2: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:30:53.47 ID:xoQ4Bc7i0
~廃工場~

風間「……ん」パチッ

風間「なんだ?ここは何処だ……」

風間「いや、それよりもさっき誰かに襲われて…」ググッ

風間「っ!?動かねぇ!!手足が拘束されてるやがる…!!」ガチャガチャ

ザ…ザ、ザザ…ザーー

風間(テレビが…?)

『やあ風間堅次、ゲームをしよう』

風間「!?」

引用元: ジグソウ(??)「やあ風間堅次、ゲームをしよう」風間「!?」 



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3: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:31:27.81 ID:xoQ4Bc7i0
風間「あの不気味な人形って確か、ホラー映画に出てくる…」

『君はこれまで、数々の乙女達を振り回してきた』

風間「はぁ?俺はそんなチャラ男じゃねーっつーの!」

『若さ故の過ち…誰にでもある。だが限度があるのも事実』

『そして君は先週の休日中、決定的とも言える…重大なミスを犯した』

風間「せ、先週に重大なミスを…?」

『そう十代だけに重大な』

風間「こんな時につまらねぇギャグ言ってんじゃねーーー!!」

『それはもう取り返しが効かない。そうだ、君は生きるに値しない』

『しかしキミはまだ若い。チャンスをやろう』

風間「チャ、チャンス?」

風間(つまりなんだ、ゲームに…試練に巻き込まれるって訳か)

4: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:32:02.52 ID:xoQ4Bc7i0
『キミに科せられる試練…それは…』

風間「……」ゴクリンコ

『簡単に言うと救出待ちだ』

風間「思いっきり運任せかよ!!」

『そうだ。君はこれまで、姑息な手で数々の難題を越えて来た』

『今日は小細工を使う事無く、自らの運のみで試練を乗り越えろ』

『制限時間は1時間以内』

『もしも、救出が間に合わなければ…』

ピチャ…ピチャ…

風間「水の音…」

ザクッザクッ…ザクッザクッ

風間「土を掘る音…?」

バチバチ!

風間「っ!!おい、今の音は電気か!?」

『制限時間以内に救出が来なければ、水責め、生き埋め、電撃の刑に処す』

風間「……水、土、電気?ちょっと待てまさか」

『それでは、ゲームスタート』

風間「おい待て!!俺が一体何したってんだ!?」

風間「チクショーー!!!離せーー!!!」

5: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:32:28.79 ID:xoQ4Bc7i0
風間「クソ!!離れねぇ!!」ググッ

風間「俺が一体何を…」

風間「先週…別にふつう通り過ごしたハズだ」

風間「ん?待てよ確か、先週の休日中に決定的な事をしでかしたって言ってたな」

風間「先週の休日と言えば…」

6: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:33:29.15 ID:xoQ4Bc7i0
~先週の土曜日~

風間「お、長山と横島からメールが」ピッ

風間「……何だと。二人とも急病で行けない…だと?」

風間「どうしたんだいきなり、タイミング悪いな」

風間「お、今度は中から電話か」ppp

中『け、堅次よ…すまん…いまソッチに向かっている所だ』

風間「横島と長山は欠席だ…って、お前も体調悪そうだな?無茶すんなよ」

中『いや、それだがな堅次よ…俺は気付いてしまったんだ』

風間「はぁ?何に」

中「俺はいま…その…腹が痛い…しかしだな!」

中『お腹の痛みを抱えながら、ホラー映画を見る…これはきっとたまらんないぞ…!!』

風間「……」

中『だ、だから…その…待ってr』

風間「今日は映画見に行くの中止な」

中『へ?』

風間「帰る」

中『ちょ、おい、俺の楽しみを』

風間「……」ピッ

風間「はぁ…帰るか」

高尾「あれ、風間?」

7: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:34:03.16 ID:xoQ4Bc7i0
風間「ん?高尾か、奇遇だな」

