麗奈「それにしても…さすがにこれだけ毎日レッスン続くと疲れてくるわね」

光「ライブが近いからな～。
　　でも、ヒーローに特訓はつきものだから仕方ないぞ！」

麗奈「はぁ～…アンタほんとそればっかりね…」

P「とはいえ、ヒーローにも休息は必要だぞ。
　　　 明日はオフだからしっかり身体を休めておけよ」

麗奈「P、アンタも少しは休みなさいよ！
　　　最近いつ来ても事務所にいるじゃない」

P「お、今日のレイナサマは優しいなぁ」

麗奈「そ、そんなんじゃ///」

ちひろ「心配しなくてもプロデューサーさんが明日、私が明後日オフになっているわよ。
　　　　今休んでおかないとしばらく休めそうにありませんからね」

光「お、相棒も明日休みか！じゃあ久しぶりにカラオケ行こうよ！」

麗奈「！？」

P「ん～そうだな。最近ごぶさただったし、久しぶりに歌うか！」

光「やった！じゃあ、今回は…」

麗奈「ちょ、ちょっと待ちなさいよ！
　　　光、アンタいつの間にPとカラオケなんて！」

光「プロデューサーとは趣味が合うからな！
　　時々一緒に歌いに行ってたんだ」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんも特撮好きでしたね」

麗奈「む～…光！P！アタシも連れてきなさいッ！」

光「そういえば麗奈とはカラオケに一緒に行ったことはなかったな。
　　よし！ヒーローヴァーサスでカラオケ特訓といこうじゃないか！」

P「おいおい、あんまり気合入れすぎると休みにならんぞ。
　 じゃあ、明日の1時に駅前のビッグエ◯ーな」

光「了解！」

麗奈「レイナサマの歌声を独占できるなんて幸せな下僕たちね！
　　　アーッハッハッハ…ゲホゲホ」

P「ん～そうだな。最近ごぶさただったし、久しぶりに歌うか！」

光「やった！じゃあ、今回は…」

麗奈「ちょ、ちょっと待ちなさいよ！
　　　光、アンタいつの間にPとカラオケなんて！」

光「プロデューサーとは趣味が合うからな！
　　時々一緒に歌いに行ってたんだ」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんも特撮好きでしたね」

