前回 唯「天下とりたい!」 その3

718 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 17:21:33.44 ID:2Sv6/oBgO

両翼が善戦する中、中央は苦戦していた 
  
甘粕「おらおらぁ!突っ込めー!」 
  
柿崎「おらおらぁ!突っ込めー!」 
  
佐久間「そろそろか…!」 
  
佐久間「ここに梓はいない!!退くぞ!!」 
  
敵将「はっ!」 
  
わあああぁぁぁ…! 
  
甘粕「はーはっはっ!!あいつら猛攻に耐えれず撤退していったぞ!」 
  
柿崎「はーはっはっ!!全くだな!!」 
  
紬「………」 
  
憂「………」 





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751 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 20:58:08.69 ID:2Sv6/oBgO

甘粕「よし!柿崎!織田軍に追撃だ!!」 
  
柿崎「よし!任せた!織田軍に追撃だ!」 
  
紬「…あ、あのぅ」 
  
甘粕「ん?なんだよ眉毛」くるっ 
  
紬「…勝手に動かない方が…」 
  
甘粕「ああん?大丈夫だよ別に。中央の制圧の方が大事だろ」 
  
柿崎「うんうん」 
  
憂「…でも!今はお姉ちゃんが南宮山を攻撃してる最中だし…」 
  
甘粕「全く…女子供はこれだから……」 
  
甘粕「柿崎!!早く行くぞ!!」くるっ 
  
柿崎「(あとで謙信公に言いつけよ…)」くるっ 
  
紬「あ…」 



754 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:04:50.93 ID:2Sv6/oBgO

佐久間「お!やはり乗ってきおったか!」パカラッパカラッ 
  
佐久間隊は横陣の陣を敷いて布陣している明智の隊まで戻った。
見ると甘粕隊5000と柿崎隊5000の騎馬隊がこちらに向かってくる 
  
佐久間「ははは!!じゃ、後は任せたぞい光秀!」 
  
明智「……」 
  
わあああぁぁぁ…! 
  
甘粕「ん…?何だアレは」パカラッパカラッ 
  
柿崎「…柵?」パカラッパカラッ 
  
明智「構え!!」 
  
甘粕「しまった!!鉄砲隊だ!!」 
  
明智「撃て!!」 
  
中将「撃てええぇい!!!!」 
  
ドンドンドドン!! 



756 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:11:40.16 ID:2Sv6/oBgO

―――その頃南宮山 
  
唯「私やったよ~和ちゃ~ん♪♪」ダキッ 
  
和「唯もよく頑張ったわね」 
  
梓「……」 
  
唯「……ほ?」 
  
唯「ごめんよ~あずにゃ~ん♪♪」ギュッ 
  
梓「ひいいいぃぃぃ!!!!!」ゾクゾク 
  
斎藤「皆さんよく頑張りましたで候」 
  
唯「…思ったより活躍シーンが少なかったけど…勝ったからいいもんち♪♪♪」 
  
澪「よし!じゃあ南宮山制圧の狼煙をあげるぞ!」 
  
みんな「おー!」 



757 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:17:14.91 ID:2Sv6/oBgO

唯「燃~えれよ燃えろ~よ~♪」 
  
梓「…歌うの止めて貰いますか…」 
  
和「まぁまぁ…勝ったからいいじゃない!」 
  
唯「炎よ燃え~ろ~♪」  
  
澪「よし!じゃあ次の作戦に移るか!」 
  
斎藤「もう決めてるんですか?」 
  
澪「勿論!次はね…」 
  
唯「さわちゃんの説得だね♪」 
  
澪「お…まぁそうだけど」 
  
梓「…ということは…誰かが松尾山まで行く…ということですね」 
  
澪「うん。そうなるかな」 



759 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:21:38.70 ID:2Sv6/oBgO

梓「誰が松尾山まで行くんですか?」 
  
澪「う…それは」 
  
唯「どうやってさわちゃん説得するの?」 
  
澪「…う」 
  
澪「…そ、それは…」 
  
誰が行くか?  
安価+3まで多 
  
①斎藤・服部 
  
②唯・澪 
  
③和・梓 
  
どうやって説得するか   
安価+5から8まで多 
  
①松尾山に発砲する 
  
②涙の説得 
  
③武力行使 


761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 21:23:12.71 ID:jTq+wPr0O

