書きます
武内P「速水さん、部屋に戻ってください」
武内P「速水さん、部屋に戻ってください」
引用元: ・武内P「理由あって、飲み会」
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507: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 21:56:45.37 ID:wXsMNfIwo
奏「あら、随分とつれない事を言うのね」
武内P「今日は合宿初日で、明日も早いですから」
奏「そうね。貴方が同行してくれてて助かったわ」
武内P「……速水さん」
奏「そんなに私を寝かせたいなら、子守唄を歌ってちょうだい」
奏「でないと、今日は眠れそうにないの」
武内P「……」
武内P「今日は合宿初日で、明日も早いですから」
奏「そうね。貴方が同行してくれてて助かったわ」
武内P「……速水さん」
奏「そんなに私を寝かせたいなら、子守唄を歌ってちょうだい」
奏「でないと、今日は眠れそうにないの」
武内P「……」
508: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:01:44.83 ID:wXsMNfIwo
奏「私が寝不足になっても良いのかな?」
武内P「そうは言いません」
奏「だったら、早く部屋まで来て」
武内P「出来ません」
奏「もしかして何か勘違いしてる?」
奏「大丈夫、襲ったりなんかしないわ」
奏「……私からは……ふふっ! なんてね」
武内P「ホラー映画を見て怖かったのだろう、とは理解しています」
武内P「ですが、頑張って寝てください」
武内P「そうは言いません」
奏「だったら、早く部屋まで来て」
武内P「出来ません」
奏「もしかして何か勘違いしてる?」
奏「大丈夫、襲ったりなんかしないわ」
奏「……私からは……ふふっ! なんてね」
武内P「ホラー映画を見て怖かったのだろう、とは理解しています」
武内P「ですが、頑張って寝てください」
509: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:03:54.94 ID:wXsMNfIwo
奏「私が? 怖い?」
武内P「はい」
奏「……あのね、小さい子供じゃないんだから」
武内P「……速水さん」
武内P「先程、トイレに一緒に着いて来て欲しい、と」
武内P「……そう、私におっしゃいましたね?」
奏「そんな昔のことは忘れたわ」
武内P「はい」
奏「……あのね、小さい子供じゃないんだから」
武内P「……速水さん」
武内P「先程、トイレに一緒に着いて来て欲しい、と」
武内P「……そう、私におっしゃいましたね?」
奏「そんな昔のことは忘れたわ」
510: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:07:47.01 ID:wXsMNfIwo
奏「ごめんなさいね、薄情な女で」
武内P「トイレの前で待っていろ、と」
奏「誰の話? 私、そんな変な趣味は無いんだけれど」
武内P「……」
武内P「実は、あの時私は男子トイレで用を足していました」
奏「ううう嘘でしょう!?」
奏「貴方って、そんなひどい事をする人だったの!?」
武内P「……いえ、冗談です」
奏「ふふっ、知ってたわよ」
武内P「トイレの前で待っていろ、と」
奏「誰の話? 私、そんな変な趣味は無いんだけれど」
武内P「……」
武内P「実は、あの時私は男子トイレで用を足していました」
奏「ううう嘘でしょう!?」
奏「貴方って、そんなひどい事をする人だったの!?」
武内P「……いえ、冗談です」
奏「ふふっ、知ってたわよ」
511: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:12:49.67 ID:wXsMNfIwo
奏「ほら、早く行きましょう?」
武内P「それは、出来ません」
奏「ふぅん……随分と強情なのね」
武内P「頑張って、一人で眠れませんか?」
奏「――私が、枕を悲しみで濡らして良いのなら」
奏「布団に、夢の地図を描き出しても良いのなら」
奏「……おやすみの一言だけで済ませれば?」
武内P「……」
武内P「待ってください」
武内P「それは、出来ません」
奏「ふぅん……随分と強情なのね」
武内P「頑張って、一人で眠れませんか?」
奏「――私が、枕を悲しみで濡らして良いのなら」
奏「布団に、夢の地図を描き出しても良いのなら」
奏「……おやすみの一言だけで済ませれば?」
武内P「……」
武内P「待ってください」
512: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:18:01.39 ID:wXsMNfIwo
奏「こんな時間に女を呼び止める意味って、何かしらね?」
武内P「夢の地図、とは?」
奏「そのままの意味よ。そして、貴方が決めるの」
武内P「……」
奏「明日の朝が――」
奏「――何の変哲もない、合宿二日目の朝になるか」
奏「――いたたまれない、気まずい合宿の幕開けか」
武内P「……」
武内P「夢の地図、とは?」
奏「そのままの意味よ。そして、貴方が決めるの」
武内P「……」
奏「明日の朝が――」
奏「――何の変哲もない、合宿二日目の朝になるか」
奏「――いたたまれない、気まずい合宿の幕開けか」
武内P「……」
513: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:25:10.67 ID:wXsMNfIwo
武内P「誰か、他の方と同じ部屋で寝るのはどうでしょうか?」
奏「あのね、もうちょっと考えて発言して貰える?」
武内P「えっ?」
奏「はぁ……」
奏「主人公の女の子が寝てて……ふと、目を覚ましたら……」
奏「……ルームメイトの子が居なくて、部屋が血まみれのシーンがあったの」
武内P「! すみません、失言でした……」
武内P「……」
武内P「失言でしたか?」
奏「あのね、もうちょっと考えて発言して貰える?」
武内P「えっ?」
奏「はぁ……」
奏「主人公の女の子が寝てて……ふと、目を覚ましたら……」
奏「……ルームメイトの子が居なくて、部屋が血まみれのシーンがあったの」
武内P「! すみません、失言でした……」
武内P「……」
武内P「失言でしたか?」
514: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:31:45.12 ID:wXsMNfIwo
奏「思い出させた責任、とってくれるんでしょうね?」
武内P「もしもそうしたら、私の責任問題になります」
奏「良いじゃない、減るものじゃないんだし」
武内P「減給どころでは済みませんね」
奏「……良いわ、子守唄は諦めてあげる」
奏「けど、その代わり――夜が明けるまで、部屋に居て」
奏「ふふっ! 寝顔はサービスしてあげるわ」
奏「――でも、唇はダメ」
奏「キスをしたら、目が覚めてしまうじゃない?」
武内P「すみません、難易度が上がっていませんか?」
武内P「もしもそうしたら、私の責任問題になります」
奏「良いじゃない、減るものじゃないんだし」
武内P「減給どころでは済みませんね」
奏「……良いわ、子守唄は諦めてあげる」
奏「けど、その代わり――夜が明けるまで、部屋に居て」
奏「ふふっ! 寝顔はサービスしてあげるわ」
奏「――でも、唇はダメ」
奏「キスをしたら、目が覚めてしまうじゃない?」
武内P「すみません、難易度が上がっていませんか?」
515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:36:06.20 ID:wXsMNfIwo
奏「はぁ……貴方って、本当に頑固ね」
武内P「すみません、自分では……よく」
武内P「――ですが、今言われるのは心外です」
奏「そうねぇ……じゃあ、こういうのはどうかしら」
奏「まず、貴方が寝るでしょう?」
武内P「駄目です」
奏「まだ、続きがあるんだけど」
武内P「聞かなくても、わかります」
武内P「すみません、自分では……よく」
武内P「――ですが、今言われるのは心外です」
奏「そうねぇ……じゃあ、こういうのはどうかしら」
奏「まず、貴方が寝るでしょう?」
武内P「駄目です」
奏「まだ、続きがあるんだけど」
武内P「聞かなくても、わかります」
516: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:41:20.36 ID:wXsMNfIwo
奏「貴方が、ベッドで寝ています。絶対に起きません」
武内P「待ってください。前提が強引すぎます」
奏「どこが?」
武内P「絶対に起きない、の部分です」
奏「寝たふりでも、私は構わないわ」
奏「……ふふっ! その方が、楽しいかも知れないわね」
武内P「そんな楽しさは求めないでください」
武内P「待ってください。前提が強引すぎます」
奏「どこが?」
武内P「絶対に起きない、の部分です」
奏「寝たふりでも、私は構わないわ」
奏「……ふふっ! その方が、楽しいかも知れないわね」
武内P「そんな楽しさは求めないでください」
517: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:44:56.81 ID:wXsMNfIwo
奏「っ……そろそろ、まずいわね」
武内P「? どうかされましたか?」
奏「ねえ……今は、何時かしら?」
武内P「今は、はい……夜の十時ですね」
奏「……だと思ったわ」
奏「もう、瞼が重くてたまらないもの」トロンッ…
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「? どうかされましたか?」
奏「ねえ……今は、何時かしら?」
武内P「今は、はい……夜の十時ですね」
奏「……だと思ったわ」
奏「もう、瞼が重くてたまらないもの」トロンッ…
武内P「……」
武内P「えっ?」
518: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:52:15.59 ID:wXsMNfIwo
武内P「……演技、ですか?」
奏「女は、いくつもの顔を持ってるわ」トロンッ…
武内P「あの……速水さん?」
奏「確かに、私って年齢よりも大人に見られる事が多いわよね」トロンッ…
奏「でも……んん~……」フニャッ…
こすこす…
奏「夜更かしって、あんまり得意じゃないの……」トロンッ…
武内P「あ……あの、目をこすっては……」
武内P「……」
武内P「えっ、演技だとおっしゃってください!」
奏「女は、いくつもの顔を持ってるわ」トロンッ…
武内P「あの……速水さん?」
奏「確かに、私って年齢よりも大人に見られる事が多いわよね」トロンッ…
奏「でも……んん~……」フニャッ…
こすこす…
奏「夜更かしって、あんまり得意じゃないの……」トロンッ…
武内P「あ……あの、目をこすっては……」
武内P「……」
武内P「えっ、演技だとおっしゃってください!」
519: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:55:42.97 ID:wXsMNfIwo
奏「もう……大声を出さないで……」トロンッ…
武内P「速水さん、ご自分の部屋に……!」
奏「……ちょっと待って」トロンッ…
武内P「えっ? え、ええ……」
奏「……」ウトウト…
ごそごそっ…すぽっ
奏「……これでよし、と」ホワッ!
武内P「待ってください! 何故、ここでナイトキャップを!?」
武内P「……」
武内P「……速水さんは、寝る時にナイトキャップを!?」
武内P「速水さん、ご自分の部屋に……!」
奏「……ちょっと待って」トロンッ…
武内P「えっ? え、ええ……」
奏「……」ウトウト…
ごそごそっ…すぽっ
奏「……これでよし、と」ホワッ!
武内P「待ってください! 何故、ここでナイトキャップを!?」
武内P「……」
武内P「……速水さんは、寝る時にナイトキャップを!?」
520: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 22:59:15.14 ID:wXsMNfIwo
奏「ん……何……?」ウトウト…
武内P「寝る直前ではないですか!」
奏「そんな事無いわよ……」ウトウト…
武内P「とにかく、早くご自分の部屋に――」
奏「……よいしょ、と」
…ころんっ!
奏「……すぅ……すぅ……」スヤァ…
武内P「起きてください!」
武内P「いくら清潔とは言え、廊下で寝るのはあまりにも!」
武内P「寝る直前ではないですか!」
奏「そんな事無いわよ……」ウトウト…
武内P「とにかく、早くご自分の部屋に――」
奏「……よいしょ、と」
…ころんっ!
奏「……すぅ……すぅ……」スヤァ…
武内P「起きてください!」
武内P「いくら清潔とは言え、廊下で寝るのはあまりにも!」
521: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:04:09.31 ID:wXsMNfIwo
奏「すぅ……すぅ……」スヤァ…
武内P「っ……!? 完全に、眠っている……!?」
奏「――おやすみのキス、待ってるんだけど?」
武内P「! 速水さん、その冗談は……」
奏「――ねえ、まだなの?」
奏「――それとも、私からして欲しいのかし……」
奏「……アナタ、誰!? いつの間にこの部屋に!?」
武内P「……寝言ですか!?」
武内P「っ……!? 完全に、眠っている……!?」
奏「――おやすみのキス、待ってるんだけど?」
武内P「! 速水さん、その冗談は……」
奏「――ねえ、まだなの?」
奏「――それとも、私からして欲しいのかし……」
奏「……アナタ、誰!? いつの間にこの部屋に!?」
武内P「……寝言ですか!?」
522: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:14:03.59 ID:wXsMNfIwo
奏「や、やめて……来ないで!」ジタバタ!
武内P「速水さん!」
奏「っ……!?」ビクッ!
武内P「大丈夫ですか、速水さん!?」
奏「……やっぱり、貴方ってとってもチャーミングね」
奏「これは、助けてくれたお礼なんかじゃなく……」
奏「……私がしたいからする、ただのキスよ」ンー、チュパチュパ!
武内P「……」
武内P「いたたまれない……!」
武内P「速水さん!」
奏「っ……!?」ビクッ!
武内P「大丈夫ですか、速水さん!?」
奏「……やっぱり、貴方ってとってもチャーミングね」
奏「これは、助けてくれたお礼なんかじゃなく……」
奏「……私がしたいからする、ただのキスよ」ンー、チュパチュパ!
武内P「……」
武内P「いたたまれない……!」
523: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:23:05.10 ID:wXsMNfIwo
・ ・ ・
奏「――昨日の夜は、ごめんなさい」
奏「私、随分と迷惑をかけちゃったみたいね」
武内P「……いえ、それほどの事は」
奏「あら、そうなの?」
武内P「はい」
武内P「――眠った貴女を部屋まで抱えて運び、寝かしつける」
武内P「……この作業を誰にも見つからないよう、やっただけですから」
奏「……ふふっ!」
奏「もしかして、寝てる間に唇を奪われちゃったかな?」
武内P「大丈夫です」
奏「――昨日の夜は、ごめんなさい」
奏「私、随分と迷惑をかけちゃったみたいね」
武内P「……いえ、それほどの事は」
奏「あら、そうなの?」
武内P「はい」
武内P「――眠った貴女を部屋まで抱えて運び、寝かしつける」
武内P「……この作業を誰にも見つからないよう、やっただけですから」
奏「……ふふっ!」
奏「もしかして、寝てる間に唇を奪われちゃったかな?」
武内P「大丈夫です」
524: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:30:13.73 ID:wXsMNfIwo
奏「……貴方って、本当に紳士なのね」
武内P「当然の事です」
奏「ちょっと強引なのも、悪くないと思うわよ?」
武内P「そうですか」
奏「でも、おかげでグッスリ眠れたわ」
奏「そうね……おやすみのキスはお預けだったし」
奏「――おはようのキスは、貰えるのかしら」
武内P「速水さん、今は朝の十時です」
武内P「言いたくはありませんが、あまりにグッスリすぎます」
武内P「当然の事です」
奏「ちょっと強引なのも、悪くないと思うわよ?」
武内P「そうですか」
奏「でも、おかげでグッスリ眠れたわ」
奏「そうね……おやすみのキスはお預けだったし」
奏「――おはようのキスは、貰えるのかしら」
武内P「速水さん、今は朝の十時です」
武内P「言いたくはありませんが、あまりにグッスリすぎます」
525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:34:21.96 ID:wXsMNfIwo
奏「はぁ……それが理由で、私の部屋を訪ねた訳ね」
武内P「速水さん。ため息を付きたいのは、こちらです」
奏「でもね、ちょっと勘違いを訂正させて」
武内P「……何ですか?」
奏「私、実はもっと前に起きてたのよ」
奏「……けれど、ベッドから出る気が起きなかった」
奏「この意味、わかる?」
武内P「……」
武内P「ひとまず、ベッドから起き上がってください」
武内P「速水さん。ため息を付きたいのは、こちらです」
奏「でもね、ちょっと勘違いを訂正させて」
武内P「……何ですか?」
奏「私、実はもっと前に起きてたのよ」
奏「……けれど、ベッドから出る気が起きなかった」
奏「この意味、わかる?」
武内P「……」
武内P「ひとまず、ベッドから起き上がってください」
526: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/25(月) 23:46:45.39 ID:wXsMNfIwo
奏「クローネのメンバーが訪ねても、反応をしなかった」
奏「……ううん、貴方が来るのを待ってた」
武内P「速水さん……?」
奏「他の誰でも無い――貴方だけ」
奏「他の誰かには、見せられない……って言った方が正しいかな」
武内P「あの……それは、どういう意味でしょうか?」
奏「ふふっ!」
奏「……怖い夢を見ちゃったの」
武内P「……!?」
おわり
奏「……ううん、貴方が来るのを待ってた」
武内P「速水さん……?」
奏「他の誰でも無い――貴方だけ」
奏「他の誰かには、見せられない……って言った方が正しいかな」
武内P「あの……それは、どういう意味でしょうか?」
奏「ふふっ!」
奏「……怖い夢を見ちゃったの」
武内P「……!?」
おわり
537: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:20:45.48 ID:jhyS+5wYo
「あら?」
向こうから、彼が歩いてくるのが見えた。
鞄を片手に、真っ直ぐ背を伸ばして。
向こうも私に気づいたのか、視線が合う。
だから私は、いつもの様に笑顔で、
「おはようございます」
挨拶。
正門の所で立ち止まっていた私の前で、彼も立ち止まる。
そして、
「おはよう、ございます」
挨拶。
いつも通りの低い声。
いつも通りのやり取り。
「……」
特に話す事も無いけれど、一緒に。
並んで、玄関ホールの扉へと向かう。
何となく、チラリと横目で彼を見る。
私も背が高いけれど、彼は男性でも大柄な人。
「……」
自然と見上げる形になるのが、ちょっぴり新鮮。
だからか、
「ふふっ」
笑い声が漏れた。
「あの、何か?」
彼が、そんな私に視線を向ける。
最近では、随分と表情が柔らかくなりましたよね。
これはきっと、あの子達のおかげなんじゃないかしら。
「いいえ、何でも」
澄まし顔で前を向き、歩を進める。
彼は、右手を首筋にちょっとだけやって、前を向く。
そんな彼をチラリと横目でもう一度見る。
「……」
時計の針は進んで、変わらないものは無い。
けれど、変わらないものもある。
そうね……例えば、
「……うふふっ」
彼、寝癖がいつも立ってるの。
とっても誠実で、真面目な人なのに。
おかしくて笑っちゃうのは、しょうがないと思いません?
