1 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:00:42 ID:3STTDP.E
―千早宅 

春香「えへへ」ポカポカ

千早「どうして春香は私の家にいるのかしら」

春香「千早ちゃんが入れてくれたからぁ」

千早「…そうね」


千早「質問を変えるわね」

春香「うん」

千早「何の用で私の家にきたのかしら」

春香「なんとなくー」

千早「そう…ま、別に構わないのだけど」

春香「えへへ…こたつあったかいねー」

千早「そうね」 


アイドルマスター 天海春香 1/8スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
ファット・カンパニー (2018-05-31)
売り上げランキング: 91,890
2 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:02:16 ID:3STTDP.E
春香「千早ちゃぁん。みかんあるー?」

千早「すごい図々しいわね」

春香「あぁん。千早ちゃんのゴミを見るような目いい…」

千早「おっさんみたいよ。春香」

春香「千早さん。みかんはありますか?」

千早「あるわよ」ガサゴソ 

3 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:03:17 ID:3STTDP.E
春香「みかんだみかんだぁ。えへへ」ムキムキ

千早「まったく…」ムキムキ

春香「ん~ おいし~」

千早「…………」ムキムキ

春香「やっぱりこたつにはみかんだよねぇ」

千早「…………」ムキムキ

春香「…みかん、むこっか?」

千早「………お願い 

4 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:04:24 ID:3STTDP.E
春香「千早ちゃんって不器用だよねー」ムキムキ

千早「…よく言われるわ」

春香「そんなとこもかわいいんだけどね。はい、どうぞ」

千早「ありがとう……? 春香?」

春香「むいてあげたんだから、口移し」ンー

千早「なっ…」

春香「ふぁやくふぁやくー」ンー

千早「………」パク

春香「えへへ」

千早「………っ」カァァ 

5 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:05:48 ID:3STTDP.E
TV<おにぎりなのー!

千早「美希ね」

春香「おにぎりのことになると元気だよねー」

千早「あとプロデューサーのことでも」

春香「進展あったのかなぁ」

千早「なさそうね。あったら問題なんだけど」

春香「だよねー」

千早「…小鳥さんは大丈夫なのかしら」

春香「アタックはしてるみたいだよー」

千早「プロデューサー次第ってわけね…」 

6 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:07:52 ID:3STTDP.E
千早「今日どうするの?」

春香「うーん。夕方になったら帰ろうかなぁ」

千早「…そう」

春香「あっ 今ちょっと残念って思った?」

千早「そんなことないわよ」

春香「千早ちゃんって嘘つくとき目が泳ぐよねー」

千早「……」

春香「残念って思ったー?」

千早「…思ったわ」

春香「えへへ。さっきのは適当に言っただけだよ~」

千早「……やるわね」

春香「えっへん」 

7 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:08:52 ID:3STTDP.E
春香「やっぱり今日泊まるねー」

千早「そう。明日は?」

春香「お仕事入ってるけど、そんな早くないから大丈夫ー。千早ちゃんは?」

千早「10時から雪歩とレッスンよ」

春香「そっかぁ…」

千早「妬いてるの?」

春香「そんなことないしーぶーぶー」

千早「ふふ、私は春香が一番好きよ」

春香「……ずるいよ千早ちゃん」

千早「さっきの仕返しよ」 

8 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:09:30 ID:3STTDP.E
春香「そういえば千早ちゃん。雪歩ちゃんのこと名前で呼ぶようになったよね」

