1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 21:28:06 ID:pJ2LzlB2

レミ「私の運命を操る力によってもしこんな事が紅魔館で起きたらを再現するわ」

レミ「更新順位は低いけども、了承してくれるとありがたいわ」

レミ「さて、まずは>>3の世界をのぞいてみましょう」 


3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 21:31:55 ID:Wl.69cW.
ガンダムユニコーン 


7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 22:06:07 ID:pJ2LzlB2
パチェ「こんなものを拾ったわ」

レミ「これは?」

パチェ「魔法で映像を写す円盤みたいね。せっかくだから一緒に見てみましょう」

レミ「いいけど、変な映像じゃないでしょうね」

パチェ「変な映像って?」

レミ「なんでもないわ///」

パチェ「じゃあスイッチオン」

レミ「もしも勇者が最強だったら?」

パチェ「勇者っていうと幻想郷でいうところの霊夢かしら」

レミ「そうね。ってことは最強っていうと私を軽々倒せるくらいかしら」

パチェ「なんで自分基準なのよ。まぁいいわ。アレックス? NT専用の機体かしらね」

レミ「何言ってるのか全然分からないわ。あ、勇者が出てきたわ。………ポテチ? つまみ食い? それだけ?」

パチェ「食べ物の恨みは恐ろしいのよ」 

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 22:10:06 ID:pJ2LzlB2
ドラゴン「ヘーイ!YOU!ここ(ry」

アレックス「邪魔」バシンッ

ドラゴン「」

パチェ「なんていうか」

レミ「たしかに最強ね」

パチェ「あ、次はなんだか敵がいっぱいきたわよ」

バシンバシンバシンバシンバシン

メカゴーレム「おっと、残念(ry」バシンッ

レミ「」

パチェ「」 

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 22:14:49 ID:pJ2LzlB2
バシンバシンバシンバシンバシン

レミ「はっ。放心状態から我に返ったらいつのまにか、雑魚がなぎ倒されてたわ」

パチェ「これは何? 物語として成立するの?」

ニンニン「おーっと(ry」

ムシャ「大理石をも(ry」

ダークエルフ「ドラゴン5(ry」

アレックス「地上最強の勇者アレックス!」

レミ「自分で言っちゃったわよ」

パチェ「そのとおりなんだけどなんだか腑に落ちないわね」

バシンバシンバシン

レミ「ボスっぽかったのにすぐやられた」

パチェ「まぁ、そうよね………」 

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 22:17:47 ID:pJ2LzlB2
魔王「来たかアレックス!」

バシンッ

魔王「ぎゃぁああああああ」

アレックス「よっしゃ帰ろ」

レミ「え? 終わり」

パチェ「そのようね」

レミ「なんだか数分なのにどっと疲れたわ」

パチェ「私もよ………」



フラン「あはははは」バシンバシンバシン

パチェ「フランがあれ習得しちゃったわよ」

レミ「………頭痛い」 

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 22:18:26 ID:pJ2LzlB2
内容ですが誰がどうするかを書いてもらえると嬉しいです

>>14 


14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/10/21(日) 23:35:43 ID:yQ.cNMtM
八雲家の紫様と男のイチャイチャを覗き見 


19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/10(土) 09:34:42 ID:M6RMIpmc
レミ「そういえば八雲紫が最近結婚したらしいわね」

レミ「ちょっと見に行ってみましょう」



紫「ねぇ、男。今日はずっと一緒にいましょう? せっかくの休みなんだし」

男「そうですね。そうしましょう」

紫「ふふふ。そうだ、耳かきをしてあげるわ」

男「お願いします」

紫「ここに寝転がって」

男「わーい、紫様の膝枕ー」

紫「じゃあ行くわよ」ぷるぷる

男「どきどきわくわく」

ずぶりっ

男「ぎゃあっ!!」

紫「あ、ごめんなさい」

男「死ぬかと思った。死んでるけど」 


21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 20:44:21 ID:mLubmGN6
レミ「………なんというか、独り身には精神的に堪えるわね」

紫「………」じっ

レミ(ばれたっ!?)

紫「………」にやっ

レミ(あのグランドババア!!)

男「ん? どうかしましたか?」

紫「なんでもないわー」ニヤニヤ

レミ(燃やしたい、この家今すぐ、燃やしたい) 

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 20:48:45 ID:mLubmGN6
パチェ「お帰り。どうしたのげっそりして」

レミ「なんでもないわ」

子供「おかえりー。れみりあさまー」

レミ「よしよし。ただいま」

美鈴「あ、お帰りなさいレミリア様」

レミ「男は?」

美鈴「今、人里行ってますよ」

レミ「人里? またなんで」

美鈴「うちの子がみたらし団子食べたいと言ってたので」

レミ「仕事中なんだけど… まぁいいけどね」

レミ「さて、作業に戻るかしらね」

パチェ「まだ続けるの?」

レミ「もちろんレミリアルートが出るまでよ」

パチェ「言ってて虚しくならない? というか長さ的にルートはきつくない?」

レミ「………うん」 

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 20:51:35 ID:mLubmGN6
レミ「さて次の願いはー これだ!」

パチェ「>>25ね」

レミ「どうでもいいことなのだけど、巷では暴れ者フランと、可愛いフランで分れてるみたいね。うちのフランはもちろん可愛いけど」

パチェ「別に危ないから閉じ込めてたって訳じゃないしね」

レミ「いや、危ないから閉じ込めてたんだけど」

パチェ「え?」

レミ「もし怪我とかしたらどうするのよ、フランが」

パチェ「はいはい、シスコンおつ」 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 21:17:16 ID:mLubmGN6
レミ「さて、みんな揃ったわね」

咲夜「一体何をするんですか?」

レミ「最近新しい東方のゲームも出るみたいだし、皆新しいスペカを作りましょう」

美鈴「東方? ゲーム?」

フラン「でも、おねーさま。スペカってそんなに簡単に作れないよー」

レミ「ふっふっふ、そこは抜かりないわ。さぁ、これを見なさい!」

咲夜「絵、ですか?」

レミ「漫画って言うらしいわ。物語を絵で表現したものよ。図書館中の漫画をかき集めてきたから、各自これを参考にして新しいスペカを作るのよ」

パチェ「ちょっ。私の秘蔵の本まで!」

レミ「なんだかやけに薄い本とかあったわね」

パチェ「渡しなさい! 今すぐ!!」

レミ「そういわれると見たくなるわね」

パチェ「漫画見せないわよ」

レミ「じゃあ仕方ないわね(また今度こっそり見ましょう)」

レミ「さぁ、作成開始よ!」 

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 21:27:07 ID:mLubmGN6
フラン「フランこれが良い!!」

レミ「どれどれ、風穴?。やめなさい」

フラン「えー、フランも吸い込んでどっかんしたい!」

レミ「やめて頂戴」

フラン「むぅー」ぷくー

レミ「今度三色団子買ってきてあげるから(男が)」

フラン「団子大家族になるくらいいっぱい!」

レミ「いいわよ」

フラン「やたー!」

レミ「それで、咲夜は何か思いついたの?」

咲夜「これが」

DIO「ロードローラーだッ!」

レミ「技?」

咲夜「八雲紫も同じようなことしてますし」 

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/11/26(月) 21:52:39 ID:mLubmGN6
レミ「紅魔館のメイドとしては華やかさが足りないわねぇ」

咲夜「すみません」

レミ「ちょっと待ってて。オーディエンス使ってくるから」

咲夜「?」

レミ「あーあー。ディスプレイの前の皆聞こえるかしら。レミリアよ」

レミ「すぐに思いついたキャラもいるんだけど、なかなか思いつかないキャラもいてね。出来れば皆の力を貸して欲しいのよ」

レミ「どのキャラにどんな技をして欲しいか教えて頂戴」

レミ「たとえば美鈴紐がきりとか、美鈴が狼牙風風拳とか、美鈴が北斗羅漢撃とか」

レミ「まぁ、頼んだわ」 

38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:15:16 ID:1ZshPfKU
パチェ「出来たわ」

レミ「私も出来たわ」

こあ「スペルカードってこんな簡単に出来るものなんですねぇ」

レミ「所詮お遊びだからね」

パチェ「そのお遊びで私たちぼこぼこにされちゃったんだけどね」

レミ「うるさいわね。私が本気出せば霊夢くらいちょちょいのちょいよ」

霊夢「へぇ。そうなんだ」

魔理沙「おじゃましてるぜ」

パチェ「………いつの間に」

魔理沙「門番がいなかったから。普通に入ってきた」

美鈴「そういえばそうですね」

パチェ「役に立たない門番ね」

美鈴「どうしろと!?」 

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:20:01 ID:1ZshPfKU
霊夢「で、私たちを倒すのがちょちょいのちょいって言うなら、試してみる?」

魔理沙「おいおい霊夢。さすがに私たち二人じゃこの人数はきつくないか?」

霊夢「大丈夫。こんなこともあろうかと早苗を呼んでおいたわ」

魔理沙「いつの間に」

霊夢「さっき、式を飛ばしておいたわ。もうじき来るでしょうね」

魔理沙「無茶言うなよ。ここから妖怪の山までどれだけ」

早苗「お待たせしましたー」

魔理沙「………あると思ってんだよ」

パチェ「瞬間移動でもしてきたの?」

早苗「ここでは常識にとらわれてはいけません!」

パチェ「ご都合主義って奴ね」

霊夢「さて。準備はいいかしら?」

レミ「私はいいけど」

フラン「魔理沙ー、久しぶりに遊ぼうよー」

魔理沙「いいぜ。だけどコンテニューはもちろんないぜ?」 

40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:25:19 ID:1ZshPfKU
早苗「私の相手は一体誰なんでしょう。。貴方ですか?」

こあ「えぇええ!? 私ですか!?」

美鈴「しかたないですね。私がお相手しましょう」

早苗「中国さん」

美鈴「美鈴です」

早苗「美鈴さん。よろしくお願いします」

こあ「えっと、じゃあ私は後ろで応援してますね」

早苗「戦わないんですか?」

こあ「無理です、ごめんなさいぃ」うるうる

美鈴「あざとい。実にあざとい」 

41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:28:31 ID:1ZshPfKU
霊夢「さて、行くわよレミリア」

咲夜「あら、私もいるわよ」

霊夢「二対一ね」

咲夜「ご不満?」

霊夢「いや。上等よ」

レミ「準備はいいかしら?」

霊夢「どこからでもかかってきなさい。あんたのスペルカードは全て」

霊夢「見切っているわ」 

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:51:21 ID:1ZshPfKU
霊夢「さぁ! 弾幕勝負よ!!」

レミ「蹴符『ダークネスムーンブレイク』」

霊夢「危なっ! 弾幕じゃないじゃない!!」

レミ「まだ本気じゃないわ。変身『ドガバキフォーム』」ピーッ ピーッ ピーッ

霊夢「なにそれ」

レミ「急ぎで河童に作ってもらった」

霊夢「なんでもありなの!?」

咲夜「忘れてるようだけど。私もいるのよ?」

霊夢「どうせナイフが飛んでくるだけじゃない。避けるのは簡単簡単」

咲夜「時を止めるなら、進める事だって出来るはずとは思わない? これが進化したメイドの力よ。時符『メイド・イン・ヘブン』ッ」

こあ「エンゼルモー○で食べ放題開催中です」

咲夜「後ろががら空きよ?」シュン

霊夢「亜空穴っ」ふわんっ

咲夜「瞬間移動ごときで、私から逃げられるわけないでしょ?」

霊夢「嘘でしょ………」 

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 21:54:21 ID:1ZshPfKU
魔理沙「おー。向こうは盛り上がってるなぁ」

フラン「ねぇねぇ。魔理沙早く遊ぼうよー」

パチェ「日ごろの恨み。返してあげるわ」

魔理沙「私は誰かに恨まれるような生き方はしてないつもりだぜ」

パチェ「じゃあ持っていった本返しなさいよ」

魔理沙「死ぬまで借りただけだぜ。どうせパチュリーのほうが長く生きるだろう?」

フラン「ねーねー。早く早く!!」

魔理沙「あぁ。じゃあ始めようか」 

44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:07:47 ID:1ZshPfKU
フラン「いっくよー!」

魔理沙「レーヴァテインか、そんなもん図書館で放って大丈夫なのか?」

フラン「風の傷!!」

魔理沙「うわぁああああ!!」

パチェ「本にマイティーガード」

魔理沙「危なかったぜ… フラン実は天狗だったのか?」

フラン「空は飛ぶけど、あんなのじゃないよ?」

アリス「………」

魔理沙「アリス丁度良いところに、ってなんでこっちに人形を構えてるんだ?」

アリス「行きなさい、上海、蓬莱」

魔理沙「うぇえええぇえぇ!?」 

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:09:08 ID:1ZshPfKU
フラン「きゅっとして風がどっかーん」

魔理沙「マップ兵器は卑怯だぜ!!」

アリス「………人形の操作ってけっこう難しいわ」

魔理沙「あぁ! 人形がうざったいぜ! マスタァアアアア」

アリス「マイティーガード」

魔理沙「スパァアアアアアクッ!!」

魔理沙「直撃、ちょっとやりすぎたか?」

フラン「びっくりしたー」

アリス「上海、蓬莱。ビーム」

魔理沙「無傷!?」 

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:19:19 ID:1ZshPfKU
美鈴「あのー。なんか向こうで盛り上がってるので、私たちは見学ということで」

早苗「駄目ですよー。私が霊夢さんに怒られるんですから」

美鈴「ですよね………」

こあ「ふぁいとー」

美鈴「仕方ないですね。ほわちゃー!」

早苗「そんな見え見えのとび蹴りくらい」

美鈴「かかりましたね! この2Pカラー!!」

早苗「なにっ!?」

美鈴「稲妻十字空烈刃!!」

こあ「凄い! 両腕をクロスさせることで攻撃と同時に相手にさらすことになるボディーを防御する! 攻守において完璧だ!!」

美鈴「これを破った人は一人としていません」 


48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:33:04 ID:1ZshPfKU
ピキーン

早苗「無駄無駄無駄です!」

美鈴「風で体が動かない!」

こあ「はっ 空気間凍結法! 風で空気を固定させることから、一瞬で相手の体の自由を奪う! 空気を固定されると相手に攻撃は届かない! それにしてもすさまじいのは早苗さんの能力!! 体全体を一瞬の内とは!!」

美鈴「さ、早苗さんっ」

早苗「貧弱、貧弱ぅ~ですっ ちょっとでも私にかなうと思いましたか? 中国がぁ~ 貴方は犬死にするためだけにここにきたのです~」

こあ「いえ、来たのは貴方達ですけどね」

早苗「よってもっとも残酷な決着をあたえましょう」

こあ「め、美鈴さんー!」

ドバァアン!!

美鈴「きゃ、きゃああああああ!!」

早苗「次の相手は小悪魔さん。あなたです!」

美鈴「ふっ」ドスッ

美鈴「気入りのバラは痛いでしょう。すみ、ません。おじょ、うさま。庭のバラを使わ、せて。もらいました」ガクッ

こあ「め、美鈴さ~ん!!」 

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:46:01 ID:1ZshPfKU
霊夢「………向こうで決着が着いたみたいよ」

レミ「そう」

霊夢「薄情ね」

レミ「貴方は早苗が負けそうになったら駆けつける? そういうことよ」

霊夢「駆けつけるわよ。私そこまで薄情じゃないわ」

レミ「そういうことじゃないわ。つまり」

レミ「負けそうになったくらいで駆けつけるほど、私は部下を信じてない訳じゃないわ」



早苗「え?」

美鈴「ラウンド、2です」

早苗「今気絶しましたよね?」

美鈴「回復しました」

早苗「するほど時間は流れてないですよ?」

美鈴「いいえ。流れたんですよ」

美鈴(ありがとうございます、咲夜さん) 

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 22:56:33 ID:1ZshPfKU
早苗「………まぁいいですよ。また同じようにするだけですから」

美鈴「風を、風を世界の気の流れとしてたとえるなら。気を操る能力の私に操れないわけがない」

早苗「はい?」

美鈴「行きますよっ」

早苗「同じ攻撃、だから無駄無駄無駄ぁ! って事が分からないんですか!?」

早苗「空気間凍結法!」

美鈴「はぁっ!!」

こあ「空気間凍結法が、効いてない!?」

早苗「なんでですか!?」

美鈴「稲妻十字空烈刃!!」

早苗「きゃあ!!」

美鈴「貴方の気を乱させてもらいました。数時間は動けません」

早苗「な、なんで、ですか?」

美鈴「風は世界の気の流れ。それなら気を操る私に恐れることなんて何一つないですよ」

早苗「そんなの、あり、ですか?」がくっ 

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:05:50 ID:1ZshPfKU
レミ「ね?」

霊夢「………」

咲夜「人が敗北する原因は『油断』のためよ。人は『油断』のために負ける」

霊夢「そう見たいね。でも私は油断なんてしないわよ?」

咲夜「油断しなくても負けるときは負けるわ」

霊夢「そう、ねっ!!」

咲夜「どこに行くのかしら? 貴方は『磔刑』よ―――――ッ」

霊夢「服が!?」

レミ「良くやったわ咲夜。これが本気のダークネスムーンブレイクよ」

霊夢「くっ」

レミ「ウェイクアップ! 蹴符『ダークネスムーンブレイク』ッ」

霊夢「―――――――ッ!?」

レミ「敗北をあげる。返却は不可能よ」 

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:14:28 ID:1ZshPfKU
魔理沙「………逃げたほうがいいかも知れないなぁ」

フラン「逃がさないよ?」

魔理沙「だよなぁ」

アリス「もうチェックメイトかしら?」

魔理沙「なぁパチュリー、いつからお前変身なんて出来るようになったんだ?」

アリス「ついさっきよ」

魔理沙「まいったな。外見がアリスじゃ倒しにくいぜ」

アリス「倒そうなんて思ってるのかしら?」

魔理沙「加減が出来ないけど、お前達なら死なないだろ? 魔砲 ファイナルァアアアアル」

アリス「マイティーガード」

魔理沙「スパァアアアアアアア逃げる!!」

アリス「!?」

フラン「嘘っ、はやっ!」

アリス「逃げ足だけは一流ね………」 

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:22:04 ID:1ZshPfKU
咲夜「お疲れ様」

霊夢「………私にも新しいスペルカードあれば勝てるもん」

咲夜「じゃあ参考資料でも見る?」

早苗「こ、これは!!」

こあ「………なんというかソドムとゴモラ的な禁書ですね」

レミ「なんでそんな本があるのよ」

パチェ「本と言うものならなんでも集めてるからね。別にそういうのが好きって訳じゃないわ」

早苗「ふふふふしだらです! 男同士だなんて!!」

パチェ「宗教的には異性同士じゃないんだからいいんじゃないの?」

早苗「……………そう、ですけど」

霊夢「さぁ、早苗! 早く新しいスペカ作るわよ!!」

パチェ「そうねぇ。GS○神とか、結界○とかがいいんじゃない?」

霊夢「借りてくわ!!」

パチェ「返してよ?」

霊夢「分かってるわよ!!」 

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:33:33 ID:1ZshPfKU
レミ「あんたのスペルカードは全て、見切ってるわ」キリッ

霊夢「うぅ………。覚えてなさい!!」

咲夜「あんまりいじめるものではありませんわお嬢様」

早苗「というか私は漫画の内容なら結構知ってるんですが」

霊夢「じゃあ手伝いなさい」

早苗「私はもうちょっとこの漫画喫茶に」

パチェ「図書館よ」

霊夢「か え る わ よ」

早苗「………はい」 

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:36:07 ID:1ZshPfKU
こあ「またのご来店をー」

パチェ「来なくていいわよ」

霊夢「また来るわ」

早苗「次はフリータイムで」

こあ「ヴアル魔法図書喫茶に改名しますか?」

パチェ「そうね。従業員を総入れ替えしてね」

こあ「Σ(°д°lll)ガーン」

美鈴「そういえば小悪魔さんは結局技を編み出してないんですか?」

こあ「技、ですか。えっと。うっふ~ん(はーと)」

男「失礼しま………」がちゃ

こあ「あ」

男「した」

がちゃんっ

こあ「まってぇえええええぇええええ!!」 

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/31(月) 23:46:02 ID:1ZshPfKU
レミ「また世界を縮めてしまったわ」

パチェ「はいはい最強最強」

レミ「さて、また世界を渡り歩こうかしらね」

パチェ「おのれレミリア、また世界を渡り歩くつもりか」

>>59 

59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 00:32:01 ID:n8eZpQ5.
デモンベイン 

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 00:50:08 ID:/uCOOF92
レミ「………ここは?」

パチェ「デモンベイン、アーカムシティーのようね」

レミ「どこよそれ」

パチェ「まぁ、適当に歩いてたら誰かに会うでしょう、って。もういたわ」

九郎「ひもじぃ、ひもじぃ」

アル「なぜわらわがこんなひもじい目にあわねばならぬ」

九郎「だって仕事来ないから仕方ないじゃないか」

パチェ「あのー」

九郎「は、はい! 仕事ですか!?」

パチェ「そういうわけじゃないんだけど」

九郎「そ、そうか」 

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 00:55:54 ID:/uCOOF92
アル「変な格好をしてるな」

九郎「そんな事を初対面の人に言うって失礼だろ」

パチェ「まぁいいけど。とりあえず、スパロボ参戦おめでとうございます」

九郎「は?」

アル「何をいっておるのだ?」

レミ「ごめん、私に聞かれてもわからないわ」

ウェ「HAHAHA!!」

九郎「この笑い声は、また面倒な奴が出てきたな」

アル「さくっとやっつければいいのではないのか?」

九郎「簡単に言ってくれるな」

ウェ「我輩の名は宇宙一と誉れ高い超絶大・天・才! ドクタァァァァァ・ウェェェェストッッッッ!! 歩けば我がライバルの大十字九郎と出会ってしまうとは、なんて強運! あぁ、非凡すぎる我輩よ、生まれてきてどうもすみませんでした」

エル「自称天才の間違えロボ」 

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:03:29 ID:/uCOOF92
レミ「何あれ」

九郎「あぁ。なんて説明すればいいかわからないが、えっと、なんていうか見てのとおりだ」

レミ「馬鹿ね」

エル「馬鹿ロボ」

ウェ「シャラァァァァァップ!。我輩にそんな口が叩けるのも今のうちである!! お待たせしました。ブラックロッジの構成員の皆様。出番で~す♪」

エル「出番ロボ♪」

九郎「結局いつもどおり他力本願じゃねぇか!! おい、お前らここは危ないから逃げろ!!」」

レミ「へぇ。そんなに危険なの?」

九郎「こいつらはブラックロッジ。犯罪集団だ! わかっただろう、ここは危ないから逃げてくれ!」

レミ「犯罪集団ねぇ。逃げてもいいけど、別に倒してしまってもかまわないんでしょう?」

九郎「は?」 

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:09:05 ID:/uCOOF92
エル「やーらーれーたーロボ」

九郎「す、すげぇ……… あんだけいたのに一瞬で」

アル「貴様ら何者だ?」

レミ「通りすがりの吸血鬼と」

パチェ「魔法使いよ」

九郎「きゅ、吸血鬼!?」

レミ「なんで身構えるのよ。別に取って食うわけじゃないんだから」

九郎「だ、だって吸血鬼なんだぜ!? 人間じゃないんだぜ!?」

アル「落ち着け九郎。わらわだって人間ではない」

レミ「あー。なんだかこういう反応って久しぶりだわ」

パチェ「こっちの人間はみんなおかしいものねぇ」 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:14:17 ID:/uCOOF92
九郎「それと魔法使いって、同業者なのか?」

パチェ「んー、ちょっと違うわね」

九郎「それって」

ウェ「我輩ふっかーつ! である」

エル「さすがロボ。頑丈だけがとりえなだけあるロボ」

ウェ「神は言っている。我輩はここで死ぬべきではないと。選ばれ人種はさすが格が違ったのである。恵まれすぎた自分が我輩怖い!! ということでいつもどおり破壊ロボかもーん♪」

レミ「おかしいわね。殺す気で殴ったのに」

九郎「あれはあれでいろいろ人間離れしてるんだ」 

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:30:49 ID:/uCOOF92
『ふはははは。聞いて驚け見て笑うのである!! この超絶最強ワールドオブナンバーワンの頭脳を持つ我輩の最高傑作。スーパーウェスト超無敵ロボ三十六号である!! なんどもなんども躓いて立ち上がるたびまたひとつ強くなっているのである! ネバーギブアップ七転び八起き抱腹絶倒!!』

レミ「なにあれ、早苗のところのロボ?」

パチェ「それでもあんなに不細工じゃないわよ」

『今我輩のこの愛機スーパーウェスト超無敵ロボ三十六号を馬鹿にしたのか!? ならこのスーパーウェスト超無敵ロボ三十六号の恐ろしさと愛しさと心強さをその身に刻みつけてやるのである!!』

レミ「いや、あの程度じゃ死なないけど、あれ壊すのは面倒ね。なんだかいい手段があればいいんだけど」

九郎「よ、よし。さっきは主人公の割りに目立たなかったが今なら。デモンベインッ!!」 

66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:31:15 ID:/uCOOF92
九郎「ゆくぞアルッ」

アル「さっさと倒すのだ」

レミ「がんばってねー」

九郎「は?」

アル「な、なんでいるのだ?」

パチェ「私もいるわよー」

レミ「というか何でこんな狭いのに気づかないのよ」

九郎「それはなんというか戦いの高揚のせいというかなんというか」

ウェ『む、現れたであるなデモンベインッ。ここであったが一週間ぶりなのである!!』

レミ「あんまり悠長に話してる暇はなさそうね」

九郎「みたいだな。静かにしててくれよ?」

パチェ「わかったわ」 

67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:38:51 ID:/uCOOF92
九郎「うぉおおおおぉおおお」

ウェ『ぐっがぁ!! ちょ、タンマタンマ!! いじめっ子は嫌われるのよ!? お母さん九郎ちゃんをそんな風にそだてた覚えはありません!!』

九郎「うぉおおおおおお」

ウェ『やめるのであるやめるのである!! 壊れてしまうのである!!」

アル「こやつ、弱いくせになかなか壊れないのだ。九郎、いつもどおりあれで決めるか」

パチェ「光差す世界に汝ら暗黒、住まう場所なし!!」

九郎「はぁ!?」

レミ「渇かず、飢えず、無に還れっ! レミリア・インパクト!!」

ウェ『ぎゃー、やーらーれーたーのである。いややられてないのである。これは戦略的撤退だから負けじゃないもんねばーかばーかあほ九郎』

エル『馬鹿なこと言ってないでさっさと脱出するロボ』

レミ「昇華ッ!!」 

68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:42:08 ID:/uCOOF92
九郎「なんでこうなった」

アル「わらわもわからぬ」

パチェ「まぁ落ち込みなさんな」

九郎「いまさらだけどいったいお前たちなんなんだ!? むちゃくちゃすぎる!!」

レミ「通りすがりの吸血鬼よ」

九郎「説明になってない!?」

レミ「さーて、もうそろそろ帰ろうかしらね」

パチェ「よく遊んだわ」

九郎「遊び道具だったのか!?」

レミ「じゃあね。もう会うこともないでしょうけど」

パチェ「あなたたちの戦いは見守ってるわよ」

九郎「………消えた。いったいなんだったんだ?」

アル「わからぬ」

九郎「夢、だと思いたいなぁ」 

69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 01:44:32 ID:/uCOOF92
パチェ「レミィ。お願いだから幻想郷から飛び出さないで。あれはまだ幻想入りしていいものじゃないから」

レミ「わ、私のせいじゃないわ」

パチェ「………じゃあ次からは普通にお願いね」

レミ「任せなさい」

>>71
紅魔館のイベントでお願いします 

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/01(火) 08:11:16 ID:mGQbm1Gk
魔女パチュリーの、融合細胞培養実験。とりあえずレミィとフランの細胞から 


77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 08:37:04 ID:rgxyb9kQ
男「パチュリー様失礼します。あれ、パチュリー様いらっしゃらないんですか?」

こあ「いるわよ」

男「どちらに?」

こあ「私よ、私」

男「えっと、すみません。どういうことでしょう」

パチェ「河童と協力して物体を入れ替える技術を作って小悪魔と私の位置を入れ替えようとしたんだけど、トラブルで私と小悪魔が合体しちゃったのよ」

男「つまり大変なんですね」

パチェ「そのとおりよ。まぁ分離はまた装置に入って起動させればいいんだけど、装置の中からじゃ起動できなくてね。ということでお願い。スイッチ押すだけでいいから」

男「わかりました」

パチェ「じゃ、お願い」

男「わかりました」

ガチャ バタン

パチェ「いいわよー」

男「はい」 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 08:56:06 ID:rgxyb9kQ
こあ「びっくりしましたぁ」

パチェ「やれやれね」

パチェ「それにしても、合体してしまうだなんて。まぁこれはこれで何かに使えそうだけど。改良しようかしらね」

こあ「私はもうこりごりです」

パチェ「私はあのままでもよかったかもしれないわね。健康だから」

こあ「ひぃ!」



パチェ「ということで改良したわ!」

レミ「いきなり駆け込んできて、何?」

子供「あー。パチュリーさまだー」

フラン「どうしたのー」

パチェ「物体合体システム メガテンが完成したわ」

レミ「はい?」 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 09:02:43 ID:rgxyb9kQ
レミ「なるほど、物体同士を融合させてしまう装置が完成したと」

パチェ「えぇ。ということで」

レミ「実験体ならごめんよ」

パチェ「ホワイッ!?」

レミ「面倒はごめんだし、というか今日やたらテンション高いわね。いつもは押入れの中にいるようなテンションなのに」

パチェ「誰がもやしよ!」

フラン「えー。面白そうだよお姉さま」

レミ「いやだって私この館の当主なわけだし。当主がいなくなるのは駄目でしょ」

フラン「そんなこときにしなくていいよー」

レミ「………」

パチェ「よし! やるわよ!!」

レミ「なにをするだぁ~!!」ずるずる 

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 09:09:07 ID:rgxyb9kQ
パチェ「ということでレミィとフランの合体実験を行うわ」

