリアン!」

杏子(き)「アミコミ・ケッカイ!!!」

グルグル

ディアバウンド「!?」

獏良「ディアバウンド! 螺旋波動!!!」

ギュウウウウ

ディアバウンド「ググク」

獏良「動きが……」

マミ「これで終わりよ」スタッ

巨大ケーキ

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

獏良「しまっ……やめ…………うわああああああああああああああああ!!!!!!!!」

獏良「……この俺様が……小娘如きに……」ガクッ


442: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:01:05.14 ID:SSFlp6/N0
遊戯サイド

なぎさ「皆がどこかに行って、使い魔の相手が私だけなのです」

なぎさ「しかも、押されぎみなのです」

アテム「なぎさ……現れろ、オシリスの天空竜! オベリスクの巨人兵! ラーの翼神竜!」

なぎさ「3幻神!?」

アテム「なぎさ! 3幻神がおまえの力になるぜ」

なぎさ「明らかに過剰スペックな気がするのです」

ミスターT「3幻神をなくすとは……」

アテム「貴様を倒すのに神は必要ないぜ」

ミスターT「その余裕が貴様の命取りになるぞ」


443: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:01:44.10 ID:SSFlp6/N0
遊星サイド

ホムリリー「俺のターン!」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター1

ホムリリー「私はクララドールガンコを召喚」

ATK1500

ホムリリー「クララドールガンコは相手の効果の対象にはならない」

遊星「……俺達の言葉は届かないってことか」

ホムリリー「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星スピードカウンター2

遊星「俺はダブル・デルタ・ウォリアーを特殊召喚! このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。ただし、このカードがシンクロ召喚に使用されたターン、自分はバトルフェイズを行う事ができない」

遊星「俺はニトロ・シンクロンを召喚! ジャック。おまえの力を借りる。俺はレベル6のダブル・デルタ・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング」

6+2=8

遊星「王者の鼓動、今ここに列をなす。天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! いでよ、『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!!」

ATK3000

まどか「そのカード……」

遊星「これは俺の友のカード。共に戦い、共に競いあってきた、大切な仲間のカードだ」

ホムリリー「……」

遊星「俺はカードを2枚、伏せて、ターンエンド」

ホムリリー LP4000 モンスター1 魔法・罠1 手札4 スピードスペル2

遊星 LP4000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2 スピードスペル2


444: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:02:22.11 ID:SSFlp6/N0
ホムリリー「私のターン」

ホムリリー・遊星スピードカウンター3

ホムリリー「私はクララドールズレイケツを召喚」

ATK1500

遊星「あのカードは……」

ホムリリー「さらに私はSP―葬列のなき屋-を発動。スピードカウンターが2以上の時、クララドールズを1体、特殊召喚できる。私はクララドールズウソツキを特殊召喚」

遊星「3体のクララドールズ……」

ホムリリー「ウソツキ……まどかとの約束を果たせなかった私に相応しいわね」

まどか「ほむらちゃん……」

ホムリリー「ウソツキの効果は相手の魔法、罠の発動を1ターンに1度だけ、その発動を無効にし、手札に戻す。つまり、その発動自体を嘘にする」

遊星「くっ……」

ホムリリー「ターンエンド」

遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター4

遊星「俺はリバースカード発動! 永続罠『エンジェル・リフト』」

ホムリリー「ウソツキの効果。その発動を無効にし、手札に戻す」

遊星「そうくるのは読めていた」

ホムリリー「なに!?」

遊星「俺は手札からSp-サモン・スピーダーを発動。自分用スピードカウンターが4つ以上ある場合に発動する事ができ、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃できない」

遊星「俺はマックス・ウォーリアーを特殊召喚! さらにマックス・ウォーリアをリリースし、サルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚! このカードがアドバンス召喚に成功した時、手札または自分の墓地からチューナー1体を特殊召喚する事ができる。俺はニトロ・シンクロンを特殊召喚!」



445: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:03:02.66 ID:SSFlp6/N0
まどか「また、チューナーモンスター……遊星君。本気なんだね」

遊星「………」

まどか「どうして、戦わなきゃいけないのかな? もっと、話し合いで何とか……」

遊星「まどか。世の中には話し合いで解決できないこともある」

まどか「………でも、ほむらちゃんを傷つけるのは」

遊星「この戦いはほむらを傷つけるための戦いじゃない。この戦いはほむらを救うための戦いなんだ」

まどか「ほむらちゃんを救う……? なら、なおのこと、話し合いで……」

遊星「言葉だけじゃ、ほむらの心にはきっと届かない」

まどか「心に……?」


446: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:03:38.94 ID:SSFlp6/N0
遊星「俺はレベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング」

5+2=7

遊星「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け! シンクロ召喚! 現れよ、『ブラック・ローズ・ドラゴン』!」

ATK2400

遊星(ここはブラック・ローズ・ドラゴンの効果を使い、場をリセットするのも手だが)

遊星「俺は臆せず、攻める! レッド・デーモンズ・ドラゴンでクララドールガンコを、ブラック・ローズ・ドラゴンでウソツキを攻撃! アブソリュート・パワーフォース! ブラック・ローズ・フレア」

ATK3000VSATK1500

ATK2400VSATK1500

ドガシャアアアアアアアアアアア!!!!

LP4000→2500→1600

遊星「どうだ!」

まどか「ほむらちゃん!」

ガンコ ATK1500

ウソツキ ATK1500

遊星「なに!?」

ホムリリー「永続罠『繰り返される時間』。バトルフェイズ後に場のモンスターをバトルフェイズ前に戻す」

遊星「なんだと!?」

ホムリリー「このカードにより、私達の場の時間は戻る。もっとも、ダメージは戻らないけど」

遊星(時間を繰り返しても、ダメージ……肉体ではなく、心のダメージは消えない。つまり、あのカード達は……)

遊星「俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンドだ」


ホムリリー LP1600 モンスター3 魔法・罠1 手札3 スピードカウンター4

遊星 LP4000 モンスター2 魔法・罠2枚 手札0 スピードカウンター4

447: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:04:37.55 ID:SSFlp6/N0
ホムリリー「私のターン」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター5

ホムリリー「私はクララドールズヒガミを召喚」

ATK1500

ホムリリー「あなたのような力があれば、私も、幸せになれたかもしれないわね」

ホムリリー「ヒガミの効果。1ターンに1度、相手の場の攻撃力が1番高いモンスターの攻撃力を相手ターンのエンドフェイズ時まで、0にし、効果を無効にする」

ATK3000→0

遊星「なに!?」

ホムリリー「レイケツでレッド・デーモンズ・ドラゴンに攻撃!」

LP4000→2500

遊星「うわあああああああああ!!!!」

ホムリリー「レイケツは相手モンスターを倒した時、攻撃力が500アップする」

ATK1500→2000



遊星「ぐっ……」

まどか「大丈夫、遊星君!」

遊星「俺は平気だ……」

まどか「やっぱり、こんな戦い、間違ってるよ」

遊星「………それは違う。俺は今、全力でぶつかることで見えてきたものがある」

まどか「見えてきたもの?」

遊星「今の攻撃、まどかには一切のダメージが加わらないように攻撃をした。まどかがよっぽど、大事だということだ」

まどか「ほむらちゃん……」

遊星「まどか。争わずに解決できるに越したことはない。だが、時には全力でぶつからなければ分からないこともあるんだ」

まどか「全力で……」

遊星「見ていてくれ、まどか。俺達の全力を!!!」



遊星「俺はリバースカード『エンジェル・リフト』を発動!」

ホムリリー「あまいわ。ウソツキの効果! 発動を無効にし、手札に戻す」

ホムリリー「私はカードを1枚、伏せて、ターンエン……」

遊星「そうくると思った。エンドフェイズ時、俺は罠カード『奇跡の残照』を発動。このターン戦闘によって破壊され、自分の墓地へ送られたモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。俺はレッド・デーモンズ・ドラゴンを特殊召喚!」

DEF2000

まどか「守備表示?」

ホムリリー「……ターンエンド」

448: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:05:07.91 ID:SSFlp6/N0
遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星スピードカウンター6

遊星「ブラック・ローズ・ドラゴンでウソツキに攻撃! ブラック・ローズ・フレア!」

LP1600→700

ホムリリー「永続罠『繰り返される時間』。バトルフェイズ後に場のモンスターをバトルフェイズ前に戻す」

遊星「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

ホムリリー LP700 モンスター4 魔法・罠2 手札3 スピードカウンター6

遊星 LP2500 モンスター2 魔法・罠1枚 手札1 スピードカウンター6


449: ◆2XXLnn8owg 2014/04/26(土) 06:06:41.12 ID:SSFlp6/N0
遊星(スピード・ワールド2のセーフティラインである800以下のライフにはなったが、あのリバースカード、何かある)

ホムリリー「私のターン」

スピードカウンター7

ホムリリー「私はクララドールネクラを召喚。相手の場のモンスターの攻撃力を500ダウンさせる」

遊星「なに!?」

ホムリリー「遊星。あなたの考えは読めるわ。レッド・デーモンズ・ドラゴンを守備にしたのはヒガミの効果を避けるため」

遊星「………」

ホムリリー「不動遊星。あなたには、あなた達には何も救えはしない。私はSP―クララドールパニック―を発動。フィールドにクララドールと名のつくカードが3体以上いる時、相手の場のモンスターをすべて破壊する」

遊星「なに!?」

ホムリリー「これであなたも終わり。クララドール達でダイレクト!」

遊星「俺は手札から速攻のかかしを墓地に送り、その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する」

ホムリリー「………不動遊星。苦しみから逃れても、さらに苦しみが増すだけよ。諦めなさい」

遊星「………それは無理だな」

遊星「ほむら! おまえはかつて、まどかを助けるために何度も同じ時間を繰り返した! 諦めずに!」

ホムリリー「!? なぜ、あなたが……」

遊星「だったら、俺も同じだ! このライフが0になるまで、俺は戦う! 俺のターン!」

ホムリリー・遊星スピードカウンター8


遊星「俺は手札からSP―エンジェル・バトン-を発動! 自分用スピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができ、自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。ほむら! どうする!」


ホムリリー(仮にウソツキの効果で防いでも、無意味)

ホムリリー「……なにもしないわ」

遊星「俺は2枚、ドロー! さらに1枚、捨てる」

チューニング・サポーター

遊星「俺はスピードワールド2の効果! スピードカウンターを7個取り除き、自分のデッキからカードを1枚ドローする」

スピードカウンター8→1

遊星「よし」

ホムリリー「今のターン、スピードワールド2の効果で私を倒せたはず……」

遊星「………俺はカードを1枚、伏せる。さらに自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカード1枚を墓地へ送り、カード・ブレイカーを表側攻撃表示で特殊召喚する」

遊星「さらにデブリ・ドラゴンを召喚! このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を選択して
表側攻撃表示で特殊召喚できる。チューニング・サポーターを特殊召喚」

レベル2・4・1

遊星「俺はレベル2カード・ブレイカーとレベル1チューニングサポーターにレベル4デブリドラゴンをチューニング! 聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる。シンクロ召喚! 降誕せよ、『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』!」

