～翌朝 学校～

サターニャ「はああぁぁぁぁーーーー、ガヴリールが入院！？」

ヴィーネ「そうなの。昨日の夜、急に電話があって家まで駆け付けたら転んだ状態で痛がってたのよ」

ヴィーネ「で、念のため救急車で呼んで病院で検査したら、右手と右足が骨折しててそのまま…」

サターニャ「情けないわね。大体、転んだだけで骨折ってどんだけ骨が脆いのよ！！」

ヴィーネ「きっと普段からネトゲばっかやってて、体を動かさなかった事が原因なのかもね」

サターニャ「で、どうするのよ？」

ヴィーネ「とりあえず、放課後お見舞いにいきましょうか。ラフィも誘って！」

～病院～

ラフィエル「ガヴちゃん、大丈夫ですか？」

ガヴリール「普通この状態で、大丈夫って見えるか…。」

サターニャ「なーはっはっは、転んだだけで怪我だなんて情けないわねｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

サターニャ「普段から運動しないからよ。私みたいにしっかりしていれば転んでも骨折なんてしないで済むのにねぇ～ｗｗ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ガヴリール「怪我が治ったら覚えてろよ…。必ず、お前をへし折ってでも病院送りにしてやるからな」ｷﾞﾛｯ

ヴィーネ「ガヴ、病院で物騒な発言はしないの！？ サターニャもそれくらいにしておきなさい！！」

ラフィエル「うふふ、これくらいであれば平気ですね…ガヴちゃん♪」ﾆｺﾆｺ

ラフィエル「それで治るまでどれくらいかかるんですか？」

ガヴリール「2～3週間だよ。」

サターニャ「ふぅ～ん。大体、それぐらいかかるのね」

ガヴリール「正直、入院してる間は学校休めてのんびり出来るし、勝手に食事も用意してくれるからいいけど、病院に電子機器の持ち込み禁止でネトゲが出来ないのが辛い！！」

ヴィーネ「あのね、病院は遊び場じゃないの！ それくらい我慢しなさい！！」

ガヴリール「特にイベントがあるから、もっと辛い！」

ヴィーネ「だから、我慢しなさい！！」

サターニャ「やれやれ。ガヴリールは入院しても相変わらずね…。」

ラフィエル「うふふっ」ｸｽｸｽ

ガヴリール「おっと！？」ﾌﾞﾙｯ

ヴィーネ「どうしたの？」

ガヴリール「その、ちょっとおしっこが…」

ヴィーネ「片足だけじゃ行きにくいでしょ…トイレまで肩を貸してあげる」

ガヴリール「ごめん」

ヴィーネ「でも、私だけじゃ心配ね…」

ラフィエル「では、私たちも手伝いますよ」

サターニャ「わ、私達って、私も行くの？」

ラフィエル「はい♪」

サターニャ「え～、別に三人もいらないでしょ？」

ヴィーネ「そんな事言わないの。ガヴだって大変なんだから、皆で助けてあげないと」

サターニャ「まったく、仕方ないわね…」

ヴィーネ「大丈夫？」

ガヴリール「あぁ」

ラフィエル「骨折を見るのは初めてですが、本当に辛そうですね」

サターニャ「ちょっと目の前、階段よ！」

階段『…』ﾊﾞｰﾝ

ガヴリール「トイレは下の階だからな。ここを降りないと」

ヴィーネ「それじゃあ、気を付けないとね」

ラフィエル「そうですね」

サターニャ「危なくなったら、私がどうにかするから」

ガヴリール「いや、心配はいｒ」ﾂﾙｯ

ガヴリール「おわっ！？」ｸﾞﾗｯ

ヴィーネ「きゃあ！？」

ラフィエル「？！」

サターニャ「って、危ない！！？」ﾊﾞｯ

ﾄﾞｵｰｰﾝ

～そして～

ガヴリール「スマン！」

サターニャ「まったく、なんで私達まで入院なのよ！！」

ラフィエル「まぁまぁ…」

ヴィーネ「ガヴが転んだ勢いで私とラフィ、それに助けようとしたサターニャまで一緒に転んで…」

ヴィーネ「私は両足、ラフィは左手と左足、サターニャは両足に両手とそれぞれ骨折し、全員で入院だもんね…。」

サターニャ「ほんとに厄介な事になったわね！」

ヴィーネ「でも、全員同じ病室になってなんだか安心…」

ラフィエル「ははは…まぁ、こういう経験もないでしょうし、この際仲良く治しましょう」

ガヴリール「本当にスマン！！」



おしまい