1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 13:49:02.27 ID:kcSAMv/Yo
武内P「……」
武内P(こういった飲み会は、久しぶりだ)
武内P(仕事関係とは言え、本当に)
天道「それじゃ、乾杯の音頭はこの俺が!」
桜庭「君に任せたら、宴会の音頭になるだろう」
天道「何ぃ!? 良いじゃねえか、宴会!」
柏木「ふ、二人共! 今日は俺たちだけじゃないんですから!」
石川P「はははっ」ニコニコ!
武内P「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1549342141
武内P(こういった飲み会は、久しぶりだ)
武内P(仕事関係とは言え、本当に)
天道「それじゃ、乾杯の音頭はこの俺が!」
桜庭「君に任せたら、宴会の音頭になるだろう」
天道「何ぃ!? 良いじゃねえか、宴会!」
柏木「ふ、二人共! 今日は俺たちだけじゃないんですから!」
石川P「はははっ」ニコニコ!
武内P「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1549342141
引用元: ・武内P「理由あって、飲み会」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 13:53:27.90 ID:kcSAMv/Yo
桜庭「柏木の言う通りだ、あまり大声を出すな」
天道「お前も言われてるんだよ、桜庭!」
柏木「プロデューサー! お願いします!」
石川P「僕がですか?」
石川P「それでは……ゴホンッ!」
石川P「新しい出会いと、今日のお酒に――」
石川P「――乾杯っ!」
天道・柏木「乾杯ー!」
桜庭「乾杯」
武内P「……乾杯」
天道「お前も言われてるんだよ、桜庭!」
柏木「プロデューサー! お願いします!」
石川P「僕がですか?」
石川P「それでは……ゴホンッ!」
石川P「新しい出会いと、今日のお酒に――」
石川P「――乾杯っ!」
天道・柏木「乾杯ー!」
桜庭「乾杯」
武内P「……乾杯」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 13:57:20.39 ID:kcSAMv/Yo
天道「ングッングッ……プハーッ!」
天道「やっぱり、仕事終わりの酒は美味いな!」
桜庭「酔っぱらいの面倒を見る気は無いぞ」
天道「あぁ、そうですかい! 任せたぜ、翼!」
柏木「おっ、俺ですか!?」
石川P「皆さん、程々にしてくださいね」
石川P「あっ、プロデューサーさんは遠慮なさらず」
石川P「どんどんいっちゃってください♪」
武内P「それは……け、検討します」
天道「やっぱり、仕事終わりの酒は美味いな!」
桜庭「酔っぱらいの面倒を見る気は無いぞ」
天道「あぁ、そうですかい! 任せたぜ、翼!」
柏木「おっ、俺ですか!?」
石川P「皆さん、程々にしてくださいね」
石川P「あっ、プロデューサーさんは遠慮なさらず」
石川P「どんどんいっちゃってください♪」
武内P「それは……け、検討します」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:01:10.34 ID:kcSAMv/Yo
天道「とりあえず、呼び方を考えようぜ!」
石川P「えっ?」
桜庭「確かに、それはあるな」
武内P「呼び方、ですか?」
柏木「あー……実は、俺もそれ思ってたんです」
天道・桜庭・柏木「お互い――」
天道・桜庭・柏木「――プロデューサーさん」
天道・桜庭・柏木「……って呼び合ってるから」
石川P「あー……あはは、確かにそうでしたね」
武内P「アイドルの方が居る前では、自然とそうなってしまいますね……」
石川P「えっ?」
桜庭「確かに、それはあるな」
武内P「呼び方、ですか?」
柏木「あー……実は、俺もそれ思ってたんです」
天道・桜庭・柏木「お互い――」
天道・桜庭・柏木「――プロデューサーさん」
天道・桜庭・柏木「……って呼び合ってるから」
石川P「あー……あはは、確かにそうでしたね」
武内P「アイドルの方が居る前では、自然とそうなってしまいますね……」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:05:13.15 ID:kcSAMv/Yo
天道「ようし! いっちょ、俺が考えてやるぜ!」
桜庭「君がか? 不安しか無いな……」
柏木「まっ、まあまあ! 一応、聞いてみましょうよ!」
天道「おい、翼! 一応って何だよ、一応って!」
天道「俺らのプロデューサーは――」
天道「――勿論、プロデューサー!」
石川P「はいっ♪」
天道「そんでもって、346さんの所のプロデューサーは――」
天道「――Pくん、ってのはどうだ!」
武内P「……Pくん、ですか」
桜庭「君がか? 不安しか無いな……」
柏木「まっ、まあまあ! 一応、聞いてみましょうよ!」
天道「おい、翼! 一応って何だよ、一応って!」
天道「俺らのプロデューサーは――」
天道「――勿論、プロデューサー!」
石川P「はいっ♪」
天道「そんでもって、346さんの所のプロデューサーは――」
天道「――Pくん、ってのはどうだ!」
武内P「……Pくん、ですか」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:09:09.04 ID:kcSAMv/Yo
桜庭「初対面に近いのに、‘くん’付けか?」
天道「わかってねえなあ!」
天道「‘さん’付けだと、変に距離を感じるだろう?」
柏木「あっ、確かにそうかも知れませんね」
石川P「それでは……」
石川P「今日は楽しみましょう、Pくんさん!」
武内P「ええ、プロデューサーさん」
武内P「……良い、飲み会にしましょう」
天道「……おい、なんか二人揃ってズレてないか?」
柏木「あ、あはははは……」
天道「わかってねえなあ!」
天道「‘さん’付けだと、変に距離を感じるだろう?」
柏木「あっ、確かにそうかも知れませんね」
石川P「それでは……」
石川P「今日は楽しみましょう、Pくんさん!」
武内P「ええ、プロデューサーさん」
武内P「……良い、飲み会にしましょう」
天道「……おい、なんか二人揃ってズレてないか?」
柏木「あ、あはははは……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:14:05.53 ID:kcSAMv/Yo
桜庭「それにしても……」
桜庭「プロデューサーは、よくPくんを誘えたな」
柏木「……サラッとPくんって言った」
石川P「今日の皆さんのLIVEに、来てらっしゃってましたから」
石川P「テレビの収録で、スタジオで姿を見かけていて……」
石川P「それで、良ければどうかと声をかけたんです」
武内P「よく、わかりましたね」
武内P「別段、おかしな格好はしていなかったのですが……」
天道「あっはっは! そりゃ、アンタの見た目ならなぁ!」
柏木「ちょっ、ちょっと! 輝さーん!?」
桜庭「プロデューサーは、よくPくんを誘えたな」
柏木「……サラッとPくんって言った」
石川P「今日の皆さんのLIVEに、来てらっしゃってましたから」
石川P「テレビの収録で、スタジオで姿を見かけていて……」
石川P「それで、良ければどうかと声をかけたんです」
武内P「よく、わかりましたね」
武内P「別段、おかしな格好はしていなかったのですが……」
天道「あっはっは! そりゃ、アンタの見た目ならなぁ!」
柏木「ちょっ、ちょっと! 輝さーん!?」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:19:18.73 ID:kcSAMv/Yo
桜庭「すまない。コイツは、少しデリカシーに欠けている」
武内P「ああ、いえ……お気になさらず」
柏木「輝さん! 謝った方が良いですよ!」
天道「えっ!? ああいや、悪気があったわけじゃないんだ!」
天道「身長も高いし、ステージの上からでもわかったぞ!」
武内P「……」
武内P「……よく、警察の方に職務質問をされてしまいますが」
武内P「もう少し背が低ければ、目立たずに済んだのでしょうか」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「はいっ?」
武内P「ああ、いえ……お気になさらず」
柏木「輝さん! 謝った方が良いですよ!」
天道「えっ!? ああいや、悪気があったわけじゃないんだ!」
天道「身長も高いし、ステージの上からでもわかったぞ!」
武内P「……」
武内P「……よく、警察の方に職務質問をされてしまいますが」
武内P「もう少し背が低ければ、目立たずに済んだのでしょうか」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「はいっ?」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:22:36.48 ID:kcSAMv/Yo
天道「職務質問?」
武内P「ええ……それも、何度も」
桜庭「何度も?」
武内P「はい」
柏木「ふ、普通に歩いててですか?」
武内P「それもありますが……」
武内P「シンデレラプロジェクトのメンバー……渋谷凛さん」
武内P「彼女をスカウトする時は、職務質問だけでなく――」
武内P「彼女の通う学校では、不審者が出るとも言われて……」
天道・桜庭・柏木「……」
武内P「ええ……それも、何度も」
桜庭「何度も?」
武内P「はい」
柏木「ふ、普通に歩いててですか?」
武内P「それもありますが……」
武内P「シンデレラプロジェクトのメンバー……渋谷凛さん」
武内P「彼女をスカウトする時は、職務質問だけでなく――」
武内P「彼女の通う学校では、不審者が出るとも言われて……」
天道・桜庭・柏木「……」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:26:10.47 ID:kcSAMv/Yo
天道「……っくく! おいおい、マジかよ!」
武内P「残念ながら」
桜庭「おい! 笑うのは失礼……っふふ!」
武内P「……いえ、お気になさらず」
柏木「ほっ、他のメンバーの時は、大丈夫だったんですよね!」
武内P「はい、勿論です」
武内P「島村卯月さんには、ママー……と、叫ばれてしまいましたが」
武内P「……問題ありません」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「あっはっはっはっは!!」
武内P「残念ながら」
桜庭「おい! 笑うのは失礼……っふふ!」
武内P「……いえ、お気になさらず」
柏木「ほっ、他のメンバーの時は、大丈夫だったんですよね!」
武内P「はい、勿論です」
武内P「島村卯月さんには、ママー……と、叫ばれてしまいましたが」
武内P「……問題ありません」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「あっはっはっはっは!!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:31:43.61 ID:kcSAMv/Yo
天道「あはっはっはっ! 問題大有りだろ!」
天道「ママー、って! あー、腹痛ぇ! あっはっは!」
武内P「いえ、島村さんは……まだ、問題ありませんでした」
桜庭「それで問題が無いと言えるとは……っくく!」
柏木「笑っちゃ悪……あっ、あははは!」
武内P「……島村さんと二人での活動をお願いした、小日向美穂さん」
武内P「彼女は……急に私の顔を見て、気絶されてしまって」
武内P「……あの時ばかりは、本当に焦りました」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「あっはっは! あーっはっはっは!!」
天道「ママー、って! あー、腹痛ぇ! あっはっは!」
武内P「いえ、島村さんは……まだ、問題ありませんでした」
桜庭「それで問題が無いと言えるとは……っくく!」
柏木「笑っちゃ悪……あっ、あははは!」
武内P「……島村さんと二人での活動をお願いした、小日向美穂さん」
武内P「彼女は……急に私の顔を見て、気絶されてしまって」
武内P「……あの時ばかりは、本当に焦りました」
天道・桜庭・柏木「……」
天道・桜庭・柏木「あっはっは! あーっはっはっは!!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:37:42.97 ID:kcSAMv/Yo
天道「気絶! 気絶って! あっはっは!」
武内P「それだけでなく、他にも……」
桜庭「まっ、待ってくれ! 少し、落ち着かせてっふうっ!」
武内P「……良い、笑顔です」
柏木「今!? 今、それを……あははははっ!」
天道「ングッングッ……プハーッ!」
天道「やべえな、Pくん! 良いネタ持ってんなぁ!」
桜庭「事実は小説より奇なりとは言うが……っくく!」
柏木「気絶なんてされたら、困っちゃいますよね! あははっ!」
武内P「……ええ、とても困りました」
武内P(……楽しい)
武内P「それだけでなく、他にも……」
桜庭「まっ、待ってくれ! 少し、落ち着かせてっふうっ!」
武内P「……良い、笑顔です」
柏木「今!? 今、それを……あははははっ!」
天道「ングッングッ……プハーッ!」
天道「やべえな、Pくん! 良いネタ持ってんなぁ!」
桜庭「事実は小説より奇なりとは言うが……っくく!」
柏木「気絶なんてされたら、困っちゃいますよね! あははっ!」
武内P「……ええ、とても困りました」
武内P(……楽しい)
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:43:23.54 ID:kcSAMv/Yo
天道「よし! 間違って捕まったら俺が弁護してやるよ!」
武内P「弁護、ですか?」
桜庭「こう見えて、元弁護士だからな」
天道「こう見えてってのは、どういう意味だぁ?」
桜庭「そのままの意味だが」
桜庭「ちなみにだが、僕は元外科医で……」
柏木「? あっ! 俺は、元パイロットです!」
武内P「とても個性的で良いユニットだ、と」
武内P「……そう、思います」
天道「おうっ!」
桜庭「まあ、そうだな」
柏木「はいっ!」
武内P「弁護、ですか?」
桜庭「こう見えて、元弁護士だからな」
天道「こう見えてってのは、どういう意味だぁ?」
桜庭「そのままの意味だが」
桜庭「ちなみにだが、僕は元外科医で……」
柏木「? あっ! 俺は、元パイロットです!」
武内P「とても個性的で良いユニットだ、と」
武内P「……そう、思います」
天道「おうっ!」
桜庭「まあ、そうだな」
柏木「はいっ!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:48:41.87 ID:kcSAMv/Yo
天道「だから、俺たちのLIVEを見に来てくれたんだろ?」
武内P「ええ、何かの参考になるかと思いまして」
桜庭「成る程。担当するアイドルのために、か」
武内P「はい。初めは、そのつもりでした」
柏木「初めは? それって……参考にならなかったって事ですか?」
武内P「はい」
天道・桜庭・柏木「……」
武内P「皆さんのLIVEが、あまりにも素晴らしすぎて……」
武内P「……途中からは、ファンとして楽しんでしまいました」
天道・桜庭・柏木「……!」
武内P「ええ、何かの参考になるかと思いまして」
桜庭「成る程。担当するアイドルのために、か」
武内P「はい。初めは、そのつもりでした」
柏木「初めは? それって……参考にならなかったって事ですか?」
武内P「はい」
天道・桜庭・柏木「……」
武内P「皆さんのLIVEが、あまりにも素晴らしすぎて……」
武内P「……途中からは、ファンとして楽しんでしまいました」
天道・桜庭・柏木「……!」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:54:09.37 ID:kcSAMv/Yo
天道「っかー! 嬉しい事言ってくれるねぇ!」
武内P「いえ、自分としては当然の事を……」
桜庭「ふっ、仕事の邪魔をしてしまったかな」
武内P「……今日は休みなので、問題ありません」
柏木「あはは! だったら、大丈夫ですね!」
天道「プロデューサー! LIVE、思った以上の大成功だったな!」
石川P「……くくっ……職務質問……!」ピクピク…!
石川P「ふっ……ふふっ、不審者……!」ピクピク…!
柏木「ぷっ、ぷぷっ、プロデューサー!?」
桜庭「……静かだと思ったら、ツボに入っていたのか」
武内P「いえ、自分としては当然の事を……」
桜庭「ふっ、仕事の邪魔をしてしまったかな」
武内P「……今日は休みなので、問題ありません」
柏木「あはは! だったら、大丈夫ですね!」
天道「プロデューサー! LIVE、思った以上の大成功だったな!」
石川P「……くくっ……職務質問……!」ピクピク…!
石川P「ふっ……ふふっ、不審者……!」ピクピク…!
柏木「ぷっ、ぷぷっ、プロデューサー!?」
桜庭「……静かだと思ったら、ツボに入っていたのか」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 14:59:32.93 ID:kcSAMv/Yo
・ ・ ・
石川P「……すみません、失礼しました」
武内P「ああいえ、あまりお気になさらず」
天道「とりあえず、気を取り直して乾杯しようぜ!」
桜庭「そうだな。まだ時間は早い」
柏木「料理もどんどん頼みましょう!」
天道「翼は滅茶苦茶食うからなー!」
武内P「私も、食には関心があります」
石川P「ああ、だからお二人とも背が高いんですね」
桜庭「……乾杯はしないのか?」
石川P「……すみません、失礼しました」
武内P「ああいえ、あまりお気になさらず」
天道「とりあえず、気を取り直して乾杯しようぜ!」
桜庭「そうだな。まだ時間は早い」
柏木「料理もどんどん頼みましょう!」
天道「翼は滅茶苦茶食うからなー!」
武内P「私も、食には関心があります」
石川P「ああ、だからお二人とも背が高いんですね」
桜庭「……乾杯はしないのか?」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:05:10.63 ID:kcSAMv/Yo
・ ・ ・
天道「……っあー……飲んだなぁ」
桜庭「明日がオフでなければ、こうはいかないな……」
柏木「あはは……俺、笑いすぎてお腹痛いです」
武内P「本日は、お招き頂きありがとうございました」
石川P「いえいえ、こちらこそ」
石川P「お陰様で、色々と……っふふ、聞けましたから!」
天道「渋谷の凛ちゃんが、怒ると滅茶苦茶怖いとかな!」
武内P「すみません……それは、オフレコで」
天道・桜庭・柏木・石川P「あはははは!」
天道「……っあー……飲んだなぁ」
桜庭「明日がオフでなければ、こうはいかないな……」
柏木「あはは……俺、笑いすぎてお腹痛いです」
武内P「本日は、お招き頂きありがとうございました」
石川P「いえいえ、こちらこそ」
石川P「お陰様で、色々と……っふふ、聞けましたから!」
天道「渋谷の凛ちゃんが、怒ると滅茶苦茶怖いとかな!」
武内P「すみません……それは、オフレコで」
天道・桜庭・柏木・石川P「あはははは!」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:09:47.75 ID:kcSAMv/Yo
石川P「――アイドルの皆さんの、笑顔」
石川P「その笑顔の手助けがしたい……ですよね」
武内P「はい」
武内P「アイドルの皆さんの、輝くような笑顔」
武内P「そのために、私にも出来ることがあれば……と」
石川P「……」
武内P「どうか、されましたか?」
石川P「アイドルはどうでしょうか?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
石川P「その笑顔の手助けがしたい……ですよね」
武内P「はい」
武内P「アイドルの皆さんの、輝くような笑顔」
武内P「そのために、私にも出来ることがあれば……と」
石川P「……」
武内P「どうか、されましたか?」
石川P「アイドルはどうでしょうか?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:13:19.15 ID:kcSAMv/Yo
天道「おいおい、プロデューサー!?」
桜庭「それは……スカウトか?」
柏木「ええっ!? い、良いんですか!?」
武内P「し、しかし……自分は」
武内P「……この通り、ですから」
石川P「そうでしょうか?」
石川P「今日、お話ししてみて……思いました」
石川P「貴方なら、沢山の人を笑顔に出来る、って」
武内P「……」
桜庭「それは……スカウトか?」
柏木「ええっ!? い、良いんですか!?」
武内P「し、しかし……自分は」
武内P「……この通り、ですから」
石川P「そうでしょうか?」
石川P「今日、お話ししてみて……思いました」
石川P「貴方なら、沢山の人を笑顔に出来る、って」
武内P「……」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:16:14.24 ID:kcSAMv/Yo
石川P「人を笑顔にしたい、その思いは――」
石川P「プロデューサーも、アイドルも同じだと思います」
武内P「……ですが」
石川P「そして僕はアイドルなら――」
石川P「もっと沢山の人達に、それを伝えられると思いました」
武内P「……それは――」
武内P「――貴方にも言えることだ、と」
武内P「……そう、思います」
石川P「はい」
石川P「……」
石川P「え、ええっ!?」
石川P「プロデューサーも、アイドルも同じだと思います」
武内P「……ですが」
石川P「そして僕はアイドルなら――」
石川P「もっと沢山の人達に、それを伝えられると思いました」
武内P「……それは――」
武内P「――貴方にも言えることだ、と」
武内P「……そう、思います」
石川P「はい」
石川P「……」
石川P「え、ええっ!?」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:20:13.84 ID:kcSAMv/Yo
天道「な、なんか怪しい雲行きがもっと変になったぞ!?」
桜庭「あれは……逆スカウト、だな」
柏木「お、俺! こんな乱気流の中は飛べません!」
武内P「貴方の整ったルックス」
武内P「そして、落ち着いた喋り方に、穏やかな性格」
武内P「何より――笑顔」
武内P「貴方の笑顔は――アイドルとして、十分通用するものです」
石川P「まっ、待ってください!」
石川P「僕は、プロデューサーですよ!?」
武内P「はい、私もプロデューサーです」
石川P「……!?」
桜庭「あれは……逆スカウト、だな」
柏木「お、俺! こんな乱気流の中は飛べません!」
武内P「貴方の整ったルックス」
武内P「そして、落ち着いた喋り方に、穏やかな性格」
武内P「何より――笑顔」
武内P「貴方の笑顔は――アイドルとして、十分通用するものです」
石川P「まっ、待ってください!」
石川P「僕は、プロデューサーですよ!?」
武内P「はい、私もプロデューサーです」
石川P「……!?」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:25:26.41 ID:kcSAMv/Yo
武内P・石川P「……」
天道「……しょうがない、助け舟を出すか」
桜庭「……まあ、それが妥当だな」
柏木「が、頑張ってください! 輝さん!」
天道「――お二人さん!」
天道「そのまま黙りこくってたって、何も始まらないぜ!」
武内P・石川P「天道さん……」
天道「とりあえず、二軒目行こうぜっ!」ビシッ!
桜庭「……それは、問題を先送りしただけだろう」
柏木「て……輝さん……」
天道「……しょうがない、助け舟を出すか」
桜庭「……まあ、それが妥当だな」
柏木「が、頑張ってください! 輝さん!」
天道「――お二人さん!」
天道「そのまま黙りこくってたって、何も始まらないぜ!」
武内P・石川P「天道さん……」
天道「とりあえず、二軒目行こうぜっ!」ビシッ!
桜庭「……それは、問題を先送りしただけだろう」
柏木「て……輝さん……」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:32:18.16 ID:kcSAMv/Yo
・ ・ ・
天道「さぁ~て、二軒目はどうしようかね!」
天道「二軒目に行くのが賢明、ってか!」
桜庭「……もう少し考えて物を言え、ダジャレ製造機」
天道「んだとぉ!?」
柏木「おっ、大声を出すと目立っちゃいますから! ねっ!」
石川P「二軒目は、カラオケなんてどうでしょうか?」
武内P「カラオケ、ですか?」
石川P「はい♪ 歌は、苦手だったりしますか?」
武内P「……いえ、そんな事はありませんが」
天道「さぁ~て、二軒目はどうしようかね!」
天道「二軒目に行くのが賢明、ってか!」
桜庭「……もう少し考えて物を言え、ダジャレ製造機」
天道「んだとぉ!?」
柏木「おっ、大声を出すと目立っちゃいますから! ねっ!」
石川P「二軒目は、カラオケなんてどうでしょうか?」
武内P「カラオケ、ですか?」
石川P「はい♪ 歌は、苦手だったりしますか?」
武内P「……いえ、そんな事はありませんが」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:39:22.18 ID:kcSAMv/Yo
天道「おっ、現役アイドルの居るカラオケなんて贅沢だぞ~!」
桜庭「自分で言うことか」
柏木「あはは、ダンスは狭くて出来ないですけどね」
石川P「デュエットしましょう! デュエット!」
武内P「あの……」
石川P「――僕は、覚悟を決めました!」
石川P「もしも、それが貴方の願いに届くものだったら……」
石川P「プロデューサーズ」
石川P「……なんてユニット名は、どうでしょうか?」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……良い、ユニット名です」ニコリ!
桜庭「自分で言うことか」
柏木「あはは、ダンスは狭くて出来ないですけどね」
石川P「デュエットしましょう! デュエット!」
武内P「あの……」
石川P「――僕は、覚悟を決めました!」
石川P「もしも、それが貴方の願いに届くものだったら……」
石川P「プロデューサーズ」
石川P「……なんてユニット名は、どうでしょうか?」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……良い、ユニット名です」ニコリ!
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:40:55.08 ID:kcSAMv/Yo
「プロデューサーさん?」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:46:02.56 ID:kcSAMv/Yo
武内P「――っ!?」ビクゥッ!
石川P「ど、どうかしましたか?」
武内P「えっ!? ええ、ああ、いえ……」
天道「どっ、どうしたんだ!? 顔色が真っ青だぞ!?」
桜庭「飲み過ぎたのか? だが、さっきまでは……」
柏木「……普通、でしたよね」
武内P「こ……声が」
武内P「知っている方の声が聞こえたので……ですね」
天道・桜庭・柏木・石川P「……声?」
石川P「ど、どうかしましたか?」
武内P「えっ!? ええ、ああ、いえ……」
天道「どっ、どうしたんだ!? 顔色が真っ青だぞ!?」
桜庭「飲み過ぎたのか? だが、さっきまでは……」
柏木「……普通、でしたよね」
武内P「こ……声が」
武内P「知っている方の声が聞こえたので……ですね」
天道・桜庭・柏木・石川P「……声?」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:52:12.80 ID:kcSAMv/Yo
天道「……気の所為じゃないのか?」
桜庭「ああ。この人の多さで、聞き取れるとは思えない」
柏木「……ですよね」
石川P「もしかして……カラオケが嫌だったりします?」
武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」
武内P「……私の、勘違いだったのかも知れません」
石川P「本当に、大丈夫ですか?」
武内P「ええ、問題ありません」
武内P「むしろ、皆さんとの飲み会は非常に楽しく……」
武内P「……とても、充実しています」ニコリ!
桜庭「ああ。この人の多さで、聞き取れるとは思えない」
柏木「……ですよね」
石川P「もしかして……カラオケが嫌だったりします?」
武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」
武内P「……私の、勘違いだったのかも知れません」
石川P「本当に、大丈夫ですか?」
武内P「ええ、問題ありません」
武内P「むしろ、皆さんとの飲み会は非常に楽しく……」
武内P「……とても、充実しています」ニコリ!
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 15:59:51.66 ID:kcSAMv/Yo
早苗「……あんな事言ってるけど、タイホする?」
瑞樹「する気満々でしょ? わかるわ」
ちひろ「今日は、珍しく休日出勤して来ないと思ったら……」
楓「……」
早苗「プロデューサーズとか、全部吐かせましょ」
瑞樹「洗いざらい、ね」
ちひろ「カラオケなら、大声を出しても平気ですね♪」ニコッ!
楓「……」
早苗「……楓ちゃん、何か言いなさいよ」
楓「……」
瑞樹「する気満々でしょ? わかるわ」
ちひろ「今日は、珍しく休日出勤して来ないと思ったら……」
楓「……」
早苗「プロデューサーズとか、全部吐かせましょ」
瑞樹「洗いざらい、ね」
ちひろ「カラオケなら、大声を出しても平気ですね♪」ニコッ!
楓「……」
早苗「……楓ちゃん、何か言いなさいよ」
楓「……」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 16:06:06.48 ID:kcSAMv/Yo
武内P「――っ!?」ゾクゥッ!
石川P「ど、どうかしましたか!?」
武内P「す、すみません……! 急に、寒気が……!」ガクガク!
天道「なんだ、その震え方!?」
桜庭「これは……すぐに帰った方が良いな」
柏木「俺、送っていきますよ!」
武内P「い、いえ……此処で、大丈夫です」ビクビク!
武内P「病気だった場合、皆さんにうつしてしまうかも知れませんし……」ソワソワ!
武内P「きょ、今日はありがとうございました……」キョロキョロ!
武内P「お疲れ様でした……お先に、失礼します……」ブルブル!
天道・桜庭・柏木・石川P「お……お疲れ様でした」
石川P「ど、どうかしましたか!?」
武内P「す、すみません……! 急に、寒気が……!」ガクガク!
天道「なんだ、その震え方!?」
桜庭「これは……すぐに帰った方が良いな」
柏木「俺、送っていきますよ!」
武内P「い、いえ……此処で、大丈夫です」ビクビク!
武内P「病気だった場合、皆さんにうつしてしまうかも知れませんし……」ソワソワ!
武内P「きょ、今日はありがとうございました……」キョロキョロ!
武内P「お疲れ様でした……お先に、失礼します……」ブルブル!
天道・桜庭・柏木・石川P「お……お疲れ様でした」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/05(火) 16:17:29.45 ID:kcSAMv/Yo
天道「あー……スカウト失敗、か?」
石川P「……残念です」
桜庭「しかし、プロデューサーもめげないな」
石川P「ええ 勿論! 笑顔のためですから!」
柏木「でも……プロデューサーをスカウトは……」
石川P「……どうしてでしょうね」
石川P「何故か、上手くいきません」
石川P「……良い感じだと思ったんですけど」
天道・桜庭・柏木「……」
石川P「765プロのプロデューサーさんの時も、途中で体調を崩されて……」
石川P「何か、理由でもあるんでしょうか?」
おわり
石川P「……残念です」
桜庭「しかし、プロデューサーもめげないな」
石川P「ええ 勿論! 笑顔のためですから!」
柏木「でも……プロデューサーをスカウトは……」
石川P「……どうしてでしょうね」
石川P「何故か、上手くいきません」
石川P「……良い感じだと思ったんですけど」
天道・桜庭・柏木「……」
石川P「765プロのプロデューサーさんの時も、途中で体調を崩されて……」
石川P「何か、理由でもあるんでしょうか?」
おわり
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:22:50.43 ID:22fcb13Yo
書きます
武内P「プレゼントは私、ですか」
武内P「プレゼントは私、ですか」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:25:19.84 ID:22fcb13Yo
まゆ「はい♪ もうすぐ、バレンタインデーですから」
武内P「……成る程」
まゆ「プロデューサーさん、きっと喜んでくれると思うんです♪」
武内P「……」
まゆ「サプライズにしたいので――」
まゆ「――手伝って貰えますよね?」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……成る程」
まゆ「プロデューサーさん、きっと喜んでくれると思うんです♪」
武内P「……」
まゆ「サプライズにしたいので――」
まゆ「――手伝って貰えますよね?」ニコッ!
武内P「……」
43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:30:19.66 ID:22fcb13Yo
武内P「……佐久間さん」
まゆ「何ですか?」
武内P「そういった事は、控えるのでは?」
まゆ「うふ♪ まゆ、気付いちゃったんです」
武内P「……気付いた?」
まゆ「……プロデューサーさんの望む、最高のまゆ」
まゆ「そうなるまで、待って貰おうと思ったんですけど――」
まゆ「――……ちょっと位なら、って♪」ニコッ!
武内P「……はあ」
まゆ「何ですか?」
武内P「そういった事は、控えるのでは?」
まゆ「うふ♪ まゆ、気付いちゃったんです」
武内P「……気付いた?」
まゆ「……プロデューサーさんの望む、最高のまゆ」
まゆ「そうなるまで、待って貰おうと思ったんですけど――」
まゆ「――……ちょっと位なら、って♪」ニコッ!
武内P「……はあ」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:34:55.94 ID:22fcb13Yo
まゆ「当然、もっと上は目指します」
まゆ「……でも」
まゆ「それだと、今のまゆはどうなるんですかぁ?」
まゆ「1……6歳のまゆは、今だけしかあげられませんよね♪」
まゆ「だから――ちょっと位なら」
まゆ「さきっp」
武内P「お話はわかりました」
まゆ「……でも」
まゆ「それだと、今のまゆはどうなるんですかぁ?」
まゆ「1……6歳のまゆは、今だけしかあげられませんよね♪」
まゆ「だから――ちょっと位なら」
まゆ「さきっp」
武内P「お話はわかりました」
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:39:22.15 ID:22fcb13Yo
武内P「手伝いと仰っていましたが……」
武内P「私に、何を協力させようと言うのでしょうか?」
まゆ「うふ、とっても簡単な事です♪」
武内P「簡単、ですか?」
まゆ「プロデューサーさんが出勤しなくなる予定の、三日間」
まゆ「その三日間の、業務上のフォローをお願いします」
まゆ「あっ、勿論まゆは事前にお休みを入れておきますね♪」
武内P「……」
武内P「……三日間、ですか」
武内P「私に、何を協力させようと言うのでしょうか?」
まゆ「うふ、とっても簡単な事です♪」
武内P「簡単、ですか?」
まゆ「プロデューサーさんが出勤しなくなる予定の、三日間」
まゆ「その三日間の、業務上のフォローをお願いします」
まゆ「あっ、勿論まゆは事前にお休みを入れておきますね♪」
武内P「……」
武内P「……三日間、ですか」
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:43:41.00 ID:22fcb13Yo
武内P「まさかとは思いますが……」
まゆ「はい?」
武内P「三日間、彼を閉じ込めておくつもりですか?」
まゆ「うふふ、そんな事はしませんよ♪」
武内P「ならば……何故、三日間の予定なのですか?」
まゆ「……うふ」
まゆ「今のまゆの魅力を考えると――」
まゆ「――プレゼントされたら、三日間は夢中になるからです♪」
武内P「……成る程」
武内P「想像以上に、ふわっとした計画で安心しました」
まゆ「はい?」
武内P「三日間、彼を閉じ込めておくつもりですか?」
まゆ「うふふ、そんな事はしませんよ♪」
武内P「ならば……何故、三日間の予定なのですか?」
まゆ「……うふ」
まゆ「今のまゆの魅力を考えると――」
まゆ「――プレゼントされたら、三日間は夢中になるからです♪」
武内P「……成る程」
武内P「想像以上に、ふわっとした計画で安心しました」
47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:48:03.57 ID:22fcb13Yo
武内P「宜しければ、当日の行動予定を教えて頂けますか?」
まゆ「良いですよぉ♪」
武内P「……」
まゆ「まず――大きな箱に入って、プロデューサーさんの帰りを待ちます」
まゆ「……疲れて家に帰ったら、紅いリボンに包まれた大きな箱が!」
まゆ「うふふ、素敵だと思いませんか? 思いますよねぇ?」
武内P「それ、は……」
武内P「……」
武内P「……とても、驚くと思います」
まゆ「良いですよぉ♪」
武内P「……」
まゆ「まず――大きな箱に入って、プロデューサーさんの帰りを待ちます」
まゆ「……疲れて家に帰ったら、紅いリボンに包まれた大きな箱が!」
まゆ「うふふ、素敵だと思いませんか? 思いますよねぇ?」
武内P「それ、は……」
武内P「……」
武内P「……とても、驚くと思います」
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 20:54:50.73 ID:22fcb13Yo
まゆ「そうですよねぇ! あぁ、楽しみです!」
武内P「……」
まゆ「それでですね?」
まゆ「プロデューサーさんが箱を開けたら――」
まゆ「――中には、紅いリボンでラッピングされたまゆが!」
まゆ「サクマユ的にもオールオーケー!」
まゆ「……だって伝わっちゃいますよねぇ♪ うふふ♪」
武内P「それ、は……」
武内P「……」
武内P「……嫌でも、伝わると思います」
武内P「……」
まゆ「それでですね?」
まゆ「プロデューサーさんが箱を開けたら――」
まゆ「――中には、紅いリボンでラッピングされたまゆが!」
まゆ「サクマユ的にもオールオーケー!」
まゆ「……だって伝わっちゃいますよねぇ♪ うふふ♪」
武内P「それ、は……」
武内P「……」
武内P「……嫌でも、伝わると思います」
49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:00:53.90 ID:22fcb13Yo
まゆ「後はもう、激流に身を任せ同化するだけですよぉ♪」
武内P「……」
まゆ「うふ、とぉっても楽しみです」
まゆ「事務所内で出回ってる――」
まゆ「――スタドリ1000」
まゆ「――●●●●スール」
まゆ「この二つがあれば、プロデューサーさんも……うふふ♪」
武内P「……」
武内P「――もしもし、部長」
武内P「緊急事態が発生しているので、後ほどお時間を頂けますか?」
武内P「……」
まゆ「うふ、とぉっても楽しみです」
まゆ「事務所内で出回ってる――」
まゆ「――スタドリ1000」
まゆ「――●●●●スール」
まゆ「この二つがあれば、プロデューサーさんも……うふふ♪」
武内P「……」
武内P「――もしもし、部長」
武内P「緊急事態が発生しているので、後ほどお時間を頂けますか?」
50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:08:17.97 ID:22fcb13Yo
武内P「……佐久間さん」
まゆ「どうですか? 良いアイディアですよねぇ?」
武内P「……」
武内P「いえ、私はそうは思いません」
まゆ「……はい?」
武内P「貴女の考えは、間違っています」
まゆ「間違っている……?」オォ…
まゆ「プロデューサーさんに関する事で、まゆの考えが……」オォォ…
まゆ「……間違っている?」オォォ…!
武内P「……」
まゆ「どうですか? 良いアイディアですよねぇ?」
武内P「……」
武内P「いえ、私はそうは思いません」
まゆ「……はい?」
武内P「貴女の考えは、間違っています」
まゆ「間違っている……?」オォ…
まゆ「プロデューサーさんに関する事で、まゆの考えが……」オォォ…
まゆ「……間違っている?」オォォ…!
武内P「……」
51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:13:53.42 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん」
まゆ「有り得ないですよ? まゆは、間違えません」オォォ…!
武内P「貴女は、ご存知でしょうか」
まゆ「何がですか? 何なんですか?」オォォ…!
武内P「近年のバレンタインデーでは――」
武内P「――男性から、女性にチョコを贈る」
武内P「……逆チョコ、というものが浸透してきているそうです」
まゆ「……」
まゆ「えっ?」
まゆ「有り得ないですよ? まゆは、間違えません」オォォ…!
武内P「貴女は、ご存知でしょうか」
まゆ「何がですか? 何なんですか?」オォォ…!
武内P「近年のバレンタインデーでは――」
武内P「――男性から、女性にチョコを贈る」
武内P「……逆チョコ、というものが浸透してきているそうです」
まゆ「……」
まゆ「えっ?」
52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:17:04.81 ID:22fcb13Yo
まゆ「それって……」
武内P「佐久間さん」
まゆ「は、はい……」
武内P「……」
武内P「貴女の、彼に対する想い」
武内P「運命の紅い糸で結ばれていると言う、それは……」
武内P「……一方通行なものなのでしょうか?」
まゆ「!?」
武内P「佐久間さん」
まゆ「は、はい……」
武内P「……」
武内P「貴女の、彼に対する想い」
武内P「運命の紅い糸で結ばれていると言う、それは……」
武内P「……一方通行なものなのでしょうか?」
まゆ「!?」
53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:22:57.28 ID:22fcb13Yo
まゆ「そんな事ないです!」
まゆ「まゆとプロデューサーさんは――」
まゆ「――強い強い絆で、結ばれていますから……!」
武内P「では……彼も貴女と同じ想いだとして、ですね」
武内P「何が起こると思われますか?」
まゆ「お互いを贈り合いますよぉ♪」
まゆ「うふ、うふふふふふ……!」
武内P「貴女は、彼の部屋で箱に入っていて……」
武内P「……彼は、貴女の部屋で箱に入っています」
まゆ「うふぃー!?」
まゆ「まゆとプロデューサーさんは――」
まゆ「――強い強い絆で、結ばれていますから……!」
武内P「では……彼も貴女と同じ想いだとして、ですね」
武内P「何が起こると思われますか?」
まゆ「お互いを贈り合いますよぉ♪」
まゆ「うふ、うふふふふふ……!」
武内P「貴女は、彼の部屋で箱に入っていて……」
武内P「……彼は、貴女の部屋で箱に入っています」
まゆ「うふぃー!?」
54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:27:32.49 ID:22fcb13Yo
まゆ「そんな……そんな事って……!?」
武内P「箱の中で、三日間……」
まゆ「いや、いやぁ……!」
武内P「スタミナ抜群で、●●●●しながら……」
まゆ「やめて……やめてください……!」
武内P「お互いを想い合い、何事も無く日付が進みます」
まゆ「そんな……!」
まゆ「愛が深すぎると、運命は残酷になるんですか……!?」
武内P「箱の中で、三日間……」
まゆ「いや、いやぁ……!」
武内P「スタミナ抜群で、●●●●しながら……」
まゆ「やめて……やめてください……!」
武内P「お互いを想い合い、何事も無く日付が進みます」
まゆ「そんな……!」
まゆ「愛が深すぎると、運命は残酷になるんですか……!?」
55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:35:14.04 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん、手伝いの件ですが……」
武内P「私で良ければ、協力させて頂きます」
まゆ「まっ、待ってください!」
武内P「どうかされましたか?」
まゆ「まゆは……まゆは、どうすれば!?」
まゆ「どうすれば、運命のすれ違いを起こさずに済みますか!?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「彼と相談するのが一番ですが……」
武内P「それでは、どちらのサプライズ計画も潰れてしまいます」
まゆ「……!」
武内P「私で良ければ、協力させて頂きます」
まゆ「まっ、待ってください!」
武内P「どうかされましたか?」
まゆ「まゆは……まゆは、どうすれば!?」
まゆ「どうすれば、運命のすれ違いを起こさずに済みますか!?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「彼と相談するのが一番ですが……」
武内P「それでは、どちらのサプライズ計画も潰れてしまいます」
まゆ「……!」
56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:43:04.06 ID:22fcb13Yo
武内P「佐久間さん、貴女の考えを聞かせて頂けますか?」
まゆ「まゆの……考え……?」
武内P「はい」
武内P「彼が……貴女を喜ばせるため、驚かせるために――」
武内P「――自らをラッピングし、箱の中で待っている」
武内P「貴女の……笑顔のため」
まゆ「……!」
まゆ「ブロ゙デュ゙ーザーざぁ゙ん゙……!」ウットリ
ポタポタッ…
武内P「佐久間さん、鼻血が」
まゆ「まゆの……考え……?」
武内P「はい」
武内P「彼が……貴女を喜ばせるため、驚かせるために――」
武内P「――自らをラッピングし、箱の中で待っている」
武内P「貴女の……笑顔のため」
まゆ「……!」
まゆ「ブロ゙デュ゙ーザーざぁ゙ん゙……!」ウットリ
ポタポタッ…
武内P「佐久間さん、鼻血が」
57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:49:22.84 ID:22fcb13Yo
・ ・ ・
まゆ「……すみません、紅が深くなっちゃって」
武内P「いえ、お気になさらず」
まゆ「……」
武内P「……佐久間さん」
武内P「バレンタイデー当日」
武内P「その、行動予定を教えて頂けますか?」
まゆ「……うふ」
まゆ「その日は――少し時間を潰して、寮に帰ります♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
まゆ「……すみません、紅が深くなっちゃって」
武内P「いえ、お気になさらず」
まゆ「……」
武内P「……佐久間さん」
武内P「バレンタイデー当日」
武内P「その、行動予定を教えて頂けますか?」
まゆ「……うふ」
まゆ「その日は――少し時間を潰して、寮に帰ります♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 21:58:46.50 ID:22fcb13Yo
まゆ「本当に、事前に相談して良かったです」
武内P「ええ、本当に」
まゆ「相談してなかったら、大変な事になってましたから」
武内P「ええ、本当に」
武内P「……今日の、この会話」
武内P「これは、此処だけの話という事で」
まゆ「えっ?」
まゆ「――さっき、お会いしたばかりですよねぇ?」
武内P「……」
武内P「ええ、そうですね」
武内P「ええ、本当に」
まゆ「相談してなかったら、大変な事になってましたから」
武内P「ええ、本当に」
武内P「……今日の、この会話」
武内P「これは、此処だけの話という事で」
まゆ「えっ?」
まゆ「――さっき、お会いしたばかりですよねぇ?」
武内P「……」
武内P「ええ、そうですね」
59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 22:08:06.72 ID:22fcb13Yo
・ ・ ・
武内P「――もしもし、部長」
武内P「……はい、緊急事態です」
武内P「現在、プロダクション内において――」
武内P「――えっ?」
武内P「危険な薬物が出回っていると、もうご存知だったのですか?」
武内P「……はい……はい」
武内P「……相談を受けた、と」
武内P「…………はい」
武内P「……」
武内P「プレゼントは私、ですか」
おわり
武内P「――もしもし、部長」
武内P「……はい、緊急事態です」
武内P「現在、プロダクション内において――」
武内P「――えっ?」
武内P「危険な薬物が出回っていると、もうご存知だったのですか?」
武内P「……はい……はい」
武内P「……相談を受けた、と」
武内P「…………はい」
武内P「……」
武内P「プレゼントは私、ですか」
おわり
67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 21:42:25.07 ID:yjDNNIaMo
「はー……やむ」
普段は入らないような喫茶店の、奥まった席で呟いた。
向かいの席に座る人に聞こえてたらどうしよう。
もしも聞こえてたら、どんな反応するんだろ。
ぼくは、上目遣いで覗き込んだ。
「……」
聞いてないし!! しー!!
りあむちゃんの呟きをスルーするとか! はー!?
やむやむ! チヤホヤしてよー!
あ、ウソですすみませんでした。
「……」
今日も学校に行かず、家でネット三昧。
実家のある鳥取から東京に出てきて、学校に馴染めなくて。
学校を辞めたいと思ってるけど、それを親には言い出せない。
言った時の事を考えただけで、やむ。やむ!!
「……」
人生詰んだと思ってたけど、今はもっと詰んでる。
ちょっとコンビニに飲み物買いに出たら、声をかけられた。
普段のぼくだったら絶対に着いて来なかったけど、
――アイドルに興味はありませんか?
の、一言がぼくの足を止めさせた。
「あの……」
……だけど、どう見ても不審者だし目つき悪すぎ背ぇ高すぎ!
