提督「安価でよりみんなと遊ぶ」 前編

474: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/15(土) 02:34:57.25 ID:Pb35jeZUo
―白露型の部屋―

五月雨「どうぞ、提督」

提督「ふーん、久しぶりに入ったけど……」

五月雨「どうかしましたか?」

提督「……五月雨のほっぺたってやわらかそうだな」

五月雨「はっ……? えと、何か言いましたか?」

提督「五月雨のほっぺたは、やわらかそうだな、と言ったんだ」

五月雨(聞き間違えじゃ無かった……)

提督「触っても良いか?」ズイッ

五月雨「そ、それは……」

提督「……」ジー

引用元: 提督「安価でよりみんなと遊ぶ」 



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475: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/15(土) 02:35:26.44 ID:Pb35jeZUo
五月雨「う……す、少しだけですよ?」

提督「少しで済めばいいがな」ムニ

五月雨「ひゃうっ、て、ていとく……もっと優しくしてくだひゃい」

提督「ん、悪い。うーん……しかし、この感触……」

五月雨「ふぉうかしましたか?」

提督「効果音と同じくもちみたいな感触だ」モチモチ

五月雨「あ、あんまいうれしくないれす……」

提督「大丈夫だ、見た目からして吹雪の方がもち肌っぽい」

五月雨「そういうふうに比べられるのも……」

提督「……ふぅ、堪能した」

476: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/15(土) 02:35:53.65 ID:Pb35jeZUo
五月雨「でも、どうしていきなり?」

提督「いや、そこの部屋の隅にあるスキンケア特集だとかの雑誌がな」

五月雨「――! わ、私のではないですよ!」

提督「まったく、五月雨はだしっぱにして置くなんて、ドジッ娘なんだから」

五月雨「だから違いますよ!」

提督「隠したい事なら、今後から尚更気を付けるようにな」

五月雨「て、提督!」

提督「はっはっは、あ、新しい姉妹が発見されたらしいから部屋のスペース開けとくようにな」

五月雨「部屋に来て見回していたのはそう言う事だったんですか!?」

477: 今日もこれだけ 2015/08/15(土) 02:36:21.27 ID:Pb35jeZUo
―執務室―

提督「ただ用件言うだけじゃ寂しいと思い、ついついちょっかいかけてしまった」

提督「そもそも、本当に五月雨の物じゃ無かったなら、隠そうとしないだろうし」

↓2

479: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/15(土) 02:48:33.26 ID:OMcBDBYSo
妙高型と酒飲みながらポーカー

481: >>480ある程度情報が公開されてたら新規の艦娘もありです 2015/08/16(日) 00:41:04.39 ID:py3wizI9o
―妙高型の部屋―

那智「フルハウスだ! 私の勝ちだな!」

足柄「私のフォーカードの方が強いわよ」

那智「なにぃ? スリーカードの唯の上位互換の癖に……」

羽黒「上位互換だから強いんじゃ……」

提督「というか、もう那智酔ってるのか」

那智「酔ってない、酔ってないぞ!」

妙高「言葉はしっかりしてるけど、完全に酔ってるみたいね……」

提督「こっちの方がノリいいし、いいんじゃね」

那智「次だ、次いくぞ」

482: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/16(日) 00:41:32.74 ID:py3wizI9o
足柄「うーん……私は二枚交換よ」

羽黒「私は一枚……」

提督「……五枚だ」

妙高「奇遇ですね。私も五枚です」

那智「な、なに? じゃあ私も五枚だ!」

足柄「那智姉さん、捨てたカードでフラッシュが出来て……いえ、何でもないわ」

提督「というか、順番すらずれてるぞ」

妙高「遊びですし、それもいいんじゃないでしょうか」

提督「えー、俺としては高度な心理戦とかしたかった」

羽黒「え……高度な心理戦がしたかったんですか?」

那智「早く手札を公開するぞ! 私はツーペアだ!」

提督「いや、酒持ってきた時点でそれは無かったな」

483: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/16(日) 00:42:17.69 ID:py3wizI9o
足柄「私はスリーカード。羽黒は?」

羽黒「フラッシュ……」

提督「俺と同じだな」

妙高「では私がストレートフラッシュですから、私の勝ちですね」

提督「五枚交換してストレートフラッシュだと!? インチキだ!」

足柄「提督だってフラッシュじゃない」

那智「私が最下位か……ならば、罰ゲームを甘んじて受け入れるほかあるまい」

羽黒「罰ゲームなんて決めてたっけ……?」

那智「妙高型二番艦那智、この達磨を一気飲みする!」

提督「いよっ、待ってました!」

足柄「いっき! いっき!」

羽黒「え、ええっ!? 妙高姉さん、一気飲みなんていいの?」

妙高「……楽しそうだから、いいんじゃないかしら」

羽黒(……! もしかして、皆酔ってる……の?)

484: 今日もこれだけ 2015/08/16(日) 00:42:44.29 ID:py3wizI9o
―執務室―

提督「……気付けば雑魚寝してたんだが、ポーカーしてた事以外あんまり覚えてない……」

提督「というか、持ってきた酒のなかにくっそ度数の高い酒が紛れ込んでいたという」

↓2

486: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/16(日) 00:47:53.73 ID:+k3v78qm0
朝潮型をストレッチマンの格好をして驚かせる

489: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/17(月) 01:21:55.90 ID:WxGfTobio
~朝・朝潮型の部屋~

提督「みんな、良い朝だ。こんな日は外でラジオ体操をしよう」

朝潮「え、え?」

満潮「何……まだ五時よ?」

朝雲「というか、なんでいきなりラジオ体操なの」

提督「朝だからな」

霰「話がつながってない……」

荒潮「司令官だしね~」

提督「というわけで、今からすぐに外に集まれ! じゃあ、俺も準備してくるな!」ダッ

満潮「……放っておくのは駄目なのかしら」

霞「またうっとおしく部屋に来るわよ」

朝潮「うっとおしいというのは流石に……」

大潮「とりあえず、準備をしましょう!」

490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/17(月) 01:22:42.84 ID:WxGfTobio
―庭―

朝潮「司令官、準備できました……えっ」

提督「では、ストレッチ体操を始める!」

朝雲「な、何あの恰好?」

大潮「司令官がストレッチマンの格好をしています!」

山雲「司令さんの趣味かしら~」

荒潮「あらあら~」

霰「なつかしい……」

満潮「懐かしいって、どう考えても気持ち悪さの方が先に出るでしょ」

提督「怪人秘書官め! 覚悟しろ!」

霞「は?」

提督「さあ、みんなでストレッチだ! 横になって、足をこうして……いーち!」

妖精A「にーい」
妖精B「さーん」
妖精C「しーい」

提督「ごー! ストレッチパワーが、ここにたまってきただろう!」

朝雲「今どこから妖精さんが出て来たの!?」

霞「最初から準備してたわね」

491: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/17(月) 01:23:09.65 ID:WxGfTobio
提督「食らえ怪人秘書官、ストレッチ……」

霞「あんまりふざけると、今日の業務全部あんたに回すわよ」

提督「…………」ポチッ

ターンターンタッタッタッタターンターンタッタッタッタ

提督「はい、背伸びの運動から。いっちにっさんしー」

朝雲「あっ、普通のラジオ体操も持って来てたのね」

霰「服はそのまま……」

大潮「動きやすそうでいいんじゃないでしょうか!」


提督「というか、皆驚きが小さかったな……」

霞「一番驚いてる朝潮は固まってて、他はカス司令官が少々奇行をしても気に留めないからよ」

提督「なるほど、つまり次は皆が驚くくらい凄い事をしろと」

霞「やめなさい」

492: 今日もこれだけ 2015/08/17(月) 01:23:37.41 ID:WxGfTobio
―執務室―

提督「ふう、念の為まともなラジオ体操を用意しておいて助かった」

提督「しかしもっとすごい事をするか……朝潮が可哀想な気もするが、何事も犠牲もつきものだししょうがないな」

↓2

494: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/17(月) 01:26:24.69 ID:l+EiYFTw0
金剛に誅(ちゅう)

496: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/18(火) 00:42:55.89 ID:aMJ3VEXEo
―執務室前―

金剛「今日は提督をティータイムに誘うデース! ……あれ、何か話声がするデース」


提督『――でだ』

比叡『ですけど、それは……』


金剛「提督と比叡? 一体どうしたんでショウ……」


提督『いいや、もう決めた。金剛には誅をする』

比叡『ひえぇ……手加減はしてくださいね?』


金剛「ちゅう……チュウ!?」

金剛(て、提督が私にチュウ!? こ、これはじっとして居られないデス。提督が私を求めていマース!)

497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/18(火) 00:43:21.53 ID:aMJ3VEXEo
ガチャ

金剛「提督ぅー!」

提督「ん、金剛か」

比叡「ひえぇ……お姉様、来てしまったんですね」

金剛「さあ提督! 私に●●●●なベーゼを!」

提督「●●●●なベーゼ? 何言ってんだ、話は聞いていたんだろ」

金剛「チュウをするんでショウ?」

提督「聞いているじゃないか。さあ、こっちにこい」

金剛「わかったデース! ドキドキ……」

498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/18(火) 00:43:51.07 ID:aMJ3VEXEo
提督「何ドキドキ言っているんだ? ま、いいけど」ガシャン

金剛「……手錠?」

提督「さあて、貴様にする天誅は此処に比叡がいる事から推測できるだろう」

金剛「ちょ、ちょっと待つネ! もしかしてチュウって……」

提督「天誅ってさっき言っただろ。容疑は食べ物の横領な」

金剛「そっちだったですカ……って、身に覚えがないデス!」

提督「談話室においていたプリン……」

金剛「どうしてそれを……ハッ」

提督「比叡、あれを」

比叡「はい……すみません、お姉様」

金剛「あ、あれは出来心と言いマスカ……ア――」

499: 今日もこれだけ 2015/08/18(火) 00:44:18.49 ID:aMJ3VEXEo
~~~~~~~~

提督「実際の所、何十個と作ってあって、皆に渡すようだから少しくらい食べても良かったけど」

提督「どちらかといえば、一緒に作った比叡の方のプリンを何とかして消化したかったゆえの方便の方が強かったり」

↓2

495: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/17(月) 01:27:18.31 ID:pgiI+m8So
初春に扇子をあげる

502: もう朝…いや、ぎりぎり夜で 2015/08/19(水) 05:09:27.64 ID:ou165BB7o
初春「そう言えば」

提督「何だ?」

初春「改二になった者を祝っているそうじゃな」

提督「んー、時間と都合があった時だけな。出来てない奴も居るが、そう言う奴は他の子が何か開いてるだろ」

初春「そうじゃが……むう」

提督「……もしかして、祝ってもらいたかったとか?」

初春「そ、そんなことは無いぞ!」

提督「くくく、素直になればいいものを」

初春「う、うるさいのじゃ! ……」

提督「……それで?」

初春「貴様……言いたいことは分かっておるくせに……」

503: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/19(水) 05:09:53.94 ID:ou165BB7o
提督「えー、俺は初春の口からじゃないと何にもわかんないなぁ」

初春「ぐ……」

提督「ほら、あんまりプライドが高いと損をするぞー」

初春「な、ならばよいっ! ふんっ!」

提督「ありゃ、すまんすまん。やり過ぎた」

初春「別に、妾のこと何てどうでもいいんじゃろ!」

提督(完全にへそ曲げてる……そういえば、あそこの棚にいい物があったっけ)

初春「もうよいわ! 妾は部屋に戻る!」

提督「ちょっと待ってくれ。初春」

初春「なんじゃ! どうせ、どうでもよい事じゃろう!」

提督「扇子。オーダーメイドで頼んでいたんだ」

初春「なに?」

504: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/19(水) 05:11:25.34 ID:ou165BB7o
提督「やっぱり改二に適した良い物をあげようと画策していたんだが……間に合わなくてな」

初春「ふむ……」

提督「機会を狙っている内に、渡しそびれて」

初春「……もうよい」

提督(やっぱこれじゃだめだったか……)

初春「貴様の気持ちも、その、分からんでもないしな」

提督「うん?」

初春「時期を過ぎれば渡しにくくなるという物。よく分かった」

提督「……」

初春「ま、まあ、遅くはあったが、貴様の行為を受け取らなければ不遜になるじゃろう。じゃから……」

提督「あ、うん。はいこれ」

初春「ふ、ふん、結構良い柄じゃな」

提督「オーダーメイドしてたことは本当だし……」

初春「今後は、気にせずとも良いからな」

提督「……」

初春「ではな……ふふん♪」

505: 今日もこれだけ 2015/08/19(水) 05:11:53.23 ID:ou165BB7o
バタン

提督「……まあ、一応オーダーメイドしてたものだが、改二に合わせていたというのは嘘だ」

提督「忘れていたから、お詫びに作ったものだし……なんだ、目的は達成されたな」

↓2

507: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/19(水) 06:07:49.78 ID:cRD5qu5+O
鈴谷と一緒に夏野菜カレーを作って食らう

508: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 02:15:34.22 ID:hNjOI/VGo
―食堂―

提督「夏バテは大変だよな」

鈴谷「夏バテになった事無いから分からないけど」

提督「……夏バテは大変なものだ」

鈴谷(言いなおした)

提督「もし夏バテになってしまうと、常に初雪や望月と同じような感じになってしまう」

鈴谷「提督は二人をなんだと思ってるワケ?」

提督「大事な部下」

鈴谷「そう言う返しをすると嫌われるよ」

509: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 02:16:00.63 ID:hNjOI/VGo
提督「じゃあ何て答えれば……って、それはともかく、今から夏バテに効くカレーを作ろうと思う」

鈴谷「カレー? カレーならいつも作ってるじゃん」

提督「いつものようなカレーではない。夏野菜カレーだ!」

鈴谷「夏野菜カレーなら、この前食堂で出たけど」

提督「え? マジ?」

鈴谷「マジ」

提督「……というわけで、一緒に夏野菜カレーを作ろうか」

鈴谷「自分に都合が悪くなるとすぐにスルー……え、一緒に?」

提督「鈴谷カレー好きだろ」

鈴谷「好きだけど、作るの? 一緒に?」

提督「二人だけのカレーを作ろう!」

鈴谷「え、えー……別に、いいケド……」

510: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 02:16:48.23 ID:hNjOI/VGo
~~~~~~~~

提督「そして、完成した物がこれになる」

鈴谷「何か飛んだ気がするけど…」

提督「気のせいだ。俺達は、きちんとこのカレーを作った」

鈴谷「じゃあ提督、味見してみて」

提督「俺から行くのか? むう……では」

鈴谷「どう?」

提督「……普通」

鈴谷「普通って、もうちょっと言える事はあるでしょー」

提督「鈴谷も食べてみればわかるって」

鈴谷「えー。ん…………食堂で食べた物の方がおいしい」

提督「そりゃそうだろ。これ単体でどう思うかだろ」

鈴谷「……普通じゃん」

提督「だろ?」

511: 今日もこれだけ 2015/08/20(木) 02:17:16.99 ID:hNjOI/VGo
―執務室―

提督「逆に言えば、いきなり作って普通程度の味が出せたのが凄い……いや、レシピ通りに作れば当たり前なんだけど」

提督「鈴谷もあれでカレー作るの上手だし。心配することは何も無かったかな」

↓2

513: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 02:18:41.84 ID:FdgyFQzzO
秋月と一緒に照月着任を祝う

514: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 17:35:15.81 ID:hNjOI/VGo
秋月「司令、相談良いですか?」

提督「秋月から相談なんて珍しいな。なんだ、何でも話してみろ」

秋月「貸してください!」

提督「……」


―秋月型の部屋―

提督「あんな生活してるのに金が無いかと思った……知恵を貸してほしいね」

秋月「私の妹が着任したのでお祝いをしてあげたいと思ったのですが、どうすれば分からないもので……」

提督「お祝いかー。お祝いなんものは、こう、パーッと……」

秋月「ぱーっと?」

提督(まてよ、秋月の妹だし、もしかすると質素な方が良いのか? こればかりは性質によるものだし……)

提督「……よし、任せろ! 秋月にも動いてもらうことになるぞ!」

秋月「はい!」

515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 17:35:52.36 ID:hNjOI/VGo
~~~~~~~~

照月「秋月姉が呼んでるって聞いたけど……」

秋月「えいっ!」パーン

照月「わっ! 敵襲!?」

提督「落ち着け、ただのクラッカーだ」

照月「提督? あれ、どうしたのこれ」

秋月「あの、照月のために準備したの。どう?」

照月「秋月姉と提督が? ……」

秋月「迷惑だった……?」

照月「……ううん、嬉しいよ、秋月姉!」

秋月「本当? 良かった……」

516: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 17:36:58.36 ID:hNjOI/VGo
提督「さあさあ、そんなところに突っ立ってないで、こっちに来て座ろうじゃないか」

照月「うん? あ、この料理どうしたんですか?」

提督「秋月と一緒に作ったんだ。照月の着任を祝ってな」

照月「こんな豪勢な料理を用意してくれるなんて、本当にありがとうございます!」

提督(豪勢……? やっぱり、作る品は秋月に任せて正解だったか)

秋月「じゃあ、よそってあげるから、そこに座ってね」

照月「うん!」

提督「あ、俺大盛りね」

照月「照月姉、私もー!」

秋月「はい、分かりました」

517: (夜に用事あるので)今日もこれだけ 2015/08/20(木) 17:37:25.75 ID:hNjOI/VGo
―執務室―

提督「秋月も初めての妹だし嬉しいだろうな」

提督「でもああいう祝い事に混ざっていい物なのかな、とは思う。混ざるけど」

↓2

519: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/20(木) 17:41:00.32 ID:rpOnG53JO
村雨や白露と手持ち花火で遊ぶ

520: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 00:43:24.27 ID:YTFumq6oo
白露「提督ー! 福引で花火が当たったから、一緒にしようよ!」

村雨「凄いものは無いけど、少しくらい楽しめると思うわよ!」

提督「花火か、いいな!」

白露「じゃあ、夜になったら外に出てね!」

提督「ちなみに、どんな花火があるんだ?」

白露「えっとねー」

村雨「袋から見えるのは、線香花火とかの手持ちだけみたい」

提督「どれどれ……ああ、ススキ花火やスパーク花火……多分変色花火か? とかもあるな……普通の花火セットか」

白露「詳しいね、提督」

提督「花火は大好きだからな」

521: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 00:43:52.15 ID:YTFumq6oo
―夜・母港―

提督「またせたか?」

白露「今来たところ!」

村雨「だから、花火をする為の準備がまだよ」

提督「バケツと火だろ。ちゃんと用意してきた」

白露「用意してくれたんだ。ありがと、提督!」

村雨「じゃあ、まずは吹き出すタイプの花火からやりましょ」

提督「そうだな。はい、チャッカマン」

村雨「ありがとう。……それっ」シュワァアア

白露「あたしにも火を頂戴!」

村雨「いいけど、向きは考えてよ。って、その方向だと……」

提督「あつっ! ちょ、こっちに向いてるって!」

白露「あ、ごめんね」

提督「白露、花火をするときは周りも気を付けてくれないと怪我するぞ」

白露「はーい」

村雨「提督、服の端ちょっと燃えてる……」

提督「え? ……ぬわー!」ダッ バシャァン

白露「海の近くで良かったね」

村雨「こうなる可能性を考えてたからなんだけどね。でも、本当になるなんてね……」

白露「タオルも持って来てて良かったよね」

提督「そう言うところに気を回せるなら、最初から防げただろ……」

522: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 00:45:18.92 ID:YTFumq6oo
~~~~~~~~

村雨「やっぱり最後は線香花火よね」

提督「分かってるな。好みがあるから、絶対そうしろとは言わないけど」

白露「あたしも線香花火は好きだよ」

村雨「嫌いって言う子は少ないんじゃない?」

白露「だよねー」

提督「これ終わったら片付けだぞ。分かってるよな」

村雨「提督ー、まだ線香花火の途中なんだから、風流の無い事言わないで」

白露「片付けとかは、終わった後に考えよう! 提督らしくないよ!」

提督「た、確かに……! くっ……線香花火で気分がしんみりしてしまったからか!」

村雨「それは違うんじゃないかしら」

523: 今日もこれだけ 2015/08/22(土) 00:45:45.41 ID:YTFumq6oo
―執務室―

提督「最近自分らしくない気のまわし方が多いな……うーん、少し反省するべきだな」

提督「白露とかともうちょっと話しても良かった。あんまり話す機会ないしな……」

↓2

525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/22(土) 00:46:35.75 ID:DfB6Y07Bo
叢雲に最近の自分の行動を懺悔

526: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 03:07:20.14 ID:xDXGcFdgo
―吹雪型の部屋―

提督「叢雲、俺の懺悔を聞いてくれ」

叢雲「なにを突飛なことを言っているのよ」

提督「最近の自分の行いに、反省がしたいんだ!」

叢雲「まず、いきなり懺悔とかしてくる時点で反省する気が無いように思えるんだけど」

提督「本気なんだよぉ~! いいじゃんかよぉ~」

叢雲「すり寄って来ないで! はぁ……とりあえず、言うだけ言ってみなさい」

提督「はいきた! 叢雲様天使!」

叢雲「そういうのはいいから、早く言いなさい」

提督「はーい。最近なぁ、ふざけ度が足りない気がするんだ」

叢雲「はい、さようなら。もうそんな用事で来ない事ね」

527: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 03:07:46.61 ID:xDXGcFdgo
提督「まてまてまて。割と本気の懺悔なんだ!」

叢雲「まったく……」

提督「そのせいか、皆の反応も大分薄くなっている」

叢雲「慣れてるだけじゃない?」

提督「これじゃあ、皆を楽しませることが出来ない!」

叢雲「誰も楽しんでいないと思うのだけど」

提督「だから、今後はもうちょっと突飛な行動を増やしていこうかと……」

叢雲「誰も望んでないからやめなさい」

提督「いや、懺悔したいだけで返事とかいらないから」

叢雲「……」イラッ

528: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 03:08:27.09 ID:xDXGcFdgo
提督「そんなわけだから、心を入れ替えて今後とも頑張る」