麗奈「む～…光！P！アタシも連れてきなさいッ！」

光「そういえば麗奈とはカラオケに一緒に行ったことはなかったな。
　　よし！ヒーローヴァーサスでカラオケ特訓といこうじゃないか！」

P「おいおい、あんまり気合入れすぎると休みにならんぞ。
　 じゃあ、明日の1時に駅前のビッグエ◯ーな」

光「了解！」

麗奈「レイナサマの歌声を独占できるなんて幸せな下僕たちね！
　　　アーッハッハッハ…ゲホゲホ」

【ビッグエ◯ー】

麗奈「さーて、早速歌うわよ！何からいこうかしらね…ん？」

光「プロデューサー、今日は何でいく？」

P「そうだな…ウルトラマン特集といくか！」

光「いいな！」

麗奈「アンタたち、なにを二人だけで決めてるのよ！
　　　特集ってなんなの？」

P「歌いたい特撮曲が多くていつも迷ってしまうからな。
　 ある程度ジャンルを絞って、その分たくさん歌うようにしてるんだ」

麗奈「ほんとに特撮好きなのね…アタシはわからないから好きに歌わせてもらうわよ」

光「…よし、決めた！やっぱり最初は…」

P「お、最初はこれか！」

麗奈「なんかアタシがイメージしてる歌詞と違うけど…これってウルトラマンの歌なの？」

P「ウルトラマンギンガの挿入歌だな。
　 最新のウルトラマンだぞ。
　 ちなみに変身者の名前もヒカルだ」

麗奈「この前アイツが嬉しそうに話してたの、このことだったのね。
　　　それにしても…ラブソングっぽい歌詞だけどメロディーはヒーローな感じね」

P「真っ向勝負のティーンエイジャーウルトラマンだからな。
　 使用されているのもどっか青いけど、その分ストレートに響いてくる」

P「第1話の変身シーンでこれが流れたときは鳥肌がたったぜ…」

麗奈「饒舌に語るわね」

P「すまんな、好きなことはつい。」

麗奈「まあ、いいわ。レイナサマは寛大なのよ！
　　（子どもっぽく語るところ、少しかわいいじゃない///）」

♪～

P『タロ～ッ！
　 ウルトラマンッ！ナンバー…シックスッ！！』

♪～

【ウルトラマンタロウ】 

光「お～！やっぱりこの歌聞くと燃えるな～っ！」

麗奈「いかにも特撮番組の歌ね」

光「なんてったってウルトラマンタロウだからな！
　　これぞヒーローの見本だぞ！」

麗奈「これも最近のウルトラマンなの？」

光「アタシたちが生まれるずっと前だよ。
　　だけど、いま見たってかなり面白いからな！」

麗奈「アンタ事務所でもいつも見てるわよね…。
　　　年少組も一緒になっているけど」

光「アタシのエネルギーだぞ！」

麗奈（そういえば、菜々が「懐かしいですね～」ってつぶやいていたのはなぜかしら…）

麗奈「これまた激しい…でもウルトラマンっぽくない歌ね」

P「確かに…このウルトラマンネクサスは、番組の内容も従来のウルトラマンとは毛色が違っている」

P「特に序盤の重さはそこらの深夜ドラマにも負けず劣らず」

麗奈「ちょっと…ウルトラマンは子ども向けの番組じゃなかったの？」

P「子どもからもスポンサーからも受けが悪かったなぁ…」

麗奈「だめじゃないの…そ　光＆P『♪男なら～！誰かのために強くなれッ！！』
　　　ちょ！急になんなのよ！」

P「すまんすまん、ここだけは歌いたくて…。
　 さっきは重いと言ったけど、もちろんそればかりじゃない」

P「その重さから生まれる熱さ、カタルシス…」

P「そして…光を受け継いでいくことの意味。
　 スタッフは打ち切られることを覚悟で最後までテーマを貫き通したんだ」

P「実際打ち切られてしまったが、その光は確かに視聴者の心に受け継がれたと信じている」

麗奈「…なんだかすごい番組だったのね…」

光＆P『♪ただそれだけ…できれば…英！雄！さッ！！！』

麗奈「へぇ…これだけ聴いてるとなんだか普通の歌ね。
　　　ウルトラマンとは思えないわ」

光「ウルトラマンネクサスの姫矢編後半のEDなんだ。
　　さっきアタシが歌ったのが姫矢編OP」

麗奈「姫矢編？」

光「うん。ウルトラマンネクサスはウルトラシリーズでは珍しい連続ドラマ形式でさ。
　　大きく分けると…って今度見せてやるよ！
　　辛くて苦しい話も多いけど、一気に見通したときの満足度は最高だぞ！」

麗奈「さっき光が歌ってる時、Pもそんなこと言ってたわね…」

光「まぁ…仁奈と薫は途中で怖くて泣いちゃったけど…」

麗奈「アンタね…」

光「ね、ネクサスの歌はどれも最高だな～！
　　青い果実もいいし、次は赤く熱い鼓動でも…」

麗奈「ごまかすんじゃないわよ」

♪～

光『戦え光の戦士よ！　この愛を守るため　今
　　Final Wars！』

♪～

P「歌詞もメロディーも光にピッタリだな…
　 そのうちLIVEのセットリストに入れてみるか」

麗奈「ホントね。光もすごく楽しそうだわ。
　　　……ウルトラマン見てみようかしら…」ﾎﾞｿｯ

P「おう、一緒に見れば光も喜ぶぞ！」

麗奈「き、聞こえて…。
　　　こ、このレイナサマが子供番組なんて見るわけないでしょッ！」

P「まあそう照れるな。
　 そうだな、今なら列伝やってるから入門にはちょうどいいぞ」

麗奈「列伝？」

P「ウルトラマン列伝。光が歌ってるのもOPで使われてたぞ。
　 今までのウルトラマンの再放送や編集したエピソードを放映してるんだ。
　 現在も新ウルトラマン列伝として放送中だ！」

麗奈「なんで説明口調なのよ。
　　　ま、まあそこまで言うのなら見てやらないこともないわね！」

♪～

P『Lovin' You　走り続けていく
　 全ての答えはきっとこの胸にあるから
　 Lovin' Me　諦めたりしない
　 輝き見つけるために
　 Let's step by myself』