声も低いし怪しさ全開! どう見てもアイドル関係じゃない!
明らかに、ぼくの●目当てのえっちなビデオ関係の勧誘だよ!!
やったね!! 人生オワタ!! はー、やむ!! やむー!!
「お話をしても、宜しいでしょうか?」
声の出所が、さっきよりも近く感じられた。
いつの間にか目の前のコーラのグラスに注がれていた視線を上げると、
鋭い二つの目が、少し覗き込むようにぼくを見ていた。
「はぁい!?」
殺さないで!!
「……あ」
思わず出た大声に自分でも驚き、周囲を見回すと、
喫茶店に居た他のお客さんからの注目がぼくに集まっていた。
「――すみません、お騒がせしました」
向かいに座ってた勧誘の人が立ち上がり、謝ってくれた。
まるで意図しない炎上。
はー……やむ。
68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 22:16:50.19 ID:yjDNNIaMo
「驚かせてしまったようで、申し訳ありません」
椅子に座り直して姿勢を正すと、勧誘の人はぼくに謝ってきた。
そういう事言われると逆にきつい!
だけど責められたら、やむ!
……から、
「……あ、いえ」
なんて、当たり障りの無い返事をした。
それから、どうして良いかわからずグラスに手を添え、
ストローからチュウと一口コーラを飲む。
思っていた以上に喉が乾いていたようで、妙に美味しく感じられた。
「先程もお話しましたが……私、こう言う者です」
勧誘の人は、大きな両手で小さな紙――名刺を差し出してきた。
人生で名刺を差し出されるなんて初めての経験で、
なんとなく両手で受け取るものだって知識を頼りに、受け取る。
ま、どうせぼくの知らない会社名なんだろうけど。
「……」
受け取った名刺を見て、動きが止まった。
「……はっ?」
体はくっそ健康に出来ている。
血潮はAB型、心はガラス。
幾度の――
「――346……プロダクション?」
――ステージを描き出してきた、大手芸能プロダクション。
それが本当なら……いやいや!
ナイナイ! あぶなっ! あぶなー!!
そういう詐欺だコレー! うわ、うわうわうわ!!
「はい。自分は、346プロダクションで――」
チャンス来た!!
このやり取りをTwitterに載せればバズる! るー!
うへへ、チヤホヤチヤッホヤされちゃうよう!!
そうと決まれば、
「これが本物だって、証拠は?」
質問タイム!
ワンチャン、これでぼくも人気者!?
「……」
詐欺師(仮)の人は、右手を首筋にやって少し困った顔をした後、
携帯電話を取り出して操作し、その画面をぼくに見せてきた。
「……プロデューサーをしています」
画面の中では、ぼくの知っているアイドル達がこの人を取り囲んでいた。
アイドル――シンデレラプロジェクトの、メンバー達が。
69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 22:48:03.88 ID:yjDNNIaMo
「……」
シンデレラプロジェクトは、知ってる。
知ってるって言うか、現場に参戦した事もある。
この前、みくちゃんと杏ちゃんが炎上してた。
あ、それは今は置いておいて、
「な、何が目的……?」
シンデレラプロジェクトのプロデューサーが、ぼくに何の用!?
アイドルの勧誘に見せかけた詐欺かと思いきやスタッフ募集とか!?
えっ!? 芸能プロダクションのスタッフってこうやって集めてるの!?
ちょっと待って、はー!? えっ、何!?
「君をアイドルにスカウトしたい……と」
……そう、考えています、だなんて言われても、追いつかない。
あまりに唐突すぎて、脳が大炎上を起こしてる。
素人ドッキリでしたと言われてもおかしくない発言に、
やみそうになりながら、
「や……やっぱり、良い●してるから?」
両腕で胸を挟み込んで寄せ、出来た山の上に両手を乗せる。
眉は疑いから変な形になってるのが自分でもわかるし、
表情も右の頬がひくついて……って、このポーズはダメだよ!! よ!!
また右手を首筋にやって困ってるもん!! でも、でっかくない!?
「――笑顔です」
眼の前のこの人から出るとは思えない言葉。
目つきが悪くて無表情で、アイドルとは無縁そう。
「貴女の笑顔が見たいと……そう、思いました」
そんな、シンデレラプロジェクトのプロデューサーサマ。
夜な夜なやんでポエってるぼくが、言われない台詞。
「あ、あのっ!」
思わず立ち上がり、テーブルが音を立てる。
「ぼく、学校辞めたくてなんかもう人生詰んでて!」
……溢れる!
「そんなぼくでもアイドルになったらワンチャンあるかな!? な!?」
溢れ出る!!
「それは……わかりません」
……うわーん!! なんだよそれ、やむ!!
70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/07(木) 23:23:00.63 ID:yjDNNIaMo
「……私に出来るのは、手助けまでです」
椅子に座り直そうとするぼくの耳に、声が届いてきた。
「アイドルになって、輝くのは……貴女自身の努力が必要になります」
その声は、不思議とぼくの心に、響いた。
「貴女が笑顔で――楽しめるならば、ですが」
……楽しむ?
「詰む――行き止まりだと思っていた、貴女の眼の前の壁」
……前どころか、右も左も無い。
「その壁は、登っていくための階段なだけだ、と……気付けると思います」
階段なだけ。
ぼくが、やみにやんでる状況を階段だと言われた。
ゆとったザコメンタルのぼくは、いつもなら、やむ。
でも、
「プロデューサーサマ……!」
詰んでるぼくにとっては、あまりにもキラキラしたポエムだった。
だって、ぼくの笑顔を見たいって言ってくれる人が、
ぼくの人生は詰んでなんかない、スカウト――
――必要だって言ってくれてるんだから!!
はー! めっちゃあがる! 何!? 神!?
「ですが……」
何ですか、神!!
「学校に関しましては、親御さんとよくご相談された上で……」
やむ!! やむー!!
結局、名刺と資料を受け取って、後日また席を設けるという事で解散になった。
それまでに、親に色々と話さなきゃいけない。
夜、ベッドに寝転がりながら、必死で何て言おうか考えて。
その上で、貰った資料に目を通しながらベッドに寝転がっていたら、
いつの間にか真夜中を通り過ぎて……朝になっていた。
「……寝癖、やば」
ぼくは、誰に聞かせるでもなく呟いた。
おわり
78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:34:30.01 ID:/sqp97/4o
書きます
武内P「ラミー、バッカス、カルヴァドス」
武内P「ラミー、バッカス、カルヴァドス」
79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:35:46.54 ID:/sqp97/4o
武内P「ロッテさんから販売している――」
武内P「――それぞれ、お酒の入ったチョコレート、ですね」
文香「……はい」
武内P「それを……」
凛「……」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「……渋谷さんが食べ続けている、と」
文香「……そうなのです」
武内P「――それぞれ、お酒の入ったチョコレート、ですね」
文香「……はい」
武内P「それを……」
凛「……」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「……渋谷さんが食べ続けている、と」
文香「……そうなのです」
80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:38:43.55 ID:/sqp97/4o
武内P「飲酒には当たりませんが……」
文香「もう……かなりの量を食べていて……」
武内P「鷺沢さん。教えて頂き、ありがとうございます」
文香「……いえ、私では……止められませんでしたから」
凛「ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
ぼすんぼすんっ!
武内P・文香「!?」
文香「もう……かなりの量を食べていて……」
武内P「鷺沢さん。教えて頂き、ありがとうございます」
文香「……いえ、私では……止められませんでしたから」
凛「ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
ぼすんぼすんっ!
武内P・文香「!?」
81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:41:13.52 ID:/sqp97/4o
武内P「し、渋谷さん!?」
文香「急に暴れだして……!?」
凛「ふうううぅぅぅん!! ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
ぼすんっ! ぼすんっ!
武内P「渋谷さん、落ち着いてください!」
凛「……うん」
…ひょいっ、ぱくっ!
武内P「……!」
文香「酔って……いるのでしょうか……?」
文香「急に暴れだして……!?」
凛「ふうううぅぅぅん!! ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
ぼすんっ! ぼすんっ!
武内P「渋谷さん、落ち着いてください!」
凛「……うん」
…ひょいっ、ぱくっ!
武内P「……!」
文香「酔って……いるのでしょうか……?」
82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:43:38.53 ID:/sqp97/4o
武内P「渋谷さん、もう食べるのはやめましょう」
凛「嫌。私、チョコレート好きだから」
武内P「渋谷さん」
凛「……なら、ちょっとここ座って」
ぱんぱんっ
武内P「隣に、ですか?」
凛「……」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「わっ、わかりました!」
武内P「わかりましたから、食べるのをやめてください!」
凛「嫌。私、チョコレート好きだから」
武内P「渋谷さん」
凛「……なら、ちょっとここ座って」
ぱんぱんっ
武内P「隣に、ですか?」
凛「……」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「わっ、わかりました!」
武内P「わかりましたから、食べるのをやめてください!」
83: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:46:19.16 ID:/sqp97/4o
武内P「……失礼します」
凛「うん」
武内P「……」
ぼすっ
凛「遠いから」
ずずいっ! ぎゅっ!
武内P「!?」
武内P「あ、あのっ!? 腕を離し……!」
凛「何で」
武内P「……!?」
文香「……!?……!?」オロオロ!
凛「うん」
武内P「……」
ぼすっ
凛「遠いから」
ずずいっ! ぎゅっ!
武内P「!?」
武内P「あ、あのっ!? 腕を離し……!」
凛「何で」
武内P「……!?」
文香「……!?……!?」オロオロ!
84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:49:19.66 ID:/sqp97/4o
凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ」
武内P「そうですが! ですが、これは……!」
凛「良いでしょ、別に」
ぎゅっ!
武内P「っ!?」
凛「私、アンタのアイドルだから」
武内P「あ……さ……!」
武内P「鷺沢さん、助けてください……!」
文香「!?」ビクゥッ!
武内P「そうですが! ですが、これは……!」
凛「良いでしょ、別に」
ぎゅっ!
武内P「っ!?」
凛「私、アンタのアイドルだから」
武内P「あ……さ……!」
武内P「鷺沢さん、助けてください……!」
文香「!?」ビクゥッ!
85: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:52:08.88 ID:/sqp97/4o
文香「た、助けろと言われても……!」オロオロ!
文香「ど……どの様にすれば……!?」ワタワタ!
武内P「それは――」
凛「プロデューサー」
ぎゅっ!
武内P「っ!?」
凛「何で文香と話してるの」
凛「……ちゃんと見ててよね」
ぎゅうっ!
武内P「……!」タスケテクダサイ!
文香「……!?」
文香「ど……どの様にすれば……!?」ワタワタ!
武内P「それは――」
凛「プロデューサー」
ぎゅっ!
武内P「っ!?」
凛「何で文香と話してるの」
凛「……ちゃんと見ててよね」
ぎゅうっ!
武内P「……!」タスケテクダサイ!
文香「……!?」
86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 21:56:34.74 ID:/sqp97/4o
文香「わ、私にはどうする事も……!」オロオロ!
…ガチャッ!
アーニャ「ドーブラエ ウートラ。おはよう、ございます」
文香「あ、アナスタシアさん……!」パアッ!
アーニャ「フミカ。今は、フミカだけ、ですか?」
文香「いえ……それが……!」チラッ!
アーニャ「?」
凛「んふっ♪ ふーん♪」
ぎゅうっ!
武内P「あ、アナスタシアさん……これは……!」
アーニャ「……」
アーニャ「シトー?」
…ガチャッ!
アーニャ「ドーブラエ ウートラ。おはよう、ございます」
文香「あ、アナスタシアさん……!」パアッ!
アーニャ「フミカ。今は、フミカだけ、ですか?」
文香「いえ……それが……!」チラッ!
アーニャ「?」
凛「んふっ♪ ふーん♪」
ぎゅうっ!
武内P「あ、アナスタシアさん……これは……!」
アーニャ「……」
アーニャ「シトー?」
87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:01:24.82 ID:/sqp97/4o
アーニャ「プロデューサー? リン?」
凛「こうしてると、なんか落ち着く」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「ご……誤解です……!」
アーニャ「……すうっ――」
文香「これには、事情があっt」
アーニャ「ンニェェ――――~~~~ッット!!!」
文香「っ!?」ビクゥッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
凛「あ、おはよアーニャ」
ぎゅっ!
凛「こうしてると、なんか落ち着く」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「ご……誤解です……!」
アーニャ「……すうっ――」
文香「これには、事情があっt」
アーニャ「ンニェェ――――~~~~ッット!!!」
文香「っ!?」ビクゥッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
凛「あ、おはよアーニャ」
ぎゅっ!
88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:07:15.97 ID:/sqp97/4o
アーニャ「有り得ない、です! おはよう、ございます!」
アーニャ「離れないとダメ、です!」
アーニャ「すぐ! すぐすぐすぐに、離れてください!」
凛「嫌」
ぎゅうっ!
武内P「っ!?」
アーニャ「ニェニェニェニェ――~~ット!!」
文香「あ、あの……!」
文香「り、凛さんは……お酒の入ったチョコを食べて……!」
アーニャ「……」
アーニャ「シトー?」
アーニャ「離れないとダメ、です!」
アーニャ「すぐ! すぐすぐすぐに、離れてください!」
凛「嫌」
ぎゅうっ!
武内P「っ!?」
アーニャ「ニェニェニェニェ――~~ット!!」
文香「あ、あの……!」
文香「り、凛さんは……お酒の入ったチョコを食べて……!」
アーニャ「……」
アーニャ「シトー?」
89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:13:54.38 ID:/sqp97/4o
アーニャ「それで、アー、酔ってしまった?」
文香「は、はい……」
アーニャ「……アレ、ですね?」
文香「はい。そこの……テーブルの上にあるチョコです」
アーニャ「……」
アーニャ「有り得ない、です!」
アーニャ「こんな、小さいチョコで!」
ひょいっ、ぱくっ!
アーニャ「オー! 地面が、揺れていますね?」
武内P「アナスタシアさん!?」
凛「んー♪ ふーん♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
文香「は、はい……」
アーニャ「……アレ、ですね?」
文香「はい。そこの……テーブルの上にあるチョコです」
アーニャ「……」
アーニャ「有り得ない、です!」
アーニャ「こんな、小さいチョコで!」
ひょいっ、ぱくっ!
アーニャ「オー! 地面が、揺れていますね?」
武内P「アナスタシアさん!?」
凛「んー♪ ふーん♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:16:52.64 ID:/sqp97/4o
アーニャ「大変、です。危ない、です」
とんっ、ぴょいんっ!
武内P「……良い、ステップです」
武内P「……」
武内P「ではなく!」
アーニャ「ウラー♪」
ぼすっ!
武内P「あの、何故私の隣に座ったのですか!?」
アーニャ「日本語、とても難しい、です♪」
ぎゅうっ!
武内P「!? あ、アナスタシアさん!?」
文香「……!?」
とんっ、ぴょいんっ!
武内P「……良い、ステップです」
武内P「……」
武内P「ではなく!」
アーニャ「ウラー♪」
ぼすっ!
武内P「あの、何故私の隣に座ったのですか!?」
アーニャ「日本語、とても難しい、です♪」
ぎゅうっ!
武内P「!? あ、アナスタシアさん!?」
文香「……!?」
91: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:20:18.81 ID:/sqp97/4o
武内P「いけません! 離れてください!」
アーニャ「アー、酔っていて、無理です♪」
ぎゅっ!
武内P「チョコ一個で、そんな筈は!」
アーニャ「ニェーニェニェ~ット♪ ンーフフッ♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「あ、アナスタシアさん!」
凛「ちょっと。ちゃんとこっちも見てよね」プクー!
ぎゅうっ!
武内P「っ!?」
武内P「さ……鷺沢さん……!」タスケテクダサイ!
文香「……!?」
アーニャ「アー、酔っていて、無理です♪」
ぎゅっ!
武内P「チョコ一個で、そんな筈は!」
アーニャ「ニェーニェニェ~ット♪ ンーフフッ♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「あ、アナスタシアさん!」
凛「ちょっと。ちゃんとこっちも見てよね」プクー!
ぎゅうっ!
武内P「っ!?」
武内P「さ……鷺沢さん……!」タスケテクダサイ!
文香「……!?」
92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:25:10.23 ID:/sqp97/4o
文香「で、ですが……私では……!」オロオロ!
凛「プロデューサー♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
アーニャ「とっても、幸せ、です♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「お願いします……!」
武内P「せめて、助けを呼んで頂ければ……!」
文香「……!」オロオロ!
文香「……!」ワタワタ!
文香「す……すみません……!」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「何故!?」
凛「プロデューサー♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
アーニャ「とっても、幸せ、です♪」ニコニコ!
ぎゅうっ!
武内P「お願いします……!」
武内P「せめて、助けを呼んで頂ければ……!」
文香「……!」オロオロ!
文香「……!」ワタワタ!
文香「す……すみません……!」
ひょいっ、ぱくっ!
武内P「何故!?」
93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:32:42.27 ID:/sqp97/4o
武内P『――ありがとう、ございます』
文香『いえ、とてもお困りでしたから……』
武内P『貴女が居なければ、今頃どうなっていたか……』
文香『はい……本当に』
武内P『しかし、何故あの時チョコレートを?』
文香『ほんの少しでもお酒が入れば……』
文香『恐れずに、私も前に踏み出せると……思ったので……』ニコッ!
武内P『……良い、笑顔です』
…ぎゅっ
文香『えっ?/// あの、何を……?///』
武内P『貴女の輝くような笑顔に――』
武内P『――私も、酔ってしまいました』
文香『そ、そんな……///』
文香『いえ、とてもお困りでしたから……』
武内P『貴女が居なければ、今頃どうなっていたか……』
文香『はい……本当に』
武内P『しかし、何故あの時チョコレートを?』
文香『ほんの少しでもお酒が入れば……』
文香『恐れずに、私も前に踏み出せると……思ったので……』ニコッ!
武内P『……良い、笑顔です』
…ぎゅっ
文香『えっ?/// あの、何を……?///』
武内P『貴女の輝くような笑顔に――』
武内P『――私も、酔ってしまいました』
文香『そ、そんな……///』
94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:38:31.82 ID:/sqp97/4o
文香「ふぁ……ファンタジー……///」…スヤァ
…もぞもぞっ
武内P「待ってください!」
武内P「驚きの早さで熟睡は、あまりにも!」
凛「ねえ、プロデューサー」
凛「プロデューサーは、私の事どう思ってるの?」
ぎゅっ!
武内P「!?」
アーニャ「アーニャは、どう思っていますか?」
ぎゅっ!
武内P「!!?」
文香「あっ、そんな……フランス書院な……///」…スヤァ
…ころんころんっ
…もぞもぞっ
武内P「待ってください!」
武内P「驚きの早さで熟睡は、あまりにも!」
凛「ねえ、プロデューサー」
凛「プロデューサーは、私の事どう思ってるの?」
ぎゅっ!
武内P「!?」
アーニャ「アーニャは、どう思っていますか?」
ぎゅっ!
武内P「!!?」
文香「あっ、そんな……フランス書院な……///」…スヤァ
…ころんころんっ
95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:43:50.43 ID:/sqp97/4o
凛「ねえ、どう思ってるの」
ぎゅうっ!
武内P「た、大切なアイドルです!」
アーニャ「ニェート♪ それじゃダメ、です♪」
ぎゅうっ!
武内P「だ、駄目と言われましても……!」
ガチャッ!
武内P「! お願いします!」
武内P「助け――」
美波「皆の信頼を胸に、美波――イキます!」ビシッ!
武内P「っ――!?」
ぎゅうっ!
武内P「た、大切なアイドルです!」
アーニャ「ニェート♪ それじゃダメ、です♪」
ぎゅうっ!
武内P「だ、駄目と言われましても……!」
ガチャッ!
武内P「! お願いします!」
武内P「助け――」
美波「皆の信頼を胸に、美波――イキます!」ビシッ!
武内P「っ――!?」
96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:50:45.54 ID:/sqp97/4o
・ ・ ・
武内P「――と、言うような事がありまして」
ちひろ「……!?」
武内P「本当に、駄目かと思いました」
ちひろ「って、どうして無事なんですか!?」
武内P「……」
武内P「新田さんが、景気づけにとチョコを一つ食べ――」
武内P「――そして、怒り出したからです」
ちひろ「……」
ちひろ「はい?」
武内P「――と、言うような事がありまして」
ちひろ「……!?」
武内P「本当に、駄目かと思いました」
ちひろ「って、どうして無事なんですか!?」
武内P「……」
武内P「新田さんが、景気づけにとチョコを一つ食べ――」
武内P「――そして、怒り出したからです」
ちひろ「……」
ちひろ「はい?」
97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:54:44.41 ID:/sqp97/4o
ちひろ「美波ちゃんが……怒ったんですか?」
武内P「はい」
武内P「私も、時には相手をちゃんと叱るべきだ、と」
武内P「……そう、言われてしまいました」
ちひろ「それは……はい、そうですね」
武内P「渋谷さんと、アナスタシアさんは……」
武内P「恐らく、今も怒られていると思います」
ちひろ「……」
武内P「はい」
武内P「私も、時には相手をちゃんと叱るべきだ、と」
武内P「……そう、言われてしまいました」
ちひろ「それは……はい、そうですね」
武内P「渋谷さんと、アナスタシアさんは……」
武内P「恐らく、今も怒られていると思います」
ちひろ「……」
98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 23:13:56.39 ID:/sqp97/4o
ちひろ「……と、とにかく!」
ちひろ「アルコールの入った物は、今後注意しないといけませんね!」
武内P「……ええ、そうですね」
ちひろ「バレンタインデーも近いですし……」
武内P「……友チョコ、ですか」
武内P・ちひろ「……」
武内P「……アルコールには気をつけましょう」
ちひろ「そういえば……」
ちひろ「残ったチョコは、どうしたんですか?」
武内P「…………あっ」
ガチャッ!
「……――プロデューサー」
おわり
ちひろ「アルコールの入った物は、今後注意しないといけませんね!」
武内P「……ええ、そうですね」
ちひろ「バレンタインデーも近いですし……」
武内P「……友チョコ、ですか」
武内P・ちひろ「……」
武内P「……アルコールには気をつけましょう」
ちひろ「そういえば……」
ちひろ「残ったチョコは、どうしたんですか?」
武内P「…………あっ」
ガチャッ!
「……――プロデューサー」
おわり
100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:26:38.24 ID:U6ndBXmRo
書きます
武内P「LiPPSで頼るなら、ですか」
武内P「LiPPSで頼るなら、ですか」
101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:28:45.57 ID:U6ndBXmRo
ちひろ「はい。プロデューサーさんは、どう思いますか?」
武内P「それは……考えた事も、ありませんでした」
ちひろ「あっ、それじゃあ良い機会ですね♪」
武内P「はあ……」
ちひろ「LiPPSのメンバーの中で――」
ちひろ「――誰が、一番たよれる子だと思いますか?」
武内P「……」
武内P「……少し、考えてみます」
武内P「それは……考えた事も、ありませんでした」
ちひろ「あっ、それじゃあ良い機会ですね♪」
武内P「はあ……」
ちひろ「LiPPSのメンバーの中で――」
ちひろ「――誰が、一番たよれる子だと思いますか?」
武内P「……」
武内P「……少し、考えてみます」
102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:33:35.94 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
フレデリカ「わお! このカメラ映りが良いね! 一眼レフだね!」
志希「五ヶ所設置されてるから、五眼レフだよフレちゃん!」
フレデリカ「おおっ! 二眼フレのアタシの十倍!?」
周子「それにしても、そんなに気になるものかな~?」
奏「リーダーって柄じゃないんだけど……」
奏「ふふっ、チャーミングな彼に頼られるのも悪くないわね」
美嘉「でもまぁ、アタシは知らない仲じゃないしねー」
美嘉「やっぱりここは、カリスマJKアイドルが一番っしょ★」
LiPPS「……さてさて~?」
フレデリカ「わお! このカメラ映りが良いね! 一眼レフだね!」
志希「五ヶ所設置されてるから、五眼レフだよフレちゃん!」
フレデリカ「おおっ! 二眼フレのアタシの十倍!?」
周子「それにしても、そんなに気になるものかな~?」
奏「リーダーって柄じゃないんだけど……」
奏「ふふっ、チャーミングな彼に頼られるのも悪くないわね」
美嘉「でもまぁ、アタシは知らない仲じゃないしねー」
美嘉「やっぱりここは、カリスマJKアイドルが一番っしょ★」
LiPPS「……さてさて~?」
103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:36:12.20 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
武内P「……決まりました」
ちひろ「えっ、もうですか?」
武内P「はい」
ちひろ「それじゃあ――」
ちひろ「LiPPSで、一番頼れると思う子は?」
武内P「塩見さんです」
ちひろ「……」
ちひろ「へっ?」
武内P「……決まりました」
ちひろ「えっ、もうですか?」
武内P「はい」
ちひろ「それじゃあ――」
ちひろ「LiPPSで、一番頼れると思う子は?」
武内P「塩見さんです」
ちひろ「……」
ちひろ「へっ?」
104: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:39:39.65 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
周子「へっ? あたし?」
フレデリカ「凄いねシューコちゃん! 一番だよ、一番!」
志希「って事は、あたしとフレちゃんはオンリーワンだよ!」
周子「オンリーワンが二人って、不思議な気がするな~」
奏「待って。ねえ、ちょっと待って」
奏「……カメラ止めて」
美嘉「はっ? 何それ? はっ?」
美嘉「いやいやいや! えっ、何?」
奏・美嘉「……理由を聞いて」
周子「へっ? あたし?」
フレデリカ「凄いねシューコちゃん! 一番だよ、一番!」
志希「って事は、あたしとフレちゃんはオンリーワンだよ!」
周子「オンリーワンが二人って、不思議な気がするな~」
奏「待って。ねえ、ちょっと待って」
奏「……カメラ止めて」
美嘉「はっ? 何それ? はっ?」
美嘉「いやいやいや! えっ、何?」
奏・美嘉「……理由を聞いて」
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:41:57.13 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
ちひろ「えっ、と……理由をお聞きしても?」
武内P「そう、ですね……」
ちひろ「……」
武内P「LiPPSのメンバーの方達は、とても個性的ですから……」
ちひろ「はい」
武内P「今回は、消去法で選びました」
ちひろ「……消去法」
ちひろ「えっ、と……理由をお聞きしても?」
武内P「そう、ですね……」
ちひろ「……」
武内P「LiPPSのメンバーの方達は、とても個性的ですから……」
ちひろ「はい」
武内P「今回は、消去法で選びました」
ちひろ「……消去法」
106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:45:41.80 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
美嘉「ちょっと――っ!? 何なのそれ!?」
奏「美嘉、あんまり大声を出さないで」
美嘉「いや、だってさぁ!?」
奏「美嘉は三番目に頼れる――それで良いじゃない」
美嘉「まあ、そう――……三番目?」
奏・美嘉「……」
奏・美嘉「ふふっ♪」ニコッ!
フレデリカ「わお! 二人共、とっても仲良しだね!」
志希「あたし達も負けてられないね、フレちゃん!」
周子「あれって、そういうのと違うと思うな~」
美嘉「ちょっと――っ!? 何なのそれ!?」
奏「美嘉、あんまり大声を出さないで」
美嘉「いや、だってさぁ!?」
奏「美嘉は三番目に頼れる――それで良いじゃない」
美嘉「まあ、そう――……三番目?」
奏・美嘉「……」
奏・美嘉「ふふっ♪」ニコッ!
フレデリカ「わお! 二人共、とっても仲良しだね!」
志希「あたし達も負けてられないね、フレちゃん!」
周子「あれって、そういうのと違うと思うな~」
107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:50:12.62 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
武内P「……まず、一ノ瀬さんに関してですが」
ちひろ「はい」
武内P「彼女は、失踪癖があると聞いています」
ちひろ「はい……確かに、そうですね」
武内P「頼ろうと思った時に、居ない可能性がある……」
武内P「加えて、彼女は他の方を牽引していくタイプではありません」
武内P「頼る事で、彼女の魅力――自由さを損なう可能性があります」
武内P「……なので、一ノ瀬さんは除外させていただきました」
ちひろ「……なるほど」
武内P「……まず、一ノ瀬さんに関してですが」
ちひろ「はい」
武内P「彼女は、失踪癖があると聞いています」
ちひろ「はい……確かに、そうですね」
武内P「頼ろうと思った時に、居ない可能性がある……」
武内P「加えて、彼女は他の方を牽引していくタイプではありません」
武内P「頼る事で、彼女の魅力――自由さを損なう可能性があります」
武内P「……なので、一ノ瀬さんは除外させていただきました」
ちひろ「……なるほど」
108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 14:57:08.89 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
志希「その通り~! 志希ちゃん、とっても甘えん坊さ~ん♪」
フレデリカ「よしよし志希ちゃん! 甘いね~、辛いの好きだね~♪」
周子「あ、このお菓子美味しい。どこのかな~?」
美嘉「もー、奏ったら★」
美嘉「アタシの次に頼れるのに、そんなんじゃ困るぞー★」ニコッ!
奏「ふふっ、どうしたのよ美嘉」
奏「私、これでもリーダーみたいなポジションなんだけどな」ニコッ!
LiPPS「……」
志希「その通り~! 志希ちゃん、とっても甘えん坊さ~ん♪」
フレデリカ「よしよし志希ちゃん! 甘いね~、辛いの好きだね~♪」
周子「あ、このお菓子美味しい。どこのかな~?」
美嘉「もー、奏ったら★」
美嘉「アタシの次に頼れるのに、そんなんじゃ困るぞー★」ニコッ!
奏「ふふっ、どうしたのよ美嘉」
奏「私、これでもリーダーみたいなポジションなんだけどな」ニコッ!
LiPPS「……」
109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:04:24.66 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
武内P「……次に、宮本さんに関してですが」
ちひろ「はい」
武内P「彼女は、とても奔放な所があります」
ちひろ「はい……確かに、そうですね」
武内P「ですが、やはりLiPPSでも最年長の方です」
武内P「超えてはいけないラインを理解してらっしゃいます」
武内P「なので、彼女に頼る事はせず……」
武内P「宮本さん自身の判断に任せ、行動して頂く」
武内P「……その方が、全体としてのメリットがあると考えました」
ちひろ「な……なるほど……?」
武内P「……次に、宮本さんに関してですが」
ちひろ「はい」
武内P「彼女は、とても奔放な所があります」
ちひろ「はい……確かに、そうですね」
武内P「ですが、やはりLiPPSでも最年長の方です」
武内P「超えてはいけないラインを理解してらっしゃいます」
武内P「なので、彼女に頼る事はせず……」
武内P「宮本さん自身の判断に任せ、行動して頂く」
武内P「……その方が、全体としてのメリットがあると考えました」
ちひろ「な……なるほど……?」
110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:10:26.63 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
周子「へー、今のって結構信頼出来るって意味だよね」
フレデリカ「えっへん! フレちゃん、お姉さんですから!」
志希「にゃ~ん♪ フレお姉ちゃ~ん♪」
フレデリカ「えっへん! お姉ちゃん、フレさんですから!」
奏・美嘉「……」
美嘉「……次、アタシのコト聞いて貰って良い?」
奏「……譲るわ、お先にどうぞ」
LiPPS「……」
周子「へー、今のって結構信頼出来るって意味だよね」
フレデリカ「えっへん! フレちゃん、お姉さんですから!」
志希「にゃ~ん♪ フレお姉ちゃ~ん♪」
フレデリカ「えっへん! お姉ちゃん、フレさんですから!」
奏・美嘉「……」
美嘉「……次、アタシのコト聞いて貰って良い?」
奏「……譲るわ、お先にどうぞ」
LiPPS「……」
111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:15:44.55 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
ちひろ「えっ、と……それじゃあ、美嘉ちゃんは?」
武内P「城ヶ崎さん、ですか」
ちひろ「はい」
武内P「……そう、ですね」
武内P「確かに、城ヶ崎さんも頼りになる方です」
武内P「……ですが、LiPPSというユニットにおいて」
武内P「彼女を頼ったとしても……その……」
武内P「……すみません、コレ以上は」
ちひろ「……」
ちひろ「えっ、と……それじゃあ、美嘉ちゃんは?」
武内P「城ヶ崎さん、ですか」
ちひろ「はい」
武内P「……そう、ですね」
武内P「確かに、城ヶ崎さんも頼りになる方です」
武内P「……ですが、LiPPSというユニットにおいて」
武内P「彼女を頼ったとしても……その……」
武内P「……すみません、コレ以上は」
ちひろ「……」
112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:21:47.53 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
周子「……あー、美嘉ちゃんはドンマイやねー」
美嘉「なぐさめになってないんだケド!?」
フレデリカ「大丈夫だよ! ミカちゃんは、ミカちゃんだから!」
美嘉「いや、だから! なぐさめになってないからね!?」
志希「美嘉ちゃんいい匂ーい♪ かーわーいーいー♪ ハスハスー♪」
美嘉「話の流れに何一つ関係ないよね、それ!?」
奏「……ふふっ!」
奏「これは、やっぱり私が二番目って事かな」
奏「良いじゃない、まだ上があるって……刺激的だわ」ニコッ!
LiPPS「……それで?」
周子「……あー、美嘉ちゃんはドンマイやねー」
美嘉「なぐさめになってないんだケド!?」
フレデリカ「大丈夫だよ! ミカちゃんは、ミカちゃんだから!」
美嘉「いや、だから! なぐさめになってないからね!?」
志希「美嘉ちゃんいい匂ーい♪ かーわーいーいー♪ ハスハスー♪」
美嘉「話の流れに何一つ関係ないよね、それ!?」
奏「……ふふっ!」
奏「これは、やっぱり私が二番目って事かな」
奏「良いじゃない、まだ上があるって……刺激的だわ」ニコッ!
LiPPS「……それで?」
113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:26:31.32 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
ちひろ「それじゃあ……奏ちゃんはどうなんですか?」
武内P「速水さん、ですか」
ちひろ「奏ちゃん、皆が認めるリーダーですから」
武内P「……そう、ですね」
武内P「速水さんは、メンバーの方からの信頼も厚いです」
武内P「年齢の割に大人びていて……はい」
武内P「ですが、頼った見返りに……ですね」
武内P「……なので、ある意味では――最も頼れない」
武内P「メンバー中、最も頼ってはいけない方だと思っています」
ちひろ「……」
ちひろ「それじゃあ……奏ちゃんはどうなんですか?」
武内P「速水さん、ですか」
ちひろ「奏ちゃん、皆が認めるリーダーですから」
武内P「……そう、ですね」
武内P「速水さんは、メンバーの方からの信頼も厚いです」
武内P「年齢の割に大人びていて……はい」
武内P「ですが、頼った見返りに……ですね」
武内P「……なので、ある意味では――最も頼れない」
武内P「メンバー中、最も頼ってはいけない方だと思っています」
ちひろ「……」
114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:35:05.16 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
周子「……あー……まあ、しょーがない」
奏「ふふっ、カメラ止めて?」
フレデリカ「わお! カナデちゃん、見たこと無い顔してるよ!」
奏「とりあえず、カメラ止めて?」
志希「にゃはは! 珍しーい! 面白ーい!」
美嘉「今は、そっとしといたげて!?」
奏「……カメラ、止めて?」
周子「まあまあ、あたしの評価も聞いてからにしようよ」
周子「それからでも、レッスン間に合うしね~」
周子「……このお菓子、美味しいわぁ」
LiPPS「……」
周子「……あー……まあ、しょーがない」
奏「ふふっ、カメラ止めて?」
フレデリカ「わお! カナデちゃん、見たこと無い顔してるよ!」
奏「とりあえず、カメラ止めて?」
志希「にゃはは! 珍しーい! 面白ーい!」
美嘉「今は、そっとしといたげて!?」
奏「……カメラ、止めて?」
周子「まあまあ、あたしの評価も聞いてからにしようよ」
周子「それからでも、レッスン間に合うしね~」
周子「……このお菓子、美味しいわぁ」
LiPPS「……」
115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:44:32.14 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
ちひろ「……最後に、お聞きしても?」
武内P「塩見さんが一番の理由、ですか」
ちひろ「いくら消去法でも、残るだけの理由……ありますよね?」
武内P「……ええ、そうですね」
武内P「塩見さんは……飄々として居るようで、義理堅い一面もある、と」
武内P「なので――」
武内P「美味しいお菓子……特に、和菓子を差し入れておけば」
武内P「――いざと言う時、きっと活躍してくださる、と」
武内P「……そう、考えています」
ちひろ「は、はあ……」
ちひろ「……最後に、お聞きしても?」
武内P「塩見さんが一番の理由、ですか」
ちひろ「いくら消去法でも、残るだけの理由……ありますよね?」
武内P「……ええ、そうですね」
武内P「塩見さんは……飄々として居るようで、義理堅い一面もある、と」
武内P「なので――」
武内P「美味しいお菓子……特に、和菓子を差し入れておけば」
武内P「――いざと言う時、きっと活躍してくださる、と」
武内P「……そう、考えています」
ちひろ「は、はあ……」
116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:50:27.15 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
周子「……やってくれるわー」
フレデリカ「あっ! そろそろ、レッスンの時間だね!」
奏「そうね……でも、私は途中で寄る所があるの」
美嘉「奏も? アハッ★ 奇遇じゃん、アタシもなんだー★」
志希「それじゃあ、あたしも寄り道するー♪」
フレデリカ「皆で寄り道? じゃあ、お土産買わないとだね♪」
周子「……」
周子「……ほんま、やってくれるわー」
周子「……このお菓子、美味しいわー」
周子「……やってくれるわー」
フレデリカ「あっ! そろそろ、レッスンの時間だね!」
奏「そうね……でも、私は途中で寄る所があるの」
美嘉「奏も? アハッ★ 奇遇じゃん、アタシもなんだー★」
志希「それじゃあ、あたしも寄り道するー♪」
フレデリカ「皆で寄り道? じゃあ、お土産買わないとだね♪」
周子「……」
周子「……ほんま、やってくれるわー」
周子「……このお菓子、美味しいわー」
117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 15:58:10.96 ID:U6ndBXmRo
周子「……寄り道って、時間かかるー?」
奏「それはどうかしら。相手次第ね」
周子「それなら、レッスン後の方が良いと思うなー」
美嘉「えっ? 何で?」
周子「レッスンがありますよねー、とか言われないし」
奏・美嘉「……確かに」
志希「フレちゃん、どこに行こうか! 海外?」
フレデリカ「良いね良いねー! 空港でもお土産買えるね!」
周子「今から海外だと、疲れると思うわー」
周子「レッスン終わって、ゴハン食べてまったりー、とかどう?」
志希・フレデリカ「それもアリ!」
志希「っていうか、あたし達なら何でもアリだよね、フレちゃん♪」
フレデリカ「何でもアリなのが、アタシ達の魅力だからね♪」
周子「……おあとがよろしいようで」
奏「それはどうかしら。相手次第ね」
周子「それなら、レッスン後の方が良いと思うなー」
美嘉「えっ? 何で?」
周子「レッスンがありますよねー、とか言われないし」
奏・美嘉「……確かに」
志希「フレちゃん、どこに行こうか! 海外?」
フレデリカ「良いね良いねー! 空港でもお土産買えるね!」
周子「今から海外だと、疲れると思うわー」
周子「レッスン終わって、ゴハン食べてまったりー、とかどう?」
志希・フレデリカ「それもアリ!」
志希「っていうか、あたし達なら何でもアリだよね、フレちゃん♪」
フレデリカ「何でもアリなのが、アタシ達の魅力だからね♪」
周子「……おあとがよろしいようで」
118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 16:07:19.08 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
ちひろ「――ありがとうございます、プロデューサーさん」
武内P「いえ、問題ありません」
ちひろ「でも……周子ちゃんが一番なのは、意外でした」
武内P「そう、でしょうか?」
ちひろ「てっきり……奏ちゃんか、美嘉ちゃんかと」
武内P「……」
武内P「そのお二人に、明確な順位をつけた時」
武内P「その時に起こりうる事を考えたら……」
武内P「塩見さんと言うのが一番だ、と」
武内P「……そう、判断しました」
ちひろ「……」
ちひろ「――ありがとうございます、プロデューサーさん」
武内P「いえ、問題ありません」
ちひろ「でも……周子ちゃんが一番なのは、意外でした」
武内P「そう、でしょうか?」
ちひろ「てっきり……奏ちゃんか、美嘉ちゃんかと」
武内P「……」
武内P「そのお二人に、明確な順位をつけた時」
武内P「その時に起こりうる事を考えたら……」
武内P「塩見さんと言うのが一番だ、と」
武内P「……そう、判断しました」
ちひろ「……」
119: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 16:14:02.88 ID:U6ndBXmRo
ちひろ「それじゃあ、本当は二人も頼れる、と?」
武内P「勿論です」
武内P「お二人共、方向性は違いますが――」
武内P「――とても、素晴らしい方ですから」
ちひろ「……ええ、そうですね♪」
武内P「今回の件ですが――」
武内P「レッスンが終わり、一息ついて」
武内P「それからまた、冷静になって考えて頂ければ……」
武内P「……彼女達なら、きっと理解して頂けると思います」
ちひろ「……」
ちひろ「は、はい?」
武内P「勿論です」
武内P「お二人共、方向性は違いますが――」
武内P「――とても、素晴らしい方ですから」
ちひろ「……ええ、そうですね♪」
武内P「今回の件ですが――」
武内P「レッスンが終わり、一息ついて」
武内P「それからまた、冷静になって考えて頂ければ……」
武内P「……彼女達なら、きっと理解して頂けると思います」
ちひろ「……」
ちひろ「は、はい?」
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 16:43:59.21 ID:U6ndBXmRo
ちひろ「あの……」
武内P「はい」
ちひろ「……すみませんでした」
武内P「はい、今後は……このような事の無い様にお願いします」
ちひろ「……はい」
武内P「LiPPSは、素晴らしいユニットです」
武内P「メンバーの方達は、とても個性的で……」
武内P「ですが……はい」
武内P「自分には――荷が重い方達ですから」
ちひろ「……」
武内P「はい」
ちひろ「……すみませんでした」
武内P「はい、今後は……このような事の無い様にお願いします」
ちひろ「……はい」
武内P「LiPPSは、素晴らしいユニットです」
武内P「メンバーの方達は、とても個性的で……」
武内P「ですが……はい」
武内P「自分には――荷が重い方達ですから」
ちひろ「……」
121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 16:47:22.28 ID:U6ndBXmRo
ちひろ「そうでしょうか?」
武内P「千川さん?」
ちひろ「プロデューサーさんなら、上手くやっていけると思うんです」
武内P「いえ、そんな事は……決して」
ちひろ「今回だって、上手く切り抜けたじゃないですか!」ニコッ!
武内P「……ええ、そうですね」ニコリ
ちひろ「はいっ♪」ニコッ!
武内P「千川さん、カメラを止めてください」
武内P「貴女には、少しお話があります」
おわり
武内P「千川さん?」
ちひろ「プロデューサーさんなら、上手くやっていけると思うんです」
武内P「いえ、そんな事は……決して」
ちひろ「今回だって、上手く切り抜けたじゃないですか!」ニコッ!
武内P「……ええ、そうですね」ニコリ
ちひろ「はいっ♪」ニコッ!
