前回 にこ「にっこにっこにー♪」

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:14:02.33 ID:sx7R9vtF0
穂乃果「前回のラブライブ!」
(本編の穂乃果とはなんら関係ありません)


穂乃果「ある雨の日、傘を忘れたにこちゃんは絵里ちゃんに家まで送ってもらったんだけど、そこで絵里ちゃんに告白されちゃった!」


絵里『私ね、にこが好きよ』


穂乃果「返事に迷ってたにこちゃんだけど、その間に校内ではにこちゃんが三股をかけているなんて噂が流れて……」


凛『にこちゃん! にこちゃんが、かよちんと真姫ちゃんと海未ちゃんに三股かけてたって本当!?』

花陽『や、やっぱり早めに誤解をとかなきゃダメだよね…』

絵里『……というよりね、思ったんだけど、いっそのこと、一人にしぼればいいんじゃないかしら』

絵里『誰か特定の子と付き合ってしまえば、噂なんて消えていくんじゃないかなって』


穂乃果「絵里ちゃんの提案をまったく知らないにこちゃんは、訳も分からないうちに三人に告白されて…」


海未『…な、なら………私と付き合いませんか?』

にこ『い、いやいやいや………え、え? 海未って…にこのこと、好きなの?』


ことり『あのね……ことり、にこちゃんのことが…好きなの…』

にこ『……っ、…』


真姫『簡単なことじゃない。……好きなのよ、にこちゃんのことが』

にこ『だって今までそんなそぶり、ちっとも…』


穂乃果「悩んだ末、にこちゃんが出す答えは…」


にこ(………やっぱり、誰が好きか、はっきりさせないと…)

引用元: にこ「にっこにっこにー♪」その2【ラブライブ!】 



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5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:17:33.71 ID:sx7R9vtF0

―教室―

ガラッ


にこ「…さすがに誰もいないわね」

にこ(宿題は、本当はちゃんとやってるし、帰りに職員室に出していきましょう)

にこ(……よし、じゃぁ自分の席に座って)ガタ

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:21:28.00 ID:sx7R9vtF0
にこ(……みんなのこと一人一人思い返していってみよう…)

にこ(好きな人って…ようするに、ずっと一緒にいたいとか、そういう風に思う人のことよね…?)

にこ(…にこはもうすぐ卒業だし……みんなとは今みたいに頻繁に会えることはなくなるかもしれない)

にこ(そうなったとき、一番寂しいって思う人……)

にこ(……にこが、一番気になってる人…)



>>8
(μ’sメンバーでお願いします)

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/08(火) 17:22:12.74 ID:E3cmOppGO
えり

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:31:40.54 ID:sx7R9vtF0
にこ(……やっぱり絵里、なのかしら…)

にこ(色々甘えちゃってるし、なんだかんだで一緒にいて落ち着くっていうか、安定するっていうか……)

にこ(……よく分からないけど、誰が好きかって考えた時に絵里の顔が浮かぶってことは…そういうことなのよね…?)

にこ(………なんというか、この結論が出るまで、随分長いことかかったわね…。絵里には一体どんだけ待たせたのよ…)ハァ

にこ(……よし)

―――――

―矢澤家―

こころ「にこにー、なにしてるのー?」

にこ「えっ、あ、いや、ちょっとね…」

ここあ「にこにー遊んでよー」

にこ「ちょ、ちょっと待って。これ打ち終わったらすぐ遊んであげるから」

ここあ「なにうってるのー?」ヒョコッ

にこ「あ、ちょっ」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:34:45.72 ID:sx7R9vtF0
ここあ「が、あるんだけど……の……に? 読めない!」

にこ「でしょうね…」

こころ「この漢字、なんて書いてあるのー?」

にこ「ああ、これは……って、それはいいから、ほら、もうちょっと二人で遊んでて」

ここあ「えー、やだ! にこにーと遊ぶー!」グイグイッ

にこ「ああもう…」

にこ(絵里にメールしようかと思ったけど……仕方ない。明日学校で直接言うしかないわね)

ここあ「にこにー怪獣役ね!」

にこ「いや、そもそも夜にヒーローごっこは…」

ここあ「ていーっ」

にこ「話聞いてる!?」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:40:16.97 ID:sx7R9vtF0
こころ「ここあ、にこにー蹴っちゃだめだよ」

ここあ「じゃぁこころは怪獣に恋する女の子役ね!」

こころ「うんっ」

にこ(なにその役…)

にこ(……あ、そういえば、放課後にかかってきた電話って誰からだったんだろ。見るの忘れてた…)

こころ「かいじゅーさん頑張ってー!」キャッキャッ

ここあ「よーしっ、この正義のみかたが悪い怪獣をたおしちゃうぞー!」キャッキャッ

にこ(とりあえず後で確認しよう…)

―――――

ここあ「んにゃ……てやー…」

にこ(夢の中でもヒーローやってるのね…)クス


にこ「さて……携帯で、さっきの着信を…」ピッ



着信相手

>>17

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/08(火) 17:41:57.67 ID:TQI9UYYdo
絵里

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/08(火) 17:49:09.93 ID:sx7R9vtF0
にこ「……って、絵里!? なんていいタイミング……いや、じゃなくて、ということは絵里からの着信を無視したってことに……」

にこ(……いや、でもよく考えればちゃんと宿題をするために残るって言ってるんだから、集中してて気づかなかったって言えば、なんとか通るかも…)

にこ「……というか、かけ直すべきなのかしら。いや、でももう遅いし……けど何か用があったのかもしれないし…そもそもにこのほうも絵里に用があるし…」ウーン…


ガチャ


にこ「!」

にこ(あ、ママが帰って来た……ってことは、やっぱり絵里に言うのは明日ね…)

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 16:59:41.84 ID:AJ28UZME0

―――
――


―翌日―


ガラッ

にこ(今日の放課後、絵里を呼び出して話をする)テクテク

にこ(……けど、その前に海未とことりと真姫ちゃんにも話をしないと…)

希「にこっち?」

にこ(とりあえずメールで……いや、直接会いに行ったほうがいいのかな…でもまだあの噂が…)ウーン

希「おーい、にこっちー」

にこ「うわっ……な、なによ希…」

希「なによ、やないよ。ぼけーっとして、どうしたん?」

にこ「あー…いや、ちょっと考え事を。それより絵里は?」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:00:49.54 ID:AJ28UZME0
希「エリちはまだ。珍しく来るの遅いなぁ思うてたとこ」

にこ「ふーん…」

にこ(まだ来てないんだ…)

希「…なーにこっち、もしかしてさっきの考え事って、最近ずっと悩んどったことについて?」

にこ「………まぁね」

希「…決まったんやね?」

にこ「………あんた、超能力者か何かなの?」

希「にこっちが分かりやすいんやて」

にこ(前にも、ことりに同じようなこと言われたわね…)

希「…決めたんやったら、ちゃんとけじめはつけなあかんよ」

にこ「……分かってるわ」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:01:23.41 ID:AJ28UZME0
希「いやー、しかし、にこっちも大人になったもんやなぁ」ナデナデ

にこ「…希はあれよね、にこのこと妹か何かだと思ってんでしょ」

希「こんな妹はほしないかな」

にこ「……それはそれで、なんか腹立つから不思議ね」

希「あはは」ナデナデ

にこ「あはは、じゃないわよ! というかいつまで頭撫でてんの!」

希「もー、にこっちはホンマ可愛いなぁ」


ガラッ


にこ「あ」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:02:30.86 ID:AJ28UZME0
絵里「……おはよう」

にこ「お、おはよう!」

希「おはよー、エリち」

絵里「…二人とも朝から元気ね」

にこ「いや、別に元気ってわけじゃ…」

希「にこっちは子供やからね、体力有り余ってんのちゃう」

にこ「…あんたに対してはいつか本当に怒るからね」

絵里「じゃれつくのはいいけど、もうすぐチャイムが鳴るわよ」

にこ「あ、そうだ。絵里、今日は来るの遅くない?」

絵里「ん。…ちょっとね、考え事してたら眠れなくなっちゃって」

にこ「寝不足ってこと? 珍しいわね」

にこ(というか、絵里が眠れなくなるほど考えることって…?)

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:04:55.90 ID:AJ28UZME0
にこ「よく分かんないけど、何かあるなら相談しなさいよ」

絵里「…ええ、そうするわ。ありがとう。じゃぁ私、ちょっと自分の席でやりたいことがあるから」テクテク

にこ「あ、うん…」

にこ(なんか絵里、元気がないような…)

にこ(……放課後のこと話そうと思ってたけど、あとのほうがいいかな…)

希「…にこっちさん」

にこ「…なによ、その気色悪い呼び方」

希「なんか、ごめんな」

にこ「え?」

希「……うん、でもまぁ大丈夫や。がんばろ!」グッ

にこ「本当に意味が分からないんだけど……」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:05:28.07 ID:AJ28UZME0

―――――

にこ(……やっぱりメールで呼び出したほうがいいわよね。これ以上変に騒がれたら、みんなにも迷惑がかかるだろうし…)ピッ

にこ(…まずは海未に……送信、と)ピ、ピ、ピ

ピリリリリッ

にこ(早い……さすが海未)ピ

にこ「…」ガタ

希「? にこっち、どこ行くん?」

にこ「ちょっと用事」

希「…そか。いってらっしゃい」

にこ「ん」

絵里「……」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:06:03.39 ID:AJ28UZME0

―校舎裏―

にこ(人がいない場所っていったら、やっぱり校舎裏しかなくなるわよね…)

にこ(海未はまだ来てないかな…)キョロキョロ

海未「……にこ」

にこ「うわぁっ! び、ビックリした……いつの間に後ろに…」

海未「少し前からです。…話しかけるキッカケがつかめなくて」

にこ「そ、そう……ごめん、全然気づかなかった…」

海未「いえ、気配は消してましたので、当然です」

にこ(消せるんだ…)

海未「…それで、話というのは……告白の、返事ですか?」

にこ「……うん」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:06:37.40 ID:AJ28UZME0
海未「………聞かせてもらってもいいですか…?」

にこ「…うん」

にこ「………ごめん。にこには、他に好きな人がいて…」


―――
――


ことり「…で、二人きりで話がしたいってことは…あのことだよね?」

にこ「……ええ。多分あってるわ」

ことり「そっか。……ふふ」

にこ「な、なんで笑うのよ…」

ことり「だって分かりやすいんだもん。まだ聞いてないのに、嫌でも分かっちゃうよ」

にこ「……ごめん」

ことり「もー謝らないでよ。……ことりがここで泣いちゃったら、困るのはにこちゃんでしょ?」

にこ「……」

ことり「…平気だよ。ちゃんと考えてくれたんでしょ? ことりはそれだけで十分だから」

にこ「……ありがとう」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:07:25.78 ID:AJ28UZME0

―――
――


にこ「……」

希「にこっち、顔暗いで」

にこ「あ、ご、ごめん……」

希「…お疲れ様…って、言ってほしい?」

にこ「いらない。元々にこが悪いんだし」

希「そう」

にこ(あとは真姫ちゃんね……時間は放課後しかないけど……でも絵里に待っててもらうのも悪いし…)

にこ(……絵里は明日にしたほうがいいわね…)

絵里「…にこ、希。部室行きましょう」

希「ん。ほら、にこっち行こ」ガタ

にこ「うん」ガタ

絵里「……」

にこ「…絵里?」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:07:57.56 ID:AJ28UZME0
絵里「…」

にこ「絵里ってば!」

絵里「えっ、あ……どうかした?」

にこ「どうかした?はこっちのセリフよ。ボーッとして…」

絵里「…何でもないわ。さ、行きましょう」

希「……あぁっ!」

にこ「な、なによ?」

希「ウチ、ちょっと用があったんやった! ごめん、二人とも先行ってて!」タッ

にこ「え、ちょっ、希!」

にこ(……なんなのよ、一体)

絵里「…二人で行きましょうか」

にこ「…そうね」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:09:55.68 ID:AJ28UZME0


にこ(…まさか希、にこが考えてたこと全部分かって、あえて二人きりにしてくれたとか…?)

にこ(ありがたいけど、今のこの状態じゃなんともいえない…)

絵里「…ボーッとしてるのは、にこも同じじゃない?」

にこ「あ、いや……ちょっと考え事を、ね」

絵里「……そう」

絵里「…にこ、手」

にこ「え?」

絵里「繋いでいきましょう?」

にこ「ぅぇっ……い、いや、けど、まだ周りに人の目が、ね?」

絵里「…私は構わないわ。あなたとなら、噂されても」

にこ「っ……、あ、や、……」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:10:51.32 ID:AJ28UZME0
にこ(そう言ってくれるのは嬉しいけど、でもこのせいでまた変な方向に噂が流れていったら、海未と真姫ちゃんと花陽をフッて最終的に絵里とくっついた、みたいな感じで見られそうだし…)

にこ(そうなると、三人にはもちろん、絵里にも悪いし…)

絵里「…嫌なの?」

にこ「い、嫌とかじゃなくて、普通に恥ずかしいのよ。ほら、さっさと部室行きましょう」

絵里「……分かったわ」


―――
――


絵里「……」ハァ

にこ(…絵里、なんか昨日からずっと元気ないわね)

にこ(理由は気になるけど……でも、今日こそは絵里を誘わないと。そのために、三人のことも断ったんだから…)

にこ「…ねぇ、絵里」

絵里「ん?」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:11:46.02 ID:AJ28UZME0
にこ「今日の放課後、時間もらえない?」

絵里「いいけど……珍しいわね、にこが私に話なんて」

にこ「そう? ……いや、そうかもね」

絵里「…まぁ内容がなんであれ、二人で話せるのは嬉しいけどね」

にこ「……そう」

にこ(どうでもいいけど、こういうことばっかり言ってて恥ずかしくならないのかしら…)

―――――

にこ(……それにしても、絵里にどうやって切り出せばいいのかしら…)

にこ(前に告白されてるんだし、それに答える形でいいの…? にこも絵里のこと好きだから、付き合おう……って、それはとてつもなく偉そうだし…)

にこ(好きです、付き合ってください……こ、これかな。王道だけど)

にこ(……うん、これでいこう!)コクリ

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:12:18.80 ID:AJ28UZME0
希「にこっち、お昼食べよー」

にこ「あ、うん。今行くわ」ガタ

希「なんか考えとったみたいやけど、大丈夫?」

にこ「無事解決したわ」

絵里「ならよかったわね」

にこ「ええ」

にこ(……というか、変な感じよね。絵里のことで悩んでたのに)

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:13:09.65 ID:AJ28UZME0

―――――

にこ(…部室で会った海未もことりも真姫ちゃんもみんないつも通り接してくれて、正直ちょっとホッとした)

にこ(前に絵里がμ’sは変わらないって言ってたけど…その通りだったわね)


絵里「……二人で校舎裏だなんて、ドキドキするシチュエーションね」

にこ「そうね」

絵里「それで話っていうのは?」

にこ「……大分遅くなっちゃったけど、告白の返事」

絵里「…決まったのね」

にこ「ええ」

絵里「…聞きたくないって言ったら、また保留にしてくれる?」

にこ「…なんでそんなことする必要があるのよ」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:13:55.98 ID:AJ28UZME0
絵里「だって、保留にしている間は、にこが私のことを考えてくれるでしょ?」

にこ(……なんか、ちょっと嫌な予感がするんだけど)

絵里「…一番じゃなくったっていいのよ。ただ、にこの中に私がいればそれでいいの」

にこ「あの、絵里…」

絵里「いつか断られるって決まってても、それでもいいから…」

にこ「絵里ってば!」

絵里「……なに?」

にこ(なんで断られるって決まってんのよ……変なとこでマイナス思考すぎるでしょ…)

にこ「にこの話もちょっとは聞いてよ」

絵里「…本音を言えば、聞きたくないわ」

にこ「なんで」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:14:54.97 ID:AJ28UZME0
絵里「……だって、にこは……希が好きなんでしょ?」

にこ「」

にこ(予想外すぎて言葉が出てこない…)

絵里「……黙るってことは、図星なのね」

にこ「い、いやいやいや、待って。ストップ。…どうしてそうなったの?」

絵里「…にこは希と一緒にいるときが一番自然体に見えるから」

にこ「それは友達だからでしょ」

絵里「けど、他の子よりも仲良さそうに見えるけど……昨日も楽しそうに話してたし」

にこ「それは同学年だから。大体、あいつとは一番付き合い長いんだし、当然といえば当然でしょ」

絵里「でも……にこ、私の電話無視したじゃない…」

にこ「え? ……あー、昨日の。…ってか、これについては希関係ないじゃない」

絵里「そうだけど…」

にこ「電話については悪かったわ。正直、存在を忘れかけてた」

絵里「ひどい…」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:16:01.64 ID:AJ28UZME0
にこ「ごめんってば。それより、今度こそちゃんとにこの話を聞いて」

絵里「………いいわ。聞けばいいんでしょう」

にこ「うん。……大体ね、絵里は決めつけすぎなのよ」

にこ「さっき、いつか断られると決まっててもとか言ってたけど、誰がいつ断るなんて言ったの?」

絵里「……、………え?」

にこ「今、すごい間抜けな顔してるわよ」

絵里「だ、だって……えっと、それって…」

にこ「…一度しか言わないから、よく聞きなさい」

にこ「……絵里のことが、……す、っ、きです! 付き合ってください!」

にこ(………噛んだ…!)

絵里「……ふふ」

にこ「…ここ、笑うとこじゃないんだけど…」

絵里「いや、だって……まさか噛むとは思わなかったから…」

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:17:43.50 ID:AJ28UZME0
にこ「うっさいわね……緊張してたのよ…」

絵里「……うん。可愛いわ、すごく」

にこ「…ここで可愛いとか言われても、バカにされてる気しかしないんだけど…」

絵里「バカになんてしてないわよ」

絵里「…それより、本当に私でいいの?」

にこ「自分でも言うのもなんだけど、こんだけ待たせといて、今更間違いですとか、さすがにそんな最低なことしないわよ」

にこ「…私は絵里が好き。付き合うとか、まだどういうことか分からないけど…その、絵里にそばにいてほしいって思うし…だ、だから私と…」

絵里「…分からないなら私が教えてあげるわ」

にこ「え?」

絵里「私もずっとあなたのそばにいたいから。…私と付き合ってください」

にこ「う、うんっ」パァッ

絵里「……じゃぁまずはキスからはじめましょうか」

にこ「うん……って、は!?」

49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:18:36.66 ID:AJ28UZME0
絵里「は、じゃないわ」

にこ「いや、ちょ、待っ……な、なんで?」

絵里「言ったじゃない。分からないなら教えてあげるって」

にこ「確かに言ったけど……」

絵里「それに前に言ったでしょ。キスしようって言われても嫌じゃないって」

にこ「それも言ったけど……まぁ、事実嫌じゃないけど…」

絵里「ならしてもいい?」

にこ「っ……、ま、まぁ…絵里がどうしてもって言うなら…」

絵里「うん。じゃぁどうしても」

にこ「…し、仕方ないわね! こ、このにこにーが特別にき、き、き…」

絵里「キス」

にこ「なんであんたはそう恥ずかしげもなく言えるのよ…」

絵里「だって恥ずかしいって気持ちよりも、嬉しいって気持ちの方が勝ってるもの」

にこ「だからって…」

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:19:36.31 ID:AJ28UZME0
絵里「そもそも言葉にも出来ないなんて、にこが恥ずかしがりすぎなだけだと思うんだけど…」

にこ「に、にこはあんたと違ってじゅんじょーなのよ!」

絵里「じゃぁ私は不純ってことでいいから」

絵里「ね、それより目閉じて」

にこ「……」キュ

絵里「…可愛い」

にこ「よ、余計なことは言わなくていいってば!」

絵里「うん、ごめん。じゃぁ改めて」ギュ

絵里「……にこ、大好き」

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:20:32.72 ID:AJ28UZME0

―――
――


絵里「それで、真姫とのデートはどうだった?」

にこ「どうって……別に普通よ。買い物したり、色々」

絵里「その後の穂乃果とのデートは?」

にこ「それも普通にゲームセンターとか……ってか、いちいちデートって言うのやめてくれる?」

絵里「けど、二人きりで出かけたんでしょう?」

にこ「そうだけどさ……ちゃんとあんたにも許可とったでしょ」

絵里「そりゃ真姫と穂乃果は可愛い後輩だもの。ダメとは言えないわよ」

にこ「はあ……。なに、ひょっとして嫉妬してるの?」

絵里「……悪い?」

にこ「い、いや…」

にこ(素直に認められると、こっちもどう反応すればいいか分かんなくなるわね…)ドキドキ

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:21:22.59 ID:AJ28UZME0
絵里「…本当に何もなかったわよね?」

にこ「ないって言ってんでしょ。…絵里って結構嫉妬深いわよね」

絵里「今更気が付いたの?」

にこ「だって普段は飄々としてんじゃない」

絵里「そりゃ表面に出したりはしないわよ。鬱陶しがられたら嫌じゃない」

にこ「いや……まぁ、あの、あれよ……」

絵里「なに?」

にこ「…そういう、風に思ってくれるのは……嬉しいけどね」

絵里「………にこ、抱きしめていい?」

にこ「ダメに決まってるでしょ。ここ学校よ」

絵里「まだ誰も来てないんだからいいじゃない。ね?」

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:22:26.68 ID:AJ28UZME0
にこ「ダメ。それより希には、そろそろ気を使うのやめろって言ってよ。ことあるごとに二人きりにされたんじゃたまったもんじゃないわ」

絵里「言ってるわよ。ただ、二人の幸せがウチの幸せやからって、いつもはぐらかされちゃうの」

にこ(友達思いすぎる友達をもつのも考えものね…)ハァ

絵里「…ねぇ、にこ」

にこ「んー?」

絵里「せめて、みんなが来るまで手を繋いでてもいい?」

にこ「……ま、それくらいなら」ギュ

絵里「ありがとう」

にこ「別に。……ああ、そうだ。今度の休み、どっちか空いてる?」

絵里「日曜なら。何かあるの?」

にこ「よかったら家に遊びに来ない?」

絵里「……珍しいわね、にこが家に誘ってくれるなんて」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:24:29.35 ID:AJ28UZME0
にこ「にこの意向じゃないわよ。こころとここあがね、また絵里と遊びたいって」

絵里「ああ、なるほどね。じゃぁぜひお邪魔させてもらうわ」

にこ「はいはい」

にこ(お菓子とかジュースとか買い足しといたほうがいいかしら…)

絵里「…ところで」

にこ「んー?」

絵里「さっき、にこの意向じゃないって言ってたけど、にこは私を歓迎してくれないってことなのね…」シュン

にこ「…んなわけないでしょ。そのわざとらしいガッカリ顔やめてよ」

にこ「にこだって……その、あんたが来てくれたら嬉しいわよ」

絵里「ホントに?」

にこ「ホントに決まってんでしょ。……好きなんだから」

絵里「…あの、やっぱり抱きしめていい?」

にこ「ダメだって言ったでしょ」

絵里「よしよしってしてあげるから」

にこ「人を犬かなんかだと思ってない?」

絵里「まさか。可愛い恋人だと思ってるわよ」

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:24:59.47 ID:AJ28UZME0
にこ「あっそ。…………ここではダメだけど、家に来た時ならいいわよ」

絵里「いいって?」

にこ「だから…抱きしめてもいいわよってことよ」

絵里「……」ナデナデ

にこ「…無言で撫でないで」

絵里「いや、つい……本当に……。…ねぇ、にこ」

にこ「なによ」

絵里「私、今すごく幸せ」

にこ「……そんなの、にこも一緒に決まってるでしょ」


―絵里編・終わり―

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:29:59.24 ID:AJ28UZME0
これで絵里編終わりになります

相変わらず最後の投げやり感がすごいですが……決着がついてしまうと、どう終わっていいか分からなくなります


真姫への返事のシーンは本当にすみません…独断でカットしました

今後、海未、ことり、真姫への返事はカットする可能性が高いです
上記三人以外のルートの場合、すべて同じ感じになってしまいますので…

告白のことについても触れない可能性がありますが、にこが屑なのではなく、その過程を描かないだけだと考えていただけると、ありがたいです


長々とすみませんでした
次から、>>7に戻って再開します

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/09(水) 17:34:34.83 ID:AJ28UZME0
にこ(……みんなのこと一人一人思い返していってみよう…)

にこ(好きな人って…ようするに、ずっと一緒にいたいとか、そういう風に思う人のことよね…?)

