1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 04:56:01.03 ID:R5mhEpCXO
若林「どうもーオードリーでーす。今日も若林、春日でがんばって(ry」 

春日「みなさん、夢でお会いして以来ですね」 

ワハハハ 

若林「……だいぶ寝汗かかれたと思いますが」 

ドッ 

ハルヒ「……」 

キョン「そうムッとするな。せっかくの漫才だぞ。よく見て、よく笑え」 

ハルヒ「ぜんぜん面白くない。第一これが何の意味があるの!?」 

キョン「声がでかい。いいだろ、たまにはこういう息抜きも。そう急いだって、見つからないものはみつからないんだ」 

春日「へっ!」 

若林「それで、実はそろそろ引っ越ししたいんですけど」 

春日「OLか!」 

若林「どのあたりがOLか全くわからないんですけども」 

ワハハハ 


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川文庫)
谷川 流
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2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:02:36.09 ID:R5mhEpCXO

春日「おいプレハブ、お前は(ry」 

若林「失礼だぞ!プレハブ聞こえたぞお前!」 

ドッ 

ハルヒ「帰る」 

キョン「待て待て、もったいないだろ。最後まで見よう、な」 

若林「それで、はやく出て行きたいなあって思ってるんですけど」 

春日「日本からも出てけ!」 

若林「お前地球から出てけ、バカ!」 

春日「バイ!プシュー!」 

ハルヒ「?」 

若林「どこ行く気だよ!」 

春日「春日ワールドだよ!」 

ドッ 

ハルヒ「!」 

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:08:49.95 ID:R5mhEpCXO
若林「まあ、これ無視していきますけどね」 

ハルヒ「ちょっと待ちなさい!」 

……? 

キョン「お、おい」 

ハルヒ「春日ワールドってなんなの?」 

若林「……えっと、なぜかお客様が食いつきましたが」 

ドッ 

ハルヒ「それって宇宙あるの?つまり宇宙人なの、あんた?」 

ザワザワ 

キョン「ま、待てって」 

若林「ほ、ほらーお前言ってやりなよ。春日ワールド。あるんだろ?」 

春日「!……」 

若林「アドリブ弱いな!」 

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:13:00.56 ID:R5mhEpCXO
スタッフ「お客様、困りますよー」 

キョン「すみません……。ほら、お前も謝って」 

ハルヒ「で、どこに行けばあいつと会えるの?」 

キョン「お、お前」 

スタッフ「……しばらく出入り禁止ですからね。あと出待ちもしないでくださいね」 

キョン「は、はい……」 

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:17:42.84 ID:R5mhEpCXO
ファミレス 

店員「ごゆっくりどうぞ」 

キョン「……お前、いいかげんにしろよな。毎回毎回」 

ハルヒ「……」 

キョン「ハァ……」 

ハルヒ「……」 

キョン「……いいか、一つ言っておくぞ。あいつらはなあ」 

ガタッ 

キョン「お、おい」 

ハルヒ「行くわよ、キョン」 

キョン「ど、どこへだよ!」 

ハルヒ「決まってるでしょ。楽屋よ」 

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:27:07.44 ID:R5mhEpCXO
初です。死ぬほど緊張してます。 

ハルヒ「出待ちはだめって言ってたわよね。それなら簡単よ。楽屋に行くわよ」 

キョン「待てって!捕まったらしゃれにならんぞ!」 

ハルヒ「うるさい!」 

キョン「あのなあ」 

ハルヒ「……じゃまするならついてこなくていいのよ」 

キョン「……」 

キョン「どうなっても知らんからな」 

ハルヒ「フン」 

タッタッタッ 

キョン「本当に行くのか……」 

キョン「……ハァ」 

店員「お会計ですか?」 


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:33:01.86 ID:R5mhEpCXO
若林「お疲れさまでしたー」 

