1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:20:54.93 ID:sxWpjO45O
春日「それで何の用だ。まさか若林が誘拐された訳ではないだろうな」
ジャイアン「違うぞ!」
春日「うぃ」
ジャイアン「お前に手紙を渡すためにわざわざオレ様が来てやったんだ。感謝しろよな」
春日「それはありがたいな」
ジャイアン「これがその手紙だ。ほらよ」
ジャイアンの子供らしいズボンの中から、どら焼きをモチーフにしたかわいらしい封筒がまさぐり出された。
それが粗雑に春日の手に渡される。
ジャイアン「早く読めよ」
春日「今読まなくてはいけないのか。わかった」
どら焼き封筒を丁寧に開き、中の一枚の折り畳まれていないメモを取り出した。
春日「これは……」
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4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:22:15.19 ID:sxWpjO45O
春日「『挑戦状』」
春日「『君は僕のもとまで辿り着けるかな
数々の試練を乗り越え辿り着けたら賞金として3万500円をあげるよ
但し、辿り着けなかった場合、君の大切なものを一つ頂くよ
(※挑戦料として5千円払って下さい)』……だと」
そう読みやすくどことなく不気味な字でしっかりと書かれていた。
春日「強制参加か。3万500円という大金がもらえるのはでかいな」
春日「しかし場所がわからないし、差出人もわからないな」
ジャイアン「場所はオレ様が案内してやるよ」
春日「そうか。ありがたい」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:24:37.58 ID:sxWpjO45O
ジャイアン「挑戦料の5千円は今すぐオレ様に渡せ」
春日「うぃ。5千円か……。高いな。誰かに借りるか」
春日「申し訳ない、少し待っててくれ」
ジャイアン「おう!早くしろよ」
春日「ありがたい」
金田「あ、春日さんじゃないっすか!お疲れさまっす!長田の奴見ませんでした?」
春日「ああ、はんにゃの……。丁度良かった。5千円借してくれ。場合によっては倍にして返す」
金田「え?いいっすけど、ちょっと理由聞いて良いっすか?」
春日「大切なものを守るためだ」
金田「マージっすか!なんすかそれ超かっこいいじゃないっすか!」
言いながら財布から5千円を取り出し春日に丁寧に渡した。
春日「うぃ。そうだ、お前も来てくれ」
春日はそれを受け取るやいなやさりげなくジャイアンに流す様に渡した。
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:26:57.17 ID:sxWpjO45O
金田「……。どこにっすか?」
春日「試練の向こう側だ」
金田「マジっすか!それはちょっときびいっすよ」
春日「ビビっているのか」
金田「びっビビってねえし!俺普通にやっちゃうし!超ついて行かせてもらいますよ!」
春日「うぃ」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:28:21.00 ID:sxWpjO45O
若林「春日。お前、なにしてんの」
春日「若林か。お前もこい」
若林「なんだよいきなり。どこにだよ」
金田「若さん!試練の向こう側っすよ!」
若林「いやそれじゃ意味わかんねえよ」
春日「若林、金田。こちらの方は案内をしてくれるジャイアンだ。仲良くしてくれ」
ジャイアン「羊顔とギョロ目!俺の舎弟にしてやっても良いぜ!」
若林「うん、舎弟は願い下げだけど、よろしくね」
金田「なんかコイツ見た目我が家の杉山さんに似てるっすね!」
春日「よし行くぞ。ジャイアン早速案内してくれ」
ジャイアン「しょうがないな!ちゃんとついてこいよ!」
春日「うぃ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:30:26.80 ID:sxWpjO45O
ジャイアンの鼻唄をBGMに歩みを進める4人。
金田「春日さん!試練ってなんなんすか?」
春日「それは春日にもわからないが、とりあえず二人ともこれを読んでくれ」
春日は歩きながらどら焼き封筒の手紙を金田に渡した。
それを受け取り封筒の中を取り出す金田。
金田「ありがとうございます!」
金田「…………」
金田「なんかコレマジ超意味わかんないっすね!」
そう言いながらその手紙を若林に回す。
若林「あーごめんねありがとう」
若林「…………」
若林「なんなんだよコレ。なにがしたいんだろうな」
眉間にシワを寄せながらどら焼き手紙を春日に返した。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:32:46.35 ID:sxWpjO45O
春日「よくわからないが、大切なものをもっていかれないためにはとりあえず行くしかないだろう」
若林「お前の大切なものってなんだよ」
春日「ほう。そういえばなんだろうな」
金田「人とかでも良いんすかね?」
若林「どうなんだろうな」
そんな会話をしながら歩いていると、いきなり霧が激しく、少し先があまりよく見えないところに差し掛かった。
金田「うわっ!なんだしコレマジでー!超迷惑極まりないじゃないっすかー」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:34:31.25 ID:sxWpjO45O
若林「そういえば試練とかなんか書いてあったけど、それってなんだろうな」
春日「うぃ」
ジャイアン「羊、鳩胸。それはオレ様が教えてやるよ」
春日「うぃ」
ジャイアン「立ちはだかる敵をぜーんぶ倒せば良いんだぜ」
春日「なんだそれだけで良いのか。簡単だな」
金田「おお春日さん超頼もしいじゃないっすか!」
春日「鬼瓦で一発だな」
金田「超かっけえしマジで!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:36:27.68 ID:sxWpjO45O
ジャイアン「そろそろ最初の試練だぜ」
春日「うぃ」
霧のせいでよく見えないが、人影が前方にある事を確認できる。
肌を包むように通って行く少しの冷気が人影にだんだんと近づいていくにつれ高まる緊張感をよりいっそう引き立てる。
そして何かに気がついたかのように金田が声をあげた。
金田「あっ!ちょっ、オイ、ジャイアンさん!敵ってコイツらの事!?」
ジャイアン「そうだ」
よく見ると、それは見た事のある顔触れだった。
金田「長田と松尾じゃねえか!」
春日「ああ、チョコレートプラネットの……」
若林「あっ本当だ」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:38:01.23 ID:sxWpjO45O
金田「何してんだしお前らマジで!」
長田「大切なものを守るためです!すみませんがここを通すわけにはいきません!」
松尾「ません!」
金田「はー超意味わかんねえしー!」
春日「やむを得ん。力づくで通させてもらおう」
金田「マージっすか!?ちょ待って下さいよ!話したらわかってくれますってえ!」
春日「こちらだって大切なものがかかっている。それに1~10%の鬼瓦なら命を奪うまでにはいかない」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:39:24.70 ID:sxWpjO45O
金田「でも……」
若林「大丈夫だよ。最終的に大切なものを頂くとか言ってる奴をやっつけたらきっと万事解決するよ」
金田「……」
長田「俺らを倒せる前提でお話しをお進めになってやがる。俺らも随分とナメられたもんだな、松尾」
松尾「松尾!」
長田「……」
春日「二人とも覚悟はできているか。敵とあらば容赦はしないぞ」
長田「どこからでも来て良いですよ!相手があの春日さんだろうと絶対に負けません」
松尾「ません!」
金田(なんなんだあの春日さんを前にしてあの自信は……)
金田(なにか策があるのか……)
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:41:27.44 ID:sxWpjO45O
春日「ヘッ!」
春日「いくぞ!」
金田(……そうか!)