にこ(…にこはもうすぐ卒業だし……みんなとは今みたいに頻繁に会えることはなくなるかもしれない)

にこ(そうなったとき、一番寂しいって思う人……)

にこ(……にこが、一番気になってる人…)



>>61
(μ’sメンバーでお願いします)

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/09(水) 17:36:22.56 ID:yEbZtMYFo
うみちゃん

76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:12:41.54 ID:f7QPyQOZ0

―――
――


こころ「にこにー、どうしたの?」

ここあ「なんか今日、元気ないよ?」

にこ「あー……いや、なんでも」

にこ(今日は色々大変な日になりそうだけど…頑張らないと)

77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:13:20.84 ID:f7QPyQOZ0

―――――

―放課後―


にこ「……」

希「にこっち、なんか疲れた顔してるね」

にこ「別に…」

にこ(絵里とことりと真姫ちゃんと……一日で三人の子に頭下げることになるとは思わなかったわ…)

希「……よう分からんけど、大変そうやね」ナデナデ

にこ「…撫でないで」ペシッ

希「はいはい、つれへんねぇ。……で、にこっち、その様子やと決まったみたいやね?」

にこ「……ノーコメント」

希「えぇー…なにも、誰にしたか聞いたわけやないのに」

78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:13:59.39 ID:f7QPyQOZ0
にこ「というか、あんたは鋭すぎんのよ」

希「にこっちが分かりやすいんよ。……ま、頑張ってな」ナデナデ

にこ「ありがと。…ってか、撫でるなってば」

希「じゃ、ウチらは生徒会寄ってくから、先に部室行ってて」

にこ「…ええ」

にこ(絵里とは今、ちょっと話しづらいしね…)



にこ(うーん…)テクテク

にこ(…絵里は同じ学年で気の許せる相手、真姫ちゃんとはなんだかんだで一緒にいること多かったし、ことりとは最近徐々に仲良くなってたし)

にこ(……それなのに、よりによって………あのとき思い出したのが海未の顔、なんてね…)

にこ(海未とか…めんどくさい性格だし、堅物だし、下級生だし……あ、いや、下級生は関係ないけど…)

79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:14:31.09 ID:f7QPyQOZ0
海未「にこ!」タッタッタッ

にこ「うわっ……って、う、海未…?」

海未「はい。にこも今から部室ですか?」

にこ「あ、うん。……穂乃果とことりは?」

海未「ことりは…何故かアルパカを見て癒されてくると。なので、アルパカ小屋のほうへ寄ってから来るそうです」

にこ「…そう」

海未「あと、穂乃果は宿題を忘れて職員室に呼び出されていました」

にこ(穂乃果も人のこと言えないじゃない…)

海未「けど、よかったです。にこに会えて」

にこ「なんで?」

海未「一人で行くのは少し、味気なかったですから。それに……最近、あまり……その、ふ、二人に、なれな……っ…や、やっぱりなんでもないですっ」

にこ(…そこまで言ったら、さすがになんとなく察しがつくんだけど…)

80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:15:14.48 ID:f7QPyQOZ0
にこ「ま、まぁ、それじゃぁ二人で行きましょうか」

海未「はいっ」パァッ

にこ(分かりやすいなぁ……いや、可愛いけど)

海未「……あっ、し、しかし…学校で二人になるのはあまりよくないでしょうか…?」

にこ「え? ……あー」

にこ(噂のこと気にしてるのね)

にこ「…別にもういいわよ」

海未「…それはどういう意味ですか?」

にこ「詳しいことは今度話すから。ほら、早く行くわよ」

海未「あ、はい…」

にこ「……そういえば、海未に告白した下級生の子だけど」

海未「はい」

にこ「その子って……その、あれ以降海未には会いに来たりしてないの?」

海未「……あ、そういえばにこには言ってませんでしたね」

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:15:48.68 ID:f7QPyQOZ0
にこ「なにを?」

海未「その子のことを。彼女とはよく会っていますよ」

にこ「えっ、な、なんで!?」

海未「何故と言われましても……元々、彼女は弓道部なんです」

にこ「えぇっ、初耳なんだけど…」

海未「ですから、言ってませんでしたねと言ったじゃないですか」

にこ(…ってことは、なに? 海未とはほぼ毎日会ってるってこと?)

にこ(……いや、でもよく考えたら告白した相手に会っちゃいけないなんてことないわよね。…そんなことあったら、にこのほうも大変なことになるし)

にこ「まぁ部員だったら会うのも自然よね」

海未「はい」

にこ「もう海未のこと好きってわけでもないんだろうし」

海未「いえ、今もたまに告白はされますよ」

にこ「はぁっ!?」

82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:16:17.09 ID:f7QPyQOZ0
海未「ど、どうしました?」ビクッ

にこ「い、いや、たまに告白されるって……それは一体どういう状況なの…?」

海未「どういう状況と言われましても……たびたび校舎裏などに呼び出されて、普通に告白されるのですが…」

にこ「……あの、それって割と普通のことなの…?」

海未「さあ…。私も今まで、一人の人物に何度も告白されたことはなかったので、この状況が普通かどうかは分かりません」

海未「…ただ、何度も断るのは胸が痛むので……そろそろ諦めてほしいのですが…」

にこ「そう……」

にこ(…その子、本当に海未のことが好きなのね)

にこ(………そんな子がいるのに、こんな中途半端な気持ちで、海未に答えていいのかしら…)

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:16:43.83 ID:f7QPyQOZ0

―――
――


希「…なぁ、にこっち」

にこ「んー?」

希「にこっちは気付いたねんな?」

にこ「なにを」

希「自分の好きな人」

にこ「……ノーコメント」

希「じゃぁなんでいつまでも動かへんの? もうあれから一週間経ったけど」

にこ「……しょうがないでしょ。分かんなくなったんだから」

希「なにが」

84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:18:08.57 ID:f7QPyQOZ0
にこ「…にこなんかが、その子のこと幸せに出来るか」

希「………にこっち、いつからそんなサムいこと言う子になったん…?」

にこ「うるさいわね…」

にこ「……その相手のこと、本気で思ってる相手と付き合ったほうが幸せになれる気がすんのよ」

希「…ま、にこっちの気持ちがその程度なら、それでええと思うけど」

希「後悔しても知らんで」

にこ(………後悔ね…)

85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:21:05.66 ID:f7QPyQOZ0

―――――

―弓道場―


にこ(つい来ちゃったけど…)ヒョコ

にこ(……ああ、あれが海未のこと好きな子よね。…なんというか、すごい積極的にくっついてるわね)

にこ(………やっぱり帰ろうかしら。こんなとこにいても…)

海未「!」

にこ(…って、ヤバい。目があった…)

海未「にこっ!」タッタッタッ

にこ「あー……海未、げ、元気?」

海未「はい、元気ですが……どうかしたんですか? にこが弓道場に来るなんて珍しいですね」

にこ「まぁね…」

にこ(あの子、すごい目で睨んでんだけど……海未は背中向けてるから気づいてないのね…)

海未「…μ’sに関することですか?」

86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:21:50.01 ID:f7QPyQOZ0
にこ「え?」

海未「違うんですか? ……それ以外に、にこが私に用なんて思いつかなかったのですが…」

にこ「あ、ああ……うん、そうよね…」

にこ(しょせん海未とにこって、それくらいの関係性よね……)

にこ(……海未って、なんでにこに告白してくれたのかしら…)ジ

海未「……」

にこ(海未に何かした覚えはないし……海未が好きになるなら、穂乃果とかことりとか……って、相手が女の子ばっかりなのもどうなのかしら…)

海未「……あの、にこ?」

にこ「あっ……、な、なに?」

海未「…いえ、そうジッと見られると……少し恥ずかしいのですが…」

にこ「ご、ごめん」

海未「……あの、μ’sのことではないのなら、にこは何故ここに?」

にこ「それは……」

87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:25:25.52 ID:f7QPyQOZ0
海未「…もしかして、私に会いに来てくれたんですか?」

にこ「えっ、や…その…」

海未「……す、すみません…冗談です。調子に乗りました、ごめんなさい…」

にこ「いや、別に、そんな…」

海未「……」

にこ「……」

にこ(気まずい…)

海未「……それで、結局どうしてここに?」

にこ「…まぁ、なんとなくよ。たまたま通りかかったの」

海未「たまたま弓道場に…?」

にこ(さすがにちょっと無理があるか…)

にこ「…迎えに来たのよ」

海未「私をですか?」

にこ「そうよ。わざわざ練習抜けてきたんだから」

海未「それはすみません……しかし、何故今日に限って?」

にこ「それこそ、なんとなくよ。弓道部の練習終わったんでしょ? 部室行きましょ」

88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:26:12.31 ID:f7QPyQOZ0
海未「はい。……にこ一人ですか?」キョロキョロ

にこ「そうだけど?」

海未「一人で迎えに来てくれたんですね。…嬉しいです」

にこ「っ……い、いいから早く着替えてきなさいよ!」

海未「はい。ではちょっと待っててください」

にこ(……やっぱり、このままじゃ後悔するわよね…)

―――
――


にこ(話したいことがあるので、屋上に来てもらえますか……敬語っていうのもどうなのかしら…)ピッピッ

にこ(話したいことがあるから屋上に来て……いや、何様なのよ)ピッピッ

にこ(んー……しかし、今日は嫌な天気ね…めちゃくちゃ曇ってるし…って、そんなこと今はどうでもいいっての)ブンブン

希「普通に、屋上に来てくれない?でええんちゃうの?」ヒョコ

にこ「ああ、なるほどね。それいいかも……って、希!?」

希「はーい、希ちゃんです」

にこ「人の携帯勝手に見てんじゃないわよ!」

希「いや、自分の席でぼけーっとしてたから、気になって」

希「それより、そんなメールうってるってことは、ついに行動することにしたんやね?」

にこ「……まぁね。あんたの助言のおかげよ」

89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:26:41.41 ID:f7QPyQOZ0
希「それはよかった。頑張りや」

にこ「……今日は頭撫でないのね」

希「撫でてほしいん?」

にこ「んなわけないでしょ」

希「もー、にこっちったらツンデレさんなんやから」ナデナデ

にこ「……あんたと話してるとイライラするわ」

希「……まぁ、冗談抜きで、ほんまに頑張ってな。にこっちの幸せがウチの幸せなんやから」

にこ「……そこまで言うなら、精々頑張るわよ」

希「うん」

90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:27:09.84 ID:f7QPyQOZ0

―――――

海未「……あの、にこ」ソワソワ

にこ「なに?」

海未「いえ……昼休みに屋上なんて……誰かに見られたら…」

にこ「大丈夫よ。今日は見ての通り天気最悪だし、わざわざ屋上に出てくるような人、いないって」

海未「それはそうかもしれませんが…」

にこ「それより、話があるの」

海未「話? ……お返事のことですか?」

にこ「うん。もう何週間も経っちゃってるし、今更って感じで申し訳ないけど…」

海未「いえ、それは全然……今すぐにじゃなくてもいいと言ったのは、私ですから」

海未「……聞かせてもらってもいいですか?」

91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:27:44.86 ID:f7QPyQOZ0
にこ「ん。あのね、色々考えたんだけど……にこは多分、あの下級生の子ほど海未のこと熱心に思ってるってわけではないと思うの」

にこ「けど、海未と一緒にいたいっていうか……もっと海未のこと知っていきたいって思うから」

海未「………」

にこ「…あ、あの、海未?」

海未「……」

にこ(完全に固まってる………ひょ、ひょっとして今の言葉が気に入らなかったとか? 一応頑張って考えたんだけど…やっぱりあの子のことを持ち出すのはよくなかったかしら…)

海未「す、すみません……あの、私、よく穂乃果やことりに鈍いと言われるんです」

にこ「へ?」

海未「…ですから、ストレートに言ってもらわないと、誤解してそうで…」

にこ「ストレートって……えっと…」

海未「……お願いします」

にこ「っ……わ、私も、海未のことが好き。だから、私と付き合ってほしいの」

海未「…」

92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:28:45.76 ID:f7QPyQOZ0
にこ「…これで通じた?」

海未「……私の聞き間違いじゃなければ」

にこ「どんだけ自信ないのよ…」

海未「普通に考えて、にこが私に応えてくれるなんて、ありえません」

にこ「ありえないって…さすがに言いすぎじゃない?」

海未「言い過ぎではありませんよ……正直、今でも嘘だと言われたら信じてしまいますし…」

にこ「嘘じゃないわよ。さすがにそれくらいは自信もってよ」

海未「………では、一つ、お願いしてもいいですか?」

にこ「なに?」

海未「……だ、抱きしめさせてください」キリッ

にこ「」

海未「………いえ、あの…ダメならいいんですけど…」

にこ「いや、真剣な顔でなに言うかと思えば……、可愛いなって…」

海未「か、可愛くなんてありませんっ。それに私は真剣に…!」

93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:29:29.31 ID:f7QPyQOZ0
にこ「じゃぁはい」バ

海未「……?」

にこ「…抱きしめるんでしょ?」

海未「あ……、い、いえ、やっぱりいいです…」

にこ「は? なんでよ…」

海未「改めて考えると、恥ずかしいですし…それにここは学校ですし…」

にこ「だから、こんな天気の日は誰も来ないってば」

海未「し、しかしですね、万が一誰かに見られたらという可能性を考慮すると、今ここでそういうことをするのは得策ではないと…」

にこ「海未ってホントめんどくさいわね…」

海未「めっ……!? …悪かったですね…めんどくさくて…」

にこ「はいはい、拗ねないの。ま、それじゃぁ戻りましょうか。あんまり遅くなるとお昼食べる時間もなくなりそうだし」

海未「あっ……あの!」

にこ「ん?」

94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:30:32.96 ID:f7QPyQOZ0
海未「……よ、よかったらお昼、一緒に食べませんか? …その、どこか二人きりになれる場所で」

にこ「……もちろん、喜んで」

海未「あ、ありがとうございます!」パアァッ

にこ(…可愛い。やっぱり普段しっかりしてても、普通に年下っぽいとこもあるのね)

海未「じゃぁ私、教室からお弁当とってきますね。ちょっと待っててくださいっ」タタッ

にこ「え、いや、にこも取りに戻らなきゃダメなんだけど……って、聞いてないし…」

にこ(……あの子も変なとこ抜けてるわよね…)

95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:33:56.68 ID:f7QPyQOZ0

―――
――


海未「あ、そういえばご報告したいことが」

にこ「報告?」

海未「はい。あの子……あの、弓道部の一年生の子のことなんですが」

にこ「…ああ」

にこ(あの海未のことが好きな子ね)

海未「先日、最後の告白をされました」

にこ「最後?」

海未「はい。どうやら、この間にこと一緒に出掛けていたのを、目撃されていたらしくて」

海未「……私が幸せなら、それが一番だと言ってくれて…」

にこ「…本当に愛されてるわね、海未は」

海未「いえ、そんな…………、いえ、そうですね」

96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:35:07.04 ID:f7QPyQOZ0
にこ「…そういえば、気が付いたらあの噂も綺麗に消えてたし……実際は七十五日もかからないのね」

海未「そうですね。女子校ですし、一つの噂が消え去るのが早いんじゃないでしょうか」

にこ「それか、海未と付き合うようになったからとか」

海未「え?」

にこ「忘れたの? 告白してくれたときに言ってたじゃない。一人の子と付き合えば、噂が消えるかもって」

海未「……そういえばそうでしたね」

にこ「ほんとに忘れてたのね…」

海未「いえ、あのときは想いを伝えるだけで精いっぱいで…」

にこ「あー……確かに顔真っ赤だったもんね」

海未「あまり思い出させないでください…」

にこ「いいじゃない。海未は普通にしてるよりオタオタしてるときのほうが可愛げあるわよ」

海未「褒められてる気がまったくしないのですが…」

にこ「気のせい気のせい」

97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:36:04.87 ID:f7QPyQOZ0
海未「……それに、可愛いのはにこのほうじゃないですか」

にこ(…海未が可愛いなんて言うの珍しいわね……けどここは素で返したら負けな気がする…)

にこ「そう言ってくれるのは嬉しいけどー、にこにーが可愛いのはみんな知ってることにこっ」

海未「……。真面目に言ってるのですが」

にこ「だから、にこにーとしてちゃんと答えたでしょ?」

海未「…私は、にこの答えがほしいんです」

にこ「にことしても一緒の回答しか返ってこないわよ」

海未「……もういいです」フイッ

にこ「海未って意外と拗ねるの早いわよね」

海未「にこが意地悪ばかりするからですよ。私をからかうのは穂乃果やことりだけで十分です」

にこ「ふーん、じゃぁにこはどうすればいいの?」

海未「…………」バ

にこ「……ごめん、手を広げられても分かんないんだけど」

98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:36:47.24 ID:f7QPyQOZ0
海未「………」

海未「……」

海未「…」

にこ「いや、黙らないでよ」

海未「……っ…!」

ギュッ

海未「…これくらいのことは、言わなくても察してほしいです」

にこ「そんな無茶な…」

にこ「……というか、海未って抱きしめるの好きよね」

海未「…こうしていると、にこを近くに感じられて落ち着くので」

にこ「…まぁいいけどね、うん。にこはお姉さんだし? これくらい」

海未「……にこの耳、赤いですけど」

にこ「……。そういうことは気づいてても言わないものなのよ」

海未「それは失礼しました」

99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:37:15.80 ID:f7QPyQOZ0
にこ「…海未ってそんなんでよくモテるわね」

海未「…前はまったく逆のことを言われた気がするのですが」

にこ「気のせいよ。それより、いつまでこうされてればいいの?」

海未「……あと少しだけ」ギュー

にこ「…まぁいいけどね」

にこ(あったかいし、なんかいい匂いするし)ギュ

海未「……にこ」

にこ「んー?」

海未「好きです」

100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/10(木) 23:37:55.62 ID:f7QPyQOZ0
にこ「…、………そういうことは、相手の目を見て言うもんだと思うけど」

海未「…言ってもいいんですか?」

にこ「………やっぱり恥ずかしいからやめて」

海未「そうします。…その代わり、にこも言ってください。好きって」

にこ「……海未、好きよ」

海未「…はい、私も大好きです」


―海未編・終わり―

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:01:57.47 ID:p0d5wiBs0
にこ(……みんなのこと一人一人思い返していってみよう…)

にこ(好きな人って…ようするに、ずっと一緒にいたいとか、そういう風に思う人のことよね…?)

にこ(…にこはもうすぐ卒業だし……みんなとは今みたいに頻繁に会えることはなくなるかもしれない)

にこ(そうなったとき、一番寂しいって思う人……)

にこ(……にこが、一番気になってる人…)

122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:02:55.44 ID:p0d5wiBs0
にこ(気になる人……気になる人……)ウーン

にこ(………ここ最近の思い出を振り返ると、やけにことりとの出来事が多いんだけど……)

にこ(…まぁここ最近、前よりも結構頻繁に会ったり話したりしてたしね)ウンウン

にこ(……って、ことりのことじゃなくて、気になる人を考えるんだった)

にこ(……)

―――
――


にこ「……」

希「にこっち、元気?」

にこ「元気よ…。なによ、その質問…」

123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:04:38.38 ID:p0d5wiBs0
希「いや、グッタリしてるから」

にこ「……別に。ちょっとね」

希「ふーん」

にこ「……ねぇ」

希「ん?」

にこ「にこの友達がね、自分に好きな人がいるかどうか自分自身で分からなくてね、この間考えてみたらしいの」

希「うん」

にこ「それでね、今気になってる人は誰なんだろうって考えたらね、何故かある一人の顔が何度も浮かんできたらしいのよ」

希「……それは普通に、その子のことが好きってことちゃうの?」

にこ「い、いや…でも、その子とは最近よく会ったり話したりしてたから、ただ記憶に残ってるってだけの可能性も…」

希「けど、気になる人は誰かって考えた時に顔が浮かんでくんのやろ? …少なくとも、まったく好意がないってわけやないと思うけど」

にこ「……そう、なのかしら」

希「…にこっち自身はどう思うん?」

にこ「にこは………って、いや、これはにこの話じゃなくて友達の話だから!」

希「ああそう…………って、あ」

124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:05:12.00 ID:p0d5wiBs0
にこ「どうしたの?」

希「いや、ことりちゃん」

にこ「へぁっ!?」ガタッ

希「へぁって…」

にこ「う、うっさいわね」

希「…なぁ、にこっち」

にこ「なによ」

希「顔、赤いで?」

にこ「……か、風邪気味なのよ」

希「ふーん…」


ことり「あ、にこちゃーん」

希「にこっち、ことりちゃんがお呼びやで」

にこ「分かってるけど…」

125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:05:53.91 ID:p0d5wiBs0
にこ「…」チラ


ザワザワ…
ヤダー、ヤザワサンッテバ、ツイニヨンマタ…?


にこ(最悪ね…)ガタ

希「いってらっしゃーい。頑張ってな」

にこ「なにをよ…」テクテク


ことり「あ、にこちゃん、あのね」

にこ「とりあえず、ここじゃ目立つから屋上行くわよ」

ことり「はーい」


―屋上―


にこ「あんたね…また変な噂が広まったらどうすんのよ…」

ことり「三も四もそう変わらないよ」

にこ「大違いよ」

126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:08:00.03 ID:p0d5wiBs0
ことり「ことりは、にこちゃんと噂されるなら全然いいんだけど」

にこ「……。で、何の用だったの?」

ことり「昨日の電話のこと」

にこ「昨日? ………ああ、そういえば」ピッ

にこ(教室に行く前にかかってきたっけ……あれから携帯チェックしてなかったから、忘れてた。ことりからだったのね)

ことり「あ、ひょっとして気付いてなかった?」

にこ「うん、ごめん。昨日はちょっとバタバタしてて…」

ことり「ううん。ことりも変なタイミングで電話しちゃったから」

にこ「それで、その電話は何か用だったの?」

ことり「ううん、特に用はなかったんだけど」

にこ「は? なによそれ…」

ことり「昨日ね、宿題やるから残るって言ってたでしょ? 断られちゃったけど、やっぱりそれに付き合いたいなぁって思って」

ことり「でも、ことりもそんなに勉強できるわけじゃないし、邪魔したら悪いなぁって思って、色々考えてるうちにやっぱりやめようと思って電話を切ったの」

にこ「なるほど…」

にこ(だからあんなにコールが長かったのね)

127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:09:04.97 ID:p0d5wiBs0
にこ「……って、結局教室までにこを呼びに来たのはなんだったわけ? 電話のことならわざわざ来なくてもメールなりなんなりでいいと思うんだけど」

ことり「…分からない?」

にこ「さっぱり」

ことり「単純に、にこちゃんとお話がしたかっただけだよ」

にこ「………ああそう」

ことり「その冷めきった目はちょっと傷つくなぁ…」

にこ「…」


希『…普通に、その子のことが好きってことちゃうの?』


にこ(……希はあんなこと言ってたけど…にこは多分、こうやって直球で好意をぶつけられることに慣れてなくて…)

ことり「?」

にこ(……だからよね)ウン

にこ(…あれ? でも直球っていうなら絵里も……ん? でもそれじゃぁなんでことりだけ…)

ことり「にこちゃん、どうかしたの?」

にこ「あ、いや、なんでも…」

128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:09:51.02 ID:p0d5wiBs0
にこ(……ことりの用はある意味もう済んだんだし、帰ってもいいとは思うんだけど…)

にこ「…時間」

ことり「え?」

にこ「いや…授業が始まるまでもう少しだけ時間あるし……にこはもうちょっとここにいるわ」

ことり「そうなの?」

にこ「…今教室に戻って、また騒がれても嫌だし」

ことり「そっか。……あの、ことりも一緒にいていいかな?」

にこ「今更遠慮するようなガラでもないでしょ」

ことり「まぁそうだけどね。じゃぁ何かお話でもしよっか」

にこ「そうね」

にこ(…別に…もう少しだけ話すくらい、いいわよね)

129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:10:32.11 ID:p0d5wiBs0

―――
――


希「にこっち、聞いたで」

にこ「……何をよ?」

希「エリちのこと」

にこ「……ああ」

希「断ったんやね。……なんで?」

にこ「なんでって……いつまでもこんな引き延ばした状態じゃ絵里にも悪いって思ったから…」

希「それだけ?」

にこ「………」

にこ「…それだけよ」

希「ふーん。……ところで、この間のにこっちの友達の話やけど」

にこ「なによ、いきなり…」

希「いや、今ふと思い出したから。あれからその友達の心の整理はついた?」

にこ「……多分まだ」

130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:11:00.40 ID:p0d5wiBs0
希「そか。あんな、その子のことが好きかどうか、確認する手っ取り早い方法があるで」

にこ「どんな?」

希「抱きしめてみたらええねん」

にこ「」

にこ「……ふざけてる?」

希「まさか」

―――――

―部室―

にこ(……抱きしめてドキドキしたら恋愛感情…って、そんな単純な話あるのかしら…)

にこ(そもそも抱きしめるったって……悔しいことに、にこの身長じゃ抱きつくって表現のほうが正しいわよね)チラ

131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:11:44.74 ID:p0d5wiBs0

海未「大体穂乃果はですね、いつも夜更かしするから早く起きられなくて、結果忘れ物が多くなってしまうのですよ。いいですか、そもそも学生の本分は」クドクド

穂乃果「うわ~ん……海未ちゃんが厳しいよーっ」ビエーンッ

穂乃果「ことりちゃん、助けてー!」ダキッ

ことり「ま、まぁまぁ海未ちゃん。穂乃果ちゃんも反省してるから、今日はそれくらいで…」

海未「ことりはいつも穂乃果に甘すぎるんです」

ことり「あはは…」

132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:12:30.36 ID:p0d5wiBs0

にこ(…確かに、穂乃果はしょっちゅう誰かにくっついてるけど、ドキドキしてる感じはしないし、完全に友情なんだろうなぁって思うけど)

凛「にーこちゃんっ!」ギュッ

にこ「わっ……って、凛…ビックリしたじゃない…」

凛「へへー。穂乃果ちゃんたちのほう見てたけど、どうかしたの?」

にこ「いや、別に…」

にこ(…確かに、凛に抱き付かれてもドキドキしたりしないけど)