DEF3000

遊星「チューニング・サポーターの効果。カードを1枚、ドロー。カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

ホムリリー LP700 モンスター5 魔法・罠2 手札2 スピードカウンター8

遊星 LP2500 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0 スピードカウンター1





451: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:17:18.94 ID:AMDz6hwl0
ホムリリー「守備表示にしたところであなたの敗北の運命は変わらないわ」

遊星「それはどうかな?」

ホムリリー「なに?」

遊星「たしかにこの状況、一歩間違えれば、負ける。だが、俺はそんなピンチを幾多もくぐり抜けてきた」

ホムリリー「………」

遊星「それはおまえも同じはずだ。何度も何度も、まどかを救うために頑張ったお前なら」

ホムリリー「……何も知らないくせに減らず口を………私のターン!」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター9・2

ホムリリー「リバースカード。罠『クララドール・ザクロ』。フィールドのクララドールと名のつくカード1枚につき、ライフを1000回復する」

遊星「ライフを回復させる手があるとは思ったがここで使うか」

LP700→5700

ホムリリー「見せてあげるわ。私はSP―ドール・リターン―を発動。スピードカウンターが2以上の時、クララドールと名のつくカードを手札に戻す。私はガンコを戻す。さらに手札から暁美ほむら(クール)を召喚。見せてあげるわ。私の絶望を」

遊星「絶望……」

ホムリリー「『SP―濁りきったソウルジェム―』を発動。スピードカウンターが8以上の時に発動。スピードカウンターを全て取り除き、フィールド上の魔法少女をゲームより除外」

スピードカウンター9→0

ホムリリー「くるみ割りの魔女。その性質は自己完結。かつて数多くの種を砕いたその勇姿も壊れてしまっては仕様がない。この愚かな魔女は永遠にこの此岸処刑までの葬列を繰り返す。現れなさい、ホムリリィ」

ホムリリー ATK0

さやかサイド

さやか「あ、あれ? 魔女が2体!?」

なぎさ「わけがわからないのです」



アテム「おそらく、片方はモンスターが実体化したのだろう」

遊馬「遊星は大丈夫なのか?」

十代「安心しな。遊星はこんなところで負ける決闘者(デュエリスト)じゃない」

アテム「遊馬。俺達は遊星の勝利を信じて、戦い抜くだけだ」

アストラル「その通りだ、遊馬。今は彼等の心配よりも決闘(デュエル)に集中だ」

遊馬「……そんなことは分かってるさ」

遊星サイド

遊星「攻撃力0の魔女……」

ホムリリー「この魔女が望むのは自らの処刑。このカードはフィールド上のクララドールは攻撃力を1000アップさせる」

レイケツ ATK2000→3000

ウソツキ・ヒガミ・ネクラ ATK1500→2500

まどか「こ、攻撃力が2500以上が4体!?」

遊星「………」

ホムリリー「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星スピードカウンター1・3

遊星「俺は……カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

ホムリリー LP5700 モンスター5 魔法・罠2 手札1 スピードカウンター1

遊星 LP2500 モンスター1 魔法・罠2枚 手札0 スピードカウンター3

452: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:18:27.35 ID:AMDz6hwl0
ホムリリー「私のターン」

ホムリリー・遊星スピードカウンター2・4

ホムリリー「私はSP―クララ・コンビネーション-を発動。スピードカウンターが2以上の時、クララドール1体を指定。その後、もう1体を指定し、最初にしていたモンスターの攻撃力に後から指定したモンスターの攻撃力をこのターンのエンドフェイズ時まで加える。私は最初にレイケツ、後から、ヒガミを選択」

ATK3000→5500

ホムリリー「このカードを使ったターンは最初に選択したモンスター以外は攻撃できない。バトル! レイケツでエンシェントフェアリードラゴンに攻撃!」

ドガシャアアアアアアアアアアア!!!!

遊星「……」

ホムリリー「エンシェントフェアリー・ドラゴンを倒したことで攻撃力をアップ」

レイケツATK3000→3500

ホムリリー「ターンエンド」

遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター3・5

遊星「Sp-ハイスピード・クラッシュを発動。自分用スピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。フィールド上に存在するカード1枚と、
自分フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。俺は伏せカードとウソツキを破壊する!」

ホムリリー「………無駄なことよ」

遊星「俺が破壊したのはリミッター・ブレイク。このカードが墓地へ送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から「スピード・ウォリアー」1体を特殊召喚する」

遊星「ターンエンド」

ホムリリー LP5700 モンスター4 魔法・罠2 手札1 スピードカウンター3

遊星 LP2500 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0 スピードカウンター5


453: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:19:33.35 ID:AMDz6hwl0
ホムリリー「私のターン」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター4・6

ホムリリー「私はクララドールガンコを召喚」

ホムリリー「私の場には攻撃力が2500以上のモンスターが4体。そんな貧弱なカードと伏せカード1枚で防ぎきれるかしら」

遊星「防いでみせる。そして、お前を救ってみせる」

ホムリリー「なぜ、そこまで……」

遊星「仲間だからだ」

ホムリリー「どうして………」

遊星「……」


454: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:19:59.34 ID:AMDz6hwl0
回想

遊戯「もしもの時のためにこのカードを持っていって」

遊星「え? でも、そのカードは……」

遊戯「ライディングデュエルを少しだけ見たけど、罠カードが重要だからね」

十代「普通の魔法は駄目だっけ? うーん、なら、俺は……」

遊星「そ、それは有り難いですけど、それじゃ、十代さん達は……」

十代「俺達の心配はいらないぜ」

遊戯「遊星君が戦ってる間くらい、耐えられるよ」

レイ「わ、私も……」

アキ「何だか、Z-ONEの時みたいね」

龍可「戦かわなければいいんだけどね」

遊星「皆……ありがとう」

回想終了


455: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:20:50.33 ID:AMDz6hwl0
遊星「俺と遊戯さん、十代さんとも出会って、わずかの時間しかない。遊馬や他のメンバー、もちろん、まどか達とはここで初めて、出会った」

遊星「だが、そんな皆が今は1つの目的のために戦っている」

遊星「何もない世界で偽りから始まった絆でも、強い意志を与えてくれる。だから、俺は諦めず、戦い続けることができるんだ!!!」

ホムリリー「強い意志………」

ホムリリー「意志の強さなら、私は負けないわ。バトル! レイケツでスピードウォーリアに攻撃!」

遊星「遊戯さん! 力を借ります! 罠カード『聖なるバリア-ミラーフォース-』。相手モンスターの攻撃宣言時に発動。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する」

ホムリリー「!?」

遊星「お前のモンスターは全滅だ!」

ホムリリー「くっ……」

ホムリリー「けど、忘れたの? 永続罠『繰り返される時間』の効果でまた、フィールドに戻るのよ」

遊星「……」

ホムリリー「あなたがやったのは所詮はその場しのぎ。でも、私は今回、このカードの効果は使わないわ。私は墓地に送られたホムリリィの効果を発動。このカードが墓地に送られた時、ホムリリィの真の姿を解き放つわ」

遊星「真の姿?」

ホムリリー「くるみ割りの魔女。その性質は自己完結。歯はこぼれ頭蓋はとろけ目玉も落ち、もう種を砕けない頭には約束だけがみじめに植わる、現れなさい、ホムリリィ!!」

ATK0

ホムリリー「このカードの効果。1ターンに1度、手札又はデッキから、使い魔又はクララドールと名のつくカードを特殊召喚できる。私は使い魔リリアを特殊召喚。ターンエンド」

ATK1000

遊星「俺のターン!」

ホムリリー・遊星 スピードカウンター5・7

遊星「スピードワールド2の効果を使い、カードを1枚、ドロー」

遊星 スピードカウンター7→0

遊星「……俺はマッハ・シンクロンを守備表示。さらにカードを1枚、伏せて、ターンエンドだ」

ホムリリー LP5700 モンスター2 魔法・罠2 手札1 スピードカウンター5

遊星 LP2500 モンスター2 魔法・罠1枚 手札0 スピードカウンター0

456: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:21:34.26 ID:AMDz6hwl0
ホムリリー「私のターン」

ホムリリー・遊星スピードカウンター6・1

ホムリリー「私はホムリリーの効果。使い魔リーゼを特殊召喚。さらに私は使い魔ロッテを召喚」

ATK1500・1800

遊星「また、モンスターを……」

ホムリリー「残念だけど、このターンで終わりよ。SP―魔女の一撃―。フィールドに魔女と使い魔がいる時に発動。スピードカウンターを4つ取り除き、使い魔を任意の枚数、リリースする。リリースした枚数分、相手のカードを破壊する」

ホムリリースピードカウンター6→2

ホムリリー「私は3枚、リリース」

ホムリリー「さらに破壊した枚数、1枚につき、1000のダメージを与える」

遊星「なんだと!?」

ホムリリー「意志の強さなら、私の勝ちね」

遊星「まだだ! 伏せカードオープン。罠カード『スターライト・ロード』。自分フィールド上のカードを2枚以上破壊する効果が発動した時に発動できる。その効果を無効にし破壊する」

ホムリリー「なっ!?」

遊星「意志の強さなら、俺も負けない。さらに、その後、『スターダスト・ドラゴン』1体を特殊召喚できる」

ATK2500

ホムリリー「………魔女の一撃を使ったターン、バトルフェイズは行えない。ターンエンド」




457: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:22:08.38 ID:AMDz6hwl0
なぎさ『遊星』

遊星「どうした、なぎさ」

なぎさ『今、インキュベーターの封印を探してるのです。もう少し、耐えてくださいなのです』

遊星「分かった」

遊星(状況は5分。だが、油断すれば、俺のライフは0になる)

遊星「俺の……」

まどか「待って、遊星君」

遊星「まどか?」

まどか「私も一緒にドローさせて」

遊星「……」

まどか「ほむらちゃん、1人ぼっちでも、遊星君と互角にあんなに必死に戦ってる。すごいとは思う。でも……それは……」

遊星「………まどか。いくぞ。ほむらを助けるんだ」ピカアアア


458: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:22:34.45 ID:AMDz6hwl0
遊星の世界

ジャック「………遊星」

クロウ「手こずりやがって」

結界内

龍可・龍亞「「いけえ、遊星!」」

アキ「遊星……」

アテム「遊星。おまえは1人じゃないぜ」

十代「そうだぜ、遊星」

遊馬「かっとビングだ、遊星!」

さやか「さっさと、終わらせなよ」

杏子(き)「負けたら、承知しねえぞ」

マミ「あなたに全てを託したわ」

なぎさ「デステニードローなのです」


459: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:24:03.37 ID:AMDz6hwl0
遊星(感じる……皆の想いを)