こあ「わー。悪魔合体ですね!」

パチェ「小悪魔混ぜて三身合体でもいいのよ」

こあ「すみません。黙ってます」

レミ「私はいい。だがフランを巻き込むのだけは―――」

フラン「いいよー」

パチェ「なにも問題はないわね」

レミ「………」 

84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 21:50:31 ID:asoCHMPQ
パチェ「ということでレミィ」

レミ「………覚悟はできているわ」

パチェ「髪を頂戴」

レミ「………もう一回言って頂戴」

パチェ「ギブミー髪」

レミ「なんで?」

パチェ「細胞の融合実験するからよ」

レミ「髪、でいいの?」

パチェ「細胞を融合させて、新しい細胞を作り出すだけだから」

レミ「じゃあもし私の意識が消えた場合に書いておいた。フランに伝えたい、紅魔館とフランの10の約束(125ページ)はいったいどうなるのよ!」

パチェ「知らないわよ。勝手にそっちが早とちりしただけでしょ」

こあ「まぁまぁ。良かったじゃないですか」

レミ「………良かったけどさぁ」

フラン「お姉さまがいなくなるなんてとんでもない!」

レミ「ありがとう、フラン」 

85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 21:55:33 ID:asoCHMPQ
パチェ「これからやることを簡単に説明すると。レミィとフランの細胞を合体させて、それを使って新しい生物を作り出すのよ。言ってみればレミィとフランの子供ね」

レミ「私とフランの」

フラン「こども?」

子供「ちがうよー。こどもはこうのとりさんがはこんでくるんだよー」

こあ「あ、子供ちゃん。いつのまに」

子供「えっとフランさまと遊びにきたー」

フラン「ごめんね。今からフランとお姉さまは愛の結晶を作るんだよ」

レミ「意味は間違ってないけど、言い方がやけにいやらしいわね」

パチェ「意味も間違ってると思うけどねぇ」

こあ「じゃあ子供ちゃんは向こうで一緒にお菓子を食べましょうねー」

子供「わーい」 

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 23:25:02 ID:asoCHMPQ
レミ「ぷちっと、いてて」

パチェ「最強の吸血鬼が髪を抜くくらいで痛がらないの」

レミ「しょうがないでしょうが。痛いものは痛いのよ」

フラン「お姉さまこの前部屋から出るときに思いっきり小指をぶつけてもだえ苦しんでたよね」

レミ「吸血鬼だって痛いやい!」

フラン「はい、パチェ」

パチェ「この髪をそれぞれ両側の装置の中にいれて、と」

フラン「どうなるの?」

パチェ「両側の装置から髪の細胞が真ん中の機械で融合させるのよ。中に特性培養液があるから1日立てばあなたたちの子供が生まれるわ」

フラン「えへへ。お姉さまと私の愛の子だね!」

レミ「だからフランはそういう言葉をどこで学んでくるのよ」

フラン「そこにある本ー」

レミ「ちょっと藤原妹紅呼んでくるわ」

パチェ「やめて! 外の世界の珍しい本なんだから!!」 

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 23:29:43 ID:asoCHMPQ
パチェ「それでは、ぽちっとな」

ウィンウィンウィンウィン

パチェ「終了よ」

レミ「え、これだけなの?」

パチェ「そうよ。どんなのを想像してたのよ」

レミ「もっと光がわーっとなって雷がばちばちーってなるのかと」

パチェ「本の読みすぎよ」

フラン「あとはまた明日だねー」

パチェ「お楽しみに」

こあ「あ、終わったんですか?」

パチェ「えぇ。無事終了よ」

こあ「わー。それで、名前は何にするんですか?」

レミ「名前。すっかり忘れてたわ。子供2とかでいいんじゃないの?」

こあ「可哀想ですよ。ちゃんとした名前つけてあげないと」

レミ「名前、ねぇ」 

89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 23:38:33 ID:asoCHMPQ
レミ「ここは子育ての先輩である、美鈴にでも聞いてみましょうか」

パチェ「いってらっしゃい」



レミ「美鈴はいるかしら」

美鈴「あれ? どうしたんですかレミリア様」

レミ「仕事をしている所悪いんだけど、子供の名前の付け方について教えてほしいのよ」

美鈴「子供の名前ですか? お知り合いの方がご出産ですか?」

レミ「いや。私の子供」

美鈴「………………相手は?」

レミ「フラン」

美鈴「………………」ぽかーん 

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 23:45:34 ID:asoCHMPQ
レミ「おーい。美鈴聞いてる?」

美鈴「はっ。れ、レミリア様? 女の子同士じゃ子供はできないんですよ? 子供というのは異性同士が、愛し合った結果できるもので。同性じゃ駄目なんですよ。いえ、別にレミリア様とフラン様の仲を否定する訳じゃないのですが」

レミ「あのー。美鈴? 何か勘違いしてない?」

美鈴「ま、まさか吸血鬼は雌雄同体という訳ですか!?」

レミ「違うわよ。パチェの機械を使って実験したら、子供が産まれるの」

美鈴「すみません、ちょっと良くわからないです」

レミ「詳しく話すとかくがくしかじか」

美鈴「まるまるうまうまなのですね。はぁ、びっくりしました。詳しく言ってくれないと分かりませんよ」

レミ「で。名前はどうすればいいの?」

美鈴「その子供の未来を願ってつけるのが一般的ですね。こういう子に育ってほしいという願いをこめるのです」

レミ「ぼんきゅっぼん」

美鈴「それはレミリア様のねが、痛い痛い痛いです!! すみませんすみません!!」

美鈴「えっとですね。一般的な名前でお願いします。あまり変な名前をつけると子供が可哀想なので」

レミ「むぅ。ちょっとそこらへんを回って考えてくるわ」

美鈴「いってらっしゃいませ」 

94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 00:07:28 ID:hqPdsiXc
パチェ「おかえり」

レミ「ただいま」

パチェ「ずいぶん考えてるみたいね」

レミ「えぇ、久しぶりよ。こんなに悩んだのは」

パチェ「それで、決まったの?」

レミ「一応ね。こんな風になってほしいという人の心当たりがあるから」

パチェ「心当たり?」

レミ「私の古い友人よ。とても強い人間だったわ」

パチェ「人間?」

レミ「えぇ。私に襲われても泣きもせずこっちを睨み付けて武器を向けてきたのよ」

パチェ「それがどうなったら友人になるのよ」

レミ「運命って不思議よねぇ」

パチェ「それでその人間のご友人の名前は?」

レミ「ウィルへルミナ。可愛らしい少女だったわ」 

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 00:16:33 ID:hqPdsiXc
咲夜「え? パーティーですか?」

レミ「新しい家族が増えるのよ」

咲夜「美鈴にですか?」

レミ「いや、私とフラン」

咲夜「………妹様か弟様がご誕生に?」

レミ「いや、娘」

咲夜「あのですねお嬢様、子供というのは」

レミ「あーその話さっきも美鈴から聞かれたからもういいわ。パチェの大発明でフランと私がフュージョンして、娘が誕生というわけよ」

咲夜「???」

レミ「つまりかくがくしかじかってこと」

咲夜「なるほど。それでは明日は盛大にパーティーを開きますわ」

レミ「頼んだわ」 


104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 21:48:02 ID:RIdDjsg6
ウィルへルミナの元ネタはドラキュラでググると出てくると思います

フラン「やったね! 咲夜!! 家族が増えるよ!!」

咲夜「なぜだかは知りませんが。その台詞からはとても危ないものを感じますわ」

フラン「ところで咲夜。フランとお姉さま。どちらが母親になるのかな?」

咲夜「え? えっとレミリア様のほうが父親だと思いますのでフラン様がお母様になると思いますわ」

フラン「そっか~ えへへ。フランがお母さんなんだ~」ニコニコ

男「あ、フラン様」

フラン「あ、お兄ちゃん! 私お母さんになるよ!!」

男「!?」

咲夜「あら。お嬢様に話をされなかった?」

男「さっきまで人里に出ていたので」

咲夜「あーなるほど。じゃあ私から説明するわ」

少女説明中

男「おめでとうございます」

フラン「えへへ~」 

105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 21:52:03 ID:RIdDjsg6
フラン「あ! そうだ!咲夜も子供をつくろうよ!!」

咲夜「!?」

男「!?」

咲夜「遠慮しておきますわ」

フラン「えぇ~」

咲夜(だって、ね)

フラン「ん? なんで咲夜、お兄ちゃん見てるの?」

咲夜「なんでもないですわ」

男「?」

咲夜「それでは私は明日の準備をしなければならないので。男、手伝いなさい」

男「わかりました」

フラン「二人ともがんばってね!」 

106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:02:18 ID:RIdDjsg6
レミ「うぅ。眠れない」

レミ「ホットミルクでも作ろうかしら。咲夜は、もう寝てるわね。仕方ない自分で作りましょう」

レミ「えっと、牛乳牛乳っと。あったあった。後は砂糖ね」

レミ「砂糖………。調味料っていったいどこに置いてるのよ咲夜」

レミ「これかしら? うぇ!塩だわ………」

レミ「なんでこんなときに限って砂糖切らしてるのよ。倉庫に取りに行くのは面倒だし、もう砂糖なしでいいわね」

レミ「なべに牛乳入れて、火をつけてっと。あとは待つだけね」

レミ「………今思えばこの館もずいぶんにぎやかになったわね。初めは私とフランの二人だけだったのに」

レミ「それに今度はまた一人増えるし、本当大変ね」

レミ「本当に大変、だわ」

レミ「さて、もうそろそろいいかしらね」

レミ「ずずー。味は………牛乳ね」

レミ「まぁいいわ。これで眠れそうね。ふわぁ……… 早く寝室に戻りましょ」 

107 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:05:23 ID:RIdDjsg6
パチェ「ずいぶん目の下が黒いわね」

レミ「あまり眠れなかったのよ」

パチェ「さて。それじゃあもう開ける?」

レミ「ちょっと待ってちょうだい。心の準備が」

パチェ「待つけど、早めにしてね」

フラン「お姉さまー 早くー」

レミ「ちょっと外で一服してくるわ」

パチェ「何をよ。あなたタバコ吸わないでしょ」

レミ「血」

パチェ「………行ってらっしゃい」 

108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:10:22 ID:RIdDjsg6
レミ「ごくごくごく。ぷはぁ。朝から体に染み渡るわ~」

レミ「こないだの湖でどこかしら咲夜が回収してきた血がもうそろそろなくなりそうだけど、どうしようかしら」

レミ「まぁ後で咲夜がなんとかしてくれるでしょう。もうそろそろ戻りましょう」



フラン「お帰りー」

パチェ「それで。もういいの?」

レミ「どうせ、はいを選ばなければイベントが進まないんだから潔くはいを選択するわよ」

パチェ「一回いいえを選んだ時点で潔くないわよ。それじゃあぽちっ」

ウィーン どばどばー

レミ「あのー。中から大量に液体が出てきたけど大丈夫なの?」

パチェ「後始末は小悪魔にさせるわ」



こあ「くしゅんっ」

美鈴「風邪ですか?」

こあ「かも知れませんねぇ」 

109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:16:09 ID:RIdDjsg6
レミ「ずいぶんと、大きいわね」

パチェ「特製培養液のおかげで体の成長自体はフランと同じくらいよ」

レミ「科学ぱねぇ」

フラン「でも、寝てるよ?」

パチェ「いずれ目を覚ますわ。それまでは服を着せてベッドで寝かせておきましょう」

レミ「………赤ちゃん用の服買ったのに」

パチェ「こういうときの貴方の行動力は素直に感心するわ。昨日晴天だったでしょうに」

フラン「早く服を着せてあげないと風邪引いちゃうよ」

レミ「あぁ、そうね。咲夜」

咲夜「なんでしょうお嬢様」シュンッ

パチェ「相変わらず凄い聴力ね」

レミ「この子に服を着せてあげて頂戴」

咲夜「お言葉ですがお嬢様。そのような仕事は親であるレミリア様がするべきかと」

レミ「それもそうね。それじゃあこの子に会う様な服を持ってきて頂戴」

咲夜「メイド服しかないです」 

110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:19:50 ID:RIdDjsg6
レミ「え?」

咲夜「メイド服ぐらいしかないです」

レミ「………私の服を持ってきて頂戴」

咲夜「わかりましたわ」シュンッ

レミ「生まれたての赤子に、大きいとはいえメイド服を着せる親ってどんなよ」

パチェ「よかったじゃない。貴方がパイオニアよ」

レミ「着せねぇよ!! そんなパイオニア嫌だよ!!」

パチェ「最近レミィってばすぐにキレるわね。思春期かしら」

レミ「主にパチェのせいだよ」

パチェ「むきゅん」

レミ「会話をして頂戴」 

111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:24:55 ID:RIdDjsg6
咲夜「もってきましたわ」シュンッ

レミ「ありがとう。なぜメイド服も一緒にあるのかについては深く突っ込まないことにするわ」

咲夜「パチュリー様の使い魔が飛んできて。メイド服も、とのことでしたので」

レミ「余計なことすんな!!」

パチェ「むっきゅきゅっきゅきゅ~」

レミ「頼むから会話をして頂戴」

パチェ「まぁまぁレミィ。そんなに怒ると背が伸びないわよ」

レミ「聞いたことないよ、そんな話。というかいまさらだけどパチェ性格変わったわね」

パチェ「本編であんまり人気がなかったからキャラを変えてみることにしたのよ」

レミ「不人気だったのは私もだよ。というか咲夜と美鈴の人気がおかしかっただけで」

パチェ「夜雀も一部から凄い人気だったけどね」

フラン「なんの話?」

レミ「なんでもないわ」 

112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 22:29:12 ID:RIdDjsg6
レミ「えっと。これでいいのかしら」

パチェ「やはりパジャマはナイトキャップ派だったのね」

レミ「そういうパチェはいつもかぶってるじゃない」

パチェ「これはナイトキャップじゃないわよ」

レミ「え?」

フラン「え?」

咲夜「!?」

パチェ「………もういいわよ。はやく部屋に運んであげなさい」

レミ「部屋って、私の部屋でいいのかしら」

パチェ「知らないわよ。部屋なんて有り余ってるんだかどこでもいいんじゃない?」

レミ「でも一人部屋にはまだ早いわよ。せめてこの子が小学校高学年になってから」

パチェ「もうレミィの部屋でいいから連れて行きなさい親バカ」

レミ「わかったわ」

パチェ「それじゃあまた後でね」 

120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:22:00 ID:8Af.vniQ
フラン「むぅ………」

咲夜「どうなされたのですか?」

フラン「もう二時間経ってるんだよ? なのにぜんぜん起きないよ」

咲夜「気長に待ちましょう。まだ昼ですもの」

フラン「うん………」

咲夜(待ち遠しいのはわかりますけどね。それにしてもフラン様、我慢強くなりましたね。昔ならなにかに八つ当たりしてもおかしくないですからね)

咲夜「さぁ、向こうで待ちましょうね。紅茶とおいしいお菓子がありますわ」

フラン「うん!」 

121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:29:03 ID:8Af.vniQ
魔理沙「来たぜ」

パチェ「………なんのようかしら」

魔理沙「そう睨まないでくれよ。今日は別に本を借りに来たわけじゃないからな」

パチェ「そう、本を狩りにきたわけじゃないのね」

魔理沙「今日のパーティーに来ただけだ」

パチェ「なんでレミィはあなたを呼んだのかしらね」

魔理沙「いや、私はフランに呼ばれたんだぜ」

パチェ「あぁ、なるほど。あの子はなぜか貴方に懐いてるものね」

魔理沙「それじゃあ私は図書館で待たせてもらうぜ」

パチェ「それは駄目」

魔理沙「えぇ~」

パチェ「普通に客間で待ってなさい」

魔理沙「ま、今日くらいは素直に従うぜ、じゃあまた後でな」 

122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:32:18 ID:8Af.vniQ
パチェ「待ちなさい。そっちは客間じゃないわ」

魔理沙「いやぁ。この館は広くて迷ってしまうなぁ」

パチェ「なにを白々しい。何回も進入してきてるくせに」

魔理沙「へぇへぇ。今度こそ本当に客間に向かうよ」

パチェ「最初からそうすればいいのよ。そうすればこの無駄なコミュニケーションもいらないし」

魔理沙「さびしい事言うなよ。友情を深めてるだけじゃないか」

パチェ「そうね。友情の溝をね」

魔理沙「それじゃあ霧雨魔理沙はクールに去るぜ」

パチェ「ん」 

123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:37:56 ID:8Af.vniQ
霊夢「久しぶりにお肉が食べれるわ」

早苗「久しぶりのお肉って。いったい今まで何食べてたんですか?」

霊夢「豆だけね。畑のお肉ならよく食べるんだけど」

早苗「今度、うちに食べにきてください」ほろり

霊夢「え? いいの? ありがとう」

早苗「一杯食べてもかまいませんよ」

霊夢「………まさか、罠?」

早苗「そんなことないですから安心してください」

霊夢「いや、裏のない好意だなんて存在する訳が………」

早苗「いったいどんな人生を歩んできたんですか………」

霊夢「………………」

早苗「無言は凄い怖いのでやめてください」

霊夢「冗談よ。ありがたくいただくわ」

早苗「諏訪子様たちも喜びますよ」

霊夢「ほかの神社の巫女が来て喜ぶって。神様がそれでいいのかしら」 


125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:47:53 ID:8Af.vniQ
サリ「楽しみじゃのう」

魅魔「パーティーだから良い酒が出るんだろうね」

神綺「あ、レミリアちゃん。これご祝儀」

夢美「私と神綺のはあわせてあるよ。あとイチゴ大福は出るのか?」

レミ「……………なんでいるの?」

神綺「私、神様ですから」

レミ「いや、神綺と夢美は別にいいんだけど。そこの悪霊と馬鹿」

魅魔「霊夢に手紙が来てたから見た」

サリ「魅魔につれて来られたのじゃ」

レミ「あんたが原因か」

魅魔「なんだなんだ、金か!? 金なのか!? この金の亡者め!!」

レミ「礼儀がなってない奴をパーティーに呼ぶつもりはないわ。夢美と神綺はそこらへんしっかりしてるし。あんたはただのトラブルメーカーじゃない」

魅魔「パーティーはどんちゃん騒ぎしてこそだろ? 盛り上げるのには最適と私は私を推薦するぜ」

レミ「パーティーと宴は違うのよ」 

126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:50:20 ID:8Af.vniQ
サリ「まぁまぁ、喧嘩はやめるのじゃ。めでたい日なのじゃから」

レミ「はなから喧嘩なんてしてないわよ」

魅魔「ま、挨拶みたいなもんだな」

サリ「ならよしぞ」

夢美「あの、結局苺大福はあるの?」 

127 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 22:57:53 ID:8Af.vniQ
ミス「ら~ら~ら~♪」

大「えっと。お皿はっと」

男「あれ、大妖精達じゃないですか」

大「あ、男さん。こんにちわ」

ミス「今日は私たちが手伝いに来たんです。私が料理担当で、大ちゃんが会場準備ですよ」

男「それは助かります。それでチルノ達はいないんですか?」

大「チルノちゃんとリグルちゃんは外で待機させてます」

ミス「正直、今回はできることないですからねぇ」

男「いいのですか?」

大「いいんですよ」

男「ならいいのですが」 

128 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 23:07:01 ID:8Af.vniQ
魔理沙「あ、魅魔さま!」

魅魔「魔理沙じゃないか。久しぶりだな。元気にしてたか?」

魔理沙「えぇ。魅魔様は?」

魅魔「私は悪霊だから体調を崩しようがないよ。それにしても久しぶりだなぁ。前会ったときはもっときゃぴきゃぴしてたのに」

魔理沙「その話はできればやめてほしいです」

神綺「でも可愛かったわよ?」

サリ「うむ。うふふとかきゃははとか言ってたぞ、白い衣装を着ているときもあったのじゃ」

夢美「もうそろそろやめてあげなよ。人には誰にだって隠したい過去というものがある」

魔理沙「ありがとうございます。夢美さん」

神綺「でも可愛かったのに」

魔理沙「あうあうあうあう」

魅魔「ま、今も魔理沙も十分可愛いけどな。さすが私の弟子」

魔理沙「あう………」

夢美「おーい。魔理沙が倒れそうだぞ。やめてあげなよ」

サリ「顔が真っ赤ぞ」 

129 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/09(水) 23:11:14 ID:8Af.vniQ
咲夜「お嬢様準備ができましたわ」

レミ「そう。それじゃあ皆会場へ移動して頂戴」

咲夜「お嬢様、誘導はしておきますわ」

レミ「ありがとう咲夜。それじゃあ私は行ってくるわ」

咲夜「フランが後で怒るかもしれませんわね」

レミ「大丈夫よ。後は任せたわよ咲夜」

咲夜「えぇ。任せてください」 

134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/10(木) 06:27:47 ID:ji6IOejA
ウィル「………お、かあ、さま?」

レミ「おはよう。ウィルへルミナ」

ウィル「おはようございます」

レミ「さぁ、着替えるわよ。私が手伝ってあげるから早くしなさい」

ウィル「わかりました」

レミ「はい。ばんざーい」

ウィル「わかりました」バンザーイ

レミ「良い子ね。パジャマを脱いだらこのドレスを着るわよ」

ウィル「パジャマ? どこかに行くのですか?」

レミ「パーティーよ」

ウィル「パーティー?」

レミ「そう、貴方のためのパーティー。後ろ閉めるから、髪上げるわね」

レミ「これで、よし」

ウィル「ありがとうございます」 

135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/10(木) 06:32:16 ID:ji6IOejA
レミ「さ、行くわよ」

ウィル「はい」

レミ「あと、敬語はやめなさい。上に立つ者が喋るべき言葉ではないわ」

ウィル「は………わかった」

レミ「それじゃあ無愛想よ。まぁ、言葉遣いはおいおい教えるとして。皆がもう待ちくたびれてるころよ。皆我慢ってものがないから」

レミ「それじゃあ行くわよ。誕生日パーティーに、ね」

ウィル「わかった」 

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:16:42 ID:GdxdXd92
レミ「皆待たせたわね」

魔理沙「お。それが例の新しい家族なのか?」

レミ「えぇ。紹介するわ。ウィルへルミナ・スカーレットよ」

ウィル「よろしく」

霊夢「なんというか。もぐもぐ。顔の筋肉が。もぐもぐ。動かない。もぐ。子ね。ごっくん」

レミ「生まれてまだ数時間しか経ってないから仕方ないわよ。あと食べるか喋るかどっちかにしてちょうだい」

霊夢「もぐもぐもぐもぐ」

レミ「……………うん。ゆっくり食べると良いわ」

早苗「わぁ。でも可愛いですけど、笑ったらもっと可愛いですよ。こういう風に」ニコッ

ウィル「わ、わかった」に、ニコ

早苗「ぎこちないですけど。及第点ですね」

レミ「何様よ。笑顔トレーナー?」

早苗「愛の伝道者です」

レミ「はいはい、よかったわねー」

早苗「軽く流されました!?」 

142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:24:26 ID:GdxdXd92
美鈴「こんにちわ」

ウィル「こんにちわ」ぺこっ

美鈴「きゃー! 可愛いです!! 記念に高い高いしてあげますよ。ほら高いたかーい!!」

ウィル「う、うおぉ!? 高い! 怖い!!」

レミ「おいこらうちの娘になにしとんねん」

美鈴「あ、つい」

ウィル「こ、怖かった。心臓がばくばくする………」

美鈴「うちの娘は喜ぶんですけどね」

レミ「8メートル近く飛ぶ高い高いを喜べるのはあんたの娘くらいよ」

夢美「というか、吸血鬼が高いのが嫌いでいいのか?」

レミ「自分で飛ぶのと、他人に飛ばされるのはだいぶ差があるわよ」

神綺「こんにちわ。神綺お姉さんよ」

ウィル「こんにちわ」ぺこっ

神綺「可愛いわねぇ。持ち帰ってもいいかしら」

レミ「そういうのは冗談でもやめて頂戴。ウィルが青ざめてるから」 

143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:31:48 ID:GdxdXd92
夢美「人見知りなんだな」

サリ「我は怖くないぞ~」

ウィル「!?」ビクッ

夢美「いや、あんた十分外見怖いからな」

レミ「よしよし。大丈夫よ」

ウィル「大変だお母様。変な人ばっかだ」

レミ「うーん。否定ができないけど変だけど怖くはないから安心しなさい」

夢美「まって。私は変じゃないと思う」

フラン「あ! お姉さま!!」

レミ「あら、フラン」

男「こんにちわ。ウィルへルミナ様」

ウィル「………お父様?」

男「!?」

夢美「………まさか、不倫?」

男「違います違います違います!」 

144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:38:45 ID:GdxdXd92
レミ「ウィル。男はお父さんじゃないのよ」

ウィル「ほかに男がいないから」

レミ「貴方の親は私とフランよ」

フラン「えへへ~」

ウィル「………?」

夢美「そりゃあ分からないよなぁ」

ウィル「えっと、子供は男と女がいないと産まれない。でも私の親は二人とも性別は女。??????」

神綺「ウィルちゃん。女同士でも子供は産まれるのよ。そう幻想郷ならね」

夢美「子供に嘘を教えない。いや、嘘でもないのか?」 

145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:39:44 ID:GdxdXd92
ウィル「理解不能、理解不能」

フラン「ひょっとして私が親じゃいけないのかぁ………」

ウィル「私が理解できないだけ。お母様がいうのならきっと貴方がお父様、いやお母様?」

レミ「お母様でいいのよ」

ウィル「ウィルのお母様は、レミリアお母様とフランドールお母様」

フラン「ウィル~!!」

ウィル「フランドールお母様~」

だきっ!

神綺「感動の場面ね」

サリ「うぅ~。いい話なのじゃあ」

夢美「………そう?」 

146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/15(火) 21:46:46 ID:GdxdXd92
男「これからよろしくお願いします。ウィルへルミナ様」

ウィル「うん」

レミ「男には子供もいるのよ。今は寝てるけど」

ウィル「ウィルと同じだ」

レミ「子供のほうが小さいけどね」

フラン「でもあともうちょっとでフランの身長超えそうなの」

レミ「子供は成長が早いわねぇ」

フラン「フランは成長するのが遅いよ………」

レミ「私もよ………」

ウィル「ウィルもなのか………」

夢美「他の吸血鬼を見たことはないから分からないが、種族の差というものじゃないのかな」

サリ「でも身長は遺伝というぞ」

ウィル「………………」

夢美「余計なことをいうんじゃない。それに遺伝といっても絶対ではないんだ。希望はある」

ウィル「よ、よかった」ほっ 

149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 19:49:14 ID:eQph/oF6
みすち「追加の料理できましたよー」

大「チルノちゃん、アイス冷やす用の氷お願い」

チル「任せろ!!」

ルー「照明が少し明るすぎるのかー」

リグ「もぐもぐ。美味しい!!」

メイド「チルノたちのおかげでだいぶんらくちんです!!」

咲夜「ミスティアは雇っても良いかもしれないわね。あと大妖精も」

美鈴「できれば門の防衛部隊も作りたいんですけど」

咲夜「貴方を信じてるわ。美鈴」

美鈴「いくらなんでも私とロボットじゃ無理がありますって」

パチェ「私のロボットが信じられないっていうの? 吸血鬼相手に勝ってるのよ?」

美鈴「あれは。なんというか三下吸血鬼ですし。ギャグ要素要因ですし」

パチェ「その吸血鬼今、窓からうらやましそうにこっちを見てるけどね」

美鈴「え?」 

150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 19:53:32 ID:eQph/oF6
吸血鬼「いいなぁ。美味しそうだなぁ」

ゴーレム「侵入者ハッケン!! 撃退シマス!!」

吸血鬼「うわぁ! 見つかってしまった!!」

ゴーレム「トランザム起動!!」

吸血鬼「うわぁああああぁあ」

ゴーレム「目からビーム!!」

吸血鬼「うおっ。かする!! 危ないぞ!!」

美鈴「………………昔色々ありましたけど、なんだか可哀想に思えてきます」

咲夜「正直入れてあげたい気もするけど、男とお嬢様がなんて言うか」

男「私なら別にかまいませんが」

咲夜「あら、男いたのね」

吸血鬼「ぎゃあああああああ!!」

咲夜「ちょっとお嬢様に相談してくるわ」 

151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 19:57:20 ID:eQph/oF6
レミ「吸血鬼? 別に良いわよ。どうせ害ないし。暴れたところでこのメンバーよ?」

咲夜「ありがとうございます。それでは助けてきますわ」

ウィル「吸血鬼?」

レミ「この館の外にいる変な妖怪よ。気にしなくて良いわ」

ウィル「うん」

フラン「見てる分には面白いよねぇ。吹き飛ぶところとか」

レミ「爆発とかに巻き込まれても真っ黒になるだけで済むし、あれがコメディー補正なのかしら」

フラン「?」

レミ「ま、私にはいらないけどね」

ウィル「レミリアお母様が言うことは難しくて良く分からない」 

152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 20:02:47 ID:eQph/oF6
吸血鬼「はぁ~。はぁ~。死ぬかと思った………」

咲夜「とりあえずここはパーティーだから、この服に着替えてほしいわ」

吸血鬼「う、うむ。助かる。ってこれはメイド服? こんなふざけたふ」

咲夜「嫌なら着なくて良いわよ? その代わり追い出すけど」

吸血鬼「喜んで着させてもらおう」

咲夜「よろしい」

~吸血鬼、着替え中~

吸血鬼「動きやすい。動きやすいのだが」

咲夜「さて貴方には今からパーティーを手伝ってもらうわ」

吸血鬼「え?」

咲夜「ただでパーティーに参加させると思ったら大間違いよ。ちょうど人手が足りなかったのよ。猫の手ならぬ吸血鬼の手を借りたいぐらいには」

吸血鬼「うぅ。うむ。背に腹は変えられん。手伝おう」

咲夜「あら、ずいぶん簡単に了承するのね。もう少しごねると思ったけど」

吸血鬼「ごねて外に追い出されたらまたあの人形が待ってるからな」

咲夜「賢明でよろしい」 

153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 20:08:43 ID:eQph/oF6
霊夢「そうそうレミリア。その子の能力はいったいなんなの?」

レミ「あぁ。そういえば私も知らないのよ。パチュリーにでも聞いてみたらいいんじゃない?」

パチェ「呼ばれた気がした」

レミ「呼んだわ。ウィルの能力ってなんなの?」

パチェ「こんなこともあろうかと」

レミ「なにその虫眼鏡」

パチェ「河童が作ったスペクタルズっていう道具。これを通して人や妖怪を見ると、相手の能力や戦闘力が分かる優れもの」

レミ「へぇ。便利なものもあるのね。河童のくせに」

パチェ「私が発注したからね。指示さえあれば河童だって良い物作るわよ」

レミ「さて、どれどれ」

フラン「フランも見たい!!」

レミ「じゃあ一緒に見ましょう。少し見辛いけど」 

154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 20:11:49 ID:eQph/oF6
レミ「運命を破壊する程度の能力?」

フラン「わぁ! フランとお姉さまの能力が混ざってるんだね!」

パチェ「また良く分からない能力が出てきたわね」

レミ「どういう能力なの?ウィル」

ウィル「え、えぇっと。分からない」

レミ「まぁ。そうよねぇ。気づきやすそうな能力じゃないし」

霊夢「危険な能力じゃなければいいけど」

レミ「珍しく心配するのね」

霊夢「生まれたばかりの子をいたぶるような趣味はないからね」

レミ「生まれたばかりの子じゃなければ容赦なくいたぶると」

霊夢「封印するわよ?」

レミ「だって事実じゃない。妖怪を見つけたらすぐ退治」

霊夢「仕事だから仕方ないわ」 

155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:13:00 ID:eQph/oF6
みすち「この料理を2番テーブルにお願い!」

吸血鬼「あ、はい。ただいま」

大「それが終わったら飲み物の補充をお願い」

吸血鬼「わかりました」

メイド「メイドちょーさま。あのしんじんよくはたらきます。えらいです」

咲夜「やはり私の目に狂いはないようね」

リグ「会場のスープがもう少ないよ」

みすち「分かった。急いで作る!!」

大「食材がもうあんまりないよ!」

吸血鬼「私が人里で買ってこよう。日差しが怖いので、ルーミアも一緒に来てほしいのだが」

るー「よかろうなのかー」 

157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:17:01 ID:eQph/oF6
吸血鬼「買ってきたぞ」

大「ごめん、このスープを会場まで持っていって!」

吸血鬼「分かった」

ミス「暑いから気をつけてね」

吸血鬼「了解だ」



吸血鬼「重くはないんだが、やはり液体だと持ち運びにくいな。それにしてもずいぶん熱いな。こんなのがかかったらやけどしてしまうな。すぐ治るが」

吸血鬼「そーっとそーっと」

メイド「いそがしいのですー」

ドンッ

吸血鬼「うおっ」グラッ

吸血鬼「――――っ。スープが!!」

ウィル「………え?」

バシャァアアン!! 