武内P「千川さん、カメラを止めてください」
武内P「貴女には、少しお話があります」
おわり
123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:04:55.88 ID:U6ndBXmRo
書きます
武内P「クビになりそう、ですか?」
武内P「クビになりそう、ですか?」
124: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:10:28.45 ID:U6ndBXmRo
武内P「あの……何故、そう思われたのでしょうか?」
裕子「……これを見てください」
…カサッ
武内P「これは?」
裕子「早苗さんの持っていたメモです」
『95!』
武内P「この数字は……一体?」
裕子「……」
裕子「……これを見てください」
…カサッ
武内P「これは?」
裕子「早苗さんの持っていたメモです」
『95!』
武内P「この数字は……一体?」
裕子「……」
125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:14:50.73 ID:U6ndBXmRo
裕子「……裏を見てください」
武内P「裏、ですか?」
…カサッ
武内P「! これは……」
裕子「もう、わかりますよね」
『あたし92 雫ちゃん105 ユッコちゃん81?』
裕子「さいきっく・●●●●サイズのメモですよ!」
武内P「……さ」
武内P「さいきっくは、要らないのでは……」
武内P「裏、ですか?」
…カサッ
武内P「! これは……」
裕子「もう、わかりますよね」
『あたし92 雫ちゃん105 ユッコちゃん81?』
裕子「さいきっく・●●●●サイズのメモですよ!」
武内P「……さ」
武内P「さいきっくは、要らないのでは……」
126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:18:01.68 ID:U6ndBXmRo
裕子「どうしてなんでしょうかね!?」
武内P「な、何がでしょうか?」
裕子「95の後には、‘!’がついてて!」
武内P「は、はい」
裕子「81の後には、‘?’がついてるのは!」
武内P「そ、それは……」
武内P「……堀さんのスリーサイズg」
裕子「さいきっく・そのままですよ!」
武内P「……」
武内P「な、何がでしょうか?」
裕子「95の後には、‘!’がついてて!」
武内P「は、はい」
裕子「81の後には、‘?’がついてるのは!」
武内P「そ、それは……」
武内P「……堀さんのスリーサイズg」
裕子「さいきっく・そのままですよ!」
武内P「……」
127: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:21:53.42 ID:U6ndBXmRo
武内P「……片桐さんが、それを把握していない可能性も」
裕子「ノー! それは有り得ません!」
裕子「ついこの間、計測した時に居ましたから!」
武内P「……」
裕子「この95という数字――」
裕子「――明らかに、新人さんのバストサイズです!」
武内P「それは……どう、でしょうか」
裕子「それに、炎上――パイロキネシストですよ!」
裕子「さいきっく・おいろけファイヤーの使い手です!」
武内P「それは違います」
裕子「ノー! それは有り得ません!」
裕子「ついこの間、計測した時に居ましたから!」
武内P「……」
裕子「この95という数字――」
裕子「――明らかに、新人さんのバストサイズです!」
武内P「それは……どう、でしょうか」
裕子「それに、炎上――パイロキネシストですよ!」
裕子「さいきっく・おいろけファイヤーの使い手です!」
武内P「それは違います」
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:25:57.58 ID:U6ndBXmRo
裕子「どこから炎を出すんですか!? 胸ですか!?」
裕子「ブレストファイヤーなんですか!?」
武内P「堀さん、落ち着いてください!」
裕子「それに……95の胸の持ち主は、もう一人!」
武内P「パッションならば、確か……向井拓海さんですね」
裕子「ひいい!? ダブル・ブレストファイヤーですよ!?」
裕子「私のサイキック・バリヤーなんかパリーンですよ!」
武内P「堀さん、冷静になってください!」
武内P「貴女がやられる側になる理由は、何もありません!」
裕子「ブレストファイヤーなんですか!?」
武内P「堀さん、落ち着いてください!」
裕子「それに……95の胸の持ち主は、もう一人!」
武内P「パッションならば、確か……向井拓海さんですね」
裕子「ひいい!? ダブル・ブレストファイヤーですよ!?」
裕子「私のサイキック・バリヤーなんかパリーンですよ!」
武内P「堀さん、冷静になってください!」
武内P「貴女がやられる側になる理由は、何もありません!」
129: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:30:02.41 ID:U6ndBXmRo
裕子「……すみません、取り乱しました」
武内P「……いえ、大丈夫です」
裕子「でも、どうしても不安で……」
武内P「……」
武内P「……可能性の話になりますが」
武内P「このメモは――メンバーの追加」
武内P「向井さんと、夢見さんを新たに加えて――」
武内P「セクシーギルティを5人ユニットにする、という構想かも知れません」
裕子「!」
武内P「……いえ、大丈夫です」
裕子「でも、どうしても不安で……」
武内P「……」
武内P「……可能性の話になりますが」
武内P「このメモは――メンバーの追加」
武内P「向井さんと、夢見さんを新たに加えて――」
武内P「セクシーギルティを5人ユニットにする、という構想かも知れません」
裕子「!」
130: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:33:26.50 ID:U6ndBXmRo
裕子「セクシーギルティを……セクシーファイブに!?」
武内P「いえ、ユニット名はわかりませんが……」
裕子「でも、そんなのってアリなんですか!?」
武内P「セクシーギルティwith……という形もありますね」
裕子「さいきっく・ピンポンピンポーン!」
裕子「それです! きっと、それが正解ですよ!」
裕子「そうかぁ……セクシーファイブかぁ……!」
武内P「……」
武内P「いえ、ユニット名はわかりませんが……」
裕子「でも、そんなのってアリなんですか!?」
武内P「セクシーギルティwith……という形もありますね」
裕子「さいきっく・ピンポンピンポーン!」
裕子「それです! きっと、それが正解ですよ!」
裕子「そうかぁ……セクシーファイブかぁ……!」
武内P「……」
131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:36:30.93 ID:U6ndBXmRo
裕子「ありがとうございます!」
裕子「お陰様で、悩みが消え……テレポートしました!」
武内P「……テレポートした悩みは、どこへ?」
裕子「わかりません! それが、超能力です!」
武内P「そう、ですか」
裕子「あっ、もうこんな時間!」
裕子「お世話になりました! 失礼します!」
ガチャッ、バタンッ! ガチャッ!
裕子「――って、‘?’の謎がまだ残ってますよ!?」
武内P「……」
武内P「……気付かれましたか」
裕子「お陰様で、悩みが消え……テレポートしました!」
武内P「……テレポートした悩みは、どこへ?」
裕子「わかりません! それが、超能力です!」
武内P「そう、ですか」
裕子「あっ、もうこんな時間!」
裕子「お世話になりました! 失礼します!」
ガチャッ、バタンッ! ガチャッ!
裕子「――って、‘?’の謎がまだ残ってますよ!?」
武内P「……」
武内P「……気付かれましたか」
132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:41:52.58 ID:U6ndBXmRo
裕子「やっぱり……クビなんじゃないですか!?」
武内P「堀さん、落ち着いてください」
裕子「そうじゃなかったら‘?’なんて書きませんもん!」
武内P「堀さん」
武内P「バストの数字が、堀さんだけ低い」
武内P「……それは、今に始まったことではありません」
裕子「! 確かに、その通りです!」
裕子「……」
裕子「いやまあ、そうなんですけど……ムムムムーン!?」
武内P「堀さん、落ち着いてください」
裕子「そうじゃなかったら‘?’なんて書きませんもん!」
武内P「堀さん」
武内P「バストの数字が、堀さんだけ低い」
武内P「……それは、今に始まったことではありません」
裕子「! 確かに、その通りです!」
裕子「……」
裕子「いやまあ、そうなんですけど……ムムムムーン!?」
133: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:47:53.51 ID:U6ndBXmRo
裕子「私、小さい訳ではないですよ!?」
武内P「はい、確かにその通りです」
武内P「均整の取れたプロポーション」
武内P「加えて、天真爛漫な性格等、とても魅力的なアイドルです」
裕子「ムムッ! さいきっく・褒め殺しですね!?」
裕子「あ、魅力の一つ、超能力をお忘れなく!」
武内P「そして……笑顔です」
武内P「輝くような笑顔の堀さんは……決して、クビにはなりません」
武内P「貴女をクビにする事こそ――ギルティです」
裕子「!」
武内P「はい、確かにその通りです」
武内P「均整の取れたプロポーション」
武内P「加えて、天真爛漫な性格等、とても魅力的なアイドルです」
裕子「ムムッ! さいきっく・褒め殺しですね!?」
裕子「あ、魅力の一つ、超能力をお忘れなく!」
武内P「そして……笑顔です」
武内P「輝くような笑顔の堀さんは……決して、クビにはなりません」
武内P「貴女をクビにする事こそ――ギルティです」
裕子「!」
134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:53:56.42 ID:U6ndBXmRo
裕子「確かに、セクシーギルティにあるまじき行為です!」
武内P「おわかり頂けて、何よりです」
裕子「ムムッ! ムムムッ! 今、ピンときました!」
裕子「紙とペンを貸して貰えますか!?」
武内P「? はい、どうぞ……こちらを」
裕子「……!」
かきかき
裕子「この数字が、私の頭にパッと浮かんだんです!」
『16 16 18 19 28』
武内P「……堀さん」
武内P「その数字の事は、忘れましょう」
武内P「おわかり頂けて、何よりです」
裕子「ムムッ! ムムムッ! 今、ピンときました!」
裕子「紙とペンを貸して貰えますか!?」
武内P「? はい、どうぞ……こちらを」
裕子「……!」
かきかき
裕子「この数字が、私の頭にパッと浮かんだんです!」
『16 16 18 19 28』
武内P「……堀さん」
武内P「その数字の事は、忘れましょう」
135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 22:57:20.84 ID:U6ndBXmRo
裕子「この数字は、一体……!?」
武内P「堀さん、その紙は今すぐ捨てましょう」
裕子「すみません、何かひっかかって……」
武内P「堀さん」
裕子「この数字だけ大きいのは、何かひっかかりますよ……!」
『16 16 18 19 28?』
武内P「堀さん! 待ってください!」
武内P「‘?’を付けるのは、あまりに危険すぎます!」
武内P「堀さん、その紙は今すぐ捨てましょう」
裕子「すみません、何かひっかかって……」
武内P「堀さん」
裕子「この数字だけ大きいのは、何かひっかかりますよ……!」
『16 16 18 19 28?』
武内P「堀さん! 待ってください!」
武内P「‘?’を付けるのは、あまりに危険すぎます!」
136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:02:14.71 ID:U6ndBXmRo
裕子「ムムムムーン!? 全然わかりません!」
武内P「是非、わからないままでいてください!」
裕子「この数字に、何か心当たりはありますか?」
武内P「…………ありません」
裕子「ムムッ!? 何ですか、今の間は!?」
裕子「こうなったら、LINEでさいきっく・オーディエンスを……」
武内P「堀さん」
武内P「超能力は、使い方次第では――」
武内P「――人を不幸にも、地獄絵図を作る事も出来ます」
裕子「えっ!? 不幸!? 地獄!?」
武内P「是非、わからないままでいてください!」
裕子「この数字に、何か心当たりはありますか?」
武内P「…………ありません」
裕子「ムムッ!? 何ですか、今の間は!?」
裕子「こうなったら、LINEでさいきっく・オーディエンスを……」
武内P「堀さん」
武内P「超能力は、使い方次第では――」
武内P「――人を不幸にも、地獄絵図を作る事も出来ます」
裕子「えっ!? 不幸!? 地獄!?」
137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:05:45.52 ID:U6ndBXmRo
裕子「私、幸せ側のサイキッカーなんですけど!?」
武内P「とりあえず……そのメモをこちらへ」
裕子「は、はあ……」
武内P「ありがとうございます」
裕子「? ゴミ箱に捨てないんですか?」
武内P「はい」
武内P「部長に、後ほどライターを借りて燃やします」
武内P「……証拠は、決して残せませんから」
裕子「そこまでなんですか!?」
武内P「とりあえず……そのメモをこちらへ」
裕子「は、はあ……」
武内P「ありがとうございます」
裕子「? ゴミ箱に捨てないんですか?」
武内P「はい」
武内P「部長に、後ほどライターを借りて燃やします」
武内P「……証拠は、決して残せませんから」
裕子「そこまでなんですか!?」
139: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:13:27.08 ID:U6ndBXmRo
裕子「その数字に、一体どんな秘密が……!?」
武内P「……堀さん」
裕子「? 何ですか?」
武内P「私が、片桐さんとお話をしてみます」
武内P「なので……この話は、これで終わりにしましょう」
裕子「いや、でも……‘?’の謎もまだ……」
武内P「全てを解き明かせないのが――超能力ではないでしょうか?」
裕子「! 確かに……その通りです!」ニコッ!
裕子「エスパーユッコ、納得しました!」
武内P「……良い、笑顔です」
武内P(……まさか、納得して頂けるとは)
武内P「……堀さん」
裕子「? 何ですか?」
武内P「私が、片桐さんとお話をしてみます」
武内P「なので……この話は、これで終わりにしましょう」
裕子「いや、でも……‘?’の謎もまだ……」
武内P「全てを解き明かせないのが――超能力ではないでしょうか?」
裕子「! 確かに……その通りです!」ニコッ!
裕子「エスパーユッコ、納得しました!」
武内P「……良い、笑顔です」
武内P(……まさか、納得して頂けるとは)
140: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:16:59.10 ID:U6ndBXmRo
・ ・ ・
早苗「――メモの数字?」
武内P「はい」
武内P「堀さんの名前の横の、81という数字……」
武内P「……その隣に、‘?’が書かれていて」
早苗「あー、あれ?」
早苗「ユッコちゃんって、胸のサイズはいくつだったっけー、って」
早苗「ちょっとド忘れしちゃって、それで‘?’を書いたのよ」
武内P「……成る程」
武内P「そこまで……単純な話だったのですね」
早苗「――メモの数字?」
武内P「はい」
武内P「堀さんの名前の横の、81という数字……」
武内P「……その隣に、‘?’が書かれていて」
早苗「あー、あれ?」
早苗「ユッコちゃんって、胸のサイズはいくつだったっけー、って」
早苗「ちょっとド忘れしちゃって、それで‘?’を書いたのよ」
武内P「……成る程」
武内P「そこまで……単純な話だったのですね」
141: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:23:52.25 ID:U6ndBXmRo
早苗「測った時に一緒に居たんだけどねぇ……」
早苗「……ホント、歳は取りたくないわ」
武内P「あの、ド忘れは……誰にでもあるかと」
早苗「メモの事も、今の今まで忘れちゃってたし」
武内P「……」
武内P「片桐さんは、十分にお若いと思います」
武内P「他の方を牽引されていく、頼れる一面もありますが……」
武内P「飲み会の時は……はい、お若いです」
早苗「……ぷっ」
早苗「何それ、褒めてんの?」
早苗「……ホント、歳は取りたくないわ」
武内P「あの、ド忘れは……誰にでもあるかと」
早苗「メモの事も、今の今まで忘れちゃってたし」
武内P「……」
武内P「片桐さんは、十分にお若いと思います」
武内P「他の方を牽引されていく、頼れる一面もありますが……」
武内P「飲み会の時は……はい、お若いです」
早苗「……ぷっ」
早苗「何それ、褒めてんの?」
143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:28:45.34 ID:U6ndBXmRo
武内P「それに、容姿に関しましても……」
早苗「まあ、あたしって童顔よね」
早苗「背も低いし……で・も! セクシーでしょ?」ウッフン!
武内P「それは……はい、そう思います」
武内P「とても、セクシーです」
早苗「ヤダもう! 真顔で、改まらないでよ!」
早苗「さすがのあたしでも、照れちゃうじゃない!」
バシバシ!
武内P「たっ、痛っ……す、すみません」
…カサッ
早苗「ん? 何か落ちたわよ?」
早苗「まあ、あたしって童顔よね」
早苗「背も低いし……で・も! セクシーでしょ?」ウッフン!
武内P「それは……はい、そう思います」
武内P「とても、セクシーです」
早苗「ヤダもう! 真顔で、改まらないでよ!」
早苗「さすがのあたしでも、照れちゃうじゃない!」
バシバシ!
武内P「たっ、痛っ……す、すみません」
…カサッ
早苗「ん? 何か落ちたわよ?」
144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:34:55.55 ID:U6ndBXmRo
武内P「っ!? それは……!」
早苗「若くて、あたしより胸が大きい子も入ってきたしねー」
ひょいっ
武内P「っ……!」
早苗「95でしょ? 負けてられな――……」
『16 16 18 19 28?』
早苗「……」
武内P「……!」
早苗「若くて、あたしより胸が大きい子も入ってきたしねー」
ひょいっ
武内P「っ……!」
早苗「95でしょ? 負けてられな――……」
『16 16 18 19 28?』
早苗「……」
武内P「……!」
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:40:03.51 ID:U6ndBXmRo
早苗「これは、何?」
武内P「それ、は……!」
早苗「この字――ユッコちゃんね」
武内P「待ってください! あまりに鋭すぎます!」
早苗「このメモは、何?」
武内P「それ、は……」
早苗「それは?」
武内P「……すみません」
早苗「……」
武内P「それ、は……!」
早苗「この字――ユッコちゃんね」
武内P「待ってください! あまりに鋭すぎます!」
早苗「このメモは、何?」
武内P「それ、は……」
早苗「それは?」
武内P「……すみません」
早苗「……」
146: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:44:07.18 ID:U6ndBXmRo
早苗「ゴメンで済むなら、警察は要らないのよ?」
武内P「……はい」
早苗「吐きなさい。怒らないから」
武内P「それ、は……」
武内P「……堀さんに、クイズを出されまして」
武内P「堀さん、及川さん、向井さん、夢見さん、片桐さん」
武内P「……その年齢を答えろ、と」
武内P「それで……片桐さんの年齢だけ、ハッキリと思い出せなく」
武内P「……はい」
早苗「……ふーん?」
武内P「……はい」
早苗「吐きなさい。怒らないから」
武内P「それ、は……」
武内P「……堀さんに、クイズを出されまして」
武内P「堀さん、及川さん、向井さん、夢見さん、片桐さん」
武内P「……その年齢を答えろ、と」
武内P「それで……片桐さんの年齢だけ、ハッキリと思い出せなく」
武内P「……はい」
早苗「……ふーん?」
147: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/09(土) 23:51:58.12 ID:U6ndBXmRo
早苗「……何だ、そういう事だったのね!」パッ!
武内P「は、はい!」
早苗「あたしの歳をド忘れ? ひどいじゃないのよ、もうっ!」
バシバシ!
武内P「す、すみませんでした……」
早苗「今日の仕事が終わったら、取り調べがあるから」
早苗「テキトーに店、予約しといてね♡」
早苗「――忘れたら、シメる」
武内P「……はい」
武内P「は、はい!」
早苗「あたしの歳をド忘れ? ひどいじゃないのよ、もうっ!」
バシバシ!
武内P「す、すみませんでした……」
早苗「今日の仕事が終わったら、取り調べがあるから」
早苗「テキトーに店、予約しといてね♡」
早苗「――忘れたら、シメる」
武内P「……はい」
148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 00:01:11.56 ID:W/pEztXNo
・ ・ ・
武内P「……」
武内P(人は、忘れることもあれば――)
武内P(――不思議と、何故か覚えている事もある)
『16 16 18 19 28?』
武内P「……」
武内P(堀さんが、この数字を閃いたのは……)
武内P(それなのか、それとも超能力なのか……)
武内P(……今考えても、仕方のない事、か)
武内P(今は、何としてでも上手い言い訳を考えなければならない)
武内P「……首の皮一枚、繋がっている状態です」
おわり
武内P「……」
武内P(人は、忘れることもあれば――)
武内P(――不思議と、何故か覚えている事もある)
『16 16 18 19 28?』
武内P「……」
武内P(堀さんが、この数字を閃いたのは……)
武内P(それなのか、それとも超能力なのか……)
武内P(……今考えても、仕方のない事、か)
武内P(今は、何としてでも上手い言い訳を考えなければならない)
武内P「……首の皮一枚、繋がっている状態です」
おわり
152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 20:52:44.20 ID:W/pEztXNo
――ぼくは、今どんな顔をしてる?
「……」
沢山のライトに照らされて、頭の中が真っ白になっていた。
昨日の夜、必死で考えてきたポーズ。
撮られる角度まで考えて、今日はバッチリのハズだった。
なのに、
「……」
ライトの中に、一歩踏み出したら。
アイドルの世界への、大事な一歩を踏み出したら。
……何も考えられなくなっちゃった。
「ぅ……ぁ……」
大勢の人。
知らない人達に、ここまで注目されたのは初めて。
注目されたい、目立ちたいと思ってたのに。
なんで? どうして?
「……!」
皆が、ぼくに‘ちゃんと’仕事をするのを望んでる。
そりゃそうだよね。
だって、そのために皆は此処に居るんだから。
見たことも無い大きさのカメラのレンズが、ぼくに向けられてる。
「あぅ……ぁ……」
えっと、今は……宣材写真の撮影をしてて。
だから、見る人にアピール出来るような写真を撮らなきゃいけなくて。
ぼくの前に撮った同期の子達は、少し手間取ってはいたけど、出来てて。
それを見て、なんであんな簡単な事もー、なんて思って。
それで、それで――
「すみませーん! 何かポーズをお願いしまーす!」
――あ、そっか。
「はっ、はいっ!」
普通の人が、当たり前に出来ること。
それが出来なかったから、人生が詰んだんだよね。
アイドルにスカウトされて、浮かれてる場合じゃなかったんだ。
だって、アイドルだもん。
「それと、表情がちょっとかたいねー! 柔らかく、柔らかく!」
普通の人が出来る事も出来ないのに、
尊いアイドルサマがするような事が、ぼくに簡単に出来る訳ないもんね。
柔らかくって言われても、わかんないし。
だけど、やれって言われたからにはやらないと……はー、やむ。
……新人なので優しくしよう!! 頼むからさぁー!!
153: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 21:25:03.21 ID:W/pEztXNo
・ ・ ・
「方向性?」
ソファーに腰掛けながら、正面に座る人に問い返す。
ぼくよりも、かなり身長の高いその人は、
座っていてもどうしても見上げるような形になる。
その人――プロデューサーサマは、はい、と短く言って、
「貴女は、どんなアイドルになりたいと考えていますか?」
そんな事を突然聞かれても、すぐには答えられない。
だから、少し考えて、
「……売れるの」
なんて、尊さの欠片も無い答えを返した。
「……成る程」
噛み合わない会話。
ぼく、ちょっとコミュ障入ってるけど……この人も割とそうじゃない?
あんまり、お喋りするようなタイプには見えないし。
いやまあ、この顔でマシンガントークされても困るけど。
「プロデュースの方向性は、お任せして頂ける……と?」
この人は、シンデレラプロジェクトをプロデュースした人だ。
だから、全部任せておけば大丈夫……だと思う。
大手プロダクションだし、ぼくの知らない範囲もあると思う。
あっ、でも――
「――……ういっす、そんな感じで」
――やめとこう。
せっかくの人生逆転のチャンスなんだもん。
それなのに、神の判断に口を挟むとかナイナイ。
「……そうですか」
はー、やむ。
今日の夜は、ポエろう。
「では――グラビア撮影は、極力控える方向で良いでしょうか?」
……はっ?
「えっ?」
……なんで?
「売れるの、というご希望を叶えるのに、少し時間はかかりますが……」
こちらを見るプロデューサーサマの顔。
ぼくは、それをアホ面で見続けた。
「方向性?」
ソファーに腰掛けながら、正面に座る人に問い返す。
ぼくよりも、かなり身長の高いその人は、
座っていてもどうしても見上げるような形になる。
その人――プロデューサーサマは、はい、と短く言って、
「貴女は、どんなアイドルになりたいと考えていますか?」
そんな事を突然聞かれても、すぐには答えられない。
だから、少し考えて、
「……売れるの」
なんて、尊さの欠片も無い答えを返した。
「……成る程」
噛み合わない会話。
ぼく、ちょっとコミュ障入ってるけど……この人も割とそうじゃない?
あんまり、お喋りするようなタイプには見えないし。
いやまあ、この顔でマシンガントークされても困るけど。
「プロデュースの方向性は、お任せして頂ける……と?」
この人は、シンデレラプロジェクトをプロデュースした人だ。
だから、全部任せておけば大丈夫……だと思う。
大手プロダクションだし、ぼくの知らない範囲もあると思う。
あっ、でも――
「――……ういっす、そんな感じで」
――やめとこう。
せっかくの人生逆転のチャンスなんだもん。
それなのに、神の判断に口を挟むとかナイナイ。
「……そうですか」
はー、やむ。
今日の夜は、ポエろう。
「では――グラビア撮影は、極力控える方向で良いでしょうか?」
……はっ?
「えっ?」
……なんで?
「売れるの、というご希望を叶えるのに、少し時間はかかりますが……」
こちらを見るプロデューサーサマの顔。
ぼくは、それをアホ面で見続けた。
154: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 22:06:34.99 ID:W/pEztXNo
「いっ、いやいや!! なんで!?」
スカウトされた時と同じ様に、ソファーから立ち上がった。
今度は、テーブルに引っかかることなく、中腰の姿勢になる。
勢い良く立ち上がったから、●が揺れた。
ぼくのいいとこなんて……この●くらいなのに。
「なんでそう思ったの!? の!?」
ぼくの、急激なテンションの上がり方に、
プロデューサーサマは右手を首筋にやって、少し困ったような顔をした後、
「……時間がかかるのは、どうしても」
「違う違う! そっちじゃなくてさぁ!?」
あー! うー! うううー!
「ぼくが、その……●●っちいのイヤだ、って!」
言った後、しまった……って思ったけど、もう遅い。
沈黙が流れ、立ったままでもどうしようもないから、また座った。
チラリと、前髪の隙間から上目遣いで視線を向ける。
そこにあるのは、何を考えてるかわからない無表情。
「私も、あまり詳しい方ではありませんが――」
そんな前置きの後に、淡々と語られた。
ぼくの、これまでの……SNSでの活動に、違和感を感じた……って。
構ってもらいたい――チヤホヤされたいのなら、いくらでも方法はあった。
そうだよね、この●だもん。でっかいし。
だけど、ぼくはそれを避けての発言しかしてなかったし、
自分の写真なんかも公開してこなかった。
「――なので、そういった事に抵抗があるのかと……そう、考えました」
事務所に入る時に、それまでのSNSでの発言はチェックされてた。
そりゃそうだよね! 過去ツイートに問題があったら困るもんね!
だけど、そう考えたら……やむ! うわーん、やむ!
深夜に垂れ流してたポエムも、見られちゃってるって事だし!
「誰かに相手をして欲しいのならば、ポエムでそれを表現するよりも――」
「改めて言わないで!? めっちゃやむ!!」
真っ直ぐな視線に耐えきれず、ソファーに膝立ちになって反対を向く。
背中越しに見られてるのはわかるけど、どうしようもないよう!
「……申し訳ありません。私は、あまりコミュニケーションが得意な方ではなく、ですね」
本当に申し訳無さそうな、低い声が聞こえてくる。
だけど、振り返るには、ぼくのメンタルはザコすぎた。
「貴女に、不快な思いをさせてしまったでしょうか?」
だけど、それでも。
首を横に振って、今の言葉を否定する程度の事は出来る。
……出来て、良かった。
155: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 23:00:36.67 ID:W/pEztXNo
「……」
何も言わずに、ただ、ソファーの背もたれに顔を埋めて待つ。
いつもだったら、構ってもらうために何かを言ってばかりなのに。
今は、何も言葉が浮かんでこない。
メンタルというか、頭がザコい。
「……アイドルが、お好きだと」
さっきまでとは、まるで違う話の流れ。
だけど、この話なら――乗れる。
だって、ぼくはアイドルが好きだから。
そうじゃなかったら、スカウトも途中で逃げてたし。
「……うん」
いつまでも、背中を向けてるわけにもいかない。
コミュ障……とまではいかなくても、
得意な方じゃないって人が話しかけてきてるんだもん。
もしも、ぼくが同じ事をされたら、やむ! 自信アリ!
「……」
体をひねって、座り直そうとした時。
プロデューサーサマの口元が、少し綻んでたような気がする。
気がするだけで、本当はどうかわからないよ?
聞くのは……あ、無理です。
「LIVEにも、ファンとして参加なさっていたのですか?」
めっちゃしてた!
おかげで、お財布はダメージだらけで傷だらけ!
その代わりにメンタル回復!
まあ、だからSNSくらいしか他にやれる事無かったんだけどね!
「……成る程」
頷くだけのぼく、めっちゃコミュ障!
「ならば――貴女は、ファンの気持ちが理解出来るアイドル、になりますね」
アイドル。
……そっか、アイドルになるんだ。
「少しだけ、先程の質問を変えようと思います」
プロデューサーサマは、一度言葉を切り、
「貴女は、どんなアイドルが好きですか?」
そう、聞いてきた。
だから――
「顔がいいアイドルが……しゅき……」
――思わず、正直に答えた。
156: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 23:28:22.62 ID:W/pEztXNo
「……」
プロデューサーサマは、口元に手を当てて考え事をしてるようだった。
ぼくの答えに不満があったのかな!?
正直に答えて不満がられるとか、やむ!
しょうがないじゃん! 好きなんだもん!
「……失礼しました」
あれ?
「もしかして……笑ってただけ?」
浮かんだ疑問をそのままぶつける。
「……すみません」
謝られた。
「っはー!? 正直に言ったら、笑ったの!? やむ!」
「も、申し訳ありません……!」
「プロデ――」
もう! もおお!
「――Pサマ! 頼むよPサマ!? 本気でやむよ!」
せっかくさあ! なけなしのコミュ力振り絞ったのに! にー!
「……今後は、気をつけます」
Pサマは、右手を首筋にやってそう言った。
ぼくの気のせいじゃなければ、ちょっと頬のあたりがひくついてる気がする。
そして、ゴホンと一つ咳払いをした後、また、無表情に戻った。
「では……例えば、ウチの事務所でしたら?」
そりゃあ、皆可愛いよ。
だけど、今聞いてるのはそういう事じゃないよね。
Pサマは、ぼくの好みを聞いてるんだ……よね?
「えっとねぇ!……ちょっと待って!? 何人まで挙げて良いの!? の!?」
ファンとして参加してきたLIVEの光景を思い出しながら、指折り数える。
順番なんてつけられない! DD全推し!!
誰かを雑く扱うとかマジ無いし!
「……」
Pサマは、また、口元に手を当てた。
157: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/10(日) 23:55:48.12 ID:W/pEztXNo
・ ・ ・
「……」
――なんて、そんなやり取りを思い出した。
あっれ!? 全然役に立つ記憶じゃないよ!?
「どうしたのー?」
カメラマンさんが、心配そうに声をかけてきた。
撮影中にボーッとするとか、やば!
えっと、あっと……何だっけ!? ポーズ!?
ポーズ……ポーズ……や――
「や――」
右手を広げて、前に突き出し、
「――っ! こう!? どう!?」
決め台詞は言わずに、止めた! 止まった!
参考にしようとは思ってたけど、台詞まで言ったら丸パクリだよう!
炎上どころか、訴訟問題になっちゃうんじゃない!?
いやでも、同じ事務所だから平気!? かな!?
「良いねー、そんな感じで色々ポーズ変えてみようかー」
シャッターが切られ、次のポーズを要求される。
だから、ぼくの知ってる限りの色んなアイドルの取っていたポーズを。
……しょうがないじゃん!
パッと思い浮かぶの、それ位なんだもん!
「……!」
次々とフラッシュが焚かれ、その度にポーズを変える。
次第に、いくらぼくでも余裕が生まれてきて、
スタジオの様子が目に入るようになってきた。
そして、端の方に……背の高い、目立つ影が見つかった。
「……!?」
事もあろうに、その影――Pサマは、携帯で誰かと話しているようだった。
うわーん! 何だよそれ! ぼくの撮影中なのに!
「――!」
ぼくをすこれ! よ!
後で聞いた話だと、その電話はぼくの撮影の時間がが伸びてるって報告だったらしい。
撮った写真の中に、ムッとした顔のがあったけど、それは……気にするな! よ!
おわり
「……」
――なんて、そんなやり取りを思い出した。
あっれ!? 全然役に立つ記憶じゃないよ!?
「どうしたのー?」
カメラマンさんが、心配そうに声をかけてきた。
撮影中にボーッとするとか、やば!
えっと、あっと……何だっけ!? ポーズ!?
ポーズ……ポーズ……や――
「や――」
右手を広げて、前に突き出し、
「――っ! こう!? どう!?」
決め台詞は言わずに、止めた! 止まった!
参考にしようとは思ってたけど、台詞まで言ったら丸パクリだよう!
炎上どころか、訴訟問題になっちゃうんじゃない!?
いやでも、同じ事務所だから平気!? かな!?
「良いねー、そんな感じで色々ポーズ変えてみようかー」
シャッターが切られ、次のポーズを要求される。
だから、ぼくの知ってる限りの色んなアイドルの取っていたポーズを。
……しょうがないじゃん!
パッと思い浮かぶの、それ位なんだもん!
「……!」
次々とフラッシュが焚かれ、その度にポーズを変える。
次第に、いくらぼくでも余裕が生まれてきて、
スタジオの様子が目に入るようになってきた。
そして、端の方に……背の高い、目立つ影が見つかった。
「……!?」
事もあろうに、その影――Pサマは、携帯で誰かと話しているようだった。
うわーん! 何だよそれ! ぼくの撮影中なのに!
「――!」
ぼくをすこれ! よ!
後で聞いた話だと、その電話はぼくの撮影の時間がが伸びてるって報告だったらしい。
撮った写真の中に、ムッとした顔のがあったけど、それは……気にするな! よ!
おわり
167: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 21:43:50.55 ID:u2YgayRoo
「すっ、スキンケア……!」
スカウトされて、アイドルになって。
山形から東京に出てきて、色々と生活に変化があって。
何か困ってることは無いかと、プロデューサーさんに聞かれて。
強いて上げるなら、なんて感じで言った肌の悩み。
「はい」
すぐ、ほっぺが赤くなる。
これは、地元に居た時からの悩みの一つでもあった。
小さい子供みたいで可愛い、なんて言われてたけど……。
アイドルだったら、やっぱり白い肌が良いんだなぁ~。
「今は、特にこれといった対策はしていますか?」
してないんご。
お母ちゃんには、そろそろしないとねって言われてたけど……。
そのたんびに、お父ちゃんがからかってきてて!
あっ、洗顔とかをちゃんとしてるのも対策かな!?
「お母ちゃんが使ってた洗顔フォームをずっと使ってるんご!」
自分で選ぶってなっても、よくわからないし。
山形に居た時、友達に聞いてみても皆同じ答えだった。
大体、普通の女子高生には手が出にくいお値段だもん!
そういうのにお金を使うと、ラーメン食べに行けなくなっちゃう!
「……成る程」
プロデューサーさんが、小さな手帳にメモをとっていく。
なっ、何か問題でもありましたか!?
もしかして、都会では一家全員それぞれ違う洗顔フォームを使ってるとか!?
ひいい!? やっぱり、都会は怖い!
「これからアイドルとして活動していく中で、メイクをする場面が出てきます」
内心、恐れおののく私を尻目に、
プロデューサーさんは言い聞かせるように、真っ直ぐこちらを見ている。
あっ! 別に、プロデューサーさんの顔が怖いんじゃないですからね!?
いやでも怖……っとと、ちゃんと話を聞かなきゃ!
「なので、スキンケアは重要になってきます」
――仕事面だけじゃなく、私自身のためにも。
「はあ……」
私自身のためと言われても、いまいちピンと来ない。
地元は、こっちに比べてかなりのほほんとしてたから……。
「頬が赤くなりやすい、という問題も解消した方が良いかと」
へっ?
「もっ、問題!? ほっぺが赤くなりやすいのって、問題なんですか!?」
ビックリして、大きな声が出た。
今、多分ほっぺが赤くなってるのは、なんとなくわかった。
168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 22:47:13.16 ID:u2YgayRoo
「え、ええ……」
私の剣幕に押されてか、プロデューサーさんは少しだけ目を見開いた。
その原因が、私が急に大声を出したからか、
ほっぺが赤くなりやすいのを問題と知らなかったからかは、わからない。
うぅ……ど、どっちでも恥ずかしい……!
「……原因は、いくつか考えられますが」
それから、プロデューサーさんはゆっくりと説明してくれた。
ほっぺが赤くりやすい原因は、遺伝や体質等、色々とあるらしい。
その一つ一つを頷きながら、真剣に聞く。
だって、真面目な顔で問題なんて言われたら怖いもん!
「私の肌って、どうなんでしょうか?」
これでも、生まれた時からずっと付き合ってきた顔。
他の人と比べたことが無いから、あまりよくわからない。
そりゃあ、ほっぺを突っつかれた事はよくあるけど……。
りんごを食べて、ビタミンCを補給してるだけじゃ駄目だったんだー……。
「すみません。私も、そこまで詳しい方では……」
プロデューサーさんは、右手を首筋にやって、そう言った。
だけど、言われてみれば確かにその通りなんだよね。
男の人って、メイクとかしないし。
……あっ、そうだ! 良い事を思いついた!
「ちょっと、ほっぺ触ってみてください!」
我ながら、ナイスアイディア!
詳しくなくても、触ってみれば何となくわかると思うっ!
今は、いつも通りのすっぴんだし!
あは♪ あかりんご、冴えてるんご!
「えっ!? いえ、それは……」
テーブルに手をついて乗り出し、顔を突き出す。
こうすれば、手が届きますよね!
ほらほら、早く早くー!
お肌のチェック……あ、チェキ!? チェキしてくださいなっ!
「……どうしたんですか?」
いつまで待っても、プロデューサーさんは固まったまま。
どうしたんだろ?
もしかして、まじまじ見られてると駄目とか?
もー、しょうがないですねー!
「あは♪ こういう事ですねっ!」
目をつぶって、待つ。
「いえ、あの……!」
プロデューサーさんが、焦った声を出した。
……なんでだろ?
169: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 23:08:00.16 ID:u2YgayRoo
「えっ、と……スキンケア、大事なんですよねっ!」
目を開けて、プロデューサーさんを真っ直ぐみつめる。
普段は鋭い目つきが、今は妙に頼りなさげに揺れている。
だから、私は思っていることをそのまま言うことにした。
それが、この人には一番通じると思ったから。
「だから、今の肌の状態を知るって、重要な事だと思うんご!」
私は、やるなら1番になりたい。
その意志は、プロデューサーさんには伝えてあった。
目立つのは得意じゃないし、自分がアイドルでよかったのかと思う時もある。
「でも、自分じゃよくわかないから……」
苦手な事もあるし、変に浮かれちゃう時もある。
りんごを推していく、っていう方向性も迷いながら。
……そんな私でも、確かなものがある。
「プロデューサーさん、お助けを~!」
私のプロデューサーさんは、この人なんだ、って!
「……!」
また、目をつぶって、待つ。
今のでほっぺが赤くなった気がするけど、気にしない。
だって、私はアイドルだから。
そのためだったら、出来る限りの事はがんばるんご!
「で、では……すみません、失礼します……」
私の熱意が伝わったのか、そんな言葉が返ってきた。
んー? 私が頼んだのに、どうして謝ったんだろ?
あっ、都会ではそういう感じでやり取りするんですか!?
よーし、早速!
「すみません、お世話になります!」
あはっ♪ 今ので合ってますよね?
父ちゃん、お母ちゃん……あかり、都会の女に一歩近づいたよ!
でも、山形の事は忘れないから、安心してね!
……山形弁は、可愛くないから使わないけど。
「ん」
プロデューサーさんの指先が、ほっぺに触れた。
自分の手とは違う、男の人の手の感触。
その違いに、かなりビックリ!
……って、
「それでわかります? もっと、りんごを掴むように!」
遠慮なんてしないでください、プロデューサーさんっ!
「えっ!?」
……今、驚く所ありました?
あ、今の例え駄目でした?
愛ですよ! りんごを慈しむ、愛の心で触ってくださいなっ!
170: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/11(月) 23:35:44.73 ID:u2YgayRoo
「……!」
プロデューサーさんの手の平が、ほっぺに当てられた。
ほっぺで感じる、大きな手。
小さい頃、父ちゃんに褒められた時にもこうされたっけ。
懐かしさに、自然と笑みがこぼれた。
「あはっ♪ プロデューサーさんの手、温かいんごね~♪」
顔を手に擦り寄せ、言う。
こうすれば、私もほっぺが温かいし、
プロデューサーさんも肌の感じがわかりやすくて一石二鳥ですね!
「私の肌、どんな感じですかね~?」
右側はプロデューサーさんの手が触れてるから、
反対側の左目を開けて、聞いてみる。
何故か、プロデューサーさんは妙に背筋をピンと伸ばしてて、
左手は軽く拳を作って膝の上に置いていた。
「と、とてもきめ細かいですが……す、少し乾燥しています、ね」
きめ細かい……これって、褒められてる!
だけど、乾燥してるっていうのは……あっ、そっか!
「東京に来てから、まだ良いラーメン屋を見つけてないからですかね~?」
ラーメンの油分を補給してない。
早く、こっちでの生活にも慣れて色々と行ってみたいんですよねー。
電車なんかいっぱい走ってるから、すっごく便利ですよ!
あは♪ 考えただけで、楽しみ!
「も……もう、良いでしょうか?」
聞きながら、プロデューサーさんはサッと手を引っ込めた。
そして、引っ込めた手を少し彷徨わせた後、
左手と同じように軽く拳を作って、膝の上に乗せた。
どうしたんですか? 何か、緊張してません?
「……?」
お肌のチェッ……チェキ!
チェキするのって、そんなに緊張するような――
「――あっ」
顔が、熱くなっていくのがわかる。
ほっぺだけじゃなく、顔から首筋から、色々……全部。
何も言えなくて、唇をまっすぐ引き絞る。
頭上からは、湯気が立ち上ってるかも知れない。
「……!」
あまりの熱に、りんごが一つ焼き上がってしまった。
甘いそれは、心の準備を全くしていない私にとっては、あまりに甘すぎた。
「んごぉ……!」
おわり
177: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:24:01.88 ID:O3BjAo1Ho
書きます
武内P「新人の方を気にかけてあげてください」
武内P「新人の方を気にかけてあげてください」
178: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:28:14.59 ID:O3BjAo1Ho
武内P「まだ、わからない事も多いかと思います」
武内P「気がついた時に、でも構わないので……」
武内P「お願い、出来ますでしょうか?」
凛「そうだね……」
凛「うん、わかった。任せて」
武内P「ありがとうございます、渋谷さん」
武内P「――頼りにしています」ニコリ
凛「……ふ、ふーん?///」
武内P「気がついた時に、でも構わないので……」
武内P「お願い、出来ますでしょうか?」
凛「そうだね……」
凛「うん、わかった。任せて」
武内P「ありがとうございます、渋谷さん」
武内P「――頼りにしています」ニコリ
凛「……ふ、ふーん?///」
179: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:31:45.27 ID:O3BjAo1Ho
凛「でも、どうして私に?」
武内P「渋谷さんと歳が同じ方もいらっしゃいますし……」
武内P「何より、渋谷さんは面倒見が良いですから」
凛「……私が?」
凛「そんな事無いと思うんだけど……」
武内P「……私も、貴女には何度も助けられましたから」
武内P「なので、渋谷さんにならば任せられる、と」
武内P「……そう、思いました」
凛「……ふ、ふーん?///」
武内P「渋谷さんと歳が同じ方もいらっしゃいますし……」
武内P「何より、渋谷さんは面倒見が良いですから」
凛「……私が?」
凛「そんな事無いと思うんだけど……」
武内P「……私も、貴女には何度も助けられましたから」
武内P「なので、渋谷さんにならば任せられる、と」
武内P「……そう、思いました」
凛「……ふ、ふーん?///」
180: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:35:53.56 ID:O3BjAo1Ho
凛「……それで? どんな事をすれば良いの?」
武内P「そう、ですね――」
ガチャッ!
あきら「――おはようございまーす」
武内P「砂塚さん」
武内P「おはよう、ございます」
凛「おはよう、あきら」
凛「……ねえ、新人の方、って」
武内P「はい。彼女の事です」
凛「……成る程ね」
武内P「そう、ですね――」
ガチャッ!