春日「鬼瓦!」
春日が技をくりだした途端光が迸ったが、その光はなにかに吸収されるようにしゅんと消えた。
春日「む!?」
長田「松尾!ここからが見せどころだ!行くぞ!」
金田「春日さん気をつけて!」
長田が勢いよく松尾アンダーグラウンドのみぞおちに拳を埋め込んだ。
その刹那、松尾の目が見開かれる。
松尾「レェェロレロレェェェェ」
金田「アイツらは攻撃を跳ね返す事が……!」
松尾から発せられた光はかなりのスピードで春日を襲った。
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:44:09.10 ID:sxWpjO45O
春日「うおおおお!」
春日は勢いよく吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
若林「春日!大丈夫か!」
春日「う……うぃ」
金田「あの春日さんを……。つ、強い……」
長田「これであの鬼瓦は僕たちに通用しない事がわかってもらえましたか!」
松尾「か!」
長田「悪い事は言いません!降参して下さい!」
松尾「さい!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:46:14.81 ID:sxWpjO45O
金田「うおい!お前らの大切なものってなんだし!」
長田「大切なもの?決まってるじゃないですか」
松尾「すか!」
長田「自分自身ですよ!何事も自分があってこそですからね!」
松尾「どんなに権力財力があろうとまず自分がなきゃなんの意味もないでしょう!」
金田「ああ、そういえば確かにそんな気が……」
春日「なるほど」
春日「それは置いといて、春日は鬼瓦だけではない」
春日「鬼瓦が跳ね返されるのならば、こっちは己の体のみで闘うまでだ」
長田「降参する気はさらさらないみたいですね」
長田「いいでしょう!ここからが本当の勝負です!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:47:49.16 ID:sxWpjO45O
どらえもん「うーふーふーふー。面白い、面白いよー」
薄暗い部屋の中でモニターを眺める目を休め、隣の奴に目を向ける。
どらえもん「人間同士のバトルって、どうしてこんなにも面白いんだいのびたくぅーん」
のびた「そうだねどらえもぉーん」
しずか「ジュースとケーキもってきたわよー」
すねお「わぁーい」
モニターの明るい光は、静かな笑顔をも恐ろしく見せた。
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:51:05.58 ID:sxWpjO45O
春日「若林!金田!間違っても手出しはするなよ」
若林「わかった。無理すんなよ」
金田「うぃっす……」
長田「良いんですか?2対1になっちゃいますけど」
春日「うぃ」
長田「変な拘りみたいなのは捨てた方が良いと思いますよ」
長田「春日さんがやられたらもう終わりも同然なんですから」
春日「この春日がやられるわけがない」
長田「なるほど、大した自信ですね。わかりました」
長田「行くぞ松尾!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:52:34.00 ID:sxWpjO45O
どらえもん「どうしてだい」
どらえもん「どうして人間は人間の上になりたがるんだい」
のびた「それはねぇーどらえもん」
のびた「人間が馬鹿だからだよー」
どらえもん「うーふーふーふーふー。酷い事言うねえ君も」
どらえもん「その馬鹿のお陰で僕は生まれたんだよー」
どらえもん「人間が人間の上になりたがるから僕がうまれたんだ」
のびた「そうだねえー人間の闘争心はすごいねえー」
どらえもん「面白いよォー」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 13:56:02.72 ID:sxWpjO45O
松尾「は、速……ぐはァッ……」
長田「松尾ォ!」
長田「くそっ、なんてスピードとパワーだ!想像以上だ……」
春日「次にああなるのはお前だ。どうする、降参するか?」
長田「してたまるか!」
長田「俺は松尾のようにはいきませんよ!」
春日「うぃ」
金田「長田が両手に鞄を持った……!」
金田「アイツマジっすよ春日さん!」
春日「構えに隙がなくなった」
春日「若造のくせに大した奴だ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:01:41.43 ID:sxWpjO45O
長田「うおおおおおー!」
春日「ハァッ!」
金田「だっ、だめだ!春日さん、長田におされてる!」
金田「!!まずい!長田が技かけに入った!」
長田「オラァッ!」
春日「うおっ」
金田「アレは長田の連続技!アサガオの成長を早送りにした映像の完全再現だッ!」
金田「速い!16発撃ち込みやがったッ!」
春日「ヘッ!こんなものか」
長田「なっ!?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:07:26.88 ID:sxWpjO45O
春日「若林の顎外しに比べたら大したことないな」
長田「俺の奥義を持ってしても……!」
長田「レ……レベルがまるで違う……」
春日「次はこちらの番だ!確かお前一人では鬼瓦は跳ね返せないな!」
長田「!!」
春日「鬼瓦!!」
長田「うわあああああああああああああああああああああ」
光とともに吹き飛ぶ長田。
完全に春日の勝利である。
金田「す、すげえ!春日さんマジ超すげえじゃないっすか!」
春日「スピードはなかなかだった。ただやはり経験が少なすぎるな」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:11:34.54 ID:sxWpjO45O
金田「やっぱり春日さん強いっすね!尊敬しちゃいますよマジでー!」
若林「春日、怪我してない?」
春日「うぃ」
ジャイアン「大した奴だ……」
金田「春日さん、二人は……」
春日「大した怪我はさせていない。気を失っているだけだ。そのうち目を覚ます」
金田「ありがとうございます!さすがっす!春日さんかっこよすぎじゃないっすかマジで!」
春日「先へ進むぞ」
金田「うぃっす!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:18:28.18 ID:sxWpjO45O
どらえもん「ちょっと見応えなかったねえ、のびたくぅーん」
のびた「そうだねえ、拍子抜けだよー」
すねお「ちょっとあいつら弱すぎたねー」
どらえもん「大切なもののために本気だしていくら頑張ろうとも、やっぱり現実は厳しいねえ」
のびた「奇跡を起こすなんて現実じゃあ無理なのかなー」