2 



771 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:37:07.66 ID:2Sv6/oBgO

澪「(他の人に行けなんて命令出来ないし…)」 
  
澪「(怖いけど…私がやるしかない…!)」 
  
澪「わ…私が!」 
  
唯「はいはーい!!私やりたーい!!」ムンズッ 
  
澪「え…」 
  
和「ちょっと唯!?あなた大将なのにそんな危険な役…」 
  
唯「大丈夫だよ和ちゃん!私の処世術さえあればさわちゃんはすぐ戻ってくるから!!」 
  
澪「唯…」 
  
唯「ところで処世術って何?」 
  
梓「し…知らないで使ってたんですか…」 



773 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:44:46.42 ID:2Sv6/oBgO

澪「じゃ…じゃあ私と唯で松尾山に行くけど…本当にいいのか唯?」 
  
唯「もちろん!」 
  
澪「…昔のさわちゃんじゃないかもしれないんだぞ?」 
  
唯「……!」 
  
澪「平沢家に仕えてた頃のさわこ先生じゃないかも知れない…それでも受け入れる覚悟はあるか?唯」 
  
唯「………」 
  
唯「私は信じてるから…」 
  
澪「へ?」 
  
唯「さわちゃんも…心は優しい人だって…信じてるから!」 
  
澪「…ゆ、唯…」 
  
澪「…答えになってないぞ……」 
  
唯「あれ?そう?」キョトン  
  
こうして唯と澪は護衛のための400人ほどを連れて松尾山に近付いた 



774 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:52:49.29 ID:2Sv6/oBgO

――松尾山 
  
中将「さわこ様!」 
  
さわこ「ん?どうしたの?」 
  
中将「竹中殿から連絡です!!すぐに南宮山奪還のため兵を動かすようにと!」 
  
さわこ「えー…面倒くさいわね……。他の人には頼めないの?」 
  
中将「すみません…他の作戦で手一杯でして………」 
  
さわこ「仕方ないわねぇ~…このほうじ茶飲んだら行くから待ってなさい」 
  
中将「ありがとうございます!」 
  
唯「あ…いたいた!さわちゃ~ん♪」 
  
さわこ「ん?」チラッ 
  
さわこの目に写ったのは気楽に歩いている唯と澪だった 
  
唯「おっす!さわちゃん♪」 
  
さわこ「えぇーーーっ!?」 



776 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 21:58:22.51 ID:2Sv6/oBgO