あきら「――おはようございまーす」
武内P「砂塚さん」
武内P「おはよう、ございます」
凛「おはよう、あきら」
凛「……ねえ、新人の方、って」
武内P「はい。彼女の事です」
凛「……成る程ね」
181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:40:25.33 ID:O3BjAo1Ho
あきら「? 自分の話をしてたんデスか?」
凛「うん。気にかけてくれ、って」
あきら「はぁ、どーもデス」
凛「同い歳なんだし、敬語は良いよ」
あきら「いや、でも……先輩デスから」
凛「気にしないで良いって」
凛「――ねえ、プロデューサー」
凛「プロデューサーも、そう思うでしょ?」
武内P「ええ、大事なのは――自分らしさ、ですから」
あきら「……」
凛「うん。気にかけてくれ、って」
あきら「はぁ、どーもデス」
凛「同い歳なんだし、敬語は良いよ」
あきら「いや、でも……先輩デスから」
凛「気にしないで良いって」
凛「――ねえ、プロデューサー」
凛「プロデューサーも、そう思うでしょ?」
武内P「ええ、大事なのは――自分らしさ、ですから」
あきら「……」
182: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:48:29.44 ID:O3BjAo1Ho
あきら「自分らしさ、デスか」
凛「仕事先の人とか、年上の人とかは別だったりするけど……」
凛「私とあきらは同い歳で、同じ事務所の仲間なんだから」
あきら「……確かに」
あきら「FPSしてる時も、敬語つかわないかな」
あきら「それに、敬語とか苦手で……」
武内P「勿論、敬語を使う場面もこれから出てきますが……」
武内P「事務所内には、気にされる方はほとんどいませんから」
あきら「そうなんデスか?」
凛「……ん?」
凛「仕事先の人とか、年上の人とかは別だったりするけど……」
凛「私とあきらは同い歳で、同じ事務所の仲間なんだから」
あきら「……確かに」
あきら「FPSしてる時も、敬語つかわないかな」
あきら「それに、敬語とか苦手で……」
武内P「勿論、敬語を使う場面もこれから出てきますが……」
武内P「事務所内には、気にされる方はほとんどいませんから」
あきら「そうなんデスか?」
凛「……ん?」
183: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:51:54.66 ID:O3BjAo1Ho
あきら「そっか。それ、自分的には#楽でありがたいデス」
武内P「そのあたりも、追々慣れて行くと思います」
あきら「そうデスね」
凛「――ちょっと待って」
凛「……ふふっ!」
凛「あきら、まだプロデューサーに敬語使ってるよ」
あきら「えっ?」
あきら「Pサンに敬語使うって、#当たり前じゃないデスか?」
凛「……」
凛「へっ?」
武内P「そのあたりも、追々慣れて行くと思います」
あきら「そうデスね」
凛「――ちょっと待って」
凛「……ふふっ!」
凛「あきら、まだプロデューサーに敬語使ってるよ」
あきら「えっ?」
あきら「Pサンに敬語使うって、#当たり前じゃないデスか?」
凛「……」
凛「へっ?」
184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 14:55:54.85 ID:O3BjAo1Ho
凛「あ、当たり前?」
あきら「あっ、今流れで敬語使っちゃった」
あきら「Pサンに敬語って、当たり前じゃない?」
凛「あ、いや、そっちは良いんだけど……」
あきら「Pサンって、偉い人……なんじゃないの?」
あきら「敬語使わない、って距離感でも無いし」
凛「……」
武内P「あの……あまり、お気になさらず」
あきら「あっ、今流れで敬語使っちゃった」
あきら「Pサンに敬語って、当たり前じゃない?」
凛「あ、いや、そっちは良いんだけど……」
あきら「Pサンって、偉い人……なんじゃないの?」
あきら「敬語使わない、って距離感でも無いし」
凛「……」
武内P「あの……あまり、お気になさらず」
185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:00:52.93 ID:O3BjAo1Ho
あきら「ネットはともかく、リアルは普通でしょ」
あきら「年上の人に、敬語を使うって」
凛「……そういえば」
凛「私……プロデューサーに敬語使った事無いかも」
あきら「は? ヤバ」
凛「ヤバ!?」
あきら「冷静に考えてヤバいよ、#ヤバい」
凛「えっ……えっ……!?」
武内P「あっ、あの……私は、気にしていませんから」
あきら「年上の人に、敬語を使うって」
凛「……そういえば」
凛「私……プロデューサーに敬語使った事無いかも」
あきら「は? ヤバ」
凛「ヤバ!?」
あきら「冷静に考えてヤバいよ、#ヤバい」
凛「えっ……えっ……!?」
武内P「あっ、あの……私は、気にしていませんから」
186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:05:15.73 ID:O3BjAo1Ho
凛「いや、確かにそうかも知れないけど……!」
あきら「あ、もしかして」
凛「なっ、何……!?」
あきら「初めて会った時――」
あきら「――何かあって、#好感度高かったとか?」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「そっ……そんな事無いですよ!?///」
武内P「!?」
武内P「渋谷さんが……敬語を!?」
あきら「あ、もしかして」
凛「なっ、何……!?」
あきら「初めて会った時――」
あきら「――何かあって、#好感度高かったとか?」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「そっ……そんな事無いですよ!?///」
武内P「!?」
武内P「渋谷さんが……敬語を!?」
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:09:54.54 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あれ? 違った? まー良いけど」
凛「ふっ、普通! 普通だから!」
あきら「何だ。自分はてっきり……」
あきら「孤立してる時――」
あきら「――カバーに入って貰ったとか、そういうのかと」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「それは……ありましたけど!?///」
武内P「!?」
武内P「また……何故、敬語を!?」
凛「ふっ、普通! 普通だから!」
あきら「何だ。自分はてっきり……」
あきら「孤立してる時――」
あきら「――カバーに入って貰ったとか、そういうのかと」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「それは……ありましたけど!?///」
武内P「!?」
武内P「また……何故、敬語を!?」
188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:14:58.85 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あれ、やっぱりあったんだ」
凛「あった、けど! その後、一緒に捕まったから!」
あきら「捕まったって、警察に? 笑う!」
あきら「でも、そういうのって――」
あきら「――試合に負けても、#嬉しいよね」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「も、もう……この話やめてください!///」
武内P「!?」
武内P「一体、渋谷さんの身に……何が!?」
凛「あった、けど! その後、一緒に捕まったから!」
あきら「捕まったって、警察に? 笑う!」
あきら「でも、そういうのって――」
あきら「――試合に負けても、#嬉しいよね」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「も、もう……この話やめてください!///」
武内P「!?」
武内P「一体、渋谷さんの身に……何が!?」
189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:21:57.51 ID:O3BjAo1Ho
あきら「あ、だから今もかなり仲良さそうなのかな」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「そ……そんな風に見えますか!?///」
あきら「並んで立ってると、#パートナー感あるよ」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「ふっ、ふーん!?/// ふぅぅーん!?///」
武内P「……!?」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「そ……そんな風に見えますか!?///」
あきら「並んで立ってると、#パートナー感あるよ」
ッターン!!
凛「っ――!?///」
凛「ふっ、ふーん!?/// ふぅぅーん!?///」
武内P「……!?」
190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:25:18.44 ID:O3BjAo1Ho
武内P「あの……し、渋谷さん?」
凛「っ!?/// ちょ、ちょっと待って!///」
凛「なんか……頭を五回撃ち抜かれた感じがして……!///」
武内P「えっ!?」
凛「あ、頭冷やしてくる……!///」
ガチャッ…バタンッ!
武内P「……」
武内P「一体、何が……?」
あきら「さあ?」
凛「っ!?/// ちょ、ちょっと待って!///」
凛「なんか……頭を五回撃ち抜かれた感じがして……!///」
武内P「えっ!?」
凛「あ、頭冷やしてくる……!///」
ガチャッ…バタンッ!
武内P「……」
武内P「一体、何が……?」
あきら「さあ?」
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:32:06.06 ID:O3BjAo1Ho
武内P「……ゴホン」
武内P「先程の、敬語に関する話ですが……」
武内P「砂塚さんの、話しやすいようで構いませんよ」
あきら「そっか。そういうの、あんまり気にしない人?」
武内P「はい」
武内P「アイドルの方の――笑顔」
武内P「その、自分らしい笑顔が出来る事が……」
武内P「……何よりも、重要だと思いますから」
あきら「じゃあ……たまに、敬語で」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「先程の、敬語に関する話ですが……」
武内P「砂塚さんの、話しやすいようで構いませんよ」
あきら「そっか。そういうの、あんまり気にしない人?」
武内P「はい」
武内P「アイドルの方の――笑顔」
武内P「その、自分らしい笑顔が出来る事が……」
武内P「……何よりも、重要だと思いますから」
あきら「じゃあ……たまに、敬語で」
武内P「……」
武内P「えっ?」
192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:39:00.92 ID:O3BjAo1Ho
武内P「あの……」
あきら「あ、#敬語の練習したいんデスよ」
武内P「敬語の練習、ですか?」
あきら「はい」
あきら「オンも大事だけど、オフのトレモも……」
あきら「あ、トレーニングモードの略デス」
あきら「トレモした方が、いざって時安心かなって」
武内P「……成る程、そういう事でしたか」
あきら「あ、#敬語の練習したいんデスよ」
武内P「敬語の練習、ですか?」
あきら「はい」
あきら「オンも大事だけど、オフのトレモも……」
あきら「あ、トレーニングモードの略デス」
あきら「トレモした方が、いざって時安心かなって」
武内P「……成る程、そういう事でしたか」
193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:48:35.23 ID:O3BjAo1Ho
あきら「苦手克服? 的な」
あきら「得意武器しか使えないと、困るし」
武内P「そういう事でしたら……はい」
あきら「敬語、変だったら教えて欲しいデス」
武内P「わかりました」
武内P「……しかし、オフ……ですか」
あきら「? はい、オフです」
武内P「オフ――プライベートの時、ですか」
武内P「それならば、スケジュールの調整が必要になりますね」
あきら「……」
あきら「はい?」
あきら「得意武器しか使えないと、困るし」
武内P「そういう事でしたら……はい」
あきら「敬語、変だったら教えて欲しいデス」
武内P「わかりました」
武内P「……しかし、オフ……ですか」
あきら「? はい、オフです」
武内P「オフ――プライベートの時、ですか」
武内P「それならば、スケジュールの調整が必要になりますね」
あきら「……」
あきら「はい?」
194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 15:53:38.52 ID:O3BjAo1Ho
武内P「少し、待って頂けますか?」
武内P「今、予定の確認をしますので」
あきら「いや、オフってのは……違くてデスね?」
あきら「オンラインじゃなく、って意味なんデスけど」
武内P「……成る程」
あきら「はい」
武内P「休日に――会って直接、ですか」
武内P「私は構いませんが、砂塚さんは良いのしょうか?」
あきら「……」
あきら「はい?」
武内P「今、予定の確認をしますので」
あきら「いや、オフってのは……違くてデスね?」
あきら「オンラインじゃなく、って意味なんデスけど」
武内P「……成る程」
あきら「はい」
武内P「休日に――会って直接、ですか」
武内P「私は構いませんが、砂塚さんは良いのしょうか?」
あきら「……」
あきら「はい?」
195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 16:03:26.57 ID:O3BjAo1Ho
武内P「熱心なのは、とても嬉しいのですが……」
武内P「プライベートも、私としては重要だと考えています」
あきら「は……はぁ、そーデスか」
武内P「そう、ですね……スケジュール的には」
武内P「この日が、砂塚さんと――」
ガチャッ
凛「……ただ」
武内P「――私……そして、渋谷さんの休みが被っています」
武内P「なので、敬語の練習と親睦を深めるのを兼ねつつ――」
武内P「――東京の服屋を回ってみる、というのはどうでしょうか?」
ッターン!!
凛「っいまっ――!?///」
武内P「プライベートも、私としては重要だと考えています」
あきら「は……はぁ、そーデスか」
武内P「そう、ですね……スケジュール的には」
武内P「この日が、砂塚さんと――」
ガチャッ
凛「……ただ」
武内P「――私……そして、渋谷さんの休みが被っています」
武内P「なので、敬語の練習と親睦を深めるのを兼ねつつ――」
武内P「――東京の服屋を回ってみる、というのはどうでしょうか?」
ッターン!!
凛「っいまっ――!?///」
196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 16:12:52.10 ID:O3BjAo1Ho
あきら「それ、いいね。それなら楽しめそう」
武内P「それは良かったです」
あきら「合うファッション、押さえてるし」
武内P「はい。アイドルの方の、笑顔のためですから」
あきら「へへー! さすが、プロデューサー!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「わっ……私の居ない間に!///」
凛「なっ、ななっ、何話してたの!?///」
武内P「渋谷さん、戻られていたのですか?」
あきら「おかデース」
武内P「それは良かったです」
あきら「合うファッション、押さえてるし」
武内P「はい。アイドルの方の、笑顔のためですから」
あきら「へへー! さすが、プロデューサー!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「わっ……私の居ない間に!///」
凛「なっ、ななっ、何話してたの!?///」
武内P「渋谷さん、戻られていたのですか?」
あきら「おかデース」
197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 16:19:59.68 ID:O3BjAo1Ho
凛「い、今戻ってきて……それで……!///」
凛「何なの!?/// はっ!?/// えっ、待って!///」
武内P「渋谷さん」
武内P「この日は、渋谷さんは休みなのですが……」
武内P「何か、予定はありますでしょうか?」
凛「ありませんけど!?///」
凛「……あっ、服! 服とか、買いに行こうかなって!」
武内P「それは……丁度良かったです」
ッターン!!
凛「っ――!?」
凛「そうなんですね!///」
凛「何なの!?/// はっ!?/// えっ、待って!///」
武内P「渋谷さん」
武内P「この日は、渋谷さんは休みなのですが……」
武内P「何か、予定はありますでしょうか?」
凛「ありませんけど!?///」
凛「……あっ、服! 服とか、買いに行こうかなって!」
武内P「それは……丁度良かったです」
ッターン!!
凛「っ――!?」
凛「そうなんですね!///」
198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/12(火) 16:30:19.32 ID:O3BjAo1Ho
凛「何が丁度良いか、全然わからないけど!///」
凛「その日は、すっごく暇で困ってたんだよね!///」
武内P「は、はあ……そうですか」
凛「そうなんですよ!///」
武内P「では、詳細は決まり次第連絡する、という事で」
凛「は――はいっ!///」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
あきら「へへー。#ショッピング、楽しみデスね!」
凛「…………ん?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「渋谷さんと、砂塚さん以外にも、スケジュールが空いている方が居ます」
武内P「その方にも、声をかけてみましょう」ニコリ
ッターン!!
凛「…………はい?」
おわり
凛「その日は、すっごく暇で困ってたんだよね!///」
武内P「は、はあ……そうですか」
凛「そうなんですよ!///」
武内P「では、詳細は決まり次第連絡する、という事で」
凛「は――はいっ!///」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
あきら「へへー。#ショッピング、楽しみデスね!」
凛「…………ん?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「渋谷さんと、砂塚さん以外にも、スケジュールが空いている方が居ます」
武内P「その方にも、声をかけてみましょう」ニコリ
ッターン!!
凛「…………はい?」
おわり
207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:19:35.45 ID:pGoHMq8zo
書きます
武内P「高森さんから……笑顔が消えた?」
武内P「高森さんから……笑顔が消えた?」
208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:23:58.89 ID:pGoHMq8zo
未央「そうなんだよ! プロデューサー、どうしよう!?」
武内P「ほ、本田さん、落ち着いてください」
茜「どうしたら良いんでしょうか!? くすぐりですか!?」
武内P「ひ、日野さん、それはあまりに強引すぎます」
藍子「……」
藍子「まあ、無理に笑わなくても良いですよね」
武内P「……」
武内P「高森さん、一体何があったのですか!?」
武内P「ほ、本田さん、落ち着いてください」
茜「どうしたら良いんでしょうか!? くすぐりですか!?」
武内P「ひ、日野さん、それはあまりに強引すぎます」
藍子「……」
藍子「まあ、無理に笑わなくても良いですよね」
武内P「……」
武内P「高森さん、一体何があったのですか!?」
209: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:26:43.20 ID:pGoHMq8zo
藍子「……」
藍子「別に、何も」
武内P「っ……!?」
未央「こうやって、完全に心を閉ざしてるんだよ!」
武内P「普段の彼女からは……想像も出来ない返しですね」
茜「見ててください!」
茜「――あっ!! あんな所に、ほかほかゴハンが!!」
藍子「……」
茜「……ほら! 全然反応しないんですよ!?」
武内P「あ、いや、それは……はい」
未央「あかねちん、それは……難しいって」
藍子「別に、何も」
武内P「っ……!?」
未央「こうやって、完全に心を閉ざしてるんだよ!」
武内P「普段の彼女からは……想像も出来ない返しですね」
茜「見ててください!」
茜「――あっ!! あんな所に、ほかほかゴハンが!!」
藍子「……」
茜「……ほら! 全然反応しないんですよ!?」
武内P「あ、いや、それは……はい」
未央「あかねちん、それは……難しいって」
210: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:29:51.79 ID:pGoHMq8zo
藍子「……」
藍子「もう、寝ちゃおっかな」
武内P「っ……!?」
未央「聞いた!? あまりにゆるふわすぎるでしょ!?」
武内P「寝るならば、せめて仮眠室に……」
茜「……」
茜「――いや!! ゴハンが空を飛んでたら、気になりますよ!?」
武内P「あの……日野さん」
未央「あかねちん、ほら……今は、ね? ちゃんとしよ?」
藍子「もう、寝ちゃおっかな」
武内P「っ……!?」
未央「聞いた!? あまりにゆるふわすぎるでしょ!?」
武内P「寝るならば、せめて仮眠室に……」
茜「……」
茜「――いや!! ゴハンが空を飛んでたら、気になりますよ!?」
武内P「あの……日野さん」
未央「あかねちん、ほら……今は、ね? ちゃんとしよ?」
211: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:33:12.11 ID:pGoHMq8zo
藍子「……」
藍子「よっこいしょういち」
…ごろんっ
武内P「っ……!?」
未央「そんなっ!? あーちゃん、それじゃおじさんだよ!」
武内P「せめて、よっこいしょ、までで……!」
茜「いえいえ!! 睡眠は大事ですよ!!」
茜「――寝る子は育つ!! ボンバー!!」
藍子「っ!」ビクッ!
武内P「っ! 今、微かに反応が!」
未央「そうなのかな!? 大声で、驚いただけじゃないよね!?」
藍子「よっこいしょういち」
…ごろんっ
武内P「っ……!?」
未央「そんなっ!? あーちゃん、それじゃおじさんだよ!」
武内P「せめて、よっこいしょ、までで……!」
茜「いえいえ!! 睡眠は大事ですよ!!」
茜「――寝る子は育つ!! ボンバー!!」
藍子「っ!」ビクッ!
武内P「っ! 今、微かに反応が!」
未央「そうなのかな!? 大声で、驚いただけじゃないよね!?」
212: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:38:18.45 ID:pGoHMq8zo
藍子「……」
藍子「神様、もう少しだけ」
武内P「っ……!?」
未央「神頼み!? あーちゃん、何がもう少しなの!?」
武内P「……古いドラマのタイトルでは、ありませんでしたか」
茜「藍子ちゃん!! せっかく、神様にお願いするんですから!!」
茜「――夢は大きく!! ビック・ボンバ――ッ!!」
藍子「っ!」ビクーンッ!
武内P「っ! 今、明らかに反応が!」
未央「そうかな!? 私は、大声で驚いたよ!?」
藍子「神様、もう少しだけ」
武内P「っ……!?」
未央「神頼み!? あーちゃん、何がもう少しなの!?」
武内P「……古いドラマのタイトルでは、ありませんでしたか」
茜「藍子ちゃん!! せっかく、神様にお願いするんですから!!」
茜「――夢は大きく!! ビック・ボンバ――ッ!!」
藍子「っ!」ビクーンッ!
武内P「っ! 今、明らかに反応が!」
未央「そうかな!? 私は、大声で驚いたよ!?」
213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:42:59.19 ID:pGoHMq8zo
藍子「……」
藍子「お願いします……!」
武内P「っ……!?」
未央「あんなに真剣なあーちゃん、初めて見た……!」
武内P「普段の高森さんからは想像も出来ない、鬼気迫る表情……」
茜「っ!? 大変です、どうしましょう!?」
茜「――お腹が空いてきました!! お昼ご飯にしませんか!?」
藍子「ひぃああああ!?」
武内P・未央「!?」
藍子「お願いします……!」
武内P「っ……!?」
未央「あんなに真剣なあーちゃん、初めて見た……!」
武内P「普段の高森さんからは想像も出来ない、鬼気迫る表情……」
茜「っ!? 大変です、どうしましょう!?」
茜「――お腹が空いてきました!! お昼ご飯にしませんか!?」
藍子「ひぃああああ!?」
武内P・未央「!?」
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:47:13.10 ID:pGoHMq8zo
藍子「ああっ、ひぃいいい!?」ビクビク!
武内P「高森さん!?」
未央「あーちゃん、どうしたの!?」
茜「藍子ちゃんも、お腹が空いたんですか!?」
未央「あかねちん、ちょっとそういうのタイム!」
藍子「ううっ、う、うううっ!?」ブルブル!
武内P「……!」
武内P「日野さん、頑張ってください!」
未央「プロデューサー!? えっ、何を!?」
茜「はいっ!! 力の限り、頑張りますっ!!」
未央「あかねちん!? 何がなの!?」
武内P「高森さん!?」
未央「あーちゃん、どうしたの!?」
茜「藍子ちゃんも、お腹が空いたんですか!?」
未央「あかねちん、ちょっとそういうのタイム!」
藍子「ううっ、う、うううっ!?」ブルブル!
武内P「……!」
武内P「日野さん、頑張ってください!」
未央「プロデューサー!? えっ、何を!?」
茜「はいっ!! 力の限り、頑張りますっ!!」
未央「あかねちん!? 何がなの!?」
215: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 20:55:10.37 ID:pGoHMq8zo
茜「……」スゥ…
茜「――!」カッ!
未央「!? あかねちん、何をやる気!?」
茜「Don't Stopです、でも焦りwhat?♪」スイスイ、キュキュクイッ!
武内P「ノーセンキュー!」
未央「!?」
藍子「スローライフで、Let's get the chance~♪」フワ~、ピョインッ!
武内P「フ――ッ!」
未央「!!?」
茜「――!」カッ!
未央「!? あかねちん、何をやる気!?」
茜「Don't Stopです、でも焦りwhat?♪」スイスイ、キュキュクイッ!
武内P「ノーセンキュー!」
未央「!?」
藍子「スローライフで、Let's get the chance~♪」フワ~、ピョインッ!
武内P「フ――ッ!」
未央「!!?」
216: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:00:19.68 ID:pGoHMq8zo
武内P・茜「……!」ジィッ!
未央「えっ!? あっ、こ……」
未央「こ~こ~ろ~ゆ~たかに~……!?」ユ~ラユラ~
武内P・茜・藍子「5・4・3・2・1、イェ――!!」
茜「……藍子ちゃん! 大丈夫ですか!?」
藍子「……ありがとう、お蔭で心が豊かになったわ」
武内P「危ない所でした……」
未央「いやいや、ちょっと待って!?」
未央「良いんだけどさ!? いや、良くない!?」
未央「なんか……なんか、色々なんで!?」
未央「えっ!? あっ、こ……」
未央「こ~こ~ろ~ゆ~たかに~……!?」ユ~ラユラ~
武内P・茜・藍子「5・4・3・2・1、イェ――!!」
茜「……藍子ちゃん! 大丈夫ですか!?」
藍子「……ありがとう、お蔭で心が豊かになったわ」
武内P「危ない所でした……」
未央「いやいや、ちょっと待って!?」
未央「良いんだけどさ!? いや、良くない!?」
未央「なんか……なんか、色々なんで!?」
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:05:07.66 ID:pGoHMq8zo
未央「なんで今ので冷静に……!?」
未央「っていうか、プロデューサーも参加してたし……!?」
武内P「……高森さん」
武内P「何か、悩みがあるのなら……私に、話してみませんか?」
藍子「でも……ご迷惑じゃ、ないでしょうか?」
武内P「いえ、そんな事は、決して」
武内P「担当には話しにくい事も、あるでしょうから」
茜「こう言ってくれてるんです!! 甘口でいきましょう!!」
藍子「……ふふっ、そうですね♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
未央「あっ、あっ、話が進んじゃった……!」
未央「っていうか、プロデューサーも参加してたし……!?」
武内P「……高森さん」
武内P「何か、悩みがあるのなら……私に、話してみませんか?」
藍子「でも……ご迷惑じゃ、ないでしょうか?」
武内P「いえ、そんな事は、決して」
武内P「担当には話しにくい事も、あるでしょうから」
茜「こう言ってくれてるんです!! 甘口でいきましょう!!」
藍子「……ふふっ、そうですね♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
未央「あっ、あっ、話が進んじゃった……!」
218: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:09:33.29 ID:pGoHMq8zo
藍子「最近……新人の人が、入ってきましたよね」
武内P「ええ、そうですね」
武内P「辻野さん、砂塚さん、夢見さんの三人が……」
茜「もんのすごいボンバーな子も居ますよね!!」
藍子「っ!」ビクッ!
未央「あーちゃん? どうしたの?」
藍子「……」
藍子「それに伴って……」
藍子「専務が――新たなユニットを組む、って」
武内P「専務が……」
未央・茜「……新たなユニットを組む?」
武内P「ええ、そうですね」
武内P「辻野さん、砂塚さん、夢見さんの三人が……」
茜「もんのすごいボンバーな子も居ますよね!!」
藍子「っ!」ビクッ!
未央「あーちゃん? どうしたの?」
藍子「……」
藍子「それに伴って……」
藍子「専務が――新たなユニットを組む、って」
武内P「専務が……」
未央・茜「……新たなユニットを組む?」
219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:15:17.28 ID:pGoHMq8zo
藍子「それで……ちょっと、はい……」
未央「成る程、それでナーバスになってたんだ」
藍子「……うん、ごめんね」
茜「藍子ちゃん、元気を出してください!!」
茜「元気の無いアイドルなんて――」
茜「……『ごはんですよ』の無い、ごはんですよ!!」
茜「そんなの……あれ!? おいしい!!」
武内P・未央「……」
未央「……あかねちん、ちょっと落ち着こ?」
未央「成る程、それでナーバスになってたんだ」
藍子「……うん、ごめんね」
茜「藍子ちゃん、元気を出してください!!」
茜「元気の無いアイドルなんて――」
茜「……『ごはんですよ』の無い、ごはんですよ!!」
茜「そんなの……あれ!? おいしい!!」
武内P・未央「……」
未央「……あかねちん、ちょっと落ち着こ?」
220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:22:56.65 ID:pGoHMq8zo
未央「でも、ナーバスになる必要なんて……あっ」
藍子「……」
未央「あー……でっかいもんねぇ」
藍子「うん……それで、どうしても……気にしちゃって」
茜「? 何がですか? あっ、夢がですか!?」
未央「まー、夢とか愛とかが詰まってる所の話」
茜「?」キョトン
未央「炊飯器じゃないよ、あかねちん」
藍子「気にしないようにしてたら……」
藍子「……ふふ、逆に気になっちゃって」…ニコリ
未央「あーちゃん……」
武内P「高森さん……」
茜「パックごはん……?」
藍子「……」
未央「あー……でっかいもんねぇ」
藍子「うん……それで、どうしても……気にしちゃって」
茜「? 何がですか? あっ、夢がですか!?」
未央「まー、夢とか愛とかが詰まってる所の話」
茜「?」キョトン
未央「炊飯器じゃないよ、あかねちん」
藍子「気にしないようにしてたら……」
藍子「……ふふ、逆に気になっちゃって」…ニコリ
未央「あーちゃん……」
武内P「高森さん……」
茜「パックごはん……?」
221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:31:18.69 ID:pGoHMq8zo
武内P「高森さん」
藍子「……はい、なんでしょうか?」
武内P「逆に――良い機会だと捉える事も出来ます」
藍子「良い機会……ですか?」
武内P「はい」
武内P「高森さんは、まだ16歳……高校一年生です」
武内P「これからの成長に、まだまだ期待が持てます」
武内P「栄養の管理や、運動等を今からすれば」
藍子「してます」
武内P「…………笑顔です」
未央「プロデューサー!? めげないで!?」
藍子「……はい、なんでしょうか?」
武内P「逆に――良い機会だと捉える事も出来ます」
藍子「良い機会……ですか?」
武内P「はい」
武内P「高森さんは、まだ16歳……高校一年生です」
武内P「これからの成長に、まだまだ期待が持てます」
武内P「栄養の管理や、運動等を今からすれば」
藍子「してます」
武内P「…………笑顔です」
未央「プロデューサー!? めげないで!?」
222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:38:29.62 ID:pGoHMq8zo
武内P「……い、意識!」
藍子「はい」
武内P「意識が変わることで、肉体にも変化が現れる事が!」
未央「そうだよ! 大丈夫、私達育ち盛りだし!」
茜「! わかります! 今は、ごはんの話ですね!?」
未央「……うん! 合ってる! 合ってるよ、あかねちん!」
藍子「……うふふっ」
藍子「そうだよね……落ち込んでなんて、られませんもんね♪」ニコッ!
未央「うんっ!」茜「はいっ!!」
藍子・未央・茜「……えへへ♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
藍子「はい」
武内P「意識が変わることで、肉体にも変化が現れる事が!」
未央「そうだよ! 大丈夫、私達育ち盛りだし!」
茜「! わかります! 今は、ごはんの話ですね!?」
未央「……うん! 合ってる! 合ってるよ、あかねちん!」
藍子「……うふふっ」
藍子「そうだよね……落ち込んでなんて、られませんもんね♪」ニコッ!
未央「うんっ!」茜「はいっ!!」
藍子・未央・茜「……えへへ♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:45:19.96 ID:pGoHMq8zo
武内P「しかし……新たなユニット、ですか」
未央「どんなユニットなんだろうね~」
茜「新チーム! くーっ、ワクワクしてきますね!!」
未央「あはは、あかねちんの話じゃないじゃん!」
茜「はっ!? そうでした!」
藍子「――これからの成長に期待して」
藍子「って……ペアユニットです」
武内P「……ペア、ですか」
未央「どんなユニットなんだろうね~」
茜「新チーム! くーっ、ワクワクしてきますね!!」
未央「あはは、あかねちんの話じゃないじゃん!」
茜「はっ!? そうでした!」
藍子「――これからの成長に期待して」
藍子「って……ペアユニットです」
武内P「……ペア、ですか」
224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:49:52.99 ID:pGoHMq8zo
武内P「高森さんは、既に十分活躍されていますが……」
藍子「だから……先輩として引っ張くように、って」
未央「そういえば、あーちゃんもあかねちんも先輩だね」
茜「そうは言っても、少しだけですけどね!」
武内P「成る程、それで――」
ガチャッ!
みりあ「おはようございまーす!」
武内P「……赤城さん」
武内P「おはよう、ございます」
藍子「だから……先輩として引っ張くように、って」
未央「そういえば、あーちゃんもあかねちんも先輩だね」
茜「そうは言っても、少しだけですけどね!」
武内P「成る程、それで――」
ガチャッ!
みりあ「おはようございまーす!」
武内P「……赤城さん」
武内P「おはよう、ございます」
225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 21:53:15.25 ID:pGoHMq8zo
みりあ「ねえねえ、プロデューサー!」
みりあ「専務が、プロデューサーを連れてくるように、って!」
武内P「私を……ですか?」
みりあ「うんうん! それでねそれでね?」
みりあ「みりあも一緒に来なさいー、って!」
武内P「赤城さんも、一緒に……?」
藍子「……」
武内P「……」
武内P「っ!?」
みりあ「専務が、プロデューサーを連れてくるように、って!」
武内P「私を……ですか?」
みりあ「うんうん! それでねそれでね?」
みりあ「みりあも一緒に来なさいー、って!」
武内P「赤城さんも、一緒に……?」
藍子「……」
武内P「……」
武内P「っ!?」
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 22:04:26.52 ID:pGoHMq8zo
藍子(16)「……新人の子に、負けないよう」
『155・42 74・60・79』
武内P「新人の方と組むのではなく……!」
みりあ(11)「えーっ!? 何の話なのー!?」
『140・36 75・55・78』
武内P「高森さんと赤城さんが……ユニットを……?」
藍子「良い刺激になるだろうからどうか、って♪」ニコッ!
武内P「それ、は……!」
武内P「……」
武内P「良い……話だとは、思います」
『155・42 74・60・79』
武内P「新人の方と組むのではなく……!」
みりあ(11)「えーっ!? 何の話なのー!?」
『140・36 75・55・78』
武内P「高森さんと赤城さんが……ユニットを……?」
藍子「良い刺激になるだろうからどうか、って♪」ニコッ!
武内P「それ、は……!」
武内P「……」
武内P「良い……話だとは、思います」
227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 22:10:52.20 ID:pGoHMq8zo
みりあ「えーっ!? みりあと、藍子ちゃんが!?」
藍子「うふふ、まだ決まったわけじゃないんだけどね?」
みりあ「そうなの? ねえねえ、プロデューサー!」
武内P「……はい、何でしょうか?」
みりあ「みりあ、やりたい!」
みりあ「藍子ちゃんと一緒に、成長してくー!」ニコッ!
武内P「それ、は……」
藍子「……ふふっ♪」
藍子「無邪気な笑顔が――」
藍子「胸に来ます」
おわり
藍子「うふふ、まだ決まったわけじゃないんだけどね?」
みりあ「そうなの? ねえねえ、プロデューサー!」
武内P「……はい、何でしょうか?」
みりあ「みりあ、やりたい!」
みりあ「藍子ちゃんと一緒に、成長してくー!」ニコッ!
武内P「それ、は……」
藍子「……ふふっ♪」
藍子「無邪気な笑顔が――」
藍子「胸に来ます」
おわり
238: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:34:20.30 ID:M/Gg+a30o
書きます
武内P「今日は、定時で帰りました」
武内P「今日は、定時で帰りました」
239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:36:44.47 ID:M/Gg+a30o
ちひろ『えっ?』
武内P「いつも、残業をしてばかりだと……はい」
ちひろ『そっ、そうなんですね!』
武内P「あの、何か問題でもありましたか!?」
ちひろ『えっ!? あ、あはははは』
ちひろ『……何でもありません』
ちひろ『すみません、失礼します……』
武内P「はい、また明日」
武内P「いつも、残業をしてばかりだと……はい」
ちひろ『そっ、そうなんですね!』
武内P「あの、何か問題でもありましたか!?」
ちひろ『えっ!? あ、あはははは』
ちひろ『……何でもありません』
ちひろ『すみません、失礼します……』
武内P「はい、また明日」
240: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:40:54.37 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「――はい、もしもし」
卯月『あっ、ぷ……プロデューサーさん!』
卯月『えっと……今、どこに居ますか?』
武内P「えっ? 今は……はい、自宅に」
卯月『えっ、ええ~っ!? 帰っちゃったんですか!?』
武内P「え、ええ……」
卯月『そ、それなら大丈夫です!』
卯月『……島村卯月、頑張りました……』
武内P「は、はあ……」
武内P「――はい、もしもし」
卯月『あっ、ぷ……プロデューサーさん!』
卯月『えっと……今、どこに居ますか?』
武内P「えっ? 今は……はい、自宅に」
卯月『えっ、ええ~っ!? 帰っちゃったんですか!?』
武内P「え、ええ……」
卯月『そ、それなら大丈夫です!』
卯月『……島村卯月、頑張りました……』
武内P「は、はあ……」
241: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:44:51.69 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「? また……はい、もしもし」
未央『やっほー、プロデューサー!』
武内P「本田さん、お疲れ様です」
未央『あのさ、今どこに居るの?』
武内P「えっ? 今は……自宅です」
未央『……うわ、本当に家に帰ってるっぽい』
未央『えっ? 電話代わr』
武内P「……切れた?」
武内P「? また……はい、もしもし」
未央『やっほー、プロデューサー!』
武内P「本田さん、お疲れ様です」
未央『あのさ、今どこに居るの?』
武内P「えっ? 今は……自宅です」
未央『……うわ、本当に家に帰ってるっぽい』
未央『えっ? 電話代わr』
武内P「……切れた?」
242: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:48:31.25 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「また……はい、もしもし」
凛『ふざけないでよ!! ねえ、何なの!?』
武内P「っ!?」ビクッ!
凛『定時で帰るなんて、聞いてない!!』
武内P「いえ、あの……!?」
凛『アンタ、私のプロデューサーでしょ!?』
凛『っ……ちょっ、離しt』
武内P「……き」
武内P「キレていた……!?」
武内P「また……はい、もしもし」
凛『ふざけないでよ!! ねえ、何なの!?』
武内P「っ!?」ビクッ!
凛『定時で帰るなんて、聞いてない!!』
武内P「いえ、あの……!?」
凛『アンタ、私のプロデューサーでしょ!?』
凛『っ……ちょっ、離しt』
武内P「……き」
武内P「キレていた……!?」
243: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 21:53:48.40 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……っ!」
美波『もしもし、プロデューサーさん?』
武内P「……! 新田さん!」
美波『えっ、えっ? どうして嬉しそうなんですか?』
武内P「新田さんで……安心しました」
美波『そ、そんな……や、ヤダもう……♡』
美波『そんな事言われたら、んっ♡ 美波、イキま』
武内P「――っ!」
武内P「……ギリギリ、切れました」
武内P「……っ!」
美波『もしもし、プロデューサーさん?』
武内P「……! 新田さん!」
美波『えっ、えっ? どうして嬉しそうなんですか?』
武内P「新田さんで……安心しました」
美波『そ、そんな……や、ヤダもう……♡』
美波『そんな事言われたら、んっ♡ 美波、イキま』
武内P「――っ!」
武内P「……ギリギリ、切れました」
244: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:03:30.95 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……はい、もしもし」
アーニャ『アロー、もしもし、プロデューサー?』
武内P「アナスタシアさん」
アーニャ『今日は、何の日か知っていますね?』
武内P「ええ、勿論」
アーニャ『ダー♪ やっぱり、知ってました♪』
アーニャ『……なのに? どうして? 何故? 何故?』
アーニャ『パチェムゥ!? パチェムゥ!? パチェムゥ!?』
武内P「――っ!?」
武内P「お、驚いて……切ってしまった」
武内P「……はい、もしもし」
アーニャ『アロー、もしもし、プロデューサー?』
武内P「アナスタシアさん」
アーニャ『今日は、何の日か知っていますね?』
武内P「ええ、勿論」
アーニャ『ダー♪ やっぱり、知ってました♪』
アーニャ『……なのに? どうして? 何故? 何故?』
アーニャ『パチェムゥ!? パチェムゥ!? パチェムゥ!?』
武内P「――っ!?」
武内P「お、驚いて……切ってしまった」
245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:10:46.93 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……は、はい……もしもし」
蘭子『……我が友よ』
武内P「神崎さん?」
蘭子『……漆黒の魔力と天の川が織りなす至高の結晶』
武内P「えっ?」
蘭子『捧げられるべき供物は未だ我らが手にあり……』
蘭子『……乙女達の嘆きの宴が始まったわ』
武内P「神崎さん? あの、それはどういう……」
武内P「……切れた」
武内P「……は、はい……もしもし」
蘭子『……我が友よ』
武内P「神崎さん?」
蘭子『……漆黒の魔力と天の川が織りなす至高の結晶』
武内P「えっ?」
蘭子『捧げられるべき供物は未だ我らが手にあり……』
蘭子『……乙女達の嘆きの宴が始まったわ』
武内P「神崎さん? あの、それはどういう……」
武内P「……切れた」
246: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:14:50.62 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……もしもし?」
智絵里『おつかれさまです、プロデューサー』
武内P「緒方さん。お疲れ様です」
智絵里『今日は、もうお家なんですか?』
武内P「え、ええ……」
智絵里『……えへへ、そうなんですね』
智絵里『わたし達、びっくりさせようと思って……』
智絵里『でも……そっか、見捨てられちゃったんだ』
武内P「っ!? 緒方さん!?」
武内P「っ……切れている……!」
武内P「……もしもし?」
智絵里『おつかれさまです、プロデューサー』
武内P「緒方さん。お疲れ様です」
智絵里『今日は、もうお家なんですか?』
武内P「え、ええ……」
智絵里『……えへへ、そうなんですね』
智絵里『わたし達、びっくりさせようと思って……』
智絵里『でも……そっか、見捨てられちゃったんだ』
武内P「っ!? 緒方さん!?」
武内P「っ……切れている……!」
247: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:17:48.89 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「もしもし!?」
杏『あー、プロデューサー』
武内P「双葉さん! あの……!」
杏『とりあえず、こっちは任せておいてよ』
武内P「皆さん、一緒に居るのですか?」
杏『まー、うん。そんなとこ』
杏『あっ、ちょっとやばそうだから切るね』
武内P「……」
武内P「もしもし!?」
杏『あー、プロデューサー』
武内P「双葉さん! あの……!」
杏『とりあえず、こっちは任せておいてよ』
武内P「皆さん、一緒に居るのですか?」
杏『まー、うん。そんなとこ』
杏『あっ、ちょっとやばそうだから切るね』
武内P「……」
248: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:21:46.02 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……もしもし」
かな子『あっ、プロデューサーさん!』
武内P「三村さん」
かな子『心配しないでください、大丈夫です!』
武内P「あの……そちらは、どんな状況d」
かな子『チョコクリームたっぷりのケーキが美味しいです♪』
かな子『こういうのって、すぐ食べないとですもんね♪』
かな子『……美味しい~♪ 美味しいから、ホールでも大丈夫です♪』
武内P「っ!? 待ってください!」
武内P「……切られた……!」
武内P「……もしもし」
かな子『あっ、プロデューサーさん!』
武内P「三村さん」
かな子『心配しないでください、大丈夫です!』
武内P「あの……そちらは、どんな状況d」
かな子『チョコクリームたっぷりのケーキが美味しいです♪』
かな子『こういうのって、すぐ食べないとですもんね♪』
かな子『……美味しい~♪ 美味しいから、ホールでも大丈夫です♪』
武内P「っ!? 待ってください!」
武内P「……切られた……!」
249: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:26:37.70 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……はい、もしもし」
莉嘉『もー! Pくん、今日に限って帰るのはーやーいー!』
武内P「城ヶ崎さん……その、すみません」
莉嘉『せっかくチョコ用意してたのにー!』
武内P「そう、だったのですね……」
莉嘉『お姉ちゃんなんか、セクシーな黒い下着d』
美嘉『ちょおおおおお!?/// 違っ、違ああああああ』
武内P「っ!?」
武内P「……切られた」
武内P「……はい、もしもし」
莉嘉『もー! Pくん、今日に限って帰るのはーやーいー!』
武内P「城ヶ崎さん……その、すみません」
莉嘉『せっかくチョコ用意してたのにー!』
武内P「そう、だったのですね……」
莉嘉『お姉ちゃんなんか、セクシーな黒い下着d』
美嘉『ちょおおおおお!?/// 違っ、違ああああああ』
武内P「っ!?」
武内P「……切られた」
250: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:30:03.59 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……も、もしもし」
みりあ『あっ、プロデューサー!』
武内P「赤城さん」
みりあ『プロデューサーって、黒いエッチな下着好き?』
武内P「えっ!? あの、それはどういう……」
みりあ『美嘉ちゃーん! スケスケのだよn』
美嘉『みりあちゃあああ!?/// やめっ、やめえええええ』
武内P「っ!?」
武内P「……また、切られた」
武内P「……も、もしもし」
みりあ『あっ、プロデューサー!』
武内P「赤城さん」
みりあ『プロデューサーって、黒いエッチな下着好き?』
武内P「えっ!? あの、それはどういう……」
みりあ『美嘉ちゃーん! スケスケのだよn』
美嘉『みりあちゃあああ!?/// やめっ、やめえええええ』
武内P「っ!?」
武内P「……また、切られた」
251: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:34:27.49 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……もしもし?」
きらり『あっ、Pちゃん! きらりんだゆ!』
武内P「諸星さん」
きらり『ごめんにぃ。皆、Pちゃんをびっくりさせようと思ってて……』
武内P「……そう、だったのですね」
きらり『うぇへへ! でもでも、今日はゆっくり休んで!』
きらり『また明日、あま~いチョコを食べてハピハピしようにぃ☆』
武内P「……」
武内P「はい……ありがとう、ございます」
武内P「……もしもし?」
きらり『あっ、Pちゃん! きらりんだゆ!』
武内P「諸星さん」
きらり『ごめんにぃ。皆、Pちゃんをびっくりさせようと思ってて……』
武内P「……そう、だったのですね」
きらり『うぇへへ! でもでも、今日はゆっくり休んで!』
きらり『また明日、あま~いチョコを食べてハピハピしようにぃ☆』
武内P「……」
武内P「はい……ありがとう、ございます」
252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:37:59.68 ID:M/Gg+a30o
みく『――んもーっ! どうして今日に限ってすぐ帰ったにゃ!』
武内P「ま、前川さん……」
みく『皆学校もあったし……』
みく『残業して、頑張ってるPチャンにって思ってたのにー!』
武内P「それは……すみませんでした」
みく『許さないにゃ!』
みく『罰として、明日はチョコまみれの刑にゃーっ!』
武内P「それは……」
武内P「……はい、楽しみにしておきます」
武内P「ま、前川さん……」
みく『皆学校もあったし……』
みく『残業して、頑張ってるPチャンにって思ってたのにー!』
武内P「それは……すみませんでした」
みく『許さないにゃ!』
みく『罰として、明日はチョコまみれの刑にゃーっ!』
武内P「それは……」
武内P「……はい、楽しみにしておきます」
253: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 22:50:17.06 ID:M/Gg+a30o
李衣菜『――あ、もしもしプロデューサー?』
武内P「多田さん」
李衣菜『そういう訳なんで、明日は覚悟しておいてくださいね!』
武内P「……はい、わかりました」
李衣菜『あっ、ちょっと待ってくださいね』
李衣菜『……えっ? 代わらなくて良いの?』
李衣菜『だって、さっきあんなに騒いで……あ、うん』
李衣菜『あっ、大丈夫でした!』
李衣菜『それじゃあ、また明日! お疲れ様でーす!』
武内P「はい、お疲れ様です」
武内P「……」
武内P「また明日……か」
武内P「多田さん」
李衣菜『そういう訳なんで、明日は覚悟しておいてくださいね!』
武内P「……はい、わかりました」
李衣菜『あっ、ちょっと待ってくださいね』
李衣菜『……えっ? 代わらなくて良いの?』
李衣菜『だって、さっきあんなに騒いで……あ、うん』
李衣菜『あっ、大丈夫でした!』
李衣菜『それじゃあ、また明日! お疲れ様でーす!』
武内P「はい、お疲れ様です」
武内P「……」
武内P「また明日……か」
254: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:00:49.04 ID:M/Gg+a30o
prrrr!prrrr!
