P「とりあえず、これだな」


[クラシカルローズ]黒川千秋（特訓後）




雪美「千秋……綺麗……」ｷﾗｷﾗ

P「だな。やっぱり千秋はこういう赤系統のドレスが似合うな」

雪美「……うん…………あれ？　これって……」

P「ああ。この衣装、見覚えあるだろ？」ｶﾁｶﾁ


黒川千秋（初期N・特訓後）




P「これのリメイクだな。腰や髪に花飾りがついたり、全体的に派手になってる」

雪美「……なんぼやろ……」

P「亜子みたいなこと言わない」

雪美「ふふっ…………いいな……」

P「ああ。なんか感動的だよな」

雪美「私も……苺……また着たい……」

雪美「それ……私、着たら……似合う……？」

P「んー……大人になったら似合うんじゃないか？」

雪美「千秋みたいな大人……なりたいな……」

P「……ああ。なれるといいな。きっとなれるさ」

P（でも10歳くらい下の女の子の髪をずっと目で追っかけるようになって欲しくはないかな）

雪美「……背、どうやったら、伸びる……？」

P「よく食べてよく寝れば、身長なんてすぐ伸びるさ」

雪美「……がんばる……」

雪美「写真……他に、ある……？」

P「ああ、仕事のだと他のポーズがこんなもんで」ｶﾁｶﾁ

雪美「仕事の……？」

P「仕事の前にレコードショップに寄って、その時の写真も撮ったんだよ」ｶﾁｶﾁ


[クラシカルローズ]黒川千秋（特訓前）




雪美「レコードショップ……？　レコード……って……？」

P「レコード見たことないか？　こんなやつなんだけど」ｶﾁｶﾁ

雪美「……大きな、CD……？」

P「ああ、そうだな。昔のCDみたいなもんだ。でもCDよりも音が良いらしくて、今もレコードで曲を聴いてる人もいるんだぞ」

雪美「…………千秋も……？」

P「ああ。家に蓄音機……レコードで曲を流す機械があるんだろうな」

雪美「なんだか……オシャレ……」


…………

翌日……


P「というわけで、ここに雪美の千秋褒め殺し音声データがある」

千秋「え？　……え？」

雪美「プロデューサー……いつの間に、録音……！？」

P「聞くか？」

雪美「ダメ」

千秋「うっ……うううぅぅぅっっ……ゆ、雪美さんがダメというなら……仕方ないわね……」

雪美「千秋……そんなの、聞かなくても……私、千秋のこと……褒めるよ……？」

千秋「え？」

雪美「千秋……すごく、素敵だった……！」

千秋「……あ、ありがとう……」

雪美「私……千秋みたいな、お姉さんに……なる…………目標、ね……」

千秋「……わ、私……がんばって、よかった……」ﾀﾞﾊﾞｧ

P「そんなに感動して泣くとは思わなかったけど」

千秋「だって……だって！　ねえ！」

P「いや、分かるけど……俺もこの前千佳に褒められた時は泣きかけた」

千秋「なんて？」

P「遅くまでお仕事お疲れ様、ありがとう、って」

千秋「あー、それは効くわ」

雪美「…………？」

P「でも昨日の雪美、これの比じゃないくらい褒めてたからな……このデータ、危ないし、封印しておくわ」

千秋「そうしてちょうだい……」

P「素直だ」

千秋「私が精神的にヤバくなったら頼むわ」

雪美「人の話……勝手に録音……ダメ、だからね……？」

P・千秋「「恥ずかしがる雪美（さん）を写真に収めても？」」



おわり