高尾「な、何してんのよこんな所で」

風間「中たちと映画見に行く予定だったんだがな…アイツらドタキャンしやがって」

高尾「ふ、ふーん…そうなんだ…」

風間「まあそんな訳だ。じゃあな」

高尾「ま、待ってよ!!」

風間「あ?」

高間「そ、そそそ///それなら私が一緒に…みみみ、見てあげても良いんだけどさ///」

風間「いや、でも今日見る予定だった映画はちょっとハードな物で」

高尾「そうね!あれ面白そうじゃない!!///」←テンパって適当に言ってる

風間「なんだ、お前もソウ見たかったのか」

高尾「へ、何が?」

風間「何がって…さっきお前『ソウね!あれ面白そうじゃない!』って言ってたじゃん」

高尾「ソ、ソウ…?」

8: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:35:06.75 ID:xoQ4Bc7i0
高尾(何かしら…映画の名前?看板見ればわかるかも)チラッ

高尾「」

高尾(な、なに…あれ…)ビクビク

風間「それなら話は早いな、行くか」

高尾「え…えぇぇ!?」

~映画館内~

高尾「やだ…何アレ…痛そう…」

『ぎゃあああぁぁ!!!』

『ゲームオーバー』

高尾「きゃあああああ!!!!」ギュゥゥ

風間「うわぁ!?ちょ、抱きつくな///」

高尾(イヤだ…もうイヤだ…)ボロボロ

~~~

風間「……結局、上映終了まで抱きつかれてたんだよな」

風間「あいつ観たいとか言っておいて、思いっきりビビッてたじゃん…意味わかんねぇな本当。俺もビビったけど」

風間「そんで次に日曜日は…」

9: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:35:50.08 ID:xoQ4Bc7i0
~先週の日曜日~

之江「悪いな兄貴…サーティワンに付き合って貰っちゃって」

風間「良いってことよ」

之江「でも凄く高い『カップルコース』を一緒に選んで貰っちゃって…」

風間「たまには良いだろ。それにこのプランは男女ペア組で買わないと、選べないんだろ?」

之江「うん…」コクリ

風間「なら仕方ないだろ。恋人が今いなんじゃ尚更だ」

風間「それよりせっかくだ、食いまくろうぜ」

風間「これで一時間、アイス食い放題なんだしよ」

之江「うん。食いまくる!」

~~

風間「日曜日は之江とアイスを散々食ったな…その後は、一緒に買い物して平和に一日終了」

風間「ダメだわかんらん…俺が一体何したってんだ」

風間「……」

風間「そういえば、救出待ちって言ったが…なんか引っかかるな」

風間「これから誰かが助けに来てくれること、わざわざ教えてくれてるみたいに」

風間「……まさか?」

10: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:36:50.08 ID:xoQ4Bc7i0
~別室~

中「んん…なんだココは?」パチッ

ザ、ザザー

『やあ河原中』

中「っ!?」

『ゲームをしよう』

中「なに、ゲームだと?」

『君はこれまで、非暴力主義を主張してきたが、その実、ただの臆病心の強い人間だ』

中「な、なんだと!?この俺が臆病だと!!」

『君は親友が襲われても、ただその事実を知人に提供する事しかできない』

『そうだ君は実に臆病だ』

中「くっ…違う!俺は」

『今日はその臆病心を克服するチャンスを与えてやろう』

『これを観たまえ』

風間『チクショーー!!!離せーー!!!』

中「こ、これは堅次…なぜ捕まっている!?」

『1時間以内に、試練を乗り越え、このエリアのどこかにいる風間堅次を救出せよ』

『さもなくば土、水、電気の刑に合うだろう』

中「な、なに!?」

中「土に…水に…電気の刑だと!?」ゾクゾク

11: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:37:26.53 ID:xoQ4Bc7i0
中「ゆ、許さん…許さんぞ。堅次にそんな目に合わせてたまるか…」ハァハァ

中「堅次をなんとしても救出して!そして、俺が身を呈して裁きを受けきってやる…!!」アヘアヘ

『それでは最初の試練だ』