♪～

【Lovin' You Lovin' Me】 

麗奈「…こうして聴いてると、ウルトラマンって色んなスタイルの歌があるのね。
　　　サビでヒーローの名前を連呼する歌ばかりだと思ってたわ」

光「OPだとそういうのが多いけど、EDや挿入歌だとバリエーションが豊富になるな。
　　特に、最近の特撮番組はそういうイメージから外れた曲が多いかも」

麗奈「光、アンタはどっちが好きなの？」

光「うーん、聴いたり歌ったりして元気が出るのは少し前の歌かな。
　　でも、こういう歌も大好きだぞ！特にこの歌は昔から大好きさ」

麗奈「ま、アンタには子どもっぽい曲の方がお似合いだわ！」

光「なんだとー！」

♪～

光『宇宙にきらめくエメラルド
　　地球の最期が来るという』

♪～

【ウルトラマンレオ】 

P「まったく、こんなとこきてまでケンカするなよ」

麗奈「フンッ！ヒーロー気取りのオコチャマをちょっとからかってやっただけよ！」

P「素直じゃないな…。
　 まあ、光にはこういうタイプの歌のほうが似合うのは確かだが」

麗奈「…」

P「素直に一緒に見ようって言えば良かったのに」 

麗奈（さんざん子ども番組ってバカにしちゃったもん…）

♪～

P『マックス！マックス！マックス！
　 マックス！マックス！マックス！
　 ウルトラマンマックス！』

♪～

『ウルトラマンマックス』⑧P 

光「最強！最速ッ！
　　やっぱりマックスは燃えるな！」

麗奈「…さっきは悪かったわね」

光「ううん、アタシが子どもっぽいのはホントのことだし。
　　…麗奈が素直に謝るなんて珍しいな！よしよしエライエライ」ﾅﾃﾞ-

麗奈「調子にのるんじゃないわよっ！///
　　　…でもね、アンタにはこういう曲が似合うのは本当よ？
　　　あんだけ楽しそうに歌ったり聴いたりしてるのは、見てて飽きないもの」

光「麗奈？本当に麗奈なのか？
　　…まさか、ザラブ星人が変身した偽物か！？」

麗奈「アンタね！」

光「ごめんごめん、でもありがとうな！」

麗奈「…フンッ！///」

♪～

光『静かに朝焼けが　大地をつつんでく
　　いつもと　変わらぬ夜明け
　　はるかに続いてく　繰り返しの中でなかで
　　ぼくらは　いまを生きてる』

♪～

【TAKE ME HIGHER】 

麗奈「もっと高く…ね」

P「どうした？今日はなんだかいつもと違うな」

麗奈「なんなのよ！二人して、人がちょっと素直になってみれば…」

P「…」

麗奈「ねえP。アタシは…アタシと光はもっと高くへ行ける？」

P「…当たり前だろ？俺はそう思ってお前たちをスカウトしたんだ。
　 誰よりも高く登ってみせてくれると信じてるさ」

麗奈「…アーッハッハッ！そうよねッ！
　　　このレイナサマは世界を征服するんだからッ！
　　　手始めにアイドル界をとっとと征服してやるわ！
　　　…レイナサマは寛大だから、光とアンタも一緒に連れて行ってやってもいいわよ！
　　　アーッハッハゲホゲホ」

P「おう、その意気その意気！
　 それでは一発、景気の良い曲でもいきますか～」

♪～

P『Another day comes to you

My past fades into my memory
and it's coming again with his music
It wakes me up so slow
another day comes』