遊星「いくぞ、まどか」

遊星「俺のターン! カード」

遊星・まどか「「ドロー!!!!」」

遊星「俺は手札からSP―救済のまどか―を発動! 自分のライフが相手のライフより半分以下で、かつ、自分のフィールドのモンスターが相手より少ない場合に発動」

ホムリリー LP5700 モンスター4

遊星 LP2500 モンスター3

遊星「相手の場のモンスターの数だけ、カードをドローし、スピードカウンターを12まで貯める。ほむらの場には4枚。よって、カードを4枚、ドローする」

遊星「ただし、この効果でドローした数だけ、ドローフェイズをスキップし、この効果で貯まった数のターン数、スピードカウンターは貯まらない」

遊星 スピードカウンター12

遊星・まどか「「4枚、ドロー!!!!」」

遊星「俺はSp-スピード・フュージョンを発動。自分用スピードカウンターが4つ以上ある場合に発動できる。手札または自分フィールド上から、融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合召喚する」

遊星「俺はフィールドのスターダスト ・ドラゴンと手札のネオスを融合。現れろ、波動竜騎士ドラゴエクィテス」

ATK3200

遊星「俺は波動竜騎士ドラゴエクィテスの効果を発動。1ターンに1度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター1体をゲームから除外し、エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。俺はスターダスト を除外」

遊星「さらにSp-シンクロ・リターンを発動。自分用スピードカウンターが5つ以上ある場合に発動する事ができる。ゲームから除外されているシンクロモンスター1体を特殊召喚する。舞い戻れ、スターダスト・ドラゴン!!!」

遊星「俺はロードランナーを召喚。レベル1のロードランナーにレベル1のマッハ・シンクロンをチューニング」

1+1=2

遊星「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ! シンクロ召喚! 希望の力、シンクロチューナー、『フォーミュラ・シンクロン』」

遊星「このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。ドロー」

遊星「………この感覚、久しぶりだな」

まどか「え?」

遊星「クリアマインド」

遊星「俺はレベル8のスターダスト・ドラゴンにレベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング」

レベル8+2=10

遊星「集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く。光さす道となれ! アクセルシンクロ!! 生来せよ、『シューティング・スター・ドラゴン』」

遊星「さらに Sp -ファイナル・アタック―を発動。スピードカウンターが8つ以上ある場合に、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで2倍になる。俺はシューティング・スター・ドラゴンを選択

ATK3300→6600


460: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:24:32.50 ID:AMDz6hwl0
遊星「バトルだ! 俺は波動竜騎士ドラゴエクィテスでホムリリィに攻撃! スパイラル・ジャベリン!」

LP5700→2500

ホムリリー→ほむら

ほむら「ホムリリィは破壊された時、フィールドに特殊召喚される。さらに戦闘によって、破壊された場合にこのカードを破壊した相手モンスターの元々の攻撃力分アップする」

ATK0→3200

ほむら「さらにリバースカード、罠カード『リスタート』を発動。繰り返される時間を墓地に送り、私のライフを元に戻す」

LP2500→5700

ほむら「……私の罪はこの程度では」

ホムリリー「消えないわ」

遊星「………」



なぎさ「見えた! インキュベーターの封印なのです」



ミスターT「なぜ、貴様らは倒れないんだ……」

十代「遊星が必ず、この結界を壊してくれる。そのために遊星は死闘を繰り広げてるんだぜ。俺達も負けてられるかよ」

ミスターT「ぐぬぬ……」



なぎさ『インキュベーターの封印なのです!』

遊星「………俺はシューティング・スター・ドラゴンの効果を発動。自分のデッキの上からカードを5枚めくり、このターンこのカードはその中のチューナーの数まで攻撃する事ができる」

遊星「いくぞ、まどか! 俺達の希望をほむらに届けるんだ!」

まどか「うん!」ピョンッ

まどか「頼んだよ、シューティング・スター・ドラゴン」

ホムリリー「ま、まさか……」


461: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:28:44.34 ID:AMDz6hwl0
遊星「1枚目!」

アンノウン・シンクロン

遊星「2枚目」

クイック・シンクロン

遊星「3枚目!」

チェンジ・シンクロン

遊星「4枚目!」

ドリル・シンクロン

遊星「5枚目!」

救世竜 セイヴァー・ドラゴン

遊星「これでこのターン5回の攻撃が可能!」

ホムリリー「そんな……」

遊星「俺達の想いとともに! スターダスト・ミラージュ!!!!」

LP5700→2300

ホムリリー「ホムリリィの効果で復活する」

ATK3300

遊星「シューティング・スター・ドラゴン!」

ホムリリー「いや………いやあああああああああああ!!!!!!!!」

LP5700→0


462: ◆2XXLnn8owg 2014/04/30(水) 05:29:36.54 ID:AMDz6hwl0
ほむら「……」

ほむら(負けた………カードゲームとはいえ、負ければ、私は消滅する……)

ほむら(魔女としての私を殺すこと。それが彼の救い……)

まどか『―――らちゃん』

ほむら(でも、よかった。これでインキュベーターにまどかを……)

まどか『―――むらちゃん』

ほむら「この声……」

まどか『ほむらちゃん』

ほむら「まど……か………?」

まどか『だめだよ、ほむらちゃん。一人にならないでって、って言ったじゃない。何があっても、ほむらちゃんはほむらちゃんだよ。私は絶対に見捨てたりしない! だから、あきらめないで!』

ほむら「まどか……でも、もう………」

ピカアアアアアアア!!!!

ほむら「この光は……まどかと………シューティング・スター・ドラゴン……」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「………………ごめんなさい……私、意気地なしだった。……もう一度…、あなたと会いたいって、その気持ちを裏切るくらいなら……そうだ、私はどんな罪だって背負える、どんな姿に成り果てたとしても、きっと、平気だわ! あなたがそばに居てくれさえすれば…」

まどか「さあ、ほむらちゃん。シューティング・スター・ドラゴンに乗って」

ほむら「……平気なの?」



まどか「ほむらちゃん、怖くない?」

ほむら「そりゃあ…………あ、ううん、大丈夫。もう、私はためらったりしない」

まどか「ほむらちゃん! いくよ!」

まどか・ほむら「「シューティング・スター・ドラゴン! スターダストミラージュ!!!!」」

QB「「「「わけがわからないよ」」」」

ズガシャアアアアアアアア!!!!!!



ミスターT「結界が……闇が………ああああああああ!!!」

474: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:07:49.64 ID:pCzP2Yu60
現実世界

コトッ

ほむら「」

遊馬「………ほむら」

アストラル「彼女もじきにお迎えがくるはずだ。円環の理からの」

凌牙「紆余曲折はあったが、無事にほむらも導かれるのか」

真月「これも俺がよかれと思って、協力した成果だな」

璃緒「邪魔しただけじゃない」

小鳥「……」

遊馬「本当にこれで幸せなのかな?」

小鳥「遊馬……?」

アストラル「かつての親友、鹿目まどかに再会し、魔女にならずに救済される。普通に考えれば、幸せじゃないのか?」

遊馬「………なんか、違うんだ。それもある意味、幸せかもしれない。でも、それって、本当の幸せなのか?」

小鳥「………遊馬」


475: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:08:19.09 ID:pCzP2Yu60
龍可「遊星………」

遊星「もうすぐ、お迎えが来る」

龍亞「長かったなあ。俺、ほとんど、寝てただけだけど」

龍可「……本当に良かったのかな?」

アキ「龍可?」

遊星「どういう意味だ?」

龍可「これで魔女はいなくなって……このまま……導かれるのは正しいのかな?」

遊星「……」


476: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:08:58.25 ID:pCzP2Yu60
十代「……結局、ミスターTはあの結界がなくなると同時に消えたのか」

ファラオ『これで一件落着だにゃ』

十代「………」

レイ「……十代様?」

十代「たしかにこれですべてが終わった。けど、ほむらやまどかやさやか、なぎさとはお別れってことなのか」

レイ「それは……彼女の役割だから、仕方がないのかな?」

十代「役割………」


477: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:09:25.19 ID:pCzP2Yu60
遊戯「また、君とお別れだね」

アテム『仕方がないぜ。ここで再会できたことが奇跡みたいなものだからな』

遊戯「そうだね……」

アテム『相棒?』



獏良「ごめん……また、皆に迷惑を」

杏子(あ)「気にしないで。獏良君は操られてだだけなんだし」



遊戯「………これで僕達も元の場所帰れるんだね」

アテム『相棒達の時代の魔女もいなくなるはずだ』

遊戯「人には帰るべき場所がある」

アテム『俺もそろそろ行かなくちゃな』

遊戯「………けど、彼女達が帰るべき場所は本当に円環の理なのかな?」

アテム『…………………』

遊戯「……あの世界みたいに皆で笑いあって……」

アテム『………相棒』


478: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:09:54.23 ID:pCzP2Yu60
杏子(き)「行っちまったのか? さやかも、あんたのベベも」

マミ「………いいえ。ようやく、彼女を連れて行くところよ、いつか私たちを導く、円環の理へ…」



さやか「ったく。とんだ回り道だったわ」

なぎさ「でも、おかげで、伝説の決闘者(デュエリスト)武藤遊戯のサインがもらえたのです」

さやか「あんた、いつの間に……」



まどか「そうだった……私はほむらちゃんのために……!」

まどか「こんな大切なことを忘れてるなんて」

まどか「さあ、行こう。これからはずっと一緒だよ」





479: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:10:59.00 ID:pCzP2Yu60
遊馬「………やっぱり、駄目だ! こんなの認めねえ!」ダッ

アストラル「遊馬!?」

小鳥「遊馬、何をする気!?」

遊戯「待って、遊馬君!」



遊馬「まど……」



ほむら「ええ、そうね。この時を、待ってた……」

ガシッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


480: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:11:30.36 ID:pCzP2Yu60
マミ「な、なによ、これ……」

なぎさ「ソウルジェムが呪いよりもおぞましい色に…!」

さやか「なんなのあれ!? 欲望? 執念? 暁美ほむら、あんた一体!?」

アキ「きゃあああああああ」

龍可「ゆ、ゆうせええええ!!!」

遊星「皆!」

十代「遊星! ほむらを止めに……」

ほむら「誰に分かるはずも無い。この想いは私だけのもの。まどかのためだけのもの…!」

まどか「ほむらちゃん……だめ、私が裂けちゃう!」

ぱりんっ

凌牙「遊馬!」

璃緒「これは……?」

龍亞「何が起きてんだよ!」



十代「遊星! ほむらを止めるぞ!!」

遊星「はい!」

ぱりんっぱりんっ

十代「くっ……間に合わな………」



ほむら「言ったはずよ、まどか。もう二度とあなたを放さない……!」

遊星「やめるんだ、ほむらあああああああ!!!!」


481: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:12:05.51 ID:pCzP2Yu60
QB「これは…宇宙に新たな概念が誕生したというのか!?」

ほむら「そういえばあなたは覚えていなかったものね。私にとっては二回目だけど」

QB「世界が書き換えられてゆく……! 暁美ほむら、君は何に干渉しているんだ、何を改竄してしまったんだ!」

QB「信じられない……呪いに染まったソウルジェムが、消え去るはず君の魂が……何故……!?」

ソウルジェム→ランクアップ



482: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:13:30.72 ID:pCzP2Yu60
ほむら「思い出したのよ。………今日まで何度も繰り返して、傷つき苦しんできた全てが、まどかを想ってのことだった! だからもう今では痛みさえ愛おしい…!」

