『闇の魔術に対する防衛術』の教室
キィィッ
ハニー「遅くなってごめんなさい、先生。待てはできました?」
ルーピン「いや、新学期からと言っていたのに、急に変更して悪いね。それと待てが得意なのは私の友人さ……さて」
ハニー「? そのトランクは?豚でも詰めているのかしら、ドタバタと動いているけれど」
ルーピン「生憎と私をそこまで慕ってくれる人はいないよ。また、『真似妖怪のボガート』だよ」
ルーピン「君が吸魂鬼に対抗する術を学ぶのに一番良い方法を考えていた。これならば、吸魂鬼がいなくとも練習できる」
ハニー「……あの寒気やおそろ、オホン。気味悪さまで、ボガートは再現できるの?」
ルーピン「あぁ、言ったろう。こいつは中々に厄介なのだ、とね。さぁ、練習してみようか。と言っても、これは授業のように簡単にはいかない。通常のOWL試験のレベルを遥かに超える代物だ。ハニー、最初から成功すると思っていてはいけないよ?」
ハニー「誰に物を言っているのかしら。この私に、出来ないことなんてないわ」
ルーピン「あぁ、その意気だ。呪文は、『エクスペクト・パトローナム、守護霊よ来たれ』」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!守護霊よ来たれ!』」
キィィッ
ハニー「遅くなってごめんなさい、先生。待てはできました?」
ルーピン「いや、新学期からと言っていたのに、急に変更して悪いね。それと待てが得意なのは私の友人さ……さて」
ハニー「? そのトランクは?豚でも詰めているのかしら、ドタバタと動いているけれど」
ルーピン「生憎と私をそこまで慕ってくれる人はいないよ。また、『真似妖怪のボガート』だよ」
ルーピン「君が吸魂鬼に対抗する術を学ぶのに一番良い方法を考えていた。これならば、吸魂鬼がいなくとも練習できる」
ハニー「……あの寒気やおそろ、オホン。気味悪さまで、ボガートは再現できるの?」
ルーピン「あぁ、言ったろう。こいつは中々に厄介なのだ、とね。さぁ、練習してみようか。と言っても、これは授業のように簡単にはいかない。通常のOWL試験のレベルを遥かに超える代物だ。ハニー、最初から成功すると思っていてはいけないよ?」
ハニー「誰に物を言っているのかしら。この私に、出来ないことなんてないわ」
ルーピン「あぁ、その意気だ。呪文は、『エクスペクト・パトローナム、守護霊よ来たれ』」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!守護霊よ来たれ!』」
引用元: ・ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
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22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:10:33.31 ID:7bNepf6z0
ルーピン「うん、いい発音だ。上出来だよ」
ハニー「えぇ、それに高貴な美声でしょう」
ルーピン「そうだね。だけどこの呪文で一番大事なのは、呪文でも声の良さでもない。ハニー、守護霊<パトローナス>がどういうものか、分かるかい?」
ハニー「……文字通りなのだとしたら、この私を守る豚のようなものかしら」
ルーピン「そう。守護霊は一種のプラスのエネルギーで、吸魂鬼はこのエネルギーを貪り人を絶望へといざなう」
ルーピン「だが守護霊はその集合体だから、吸魂鬼の影響を受けることなく君を守る。強い魔法使いならば、追い払うことやこてんぱんにすることだってできる」
ハニー「……校長や、あの●●教師のように?」
ルーピン「あぁ、彼があれほどに嬉々として杖を振るうのは久しぶりだったろうね……」
ハニー「えぇ、それに高貴な美声でしょう」
ルーピン「そうだね。だけどこの呪文で一番大事なのは、呪文でも声の良さでもない。ハニー、守護霊<パトローナス>がどういうものか、分かるかい?」
ハニー「……文字通りなのだとしたら、この私を守る豚のようなものかしら」
ルーピン「そう。守護霊は一種のプラスのエネルギーで、吸魂鬼はこのエネルギーを貪り人を絶望へといざなう」
ルーピン「だが守護霊はその集合体だから、吸魂鬼の影響を受けることなく君を守る。強い魔法使いならば、追い払うことやこてんぱんにすることだってできる」
ハニー「……校長や、あの●●教師のように?」
ルーピン「あぁ、彼があれほどに嬉々として杖を振るうのは久しぶりだったろうね……」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:16:23.69 ID:7bNepf6z0
ルーピン「ハニー、繰り返しになるが、これはとても高度な呪文だ。一人前の魔法使いでさえ、こいつの扱いには多大な苦労を伴う」
ルーピン「君が吸魂鬼と対面することは、ダンブルドアの激昂から言ってしばらくないだろう。言いたくはないが、君にはまだ早い。もっと大人になってから習得しても遅くはない」
ルーピン「それでも、君は……」
ハニー「野暮な質問はやめて。先生、私はいつだって本気よ」
ルーピン「……何を聞いた?」
ハニー「……ブラックは、パパのお友達だったそうね」
ルーピン「……あぁ、友人だった。だった、と思っていた……分かった、いいだろう。ただし、怒りや妄執はとりあえず抑えておいてもらうよ。いいね?」
ルーピン「君が吸魂鬼と対面することは、ダンブルドアの激昂から言ってしばらくないだろう。言いたくはないが、君にはまだ早い。もっと大人になってから習得しても遅くはない」
ルーピン「それでも、君は……」
ハニー「野暮な質問はやめて。先生、私はいつだって本気よ」
ルーピン「……何を聞いた?」
ハニー「……ブラックは、パパのお友達だったそうね」
ルーピン「……あぁ、友人だった。だった、と思っていた……分かった、いいだろう。ただし、怒りや妄執はとりあえず抑えておいてもらうよ。いいね?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:24:49.07 ID:7bNepf6z0
ルーピン「守護霊は幸福のエネルギーだ。だから、術者も幸福で包まれていないといけない」
ルーピン「一番幸せだった思い出を渾身で思いつめた時のみ、守護霊は初めてその力を発揮できる」
ルーピン「ハニー、君が今までで一番幸せだった時の思い出。しっかりと思い出せるかい?」
ハニー「……」
ルーピン「あぁ、君は友人に恵まれている。思い出には事欠かないだろうね」
ハニー「そうね、えぇ。ここに来てからは幸せの連続だもの」
ハニー「ねぇ先生。守護霊というのは、どういう形をしているの?」
ルーピン「それは人によって異なる。幸せというものが人それぞれで違うようにね」
ルーピン「一番幸せだった思い出を渾身で思いつめた時のみ、守護霊は初めてその力を発揮できる」
ルーピン「ハニー、君が今までで一番幸せだった時の思い出。しっかりと思い出せるかい?」
ハニー「……」
ルーピン「あぁ、君は友人に恵まれている。思い出には事欠かないだろうね」
ハニー「そうね、えぇ。ここに来てからは幸せの連続だもの」
ハニー「ねぇ先生。守護霊というのは、どういう形をしているの?」
ルーピン「それは人によって異なる。幸せというものが人それぞれで違うようにね」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:30:45.77 ID:7bNepf6z0
ルーピン「準備はいいかい?」
ハニー「えぇ。いつだって」
ルーピン「……」
ハニー「……なぁに、先生。待たされるのは好きじゃないの。早く始めましょう」
ルーピン「あぁ、その前にハニー。これをお食べ」
ハニー「……チョコは疲れた後に食べるものなのでしょう?」
ルーピン「リラックスにも効果があるのさ。覚悟はいいが、まだ体が追いついていないようだね」
ハニー「……何のことかしら。でも、いただいておくわ。というかあなたこのチョコ今どこから出したの……?」
ハニー「えぇ。いつだって」
ルーピン「……」
ハニー「……なぁに、先生。待たされるのは好きじゃないの。早く始めましょう」
ルーピン「あぁ、その前にハニー。これをお食べ」
ハニー「……チョコは疲れた後に食べるものなのでしょう?」
ルーピン「リラックスにも効果があるのさ。覚悟はいいが、まだ体が追いついていないようだね」
ハニー「……何のことかしら。でも、いただいておくわ。というかあなたこのチョコ今どこから出したの……?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:35:53.08 ID:7bNepf6z0
ルーピン「私がトランクに杖を向け、中から吸魂鬼が飛びだしてくる」
ルーピン「幸福な思い出に集中しているね?杖を前に出して、『エクスペクト・パトローナム』だ」
ハニー「豚に跪かせるより簡単ね」
ルーピン「あぁ、言うだけならば。さぁ、始めよう」
ハニー「……」
バンッ!
吸魂鬼「――――」
ハニー「!……『エクス――」
吸魂鬼「――――」スゥゥゥゥゥッ
ハニー「――ペク、ト…………」
――ハニーだけは、ハニーだけは、お願い!――
――どけーどくんだ、小娘!――
・
・
・
ルーピン「幸福な思い出に集中しているね?杖を前に出して、『エクスペクト・パトローナム』だ」
ハニー「豚に跪かせるより簡単ね」
ルーピン「あぁ、言うだけならば。さぁ、始めよう」
ハニー「……」
バンッ!
吸魂鬼「――――」
ハニー「!……『エクス――」
吸魂鬼「――――」スゥゥゥゥゥッ
ハニー「――ペク、ト…………」
――ハニーだけは、ハニーだけは、お願い!――
――どけーどくんだ、小娘!――
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53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:44:38.10 ID:7bNepf6z0
――哀れな男だ!共に裏切られ――
――リリー、ハニーを連れて上へ!僕が食い止める。なんだその顔は。僕を誰だと――
・
・
・
――英雄気取りのポッター、貴様のやってきたことなど、たった一人の――
――僕は憎んだりしない。いいか 逃げろ! 絶対に見つかるな――
・
・
・
――お願い、お願い、ハニーだけは……!――
・
・
・
――お辞儀するのだ!!!!――
――ハッ、三度目だってのにそれかい?いつまで経っても発想がプレティーン――
・
・
・
――リリー、ハニーを連れて上へ!僕が食い止める。なんだその顔は。僕を誰だと――
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――英雄気取りのポッター、貴様のやってきたことなど、たった一人の――
――僕は憎んだりしない。いいか 逃げろ! 絶対に見つかるな――
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――お願い、お願い、ハニーだけは……!――
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――お辞儀するのだ!!!!――
――ハッ、三度目だってのにそれかい?いつまで経っても発想がプレティーン――
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60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:51:30.81 ID:7bNepf6z0
ハニー「っ!!」
ルーピン「気がついたかい。さぁ、チョコだ。何個目なんだ、とは言わないでくれよ」
ハニー「……えぇ。そちらこそ、何度失敗するんだ、なんて絶対に言わせないわ」
ルーピン「それはそうさ。言ったろう、この呪文は大人でさえ成功するのに時間がかかる」
ハニー「……」
ルーピン「焦ることはない。ハニー、今日のところはこれで……」
ハニー「ダメよ。一度も、霞さえ出せていないのに。尻尾を巻いて逃げるなんて、絶対にや」
ルーピン「そうか……それじゃ、これで最後だ。いいかい、ハニー。もしも、君の両親の声が聞けることに対してためらっているのなら……」
ハニー「バカなことは言わないで。私のパパとママは天国で世界一幸せに暮らしてるんだから。こんな奴の見せる姿で満足なんてしないわ」
ルーピン「気がついたかい。さぁ、チョコだ。何個目なんだ、とは言わないでくれよ」
ハニー「……えぇ。そちらこそ、何度失敗するんだ、なんて絶対に言わせないわ」
ルーピン「それはそうさ。言ったろう、この呪文は大人でさえ成功するのに時間がかかる」
ハニー「……」
ルーピン「焦ることはない。ハニー、今日のところはこれで……」
ハニー「ダメよ。一度も、霞さえ出せていないのに。尻尾を巻いて逃げるなんて、絶対にや」
ルーピン「そうか……それじゃ、これで最後だ。いいかい、ハニー。もしも、君の両親の声が聞けることに対してためらっているのなら……」
ハニー「バカなことは言わないで。私のパパとママは天国で世界一幸せに暮らしてるんだから。こんな奴の見せる姿で満足なんてしないわ」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 12:57:32.25 ID:7bNepf6z0
吸魂鬼「――――」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!』
ハニー「(ブラックがあんな奴だと知って、泣く……怒りに震える私を抱きしめてくれた二人」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー「(こんな私を、わたしを認めてくれて。支えてくれる二人)」
ハニー「(何が夢よ。これ以上の幸せが、あるはず、ないじゃない!)」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!守護霊よ、来たれ!』」
スゥウウウ
吸魂鬼「――――!」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!』
ハニー「(ブラックがあんな奴だと知って、泣く……怒りに震える私を抱きしめてくれた二人」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー「(こんな私を、わたしを認めてくれて。支えてくれる二人)」
ハニー「(何が夢よ。これ以上の幸せが、あるはず、ないじゃない!)」
ハニー「『エクスペクト・パトローナム!守護霊よ、来たれ!』」
スゥウウウ
吸魂鬼「――――!」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:05:08.33 ID:7bNepf6z0
ハニー「(私と、吸魂鬼の間に。白い、煙の塊のようなものが)」
ハニー「(意識もずっとはっきりしてる。吸魂鬼も、あれ以上近寄れないみたいだわ)」
――逃げろ!――そいつから――
ハニー「(あぁ、あの声も遠くに聞こえるわ。パパ、なのかしら。あぁパパ、やっぱりステキな……)」
――シリウs――リーm――
ハニー「……!?」
ハニー「(どうして……今、今パパが呼んだ名前って)」
ルーピン「『リディクラス!ばかばかしい!』」
パチンッ!
ハニー「(意識もずっとはっきりしてる。吸魂鬼も、あれ以上近寄れないみたいだわ)」
――逃げろ!――そいつから――
ハニー「(あぁ、あの声も遠くに聞こえるわ。パパ、なのかしら。あぁパパ、やっぱりステキな……)」
――シリウs――リーm――
ハニー「……!?」
ハニー「(どうして……今、今パパが呼んだ名前って)」
ルーピン「『リディクラス!ばかばかしい!』」
パチンッ!
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:10:43.74 ID:7bNepf6z0
ハニー「っはぁ、っは……おしまい?」
ルーピン「あぁ、よくやった!ハニー、素晴らしい成果だ。見ただろう?奴は君の出した守護霊に阻まれていた」
ハニー「でも……この私の守護霊なのに、なんて軟弱なのかしら。突き飛ばして跪かせるくらいしてやればよかったのに、こんな風に」
豚ボガート「ヒンヒン!ヒン!踏んでください!」
ルーピン「あぁ、ボガートを君が退治するとしたらそうするだろうと思ってね」
ハニー「この私にあれだけ酷いことをしておいて命令する気?ねぇ?」
豚ボガート「あぁ!申し訳、申し訳ありまヒンヒーーーン!」
ルーピン「……まさかこれが本体じゃないだろうね」
ハニー「どうかしら。私の前では何者も本質ごとさらけ出さずにいられないから、そうかもね」
ルーピン「あぁ、よくやった!ハニー、素晴らしい成果だ。見ただろう?奴は君の出した守護霊に阻まれていた」
ハニー「でも……この私の守護霊なのに、なんて軟弱なのかしら。突き飛ばして跪かせるくらいしてやればよかったのに、こんな風に」
豚ボガート「ヒンヒン!ヒン!踏んでください!」
ルーピン「あぁ、ボガートを君が退治するとしたらそうするだろうと思ってね」
ハニー「この私にあれだけ酷いことをしておいて命令する気?ねぇ?」
豚ボガート「あぁ!申し訳、申し訳ありまヒンヒーーーン!」
ルーピン「……まさかこれが本体じゃないだろうね」
ハニー「どうかしら。私の前では何者も本質ごとさらけ出さずにいられないから、そうかもね」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:14:50.16 ID:7bNepf6z0
ルーピン「ともあれハニー、良いスタートだ。十三歳でここまで出来る魔女は中々いないよ」
ハニー「だって私だもの」
ルーピン「違いない。さぁ、成功のご褒美だ。ハニーデュークス特製キングサイズチョコ」
ハニー「……だからどこから取り出したの、今。いただいてあげるけれど」
ルーピン「これから少しずつ鍛えていこう。今回はおそらくあれ以上出していると消えてしまったが、訓練次第でもっと長く、それにくっきりと形をもてるようになる」
ハニー「豚の形に?」
ルーピン「あぁ、君が望むならきっとそうなってしまうね、うん」
ハニー「だって私だもの」
ルーピン「違いない。さぁ、成功のご褒美だ。ハニーデュークス特製キングサイズチョコ」
ハニー「……だからどこから取り出したの、今。いただいてあげるけれど」
ルーピン「これから少しずつ鍛えていこう。今回はおそらくあれ以上出していると消えてしまったが、訓練次第でもっと長く、それにくっきりと形をもてるようになる」
ハニー「豚の形に?」
ルーピン「あぁ、君が望むならきっとそうなってしまうね、うん」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:19:44.05 ID:7bNepf6z0
ルーピン「今日はとにかく、君に呪文と心構えだけ教えるつもりだったのだけどね」
ハニー「私はいつでも規格外、そうでしょ?」
ルーピン「あぁ、全くもってお父さんそっくりだ。次は今度こそ新学期になるが、構わないかい?」
ハニー「私に待てだなんて我慢ならないけれど、そうしてあげる……パパ、か」
ルーピン「あぁ、ありがたいね……うん?」
ハニー「……ねぇ、先生。あなたとパパは、本当に友達だったのよね」
ルーピン「……あぁ。これだけは、私の誇りにかけて。ふわふわの小さなね」
ハニー「……ブラックは?」
ルーピン「……同じように、思っていたのだけどね。さぁ、ハニー。もうお帰り。早く休んで、明日からのむしろ忙しいだろう休暇にそなえよう」
ハニー「……えぇ、先生。それだけ聞ければ、十分だわ」
ハニー「私はいつでも規格外、そうでしょ?」
ルーピン「あぁ、全くもってお父さんそっくりだ。次は今度こそ新学期になるが、構わないかい?」
ハニー「私に待てだなんて我慢ならないけれど、そうしてあげる……パパ、か」
ルーピン「あぁ、ありがたいね……うん?」
ハニー「……ねぇ、先生。あなたとパパは、本当に友達だったのよね」
ルーピン「……あぁ。これだけは、私の誇りにかけて。ふわふわの小さなね」
ハニー「……ブラックは?」
ルーピン「……同じように、思っていたのだけどね。さぁ、ハニー。もうお帰り。早く休んで、明日からのむしろ忙しいだろう休暇にそなえよう」
ハニー「……えぇ、先生。それだけ聞ければ、十分だわ」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:27:53.13 ID:7bNepf6z0
ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ
ロン「休暇万歳!ハニーと一日いつだって一緒にいられるなんて!もちのロンで最高さ!」
ハーマイオニー「大体いつだってそうでしょ、今のそのハニーを背負うなんて役得すぎる姿もね」
ロン「ハニーの靴ん中に雪が入ってビショビショになってしもやけになったらどうするんだよ!」
ハニー「気遣いありがとう、ロン。しっかり前を向いていないと、ハグリッドの小屋へ辿りつく前に転んでしまうわよ?」フーッ
ロン「うひゃぁヒンヒン!任せてよハニー!僕がこけても君だけは雪に一切触れないスーパー豚クッション技術を駆使するからね!」
ハニー「あなた、キーパーとか向いてるんじゃないかしら」
ロン「休暇万歳!ハニーと一日いつだって一緒にいられるなんて!もちのロンで最高さ!」
ハーマイオニー「大体いつだってそうでしょ、今のそのハニーを背負うなんて役得すぎる姿もね」
ロン「ハニーの靴ん中に雪が入ってビショビショになってしもやけになったらどうするんだよ!」
ハニー「気遣いありがとう、ロン。しっかり前を向いていないと、ハグリッドの小屋へ辿りつく前に転んでしまうわよ?」フーッ
ロン「うひゃぁヒンヒン!任せてよハニー!僕がこけても君だけは雪に一切触れないスーパー豚クッション技術を駆使するからね!」
ハニー「あなた、キーパーとか向いてるんじゃないかしら」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:33:42.84 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「ねぇハニー?先日聞いたことを、ハグリッドに問い詰めたりはしないわよね?」
ハニー「さぁ、どうしようかしら。この私に隠し事をすると酷いわよ、って前にも伝えたのだけれど」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……冗談よ。ハグリッドが私のために黙っていたことなんだもの。あのハグリッドが、よ?」
ロン「あぁ、聞いちゃいない機密事項までべレバレ喋くっちまう同胞が、よくもまぁ今までボロを出さなかったよな。こないだの泥酔してる時とか」
ハーマイオニー「あの時はバックビークのこととかで頭が一杯だったんじゃないかしら。ともかく、今日はゆっくりお茶が出来るようで安心して……」
「ウォオオオオオオオオン!ビーーーキーーーーー!うわああああああああ!!」
ハーマイオニー「……ハグリッドの小屋から、彼の大泣きしてる声が聞こえるわ」
ハニー「今日もバックビークのことで頭が一杯みたいね」
ロン「豚失格だね、あぁ。僕はハニーのことでいつだって頭からマーリンの髭まで一杯だよ」
ハニー「さぁ、どうしようかしら。この私に隠し事をすると酷いわよ、って前にも伝えたのだけれど」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……冗談よ。ハグリッドが私のために黙っていたことなんだもの。あのハグリッドが、よ?」
ロン「あぁ、聞いちゃいない機密事項までべレバレ喋くっちまう同胞が、よくもまぁ今までボロを出さなかったよな。こないだの泥酔してる時とか」
ハーマイオニー「あの時はバックビークのこととかで頭が一杯だったんじゃないかしら。ともかく、今日はゆっくりお茶が出来るようで安心して……」
「ウォオオオオオオオオン!ビーーーキーーーーー!うわああああああああ!!」
ハーマイオニー「……ハグリッドの小屋から、彼の大泣きしてる声が聞こえるわ」
ハニー「今日もバックビークのことで頭が一杯みたいね」
ロン「豚失格だね、あぁ。僕はハニーのことでいつだって頭からマーリンの髭まで一杯だよ」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:38:37.10 ID:7bNepf6z0
ハグリッド「ウォオオオオオオンオンオンオンオン!ウォオオオオオ!ヒンヒン!」
ロン「えーっと、よく来ちょくれたな三人とも。だがよぉ、俺ぁもう悲しゅうて悲しゅうて茶ぁ一つ淹れられねぇんだ!だって」
ハーマイオニー「悔しいことに便利ね……は、ハグリッド!?まさか、首に……?」
ハグリッド「ウォオオオンオンオンオンオン!ヒンヒン!」
ハニー「……バックビークが、処刑ですって!?」
ハグリッド「ウゥウウウウ!ヒンヒン!」
ロン「『危険生物処理委員会』!?あぁ、連中はどんな事情でも危険だったら即処刑だ、ってパパが言ってたっけ!」
ハーマイオニー「お願いだから人類の英知たるまともな言語を返して」
ロン「えーっと、よく来ちょくれたな三人とも。だがよぉ、俺ぁもう悲しゅうて悲しゅうて茶ぁ一つ淹れられねぇんだ!だって」
ハーマイオニー「悔しいことに便利ね……は、ハグリッド!?まさか、首に……?」
ハグリッド「ウォオオオンオンオンオンオン!ヒンヒン!」
ハニー「……バックビークが、処刑ですって!?」
ハグリッド「ウゥウウウウ!ヒンヒン!」
ロン「『危険生物処理委員会』!?あぁ、連中はどんな事情でも危険だったら即処刑だ、ってパパが言ってたっけ!」
ハーマイオニー「お願いだから人類の英知たるまともな言語を返して」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:46:53.40 ID:7bNepf6z0
ハグリッド「グスッ、ウグッ、四月に事情聴取だ。そいでダメなら、ば、ビーキーは本当に殺されっちまう。ヒンッ」
ハニー「じゃあ、まだ最終決定ではない。そういうことね?」
ハーマイオニー「ハグリッド、私達、手伝うわ!図書館で今までの判例とかを調べたり。諦めちゃだめよ!」
ハグリッド「いんや、そんでも、そんでも連中はルシウス・マルフォイと懇意にしちょる!俺なんかが、何を言うても、うぅぅ」
ハニー「私の豚を、豚自身であっても蔑むことは許さないわ。ハグリッド、この私がついてるの。平気よ、バックビークは助けてみせるから」
ハグリッド「ハニー……ぐすっ、知っちょったが、お前さんは、天使だ……」
ロン「何言ってんだよ、女神だろ」
ハニー「えぇ、知ってるわ」
ハニー「じゃあ、まだ最終決定ではない。そういうことね?」
ハーマイオニー「ハグリッド、私達、手伝うわ!図書館で今までの判例とかを調べたり。諦めちゃだめよ!」
ハグリッド「いんや、そんでも、そんでも連中はルシウス・マルフォイと懇意にしちょる!俺なんかが、何を言うても、うぅぅ」
ハニー「私の豚を、豚自身であっても蔑むことは許さないわ。ハグリッド、この私がついてるの。平気よ、バックビークは助けてみせるから」
ハグリッド「ハニー……ぐすっ、知っちょったが、お前さんは、天使だ……」
ロン「何言ってんだよ、女神だろ」
ハニー「えぇ、知ってるわ」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 13:53:58.96 ID:7bNepf6z0
ハグリッド「ぐすっ。すまねぇ。俺ぁこのごろどうかしちょった。昔のことでくよくよしちまうし、バックビークは心配だし、だぁれも俺の授業を好かんし……ハニーは女神だけども」
ハニー「高貴で可憐で儚げなね」
ハーマイオニー「あー、あなたの授業ってとっても楽しいわよ、ハグリッド!えぇっと、レタス食い虫は元気?」
ハグリッド「バックビークの餌にしてもうた……」
ロン「新学期の授業どうするつもりだい」
ハニー「豚の世話、なんてどうかしら」
ロン「僕が教材だよハニー!ヒンヒン!」
ハグリッド「それに、吸魂鬼だ。用事で城から出るたんびにあいつらの横を通るんだが、あいつらは俺に目ぇつけちょる」
ハーマイオニー「ど、どうして?先学期のことで、あなたは過去も無罪放免だって証明されたでしょう?」
ハグリッド「連中にとってそんなもんはどうでもいいんだ。相手から幸福を貪れればそれで……なんちゅってたか、最近入った囚人がことごとくタフすぎてイラついちょる、とか」
ハニー「高貴で可憐で儚げなね」
ハーマイオニー「あー、あなたの授業ってとっても楽しいわよ、ハグリッド!えぇっと、レタス食い虫は元気?」
ハグリッド「バックビークの餌にしてもうた……」
ロン「新学期の授業どうするつもりだい」
ハニー「豚の世話、なんてどうかしら」
ロン「僕が教材だよハニー!ヒンヒン!」
ハグリッド「それに、吸魂鬼だ。用事で城から出るたんびにあいつらの横を通るんだが、あいつらは俺に目ぇつけちょる」
ハーマイオニー「ど、どうして?先学期のことで、あなたは過去も無罪放免だって証明されたでしょう?」
ハグリッド「連中にとってそんなもんはどうでもいいんだ。相手から幸福を貪れればそれで……なんちゅってたか、最近入った囚人がことごとくタフすぎてイラついちょる、とか」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:02:25.91 ID:7bNepf6z0
ハグリッド「バックビークをこのまま、逃がしっちまおうとも思ったんだけどよぉ」
ハニー「あぁ、小屋の片隅にいるこの子を、ね」
バックビーク「ゲェーッ」
ハグリッド「クリスマスだってのに、一人っきりじゃ可哀想かろう?仲間からも隔離しちょれって言われるし……」
ハニー「そうね。こんにちわ、バックビーク。鳥豚と呼んでも構わないかしら」
バックビーク「……ゲェーッ」
ハーマイオニー「……敬意って、なんだったのかしら」
ロン「ハニーが発する言葉全部だろ」
ハグリッド「あぁ、世の中みんなハニーじゃったら良かったのになぁ、ヒンヒン」
ハニー「それを人は天国って呼ぶのよ」
ハーマイオニー「嫌よ、あなただらけなんて。休まる暇がないじゃない……そういう意味じゃないわ!ちが、ちがうったら!あぁ、一人だって休ませる気がないとかやめ、あぁ、サンタって、あなたのことだったの……?」
ロン「つづけて」
ハグリッド「どうぞ」
鳥豚「ゲヒン」
ハニー「あぁ、小屋の片隅にいるこの子を、ね」
バックビーク「ゲェーッ」
ハグリッド「クリスマスだってのに、一人っきりじゃ可哀想かろう?仲間からも隔離しちょれって言われるし……」
ハニー「そうね。こんにちわ、バックビーク。鳥豚と呼んでも構わないかしら」
バックビーク「……ゲェーッ」
ハーマイオニー「……敬意って、なんだったのかしら」
ロン「ハニーが発する言葉全部だろ」
ハグリッド「あぁ、世の中みんなハニーじゃったら良かったのになぁ、ヒンヒン」
ハニー「それを人は天国って呼ぶのよ」
ハーマイオニー「嫌よ、あなただらけなんて。休まる暇がないじゃない……そういう意味じゃないわ!ちが、ちがうったら!あぁ、一人だって休ませる気がないとかやめ、あぁ、サンタって、あなたのことだったの……?」
ロン「つづけて」
ハグリッド「どうぞ」
鳥豚「ゲヒン」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:09:04.36 ID:7bNepf6z0
クリスマス
ハニー「ハーマイオニー?起きて、朝よ。ハーマイオニー」
ハーマイオニー「んっ……んぅ」
ハニー「……昨日は三人で遅くまで、危険生物に関する裁判の判例を調べたものね。疲れて……」
ハニー「あぁ、疲れたのはその後のことのせいかしら」
ハニー「ふふっ。寝かせておいてあげましょう……あら、クルックシャンクス。ハーマイオニーをあなたで暖めておいてくれる?」
クルックシャンクス「ナーゴ」
ハニー「えぇ、まぁ、私以上にあ暖められないでしょうけれど。お願いね」
ハニー「ハーマイオニー?起きて、朝よ。ハーマイオニー」
ハーマイオニー「んっ……んぅ」
ハニー「……昨日は三人で遅くまで、危険生物に関する裁判の判例を調べたものね。疲れて……」
ハニー「あぁ、疲れたのはその後のことのせいかしら」
ハニー「ふふっ。寝かせておいてあげましょう……あら、クルックシャンクス。ハーマイオニーをあなたで暖めておいてくれる?」
クルックシャンクス「ナーゴ」
ハニー「えぇ、まぁ、私以上にあ暖められないでしょうけれど。お願いね」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:15:34.96 ID:7bNepf6z0
談話室
ロン「おはようハニー!僕はトナカイ!君を乗せて飛べないけどどこまでも行く忠実なトナカイだよ!ヒンヒン!」
ハニー「おはようトナカイさん。光る赤い鼻の付け心地はどうかしら」
ロン「最高さ!あぁ、君にもプレゼントがきてるよ!今年残ったのは僕らだけだから、三人分談話室に置いてあったんだ」
ハニー「……そうなの。知っていたけれど」
ロン「あぁハニー!起きてみて枕元になかったから今年は誰からももらえなかったのかなんて思わなくっても心配いらないよハニー!君に首ったけの崇拝者はいくらでも……」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「暖炉の火が弱いわ。角とかくべてみればどうかしら」
ロン「おはようハニー!僕はトナカイ!君を乗せて飛べないけどどこまでも行く忠実なトナカイだよ!ヒンヒン!」
ハニー「おはようトナカイさん。光る赤い鼻の付け心地はどうかしら」
ロン「最高さ!あぁ、君にもプレゼントがきてるよ!今年残ったのは僕らだけだから、三人分談話室に置いてあったんだ」
ハニー「……そうなの。知っていたけれど」
ロン「あぁハニー!起きてみて枕元になかったから今年は誰からももらえなかったのかなんて思わなくっても心配いらないよハニー!君に首ったけの崇拝者はいくらでも……」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「暖炉の火が弱いわ。角とかくべてみればどうかしら」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:23:22.16 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「メリークリスマス……あらロン、面白いかっこうね。えぇっと、牝鹿……?」
ロン「やぁ、メリークリスマス。これかい?そういうことにしてくれよお世話様」
ハニー「メリークリスマス、良い夢はみれたかしら」
ハーマイオニー「うーん、起きてあなたかと思ったら猫の方のあなたで、間違ってザラザラしたものが口に……オホン。プレゼントを開けているの?」
ロン「君にもママ特製セーターが届いてるだろうぜ。それと、その名前と毛並み以外は最悪なその猫をもってくるなよ!スキャバーズが痩せっちまうだろ!」
ハーマイオニー「もう痩せる部分がないじゃない。大体、クルックシャンクスは別にあなたのネズミだけを追いかけてるわけじゃないわ」
ロン「どうだか。何か恨みでもあるんじゃないかい、スキャバーズに」
ハーマイオニー「そうしたらネズミよりあなたを襲わせているわよ」
ハニー「喧嘩はやめなさい……この細長い包み、なにかしら」
ロン「やぁ、メリークリスマス。これかい?そういうことにしてくれよお世話様」
ハニー「メリークリスマス、良い夢はみれたかしら」
ハーマイオニー「うーん、起きてあなたかと思ったら猫の方のあなたで、間違ってザラザラしたものが口に……オホン。プレゼントを開けているの?」
ロン「君にもママ特製セーターが届いてるだろうぜ。それと、その名前と毛並み以外は最悪なその猫をもってくるなよ!スキャバーズが痩せっちまうだろ!」
ハーマイオニー「もう痩せる部分がないじゃない。大体、クルックシャンクスは別にあなたのネズミだけを追いかけてるわけじゃないわ」
ロン「どうだか。何か恨みでもあるんじゃないかい、スキャバーズに」
ハーマイオニー「そうしたらネズミよりあなたを襲わせているわよ」
ハニー「喧嘩はやめなさい……この細長い包み、なにかしら」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:30:53.39 ID:7bNepf6z0
ロン「……おったまげー」
ハニー「……うそでしょ」
ハーマイオニー「? えーっと、これって箒、よね」
ロン「箒よね、だって!?ハーマイオニー、おいおいハーマイオニー。これはただの箒じゃぁない!!現存する箒で世界最高峰の箒だよ!ハニー並みに!」
ハーマイオニー「そんなに……?」
ハニー「世界最速、ダイアモンド級硬度研磨仕上げ、流れるような形状にコネリコの柄……」
ロン「ほらみろよあのハニーの顔!いっつも高貴で可憐で儚げだけどさ!」
ハニー「尾はシラカンバの小枝を一本一本厳選して、空気力学的に完璧な形状……」
ロン「どこで読んだんだろう、これに関する説明書きが自然と口から漏れっちまうくらいのこの顔!あぁ!最高だね!」
ハーマイオニー「そ、それは否定しないけど……」
ハニー「『炎の雷、ファイアボルト』……!」
ハニー「……うそでしょ」
ハーマイオニー「? えーっと、これって箒、よね」
ロン「箒よね、だって!?ハーマイオニー、おいおいハーマイオニー。これはただの箒じゃぁない!!現存する箒で世界最高峰の箒だよ!ハニー並みに!」
ハーマイオニー「そんなに……?」
ハニー「世界最速、ダイアモンド級硬度研磨仕上げ、流れるような形状にコネリコの柄……」
ロン「ほらみろよあのハニーの顔!いっつも高貴で可憐で儚げだけどさ!」
ハニー「尾はシラカンバの小枝を一本一本厳選して、空気力学的に完璧な形状……」
ロン「どこで読んだんだろう、これに関する説明書きが自然と口から漏れっちまうくらいのこの顔!あぁ!最高だね!」
ハーマイオニー「そ、それは否定しないけど……」
ハニー「『炎の雷、ファイアボルト』……!」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:36:53.48 ID:7bNepf6z0
ハニー「だ、誰がこんなに良い物、いえ、とってもステキな、ううん、まぁこの私にはこれくらいが丁度いいのは事実だけれど」
ロン「あぁハニー!その通りだよハニー!うかれてもいいんだよだってクリスマスだもんハニー!」
ハニー「うるさいわよこの豚。えぇっと、誰からの送り物かしら……カードも何も、はいっていないわ」
ハーマイオニー「……ねぇ、これはどのくらい高価なものなの?」
ロン「あぁハーマイオニー、それはもうスリザリンの箒全部掛け合わせても手の届かないくらい高いよ!ハニーの高貴さと同じで!」
ハニー「際限ないわね、えぇ」
ハーマイオニー「そんな高価なものを、自分が送ったって教えもしないで……あぁ、いいえ、ちょっとあなたのあれならば割といそうなのがいやね」
ハニー「出来る豚だものね」
ロン「あぁハニー!その通りだよハニー!うかれてもいいんだよだってクリスマスだもんハニー!」
ハニー「うるさいわよこの豚。えぇっと、誰からの送り物かしら……カードも何も、はいっていないわ」
ハーマイオニー「……ねぇ、これはどのくらい高価なものなの?」
ロン「あぁハーマイオニー、それはもうスリザリンの箒全部掛け合わせても手の届かないくらい高いよ!ハニーの高貴さと同じで!」
ハニー「際限ないわね、えぇ」
ハーマイオニー「そんな高価なものを、自分が送ったって教えもしないで……あぁ、いいえ、ちょっとあなたのあれならば割といそうなのがいやね」
ハニー「出来る豚だものね」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:47:03.50 ID:7bNepf6z0
ロン「僕が一生分の稼ぐお金を全部回しても無理かもな……いや、やってやれないことはない。うん。今日から始めようハニー貯金」
ハーマイオニー「あなたの奥さんは死ぬほど大変でしょうね」
ハニー「ねぇ、雪は止んでる?私、ちょっとこの箒に乗ってきていいかしら。あぁ、この豚がどれくらい出来るか試してあげるだけであって、別にはしゃいでなんかないわ」
ハーマイオニー「ダメよ、ハニー。待って。まだ誰も、絶対にその箒に跨ってはダメ!」
ロン「おいおいハーマイオニー、この箒で他に何しろって言うんだ?ハニーの下にゴミなんかないぜ」
ハーマイオニー「いつもの通り豚ならいるけどね。私の予想が確かなら、きっとそれは……!」
クルックシャンクス「シャーーーー!」
スキャバーズ「チチーーーッ!!」
ロン「!おいこの猫公!!スキャバーズになんてことすんだこんにゃろ!」
ハーマイオニー「あなたの奥さんは死ぬほど大変でしょうね」
ハニー「ねぇ、雪は止んでる?私、ちょっとこの箒に乗ってきていいかしら。あぁ、この豚がどれくらい出来るか試してあげるだけであって、別にはしゃいでなんかないわ」
ハーマイオニー「ダメよ、ハニー。待って。まだ誰も、絶対にその箒に跨ってはダメ!」
ロン「おいおいハーマイオニー、この箒で他に何しろって言うんだ?ハニーの下にゴミなんかないぜ」
ハーマイオニー「いつもの通り豚ならいるけどね。私の予想が確かなら、きっとそれは……!」
クルックシャンクス「シャーーーー!」
スキャバーズ「チチーーーッ!!」
ロン「!おいこの猫公!!スキャバーズになんてことすんだこんにゃろ!」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 14:52:42.88 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「! ロン!ハニーを殴るなんて許されないわよ!あ、オホン。クルックシャンクスを殴ってはダメ!」
ロン「あ、ちっくしょう君が変なこと言うから逃がしっちまったじゃないか……」
ロン「おい、みたろう今の!スキャバーズはわざわざ僕の寝室で休ませてたのに!あの猫いつの間にか忍び込んでた!」
ハーマイオニー「あなたが寝室の扉をあけっぱなしにしているからじゃないかしら!クルックシャンクスは無駄に好奇心旺盛なのよ!誰かさんと一緒で!」
ロン「それなら君がいつだって着いて世話するべきだろ!豚舐めんな!半端な覚悟で豚が勤まるならマーリンの髭!」
ハーマイオニー「人間の言葉で喋っていただけるかしら!!」
ギャーギャー!ヒンヒン!