さわこ「な、何であなた達がここにいるのよ!?敵でしょ!?それに大将が…!」 
  
唯「いや~防御が薄かったから楽に潜入出来た!ね、澪ちゃん♪」 
  
澪「う、うん(殺されないかな…)」 
  
さわこ「……でもあなた達敵じゃない。こんなところにきたら…」 
  
唯「ノノノン。それは違うよさわちゃん」 
  
さわこ「へ?」 
  
唯「さわちゃんは味方だって…信じてるから……」 
  
さわこ「………」 
  
澪「…あの…先生…私達さわこ先生に戻ってきて欲しくてここまで来たんです」 
  
澪「平沢家に戻ってきて下さい!!」ペコリ 
  
さわこ「……!」 
  
唯「戻ってきて下せぇ!!」ペコリ 



779 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:02:32.30 ID:2Sv6/oBgO

さわこ「……ごめんなさいね」 
  
澪「……!」 
  
さわこ「もう遅いのよ…何もかも」 
  
澪「…そんな!」 
  
さわこ「私はいま織田家の家臣…平沢家には戻れないの」 
  
唯「……」 
  
唯「…今まで声をかけてきた男の人の数は数えきれず…」 
  
さわこ「お、おだてても無理です!!」 
  
澪「…先生」 



780 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:07:50.70 ID:2Sv6/oBgO

唯「…せっかく差し入れにようかん持ってきたのに…」 
  
さわこ「…!」ピクッ 
  
唯「…お?」 
  
唯「ようかん食べたい?」 
  
さわこ「…いただきます!!」キリッ 
  
澪「いただくんかい!!!!」 
  
――――――――― 
  
さわこ「もぐもぐ…だけどわたひはいまもぐまがのぐんにいるから…もぐもぐ美味い…」 
  
澪「…あの…美味いしか聞き取れなかったんですけど…」 
  
さわこ「ごくん……あなた達の気持ちはとても嬉しいけど…やっぱり主君を裏切るなんてことは出来ないわ…」 
  
唯「(ツッコムべきかな)」 
  
澪「………ダメですか………」 
  
さわこ「…ごめんなさいね…でもようかんは美味しかったわ」 
  
唯「……」 



782 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:15:41.84 ID:2Sv6/oBgO

澪「仕方ない…唯、帰ろう?」 
  
唯「……」 
  
澪「…唯?」 
  
唯「沢庵丼」 
  
さわこ「え?」 
  
唯「美濃ファッションセンター。沢庵ようかん」  
さわこ「や…何…」ゾクゾク 
  
唯「澪ちゃんのメイド服。栗きんとん。沢庵せんべい」 
  
さわこ「いやあああぁぁぁ…!」ビクンビクン 
  
澪「……」 
  
唯「仲間に…なってくれるかな?」 
  
さわこ「…い…いいとも」 
  



791 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:23:17.92 ID:2Sv6/oBgO

――本陣 
  
謙信「なに!!甘粕と柿崎が敗走しただと!?」  
  
景綱「はっ!明智の鉄砲隊で崩され両翼を柴田勝家と本多忠勝と酒井忠次の3隊に囲まれて…」 
  
謙信「…バカな」 
  
景綱「…酒井隊は迎撃できたようですが…柴田隊と本多隊はまだ…」 
  
謙信「…く…勝手に動きおって……バカなことを…」 
  
謙信「南はどうした!」  
  
景綱「そちらは予想以上に有利になっており、南宮山と松尾山を制圧完了とのこと…!」 
  
謙信「松尾山まで…?あの寡兵で唯殿はどんな魔法を使ったのだ…?」 



793 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:28:14.76 ID:2Sv6/oBgO

景綱「どうやら織田軍の武将、山中さわこが寝返ったようです」 
  
謙信「なるほど…それはいい知らせだ…」 
  
景綱「どうしますか?」  
  
謙信「(松尾山を奪ったということは…地形では我々が有利になったということか…)」 
  
謙信「…ふむ…では我々も出よう。中央の制圧だ」 
  
景綱「し、しかし…」 
  
謙信「分かってる。だから唯殿に明智隊を横から突いてくれと要請してくれ」 
  
景綱「…は、はい!」 
  
謙信「…いよいよか」 



796 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:35:28.25 ID:2Sv6/oBgO

唯と澪が松尾山に向かっている頃、南宮山にいる和・梓・斎藤・服部は暇で仕方なかった 
  
和「…暇ね」 
  
梓「…暇ですね」 
  
斎藤「…何かしますか?」 
  
和「…そうね。何か中央の方が騒がしいし…こうして高みの見物しているのもアレだし…」 
  
梓「…ですね。私このままだとダメになっちゃいます」 
  
和「…実は斎藤さんと服部さんにやって欲しいことがあるの」 
  
斎藤「何でございましょうか」 

安価+5まで多 
  
①佐々を攻撃する 
  
②明智を攻撃する 
  
③佐久間を攻撃する 





797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:39:44.09 ID:Y0nk2HiFO




804 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:43:33.77 ID:2Sv6/oBgO

再安価+3まで多 
  
①佐々を攻撃 
  
②佐久間を攻撃 




808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 22:50:13.56 ID:j0TokqsH0

じゃあ2 




809 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:51:22.41 ID:2Sv6/oBgO

和「2人は佐久間隊を叩いてちょうだい」 
  
斎藤「はっ」 
  
服部「御意」 
  
梓「あの…私は?」 
  
和「じゃあ梓ちゃんと私は松尾山西に布陣している佐々を後ろから強襲しましょ」 
  
梓「はい!頑張ります!」 
  
和「じゃあみんな…Good luck!」 
  
こうして斎藤・服部忍者隊は佐久間を攻撃に、和と梓は佐々を強襲しにかかった 



813 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 22:56:26.60 ID:2Sv6/oBgO

信長「何!?山中が裏切っただと!?」 
  
竹中「はい…松尾山がそのまま乗っ取られました…」 
  
信長「…バカな」 
  
信長「山中を討伐する!家康に松尾山の制圧を要請しろ!!」 
  
竹中「はっ!」 
  
信長「(くっ…ここまできて…)」 
  
さわこ裏切りの報を聞いて、信長は家康を総大将にした家康・佐々隊によるさわこ討伐隊を組んだ 



816 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:01:35.94 ID:2Sv6/oBgO

――松尾山 
  
唯「わぁ!なんか私達囲まれてるよ!」 
  
澪「ひいぃ…もうヤダよ…」 
  
さわこ「(…あれは…狸かしら)」 
  
唯「どうしよう…謙ちゃんから明智隊を叩くように言われたのに…」オロオロ  
  
さわこ「落ち着きなさい唯ちゃん。まだ負けたわけじゃないわ」 
  
唯「さわちゃん…」 
  
さわこ「野郎ども!!徹底抗戦だゴルァ!!」クワッ 
  
兵「おおおぉー!!」 
  
唯「……!」 
  
澪「…唯…これが処世術っていうんだよ」 
  
唯「……」パクパク 



818 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:09:31.70 ID:2Sv6/oBgO

――本陣 
  
謙信「なに!?兵に囲まれて攻撃に行けない?」  
  
景綱「はっ…南宮山にも500程度の兵しかおりません」 
  
謙信「……むむ」 
  
紬「どうしましょう…」オロオロ 
  
謙信「……」 
  
景綱「…やはり中央の明智隊は放っておくべきだと…」 
  
謙信「……」 
  
安価+4まで多 
  
①中央は開けておき、両翼から攻める 
  
②ここで騎馬鉄砲隊なワケですよ皆さん 
  
③必殺!車掛かりの陣! 