ほむら「私のソウルジェムを濁らせたのは、もはや呪いでさえなかった」

QB「それは一体……」

ほむら「あなたには理解できるはずもないわね。インキュベーター」

ほむら「これこそが人間の感情の極み。希望よりも熱く、絶望よりも深いもの」

ほむら『愛よ』

QB「魔法少女も魔女も超えて君は一体なにになってしまったんだ!?」

ほむら「確かに今の私は魔女ですらない。あの神にも等しく聖なるものを貶めて、蝕んでしまったんだもの。そんな真似ができる存在は、もう悪魔とでも呼ぶしかないんじゃないかしら」

QB「……」

デビほむ「…………ねえ、結城十代、不動遊星」

遊星「………」

十代「………」


483: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:14:24.89 ID:pCzP2Yu60
円環の理 裂かれた側

遊馬「何なんだ、これは……他の皆は!」

アストラル「ほむらは円環の理からまどかが人間だった部分を裂いた。その時に私達はたまたま、裂かれた円環の理の近くにいたから、一緒に連れてこられたのだろう」

小鳥「そんな……どうすれば……」

遊戯「……僕達にはどうしようもないよ」

小鳥「そんな……」

遊戯「けど、平気だよ。まだ、十代君や遊星君がいる」

アストラル「彼らを信じるしかないな」

遊馬「………頼んだぜ、十代、遊星」


484: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:15:45.51 ID:pCzP2Yu60
ほむらサイド

デビほむ「まさか、あなた達まで、こんな場所についてくるとはね」

十代「不思議な力を持つのはお前だけじゃないぜ」

ユベル『……』

遊星「ほむら、その姿は………」

デビほむ「私はランクアップをしただけよ」

遊星「ランクアップだと!?」

デビほむ「そう。私は人間、魔法少女を越え、悪魔になったのよ」

遊星「悪魔になったお前は何をしようとしているんだ!」

十代「………世界の改変」

デビほむ「ご名答。私はまどかを再び、この世界に復活させる」

十代「そのために円環の理からまどかが人間だった部分をもぎとったのか」

デビほむ「理解が早くて、助かるわ」

十代「ふざけるな! 自分の身勝手で世界を改変することが許されると思ってるのか!」

デビほむ「自分の身勝手と言われるのは心外ね。私はまどかのために世界を改変するのよ」

十代「それがまどかのためになるのか?」

デビほむ「また、この世界で幸せな生活を送れる。それがまどかのためにはならないの?」

ユベル『彼女の愛は重いね』

十代(お前が言うのか?)

デビほむ「ねえ、遊星。あなたもそうは思わない?」キラーン

遊星「……」




485: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:17:21.91 ID:pCzP2Yu60
遊星父「ただいま」

遊星「おかえり、父さん」

遊星母「ごはん、できてるわよ」



『次のニュースです。十六夜議員の娘、サイコデュエリスト『十六夜アキ』容疑者(17)が多数の人間を………」

遊星父「世の中、物騒だな」

遊星「そうだね、父さん」

遊星「…………」

遊星父「遊星?」

遊星「な、何でもない」

『次はサテライト出身だということが発覚した元キング、ジャックアトラスについて……』



遊星「このビジョンは……」

遊星父「もし、私達が生きていたら、あり得たかもしれない世界だ」

遊星「と、父さん?」

遊星父「何かを変えれば、変わりたくないものまで変わってしまうかもしれない。遊星。今の全てを捨てて、俺達を蘇らせたいか?」

遊星「………もしかしたら、ほむらの改変した世界なら、父さん達と暮らせるかもしれない。けど、俺は……」

遊星父「いけ、遊星」

遊星「父さん……」

遊星父「お前が出した答えは間違ってはいない」

遊星「………うん。ありがとう、父さん」




486: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:18:12.60 ID:pCzP2Yu60
遊星「………」

デビほむ「どう、遊星。あなたも両親と暮らしたいでしょ?」

遊星「たしかに暮らしたい。けど、世界を変えてまで、そうしたいとは思わない」

デビほむ「!?」

遊星「もし、両親が生きていて、幸せに暮らせていたら、今の仲間達には出会うことはなかった」

遊星「たしかに世の中には理不尽なことや悲しいことはたくさんある。けど、その度にそれを改変していたら、歪みが生まれる。その歪みで誰かが不幸になる」

デビほむ「まどかのためなら、多少の犠牲はやむを得ないわ」

遊星「それを彼女が望むのか? 他を犠牲にしても、幸せになりたいと」

デビほむ「望みはしないでしょうね」

遊星「だったら……」

デビほむ「でも、関係ないわ。例え、犠牲があっても、まどかには知られないように私が処理をする。私はまどかに幸せに生きてもらいたいの」

遊星「ほむら……」

十代「だが、それはまどかの願いも否定することになる」

デビほむ「かまわないわ。たとえ………まどかの敵になっても」


487: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:18:40.13 ID:pCzP2Yu60
遊星「………」

十代「………」

デビほむ「納得できない表情ね。でも、かまわないわ。あなた達と分かりあえるとも思えないし」

デビほむ「けど、あなた達は私の敵になることは分かるわ」

遊星「敵……」

デビほむ「私を止める気でしょ」

十代「たしかに俺達はほむらを止める」

遊星「だが、それは敵として、じゃない。仲間として、お前を止める」

デビほむ「どちらにしても、変わらないでしょ? 私を倒すことには」

十代「それは違う」

遊星「この戦いはお前を救うための戦いだ」

デビほむ「減らず口をいつまでも叩いていればいいわ」

デビほむ「あなた達の流儀に従い、カードで戦ってあげるわ。不動遊星には2度の借りもあるし」

遊星「……」

デビほむ「この決闘(デュエル)、あなた達は2人で来なさい。私のライフは8000。あなた達はそれぞれ、4000。カードゾーン、墓地は共有せず、私はあなた達、2人のライフが0になったら、勝ち。あなた達は私のライフが0になれば、勝ちよ」

遊星「分かった」

十代「いくぜ、遊星。俺達の力を見せてやろうぜ」


488: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:19:06.54 ID:pCzP2Yu60
円環の理サイド

遊馬「くそっ!」

遊戯「遊馬君、落ち着いて」

アストラル「我々が動いても、どうしようもない」

遊馬「けど、何もせずには」

円環の理『スッ』

ビューン

遊戯「これは……」

アストラル「十代、遊星に……」

遊馬「ほむら!? 何なんだ、この映像は」

遊戯「分からないけど………僕達にはこの戦いを見届ける必要がある気がする」


489: ◆2XXLnn8owg 2014/05/03(土) 06:19:54.27 ID:pCzP2Yu60
ほむらサイド

デビほむ「不動遊星、あなたとは2度、敗北したわね」

遊星「……」

デビほむ「けど、次の勝利はないわ。十代共々、葬るわ」

遊星「………」

十代「………」

デビほむ・遊星・十代「「「決闘(デュエル)!!」」」

494: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:27:36.21 ID:eHdvvw/00
デビほむ「私のターンよ。RUM-ダークオーブ-を発動。デッキ・手札・墓地より暁美ほむらを特殊召喚。さらにこのカードをオーバレイユニットとし、エクシーズ召喚できる」

十代「エクシーズ召喚!?」

遊星「遊馬が使っていた召喚方法だ」

デビほむ「人間の感情の極み。希望よりも熱く、絶望よりも深いもの。神にも等しく聖なるものを貶めなさい。エクシーズ召喚! 悪魔ほむら!」

ランク10 ATK4000

十代「攻撃力4000だと!?」

デビほむ「それだけじゃないわ。このカードがフィールドにいる時、相手モンスターの効果は無効になる。さらにオーバレイユニットを1つ使い、1ターンに1度、レベル5以上の特殊召喚は無効にできる」

遊星「なに!?」

デビほむ「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

十代「俺のターン! 俺は魔法カード『二重融合』を発動。500ライフポイントを払い、融合を2回行う。俺はフェザーマンとバーストレディを融合! 現れろ、フレイム・ウィングマン! さらにスパークマンとフレイム・ウイングマンを融合! こい、シャイニング・フレア・ウィングマン!!!」

デビほむ「私は悪魔ほむらの効果! オーバレイユニットを墓地に送り、そのカードの特殊召喚を無効にする」

十代「俺はダンディライオンを守備表示。カードを1枚伏せて、ターンエンド」」

デビほむ「無様ね。手札もつき、そんな貧弱なカードを守備にするしかないなんて」

十代「俺が無策にこの状況になったと思うか?」

デビほむ「なに!?」

遊星「俺のターン! 十代さんがくれたチャンス、必ず、生かしてみせる」

遊星「俺はダブル・デルタ・ウォリアーを特殊召喚! 相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。さらに俺はニトロ・シンクロンを召喚! 俺はレベル6ダブル・デルタ・ウォリアーにレベル2ニトロ・シンクロンをチューニング! 」

6+2=8

遊星「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 飛翔せよ、『スターダスト・ドラゴン』!」

デビほむ「その召喚は………!?」

十代「たしかにお前のモンスターの効果は厄介だ」

遊星「だが、それもオーバレイユニットがある場合に限った話だ」

十代「だから、囮にさせてもらったぜ」

デビほむ「小賢しい真似をするわね。けど、あなた達がどんなに最善の手を尽くしても、私には勝てないわ」

遊星「カードを2枚伏せて、ターンエンド」

デビほむ LP8000 モンスター1 魔法・罠1 手札4

十代 LP4000 モンスター1 魔法・罠1枚 手札0

遊星 LP4000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2


495: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:31:02.01 ID:eHdvvw/00
デビほむ「スターダスト・ドラゴン………けど、その効果は無効にされている以上、攻撃力2500のモンスターに過ぎないわ。私のターン」

デビほむ「あなた達に悪魔の力を見せてあげるわ」

十代「悪魔の力?」

デビほむ「私はスケール1のめがほむとスケール8のリボほむをペンデュラムゾーンにセッティング」

遊星「ペンデュラム!?」

十代「なんだ、それは!?」

デビほむ「すぐに分かるわ! ペンデュラム召喚!!!」

スケール1-スケール8

デビほむ「来なさい、クララドールナマケ、クララドールオクビョウ!!!」

ATK1500 ATK1500

十代「モンスターを2体、特殊召喚した!?」

遊星「これは……」

デビほむ「クララドールナマケの効果を発動。このカードはバトルを行えない代わりに1ターンに1度、自分の場のクララドールと名のつくカード1枚につき、500のライフを得る」

LP8000→9000

デビほむ「さあ、バトルよ。悪魔ほむらでスターダスト・ドラゴンを攻撃!」

遊星「罠カード『くず鉄のかかし』を発動。相手の攻撃を1度だけ、無効にする」

デビほむ「流石は不動遊星。この攻撃は防げたようね。けど、次の攻撃は防げるかしら?」フフフ

遊星「次の攻撃?」

デビほむ「永続罠『孤独な戦い』」

デビほむ「私の場のモンスターを1体、指定。そのカード以外のモンスターは行えない。指定したカードはフィールド上のモンスターの数だけ、攻撃できる。私は悪魔ほむらを指定。つまり、私は後、2回の攻撃ができる」