『扉を開けろ』

中「待ってろ堅次…いやピンチ姫!いま救い出して見せるからなぁ!!」ガチャ

~~

「フフフ、待ってたぜ」

中「な、お前達は!?魔の十四楽団!!」

小田原(リーダー)「久しぶりだな副生徒会長さんよ」

高崎(眼鏡ハゲ)「お前の試練は!俺達、魔の十四楽団からの猛攻を避け、次の部屋の扉を開ける事だ!」

中「よ、よりによってコイツらまで絡んでるとは…!」

小田原「まあ恨むな。このゲームを阻止しきれば…なんと!」

小田原「俺達は報酬で、あるゲームを手にすることが出来るんだ!!」

12: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:38:06.42 ID:xoQ4Bc7i0
小田原「とにかく、お前は俺達からの猛攻から逃げ延びれば勝ち」

高崎「一時間も時間があるからといって、甘くみるなよ」

高崎「この扉を開けても、その広いエリアの何処に、風間がいるか探し出さなければならない」

小田原「さあ行くぞ野朗ども!!」

魔の十四楽団全員「おおおおお!!!!」

中「く、参った…俺は非暴力主義者」

中「それにこんな人数をどうやって相手すれば…」

中「……む、待てよ。このルールだと、何も楽団全員を倒す必要がない」

中「つまり俺が手を出さずとも、猛攻を受けつつ、あの扉を開ければクリアなんだ…!」

13: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:38:58.72 ID:xoQ4Bc7i0
小田原「何をペチャクチャ話してんだオラ!!」ゲシッ

中「うお!?」ドサッ

高津「オラオラどうした!!」ドカッバキッ

中「くっ…多勢に無勢…卑怯な…」

ドガ!バキッ!

中「だが、しかし…」

ドゴ!ゲシ!

中「わ、悪くないな…!」b

魔の十四楽団全員「!?」

小田原「喜んでる…だと?この状況を…」ドンビキ

高崎「な、なにこいつ…キモいんだけど…」

魔の十四楽団全員「……」


小田原「な、なあ。帰らね?こんな張り合いの無い殴っても…さあ?」

高崎「たしかに…ここまでしてあのゲームを頂いても…なぁ?」

小田原「撤収!撤収!ゲーセン行くぞぉ」

14: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 00:39:41.01 ID:xoQ4Bc7i0
中「……っ!!待て、逃げる気か貴様ら!!それでも男か!!」

魔の十四楽団全員「!?」

中「物足りない…ダメだ…」

中「もっと…もっとだ!!」

魔の十四楽団全員「」

小田原「な、なんだ…この変態は…!!」

高崎「逃げろ!!!」

中「待て!!待ってくれ!!」ダダ

18: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:01:32.70 ID:xoQ4Bc7i0
~違う部屋~

之江「……ん?」パチッ

之江「ここ…どこ?」

ザザ、ザー…

之江「ひ、ひぃ!?」

『やあ、風間之江』

之江「ぎゃああぁ!?な、なななな、何コレ!?」ガクガク

『ゲームをしよう』

之江「ゲ、ゲーム?」

『君は普段、学校では強がって兄とは接しないようにしている癖に』

『追い詰められると、直ぐに兄に助けを求めるクセがあったな?』

之江「ぐっ…そ、そんな事ない…」

『ハッキリ言おう。君はブラコンだな?』

之江「だ、誰がブラコンだーー!!」

『だが君は既に高校生だ。そろそろ本当の意味で兄弟離れして良い年頃なハズだ』

之江(なんで私こんなキモイのに説教受けてるの…?)ピキピキ

19: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:02:28.85 ID:xoQ4Bc7i0
之江「あ、思い出した…あの人形たしかソウって映画に出てた…」

『さて、その大好きな兄がいまこのエリアで囚われている』

之江「は、はぁ!!?」

『制限時間は一時間…それまでにキミに科せられたゲームをクリアし、大好きな兄を探し出し救助しろ』

『今日はお前が兄を助ける番だ』

『さて、うしろ見たまえ』

之江「うしろ…?」