ハニー「……」
ハーマイオニー「あなたもそっと抜け出して乗ろうとしない!!」
ハニー「誰に指図しているのかしら」
ハーマイオニー「へぇ!雪のせいでちょっと薄暗い上に生徒のいない廊下が大丈夫だとおっしゃるなら、止めたりしないわ!」
ハニー「な、そ、そんなの、余計なお世話よグレンジャー!」
ハーマイオニー「ヒンヒン!」
ハニー「人の言葉で喋ってよ!!」
ロン「あー、面倒だけどいいなぁ。これでハニーが背中に乗ってたら最高だったのに。ヒンヒン」
ロン「あ、ちっくしょう君が変なこと言うから逃がしっちまったじゃないか……」
ロン「おい、みたろう今の!スキャバーズはわざわざ僕の寝室で休ませてたのに!あの猫いつの間にか忍び込んでた!」
ハーマイオニー「あなたが寝室の扉をあけっぱなしにしているからじゃないかしら!クルックシャンクスは無駄に好奇心旺盛なのよ!誰かさんと一緒で!」
ロン「それなら君がいつだって着いて世話するべきだろ!豚舐めんな!半端な覚悟で豚が勤まるならマーリンの髭!」
ハーマイオニー「人間の言葉で喋っていただけるかしら!!」
ギャーギャー!ヒンヒン!
ハニー「……」
ハーマイオニー「あなたもそっと抜け出して乗ろうとしない!!」
ハニー「誰に指図しているのかしら」
ハーマイオニー「へぇ!雪のせいでちょっと薄暗い上に生徒のいない廊下が大丈夫だとおっしゃるなら、止めたりしないわ!」
ハニー「な、そ、そんなの、余計なお世話よグレンジャー!」
ハーマイオニー「ヒンヒン!」
ハニー「人の言葉で喋ってよ!!」
ロン「あー、面倒だけどいいなぁ。これでハニーが背中に乗ってたら最高だったのに。ヒンヒン」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:01:46.42 ID:7bNepf6z0
その夜
ロン「晩餐は凄かったね、ハニー。まさか僕らのほかに三人しか生徒がいないなんて」
ハニー「ブラックが入ってこられると分かった以上、残りたくなかったのかしら。サラザールのやんちゃしてた時より少ないわ」
ロン「正体の分からない何かより実在する物のほうが怖いんじゃないかな。僕にはハニーがいれば何だって怖かないけどね!」
ハニー「恐怖、ねぇ。私には無縁だわ。そういえば、ルーピン先生がまたいらっしゃらなかったわね」
ロン「また病気かな。こないだ君と、なんて羨ましい個人授業をしたときは元気だったんだろ?」
ハニー「そうね……あぁでも、あのチョコの保持量はひょっとして苦い薬を飲んだ後の口直しだったのかしら……」
ガチャッ
ロン「お?ハーマイオニーが帰ってきたかな。君が丹念に磨いたそいつを見せて、唸らせてやろうぜ」
ハニー「えぇ。ハーマイオニーがくれたこの手入れセットで、そうね。この私の道具だから私の手で最高にしてあげた、この箒をね」
ロン「あぁ、なんで僕ってハニーの箒じゃなかったんだろ」
ハニー「どちらにしても乗り物のようなものじゃない、そうでしょ?」
ロン「ヒンヒン!」
ロン「晩餐は凄かったね、ハニー。まさか僕らのほかに三人しか生徒がいないなんて」
ハニー「ブラックが入ってこられると分かった以上、残りたくなかったのかしら。サラザールのやんちゃしてた時より少ないわ」
ロン「正体の分からない何かより実在する物のほうが怖いんじゃないかな。僕にはハニーがいれば何だって怖かないけどね!」
ハニー「恐怖、ねぇ。私には無縁だわ。そういえば、ルーピン先生がまたいらっしゃらなかったわね」
ロン「また病気かな。こないだ君と、なんて羨ましい個人授業をしたときは元気だったんだろ?」
ハニー「そうね……あぁでも、あのチョコの保持量はひょっとして苦い薬を飲んだ後の口直しだったのかしら……」
ガチャッ
ロン「お?ハーマイオニーが帰ってきたかな。君が丹念に磨いたそいつを見せて、唸らせてやろうぜ」
ハニー「えぇ。ハーマイオニーがくれたこの手入れセットで、そうね。この私の道具だから私の手で最高にしてあげた、この箒をね」
ロン「あぁ、なんで僕ってハニーの箒じゃなかったんだろ」
ハニー「どちらにしても乗り物のようなものじゃない、そうでしょ?」
ロン「ヒンヒン!」
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:08:18.93 ID:7bNepf6z0
僕らの“ほかに”三人
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:11:37.16 ID:7bNepf6z0
マクゴナガル「……」
ロン「な、なんでマクゴナガルが……」
ハニー「何か用事がある、と言って別れたけれど、てっきり時間割のことかと思っていたわ。ハーマイオニー」
ハーマイオニー「……」
ロン「あー、先生違うんです。ハーマイオニーと喧嘩したのはですね、僕のネズミが……」
マクゴナガル「ミス・グレンジャーは泣きついてきたわけではありません、ミスター・ウィーズリー。痴話喧嘩は自分達で解決しなさい」
ロン「痴話ってなんだろう、僕語彙がないから分からないや」
マクゴナガル「戯言は結構……ポッター、その箒をお預けなさい」
ハニー「! 先生であっても、この私より先に飛ぼうなんて許せないわ!やよ!」
マクゴナガル「そんな理由でありません!それはもう喉から猫の手が出るくらい乗ってはみたいですが……オホン」
マクゴナガル「その箒は我々で預からせてもらいます、ポッター。呪いがかけられているか、分解して調査する必要があるのです」
ハニー「……え」
ロン「な、なんでマクゴナガルが……」
ハニー「何か用事がある、と言って別れたけれど、てっきり時間割のことかと思っていたわ。ハーマイオニー」
ハーマイオニー「……」
ロン「あー、先生違うんです。ハーマイオニーと喧嘩したのはですね、僕のネズミが……」
マクゴナガル「ミス・グレンジャーは泣きついてきたわけではありません、ミスター・ウィーズリー。痴話喧嘩は自分達で解決しなさい」
ロン「痴話ってなんだろう、僕語彙がないから分からないや」
マクゴナガル「戯言は結構……ポッター、その箒をお預けなさい」
ハニー「! 先生であっても、この私より先に飛ぼうなんて許せないわ!やよ!」
マクゴナガル「そんな理由でありません!それはもう喉から猫の手が出るくらい乗ってはみたいですが……オホン」
マクゴナガル「その箒は我々で預からせてもらいます、ポッター。呪いがかけられているか、分解して調査する必要があるのです」
ハニー「……え」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:17:47.65 ID:7bNepf6z0
ハニー「……」
ロン「おい、どういうつもりだよ」
ハーマイオニー「……」
ロン「何とか言ったらどうだい。どういうつもりでハニーの箒が危険だなんて言い出したんだ!?」
ハーマイオニー「……少し考えれば分かるでしょ。だって……」
ロン「だってもくそもない!みろよ、このハニーの凹み方!僕の背中に顔埋めて抱きしめてんだぞ!?分かるか!?本気で凹んでる時だよこれはもうありがとうございます!!」
ハニー「誰がよ、この豚……わたし、わたしの箒……」
ハーマイオニー「その状況こそどういうことよ!もう!どうして分からないの!不自然な、高級すぎる贈り物!これは罠よ!」
ハーマイオニー「シリウス・ブラックが!ハニーに呪いをかけようとしていたんだわ!」
ロン「おい、どういうつもりだよ」
ハーマイオニー「……」
ロン「何とか言ったらどうだい。どういうつもりでハニーの箒が危険だなんて言い出したんだ!?」
ハーマイオニー「……少し考えれば分かるでしょ。だって……」
ロン「だってもくそもない!みろよ、このハニーの凹み方!僕の背中に顔埋めて抱きしめてんだぞ!?分かるか!?本気で凹んでる時だよこれはもうありがとうございます!!」
ハニー「誰がよ、この豚……わたし、わたしの箒……」
ハーマイオニー「その状況こそどういうことよ!もう!どうして分からないの!不自然な、高級すぎる贈り物!これは罠よ!」
ハーマイオニー「シリウス・ブラックが!ハニーに呪いをかけようとしていたんだわ!」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:32:09.46 ID:7bNepf6z0
休暇最終日
ガヤガヤ、ガヤガヤ
ロン「城に人が戻ってきたね。ハーマイオニーはあれから僕らを避けているけどね」
ハニー「……私も怒ってるもの。顔も見たくないわ」
ロン「あぁ、あの箒を分解だなんて犯罪的破壊行為そのものだもんな。分かるよ、ハニー。今回ばかりはね。まぁ、彼女は正しい事をしたんだっ、て信念のもと意地になってるだけだから、そのうち戻ってくるよ」
ハニー「そうだといいけれど……空いてる寝室に引きこもるものだから、よば、分からせてあげようとしても扉が開けられないし」
ロン「あぁ、意地になってるのは君もだったね、うん。そこまでしなくても『許してあげる』って言えばいいんだよ」
ハニー「やよ、絶対ハーマイオニーの方から言わせるんだから……みてなさい、今日はみんな帰ってくるから、寝室にもどらざる……あら、ハァイジニー」
ジニー「おねぇさま!会いたかった!あ、ロン。おばさんがよろしくって」
ロン「あー、すぐ抱きしめてくるおばさんなんだけど、僕あの人のにおい苦手なんだよなぁ……」
ハニー「愛されているじゃない。私以外の愛なんてとるにたらないでしょうけど」
ジニー「その通りよね!ヒンヒン!あ、それでね、おねぇさま。あの、さっきハーマイオニーから、寝室を交換しないか、って言われたんだけど……」
ハニー「……」
コリン「破局かい、ハニー!」
ロン「コリン、君の処遇はおって伝えるよ」
ガヤガヤ、ガヤガヤ
ロン「城に人が戻ってきたね。ハーマイオニーはあれから僕らを避けているけどね」
ハニー「……私も怒ってるもの。顔も見たくないわ」
ロン「あぁ、あの箒を分解だなんて犯罪的破壊行為そのものだもんな。分かるよ、ハニー。今回ばかりはね。まぁ、彼女は正しい事をしたんだっ、て信念のもと意地になってるだけだから、そのうち戻ってくるよ」
ハニー「そうだといいけれど……空いてる寝室に引きこもるものだから、よば、分からせてあげようとしても扉が開けられないし」
ロン「あぁ、意地になってるのは君もだったね、うん。そこまでしなくても『許してあげる』って言えばいいんだよ」
ハニー「やよ、絶対ハーマイオニーの方から言わせるんだから……みてなさい、今日はみんな帰ってくるから、寝室にもどらざる……あら、ハァイジニー」
ジニー「おねぇさま!会いたかった!あ、ロン。おばさんがよろしくって」
ロン「あー、すぐ抱きしめてくるおばさんなんだけど、僕あの人のにおい苦手なんだよなぁ……」
ハニー「愛されているじゃない。私以外の愛なんてとるにたらないでしょうけど」
ジニー「その通りよね!ヒンヒン!あ、それでね、おねぇさま。あの、さっきハーマイオニーから、寝室を交換しないか、って言われたんだけど……」
ハニー「……」
コリン「破局かい、ハニー!」
ロン「コリン、君の処遇はおって伝えるよ」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:38:03.57 ID:7bNepf6z0
ウッド「よう、ハニー!元気か!」
ハニー「そうでもないわ、絶好調だけれど」
ロン「こんな時に暑苦しいのがきたなぁ」
ウッド「どっちだいそれは。まぁいい。新しい箒は見つかったか?いいや、僕は君をせめてなんかいないが、自分の箒がないと練習も満足にできないからな」
ロン「ハニーに相応しい、ファイアボルトが送られてきたよ」
ウッド「!?」
ハニー「マクゴナガルに没収されたけれどね」
ウッド「!?ど、どういうことだ!?ファイアボルト、我がチームに炎の雷!?」
ハニー「勝利の女神なら前からいるけれどね。ブラックが、私を狙って呪いをかけているのでは、ですって」
ウッド「くだらん!先生は何を考えておいでなんだ!呪いがなんだ!僕のクィディッチ愛さえあればそんなもの!説得してくる!ファイアボルト、ファイアボルトかぁ……!」
ロン「……行っちまった」
ハニー「クィディッチ豚ねぇ」
ハニー「そうでもないわ、絶好調だけれど」
ロン「こんな時に暑苦しいのがきたなぁ」
ウッド「どっちだいそれは。まぁいい。新しい箒は見つかったか?いいや、僕は君をせめてなんかいないが、自分の箒がないと練習も満足にできないからな」
ロン「ハニーに相応しい、ファイアボルトが送られてきたよ」
ウッド「!?」
ハニー「マクゴナガルに没収されたけれどね」
ウッド「!?ど、どういうことだ!?ファイアボルト、我がチームに炎の雷!?」
ハニー「勝利の女神なら前からいるけれどね。ブラックが、私を狙って呪いをかけているのでは、ですって」
ウッド「くだらん!先生は何を考えておいでなんだ!呪いがなんだ!僕のクィディッチ愛さえあればそんなもの!説得してくる!ファイアボルト、ファイアボルトかぁ……!」
ロン「……行っちまった」
ハニー「クィディッチ豚ねぇ」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:47:01.96 ID:7bNepf6z0
一月末
クィディッチ競技場
ロン「寒い中ハニーの席を暖めるのは僕の役目さ!ヒンヒン!」
ハニー「出来る豚ね、ロン」
ネビル「ねぇ、そういえば君たちって最近ハーマイオニーと一緒にいないね……?」
ロン「ネビル、君の鈍さはレタス食い虫もびっくりだとおもうぜ……あ!」
ハニー「! マルフォイがスニッチを獲ったわ」
フレッド「あぁ、まさか僕らがあのマルフィを応援しなくちゃいけないことになるなんて、思ってもみなかったよな」
ジョージ「でも、ありがたいぜ。これで次の試合でレイブンに勝ちゃぁ、僕らが二位に浮上する。優勝まっしぐらだ」
ケイティ「でも、スリザリンに負けるチームだから、大丈夫じゃ……」
アンジェリーナ「ケイティ、忘れた?レイブンクローは正シーカーじゃない。怪我で控えの奴が回ってるだけだよ……チョウ・チャンは手ごわいわ、ハニー。油断しないでね」
ハニー「あら。私以上に手ごわい人が、この世界のどこにいるのかしら」
ロン「ヒンヒン!君の前じゃクラムだって地面に衝突さ、ハニー!」
クィディッチ競技場
ロン「寒い中ハニーの席を暖めるのは僕の役目さ!ヒンヒン!」
ハニー「出来る豚ね、ロン」
ネビル「ねぇ、そういえば君たちって最近ハーマイオニーと一緒にいないね……?」
ロン「ネビル、君の鈍さはレタス食い虫もびっくりだとおもうぜ……あ!」
ハニー「! マルフォイがスニッチを獲ったわ」
フレッド「あぁ、まさか僕らがあのマルフィを応援しなくちゃいけないことになるなんて、思ってもみなかったよな」
ジョージ「でも、ありがたいぜ。これで次の試合でレイブンに勝ちゃぁ、僕らが二位に浮上する。優勝まっしぐらだ」
ケイティ「でも、スリザリンに負けるチームだから、大丈夫じゃ……」
アンジェリーナ「ケイティ、忘れた?レイブンクローは正シーカーじゃない。怪我で控えの奴が回ってるだけだよ……チョウ・チャンは手ごわいわ、ハニー。油断しないでね」
ハニー「あら。私以上に手ごわい人が、この世界のどこにいるのかしら」
ロン「ヒンヒン!君の前じゃクラムだって地面に衝突さ、ハニー!」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:52:13.07 ID:7bNepf6z0
ウッド「諸君、あー、悪い知らせだ……今そっちの隅でマクゴナガルと話してたんだが……」
フレッド「やぁオリバー、我らがキャプ。分かるぜ。こってりしぼられっちまったんだろ」
ジョージ「歓声の合間を縫って、マクゴナガル女史のおっそろしい声が響いていたしなぁ」
ウッド「うん……僕はただ、ほら。ハニーがスニッチを獲った後なら、箒から振り落とされたってロンがいるから大丈夫じゃないですか、ってことをね……やれやれ」
ロン「まぁね。でもぶっとばすぞ」
ハニー「まだ返すつもりはない、ということかしら。来月の後半には、試合があるっていうのに」
ウッド「この際新しい箒を買えばどうだい」
ハニー「ロン、どう?」
ロン「あぁハニー、ごめんよ。僕ぁ未だに空ひとつ飛べやしないんだ、豚失格だね」
フレッド「やぁオリバー、我らがキャプ。分かるぜ。こってりしぼられっちまったんだろ」
ジョージ「歓声の合間を縫って、マクゴナガル女史のおっそろしい声が響いていたしなぁ」
ウッド「うん……僕はただ、ほら。ハニーがスニッチを獲った後なら、箒から振り落とされたってロンがいるから大丈夫じゃないですか、ってことをね……やれやれ」
ロン「まぁね。でもぶっとばすぞ」
ハニー「まだ返すつもりはない、ということかしら。来月の後半には、試合があるっていうのに」
ウッド「この際新しい箒を買えばどうだい」
ハニー「ロン、どう?」
ロン「あぁハニー、ごめんよ。僕ぁ未だに空ひとつ飛べやしないんだ、豚失格だね」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 15:55:56.37 ID:7bNepf6z0
談話室
ロン「一番良い箒はニンバス2001なんだろうけどさぁ、あいつらと同じなんて嫌だろう?君は何に乗っても似合うけどさぁ」
ハニー「服が私に着られるものね……あら、隅の方にハーマイオニーがいるわ」
ハーマイオニー「…………」
ロン「あぁ、ほんとだね。教科書をあんなにうず高く……なぁハニー、どういうことだと思う?彼女ってどうやってあんなにたくさんの授業に出ているんだろう」
ハニー「……ハーマイオニーにも、出来る豚がいるのかしら」
ロン「そういう話は定例会議で聞かないけどなぁ」
ロン「一番良い箒はニンバス2001なんだろうけどさぁ、あいつらと同じなんて嫌だろう?君は何に乗っても似合うけどさぁ」
ハニー「服が私に着られるものね……あら、隅の方にハーマイオニーがいるわ」
ハーマイオニー「…………」
ロン「あぁ、ほんとだね。教科書をあんなにうず高く……なぁハニー、どういうことだと思う?彼女ってどうやってあんなにたくさんの授業に出ているんだろう」
ハニー「……ハーマイオニーにも、出来る豚がいるのかしら」
ロン「そういう話は定例会議で聞かないけどなぁ」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:05:55.14 ID:7bNepf6z0
『闇の魔術に対する防衛術』の教室
ルーピン「さぁ、チョコだ。お食べ」
ハニー「あり、がとう。っはぁ、ふぅ……美味しいわ、先生も中々いいお菓子の選び方をするわね」
ルーピン「あぁ、むかーし、こういうのに詳しい友人がね……それはいい。ハニー、気を失う事もなくなってきたね」
ハニー「えぇ、この私なら当然だけれど……未だに煙か霞程度なのが納得いかないわ」
ルーピン「それでも素晴らしい成果さ。今度の試合でもしも吸魂鬼がやってきても、守護霊で防いでいる間に下りてくればいい」
ハニー「その後はあの腹黒豚の出番ね」
ルーピン「あぁ、そう、言いえて妙だねその呼び名は。
ルーピン「さぁ、チョコだ。お食べ」
ハニー「あり、がとう。っはぁ、ふぅ……美味しいわ、先生も中々いいお菓子の選び方をするわね」
ルーピン「あぁ、むかーし、こういうのに詳しい友人がね……それはいい。ハニー、気を失う事もなくなってきたね」
ハニー「えぇ、この私なら当然だけれど……未だに煙か霞程度なのが納得いかないわ」
ルーピン「それでも素晴らしい成果さ。今度の試合でもしも吸魂鬼がやってきても、守護霊で防いでいる間に下りてくればいい」
ハニー「その後はあの腹黒豚の出番ね」
ルーピン「あぁ、そう、言いえて妙だねその呼び名は。
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:10:17.65 ID:7bNepf6z0
ルーピン「それじゃ、君のチームの優勝を願って。バタービールは、飲んだことがないだろう……」
ハニー「! それって、あの『三本の箒』の……」
ルーピン「……」
ハニー「……あー、あの二人が少しだけ。もってきてくれたのよ、出来る豚だもの」
ルーピン「……そういうことにしてあげよう。さぁ、お飲み」
ハニー「そうしてあげるわ……ねぇ、先生。前々から疑問だったのだけれど」
ルーピン「なんだい?病気のことでなければ答えようか」
ハニー「吸魂鬼の、あのフードの下は。一体何があるのかしら」
ハニー「! それって、あの『三本の箒』の……」
ルーピン「……」
ハニー「……あー、あの二人が少しだけ。もってきてくれたのよ、出来る豚だもの」
ルーピン「……そういうことにしてあげよう。さぁ、お飲み」
ハニー「そうしてあげるわ……ねぇ、先生。前々から疑問だったのだけれど」
ルーピン「なんだい?病気のことでなければ答えようか」
ハニー「吸魂鬼の、あのフードの下は。一体何があるのかしら」
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:15:38.53 ID:7bNepf6z0
ルーピン「それが分かる人は大抵、もう喋ることの出来ない状況なんだ」
ハニー「……吸魂鬼のキス?」
ルーピン「よく知っていたね。奴らは私達の幸福の感情を吸い取るが、本当に相手を破滅に追いやるときにそれをする」
ルーピン「フードを脱ぎ、口、があるのだろうね。そこから、魂を抜き出して抜け殻にしてしまうんだ」
ハニー「……そうなった人には、もう絶対に会えない?」
ルーピン「あぁ、そうだね。口も聞けない、感情もない、人の形をした人形になるんだ」
ルーピン「無事で済む生き物はいないよ。ブラックが捕まると、それを即実行することになったらしい。今朝の予言者新聞に書いてあった」
ハニー「……」
ルーピン「当然の報い、そう思うかい?」
ハニー「……さぁ」
ハニー「……吸魂鬼のキス?」
ルーピン「よく知っていたね。奴らは私達の幸福の感情を吸い取るが、本当に相手を破滅に追いやるときにそれをする」
ルーピン「フードを脱ぎ、口、があるのだろうね。そこから、魂を抜き出して抜け殻にしてしまうんだ」
ハニー「……そうなった人には、もう絶対に会えない?」
ルーピン「あぁ、そうだね。口も聞けない、感情もない、人の形をした人形になるんだ」
ルーピン「無事で済む生き物はいないよ。ブラックが捕まると、それを即実行することになったらしい。今朝の予言者新聞に書いてあった」
ハニー「……」
ルーピン「当然の報い、そう思うかい?」
ハニー「……さぁ」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:21:04.96 ID:7bNepf6z0
廊下
ハニー「……」
ハニー「ブラックには、聞きたいことがあるわ。たくさん、たくさんね」
ハニー「パパとママのことも、それに……」
ハニー「吸魂鬼に捕まったら、聞けなくなってしまう。なら、私が先に見つけ出すしかないじゃない」
ハニー「おじさんはこのことを言っていたのね……私が、復讐以上に……あら?」
ハニー「……ここ、どこかしら」
ハニー「あぁ、また。いけない。考え事をしていて、どこだか分からないところに……暗い」
ハニー「……そうだわ、これで。『我、ここに誓う。我、よからぬことを企むものなり!』」
ハニー「……」
ハニー「ブラックには、聞きたいことがあるわ。たくさん、たくさんね」
ハニー「パパとママのことも、それに……」
ハニー「吸魂鬼に捕まったら、聞けなくなってしまう。なら、私が先に見つけ出すしかないじゃない」
ハニー「おじさんはこのことを言っていたのね……私が、復讐以上に……あら?」
ハニー「……ここ、どこかしら」
ハニー「あぁ、また。いけない。考え事をしていて、どこだか分からないところに……暗い」
ハニー「……そうだわ、これで。『我、ここに誓う。我、よからぬことを企むものなり!』」
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:25:08.19 ID:7bNepf6z0
ハニー「……そこまで寮から離れていないわね。あぁ、ハーマイオニーがいるわ……また宿題に没頭しているのかしら」
ハニー「ロンは……何かしら。豚達を談話室の隅に集めて……後で聞いてみましょう」
ハニー「……地図をみていれば、どう歩けばいいのかも分かるもの。暗いのなんて関係ないわ、えぇ」
ハニー「暗いからなによ。えぇ、意味がわからないわ。暗いってなに?豚?」
ハニー「……あら?廊下の先から、誰か来るわ……先生だったら、少しまずい時間だわ。誰……」
ハニー「……ピーター・ぺティグリュー……???」
ハニー「ロンは……何かしら。豚達を談話室の隅に集めて……後で聞いてみましょう」
ハニー「……地図をみていれば、どう歩けばいいのかも分かるもの。暗いのなんて関係ないわ、えぇ」
ハニー「暗いからなによ。えぇ、意味がわからないわ。暗いってなに?豚?」
ハニー「……あら?廊下の先から、誰か来るわ……先生だったら、少しまずい時間だわ。誰……」
ハニー「……ピーター・ぺティグリュー……???」
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:29:44.60 ID:7bNepf6z0
ハニー「どうしてここにこの人の名前が……古い地図だから?ううん、ありえない」
ハニー「足音もしない。こんなに暗いのに、杖灯りもつけずに移動できるはずもないわ」
ハニー「……どういうこと?」
ハニー「……あの時のパパの言葉」
ハニー「……もしも、これ……本当のことなら。いいえ、でもいないわけだもの、どういう……」
スネイプ「ポッター?こんなところで何をしておる」
ハニー「! 『いたずら完了!』
スネイプ「ほう……悪戯をしようとしていたのか。城が厳重体勢で大変だというのに、女王様は気楽なものですな」
ハニー「えぇ、私はいつだってやりたいときにやりたいことをするの。そうでしょ?」
ハニー「足音もしない。こんなに暗いのに、杖灯りもつけずに移動できるはずもないわ」
ハニー「……どういうこと?」
ハニー「……あの時のパパの言葉」
ハニー「……もしも、これ……本当のことなら。いいえ、でもいないわけだもの、どういう……」
スネイプ「ポッター?こんなところで何をしておる」
ハニー「! 『いたずら完了!』
スネイプ「ほう……悪戯をしようとしていたのか。城が厳重体勢で大変だというのに、女王様は気楽なものですな」
ハニー「えぇ、私はいつだってやりたいときにやりたいことをするの。そうでしょ?」
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:41:56.07 ID:7bNepf6z0
スネイプ「その悪戯とやらはポケットに隠したものに関係があるのですかな。さぁ、中身を出せ」
ハニー「レディになんて言い草かしら。どうぞ、はどうしたの?」
スネイプ「呪文を使ってもいいのだぞ」
ハニー「えぇそうね、呪文を使って去年この私に何をしたのか、誰かに訴えてもいいのだけれど」
スネイプ「御託はやめたまえ。減点されたいか」
ハニー「……ただの紙クズに、何をムキになっているのかしら」
スネイプ「ほう……随分と古いものだが、何なのだね」
ハニー「ですから、ただの羊皮紙の切れ端よ」
スネイプ「我輩には、そうは思えませんな……『汝の秘密を現せ!』
ハニー「……何も起こりませんけれど」
スネイプ「……『ホグワーツ校教授、セブルス・スネイプが汝に命ず!汝の隠せし秘密を差し出すべし!』」
スゥゥゥッ
『マジかよスニベリー』
スネイプ「」
ハニー「……?」
ハニー「レディになんて言い草かしら。どうぞ、はどうしたの?」
スネイプ「呪文を使ってもいいのだぞ」
ハニー「えぇそうね、呪文を使って去年この私に何をしたのか、誰かに訴えてもいいのだけれど」
スネイプ「御託はやめたまえ。減点されたいか」
ハニー「……ただの紙クズに、何をムキになっているのかしら」
スネイプ「ほう……随分と古いものだが、何なのだね」
ハニー「ですから、ただの羊皮紙の切れ端よ」
スネイプ「我輩には、そうは思えませんな……『汝の秘密を現せ!』
ハニー「……何も起こりませんけれど」
スネイプ「……『ホグワーツ校教授、セブルス・スネイプが汝に命ず!汝の隠せし秘密を差し出すべし!』」
スゥゥゥッ
『マジかよスニベリー』
スネイプ「」
ハニー「……?」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 16:53:03.88 ID:7bNepf6z0
スゥゥゥッ
『私、ミスター・ワームテールからスネイプ教授殿にご挨拶申し上げる。他人事にかんする異常なおせっかいを焼く暇があるのなら、その異常なドロドロ顔をお洗いくださればどうか』
『私、ミスター・パッドフットからも一言申し上げる。かくも愚かしき者が教授になられるなどという一周回ってワンと鳴けない冗談はお止めいただきたい』
『私、ミスター・プロングズも同意し、冗談は顔とパンツだけにしろよ泣きみそ、と言わせていただく』
『私、ミスター・ムーニーからもお別れの挨拶として、この腐れ――』
ルーピン「おっと、セブルス。こんばんわ。やぁ、ハニーも一緒かね。おや、この『闇の魔術に対する防衛術』の教授の私が適任そうな紙はどうしたんだい。あずかろう」
スネイプ「……まだ我輩が調べている途中なのですがな」
ルーピン「いや、いや。セブルス、君の手をわずらわせるまでもない」
スネイプ「……最後の文句などは長すぎてまだ現れきってもいないようn」
ルーピン「さぁ、ハニー。おいで。これはなんなのだろうね。君に詳しく聞かねば」
ハニー「……えぇ、先生」
『私、ミスター・ワームテールからスネイプ教授殿にご挨拶申し上げる。他人事にかんする異常なおせっかいを焼く暇があるのなら、その異常なドロドロ顔をお洗いくださればどうか』
『私、ミスター・パッドフットからも一言申し上げる。かくも愚かしき者が教授になられるなどという一周回ってワンと鳴けない冗談はお止めいただきたい』
『私、ミスター・プロングズも同意し、冗談は顔とパンツだけにしろよ泣きみそ、と言わせていただく』
『私、ミスター・ムーニーからもお別れの挨拶として、この腐れ――』
ルーピン「おっと、セブルス。こんばんわ。やぁ、ハニーも一緒かね。おや、この『闇の魔術に対する防衛術』の教授の私が適任そうな紙はどうしたんだい。あずかろう」
スネイプ「……まだ我輩が調べている途中なのですがな」
ルーピン「いや、いや。セブルス、君の手をわずらわせるまでもない」
スネイプ「……最後の文句などは長すぎてまだ現れきってもいないようn」
ルーピン「さぁ、ハニー。おいで。これはなんなのだろうね。君に詳しく聞かねば」
ハニー「……えぇ、先生」
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:07:29.87 ID:7bNepf6z0
ルーピン「……どういうつもりだい」
ハニー「……先生の部屋からまっすぐ戻らなかったことは、謝るわ。でも」
ルーピン「そうじゃない。この『地図』をどうして君が持っているのか、ということだ。あぁ、私はこれが地図であるということを知っている」
ハニー「……」
ルーピン「君がさっきバタービールを飲んだ折に怪しいと思ったんだ。様子をみていて正解だった……」
ルーピン「もしも、どこかでなくしてブラックの手に渡ってしまったら!君がどこで何をしているのかも筒抜けになってしまうのだ。気づかなかったかい?」
ハニー「……いいえ、でも」
ルーピン「君のお父さんは規則違反ばかりしていたよ。だがね、本当に危険な時は私達を身を挺してでも守った」
ルーピン「そんな彼と、君の母親が。命を懸けて守った君がこれでは、あまりにお粗末な結果じゃないか」
ルーピン「たった少しの魔法のおもちゃやお菓子、いつでも、そう、君ならまたいつでも手に入れられる思い出のためだけに、二人の犠牲の賜物を危険にさらすだなんて」
ハニー「……ごめんなさい」
ハニー「……先生の部屋からまっすぐ戻らなかったことは、謝るわ。でも」
ルーピン「そうじゃない。この『地図』をどうして君が持っているのか、ということだ。あぁ、私はこれが地図であるということを知っている」
ハニー「……」