叢雲「ふん、勝手にすればいいじゃない」

提督「じゃあ叢雲、この辺りで退散するな!」

叢雲「本当に用事はそれだけなのね」

提督「ああ」

叢雲「ふうん……」

提督「……そうだ、早速だが、叢雲と遊ぶか」

叢雲「は、はぁ? 何よ、いきなり」

提督「さっきいっただろ、突飛な行動を増やすって」

叢雲「それに付き合うなんて一言も……あっ! 腕引っ張らないで!」

提督「ははは! まずは庭でなわとびだ!」ダッ

叢雲「やる事は凄く子供っぽいわね!」


吹雪(……嫌なら振りほどけばいいんじゃないかなーって、いうのは野暮かな)

529: 今日もこれだけ 2015/08/23(日) 03:09:16.38 ID:xDXGcFdgo
―執務室―

提督「なんだかんだで付き合ってくれるし、秘書官と違ってツンデレ気質だった」

提督「懺悔してる時もアンサーくれてたし、結構面倒見もいいよな」

↓2

531: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/23(日) 03:11:35.28 ID:kzKKAhwpO
寝ている春雨のほっぺにキスしちゃえ

532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/24(月) 01:57:12.19 ID:SgTZHocAo
―談話室―

提督「……」

春雨「スー…スー…」

提督「なるほど、なるほど。これはつまり、イタズラをするチャンスと言う事だな」

春雨「ぅん……」

提督「今のは肯定と受け取っていいんだな。よしよし……じゃあ、額に肉とでも……」

「甘いぴょん!」

提督「何奴!」

卯月「ふっふっふー、イタズラの伝道師、うっずきっだぴょん!」

提督「なんだ、うーちゃんか」

卯月「なんだとは何だぴょん!?」

533: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/24(月) 01:57:38.73 ID:SgTZHocAo
提督「それで、一体何の用だ。今イタズラするので忙しいんだが」

卯月「それぴょん!」

提督「それ?」

卯月「司令官はイタズラが甘いぴょん! うーちゃんが、真のイタズラという物を見せてあげるぴょん!」

提督「いや要らないし。というか、起きるからもうちょっと静かにしろ」

卯月「むー……」

提督「しかし、どんなイタズラが良いか……」

提督(うーちゃんにならう訳じゃ無いが、確かに額に肉は安直すぎるな……もうちょっとかわいげのあるイタズラとか……)

提督「……そうだ、髪型を変えておいてやろう」

卯月「髪型ぁ? ぷふー!」

提督(微妙に頭に来る笑い方だな……)

534: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/24(月) 01:58:09.28 ID:SgTZHocAo
提督「だが、俺はこれでいく。ふん、可愛げがあるくらいが丁度良いんだ!」

卯月「でもつまんないぴょん!」

提督「ええい、そんなもの知るか! じゃあさっそく……」スッ

卯月「だったら司令官にイタズラしてやるー! ぴょん!」ピョン

提督「突然飛び乗るな……っとっと! ――――」グラッ

卯月「司令官がうーちゃんを無視するから――え」

提督「――」
春雨「ん……」

卯月「あわ……あわわわ……しれーかんが……」

提督「――っは! なな、何という事を……」

春雨「ぅ……なにか、騒がしいなぁ……あれ、司令官……?」

提督「こうなれば、腹を掻っ捌いて謝罪を……!」

卯月「わー! やめるぴょん! 今のはうーちゃんが悪かったし、ただの事故ぴょん!」

春雨「え? え……?」

535: 今日もこれだけ 2015/08/24(月) 01:58:37.65 ID:SgTZHocAo
―執務室―

提督「……まあ、ぶっちゃけほっぺならセーフだよな。そんな謝る事でもないし」

提督「というか、気付かれてなかったし、言わなきゃいいだけか。うーちゃんは何か誤解してたっぽいけど」

↓2

536: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/24(月) 01:59:42.76 ID:INMWlHNLO
如月の誘うような言動に真面目に反応してみる

538: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 02:19:14.63 ID:WqGItXY4o
―睦月型の部屋―

提督「如月について相談いいか」

睦月「睦月に? いいよー」

提督「そのだな……如月の言動を止めることはできないだろうか」

睦月「? どういうこと?」

提督「ほら、なんていうか……誘ってくるようなこと言ってくるだろ? ああいうの、よくないと思うんだよ」

睦月「提督は純情だにゃー」

提督「いや、あれ外でやられたとき、危うく警察を呼ばれそうになってな……」

睦月「どうして?」

提督「俺にもよくわからんが、あんまりよろしくないらしい。そんなわけで、何か案はないものかと」

睦月「うーん……あっ、それなら――」

539: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 02:19:50.61 ID:WqGItXY4o
~~~~~~~~

如月「あら司令官?」

提督「お邪魔している」

如月「ふふ、ゆっくりしていってね」

提督「今まさに如月のプライベートは結構普通なんだと思い知っているところだ」

如月「如月のプライベートが気になるの?」

提督「いや、あんまり男にそういうことを言うのはよくないと思うぞ」

如月「司令官になら特別に教えてあげても……え?」

提督「ただでさえ今はセクハラやパワハラなんかも多いんだ。隙を見せるのはよくない」

如月「こ、こういうことをするのは司令官だけですから」

提督「だとしてもだ。勘違いされたらどうする」

如月「あら、私は司令官に勘違いされる分には、構いませんよ?」

提督「なら、正面から誘ってくれ」

540: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 02:20:18.30 ID:WqGItXY4o
如月「え?」

提督「俺はどうやら鈍感らしいからな。遠まわしに言われても、如月が何を伝えているのかわからない」

如月「それは、つまり……」

提督「もし何か伝えたいことがあるのなら、分かりやすく、率直な言葉で伝えてくれ」

如月(も、もしかして、これはチャンス? な、なら、司令官の言うとおり……)

如月「すー……はー……」

提督「……」

如月「し、司令官、如月と……その……お食事、してくれない?」

提督「もちろん、いいぞ」

如月「……うふっ♪」


睦月(よくわかんないけど、丸まったのかな? 正直に伝えればいいって言ったの、正解みたいでよかった)

541: 今日もこれだけ 2015/08/25(火) 02:20:44.26 ID:WqGItXY4o
―執務室―

提督「案外かわいい願い事で拍子抜けした」

提督「如月も、言動はあれだが意外と奥ゆかしいのかもしれんな」

下2

543: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 02:23:46.20 ID:Wsai2FaC0
長10cm砲ちゃん(照月仕様)のコスプレをして照月を追いかけ回す(変態的な機動で)

544: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 01:55:57.26 ID:d6G4Q8j0o
―売店―

提督「久しぶりにコスプレしようかなー。何かある?」

明石「うーん……そういえば、こんなものが出来てますね」

提督「これは……また長10cm砲ちゃん?」

明石「ちっちっち。ちょっと違いますよー」

提督「うん? ……なんか、ちょっとごつい?」

明石「ふふふ、これは照月ちゃんの長10cm砲ちゃんバージョンなんです!」

提督「な、なんだってー!」

明石「ぶっちゃけ、元々のから少し改装をしただけなんですけど」

提督「まあ、形は同じだしな」

明石「それで……買います?」

提督「買おう」

545: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 01:56:23.85 ID:d6G4Q8j0o
―廊下―

「照月ー!」

照月「提督? ……ひっ!!??」

八頭身照月ver長10cm砲ちゃん「はっはっは! 長10cm砲ちゃんが会いに来てやったぞ!」

照月「きゃぁああああああああ!!」ダッ

八頭身照月ver長10cm砲ちゃん「む、どこに行く。……追いかけっこか!」ダッ

~~~~

照月「な、何で鎮守府に変態が……? と、とりあえず、談話室の方に……」ガチャ

八頭身(ry「逃げられると思ったか?」

照月「きゃぁ!? な、なんで先に部屋にいるのぉ!?」クルッ ダッ

~~~~

照月「倉庫の方なら……」オドオド

八頭身(ry「逃げられると思ったか」

照月「な、なんでぇ!?」ダッ

546: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 01:56:50.16 ID:d6G4Q8j0o
―秋月型の部屋―

照月「はあっ……はあっ……気が付けばいなかったけど……」

秋月「どうしたの? そんなに息をきらして」

照月「聞いて秋月姉! ついさっき廊下で――」

八頭身(ry「ずず……はあ、秋月のお茶は美味しいな」

照月「――ひっ」

秋月「もう司令官、そんな格好をしているから、照月が驚いちゃってるじゃないですか」

照月「……しれ、いかん?」

八頭身(ry「部屋に戻ったらな。それで照月」

照月「えっ? え?」

八頭身(ry「はいタッチ。鬼ごっこは俺の勝ちだな」

照月「???」

秋月(かみ合ってない感じがしますね……それにしても、司令官がいきなり窓から来た時は驚きましたよ)

547: 今日もこれだけ 2015/08/26(水) 01:57:34.69 ID:d6G4Q8j0o
―執務室―

提督「大体パルクールの要領で、廊下を使わずに追いかけてみた。壁をクライミングしたのは流石に初めてだったけど」

提督「最後に秋月の所に駆け込むのは分かってたから、追い詰めるのは簡単だった」

↓2

549: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/26(水) 02:00:47.90 ID:BecnHaXA0
みんなで曙を可愛がる(過剰に)

551: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:24:08.79 ID:ZrUshdmMo
―食堂―

曙「市販のアイスは久しぶりだわ。ふふっ」パキッ

提督「何のアイスだ?」

曙「!? な、なによ!」

提督「そう敵意を向けるなよ。何を食べてるのか気になっただけだって」

曙「ふん、何でもいいじゃない」パクッ

提督「ほう、チューペットか」

曙「チューペット?」

提督「そのアイスの名前だが……知らなかったのか?」

曙「し、知ってたわよ!」

提督「ふーん……」

曙「な、なによ、言いたいことがあるなら言えばいいじゃない!」

552: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:25:02.15 ID:ZrUshdmMo
提督「呼び名、どうせちゅーちゅーって言ってたんだろ? 可愛い言い方するなぁ」

曙「言って無いわよ!」

漣「いえ、言ってましたよご主人様」

曙「漣! 余計な事言わないで!」

提督「でも、ちゅーちゅー言っている曙を想像すると……」

漣「可愛いですよね!」

提督「そうだな!」

曙「て、適当な事言わないで!」

提督「ほほう、そんなことを言うのは、この可愛い唇か?」スッ

曙「ひゃぁっ!? さ、触るなクソ提督!」

漣「とか言っちゃいまして、ご主人様が居るのにこんな短いスカートをはくなんて、誘ってるんじゃないの?」サワッ

曙「漣も調子に乗らない! てかめくるな!」

553: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:25:28.47 ID:ZrUshdmMo
提督「曙は可愛い反応するなぁ」

曙「あーもう! 朧助けて!」

朧「調子に乗っている二人を相手にするのは、ちょっと嫌かな」

曙「もー!」

潮「あの、提督……」

提督「ん? 潮も混ざるか?」

潮「今日の限定カツカレー、無くなっちゃいますよ?」

提督「何だと! こうしちゃおれん、そのために食堂に来たというのに!」ダッ

曙「はあ……何だったのよ……漣」

漣「ビクッ」

曙「後で一発、返させてもらうわよ」

554: 今日もこれだけ 2015/08/27(木) 02:26:03.96 ID:ZrUshdmMo
―執務室―

提督「机の上に常温で解凍されたチューペットが……何この地味な嫌がらせ」

提督「曙はもっとよしよししたかったけど、時間的な都合がね」

↓2

542: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/25(火) 02:23:43.24 ID:SPZxBC43O
高雄型と妙高型のバレー対決を観戦

559: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 02:55:11.10 ID:xGxzKgIEo
―遊戯室―

提督「では、今からバレーボールをする」

高翌雄「バレーボール、ですか」

摩耶「というか、こんな部屋あったか?」

提督「即席で体育館っぽい内装で作ったんだぞ。今更やめるとかやめてほしいぞ」

妙高「はあ、わざわざ作ったんですか……」

足柄「というか、なんでそんな本気なの」

提督「ほら、今バレーボールの大会やってるだろ。だからな」

鳥海「司令官さんはいつもメディアに感化されてますね」

提督「いいじゃないか。バボちゃんだってかわいいしな」

羽黒「バボちゃん?」

バボちゃん「……」フリフリ

愛宕「あらあら~」

那智「かわい……はっ。な、何でもないぞ」

560: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 02:56:02.16 ID:xGxzKgIEo
~~~~~~~~

提督「点数は14点で一セットな。あんまり長いと疲れるだろうし。あと四人だしポジションとか無しな」

那智「相手は高雄型か……14点ならすぐに終わってしまいそうだな」

摩耶「始まる前から敗北宣言か? 面白くねえな」

那智「……いいだろう、ならば受けてみろ。このサーブを!」シュッ バシュッ

摩耶「な……」

提督「あ、あれは大王様のような強烈なジャンプサーブ! 摩耶、反応できなーい!」

那智「どうやら口だけだったようだな」

摩耶「あ、あんなの返せるか!」

高雄「では、私に任せてもらいましょうか」

摩耶「ああ……」

561: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 02:56:29.99 ID:xGxzKgIEo
那智「ふん、人が変わっても同じ事」

妙高「バボちゃん見れて興奮するのは分かるけど、あんまり調子に乗るのは駄目よ」

那智「こ、興奮などしていない!」シュッ バシュ

高雄「あら、甘いサーブですわよ」ポン

愛宕「いい高さね。えいっ」パァン

提督「おお、レシーブでクイックか! てか音やばいけどボールだいじょうぶか」

那智「なんだと……」

妙高「だから言ったのに」

足柄「でも、こうじゃなきゃ面白くないわ。楽に手に入る勝利何て、欲しくは無いもの」

羽黒(つ、ついていけそうにないかも……)


バボちゃん「……いやー、しかし、凄いですね」

提督「確かにな。……あ、バボちゃんは喋っちゃダメだぞ」

バボちゃん「……」

562: 今日もこれだけ 2015/08/28(金) 02:57:04.17 ID:xGxzKgIEo
―執務室―

提督「ボールが耐えられなくなって終了した。一応妙高型優勢ではあった」

提督「しかし、バレーボールは本当にすごかった。他のスポーツもうまかったから選出したが、正解だった」

下2

564: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 03:12:43.38 ID:gzPp9N0U0
舞風とアブラゼミを採ってきて食べてみる

571: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 02:48:02.34 ID:bZCTHRLMo
―庭―

提督「よーし、来たか舞風」

舞風「庭に出て、いったい何をするんですか? ダンス?」

提督「ダンスでもいいが、夏も終わるから、夏にしかできないことをしようと思う」

舞風「夏にしかできない事? ……花火、とか?」

提督「花火もいいが、今日は虫取りをしようと思う」

舞風「む、虫とり?」

提督「そうだ。セミは夏にしか出ないからな。ついでに……」ゴソゴソ

舞風「せめて、虫とりが好きそうな子を呼べばいいのに……あれ、何の用意をしているんですか?」

提督「たき火だ。セミを焼くためのな」

舞風「…………」

提督「その顔は察しているような顔だな」

舞風「……私は見ているだけでいいですよね」

提督「想像ついていて付き合ってくれるのなら、舞風も付き合い良いよな」

572: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 02:48:45.66 ID:bZCTHRLMo
~~~~~~~~

提督「セミはコツさえつかめてれば、難無く捕まえられる。というわけで、アブラゼミをつかまえた」

舞風「火の準備は出来てますよ」

提督「流石だ舞風。わざわざ火の準備までしてくれるなんてな」

舞風「早く済ませて、提督とダンスの時間にしたいからね!」

提督「え、そんな約束したっけ……まあいいか。では、今から焼きまーす」

舞風「本当に、その……口にするの?」

提督「いや、意外と美味しいぞ。とはいえ、普通に焼くだけだと、風味が消えてうまみも減るが」

舞風「じゃあ、なんでわざわざ?」

提督「夏も終わるからな」

舞風(本当にそれだけなんだ……)

573: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 02:49:12.80 ID:bZCTHRLMo
提督「ではさくっと焼いて……いただきまーす」パリパリ

舞風「ど、どうですか?」

提督「……うん、そこそこ」

舞風「そこそこ?」

提督「から揚げとかにするともっと美味いんだが、さすがに焼いただけだとな……」

舞風「じゃ、じゃあ食べたら動きましょ~。はい、お手を取って」

提督「そうだな。じゃあ、この後は踊るとするか」

舞風「はい!」

574: 今日もこれだけ 2015/08/29(土) 02:51:27.23 ID:bZCTHRLMo
―執務室―

提督「食べるなら幼虫を素揚げだな。羽はちゃんと取った方がいい」

提督「というか、舞風には悪いことしたな……虫を食べるなんて、今じゃ殆ど無いのに」

↓2

555: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/27(木) 02:28:02.12 ID:tQ70L0RRO
陽炎とブランコ漕ぎを競う

578: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 03:19:04.34 ID:v5a5ihQKo
―公園―

陽炎「今日も付き合わせて悪いわね」

提督「なに、限定販売ならば仕方ないさ」

陽炎「お礼に……あ、あそこでワッフル売ってるし、奢るわよ」

提督「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうか」

陽炎「ええ、その辺に座って待ってて」タッタッタ

提督「その辺、と言っても…………ベンチは埋まってるな……ん?」

~~~~~~~~

陽炎「待たせた……って、どこに座ってるの」

提督「ブランコ」

579: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 03:19:34.30 ID:v5a5ihQKo
陽炎「もう、司令は子供っぽいんだから」

提督「いやいや、ブランコは凄いんだぞ。休憩代わりに座れるし、遊べる」

陽炎「ベンチとして使うのは子供の邪魔になるからやめなさい」

提督「子どもが来たら察して譲るさ。それより、陽炎」

陽炎「何よ」

提督「隣が空いてるだろ。座らないか」キコキコ

陽炎「……他に空いてないし、子供が来るまでだけよ」

提督「とかいって、実は座りたかったとか」

陽炎「そ、そんなわけないでしょ。はい、ワッフル」

提督「さーんきゅ!」

陽炎「パクらない!」

提督「はっはっは」キーコキーコ

580: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 03:20:12.06 ID:v5a5ihQKo
陽炎「……」キコキコ

提督「んー、美味しいな」ビュンビュン

陽炎「気に行ったのなら、良かった」キーコキーコ

提督「あんまりワッフルは食べないからなー。型とか無いから自力じゃ作りにくいってのもあるし」ビューンビューン

陽炎「へぇ、珍しいわね」ビュオンビュオン

提督「!? ……まあ、俺だってっ、何でも作ってるわけじゃ無いしっ」ブオンブオン

陽炎「そうなんだっ!」ブンッブンッ


黒潮「あれ、陽炎と司令やん」

不知火「一回転しそうな勢いね。危ないし、見なかったことにしましょう」

黒潮(あー、関わりたくないだけなんやなー)

581: 今日もこれだけ 2015/08/30(日) 03:20:40.33 ID:v5a5ihQKo
―執務室―

提督「ワッフル食べながら喋りながらブランコを漕ぐと言う高等技術」

提督「実際、ワッフル落ちてもおかしくなかったよな」

↓2

563: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/28(金) 03:12:03.78 ID:fqtYQWotO
白雪にサボテンをプレゼント

585: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 03:04:27.83 ID:oBNG6aHPo
―吹雪型の部屋―