819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:10:40.87 ID:j0TokqsH0

2 




827 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:22:16.26 ID:2Sv6/oBgO

謙信「(どうする…鉄砲隊相手だと迂闊に手が出せない…。
    雨を待つか?いや、お天気お姉さんは戦日和といってたしな……)」 
  
景綱「……」 
  
律「ここで騎馬鉄砲隊なワケですよ皆さん」 
  
謙信「…!」 
  
紬「りっちゃん…?」 
  
憂「…律さん」 
  
律「私とムギと憂ちゃんが何とか正面の明智隊を崩す。そしたら後続隊の謙信公が突撃すればいい」 
  
紬「…私達が?」 
  
謙信「…なるほど」 
  
謙信「分かった…その作戦やってみるか」 
  
律「んだ!」 
  
律「(……唯、あの時ありがとな…お前が騎馬鉄砲隊を作るなんて言ってくれなかったら…)」 
  
南宮山と松尾山を制圧した東軍。しかし相変わらず明智の鉄砲隊には手を焼いていた 
  
そこで中央にいた謙信、景綱、紬、憂…そして右翼を守っていた律が それを崩すために立ち上がった 



828 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:33:05.28 ID:2Sv6/oBgO

律「……」トコトコ 
  
紬「……」トコトコ 
  
律「はっ!」バッ 
  
紬「えいっ!」バッ 
  
律&紬「フュージョン!!!」 
  
謙信「……いいから早く行こうよ」 
  
――――――――― 
  
律て紬の隊は合併してスーパー騎馬鉄砲隊となった。
こうして騎馬鉄砲隊と憂の弓隊を先鋒に、明智隊への反撃が始まった  
  
律「(聡…北は頼んだぞ…)」 
  
紬「(左手は…そえるだけ…)」 
  
憂「(お姉ちゃんのためにも…この一矢に賭ける!)」 
  


829 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:36:22.13 ID:2Sv6/oBgO

佐久間「貧弱!貧弱!!貧弱ゥ!!」 
  
斎藤「くっ…」 
  
服部「…やはり兵力差が厳しい……」 
  
斎藤「ここは退くぞ!!」 
  
服部「分かった…」 
  
斎藤・服部忍者隊……佐久間隊の前に敗走。南宮山まで撤退した 



830 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:40:37.30 ID:2Sv6/oBgO

―――中央 
  
謙信「この突撃で勝敗が決まると言っても過言ではない!」 
  
景綱「頼みましたぞ!」  
  
律「はいはい分かったよ」 
  
紬「…秀吉」ボソッ 
  
律「んじゃ行きますか!!!」 
  
律「進め!!!あの鉄砲隊を壊滅させるんだ!!!!」ヒヒィーン 
  
先鋒である律・紬・憂の騎馬隊が関ヶ原の盆地を賭ける。
中央の制圧無しでは東軍の勝ちはない。大きな作戦だった 



833 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:44:56.58 ID:2Sv6/oBgO

わあああぁぁ!! 
  
敵将「明智殿!」 
  
明智「こりん奴らですね……構え!!」 
  
敵将「構え!」 
  
紬「りっちゃん!!」パカラッパカラッ 
  
律「おうよ!!」パカラッパカラッ 
  
安価+3まで多 
  
①デコフラッシュ! 
  
②16ビートダッシュ! 





834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 23:45:41.85 ID:dQlez4YhO

1 



841 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:53:41.20 ID:2Sv6/oBgO

ドドド…! 
  
明智「よし…!きたな…」 
  
柵の後ろで待ち構える明智の鉄砲隊 
  
律「デコフラッシュ!!!!!!」ピカッ 
  
明智「わっ!」 
  
敵「な、何だ!」 
  
鉄砲騎馬の平沢軍が射程圏に入ったところで律は太陽光をデコに反射させ明智鉄砲隊の目を眩ませた 
  
明智「目が!!目がーー!!」 
  
敵「見えねぇよ!うわあぁ」 
  
紬「撃て!!!」パカラッパカラッ 
  
バンバンババン!! 
  
そこで鉄砲騎馬隊の火縄銃が炸裂した。憂の弓隊も早速攻撃を開始した 



849 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/22(水) 23:59:05.59 ID:2Sv6/oBgO

明智隊は崩壊。頃合いを見て律・紬隊と憂隊が両翼に避けると、
後ろに控えていた謙信と景綱の隊が明智隊をフルボッコにした 
  
敵将「忠勝殿!明智隊が崩れ敗走します!」 
  
本多「なに…?」 
  
敵将「このままでは我が隊まで敵が来ます!」 
  
天満山麓に布陣していた忠勝の隊。甘粕・柿崎が来た時は明智隊を盾に思う存分攻撃出来たが今回は違う 
  
もう中央は謙信に制圧されかけていた 



851 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:02:55.62 ID:dtlvFKlgO

敵将「退きましょう!!」 
  
忠勝「…」 
  
敵将「忠勝殿!」 
  
忠勝「敵の本陣目掛けて突撃だ」 
  
敵将「…は?」 
  
忠勝「どうせ退却するなら…最後に謙信の首をとる!!」 
  
敵将「しょ…正気ですか?」 
  
忠勝「敵中突破だ!!」  
  
敵将「は、はい!」ビクッ  
  
最早正気の沙汰ではなかった。たった2900の軍勢で10000の上杉の軍勢に飛び込もうというのだ 


855 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:10:22.77 ID:dtlvFKlgO

忠勝「狙うは謙信の首だ!!いくぞ!!!!!」  
  
兵「おおおおぉぉ!!!」 
  
柴田隊や前田隊に劣らない精鋭化された本多隊。
強靭な精神力をもっていないとこの敵中突破は出来なかった 
  
景綱「ふぅ…中央の制圧は完了ですな」 
  
謙信「荒削りな作戦だったが…まぁ上手く機能して良かったよ」 
  
謙信「さて…景綱。お前は松尾山の援軍に行け。私は信長と決着をつける…」 
  
景綱「…ん?殿…あれは………」 
  
謙信「ん?」くるっ 
  
ドドドドドド…!! 
  