ルーピン「君がさっきバタービールを飲んだ折に怪しいと思ったんだ。様子をみていて正解だった……」
ルーピン「もしも、どこかでなくしてブラックの手に渡ってしまったら!君がどこで何をしているのかも筒抜けになってしまうのだ。気づかなかったかい?」
ハニー「……いいえ、でも」
ルーピン「君のお父さんは規則違反ばかりしていたよ。だがね、本当に危険な時は私達を身を挺してでも守った」
ルーピン「そんな彼と、君の母親が。命を懸けて守った君がこれでは、あまりにお粗末な結果じゃないか」
ルーピン「たった少しの魔法のおもちゃやお菓子、いつでも、そう、君ならまたいつでも手に入れられる思い出のためだけに、二人の犠牲の賜物を危険にさらすだなんて」
ハニー「……ごめんなさい」
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:15:39.81 ID:7bNepf6z0
ルーピン「これは返してあげられないよ、ハニー。分かるね」
ハニー「えぇ、もちろん」
ルーピン「……ふーっ。いや、これを持つこと自体は悪くないんだ。今は事が、事だからね」
ルーピン「きっとこれを作った連中は、君にこそこれを使ってほしいだろう。あぁ、そう言うに違いない」
ハニー「先生は、そのプロングズだかって人たちが誰だかご存知なの」
ルーピン「あぁ、会った事がある。さぁ、ハニー。送っていこう」
ハニー「えぇ……ねぇ先生、その人たちにまた会うことがあったら、この地図、正確ではないみたいだわ、と伝えてくださるかしら」
ルーピン「馬鹿な、ダンブルドアとの騙し騙されあいの末に校長室の見取り図まで完璧に仕上げたこれの……オホン。どういうことだい?」
ハニー「だってさっき、変な人の名前が載っていたんだもの。先生もきっと、ご存知よね……ピーター・ぺティグリューって人の事」
ルーピン「……まさか。ハニー、それは……ありえない」
ハニー「……えぇ、私もそう思う。さっ、行きましょう?」
ハニー「えぇ、もちろん」
ルーピン「……ふーっ。いや、これを持つこと自体は悪くないんだ。今は事が、事だからね」
ルーピン「きっとこれを作った連中は、君にこそこれを使ってほしいだろう。あぁ、そう言うに違いない」
ハニー「先生は、そのプロングズだかって人たちが誰だかご存知なの」
ルーピン「あぁ、会った事がある。さぁ、ハニー。送っていこう」
ハニー「えぇ……ねぇ先生、その人たちにまた会うことがあったら、この地図、正確ではないみたいだわ、と伝えてくださるかしら」
ルーピン「馬鹿な、ダンブルドアとの騙し騙されあいの末に校長室の見取り図まで完璧に仕上げたこれの……オホン。どういうことだい?」
ハニー「だってさっき、変な人の名前が載っていたんだもの。先生もきっと、ご存知よね……ピーター・ぺティグリューって人の事」
ルーピン「……まさか。ハニー、それは……ありえない」
ハニー「……えぇ、私もそう思う。さっ、行きましょう?」
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:21:59.02 ID:7bNepf6z0
談話室
ロン「お帰りハニー!ヒンヒン!いつも以上に待ちわびたよハニー!ヒンヒンヒーン!」
ハニー「待てが出来ないのは豚失格よ、ロン。一体……あぁ、マクゴナガル先生」
マクゴナガル「遅かったですね、ポッター。ルーピン先生の補習だとか?」
ハニー「えぇ、出来が悪いというわけではありませんわ。私が少し興味のあることを……」
マクゴナガル「結構。大いにお学びなさい。但し、しっかり宿題もこなすのですよ。ウッドが練習をこれまで以上に厳しくするそうですから……はい、あなたの箒です」
ハニー「えっ……返して、いただけるの!?」
マクゴナガル「私どもが調べつくした結果、特に異常はありませんでした。ポッター、いいお友達をお持ちのようですね」
ハニー「えぇ、えぇ……!とっても!ロン!みて!わたしの箒!わたしの……」
ロン「……」
ハニー「ニヤニヤしない!!スキャバーズ連れてきなさい!あなたより先に乗せてあげるんだから!」
ロン「ヒンヒンあんまりだ!でも僕は逆らえないしいってくるよハニー!ヒンヒーン!」
ロン「お帰りハニー!ヒンヒン!いつも以上に待ちわびたよハニー!ヒンヒンヒーン!」
ハニー「待てが出来ないのは豚失格よ、ロン。一体……あぁ、マクゴナガル先生」
マクゴナガル「遅かったですね、ポッター。ルーピン先生の補習だとか?」
ハニー「えぇ、出来が悪いというわけではありませんわ。私が少し興味のあることを……」
マクゴナガル「結構。大いにお学びなさい。但し、しっかり宿題もこなすのですよ。ウッドが練習をこれまで以上に厳しくするそうですから……はい、あなたの箒です」
ハニー「えっ……返して、いただけるの!?」
マクゴナガル「私どもが調べつくした結果、特に異常はありませんでした。ポッター、いいお友達をお持ちのようですね」
ハニー「えぇ、えぇ……!とっても!ロン!みて!わたしの箒!わたしの……」
ロン「……」
ハニー「ニヤニヤしない!!スキャバーズ連れてきなさい!あなたより先に乗せてあげるんだから!」
ロン「ヒンヒンあんまりだ!でも僕は逆らえないしいってくるよハニー!ヒンヒーン!」
275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:27:30.11 ID:7bNepf6z0
ウッド「我がチームにファイアボルトだ!うぉおおお!優勝杯、優勝杯はいただきだーーー!!」
ネビル「流石だよハニー!君にピッタリだよハニー!!ヒンヒーン!」
ワイワイガヤガヤ、ガヤガヤヒンヒン
コリン「一枚いいかい、ハニー!うん!ちょっと跨って!わぁーお!ふとももありがとう!ヒンヒン!」
ハニー「はいはい、もういいでしょ。私、ちょっと疲れたの。隅で休むわ……ハァイ」
ハーマイオニー「……よくここが分かったわね。あの規則破りの地図でも使ったのかしら」
ハニー「えぇ、さっきちょこっとね。もう無いし、あなたがここにいるのは本の山に隠れてるから、いいえ、隠れてるからこそ一目瞭然よね」
ハーマイオニー「……無い?どういう……ううん、いいのよ。箒……かえってきたのね」
ハニー「えぇ。あのね、今日は色んなことがあったの。ハーマイオニー、私、あなたと……」
ネビル「流石だよハニー!君にピッタリだよハニー!!ヒンヒーン!」
ワイワイガヤガヤ、ガヤガヤヒンヒン
コリン「一枚いいかい、ハニー!うん!ちょっと跨って!わぁーお!ふとももありがとう!ヒンヒン!」
ハニー「はいはい、もういいでしょ。私、ちょっと疲れたの。隅で休むわ……ハァイ」
ハーマイオニー「……よくここが分かったわね。あの規則破りの地図でも使ったのかしら」
ハニー「えぇ、さっきちょこっとね。もう無いし、あなたがここにいるのは本の山に隠れてるから、いいえ、隠れてるからこそ一目瞭然よね」
ハーマイオニー「……無い?どういう……ううん、いいのよ。箒……かえってきたのね」
ハニー「えぇ。あのね、今日は色んなことがあったの。ハーマイオニー、私、あなたと……」
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:31:56.57 ID:7bNepf6z0
ドタドタドタドタ、バターーーン!
ロン「ハーマイオニー!!!!」
ハーマイオニー「!?な……ロン?シーツを片手にぶら下げて、なに……」
ロン「あの猫公はどうした!?どうせまた野放しにしてるんだろ!!僕は何度も何度も、何度も君に言ったよな!あの猫は名前と毛並み以外いいところがないって!」
ハニー「ロン、どうしたというの。仲直りなら、今……」
ロン「あぁ、ハニー!君を忘れてハーマイオニーに詰め寄るなんてごめんよ!ヒンヒン!とにかく!」
ロン「スキャバーズがいなくなった!!シーツは血まみれで!それで!爪で引っかかれたようなあとと、何があったと思う!!」
ハーマイオニー「……これ、赤い……」
ロン「あの猫公の赤毛だ!ハニーのじゃないぞ!見た目も味も違うからな!」
ハーマイオニー「そんなのにおいで分かるわよ!な、なによ!こんなの、状況証拠で……!」
ロン「うるさい!あの、猫が!スキャバーズを殺しっちまったんだ!!!!」
ロン「ハーマイオニー!!!!」
ハーマイオニー「!?な……ロン?シーツを片手にぶら下げて、なに……」
ロン「あの猫公はどうした!?どうせまた野放しにしてるんだろ!!僕は何度も何度も、何度も君に言ったよな!あの猫は名前と毛並み以外いいところがないって!」
ハニー「ロン、どうしたというの。仲直りなら、今……」
ロン「あぁ、ハニー!君を忘れてハーマイオニーに詰め寄るなんてごめんよ!ヒンヒン!とにかく!」
ロン「スキャバーズがいなくなった!!シーツは血まみれで!それで!爪で引っかかれたようなあとと、何があったと思う!!」
ハーマイオニー「……これ、赤い……」
ロン「あの猫公の赤毛だ!ハニーのじゃないぞ!見た目も味も違うからな!」
ハーマイオニー「そんなのにおいで分かるわよ!な、なによ!こんなの、状況証拠で……!」
ロン「うるさい!あの、猫が!スキャバーズを殺しっちまったんだ!!!!」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:40:15.98 ID:7bNepf6z0
次の日
フレッド「やぁハニー、寝不足の君。昨日は大変な目にあったな」
ジョージ「やぁハニー、災難な君。ロンと彼女は絶交同然かい?」
ハニー「……えぇ。私が間に入って、何とかしようとしたけれど」
フレッド「あぁ、何度か間にヒンヒンとなにかなまめかしい声が聞こえたもんな」
ジョージ「昨日の男子トイレの込みようったらなかったぜ。で、元通りには……」
ハニー「……私が、『日頃の行いと状況証拠からみればそうかもしれないわ』って言ったのがまずかったみたい」
フレッド「あぁ……そりゃぁマジ泣きが始まるわけだよ」
ジョージ「君には味方であってほしかったんだろうなぁ」
ウッド「おいお前達、練習を始めるぞ!ハニー、調子はどうだ!箒の!」
ハニー「えぇ、そっちは上々よ」
フレッド「やぁハニー、寝不足の君。昨日は大変な目にあったな」
ジョージ「やぁハニー、災難な君。ロンと彼女は絶交同然かい?」
ハニー「……えぇ。私が間に入って、何とかしようとしたけれど」
フレッド「あぁ、何度か間にヒンヒンとなにかなまめかしい声が聞こえたもんな」
ジョージ「昨日の男子トイレの込みようったらなかったぜ。で、元通りには……」
ハニー「……私が、『日頃の行いと状況証拠からみればそうかもしれないわ』って言ったのがまずかったみたい」
フレッド「あぁ……そりゃぁマジ泣きが始まるわけだよ」
ジョージ「君には味方であってほしかったんだろうなぁ」
ウッド「おいお前達、練習を始めるぞ!ハニー、調子はどうだ!箒の!」
ハニー「えぇ、そっちは上々よ」
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:49:20.65 ID:7bNepf6z0
ロン「すっごかったよハニー!おぅふ!飛んでる姿なんて言葉通り『炎の雷』だったよハニー!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、着地マットの役目ご苦労様」
アリシア「チャンが乗るのはコメット260だし、これなら!」
ウッド「いーや、油断は禁物だ!チョウには技術がある、ハニーほどではないがな。みろ、レイブンの連中が入れ替わりに練習場にやってきた……チャンの復帰が間に合ってしまうなんて、ついてない」
ハニー「あれが、レイブンクローの」
「チョウ、怪我は大丈夫かい?」
チョウ「えぇ、ありがとう。みんな、試合がんばりましょ!一番活躍した人と、私、マダム・パディフットのお店に行きたいわ」
「ほんとかいチョウ!!」「うぉおおおおお!俺が得点王だあああ!」「お前ビーターだろ!」
チョウ「えっ、えっと、久しぶりの実践だからそこでクィディッチについて話したいわね、ってことだったのに……あれ?」
フレッド「レイブンクローの天然お姫、チョウ・チャンその人さ」
ジョージ「彼女に気のあるそぶりをされて泣いた漢は数知れずさ」
ハニー「……いいなぁ」
ロン「あぁハニー!大丈夫!素顔のままであんなに好かれるなんてって思ってる?君はどんな顔でも素晴らしいから君なんだよハニー!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、着地マットの役目ご苦労様」
アリシア「チャンが乗るのはコメット260だし、これなら!」
ウッド「いーや、油断は禁物だ!チョウには技術がある、ハニーほどではないがな。みろ、レイブンの連中が入れ替わりに練習場にやってきた……チャンの復帰が間に合ってしまうなんて、ついてない」
ハニー「あれが、レイブンクローの」
「チョウ、怪我は大丈夫かい?」
チョウ「えぇ、ありがとう。みんな、試合がんばりましょ!一番活躍した人と、私、マダム・パディフットのお店に行きたいわ」
「ほんとかいチョウ!!」「うぉおおおおお!俺が得点王だあああ!」「お前ビーターだろ!」
チョウ「えっ、えっと、久しぶりの実践だからそこでクィディッチについて話したいわね、ってことだったのに……あれ?」
フレッド「レイブンクローの天然お姫、チョウ・チャンその人さ」
ジョージ「彼女に気のあるそぶりをされて泣いた漢は数知れずさ」
ハニー「……いいなぁ」
ロン「あぁハニー!大丈夫!素顔のままであんなに好かれるなんてって思ってる?君はどんな顔でも素晴らしいから君なんだよハニー!ヒンヒン!」
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 17:59:30.17 ID:7bNepf6z0
次の日 クィディッチ競技場
ワーーーーワーー!! ヒンヒーーン!
リー「グリフィンドールのハニー・ポッター!なんという高貴さでしょう!おまけに高貴で可憐です!あぁ、グリフィンドールに生まれてよかった!ヒンヒン!」
マクゴナガル「リー!箒について解説しなさい!あぁ、いや、試合の解説をしなさい!!」
リー「合点です先生!ポッター操るファイアボルトにレイブンクローチームは混乱しています!スニッチは現れていませんが、ハニー・ポッター!チェイサーへのフェイントやその他大活躍です!」
ヒンヒーーン!ハニー!!
リー「さぁ、そんなポッターを徹底マークのチョウ・チャン!スタジアムはグリフィンの女王に対する豚の歓声とレイブンの姫への野郎の歓声で溢れて阿鼻叫喚です!正直ドン引きです!!」
ロン「おい!ハニー以外が僕らを豚って呼ぶなよ!」
ワーーーーワーー!! ヒンヒーーン!
リー「グリフィンドールのハニー・ポッター!なんという高貴さでしょう!おまけに高貴で可憐です!あぁ、グリフィンドールに生まれてよかった!ヒンヒン!」
マクゴナガル「リー!箒について解説しなさい!あぁ、いや、試合の解説をしなさい!!」
リー「合点です先生!ポッター操るファイアボルトにレイブンクローチームは混乱しています!スニッチは現れていませんが、ハニー・ポッター!チェイサーへのフェイントやその他大活躍です!」
ヒンヒーーン!ハニー!!
リー「さぁ、そんなポッターを徹底マークのチョウ・チャン!スタジアムはグリフィンの女王に対する豚の歓声とレイブンの姫への野郎の歓声で溢れて阿鼻叫喚です!正直ドン引きです!!」
ロン「おい!ハニー以外が僕らを豚って呼ぶなよ!」
308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:08:17.04 ID:7bNepf6z0
ハニー「……まだトップスピードは出していないっていっても、本当、ぴったり着いてきているわね」
チョウ「……ふふふっ」
ハニー「スニッチ探しより、私が見つけた後に掠め取ることを想定しているわけね。へぇ、頭の回る人は好きよ。でも、まぁ」
ハニー「この私を出し抜こうなんて、豚の思考にも満たない発想だけれどね」
リー「! ポッター、急降下を始めました!なんてスピードだ!たなびく赤毛もあいまってまさに『炎の雷』!人は彼女をみてこう呟くでしょう!」
リー「……女神だ……!と!!」
マクゴナガル「試合の解説をしなさい、リー!!!」
リー「合点承知です、先生!ポッターからやや遅れてチョウも急降下を始める!これはスニッチキャッチ間近なのでしょうか……」
リー「おや!?ポッター、なんと鋭い切り替えしでしょう!転じて急上昇を始めました!あぁ!観客も私も含めてつられて下を見ていたというのに!会場はこの言葉で包まれるでしょう!」
リー「この愚かな頭を踏んでください……!と!!!」
マクゴナガル「ポッター、スニッチをキャッチしました!!!!試合終了です!!!」
リー「あぁ先生!実況は僕の役目だってのに!」
ワァアアアアアアアアアアアアアア!!ヒンヒーーーーーーン!
チョウ「……ふふふっ」
ハニー「スニッチ探しより、私が見つけた後に掠め取ることを想定しているわけね。へぇ、頭の回る人は好きよ。でも、まぁ」
ハニー「この私を出し抜こうなんて、豚の思考にも満たない発想だけれどね」
リー「! ポッター、急降下を始めました!なんてスピードだ!たなびく赤毛もあいまってまさに『炎の雷』!人は彼女をみてこう呟くでしょう!」
リー「……女神だ……!と!!」
マクゴナガル「試合の解説をしなさい、リー!!!」
リー「合点承知です、先生!ポッターからやや遅れてチョウも急降下を始める!これはスニッチキャッチ間近なのでしょうか……」
リー「おや!?ポッター、なんと鋭い切り替えしでしょう!転じて急上昇を始めました!あぁ!観客も私も含めてつられて下を見ていたというのに!会場はこの言葉で包まれるでしょう!」
リー「この愚かな頭を踏んでください……!と!!!」
マクゴナガル「ポッター、スニッチをキャッチしました!!!!試合終了です!!!」
リー「あぁ先生!実況は僕の役目だってのに!」
ワァアアアアアアアアアアアアアア!!ヒンヒーーーーーーン!
313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:13:14.12 ID:7bNepf6z0
リー「スタジアムは興奮の渦!鳥肌もののキャッチに、僕は……あっ!」
ヒンヒーンヒ……ザワザワザワザワ
ハニー「ふぅ……無事に、あら?なにかしら。この私が勝ったのだから、ヒンヒン鳴いて勝利の祝福を……」
リー「おいおい、また吸魂鬼かよ!!!」
ハニー「! ピッチに、あいつら……」
吸魂鬼「うぅーーー!うぅーーーーフォイ」
ハニー「……あまり図に乗らないで!『エクスペクト・パトローナム』!」
リー「おぉっと!ハニー・ポッターが放ったなんだか白い塊が、吸魂鬼五人ほどを直撃したぁーーー!すっげぇぜハニー!やっぱり君は僕らのハニーだぜヒンヒーン!」
吸魂鬼「うわああああああフォォオオイ!?」
ヒンヒーンヒ……ザワザワザワザワ
ハニー「ふぅ……無事に、あら?なにかしら。この私が勝ったのだから、ヒンヒン鳴いて勝利の祝福を……」
リー「おいおい、また吸魂鬼かよ!!!」
ハニー「! ピッチに、あいつら……」
吸魂鬼「うぅーーー!うぅーーーーフォイ」
ハニー「……あまり図に乗らないで!『エクスペクト・パトローナム』!」
リー「おぉっと!ハニー・ポッターが放ったなんだか白い塊が、吸魂鬼五人ほどを直撃したぁーーー!すっげぇぜハニー!やっぱり君は僕らのハニーだぜヒンヒーン!」
吸魂鬼「うわああああああフォォオオイ!?」
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:19:09.48 ID:7bNepf6z0
ウッド「よくやったハニーぃいい!うぉおおおおお!!」
フレッド「流石だぜハニー、我らがグリフィンの勝利の女神!よぉし、祝勝の宴のためにちょっくら僕らは買出しにいくぜ!」
ジョージ「ムーニー・ワームテール・パッドフット・プロングズの世話になってね!ご馳走を楽しみにしてろよな!じゃあ!」
アンジェリーナ「今日はホグズミートにいけるわけないのに何言ってるのかしら……すごいキャッチだったわ!」
ケイティ アリシア「「すごいわ、ハニー!」
ルーピン「良い守護霊だったよ」
ハニー「! 先生、わたし!吸魂鬼が、平気だったわ!影響が、少しも!」
ルーピン「あぁ、そうだね……あー、守護霊が完璧だったのは本当なのだが、そう、あれは吸魂鬼じゃなかったんだ。おいで、面白いものがみれるかもしれない」
フレッド「流石だぜハニー、我らがグリフィンの勝利の女神!よぉし、祝勝の宴のためにちょっくら僕らは買出しにいくぜ!」
ジョージ「ムーニー・ワームテール・パッドフット・プロングズの世話になってね!ご馳走を楽しみにしてろよな!じゃあ!」
アンジェリーナ「今日はホグズミートにいけるわけないのに何言ってるのかしら……すごいキャッチだったわ!」
ケイティ アリシア「「すごいわ、ハニー!」
ルーピン「良い守護霊だったよ」
ハニー「! 先生、わたし!吸魂鬼が、平気だったわ!影響が、少しも!」
ルーピン「あぁ、そうだね……あー、守護霊が完璧だったのは本当なのだが、そう、あれは吸魂鬼じゃなかったんだ。おいで、面白いものがみれるかもしれない」
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:28:19.49 ID:7bNepf6z0
マクゴナガル「あさましい悪戯です!」
ドラコ「フォイ……いや、はい」
ゴイル「……」
クラップ「……」
フリント「……」
ハニー「……異様に長いローブを脇に脱ぎ捨てた余人が、先生の前で正座しているわ」
ルーピン「あぁ、君は彼らに随分と怖い思いをさせたようだよ」
マクゴナガル「グリフィンドールのシーカーに危害を与えようとは!スリザリンから五十点減点!」
マクゴナガル「このことはダンブルドアにお話しますよ!無言のプレッシャーに堪えられず泣いて許しを乞う覚悟はいいでしょうね!着いてきなさい!」
ドラコ「フォイ……」
ハニー「いい気味だわ。まったく、懲りないんだから」
ロン「ほんとだよな。でも、いい落ちがついた!ハニー、行こう!談話室で祝勝会だ!ヒンヒン!」
ドラコ「フォイ……いや、はい」
ゴイル「……」
クラップ「……」
フリント「……」
ハニー「……異様に長いローブを脇に脱ぎ捨てた余人が、先生の前で正座しているわ」
ルーピン「あぁ、君は彼らに随分と怖い思いをさせたようだよ」
マクゴナガル「グリフィンドールのシーカーに危害を与えようとは!スリザリンから五十点減点!」
マクゴナガル「このことはダンブルドアにお話しますよ!無言のプレッシャーに堪えられず泣いて許しを乞う覚悟はいいでしょうね!着いてきなさい!」
ドラコ「フォイ……」
ハニー「いい気味だわ。まったく、懲りないんだから」
ロン「ほんとだよな。でも、いい落ちがついた!ハニー、行こう!談話室で祝勝会だ!ヒンヒン!」
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:36:09.77 ID:7bNepf6z0
深夜
ハニー「すーっ、すーっ」
ロン「あぁハニー!はしゃぎすぎてそのまま寝付いちゃったハニー!君の寝顔で豚のほとんどがノックアウトされっちまったよハニー!ヒンヒン!」
ロン「さぁて、どうしよっかな。こういう時はいつもハーマイオニーを呼ぶんだけど、顔も見たくないし。見られたくないだろうけど」
ロン「まったく、一言でも謝ればいいのに、まるでスキャバーズがちょっと買い物にでも行ったかのような態度だものな……意地張り屋め」
ロン「仕方ない、女子寮の下からヒンヒン鳴いて、ジニーを呼ぼう。よっと、ハニー、ちょっと背中から下ろすよ、悪いね」
ハニー「すーっ、すーっ、うん……」
ロン「あー、君をお姫様抱っことか僕幸福すぎて今に死んじゃうんじゃなかろうか。うん、こりゃ幸せすぎてブラックに殺されっちまっても悔いは……」
「そうか」
ロン「……へ?あ……う、わ……ぶ、ブラック……」
ブラック「その子を渡せ、は、後でいい。おい、君の……」
ロン「う、うわあああああああああああ!!!!ヒンヒーーーーーーン!!!」
「ハニーの緊急事態だと!!」「なんだって!!」「おねぇさま!」バタンバタンバタン
ブラック「!?な、っく、だからそのヒンヒンというのはなんなんだ……くそ!!」
ハニー「すーっ、すーっ」
ロン「あぁハニー!はしゃぎすぎてそのまま寝付いちゃったハニー!君の寝顔で豚のほとんどがノックアウトされっちまったよハニー!ヒンヒン!」
ロン「さぁて、どうしよっかな。こういう時はいつもハーマイオニーを呼ぶんだけど、顔も見たくないし。見られたくないだろうけど」
ロン「まったく、一言でも謝ればいいのに、まるでスキャバーズがちょっと買い物にでも行ったかのような態度だものな……意地張り屋め」
ロン「仕方ない、女子寮の下からヒンヒン鳴いて、ジニーを呼ぼう。よっと、ハニー、ちょっと背中から下ろすよ、悪いね」
ハニー「すーっ、すーっ、うん……」
ロン「あー、君をお姫様抱っことか僕幸福すぎて今に死んじゃうんじゃなかろうか。うん、こりゃ幸せすぎてブラックに殺されっちまっても悔いは……」
「そうか」
ロン「……へ?あ……う、わ……ぶ、ブラック……」
ブラック「その子を渡せ、は、後でいい。おい、君の……」
ロン「う、うわあああああああああああ!!!!ヒンヒーーーーーーン!!!」
「ハニーの緊急事態だと!!」「なんだって!!」「おねぇさま!」バタンバタンバタン
ブラック「!?な、っく、だからそのヒンヒンというのはなんなんだ……くそ!!」
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:43:56.37 ID:7bNepf6z0
次の日 大広間
フレッド「よぉロン、ハニーを守ったことで君の株はうなぎのぼりらしいぜ、豚の中で」
ジョージ「今一番輝いてるのは誰かって聞いたらハニーの次にお前らしいぜ、豚の仲で」
ロン「あぁ、僕ってハニーのナイトだからな。豚の中で」
ハニー「よくやったわ、ロン。私の豚。とってもとっても褒めてあげる。はい、アーン」
ロン「ヒンヒン!ありがとうハニー!ヒン!」
ネビル「でも本当によかったよね、ハニーが寝室にいたら、女の子だけのところにブラックが入る事になるんだもん」
フレッド「ロン一人でも同じようなもんだけどなぁ。どうしてトンヅラこいちまったんだかなぁ」
ジョージ「被害はないんだものな。何故か城中に手作りのような古いネズミ捕りがあっただけで」
ハニー「ロンがつけたの?」
ロン「まさか、スキャバーズはあの猫公の腹ん中さ。誰もそんなもんで捕まえようとなんてしないよ」
フレッド「よぉロン、ハニーを守ったことで君の株はうなぎのぼりらしいぜ、豚の中で」
ジョージ「今一番輝いてるのは誰かって聞いたらハニーの次にお前らしいぜ、豚の仲で」
ロン「あぁ、僕ってハニーのナイトだからな。豚の中で」
ハニー「よくやったわ、ロン。私の豚。とってもとっても褒めてあげる。はい、アーン」
ロン「ヒンヒン!ありがとうハニー!ヒン!」
ネビル「でも本当によかったよね、ハニーが寝室にいたら、女の子だけのところにブラックが入る事になるんだもん」
フレッド「ロン一人でも同じようなもんだけどなぁ。どうしてトンヅラこいちまったんだかなぁ」
ジョージ「被害はないんだものな。何故か城中に手作りのような古いネズミ捕りがあっただけで」
ハニー「ロンがつけたの?」
ロン「まさか、スキャバーズはあの猫公の腹ん中さ。誰もそんなもんで捕まえようとなんてしないよ」
337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 18:51:18.29 ID:7bNepf6z0
ハニー「ハグリッドから手紙が来たわ」
ロン「僕の武勇伝、つまりは『ハニー史』の一ページのことを聞きたいのかな。ヒンヒン語ってやろう」
ハニー「さぁ。私をお茶に誘うのに、理由なんていらないはずだけれど」
ロン「あぁ、だってそれってヤカンから湯気が出てるのをみたら自然に思いつく発想だものね」
ハニー「自然の摂理ね、えぇ。ハグリッドと言えば、バックビーク……バック、ビーク……?」
ロン「……あ」
ハニー「……あぁ、私、わたし、箒とか、箒なんてものに夢中で……すっかり、あぁ。どうしよう、ロン……わたし」
ロン「大丈夫、ハニー。あー、ハグリッドにはしっかり謝ろう……尋問がもうじきだってこと、すっかり忘れちまってた……」
ロン「僕の武勇伝、つまりは『ハニー史』の一ページのことを聞きたいのかな。ヒンヒン語ってやろう」
ハニー「さぁ。私をお茶に誘うのに、理由なんていらないはずだけれど」
ロン「あぁ、だってそれってヤカンから湯気が出てるのをみたら自然に思いつく発想だものね」
ハニー「自然の摂理ね、えぇ。ハグリッドと言えば、バックビーク……バック、ビーク……?」
ロン「……あ」
ハニー「……あぁ、私、わたし、箒とか、箒なんてものに夢中で……すっかり、あぁ。どうしよう、ロン……わたし」
ロン「大丈夫、ハニー。あー、ハグリッドにはしっかり謝ろう……尋問がもうじきだってこと、すっかり忘れちまってた……」
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:01:14.78 ID:7bNepf6z0
ハグリッドの小屋
ハニー「……」
ハグリッド「おっほー!ハニー!あー、入ってきていきなり俺の腰あたりに飛びついてきてくれんのはありがてぇ!ありがてぇが何事なんだ、ヒンヒン!!ヒン!」
ロン「その背広……ハグリッド、そうだよな。尋問は……」
ハグリッド「金曜だ。おぉ、知っとったか。ハーマイオニーから聞いたか……うんにゃ、そうじゃねぇか。ここんとこお前さんらは、喋ってもねぇんだものな」
ハニー「……ごめんなさい」
ハグリッド「ハニー、お前さんの豚である前に友達として、一言言わせてくれや。いいかい、ハニー」
ハグリッド「謝るのは、俺にじゃねぇ。ハーマイオニーに、だ。そうだろう」
ハニー「……」
ハニー「……」
ハグリッド「おっほー!ハニー!あー、入ってきていきなり俺の腰あたりに飛びついてきてくれんのはありがてぇ!ありがてぇが何事なんだ、ヒンヒン!!ヒン!」
ロン「その背広……ハグリッド、そうだよな。尋問は……」
ハグリッド「金曜だ。おぉ、知っとったか。ハーマイオニーから聞いたか……うんにゃ、そうじゃねぇか。ここんとこお前さんらは、喋ってもねぇんだものな」
ハニー「……ごめんなさい」
ハグリッド「ハニー、お前さんの豚である前に友達として、一言言わせてくれや。いいかい、ハニー」
ハグリッド「謝るのは、俺にじゃねぇ。ハーマイオニーに、だ。そうだろう」
ハニー「……」
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:06:06.58 ID:7bNepf6z0
ハグリッド「あの子はなぁ、すっかり参っちまってる。あの子がたくさん調べてくれたおかげで、俺ぁなんとかビーキーを助けてやれそうだ」
ハグリッド「でもあの子はあんなにたくさん宿題もやっとって、授業もあって、おまけにこれだ。一辺に色々背負い込みすぎちょる」
ハグリッド「おまけにお前たちは、あの子に話もせん」
ハグリッド「あぁ、俺に謝るなんてお門違いだ、ハニー。一番大変だったんは、ハーマイオニーだ」
ハグリッド「ロン。おめぇさんもだ。俺ぁ、お前たちが箒よりネズミより友達を大切にする優しい子だと、信じてたぞ」
ハニー「……ごめんなさい」
ロン「……ごめん」
ハグリッド「俺に言うな、あの子に言ってやれ」
ハグリッド「ペットのこととなると、みんなちょっと馬鹿になるんだ……怒ってやるでもいいから、ハーマイオニーと話してやってくれ。頼む」
ハグリッド「でもあの子はあんなにたくさん宿題もやっとって、授業もあって、おまけにこれだ。一辺に色々背負い込みすぎちょる」
ハグリッド「おまけにお前たちは、あの子に話もせん」
ハグリッド「あぁ、俺に謝るなんてお門違いだ、ハニー。一番大変だったんは、ハーマイオニーだ」
ハグリッド「ロン。おめぇさんもだ。俺ぁ、お前たちが箒よりネズミより友達を大切にする優しい子だと、信じてたぞ」
ハニー「……ごめんなさい」
ロン「……ごめん」
ハグリッド「俺に言うな、あの子に言ってやれ」