どらえもん&のびた「厳しーねー」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:24:44.42 ID:sxWpjO45O
若林「ん?あ、あれ?」
ジャイアン「どうした、羊」
若林「春日と金田が……いないような」
ジャイアン「なんだって!」
若林「はぐれたのかな。霧すごいもんな」
ジャイアン「な、なんという事だ……」
若林「……」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:30:17.02 ID:sxWpjO45O
金田「ねえちょっと春日さん!」
春日「うぃ」
金田「ちょっ、若さんとジャイアンさんマジいなくないっすか?」
春日「本当だな」
金田「ヤバいっすよ!俺たち迷子じゃないっすか!」
春日「いや、若林とジャイアンの方が迷子だ」
金田「ちょっとおっしゃってる意味がわかんないっすけど……。そうっすか!」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:33:23.26 ID:sxWpjO45O
若林「どうしよっか、あんまり動かない方が良いかな」
ジャイアン「あァ……そうだな……」
若林「……」
若林(人見知りにこの状況はキツい……)
ジャイアン「退屈だな」
若林「そ、そうだね」
ジャイアン「しゃぶれよ」
若林「……え?」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:36:20.70 ID:sxWpjO45O
金田「あ!ちょっと春日さん!」
春日「うぃ」
金田「向こうに誰かいるっすよ!」
春日「そうか」
金田「でも超一人っすから、試練がどうたらの奴かもっすね!」
春日「近づいてみるぞ」
金田「うぃっす!」
金田「ええっおっちょっお前村上じゃねえか!」
春日「ああ、フルーツポンチの方の」
村上「おお!結構……頑張ってるみたいだな」
金田「何してんだよお前!」
村上「おっ!いいもん見っけ!」
金田「うわあっ」
村上「なんだよ、お前の汗じゃねえか。あんまり綺麗だったから宝物かと思っちった」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:41:55.88 ID:sxWpjO45O
若林「なにいってんだよ」
ジャイアン「しゃぶれよ」
若林「やだよ」
ジャイアン「しゃぶれ!」
若林「ふざけんな馬鹿野郎」
ジャイアン「なんだってえー!?」
若林「うわああっ!やめろよ!」
???「ちょっとちょっとすみませえーん!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:45:23.20 ID:sxWpjO45O
金田「……」
金田「でなんでお前、村上がこんなとこにいんだよ!」
村上「大切なものを……守るためさ」
春日「お前もか」
金田「じゃっじゃあ、お前も……」
村上「んー、そういう事に……なっちまうかな?」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:48:13.78 ID:sxWpjO45O
ジャイアン「誰だよ邪魔すんな!」
若林「よっ、よかったっ、助けっ……って……」
姫ちゃん「どうもご指名ありがとうございます、姫ちゃんですうー」
姫ちゃん「指名ーしてなーいとか言わないのっ」
若林「…………」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 14:55:30.21 ID:sxWpjO45O
金田「俺やだよそんな……」
春日「しかし邪魔をするのであるならばやるしかないな」
金田「……」
村上「まあまあ頼むから普通にしてくれー!」
村上「邪魔なんかしねえよ?俺たち……仲間だろ?」
春日「どういう意味だ」
村上「俺の一番大切なものっつーのは……そう簡単に奪えねえもんなんですよ」
金田「なんだよそれ」
村上「笑いは!笑いは誰にも奪えねえもんなんだよ!」
村上「なっ」
金田「……ウインクすんなし」
春日「だからどういう意味だ」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:03:43.75 ID:sxWpjO45O
姫ちゃん「いきなり外で●●な事するとかあり得なくなーい?」
姫ちゃん「あまりにも見たくなかったからあー、姫ちゃんこっちから来ちゃったー」
姫ちゃん「正義感超強くなーい?」
姫ちゃん「とか言ってー」
若林「な、なんかありがとう……」
ジャイアン「なんだ、お前はこの羊の敵じゃないか」
若林「ああ……やっぱりそうなんだ……」
姫ちゃん「そうですけどおー……」
姫ちゃん「姫ちゃん女の子じゃん?」
姫ちゃん「この人をシバき回すとかマジ無理じゃなーい?」
姫ちゃん「それにいー、やんなきゃ大切なもの奪うとか言われてもおー」
姫ちゃん「姫ちゃん失うもの何もなくなーい?」
ジャイアン「なんだってー!?」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:10:42.61 ID:sxWpjO45O
村上「俺何も怖い事ないタイプから!」
村上「あーやっぱり俺変わってるのかなー?」
金田「……」
村上「ここ、まっすぐに行ったらお前らの行きたい所につくよ」
金田「村上ぃ!」
村上「よせよせお礼とかいーから、その笑顔で満足だからー!」
村上「早く行ってこいよ!俺の気づかい、無駄にするんじゃねーぞ親友!」
金田「ありがとうありがとう!行ってくる!」
春日「うぃ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:15:46.89 ID:sxWpjO45O
ジャイアン「お前ー!ぶん殴ってやる!」
姫ちゃん「なんで姫ちゃんがこの人にキレられなきゃいけないわけー?」
姫ちゃん「あり得なくなーい?」
姫ちゃん「マジ血糖値ヤバそうじゃなーい?」
姫ちゃん「とか言ってー」
ジャイアン「こっの野郎!おらぁ!」
姫ちゃん「きゃあっ」
若林「あっ!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:19:31.26 ID:sxWpjO45O
金田「よかったっすね春日さん!」
春日「うぃ」
金田「でも村上こんな事して本当に大丈夫だったんすかね?」
春日「うぃ」
金田「……。とにかく今は先に進みましょう!」
春日「うぃ」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:34:14.93 ID:sxWpjO45O
パンッ、という、かたいもの同士が衝突する軽くも鋭い音がした。