にこ(………案外、こういう単純なことで分かったりするものなのかも…)

―――
――


にこ(…けど、よく考えたらことりに、にこから抱きつくってどんなシチュエーションよ…)

ことり「…にこちゃん?」

にこ「あっ、ご、ごめ……なに?」

ことり「いや……ただ、なにか考えてるみたいだったから、どうしたのかなぁって」

にこ「あー……いや、何でも。それよりごめんね。急にお昼に誘ったりして」

133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:13:36.05 ID:p0d5wiBs0
ことり「ううん。にこちゃんから誘ってくれるの珍しいし、すごく嬉しかったよ」

にこ「ん」

にこ(…二人で屋上でお昼。幸い辺りには人もいないし、やるなら今だとは思うんだけど…)

ことり「にこちゃんのお弁当、おいしそうだね。特にその卵焼きとか」

にこ「……一つ食べる?」

ことり「いいの?」

にこ「その代わり、交換条件出すけど」

ことり「交換条件? どんな?」

にこ「だ……抱きつかせて」

ことり「」

ことり「………あ、あの、にこちゃん」

にこ「…なによ」

ことり「その…そういうこと言うのは、あんまりよくないと思うよ」

ことり「…誤解しちゃう人とかもいるから」

にこ「……こういう言い方くらいしか思いつかなかったのよ」

134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:14:32.79 ID:p0d5wiBs0
ことり「よく分からないけど……まぁ、にこちゃんがそれでいいなら…ことりは全然、大歓迎だけど」

にこ「ん。じゃぁはい」ヒョイ

ことり「……あーんしてくれるの?」

にこ「穂乃果たちと普通にしてたの見て、友達同士なら普通のことなのかなって思ったんだけど…」

ことり「…うん、そうだね。普通、だよね」コクコク

ことり「じゃぁ、えっと……いただきます」パクッ

にこ「……どう?」

ことり「うん、すごくおいしいよ。やっぱりにこちゃん、お料理上手だね」

にこ「別に。ただ慣れてるだけよ」

ことり「もう、こういう時は素直に褒められてればいいのに」

にこ「わーい! ことりちゃんに褒めてられて、にこにーとっても嬉しいっ! ……こんな感じ?」

ことり「うん、可愛いよ」

にこ(苛立たせるつもりで言ったんだけどなぁ…)

135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:15:03.37 ID:p0d5wiBs0
ことり「…じゃぁ、はい」バ

にこ「……?」

ことり「いや、にこちゃんが言ったんでしょ? 抱きつかせてって」

にこ「あ、ああ、なるほど……」

ことり「だから、さぁこいって感じで、手を広げてみたんだけど…」

にこ「…じゃ、じゃぁ、遠慮なくいかせてもらうわ」

ことり「うんっ」

にこ(……こんな宣言すると、余計にやりづらくなるけど…そうも言ってられないわね)ガタ

ことり「あ、立ち上がるんだ」

にこ「…別にいいでしょ」

にこ(こうすれば身長差は気にならないし…)

136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:16:17.19 ID:p0d5wiBs0
ことり「じゃぁ、ばっちこーい」バッ

にこ「…なんか野球選手みたいね」

ことり「こうでもしないと、ちょっと恥ずかしいし…」

にこ「そ、そうよね、うん」

にこ(……よしっ)

にこ「じゃぁ、いきます!」

ギュッ

ことり「……」

にこ(……た、確かに、凛とか穂乃果のときとは違って、変な感じがするけど…)

にこ(でもこれって、普段にこから抱きつくことが少ないから、そう感じるだけかもしれないし……)

にこ(…よく分かんないからもうちょっとだけ…)

ことり「…にこちゃん」

にこ「な、なに?」

ことり「これって、抱きしめ返してもいいのかな?」

にこ「………、好きにすれば」

ことり「……うん」ギュ

にこ(……なんか、変な感じ)

137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:17:01.32 ID:p0d5wiBs0

―――
――


ことり「あ、にこちゃーん」ヒラヒラ

にこ「……ことり、なんで三年の教室に?」

ことり「希ちゃんから、今日はにこちゃん日直で遅くなるって聞いたから」

にこ(…希、余計なことを…)

ことり「日直って一人なの?」

にこ「もう一人の子がなんか用があるらしくて、先に帰っちゃったのよ」

ことり「そうなんだ。じゃぁことりがお手伝いするよ」

にこ「いいわよ、別に。あとは日誌を書いておしまいだし」

ことり「なら終わるまで待ってるね」ガタ

にこ「……先に部室行っててもいいんだけど」

ことり「わざわざ迎えに来たのに、そんなことしないよ」

にこ「じゃ、ちゃちゃっと終わらせるわ」カリカリ

ことり「うん。あ、でも急がなくてもいいよ」

138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:17:51.72 ID:p0d5wiBs0
ことり「にこちゃんと二人きりの状況、嬉しいから」

にこ「……」カリカリカリッ

ことり「す、すごい速さで書き進めたね…」

にこ「ちゃっちゃと終わらせるって言ったじゃない」

ことり「……まぁ、こういう扱いはもう慣れちゃったけど」

にこ(……二人でいる時間は嫌いじゃないし、好きって言われると動揺しちゃうし、抱きついたときも……他の子とは違う感じがしたけど…)

ことり「……」ジー

にこ「…」カリカリ

ことり「……」ジー

にこ「……あの、黙って見るのはやめてくれない?」

ことり「あ、ごめん。やることなかったから、つい」

にこ「…日誌書きながらでいいなら、なんか話す?」

ことり「うん。けど、なにかって言われても、パッと思いつかないね…」

にこ「別に何でもいいわよ。どうせもうすぐ書き終わるし」

139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:18:38.01 ID:p0d5wiBs0
ことり「……じゃぁ、にこちゃんの好きな人について」

にこ「」ボキッ

ことり「シャーペンの芯、盛大に折れたよ」

にこ「わ、分かってるわよ」カチカチ

にこ「というか、いきなり何なのよ、そのぶっ飛んだ話題は」

ことり「ここに来る前、希ちゃんに会ったって言ったでしょ? その時に言ってたの。にこちゃん、最近気になる人ができたらしいって」

にこ(希ってば本当に余計なことしか……、いや、機会をつくってくれてるんだろうけど…)

ことり「ね、それって本当?」

にこ「……ことりなら、わざわざ聞かなくてもにこの表情で分かるんじゃないの?」

ことり「やってみようと思ったけど、ちょっと難しいかなぁ。…それに、この問題はことりの私情も入っちゃうし、冷静な判断がしにくいんだよ」

ことり「…だからにこちゃんの口から教えてほしい」

にこ「……本当よって言ったらどうする?」

ことり「…聞きたい。にこちゃんの好きな人」

140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:19:24.94 ID:p0d5wiBs0
ことり「相手によっては……ちゃんと、キリをつけるから」

にこ「キリって…」

ことり「にこちゃんを諦めるってことだよ。いつまでもズルズル引きずられちゃ、迷惑でしょ?」

にこ「……別に、迷惑じゃないわ」

ことり「…そう言ってくれるのは嬉しいけど、ことりのほうが辛くなっちゃうかもしれないから」

にこ「……」

にこ(…なんか変な誤解されてる気がする。ちゃんとハッキリ言わないと…)

にこ「あ、あのね、ことり」

ことり「ん?」

にこ「にこの好きな人……というか、気になってる人、教えてあげるわ」

ことり「……あんまり聞きたくないけどね」

にこ「…多分だけど、あんた絶対間違った想像してると思うわよ」

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:20:35.59 ID:p0d5wiBs0
ことり「間違ったって…、……そういう期待をもたせる言い方、あんまりよくないよ」

にこ「よくなくないわよ。期待もたせるとかそういう意味じゃなくて、本気で言ってるんだもの」

ことり「…どういうこと?」

にこ「だから、つまり………、…にこが好きなのは、あんたよ」

ことり「……」

ことり「……あの、それ、嘘じゃない?」

にこ「嘘じゃないわ」

ことり「………」ポカ

にこ「…なんで今、自分の頭を叩いたの?」

ことり「いや、夢かと思って…」

にこ「現実に決まってるじゃない」

ことり「……だって、ことりだよ?」

にこ「…どういうことよ」

ことり「ことりなんかでいいの?」

にこ「なんかってなによ。……ことりがいいの」

142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:24:17.65 ID:p0d5wiBs0
にこ「……遅くなったけど、ことりと付き合いたい。だから、にこと付き合ってください」

ことり「……うん。ことりでよければ、喜んで」

にこ「……。…よかったーっ!」ガタッ

ことり「きゅ、急に立ち上がるから、びっくりしたよ……」

にこ「あ、ごめん。いや、ちょっと緊張してたから…」

ことり「…ねぇ、にこちゃん。これ、夢じゃないんだよね?」

にこ「さっきから言ってるでしょ。現実だってば」

ことり「そっか…、……」

ギュッ

にこ「……あの、にこまだ日誌書いてる最中なんだけど…」

ことり「うん、ごめん」

にこ「………まぁ、いいけどね」ギュ

143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:24:51.56 ID:p0d5wiBs0

―――
――


ことり「にこちゃん、はい、あーん」

にこ「……」パクッ

ことり「おいしい?」

にこ「ん」コクリ

ことり「えへへ、よかった。はい、じゃぁもう一口、あーん」

にこ「……あのさ、ことり」

ことり「ん?」

にこ「恥ずかしいんだけど」

ことり「なにが?」

にこ「“あーん”がに決まってるでしょ。にこ、今日一度も自分のお箸でご飯を食べてないのよ。あと、なんでにこがことりのお弁当食べちゃってるのよ」

144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:26:12.47 ID:p0d5wiBs0
ことり「それはことりが食べてほしかったから」

にこ「じゃぁ普通に食べさせてよ」

ことり「けど、せっかく二人きりでお昼なんだし」

にこ「いや、だからって…」

ことり「……」シュン

にこ「…ああもう! いいわよ、もういいから、その顔やめなさいよ!」

ことり「にこちゃんって本当に単純だよね」

にこ「悪かったわね。どうせバカだって言いたいんでしょ」

ことり「そんなことないよ。…にこちゃんのそういうとこ、大好きだよ」

にこ「………。ん」スッ

ことり「なに?」

にこ「にこばっかり食べさせてもらうのも悪いでしょ。ほら……あ、あーん」

ことり「…にこちゃん可愛い」

にこ「バカなこと言ってないで、早く食べなさいよ」

ことり「うん。あーんっ」パクッ

145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:27:09.53 ID:p0d5wiBs0
ことり「うん。あーんっ」パクッ

ことり「えへ……うん、おいしいよ」

にこ「ん。ほら、さっさと食べないとチャイム鳴るわよ」

ことり「そうだね。じゃぁはい、あー

にこ「あーん、は、もういいから」

ことり「えぇー…」

にこ「……ん」ス

ことり「あ、にこちゃんがしてくれる分にはいいんだ」

にこ「まぁ、うん。ほら、早く」

ことり「あーん」パク

ことり「んー、やっぱりにこちゃんはお料理上手だね」

にこ「ことりのお弁当も十分おいしいけど」

ことり「お母さんが作ったやつだからだよ」

にこ「えっ」

にこ(てっきりことりの手作りかと…)

146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:28:12.63 ID:p0d5wiBs0
ことり「まぁ冗談だけどね」

にこ「そういう分かりにくい冗談は本当にやめて」

ことり「にこちゃんが素直に褒めてくれるなんて珍しかったから、つい…」

ことり「…けど、おいしいって言ってくれて嬉しいよ。ありがとう」

にこ「別に。本当のこと言っただけだし」

ことり「にこちゃん、最近ちょくちょく素直になってくれるよね」

にこ「にこはいつだって素直でしょ。はい、あーん」ス

ことり「あーん」パク

ことり「それ、本気で言ってる?」

にこ「冗談よ。……まぁ、ことりが相手ならね」

ことり「にこちゃん…」

にこ「はい、あーん」ス

ことり「…」パクッ

ことり「…ねぇ、にこちゃん」

にこ「あーん」ス

ことり「」パクッ

147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:29:10.31 ID:p0d5wiBs0
ことり「……あの、食べさせてくれるのは嬉しいんだけど、ペースがはやいよ」

にこ「そう?」

ことり「うん。全然喋れないもん」

にこ「今はご飯中だし、いいじゃない」

ことり「…にこちゃん、ただ恥ずかしいだけなんじゃ…」

にこ「あーん」ス

ことり「もー、ごまかさないでよ」

にこ「別にごまかしてはいないわよ。ただ、こういうやりとりとか面と向かってするの恥ずかしいでしょ」

ことり「そっかなぁ…。ことりは憧れるけど」

にこ「…残念なことに、にこにはその憧れはかなえてあげられそうにないわ」

ことり「別にいいよ」

にこ「いいの?」

ことり「うん。にこちゃんとなら、一緒にいられるだけで十分幸せだもん」

にこ「……、……だから、そういうのをやめてほしいって言ってるんだけど…」

ことり「それは無理かも」

148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:30:01.65 ID:p0d5wiBs0
にこ「はぁ………まぁいいけどね」

にこ(ことりがこういう感じなのは、それこそ付き合う前から分かってたことだし)

ことり「……やっぱり、こうやって言われるのは嫌?」

にこ「嫌って言ったってやめないんでしょ」

ことり「にこちゃんが本当に嫌がるならやめるよ。嫌われたくないもん」

にこ「…ことりって意外と卑屈よね。自信がないというか…」

ことり「昔からことりの周りには、ことりよりすごい子がいっぱいいたから。多分癖なんだよ」

にこ「ふーん」

ことり「ふーんって……すごく興味なさそうだね」

にこ「実際あんまり興味ないし」

ことり「えー…」

にこ「…にこはね、完璧なのよ」

ことり「う、うん?」

にこ「完璧に可愛いし、完璧なアイドルになるし、とりあえず完璧なの」

ことり「にこちゃんは自信家さんだね」

149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/15(火) 00:30:57.92 ID:p0d5wiBs0
にこ「そうでもないとやってられないでしょ」

にこ「あんたは、その完璧なにこが好きになった相手なんだから、もうちょっと自信もちなさい」

ことり「……うん」

ことり「じゃぁ、にこちゃん。ずっとことりのそばにいてね。そしたらもうちょっとだけ、自分に自信もてるかもしれないから」

にこ「…ま、そういうことなら仕方ないわね。仕方ないから、このにこにーがそばにいてあげるわ」ウン

ことり「ふふ…やっぱりそういうところは素直じゃないままなんだね」

にこ「努力はしてるんだけどね…」

ことり「にこちゃんはそのままでいいよ。そのまま変わらないでいてね」

にこ「……まぁ、ことりがそう言うなら」

ことり「うん。…ねぇ、にこちゃん」

にこ「ん?」

ことり「大好きだよ」



―ことり編・終わり―

168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:41:04.26 ID:8op+2mkL0
にこ(……みんなのこと一人一人思い返していってみよう…)

にこ(好きな人って…ようするに、ずっと一緒にいたいとか、そういう風に思う人のことよね…?)

にこ(…にこはもうすぐ卒業だし……みんなとは今みたいに頻繁に会えることはなくなるかもしれない)

にこ(そうなったとき、一番寂しいって思う人……)

にこ(……にこが、一番気になってる人…)

170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:42:09.66 ID:8op+2mkL0
にこ(………気になってるかどうかは分からないけど…心配な下級生なら一人いるのよね)

にこ(最近、真姫ちゃんの様子がおかしいっていうか……なんか不安定っていうか…)

にこ(…にこたちが卒業しちゃう前に、なんとかしてあげたいけど……どうすれば…)

ガラッ

にこ「!?」ビクッ

真姫「…」

にこ「まっ…真姫ちゃん? え、なんでここに?」

真姫「……電話」

にこ「え?」

真姫「…電話したのに、出なかったから」

にこ「……ああ、さっきの電話、真姫ちゃんだったんだ」

にこ「ごめん。宿題してたから、出るに出れなくて…」

171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:44:58.15 ID:8op+2mkL0
真姫「宿題、そんなに多いの?」

にこ「え、えっと……まぁね、うん」

にこ(本当はもう終わってるけど…)

真姫「じゃぁ手伝うわ」

にこ「えっ…い、いや、大丈夫よ。さっきも言ったでしょ」

真姫「手伝いたいの。…お願い」

にこ(真姫ちゃんがお願いしてくるなんて珍しい……けど、まだ一応考え事の途中だし…)

真姫「……にこちゃん」キュ

にこ「……分かったわ。じゃぁお願いする」

真姫「うん!」パァッ

にこ(我ながら、下級生に甘すぎね…)

真姫「じゃぁさっそくやりましょう。どこか分からないとことかある?」

にこ「え、あー……う、うん」

にこ(宿題は終わってるから、適当に教科書開いて…)パラ

にこ「こことか…」

172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:45:55.63 ID:8op+2mkL0
真姫「ああ…ここなら分かるわ。ちょっとシャーペンかして」

にこ「ん」ス

にこ(……って、三年生の範囲まで分かるなんて、さすが真姫ちゃん…)

真姫「まずここは、この公式を使って…」カリカリ

にこ(勉強だけに限らず、真姫ちゃんって色々すごいわよね)

にこ(歌もダンスも上手いし、ピアノも弾けるし作曲もできるし。顔も…悔しいけど、かなり良い方だし)

にこ(……正直、なんでにこのこと好きなのか本当に理解できない…)

真姫「で、ここをこうすれば……って、にこちゃん、聞いてる?」

にこ「え?」

真姫「聞いてるのかって言ったのよ」

にこ「あー…うん、聞いてるわ。真姫ちゃんはすごいわね」

真姫「なんかバカにしてない?」

にこ「してないしてない」

真姫「ならいいけど………ほら、今の解き方でこの問題やってみて」

にこ「あ、うん」

173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:47:18.86 ID:8op+2mkL0
にこ「………」

真姫「にこちゃん?」

にこ「……真姫ちゃん、分かんない」

真姫「本当に聞いてなかったのね…」

にこ「ご、ごめん。ついボーッとして…」

真姫「…にこちゃんって、私と二人のときはいつもボーッとしてない?」

にこ「そうだっけ?」

真姫「そうよ。……まぁ、どうせ私といたってつまらないんだろうけど」

にこ「いや、そんなことないってば」

にこ「そういうことじゃなくて……ほら、真姫ちゃんの顔って、まぁ、可愛いほうじゃない。だからつい見とれちゃうというか…」

にこ(って、なによこの言い訳…)

真姫「……それならいいんだけど」

にこ(いいんだ…)

174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:48:38.16 ID:8op+2mkL0
にこ「…今のは我ながら、かなり最低かなって思ったんだけど…」

真姫「どうして?」

にこ「どうしてって……」

真姫「私はにこちゃんにならどこを褒められても嬉しいわよ。顔だろうとなんだろうと」

真姫「それに、私の顔が可愛いのは事実だしね」

にこ「すごい自信ね…」

真姫「お互い様でしょ」

にこ(…まぁ、にこもそういうキャラでやってるしね)

真姫「……それより、見惚れるってことは、にこちゃんは私の顔、嫌いじゃないのよね」

にこ「え、そりゃ、まぁ……嫌いって言う人はあんまりいないんじゃないの?」

真姫「そう。じゃぁ声は?」

にこ「声? …まぁ、いい声なんじゃないの? 歌声とか、特に」

真姫「なら体は?」

にこ「体っ!? そ、そんなのに好きも嫌いもないでしょ!?」

真姫「じゃぁ嫌いじゃないのね」

にこ「ま、まぁ、そりゃ……嫌う理由がないし」

175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:50:19.10 ID:8op+2mkL0
真姫「そう。じゃぁ宿題再開しましょ」

にこ「う、うん」

にこ(……今の会話の意味って一体…)

―――――


にこ「疲れたわ…」グッタリ

真姫「それは私のセリフでもあるんだけど」

にこ「手伝ってくれるって言ったのは真姫ちゃんじゃない」

真姫「まぁ…そうだけど」

真姫「それにしても、にこちゃんって本当に勉強苦手なのね」

にこ「悪かったわね…」

真姫「…このままじゃ留年しちゃうかもね」

にこ「や、やめてよ、なんか本当にありえそうで笑えないわよ」

真姫「……やっぱり留年しない?」

にこ「するわけないでしょ」

真姫「別に二年くらい留年したってそう変わらないわよ」

にこ「いや、変わるわよ!」

176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:50:59.16 ID:8op+2mkL0
真姫「……ケチ」

にこ「ケチって…あんたね…」

にこ(というか、これってどこまで本気で言ってんのかしら)

真姫「……」ギュ

にこ「……真姫ちゃん」

真姫「なに?」

にこ「今、なんで自然に手つないだの?」

真姫「さっき言ったじゃない。私のこと嫌いじゃないって」

にこ「え? ………あー」

にこ(真姫ちゃんのことっていうより、真姫ちゃんの顔とか声とかだった気がするけど)

真姫「嫌いじゃないなら、手を繋いでも迷惑じゃないでしょ」

にこ「なにその理屈…」

真姫「…嫌だったら離すけど」

にこ「…嫌ではないけど」

真姫「じゃぁこのままで」

177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:52:05.82 ID:8op+2mkL0
にこ「……真姫ちゃんって、なんというかここ最近変わったよね」

真姫「私は昔からこんな感じよ」

にこ「そうだっけ…」

真姫「そうよ」

にこ(……まぁ、それだけ心を開いてくれるようになったってことなのかな…)

178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:52:36.33 ID:8op+2mkL0


にこ「あ。じゃぁにこ、こっちだから」ピタ

真姫「送ってくわ」

にこ「いい。後輩に送られるほど落ちぶれちゃいないわ」

真姫「送りたいの」

にこ「にこは送られたくないの」

真姫「…どうして」

179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:53:09.25 ID:8op+2mkL0
にこ「真姫ちゃんが一人で帰れるか心配になるから」

真姫「子供じゃないんだから平気よ」

にこ「その言葉、そのまま打ち返すわ」

真姫「……じゃぁ諦めるわ」

にこ「ん」

真姫「…一応、心配してくれてありがとう」

にこ「いや、別にお礼を言われるほどじゃないけど…」

真姫「…ねぇ、にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「明日、一緒に出掛けるの、楽しみにしてるから」

にこ「あー……うん」

にこ(にこも楽しみにしてる…とか言ったら、さすがにまずいわよね)

真姫「じゃぁまた明日ね」

にこ「うん」


にこ(……やっぱりなんとかしないとね…)

180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:54:03.61 ID:8op+2mkL0

―――
――



にこ「」

真姫「あ、にこちゃん。おはよう」

にこ「真姫ちゃん…今、約束の時間の何分前だっけ?」

真姫「四十分前」

にこ(…来るの早すぎでしょ。なんなの、やっぱりにこが遅すぎるだけなの…?)