158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:20:31 ID:eQph/oF6
吸血鬼「しまった! 大丈夫か!!」

レミ「大丈夫なわけないじゃないの!! 大丈夫ウェル!?」

ウェル「う、うむ」

レミ「火傷は大丈夫?」

吸血鬼「すまない。すまない。体勢を崩してしまって」

ウィル「いや。本当に大丈夫だ。びっくりしたが、火傷なんかはない」

レミ「本当? あんなに熱いのがかかったのに」

ウィル「もしかしたらこれが私の能力なのかもしれない」

レミ「火傷を無効にする能力?」

ウィル「いや、火傷するという運命を破壊したのだろう。つまりそういうことだと思う」

レミ「よ、よかった………」 

160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:25:09 ID:eQph/oF6
レミ「それで」ギロッ

吸血鬼「ひっ!」

レミ「自分で何をしたか分かってるんでしょうね」

フラン「きゅっとしてどか~んってするよ?」

レミ「えぇ。やってしまいなさい。フラン」

フラン「きゅっとして」

ウィル「いや、待ってほしい。お母様」

フラン「うん?」

ウィル「事故だったんだ。別に誰も悪くない。それに私の能力の使い方も分かったんだ」

レミ「らしいわよ」

吸血鬼「ありがとうございますありがとうございます」

レミ「ま、それはそれとして罰は受けてもらうけどね。ね、咲夜」

咲夜「えぇ。吸血鬼。今日からあなたは紅魔館の見習いメイドよ。この紅魔館で最下層の存在ね」

吸血鬼「………………」

咲夜「それじゃあ今日からがんばってね」 

162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:38:50 ID:eQph/oF6
霊夢「運命を破壊する程度の能力、ねぇ。使い方によってはずいぶん危険な能力じゃない。不死人や神様でも殺しきれるわよ」

レミ「封印なんてさせないわよ」

霊夢「ずいぶんお母さんっぽくなってるわね。大丈夫よ安心しなさい。どんな能力であれ使う本人が気をつけてれば問題ないわ。もちろんそれで誰かを傷つけるようなら封印するけど」

フラン「ちゃんと教育するから大丈夫だよ」

霊夢「あんたたちが教育しても駄目でしょうが。せめて寺子屋に連れて行きなさい。ルーミアがいれば問題ないでしょ?」

るー「呼ばれた気がしたのかー」

霊夢「ちょうどいいところに。今度からこの子を寺子屋まで連れてってあげなさい」

るー「お安い御用なのかー」

ウィル「よろしく頼む」 

163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:44:12 ID:eQph/oF6
魅魔「まーりさ♪」

魔理沙「えっと、なんでしょうか魅魔様」

魅魔「ちょっとこっちに来なさい」

魔理沙「え、ちょ!?」

魅魔「うひひ♪」

魔理沙「やめっ。駄目っ。きゃっ!?」

魅魔「はーい。脱ぎ脱ぎしようなー」

~少女、着せ替え中~

魔理沙「この服は………」

魅魔「魔理沙の昔の服だよ」

魔理沙「魅魔様!! 服返してください!!」

魅魔「断る」 

164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:48:07 ID:eQph/oF6
霊夢「何さわいで。ぶっ」

魔理沙「うわぁあああ!! 見ないでくれ!!」

霊夢「うふふ~ きゃはは~」

魔理沙「やめろぉおおお!!」

霊夢「いいじゃない。可愛いわよ?」

魔理沙「あのことはどうかしてたんだ。忘れてくれ!!」

魅魔「あのころは女の子ぽかったのになんで、こんなになっちゃったんだろうねぇ」

霊夢「ほら魔理沙。笑って笑って、きゃははって」

魔理沙「やめろ、やめてくれぇ………」

霊夢「やめても良いけど。話を始めたのは魅魔じゃない。魅魔がやめなければ仕方ないでしょう」

早苗「あれ、霊夢さんと、魔理沙さん?」

魅魔「可愛い姿してるだろ? これ、魔理沙なんだぜ?」

早苗「………」ぱしゃっ

魔理沙「何をした!?」

早苗「携帯で写メりました」 

165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 21:51:39 ID:eQph/oF6
魔理沙「社メってなんだ!? 携帯ってなんだ!? とりあえず今分かることは凄い嫌な予感がするってことだぜ!!」

早苗「そんな。大げさですね。これで写真を撮っただけですよ。印刷はできませんけど」

魔理沙「それなら安心。安心なのか?」

早苗「でもはたてさんなら分かりませんね」

魔理沙「人生詰んだー!!」

霊夢「うぷぷ。いいじゃない。次からその格好で。くくっ」

魔理沙「笑うなぁー!!」

魅魔「いやぁ。私の愛弟子の可愛らしい姿が見れてあたしは満足だよ。成仏してもいい」

霊夢「じゃあさっさとしなさい」

魅魔「ま、しないけどな」

霊夢「いつまでうちにいるつもりなのよ」

魅魔「さぁね」 


167 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:04:44 ID:eQph/oF6
早苗「昔は魔理沙さんはその格好だったんですか?」

霊夢「大分前だけどね」

早苗「なるほど。常識にとらわれてはいけないんですね!!」

魔理沙「なんで私の服を見て言うんだ!? 変だって言いたいのか!?」

早苗「とても可愛らしいと思います」

霊夢「そうよねぇ~wwwwww」

魔理沙「霊夢はそれどうやって笑ってるんだ!?」

魅魔「まぁまぁ。今日はその格好でいいじゃないか。笑う奴がいたら私がぶっとばしてやるよ」

魔理沙「目の前の巫女が大爆笑してるんですが」

魅魔「………笑う奴がいたら霊夢以外は私がぶっとばしてやるよ!!」

魔理沙「魅魔さまぁ!?」 

169 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:12:51 ID:eQph/oF6
レミ「うん? どうしたのウィル」

魔理沙「うわぁあああん!!」

早苗「こっち向いてポーズお願いします」

ウィル「………可愛い」

レミ「はい?」

ウィル「あの服可愛い。ウィルもあんな格好がしてみたい」

レミ「………あー。ウィルまだ子供だもんねぇ」

神綺「呼ばれてないけどじゃじゃーん!」

レミ「何の用よ」

神綺「なんと魔理沙ちゃんの黒いほうの衣装があります」

ウィル「本当か!?」

神綺「それじゃあこっちでお着替えしましょうね」

レミ「………ま、いっか」 

171 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:18:00 ID:eQph/oF6
魔理沙「………」

ウィル「えへへ。可愛い、この服」

魔理沙「これは悪い夢なんだ」

霊夢「残念。現実よ」

早苗「魔理沙さん、ウィルちゃん。ポーズを決めてブラックサンダーとホワイトサンダーって言ってください。動画取りますんで」

夢美「こら。それくらいにしときなよ。早苗」

早苗「あ、夢美先生。そうですよね。夢美先生はこれ分かりますもんね」

夢美「まったく。この会場には私しかストッパーがいないのかな」

魔理沙「夢美先生、ありがとうございます!」

早苗「………………苺大福一週間分」

夢美「カメラって何だろう。動画って何だろう。分からないから止めようがないな。うん」

魔理沙「夢美ぃいいいいいい!!!」 

173 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:31:28 ID:eQph/oF6
フラン「いいなぁ」

レミ「フランもあんな格好がしてみたいの?」

フラン「うん!!」

レミ「それじゃあ次、咲夜に作ってもらおうかしらね」

神綺「その心配はないわ」

レミ「………もしかして」

神綺「レミリアちゃんの分もあるわよ?」

レミ「なんでよ。私着ないわよ?」

フラン「お願いっ。フランもお姉さまと一緒がいいっ」

レミ「うっ。そんな目で私を見ないで頂戴………」

神綺「それじゃあ決定~。この服よ」

レミ「えぇ!? フリフリ!? フリフリなんで!?」

神綺「レミリアちゃんはブライトで、フランちゃんはウィンディね」

フラン「わーい!!」

レミ「うぅ………。なんでこうなったの?」 

175 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:38:48 ID:eQph/oF6
霊夢「おなかっ。おなかいたいっ!!」

魅魔「良く似合ってるよ、くくっ」

フラン「えへへ~」

レミ「……………」

神綺「ほら、レミリアちゃん。絶好調なり~って言って、ほら」

レミ「言わないわよ!!」

霊夢「いやぁ。愉快愉快」

早苗「フランさん達、こっち向いてくださいー」

神綺「さて、それじゃあ次は霊夢達ね」

霊夢「はい!?」

早苗「えっと、私はちょっと遠慮しときますね」

魔理沙「いや、逃がさないぜ?」

早苗「え?」

神綺「けって~い♪」 

179 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 22:48:51 ID:eQph/oF6
霊夢「私、もう死ぬ」

早苗「私、もう高校生ですよ? なのに……………」

早苗「なんでよりによってセーラームーンなんですか!!」

神綺「お気に召さなかったかしら?」

早苗「当たり前です!! せっかく覚悟を決めて、どのプリキュアになるんだろうと思ってたのに、まさかのセーラームーンですか! 産まれてませんよ!!」

神綺「まぁまぁ」

早苗「うぅ………」

霊夢「そのせーらーむーんってのが何かは分からないけど。ずいぶんと恥ずかしい格好なのよね。もう殺して」

魔理沙「大丈夫だぜ。皆できれば怖くないってな」

霊夢「無理、私もうだめ。来世でまた会いましょう」

魔理沙「はっはっは。霊夢のこんな姿初めてみたぜ」

霊夢「うるさいわよきゃはは娘」

魔理沙「うぐっ」 

181 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/17(木) 23:04:17 ID:eQph/oF6
チル「キュアハッピー!!」

みすち「キュアサニーですよっ」

大「すみません。キュアピースです………」

リグ「キュアマーチだよ!」

るー「キュアビューティーなのかー」

神綺「見たまえ。すばらしいとは思わんかね」

早苗「少し強引すぎるかと」

男「あの。このタキシードに仮面はなんの意味が」

神綺「全国の少女のヒーローよ」

男「は、はぁ」

パチェ「むきゅ」(キュアムーンライト)

咲夜「………なんだか私敵っぽいのですが」(ダークプリキュア)

チル「くらえー」

リグ「なんのー」

レミ「………なんでこうなった」 

188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/22(火) 22:54:29 ID:RXuYP6lc
レミ「まぁ。たまにはこういうのもいいかもしれないけど」

ウィル「お母様」

レミ「どうしたのウィル」

ウィル「あの窓の外にいる人は誰なのだろう」

文「………」カシャッ カシャッ

レミ「………………」

霊夢「あ……………」

魔理沙「あれは………」

皆「捕まえろ!!」

文「あやややや!? 見つかってしまいました!!」

霊夢「魔理沙! 早く追いかけて!!」

魔理沙「この格好でか!?」

霊夢「仕方ないじゃない!! あんたが一番マシなのよ!」

魔理沙「くっ。仕方ないな。貸しだぜ!?」

霊夢「分かったからさっさと、見失うわよ!?」 

189 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/22(火) 22:58:13 ID:RXuYP6lc
レミ「咲夜っ」

咲夜「分かりましたわ。お嬢様」

パチェ「これは。買収したほうが早いかも知れないわね。通じるか分からないけど」

神綺「あらあら、大変ね」

夢美「十中八九あんたのせいだけどな」

早苗「怒られる。帰ったら怒られます………」

ウィル「パーティーは賑やかで楽しいなぁ」

フラン「だね♪」 

199 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 19:35:32 ID:op2QcBhA
レミ「疲れた」

パチェ「結局、あの後山狩りして天狗を探し出したものね。巫女二人、吸血鬼二人、魔法使い二人、悪霊に魔神に堕天使etc.凄いメンバーね」

レミ「妖怪の山が恐怖に包まれたものね」

パチェ「何人犠牲になったことやら。そういえば節分だったけど、レミィに豆をぶつけるとどうなるの?」

レミ「死ぬ」

パチェ「え?」

レミ「死ぬ」

パチェ「そ、そう。それで次はどんな運命を起こすのかしら?」

レミ「そうね。>>200よ」 

200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 21:08:36 ID:HbD01yec
幻想郷に科学が蔓延(はびこ)ったとしても平気な仕様にするわ 

201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 21:34:41 ID:op2QcBhA
レミ「技術革新?」

パチェ「えぇ。山の神と河童達が新しいものを生み出したらしいわ」

レミ「たとえば?」

パチェ「自立型の意思を持たない式とかね。戦闘力はないみたいだけど」

レミ「結構つまらないわねぇ」

パチェ「あと、山で発電して山の一部で電気が使えるようになったとか」

レミ「ふーん」

パチェ「どうでもいいみたいね」

レミ「妖怪の山からここまでどれだけあると思ってるのよ」

パチェ「まぁ、そうなんだけど。暇だったら妖怪の山まで行って見たらどう?」

吸血鬼「レミリア様ー。手紙来てますよー」

レミ「手紙? 一体だれから?」

吸血鬼「山の神様からですね」

レミ「ふーん、一体なにかしら」 

202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 21:39:22 ID:op2QcBhA
『妖怪の山技術ツアー、びっくりどきどき科学体験。親子で科学を体感してみませんか? 子供さんと楽しいひと時を過ごしてみませんか?』

レミ「ちょっと、フランとウィル呼んできて頂戴」

吸血鬼「わかりました」

パチェ「どうしたの?」

レミ「親子参加みたいだから、ウィルが行きたいっていうなら連れていこうかと」

パチェ「へー。なら天狗も連れて、写真撮ってもらえば?」

レミ「ナイス意見ね。採用させていただくわ」

パチェ「そりゃどうも」 

203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 21:43:59 ID:op2QcBhA
フラン「何? お姉さま」

ウィル「どうしたのだ。お母様」

レミ「明日、お出かけするわよ」

フラン「わーい!」

ウィル「どこにいくのだ?」

レミ「妖怪の山よ」

フラン「あぁ、こないだお姉さま達と遊んだところだ!」

レミ「なんだか科学がどうとかこうとか良く分からないけど、行きたい?」

フラン「お姉さまとならどこでもいいよ!」

ウィル「うん。ウィルもお母様達とならどこでも」

レミ「よし! それじゃあ明日は遊ぶわよ!!」

フラン&ウィル「おー!!」

パチェ「………図書館では静かにしてほしいわね」 

204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 21:52:35 ID:KCOiS8ws
親子で科学を体感してみませんか? 子供さんと楽しいひと時を~   露骨に釣って来る……いやらしい

それはそうと、どんなものが展示されてるんだろうか。楽しみである 

205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 22:07:50 ID:op2QcBhA
レミ「そして当日!!」

フラン「お姉さま、今日元気だね」

レミ「良い天気だしね。吸血鬼的には」

フラン「曇ってよかったね」

レミ「そういえば、他には誰がいるのかしら」

神綺「あ、レミリアちゃん~」

アリス「こんにちわ」

レミ「神綺とアリスじゃない。そういえばあんたら親子だったわね」

神綺「ふふふ、久しぶりの親子でお出かけなのよ~。最近アリスちゃんがかまってくれなくてお母さん悲しいわ~」

アリス「私だってもう大人なんだけど」

神綺「私にとってはいつまでも子供なの!」

レミ「わがままか」 

206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 22:16:51 ID:op2QcBhA
レミ「それはそうとして、なんであんたらいるの?」

諏訪「えへへ~」

早苗「どうも、こんにちわ」

レミ「主催者側じゃないの?」

早苗「主催は神奈子様なので」

レミ「だからって参加するの? 関係者でしょうに」

諏訪「たまには早苗と一緒に楽しみたいよ。ねー」

早苗「はいっ」

諏訪「そういえば、そこの子は噂の子?」

ウィル「こんにちわ。ウィルへルミナだ。ウィルと呼んでくれ」

諏訪「うんうん。可愛いね!。何かあったらお姉さんに言うんだよ?」

ウィル「う、うん。分かった」

アリス(………身長一緒くらいじゃない。というかあそこの平均身長ずいぶん低いわね) 

207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 22:21:21 ID:op2QcBhA
咲夜「お嬢、様?」

レミ「あら咲夜。こんなところで奇遇ね。別に今日は休みの日だからどこにいようが構わないんだけど」

フラン「咲夜も親子で参加? でも咲夜の親って」

永琳「ちょっと、咲夜。置いてかないで、よ」

咲夜「親子って、なんの事ですか?」

フラン「ここ、親子ツアーだよ?」

咲夜「私は永琳に誘われて、来ただけなんですが」

永琳「え、えぇ。ただ単に私が興味あったからついてきてもらっただけよ! えぇ!」

レミ「別に、こっちからとやかく言わないけどさ。なんでそんなに焦ってるの?」

永琳「焦ってないわよ!」

レミ「………まぁ、いいわ」

神綺「………………」ニコニコ

永琳「う。な、なにかしら」

神綺「私何も言ってないわよぉ?」 


211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/05(火) 22:45:36 ID:op2QcBhA
チル「おー。ウィルじゃないか!」

ウィル「チルノ? なんでここに」

チル「レティに連れてきてもらった」

レティ「どうも、いつもチルノがお世話になってるみたいで」

レミ「いえいえ。ってあんたら親子じゃないでしょ」

レティ「まぁ、同じ冬関係のよしみってことで」

レミ「チルノは年中いるけどね」

レティ「私も引きこもる前に思い出作っておきたいから」

レミ「季節の神様も難儀ねぇ。でも他の二人は普通に見るわよ?」

レティ「私は溶けるから。無理すればいけるけどもね」

チル「まだ始まらないのか?」

ウィル「まだ30分も経ってない」 


214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:16:21 ID:Vqs5t6Kg
神奈子「………おまたせ」

諏訪「おそいぞーかなこー」

神奈子「ごめん………」

レミ「いや、いうほど遅くないからね」

早苗「そうですよ神奈子様。もう諏訪子様。神奈子様が落ち込んだらどうするんですか」

諏訪「けろ~。だって楽しみだったんだもん………。親子で遊ぶの………」

諏訪「私と、早苗と、神奈子の三人で遊ぶの。すっごい楽しみだったんだもん………」

早苗「諏訪子様………」

神奈子「………ケロちゃん」

早苗「諏訪子様~!」がしっ

神奈子「………ケロちゃん………っ」がしっ

諏訪子「早苗っ! 神奈子!! こんな良い家族を持って私は幸せだよ~!!」

レミ「家でやれ」 

215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:20:55 ID:Vqs5t6Kg
諏訪「………感動の光景に水をさすね」

レミ「一応私たちも参加者なんだからね?」

神奈子「………そうだった」

レミ「おいこの天然神様」

神奈子「………アシスタント、こない」

レミ「この企画。大丈夫なの?」

早苗「大丈夫ですよ! たぶん」

諏訪「神奈子のことだから大丈夫だよ! きっと」

レミ「最後の一言がなければ安心できたでしょうね。それでアシスタントって誰よ」

神奈子「………にとり」

レミ「………あいつ人見知りじゃなかったっけ」

神綺「にとりちゃん。そこにいるのは分かってるわよ~」

にとり「ひゅい!?」

神綺「あら、本当にいた」 

216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:24:27 ID:Vqs5t6Kg
にとり「あわわ、あわわ」

アリス「大丈夫なの? この河童」

神奈子「………大丈夫」ぐっ

アリス「どこからその自信は湧き出てくるのかしらね」

咲夜「あの無駄に大きな胸じゃない?」

神綺「ってことは咲夜ちゃんは自分に自信がないのかしら~?」

咲夜「――――っ!? これは天然です! 本物ですっ!!」

神綺「本当~?」

レミ「なんで私に聞くのよ。知らないわよ」

永琳(遺伝。しなかったのね) 

217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:29:58 ID:Vqs5t6Kg
にとり「すーはー。すーはー。けほんっ。えっともう初めていいかい?」

チル「はやくしてくれ!」

レティ「溶ける前にね」

にとり「えっと、メモメモ。本日は山のてっぺんまでご参列いただきどうもありがとうございます。今日のツアーは妖怪の山の技術革新に伴い、大きく変化した私たちの最新技術を体験してもらおうという企画です。大きく息を吸って。お子様とご一緒に楽しんでいってください。頭をさげる」ぺこり

神奈子「………ぱちぱちぱち」

レティ「それでまずはどこに向かうの?」

にとり「まずは私の仕事場に」

諏訪子「いっくよー!」

早苗「おーっ!」

にとり「あぅ。私の台詞………」 

218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:39:08 ID:Vqs5t6Kg
にとり「えっと、これはファミリーコンピューターというものです」

チル「面白いのか?」

にとり「え。うん。面白いよ」

神奈子「………やってみましょう」

にとり「えっと、これがコントローラーで、これがカセット。ゆかりの挑戦状ってゲームなんだけど」

早苗「御託はいいですからさっさとはじめましょう」

にとり「あ、あぅ」

レミ「一番邪魔してるのこいつじゃないかしら。とりあえず見習ったらいけないわよ」

ウィル「はい。お母様」

永琳「咲夜も駄目よ?」

咲夜「分かってるわよ」

永琳(私の娘は可愛いなぁ)

神綺(いや、私の娘のほうが)

永琳(こいつ直接脳内に………!) 

220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:45:19 ID:Vqs5t6Kg
諏訪子「お、始まるよ」

早苗「がんばりますっ」

レミ「それにしても紫って暇なのねぇ」

早苗「あ、主人公は霊夢さんなんですね」

ウィル「セーラームーン」

諏訪子「?」

早苗「なんでもないですから進めましょう。えっとスタートボタンですね」

アリス「なんか開始早々村人に襲われてるんだけど」

早苗「えっと、攻撃は何ボタンなんでしょう。これじゃない、これでもない。あれなくないですか?」

にとり「ないよ」

アリス「あ、死んだ」

早苗「やってられますかー! こんなゲーム!!」

にとり「一応クリアはあるみたいだよ」

早苗「課長でも呼んできてくださいよ!」

神奈子「………だれ?」 

221 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:50:09 ID:Vqs5t6Kg
アリス「それじゃあ今度は私が」

神綺「アリスちゃ~ん。がんばって~」

アリス「わかってるわよ///」

ウィル「はじまった」

アリス「一度見たなら避けるぐらい簡単よ。あまり私をなめないことねっ!」

アリス「それで、最初はどこに向かえばいいの?」

にとり「分からないよ」

アリス「………まぁ、そこらへん回って見ましょう」



アリス「あれ、なんか画面端にカウントが」

3、2、1.ブォン

アリス「………スキマに吸い込まれて死んだ」

にとり「えっと。どうやら10分以内にクリアしなければいけないみたいだね」

アリス「………パス」

咲夜「え? 私?」 


223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 20:54:57 ID:Vqs5t6Kg
咲夜(………時を止めれば動きを読むことはたやすい。そして舞台は街中。おそらく店の中に入ることが出来るんでしょう)

咲夜(しらみつぶしね)

永琳「がんばってね」

咲夜「えぇ。お嬢様の手前恥はかかされないわ」

咲夜(といっても一体どこに向かえば。まずは目に付いた店に入りましょう)

レミ「これは。バーみたいね」

咲夜「あ、店主はどうやら襲い掛かってこないみたい。それに話しかけられるみたいね」

店主「カラオケで90点以上だしたら合格だ」

咲夜「カラオケ?」

にとり「コントローラーにマイクが内蔵されてるよ」

咲夜「へぇ。カラオケなら私の得意分野よ。さぁ! 曲名は何!?」

店主「つるぺったんだ」

咲夜「やってられるかぁああああ!!」

にとり「あぁ! コントローラー投げないで!!」 

224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:05:30 ID:Vqs5t6Kg
咲夜「このゲーム出来損ないよ。プレーできないわ」ぽいっ

チル「じゃあやるっ」

レティ「がんばって」

チル「あたいが最強っていうことを見せてやる!」

チル「避けて、即店に突入! そして店主に話しかけ」

店主「ry」

チル「えっとあー♪あー♪ ぺったんぺったんつるぺったん♪ ぺ―――っ!?」

アリス「カラオケ中なのに敵が店に入ってきて攻撃してきてる………」

レミ「避けながら歌えって?」

レティ「性格悪いわね。このゲーム」

チル「ぺったんぺ、うっ。あぁ!」

レティ「あぁ、体力ゲージがどんどん」

チル「あ。死んじゃった………」 

225 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:08:19 ID:Vqs5t6Kg
アリス「色々と酷いわね」

チル「これじゃ、あたい………ゲームをやりたくなくなっちまうよ」

咲夜「楽しむはずのゲームを苦しみながらする時点でいろいろ間違ってると思うわね」

早苗「課長は凄いなぁ」

レミ「だから課長って誰よ」

ウィル「私がやろう」

チル「仇を討ってくれウィル………っ!」

ウィル「あぁ………」

神綺「あらあら、感動の友情ね」

レミ「そう?」 

226 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:13:04 ID:Vqs5t6Kg
ウィル「避けて、突入する。アリス。力を貸してほしい」

アリス「いいけど」

ウィル「ウィルが避けるからアリスは歌って」

アリス「あぁ、なるほどね」

店主「曲名は『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』だ」

アリス「なにこれ歌う人で曲変わるの? というか選曲おかしくない?」

チル「でも今は、そんな事どうでもいいんだ。重要な事じゃない」

アリス「まぁいいけども」 

227 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:17:21 ID:Vqs5t6Kg
店主「点数は96だ。合格だな。裏口からでるといい」

アリス「どやぁ」

咲夜「はいはい、ごっすんごっすん」

ウィル「………ここは飛行場?」

アリス「とりあえず飛行機に乗ればいいんじゃない?」

ウィル「分かった」

早苗「あ、画面変わりましたよ」

咲夜「これはシューティングね」

魔理沙「はっはー。そんながらくたで私に勝とうというのぜ?」

咲夜「え? もうボス戦?」

魔理沙「マスタースパークだっ」

早苗「避けてください。紫さんの性格から考えると範囲は魔理沙さんの前全体です」

ウィル「本当だ」 

228 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:20:42 ID:Vqs5t6Kg
魔理沙「くっ。これならどうだ!?」

アリス「画面埋め尽くすほどの弾幕ね。でも落ち着いてやれば大丈夫よ」

ウィル「ん」

魔理沙「くっ。なかなか痛いぜ」

早苗「あの、これ魔理沙さんどんどん服破れてってません?」

レミ「ストップストーップ!」

ウィル「お母様、止めないで、あと少し」

魔理沙「うわぁああああああ」

レミ「はっ」

ウィル「お母様、見えない」

チル「レティ。なんであたいの目をふさぐんだ?」

諏訪子「けろけろ、これはこれは///」

咲夜「いったい何考えてるのよまったく」 

229 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:24:43 ID:Vqs5t6Kg
レミ「あ、エンドロール流れ始めたわよ」

アリス「長くないのにどっと疲れたわね」

早苗「もう二度とやりたくないです」

チル「やるならもっと楽しいことやりたいな」

ウィル「うん」

神綺「あら、もう終わるみたいよ」

早苗「曲が終わって、これでまたタイトルでしょうか」

紫「こんなゲームにまじになっちゃってどうするのよ」

一同「………………」

一同「壊せぇええええ!!」

がしゃぁああん!!