千早「そうね」

春香「なにかあったのー?」

千早「特に何もないわよ。萩原さんだと壁があるーって言われたの」

春香「千早ちゃんだけに?」

千早「……」

春香「ごめんなさい」

千早「いいわよ。それで名前で呼ぶようにしたの」

春香「へー」

千早「……ねぇ春香」

春香「ん?」

千早「どうやったら胸は大きくなるのかしら…」シュン

春香「んー…私は千早ちゃんのそういうところも好きだけどなー」

千早「…それならいいわね」

春香「えへへ」 

9 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:10:32 ID:3STTDP.E
千早「あ」

春香「みかんなくなっちゃったね」

千早「そうね」

春香「飲み物がほしいなぁ…」

千早「一緒に取りにいきましょ」

春香「うん…んー」モゾモゾ

千早「いちにのさんで」

春香「いいよー」

千早「いち、にの、さんっ」ダッ

春香「おりゃー」ダッ ドテーン 

10 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:11:17 ID:3STTDP.E
千早「…まぁ、そうなっちゃうわよね」

春香「うー痛いよー…」ヒリヒリ

千早「ほら、ひざ見せて」

春香「うー…」

千早「まったく……ちょっと痛くなるわよ」シュッシュ

春香「っ……」プルプル

千早「はい、もう大丈夫よ」ペタ

春香「うぅぅ…」

千早「よく我慢できました」ナデナデ

春香「…えへへ」 

11 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:12:14 ID:3STTDP.E
春香「夕飯の買い物とか大丈夫ー?」

千早「大丈夫よ」

春香「そっかぁ。よかったー」ヌクヌク

千早「春香って寒がりなの?」

春香「うん。暑いのもやだけど」

千早「やっぱり春が好きなのかしら」

春香「うんうん。千早ちゃんは?」

千早「どちらかといえば寒がりかもしれないわね」

春香「へー」

千早「でも冬が好きよ。私は」

春香「え、どうして?」

千早「春香がこうしてきてくれるから」

春香「えへへ、千早ちゃんはかわいいなぁ」 

12 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:12:45 ID:3STTDP.E
春香「どうせなら一緒に住んじゃおーよー」

千早「それは色々と問題があるわよ」

春香「たとえばー?」

千早「またあることないこと書かれちゃうわよ。雑誌に」

春香「あー…めんどくさそう」

千早「そうよ」 

13 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:13:37 ID:3STTDP.E
春香「…なんくるないさー」

千早「……今の我那覇さんの真似?」

春香「うん。似てた?」

千早「まったく似てないわよ」

春香「うう…」

春香「……ヂュ」

千早「え…今のって、ハム蔵の真似?」

春香「うん」

千早「すごい似ていたわよ。びっくりしたわ」

春香「ホント? じゃぁ持ちネタにしよーっと」

千早「芸人みたいなことしてるわね」 

14 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:14:12 ID:3STTDP.E
春香「そんなことないよ~。あ、千早ちゃんもなにかしてみてよ」

千早「わ、私?」

春香「うんうん」

千早「…えーっと…」

春香「……」ワクワク

千早「…な、なんくるないさー」

春香「……ぷっ」

千早「……」 

15 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:15:02 ID:3STTDP.E
春香「ねーねー。ごめんってばー」

千早「……」

春香「まさかあんなに似てないとは思わなかったんだよー」

千早「……」

春香「ごめんってばぁ…」

千早「……」

春香「……」

千早「……」

春香「……っ」グズ

千早「……まったく」ナデナデ

春香「うぅ…ごめんなさい」

千早「いいわよ。こっちもやり過ぎたわ」 

16 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:15:53 ID:3STTDP.E
春香「……」グー

千早「…そろそろ夕飯かしら」

春香「…そ、そうだね」グー

千早「春香は食いしん坊さん」

春香「うぅー」 

17 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:16:54 ID:3STTDP.E
春香「いただきまーすっ」
千早「いただきます」

春香「今日はパスタにしてみた」

千早「春香が最初に私の家にきたときもそうだったわね」

春香「あっ そうだったね。あのときの千早ちゃんの部屋すごかったよね~」

千早「必要最低限のものしか出していなかったから…」

春香「今はこんなに変わっちゃって…」

千早「春香のおかげで様変わりしたわね」

春香「えへへ。今じゃもう女の子の部屋だね」

千早「そうね。…春香の私物が増えた気がするけれど」

春香「き、気のせいだよ気のせい」 

18 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:17:53 ID:3STTDP.E
春香「文明の利器ってすごいよねぇ」