提督「白雪ー」

白雪「はい、私ですか?」

提督「白雪にプレゼントだ」

白雪「わ、なんでしょう」

提督「サボテンだ」

白雪「……え?」

提督「ミニサボテンだ」

白雪「……」

586: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 03:04:56.39 ID:oBNG6aHPo
~~~~~~~~

白雪「と、いうわけで貰ったんだけど……」

叢雲「本当に司令官ってたまによく分かんないことするわよね」

初雪「サボテンは意外と大変……」

磯波「あ、聞いた事ある。梅雨時期は湿気多いから水は少なくとか、季節で水をあまりあげなくても良いこともあるとか」

深雪「え、サボテンの癖に水いるのか」

吹雪「結構枯らす人も多いみたいだよ」

白雪「そうなんだ。育てるの、大変かも……」

吹雪「駆逐艦も飽和してきて出撃も減ったし、他に趣味を見つけたらっていう、司令官の気遣いだったりして」

叢雲「それはないわね」

白雪「司令官自身も、そんな感じじゃ無かったしね」

吹雪「だよねー」

白雪「でも、そっか……うん、今から売店で、育て方の本が無いか聞いてくる」

587: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 03:05:23.73 ID:oBNG6aHPo
―売店―

白雪「明石さん、サボテンの育て方が書いてある本は無いですか?」

明石「サボテン? ……あ、ああ、あるけど」

白雪「本当ですか!」

提督「お、あげたサボテン育てる気になってくれたのか」

白雪「司令官。せっかくのプレゼントですし、ちょっと、育ててみたいと思ったんです」

提督「うむ、喜んでくれてなにより」

明石「はい白雪さん。これがその本」

白雪「ありがとうございます。これお代です。では、さっそく部屋に戻っていろいろ見てみますね」スタスタ

提督「大事に育ててくれよー」

明石「……あれって、鎮守府の景観を良くするために、花を買って来てほしいって霞さんに言われて買ってきた奴では?」

提督「いや、サボテンじゃ景観が良くなるわけないでしょって怒られたから、プレゼントしたんだ」

明石「理由が酷いですよね」

提督「……」

588: 今日もこれだけ 2015/08/31(月) 03:29:31.38 ID:oBNG6aHPo
―執務室―

提督「サボテンだって可愛い花を咲かせるんだよ。時間がかかるけど」

提督「そう思えば、吹雪型はあんまり相手にしてあげれてないし、丁度良かったのかもしれない」

↓2

590: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 03:36:31.03 ID:hduqotht0
一航戦と二航戦をみんなでお祝い

592: (なにか祝い事があったらすみません的内容) 2015/09/01(火) 02:31:49.91 ID:xFLFnbmyo
―食堂―

提督「おめでとー!」パァン

赤城「えーっと……何がでしょうか?」

提督「改二だよ改二。一航戦と二航戦の改二が出来るようになるって」

赤城「え?」

飛龍「改二、ねぇ」

蒼龍「(どう思う、加賀さん)」

加賀「(姉妹艦でもない私達が同時に来るなんてありえないでしょう。また提督のドッキリか、勘違いでしょうね)」

提督「おいおい、何隅っこで内緒話をしているんだ。パーッといこうぜ、パーッと」

飛龍「パーッとって、もしかして食堂陣取ってるけど、まさか他にも呼んでる?」

翔鶴「そうですよ。先輩方の改装という事で、少しばかり規模が大きいんですよ」

雲龍「まだ今は私達だけだけど」

蒼龍「(早く止めないとこれ、下手すると私達も恥をかくことになるかも)」

加賀「(鎮守府を巻き込むのは本意ではないわね……)」

593: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 02:32:27.18 ID:xFLFnbmyo
加賀「すみません、提督――」
瑞鶴「ねえ、提督さん」

提督「なんだ瑞鶴。ん? 加賀も何か口に出そうとしてたな」

加賀「……いえ、此処は譲ります」

瑞鶴「珍しいわね……それで提督さん、四人が同時っておかしくない?」

提督「そうか?」

瑞鶴「二航戦の二人は姉妹艦だから同時は分かるけど、一航戦の二人は姉妹艦ですらないじゃない」

提督「……たしかに」

瑞鶴「手間が違うし、ガセ情報なんじゃない?」

赤城「(へえ、なかなか目ざといですね)」

加賀「(嫉妬で言っただけじゃないかしら)」

飛龍「(それでもこういう場面は褒めてあげなよ)」

蒼龍「(加賀さんが五航戦の子に厳しいのは分かってるけどね)」

594: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 02:32:53.68 ID:xFLFnbmyo
瑞鶴「それで、どうなの?」

提督「う、うーん、それは……」

霞「カス司令官、此処に居たのね」

提督「秘書官じゃないか。ちょうどいい、改二の事だが……」

霞「改二? 妖精さんが言ってたことなら、五航戦の改二の事よね」

提督「……」

霞「それよりあんた、演習命令出したなら、ちゃんと編成しときなさいよ。あの子達困ってたわよ」スタスタ

提督「……」

加賀「はぁ、提督はやはり提督でしたね」

翔鶴「そ、その言葉は……す、すみません。今はフォローできそうにありません」

赤城「(加賀さんが悪態をつく結果になったわね)」

飛龍「(一発逆転されたような気分だろうしね)」

蒼龍「(後輩に抜かれたってことでもあるしね)」

瑞鶴(改二……ふふっ)

雲龍(改二の装備、貸してくれるくらいは……)

595: 今日もこれだけ 2015/09/01(火) 02:33:23.95 ID:xFLFnbmyo
―執務室―

提督「噂程度の情報を鵜呑みにしてはいかんな」

提督「とりあえず、適当な祝い事にすり替えて、なんとか切り抜けられたが……」

↓2

597: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 02:36:01.57 ID:EuV+ePmto
由良の髪を丹念にとかす

599: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 03:07:23.41 ID:AyQQLe1uo
―長良型の部屋―

提督「……」ガチャ

由良「な、なに? 提督さん?」

提督「……」スタスタ

由良「その、無言で近寄られると怖いんだけど」

提督「……」ナデナデ

由良「ひゃっ!?」

提督「失敗したんだよ~、慰めてくれよ由良~」

由良「慰めるって……じゃ、じゃあなんで撫でてるの」

提督「由良の髪のさわり心地はいいから、これが俺にとっての慰めなんだ」

由良「何それ……別に良いけど」

600: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 03:08:16.59 ID:AyQQLe1uo
提督「ふんふ~ん♪」シュルシュル

由良「え、提督さん、髪解くの?」

提督「ちゃんと結い直してやるから、許してくれ」

由良「……ちゃんと直してね?」

提督「はいはいーっと」シュルッ

由良「提督さんって、髪弄るの好き、なの?」

提督「んー? なんでそう思うんだ?」

由良「だって、前にも私の髪、楽しそうに触ってたでしょ?」

提督「あのときは好きと答えたはずだが」

由良「もしかして、私には髪だけなのかなって、そう思って……」

提督「はっはっは、面白い事を言うな」スッスッ

601: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 03:08:42.62 ID:AyQQLe1uo
由良「別に、面白い事を言ったつもりは無いんだけど……」

提督「髪なんて、由良の魅力の一つに過ぎない。こうして俺が髪を弄るのは……」ササッ

由良「弄るのは?」

提督「単にこの行為が好きなだけだからだ」カチャカチャ

由良「……」

提督「なんだ、呆れたか?」サー

由良「ううん、提督さんらしいと思って、ね」

提督「そうか」

由良「それで、話をしている間に、何をしているの?」

提督「ん? 髪の手入れのお手伝い」

由良「……本当に提督さんらしい、ね」

602: 今日もこれだけ 2015/09/02(水) 03:09:12.51 ID:AyQQLe1uo
―執務室―

提督「最後の微妙な顔は何だったんだろうかね」

提督「でもまあ、由良の髪を弄りたくなるのはしょうがない。うん」

↓2

604: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 03:29:04.48 ID:BeBFwwha0
冗談半分でモンドセレクションの審査機関に比叡カレーを送ったら金賞受賞

605: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:58:33.54 ID:AyQQLe1uo
霞「ねえ」

提督「ん? どうした」

霞「モンドセレクションって、知ってる?」

提督「ああ、あの製品の審査をする団体だろ」

霞「金賞受賞ってのが来てるんだけど」

提督「――え?」

霞「だから、金賞。何送ったのよ」

提督「きん、しょう……」

霞「……その反応だと、間宮さんのじゃないわよね。鳳翔さんのでも」

提督「……比叡カレーだ」

霞「なん、ですって……!」

606: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:59:02.07 ID:AyQQLe1uo
~数日前・金剛型の部屋~

提督「最近面白い事ないなぁ」

比叡「では、また料理の練習に付き合ってください!」

提督「え゛」

比叡「嫌そうな声出さないでください!」

霧島「暇なんでしょう、付き合ってあげたらどうですか?」

提督(霧島の謎の援護が入って来たな……金剛と榛名がいないし、止めてくれそうな奴はいない……しかし、味見でもあれは食べたくない!)

提督「い、いいだろう。どうせなら、とある機関に応募してみないか」

比叡「応募、ですか?」

提督「ああ、いい案だと思うんだが」

比叡「……」

提督(だ、だめか? やはり味見は避けられぬ運命なのか?)

比叡「いいですね! 自分の実力を試すことは大事ですし!」

提督「よし、じゃあ、準備するからな――」

607: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:59:39.28 ID:AyQQLe1uo
~~~~~~~~

提督「――って、言った奴だけど」

比叡「それがどうかしたんですか?」

提督「……比叡カレーが、モンドセレクションの金賞を受賞した」

比叡「ひ、ひえー! ……モンドセレクションってなんですか?」

提督「とにかく、食品として認められたって事だ」

比叡「そうなんですか! ……食品として認められた?」

提督「ごほん。まあ、どこでどう評価されたのかは知らないが、嬉しい事ってことだ」

比叡「でも……それでも不思議ですね」

提督「まあな。商品としての項目は明石と霧島に任せたんだが……何か知ってるか?」

霧島「全部正直に書きましたよ」

提督「全部?」

霧島「はい、大衆には劇物ですが、一部の物には歓喜の品だとも」

比叡「げ、劇物ってなに!?」

提督「モンドセレクション……謎に包まれている」

608: 今日もこれだけ 2015/09/03(木) 00:00:41.71 ID:C9a6tPq7o
―執務室―

提督「比叡の伝説がまたここに一つ……」

提督「まあ、商品展開も少しだけだがしてみるか……金賞取ったし」

↓2

610: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 00:01:09.89 ID:UB3ne5TnO
磯風シチューもモンドセレクションに送っちゃえ

616: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 02:42:37.12 ID:4XwAV9oGo
―陽炎型の部屋三号室―

提督「――っていう事があったから、磯風の料理も送ってみたいと思う」

浜風「死人が出ますよ」

磯風「失礼な。そんな被害を出したことは無いだろう」

提督「いや、あの比叡カレーをだしても大丈夫だったんだぞ。おそらく、彼の団体には凄まじいお人が居るに違いない」

浦風「希望的観測はようないと思うんじゃけどなぁ……」

提督「ていうか、お前たち食べたことあるのか?」

浜風「物事を知るには、体験するのが一番早いんですよ」

谷風「ぶっちゃけマズイ!」

提督「本当にぶっちゃけたな」

浦風(マズイじゃすまんかったんじゃが……いや、言わんでええか)

617: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 02:43:04.14 ID:4XwAV9oGo
磯風「しかしモンドセレクションか……商品に対して評価されるのだったか。いいのか?」

提督「その辺は明石とかにポイーで」

谷風「適当だねぃ」

浜風「……なんにしても、私達に被害が被らないのであれば、好きにしていいですよ」

浦風「困るのは提督さんじゃけえのう」

提督「困る? どういう……」

磯風「よし、そこまでいわれたら、後には引けないな。待っていろ司令、とびきりおいしいシチューを作って来てやる」

提督「ん? いや、送る前に応募をしなくちゃだから、今じゃなくて……」

磯風「善は急げだ、いってくる!」ダッ

提督「あ、ちょ……」

浜風「ちゃんと作ってきた料理は食べてくださいね」

谷風「せっかく作った料理を食べてくれないってのは、悲しいもんだからねぇ」

浦風「同感じゃ」

提督「なん……だと……」

618: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 02:43:30.75 ID:4XwAV9oGo
~~~~~~~~

磯風「できたぞ!」

提督「シチューなのに赤いんだけど」

磯風「緑のシチューとかあるだろう。そういう物を作ってみたつもりだ」

提督「いや、あれは野菜を入れてるからなんだけど……赤って……」

浦風「唐辛子、とか?」

谷風「赤だけならトマトとかでも出せるねぇ」

提督「そう言う色には見えないんだけど……なんだか、えーっと……そう、血の色みたいな赤」

浜風「でも食べるんですよね」

提督「……」

磯風「……」

提督「ええい、ままよ!」パクッ

磯風「ど、どうだ?」

提督「…………オイシイヨ」

磯風「本当か! 比叡さんに教えて貰ったかいがあったというものだ」

浜風(あれ、間違いなく正気じゃないですよね)

浦風(ありゃあ、気ぃ失うとるの)

谷風(大丈夫か? 一応、胃薬用意しとこうか)

619: 今日もこれだけ 2015/09/04(金) 02:43:59.49 ID:4XwAV9oGo
―執務室―

提督「暫く記憶が無いんだが……磯風の料理を食べてから何をしていたんだ……」

提督「とりあえず、磯風の料理は送る事にするか。毒物として処理されなきゃいいんだけど」

↓2

621: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/04(金) 03:47:50.91 ID:uv+bAQJIo
陽炎と行く温泉旅行

623: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 01:53:57.52 ID:m6fumU+Oo
―温泉旅館―

提督「しっかし、ここもよく福引で当てるなぁ」

陽炎「前にも来たことあるの?」

提督「まあ、何度かな」

陽炎「ふうん……じゃあ、混浴だってのも知ってるわけね」

提督「そうだな。とはいえ、混浴風呂に行かなければいいわけだが」

陽炎「やっぱりそうなの。じゃあ、そうするわ」

提督「というか、よく知ってたな。調べたのか?」

陽炎「そりゃ、一応一泊するわけだしね。事前情報は大切よ」

提督「言われてみれば、調べる方が当然か……」

提督(……今まで言った奴の中にも、実は知ってた奴が居たのか? わからん……)

624: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 01:54:49.12 ID:m6fumU+Oo
~~~~~~~~

陽炎「ふう、和風の旅館だけあって、食事も純和風ね。なかなか食べる機会が無いから新鮮だったわ」

提督「けっこう美味しいしな」

陽炎「さてと……そろそろお風呂に行こうかしら」

提督「混浴する?」

陽炎「怒るわよ?」

提督「冗談だ」

陽炎「もぅ……」

提督「でも、俺も風呂に行くとするよ」

陽炎「そう? じゃあ、一緒に行きましょ」

提督「ええと、必要なものは……」

陽炎「準備していないの? ……はい、タオルと着替えはこれ。袋はここにあるのを使いなさい」

提督「逆に陽炎は準備が出来過ぎだろう……」

陽炎「性分なのよ」

625: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 01:55:14.94 ID:m6fumU+Oo
~~~~~~~~

提督「さて、寝る時間だが……」

陽炎「どうしたの?」

提督「このまま寝るには惜しいと思わないかっ!?」

陽炎「お話でもしたいの?」

提督「それもいいが……ここの旅館には、例のパズルがある」

陽炎「The T? へえ、面白そうね!」

提督「少し気になってはいたんだが、今まで来たときは人数も多かったし、話の方が弾んだからな。今日はこれを完全攻略するまで寝られません!」

陽炎「いいわよ。簡単にクリアしちゃうんだから!」

提督「よし、長期戦に備えて売店で何か買って来るか」

陽炎「あ、じゃあ私も」

提督「面白かったら土産に買って帰るか」

陽炎「いいわね!」

626: 今日もこれだけ 2015/09/05(土) 01:55:41.38 ID:m6fumU+Oo
―執務室―

提督「あー……旅館に行ったのに徹夜になってしまった」

提督「完全クリアして、個人で問題を考えたりしてたからなんだが……」

↓2

628: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/05(土) 01:57:39.82 ID:H/pD7pU40
千歳型と晩酌

630: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 02:51:52.92 ID:ZZoYaKl1o
―夜・母港―

千歳「夜の風が涼しいわね」

千代田「そうね、千歳お姉」

千歳「……あら、あそこにいるのは……」

提督「ん? なんだ、二人も夜酒か」

千歳「いえ、ただの散歩ですよ」

千代田「提督、千歳お姉との二人きりの散歩を邪魔しないでください」

提督「そりゃ悪かったな」

千歳「こら、千代田」

千代田「だって、千歳お姉……」

提督「別に良いさ。千代田は元気があるくらいが丁度良いしな」

千歳「提督……」

千代田「変な物でも食べた?」

提督「いや、不敬に対してはいつもこんな感じの対応だったと思うが」

631: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 02:54:13.01 ID:ZZoYaKl1o
千歳「……あの、ご一緒してもいいですか?」

千代田「千歳お姉!?」

提督「それはこのお酒を狙っての言葉かな?」

千歳「そうかもしれませんね、ふふ」

千代田「ああ、千歳お姉お酒好きだもんね……」

提督(なるほど、こう言うことで、俺と千歳を素直に納得させられるのか。さすが千歳だな)

千歳「では、酌も空いていることですから、どうぞ」

提督「おお、ありがたい」

千代田「提督、私達の分は?」

提督「千代田も飲むんかい」

千代田「飲まないとは言ってないでしょ。それに、千歳お姉が飲むならやっぱり一緒にしたいじゃない」

632: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 02:54:40.88 ID:ZZoYaKl1o
提督「千代田らしい答えだな。一応、ここに予備の物があるけど」

千代田「ありがと。じゃあ、千歳お姉の分は私がお酌してあげる!」

千歳「あら、ありがとう千代田」

提督「あんまり量は飲むなよ」

千代田「そんなに飲まないわよ。千歳お姉も……大丈夫よね?」

千歳「私も酔うのは早いから、大丈夫ですよ」

提督「ふうん、それならいいけど」

千歳「心配してくれているんですか?」

提督「……いや、俺の分の酒を飲まれるのは嫌だからな」

千代田「ついに強欲な本性を現したわね!」

提督「いや、らしくないと言われたから、言って欲しそうな言葉を口にしただけだが……ああ、もういいや。好きに飲め……」

千代田「言われなくてもそうするわよ。はい、千歳お姉」

千歳「もう、千代田はいつもこうなんだから」

提督(千歳の前だから、いつもより少しマイルドな方なんだがな)

633: 今日もこれだけ 2015/09/06(日) 02:55:09.89 ID:ZZoYaKl1o
―執務室―

提督「寝酒の時間でもあるし、軽くだけにしておいた。千歳なんかはほろ酔いだったが」

提督「そもそもたくさん飲むなら、酒豪たちと共にするし」

↓2

635: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/06(日) 02:56:33.08 ID:PnZIIfpco
川内と一緒に忍者タートルズを鑑賞

636: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 02:09:45.31 ID:1q+IQOPeo
―川内型の部屋―

提督「夕方の時間にこんにちは。まだ夜戦にはまだまだ早い時間だな」

川内「そうだよ。あ、二人は今日買い物に行っているから居ないけど」

提督「いや、今日は川内に用事があって来た」

川内「私に?」

提督「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズという物がある」

川内「それが?」

提督「面白かったからおすすめしようと思って」

川内「えー、それだけ?」

提督「一応忍者タートルズという略称もあるから、そこ繋がりでもあるけど」

川内「へー。それで、どういう物なの?」

提督「ええと……」

漣「説明しましょう! ティーン(中略)タートルズとは、米国にて大人気のアメコミで、今も根強い人気を誇るアニメシリーズの事です!」

提督「漣はこういう話題になると急に出て来るよな」

637: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 02:10:22.86 ID:1q+IQOPeo
川内「米国で人気って、面白いの?」

漣「前にニンポとかやりましたよね。あれも米国にて人気の作品ですよ」

川内「そうだったんだ……」

提督「そうだったのか……」

漣「ご主人様も知らなかったんですか!? ……まあとにかく、これは過去に日本で放送したときも好評でしたから、実際面白いと思いますよ」

提督「そうだな。そして、テレ東版が手にはいったわけだ」

川内「そうなんだ。夜まで暇だし、それくらいまでなら良いかな」

提督「ふっふっふ、そう言っていられるのも今のうちだ」

川内「どういうこと?」

提督「米国、そして日本でも人気を博した作品は伊達じゃないって事さ」

川内「?」

漣「wwktk!」

638: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/07(月) 02:11:01.56 ID:1q+IQOPeo
~~~~~~~~

提督「やべー、二回目だけど普通に面白いわ。やっぱサワキちゃん良いキャラしてるわ」

漣「アフレコも多いですし、掛け合いも独特でいいですよねー!」

川内「……」

提督「……気に入らなかったか?」

川内「……次は?」

提督「え?」

川内「だから、次は無いの?」

提督「でも、もう夜だぞ」

川内「ああ、夜戦……夜戦と、タートルズ……」

漣「(はっ、超レアシーン発見!)」

提督「(これが大人気アニメの強さか!)」

川内「夜戦……やっぱ夜戦に行ってくる!」

提督「あ、でもこれ借りものだから期限あるぞ」

川内「提督、早く次の見せてよ!」

提督「ふっ」

漣(ご主人様、もしかして計算して……!)