いつになったら気付くのか、それは私の些細な楽しみの一つ。
538: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/27(水) 22:58:14.73 ID:jhyS+5wYo
「あら?」
大きな扉が開いて中に入ると、あるものが目に飛び込んできた。
それは、玄関ホールの脇。
普段、何も置かれていない場所に飾られていた。
「あれは……」
彼も、それに目を取られたのか、少しだけ歩いて立ち止まった。
……あっ、そうですね。
此処で立ち止まってたら、邪魔になっちゃいますね。
少しだけ足早に、彼の隣まで歩いていく。
「ふふっ! とっても可愛いですね」
飾られていたのは、とても立派なお雛様。
そして、それを彩るのは色とりどりの――折り紙の花。
桃の花のピンクだけじゃなく、白や黄色と……本当に沢山。
確か、年少組の子達が、一生懸命折っていたのを見た気がする。
「はい。皆さん、頑張っていましたから」
彼も、同じ事を思い出していたみたい。
花飾りに注がれる視線が、とても穏やか。
それを見て、私も優しい気持ちになる。
ほんの少しだけ、二人で無言。
「……自分は、専務は反対なさると思っていました」
なんて、彼がポツリと呟いた。
確かに、来たばかりの頃のあの人だったら、不要と切り捨ててたと思います。
……だけど、やっぱり時計の針は進んでいる。
貴方と、プロジェクトの子達がその針を進めたんでしょう?
「けれど……女の子には、重要な事です」
ひな祭りは、女の子の成長と健康を祝う日。
そういった行事って、大切ですから。
アメリカの研修では習わなかったでしょうけれど。
「女の子、ですか」
そう言いながら、彼が私を見た。
彼の事だから、深い意味は無いのかも知れない。
だから私は、
「はーい、女の子でーす♪」
と、思いっきり彼に笑いかけた。
そうしたら……ふふっ!
「す、すみません……! そういった意味では……!」
面白いように慌てちゃうんですもの。
それがおかしくって……意地悪な顔を見られないよう、プイと顔をそらして。
「意味? 何の意味ですか?」
と、質問する。
普段無表情な彼が、今どんな顔をしているかは、見なくてもわかる。
539: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:20:18.21 ID:jhyS+5wYo
「……」
笑いをこらえながら、目だけで彼を見てみる。
「……!」
右手を首筋にやって、必死で何を言おうか考えてる。
けれど、あんまりからかっちゃかわいそうよね。
それに、そろそろ限界。
「……っふふっ!」
ええ、私が。
左手の指を口元に添えて、大笑いをしないようにする。
そうでもしないと、ね?
今向けられてる彼の視線に、更に笑わされそうだもの。
「はぁ……それじゃあ、ここで……うふふっ!」
こらえたつもりが、失敗しちゃった。
「……はい、ここで」
いつもより低い声。
でも、重苦しくは、無い。
言葉とため息の中間のような、挨拶と笑い声を合わせたような。
そんな、優しい声。
「……」
少しだけ、雛飾りに目を向けて。
私達は、歩き出した。
「「んっ」」
同じ、方向へ。
いつもだったらここで別れるんだけれど、
今日は、たまたま二人共二階に用があるみたい。
二人して、玄関ホール正面の階段に、一歩、二歩、
「――うふふっ!」
三歩目で、また、こらえきれなくなった。
……ああ、おかしい!
貴方も、そう思いませんか?
「……!」
彼は、右手を首筋――じゃなく、口元に当てていた。
ほっぺたが少し上がって、耐えるためか、眉間に皺が寄っている。
なんて不器用な大笑い。
「ふふっ! 階段で用があるのは、何階だん? うふふっ!」
彼は、ゴホンと咳払いをし、いつもの調子を取り戻したみたい。
もうっ、あとちょっとで見たことの無い表情が見られるかと思ったのに。
540: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/27(水) 23:52:46.79 ID:jhyS+5wYo
・ ・ ・
「雛祭り、は、暇な率、が高いんです」
彼と一緒に階段を登りながら、再チャレンジ。
あ、今言ったのは本当の事ですよ。
どうしても、この時期になると年少組の子が忙しくなりますから。
前、白酒を飲みすぎたのは……関係、あるのかしら?
「では……今度こそ、ここで」
いつの間にか、階段の分かれ道。
彼は、左へ。
私は、右へ。
それぞれ、違う方向へ。
「はい。それじゃあ、また」
「ええ、また」
軽く頭を下げて、背を向け合う。
「……」
分かれ道の、最初の一段目。
そこに足をかけて、何気なく下を見る。
見えたのは――お雛様。
真っ赤なひな壇の上に、ちょこんと座ってる。
「……」
階段にかけた足を下ろし、後ろを振り向く。
その勢いのまま、少しだけ早足で、忍び足。
真っ赤な深い絨毯が、私の足音を消してくれる。
丁度良いタイミングで、追いついた。
「あの、何か?」
私に気付いた彼が、不思議そうな顔でこちらを見た。
ええ、と……あっ、こっち側ね。
階下を確認して、立ち位置を入れ替える。
「……ふふっ!」
彼は、右側。
私は、左側。
真っ赤な敷物の上で、あの子達は座ってる。
でも、私達は階段を登っていくから、座ってはいられない。
「すみません……これに、何の意味が?」
彼は、右手を首筋にやって困ってる。
「答えは、女の子でーす♪」
そう言って笑いかけたら、彼はますます不思議そうな顔をした。
「うふふっ♪」
おわり
「雛祭り、は、暇な率、が高いんです」
彼と一緒に階段を登りながら、再チャレンジ。
あ、今言ったのは本当の事ですよ。
どうしても、この時期になると年少組の子が忙しくなりますから。
前、白酒を飲みすぎたのは……関係、あるのかしら?
「では……今度こそ、ここで」
いつの間にか、階段の分かれ道。
彼は、左へ。
私は、右へ。
それぞれ、違う方向へ。
「はい。それじゃあ、また」
「ええ、また」
軽く頭を下げて、背を向け合う。
「……」
分かれ道の、最初の一段目。
そこに足をかけて、何気なく下を見る。
見えたのは――お雛様。
真っ赤なひな壇の上に、ちょこんと座ってる。
「……」
階段にかけた足を下ろし、後ろを振り向く。
その勢いのまま、少しだけ早足で、忍び足。
真っ赤な深い絨毯が、私の足音を消してくれる。
丁度良いタイミングで、追いついた。
「あの、何か?」
私に気付いた彼が、不思議そうな顔でこちらを見た。
ええ、と……あっ、こっち側ね。
階下を確認して、立ち位置を入れ替える。
「……ふふっ!」
彼は、右側。
私は、左側。
真っ赤な敷物の上で、あの子達は座ってる。
でも、私達は階段を登っていくから、座ってはいられない。
「すみません……これに、何の意味が?」
彼は、右手を首筋にやって困ってる。
「答えは、女の子でーす♪」
そう言って笑いかけたら、彼はますます不思議そうな顔をした。
「うふふっ♪」
おわり
545: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:03:13.41 ID:TVe8XWUeo
書きます
武内P「美しい女の子が歩いている……」
武内P「美しい女の子が歩いている……」
546: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:04:48.85 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……」
武内P「……」
ちとせ「ふふっ」
武内P「あの――」
ちとせ「……」
スタスタスタ…
武内P「――待ってください」
ヒュバッ!
ちとせ「!?」
武内P「……」
ちとせ「ふふっ」
武内P「あの――」
ちとせ「……」
スタスタスタ…
武内P「――待ってください」
ヒュバッ!
ちとせ「!?」
547: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:07:23.01 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「あなた……何者?」
武内P「突然声をかけて、すみません」
ごそごそっ
武内P「――アイドルに、興味はありませんか?」
すっ…
ちとせ「……」
スタスタスタ…
武内P「――こちらが、名刺になります」
ヒュバッ!
ちとせ「!!?」
武内P「突然声をかけて、すみません」
ごそごそっ
武内P「――アイドルに、興味はありませんか?」
すっ…
ちとせ「……」
スタスタスタ…
武内P「――こちらが、名刺になります」
ヒュバッ!
ちとせ「!!?」
548: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:10:33.93 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……!」
武内P「アイドルに、興味はありませんか?」
すっ…
ちとせ「っ!」
スタスタスタスタ!
武内P「――待ってくだs」
――ガシィッ!
武内P「っ!?」
警察「ちょっと君! 何をしてるんだ!」
武内P「いえ、自分は……!」
武内P「あの……せめて、名刺だけでも!」
武内P「アイドルに、興味はありませんか?」
すっ…
ちとせ「っ!」
スタスタスタスタ!
武内P「――待ってくだs」
――ガシィッ!
武内P「っ!?」
警察「ちょっと君! 何をしてるんだ!」
武内P「いえ、自分は……!」
武内P「あの……せめて、名刺だけでも!」
549: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:14:37.02 ID:TVe8XWUeo
・ ・ ・
翌日
ちとせ「……!?」
武内P「……」
すっ…
・ ・ ・
翌々日
ちとせ「ちょっと、あなた……!」
武内P「……」
すっ…
・ ・ ・
翌々々日
ちとせ「なんでいるの!?」
武内P「せめて、名刺だけでも」
すっ…
ちとせ「……!?」
翌日
ちとせ「……!?」
武内P「……」
すっ…
・ ・ ・
翌々日
ちとせ「ちょっと、あなた……!」
武内P「……」
すっ…
・ ・ ・
翌々々日
ちとせ「なんでいるの!?」
武内P「せめて、名刺だけでも」
すっ…
ちとせ「……!?」
550: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:18:06.63 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……あなたの望みは、なぁに?」
武内P「笑顔です」
ちとせ「……ふぅん、笑顔……ね」
武内P「はい」
ちとせ「――ふふっ」
ちとせ「覚えておくわね」
スウッ…
武内P「――せめて、名刺だけでも」
ヒュバッ!
ちとせ「後ろに回り込まないで貰える!?」
武内P「笑顔です」
ちとせ「……ふぅん、笑顔……ね」
武内P「はい」
ちとせ「――ふふっ」
ちとせ「覚えておくわね」
スウッ…
武内P「――せめて、名刺だけでも」
ヒュバッ!
ちとせ「後ろに回り込まないで貰える!?」
551: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:20:44.33 ID:TVe8XWUeo
武内P「いえ、ですが……」
ちとせ「ここは、一回仕切り直す場面でしょう!?」
武内P「そう、なのでしょうか?」
ちとせ「そうなの!」
ちとせ「明日、あなたが私を見つけられたら!」
ちとせ「その時、また話を聞くから!」
武内P「……そう、ですか」
武内P「では……また、明日」
ちとせ「ここは、一回仕切り直す場面でしょう!?」
武内P「そう、なのでしょうか?」
ちとせ「そうなの!」
ちとせ「明日、あなたが私を見つけられたら!」
ちとせ「その時、また話を聞くから!」
武内P「……そう、ですか」
武内P「では……また、明日」
553: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:23:25.97 ID:TVe8XWUeo
・ ・ ・
翌朝
ちとせ「いる……!」コソッ!
武内P「……」
・ ・ ・
その昼
ちとせ「いる……!」コソコソッ!
武内P「……」
・ ・ ・
その夜
ちとせ「いる……!」コッソリ!
武内P「……」
翌朝
ちとせ「いる……!」コソッ!
武内P「……」
・ ・ ・
その昼
ちとせ「いる……!」コソコソッ!
武内P「……」
・ ・ ・
その夜
ちとせ「いる……!」コッソリ!
武内P「……」
554: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:28:21.56 ID:TVe8XWUeo
武内P「あの……」
ちとせ「会いたかった!?」
武内P「はい」コクリ
ちとせ「……ゴホンッ」
ちとせ「――あはっ。可愛いところあるんだ」
武内P「いえ……その」
武内P「今日、お会いして話をする、と」
武内P「……そう、仰っていましたから」
ちとせ「~~っ!」
ちとせ「そうね! そうだったわね!」
ちとせ「会いたかった!?」
武内P「はい」コクリ
ちとせ「……ゴホンッ」
ちとせ「――あはっ。可愛いところあるんだ」
武内P「いえ……その」
武内P「今日、お会いして話をする、と」
武内P「……そう、仰っていましたから」
ちとせ「~~っ!」
ちとせ「そうね! そうだったわね!」
555: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:31:24.15 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……!」
ちとせ「良いわ……もう、容赦しないわよ」
フワアァ…
武内P「……?」
武内P(心地良い空気が……漂ってくる)
武内P「ん……む……」トロンッ…
ちとせ「……ふふっ!」
フワアァ…
ちとせ「良いわ……もう、容赦しないわよ」
フワアァ…
武内P「……?」
武内P(心地良い空気が……漂ってくる)
武内P「ん……む……」トロンッ…
ちとせ「……ふふっ!」
フワアァ…
556: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:36:02.17 ID:TVe8XWUeo
武内P「ぅ……ぁ……」トロンッ…
ちとせ「……ねぇ、聞いてる?」
フワアァ…
ちとせ「ボーッとしないで」
武内P「す、すみません……少々、お待ち下さい……」トロンッ…
ちとせ「ふふっ! 良いわよ」
武内P「――パワー・オブ・スマイル!」カッ!
ブワアッ!
武内P「……すみません、お待たせしました」キリッ!
ちとせ「何よそれ!?」
ちとせ「……ねぇ、聞いてる?」
フワアァ…
ちとせ「ボーッとしないで」
武内P「す、すみません……少々、お待ち下さい……」トロンッ…
ちとせ「ふふっ! 良いわよ」
武内P「――パワー・オブ・スマイル!」カッ!
ブワアッ!
武内P「……すみません、お待たせしました」キリッ!
ちとせ「何よそれ!?」
557: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:41:26.14 ID:TVe8XWUeo
武内P「今のは、笑顔の力――パワー・オブ・スマイルです」キリッ!
ちとせ「そういう事を聞いてるんじゃないの!」
武内P「せっかく、お話をさせて頂く機会を頂いたので……」キリッ!
ちとせ「そういう事でもなくて!」
武内P「っ!?」キリッ!
ちとせ「な、何!?」
武内P「すみません、ネクタイが曲がって――」キリッ!
キュッ!
武内P「――身だしなみが、乱れていました」キリリッ!
ちとせ「あなた、何者!?」
ちとせ「そういう事を聞いてるんじゃないの!」
武内P「せっかく、お話をさせて頂く機会を頂いたので……」キリッ!
ちとせ「そういう事でもなくて!」
武内P「っ!?」キリッ!
ちとせ「な、何!?」
武内P「すみません、ネクタイが曲がって――」キリッ!
キュッ!
武内P「――身だしなみが、乱れていました」キリリッ!
ちとせ「あなた、何者!?」
558: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:46:04.33 ID:TVe8XWUeo
武内P「自分は……」キリッ!
ちとせ「……ねえ」
武内P「346プロダクションに所属する、プロデューサーです」キリリッ!