謙信の目に映ったのは、迫りくる本多忠勝の軍勢。殺気立っているようにも見えた 
  
景綱「殿!忠勝ですぞ!!!!」 
  
謙信「何だと!?」 



856 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:16:56.47 ID:dtlvFKlgO

中将「止まるな!!!前だけを見ろ!!」パカラッパカラッ 
  
忠勝「うおおおおおおぉ!!!!!!!!」 
  
謙信「くっ!!車掛かりの陣になれ!!」 
  
景綱「間に合いません!!!!」 
  
謙信「な、ならば早く迎撃体制を…!」 
  
わあああぁぁ!!!!!!!! 
  
謙信「(見くびってた…!)」 
  
  
憂「ん?」チラッ 
  
中将「どうしましたお憂様?」パカラッパカラッ 
  
憂「なんか中央からが騒がしい…」ピタリ 
  
中将「明智隊の残党狩りでしょうか?」 
  
憂「……」 



858 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:19:42.46 ID:dtlvFKlgO

憂「…ちょっと不安だから助けに行く…」くるっ  
  
中将「し、しかしお憂様!唯様が包囲されている松尾山への救援は…!!」 
  
憂「……!」 
  
憂「……今は…」 
  
憂「…今はきっと、こっちの方が大事だと思うの!」 
  
中将「!!」 
  
憂「早く中央に戻るよ!!」ヒヒィーン 
  
中将「はっ!!」 



861 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:23:42.33 ID:dtlvFKlgO

―――その頃松尾山付近では 
  
梓「突撃!!」 
  
中将「はっ!」 
  
わあああぁぁ!! 
  
佐々隊の側面に梓・和隊が乱入。さわこ討伐隊は揺らいだ 
  
梓「ビブラート(波状攻撃)!!」 
  
中将「はっ!」 
  
兵「おらっ!」バッ 
  
佐々「く…くそったれ梓め!!!」ガキンッ 



863 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:27:37.25 ID:dtlvFKlgO

唯「あれ…?何か敵が攻撃にあってない?」 
  
さわこ「そうかしら?気のせいじゃない?」 
  
澪「梓だ!梓と和が来てくれたんだ!!」 
  
唯「あずにゃんと和ちゃんが!?やったぁ♪♪」  
  
澪「よし!先生私たちも攻撃に出ましょう!」 
  
さわこ「えぇー……梓ちゃんたちなら大丈夫じゃないの?」 
  
澪「先生!!」 
  
さわこ「わ、分かったわよぉ…んもぅ…ゆっくりお茶も飲めやしない…」 



865 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:31:53.89 ID:dtlvFKlgO

さわこ「じゃあ私と唯ちゃんはタヌキ隊をやるから、澪ちゃんは東を包囲してる佐久間隊を攻撃してね?」 
  
唯「頑張ってね澪ちゃん♪」 
  
澪「………え?私一人?」 
  
唯「大丈夫だよ!澪ちゃんいけるって!」 
  
さわこ「じゃ!あとは頑張りなさーい♪」くるっ  
  
澪「あ…ちょっと待って!!」 
  
唯「行くぞ!ギー馬!!」ヒヒィーン 
  
さわこ「目標は家康の首よ!唯ちゃん!」パカラッパカラッ 
  
唯「首チョンパなら任せといて!!」パカラッパカラッ  
  
澪「…行っちゃった………」 



871 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:36:29.70 ID:dtlvFKlgO

ひとり松尾山に残された澪。乗り気にならないが仕方なしに東に布陣する佐久間隊の迎撃をしに山を下りた 
  
澪「(なんか…頗る嫌な予感がする…)」パカラッパカラッ 
  
敵将「佐久間殿!!平沢軍が来ましたぞ!」 
  
佐久間「ん…?やっと下りてきたか」 
  
佐久間「ミクちゃんバイナラ♪この戦が終わったら結婚しようね♪」チュッ 
  
  
佐久間はそういうと 一緒に遊んでいたフィギュアに接吻し、懐の中にしまった 
  
佐久間「さて…敵将はどなたですか?」くるっ 



872 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:41:16.66 ID:dtlvFKlgO

敵将「あれは平沢軍の軍師、秋山澪ですな」 
  
佐久間「秋山澪?」 
  
澪「(うわ…目があった…)」サッ 
  
佐久間「……!」 
  
敵将「…ど、どうなさいました?」 
  
佐久間「……ミ…ミオ……」プルプル 
  
敵将「…へ?」 
  
佐久間「ミオオオオォォォォ!!うわあああああぁぁぁ!!!!」 
  
澪「ひっ」ビクッ 
  
佐久間「突撃じゃあ!!!秋山澪を生け捕りにしろ!!!!!」ヒヒィーン 
  
敵将「はっ!!(ダメだこいつ…早くなんとかしないと…)」 



874 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:44:24.94 ID:dtlvFKlgO

佐久間「ミオオオオォォォォ愛してるぞおぉぉ!!!!」ドドド 
  
澪「ひっ!!」ビクッ 
  
澪「て、撤退します!!!!早く逃げよう!!!!」くるっ 
  
佐久間「ミオオオオォォォォ待てええぇいいい!!!!!!」ドドド 
  
  
佐久間の猛烈なラブアタックに澪隊は敵前逃亡 
  
その後 佐久間隊は美濃を越えて伊賀まで追ってきたという 



876 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:48:45.52 ID:dtlvFKlgO

――中央 
  
本多「うおおおおおお!!!!!」ドドド 
  
謙信「退くな!!迎撃する!!」 
  
景綱「はっ!!」 
  
わあああぁぁ…!! 
  