♪～

【Another Day Comes】 

光「も～人が歌ってる時に高笑いするんじゃないぞ！」

麗奈「ふんッ！それにしても、ウルトラマンってこんな曲もあるのね」

光「ULTRASEVEN Xは深夜番組だからな。
　　対象年齢も高いし、ウルトラセブンが出てこない話もあったりしたぞ」

麗奈「アンタ、仁奈たちに見せてないでしょうね？」

光「もちろん。見ても面白くはないだろうしな！
　　でも、蘭子と飛鳥は真剣に見てたぞ」

麗奈「あー…そういう…」

P「さて、そろそろ時間だな。あと1曲ってとこか」

麗奈「そうね。じゃあ、光！アンタが最後締めなさい！」

光「え、いいのか麗奈？」

麗奈「寛大なレイナサマがトリを譲ってあげるわ！
　　　そのかわり最高の歌にしなさいよ！」

光「麗奈ありがとう！
　　じゃあ…これだ！」ﾋﾟｯ

♪～

光『どんなに時が過ぎていても
　　変わらないものはここに
　　僕らの星はあの夜空で
　　今も輝いている』

♪～



麗奈「…………」

【Starlight】 

光『思うように進めない日々をまた繰り返して
　 こぼれ落ちた悔しさが 目の前 曇らせてた』



麗奈「………」

P「………」

光『憧れが夢に 変わった瞬間
　　僕らは星降る丘の上に立って
　　手を伸ばしたね』



麗奈「……いい歌ね…」

P「ああ…」

光『どんなに時が過ぎて行っても
　　変わらないものはここに
　　見失いそうになった時は きっと思い出して』



P「特撮…特にウルトラマンの曲ってさ、すごく前向きなんだよな」

麗奈「………」

P「がんばってもがんばっても上手くいかない。
　 そんな辛いとき、苦しいときに背中を押してくれる」

P「それがヒーロー…ウルトラマンなんだよ」



P「アイドルも一緒だと思わないか？」

光『掴めなくても 届かなくても
　　昨日より近づきたい
　　走り続けて叶えるまで
　　あの日のヒカリが 今も背中を押す』



麗奈「…アタシには似合わないわ」

P「そんなことないぞ。少なくとも…光にとってはな。」

麗奈「え？」

P「光が言っていたぞ。
　『アタシが悩んでるときはいつも麗奈が助けてくれる』ってな。
　 傍から聞いてる分にはそうは聞こえないかもしれないけど、
　 光にとっては麗奈は立派なヒーローでアイドルなんだよ」

麗奈「………ほんと、甘ちゃんなんだから…///」

P「そう言いつつ頬がゆるむのを止められないレイナサマカワイイ」

麗奈「う、うるさいわね！下僕のくせにッ！」

【帰り道】

光「あ～楽しかった！
　　麗奈！プロデューサー！また来ような！」

麗奈「そうね、また連れてきてやってもいいわ！
　　　ところでP、レイナサマは甘いモノが所望よ！」

P「はいはい、どっかで食べてくか」

光「プロデューサー、その前にTSU○AYA寄っていい？
　　最近すぐ寝ちゃってるせいであまり見てなかったからさ」

P「おう、いいぞ。麗奈も借りてみたらどうだ？」

麗奈「あ、アタシは別に………ま、まあたまにはそういうのを見てみてもいいかしらね…」

光「ほんとか！じゃあ、一緒に選んで見ようよ！
　　アタシにつづけ～ッ！」

麗奈「あ、こらッ！手を引っ張って走んないでよっ！」



おわり

おまけ


【事務所】


仁奈「ただいまかえりやがりました！」

薫「せんせえただいま～」

P「おう、お疲れ様。
　 もう少ししたら送っていくから休んでてくれ」

薫「うん！」

仁奈「テレビでも見るですよ」

＊＊＊＊

光「♪～」

薫「あ、光お姉ちゃんだ」

仁奈「またDVD見てるみたいですね。
　　　一緒に見るですよ」

光「お、ふたりともお疲れ様！
　　よし、一緒に見よう…って今日はちょっと…子どもには」

薫「えー、いじわる！」

仁奈「大人の気持ちになるですよ！」

光「う、うーん…」

【視聴中】

ウルトラマンネクサス
EP11『人形　－マリオネット－』


『あたしには、こんな素敵な家族がいるんだもん…』

『…孤門くんって誰だっけ…私って、だれ…』

『こわいよ…私だけ置いてどこいっちゃったの？』

『来ないで…来ないでェェェェェッ！！』


仁奈「　」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

薫「　」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

『これが…リコの絵…』

『家族の肖像…』




仁奈「　」ﾋﾞｸｯ

薫「　」ﾋﾞｸｯ

『嘘だ…嘘だァァァァッッ！！』

『…教えて…私は誰…だれなの…』

『お前は…誰でもない。お前は人形だ』

『なぜなら…お前という存在はとっくの昔に死んでいるからな』

『ァァァァァアアアアアアアアーーーーッ！』

『良かった…てっきり君が殺されたかもしれないって…』

『殺されたわ…私も…私の家族も…孤門くんのせいで殺されたのよ…』

『私はファウスト…光を飲み込む無限の闇だ』




仁奈「ぅぅっ…ヒック…孤門おにいさんの気持ちに…なるですよ…」

薫「せんせぇ…こわいよぉ…」

光「二人ともごめん！
　　ぷ、プロデューサー助けてぇぇ！」



おまけおわり