千早「そうね…。ボタン一つでなんでもできるもの」

春香「こたつにいるだけで、なんでもできちゃう日もくるのかなぁ」

千早「そうなったら運動できないわね…」

春香「怖い時代だー」


春香「よーし、お風呂はいろー」

千早「いいわよ。一緒に入る?」

春香「うんっ」 

19 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:21:47 ID:3STTDP.E
千早「……」ストーン

春香「さっきはああ言ったけど、成長しないのはさすがにおかしいと思うな、私」

千早「…どうしてかしら…」ストーン

春香「食生活はよくなったはずなんだけどなー」

千早「もしかしたら、このまま一生……」グズ

春香「うわわ、大丈夫だって!」

春香「大きくなるよ! きっと! ね?」

千早「…ほんと?」ウルウル

春香「う…うん」

千早「それなら…」

春香「……」

春香(どうしよう適当なこと言っちゃった…)

春香(確か豆乳とかだったっけ…あとキャベツ?)

春香(…夕飯とかにバレない程度に入れていこっと) 

20 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:22:36 ID:3STTDP.E
春香「千早ちゃん、髪かわかそっか?」

千早「お願い」

春香「えへへー千早ちゃんの髪ってサラサラだよねー」

千早「そう? …って、春香もそうじゃない」

春香「そうだけどー。こんな髪長いから余計だよ~」

千早「そうかしら…あんまり手は加えてないんだけど…」

春香「だよね。羨ましいなぁ…」サワサワ

千早「……春香?」

春香「えへへ」サワサワ 

21 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:23:13 ID:3STTDP.E
春香「あっ 手がすべってポニテにしちゃった」

千早「どうすべったらそうなるのよ…まったく」

春香「えー、解いちゃうのー?」

千早「そうよ」

春香「かわいいのに……好きなのになぁ」

千早「……」

春香「……」

千早「…寝るまでよ」

春香「えへへ。ありがと千早ちゃん」 

22 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:24:09 ID:3STTDP.E
春香「~~♪」

千早「っもう…そんなに見ないでよ」

春香「だってかわいいんだもーん」

千早「……恥ずかしいわ」

春香「今度はリボンつけようよ。私とお揃いの」

千早「そ、それで事務所行くの…?」

春香「うんっ」

千早「それはやめとくわ…」

春香「えー」

千早「音無さんが大変なことになりそうよ」

春香「あー…お仕事できなくなりそうだね」

千早「そうよ」

春香「じゃぁ…私といるときはつけよ!」

千早「……たまーにだけよ」

春香「うんっ たまーにだけね!」 

23 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:25:05 ID:3STTDP.E
春香「ふぁ…」ウトウト

千早「そろそろ寝る?」

春香「うん…」コテン

千早「こたつで寝ると風邪ひくわよ」

春香「でもー…」

千早「…しょうがないわね。運ぶわよ」ダキッ

春香「えへへぇ…」

千早「春香はホントに甘えん坊さんね」 

24 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:25:37 ID:3STTDP.E
春香「千早ちゃんつめたいねー…」

千早「春香はあったかいわね…」

春香「もっと寄っていい?」

千早「…いいわよ」

春香「えへへ」モゾモゾ

千早「それじゃ、寝るわよ」

春香「うん。…おやすみ、千早ちゃん」

千早「おやすみ、春香」 

25 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:26:37 ID:3STTDP.E
春香「…千早ちゃん?」

千早「…すぅ……っ……」

春香「……大好き」チュ

春香「ぉ、おやすみっ」ガバ



千早「……」チラ

春香「すぅ…えへへ…」

千早「…まったく…」

千早「私もよ、春香。…おやすみなさい」 

26 : ◆0kfBE4FtmY:2013/03/16(土) 01:28:51 ID:3STTDP.E
おわりです
最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございました
はるちはわっほい!