ちとせ「……ちょっと」
武内P「こちらが、名刺になります」シャキーン!
すっ…
ちとせ「話しにくいから、キリッとするのやめて貰える!?」
武内P「……す、すみません」ショボン…
武内P「怖がらせて、しまったでしょうか……」ショボボーン…
ちとせ「やりにくい!」
ちとせ「……ねえ」
武内P「346プロダクションに所属する、プロデューサーです」キリリッ!
ちとせ「……ちょっと」
武内P「こちらが、名刺になります」シャキーン!
すっ…
ちとせ「話しにくいから、キリッとするのやめて貰える!?」
武内P「……す、すみません」ショボン…
武内P「怖がらせて、しまったでしょうか……」ショボボーン…
ちとせ「やりにくい!」
559: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:49:50.43 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……ゴホンッ!」
武内P「風邪、ですか?」
ちとせ「違うわよ!」
武内P「は、はあ……」
ちとせ「……ふぅ」
ちとせ「――あなた、私が欲しいんでしょ?」
武内P「――はい。貴女に」
――ガシィッ!
武内P「っ!?」
警察「ちょっと君! 何をしてるんだ!」
武内P「いえ、自分は……!」
ちとせ「ああああもおおおお!?」
武内P「風邪、ですか?」
ちとせ「違うわよ!」
武内P「は、はあ……」
ちとせ「……ふぅ」
ちとせ「――あなた、私が欲しいんでしょ?」
武内P「――はい。貴女に」
――ガシィッ!
武内P「っ!?」
警察「ちょっと君! 何をしてるんだ!」
武内P「いえ、自分は……!」
ちとせ「ああああもおおおお!?」
560: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:53:21.03 ID:TVe8XWUeo
・ ・ ・
翌日
武内P「――貴女に、アイドルになって欲しい、と」
武内P「……そう、考えています」
ちとせ「……めげないわね」
ちとせ「でも――あはっ、楽しそう」
武内P「はい」
武内P「貴女が、今まで見たことの無い景色」
武内P「それが……見られるかと思います」
翌日
武内P「――貴女に、アイドルになって欲しい、と」
武内P「……そう、考えています」
ちとせ「……めげないわね」
ちとせ「でも――あはっ、楽しそう」
武内P「はい」
武内P「貴女が、今まで見たことの無い景色」
武内P「それが……見られるかと思います」
561: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 22:56:57.05 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「良いけど、いくつか条件を守ってね」
ちとせ「出来る?」
武内P「……私に、出来る事でしたら」コクリ
ちとせ「ひとつは、私を退屈させないこと」
ちとせ「ふたつめ。私に嘘をつかないこーと」
フワアァ…
武内P「――はい」キリッ!
武内P「プロデューサーとして、当然の事です」キリリッ!
ブワアッ!
ちとせ「ほんとやりにくい!」
ちとせ「出来る?」
武内P「……私に、出来る事でしたら」コクリ
ちとせ「ひとつは、私を退屈させないこと」
ちとせ「ふたつめ。私に嘘をつかないこーと」
フワアァ…
武内P「――はい」キリッ!
武内P「プロデューサーとして、当然の事です」キリリッ!
ブワアッ!
ちとせ「ほんとやりにくい!」
562: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 23:00:44.11 ID:TVe8XWUeo
ちとせ「……!……!」
フワアァ…!
武内P「ん……むぅ……」トロンッ…
武内P「あ……あぁ……」トロ~ンッ…
ちとせ「――っしゃ!」グッ!
ちとせ「みっつめは……なーに、その顔」
ちとせ「もう待てないの?」
武内P「……」トロロ~ンッ…
こくり…
ちとせ「――っし!」グッ!
フワアァ…!
武内P「ん……むぅ……」トロンッ…
武内P「あ……あぁ……」トロ~ンッ…
ちとせ「――っしゃ!」グッ!
ちとせ「みっつめは……なーに、その顔」
ちとせ「もう待てないの?」
武内P「……」トロロ~ンッ…
こくり…
ちとせ「――っし!」グッ!
563: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 23:07:45.63 ID:TVe8XWUeo
武内P「ぁ……ぅぁ……」トロリラ~ンッ…
ちとせ「じゃあ、契約しよっか」
ちとせ「……ふふっ」ニコッ!
武内P「――良い、笑顔です」キリッ!
ちとせ「!?」
武内P「貴女の……あの、夜空に輝く月のような笑顔」
武内P「……その笑顔が、私に力を与えてくれました」
武内P「ありがとう、ございます」ペコリ
ちとせ「お礼を言わないで貰える!?」
ちとせ「じゃあ、契約しよっか」
ちとせ「……ふふっ」ニコッ!
武内P「――良い、笑顔です」キリッ!
ちとせ「!?」
武内P「貴女の……あの、夜空に輝く月のような笑顔」
武内P「……その笑顔が、私に力を与えてくれました」
武内P「ありがとう、ございます」ペコリ
ちとせ「お礼を言わないで貰える!?」
564: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 23:11:51.77 ID:TVe8XWUeo
武内P「それと……申し訳、ありません」
ちとせ「まだ何かあるの!?」
武内P「契約に関してですが……」
ちとせ「……ふふっ」
ちとせ「なぁに? あなた、私が欲しいんでしょう?」
ちとせ「それとも、怖くなっちゃった?」
武内P「あ、いえ」
武内P「書類に記入して頂くことになりますので……」
武内P「説明も兼ねて、どこか座れる場所へ移動しませんか?」
ちとせ「……」
ちとせ「あ、はい」
ちとせ「まだ何かあるの!?」
武内P「契約に関してですが……」
ちとせ「……ふふっ」
ちとせ「なぁに? あなた、私が欲しいんでしょう?」
ちとせ「それとも、怖くなっちゃった?」
武内P「あ、いえ」
武内P「書類に記入して頂くことになりますので……」
武内P「説明も兼ねて、どこか座れる場所へ移動しませんか?」
ちとせ「……」
ちとせ「あ、はい」
565: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 23:17:12.28 ID:TVe8XWUeo
武内P「では……そう、ですね」
武内P「あちらの喫茶店は、どうでしょうか?」
ちとせ「……良いんじゃない」
武内P「では、行きましょうか」
…くるっ!
ちとせ「……」
ちとせ(背中を向けた……もしかして、今がチャンス?)
ちとせ「……!」
武内P「――すみません。まだ、お名前を……」
…くるんっ!
ちとせ「……黒埼ちとせ、よ」
武内P「あちらの喫茶店は、どうでしょうか?」
ちとせ「……良いんじゃない」
武内P「では、行きましょうか」
…くるっ!
ちとせ「……」
ちとせ(背中を向けた……もしかして、今がチャンス?)
ちとせ「……!」
武内P「――すみません。まだ、お名前を……」
…くるんっ!
ちとせ「……黒埼ちとせ、よ」
566: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/28(木) 23:32:30.60 ID:TVe8XWUeo
・ ・ ・
武内P「――説明は、以上になります」
ちとせ「ねえ」
武内P「はい、何でしょうか?」
ちとせ「これにサインしたら、契約成立?」
武内P「詳細は後日、という形になりますが……」
武内P「概ね、そういう事になりますね」
ちとせ「……もう、後戻りは出来ないよ」
ちとせ「……ってこと?」クスッ
武内P「そう……ですね」
ちとせ「ねえ、そういえばあなたの名前、なんだっけ?」
武内P「それは――」
武内P「先送りでお願いします」
おわり
武内P「――説明は、以上になります」
ちとせ「ねえ」
武内P「はい、何でしょうか?」
ちとせ「これにサインしたら、契約成立?」
武内P「詳細は後日、という形になりますが……」
武内P「概ね、そういう事になりますね」
ちとせ「……もう、後戻りは出来ないよ」
ちとせ「……ってこと?」クスッ
武内P「そう……ですね」
ちとせ「ねえ、そういえばあなたの名前、なんだっけ?」
武内P「それは――」
武内P「先送りでお願いします」
おわり
579: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:31:03.73 ID:cbkMAZbwo
書きます
武内P「白雪千夜さん、ですか」
武内P「白雪千夜さん、ですか」
580: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:36:06.18 ID:cbkMAZbwo
武内P「確か、黒埼さんが仰っていた……」
千夜「お嬢様から、私の話は聞いていましたか」
武内P「はい」
千夜「では、話は早いですね」
武内P「その前に、一つ質問なのですが……」
武内P「白雪さんと、僕(しもべ)さんは別の方、なのでしょうか?」
千夜「……」
千夜「お前……」
千夜「お嬢様から、私の話は聞いていましたか」
武内P「はい」
千夜「では、話は早いですね」
武内P「その前に、一つ質問なのですが……」
武内P「白雪さんと、僕(しもべ)さんは別の方、なのでしょうか?」
千夜「……」
千夜「お前……」
581: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:38:32.77 ID:cbkMAZbwo
武内P「……す、すみません」
千夜「分かればいい」
武内P「黒埼さんの仰っていた特徴と、似通っていたものですから」
千夜「そうですか」
武内P「申し訳、ありませんでした」
武内P「白雪さんは、僕さんではない、と」
武内P「……そういう事ですね」
千夜「……」
千夜「お前……!」
千夜「分かればいい」
武内P「黒埼さんの仰っていた特徴と、似通っていたものですから」
千夜「そうですか」
武内P「申し訳、ありませんでした」
武内P「白雪さんは、僕さんではない、と」
武内P「……そういう事ですね」
千夜「……」
千夜「お前……!」
582: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:42:54.65 ID:cbkMAZbwo
武内P「あの……どうか、されましたか?」
千夜「私をその名前でもう一度呼んだら……」
武内P「あ、あの!」
千夜「……何だ」
武内P「黒埼さんから、僕さんが訪ねてくる、と」
武内P「……そう、言われていたのですが」
武内P「貴女は……やはり、僕さんなのですね?」
武内P「っ! す、すみません! 一応、確認だけお願いしたく!」
千夜「……」
千夜「……まあ、そうですね」
千夜「私をその名前でもう一度呼んだら……」
武内P「あ、あの!」
千夜「……何だ」
武内P「黒埼さんから、僕さんが訪ねてくる、と」
武内P「……そう、言われていたのですが」
武内P「貴女は……やはり、僕さんなのですね?」
武内P「っ! す、すみません! 一応、確認だけお願いしたく!」
千夜「……」
千夜「……まあ、そうですね」
583: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:46:56.05 ID:cbkMAZbwo
ガチャッ!
ちとせ「――あはっ♪」
ちとせ「千夜ちゃん、言いつけ通りちゃんと来たのね♪」
千夜「お嬢様」
千夜「……今は、ご自宅に居られる筈では?」
ちとせ「来ちゃった♪ なんてね」
ちとせ「どう? 千夜ちゃん、可愛いでしょう!」
武内P「はい」
武内P「黒埼さんの仰っていた通り、ですね」
千夜「……」
ちとせ「――あはっ♪」
ちとせ「千夜ちゃん、言いつけ通りちゃんと来たのね♪」
千夜「お嬢様」
千夜「……今は、ご自宅に居られる筈では?」
ちとせ「来ちゃった♪ なんてね」
ちとせ「どう? 千夜ちゃん、可愛いでしょう!」
武内P「はい」
武内P「黒埼さんの仰っていた通り、ですね」
千夜「……」
584: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:51:29.87 ID:cbkMAZbwo
千夜「お嬢さま、今日はもう帰りましょう」
千夜「今後についての詳細は……」
ちとせ「……ん」
千夜「お嬢さま?」
千夜「何か、まだここに用があったのですか?」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
武内P「ミネラルウォーターです」
ちとせ「あら、ありがとう」
ちとせ「……ふふっ、案外気が利くのね♪」ニコッ!
千夜「……」
千夜「なん……だと……!?」
千夜「今後についての詳細は……」
ちとせ「……ん」
千夜「お嬢さま?」
千夜「何か、まだここに用があったのですか?」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
武内P「ミネラルウォーターです」
ちとせ「あら、ありがとう」
ちとせ「……ふふっ、案外気が利くのね♪」ニコッ!
千夜「……」
千夜「なん……だと……!?」
585: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 21:55:59.73 ID:cbkMAZbwo
千夜「……おい、お前」
武内P「? どうかされましたか?」
千夜「今……何故、お嬢さまが喉が渇いているとわかった?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――ここ数日は雨が降っているとは言え、乾燥しています」
武内P「加えて、この建物内は全館に暖房が」
武内P「そして――笑顔です」
武内P「黒埼さんの笑顔が、貴女と会話をする喜びだけでなく――」
武内P「――少し喉が渇いた、と」
武内P「……そう、告げていました」
千夜「何だお前!!?」
武内P「? どうかされましたか?」
千夜「今……何故、お嬢さまが喉が渇いているとわかった?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――ここ数日は雨が降っているとは言え、乾燥しています」
武内P「加えて、この建物内は全館に暖房が」
武内P「そして――笑顔です」
武内P「黒埼さんの笑顔が、貴女と会話をする喜びだけでなく――」
武内P「――少し喉が渇いた、と」
武内P「……そう、告げていました」
千夜「何だお前!!?」
586: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:00:52.09 ID:cbkMAZbwo
千夜「笑顔で、そこまで判別出来る訳がないだろう!」
千夜「……偶然を必然としようとは、程度が知れますね」
ちとせ「……ん」
千夜「お嬢さま?」
千夜「……やはり、この男に合わせてやったのですね」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
スッ…
武内P「遠慮なく、チーンして頂いて構いません」
ちとせ「……ん゙ーっ゙」チーン!
武内P「……良い、遠慮のなさです」
千夜「……お」
千夜「お前ええええええっ!!」
千夜「……偶然を必然としようとは、程度が知れますね」
ちとせ「……ん」
千夜「お嬢さま?」
千夜「……やはり、この男に合わせてやったのですね」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
スッ…
武内P「遠慮なく、チーンして頂いて構いません」
ちとせ「……ん゙ーっ゙」チーン!
武内P「……良い、遠慮のなさです」
千夜「……お」
千夜「お前ええええええっ!!」
587: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:05:42.68 ID:cbkMAZbwo
千夜「お前! お嬢さまに、何ということを!」
武内P「ま、待ってください!」
ちとせ「……あー」
千夜「お嬢さま!」
千夜「こんな奴に、付き合う必要はありません!」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
スッ…
武内P「二回目で、鼻のムズムズは解消されると思います」
ちとせ「……ん゙ぶーっ゙」チーンッ!
武内P「……良い、勢いです」
千夜「……お、おお、お」
千夜「お前はああああああっ!?」
武内P「ま、待ってください!」
ちとせ「……あー」
千夜「お嬢さま!」
千夜「こんな奴に、付き合う必要はありません!」
武内P「――どうぞ、黒埼さん」
スッ…
武内P「二回目で、鼻のムズムズは解消されると思います」
ちとせ「……ん゙ぶーっ゙」チーンッ!
武内P「……良い、勢いです」
千夜「……お、おお、お」
千夜「お前はああああああっ!?」
588: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:12:03.73 ID:cbkMAZbwo
武内P「鼻のムズムズは、解消しましたか?」
ふきふき…
ちとせ「……ありがとっ♪ おかげでスーッキリ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
千夜「お嬢さまから離れろおおおっ!」
ダダダダッ!
ちとせ「あっ! こら、千夜ちゃん! 暴力は駄目よ!」
武内P「っ!」
スウッ―
武内P・千夜「……!」
ピシ、ガシ、グッ、グッ
ちとせ「あら、仲良し」
千夜「~~っ! 違いますお嬢さま!」
ふきふき…
ちとせ「……ありがとっ♪ おかげでスーッキリ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
千夜「お嬢さまから離れろおおおっ!」
ダダダダッ!