之江「って、何この大量のアイスの山は!?」

之江「しかもなんで全部、『爽』なの!?」

『ソウだけに爽、なんちゃって』

之江「この状況でつまらねぇギャグ言ってんじゃねぇーー!!」

『見てのとおり、お前の大好きなアイスだ』

『だが大量にある。だがそれらを僅か一時間以内に平らげよ』

之江「うっ…この量を短時間で食うのは辛い…」

『もしタイムオーバーになればキミの兄は、水、土、電撃の刑に合うだろう』

之江「は、はぁ!!?」

20: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:03:13.28 ID:xoQ4Bc7i0
『それでは、ゲームスタート』

之江「何なのコレ!?もう全部兄貴のせいなんだから!」

之江「……とりあえず、コレ全部食べないと」

之江「でもいくら大好きな物と言っても、こんなに食べたら私お腹が…」

『あ、そうそう言い忘れてた』

之江「わぁ!?いきなり画面から出てくんな!!」

『見事全部食い終えたら後で、錠剤を差し上げよう』

之江「黒幕が意外と優しい!?」

之江「って、ツッコンでる場合じゃない!早く食べて兄貴探さないと…頂きます」パクパク

之江「あんぐあんぐ…」パクパク

之江「ぅぅ…地味にキツいよお兄ちゃん…」

22: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:44:11.90 ID:xoQ4Bc7i0
~更に違う別室~

高尾「んん…あれ、ここ何処?」パチッ

ザザ、ザー…

『やあ、ゲーム制作部部長…高尾』

高尾「!?」

『キミはゲームが大好きだな?ならばこれからゲームをしよう』

高尾(って言うかこれって、映画に出ていた奴よね!?なにこれ、摸倣犯?) 

『君はいま手足が縛られている』

高尾「っ!!いつの間に!!」ググッ

『そして、目の前にいる人物に注目せよ』

高尾「……!?」

豚仮面「……」

高尾(黒いローブを来た豚の仮面?)

『これから目の前の執行人が、キミの胸をbdの刑を処するだろう』

高尾「は、はぁ!!?」

豚仮面「ハァハァ///」bd

23: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:44:56.33 ID:xoQ4Bc7i0
『君は実に罪深い』

『その●●●●で多くの人間を苦悩させ、誘惑してきた』

高尾「私を●●みたいに言うなーー!!っていうか誘惑なんかしてないし!!」

『今日はその罪深い●●●●に罰を与える』

『●●●●をbdされたくなければ、自力でロープを引き千切るんだ』

高尾「そ、そんな事出来るわけないでしょう!?」

『それと、このエリアにはキミの愛すべき人間も囚われている』

高尾「!?」

『制限時間は一時間以内だ。さもなくば愛すべき人物は、とんでもない目に合うだろう』

高尾(私にとって愛すべき人間…えーと家族と…)

高尾(……)

高尾「……って!なんで風m、アイツの事を想像してるの私!!///」

24: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:45:23.00 ID:xoQ4Bc7i0
『それでは、ゲームスタート』

豚仮面「ハァハァ///」bd

ポヨヨン

高尾「っ!?きゃあああああぁぁ!!」

豚仮面「ハァハァ…●●●●●●●●!」bd

高尾「こ、このセクハラよ!!」

高尾「うぅ…なんとかしてロープ切らないと…でも周りに刃物も無いし…」キョロキョロ

高尾「でも…一体だれが囚われているのかしら……って、だから何でさっきからかz…アイツが浮かんで来るのよ!///」

25: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:45:58.88 ID:xoQ4Bc7i0
豚仮面「ハァハァ、たまんねぇっす///」bd

高尾「く、くそ!この変態が!!」


「チクショーー!!!離せーー!!!」


高尾「っ!?今の声はまさか!!!!!」

高尾「……」

豚仮面「ハァハァ///」

高尾「助けなきゃ(覚醒モード)」ボソッ

豚仮面「?」