にとり「あぁ!! ゲーム機が!!」 

230 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/02/19(火) 21:27:28 ID:Vqs5t6Kg
にとり「あぅあぅしくしく」

神奈子「………次は?」

にとり「皆お待ちかねのいろんなきゅうり味コーナーだよ。これは今一番力を入れていて」

レミ「飛ばしましょう」

神奈子「………うん」

にとり「えぇ!? なんでさ!」

早苗「流石の私も今は常識に捕らわれざるをえませんね」

咲夜「食に対する冒涜よ」

にとり「えぐっえぐっ。おいしいのにぃ………」

神奈子「………次のコーナーへ」 

233 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 21:31:13 ID:1pu72IcM
にとり「最新の家具なんだけど。これはごみを吸い取る機械だよ」

ウィル「………凄い」

アリス「なんでも吸い込むの?」

にとり「小さなチリ程度だけど」

早苗「あぁ。掃除機ですね。うちにもありますよ。最近やっと電気が使えるようになりましたし、これで掃除が大分楽になりました」

にとり「あの、参考程度に聞かせてほしいんだけど、あと他にはどんなものが?」

早苗「洗濯機とか食器洗浄&乾燥機とか、あとお米でパンを作る機械を諏訪子様が買ってましたね」

にとり「………次のコーナー」

ウィル「え?」

早苗「他のものはうちに来たら見せてあげますよ」

ウィル「本当か?」キラキラ

早苗「えぇ」

アリス(掃除用品とか別にいらないわね。人形いるし)

レミ(咲夜がいるから問題ないわね) 

234 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 21:45:44 ID:YEkFBr4.
久し振り支援 

235 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 22:00:31 ID:1pu72IcM
にとり「これが目玉コーナー。非想天則改だよ! 今までみたいな風船じゃなくてちゃんと鋼鉄製さ!」

諏訪子「よくもまぁあの木偶人形をここまでしたね」

早苗「ただの張りぼてでしたもんね」

ウィル「………すごい」

チルノ「すげー!! レティも見たほうがいいよ!」

レティ「はいはい、見てるわよ」

にとり「ふっふーん。まだ歩行は出来ないけどその場で出来る動きなら出来るんだよ。ほら」

早苗「ロケットパンチとかはできないんですか?」

にとり「そんな腕を犠牲にする技なんてしないよ。いくらなんでもデメリットが高すぎる」

早苗「夢って儚いものですね」

咲夜「早苗がなぜかへこんでるんだけど」

諏訪子「現実を知ってまた人は強くなるんだよ」

アリス「貴方達神様じゃない」 

236 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 22:03:09 ID:1pu72IcM
にとり「えっと、こんなものだけど、楽しかったかな」

ウィル「楽しかった」

チルノ「楽しい!」

アリス「まぁ、興味深かったとは思うわよ」

永琳「咲夜はどうだったかしら」

咲夜「私? まぁ、暇つぶしにはなったわ。ありがとう永琳」

永琳「ふふ。どういたいしまして」

神綺「じーっ」

アリス「なによ。はいはい。楽しかったわ。ありがとう、お母さん」

神綺「どういたしまして~」 

237 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 22:06:39 ID:1pu72IcM
レティ「さて、私もいい思い出が出来たしこれで思い残すことはないわね」

チル「レティ、消えちゃうのか?」

レティ「引きこもるだけよ。あなたなら私の家まで来れるでしょ?」

チル「それもそうか!」

諏訪子「早苗はどう?」

早苗「目新しいものはなかったですね」

にとり「がーん………」

早苗「まぁ。でもこれからこの妖怪の山の発展を見守っていきましょう」

諏訪子「この山の神様としてね」

神奈子「………本日はどうもありがとうございました」 

238 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 22:09:26 ID:1pu72IcM
パチェ「お帰りなさい。レミィ、ウィル」

レミ「ただいま。パチェ」

ウィル「ただいま」

パチェ「楽しかった?」

ウィル「凄い楽しかった。美鈴たちにも話してくる」タッタッタ

パチェ「あら、いい思い出になったみたいね」

レミ「それはよかったわ」

パチェ「それで、次はどんな運命を見ていくの?」

レミ「そうね>>239ね」 


240 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/03/17(日) 22:10:59 ID:NtAjKlNg
>>1の書きたい世界 

242 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 06:43:30 ID:F1SGKNnA
レミ「ん、ふわぁ。どうやら寝てしまった見たいね」

パチェ「図書館は寝るところじゃないわよ」

レミ「眠いものは眠いんだから仕方ないでしょ、んー」ぐぐっ

パチェ「そんなんじゃ咲夜に怒られるわよ」

レミ「咲夜が怒るわけないじゃない馬鹿ねぇ」

パチェ「………頭でも打った?」

レミ「はい?」 

243 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 06:47:56 ID:F1SGKNnA
レミ「なんだか今日のパチェは変ねぇ」

パチェ「変なのは貴方よ」

レミ「うー、訳が分からなくなってきちゃったわ」

パチェ「はぁ。あら、噂をすれば咲夜よ」

レミ「咲夜ー。眠気覚ましに紅茶を入れて頂戴。砂糖なしで。苦いのはあまり好きじゃないけれど我慢するわ」

咲夜「自分でいれてよ、お母さん」

レミ「はい?」

レミ(振り向いた視線の先にいたのは紛れもなく咲夜。でも咲夜じゃない。何言ってるかわからないと思うので詳しく説明すると咲夜がメイド服を着ていない+目が赤い+背中に見慣れた黒い羽。あと私のことをお母さんと呼んだ)

レミ「うえぇえええぇ!?」

咲夜「あの、お母さん何かあったんですか?」

パチェ「知らないわ。さっき起きてからこの調子なのよ」

咲夜「もう。困ったものだわ」 

244 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 06:52:13 ID:F1SGKNnA
咲夜「お母さん、パチュリーさん。ご飯できましたよ」

パチェ「あら、もうそんな時間なのね」

レミ「あうあう」

パチェ「なんでこれはフリーズしてるの?」

咲夜「ていっ」ぽかっ

レミ「あうっ!」

咲夜「さ、行くよ、お母さん」

レミ「うわーん! 咲夜がぶったー!!」

咲夜「軽く叩いただけじゃない」

パチェ「まったくこれじゃどっちが子供か分からないわね」

レミ「うーうー!!」 

245 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 06:58:02 ID:F1SGKNnA
美鈴「さっくやさーん!!」

咲夜「うっとうしい、美鈴」

美鈴「酷いっ!!」

男「こんばんわ、咲夜様」

咲夜「美鈴も男を見習ったら?」

美鈴「元気なのが私の取り得ですから」

咲夜「元気じゃなくて暑苦しい。というか主人に抱きつこうとするなんてどうなのよ」

美鈴「咲夜さんは私の子供みたいなものですから」ふふんっ

咲夜「私の親は未来永劫、お母様ただ一人よ」

レミ(………あれ、そういえば咲夜って私と誰の子なの? というかただ一人ってどういうことなのかしら?)

レミ「あの、咲夜? 貴方って私と誰の子なの?」

咲夜「知らないわよ。だって生まれたときからいないんだもの。というかお母さん本当大丈夫? 熱でもあるんじゃ(ぴたっ)平熱ね」

美鈴「いやぁ、いきなりレミリアお嬢様が妊娠したときはびっくりしましたよ。お相手が誰なのか話しませんし」

レミ「な、なんですとー!?」 


248 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 21:23:23 ID:F1SGKNnA
レミ「………」もぐもぐ

咲夜「母さん、なんだか今日は静かね。いつもはうるさいぐらいなのに」

レミ「えぇ、咲夜。ちょっとね」

パチェ「本当大丈夫なのレミィ。永遠亭に行く?」

咲夜「そのほうがいいかも知れませんね」

レミ「大丈夫よ」

レミ(うーん。ここが平行世界ということは分かるけども、運命操ってないわよね私。力の暴走? まさかねぇ) 

249 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 21:55:35 ID:F1SGKNnA
レミ「咲夜。そういえばフランは?」

咲夜「フランおば様なら、霧雨さん家に遊びに行ったじゃないのよ。ボーイフレンドの」

レミ「!?」

咲夜「どうしたの?」

レミ「え、ボーイフレンド?」

咲夜「そうだけど、霧雨さん所の一人息子の」

レミ「!?」

レミ(あ、え? どうなってるの!? 魔理沙が男!?) 

251 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:03:08 ID:F1SGKNnA
咲夜「そういえば明日は博霊のところの神主が来るわね」

レミ「!?」

美鈴「なんだかさっきからお嬢様が百面相してますけど」

咲夜「たちの悪い風邪でも流行ってるのかしら」

パチェ「それか博麗が来るのが楽しみすぎておかしくなっちゃったとか?」

咲夜「母さんは博麗さんの事気に入ってるからねぇ」

レミ(いや、まぁ。そうなんだけれどもね。それは女である霊夢のことであって、まだ会ったことのない博麗さんとやらの事では)

咲夜「もしかして私のお父さんって博麗さん?」

レミ「ぶふぅ!?」

咲夜「お母さん、汚い」

レミ「ご、ごめん」

レミ(あ、え。私と霊夢、いや博麗さんだったわね。が夫婦!? そんな馬鹿なと否定できないところが悲しいわ)

パチェ「………まさか、ね」

美鈴「もしそうだとしたら祝福しますよ」

レミ「違うから!!」 

253 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:14:39 ID:F1SGKNnA
レミ(現在自室、机を漁ったら日記帳が出てきた。こっちの世界の私はどうやら日記をつけていたようね)ぺらぺら

○月△日
今日は博麗の家に泊まりに行った。相変わらず何を考えてるか分からないけど、やっぱりそこが格好いい。目指せ博麗のお嫁さん。

レミ「ぐはっ!!」

レミ(なんでこんな乙女チックな事書いてるのよこっちの私!!)

□月○日
思い切って博麗に告白した。

レミ「うわぁあああ!?」

答えはOKとNOの境界線上、どうやら博麗の神主としては妖怪の嫁を持つのはいけないらしい。博麗個人としてはOKらしいから満足。

レミ「誰か、誰か木の杭と聖水を頂戴っ」

レミ「はぁ、はぁ。まさかあの考えが当たってたとはね。信じたくないわー」

×月□日
博麗の子供を孕んだ。生まれるのがとても楽しみだ。でも周りにはなんて説明しよう。黙っておけばいいだろうか。

レミ「うー! うー!!」

レミ(駄目だ、おしまいだぁ………っ!) 

254 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:18:53 ID:zTSVWJR6
なんだ、予定調和だな。お幸せに~ 

255 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:21:35 ID:F1SGKNnA
△月×日
もうすぐ子供が産まれる。名前はもう決めている。咲夜だ。博麗と一緒に考えた。いい名前だと思う。私としてはもっと格好いい名前をつけたかったけれど、名前を提案すると博麗が珍しく真面目な顔で止めてくれというので止めた。残念。
そういえばフランに「家族が増えるよ。やったねお姉ちゃん」と言われた。でもフラン。貴方はおばさんになるのよ?

レミ「あうあうあー」

レミ(もう、もうこれ以上見るのは無理だわ。それに身辺事情を知れたんだからもういいわよね? ゴールしていいわよね?)ぱたん

こんこん

レミ「ひゃ、ひゃい!?」

咲夜「何思春期の部屋を突然ノックしたみたいな反応してるのよ」

レミ「何の用かしら」

咲夜「さっき紅茶飲みたがってたから入れてきてあげたわよ、はい」

レミ「あ、ありがとう///」

咲夜「どういたしまして。それじゃあお休み」

レミ「えぇ」ずずっ

レミ(やっぱり私の咲夜よりは紅茶入れるの下手ね) 

256 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:24:49 ID:F1SGKNnA
レミ「お風呂は心の洗濯ね」さっぱり

男「こんばんわ。レミリアお嬢様」

レミ「あら男じゃない」

レミ(そういえば)

レミ「男って結婚してるの?」

男「!? し、しておりませんが」

レミ「あぁ、そうなのね。それじゃ」

男「おやすみなさいませ」



男「………なんだったのでしょう」 

257 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:29:23 ID:F1SGKNnA
レミ「すぅ………すぅ………」

咲夜「………お母さん」ごそごそ

レミ「う、うぅん」

咲夜「すぅ………すぅ」



レミ「ふわぁ。人間的には良い天気ねぇ」ぐぐっ

咲夜「むにゃむにゃ」

レミ「!?」

レミ(なぜ咲夜が私の布団に!? いや親子だから普通なのかしら。どうなのかしら)

咲夜「う、うぅん。あれ、なんでお母さんが、私の部屋に」

レミ「いやここ私の部屋」

咲夜「あー、またやっちゃったのね。ごめんなさい母さん」

レミ「いや、いいけどね」

レミ(またって何回もあるみたいね。寝ぼけ咲夜) 

261 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 14:56:25 ID:GZVmSLTA
レミ「ごちそうさま」

パチェ「ごちそうさま。そういえばもうそろそろ博麗が来る時間じゃない?」

美鈴「そうですねー」

レミ「そうですねーって貴方門番でしょうが」

美鈴「今男に代わって貰ってますから大丈夫です」キリッ

レミ(こっちでも大変なのねぇ) 

262 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 15:03:17 ID:GZVmSLTA
コンコン

男「失礼します」

レミ「どうしたの?」もぐもぐ

男「博麗様が来ておられます」

レミ「通していいわよ」ドキドキ

レミ(男になった霊夢、気になるわね)

男「はい、ですのでもうお連れしております」

博麗「久しぶりだね、レミリア」

レミ「」

博麗「レミリア?」

レミ(うわっ、イケメン! というより霊夢男装みたいな。体つきから男って分かるけど女顔ね)

レミ「ご、ごめんなさい。ちょっと考え事しててね」

博麗「そうなんだ」

レミ(な、なれねー) 

263 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 15:16:01 ID:GZVmSLTA
パチェ「それでいつもどおり出かけるの?」

博麗「うん。そうしようと思う」

咲夜「それではいつもの傘です」

博麗「ありがとう。咲夜」

咲夜「別にいいわ」

レミ(ん、そういえば霊夢、じゃない博麗はまだ若いみたいだけど咲夜もう結構大きいわよね。ヴァンパイアハーフは成長が早いのかしら。それとも私の家系の成長が遅いだけ? 後者だと絶望しかないわね………) 

264 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 16:13:24 ID:GZVmSLTA
レミ「それでどこに出かけるの?」

博麗「いつも通り僕の家でいいんじゃないかな。霧雨もいるし」

レミ「てことはフランもいるの?」

博麗「いるよ。本当フランは霧雨に懐いてるね」

レミ「そうねぇ」

博麗「それじゃあ行こうか」ぎゅ

レミ「!?」

博麗「どうしたの?」

レミ「な、なんでもないわ」

レミ(びっくりした。顔が霊夢にそっくりなせいでものすごいびっくりしたわ) 

265 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 16:17:13 ID:GZVmSLTA
フラン「あ、お姉さま」

霧雨「久しぶりだな。レミリア」

レミ「あぁ、まr。誰だお前!!」

霧雨「えっとなんだ嫌がらせか?」

レミ(魔理沙はどうやら、金髪の活発そうな青少年ね。こっちは魔理沙っぽくないわねぇ。似てるけど)

レミ「ご、ごめんなさい」

霧雨「あぁ、ごめんな俺がフランをとっちまって」

レミ「いえ、そこは別に気にしてないから大丈夫よ」

フラン「少しぐらいは気にして欲しいなぁ」

博麗「本当は気にしてるんだよ。レミリアは」

フラン「やたー!!」

レミ(いやだって今までフランに男っけとかなかったしいきなりだから戸惑いようがないわ) 

266 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 16:21:19 ID:GZVmSLTA
博麗「それで、今日は僕のお菓子を取りに来たのかい?」

霧雨「もう盗りおわった後だぜ」

博麗「しかたないなぁ」

レミ(うわー、すっごい違和感しかないわ。とくに霊夢)

霧雨「香霖のところでもいくか?」

博麗「香霖は新婚だろう? 邪魔しちゃ悪いよ」

霧雨「あーそうだったな。なんかだれだっけあの妖怪」

博麗「朱鷺子さんだよ」

霧雨「と結婚してたんだよな」

レミ「へぇ、香霖は朱鷺子と結婚したのね」

霧雨「びっくりだよなー」

レミ(ってことはこっちの香霖ももしかしたら) 

267 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 16:33:29 ID:GZVmSLTA
博麗「じゃあいつも通りごろごろしてようか」

霧雨「それ神主が言う台詞じゃねぇよな」

博麗「どうせ、参拝客は来ないしね」

霧雨「言ってて悲しくねぇか?」

博麗「うん………」

フラン「フランは博麗さんとお姉さまの馴れ初めを聞きたい!」

レミ「なっ!?」

博麗「ははは。僕とレミリアの話かい?」

フラン「うんっ!」

博麗「らしいけどレミリア、いい?」

レミ「いいわよ」

レミ(私も聞いておかないと怪しまれるしね) 

268 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 16:50:41 ID:GZVmSLTA
博麗「レミリアとであったのは紅霧異変が最初だったよね」

霧雨「フランともそのときであったんだよな」

博麗「それで宴会開いて、仲良くなって、次は永夜異変だね」

霧雨「たしか咲夜とレミリアのパーティーが分断されて、お前とレミリアで組むことになったんだっけ」

博麗「うん。一気に仲良くなったのはそこからだよ」

レミ(歴史は一緒だけど細かいところはやっぱり違うのね)

博麗「まぁ、それである日僕がレミリアに告白されて」

フラン「ねんごろになっちゃったの?」

博麗「霧雨。君はフランに何を教えてるんだい?」

霧雨「お、俺じゃない!」 

269 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 17:01:16 ID:GZVmSLTA
博麗「まぁ、色々あって咲夜が産まれて///」

霧雨「色々、ねぇ」ニヤニヤ

博麗「………顔がうるさいよ霧雨」

霧雨「酷い暴言だぜまったく」

博麗「まぁ、これが僕とレミリアの話だよ」

フラン「そうなんだ」ジーッ

霧雨「な、なんで俺を見てるんだ?」

フラン「にひひっ。いつか分かるよ」

博麗(霧雨も大変だなぁ) 

270 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 17:18:19 ID:GZVmSLTA
博麗「もうそろそろ暗くなってきたね」

レミ「もうそろそろ帰ろうかしら」

博麗「送ってくよ」

霧雨「じゃあ俺達はほうきで一足先に帰ってるぜ。フラン、後ろに乗りな」

フラン「うんっ」

霧雨「じゃあ、またな」

フラン「ばいばーい」 

271 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 17:27:21 ID:GZVmSLTA
博麗「それじゃあ僕達も帰ろうか」

レミ「えぇ」

博麗「もうそろそろ満月だね。宴会にはちょうどいい」

レミ「ねぇ、博麗」

博麗「何だい?」

レミ「もし私が貴方の知る私じゃなかったらどうする?」

博麗「つまり君が僕の知るレミリアじゃないと。そうだったら悲しいな」

レミ「でしょうね」

博麗「でもだからと言って君を嫌いにはなれないな」

レミ「外見がレミリアだものね」

博麗「それもあるけど、だから嫌いになるのは何かおかしいから」

レミ「まぁ、気にしなくてもいいわ。明日になったら全て元通りよ」

博麗「………もう、紅魔館につくね」

レミ「えぇ、さようなら博麗。楽しかったわ」

博麗「またね、レミリア」 

272 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 18:35:28 ID:GZVmSLTA
美鈴「おかえりなさい」

レミ「ただいま美鈴」

美鈴「どうでしたか?」

レミ「楽しかったわ」

美鈴「それは良かったですね。お夕飯出来てますから一緒に行きましょう」

レミ「門番………」

美鈴「どうせ誰も来ませんし」

レミ「まぁ、そうなんだけどね」 

273 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 18:37:42 ID:GZVmSLTA
レミ「ごちそうさま」

パチェ「今日はお楽しみでしたね」

フラン「お楽しみだったよ!」

パチェ「え?本当に? 冗談で言ったのにまさか本当とは」

レミ「パチェが考えてるようなことないから」

パチェ「残念」

レミ「あ、咲夜。後で私の部屋に来て頂戴」

咲夜「私本読みたいんだけど」

レミ「お願いだから」

咲夜「分かったわ」 

274 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 19:37:54 ID:cgBbJBek
一日だけのロマンティック・ラブ……か 

275 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 19:53:10 ID:GZVmSLTA
コンコン

咲夜「来たわよ」

レミ「座って頂戴」

咲夜「それで話って」

レミ「いきなりだけど咲夜。あなたお母さん好き?」

咲夜「え?何いきなり」

レミ「答えて頂戴」

咲夜「嫌い、じゃないけど」

レミ「そう、それならよかったわ」

咲夜「それが大切な話? なら私もう部屋に」

レミ「話は最後まで聞きなさい。もし咲夜が私、いえレミリアを好きというならレミリアも貴方のことが大好きなんでしょうね」

咲夜「………どういう事? まるで自分がレミリアじゃないみたいに」

レミ「そうなのよねぇ」

咲夜「笑えない冗談ね」 

276 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 19:58:21 ID:GZVmSLTA
レミ「私はレミリアだけどここの世界のレミリアじゃない。違う世界のレミリア」

咲夜「………」

レミ「明日私は元の世界に戻るけど、最後にレミリアからレミリアへちょっとしたおせっかいをしようと思ってね」

咲夜「どういうこと?」

レミ「貴方のお母さんは咲夜のことをとても心配していたわ。日記帳に書いてあった」

咲夜「………そうなの」

レミ「最近外に出ることが多いみたいだけどその事に関してお母さんはとても心配してるみたいよ」

咲夜「まったく、心配症ね」

レミ「それが親心って物よ」

咲夜「親心って、貴方も親なの?」

レミ「つい最近一児の母になりました」

咲夜「おめでとうございます」

レミ「ありがとうございます」

レミ「それで、活動的なのはいいけれどもあまり心配はかけないようにね」

咲夜「分かったわ」 

277 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:02:58 ID:GZVmSLTA
レミ「まぁ、私から言いたいことはそれだけなんだけど」

咲夜「そういえばそっちの世界にも私っているの?」

レミ「私のメイドをしているわ、ついでに人間」

咲夜「人間なのね。それとメイド、ねぇ。だから最初私に紅茶を頼んだのね」

レミ「あと、博麗と霧雨が女」

咲夜「信じられないわね」

レミ「私もこっちきてから同じ気持ちだったわ」

咲夜「そっちの世界も楽しそうね」

レミ「あら、一緒に来る?」

咲夜「遠慮しておくわ。私はこっちが一番」

レミ「でしょうね。貴方にメイドとか出来なさそうだし」

咲夜「失礼な。そこそこは出来ると思う。多分」 

278 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:04:45 ID:GZVmSLTA
咲夜「それじゃあ私はもうそろそろ戻るわ」

レミ「それじゃあおやすみ」

咲夜「最後に、多分聞こえないだろうから言うけど」

レミ「何かしら」

咲夜「大好きよ。お母さん。お休みなさい」

レミ「分かってるわよ咲夜。おやすみなさい」 

279 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:11:47 ID:GZVmSLTA
レミ(あーなんか面白い世界だったけど、永住するのは勘弁ね。霊夢男とのラブロマンスなんて出来ないわ)

レミ(そういえば他の連中はなんか変化あるのかしら、見てみたいけど、ここに私が居座るのはレミリアに迷惑よね)

レミ(ふわぁ、もう寝ましょう。目が覚めたらまたいつも通りの世界、ね)

レミ「すぅ………すぅ………」



パチェ「図書館は寝る場所じゃないのよ?」

こあ「まぁまぁパチュリー様、寝かしてあげましょうよ」

咲夜「お嬢様がこちらにいらっしゃって、あ、どうやら寝ているみたいですね」

パチェ「はぁ、起きるまでは寝かせておいてあげるわよ」

レミ「さくやぁ………あなたは………大好きな娘よ………」

咲夜「――――――!」

パチェ「あら、大胆な告白ね」

咲夜「私もですよ。お母様」 

280 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:13:59 ID:GZVmSLTA
パチェ「ってことが貴方が寝てる間にあったわ」

レミ「うわぁああああぁあああ、誰かころせえぇええええ私をころせぇええええええ!!」

パチェ「落ち着きなさいよお母さん」

レミ「うわぁああああああん!!」



咲夜「レミリアお母様、ふふっ///」 

281 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:15:34 ID:GZVmSLTA
レミ「冷静になった今思うけど、小さいころから育ててきたんだし、別に娘みたいなものなのよね咲夜」

パチェ「ならいいじゃない」

レミ(それにしてもあれは夢だったのかしら。それにしては妙にリアル。まぁいいわ)

パチェ「それで次はどうするの?」

レミ「それは>>283よ!!」 

287 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 21:29:53 ID:MwQoIvtE
霊夢が

博麗 霊夢
博麗 零夢
博麗 禮夢
博麗 励夢
博麗 戻夢

迫麗 霊夢
魄麗 霊夢
箔麗 霊夢
白麗 霊夢
薄麗 霊夢

の10人に増える 

288 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 21:36:40 ID:GZVmSLTA

魔理沙「た、大変だぜ!!」ぱりーんっ

レミ「うわっあぶなっ!! ちょっといきなり窓割って侵入して来ないでよ」

魔理沙「小さいことは気にするなだぜ。それよりちょっと博麗神社に来てくれよ!」

レミ「神社、ねぇ。外嫌なくらいいい天気なんだけど」

パチェ「話は聞かせてもらったわ!!」ばーん!

魔理沙「パチュえもん!!」

パチェ「3時間だけなら日光を防げる特別クリームよ! ちゃんと耳とかにも塗りなさいよ!」

魔理沙「わーい、ありがとうパチュえもん!!」

レミ「え、何コレ」 

289 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 21:39:48 ID:GZVmSLTA
レミ「こんな便利なものがあるならもっと早くだして欲しかったわ」

パチェ「これ一ヶ月に一回しか作れないのよ。こないだ発明したの」

レミ「なんで今日使ったのよ」

パチェ「なんだか無駄に高級品って使い時分からなかったりするじゃない。使わないくらいなら今使っちゃえって思って」

レミ「使うよ! 普通に私が使うよ!!」

パチェ「今日のレミィはツッコミね」

レミ「ボケに回った覚えはあんまりないんだけどね」

魔理沙「塗り終わったぜ」

レミ「はぁ、それじゃあ行きましょうか」 

290 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 21:43:59 ID:GZVmSLTA
レミ「もうすぐ神社だけど、一体」

魔理沙「見れば分かる」

霊夢「私が霊夢よ」

霊夢2「私も霊夢よ~」

霊夢3「実は私もなの」

霊夢4「僕も」

霊夢5「私も霊夢ヨー」

霊夢6「あの、そのすみません。私も霊夢なんです」

霊夢7「俺も霊夢だぜ!!」

霊夢8「………………霊夢」

霊夢9「わたくしも霊夢ですわ」

霊夢10「もう皆霊夢でいいんじゃないすかねwww」

魔理沙「な?」

レミ「は?」 

291 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 21:47:44 ID:GZVmSLTA
霊夢達「レミリア!」

レミ「あ、えっと、多分この霊夢がいつもの霊夢みたいね」

霊夢「当たり前じゃない」

霊夢4「でも僕達も霊夢なんだ」

霊夢5「そうネー」

レミ「というか何があったの?」

霊夢「確か紫が珍しくお酒を持ってきたからそれを飲んだのよ。で、眠くなって起きたらこのありさま」

レミ「もう犯人分かったわけだけど、こっちから会いに行くことは出来ないわよね。なら紫が飽きるまで待つぐらいしか」

霊夢「嫌よ食費がかかる」

レミ「………うち、来る?」

霊夢達「行きます!!」 

307 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/21(日) 09:17:21 ID:zgmHS4t.
レミ「ご飯できたわよ。霊夢達」

霊夢達「行って来ます」

レミ「………見た目は霊夢そっくりだけど、性格は違うのよねぇ」

紫「いいえ。あれは全員霊夢ですわ」

レミ「で、一体何がしたいわけなの?」

紫「………全てはあの子のため。そしてこうなったのはあの子のせい」

レミ「そう。私としてはあんたのせいでうちのエンゲル係数が馬鹿みたいに上がって困ってるんだけど」

紫「お金ならあるでしょ?」

レミ「物は有限よ」 

308 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/21(日) 09:23:36 ID:zgmHS4t.
紫「それじゃあ一週間後」

レミ「じゃ。また一週間後」



パチェ「何か知ってるみたいね。レミィ」

レミ「知っていても言わないし、いずれ分かることだし、そもそも私に止めることは出来ない。以上」

パチェ「親友につれないわねぇ」

レミ「じゃあ私は霊夢のせわに疲れてる咲夜を労って来るわ」

パチェ「そういえば吸血鬼が忙殺されてたわよ」

レミ「そっちは知らないわ」

パチェ「じゃ、墓には死因、いそが死って刻んどくわねー」 

309 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/21(日) 09:27:15 ID:zgmHS4t.
レミ「咲夜」

咲夜「お嬢様………」

レミ「お疲れ様」つ栄養ドリンク

咲夜「ありがとうございます」

レミ「それで、どう霊夢達は」

咲夜「騒がしいです。力的な意味では10人全員同格かと」

レミ「で、今日の夕飯は?」

咲夜「食料が、壊滅しました………」

レミ「!?」 

316 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/09(日) 09:15:47 ID:stqCoU1M
吸血鬼「………」ボロボロ

レミ「咲夜ー。ゴミ落ちてるわよー」

吸血鬼「ご、ゴミじゃない」

レミ「冗談よ。それで、なんでそんなボロボロになってるの?」

吸血鬼「おかわりを持っていくたびに霊夢に襲われたから」

レミ「あいつらどうなってるの?」

吸血鬼「恐怖を覚えた」

レミ「一応ヴァンピレスなのに恐怖を覚えさせる霊夢って何よ」

吸血鬼「違うあれ人間じゃない」

レミ「そうね」 

317 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/09(日) 09:25:58 ID:stqCoU1M
レミ「部屋の数は多いからいいけど………」