武内P「……はい、もしもし」
ちひろ『あの……度々すみません』
武内P「いえ、問題ありません」
ちひろ『えっ、と……』
ちひろ『プロデューサーさん、明日お休みですよね?』
ちひろ『それで、その……』
ちひろ『よ……予定って、何かありますか……?』
武内P「はい」
武内P「明日は、出社します」
ちひろ『えっ?』
武内P「……はい、もしもし」
ちひろ『あの……度々すみません』
武内P「いえ、問題ありません」
ちひろ『えっ、と……』
ちひろ『プロデューサーさん、明日お休みですよね?』
ちひろ『それで、その……』
ちひろ『よ……予定って、何かありますか……?』
武内P「はい」
武内P「明日は、出社します」
ちひろ『えっ?』
255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:07:41.75 ID:M/Gg+a30o
ちひろ『あの……プロデューサーさん?』
ちひろ『……休日出勤を宣言されても、困るんですけど』
武内P「……すみません」
ちひろ『すみませんじゃありません』
武内P「明日は、どうしても社に居なければならなく……はい」
ちひろ『……全く、もうっ!』
ちひろ『私が休みの日に、珍しく残業をしないと思ったら……!』
武内P「……」
ちひろ『……休日出勤を宣言されても、困るんですけど』
武内P「……すみません」
ちひろ『すみませんじゃありません』
武内P「明日は、どうしても社に居なければならなく……はい」
ちひろ『……全く、もうっ!』
ちひろ『私が休みの日に、珍しく残業をしないと思ったら……!』
武内P「……」
256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:12:14.81 ID:M/Gg+a30o
武内P「あの……千川さん」
ちひろ『何ですか?』
武内P「千川さんは、その……ご存知だったのでは?」
ちひろ『何をですか?』
武内P「プロジェクトのメンバーの皆さんが……」
武内P「私に、サプライズでチョコを……と」
ちひろ『えっ? 皆、そんな事を?』
武内P「……」
武内P「え……ええ」
ちひろ『何ですか?』
武内P「千川さんは、その……ご存知だったのでは?」
ちひろ『何をですか?』
武内P「プロジェクトのメンバーの皆さんが……」
武内P「私に、サプライズでチョコを……と」
ちひろ『えっ? 皆、そんな事を?』
武内P「……」
武内P「え……ええ」
257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:17:33.95 ID:M/Gg+a30o
ちひろ『へぇ、素敵じゃないですか!』
武内P「ですから、その……」
ちひろ『? どうかしましたか?』
武内P「私の所在を確認したのは……」
武内P「――皆さんの計画のため」
武内P「……では、無かったのでしょうか?」
ちひろ『……』
ちひろ『…………』
ちひろ『はい、そうです』
武内P「ですから、その……」
ちひろ『? どうかしましたか?』
武内P「私の所在を確認したのは……」
武内P「――皆さんの計画のため」
武内P「……では、無かったのでしょうか?」
ちひろ『……』
ちひろ『…………』
ちひろ『はい、そうです』
258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/14(木) 23:34:15.64 ID:M/Gg+a30o
ちひろ『だから、プロデューサーさんに電話をしたんです』
武内P「えっ? あの……」
ちひろ『すみません、電車に乗るのでこれで』
武内P「電車? あの、千川さんは」
ちひろ『失礼します』
武内P「……切れた」
武内P「……」
武内P(千川さんは、何故私に電話を……?)
武内P(……それも、普段私が帰るような時間に)
武内P(私が定時で帰って、今回の問題が起きたから――)
武内P(千川さんに、連絡が行ったのだと考えていたが)
武内P「……」
武内P「明日、直接聞いてみよう」
おわり
武内P「えっ? あの……」
ちひろ『すみません、電車に乗るのでこれで』
武内P「電車? あの、千川さんは」
ちひろ『失礼します』
武内P「……切れた」
武内P「……」
武内P(千川さんは、何故私に電話を……?)
武内P(……それも、普段私が帰るような時間に)
武内P(私が定時で帰って、今回の問題が起きたから――)
武内P(千川さんに、連絡が行ったのだと考えていたが)
武内P「……」
武内P「明日、直接聞いてみよう」
おわり
269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:27:22.78 ID:JzA/HGtGo
書きます
武内P「新曲発表、ですか?」
武内P「新曲発表、ですか?」
270: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:30:13.24 ID:JzA/HGtGo
奏・美嘉・周子・志希「……」コクリ
武内P「それは、おめでとうございます」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「あの……何故、皆さん無言なのでしょうか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
ガチャッ!
フレデリカ「おっはよー♪」
フレデリカ「それじゃあ、新曲発表始めるよん♪」
武内P「……宮本さん?」
武内P「それは、おめでとうございます」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「あの……何故、皆さん無言なのでしょうか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
ガチャッ!
フレデリカ「おっはよー♪」
フレデリカ「それじゃあ、新曲発表始めるよん♪」
武内P「……宮本さん?」
271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:37:16.03 ID:JzA/HGtGo
フレデリカ「フンフフーンフーンフーンフ~ン♪」
武内P「このメロディーは……」
フレデリカ「フンフフーンフーンフーンフ~ン♪」
武内P「バースデーソングの――」
フレデリカ「フンフフーフーフーフフ・フレデリカ~♪」
武内P「――『Happy Birthday to You』、ですね」
フレデリカ「フンフフーンフーンフーンフゥ~~ン♪」
フレデリカ「……おめでとう、アタシ! ありがとう、フレちゃん!」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「このメロディーは……」
フレデリカ「フンフフーンフーンフーンフ~ン♪」
武内P「バースデーソングの――」
フレデリカ「フンフフーフーフーフフ・フレデリカ~♪」
武内P「――『Happy Birthday to You』、ですね」
フレデリカ「フンフフーンフーンフーンフゥ~~ン♪」
フレデリカ「……おめでとう、アタシ! ありがとう、フレちゃん!」
奏・美嘉・周子・志希「……」
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:42:49.16 ID:JzA/HGtGo
武内P「宮本さんは……昨日が、誕生日だったのですか?」
フレデリカ「そうだよん♪」
フレデリカ「バレンタインデーに、チョコと一緒に生まれたんだ~♪」
武内P「は、はあ……」
武内P「すみません……担当外なので、把握していませんでした」
フレデリカ「そんなっ!? もっと、チョコの事を知ってあげて!」
武内P「その前に……」
武内P「誕生日、おめでとうございます」
フレデリカ「ンフフ♪ アリガトゥ・サンキュー!」
フレデリカ「フランス語っぽく言ってみたけど、通じた?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
フレデリカ「そうだよん♪」
フレデリカ「バレンタインデーに、チョコと一緒に生まれたんだ~♪」
武内P「は、はあ……」
武内P「すみません……担当外なので、把握していませんでした」
フレデリカ「そんなっ!? もっと、チョコの事を知ってあげて!」
武内P「その前に……」
武内P「誕生日、おめでとうございます」
フレデリカ「ンフフ♪ アリガトゥ・サンキュー!」
フレデリカ「フランス語っぽく言ってみたけど、通じた?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:47:55.42 ID:JzA/HGtGo
武内P「すみませんが、プレゼントは……」
フレデリカ「わお! もしかして、見えないプレゼント?」
武内P「いえ、そういう訳では……」
フレデリカ「なるほどなるほど!」
フレデリカ「それじゃあ、ギブミーチョコレ~ト~♪」
武内P「……」
武内P「あの……もし、昼食時に予定が無ければ、ですが」
武内P「宜しければ、ランチをご馳走させてください」
フレデリカ「へっ? ランチって……昼の?」
フレデリカ「朝でも夜でも夕方でもない、昼のゴハン?」
奏・美嘉・周子・志希「……!」
フレデリカ「わお! もしかして、見えないプレゼント?」
武内P「いえ、そういう訳では……」
フレデリカ「なるほどなるほど!」
フレデリカ「それじゃあ、ギブミーチョコレ~ト~♪」
武内P「……」
武内P「あの……もし、昼食時に予定が無ければ、ですが」
武内P「宜しければ、ランチをご馳走させてください」
フレデリカ「へっ? ランチって……昼の?」
フレデリカ「朝でも夜でも夕方でもない、昼のゴハン?」
奏・美嘉・周子・志希「……!」
274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:52:34.17 ID:JzA/HGtGo
武内P「はい。昼食、ですね」
フレデリカ「ふむふむ、どんなご馳走が待ち受けてるの?」
武内P「ハンバーグです」
フレデリカ「おおっ、ハンバーグ! 茶色いし、チョコと似てるね!」
武内P「え、ええ……そうですね」
フレデリカ「それじゃあ、フレちゃんお出かけする準備してくるね♪」
武内P「あの、お昼時にはまだ早――」
フレデリカ「いざ、ハンバーグ! チョコレートハンバーグ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P「……行ってしまった」
奏・美嘉・周子・志希「何、今の!?」
武内P「えっ?」
フレデリカ「ふむふむ、どんなご馳走が待ち受けてるの?」
武内P「ハンバーグです」
フレデリカ「おおっ、ハンバーグ! 茶色いし、チョコと似てるね!」
武内P「え、ええ……そうですね」
フレデリカ「それじゃあ、フレちゃんお出かけする準備してくるね♪」
武内P「あの、お昼時にはまだ早――」
フレデリカ「いざ、ハンバーグ! チョコレートハンバーグ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P「……行ってしまった」
奏・美嘉・周子・志希「何、今の!?」
武内P「えっ?」
275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 21:58:51.14 ID:JzA/HGtGo
奏「貴方……そんなに機転が利いたのね」
武内P「えっ?」
美嘉「まるで、大人の男の人みたいじゃん!★」
武内P「……見た通り、成人男性です」
周子「やるなぁ。かなり見直したよ」
武内P「はあ……」
志希「OH! I'm very proud of you~!」
武内P「いえ、あの……」
武内P「一体、何があったのですか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「えっ?」
美嘉「まるで、大人の男の人みたいじゃん!★」
武内P「……見た通り、成人男性です」
周子「やるなぁ。かなり見直したよ」
武内P「はあ……」
志希「OH! I'm very proud of you~!」
武内P「いえ、あの……」
武内P「一体、何があったのですか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:02:30.85 ID:JzA/HGtGo
・ ・ ・
武内P「宮本さんの誕生日を忘れていた、と」
奏・美嘉・周子・志希「……」コクリ
武内P「……成る程」
武内P「宮本さんも、自分の誕生日を忘れていて……」
武内P「……今朝、思い出し」
武内P「先程の歌を気に入って歌い続け……いたたまれなくなった、と」
奏・美嘉・周子・志希「……」コクリ
武内P「……成る程、お話はわかりました」
武内P「……」
武内P「何故、皆さんは私を巻き込んだのですか?」
武内P「宮本さんの誕生日を忘れていた、と」
奏・美嘉・周子・志希「……」コクリ
武内P「……成る程」
武内P「宮本さんも、自分の誕生日を忘れていて……」
武内P「……今朝、思い出し」
武内P「先程の歌を気に入って歌い続け……いたたまれなくなった、と」
奏・美嘉・周子・志希「……」コクリ
武内P「……成る程、お話はわかりました」
武内P「……」
武内P「何故、皆さんは私を巻き込んだのですか?」
277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:09:07.61 ID:JzA/HGtGo
奏「私達だって、完全に忘れてた訳じゃないのよ?」
奏「ただ、フレデリカのテンションが高くて……」
武内P「あの」
美嘉「バレンタインデーだー、ってずっとはしゃいでて……さ」
美嘉「ひっかかりつつも、流されちゃって……」
武内P「待ってください」
周子「めっちゃ良い笑顔でチョコ食べてたしな~」
周子「フレちゃん、一週間前からチョコチョコ言ってたし」
武内P「皆さん?」
志希「気まずい、っていうのがどんなのか初めて知ったんだよね」
志希「うーん、あたし的にはこれは知りたくなかったかなー」
武内P「……」
奏「ただ、フレデリカのテンションが高くて……」
武内P「あの」
美嘉「バレンタインデーだー、ってずっとはしゃいでて……さ」
美嘉「ひっかかりつつも、流されちゃって……」
武内P「待ってください」
周子「めっちゃ良い笑顔でチョコ食べてたしな~」
周子「フレちゃん、一週間前からチョコチョコ言ってたし」
武内P「皆さん?」
志希「気まずい、っていうのがどんなのか初めて知ったんだよね」
志希「うーん、あたし的にはこれは知りたくなかったかなー」
武内P「……」
278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:13:47.77 ID:JzA/HGtGo
奏「でも、貴方のおかげで機嫌が良くなったみたい」
武内P「……そう、なのですか?」
美嘉「なんとなーく、いつもとカンジ違ったんだよね」
武内P「……成る程」
周子「それにしても、ハンバーグ楽しみやわ~」
武内P「えっ?」
志希「にゃはは♪ エネルギー、補充~♪」
武内P「あの……」
武内P「……皆さん?」
奏・美嘉・周子・志希「?」キョトン
武内P「……『?』ではなく」
武内P「……そう、なのですか?」
美嘉「なんとなーく、いつもとカンジ違ったんだよね」
武内P「……成る程」
周子「それにしても、ハンバーグ楽しみやわ~」
武内P「えっ?」
志希「にゃはは♪ エネルギー、補充~♪」
武内P「あの……」
武内P「……皆さん?」
奏・美嘉・周子・志希「?」キョトン
武内P「……『?』ではなく」
279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:21:46.57 ID:JzA/HGtGo
武内P「皆さんもご一緒に……でしょうか?」
奏「だって……ねえ?」
美嘉・周子・志希「うん」
武内P「勿論、私は構いませんが……」
奏「ちなみに――」
奏「――私、7月1日が誕生日だったんだけどな」
美嘉「――アタシは、11月12日だったんだよねー」
周子「――あたしは、12月12日だったんだー」
志希「――あたしは、5月30日だから大分前だよん♪」
武内P「やはり!」
武内P「全員に、ご馳走しろと……!?」
奏「だって……ねえ?」
美嘉・周子・志希「うん」
武内P「勿論、私は構いませんが……」
奏「ちなみに――」
奏「――私、7月1日が誕生日だったんだけどな」
美嘉「――アタシは、11月12日だったんだよねー」
周子「――あたしは、12月12日だったんだー」
志希「――あたしは、5月30日だから大分前だよん♪」
武内P「やはり!」
武内P「全員に、ご馳走しろと……!?」
280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:31:07.55 ID:JzA/HGtGo
奏「あら? もしかして、私達は駄目なのかな?」
武内P「……それだけで済むのならば!」
美嘉「アハハ★ もー、何焦ってるの★」
武内P「当然の結果です!」
周子「ゴハン食べた後、何処に連れてってくれるん?」
武内P「真っ直ぐ、プロダクションへ戻ります!」
志希「んふふ♪ 真っ直ぐがどっちか、わかるかにゃ~?」
武内P「待ってください! あまりに不穏すぎます!」
武内P「あの……本当に、昼食だけに……!」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「急に無言にならないで頂けますか……!?」
武内P「……それだけで済むのならば!」
美嘉「アハハ★ もー、何焦ってるの★」
武内P「当然の結果です!」
周子「ゴハン食べた後、何処に連れてってくれるん?」
武内P「真っ直ぐ、プロダクションへ戻ります!」
志希「んふふ♪ 真っ直ぐがどっちか、わかるかにゃ~?」
武内P「待ってください! あまりに不穏すぎます!」
武内P「あの……本当に、昼食だけに……!」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「急に無言にならないで頂けますか……!?」
281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:37:49.29 ID:JzA/HGtGo
奏「何? そんなにフレデリカと二人っきりが良いの?」
武内P「いっ、いえ! 決して、そういう訳では!」
美嘉「ホントにー? な~んかアヤシイ……」
武内P「……本当です」
周子「ハンバーグって言ってたけど、どんなやつなん?」
武内P「煮込みハンバーグです」
志希「ほうほう、それは色々仕込みが楽そうだねん♪」
武内P「いえ、手間暇かかったデミグラスソースが……何のですか!?」
武内P「……すみません」
武内P「また後日、改めて……では、いけませんか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「……!」
武内P「いっ、いえ! 決して、そういう訳では!」
美嘉「ホントにー? な~んかアヤシイ……」
武内P「……本当です」
周子「ハンバーグって言ってたけど、どんなやつなん?」
武内P「煮込みハンバーグです」
志希「ほうほう、それは色々仕込みが楽そうだねん♪」
武内P「いえ、手間暇かかったデミグラスソースが……何のですか!?」
武内P「……すみません」
武内P「また後日、改めて……では、いけませんか?」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「……!」
282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:47:21.16 ID:JzA/HGtGo
武内P「……わかりました」
奏・美嘉・周子・志希「んふふ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「では――これをどうぞ」
スッ…
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「二万円です」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「これで……許して頂けませんか?」
奏・美嘉・周子・志希「んふふ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「では――これをどうぞ」
スッ…
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「二万円です」
奏・美嘉・周子・志希「……」
武内P「これで……許して頂けませんか?」
283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 22:53:55.96 ID:JzA/HGtGo
奏「こういうの、良くないと思うんだけど?」
武内P「はい、私もそう思います」
美嘉「わかってるなら、ホラ。それしまって」
武内P「……」
周子「何なら、それでフレちゃんにプレゼント買ってあげてよ」
武内P「!? いえ、それは……!」
志希「にゃはは♪ それが知られたら、大変だよね~♪」
武内P「ええ、ですから――」
奏・美嘉・周子・志希「ふふっ♪」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……良い……笑顔ですね……!」
武内P「はい、私もそう思います」
美嘉「わかってるなら、ホラ。それしまって」
武内P「……」
周子「何なら、それでフレちゃんにプレゼント買ってあげてよ」
武内P「!? いえ、それは……!」
志希「にゃはは♪ それが知られたら、大変だよね~♪」
武内P「ええ、ですから――」
奏・美嘉・周子・志希「ふふっ♪」ニコッ!
武内P「……」
武内P「……良い……笑顔ですね……!」
284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 23:03:14.45 ID:JzA/HGtGo
・ ・ ・
武内P「――という事情がありまして」
専務「成る程、ご苦労だった」
武内P「……」
専務「彼女たちに、随分と連れ回されたそうだな?」
武内P「……はい」
武内P「ですが――皆さん、とても良い笑顔をしていました」
専務「そうか……やはり、君は優秀だな」
専務「今回の件を任せたのは、正解だった」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「――という事情がありまして」
専務「成る程、ご苦労だった」
武内P「……」
専務「彼女たちに、随分と連れ回されたそうだな?」
武内P「……はい」
武内P「ですが――皆さん、とても良い笑顔をしていました」
専務「そうか……やはり、君は優秀だな」
専務「今回の件を任せたのは、正解だった」
武内P「……」
武内P「えっ?」
285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 23:08:20.65 ID:JzA/HGtGo
武内P「あの……任せた、とは?」
専務「そのままの意味だが?」
武内P「……専務」
専務「私は、宮本フレデリカくんに言ったまでだ」
武内P「……何をでしょうか?」
専務「――君の新曲は、とても素晴らしい」
専務「――是非、彼に聞かせてあげるべきだ、と」
武内P「……」
武内P「待ってください」
専務「そのままの意味だが?」
武内P「……専務」
専務「私は、宮本フレデリカくんに言ったまでだ」
武内P「……何をでしょうか?」
専務「――君の新曲は、とても素晴らしい」
専務「――是非、彼に聞かせてあげるべきだ、と」
武内P「……」
武内P「待ってください」
286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 23:15:16.74 ID:JzA/HGtGo
武内P「彼女達が私の所へ来たのは……専務が?」
専務「私は、あまり気が長い方では無い」
武内P「すみません、それとこれとは……」
専務「ならば、私にあの歌を聞き続けろと?」
武内P「……宮本さんは、プロジェクトクローネの一員です」
武内P「専務が見つけたお姫様――シンデレラの一人です」
武内P「ならば、今回の件は……」
武内P「担当である、専務が対処するのが一番だったのではないでしょうか?」
専務「まるでおとぎ話だな」
武内P「いえ、現実的な話です」
専務「私は、あまり気が長い方では無い」
武内P「すみません、それとこれとは……」
専務「ならば、私にあの歌を聞き続けろと?」
武内P「……宮本さんは、プロジェクトクローネの一員です」
武内P「専務が見つけたお姫様――シンデレラの一人です」
武内P「ならば、今回の件は……」
武内P「担当である、専務が対処するのが一番だったのではないでしょうか?」
専務「まるでおとぎ話だな」
武内P「いえ、現実的な話です」
287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 23:20:31.66 ID:JzA/HGtGo
専務「君は、私に意見するつもりか?」
武内P「お願いします、専務」
武内P「今回の様な事が続いては、私の身がもちません」
専務「君には期待している」
専務「宮本フレデリカくんだけでなく――城ヶ崎美嘉くん」
専務「彼女も、君が居る事でさらなる輝きを見せている」
武内P「えっ?」
専務「――イジられ役がアタシじゃなくなって、チョー楽★」
専務「彼女は、こう言っているが?」
武内P「……後で、城ヶ崎さんと直接話します」
武内P「お願いします、専務」
武内P「今回の様な事が続いては、私の身がもちません」
専務「君には期待している」
専務「宮本フレデリカくんだけでなく――城ヶ崎美嘉くん」
専務「彼女も、君が居る事でさらなる輝きを見せている」
武内P「えっ?」
専務「――イジられ役がアタシじゃなくなって、チョー楽★」
専務「彼女は、こう言っているが?」
武内P「……後で、城ヶ崎さんと直接話します」
288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/15(金) 23:31:26.72 ID:JzA/HGtGo
専務「とにかく、ご苦労だった」
武内P「お願いします。せめて、今回だけに」
専務「考えておこう。下がりなさい」
武内P「待ってください、専務!」
専務「そうだな……では、こうしよう」
専務「奇しくも、昨日はバレンタインデーだ」
専務「なので、君には――」
武内P「!? 待ってください!」
専務「箱入りのチョコレートのように、何が飛び出すかわからない」
専務「そんな、素晴らしい才能の持ち主である――」
専務「――彼女達の、面倒を見る権利を贈ろう」
武内P「ブラックにも程があります!」
おわり
武内P「お願いします。せめて、今回だけに」
専務「考えておこう。下がりなさい」
武内P「待ってください、専務!」
専務「そうだな……では、こうしよう」
専務「奇しくも、昨日はバレンタインデーだ」
専務「なので、君には――」
武内P「!? 待ってください!」
専務「箱入りのチョコレートのように、何が飛び出すかわからない」
専務「そんな、素晴らしい才能の持ち主である――」
専務「――彼女達の、面倒を見る権利を贈ろう」
武内P「ブラックにも程があります!」
おわり
296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:50:03.61 ID:KQHh9fqEo
書きます
武内P「カラオケ、ですか?」
武内P「カラオケ、ですか?」
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 19:54:44.88 ID:KQHh9fqEo
美嘉「そっ! 今日は約束してたんだよねー★」
唯「ねぇねぇ、良かったら一緒に来る~?」
美嘉「アハハ、来るわけ無いって!」
唯「えー? ゆい達に聞きたいコトがあるんでしょ?」
唯「だから、カラオケでマイクを使ってパーッとインタビュー!」
唯「みたいなカンジでどう? どう?」
武内P「……」
唯「ねぇねぇ、良かったら一緒に来る~?」
美嘉「アハハ、来るわけ無いって!」
唯「えー? ゆい達に聞きたいコトがあるんでしょ?」
唯「だから、カラオケでマイクを使ってパーッとインタビュー!」
唯「みたいなカンジでどう? どう?」
武内P「……」
298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:00:48.22 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
唯「――んじゃ、とりあえず二時間でヨロで~す☆」
美嘉「……まさか、本当に来ると思わなかった」
武内P「いえ……私も、そのつもりはなかったのですが」
唯「シンデレラプロジェクトのプロデューサーちゃん!」
唯「ワンドリンクだけど、飲み物何にする~?」
唯「あっ、お酒いっとく? それでテンションアゲアゲでさっ!」
武内P「い、いえ……それは、さすがに」
美嘉「……どうなることやら」
唯「――んじゃ、とりあえず二時間でヨロで~す☆」
美嘉「……まさか、本当に来ると思わなかった」
武内P「いえ……私も、そのつもりはなかったのですが」
唯「シンデレラプロジェクトのプロデューサーちゃん!」
唯「ワンドリンクだけど、飲み物何にする~?」
唯「あっ、お酒いっとく? それでテンションアゲアゲでさっ!」
武内P「い、いえ……それは、さすがに」
美嘉「……どうなることやら」
299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:07:00.71 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
武内P「――それでは、早速ですが」
唯「ストップストーップ! ちょっとターイム!」
武内P「……大槻さん?」
唯「もー! ちょっとは歌ってからにしようよー!」
美嘉「まあ、ドリンクもまだ来てないしねー」
唯「ゆい、喉カラカラ~!」
武内P「そう、ですね……すみません」
唯「楽しんでからでも遅くないっしょ☆ ねっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「ま、たまにはこういうのも良いんじゃないの★」
武内P「――それでは、早速ですが」
唯「ストップストーップ! ちょっとターイム!」
武内P「……大槻さん?」
唯「もー! ちょっとは歌ってからにしようよー!」
美嘉「まあ、ドリンクもまだ来てないしねー」
唯「ゆい、喉カラカラ~!」
武内P「そう、ですね……すみません」
唯「楽しんでからでも遅くないっしょ☆ ねっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「ま、たまにはこういうのも良いんじゃないの★」
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:14:50.58 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
美嘉「――ハイ♪」
唯「イェーイ! 美嘉ちゃーん、ヒューヒュー!」
武内P「城ヶ崎さんの歌う……」
武内P「大槻さんのソロ曲、『Radio Happy』」
武内P「……とても、素晴らしいステージでした」
唯「えへへ、でしょ~? 最後もカワイかったっしょ?」
武内P「ええ、とても」
唯「アハッ☆ だってさ、美嘉ちゃ~ん♪」
美嘉「いや、ちょっと……ずっとこの感じでいくの!?」
美嘉「歌うたびにこれだと、キツくない!?」
美嘉「――ハイ♪」
唯「イェーイ! 美嘉ちゃーん、ヒューヒュー!」
武内P「城ヶ崎さんの歌う……」
武内P「大槻さんのソロ曲、『Radio Happy』」
武内P「……とても、素晴らしいステージでした」
唯「えへへ、でしょ~? 最後もカワイかったっしょ?」
武内P「ええ、とても」
唯「アハッ☆ だってさ、美嘉ちゃ~ん♪」
美嘉「いや、ちょっと……ずっとこの感じでいくの!?」
美嘉「歌うたびにこれだと、キツくない!?」
301: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:20:20.39 ID:KQHh9fqEo
唯「えー? もしかして照れてるの? うりうり~!」
美嘉「違うってば!……もー、早く次入れなって」
唯「そだね!」
唯「――はいっ、プロデューサーちゃん☆」
武内P「……えっ?」
唯「ゆい、プロデューサーちゃんの歌が聞きたいな~♪」
武内P「いえ、私は……」
唯「イイじゃんイイじゃん☆ 後でインタビューに答えるお・れ・い☆」
武内P「はあ……」
美嘉「唯……アンタ、なんか凄いね」
美嘉「違うってば!……もー、早く次入れなって」
唯「そだね!」
唯「――はいっ、プロデューサーちゃん☆」
武内P「……えっ?」
唯「ゆい、プロデューサーちゃんの歌が聞きたいな~♪」
武内P「いえ、私は……」
唯「イイじゃんイイじゃん☆ 後でインタビューに答えるお・れ・い☆」
武内P「はあ……」
美嘉「唯……アンタ、なんか凄いね」
302: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:24:11.25 ID:KQHh9fqEo
唯「ホラホラ~! どんなの歌う~?」
ずいっ!
武内P「あ、あの……」
美嘉「こーら、距離近いって」
唯「おっと! アブないアブない!」
唯「密室で、プロデューサーちゃんをメロメロにしちゃう所だった☆」
美嘉「アタシも居るの、忘れないでよねー?」
唯「それじゃあ、美嘉ちゃんをメロメロにしよっかな~♪」
美嘉「ちょっと、もう!……アハハ★」
武内P「では……とりあえず、一曲だけ」
美嘉・唯「オッケー♪」
ずいっ!
武内P「あ、あの……」
美嘉「こーら、距離近いって」
唯「おっと! アブないアブない!」
唯「密室で、プロデューサーちゃんをメロメロにしちゃう所だった☆」
美嘉「アタシも居るの、忘れないでよねー?」
唯「それじゃあ、美嘉ちゃんをメロメロにしよっかな~♪」
美嘉「ちょっと、もう!……アハハ★」
武内P「では……とりあえず、一曲だけ」
美嘉・唯「オッケー♪」
303: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:31:06.93 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
武内P「~♪」
武内P「……」
武内P「……アイドルの方の前で歌うのは、緊張しますね」
唯「お……おおう!///」
唯「プロデューサーちゃん、歌上手いじゃ~ん!」
武内P「そう、でしょうか? 自分では、よく……」
唯「うんうん! ゆい、ちょっとドキッとしちゃったもん!」
唯「ねっ、美嘉ちゃ――」
美嘉「うん……ヤバーイ……♥」
唯「――美嘉ちゃ――ん!?」
武内P「~♪」
武内P「……」
武内P「……アイドルの方の前で歌うのは、緊張しますね」
唯「お……おおう!///」
唯「プロデューサーちゃん、歌上手いじゃ~ん!」
武内P「そう、でしょうか? 自分では、よく……」
唯「うんうん! ゆい、ちょっとドキッとしちゃったもん!」
唯「ねっ、美嘉ちゃ――」
美嘉「うん……ヤバーイ……♥」
唯「――美嘉ちゃ――ん!?」
304: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:36:01.37 ID:KQHh9fqEo
美嘉「どうしたの? 大声出しちゃって♥」
美嘉「あっ、歌う前に声出し? やるじゃん♥」
唯「美嘉ちゃん!? いや、あの……違くない!?」
美嘉「? 何が?」
唯「ゆ……ゆいの気のせい……?」
美嘉「アタシは、カリスマJKアイドル♥」
美嘉「――城ヶ崎美嘉だよ♥」
唯「気のせい違う!!」
美嘉「あっ、歌う前に声出し? やるじゃん♥」
唯「美嘉ちゃん!? いや、あの……違くない!?」
美嘉「? 何が?」
唯「ゆ……ゆいの気のせい……?」
美嘉「アタシは、カリスマJKアイドル♥」
美嘉「――城ヶ崎美嘉だよ♥」
唯「気のせい違う!!」
305: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:41:56.15 ID:KQHh9fqEo
美嘉「ねー♥ 他の曲も歌いなよー♥」
ずずいっ!
武内P「あ、あの……」
唯「美嘉ちゃん!? めっちゃ距離近いよ!?」
美嘉「おっと、アブナイ♥」
美嘉「だって……ここ、密室だからねー♥」
唯「ゆいも居ます! ゆいも、ここに居ます!」
美嘉「ねー♥ 良いでしょー?♥ お・ね・が・い♥」
武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」
唯「……!」
唯(ゆいが……ゆいが、何とかしなきゃ!)
ずずいっ!
武内P「あ、あの……」
唯「美嘉ちゃん!? めっちゃ距離近いよ!?」
美嘉「おっと、アブナイ♥」
美嘉「だって……ここ、密室だからねー♥」
唯「ゆいも居ます! ゆいも、ここに居ます!」
美嘉「ねー♥ 良いでしょー?♥ お・ね・が・い♥」
武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」
唯「……!」
唯(ゆいが……ゆいが、何とかしなきゃ!)
306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:47:06.21 ID:KQHh9fqEo
唯「……!」
唯(ゆいが歌って、流れを変えないと!)
唯「――それじゃっ、次はゆいが歌うよー☆」
唯「テンションアゲアゲで、盛り上がってこー!」
~♪
武内P「これは……城ヶ崎さんのソロ曲――」
美嘉「『TOKIMEKIエスカレート』……♥♥♥」
唯「――は、ナシで!」
唯「演奏中止! 演奏中止、ヨロ!」
唯(ゆいが歌って、流れを変えないと!)
唯「――それじゃっ、次はゆいが歌うよー☆」
唯「テンションアゲアゲで、盛り上がってこー!」
~♪
武内P「これは……城ヶ崎さんのソロ曲――」
美嘉「『TOKIMEKIエスカレート』……♥♥♥」
唯「――は、ナシで!」
唯「演奏中止! 演奏中止、ヨロ!」
307: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 20:54:52.20 ID:KQHh9fqEo
唯「……!」
唯(どうしよ!? 何入れれば良い!?)
美嘉「ねえ、なんか部屋暑くない……?♥」
武内P「そう、でしょうか? でしたら、空調を……」
美嘉「シャツのボタン外せばオッケーかな♥」
武内P「そ、そう……ですか」
美嘉「ちょっとヤダー♥ ●ー●ーイー♥ んふっ♥」
武内P「いっ、いえ! 決して、その様な事は!」
唯「……!///」
唯(もおお! 考えがまとまらないよー!)
唯(どうしよ!? 何入れれば良い!?)
美嘉「ねえ、なんか部屋暑くない……?♥」
武内P「そう、でしょうか? でしたら、空調を……」
美嘉「シャツのボタン外せばオッケーかな♥」
武内P「そ、そう……ですか」
美嘉「ちょっとヤダー♥ ●ー●ーイー♥ んふっ♥」
武内P「いっ、いえ! 決して、その様な事は!」
唯「……!///」
唯(もおお! 考えがまとまらないよー!)
308: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:05:14.34 ID:KQHh9fqEo
唯「……!」
唯(とりあえず! クローネのメンバーの曲を――)
『in fact』:橘ありす
唯(――もっともっと素直になられたら、ヤバいよ~!)
『薄荷 -ハッカ-』:北条加蓮
唯(――ずっとそばにいたいよ、とかアウト!)
『Hotel Moonside』:速水奏
唯(――ここがホテルムーンサイドになっちゃう!)
唯(とりあえず! クローネのメンバーの曲を――)
『in fact』:橘ありす
唯(――もっともっと素直になられたら、ヤバいよ~!)
『薄荷 -ハッカ-』:北条加蓮
唯(――ずっとそばにいたいよ、とかアウト!)
『Hotel Moonside』:速水奏
唯(――ここがホテルムーンサイドになっちゃう!)
310: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:11:29.76 ID:KQHh9fqEo
唯「どうしよ……何歌おう……!?」
美嘉「そういえば、莉嘉がライオンの衣装着たそうじゃん?」
武内P「え、ええ……そうですね」
美嘉「アタシは似合うと思う? がおー♥」
ずずずいっ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん!?」
美嘉「んー……猫の方がカワイイ? にゃおー♥」
武内P「ど、どちらでも魅力的だと……あの、離れ……!」
美嘉「にゃおー♥ にゃおー♥ にゃー♥」
唯「――!」
美嘉「そういえば、莉嘉がライオンの衣装着たそうじゃん?」
武内P「え、ええ……そうですね」
美嘉「アタシは似合うと思う? がおー♥」
ずずずいっ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん!?」
美嘉「んー……猫の方がカワイイ? にゃおー♥」
武内P「ど、どちらでも魅力的だと……あの、離れ……!」
美嘉「にゃおー♥ にゃおー♥ にゃー♥」
唯「――!」
311: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:17:05.47 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
武内P「――大槻さんに、感謝された?」
みく「そうにゃ!」
みく「――やっぱり、みく達は凄いユニットだ、って!」
李衣菜「お陰で助かった……って言われたんですよね」
李衣菜「プロデューサー、何か知ってますか?」
武内P「そう、ですね……」
みく・李衣菜「……?」
武内P「――大槻さんに、感謝された?」
みく「そうにゃ!」
みく「――やっぱり、みく達は凄いユニットだ、って!」
李衣菜「お陰で助かった……って言われたんですよね」
李衣菜「プロデューサー、何か知ってますか?」
武内P「そう、ですね……」
みく・李衣菜「……?」
312: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:21:58.05 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
みく・李衣菜「……なるほど」
みく「Pチャンの歌を聞いた美嘉チャンが――」
みく「――発情期のメス猫チャンになった、と」
武内P「あの、前川さん……!」
武内P「その表現は、あまりにも……」
武内P「……それに、私の歌がきっかけだったとは限りません」
李衣菜「でも! ロックな魂が溢れる!」
李衣菜「私達の『OωOver!!』を二人で歌って、正気に戻ったと!」
武内P「……はい、そうd」
みく「ちょお~っと待つにゃ!!」
みく・李衣菜「……なるほど」
みく「Pチャンの歌を聞いた美嘉チャンが――」
みく「――発情期のメス猫チャンになった、と」
武内P「あの、前川さん……!」
武内P「その表現は、あまりにも……」
武内P「……それに、私の歌がきっかけだったとは限りません」
李衣菜「でも! ロックな魂が溢れる!」
李衣菜「私達の『OωOver!!』を二人で歌って、正気に戻ったと!」
武内P「……はい、そうd」
みく「ちょお~っと待つにゃ!!」
313: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:26:13.69 ID:KQHh9fqEo
誤)>李衣菜「私達の『OωOver!!』を二人で歌って、正気に戻ったと!」
正)>李衣菜「私達の『ØωØver!!』を二人で歌って、正気に戻ったと!」
正)>李衣菜「私達の『ØωØver!!』を二人で歌って、正気に戻ったと!」
314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:32:30.38 ID:KQHh9fqEo
李衣菜「? どうしたの、みくちゃん」
みく「『ØωØver!!』で正気に戻ったのは――」
みく「――ネコチャンパワーがきっかけにゃ!」
李衣菜「はあっ!? だって、発情期のメス猫って言ったじゃん!」
みく「……いっ、言ってないにゃ!」
李衣菜「正気に戻ったのは、ロックな魂のおかげ!」
李衣菜「その証拠に、唯ちゃん私に向けてお礼言ってたし!」
みく「そんな事ないもん! みくの方向いてた!」
武内P「あの……」
武内P「二人で歌ったから、というだけの可能性も……」
みく・李衣菜「ちょっと黙ってて!」
武内P「……はい」
みく「『ØωØver!!』で正気に戻ったのは――」
みく「――ネコチャンパワーがきっかけにゃ!」
李衣菜「はあっ!? だって、発情期のメス猫って言ったじゃん!」
みく「……いっ、言ってないにゃ!」
李衣菜「正気に戻ったのは、ロックな魂のおかげ!」
李衣菜「その証拠に、唯ちゃん私に向けてお礼言ってたし!」
みく「そんな事ないもん! みくの方向いてた!」
武内P「あの……」
武内P「二人で歌ったから、というだけの可能性も……」
みく・李衣菜「ちょっと黙ってて!」
武内P「……はい」
315: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:39:43.95 ID:KQHh9fqEo
みく「だったら――勝負にゃー!」
李衣菜「良いよ! やったろうじゃん!」
みく「Pチャン! カラオケ行くよ!」
李衣菜「それで、私達の前で歌ってください!」
武内P「えっ!?」
みく「ネコミミと!」
李衣菜「ロック!」
みく・李衣菜「――どっちが強いか、勝負!」
武内P「あ、あのっ!?」
武内P「仰っている意味が、よく……!」
李衣菜「良いよ! やったろうじゃん!」
みく「Pチャン! カラオケ行くよ!」
李衣菜「それで、私達の前で歌ってください!」
武内P「えっ!?」
みく「ネコミミと!」
李衣菜「ロック!」
みく・李衣菜「――どっちが強いか、勝負!」
武内P「あ、あのっ!?」
武内P「仰っている意味が、よく……!」
316: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:46:48.74 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
武内P「……何故、こんな事に」
夏樹「あはは! まあ、良いじゃないか!」
菜々「キャハッ!……JK! JKとして、カラオケはたしなみです!」
みく「さあ、Pチャン! 曲を入れるにゃ!」
李衣菜「本気で歌ってくださいね、プロデューサー!」
武内P「その……質問、なのですが」
武内P「それによって、何がわかるのでしょうか?」
みく・李衣菜・夏樹・菜々「……」
みく・李衣菜・夏樹・菜々「盛り上がっていこー!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……何故、こんな事に」
夏樹「あはは! まあ、良いじゃないか!」
菜々「キャハッ!……JK! JKとして、カラオケはたしなみです!」
みく「さあ、Pチャン! 曲を入れるにゃ!」
李衣菜「本気で歌ってくださいね、プロデューサー!」
武内P「その……質問、なのですが」
武内P「それによって、何がわかるのでしょうか?」
みく・李衣菜・夏樹・菜々「……」
みく・李衣菜・夏樹・菜々「盛り上がっていこー!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
317: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:54:32.69 ID:KQHh9fqEo
武内P「では……歌います」
https://www.youtube.com/watch?v=fDF00TzjcfY
菜々「――っ!? これは……!」
みく「あっ、『勇気100%』は知ってるにゃ!」
李衣菜「でも……光GENJI……?」
夏樹「アタシ達の時は違う人が歌って……」
菜々「うっ……うええっ……!」ポロポロッ!
みく・李衣菜・夏樹「!?」
https://www.youtube.com/watch?v=fDF00TzjcfY
菜々「――っ!? これは……!」
みく「あっ、『勇気100%』は知ってるにゃ!」
李衣菜「でも……光GENJI……?」
夏樹「アタシ達の時は違う人が歌って……」
菜々「うっ……うええっ……!」ポロポロッ!
みく・李衣菜・夏樹「!?」
318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/16(土) 21:59:19.45 ID:KQHh9fqEo
・ ・ ・
ちひろ「それで……泣き出しちゃったんですか」
武内P「……はい」
ちひろ「……刺さっちゃったんでしょうね」
武内P「……そのようです」
ちひろ「また、カラオケに行くんですか?」
武内P「誘われてはいますが……」
武内P「……世代の違う方とのカラオケは、難しいものがあります」
ちひろ「……色んなギャップがありますからね」
おわり
ちひろ「それで……泣き出しちゃったんですか」
武内P「……はい」
ちひろ「……刺さっちゃったんでしょうね」
武内P「……そのようです」
ちひろ「また、カラオケに行くんですか?」
武内P「誘われてはいますが……」
武内P「……世代の違う方とのカラオケは、難しいものがあります」
ちひろ「……色んなギャップがありますからね」
おわり
327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:24:29.34 ID:RVvhr/5Qo
書きます
武内P「赤ちゃん、ですか?」
武内P「赤ちゃん、ですか?」
328: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:29:51.28 ID:RVvhr/5Qo
仁奈「はいっ♪ 仁奈、赤ちゃんが見てーでごぜーます!」
薫「かおるも見たいんだー! おねがい、ねっ!」
武内P「あの……何故、私にそれを?」
仁奈「プロデューサーが――」
薫「せんせぇが――」
仁奈・薫「CPのプロデューサーに言いなさい、って♪」ニコッ!
武内P「…………」
楓「ふふっ! とっても微笑ましいですね♪」
早苗「……そう?」
瑞樹「……えぐいわ」
薫「かおるも見たいんだー! おねがい、ねっ!」
武内P「あの……何故、私にそれを?」
仁奈「プロデューサーが――」
薫「せんせぇが――」
仁奈・薫「CPのプロデューサーに言いなさい、って♪」ニコッ!
武内P「…………」
楓「ふふっ! とっても微笑ましいですね♪」
早苗「……そう?」
瑞樹「……えぐいわ」
329: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:35:33.00 ID:RVvhr/5Qo
武内P「担当プロデューサーが言った……と」
仁奈「はいっ♪ 言いやがりました!」
薫「あっ、せんせぇから、でんごんがあったんだ!」
仁奈・薫「――メンゴ」
仁奈・薫「……って♪」ニコッ!
武内P「…………」
瑞樹「……軽いわ」
早苗「……軽いわねぇ」
楓「ふふっ! 同僚の、あかるいわ、うふふっ!」
仁奈「はいっ♪ 言いやがりました!」
薫「あっ、せんせぇから、でんごんがあったんだ!」
仁奈・薫「――メンゴ」
仁奈・薫「……って♪」ニコッ!
武内P「…………」
瑞樹「……軽いわ」
早苗「……軽いわねぇ」
楓「ふふっ! 同僚の、あかるいわ、うふふっ!」
330: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:39:49.98 ID:RVvhr/5Qo
武内P「……すみません」
仁奈「えっ? どうかしたでごぜーますか?」
武内P「突然の事なので、どうしようも……」
薫「あっ! かおる、きいたことあるよ!」
薫「――とつきとおか!」
仁奈「それは、何でごぜーますか!?」
武内P「…………」
早苗「あれは無理ね、助けに行きましょ」
瑞樹「そうね、さすがにまずいわ」
楓「はーい♪」
仁奈「えっ? どうかしたでごぜーますか?」
武内P「突然の事なので、どうしようも……」
薫「あっ! かおる、きいたことあるよ!」
薫「――とつきとおか!」
仁奈「それは、何でごぜーますか!?」
武内P「…………」
早苗「あれは無理ね、助けに行きましょ」
瑞樹「そうね、さすがにまずいわ」
楓「はーい♪」
333: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:45:04.85 ID:RVvhr/5Qo
早苗「――やっほー♪ 仁奈ちゃん、薫ちゃん!」
仁奈「あっ、お姉さん達! こんにちは!」
薫「おねーさん達、こんにちはー!」
瑞樹「こんにちはー。元気に挨拶出来て偉いわね~♪」
仁奈・薫「はいっ♪」ニコッ!
楓「ふふっ♪ こんにちは~♪」
武内P「あの……皆さん、いつから……!?」
早苗・瑞樹・楓「最初から?」
武内P「…………そうですか」
仁奈「あっ、お姉さん達! こんにちは!」
薫「おねーさん達、こんにちはー!」
瑞樹「こんにちはー。元気に挨拶出来て偉いわね~♪」
仁奈・薫「はいっ♪」ニコッ!