ちとせ「あっ! こら、千夜ちゃん! 暴力は駄目よ!」
武内P「っ!」
スウッ―
武内P・千夜「……!」
ピシ、ガシ、グッ、グッ
ちとせ「あら、仲良し」
千夜「~~っ! 違いますお嬢さま!」
589: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:15:20.48 ID:cbkMAZbwo
千夜「今のは、この男が!」
武内P「……すみません、白雪さん」
千夜「お前、今更謝った所で!」
武内P「……はい」
武内P「例え相手が担当プロデューサーとは言え……」
武内P「――過度なスキンシップを嫌がるファンの方も居る、と」
武内P「……そう、仰っしゃりたいのですね?」
千夜「全然違う!!」
武内P「……すみません、白雪さん」
千夜「お前、今更謝った所で!」
武内P「……はい」
武内P「例え相手が担当プロデューサーとは言え……」
武内P「――過度なスキンシップを嫌がるファンの方も居る、と」
武内P「……そう、仰っしゃりたいのですね?」
千夜「全然違う!!」
590: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:20:46.48 ID:cbkMAZbwo
ちとせ「あら! でも、息ピッタリだったじゃなーい♪」
千夜「い、今のは違います!」
ちとせ「あぁん、妬けちゃうな~」
千夜「……お嬢さま、お戯れも程々になさってください」
武内P「……わかりました」
武内P「では……黒埼さんも、先程の手遊びをやる、と」
武内P「……それで、宜しいでしょうか?」
ちとせ「あはっ♪ 良いわね、それ!」
千夜「おっ、お嬢さま!?」
千夜「い、今のは違います!」
ちとせ「あぁん、妬けちゃうな~」
千夜「……お嬢さま、お戯れも程々になさってください」
武内P「……わかりました」
武内P「では……黒埼さんも、先程の手遊びをやる、と」
武内P「……それで、宜しいでしょうか?」
ちとせ「あはっ♪ 良いわね、それ!」
千夜「おっ、お嬢さま!?」
591: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:24:38.09 ID:cbkMAZbwo
ちとせ「良いわよね、千夜ちゃん?」
千夜「わ、私は……構いませんが……」
ちとせ「ふふっ♪ それじゃあ、行くわよ――」
千夜「!……はい!」
武内P・ちとせ「……」
ピシ、ガシ、グッ、グッ
千夜「……!」
スカ、スカ、スカ、スカッ
ちとせ「イエーイ♪」ニコッ!
パシ!
武内P「……良い、笑顔です」
千夜「お前ええええええっ!!」
千夜「わ、私は……構いませんが……」
ちとせ「ふふっ♪ それじゃあ、行くわよ――」
千夜「!……はい!」
武内P・ちとせ「……」
ピシ、ガシ、グッ、グッ
千夜「……!」
スカ、スカ、スカ、スカッ
ちとせ「イエーイ♪」ニコッ!
パシ!
武内P「……良い、笑顔です」
千夜「お前ええええええっ!!」
592: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:31:13.27 ID:cbkMAZbwo
千夜「何故、お前が、やった!?」
武内P「えっ?」
千夜「何故、お前が、やった!?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「――笑顔です」
武内P「黒埼さんの笑顔が見たい、と」
武内P「……そう、思いました」
ちとせ「んっふふ」ニコッ!
ちとせ「今みたいなのも、案外悪くないわね♪」ニコニコ!
千夜「お……お嬢さま……!」
武内P「えっ?」
千夜「何故、お前が、やった!?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「――笑顔です」
武内P「黒埼さんの笑顔が見たい、と」
武内P「……そう、思いました」
ちとせ「んっふふ」ニコッ!
ちとせ「今みたいなのも、案外悪くないわね♪」ニコニコ!
千夜「お……お嬢さま……!」
593: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:41:25.30 ID:cbkMAZbwo
武内P「……ですが、お二人はもうアイドルです」
武内P「今後は、こういった事は控えていきましょう」
ちとせ「……だって、千夜ちゃん?」
千夜「私は、それで全く構いません!」
ちとせ「そう? 本当に?」
千夜「ええ、勿論! やる必要がありませんから!」
武内P「黒埼さん……白雪さんの、言う通りです」
武内P「――ファンの方を笑顔にする」
武内P「そのために、ご協力をお願いします」
千夜「おい、お前! 私と仲間な感じを出すな!」
武内P「今後は、こういった事は控えていきましょう」
ちとせ「……だって、千夜ちゃん?」
千夜「私は、それで全く構いません!」
ちとせ「そう? 本当に?」
千夜「ええ、勿論! やる必要がありませんから!」
武内P「黒埼さん……白雪さんの、言う通りです」
武内P「――ファンの方を笑顔にする」
武内P「そのために、ご協力をお願いします」
千夜「おい、お前! 私と仲間な感じを出すな!」
594: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:48:23.00 ID:cbkMAZbwo
千夜「……お嬢さま、もう行きましょう」
ちとせ「そうねぇ」
ちとせ「今ので、千夜ちゃんの魅力が少しは伝わった?」
千夜「……お嬢さま?」
ちとせ「ん、なぁに?」
千夜「まさか、先程のやり取りは……」
武内P「……そう、ですね」
武内P「お二人の関係性や、白雪さんの魅力」
武内P「それが……とても、伝わってきました」
千夜「お前は黙っていろ!」
ちとせ「そうねぇ」
ちとせ「今ので、千夜ちゃんの魅力が少しは伝わった?」
千夜「……お嬢さま?」
ちとせ「ん、なぁに?」
千夜「まさか、先程のやり取りは……」
武内P「……そう、ですね」
武内P「お二人の関係性や、白雪さんの魅力」
武内P「それが……とても、伝わってきました」
千夜「お前は黙っていろ!」
595: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 22:56:20.73 ID:cbkMAZbwo
ちとせ「千夜ちゃん、無茶振りにも強いから♪」
武内P「……そう、なのですか?」
ちとせ「だって、私の僕ちゃんだもの」
武内P「成る程」
武内P「白雪さんは――」
武内P「――バンジージャンプや、スカイダイビング等」
武内P「体を張ったお仕事に、抵抗はありますか?」
千夜「お前は、私に何をさせる気だ!?」
武内P「……そう、なのですか?」
ちとせ「だって、私の僕ちゃんだもの」
武内P「成る程」
武内P「白雪さんは――」
武内P「――バンジージャンプや、スカイダイビング等」
武内P「体を張ったお仕事に、抵抗はありますか?」
千夜「お前は、私に何をさせる気だ!?」
596: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 23:11:23.62 ID:cbkMAZbwo
・ ・ ・
武内P「……ありがとうございます。質問は、以上になります」
ちとせ「あはっ♪ 千夜ちゃん、疲れちゃった?」
千夜「……いえ、それ程でもありません」
ちとせ「それじゃ、そろそろ帰りましょうか♪」
千夜「……はい、そうですね」
武内P「お疲れ様でした」
武内P「黒埼さん、白雪さん」
武内P「これから……宜しく、お願いします」
ちとせ「はいはーい♪」
千夜「……では、行きましょう」
武内P「……ありがとうございます。質問は、以上になります」
ちとせ「あはっ♪ 千夜ちゃん、疲れちゃった?」
千夜「……いえ、それ程でもありません」
ちとせ「それじゃ、そろそろ帰りましょうか♪」
千夜「……はい、そうですね」
武内P「お疲れ様でした」
武内P「黒埼さん、白雪さん」
武内P「これから……宜しく、お願いします」
ちとせ「はいはーい♪」
千夜「……では、行きましょう」
597: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 23:16:59.07 ID:cbkMAZbwo
ちとせ「そうね、お腹が空いて来ちゃったし」
千夜「何か、今晩のリクエストはありますか?」
ちとせ「……んー」
千夜「……おい、お前」
武内P「? 何でしょうか?」
千夜「お嬢さまが、何を食べたいか……当ててみろ」
武内P「そう、ですね……」
千夜「……まあ、絶対に当たらないと思いますが」フンッ!
武内P「そう、ですね……――ハンバーグです」
ちとせ「あっ! 良いわね、ハンバーグ♪」
ちとせ「千夜ちゃん、今晩はハンバーグが良いな~」
千夜「……かしこまりました」
千夜「何か、今晩のリクエストはありますか?」
ちとせ「……んー」
千夜「……おい、お前」
武内P「? 何でしょうか?」
千夜「お嬢さまが、何を食べたいか……当ててみろ」
武内P「そう、ですね……」
千夜「……まあ、絶対に当たらないと思いますが」フンッ!
武内P「そう、ですね……――ハンバーグです」
ちとせ「あっ! 良いわね、ハンバーグ♪」
ちとせ「千夜ちゃん、今晩はハンバーグが良いな~」
千夜「……かしこまりました」
598: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/01(金) 23:22:47.74 ID:cbkMAZbwo
千夜「……良いか? あまり調子に乗るな」
ちとせ「でも、今日はさっぱりの気分なのよね~」
武内P「では、和風ハンバーグはどうでしょうか?」
ちとせ「うん、それなら!」
武内P「大葉も添えられた和風ハンバーグは、絶品ですから」
千夜「聞けや!!」
ちとせ「どうしたの? 大声なんて出して」
千夜「……忘れてください」
ちとせ「それじゃ、お先に~♪」
武内P「はい、お疲れ様でした」
千夜「……覚えておけ」
おわり
ちとせ「でも、今日はさっぱりの気分なのよね~」
武内P「では、和風ハンバーグはどうでしょうか?」
ちとせ「うん、それなら!」
武内P「大葉も添えられた和風ハンバーグは、絶品ですから」
千夜「聞けや!!」
ちとせ「どうしたの? 大声なんて出して」
千夜「……忘れてください」
ちとせ「それじゃ、お先に~♪」
武内P「はい、お疲れ様でした」
千夜「……覚えておけ」
おわり
601: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 21:53:39.58 ID:3uUOkF2Do
書きます
武内P「生体尿管カテーテル、ですか」
武内P「生体尿管カテーテル、ですか」
602: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 21:56:33.43 ID:3uUOkF2Do
美嘉「そっ★ チョーヤバくない?」
武内P「あの」
美嘉「346プロ所属アイドルが総力を結集したんだってさ★」
武内P「城ヶ崎さん」
武内P「貴女が来ているキグルミに……」
武内P「……それが搭載されている、と?」
美嘉「アハッ★」
美嘉「……チョーヤバくない?」
武内P「あの」
美嘉「346プロ所属アイドルが総力を結集したんだってさ★」
武内P「城ヶ崎さん」
武内P「貴女が来ているキグルミに……」
武内P「……それが搭載されている、と?」
美嘉「アハッ★」
美嘉「……チョーヤバくない?」
603: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:03:14.50 ID:3uUOkF2Do
武内P「すみません。色々と、わからない事が」
美嘉「だよねー★ アタシだって詳しくは知らないし★」
武内P「そもそも、生体尿管カテーテル、とは?」
美嘉「しょーがないな、説明したげる」
美嘉「名前の通り、生きたカテーテル……とまではいかなかったみたい」
美嘉「でも、とにかくチョーヤバいらしいんだよね★」
美嘉「具体的には……スイッチを押したらね?」
美嘉「●●●●の●に、勝手に管が入ってくみたい★」ニコッ!
武内P「……何故」
武内P「そのようなもののために、アイドルの方達は力を合わせたのですか……!」
美嘉「だよねー★ アタシだって詳しくは知らないし★」
武内P「そもそも、生体尿管カテーテル、とは?」
美嘉「しょーがないな、説明したげる」
美嘉「名前の通り、生きたカテーテル……とまではいかなかったみたい」
美嘉「でも、とにかくチョーヤバいらしいんだよね★」
美嘉「具体的には……スイッチを押したらね?」
美嘉「●●●●の●に、勝手に管が入ってくみたい★」ニコッ!
武内P「……何故」
武内P「そのようなもののために、アイドルの方達は力を合わせたのですか……!」
604: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:08:03.49 ID:3uUOkF2Do
美嘉「初めは、奈緒が見てたアニメからでさ★」
武内P「……城ヶ崎さん」
美嘉「それを見た志希と晶葉にね?」
武内P「城ヶ崎さん……!」
美嘉「二人でも、これを作るのは難しいよねって誰かがね?」
武内P「城ヶ崎さん!」
美嘉「そしたら、ジャーン★」ニコッ!
美嘉「完成、しちゃったみたいなんだよねー★」ビシッ!
武内P「もう……もう、結構ですから……!」
武内P「今の貴女の笑顔は、見ていて辛すぎます……!」
武内P「……城ヶ崎さん」
美嘉「それを見た志希と晶葉にね?」
武内P「城ヶ崎さん……!」
美嘉「二人でも、これを作るのは難しいよねって誰かがね?」
武内P「城ヶ崎さん!」
美嘉「そしたら、ジャーン★」ニコッ!
美嘉「完成、しちゃったみたいなんだよねー★」ビシッ!
武内P「もう……もう、結構ですから……!」
武内P「今の貴女の笑顔は、見ていて辛すぎます……!」
605: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:11:58.27 ID:3uUOkF2Do
美嘉「それで、聞いてよー★」
武内P「まだ……何か?」
美嘉「アタシ、このキグルミの下何も着てないんだ★」
武内P「は、はあ……」
美嘉「あっ、もしかして今想像しちゃった?」
美嘉「もー! ●ー●ーイー★」
美嘉「●ー●ー……うっ……ううっ、おううっ!」ポロポロッ!
武内P「っ! ど、どうぞ……ハンカチです」
武内P「まだ……何か?」
美嘉「アタシ、このキグルミの下何も着てないんだ★」
武内P「は、はあ……」
美嘉「あっ、もしかして今想像しちゃった?」
美嘉「もー! ●ー●ーイー★」
美嘉「●ー●ー……うっ……ううっ、おううっ!」ポロポロッ!
武内P「っ! ど、どうぞ……ハンカチです」
606: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:15:48.18 ID:3uUOkF2Do
美嘉「きっ、キグルミの着せ方が、こ、巧妙でさぁ……!」ポロポロッ!
武内P「はい……はい……」
美嘉「仁奈ちゃんに、お揃いだー、とか言わせちゃってぇ……!」チーンッ!
武内P「成る程……それは……」
美嘉「全裸にキグルミって、カリスマっぽいとかぁ……!」
美嘉「そんなの言われたら……」
美嘉「……カリスマJKアイドルとしては、服着られないじゃん!」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「そうですね」
武内P「はい……はい……」
美嘉「仁奈ちゃんに、お揃いだー、とか言わせちゃってぇ……!」チーンッ!
武内P「成る程……それは……」
美嘉「全裸にキグルミって、カリスマっぽいとかぁ……!」
美嘉「そんなの言われたら……」
美嘉「……カリスマJKアイドルとしては、服着られないじゃん!」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「そうですね」
608: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:21:20.85 ID:3uUOkF2Do
武内P「あの……城ヶ崎さんは、今……その」
美嘉「……それは大丈夫」
武内P「えっ?」
美嘉「スイッチ、この腕の所についてるんだよね」
美嘉「それで、誰がスイッチを押すかチョーモメてさ」
美嘉「その隙をついて、逃げてきたってワケ★」ニコッ!
武内P「……城ヶ崎さん」
武内P「あの……どうしてここに逃げてきたのですか?」
美嘉「……それは大丈夫」
武内P「えっ?」
美嘉「スイッチ、この腕の所についてるんだよね」
美嘉「それで、誰がスイッチを押すかチョーモメてさ」
美嘉「その隙をついて、逃げてきたってワケ★」ニコッ!
武内P「……城ヶ崎さん」
武内P「あの……どうしてここに逃げてきたのですか?」
609: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:26:55.85 ID:3uUOkF2Do
美嘉「だって、こんなカッコで外出らんないっしょ」
武内P「まあ……はい、キグルミですが」
美嘉「でしょ? 確かに、カワイイんだけどさ」
武内P「はあ……まあ」
美嘉「……身代わり」ボソッ
美嘉「アンタだったら、何とかしてくれるかなと思ったんだ」
美嘉「あ、アハハ★ なんか、そんなカンジ★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「はい、全て理解しました」
武内P「まあ……はい、キグルミですが」
美嘉「でしょ? 確かに、カワイイんだけどさ」
武内P「はあ……まあ」
美嘉「……身代わり」ボソッ
美嘉「アンタだったら、何とかしてくれるかなと思ったんだ」
美嘉「あ、アハハ★ なんか、そんなカンジ★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「はい、全て理解しました」
610: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:32:17.76 ID:3uUOkF2Do
武内P「城ヶ崎さん」
美嘉「ん? 何ー?」ニコッ!
武内P「私が、頑張って皆さんを説得します」
美嘉「っ! それって――」
美嘉「――アタシを見捨てるってコト!?」
美嘉「ねえ、ひどいじゃん! ひどすぎるよ!」
美嘉「アタシが、シンデレラプロジェクトのメンバーじゃないから!?」
美嘉「そんなの……しょうがないじゃん!」
武内P「……」
武内P「すみません、少しだけ落ち込む時間を頂けますか?」
美嘉「ん? 何ー?」ニコッ!