遊星「なんだと!?」

デビほむ「私にぴったりね。まどかを救うため、誰にも頼らず、数々の犠牲を踏み台にして」

十代「ほむら……」


496: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:31:30.30 ID:eHdvvw/00
デビほむ「スターダスト・ドラゴンに攻撃!」

遊星「うわあああああああ!!!」

LP4000→2500

十代「遊星!」

デビほむ「さようなら、不動遊星。ダイレクト・アタック」

遊星「………リバースカード、発動! 罠カード『ガード・ブロック』。相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができ、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする」

遊星「忘れたのか、ほむら。1人ぼっちになるなと言われたことを」

デビほむ「っ!?」

十代「……ほむら。おまえはまどかを救うためにこの世界を変えようとしている。けど、それはまどかのためになるのか?」

デビほむ「何度、言わせるの? 再びまどかが人間として暮らせることの何が不幸なの?」

十代「俺もかつて、愛のために色々な人間を巻き込み、傷つけ、最後には12次元宇宙を滅ぼそうとしたやつを知っている」

ユベル「……」

十代「ほむら。お前も同じことをしようとしている」

デビほむ「……私が?」

十代「俺はそうなる前にお前を止める。かつての俺にはそれをギリギリまで止めることができなかったから」

ユベル『十代……』

デビほむ「………エンドフェイズ時、悪魔ほむらの効果を発動。フィールドにクララドールがいる時、オーバレイユニットを1つ得る」

クララドール「……」ポイッ

べちゃっ

遊星「また、オーバレイユニットが……」
十代「……俺のターン。俺はカードガンナーを守備表示で召喚。ターンエンド」

遊星「俺のターン! マックス・ウォーリアを召喚! マックス・ウォーリアでクララドールナマケを攻撃!」

LP9000→8700

デビほむ「その程度、蚊に刺されたようなものよ」

遊星「カードを1枚、伏せて、ターンエンド」

デビほむ LP8700 モンスター2 魔法・罠1 ペンデュラムゾーン2 手札1

十代 LP4000 モンスター2 魔法・罠1枚 手札0

遊星 LP2500 モンスター1 魔法・罠2枚 手札2

497: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:32:18.64 ID:eHdvvw/00
デビほむ「私のターン。不動遊星。あなたから潰すわ。悪魔ほむらでマックス・ウォーリアを攻撃」

遊星「くず鉄のかかしを発動! 攻撃を無効にし、発動後、セット状態に戻す」

デビほむ「2回目の攻撃!」

遊星「うわあああああああ!!!」

LP2500→300

デビほむ「無駄にライフを減らして、終わったわね。ついに風前の灯火ね」

遊星「………それはどうかな」

遊星「罠カード『トゥルース・リインフォース』を発動。デッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。現れろ、スピード・ウォーリア!」

デビほむ「相変わらず、しつこいわね。エンドフェイズ時にクララドールがいることでオーバレイユニットを1つ得る」

デビほむ オーバレイユニット1→2

十代「俺のターン! 魔法カード『テイク・オーバー 5』を発動。自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。次の自分のスタンバイフェイズ時に墓地のこのカードが存在する場合、手札・デッキ・墓地のこのカードと同名のカードをゲームから除外する事で、デッキからカードを1枚ドローする事ができる」

ネクロ・ガードナー
ワイルドマン
R-ライトジャスティス
H-ヒートハート
ネクロダークマン

十代「ターンエンド」

遊星「俺のターン! ジャンク・シンクロンを守備表示で召喚!」

遊星「俺はレベル2のスピードウォーリアにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング」

2+3=5

遊星「集いし星が新たな力を呼び起こす。光さす道となれ! シンクロ召喚! いでよ、『ジャンク・ウォリアー』」

デビほむ「悪魔ほむらの効果を発動。オーバレイユニットを1つ取り除き、特殊召喚を無効」

オーバレイユニット2→1

遊星「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

デビほむ LP8700 モンスター2 魔法・罠1 ペンデュラムゾーン2 手札2

十代 LP4000 モンスター2 魔法・罠1枚 手札0

遊星 LP300 モンスター1 魔法・罠2枚 手札1


498: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:34:03.01 ID:eHdvvw/00
デビほむ「そろそろ、遊びはおしまいにしましょう」

十代「遊びだと?」

デビほむ「あなた達じゃ、どう足掻いても、私には勝てないわ。あの神にも等しい円環の理の一部の力を手に入れた私にはね」

遊星「それはどうかな?」

十代「たしかにお前のカードは強力だ。けど、俺達はこの程度の危機を何度も乗り越えてきたんだぜ。そう簡単には諦めない」

デビほむ「………そう。なら、遊びはいらないわね。私のターン。私はペンデュラム召喚を行うわ!」

十代「来るぞ、遊星」

デビほむ「現れなさい、クララドールワルクチ、レイケツ」

ATK1500

デビほむ「終わりよ! 悪魔ほむらの攻撃」

遊星「永続罠『強制終了』を発動。自分フィールド上に存在するこのカード以外のカード1枚を墓地へ送る事で、このターンのバトルフェイズを終了する」

遊星「俺はくず鉄のかかしを墓地に送り、バトルフェイズを無効にする」

デビほむ「しつこいわね、遊星」

遊星「俺のライフは風前の灯火。だが、俺は諦めない。俺はお前を救いたいからだ」

デビほむ「私を救う? 私は幸せよ。まどかを助けられるんだから」

遊星「本当にそれでまどかは幸せなのか?」

遊星「たしかに、また、人間として、両親や友達と過ごせる。それは幸せなことかもしれない。だが、いずれは、まどか自身、自分の本当の役割に気づくかもしれない」

デビほむ「そうならないように、細心の注意を払うわ。最悪、敵になる覚悟もあるわ」

遊星「お前は本当にそれが正しいと思っているのか?」

遊星「まどかがこの事実を知れば、友達のお前がこんなことをしたことを悲しみ、苦しむ。それは本当にまどかの幸せなのか? そして、ほむらは敵となり、仲間だった皆と戦う。それは本当にほむらは幸せなのか?」

デビほむ「黙りなさい!!!!! あなたのお説教なんか聞きたくもないわ。エンドフェイズ時にオーバレイユニットを1つ増やし、ターンエンド」

オーバレイユニット1→2

十代「俺のターン! テイク・オーバー 5の効果で1ドロー」

十代「俺はネクロダークマンの効果を発動。このカードが墓地に存在する限り1度だけ、自分はレベル5以上の『E・HERO』と名のついたモンスター1体をリリースなしで召喚する事ができる。ネオスを召喚!」

十代「これは特殊召喚じゃないから、お前のカードの効果は受けないぜ」

デビほむ「くっ……」

十代「リバースカード発動! 魔法カード『ラス・オブ・ネオス』を発動! 自分フィールド上に表側表示で存在する『E・HERO ネオス』1体を選択して発動する。選択した「E・HERO ネオス」をデッキに戻し、フィールド上のカードを全て破壊する!!!」

デビほむ「なに!?」

十代「遊星に気を取られすぎたな」

デビほむ「私はめがほむの効果を発動。フィールドのほむらと名のつくカードが破壊される時、そのカードをゲームから除外。この効果で除外したモンスターは次の私のスタンバイフェイズにフィールドに戻る」

十代「カードガンナーの効果で1枚、ドロー。さらにダンディ・ライオンの効果で自分フィールドに『綿毛トークン』2体を守備表示で特殊召喚する」

十代「ターンエンド」

遊星「俺のターン!」

遊星「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

十代「遊星!?」

デビほむ「万策尽きたようね」

デビほむ LP8700 モンスター0 魔法・罠0 ペンデュラムゾーン0 手札0

十代 LP4000 モンスター2 魔法・罠0枚 手札2

遊星 LP300 モンスター0 魔法・罠1枚 手札1


499: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:35:13.44 ID:eHdvvw/00
デビほむ「私のターン! スタンバイフェイズ時に悪魔ほむら、復活」

遊星「ほむら。お前、本当は皆で仲良くしたいんじゃないか?」

デビほむ「命乞いかしら? 残念だけど、私はまどかの幸せがかかってるの。命乞いには応じられないわ」

遊星「命乞いなんかじゃない。あの結界で、皆で仲良く、戦ってたじゃないか。お前が本当に望むのは」

デビほむ「黙りなさい! 悪魔ほむらで遊星にダイレクト!」

十代「俺は墓地のネクロ・ガードナーを除外し、このターンの攻撃を無効にする」

デビほむ「十代……」

十代「俺がいるのを忘れてもらっちゃ、困るぜ」

デビほむ「……ターンエンド」

十代「俺のターン! ホープ・オブ・フィフスを発動。自分の墓地の「E・HERO」と名のついたカードを5枚選択し、デッキに加えてシャッフルする。その後、デッキからカードを2枚ドローする」

フェザーマン
バーストレディ
フレイム・ウィングマン
スパークマン
ワイルドマン

十代「俺は綿毛トークン2体をリリース! こい、ネオス!」

十代「遊星!」

遊星「俺はエフェクト・ヴェーラーを墓地に送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。俺は悪魔ほむらの効果を無効にする!」

デビほむ「遊星!?」

十代「俺は手札から永続魔法『好敵手の名前』を発動。このカードは発動後モンスターカード(魔法使い族・光・星1・攻/守0)となり、自分のモンスターカードゾーンに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは選択したモンスターと同名カードとして扱う。俺が選択するのはスターダスト・ドラゴン」

デビほむ「スターダスト!?」

十代「ほむら。お前はすごい。たった1人でここまでやれるなんてな」

デビほむ「褒めても何も出ないわよ」

十代「だが、お前は俺達には勝てない」

デビほむ「!?」

十代「それはお前が1人だからだ。人間は1人1人じゃ、限界もあるが、それが2人、3人と増えていくことで限界も越えていく。それが絆、希望になる。まどかのことだって、そうだ。1人じゃ、無理でも、たくさんの人が繋がれば」

デビほむ「……綺麗事ばかり言っても、あなた達は私には勝てないわよ」

十代「綺麗事なんかじゃない。俺は遊星、いや、皆の力で新たなヒーローの力を見せてやる」

デビほむ「新たなヒーロー!?」

十代「融合を発動! フィールドのネオスとスターダストを融合!」


500: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:35:50.63 ID:eHdvvw/00
十代「E・HERO Theシャイニング!!!」

ATK2600

デビほむ「それが十代の新たな力……。けど、私のモンスターの前では無力よ」

十代「それはどうかな? バトル!」

デビほむ「なに!?」

ATK4000VSATK2600

十代「手札から速攻魔法『決闘融合-バトル・フュージョン』を発動。自分フィールド上に存在する融合モンスターが戦闘を行う場合、そのダメージステップ時に発動する事ができる。その自分のモンスターの攻撃力は、ダメージステップ終了時まで戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする」