639: 今日もこれだけ 2015/09/07(月) 02:11:33.11 ID:1q+IQOPeo
―執務室―

提督「計画通り……なんて、こうなればいいなー、と思ってただけだけど」

提督「それに、休んだ次の日の夜戦は特別うるさいものになるから、中途半端に休まなくてよかったし……」

↓2

584: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 03:24:27.90 ID:9u4fmW16o
秋月、照月と川の字になって寝る

642: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 01:38:34.45 ID:VDIB96RAo
―秋月型の部屋―

秋月「照月が来てから部屋が狭くなったように感じられます」

提督「お、愚痴か?」

秋月「強いていえば、嬉しい悲鳴ですね」

提督「そうか。一人だったし、そうだろうな」

秋月「今日も一緒にご飯を食べる予定なんです」

提督「へー」

提督(まるで不妊から奇跡的に生まれた子供みたいな扱いだ)

秋月「……? どうかしましたか」

提督「いや、なんでもない……」

643: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 01:39:10.25 ID:VDIB96RAo
照月「秋月姉、帰ったよー……あれ、提督? どうかしたんですか?」

秋月「おかえり照月。司令はたまに部屋に来られるんですよ。用も無しに」

照月「そうなんだ」

提督「用も無しって……事実なだけに、棘があるように感じられるな」

秋月「そ、そんなつもりはありませんから!」

照月「うーん、じゃあ、提督も夕食後一緒しますか?」

提督「いいのか?」

秋月「断る理由は無いですから」

提督「それなら、お邪魔させてもらおうか」

644: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 01:39:40.12 ID:VDIB96RAo
~~~~~~~~

提督「なんだかんだでもう夜も深くなってきたか……邪魔したな」

秋月「いえ」

照月「あれ、もう戻るの?」

提督「もうって言っても、そろそろ寝る時間だろう」

照月「それもそうだけど……」

提督「じゃあ……」

照月「……」

秋月「(すみません司令、照月は夜が苦手らしくて)」

提督「(そうなのか? じゃあ……)」

提督「……よし、眠くならないなら、眠くなるまでトランプでもするか!」

照月「! 分かった、いいよ!」


照月「zzz……」

提督「zzz……」

秋月「ふふ、司令まで寝ちゃって」

秋月(わざわざ付き合わせたのもあるし、起こすのも忍びないかな。今日は、寝かせておきましょうか)

秋月「ふわぁ……私も眠くなってきましたし……照月、横に失礼します……」

645: 今日もこれだけ 2015/09/08(火) 01:40:07.05 ID:VDIB96RAo
―執務室―

提督「朝起きたら秋月の部屋で寝ててビックリした。なんだかんだで朝ご飯までいただいたけど」

提督「いや、秋月の味噌汁は美味しかった。たまにはああいう食事も良い」

↓2

647: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 01:46:51.89 ID:yBWjK5GEO
春雨と協力して至高の中華料理を作る

651: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 01:54:20.43 ID:Ap9OA8MJo
―鳳翔の店―

春雨「いつも厨房を貸して頂いてありがとうございます」

鳳翔「いえ、春雨さんの春雨は鎮守府一なので、私も勉強させてもらってますから」

提督「……そういえば、春雨以外は作らないのか?」

春雨「春雨、以外ですか……」

龍鳳「作っている姿は見ますけどね」

春雨「その、練習はしているんですけど……春雨程には上手くいかなくて……」

提督(え、春雨程って、そりゃ厳しくない)

龍鳳(得意料理と同等とは、志が高いですね)

提督「……なら、今日は料理できる人も集まっているし、至高の中華料理を作ってみるとするか!」

春雨「し、至高の中華料理ですか!?」

652: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 01:54:46.63 ID:Ap9OA8MJo
鳳翔「面白そうですけど、何を作るんですか?」

提督「そうだなぁ……ラーメンとかどうだ?」

鳳翔「ラーメンは中華料理ではないのですが……」

提督「え、マジで?」

龍鳳「似た言葉はあるんですけど、料理としてのラーメンは日本独自の部分が多いので、中国の方でも別料理として扱われているんです」

提督「初めて知った……じゃあ、手軽に麻婆豆腐にするか」

春雨「手軽に麻婆豆腐、ですか」

龍鳳「それはちょっと甘いと言わざるを得ませんよ」

春雨「そうです。家庭の麻婆豆腐はインスタントを使いつつ軽く出来ますけど、実際には火力、時間、扱い諸々きちんと考えて作らなきゃいけないんです!」

提督「お、おう」

鳳翔「ふふふ、至高と言っても、究極と勝負するわけじゃないんですから、自分が『至高』と思ったもので良いんですよ」

提督「よく分かんないけど、鳳翔が良い事言った!」

春雨「一利、あるかもです」

龍鳳「確かに、気負い過ぎても良いものは作れませんからね」

春雨「分かりました! では、今から麻婆豆腐を作ります!」

提督「よく言った! では早速厨房を使わせてもらうぞ――」

653: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/09(水) 01:55:12.86 ID:Ap9OA8MJo
~料理中はカット~

春雨「――完成です!」

提督「はっ、気付いたら終わってる!」

鳳翔「豆腐の崩れは無し……香りもよく、見た目もいいですね。盛り付けにも気を配ったようですし、言うことはありません」

春雨「一人で作っていたら、ここまでの物は出来上がりませんでした。皆さん、本当にありがとうございます」

提督「よく分からんけど、早速食べてみるか」

春雨「はい!」

龍鳳「どうぞ、お茶です」

提督「気が利くな」

龍鳳「いえ、途中から殆ど春雨さんがやっていたので、手持無沙汰だっただけですから」

提督(マジ作ってる最中の記憶が無い)

春雨「……」ジー

提督(というか、さっきから春雨がじっとこっちを見つめてくる……そろそろ食べるか)

提督「モグモグ…………う……」

春雨「ど、どこかダメでしたか?」

提督「う……うぅーーーーまーーーーいーーーーぞぉおおおおおおお!!!」

春雨「ほ、本当ですか!」

龍鳳「ほんと、美味しい……」

鳳翔「ふふ、上手に出来てますね」

654: 今日もこれだけ 2015/09/09(水) 01:55:39.88 ID:Ap9OA8MJo
―執務室―

提督「気付いたら麻婆豆腐が無くなっていた。一時的に気を失う……まるで比叡料理のようだ」

提督「ベクトルは真逆なわけだが。今まで食べた中からすると、たしかに至高であった」

↓2

648: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/08(火) 01:46:52.69 ID:fbYcTJiro
浴衣の神通と一緒に今年最後の西瓜を食う

658: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 02:28:32.33 ID:HMY46LKDo
―売店―

『西瓜』

提督「……これ何だ?」

明石「スイカですよ。読めないんですか?」

提督「いや、それくらい読めるが。ちょいと季節に外れつつあるんじゃないかなと」

明石「ですから、最後のスイカです」

提督「最後?」

明石「甘いと評判の、季節最後のスイカです」

提督「ああ、なるほど。これ以上入荷は無い訳ね。しかし、最後と言われると欲しくなってくる……」

明石「さあ、今がチャンスですよ。今を逃せば、もう今年は手に入りませんよ~」

提督「うむむ……」

神通「提督、唸っているみたいですけど、調子が悪いんですか?」

提督「……神通、共にいただこうではないか」

神通「は、はい?」

659: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 02:28:59.36 ID:HMY46LKDo
―川内型の部屋―

提督「川内と那珂ちゃんは……よし、いないみたいだな」

神通「どうして二人が居ないことを確認したんですか?」

提督「そりゃ二人占めするためさ」

神通「……私も席を外した方が良いですか?」

提督「それだと寂しいだろ!」

神通「そ、そうですか……」

提督「というか、ずっと思ってたんだが……なんで浴衣なんだ?」

神通「その、夏も終わりなので。それに、三人で花火をしてきたんです」

提督「え、なにそれ知らない」

神通「余った花火で小さくやってきたんですから、知らないのも当然ですよ。私は一足先に帰って来たんです」

提督「なるほど、川内はそのまま夜戦で、那珂ちゃんは付き合わされてるって感じか」

神通「ま、まるで見て来たかのようですね……」

660: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 02:29:28.79 ID:HMY46LKDo
提督「さて、そうこう言っている間に切ったぞ。食べやすく八つ切りだ」

神通「綺麗に切れてますね。本当にいただいても?」

提督「流石に目の前にして食べるな、なんて鬼畜なまねはしないって」

神通「では、いただきます」

提督「シャクシャク……ん~、さすが明石が言うだけあって美味しいな」

神通「そうですね……凄く甘い……」

提督「種の無いスイカってのもあるらしいけど、やっぱスイカは種ありだよな」

神通「そんなスイカもあるんですか」

提督「ん、知らないのか。目にする機会はあんまりないから知らないのも当然か」

神通「実際見た事無いですからね……」

提督「……」

神通「……? どうかしましたか?」

提督「いや、夏も終わるけど、浴衣にスイカってのはやっぱり夏っぽいなって」

神通「あ……そう言われてみればそうですね」

提督「また、来年もこういう日が来ればいいな」

神通「はい、私もそう思います」

661: 今日もこれだけ 2015/09/10(木) 02:31:54.90 ID:HMY46LKDo
―執務室―

提督「食べ終わったあたりで叫びながら川内が帰ってきた。那珂ちゃんは満身創痍みたいな感じだったけど」

提督「ていうか、他の二人は浴衣じゃ無かったのか……いや、浴衣だからこそ神通は先に帰って来れたのか」

↓2

663: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/10(木) 02:32:03.48 ID:F965bpntO
朝潮を浴衣にコーディネート

664: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 02:23:05.76 ID:NomDeR6lo
提督「最近浴衣が流行ってるのか?」

霞「なんでよ」

提督「いや、なんかこの季節に着ている人がちらほら」

霞「この時期にするお祭りも多いし、おかしなことじゃないと思うけど」

提督「そう言われてみれば……秘書官は着ないのか?」

霞「仕事のせいでそんな事をしている暇もないわよ」

提督「そうか。なら――」

ガチャ

朝潮「失礼します。遠征の報告ですけど……」

提督「――朝潮でもコーディネートしてやるか」

朝潮「え……はい?」

霞「することしてからよ」

提督「オーケイ」

朝潮「な、何ですか、いったい?」

665: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 02:23:40.13 ID:NomDeR6lo
―朝潮型の部屋―

提督「朝潮は……うーん、青系の方が髪の色も合わせて映えるかなー」

朝潮「ええと……」

提督「いや、暖色系の方が朝潮としての人に合うかもしれない」

朝潮「あの……」

提督「朝潮ならむしろ何でも合いそうな……」

朝潮「す、すみません!」

提督「ん? ああ、朝潮本人の意見も聞かないとな。どういうのがいいんだ?」

朝潮「いえ、その前に、どうしてこんなことになっているのか……」

提督「最近皆浴衣着てるだろ」

朝潮「はい」

提督「だからだ」

朝潮「はい。……はい?」

666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 02:24:15.28 ID:NomDeR6lo
提督「まあ、細かい事はいいだろう。それより、浴衣の事だ」

朝潮「司令官がそう言うのなら……」

提督「朝潮はどんな浴衣が良い?」

朝潮「浴衣、ですか。……司令官が選んでくれたものなら、どんなものでも嬉しいですよ」

提督「嬉しいことを言ってくれるな。でも、自分の意見を言うことも大事だぞ」

朝潮「はい。でも、それ以上に司令官が選んでくれたものの方が良いんです」

提督「朝潮……」

朝潮「す、すみません。お手を煩わせるようなことを言って」

提督「……いや、それが朝潮の意思だというのならば、それを尊重しよう」

朝潮「あ、ありがとうございます、司令官」

提督「さーて、そうと決まればより一層熱が入るな。どんなのがいいかなーっと」

朝潮「そういえば、ここの浴衣はどうしたんですか?」

提督「朝潮に見繕いたいって言ったら、明石が快く貸してくれた」

朝潮「そうなんですか?」

提督(販促用に写真との交換だがな)

667: 今日もこれだけ 2015/09/11(金) 02:24:42.01 ID:NomDeR6lo
―執務室―

提督「朝潮は素直だから実に相手にしやすい」

提督「もちろんいい意味でな。朝潮型は他が一癖ある子が多いから……」

↓2

669: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/11(金) 02:29:22.33 ID:kkcIvVfKo
大潮に似合う他の帽子を実際に被らせて探す

670: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:23:30.23 ID:L8SehyG6o
―朝潮型の部屋―

提督「大潮っていつも同じ帽子を被ってるよな」

大潮「お気に入りですから!」

提督「ふむふむ、お気に入りと。他の帽子はかぶったりとかは?」

大潮「……そういえば、あまりありません!」

提督「なに、それはもったいないな。よーし、せっかくだし、色々帽子を見に行かないか」

大潮「一緒にですか?」

提督「嫌か?」

大潮「いえ、むしろ嬉しいくらいです!」

提督「よーし、そうと決まれば早速見に行くぞ!」

大潮「おー!」

671: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:24:04.96 ID:L8SehyG6o
―売店―

明石「それでここに来るのは、私を何でも屋と勘違いしているんじゃないですか」

提督「でも帽子くらい売ってるだろ?」

明石「それはそうですけども……」

提督「ほら、ここにはテンガロンハットがある」

大潮「シルクハットとかありますね!」

提督「マ○オの帽子も売ってるぞ!」

明石「それは、まあ、帽子って並べておくだけでも内装の見た目が良くなりますし」

提督「トリコーンハットで内装が良くなるわけないと思うが……」

明石「もう! そう言う事はいいですから、見るならお好きに見てください!」

提督「何で怒られたんだ……?」

672: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:24:31.41 ID:L8SehyG6o
大潮「どういう帽子が良いですかね?」

提督「うーん、実のところ帽子についてのセンスはあまりないんだが……ほれ」ポン

大潮「あっ、この帽子は……?」

提督「麦わら帽子だな」

大潮「麦わら帽子、ですか?」

明石「カンカン帽ですね。女性用も今は多くありますし、悪くない案だと思います」

提督「あとは……キャスケットとか。はいっと」ポン

大潮「わ、わざわざ被せるんですか?」

提督「次は……」

673: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:24:58.52 ID:L8SehyG6o
~数十分後~

提督「うーん……大潮って、大体の帽子を違和感なくかぶることが出来て、一つを選ぶとなれば難しいな……」

大潮「そ、そうですか? 何だか照れちゃいます……」

提督「大潮はこれってやつは無いのか?」

大潮「そうですね……あ! これがいいです!」

提督「こ、これ? んー、まあいいか。明石」

明石「はいはい。あれ、提督。他の帽子も買うんですか?」

提督「大潮自身に選ばせたものだけっていうのは、流石に冴えないだろう。まあ、俺が気に言った物だけだが」

明石「珍しく気が利いてますね」

提督「ええ、珍しいって酷くね……大潮はどう思うよ」

大潮「いつもの司令官、ですね!」

674: 今日もこれだけ 2015/09/12(土) 03:25:24.63 ID:L8SehyG6o
―執務室―

提督「今思ったけど、気が利くって方にいつものと言ったんじゃなくて、ああいう漫才をしている方にいつものと言われた気がする」

提督「いやまあ、大潮の言ったことに間違いはないが……」

↓2

612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 00:01:22.58 ID:WLQJCAdB0
榛名に(バレーボールを)やらないかと誘ってみる

677: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:42:28.76 ID:Zw3lbVjGo
―金剛型の部屋―

提督「榛名、やらないか?」

榛名「……! な、なにをですか?」

霧島(司令の勘違いさせる発言をうまく捌くとは。榛名が成長してる……)

提督「やる気があるのなら、私室に来てくれ」

榛名「し……っ!?」

霧島(誤解を加速させるさせるようなことを言ったー! これが司令!)

榛名「じょ、冗談は止めて下さいよ?」

提督「俺は本気だ」

榛名「提督……」

提督「じゃあ、覚悟が決まったら来てくれ」

バタン

榛名「……」

霧島(司令のあの発言、わざとなのかたまたまなのか、いまだにわかりませんね……)

678: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:42:54.77 ID:Zw3lbVjGo
―提督私室―

榛名「し、失礼します」

提督「来たか、榛名」

榛名「やる、とのことですけど……それは……」

提督「まあそこに座っていろ。直にビデオが始まる」

榛名「ビデオですか?」

『――バレーボール大会、一回戦の様子をお伝えします』

提督「大会やってるしな。スポーツにはこういう見学も必要だろう」

榛名「え、あ……はい」

提督「俺も見るのは二回目だが……いやー、わくわくするな」

榛名「……」

679: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:43:22.99 ID:Zw3lbVjGo
―遊戯室―

榛名「……」

提督「さて、部屋でバレーの試合も見たし、それなりにイメトレも出来ただろう」

榛名「……」

提督「次は実戦の時間だ。まずはレシーブの練習から……どうした?」

榛名「いえ、気が抜けたと言いますか……」

提督「大丈夫か?」

榛名「分かっていました……榛名はだいじょうぶです……」

提督「大丈夫ならいいが……」

榛名(提督の事ですから、こうなることは簡単に予想出来た事なんですけどね……)

提督(まあ、今回はわざと誤解っぽく言ったしな)

680: 今日もこれだけ 2015/09/13(日) 01:43:50.05 ID:Zw3lbVjGo
―執務室―

提督「榛名も気落ちしていたようだし、早いとこ切り上げた」

提督「そもそも二人じゃ試合とかできないしな。しょうがない」

↓2

675: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 03:27:25.45 ID:ITzLb4aKO
天龍の眼帯コレクションを見にいく

704: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 22:54:18.89 ID:Zw3lbVjGo
―天龍型の部屋―

提督「天龍って眼帯つけてるけどさ」

天龍「おう」

提督「もしかして、同じものをつけてるのか?」

天龍「そんなわけないだろ。提督はバカだな」

提督(こいつ、ここぞとばかりに言い返してきたな……)

天龍「どうした、もしかして気になるのか」

提督「いや別に。じゃあな」

天龍「……ほ、本当にいいのか? 今なら見せてやるぞ?」

提督「天龍って本当にメンタル弱いよな」

天龍「よ、弱くねーよ!」

705: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 22:55:23.16 ID:Zw3lbVjGo
提督「まあ、天龍がそういうなら、見せてもらおうか。どういうことなのか」

天龍「フフフ、驚きすぎてひっくり返るなよ」

提督(天龍が得意げな時って、だいたい大したことないんだけどな)

天龍「これが、この眼帯の秘密だ!」

提督「おおっ! 同じ眼帯がいっぱい!」

天龍「どうだ、驚いただろう」

提督「驚いたな……これで自信満々に発表できる天龍に……」

天龍「な、なんでだ? ほら、なんか硬派な感じがするだろ?」

提督「そうかもしれんが、これだけ同じものしかないと異様だぞ……」

天龍「異様って言うな!」

提督(やっぱりメンタル弱い)

706: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 22:57:14.62 ID:Zw3lbVjGo
提督「……でも、こういうコレクションもいいんじゃないか」

天龍「だ、だろ! やっぱ、一本筋が通ったやつもいいよな!」

提督「アクセサリーだしな。それじゃ、秘密もわかったことだし戻るとするよ」

天龍「ああ」

提督(特にこれ以上いても何もなさそうだし。無駄に詮索して龍田に咎められるのも嫌だし)

バタン

天龍「……下の方は見なかったか」

龍田「なにをほっとしているの~」

天龍「た、龍田? いつから……」

龍田「最初からよ~。でも、天龍ちゃんが二重底にして可愛い系を隠しているのは知ってるから、隠さなくてもいいわよ?」

天龍「」

707: 今日もこれだけ 2015/09/13(日) 22:57:45.46 ID:Zw3lbVjGo
―執務室―

提督「天龍はかわいい系のも持っている、とも聞いたんだが、ガセ情報だったか」

提督「隠していた……いや、あの天龍がうまく隠せるはずもないか」

下2

681: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/13(日) 01:45:25.98 ID:fQ/vjHAJo
霞の改二妄想に付き合う

713: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 01:48:06.64 ID:V08X/GQ9o
提督「これで書類も終わり……っと」

霞「お疲れ様」

提督「秘書官から労いの言葉なんて、珍しいな。雨でも降るんじゃないか」

霞「血の雨でも降らせてあげましょうか?」

提督「いや、今日の天気予報は晴れと言っていたから、雨なんて降らないぞ。うん」

霞「まったく……相変わらず懲りないんだから」

提督「ははは。わるいな。そうだ、今まで世話になりっぱなしだし、なにかお礼でもしようか?」

霞「司令官がちゃんとすることが一番のお礼になるわよ」

提督「あー、そりゃ無理な相談だな」

霞「でしょうね。じゃあ、私は部屋で休んでるから、何かあったら呼びなさいよ」

バタン

提督「いつも世話になってるが、なにかお礼したことあまりないな……やっぱり何か返そうか……っと、未記入の奴が混じってるな。珍しいミスだな」

714: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 01:48:33.67 ID:V08X/GQ9o
―朝潮型の部屋―

霞「ったく、司令官ったら……」

霞(でも、何かお礼……ね。なんだかんだで満たされてるし、必要なものは売店で取り寄せもできるから……)

霞「……改二、かしらね」

提督「霞でも改二が欲しくなる事があるんだな」

霞「そりゃあね……クズ司令官、いつからいたの」

提督「改二ってところから」

霞「はぁ……ちゃんとノックしなさい。いいわね」

提督「一応していたんだが……気付かないほど考えてたのか、改二の事」

霞「うぐ……」

提督「良いネタ発見! それでそれで、霞はどんなのがいいんだ!?」

霞「面倒な事に……そうね、もうちょっと服装は戦いにも適した恰好かしらね」

715: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 01:49:02.40 ID:V08X/GQ9o
提督「ちっ、面白くないことを言って。いっそ幸子みたいな衣装にしたいと言えば面白いものを」

霞「幸子が何の幸子か分からないけど、女優以外のならお断りよ」

提督「でも、もうちょっと派手なのには憧れるんじゃないか?」

霞「そうねぇ。白露型みたいな変化ならいいかしらね」

提督「バストアップだな!」

霞「今日の天気をどうしても雨にしたいようね」

提督「冗談だから、その拳を下ろしてくれ」

霞「……大人っぽくなりたい、っていうのはあるわよ」

提督「ほうほうほう。霞の口からそう言うことが聞けるとは、とてもレアだ」

霞「別に良いじゃない。私だって、もうちょっと成長したいのよ。肉体的にも、精神的にも……ね」

提督「ふーん。まあ、それなりに考えておく」

霞「考えておく? なにをよ」

提督「改二、な」

霞「……期待はしておかないわ。でも、できるのなら冬に間に合わせなさい」

提督「了解」

716: 今日もこれだけ 2015/09/15(火) 01:49:45.09 ID:V08X/GQ9o
―執務室―

提督「霞も武勲艦だからな……旗艦を務めたり、戦場でも救助を引き受けたり……改二はどうなるか」

提督「というか、了解っていったはいいものの基本は妖精さん任せだから、俺に言われても無駄なんだよね」

提督「……あ、書類の事忘れてた」

↓2

718: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/15(火) 01:56:23.51 ID:9Zmf20Xlo
五月雨教の信者になる

722: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 01:46:10.36 ID:cd+Kd8xGo
―廊下―

五月雨「提督、今いいですか?」

提督「どうした、五月雨」

五月雨「装備についてなんですけど、ちょっと不備があるようなので……」

提督「だいたい秘書官が指定した物でいいが……どうかしたのか?」

五月雨「こっちの書類に書いてあるものが無いんです」ペラッ

提督「書類? ……はあ、那珂ちゃんのライブが近日公開ね」

五月雨「? ライブって……」

提督「これ広告のチラシだぞ。那珂ちゃんが配ってた」

五月雨「え……っ! あっ!」

提督「またドジッ子か?」

提督(たしか那珂ちゃんは色々なところに配ってたから、紛れたんだろうな)

723: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 01:46:54.86 ID:cd+Kd8xGo
五月雨「すみません! またドジをしちゃって……!」

提督「まあ、それでこそ五月雨だし」

五月雨「うう~……」

提督「そんなに気にするな。ミスは誰にでもある」

五月雨「でも……」

提督「気にし過ぎだ。何時もの五月雨なら、これからどうするかだろ」

五月雨「……もう、ドジをしないように頑張ります!」

提督「殊勝なことだ。うん、そうだな……那珂ちゃんのファン辞めて五月雨教に入信します!」

五月雨「ええっ!?」

提督「五月雨教は様々派閥の一つであり、その実態は五月雨ドジッ子な五月雨を見守るとか……」

五月雨「そ、そんなのがあるんですか?」

提督「いや、今考えた設定だ」

724: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 01:47:43.14 ID:cd+Kd8xGo
五月雨「で、ですよね。ちょっとほっとしました……でも、当然どうしてそんな事をいったんですか?」

提督「頑張ろうとする五月雨を支えたいという心の表明だ」

五月雨「そんな、提督にわざわざそこまでしてもらわなくても大丈夫ですから!」

提督「まあまあ、前にドジをフォローするのとは違って、信者という物は見守る方だ」

五月雨「見守る?」

提督「俺は五月雨を信じる。だから、五月雨はそれに答えてくれればいい」

五月雨「提督……ありがとうございます」

提督「信じれば必ず叶うってな。五月雨、頑張れよ」

五月雨「はい! では、私は急いで戻りますね!」ダッ

提督「ああ。だが、そんなに急ぐと……」

五月雨「きゃっ」コケッ

提督(何もない廊下でこけるとは、これが信じる効果か)

725: 今日もこれだけ 2015/09/16(水) 01:48:09.91 ID:cd+Kd8xGo
―執務室―

提督「信じれば必ず叶う。そう、五月雨のドジが見れることがな」

提督「あ、今回五月雨に言った言葉は口八丁なんで。だれもドジが直る事を信じるとは言っていない」

↓2

727: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/16(水) 01:59:22.04 ID:JUF5VE1GO
鎮守府秋の運動会開催

728: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 02:51:49.46 ID:yMpD8yoGo
提督「もっとみんなと仲を深められる方法は無いもんかね」

霞「いつもやってるじゃない」

提督「いや、うちも増えて来たし、もっとパーッとみんなで盛り上げれるものとか」

霞「パーッとね。宴会でもしたら」

提督「宴会じゃ駆逐艦の子が入って来れないだろ」

霞「それもそうね」

提督「だから、みんなが楽しめるような案を求む」

霞「はぁ……そんな事をしている暇があると思ってるの?」

提督「だが考えてもみてほしい、信頼し合うには、やはり親交が不可避だろう」

霞「……」

提督「秘書官だって、人となりを知っていないと作戦も立てにくいだろ?」

霞「……まあ、一理あるわね。最近は人も増えてなかなか親交を深める機会も無いし」

提督「だろう。やはり、何かを行う必要がある」

霞「そうねぇ……」

提督「ちょっとみんなの意見も聞いてくるか」

729: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 02:52:16.01 ID:yMpD8yoGo
―食堂―

提督「――というわけで、何か無いか?」

大和「大食い大会とかどうでしょう?」

赤城「いいですね、それ」

提督「うちの資材を脅かさない範囲で頼む」

日向「瑞雲展覧会はどうだ」

大鳳「それ誰が喜ぶんですか」

祥鳳「装備できる人も限られてますしね……」

秋津洲「そうそう! 二式大艇ちゃんの方がみんな喜ぶかも!」

最上「そういう意味で否定してるんじゃないと思うよ」

川内「じゃあ、みんなで夜戦しようよ!」

木曾「夜戦出来ない奴の事も考た方が良いぞ」

8「読書会とか……」

島風「みんなでかけっこしよ!」

提督「何処から湧いて出たんだってくらい、いきなりみんな出て来たな!」

730: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 02:52:43.25 ID:yMpD8yoGo
霞「これ意見を纏めるのすら大変じゃないかしら」

提督「結構好き好きに言ってるしな……というか、皆で楽しめるものだぞ、皆で」

香取「皆で、というのは難しいと思いますよ。私達も広く居るのですから」

提督「だよなぁ」

島風「かけっこはー? ねえ、かけっこはー?」

提督「それじゃ、人によって差がで…………」

島風「提督?」

霞「何か思いついたの」

提督「……そうだ、かけっこだけが駄目なら、短く済むやつをいろいろやれば良いのか」

大和「どういうことですか?」

提督「大食いも、人数絞ったりルールを決めれば簡単にできる」

日向「なるほど、瑞雲展覧会も他と共に出せばいいのか」

秋津洲「二式大艇ちゃんの方が絶対人気出るかも!」

提督「いや、展覧会は誰も喜ばないから無理だろ」

日向「なん……だと……」

川内「夜戦は出来るね!」

提督「そうだな、人呼んで、秋の鎮守府大運動会と行こうか!」

香取「なるほど、いい案だと思います」

霞「そうね。でも、一つ難点があるわね」

提督「ん? この素晴らしいアイデアに難点が?」

霞「スケジュールの調整」

731: 今日もこれだけ 2015/09/17(木) 02:53:09.77 ID:yMpD8yoGo
―執務室―

提督「出稼ぎも何名かいるし、少し後に持越しということになった」

提督「というか、本当に何で今日はみんな集まって来たんだ……」

↓2

733: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 02:59:05.58 ID:Sov9Z7owO
照月と紅葉狩り

735: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 01:54:05.20 ID:q4LAr0SYo
―秋月型の部屋―

提督「照月、紅葉狩りに行こうぜ!」

照月「紅葉狩り? どうして突然?」

秋月「司令が突然なのはいつものことなんですよ」

照月「そ、そうなんだ」

提督「それで、どうする? 行くか?」

照月「秋月姉は……」

秋月「ごめんなさい、今日は用事があって」

照月「そうなんだ。うーん……」

提督「嫌なら無理にとは言わないぞ」

秋月「司令、それ分かってて言ってますよね」

照月「わかってて?」

提督「伝わってないからどのみち無意味だ」

照月「うん? ……とにかく、それなら一緒に行きましょうか!」

提督「よし、そうと決まればさっそく例の山へゴーだ!」

736: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 01:54:31.19 ID:q4LAr0SYo
―近くの山―

提督「というわけで良い紅葉が並木になっていると聞いたので、来てみた」

照月「わぁ……」

提督「まだ秋には早いと思っていたが、ここは紅葉がちゃんとみれるな」

照月「もう少し遅く来ればちょうどいいかもね」

提督「その時はまたみんなを誘ってくるか」

照月「賛成!」

提督「さて、こういうところに来たんだし、先ずは記念撮影といこうか」

照月「いいですね!」

提督「きちんとスタンドも持ってきたから、二人で撮るのにも困らない!」

照月「さすが提督、準備がいいですね!」

提督「あの木の下で撮ろうか。じゃあ、照月、準備するから……」

照月「えいっ」パシャッ

提督「おっと。なんだ、照月も持ってきてたのか」

照月「提督みたいに脚は持ってきてないですけどね。ふふ、一枚目は提督が組み立ててる写真。帰ったら照月姉にも見せてあげよ」

提督「おいおい、紅葉撮れよ」

737: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 01:54:58.09 ID:q4LAr0SYo
~~~~~~~~