殺到する本多隊を迎撃する謙信・景綱隊。だが本多隊は雪崩れ込むように10000を崩していった 
  
敵「うりゃぁ!」 
  
謙信「うわ!」ドザッ 
  
敵の攻撃に倒れこむ謙信。慌てて景綱がそばによる 



878 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:54:13.84 ID:dtlvFKlgO

景綱「大丈夫ですか!!殿!!」 
  
謙信「だ…大丈夫だ。それより……ん?」 
  
景綱「…?」 
  
乱戦の中、謙信と景綱の前に現れた大きな影 
  
  
本多「謙信!!!貴様のその命貰ったぞ!!!!!!!!」 
  
謙信「…!」 
  
忠勝は蜻蛉切を天高く構えた 
  
謙信「わ…わ…」 
  
本多「覚悟!!!」 
  
本多「ふんっ!!!!」ブンッ 
  
景綱「殿!!危ない!!」バッ 
  
本多「…!」 
  
ズバッ 
  
吹き出る景綱の血。後ろにいた謙信の顔に血がかかった 



881 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 00:58:57.91 ID:dtlvFKlgO

景綱「…と…殿…お逃げ下され……」 
  
謙信「…!」 
  
謙信「うわあああああぁぁぁ景綱あああぁぁ!!!!」 
  
景綱「……」 
  
本多「謙信!!今は自分の身を案ぜよ!!」サッ 
  
謙信「…!」 
  
本多「最後!!」 
  
謙信「…くっ!!」 
  
ビュンッ 
  
本多「…ぐぁっ!」 
  
謙信「…え?」 
  
忠勝は鎧を貫いて脇腹に矢が刺さった。
ぐらついたが倒れ込むことなく踏ん張ると、矢のきた方向へ目を向けた 



885 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:04:53.27 ID:dtlvFKlgO

本多「…!」 
  
憂「………間に合った」  
  
謙信「…唯殿の妹…」 
  
本多「…小松姫?いや…あれは……」 
  
憂「……」 
  
兵「おらっ!!」ドスッ 
  
本多「…!」 
  
弓をもった憂に気を取られた忠勝は、後ろからやってきた上杉軍の雑兵に槍で背中を突き刺された。 
  
謙信「…!」 
  
兵「はっ!!」グサッ 
  
本多「…!」 
  
もう1人の雑兵がやってきて忠勝の脚を刺す。忠勝は蜻蛉切を落としてしまう 
  
やがて群がる上杉軍の兵に体を槍で幾つも貫かれた。だが、忠勝は弁慶のように最後まで倒れなかった 
  
徳川の豪傑。本多忠勝が関ヶ原に散った 



887 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:08:42.24 ID:dtlvFKlgO

徳川「ごめんなさいマジで調子乗ってました………」 
  
さわこ「…なんか呆気ないわね~」 
  
唯「…またしても描写がなかった…」 
  
さわこ「…まぁいいわ…このタヌキは私がどうにかしとくからあなたは笹尾山に行きなさい」 
  
唯「アイアイサー!!!!!!!」ビシッ 
  
梓「こっちも終わりました♪」パカラッパカラッ 
  
さわこ「あら梓ちゃん…久しぶりね」 
  
梓「(久しぶりの再会なのに全然感動しないのは何故だろう…)」 
  
和「…唯、頑張るのよ」 



890 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:17:28.86 ID:dtlvFKlgO

謙信「…こんな……景綱……」ギュッ 
  
景綱「………」 
  
憂「……景綱さん」 
  
本多隊はあえなく壊滅。だがそこには勝利を喜べぬ謙信がいた 
  
謙信「…うぅ…私が……私がいけないんだ…」ギュッ 
  
景綱「………」 
  
謙信「…どうしたら…どうしたらいいんだよ!!景綱がいないなんて……!!」 
  
景綱「…笑えば……いいと思うよ」 
  
謙信&憂「!!!」 
  
ゆっくりと笑った景綱。蜻蛉切で忠勝に斬られながらも生きていたのだ。 謙信は溢れんばかりの涙を流した 
  
謙信「うわぁぁあぁ…!!」ギュッ 
  
景綱「……と…とりあえず殿…離して…」 
  
だって 女の子だもん 



894 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:23:00.46 ID:dtlvFKlgO

その頃聡隊は一時撤退した甘粕・柿崎隊と協力して柴田隊を撃破。
途中で律・紬隊と合流。そのまま信長のいる笹尾山に向かった 
  
南からも、唯隊と梓隊が包囲した 
  
更に中央の南東からは謙信が軍勢を引き連れた 
  
  
もう東軍の勝ちは見えていた 
  
唯「信長!!お前は完全に包囲されている!!無駄な抵抗は止めて大人しく出てきなさい!!」 
  
唯はホラ貝マイクを使って笹尾山に叫んだ 
  
梓「…………何ですかその呼びかけは」 
  
唯「ふっふっ…処世術ってヤツだよあずにゃん」 



895 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:25:59.27 ID:dtlvFKlgO

律「……しっかし…ここまで来て下りないとはねぇ…信長も頑固なこった…」 
  
律は信長のいる笹尾山を見上げて呟いた 
  
悟「……総攻撃するの?」 
  
律「下りてこなきゃ仕方ないだろ…」 
  
甘粕「…我々にビビっておるな?信長め」 
  
柿崎「そうに違いねぇ」  
  
紬「違うと思うわ」 



897 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:31:03.69 ID:dtlvFKlgO

信長「この信長……最後の最後は雄々しく死のうぞ」 
  
竹中「………」 
  
信長「兵の少ない南の平沢唯に強襲する」 
  
竹中「……はっ」 
  
信長「……くっく…ともに地獄を歩もうぞ……平沢唯!!」 
  
――――――――― 
  
わあああぁぁ……!!!!!!!! 
  