春日「トゥース!」 

スタッフ「お疲れさまです。それにしてもオードリーさん、災難でしたね。あんなヒートアップするお客様がいるなんて」 
若林「ははは」 

春日「まあ、春日にかかればあの程度のトラブルどうってことありませんよ」 

若林「お前あわててただけじゃねぇか」 

スタッフ「帰りも気をつけてくださいね。まだそのあたりうろうろしてるかもしれませんから」 

春日「お任せください、春日が捕まえてやりますよ」 

若林「お前本当にできるのかよ」 

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:38:21.11 ID:R5mhEpCXO
若林「……で、お前がそこで『神主か!』ってつっこむ。わかった?」 

春日「……?」 

若林「お前、少しは自分でネタ作れよ」 

ガタガタ 

若林「……!な、なんの音?」 

春日「神主か!」 

若林「今それどころじゃねぇよ!」 

ガタン! 

スタッ 

若林「!!」 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 05:44:59.68 ID:R5mhEpCXO
若林「き、きみは……」 

ハルヒ「あんたは黙って」 

ハルヒ「ねえ、あんた宇宙人なんでしょ?春日ワールドから来た」 

若林「き、きみ、ちょっと……」 

春日「スッ……」 

若林「春日……」 

若林(春日が目で任せろと言っている。ここは様子を見るべきだな……) 
ハルヒ「ねぇ、答えなさいよ。あんた、宇宙人なんでしょ」 

春日「!……」 

若林「アドリブ弱いな!」 

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:02:07.12 ID:R5mhEpCXO

若林(お前、さっきまでの強気はどこ行ったんだよ!) 

春日「!……」 

若林(これはまずい……!) 

若林「あ、あのね、僕たち、お笑い芸人だよ。宇宙人じゃないの。人間だよ。ごめんね、なんか夢壊すようなこと言って」 

ハルヒ「あんたは黙ってて。興味ないの」 

ハルヒ「ねぇ、春日ワールドってどんなところ?どこにあるの?あなたみたいな宇宙人が住んでるの?」 

春日「!……」 

若林「……ほら、もうなんでもいいから、なんか適当に言えって」 

春日「!……」 

ハルヒ「ねぇ、答えなさいよ?ねぇ?どうやったら行けるの?ねぇ?」 

春日「……●●●●」 

若林「中学生か!」 


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:11:40.86 ID:R5mhEpCXO
タッタッタッ 

スタッフ「どうかなさいましたか?オードリーさん」 

若林「あ!助かりました!いやあ実はさっきの子が……」 

スタッフ「ああ!さっきの!どこから入った!」 

ハルヒ「!」 

ブワッ! 

タンタンタン…… 

スタッフ「通気口……!なんでそこまでして……」 

若林「いやあ、ありがとうございます。本当に助かりました」 

春日「お前は、春日がいなかったら大変な目にあっていたな」 

若林「あながち嘘じゃねえからつっこめねぇよ」 

スタッフ「こうなったら警備強化しないといけないですね……」 

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:27:15.68 ID:R5mhEpCXO
翌日 

谷口「おい。どうだったんだ?」 

キョン「なにが」 

谷口「デートだよ、デート」 

キョン「ハァ……」 

キョン「デートじゃない。ただお笑いライブに招待されただけだ。それとハルヒの行きたいところが一致しただけ」 

谷口「どうだか」 

キョン「それに最悪だった。途中で退席させられるし、厳重注意、出待ち禁止、金も払わされるし、あいつはどっかいっちまう」 

谷口「……まあ、大変だったんだな。なんというか」 

ガラッ 

キョン「ハルヒ……」 

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:30:37.66 ID:R5mhEpCXO
ツカツカツカ 

ドスン 

キョン「お前なにやってきた?大丈夫だったか?いいからもうバカみたいなまねは……」 

ハルヒ「キョン」 

キョン「?」 

ハルヒ「私を抱きなさい」 

ザワザワ 

キョン「バッ……!なに言ってるんだお前は!」 

ハルヒ「教わったの。そうやったら行けるって」 

キョン「……ハァ」 


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:54:46.66 ID:R5mhEpCXO
キョン「あのな」 