にこ「それで、今日はどこ行くの?」

真姫「にこちゃんの好きなところでいいわよ」

にこ「いや、真姫ちゃんに合わせるわ。にこ、先輩だしね!」ドヤッ

真姫「…私の行きたいところでいいの?」

にこ「ええ」

真姫「……じゃぁ、にこちゃんの家」

にこ「えっ!?」

181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:55:10.82 ID:8op+2mkL0
真姫「前にエリーも行ってたでしょ。だから私も行きたい」

にこ「い、いや、けど今日は妹たちもいるし…」

真姫「なら妹さんたちも一緒に遊びましょう」

にこ「ええええぇぇ……」

真姫「…嫌なの?」

にこ「嫌ってわけじゃないけど…」

にこ(それに、こころとここあはすごく喜ぶだろうけど…)

真姫「……家、行っていい?」

にこ「…………いい、けど…」

真姫「!」パァッ

にこ(…可愛い……じゃなくて、本当に甘いなぁ…)

182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:56:20.55 ID:8op+2mkL0

―――
――


希「で、そのあと一緒に遊んだ、と」

にこ「こころとここあと一緒にね」

希「で?」

にこ「…それだけよ」

希「ふーん。その後の穂乃果ちゃんとのデートも通して、なにか感じたこととかないん?」

にこ「デートって…。…まぁ、穂乃果と遊ぶのは普通に楽しかったわよ。あんなテンションだから、ちょっと疲れたけど」

希「真姫ちゃんとは?」

にこ「別の意味で疲れたわよ」

にこ「こころたちはお客さんが来たってだけではしゃぎまわるし、真姫ちゃんはそれに翻弄されっぱなしだったし。真姫ちゃんって意外と子供に弱いのね。あ、それと一緒にお昼食べたんだけど、そのときに意外にも真姫ちゃんが」

希「あー、はいはい、ストップ」

183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:57:53.69 ID:8op+2mkL0
にこ「なによ」

希「…気づかへん?」

にこ「なにによ」

希「んー……、はい」ス

にこ「…なに? 急に真顔になって」

希「これが、にこっちのいつもの表情」

にこ「はあ…」

希「で、これが穂乃果ちゃんとか、他の子のこと話してるときの表情」フッ

にこ「…なんとも微妙な笑顔ね」

希「まぁにこっちの性格上、こんな笑顔になんのやろ」

希「そんで、これがさっきのにこっちの顔」ニコーッ

にこ「………何が言いたいわけ?」

希「ありゃ。分からへん?」

にこ「さっぱり」

希「にこっち、真姫ちゃんの話するときはすごい笑顔やねぇって話」

にこ「……えっと…?」

184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/18(金) 23:58:56.06 ID:8op+2mkL0
希「心底意味が分からないって顔やね」

にこ「だからさっぱり分かんないってば。もっと分かりやすく言ってよ」

希「んー……つまりな、にこっちって、真姫ちゃんのこと好きなんやないの?」

にこ「……………は?」

にこ「いや……いやいやいや、だって真姫ちゃんは後輩よ?」

希「たった二歳差やん」

にこ「いや、けど一年前まで中学生だったような子よ?」

希「好きとかそういうんに年齢は関係ないと思うけど」

にこ「……」

希「…反発する要素が年齢しか見当たらへんあたり、中らずと雖も遠からずってやつちゃうん?」

にこ「…………と、とりあえず、考えてみる」

希「うん、まぁゆっくり考えてみ」ナデナデ

にこ「…」

185: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:01:38.17 ID:zIzN0vj30

―――
――


にこ(……真姫ちゃんは生意気で可愛い後輩だけど…かといって、それが好きとつながるかって言われると……よく分かんない…)ムー

希「…で、考えはまとまった?」

にこ「ぐっちゃぐちゃ」

希「やと思った」

にこ「だって真姫ちゃんはまだ一年生だし……そりゃまぁ、可愛いと思う時だってあるけど…それだって、妹たちに感じるのと同じような感覚かもしれないし…」

希「んー……にこっちは難しく考えすぎとちゃうかなぁ」

にこ「そんなこと言われたって…」

希「相手を可愛いと思う。ふとしたときにドキッとする。その相手が自分以外を見ていたら寂しくなる。家族でもない相手にこれだけ思えば、それは恋やと思うけど」

にこ「……一番最後にいたっては覚えがないんだけど」

希「そりゃー肝心の真姫ちゃんがにこっち一筋なんやもん。覚えもないやろ」

希「じゃぁ試しに想像してみぃな。にこっちにフラれて傷心中の真姫ちゃん」

にこ「ちょっと、なに勝手にフッてんのよ」

186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:03:42.60 ID:zIzN0vj30
希「まぁまぁ、黙って想像して。で、その真姫ちゃんを優しく慰める……そうやね、無難に穂乃果ちゃんにしとこか。ウチやと感情移入できひんやろうし」

にこ(なにが無難なのよ)

希「次第に仲を深めていく二人。真姫ちゃんはだんだんにこっちやなくて穂乃果ちゃんを見るようになる」

希「にこっちに仕掛けてたみたいな積極的な行動もぜーんぶ穂乃果ちゃんにやるんやで。熱っぽい瞳で見つめて、好き好きって言って、無邪気に懐いてくねん」

希「真姫ちゃんが自分以外に好意を向けるん、どう思う?」

にこ「………」

希「…考え、まとまった?」

にこ「おかげさまでさらにぐちゃぐちゃになったわよ」

希「ありゃ。まぁでも、ちょっとはムッとしたんやない?」

にこ「…するわけないでしょ」

希「ふーん」

187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:05:47.03 ID:zIzN0vj30

―――――

にこ(…希のあの顔…やっぱり見破られてるんだろうなぁ…)テクテク

凛「あっ、にこちゃん! ひょっとして凛たちのこと迎えに来てくれたの?」タッタッタッ

にこ「あ、凛……あれ、一人? 真姫ちゃんたちは?」

凛「真姫ちゃんが日直で、かよちんはその付き添いで職員室にゃー。凛もついていこーと思ったけど、真姫ちゃんに三人もいたら邪魔って言われちゃった!」ニコッ

にこ「そんな笑顔で…」

凛「えへ。けどその代わりににこちゃんに会えて、凛ハッピーだよ!」

にこ(…可愛い後輩っていえば、凛だってもちろん花陽だってそうなんだけど、何故か真姫ちゃんとはちょっと違う気がする)

にこ(………やっぱり、そういうことなのかしら…)

凛「じゃぁにこちゃん、職員室まで二人のこと迎えにいこーよ」グイッ

にこ「え、でも…」

凛「かよちんと真姫ちゃんの鞄持ってけば大丈夫だよ。そのまま四人で部室いこー」

にこ「…そうね。じゃ、行きましょうか」

凛「うんっ!」

188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:07:05.98 ID:zIzN0vj30


凛「で、その時かよちんがどこからかご飯を取り出してきてね」テクテク

にこ「さすが花陽、ブレないわね…」テクテク

凛「凛はそんなかよちんも好きにゃー……って、あ、かよちんと真姫ちゃんだ!」

にこ「え? …あ、ホントだ」

にこ(……二人で並んで歩いてる。…いや、当たり前なんだけど)

凛「二人とも、まだこっちには気づいてないみたいだね」

にこ「そうみたいね。…話に夢中になってるんじゃない?」

凛「? にこちゃん、なんか顔暗いにゃ」

にこ「べ、別にそんなことないでしょ」

凛「んー…ならいいけど。よし、じゃぁ凛いっきまーす!」ダッ

にこ「え、ちょ、凛!」

189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:08:28.67 ID:zIzN0vj30
凛「かよちーんっ! まっきちゃーん!」ダダダッ、ドーン

ワァッ、リ、リンチャン!?

チョット、アブナイジャナイ!

にこ(すごい行動力…)

真姫「……あ、にこちゃんも一緒だったのね」

にこ「うん」

凛「わざわざ凛たちを迎えに来てくれたんだにゃー」

花陽「そうなの? 珍しいね」

にこ「まぁたまにはね」

真姫「…」

凛「じゃぁみんなで部室いこ!」グイッ

花陽「わっ、り、凛ちゃん、引っ張らないでええぇぇ!」

にこ「凛は相変わらず元気ね…」

真姫「…」ギュ

にこ「真姫ちゃん?」

真姫「私たちも手繋いでいきましょ」

190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:09:20.21 ID:zIzN0vj30
にこ「……うん」

真姫「えっ、本当にいいの?」

にこ「ま、まぁ、たまにはね」

真姫「嫌じゃないの?」

にこ「嫌なら言わないわよ。真姫ちゃんだってそうでしょ?」

真姫「…うん。嬉しい」

にこ(……)


希『真姫ちゃんが自分以外に好意を向けるん、どう思う?』


にこ(…真姫ちゃんが、他の人に同じように笑いかけたり、頬染めたりしたら…そりゃ、寂しいし、ムッとするわよ)

191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:09:56.90 ID:zIzN0vj30

―――
――


にこ「真姫ちゃん、ごめんね、待った?」ガチャ

真姫「ピアノ弾いてたから平気」

真姫「それよりどうしたの? 急に、練習後に話がしたいなんて。しかも音楽室で……二人きりなんて」

にこ「あー…うん。ちょっと他の人には聞かれたくない話だから」

真姫「…なに?」

にこ「うん。あのね…えっと…」

にこ(…いざ言うとなると、なんて切り出していいか分からないわね…)

真姫「……」

にこ「……ま、真姫ちゃん、あのね!」

192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:10:40.90 ID:zIzN0vj30
真姫「にこちゃん、好きよ」

にこ「…はっ?」

にこ(先に言われた……いや、前にも言われたことあるけど…! あ、でもこの流れならさらっと好きって言えるかも)

にこ「あのね、真姫ちゃん、」

真姫「好き、大好き。きっと私が一番にこちゃんのこと好きだから」

にこ「あの、真姫ちゃん、にこの話を…」

真姫「だから私を選んで」

にこ「いや、だから…」

真姫「…今日呼び出したのって、あの日の返事でしょ? 付き合ってって言った話」

にこ「そうだけど…」

真姫「………私、にこちゃんに断られたら、なにするか分からないわよ」

にこ「…なにそれ、脅し?」

真姫「事実を述べただけ」

193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:11:15.35 ID:zIzN0vj30
にこ「………はぁ」

真姫「な、なによ、その溜息は」

にこ「人の話ちゃんと聞きなさいっての」

真姫「…聞いてるじゃない」

にこ「聞いてないわよ」

にこ「…一度しか言わないから、ちゃんと聞きなさい」

真姫「…なによ」

にこ「にこも、真姫ちゃんのこと好きよ」

真姫「………ホントに?」

にこ「ホントよ」

真姫「……付き合ってくれるの?」

にこ「うん」

194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:11:58.79 ID:zIzN0vj30
真姫「…嘘だったら、本気で怒る……というか、嘘になんてさせないわよ」

にこ「嘘じゃないわ」

真姫「……じゃぁ、もう一回言って。好きって」

にこ「…さっき、一度しか言わないって言わなかった?」

真姫「言って」

にこ「はぁ……。…好きよ、真姫ちゃん」

真姫「うん……ありがとう」

にこ「どういたしまして……って、ありがとうって変じゃない?」

真姫「いいのよ。幸せなんだから」

にこ「…よくそういうこと、真顔で言えるわね」

真姫「本当のことだもの」

195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:13:07.98 ID:zIzN0vj30
にこ「……まぁいいけどね」

真姫「にこちゃん、顔赤いわよ」

にこ「うっさいわね。…ほら、話も終わったことだし帰るわよ」

真姫「うん。あ、にこちゃん。手繋いでもいい?」

にこ「当たり前でしょ」

真姫「……大好き」

にこ「ああもう、分かったから、いちいちそういうこと言わないでってば」

真姫「うん」

にこ(ホントに分かってんのかしら…)

196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:13:48.78 ID:zIzN0vj30

―――
――


真姫「…そういえば」

にこ「んー?」

真姫「エリーのことはよかったの?」

にこ「…真姫ちゃんに告白する前に、ちゃんと話をしたわ」

真姫「そう。………ねぇ、本当に私でよかったの?」

にこ「次似たようなこと言ったら怒るわよ」

真姫「…ごめんなさい」

にこ「ほら、早く行きましょ。こころとここあ、首を長くして待ってるんだから」

真姫「ええ。二人に会うのは久しぶりだから楽しみだわ」

にこ「二人とも元気いっぱいだから、体力奪われないように気を付けてね」

真姫「大丈夫よ。私、にこちゃんと一緒なら元気百倍だから」

197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:14:37.15 ID:zIzN0vj30
真姫「……恥ずかしいんだからなにか言ってよ」

にこ「恥ずかしいなら言わないでよ」

にこ「…真姫ちゃん、本当にやわらかくなったわね」

真姫「やわらかく? …体が?」

にこ「いや、表情とか話し方とか」

真姫「…それは、にこちゃんの前だからでしょ」

真姫「誰だって好きな人と一緒にいるときはそういうものだと思うわよ」

にこ「んー…だとしたら、にこはラッキーね」

真姫「どうして?」

にこ「だって、真姫ちゃんは素直なほうが可愛いもん」

真姫「……」

にこ「あ、もちろん素直じゃない真姫ちゃんも可愛いけどね」

真姫「……にこちゃん」

にこ「なに?」

198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:15:26.56 ID:zIzN0vj30
真姫「キスしたい」

にこ「はっ!?」

真姫「したい。しましょう。ね?」

にこ「いや、ちょっ……ここ、外!」

真姫「あそこの電柱の陰なら誰にも見られないわよ。そもそもこの周辺、人少ないじゃない」

にこ「そういう問題じゃなくて! …明日まで我慢してよ」

真姫「そんなの無理に決まってるでしょ」

にこ「そんな真顔で…」

真姫「さっき、素直なほうが可愛いって言ったじゃない」

にこ「可愛いからって、無茶を全部聞くってわけじゃないわよ!」

真姫「………ダメなの?」シュン

にこ「う………」

にこ(その表情、わざとやってんじゃないでしょうね…)

199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/19(土) 00:16:24.89 ID:zIzN0vj30
真姫「にこちゃん…」

にこ「……あーもー!」グイッ

チュッ

真姫「っ…」

にこ「……好きよ。真姫ちゃん」

真姫「わ、私も。にこちゃん、大好き」ギュッ

にこ(可愛い…)

真姫「にこちゃん、にこちゃん、好き。もう絶対に離さないから」

にこ「うん」

真姫「学校卒業しても社会人になってもずっと一緒だから。一緒に生きて、いずれ一緒のお墓に入りましょう」

にこ「……真姫ちゃん、なんかちょっと、愛が重い」

真姫「い、いいじゃない、別に」

にこ「まぁいいけどね。…それだけ愛されてるってことだし、嬉しいよ」

真姫「っ………にこちゃん、もう一回キスしたい」

にこ「また!?」



―真姫編・終わり―

213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:46:36.91 ID:H7rowbc60
にこ(……みんなのこと一人一人思い返していってみよう…)

にこ(好きな人って…ようするに、ずっと一緒にいたいとか、そういう風に思う人のことよね…?)

にこ(…にこはもうすぐ卒業だし……みんなとは今みたいに頻繁に会えることはなくなるかもしれない)

にこ(そうなったとき、一番寂しいって思う人……)

にこ(……にこが、一番気になってる人…)

214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:47:15.75 ID:H7rowbc60
にこ「気になる人……」ウーン

にこ(……ダメだ、μ’sのみんなの顔ばっかり浮かぶ…)

にこ(誰のことを思い出した時にドキドキするかって考えても………、ダメね。こういう感じで考えると、誰が相手でも多少なりともドキドキするし…)

にこ(こういうとき、特定の一人が思い浮かばないってどういうことなの…?)

にこ(…普通に考えれば、好きな人がいないってことになるわよね)

にこ「………まぁ、そういう場合もあるわよね」ウン

215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:49:31.11 ID:H7rowbc60

―――
――


にこ(とはいえ……この場合、どうすればいいのかしら…)

にこ(絵里たちにはどう返事をすれば…)

希「にこっち、なんかお悩み?」

にこ「ちょっとね…」

希「…ああ、そうや、昨日の電話のことなんやけど」

にこ「電話? ……ああ、あれ希からだったの。ごめん、確認し忘れてた」

希「いや、平気」

にこ「で、なにか用だったの?」

希「いやぁ、ただにこっちの声が聞きたくてっ☆」

にこ「……」

希「その冷たい視線、やめてくれへん?」

にこ「で、本当の用件は?」

216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:51:35.55 ID:H7rowbc60
希「昨日は無事に宿題、終わらせられたんかなぁって思て」

にこ「え? …そりゃ、終わってなかったら今こうしてのんきにしてないわよ」

希「あー、いや、そうやなくて、もっと違う方向の」

にこ「………ほんと、あんたって何でもなんでもお見通しなのね」

希「スピリチュアルやから」

にこ「意味分かんないんだけど……まぁいいわ。一応、そっち方面のこともちゃんと考えたわよ」

希「…で、結論は出た?」

にこ「……まぁ、うん」

希「そか。……ついに、にこっちも人のものになるんやなぁ…」

にこ「もの扱いしないでよ。…というか、にこは誰のものにもならないわよ」

希「えっ?」

にこ「…なによその、心底意外そうな顔は」

希「いや、そりゃ……。……あの、にこっち」ヒソ

にこ「なによ、急に小声になって」

217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:52:54.60 ID:H7rowbc60
希「好きな人、見つからへんかったん?」

にこ「………まぁね」

希「…」ジー

にこ「……なに」

希「いや……意外やなぁと……いや、けどそうでもないんかな…?」

にこ「なんなのよ、一体…」

希「ウチの読みでは、にこっちには好きな人いると思うてたんやけど」

にこ「…たまにはあんたの読みも外れるってことでしょ」

希「そうかなぁ…」

218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:53:26.27 ID:H7rowbc60


―――――

にこ(…やっぱり、四人にはちゃんと話をしないとダメよね)ウン

にこ(誰から話をしよう…)

>>219

219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 22:56:38.01 ID:H7rowbc60
すみません
四択にするの忘れてました

絵里、ことり、海未、真姫の四人の中の誰かでお願いします

>>220

222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:03:05.27 ID:H7rowbc60
にこ(絵里にしましょう。…順番的にも自然だし)

―――――

にこ(とりあえず、メールで絵里を呼び出して……)ピッピッ

絵里「メールうってるの?」

にこ「ええ」

絵里「誰に?」

にこ「絵里……って、絵里!?」ガタッ

絵里「そんなに驚かなくてもいいじゃない」

にこ「い、いや、あんた、いつからそこに…?」

絵里「さっきからだけど。教室だもの。私がいたって不思議はないでしょう?」

にこ「…それもそうね」

にこ(というか、わざわざメールじゃなくても直接言えばいいのよね)

224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:12:37.80 ID:H7rowbc60
絵里「それで、私にメールって…何か用だったの?」

にこ「ええ。ちょっと話があるから、今日の練習が終わったら、部室に残ってくれない?」

絵里「分かったわ」

にこ(…なんの話か聞かないのは、絵里なりの気遣いなのかしら)

―――
――


海未「さて…今日の練習を開始する前に…」スッ

穂乃果「海未ちゃん、なにこの箱?」

海未「くじを作ってきました」

穂乃果「ほぇ?」

ことり「もしかして、また別れて練習するの?」

海未「はい」

凛「やっぱり海未ちゃん、みんなで練習したくないのかにゃ?」

海未「だから、それは違います。効率の問題ですよ。非常にいい練習になるので」

にこ(確かに海未と組んだ人は大変そうよね…)

225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:16:26.80 ID:H7rowbc60
穂乃果「じゃぁ早速! いっちばーん」ヒョイッ

凛「なら、凛はにーばんっ」ヒョイ

希「じゃ、ウチ三番」ヒョイ

にこ「じゃぁ、にこも」ヒョイ

にこ(えっと…)ペラ

>>226

二人組か三人組か

(相手は再安価)

226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/23(水) 23:17:59.13 ID:Ttd/Y/Hdo
たまには3人

227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:23:58.97 ID:H7rowbc60
にこ(4……ってことは三人っ!)グッ

穂乃果「にこちゃんはやっぱりまた二番?」ヒョコ

穂乃果「…って、あれ? 二番じゃない。めずらしー」

にこ「そりゃ、にこだっていつも二番ばっかりひくわけじゃないわよ」

にこ(で、相手は…)


>>228、229

相手(かぶった場合は安価下)

228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/23(水) 23:24:14.97 ID:KpO9JXHVo

229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/23(水) 23:25:00.38 ID:Iveg+BEJo
ぱな

231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:30:56.81 ID:H7rowbc60
凛「ところで、にこちゃん何番だったの?」

にこ「四番よ」

凛「あっ、じゃぁ凛と一緒だ!」

花陽「あ、私も」

凛「ほんと!? にこちゃんとかよちんと一緒! やった!」

花陽「えへへ…私も嬉しいよ」

にこ(…和む)

海未「では、次に場所のくじを引いてください」

凛「あ、凛がひきたい!」

花陽「うん、いいよ」

にこ「じゃぁさっさと引きなさい」

凛「はーい。よーし、これだ!」ヒョイッ


>>232

1.屋上
2.音楽室

232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/23(水) 23:31:57.62 ID:Ien+2JJco
1

233: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/23(水) 23:36:46.31 ID:H7rowbc60
凛「えーっと、1だから……屋上かにゃ?」

にこ「そうね」

にこ(…初の屋上。なんか今日は平和的で安心するわ)

凛「よーしっ、じゃぁ二人とも、早速屋上に行くにゃ!」ギュ

にこ「…で、ここでなんで手を繋ぐわけ?」

花陽「た、多分だけど…」

凛「レッツゴー!」ダダダダッ

花陽「こうやって引っ張っていくためじゃないかな……って、凛ちゃん速すぎるよー!」ズサササーッ

にこ(ま、まぁ、これはこれで大変そうだけど……というか、本当に速い…)ズササー


234: ちょっと感覚あきます 2014/04/23(水) 23:41:02.01 ID:H7rowbc60

―――――

凛「よしっ、じゃぁ……なにから始める?」

にこ「せっかく屋上に来たんだし、ダンスレッスンとかじゃない?」

凛「あ、なるほど」

花陽「じゃぁ一度通しでやってみよっか。それから、それぞれの苦手な部分を重点的にやっていく感じで」

にこ「そうね」

凛「よーし、じゃぁはじめよー!」

―――――

花陽「ご、ごめんね……私のせいで、休憩はさむことになって…」ハァハァ

にこ「いや……にこも限界だったから…」ゼェハァ

凛「二人とも大丈夫かにゃ?」ケロリ

にこ(凛の体力はどうなってんのよ……海未も大概だけど)

236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 00:20:46.03 ID:3cWJxfay0

にこ(…にこは、ようやく息が整ってきたけど…)チラ

凛「かよちん、大丈夫ー?」

花陽「……うん…」ハァ

にこ「まだ再開は無理そうね」

花陽「ご、ごめんね…」

にこ「いや、全然。にこもまだ完全回復したわけじゃないし。それに、」


ワン、ツー、スリー、フォー!

ホノカ、テンポガオクレテマスヨ!

ウミチャン、キビシイヨーッ!


にこ「あれだけ本気でやるのも、ちょっとね…」

凛「あの海未ちゃんのスパルタを一人で受けて……穂乃果ちゃん、大変そうだにゃー…」

237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 00:27:50.73 ID:3cWJxfay0
花陽「す、すごいね…」

にこ「まぁ穂乃果の分まで、今は休んどきなさい」

にこ(穂乃果、頑張れ)

花陽「うん…」

凛「あっ、じゃぁ凛、今のうちにスポーツドリンク買ってくる」

にこ(スポーツドリンク……リッチね)

凛「かよちんはここで休んでて」

花陽「うん」

にこ(いや、けど学校で売ってるジュースは他のお店に比べて安いし、にこも一度買ってみようかしら…いやいや、けど無駄遣いは…)

凛「…ねー、にこちゃん」チョイチョイ

にこ「ん?」

凛「凛と一緒に飲み物買いに行かない?」

にこ「え? えっと…」

にこ(…どうしよう)

>>238

1.凛と一緒に買いに行く
2.花陽と一緒に屋上に残る

238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 00:28:53.65 ID:sxC/QEg9o
1

240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 00:37:17.19 ID:3cWJxfay0
にこ「じゃぁせっかくだし一緒に行くわ」

凛「ほんと!?」

にこ「ただし、ジュースは買わないけど」

凛「全然いいよー。じゃぁ行こ、にこちゃん!」グイ

にこ「引っ張らなくても行くわよ。じゃぁ花陽、帰ってくるまでにしっかり休んどきなさいよ」

花陽「うん。いってらっしゃい、二人とも」

にこ「ん」

凛「いってきまーす」

―――――

凛「~♪」タッタッタッ

にこ(スキップしてる……なんかやけにテンション高いわね…)

にこ「凛、なにか良いことでもあったの?」

凛「にゃ? なんで?」

にこ「いや、なんか楽しそうだから」

凛「え? そりゃぁ…」

にこ「“そりゃぁ”?」

凛「にこちゃんと一緒だもん、楽しいよ!」ニコッ

にこ(…………)

にこ(…一瞬、本気で可愛いと思ってしまった…)

242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 00:44:26.97 ID:3cWJxfay0
にこ(いや、まぁ…凛は可愛い後輩なんだけどね)

にこ(というか、何を今更って感じよね…。凛や穂乃果は誰にでもこういうこと言ってるだろうし)

凛「せっかくだし、購買部に行くまでなにかお話しよーよ」

にこ「いいけど……にこは話題とか思いつかないわよ」

凛「だいじょーぶ。凛が考えるから」

凛「んっとね……>>243とか」


(会話内容。ざっくりしたものでも大丈夫です)

243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 00:46:13.28 ID:ShzNHTqSo
前世について

245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 00:51:23.71 ID:3cWJxfay0
凛「前世について話そう!」ドヤッ

にこ「」

にこ「……まぁ、あらゆる意味で凛らしいわ」

凛「それ、褒めてる?」

にこ「褒めてない」

凛「えぇっ! …じゃぁこの話題はやめる?」

にこ「いや、別にいいけどね」

にこ「…ってか、前世ってなに?」

凛「え? 前世って知らない? 前世っていうのは、生まれる前の…」

にこ「いや、それは知ってるから。どんなことを話すのよって意味」

凛「んー……にこちゃんは、自分の前世って、どんなだったと思う?」

にこ「どんなって…」

にこ(いきなりそんなこと言われても…)

246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 01:01:55.76 ID:3cWJxfay0
にこ「まぁ、今と同じくらい可愛かったんじゃないかしら」

凛「にこちゃんはいつもにこちゃんだねぇ」

にこ「…それは褒めてるの?」

凛「にゃ」

にこ(どっちなのよ)

にこ「そういう凛はどう思うの? 自分の前世とか」

凛「んー……どんな形にしろ、みんなと一緒にいられてたらいいなーって思ってる」

にこ「…あんたもブレないわね」

凛「そう?」

にこ「なんというか、あれだわ。良い子」

凛「ど、どうしたの、にこちゃん……。なんかにこちゃんに褒められると気味悪いにゃ」

にこ「失礼ね…。せっかく褒めてるんだから、素直に褒められてなさいよ」

凛「……うん、それもそうだね! えへ、じゃぁにこちゃん、頭撫でて!」

にこ「なんでそうなるのよ…」

凛「褒められるときって頭撫でられると嬉しくない?」

にこ「いや、それはそうかもしれないけど…なんでにこが…」

凛「……あ、そっか。にこちゃんの身長じゃ凛の頭に手が届かないのかにゃ…」

にこ「んなわけないでしょ!? ほら、さっさとこっち来なさいよ! 先輩が撫でてあげるから!」

凛「わーいっ」トテトテ

247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 01:10:25.02 ID:3cWJxfay0
にこ「ほら、ちゃんと届くでしょ」ナデナデ