提督「お、あそこも綺麗だな」

照月「そうですね」

提督「いやー、紅葉狩りもいいものだな」

照月「うーん、照月はもっと面白い物の方がいいかなぁ」

提督「はっはっは、正直だな」

照月「提督だって、そっちのタイプですよね」

提督「どっちもだな。こうした季節にちなんだ紅を見せてくれるのは、また別の良さがあるからな」

照月「……」

提督「どうした?」

照月「……ふふっ、紅って……」

提督「ちょ、ちょっとかっこつけたかっただけだよ。悪いか!」

照月「いいえ。でも、今日は提督のことよく知れた気がします」

提督「はぁ、なんにしても、楽しんでくれたのならよかったよ」

照月「はい。秋月姉にはいい土産話ができちゃった♪」

738: 今日もこれだけ 2015/09/18(金) 01:55:24.70 ID:q4LAr0SYo
―執務室―

提督「近くの山だから、とくに泊まることもなく日帰りで」

提督「照月も日が落ちる前に帰りたそうにしてたけど、個人的には夜の紅葉もアリかなって」

下2

732: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/17(木) 02:57:44.96 ID:5X+p64Z7O
長波と栗拾い

742: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 01:39:46.35 ID:rpF0JY/5o
提督「長波、俺は栗ご飯が食べたい」

長波「そうか」

提督「栗拾いに行くぞ」

長波「買い物行くなら売店よりデパートに行った方が安……なんだって?」

提督「栗拾い」

長波「はぁ!? なんでわざわざ拾いに行くんだ?」

提督「ほら、自分で選んだ栗は格別だったりするだろ」

長波「いや、安定のある店の栗を使った方が絶対にいいと思うんだが」

提督「ふっふっふ、甘いな長波。店の力に頼るなんて。自分で選別するからこそ価値がある」

長波「何言ってんだこいつ……」

提督「じゃあ行くぞ! すでに予約は入れてある!」

長波「しかも準備済み……つーか、農園って店の力と何が違うんだよ……」

743: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 01:41:05.98 ID:rpF0JY/5o
―農園―

提督「ちょっと遠くまで来たが、ここは栗拾いができるところだ」

長波「ホント、わざわざ遠出してまでなんてな……」

提督「長波はなんだかんだでついてきてくれるから、好きだぞ」

長波「放っておいたら別のやつを連れてっただろ」

提督「見てくれ長波、あそこの木に一杯生ってるぞ!」

長波「話を逸らすのもいつものことだな。……おい、それ以上歩くな」

提督「え?」

長波「足元にも栗がいっぱい落ちてる」

提督「ん? あ、マジだ」

長波「基本的に落ちてるの拾おうぜ。蹴っ飛ばして頭に落ちてくるところを見るのも面白そうだけど」

提督「いい性格してるな」

長波「提督もな」

744: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 01:41:40.09 ID:rpF0JY/5o
~~~~~~~~

提督「よーし、かご一杯! 結構拾ったな」

長波「こっちも拾ってたから量があるな……持って帰るのが大変だぞ、これ」

提督「大丈夫大丈夫。いざとなったらその場で食べる」

長波「それって意味ないんじゃねーの」

提督「栗ごはん分は持って帰るから、意味なくはない。パクリ」

長波「言ったそばから……まあ、食べるけど。むぐむぐ……」

提督「……うん、いい仕事してるな」

長波「何様だよっ。そういえば、イガに入ってるのと、むき出しので品種違うのって知ってたか?」

提督「へー、じゃあ、食べ比べてみるか」

長波「だな。じゃあ提督、このイガあけてくれ」

提督「任せろ! ……イガのトゲが痛いんだが」

長波「いや、踏んで開けろよ」

745: 今日もこれだけ 2015/09/19(土) 01:42:17.08 ID:rpF0JY/5o
―執務室―

提督「そういやこの季節だとほかの味覚もあるな……秋ってやつはいろいろ楽しめるな」

提督「あ、木を揺するのは農園によってはマナー違反だから。ガイドブックに書いてあった」

下2

747: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 02:26:55.78 ID:3Fep4ACHO
磯波と写生大会に参加

748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 23:32:51.61 ID:rpF0JY/5o
―庭―

提督「……」

磯波「……あの、何をしているんですか?」

提督「写生」

磯波「写生、ですか……」

提督「……」

磯波「……」

提督「暇ならそこの予備で描いても良いぞ?」

磯波「え、いいんですか? では……」

提督「……うーん、なかなか纏まらないな」

磯波「そうなんですか?」

提督「こう……なんか違うんだよ。なんつーか……心眼が見えない的な」

磯波「は、はあ」

磯波(提督ってたまに難しいことを言いますよね……)

749: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 23:33:26.22 ID:rpF0JY/5o
提督「磯波はどうだ? 何か見えないか?」

磯波「わ、私ですか? その……何も、見えません……」

提督「だよなぁ。うーん、写生とは奥が深い……」

磯波(私としては、提督の方が奥が深いです……)

提督「よし、こうしていても始まらないし、とりあえずはありのままを描いてみようか」

磯波「はい!」

提督「まず木々を彩る深緑をぱぱっと描き、蒼き空を表す蒼天の色に……」

磯波「そういえば、どうして提督は写生を?」

提督「近々大会があるんだ」

磯波「あ、そうなんですか」

提督「俺が主催の鎮守府内限定だけどな」

磯波「な、なるほど……」

750: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/19(土) 23:34:21.89 ID:rpF0JY/5o
提督「イベントの一環と言うことで、秘書官には許可を得てる。一応俺も参加するが、優勝は厳しいだろうな」

磯波「優勝の自信が無いんですか……? 提督にしては珍しいですね」

提督「俺だって謙虚な日本人だからな」

磯波「……あ、この方向なら花壇も入っていい感じです」

提督「ちょっと、スルーは良くないよ」

磯波「す、すみません。いい感じの景色が視界に入ったので……」

提督「悪気なかったのか……あー、なら磯波はそれで描け。こっちはもうちょっと粘ってみる」

磯波「分かりました」

提督「うーん……ん? ああ、これなら……」

~~~~~~~~

磯波「……」

提督「ま、まあそう怒るな。同じような景色になった事は謝るから」

磯波「恥ずかしいんです! ひ、人が描いてる後ろから描くなんて……うぅ……」

751: 今日もこれだけ 2015/09/19(土) 23:34:54.60 ID:rpF0JY/5o
―執務室―

提督「結果佳作。磯波の方が評価としては上だった」

提督「同じようなもの描いたし、単純にクオリティの差で負けたっぽい」

↓2

741: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/18(金) 01:57:17.43 ID:R0rpY+5eo
利根型とりんご狩り

755: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 02:41:25.07 ID:ibR+k/VZo
―果樹園―

提督「秋の味覚の一つ、リンゴ狩りに来ました!」

利根「リンゴ狩り……つまり食べ放題じゃな!」

提督「そう、園内なら食べ放題! でもごみのポイ捨ては駄目だぞ」

利根「わ、分かっておる!」

筑摩「姉さん、一つ剥いておきましたよ」

利根「おお、ありがたい。筑摩は気が利くな」

提督「筑摩、俺の分は?」

筑摩「はい、どうぞ」スッ

提督「……これ、ただの果物ナイフに見えるんだけど?」

筑摩「自分の好みで切られた方が良いかと思いまして」

提督「うん……知ってた……筑摩はそういう子だよね……」

利根「なんじゃ、落ち込んで」

提督「落ち込んでないし。再確認してただけだし」

756: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 02:41:51.07 ID:ibR+k/VZo
利根「……むう、でもあんまり甘くないのじゃ」

提督「そうなのか?」

利根「ほれ、口を開けてみい」

提督「あーん」

利根「一つとって……ほれ」スッ

筑摩(! 姉さんが、提督に向かって、あーんを……!)

利根「どうじゃ」

提督「ムグ……たしかに、甘さが足りてないな」

利根「まだ季節じゃないからか?」

提督「いや、リンゴは今が旬だし、少々外れてても美味しく食べられたりするものだが……おそらく、筑摩が選んだものがまずかったんじゃないか?」

筑摩「……」

利根「はっ……提督、謝るのじゃ!」

提督「すみませんでした筑摩さん!」

筑摩「いえ、実際はずれを選んだのは事実なので……ただ、姉さんに甘みが足りてないリンゴを差し上げたことが……」

提督(おい利根、こんなにシスコンだったか?)

利根(筑摩もリンゴ狩りは初めてじゃろうし、テンションが上がってるだけではないか?)

提督(なるほど)

757: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 02:42:17.05 ID:ibR+k/VZo
提督「……さて、落ち込むのはそれくらいにして、今度は甘そうなリンゴを探してみるとするか」

利根「分かるのか?」

提督「ちっちっち、リンゴは赤く、下の方が未熟な時より黄色くなっているのが良いんだ」

利根「ほう、よく知っておるの」

提督「って、ガイドブックに書いてあった」

利根「少し感じた尊敬の念を返すのじゃ」

筑摩「でも、意外と難しいんじゃないですか?」

提督「まあ、野菜を買う主婦のように、経験がものを言う所でもあるからな。でも、ここはどこだ?」

筑摩「果樹園?」

提督「筑摩から天然な答えが返ってくるとは思わなかった」

利根「筑摩は意外と天ね……た、食べ放題じゃな! ここは!」

提督「そ、そうだ。だから、少々の失敗を恐れず、甘い物を見定めれるようになろうか!」

利根「おー!」

提督(失敗続きで恥ずかしいのか、筑摩の目が笑ってなかった……)

利根(あの状態からつつくと、長い説教が始まるから注意が必要じゃな……)

758: 今日もこれだけ 2015/09/21(月) 02:42:48.28 ID:ibR+k/VZo
―執務室―

提督「概ねあたりが分かるようになったところで、飽きて終了」

提督「リンゴは意外と数が食べられない気がする。お腹にもたまるし」

↓2

577: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/29(土) 02:51:49.06 ID:2C1hzu/Fo
リベッチオにジャパニーズ・パスタ(甘くないの)を食わせる

761: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 02:40:12.26 ID:7QbXbQnbo
提督「リベッチオリベッチオ」

リベッチオ「なーに、提督さん?」

提督「パスタの作り方を覚えたから、ご馳走しようと思う」

リベッチオ「いいの? わーい、提督さんのご飯大好き!」

提督「よしよし。じゃあ、鳳翔の店にきてくれ」

リベッチオ「うん! ……ほうしょうのみせって何?」

提督「……ああ、そういえばリベッチオは最近来たばかりだから知らないのも当然か。じゃあ、着いて来て」

リベッチオ「分かった! でもどうして食堂じゃないの?」

提督「昼時だと人が多いからな、食堂は」

762: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 02:41:45.69 ID:7QbXbQnbo
―鳳翔の店―

提督「――というわけで、完成品だ」

リベッチオ「わぁー! おいしそー!」

提督「今回のパスタはリットリオやローマにも手伝って……」

リベッチオ「むぐむぐ、むぐむぐ」

提督「……もう食べてる」

龍鳳「提督の説明は長いですからね。はい、お茶です」

提督「そんなにかなー……そもそも聞く耳すらなかったわけだし……」

リベッチオ「……!」

提督「ん、どうだ?」

リベッチオ「なんだか、最近食べたのより甘くない!」

提督「ああ、だからこれはリットリオや――」

リベッチオ「むぐむぐ」

提督(これ嫌われてるわけじゃないよね)

763: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/22(火) 02:42:12.06 ID:7QbXbQnbo
リベッチオ「提督さん、料理上手!」

提督「あ、うん、だろ」

リベッチオ「マミーヤより美味しいかも……!」

提督「それは無いと思うけど……いや、なるべく本場っぽく作ったから、口に合うのかも。人柱もいるし」

リベッチオ「リベは毎日これでもいーよ!」

提督「それは俺の負担がやばいから勘弁」

鳳翔「私でもいいのならば、お作りしますよ?」

リベッチオ「ほんとう? ありがとう、ホーショーさん!」

鳳翔「ふふ、わかりました」

提督(俺じゃなくてもいいのね……いや、そっちのほうがありがたいけど)

リベッチオ「でも、たまにでいいから、提督さんも作ってくれると、うれしいな」

提督「……たまにはな」

龍鳳(提督のデレ、久しぶりに見ました)

764: 今日もこれだけ 2015/09/22(火) 02:42:46.58 ID:7QbXbQnbo
―執務室―

提督「トマトを主に使ってソースを作った。それだけでもリットリオとローマに認められるまで厳しかったが」

提督「というか、実物知らないからなぁ……二人も詳しくないから、ただ単に日本のパスタを口に合わせただけって感じだな」

↓2

759: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/21(月) 02:43:29.13 ID:IVlEs5vOo
れーべくんと猫と戯れる

768: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 01:22:35.29 ID:MPJQdJBjo
―中庭―

レーベ「ほらほらー」

提督「おやレーベ、何をしているんだね」

レーベ「うん、なんだか買ってる猫の機嫌が悪くて……」

提督「猫ぉ? そういえば、いつの間にか飼ってたっけ」

レーベ「少し前からね」

提督「一応軍の基地なんだが、動物を飼うのは……」

レーベ「駄目なの?」

提督「……いや、うちもペットっぽいの沢山いるし、今更だな」

レーベ「……提督も猫を触ってみる? 可愛いよ?」

提督「そうだな、ちょっとだけ……」スッ

猫<バッ

提督「……この猫警戒心強いんだけど」

レーベ「猫はそういうものだから」

769: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 01:23:30.35 ID:MPJQdJBjo
提督「ならば、この猫じゃらしが相手だ!」

レーベ「よく持ってたね」

提督「多摩相手に使うことあるしな。ほれほれ~」

猫<ダッ

提督「……なんで逃げられるんだ」

レーベ「猫ってそういうものだから」

提督「とりあえずそれで済まそうと思ってないか?」

レーベ「マックス達はすぐに懐かれたのにねー」

猫<ニャー

提督「くっ、何か通じ合ってる様を見せつけられるのが辛い!」

770: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 01:24:12.54 ID:MPJQdJBjo
レーベ「じゃあ、僕が持っててあげるから撫でてみる?」

提督「いや、それは俺のプライドが許さん。嫌がるのに無理矢理と言うのは、俺の性に合わない」

レーベ「……」

提督「ん? どうかしたか?」

レーベ「あ、ううん。なんでもない」

レーベ(噂じゃよく強引だって言われてるんだけど……)

提督「……よし、将を射るならまず馬と言う。レーベ、遊びに行こう!」

レーベ「え、遊びに? うん、いいよ」

提督「よし、手始めに公園だ。今日は屋台が来てるはず!」グイッ

レーベ「あっ」

猫<シャー ガリッ

提督「痛ぁっ!」

レーベ「だ、駄目だよオスカー!」

提督「引っかかれるなんて、今日は不幸だ……」トボトボ

レーベ「提督……そうだ、まだお昼の餌あげて無かったんだ。だから、機嫌が悪かったんだね」

猫<ニャー

771: 今日もこれだけ 2015/09/23(水) 01:24:40.90 ID:MPJQdJBjo
―執務室―

提督「くぅ、猫のひっかき結構痛いんだよ……痕に残るほどじゃなかったけど」

提督「というか、さっきのことを山城に話したら鼻で笑われたのが一番つらい」

↓2

65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/20(土) 02:01:43.49 ID:eRYicSFm0
曙にクソ提督と言われたことに対し傷ついとので槍で自害するふりをする提督

775: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 00:07:58.82 ID:HIW3GMYqo
―廊下―