デビほむ「なっ!?」

十代「これが俺達の絆の一撃! オプティカル・ストーム!!!」

ATK4000VSATK6600

デビほむ「きゃああああああ!!!」

LP8700→6100

十代「ターンエンド」

遊星「俺のターン! !?」

遊星「………ターンエンド」

デビほむ LP6100 モンスター1 魔法・罠0 ペンデュラムゾーン0 手札2

十代 LP4000 モンスター1 魔法・罠0枚 手札0

遊星 LP300 モンスター0 魔法・罠1枚 手札1


501: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:36:28.66 ID:eHdvvw/00
デビほむ「運命は私に味方したみたいね」

デビほむ「十代。あなたは遊星を倒した後、私がゆっくり料理するわ」

十代「それができるならな」

遊星「お前のやっていることが正しいなら、カードはそれに答えてくれるはずだ。そうなったら、俺は素直に負ける」

デビほむ「潔いわね。私のターン!」

デビほむ(私の手札はインキュベーターの契約、ホムリリィ。これで私を復活すれば)

デビほむ「ドロー」

デビほむ「!?」

デビほむ「私は……………………………………ターンエンド」

十代「俺のターン! 俺はE・HERO Theシャイニングでダイレクト!!! オプティカル・ストーム!!!」

LP6100→3500

デビほむ「ぐはっ」ピラッ

『ホムリリィ』
『インキュベーターの契約』
『鹿目まどか』

遊星「そのカードは……」

デビほむ「はあはあ……私は間違っていたの?」

十代「………お前のまどかを想う気持ちは間違えなんかじゃない。例え、世界の誰が何と言おうが、それだけは言える。お前はやり方を間違えただけだ」

デビほむ「…………」


502: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:36:56.23 ID:eHdvvw/00
円環サイド

アストラル「ほむらはまどかを召喚し、インキュベーターの契約を発動していれば、状況は違ったはずだ。なぜ………」

遊馬「…………あいつはまどかを魔法少女にしないために頑張ってたんだ。たとえ、決闘(デュエル)でも、契約なんかさせたくなかったし、破壊されたくもないってことだ」

遊戯「それだけじゃないよ。暁美さんは1人ぼっちじゃない、っていう、鹿目さんからのメッセージも込められてる。僕はそんな気がする」


503: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:38:10.40 ID:eHdvvw/00
ほむらサイド

デビほむ「私は………」

遊星「約束する。俺達はほむらに全力で協力する」

デビほむ「…………信じられないわね」

遊星「ほむら……」

デビほむ「だから……信じさせて」

十代「…………ターンエンド。遊星」

遊星「俺のターン」

遊星(このドローには俺だけの想いじゃない。皆の想いがかかってるんだ)

世界中『遊星! 遊星!』

遊星「ドロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

遊星「魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動。手札からボルト・ヘッジホッグを墓地に送り、救世竜セイヴァー・ドラゴンを特殊召喚! ボルト・ヘッジホッグの効果! 自分のメインフェイズ時、このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にチューナーが存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚できる! さらに永続罠『ロスト・スター・ディセント』。自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択し、自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、レベルは1つ下がり守備力は0になる! 俺が選択するのはスターダスト・ドラゴン!」

遊星「俺はレベル2のボルト・ヘッジホッグ、レベル7のスターダスト・ドラゴンにレベル1の救世竜セイヴァー・ドラゴンをチューニング。集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す。光さす道となれ! シンクロ召喚! 光来せよ、『セイヴァー・スター・ドラゴン』!」

デビほむ「………」

遊星「これが俺達が掴んだ奇跡だ。セイヴァー・スター・ドラゴンでほむらに攻撃! シューティング・ブラスター・ソニック!!!!」

デビほむ「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

LP3500→0

504: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:38:38.56 ID:eHdvvw/00
パリッ、パリッ、パリンッ!!!

現実世界

砂漠

龍亞「こ、ここは……」

璃緒「私達……」



アストラル「どうやら、皆、戻ったようだな」

遊馬「ああ」


505: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:39:04.42 ID:eHdvvw/00
ほむら「………」

十代「ほむら……」

さやか「ほむら! あんた、自分が何をしようとしたか、分かって……」

まどか「待って、さやかちゃん」

さやか「まどか……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「まどか……怒ってないの?」

まどか「怒ってないといえば、嘘になるけど、ほむらちゃんは私を想って、やってくれたんだよね?」

まどか「だったら、いいかな、って。そのかわり、円環の理ではたくさん、決闘(デュエル)の相手とかしてもらおうかなって」

まどか→アルティメットまどか


506: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:39:31.76 ID:eHdvvw/00
遊星「十代さん」

十代「ああ」

遊馬「待ってくれ、2人とも」

遊星「遊馬?」




507: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:40:36.51 ID:eHdvvw/00
アルまど「さあ、いこう、ほむらちゃん」

アルまど「ちょっと、遠回りしちゃったけど、これでやっと、導けるよ」スッ

ほむら「まど……」

遊戯「ここから、先は」

遊馬「行かせないぜ」



杏子(あ)「遊戯!?」

獏良「戦うんだね、遊戯君」

真月「遊馬!?」

璃緒「遊馬………円環の理。神にも等しい彼女と……」

凌牙「運命を越えてみろ、遊馬」



508: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:41:35.33 ID:eHdvvw/00
アルまど「2人とも。これは……」

遊馬「ほむらを円環の理に導かせるわけにはいかない」

アルまど「な、何を言ってるの?」

さやか「私達はほむらを救うために頑張ってたじゃない」

遊馬「ああ。だが、ほむらを救うってのは円環の理に導けばいいのか? 本当にほむらは救われるのか?」

さやか「はあ!?」

なぎさ「円環の理は魔女になる魔法少女を救済する力なのです」

遊馬「たしかに円環の理のおかげで魔法少女は魔女になることは回避できた。けど、それは本当に正しいことなのか?」

さやか「つまり、あんたは魔法少女は魔女になるべきだって言うの!?」

遊馬「そうじゃない。そのためにまどかが犠牲になるのは正しいのか?」

アルまど「え?」

遊馬「たしかに魔法少女達は過酷な運命から、逃れられたのかもしれない。けど、それはまどかが自分の存在を消して、叶えられたものだ」

アルまど「私は……」

さやか「でも、それはまどかが一生懸命考えた願いなんだ」

遊馬「だとしても、認めない。誰かを犠牲にして、書き換えられた世界なんて、俺は認めねえ!」

アルまど「遊馬君……」

なぎさ「遊馬。あなたの言っているのは現在、過去、未来、全ての魔法少女をまた過酷な運命に、絶望に戻すことになるのです」

遊馬「だが、その結果、1人の魔法少女が不幸になってしまった」

さやか「不幸に?」

遊馬「そいつは諦めずに何度も何度も同じ時間を繰り返した。たった1人の友達を救うために。最高のかっとビングだ」

ほむら「………」

遊馬「その結果がその友達が存在すら消えて、自分以外には記憶にすら残らない……そんなの、あんまりじゃねえか」

遊馬「まどか。お前の願いが100人、1000人の魔法少女、、いや、現在、過去、未来、全ての魔法少女がが正しいと言っても、俺は認めない!!!」

アルまど「………」

遊戯「鹿目さん。人には帰るべき場所がある。君の帰るべき場所は円環の理なんかじゃない。大切な友達の隣、なんじゃないかな」

アルまど「………」

アルまど「たった1人のために、全てを犠牲にしろって言うの」

遊馬「違う! 俺は誰も犠牲になんかしたくないんだ」

アルまど「なら、ほむらちゃんの記憶を消せばいいの?」

遊戯「それは暁美さんの頑張りを否定するものだ」

アルまど「だよね。私もそんなことはしたくないよ」

アルまど「……………話は平行線だね」

遊馬「なら、やることは1つ」

遊戯「僕達と決闘(デュエル)だ」


509: ◆2XXLnn8owg 2014/05/07(水) 05:43:14.57 ID:eHdvvw/00
さやか「ちょっ、決闘(デュエル)って、こんな大事なことをカードゲームで決めちゃっていいの?」

なぎさ「ただのカードゲームではなく、決闘(デュエル)なのです。決闘(デュエル)はいつも、私達を導いてくれるのです」

さやか「いや、なんつうか、さあ。大事なこと何だから、話し合いとか」

なぎさ「カードを通じて、分かりあえるのです」

さやか「戦うとか」

なぎさ「決闘(デュエル)も戦いなのです」

さやか「いや、ドラゴンボー○みたいな」

なぎさ「そんな、野蛮な……それでも、さやかは決闘者(デュエリスト)なのですか」

さやか「決闘者(デュエリスト)になった覚えはないわ」

さやか「ねえ、マミさん」

マミ「この戦いはまさに世界の運命をかけた戦いね」

杏子(き)「ああ。神の理とそれに叛逆する人間の戦いだ」

さやか「」

さやか「受け入れてないのは私だけ?」



アルまど「私のライフは8000。遊戯君と遊馬君のライフは4000ずつ」



ほむら「あなた達は戦わないの」

十代「戦いたいけど、今回はバトンタッチだ」



アルまど「はじめるよ。円環の決闘(デュエル)を」

遊戯『いくよ、アテム』

アテム『ああ』

遊戯「……」キラーン

アテム「いくぜ、まどか!」

アルまど・アテム・遊馬「「「決闘(デュエル)!!」」」

519: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 05:59:29.92 ID:Gty9Ovfo0
なぎさ「この決闘(デュエル)に世界の命運がかかってるのです」

さやか「世界の命運って……たかがカードだよね?」



遊馬「俺達はこの決闘(デュエル)で必ず、見つけだす。全ての魔法少女が幸せになる道を」

アテム「いくぜ、遊馬。全力で戦った果てにきっと答えはあるはずだ」

アルまど「私のターン! 円環ドロー!」

アストラル「ドローだけですごいオーラだ」

遊馬「これが神の決闘者(デュエリスト)………」

アルまど「私は魔法カード『円環の導き』を発動。このカードは手札またはデッキより魔女と名のつくカードを1枚、除外し、デッキより、2枚、ドローできる。私はデッキよりオクタヴィアを除外し、2枚ドロー」

アルまど「私は鹿目まどか(スケール1)と魔法少女まどか(スケール12)をペンデュラムゾーンにセッティング」



なぎさ「ついに始まったのです。神の決闘(デュエル)が」



アルまど「揺れて、 魂のペンデュラム! 円環に描け、光のアーク! ペンデュラム召喚!!」



アストラル「この召喚は!?」

遊馬「ペンデュラム召喚!?」



アルまど「私は手札からレベル8の魔法少女ほむらちゃん、さやかちゃん、マミさん、杏子(き)ちゃん、なぎささん5体をペンデュラム召喚!」

レベル8×5体

アストラル「レベル8のモンスター、5体を1ターンでフィールドに!?」


520: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:00:32.21 ID:Gty9Ovfo0
アルまど「私はペンデュラムゾーンの魔法少女まどかの効果を発動。ペンデュラム召喚されたモンスターのレベルを任意の数にできる。私はレベルを12にする」