咲夜「これが一週間ならちょっとお暇をもらいたくなりますね」

レミ「駄目よ」

咲夜「えぇ。冗談です。ですが大変ですね」

レミ「娘に変な影響がでないといいけど」

咲夜「心配はそこですか」

レミ「もちろん咲夜、あなたも心配だけど。あと食糧」

咲夜「そこは切実な問題ですよね」

レミ「でもあの子たちたぶん水だけでもふつうに生きてるわよね」

咲夜「暴動が起きるとは思いますけども」

レミ「そうよねぇ。霊夢10人とかこれ無理ゲーって感じよねぇ」 

318 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/09(日) 09:35:32 ID:stqCoU1M
~一週間後~

レミ「やっと今日で」

パチェ「終わりね」

ウィル「お母様。お疲れ様」なでなで」

レミ「ウィル………」ほろり

紫「お疲れ様ね」スキマー

レミ「で、食費もろもろ出してくれるんでしょうね」

紫「いいわよ。お金ならいくらでも。1億? 2億?」

レミ「うわっ。こいつうっぜぇ。とりあえず50万でいいわよ」

紫「はい」ポンッ

ウィル「分厚い………」

紫「それじゃあ霊夢たちを呼んで来て頂戴」

ウィル「ウィルが行ってくる」

紫「子供っていいわねぇ」 

322 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 07:33:34 ID:usWJl4B2
霊夢「で、何よ紫」

霊夢2「なんのかしら~」

霊夢3「まだ眠いの」

霊夢4「僕はおなかすいたな」

霊夢5「どうしたのヨー」

霊夢6「あのえっと、なんでもないです」

霊夢7「俺は体動かしたいぜ」

霊夢8「………………」

霊夢9「わたくしは紅茶をいただきたいですわ」

霊夢10「紫さんじゃないっすかwwww」

紫「うわっ。霊夢がいっぱい………」

レミ「あんたの仕業でしょうが」

紫「ま、そうなんだけど。じゃ、今から霊夢達で殺し合いをしてもらうわ」

皆「………は?」 

323 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 07:58:38 ID:usWJl4B2
霊夢「ちょ、ちょっと待ってよ紫。今から私達で殺し合い!? 正気なの?」

紫「正気か狂気かなんてどうでもいいのよ。私は幻想郷がある。それだけでいいの」

霊夢「私は博麗の巫女なのよ!? それが死んだら」

紫「別に構わないわよ。そこにいる全員博麗の巫女だもの」

霊夢「………」ゾッ

レミ(久しぶりに見たわね。紫のあんな冷たい目)

紫「霊夢は強いかもしれないけど、あなた以上に強い存在なんていくらでもいるの。でも貴方は修行せず、天性の才能だけで行こうとしてる。貴方がそのスタンスを貫くというのなら私はより強い霊夢を求めるわ」

霊夢「蟲毒ってわけ?」

紫「そうね」

霊夢「他の皆は黙ってるけどそれでいいの!?」

霊夢4「僕は構わないよ」

霊夢9「わたくしもですわ」

霊夢「なんで!?」

霊夢2「だって~」

霊夢6「やっと私達が偽者じゃなくて本物になれるチャンスなんですから」 

324 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:04:16 ID:usWJl4B2
霊夢「………っ!」ダッ

紫「逃がさないわ」

霊夢「なんでっ! この一週間なかなか楽しかったのに!!」

紫「えぇ。だからこそ一週間過ごさせたのよ。貴方は最近優しすぎる」

霊夢「………っ」

レミ(スパルタねぇ)

紫「さ、始めましょう」

霊夢2~10「はい」

霊夢「………………」 

325 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:17:22 ID:usWJl4B2
パチェ「いいの?」

レミ「何がかしら」

パチェ「あなたの友人がいなくなっちゃうのかも知れないのよ?」

レミ「それが?」

パチェ「今日のレミィは良く分からないわね」

レミ「くくく。パチェは分からないのか? この胸躍る気持ち。恋にも似た狂おしい気持ちが!」

パチェ「どういう事?」

レミ「私を負かした相手の血が飲める!! 紫のせいで得る事が出来ないはずだったものが、紫のおかげで得ることが出来る!! 至上の甘露!! 脳髄を犯す悦楽のアムリタ!! 友人が死ぬことで得られる背徳の味!!! 本来なら私の手で殺し、血をすすりたかった。まぁ、それは仕方ない。それに文句を言うほど子供じゃないわ。あぁ、霊夢の血はどんな赤をしていてどんな味。想像するだけで頬が緩む背中が続々する瞳孔が開くアドレナリンが体中を巡る心拍数があがる涎がとまらなくなるさぁはやくはやくはやくはやくはやくはやく霊夢の血を!!」

パチェ「落ち着きなさいな」

レミ「………私としたことが興奮してしまったわ」

パチェ「ウィルは部屋の中に入れておいたほうがいいんじゃないの?」

レミ「あ、そうね。咲夜ー任せたわー」 

326 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:27:11 ID:usWJl4B2
紫「第一回戦を始めるわ まず霊夢3と霊夢6。出なさい」

霊夢3「霊夢6が相手なの 簡単に降参しちゃ面白くないなの」

霊夢6「こ、降参はしません。死にたくないですからっ」キッ

霊夢3「でも私には勝てないなの」

霊夢6「それでもがんばります」

紫「無駄話はそれぐらいにしてさっさと始めなさい」

霊夢3「わかったなの」

霊夢6「はい」

霊夢「………………」テクテクテク

紫「あら、どこかに行くの?」

霊夢「こんな悪趣味な見世物見る気ないわ」

紫「あら冷たいのね。この子たちは貴方のせいで死ぬのに」

霊夢「………っ!」ピタッ

紫「あら、やっぱり見てくの?」

霊夢「うるさいわねっ」 

327 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:36:35 ID:usWJl4B2
霊夢3「これで、終わりなの!!」パンッ

霊夢6「っ!」ビュンッ

ズバシュッ

霊夢3「え? なの」ポタッ ポタッ

霊夢6「詰めが甘いですよ」

霊夢3「残念     なの」バタンッ

紫「勝者霊夢6」

霊夢6「すぐに霊夢になってみせますから」

紫「期待してるわよ」



パチェ「わざわざ首を狙うなんて悪趣味ねぇ」

レミ「おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた」

パチェ「私の血でも飲む?」

レミ「いい。我慢する」

パチェ「そう」 

329 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:44:43 ID:usWJl4B2
紫「はい勝者霊夢8 じゃ、昼を挟もうかしら。おなかすいたでしょ?」

霊夢「この状況で食べれるほど神経図太くないわよ」

霊夢4「僕は頂きます」

霊夢6「私も頂きます」

霊夢8「………食べる」

霊夢9「頂きますわ」

紫「他の皆は食べるみたいよ? 貴方と一緒で殺してるのに」

霊夢「何喧嘩売ってるの?」イライラ

紫「いいえ。心配してるのよ。おなかがすいて負けちゃったとか無いようにね。一番付き合いの長い霊夢じゃない」

霊夢「あぁそう!! ご心配どうも!!」

紫「午後も頑張ってね」

霊夢「言われなくてもそうするわよ!!」

紫「まぁ、霊夢が頑張れば他の霊夢が死ぬんだけど」

霊夢「あんたやっぱり喧嘩売ってるんでしょ!!」

紫「別に売ってないわよ?」 

330 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:53:02 ID:usWJl4B2
咲夜「お疲れ様」

霊夢「それはどの霊夢に言ったの?」

咲夜「霊夢は貴方だけでしょ?」

霊夢「………ありがと」ボソッ

咲夜「どういたしまして」 

331 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:54:36 ID:usWJl4B2
霊夢「それであんたの主人は?」

咲夜「お嬢様なら試合を見てらしたわ」

レミ「えぇ。見てたわよ。さすが霊夢ね素晴らしいわ」

霊夢「………あ、そ」

レミ「つれないわね」

霊夢「死体の処理、してたの貴方でしょ?」

レミ「食べきれないから保存したけどね」

霊夢「そんな相手に親しみのある態度取れると思う!?」

咲夜「ちょっと霊夢」

レミ「………なら死んだ霊夢はそのまま野ざらしにしろと? そして鳥の餌虫の餌微生物の餌になれって言うのかしら? 霊夢は何か勘違いしてるわね。私にとっては人間は餌なのよ」

霊夢「今まで私のことは餌だと思ってたわけね」

レミ「いいえ。親しい親友だと思ってたわ」

霊夢「それはとても光栄だわ」

レミ「そう、これからも良い親友でいてほしいわね」

霊夢「誰があんたなんかと」テクテクテク 

332 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 08:59:00 ID:usWJl4B2
咲夜「振られてしまいましたわね」

レミ「あれでいいのよ。妖怪と人間だもの」

咲夜「私はどうなのですか?」

レミ「大切な家族よ」

咲夜「ありがとうございます」 

333 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 09:03:23 ID:usWJl4B2
紫「おかえりそれじゃあ続きを始めようかしら 霊夢4と霊夢6」

霊夢4「よろしく」

霊夢6「よ、よろしくお願いします」



霊夢4「あっちゃー。どじった、なぁ。けほっけほっ」

霊夢6「すみません」

霊夢4「いや、いいよ。正々堂々やって、げほっ。負けたんだから、謝られると、うぇっ、惨めになるじゃないか」

霊夢6「ありがとうございました」

霊夢4「ははは。それじゃ、頑張って、ね」

霊夢6「はい」

紫「勝者霊夢6」 

334 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 09:07:11 ID:usWJl4B2
紫「次、霊夢と霊夢9」

霊夢「………よろしく」

霊夢9「負けませんわ。オリジナル」

霊夢「っ………私だって負ける気はないわ」

紫「始めっ!!」



霊夢9「負けちゃいました、わ。やっぱり存在できないのですわね」

霊夢「………謝らないけど、あんたが生まれたのは私のせい。だからあんたらのことは私が覚えてる。忘れない」

霊夢9「ありがとうございます、わ。さぁ。トドメ、を」

霊夢「………………」

ザシュッ!! 

335 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 09:15:04 ID:usWJl4B2
紫「次、霊夢6と霊夢8」

霊夢6「よろしくお願いします」

霊夢8「……………うん」



霊夢6「いたた、まさかここまでやられるなんて」

霊夢8「…………………」

霊夢6「強いんですね」

霊夢8「…………………」

霊夢6「ありがとうございました」

霊夢8「…………………」

ザシュッ

紫「勝者霊夢6」 

336 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 09:50:18 ID:usWJl4B2
紫「少し休憩入れて、次の勝負始めるわよ らーん」

藍「はい」

紫「二人の手当てをお願いね」

藍「分かりました」



霊夢6「負けません。負けませんから」

霊夢「私だって負けないわ」

霊夢6「私が負けたら、死んだ私達に顔向けが出来ません」

霊夢「私だって同じよ」

霊夢6「………負けませんから」

霊夢「わかってるわよ」

藍「痛いことはないか?」

霊夢6「大丈夫です」

霊夢「ないわ」 

337 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:07:24 ID:usWJl4B2
紫「それじゃあ最後の試合を始めるわよ 霊夢、霊夢6」

霊夢「………」

霊夢6「はい」

霊夢「………なんでこうなったか分かってる。分かってるからこそ、本気で行くわよ」

霊夢「力を貸してください。祇園様」

紫「………っ。神降ろしができるというの?」

霊夢「勝手に私の力を決めて勝手にこんなことを起こして勝手に行動した。あんまり私のことをなめないで欲しいわね!!」シャキンッ

ズババッ

紫「狙いは私!?」

霊夢「動くと祇園様の怒りを買うわよ? もちろん霊夢6あんたもよ」

霊夢6「陰陽球を使うのは卑怯じゃないですか?」

霊夢「知ったことじゃないわ。私は何にも縛られない。私のことは私が決める。私のことにあんた達が口を出すなっ!!」 

338 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:14:37 ID:usWJl4B2
レミ「楽園の巫女、ねぇ」

咲夜「大丈夫なのですか?」

レミ「大丈夫よ。オールグリーンオールオッケー。世は事もなし」

咲夜「なんだか全て知ってたみたいですね」

レミ「その通り」

咲夜「え?」

レミ「全ては出来レースなのよ。運命の舞台から逃れるには霊夢じゃまだ未熟すぎる。このまま修行を積めば運命からも飛べるようになると思うけど」

咲夜「まさか、霊夢に力を出させるためにわざわざこんなことを?」

レミ「そう。あの霊夢を本気にさせるには残酷に回りくどくわざわざこんなことをしなければいけなかった。そのために紫と私は悪役になった」

咲夜「恐ろしいですわ」

レミ「私は親友の霊夢以外の霊夢が死のうとどうでもいい。むしろ餌が増えてうれしいぐらいよ。紫も一緒、霊夢が生きてればそれでいいの。霊夢の安全は私で保証されてるしね」

レミ「ま、要するに霊夢はお釈迦様の手のひらの上ってことよ」 

339 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:17:22 ID:usWJl4B2
霊夢「………くっ」

紫「祇園様を降ろせたのは驚きだけど、まだ修行が足りないようね」

霊夢「まだまだ、平気よ」

紫「霊夢6!!」

霊夢6「はい!」

紫「自害しなさい」

霊夢6「………え?」

霊夢「………は?」

紫「今すぐ自分の首に刃物を突き立てなさい。さぁ早く」

霊夢6「え、待ってくだ」

紫「あぁ、もういいわ。私がする」ザシュッ

霊夢6「………………え」

霊夢「紫ぃいいいいぃいいいいいいい!!」 

340 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:20:01 ID:usWJl4B2
紫「藍」

藍「はい」

霊夢「そこをどきなさい!!」

藍「すまない」ドスッ

霊夢「ゆ、か………りっ」

紫「ゆっくり眠りなさい」

紫「全ては泡沫の夢だったのよ」 

341 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:26:36 ID:usWJl4B2
???「―――ム―――キロ―――レ――」

霊夢「………あ……………紫!!」ガバッ

魔理沙「うわっ!! いきなりびっくりさせないでくれよ」

霊夢「ここは」

魔理沙「神社だよ、守矢じゃなくて博麗のな。なんだ寝ぼけてんのか?」

霊夢「私、紅魔館にいたんじゃ」

魔理沙「何言ってんだ? 昨日もここで遊んだだろ」

霊夢「………夢?」

魔理沙「なんだなんだ? 霊夢ちゃんはとっても怖い夢を見たのか?」

霊夢「うるさいわね………」

霊夢(体に痛みはない。夢、にしては記憶がはっきりしすぎている。あぁもう一体なんなのよ)

レミ「霊夢~。遊びに来たわよ~」

霊夢「あ! レミリア!! ぶっ殺す!!」

レミ「うぇ!? いきなりなんで!?」 

342 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:30:00 ID:usWJl4B2
レミ「遊びに来たらいきなり暴言吐かれるし」

霊夢「ごめん」

レミ「夢で八つ当たりされたんじゃたまらないわよ」

霊夢「ごめんって言ってるじゃない」

魔理沙「それ謝る態度じゃないぜ」

レミ「そもそも私が霊夢に危害を加えるはずがないじゃない」

霊夢「止めなさい。微量だけど照れるわ」

魔理沙「おう。けなしてるとしか思えないな」

霊夢「それじゃ。とりあえずお茶でも飲みましょうか」

レミ「久しぶりに咲夜じゃないお茶が飲めるわ」

魔理沙「嫌いなのか?」

レミ「鈴蘭は毒よ?」

魔理沙「お、おう」 

343 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:36:59 ID:usWJl4B2
紫「………ごめんなさい。ゆっくり眠ってね」

レミ「なんだ来てたのね。紫」

紫「レミリア」

レミ「てっきり私だけかと思ったわ」

紫「冗談。私だって人並みに感情はあるのよ。見せないけれどね」

レミ「たまには素直に笑ったり泣いたりしてもいいと思うわよ」

紫「私は妖怪の賢者。博麗の巫女と同様。いえ博麗の巫女以上に自分を表に出しちゃいけないのよ」

紫「ありがとうレミリア。貴方が死体を綺麗に保存してくれてたおかげでこの娘達の墓が作れた」

レミ「どういたしまして。私達のエゴで殺したんだ。コレぐらいはするよ」

紫「えぇ。ごめんなさい」

レミ「ごめんなさい」

レミ「………………帰るか」

紫「………………えぇ」 

344 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 10:38:36 ID:usWJl4B2
レミ「あーだりぃ」ノペーン

パチェ「紅魔館の主とは思えない痴態ね」

レミ「私だってたまにはホットパンツとチューブトップだけでごろごろするわよ」

パチェ「それで次は?」

レミ「ん? >>346」 


346 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/21(金) 13:13:19 ID:W82ULUIc
全員が妖精な幻想郷の日常を覗き見る 

354 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/22(土) 08:49:46 ID:BZYfp7dQ
レミ「霊夢~。遊びに来たわよ~」うー

れいむ「あ、れみりあじゃないの」ぱたぱた

まりさ「はっはっは。きょうもまぬけなつらしてんな」ぱたぱた

レミ「………………」

レミ「なんぞこれ!?」 

355 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/22(土) 08:53:20 ID:BZYfp7dQ
レミ「えっと、あなたは霊夢なのよね?」

れいむ「わたしはれいむよ!!」ねいむ

まりさ「なんだついにバカになったのか、しかたないおしえてやろう。わたしはまりさだ」まりち

レミ(あぁ。こいつらバカなんだ)

レミ「えっと、なんか背中からぱたぱたしたものが生えてるけど」

まりさ「おまえもじゃん」

レミ「あぁ、これは羽だからいいのよ。あなたたち人間? だったわよね」

まりさ「はぁ!? どっからどうみてもにんげんだろ!! バカなのか!? バカなんだな!? バーカバーカ!!」

れいむ「バーカバーカ!!」

レミ「鏡見て来い。今すぐ」イラッ 

356 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/22(土) 08:56:49 ID:BZYfp7dQ
れいまり「なんだこれー!?」

れいむ「れみりあ!! なんだかわたしたちようせいになってる!!」

まりさ「ようせいになってるぞ!!」

レミ「やっと分かったのね。というか飛んでおいて気づかないとか頭まで妖精になってるのね」

まりさ「うわーどうすればいいんだー! バカはいやだー!!」

れいむ「あんたはもともとバカだからいいのよ」

まりさ「バカじゃないもん!!」

レミ(慧音っていつもこんな奴の相手してるのか。大変だなぁ) 

357 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/22(土) 08:59:55 ID:BZYfp7dQ
レミ「とりあえず困ったら永琳に相談だ。ということで永琳の所に行きましょうか」

れいむ「うん」

まりさ「いくぞー」

レミ「じゃあ飛んでいきましょうか」ビュンッ

れいむ「まってれみりあ」ぱたぱた

まりさ「はやいはやい」ぱたぱた

レミ(………おせぇ) 

358 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/22(土) 09:05:08 ID:BZYfp7dQ
レミ「もういいわ。二人とも連れてくから」ぐいっ

れいむ「うわっ」

まりさ「おうっ!?」

レミ「行くわよー」ビュン

れいむ「あわわわわわわわ」

まりさ「ほうきよりはやーい!!」キャッキャッ



レミ「到着」

まりさ「おもしろかった!!」

れいむ「あわわ」

れいせん「あ! なにかごよーですか」

レミ「」 


362 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:20:34 ID:ZAdTjh4g
レミ「まぁ。という訳なんだけど」

永琳「えぇ」

もこー「まてーかぐやー」パタパタ

かぐや「やめてよー」パタパタ

レミ「言う必要はなかったみたいね」

永琳「えぇ」

レミ「で、これはどういう事なのかしら」

永琳「分からないわ。わたしも始めてみるもの。とりあえずわたしはコレに外見、知能が妖精になってしまう病と名づけたわ」

レミ「名づけてないな。それ」

永琳「とりあえず、うちで罹ってないのが私とてゐだけだから、二人でがんばって薬を作ってみるわ」

レミ「出来るだけ早めに頼むよ。この病気が広がると厄介すぎるからね」

永琳「その通りね」 

363 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:24:16 ID:ZAdTjh4g
レミ「れーむ。まりさ。帰るわよ」

れいむ「はーい」

まりさ「えー。もうちょっとあそびたいぜー」

れーせん「みみひっぱらないでくださいー」

レミ「止めてあげなさい。チャームポイントが取れちゃうわ」

れーせん「ひーん」

かぐや「やめてよもこー」

もこー「はははー」ポカポカ

レミ「こらやめなさい」コツン

もこー「いたっ! なにをする!! ふしちょーのほのーでおまえなんかまるこげにしてやるー」ポッ

レミ「それぐらいの炎じゃ食らわないわよ」ふっ

もこー「ひが!!」 

364 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:27:07 ID:ZAdTjh4g
かぐや「ありがとー」

もこー「ぐすん」

レミ「仲良くしなさいね。それじゃ帰るわよ。よいしょ」

れいむ「あわわ」

まりさ「もっとはやくしてくれー」

レミ「しっかりつかまってなさいね」ビュンッ

れいむ「けしきが! うしろにぴゅん!!」

まりさ「ほっほほーい!!」

レミ(そういえば感染状況はどうなってるのかしら。まずは人里に行きましょうか)

レミ(やっぱり曇りっていいわー。自由に飛びまわれるからね) 

365 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:31:21 ID:ZAdTjh4g
慧音「おぉ。レミリアじゃないかそれに。妖精か。ん? どこかで見たことのある妖精だな」

まりさ「おっすけーね」

慧音「やはり私の名前を知っているということは知り合いのはずなのだが。駄目だ思い出せない」

れいむ「このわたしをわすれるなんていいどきょーね。このれーむさまを」

慧音「………今聞き間違えではなければ霊夢といったか?」

レミ「えぇ。その通りよ。この子、霊夢なの」

慧音「………………なるほど、同名」

レミ「博麗 霊夢なのよ」

慧音「」 

366 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:34:03 ID:ZAdTjh4g
慧音「そんな病気が」

レミ「とりあえず感染状況を調べに来たのだけれど」

慧音「今のところは人里では確認してないな。ところでその病気は感染するのか? もしそうなら」

レミ「あ、そういえばそうね連れてきちゃったわ。でも一緒にいて感染してないんだから感染はしないんじゃない? 症状でるのに時間がかかるだけかもしれないけど」

慧音「そうだといいのだが」

レミ「ま、一応見回ってみるわよ」

慧音「あぁ。頼んだぞ」

ゆーか「………」パタパタ

レミ「」

慧音「」 

367 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:37:12 ID:ZAdTjh4g
レミ「なんだか向日葵畑の妖怪に似てる妖精が飛んでるんだけど」

慧音「ま、まさかあの幽香が妖精になるなんて、そんなこと」

レミ「で、でも一応確認しておいたほうが」

慧音「そ、そうだな」

レミ「あ、あの」

ゆーか「なにかしら」ギロッ

レミ(あ、幽香だ)

レミ「いや、ごめん人違いだったみたい」

ゆーか「みためだけじゃなくあたまもおこさまなのね」

レミ「そうね。ごめんなさい。それじゃあ」

レミ「幽香だった」

慧音「だな」 

368 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:41:33 ID:ZAdTjh4g
レミ「まぁ、幽香は外の妖怪だし」

慧音「中の妖怪か。いるにはいるが、付喪神とかろくろくびぐらいだな」

レミ「ま、一応用心に越したことはないでしょ」

慧音「そっちは私がやっておこう。レミリアは幻想郷のほかの場所を頼む」

レミ「わかったわ。ほら二人とも行くわよ」

まりさ「え? もうちょっとあそびたいぜ」

れいむ「わたしも」

レミ「わがままいわないの」がしっ

れいむ「も、もうやだー」

慧音「がんばってな」

レミ「とりあえず紫にでも会いに行こうかしらね」 

369 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 21:44:14 ID:ZAdTjh4g
ゆかり「ちぇんー。あさごはんー」

らん「おなかすいたー」

橙「あぁ、ちょっと待ってくださいね」

レミ「確認完了」

れいむ「あうあう」

橙「あ! レミリアさん!! 紫しゃまたちが」

レミ「いずれ解決するわ。それじゃ」ピュンッ

れいむ「………………」ガクッ

レミ(こんなときに限って霊夢も紫も役に立たないわね。これってもしかして異変なのかしら) 

374 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:35:03 ID:vXwPu6vo
レミ「さて。紫があんなんじゃ頼れないし、私ががんばるしかないわね」

れいむ「がんばってれみりあ」

まりさ「おーえんするぜ」

レミ「ありがと。じゃ頑張るから貴方達は神社に戻ってなさい」

まりさ「れみりあはどうするんだ?」

レミ「私はマッハで幻想郷各所を周って来るわ」

まりさ「おー、マッハか」

レミ「まぁ、貴方達を神社に送るときは500キロ程度にしておくけど」

れいむ「かんべんして」ウルウル 

375 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:38:48 ID:vXwPu6vo
れいむ「せかいがぐるぐる~」

レミ「やりすぎちゃったわね。魔理沙後は頼んだわよ」

まりさ「がってんしょうちー」



レミ「さーて」ビュオンッ

文「あやや? 紅魔館のレミリアさんではないですか」ビュオンッ

レミ「あら天狗じゃない。ちょっと聞きたいんだけど、妖精になる病気について何か知らない?」

文「私は天狗ですが射命丸という名前があります。以後お見知りおきを。それで妖精になる病気についてですか。知っていますが教えれませんね。号外のネタは私がひとりじm」

レミ「焼き鳥になりたくなければ早く教えなさい」

文「あやや!? 教えますからグングニルを仕舞ってください!! 洒落になりません!!」

レミ「最初から素直に喋ってればいいのよ」 

376 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:48:28 ID:vXwPu6vo
レミ「守矢神社でも同じことが起きてるの?」

文「今のところ、早苗さん、椛、みとりさん、左城宮さん、芽衣子さん。レミリアさんが知らない相手だと天狗や河童の中でも何名かなってるみたいです」

レミ「じゃ、妖怪の山はもう見る必要はないわけね。じゃ次は聖蓮船ね」

文「そうですか。では情報が入ったら是非この射命丸 文にお伝えください」

レミ「考えとくわ」

文「ありがとうございます。この機会によろしければ文々。新聞のご購読を」

レミ「そうね、暇だから取ってあげてもいいわよ」

文「ありがとうございます」パァア! 