凛「わ、すごいすごい」パチパチ

にこ(バカにされてる……というか、凛とはそんなに身長変わらないじゃない)

凛「…へへ」

にこ「なにニヤニヤしてんのよ、気持ち悪い」

凛「気持ち悪いって……ひどいにゃぁ」

にこ「あんたもさっき似たようなこと言ったでしょ」

凛「そうだけど……まぁいいや。えへへ」

にこ(本当になんでこんなに笑ってるのか、よく分かんないけど…)

249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 01:16:50.19 ID:3cWJxfay0
にこ「…なんか、凛といると落ち着くわ」

凛「そう?」

にこ「ん。最近友情に飢えてたから」

にこ(絵里のこととか海未のこととか、ことりとか真姫ちゃんとか、色々あったしね…)

凛「……友情?」

にこ「…凛?」

にこ(なんか表情が暗く…)

凛「…にこちゃん」

にこ「なに?」

凛「好きだよ」

にこ「え」

にこ(なに、いきなり…というか、それってどういう意味の……いや、友情云々言ってたんだから、そっちの意味よね)

凛「えへへ、やっぱり面と向かって言うのは恥ずかしいにゃ」

にこ「…言われるほうもなかなか照れくさいけどね」

凛「ごめんね。あ、ほら、もうすぐ購買部だよ」タッタッ

にこ(………友達としてよね、うん)

258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:04:35.93 ID:3cWJxfay0

―購買―

凛「にこちゃんは本当に何も買わなくていいの?」

にこ「にこは水で十分だから。節約しないといけないし」

凛「偉いにゃー。あ、よかったら凛のやつ一緒に飲もうよ」

にこ「いらない」

凛「えぇー。にこちゃんのケチ」

にこ「ケチの意味間違ってない…?」

にこ「とりあえず、さっさと戻るわよ。花陽もそろそろ復活してるだろうし」

凛「そうだね。あんまり休んでると穂乃果ちゃんにも悪いし」

にこ「穂乃果、生きてるといいけど…」

凛「大げさだにゃー……いや、大げさじゃないかも…」

259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:05:15.60 ID:3cWJxfay0

―――――

ガチャ


にこ「花陽、ただいま」

凛「ただいまーっ」

にこ(…屋上のドア開けながら「ただいま」ってのも間抜けね…)

花陽「あ、にこちゃん、凛ちゃん、おかえり」


穂乃果「うわーんっ、もうやだー!」ダッ


にこ「?」

凛「にゃ?」


海未「あ、穂乃果! 逃げてどうするんですか!」

穂乃果「だって海未ちゃんきびしーんだもん! ずーっと休憩なしなんて、倒れちゃうよ!」

海未「倒れてないじゃないですか」

穂乃果「もー! それはもののたとえだよ!」


凛「大変そうだね…」

260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:06:03.93 ID:3cWJxfay0
にこ「海未相手だしね。まぁにこたちはにこたちで練習を…」

穂乃果「にこちゃん、助けてよー!」ギュッ

にこ「って、なんでこっちに来るのよ!?」

穂乃果「だって海未ちゃん怖いんだもん!」

にこ「だからってにこを巻き込まないでよ」

穂乃果「にこちゃん曲がりなりにも三年生でしょ!?」

にこ「曲がりなりにもってなによ! れっきとした三年だから!」

穂乃果「だったらなんとかしてよー!」

にこ「ええー…」

にこ(まぁ海未のスパルタがどれだけキツいかは、にこもよく知ってるけど…)チラ

海未「っ……ほ、穂乃果、にこに泣きついてもどうにもなりませんよ」

261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:07:44.76 ID:3cWJxfay0
穂乃果「じゃぁちょっと休憩させてよー」

海未「なにが“じゃぁ”なんですか。まだステップの確認が終わってないでしょう」

穂乃果「だって海未ちゃん、いちいち注意してくるからなかなか進まないんだもん」

海未「穂乃果は勢いに任せて踊りすぎなんです」

穂乃果「勢いあったほうがカッコよく見えるじゃん!」

海未「それはきちんと基礎が出来ている人がやるからこそ、そう見えるんです。穂乃果はまずその基礎の部分を磨かないといけません」

穂乃果「けど少しくらい休んだってバチはあたらないよー。ね、にこちゃんもそう思うよね?」

にこ「えっ」

にこ(ここでにこに振られても………けど普通に考えて、休まないとやってらんないわよね)

にこ「そうね。少しくらいなら休んでもいいんじゃない?」

穂乃果「だよね! さすがにこちゃん! ね、凛ちゃんと花陽ちゃんもそう思うよね?」

凛「にゃー、凛も休憩がないのはさすがにキツいかなぁって…」

花陽「わ、私も…」

穂乃果「ほら海未ちゃん! みんなもこう言ってることだし、ね?」

海未「う……分かりました。では少しだけ休憩しましょう」

穂乃果「やったー!」ガッツポーズ!

262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:08:17.84 ID:3cWJxfay0
穂乃果「よし、じゃぁ私お水飲んでくる!」タッタッタッ

凛「あ、凛も!」

花陽「えっ、でも凛ちゃん、今スポーツドリンク買いに行ったばっかりじゃ…?」

凛「それはまたあとで飲むのー。あ、かよちんたちも一緒に行かない?」

花陽「えっと……うん、じゃぁ一緒にいこっかな」

にこ「にこは別にいいわ」

海未「私も後でいいです」

凛「そっかー。じゃぁかよちん、レッツゴー!」グイッ、タッタッタッ

花陽「や、やっぱり引っ張るんだね…」

にこ(なんか、穂乃果は元気ありあまってる感じがするんだけど……まぁいっか)

263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:09:37.76 ID:3cWJxfay0
海未「……」シュン

にこ「…海未ってそんなに練習が好きなの?」

海未「えっ、いえ、そんなことはありませんが…」

にこ「なんか落ち込んでるように見えたんだけど」

海未「それは……。…私は、やはり厳しいのでしょうか…」

にこ「な、なによ、唐突に」

海未「いえ……今、にこも凛も花陽も、穂乃果の意見に賛同していたので…私一人だけが感覚が違うというか、疎外感というか…」

にこ「気にしすぎでしょ。穂乃果たちはああいう性格だから、休み休みじゃないと集中力続かないだけよ。…にこも人のことは言えないけど」

海未「そうでしょうか…」

にこ「そうよ。大体、感覚なんて人それぞれでしょ。穂乃果は穂乃果だし、海未は海未よ」

264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:10:32.74 ID:3cWJxfay0
海未「けど、あまり厳しくしすぎてみんなに嫌われても…」

にこ「だから気にしすぎ。μ’sのみんなが、そんなことくらいで海未を嫌いになると思うの?」

海未「………思いません」

にこ「なら気にしないでよ。…実際、こうやって厳しく指導しようとしてくれるのって海未くらいじゃない」

にこ「絵里はなんだかんだみんなに甘いし、希はみんなを引っ張っていくってタイプじゃないし、にこが言ってもみんな真面目に聞かないだろうし」

にこ「だから結構助かってるのよ。多分みんなもそうだろうし、嫌いになんてなるわけないでしょ」

海未「……そうですね。すみません、変なところでマイナス思考になってしまって…」

にこ「すみません、よりもありがとうって言ってもらったほうが嬉しいけどね」

海未「…では、ありがとうございます、にこ」

にこ「うん、どういたしまして」

海未「…にこは本当に不思議ですね」

にこ「不思議?」

265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:11:21.21 ID:3cWJxfay0
海未「普段は全然真面目じゃないのに、いざという時はきちんと対応してくれるじゃないですか」

にこ「…前半部分は褒めてないわよね?」

海未「そんなことないですよ。…本当に、不思議です」

海未「誰かを好きになるなんて、私には縁のないことだと思っていたのですが……その、にこのことは、本当に…えっと…」

にこ(…そこで言い詰まられると、こっちも反応に困るんだけど…)

にこ(そして、それと同時に罪悪感がすごい……。今思えば二人きりってこの状況も気まずいし……って、あれ? 二人きりじゃないじゃない)

266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:12:36.69 ID:3cWJxfay0
にこ(音楽室に一組だから、屋上にはもう一組……)



>>267、>>268

(屋上内にいるもう一組)

1.絵里
2.ことり
3.真姫
4.希

(かぶった場合は安価下)

267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:24:43.41 ID:fzA3+pJB0
4

268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 17:31:59.74 ID:mJE/wqZ5o
3

269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 17:43:05.93 ID:3cWJxfay0
にこ(そうだ、希と真姫ちゃんもいるんだった……うっかりしてた)チラ

にこ(あ。あの二人もちょうど休憩中……って、なんか真姫ちゃんがめちゃくちゃこっち見てる…)

にこ(……悪いけど、とりあえず見なかったことにしよう)サッ

海未「…穂乃果たち、遅いですね」

にこ「まだ出て行って数分くらいしか経ってないけどね」

海未「そうですね」

にこ「……」

海未「……」

にこ(そういえば、基本的には海未との間に話題を見つけることは難しいんだった…!)

にこ(どうしよう……何か適当な世間話でも…)

希「にこっち、海未ちゃん」

にこ「って、希……と、真姫ちゃん…」

真姫「……」

270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 18:05:06.66 ID:3cWJxfay0
希「二人とも、さっきは随分と仲良さそうに話してたね」

海未「な、仲良くなんて、そんな…!」

にこ「そりゃ同じメンバーだし」

希「せやね」ウンウン

にこ(何がしたいのよ、希ってば…)

希「じゃ、ウチらともお話しよか」

にこ「えぇ…」

希「うわ、嫌そうな顔。傷つくなぁ。なー真姫ちゃん」

真姫「…そうね」

にこ「あ、いや、別に真姫ちゃんに対してやったわけじゃなくて…」

にこ(希ってばホントになに考えてんのよ…。どうせ希のことだから、にこが今二人とは話しづらいの気づいてそうなのに…)

希「にこっち、そうカタくならんでも。ただ話すだけやん?」

にこ「……まぁ、そうだけど」

にこ(幸い、海未と真姫ちゃんは詳しいこと知らないわけだし…)

271: 少し間隔あきます 2014/04/24(木) 18:25:03.31 ID:3cWJxfay0
希「…とはいっても、話題もなにもないんやけどね」

海未「この四人で話すことは珍しいですしね」

にこ「いつもなら穂乃果とか凛が率先して話してくれてるしね」

真姫「そうね」

「「「「……」」」」

にこ(メンバーが増えても話題がないことには変わりないわけね…)

にこ(こうなったら、ここはにこが何か話題を提示しないと…!)


>>272

(提示する話題)

272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 18:30:26.94 ID:5Gd0NUr+o
悩み相談

273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 18:50:06.22 ID:3cWJxfay0
にこ「悩み相談とか…どう!?」

海未「悩み…」

真姫「相談って…」

希「」

にこ「…希、その顔はなに?」

希「いや、まぁ……なんでもない」

にこ「?」

海未「しかし、このメンバーで悩み相談ですか…」

真姫「…ま、穂乃果や凛がいない分、真面目に話すことは出来そうだけどね」

にこ「でしょ。じゃ、海未から」

海未「えぇっ…な、何故私からなんですか?」

にこ「名簿順よ」

海未「そんな……、……まぁ、いいですけど」

274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 18:52:11.61 ID:3cWJxfay0
海未「しかし、悩みですか……」ウーン

にこ「そんな大したものじゃなくてもいいわよ。先輩がどーんと助言してあげるから」

海未「そうですね………、では、>>275とか」

276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:16:40.83 ID:3cWJxfay0
海未「では、身体のことで、一つ」

にこ「身体?」

海未「はい。…あの、私は、その……穂乃果やことりに比べて、少々発育が悪いと言いますか、その…」

真姫「? 平均よりも背高いし、良い方なんじゃないの?」

海未「あ、いえ、身長ではなくてですね……」

希「ああ、ひょっとして、胸?」

海未「は、はい」

にこ「」

希「にこっち、顔恐いで」

にこ「いや、だって……喧嘩売られてるのかと思って…」

海未「う、売ってませんよ! 何故そうなるんですか!」

真姫「海未、にこちゃんの胸のサイズ、見れば分かるでしょ?」

海未「……あ」

にこ「その憐れむような目やめてくれる!?」

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:20:43.85 ID:3cWJxfay0
希「まぁにこっちの発育はこの際おいといて、別に気にするほどでもないんやない?」

海未「そ、そうでしょうか…」

にこ「まぁ希が言っても説得力ないと思うけどね」

希「ウチの身体のことはしゃぁないやん。生まれ持ったものなんやし」

にこ「胸がでかい奴はみんなそう言うのよ。で、二言目には、“それに胸が大きくたっていいことなんてないよ?”でしょ!?」

希「いや、そんなこと言わへんけど…」

真姫「にこちゃん、さっきからカリカリしすぎ。先輩がどーんと助言してくれるんじゃなかったの?」

にこ「う……、ま、まぁ、希の言う通り、気にするほどじゃないでしょ。に、にこみたいなのもいるんだし…」

希「すごい自虐やね」

にこ「うっさい!」

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:26:13.34 ID:3cWJxfay0
希「まぁそれに、胸のサイズなんて、人それぞれ好みやし」

海未「好みと言われても……小さい方がいいなんて人いるんですか?」

希「いるんちゃう? あー、でもそういう場合はちょっとロリコンの気があるかもしれへんけど」

海未「ろ、ろり…?」

海未「……あ。好みって、その人自身のことではなく、相手のことですか?」

希「うん、そう。ようするに、海未ちゃんの好きな人が小さい胸が好きってタイプの人やったら、なんら問題はないんちゃうかなってこと」

海未「そうですか……」チラ

にこ「…」サッ

にこ(希、絶対分かっててやってるわよね……面白がってるのかなんなのか知らないけど…いつかぎゃふんと言わせてやる…)

279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:38:11.69 ID:3cWJxfay0
希「けど胸かぁ。……真姫ちゃんは小さいほうが好きやろ?」

真姫「な、なに言ってんのよ。そんなのに好みなんてあるわけないでしょ」

希「ほんまに?」

真姫「当たり前でしょ。……ま、まぁ、小さいほうが可愛いし、いいんじゃない?」

にこ(なんか、いたたまれない…)

希「そっか。海未ちゃんは?」

海未「えぇっ!? わ、私は……自分が小さいほうなので……大きいよりは……」

にこ「と、というか、この話題もうやめない?」

希「じゃぁ最後に、にこっちの好み聞いていい?」

にこ「いや、胸のサイズに好みとかないでしょ」

希「真姫ちゃんと海未ちゃんはあるのに?」

真姫「ちょっと、私は別にあるとは言ってないでしょ!」

希「けど真姫ちゃんも気になるやろ?」

真姫「……。このままじゃらちがあかないし、さっさと言っちゃえば? にこちゃん」

にこ「えええぇ……」

280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:41:35.26 ID:3cWJxfay0
にこ(どう言うのが正解なのよ……というか、本当に胸に好みなんてあるわけないし…)

にこ(ここは適当に……えぇっと…)チラ

にこ(海未は……まぁ、多分小さい方なのよね。で、真姫ちゃんは……び、微妙すぎて分からない…大きくもないし小さくもないし……)


どうしますか?

>>281

1.大きいほうが好き
2.小さいほうが好き
3.普通くらいが好き
4.逃げる

281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 19:44:31.38 ID:yvt1wDYv0
2

282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:51:48.35 ID:3cWJxfay0
にこ(……まぁ、ここは普通に小さいほうって答えるのが無難よね。二人もそう言ってたし)

にこ「…どっちかっていうと、小さいほうかな」

海未「!」パァッ

にこ(なんて分かりやすい……、ここまでくると、ちょっと可愛いかも…)

希「…まさかホンマに答えるとは思わへんかった」

にこ「自分で聞いといてなんて言いぐさよ…」

希「けどそっかぁ……小さい方が好きなんやね…そっかそっか」

にこ「…なによ」

希「いや、なんでも。じゃ、次の相談は……あ、名簿順ならウチの番やね」

283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 19:56:48.11 ID:3cWJxfay0
希「相談かぁ………いざ考えてみると、あんまり思いつかへんね」

真姫「海未があんなだったんだし、何でもいいんじゃない?」

海未「あんなって…」ズーン

真姫「いや、バカにしてるわけじゃないから」

希「んー……じゃぁ、>>284」

284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/24(木) 19:57:57.24 ID:+Mk7hDUf0
ちこっちが冷たい

287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 20:06:32.24 ID:3cWJxfay0
希「にこっちが冷たいねん」

にこ「あっそ。じゃ、次」

希「ほら、そういうとこ」

海未「にこ、今のはひどいですよ」

真姫「冷たいわね」

にこ「う……わ、悪かったわよ」

にこ(とは言ったものの、冷たいって言われてもね…)

にこ「どうすればいいのよ」

希「もうちょい優しくしてほしいなぁって」

にこ「はいはい、善処するわよ」

にこ(って、この反応が冷たいって思われるのかしら…)

にこ「善処するにこっ☆」

希「あ、そのモードで話すのはやめて」

にこ「」

289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 20:13:56.58 ID:3cWJxfay0
にこ「というか、希もそういうこと気にするのね」

海未「にこは希をなんだと思ってるんですか…」

にこ「だって長い付き合いだし、そんなの今更って感じじゃない」

希「まぁそうやけどね。にこっち、一年の頃からそんな感じやったし」

にこ「でしょ。だからもうこれが自然になっちゃってるのよ。それに希相手なら何してもいいかなって思っちゃうというか」

にこ(…よく考えれば、にこって結構希に甘えてるのね…)

希「…じゃぁそのままでもええかもね」

にこ「え、なんで」

希「いやぁ、なんか特別って感じがして」

にこ「はあ……まぁ、あんたがそう言うならいいけど…」

にこ(希ってやっぱりなに考えてんのか、よく分かんない)

290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 20:20:02.44 ID:3cWJxfay0
にこ(まぁ希こそ、一年の頃からこんな感じだったけど。三年近く付き合ってながら印象がまったく変わらないってのもどうなのかしら…)ジー

希「…にこっち、そんな見られたら照れるんやけど」

にこ「あ、ごめん」

希「いや、ウチは全然ええんやけどね…」

にこ「?」

真姫「……次、私でしょ。いつまでボケっとしてんのよ、にこちゃん」

にこ「あ、うん」

にこ(なんか真姫ちゃん積極的だけど……悩みでもあるのかしら)

291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 20:21:49.40 ID:3cWJxfay0
海未「で、真姫の悩みというのは?」

真姫「えっと……」ウーン

にこ(あれ、考えてる。悩みがあるのかないのか、よく分かんない…)

真姫「……じゃぁ、>>292とか」

292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 20:35:59.50 ID:sKRw1sSN0
ほんの少しでいいから素直になりたい

295: age,sageha 2014/04/24(木) 21:00:32.32 ID:3cWJxfay0
真姫「……じゃぁ、私の性格のこと、とか」

海未「性格ですか?」

真姫「ほら、私って…あんまり素直じゃないでしょ?」

希「あんまり、というか…」

にこ「全然、ね」

真姫「う、うるさいわね……」

真姫「だから、その……ほんの少しでいいから、素直になれたらなぁって…」

にこ「へー…真姫ちゃんにしては真面目ね」

真姫「どういう意味よ……というか、さっきから喧嘩売ってるの?」


296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 21:01:29.78 ID:3cWJxfay0
>>295

ミスりました、ごめんなさい
名前のところ、「age,sageはどちらでもいいです」と書こうとしてました

297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 21:10:26.27 ID:3cWJxfay0
海未「素直に、というと……具体的には?」

真姫「具体的って……まぁ、普通に、穂乃果や凛みたいにストレートに言えたらなぁって」

にこ「え、あの二人を参考にするのはちょっと…」

真姫「たとえばの話よ。あそこまでじゃなくてもいいけど」

にこ「んー……けど、こればっかりは真姫ちゃん自身の問題だしね…」

海未「私たちでなにか手伝えることがあればいいのですが…」

希「んー……じゃ、素直になるための特訓とか」

真姫「特訓?」

希「ウチ、真姫ちゃんのこと大好きやで!」ニコッ

真姫「うぇっ!? な、なによ急に!」

希「ほら、真姫ちゃんも」

真姫「え……、ああ、特訓ってそういうこと…」

真姫「……わ、私も……まぁ、その……き、嫌いじゃないわよ、希のこと」

希「んー、まぁえっか。はい、じゃぁ次海未ちゃん」

海未「ええっと……そ、その、す、す、すすきですよ、真姫///」

にこ「海未が照れてどうすんのよ…」

海未「い、言い慣れてないんですっ」

298: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 21:15:42.93 ID:3cWJxfay0
真姫「ありがとう。私も好きよ、海未のこと」

希「って、海未ちゃんには素直に言えるんやね」

真姫「相手があれだけ恥ずかしがってれば、逆にこっちは気にならなくなるわ」

希「あー、なるほど。じゃ、最後はにこっちやね」

にこ「えっ」

にこ「ええっと…」

にこ(今、真姫ちゃんに好きって言うのは……けど言わないほうが変な流れだしね…)

真姫「……」ジ

にこ「っ…に、にこにーも、真姫ちゃんのことだーい好きだよっ!」ニコッ☆

真姫「……うん、私も好きよ」

海未「…にこにも言えるんですね」

真姫「あっ、いや、だって、にこちゃんふざけてたし…」

にこ「ほ、ほら、じゃぁもう真姫ちゃんの話はおしまい!」

299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 21:34:28.90 ID:3cWJxfay0
にこ「じゃぁ次はにこが……

ガチャ

凛「たっだいまー!」

穂乃果「ただいまー!」

花陽「ただいま…って、にこちゃんたち、四人で休んでたの?」

にこ「ええ。ちょうどいいところに帰って来てくれたわ」

花陽「え?」

にこ「いや、こっちの話。三人も帰って来たことだし、そろそろ練習再開しましょうか」

希「そうやね。あんまりサボってたらエリちたちに怒られてまうかもしれへんし」

真姫「……それもそうね」

にこ(助かった…)

海未「では穂乃果、ビシビシいきますよ」

穂乃果「えぇっ!」ガーンッ

凛「凛たちも頑張って練習するにゃー! おー!」

花陽「おー」

にこ(…和む)

300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 21:55:53.63 ID:3cWJxfay0

―――
――


凛「にーこちゃんっ、途中まで凛たちと一緒に帰ろー」ギュッ

にこ「あ、いや、にこ今日はちょっと用事があって」

凛「え、そうなの? じゃぁしょうがないにゃー」

にこ「ごめんね」

凛「ううん。じゃぁにこちゃん、また月曜日にね。かよちん、一緒にかーえろ」

花陽「うん。にこちゃん、またね」

にこ「ええ」ヒラヒラ

にこ(さて、と……絵里は…)キョロキョロ

真姫「にこちゃん」クイ

にこ「ん?」

真姫「…明日、楽しみにしてるから」

にこ「あ、うん」

にこ(明日は真姫ちゃんと遊びに行くんだっけ。あと日曜は穂乃果と……、お金大丈夫かなぁ…)

301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 22:09:51.20 ID:3cWJxfay0
真姫「……じゃぁ、また明日」

にこ「ん、またね」


ガラ、パタン


にこ「さて…」チラ

絵里「上手いこと、二人だけになったわね」

にこ「そうね」

絵里「…明日、真姫と遊びにいくの?」

にこ「まぁね」

絵里「そう。……妬けるわね」

にこ(…どう答えればいいか分からない…)

絵里「……それで、話っていうのは?」

にこ「…前に、にこのこと好きだって言ってくれたでしょ。そのこと」

絵里「もしかして返事が決まった?」

にこ「うん」

絵里「…聞かせてもらえるかしら」

にこ「うん」

302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 22:30:12.42 ID:3cWJxfay0
にこ(…誰のことを好きか考えて、みんなの顔が浮かんだってことは……つまり、特定の好きな人はいないってこと…の、はず)

にこ(だったらやっぱり…)

にこ「絵里、ごめん。私は、絵里とは付き合えない」

絵里「……どうして、って聞いてもいい?」

にこ「多分、絵里のことをそういう意味で好きじゃないから」

絵里「…じゃぁ他に誰か好きな人がいるの?」

にこ「いないと思うけど」

絵里「思う? ……さっきも“多分”って言ったし、随分と曖昧ね」

にこ「いや…にこもにこなりに考えたんだけど……やっぱりどうしても、そういう恋愛感情の好きがどういうものなのかとか、よく分かんないのよ」

にこ「こんなこと、絵里に言うのはどうかと、自分でも思うんだけど…」

303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 22:37:57.30 ID:3cWJxfay0
絵里「…考えたって…どういう風に考えたの?」

にこ「どういう風にって……μ’sのみんなのこと思い返してみて、ドキドキするかとか…」

絵里「」

にこ「なによ、その顔」

絵里「いや、別に。で、どうだったの?」

にこ「どうって言われても…言葉で説明するのは難しいんだけど…」

絵里「じゃぁいくつか質問していい?」

にこ「いいけど」

絵里「…μ’sの中の誰かと恋仲になったとして、一番嫌じゃないのは?」

にこ「え、えっと…」

にこ(嫌じゃないのって……、…?)