ハルヒ「なによ」 

キョン「お前はなにを吹き込まれてきた。適当なこと言われたんじゃないか?」 

ハルヒ「……」 

キョン「いいか、確かに生命の誕生は神秘だ。そしてそれを生み出す行為は神懸かり的だといえる」 

ハルヒ「……」 

キョン「だがな、いくら神懸かり的でも、宇宙人を創り出したり、世界を創造したりはしないんだ」 

ハルヒ「……」 

キョン「だからな、バカなことは考えるな、な?」 

ガタッ 

キョン「お、おい」 

ピシャッ 

キョン「ハルヒ……」 

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 06:58:16.42 ID:R5mhEpCXO
夜 

ハルヒ(なんなの、キョン) 

ハルヒ(まるで宇宙人はいないみたいなこと言って) 

ハルヒ(しかもバカな考えだなんて) 

ハルヒ(それじゃあ、なに?春日ワールドは実在しないっていうの?) 

ハルヒ(そんなの……) 

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:02:55.49 ID:R5mhEpCXO
朝 

キョン「……ん、朝か」 
バタバタ 

妹「はさみー」 

キョン「……お前はまた……!?」 

妹「はさみですよ。キョンくん」 

キョン「お、お前……春日!?」 


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:06:08.75 ID:R5mhEpCXO
妹春日「なにを言っているのですか、キョンくん。あなたの妹ですよ」 

キョン「……こ、これは、夢だ」 

妹春日「そうでした。はさみー」 

キョン「お前……春日じゃ、ないのか?」 

妹春日「……てへっ☆」 

キョン「悪夢だ……」 


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:11:09.71 ID:R5mhEpCXO
学校 

女子生徒春日「おはよう、キョンくん」 

男子生徒春日「よお、キョン」 

キョン「……これは現実ではない。落ち着け、落ち着くんだ……」 

ガラッ 

春日一同『おはよう、キョン(ry』 

ピシャッ 

キョン「……うそだろ」 


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:22:43.08 ID:R5mhEpCXO
谷口春日「キョン、いったいどうしたんだい?まるでいつものお前じゃないみたいだ」 

キョン「……それはそっくりそのままお前に返す」 

谷口春日「首相か!」 

キョン「……」 

キョン「しかし、いきなりこんなことになるなんて……」 

キョン「なんだか似たような現象があったような……」 

キョン「……これは!」 

古泉「そうです」 

キョン「古泉!」 

古泉春日「キョンくん」 

キョン「……光る、春日」 

古泉春日「古泉ですよ。キョンくん」 

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:31:28.15 ID:R5mhEpCXO
空き教室 

古泉春日「これも涼宮ハルヒが創り出した世界。彼女が望んだ世界ですよ」 

キョン「こ、これが……?」 

古泉春日「そうですよ。まあ、彼女なりに『春日ワールド』を想像したのでしょう」 

キョン「宇宙人の春日に会いたいから、春日ワールドに行きたいから、考え出したのか……?」 

古泉春日「うぃ」 

キョン(いちいち言動が腹立つ……) 

古泉春日「あなたができること、それはもうわかっていますね?」 

キョン「もしかして……あれか!」 

古泉春日「うるせぇ」 

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:34:38.22 ID:R5mhEpCXO
キョン「まずはハルヒを探さなくては……!」 

キョン「部室か!」 

ガタッ 

キョン「ハルヒ!」 

キョン「……いないか」 

キョン「パソコン……?」 

キョン「そうか!」 

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:47:26.63 ID:R5mhEpCXO
キョン「おい、長門、いるんだろ?」 

YUKI.N「トゥース」 

キョン「……お前もか」 

YUKI.N「この方が安定するのです」 

キョン「……そうか」 

YUKI.N「うぃ」 

キョン「……で、それはいい。ハルヒの居場所はわかるか?まずはあいつを探さないと」 

YUKI.N「あの辺りですね」 

キョン「あの辺り?」 

YUKI.N「ほら、あの二人にとって思い出深い、一緒に行動した、ユニークな場所ですね」 

キョン「……さっぱりわからん。もっとわかりやすく教えてくれないか?」 

YUKI.N「!……」 

キョン「お前もアドリブ弱いのか!」 

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:52:33.89 ID:R5mhEpCXO
キョン「とりあえず思い当たるところへ行ってくる!」 