武内P「私が、頑張って皆さんを説得します」
美嘉「っ! それって――」
美嘉「――アタシを見捨てるってコト!?」
美嘉「ねえ、ひどいじゃん! ひどすぎるよ!」
美嘉「アタシが、シンデレラプロジェクトのメンバーじゃないから!?」
美嘉「そんなの……しょうがないじゃん!」
武内P「……」
武内P「すみません、少しだけ落ち込む時間を頂けますか?」
612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:38:58.74 ID:3uUOkF2Do
美嘉「ねえ、代わってよ! 良いでしょ!?」
武内P「ま、待ってください! せめて、交渉だけでも!」
美嘉「――話の通じる相手じゃないんだってば!」
バンッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
『――システム作動。心の準備をしてください』
武内P・美嘉「……」
美嘉「い……イヤ――ッ! イヤアア――ッ!」
美嘉「ちょっとおおお! もおおお! 何でえええ!?」
武内P「わ、私に……私に、言われましても……!」
武内P「ま、待ってください! せめて、交渉だけでも!」
美嘉「――話の通じる相手じゃないんだってば!」
バンッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
『――システム作動。心の準備をしてください』
武内P・美嘉「……」
美嘉「い……イヤ――ッ! イヤアア――ッ!」
美嘉「ちょっとおおお! もおおお! 何でえええ!?」
武内P「わ、私に……私に、言われましても……!」
613: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:43:06.59 ID:3uUOkF2Do
美嘉「心の準備って、何すれば良いの!?」
武内P「え……笑顔です!」
美嘉「イエーイ★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「だから何!?」
武内P「あの! どこかに、停止スイッチは無いのでしょうか!?」
美嘉「停止スイッチって言われても……あ、何か膨らみが!」
ポチッ!
『~TOKIMEKI どこまでも エスカレート♪』
美嘉「サイダーみたいにはじける恋モード♪」
美嘉「誰が音楽を流せなんて言った!? ねえ!?」
武内P「で、ですから……私に言われましても!」
武内P「え……笑顔です!」
美嘉「イエーイ★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「だから何!?」
武内P「あの! どこかに、停止スイッチは無いのでしょうか!?」
美嘉「停止スイッチって言われても……あ、何か膨らみが!」
ポチッ!
『~TOKIMEKI どこまでも エスカレート♪』
美嘉「サイダーみたいにはじける恋モード♪」
美嘉「誰が音楽を流せなんて言った!? ねえ!?」
武内P「で、ですから……私に言われましても!」
614: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:49:16.52 ID:3uUOkF2Do
『ハートはデコらず、伝えるの~♪』
…ウィィン!
美嘉「ひいいっ!? なんか音してる!」
武内P「他に! 他に、どこか膨らみは!?」
美嘉「そんなのあるワケ……あった!」
ポチッ!
美嘉「! 顔の周りに、何かせり上がって――」
パシュウンッ!
ぴにゃこら太(美嘉)「――顔が隠れた!」
武内P「! やりましたね、城ヶ崎さん!」
『本当の、わた~し~を見~てね~♪』
パカッ!
美嘉「なんですぐ開くのよ!? バカにしてんの!?」
武内P「で、ですから……もう、すみません!」
…ウィィン!
美嘉「ひいいっ!? なんか音してる!」
武内P「他に! 他に、どこか膨らみは!?」
美嘉「そんなのあるワケ……あった!」
ポチッ!
美嘉「! 顔の周りに、何かせり上がって――」
パシュウンッ!
ぴにゃこら太(美嘉)「――顔が隠れた!」
武内P「! やりましたね、城ヶ崎さん!」
『本当の、わた~し~を見~てね~♪』
パカッ!
美嘉「なんですぐ開くのよ!? バカにしてんの!?」
武内P「で、ですから……もう、すみません!」
615: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 22:54:03.98 ID:3uUOkF2Do
美嘉「怖い怖い怖い怖い!」
武内P「っ……城ヶ崎さん!」
美嘉「何!? 何!?」
武内P「……頑張ってください」
美嘉「……そう、だね」
美嘉「こうなったらもう、覚悟決めるしかイイッタタタタタ!?」グニャァッ!
美嘉「バカじゃないの!? バカじゃないの!?」キョワアア…!
美嘉「ううぅ、お、おあああああ……!?」キョワアア…!
武内P「……」
武内P「すみません、目をそらす暇が……ありませんでした」
武内P「っ……城ヶ崎さん!」
美嘉「何!? 何!?」
武内P「……頑張ってください」
美嘉「……そう、だね」
美嘉「こうなったらもう、覚悟決めるしかイイッタタタタタ!?」グニャァッ!
美嘉「バカじゃないの!? バカじゃないの!?」キョワアア…!
美嘉「ううぅ、お、おあああああ……!?」キョワアア…!
武内P「……」
武内P「すみません、目をそらす暇が……ありませんでした」
616: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:01:16.46 ID:3uUOkF2Do
美嘉「っ……! はぁ……! はぁっ……!」キョワアア…!
武内P「だ、大丈夫ですか……?」
美嘉「い、違和感……凄い……!」キョワアア…!
武内P「そう、ですか……」
美嘉「……でも、これで終わりでしょ?」
美嘉「……アイツら」
美嘉「して良いイタズラと、悪いイタズラがあるって――」
美嘉「――アタシが、キッチリ教えてやるんだから!」
バンッ!
『――排尿します。心の準備をしてください』
武内P・美嘉「……」
美嘉「何でよおおお!? 終わりじゃないじゃあああん!」
武内P「どうして私を責めるのですか、城ヶ崎さん!?」
武内P「だ、大丈夫ですか……?」
美嘉「い、違和感……凄い……!」キョワアア…!
武内P「そう、ですか……」
美嘉「……でも、これで終わりでしょ?」
美嘉「……アイツら」
美嘉「して良いイタズラと、悪いイタズラがあるって――」
美嘉「――アタシが、キッチリ教えてやるんだから!」
バンッ!
『――排尿します。心の準備をしてください』
武内P・美嘉「……」
美嘉「何でよおおお!? 終わりじゃないじゃあああん!」
武内P「どうして私を責めるのですか、城ヶ崎さん!?」
617: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:07:08.94 ID:3uUOkF2Do
美嘉「絶対に見ないで! 早く、あっち向いて!」
さっ!
武内P「は、はい!」
さっ!
美嘉「絶対! ゼーッタイ、コッチ見ないでよ!?」
美嘉「……ぁっ」
美嘉「あー、あー……出る出る出てる……あー」
美嘉「うーわ、これヤバ……あぁー……出てるわー、ぁー」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「……」
さっ!
武内P「は、はい!」
さっ!
美嘉「絶対! ゼーッタイ、コッチ見ないでよ!?」
美嘉「……ぁっ」
美嘉「あー、あー……出る出る出てる……あー」
美嘉「うーわ、これヤバ……あぁー……出てるわー、ぁー」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「……」
619: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:12:18.58 ID:3uUOkF2Do
美嘉「……ゴメン、お待たせ」
武内P「……いえ、お気になさらず」
美嘉「……」
武内P「……」
美嘉「……ねえ、ちょっと」
美嘉「な……何か言ってよ」
武内P「……すみません」
武内P「その、あまりに不憫で……はい……」
武内P・美嘉「……」
武内P「……いえ、お気になさらず」
美嘉「……」
武内P「……」
美嘉「……ねえ、ちょっと」
美嘉「な……何か言ってよ」
武内P「……すみません」
武内P「その、あまりに不憫で……はい……」
武内P・美嘉「……」
620: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:18:08.99 ID:3uUOkF2Do
美嘉「――よし! 落ち込んでても始まらない!」
武内P「城ヶ崎さん……」
美嘉「アイドルに落ち込んでる顔は似合わない、だよね★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「――ところで、このキグルミ似合う?」
美嘉「ホラ、アタシって何でも着こなせちゃうし★」ビシッ!
武内P「……!」
武内P(城ヶ崎さん……先程のを無かった事に……!?)
美嘉「どう? 似合う?」プルプル…!
武内P「はい……! とても、似合っています……!」
武内P「城ヶ崎さん……」
美嘉「アイドルに落ち込んでる顔は似合わない、だよね★」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「――ところで、このキグルミ似合う?」
美嘉「ホラ、アタシって何でも着こなせちゃうし★」ビシッ!
武内P「……!」
武内P(城ヶ崎さん……先程のを無かった事に……!?)
美嘉「どう? 似合う?」プルプル…!
武内P「はい……! とても、似合っています……!」
621: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:25:04.66 ID:3uUOkF2Do
美嘉「でもさ、キグルミってケッコー暑いんだよねー」
武内P「そう、ですね」
美嘉「そういえば、アンタも着たコトあるんだっけ?」
武内P「はい。水分補給はこまめにしろ、と……そう、言われました」
美嘉「水分補給……?」
美嘉「なんか、そんなようなコトを……」
美嘉「……キグルミを着た後、言われた気がする」
武内P「……そう、ですか」
武内P「そう、ですね」
美嘉「そういえば、アンタも着たコトあるんだっけ?」
武内P「はい。水分補給はこまめにしろ、と……そう、言われました」
美嘉「水分補給……?」
美嘉「なんか、そんなようなコトを……」
美嘉「……キグルミを着た後、言われた気がする」
武内P「……そう、ですか」
622: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:31:32.81 ID:3uUOkF2Do
美嘉「何だっけ……タンクがどうとか……」
武内P「タンク、ですか?」
美嘉「うん。確か、キグルミにタンクがついてて……あ、あった」
武内P「首の所に……チューブ、ですか」
美嘉「あっ、思い出した!」
美嘉「緊急時には、これで水分補給出来るんだってさー★」
美嘉「チョー高性能だよね★」ニコッ!
美嘉「ざけんな!!!!!」カーッ!
武内P「……はい」
武内P「タンク、ですか?」
美嘉「うん。確か、キグルミにタンクがついてて……あ、あった」
武内P「首の所に……チューブ、ですか」
美嘉「あっ、思い出した!」
美嘉「緊急時には、これで水分補給出来るんだってさー★」
美嘉「チョー高性能だよね★」ニコッ!
美嘉「ざけんな!!!!!」カーッ!
武内P「……はい」
623: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:36:09.38 ID:3uUOkF2Do
美嘉「叫んだら、喉渇いたし……まあ、飲もうかな」
武内P「えっ? あの、大丈夫なのでしょうか……?」
美嘉「さすがにそこまで鬼じゃないっしょ★」
武内P「……そう、ですね」
美嘉「……ん」
美嘉「ヤバ……えっ?」
美嘉「……お、美味しい! 何コレ!?」
美嘉「えっ!?……んっ、お……美味しい!」パアッ!
武内P「それは……」
武内P「……本当に良かったですね、城ヶ崎さん」
武内P「えっ? あの、大丈夫なのでしょうか……?」
美嘉「さすがにそこまで鬼じゃないっしょ★」
武内P「……そう、ですね」
美嘉「……ん」
美嘉「ヤバ……えっ?」
美嘉「……お、美味しい! 何コレ!?」
美嘉「えっ!?……んっ、お……美味しい!」パアッ!
武内P「それは……」
武内P「……本当に良かったですね、城ヶ崎さん」
624: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:39:32.94 ID:3uUOkF2Do
美嘉「何か……ここまで美味しいと、許せる気に――」
美嘉「――いや、やっぱりならない、うん」
武内P「……そう、ですか」
美嘉「いや、でも! ホント美味しいんだって! マジ!」
武内P「そこまで、ですか?」
美嘉「ちょっと飲んでみなって! ホラ!」
武内P「は、はあ……」
武内P「……ん」
武内P「! 確かに、これは……!」
美嘉「……」
美嘉「あっ!///」
美嘉「――いや、やっぱりならない、うん」
武内P「……そう、ですか」
美嘉「いや、でも! ホント美味しいんだって! マジ!」
武内P「そこまで、ですか?」
美嘉「ちょっと飲んでみなって! ホラ!」
武内P「は、はあ……」
武内P「……ん」
武内P「! 確かに、これは……!」
美嘉「……」
美嘉「あっ!///」
625: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:44:03.90 ID:3uUOkF2Do
武内P「とてもフルーティーで……本当に美味しいですね」
美嘉「えっ!?/// う、うん!/// そうだね!///」
武内P「? 城ヶ崎さん?」
美嘉「な、何!?///」
武内P「顔が、赤いようですが……」
美嘉「べっ、べべ、別に!?///」
美嘉「間接キ……キグルミ!///」
美嘉「間接的に、キグルミで暑いだけ!///」
武内P「それは……直接的な理由では?」
美嘉「えっ!?/// う、うん!/// そうだね!///」
武内P「? 城ヶ崎さん?」
美嘉「な、何!?///」
武内P「顔が、赤いようですが……」
美嘉「べっ、べべ、別に!?///」
美嘉「間接キ……キグルミ!///」
美嘉「間接的に、キグルミで暑いだけ!///」
武内P「それは……直接的な理由では?」
627: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:51:38.35 ID:3uUOkF2Do
美嘉「はー、暑い暑い!///」
美嘉「……んー! これ、美味し★」
武内P「え、ええ……」
美嘉「これ、何て飲み物なんだろうね!」
武内P「……ん?」
美嘉「なっ、何?」
武内P「キグルミの首元に、何か書いてありますね」
美嘉「えっ? アタシからは、見えない位置?」
武内P「そう、ですね」
美嘉「あっ! もしかしてキグルミの脱ぎ方とか!?」
武内P「……かも知れません」
武内P「確認してみましょう」
美嘉「……んー! これ、美味し★」
武内P「え、ええ……」
美嘉「これ、何て飲み物なんだろうね!」
武内P「……ん?」
美嘉「なっ、何?」
武内P「キグルミの首元に、何か書いてありますね」
美嘉「えっ? アタシからは、見えない位置?」
武内P「そう、ですね」
美嘉「あっ! もしかしてキグルミの脱ぎ方とか!?」
武内P「……かも知れません」
武内P「確認してみましょう」
628: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/02(土) 23:57:50.96 ID:3uUOkF2Do
武内P「……すみません、失礼します」
美嘉「中は裸なんだから、あんまり覗かないでよー?★」
武内P「それは……勿論、心得ています」
美嘉「それにしても、飲み物が入ってる重さは感じなかったケドなー」
武内P「っ……!?」
美嘉「? 何、どしたの?」
武内P「い、いえ! 何も書いてありませんでした!」
美嘉「いや、その反応しててそれは無いでしょ」
美嘉「……キグルミだし、体をちょっとひねれば見られるんじゃない?」
ぐぐっ…!
武内P「待ってください! 見てはいけま――」
『カリスマ由来』
おわり
美嘉「中は裸なんだから、あんまり覗かないでよー?★」
武内P「それは……勿論、心得ています」
美嘉「それにしても、飲み物が入ってる重さは感じなかったケドなー」
武内P「っ……!?」
美嘉「? 何、どしたの?」
武内P「い、いえ! 何も書いてありませんでした!」
美嘉「いや、その反応しててそれは無いでしょ」
美嘉「……キグルミだし、体をちょっとひねれば見られるんじゃない?」
ぐぐっ…!