楓「ふふっ♪ こんにちは~♪」
武内P「あの……皆さん、いつから……!?」
早苗・瑞樹・楓「最初から?」
武内P「…………そうですか」
334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:50:07.43 ID:RVvhr/5Qo
仁奈「お姉さん達! 仁奈達、赤ちゃんが見てーです!」
早苗「うーん、それはちょっと難しいかなぁ」
薫「ええっ、そうなの!? みられないの!?」
瑞樹「そうねぇ、すぐに……は難しいの」
仁奈・薫「……そんなぁ」ションボリ…
楓「……」
楓「あの……何とか、ならないでしょうか?」
武内P「えっ!?」
早苗「ちょっ、ちょっと楓ちゃん!?」
瑞樹「ほだされてるわ! いや、気持ちはわかるけど!」
早苗「うーん、それはちょっと難しいかなぁ」
薫「ええっ、そうなの!? みられないの!?」
瑞樹「そうねぇ、すぐに……は難しいの」
仁奈・薫「……そんなぁ」ションボリ…
楓「……」
楓「あの……何とか、ならないでしょうか?」
武内P「えっ!?」
早苗「ちょっ、ちょっと楓ちゃん!?」
瑞樹「ほだされてるわ! いや、気持ちはわかるけど!」
335: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:54:24.91 ID:RVvhr/5Qo
楓「二人共……赤ちゃん、見たいのよね?」
仁奈・薫「……」コクリ
楓「でも、赤ちゃんはガッカリしちゃうんじゃないかしら」
仁奈・薫「えっ?」
楓「赤ちゃんに会うなら――」
楓「――ステキな笑顔でないと、ねっ♪」ニコッ!
仁奈・薫「……!」
仁奈・薫「うんっ♪」ニコッ!
早苗・瑞樹「ちょいちょ――い!?」
武内P「高垣さん!? あの……高垣さん!?」
仁奈・薫「……」コクリ
楓「でも、赤ちゃんはガッカリしちゃうんじゃないかしら」
仁奈・薫「えっ?」
楓「赤ちゃんに会うなら――」
楓「――ステキな笑顔でないと、ねっ♪」ニコッ!
仁奈・薫「……!」
仁奈・薫「うんっ♪」ニコッ!
早苗・瑞樹「ちょいちょ――い!?」
武内P「高垣さん!? あの……高垣さん!?」
336: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 21:59:50.05 ID:RVvhr/5Qo
楓「それに、他の皆には内緒なんだけどね?」シーッ!
仁奈「内緒話でごぜーますね!」シーッ!
薫「かおる、だれにもいわないよ!」シーッ!
楓「あの人、笑顔でお願いごとされると弱いのよ♪」
仁奈「ふおお! そうだったのかー!」
薫「それじゃあ、もういちどおねがいしよっ!」
楓「ふふっ♪ それじゃあ、せーの――」
楓・仁奈・薫「おねがいしまーす♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「助けてください」
早苗・瑞樹「……」
仁奈「内緒話でごぜーますね!」シーッ!
薫「かおる、だれにもいわないよ!」シーッ!
楓「あの人、笑顔でお願いごとされると弱いのよ♪」
仁奈「ふおお! そうだったのかー!」
薫「それじゃあ、もういちどおねがいしよっ!」
楓「ふふっ♪ それじゃあ、せーの――」
楓・仁奈・薫「おねがいしまーす♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「助けてください」
早苗・瑞樹「……」
337: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:06:51.96 ID:RVvhr/5Qo
早苗「助けてください、って言われても……」
瑞樹「私達も、裏切り者が出たわ……」
武内P「……皆さん、とても良い笑顔をしています」
楓・仁奈・薫「~♪」ニコニコ!
早苗「……9歳児、9歳児、25歳児ね」
瑞樹「……ずるいわ、あっち楽そうじゃない」
武内P「待ってください。高垣さんの、あの表情――」
楓・仁奈・薫「あ・か・ちゃん♪ あ・か・ちゃん♪」ニコニコ!
武内P「……本当に、楽しみにしてらっしゃいます」
早苗・瑞樹「……」
瑞樹「私達も、裏切り者が出たわ……」
武内P「……皆さん、とても良い笑顔をしています」
楓・仁奈・薫「~♪」ニコニコ!
早苗「……9歳児、9歳児、25歳児ね」
瑞樹「……ずるいわ、あっち楽そうじゃない」
武内P「待ってください。高垣さんの、あの表情――」
楓・仁奈・薫「あ・か・ちゃん♪ あ・か・ちゃん♪」ニコニコ!
武内P「……本当に、楽しみにしてらっしゃいます」
早苗・瑞樹「……」
338: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:10:48.33 ID:RVvhr/5Qo
早苗「いやもう、ちょっと……どうするのよ、あれ」
瑞樹「ねえ、キミ。何か良いプロデュース無いの?」
武内P「……あるには、あります」
早苗・瑞樹「えっ!? あるの!?」
武内P「はい。ですが――」
武内P「――お二人の内、どちらかの協力が必要です」
早苗・瑞樹「……」
早苗・瑞樹「はああっ!?」
瑞樹「ねえ、キミ。何か良いプロデュース無いの?」
武内P「……あるには、あります」
早苗・瑞樹「えっ!? あるの!?」
武内P「はい。ですが――」
武内P「――お二人の内、どちらかの協力が必要です」
早苗・瑞樹「……」
早苗・瑞樹「はああっ!?」
339: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:15:21.79 ID:RVvhr/5Qo
早苗「何言ってんの!? タイホするわよ!?」
武内P「っ! それで、私と片桐さんは此処を離れられ――」
瑞樹「――させないわ! 私一人で……」
楓「ふふっ♪ 赤ちゃん、楽しみね♪」ニコニコ!
仁奈「はいっ♪ すっげー楽しみだー♪」ニコニコ!
薫「うんっ♪ いっぱいナデナデしたいなー♪」ニコニコ!
瑞樹「……あの相手は辛いわ!」
早苗「じゃあ、どうするのよ!?」
武内P「話し合いで決まらないようでしたら、ジャンケンで」
早苗・瑞樹「ジャンケンとな!?」
武内P「っ! それで、私と片桐さんは此処を離れられ――」
瑞樹「――させないわ! 私一人で……」
楓「ふふっ♪ 赤ちゃん、楽しみね♪」ニコニコ!
仁奈「はいっ♪ すっげー楽しみだー♪」ニコニコ!
薫「うんっ♪ いっぱいナデナデしたいなー♪」ニコニコ!
瑞樹「……あの相手は辛いわ!」
早苗「じゃあ、どうするのよ!?」
武内P「話し合いで決まらないようでしたら、ジャンケンで」
早苗・瑞樹「ジャンケンとな!?」
340: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:21:19.86 ID:RVvhr/5Qo
武内P「……では、失礼します」
早苗「待ちなさいって! 協力って、何すんのよ!?」
武内P「出さなきゃ負けよ――」
瑞樹「ねえ、聞いてる!? かなり大事な事でしょう!?」
武内P「最初はグー」
早苗・瑞樹「うおいっしょぉいっ!」グー!
早苗「ちょっと瑞樹ちゃん何グー出してるのよ!?」
瑞樹「早苗ちゃんこそ! ジャンケン始まったじゃないの!」
早苗「待ちなさいって! 協力って、何すんのよ!?」
武内P「出さなきゃ負けよ――」
瑞樹「ねえ、聞いてる!? かなり大事な事でしょう!?」
武内P「最初はグー」
早苗・瑞樹「うおいっしょぉいっ!」グー!
早苗「ちょっと瑞樹ちゃん何グー出してるのよ!?」
瑞樹「早苗ちゃんこそ! ジャンケン始まったじゃないの!」
341: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:27:13.24 ID:RVvhr/5Qo
武内P「ジャンケン――」
早苗・瑞樹「……!」
武内P「――ポン」
早苗「おらあっ!」パー!
瑞樹「しょらっ!」グー!
早苗「! やった、勝っ――」パー
瑞樹「時は止まるわ!!」
ブゥ――ン! カチカチカチカチ…
早苗「――」パー
瑞樹「……」チョキ!
瑞樹「……そして時は動き出す」
…カチッ!
早苗「――って無い!? ま、負けてる!?」
瑞樹「……悪いわね、早苗ちゃん」
早苗・瑞樹「……!」
武内P「――ポン」
早苗「おらあっ!」パー!
瑞樹「しょらっ!」グー!
早苗「! やった、勝っ――」パー
瑞樹「時は止まるわ!!」
ブゥ――ン! カチカチカチカチ…
早苗「――」パー
瑞樹「……」チョキ!
瑞樹「……そして時は動き出す」
…カチッ!
早苗「――って無い!? ま、負けてる!?」
瑞樹「……悪いわね、早苗ちゃん」
342: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:33:30.81 ID:RVvhr/5Qo
・ ・ ・
仁奈「えへへ! まだかな、まだかな~!」ワクワク!
薫「かおる、すっごく楽しみーっ♪」ワクワク!
楓「あの、瑞樹さん」
瑞樹「……何、楓ちゃん?」
楓「二人は、どこへ行ったんでしょうか?」
瑞樹「知らないわ」
瑞樹「赤ちゃんを見せるため、何かしに行ってるのは確かよ」
楓「……」
楓「!?」
瑞樹「いや……驚かれても困るわ」
仁奈「えへへ! まだかな、まだかな~!」ワクワク!
薫「かおる、すっごく楽しみーっ♪」ワクワク!
楓「あの、瑞樹さん」
瑞樹「……何、楓ちゃん?」
楓「二人は、どこへ行ったんでしょうか?」
瑞樹「知らないわ」
瑞樹「赤ちゃんを見せるため、何かしに行ってるのは確かよ」
楓「……」
楓「!?」
瑞樹「いや……驚かれても困るわ」
343: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:43:33.68 ID:RVvhr/5Qo
楓「早苗さんと、あの人が……一体、何を……?」
瑞樹「わからないわ」
楓「赤ちゃんを見せるため、って……」
瑞樹「まあ……何か、協力するみたいよ」
楓「……」
楓「……!」オロオロ!
仁奈「? 楓お姉さん、どうかしやがりましたか?」
薫「楓おねーさん、赤ちゃんは笑顔でおむかえ、だよね?」
楓「えっ……!?」ワタワタ!
瑞樹「楓ちゃんが言ったんじゃないの」
瑞樹「わからないわ」
楓「赤ちゃんを見せるため、って……」
瑞樹「まあ……何か、協力するみたいよ」
楓「……」
楓「……!」オロオロ!
仁奈「? 楓お姉さん、どうかしやがりましたか?」
薫「楓おねーさん、赤ちゃんは笑顔でおむかえ、だよね?」
楓「えっ……!?」ワタワタ!
瑞樹「楓ちゃんが言ったんじゃないの」
344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:48:15.74 ID:RVvhr/5Qo
楓「それ、は――」
―ガラガラガラガラ…!
武内P「……」
仁奈・薫「あっ! 戻ってきたー!」パアッ!
楓「――っ!?」
瑞樹「彼が押してるの……何、あれ? 台車?」
楓「そんな……相談も無しに、早産で……!?」ガーン!
瑞樹「有り得ないわ」
瑞樹「……というか、余裕が有るのか無いのか、どっち?」
―ガラガラガラガラ…
武内P「これは――ベビーカーです」
一同「……ベビーカー?」
―ガラガラガラガラ…!
武内P「……」
仁奈・薫「あっ! 戻ってきたー!」パアッ!
楓「――っ!?」
瑞樹「彼が押してるの……何、あれ? 台車?」
楓「そんな……相談も無しに、早産で……!?」ガーン!
瑞樹「有り得ないわ」
瑞樹「……というか、余裕が有るのか無いのか、どっち?」
―ガラガラガラガラ…
武内P「これは――ベビーカーです」
一同「……ベビーカー?」
345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 22:54:04.22 ID:RVvhr/5Qo
楓「まさか……本当に……?」
瑞樹「いや、それにしては……大きくない?」
武内P「……笑顔です」
??「……わかってるわよ、ぶっとばすわよ?」
瑞樹「っ……!?」
楓「今の声は……」
仁奈「ベビーカー……赤ちゃんが、居るでごぜーますか!?」
薫「わーっ! ほんとに、赤ちゃん見られるんだ~!」
武内P「……笑顔です」
??「……何度も言うんじゃないわよ、泣くわよ?」
瑞樹「……え」
瑞樹「えぐいわ!!!!!」
瑞樹「いや、それにしては……大きくない?」
武内P「……笑顔です」
??「……わかってるわよ、ぶっとばすわよ?」
瑞樹「っ……!?」
楓「今の声は……」
仁奈「ベビーカー……赤ちゃんが、居るでごぜーますか!?」
薫「わーっ! ほんとに、赤ちゃん見られるんだ~!」
武内P「……笑顔です」
??「……何度も言うんじゃないわよ、泣くわよ?」
瑞樹「……え」
瑞樹「えぐいわ!!!!!」
346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:01:17.54 ID:RVvhr/5Qo
仁奈・薫「わ~っ♪」
たたたたっ!
仁奈・薫「こんにちは、赤ちゃん♪」ニコッ!
早苗「……ば」
早苗「バブー……!」
武内P「……笑顔です」
早苗「……!」
早苗「バブ~♪」ニコッ!
仁奈「ふおお! 早苗お姉さんが、赤ちゃんになりやがりました!」
薫「すごいすごーい! 早苗おねーさん、可愛いーっ♪」
早苗「は……ハーイ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
たたたたっ!
仁奈・薫「こんにちは、赤ちゃん♪」ニコッ!
早苗「……ば」
早苗「バブー……!」
武内P「……笑顔です」
早苗「……!」
早苗「バブ~♪」ニコッ!
仁奈「ふおお! 早苗お姉さんが、赤ちゃんになりやがりました!」
薫「すごいすごーい! 早苗おねーさん、可愛いーっ♪」
早苗「は……ハーイ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
347: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:04:52.57 ID:RVvhr/5Qo
楓「……」
瑞樹「待ちなさい、楓ちゃん」
ガシッ!
楓「瑞樹さん?」
瑞樹「……武士の情けよ」フルフル!
楓「でしたら……私は、大丈夫ですね」ニコッ!
瑞樹「何が?」
楓「だって――私は、アイドルですから♪」
瑞樹「そういう問題じゃなくね!?」
瑞樹「待ちなさい、楓ちゃん」
ガシッ!
楓「瑞樹さん?」
瑞樹「……武士の情けよ」フルフル!
楓「でしたら……私は、大丈夫ですね」ニコッ!
瑞樹「何が?」
楓「だって――私は、アイドルですから♪」
瑞樹「そういう問題じゃなくね!?」
348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:09:52.25 ID:RVvhr/5Qo
仁奈「えへへ、ほっぺツンツンでごぜーます♪」ニコニコ!
つんつんっ
早苗「は……ハーイ♪」ニコッ!
薫「それじゃあ、かおるはねー! 頭、ナデナデ~♪」ニコニコ!
ナデナデ
早苗「ば……バブー♪」ニコッ!
楓「一緒に、笑顔で! 一緒に、笑顔で!」ハナシテー!
瑞樹「駄目よ! 私、見たら笑いが止まらなくなるわ!」ハナサナーイ!
つんつんっ
早苗「は……ハーイ♪」ニコッ!
薫「それじゃあ、かおるはねー! 頭、ナデナデ~♪」ニコニコ!
ナデナデ
早苗「ば……バブー♪」ニコッ!
楓「一緒に、笑顔で! 一緒に、笑顔で!」ハナシテー!
瑞樹「駄目よ! 私、見たら笑いが止まらなくなるわ!」ハナサナーイ!
349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:13:14.00 ID:RVvhr/5Qo
楓「……わかりました」
瑞樹「……わかってくれて、良かったわ」
楓「でも、一つだけお願いがあるんです」
瑞樹「お願い……?」
楓「あの……良いですか?」
武内P「? はい、何でしょうか?」
楓「せめて――だっこ、させて貰えませんか?」
瑞樹「何一つわかってないわ!!」
瑞樹「……わかってくれて、良かったわ」
楓「でも、一つだけお願いがあるんです」
瑞樹「お願い……?」
楓「あの……良いですか?」
武内P「? はい、何でしょうか?」
楓「せめて――だっこ、させて貰えませんか?」
瑞樹「何一つわかってないわ!!」
350: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:20:09.73 ID:RVvhr/5Qo
武内P「いえ……それは……」
早苗「……!」ジーッ…!
武内P「……」
仁奈「仁奈もだっこしてーでごぜーます!」
薫「かおるも! ねぇねぇ、だっこーっ!」
楓「……駄目、ですか?」
武内P「それ、は…………く……」
武内P「首がまだ座っていないので、コツが!」
早苗「ハーイ! ハーイ!」コクコクコクコク!
瑞樹「物凄く頷いてるわ!」
瑞樹「それで、チラッと見え……っふぅっ!」
早苗「……!」ジーッ…!
武内P「……」
仁奈「仁奈もだっこしてーでごぜーます!」
薫「かおるも! ねぇねぇ、だっこーっ!」
楓「……駄目、ですか?」
武内P「それ、は…………く……」
武内P「首がまだ座っていないので、コツが!」
早苗「ハーイ! ハーイ!」コクコクコクコク!
瑞樹「物凄く頷いてるわ!」
瑞樹「それで、チラッと見え……っふぅっ!」
351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:30:25.67 ID:RVvhr/5Qo
武内P「それに……赤ちゃんの仕事は、寝る事です」
武内P「なので――」
武内P「――寝かせてあげて、貰えませんか?」
仁奈「そっかー、お仕事なら仕方ねーでごぜーますなぁ」
薫「かおるもレッスンがあるし、皆お仕事だね♪」
仁奈・薫「ねーっ♪」ニコッ!
楓「ふふっ! 早苗さんも備えないと、うふふっ!」ニコッ!
ナデナデ
早苗「…………そうね」
瑞樹「早苗ちゃんっぷふぅ! 皆のためにっくふふぅっ!」
瑞樹「頑張っははあはっ、てぇ……偉かったわ」
早苗「それ耐えてる内に入らないからね!?」
武内P「なので――」
武内P「――寝かせてあげて、貰えませんか?」
仁奈「そっかー、お仕事なら仕方ねーでごぜーますなぁ」
薫「かおるもレッスンがあるし、皆お仕事だね♪」
仁奈・薫「ねーっ♪」ニコッ!
楓「ふふっ! 早苗さんも備えないと、うふふっ!」ニコッ!
ナデナデ
早苗「…………そうね」
瑞樹「早苗ちゃんっぷふぅ! 皆のためにっくふふぅっ!」
瑞樹「頑張っははあはっ、てぇ……偉かったわ」
早苗「それ耐えてる内に入らないからね!?」
352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:40:26.49 ID:RVvhr/5Qo
・ ・ ・
武内P「――先日は、有難うございました」
早苗「その話、やめて」
楓「ふふっ♪ とっても、可愛らしかったです♪」ニコニコ!
早苗「楓ちゃん、やめて?」
瑞樹「まあでも、あの子達も満足して良かったわ」
早苗「……それが救いよ」
早苗「もう、あんな事二度とゴメン――」
仁奈・薫「あっ、居たー!」
早苗「――……よ?」
武内P「――先日は、有難うございました」
早苗「その話、やめて」
楓「ふふっ♪ とっても、可愛らしかったです♪」ニコニコ!
早苗「楓ちゃん、やめて?」
瑞樹「まあでも、あの子達も満足して良かったわ」
早苗「……それが救いよ」
早苗「もう、あんな事二度とゴメン――」
仁奈・薫「あっ、居たー!」
早苗「――……よ?」
353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:47:16.62 ID:RVvhr/5Qo
仁奈「おはよーごぜーます!」
薫「おはよーございまー!」
武内P「市原さん、龍崎さん」
武内P「……おはよう、ございます」
仁奈「今日は、だっこしにきやがりました!」
薫「もう首が座っただろうって、せんせぇが!」
武内P「…………」
瑞樹「どうするの? 早苗ちゃ――」
瑞樹「――……居ない?」
薫「おはよーございまー!」
武内P「市原さん、龍崎さん」
武内P「……おはよう、ございます」
仁奈「今日は、だっこしにきやがりました!」
薫「もう首が座っただろうって、せんせぇが!」
武内P「…………」
瑞樹「どうするの? 早苗ちゃ――」
瑞樹「――……居ない?」
354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/17(日) 23:57:52.67 ID:RVvhr/5Qo
仁奈「仁奈、ぬいぐるみでだっこの練習してきたですよ!」
薫「かおるはね、子守唄の練習してきたんだーっ!」
武内P「あの……何か、伝言を聞いていませんか?」
仁奈・薫「はいっ♪」
仁奈・薫「――ヨロ」
仁奈・薫「……って♪」ニコッ!
武内P「…………」
楓「一緒に、だっこしたいんです」
楓「一緒に――笑顔で♪」ニコッ!
瑞樹「…………」
瑞樹「……君、体重何キロ?」
武内P「私が赤ちゃんですか!?」
おわり
薫「かおるはね、子守唄の練習してきたんだーっ!」
武内P「あの……何か、伝言を聞いていませんか?」
仁奈・薫「はいっ♪」
仁奈・薫「――ヨロ」
仁奈・薫「……って♪」ニコッ!
武内P「…………」
楓「一緒に、だっこしたいんです」
楓「一緒に――笑顔で♪」ニコッ!
瑞樹「…………」
瑞樹「……君、体重何キロ?」
武内P「私が赤ちゃんですか!?」
おわり
355: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 00:34:03.15 ID:Dv5Fd/4SO
檻の中に入っている猫の数は欲しい赤ちゃんの数らしいですよ
357: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 20:49:59.57 ID:20djudAgo
>>355
書きます
武内P「心理テスト、ですか?」
書きます
武内P「心理テスト、ですか?」
358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 20:53:11.72 ID:20djudAgo
未央「そう! プロデューサーって、自分の事話さないじゃん?」
武内P「そう、でしょうか?」
凛「まあ、あんまりお喋りなのもどうかと思うけど」
武内P「……」
卯月「プロデューサーさんの深層心理をチェック♪ な~んて……」
未央・凛・卯月「……」ジーッ
武内P「はあ……わかりました」
武内P「そう、でしょうか?」
凛「まあ、あんまりお喋りなのもどうかと思うけど」
武内P「……」
卯月「プロデューサーさんの深層心理をチェック♪ な~んて……」
未央・凛・卯月「……」ジーッ
武内P「はあ……わかりました」
359: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 20:56:18.34 ID:20djudAgo
未央「オッケー! それじゃ、早速始めようか!」
凛「でも、そんなに当たるものなの?」
卯月「はいっ! この本の心理テスト、当たるんですよ!」
凛「……ふーん、そうなんだ」
未央「それじゃあ質問はねぇ……あ、これ良いかも!」
未央「貴方の前に動物用の檻があります」
未央「その中に、猫は何匹入っていますか?」
武内P「……随分と、抽象的な質問ですね」
凛「でも、そんなに当たるものなの?」
卯月「はいっ! この本の心理テスト、当たるんですよ!」
凛「……ふーん、そうなんだ」
未央「それじゃあ質問はねぇ……あ、これ良いかも!」
未央「貴方の前に動物用の檻があります」
未央「その中に、猫は何匹入っていますか?」
武内P「……随分と、抽象的な質問ですね」
360: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:00:11.52 ID:20djudAgo
未央「……むふふ! これは答えが楽しみだねぇ!」
凛「ねえ、それで何がわかるの?」
卯月「ふふっ! これはですね……」ゴニョゴニョ
凛「……あんな質問で人の心がわかるの?」
未央「バッチリクッキリだよ!」
卯月「プロデューサーさん、何匹ですか?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「20匹程、でしょうか」
未央・凛・卯月「へえぇ、に……」
未央・凛・卯月「にっ、20!?///」
凛「ねえ、それで何がわかるの?」
卯月「ふふっ! これはですね……」ゴニョゴニョ
凛「……あんな質問で人の心がわかるの?」
未央「バッチリクッキリだよ!」
卯月「プロデューサーさん、何匹ですか?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「20匹程、でしょうか」
未央・凛・卯月「へえぇ、に……」
未央・凛・卯月「にっ、20!?///」
361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:04:16.52 ID:20djudAgo
武内P「あの……何か、おかしかったでしょうか?」
未央「いやいや、プロデューサー……20って!///」
卯月「そんなに……居るんですか……!?///」
凛「ねえ、本当に20なの!?///」
武内P「え、ええ……」
武内P「20と……5、6匹でしょうか」
未央・凛・卯月「増えた!?///」
未央「いやいや、プロデューサー……20って!///」
卯月「そんなに……居るんですか……!?///」
凛「ねえ、本当に20なの!?///」
武内P「え、ええ……」
武内P「20と……5、6匹でしょうか」
未央・凛・卯月「増えた!?///」
362: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:07:57.38 ID:20djudAgo
武内P「あの……今の質問で、何がわかるのでしょうか?」
未央「にっ、ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「……どうする!? ねえ、どうする!?」ヒソヒソ!
凛「どうするって言われても、言うしか無いんじゃないの!?」ヒソヒソ!
卯月「未央ちゃん! おおっ、お願いします!」ヒソヒソ!
未央「私が!?」ヒソヒソ!
凛「未央が言い出した事でしょ!」ヒソヒソ!
卯月「島村卯月、応援頑張ります!」ヒソヒソ!
未央「……!」
武内P「あの……皆さん……?」
未央「にっ、ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「……どうする!? ねえ、どうする!?」ヒソヒソ!
凛「どうするって言われても、言うしか無いんじゃないの!?」ヒソヒソ!
卯月「未央ちゃん! おおっ、お願いします!」ヒソヒソ!
未央「私が!?」ヒソヒソ!
凛「未央が言い出した事でしょ!」ヒソヒソ!
卯月「島村卯月、応援頑張ります!」ヒソヒソ!
未央「……!」
武内P「あの……皆さん……?」
363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:13:13.07 ID:20djudAgo
未央「い、いやー……あはは……!///」
武内P「本田さん、今の質問は何がわかるのでしょうか?」
未央「えー……っと、それはぁ……///」
武内P「……」
未央「ずっ――随分と兄弟が多いんだねぇ!///」
凛・卯月(――行った!)
武内P「いえ……」
武内P「全て猫種は違う、と」
武内P「……そう、考えていました」
未央・凛・卯月「どういう事なの!?」
武内P「本田さん、今の質問は何がわかるのでしょうか?」
未央「えー……っと、それはぁ……///」
武内P「……」
未央「ずっ――随分と兄弟が多いんだねぇ!///」
凛・卯月(――行った!)
武内P「いえ……」
武内P「全て猫種は違う、と」
武内P「……そう、考えていました」
未央・凛・卯月「どういう事なの!?」
364: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:18:40.18 ID:20djudAgo
武内P「どういう事、と言われましても……」
未央「だっ、第二回! ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「……どうする!? ねえ、複雑になってない!?」ヒソヒソ!
凛「未央が余計な事言うからでしょ!?」ヒソヒソ!
卯月「全て猫種は違う、って……どういう事なんでしょう!?」ヒソヒソ!
未央「さっき私が行ったんだし、次は二人が行ってよ!」ヒソヒソ!
凛「ちょっと、なんでそうなるの!?」ヒソヒソ!
卯月「でも、このままだと……モヤモヤします!」ヒソヒソ!
凛「それは……そうだけど……!」ヒソヒソ!
武内P「あの……皆さん……?」
未央「だっ、第二回! ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「……どうする!? ねえ、複雑になってない!?」ヒソヒソ!
凛「未央が余計な事言うからでしょ!?」ヒソヒソ!
卯月「全て猫種は違う、って……どういう事なんでしょう!?」ヒソヒソ!
未央「さっき私が行ったんだし、次は二人が行ってよ!」ヒソヒソ!
凛「ちょっと、なんでそうなるの!?」ヒソヒソ!
卯月「でも、このままだと……モヤモヤします!」ヒソヒソ!
凛「それは……そうだけど……!」ヒソヒソ!
武内P「あの……皆さん……?」
365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:23:29.66 ID:20djudAgo
卯月「ぷっ、プロデューサーさんっ!」
武内P「は、はい」
凛「本当に、全部種類が違うの!?」
武内P「え、ええ」
武内P「どの猫も……そうですね、個性的です」
武内P「一匹一匹、それぞれ違う輝きを放っています」
武内P「中には、似た猫も居るかと思いますが……」
武内P「……もしかしたら、姉妹かもしれませんね」
卯月「姉っ……!?★」
凛「妹……!?☆」
武内P「は、はい」
凛「本当に、全部種類が違うの!?」
武内P「え、ええ」
武内P「どの猫も……そうですね、個性的です」
武内P「一匹一匹、それぞれ違う輝きを放っています」
武内P「中には、似た猫も居るかと思いますが……」
武内P「……もしかしたら、姉妹かもしれませんね」
卯月「姉っ……!?★」
凛「妹……!?☆」
366: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:29:11.15 ID:20djudAgo
卯月「ほっ、他には!? 他には、どんな猫が!?」
武内P「えっ? ええ……」
武内P「少し大人の猫と、白猫と、黒猫……でしょうか」
武内P「後は、仲良く餌を食べている細い猫と丸い猫」
武内P「それを見守るように寝ている、小さな猫」
武内P「……を咥えて持ち上げている、大きな猫」
武内P「先程言った、妹猫と戯れている子猫に……」
武内P「じゃれ合っている、二匹の猫……でしょうか?」
凛「ふざけないでよ!! その状況は何なの!!?」
武内P「えっ!?」
未央「しぶりん! しぶりん、落ち着いて!」
武内P「えっ? ええ……」
武内P「少し大人の猫と、白猫と、黒猫……でしょうか」
武内P「後は、仲良く餌を食べている細い猫と丸い猫」
武内P「それを見守るように寝ている、小さな猫」
武内P「……を咥えて持ち上げている、大きな猫」
武内P「先程言った、妹猫と戯れている子猫に……」
武内P「じゃれ合っている、二匹の猫……でしょうか?」
凛「ふざけないでよ!! その状況は何なの!!?」
武内P「えっ!?」
未央「しぶりん! しぶりん、落ち着いて!」
367: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:34:57.40 ID:20djudAgo
武内P「あの……この質問は、何がわかるのですか!?」
未央「どぅわぁい三回! ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「どうする!? なんか、楽しくなってきちゃった!」ヒソヒソ!
凛「楽しくなんか無い! 笑顔になってなれない!」ヒソヒソ!
卯月「あ……あのっ!」ヒソッ!
未央「どうしたの、しまむー?」ヒソヒソ
卯月「あの……い、居るんでしょうか?///」ヒソヒソ!
凛「そんなの、決まって……」ヒソヒソ
未央・凛・卯月「……」
武内P「あの……皆さん……!?」
未央「どぅわぁい三回! ニュージェネ! 緊急会議!」
未央「どうする!? なんか、楽しくなってきちゃった!」ヒソヒソ!
凛「楽しくなんか無い! 笑顔になってなれない!」ヒソヒソ!
卯月「あ……あのっ!」ヒソッ!
未央「どうしたの、しまむー?」ヒソヒソ
卯月「あの……い、居るんでしょうか?///」ヒソヒソ!
凛「そんなの、決まって……」ヒソヒソ
未央・凛・卯月「……」
武内P「あの……皆さん……!?」
368: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:38:45.74 ID:20djudAgo
未央「――ねえ、プロデューサー!」
武内P「本田さん、この質問は……」
未央「まぁまぁ! いいからいいから!」
武内P「いえ、ですが……」
未央「明るくて元気な――パッション、って感じの猫!」
未央「……居る?」
武内P「それは……」
武内P「……はい、居ます」
未央「っし!」グッ!
未央「……あ、居るって事は……あー、あははは!///」
凛・卯月「……!」
武内P「本田さん、この質問は……」
未央「まぁまぁ! いいからいいから!」
武内P「いえ、ですが……」
未央「明るくて元気な――パッション、って感じの猫!」
未央「……居る?」
武内P「それは……」
武内P「……はい、居ます」
未央「っし!」グッ!
未央「……あ、居るって事は……あー、あははは!///」
凛・卯月「……!」
369: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:42:36.56 ID:20djudAgo
卯月「あ、あのっ! プロデューサーさん!」
武内P「島村さん?」
卯月「えと……普通! 普通の猫も、居ますか!?」
武内P「それは……」
武内P「……いえ、居ませんね」
卯月「っ!?」ガーン!
未央「あっ、それじゃあ……」
未央「ふわふわの毛の、お尻の大きい猫は?」
武内P「……居ます」
未央「だってさ、しまむー!」
卯月「えっ、ええっ!?/// ええ~っ!?///」
凛「……!」
武内P「島村さん?」
卯月「えと……普通! 普通の猫も、居ますか!?」
武内P「それは……」
武内P「……いえ、居ませんね」
卯月「っ!?」ガーン!
未央「あっ、それじゃあ……」
未央「ふわふわの毛の、お尻の大きい猫は?」
武内P「……居ます」
未央「だってさ、しまむー!」
卯月「えっ、ええっ!?/// ええ~っ!?///」
凛「……!」
370: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:47:02.77 ID:20djudAgo
凛「……ねえ、プロデューサー」
武内P「は、はい……」
凛「……一見怖そうなんだけど、さ」
凛「可愛くてスラッとした猫が、プロデューサーを見てるんだけど」
武内P「えっ?」
未央「しぶりん!?」
卯月「凛ちゃん!?」
凛「ねえ、アンタはその猫をどう思ってる?」
武内P「……あの」
武内P「次の質問でしょうか……?」
武内P「は、はい……」
凛「……一見怖そうなんだけど、さ」
凛「可愛くてスラッとした猫が、プロデューサーを見てるんだけど」
武内P「えっ?」
未央「しぶりん!?」
卯月「凛ちゃん!?」
凛「ねえ、アンタはその猫をどう思ってる?」
武内P「……あの」
武内P「次の質問でしょうか……?」
371: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 21:54:08.77 ID:20djudAgo
凛「真面目に答えて」
武内P「渋谷さん、その質問は……心理テストですか?」
凛「ねえ、聞いてるのは私なんだけど」
武内P「はあ……そう、ですね」
武内P「その猫が楽しめる……夢中になれる、何か」
武内P「それを一緒に探していこう、と」
武内P「……そう、思います」
凛「ふっ……ふ――ん!?///」キュンッ!
未央「しぶりーん、戻ってきてー!」
卯月「凛ちゃん、それ違いますよね!?」
武内P「渋谷さん、その質問は……心理テストですか?」
凛「ねえ、聞いてるのは私なんだけど」
武内P「はあ……そう、ですね」
武内P「その猫が楽しめる……夢中になれる、何か」
武内P「それを一緒に探していこう、と」
武内P「……そう、思います」
凛「ふっ……ふ――ん!?///」キュンッ!
未央「しぶりーん、戻ってきてー!」
卯月「凛ちゃん、それ違いますよね!?」
372: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:01:14.49 ID:20djudAgo
武内P「あの……檻の中に猫が何匹居るか、という質問」
武内P「それは、何がわかるのでしょうか?」
未央・凛・卯月「……」
未央「ねえ、プロデューサー」
凛「ちょっと、気になることがあるんだけど」
卯月「たくさん居る猫の中で……」
未央・凛・卯月「ウチの子、っていうのはどの猫?」
武内P「皆さん……何故、答えてくれないのですか……!?」
武内P「それは、何がわかるのでしょうか?」
未央・凛・卯月「……」
未央「ねえ、プロデューサー」
凛「ちょっと、気になることがあるんだけど」
卯月「たくさん居る猫の中で……」
未央・凛・卯月「ウチの子、っていうのはどの猫?」
武内P「皆さん……何故、答えてくれないのですか……!?」
373: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:08:50.50 ID:20djudAgo
未央「いや、ほんっと! これ、大事な質問!」
卯月「どの猫が、ウチの子だと思いますか!?」
凛「ちゃんと答えないと、承知しないから」
武内P「はあ……そう、ですね……」
武内P「先程挙げた猫達は、全て……でしょうか」
武内P「あ、いえ……ですが、姉妹の――」
ガチャッ!
美嘉「ヤッホー★ ちょっと顔出しに来たよー★」
武内P「――姉の方はウチの子ではありませんね」
美嘉「あ、はい」
バタンッ!
未央・凛・卯月「……」
未央・凛・卯月「!?」
卯月「どの猫が、ウチの子だと思いますか!?」
凛「ちゃんと答えないと、承知しないから」
武内P「はあ……そう、ですね……」
武内P「先程挙げた猫達は、全て……でしょうか」
武内P「あ、いえ……ですが、姉妹の――」
ガチャッ!
美嘉「ヤッホー★ ちょっと顔出しに来たよー★」
武内P「――姉の方はウチの子ではありませんね」
美嘉「あ、はい」
バタンッ!
未央・凛・卯月「……」
未央・凛・卯月「!?」
374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:15:48.03 ID:20djudAgo
武内P「? 今、城ヶ崎さんが――」
未央「プロデューサー!? ちょっ、まずいよ!」
武内P「えっ?」
卯月「お姉ちゃんの方は、違うんですか!?」
武内P「はい、違います」
凛「だったら何なの!? ねえ、どんな猫!?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「時折遊びに来る子……でしょうか」
武内P「とても魅力的で、つい見惚れてしまいそうになる――」
武内P「――可愛らしい子です」
ガチャッ!
美嘉「ヤッホ――ッ★★★ 遊びに来たよ――ッ★★★」ニッコォッ!
未央・凛・卯月「……良い、笑顔です」
未央「プロデューサー!? ちょっ、まずいよ!」
武内P「えっ?」
卯月「お姉ちゃんの方は、違うんですか!?」
武内P「はい、違います」
凛「だったら何なの!? ねえ、どんな猫!?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「時折遊びに来る子……でしょうか」
武内P「とても魅力的で、つい見惚れてしまいそうになる――」
武内P「――可愛らしい子です」
ガチャッ!
美嘉「ヤッホ――ッ★★★ 遊びに来たよ――ッ★★★」ニッコォッ!
未央・凛・卯月「……良い、笑顔です」
376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:28:12.82 ID:20djudAgo
・ ・ ・
美嘉「へー、心理テストなんてやってたんだ」
未央「うんうん! 美嘉ねぇ、一緒にやろうよ!」
凛「……まだ続けるの?」
卯月「ふふっ♪ こういうの、とっても楽しいです♪」
武内P「あの……先程の質問は、何が?」
未央「あっ! この質問なんか面白くない!?」
美嘉「うーわ、未央……えっ、マジで聞くの?」
凛「ねえ、ちょっと……これ、まずいんじゃないの?」
卯月「でも……き、気になりませんか?」
武内P「あの、皆さん!?」
美嘉「へー、心理テストなんてやってたんだ」
未央「うんうん! 美嘉ねぇ、一緒にやろうよ!」
凛「……まだ続けるの?」
卯月「ふふっ♪ こういうの、とっても楽しいです♪」
武内P「あの……先程の質問は、何が?」
未央「あっ! この質問なんか面白くない!?」
美嘉「うーわ、未央……えっ、マジで聞くの?」
凛「ねえ、ちょっと……これ、まずいんじゃないの?」
卯月「でも……き、気になりませんか?」
武内P「あの、皆さん!?」
377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:37:35.14 ID:20djudAgo
未央「それじゃ、いくよー!」
美嘉「――貴方は今、薄暗い道を歩いています」
凛「――その時、後ろから肩を叩かれました」
卯月「――その人は、誰ですか?」
武内P「……あの、ヒントを」
未央・美嘉・凛・卯月「クイズじゃないので」
武内P「……」
未央・美嘉・凛・卯月「……」
未央(……47Pの二問目!)
美嘉(この質問は……)
凛(すっ……『好きな人』を暗示してるんだよね)
卯月(プロデューサーさん……な、何て答えるんでしょうか……!?)
美嘉「――貴方は今、薄暗い道を歩いています」
凛「――その時、後ろから肩を叩かれました」
卯月「――その人は、誰ですか?」
武内P「……あの、ヒントを」
未央・美嘉・凛・卯月「クイズじゃないので」
武内P「……」
未央・美嘉・凛・卯月「……」
未央(……47Pの二問目!)
美嘉(この質問は……)
凛(すっ……『好きな人』を暗示してるんだよね)
卯月(プロデューサーさん……な、何て答えるんでしょうか……!?)
378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:44:03.27 ID:20djudAgo
武内P「そう、ですね……」
武内P「……警察の方です」
未央「プロデューサー、そういうの今は良いから」
美嘉「あのさー、アンタそういう所直しなよ?」
武内P「えっ?」
武内P「あの、心理テストでは……」
凛「何なの? ねえ、ふざけないでよ」
卯月「プロデューサーさん、いっちばんつまんないやつです」
武内P「そんな事を言われても……!?」
武内P「……警察の方です」
未央「プロデューサー、そういうの今は良いから」
美嘉「あのさー、アンタそういう所直しなよ?」
武内P「えっ?」
武内P「あの、心理テストでは……」
凛「何なの? ねえ、ふざけないでよ」
卯月「プロデューサーさん、いっちばんつまんないやつです」
武内P「そんな事を言われても……!?」
379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/18(月) 22:58:57.23 ID:20djudAgo
未央「じゃあ……この四人の中からなら?」
美嘉・凛・卯月「っ!?」
美嘉「未央!?/// アンタ……マジ!?///」
凛「ちょっと!?/// いや……待って!///」
卯月「未央ちゃん……未央ちゃん!?///」
未央「さぁ、盛り上がってまいりました!」
武内P「……そう、ですね」
美嘉・凛・卯月「っ……!?///」
未央「さあ、答えは!?」
武内P「皆さんは、まだ若く……薄暗い道は危険です」
武内P「加えて、その様な状況は誤解を招く恐れがあります」
武内P「なので――」
武内P「誰も選べない、でしょうか」
おわり
美嘉・凛・卯月「っ!?」
美嘉「未央!?/// アンタ……マジ!?///」
凛「ちょっと!?/// いや……待って!///」
卯月「未央ちゃん……未央ちゃん!?///」
未央「さぁ、盛り上がってまいりました!」
武内P「……そう、ですね」
美嘉・凛・卯月「っ……!?///」
未央「さあ、答えは!?」
武内P「皆さんは、まだ若く……薄暗い道は危険です」
武内P「加えて、その様な状況は誤解を招く恐れがあります」
武内P「なので――」
武内P「誰も選べない、でしょうか」
おわり
387: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/19(火) 22:09:59.81 ID:eTYnncSBo
「っ……!」
ドアを開け、歩を進める毎に強くなっていく異臭。
これ以上進みたく無いとは思うが、そうも行かない。
明らかに、プロジェクトルームに異変が起こっている。
今は、その原因を確かめなければならないのだから。
「誰か……居ませんか?」
そう呼びかけてみるものの、返事は無い。
まさかとは思うが、用が済んだら行ってしまったのだろうか。
だが、部屋にこもったこの臭いは、
危険物が未だこの部屋に存在している事を主張し続けていた。
「……」
先ずは、窓を開けよう。
粘性を感じる――いや、コレは気のせいか――空気の中、
革靴が立てる音を妙に耳に感じながら、窓へと向かう。
当然、部屋の外に臭いが漏れないようドアは閉め、鍵をかけていた。
「……」
窓を開けると、冬の肌寒い空気がピウと悪臭を切り裂いた。
最近は乾燥しているので、部屋の換気をする機会も減っていた。
良い機会だったのかも知れない、と……そう、自分に言い聞かせようとするが、
こんな事で与えられる機会は微塵も望んでいないので、考えるのをやめた。
「ひぇっくしゅん!!」
くしゃみ。
冷たい風が、この部屋に‘居た’彼女をくすぐったようだ。
何かの間違いで合って欲しい。
私の担当する彼女は、放つ言葉とは裏腹に、とても勤勉な一面が――
「……うぃ~」
――あ、はい。
今の声は、私の脳裏に浮かんだ小柄な彼女のものと、完全に一致していた。
よくよく考えてみれば、誰かが居たとして姿が見えないのはおかしい。
可能性があるとすれば、どこかの椅子の下。
「……」
彼女ととても仲の良い、別の担当アイドルの方の様に、
「プロデューサーシャワー」とでも言いながら飴を投げれば、姿を見せるだろうか。
……いや、やめておこう。
この様な状況に、食べ物を関わらせるのは今後に影響する。
「……」
そういえば、『ピーピーキャンディー』というものがあった。
舐めた人に向かって、「ピーピー」と言うと強烈な腹痛に襲われて下痢になる、という物。
あれは……何の漫画だっただろう。
私は、爆心地を特定するべく部屋を歩き回りながら、そんな事を考えていた。
「……」
願わくば、下痢ではありませんように、と。
388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/19(火) 22:39:45.75 ID:eTYnncSBo
「……」
居た。
椅子の下から覗く、くくられた彼女の二房の髪の一方。
その長い髪が、彼女がこの下に居る事を示している。
そして、臭いが彼女の身に起きている事態を語ってくる。
「……」
ソファーの下を覗き込むべく、片膝をついた。
染みが床には広がって居なかったのと、
私の身長ではそうしないと確認が出来ないからだ。
恐らく下痢では無かったのは、不幸中の幸いと言うべきか、
それとも、そんな事を幸せと感じてしまう己の不幸を嘆くべきか。
「大丈夫ですか?」
声をかけながら、ゆっくりと頭を下げる。
そして、私の目に飛び込んできたのは、
「すぅ……すぅ……」
思わず頬が緩みそうになる、可愛らしい寝顔。
年齢よりも幼く見える彼女は、
「すぅ……すぅ……」
尻を出し、糞を出し、寝ていたのだ。
「……」
彼女が気に入っているのか、
いつも履いている緩めのスパッツが途中までずり下ろされている。
大事な部分は、シャツに隠れて見えていない。
そのシャツの胸に書かれている一文が、私の胸を締め付ける。
「……」
寝たふり……では、無いだろう。
そして、スパッツが下ろされている事から寝糞の可能性も低い。
彼女の性格を考えると、現実逃避も恐らく違う。
ビニール袋やウェットティッシュを取りに行くべく立ち上がりつつ、思考する。
「……」
恐らくだが――「……という夢を見たんだ」と、判断したのかも知れない。
トイレではなく、ここで大をしてしまった。
……そんな、現実ではやらかさないような事をやってしまった。
ならば、この状況は夢だと……目を背け、瞼を閉じたのだ。
「……」
私も、そうしたい。
だが、出来ない。
私は彼女のプロデューサーであり、彼女は私の大切なアイドルだ。
夢を見る彼女の手助けをするのは、プロデューサーの役目なのだから。
389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/19(火) 23:10:40.22 ID:eTYnncSBo
・ ・ ・
「……」
夢を現実にしたい。
……そう、思っていました。
ですが、現実というものはそう甘くはなく、
ロマンチシズムは一切の容赦無いリアリズムの前で、こんなにも無力なのか。
「……!」
彼女を起こさずに、事後処理を済ますのは……不可能です。
Master+も全裸で逃げ出す程の、高難易度。
夢を叶えるためには最低でも、
――床に出現したアイランドの処理。
――尻を綺麗にする。
「……」
……という二つの作業をこなさなければならない。
それも、彼女を起す事無く、だ。
私にそんな魔法が使えるかと問われれば、答えは否。
そんな魔法が有るのならば、世界はもっと優しく在るだろう。
「……」
何と、声をかけようか。
こうやって躊躇している間にも、他の方がこの部屋に来る恐れがある。
やはりここは、おはようございます、と言えば良いのだろうか?