ハグリッド「ペットのこととなると、みんなちょっと馬鹿になるんだ……怒ってやるでもいいから、ハーマイオニーと話してやってくれ。頼む」
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:11:26.29 ID:7bNepf6z0
金曜日
ロン「……って、いう時に限って、ハーマイオニーが見つからないんだもんなぁ」
ハニー「……どうなってるのかしら。ハーマイオニーが授業を受けたはずの教室の前で待っていても」
ロン「全員でていったはずなのにハーマイオニーはいないし、中はもぬけの殻だもんな……僕らと同じ授業の時も」
ハニー「授業時間開始のベル寸前まで待っても現れない……のに、授業中はいつの間にか一番後ろの席にいるし」
ロン「なんだってんだよもう、彼女、魔法でも使ってるのかな。マーリンの髭!」
ロン「……って、いう時に限って、ハーマイオニーが見つからないんだもんなぁ」
ハニー「……どうなってるのかしら。ハーマイオニーが授業を受けたはずの教室の前で待っていても」
ロン「全員でていったはずなのにハーマイオニーはいないし、中はもぬけの殻だもんな……僕らと同じ授業の時も」
ハニー「授業時間開始のベル寸前まで待っても現れない……のに、授業中はいつの間にか一番後ろの席にいるし」
ロン「なんだってんだよもう、彼女、魔法でも使ってるのかな。マーリンの髭!」
349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:20:19.95 ID:7bNepf6z0
ロン「放課後はどこに行ってるんだろ。さすがに、寝室に戻らないってことはないだろ?」
ハニー「うーん……ラベンダーに聞いたのだけれど、随分前に、どこか空き教室を自習に使わせてもらえないか、って聞いていた、とか」
ロン「あぁ、僕と本格的に絶交状態になって顔を合わせなくなってからか……」
ハニー「……今日もこの、談話室で。夜まで待ち構えてやりましょう」
ロン「あぁ、それで寝落ちしちゃぁジニーの活躍が増えるんだよね!ヒンヒン!」
ハニー「出来る豚だわ……ねぇ、ハグリッドに会って思い出したのだけれど。私、ブラックの写真を他に持っていたわ」
ロン「? どういうことだい……それ、一年の時にハグリッドがくれた、君の両親のアルバム?」
ハニー「えぇ、ほら。結婚式の写真があるの……パパの隣にいるこれ。この人でしょう?」
ロン「どれどれ……おったまげー。こないだ見たのと、ぜんっぜん違うや」
ハニー「えぇ、随分と……他に使う言葉が浮かばないから、こう呼んであげましょう。ハンサムね」
ロン「ちょっと僕ポリジュース作ってくる」
ハニー「うーん……ラベンダーに聞いたのだけれど、随分前に、どこか空き教室を自習に使わせてもらえないか、って聞いていた、とか」
ロン「あぁ、僕と本格的に絶交状態になって顔を合わせなくなってからか……」
ハニー「……今日もこの、談話室で。夜まで待ち構えてやりましょう」
ロン「あぁ、それで寝落ちしちゃぁジニーの活躍が増えるんだよね!ヒンヒン!」
ハニー「出来る豚だわ……ねぇ、ハグリッドに会って思い出したのだけれど。私、ブラックの写真を他に持っていたわ」
ロン「? どういうことだい……それ、一年の時にハグリッドがくれた、君の両親のアルバム?」
ハニー「えぇ、ほら。結婚式の写真があるの……パパの隣にいるこれ。この人でしょう?」
ロン「どれどれ……おったまげー。こないだ見たのと、ぜんっぜん違うや」
ハニー「えぇ、随分と……他に使う言葉が浮かばないから、こう呼んであげましょう。ハンサムね」
ロン「ちょっと僕ポリジュース作ってくる」
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:25:50.40 ID:7bNepf6z0
ロン「高貴で可憐な君が認めるんだから、否定はしないけどさ……」
ハニー「今は豚以下の犬にも満たない存在よ、もちろんね」
ロン「あぁ、僕でね。ったく、ハーマイオニーはほんとどこに行っちまったんだか。話すことが色々あるってのに……」
ハニー「……そうね。それが解決する手段も、思いついたわ。この写真のおかげで」
ロン「なんだい? あれ?この、奥に座ってるのって……」
ハニー「ルーピン先生のところに行きましょ。事情を話せば、あの地図でハーマイオニーの居場所だけでも教えてくれるはずだわ」
ハニー「今は豚以下の犬にも満たない存在よ、もちろんね」
ロン「あぁ、僕でね。ったく、ハーマイオニーはほんとどこに行っちまったんだか。話すことが色々あるってのに……」
ハニー「……そうね。それが解決する手段も、思いついたわ。この写真のおかげで」
ロン「なんだい? あれ?この、奥に座ってるのって……」
ハニー「ルーピン先生のところに行きましょ。事情を話せば、あの地図でハーマイオニーの居場所だけでも教えてくれるはずだわ」
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:30:42.30 ID:7bNepf6z0
空き教室
ハーマイオニー「……っ、ぅ」
キィィッ
ハーマイオニー「っ!誰!?ここ、マクゴナガル先生から合言葉を教えてもらわないといけない部屋で……」
ロン「あぁ、君が規則破りの地図って称したあれはさ、そういうのも見透かすみたいだよ」
ハニー「ハァイ、ハーマイオニー……泣いてるの?」
ハーマイオニー「!は……っ、別に。あなたたちに、は。っ。関係のないこと、だわ」
ロン「そりゃないぜ、おいおい。正直に言いなよ、分かるぜ。僕なら一月ちょいもハニーと喋られないなんて発狂もんさ」
ハーマイオニー「違うわ!違う!あのとき失敬した枕カバーなんて使って……ぐすっ。そうね、あなたたちも……知っておくべき、かもしれないわ」
ハニー「?それ、手紙……?」
ハーマイオニー「ハグリッドが、敗訴したの。バックビークは、処刑されるわ」
ハーマイオニー「……っ、ぅ」
キィィッ
ハーマイオニー「っ!誰!?ここ、マクゴナガル先生から合言葉を教えてもらわないといけない部屋で……」
ロン「あぁ、君が規則破りの地図って称したあれはさ、そういうのも見透かすみたいだよ」
ハニー「ハァイ、ハーマイオニー……泣いてるの?」
ハーマイオニー「!は……っ、別に。あなたたちに、は。っ。関係のないこと、だわ」
ロン「そりゃないぜ、おいおい。正直に言いなよ、分かるぜ。僕なら一月ちょいもハニーと喋られないなんて発狂もんさ」
ハーマイオニー「違うわ!違う!あのとき失敬した枕カバーなんて使って……ぐすっ。そうね、あなたたちも……知っておくべき、かもしれないわ」
ハニー「?それ、手紙……?」
ハーマイオニー「ハグリッドが、敗訴したの。バックビークは、処刑されるわ」
363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:39:37.93 ID:7bNepf6z0
ハニー「『ハーマイオニーへ――俺達が負けた――処刑日はこれから――お前さんがいろいろ助けたことは忘れねぇ』こんな、こんなのって」
ロン「そんな馬鹿な話があるか!バックビークは危険なんかじゃない!目一杯の愛があれば豚って呼んでも平気なんだぜ?ハニー限定かもしれないけどさ!」
ハーマイオニー「席には、ルシウス・マルフォイもいたそうよ……」
ハニー「っ、あいつが、他の委員に脅しをかけたのね」
ロン「処理委員会は老いぼれのバカばっかりだって、パパも嘆いてた……あんにゃろ」
ハーマイオニー「そういうことなの。一応、控訴もできるわ。でも、この分じゃきっと……何も変わらないわ」
ロン「いいや、変わるとも。僕たちウィーズリー家はね、親の代からあいつんとこに嫌気がさしてるんだ。いや、うん」
ロン「ハーマイオニー、君一人で全部やらなくっていい。僕も手伝う。嫌だって言っても、もちのロンでね」
ハーマイオニー「あぁ、ロン……ロン!」
ロン「うわ!?は、え!?あー、あのねハーマイオニー!?ハーマイオニーさん!?」
ハーマイオニー「グスッ、あぁ、スキャバーズのこと、ほんと、グスッ、ほんとに、ごめんなさい――!!!」
ロン「あー、僕の首に抱きついて泣かなくってもね!分かってる!ほらあいつ老いぼれだしさ!ハニーの名前と一緒の奴さんに食われたなら本望さ!だからあのね!はなし、はな、僕はハニーの豚僕はハニーの豚ハニーの豚!ヒンヒン!」
ハニー「……ふふっ。素直じゃないんだから。何の意味かは、言わないけれど」
ロン「そんな馬鹿な話があるか!バックビークは危険なんかじゃない!目一杯の愛があれば豚って呼んでも平気なんだぜ?ハニー限定かもしれないけどさ!」
ハーマイオニー「席には、ルシウス・マルフォイもいたそうよ……」
ハニー「っ、あいつが、他の委員に脅しをかけたのね」
ロン「処理委員会は老いぼれのバカばっかりだって、パパも嘆いてた……あんにゃろ」
ハーマイオニー「そういうことなの。一応、控訴もできるわ。でも、この分じゃきっと……何も変わらないわ」
ロン「いいや、変わるとも。僕たちウィーズリー家はね、親の代からあいつんとこに嫌気がさしてるんだ。いや、うん」
ロン「ハーマイオニー、君一人で全部やらなくっていい。僕も手伝う。嫌だって言っても、もちのロンでね」
ハーマイオニー「あぁ、ロン……ロン!」
ロン「うわ!?は、え!?あー、あのねハーマイオニー!?ハーマイオニーさん!?」
ハーマイオニー「グスッ、あぁ、スキャバーズのこと、ほんと、グスッ、ほんとに、ごめんなさい――!!!」
ロン「あー、僕の首に抱きついて泣かなくってもね!分かってる!ほらあいつ老いぼれだしさ!ハニーの名前と一緒の奴さんに食われたなら本望さ!だからあのね!はなし、はな、僕はハニーの豚僕はハニーの豚ハニーの豚!ヒンヒン!」
ハニー「……ふふっ。素直じゃないんだから。何の意味かは、言わないけれど」
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 19:48:43.36 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「グスッ、あぁ、ハニー。あなたもごめんなさい……私のお節介で、あなたの箒……」
ハニー「戻ってきたのだから、いいのよ。あら?私そのこと、あなたに言わなかったかしら……」
ハーマイオニー「えっ?あ、そういえばその話しをしているときに、そうよ、あの時ロンが……ロナルド?」
ロン「ハニーの豚ハニーのbぐぇっ!?っちょ、僕の首輪ひっぱって、な、あ、あぁそういえばなんだかあの時君達いい雰囲気……マーリンの髭!何も殴ることないじゃないか!」
ハーマイオニー「なんだか泣いて損したわ!もう!あー、顔がビチャビチャ……」
ハニー「拭いて上げるわ、ハーマイオニー。あら、そのハンカチっていつかの」
ハーマイオニー「えぇ、あなた印の……きゃぁ!?は、ハニー、なんだか懐かしいけど、な、なに、どうして押し倒して……」
ハニー「そうね。ハンカチだけじゃなくて……あなたの全部にわたし印をつけなくっちゃ。そうでしょ?」
ハーマイオニー「あっ、あぁ、そんな、喧嘩の後にはなんてそんなベタなこと、あぁ、もうベタつくから片付けてしまった首筋を隠す冬物、またひっぱりださなきゃ……」
バタンッ
ロン「ゆっくりつづけて、どうぞ」
ハニー「戻ってきたのだから、いいのよ。あら?私そのこと、あなたに言わなかったかしら……」
ハーマイオニー「えっ?あ、そういえばその話しをしているときに、そうよ、あの時ロンが……ロナルド?」
ロン「ハニーの豚ハニーのbぐぇっ!?っちょ、僕の首輪ひっぱって、な、あ、あぁそういえばなんだかあの時君達いい雰囲気……マーリンの髭!何も殴ることないじゃないか!」
ハーマイオニー「なんだか泣いて損したわ!もう!あー、顔がビチャビチャ……」
ハニー「拭いて上げるわ、ハーマイオニー。あら、そのハンカチっていつかの」
ハーマイオニー「えぇ、あなた印の……きゃぁ!?は、ハニー、なんだか懐かしいけど、な、なに、どうして押し倒して……」
ハニー「そうね。ハンカチだけじゃなくて……あなたの全部にわたし印をつけなくっちゃ。そうでしょ?」
ハーマイオニー「あっ、あぁ、そんな、喧嘩の後にはなんてそんなベタなこと、あぁ、もうベタつくから片付けてしまった首筋を隠す冬物、またひっぱりださなきゃ……」
バタンッ
ロン「ゆっくりつづけて、どうぞ」
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:00:03.03 ID:7bNepf6z0
次の日
ネビル「ねぇハーマイオニー、『占い学』の教室はお香も焚かれてるしただでさえ今日はあついのに、なんで長袖だしストッキングだしマフラー巻いてるの?」
ハーマイオニー「か、風邪ひいたの!ゴホゴホッ!」
トレローニー「あぁ、あなたがそうなることは――この水晶玉で見越していましたわ。ですから、イースター休暇の前はみなさんに体調管理はしっかり――と言いましたのに」
オォォオオオ!
ロン「まったくすごい予言者様だよな。水晶玉占いは来学期だと思ってたのに」
トレローニー「あぁ――私昨夜夢にみましたの。此度のあなたがたの試験は――この水晶玉をつかう、と。ですから急ぎ、運命の知らせの通りに――ね」
おぉおおお!
ハーマイオニー「あーら、運命の知らせ。へぇー。どなたさまが試験をお出しになるのかしら。なんて驚くべき予言でしょ!」
トレローニー「――――」
ロン「いい斬り返しだぜ、ハーマイオニー。でもさ、キャラじゃないよ。どうしたんだい」
ハーマイオニー「こんな無駄な授業を受けてる暇があれば『数占い』の予習にあてられるのにもう……」
ハニー「詰め込みすぎよ、ハーマイオニー。それに予習も何も『数占い』は今まさに授業中のはずだし……落ち着いて」ツツーッ
ハーマイオニー「んっ!や、やめて、ハニー!暗がりだからって、む、虫さされの痕が!」
ロン「あぁ、それはもうとびっきり可愛い虫だったんだろうね、わかるよ」
ネビル「ねぇハーマイオニー、『占い学』の教室はお香も焚かれてるしただでさえ今日はあついのに、なんで長袖だしストッキングだしマフラー巻いてるの?」
ハーマイオニー「か、風邪ひいたの!ゴホゴホッ!」
トレローニー「あぁ、あなたがそうなることは――この水晶玉で見越していましたわ。ですから、イースター休暇の前はみなさんに体調管理はしっかり――と言いましたのに」
オォォオオオ!
ロン「まったくすごい予言者様だよな。水晶玉占いは来学期だと思ってたのに」
トレローニー「あぁ――私昨夜夢にみましたの。此度のあなたがたの試験は――この水晶玉をつかう、と。ですから急ぎ、運命の知らせの通りに――ね」
おぉおおお!
ハーマイオニー「あーら、運命の知らせ。へぇー。どなたさまが試験をお出しになるのかしら。なんて驚くべき予言でしょ!」
トレローニー「――――」
ロン「いい斬り返しだぜ、ハーマイオニー。でもさ、キャラじゃないよ。どうしたんだい」
ハーマイオニー「こんな無駄な授業を受けてる暇があれば『数占い』の予習にあてられるのにもう……」
ハニー「詰め込みすぎよ、ハーマイオニー。それに予習も何も『数占い』は今まさに授業中のはずだし……落ち着いて」ツツーッ
ハーマイオニー「んっ!や、やめて、ハニー!暗がりだからって、む、虫さされの痕が!」
ロン「あぁ、それはもうとびっきり可愛い虫だったんだろうね、わかるよ」
380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:09:14.50 ID:7bNepf6z0
トレローニー「内なる目を解放するのです――そうすれば、あなたがたに霧の中に渦巻く未来が――!」
ハニー「どうかしら、今日のお天気は。霧は晴れそう?」
ロン「ロンドン市街地とおんなじさ。灰色一色だね」
ハーマイオニー「この間受け損ねた『元気が出る呪文』の復習だってしないといけないのに、こんな球体と向き合ってなんになるというの?霧?杖でもふってはらいなさいよ魔法使いでしょ」
ロン「荒れてるなぁ」
トレローニー「あぁ――あなたがたはこの教室の――未来を見通す神秘の震えを乱していますわ!」
ロン「へぇ、そりゃあんたのジャラジャラぶら下げてる腕輪より震えてるのかい……おいおい、またかよ」
トレローニー「あら、あぁ――あなた、赤き流れを身に纏う災厄を招きし最悪の、あなた――?」
ロン「それでハニーを呼ぶのやめてくれませんか。怒るより先に笑いそうになるから」
ハニー「どうかしら、今日のお天気は。霧は晴れそう?」
ロン「ロンドン市街地とおんなじさ。灰色一色だね」
ハーマイオニー「この間受け損ねた『元気が出る呪文』の復習だってしないといけないのに、こんな球体と向き合ってなんになるというの?霧?杖でもふってはらいなさいよ魔法使いでしょ」
ロン「荒れてるなぁ」
トレローニー「あぁ――あなたがたはこの教室の――未来を見通す神秘の震えを乱していますわ!」
ロン「へぇ、そりゃあんたのジャラジャラぶら下げてる腕輪より震えてるのかい……おいおい、またかよ」
トレローニー「あら、あぁ――あなた、赤き流れを身に纏う災厄を招きし最悪の、あなた――?」
ロン「それでハニーを呼ぶのやめてくれませんか。怒るより先に笑いそうになるから」
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:15:46.04 ID:7bNepf6z0
トレローニー「おぉ――おぉぉう!これは、なんてことでしょう!」
ハニー「……えぇ、お聞かせ願える?この授業で何度目か分からない反応だけれど」
ロン「いい加減君も一瞬ビクッってならなくなったよな。ヒンヒン」
トレローニー「あぁあなた!あなた!あなたの未来に――死神犬の」
ハーマイオニー「いい加減にして!!!!」
トレローニー「ひぇ!?」
ロン「うわっ!?」
ハニー「きゃぁ!?」
ハーマイオニー「また『死神犬のグリム』ですわ!とでも言うつもり!?嘘にしてもバリエーションが無さすぎて参考にさえならないわよ!」
ハーマイオニー「大体ねぇ!私のハニーに憑く犬なんて、そんなのハニーを見て尻尾をブンブン振って飛び上がるに決まってるじゃないの!ばかばかしい!」
トレローニー「」
ロン「……大丈夫、ハニー。ハーマイオニーが水晶玉を床にたたきつけただけだから、うん。おったまげたけどね」
ハニー「……えぇ、お聞かせ願える?この授業で何度目か分からない反応だけれど」
ロン「いい加減君も一瞬ビクッってならなくなったよな。ヒンヒン」
トレローニー「あぁあなた!あなた!あなたの未来に――死神犬の」
ハーマイオニー「いい加減にして!!!!」
トレローニー「ひぇ!?」
ロン「うわっ!?」
ハニー「きゃぁ!?」
ハーマイオニー「また『死神犬のグリム』ですわ!とでも言うつもり!?嘘にしてもバリエーションが無さすぎて参考にさえならないわよ!」
ハーマイオニー「大体ねぇ!私のハニーに憑く犬なんて、そんなのハニーを見て尻尾をブンブン振って飛び上がるに決まってるじゃないの!ばかばかしい!」
トレローニー「」
ロン「……大丈夫、ハニー。ハーマイオニーが水晶玉を床にたたきつけただけだから、うん。おったまげたけどね」
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:21:46.22 ID:7bNepf6z0
トレローニー「あぁ、えっと、コホン。あなた――混沌に乱されし劣悪たるあなた」
ハーマイオニー「巻き毛で成績が悪いと言いたいの!?自分で言いたくないけど、私、学年首席……」
トレローニー「お黙りなさいこの頭でっかち。あなたを一目見た瞬間から分かっていましたわ。あなた、これっぽっちも才能がありませんの。『占い学』という高貴な学問を学ぶにはね。言うなれば、『下衆』、『俗』、ここまで歪みきった方にはお会いしたことありませんわ」
ハーマイオニー「~~~~っ!!」
ロン「おいトレローニー、抑揚つけた神秘的な話し方はどうした」
ハニー「やっぱり作っておいでなのね、性格」
ハーマイオニー「結構よ!ハニー、ごめんね!私、この授業やーめた!せいせいするわ!!」
ハーマイオニー「巻き毛で成績が悪いと言いたいの!?自分で言いたくないけど、私、学年首席……」
トレローニー「お黙りなさいこの頭でっかち。あなたを一目見た瞬間から分かっていましたわ。あなた、これっぽっちも才能がありませんの。『占い学』という高貴な学問を学ぶにはね。言うなれば、『下衆』、『俗』、ここまで歪みきった方にはお会いしたことありませんわ」
ハーマイオニー「~~~~っ!!」
ロン「おいトレローニー、抑揚つけた神秘的な話し方はどうした」
ハニー「やっぱり作っておいでなのね、性格」
ハーマイオニー「結構よ!ハニー、ごめんね!私、この授業やーめた!せいせいするわ!!」
403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:31:16.93 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「誰が下衆よ!ふん!ふんだ!」
ロン「あのまま終業になっちまったね、ハニー。トレローニーがヒスっちまったもんね、あぁ、君の美しさに嫉妬したのかな」
ハニー「そんな感想を抱くまでもないでしょ……あら」
ドラコ「おや?ポッター一味じゃないか。おいおい、聞いたかい?僕の腕をこんなにしてくれたあの怪物処刑だそうだ!そりゃそうだよな、あんな情けない奴にまともな証言なんて――」
ハーマイオニー「マグルの医療だってもうとっくに治せるわよいい加減にしなさい歯ぁくいしばりなさいよ!!!」
ドラコ「フォォオオオオオイ!?!?」
ロン「……漢だね、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「やめなさい!ふん!すっきりしたわ!控訴では目にものみせてやるんだから、お父上にフォイフォイ言ってなさいマルフィ!」
ドラコ「だ、だぇが、うっ、引くぞ!クラップ、フォイル!戦略的撤退だ!」
ハニー「全面降伏だと思うわ」
ロン「あのまま終業になっちまったね、ハニー。トレローニーがヒスっちまったもんね、あぁ、君の美しさに嫉妬したのかな」
ハニー「そんな感想を抱くまでもないでしょ……あら」
ドラコ「おや?ポッター一味じゃないか。おいおい、聞いたかい?僕の腕をこんなにしてくれたあの怪物処刑だそうだ!そりゃそうだよな、あんな情けない奴にまともな証言なんて――」
ハーマイオニー「マグルの医療だってもうとっくに治せるわよいい加減にしなさい歯ぁくいしばりなさいよ!!!」
ドラコ「フォォオオオオオイ!?!?」
ロン「……漢だね、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「やめなさい!ふん!すっきりしたわ!控訴では目にものみせてやるんだから、お父上にフォイフォイ言ってなさいマルフィ!」
ドラコ「だ、だぇが、うっ、引くぞ!クラップ、フォイル!戦略的撤退だ!」
ハニー「全面降伏だと思うわ」
415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:39:58.94 ID:7bNepf6z0
イースター休暇
ロン「宿題で死んじゃう!何が休暇だ!こんなもん拷問だ!マーリンの髭!」
ハーマイオニー「あらこの教科書の表記間違っているわね『マグル学』はこれだからそうそう『数占い』の課題はってここの数値間違ってるわハニーの誕生日は7月なのにえーっと『魔法薬』学ぶの方はこれでよし目を隠す薬だなんて変なものを……え?ロン、何か言った?」
ロン「……なんでもないよ。バックビークの控訴の準備は僕に任せなよ」
ハーマイオニー「えぇ、とっても助かるわ……ハニーはあっちで、ほとんど毎日ミーティングだものね」
ウッド「いいかい、ハニー!五十点差だ!我々が五十点リードしてからスニッチを獲らないと、優勝にはならない!いいか、五十点だ!」
ハニー「何度も指図しないの、ウッド!分かっているったら」
ウッド「そうか。それでだなフレッド、ジョージ。ここの五十点でだね」
フレッド「あー、オリバー?五十点なんてエリア、長くビーターやってても僕ぁ聞いたことないねぇ」
ジョージ「少し五十点から離れろよ、オリバー。いや、ハニーから離れろとは言ってないよ落ち着け」
ロン「宿題で死んじゃう!何が休暇だ!こんなもん拷問だ!マーリンの髭!」
ハーマイオニー「あらこの教科書の表記間違っているわね『マグル学』はこれだからそうそう『数占い』の課題はってここの数値間違ってるわハニーの誕生日は7月なのにえーっと『魔法薬』学ぶの方はこれでよし目を隠す薬だなんて変なものを……え?ロン、何か言った?」
ロン「……なんでもないよ。バックビークの控訴の準備は僕に任せなよ」
ハーマイオニー「えぇ、とっても助かるわ……ハニーはあっちで、ほとんど毎日ミーティングだものね」
ウッド「いいかい、ハニー!五十点差だ!我々が五十点リードしてからスニッチを獲らないと、優勝にはならない!いいか、五十点だ!」
ハニー「何度も指図しないの、ウッド!分かっているったら」
ウッド「そうか。それでだなフレッド、ジョージ。ここの五十点でだね」
フレッド「あー、オリバー?五十点なんてエリア、長くビーターやってても僕ぁ聞いたことないねぇ」
ジョージ「少し五十点から離れろよ、オリバー。いや、ハニーから離れろとは言ってないよ落ち着け」
422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:48:03.96 ID:7bNepf6z0
ロン「誰もかれも、ソワソワしてるなぁ。そりゃそうか。優勝がかかってるんだもんな」
ハーマイオニー「悲願の、ね。ハニーなら大丈夫に決まってるけど……」
ロン「あぁ、『ハグリッドと観客席越しにドラゴンについての議論を大声でしながら優勝をもぎ取った伝説のシーカー』ことうちの次男のチャーリーがいた時代から、何年も勝ってないんだものな」
ハーマイオニー「何者なのあなたのお兄さん」
ロン「伝説のシーカーって言うからにはそりゃ色々あるんだよ……ハニーは色々どころか天文学的数字で魅力が存在するけどさ」
ハーマイオニー「ハニー学なんてやりがいがありそうね」
ロン「『ハニー史』提供するよ……おかえり、ハニー。さぁ」
ハニー「えぇ、背中ありがとう。もう、ウッドったらしつこいんだから。よほどもう豚にしようかと思ったわ」
ハーマイオニー「チームメイトまでヒンヒン言ってしまうチームって嫌よ」
ハーマイオニー「悲願の、ね。ハニーなら大丈夫に決まってるけど……」
ロン「あぁ、『ハグリッドと観客席越しにドラゴンについての議論を大声でしながら優勝をもぎ取った伝説のシーカー』ことうちの次男のチャーリーがいた時代から、何年も勝ってないんだものな」
ハーマイオニー「何者なのあなたのお兄さん」
ロン「伝説のシーカーって言うからにはそりゃ色々あるんだよ……ハニーは色々どころか天文学的数字で魅力が存在するけどさ」
ハーマイオニー「ハニー学なんてやりがいがありそうね」
ロン「『ハニー史』提供するよ……おかえり、ハニー。さぁ」
ハニー「えぇ、背中ありがとう。もう、ウッドったらしつこいんだから。よほどもう豚にしようかと思ったわ」
ハーマイオニー「チームメイトまでヒンヒン言ってしまうチームって嫌よ」
433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 20:56:55.38 ID:7bNepf6z0
ロン「後で僕もちょっと豚定例会議をしなくちゃいけないからまた騒がしくなるけど許してくれよハニー、ごめんよハニー、ヒンヒン」
ハニー「えぇ、しっかり務めなさい」
ハーマイオニー「存在してしまったのねその悪夢のような組織……何を話しあうの?ハニーのいいところ?口出しするわよ存分に」
ロン「いいや、明日からの授業の合間、ハニーをスリザリンのクズどもから守るためのローテーションを組むのさ」
ハニー「脚をかけてきた彼は元気にヒンヒン鳴いているかしら」
ハーマイオニー「あぁ……初のスリザリン豚になった彼ね」
ロン「マルフィが僕らに怒ってるせいで、スリザリンはピリピリしてるからね。ヒンヒンすればいいのにな、あぁ」
ハーマイオニー「苦手な人にはまだそこまで踏み込めないわよ、ハニーは」
ハニー「ハーマイオニー」
ハーマイオニー「言っておくけど、私、見えるとこまでつけたことをまだ許してないわ!もう!マフラーが外せないんだから!」
ロン「あぁ、それはひょっとしてハニーからのプレゼントだからってのもあるのかな。あぁ、僕も光る鼻つけてたいのになぁ、マクゴナガルマジ切れだしなぁ、不公平だよ。マーリンの髭」
ハニー「えぇ、しっかり務めなさい」
ハーマイオニー「存在してしまったのねその悪夢のような組織……何を話しあうの?ハニーのいいところ?口出しするわよ存分に」
ロン「いいや、明日からの授業の合間、ハニーをスリザリンのクズどもから守るためのローテーションを組むのさ」
ハニー「脚をかけてきた彼は元気にヒンヒン鳴いているかしら」
ハーマイオニー「あぁ……初のスリザリン豚になった彼ね」
ロン「マルフィが僕らに怒ってるせいで、スリザリンはピリピリしてるからね。ヒンヒンすればいいのにな、あぁ」
ハーマイオニー「苦手な人にはまだそこまで踏み込めないわよ、ハニーは」
ハニー「ハーマイオニー」
ハーマイオニー「言っておくけど、私、見えるとこまでつけたことをまだ許してないわ!もう!マフラーが外せないんだから!」
ロン「あぁ、それはひょっとしてハニーからのプレゼントだからってのもあるのかな。あぁ、僕も光る鼻つけてたいのになぁ、マクゴナガルマジ切れだしなぁ、不公平だよ。マーリンの髭」
437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:04:17.53 ID:7bNepf6z0
クィディッチ最終戦前夜
ハニー「……眠れないわ。目が冴えちゃってる……せっかくハーマイオニーの柔らかいものを枕にしているのに……」
ハニー「……水でも、飲みましょう。水差し……あら?」
ハニー「あの木立のあたり……今何かが動いたわ。動物……グリム?」
ハニー「……あ。クルックシャンクス……なんだ。あの子、あんなところをうろついて……!?」
ハニー「大きな犬が、森の方から……あれよ!私が見たのって……あら?でも、クルックシャンクスと並んで、あの子に見えるなら私に憑いてるって言える……?」
ハニー「ハーマイオニー、ねぇ!起きて!ねぇ!見て欲しいものが……あぁ、森の中にいってしまったわ」
ハーマイオニー「うぅん、なぁに、ハニー、ねぇ、明日は大事な試合でしょう……休んだほうがいいって、言ったじゃない……なのに、あっ、ちょっ、聞いてるの?そんな、あぁ、それは、私のスニッチはとうの昔にあなたの手の内だけど……!」
ハニー「……眠れないわ。目が冴えちゃってる……せっかくハーマイオニーの柔らかいものを枕にしているのに……」
ハニー「……水でも、飲みましょう。水差し……あら?」
ハニー「あの木立のあたり……今何かが動いたわ。動物……グリム?」
ハニー「……あ。クルックシャンクス……なんだ。あの子、あんなところをうろついて……!?」
ハニー「大きな犬が、森の方から……あれよ!私が見たのって……あら?でも、クルックシャンクスと並んで、あの子に見えるなら私に憑いてるって言える……?」
ハニー「ハーマイオニー、ねぇ!起きて!ねぇ!見て欲しいものが……あぁ、森の中にいってしまったわ」
ハーマイオニー「うぅん、なぁに、ハニー、ねぇ、明日は大事な試合でしょう……休んだほうがいいって、言ったじゃない……なのに、あっ、ちょっ、聞いてるの?そんな、あぁ、それは、私のスニッチはとうの昔にあなたの手の内だけど……!」
442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:09:44.82 ID:7bNepf6z0
クィディッチ競技場
リー「さぁさぁさぁさぁ大一番!クィディッチ最終戦!グリフィンドール対スリザリン戦の開幕です!」
リー「実況は私リー・ジョーダン!解説は今日もマクゴナガル先生をお呼びしましょう!さぁ観客のみなさんご一緒に!マクゴニャガルせんせー!」
ニャンコーーー!!