高尾「たすけなきゃ」ブチチッ

豚仮面「っ!?ロープを強引に引き千切った…!!」

高尾「……」ガタッ

豚仮面「ああ…部長すいません!!私がわるかったです!!」orz

高尾「どいて」

豚仮面「いやその、実は買収されまして…高尾部長のお胸を●●放題して良いから、協力しろと、ニセb」

高尾「 ど い て 」

豚仮面「」

26: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 04:46:30.56 ID:xoQ4Bc7i0
高尾「……」

豚仮面「あ、部長。ここは鍵が必要なんです。私、持ってますので…」

高尾「……」ブンッ

ボゴォォォン!!

豚仮面「」

高尾「助けなきゃ…助けなきゃ…」ブツブツ

高尾「……」ダダッ

豚仮面「ご、強引に扉をぶち壊していきやがった…」

27: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 05:20:12.81 ID:xoQ4Bc7i0
~~

風間「やばいな…もう残り時間少ないじゃねぇか…」ググッ

風間「ええーい!運任せじゃダメだ!!俺も何かしないと…」

風間「おい!!もう犯人は大体わかってるが…なんでこんな事した?」

風間「聞こえてんだろう?おい!」

「……」

風間「くそ!ちょっとは何か言えっつーの!」

【00:59】

風間「ヤバイ…1分切った…!」

ガチャ

中「はぁはぁ、何処だ魔の十四楽団!!って堅次!?」アヘアヘ

風間「中!!…って、なんでそんなアへ顔なんだ!?」

中「そうだ迂闊だった…俺は元々堅次を助ける為に…」

風間「お前、何しにきたんだよ…」

ガチャ

高尾「……」ゴゴゴゴ

風間「高尾!!って、お前なんでそんな殺気込めてるの!?」

28: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 05:20:48.69 ID:xoQ4Bc7i0
中「堅次今助けるぞ!そして俺が変わりに罰を受けきってやる…!!」

風間「ホンットお前何しに来たんだよ!?助けに来てくれたようだが、何か嬉しくねぇーーー!!」

高尾「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」ガシッ

中「ぐえ!?なんだ高尾くん!!」

高尾「風間は私が助けるのよ!!邪魔しないで変態!!」

風間「お前いつもより随分強気だな高尾!?」

中「な、なにを!?いいか!姫というのは男が救うと相場で決まっているんだ!!つまりピンチ姫は俺が救う!!」

風間「だれがピンチ姫だ!!つーか俺は女じゃねぇ!!」

29: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 05:21:35.54 ID:xoQ4Bc7i0
中「俺が助ける!!」

高尾「いや私が!!」

風間「いや、もうこの際どっちでも良いから助けてくれ…」

ガチャッ

之江「兄貴!!」

風間「之江!!」

之江「今、助けるからね…」ダダッ

中「おおっと、之江。それ以上近づくな」ササッ

之江「え、中!?」

高尾「そうよ!お兄さんを助けちゃだめ!!」

之江(え!?やっぱりこの人怖い…いや危ない…)ガクガク

高尾「あ…(察し)ち、違うの之江ちゃん?私の手でお兄さんを救ってあげたかっただけなの…」オドオド

中「おいキミが出る幕ではないと言ってるだろう!この俺がピンチ姫を救うのだ!」

之江「中はいつも以上におかしいし、高尾先輩はやっぱりスンゴイ怖いし…もうイヤだぁ…」ウルウル

之江「助けてよお兄ちゃん~うわあぁぁぁん!」ボロボロ

30: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 05:22:04.34 ID:xoQ4Bc7i0
高尾「あ、あの違うの之江ちゃん、これはね…」オドオド

中「よし、今のうち…」

高尾「待てこらー!!私がやるわ!!」

中「邪魔をするな!!」

之江「うえぇぇぇん~助けてよ~お兄ちゃん!!」ボロボロ

風間「お前らくだらない言い争いしてないで俺を助けろ!!」