梓「…!」 
  
唯「…ん?やっと下りてきたのかな」 
  
梓「何言ってるんですか!!私たちに最後の突撃をかますつもりですよ!!」 
  
唯「えぇ!?」 
  
唯隊はもう500程度。梓隊も同じような数だった。
信長は最後の威信をかけて3000の兵で笹尾山を下りた。唯の首を狙って 



898 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:33:31.72 ID:dtlvFKlgO

謙信「…!」 
  
謙信「…まさか唯殿の隊に…!!」 
  
謙信「南の麓に向かえ!!唯殿が危ない!!!!!」 
  
―――――――― 
  
律「……おいおいマジかよ…」 
  
聡「どうしたの姉ちゃん?」 
  
律「信長は唯に突撃するつもりだ!!行くぞ!!!!」 
  
紬「ええ!?」 



901 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:39:12.20 ID:dtlvFKlgO

わあああぁぁ!! 
  
敵「おらぁ!!」バッ 
  
唯「ひ、ひえ~!」 
  
梓「唯先輩!!ここは逃げて下さい!!」ガキンッ 
  
  
唯「で、でも…」 
  
信長「ふははははは!!!最後に死をくれてやろう!!!」ドドド! 
  
迫り来る信長隊。死を覚悟しているだけあって、唯と梓を圧倒していた 
  
梓「く…」 
  
??「皆のもの!突撃だ!!!」 
  
唯「へ?」くるっ 
  
梓「?」くるっ 
  
信長「…!」 
  
浅井「義によって、助太刀する!!!!」 
  
唯の目の前に現れたのは浅井家当主、浅井長政であった 



905 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:43:03.17 ID:dtlvFKlgO

信長「…長政!!」 
  
浅井「いけぇーーー!!!!!」ドドド 
  
唯&梓「……」 
  
西から突如現れた浅井軍は織田軍をあっという間に全滅にした 
  
唯「……長政様?」 
  
信長は陣中で切腹。唯たちの敵であった織田信長は、関ヶ原で最後を遂げた 
  
時代を超越した天才が、唯たちの義と和によって滅ぼされた 



915 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:49:50.56 ID:dtlvFKlgO

謙信「…な…何がなんやら……」 
  
信玄「…ほっほっ…長政は儂の出した密状にちゃんと呼応してくれたか」  
  
謙信「なっ!!!お前は!!」くるっ 
  
信玄「おぃーす謙信公!!!」 
  
謙信「信玄!!何故貴様がここにいる!!////」  
  
信玄「…ことを話せば長くなるがの…つまりは信長包囲網が出来たってことじゃ」 
  
謙信「…は?」 
  
信玄「…まぁまぁ…難しい話はいいじゃろうこの際。…どうせ残り少ないし」 
  
謙信「……」 
  
信玄「…ところで御事さっき泣いてたように見えたが……」 
  
謙信「……なっ!////」  
  
謙信「変態!!変態信玄!!////」ブンッ 
  
信玄「ほっほっ!涙を流すのは悪いことじゃないぞ謙信!」ヒョイッ 



921 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:55:08.78 ID:dtlvFKlgO

唯や謙信の知らぬ間に、各地で信長包囲網が出来上がっていた 
  
こうして関ヶ原の戦いは東軍の勝利に終わった 
  
  
その後平沢、浅井、朝倉、武田といった大名らが織田家に侵攻し、完全に織田は滅亡した 
  
  
平沢家はその勢いで飛騨に侵攻したが、関ヶ原の戦いで力を出し尽くした平沢軍は嘘のように大敗した 
  
  
それが運命であるかのように…… 



929 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 01:59:40.09 ID:dtlvFKlgO