にこ「…誰でも嫌じゃないけど?」

絵里「」

にこ「だからなによ、その顔」

304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 22:41:51.04 ID:3cWJxfay0
絵里「……前に、聞いたことがあったわよね? μ’sのみんなにキスされても嫌とは思わないって」

にこ「それがどうかしたの?」

絵里「……あのね、にこ」

にこ「ん?」

絵里「にこって…μ’sのみんなのことが好きなんじゃないの?」

にこ「………いや、そりゃ好きよ?」

絵里「ううん、そうじゃなくて。…その、恋愛感情として」

にこ「……………、はい?」

305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:01:40.92 ID:3cWJxfay0
にこ「いや………いや、なんでそうなるの?」

絵里「だって、誰が好きなのか考えるとき、候補は私たちだけだったんでしょ?」

にこ「それは……、だって、にこは他に友達がいないから…」

絵里「…それでも、まったく脈のない相手なら、候補にすら入らないと思うんだけど」

にこ「いや、けど…」

絵里「付き合ってるって想像も、キスするって想像も、私なら普通の友達とは考えられないわ。…というより、にこ以外とは無理よ」

にこ(…確かに、誰が好きか考えた時、誰の顔も浮かばないんじゃなくて、みんなの顔が思い浮かんだけど…)

にこ「でもそんなの…ありえないでしょ、普通に考えて」

絵里「一概にありえないって言いきれるものでもないんじゃない? …普通に考えれば、私がにこに好意をもってることだって、ありえないことなんだろうし」

にこ「………万が一、にこがみんなのことを好きだったとして……それは、どうなの?」

絵里「…まぁ、あまり一般的ではないでしょうね」

306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:05:55.40 ID:3cWJxfay0
にこ「……そうよね」

絵里「…まぁ、あくまで私の想像だし、本当のことはにこ以外には分からないけどね」

にこ「……もう一回考えてみるわ」

絵里「うん。…じゃぁ私は諦めなくてもいいってことよね?」

にこ「え?」

絵里「まだにこが私を好きになってくれる可能性は残ってそうだし。ね?」

にこ「あ、いや……」

絵里「…ダメ?」

にこ「……っ…」

―――
――


にこ(結局、ダメじゃないって言っちゃったけど……あれでよかったのかしら…)

にこ(……けど、みんなのことが好きって……それがもし恋愛感情だとしたら、にこってかなり最低なんじゃ…)

にこ(…いや、まだそうと決まったわけではないんだけど…)

307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:14:11.41 ID:3cWJxfay0
にこ(……いっそ、本当に誰かと付き合う想像をしてみればハッキリするのかな…)ウーン

こころ「にこにー!」タッタッタッ

ここあ「あそぼー!」ドーンッ

にこ「わっ……ここあ、後ろからタックルは本当に危ないから…」

ここあ「ごめんなさーい。ね、にこにー、お人形さんごっこやろ!」

にこ「はいはい。じゃぁ向こうで遊びましょ」

こころ・ここあ「はーいっ」

にこ(とりあえず考えるのは後になりそうね…)

ピリリリリッ

にこ「ん?」

こころ「にこにー、メール?」

にこ「いや、電話……誰からだろ」ピッ


電話の相手

>>308

309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:23:41.04 ID:3cWJxfay0
にこ(穂乃果から?)

にこ「ごめん、二人とも。すぐ行くから先に行ってて」

こころ「はーい」

ここあ「にこにーすぐ来てね!」トテトテ

にこ「はーい」ピッ

にこ「…もしもし?」

穂乃果『にこちゃーんっ、元気ーっ?』

にこ「…あんたのバカデカい声は、あんまり夜中には聞きたくないわね」

穂乃果『あ、ごめん。ちょっとテンション上がっちゃって…』

にこ「で、なんの用なの?」

穂乃果『なんかにこちゃん、ご機嫌ななめ?』

にこ「いや、ちょっと考え事してたから、そのせいよ。で、用は?」

穂乃果『日曜のこと、色々決めときたくて』

にこ「あー……うん」

にこ(どうしよう……ここあたちが待ってるから、早めに切り上げたいんだけど…)

にこ(…まぁ、穂乃果のことだから、任せてればサクサクっと決めてくれるでしょ)



310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:34:28.75 ID:3cWJxfay0
穂乃果『にこちゃんはどこか行きたいとことかある?』

にこ「いや、特には」

穂乃果『そっか。じゃぁ私が決めちゃっていい?』

ニコニー、ハヤクー!

にこ(ヤバい、呼ばれてる……穂乃果には悪いけど、早く話切り上げないと)

にこ「うん。穂乃果が決めていいわよ」

穂乃果『なら私の家とか』

にこ「穂乃果の家ね。了解」

穂乃果『やった! じゃぁ集合時間と集合場所なんだけど…』



穂乃果『じゃぁにこちゃん、また日曜日にねー』

にこ「はいはい」

ピッ

にこ(…って、なにも考えずに承諾しちゃったけど、なんで穂乃果の家…?)

ここあ「にこにーまだー?」

にこ「あ、ごめん、今行くわ」

にこ(ま、いっか)

311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:47:00.28 ID:3cWJxfay0

―――
――


にこ(…結局、昨日はあんまり眠れなかった…)

にこ「今日は真姫ちゃんと遊ぶ予定なのに………って、ああ!」

にこ(またどこに集合するか決めるの忘れてた…!)

にこ(ど、どうしよう……とりあえず真姫ちゃんに連絡を…)ピッ


ピーンポーン


にこ「って、誰よこんなときに……こころ、ちょっと出てきて…って、そっか。あの二人は朝から友達と遊びに行ってたんだっけ」

にこ(ママも仕事が入っちゃったらしいし……仕方ない。真姫ちゃんにメールするのはこれに対応してからにしよ)


ガチャ


にこ「はーい、どちらさ、ま…?」

真姫「……おはよう、にこちゃん」

にこ「ま、真姫ちゃん? なんでここに…」

312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/24(木) 23:58:55.92 ID:3cWJxfay0
真姫「行くとことか決めてなかったから…直接来たの」

にこ「あー…ごめん、にこまだ支度してなくて……というか、まだパジャマのままで…」

真姫「…パジャマ可愛い。似合ってるわ」

にこ「う、うん。ありがとう」

真姫「ところで、家族の人は?」

にこ「あ、今日はみんな出かけてて、にこ一人なの」

真姫「……そう、一人なんだ」

にこ「ちょっと中で待ってて。着替えてくるから」

真姫「うん。おじゃまします」

真姫「…」キョロキョロ

にこ「なに? 何か変なものでもあった?」

真姫「いや、ここがにこちゃんの家なんだなって…」

にこ「そんなににこの家が珍しいの?」

真姫「そうじゃなくて……ただ、嬉しいなって…。にこちゃんの家に来れて」

にこ「…真姫ちゃん、なんかさっきからおかしくない?」

真姫「…昨日の特訓の成果でしょ」

にこ(昨日? ……ああ、素直になる云々のやつね)

313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 00:23:35.74 ID:Ht+mP0z90
真姫「思ったことは素直に伝えることにしたの」

にこ「あっそう」

真姫「……どうでもよさそうね」

にこ「いや、そんなことはないけど」

にこ(…正直、あんまり素直になられすぎると、こっちが恥ずかしいのよね…)トテトテ

にこ「じゃ、にこ着替えてくるから。これ、お茶。よかったら飲んでて」

真姫「うん、ありがとう」

―――――

ガラ

にこ「お待たせ」

真姫「ん。お茶ごちそうさま」

にこ「いえいえ。で、今日はどこ行く?」

真姫「私が決めていいの? 今日は一応、にこちゃんのための…で、デート…なんだけど…」

にこ(そういえばそんな設定だったわね…。先週、花陽や凛と同じことをしたのに、ちょっと忘れかけてた…)

314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 00:24:45.87 ID:Ht+mP0z90
にこ「真姫ちゃんに合わせるわ。にこはどこでもいいから」

真姫「……じゃぁ、私が決めるわ」

にこ「うん。よろしく」

真姫「…>>315」

315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/25(金) 00:28:03.24 ID:LVuaGja/o
映画

316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 00:36:25.47 ID:Ht+mP0z90
真姫「…じゃぁ、映画見に行きたい」

にこ(え、映画……高そう…だけど、まぁなんとかなるわよね…多分)

真姫「ダメ?」

にこ「いや、いいわよ。にこもちょうど映画見たい気分だったし」

真姫「よかった…じゃぁ早く行きましょ。それで、帰りにお昼食べて帰るの」グイッ

にこ「はいはい。そんな引っ張らなくても逃げないってば」

にこ(真姫ちゃん、ちょっとはしゃいでる……なんか、子供みたいで可愛いかも)

真姫「…逃げたって逃がさないわよ」

にこ「え?」

真姫「せっかくの、デートだから。にこちゃんと二人なんてめったにないし、めいっぱい楽しまないとね」

にこ(…デート……、そう言われても全然嫌じゃないのって、やっぱり絵里が言った通りってことなのかしら…)

323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:01:08.63 ID:kuS/59u/0
にこ(いや、けど友達同士でもふざけてデートとか言うことはあるし…)ウーン

真姫「…にこちゃん? どうかした?」

にこ「あ、いや、なんでも」

真姫「そう。じゃぁ行きましょう」

にこ「ん」コクリ

―――――

にこ「ところで、映画ってなに見るの?」

真姫「…考えてなかった」

にこ「え。なにか見たいのがあって来たわけじゃないの?」

真姫「いや、別に……ただ、映画館は定番スポットだって、書いてあったから」

にこ(定番スポットって……ああ、デートの定番ってことね)

にこ「書いてあったって、なにに?」

真姫「雑誌」

にこ「…真姫ちゃんって結構単純よね」

真姫「わ、悪かったわね…」

324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:06:19.79 ID:kuS/59u/0
にこ「じゃ、なに見るか真姫ちゃんが決めてよ」

真姫「場所も私が決めたのに、見るものまで決めちゃっていいの?」

にこ「にこは先輩だからね」フフン

真姫「ふーん……まぁなら遠慮なく決めさせてもらうけど」



何を見ますか?

1.恋愛映画
2.ホラー映画
3.ハートフルストーリー

325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:06:47.80 ID:kuS/59u/0
安価忘れてました

>>326

326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/25(金) 22:06:54.01 ID:urTIiOBI0
2

327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:19:38.78 ID:kuS/59u/0
真姫「じゃ、あれ」ス

にこ「………にこにはあの映画は、なんかホラー系に見えるんだけど?」

真姫「その認識は正しいわよ」

にこ(にこ、ホラーは苦手なんだけど……というか、)

にこ「真姫ちゃんって、幽霊とか苦手じゃなかったっけ?」

真姫「自分が体験するのはあまり得意じゃないけど、フィクションなら平気」

にこ「なんでそんな都合よく割り切れるのよ…」

真姫「さあ。それよりにこちゃん、もしかして怖いの?」

にこ「こ、怖いわけないでしょ!? にこは先輩だって言ってんじゃない!」

真姫「じゃぁこれにしましょ。チケット買ってくるわ」

にこ「う、うん」

にこ(……どうしよう)

328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:25:26.43 ID:kuS/59u/0
にこ(ま、まぁ、目を瞑ってれば平気よね。音声だけなら何とかなるだろうし)

にこ(そもそも、真姫ちゃんの言った通り、映画なんてフィクションだしね、うん。しょせん作り話よ)


にこ(怖くない怖くない怖くない)

真姫「…にこちゃん」

にこ(怖くない……)

真姫「にこちゃん」ポン

にこ「ひゃわっ!?」

真姫「ひゃわって……、大丈夫?」

にこ「あ、真姫ちゃん……あれ? チケット買いに行ったんじゃ…?」

真姫「もう買ってきたわよ。…なんか震えてたけど、ホントに大丈夫? 無理しなくていいのよ」

にこ「へ、平気平気」

にこ(真姫ちゃんが見たいって言うんだから、意思を尊重してあげないとね)

329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:32:20.00 ID:kuS/59u/0

―――――

イマ、アナタノウシロニイルノ…

にこ(めめめめちゃくちゃ怖いいいいいいいい!!)

にこ(なによこれなによこれ! 普通のスプラッタ映画より遥かに恐いじゃない! しっとりした恐さ! 何かが這い寄ってくるような恐さ!!)

真姫「……」

にこ(ううぅぅぅ……ダメだ、耳をふさいでも音が大きいから聞こえてくるし……目を瞑ったらなんか逆に恐かった…!)

真姫「……にこちゃん」ヒソ

にこ「ひぅっ!」ビクッ

真姫「…大丈夫?」

にこ「だ、大丈夫に決まってるじゃない…」

真姫「……ん」ス

にこ「…?」

真姫「人にしがみついてたら、少しは恐怖も薄らぐでしょ」

にこ「真姫ちゃん……ありがとう」ギュ

真姫「…別に」

330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:46:52.22 ID:kuS/59u/0
にこ(しかし、真姫ちゃんはよく怖くないわね…)チラ

真姫「…」

にこ(平然と見てる……なんかカッコいい…って、いやいや、年下の女の子にカッコいいは無いわね…)


キャアアアァァァーッ


にこ「!?」ビクッ

にこ(な、なに……って、いやああああなんか画面が大変なことになってる!!)

にこ「っ…」ギュッ

真姫「……」

―――――

にこ「し、死ぬかと思ったわ…」ゲッソリ

真姫「ごめん。やっぱり無理させちゃったわね」

にこ「いや、別に無理なんて…」

真姫「今更見栄はらないでよ。見てる間、ずっと私にしがみついてたじゃない」

にこ「そ、それは真姫ちゃんが言ったから…」

真姫「…」

にこ「……まぁ、あんまり、得意じゃなかったのは、確かだけど…」

にこ「…なんかカッコ悪いとこ見せちゃったわね」

真姫「全然そんなことないわ。……映画に怯えるにこちゃんも、その…か、可愛かった、し」

にこ「か、可愛いって…」

にこ(真姫ちゃんがにこを褒めるなんて……なんか、やっぱり真姫ちゃんが素直だと調子狂うわね…)

331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 22:55:06.25 ID:kuS/59u/0
にこ(それに、なんて返せばいいか分からない…)

真姫「……」

真姫「とりあえず、お昼ご飯食べに行きましょ」

にこ「あ、うん。…えっと、真姫ちゃんはなに食べたい?」

真姫「これくらいはにこちゃんが決めてよ。私がおごるわ」

にこ「え、いや、そんなの悪いわよ」

真姫「いいのよ。にこちゃんは忘れてるかもしれないけど、元々今日はにこちゃんを元気づけるための計画だったんだから」

にこ「そういえばそうだったわね…」

真姫「だからこれくらいはさせて。なにか食べたいもの、ない?」

にこ「え、えっと…」

にこ(極力安いものを…)

332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:02:14.08 ID:kuS/59u/0

―――
――


真姫「…」ムスッ

にこ「ま、真姫ちゃーん、ほら、そんなふくれた顔してたら、せっかくの可愛い顔が台無しニコよ?」

真姫「…その喋り方、やめて」

にこ「はい…」

にこ「というか、本当にいつまでふくれてんのよ」

真姫「だって……にこちゃん、明らかに私に気を使って安いお店選んだでしょ」

にこ(やっぱりバレてる…)

にこ「いや、けど、ここのお店、結構美味しいのよ? ほら、このオムライスとか見てよ、卵とろとろ!」

真姫「だからって…」

にこ「もう……、ほら、あーん」ス

真姫「!」

にこ「真姫ちゃんも食べてみれば分かるって」

真姫「……あーん」パク

にこ(…ホントに今日は素直ね)

333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:12:18.88 ID:kuS/59u/0
にこ「どう?」

真姫「……おいしい」パァッ

にこ「でしょ? 真姫ちゃんの言う通り、気を使ったのは確かよ。けど、嫌々ここに来たってわけでもないから」

真姫「…そうみたいね」

にこ「うん。あ、真姫ちゃんの頼んだナポリタンも人気メニューなのよ。一口ちょーだい」

真姫「ん」スッ

にこ「ありがと」マキマキ

真姫「…」ジー

にこ「………真姫ちゃん、にこは食べてる最中に見られるのは、ちょっと苦手かも」

真姫「あ、ごめん」

にこ「まぁ別にいいんだけどね」

真姫「…にこちゃん」

にこ「んー?」パク

真姫「好き」

にこ「っ!?/// ……つ、詰まるかと思った…」ハァ

真姫「大丈夫?」

にこ「いや、真姫ちゃんのせいなんだけど…」


334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:12:55.51 ID:kuS/59u/0
にこ「…なんか、今日の真姫ちゃんはストレートすぎて怖いわ」

真姫「両想いになる秘訣は、相手を押しまくることって書いてあったから」

にこ「雑誌に?」

真姫「ええ」

にこ(どこまで純粋に信じてんのよ…)

真姫「にこちゃんは、こういうの嫌い?」

にこ「好きとか嫌いとかそういう問題じゃないと思うけど…」

真姫「…私だって結構恥ずかしいんだけどね」

にこ「じゃぁやめたほうがいいと思うわよ」

真姫「……だって、うかうかしてたらエリーにとられちゃうかもしれないじゃない」

にこ「…」

真姫「…ここで黙られると不安になるんだけど。…二人ってまだ付き合ってないわよね?」

にこ「ないわよ」パク

真姫「そう。…よかった」

335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:16:33.59 ID:kuS/59u/0

―――――

真姫「一応、予定では午前中解散だから……今日はもう帰りましょうか…」

にこ(見るからに元気がない…)

にこ(…どうしよう)


>>

1.午後も一緒に遊ぼうと誘う
2.このまま別れる
3.午後も一緒に遊ぶが、途中で誰かと合流する(提案するわけではなく、今後の展開。相手は再安価)

337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/25(金) 23:17:28.53 ID:aav5Kuz0o
1

338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:22:14.74 ID:kuS/59u/0
にこ(まぁ、花陽たちのときも同じことしたし…別に自然よね)

にこ「真姫ちゃんさえよければ、お昼も一緒に遊ばない?」

真姫「…いいの?」

にこ「どうせにこは暇だし。付き合ってくれると逆に助かるわ」

真姫「うん。付き合う」

にこ「ん。じゃぁどこ行きたい?」

真姫「私はどこでもいいわ。次はにこちゃんが決めて」

にこ「そう? …じゃぁ、>>339」

339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/25(金) 23:26:42.88 ID:D5YGHqWdo
ウィンドウショッピング

340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:39:11.75 ID:kuS/59u/0
にこ「ウィンドウショッピングとか」

にこ(…って、この間もした気がするけど…まぁいっか)

真姫「じゃぁ町に出たほうがいいわね」

にこ「そうね。行きましょ」

真姫「……手」

にこ「え?」

真姫「繋いでいっていい?」

にこ「え、えっと…」

にこ(別に嫌ってことはないけど、でもこういうのはどうなのかしら…)

真姫「……にこちゃん、お願い」

にこ「っ……ほら、さっさと行きましょ」ギュ

真姫「うん。ありがとう」

にこ(……お願いはズルいと思う)

341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:56:06.58 ID:kuS/59u/0

―――
――


真姫「あ、これ可愛い」

にこ「どれどれ? …真姫ちゃんもこういうの、ちゃんと興味あるのね」

真姫「どういう意味よ…」

にこ「いや、こういう雑貨とか興味ないかと思ってたから」

真姫「失礼ね。私だって普通の女の子なんだから」

にこ(普通の…?)



にこ「あ、この洋服可愛い! ね、似合う?」

真姫「…うん。可愛い」

にこ「…やっぱりなんか素直な真姫ちゃんは怖いわ」

真姫「本当に失礼ね…」

にこ「あ、この服は真姫ちゃんに似合いそう。試着してみない?」

真姫「嫌」

にこ「即答!?」

342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/25(金) 23:56:59.56 ID:kuS/59u/0

―――――

真姫「…本屋に寄りたいって言うから、なにかと思ったけど…」

にこ「見て真姫ちゃんこれ! にこの好きなアイドルの特殊記事!」

真姫「はいはい、見てるわよ。本当に、にこちゃんはアイドルが好きね」

にこ「そりゃ憧れだしね! ああ、可愛い!」

にこ(…あ、そういえばあの雑誌の新刊出てるんだっけ)

にこ「ごめん、真姫ちゃん。にこちょっと向こう行ってくるから、手…」

真姫「一緒に行く」ギュ

にこ「う、うん。じゃぁ行こっか」

真姫「ん」ギュー

にこ(…手がちょっと痛い)

343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 00:05:25.21 ID:JdhlrpRa0
にこ「あ、新刊!」タタッ

真姫「……」

にこ(こっちにもにこの好きなアイドルの記事…! なにこれ嬉しい!)

真姫「……にこちゃん」

にこ「ごめん、真姫ちゃん。ちょっとだけ開かせて」

真姫「……立ち読みはダメなんじゃなかったっけ?」

にこ「大丈夫。写真見るだけだから」パラ

真姫「……」

―――――

にこ(思わず夢中になって本屋中を巡っちゃったけど…)チラ

真姫「……」

にこ(真姫ちゃんが見るからに不機嫌になってしまった…)

にこ(そういえば本屋回ってる最中、何度か話しかけられたけどおざなりに答えちゃったんだっけ…)

にこ「あの、真姫ちゃん」

真姫「……なによ」

にこ「ごめんね。にこ、ちょっと夢中になっちゃって…」

真姫「…別に、気にしてないわ」

にこ(絶対嘘だ…)

344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 00:12:02.61 ID:JdhlrpRa0
にこ「真姫ちゃん、機嫌なおしてよ。にこが悪かったから」

真姫「……じゃぁ、真姫って呼んで」

にこ「えっ?」

真姫「一回だけでいいから、呼び捨てにして。そしたら許してあげる」

にこ「えぇっと……なんで呼び捨てなんて…」

真姫「…にこちゃん、私以外は呼び捨てにしてるじゃない」

にこ「そうだけど…」

にこ(それは真姫ちゃんも同じじゃないの)

真姫「…一度くらいいいでしょ」

にこ「……まぁ、いいけど」

にこ「……。…真姫」

真姫「…うん」

にこ「…」

真姫「…」

にこ(…なに、この沈黙…)

345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 00:14:26.40 ID:JdhlrpRa0
にこ「じゃ、じゃぁ次のお店いこっか!」

真姫「ん」コクリ

にこ「真姫ちゃんはどこがいい?」

真姫「…じゃぁ、前に凛たちが話してた雑貨屋さんに行ってみたい。確かこの近くだったと思うし、案内するわ」

にこ「よし、じゃ、レッツゴー!」

真姫「…ごー」

にこ(とりあえず許してくれたみたいでよかった…)

348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 00:25:28.44 ID:JdhlrpRa0

―――――

にこ(あ、このストラップ可愛い。こころとここあが好きそう…)

真姫「…それ、買うの?」

にこ「んー…ちょっと悩んでる」

真姫「そう。…ところで、ストラップで思い出したんだけどね」

にこ「なに?」

真姫「この間から、凛が携帯にストラップをつけてるの」

にこ「」

にこ「そ、そうなの」

にこ(それってまさか、にこが凛にあげたやつじゃ…)

真姫「…ちょうど、にこちゃんと遊びにいった日の翌日からなんだけど」

にこ「へー…」

真姫「それに、すごく大切にしてるみたいなの。そのストラップ」

にこ(それは素直に嬉しい…)

真姫「…にこちゃんのプレゼントでしょ」

にこ「…ご名答」

真姫「当たってもあんまり嬉しくないけどね」

にこ「あはは…」

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:04:23.42 ID:JdhlrpRa0
真姫「…このストラップ、二つセットだけど…妹さんたちにって思ってる?」

にこ「え? ああ、うん。こういうの好きだから」

真姫「じゃ、私がプレゼントするわ」ヒョイ

にこ「えっ、いや、それはさすがに…」

真姫「いいの。昼食代が想像以上に浮いちゃったし、そんなに高いものでもないし」

真姫「私、レジ行ってくるからここで待ってて」

にこ「あ、ちょっと真姫ちゃん……、…変な気使わせちゃったかしら…」

にこ(…真姫ちゃん、最近やけに優しい…けど、その分やっぱり罪悪感がすごい…)

350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:10:43.61 ID:JdhlrpRa0
にこ(…正直、このまま真姫ちゃんと付き合えって言われたら、普通に付き合えるのが怖いのよね…)


絵里『にこって…μ’sのみんなのことが好きなんじゃないの?』


にこ(………いやいやいや、まさか、ね…)

にこ(けど、そうじゃないとしたら、にこは真姫ちゃんが好きってことになるのかな……でも、真姫ちゃんだけじゃなくて、絵里や海未やことりと付き合うことになったとしても、全然嫌じゃないし…)

にこ(……さすがにこれは、友達としての好意としては、行き過ぎよね…多分)


真姫「にこちゃん、お待たせ。はい、これ」

にこ「あ、ありがとう。妹たちもきっと喜ぶわ」

真姫「ん。じゃ、次のお店行きましょ」

にこ「うん」

真姫「…手、いい?」

にこ「あ、うん」

真姫「ありがとう」ニコ

にこ(……可愛い)


351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:15:02.05 ID:JdhlrpRa0

真姫「あ、ほら、あの服とかにこちゃんに似合いそう」

にこ(…真姫ちゃんは可愛いし美人だし良い子だし。にこのことも大切にしてくれるし。正直、これ以上ないってくらい素敵な子だけど…)

真姫「にこちゃん?」

にこ(けどこんな気持ちじゃ真姫ちゃんの思いに応えることなんて出来ないし…)

真姫「にこちゃん」

にこ「あ、な、なに?」

真姫「…どうしたの? 疲れた?」

にこ「いや、平気」

真姫「ならいいけど……疲れたらちゃんと言ってね」

にこ「うん……ありがとう」

真姫「べ、別に…お礼を言われるほどのことじゃないけど」

―――
――


にこ「じゃぁね、真姫ちゃん、また月曜日に」

真姫「あ、に、にこちゃん」

にこ「ん?」

真姫「明日って空いてる?」

にこ「え?」

352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:16:54.93 ID:JdhlrpRa0
真姫「実は明日、凛と花陽と出かけることになってて……よかったらにこちゃんも一緒にどうかなって…」

にこ「あー、ごめん。明日はちょっと用事があって…」

真姫「用事ってどんな?」

にこ「え、っと…」

>>353

1.正直に言う
2.適当に誤魔化す

354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:26:37.41 ID:JdhlrpRa0
にこ「実は、穂乃果と遊ぶ約束をしてるの」

真姫「…穂乃果と?」

にこ(な、なんか真姫ちゃんの声が若干低くなったような気が…)

真姫「…二人で?」

にこ「う、うん」

真姫「……」

にこ(…なんで真姫ちゃん不機嫌になってんの…? 絵里ならともかく、相手は穂乃果なのに)

にこ「あの、真姫ちゃん。一応言っておくけど、普通に遊ぶだけよ?」

真姫「分かってるわよ。ただ、穂乃果は…」

にこ「穂乃果は?」

真姫「……何でもないわ。…よく考えれば、あれも穂乃果の冗談だったのかもしれないし」

にこ「冗談? なにが?」

真姫「だから何でもないってば。そういうことなら仕方ないから、また次の機会に誘うわ」

にこ「うん…」

355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:32:28.98 ID:JdhlrpRa0
真姫「じゃぁまたね」

にこ「ん。ばいばい」

真姫「…あ、そうだにこちゃん。ちょっと手、かして」

にこ「? はい」スッ

真姫「……今日は楽しかったわ。ありがとう」チュ

にこ「」

にこ「………真姫ちゃん…手の甲にキスは、さすがに、どうかと思うわ…」

真姫「別の場所にしたら嫌がるでしょ」

にこ「いや、だからって…」

真姫「あー、はいはい分かってるわよ。ほら、もう帰っていいから」シッシッ

にこ(なんて適当な……って、真姫ちゃん、耳真っ赤…)

にこ「…真姫ちゃんって可愛いわね」

真姫「……バカにしてない?」

にこ「してないしてない。…今日はにこも楽しかったわ。じゃ、またね」

真姫「…うん。また」ヒラヒラ

356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:40:57.90 ID:JdhlrpRa0

―――――

にこ「……」テクテク

にこ(キスされた……いや、手の甲だけど……)

にこ(……嫌じゃなかったのが、問題よね…)

にこ(やっぱり真姫ちゃんのことが……、それとも友達ってそういうもんなの?)