【00:00】ビー

『ゲームオーバー』

全員「」

風間「時間が切れたー!!!」

31: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:33:26.20 ID:xoQ4Bc7i0
豚仮面2「……ゲームオーバー。刑を執行する」

全員「しまった!!」

風間「っ!!」

ビチャチャチャ

全員「え……」

風間「え、これが水責めの刑?」

風間(この量…ただペットボトルから水を垂れ流ししてるだけじゃね?)

ビチャチャチャ…ポタ、ポタッ

豚仮面2「……」ゴソソッ

全員(仮面を取った…?)

桜「お疲れですせーんぱい!」

之江「さ、桜!?」

風間「お、おまえ…これは一体…」

32: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:34:01.88 ID:xoQ4Bc7i0
桜「んーと、とりあえず縄を外すね」ゴソソッ

風間「お、おう」ススッ

豚仮面3「おう、少しは懲りたか?」ゴソッ

中「その声は会長…!!」

千歳「おう、私だ」

高尾「…?…?」ポカーン

「ま、流石に本気で生き埋めとか、電撃の刑なんてしませんよ」

高尾「芦花!?」


風間「いや、なんかお前だとやりかねない気が…」

33: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:34:33.23 ID:xoQ4Bc7i0
芦花「おや?あまり驚かないですね」

風間「ったりめーだ。大体な…水、土、電気の刑って言った時点で、もう予想は付いた」

芦花「さすが風間さんです」

風間「いや、この部に所属してる人間なら大体わかるだろ」

芦花「ふむ。それで、何か私にいう事はありませんか?」

風間「たくさんあるよ。まず何で水責めの刑だけで終わった?これだけ面倒な用意させておいて」

芦花「それは風間さんが私にとって…いや、私達ゲーム制作部にとって大切な存在だからです」

芦花「映画みたいに本気でやったら死んじゃうじゃないですか」

芦花「そんなのイヤです…///悲しいです…///(萌え萌え攻撃)」

風間「俺を大事だと思うなら、こんな大掛かりな嫌がらせをすんじゃねーー!!」

34: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:35:17.04 ID:xoQ4Bc7i0
風間「そんで?どーして俺をこんな目に合わせた。俺がお前に何をした」

芦花「もー!反省する時間を1時間もさしあげたのに解らないんですか!?」プンスカ

風間「はぁ…知るか。俺は先週の休日は映画見にいったり、之江とアイス食いに言ったよ」

芦花「それですよ風間さん」

風間「はぁ?」

芦花「何も覚えてないんですか?」

芦花「先週の休日前に私が言った事」

35: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:35:44.47 ID:xoQ4Bc7i0
~先週平日~

芦花「風間さ~ん…///今度の土曜日二人っきりで映画見にいきましょう///(萌え萌え攻撃)」

風間「映画だ?あぁ悪い。今週先約で中たちと行くからは無理」

芦花「」ガガーン

芦花「そ、それなら…日曜日、一緒に…」

風間(日曜日は之江との約束があるしな…俺と妹だけ食べ放題でコイツだけ通常プランってのもな…)

風間「すまん、後にしてくれ(本音)」

芦花「」ガガーン

36: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:36:32.55 ID:xoQ4Bc7i0
~先週の土曜日~

芦花「はぁ、今日は一人でお出かけです…悲しいです…」

芦花「ん?」


風間「じゃ、行くか」

高尾「え、う、うん」オドオド


芦花「」

芦花「風間さん…話が違うんじゃありませんか…?」ゴゴゴゴ

~先週の日曜日~

芦花「今度の月曜日は袋攻めですね。それからじっくりとお話を…」

芦花「ん?」


之江「美味いね兄貴」

風間「おう、美味いな」


芦花「」ガガーン

芦花「風間さんは、何処まで私を馬鹿にすれば気が済むのですか」ゴゴゴゴ