YUKI.N「待ってください」 

キョン「なんだ?」 

YUKI.N「なんと今回は特別なのです」 

キョン「そういうことはいいから早く!」 

YUKI.N「今回この世界で無事なのは、あなただけではありません」 

キョン「なんだって!ほかに無事なやつがいるのか!?」 

YUKI.N「ええ、YUKIはそう考えます」 

YUKI.N「そいつの名は、若林」 


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 07:58:04.22 ID:R5mhEpCXO
キョン「若林って、あのオードリーの……!」 

YUKI.N「ええ、あの春日のはじにいるおまけですよ」 

キョン「なんであいつが……?」 

キョン「まあ、いい。とにかく俺は行くぞ!ありがとな、長門」 

YUKI.N「sleeping beauty」 

プツン 

キョン「……」 

ダッ! 

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:02:20.60 ID:R5mhEpCXO
キョン「ここか!」 

教師春日「こらこら、廊下を走ったらいけませんよ」 

キョン「ここか!」 

猫春日「にゃーん」 

キョン「ここか!」 

店員春日「いらっしゃいませ」 

キョン「……残るは」 

キョン「ここか……」 

お笑いライブ会場 


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:08:47.58 ID:R5mhEpCXO
キョン「ここしかない……」 

キョン「それなりに思い出あるし、二人で行動した、ユニークでもある」 

キョン「それにオードリーの連中のことも考えると……ここにいるはずだ」 

キョン「いくしかない……」 

ザッ 

キョン「!」 

スタッフ春日達『お客様、困りますねー』 

キョン「……人数が前より多い!」 


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:13:57.23 ID:R5mhEpCXO
スタッフ春日達『ここから先は関係者以外立ち入り禁止なんですよ』 

キョン「……!」 

スタッフ春日A「おお、お前は」 

キョン「!」 

スタッフ春日A「この前の変な女の彼ではないですか」 

スタッフ春日B「おや、知ってるのかい?」 

スタッフ春日C「そいつは捕まえないといけないねえ」 

スタッフ春日達『さあ、覚悟してもらおうか』 

キョン「く、どうする……?」 


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:21:11.63 ID:R5mhEpCXO
スタッフ春日達『逃げ場はもうないですよ。どうするつもりですか』 

キョン(……ここで捕まるわけには!) 

??「キョンくん!」 

キョン「!」 

ブワッ! 

ガタッ! 

キョン「……助かった。まさか通気口に逃げられるなんて」 

??「よかったですね」 

キョン「あなたは……朝比奈さんですね、服装が」 

みくる春日「トゥース」 

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:26:37.16 ID:R5mhEpCXO
みくる春日「ここはさっきみくるが見つけたのです。いつかキョンくんがくるだろうと思って待っていました」 

キョン「そうですか。ありがとうございます。おかげで助かりました」 

みくる春日「へっ!」 

キョン「しかし……」 

みくる春日「どうしたんだい?」 

キョン「静かすぎるような……」 

みくる春日「もうすぐですよ、キョンくん。ここを抜ければあとは楽屋へ一直線です」 

キョン「はい、ありがとう……!?」 


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:33:29.03 ID:R5mhEpCXO
スタッフ春日達『もうその手は通じないですよ』 

みくる春日「そんな……ばれていたなんて」 

スタッフ春日達『残念でしたね、春日を見くびった罰がくだりました』 

スタッフ春日A「一度あの女が通った道くらい覚えていますよ」 

キョン「……!」 

スタッフ春日達『さあ、おとなしくしなさい。安心してください、春日は優しくしますから』 

キョン(万事休すか……!) 