377 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:53:34 ID:vXwPu6vo
レミ「ここか」ビュオンッ

ナズ「!?」ビクンッ

レミ「ここの尼。たしか聖 白蓮とか言ったかしら。は、いるかしら」

ナズ「聖になんのようだい?」

レミ「何。他愛もない用事よ」

ナズ「そんなあいまいな理由じゃあわせられn」

聖「なんだか凄い音が聞こえたのですが」

ナズ「………聖………」 

378 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:54:31 ID:vXwPu6vo
聖「あらあら。お客さんですか。どうぞ」

レミ「客じゃないわ。ただ聞きたいことがあるのよ」

聖「聞きたいことですか? 私が知っていることでよければ」

レミ「最近幻想郷で妖精になるという事件が起きている。何か知らないかしら」

聖「妖精になる、ですか。すみませんうちの妖怪も何人かなってしまっているのですが、原因などは」

レミ「ならいいわ」

聖「あ、私も手伝いましょう。このままでは大変なことになるので」

レミ「いいわよ。私についてこれたらね」ビュオンッ

聖「わかりました」ビュオンッ

レミ「!?」 

379 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:17:29 ID:vXwPu6vo
聖「あと、どこをまわってないのですか?」

レミ「あと地底と魔界。魔界は出来るだけ行きたくないから地底からまわりましょ」

聖「魔界いいところですよ?」

レミ「あんたなかなか怖いわね」

聖「そうですか? 神綺さんとか」

レミ「いや、神綺自体は友達だけど、魔界人がうるさいのよ」

聖「そうなのですか?」

レミ「ま、私としてはどうでもいいけど。じゃ行くわよ」

聖「はい」 

380 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:20:17 ID:vXwPu6vo
聖「ここは。温泉ですか?」キョウミシンシン

レミ「えぇ。そうよ。地底で聞き込みするならさとりに聞いたほうが早いでしょ」

お燐「いらっしゃいませー。お客様ですか?」

レミ「お客様ではないけど一応客よ。さとりのね」

お燐「あーさとり様は今」

レミ「もしかして妖精になってるとか?」

お燐「なんで分かったんですか!?」

レミ「あーもう疲れるわー」

聖「たまには温泉にゆっくりつかりたいですねぇ」

レミ「後にして頂戴」

聖「わかってますよ」 

381 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:23:21 ID:vXwPu6vo
レミ「話さないよりはマシかなって思うからとりあえず」ガチャ

こいし「おねーちゃん可愛いおねーちゃん可愛い!! やばい!! ほっぺぷにぷに!!」

さとり「やめてー」ちまーん

レミ「と思ったが、そんな事はなかったわ」ガチャリ

聖「どうしたんですか?」

レミ「結局最後に頼れるのは自分自身ってことよ」

聖「? はぁ、なるほど」 

382 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:30:11 ID:vXwPu6vo
レミ「はぁ。結局魔界にいくしかないのかしらねぇ」

聖「なら久しぶりにご挨拶に」

レミ「ついてきてくれるんなら助かるわ。あらあれは」

ヤマメ「あー、面倒なことになっちゃったなー」

聖「困ってるみたいですね。助けてあげましょう」ビュンッ

レミ「ちょっと、聖。あ、でも魔界に行く時間が少しでものびるなら。私も手伝うわー」

聖「何かお困りですか?」

ヤマメ「!? あ、あぁ。誰かと思ったら命蓮寺の尼さんと紅魔館のお嬢様じゃないか。ちょっと困ったことになっちゃって」

聖「困ったことですか?」

ヤマメ「実は、妖精になっちゃうウイルスをなくしちゃって、それがどこに行ったか探してるんだよね」

聖 レミ「………………」

ヤマメ「あ、あのどうして私の顔をそんなに見つめるのかな」

レミ「確保」

聖「はい」ガシッ

ヤマメ「な、なにをするさー!」 

383 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:32:03 ID:vXwPu6vo
ヤマメ「ごめんなさい」シクシク

レミ(聖こえぇ)

聖「反省したならいいのです。ではそのウイルスを回収しに行きましょう」

ヤマメ「はい」

聖「ということで、あとは私に任せてください」

レミ「ありがたいけど大丈夫なの?」

聖「はい。マッハで行きますので」

ヤマメ「!?」

レミ「それなら安心だわ」 

384 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:34:04 ID:vXwPu6vo
レミ(で、本気を出した聖によりすぐにウイルスは回収された。あとは切れた霊夢達にヤマメがギッタンギッタンにされて、博麗神社の賽銭を集めるため、地上のアイドルデビューすることになったけど、それはまた別のお話)

レミ(めでたしめでたし)

ぱちぇ「れみぃ~」

レミ「」 

385 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:36:35 ID:vXwPu6vo
パチェ「しろくま食べたい」

レミ「は? ずいぶんワイルドな発言ね」

パチェ「違うわよ。デザートの名前よ」

レミ「ワイルドな名前のデザートもあったものね」

パチェ「美味しいのよ?」

レミ「名前から味が想像できないわ」

パチェ「じゃ、私一人で食べるわねー」

レミ「え!? あるの!? 私も食べたい!!」

パチェ「レミィは食いしん坊ね。で、次は?」

レミ「>>386だから私も!!」

パチェ「はいはい」 


395 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 06:23:43 ID:JlQ3j0lQ
小悪魔の誕生日 

396 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 16:13:38 ID:Muo2dfBg

パチェ「え? 今日は休みとりたいって?」

こあ「はい。大丈夫でしょうか」

パチェ「構わないけど。どうしたの?」

こあ「人里に用事がありまして」

パチェ「あらそうなの」

こあ「代わりに小小悪魔を用意しておきましたから」

ここあ「よろしくおねがいします」

パチェ「小悪魔の小さいバージョンね」

こあ「では行ってまいります」 

397 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 16:20:16 ID:Muo2dfBg
パチェ「ちょうど都合が良かったわね」

レミ「そうね」

パチェ「さて、今日は小悪魔の誕生日。たまにはねぎらってあげなきゃね」

レミ「それにしても人里に用事って、もしかしたらあの子の誕生日パーティーでもあるんじゃない?」

パチェ「さぁ? あの子の交友関係は知らないわ。というか友達いるのかしらあの子」

レミ「自分の従者でしょうが」

パチェ「ほとんど子悪魔は図書館にいるから分からないのよ」

レミ「休日も?」

パチェ「休日も」 

398 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 16:30:55 ID:Muo2dfBg
レミ「で、パチェはどうするの?」

パチェ「私は…………別に」

レミ「そう、冷たい主人ねぇ」

パチェ「あの子の好みとかは知らないのよ。せめてかかったお金だけは持つわよ」

レミ「いらないわよ。お金なら腐るほどあるし。ま、プレゼントなんてあげるまで分からないんだ、好きなものをあげるといい」

パチェ「好きな物、ねぇ」 

399 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:41:49 ID:Muo2dfBg
フラン「えっと、こうかな」

咲夜「それでいいですわ」

フラン「難しいね。ケーキ作り」

レミ「さすが我が妹ね。ケーキを作るだなんて」

フラン「あ! お姉さま!! 一緒につくろうよ!!」

レミ「黒く染まってもいいならね」

フラン「じゃあいいかな」

レミ「ふっ。我が妹ながらお利口さんね」

咲夜「なぜケーキが黒くなるのでしょうか」

フラン「そこはほらお姉さまだから」 

400 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:44:00 ID:Muo2dfBg
男「レミリアお嬢様」

レミ「ん? どうしたの男と美鈴」

美鈴「会場のセッティング終わりました」

レミ「そう。なら次は料理を頼むわ、美鈴」

美鈴「分かりました」

男「私は」

レミ「そうね。パチェと一緒にプレゼントでも選んでやってあげて」

男「わかりました」 

401 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:49:45 ID:Muo2dfBg
パチェ「どうしようかしら」

男「パチュリー様」

パチェ「あら、男。どうしたの?」

男「お嬢様がパチュリー様のプレゼントを一緒に選べとのことでしたので」

パチェ「レミィもあぁみえて世話好きねぇ」

男「もう決まったのですか?」

パチェ「ぜんぜん。あの子の好みが分からないわ。私物なんてあんまり持ってないみたいだし」

男「では、パチュリー様の好きなものではいかがでしょうか」

パチェ「レミィも言ってたけど好きな物あげてそれで喜ぶのかしら」

男「プレゼントは気持ちですから」

パチェ「気持ちね。私が好きな物って本かしら。どんな本をあげようかしら」

男「では私はここで失礼します」

パチェ「ありがとね男。それじゃあまた後で」 

402 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:56:28 ID:Muo2dfBg
ウィル「むー」

レミ「どうしたの?」

ウィル「お母様。小悪魔にプレゼントを渡したい。だけど」

レミ「だけど?」

ウィル「お金、ない」ショボン

レミ「好きな物買って来なさい」どんっ

ウィル「お金、いっぱい。いいの?」

レミ「わが子のためならね」

ウィル「ありがとう。お母様」タッタッタ

レミ(可愛いわー。わが子可愛いわー) 

403 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:04:01 ID:Muo2dfBg
フラン「出来たー!!」

美鈴「こっちもできました」

パチェ「私も選んだわ」

ウィル「ウィルも選んだ」

男「あとは、小悪魔様の帰りを待つだけですね」

パチェ「でも遅いわね。もう日が暮れるわよ」

レミ「主役は遅れてくるものよ」

ガチャ

小悪魔「戻りました。あれ皆様どこに」

咲夜「こっちよこあ」

小悪魔「咲夜さん。一体どうしたの」ガチャ

皆「小悪魔、誕生日おめでとう!!」 

404 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:06:19 ID:Muo2dfBg
こあ「え、あ、ありがとうございます」

レミ「どうしたの? リアクションが薄いわね」

こあ「私の誕生日覚えてもらってると思ってなかったので」

レミ「そんなわけないじゃない。紅魔館はアットホームな職場なのよ」

レミ「さ! 料理を持ってきなさい!!」

吸血鬼「はい」

メイド「もってきました」

小悪魔「わぁ! 美味しそうですね」

レミ「好きなだけ食べなさい」 

405 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:10:08 ID:Muo2dfBg
パチェ「小悪魔。これ気に入ってくれるか。分からないけど」

こあ「あ、綺麗な本ですね」

パチェ「恋愛小説よ。面白さは保障するわ」

こあ「ありがとうございます」ニコッ

ウィル「ウィルも」

こあ「綺麗なネックレス。ありがとうございますウィル様」

ウィル「一番良いやつを買ってきた」

こあ「うわぁ! ありがとうございますね」ニコッ

ウィル「プラチナでダイヤを散りばめた贅沢なネックレスだって」

こあ(うわぁ! 重いや!!) 

406 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:13:03 ID:Muo2dfBg
フラン「フランもケーキ作ったんだよ!!」

こあ「あ、ありがとうございます」

パチェ「そういえば人里で何買ってきたの?」

こあ「あの、その」

パチェ「?」

こあ「祝ってもらえると思ってなかったので、自分のケーキとプレゼントを………)

レミ(この子、思った以上に不憫………)

パチェ「バカね。貴方も紅魔館の一員なんだから当たり前でしょ?」

こあ「ありがとうございます」ウルウル

パチェ「さ。パーティーは始まったばっかり。楽しみましょ」

こあ「はいっ」 

407 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:21:23 ID:Muo2dfBg
こあ「今日はほんとに楽しかったです。ありがとうございました」ペコッ

レミ「こら、主役が頭下げないの」

フラン「フランのケーキどうだった?」

こあ「美味しかったですよ」

フラン「やったー!」

男「さて、片付けは任せてください」

美鈴「私もやりますよ」

レミ「じゃ、その気持ちを受け取って。片付けは頼んだわ吸血鬼」

吸血鬼「なんで私だけですか!?」

レミ「気分」

吸血鬼(アットホームじゃなかったのか) 

408 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:24:04 ID:Muo2dfBg
パチェ「ケーキ美味しかったわね」

レミ「さすが我が妹」

パチェ「で、ウィルにどれだけお金上げたの?」

レミ「いっせ、百万よ」

パチェ「一瞬紅魔館の一ヶ月の収入を超える額が聞こえたきが」

レミ「気のせいよ」

パチェ「それでも百万は多いわよ」

レミ「いや、子供の成長にはお金を渋らないわ」

パチェ「親バカ………」

次>>409
東方限定でお願いします 

409 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:49:13 ID:QDJzOOhI
温泉旅行 


415 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 06:50:13 ID:nr0TvijE
レミ「地底へ進軍する」

パチェ「いきなりね」

レミ「あの隙間妖怪がね。こう言ってたのよ。お風呂最高って。流れる温泉楽しいって」

パチェ「流水、よね。大丈夫なのかしら」

レミ「と、いうことで」

咲夜「了解いたしました」

レミ「お風呂にみんなでいくわよ!!」

パチェ「おー」 

416 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/19(金) 07:05:28 ID:nr0TvijE
レミ「あ、吸血鬼はお留守番ね」

吸血鬼「なぜですか!?」

レミ「貴方はお風呂が大嫌いって、聞いたから」

吸血鬼「誰がそんな事言ってたんですか」

レミ「私」

吸血鬼「何がしたいんですか!」

レミ「え? 行きたいの?」

吸血鬼「はい」

レミ「仕方ないわねぇ」

吸血鬼「やった」

レミ「家のお風呂好きに使っていいわよ」

吸血鬼「」 

419 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 08:16:26 ID:9P3JxJWE
レミ「やってきました幻想郷アンダーグランド」

ウィル「賑やかだぞ」

パチェ「昔は陰気な場所だったのにねぇ」

レミ「パチェおばあちゃんの話は長いからさっさと行きましょう」

パチェ「少女よ!!」

美鈴「話が長いのは否定しないんですね」

咲夜「美鈴。子供が走って行ったわよ」

美鈴「子供ー!!」タッタッタ

男「美鈴ー」タッタッタ

小悪魔「元気ですねぇ」 

420 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 08:23:38 ID:9P3JxJWE
パル「団体でお風呂だなんて妬ましいわ。それに子持ち。妬ましい妬ましい」

ウィル「あれは?」

パチェ「地底名物、鬼女よ」

ウィル「鬼女?」

レミ「見ちゃいけないわ」

パル「違うわよ。橋姫よ」

パチェ「はーい。こちらの建物はー」

パル「私の仕事なんだけど」

ウィル「わーい」

パル「無視、ね」

パル「妬ましい………」 

421 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 08:29:18 ID:9P3JxJWE
勇儀「地上と地底の不可侵条約が」

レミ「なんてのはもう昔の話ね」

勇儀「そうそう。だから地底にいらっしゃい。楽しんでいってくれよ」

レミ「もちろん」

勇儀「そういや魔理沙に聞いたんだが、美味い酒持ってるんだって? 今度飲ませてくれよ」

レミ「また私の酒を狙う奴が増えるのね」

勇儀「西洋の酒に興味があってね」

パチェ「飲めればいいんじゃないの? その杯使えば美味しいお酒になるんでしょ?」

勇儀「酒と分類されるものなら何でも興味があるさ。安酒であれね」

パチェ(スピリタスでも飲ませてみようかしら。98度なら香霖堂に売ってるでしょうし) 

422 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 08:34:50 ID:9P3JxJWE
レミ「お土産は何にしましょうか」

パチェ「帰りに見なさいよ」

レミ「なんか目に入ると買いたくなるじゃない」

パチェ「目に入れるわよー。物理的に」

レミ「はいはい。さっさと行きましょう」

咲夜「美鈴、男、子供、ウィル様、はもう先に行かれました」

レミ「なんでよ」

小悪魔「多分、子供とウィル様がはしゃぎすぎた結果だと思います」

レミ「よし、私たちもはしゃぎましょう」

パチェ「なんでよ。いやよ」 

423 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 08:45:21 ID:9P3JxJWE
レミ「あ、いたいた」

美鈴「お嬢様!」

レミ「美鈴。フランはもう起きたの?」

美鈴「まだ寝てますよ。バッグの中でぐっすり」

お燐「いらっしゃい。えっと8人だね」

レミ「9人よ。バッグの中に妹がいるの」

お燐「密入国?」

レミ「日差しが怖いから入れておいたのよ。はい。お金」

お燐「過保護だねぇ。ではごゆっくり」 

424 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 18:28:03 ID:9P3JxJWE
フラン「う、うにゅぅ」

レミ「フランやっと起きたわね」

フラン「ついたの?」

レミ「ごらんの通りよ。じゃあお風呂に入りましょう」

フラン「わーい!」パタパタ

ウィル「わぁい」トテトテ

子供「やっふー!!」ポテポテ

パチェ「そんなに走るところぶぉう!?」コテンッ

レミ「何も無いところでこけるってある意味凄いわよね」

男「大丈夫ですかパチュリー様」

パチェ「うぅ。鼻の頭が赤くなったわ」 

425 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 18:39:40 ID:9P3JxJWE
子供「なんでおとーさんいっしょに入らないの?」

男「お風呂は男と女は一緒に入れないんだよ」

子供「おかーさんと一緒に入ってるのに?」

美鈴「ぶふぉうっ」

男「その事は外では言わないでくださいね」

子供「んー。わかったー」

レミ「えーっと。それじゃあまた後で」

男「はい…」 

426 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 18:46:50 ID:9P3JxJWE
ウィル「うわぁっ。凄い広いぞ」キラキラ

子供「すごーい」キャッキャ

フラン「早く入ろうよー」

パチェ「だからそんなにはしゃぎすぎるところぎゃふんっ」ツルッ

レミ「何? わざとなの? その無駄に大きな胸を弾ませたいの? もぐわよ?」

パチェ「わざとじゃないわよぅ」サスサス

美鈴「子供ー 戻ってきなさーい」タユンッ

咲夜「………………」

レミ「まったくかけ湯をしなさいよ。日本人なら」

パチェ「私たちの中に日本人いたかしら」 

427 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 18:53:05 ID:9P3JxJWE
レミ「ウィルは幻想郷で生まれたのだから日本人でしょ?」

パチェ「そうなるのかしら」

美鈴「あの。咲夜さんは日本人なのでは?」

レミ「髪が銀髪じゃない」

美鈴「髪の色が黒じゃない日本人、ここでは結構多いですよ」

レミ「そういえばそうね」

咲夜「あのお嬢様。まだ入らないのですか?」

パチェ「そうよ。なんで立ち尽くしてるのよ」

レミ「お風呂に入る前に体を洗いなさい」

パチェ「なんで一番日本人離れしてるレミィが一番日本の風習に従ってるのよ」 

428 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 18:56:06 ID:9P3JxJWE
ウィル「わしゃわしゃ」

子供「わしゃわしゃ」

フラン「わっしゃわっしゃ」

美鈴「お湯。流すわよ」

子供「もうちょっと遊びたいー」

美鈴「ざぱー」

子供「目にっ、目にっ」

レミ「容赦ないわね」

パチェ「その点レミリアって凄いわよね。シャンプーハットだもの」

レミ「ふふん。私にぬかりはないわ」ドヤァ

パチェ「わーすごいーさすがれみぃねー」 

429 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 20:03:26 ID:9P3JxJWE
レミ「ふはぁ」

フラン「ふへー」

ウィル「うおっ、うぉお!!」グルグル

パチェ「ウィルがまわるお風呂で遊んでるわよー」

レミ「お湯だからだいじょぶだいじょぶ」

パチェ「そーなのかー」

美鈴「なんだかみんなゆるんでますねー」

小悪魔「ですねー」

咲夜「あったかいわー」

フラン「塩のお風呂があるってー」

パチェ「退魔効果はー」

レミ「だいじょぶだいじょぶ」 

430 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 20:07:34 ID:9P3JxJWE
男「外にもお風呂があるのですか」

客「あぁ。水着で混浴らしいけど」

男「持ってきてないですねぇ」

客「フロントで借りれるらしいけど、もう遅いなぁ」

男「まぁ、皆さんも持ってきていないでしょうし」

客「皆さんって、誰かと一緒に来てるのか?」

男「えぇ。ご主人様と一緒に」

客「雇われか。俺と一緒だな」

男「そうなのですか」

客「あぁ、結構大変だけど、楽しいよ」

客ー 外いくわよー

客「じゃ、また今度会えたらどこかでなー」

男「えぇ」 

431 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 20:12:32 ID:9P3JxJWE
ナンデフンドシナンデスカー

レミ「なんか外で叫び声が聞こえるけど」

パチェ「迷惑ねぇ」

ウィル「外は混浴らしい」

小悪魔「でも水着ないですよ」

レミ「パチェえもーん」

パチェ「無理」 


433 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 20:22:33 ID:9P3JxJWE
レミ「のぼせた」

フラン「ふへー」

小悪魔「もう出ますか?」

咲夜「美鈴は?」

小悪魔「サウナに入ってましたよ」

レミ「置いてでようか」

パチェ「そうね」

小悪魔「え? え?」



美鈴「ふぅ、いい汗かいたー」

美鈴「あれ?」 

437 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:45:06 ID:4eRnBY..
美鈴「ひどいですよ!! 私を置いていくなんて!!」

レミ「知らんがな」もぐもぐ

ウィル「美鈴のぶんもあるぞ」ペロ

美鈴「あ、ありがとうございます」

レミ「さーて、お土産コーナーでも行こうかしら」

フラン「待ってましたー」

パチェ「お土産って言っても渡す相手がいないけどね」

レミ「気にしない気にしない。で、どこにあるのかしら」

正体不明の店員「あっちですよ」

レミ「そう。ありがと」

フラン「今っ、私はっ、猛烈にお土産を買いたいっ!!」ゴォオォオオオッ

レミ「こら、走らない」 

438 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:49:16 ID:4eRnBY..
男「ふぅ、さっぱりしました」

男「皆さんどこでしょうか」

咲夜「待ってたわ」

男「咲夜さん」

咲夜「皆はお土産を選んでるけど、どうする?」

男「私は別になんでもいいですよ。咲夜さんはどうするのですか?」

咲夜「私は花を見てくるわ。来るとき綺麗な並木があったの」

男「付き合いますよ」

咲夜「いいの? 美鈴が泣くわよ?」

男「咲夜さんなら構いませんよ」

咲夜「嬉しいわね。私ならOK?」グイッ

男「な、なんですか?」

咲夜「なんて、冗談よ。行きましょ」

男「は、はい」 

439 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:53:24 ID:4eRnBY..
男「綺麗な花ですね」

咲夜「なんで咲いてるのかは分からないけど。ここ地底だし太陽も無いわよね?」

男「幻想郷には不思議がいっぱいですから」

咲夜「それで済ませていい事なのかしら」

男「幽香さんならなんとかしそうですけどね」

咲夜「もしくは人工太陽とか?」

男「そういえば聞いたところによると古明地さとりさんはバラが好きだそうで、栽培してるらしいですよ?」

咲夜「バラならうちにも一杯咲いてるけど」

男「美鈴の努力です」

咲夜「門番よりも向いてるんじゃない?」

男「まぁ。ですね」 

440 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:57:43 ID:4eRnBY..
咲夜「さて、じゃあもうそろそろ戻りましょうか」

男「もういいのですか?」

咲夜「えぇ。目的はもう達成したしね」

男「でもまだ少ししか見てませんよ?」

咲夜「違うわよ」

男「?」

咲夜「秘密。気づかれたら困るし」

男「気づかれたら困ることとは?」

咲夜「だから秘密よ。さ、お嬢様のところへいきましょ」タタタッ

男「あ、咲夜さん」タッタッタ

咲夜(叶わなかったけど、せめてこれぐらいは許してよね。美鈴) 

441 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:00:18 ID:4eRnBY..
咲夜「………」

男「………それは?」

レミフラウィル子供「等身大さとりちゃんぬいぐるみ!!」

パチェ「止めたのよ?」

美鈴「はい………」

咲夜「駄目です」

フラン「えぇー!?」

ウィル「な、なぜ!?」

咲夜「邪魔です」

美鈴「うわー、ばっさりいくなぁ」

パチェ「うち広いからいいと思うけど」

咲夜「じゃあ図書館におきましょう」

パチェ「やめて、邪魔」 

444 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:04:17 ID:4eRnBY..
さとり「その人形を持って邪魔邪魔言われるとさすがに傷つきますよ?」

レミ「あら、さとり妖怪」

パチェ「そういえばここって貴方の店だったのよね、さとり妖怪」

さとり「妖怪をつけないでください」

レミ「で、何のよう?」

さとり「私が自分の店にいちゃいけませんか?」

レミ「なぜ話かけたかよ」

さとり「店で騒がれると困りますからね、フランと娘の好感度を上げるためにそれを買おうとしてる吸血鬼さん」

レミ「えぇ、そのとおりですー。好感度欲しいんですー。なんか文句あるの?」

パチェ「開き直ったわねぇ」 

445 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:10:09 ID:4eRnBY..
さとり「で、買うのですか?」

咲夜「買いません」

ウィル「な、なぜだ。こんなにも可愛いというのに」

さとり「照れますね」

パチェ「そう思うのなら表情筋を働かせなさいよ。地方公務員並みの怠慢をしてるようだけど」

フラン「………」キュッ

ぽろっ

さとり「私の店の売り物である人形の指が壊れましたね」

咲夜「本当ですか?(ぱちんっ)どこも壊れてないようですが」

さとり「時を止めても私は心を読めるのですよ?」

咲夜「そうですか。それでなぜそんなに売りたがっているの?」

さとり「貴方は自分をかたどった等身大の人形が大衆の目に晒されて大丈夫なのですか?」

咲夜「理由は把握しました」

咲夜「だが断ります」

さとり「壊れたのですから買ってくださいよ」 

446 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:14:45 ID:4eRnBY..
正体不明の店員「ありがとうございましたー」

男「買って来ましたよ。ぬいぐるみ」

ウィル「ほ、本当か!」

咲夜「………はぁ」

さとり「お買い上げありがとうございます」

咲夜「罰として貴方がそれ持って帰りなさいよ」

パチェ「はたから見ると幼女誘拐犯ね」

美鈴「あはは、もう周りに幼女たくさんいますけどね」

レミ「ハートブレイク」ブンッ

美鈴「あわわーっ!!」ドスッ

美鈴「いたた」サスサス

咲夜「貴方の防御力と回復力どうなってるの?」

美鈴「太極拳のおかげです」

パチェ「太極拳ぱないわねぇ」 

447 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:19:38 ID:4eRnBY..
お燐「また来てねー」

レミ「えぇ」ギュッ

フラン「らんらん♪」ギュッ

ウィル「♪」ギュッ

子供「ふへへー」ギュッ

男「ご機嫌ですね」

パチェ「ぬいぐるみ一つと幼女四人に抱きつかれても平然と歩き続ける男が怖い」

さとり「私も抱きつきたい、と思う咲夜だった」

咲夜「!? なんでいるんですかっ!?」

さとり「割引券を渡すのを忘れていました」

咲夜「いりませんよ!!」

さとり「そうですか。それでは」 

448 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:23:01 ID:4eRnBY..
咲夜「はぁ、はぁ、はぁ」

美鈴「じーっ」

咲夜「な、何よ」

美鈴「えいっ」ドンッ

咲夜「!?」フラッ

ぎゅっ

咲夜「あっ」

男「大丈夫ですか?」

咲夜「だ、大丈夫よ」サッ

美鈴「えーいっ」ぎゅむっ

咲夜「!?」

男「!?」

咲夜「は、離しなさい美鈴っ」バタバタ

美鈴「いーやーでーすー」ギュッ

レミ「暴れると私たちにダメージくるからやめて」 

449 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:28:06 ID:4eRnBY..
パチェ「幼女四人、ぬいぐるみ一体、女性二人に抱きつかれてる男。これが噂に聞くところのリア充って奴かしら」

こあ「パチュリー様は踊るアホになりますか? それとも見るだけのアホですか?」

パチェ「あら、どこに行ってたの?」

こあ「エステに」ツヤツヤ

パチェ「置いてった私が言うのもなんだけど、貴方結構自由ね」

こあ「まぁ、店員に誘われて断れなかっただけなんですけどね」

パチェ「典型的な日本人ねぇ。貴方日本人かどうか知らないけど」

こあ「それで、どうするのですか?」

パチェ「それはもちろん」

ぎゅっ

パチェ「踊るアホよ」

こあ「ですね」ぎゅっ 

450 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 01:32:49 ID:4eRnBY..
レミ「あの後橋で凄い目で見られたわね」

パチェ「あの状態で周囲の目を気にしたら負けよ」

レミ「というか、男って案外力強いのね」

パチェ「狼人間だからねぇ」

レミ「さて、ここでお知らせです」

パチェ「何?」

レミ「次が最後です」

パチェ「なんで?」

レミ「ぶっちゃけ、これキリが無いから、ヤマザナドゥ編書けない」

パチェ「そりゃあバカみたいに4本SS同時進行させてたらね」

レミ「という事で、次の>>501が最後です」

パチェ「で、これ限りなく、くぅ疲臭がするんだけど」

レミ「………………………うん」 


460 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 22:05:39 ID:.1c6NkCk
さすがに数が多すぎるので紅魔館メンバーに絞ります

『匂いフェチ』

男「さて、掃除を始めましょうか」

咲夜「お願いするわ」

男「咲夜さんは何をするんですか?」

咲夜「洗濯物があるのよ。シーツ類も干すから今日は一面シーツ景色になるでしょうね」

男「見てて清清しい気分になりそうですね」

咲夜「なら手伝って欲しいわね。今すぐ分裂しなさい。変態」

男「ですからあれは誤解です」

咲夜「誤解も何も実行犯じゃないの」

男「………すみませんでした」

咲夜「謝る位ならさっさと終わらせなさい」

男「はい」 

461 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 22:09:24 ID:.1c6NkCk
男「ふぅ。さすがに大変でしたね」

メイド「ぴかぴか~」

男「では咲夜さんを手伝いに行くとしましょうか」



咲夜「ふぅ、ふぅ。これで、半分、ね」

男「持ちますよ」ヨイショッ

咲夜「きゃっ!? 男!?」

男「どこに運べばいいんですか?」

咲夜「貴方掃除は?」

男「終わりました」

咲夜「ずいぶん速いわね」

男「咲夜さんを手伝うために急ぎました」

咲夜「そんなこと言っても許さないわよ」

男「手厳しいですね」 

462 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 23:39:47 ID:.1c6NkCk
男「シーツが終わりました」

咲夜「そう。じゃあ洗濯物たたんでおいて。下着類は私がやるけど」

男「分かりました。よいしょっ。持って行っておきますね」

咲夜「ちゃんとしわを伸ばしなさいよ」

男「分かってます」

咲夜「ならいいけど」 

463 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 23:45:54 ID:.1c6NkCk
咲夜「これで終わり。さて追加を男のところに持っていかないと」

男「あ、咲夜さん。たたみ終わりました」

咲夜「あら。ちゃんと人ごとに分けてるのね。まさか全員のタンスをあさって調べてるとか?」

男「いえ。匂いで分かるので」

咲夜「――――変態っ!!」

男「え。あ、咲夜さんの匂いは良い匂いでしたよ」

咲夜「もう出ていってっ!」ドンッ

男「あっ」

バタンッ ガチャリ

男「褒めたのですが………」 

464 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 23:57:54 ID:.1c6NkCk
『咲夜さんは汗フェチ』

咲夜「男」

男「なんですか?」

咲夜「ちょっとじっとしてなさい」

男「はい」

咲夜「………」クンクン

男「?」

咲夜「ちょっと汗くさいわよ」

男「美鈴と少し稽古をしていたもので」

咲夜「そう。早くお風呂に入って着替えなさい。洗濯物は私が洗っておくから」

男「ありがとうございます。ではお願いします」

咲夜「えぇ」 


466 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 22:36:25 ID:aGrkDa9c
咲夜(これが男の洗濯物ね)ゴソゴソ

咲夜(そんなに量がないから手洗いでいいわね)



咲夜「さ、始めましょうか」

咲夜「えっと、まずはなにから洗お……………」

咲夜(………男の服)

キョロキョロ

クンカクンカ

咲夜(………男の匂いがするわね。汗の)

咲夜(………不思議と嫌じゃないわね。むしろ好きな匂い)スーハースーハー

咲夜(あ、やばいわこれ。クセになりそう)

咲夜(男もこんな気持ちだったのかしら)

美鈴「あ、さーくーやーさーん!!」

咲夜「ひゃうっ!!」 

467 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 22:41:26 ID:aGrkDa9c
美鈴「び、びっくりしましたぁ。どうしたんですか咲夜さん」

咲夜「ちょ、ちょっと考えごとをしてたからびっくりして」

美鈴「驚かせてしまったみたいでごめんなさい」

咲夜「いいのよ。ところでどうしたの?」

美鈴「服が汚れちゃって。洗濯お願いできますか?」

咲夜「まったく。紅魔館の従者であるからには」

美鈴「あっ、花に水をあげる時間ですのでそれではっ」スタコラサッサ

咲夜「美鈴っ! もう」

咲夜(びっくりしたわ。ばれてないわよね?)

咲夜「さて続きを」

咲夜(美鈴の服………)

キョロキョロ

スーハースーハー

咲夜(美鈴の汗のにおいは元気で刺激的な匂いわ) 

468 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 22:44:52 ID:aGrkDa9c
咲夜(はっ! なにやってるのよ私これじゃあ変態)

咲夜(でも男も変態よね)

咲夜(じゃあ私がにおいフェチでも大丈夫よね)

咲夜「………もう少し、このまま」クンカクンカ

小悪魔「………」

咲夜「ふぅ。洗いましょう」

ゴシゴシ 

469 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 22:48:06 ID:aGrkDa9c
小悪魔「かくがくしかじかです」

パチェ「へぇ」

小悪魔「驚きですよね」

パチェ「人の趣味はそれぞれだからいいんじゃないの?」ペラペラ

小悪魔「でも人の服の匂いをかぐって」

パチェ「どうでもいいわ」ペラペラ

小悪魔「もうパチュリー様。本ばっか見てないで私の話も聞いてくださいよ」

パチェ「別にあなたも私も服の匂いかがれてないんだからいいじゃないの」

小悪魔「………そうですね。じゃあ伝えてきます」タタタッ

パチェ「………伝えるって誰に?」 

470 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 09:11:33 ID:dgQ9Mtek
小悪魔「男さん男さん」

男「どうかしましたか?」

小悪魔「咲夜さんが、貴方の服の匂いかいでましたよ。くんくんって」

男「………え?」

小悪魔「咲夜さん匂いフェチなんですかね」

男「どう、なんでしょうか」

小悪魔「じゃ。それでは」

男「あ、はい」

男(咲夜さんが匂いフェチですか………)

男「まぁ、別に危害があるわけではないですし構いませんね」 

471 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 09:16:50 ID:dgQ9Mtek
美鈴「咲夜さん、匂いフェチだったんですね」

咲夜「………………え?」

美鈴「小悪魔から聞いたんですよ」

咲夜「………………………………」

美鈴「咲夜さん?」

咲夜「ひぐっ、ぐすっ。うっ………」ポロポロ

美鈴「さ、咲夜さんっ!?」

咲夜「わた、わたし。ぐすっ。きもちわる、わるいわよ。ね」ポロポロ

美鈴(マジ泣きしてらっしゃる!?)