芦花「私は後回しで、妹さんとデートだなんて…」ゴゴゴゴ

芦花「もうこれは、袋詰め程度じゃ甘いですね…」ゴゴゴゴ

37: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:37:31.31 ID:xoQ4Bc7i0
~~

芦花「っと言う訳です。お分かりですか風間さん」

芦花「いつもの風間一派と行くと言いながら、高尾さんと二人っきりですよ?これは一体どういうですか?」

芦花「オマケに日曜日は妹さんと仲良くデートしてアイス食べてたし…」

芦花「私を差し置いて…影でこそこそと…」

高尾・之江(み、見られてたの!?恥ずかしい…)

桜「私も嫉妬しちゃったな~アイス一緒に食べに行こうって、ずっと前に誘ったら、『そのうちな』って言って軽く流して…」

桜「之江っちと先にいっちゃったし」

千歳「お前、部員のお願いはみ~んな、後回ししてたみたいだな」

風間「そ、そうなのか」?←忘れてる

風間「……」

風間「まあなんだ、一応俺にも非があるのは認めてやる」

風間「だがな、お前達。根本的に色々と誤解してるぞ」

ゲーム部全員「誤解?」

38: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:37:59.32 ID:xoQ4Bc7i0
~~

風間「っという訳だ」

芦花「えっと…じゃあ、映画の件は、偶然が重なったという事ですか?」

風間「そうだよ。アイツらドタキャンして、高尾にあったから一緒に映画を見た」

風間「日曜の予定は、之江が以前、『カップルコース』って言う期間限定のアイス食い放題の広告を偶然見つけて、仕方ないから前から約束してたんだ」

桜「な~んだ安心した」

芦花「てっきり風間さんが、私達には内緒で、高尾さんとお付き合いして…しかも極度のシスコンで、妹さんと浮気してるのかと思いましたよ!!」

高尾・之江「は、はぁ!?///」

風間「いちいち拡大解釈し過ぎなんだよお前は!!」

39: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:38:43.74 ID:xoQ4Bc7i0
芦花「そうですか…誤解とは言え、悪いことをしました」

芦花「はいタオルです」

風間「おう…」ゴシゴシ

芦花「……」

風間「でもまあ、ちゃんと説明してなかった俺もいけなかった」

風間「今度はお前と一緒に映画見に行くか」

芦花「ほ…本当ですか!?///」パァァ

風間「あ、ああ。お詫びだ」

桜「あ、先輩!来週一緒に私もアイス食べ放題に付き合ってください!」

高尾「んじゃ、私はその次の週に一緒に…いいかな///」

風間「ああ、わかったよ」

芦花「ちょっと風間さん」ギロリ

風間「な、なんだよ怒るなよ!?ああ、そうかお前もアイス食いたいんだな、映画見終わったら行くか」

芦花「そういう意味じゃあ…まあ良いです。アイスたくさん食べましょう///」

40: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:39:18.33 ID:xoQ4Bc7i0
之江「えっと…一件落着で良いの?」

中「ああ!?そうだ!!」

之江「な、なんだよ!?」

中「おい!!…水、土、電撃の刑はないのか!?」

風間「中…お前死にたいのか?」

中「何を言っている!?俺は生きたいぞ!!だが刑を受けてみたいと思うのもまた事実だ!!」

風間「こいつメンドクセ!!」

千歳「あーコイツ面倒クセェ」ゲシゲシ

中「おほぅ!///」

桜「帰りましょう先輩」

中「ま、待ってくれ!!」

風間「中…お前…」

41: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:40:23.64 ID:xoQ4Bc7i0
芦花「あ、私は少し残っていきます」

芦花「魔の十四楽団の方々に、特別報酬で宇宙●●本争奪ゲームver2.5を贈呈します」

風間「アイツらも絡んでたの!?てか報酬それかよ!!」

大沢「zzz」

風間「あんたずっと寝てたのかよ!!」

大沢「…ん。あ、おい、私のスタンガンいい加減返してくれ~」