108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:40:28.10 ID:R5mhEpCXO
??「……むしろ優しくするって言う方がかえって気持ち悪いですが」 

スタッフ春日達『!?』 

キョン「!?」 

キョン「わ、若林……!」 

若林「いやあ、なんだかわからないうちに相方が増えてしまいまして」 

スタッフ春日達『パイロットか!』 

若林「……むしろお前達を操縦するのを放棄したいんですけども」 

キョン「春日達がいっせいにつっこみを入れていく……!」 


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:47:10.81 ID:R5mhEpCXO
若林「それにしてもあれですね、相方が増えるというのは、こんなにも気持ちが悪いものなんでしょうか」 

スタッフ春日達『そうでめねぇだろ!』 

若林「もうちょっと客観的になれ、バカ!」 

キョン「!……まさに、春日を操っている」 

若林(そこの人) 

キョン「!」 

若林(次に僕が隙をつくりますから、その間に楽屋へ。彼女はそこにいます) 

キョン(わ、わかった) 


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:53:21.73 ID:R5mhEpCXO
誤字発見ごめんなさい。 


若林「いやあ、もうこんな状態の相方とはやっていけませんよ」 

スタッフ春日達『おいお前、人数が増えた分、お得になったんじゃないかい?』 

若林「んなわけねぇだろ、お荷物が増えただけだよ」 

スタッフ春日達『おい、それは本気で言っているのか?』 

若林「そんなこと思ってたら、今こうして漫才してねぇよ」 

若林・春日『えへへへへへへへ』 

若林(今だ!) 

ダッ! 


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 08:57:48.73 ID:R5mhEpCXO
バタンッ! 

キョン「はぁ……はぁ……」 

若林「……やりましたね」 

キョン「ええ、助かりました……。ところで、春日は、いいのですか?」 

若林「さすがの僕も、あの人数のつっこみを、毎回くらってたら、長くはもちませんからね。それに……」 

キョン「それに?」 

若林「……抱える問題は同じみたいですし」 

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:02:11.10 ID:R5mhEpCXO
キョン「ハルヒが……眠っている?」 

若林「はい、うちの春日もです」 

キョン「これは……」 

ヴンッ 

キョン「!」 

若林「テレビが……!」 
キョン「……長門か?」 
YUKI.N「トゥース」 

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:12:09.19 ID:R5mhEpCXO
キョン「どういうことだ?説明してくれ!」 

YUKI.N「涼宮ハルヒは夢を見ている」 

キョン「夢?」 

YUKI.N「そう、まだ世界は完全には変わっていないとYUKIは分析します」 

キョン「……つまり」 

YUKI.N「これは、すべて涼宮ハルヒの夢」 

キョン「夢……」 

YUKI.N「涼宮ハルヒの夢があるきっかけで強く表現されただけ。そしてそれが世界を一時的に変化させた」 

若林「ということは、この女の子がこんな世界を創ったってこと!?」 

YUKI.N「うるせぇ」 

若林「あ、だめだ、こいつ会話できねぇや」 

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:19:08.03 ID:R5mhEpCXO
キョン「じゃあ、つまりハルヒを起こせばいいんだな?」 

YUKI.N「うぃ」 

若林「起こすって、どうやって?さっきからびくとも動かなかったんですよ」 

YUKI.N「sleeping beauty」 

ブツン 

若林「……?」 

キョン「……」 

ドンドンドン 

キョン「!」 

若林「そろそろ限界みたいだ……」 

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:29:02.99 ID:R5mhEpCXO
若林「……正直ついていけないけど、どうすればいいかわかってるんだろ?それなら、僕は扉を押さえとくから、そのうちに早く!」 

ドンドンドン 

キョン「……!」 

キョン「……やるしかないってことか」 

キョン「こんな世界はすぐに元に戻してやる」 

キョン(いいか、これは、緊急の場合で仕方がなく、だ。こんな同意をとらない場でやるのは俺の良心が正直痛む) 

キョン「いくぞ……」 

キョン「ンッ……!」 

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:34:17.67 ID:R5mhEpCXO
ガタガタガタ! 