武内P「待ってください! 見てはいけま――」
『カリスマ由来』
おわり
638: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:14:53.13 ID:BaWprrmQo
書きます
武内P「永久脱毛、ですか」
武内P「永久脱毛、ですか」
639: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:18:31.39 ID:BaWprrmQo
奈緒「……うん。しようか、迷ってるんだ」
武内P「そう、ですか……」
奈緒「なあ、プロデューサーさんはどう思う?」
武内P「そうですね……」
武内P「……ちなみに、どこを永久脱毛しようと?」
奈緒「……」
奈緒「……●の●」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「そう、ですか……」
奈緒「なあ、プロデューサーさんはどう思う?」
武内P「そうですね……」
武内P「……ちなみに、どこを永久脱毛しようと?」
奈緒「……」
奈緒「……●の●」
武内P「……」
武内P「えっ?」
640: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:21:12.96 ID:BaWprrmQo
武内P「す、すみません……今、何と?」
奈緒「●の●」
武内P「……」
奈緒「……」
武内P・奈緒「……」
武内P「……すみません」
武内P「私では……お力になれそうにありません」
奈緒「●の●」
武内P「……」
奈緒「……」
武内P・奈緒「……」
武内P「……すみません」
武内P「私では……お力になれそうにありません」
641: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:24:34.31 ID:BaWprrmQo
奈緒「……なあ」
武内P「……はい」
奈緒「あたし、真剣に悩んでるんだよ」
武内P「……そう、ですか」
奈緒「もう一回だけ、聞くからな?」
奈緒「――あたしは、●の●を永久脱毛しようか迷ってる」
奈緒「――プロデューサーさんは、どう思う?」
武内P「……」
武内P「何故、私に聞くのかと……とても、困惑しています」
武内P「……はい」
奈緒「あたし、真剣に悩んでるんだよ」
武内P「……そう、ですか」
奈緒「もう一回だけ、聞くからな?」
奈緒「――あたしは、●の●を永久脱毛しようか迷ってる」
奈緒「――プロデューサーさんは、どう思う?」
武内P「……」
武内P「何故、私に聞くのかと……とても、困惑しています」
642: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:28:05.30 ID:BaWprrmQo
奈緒「こういう事に、真剣に答えてくれそうだから、さ」
武内P「それは……はい」
奈緒「じゃあ、ちょっと質問を変えるぞ」
武内P「え、ええ……」
奈緒「あたし、●の●がモジャモジャなんだよ」
武内P「……はい」
奈緒「‘はい’って言うなよなあああ!?」
奈緒「なんで!? なんで素直に受け取るんだよおおお!?」
武内P「っ!?」
武内P「それは……はい」
奈緒「じゃあ、ちょっと質問を変えるぞ」
武内P「え、ええ……」
奈緒「あたし、●の●がモジャモジャなんだよ」
武内P「……はい」
奈緒「‘はい’って言うなよなあああ!?」
奈緒「なんで!? なんで素直に受け取るんだよおおお!?」
武内P「っ!?」
643: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:33:36.90 ID:BaWprrmQo
奈緒「そりゃあ、皆に比べてちょっと濃いかなー、とは思うぞ!?」
武内P「す、すみません! 言葉を間違えました!」
奈緒「でもなぁ! モジャモジャって程じゃないからな!?」
武内P「は、はい! 覚えておきますので!」
奈緒「……」
武内P「っ……!」
奈緒「……モジャモジャだよおおおおおおっ!!」ピー!
武内P「か、神谷さん! お願いします!」
武内P「落ち着いてください、神谷さん!」
武内P「す、すみません! 言葉を間違えました!」
奈緒「でもなぁ! モジャモジャって程じゃないからな!?」
武内P「は、はい! 覚えておきますので!」
奈緒「……」
武内P「っ……!」
奈緒「……モジャモジャだよおおおおおおっ!!」ピー!
武内P「か、神谷さん! お願いします!」
武内P「落ち着いてください、神谷さん!」
644: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:38:46.81 ID:BaWprrmQo
奈緒「しょうがないだろ!? モジャるのはさぁ!」
武内P「……神谷さん!」
奈緒「何だよ!?」
武内P「っ! し……」
武内P「●の●が濃い方が良い、という方も!」
武内P「……いえ! 世の中には――」
武内P「――濃くなければ駄目だ、という方も居ます!」
奈緒「っ!? ほ、本当かっ!?」
武内P「……」
武内P「……え、ええ……はい」
武内P「……神谷さん!」
奈緒「何だよ!?」
武内P「っ! し……」
武内P「●の●が濃い方が良い、という方も!」
武内P「……いえ! 世の中には――」
武内P「――濃くなければ駄目だ、という方も居ます!」
奈緒「っ!? ほ、本当かっ!?」
武内P「……」
武内P「……え、ええ……はい」
645: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:43:00.09 ID:BaWprrmQo
奈緒「いや……でも……」
武内P「個性の一つ、と言いますか……」
奈緒「……個性?」
武内P「……はい」
武内P「永久脱毛は、それが失われてしまう事になります」
武内P「なので……はい」
武内P「よくお考えになった上で、決めるのが良いかと……」
奈緒「……じゃあ、さ」
奈緒「プロデューサーさんは……どっちが良い?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「個性の一つ、と言いますか……」
奈緒「……個性?」
武内P「……はい」
武内P「永久脱毛は、それが失われてしまう事になります」
武内P「なので……はい」
武内P「よくお考えになった上で、決めるのが良いかと……」
奈緒「……じゃあ、さ」
奈緒「プロデューサーさんは……どっちが良い?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
646: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:47:40.15 ID:BaWprrmQo
武内P「私、ですか?」
奈緒「ああ」
武内P「すみません……私の意見は、重要でしょうか?」
奈緒「いや、ちょっと気になったんだ」
奈緒「プロデューサーさんは、さ?」
奈緒「――あたしが、モジャモジャなのが良いか」
奈緒「――それとも、ツルツルなのが良いか」
奈緒「……どっちが良いと思うんだ?」
武内P「……そ」
武内P「そう、言われましても……!?」
奈緒「ああ」
武内P「すみません……私の意見は、重要でしょうか?」
奈緒「いや、ちょっと気になったんだ」
奈緒「プロデューサーさんは、さ?」
奈緒「――あたしが、モジャモジャなのが良いか」
奈緒「――それとも、ツルツルなのが良いか」
奈緒「……どっちが良いと思うんだ?」
武内P「……そ」
武内P「そう、言われましても……!?」
647: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:52:18.19 ID:BaWprrmQo
奈緒「じゃあ……仮にだぞ?」
武内P「は、はい……」
奈緒「あたしが、今パンツを履いてなかったとして」
武内P「!?」
奈緒「パッ、と見えて……」
奈緒「……どっちの方が良い?」
武内P「あの……か、神谷さん……」
武内P「とても、その……答えにくくなったのですが……!」
武内P「は、はい……」
奈緒「あたしが、今パンツを履いてなかったとして」
武内P「!?」
奈緒「パッ、と見えて……」
奈緒「……どっちの方が良い?」
武内P「あの……か、神谷さん……」
武内P「とても、その……答えにくくなったのですが……!」
648: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 22:56:35.41 ID:BaWprrmQo
奈緒「正直に答えてくれよな」
武内P「す、すみません……わかりません……!」
奈緒「あたし、真剣に悩んでるんだ」
武内P「私も、この状況に頭を抱えています……!」
奈緒「……ほい、っと」
ヒラッ!
武内P「モジャモジャングル!!!」
奈緒「毛糸のパンツだよおおおおおおっ!!」ピー!
武内P「す、すみません! ですが、あの……!」
武内P「毛糸とは言え、今の行為は……その、申し訳ありません!」
武内P「す、すみません……わかりません……!」
奈緒「あたし、真剣に悩んでるんだ」
武内P「私も、この状況に頭を抱えています……!」
奈緒「……ほい、っと」
ヒラッ!
武内P「モジャモジャングル!!!」
奈緒「毛糸のパンツだよおおおおおおっ!!」ピー!
武内P「す、すみません! ですが、あの……!」
武内P「毛糸とは言え、今の行為は……その、申し訳ありません!」
649: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:04:08.53 ID:BaWprrmQo
奈緒「やっぱり、モジャモジャじゃ駄目なんだろ!?」
武内P「っ……!」
奈緒「なあ、ハッキリ言ってくれよ! なあ、おい!」
武内P「か、神谷さんは……その……!」
武内P「永久脱毛をするつもり……なのですか?」
奈緒「っ!?」ビクッ!
奈緒「……な」
奈緒「何か怖いから嫌なんだよおおおっ……!」ウルウルッ!
武内P「……」
武内P「っ……!」
奈緒「なあ、ハッキリ言ってくれよ! なあ、おい!」
武内P「か、神谷さんは……その……!」
武内P「永久脱毛をするつもり……なのですか?」
奈緒「っ!?」ビクッ!
奈緒「……な」
奈緒「何か怖いから嫌なんだよおおおっ……!」ウルウルッ!
武内P「……」
650: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:11:49.33 ID:BaWprrmQo
奈緒「調べてみたら、痛いらしいし……!」
武内P「ご自分でお調べに?」
奈緒「……うん」コクリ
武内P「……成る程」
武内P「神谷さん」
武内P「自分一人で悩む前に、まずは専門の方に相談されてはどうでしょうか」
武内P「プロダクション内にも、詳しい方は沢山います」
奈緒「……うん、だから」
武内P「すみません」
武内P「私は、そういった事の専門家では無いので……はい」
武内P「ご自分でお調べに?」
奈緒「……うん」コクリ
武内P「……成る程」
武内P「神谷さん」
武内P「自分一人で悩む前に、まずは専門の方に相談されてはどうでしょうか」
武内P「プロダクション内にも、詳しい方は沢山います」
奈緒「……うん、だから」
武内P「すみません」
武内P「私は、そういった事の専門家では無いので……はい」
651: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:17:08.36 ID:BaWprrmQo
奈緒「そう、だよな……うん」
武内P「わかっていただけましたか?」
奈緒「ありがと……ごめんな、騒いじゃって」
武内P「いえ、神谷さんの笑顔のためならば」
奈緒「あー……それで、さ?」
奈緒「プロデューサーさんは、どっちの方が良いんだ?」
武内P「えっ?」
奈緒「モジャモジャと、ツルツル」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
武内P「わかっていただけましたか?」
奈緒「ありがと……ごめんな、騒いじゃって」
武内P「いえ、神谷さんの笑顔のためならば」
奈緒「あー……それで、さ?」
奈緒「プロデューサーさんは、どっちの方が良いんだ?」
武内P「えっ?」
奈緒「モジャモジャと、ツルツル」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
652: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:26:37.52 ID:BaWprrmQo
武内P「あの……か、神谷さん?」
奈緒「ほら、一応参考までに聞いておこうと思うんだよ」
武内P「……神谷さん」
武内P「相手が男性とは言え、ですね……」
武内P「……あまり、そういった質問をするのは」
奈緒「……わかってる」
奈緒「でも、恥ずかしがって下を向いてちゃ、前に進めない」
奈緒「しっかり前を向いて――ファンの人のために、輝きたいんだ!」
奈緒「そのために……あたしに力を貸して欲しい」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「待ってください……待ってください……!」
奈緒「ほら、一応参考までに聞いておこうと思うんだよ」
武内P「……神谷さん」
武内P「相手が男性とは言え、ですね……」
武内P「……あまり、そういった質問をするのは」
奈緒「……わかってる」
奈緒「でも、恥ずかしがって下を向いてちゃ、前に進めない」
奈緒「しっかり前を向いて――ファンの人のために、輝きたいんだ!」
奈緒「そのために……あたしに力を貸して欲しい」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「待ってください……待ってください……!」
653: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:33:38.53 ID:BaWprrmQo
奈緒「なあ、どっちが良い?」
武内P「そ、そう……ですね……」
奈緒「……」
武内P「っ……!」
武内P「……じ、自分らしさ」
武内P「貴女が、自分らしいと思えるのは……」
武内P「……どちら、でしょうか?」
奈緒「……」
奈緒「あたし……らしさ……?」
武内P「そ、そう……ですね……」
奈緒「……」
武内P「っ……!」
武内P「……じ、自分らしさ」
武内P「貴女が、自分らしいと思えるのは……」
武内P「……どちら、でしょうか?」
奈緒「……」
奈緒「あたし……らしさ……?」
654: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:38:42.68 ID:BaWprrmQo
奈緒「そりゃあ、モジャモジャだけど……でも……」
武内P「……それでは、いけませんか?」
奈緒「えっ?」
武内P「……」
武内P「貴女の歩んできた道は、決して間違っていません」
武内P「それは、先程の貴女の言葉からもよくわかります」
武内P「そして、ファンの方の事を思うなら――」
武内P「――下を向いている暇は無い、と」
武内P「……そう、思います」
奈緒「……!」
武内P「……それでは、いけませんか?」
奈緒「えっ?」
武内P「……」
武内P「貴女の歩んできた道は、決して間違っていません」
武内P「それは、先程の貴女の言葉からもよくわかります」
武内P「そして、ファンの方の事を思うなら――」
武内P「――下を向いている暇は無い、と」
武内P「……そう、思います」
奈緒「……!」
655: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:45:35.78 ID:BaWprrmQo
奈緒「そうか……そうだよな!」パッ!
武内P「はい」
奈緒「あたし……モジャモジャでも良いんだよな!」
武内P「それは、その……んん……まあ、はい」
奈緒「つ、つまり……その、なんだ……」
奈緒「ぷ、プロデューサーさんは――」
奈緒「――あ、あたしはモジャモジャが良いって事だよな?///」モジモジ…
武内P「えっ?」
武内P「はい」
奈緒「あたし……モジャモジャでも良いんだよな!」
武内P「それは、その……んん……まあ、はい」
奈緒「つ、つまり……その、なんだ……」
奈緒「ぷ、プロデューサーさんは――」
奈緒「――あ、あたしはモジャモジャが良いって事だよな?///」モジモジ…
武内P「えっ?」
656: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:51:13.23 ID:BaWprrmQo
奈緒「あ、いや! 変な意味じゃないぞ!?」
武内P「は、はあ……」
奈緒「そのままの自分で良いって言われて、その……!」
武内P「え、ええ……」
奈緒「悩んでたけど、嬉しかったって言うか……!///」
奈緒「~~っ!/// 無し!/// 今の無し!///」
奈緒「頼む!/// 忘れてくれ――っ!///」
武内P「……はい」
武内P「今日のことは、忘れるように努力します」ニコリ
奈緒「っ!?/// わっ、笑うなよなあああっ!?///」
武内P「は、はあ……」
奈緒「そのままの自分で良いって言われて、その……!」
武内P「え、ええ……」
奈緒「悩んでたけど、嬉しかったって言うか……!///」
奈緒「~~っ!/// 無し!/// 今の無し!///」
奈緒「頼む!/// 忘れてくれ――っ!///」
武内P「……はい」
武内P「今日のことは、忘れるように努力します」ニコリ
奈緒「っ!?/// わっ、笑うなよなあああっ!?///」
657: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/03(日) 23:55:21.01 ID:BaWprrmQo
・ ・ ・
武内P「……その話が、ねじれて伝わったようですね」
ちひろ「成る程……」
武内P「その結果、プロジェクトルームに……」
ちひろ「……はい、これが」
…コトリ
武内P「……」
武内P「育毛促進、ですか」
ちひろ「……あの、プロデューサーさん」
武内P「……何ですか?」
ちひろ「……」
ちひろ「これ、お使いになられますか?」
おわり
武内P「……その話が、ねじれて伝わったようですね」
ちひろ「成る程……」
武内P「その結果、プロジェクトルームに……」
ちひろ「……はい、これが」
…コトリ
武内P「……」
武内P「育毛促進、ですか」
ちひろ「……あの、プロデューサーさん」
武内P「……何ですか?」
ちひろ「……」
ちひろ「これ、お使いになられますか?」
おわり
666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:16:15.83 ID:ygpzqO+to
書きます
武内P「ストリートファイターV、ですか」
武内P「ストリートファイターV、ですか」
667: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:20:46.30 ID:ygpzqO+to
杏「うわっ!?」
紗南「えへへ、隙ありぃ♪」
杏「……あ~あ、やられちゃったじゃんかー」
武内P「えっ? す、すみません……」
紗南「じゃ、続きやろっか!」
杏「そだねー、次は誰を使おうかなー」
武内P「あ、あの……」
武内P「何故、ここでゲームをしているのですか……?」
紗南「えへへ、隙ありぃ♪」
杏「……あ~あ、やられちゃったじゃんかー」
武内P「えっ? す、すみません……」
紗南「じゃ、続きやろっか!」
杏「そだねー、次は誰を使おうかなー」
武内P「あ、あの……」
武内P「何故、ここでゲームをしているのですか……?」
668: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:24:29.70 ID:ygpzqO+to
武内P「それに、もうすぐレッスンの筈ですが……」
杏「さっきの勝負はケチがついたからさ、ノーカンノーカン」
紗南「あたしはそれでも良いよ!」
武内P「あの……」
杏「ほほう? 随分と余裕じゃんか~」
紗南「へっへっへ! 余裕じゃなくて自信だよ!」
武内P「す、すみません!」
武内P「私の話を聞いていただけますか……!?」
杏「さっきの勝負はケチがついたからさ、ノーカンノーカン」
紗南「あたしはそれでも良いよ!」
武内P「あの……」
杏「ほほう? 随分と余裕じゃんか~」
紗南「へっへっへ! 余裕じゃなくて自信だよ!」
武内P「す、すみません!」
武内P「私の話を聞いていただけますか……!?」
669: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:27:41.68 ID:ygpzqO+to
杏「もー、ちょっとだけだってば」
武内P「いえ、ですが……」
紗南「あっ、良い事思いついた!」
武内P「良い事、ですか?」
紗南「あたし達に勝ったら、すぐレッスンに行くって事で!」
杏「成る程ね~。うん、それなら納得出来るよ」
武内P「……あの」
武内P「それは、結局ゲームをしている事に……」
武内P「いえ、ですが……」
紗南「あっ、良い事思いついた!」
武内P「良い事、ですか?」
紗南「あたし達に勝ったら、すぐレッスンに行くって事で!」
杏「成る程ね~。うん、それなら納得出来るよ」
武内P「……あの」
武内P「それは、結局ゲームをしている事に……」
670: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:33:46.77 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
武内P「……」
紗南「あー……何か、悪いことしちゃったかな?」
杏「気にする事無いって。弱肉強食、お気楽極楽、ってね」
紗南「とりあえず、時間もまだあるし……やっとく?」
杏「そだねー。思ったより早く勝てちゃったもんね」
武内P「……」
コンコン、ガチャッ!