千歳「あ、はい。すいません」

風間「スタンガンは借りてたのかよ!?てか生徒に貸すな教師!!」


稲田(豚仮面の中身)「部長…その、悪ふざけがすぎてスイマセン…」ダラダラ

高尾「も、もう良いわよ…それより鼻血拭きなさい…」フキフキ


之江「ぅぅ…もう当分はアイスはいいや…」ゴロゴロ

芦花「はい、お薬です」

42: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:40:58.58 ID:xoQ4Bc7i0
~次の休日・映画館~

芦花「フフフ、風間さんとデート~」

風間「なあ、なんで俺の膝の上で見てるんだ?」

芦花「だ、だって私まだ小さな子供だし…///それに怖い映画見るし…///」

風間「お前一応高校生ね!」

芦花「それに、なんでまた高尾さんが一緒に来てるんですか、しかも隣の席で」プンスカ

高尾「わ、私この間ちゃんと見れなかったから…」

風間「いや、おっかないならワザワザまた観に来なくてもいいだろ…」

43: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:42:21.64 ID:xoQ4Bc7i0
『イヤだ!!!死にたくない!!!』

『ぎゃあああああ!!!』

高尾「い、いやああああ!!!!」ギュゥゥ

芦花「う、わあああああ!!!」ギュゥゥ

風間「ちょ!?抱きつくな!!///」

『ゲームオーバー』

高尾「も、もうイヤだ…」ガクガク

芦花「そ、想像以上にバイオレンスでキツイです…」ガクガク

風間「……やっぱ帰るか?」

高尾「ダメ!!」

芦花「ダメです!!」

風間「はぁ…だったら離れろよ」

高尾「ヤダ、怖い…ぅぅ…」ギュゥゥゥ

芦花「怖いです風間さ~ん…」ギュゥゥゥ

風間「た、頼むから離れてくれ」ドキドキ

風間(違う意味で緊張するだろコレ…///)


大濠&篠崎(同じクラスメイトのモブ)「やべぇ、風間君マジ青春してる…!」ピキピキ


終わり

44: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:42:54.19 ID:xoQ4Bc7i0
【おまけ】M人英雄伝アタル☆

横島「堅ちゃん、女に囲まれて映画見てるな…」

長山「確かに、青春してるな…」

横島「ところでさっきの映画のシーンやばかったな」

長山「ああ、俺もゲンナリした所だ」

横島「流石の中もアレはイヤだろ?」

中「あ…あぁ…」ドキドキ

横島・長山(なんか満更でもなさそう!?)

中「いや…流石にアレは死んでしまう…本気で洒落にならん…」

中「だがなんだ…この胸の高鳴りは…クソ、オレは狂ってるのか!?」

横島・長山(か、葛藤してる…!?)

46: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:43:54.59 ID:xoQ4Bc7i0
『イヤだ!俺も死にたくない!!』

『だ、誰か助けてくれ!!!』

横島・長山・中「……」ゴクリンコ

横島「このシーンも壮絶になりそうな予感…」

「う、うぇ…オ、オロ…」ガクガク

横島「ん、誰か吐きかけてるな」

長山「まあ無理も無いよな。俺も気持ち悪くなってる所だ」

中「すぐ後ろから、苦しそうな声が聞こえるな…」チラッ


多摩「ちょっと、こんな所でも吐かないでよぉ」

神泉「ぅぅ…おえぇぇ…」ガクガク


横島・長山・中「」

神泉「オロ!オロロロロロ…」

ビチャチャチャ

『え、液体が……ぎゃああああああ!!!』ビチャチャチャ

中「ゲ、ゲロが……ぎゃあああああ!!!」ビチャチャチャ

横島・長山「あ、あたるーー!!!」


『ゲームオーバー』

47: ◆YOQhKJFZPE 2014/03/31(月) 07:44:56.88 ID:xoQ4Bc7i0
中「……」ドロドロ

『』ドロドロ

横島「え、映画の内容とシンクロしてやがる…」

長山「あ、中…大丈夫か?」

神泉「ご、ごめんなさい!!」

多摩「ごめんねぇ~中ちゃん~」

中「……」ドロドロ


中「わ、悪くないかもしれん…!」b

全員「!?」


完       じた