キョン「……!」 

若林「地震!なんなんだ!?早くして!」 

キョン「いや、もうできることはやったんですが……」 

若林「ええ!それじゃあ違ったってこと!?」 

キョン「そんなはずは……」 

キョン「……」 

キョン「……若林さん」 

若林「なに!?」 

キョン「……春日」 


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:40:14.60 ID:R5mhEpCXO
若林「春日も眠ったままだよ、それが!?」 

キョン「いや、その」 

若林「早く!」 

キョン「……若林さんも、春日に、やらなくてはいけないんじゃないかって思いまして」 

若林「……なにを?」 

キョン「いや、だから、さっきの……キス」 

若林「……え?」 

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:45:37.39 ID:R5mhEpCXO
若林「それ、本当に……?」 

キョン「いや、本当かどうかはわかりませんが……」 

ドドドドッ 

若林「地震が……!」 

キョン「……!とにかく急いでください!」 

若林「いや、それは……」 

キョン「sleeping beautyとなると、それしかないんです!」 

若林「こいつぜんぜんbeautyじゃないよ!」 

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:52:20.03 ID:R5mhEpCXO
キョン「早く!世界が壊れているのかもしれません!」 

若林「だって……だって、違いすぎるだろ!こんなの!」 

キョン「ですけど、それしか思いつかないんですよ!」 

ドドドドッ! 

若林「!……」 

キョン「若林さん!」 

ドドドドッ! 

若林「……」 

ドドッ! 

キョン「天井が!!」 

若林「……春日!目を覚ませ!」 

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 09:57:46.97 ID:R5mhEpCXO
若林「……そんなこと考えてたら、お前となんかコンビくんでねぇよ」 

若林・春日「えへへへへへへ」 

ドッ! 

ハルヒ「……つまらない」 

キョン「そう言うな、もうすぐ終わるから」 

ハルヒ「……」 

春日「……お風呂だけに湯冷めさせちまったみてぇだな」 

若林「ああ、つまんねぇ」 

ワハハハッ! 

ハルヒ「……ねぇ、キョン」 

キョン「なんだ?」 

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 10:02:52.49 ID:R5mhEpCXO
ハルヒ「なんか、すごい夢、見た」 

キョン「ああ、お前の夢はすごそうだな」 

ハルヒ「あいつみたいなやつが出てきて、宇宙人みたいだった」 

春日「おいお前、俺とのキスの味を覚えているか?」 

若林「!?」 

春日「……どうした?」 

若林「て、適当なこと言ってんじゃねぇよ」 

キョン「そうか、確かに宇宙人みたいだな」 


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 10:08:50.19 ID:R5mhEpCXO
ハルヒ「……でもあいつは地球人ね。宇宙人なら、もっと人間離れしてる」 

キョン「そうか」 

ハルヒ「……あと夢の最後で」 

キョン「?」 

ハルヒ「……別になんでもない」 

若林「……えへへへへへって笑えよ!もういいよ」 

ドッ! 

若林「ありがとうございました」 

春日「バイ!」 

パチパチパチパチ 

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 10:15:41.51 ID:R5mhEpCXO
店員「ごゆっくりどうぞー」 

キョン「で、この後どうするつもりだ?」 

ハルヒ「……」 

キョン「まだあるんだろ、調べたいもの?」 

ハルヒ「……ない」 

キョン「ない?」 

ハルヒ「……今日は休み!たまにはゆっくりしたいの!」 

キョン「……そうか」 

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/03(火) 10:24:19.23 ID:R5mhEpCXO
ハルヒ「……はい」 

キョン「……なんだこれ」 

ハルヒ「見てわからないの?お金よ」 

キョン「いつ貸したか覚えてないんだが」 

ハルヒ「……いいから受け取りなさい!」 

キョン「わかったわかった!」 

店員「いらっしゃいませー」 

ハルヒ「……」 

キョン「……」 

ハルヒ「ねぇ」 

キョン「?」 

ハルヒ「……」 

ハルヒ「……なんでもない」 


終わり