若林「いたたたたた」
姫ちゃん「……ちょっと庇ってくれるとかマジあり得ないんですけどー……」
姫ちゃん「大丈夫?ですか?」
ジャイアン「邪魔しやがって羊野郎!」
若林「ごめんね、痛いところない?」
姫ちゃん「……大丈夫ですけどー……」
姫ちゃん「あ……ありがとうございますうー」
若林「ははは、よかった」
姫ちゃん「ごめんなさあーい……」
若林「いいよいいよ」
ジャイアン「この野郎!気に入らねえ!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:36:51.02 ID:sxWpjO45O
どらえもん「役立たずどもめ……」
どらえもん「全くつまらないじゃないか」
のびた「そうだねどらえもぉーん」
のびた「ショックだよー」
すねお「弱虫ばっかだねー」
すねお「これが現実かー」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:41:29.31 ID:sxWpjO45O
金田「あっ!春日さん!向こうにまた人が一人いるっすよ!」
春日「うぃ。敵かもしれないな」
金田「そうっすね!慎重に近づきましょう!」
春日「どうせ会うんだから慎重じゃなくても良いだろう」
金田「マジっすか!あっ、そうっすよね!」
春日「うぃ」
金田「おいそこのお前ー!春日さんがお前やっつけに来たぞー!」
金田「……あ……」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:47:11.95 ID:sxWpjO45O
ジャイアン「もう怒ったぞ!」
ジャイアン「お前らそろってオホーツク海に沈められたいようだな!」
姫ちゃん「なにこの人ー、意味わかんないんですけど……」
若林「ジャイアンの体が真っ赤になっていっている……」
ジャイアン「オオオオオオオオオ」
若林「うわあ!巨大化した!」
姫ちゃん「もはや人間ではないんですけど……」
若林「にっ、逃げよう!」
姫ちゃん「えっ?」
若林「早く!」
姫ちゃん「あー」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:49:44.79 ID:sxWpjO45O
どらえもん「ジャイ公の奴……」
どらえもん「ドーピングコンソメスープを……服用しやがった……」
のびた「なんだってぇー!?」
すねお「だから言ったんだよ、短気なジャイアンには持たせちゃだめだって」
しずか「oh...」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 15:58:22.65 ID:sxWpjO45O
金田「か……かわしま……」
春日「ああ、はんにゃの……」
春日「ってお前の相方じゃないか」
金田「……」
川島「金田……。春日さんも……」
金田「…………」
川島「お願いです!帰って下さい!ここから先にはいかないで下さい!」
川島「お願いします!」
春日「土下座までしなくても……」
金田「なんなんだしお前!ふざけてんじゃねえし!」
川島「ふざけてねえよ!俺の一番大切なもののためにだよ!」
金田「はー意味わかんねえし!なんだし大切なものって!」
川島「お前だよ!」
金田「は……、はー俺ものじゃねえし!」
川島「俺ずっとお前と死ぬまでお笑いやりたいんだよお」
川島「めちゃくちゃおもしれえお前の一番近くにいてえんだよお」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:05:37.10 ID:sxWpjO45O
若林「……こっ、ここまでくればしばらくは大丈夫かな」
姫ちゃん「ごめんなさあい……」
若林「何謝ってんの、静かにしてようね」
姫ちゃん「あの、春日さんは……?」
若林「はぐれたんだよ。ところであの、聞きたい事がいっぱいあるんだけど」
姫ちゃん「はい、いっぱい聞いて下さい」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:12:59.93 ID:sxWpjO45O
金田「なななんだしお前気持ちわりーし!やめろし!」
川島「うるさい俺は本気で言ってんだ!」
川島「お前がいなくなったら俺生きていけねえんだよ」
川島「だから帰って下さい!お願いします」
金田「ふぁふぉふぁざけんなし!ばーかばーか!」
川島「馬鹿でも良いよ!」
春日「譲る気はないようだな……」
春日「始末しよう」
川島「!!」
金田「まっ、待って下さいよちょっとお!」
金田「おっ俺が!俺がコイツを倒します!」
金田「立て川島!」
春日「ほう」
金田「勝負だ!」
金田「ズクダンズンブングンゲームで!!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:27:29.72 ID:sxWpjO45O
若林「この変な感じのやつを企画、実行した奴は知ってる?」
姫ちゃん「はい。なんかー、どらえもんとか言う超青いタヌキとー、子どもがさっきの人合わせて4人です」
姫ちゃん「タヌキ超デブだったあー」
若林「まあ体型はね、気にしない方が良いと思いますけれども」
若林「なにが目的かは知ってる?」
姫ちゃん「はい。面白い闘いが見たいとかなんか言っててえー、そのためにいろいろ集めたそうです」
姫ちゃん「趣味いっこうに理解できなくなーい?」
若林「まあ人の趣味はね、仕方ないとしてね」
若林「そっか、そういう事だったのか。ありがとう」
若林「でも相手子どもとタヌキなんだよね」
若林「言うことを聞かざるをえないような力なんてあったの?」
姫ちゃん「あったんですよーう」
姫ちゃん「変な道具とか出してきたりしてえー」
姫ちゃん「もうそれもはや殺戮兵器じゃねーみたいな感じだったんですよー」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:31:35.46 ID:sxWpjO45O
金田「セーット」
金田「つっちーつっちーつっちーつっちー」
川島「つっちーつっちーつっちーつっちー」
金田「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
川島「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
春日「……」
春日(若林探しにいくか)
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:44:44.48 ID:sxWpjO45O
若林「そ、そうだったの……」
若林「大変だったね」
若林「同じ様に被害にあったやつは知ってる?」
姫ちゃん「えーっとお、知ってる限りではあー」