曙「このクソ提督!」ダッ

提督「ああ……」

漣「あらら、また逃げられちゃいましたね。今日は何をしたんですか?」

提督「いや、漣と同じようにご主人様って呼ばれたいなぁと」

漣「強要するのは引きます」

提督「きょ、強要まではしてない!」

漣「それで、どうするんですか?」

提督「別に、何時もの会話だしどうもしないが」

漣「ちっちっち、甘いですよご主人様。今日という今日は徹底抗戦しましょう!」

提督「徹底抗戦?」

漣「いいですか、まずは……」

提督(ふと思ったけど、漣と卯月のいたずらで碌な目に遭った事無い気が……)

776: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 00:08:32.45 ID:HIW3GMYqo
~~~~~~~~

曙「漣ー。おかしいわね、この辺りに来いって言った本人がいないって、どういうことよ」

ゴソゴソ

曙「ん? ……クソ提督、何してるの」

提督「はっ! く、クソ提督って言ったな!」

曙「クソ提督をクソ提督って言って何が悪いのよ。それより、漣の事知らない?」

提督「く、くそぅ、曙のその態度が変わらないなら、自害してやる!」

曙「は、何言って……ちょっと、何その槍」

提督「うおおおおおおおおお!」

ズブゥッ

曙「な……」

提督「我が生涯にグフゥ!」バタッ

曙「っ……!」

漣「ぼのちゃーん、待たせた……ご、ご主人様が死んでる!」

曙「……」

提督「」

漣「ぼのちゃん、如何してご主人様を……」

777: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 00:09:16.24 ID:HIW3GMYqo
曙「……」

曙(演技が下手過ぎて反応できない!)

曙(そもそも何いきなり!? 槍突き刺してあんな出血の仕方するわけないでしょ!? どう考えても血のりにしか見えないわよ!)

曙(そもそも漣も真面目な時にぼのちゃん呼びしないでしょ! 顔も笑ってるし、隠す気ないでしょ!)

曙「っ……はぁ~~~~」

漣「あれ?」

曙「……もしもし霞? 今目の前でクソ提督が死んだんだけど」

提督「どわーーー!! そんなことは無いぞ秘書官! ちょっと寝てただけだ!」

漣「ありゃま」

曙「ったくこのクソ提督! 変なこと目の前でするんじゃないわよ!」

提督「あれ、電話は?」

曙「そんなのフリよフリ!」

提督「な、なんだ。ほっとした……あれ、曙、何かちょっと目が赤いような……」

曙「っ! うるさいクソ提督!」ダッ

提督「?」

漣(ご主人様って時たま鈍感になりますよね)

778: 今日もこれだけ 2015/09/24(木) 00:09:42.24 ID:HIW3GMYqo
―執務室―

提督「いやー、即バレするとは。前に死んだふりした時も即バレした気もするけど」

提督「あれがあるから秘書官には釘を刺されてるんだよな……悪趣味なまねは止めろって」

↓2

780: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/24(木) 00:10:58.29 ID:HGlVTKNfO
春雨を抱き枕にして寝る

786: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 02:07:18.66 ID:E0IXGWA6o
―夜・廊下―

提督「う~、誰だよ全部の窓開けたの……なんか今日の夜風凄く冷たいんだが」

春雨「あ、司令官、こんばんわ」

提督「ばんわ。何しているんだ?」

春雨「えっと、ついさっきまで鳳翔さんの所で料理の練習を」

提督「ふん。ところで、窓が全開になっているのは何でか知ってるか」

春雨「いえ……換気ではないんですか?」

提督「やっぱそう思うよな。勝手に締めたらまずいか……う、寒」ブルッ

春雨「……あの、よければですけど、部屋で暖まっていきますか?」

提督「ん? ああ、そうか、この近くに部屋があったな」

春雨「はいっ」

提督「……じゃあ、お邪魔させてもらうわ」ガチャ

787: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 02:07:47.83 ID:E0IXGWA6o
―白露型の部屋―

春雨「今誰も居ませんね……あ、そこ座ってください」

提督「んー」

春雨(勢いで連れてきちゃったけど、ど、どうしよ)

提督「なあ春雨」

春雨「は、はい」

提督「寒いからもうちょっと近づいてくれないか?」

春雨「寒い、の?」

提督「ああ、だから……」ガバッ

春雨「きゃっ! しし、司令官!?」

提督「……zzz」

春雨「……寝てるの? な、なんだ……」

788: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/25(金) 02:08:13.89 ID:E0IXGWA6o
春雨(疲れてたのかな? だったら、休ませてあげた方が良いかな)

春雨「とりあえず、このままだと部屋の中でも風邪ひきそうだから、布団持ってこなきゃ……あの、司令官」

提督「zzz……」

春雨「離してもらえると、嬉しんですけど……」

提督「zzz……」

春雨「うぅ、この状態じゃ起きそうにない……しょうがないから、満足するまでこのままに――」

~~~~~~~~

白露「遅くなった、ごめーん!」

時雨「寄り道寄り道って、なかなか戻るのに時間がかかったよ」

夕立「その代わりお土産をいっぱい買ってきたっぽい!」

五月雨「あれ、春雨ちゃんは……」


提督「zzz……」ギュー

春雨「スー……スー……」


五月雨「……お布団だけ、かけておきましょう」

村雨「そうね。そうしておきましょう」

789: 今日もこれだけ 2015/09/25(金) 02:08:47.33 ID:E0IXGWA6o
―執務室―

提督「気付けば朝だった。春雨の体温丁度良くて、不自由なく暖かかったおかげかな」

提督「ちなみに窓全開はやはり換気の為だったらしい。寒ければ締めて良いといわれたが、もうちょっと早く言ってくれれば……」

↓2

772: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/23(水) 01:27:15.28 ID:EsPcnJ8po
山城にネコミミ着けて貰うよう懇願

794: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 03:09:34.95 ID:V+R7kK2eo
―扶桑型の部屋―

提督「山城、ネコミミを着けてくれ」

山城「……上司からセクハラとか、不幸だわ」

提督「いやいや、純粋な気持ちだから、セクシャルじゃないから」

山城「さっきの発言をどうすればセクハラ以外にとらえればいいんですか」

提督「可愛い服を贈ったりするとかと同じ感じでとらえれば」

山城「それもセクハラですけど」

提督「まじか! だが、そんなことはどうでもいい。俺はこのネコミミをしている山城が見たいんだ!」

山城「変態みたいなこと言わないでください」

提督「お願いします、着けてみてください」

山城「絶対に嫌です」

提督「シャチョさんシャチョさん、一回、ドウ?」

山城「そんな言い方して従う人はいないと思いますが」

795: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 03:09:53.60 ID:V+R7kK2eo
提督「こんなに言っているのにか? 土下座してでもか?」

山城「とにかく、そんなもの着けませんから!」

提督「……扶桑が見てみたい、と言っていたとの情報があってもか?」

山城「なんですって?」

提督「山城がそこまで言うなら仕方ない。扶桑には残念だったと伝えておこう」

山城「くっ……」

山城(何時ものように罠なのは明白……でも、もしかすると本当に姉さまが楽しみにしている可能性も……!)

提督(仮に本当だとしても、扶桑の前でだけ見せるという選択肢もあるのだがな。言わないけど)

山城「……確認をとってからです」

提督「ほう?」

山城「提督の言っていたことが本当だとは限りませんから」

796: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 03:10:27.82 ID:V+R7kK2eo
提督「なるほど、冷静な返しだ。では、扶桑が戻ってくるまで待つか」

山城「ふん、いいでしょう」

~~~~~~~~

山城「扶桑型戦艦、山城です……にゃ」

扶桑「ふふ、可愛いわ山城」

山城「本当ですか? 姉さまに言われると嬉しいです!」

提督「ふっふっふ」

山城「な、なんですか提督。言っておきますけど、提督の為じゃないですから」

提督「分かってる分かってる」

山城(姉さまに喜ばれたのは嬉しいけど、提督の言う通りになったのはちょっと癪……はぁ)

797: 今日もこれだけ 2015/09/26(土) 03:10:44.06 ID:V+R7kK2eo
―執務室―

提督「扶桑は山城が本気で嫌がってない限り、素直に肯定してくれるからな」

提督「さて、こっそり撮った写真を大事に保管しておくか。見つかったら絶対消去されるだろうし」

↓2

799: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/26(土) 03:16:52.87 ID:zjBSJBWl0
敬老の日ってことで金剛おばあちゃんに孫の手をプレゼント

800: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:39:56.20 ID:G++cuvvBo
―金剛型の部屋―

提督「へい、金剛! 最近お疲れの様子らしいじゃないか」

金剛「提督? そういうわけじゃないデース」

提督「無理をするんじゃない。そんな金剛にプレゼントがある」

金剛「プレゼント?」

提督「ああ」

金剛(提督からプレゼントをもらうのは久しぶりデース!)

金剛(身に着けるもの……もしかすると、ケッコンの書類とか……なんて、さすがにそれは夢見すぎですネー)

提督「…っと、はい孫の手」

金剛「……マゴノテ?」

801: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:40:25.17 ID:G++cuvvBo
提督「知らないのか? こう、かゆいところに手が届かないときに使うものでな」

金剛「そういうことではないデス」

提督「えー、じゃあどういうことだ?」

金剛「そもそも、どうしてこのプレゼントなのデスカ」

提督「敬老の日だろ?」

金剛「ウン」

提督「ほら、いつも苦労を掛けている金剛に、こういった慰労できるような器具でお礼をと」

金剛「……?」

802: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:40:50.61 ID:G++cuvvBo
提督「ピンとこないか。まあ、お疲れということだよ、金剛おばあちゃん」

金剛「……! て、提督ー!」

提督「ははは、悪いね」


霧島「珍しく正面からネタ晴らししてますね」

比叡「お姉さまにあんなことを……許せません!」

榛名「でも、本気で嫌がっていないようですので、温かく見守るのもいいと思いますよ」

比叡「う……」

霧島(最近あまり構ってもらえてなかったですしね)

803: 今日もこれだけ 2015/09/27(日) 01:41:17.17 ID:G++cuvvBo
―執務室―

提督「しかし、生まれの年を考えると、艦娘はほとんどが老人ということに……」

提督「……まあどうでもいいか」

下2

805: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/27(日) 01:43:01.54 ID:uuEbztA0O
千歳千代田と一緒に焼き芋作って食う

807: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:31:16.68 ID:RneiqrN0o
―千歳型の部屋―

提督「秋と言えば何だと思う?」

千歳「また突然な質問ですね」

千代田「どうせどうでもいいことでしょ」

提督「まあまあ。とにかく、何だと思う?」

千歳「読書の秋、とかですかね」

千代田「スポーツの秋」

提督「まったく、二人共を守るかのように食欲の秋が出ないなんて」

千代田「戦艦や正規空母じゃないんだから一緒にしないで!」

千歳「それで、どうして食欲なんですか?」

提督「焼き芋が食べたくなったから」

千歳「あら」

千代田「本当にどうでも良い事だった……」

提督「なんだと、そんな事言う奴に焼き芋はやらんからな」

千代田「む」

808: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:31:42.75 ID:RneiqrN0o
―庭―

千代田「ほら、出来たわよ」

提督「なんだかんだ言ってノリノリじゃないか」

千代田「べ、別に欲しくてしてる訳じゃ無いから! 千歳お姉が欲しそうにしてたからなんだから!」

千歳「あら、私はどっちでもいいのだけど?」

千代田「千歳お姉、意地悪」

千歳「ふふ、ごめんなさい」

提督「じゃあ、できた灰の中にこの焼き芋を投入してくれ」

千代田「そのまま?」

提督「気になるならアルミホイルで巻いても良いぞ」

千代田「ん、そうする」

千歳「あとは一時間ほど待つだけですよね」

提督「だな、暇つぶしにしりとりでもするか」

千代田「本当に唯の暇つぶしね……」

809: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:32:09.19 ID:RneiqrN0o
~~~~~~~~

提督「し、し……老舗」

千代田「せ、せ……」

千歳「提督、そろそろじゃないですか?」

提督「お、そんな時間か」

千代田「ちょっと待って、ここで終わったら私が負けみたいじゃない!」

提督「負けず嫌いだな……じゃあ、灰とか全部どかして……はい」

千歳「ありがとうございます」

千代田「う~……ありがと」

提督「では早速半分に割って……おお、湯気が凄い」

千歳「美味しそうな匂いがしますね」

千代田「はふっ……! あふい!」

提督「そりゃさっきまであの中にあったわけだし。しかし、モグモグ……うん、甘い」

千歳「良いお芋ですね。焼き芋でこれだけ甘いのはなかなかありませんよ」

提督「厳選して買ってきたものだから、当然」

千代田「ねえ、提督」

提督「ん?」

千代田「おかわり、ない?」

提督「……灰の中から探してくれ」

810: 今日もこれだけ 2015/09/28(月) 01:32:45.17 ID:RneiqrN0o
―執務室―

提督「たき火で作る事はあんまりないから新鮮だった」

提督「今はたき火禁止してる所も多いから、機械で作る機会を作った方が良いな」

提督「…………なんかすまんかった」

↓2

812: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/28(月) 01:48:27.24 ID:bCwS5qa40
軽空母陰陽チームと書道

814: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 01:28:17.51 ID:fDGFzuO0o
―飛鷹型の部屋―

提督「書道の秋だ」

飛鷹「書初めは元旦よ?」

提督「書初めではない。書道だ」

隼鷹「同じじゃないか?」

提督「とにかく、書道をしよう。おまけで龍驤も連れてきた」

龍驤「おまけってなんや!」

飛鷹「本当にするの? 準備とかは……」

提督「すべてそろえてあるに決まっているだろう」

飛鷹(こういう時のていとくの行動力って、無駄にすごいわよね)

隼鷹「酒は?」

提督「書道するときに酒は飲むなよ」

815: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 01:28:44.40 ID:fDGFzuO0o
―庭―

飛鷹「……なんで庭なの?」

提督「青空の下で書道も風流だろ」

龍驤「落ち葉とか邪魔やろ。それに寒いんやけど」

隼鷹「酒を飲むにはいい感じに冷えるねえ」

龍驤「ほんま酒ばっかやな……」

提督「とにかく、書道を始めようじゃないか」

飛鷹「はぁ……あれ、墨汁は?」

提督「ほらこれ」

飛鷹「わざわざ固形のものにしたのね」

提督「風情があるだろ」

龍驤「面倒なだけちゃうんか」

提督「なにをいう。擦るの楽しいだろ?」

龍驤「それは、まあ……」

飛鷹(小学生みたいなこと言ってる……)

816: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 01:29:13.35 ID:fDGFzuO0o
~~~~~~~~

提督「よしできた。みんなはどうだ?」

龍驤「ふっ、完璧や」

飛鷹「一応ね」

隼鷹「ぷはぁー! 散る葉を見ながらってのも乙だねぇ」

提督「隼鷹は怪しいが、ある程度出来たようだな。では一斉に、はい」

龍驤「プフー、提督へったくそな字やな」

提督「蛇のような明朝体を描いてる龍驤に言われたくないねー!」

龍驤「なんやと!」

提督「なんやて!」

飛鷹「変な事で喧嘩しない。それで、隼鷹は?」

隼鷹「ん? まあ、こんなもんだよ」

飛鷹「…………」

提督「どうした飛鷹、絶句して…………」

龍驤「何二人して…………」

隼鷹「さーて、新しい酒を持ってこようかね」

817: 今日もこれだけ 2015/09/29(火) 01:29:44.47 ID:fDGFzuO0o
―執務室―

提督「まあ、流石というかなんというか……」

提督「とりあえず、貰ったから適当なところに飾っておこう」

↓2

819: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/29(火) 01:31:38.60 ID:MITkqYwQO
天龍龍田とスーパームーン見ながら月見団子を食う

822: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/30(水) 01:03:38.63 ID:XgoCsOTuo
―母港―

提督「数年から十数年に一度見られるという、エクストリーム・スーパームーン……28日の今日がその日らしい」

天龍「え、今日は29だが……」

龍田「天龍ちゃん? 今日は28。良いわね?」

天龍「お、おう。そうだったな、今日は28だ」

提督「それでだ、月を見るならやっぱり団子もいるよな」

天龍「お、気がきいてるじゃねーか」

龍田「提督、こんな日の団子にギャンブル要素を含んでいる、なんてことないですよね?」

提督「……」スッ ポイッ

天龍「おい、なんで五つほど別の袋に入れたんだ」

提督「なんでもない」

天龍「いや、今目の前で……」

龍田「天龍ちゃん、あんまり気にすると月が赤く染まるわよ?」

天龍「怖いなおい! べ、別に怖くねーけど!」

提督(どっちだ)

823: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/30(水) 01:06:01.68 ID:XgoCsOTuo
提督「まあ、とりあえず団子食え。間宮作と鳳翔作と提督作のが入ってるから」

龍田「あら、その中に混ぜるなんて、提督もなかなか自信満々の御様子」

提督「団子なんぞ味付けがすべてだ。ただ料理が上手なだけな人に負けないからな」

天龍「一緒にしたら味付けも混ざるんじゃねえの?」

龍田「天龍ちゃんにしては慧眼ね~」

提督「……」スッ

天龍「おい、なんでまた分けた」

提督「この中には間宮作と鳳翔作のが入ってるぞ」

天龍「さりげなく台詞変えるなよ!」

龍田「全然さりげなくないと思うわよ~」

天龍「そうか? オレじゃ無かったら気付かなかっただろ」

龍田「……」

提督「……」

天龍「なんだその目!」

824: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/30(水) 01:06:27.92 ID:XgoCsOTuo
提督「じゃあ月見よう月。そもそも、月を見る為にここにいるんだろ」

龍田「それもそうねー」

天龍「……まあ、いいけど。モグモグ」

提督「しかし、ここから見える月は赤くないな」

天龍「え、龍田の冗談じゃないのか?」

龍田「スーパームーンは皆既月食と重なった時に赤くなるのよ~」

提督「アジア圏じゃ重なる時は昼らしいから、今年は見れる事は少ないだろう」

天龍「ふーん……」

龍田「(わざわざ調べましたね~?)」

提督「(わ、悪いか)」

天龍「あー、団子うめぇ」

825: 今日もこれだけ 2015/09/30(水) 01:07:11.71 ID:XgoCsOTuo
―執務室―

提督「なんだかんだで団子を食べてた時間の方が長かった」

提督「情緒ないことを言えば、実際スーパームーンと言ってもちょっと大きく見えるだけだから……」

↓2

827: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/30(水) 01:07:31.05 ID:1XpyC4wuo
春雨と一緒にリスを愛でる

833: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/01(木) 01:45:34.22 ID:GQE7yun4o
―売店―

春雨「~~♪」

提督「何を買ったんだ?」

春雨「ひゃわっ!?」

提督「そんな驚くこと無いだろ」

春雨「す、すみません。いきなり話し掛けられたもので……」

提督「いや、謝ってほしかったわけじゃないが……で、何を買ったんだ?」

春雨「ドングリです」

提督「え……食べるの?」

春雨「はい、食べますよ」

提督「!?」

提督(いや、俺も若し頃は食べたことあるけど、わざわざ買ってまでドングリを食べようとは思わなかった……)

春雨「えっと……?」

提督「……春雨、なかなかやるな」

春雨「え、え?」

834: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/01(木) 01:46:03.76 ID:GQE7yun4o
―白露型の部屋―

リス<カリカリ

提督「なんだ、リスのご飯か」

春雨「はい、可愛いんですよ」

提督「他の奴もそうだが、最近何時の間にかペット飼ってる奴多いよな」

春雨「そうですねぇ。私もちょっと可愛い動物さんに憧れていたところがありますから」

提督「で、リスと」

春雨「はい」

提督「……りすー、ほれほれ」クイクイ

春雨「あ、司令官、あんまり食事中に触ると……」

リス<ガブッ

提督「ぬわー!!」

春雨「あわわ! こ、こらっ」

提督「……すまんが救急箱あるか」

春雨「そ、そうですね! 今持ってきます!」

835: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/01(木) 01:46:29.81 ID:GQE7yun4o
~~~~~~~~

提督「いやー、遠慮なく噛み付いて来るとは……」

春雨「すみません!」

提督「今回ばかりは不用意に触った俺が悪い。謝るな」

春雨「は、はい」

提督「ちなみに、普段は噛んでこないんだよな?」

春雨「少なくとも、白露型の皆は噛まれていませんが……」

提督「やっぱ食事中がまずいか」

春雨「ドングリ食べ終わったみたいですし、今なら大丈夫だと思いますよ」

提督「そうか? よ、よし……」クイクイ

リス<……ガブッ

春雨「あっ……」

提督「……」スッ

春雨「だだ、大丈夫ですか司令官!?」

提督「……何か悪いことした?」

春雨「さっきの食事、ですかね。あっ、手当てします!」

836: 今日もこれだけ 2015/10/01(木) 01:46:56.22 ID:GQE7yun4o
―執務室―

提督「あれは完全に敵だと思われた。主人と違ってなかなか怖い奴だ」

提督「……いや、警戒心と言う意味では似たもの同士か」

下2

838: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/01(木) 01:52:53.79 ID:Zbfq7Hzqo
機械を借りて球磨と一緒に綿飴作りに挑戦

842: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 01:29:16.71 ID:b1ewqrRYo
―球磨型の部屋―