美鈴「そんなことないですよ!! 趣味人それぞれですし、私だって鎖骨フェチですしっ。ほらだから大丈夫ですって」

咲夜「ひくっ、ずずっ。うぅ…………」タッタッタッタ

美鈴「咲夜さぁん!?」 

477 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 09:10:31 ID:vo3Ss5lY
コンコン

咲夜「………」

コンコン

咲夜「………………」


男「………出てきませんね」

ガチャガチャ  ガキャッ!! ガチャリッ

男「鍵、開いてましたね。失礼します」

咲夜「………何?………」

男「いえ。夕食ができました」

咲夜「………………いらない」

男「……………はぁ。では失礼します」オヒメサマダッコ

咲夜「!? はぁ!? ちょっと!! 降ろしなさいっ!!」

男「嫌です。レミリア様からのご命令ですので」

咲夜「一人で歩けるからっ」

男「駄目です」 

478 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 09:16:09 ID:vo3Ss5lY
咲夜「本当に降ろして///」

男「私も人の匂いが好きなんですよ」

咲夜「え?」

男「だから別にかまいませんし、それに言ってはなんですが、それよりもっと危ない趣味の方もいますし」

咲夜「気持ち悪くない?」

男「大丈夫です。咲夜さんは私が同じことをしたら気持ち悪いですか?」

咲夜「……………ごめん、ちょっと気持ち悪い」

男「そ、そうですか。すみません」

咲夜(好きな人にされたらちょっとね) 

479 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 09:19:02 ID:vo3Ss5lY
咲夜「もう大丈夫。降ろして」

男「分かりました」ヨイショ

咲夜「迷惑かけたわね」

男「いえ」

咲夜「ありがとう男」

男「早く行きましょう。冷めますよ」

咲夜「そうね。ところで誰が作ったの?」

男「妹様です」

咲夜「………へ、へぇ。それは楽しみだわ」 

480 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 09:22:12 ID:vo3Ss5lY
小悪魔「あの~。縄解いてもらえませんか?」

パチェ「嫌よ」

小悪魔「そんなぁ」

パチェ「貴方の口ってヘリウムガスかなんかで出来ているのかしら?」

小悪魔「えっとだって私、小悪魔ですから。てへっ」

パチェ「そう。ところで貴方は何フェチなの?」

小悪魔「私ですか? 私はちょっとSですかね」

パチェ「へぇ奇遇ねぇ。私は抵抗出来ない人を痛めつけるのが好きなの」

小悪魔「へ?」

パチェ「じゃ、楽しませてね」

小悪魔「ちょっ まっ」

小悪魔「いやぁああぁあああああああぁああああ!!」 


483 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 08:09:19 ID:rpeNsdcI
パチェ「すっきり」ツヤツヤ

レミ「あのねパチェ。うち防音してないからすごい音響くのよ。正直怖いわよ」

パチェ「いいじゃないの少しぐらい。それでレミィは何フェチなの?」

レミ「え? 私? 吸血痕フェチと赤い色フェチ」

パチェ「ド変態じゃないの」

レミ「えぇ!? 普通じゃないの!?」

パチェ「てっきりネクロフィリアかと思ってたけど」

レミ「やだよ気持ち悪いっ」

パチェ「じゃ、ここでは一番レミィが変態ってことで」

レミ「えぇ!? パチェじゃないの!?」

パチェ「ちゃんちゃん」 

485 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 21:58:48 ID:rpeNsdcI
『咲夜さんの告白』

男「あ、咲夜さ」

咲夜「っ」シュンッ

男(………なぜでしょうか。数日前から咲夜さんに避けられています)

男(私としては何もしてないと思うのですが、なぜ怒っているのか理由を聞こうにも、すぐに逃げられてしまいます)

男「なぜなんでしょう」ショボン



美鈴「またですか」

咲夜「だってしかたないじゃないのっ。初めてだからどうすればいいか分からないのよっ」

美鈴「乙女ですねぇ」

咲夜「美鈴は経験あるの?」

美鈴「あはは。私は武術一筋で生きて来ましたからねぇ。色恋沙汰なんて縁がないですよ」

咲夜「役に立たないわね」

美鈴「あう」 

486 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:06:09 ID:rpeNsdcI
美鈴「気づいたのは4日前でしたっけ」

咲夜「そうよ」

美鈴「はー。紅魔館にもついに春がやってきましたねー。春ですよー」

咲夜「ふざけてるの?」スチャッ

美鈴「謝りますからそのやたら肉厚なサバイバルナイフはやめてください。本気で痛いですから」

咲夜「で、どうすればいいのよ」

美鈴「告白すればいいんじゃないですか?」

咲夜「もう。役に立たない答えね」

美鈴「未経験者にどうしろと………」

咲夜「だって私の知り合いに色恋沙汰に縁がある人なんていないんだもの」

美鈴「巫女に魔法使いに半霊。どれも浮いた話のない連中ですもんね」

咲夜「ちっ。誰も役にたたないわね」

美鈴「もう当たって砕ければ」

咲夜「砕けるなんて嫌よっ。部屋隣なのよ!? 毎朝顔合わせるのよ!? 笑いものじゃないのっ」」

美鈴「はぁ………。どうすればいいんでしょうねぇ」 

487 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:14:43 ID:rpeNsdcI
美鈴「パチュリー様のところの恋愛小説を読み漁ればいいんじゃないですか?」

咲夜「美鈴にしては良い回答ね。参考にするわ」

美鈴「あのどうにもならなくてイライラするのは分かりますが、触れたものみな傷つける切れたナイフみたいなのやめましょうよ。私傷つきます」

咲夜「じゃっ」シュンッ

美鈴「………花に水あげよ」 

488 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:29:03 ID:rpeNsdcI
がさごそ

こあ(何か変な音が………)

咲夜「なるほど、告白にはムードが大事なのね。ところで修学旅行って何なのかしら」

こあ(咲夜さん?)

咲夜「高級レストランで、指輪。これは男側からね」

こあ(………咲夜さんが、恋愛小説?)

咲夜「どういう風に告白すればいいのかしら。やっぱりデートを重ねて」

こあ(………これは)にやり

こあ「ふふふ~♪」

咲夜(………? 何か今声が聞こえたような。パチュリー様か小悪魔かしら、まぁいいわ)

咲夜「へぇ。なるほどね」ペラペラ 

489 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:37:30 ID:rpeNsdcI
パチェ「は? 何よいきなり」

こあ「だから、媚薬ですよ媚薬。び や く」

パチェ「………頭になんか湧いた?」

こあ「湧いてません。ですので媚薬の作り方を教えてください」

パチェ「また何か企んでるの?」

こあ「ソンナコトハナイデスヨ」

パチェ「………お断りするわ。諦めなさい」

こあ「ちっ。分かりました」

パチェ「待ちなさい。今舌打ちしたわよね」

こあ「ちょっと出かけてきまーす」

パチェ「あの子解雇して小小悪魔雇おうかしら」 

490 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:46:49 ID:rpeNsdcI
永琳「作れるけども」

こあ「お願いします」

永琳「………なんで?」

こあ「困ってる子がいるんです。後一歩が踏み出せなくて」

永琳「………鈴仙。自白剤」

鈴仙「分かりました」

こあ「お邪魔しましたー」



こあ(くっ。どうすれば)

てゐ「うーさうさうさ。どうやら困ってるみたいうさね」

こあ「貴方はっ」

てゐ「金儲けのにおいにつられたうさー」

こあ「ま、まさか」

てゐ「媚薬。3万円」

こあ「買ったっ!!」 

491 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 22:55:55 ID:rpeNsdcI
てゐ「まいどあり」

こあ「ありがとうございましたー」バサバサッ



こあ「ただいまー」

美鈴「あ、おかえりなさい」

咲夜「おかえり」

こあ「あぁ、いたいた咲夜さん咲夜さん」

咲夜「何?」

こあ「今日私が料理作ります!」

咲夜「? 分かったわ」 

492 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:04:08 ID:rpeNsdcI
咲夜「小悪魔って料理できるのかしら」

美鈴「どうなんでしょう。自分でいうくらいだから作れるんじゃないですか?」

咲夜「だったらいいけど」

男「美鈴さーん」

咲夜「っ!」シュンッ

美鈴「………はぁ」

男「あれ? いまここ誰かいませんでした?」

美鈴「気のせいですよ」

男「そうですか。あのちょっと手伝って欲しいことが」

美鈴「分かりました手伝いますよ。それで一体何を」

男「倉庫から出したいものがあってですね」

美鈴「あーはい。分かりました」

咲夜「………」じーっ 

493 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:07:41 ID:rpeNsdcI
美鈴「あの、ちょっと先に探していてくれませんか? 少し用事を思い出したので」

男「わかりました」

美鈴「さてと」シュンッ

咲夜「………」じっ

美鈴「捕獲っと」がしっ

咲夜「なっ」

美鈴「時を止める前に捕まえれば咲夜さんでも逃げられませんよっと」ぽいっ

咲夜「へ!?」

美鈴「じゃ。あとは任せました」

ぎー ばたんっ ガチャッ

咲夜「美鈴!?」

男「あれ、入り口が………咲夜さん?」

咲夜「!?」びくっ 

494 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:13:43 ID:rpeNsdcI
咲夜「な。なにかしら」ドキドキ

男「すみませんでした」

咲夜「え?」ドキドキ

男「何か怒らせてるみたいで」

咲夜「そんな事ないわよ」ドキドキ

男「ならなんで逃げるんですか?」

咲夜「それは………」

男「何か訳があるなら教えて欲しいのですが」

咲夜「おと―――が―き―から」ぼそっ

男「すみません。良く聞こえなかったんですが」

咲夜「あぁ、もう。男の事が好きだからよっ!!」

男「……………え、え!?」

咲夜「好き好き大好き。愛してる!! これでいい!?」

男「ちょ。ちょっとまってください///」

咲夜「好きです結婚してくださいっ!!」 

495 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:18:09 ID:rpeNsdcI
男「でもいきなりそんな」

咲夜「幸せにしてあげるから。月が綺麗ですね。私死んでもいいわ。男の作る味噌汁が毎日食べたい。同じお墓に入ろう。アイラブユー!!」

男「あの、咲夜さん。落ち着いてください」

咲夜「私は落ち着いてるわよっ」あわあわ

男「咲夜さんっ」がしっ

咲夜「な、にゃぁあああ!?」

男「落ち着いてください。お願いします」

咲夜「わ、分かったから近い。顔が近いわ」

男「あ、すみません」

咲夜「///」 

496 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:22:02 ID:rpeNsdcI
男「あの、その」

咲夜「………なに?」うるうる

男「よろしくお願いします///」

咲夜「え、えぇ///」

ガチャッ

美鈴「おめでとうございま、いたぁっ!?」

咲夜「めーいーりーんー」

美鈴「まってくださいそのナイフなんて捨ててください。でも私のおかげで成功したじゃないですか。だからそのアーミーナイフは」

咲夜「問答無用っ」ザシュッ

美鈴「あいやー!!」 

497 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/25(日) 23:26:29 ID:rpeNsdcI
美鈴「いやぁ。でも咲夜さんのことだからクールに決めるのかと思ってたら、まさか混乱して変な告白するとは思いませんでしたよ」ずたぼろ

咲夜「聞いてたの?」

美鈴「えぇ。扉の前で」

咲夜「美鈴。口は災いの元だから縫ってあげるわよ」

美鈴「や、やめてください。喋れなくなってしまいますっ」

咲夜「………本当に私でいいの、男」

男「はい」

咲夜「ありがとう男///」

男「大好きですよ咲夜さん///」

美鈴「さーて私はシエスタの時間だー」シュンッ

咲夜「………男、手、繋いでいい?」

男「はい」

ぎゅっ

咲夜「///」 

498 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 12:08:22 ID:VtnBDfYI
こあ「ふっふふー。あとはこれを」

パチェ「そこまでよ」

こあ「げっ。パチュリー様っ!?」

パチェ「貴方が料理をするって聞いたから、絶対なにかやると思ってたけど」

こあ「やだなー。何もしませんよー」

パチェ「何もしてない人はげっとか言わないわ。どうせ咲夜の皿に媚薬入れようとしたのでしょうが、あとは私がやるから代わりなさい」

こあ「はーい ちぇー」

パチェ(本気でここぁ雇ったほうがいいんじゃないかと思うわね)

こあ「じゃあ私戻ってますね」バタンッ

パチェ「まぁこれであの子も大人しくしてるでしょ」

こあ(仕込んだのは皿じゃなくてスープですけどね。にひひ) 

499 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 12:37:27 ID:VtnBDfYI
レミ「いただきます」

全員「いただきます」

レミ「今日は結局パチェが作ったのね。というか料理できたのね」

パチェ「知識があればなんだって出来るわよ」

レミ「あら、このスープ美味しいわね」ずずっ

パチェ「それを作ったのは小悪魔だけど」ずずっ

こあ「えへへ。ありがとうございます」ずずっ

咲夜「あ、本当。美味しい」ずずっ

美鈴「美味しいですね」ずずっ

フラン「美味っ!」ずずっ

男「小悪魔さん料理できたんですね」ずずっ

咲夜「っ!!」

レミ「咲夜?」

咲夜「な、なんでもないです」もじもじ 

500 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 12:41:00 ID:VtnBDfYI
パチェ「小悪魔っ!? あなたどうやって」

こあ「スープですよ。仕込んでたのは」

パチェ「ならどうして」

こあ「簡単ですよ。吸血鬼に稀代の魔女に狼男になんだか良く分からない防御特化の妖怪。この屋敷ないで媚薬が効くのは咲夜さん」

こあ「と私ぐらいですよ」もじもじ

パチェ「あなたバカじゃないの?」

こあ「私は咲夜さんと男をくっつけようと」

美鈴「もうくっついてますよ」

こあ「え? 本当に?」

レミ「おめでとう」

フラン「おめでとう」

パチェ「おめでとう」

美鈴「おめでとう」

こあ「おめでとう」 

501 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 12:55:11 ID:VtnBDfYI
咲夜「あ、ありがとうございます///」もじもじ

パチェ「で、どうするのこれ」

こあ「一日たてば治りますよ」もじもじ

パチェ「解毒剤貰ってきなさい。ダッシュで」

こあ「えぇーでももう外暗いですよ?」

パチェ「悪魔合体の素材に使うわよ」

こあ「行ってきます」

パチェ「ごめんなさい咲夜。とめられなかったのは私のミスだわ」

レミ「まぁいいじゃないか。めでたい夜なんだこのまま初夜を迎えても

咲夜男「はい!?」

レミ「どうした。結婚てのはそういうことなんだろう?」

美鈴「結婚するまえにそういうことをする人も結構いるみたいですけどね」

パチェ「疑問なのはなんでレミィが喋り方カリスマっぽくなってるのかだけど、まぁいっか」 

502 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 13:12:38 ID:VtnBDfYI
パチェ「そういうのは個人の問題だから、煽るのはやめなさい」

レミ「そうなのか」

パチェ「とりあえず咲夜を安静にしておいたほうがいいわね。咲夜歩ける?」

咲夜「大丈夫です///」

男「一緒に行きます」

フラン「楽しんできてね?」

パチェ「フランどこでその言葉を知ったの?」

フラン「えっと。小悪魔から

パチェ「………」 

503 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 13:17:36 ID:VtnBDfYI
男「戻ってきました」

レミ「メイド、スープおかわり」

妖精メイド「はい。わかりましたです」

パチェ「良くそれ飲めるわね。おかえり男」

レミ「害が無いならどんなものが入っていたって構わないわ。どうだったの男」

男「ベッドに寝かせました」

パチェ「あとは小悪魔を待つだけなんだけど」

レミ「ふぅむ。咲夜がいない今がちょうど良い」

パチェ「レミィ?」

レミ「男。咲夜と別れなさい」

パチェ「!?」

男「なぜ、でしょうか」

レミ「我々は化け物だ。太陽に中指を立てるナイトウォーカーだ。人間と共には歩めない。分かってるだろう?」

パチェ「ちょっとレミィ」

レミ「二択あげるわ。別れるか辞めるか。もちろん咲夜は私のものだ。辞めさせはしない」 

504 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 13:47:26 ID:VtnBDfYI
レミ「一日やろう。考えろ。自分に得な賢い考えをな」

男「………失礼します」バタンッ

パチェ「………レミィ」

レミ「ふへは~ 久々にあんなテンションしたから疲れたわね」

パチェ「レミィ?」

レミ「ん?」

パチェ「演技だったの?」

レミ「本心ではあるわよ。あの二人が結ばれるのは私としてはあまり好ましくない」

パチェ「それは最後の時があるから?」

レミ「その通りよ。ハッピーエンドにするため手っ取り早いのが、咲夜が純潔のうちに同属にすることだけど」

フラン「がぶってすればいいの?」

レミ「そうよ。でも咲夜のことだし絶対断るのよねぇ」

パチェ「メイドが主人と同じ立場になってどうするのよ」

レミ「いいんじゃない? 吸血鬼がメイドだって。それはそれで面白い」 

505 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 13:56:17 ID:VtnBDfYI
レミ「で、さっきから黙ってる美鈴は何か良い案はないの?」

美鈴「へ!? 私ですか!?」

レミ「貴方以外に美鈴がいるって初耳ね」

美鈴「えっと私としては、咲夜さんに幸せになってほしいんですけど」

美鈴「でも残された男さんが………」

レミ「皆意見は同じなのよね。ままならないわ。パチュリーのびっくり魔法でなんとかならないの?」

パチェ「出来るわけないでしょう」

フラン「二人が選んだ答えが正解じゃないの? たとえ悪いことになっても」

レミ「おぉフランえらいえらい。でも私は正解を求めてないのよ。求めているのはハッピーエンド」

パチェ「わがままね」

レミ「当たり前だろう?」 

506 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 14:08:51 ID:VtnBDfYI
男(どうすればいいのでしょうか)

咲夜「男………」

男「咲夜さん。大丈夫なのですか?」

咲夜「薬が効いたわ。もう大丈夫」

男「咲夜さん………」

咲夜「どうしたの? なんだか疲れた顔してるみたいだけど」

男「ごめんなさい。ちょっと今日はもう寝ます」

咲夜「えぇ。お休み」

男「おやすみなさい」 

507 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 14:15:54 ID:VtnBDfYI
咲夜「おはよう美鈴」

美鈴「っ!」

咲夜「なんで逃げるのよ美鈴」

美鈴「私の口からはなんとも。すみませんっ」ダダダッ

咲夜「なによ美鈴」



美鈴「お嬢様っ」

レミ「分かってる(ぺらっ)この通り辞表は置いてあった。まったく一言もなしにいなくなるなんて礼儀がなってないな」

美鈴「どうしましょうお嬢様」

レミ「どうもこうもいずれバレるのだから隠す必要はないだろう?」

ガチャ

咲夜「おはようございます。お嬢様」

レミ「おはよう咲夜。男が辞めたわ」

咲夜「え?」 

508 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 14:23:38 ID:VtnBDfYI
咲夜「え。冗談になってませんよ。お嬢様」

レミ「4月1日はもうとっくに過ぎた。嘘じゃない。辞表だ。朝机の上に置いてあったのよ」

咲夜「な、なんで」

レミ「忘れなさい」

咲夜「で、でも」

美鈴「男さんにもなにか事情があったんですよ」

咲夜「………」

レミ「今日一日は休んでなさい」

咲夜「いえ、働かせてください」

レミ「そう」

咲夜「失礼します」バタン

美鈴「どうしましょう」

レミ「どうもこうもないわ。紅魔館が少し前に戻っただけよ。それだけ」

美鈴「………………」 

509 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 14:31:10 ID:VtnBDfYI
男「久しぶりだなぁ。ここらへんも」

影狼「男?」

男「お久しぶりです。今泉さん」

影狼「紅魔館で働いているって聞いてたけど」

男「辞めました」

影狼「満月に何かしたの?」

男「まぁちょっと込み入った理由がありまして」

影狼「そう。それで住む所はあるの?」

男「野宿しますよ」

影狼「それなら私の家に住んだらどう? 雨風しのげるわよ」

男「いいんですか?」

影狼「同じウェアウルフじゃないの」

男「ありがとうございます」 


514 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/30(金) 23:03:34 ID:cq7vU0IU
男「ここが影狼さんの家ですか」

影狼「汚くはないと思うけど」

男「お邪魔します」

影狼「いらっしゃい」

男「片付いていますね」

影狼「お世辞はいいわよ」

男「私は厄介になる身分なので家事はやらせていただきますよ」

影狼「気にしなくていいわよ」

男「いえ。やらせてください」

影狼「まぁ、いいけど」 


516 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/30(金) 23:53:35 ID:cq7vU0IU
男「お夕飯ができましたよ」

影狼「ありがとう」

男「どうでしょうか」

影狼「なんで男のくせに料理できるのよ。怖いわー」

男「お味はどうでしょうか」

影狼「もぐもぐ。美味しいわよ」

男「お口にあったようでよかったです」



影狼「ご馳走様」

男「デザートがありますよ」

影狼「なかなか気が利くようになったわね」

男「使用人でしたから」 

517 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:01:08 ID:oBGgNkN6
男「すみません。少し外に言って来ます」

影狼「帰ってきたら鍵閉めてね」

男「はい」



男「………咲夜さん。元気にしているでしょうか」

男「駄目ですね。まだずっと咲夜さんのことを考えてしまいます」

男「どうかお幸せに。咲夜さん」



てゐ「てってててーい♪ てっててー♪ おや。あれは」

男「お幸せに。咲夜さん」

てゐ(紅魔館の執事? でもなんでこんなところにいるんだろうね?)

男「………帰りますか」

てゐ(? あっちにあるのは今泉 影狼の家だけ。……………なるほどねぇ)

てゐ(あたしゃ人間の味方だからねぇ) 

518 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:07:16 ID:oBGgNkN6
咲夜「………。お嬢様お茶が入りました」

レミ「今日は一体どんなお茶なのかしら」

パチェ「さぁ。そろそろトリカブトとかでてきそうじゃない? ゲルセミウムかも」

レミ「なにそれ」

パチェ「花全体どこ食べても死ぬ」

レミ「さすがの私でも勘弁願いたいわね」

咲夜「ダージリンです。お嬢様」

レミ「!?」

パチェ「!?」

レミ「あの咲夜が」

パチェ「普通の紅茶を入れてる!?」

咲夜「それでは失礼します」

パチェ「重症みたいね」

レミ「でもしかたないのよ。うめぇ」

パチェ「でも何か物足りないわねぇ」 

519 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:12:46 ID:oBGgNkN6
咲夜「………はぁ」

美鈴「咲夜さん。お疲れですか?」

咲夜「美鈴………」

美鈴「妖精と一緒に遊んでみたらどうですか。なーんて」

咲夜「ふふ。仕事じゃなかったらね」

美鈴(怒られない、だと?)

美鈴「あー。なんだか眠くなってきました。シエスタしてきます」

咲夜「夜更かしは体に悪いから今日から早く寝るのよ?」

美鈴(………………)

美鈴(これ。咲夜さんですか?) 

520 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 00:16:22 ID:oBGgNkN6
フラン「さーくやっ」

咲夜「どうされましたかフランお嬢様」

フラン「外行きたいからついてきて」

咲夜「はい。分かりました」

フラン「わーいっ」

パチェ「そこまでよ。と言いたい所だけど、咲夜が一緒にいくなら問題ないかしら」

フラン「フランはもう立派なレディーだから大丈夫よ」

パチェ「はいはい。じゃあ咲夜。任せたわ」

咲夜「はい。お任せください」 


524 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:26:33 ID:UV/InPcM
咲夜「フランお嬢様。どこに行かれるのですか?」

フラン「どこでもいいよ」

咲夜「え?」

フラン「咲夜。落ち込んでるから」

咲夜「………そんなことはありませんよ」

フラン「おにーちゃんがいなくなったからでしょ?」

咲夜「………………」

フラン「きっと何かわけがあったんだよ。それは多分咲夜のためなんだよ」

咲夜「私のため、ですか?」

フラン「うん、だっておにーちゃんは」

てゐ「お、いたいた」

フラン「む」

咲夜「永遠亭のところの兎………」 

525 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:32:16 ID:UV/InPcM
てゐ「いい話があるんだけど。どう?」

咲夜「お金はないわよ」

フラン「変なこと考えてるなら燃やすよ?」

てゐ「怖い怖い。まぁ別にあたしは帰ってもいいけどさ。いいの?」

フラン「かえれかえれー」

てゐ「紅魔館の執事の話なんだけど」

咲夜「え?」

てゐ「その男。今竹林の今泉 影狼の家にいるよ」

咲夜「え?」

てゐ「住んでるみたいだねぇ。一つ屋根のしたで男と女がね」

フラン「そんなの嘘っ」

てゐ「て思うんなら行ってみたらどうかねぇ。憶測や感情で物事を決め付けるのは若者の悪い癖だよ」

フラン「咲夜。かえろ」

咲夜「すみませんお嬢様」

フラン「咲夜?」 

526 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:39:49 ID:UV/InPcM
咲夜「はぁっ。はぁっ」たったった

てゐ「こっちだよ」ぴょんぴょん

咲夜「本当に、男なの?」

てゐ「うん」

咲夜「信じるわよ」

てゐ「人間に信じられたのは久しぶりだねぇ。っとあそこだよ」

咲夜「お邪魔するわよ」ガンッ バキッ

影狼「ひっ あなたは」

咲夜「ここに男がいるって聞いたのだけど」

影狼「男? いるけど」

咲夜「ッ 本当に」

男「今泉さんっ何か凄い音がしました、が」

咲夜「男………」 

527 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:43:06 ID:UV/InPcM
咲夜「あなたは―――っ」

男「咲夜さんこれには訳が」

咲夜「私よりその女のにおいのほうが好きなのねーーーーーーっ!!」タッタッタ

男「誤解ですーーーーーーっ!!」タッタッタ

影狼「怖い。人間怖いわ」ガクブル

てゐ「におい?」

影狼「私くさくないわよ。ちゃんとお風呂入ってるし」

てゐ「風呂入っても濡れた犬のにおいがするだけなんじゃ」

影狼「ひどい………」 

530 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 20:34:34 ID:uQMh9/1o
男「咲夜さんっ」ガシッ

咲夜「離してよっ」

男「誤解ですっ」

咲夜「そういってあの女のにおいのほうが好きなんでしょ!?」

男「なんでそうなるんですか!?」

咲夜「ぐすっ。浮気よ………」

男「違いますから。私は咲夜さん一筋ですからっ」

咲夜「じゃあなんでいなくなっちゃったのよ。どうせ私のにおいに飽きたから………」

男「ちょっとにおいから離れましょうよ。私はにおいフェチですがそこまで末期ではないですからね?」

咲夜「じゃあなんで」

男「それは………」

咲夜「やっぱりにおいなのねーーーーーーーっ!!」タッタッタ

男「誤解ですーーーーーー!!」タッタッタ 

532 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 22:54:55 ID:FwQfpfBA
男「捕まえましたっ」

咲夜「離してよっ」

美鈴「あ、おかえりなさい、咲夜さん。男さん」

男「え? ここは紅魔館………」

咲夜「っ」

男「あ。咲夜さん!」

咲夜「美鈴! 絶対通さないで頂戴っ!! 任せたわ」

美鈴「ゆっくりしていってくださいね」

男「はい」

咲夜「裏切りものー!!」タッタッタ

美鈴「いやぁ。恋するっていいですねぇ」 

533 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 23:01:18 ID:FwQfpfBA
バタン ガチャリッ

男「あ」

咲夜「しつこいわよっ」

男(………嫌われてしまいましたね。でもこれでいいのかもしれません)

男「それでは失礼しました」

咲夜「………………男のバカ」 

534 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 23:03:41 ID:FwQfpfBA
フラン「たーだーいーまー」

男「こんにちわフラン様」

フラン「あれ? おにーちゃんどうしたの?」

男「咲夜さんに嫌われてしまいまして」

フラン「そんな事無いよー。だって咲夜。男の事だーいすきだもん」

男「しかし部屋に引きこもって出てきてくれませんし、それにこのままでいい」

フラン「きゅっとして」

どかーん

フラン「あいたよー」

男「………ありがとうございます?」

フラン「あとはお若いふたりでね。うふふ」パタパタ

男(でもいいのでしょうか) 

537 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 23:15:27 ID:FwQfpfBA
咲夜「けほっけほっ。フランお嬢様かしら」ふらふら

男「大丈夫ですか?」

咲夜「なによ」

男「一つ弁解させていただくなら。私は今でも咲夜さんを心から愛しています」

咲夜「………ならなんで」

男「それは………私と咲夜さんの流れる時間が違うからです」

咲夜「そんな事」

男「すみません。それでは」クルッ

咲夜「ちょっと待ってよっ」ギュッ

男「………離してください」

咲夜「離さないわ」

男「駄目なんです人間と妖怪ではやはり」

咲夜「やだ」

男「咲夜さん。わかってください」

咲夜「やだ」ギュッ 

538 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 23:43:25 ID:FwQfpfBA
男「咲夜さん。きっとこのほうがいいのです」

咲夜「いやだ」

男「そんな子供みたいなことを」

咲夜「私子供よ。まだ少女よ」

男「………実を言うとお嬢様の命令なのです」

咲夜「お嬢様の?」

男「はい」

男(仕方ないですが。これで諦めてくれますね)

咲夜「ちょっと直談判してくるわ」

男「え!? ちょっと待ってください」

咲夜「待ってて」シュンッ

男(大変なことになりましたね) 

545 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:55:01 ID:7yWlbh.Q
レミ「大三元 字一色 四暗刻単騎待ち。四倍役満だ」

パチェ「ちょっとまた運命いじったでしょ」

レミ「さぁ、私のか

ガシャーンッ

咲夜「お嬢様。お話が」

レミ「」

パチェ「」

レミ「な、なんで今机蹴っ飛ばしたの?」

咲夜「すみません。足が滑りました」

レミ「え? え?」

咲夜「パチュリー様。お嬢様借りていきますね」

パチェ「よろしくてよ」

レミ「パチェ! 助けてよ!! 親友でしょ!?」

パチェ「イカサマする友人なんて持った覚えはないわ」

レミ「ぱちぇええええええぇええええ!!」ずるずる 

546 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:02:01 ID:7yWlbh.Q
レミ「あの咲夜、一応私主人なんだけど」ずるずる

咲夜「分かっておりますわ」

レミ「ならなんで引きずるのかなぁって」ずるずる

咲夜「私の用件にお嬢様の足を煩わせるのは気がひけたので」

レミ「えぇ………」

咲夜「ここです」ぽいっ

レミ「うぐ。この子主人投げてきたわよ」

ガチャリ

レミ「あれ、なんで鍵しめるのでせうか」

咲夜「さて、お嬢様。お話が」ゴゴゴゴゴ

レミ「な、なんでしょう」

咲夜「男の事で」

レミ「なんだその事か。どうした、一体なんの問題があるんだ?」

咲夜「っ」 

548 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:10:07 ID:7yWlbh.Q
レミ「用はそんなつまらないことか? なら私は戻らせてもらう」

咲夜「そんな事ってっ!」ガンッ

レミ「やめなさい。壁が壊れるわ」

咲夜「私は今までずっと、そしてこれからも忠誠を誓います」

レミ「ならそこをどいて頂戴。邪魔よ」

咲夜「ですが。今だけは」スチャ

レミ「ナイフをしまえ」

咲夜「嫌よっ!」シュッ

トスッ

レミ「腕に二本。痛いな」

咲夜「こんな武力行使しか出来ない自分が嫌になるわ。それでもやらないという選択肢はないのよ」

レミ「今なら許すわ。この程度なら犬に甘噛みされた程度にも思わないから」

咲夜「嫌です」 

549 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:19:20 ID:7yWlbh.Q
レミ「逆らうの? 人間が吸血鬼の私に」

咲夜「全員に等しく与えられるものを拒める私のどこが人間なのかしら」

レミ「貴方はどこまで行っても人間よ。頭を潰せば死ぬでしょ?」

咲夜「いくわよ。吸血鬼」

レミ「来なさい。人間」

咲夜「私は化け物よっ!!」シュッ

レミ「目に二本。心臓に三本。両腕に三本づつか。さすが正確だな」

咲夜「どうもっ!」シュッ

レミ「だが、こんなものじゃあ私は死なないわよ。百万本も刺せば死ぬかもしれないけど」

咲夜「ソウルスカルプチュアッ!!」

ザクザクザクッ

レミ「いいの? そこ私の領域だけど」

ガシッ

レミ「不夜城レッド」 

550 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:25:21 ID:7yWlbh.Q
ボォオオオオオォッ!!