姫ちゃん「チョコプラのお二人でしょー、フルポンの村上さんでしょー、はんにゃの川島さんでしょー……あと誰かいた気がするんだけど誰だったかなー」
若林「そっかそっか、ありがとう」
若林「なんかわかんないけど気が抜けてきたよ……」
姫ちゃん「つーかー、若林さん超かっこよかったんですけどー」
姫ちゃん「マジ死ぬかと思ったあー」
若林「そ……そう」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:48:13.39 ID:sxWpjO45O
金田「ズクダンズンブングーン」
金田「ゲスカンパンスンサンプーン」
金田「ケスケンスィン」
金田「カスパンスン」
金田「ケスポンスンカンタンクーン」
川島「やっぱり強いな……金田……でも俺だって」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:52:54.25 ID:sxWpjO45O
川島「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
金田「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
川島「ズクダンズンブングーン!」
川島「ドゥクダンズンブンサンプーン!」
川島「カスパンサン」
川島「エシケンフン」
川島「ズクダンズンパシフィックン」
金田「ぐっ……くそう……」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 16:58:55.33 ID:sxWpjO45O
RG「オゥケェェェェイ」
RG「ジャーマンスープレックスホールド」
若林&姫ちゃん「…………」
若林「これからどうしようか」
姫ちゃん「あの巨大化した人超脅威的じゃなーい」
若林「そうだね」
姫ちゃん「春日さん大丈夫なんでしょうかねー」
若林「そうだよな……」
若林「心配だな」
RG「イッチバーンイッチバーン」
姫ちゃん「ですねえ……」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:00:53.75 ID:sxWpjO45O
春日「若林はどこだ……」
春日「心配だ……」
春日「仕方ない、残り少ない力で奥の手を使うか」
春日「プッシューーゴゴゴゴゴゴ……」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:05:15.70 ID:sxWpjO45O
金田「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
川島「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
金田「ズクダンズンブングーンッ!」
金田「ガスシンスンポンサンプーンッ!」
金田「ビシシップンッ!」
金田「ザクドンクンッ!」
金田「サンクンシンワンタンシンッ!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:09:39.07 ID:sxWpjO45O
若林「金田もいるんだよな……」
若林「大丈夫かな……」
若林「頼りないな」
RG「スープ……」
RG「……スープ……」
姫ちゃん「怪我とかしてなきゃ良いんですけどおー」
RG「スープを彷彿させるものォォォォォォォ」
若林「だなー……」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:11:39.25 ID:sxWpjO45O
春日「春日ワールドから力をかりた」
春日「今のスーパー春日なら若林を見つける事くらい雑作もない事だ」
春日「さて……あ、いた。見つけたぞ」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:15:14.93 ID:sxWpjO45O
川島「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
金田「つっちーつっちーつっちーつっちーつっちー」
川島「ズクダンズンブングーン」
川島「ワンシントンフンサンプーン」
川島「ホンワンタン」
川島「ピンタンクン」
川島「ドゥクダンダンパシフィックン」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:24:27.42 ID:sxWpjO45O
若林「春日たちと合流したいな……」
春日「うぃ」
若林「うん、でも変に動くとジャイアンに見つかるかもしれないしな」
春日「ヘッ!」
若林「笑ってる場合じゃないよ、誰かが怪我なんかしたら駄目なんだから」
春日「その通りだよっ」
若林「じゃあなんでつっこまれたのかがわかりませんけ……春日!」
春日「うぃ」
若林「金田は?」
春日「正直、金田はこの闘いについていけそうもないので置いてきた」
若林「なんだよ正直って。どこに置いてきたんだよ」
春日「そこらへんにだよっ」
若林「それは駄目でしょうが馬鹿!なにしてんだよ!」
春日「申し訳ない」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:29:26.02 ID:sxWpjO45O
若林「申し訳ないじゃないでしょうよ!」
若林「なんで金田置いてここ来ちゃうんだよ!」
春日「若林が心配で仕方がなかった」
若林「……。」
若林「最悪だよもう!」
春日「ジャイアンは?」
若林「巨大化したよ!」
春日「うぃ?」
若林「どうすんだよ金田になんかあったらよー!」
春日「申し訳ない」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:33:53.63 ID:sxWpjO45O
金田「つっちー……つっちー、つっちー……ハァハァ……」
川島「つっちゲホッゲホッ、つっちーつっちー……つっちー……」
金田「ズクダ……ズ……ングーン……」
金田「……スン……サンプー……ン……」
金田「エス…………ン」
金田「……ンパ……ンフ……」
金田「……ンカン……タ……クン」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:39:50.88 ID:sxWpjO45O
若林「もういいよ!お前どこで金田置いてきたの?俺連れてくる」
春日「若林ぃ……」
若林「なんだよお前はもうムカつくな!」
春日「うぃ……」
若林「もうやだコイツ!いい加減にしろよ馬鹿!」
若林「いいよもう聞かないよ俺一人で探してくるよ!お前はもう姫ちゃんと大人しくしてろ!ばーか!」
春日「…………」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:42:45.53 ID:sxWpjO45O