アルまど「私はレベル12のモンスター5体でオーバーレイ。5体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。私の願いは全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で。その願いの結晶。現れて! 円環の理―アルティメットまどか-!!!」

ATK4000

アテム「攻撃力4000!?」

アストラル「ランク12のモンスター!?」

アルまど「ターンエンド」

遊馬「先にいかせてもらうぜ、遊戯! 俺のターン!」



十代「流石だな。あんなモンスターを出されても、生き生きとしている」

凌牙「あいつはこの程度でへこむ奴じゃない」



遊馬「俺はガガガ・マジシャンを召喚! さらに自分がレベル4モンスターの召喚に成功した時、カゲトカゲをを手札から特殊召喚! 俺はこの2体でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れろ、No.39希望皇ホープ!」

遊馬「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

アテム「俺のターン!」

アテム「俺はクイーンズナイトを守備表示。カードを1枚伏せて、ターンエンド」

アルまど LP8000 モンスター1 魔法・罠0 ペンデュラム2  手札0

遊馬 LP4000 モンスター1 魔法・罠1枚 手札3

遊戯 LP4000 モンスター1 魔法・罠1枚 手札4


521: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:01:23.00 ID:Gty9Ovfo0
アルまど「私のターン。円環ドロー! 私はペンデュラムゾーンのまどかの効果を発動。このカードはデッキよりマミさん、さやかちゃん、ほむらちゃんを効果を無効にし、特殊召喚できる。ただし、このターン、私はバトルフェイズは行えず、エンドフェイズに特殊召喚されたモンスターはデッキにもどる」

マミ・さやか・ほむら ☆4

アルまど「さらに私はチューナーモンスター、鹿目まどかを召喚!」

☆4

アルティメットまどか「私はレベル4のマミさん、ほむらちゃんにレベル4の私をチューニング」

4+4+4=12

アルまど「希望を信じた魔法少女を泣かせたくない。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。未来と過去と、全ての時間で、永遠に戦い続けて! ―概念-アルティメットまどか

☆12 ATK4000

遊星「シンクロモンスター!?」

十代「ペンデュラムにエクシーズにシンクロ……」

真月「異なる召喚方法を巧みに使いこなしてやがる」

アルまど「今の私は過去、未来、全ての召喚方法が使えるの」

アテム「過去、未来の召喚方法」

アルまど「ターンエンド。エンドフェイズ時にさやかちゃんはデッキにもどる」


522: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:02:07.41 ID:Gty9Ovfo0
アストラル「攻撃力4000のモンスターが2体」

遊馬「上等だ! 俺のターン! 俺は希望皇ホープで円環の理に攻撃!」

十代「攻撃力2500のホープで攻撃!?」

遊馬「俺はホープの効果を発動! オーバーレイユニットを1つ取り除き、バトルを無効にする。さらに手札から速攻魔法『ダブルアップ・チャンス』を発動。モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を選択して発動できる。このバトルフェイズ中、選択したモンスターはもう1度だけ攻撃できる。その場合、選択したモンスターはダメージステップの間、攻撃力が倍になる!」

アルまど「円環の理の力を発動。オーバーレイユニットになった魔法少女の効果をそれぞれ、1ターンに1度、発動できる。私はマミさんの効果を発動。このカードが攻撃対象になった時、相手モンスターを守備表示にする」

ホープDEF2000

遊馬「なに!?」

アストラル「最初に効果を使わなかったのは魔法カードを私達に使わせるためだったのか」

遊馬「……ターンエンド」

アテム「俺のターン。俺はキングスナイトを召喚! 自分フィールド上に「クィーンズ・ナイト」が存在する場合にこのカードが召喚に成功した時、デッキから「ジャックス・ナイト」1体を特殊召喚する!」



凌牙「遊馬とは対照的に慎重だな」

レイ「たしかに」

十代「遊馬は攻撃的に決闘(デュエル)を進めているから、遊戯さんはバックアップに務めているんだろ」

遊星(あの3体のモンスター……狙いは他にある?)

アテム「ターンエンド」

アルまど LP8000 モンスター2 魔法・罠0 ペンデュラム2  手札0

遊馬 LP4000 モンスター1 魔法・罠1枚 手札3

遊戯 LP4000 モンスター3 魔法・罠1枚 手札4


523: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:03:15.02 ID:Gty9Ovfo0
アルまど「私のターン! 円環ドロー! 私は魔法カード『死の間際の願い』を発動。デッキ、手札、フィールド、墓地より、マミさんを除外し、デッキから魔法少女マミさんを特殊召喚」

魔法少女マミさん(叛逆バージョン)ATK3000

アルまど「さらに概念の効果により、巴マミをゲームから除外。概念は除外された魔法少女と名のつくカードを1枚につき、攻撃力が800アップする」

ATK4000→4800

アルまど「さらに除外された魔法少女の効果を1ターンに1度、それぞれ、使うことができる」

アルまど「バトル! 概念で希望皇ホープを攻撃!」

アテム「あまいぜ! リバースカード発動! 聖なるバリア-ミラーフォース-! 相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊するぜ」

アルまど「円環の理の効果を発動! オーバーレイユニットになってるほむらちゃんの効果!」

かしゃんっ

アテム「フィールドの時間が止まった!?」

アルまど「時間を停止させ、魔法・罠の破壊を1ターンに1度、無効にする。さらに概念の効果! 除外されてるマミさんはこの決闘(デュエル)中に1度だけ、破壊を無効にできる」

アテム「なに!?」



レイ「あの伝説の決闘者(デュエリスト)の罠をあっさりとかわした……」

凌牙「何て奴だ……」

アルまど「バトル再開! ホープに攻撃!」

遊馬「希望皇ホープの効果! オーバーレイユニットを1つ使い、攻撃を無効にする!」

アルまど「円環の理でホープに攻撃!」

遊馬「No.はNo.でしか倒せないぜ」

アルまど「この瞬間、円環の理の効果! オーバーレイユニットのマミさんとなぎさちゃんの効果で貫通能力、さらに相手の破壊無効効果を無効にする!」

ATK4000VSDEF2000

遊馬「うわああああああ!!!」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!!!

LP4000→2000

アテム「遊馬!?」

小鳥「遊馬!」

アルまど「私には現在、過去、未来。全ての魔法少女の希望がある。迂闊なことをすれば、その希望が壊れてしまう。私はこの決闘(デュエル)、負けるわけにはいかない!」

遊馬「………」


524: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:04:09.15 ID:Gty9Ovfo0
凌牙「遊馬!」

小鳥「立って、遊馬!」

遊馬「……希望か」

遊馬「………お前の言う希望は自分を犠牲にしなきゃ、得られないのか」

アルまど「……」

遊馬「だったら、俺は誰の犠牲もいらない希望を見つけてやる! それが俺のかっとビングだ!!!」

アテム「遊馬……」

アルまど「…………ターンエンド」

遊馬「いくぜ、アストラル」

アストラル「ああ」

遊馬「俺は、俺自身とお前でオーバーレイ! 俺達2人でオーバーレイネットワークを構築!」

アストラル「遠き2つの魂が交わるとき、語り継がれし力が現れる」

遊馬・アストラル「「エクシーズチェンジ! ZEXAL!」」



遊星「決闘者(デュエリスト)が合体した!?」

十代「かっけえ!!!」


525: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:05:05.63 ID:Gty9Ovfo0
ZEXAL1「最強決闘者(デュエリスト)の決闘(デュエル)は全て必然! ドローカードさえも決闘者(デュエリスト)が創造する!」

ZEXAL1「全ての光よ、力よ! 我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ! シャイニング・ドロー!」

ZEXAL1「俺は魔法カード『エクシーズ・リベンジ』を発動。相手フィールド上にオーバーレイユニットを持ったエクシーズモンスターが存在する場合、自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを特殊召喚し、相手フィールド上のオーバーレイユニット1つを、選択したモンスターのオーバーレイユニットとする。俺はNo.39希望皇ホープを選択! さらに円環の理からほむらのオーバーレイユニットをホープに加える!」

ZEXAL1「まどか! 魔法少女が魔女になり、その魔女を魔法少女が倒す。そんな残酷な連鎖は絶対に阻止しなきゃいけない。お前の願いは間違ってはいない。だが、それはお前の存在を賭けてまで叶えなくてはいけないのか? はたして、そんなことを魔法少女は望むのか?」

さやか「まどかの願いでその残酷な連鎖はなくなった。それのどこに」

ZEXAL1「それで例え、まどかが存在すら、消えてしまっても?」

さやか「っ!?」

アルまど「遊馬君。あなたは秩序に、神の理に叛逆してるんだよ?」

ZEXAL1「じょ……」
アテム「上等だぜ」

アテム「まどか。お前の願いは自分のためではなく、全ての魔法少女のためのもの。尊い願いだ。それは誰も否定できるものじゃない。俺達はそんな代償を払ったお前とお前を想う友達を救いたい。そして、誰の犠牲も出さずに魔法少女の残酷な運命から救い出したい。そのためにだったら、神だろうが何だろうが叛逆してやるぜ!!!!」

アルまど「……遊戯さん」


526: ◆2XXLnn8owg 2014/05/10(土) 06:06:08.00 ID:Gty9Ovfo0
ZEXAL1「……俺は手札から魔法カード『エクシーズ・トレジャー』を発動。フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ、自分のデッキからカードをドローできる。俺はこの効果で2枚、ドローする」

ZEXAL1「熱き情熱が勝利を導く! エクシーズ・セカンド・チェンジ! ZEXAL!」

遊星「さらに進化した!?」

十代「ワクワクしてきたぜ」

ZEXAL2「シャイニング・ドロー!!!」

ZEXAL2「俺は魔法カード『RUM-ヌメロン・フォース-』を発動。自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」と名のついたモンスター1体をエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。俺は希望皇ホープを選択!」

ZEXAL2「1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築! 現れろ、CNo.39! 未来に輝く勝利をつかめ。重なる思い、つながる心が世界を変える! 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!」

ATK2800

ZEXAL2「RUM-ヌメロン・フォース-の効果でまどかのモンスターの効果は無効に」

アルまど「概念と円環の理の効果は無効にされない」

ZEXAL2「俺はZW-荒鷲激神爪を特殊召喚。自分のライフポイントが相手より2000ポイント以上少ない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。自分のメインフェイズ時、フィールド上のこのモンスターを、攻撃力2000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の「希望皇ホープ」と名のついたモンスターに装備できる」

ATK2800→4800

ZEXAL2「バトルだ! 概念に攻撃! この瞬間、ホープレイヴィクトリーの効果を発動! このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする」

オーバーレイユニット ほむら

ZEXAL2「いくぜ、ほむら」

アルまど「私のモンスターの効果は無効にはされない」

ZEXAL2「だが、攻撃力はアップする」

ATK4800→9600

アルまど「しまっ……」

遊馬「ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!!」

アルまど「きゃあああああああああああああああああ!!!」

LP8000→3200

アルまど LP3200 モンスター1 魔法・罠0 ペンデュラム2  手札0

遊馬 LP2000 モンスター1 魔法・罠2枚 手札3

遊戯 LP4000 モンスター3 魔法・罠0枚 手札4



528: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:30:24.35 ID:Duq/Oll/0
アルまど「」