提督「わたあめを作るぞ!」

球磨「提督は何時も突然クマね」

提督「そんな褒めるなよ」

球磨「褒めてないクマ」

提督「さて、わたあめは難しそうに見えて実は簡単に作る事が出来るんだ。機械があればな」

球磨「その機械は何処にあるクマ?」

提督「知らん」

球磨「……」

提督「ま、まあこういう時は売店に行くのが良いだろう」

球磨「提督は適当クマね」

843: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 01:29:43.42 ID:b1ewqrRYo
~~~~~~~~

提督「偶に使うから貸出だとよ」

球磨「そうクマか」

提督「ではさっそく買ってきたザラメを入れて……はい、箸」

球磨「ちゃんと分量考えてるクマ?」

提督「多くてもどうせ誰か食べるだろ」

球磨「本当に適当クマ……」

提督「まあまあ、とりあえずやってみようではないか」

球磨「分かったクマ。…………クマ? わたのつくバランスが……」

提督「はっはっは、なかなか出店で売っているようにはいかんな」

球磨「うるさいクマ!」

844: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 01:30:27.74 ID:b1ewqrRYo
提督「コツはこう、くるくる回しつつ、足りないところを補うように……」

球磨「おおー、上手クマ」

提督「……ついでに、飴なんかも入れてみようか」

球磨「クマッ!? それ、大丈夫クマ?」

提督「ふっふっふ、知らないようだな……実は、これで色つきのわたあめが出来るのだ!」

球磨「なるほどクマ! ……でも、機械によっては、じゃないクマ?」

提督「…………だ、大丈夫みたいだ。うん」

球磨「ちゃんと確認してから入れるクマ」

提督「ええい、文句を言うならこのわたあめをくれてやらんぞ!」

球磨「自分で作るからいいクマ」

提督「球磨が冷たい……」

球磨(実は作るのちょっと楽しいなんて言えないクマ)

845: 今日もこれだけ 2015/10/02(金) 01:30:56.04 ID:b1ewqrRYo
―執務室―

提督「わたあめってふわふわして美味しいよな。もちやすいから縁日の友でもある」

提督「球磨も食べている姿は可愛かった」

↓2

847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 01:32:21.56 ID:uPJqYQ4ro
レーべ・マックスと祭りに行く

853: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 01:50:17.71 ID:Ujx79Y1uo
提督「祭りに行こう!」

レーベ「まつり?」

マックス「この前行ったと聞きましたが?」

提督「お前達と行く祭りはまた違うだろ! さあ、浴衣を着て準備をするのだ!」

マックス「ですけど……」

提督「気が乗らないのか? あれか、やっぱパイを投げ合ったりシャンパンをかけあったりする祭りの方が好きか」

マックス「いえ、そういうことじゃないです」

レーベ「でも何かすごいお祭りでもあるの?」

提督「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたな。実は今日は、日本三大花火大会が開催される日なんだ」

レーベ「三大……!」

マックス「すごいんですか?」

提督「ああ。お前達、花火を見たと言っても、まだまだ小さい物だろう。やはり、本物の花火という物を見せてやりたくてな」

レーベ「行ってみようか、マックス」

マックス「……分かりました。行ってみましょう」

854: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 01:51:22.66 ID:Ujx79Y1uo
―花火大会会場―

レーベ「人多いね」

提督「チケット取って無かったら大変だったな」

レーベ「うん。花火は何時から始まるの?」

マックス「あともうちょっとよ。レーベ、何か必要な事があれば、今のうちにしておきなさい」

レーベ「そうだね」

提督「レーベはなんだかわくわくしているみたいだけど、マックスは冷静だな」

マックス「別に、火薬とかは普段から使っているわけですし」

提督「ふふふ、その余裕がいつまで続くかな」

マックス「……?」

レーベ「あっ」

提督「どうした?」

レーベ「カメラとか持ってくるの忘れてたよ」

提督「それくらいなら……」
マックス「私が持ってきていますよ」

レーベ「ありがとう、マックス」

マックス「いえ」

提督(……マックス、表情に出さないようにしているだけで、楽しみなのを隠してる?)

855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 01:51:52.04 ID:Ujx79Y1uo
~~~~~~~~

提督「はぁーーーー……良かった」

レーベ「なんだか、圧倒されたよ」

マックス「……」

提督「席が取れたら来年も来てみたいものだ」

レーベ「今度は他の皆も呼べたらいいね」

提督「だな。ところで、マックスはどうしたんだ?」

マックス「……」

レーベ「……予想以上で、みとれたのかも」

提督「まあ、こういった花火はここでしかみれないからな」

レーベ「実感したよ。マックス、もう終わったよ」

マックス「……はっ、もう終わったんですか?」

提督「マックスにしては珍しい呆けぶりだった」

マックス「う、うるさいですよ」

レーベ「ん、マックスも楽しんだようでよかった」

マックス「別に楽しんだわけじゃ……ああ、もう」

提督「誤魔化すの、あきらめたな」

マックス「もうバレバレのようですからね……」

856: 今日もこれだけ 2015/10/03(土) 01:52:31.72 ID:Ujx79Y1uo
―執務室―

提督「やっぱ目を奪われる美しさだった。あんまり二人にかまってやれなかったのは心残りではあるが」

提督「……でもまあ、二人とも楽しんでくれたようでなにより」

↓2

848: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/02(金) 01:32:22.91 ID:C/ymjwNeO
すくってきた金魚を食おうとする多摩を必死になだめすかす

860: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:42:10.26 ID:5XjeHUdto
―球磨型の部屋―

多摩「いやにゃ! 絶対に食べるにゃ!」バタバタ

木曾「やめるんだ! そんなものを食べたら絶対にお腹壊すぞ!」ガシッ

球磨「そうクマ! それは食用じゃないクマ!」ガシッ

提督「……何やってるんだ?」

北上「なんでも、金魚が食べたいらしいよ」

提督「金魚を? 大丈夫か、入渠するか?」

北上「それはあたしに言われても困るな~」

球磨「というか、提督も止めてほしいクマ!」

多摩「ふしゃー! 多摩の猫の血が騒ぐにゃ!」

木曾「散々猫って言うなと自分で言っていたじゃねーか!」

提督「キャラ崩壊を起こしている姿が痛々しいな……」

大井「どうでもいから早く止めませんか? うるさくてかないません」

提督「大井らしいが、もう少し言葉を柔らかくだな」

大井「今『北上さんダイアリー2014年度版』を見返しているから静かにしてほしいんですけど」

提督「本当に大井らしいな! 後にして止めるの手伝え!」

大井「ちっ」

提督「舌打ちされたんだけど」

861: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:42:39.35 ID:5XjeHUdto
球磨「どうでもいいからさっさと止めるの手伝えクマ!」

多摩「ニ゛ャー!!」

提督「そもそも、どうしてこんなことになってるんだ。大型戦艦や正規空母はともかく、多摩はそこまで食いしん坊じゃないだろ」

木曾「それが、談話室においてあるおにぎりをたべたらこんなことになったんだ」

提督「談話室のおにぎり……?」

~数十分前・談話室~

提督「なにやってんだ磯風」

磯風「む、司令か。具の入っている握り飯を作ろうと思ったが、肝心の具が無くて買いに言って来ていたのだが……」

提督(また兵器を作って……)

磯風「戻って来た時には何個か減っていたんだ」

提督(つまみ食いした奴ご愁傷様)

磯風「誰か食べたのだろうか……まだまだ材料はあるから良いが」

提督(良くないんだな、それが)

~~~~~~~~

862: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 02:43:09.48 ID:5XjeHUdto
提督(あれか)

多摩「金魚を食べされるにゃああああああああ!!」ジタバタ

球磨「そろそろ止めないと不味いクマ!」

木曾「そうはいうが、どうしたらいいんだ?」

大井「いっそ、一発大破させてしまえばいいのでは」

球磨「そんなことしたら部屋も大破になるクマ!」

提督(多摩本人にはいいのか)

多摩「にゃ! いまにゃ!」スルッ バッ

球磨「あっ!」

木曾「しゃあない。ふっ」トスッ

多摩「うっ」バタッ

提督「は、早すぎる手刀だと……」

北上「最初からそれすればよかったんじゃないの」

木曾「手刀の気絶は障害を残す可能性があるからな」

球磨「そこはリアルクマね」

863: 今日もこれだけ 2015/10/04(日) 02:44:11.38 ID:5XjeHUdto
―執務室―

提督「金魚騒動は多摩の鎮静化によって終わりを告げた」

提督「ちなみに艦娘なら入渠でだいたい直るが、リアルの人間にそういうのはないので手刀はやめておこう」

↓2

857: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/03(土) 01:53:12.82 ID:6NaiCWOMo
利根と一緒に脂ののった焼き秋刀魚を喰らう

869: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/04(日) 23:59:56.12 ID:5XjeHUdto
―庭―

提督「やっぱ秋刀魚を焼く時は八輪だな」

利根「そうじゃな、八輪じゃな」

筑摩(間違えてる姉さん可愛い……提督には後でお伝えしておきましょう)

利根「しかし、突然八輪で秋刀魚を焼くとは、何の思い付きじゃ?」

提督「間宮から少しだけもらったんだ。ふっふっふ、魚の見極めには自信があるからな」

利根「つまり、後に食堂で出る秋刀魚は……」

提督「ああ、脂がのっている秋刀魚は俺が頂いているからな」

利根「お、恐ろしい事をする奴じゃ……」

提督「はーっはっは!」

筑摩(間宮さんがそのあたりを失念しているとは思えませんけどね)

870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/05(月) 00:00:30.39 ID:owoO8DCXo
利根「そろそろ焼けたんじゃないのか?」

提督「おお、そうだな。ほれ食べろ」スッ

利根「先に頂いても良いのか? では……はふっ、熱……」

筑摩「姉さん、はい、冷たいお茶」

利根「悪いの。モグモグ……おお、うまい」

提督「だろう。やっぱ八輪で焼くに限るな」

筑摩(間違えている限りはその言葉も薄いんですけどね……)

提督「なんだ筑摩、そんな目をして……はっ」

筑摩(あら、もしかして気付きましたかね)

提督「……あと数秒待ってくれ。すぐに焼き上がるからな」

筑摩「いえ、秋刀魚が欲しい訳では無いのですけど……いえ、いいです」

871: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/05(月) 00:01:46.11 ID:owoO8DCXo
提督「……よし、筑摩と俺の分も焼けたし……」

利根「……」

提督「どうした利根。秋刀魚の骨でも刺さったか」

利根「二度も同じことはせん!」

提督「え、前にもやったのか」

利根「って、そうではない! 吾輩が焼いても良いか聞きたかったのじゃ!」

提督「ん? 利根がか……」

筑摩「やらせてあげても良いと思いますよ」

提督「筑摩がそう言うなら」

利根「筑摩は吾輩の保護者ではないぞ! こうなれば、吾輩の方が上と言うことを証明してやるのじゃ!」

提督「……あ、そういえば、脂ののっている秋刀魚なんだが……」

ボワッ

利根「ぬわーーー! 突然燃え上がったぞ!?」

提督「うわっ、めっちゃ脂落ちてる! 水、水!!」

872: 今日もこれだけ 2015/10/05(月) 00:02:12.75 ID:owoO8DCXo
―執務室―

提督「脂ののっている秋刀魚を焼くときは、脂に注意して焼こう。いろいろ大変なことになる」

提督「ちなみに八輪では無く七輪である。……と、利根を試しただけだし。わざとだし」

↓2

873: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/05(月) 00:02:45.90 ID:IazJGQfuO
鎮守府内で見つかった謎の注射器の持ち主を青葉とともに探す

877: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/06(火) 00:59:50.34 ID:SwcerbzOo
―作戦会議室―

青葉「失礼します、提督」ガチャ

提督「来たか青葉。まずはその辺に座ってくれ」

青葉「いったい何の用ですか? 滅多に使わない会議室に呼び出して……」

提督「実はだ。鎮守府内からこんなものが見つかった」

青葉「これは……注射器?」

提督「何故こんな物があると思う」

青葉「本来であれば、医療器具に使用した忘れ物、と言う可能性もありますが」

提督「艦娘に注射器を使う機会があると思うか?」

青葉「ないですね。さらに言えば、司令官しか人間がいないので、注射器は鎮守府に置いていない筈です」

提督「つまり、この注射器は誰かがオーダーメイドで取り寄せたものなんだ!」

青葉「……これは事件の香りがしますね」

提督「さあ探すぞ青葉!」

青葉「楽しそうですねぇ、司令官」

878: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/06(火) 01:00:35.03 ID:SwcerbzOo
―食堂―

提督「情報集めにはやっぱ人が集まるところと相場が決まってるよな」

青葉「セオリーですね」

提督「ではまずは間宮辺りに聞いてみるか。間宮ー!」

間宮「は、なんですか?」

提督「誰か注射器を持ってそうなやつに心当たりない?」

青葉「司令官!? 正面から聞いても何の情報も得られる訳が……」

間宮「注射器ですか? ああ、そういえば……」

青葉「知っているんですか!?」

間宮「誰かがお医者さんごっこをすると、言っていたような気がします」

青葉「あ、全く関係ないですね」

提督「いや、重要なファクターだ」

青葉「は?」

提督「よし、その線で捜査を続けるぞ!」

青葉「ええー……絶対関係無いと思うんですけど……」

879: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/06(火) 01:01:02.65 ID:SwcerbzOo
~~~~~~~~

提督「ようやく追いつめたぞ、犯人」

?「くっ……」

提督「食堂で呟いたのを皮切りに、様々な駆逐艦を誘い、さらには実の姉まで手を掛けた犯人……」

青葉「……いえ、ちょっと待ってください。なんでもうここまで来ているんですか!?」

提督「ちょっと、今良い所なんだから止めるなよ」

青葉「あ、すみません……って、そうじゃありません! 何か気付かない間に捜査が終わりに向かっているんです!」

提督「まあ時間の都合上な。だが、これで最後だ。犯人はそう……日向、お前だ!」

日向「何故わかった、提督よ……」

提督「ふっ……そりゃ、聴取した人みんな瑞雲のミニチュア持ってたからな」

日向「そうか……瑞雲を配るためにお医者さんごっこをする作戦が裏目に出たか」

青葉「証拠が残る方を作戦の肝にするって、どう考えても失敗する未来しか見えないんですけど」

提督「しかし、これで注射器の持ち主も見つかったな」

日向「ん? 注射器? そんなもの知らないが」

提督「え?」

日向「遊びにそんなものは使わんし……そもそも私がしたのは心理方向のお医者さんごっこだ」

提督「なん……だと……」

青葉「そういえば、あの注射器は本物でしたし……遊びに使うにしては、ちょっと危険ですよね」

提督「つまり、犯人は別にいるということか……」

880: 今日もこれだけ 2015/10/06(火) 01:01:29.51 ID:SwcerbzOo
―執務室―

提督「青葉は捜査の続きをするということで、一時解散した」

提督「まあ、青葉に任せれば犯人も分かるだろう。そもそも注射器があるからどうだって話だし」

↓2

882: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/06(火) 01:02:51.80 ID:5Zep9rNEO
春雨の背中のアレで焼き芋を焼いてみる

888: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 01:22:20.50 ID:gPln5mt8o
―庭―

提督「煙突でも焼き芋を焼くことが出来るらしいな」

春雨「ええと……?」

提督「つまりその背中に付けている煙突で焼き芋を焼きたい」

春雨「や、焼き芋をですか?」

提督「ああ」

春雨「この煙突はそのための物ではないんですけど……」

提督「まあまあ、使える物は何でも使うべきだろ」

春雨「いえ、だからその為の物ではないんですけど……」

提督「じゃあ、まずは落ち葉とかでするように燃やす事から始めようか」

春雨「あの……もういいです……」

889: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 01:22:47.88 ID:gPln5mt8o
~~~~~~~~

春雨「焼き芋美味しいですね~」

提督(まさか本当に出来るとは思わなかった)

春雨「司令官は食べないんですか?」

提督「ああ、食べるよ」

春雨「あんまり焼き芋って作る機会ないんですけど、自分で作るのも良いものですね」

提督(自分の煙突で作る機会はそりゃないだろう)

春雨「? やっぱり、何か考え事しています」

提督「いや、だって、気にならないのか?」

春雨「はあ、何がでしょう?」

提督「それで焼き芋作った事」

890: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 01:23:14.62 ID:gPln5mt8o
春雨「……そ、そうです! 掃除大変なんですよ!」

提督「今更だな。もうちょっと早く突っ込んでも良かったんだぞ」

春雨「だって、司令官は言ったって止めないじゃないですか」

提督「いや、流石に艦装で無理矢理作るつもりは無かったから、半分冗談のつもりだったんだけど」

春雨「そ、そうだったんですか?」

提督(そもそも途中から春雨の方がノリノリだったしな)

春雨「もういいですけどね、やってしまったものは仕方がないですし……」イソイソ

提督「何故次のさつまいもを用意しているんだ」

春雨「どうせならもう一回くらい作った方が良くないですか?」

提督「なかなか豪胆な性格してるよ」

891: 今日もこれだけ 2015/10/07(水) 01:23:45.27 ID:gPln5mt8o
―執務室―

提督「春雨も料理のことになると意外と……」

提督「あと、春雨には悪いがわざわざ煙突で作るくらいなら、落ち葉で作った方が良いような気もする」

↓2

893: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 01:28:34.80 ID:ta3WNG9J0
鳳翔と月見

900: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 01:31:47.05 ID:vwG//G3Mo
―母港―

提督「はぁー……」

鳳翔「お疲れのようですね」

提督「ん、鳳翔か。まあな……」

鳳翔「お一つ、いかがですか?」

提督「つまみか。たまたま会ったにしては準備良いな」

鳳翔「ええ、本当に奇遇です」

提督(どう考えても偶然じゃないと思うんだが)

提督「まあ、隣座れ。立たせておくのもなんだしな」

鳳翔「では、失礼します」

901: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 01:32:13.82 ID:vwG//G3Mo
提督「しかし、今日はきれいな月が出ているな」

鳳翔「あら、それは提督がよく仰っている意味で言ってるんですか?」

提督「なっ……ったく、鳳翔が冗談を言うとは思わなかった」

鳳翔「意外と茶目っ気があるって言われるんですよ」

提督「そりゃ、その評価は案外正しいのかもな」

鳳翔「ふふ……でも、私として本気で言って貰ってもかまいませんよ」

提督「はいはい冗談冗談。あんまりからかうな」

鳳翔「ふふ、すみません」

提督「あんまりそう言うことを外で言うなよ。シャレにならん」

鳳翔「はい、気を付けます」

902: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 01:32:40.41 ID:vwG//G3Mo
~~~~~~~~

提督「最近月を見る事が多くなったな……」

鳳翔「この季節、とても綺麗に見えますからね」

提督「確かに、それもまた一つの理由かもな」

鳳翔「……そうですね」

提督「それに……っと、つまみがなくなったな。少しペースが速すぎたみたいだ」

鳳翔「追加、いりますか?」

提督「そうだな、今日はもうちょっと風に当たっておきたい」

鳳翔「では、今から作ってきますね。追加のお酒も持ってきます」

提督「ありがとう鳳翔」

鳳翔「いえ、これくらい当然ですよ」

提督「……それで、本当に偶然か」

鳳翔「偶然、で良いではないですか」

提督「……ま、いいけどな」

903: 今日もこれだけ 2015/10/08(木) 01:33:37.86 ID:vwG//G3Mo
―執務室―

提督「月見、は今回あんまりしてなかったか」

提督「しかし、鳳翔は甲斐甲斐しい。あれを秘書官に一欠けらでも分けてあげられないだろうか」

↓2

883: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/06(火) 01:02:52.51 ID:WlQMSfFDO
金剛型と一緒に夜釣り

908: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 23:58:17.92 ID:vwG//G3Mo
―金剛型の部屋―

提督「一緒に夜釣りをしよう!」

金剛「夜釣り、デスカー?」

霧島「またどうして」

提督「海軍たるもの釣りもできるようにしておくのは当たり前だろう!」

霧島「本音では?」

提督「秋の夜釣りはいろいろ釣れるから、楽しそうだろ!」

榛名「本当に正直ですね」

比叡「私は金剛お姉さまが行くのであれば!」

霧島「私はパスさせてもらいます」

金剛「何言ってるネー! 私たちもみんなで行きまショー!」

提督「よしきた! では、用意してるから日付が変わる前に集合だ!」

榛名「わ、わかりました」

金剛「楽しみデース!」

霧島「……はぁ、いいですけど」

909: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 23:59:01.86 ID:vwG//G3Mo
―母港―

提督「……」

榛名「調子はどうですか?」

提督「榛名か。どうやら俺は才能がないようだ」

榛名「あはは……」

金剛「少し遅くなったデース!」

提督「問題はない。夜は長いからな」

霧島「道具は揃えてあるんですよね」

提督「釣竿やら餌やら料理器具やらな」

霧島「……料理器具?」

提督「夜は長いし、釣った魚を捌いたり焼いたりするのに必要だろ」

榛名「でも、さっきから釣れていないご様子ですが……」

提督「う゛っ」

比叡「榛名って、さりげなく傷を抉ったりするよね」

榛名「え?」

910: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/08(木) 23:59:36.08 ID:vwG//G3Mo
~~~~~~~~

金剛「オゥ、アナゴデース」

比叡「流石です、お姉さま!」

霧島「アナゴも釣れるんですね」

榛名「いろいろな種類のお魚が釣れますね」

提督「ふーん」

金剛「提督が淡白デース」

比叡「どことなく荒んでますね」

提督「荒んでいるつもりはないが……お前たちがあまりに釣れすぎているせいでな」

霧島「嫉妬ですか」

提督「いや、そのせいで用意しておいた肉を焼くスペースがない」

霧島「なぜ焼肉……」

提督「まあ、釣れるのは悪いことじゃない。適当なタイミングで焼くさ」

榛名「ちゃんと焼くつもりではあるんですね」

比叡(餌つけてないし、釣るつもりはなさそうですけど)

911: 今日もこれだけ 2015/10/09(金) 00:00:11.47 ID:52F5/h+bo
―執務室―

提督「釣りは待ち時間の方が好きだったり。いや、待ち時間しかなかったけど」

提督「そもそも、あいつらがバンバン釣るのが悪い。初心者っぽかったのにあんなに釣れるとは……」

下2

913: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/09(金) 00:05:37.32 ID:SpJY+zrzO
朝潮と動物園に遊びに行く

915: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/10(土) 00:34:14.19 ID:OGuTVA/5o
―動物園―

提督「早くペンギンに会いたいぜ!」

朝潮「司令官はペンギン好きって本当だったんですね」

提督「ペンギン可愛いからな!」

朝潮「そうですね、ペンギンは可愛いです」

提督「まあでも、ペンギンに会いに行くのは後でもいいんだぞ」

朝潮「そうなんですか? 我慢しなくてもいいんですよ」

提督「いやいや、朝潮に楽しんでほしくて来たのに、俺だけ楽しんだら意味ないだろ」

朝潮「あ、ありがとうございます」

提督(ペンギンの行進は午後からだしな)

朝潮(司令官、優しいです)

916: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/10(土) 00:34:40.68 ID:OGuTVA/5o
~~~~~~~~