……エピローグ…… 
  
――上杉家 
  
謙信「……信玄め!!!今度戦になった時は殺してやる!!」ガツガツ 
  
兼続「……」 
  
兼続「…柿ジイ。どうしたの謙信公…」 
  
柿崎「…恋じゃよ。恋」  
  
兼続「…はぁ?意味が分からん…」 
  
柿崎「…大人になれば分かるさ…なぁ……」 



931 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:01:30.50 ID:dtlvFKlgO

甘粕「よぅ景綱!!!!」バシッ 
  
景綱「ぴぎゃっ!!」ビクンッ 
  
甘粕「あ…すまん。まだ治ってなかったのか………」 
  
景綱「…お主はもう少し手加減というものを知れ!!!」 
  
甘粕「……う…」 



939 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:09:43.14 ID:dtlvFKlgO

―――元織田家 
  
柴田「……」 
  
前田「…じゃあ叔父貴…これで」 
  
柴田「…本当に……行ってしまうんじゃな…」 
  
前田「…あぁ……」 
  
柴田「……」 
  
前田「…戦場で初めて俺より強いヤツがいた…。……きっと俺は盲目だったんだ」 
  
前田「全国を歩ればきっと強いヤツに会える…そしたらそいつと戦って……」 
  
柴田「……」 
  
前田「いつか…」 
  
柴田「…!」 
  
前田「いつか天下一の無双者となって…帰ってきます!!!!!!」ペコリ  
  
柴田「……」 
  
柴田「楽しみにしてるぞ…利家」 



942 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:13:15.24 ID:dtlvFKlgO

――忍び 
  
斎藤「遅い!!」 
  
服部「いや~…すまぬ。忍者を止めれたと思うとつい気が緩んで…」 
  
斎藤「…まぁいい。まずはどこに行くんだ?」 
  
服部「そうだな…まずは東海道を渡って武蔵まで歩こうか」 
  
斎藤「…そうだな」 
  
服部「いっぱいハイクォリティーな俳句書くぞー!!」 
  
斎藤「………」 



950 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:20:41.52 ID:dtlvFKlgO

――沢庵城 
  
和「憂ちゃん!」ダダッ 
  
  
憂「あら…和さん。どうしたんですか?」 
  
和「信玄から書状よ!」サッ 
  
憂「…!」ピラッ 
  
憂「…会盟は平沢家武田家両方の繁栄と…」 
  
和「ということは…?」  
  
憂「同盟成立です♪」 
  
和「やったわね!」 
  
聡「憂さ~ん!!」タッタッ  
  
憂「聡くん!」 
  
聡「新しい沢庵が届いてますけどどうしますか?」 
  
憂「そうね…じゃあ今日は沢庵鍋で!!」 
  
聡「…はい!」 



958 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:24:52.23 ID:dtlvFKlgO

―――そして 
  
唯「……」テクテク 
  
律「唯~!!」ダダダッ 
  
  
唯「…?」くるっ 
  
澪「…ま、待ってよ律!!」ダダダッ 
  
唯「わぁ…りっちゃんに澪ちゃん♪」 
  
紬「…はぁはぁ…」 
  
梓「…皆さん早すぎです…」 
  
唯「ムギちゃんにあずにゃんも!!どうしたの?」 
  
律「どうしたの?…じゃないだろ!!」 
  
唯「へ?」 
  
澪「憂ちゃんに家督譲ったって本当なのか!?」  
  
唯「…!」 



959 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:28:45.94 ID:dtlvFKlgO

唯「えへへ…まぁね」ポリポリ 
  
澪「…まぁねって………」 
  
梓「どうしてですか!?」 
  
唯「わっ」 
  
紬「そうよ唯ちゃん!そんないきなり…」 
  
唯「……」 
  
唯「…私より憂の方が平沢家を幸せに出来ると思ったから…」 
  
律「…!」 
  
唯「あはは…やっぱダメだね私!戦ばっかりで全然領民のこと考えて無かったよ!」 
  
紬「…唯ちゃん」 
  
梓「………」 



961 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:31:27.89 ID:dtlvFKlgO

梓「そんなことないですっ!!」 
  
唯「ほぇ?」 
  
梓「ゆ…唯先輩は…いい当主だったと思います…!!」 
  
澪「…梓」 
  
唯「……」 
  
唯「…ありがとうあずにゃん」ギュッ 
  
梓「…!」 
  
唯「でももう憂と決めたんだ…ごめんね」 
  
梓「……」 
  
紬「……」 



967 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:35:39.29 ID:dtlvFKlgO

唯「だから慰めのチュー♪♪」ムチュゥ 
  
梓「ひいいいぃぃぃぃ!!!!!」 
  
パシーン! 
  
唯「…うぅ…元家臣にぶたれた…」 
  
梓「(ハッ……つ、つい)」 
  
唯「……でも大丈夫だよ。別に美濃を出てくワケじゃないし」 
  
律&澪「当たり前だっ!!」 
  
唯「わっ」 
  
紬「唯ちゃんまでいなくなったら…私…」 
  
唯「……!」 
  
唯「…ありがとうみんな」 



970 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/23(木) 02:44:22.60 ID:dtlvFKlgO

梓「ところで唯先輩。何で花束なんて持ってるんですか?」 
  
唯「ん?…あぁこれ?」  
  
唯「…モンチの…お墓参りに行こうと思って…」  
  
律&澪&紬&梓「…!」  
  
唯「…みんなも来る?モンチのお墓、岐阜にあるんだけど…」 
  
律「…勿論!」 
  
紬「行くわ♪」ニコッ 
  
唯「えへへ…やっぱりね」 
  
唯「じゃあ行こっか!!」くるっ 
  
律「おう!」澪「うん!」紬「えぇ♪」梓「はい!」 
  
  
人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方。仇は敵なり 
  
戦国の世を駆け抜けた平沢唯。
彼女は妹の憂に家督を譲ると、歴史の大舞台からひっそりと影を消した……………… 
  
尾張