まゆP「――うい~っす……って、ん?」
まゆP「おいおいお前ら、事務所で何ゲームしてんだ」
杏・紗南「おっ!」
武内P「……」
紗南「あー……何か、悪いことしちゃったかな?」
杏「気にする事無いって。弱肉強食、お気楽極楽、ってね」
紗南「とりあえず、時間もまだあるし……やっとく?」
杏「そだねー。思ったより早く勝てちゃったもんね」
武内P「……」
コンコン、ガチャッ!
まゆP「――うい~っす……って、ん?」
まゆP「おいおいお前ら、事務所で何ゲームしてんだ」
杏・紗南「おっ!」
671: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:40:51.48 ID:ygpzqO+to
杏「良い所に来たじゃ~ん」ニヤリ!
紗南「うわぁ、悪い顔してるなぁ……」
まゆP「しかも、やってるのは格ゲーかよ、ええ?」
まゆP「子供はね、皆でスマブラやりなさい、スマブラを」
まゆP「だけどコントローラー触る時は手を拭いてからだからね」
まゆP「じゃないと、ポテチの油で汚れちゃうから」
まゆP「お前あれだよ? 次の奴に代わる時に怒られちゃうよ?」
杏「いやー、プロデューサーとやったけど歯ごたえが無くてさぁ」
紗南「ねねね、ストリートファイターやった事ある?」
まゆP「はっはっは! バカな事聞くんじゃねえよ!」
まゆP「俺、学年で一番強かったから!」
まゆP「友達の兄ちゃんもボッコボコにしたことあるから!」
紗南「うわぁ、悪い顔してるなぁ……」
まゆP「しかも、やってるのは格ゲーかよ、ええ?」
まゆP「子供はね、皆でスマブラやりなさい、スマブラを」
まゆP「だけどコントローラー触る時は手を拭いてからだからね」
まゆP「じゃないと、ポテチの油で汚れちゃうから」
まゆP「お前あれだよ? 次の奴に代わる時に怒られちゃうよ?」
杏「いやー、プロデューサーとやったけど歯ごたえが無くてさぁ」
紗南「ねねね、ストリートファイターやった事ある?」
まゆP「はっはっは! バカな事聞くんじゃねえよ!」
まゆP「俺、学年で一番強かったから!」
まゆP「友達の兄ちゃんもボッコボコにしたことあるから!」
672: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:45:56.21 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
まゆP「……」
杏「ん~っ! そろそろお昼寝の時間かな~!」
紗南「レッスンの時間だって! ほら、行こうよっ!」
杏「え~? めんどくさ~い」
紗南「……何ていうか、そっとしといてあげた方が良いんじゃない?」
武内P・まゆP「……」
杏「……ま、それもそうだね」
紗南「スカッとさせてくれたお礼! へへっ、なんてね!」
武内P・まゆP「……」
まゆP「……」
杏「ん~っ! そろそろお昼寝の時間かな~!」
紗南「レッスンの時間だって! ほら、行こうよっ!」
杏「え~? めんどくさ~い」
紗南「……何ていうか、そっとしといてあげた方が良いんじゃない?」
武内P・まゆP「……」
杏「……ま、それもそうだね」
紗南「スカッとさせてくれたお礼! へへっ、なんてね!」
武内P・まゆP「……」
673: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:51:34.88 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
まゆP「……なあ」
武内P「……はい」
まゆP「……お前、プレステ4持ってる?」
武内P「……いえ、持っていません」
まゆP「……なあ」
武内P「……はい」
まゆP「……お前、俺の言いたいことわかる?」
武内P「……はい、わかります」
武内P・まゆP「……」
まゆP「――残業すんじゃねえぞ」
武内P「――ええ、勿論」
まゆP「……なあ」
武内P「……はい」
まゆP「……お前、プレステ4持ってる?」
武内P「……いえ、持っていません」
まゆP「……なあ」
武内P「……はい」
まゆP「……お前、俺の言いたいことわかる?」
武内P「……はい、わかります」
武内P・まゆP「……」
まゆP「――残業すんじゃねえぞ」
武内P「――ええ、勿論」
674: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 20:57:23.84 ID:ygpzqO+to
https://www.youtube.com/watch?v=w5D3kIRCK2Q
・ ・ ・
まゆP「アケコン……どれにすっかな」
武内P「……私は、これにします」
まゆP「お前、それ……!」
武内P「今は、仕事が恋人のようなものですから」
まゆP「へっ! 良いじゃねえか、最高の恋人だぜ!」
まゆP「それじゃあ、俺は安いのにしようかな」
武内P「……」ジーッ!
まゆP「……あーもー、うるせえ目だな本当によぉ!」
まゆP「買えば良いんだろ、こっちのをよ!」
まゆP「手にシックリきやがるぜクソッタレ!」
・ ・ ・
まゆP「アケコン……どれにすっかな」
武内P「……私は、これにします」
まゆP「お前、それ……!」
武内P「今は、仕事が恋人のようなものですから」
まゆP「へっ! 良いじゃねえか、最高の恋人だぜ!」
まゆP「それじゃあ、俺は安いのにしようかな」
武内P「……」ジーッ!
まゆP「……あーもー、うるせえ目だな本当によぉ!」
まゆP「買えば良いんだろ、こっちのをよ!」
まゆP「手にシックリきやがるぜクソッタレ!」
675: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:05:48.61 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
武内P「……」
まゆP「あーあー、相っ変わらず何もねえ部屋だなぁ!」
まゆP「はーい、そこにデーン! プレステフォ~ンヌ」
まゆP「いやー、良いですねー! 部屋がグッと引き締まった!」
武内P「あの……その手の缶ビールは、一体?」
武内P「それに、何故私の部屋に……」
まゆP「良いじゃねえか、たまには」
まゆP「ほれ、さっさと繋ごうぜ。んで、対戦すんぞ」
まゆP「っていうか、まずはお前をボコってストレス解消させろや!」
まゆP「P勝ちしといてアクビするとかふざけんじゃねえぞコラァァァァ!!」
武内P「……私は、気の毒そうな目で見られました」
武内P「……」
まゆP「あーあー、相っ変わらず何もねえ部屋だなぁ!」
まゆP「はーい、そこにデーン! プレステフォ~ンヌ」
まゆP「いやー、良いですねー! 部屋がグッと引き締まった!」
武内P「あの……その手の缶ビールは、一体?」
武内P「それに、何故私の部屋に……」
まゆP「良いじゃねえか、たまには」
まゆP「ほれ、さっさと繋ごうぜ。んで、対戦すんぞ」
まゆP「っていうか、まずはお前をボコってストレス解消させろや!」
まゆP「P勝ちしといてアクビするとかふざけんじゃねえぞコラァァァァ!!」
武内P「……私は、気の毒そうな目で見られました」
676: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:09:33.31 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
prrrr!prrrr!
武内P「……と、すみません」
凛「うん」
武内P「……はい……ええ、勿論」
凛「……」
武内P「……では、今夜も」
凛「……」
武内P「……すみません、お待たせしました」
凛「ねえ、今の電話……誰からだったの?」
武内P「いえ、お気になさらず……」
凛「……ふーん、そう」
prrrr!prrrr!
武内P「……と、すみません」
凛「うん」
武内P「……はい……ええ、勿論」
凛「……」
武内P「……では、今夜も」
凛「……」
武内P「……すみません、お待たせしました」
凛「ねえ、今の電話……誰からだったの?」
武内P「いえ、お気になさらず……」
凛「……ふーん、そう」
677: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:14:28.18 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
武内P「……」
タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
リュウ『昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳!』
武内P「…………」
タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
リュウ『昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜――』
・ ・ ・
武内P「……」
クイッ…クイッ…クイッ…クイッ…
未央「ねえ……プロデューサーの左手の動き、何?」
卯月「さ、さあ……?」
凛「……」
武内P「……」
タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
リュウ『昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳!』
武内P「…………」
タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
リュウ『昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜拳! 昇竜――』
・ ・ ・
武内P「……」
クイッ…クイッ…クイッ…クイッ…
未央「ねえ……プロデューサーの左手の動き、何?」
卯月「さ、さあ……?」
凛「……」
678: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:22:56.57 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
まゆP『――うし、やるか』
武内P「ええ、そうですね」
まゆP『っつーかよ、なんでリュウなんだよ』
まゆP『道着キャラだったら、豪鬼使えば良いだろ』
武内P「……それは、貴方にも言えることでは?」
まゆP『そ、そりゃあお前アレだよ、アレ』
まゆP『なんつーか、ガキの頃からの思い出っつーもんがよ?』
武内P「……はい、そうですね」
リュウ『――この道を進むのみ!』
武内P・まゆP「『……」』
ケン『――来いよ! 熱くさせてやるぜ!』
武内P・まゆP「『……っくく!」』
まゆP『――うし、やるか』
武内P「ええ、そうですね」
まゆP『っつーかよ、なんでリュウなんだよ』
まゆP『道着キャラだったら、豪鬼使えば良いだろ』
武内P「……それは、貴方にも言えることでは?」
まゆP『そ、そりゃあお前アレだよ、アレ』
まゆP『なんつーか、ガキの頃からの思い出っつーもんがよ?』
武内P「……はい、そうですね」
リュウ『――この道を進むのみ!』
武内P・まゆP「『……」』
ケン『――来いよ! 熱くさせてやるぜ!』
武内P・まゆP「『……っくく!」』
679: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:32:50.85 ID:ygpzqO+to
まゆP『ゲームは子供がするもんだ、って言葉があるよな』
武内P「ええ、そうですね」
『ROUND 1』
まゆP『俺、この歳になってやっと意味がわかった気がするぜ』
武内P「えっ?」
『FIGHT』
まゆP『なあ、聞いてくれるか?』
リュウ『波動拳!』・ケン『波動拳!』
まゆP『――聞けよ! サラッと波動拳うってんじゃねえぞ!』
武内P「実は、私も意味がわかった気がしています」
まゆP『あん? ってオイコラァァァ! ちょっ、待って!』
武内P「ゲームをすると、大人でも子供になる、と」
武内P「……そういう意味なのではと考えています」
武内P「ええ、そうですね」
『ROUND 1』
まゆP『俺、この歳になってやっと意味がわかった気がするぜ』
武内P「えっ?」
『FIGHT』
まゆP『なあ、聞いてくれるか?』
リュウ『波動拳!』・ケン『波動拳!』
まゆP『――聞けよ! サラッと波動拳うってんじゃねえぞ!』
武内P「実は、私も意味がわかった気がしています」
まゆP『あん? ってオイコラァァァ! ちょっ、待って!』
武内P「ゲームをすると、大人でも子供になる、と」
武内P「……そういう意味なのではと考えています」
680: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:42:03.02 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
凛・まゆ「……!」
武内P「あの……渋谷さん、佐久間さん?」
まゆP「なんでぇなんでぇ、おっかねえツラしやがって」
まゆP「お前らどうした、殺意の波動か? 目覚めちゃったのか?」
武内P「それは……困りますね」
まゆP「まあ、お前は常にそんな顔してるけどな」
武内P「……」
まゆP「っつーか、二人して何だよ」
まゆP「俺ら、帰ってやる事あんだよ。なあ?」
武内P「ええ、そうですね」
凛・まゆ「……!」
凛・まゆ「……!」
武内P「あの……渋谷さん、佐久間さん?」
まゆP「なんでぇなんでぇ、おっかねえツラしやがって」
まゆP「お前らどうした、殺意の波動か? 目覚めちゃったのか?」
武内P「それは……困りますね」
まゆP「まあ、お前は常にそんな顔してるけどな」
武内P「……」
まゆP「っつーか、二人して何だよ」
まゆP「俺ら、帰ってやる事あんだよ。なあ?」
武内P「ええ、そうですね」
凛・まゆ「……!」
681: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:48:25.33 ID:ygpzqO+to
凛「……最近、様子がおかしい」
武内P「そう、でしょうか?」
凛「全然、サービス残業してない!」
武内P「それは……良い事なのでは?」
まゆ「二人して、何をしてるんですか?」
まゆP「あぁん? 別に、大した事はしてねえよ」
まゆ「うふ、それにしては……最近、楽しそうですねぇ」
まゆP「そうか? まあ、滾ってきてはいるけれども」
凛「……ねえ、何してるの!?」
凛「納得のいく説明を聞かせて!」
まゆ「まゆも、ご一緒して良いですか?」
まゆ「言えないような事じゃないなら、良いですよねぇ」
武内P・まゆP「……」
武内P「そう、でしょうか?」
凛「全然、サービス残業してない!」
武内P「それは……良い事なのでは?」
まゆ「二人して、何をしてるんですか?」
まゆP「あぁん? 別に、大した事はしてねえよ」
まゆ「うふ、それにしては……最近、楽しそうですねぇ」
まゆP「そうか? まあ、滾ってきてはいるけれども」
凛「……ねえ、何してるの!?」
凛「納得のいく説明を聞かせて!」
まゆ「まゆも、ご一緒して良いですか?」
まゆ「言えないような事じゃないなら、良いですよねぇ」
武内P・まゆP「……」
682: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 21:52:54.08 ID:ygpzqO+to
武内P「渋谷さん……安心してください」
凛「でも……!」
武内P「……誰にも、言わないで頂けますか?」
凛「! うん、言わないから!」
武内P「――バレないよう、早出をしているので大丈夫です」ニコリ
凛「……ふーん、そうなんだ」
凛「なら、安心だね」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「……」
凛「ふざけないでよ!! 答えになってない!!」
凛「でも……!」
武内P「……誰にも、言わないで頂けますか?」
凛「! うん、言わないから!」
武内P「――バレないよう、早出をしているので大丈夫です」ニコリ
凛「……ふーん、そうなんだ」
凛「なら、安心だね」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「……」
凛「ふざけないでよ!! 答えになってない!!」
683: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 22:01:43.17 ID:ygpzqO+to
まゆP「……良いか、まゆ」
まゆP「男には、誰にも言わずにやり遂げなきゃいけない時がある」
まゆP「誰かに言った時点で、手の中からこぼれちまうんだ」
まゆP「思いとか、握りしめた100円玉とか……色々な」
まゆ「シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんは?」
まゆP「……まゆ」
まゆP「お前はアイドルで、ファンの人達に笑顔を向けなきゃならねえ」
まゆP「でもな、そんなお前に……背中を見守ってもらえたら」
まゆP「男ってのは単純でな、気合が入るもんなんだよ」
まゆ「まゆには、教えてくれないんですかぁ?」
まゆP「ねえ、俺の話聞いてる!?」
まゆP「男には、誰にも言わずにやり遂げなきゃいけない時がある」
まゆP「誰かに言った時点で、手の中からこぼれちまうんだ」
まゆP「思いとか、握りしめた100円玉とか……色々な」
まゆ「シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんは?」
まゆP「……まゆ」
まゆP「お前はアイドルで、ファンの人達に笑顔を向けなきゃならねえ」
まゆP「でもな、そんなお前に……背中を見守ってもらえたら」
まゆP「男ってのは単純でな、気合が入るもんなんだよ」
まゆ「まゆには、教えてくれないんですかぁ?」
まゆP「ねえ、俺の話聞いてる!?」
684: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 22:07:32.48 ID:ygpzqO+to
凛「プロデューサー!」
まゆ「プロデューサーさん?」
まゆP「ああもう、うるせえうるせえ! ゲームだよ、ゲーム!」
武内P「……ええ、実は二人で同じゲームを」
凛「誤魔化さないでよ! 馬鹿にしてるの!?」
まゆ「二人みたいな大人が、真剣になるはずないですよねぇ?」
武内P・まゆP「……」
まゆP「本当の事は言ったから、俺らはもう行くからな」
武内P「すみません……ネット対戦もし、かなり仕上がってきたので」
凛「ちょっと! 逃げないでよ!」
まゆ「二人共、どこへ行くんですか?」
武内P・まゆP「……」
武内P・まゆP「――俺より強い奴に、会いに行く」
凛・まゆ「……」
凛・まゆ「……はっ?」
まゆ「プロデューサーさん?」
まゆP「ああもう、うるせえうるせえ! ゲームだよ、ゲーム!」
武内P「……ええ、実は二人で同じゲームを」
凛「誤魔化さないでよ! 馬鹿にしてるの!?」
まゆ「二人みたいな大人が、真剣になるはずないですよねぇ?」
武内P・まゆP「……」
まゆP「本当の事は言ったから、俺らはもう行くからな」
武内P「すみません……ネット対戦もし、かなり仕上がってきたので」
凛「ちょっと! 逃げないでよ!」
まゆ「二人共、どこへ行くんですか?」
武内P・まゆP「……」
武内P・まゆP「――俺より強い奴に、会いに行く」
凛・まゆ「……」
凛・まゆ「……はっ?」
685: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 22:17:17.87 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
武内P・まゆP「……!」
武内P「……少し、緊張しますね」
まゆP「おいおい、だらしねえな……ビビってんのか?」ブルブル!