朝潮「見てください司令官、このうさぎふわふわです」

提督「うさぎだしな。しかし、触れ合いコーナーなんてものもあったのか」

朝潮「司令官は触らないんですか?」

提督「いや、どうせだからな」ナデナデ

朝潮「どうですか?」

提督「……感動した」

朝潮「感動ですか?」

提督「俺に撫でられても嫌悪感を示さない動物がいるとは……」

朝潮「そ、そうですか。司令官はむしろ、好かれそうだと思うんですけど」

提督「そうかなぁ……」ナデナデ

朝潮「……あの、どうして私の頭をなでるんですか?」

提督「確認」

朝潮「わ、私で確認になるのであれば、どうぞ」

917: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/10(土) 00:35:06.79 ID:OGuTVA/5o
~~~~~~~~

朝潮「お土産はどうしようかな……」

提督「とりあえずクッキーあたりを買えばはずれはないぞ」

朝潮「そうですね。そうしましょうか」

提督「あとは人形とか、グッズとか」ヒョイヒョイ

朝潮「そんなに買ってもいいんですか?」

提督「ふっ、欲しいものがあれば金に糸目はつけない」

朝潮「いえ、提督のお財布もですけど、秘書官に怒られるのでは……?」

提督「お、思い出したくない単語を言いやがって……」

朝潮「す、すみません!」

提督「とはいっても、経費さえ使わなければお金についてはノータッチだけど」

朝潮「そうですか、それならよかったです」

提督(……まあ、遊園地とかのグッズはだいたい使うこともなく、なくすことも多いんだけど。すぐにゴミになったらさすがに怒られるから、注意しないと)

918: 今日もこれだけ 2015/10/10(土) 00:35:33.29 ID:OGuTVA/5o
―執務室―

提督「無事に帰還」

提督「朝潮も一応楽しんでくれていたかな。結構自由にやっちゃったからなー」

下2

892: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/07(水) 01:28:05.20 ID:Rl7aYzdb0
速吸ができるんだから最上も流星を発艦できるはず

923: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:06:45.03 ID:AhDzY7eWo
―演習場―

提督「今日も今日とで流星を飛ばしてるな、速吸」

速吸「はい、私も早く皆さんに追いつきたいですから」

提督「ほうほう。今日の演習で『一発大破された不幸だ』と言っていた戦艦がいると聞いたが」

速吸「た、たまたまですよ!」

提督「そうかたまたまか。じゃあその戦艦にはまぐれで大破されたとチクっておくか」

速吸「次の演習が怖いのでやめてください!」

提督「冗談だ冗談。流石に追撃はかわいそうだ」

速吸「それに私としては、流星も良いですけど、水上機とかも使ってみたいな、とも思うんですけど……」

提督「速吸……まさか、日向の毒牙に……」

速吸「そ、そういうわけではないんですけど」

提督「んー、まあ、それなら次の演習の時には瑞雲をつけてやろう。様々な機体を運用するのも悪くない」

速吸「提督さん……ありがとうございます!」

924: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:07:21.23 ID:AhDzY7eWo
―最上型の部屋―

提督「――ということがあったんだが」

最上「そうなんだ、いい子だね」

提督「そこで、最上にも聞きたいことがある」

最上「ボクに?」

提督「ぶっちゃけ、最上も流星を使えるんじゃないの?」

最上「……」

提督「だって、あっちは補給艦だぞ。最上は航空巡洋艦。なんであっちが使えてこっちが使えないの?」

最上「提督、彼女の装備とボクの装備は別モノなんだよ」

提督「そうだけど、その装備も妖精さん製だろ。成せばならないのか?」

最上「ならないよ」

提督「えー」

925: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:07:52.48 ID:AhDzY7eWo
―工廠―

提督「――と言ってたけど、実際どうなんだ」

夕張「妖精さんの製作した物は謎が多いですから、私のは無理ですよ」

最上「だから言ったじゃないか」

提督「でも、流星拳とかしたくないか?」

最上「したいと思わないけど……というか、流星拳ってなにかな」

提督「そうか……最上は他の航空系と違って謙虚だな」

最上「謙虚というつもりはないんだけどね」

速吸「あ、提督さん。また会いましたね」

提督「同じ鎮守府内にいるしな。ああ、速吸、その艦装を最上がつけたら流星を飛ばせるか?」

最上「まだあきらめないんだね」

速吸「私の艦装をですか? すみませんが、そもそも装備が出来ないと思います」

提督「だよなぁ」

速吸「そういえば提督さん、私の水上機は何を使えばいいですか?」
最上「瑞運とかいいと思うよ」

速吸「そ、即答ですね」

提督(……最上、もしかして飛ばせないんじゃなくて……)

926: 今日もこれだけ 2015/10/11(日) 02:08:19.34 ID:AhDzY7eWo
―執務室―

提督「勘違いと思いたいが、最上も瑞雲教の一人になったというのか……」

提督「……いや、そんな教ないけどさ」

↓2、

928: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:12:50.67 ID:nxKlX0WTO
秋月とバーベキューをする

931: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 22:14:59.92 ID:AhDzY7eWo
―秋月型の部屋―

提督「秋月、バーベキューだ!」

秋月「ば、ばーべきゅー?」

提督「なんだ、しらないのか? バーベキューというのは、肉やら野菜などを焼く調理法の事でな」

秋月「そ、そう言う意味じゃないです!」

提督「じゃあ、何を戸惑って……ははあ、もしかして高級な肉とかが出ると思って、躊躇しているんだな」

秋月「ち、違うんですか?」

提督「いや、その通りだけど」

秋月「……」

提督「さて、さっさと行くぞ秋月。もう準備はしているんだ」

秋月「は、はい」

932: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 22:15:32.14 ID:AhDzY7eWo
―庭―

秋月「えっと、照月は……」

提督「照月は用事があるから後だと」

秋月「そうですか……」

提督「……そろそろ吹っ切ってくれてもいいんじゃないか?」

秋月「あ、頭では分かっているんですけど、どうにも、困惑の方が強くて……」

提督「難儀な性格してるな」

秋月「で、では焼きましょう。多分、馴れてくるはずですから」

提督「それもそうだな。じゃあ、時間かかりそうな肉から……」

秋月「そういえば、どうして突然バーベキューを?」

提督「そりゃ、前に夜釣りの時に余ったからな」

秋月「夜釣りでどうしてお肉が余ったんですか」

提督「本来余る予定じゃ無かったんだけどな……」

933: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 22:15:58.37 ID:AhDzY7eWo
~~~~~~~~

秋月「司令、この肉生焼けですよ」

提督「おっと、本当だ」

秋月「このかぼちゃはそろそろ取った方が良さそうです。あっ、ここ空いてるから追加でこれも焼いておきましょう」

提督「……いや、本当に馴れたな」

秋月「自分の為、と思うのではなく、誰かの為、と思えば気にならなくなって来ましたから」

提督「少しは自分も食べろよ」

秋月「はい」

照月「あー、先にやってる!」

秋月「大丈夫、まだまだあるから」

提督「高そうな肉は全部いただいたけどな」

照月「提督ー!」

秋月「嘘はだめです、司令」

提督「悪い悪い」

提督(秋月が奉行してるから、先にいただくとかできなかったし)

934: 今日もこれだけ 2015/10/11(日) 22:16:58.58 ID:AhDzY7eWo
―執務室―

提督「秋月もノリノリでバーベキューに参加してくれたし、催しとしては成功か」

提督「当初の躊躇も、奉行している間は気にならなかったのだろう」

↓2

929: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:13:10.23 ID:8XwpxgaBo
6駆に秋刀魚の食べ方指導

940: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/13(火) 00:31:54.78 ID:LByydJnLo
―食堂―

提督「今日の献立は秋刀魚か」

電「司令官さん、奇遇なのです」

提督「電か。奇遇ついでに、一緒に食べるか?」

電「……こっちなのです」スタスタ

提督「え、今露骨に嫌そうな顔しなかった?」

電「気のせいなのです」


暁「電、ようやく来たのね」

雷「あら、司令官も! ええと、開いている席は……」

響「……」スッ

提督「さりげなく譲ってくれてありがとな、響」

響「司令官が真ん中に来た方が、皆も喜ぶだろうしね」

暁「皆って、私は違うわよ!」

電「ありきたりな反応なのです」

提督「変な事言うなよ響。それよりさっさと食べようぜ」

響「そうだね」

941: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/13(火) 00:32:26.85 ID:LByydJnLo
暁「むー……いただきます」

雷「あっ、司令官、私が秋刀魚を食べさせてあげるわよ!」

提督「いやいや、わざわざいいよ」

雷「そう? 遠慮しなくてもいいのよ?」

提督「それに、秋刀魚は結構食べやすい魚だしな」

響「?」
暁「えっ」
雷「そうなの?」

提督「響も食べ方知らないのか、意外だな」

響「ほら、私は一応ロシアの記憶もあるからさ……」

電「完全にいいわけなのです」

提督「電は知ってるのか?」

電「前に調べたことがあるのです」

942: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/13(火) 00:32:58.30 ID:LByydJnLo
提督「ふーん、まあ、知らない三人のために適当に教えるか」

暁「し、知らない訳じゃ無いわよ!」

提督「今更そういうのいいから。まず、頭から尾にかけて、背中に切れ込みを入れるんだ」

電「力を入れなくても、スッと入るのです」

響「へぇ……」

提督「そして、上を頭の方から綺麗に剥がして食べる。次に、下の方だ」

暁「下の方……」

雷「暁はお腹の方は苦くて嫌いなのよね」

暁「あ、あんなもの楽勝だし!」

提督「食べれないのなら左上においとくのがマナーだ。骨も同様に左上だ。そして、裏面を食べる時は、大きな骨を尻尾の方から取る」

響「後は普通に食べればいいんだね」

電「なのです」

提督「というわけで、簡単な講義終了。鎮守府じゃ食べる順番とか気にしなくて良いけどな」

暁「暁としては、司令官がマナーを知っていたことが驚きだわ」

提督「一応提督だし。そもそも暁にマナーとか言われてもなぁ……」

暁「な、何よ!」

943: 今日もこれだけ 2015/10/13(火) 00:33:27.14 ID:LByydJnLo
―執務室―

提督「暁以外は今後も使っていきそうだ。暁は忘れそうだが」

提督「まあ、マナー以前に食べやすく片づけやすいから、焼き魚全般はこの食べ方が良いのだけど」

↓2

927: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/11(日) 02:12:48.21 ID:0vNOaKfao
鎮守府対抗運動会が始まる

947: 長くなりそうなので運動会はオチのネタに使います 2015/10/14(水) 00:38:49.30 ID:jYhFsIgBo
~運動会前日~

提督「明日ようやく運動会が始まるぞ!」

霞「そうね」

提督「いやー、楽しみで眠れないね!」

霞「そうね」

提督「おいおい秘書官さんよー、言葉に気持ちがこもってないぜー!」

霞「あんたが楽しみにしすぎなだけよ」

提督「そりゃ、鎮守府での一大イベントなんて、なかなかないだろ!」

霞「旅行とか行ったことはあるけど……確かにないわね」

提督「だろ。だから楽しみだなー」

霞(……だいたいこのパターンでいえば……)

948: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/14(水) 00:39:16.00 ID:jYhFsIgBo
~当日~

ザーザー

提督「……」

霞「……」

提督「……よし、運動会始めるか」

霞「外を見なさい。見えないのなら教えてあげるわ、今日は雨よ」

提督「わー!! 聞きたくないぞー!!」

霞「あんたが何を言おうと、現実は変わらないわよ」

提督「……室内で行うとか」

霞「これだけの数の人数を収められる部屋があるなら教えてほしいわね」

提督「ダメかー」

霞「ダメね」

提督「……もしかして、本当に運動会終わり?」

霞「そんなわけないじゃない。いくら身内行事といっても、みんなからブーイングが出るわよ」

提督「つまり……!」

霞「来週までにはするわよ。心配しなくても」

提督「やったー!」

霞「はいはい、喜ぶのはいいからさっさと仕事をなさい」

949: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/14(水) 00:39:43.57 ID:jYhFsIgBo
~~~~~~~~

青葉「なるほど、ということは、数日中に行うんですね」

提督「秘書官はそういってた」

青葉「ふむふむ、では、そのように通達しておきますね!」

提督「いやー、広報はまかせてるよ、青葉」

青葉「青葉だって、ネタになりそうなことは手伝いますからね!」

提督「ところで、今日が雨でガッカリしている奴はいるのか?」

青葉「それはそうですよ。駆逐艦の子も大なり小なりガッカリしてますし、戦艦の方も落ち込んでいる様子でした」

提督「だよな。うん、俺だけが楽しみにしていた訳じゃ無い」

青葉「? まあ、このくらいで青葉は失礼します」

950: 今日もこれだけ 2015/10/14(水) 00:40:10.29 ID:jYhFsIgBo
バタン

提督「……そんなわけで、少し延期にはなったが、無事開催されるらしい」

提督「それまでに体力つけとかなくちゃな。鎮守府トップが運動不足とかシャレにならん」

下2

952: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/14(水) 00:41:28.53 ID:/7nd75fRO
伊勢日向に最近見た映画を紹介

954: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/15(木) 02:22:42.94 ID:pHvSUZqao
―伊勢型の部屋―

伊勢「そういえば、最近映画を見たんですよ」

提督「映画? へー、伊勢が見そうなものとは気になるな」

伊勢「そんな、有名なやつですよ」

提督「有名?」

日向「となりのトトロだ」

提督「本当に有名なものを見たな……」

伊勢「でも、いいですよね。夢があります」

日向「トトロは妖精らしいな。あんなものが居るというのなら、一度お目にかかってみたいものだ」

提督「妖精なら毎日見てるだろ」

日向「そう言えばそうだったな。一本取られたよ」

伊勢「千と千尋もなかなか面白かったですよ」

日向「魔女宅とかもな」

955: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/15(木) 02:23:09.43 ID:pHvSUZqao
提督「……アニメ、しかもジブリばかりだな」

伊勢「ハウルをテレビで見て、それから売店で中古があったもので」

提督「……アニメ系なら、毎年映画を上映しているやつもあるな」

日向「コナンとかだな」

伊勢「でも、遡っていたら時間かかりますよ」

提督「最近面白かった奴だけで良いよ。話は繋がってないし」

日向「面白かった、というと?」

提督「今年は引っ越しくらいか。最近見返した中だと、コナンはベイカー街とか面白かった」

日向「ふむ……よくわからんな」

伊勢「まあ、今度見てみましょう日向」

日向「というか、他にないのか、他に」

提督「他に?」

日向「アニメ以外にだ」

956: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/15(木) 02:23:36.19 ID:pHvSUZqao
提督「最近の映画はチェックしてないからなぁ……スタンド・バイ・ミーとかトイストーリー3はテレビで見てたが、相変わらず面白かったな」

伊勢「[たぬき]?」

提督「スタンド・バイ・ミーは海外の映画の方だ。あれは少年の頃を思い出させるよ」

日向「映画みたいなことでもあったのか?」

提督「そういうんじゃないって。ただ、昔はこんな気持ちだったこともあったし、次へ続く自分を思い出すこともできる……って、分からんか。すまんすまん」

伊勢「とにかく、それだけ面白いって事?」

提督「まあな。あれはオススメだ」

日向「では、トイストーリーはどうなんだ?」

提督「あれこそ、お前達には合ってるかもな。おもちゃたちが繰り広げるどたばたな物語。でも、そこにはきちんと終着点があり、その終着点はおそらく多くの人が感情を揺り動かされるだろう」

伊勢「さっきもそうだけど、無駄に表現が難解ですね」

提督「それだけ良かったって事だ! ったく、トイストーリーの方は持ってるから、何時でも見られるように談話室に置いておく」

伊勢「あ、ありがとうございます」

日向「では、さっそく見てみるとするか」

提督(あれ、本当に映画を紹介するだけで終わった)

957: 今日もこれだけ 2015/10/15(木) 02:24:04.13 ID:pHvSUZqao
―執務室―

提督「映画館まで行く暇が無いから、テレビ中心になるのは仕方がない」

提督「……いや、暇なら作れるけど、流石にね」

↓2

953: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/14(水) 00:41:32.22 ID:/5FQhiccO
五月雨をポニーテールにする

960: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 00:37:17.95 ID:IIerbtEPo
―白露型の部屋―

提督「五月雨は髪を結ったりしないのか?」

五月雨「髪を、ですか?」

提督「どうせなら上手く結んでやるぞ」

五月雨「何がどうせならなのかは分かりませんけど……でも、提督がしたいのであれば、いいですよ」

提督「言ったな、言質は取ったぞ」

五月雨「は、はい」

提督「よーし、五月雨に似合いそうなのはこのリボンかな」

五月雨「そのリボン、どこから出したんですか」

提督「それはまあ、企業秘密で」

五月雨「なんですか、もう」

961: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 00:37:49.84 ID:IIerbtEPo
提督「じゃあ、まず軽く髪を梳かすからな」

五月雨「は、はい」

提督「さーて、まずは何しようかな」

五月雨(提督、楽しそう。前もだけど、やっぱり好きなんだろうな)

提督「~~♪」

五月雨(……なんだか、こうしていると、安心して――)


~~~~~~~~

提督「というわけで完成」

五月雨「えっ……あれ、もうですか」

提督「結構時間かけていたんだが。もしかして、寝てたのか」

五月雨「ぅん……そうみたいですね……すみません」

提督「まだ寝ぼけてるみたいだな。あと、謝ることは無い。安心できたということだろう」

962: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 00:38:17.55 ID:IIerbtEPo
五月雨「ふわ…………あれ、提督?」

提督「本当に寝ぼけてたのか。まあいい、ポニテが出来たぞ」

五月雨「ポニテ……? あ、本当です」

提督「やっぱり、五月雨はそういう髪型も似合っているな」

五月雨「あ、ありがとうございます」

提督(元から五月雨の髪はまとまってるから、違いが感じにくいってのもあるけど)

五月雨「……それで、どうしましょうか?」

提督「ん? いや、もう解いても良いけど」

五月雨「本当は結びたかっただけなんですね」

提督「そうともいうな」

五月雨「……でも、ちょっともったいないですから、しばらくこのままにしておきます」

提督「五月雨がそれでいいなら、いいと思うが」

五月雨「提督、ありがとうございます」

提督(お礼言われるようなことしていないと思うんだけど)

963: 今日もこれだけ 2015/10/16(金) 00:38:43.61 ID:IIerbtEPo
―執務室―

提督「最初から結びたかったから、リボンは持って行っていただけである」

提督「あと、五月雨はしばらくこのままにすると言っていたが、すぐにドジッ子をして解けたという」

↓2

965: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/16(金) 00:41:42.72 ID:aIMFySfVO
五十鈴と一緒にトランプ占い

968: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/17(土) 02:49:29.83 ID:+mGCyMmzo
―談話室―

五十鈴「んー、今日は運勢が悪い感じね」

由良「今日の演習もんまり上手く行って無かったし、結構あってるかも」

提督「何してるんだ?」

五十鈴「占い」

提督「トランプで? あてにならないなぁ」

由良「提督さんならこういうの好きそうだと思ったのだけれど」

提督「すきだぞ。だが、当たらない」

五十鈴「まあ、所詮は遊びの一つなわけだから」

提督「そう、トランプ占いをしていると、秘書官に怒られるんだ」

五十鈴「それ、遊んでるって思われているだけね」

969: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/17(土) 02:50:49.50 ID:+mGCyMmzo
提督「……まあ、久しぶりにトランプ占いするもの良いかもな」

五十鈴「じゃあ、私が占ってあげようか?」

提督「五十鈴が? 何の占いをするつもりなんだ……」

五十鈴「何で微妙に警戒しているのよ。有名な奴、四枚のエースよ」

由良「でもそれって一人でもできるよね」

五十鈴「由良、そういうツッコミは要らない」

提督「四枚のエースなぁ……今更断る理由もないか。始めてくれ」

五十鈴「じゃあ、まず13枚のカード」

由良「確か、エースがあればいいんだよね」

提督「そうみたいだが……ないな」

五十鈴「いきなり運が悪いわね、はい、次」

970: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/17(土) 02:51:17.33 ID:+mGCyMmzo
提督「…………入れ忘れてるって事無いよな」

由良「またなかったの?」

五十鈴「提督の不運はもう確定したようなものね。次」

提督「不吉な事言うなよ……」

由良「どう、提督さん?」

提督「……だめだ、無い」

五十鈴「じゃあ、最後のこれに……あぁ、やっぱり」

提督「もしかして、全部固まってたのか」

五十鈴「……今日は休みなさい、それが良いわ」

提督「五十鈴が珍しく慈愛の目を俺に向けてくる!」

由良「提督さん、怖いなら由良がついていてあげるから……ね?」

提督「由良まで!?」

971: 今日もこれだけ 2015/10/17(土) 02:51:44.47 ID:+mGCyMmzo
―執務室―

提督「占いの結果は最悪だった。あれちゃんとシャッフルしたんだよね」

提督「信じる訳じゃ無いけど、今日は大人しくしておこう……」

↓2

958: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/10/15(木) 02:25:17.15 ID:JJ9fd6NKO
電にピカチュウの着ぐるみを着せる


次回 提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」 前編