メイド「あわわっ 部屋が!」

レミ「まだやる?」

咲夜「ま、まだ、おわって、な」

レミ「スカーレットデビル」

ボォオォオォオオオオオオッ!!!

咲夜「……………ま、まだ」

ガシッ

レミ「レミリアストレッチ」

ドンッ!

咲夜「……………」

レミ「ね、あなたは人間でしょ?」 

551 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:35:46 ID:7yWlbh.Q
咲夜「………………っ」ガバッ

美鈴「おはようございます咲夜さん。動かないでください、傷にひびきます」

咲夜「………男は?」

美鈴「帰りました」

咲夜「そう………」

美鈴「あの、咲夜さん。私がいうのもなんですが。またいい人見つかりますよ」

咲夜「………………」

美鈴「咲夜さんの好きなものいっぱい作ってあげますから、月餅好きでしたよね。ミーチエンホンユイだって作れますよ

美鈴「だから、もうあんな無茶しないでください」

咲夜「嫌」

美鈴「咲夜さん」

咲夜「絶対、嫌」 

552 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:40:39 ID:7yWlbh.Q
美鈴「そうですか。分かってましたけどね。でも私咲夜さんが傷つくの見たくないんです」

咲夜「そう、ありがとう。じゃ」

美鈴「だから」

ガシッ

クルッ ポフンッ

美鈴「この部屋からは出しませんよ」

咲夜「………美鈴」 

553 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:43:24 ID:7yWlbh.Q
美鈴「出来れば無駄なことはやめてほしいですね。守ることに関しては私、咲夜さんより強いですから」

咲夜「お願い、どいて」

美鈴「嫌です。絶対嫌です」

咲夜「じゃあ、いくわよ」

美鈴「お手やわらかに」

ドッカーン!!

美鈴「あうっ」

フラン「咲夜っ!!」

咲夜「妹、さま?」

フラン「大丈夫? お姉様にやられたんでしょ?」

咲夜「大丈夫d」

フラン「よし。お姉様には私から言ってあげるからね咲夜安心して」

咲夜「妹様ありがとうございます。でも自分でしなくちゃ駄目なんです」

フラン「え? でも人間には無理だと思うよ?」

咲夜「………………っ」 

555 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 23:03:15 ID:7yWlbh.Q
フラン「だから吸血鬼になっちゃお」

咲夜「………え?」

フラン「そうすれば咲夜だってもっと強くなれるしおにいちゃんともずっといれるよ?」

咲夜「………………」

フラン「どうする?」

咲夜「すみません。気持ちだけ受け取っておきますね」

フラン「なんで?」

咲夜「多分、私が吸血鬼になったら男が悲しみますから」

フラン「でも咲夜死んじゃったら男悲しむよ」

咲夜「ですが」

フラン「そっかー吸血鬼にならないかー。残念」

咲夜「はい、すみまs」

カプッ

フラン「ん、咲夜の血、おいし」 


559 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 11:59:25 ID:4O3YCa2c
咲夜「ふら、ん、さ」

バタッ

フラン「えっへへ~。これで咲夜も私たちの仲間ー」

フラン「ごめんね咲夜。私は私のために。ワンフォーオールなんてガラじゃないんだ」

フラン「聞こえてないと思うけど、さようなら咲夜」



咲夜「っ!!」

美鈴「おはようございます。咲夜さん」

咲夜(夢?)

美鈴「気分はどうですか?」

咲夜「最悪ね」

美鈴「じゃあご飯食べましょうか。もう夜ですよ」

咲夜「えぇ――――!」

咲夜(体の傷も痛みも無い)

咲夜(どうして?) 

560 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 12:18:26 ID:4O3YCa2c
フラン「あ、起きたんだ咲夜」

咲夜「はい」

レミ「遅かったわね。全員揃ってるわよ」

パチェ「………………」

メイド「ごはんですよー」

メイド「ごはんなのですよー」

美鈴「わぁ。今日も美味しそうですね」

パチェ「………そうね」

メイド「さくやさんどうぞー」

咲夜「え? これお嬢様のじゃ」

咲夜(目の前にあったのはワイングラスに注がれた赤。トマトジュースじゃないってことは鉄くさいにおいで分かる)

メイド「おじょーさまがさくやさんはこれにしろって」

咲夜「えっと、お怒りでしょうか」

レミ「いいから飲みなさい」

フラン「おいしいよー」 

561 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 12:52:51 ID:4O3YCa2c
咲夜「………………」ごくごく

咲夜「うえっ。けほっけほっ」

咲夜「お嬢様、なぜ」

レミ「さぁ、食べるわよ」

フラン「いただきます」

美鈴「えっと、いただきます」

パチェ「………………」もぐもぐ

咲夜「お嬢様?」

パチェ「咲夜」

咲夜「! なんでしょうか」

パチェ「ドレッシングとって」

咲夜「あ、はい。どうぞ」

パチェ「………………鏡」

咲夜「はい?」

パチェ「………………」もぐもぐ 

564 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 17:40:12 ID:4O3YCa2c
咲夜「うぅ。まだ口の奥にへばりついてる気がするわ」

咲夜「そういえばパチュリー様の鏡って、一体」

ガチャ

咲夜(この屋敷には鏡が私か美鈴の部屋しかないから不便よね)

咲夜「っ!!」

咲夜「吸血鬼になったのかしらって、思ったけどこれは」

咲夜(鏡に映る私は半分透けていて、目は赤いし少し八重歯が尖がってるけど完璧な吸血鬼じゃないみたいね)

咲夜「さしずめバンパイア・ハーフってとこかしら」

咲夜(というか完全に鏡に映らなくなったら化粧とか困るからこれでありがたいけど)

咲夜(でもまぁ、なんでいきなり妹様が暴走したのかしら)

咲夜(今のところ男を屋敷に戻すためってのが一番それっぽいけど)

咲夜(まぁ、考えていても仕方ないわね)

咲夜「とりあえず美鈴でも倒してみよう」 

565 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 17:49:02 ID:4O3YCa2c
咲夜「美鈴」

美鈴「っ!? 音も気配もなく私の後ろに立たないでくださいよ。びっくりしますから」

咲夜「ちょっと、付き合ってよ」

美鈴「い、いきなり愛の告白ですか!? 嬉しいですが、私にも心の準備が」

咲夜「ふっ!」シュンッ

美鈴「って危ないですねぇ」パシッ

咲夜「身体能力は上がってるわね。でも霧とかこうもりとかに慣れないし、結局まがい物でしかないわけね」

美鈴「あ、気づいちゃったんですね」

咲夜「不思議と気分はすがすがしいわね。人間をやめたわーっって感じで」

美鈴「いやぁ、あれ以上咲夜さんが強くなったら私もさすがに命が危ないかもですね」

咲夜「冗談」 

566 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 17:53:19 ID:4O3YCa2c
美鈴「それで、力の使い方を私で試したいんですか?」

咲夜「いや、使い方はなんとなく分かるから実践ね」

美鈴「そうですか。いやぁ結局貧乏くじ引くの私なんですよね」

咲夜「お願い。親友でしょ?」

美鈴「ま、いいですけど。行きますよ?」シュンッ

ゴッ

咲夜「ッ痛。骨折れたじゃないの。治るけど」

美鈴「ですよねー」

咲夜「じゃ、私からも」スパッ

咲夜「自分で切るのはあんまり好きじゃないわね」

咲夜「血符『ソウルスカルプチュア」

ズバババババッ

美鈴「わぁ、血のナイフなんてまるで漫画ですねぇ」

咲夜「漫画みたいな世界で何言ってるの」 

567 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 18:37:35 ID:DB0dMOqI
咲夜「血を操れるのよ。自分自身のに限るけど」

咲夜「だからほら」

バサッ

咲夜「こんなこともできる」

美鈴「貧血にはお気をつけ、てっ!!」パシュンッ

咲夜「私の世界」カチッ

咲夜「何秒とめれるかしら。通常時で大体5秒。なら今は」










咲夜「18秒。なかなかね」カチッ

美鈴「っ!!」

ザシュッ!! 

569 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 18:39:02 ID:DB0dMOqI
美鈴「降参です。あいたたたた」

咲夜「ありあと美鈴それじゃ」

美鈴「これからどうするんです?」

咲夜「第二次紅魔館大戦よ」 

570 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 18:45:17 ID:DB0dMOqI
咲夜「小悪魔」

こあ「はいはーい。なんでしょう」

咲夜「パチュリー様はどうするって?」

こあ「図書館にこもるそうです。面倒ごとは嫌だって」

咲夜「そう。で、貴方は?」

こあ「私は傍観します」

咲夜「へぇ。面白いこと言うのね」

こあ「あはは。冗談ですよ、嫌だなぁ」だらだら

咲夜「ついてきなさい」

こあ「あいあいさー」 

571 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 18:58:57 ID:YbikBUUg
フラン「あ、咲夜。気づいたんだ」

咲夜「えぇ、お陰様で。感謝しますわ」

こあ「あはは………こんばんわ」

フラン「立派な翼ね。お姉さまが好きそう」

咲夜「今からご覧いただきますわ」

フラン「んー。でもなんで半分しかならなかったんだろうね」

咲夜「もともと人外じみてたところありましたし」

フラン「あはは。咲夜は人間だよ」

咲夜「今は半端者ですけどね」にたっ

フラン「素敵」にたっ

こあ(帰りたい。咲夜さんのイメチェン怖すぎますよ) 

572 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 19:01:42 ID:P0se485M
フラン「じゃあね」

咲夜「手にいれて見せますわ。男を」

フラン「うん。楽しみにしてるね」 

573 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 19:12:05 ID:WPrfAFns
レミ「咲夜」

咲夜「お嬢様」

レミ「元に戻してみせるわ」

咲夜「素敵な羽でしょう? お嬢様が好きな紅」

レミ「趣味が悪いわね。まるでフランの壊した人形みたい」

咲夜「お嬢様も素敵にしてさしあげますわ。きゅっとしてどっかーんって」クスクス

レミ「あぁもう。フランの馬鹿。半人前のくせに。でもこれは姉の責任よね」

レミ「来なさい咲夜。絶対的貴方を救って見せる」

咲夜「コンティニューなんてさせないですよ?」 

575 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 20:50:34 ID:DB0dMOqI
咲夜「さぁ! お嬢様ぁ!!! 行きますよっ!!」バサッ

レミ「ちっ グングニルッ!!」

咲夜「あははっ」カチッ







咲夜「どうですか?」カチッ

ザクザクザクッ

レミ「痛っ。」

咲夜「むー。お嬢様頑丈ですね」

こあ(こっちに流れ弾飛んできませんように。飛んできませんように)

レミ「ちょっと小悪魔」

こあ「なして!?」 

576 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 20:54:35 ID:DB0dMOqI
レミ「これ、男のとこに持っていって」

咲夜「あははっ!!」シュッ

レミ「早くっ」

こあ「あうあう。特別ボーナス期待してますからねっ!」バサバサッ

レミ「主人に言いなさい」

咲夜「男連れ戻してくれるんですか?」

レミ「えぇ。そう、よっ!!」

咲夜「いったーい。もうひどいなぁお嬢様」

レミ「降参してくれると私的にありがたいんだけど」

咲夜「んー。えっとね。やだ」べー

レミ「あぁもう。なんでこんな面倒ごとばかり起きるのかしら」 

577 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:10:00 ID:DB0dMOqI
咲夜「あはは!! あはははは!!」

レミ「ちっ。殺さずにしとめるってのは苦手なのよ。この咲夜だとできる自信はないわね」パシッ パシッ

咲夜「とまれっ!」カチッ





咲夜「あはっ」カチッ

レミ「なんで、こんなに、強いのよ」

咲夜「月がこんなに明るいからじゃないかな」

レミ「えぇ。思わず酒の肴にしちゃいそうなほど良い満月ね」

咲夜「あぁ、喉渇いちゃったな」バサッ

レミ「ちょっ!?」 

578 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:53:20 ID:DB0dMOqI
こあ「あぁ。なんでこうなっちゃったんだろう」パタパタ

こあ「あ、あったあった」コンコン

こあ「あのー」

影狼「………なに?」

こあ「あ、今日はけぶか」

影狼「黙らないと噛み付くわよ」

こあ「あぁ、そうだ。男さんいますか? 大至急お願いします」

影狼「………なんだか良く分からないけど分かったわ」

こあ「ハリーッハリーッ!!」

影狼「男ーっ」

男「なんでしょう今泉さん。おやこんばんわ小悪魔さん」もふもふ

こあ「男さんもふもふですね」

男「困ったものです」

影狼「そんな談笑してていいの? 急いでたんじゃないの?」

こあ「あ! そうだった」 

579 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:56:59 ID:DB0dMOqI
男「どうしましt」

こあ「いきますよ」バサッバサッ

男「おやおや」

影狼「………男が誘拐された」



こあ「重いですよ男さん」

男「すみません。それでどうかしましたか?」

こあ「咲夜さんが大変なんですっ!」

男「お嬢様に気絶させられたのでは?」

こあ「咲夜さんが吸血鬼になっちゃいました!!」

男「!?」 

580 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:00:25 ID:DB0dMOqI
咲夜「うーん。変なあじー」

メイド「あうぅ」ピチューン

咲夜「でも喉は潤ったかなー」

レミ「あなたメイド長でしょ?」

咲夜「違うよ。私は今化け物なんだー」にたっ

レミ(やっぱり妖精の血じゃ抑えきれないようね。パチェの血は博打だし、かと言って人間の里まで行かせるわけには)

咲夜「えっと、こうかな」うにょうにょ

レミ「?」

咲夜「できたー。グングニル」ブンッ

レミ「!?」

咲夜「あはっ!」シュンッ

ドンッ!! 

581 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:07:43 ID:DB0dMOqI
レミ「あいたたた。まがい物で良かったわ。といっても無視できるレベルじゃないけど」

パチェ「ちょっとレミ! これはいったい何が起きたのよ!!」

レミ「ん? 図書館か」

パチェ「ん? じゃないわよ! めちゃくちゃじゃないのっ!!」

レミ「傍観者気取ろうとしたからよ。さ、行くわよパチェ」

パチェ「うぅ。巻き込まれた」

咲夜「あはは。パチェも遊ぶの?」

パチェ「あれ、何?」

レミ「精神汚染大の咲夜。バーサーカー咲夜っていってもいいかも」

パチェ「狂人の真似とて大路を走らば、すなわち狂人なり。って訳でもなさそうね」

レミ「フランのまじりっけなしの狂気よ」

パチェ「真性じゃないの」 

582 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:12:26 ID:DB0dMOqI
咲夜「いっくよ、グングニ、ルッ!!」バシュンッ

レミ「本棚ガードッ!!」ドーンッ

パチェ「本がっ!!」

レミ「万能盾だなこれ」

パチェ「盾じゃなくて本棚!!」

レミ「どうせ傷つかないんだ。構わないだろ?」

パチェ「気分的に嫌よ。レミィを肉壁にしちゃうわよ?」

レミ「ごめんこうむる。二発目くるわよ」

咲夜「つーらーぬーけーっ!!」バシュンッ!!

レミ「本棚ッ!!」ドーンッ

パチェ「あぁ。片付けが」 

583 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:20:15 ID:DB0dMOqI
パチェ「撃ち合ったらどうなのよ」

レミ「あれとやって殺さない自信がない。スペカルールガン無視だもの。パチェこそ撃ちなさいよ。魔女でしょ?」

パチェ「トリガーハッピーな魔女は一人で十分よ。ロイヤルフレア!」ゴォオオォオッ

咲夜「あついなぁ」

パチェ「プリンセスウンディネッ」ざぱーんっ

咲夜「水?」

パチェ「流水なら時間稼ぎくらい」

咲夜「邪魔ー」

レミ「危ない!!」ドカーン

パチェ「なんで水が効かないのよ」

レミ「まがい物だからじゃない?」

パチェ「ってことは日の光も当てにならなそうね」

レミ「あんな力使ってたらすぐエネルギー切れだ。後は血を吸うのを阻止すればいいだけなんだけど」

パチェ「言うは易しってね」 

584 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:23:06 ID:DB0dMOqI
こあ「いきますよー」ぐるぐるぐる

男「?」くるくる

こあ「むろふしっ!!」ポイッ

男「え!? えぇえぇえええ!?」

ずどんッ

こあ「ミッションコンプリートッ!! よし避難だ!!」ぱたぱた 

585 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:25:12 ID:DB0dMOqI
男「あいたたた」

メイド「男ーっ。男ーっ」ぱたぱた」

男「どうなってますか今」

メイド「咲夜さんがずばーんって、血をごくごくって。図書館でずどんっ!!」

男「図書館ですか」

メイド「大変大変!!」

男「無事でいてください。皆さん」 

586 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:31:11 ID:DB0dMOqI
フラン「………………」

男「妹様っ」

フラン「っ!」ビクッ

男「どうしたんですかこれは一体」

フラン「フランはね。ただお姉様が意地悪だから」

男「フラン様?」

フラン「フランは悪くないよ? だってお姉様が男を」

男「大丈夫ですか?フラン様」

フラン「うん。フランは悪くないよ。だから閉じ込められないよね? ねぇ。そうだよね?」

男「フラン様。私が守りますので力を貸してください」

フラン「うん………………」 

587 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:37:08 ID:DB0dMOqI
男「咲夜さんっ!!」

咲夜「あー。男だー」

男「っ」

レミ「よく来たわね男」

フラン「お姉様………」

レミ「フランッ!!」

フラン「っ!」ビクッ

レミ「手伝いなさい。咲夜を助けるわよ」

フラン「う、うんっ」

咲夜「? なんでそっち行くの?男?」

男「咲夜さん。今助けます」

咲夜「うー! うー!! 裏切った!! 男が裏切った!!」

咲夜「咲夜は一人ぼっち!! 一人ぼっちやだっ!! 男そっちいっちゃやだっ!!」パシュンッ!! パシュンッ!!

レミ「やばいわね。咲夜がまるで子供じゃない」 

588 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:46:48 ID:DB0dMOqI
咲夜「やだもんやだもん!! 男は私のものなの!! おねーさまのものじゃないの!! 返してよおねーさまっ!!」

パチェ「あれって、子供っていうより」

レミ「フラン、ね」

男「どういうことですか?」

レミ「フランの狂気が咲夜の中でどんどん大きくなってるのよ」

フラン「咲夜………」

咲夜「495年も私から奪ったのにまだおねーさまは私から奪うの!? 卑怯だよそんなのっ!!」

レミ「フラン………」

フラン「うぅん。フランはお姉様大好きだよ。あんなこと思ってたけど、それ以上に私はお姉様が大好き」

レミ「ありがとうフラン。ごめんなさい」

フラン「うん。悪いのは私だもん。じゃあ、私行くね」

パチェ「危ないわよ!?」

フラン「えへへ。明日はプリンが食べたいな」

レミ「分かったわ。特大のカリスマたっぷりデラックスプリン作ってあげるからね」

フラン「うん。楽しみにしてるよ」 

589 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:54:35 ID:DB0dMOqI
フラン「ねぇ。フラン」

咲夜「フランッ!! なんでそんな幸せそうなの!? 酷いよ!! 私はこんなにも何も持ってないのに、なんで貴方はいっぱい持ってるの!?」

フラン「そうだね。卑怯だね」

咲夜「頂戴よ! 皆っ!! 全部っ!!」

フラン「うん。いいよ。おいで」

咲夜「フランはこれで、幸せになれる」ガシッ

フラン「そうだね。フランは幸せだよ」ギュッ

ガブッ

フラン「う、あうっ」

咲夜「ん」

フラン「うぅ! あうぅ!!」

男「フラン様ッ!!」

フラン「う、うぅ。痛い、痛いよ」

咲夜「……………」フラッ

男「咲夜さんっ!!」 

590 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:00:10 ID:DB0dMOqI
フラン「あ、うぐっ。はぁ、はぁ」

レミ「フランっ。大丈夫!?」

フラン「大丈夫、だよ。お姉、さ、ま」

レミ「どうすればいい!? パチュリーどうすればいいの!?」

パチェ「落ち着きなさい。どうしようもないわ」

フラン「うれしい、な。おねえさまがこんなに、心配して、くれてる」

パチェ「頑張りなさい。フラン」

フラン「うん。頑張るよ。パチュリー。うぐっ」

レミ「フラン………」ギュッ

フラン「あはは。お姉さまの手。あったかい」

フラン「うん。分かって、る。貴方も、寂しかったん、だよね。これからはずっと、一緒だよ」

フラン「幸せ、だね」パタッ

レミ「フランッ!!」

パチェ「落ち着きなさい。気絶してるだけよ」 

592 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:23:09 ID:DB0dMOqI
咲夜「うぅっ!! あうぅっ!!」バタバタ

男「咲夜さんっ!?」

咲夜「あ、はぁはぁ。くぅっ」

レミ「パチェッ。何が起きたの!?」

パチェ「私の頼らないでよっ」

レミ「だって分からないのよっ」

咲夜「はぁ、はぁっ」

パチェ「多分だけど。手遅れだったのかしら。狂気が蝕みすぎていた」

レミ「どうすれば。あぁ、そうだ永琳」

パチェ「それまで耐えれるかしら」

咲夜「はぁはぁ。おと、こっ」

男「なんですか!? 咲夜さんっ」

咲夜「好き、ぐぅっ。大好、き」

男「私もです。咲夜さん愛してます」

咲夜「うん。ありが、と」 

593 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:32:47 ID:DB0dMOqI
咲夜「ねぇ。キス、して」

男「はい………はいっ」

ちゅっ

咲夜「んっ」

咲夜「嬉しい。嬉しかったわ」

男「そんなっ。これからいつだってしますからっ! いつでもしますからっ!! だからっ」

パチェ「男、あなたは咲夜を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も 愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

男「誓い、ます。誓いますっ」

パチェ「咲夜。あなたは男を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

咲夜「えぇ。死が二人を分かつ、とき。まで。永遠の愛、を」

男「咲夜さんっ」

パチェ「ここに貴方達二人が夫婦であることを宣言します」

咲夜「ふふ。初恋は、実らないなんて。嘘、ね」

咲夜「大好き。あな、た…………………」

男「咲夜さん!? 咲夜さんっ!?」 

594 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:35:03 ID:DB0dMOqI
こあ「皆さん! 永琳さんつれてきましたよっ!!」

レミ「………………くっ」

パチェ「………………」

男「咲夜さん…………咲夜さん…………」

こあ「え。みなさん?」

永琳「これは酷いわね」

こあ「永琳さん。咲夜さんがっ」

永琳「えぇ。ちょっとごめんなさいね」

永琳「……………咲夜は」 

600 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 17:42:28 ID:heZv//9o
永琳「生きてるわね」

レミ「はぁ!? はぁ!?」

パチェ「レミィ。気持ちは分かるけど凄い顔になってる」

永琳「っていっても仮死状態でいつ目覚めるかは分からないけど」

パチェ「それでも命に別状はないんでしょ?」

永琳「えぇ。スリーピングビューティーって感じだけど。ただ80歳にならないと目覚めないかもしれないのよ?」

レミ「なんとかして」

永琳「無茶よ。脳に関してはそうそう簡単にいじれるものじゃないわ」

レミ「ちっ。役に立たないわね」

永琳「帰るわよ?」

パチェ「ごめんなさい。ほらレミィも頭下げて。地面に付くぐらい」

レミ「すみませんでした」

永琳「それじゃあ二人はつれて帰るから」

レミ「お願い」

永琳「………任せなさい」 

601 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 17:47:34 ID:heZv//9o
レミ「月が、綺麗ね」

パチェ「ずいぶん風通しが良くなっちゃったわね。図書館」

レミ「うん………」

パチェ「とりあえず二人が戻ってくるまでには直さないと」

レミ「鬼に頼めばないんとかなると思う」

パチェ「がんばりなさいよ、吸血鬼」

レミ「土木作業かぁ。美鈴できるかなぁ」

パチェ「出来るんじゃない? 自分の小屋つくってたし」

レミ「紅魔小屋はやだなぁ」 

602 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 19:00:01 ID:heZv//9o
美鈴「今日は良い日ですよ」

美鈴「最近秋の気配がしてですね、緑だった葉っぱもちらほらと赤くなって、あと数週もすれば綺麗な紅葉がみれると思いますよ」

美鈴「秋といえば秋神様が焼き芋を売ってたんですよ。甘くて美味しかったです」

美鈴「あ、サボりじゃないですよ? お使いの途中につい良いにおいがしたもので、こんど咲夜さんも食べに行きましょうね」

美鈴「フランさんは最近裁縫が出来るようになったんですよ。このままだと咲夜さん負けちゃいますよ?」

美鈴「チルノは最近掛け算ができるようになったらしいです。自信げに言ってましたよ9×9は80って。面白いですよね」

美鈴「お嬢様は変わりませんね。でも美味しい紅茶が飲みたいってぼやいてました」

美鈴「パチュリー様は図書館から出てこないですね。いつも通りです」

美鈴「小悪魔は相変わらずトラブルメーカーです。でも昔に比べて大人しくなりましたね」

美鈴「男さんは今メイド長になってますよ。執事ですけどね。咲夜さんの代理です」

美鈴「あれからもう一年なんですね」

男「美鈴さん」

美鈴「あ。もう時間ですね」

男「はい」 

603 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 19:04:51 ID:heZv//9o
男「咲夜さん」

男「もう一年です。結婚してから一年ですよ」

男「遅かったですけど、これ結婚指輪です。給料三か月分です」

スッ

男「似合ってますよ。咲夜さん」

男「それでは、私はもう行きますね」

咲夜「………………ぁ」

男「っ。咲夜さん?」

咲夜「……………ぁ、ぁ」

男「咲夜さんっ!? 鈴仙さんっ鈴仙さんっ!!」 

604 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 19:13:01 ID:heZv//9o
レミ「世の中には不思議なこともあるものね」

パチェ「そうね。永琳の見立てだと大体10年だったのに」

レミ「咲夜のロングヘヤーいいわぁ。たまらないわぁ」

パチェ「おっさん?」

レミ「ヴァンパイア・ガールよ。まぁ、奇跡に乾杯」

パチェ「奇跡じゃないわよ」

レミ「じゃあなによ」

パチェ「愛、じゃよ」

レミ「はい?」

咲夜「私の事は遊びだったのねーーーーーーーーっ!!」

男「誤解ですーーーーーーーーーー!!」

レミ「あー、なんていうか」

パチェ「平和が一番ね」

おわり 


次回  レミリア「もしもこんな紅魔館」 後編