それとも、早急に問題の解決を促す文言から入れば良いのだろうか?
「ふわあぁ……あ、プロデューサーじゃんか……」
一瞬で、思考の海から現実に引き上げられた。
目を覚ました。
未だ瞼は開ききっていないが、目覚めてしまった。
そして、
「――!?」
目が、見開かれた。
焦点の合っていない大きな瞳が揺れている。
彼女をそうさせたのは、漂う異臭か、尻の心地悪さか。
そのどちらにせよ、事態は動き出した。
「……んー……あと十分位寝かせて~」
……かに思われたが、彼女は再び瞼を閉じた。
自らの腕を枕とし、反対の腕を顔に被せて。
「あの……待ってください……!」
彼女は、私に言外に願い出たのだ。
……夢を見させてくれ、と。
働いたら負けとは、こういう状況の事を言うのだろうか。
「……」
夢を現実にしたい。
……そう、思っていました。
ですが、現実というものはそう甘くはなく、
ロマンチシズムは一切の容赦無いリアリズムの前で、こんなにも無力なのか。
「……!」
彼女を起こさずに、事後処理を済ますのは……不可能です。
Master+も全裸で逃げ出す程の、高難易度。
夢を叶えるためには最低でも、
――床に出現したアイランドの処理。
――尻を綺麗にする。
「……」
……という二つの作業をこなさなければならない。
それも、彼女を起す事無く、だ。
私にそんな魔法が使えるかと問われれば、答えは否。
そんな魔法が有るのならば、世界はもっと優しく在るだろう。
「……」
何と、声をかけようか。
こうやって躊躇している間にも、他の方がこの部屋に来る恐れがある。
やはりここは、おはようございます、と言えば良いのだろうか?
それとも、早急に問題の解決を促す文言から入れば良いのだろうか?
「ふわあぁ……あ、プロデューサーじゃんか……」
一瞬で、思考の海から現実に引き上げられた。
目を覚ました。
未だ瞼は開ききっていないが、目覚めてしまった。
そして、
「――!?」
目が、見開かれた。
焦点の合っていない大きな瞳が揺れている。
彼女をそうさせたのは、漂う異臭か、尻の心地悪さか。
そのどちらにせよ、事態は動き出した。
「……んー……あと十分位寝かせて~」
……かに思われたが、彼女は再び瞼を閉じた。
自らの腕を枕とし、反対の腕を顔に被せて。
「あの……待ってください……!」
彼女は、私に言外に願い出たのだ。
……夢を見させてくれ、と。
働いたら負けとは、こういう状況の事を言うのだろうか。
391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/19(火) 23:56:02.36 ID:eTYnncSBo
・ ・ ・
「……そんな所で寝ていては、風邪を引いてしまいます」
努めて冷静に、彼女に声をかけた。
彼女に与えられた猶予は十分だったが、処理は一分で済ませた。
兵は神速を尊ぶ。
グズグズしていては、何が起きるかわかったものではない。
「起きてください」
最初の五秒で、彼女の体を隠していたソファーを力任せに持ち上げ、どかした。
次の十秒で、床に落ちていた便をウェットティッシュでくるみ、ビニール袋へ。
固形だったために、五秒で床は綺麗に拭き終わったが……後で、もう一度確認しよう。
そして、二十秒悩み、
「……うーい」
五秒で、そこそこのな量のウェットティッシュを発射口を覆う様に尻に被せた。
残った時間で、ずり下げられていたスパッツをはかせ、ソファーを元に戻した。
私はプロデューサーで、彼女はアイドルだ。
大をした後の尻を拭くのは、スキンシップ過剰を通り越し、最早介護の域に達する。
「……んー」
いくらメーデーメーデーと言われても、そこまでの手助けは出来ない。
……すみませんが、その位はご自分で何とかしてください。
濡れたウェットティッシュがスパッツによってピッタリと尻に張り付いているせいで、
彼女は不快感を感じて眉をしかめているのだろう。
「……」
そんな彼女の表情を見た私は、ため息をこらえるのに必死だった。
それは、ため息を吐いた分、息を吸い込まなければいけなくなるからだ。
幸せが逃げていくのを恐れてではなく、臭いを吸い込まないため。
体が小さく量は少ないものの、食生活や生活リズムに乱れがある分、強烈なのだ。
「――もうちょい寝てて良いんじゃない?」
……えっ?
「えっ? あ、あの! 目を閉じないでください!」
彼女は、何を言っているのだろう。
まさか、本当に色々と面倒になって……また、眠る気なのか!?
待ってください! お願いします!
「……なんちゃって、だってば」
そう言いながら、彼女はモソモソとソファーの下から這い出てきた。
たちの悪い冗談だと責める気持ちよりも、安堵の方が圧倒的に上回った。
ほっと胸を撫で下ろし、息を吐く、吸う、臭い。
部屋の外……恐らく、トイレに向かう彼女の小さな背を見ながら、思う。
せめて、私の手に握られているスペクタクルな風呂敷を持って行って欲しい、と。
ガサリと音を立てるビニール袋の重みが、右手を首筋にやるのを止めた。
ほんの少しだけ、働きたくないという想いが、溢れそうになった。
おわり
「……そんな所で寝ていては、風邪を引いてしまいます」
努めて冷静に、彼女に声をかけた。
彼女に与えられた猶予は十分だったが、処理は一分で済ませた。
兵は神速を尊ぶ。
グズグズしていては、何が起きるかわかったものではない。
「起きてください」
最初の五秒で、彼女の体を隠していたソファーを力任せに持ち上げ、どかした。
次の十秒で、床に落ちていた便をウェットティッシュでくるみ、ビニール袋へ。
固形だったために、五秒で床は綺麗に拭き終わったが……後で、もう一度確認しよう。
そして、二十秒悩み、
「……うーい」
五秒で、そこそこのな量のウェットティッシュを発射口を覆う様に尻に被せた。
残った時間で、ずり下げられていたスパッツをはかせ、ソファーを元に戻した。
私はプロデューサーで、彼女はアイドルだ。
大をした後の尻を拭くのは、スキンシップ過剰を通り越し、最早介護の域に達する。
「……んー」
いくらメーデーメーデーと言われても、そこまでの手助けは出来ない。
……すみませんが、その位はご自分で何とかしてください。
濡れたウェットティッシュがスパッツによってピッタリと尻に張り付いているせいで、
彼女は不快感を感じて眉をしかめているのだろう。
「……」
そんな彼女の表情を見た私は、ため息をこらえるのに必死だった。
それは、ため息を吐いた分、息を吸い込まなければいけなくなるからだ。
幸せが逃げていくのを恐れてではなく、臭いを吸い込まないため。
体が小さく量は少ないものの、食生活や生活リズムに乱れがある分、強烈なのだ。
「――もうちょい寝てて良いんじゃない?」
……えっ?
「えっ? あ、あの! 目を閉じないでください!」
彼女は、何を言っているのだろう。
まさか、本当に色々と面倒になって……また、眠る気なのか!?
待ってください! お願いします!
「……なんちゃって、だってば」
そう言いながら、彼女はモソモソとソファーの下から這い出てきた。
たちの悪い冗談だと責める気持ちよりも、安堵の方が圧倒的に上回った。
ほっと胸を撫で下ろし、息を吐く、吸う、臭い。
部屋の外……恐らく、トイレに向かう彼女の小さな背を見ながら、思う。
せめて、私の手に握られているスペクタクルな風呂敷を持って行って欲しい、と。
ガサリと音を立てるビニール袋の重みが、右手を首筋にやるのを止めた。
ほんの少しだけ、働きたくないという想いが、溢れそうになった。
おわり
398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:08:05.48 ID:Bnyt/X8Ho
書きます
武内P「免疫力が低下している?」
武内P「免疫力が低下している?」
399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:10:38.69 ID:Bnyt/X8Ho
医者「はい、間違い無いでしょう」
武内P「それが、ここ最近の体調不良の原因だ……と」
医者「ええ」
武内P「すみません、原因は何なのでしょうか?」
医者「ここ最近、女性とのスキンシップを避けていませんか?」
医者「それも、周囲から見れば極端な程に」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「それが、ここ最近の体調不良の原因だ……と」
医者「ええ」
武内P「すみません、原因は何なのでしょうか?」
医者「ここ最近、女性とのスキンシップを避けていませんか?」
医者「それも、周囲から見れば極端な程に」
武内P「……」
武内P「えっ?」
400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:12:53.97 ID:Bnyt/X8Ho
武内P「あの……自分は、アイドルのプロデューサーをしていまして……」
医者「成る程、そういう事でしたか」
武内P「すみません、話がよく見えないのですが……」
医者「簡単に申し上げますと――」
医者「貴方は、女性への免疫力が極端に低下しています」
医者「今のままでは、いつ恋に落ちてもおかしくない状態です」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
医者「成る程、そういう事でしたか」
武内P「すみません、話がよく見えないのですが……」
医者「簡単に申し上げますと――」
医者「貴方は、女性への免疫力が極端に低下しています」
医者「今のままでは、いつ恋に落ちてもおかしくない状態です」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:16:59.81 ID:Bnyt/X8Ho
武内P「待ってください! 何かの例えや冗談ですよね!?」
医者「事実です」
武内P「……!?」
医者「しかし、そこまで慌てる必要もありませんよ」
医者「――錠剤を処方しますので」
医者「その薬を一錠ずつ朝、昼、晩の食後に飲めば三日程で治りますよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「あのっ、飲み薬で治る症状なのですか!?」
医者「事実です」
武内P「……!?」
医者「しかし、そこまで慌てる必要もありませんよ」
医者「――錠剤を処方しますので」
医者「その薬を一錠ずつ朝、昼、晩の食後に飲めば三日程で治りますよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「あのっ、飲み薬で治る症状なのですか!?」
402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:20:27.87 ID:Bnyt/X8Ho
・ ・ ・
武内P「――と、診断されました」
武内P「試しに別の病院に行ってみましたが……」
武内P「……全く同じ症状だと診断されました」
CPアイドル達「……!?」
ざわっ…!
武内P「なので、三日間程は皆さんと接する機会を減らそう、と」
武内P「……すみません、ご迷惑をおかけする事に」
CPアイドル達「……」
武内P「――と、診断されました」
武内P「試しに別の病院に行ってみましたが……」
武内P「……全く同じ症状だと診断されました」
CPアイドル達「……!?」
ざわっ…!
武内P「なので、三日間程は皆さんと接する機会を減らそう、と」
武内P「……すみません、ご迷惑をおかけする事に」
CPアイドル達「……」
403: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:24:57.52 ID:Bnyt/X8Ho
未央「――気にしないでよ、プロデューサー!」ニコッ!
武内P「本田さん」
未央「いつも良くしてくれてるし、三日間なんてすぐじゃん!」
武内P「そう……ですね」
未央「ただし! 治ったら――」
未央「――離れてた分、ちゃ~んと構ってよね?」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「え、ええ……約束します///」ドキドキ!
CPアイドル達「未央ちゃん!?」
武内P「本田さん」
未央「いつも良くしてくれてるし、三日間なんてすぐじゃん!」
武内P「そう……ですね」
未央「ただし! 治ったら――」
未央「――離れてた分、ちゃ~んと構ってよね?」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「え、ええ……約束します///」ドキドキ!
CPアイドル達「未央ちゃん!?」
404: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:28:35.84 ID:Bnyt/X8Ho
未央「ん? どうしたの皆?」
凛「ねえ、プロデューサーの話聞いてた!?」
未央「聞いてたよ?」
凛「じゃあ、なんであんな……露骨な感じ出したの!」
未央「いやぁ……ほら、さ?」
未央「恋に落ちたプロデューサー、見たくない?」
CPアイドル達「……!」
CPアイドル達「……」チラッ
武内P「あの……み、皆さん……?」
凛「ねえ、プロデューサーの話聞いてた!?」
未央「聞いてたよ?」
凛「じゃあ、なんであんな……露骨な感じ出したの!」
未央「いやぁ……ほら、さ?」
未央「恋に落ちたプロデューサー、見たくない?」
CPアイドル達「……!」
CPアイドル達「……」チラッ
武内P「あの……み、皆さん……?」
405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:32:52.34 ID:Bnyt/X8Ho
卯月「――プロデューサーさんっ!」
武内P「島村さん?」
卯月「私、この三日間……一生懸命頑張ります!」
武内P「……はい、お願いします」
卯月「それで、治ったら――」
卯月「――これからも離れずに、ず~っと一緒にお願いします♪」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキッ!
武内P「は、はい……頑張りましょう///」ドキドキ!
CPアイドル達「っ……!」
武内P「島村さん?」
卯月「私、この三日間……一生懸命頑張ります!」
武内P「……はい、お願いします」
卯月「それで、治ったら――」
卯月「――これからも離れずに、ず~っと一緒にお願いします♪」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキッ!
武内P「は、はい……頑張りましょう///」ドキドキ!
CPアイドル達「っ……!」
406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:38:03.40 ID:Bnyt/X8Ho
凛「ねえ、プロデュ」
武内P「あ、あのっ!///」ドキドキ!
凛「ゥサ……ア……」
武内P「す、すみません!/// もう、この辺りで……!///」ドキドキ!
凛「いや……ちょっと……!」
武内P「私は、別室で作業をしていますので……!///」ドキドキ!
武内P「す、すみません……失礼します……!///」ドキドキ!
ガチャッ、バタンッ!
凛「……あ、ぉ」
凛「……」
凛「何なの……!?」
武内P「あ、あのっ!///」ドキドキ!
凛「ゥサ……ア……」
武内P「す、すみません!/// もう、この辺りで……!///」ドキドキ!
凛「いや……ちょっと……!」
武内P「私は、別室で作業をしていますので……!///」ドキドキ!
武内P「す、すみません……失礼します……!///」ドキドキ!
ガチャッ、バタンッ!
凛「……あ、ぉ」
凛「……」
凛「何なの……!?」
407: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:45:22.81 ID:Bnyt/X8Ho
アーニャ「プロデューサー、顔が真っ赤でしたね?」
蘭子「我が友の見せる事の無い、乙女が如き煌めき!」
智絵里「ほ、本当の話……みたいだね」
かな子「なんだか、可愛かったね~!」
杏「でもさ、三日であの状態は治っちゃうんだよね~」
きらり「あっ、杏ちゃん! 治っちゃうとか言ったらメッ、だゆ!」
莉嘉「でもさ、恋するPくんとかチョー見たい!」
みりあ「みりあもみりあも! ねぇねぇ、どんな顔するのかな!?」
みく「想像もつかないにゃ……」
李衣菜「‘あの’プロデューサーだしねぇ……」
卯月「……って、あれ?」
未央「みなみん、居なくない?」
CPアイドル達「っ!?」
凛「……まさか!?」
蘭子「我が友の見せる事の無い、乙女が如き煌めき!」
智絵里「ほ、本当の話……みたいだね」
かな子「なんだか、可愛かったね~!」
杏「でもさ、三日であの状態は治っちゃうんだよね~」
きらり「あっ、杏ちゃん! 治っちゃうとか言ったらメッ、だゆ!」
莉嘉「でもさ、恋するPくんとかチョー見たい!」
みりあ「みりあもみりあも! ねぇねぇ、どんな顔するのかな!?」
みく「想像もつかないにゃ……」
李衣菜「‘あの’プロデューサーだしねぇ……」
卯月「……って、あれ?」
未央「みなみん、居なくない?」
CPアイドル達「っ!?」
凛「……まさか!?」
408: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:52:58.96 ID:Bnyt/X8Ho
・ ・ ・
武内P「……ふぅ」
武内P(……まさか、医師の診断が本当だったとは)
武内P(担当するアイドルの方に……いや、考えるのはやめよう」
武内P(とにかく、この三日間を何とか乗り切るしかない、か)
美波「でも、そんなにうまくいくでしょうか?」
武内P「プロジェクトメンバー全員でのイベントも控えています」
武内P「今、このタイミングで三日間も空ける訳にはいきませんから」
美波「はい、そうですね」
美波「プロデューサーさんでないと、わからない事もありますし」
武内P「っ!?」ビクゥッ!
武内P「に、新田さん!? いつからそこに……」
武内P「それに、心を読みませんでしたか!?」
武内P「……ふぅ」
武内P(……まさか、医師の診断が本当だったとは)
武内P(担当するアイドルの方に……いや、考えるのはやめよう」
武内P(とにかく、この三日間を何とか乗り切るしかない、か)
美波「でも、そんなにうまくいくでしょうか?」
武内P「プロジェクトメンバー全員でのイベントも控えています」
武内P「今、このタイミングで三日間も空ける訳にはいきませんから」
美波「はい、そうですね」
美波「プロデューサーさんでないと、わからない事もありますし」
武内P「っ!?」ビクゥッ!
武内P「に、新田さん!? いつからそこに……」
武内P「それに、心を読みませんでしたか!?」
409: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 22:59:13.21 ID:Bnyt/X8Ho
美波「ふふっ、プロデューサーさんの考えてる事ですよ?」
美波「そんなの、お見通しですよ♪」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「そ、そう……ですか?///」ドキドキ!
美波「だから……リーダーの私がしっかりしなきゃ、って」
美波「他の誰でもない、プロデューサーさんが困ってるんですから」ニコリ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「お、お心遣いは有り難いのですが……!///」ドキドキ!
武内P「あの、今は……ひ、一人にしていただけませんか……!///」ドキドキ!
美波「そんなの、お見通しですよ♪」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「そ、そう……ですか?///」ドキドキ!
美波「だから……リーダーの私がしっかりしなきゃ、って」
美波「他の誰でもない、プロデューサーさんが困ってるんですから」ニコリ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「お、お心遣いは有り難いのですが……!///」ドキドキ!
武内P「あの、今は……ひ、一人にしていただけませんか……!///」ドキドキ!
410: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:05:14.06 ID:Bnyt/X8Ho
美波「……私、考えたんです」
美波「不器用で、真面目なプロデューサーさんのために……」
美波「……何が出来るんだろう、って」
武内P「は、はあ……」
武内P(……少し、落ち着いてきた……か)
美波「そんな誠実なプロデューサーさんなら――」
美波「――恋する相手は、一人で足りますよね?」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキィッ!
武内P「に、新田さん!?///」ドキドキ!
武内P「あの……お、仰っている意味が、よく……!///」ドキドキ!
美波「不器用で、真面目なプロデューサーさんのために……」
美波「……何が出来るんだろう、って」
武内P「は、はあ……」
武内P(……少し、落ち着いてきた……か)
美波「そんな誠実なプロデューサーさんなら――」
美波「――恋する相手は、一人で足りますよね?」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキィッ!
武内P「に、新田さん!?///」ドキドキ!
武内P「あの……お、仰っている意味が、よく……!///」ドキドキ!
411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:12:45.60 ID:Bnyt/X8Ho
美波「ふふっ、本当はわかってるんですよね?」クスッ
武内P「っ!?///」ドキッ!
美波「……もっ、もうっ!/// 私だって、恥ずかしいんですから!///」
武内P「に、新田さん……?///」ドキドキ!
美波「プロデューサーさん……///」ドキドキ!
武内P「新田さん……///」ドキドキ!
美波「……美波、イキま――」
ガチャッ!
CPアイドル達「スト――ップ!!」
武内P「っ!?」ビクッ!
美波「あぁん! もうちょっとでイケたのに!」
武内P「っ!?///」ドキッ!
美波「……もっ、もうっ!/// 私だって、恥ずかしいんですから!///」
武内P「に、新田さん……?///」ドキドキ!
美波「プロデューサーさん……///」ドキドキ!
武内P「新田さん……///」ドキドキ!
美波「……美波、イキま――」
ガチャッ!
CPアイドル達「スト――ップ!!」
武内P「っ!?」ビクッ!
美波「あぁん! もうちょっとでイケたのに!」
412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:26:43.30 ID:Bnyt/X8Ho
・ ・ ・
未央「……確かに、みなみんの言うことも一理あるよね」
卯月「誰か一人に恋すれば……ですよね」
凛「ねえ、三日間そっとしておけば良いんじゃないの?」
智絵里「で、でも……もしもの時を考えたら……」
かな子「カステラ美味しい~♪」
杏「誰か一人が、恋人になるのが安全だよね~」
きらり「こっ、恋人になる!?/// ぴ、Pちゃんと?///」
莉嘉「でも、恋したからって付き合う事になるかなー?」
みりあ「うんうん、叶えられない恋をするのは辛いよねー」
みく「みく達はアイドルなんだよ! 付き合うなんて、絶対駄目!」
李衣菜「……プロデューサーって、ロマンチックに口説きそうだよね」
CPアイドル達「……」
未央「……確かに、みなみんの言うことも一理あるよね」
卯月「誰か一人に恋すれば……ですよね」
凛「ねえ、三日間そっとしておけば良いんじゃないの?」
智絵里「で、でも……もしもの時を考えたら……」
かな子「カステラ美味しい~♪」
杏「誰か一人が、恋人になるのが安全だよね~」
きらり「こっ、恋人になる!?/// ぴ、Pちゃんと?///」
莉嘉「でも、恋したからって付き合う事になるかなー?」
みりあ「うんうん、叶えられない恋をするのは辛いよねー」
みく「みく達はアイドルなんだよ! 付き合うなんて、絶対駄目!」
李衣菜「……プロデューサーって、ロマンチックに口説きそうだよね」
CPアイドル達「……」
413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:34:59.71 ID:Bnyt/X8Ho
美波「――でしょう?」モゾモゾ!
美波「それに、プロデューサーさんって強引な所もあるし」モゾモゾ!
CPアイドル達「……」
美波「だったら、ねっ?」モゾモゾ!
美波「代表して、私に恋をして貰って……」モゾモゾ!
アーニャ「ニェート。いけません、美波」
蘭子「汝が望みは、この封印によって妨げられるだろう!」
美波「お願い、せめて簀巻きはやめて?」モゾモゾ!
美波「どうせだったら、麻縄とかで……!」モゾモゾ!
CPアイドル達「……」
美波「それに、プロデューサーさんって強引な所もあるし」モゾモゾ!
CPアイドル達「……」
美波「だったら、ねっ?」モゾモゾ!
美波「代表して、私に恋をして貰って……」モゾモゾ!
アーニャ「ニェート。いけません、美波」
蘭子「汝が望みは、この封印によって妨げられるだろう!」
美波「お願い、せめて簀巻きはやめて?」モゾモゾ!
美波「どうせだったら、麻縄とかで……!」モゾモゾ!
CPアイドル達「……」
414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:43:45.32 ID:Bnyt/X8Ho
・ ・ ・
武内P「……ふぅ」
武内P(まさか、あそこまで気を遣って頂けるとは)
武内P(……しかし、危ない所だった)
武内P(これは……早急に、対策を立てなくては)
ガチャッ
ちひろ「――おはようございます」
ちひろ「すみません、電車が止まってて……」
武内P「――千川さん」
武内P「おはよう、ございます」
武内P「……すみません、お伝えしておきたい事が」
ちひろ「はい?」
武内P「……ふぅ」
武内P(まさか、あそこまで気を遣って頂けるとは)
武内P(……しかし、危ない所だった)
武内P(これは……早急に、対策を立てなくては)
ガチャッ
ちひろ「――おはようございます」
ちひろ「すみません、電車が止まってて……」
武内P「――千川さん」
武内P「おはよう、ございます」
武内P「……すみません、お伝えしておきたい事が」
ちひろ「はい?」
415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:47:32.45 ID:Bnyt/X8Ho
・ ・ ・
ちひろ「……成る程」
武内P「何か、良い方法はあるでしょうか?」
ちひろ「そうですねぇ……」
武内P「……」
ちひろ「――とりあえず、肩でも揉みましょうか?」
ちひろ「ふふっ♪ こう見えて、マッサージは得意なんですよ♪」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「い、いえ……遠慮、しておきます……!///」ドキドキ!
ちひろ「……成る程」
武内P「何か、良い方法はあるでしょうか?」
ちひろ「そうですねぇ……」
武内P「……」
ちひろ「――とりあえず、肩でも揉みましょうか?」
ちひろ「ふふっ♪ こう見えて、マッサージは得意なんですよ♪」ニコッ!
武内P「っ!///」ドキッ!
武内P「い、いえ……遠慮、しておきます……!///」ドキドキ!
416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/20(水) 23:52:17.77 ID:Bnyt/X8Ho
ちひろ「プロデューサーさん、今後のためですよ」
武内P「今後のため……ですか?」
ちひろ「はい♪」ニコッ!
武内P「それは……何故、でしょうか……?///」ドキドキ!
ちひろ「――ある程度、スキンシップをしておいて」
ちひろ「免疫力が低下しないようにしておくんです♪」ニコッ!
武内P「な、なるほど……!」ドキドキ!
武内P「ですが、それは……その……!///」ドキドキ!
武内P「せめて、薬で症状が落ち着いてからでも……!///」ドキドキ!
武内P「今後のため……ですか?」
ちひろ「はい♪」ニコッ!
武内P「それは……何故、でしょうか……?///」ドキドキ!
ちひろ「――ある程度、スキンシップをしておいて」
ちひろ「免疫力が低下しないようにしておくんです♪」ニコッ!
武内P「な、なるほど……!」ドキドキ!
武内P「ですが、それは……その……!///」ドキドキ!
武内P「せめて、薬で症状が落ち着いてからでも……!///」ドキドキ!
417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:01:06.72 ID:w5IsKJTpo
ちひろ「まあまあ、遠慮なさらず♪」ニコニコ!
武内P「いけません、千川さん……!///」ドキドキ!
ちひろ「大丈夫ですよ、プロデューサーさん♪」ニコッ!
武内P「な、何がですか……!?///」ドキドキ!
ちひろ「――問題ありませんから♪」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキィッ!
武内P「いや……それ、は……!///」
…ぽたっ
ちひろ「……あ」
武内P「……鼻血?」
武内P「……」
武内P「」
…どさりっ!
ちひろ「ぷっ……プロデューサーさんっ!?」
武内P「いけません、千川さん……!///」ドキドキ!
ちひろ「大丈夫ですよ、プロデューサーさん♪」ニコッ!
武内P「な、何がですか……!?///」ドキドキ!
ちひろ「――問題ありませんから♪」ニコッ!
武内P「っ!?///」ドキィッ!
武内P「いや……それ、は……!///」
…ぽたっ
ちひろ「……あ」
武内P「……鼻血?」
武内P「……」
武内P「」
…どさりっ!
ちひろ「ぷっ……プロデューサーさんっ!?」
418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:10:08.32 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
武内P「……っ!?」
武内P「ここは……?」
部長「目が覚めたかい?」
武内P「部長? 私は、一体……」
部長「君は、プロジェクトルームで倒れたんだよ」
武内P「……思い出しました」
部長「……全く、だからあれ程キャバクラへ誘っていたのに」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「……っ!?」
武内P「ここは……?」
部長「目が覚めたかい?」
武内P「部長? 私は、一体……」
部長「君は、プロジェクトルームで倒れたんだよ」
武内P「……思い出しました」
部長「……全く、だからあれ程キャバクラへ誘っていたのに」
武内P「……」
武内P「えっ?」
419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:15:56.10 ID:w5IsKJTpo
部長「此処は、プロダクション内の医務室だ」
武内P「あの、部長。キャバクラへ誘っていたのは……」
部長「この様な事態を避けるためさ」
武内P「っ!?」
部長「何事も、極端なのはいけない」
部長「……時には、息抜きも必要という事だね」
武内P「……部長」
武内P「あの、部長。キャバクラへ誘っていたのは……」
部長「この様な事態を避けるためさ」
武内P「っ!?」
部長「何事も、極端なのはいけない」
部長「……時には、息抜きも必要という事だね」
武内P「……部長」
420: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:25:22.37 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
三日後
武内P「――皆さん」
武内P「ご迷惑をおかけしました」ペコリ
CPアイドル達「……」
ちひろ「もう……大丈夫なんですか?」
武内P「はい」
武内P「薬のお蔭で、今はもう」
CPアイドル達「……!」ホッ!
三日後
武内P「――皆さん」
武内P「ご迷惑をおかけしました」ペコリ
CPアイドル達「……」
ちひろ「もう……大丈夫なんですか?」
武内P「はい」
武内P「薬のお蔭で、今はもう」
CPアイドル達「……!」ホッ!
421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:34:33.23 ID:w5IsKJTpo
武内P「しかし……今回の事で――」
武内P「――私も、考えを改めました」
CPアイドル達「えっ?」
ちひろ「それは、つまり……?」
武内P「免疫力が低下しない程度に、ですが――」
武内P「――スキンシップをとっていこう、と」
武内P「……そう、考えています」
CPアイドル達「……えっ!?///」ドキッ!
ちひろ「そ、それって……つまり……!?///」ドキドキ!
武内P「――私も、考えを改めました」
CPアイドル達「えっ?」
ちひろ「それは、つまり……?」
武内P「免疫力が低下しない程度に、ですが――」
武内P「――スキンシップをとっていこう、と」
武内P「……そう、考えています」
CPアイドル達「……えっ!?///」ドキッ!
ちひろ「そ、それって……つまり……!?///」ドキドキ!
422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 00:46:12.28 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
武内P「……と、言う訳なのです」ボロッ…
医者「ふむ……成る程」
医者「キャバクラへ定期的に行くと報告したのですか」
武内P「皆さんに、心配やご迷惑をおかけしないように、と」ボロッ…
武内P「……そう、思ったのですが」ボロッ…
武内P「皆さんに、ここまで反対されては……はい」ボロッ…
武内P「他に……何か、免疫力を高める方法はありますか?」ボロッ…
医者「そうですね……とりあえず」
医者「処方できる薬は、ありません」
おわり
武内P「……と、言う訳なのです」ボロッ…
医者「ふむ……成る程」
医者「キャバクラへ定期的に行くと報告したのですか」
武内P「皆さんに、心配やご迷惑をおかけしないように、と」ボロッ…
武内P「……そう、思ったのですが」ボロッ…
武内P「皆さんに、ここまで反対されては……はい」ボロッ…
武内P「他に……何か、免疫力を高める方法はありますか?」ボロッ…
医者「そうですね……とりあえず」
医者「処方できる薬は、ありません」
おわり
425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:15:42.30 ID:w5IsKJTpo
書きます
武内P「兄貴、ですか?」
武内P「兄貴、ですか?」
426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:19:37.72 ID:w5IsKJTpo
未央「あっ、あはははは!///」
凛「ぷっ……小学生みたいな間違いだね」
卯月「大丈夫ですよ、未央ちゃん!」
卯月「私も先生を『ママ』って呼んだ事ありますから!」
未央「しまむー、それ微妙にフォローになってないからね!?///」
武内P「……」
巴「……な」
巴「なん……じゃと……!?」
凛「ぷっ……小学生みたいな間違いだね」
卯月「大丈夫ですよ、未央ちゃん!」
卯月「私も先生を『ママ』って呼んだ事ありますから!」
未央「しまむー、それ微妙にフォローになってないからね!?///」
武内P「……」
巴「……な」
巴「なん……じゃと……!?」
427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:21:46.19 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
武内P「……ふぅ」
武内P「少し、休憩するか――」
コンコン!
武内P「! はい、どうぞ」
ガチャッ
巴「……!」
巴「しっ、失礼します……!」
武内P「?」
武内P「村上さん……?」
武内P「……ふぅ」
武内P「少し、休憩するか――」
コンコン!
武内P「! はい、どうぞ」
ガチャッ
巴「……!」
巴「しっ、失礼します……!」
武内P「?」
武内P「村上さん……?」
428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:24:46.35 ID:w5IsKJTpo
武内P「あの、何か御用でしょうか?」
巴「――今まで、すみませんでした!」ペコリ!
武内P「!?」
武内P「あの、村上さん!? 顔を上げてくださ……」
巴「只者じゃない思っちょりましたが……!」
巴「まさか、アニキが346組の若頭だったとは……!」
武内P「!?」
巴「――今まで、すみませんでした!」ペコリ!
武内P「!?」
武内P「あの、村上さん!? 顔を上げてくださ……」
巴「只者じゃない思っちょりましたが……!」
巴「まさか、アニキが346組の若頭だったとは……!」
武内P「!?」
429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:31:04.43 ID:w5IsKJTpo
武内P「村上さん、何故……!?」
巴「知らんかったとは言え、数々の無礼……!」
巴「どうか、許してください……!」ペコリ!
武内P「村上さん、とにかく頭を上げてください!」
巴「許すゆう言葉を頂けるまで、頭ぁ上げられません!」
巴「うちは、今は346組に世話になっとる身……」
巴「その若頭に、とんだ言葉を……!」ペコリ!
武内P「……!?」
巴「知らんかったとは言え、数々の無礼……!」
巴「どうか、許してください……!」ペコリ!
武内P「村上さん、とにかく頭を上げてください!」
巴「許すゆう言葉を頂けるまで、頭ぁ上げられません!」
巴「うちは、今は346組に世話になっとる身……」
巴「その若頭に、とんだ言葉を……!」ペコリ!
武内P「……!?」
430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:36:59.88 ID:w5IsKJTpo
武内P「わ、私は構いませんので!」
巴「……!」
巴「アニキは許しても、姐さん達が許さん……ゆう事ですか」
巴「――うちも女! 必ず、ケジメはつけます!」ペコリ!
武内P「待ってください!」
武内P「そもそも、私はただのプロデューサーです!」
巴「……!」
巴「そうでした……こがー事するゆうんは、カタギと違いますな」
巴「……アニキ、許してください!」ペコリ!
武内P「何一つわかっていただけていませんね!?」
巴「……!」
巴「アニキは許しても、姐さん達が許さん……ゆう事ですか」
巴「――うちも女! 必ず、ケジメはつけます!」ペコリ!
武内P「待ってください!」
武内P「そもそも、私はただのプロデューサーです!」
巴「……!」
巴「そうでした……こがー事するゆうんは、カタギと違いますな」
巴「……アニキ、許してください!」ペコリ!
武内P「何一つわかっていただけていませんね!?」
431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:41:17.48 ID:w5IsKJTpo
武内P「……そもそも、私は若頭ではありません」
武内P「プロダクションに勤める、ただのプロデューサーです」
武内P「アニキ、と呼ばれる様な立場では……」
巴「……! わかりました!」
巴「アニキは――ただの、プロデューサー」
巴「……そう、ゆう事ですな?」ギラッ!
武内P「はい、そうです」ギラリ!
武内P「プロダクションに勤める、ただのプロデューサーです」
武内P「アニキ、と呼ばれる様な立場では……」
巴「……! わかりました!」
巴「アニキは――ただの、プロデューサー」
巴「……そう、ゆう事ですな?」ギラッ!
武内P「はい、そうです」ギラリ!
432: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:48:16.14 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
夕方、プロダクション内玄関ホール
武内P「……あれは――」
巴「! Pの兄さん!」
巴「お勤め、ご苦労様です!」ペコリ!
武内P「!?」
武内P「む、村上さん!?」
巴「今まで、碌に挨拶もせんでしたから!」
巴「これからは、せめてこの位はさせてください!」ペコリ!
武内P「か、顔を上げてください!」
夕方、プロダクション内玄関ホール
武内P「……あれは――」
巴「! Pの兄さん!」
巴「お勤め、ご苦労様です!」ペコリ!
武内P「!?」
武内P「む、村上さん!?」
巴「今まで、碌に挨拶もせんでしたから!」
巴「これからは、せめてこの位はさせてください!」ペコリ!
武内P「か、顔を上げてください!」
433: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 20:54:13.48 ID:w5IsKJTpo
武内P「そこまでしなくても、結構ですので……!」
巴「!? Pの兄さん!?」
巴「これは、うちなりに義理を通そうと……!」
巴「お願いです! 頭ぁ下げる許しをください!」ペコリ!
武内P「お、お願いします!」
武内P「せめて、今まで通りに……!」
巴「お願いです! Pの兄さん!」ペコリ!
武内P「……!?」
巴「!? Pの兄さん!?」
巴「これは、うちなりに義理を通そうと……!」
巴「お願いです! 頭ぁ下げる許しをください!」ペコリ!
武内P「お、お願いします!」
武内P「せめて、今まで通りに……!」
巴「お願いです! Pの兄さん!」ペコリ!
武内P「……!?」
434: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:00:47.39 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
談話スペース
巴「――こがいな事があったんじゃ」
巴「うちも、346プロに所属するアイドル……」
巴「……義理だけは、絶対に通したいんじゃ」
巴「アニキ――Pの兄さんに、挨拶する方法!」
巴「うちに、それを教えてください!」ペコリ!
巴「姉さん達、お願いします!」ペコリ!
大人組「――任せて!」ニコッ!
巴「おぉ……何て頼もしい笑顔なんじゃ……!」
談話スペース
巴「――こがいな事があったんじゃ」
巴「うちも、346プロに所属するアイドル……」
巴「……義理だけは、絶対に通したいんじゃ」
巴「アニキ――Pの兄さんに、挨拶する方法!」
巴「うちに、それを教えてください!」ペコリ!
巴「姉さん達、お願いします!」ペコリ!
大人組「――任せて!」ニコッ!
巴「おぉ……何て頼もしい笑顔なんじゃ……!」
435: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:08:49.48 ID:w5IsKJTpo
巴「じゃが……うちに出来るようになるんか」
巴「Pの兄さんは、うちを避けとるようなんじゃ」
楓「――酒、盗る?」
楓「ふふっ! それなら……取り返さなくちゃ、ね♪」ニコッ!
巴「楓さん……」
楓「あの人はね――笑顔に弱いの」
楓「だから、挨拶する時は笑ってないと♪」ニコッ!
巴「確かに……気ぃが入りすぎてた所は、ある」
巴「笑顔……なるほど、笑顔か……」
巴「Pの兄さんは、うちを避けとるようなんじゃ」
楓「――酒、盗る?」
楓「ふふっ! それなら……取り返さなくちゃ、ね♪」ニコッ!
巴「楓さん……」
楓「あの人はね――笑顔に弱いの」
楓「だから、挨拶する時は笑ってないと♪」ニコッ!
巴「確かに……気ぃが入りすぎてた所は、ある」
巴「笑顔……なるほど、笑顔か……」
436: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:15:01.82 ID:w5IsKJTpo
巴「しかし、頭ぁ下げんゆうんは難しい」
巴「これ以上、礼を失するような真似は出来ん」
瑞樹「――でも、彼が良いって言ってるんでしょう?」
瑞樹「だったら、それ以外の方法を探さないと」
巴「瑞樹の姉御……」
瑞樹「例えば、相手の目をしっかりと見る」
瑞樹「せっかく可愛いんだから、後頭部ばかり見せても、ね♪」ニコッ!
巴「み、瑞樹の姉御!///」
巴「……じゃが……顔を上げて挨拶、か」
巴「これ以上、礼を失するような真似は出来ん」
瑞樹「――でも、彼が良いって言ってるんでしょう?」
瑞樹「だったら、それ以外の方法を探さないと」
巴「瑞樹の姉御……」
瑞樹「例えば、相手の目をしっかりと見る」
瑞樹「せっかく可愛いんだから、後頭部ばかり見せても、ね♪」ニコッ!
巴「み、瑞樹の姉御!///」
巴「……じゃが……顔を上げて挨拶、か」
437: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:20:14.86 ID:w5IsKJTpo
巴「……くうっ! 良い方法が思いつかん!」
早苗「――なーに言ってるのよ!」
巴「っ!?」ビクッ!
巴「さ、早苗の姉御の世話になるような事は……!」ビクビク…!
早苗「ねえ、あたしを見てビクビクするのやめてくれない?」
早苗「……ゴホンッ!」
早苗「ま、テキトーにヒラヒラ手でも振っとけば良いんじゃない?」
巴「ひ、ヒラヒラは苦手じゃけぇ……!」ビクビク…!
巴「じゃが……手を振る、か……」
早苗「――なーに言ってるのよ!」
巴「っ!?」ビクッ!
巴「さ、早苗の姉御の世話になるような事は……!」ビクビク…!
早苗「ねえ、あたしを見てビクビクするのやめてくれない?」
早苗「……ゴホンッ!」
早苗「ま、テキトーにヒラヒラ手でも振っとけば良いんじゃない?」
巴「ひ、ヒラヒラは苦手じゃけぇ……!」ビクビク…!
巴「じゃが……手を振る、か……」
438: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:29:26.52 ID:w5IsKJTpo
巴「笑顔で、顔を上げて、手を振って……」
巴「それで、どんな風に声をかければ良いんじゃ……?」
心「そんなの当然、シュガシュガスウィート☆」
心「はぁとみたいに、かわいくだぞ☆ やっちまえ☆」
巴「心の姉御……」
巴「いや、姉御のようには……きついもんがある」
心「おーい、そりゃどう言う意味だー?」
心「……と・に・か・く☆」
心「巴ちゃんはアイドルで、相手はプロデューサーなんだから」
心「全力スウィートパワーの方が、喜ぶんじゃないの」
巴「うちの……全力……」
心「なんてな☆」
巴「それで、どんな風に声をかければ良いんじゃ……?」
心「そんなの当然、シュガシュガスウィート☆」
心「はぁとみたいに、かわいくだぞ☆ やっちまえ☆」
巴「心の姉御……」
巴「いや、姉御のようには……きついもんがある」
心「おーい、そりゃどう言う意味だー?」
心「……と・に・か・く☆」
心「巴ちゃんはアイドルで、相手はプロデューサーなんだから」
心「全力スウィートパワーの方が、喜ぶんじゃないの」
巴「うちの……全力……」
心「なんてな☆」
439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:39:02.11 ID:w5IsKJTpo
菜々「そうですよ! ナナみたいに――」
菜々「キャハッ! 皆のアイドル、ウサミン星人こt」
巴「菜々、黙っとれや」
巴「おどれ、大事な話しとるのがわからんのか?」
菜々「塩対応!!」
菜々「……でっ、でもでも!」
菜々「ちょっと大げさな方が、良い時もありますよ!?」
巴「……成る程、確かにそうかも知れんな」
巴「期待はしとらんかったが、中々やるもんじゃの」
菜々「当然です! だって……」
菜々「……じぇ、JK! 現役リアルJKですから!」
菜々「キャハッ! 皆のアイドル、ウサミン星人こt」
巴「菜々、黙っとれや」
巴「おどれ、大事な話しとるのがわからんのか?」
菜々「塩対応!!」
菜々「……でっ、でもでも!」
菜々「ちょっと大げさな方が、良い時もありますよ!?」
巴「……成る程、確かにそうかも知れんな」
巴「期待はしとらんかったが、中々やるもんじゃの」
菜々「当然です! だって……」
菜々「……じぇ、JK! 現役リアルJKですから!」
440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:44:34.61 ID:w5IsKJTpo
巴「っ、そうじゃ……肝心な事を忘れとった……!」
大人組「肝心なこと?」
巴「アニキとも、Pの兄さんとも呼んだらいかん言われたんじゃ……!」
巴「じゃが、今まで通りには、とても……!」
巴「くっ……!」
巴「うちは、アニキの事を何と呼べば良いんじゃ……!?」
大人組「……」
大人組「だったら――」
大人組「肝心なこと?」
巴「アニキとも、Pの兄さんとも呼んだらいかん言われたんじゃ……!」
巴「じゃが、今まで通りには、とても……!」
巴「くっ……!」
巴「うちは、アニキの事を何と呼べば良いんじゃ……!?」
大人組「……」
大人組「だったら――」
441: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:48:09.82 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
翌朝
武内P「……」
武内P「っ!」
巴「……」キリッ!
