未央「この度は……になりま……です……」

未央「みんな……ここまで……た……」

未央「本当に、あり―――」



P「もういい……！ やめるんだ……！」ｶﾞｼｯ



未央「――はっ！ 私は今までなにを……」

P「夢を見ていたんだよ……」

未央「夢……そうだ、私は……！」

未央「ねえ！ 結果はどうなったの！？」

P「結果は……」

P「……圏外、だ」

未央「……そっか、みんな魅力的な子ばかりだもんね！」

未央「人数も多くなったし、私なんかじゃそんなもんかぁ」

P「っ、それは！」

未央「大丈夫、プロデューサー」

未央「私は……大丈夫だから」

P「未央……」

未央「……ごめん、ちょっと一人にしてもらってもいいかな？」

P「……わかった」

未央「……ありがとね」

P（……本当なら、そばにいてやりたい）


P（お前だって魅力のある子の一人なんだって、いいたい）


P「でも、結果をだせなかった俺にそんなことを言う権利は……」

P「……くそっ、違うだろ！ 権利どうこうじゃない！」

P「俺に今出来ることは……！」

P「未央！」

未央「ｸﾞｽｯ……ぶ、ぶろでゅーざー……」

P「今からレッスンだ！

未央「ﾋｸｯ……れっずん？」

P「あぁ、そうだ！」

P「今回の結果が圏外だからどうだ！」

P「次でまた結果を出せばいい！」

P「ダメだったらまたその次！」

P「何回だって、立ち上がればいいんだよ！」

未央「ﾋｯｸ……プロデューサー……」

P「今までだってさ、そうだったろ？」

P「その時だって苦しかった、でも、乗り越えてきたじゃないか」

P「さ、手を取って」

未央「……うん……うん！」

P「よし！ いくぞ！」

未央「……おー！」

そうして地獄のレッスンが始まった。
時には山を越え、時には海を渡り、時には空を飛んだ。

果たしてそれにどんな意味があったかどうかは定かではない。

とにかく、そんな辛い特訓を乗り越えた。


そして半年後、新しい総選挙の結果が……出ようとしていた。

未央「ついに……この日が来たね……」

P「そうだな……」

未央「……だ、大丈夫かな！ 私！」

P「大丈夫だ、この日のためにやれることは全部やった」

P「……自分を信じるんだ！」

未央「……うん！ プロデューサー！」



さあ、今回も始まりましたシンデレラガールズ総選挙！
なんだかんだで続いているこの総選挙ですが……。
総投票数はなんと過去最多です！



未央「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

P「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ



今回も前回と同じく50位まで発表です！
それまでに入れなかった人は……残念ながら圏外ということで、
順位を知ることはできません……。

さぁ！ 果たして！ あなたのお気に入りのアイドルは入っているのかな！？

では早速、50位の発表です！



未央「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

P「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

第５０位！


本田未央！

未央「……や、やったー！」

P「……お、おう！ や、やったな！」

未央「あ、その、ご、50位だ！」

P「そ、そうだ！ ご、50位だ！」

未央「……うん」

P「……なんか、すまん」

未央「……いや、そんな、謝られても」

P「……だって、50位……」

未央「で、でも！ 約200人いるなかの50位だよ！」

未央「これは立派だよ！」

P「……そ、そうだよな！ 150人よりも上だもんな！」

P「よっしゃ！ 今日は祝勝会だ！」

未央「いぇーい！ 祝勝会だ！」

P「欲しいものはないか！ なんだも買ってやるぞ！」

未央「じゃあプロデューサーが欲しい！」

P「いいぞ！ じゃあ結婚するか！？」

未央「お、結婚かー！ いいね！ しちゃおう！」

P「結婚だ！ 結婚だ！」

未央「結婚だ！ 結婚だ！」

P「結婚だ！ 結婚だ！」

未央「結婚だ！ 結婚だ！」


そうして俺と未央はよくわからないテンションで結婚した。

そのあと幸せに末永く二人で暮らしていったとさ。

終わり