マクゴナガル「おかしなコールで私を呼ぶのはやめなさい、リー!」
リー「このコールを考えてくれたハッフルパフの『ここまでハッフルパフが出番なかったのはどういうことにゃの』さんには、リー・ジョーダン特製ステッカーを……」
マクゴナガル「真面目に実況をやりなさい!」
リー「合点です先生!さぁ!まずはグリフィンドールの登場です!最終戦ですからね!しっかりやりますよ!」
リー「さぁさぁさぁさぁ大一番!クィディッチ最終戦!グリフィンドール対スリザリン戦の開幕です!」
リー「実況は私リー・ジョーダン!解説は今日もマクゴナガル先生をお呼びしましょう!さぁ観客のみなさんご一緒に!マクゴニャガルせんせー!」
ニャンコーーー!!
マクゴナガル「おかしなコールで私を呼ぶのはやめなさい、リー!」
リー「このコールを考えてくれたハッフルパフの『ここまでハッフルパフが出番なかったのはどういうことにゃの』さんには、リー・ジョーダン特製ステッカーを……」
マクゴナガル「真面目に実況をやりなさい!」
リー「合点です先生!さぁ!まずはグリフィンドールの登場です!最終戦ですからね!しっかりやりますよ!」
453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:21:32.35 ID:7bNepf6z0
リー「まずはキャプテンでキーパーのウッド!硬い守りと優勝に飢えるクィディッチバカさに定評があります!」
リー「チームで唯一、伝説のシーカー『チャーリー・ウィーズリー』時代にスタメンだった男!彼の意思は彼に宿るや!期待がかかります!」
リー「さぁ!ウィーズリーといえばこの二人!フレッド・アーンド・ジョージ・ウィーズリー!」
リー「人間ビーターの二人の前にはビーターも裸足で逃げ出すともっぱら噂です!さぁ、今日もクラブさばきがうなります!」
リー「グリフィンドールの三人娘!チェイサーのケイティ・ベル!アリシア・スピネット!アンジェリーナ・ジョンソンの登場だ!
リー「男を転がすみたいに三人にかかりゃクァッフルなんざお手のもの!さぁさぁ今日はどんなショーを見せてくれるのか!」
リー「そして我らが女王様!ハニーーーーーーーー・ポッターーーーーー!!!ヒンヒーーン!」
ヒンヒーーーーーン!!
リー「言わずもがな、最高級の彼女には最高級の道具が相応しい!彼女の異名になりつつある『炎の雷』に跨って悠々と登場です!」
リー「さぁ!今世紀最高チームと呼び声が高い、グリフィンドールチーム!ライオンに優勝杯を!!」
リー「あ、スリザリンは、マルフィと愉快な筋肉たちです」
リー「チームで唯一、伝説のシーカー『チャーリー・ウィーズリー』時代にスタメンだった男!彼の意思は彼に宿るや!期待がかかります!」
リー「さぁ!ウィーズリーといえばこの二人!フレッド・アーンド・ジョージ・ウィーズリー!」
リー「人間ビーターの二人の前にはビーターも裸足で逃げ出すともっぱら噂です!さぁ、今日もクラブさばきがうなります!」
リー「グリフィンドールの三人娘!チェイサーのケイティ・ベル!アリシア・スピネット!アンジェリーナ・ジョンソンの登場だ!
リー「男を転がすみたいに三人にかかりゃクァッフルなんざお手のもの!さぁさぁ今日はどんなショーを見せてくれるのか!」
リー「そして我らが女王様!ハニーーーーーーーー・ポッターーーーーー!!!ヒンヒーーン!」
ヒンヒーーーーーン!!
リー「言わずもがな、最高級の彼女には最高級の道具が相応しい!彼女の異名になりつつある『炎の雷』に跨って悠々と登場です!」
リー「さぁ!今世紀最高チームと呼び声が高い、グリフィンドールチーム!ライオンに優勝杯を!!」
リー「あ、スリザリンは、マルフィと愉快な筋肉たちです」
457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:29:31.43 ID:7bNepf6z0
リー「さぁ!選手がそれぞれのポジションに散っていきます!グリフィンドールはスピネットをセンターサークルに置きました」
リー「対するスリザリンの、えー、筋肉Aは……」
マクゴナガル「きちんと解説なさい!」
リー「冗談、冗談ですよ先生。ジョーダンだけに!」
マクゴナガル「……」
リー「……えー、先生の、臭いものを目の前に出された猫のような顔は置いておくとして。スリザリンのワリントン君です。よろしくね」
リー「さぁ!今ホイッスルが鳴り響きました!獲ったのはスピネット!やったねアリシア!そのままゴールに一直線だ!」
リー「あー……ダメか!ワリントンがクァッフルを弾きました!ボールは、スリザリンに……」
マクゴナガル「……」
リー「……飛んでます、すごく」
マクゴナガル「公正に解説をしなさい!!!!!!!」
リー「対するスリザリンの、えー、筋肉Aは……」
マクゴナガル「きちんと解説なさい!」
リー「冗談、冗談ですよ先生。ジョーダンだけに!」
マクゴナガル「……」
リー「……えー、先生の、臭いものを目の前に出された猫のような顔は置いておくとして。スリザリンのワリントン君です。よろしくね」
リー「さぁ!今ホイッスルが鳴り響きました!獲ったのはスピネット!やったねアリシア!そのままゴールに一直線だ!」
リー「あー……ダメか!ワリントンがクァッフルを弾きました!ボールは、スリザリンに……」
マクゴナガル「……」
リー「……飛んでます、すごく」
マクゴナガル「公正に解説をしなさい!!!!!!!」
461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:36:10.98 ID:7bNepf6z0
リー「やったぜ!フレッドだかジョージだかこっちからは分かりませんがウィーズリーの放ったビーターがワリントンを直撃!」
リー「え?あぁ、ジョージか!おいおいジョージ、勘弁しろよ!賭けてたのはモンタギューに当たったら1シックルだろ!?」
マクゴナガル「試合で賭博をしない!!!ちゃんと解説しなさい!!!」
リー「すいません先生、冗談ですって。ほんと。拾ったのはジョンソン選手!なんと魅力のある女性でしょう!ハニーの次にですが!」
リー「ごらんくださいこの健康的な体のライン!特に腰から踝にかけてなんてたまりませんそうでしょう男性諸君!」
マクゴナガル「試 合 に つ い て の 解 説 を し な さ い !!」
リー「っひゅー!しびれるぜアンジェリーナ!グリフィンドール先取点!!」
ハーマイオニー「……マクゴナガル先生って、解説というよりツッコミよね」
ロン「今更かい?あの人、試合の前にのど飴を大量に食べてるよ。レモン味の」
リー「え?あぁ、ジョージか!おいおいジョージ、勘弁しろよ!賭けてたのはモンタギューに当たったら1シックルだろ!?」
マクゴナガル「試合で賭博をしない!!!ちゃんと解説しなさい!!!」
リー「すいません先生、冗談ですって。ほんと。拾ったのはジョンソン選手!なんと魅力のある女性でしょう!ハニーの次にですが!」
リー「ごらんくださいこの健康的な体のライン!特に腰から踝にかけてなんてたまりませんそうでしょう男性諸君!」
マクゴナガル「試 合 に つ い て の 解 説 を し な さ い !!」
リー「っひゅー!しびれるぜアンジェリーナ!グリフィンドール先取点!!」
ハーマイオニー「……マクゴナガル先生って、解説というよりツッコミよね」
ロン「今更かい?あの人、試合の前にのど飴を大量に食べてるよ。レモン味の」
470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:42:50.35 ID:7bNepf6z0
ハニー「これで十点……ウッドに何度も言われたけれど、五十点をとらなきゃ私はスニッチを取れないわ」
ハニー「でも、その前にマルフォイの奴がスニッチを見つけたら事だわ……その時は……」
ハニー「あっ!」
リー「おいフリント!お前!アンジェリーナはクァッフルもってないのにわざと当たったな!!」
リー「よしっ、やってやれフレッド!はっはー!ビーターのグラブが当たって、フリントは鼻血ブーだ!いい気味だ!」
ピピーーッ!
フーチ「それまで!スリザリン、相手チェイサーに故意にダメージを与えたペナルティ!グリフィンドール、相手チェイサーに時間外に攻撃したペナルティ!」
リー「そりゃないぜ先生!あぁちくしょ、でも、シュートが得意なアリシアがスコアラインに向かいます。観客席、固唾をのんで見守りましょう。スリザリン、ブーイングやめろ殺すぞ」
リー「いけ!アリシア!」
カーン!
リー「やったぜ!グリフィンドール追加点!二十対0だ!!」
ハニー「でも、その前にマルフォイの奴がスニッチを見つけたら事だわ……その時は……」
ハニー「あっ!」
リー「おいフリント!お前!アンジェリーナはクァッフルもってないのにわざと当たったな!!」
リー「よしっ、やってやれフレッド!はっはー!ビーターのグラブが当たって、フリントは鼻血ブーだ!いい気味だ!」
ピピーーッ!
フーチ「それまで!スリザリン、相手チェイサーに故意にダメージを与えたペナルティ!グリフィンドール、相手チェイサーに時間外に攻撃したペナルティ!」
リー「そりゃないぜ先生!あぁちくしょ、でも、シュートが得意なアリシアがスコアラインに向かいます。観客席、固唾をのんで見守りましょう。スリザリン、ブーイングやめろ殺すぞ」
リー「いけ!アリシア!」
カーン!
リー「やったぜ!グリフィンドール追加点!二十対0だ!!」
476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:49:01.32 ID:7bNepf6z0
ハーマイオニー「ペナルティって、一回スコアラインからのシュートが認められるのよね?」
ロン「あぁ、他のチェイサー・ビーターは付かずにキーパーと一対一でね。今度は、ウッドが守る番だ」
リー「なにせ、我らがウッドは頼りになります。すんばらしいキーパーです」
リー「間違いなくすばらしい。ウッドより素晴らしいのなんて、ハニーくらいのもんで……やった!しんじらんねぇ!スーパーセーブだ!!」
ウッド「ゴールは……俺に任せろぉおおお!!お前達は前をむけええええ!うおおおおおおお!!」
ワァアアアアアアアアア!!
いいぞいいぞおおおお!!!クィディッチバカーーー!
リー「調子に乗っております!!調子に乗っております!!この男、人生で最高潮に乗りに乗っております!」
リー「さて、調子乗り夫の後押しをうけて!ボールはグリフィン……おっと、スリザリンもくらいつく!せいぜいあがけ!ハッハ、ッハだ!!」
ロン「あぁ、他のチェイサー・ビーターは付かずにキーパーと一対一でね。今度は、ウッドが守る番だ」
リー「なにせ、我らがウッドは頼りになります。すんばらしいキーパーです」
リー「間違いなくすばらしい。ウッドより素晴らしいのなんて、ハニーくらいのもんで……やった!しんじらんねぇ!スーパーセーブだ!!」
ウッド「ゴールは……俺に任せろぉおおお!!お前達は前をむけええええ!うおおおおおおお!!」
ワァアアアアアアアアア!!
いいぞいいぞおおおお!!!クィディッチバカーーー!
リー「調子に乗っております!!調子に乗っております!!この男、人生で最高潮に乗りに乗っております!」
リー「さて、調子乗り夫の後押しをうけて!ボールはグリフィン……おっと、スリザリンもくらいつく!せいぜいあがけ!ハッハ、ッハだ!!」
486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 21:55:00.38 ID:7bNepf6z0
リー「えー、試合は泥試合の展開をみせております!おいモンタギュー!テメェは人のあたまとクァッフルの区別もつかねぇのか!」
リー「我らが可愛いケイティことケイティ・ベル選手がスコアラインにつきます。二年生からスタメン入りして可愛がられた鍛え上げの選手です!」
リー「可愛がるがいかがわしい意味やどすこいな意味に聞こえちゃった奴はどうぞ聖マンゴ疾患病院をお勧めします……よっしゃあ!ケイティ決めたキャラは立っていないが腕はたつ!やったぜ!」
ハーマイオニー「さっきからちょくちょくリーは何を言ってるのかしら……」
ロン「うちの双子と同じくら自由人だからね……好きにさせればいいんじゃないかな、クィディッチくらいは」
リー「我らが可愛いケイティことケイティ・ベル選手がスコアラインにつきます。二年生からスタメン入りして可愛がられた鍛え上げの選手です!」
リー「可愛がるがいかがわしい意味やどすこいな意味に聞こえちゃった奴はどうぞ聖マンゴ疾患病院をお勧めします……よっしゃあ!ケイティ決めたキャラは立っていないが腕はたつ!やったぜ!」
ハーマイオニー「さっきからちょくちょくリーは何を言ってるのかしら……」
ロン「うちの双子と同じくら自由人だからね……好きにさせればいいんじゃないかな、クィディッチくらいは」
501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:05:07.69 ID:7bNepf6z0
ハニー「これで三十点。あと、二十点稼いでくれれば……!……スニッチ……ウッドの真下、ゴールポストの足元に!」
ハニー「……獲るわけにいかないわ。だけど、ドラコにあげる道理もない」
ハニー「だから……打ち合わせ通り!」
リー「さぁさぁさぁ、試合はグリフィンドールのワンサイドゲームとなってしまうのか……おや!?」
リー「ハニー・ポッターが動きました!我らがハニー僕らのハニー!ヒンヒン!もしや、スニッチを見つけたのでしょうか!」
リー「スリザリンチームのポストに向けて!降下していきます!!」
ワァアアアアアア!!ハニーーーー!!ヒンヒーーーン!
リー「ドラコ・マルフォイ追いかける!しかしニンバス2001如きじゃもう追いつかないさ、ざまぁみろ……あぁっと!」
ハニー「!ブラッジャー……っ」
リー「あっぶねぇ!おいテメェハニーの顔に当てたら豚定例会議でギルティもんだぞ!スリザリンのビーター二人は先回りをしていました!あぁ、ハニー!」
リー「目の前のデリックは、近くにブラッジャーは見当たらないのにグラブを振り上げております……おいおいおい!直接ぶんなぐる気じゃないだろうな!テメェ!ヒンヒン!」
ハニー「あらっ、野蛮な作戦ね。作戦って呼べるものでもないけれ、どっ!」
リー「ハニー、急上昇!!ハッハー!!デリックの振り上げたグラブは、後ろについていたもう一人のビーター、ボールの顔面へ!ざまぁみろ!」
ハニー「……獲るわけにいかないわ。だけど、ドラコにあげる道理もない」
ハニー「だから……打ち合わせ通り!」
リー「さぁさぁさぁ、試合はグリフィンドールのワンサイドゲームとなってしまうのか……おや!?」
リー「ハニー・ポッターが動きました!我らがハニー僕らのハニー!ヒンヒン!もしや、スニッチを見つけたのでしょうか!」
リー「スリザリンチームのポストに向けて!降下していきます!!」
ワァアアアアアア!!ハニーーーー!!ヒンヒーーーン!
リー「ドラコ・マルフォイ追いかける!しかしニンバス2001如きじゃもう追いつかないさ、ざまぁみろ……あぁっと!」
ハニー「!ブラッジャー……っ」
リー「あっぶねぇ!おいテメェハニーの顔に当てたら豚定例会議でギルティもんだぞ!スリザリンのビーター二人は先回りをしていました!あぁ、ハニー!」
リー「目の前のデリックは、近くにブラッジャーは見当たらないのにグラブを振り上げております……おいおいおい!直接ぶんなぐる気じゃないだろうな!テメェ!ヒンヒン!」
ハニー「あらっ、野蛮な作戦ね。作戦って呼べるものでもないけれ、どっ!」
リー「ハニー、急上昇!!ハッハー!!デリックの振り上げたグラブは、後ろについていたもう一人のビーター、ボールの顔面へ!ざまぁみろ!」
509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:14:02.72 ID:7bNepf6z0
リー「えー、ハニーがすばらしい動きをみせていた裏でスリザリンが初得点。すげぇな、うん」
リー「へいウッド、たまにはそんなときもあるぜ。気を取り直して、ゲーム再開です!」
リー「あっ!おい、ボール!てめぇアリシアになんてことすんだ!テメェの顔面へこませっちまうぞ!そうだ!やっちまえジョージ!」
フーチ「両方にペナルティ!」
リー「あっちゃー、そりゃないよ……だけどシューターはアリシア!やっちまえ!よーし!四十点!」
リー「ウッド、今度は頼むぜ!いけ!やった!!ウッド、本日二度目のスーパーセーブ!調子のり夫の名は伊達じゃない!!」
リー「へいウッド、たまにはそんなときもあるぜ。気を取り直して、ゲーム再開です!」
リー「あっ!おい、ボール!てめぇアリシアになんてことすんだ!テメェの顔面へこませっちまうぞ!そうだ!やっちまえジョージ!」
フーチ「両方にペナルティ!」
リー「あっちゃー、そりゃないよ……だけどシューターはアリシア!やっちまえ!よーし!四十点!」
リー「ウッド、今度は頼むぜ!いけ!やった!!ウッド、本日二度目のスーパーセーブ!調子のり夫の名は伊達じゃない!!」
515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:19:29.70 ID:7bNepf6z0
リー「続けざまに、ケイティが得点!五十対十!ケイティへの報復を警戒して、ウィーズリーズが可愛いケイティの周りを飛び回ります」
リー「さぁ、ボールは……おっと?おい、おい!!!そこのでかぶつ!スコア・エリアにさえクァッフルはないのに何でウッドを狙ってんだ!」
リー「あいた!いたっ!!ウッド、腹にブラッジャーを二発、これは痛い!!……が!!」
ウッド「うっ、くっ、お、俺は、負けん!!!うぉおおおおおお!!!」
リー「箒にしがみ付いて、雄たけびだぁあああああああ!!漢!!漢であります!!この男、まごうことなく漢であります!!!」
リー「腹にくらって脚は小鹿のように震え!縮こまって涙目であったとしても!!僕が断言しましょう!オリバー!お前イカしてるぜ!!!」
リー「さぁ!当然ペナルティシュート!怒りに震えるアンジェリーナがクァッフルを獲ります……やった!六十対十!グリフィンドール、リードを広げます!」
リー「さぁ、ボールは……おっと?おい、おい!!!そこのでかぶつ!スコア・エリアにさえクァッフルはないのに何でウッドを狙ってんだ!」
リー「あいた!いたっ!!ウッド、腹にブラッジャーを二発、これは痛い!!……が!!」
ウッド「うっ、くっ、お、俺は、負けん!!!うぉおおおおおお!!!」
リー「箒にしがみ付いて、雄たけびだぁあああああああ!!漢!!漢であります!!この男、まごうことなく漢であります!!!」
リー「腹にくらって脚は小鹿のように震え!縮こまって涙目であったとしても!!僕が断言しましょう!オリバー!お前イカしてるぜ!!!」
リー「さぁ!当然ペナルティシュート!怒りに震えるアンジェリーナがクァッフルを獲ります……やった!六十対十!グリフィンドール、リードを広げます!」
522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:27:59.75 ID:7bNepf6z0
リー「ライオンに優勝杯を!さぁ、さぁ!試合も佳境です!アリシアがまたも得点!七十対十!!」
ワーーーー!ワーーーー!ヒンヒーン!!
ハニー「五十点差はついた……もう、スニッチを獲っても大丈夫」
ハニー「集中、集中……あぁ、練習用のスニッチならこの私に慣れ親しんでいるから、呼べばすぐにくるのに」
ハニー「でも、この勝利は……っ!」
ハニー「私が、自分で!迎えにいってあげる!!!」
リー「! ハニー・ポッター、急上昇!!あれは……スニッチだ!スニッチが現れました!!!」
リー「すんばらしい加速です!!マルフォイの方が近くにいましたが、すり抜けて追いかけ……おいっ!!!」
ハニー「っ!?なんで、急に減速……あ、あなた、何してるの!?」
ドラコ「はっは、ははっ!負けなければ、負けないのさ!ポッター!」
リー「箒の、尾を掴むだって!?テンメェマルフォイ!!!このとんちき!クズ!!!下衆野郎!!」
マクゴナガル「リー!」
リー「なんですか!!!」
マクゴナガル「もっと言いなさい!!!」
リー「合点承知です!!!このフォイフォイテメェえええええ!!ヒンヒン、ヒーーン(怒)」
ワーーーー!ワーーーー!ヒンヒーン!!
ハニー「五十点差はついた……もう、スニッチを獲っても大丈夫」
ハニー「集中、集中……あぁ、練習用のスニッチならこの私に慣れ親しんでいるから、呼べばすぐにくるのに」
ハニー「でも、この勝利は……っ!」
ハニー「私が、自分で!迎えにいってあげる!!!」
リー「! ハニー・ポッター、急上昇!!あれは……スニッチだ!スニッチが現れました!!!」
リー「すんばらしい加速です!!マルフォイの方が近くにいましたが、すり抜けて追いかけ……おいっ!!!」
ハニー「っ!?なんで、急に減速……あ、あなた、何してるの!?」
ドラコ「はっは、ははっ!負けなければ、負けないのさ!ポッター!」
リー「箒の、尾を掴むだって!?テンメェマルフォイ!!!このとんちき!クズ!!!下衆野郎!!」
マクゴナガル「リー!」
リー「なんですか!!!」
マクゴナガル「もっと言いなさい!!!」
リー「合点承知です!!!このフォイフォイテメェえええええ!!ヒンヒン、ヒーーン(怒)」
530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:33:51.66 ID:7bNepf6z0
ハニー「……っ、スニッチが……行ってしまう!」
ハニー「あと、ちょっと……ほんの……」
ドラコ「っ!!つっ!!」
ハニー「……へぇ。そうよね、高速で飛ぶこの子を掴むなんて。それに、両手を離して」
ハニー「あなた、そこそこの腕はあるみたいじゃない。まぁ、この私には遠く及ばないけれど」
ハニー「……歪んでるけど、勝利にかける想いくらいはあるのね」
ハニー「だけど……それじゃ度胸の方は、どうかしら!」
リー「おいこの●●フォイフォイ野郎!はな……と、飛んだぁああああ!?!?は、ハニー・ポッター、箒の柄の上に立って、スニッチに向かって、飛び出したぁああああ!?!?」
ロンハー「「ハニーーーーーーーーー!?!?!?」」
ハニー「あと、ちょっと……ほんの……」
ドラコ「っ!!つっ!!」
ハニー「……へぇ。そうよね、高速で飛ぶこの子を掴むなんて。それに、両手を離して」
ハニー「あなた、そこそこの腕はあるみたいじゃない。まぁ、この私には遠く及ばないけれど」
ハニー「……歪んでるけど、勝利にかける想いくらいはあるのね」
ハニー「だけど……それじゃ度胸の方は、どうかしら!」
リー「おいこの●●フォイフォイ野郎!はな……と、飛んだぁああああ!?!?は、ハニー・ポッター、箒の柄の上に立って、スニッチに向かって、飛び出したぁああああ!?!?」
ロンハー「「ハニーーーーーーーーー!?!?!?」」
539: ちょい訂正 2012/12/11(火) 22:39:15.86 ID:7bNepf6z0
ハニー「っ、っと。あー、死ぬかと思った」
ハニー「箒に乗ってなかったらへたり込んで動けないわよ、えぇ。帰ったらロンに大役ね」
ドラコ「」
ハニー「離すと思ったわ、マルフォイ。それで」
ハニー「この私の豚たる箒はね。乗り手たる私が離れても……私を信じて、まっすぐ飛んでくれるのよ」
ハニー「だって、私の豚だもの。そうでしょ……さて」
ハニー「ハァイ、スニッチ。光栄に思いなさい、この私に、捕獲されたのだから」
リー「ハニー・ポッターが、スニッチを獲った!!やった、やった!!!グリフィンドール、優勝です!!!」
ワァアアアアアアアアアアアア!!
ワアアアアアアアアアヒンヒンヒーーーン!
ハニーーーーーーーー!
ハニー「箒に乗ってなかったらへたり込んで動けないわよ、えぇ。帰ったらロンに大役ね」
ドラコ「」
ハニー「離すと思ったわ、マルフォイ。それで」
ハニー「この私の豚たる箒はね。乗り手たる私が離れても……私を信じて、まっすぐ飛んでくれるのよ」
ハニー「だって、私の豚だもの。そうでしょ……さて」
ハニー「ハァイ、スニッチ。光栄に思いなさい、この私に、捕獲されたのだから」
リー「ハニー・ポッターが、スニッチを獲った!!やった、やった!!!グリフィンドール、優勝です!!!」
ワァアアアアアアアアアアアア!!
ワアアアアアアアアアヒンヒンヒーーーン!
ハニーーーーーーーー!
559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:44:20.95 ID:7bNepf6z0
ウッド「ハニーィいいいい!うおおおおおお!!」
フレッド「流石がだぜ!ハニー!」
ジョージ「しびれるね!ハニー!」
アンジェリーナ「やったわ、私達!さぁ、ハニー!」
アリシア「あなたのお手柄だもの!ハニー!」
ケイティ「優勝杯、あなたが受け取って!」
ハニー「えぇ、そうしてあげるわ……晴れの舞台に、あなたなのね」
ダンブルドア「ほっほ、そう渋い顔をせんでくれ。これでも彼奴らが入ってこんよう、目を光らせておったのじゃぞ?」
ハニー「ご苦労様。でも、余計な気遣いだったわね」
ワアアアアアアアア!!!ハニー!ハニーーーーー!!
ハニー「私、今なら作れるもの。……世界一幸せな、パトローナスを!」
ヒンヒン!ヒーーーーーン!
フレッド「流石がだぜ!ハニー!」
ジョージ「しびれるね!ハニー!」
アンジェリーナ「やったわ、私達!さぁ、ハニー!」
アリシア「あなたのお手柄だもの!ハニー!」
ケイティ「優勝杯、あなたが受け取って!」
ハニー「えぇ、そうしてあげるわ……晴れの舞台に、あなたなのね」
ダンブルドア「ほっほ、そう渋い顔をせんでくれ。これでも彼奴らが入ってこんよう、目を光らせておったのじゃぞ?」
ハニー「ご苦労様。でも、余計な気遣いだったわね」
ワアアアアアアアア!!!ハニー!ハニーーーーー!!
ハニー「私、今なら作れるもの。……世界一幸せな、パトローナスを!」
ヒンヒン!ヒーーーーーン!
561: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:45:14.71 ID:7bNepf6z0
アォーーーーーーーーーーゥ!!