にこ「あーもー、全然分かんない…」ハァ


「あっ」


にこ「え?」クルッ

にこ「あ……>>357」


(人物名でお願いします)

358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 01:54:38.93 ID:JdhlrpRa0
にこ「花陽?」

花陽「にこちゃん、奇遇だね。こんなところで会うなんて」テクテク

にこ「そうね。花陽は…買い物帰り?」

花陽「うん。お使い頼まれたから。にこちゃんは真姫ちゃんと遊んだ帰りかな?」

にこ「ご名答。せっかくだし、途中まで一緒に帰りましょうか」

花陽「うんっ」


花陽「真姫ちゃんとはどうだった?」

にこ「どうって言われても…普通に楽しかったわよ」

花陽「そっか。ならよかった。実は凛ちゃんと一緒にちょっとだけ心配してたんだ」

にこ「心配?」

花陽「うん。真姫ちゃん、あんまり素直になるの得意じゃないから」

にこ「…そうね」

にこ(今日はだいぶ違ったけど…)

363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 17:34:53.61 ID:JdhlrpRa0
花陽「…ねぇにこちゃん」

にこ「ん?」

花陽「ごめんね」

にこ「は? なによ、急に」

花陽「いや……にこちゃんが最近元気なかったのって、あの噂のせいだよね」

にこ(噂って……ああ、あの三股がどうこうの…)

にこ「なんで花陽が謝るのよ」

花陽「だって、私が一緒にCD買いに行ってなんて頼まなければ、あんなことには…」シュン

にこ「そんなの今更気にしたってしょうがないでしょ。それに、花陽のことがなかったって、どうせ二股とか言われる羽目になってたわ」

花陽「にこちゃん…」

にこ「だから気にすんじゃないわよ。にこだって、あの日は楽しかったんだし」

花陽「……うん。ありがとう」

にこ「いや、別にお礼を言われることでも…」

365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 17:57:15.21 ID:JdhlrpRa0
にこ「…というか、こっちのほうが謝らなきゃなんないわよ」

花陽「え?」

にこ「あんな噂流されて迷惑してるのは花陽のほうでしょ。ごめんね、色々と」

花陽「……ううん。私は、別に」

にこ「ならいいんだけど。まぁ噂もそのうち消えるだろうし、悪いけどそれまで我慢してね」

花陽「…うん」

にこ「あ、じゃぁにこ、こっちだから」

花陽「あ、うん。…またね、にこちゃん」

にこ「ん。気を付けて帰るのよ」

花陽「うん。……ね、ねぇ、にこちゃん」

にこ「ん?」

花陽「……私、嫌じゃないよ」

にこ「え?」

花陽「にこちゃんとの噂、嫌じゃないから」

にこ「え、えっと……それってどういう…」

花陽「じゃ、じゃぁまたね!」タタタタッ

にこ「って、あ、は、花陽……」

にこ(すごいスピードで走っていっちゃった…)

366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:05:02.48 ID:JdhlrpRa0
にこ(…にこに気を使わせないように言ってくれたのかしら…。やっぱり良い子ね)ウン

にこ(そろそろここあたちも帰る時間だろうし、にこも急いで家に帰らないと)

ピリリリリッ

にこ「電話? ……って、登録してない番号から…?」ピッ

にこ「…はい、もしもし」

『あ、矢澤さん家のにこちゃん?』

にこ「そ、そうですけど…どなたですか?」

『あら、ごめんなさいね急に。実は私…』

―――――

にこ(結局、さっきの電話は、こころとここあの友達のお母さんからだった。にこの携帯番号をこころから聞いたらしいけど…よく覚えてたわね、あの子)

にこ(で、用件はなんだったかというと、その友達の家に今日はお泊まりだそうで。よほど仲のいい友達なのね)

にこ(ママには連絡がつかなかったから、にこに電話したらしいけど…ママったら何してるのかしら)

ガチャ。

にこ「ただいまー……って、なにこれ? メモ?」

367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:10:45.89 ID:JdhlrpRa0
にこ「なになに……、急に深夜の人の代わりに出ることになったので、帰るのは明日の朝になります。夕飯は冷蔵庫に入っているので、それを温めて食べてね……って、ママも帰ってこないの…?」

にこ(みんないないなんて、なんて最悪なタイミング…)


イマ、アナタノウシロニイルノ…


にこ「」ゾクッ

にこ(ああああなんでこのタイミングで、今朝見た映画のこと思い出すのよ…!)

にこ(うぅ……こんなときに一人なんて、冗談じゃないわ…)

にこ(……誰かに来てもらうとか…いや、けど、一人が恐いからって…それじゃまるで子供みたいだし…)



どうしますか?

>>368

1.誰かを呼ぶ
2.呼ばない

368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 18:11:34.99 ID:Y0OaQBBco
1

369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:14:31.82 ID:JdhlrpRa0

イマ、アナタノウシロニイルノ…


にこ(だ、ダメだ……映画の映像が頭の中から消えない…このままじゃ泣いちゃう…!)

にこ(…人間、素直になるのも大事よね……それにμ’sのみんななら、頼ってもきっと大丈夫なはず…)ピッ

にこ(けど、誰に頼めば…?)


>>370

(μ’sメンバーでお願いします)

370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 18:15:27.83 ID:1DsxzhuG0
真姫ちゃん

372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:26:06.03 ID:JdhlrpRa0
にこ(……真姫ちゃんなら、映画のことも知ってるし、説明しやすいわよね)ピ、ピ

ピリリリリリ、ピッ

真姫『もしもし? にこちゃん?』

にこ「あ、真姫ちゃん、ごめん、今ちょっといい?」

真姫『いいけど…どうかしたの?』

にこ「あの……今夜、何か用事とかある?」

にこ(この聞き方はどうなのかしら……いや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。徐々に日が落ちてきてるし、もうすぐ外が暗くなっちゃうし…)

真姫『今夜って……まぁ、暇だけど?』

にこ「あ、あのね、今日ママが仕事で帰ってこれなくて、妹たちも友達の家に泊まることになっちゃって、一人なの」

にこ「…それで、あの……」

真姫『…もしかして、怖いの?』

にこ「こ、怖くなんて………いや、怖い、です…」

真姫『はあ……まぁ、朝もあんなに怖がってたものね』

にこ(悔しいけど言い返せない…)

373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:32:26.13 ID:JdhlrpRa0
真姫『…それで? 私はどうすればいいの?』

にこ「え?」

真姫『にこちゃんがわざわざ電話で用を聞いてくるくらいだから、相当怖いんでしょ。一人で平気なの?』

にこ「…平気じゃない、けど」

真姫『じゃぁ今から行くわ」

にこ「え、いいの?」

真姫『私の責任でもあるしね。今から支度して、十分くらいで着くと思うから、待ってて』

にこ「うん、ありがとう真姫ちゃん」ピッ

にこ「真姫ちゃんが優しい………じゃなくて、よく考えれば、真姫ちゃんと二人きりっていうのは、どうなのかしら…」

にこ(多分、真姫ちゃんはにこのこと、その、好きなんだし……二人きりで気まずくなったりしなきゃいいんだけど…)

にこ(けど、なにも泊まってくれるわけでもないんだし、話すくらいなら気まずくなったりもしないかな…)


どうしますか?

>>374

1.他に誰か呼ぶ(相手、人数再安価)
2.二人きりでいい

374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 18:41:20.00 ID:hCYzbRt1o
1

381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 18:50:59.48 ID:JdhlrpRa0
にこ(やっぱり他にも誰か呼ぼう…)ピッ

にこ(真姫ちゃんと二人きりが嫌とかじゃないけど……大人数のほうが気もまぎれるし。真姫ちゃんたちが帰った後は一人で朝まで耐えることになるわけだし…)

にこ(……そのためだけに呼ぶって、かなり悪い気がするけど…、真姫ちゃんにも今度改めてお礼しないと)

にこ(…で、誰に連絡入れればいいんだろ……というか、人数も決めてなかった……三人以上じゃ狭い思いをさせちゃうだろうし…)


>>382
(呼ぶ人数。1人か2人か)

382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 18:51:32.62 ID:Y0OaQBBco
2

383: ちょっと間隔あきます 2014/04/26(土) 18:58:27.55 ID:JdhlrpRa0
にこ(二人にしよう…)ピ

にこ(……自分の意思ではなんか決めにくいから、目を瞑って決めよう)キュ


呼ぶ相手

>>384
>>385

384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 18:59:52.27 ID:zxXtt+9y0
穂乃果

385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/26(土) 19:00:13.32 ID:cV666e330

390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 19:19:47.61 ID:JdhlrpRa0
にこ「穂乃果と…希ね。とりあえず穂乃果から」ピッ

ピリ、ガチャッ

穂乃果『もしもしー?』

にこ「早っ……あんた、ワンコールで…」

穂乃果『いや、たまたま携帯いじってたから。にこちゃんがこんな時間に…というか、にこちゃんから電話してくれるなんてめずらしーね。どうしたの?』

にこ(今思えば、穂乃果や希に事情を説明するのはちょっと恥ずかしいけど……背に腹は代えられないわよね)

にこ「実はね……」



穂乃果『……』

にこ「…穂乃果? 聞いてる?」

穂乃果『聞いてる、うん、聞いてる。…にこちゃんってやっぱり可愛いなぁと思って』

にこ「…バカにしてる?」

穂乃果『してないしてない。そういうことなら、すぐ行くよ』

にこ「うん。ありがと」

穂乃果『ところで、他にも誰かに声かけてるの?』

にこ「真姫ちゃんと、希にはこれからかける予定」

穂乃果『りょーかい。じゃぁ私が一番乗りになりそうかな?』

にこ「多分そうね。家近いし」

穂乃果『よーし、じゃぁ超特急で行くから待っててね!』

にこ「うん、ごめんね」

穂乃果『いえいえー』ピッ

にこ(さすが穂乃果……悔しいけど、やっぱり頼りになるわ)

402: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 21:38:33.14 ID:JdhlrpRa0


にこ(次は希に…)ピッピッ

ピリリリリリ、ガチャ

希『にこっち? どしたん?』

にこ「あー、あのね、希。今暇?」

希『暇やよー。なにか用なん?』

にこ「うん。実は…」



希『…にこっちがそういうときにウチを頼るなんて珍しいね』

にこ「そう? こういうのもなんだけど、あんたには結構頼ってると思うわよ」

希『そうかなぁ……まぁええや。じゃぁ今から準備するから、もうちょい待っててな』

にこ「了解。ワガママ言ってごめんね」

希『いやいや、にこっちのためならお安い御用やって。じゃ、またあとで』

にこ「ん」ピッ

にこ(……やっぱりμ’sに入ってよかった)

403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 21:45:02.57 ID:JdhlrpRa0

―――――

にこ(とりあえずみんなが来るまでに部屋を片付けて……お茶の準備とかして…と)カチャカチャ

バサッ

にこ「!?」ビクッ

にこ(…な、なんだ、本が落ちただけね…びっくりした…)

にこ「…」チラ

にこ(外が暗い……。確かあの映画でも、こんな夜に…)

にこ(だ、ダメだ、考えれば考えるほど怖くなってくる…! 無心、無心、無心……)

ピーンポーン

にこ「ひゃぁうっ!?」ビクゥッ

にこ「だ、誰!? ……って、三人のうちの誰かに決まってるわよね…」トテトテ

にこ「…で、でも、もし、他の人だったら……もしかして、幽霊とかだったら……」

にこ「い、いや、そんなバカな…」ソーッ


カチャ……ガチャ


穂乃果「あ、にこちゃん、こんばんはー」

にこ「穂乃果…」

穂乃果「って、なんかにこちゃん涙目だよ? 大丈夫?」

にこ「う、うん」

にこ(安心したら思わず涙が…)ゴシゴシ

404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 21:49:00.87 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「…そんなに怖かったの? ごめん、来るの遅かったかな」

にこ「いや、これはちょっと…その、あくびしちゃっただけだから」

穂乃果「ならいいんだけど…。あ、お邪魔してもいい?」

にこ「ん、どうぞ。ごめんね、わざわざ来てもらって」

穂乃果「いえいえ、そんな。…というか、なんかしおらしいにこちゃんって、不気味な感じだね」

にこ「喧嘩なら買うわよ」

穂乃果「じょ、冗談だよー」

405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 21:55:00.99 ID:JdhlrpRa0

穂乃果「やっぱり私が一番乗りだったみたいだね」

にこ「そうね。お茶淹れるから座って待ってて」

穂乃果「はーい」

穂乃果「…」キョロキョロ

穂乃果「…」ソワソワ

穂乃果「…にこちゃん、暇!」ガタッ

にこ「ちょっとくらい大人しくできないの…?」

穂乃果「ジッとしてるの苦手なんだよー」

にこ「でしょうね。ちょっと待ってよ、今お茶を…」

穂乃果「あ、じゃぁ手伝うよ」

にこ「いや、けど穂乃果はお客さんだし…」

穂乃果「もー水くさいなぁ。お客さんじゃなくて友達だよ」

にこ「…じゃぁ、手伝ってもらっていい?」

穂乃果「うん、任せて!」トテトテ

406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:06:15.78 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「で、なにすればいい?」

にこ「そこの戸棚に湯呑みがあるから、それとって」

穂乃果「はーい」

にこ(で、こっちはお茶っ葉を取り出して…)カチャカチャ

穂乃果「あ、そうだにこちゃん」

にこ「ん?」

穂乃果「明日のデートの約束、ちゃんと覚えてる?」

にこ「…デートを約束した覚えはないけど」

穂乃果「似たようなものじゃん。お家デートだよっ」パチッ

にこ(そういえば穂乃果の家で遊ぶ約束だっけ)

にこ「というかあんた、ウインク上手いわね。前も思ったけど」

穂乃果「スクールアイドルだからね」

にこ「いい心がけだわ」

穂乃果「えへへ。まぁデート云々はさておき、明日楽しみにしてるよ」

にこ「……まぁ、にこもちょっとは楽しみにしてるわ」

穂乃果「ホント? 嬉しい!」

にこ(ホント、ドストレートな子よね……そういう性格だからリーダー向きなんだろうけど)

407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:11:51.26 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「はい、にこちゃん。湯呑み、これでいい?」

にこ「ん。ありがと」

にこ(お茶っ葉いれて、お湯注いでっと)サラサラ、トポトポ

穂乃果「…」ジー

にこ「…」トポトポ

穂乃果「…」ジー

にこ「…あの、無言で見るの、やめてくれない?」

穂乃果「あ、ごめん。なんかにこちゃんがお茶淹れたりするのって新鮮だなーって」

にこ「そう? ……まぁ学校ではあんまりこういう機会とかないしね」

穂乃果「だよね。にこちゃんとはプライベートで遊ぶこともあんまりなかったし」

にこ「そういえばそうね」

にこ(とはいっても、他のみんなとも個人的に遊ぶようになったのは、つい最近のことだけど)

408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:19:58.69 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「…だからさっき電話がかかってきたとき、実はちょっと嬉しかったんだよ」

にこ「嬉しい?」

穂乃果「だってにこちゃんが私を頼ってくれたってことだし」

にこ「う、うん」

にこ(目を瞑って決めたとか言えない……ごめん、穂乃果…)トポトポ…

にこ「……よし。お茶、淹れ終わったわ」

穂乃果「はーい。じゃ、向こうまで運ぶね」

にこ「ありがと」


ズズッ

穂乃果「うん、おいしい!」

にこ「ん、よかった」

穂乃果「…そういえば、真姫ちゃんと希ちゃん、遅いね」

にこ「あー、あの二人は家がちょっと遠いから」

穂乃果「そっか。……ね、暇だしなんか話そうよ」

にこ「なんかってなによ?」

穂乃果「うーん……>>409の話とか」

410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:29:42.95 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「アライズの話とか」

にこ(アライズ!)

にこ「穂乃果にしてはまともな話題ね」

穂乃果「にこちゃんは私をなんだと思ってるの…?」

にこ「まぁそれはさておき、いいわねアライズの話。にこにアイドルの話をさせると長いわよ」

穂乃果「う、うん……なんかにこちゃん、目がぎらついてるよ」

にこ「気のせいよ。じゃぁまずはアライズの歴史から説明していくわ」

穂乃果「え? いや、説明って、そんな本格的な話はちょっと…」

にこ「まずアライズ結成のきっかけっていうのがね、」

穂乃果「って、聞いてないし!」

411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:37:41.84 ID:JdhlrpRa0


にこ「で、そこでツバサが動いたの。もう彼女はなんていうかスクールアイドルのプロっていうか…」

穂乃果「にこちゃん…この話、あと何分くらい続く…?」

にこ「あと三十分くらいで終わるわ」

穂乃果「長いよ! もう何十分聞いてると思ってるの!?」

にこ「穂乃果が言い出したんじゃない。アライズの話がしたいって」

穂乃果「普通にアライズってすごいよねーとか、そういう世間話を期待してたんだよー…」

にこ「あ、そうだったの。ごめん、ちょっと語りすぎたかも」

穂乃果「…にこちゃんってホント、アライズ……というか、アイドルが好きだね」

にこ「まぁ小さいころからの憧れだし。大好きになるのもしょうがないでしょ」

にこ(話しすぎて喉乾いた…お茶飲も)ゴク

穂乃果「まぁそうだけどさ。……じゃぁ、アイドルと穂乃果なら、どっちが好き?」

にこ「っ……ごほっ」

穂乃果「だ、大丈夫?」

にこ「いや、お茶が変なとこに入っただけ……というか、なに言ってんのよ、急に」

穂乃果「気になったから、つい」

にこ「気になったって…」

412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:43:00.55 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「で、どっち?」

にこ「…その話、続けるの?」

穂乃果「だって気になるんだもん」

にこ「比べられるようなものじゃないでしょ。アイドルはアイドル、穂乃果は穂乃果よ」

穂乃果「……」シュン

にこ「む、無言でシュンとするのやめなさいよ」

穂乃果「だってー…」

にこ「……」

にこ「…穂乃果に決まってるでしょ」

穂乃果「ほんと!?」パッ

にこ「ほんとほんと。ただ、あんただけじゃなくて、μ’s全員に言えることだけど」

穂乃果「それでも全然嬉しいよ! さすがにこちゃん!」

にこ「さすがってなによ…」

穂乃果「へへー」ニコニコ

にこ(……ま、嬉しそうだし、いっか)

413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:53:47.07 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「私もにこちゃん大好きだよ!」

にこ「はいはい、ありがと」

にこ(にしても希たち、遅いわね。……まさか途中で幽霊に…じゃなくて、何かあったのかしら)ウーン

穂乃果「…ねーにこちゃん」

にこ「…」

穂乃果「にこちゃん、聞いてる?」

にこ「あ、ごめん、なに?」

穂乃果「うん。あのね、明日なんだけど…」


ピーンポーン


にこ「! 希たちかしら」タッタッ

穂乃果「あ……、…まぁいっか」


ガラッ


希「やっほー、にこっち。こんばんは」

にこ「希…よかった、無事だったのね」

希「へ?」

にこ「あ、いや、こっちの話。あがって」

希「おじゃまします……って、あれ? この靴って、穂乃果ちゃんの?」

にこ「ええ、穂乃果も呼んだの……って、ひょっとして言ってなかったっけ?」

希「初耳やよ」

にこ「ごめん。言うの忘れてた」

416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 22:59:19.14 ID:JdhlrpRa0
希「……ま、そう上手い話があるわけないよなぁ…」ハァ

にこ「え?」

希「いや、なんでも」

にこ「…というか、なんか希、今日はやけに…」

希「あーあー、穂乃果ちゃんやっほー」タッタッ

穂乃果「あ! 希ちゃんやっほー!」

にこ「あ、ちょっと……」

にこ(何なのよ急に離れて行って…。……なんか、希の私服、やけに可愛いというか、おしゃれしてるというか……ただの偶然かしら)

にこ(ともかく、これであとは真姫ちゃんだけね)

穂乃果「にこちゃーん、希ちゃんの分のお茶準備しよー」

にこ「あ、うん。今行くわ」トテトテ

419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:12:36.97 ID:JdhlrpRa0


希「ところで、他にも誰か呼んでるん?」

にこ「うん。真姫ちゃん」

希「……」ハァ

にこ「な、なによ」

希「いや……にこっちってチャレンジャーやんな」

にこ「意味が分からないんだけど…」

希「まぁ分からん方が幸せかも」

にこ「?」

穂乃果「希ちゃんの話、私も時々分かんない」

希「あ、穂乃果ちゃんもにこっち側やったんや…」

穂乃果「ふぇ?」

希「いや、こっちの話。真姫ちゃん遅いね」ゴク

にこ「ひょっとして迷ってたり……って、それはないか」

希「…あれ? 真姫ちゃんってにこっちの家に来たことあるん?」

にこ「うん」

にこ(というか、今日まさに)

希「いつの間にやら仲良しさんやね」

にこ「…そんなんじゃないけど」

420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:16:12.55 ID:JdhlrpRa0
穂乃果「μ’sはみんな仲良しだもんね!」

希「うん、穂乃果ちゃん見てるとなごむわ」ナデナデ

穂乃果「? えへへ、よく分かんないけど、ありがとう!」

にこ(褒められてるのかしら…)

希「……あ、そうや、にこっち。真姫ちゃんには――」


ピーンポーン


にこ「あ、真姫ちゃんかも。ちょっと行ってくる」スク

希「うん。……まぁ、さすがに大丈夫やろうけど」

穂乃果「なにが?」

希「いや、こっちの話」

422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:22:39.73 ID:JdhlrpRa0

ガチャ


真姫「…こんばんは」

にこ「うん、こんばんは。来てくれてありがとう」

真姫「別に。私のせいだし。…それより来るの遅れてごめん」

にこ「いや、全然。ちょっと心配だったけど……何かあったの?」

真姫「……着ていく服、選んでて」

にこ「ああ、なるほど」

にこ(女の子だし、おしゃれは大切よね。……あ、希もそういうことかしら)

にこ「じゃ、あがって」

真姫「うん。おじゃまします」

にこ(……あ、そういえば真姫ちゃんにも穂乃果と希のことは言ってなかったっけ。言っとかないと)