川島「つっちー……ゴホッ……つっちーつっちーオエッ……つっちー」
金田「つっちーハァハァつっちーつっちー……ハァハァ……つっちー」
川島「ズクダン…………ー……」
川島「………………サン……ン」
川島「……ス……ン……ン……」
川島「カ…………ン……」
川島「……ン………………」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:45:17.80 ID:sxWpjO45O
春日「…………」
姫ちゃん「行っちゃいましたねえ」
春日「うぃ……」
姫ちゃん「そんなに落ち込むことなくなーい?」
姫ちゃん「こっちまでへこんでくるんですけどー」
春日「……」
姫ちゃん「……」
RG「……」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:52:47.48 ID:sxWpjO45O
金田「……川島!?」
金田「オイ川島大丈夫か!オイ!」
川島「……強いな……お前……」
川島「おもしれえよ……お前は世界一おもしれえよ」
金田「川島……」
川島「俺の負けだ」
金田「川島……」
金田「……!?」
ジャイアン「ホォォォォォ…………」
金田「なっなんだしお前誰だし!」
金田「やめろよ川島には絶対手出すなよ!」
ジャイアン「ホァァァァァ」
金田「う、うわあああああああああああああああ!!」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:56:36.94 ID:sxWpjO45O
若林「金田どこだー」
若林「……ん?」
ジャイアン「サァァァァァァァァァ」
若林「えっ!?」
若林「うわああああああああああああああああああああ」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 17:59:40.53 ID:sxWpjO45O
春日「…………」
姫ちゃん「ねえちょっとこの空気あり得なくなーい?」
春日「申し訳ない」
姫ちゃん「謝んないで下さいよおー」
春日「うぃ……」
姫ちゃん「……」
RG「……」
狩野「……」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:09:28.89 ID:sxWpjO45O
狩野「!!」
狩野「なんか今僕の仲間たちに危険が迫った気がする!」
春日「なんだと!」
姫ちゃん「つーかー、狩野英孝さんいつの間にいたんですかあー」
RG「どうも市川海老蔵です!」
春日「若林は!若林は大丈夫なのか!」
狩野「それはわからないよ……」
姫ちゃん「なんでですかあー」
狩野「だってそれは仕方ないじゃん」
春日「そうか……」
RG「歌っ舞っ伎ーあるあーるー♪」
姫ちゃん「ちょっと誰かこのおっさん黙らせて下さあーい」
春日「若林……許してくれるだろうか……」
姫ちゃん「ねえもうこのメンバー最低じゃあーん」
姫ちゃん「まとまんないよー」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:18:50.19 ID:sxWpjO45O
春日「若林……もう口きいてくれなかったらどうしよう」
狩野「ねえねえねえちょっとちょっと!僕の新しい噎せギャグどうどう?」
RG「あいわなだんしんお茶茶茶茶」
姫ちゃん「もうだめだ……なんなの……」
杉山「みなさんどうしたんですか?」
谷田部「オイお前そんなんじゃ誰も話し聞いてくれねえよ、変われ」
谷田部「みんなぁー、げーんきー?」
坪倉「馬鹿お前テンション間違えちゃだめだろ」
坪倉「でも元気にしてあげたい気持ちは充分伝わったよー」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:24:04.91 ID:sxWpjO45O
坪倉「変われ」
坪倉「みなさん元気ないみたいですね」
坪倉「その代わりといっちゃあなんですか僕の息子のエネルギーを……」
杉山「下ネタじゃねえか!」
杉山「えーすみませんねみなさんね」
杉山「あの僕らにできる事あったらなんでも言って下さい」
谷田部「なんでもします!」
坪倉「僕のむす」
杉山「言わせねえよ!!」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:28:50.12 ID:sxWpjO45O
春日「若林!若林と仲直りしたい」
狩野「僕の噎せギャグどう?」
RG「歌っ舞っ伎ーあるあーるー」
姫ちゃん「みんなをまとめて下さあーい」
ガリクソン「僕は人気が欲しいですね!」
ガリクソン「僕本当人気ないんですよ」
ガリクソン「どれくらい人気ないかっていうと平家みちよくらい人気ないんです」
ガリクソン「……。おーこわっ」
杉山「……」
坪倉「……」
谷田部「よし!みんな!話しを聞いてくれ!」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:33:29.11 ID:sxWpjO45O
谷田部「今僕たちはとても危険な状況にいるという事をわかって欲しい!」
坪倉「そうです、こういうときだからこそ、みんなで一つになるべきです!」
杉山「その通りです!」
ガリクソン「えーいやー言うてますけどねー」
ガリクソン「さっき悲鳴きこえたんですよフヒュヒヒヒ」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:40:46.50 ID:sxWpjO45O
石田「この緊張感のなさっ」
井上「みんな一つになってこの状況から脱出しましょう!ね!」
RG「市川海老蔵です!」
RG「オッケェェェェイ召喚の準備が整ったぞ!」
RG「なにを召喚すれば良い?」
姫ちゃん「ジャイアンを召喚してやっつけましょう!」
狩野「えー違うよ青いタヌキ呼ばなきゃ!」
ガリクソン「あの女の子呼んだら良いんじゃないですかねブヒャヒャ」
谷田部「今この場にいない同業者を呼びましょうよ!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 18:46:44.07 ID:sxWpjO45O
Q太郎「待て待てい!」
松田「すみませんねちょっとね、コイツがね」
松田「巨大な何かにね、はんにゃの二人、オードリーの若林くん、チョコプラの二人、フルポンの村上が襲われたのを見たって言うんですよ」
Q太郎「食べられていました!」
春日「なん……だと……?」
春日「それは……どういう……」
狩野「そ、そんなあ!」
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:03:47.29 ID:sxWpjO45O