武内P「村上さん……!」
巴「っ――!」
巴「……♪」ニコッ!
武内P「!?」
武内P「い……良い、笑顔……!?」
翌朝
武内P「……」
武内P「っ!」
巴「……」キリッ!
武内P「村上さん……!」
巴「っ――!」
巴「……♪」ニコッ!
武内P「!?」
武内P「い……良い、笑顔……!?」
442: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 21:51:51.50 ID:w5IsKJTpo
武内P「お……おはようg」
巴「――お兄ちゃ~~ん♪」ニコニコ!
巴「おっはよ~~っ♪」ニコニコ!
ぴょいんっ!
武内P「!?」ビクッ!
巴「……う」
巴「うわああああっ!/// やっぱり無理じゃあああっ!///」
だだだだだっ…!
武内P「……!?……!?」
巴「――お兄ちゃ~~ん♪」ニコニコ!
巴「おっはよ~~っ♪」ニコニコ!
ぴょいんっ!
武内P「!?」ビクッ!
巴「……う」
巴「うわああああっ!/// やっぱり無理じゃあああっ!///」
だだだだだっ…!
武内P「……!?……!?」
443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 22:02:36.82 ID:w5IsKJTpo
・ ・ ・
巴「……」
武内P「全て、誤解です」
武内P「そもそも、私よりも立場が上の方は沢山いますし……」
武内P「……」
武内P「私は、若頭ではありません」
巴「……シンデレラプロジェクトのシマを任されとる」
巴「346組、アイドル部門の幹部の一人、ゆう事か?」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「はい、そうです」
巴「……」
武内P「全て、誤解です」
武内P「そもそも、私よりも立場が上の方は沢山いますし……」
武内P「……」
武内P「私は、若頭ではありません」
巴「……シンデレラプロジェクトのシマを任されとる」
巴「346組、アイドル部門の幹部の一人、ゆう事か?」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「はい、そうです」
444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/21(木) 22:18:19.04 ID:w5IsKJTpo
巴「本当に、若頭じゃないゆうんか?」
武内P「違います」
巴「専務――346のお嬢と衝突して勝ち、実権を握ったゆうんは?」
武内P「事実無根です」
巴「……何じゃ、そうだったんか」
巴「はっはっは!」
巴「――さっきのは忘れてください!」ペコリ!
武内P「いえ……とても、キラキラと輝く良い笑顔でした」
武内P「あの方向性のプロデュースも視野に入れるべきだ、と」
武内P「……そう、考えています」
巴「アニキ、お願いします!」
おわり
武内P「違います」
巴「専務――346のお嬢と衝突して勝ち、実権を握ったゆうんは?」
武内P「事実無根です」
巴「……何じゃ、そうだったんか」
巴「はっはっは!」
巴「――さっきのは忘れてください!」ペコリ!
武内P「いえ……とても、キラキラと輝く良い笑顔でした」
武内P「あの方向性のプロデュースも視野に入れるべきだ、と」
武内P「……そう、考えています」
巴「アニキ、お願いします!」
おわり
448: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:07:25.60 ID:3feh0P8Eo
書きます
武内P「猫カフェ、ですか?」
武内P「猫カフェ、ですか?」
449: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:11:17.58 ID:3feh0P8Eo
みく「そうにゃ! Pチャン、行ったことある?」
武内P「いえ、ありません」
李衣菜「聞かなくても、何となく答えはわかってたけど……」
みく「Pチャン! 猫カフェに行かないのは、人生損してるよ!」
武内P「ですが……」
みく「きっと、良いネコチャン企画が思いつくにゃ!」
武内P「行きます」
李衣菜「プロデューサー、ちょろすぎません!?」
武内P「いえ、ありません」
李衣菜「聞かなくても、何となく答えはわかってたけど……」
みく「Pチャン! 猫カフェに行かないのは、人生損してるよ!」
武内P「ですが……」
みく「きっと、良いネコチャン企画が思いつくにゃ!」
武内P「行きます」
李衣菜「プロデューサー、ちょろすぎません!?」
450: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:14:38.46 ID:3feh0P8Eo
・ ・ ・
猫カフェ、前
みく「――ここが、みくのオススメの猫カフェだよ!」
武内P「成る程。看板以外にも、ポップな外観ですね」
李衣菜「……って言うか、なんで私まで?」
武内P「そう、ですね……」
みく「にゅふふ! 楽しみにゃ~!」ペカー!
武内P「……やはり、前川さんと多田さんはユニットですから」
李衣菜「いざと言う時の抑え役、って事ですか!?」
武内P「……すみません」
猫カフェ、前
みく「――ここが、みくのオススメの猫カフェだよ!」
武内P「成る程。看板以外にも、ポップな外観ですね」
李衣菜「……って言うか、なんで私まで?」
武内P「そう、ですね……」
みく「にゅふふ! 楽しみにゃ~!」ペカー!
武内P「……やはり、前川さんと多田さんはユニットですから」
李衣菜「いざと言う時の抑え役、って事ですか!?」
武内P「……すみません」
451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:18:28.90 ID:3feh0P8Eo
・ ・ ・
猫カフェ、受付
みく「――Pチャン、本当に良いの?」
武内P「はい。今回は、取材のため……という名目ですので」
李衣菜「経費で落ちる、って事ですか?」
武内P「それは……千川さんの機嫌次第、ですね」
みく・李衣菜「……」
みく「とっ、とにかく! 今日は楽しもっ、ねっ!」
李衣菜「そっ、そうだね! せっかくなんだし!」
武内P「……はい」
猫カフェ、受付
みく「――Pチャン、本当に良いの?」
武内P「はい。今回は、取材のため……という名目ですので」
李衣菜「経費で落ちる、って事ですか?」
武内P「それは……千川さんの機嫌次第、ですね」
みく・李衣菜「……」
みく「とっ、とにかく! 今日は楽しもっ、ねっ!」
李衣菜「そっ、そうだね! せっかくなんだし!」
武内P「……はい」
452: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:22:30.05 ID:3feh0P8Eo
みく「このドアをくぐったら、そこには夢の世界が広がってるにゃ!」
武内P「夢の世界、ですか?」
みく「そう! 可愛いネコチャン達がい~っぱいいるのー!」キラキラッ!
武内P「すみません、写真を撮っても?」
みく「良いけど、フラッシュは絶対ダメだからね!」
武内P「いえ、違います」
武内P「今の前川さんの笑顔を撮影して残しておきたい、と」
武内P「……そう、思いました」
みく「……も、もー!///」
みく「それならそうと、早く言ってにゃ!///」
李衣菜「うわぁ……みくちゃん、顔真っ赤」
武内P「夢の世界、ですか?」
みく「そう! 可愛いネコチャン達がい~っぱいいるのー!」キラキラッ!
武内P「すみません、写真を撮っても?」
みく「良いけど、フラッシュは絶対ダメだからね!」
武内P「いえ、違います」
武内P「今の前川さんの笑顔を撮影して残しておきたい、と」
武内P「……そう、思いました」
みく「……も、もー!///」
みく「それならそうと、早く言ってにゃ!///」
李衣菜「うわぁ……みくちゃん、顔真っ赤」
453: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:26:28.44 ID:3feh0P8Eo
みく「もー! ドア、開けるからね!」
武内P「……はい。撮り終えたので、大丈夫です」
みく「それじゃ、そ~っと開けるよ~…」
…カチャッ
みく「にゃああ……可愛いネコチャン達が……」
猫達「!」ジーッ!
みく「み、皆こっちを見てるにゃ……!?」
武内P「すみません、猫カフェとは……こう、なのでしょうか?」
李衣菜「いやいや、明らかに様子が変ですよ!?」
武内P「……はい。撮り終えたので、大丈夫です」
みく「それじゃ、そ~っと開けるよ~…」
…カチャッ
みく「にゃああ……可愛いネコチャン達が……」
猫達「!」ジーッ!
みく「み、皆こっちを見てるにゃ……!?」
武内P「すみません、猫カフェとは……こう、なのでしょうか?」
李衣菜「いやいや、明らかに様子が変ですよ!?」
454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:30:58.56 ID:3feh0P8Eo
猫達「……!」ジーッ!
みく「な、なんで……!?」
みく「いつも、すぐに寄ってくる子まで……」
李衣菜「とりあえず……あそこ、座らない?」
みく「そっ、そうだね! 座ってれば寄ってくる子も居るし!」
武内P「では……私は、あちらのテーブルで」
李衣菜「? もしかして、仕事するんですか?」
武内P「はい、せっかくですので」
李衣菜「せっかく、って……」
みく「もー! せっかく猫カフェに来てるのに~!」
猫達「……!」ジーッ!
みく「な、なんで……!?」
みく「いつも、すぐに寄ってくる子まで……」
李衣菜「とりあえず……あそこ、座らない?」
みく「そっ、そうだね! 座ってれば寄ってくる子も居るし!」
武内P「では……私は、あちらのテーブルで」
李衣菜「? もしかして、仕事するんですか?」
武内P「はい、せっかくですので」
李衣菜「せっかく、って……」
みく「もー! せっかく猫カフェに来てるのに~!」
猫達「……!」ジーッ!
455: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:34:37.18 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「……まあ、プロデューサーらしいよね」
みく「帰る頃には、メロメロにさせてみせるにゃ!」
李衣菜「……なるかなぁ?」
みく「ぜ~ったいになるにゃ!」
武内P「……!?」
猫達「……」
武内P「か、囲まれ……!?」
猫達「ニャ~ン♡」
みく「ネコチャ――ンッ!?」
李衣菜「プロデューサ――ッ!?」
みく「帰る頃には、メロメロにさせてみせるにゃ!」
李衣菜「……なるかなぁ?」
みく「ぜ~ったいになるにゃ!」
武内P「……!?」
猫達「……」
武内P「か、囲まれ……!?」
猫達「ニャ~ン♡」
みく「ネコチャ――ンッ!?」
李衣菜「プロデューサ――ッ!?」
456: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:39:10.06 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「みっ、みくちゃん!?」
みく「あ、あんなにネコチャンに囲まれて……ずっ、ずるいにゃ!」
李衣菜「ねえ! ねえってば!」
みく「もーっ! 李衣菜ちゃん、何!?」
武内P「あ、あの……座っても、良いですか?」
猫達「ニャーン」
…・ササッ
武内P「……ありがとう、ございます」
李衣菜「プロデューサーの周り以外、猫が居なくない!?」
みく「そんなっ!? ワガママな子が、言うことを素直に聞いてる……!?」
李衣菜「みくちゃんは、まず私の話を聞こう!?」
みく「あ、あんなにネコチャンに囲まれて……ずっ、ずるいにゃ!」
李衣菜「ねえ! ねえってば!」
みく「もーっ! 李衣菜ちゃん、何!?」
武内P「あ、あの……座っても、良いですか?」
猫達「ニャーン」
…・ササッ
武内P「……ありがとう、ございます」
李衣菜「プロデューサーの周り以外、猫が居なくない!?」
みく「そんなっ!? ワガママな子が、言うことを素直に聞いてる……!?」
李衣菜「みくちゃんは、まず私の話を聞こう!?」
457: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:42:22.42 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「ほら、よく見てみてよ!」
みく「そんな事、あるはず……」
しん…
みく「……!?」
李衣菜「でしょ!? 皆――」
武内P「……」
猫達「ニャ~ン♡」
李衣菜「――プロデューサーに懐いてるんだよ!」
みく「そん……にゃ……!?」
みく「そんな事、あるはず……」
しん…
みく「……!?」
李衣菜「でしょ!? 皆――」
武内P「……」
猫達「ニャ~ン♡」
李衣菜「――プロデューサーに懐いてるんだよ!」
みく「そん……にゃ……!?」
458: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:52:22.36 ID:3feh0P8Eo
みく「いやいや……李衣菜ちゃん、いやいや」
李衣菜「ほら、だってあれ……」
黒猫「ニャ~ン♡」
スリスリッ!
武内P「……人懐っこい子ですね」ホワッ
ナデナデ…
黒猫「フニャ~ン……ゴロゴロゴロ♡」
みく「そんな……!?」
みく「まるで愛想が無い、でもそこが良いと評判の子まで……!?」
李衣菜「……デレッデレに見えるけど」
李衣菜「ほら、だってあれ……」
黒猫「ニャ~ン♡」
スリスリッ!
武内P「……人懐っこい子ですね」ホワッ
ナデナデ…
黒猫「フニャ~ン……ゴロゴロゴロ♡」
みく「そんな……!?」
みく「まるで愛想が無い、でもそこが良いと評判の子まで……!?」
李衣菜「……デレッデレに見えるけど」
459: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 22:57:46.09 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「もしかして、なんだけどさ」
みく「な、何?」
李衣菜「プロデューサーって、みくちゃんよりも猫に好かr」
みく「李衣菜ちゃん、あかん」フルフル!
李衣菜「……いや」
みく「李衣菜ちゃん、それはあかん」フルフル!
李衣菜「……でも」
みく「……証明してみせるにゃ!」
みく「みくの方が――ネコチャンに好かれる、って!」
李衣菜「! それ、ロックな感じがする!」
みく「な、何?」
李衣菜「プロデューサーって、みくちゃんよりも猫に好かr」
みく「李衣菜ちゃん、あかん」フルフル!
李衣菜「……いや」
みく「李衣菜ちゃん、それはあかん」フルフル!
李衣菜「……でも」
みく「……証明してみせるにゃ!」
みく「みくの方が――ネコチャンに好かれる、って!」
李衣菜「! それ、ロックな感じがする!」
460: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:03:12.37 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「でも、どうやって証明するの?」
みく「要は、Pチャンの所からみくの所にネコチャンが来れば良いにゃ!」
李衣菜「まあ……そう、かな?」
みく「ネコチャン達は、ちょっと勘違いしてるだけにゃ」
みく「Pチャンは背が高いから……」
みく「……――はっ!? キャットタワー!」
みく「そうにゃ! キャットタワーと勘違いしてるんだよ!」
李衣菜「それは……」
李衣菜「……なんか、ちょっとわかるかも」
みく「要は、Pチャンの所からみくの所にネコチャンが来れば良いにゃ!」
李衣菜「まあ……そう、かな?」
みく「ネコチャン達は、ちょっと勘違いしてるだけにゃ」
みく「Pチャンは背が高いから……」
みく「……――はっ!? キャットタワー!」
みく「そうにゃ! キャットタワーと勘違いしてるんだよ!」
李衣菜「それは……」
李衣菜「……なんか、ちょっとわかるかも」
461: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:11:09.98 ID:3feh0P8Eo
みく「……Pチャンタワーには絶対負けない!」
みく「みくには、愛があるもん……!」
みく「だから――この苦難、乗り切ってみせるにゃ!」
みく「みくは、自分を曲げないよ!」
李衣菜「……そうだよ」
李衣菜「その意気だよ、みくちゃん!」
みく「Pチャンに、わからせてあげるにゃ!」
みく「――勝負にゃー!」
みく「みくには、愛があるもん……!」
みく「だから――この苦難、乗り切ってみせるにゃ!」
みく「みくは、自分を曲げないよ!」
李衣菜「……そうだよ」
李衣菜「その意気だよ、みくちゃん!」
みく「Pチャンに、わからせてあげるにゃ!」
みく「――勝負にゃー!」
462: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:13:52.45 ID:3feh0P8Eo
・ ・ ・
みく「」
白猫「……」
…のしっ
武内P「すみません……仕事をしているので」
武内P「ノートPCの上ではなく、膝の上でも?」
白猫「……ニャー♡」
ぴょんっ、ぽすんっ
武内P「……ありがとう、ございます」
李衣菜「……」
李衣菜「まあ、わかってた」
みく「」
白猫「……」
…のしっ
武内P「すみません……仕事をしているので」
武内P「ノートPCの上ではなく、膝の上でも?」
白猫「……ニャー♡」
ぴょんっ、ぽすんっ
武内P「……ありがとう、ございます」
李衣菜「……」
李衣菜「まあ、わかってた」
463: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:19:19.99 ID:3feh0P8Eo
みく「おかしいにゃ……絶対おかしいにゃ……!」
李衣菜「ま、まあ……今日来た目的はさ」
李衣菜「プロデューサーに、猫カフェの良さをわかって貰うため、だよね?」
李衣菜「だから、目的が達成出来て良かったんじゃない?」
みく「そうだけど……プライドの問題なの!」
みく「誰も、みくの所に来てくれないなんて……」
李衣菜「……」
三毛猫「ニャー」
みく・李衣菜「!?」
李衣菜「ま、まあ……今日来た目的はさ」
李衣菜「プロデューサーに、猫カフェの良さをわかって貰うため、だよね?」
李衣菜「だから、目的が達成出来て良かったんじゃない?」
みく「そうだけど……プライドの問題なの!」
みく「誰も、みくの所に来てくれないなんて……」
李衣菜「……」
三毛猫「ニャー」
みく・李衣菜「!?」
464: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:23:09.16 ID:3feh0P8Eo
李衣菜「みくちゃん! こっちに寄ってきた子が居るよ!?」
みく「李衣菜ちゃんうぅ落ち着つつつくくくっくっくくっ!」ニッコニコ!
李衣菜「喜びすぎじゃない!?」
みく「そっ、そんな事ないにゃ!」
みく「ま……まあ? ちょっとだけ?」
みく「嬉しくて、●●●●ちびりそうになったけど?」
李衣菜「絶対やめてね!?」
三毛猫「ニャー」
みく・李衣菜「……んふふ!」ニコッ!
みく「李衣菜ちゃんうぅ落ち着つつつくくくっくっくくっ!」ニッコニコ!
李衣菜「喜びすぎじゃない!?」
みく「そっ、そんな事ないにゃ!」
みく「ま……まあ? ちょっとだけ?」
みく「嬉しくて、●●●●ちびりそうになったけど?」
李衣菜「絶対やめてね!?」
三毛猫「ニャー」
みく・李衣菜「……んふふ!」ニコッ!
465: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:27:17.97 ID:3feh0P8Eo
みく「やっぱり、みくのネコチャンへの愛は通じてたんだね!」
李衣菜「あはは! 良かったねみくちゃん!」
みく「それじゃあ……失礼して」
李衣菜「はいはい」
みく「――おいでぇ~~ん、ネコチャ~~ン♡」
三毛猫「ニャー」
スリスリッ
李衣菜「えっ!? わ、私!?」アセアセ!
みく「なんでやねん!!!!!」
李衣菜「あはは! 良かったねみくちゃん!」
みく「それじゃあ……失礼して」
李衣菜「はいはい」
みく「――おいでぇ~~ん、ネコチャ~~ン♡」
三毛猫「ニャー」
スリスリッ
李衣菜「えっ!? わ、私!?」アセアセ!
みく「なんでやねん!!!!!」
466: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:32:42.43 ID:3feh0P8Eo
武内P「……あの」
みく「しゃーっ!!」
李衣菜「みくちゃん、威嚇は!」
李衣菜「……プロデューサー、どうしたんですか?」
武内P「猫達が、寝てしまって……ですね」
猫達「……」スヤァ…
武内P「この場から、動けなくなってしまって……」
みく・李衣菜「……」
みく「しゃーっ!!」
李衣菜「みくちゃん、威嚇は!」
李衣菜「……プロデューサー、どうしたんですか?」
武内P「猫達が、寝てしまって……ですね」
猫達「……」スヤァ…
武内P「この場から、動けなくなってしまって……」
みく・李衣菜「……」
467: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:38:08.48 ID:3feh0P8Eo
武内P「こういう場合は、どうしたら良いのでしょうか?」
李衣菜「……ほら、みくちゃん。助けてあげなよ」
みく「……」
三毛猫「ニャー」
みく「ネコチャン……みくに、助けろって言ってるの?」
李衣菜「みくちゃん、私が先に言ったんだけど」
みく「……でも」チラッ
武内P「前川さん……力を貸して貰えませんか?」
みく「……」
みく「しょうがないにゃあ……いいよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
李衣菜「……ほら、みくちゃん。助けてあげなよ」
みく「……」
三毛猫「ニャー」
みく「ネコチャン……みくに、助けろって言ってるの?」
李衣菜「みくちゃん、私が先に言ったんだけど」
みく「……でも」チラッ
武内P「前川さん……力を貸して貰えませんか?」
みく「……」
みく「しょうがないにゃあ……いいよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
469: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:46:04.84 ID:3feh0P8Eo
・ ・ ・
猫カフェ、前
武内P「――今日は、ありがとうございました」
李衣菜「猫カフェ、どうでしたか?」
武内P「そう、ですね……はい、とても良い場所だと思います」
李衣菜「……だってさ、みくちゃん!」
みく「それは良かったんだけど……」
みく「なんか……なんか、負けた気分にゃ!」
武内P・李衣菜「……」
猫カフェ、前
武内P「――今日は、ありがとうございました」
李衣菜「猫カフェ、どうでしたか?」
武内P「そう、ですね……はい、とても良い場所だと思います」
李衣菜「……だってさ、みくちゃん!」
みく「それは良かったんだけど……」
みく「なんか……なんか、負けた気分にゃ!」
武内P・李衣菜「……」
470: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:51:23.41 ID:3feh0P8Eo
みく「ネコチャン達、Pチャンの方ばっかり行っちゃうし~!」
武内P「す、すみません」
みく「……今回は、Pチャンの勝ちで良いよ」
みく「でも――次は、絶対にみくが勝つにゃ!」
武内P「次、ですか?」
李衣菜「それって……また一緒に行こうって意味?」
みく「りっ、李衣菜ちゃん!///」
武内P「す、すみません」
みく「……今回は、Pチャンの勝ちで良いよ」
みく「でも――次は、絶対にみくが勝つにゃ!」
武内P「次、ですか?」
李衣菜「それって……また一緒に行こうって意味?」
みく「りっ、李衣菜ちゃん!///」
471: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/22(金) 23:59:36.78 ID:3feh0P8Eo
みく「っ、Pチャン! この勝負、受けて貰うにゃ!」
武内P「……」
武内P「……はい」
武内P「喜んで、お受けします」
李衣菜「……ふふっ! 良かったね、みくちゃん!」
みく「うんっ! あっ、じゃ、じゃなくて!」ワタワタ!
みく「Pチャンが、今日は見られなかった――」
みく「――ネコチャンの、キュートな所も見せるからね!」
みく「例えば、素直じゃない所とか!」ビシッ!
武内P「それは……」
李衣菜「……今、見てますよね」
おわり
武内P「……」
武内P「……はい」
武内P「喜んで、お受けします」
李衣菜「……ふふっ! 良かったね、みくちゃん!」
みく「うんっ! あっ、じゃ、じゃなくて!」ワタワタ!
みく「Pチャンが、今日は見られなかった――」
みく「――ネコチャンの、キュートな所も見せるからね!」
みく「例えば、素直じゃない所とか!」ビシッ!
武内P「それは……」
李衣菜「……今、見てますよね」
おわり
477: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:03:51.95 ID:TNF13/eao
書きます
武内P「ドッグカフェ、ですか?」
武内P「ドッグカフェ、ですか?」
478: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:06:54.88 ID:TNF13/eao
凛「うん。今度、ハナコと行ってみようと思って」
卯月「ハナコちゃんと?」
凛「そう。飼い犬と一緒に入れるカフェ、みたいなんだよね」
武内P「成る程、猫カフェとはシステムが違うのですね」
未央「へー! ちょっと調べてみよっと!」
未央「何々~……?」
未央「――ん? 合コン?」
武内P・凛・卯月「……」
武内P・凛・卯月「えっ?」
卯月「ハナコちゃんと?」
凛「そう。飼い犬と一緒に入れるカフェ、みたいなんだよね」
武内P「成る程、猫カフェとはシステムが違うのですね」
未央「へー! ちょっと調べてみよっと!」
未央「何々~……?」
未央「――ん? 合コン?」
武内P・凛・卯月「……」
武内P・凛・卯月「えっ?」
479: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:10:44.23 ID:TNF13/eao
凛「ちょっと、未央。何言ってるの?」
未央「いやほら、書いてあるんだって!」
凛「そんな訳無いでしょ」
卯月「ええっと……あ、本当ですね」
未央「でしょ!?」
未央「――犬好き同士なら会話も弾む!」
未央「――飼い主さん同士も、癒やされながら合コンを!」
未央「……って、書いてあるんだって!」
凛「……本当に書いてある」
武内P「……」
未央「いやほら、書いてあるんだって!」
凛「そんな訳無いでしょ」
卯月「ええっと……あ、本当ですね」
未央「でしょ!?」
未央「――犬好き同士なら会話も弾む!」
未央「――飼い主さん同士も、癒やされながら合コンを!」
未央「……って、書いてあるんだって!」
凛「……本当に書いてある」
武内P「……」
480: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:12:39.48 ID:TNF13/eao
武内P「渋谷さん」
凛「? 何、プロデューサー」
武内P「……渋谷さんは、アイドルです」
凛「うん」
武内P「それに、まだ15歳ですし……」
武内P「……そういった催しは、早すぎると思うのですが」
凛「……」
凛「はあっ!?」
凛「? 何、プロデューサー」
武内P「……渋谷さんは、アイドルです」
凛「うん」
武内P「それに、まだ15歳ですし……」
武内P「……そういった催しは、早すぎると思うのですが」
凛「……」
凛「はあっ!?」
481: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:17:50.88 ID:TNF13/eao
凛「ねえ、今のってどういう意味!?」
卯月「り、凛ちゃん……合コンに参加しちゃうんですか……?」ウルッ!
凛「しないから! っていうか、どうして涙目なの!」
卯月「い、いえ……その」
卯月「……凛ちゃん達は、どんどん先に進んでっちゃうな、って」
卯月「私も、怖いけど合コンに行ったほうが良いのかな……って」
卯月「えへへ……そんな事、考えちゃって」
未央「待ってしまむー!?」
未央「‘達’って、私はそういうの行ったこと無いからね!?」
卯月「り、凛ちゃん……合コンに参加しちゃうんですか……?」ウルッ!
凛「しないから! っていうか、どうして涙目なの!」
卯月「い、いえ……その」
卯月「……凛ちゃん達は、どんどん先に進んでっちゃうな、って」
卯月「私も、怖いけど合コンに行ったほうが良いのかな……って」
卯月「えへへ……そんな事、考えちゃって」
未央「待ってしまむー!?」
未央「‘達’って、私はそういうの行ったこと無いからね!?」
482: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:21:51.27 ID:TNF13/eao
卯月「でも、未央ちゃんは男の子の友達も多いですし……」
未央「それとこれとは話が別!」
凛「そうだよ、卯月! 行ったこと無い方が普通だから!」
卯月「……普通、ですか」
未央・凛「普通で良いでしょ!」
凛「……とにかく!」
凛「私は、合コンとか……そういうの興味無いから」
凛「変な誤解しないでよね?」
武内P「す、すみません」
未央「それとこれとは話が別!」
凛「そうだよ、卯月! 行ったこと無い方が普通だから!」
卯月「……普通、ですか」
未央・凛「普通で良いでしょ!」
凛「……とにかく!」
凛「私は、合コンとか……そういうの興味無いから」
凛「変な誤解しないでよね?」
武内P「す、すみません」
483: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:25:27.01 ID:TNF13/eao
未央「でもさ、そういうのがあるなら……」
凛・卯月「?」
未央「プロデューサーとか、向いてるんじゃない?」
武内P「私が、ですか?」
未央「うんうん」
未央「プロデューサーって、ハナコちゃんに好かれてるっぽいじゃん?」
未央「だからさ、ちょ~っと見た目は怖いけど――」
未央「犬を飼ってる美人さんと、良い出会いがあるかも知んないよ?」
武内P「はあ……」
卯月・凛「……」
凛・卯月「?」
未央「プロデューサーとか、向いてるんじゃない?」
武内P「私が、ですか?」
未央「うんうん」
未央「プロデューサーって、ハナコちゃんに好かれてるっぽいじゃん?」
未央「だからさ、ちょ~っと見た目は怖いけど――」
未央「犬を飼ってる美人さんと、良い出会いがあるかも知んないよ?」
武内P「はあ……」
卯月・凛「……」
484: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:29:02.96 ID:TNF13/eao
武内P「しかし、私は犬を飼っていませんし……」
未央「ところがどっこい! ここ見て、ここ!」
武内P「……犬好きならば誰でも、ですか」
未央「そう! 別に、飼ってなくても良いんだってさ!」
武内P「確かに、犬は好きですが……」
未央「良いねぇ! 参加資格はバッチリじゃ~ん!」
卯月「ま、待ってください!」凛「ちょっと待って」
武内P「島村さん? 渋谷さん?」
未央「……どしたの?」
卯月・凛「……」
未央「ところがどっこい! ここ見て、ここ!」
武内P「……犬好きならば誰でも、ですか」
未央「そう! 別に、飼ってなくても良いんだってさ!」
武内P「確かに、犬は好きですが……」
未央「良いねぇ! 参加資格はバッチリじゃ~ん!」
卯月「ま、待ってください!」凛「ちょっと待って」
武内P「島村さん? 渋谷さん?」
未央「……どしたの?」
卯月・凛「……」
485: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:35:17.39 ID:TNF13/eao
卯月「そ、その……ええっ、と……!」
未央「ナイスアイディアじゃない?」
卯月「それは、ううっ……だから~……!」
凛「そもそも、私がドッグカフェに行きたいって話だったでしょ」
凛「なのに、どうしてプロデューサーの話になるの」
卯月「! そう! それです!」
凛「そもそも、プロデューサーが犬好きだとしても――」
凛「――犬が好きな相手と、話が弾むと思う?」
未央「う~ん……」
未央「あっ! それじゃあ、ちょっと練習してみようよ!」
卯月・凛「……練習?」
武内P「あの……仕事があるのですが……」
未央「ナイスアイディアじゃない?」
卯月「それは、ううっ……だから~……!」
凛「そもそも、私がドッグカフェに行きたいって話だったでしょ」
凛「なのに、どうしてプロデューサーの話になるの」
卯月「! そう! それです!」
凛「そもそも、プロデューサーが犬好きだとしても――」
凛「――犬が好きな相手と、話が弾むと思う?」
未央「う~ん……」
未央「あっ! それじゃあ、ちょっと練習してみようよ!」
卯月・凛「……練習?」
武内P「あの……仕事があるのですが……」
486: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:41:34.52 ID:TNF13/eao
・ ・ ・
武内P「……」
未央「――手を叩いたら、スタートねっ!」
凛「……私が飼い主役で」
卯月「……私がワンちゃん役、ですか」
未央「ほら、しまむーって……演技はちょっとアレだし」
未央「ワンコの役なら、台詞は『ワン』で何とかなるでしょ?」
未央「それにさ、くくってる髪もちょっと尻尾みたいじゃん」
卯月・凛「は、はあ……」
未央「ふっふっふ! 私のワンコの演技、見せたげる!」
未央「それじゃあ……スタート!」
―パンッ!
武内P「……」
未央「――手を叩いたら、スタートねっ!」
凛「……私が飼い主役で」
卯月「……私がワンちゃん役、ですか」
未央「ほら、しまむーって……演技はちょっとアレだし」
未央「ワンコの役なら、台詞は『ワン』で何とかなるでしょ?」
未央「それにさ、くくってる髪もちょっと尻尾みたいじゃん」
卯月・凛「は、はあ……」
未央「ふっふっふ! 私のワンコの演技、見せたげる!」
未央「それじゃあ……スタート!」
―パンッ!
487: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:47:35.10 ID:TNF13/eao
凛・卯月「……」
未央「――わんっ!」
卯月「っ!?」
未央「わんわ~ん」
卯月「み、未央ちゃん?」
未央「……しまむー」ボソッ!
卯月「あっ! わ、わんわーん」
未央「わんっ! わんっ!」
未央「――と、こんな感じで」
未央「プロデューサーの飼ってる犬と、他のお客さんの飼ってる犬」
未央「犬同士が、戯れだしました!」
武内P「……私は、犬を飼っていませんが」
凛「……言っても無駄だと思う。未央、楽しくなってるみたいだし」
未央「――わんっ!」
卯月「っ!?」
未央「わんわ~ん」
卯月「み、未央ちゃん?」
未央「……しまむー」ボソッ!
卯月「あっ! わ、わんわーん」
未央「わんっ! わんっ!」
未央「――と、こんな感じで」
未央「プロデューサーの飼ってる犬と、他のお客さんの飼ってる犬」
未央「犬同士が、戯れだしました!」
武内P「……私は、犬を飼っていませんが」
凛「……言っても無駄だと思う。未央、楽しくなってるみたいだし」
488: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:52:30.39 ID:TNF13/eao
未央「で、そしたらさ?」
未央「飼い主同士も、会話を始めるでしょ?」
凛「……まあ、そうだね」
未央「ほら、しぶりん!」
未央「未央ちゃんドッグを可愛がり給えよ!」
未央「わんっ! わんっ!」
凛「よ、よーしよし……」
ナデナデ…
未央「わおーん♪」
未央「――はい! そこでプロデューサー!」
未央「飼い犬が、他のお客さんの所に居るんだよ?」
未央「これはもう、会話のチャンス!」
武内P「は、はあ……」
未央「飼い主同士も、会話を始めるでしょ?」
凛「……まあ、そうだね」
未央「ほら、しぶりん!」
未央「未央ちゃんドッグを可愛がり給えよ!」
未央「わんっ! わんっ!」
凛「よ、よーしよし……」
ナデナデ…
未央「わおーん♪」
未央「――はい! そこでプロデューサー!」
未央「飼い犬が、他のお客さんの所に居るんだよ?」
未央「これはもう、会話のチャンス!」
武内P「は、はあ……」
489: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 22:57:54.10 ID:TNF13/eao
武内P「……こ、こんにちは」
凛「えっと……こ、こんにちは?」
未央「……まあ、演技が硬いのはわかってた」
未央「っと、ここでしまむー! 出番だよ!」
卯月「えっ!? わ、私ですか!?」
未央「プロデューサーに、懐いてる感じで!」
卯月「そ、そう言われても……!?」
未央「まあ、そういう事でもないとさ……」
未央「プロデューサー顔怖いし、会話所じゃないと思うんだよね」
未央「見た目で悪い人だと誤解されて、終わるっぽくない?」
卯月「……っ!」
卯月「し……島村卯月、頑張りますっ!!」
凛「えっと……こ、こんにちは?」
未央「……まあ、演技が硬いのはわかってた」
未央「っと、ここでしまむー! 出番だよ!」
卯月「えっ!? わ、私ですか!?」
未央「プロデューサーに、懐いてる感じで!」
卯月「そ、そう言われても……!?」
未央「まあ、そういう事でもないとさ……」
未央「プロデューサー顔怖いし、会話所じゃないと思うんだよね」
未央「見た目で悪い人だと誤解されて、終わるっぽくない?」
卯月「……っ!」
卯月「し……島村卯月、頑張りますっ!!」
490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:01:31.14 ID:TNF13/eao
卯月「わ、わんっ! わんっ!」クイクイッ!
ふりふりっ!
未央「おおっ! 良いねぇ、しまむー!」
未央「物凄く尻尾振って喜んでる感じ出てるじゃーん!」
卯月「わんっ! わんっ!」クイクイッ!
ふりふりっ!
武内P「……」
未央「ほら、プロデューサー!」
未央「ボーッとしてないで、褒める褒める!」
武内P「えっ? ええと……とても、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わんっ♪」クイクイクイッ!
ふりふりふりっ!
凛「……」
ふりふりっ!
未央「おおっ! 良いねぇ、しまむー!」
未央「物凄く尻尾振って喜んでる感じ出てるじゃーん!」
卯月「わんっ! わんっ!」クイクイッ!
ふりふりっ!
武内P「……」
未央「ほら、プロデューサー!」
未央「ボーッとしてないで、褒める褒める!」
武内P「えっ? ええと……とても、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わんっ♪」クイクイクイッ!
ふりふりふりっ!
凛「……」
491: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:06:34.25 ID:TNF13/eao
未央「もっと褒めて! どんどん褒めて!」
武内P「えっ? ええと……凄く、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わんっ♪」クイクイクイクイッ!
ふりふりふりふりっ!
武内P「キラキラと輝いて……本当に、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わーんっ♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
未央「いや……可愛いしか言ってないし」
未央「それに、最後は普通に笑顔を褒めちゃってるし……」
凛「……」
武内P「えっ? ええと……凄く、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わんっ♪」クイクイクイクイッ!
ふりふりふりふりっ!
武内P「キラキラと輝いて……本当に、可愛いです」
卯月「! わんっ♪ わーんっ♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
未央「いや……可愛いしか言ってないし」
未央「それに、最後は普通に笑顔を褒めちゃってるし……」
凛「……」
492: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:11:54.33 ID:TNF13/eao
未央「……でもまぁ、掴みはオッケーじゃない?」
未央「お互いの飼ってるワンコが、お互い懐いててさ!」
凛「うん、そうだね」
未央「それじゃあ、しぶりんは――」
未央「――プロデューサーに、話しかけてみて!」
未央「う~ん……そうだなぁ……」
未央「せっかくだし、未央ちゃんドッグを撫でながら!」
凛「わかった」
ガァキィッ!
未央「!?」パプリ!
未央「――ぅあいったたたた!? しぶりん!? しぶりん!?」
未央「撫でる通り越して掴むになってるって! おおあああ!?」
未央「お互いの飼ってるワンコが、お互い懐いててさ!」
凛「うん、そうだね」
未央「それじゃあ、しぶりんは――」
未央「――プロデューサーに、話しかけてみて!」
未央「う~ん……そうだなぁ……」
未央「せっかくだし、未央ちゃんドッグを撫でながら!」
凛「わかった」
ガァキィッ!
未央「!?」パプリ!
未央「――ぅあいったたたた!? しぶりん!? しぶりん!?」
未央「撫でる通り越して掴むになってるって! おおあああ!?」
493: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:19:52.47 ID:TNF13/eao
凛「お宅の子、とっても元気ですね」
ガァキィッ!
未央「割れちゃう割れちゃう頭が割れちゃう!!」ジタバタ!
武内P「し、渋谷さん!?」
卯月「わんっ♪ わーん♪」ニコニコ!
武内P「あの、島村さん! 本田さんが!」
卯月「わお~んっ♪」ニコニコ!
武内P「っ……!」
武内P「すみません、本田さん!」
武内P「島村さんの犬の演技がとても可愛らしいので――」
武内P「――動画を撮影するまで、待ってください!」
凛「……」
グワァキィッ!
未央「いやちょっ、無理無理無理無理! 漏れる! 痛みで漏れる!」
ガァキィッ!
未央「割れちゃう割れちゃう頭が割れちゃう!!」ジタバタ!
武内P「し、渋谷さん!?」
卯月「わんっ♪ わーん♪」ニコニコ!
武内P「あの、島村さん! 本田さんが!」
卯月「わお~んっ♪」ニコニコ!
武内P「っ……!」
武内P「すみません、本田さん!」
武内P「島村さんの犬の演技がとても可愛らしいので――」
武内P「――動画を撮影するまで、待ってください!」
凛「……」
グワァキィッ!
未央「いやちょっ、無理無理無理無理! 漏れる! 痛みで漏れる!」
494: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:28:21.49 ID:TNF13/eao
・ ・ ・
未央「……しっ、死ぬかと思った……!」
凛「ご、ごめん、未央」
未央「演技に力を入れるのは良いさ!」
未央「でも、アイアンクローは違うよね!?」
凛「……あっ、ほらここ」
未央「……何?」
凛「――ドッグカフェに行く前は、さ」
凛「マナーとして、散歩してトイレを済ませてからって……」
未央「……成る程~」
未央「マナーを守ってなかったから、ピンチになったんだね♪」
凛「……まあ、そんな感じ」
未央「な訳ないよね!?」
未央「……しっ、死ぬかと思った……!」
凛「ご、ごめん、未央」
未央「演技に力を入れるのは良いさ!」
未央「でも、アイアンクローは違うよね!?」
凛「……あっ、ほらここ」
未央「……何?」
凛「――ドッグカフェに行く前は、さ」
凛「マナーとして、散歩してトイレを済ませてからって……」
未央「……成る程~」
未央「マナーを守ってなかったから、ピンチになったんだね♪」
凛「……まあ、そんな感じ」
未央「な訳ないよね!?」
495: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:33:07.03 ID:TNF13/eao
未央「プロデューサーもすぐに助けてよ!」
武内P「す、すみません」
未央「飼い犬のピンチだよ!? すぐ動きなさいよ!」
武内P「こ……今後は、そういった調整をします」
卯月「わんっ♪ わふーん♪」クイクイッ!
ふりふりっ!
武内P「島村さん……慰めて、頂けるのですか?」
卯月「わおんっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「……」
スッ…
未央「いや、しぶりん!? なんで私の頭に手を伸ばしてるの!?」
武内P「す、すみません」
未央「飼い犬のピンチだよ!? すぐ動きなさいよ!」
武内P「こ……今後は、そういった調整をします」
卯月「わんっ♪ わふーん♪」クイクイッ!
ふりふりっ!
武内P「島村さん……慰めて、頂けるのですか?」
卯月「わおんっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「……」
スッ…
未央「いや、しぶりん!? なんで私の頭に手を伸ばしてるの!?」
496: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:41:40.37 ID:TNF13/eao
凛「……やっぱり、やめておいたら?」
武内P「渋谷さん?」
凛「プロデューサー、合コンとか向いてないでしょ」
武内P「そう……ですね」
卯月「……わ、私もそう思います!」
武内P「島村さん?」
卯月「きっと、無理をしなくても出会いがあると思うんです!」
武内P「はあ……」
武内P「そもそも……今は、仕事が恋人のようなものですから」
卯月・凛「……」ホッ!
未央「……そりゃまあ、わかってたけどさ」
武内P「渋谷さん?」
凛「プロデューサー、合コンとか向いてないでしょ」
武内P「そう……ですね」
卯月「……わ、私もそう思います!」
武内P「島村さん?」
卯月「きっと、無理をしなくても出会いがあると思うんです!」
武内P「はあ……」
武内P「そもそも……今は、仕事が恋人のようなものですから」
卯月・凛「……」ホッ!
未央「……そりゃまあ、わかってたけどさ」
497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/23(土) 23:47:50.24 ID:TNF13/eao
未央「ま、とりあえずドッグカフェは無しかなー」
卯月・凛「?」
未央「――嫉妬とか、凄そうだもん」
卯月・凛「!?」
卯月「みっ、みみみ、未央ちゃんっ!?///」
凛「何言ってるの!?/// そんなんじゃないから!///」
未央「へっ?」
未央「懐かれすぎちゃって、飼い主さんに嫉妬される……」
未央「……って演技じゃなかったの?」
卯月・凛「…………」
卯月・凛「……」
卯月・凛「はい、そうです」
卯月・凛「?」
未央「――嫉妬とか、凄そうだもん」
卯月・凛「!?」
卯月「みっ、みみみ、未央ちゃんっ!?///」
凛「何言ってるの!?/// そんなんじゃないから!///」
未央「へっ?」
未央「懐かれすぎちゃって、飼い主さんに嫉妬される……」
未央「……って演技じゃなかったの?」
卯月・凛「…………」
卯月・凛「……」
卯月・凛「はい、そうです」
498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/24(日) 00:00:10.40 ID:qd07cZ/So
凛「……とりあえず、ドッグカフェはどうしようかな」
卯月「あはは……そういえば、最初そんな話でしたね」
凛「未央が変に脱線させたんでしょ」
凛「……まあ、プロデューサーがやめろって言うなら」
武内P「あ、いえ、プライベートにそこまで干渉は……」
未央「じゃあ、一緒に行けば良いんじゃない?」
凛「!? みっ、未央!?///」
未央「? しぶりん、どしたの?」
武内P「そう、ですね……それならば、はい」
凛「ぷっ、プロデューサー!?///」
凛「ほ……本当に……?///」オズオズ…
武内P「はい」
武内P「皆さんで、楽しんできてください」ニコリ
おわり
卯月「あはは……そういえば、最初そんな話でしたね」
凛「未央が変に脱線させたんでしょ」
凛「……まあ、プロデューサーがやめろって言うなら」
武内P「あ、いえ、プライベートにそこまで干渉は……」
未央「じゃあ、一緒に行けば良いんじゃない?」
凛「!? みっ、未央!?///」
未央「? しぶりん、どしたの?」
武内P「そう、ですね……それならば、はい」
凛「ぷっ、プロデューサー!?///」
凛「ほ……本当に……?///」オズオズ…
武内P「はい」
武内P「皆さんで、楽しんできてください」ニコリ
おわり
次回 武内P「理由あって、飲み会」 後編
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