にこ「あのね、真姫ちゃん」

真姫「……」

にこ「真姫ちゃん?」

424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:29:52.69 ID:JdhlrpRa0
真姫「……靴があるんだけど」

にこ「え、そりゃ家なんだし、靴くらいあるわよ」

真姫「そうじゃなくて……にこちゃん以外の…というか、これって希と穂乃果の靴よね?」

にこ「あ、うん。そのことを今言おうとしてたの」

真姫「……私以外にも呼んでたのね」

にこ「大勢いたほうが気がまぎれるかなって…」

真姫「……あっそ」

にこ「う、うん」

にこ(今、真姫ちゃんの声がものすごく冷たかった…)

真姫「…お邪魔します」

にこ「ど、どうぞ」

にこ(なんで二回言ったんだろう…)

426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:36:37.61 ID:JdhlrpRa0


穂乃果「あ、真姫ちゃんいらっしゃーい」

真姫「…穂乃果の家じゃないでしょ」

穂乃果「まぁそうなんだけどね……って、なんか機嫌悪い?」

真姫「別に」

穂乃果「けど眉間にしわ寄ってるよ?」

真姫「寄ってないわよ」

穂乃果「えー、でも」

希「穂乃果ちゃん、真姫ちゃんのお茶淹れてこよ」

穂乃果「ふぇ? あ、うん」

にこ「いや、にこが淹れてくるわよ」

希「いやいや、ウチと穂乃果ちゃんがやってくるから」

にこ「でも…」

希「にこっちは少しでもいいから真姫ちゃんの機嫌とっといて」ヒソ

にこ「え、機嫌って…」

希「ほら、穂乃果ちゃんレッツゴー!」

穂乃果「ゴー!」タッタッ

にこ(穂乃果、なんか犬みたい…)

427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:46:00.43 ID:JdhlrpRa0
にこ「……」チラ

真姫「……」

にこ(機嫌とれって言われても……なんで怒ってるのかもイマイチ分からないんだけど…)

にこ「真姫ちゃん」

真姫「……なに」

にこ「ごめんね。穂乃果たちいること、言うの忘れちゃってて」

真姫「謝ることじゃないでしょ。……私だけじゃ頼りなかったってことだろうし」

にこ「頼りないなんてことは……、誰が相手だろうと、二人っていうのはちょっと心細かっただけで…」

真姫「それを頼りないって言うんじゃないの」

にこ「う………ご、ごめん…」

真姫「……ところで、なんで穂乃果と希と私なの?」

にこ「なんでって……、……なんとなく…?」

真姫「……」

にこ「あ、けど真姫ちゃんは今日一緒に遊んでたから、事情説明しやすいかなって思って」

真姫「…都合がよかったってわけね」

にこ「そ、そういう言い方をされるとなんか嫌なんだけど…」

真姫「事実でしょ」

にこ「…すみません」

428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:49:04.13 ID:JdhlrpRa0
真姫「……ちなみに、私に電話したのって何番目?」

にこ「え?」

真姫「穂乃果と希と私、誰を最初に誘ったのって聞いてるの」

にこ「真姫ちゃんが最初よ。だから穂乃果たちがいること伝えられなかったんだけど…」

真姫「……そう」

にこ「?」


穂乃果「真姫ちゃん、にこちゃん、お待たせー」

希「お茶淹れれたよー」

にこ「あ。ありがとう」

穂乃果「うんっ。はい、真姫ちゃん」

真姫「…ありがと」

穂乃果「あ、眉間のしわとれてる。機嫌なおったの?」

真姫「……だから、元々しわなんてなかったってば」

430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/26(土) 23:54:14.83 ID:JdhlrpRa0


穂乃果「…で?」

にこ「え?」

穂乃果「いや、せっかく集まったんだから、このままボーッと過ごすのもなーって思って」

希「それもそうやね」

にこ「けど、うちにはゲームとかないわよ。妹たちが遊ぶようなものしか…」

穂乃果「んー…どうしよっかな」

真姫「トランプでもする?」

穂乃果「トランプかぁー……ただするだけじゃつまんないし、罰ゲームとかつけよっか!」

にこ「嫌」

穂乃果「否定早い! いいじゃん、そのほうが楽しそうじゃんー」

希「罰ゲームって…たとえばどんな?」

穂乃果「ふぇ? えーっと…」ウーン

真姫「考えてなかったのね…」

穂乃果「>>431とか!」

433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:00:26.70 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「ほっぺにキスとか!」

にこ「嫌」

穂乃果「なんで!?」

にこ「なんのメリットもないじゃない」

穂乃果「にこちゃん、損とか得とか考えて遊んで楽しいの…?」

にこ「世の中なんだって損得論でしょ。そもそも、希たちだって嫌でしょ?」

希「えー…んー……ちなみにそのキスっていうのは、勝った人が負けた人にすんの? それとも逆?」

穂乃果「うーん……負けた人が勝った人に、かなぁ……多分キスするほうが恥ずかしいだろうし」

穂乃果「三人にするのは大変だから、ビリの人がトップの人にするって感じでどうかな」

にこ「って、なに具体的に決め始めてるのよ。やんないからね」

穂乃果「えー。…二人はどう?」

436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:05:38.08 ID:dVZQQ7A40
希「ウチはどっちでもええよ。真姫ちゃん次第かな」

真姫「うぇっ……わ、私は……」チラ

にこ「……にこは、やりたくないんだけど…」

真姫「…ちなみに競技はなに?」

にこ(競技って…)

穂乃果「なんでもいいよー。私は別に得意なのとかないし」

希「ウチも特には」

真姫「にこちゃんは?」

にこ「いや、だからにこはやらないって…」

真姫「そう。じゃぁなんでもいいのね」

にこ「聞いてる!?」

穂乃果「で、真姫ちゃんどうする? やる?」

真姫「……やるわ」

穂乃果「よし、じゃぁ決定!」

にこ「にこの意見は!?」

穂乃果「多数決だよ」

にこ「えええぇぇ……」

437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:10:11.98 ID:dVZQQ7A40
にこ(……ま、いっか。みんなには来てもらってる立場なんだし…これくらいは…)

にこ(…って、いや、よくないわよね。特に真姫ちゃんとは、そういうことをするのはさすがに気まずい…)チラ

真姫「…」ジ

にこ(って、めちゃくちゃこっち見てた…!)サッ

真姫「…」

にこ(……気まずい)

希「じゃ、ゲームはあみだくじかなんかで決めよか」

穂乃果「そうだね。まずは定番のババ抜きと七ならべとー、あと神経衰弱とか」

希「あと大富豪とか。で、その中からあみだくじで決めて」

にこ(…けど、ようするにビリかトップにさえならなきゃいいだけの話よね)

にこ(トランプはこころやここあとよくやってるし…結構自信あるしね)

439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:15:35.49 ID:dVZQQ7A40

―――――

~七ならべ~


穂乃果「じゃぁ…ここ!」ス

希「んじゃぁウチはここ」ス

にこ「………パス」

穂乃果「にこちゃんパス二回目だけど大丈夫?」

希「最初に決めたけど、パスは三回までやから、四回目は失格になんで?」

にこ「ヘイキヨ」

真姫「すっごい棒読みだけど…」

にこ(予想外にみんなが強い……)

穂乃果「けど、にこちゃんってあんまり七ならべ得意じゃないんだね。私、たまに海未ちゃんたちとやるけど、いつもベベなのに」

にこ(えっ、ひょっとしてにこが弱いだけ…?)

にこ(……そういえば、ここあたちとやるときも、勝率は二割くらいだっけ…)

440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:22:13.88 ID:dVZQQ7A40
真姫「にこちゃん、ベベにならないといいわね」ス

にこ「…努力するわ」

穂乃果「大丈夫、私が全力で一位とるからね!」ス

希「じゃぁウチも頑張ろうかな」ス

にこ「あんたら、負ける前提で話すのやめなさいよ…」

真姫「……にこちゃんの番だけど」

にこ「えっ」

にこ「…………パス」

真姫「努力する間もないかもね」

にこ「七並べやめない…?」

真姫「こんな途中で、無理に決まってるでしょ」ス

穂乃果「どんまい、にこちゃん」ス

希「まぁ次があるからファイトやで」ス

にこ「だから負ける前提で話すのはやめなさいってば!」

穂乃果「はい、にこちゃんの番だよ」

にこ「…………」チラ

にこ「……にこ、ちょっとお腹が痛いからトイレに…」

希「はい、にこっち罰ゲーム決定な」

にこ「」

441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:25:14.51 ID:dVZQQ7A40
真姫「三連続パスって……いくらなんでも弱すぎでしょ」

にこ「う、うるさいわね……こういう頭使うゲームは苦手なのよ…」

穂乃果「あー、分かる」

にこ「ここで共感されるのもなんか嫌ね…」

希「しかも穂乃果ちゃんにも負けてるしね」

にこ「……鬱だわ」

穂乃果「その会話は、私に失礼だと思うんだけど…」

真姫「ま、とりあえずさっさと続きをやりましょ」

穂乃果「そうだね。……あの、なんか真姫ちゃん、目が…なんだろ。本気?なんだけど…」

真姫「気のせいよ」

穂乃果「そ、そうかなぁ…」

442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:38:25.79 ID:dVZQQ7A40
にこ(…仕方ない。こうなったら黙って見届けるしかないわね…)

穂乃果「よし、じゃぁ再開しよっか」

~~~~~

勝った人

コンマ(一桁)安価↓1

1.2.3=穂乃果

4.5.6=真姫

7.8.9=希

0=決着が曖昧になる

443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:40:44.35 ID:KRCYbRiy0
よっしゃこい

447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:46:01.83 ID:dVZQQ7A40

―――――

にこ「……」フルフル

真姫「………まだ?」

にこ「ちょ、ちょっと待って…もう少し、もう少しで届くから」ソー…

穂乃果「ねー、そうやってゆっくり近づいていくほうが恥ずかしいと思うんだけど…」

希「まぁ、見てる分にも照れてくるしなぁ」

にこ「う、うっさいわね。こういうの慣れてないのよ」

穂乃果「ちょっと近づいて、ちゅってするだけじゃん」

にこ(軽く言わないでよ……穂乃果や希相手だって恥ずかしいだろうに、よりにもよって真姫ちゃんだなんて…)

真姫「…ま、私はいいけどね。ゆっくりでも」

にこ「っ……」

にこ(よく考えれば、あんまりゆっくりしてたら至近距離で見られるってことで……ああもう、やっぱりさっさとすませちゃおう…!)

448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:53:03.59 ID:dVZQQ7A40
にこ「ま、真姫ちゃん、目瞑って」

真姫「嫌」

にこ「なんでよ!?」

真姫「だって私は勝者だから。聞く理由はないでしょ」

にこ「な、なんて嫌な奴なの…」

真姫「悪かったわね。ほら、早くすませたほうがいいんじゃない?」

にこ「……意地悪」

真姫「意地悪で結構」

にこ(本当に意地悪なんだけど……最近の優しい真姫ちゃんはどこに行ったのよ…)グヌヌ…

449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:53:54.17 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「…にこちゃーん、早くー」

にこ「わ、分かってるわよ」

穂乃果「そんな恥ずかしがることじゃないよ。友達同士なら普通だってば」

にこ「……そ、そうよね。友達なら普通…友達なら…」

真姫「…」グイッ

にこ「ちょっ、な、なんで抱き寄せんのよ」

真姫「…さっさとしなさいよ」

にこ(な、なんか目が怖い……と、とりあえず早くすませよう……)

にこ(とりあえずにこのほうが目を瞑って……勢いでいく!)

チュッ

にこ「や、やった! これでいいわよね!」パッ

真姫「……うん」

希「…ちなみに、十五分かかったね」

にこ「嘘、そんなに!?」

穂乃果「待ちくたびれたよー」

450: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:57:48.85 ID:dVZQQ7A40
にこ「ご、ごめん…そんな時間経ってるとは思わなかった…」

穂乃果「にこちゃんってば意外と恥ずかしがりなんだね」

にこ「…まぁね」

にこ(真姫ちゃん相手だからだけど…)

穂乃果「顔も真っ赤だし。そんなに恥ずかしかったの?」

にこ「か、顔が赤いのはたまたまよ」

穂乃果「その言い訳はちょっと苦しくないかな…」

真姫「……」

希「真姫ちゃん、頬緩んでるけど」

真姫「…たまたまよ」

希「いや、それも苦しいて」

451: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 00:59:31.01 ID:dVZQQ7A40
希「…さて、じゃぁ次はどうする?」

穂乃果「どうするって?」

希「罰ゲームの内容変えるかってこと」

穂乃果「あー、うーん…」


>>452

1.変える(内容再安価)
2.変えない

453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:01:54.33 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「変えよう! そのほうが楽しそうだし!」

にこ「実に穂乃果らしいわね…」

希「せやねぇ」

真姫「で、どんなのにするの?」

穂乃果「えーっと…」ウーン

穂乃果「>>454とかどうかな!」

454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/27(日) 01:03:06.68 ID:ggBWWf+go
わしわし

456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:09:04.29 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「わしわしとかどうかな!」

にこ・真姫「嫌」

穂乃果「真姫ちゃんまで!?」

希「なんか知らんけど、ウチが傷ついたわ」

にこ「というか、あんた分かってんの? 負けたら穂乃果も同じ目にあうのよ?」

穂乃果「あー……んー……まぁ、いっかな」

にこ「…マゾなの?」

穂乃果「違うよ!」

穂乃果「罰ゲームが多少厳しい方が、負けないぞーってやる気になるでしょ?」

にこ「まぁそうかもしれないけど…」

真姫「ちょっと、なに丸め込まれそうになってるのよ」

にこ「あ、ごめん。…というか、真姫ちゃんもこれはさすがに反対するのね」

真姫「当たり前でしょ。されるの嫌だもの」

にこ(ほっぺにキスは嫌じゃなかったのね……)

457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:14:33.65 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「希ちゃんは?」

希「ウチは別にええよ」

穂乃果「じゃ、二対二だね。よし、じゃんけんだ!」

にこ「はいはい。じゃぁ、じゃーんけーん」

穂乃果「ぽんっ」グー

にこ「……」チョキ

真姫「…にこちゃんのバカ」

にこ「…ごめんなさい」

―――――

~ババ抜き~

穂乃果「……これだっ」ヒョイ

穂乃果「あー…違った」

真姫「…」ヒョイ

真姫「はい、ペア」

希「真姫ちゃん強いなぁ」ヒョイ

希「あ、ペア」

にこ「ババ抜き強い人は性格よくなさそうなイメージだけどね」ヒョイ

にこ(……そろわない)

真姫「弱いよりはマシでしょ」

458: ちょっと間隔あきます 2014/04/27(日) 01:18:01.54 ID:dVZQQ7A40
にこの順位決め

コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=一位

5.6.7.8.9=最下位


書くの忘れましたが、一位がわしわしする側、最下位がされる側です

459: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/27(日) 01:19:20.20 ID:tUauOXTIo
こい

464: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:35:50.89 ID:dVZQQ7A40

―――――

にこ「あ、そろった」

にこ「……って、終わった! 一位!」ヤッター!

穂乃果「にこちゃんすごい!」ヤッタネ!

希「おめでとー」パチパチ

真姫「無事、自分の性格が一番よくないことを証明したわね」パチパチ

にこ「う、うるさいわね…」

にこ(思わず普通に喜んじゃったけど…一位は一位で問題あるんだった…)

にこ(…まぁ、される側よりはマシだけど)

465: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:37:16.89 ID:dVZQQ7A40
最下位だった人

コンマ(一桁)安価↓1

1.2.3=穂乃果

4.5.6=真姫

7.8.9=希

0=決着が曖昧になる

466: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/27(日) 01:37:48.88 ID:kkUgENWvo
ほのかこい

471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:45:47.15 ID:dVZQQ7A40

―――――

真姫「…」ヒョイ

真姫「あがった…」

穂乃果「う、うん。真姫ちゃん、勝ったのにテンション低いね?」

真姫「…別に」

希「じゃ、ウチが最下位やね」

にこ(まぁ希なら、なんとか)

希「……やっぱり、罰ゲームやめへん?」

にこ「さっきにこに罰ゲーム宣告したの、誰だっけ?」

希「…ウチです」

にこ「はい、さっさとやるわよ」

希「はい…」

にこ(普段散々してるくせに、やられるのは嫌なのね)

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 01:51:36.54 ID:dVZQQ7A40


希「じゃ、じゃぁ、どうぞ」

にこ「うん。……」

にこ(こう改まると、ちょっと照れが出るわね…)

希「…にこっち?」

にこ「あ、いや、えっと、じゃぁとりあえず後ろに回って……手を…」

にこ(胸に……胸……、…なんか悔しくなるくらい大きいわね…)

にこ(希って本当に同級生なのかしら……腹立つわ……一体何を食べたらこんなことになるの…?)

希「……あの、あんまり時間おかれると、恥ずかしくなるんやけど…」

にこ「ご、ごめん」

穂乃果「にこちゃん、三分経過」

真姫「…さっさとしなさいよ」

にこ「はいはい」

にこ(とりあえず勢いでいくしかない…!)

476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:06:02.26 ID:dVZQQ7A40
にこ(希がいつもやるみたいに…)

にこ「ていっ」ワシッ

希「っ」

にこ(って、やわらか! え、なにこれ、同じ胸なのになんでこんな感触違うの? え、にこのがおかしいの…?)ワシワシ

希「…と、ところでこれ、いつまで…」

にこ(いや、さすがにそれはないわよね。希が異常なのよ)ワシワシ

希「ちょ……あの、聞いてる?」

にこ(大体胸なんて大きくったっていいことないし。重いだけだし、肩こるだけだし? 噂によるとただの脂肪の一種らしいし……うん、こんなものなくったって生きていけ……ああやっぱりうらやましい…!)ワシワシワシ

にこ(どうやったらこうなるのかしら…同じもの食べればいいの…?)

希「んっ、に、にこっち……ちょ、力、つ、強いって…っ///」

にこ「…ねぇ希」

希「っ、な、なに?」

にこ「私、明日からあんたと同じ家に住みたい」

希「えっ」


ゲシッ


にこ「痛っ!」

478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:09:36.78 ID:dVZQQ7A40
にこ「な、なにすんのよ!?」

真姫「…なにが?」

にこ「え? …今、頭叩かなかった?」

穂乃果「してないよ?」

真姫「私も」

にこ「えっ」

にこ(なにそれホラー?)

希「ま、まぁとりあえず、これで罰ゲームは終わりやね」

にこ「あ、いや、もうちょっとだけ…」

希「…にこっちの変態」

にこ「へ、変態って……いや、ただ、にこは好奇心が旺盛なだけで…」

希「変わらへんやろ。とにかく終わり」

にこ「えぇ…」

にこ(……なんとなく、希がいつもワシワシしてくる理由が分かったような……いや、けどにこや凛の胸なんて触って楽しいのかしら…)

480: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:14:47.11 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「それより、にこちゃん今、希ちゃんと一緒の家に住みたいって言ってなかった?」

にこ「いや、希と一緒に生活したらにこも…まぁ、もう少し……背が、伸びるかなって」

穂乃果「えー、気にすることないのに。にこちゃんは小さいままでも可愛いよ」

にこ「そ、それは当然だけどね……はは…」

希「…やっぱりそういう意味やんな」

にこ「他にどういう意味だと思ったのよ」

希「いや、別に…」

にこ「?」

真姫「……ほら、さっさと次のゲームするわよ」グイッ

にこ「う、うん。…あの、真姫ちゃん腕痛いんだけど」

真姫「穂乃果、次はなにするの?」

穂乃果「えっとねー」

にこ(真姫ちゃんに無視された…)

481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:18:09.48 ID:dVZQQ7A40
にこ(時間的に次が最後かしらね)

希「罰ゲームから決めんねんな」

穂乃果「うん」

希「同じのは無しにしよね」

穂乃果「え、なんで?」

希「面白くないやろ?」

穂乃果「それもそうだね。じゃぁ違うやつで」

希「うん。絶対違うやつで」

にこ(よほど嫌だったのね、ワシワシ。…もう一回くらい触りたかったけど…)ジー

真姫「……にこちゃん、目線」

にこ「えっ?」

真姫「希の胸にいってる」

にこ「……」サッ

希「…にこっち、やっぱり変態なんやないの?」

にこ「ち、違うわよ」

482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:19:07.78 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「んー…じゃ、次の罰ゲームは>>483にしない?」

にこ(というか、罰ゲーム全部穂乃果が決めてるんだけど……まぁいっか)

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:23:44.01 ID:dVZQQ7A40
穂乃果「腕枕にしない?」

にこ「今までのに比べれば平和的ね」

真姫「医学的には、あんまり腕枕はおすすめしないけど」

穂乃果「じゃぁやめる?」

真姫「…まぁ長時間じゃなければ問題ないわ」

にこ(あ、腕枕はいいんだ)

希「ウチも異議なし。にこっちは?」

にこ「にこがなに言っても、多数決で決まっちゃうでしょ」

穂乃果「じゃぁ決定だね!」

486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:28:27.12 ID:dVZQQ7A40

―――――

~神経衰弱~


希「……これや!」ペラ

穂乃果「わ、すごい希ちゃん、これで三連続」

希「まぁウチ、スピリチュアルパワーもってるし」

にこ(それ、キャラ付けのための設定かと思ってた…)

穂乃果「よーし、じゃぁ私も……えいっ」ペラ

穂乃果「あたった!」

希「おお、おめでとー」

真姫「穂乃果も何気に運いいわよね…」

穂乃果「えへへー。私、道端でお金とか拾うのが特技だから」

にこ「それ犯罪じゃないの…?」

穂乃果「大丈夫だよ。ちゃんと交番に届けてるから」

にこ「あ、そう……案外、良い子なのね」

穂乃果「いやー、それほどでも~」

真姫「多分褒められてないわよ」

穂乃果「えっ」

487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:29:59.67 ID:dVZQQ7A40
にこの順位決め

コンマ(一桁)安価↓1

0.1.2.3.4=一位

5.6.7.8.9=最下位


(一位がされる側、最下位がする側です)

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/27(日) 02:30:51.78 ID:I653VlZuo
ほい

490: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:35:58.53 ID:dVZQQ7A40
にこ「…」ペラ

希「…にこっち、一枚もそろわへんね」

にこ「言わないで…」

真姫「ちゃんと考えてやってる?」

にこ「やってるわよ…」

穂乃果「にこちゃん、頭使わないとダメだよ」

にこ「穂乃果にだけは言われたくなかったわ…」

にこ(このままじゃ罰ゲームまっしぐらじゃない…)

真姫「…」ペラ

穂乃果「そういえば、真姫ちゃんも結構あてるよね。運いいんだねー」

真姫「…私は記憶力でやってるんだけど」

穂乃果「えっ」

491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:37:03.39 ID:dVZQQ7A40
一位だった人

コンマ(一桁)安価↓1

1.2.3=穂乃果

4.5.6=真姫

7.8.9=希

0=決着が曖昧になる

492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/27(日) 02:38:43.32 ID:s1w0qUeso
はい

497: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:47:06.76 ID:dVZQQ7A40

―――――

穂乃果「これと…」ペラ

穂乃果「んー……多分こっちかな」ペラッ

希「お、あたりやね。じゃぁ残りは二組とも穂乃果ちゃんのやね」

穂乃果「やった! 穂乃果が一番!」

真姫「どれだけ強運なのよ…」

希「ウチもびっくりやわ」

穂乃果「へへー。にーこちゃんっ、私勝ったよー」ギュッ

にこ「見てたから知ってるわよ」

穂乃果「すっごい冷めてるね…」

にこ「普通のテンションよ。それより腕枕ってどうするの? 寝そべればいいの?」

穂乃果「んー、どうせなら寝るときにしてよ」

にこ「…ん? 寝るとき?」

穂乃果「え?」

498: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:49:36.67 ID:dVZQQ7A40
にこ「寝るときってなによ?」

穂乃果「いや、そのまんまの意味だよ。夜、寝るとき」

にこ「……え、ちょっと待って」

穂乃果「うん」

にこ「穂乃果って、今日うちに泊まるの?」

穂乃果「そうだよ?」

にこ「えぇっ」

穂乃果「あれ、そのつもりで誘ったんじゃないの?」

にこ「いや、ちょっと話して帰るのかと思ってた…」

穂乃果「えー、だって外も暗くなってきたし、帰るのも危ないじゃん」

穂乃果「それに、にこちゃんを一人には出来ないよ」ギュ

にこ「穂乃果…」

にこ(確かに泊まってくれるならすごいありがたいけど…)

499: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/27(日) 02:55:13.16 ID:dVZQQ7A40
にこ(けど、怖いからなんて理由で泊まってもらうのはどうなのかしら……親御さんも心配するかもしれないし…)

にこ(暗くなって危ないってなら、にこが送っていけばいい話だし…)

真姫「…ちなみに、私も泊まるつもりだったわよ」

にこ「えっ?」

希「あ、ウチも」

にこ「えぇっ!?」

穂乃果「ねーにこちゃん、泊まっちゃダメ?」

にこ「えっと…」


>>500

1.家まで送っていく
2.泊まってもらう



次回 にこ「にっこにっこにー♪」その2【ラブライブ!】 後編