狩野「食べられたって事はもう……みんなとは会えないのか?」
春日「わ……若林にまだちゃんと謝っていない……」
春日「若林……春日の事が嫌いなまま……」
杉山「……」
坪倉「……」
谷田部「……」
姫ちゃん「……」
ガリクソン「フヒ……」
RG「……」
石田「……」
井上「……」
Q太郎「……」
松田「……」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:11:26.76 ID:sxWpjO45O
高倉「……」
久保「いきなりすみません目があったら不幸になりますよ」
佐々木「一年に交通事故はおよそ十万件あるそうですよ」
永沢「えー丁度ー?」
姫ちゃん「なんかKYな人がいるんですけどー……」
春日「ああああああああああ若林がうわああああああああああ」
狩野「落ち着いて下さい……」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:18:33.60 ID:sxWpjO45O
春日「全て春日のせいだ……」
春日「全部春日が……」
松田「はい、落ち着きましょう」
Q太郎「卑弥呼さまー!」
松田「落ち着けっつってんのにお前なにしてんだよ」
高倉「食べられたと言っても、必ずしも既に命を落としたとは限らないはずです僕●●なんですけど」
谷田部「そうだ!赤頭巾ちゃんみたいに助かるかもしれない!」
坪倉「夢があって良いねー」
井上「どうしますこれから!」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:29:52.72 ID:sxWpjO45O
RG「んで誰を召喚するんだい」
春日「若林……若林……若林……若林……」
春日「謝りたい謝りたい謝りたい」
姫ちゃん「どうしましょう……」
狩野「早くどうにかしなきゃ!」
Q太郎「みなさん!焦らないで下さい!」
ガリクソン「つまり青いタヌキとジャイアンをシバいたれば良いんでしょ?」
ガリクソン「楽勝ですよフヒヒヒヒヒ」
谷田部「こんなんじゃ落ち着けない……」
坪倉「ほら深呼吸しよーねー」
松田「まずジャイアンを召喚していただいて、みんなでどうにかしましょうか」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:39:51.53 ID:sxWpjO45O
RG「オッケェェェェェイ!ジャイアンを召喚イッチバーン!」
RG「ショアアアアアアアアアアアア」
松田「わあああジャイアンがでたあああああ」
春日「コイツが……若林を……!許さん!許さん!」
久保「うわあ!春日さんが金色のオーラに包まれている!」
ガリクソン「サイヤ人かっていう話しですけどねー」
石田「ここまできてもこの緊張感のなさっ」
春日「全身全霊を込めた鬼瓦を……喰らうが良い!」
井上「すごい威圧だ……!」
ジャイアン「ジャアアアアアアアアアアアアアアアアン」
春日「いくぞ……ジャイアン……」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:44:45.19 ID:sxWpjO45O
春日「 鬼 瓦 !」
ジャイアン「ぎょべョアアアアイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
RG「まっ、眩しいけどサングラスかけてるからそれほどでもなぁァァァァァい」
佐々木「眩しっ!」
狩野「優しい光だ……まるでお母さんのような……」
高倉「目をつぶりそこねたああああああああああ」
Q太郎「卑弥呼さまー!」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 19:51:33.42 ID:sxWpjO45O
姫ちゃん「やっと光が消えたんですけどー」
ガリクソン「ふいー、汗かいた」
谷田部「春日さん!大丈夫ですか!」
春日「ごふっ……。力を……使いすぎた……」
松田「あ!食われた奴らがみんな助かってる!すごい!」
Q太郎「よかった!みんな生きてますよ!」
高倉「目いてえ……」
久保「米うめえ」
井上「次は青いタヌキどもですね!」
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:00:37.56 ID:sxWpjO45O
RG「今から青タヌキどもを召喚する準備をする」
RG「みんなはそれぞれ心の準備をしといてくれ」
Q太郎「わかりました!」
Q太郎「みんな!最終決戦の準備をせよ!」
狩野「了解!」
谷田部「負傷者は、はんにゃ、若林さん、チョコプラ、村上、春日さんかな」
坪倉「残りのみんなでどうにかしなきゃな」
ガリクソン「フヒヒヒ」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:13:11.83 ID:sxWpjO45O
RG「オウッケェェェェェェェェェェ!」
RG「召喚するぞ!」
RG「ファイイイイイイイイイイン」
どらえもん「うーわー」
のびた「うーわー」
すねお「うーわー」
しずか「oh...」
松田「タヌキ……」
Q太郎「タヌキさん」
石田「タヌキっ」
井上「タヌキ」
佐々木「タヌキ……」
永沢「えータヌキー?」
高倉「タ……ヌキ……」
久保「タヌキうまそう」
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:15:25.23 ID:sxWpjO45O
谷田部「タヌキちゃん」
坪倉「……タヌキ」
杉山「タヌキィ」
ガリクソン「フヒタヌキ」
RG「タヌーキー」
姫ちゃん「タヌキ!」
狩野「タヌキン」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:18:47.64 ID:sxWpjO45O
どらえもん「ぼくはタヌキじゃなああーい」
松田「で?」
Q太郎「オ」
石田「チ」
井上「は?」
どらえもん「ぬ゙ぅ……」
しずか「oh...」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:21:03.39 ID:sxWpjO45O
佐々木「なんでこんな事したのか」
永沢「事細かに」
高倉「丁寧に」
久保「説明してもらおうか」
どらえもん「……。奇跡が……見たかったんだ……」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:25:43.18 ID:sxWpjO45O
谷田部「奇跡?」
坪倉「と言うと?」
杉山「どんな?」
どらえもん「大切なもののために人が輝く瞬間を……」
のびた「見てみたかったんだ……」
すねお「人の可能性を確かめたかったんだ……」