ルーピン「……!?ば、バカか彼は!!」
ルーピン「……!?ば、バカか彼は!!」
572: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:49:50.13 ID:7bNepf6z0
六月
ロン「あぁハニー、優勝した時の君の高貴で可憐で儚げで至高で究極さったらなかったねハニー!ヒンヒン!いつもだけど!」
ハーマイオニー「……ねぇロン」
ロン「あぁその後の君の僕らへのサービスったらなかったよね。どこにいくにも僕に恐れおおくもお姫様だっこをさせてくれたしねヒンヒン!」
ハニー「……ロン」
ロン「あぁそういえばその夜途中で君たちどこに行ってたんだい?なんだか今度はハーマイオニーの方が腰砕けだったみたいだけど、まぁ、つづけて、どう……」
ハーマイオニー「いつまであの時のことを振り返るつもりなの。黙って。黙らせるわよ」
ハニー「試験勉強モードに入ったハーマイオニーは、私でもちょっかいだしかねるから。やめなさい」
ロン「……もちのロンさ」
ロン「あぁハニー、優勝した時の君の高貴で可憐で儚げで至高で究極さったらなかったねハニー!ヒンヒン!いつもだけど!」
ハーマイオニー「……ねぇロン」
ロン「あぁその後の君の僕らへのサービスったらなかったよね。どこにいくにも僕に恐れおおくもお姫様だっこをさせてくれたしねヒンヒン!」
ハニー「……ロン」
ロン「あぁそういえばその夜途中で君たちどこに行ってたんだい?なんだか今度はハーマイオニーの方が腰砕けだったみたいだけど、まぁ、つづけて、どう……」
ハーマイオニー「いつまであの時のことを振り返るつもりなの。黙って。黙らせるわよ」
ハニー「試験勉強モードに入ったハーマイオニーは、私でもちょっかいだしかねるから。やめなさい」
ロン「……もちのロンさ」
577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 22:56:08.98 ID:7bNepf6z0
ロン「あー、ハーマイオニー。ちょっとお聞きするけど、この試験用時間割って。写し間違いじゃないんだよね?」
ハーマイオニー「えっ!?うそ!うそでしょう!?……心配させないで頂戴よ、もう」
ハーマイオニー「ばっちりこの通り、よ。『9時・数占い 9時・変身術 ランチ 1時・呪文学 1時・古代ルーン語よ」
ハニー「ロン、やめましょうってば。噛み付かれても、私は助けてあげないわよ。そのあとじっくりハーマイオニーをなだめるだけで」
ロン「あぁ、そうだね。ったく、いい加減からくりを教えてくれたっていいのにさぁ」
ハーマイオニー「か、からくり?なんのことかしら?ところで、私の『数秘学と文法学』の本、みなかった?」
ロン「あぁ、寝る前のちょっとした読書のためにお借りしましたよ、だ。おかげでぐっすりだね、あぁ」
ハーマイオニー「えっ!?うそ!うそでしょう!?……心配させないで頂戴よ、もう」
ハーマイオニー「ばっちりこの通り、よ。『9時・数占い 9時・変身術 ランチ 1時・呪文学 1時・古代ルーン語よ」
ハニー「ロン、やめましょうってば。噛み付かれても、私は助けてあげないわよ。そのあとじっくりハーマイオニーをなだめるだけで」
ロン「あぁ、そうだね。ったく、いい加減からくりを教えてくれたっていいのにさぁ」
ハーマイオニー「か、からくり?なんのことかしら?ところで、私の『数秘学と文法学』の本、みなかった?」
ロン「あぁ、寝る前のちょっとした読書のためにお借りしましたよ、だ。おかげでぐっすりだね、あぁ」
578: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:03:56.48 ID:7bNepf6z0
白豚「フィピィーヒン」
ハニー「あら、白豚……ハグリッドからの手紙だわ!」
ハーマイオニー「控訴裁判の日程が決まったのね……六日、あぁ、試験の最終日」
ロン「裁判って言っても、今度は魔法省までいくわけじゃないみたいだ。ここにファッジが来るんだってさ。それに……死刑執行人!?」
ハーマイオニー「そんなバカな話がある!?まるで、もう判決が決まっているみたいじゃない!そうして、その場でバックビークの首を……」
ハニー「……」
ロン「あー、首にリボンでも巻いてやるのかい?」
ハーマイオニー「そ、そうね、えっと、楽しいお茶会に……」
ハニー「ちょっと、そこまで柔じゃないわ……なんとしてでも、バックビークを助けなきゃ」
ロン「あぁ、そうでないと僕ぁ執行人の首を先に羊皮紙で絞めてやるよ。僕がどれだけ長いこと奴さんのために資料を探したか……」
ロン「と、ところで、今年もその。バックビークの先に、僕のことも救ってくれるよね?頼むよ、留年してハニーをヒンヒン先輩なんて言いたくないんだ。マーリンの髭!」
ハニー「呼ばれたいとも思わないけれどね」
ハーマイオニー「あなた、今年でそれなら去年はどうなってたのよ……」
ハニー「あら、白豚……ハグリッドからの手紙だわ!」
ハーマイオニー「控訴裁判の日程が決まったのね……六日、あぁ、試験の最終日」
ロン「裁判って言っても、今度は魔法省までいくわけじゃないみたいだ。ここにファッジが来るんだってさ。それに……死刑執行人!?」
ハーマイオニー「そんなバカな話がある!?まるで、もう判決が決まっているみたいじゃない!そうして、その場でバックビークの首を……」
ハニー「……」
ロン「あー、首にリボンでも巻いてやるのかい?」
ハーマイオニー「そ、そうね、えっと、楽しいお茶会に……」
ハニー「ちょっと、そこまで柔じゃないわ……なんとしてでも、バックビークを助けなきゃ」
ロン「あぁ、そうでないと僕ぁ執行人の首を先に羊皮紙で絞めてやるよ。僕がどれだけ長いこと奴さんのために資料を探したか……」
ロン「と、ところで、今年もその。バックビークの先に、僕のことも救ってくれるよね?頼むよ、留年してハニーをヒンヒン先輩なんて言いたくないんだ。マーリンの髭!」
ハニー「呼ばれたいとも思わないけれどね」
ハーマイオニー「あなた、今年でそれなら去年はどうなってたのよ……」
583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:12:00.73 ID:7bNepf6z0
試験
ロン「亀って、口から湯気を出すものだったっけ……?」
ハニー「私の豚ならば、可能でなくても可能にさせるわね」
ハーマイオニー「あぁ、終わった試験を振り返るのはやめましょ?私、今年はそんな余裕ないわ。一杯一杯で」
ロン「君が一杯一杯なのは割といつものことだけどね」
ルーピン「次は、ハーマイオニー。さぁ、教室の中にいるのは、ボガートだからね。しっかり心の準備をするんだよ」
ハーマイオニー「は、はい!ハニー、私、あなたの足手まといじゃないって証明してみせるわ!」
ハニー「えぇ、いつだって力になってるけれどね。いってらっしゃい……先生?私は守護霊で跪かせるのか、それとも呪文で跪かせるのか、どちらがいいのかしら」
ルーピン「『リディクラス』の方で頼むよ。跪かせるのはどちらにせよ確定なのだね」
ロン「ハニーですからね……うわっ!?」
ハーマイオニー「あぁハニー、どう、どうし、どうしましょう!わ、私、わ、全教科落第って、マクゴナガル先生に……きゃぁ!?えっ、そんな、先輩とお呼びだなんて、私、そんな趣味ない、です、あぁ、ハニー先輩……」
ロン「つづけて」
ルーピン「いや、ハニーの番だからその辺にしてほしいけどね」
ロン「亀って、口から湯気を出すものだったっけ……?」
ハニー「私の豚ならば、可能でなくても可能にさせるわね」
ハーマイオニー「あぁ、終わった試験を振り返るのはやめましょ?私、今年はそんな余裕ないわ。一杯一杯で」
ロン「君が一杯一杯なのは割といつものことだけどね」
ルーピン「次は、ハーマイオニー。さぁ、教室の中にいるのは、ボガートだからね。しっかり心の準備をするんだよ」
ハーマイオニー「は、はい!ハニー、私、あなたの足手まといじゃないって証明してみせるわ!」
ハニー「えぇ、いつだって力になってるけれどね。いってらっしゃい……先生?私は守護霊で跪かせるのか、それとも呪文で跪かせるのか、どちらがいいのかしら」
ルーピン「『リディクラス』の方で頼むよ。跪かせるのはどちらにせよ確定なのだね」
ロン「ハニーですからね……うわっ!?」
ハーマイオニー「あぁハニー、どう、どうし、どうしましょう!わ、私、わ、全教科落第って、マクゴナガル先生に……きゃぁ!?えっ、そんな、先輩とお呼びだなんて、私、そんな趣味ない、です、あぁ、ハニー先輩……」
ロン「つづけて」
ルーピン「いや、ハニーの番だからその辺にしてほしいけどね」
592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:18:05.68 ID:7bNepf6z0
ロン「お昼休みだ!あぁ、これで後は僕らは午後に『占い学』っきり!」
ハーマイオニー「私は『マグル学』だわ……あぁ、最後の最後で眠くならないように、頑張らないと」
ハニー「最近夜は試験のためにと早く寝ているのにそんな心配?ふふっ、ハーマイオニーったら……あら」
ファッジ「やぁ、やぁハニー。試験を受けてきたのかい?」
ハニー「ハァイ、ファッジ大臣。えぇ、あとは午後に一つっきりよ」
ロン「パパのボスだ、失礼のないようにしないとな。無能って有名だけどさ、ハニーと違って」
ハーマイオニー「失礼の塊よね、あなた」
ハーマイオニー「私は『マグル学』だわ……あぁ、最後の最後で眠くならないように、頑張らないと」
ハニー「最近夜は試験のためにと早く寝ているのにそんな心配?ふふっ、ハーマイオニーったら……あら」
ファッジ「やぁ、やぁハニー。試験を受けてきたのかい?」
ハニー「ハァイ、ファッジ大臣。えぇ、あとは午後に一つっきりよ」
ロン「パパのボスだ、失礼のないようにしないとな。無能って有名だけどさ、ハニーと違って」
ハーマイオニー「失礼の塊よね、あなた」
596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:23:27.00 ID:7bNepf6z0
ファッジ「君に会えたのは光栄だが、今日はあまり浮かれてもいられない用事でね。あー、君はハグリッドとは?」
ハニー「懇意にしているわ。彼のペットの、裁判なのよね?」
ファッジ「あぁ、うん。そして処刑に立ち会えということだ。まぁ、ブラックの件でダンブルドアに会う予定のついでなのだが……」
ロン「処刑?ちょっと待った、大臣!もう判決は決まってしまったってことですか!?」
ファッジ「いや、それはまだ……君は?」
ロン「ドラコ・マルフォイです!このくそtt」
ハーマイオニー「なんでいらないところで頭が回るの!ちょ、黙ってなさい!あの、ハニーとお話をつづけてください、大臣」
ファッジ「あ、あぁ、そうかね。えーっと、どこまで話したかな?」
ハニー「裁判が終わるまでは、あなたの職務がどうなるか分からない、という話よ。でもね、大臣。私、今から『占い学』の試験なのだけれど。練習がてらにみてあげましょうか」
ファッジ「うん?はっはっは、お願いできるかい?」
ハニー「あなたの仕事、今日はもっともっと楽に終わるわ。この私が、約束してあげる」
ハニー「懇意にしているわ。彼のペットの、裁判なのよね?」
ファッジ「あぁ、うん。そして処刑に立ち会えということだ。まぁ、ブラックの件でダンブルドアに会う予定のついでなのだが……」
ロン「処刑?ちょっと待った、大臣!もう判決は決まってしまったってことですか!?」
ファッジ「いや、それはまだ……君は?」
ロン「ドラコ・マルフォイです!このくそtt」
ハーマイオニー「なんでいらないところで頭が回るの!ちょ、黙ってなさい!あの、ハニーとお話をつづけてください、大臣」
ファッジ「あ、あぁ、そうかね。えーっと、どこまで話したかな?」
ハニー「裁判が終わるまでは、あなたの職務がどうなるか分からない、という話よ。でもね、大臣。私、今から『占い学』の試験なのだけれど。練習がてらにみてあげましょうか」
ファッジ「うん?はっはっは、お願いできるかい?」
ハニー「あなたの仕事、今日はもっともっと楽に終わるわ。この私が、約束してあげる」
600: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:27:40.46 ID:7bNepf6z0
『占い学』の教室
ロン「……あぁハニー、さっきの君みたいにきっぱり予言できればいいのにハニー。僕、あの球の中に霧以外のものが見えたためしなんてないよ。君を幻視したくらいだよハニー、ヒンヒン」
ハニー「私は誰の夢の中でも文字通り夢中にさせるからね、えぇ。さっきのは予言なんてあやふやなものじゃなくて、確定した事実よ」
ネビル「僕も自身ないなぁ……あの変なのと一対一で向かい合ったままなんて、いやだなぁ」
ロン「君も以外に言うよな、ネビル」
ネビル「だってあれだけ言ったのに、ばあちゃんまだ元気だもん。むしろ心配したら余計なことを考えずブラックでも探してこいって……あー、なんでもないや。はは」
ロン「……あぁハニー、さっきの君みたいにきっぱり予言できればいいのにハニー。僕、あの球の中に霧以外のものが見えたためしなんてないよ。君を幻視したくらいだよハニー、ヒンヒン」
ハニー「私は誰の夢の中でも文字通り夢中にさせるからね、えぇ。さっきのは予言なんてあやふやなものじゃなくて、確定した事実よ」
ネビル「僕も自身ないなぁ……あの変なのと一対一で向かい合ったままなんて、いやだなぁ」
ロン「君も以外に言うよな、ネビル」
ネビル「だってあれだけ言ったのに、ばあちゃんまだ元気だもん。むしろ心配したら余計なことを考えずブラックでも探してこいって……あー、なんでもないや。はは」
606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:34:21.27 ID:7bNepf6z0
トレローニー「――どうぞ、おかけなさい。赤き流れを纏い災厄を引き起こす最悪の子。あなたの素質、見極めて――さしあげましょう」
ハニー「どんな分野だって能力値が振り切れてるタイプのオールマイティーよ、私は。最後なんて、待たされて嫌だったわ」
トレローニー「あなたには――特別な何かがあると思いましたの――それは黒く、鋭く、そうまるで、あぁ――」
ハニー「はいはい、猫とならんで歩くような怖い怖いグリムね。始めていいかしら」
トレローニー「――えぇ、さぁ、内なる自分をお開きなさい――」
ハニー「そのワードは胸にくるけれど、絶対やよ。あなたには」
ハニー「(さて、悔しいけれど何も見えないし……何をでまかせ言おうかしら)」
ハニー「(ロンは、ハニーの下でヒンヒン言いながら幸せにくらしてた、と言ったそうね。不機嫌そうだったから点数は悪いだろうなんて、大当たりなのに何を言ってるのかしらねこの教師は)」
ハニー「(……世界人類が皆豚になったことでも、話そうかしら)」
ハニー「どんな分野だって能力値が振り切れてるタイプのオールマイティーよ、私は。最後なんて、待たされて嫌だったわ」
トレローニー「あなたには――特別な何かがあると思いましたの――それは黒く、鋭く、そうまるで、あぁ――」
ハニー「はいはい、猫とならんで歩くような怖い怖いグリムね。始めていいかしら」
トレローニー「――えぇ、さぁ、内なる自分をお開きなさい――」
ハニー「そのワードは胸にくるけれど、絶対やよ。あなたには」
ハニー「(さて、悔しいけれど何も見えないし……何をでまかせ言おうかしら)」
ハニー「(ロンは、ハニーの下でヒンヒン言いながら幸せにくらしてた、と言ったそうね。不機嫌そうだったから点数は悪いだろうなんて、大当たりなのに何を言ってるのかしらねこの教師は)」
ハニー「(……世界人類が皆豚になったことでも、話そうかしら)」
609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:40:34.44 ID:7bNepf6z0
トレローニー「――――」
ハニー「(あら、それだと本当のことよね。それじゃ、えっと)」
トレローニー「――――」
ハニー「(それじゃぁ、えぇ。パパみたいな素敵な男の人と出会う、とか……いないでしょうけれど)」
トレローニー「――――」
ハニー「(うーん、それじゃぁ。将来……大きな犬小屋のある白い屋根のお家で、ふふっ。絵本を……)」
トレローニー『ことは今夜、起こるぞ』
ハニー「……えっ?なぁに、今の声……荒々しい、野太い……先生?」
ハニー「(あら、それだと本当のことよね。それじゃ、えっと)」
トレローニー「――――」
ハニー「(それじゃぁ、えぇ。パパみたいな素敵な男の人と出会う、とか……いないでしょうけれど)」
トレローニー「――――」
ハニー「(うーん、それじゃぁ。将来……大きな犬小屋のある白い屋根のお家で、ふふっ。絵本を……)」
トレローニー『ことは今夜、起こるぞ』
ハニー「……えっ?なぁに、今の声……荒々しい、野太い……先生?」
620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:48:26.26 ID:7bNepf6z0
トレローニー『今夜、今夜だ……鎖に繋がれし闇の帝王の下僕は、今夜その身に自由を取り戻す……』
ハニー「先生、先生?様子がいつもと……闇の帝王……それに、その下僕って」
トレローニー『闇の帝王は馳せ参じた下僕の手を……手を……借りて、再び立ち上がるであろう』
ハニー「それって……」
トレローニー『以前よりさらに偉大に……強大に……今夜、真夜中だ……闇の帝王が、再び……」
トレローニー「――ふぁ!?お、おほん。ごめんあそばせ、少しウトウトと。この暑さでございましょう?ほほ――それで、あなた。何かお見えになった?」
ハニー「っ!あ、あの!ハグリッドのところのバックビークがじ、自由の身になるみたい!あ、失礼、失礼してあげる!それじゃ!!」
バンッ!
ロン「あっ!ハニー、終わったかい……北塔の天井裏にあるその教室からはしごを使わずに飛び降りるなんてハニー君はなんて躍動的なんだろうヒンヒン!あーあと中身ちょっといや見てないよ大丈夫僕君の豚ほんとでおぅふ!ありがとうございます!」
トレローニー「あら――残念。首が落とされた、ならば満点をあげましたのに」
ハニー「先生、先生?様子がいつもと……闇の帝王……それに、その下僕って」
トレローニー『闇の帝王は馳せ参じた下僕の手を……手を……借りて、再び立ち上がるであろう』
ハニー「それって……」
トレローニー『以前よりさらに偉大に……強大に……今夜、真夜中だ……闇の帝王が、再び……」
トレローニー「――ふぁ!?お、おほん。ごめんあそばせ、少しウトウトと。この暑さでございましょう?ほほ――それで、あなた。何かお見えになった?」
ハニー「っ!あ、あの!ハグリッドのところのバックビークがじ、自由の身になるみたい!あ、失礼、失礼してあげる!それじゃ!!」
バンッ!
ロン「あっ!ハニー、終わったかい……北塔の天井裏にあるその教室からはしごを使わずに飛び降りるなんてハニー君はなんて躍動的なんだろうヒンヒン!あーあと中身ちょっといや見てないよ大丈夫僕君の豚ほんとでおぅふ!ありがとうございます!」
トレローニー「あら――残念。首が落とされた、ならば満点をあげましたのに」
626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 23:57:07.19 ID:7bNepf6z0
談話室
ハニー「……って、こと、が。あって」
ハーマイオニー「ハニー……そんな、あんな人の占いなんかでそんな」
ハーマイオニー「……ロンの膝の上で縮こまる事ないじゃない!!」
ハニー「落ちたときに少し捻ったのよ!それだけよ!」
ロン「キャノンズが一万とんで二十八失点キャノンズが……え?なんだいハーマイオニー、そうだね、ハニーって意外と乙女なところあるよな、意外でもなんでもないけど」
ハニー「あなたは実際のあの人をみてないから……きっと今夜、ブラックが何かするんだわ!わ、私、あの人が掴まる前に、なんとしても会わなくちゃ!」
ハーマイオニー「小鹿のように震えてる手足を止めてからでかい口たたきなさい!」
ハニー「……って、こと、が。あって」
ハーマイオニー「ハニー……そんな、あんな人の占いなんかでそんな」
ハーマイオニー「……ロンの膝の上で縮こまる事ないじゃない!!」
ハニー「落ちたときに少し捻ったのよ!それだけよ!」
ロン「キャノンズが一万とんで二十八失点キャノンズが……え?なんだいハーマイオニー、そうだね、ハニーって意外と乙女なところあるよな、意外でもなんでもないけど」
ハニー「あなたは実際のあの人をみてないから……きっと今夜、ブラックが何かするんだわ!わ、私、あの人が掴まる前に、なんとしても会わなくちゃ!」
ハーマイオニー「小鹿のように震えてる手足を止めてからでかい口たたきなさい!」
632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:04:57.60 ID:eS/7pxOt0
ハーマイオニー「あぁ、もう、今日はなんなのかしら……試験ではなんだかミスした気はするし……」
ロン「そのミスした気とやらは、僕の最も自信のあるベスト回答に相当するよ、きっと」
ハーマイオニー「あなたとロンはなんだか服が乱れた状態で談話室に転がり込んでくるかと思ったから何事かと思ったし……」
ロン「あぁ、だから僕君から出会いがしらに裏拳くらったのかい。なんだ。何事かと思った」
ハーマイオニー「それに、やっと試験も終わったからお祝いしようと思って、お、思い切って頭にリボンを巻いていたら、白豚がつっこんできておじゃんになってしまうし……そうよ!白豚よ!」
ロン「あぁ、なるほどね。僕はお邪魔のようで。二人でつづけて、どうぞ」
ハーマイオニー「それどころじゃないの!ハニー、あぁ、ハニー!震えてるところ、酷なのだけど……」
ハニー「なぁに?回りくどいのは……まって、その手紙……まさか、あぁ」
ハーマイオニー「ハグリッドが、負けたの……バックビークは日没に、処刑されるわ……」
ロン「そのミスした気とやらは、僕の最も自信のあるベスト回答に相当するよ、きっと」
ハーマイオニー「あなたとロンはなんだか服が乱れた状態で談話室に転がり込んでくるかと思ったから何事かと思ったし……」
ロン「あぁ、だから僕君から出会いがしらに裏拳くらったのかい。なんだ。何事かと思った」
ハーマイオニー「それに、やっと試験も終わったからお祝いしようと思って、お、思い切って頭にリボンを巻いていたら、白豚がつっこんできておじゃんになってしまうし……そうよ!白豚よ!」
ロン「あぁ、なるほどね。僕はお邪魔のようで。二人でつづけて、どうぞ」
ハーマイオニー「それどころじゃないの!ハニー、あぁ、ハニー!震えてるところ、酷なのだけど……」
ハニー「なぁに?回りくどいのは……まって、その手紙……まさか、あぁ」
ハーマイオニー「ハグリッドが、負けたの……バックビークは日没に、処刑されるわ……」
642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:16:02.05 ID:eS/7pxOt0
ハグリッドの小屋
ハグリッド「来ちゃなんねぇ、来ちゃねんねぇってのに、おめぇさんら、おめぇさんらはなんて良い子なんだ!ハニーは天使だ!ヒンヒーン!」
ハニー「私は私のしたいようにするの。ハグリッド」
ハニー「あなたっていう、私の……わたしのお友達が悲しんでるのに、一人になんかさせられないわ。そうでしょ?」
ハグリッド「グスッ、ハニー、おめぇさんは……女神だ」
ハニー「知ってるったら」
ハグリッド「でも、それはいけねぇ。ハニー、俺ぁお前さんに、この、この可愛いビーキーのそんなことをされるとこ、見せたくねぇ」
ロン「野暮なこと言うなよ、ハグリッド。ハニーは、君の腕にすがりついてでもここにいるぜ、きっと」
ハーマイオニー「すがりつくのはハグリッドのほうになりそうだけれど……一旦落ち着いて、なんとかならないか考えましょう?今、お湯を……きゃぁ!?」
ロン「なんだい?ちっちゃいマクゴナガルが『落第ですグレンジャー!』とでも言ってるかい?」
ハーマイオニー「そ、それどころじゃ、後でとっちめるけど、ロン!信じられない!スキャバーズよ!」
スキャバーズ「チーーーチーーッ!チチーーーーーッ!!!!」
ハグリッド「来ちゃなんねぇ、来ちゃねんねぇってのに、おめぇさんら、おめぇさんらはなんて良い子なんだ!ハニーは天使だ!ヒンヒーン!」
ハニー「私は私のしたいようにするの。ハグリッド」
ハニー「あなたっていう、私の……わたしのお友達が悲しんでるのに、一人になんかさせられないわ。そうでしょ?」
ハグリッド「グスッ、ハニー、おめぇさんは……女神だ」
ハニー「知ってるったら」
ハグリッド「でも、それはいけねぇ。ハニー、俺ぁお前さんに、この、この可愛いビーキーのそんなことをされるとこ、見せたくねぇ」
ロン「野暮なこと言うなよ、ハグリッド。ハニーは、君の腕にすがりついてでもここにいるぜ、きっと」
ハーマイオニー「すがりつくのはハグリッドのほうになりそうだけれど……一旦落ち着いて、なんとかならないか考えましょう?今、お湯を……きゃぁ!?」
ロン「なんだい?ちっちゃいマクゴナガルが『落第ですグレンジャー!』とでも言ってるかい?」
ハーマイオニー「そ、それどころじゃ、後でとっちめるけど、ロン!信じられない!スキャバーズよ!」
スキャバーズ「チーーーチーーッ!チチーーーーーッ!!!!」
645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:24:13.69 ID:eS/7pxOt0
ロン「スキャバーズ!?なんでお前、こんなところに!マーリンの髭!」
ハニー「生きてたのね……あー、ハーマイオニー?」
ハーマイオニー「止めないで、ハニー!あなたと喋られなかった恨みも込めるんだから!へぇ!ロン!なんて感動的な再会かしら!」
ロン「どこいってたのさ、お前。まったく、もう一生ポケットから出さないぞ……な、なんだよ。分かった、こんどクルックシャンクスに謝っとくよ、お世話様」
ハーマイオニー「わ、た、し、に、は!?」
ロン「散々謝ったろなに言ってんの君」
ハニー「生きてたのね……あー、ハーマイオニー?」
ハーマイオニー「止めないで、ハニー!あなたと喋られなかった恨みも込めるんだから!へぇ!ロン!なんて感動的な再会かしら!」
ロン「どこいってたのさ、お前。まったく、もう一生ポケットから出さないぞ……な、なんだよ。分かった、こんどクルックシャンクスに謝っとくよ、お世話様」
ハーマイオニー「わ、た、し、に、は!?」
ロン「散々謝ったろなに言ってんの君」
646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:25:18.02 ID:eS/7pxOt0
ハニー「ロン、そこじゃないわよもう、どうしてたまに気の利かない……ハグリッド?窓の外を見て、どうしたの……あ」
ハグリッド「きなすった……校長先生様に、ファッジ、それに執行人のマクネア……あぁおめぇさんたち、帰ってくれ。帰れ、頼む……俺はあんまり、泣くとこは見られたくねぇ」
ロン「今更すぎるよ、ハグリッド……同胞じゃないか」
ハーマイオニー「そうよ、私達もあなたと、ちゃんとバックビークに向き合う!」
ハニー「いさせなさい、ハグリッド……お願い」
ハグリッド「……そう、そうか。それj」
ダンブルドア「なーーーらーーーーんーーーぞーー、ハーーーグリーーーッド」
ハグリッド「!?」
ファッジ「だ、ダンブルドア!?急にどうした、大きな声をだして」
ダンブルドア「うむ?わしが組分け帽子と一緒に作った新曲『ならんぞハグリッド』じゃ。どうかの、マクネア」
マクネア「――独創的だな」
ハグリッド「きなすった……校長先生様に、ファッジ、それに執行人のマクネア……あぁおめぇさんたち、帰ってくれ。帰れ、頼む……俺はあんまり、泣くとこは見られたくねぇ」
ロン「今更すぎるよ、ハグリッド……同胞じゃないか」
ハーマイオニー「そうよ、私達もあなたと、ちゃんとバックビークに向き合う!」
ハニー「いさせなさい、ハグリッド……お願い」
ハグリッド「……そう、そうか。それj」
ダンブルドア「なーーーらーーーーんーーーぞーー、ハーーーグリーーーッド」
ハグリッド「!?」
ファッジ「だ、ダンブルドア!?急にどうした、大きな声をだして」
ダンブルドア「うむ?わしが組分け帽子と一緒に作った新曲『ならんぞハグリッド』じゃ。どうかの、マクネア」
マクネア「――独創的だな」
657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:31:23.89 ID:eS/7pxOt0
ハグリッド「ダメだ、ダメだ!ダンブルドアはお分かりみてぇだ……さぁ、帰って、帰っとくれ!ロン、ペットは大事にしろよ!」
ロン「あ、う、うん。ハニー、引き上げよう。あれが相手じゃ分が悪いよ」
ハニー「腹黒豚……っ!ハグリッド!かがんで!」
ハグリッド「なんだい、ハn――――」
ハーマイオニー「……頬。えぇ、頬なら許す、ゆる、許しましょう、ロン」
ロン「君がどの口で言ってんのさ。僕はもう噛み切る下唇がないくらい我慢ギリギリだよマーリンの髭!」
ハニー「一人じゃ、ないんだから!忘れないで……行きましょう。ロン、ハーマイオニー」
ハグリッド「……ヒンヒン!ヒンヒーーーン!」
鳥豚「ヒンヒーン!」
ファッジ「!?な、なんだろうね、ハグリッドの小屋からも、なにか」
ダンブルドア「合いの手というやつじゃ。どうじゃ、マクネア?」
マクネア「――――知るか」
ロン「あ、う、うん。ハニー、引き上げよう。あれが相手じゃ分が悪いよ」
ハニー「腹黒豚……っ!ハグリッド!かがんで!」
ハグリッド「なんだい、ハn――――」
ハーマイオニー「……頬。えぇ、頬なら許す、ゆる、許しましょう、ロン」
ロン「君がどの口で言ってんのさ。僕はもう噛み切る下唇がないくらい我慢ギリギリだよマーリンの髭!」
ハニー「一人じゃ、ないんだから!忘れないで……行きましょう。ロン、ハーマイオニー」
ハグリッド「……ヒンヒン!ヒンヒーーーン!」
鳥豚「ヒンヒーン!」
ファッジ「!?な、なんだろうね、ハグリッドの小屋からも、なにか」
ダンブルドア「合いの手というやつじゃ。どうじゃ、マクネア?」
マクネア「――――知るか」
663: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:35:46.65 ID:eS/7pxOt0
ハニー「……」
ロン「……ハニー、早くここから離れよう。あいてっ、スキャバーズ、噛むな!」
ハーマイオニー「えぇ……行きましょう、ハニー。帰ったら一緒に……」
ザシュッ!! ボトッ!
ハニー「……!」
ロン「!……後ろの、ハグリッドの小屋の方から……あぁ、ハニー。おぶさろうか」
ハニー「……やよ。そんな資格、ないわ」
ハーマイオニー「ハニー、あなたのせいじゃないの。だから」
ハニー「……わたし、みんなみんな救うって……約束、したのに」
ロン「……あいたっ!空気読めよ、スキャバーズ!こんにゃろ、マーリンの髭!」
スキャバーズ「チチィイイイ!!チィイイイイ!チチィイイイ!」
ロン「……ハニー、早くここから離れよう。あいてっ、スキャバーズ、噛むな!」
ハーマイオニー「えぇ……行きましょう、ハニー。帰ったら一緒に……」
ザシュッ!! ボトッ!
ハニー「……!」
ロン「!……後ろの、ハグリッドの小屋の方から……あぁ、ハニー。おぶさろうか」
ハニー「……やよ。そんな資格、ないわ」
ハーマイオニー「ハニー、あなたのせいじゃないの。だから」
ハニー「……わたし、みんなみんな救うって……約束、したのに」
ロン「……あいたっ!空気読めよ、スキャバーズ!こんにゃろ、マーリンの髭!」
スキャバーズ「チチィイイイ!!チィイイイイ!チチィイイイ!」
668: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:43:44.14 ID:eS/7pxOt0
ハーマイオニー「ちょっと、ロン。黙らせて頂戴。離れているし透明マントもあるけど、もしも誰かが私達に気づいたら……」
ロン「そんなこと言ったって、こいつほんとに、くそ!なんで今日に限ってこんなに暴れるんだよ、スキャバーズ!」
ハニー「バックビークの……その音に驚いたのかしら。ロン、あまり怒らないであげなさい」
ロン「いや、これはなんていうか、何かを怖がるような、よし、ポケットに入れたぞ!」
ハーマイオニー「暴れないで、ったら!あぁ、透明マントが、もう!」
ロン「ごめん、ごめんったら。ったく、スキャバーズ。お前一体……」
犬「――――」
ジャリッ!!
ロン「ハニー、のけ!!!っっぐ」
ハニー「えっ――――ロン!!!ロン!!!」
ロン「はっ!腕の一本がなんだ!この犬公!僕はハニーの豚だぞ!僕ごと連れてかれたって、お前なんかにハニーを……」
犬「――――」
ザザザザザッ
ロン「えっおいだからってなんで本当に連れて行くなんておいちが、このダメ犬やめろ!離せちくしょうマーリンの髭!ハニー、ハーマイオニー!君達は逃げろ、速く!!」
ロン「そんなこと言ったって、こいつほんとに、くそ!なんで今日に限ってこんなに暴れるんだよ、スキャバーズ!」
ハニー「バックビークの……その音に驚いたのかしら。ロン、あまり怒らないであげなさい」
ロン「いや、これはなんていうか、何かを怖がるような、よし、ポケットに入れたぞ!」
ハーマイオニー「暴れないで、ったら!あぁ、透明マントが、もう!」
ロン「ごめん、ごめんったら。ったく、スキャバーズ。お前一体……」
犬「――――」
ジャリッ!!
ロン「ハニー、のけ!!!っっぐ」
ハニー「えっ――――ロン!!!ロン!!!」
ロン「はっ!腕の一本がなんだ!この犬公!僕はハニーの豚だぞ!僕ごと連れてかれたって、お前なんかにハニーを……」
犬「――――」
ザザザザザッ
ロン「えっおいだからってなんで本当に連れて行くなんておいちが、このダメ犬やめろ!離せちくしょうマーリンの髭!ハニー、ハーマイオニー!君達は逃げろ、速く!!」
677: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:50:49.98 ID:eS/7pxOt0
ハニー「あぁ、ロン!待って、まちなさいこの犬!!おすわり!!!」
犬「っ!……!」ブンブンッ!
ロン「迷うくらいなら止まれこんちくしょう!あぁ、なんだよこの穴、いてっ!いたっ!マーリンの――――」
ハニー「ロン!ハーマイオニー、追いかけましょう!!」
ハーマイオニー「え、えぇ!助けを呼ぼうにも、あの犬今にもロンを食べてしまいそうなくらい大きい……ま、待ってハニー!あの犬が通っていったところの真上……!」
暴れ柳 ザワァァァァ
ハーマイオニー「あぁ!」
クルックシャンクス「――!」サッ
ハーマイオニー「あなたの豚だわ!」
ハニー「その通りよ!なによこの豚!私がそこを通るのに何か文句がおあり!?黙りなさい!!」
暴れ柳 ……
クルックシャンクス「」
ハーマイオニー「やったわ、ハニー!これで……あら、クルックシャンクス?どうしたの、えーっと、ドヤ顔で固まって」
ハニー「その猫は、あの犬と仲良しみたいよ。連れて行きましょう……さぁ」
犬「っ!……!」ブンブンッ!