さやか「まどか……」

ZEXAL2「俺はカードを1枚、伏せて、ターンエンド」



さやか「まどか……」

なぎさ「今の一撃は強烈なのです」



アテム「俺のターン! 俺は強欲な壺を発動。デッキからカードを2枚ドロー!!」

アテム「俺は3体のモンスターを生け贄に現れろ、オシリスの天空竜!!」

ATK5000

アルまど「……3幻神」

アテム「オシリスの攻撃力は手札の数×1000。俺の手札は5枚。よって、5000!」

アテム「バトルだ! オシリスで円環の理に攻撃! 超電導波サンダー・フォース!!!!」

アルまど「円環の理の効果を……」

アテム「神にモンスター効果は通用しないぜ!!!」

アルまど「ぐっ!?」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

LP3200→2200

アルまど「オーバーレイユニットのさやかちゃんの効果で戦闘では破壊されない」

アテム「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド」

アルまど LP2200 モンスター1 魔法・罠0 ペンデュラム2  手札0

遊馬 LP2000 モンスター1 魔法・罠3枚 手札2

遊戯 LP4000 モンスター1 魔法・罠3枚 手札3


529: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:31:41.61 ID:Duq/Oll/0
アルまど「どこまでも、私達の希望を……」

タツヤ「まどか、まどかぁ!」



小鳥「あの子は?」



アルまど「!?」

さやか「まどかの弟……」

タツヤ「まどかぁ」

アルまど「……」

アテム「……まどか」

アテム「お前の帰るべき場所が分かっただろ」

アルまど「………………私のターン!」

アルまど「RUM-円環の理-を発動。私は円環の理-アルティメットまどか-でオーバーレイネットワークを再構築。エクシーズ召喚! 私の願いは、全ての魔女を消し去ること。その願いが叶ったなら、絶望する必要なんてない!! エクシーズ召喚! 円環の女神-ハイパーアルティメットまどか-」

RANK13 ATK10000

ZEXAL2「ランク13のエクシーズ!?」

アテム「攻撃力10000!?」

アルまど「まだだよ。オーバーレイユニット1つにつき、攻撃力1000アップする。オーバーレイユニットは5つ。攻撃力は5000アップする」

ATK15000

遊星「攻撃力15000!?」

アルまど「ハイパーアルティメットまどかの効果! このカードはオーバーレイユニットの数だけ攻撃ができる」

遊馬「なに!?」

アストラル「5回連続攻撃だと!?」



アルまど「バトル! ホープレイヴィクトリーに攻撃! ハイパーまどかビーム!!!!」

ZEXAL2「罠カードを発動! 攻撃の無敵化。バトルフェイズ時にのみ、2つの効果から1つを選択して発動できる。俺は下を選択。このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

ZEXAL2「うわああああああああああ!!!!」

ZEXAL2→遊馬・アストラル

アテム「ぐわあああああああああ!!!!」




530: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:32:36.40 ID:Duq/Oll/0
十代「今の攻撃は防いだが……」

遊星「それでも、この威力。直撃していたら、遊馬は塵になっていたかもしれない」

小鳥「遊馬!」

タツヤ「まどかぁ、すごーい」



遊馬「………………ああ。お前の姉ちゃんはすげえ」

アルまど「……」

遊馬「けど……俺は負けねえ。負けるわけにはいかないんだ!!!」

アルまど「………私は私って鈍くさいし、何の取り柄もないし、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて、きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま、迷惑ばかりかけていくのかなって、それが嫌でしょうがなかった」

アルまど「そんな私が叶えたい願い事を見つけたの」

アテム「まどか……」

アルまど「オシリスに攻撃。ハイパーまどかビーム!」

アテム「俺はクリボーを墓地に捨て、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0にするぜ」

ドガシャアアアアアアアアン!!!!

アテム「ぐわああああああ」

アルまど「第3打! ハイパーまどかビーム!」

アテム「罠カード『 魂のリレーを発動。自分のライフが0になるダメージを受ける直前に発動する。「自分のライフポイントが0になったらこのデュエルは相手が勝利する。」というルールが無効になり、その後、自分の手札からモンスター1体を選択してフィールド上に特殊召喚する。そのモンスターがフィールドから離れた時、自分はこのデュエルを敗北する。俺はブラック・マジシャンを特殊召喚」

アルまど「まだ、2回の攻撃が残ってるよ。ブラック・マジシャンに攻撃」

アテム「罠カード『マジカル・シルクハット』を発動。ブラックマジシャンはシルクハットに隠されたぜ」

3つのシルクハット

アテム「この中のブラック・マジシャンを倒せば、まどかの勝ちだ」

アルまど「なら、両端を攻撃! ハイパーまどかビーム!!」

両端のシルクハット『スカッ』

アルまど「!?」

さやか「嘘!?」

アテム「来い、ブラック・マジシャン」

遊馬「さすが、遊戯だぜ!」

遊馬「罠カード発動。『エクシーズ・リボーン』。舞い戻れ、No.39希望皇ホープ!」

アルまど「………ターンエンド」


531: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:33:18.87 ID:Duq/Oll/0
遊馬「まどか。かっとビングだ」

アルまど「え?」

遊馬「お前、さっき、自分の才能がないとかって言ってたよな。そんなの皆、同じだ。けど、頑張って、努力しつづけてれば、人並みにはなれるかもしれない。それが1つから2つ。どんどん、増やしていけば、立派な才能になる」

遊馬「だから、もう1度、人間に戻ったら、全力のかっとビングで頑張ってみろよ」

アルまど「……かっとビング」

遊馬「かっとビング!! それは勇気を持って一歩踏み出すこと!
かっとビング!! それはどんなピンチでも決して諦めないこと!
かっとビング!! それはあらゆる困難にチャレンジすること!」

アルまど「…………………………私にも見つけられるかな?」

遊馬「ああ」

遊馬「アストラル」

アストラル「任せろ、遊馬」

遊馬「俺のターン! 眩き希望の光が未来を導く! アルティメット・エクシーズ・チェンジ! ZEXAL!」

遊星「まだ、合体があるのか!?」

十代「後、どれだけ、合体するんだ!?」


532: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:34:04.55 ID:Duq/Oll/0
ZEXAL3「決闘者(デュエリスト)はカードを導く! 我が身が放つ一点なる光を目指し、来たれ勝利と希望のカード!  シャイニング・ドロー!!」

ZEXAL3「魔法カード『RUM-アストラル・フォース』を発動。俺はモンスター1体でオーバーレイネットワークを再構築。現れろ、No.39! 人が希望を越え、夢を抱くとき、遥かなる彼方に、新たな未来が現れる! 限界を超え、その手につかめ! 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ!」

ZEXAL3「このカードがエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は0になる」

ATK15000→0

アルまど「しまっ……」

ZEXAL3「俺はガガガカイザーを召喚! 俺は魔法カード『ガガガタッグ』を発動。自分フィールド上の全ての「ガガガ」と名のついたモンスターの攻撃力は、次の自分のスタンバイフェイズ時まで、
自分フィールド上の「ガガガ」と名のついたモンスターの数×500ポイントアップする」

ATK1800→2300

ZEXAL3「バトル! 俺はガガガカイザーでハイパーアルティメットまどかに攻撃!」

アルまど「ハイパーアルティメットまどかの効果! オーバーレイユニットになったモンスターの効果を使うことができる! マミさんの力でガガガカイザーを守備表示に!」



ピカアアアアアアアア!!!

アテム「ブラック・マジシャン!?」

十代「ネオス!?」

遊星「スターダスト!?」

杏子(あ)「3枚のカードが光輝いてる」

龍可「その光が……ビヨンド・ザ・ホープに……」

アテム「遊馬」

アテム「すべてを終わらせるんだ」


533: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:34:54.21 ID:Duq/Oll/0
ZEXAL3「…………ああ! 全ての因果を切り裂き、希望の未来に塗り替えろ! ホープ剣・ビヨンド・スラッシュ!!!」

アルまど「あああああああああああ!!」

LP2200→0

アルまど→まどか

さやか「まどか!」

ほむら「まどか!」

まどか「………ほむらちゃん、さやかちゃん」

ほむら「………ごめんなさい」

まどか「私こそ、ごめんね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ほむら「この揺れは!?」

まどか「……世界が再構築されてるんだよ」




534: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:35:24.66 ID:Duq/Oll/0
ZEXAL3→遊馬・アストラル

遊馬「これは……」

アストラル「円環の理がヌメロン・コードに組み込まれた」

遊馬「ヌメロン・コードに!?」

アストラル「もう2度と、円環の理は過去、未来、永劫に誰にも侵されなくなった」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

さやか「何なのよ、この揺れは!?」

ピカアアアアアアアア!!!!




535: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:36:02.25 ID:Duq/Oll/0
遊馬「ここは……」

ほむら「私には3度目の光景ね」

遊馬「ほむら!?」

遊星「遊馬」

十代「これは一体……」

遊戯「まだ、何かあるの?」

遊馬「皆!」

QB「……世界は改編されていくのさ。魔女という存在が誰にも侵されない世界に。つまり、君達の接点もなくなるわけだ」

遊馬「それは……どういうことだ?」

遊星「魔女は2度と発生することはなく、させることすら、許されない。そうなれば、インキュベーターが魔女を再び、発生するさせることもなくなる。つまり、俺達がここに出会うことはなくなるわけだ」

十代「なんだって!?」

遊馬「ふざけんな! 今までの戦いや絆がなかったことになっちまうのかよ!」

ほむら「それが神にも等しい円環の理に逆らった代償なのかもね」

遊戯「………なくならないよ」

遊戯「僕達がここで戦ったことがなくなっても、絆は消えやしない」

十代「………遊戯さんの言う通りだ」

遊星「この戦いは誰の記憶にも残らないかもしれない。だが、俺達の絆は消えやしない」

遊馬「また……会えるよな」

ほむら「…………多分」

遊馬「その日まで………さよならだ」

ピカアアアアアアアア!!!!!!


536: ◆2XXLnn8owg 2014/05/12(月) 05:36:59.10 ID:Duq/Oll/0
エピローグ

ビルの上

ほむら「という話よ」

さやか「ふーん。作り話にしちゃ、出来すぎてるね」

ほむら「全て、事実よ」

さやか「事実なら、何で、あんた、覚えてるわけ?」

ほむら「さあ? 奇跡ってことじゃないかしら?」

さやか「まあ、たしかにあんたの話が事実なら、まどかの意味不明な口癖も合点がいくけどさあ」

さやか「何で、そんな話を私に?」

ほむら「あなたにはさんざん迷惑をかけたから」

まどか「あ、ほむらちゃんにさやかちゃん」

ほむら「まどか」

まどか「今日も魔獣退治、元気にかっとビングだよ!!」

おわり