しずか「oh...yes...」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:32:12.68 ID:sxWpjO45O
どらえもん「ところがどうだ……人間は……」
どらえもん「自分にとって一番大切なものすら見失っている奴がたくさんいやがる……」
のびた「知りたくない現実を知ってしまったよ……」
すねお「なんのために生きているのか……わからなくなったよ」
しずか「oh...yesyes」
ガリクソン「…………」
RG「……」
姫ちゃん「……」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:37:32.72 ID:sxWpjO45O
どらえもん「ハァ……」
のびた「僕たちは被害者だ」
すねお「汚い大人に汚されたんだ」
しずか「oh...hoo...」
狩野「だとしても……」
RG「関係ない人間を巻き込んで怪我させて傷つけて怖い思いさせるのは」
姫ちゃん「おかしくなあーい?」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:47:01.54 ID:sxWpjO45O
どらえもん「汚れた大人が悪い!」
のびた「汚れた教育者が悪い!」
すねお「環境が悪い!」
しずか「oh...!yes!」
松田「悪いところがわかってんだったら直せば良いじゃねえか」
Q太郎「悪い悪い言ってるだけじゃ変わりませんよ!」
Q太郎「みんな根は良い人ですよ!」
石田「あ、春日さんが起きた!」
井上「春日さん!」
春日「うぃ」
春日「みんな力をかしてくれ」
192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:51:56.13 ID:sxWpjO45O
谷田部「春日さん……!」
坪倉「春日さん……!」
杉山「春日さん……!」
RG「春日さん……!」
ガリクソン「春日さん……!」
姫ちゃん「春日さん……!」
松田「春日さん……!」
Q太郎「春日さん……!」
石田「春日さん……!」
井上「春日さん……!」
佐々木「春日さん……!」
永沢「春日さん……!」
高倉「春日さん……!」
久保「春日さん……!」
狩野「春日さん……!」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:56:57.41 ID:sxWpjO45O
どらえもん「全くまとまっていなかったコイツら全員の気持ちが……」
のびた「今、一つに……」
すねお「なっている……」
しずか「oh...」
春日「ありがとう、みんな……」
どらえもん「春日から虹色のオーラがでている……」
のびた「なんて綺麗なんだ……」
すねお「そして……優しい……」
しずか「oh...」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 20:58:55.98 ID:sxWpjO45O
春日「スーパーレインボーきゃすがによる100%の鬼瓦……」
春日「篤と味わうが良い……」
春日「いくぞ……!」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:07:30.62 ID:sxWpjO45O
春日「 鬼 瓦 !!」
どらえもん&のびた&すねお「うわアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
しずか「ohhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh」
虹色の光が一瞬にして辺りを覆った。
何にも例える事ができないほどの煌めき。
全てを暖かくそれでいて優しく包み込んだ。
地球と言う名の宝石。
自分は一人ぼっちではないような、そんな気がおこされたような気がした。
一番大切なもの、それがなにか教えてくれた輝きだった。
春日俊彰……。
偉大な男である。
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:12:28.69 ID:sxWpjO45O
やがて光が消え、霧だらけだった場所が一変し、綺麗と言う言葉がいかにも合う草原が広がった。
どらえもん「なんて……やつだ……」
のびた「へへへ……。疲れすらも……心地いいや……」
すねお「不思議な感覚だ……」
しずか「oh...」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:19:16.32 ID:sxWpjO45O
一同「春日さん……!」
若林「……ん……なんだコレ」
姫ちゃん「若林さんが起きたあー」
春日「若林!すまなかった」
若林「え?なにが?状況がまったく理解できないんだけど」
金田「ちょなんすかコレー!霧超なくなってるじゃないっすかマジでー」
春日「金田も起きたか」
金田「意味わかんないんすけど!なんか超歴史的瞬間を見逃した気がするしー」
春日「みんなが無事で……よかった」
一同「春日さん……!!」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:22:49.74 ID:sxWpjO45O
金田「ていうかなんか人超多くないすか?賑やかで良いっすね」
春日「うぃ」
春日「しかしみんながいて本当によかった」
春日「心から感謝をしている」
一同「春日さん……!!!」
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:26:28.70 ID:sxWpjO45O
金田「かーすがさんっ!かーすがさんっ!」
春日「うぃ」
一同「かーすがさんっ!かーすがさんっ!」
春日「うぃ」
一同「かーすがさんっ!かーすがさんっ!」
春日「うぃ」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/28(水) 21:34:24.02 ID:sxWpjO45O
春日「若林……」
若林「ん?」
春日「春日にとって若林はいなくてはいけない存在だ」
一同「ふぉひぃひゃうふぁおおおんふぉおおおお」
春日「死ぬまでこの春日と一緒に漫才しような」
若林「……。おう。ありがとう」
一同「じょぱぁああんふぉひゅいいいいいびゃああああ」
DAIGO「いやーマジで超かんどうぃっしゅっすねー」
DAIGO「俺ガチでちょっと途中ハラハラしちゃいましたよー」
DAIGO「では皆さん恒例のうぃっしゅ締めいっちゃいますか」
DAIGO「せーの」
一同「うれしうぃっしゅ!!」
どらえもん編 終
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