ロン「迷うくらいなら止まれこんちくしょう!あぁ、なんだよこの穴、いてっ!いたっ!マーリンの――――」
ハニー「ロン!ハーマイオニー、追いかけましょう!!」
ハーマイオニー「え、えぇ!助けを呼ぼうにも、あの犬今にもロンを食べてしまいそうなくらい大きい……ま、待ってハニー!あの犬が通っていったところの真上……!」
暴れ柳 ザワァァァァ
ハーマイオニー「あぁ!」
クルックシャンクス「――!」サッ
ハーマイオニー「あなたの豚だわ!」
ハニー「その通りよ!なによこの豚!私がそこを通るのに何か文句がおあり!?黙りなさい!!」
暴れ柳 ……
クルックシャンクス「」
ハーマイオニー「やったわ、ハニー!これで……あら、クルックシャンクス?どうしたの、えーっと、ドヤ顔で固まって」
ハニー「その猫は、あの犬と仲良しみたいよ。連れて行きましょう……さぁ」
686: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 00:57:48.65 ID:eS/7pxOt0
トンネル
クルックシャンクス「――――」
ハニー「クルックシャンクスが先を歩いているおかげで、灯りが少なくてもなんとか進めるわね」
ハーマイオニー「なんといってもあなたの髪そっくりだものね……いつの間にあんな犬と仲良くなったのかしら」
ハニー「さぁ、クィディッチ最終戦のときには既に……猫語が分かればいいのだけれど。ネコの扱いはわかるのに……」
ハーマイオニー「っちょ、ど、どこを触るの!もう!あと、あとでよ!ロンが無事かって不安なのは分かるわ!あとで!!」
ハニー「そ、楽しみに……トンネルが、終わったわ。出口みたい」
ハーマイオニー「狭いのね……ん、っと。ここって……」
ハニー「……どこかの、お屋敷……?随分と古いみたいだし、所々……穴や引っかき傷があるけれど」
ハーマイオニー「……この景色……あ、あぁ!ここ、ここって!ホグズミートの英国一呪われた、『叫びの屋敷』だわ!」
クルックシャンクス「――――」
ハニー「クルックシャンクスが先を歩いているおかげで、灯りが少なくてもなんとか進めるわね」
ハーマイオニー「なんといってもあなたの髪そっくりだものね……いつの間にあんな犬と仲良くなったのかしら」
ハニー「さぁ、クィディッチ最終戦のときには既に……猫語が分かればいいのだけれど。ネコの扱いはわかるのに……」
ハーマイオニー「っちょ、ど、どこを触るの!もう!あと、あとでよ!ロンが無事かって不安なのは分かるわ!あとで!!」
ハニー「そ、楽しみに……トンネルが、終わったわ。出口みたい」
ハーマイオニー「狭いのね……ん、っと。ここって……」
ハニー「……どこかの、お屋敷……?随分と古いみたいだし、所々……穴や引っかき傷があるけれど」
ハーマイオニー「……この景色……あ、あぁ!ここ、ここって!ホグズミートの英国一呪われた、『叫びの屋敷』だわ!」
691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:04:00.48 ID:eS/7pxOt0
叫びの屋敷 2F
ハーマイオニー「どうしてあの犬がこんなところに……あぁ、ハニー。手は離さないでね」
ハニー「そうしてあげるわ……あら、今回は……あなた、も。震えてるのね」
ハーマイオニー「……私にも、あなたの勇気。くれる?ハニー」
ハニー「――――」
クルックシャンクス「ナーーーーゴ!」
ハーマイオニー「はっ!あ、そ、それどころじゃないんだったら!もう、さぁ、ホコリについた跡から察するに、ロンはこの部屋よね!」
ハニー「……」
ハーマイオニー「しょ、しょんぼりしないの!あとで、よ!あとで!あぁ、私ってどうしてこうやって墓穴を掘ってしまうのかしら」
ハニー「一杯一杯でステキよ、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「褒められた気がしないわ」
ハーマイオニー「どうしてあの犬がこんなところに……あぁ、ハニー。手は離さないでね」
ハニー「そうしてあげるわ……あら、今回は……あなた、も。震えてるのね」
ハーマイオニー「……私にも、あなたの勇気。くれる?ハニー」
ハニー「――――」
クルックシャンクス「ナーーーーゴ!」
ハーマイオニー「はっ!あ、そ、それどころじゃないんだったら!もう、さぁ、ホコリについた跡から察するに、ロンはこの部屋よね!」
ハニー「……」
ハーマイオニー「しょ、しょんぼりしないの!あとで、よ!あとで!あぁ、私ってどうしてこうやって墓穴を掘ってしまうのかしら」
ハニー「一杯一杯でステキよ、ハーマイオニー」
ハーマイオニー「褒められた気がしないわ」
695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:10:28.35 ID:eS/7pxOt0
ロン「うっ、うぅ……ハニー、来ちまったのかい、逃げろって言ったのに」
ハニー「ロン!……この私を見くびらないで。あなたは私の豚、そうでしょう?どこへいったって……」
ロン「ちがう、違うんだ、ハニー。罠だ、あぁ、ハーマイオニー、君が着いてたのになんてこった、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ロン、その包帯やらの手当ては誰が……罠?」
ロン「あいつだ。あいつは、動物もどき<アニメーガス>だったんだ――」
ブラック「そう、おかげで色々と、上手くいった」
ハニー「!っ」
ブラック「『エクスペリアームス、武器よ去れ』」
ハーマイオニー「私達の、杖が……ブラックがもってるのは、ロンの杖ね」
ロン「あぁ、何してんだよ僕の杖!僕の持ち物ののくせに!前の奴は身を粉にしてハニーを守ったんだぞ見習えよ!」
ハニー「ロン!……この私を見くびらないで。あなたは私の豚、そうでしょう?どこへいったって……」
ロン「ちがう、違うんだ、ハニー。罠だ、あぁ、ハーマイオニー、君が着いてたのになんてこった、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ロン、その包帯やらの手当ては誰が……罠?」
ロン「あいつだ。あいつは、動物もどき<アニメーガス>だったんだ――」
ブラック「そう、おかげで色々と、上手くいった」
ハニー「!っ」
ブラック「『エクスペリアームス、武器よ去れ』」
ハーマイオニー「私達の、杖が……ブラックがもってるのは、ロンの杖ね」
ロン「あぁ、何してんだよ僕の杖!僕の持ち物ののくせに!前の奴は身を粉にしてハニーを守ったんだぞ見習えよ!」
702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:18:35.34 ID:eS/7pxOt0
ブラック「君なら、友を助けにくると思っていた」
ハニー「……どういう意味」
ブラック「あぁ、君の父親も。笑いながら、私をバカにしながら、喜んでそうしたに違いない。彼はそういう奴だ……そして思ったとおりに」
ブラック「君も勇敢だな。おかげで……事が、上手く運ぶ」
ハニー「っ!私のパパを、バカにするつもりなら……!離して、ハーマイオニー!離して!!!杖なんて、なくったって!こいつ、こいつは!!」
ハーマイオニー「ダメ、だめよ、ハニー!」
ハニー「こいつが――私の、パパとママを殺したのよ!?!?」
ブラック「……」
ブラック「――否定は、しない。だが、君が全てを知ったとしたら……」
ハニー「全て!?あなたがしたことなら、全部全部知ってるわ!この……この」
ブラック「……」
ハニー「……友達殺し!!!」
ブラック「……重ねて言おう。否定は、しないさ」
ハニー「……どういう意味」
ブラック「あぁ、君の父親も。笑いながら、私をバカにしながら、喜んでそうしたに違いない。彼はそういう奴だ……そして思ったとおりに」
ブラック「君も勇敢だな。おかげで……事が、上手く運ぶ」
ハニー「っ!私のパパを、バカにするつもりなら……!離して、ハーマイオニー!離して!!!杖なんて、なくったって!こいつ、こいつは!!」
ハーマイオニー「ダメ、だめよ、ハニー!」
ハニー「こいつが――私の、パパとママを殺したのよ!?!?」
ブラック「……」
ブラック「――否定は、しない。だが、君が全てを知ったとしたら……」
ハニー「全て!?あなたがしたことなら、全部全部知ってるわ!この……この」
ブラック「……」
ハニー「……友達殺し!!!」
ブラック「……重ねて言おう。否定は、しないさ」
710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:24:28.04 ID:eS/7pxOt0
ロン「ハニー、落ち着いてくれ。何故だか奴さん、まだ君を殺すつもりじゃないらしい。急がないで、体勢を……」
ブラック「殺す……あぁ、そうだ。今日は、ただ一人だけを殺す。そのためにここまで来たんだ」
ハーマイオニー「一人?……ハニーを殺すつもりなら、私達も殺すことになるわ!」
ブラック「……? 話が見えないが……あぁ、そうか。世間ではそう見えてしかたのないことを、していたのか」
ハニー「……」
ブラック「……私が憎いかい」
ハニー「当たり前でしょ!」
ブラック「……そうか」
ブラック「…………そうかぁ」
クルックシャンクス「ナーン」
ハーマイオニー「く、クルックシャンクス!その人に近寄ってはダメ!何を脚にすりついているの!やめなさい!」
ブラック「殺す……あぁ、そうだ。今日は、ただ一人だけを殺す。そのためにここまで来たんだ」
ハーマイオニー「一人?……ハニーを殺すつもりなら、私達も殺すことになるわ!」
ブラック「……? 話が見えないが……あぁ、そうか。世間ではそう見えてしかたのないことを、していたのか」
ハニー「……」
ブラック「……私が憎いかい」
ハニー「当たり前でしょ!」
ブラック「……そうか」
ブラック「…………そうかぁ」
クルックシャンクス「ナーン」
ハーマイオニー「く、クルックシャンクス!その人に近寄ってはダメ!何を脚にすりついているの!やめなさい!」
723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:30:34.53 ID:eS/7pxOt0
バタンッ!!
ルーピン「何を凹んでいる暇があるんだ。全く、君のメンタルの弱さは筋金入りかい、人と犬の境が分からなくなったのではないか?」
ハニー「!……先生!?」
ブラック「おぉ……我が友ムーニー、来てくれたか、開口一番それか、君は」
ルーピン「うるさい。私だってこの長い間待たされたんだ、早く終わらせてしまおう」
ロン「ど、どういうことだよ!なんで先生が、そいつと!ブラックと、まるで友達みたいに!」
ハーマイオニー「あぁ、あぁ、やっぱり、やっぱりそうなのね……先生が、ブラックを手引きしていたんだわ!」
ハニー「……昔の友人の、ブラックを」
ルーピン「……誤解だ、ハニー。話しを聞いてくれ。その目はやめて。心に刺さる、すごく」
ブラック「な」
ハーマイオニー「騙されてはダメよ、ハニー!その人は、ルーピン先生は……ずっと黙ってたけど、狼人間なんだから!!」
ルーピン「何を凹んでいる暇があるんだ。全く、君のメンタルの弱さは筋金入りかい、人と犬の境が分からなくなったのではないか?」
ハニー「!……先生!?」
ブラック「おぉ……我が友ムーニー、来てくれたか、開口一番それか、君は」
ルーピン「うるさい。私だってこの長い間待たされたんだ、早く終わらせてしまおう」
ロン「ど、どういうことだよ!なんで先生が、そいつと!ブラックと、まるで友達みたいに!」
ハーマイオニー「あぁ、あぁ、やっぱり、やっぱりそうなのね……先生が、ブラックを手引きしていたんだわ!」
ハニー「……昔の友人の、ブラックを」
ルーピン「……誤解だ、ハニー。話しを聞いてくれ。その目はやめて。心に刺さる、すごく」
ブラック「な」
ハーマイオニー「騙されてはダメよ、ハニー!その人は、ルーピン先生は……ずっと黙ってたけど、狼人間なんだから!!」
737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:38:37.45 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「……あぁ、その通りだ。ハーマイオニー、流石は学年最優秀だね。どこで気づいたんだい?私が休むタイミングか?それともセブルスが出した宿題か?」
ハーマイオニー「それと、ボガートが……月に変身したとき、だわ」
ルーピン「あぁ、真面目な生徒を受け持って私もありがたい。あー……どこから説明しようか」
ハニー「……先生が、その人の手引きをしていないというのは?」
ルーピン「あぁ、そもそも顔を合わせるのも十二年ほどぶりになる」
ハニー「……二人で、パパとママを殺したのではないのね」
ルーピン「そんなことをするのなら、死を選ぶ。こっちのも、そう言うだろう。愚直なだけがとりえなのだから」
ブラック「こっちと言うな誰が愚かだ。あぁ、絶対に」
ハニー「……最後に、一つ」
ハニー「ムーニー、パッドフット。この名に誓って、パパとママを裏切っていない。そう言える?」
ハーマイオニー「それと、ボガートが……月に変身したとき、だわ」
ルーピン「あぁ、真面目な生徒を受け持って私もありがたい。あー……どこから説明しようか」
ハニー「……先生が、その人の手引きをしていないというのは?」
ルーピン「あぁ、そもそも顔を合わせるのも十二年ほどぶりになる」
ハニー「……二人で、パパとママを殺したのではないのね」
ルーピン「そんなことをするのなら、死を選ぶ。こっちのも、そう言うだろう。愚直なだけがとりえなのだから」
ブラック「こっちと言うな誰が愚かだ。あぁ、絶対に」
ハニー「……最後に、一つ」
ハニー「ムーニー、パッドフット。この名に誓って、パパとママを裏切っていない。そう言える?」
744: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:45:48.39 ID:eS/7pxOt0
ロン「……?誰だい、それ」
ハーマイオニー「……あ。『忍びの地図』を作った……」
ルーピン「……驚いた、いや、君くらい聡明な子なら、あぁ。気づいても仕方ない」
ブラック「君がどこかでボロを出したのだろう……あぁ、誓おう。我々はあの二人を裏切っていない……私が殺したには、違いないが」
ロン「??どういうことだよ、それってつまり……」
ハニー「先生。先生がここに、こんなタイミングで現れたのは、きっと地図を見張っていたから。そうよね?」
ルーピン「あぁ。バックビークの処刑が近いと聞いてね。そして、驚いたよ。ハグリッドの小屋から出てきた君達の中に、絶対にありえない名前をみつけたんだ……」
ハニー「……ピーター・ぺティグリュー?」
ハーマイオニー「? ハニー、何を言っているの……だって、その人は、ブラックが」
ブラック「殺しちゃいない。今夜、そうさせてもらうがね」
ロン「おい、ハニーと故人を一緒にするなよ」
ルーピン「そうじゃないんだ……ロン、君はペットにネズミを飼っているね?見せてくれるかい……お懐かしい、ワームテールの姿を」
ハーマイオニー「……あ。『忍びの地図』を作った……」
ルーピン「……驚いた、いや、君くらい聡明な子なら、あぁ。気づいても仕方ない」
ブラック「君がどこかでボロを出したのだろう……あぁ、誓おう。我々はあの二人を裏切っていない……私が殺したには、違いないが」
ロン「??どういうことだよ、それってつまり……」
ハニー「先生。先生がここに、こんなタイミングで現れたのは、きっと地図を見張っていたから。そうよね?」
ルーピン「あぁ。バックビークの処刑が近いと聞いてね。そして、驚いたよ。ハグリッドの小屋から出てきた君達の中に、絶対にありえない名前をみつけたんだ……」
ハニー「……ピーター・ぺティグリュー?」
ハーマイオニー「? ハニー、何を言っているの……だって、その人は、ブラックが」
ブラック「殺しちゃいない。今夜、そうさせてもらうがね」
ロン「おい、ハニーと故人を一緒にするなよ」
ルーピン「そうじゃないんだ……ロン、君はペットにネズミを飼っているね?見せてくれるかい……お懐かしい、ワームテールの姿を」
750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 01:54:31.86 ID:eS/7pxOt0
ハーマイオニー「あぁ、また、あの地図にあった名前の人……?」
ロン「ワームテールだとか、ピーターだとか、さっきからなんのことだよ!スキャバーズは、僕のネズミだ!ずっと前からうちで飼われてて……」
ブラック「十二年前から、そうだろう。奴が狡猾にも死んだ事になったのも、その年だ。もっともその記録は、今年に更新されるがね」
ルーピン「落ち着け、あの言葉を言われたくなければ。いいか、みんなが知る権利があるんだ……」
ハニー「そこの人も、ピーター・ぺティグリューも。動物もどき<アニメーガス>の登録は、されていないはずだけれど」
ルーピン「あぁ、そうだね。君のお父さんたち……この犬と、ピーター、それにジェームズは。私のために、その危険を犯してくれたんだ」
ルーピン「この屋敷が、『叫びの屋敷』と言われる理由を知っているかい?夜毎、何かにとりつかれた獣が暴れだし、おたけびをあげ、村の人々を震えあがらせたんだ」
ルーピン「実際には満月の夜だけだったのだが、あの方が煽ったようでね……そう、満月の夜。私はここで、一人で、荒れ狂う狼人間になっていたんだ」
ロン「ワームテールだとか、ピーターだとか、さっきからなんのことだよ!スキャバーズは、僕のネズミだ!ずっと前からうちで飼われてて……」
ブラック「十二年前から、そうだろう。奴が狡猾にも死んだ事になったのも、その年だ。もっともその記録は、今年に更新されるがね」
ルーピン「落ち着け、あの言葉を言われたくなければ。いいか、みんなが知る権利があるんだ……」
ハニー「そこの人も、ピーター・ぺティグリューも。動物もどき<アニメーガス>の登録は、されていないはずだけれど」
ルーピン「あぁ、そうだね。君のお父さんたち……この犬と、ピーター、それにジェームズは。私のために、その危険を犯してくれたんだ」
ルーピン「この屋敷が、『叫びの屋敷』と言われる理由を知っているかい?夜毎、何かにとりつかれた獣が暴れだし、おたけびをあげ、村の人々を震えあがらせたんだ」
ルーピン「実際には満月の夜だけだったのだが、あの方が煽ったようでね……そう、満月の夜。私はここで、一人で、荒れ狂う狼人間になっていたんだ」
761: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:04:22.99 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「私がホグワーツで過ごすための特別な措置でね……ダンブルドアが校長でなければ、絶対にムリだっただろう」
ルーピン「『暴れ柳』をみたかい?あれは、ここの入り口を隠すために私が入学した年に植えられた。まぁ、ハニー。君には意味がなかったようだが」
ハニー「私の前にはどんなものもひれ伏すのよ、そうでしょ?」
ブラック「なにこの子顔リリーなのに中身あいつだ」
ルーピン「ちょっと黙っててくれるかい。それで、万全の対策や隠蔽の上で学校生活を送っていた私だけど……友人が目ざとくてね。鼻もきいた」
ルーピン「君のお父さんに暴かれ、私の正体はこの三人に知られてしまった……だがね、見捨てなかったのさ。見捨ててくれなかった」
ルーピン「動物もどきになって、私の、狼人間の姿さえ。友人になってしまったんだ。学生が、動物もどきだよ。信じられないことだ。それだけ優秀だったのだ、このドヤ顔が腹の立つ友人も」
ルーピン「そう……変身してしまった後も、力のある動物になれたこの犬や君のお父さんのおかげで、私はすこしずつ大人しくなれた。狼にはなるが、こころはずっと人間にちかくあれた」
ルーピン「あれだけ恐れた満月が、嘆いた孤独が……一人きりでは、なくなった。私は、君のお父さんに救われたんだよ、ハニー」
ルーピン「『暴れ柳』をみたかい?あれは、ここの入り口を隠すために私が入学した年に植えられた。まぁ、ハニー。君には意味がなかったようだが」
ハニー「私の前にはどんなものもひれ伏すのよ、そうでしょ?」
ブラック「なにこの子顔リリーなのに中身あいつだ」
ルーピン「ちょっと黙っててくれるかい。それで、万全の対策や隠蔽の上で学校生活を送っていた私だけど……友人が目ざとくてね。鼻もきいた」
ルーピン「君のお父さんに暴かれ、私の正体はこの三人に知られてしまった……だがね、見捨てなかったのさ。見捨ててくれなかった」
ルーピン「動物もどきになって、私の、狼人間の姿さえ。友人になってしまったんだ。学生が、動物もどきだよ。信じられないことだ。それだけ優秀だったのだ、このドヤ顔が腹の立つ友人も」
ルーピン「そう……変身してしまった後も、力のある動物になれたこの犬や君のお父さんのおかげで、私はすこしずつ大人しくなれた。狼にはなるが、こころはずっと人間にちかくあれた」
ルーピン「あれだけ恐れた満月が、嘆いた孤独が……一人きりでは、なくなった。私は、君のお父さんに救われたんだよ、ハニー」
776: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:15:19.76 ID:eS/7pxOt0
ハーマイオニー「狼人間は、人しか噛まない習性はあるけど……危険だわ!もしも……」
ルーピン「あぁ、あわや、ということが何度かあった。何回もね。それを思い出して笑っていたものだ。今思えば、図に乗っていたのさ……自分達の才能によっていた、そういえるだろう」
ブラック「……なんだその目は。早くしてくれ。私は今すぐにでもあいつを引き裂きたいんだ」
ルーピン「なんのことだか。そう、若い頃の過ちをさせてしったことの罪悪感を、私はずっと抱えていた」
ルーピン「今年は特に、だ。ダンブルドアに、シリウスが犬になれると説明するべきかどうか……あぁ、だがね、ハニー」
ルーピン「私は怖かったんだ。私のためにあれだけしてくれたあの人の信頼を裏切るのが」
ルーピン「少年の私に、あの学校へ入るチャンスをくれた。そして、私の生涯の友に出会わせてくれた」
ルーピン「狼人間であるということが枷となって、働けない私を招いて。そして、君と出会わせてくれた」
ルーピン「私は、そうだね。ある意味で裏切っているのと同じ気持ちでこの一年を過ごしていた。そうだな、セブルスの言う事も、あながち間違っていない」
ブラック「あの泣きみそに何の関係がある?」
ルーピン「シリウス、彼もいまここにいるんだ」
ガタッ!
ルーピン「私の同期で働いていて……うん?今何か聞こえたかい?」
ルーピン「あぁ、あわや、ということが何度かあった。何回もね。それを思い出して笑っていたものだ。今思えば、図に乗っていたのさ……自分達の才能によっていた、そういえるだろう」
ブラック「……なんだその目は。早くしてくれ。私は今すぐにでもあいつを引き裂きたいんだ」
ルーピン「なんのことだか。そう、若い頃の過ちをさせてしったことの罪悪感を、私はずっと抱えていた」
ルーピン「今年は特に、だ。ダンブルドアに、シリウスが犬になれると説明するべきかどうか……あぁ、だがね、ハニー」
ルーピン「私は怖かったんだ。私のためにあれだけしてくれたあの人の信頼を裏切るのが」
ルーピン「少年の私に、あの学校へ入るチャンスをくれた。そして、私の生涯の友に出会わせてくれた」
ルーピン「狼人間であるということが枷となって、働けない私を招いて。そして、君と出会わせてくれた」
ルーピン「私は、そうだね。ある意味で裏切っているのと同じ気持ちでこの一年を過ごしていた。そうだな、セブルスの言う事も、あながち間違っていない」
ブラック「あの泣きみそに何の関係がある?」
ルーピン「シリウス、彼もいまここにいるんだ」
ガタッ!
ルーピン「私の同期で働いていて……うん?今何か聞こえたかい?」
786: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:22:57.74 ID:eS/7pxOt0
ハニー「先生。あの人は、私を……もっと言うと、パパのことを随分と嫌っていたみたいだけれど」
ルーピン「あぁ、それはね。この犬と君のお父さんが仕掛けた悪戯で、あわや死に掛けたことがあるからさ……まぁ、うん。それが一番の理由だろう」
ブラック「当然の報いさ。こそこそかぎまわり、私達を陥れようとしたんだ」
ルーピン「だからと言って、ここへのトンネルにいざなう事はない……君のお父さんはね、ハニー。あんなクズでも、そのことを聞いて急いで救いに向かったんだ」
ルーピン「だがその時、私が変身するところを目撃してしまった……あぁ、スネイプ先生は、私が狼人間だということを知っている。だから、あの薬を作ってもらったんだ」
「あぁ、そして、その中に何度も毒を入れてしまいたいという衝動を何故実行しなかったか、今後悔しているところだ。ルーピン」
ハニー「!この、ねちっこい声!」
ブラック「!人を不快にさせるドブ水のような声は!」
バサッ
スネイプ「随分と元気な物言いですな、ブラック。あとポッター、五点減点」
ルーピン「あぁ、それはね。この犬と君のお父さんが仕掛けた悪戯で、あわや死に掛けたことがあるからさ……まぁ、うん。それが一番の理由だろう」
ブラック「当然の報いさ。こそこそかぎまわり、私達を陥れようとしたんだ」
ルーピン「だからと言って、ここへのトンネルにいざなう事はない……君のお父さんはね、ハニー。あんなクズでも、そのことを聞いて急いで救いに向かったんだ」
ルーピン「だがその時、私が変身するところを目撃してしまった……あぁ、スネイプ先生は、私が狼人間だということを知っている。だから、あの薬を作ってもらったんだ」
「あぁ、そして、その中に何度も毒を入れてしまいたいという衝動を何故実行しなかったか、今後悔しているところだ。ルーピン」
ハニー「!この、ねちっこい声!」
ブラック「!人を不快にさせるドブ水のような声は!」
バサッ
スネイプ「随分と元気な物言いですな、ブラック。あとポッター、五点減点」
794: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:31:42.30 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「やぁ、セブルス……杖をむけて、穏やかじゃないね。どこから聞いていた?」
スネイプ「君の悲劇的な『叫びの屋敷』でのポエムあたりからでしょうな」
ルーピン「あぁ、よりによってピーターの話が出ていない。君は、そうだな。昔からタイミングが悪いよ、うん」
スネイプ「黙れ。この内通者め。ブラックともども、アズカバンに送ってくれる」
ブラック「愚かなスニベリー。昔の恨みで、また無実の者をアズカバン送りにするというのか?」
ブラック「自分がダンブルドアに寝返るまでにどれだけのことをしてきたと思っているんだ、この腐れ外道は。頭までドブ水か」
スネイプ「黙れ!」
ブラック「あぁ、黙ろう。そこの、おそらくアーサーの子だろう?その子がもっているネズミを、城に持ち帰りダンブルドアに見せるならば、いくらでも」
スネイプ「城まで?あぁ、そこまで我慢する必要は無い。いますぐ、ここに。吸魂鬼を呼ぶとしよう。そして……嬉しさのあまり、貴様にキスをするかもしれんな」
ブラック「君が一生縁のない行為をか」
スネイプ「黙れ!!!!!!」
スネイプ「君の悲劇的な『叫びの屋敷』でのポエムあたりからでしょうな」
ルーピン「あぁ、よりによってピーターの話が出ていない。君は、そうだな。昔からタイミングが悪いよ、うん」
スネイプ「黙れ。この内通者め。ブラックともども、アズカバンに送ってくれる」
ブラック「愚かなスニベリー。昔の恨みで、また無実の者をアズカバン送りにするというのか?」
ブラック「自分がダンブルドアに寝返るまでにどれだけのことをしてきたと思っているんだ、この腐れ外道は。頭までドブ水か」
スネイプ「黙れ!」
ブラック「あぁ、黙ろう。そこの、おそらくアーサーの子だろう?その子がもっているネズミを、城に持ち帰りダンブルドアに見せるならば、いくらでも」
スネイプ「城まで?あぁ、そこまで我慢する必要は無い。いますぐ、ここに。吸魂鬼を呼ぶとしよう。そして……嬉しさのあまり、貴様にキスをするかもしれんな」
ブラック「君が一生縁のない行為をか」
スネイプ「黙れ!!!!!!」
804: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:39:08.56 ID:eS/7pxOt0
ハーマイオニー「えっと、先生。あの、この人たちの話は、聞いてあげてもいいと思うのですが……」
スネイプ「うるさいですぞグレンジャー。君も一生に一度くらいは静かに黙っていたまえ!」
ハニー「私のハーマイオニーになんて言い草かしら。先生、聞きなさい。この人たちの言う事は……」
スネイプ「君も黙りたまえポッター!わからんのか!今君は我輩に命を救われたのだぞ!ひれ伏して感謝してしかるべきだろう!目をつむって!」
ハニー「……」ニコッ
スネイプ「あっ……リr」
スパァーーーーーーーン!!
ブラック「……あー。ありゃ痛いな、あぁ。ジェームズが何億回も受けていたが……」
ルーピン「リリー仕込の、ノーモーションビンタ……あぁ、しかも目を瞑って微笑んだから完璧に油断していたろうね」
ハニー「ちゃんと聞きなさいこの●●。この人たちの話は、筋が通ってるわ。それに、私が調べ……ちょっと?聞いてるの?」
ロン「あー、ダメだよハニー。こいつ完全にノビちまってら」
ルーピン「叩かれたことよりも主に精神的なものからくるショックだろうけどね」
スネイプ「うるさいですぞグレンジャー。君も一生に一度くらいは静かに黙っていたまえ!」
ハニー「私のハーマイオニーになんて言い草かしら。先生、聞きなさい。この人たちの言う事は……」
スネイプ「君も黙りたまえポッター!わからんのか!今君は我輩に命を救われたのだぞ!ひれ伏して感謝してしかるべきだろう!目をつむって!」
ハニー「……」ニコッ
スネイプ「あっ……リr」
スパァーーーーーーーン!!
ブラック「……あー。ありゃ痛いな、あぁ。ジェームズが何億回も受けていたが……」
ルーピン「リリー仕込の、ノーモーションビンタ……あぁ、しかも目を瞑って微笑んだから完璧に油断していたろうね」
ハニー「ちゃんと聞きなさいこの●●。この人たちの話は、筋が通ってるわ。それに、私が調べ……ちょっと?聞いてるの?」
ロン「あー、ダメだよハニー。こいつ完全にノビちまってら」
ルーピン「叩かれたことよりも主に精神的なものからくるショックだろうけどね」
813: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:47:56.87 ID:eS/7pxOt0
ロン「ほんとのほんとに、このネズミがそのなんたらぺティグリューだって言うの?正気?ハニーの美しさにあてられたんじゃないか?」
ルーピン「あぁ、本気も本気だ。やぁピーター?分かっているね、僕だ。そう。誰になにをしてしまったか、自覚はあるかい」
ハーマイオニー「な、なんだか先生からどす黒いオーラが……でも、でもそうだとして、どうやってロンのネズミがそうだ、って?」
ブラック「これだ。去年の夏の、新聞……ここに君が載っていて、肩にピーターがいた。見出しにはこうあった、<ウィーズリー一家集合の図 下の五人の子は、休暇の後ホグワーツに戻るのこと>とね」
ハニー「あぁ……あなたが夜毎叫んでいた『ホグワーツにつれていけ!』っていうのは……」
ブラック「あぁ、いや、多分それは君のせいだ」
ハニー「?」
ルーピン「ロン、このネズミは親指がないね。ぺティグリューの遺体で、どこが残ったか聞いた事はあるかい?小ざかしい、こいつは自分で切ったんだ」
ロン「でも、だけど、こいつ、こいつは……」
スキャバーズ「チチィ……」
ハニー「ロン……この人たちのこと、信じてみましょう」
ロン「うん!はい、先生!どっからどこからでも調べちゃってよ!」
スキャバーズ「チーーーチチーーーーーィッ!!!」
ルーピン「あぁ、本気も本気だ。やぁピーター?分かっているね、僕だ。そう。誰になにをしてしまったか、自覚はあるかい」
ハーマイオニー「な、なんだか先生からどす黒いオーラが……でも、でもそうだとして、どうやってロンのネズミがそうだ、って?」
ブラック「これだ。去年の夏の、新聞……ここに君が載っていて、肩にピーターがいた。見出しにはこうあった、<ウィーズリー一家集合の図 下の五人の子は、休暇の後ホグワーツに戻るのこと>とね」
ハニー「あぁ……あなたが夜毎叫んでいた『ホグワーツにつれていけ!』っていうのは……」
ブラック「あぁ、いや、多分それは君のせいだ」
ハニー「?」
ルーピン「ロン、このネズミは親指がないね。ぺティグリューの遺体で、どこが残ったか聞いた事はあるかい?小ざかしい、こいつは自分で切ったんだ」
ロン「でも、だけど、こいつ、こいつは……」
スキャバーズ「チチィ……」
ハニー「ロン……この人たちのこと、信じてみましょう」
ロン「うん!はい、先生!どっからどこからでも調べちゃってよ!」
スキャバーズ「チーーーチチーーーーーィッ!!!」
819: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 02:57:30.62 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「……やぁ、ピーター。ワームテール」
ブラック「懐かしい姿だな、え?少し痩せたか?それに禿げ散らかってしまったな」
ぺティグリュー「あ、あぁ、やぁ。二人とも……あぁ、なんて懐かしい。その、っ!」
ルーピン「おぉっと逃がさない」
ブラック「たっぷりお話を聞こうじゃないか。仕置きはそのあとだ」
ぺティグリュー「ひぃいいいい!!!ちがう!私はただ、この殺人鬼に追い詰められて!命からがら、逃げ出して!!」
ブラック「ふざけたことを言うな!!我々の陣営でスパイをしていたのも!!『秘密の守人』になったのも、君だっただろう!!」
ハニー「……ハグリッドやマクゴナガルは、あなたと思っていたようだけれど」
ブラック「あぁ、みんながみんなそう思うと踏んだ!私は良い手だ、と思ったんだ!ジェームズとリリー、そしてこいつ以外には言わなかった……」
ブラック「私は誓ったな、ピーター!君を守ってやると!私が囮になり、絶対に君に危害を与えないと!!」
ブラック「なんて愚かだったんだ、私は!君は、そうだ、いつだって強いものの味方!自分に都合のいい者について回る!それを忘れていた!」
ブラック「ジェームズはそれを、君の利点だと褒めていたのだがな!なんとまぁ、あいつと私二人の裏をかけて得意になったことだろう、え!?」
ぺティグリュー「な、なにが、なにがなんだか……」
ブラック「懐かしい姿だな、え?少し痩せたか?それに禿げ散らかってしまったな」
ぺティグリュー「あ、あぁ、やぁ。二人とも……あぁ、なんて懐かしい。その、っ!」
ルーピン「おぉっと逃がさない」
ブラック「たっぷりお話を聞こうじゃないか。仕置きはそのあとだ」
ぺティグリュー「ひぃいいいい!!!ちがう!私はただ、この殺人鬼に追い詰められて!命からがら、逃げ出して!!」
ブラック「ふざけたことを言うな!!我々の陣営でスパイをしていたのも!!『秘密の守人』になったのも、君だっただろう!!」
ハニー「……ハグリッドやマクゴナガルは、あなたと思っていたようだけれど」
ブラック「あぁ、みんながみんなそう思うと踏んだ!私は良い手だ、と思ったんだ!ジェームズとリリー、そしてこいつ以外には言わなかった……」
ブラック「私は誓ったな、ピーター!君を守ってやると!私が囮になり、絶対に君に危害を与えないと!!」
ブラック「なんて愚かだったんだ、私は!君は、そうだ、いつだって強いものの味方!自分に都合のいい者について回る!それを忘れていた!」
ブラック「ジェームズはそれを、君の利点だと褒めていたのだがな!なんとまぁ、あいつと私二人の裏をかけて得意になったことだろう、え!?」
ぺティグリュー「な、なにが、なにがなんだか……」
823: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:06:57.87 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「……ピーター。君が堕ちてしまったことは、おそらく我々にも原因がある」
ぺティグリュー「り、リーマス。あぁ、優しい君ならわかってくれると……」
ルーピン「スネイプが生徒にかけて回っていた呪いを探るために、ネズミの君を何度もスリザリン寮に送ったのは、私達だ」
ルーピン「……君は、私達の役に立てて嬉しいんだろうと思っていたのだがね。段々と不満をつのらせていたのだろう」
ルーピン「そして……目の前に広がる、闇の力に。興味をそそられてしまった。そういったところかい?」
ぺティグリュー「あ……あぁ」
ハーマイオニー「あー……あの。少し疑問なのだけど。いいですか?えぇっと、その人が本当に例のあの人の支持者なら……どうしてこの三年間、ハニーに手出ししなかったの?」
ぺティグリュー「ありがとうお嬢さん!そう、そうだ!私は、私はあの子に髪の毛一本傷つけていない!」
ロン「……そういや君、ネズミのときにハニーのふともも……」
ブラック「……ほぉーーー」
ぺティグリュー「あ……あぁ……だって私も雄だもの、分かってよ」
ぺティグリュー「り、リーマス。あぁ、優しい君ならわかってくれると……」
ルーピン「スネイプが生徒にかけて回っていた呪いを探るために、ネズミの君を何度もスリザリン寮に送ったのは、私達だ」
ルーピン「……君は、私達の役に立てて嬉しいんだろうと思っていたのだがね。段々と不満をつのらせていたのだろう」
ルーピン「そして……目の前に広がる、闇の力に。興味をそそられてしまった。そういったところかい?」
ぺティグリュー「あ……あぁ」
ハーマイオニー「あー……あの。少し疑問なのだけど。いいですか?えぇっと、その人が本当に例のあの人の支持者なら……どうしてこの三年間、ハニーに手出ししなかったの?」
ぺティグリュー「ありがとうお嬢さん!そう、そうだ!私は、私はあの子に髪の毛一本傷つけていない!」
ロン「……そういや君、ネズミのときにハニーのふともも……」
ブラック「……ほぉーーー」
ぺティグリュー「あ……あぁ……だって私も雄だもの、分かってよ」
830: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:16:38.92 ID:eS/7pxOt0
ブラック「君は……いいや。おまえがどうしてハニーに傷つけなかったか、教えてやろう」
ルーピン「おっと、彼が本気で怒ったようだ……私は少し黙っておこうかな」
ブラック「お前がどうしてハニーに手を出さなかったか?おまえは、自分が得すること以外は絶対にしないやつだからだ!」
ブラック「今や生きているのかどうかも分からないヴォルデモートのために、わざわざあのダンブルドアのお膝元で殺人などできるか?おまえが!?」
ブラック「おまえを恨んでいる者は随分といるようだからな!その者達からも逃れるために――そう、おまえは私から逃げていたのですらない!元々のお仲間からの報復が怖かったのだろう!自分の情報で打ち倒されたご主人様のおとしまえをつけさせられるのが怖いからだ!」
ブラック「そんな、こいつが。君のところにいると知って……あぁ、あのヴォルデモートがいつか力を、取り戻した時」
ブラック「こいつはすぐに行動を始める気だ、そう気づいた。抜け目の無いこいつのこと、ご主人様が一番喜びそうなものはよく知っている。ジェームズにはよくとびっきりの菓子をあげていたな?え?それと同じ気持ちで、ハニーの首をみていたのか?」
ブラック「私はいてもたってもいられず、犬になってアズカバンを抜け出た……獣の感情は、連中捕らえ辛いらしい」
ブラック「……信じてほしい。私は、君のお父さんやお母さんを裏切るくらいならば死を選ぶ」
ハニー「……」
ブラック「あぁ、君は……とてもお母さんに似ているな。だが目と、飛ぶ姿はお父さんにそっくりだ。は……ハニー」
ルーピン「おっと、彼が本気で怒ったようだ……私は少し黙っておこうかな」
ブラック「お前がどうしてハニーに手を出さなかったか?おまえは、自分が得すること以外は絶対にしないやつだからだ!」
ブラック「今や生きているのかどうかも分からないヴォルデモートのために、わざわざあのダンブルドアのお膝元で殺人などできるか?おまえが!?」
ブラック「おまえを恨んでいる者は随分といるようだからな!その者達からも逃れるために――そう、おまえは私から逃げていたのですらない!元々のお仲間からの報復が怖かったのだろう!自分の情報で打ち倒されたご主人様のおとしまえをつけさせられるのが怖いからだ!」
ブラック「そんな、こいつが。君のところにいると知って……あぁ、あのヴォルデモートがいつか力を、取り戻した時」
ブラック「こいつはすぐに行動を始める気だ、そう気づいた。抜け目の無いこいつのこと、ご主人様が一番喜びそうなものはよく知っている。ジェームズにはよくとびっきりの菓子をあげていたな?え?それと同じ気持ちで、ハニーの首をみていたのか?」
ブラック「私はいてもたってもいられず、犬になってアズカバンを抜け出た……獣の感情は、連中捕らえ辛いらしい」
ブラック「……信じてほしい。私は、君のお父さんやお母さんを裏切るくらいならば死を選ぶ」
ハニー「……」
ブラック「あぁ、君は……とてもお母さんに似ているな。だが目と、飛ぶ姿はお父さんにそっくりだ。は……ハニー」
842: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:29:29.91 ID:eS/7pxOt0
ハニー「……信じるわ」
ぺティグリュー「そんな!!そんな、あぁ、あぁあシリウス、助けてくれ、お願いだ。私はいい友人だったろう?お願い……」
ブラック「触るな。わたしのローブはもう十分に汚れてしまった。これ以上おまえのために、汚すつもりはない。返り血以外はな」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、リーマス、分かってくれ。あの方の恐ろしさは、君にも分からないんだ。私、は、私は、仕方なく」
リーマス「あぁ、悪いがよく知っている。ジェームズだって、シリウスだって知っている。わたし達は何度も奴に詰め寄られた。ジェームズなんて、杖を交えて真っ向から、だ。それでも彼は闇に飲まれなかった」
リーマス「そんな彼を見て、何も思わず、裏切るなんて。私には理解しかねる」
ぺティグリュー「あぁ、お嬢さん、あなた、は。賢い人だ、そうでしょう?こんな惨めな弱いものいじめなんて、許されないでしょう?」
ハーマイオニー「……ハニー、こっちに」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー……君は、両親の生き写しだ。リリーに、それにジェームズn」
ブラック「黙れ!!!!!!ハニーに話しかけるとは、どういう神経だ!?」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー。ハニー。君はきっと、ご両親に似て優しいのだろう?」
ぺティグリュー「ねぇ、ハニー、助けておくれよ。私はまだ死にたくない、お願いだ、ハニー、ねぇ」
ぺティグリュー「なんでもしよう、約束する。何でもするんだ。あぁ、ハニー、君は両親によく似ているねぇ」
ぺティグリュー「ジェームズは、最期に私を許してくれたよ。あぁ、私を愛してくれたんだ。ハニー」
ぺティグリュー「君はご両親にそっくりだ……君も私を、愛してくれるだろう?優しい優しい、ハニー」
ぺティグリュー「そんな!!そんな、あぁ、あぁあシリウス、助けてくれ、お願いだ。私はいい友人だったろう?お願い……」
ブラック「触るな。わたしのローブはもう十分に汚れてしまった。これ以上おまえのために、汚すつもりはない。返り血以外はな」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、リーマス、分かってくれ。あの方の恐ろしさは、君にも分からないんだ。私、は、私は、仕方なく」
リーマス「あぁ、悪いがよく知っている。ジェームズだって、シリウスだって知っている。わたし達は何度も奴に詰め寄られた。ジェームズなんて、杖を交えて真っ向から、だ。それでも彼は闇に飲まれなかった」
リーマス「そんな彼を見て、何も思わず、裏切るなんて。私には理解しかねる」
ぺティグリュー「あぁ、お嬢さん、あなた、は。賢い人だ、そうでしょう?こんな惨めな弱いものいじめなんて、許されないでしょう?」
ハーマイオニー「……ハニー、こっちに」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー……君は、両親の生き写しだ。リリーに、それにジェームズn」
ブラック「黙れ!!!!!!ハニーに話しかけるとは、どういう神経だ!?」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー。ハニー。君はきっと、ご両親に似て優しいのだろう?」
ぺティグリュー「ねぇ、ハニー、助けておくれよ。私はまだ死にたくない、お願いだ、ハニー、ねぇ」
ぺティグリュー「なんでもしよう、約束する。何でもするんだ。あぁ、ハニー、君は両親によく似ているねぇ」
ぺティグリュー「ジェームズは、最期に私を許してくれたよ。あぁ、私を愛してくれたんだ。ハニー」
ぺティグリュー「君はご両親にそっくりだ……君も私を、愛してくれるだろう?優しい優しい、ハニー」
847: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:34:15.03 ID:eS/7pxOt0
ブラック「黙 れ ! ! おまえの口から、ジェームズの名前を出すな!!どの面をさげて、この子の前であいつの名前を……!」
ハニー「……待って、ブラック」
ブラック「うん」
ハーマイオニー「……素直だわ」
ロン「……なんなんだろう、僕、あの人がよくわからない」
ハニー「いいわ、ぺティグリュー。話しを聞いてあげる」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ!ハニー!君ならそう言うと思っていた!ハニー!あぁ!」
ハニー「いいから話なさい。さぁ」
ハニー「私の両親の、最期について。私の知っていることと一瞬でも違っていたら。あなたを許さない」
いいわ。話を
ハニー「……待って、ブラック」
ブラック「うん」
ハーマイオニー「……素直だわ」
ロン「……なんなんだろう、僕、あの人がよくわからない」
ハニー「いいわ、ぺティグリュー。話しを聞いてあげる」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ!ハニー!君ならそう言うと思っていた!ハニー!あぁ!」
ハニー「いいから話なさい。さぁ」
ハニー「私の両親の、最期について。私の知っていることと一瞬でも違っていたら。あなたを許さない」
いいわ。話を
849: なんかしらんがミス 2012/12/12(水) 03:35:00.38 ID:eS/7pxOt0
ブラック「黙 れ ! ! おまえの口から、ジェームズの名前を出すな!!どの面をさげて、この子の前であいつの名前を……!」
ハニー「……待って、ブラック」
ブラック「うん」
ハーマイオニー「……素直だわ」
ロン「……なんなんだろう、僕、あの人がよくわからない」
ハニー「いいわ、ぺティグリュー。話しを聞いてあげる」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ!ハニー!君ならそう言うと思っていた!ハニー!あぁ!」
ハニー「いいから話なさい。さぁ」
ハニー「私の両親の、最期について。私の知っていることと一瞬でも違っていたら。あなたを許さない」
ハニー「……待って、ブラック」
ブラック「うん」
ハーマイオニー「……素直だわ」
ロン「……なんなんだろう、僕、あの人がよくわからない」
ハニー「いいわ、ぺティグリュー。話しを聞いてあげる」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ!ハニー!君ならそう言うと思っていた!ハニー!あぁ!」
ハニー「いいから話なさい。さぁ」
ハニー「私の両親の、最期について。私の知っていることと一瞬でも違っていたら。あなたを許さない」
854: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:42:03.03 ID:eS/7pxOt0
ぺティグリュー「……え?き、君の両親の、最期……?」
ハニー「……」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、ハニー。君には辛いことだろう、優しい優しいハニー。私は、そんな酷い事は……」
ハニー「それを引き起こしておいてなにを……辛くなんかないわ。もう、乗り越えた」
ルーピン「……」
ハニー「言いなさい。あの夜、何があったの?」
ぺティグリュー「私、私は……ご主人様につれられ、案内したんだ、ポッター家に」
ハニー「……」
ぺティグリュー「あぁ、あぁ、ハニー。君には辛いことだろう、優しい優しいハニー。私は、そんな酷い事は……」
ハニー「それを引き起こしておいてなにを……辛くなんかないわ。もう、乗り越えた」
ルーピン「……」
ハニー「言いなさい。あの夜、何があったの?」
ぺティグリュー「私、私は……ご主人様につれられ、案内したんだ、ポッター家に」
857: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:43:47.22 ID:eS/7pxOt0
ぺティグリュー「ご主人様は、ジェームズと二人になり……私をポケットから、出して。私の裏切りを、ジェームズに暴露なさって」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー!ジェームズは、私を『憎まない』と言ってくれた!逃げろ!と言ってくれた!」
ぺティグリュー「私はジェームズに、愛されていたんだよ、ハニー!」
ハニー「うそつき」
ぺティグリュー「……え!?」
ハニー「うそつき。全部全部、大嘘つきだわ、あなた。言ったでしょう、私」
ハニー「二人の最期は、乗り越えた。全部知ってるのよ……私を誰だと思っているの」
ハニー「あなたの友人の、ジェームズと、リリーの。子供なのよ?あなたはまだ、二人に嘘をつきつづけるの?」
ぺティグリュー「あぁ、ハニー!ジェームズは、私を『憎まない』と言ってくれた!逃げろ!と言ってくれた!」
ぺティグリュー「私はジェームズに、愛されていたんだよ、ハニー!」
ハニー「うそつき」
ぺティグリュー「……え!?」
ハニー「うそつき。全部全部、大嘘つきだわ、あなた。言ったでしょう、私」
ハニー「二人の最期は、乗り越えた。全部知ってるのよ……私を誰だと思っているの」
ハニー「あなたの友人の、ジェームズと、リリーの。子供なのよ?あなたはまだ、二人に嘘をつきつづけるの?」
862: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:49:24.66 ID:eS/7pxOt0
ハニー「あなたは言ったわね。パパはあなたを許した、って」
ハニー「えぇ、そうなんでしょうね。パパは、こう言ったわ」
ハニー「『憎んだりしない』って」
ぺティグリュー「い、言った?どうしてまるで聞いたように……あぁ、でも、そうだ!そうだった!彼は私を……」
ハニー「えぇ。そして。あなたに。『逃げろ』と言った」
ぺティグリュー「そう!そうなんだ!私から、あの方を、解放しようと……」
ハニー「『絶対にみつかるな! シリウスと リーマスに』」
ぺティグリュー「!?!?」
ハニー「……どうして、パパはこんなことを言ったのかしら」
ハニー「えぇ、そうなんでしょうね。パパは、こう言ったわ」
ハニー「『憎んだりしない』って」
ぺティグリュー「い、言った?どうしてまるで聞いたように……あぁ、でも、そうだ!そうだった!彼は私を……」
ハニー「えぇ。そして。あなたに。『逃げろ』と言った」
ぺティグリュー「そう!そうなんだ!私から、あの方を、解放しようと……」
ハニー「『絶対にみつかるな! シリウスと リーマスに』」
ぺティグリュー「!?!?」
ハニー「……どうして、パパはこんなことを言ったのかしら」
864: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 03:53:30.43 ID:eS/7pxOt0
ハニー「……分かっていないの?いいえ、分かろうとしなかったのよね。あなたは、気づいていたのよね。だから、無理やり忘れようとしていたのよね」
ハニー「パパがあなたを許したのは。二人を殺人鬼にしないため」
ハニー「あなたに絶対に逃げてほしかったのは、二人があなたなんかのために手を染めてほしくないから」
ハニー「えぇ、あなたがパパにしたことは、『許された』かもしれない」
ハニー「でも、あなたは」
ハニー「もう、『愛されてなんかいなかった』。見捨てられたのよ、ぺティグリュー。ほかならぬ、あなたがパパを、裏切ったから」
ぺティグリュー「あぁ……あぁ、うぁ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ハニー「パパがあなたを許したのは。二人を殺人鬼にしないため」
ハニー「あなたに絶対に逃げてほしかったのは、二人があなたなんかのために手を染めてほしくないから」
ハニー「えぇ、あなたがパパにしたことは、『許された』かもしれない」
ハニー「でも、あなたは」
ハニー「もう、『愛されてなんかいなかった』。見捨てられたのよ、ぺティグリュー。ほかならぬ、あなたがパパを、裏切ったから」
ぺティグリュー「あぁ……あぁ、うぁ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
868: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:04:21.38 ID:eS/7pxOt0
ぺティグリュー「……」
ブラック「……随分と大人しくなったな、ピーター」
ルーピン「……それは、そうだろう。こいつはこれまで、ジェームズはあそこまでした自分を愛していた、それだけで正気が保てていたんだ」
ハニー「……形は、違っても。その人は私と同じよ。パパたちの愛で、ここまでこれた。ニセモノだったとしてもね」
ハニー「……殺さないで、いてくれる?」
ブラック「……当たり前だ。あいつの最期の意思を、君から受け取ったのだから」
ハニー「……ありがとう。ふぅ……私、ちょっと座っていい?」
ロン「あぁ、もちのロンさ。ハニー。さぁ。腕なんて平気さ、君の前には痛みなんてふっとぶよ」
ハーマイオニー「ハニー……あっ、えぇ……抱きしめたいなら、好きにして」
ブラック「……随分と大人しくなったな、ピーター」
ルーピン「……それは、そうだろう。こいつはこれまで、ジェームズはあそこまでした自分を愛していた、それだけで正気が保てていたんだ」
ハニー「……形は、違っても。その人は私と同じよ。パパたちの愛で、ここまでこれた。ニセモノだったとしてもね」
ハニー「……殺さないで、いてくれる?」
ブラック「……当たり前だ。あいつの最期の意思を、君から受け取ったのだから」
ハニー「……ありがとう。ふぅ……私、ちょっと座っていい?」
ロン「あぁ、もちのロンさ。ハニー。さぁ。腕なんて平気さ、君の前には痛みなんてふっとぶよ」
ハーマイオニー「ハニー……あっ、えぇ……抱きしめたいなら、好きにして」
869: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:06:37.76 ID:eS/7pxOt0
ハニー「……私。あの人を許すことは出来ても……ダメだわ。愛することは、出来ない。どうしても」
ロン「あぁハニー、君のしたことって、とっても気高いことだと思うぜ」
ハーマイオニー「そうよ、ハニー。あなたの選択を、どれだけの人ができるかしら」
ルーピン「……君は、殺し殺されで出来ていた私達のどうしようもない連鎖を。今この場で解放してくれたんだよ、ハニー」
ハニー「……あなたたちを?」
ルーピン「あぁ。君の両親と、おなじようにね」
ブラック「……礼を言うよ、ハニー。あぁ、こいつは……吸魂鬼と仲良くなるのが、ふさわしい。そうだろう?」
ハニー「……ふふっ。えぇ、そうかもね……アズカバンもきっと、悪くないところだもの。私の豚も、いるし」
ブラック「うーむ、それには賛同しかねるがね……いや、一昨年からなんだか騒がしかったか、ヒン、ヒンとか……?」
ロン「あぁハニー、君のしたことって、とっても気高いことだと思うぜ」
ハーマイオニー「そうよ、ハニー。あなたの選択を、どれだけの人ができるかしら」
ルーピン「……君は、殺し殺されで出来ていた私達のどうしようもない連鎖を。今この場で解放してくれたんだよ、ハニー」
ハニー「……あなたたちを?」
ルーピン「あぁ。君の両親と、おなじようにね」
ブラック「……礼を言うよ、ハニー。あぁ、こいつは……吸魂鬼と仲良くなるのが、ふさわしい。そうだろう?」
ハニー「……ふふっ。えぇ、そうかもね……アズカバンもきっと、悪くないところだもの。私の豚も、いるし」
ブラック「うーむ、それには賛同しかねるがね……いや、一昨年からなんだか騒がしかったか、ヒン、ヒンとか……?」
875: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:15:56.54 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「ピーターは、しっかり縛り上げたね。いいかいハニー、こいつが変身して逃げるそぶりをしたら……やはり殺す。それは分かってくれるね?」
ハニー「……えぇ。でも、それはないと思うわ」
ぺティグリュー「……」
ブラック「あぁ、君が言うならそうだろう。念のため、手錠で両手をつないでおこうか……ほら」
ルーピン「やけに手品が上手いことだよ。左は私が。先頭を行くしね」
ロン「それじゃ、反対は僕、が。いくよ。豚そこないの面倒は、一番豚たる僕がみないとね。いててっ」
ブラック「あぁ、すまないね。私は応急措置の類が下手で……君、支えてあげてくれるかい」
ハーマイオニー「えっ。あ、えぇ。ロン、こっちの手、はい……手ぇ大きいのねあなた」
ハニー「これ、どうするの?放っておいても、いいでしょうけれど」
ブラック「あぁ、スニベ……スネイプか。私が適当に、片足でも掴んで引きずろう」
ルーピン「死ぬよ。まったく……『モビリコーパス、体よ浮け』」
スネイプ「」ユラーッ
ハニー「……えぇ。でも、それはないと思うわ」
ぺティグリュー「……」
ブラック「あぁ、君が言うならそうだろう。念のため、手錠で両手をつないでおこうか……ほら」
ルーピン「やけに手品が上手いことだよ。左は私が。先頭を行くしね」
ロン「それじゃ、反対は僕、が。いくよ。豚そこないの面倒は、一番豚たる僕がみないとね。いててっ」
ブラック「あぁ、すまないね。私は応急措置の類が下手で……君、支えてあげてくれるかい」
ハーマイオニー「えっ。あ、えぇ。ロン、こっちの手、はい……手ぇ大きいのねあなた」
ハニー「これ、どうするの?放っておいても、いいでしょうけれど」
ブラック「あぁ、スニベ……スネイプか。私が適当に、片足でも掴んで引きずろう」
ルーピン「死ぬよ。まったく……『モビリコーパス、体よ浮け』」
スネイプ「」ユラーッ
879: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:23:09.19 ID:eS/7pxOt0
トンネル
ブラック「……このトンネルを、誰が一番早く抜けられるか。競いあったものだ」
ハニー「……へぇ。獣って、細い道を通るのが上手なのね。そういえば、クルックシャンクスとは?」
ブラック「あぁ、あの猫か。うん?君と同じ名前で名乗っていたがね。随分と賢いから、色々と手を貸してもらったんだ」
ブラック「それよりだね、あー、君は、これがどういうことになるか、分かっているかい?つまり……」
ハニー「回りくどいのは、嫌いだわ」
ブラック「おっと、そうだな。端的に言おう、ぺティグリューを引き渡すということは、だ。私が……自由の身になるんだ」
ハニー「……そうね」
ブラック「ただ殺すだけでは、もしかすれば上手くいかなかったかもしれない。その点でも、君にお礼を言わねばならないね」
ハニー「私と言う存在に?えぇ、当然のことね」
ブラック「あぁ、そうだな。それで、だ。君は、あー、誰かから聞いたことがあるかもしれないんだが。私が君の、後見人だということは?」
ハニー「……えぇ。知ってるわ」
ブラック「……このトンネルを、誰が一番早く抜けられるか。競いあったものだ」
ハニー「……へぇ。獣って、細い道を通るのが上手なのね。そういえば、クルックシャンクスとは?」
ブラック「あぁ、あの猫か。うん?君と同じ名前で名乗っていたがね。随分と賢いから、色々と手を貸してもらったんだ」
ブラック「それよりだね、あー、君は、これがどういうことになるか、分かっているかい?つまり……」
ハニー「回りくどいのは、嫌いだわ」
ブラック「おっと、そうだな。端的に言おう、ぺティグリューを引き渡すということは、だ。私が……自由の身になるんだ」
ハニー「……そうね」
ブラック「ただ殺すだけでは、もしかすれば上手くいかなかったかもしれない。その点でも、君にお礼を言わねばならないね」
ハニー「私と言う存在に?えぇ、当然のことね」
ブラック「あぁ、そうだな。それで、だ。君は、あー、誰かから聞いたことがあるかもしれないんだが。私が君の、後見人だということは?」
ハニー「……えぇ。知ってるわ」
883: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:26:44.56 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「伝説のジゴロはどこにいったんだまったく、これだからへたれ犬っころは」
ぺティグリュー「変わらないなぁ、私はどうしてこんなに変わってしまったんだ……」
ロン「回りくどいなぁもう、マーリンの髭」
ハーマイオニー「さっさと切り出してしまえばいいのにね……うーん、複雑、複雑だけど、うーん」
ロン「おいおいハーマイオニー、豚の規約を知らないのかい?彼女が誰をどう想おうともそれは彼女の勝手、僕らは紳士にヒンヒンあるのみ、だ」
ハーマイオニー「私は豚じゃないから知りませんわ、よ」
ぺティグリュー「変わらないなぁ、私はどうしてこんなに変わってしまったんだ……」
ロン「回りくどいなぁもう、マーリンの髭」
ハーマイオニー「さっさと切り出してしまえばいいのにね……うーん、複雑、複雑だけど、うーん」
ロン「おいおいハーマイオニー、豚の規約を知らないのかい?彼女が誰をどう想おうともそれは彼女の勝手、僕らは紳士にヒンヒンあるのみ、だ」
ハーマイオニー「私は豚じゃないから知りませんわ、よ」
885: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:32:23.96 ID:eS/7pxOt0
ブラック「そう、ジェームズとリリーは。二人に何かあったら君を私に、と。頼んだんだ」
ハニー「……えぇ。えぇ、っと……それって」
ブラック「あー、うん。君にも今の家があるんだろう、それは、分かる。夏に見た、いい家だな。家より君に目がいったが」
ハニー「あぁ、やっぱりあれってあなただったの……ねぇ」
ブラック「あー、私の汚名が晴れたなら。きっと、ダンブルドアに任せればすぐだろう。そうしたら」
ブラック「あー……よければ、なのだが」
ブラック「私と一緒に、暮らさないか?ハニー」
ハニー「……えぇ。えぇ、っと……それって」
ブラック「あー、うん。君にも今の家があるんだろう、それは、分かる。夏に見た、いい家だな。家より君に目がいったが」
ハニー「あぁ、やっぱりあれってあなただったの……ねぇ」
ブラック「あー、私の汚名が晴れたなら。きっと、ダンブルドアに任せればすぐだろう。そうしたら」
ブラック「あー……よければ、なのだが」
ブラック「私と一緒に、暮らさないか?ハニー」
891: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:40:02.77 ID:eS/7pxOt0
ハニー「……」
ブラック「……すまない、忘れてくれ。こんな、誰とも知らない犬っころなんて……」
ハニー「……とんでも、ないわ」
ブラック「……うん?えぇっと、そうだな、いきなりこんなこと……」
ハニー「そうじゃ、なくって!あの、あの!住む家はあるの!?私、いつ引っ越してあげれば、あの!わたし、えぇっと!」
ブラック「……」
ハニー「わたし、家事はできるの!昔散々やっていたから!だから、お邪魔にはならないわ!あの!」
ブラック「っぷ、っは……はっはは、ははははははははははっ!!」
ハニー「!?な、なんで笑って……わ、笑わないで!笑わないで、よ!」
ブラック「いや、いやすまない。そこまでそっくりか、とね。普段は知的で飄々としていて冷静だ。しかし、ふむ。ふとした拍子に素の顔になる……あぁ、まったく君はお父さんの子だ」
ブラック「しかし、あぁ……さっき私は、君がリリーに似ていると言ったね。あれは撤回しよう」
ブラック「君のほうが、ずっとずっと可愛いようだ。二人もきっと、そう言うだろう」
ブラック「……すまない、忘れてくれ。こんな、誰とも知らない犬っころなんて……」
ハニー「……とんでも、ないわ」
ブラック「……うん?えぇっと、そうだな、いきなりこんなこと……」
ハニー「そうじゃ、なくって!あの、あの!住む家はあるの!?私、いつ引っ越してあげれば、あの!わたし、えぇっと!」
ブラック「……」
ハニー「わたし、家事はできるの!昔散々やっていたから!だから、お邪魔にはならないわ!あの!」
ブラック「っぷ、っは……はっはは、ははははははははははっ!!」
ハニー「!?な、なんで笑って……わ、笑わないで!笑わないで、よ!」
ブラック「いや、いやすまない。そこまでそっくりか、とね。普段は知的で飄々としていて冷静だ。しかし、ふむ。ふとした拍子に素の顔になる……あぁ、まったく君はお父さんの子だ」
ブラック「しかし、あぁ……さっき私は、君がリリーに似ていると言ったね。あれは撤回しよう」
ブラック「君のほうが、ずっとずっと可愛いようだ。二人もきっと、そう言うだろう」
899: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:46:40.31 ID:eS/7pxOt0
ハニー「なっ……っあ、あの……当然!!当然だわ!!この、私……わたし」
ブラック「うんうん、なんだね。っく、戸惑う顔と、目がまったく、っく……」
ハニー「わ、笑わないで!もう、もう!!……え、っと」
ブラック「シリウス、でいい。恥ずかしい名だったが、君の父に褒められてから誇りになった。あぁ、君の家族として、君を照らす一等星になろう」
ハニー「あ……そう、そうさせてあげる!」
ハニー「……一緒に、一緒に暮らしましょう!シリウス!わたしの……大事な、おじさん!」
シリウス「あぁ、ハニー……ハニーぃいいいいいい!?!?!?あ、あぁ!たしかに肩書きはそうなるかもしれない、だけど、そこ、そこにカテゴライズされてしまうのかい私はぁああああああああ!!」
ルーピン「……まぁ、三十路過ぎのおっさんだから」
ロン「いや、でも、ねぇ。あのハニーの顔……あーぁ、なんだか生きる希望が薄れてきた。おいネズミ、一緒に吸魂鬼んとこいってやろうか」
ハーマイオニー「まるっきり、乙女よね……誰を想おうが、なんでしょ。しっかりしなさいよ」
ブラック「うんうん、なんだね。っく、戸惑う顔と、目がまったく、っく……」
ハニー「わ、笑わないで!もう、もう!!……え、っと」
ブラック「シリウス、でいい。恥ずかしい名だったが、君の父に褒められてから誇りになった。あぁ、君の家族として、君を照らす一等星になろう」
ハニー「あ……そう、そうさせてあげる!」
ハニー「……一緒に、一緒に暮らしましょう!シリウス!わたしの……大事な、おじさん!」
シリウス「あぁ、ハニー……ハニーぃいいいいいい!?!?!?あ、あぁ!たしかに肩書きはそうなるかもしれない、だけど、そこ、そこにカテゴライズされてしまうのかい私はぁああああああああ!!」
ルーピン「……まぁ、三十路過ぎのおっさんだから」
ロン「いや、でも、ねぇ。あのハニーの顔……あーぁ、なんだか生きる希望が薄れてきた。おいネズミ、一緒に吸魂鬼んとこいってやろうか」
ハーマイオニー「まるっきり、乙女よね……誰を想おうが、なんでしょ。しっかりしなさいよ」
903: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:55:04.29 ID:eS/7pxOt0
ルーピン「さって、と。地上だ。クルックシャンクス、木の根を押さえつけていてくれてありがとう」
ロン「へー、そうやってあの木って黙らせるのか。知りもしなかった」
ハーマイオニー「必要もなかったものね」
シリウス「どこまでも規格外ってことかい、まったく君らしい。おじさん、おじさんかぁ。そうか、私ってもう三十路過ぎてるのか……」
ハニー「私の前には罠なんてあってないようなものだものね。ねぇ、シリウス。さっきから何をブツブツ……あら?」
ルーピン「おやおやシリウス、パッドフット。やせこけたはずなのに昔の面影が少し戻ってみえるけど、どうしたんだい?まさかその歳で盛っているわけではなかろうね」
シリウス「おやおやルーピン、ムーニーよ。嫉妬は醜いね、私がハニーに下の名で呼ばれるのが悔しいかい?ル、ゥ、ピ、ン、先・生!」
ルーピン「……これだけは言いたくなかったが。シリウス、おすわ……」
ハニー「……ねぇ、先生」
ルーピン「うん?どうしたんだい、ハニー。空なんて見上げて……」
ハニー「今日は満月のようだけれど……先生、お薬は飲んでおいで、なのよね?」
つづく
ロン「へー、そうやってあの木って黙らせるのか。知りもしなかった」
ハーマイオニー「必要もなかったものね」
シリウス「どこまでも規格外ってことかい、まったく君らしい。おじさん、おじさんかぁ。そうか、私ってもう三十路過ぎてるのか……」
ハニー「私の前には罠なんてあってないようなものだものね。ねぇ、シリウス。さっきから何をブツブツ……あら?」
ルーピン「おやおやシリウス、パッドフット。やせこけたはずなのに昔の面影が少し戻ってみえるけど、どうしたんだい?まさかその歳で盛っているわけではなかろうね」
シリウス「おやおやルーピン、ムーニーよ。嫉妬は醜いね、私がハニーに下の名で呼ばれるのが悔しいかい?ル、ゥ、ピ、ン、先・生!」
ルーピン「……これだけは言いたくなかったが。シリウス、おすわ……」
ハニー「……ねぇ、先生」
ルーピン「うん?どうしたんだい、ハニー。空なんて見上げて……」
ハニー「今日は満月のようだけれど……先生、お薬は飲んでおいで、なのよね?」
つづく
911: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/12(水) 04:58:22.61 ID:eS/7pxOt0
すまん!まさか終わらんとは!!堪忍して!!!
完結編は日曜午前中から!!また間が空いてまうし!あとちょいなのに!重ね重ねすまん!
ラドクリフお大事に!!
じゃあの!
ハリー・ポッターシリーズ
一巻~七巻まで
世界的大ヒット発売中!
2014年後半、USJにて
ハリポタアトラクション建設決定!!
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次回 ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」
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