武内P「……」ジーッ!
まゆP「ば、バッカお前これは違うから! 武者的な震えだからね!」ブルブル!
まゆP「あっ、トイレ! トイレ我慢してたからかも!」
武内P「コンボは?」
まゆP「――完璧にきまってんだろ」
まゆP「対空は?」
武内P「――笑顔です」
武内P「……では、行きましょう」
まゆP「見てろや、ピコピコガールズ共がぁ!」
まゆP「大人の立ち回りってのを見せてやんよォォォォォ!!」
武内P・まゆP「……!」
武内P「……少し、緊張しますね」
まゆP「おいおい、だらしねえな……ビビってんのか?」ブルブル!
武内P「……」ジーッ!
まゆP「ば、バッカお前これは違うから! 武者的な震えだからね!」ブルブル!
まゆP「あっ、トイレ! トイレ我慢してたからかも!」
武内P「コンボは?」
まゆP「――完璧にきまってんだろ」
まゆP「対空は?」
武内P「――笑顔です」
武内P「……では、行きましょう」
まゆP「見てろや、ピコピコガールズ共がぁ!」
まゆP「大人の立ち回りってのを見せてやんよォォォォォ!!」
686: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/04(月) 22:23:52.67 ID:ygpzqO+to
・ ・ ・
武内P・まゆP「……」
杏「ま、こんなもんかな~」
紗南「二人共、すっごい気合入ってたね!」
杏「いやー、気合で勝てれば苦労はしないっしょ」
紗南「……だねー、やりこみの差ってやつかなっ」
杏「んじゃ、気が向いたらまた四人で対戦しよっか」
紗南「あっ、良いね! アイテムとか色々有りにしてさ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P・まゆP「……」
武内P「……若い方は、色々なゲームをしますね」
まゆP「……す……す……!」
まゆP「スマブラかよオオオォォォォォ!!」
おわり
武内P・まゆP「……」
杏「ま、こんなもんかな~」
紗南「二人共、すっごい気合入ってたね!」
杏「いやー、気合で勝てれば苦労はしないっしょ」
紗南「……だねー、やりこみの差ってやつかなっ」
杏「んじゃ、気が向いたらまた四人で対戦しよっか」
紗南「あっ、良いね! アイテムとか色々有りにしてさ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P・まゆP「……」
武内P「……若い方は、色々なゲームをしますね」
まゆP「……す……す……!」
まゆP「スマブラかよオオオォォォォォ!!」
おわり
699: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 20:56:12.09 ID:0qI/TSfAo
書きます
武内P「ゲームで女心を学べ?」
武内P「ゲームで女心を学べ?」
700: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 20:59:35.70 ID:0qI/TSfAo
未央「そう! プロデューサーは、女心を学ぶべきだよ!」
武内P「ですが……ゲームから、ですか?」
未央「と、言う訳で! 色々持ってきたからね~!」
武内P「あの……本田さん?」
未央「……ほら、ウチって兄貴が居るじゃん?」
未央「処分したいんだけど、捨てるのは心苦しい、ってさ」
未央「だから、引き取り手を探してたんだよねっ☆」テヘペロ!
武内P「……それが理由、ですか」
武内P「ですが……ゲームから、ですか?」
未央「と、言う訳で! 色々持ってきたからね~!」
武内P「あの……本田さん?」
未央「……ほら、ウチって兄貴が居るじゃん?」
未央「処分したいんだけど、捨てるのは心苦しい、ってさ」
未央「だから、引き取り手を探してたんだよねっ☆」テヘペロ!
武内P「……それが理由、ですか」
701: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:01:56.22 ID:0qI/TSfAo
未央「なんか、思い出が詰まってて捨てたくないんだって」
武内P「しかし……女心を学べ、というのは?」
未央「あっ! それも理由だからね?」
武内P「えっ?」
未央「……ほら、プロデューサーって、ちょっとアレじゃん?」
未央「だから、何でも良いから……とにかく女心をさ?」
未央「うん……まあ……そんな感じ」
武内P「……アレ、ですか」
武内P「しかし……女心を学べ、というのは?」
未央「あっ! それも理由だからね?」
武内P「えっ?」
未央「……ほら、プロデューサーって、ちょっとアレじゃん?」
未央「だから、何でも良いから……とにかく女心をさ?」
未央「うん……まあ……そんな感じ」
武内P「……アレ、ですか」
702: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:05:52.24 ID:0qI/TSfAo
未央「まあ、ゲームと現実は違うけどさ」
未央「ちょっとでも足しになるんじゃないかなー、って」
武内P「あの……私は、そこまでアレですか?」
未央「……プロデューサー」
未央「このゲームの山……ううん」
未央「――この子達、貰ってくれるかな」
未央「そうすれば……きっと、死んだ兄貴も喜んでくれるから……!」ウルウルッ!
武内P「いえ、あの……ご存命ですよね?」
武内P「こんな所で、演技力を発揮されても……」
未央「ちょっとでも足しになるんじゃないかなー、って」
武内P「あの……私は、そこまでアレですか?」
未央「……プロデューサー」
未央「このゲームの山……ううん」
未央「――この子達、貰ってくれるかな」
未央「そうすれば……きっと、死んだ兄貴も喜んでくれるから……!」ウルウルッ!
武内P「いえ、あの……ご存命ですよね?」
武内P「こんな所で、演技力を発揮されても……」
703: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:09:48.38 ID:0qI/TSfAo
・ ・ ・
武内P「……勢いに押されて、受け取ってしまった」
どっさり…!
武内P「……」
武内P(本田さんにバレないよう、処分するか)
武内P(……いや、しかし)
武内P(彼女の言ったように……)
武内P「私は……ゲームから学ばなければならない程、アレなのだろうか」
武内P「……」
武内P「……一応、プレイしてみるか」
武内P「……勢いに押されて、受け取ってしまった」
どっさり…!
武内P「……」
武内P(本田さんにバレないよう、処分するか)
武内P(……いや、しかし)
武内P(彼女の言ったように……)
武内P「私は……ゲームから学ばなければならない程、アレなのだろうか」
武内P「……」
武内P「……一応、プレイしてみるか」
704: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:12:51.16 ID:0qI/TSfAo
・ ・ ・
二週間後
ガチャッ!
未央「――おはようございまーす!」
武内P「本田さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「ねね、ゲームやってみた?」
武内P「はい。一通りは、プレイしてみました」
未央「え、マジ? 結構な量が無かった?」
武内P「アイドルの皆さんの――笑顔のためですから」
未央「……うわぁ、なんか心苦しい」
二週間後
ガチャッ!
未央「――おはようございまーす!」
武内P「本田さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「ねね、ゲームやってみた?」
武内P「はい。一通りは、プレイしてみました」
未央「え、マジ? 結構な量が無かった?」
武内P「アイドルの皆さんの――笑顔のためですから」
未央「……うわぁ、なんか心苦しい」
705: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:19:03.24 ID:0qI/TSfAo
未央「でもさ、これで女心は完璧に理解出来たね!」グッ!
武内P「いえ、それは……」
未央「……ま、所詮はゲームだしね」
武内P「はい」
武内P「学んできた事が、本当に正しいのかどうか確認しながら……」
武内P「――皆さん一人一人の個性に合わせて実践する」
武内P「……そうする事で、女心が理解出来るだろう、と」
武内P「……そう、考えています」
未央「……」
未央「はい?」
武内P「いえ、それは……」
未央「……ま、所詮はゲームだしね」
武内P「はい」
武内P「学んできた事が、本当に正しいのかどうか確認しながら……」
武内P「――皆さん一人一人の個性に合わせて実践する」
武内P「……そうする事で、女心が理解出来るだろう、と」
武内P「……そう、考えています」
未央「……」
未央「はい?」
706: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:25:02.62 ID:0qI/TSfAo
未央「えっと……つまり?」
武内P「ゲームで学んだ事を、実際に試してみよう、と」
武内P「……そういう事ですね」
未央「いや、ちょっと待って!? それって、まずくない!?」
武内P「安心してください」
武内P「――個別ルートに入らない程度の好感度調整」
武内P「これに関しては、自信があります」
未央「そっかぁ! それなら安心だねっ!」
未央「……」
未央「ものすっごいゲーム脳になってるうううううう!?」
武内P「ゲームで学んだ事を、実際に試してみよう、と」
武内P「……そういう事ですね」
未央「いや、ちょっと待って!? それって、まずくない!?」
武内P「安心してください」
武内P「――個別ルートに入らない程度の好感度調整」
武内P「これに関しては、自信があります」
未央「そっかぁ! それなら安心だねっ!」
未央「……」
未央「ものすっごいゲーム脳になってるうううううう!?」
707: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:30:45.33 ID:0qI/TSfAo
武内P「本田さん、お礼を言わせてください」
未央「なっ、何の!?」
武内P「貴女が、私に新しい道を示してくれた事に関してです」
未央「待って!? 私のせいみたく言わないで!?」
武内P「――本田さん」
武内P「やはり、私にとって貴女は……大切な存在です」
武内P「これからもずっと……私に――笑顔を向けてくれますか?」
未央「ふえっ!?/// ず、ずっと!?///」
未央「い、いや……まあ……向けるけど、さ?///」
武内P「今の会話で――」
武内P「――好感度が、3程上がったと思います」
未央「……なんじゃそらこら!!」
未央「なっ、何の!?」
武内P「貴女が、私に新しい道を示してくれた事に関してです」
未央「待って!? 私のせいみたく言わないで!?」
武内P「――本田さん」
武内P「やはり、私にとって貴女は……大切な存在です」
武内P「これからもずっと……私に――笑顔を向けてくれますか?」
未央「ふえっ!?/// ず、ずっと!?///」
未央「い、いや……まあ……向けるけど、さ?///」
武内P「今の会話で――」
武内P「――好感度が、3程上がったと思います」
未央「……なんじゃそらこら!!」
708: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:35:16.77 ID:0qI/TSfAo
武内P「……どう、でしょうか?」
未央「どうも何も、今みたいな事ばっかり言うつもり!?」
武内P「時と場合と……相手にもよりますね」
未央「……確かに、ドキッとしたけどさぁ!?」
武内P「大丈夫です」
武内P「――刺されない程度の好感度調整」
武内P「こちらに関しても、自信があります」
未央「……な~んだ、それなら良かった!」
未央「……」
未央「いやいやいや! 修羅場にはなるって事でしょ!?」
未央「どうも何も、今みたいな事ばっかり言うつもり!?」
武内P「時と場合と……相手にもよりますね」
未央「……確かに、ドキッとしたけどさぁ!?」
武内P「大丈夫です」
武内P「――刺されない程度の好感度調整」
武内P「こちらに関しても、自信があります」
未央「……な~んだ、それなら良かった!」
未央「……」
未央「いやいやいや! 修羅場にはなるって事でしょ!?」
709: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:38:36.43 ID:0qI/TSfAo
武内P「いえ、今のは最悪のケース、ですね」
未央「……そうなの?」
武内P「はい、当然です」
未央「……」
武内P「アイドルの皆さんの好感度を稼ぎ……」
武内P「コミュニケーションを円滑にし、仕事に打ち込んで頂く」
武内P「――それによって、魅力と輝きを引き出す」
武内P「……これが、目標ですね」
未央「……」
未央「恋愛マスターじゃなく、アイドルマスターって事……?」
未央「……そうなの?」
武内P「はい、当然です」
未央「……」
武内P「アイドルの皆さんの好感度を稼ぎ……」
武内P「コミュニケーションを円滑にし、仕事に打ち込んで頂く」
武内P「――それによって、魅力と輝きを引き出す」
武内P「……これが、目標ですね」
未央「……」
未央「恋愛マスターじゃなく、アイドルマスターって事……?」
710: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:42:40.08 ID:0qI/TSfAo
未央「でもまぁ、それなら……良い、のかな?」
武内P「いえ、正直……不安もあります」
未央「不安?」
武内P「はい」
武内P「なので……本田さん」
武内P「私が学んだ事を実践している場面を見て……」
武内P「――女性としての視点から、アドバイスを頂けませんか?」
未央「……」
未央「へっ?」
武内P「いえ、正直……不安もあります」
未央「不安?」
武内P「はい」
武内P「なので……本田さん」
武内P「私が学んだ事を実践している場面を見て……」
武内P「――女性としての視点から、アドバイスを頂けませんか?」
未央「……」
未央「へっ?」
711: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:45:55.56 ID:0qI/TSfAo
・ ・ ・
未央「……」
未央(隠れて見てろ、って言われたけど……)
未央(……まあ、危なくなったら止めれば良いよね)
コンコン、ガチャッ
奏「――失礼します」
武内P「速水さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「……」
未央(……はやみん?)
未央「……」
未央(隠れて見てろ、って言われたけど……)
未央(……まあ、危なくなったら止めれば良いよね)
コンコン、ガチャッ
奏「――失礼します」
武内P「速水さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「……」
未央(……はやみん?)
712: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 21:53:14.73 ID:0qI/TSfAo
奏「どうしたの? 貴方が呼び出すなんて、珍しいじゃない」
武内P「そう、でしょうか?」
奏「そうよ。今も、無表情で何を考えてるかわからない……」
武内P「……」
奏「……ふふっ、だから知りたくなるのかしらね」
奏「無知は罪なり、って言葉があるでしょう?」
奏「私、罪を犯せる程度胸があるタイプじゃないの」クスリ
武内P「……」
未央「……」
未央(だ、誰も見てない時のはやみんって……あんな感じなんだ)
武内P「そう、でしょうか?」
奏「そうよ。今も、無表情で何を考えてるかわからない……」
武内P「……」
奏「……ふふっ、だから知りたくなるのかしらね」
奏「無知は罪なり、って言葉があるでしょう?」
奏「私、罪を犯せる程度胸があるタイプじゃないの」クスリ
武内P「……」
未央「……」
未央(だ、誰も見てない時のはやみんって……あんな感じなんだ)
713: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:00:10.66 ID:0qI/TSfAo
奏「だから、唇を求める事はあっても、自分からは踏み出さない」
武内P「……」
奏「ズルい女だと思う?」
武内P「……」
奏「――女はね、ズルい生き物なの」
奏「でも、それを知ってるだけじゃ――知は空虚なり、ね」
奏「チャーミングな貴方は、どうなのかな?」
奏「私の唇の感触を知る――」
奏「――英知を持つ英雄になる覚悟は、ある?」クスッ!
武内P「……ソクラテス、ですか」
未央「……」
未央(はやみん、凄いよ……!)
未央(プロデューサーが、全然話を切り出せてない……!)
武内P「……」
奏「ズルい女だと思う?」
武内P「……」
奏「――女はね、ズルい生き物なの」
奏「でも、それを知ってるだけじゃ――知は空虚なり、ね」
奏「チャーミングな貴方は、どうなのかな?」
奏「私の唇の感触を知る――」
奏「――英知を持つ英雄になる覚悟は、ある?」クスッ!
武内P「……ソクラテス、ですか」
未央「……」
未央(はやみん、凄いよ……!)
未央(プロデューサーが、全然話を切り出せてない……!)
714: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:04:05.22 ID:0qI/TSfAo
奏「どうなの? 魔法使いさん?」
武内P「……覚悟、ですか」
奏「……ふふっ! 真面目な顔も、チャーミングね!」
武内P「……」
武内P「私の覚悟をお見せする訳には、いきません」
武内P「……私はプロデューサーで、貴女はアイドルですから」
奏「……そう言うと思ったわ」クスッ!
武内P「なので――目を閉じて頂けますか?」
奏「……」
奏「えっ?」
未央「……!?」
未央(えっ!? 何!? 何するつもりなの!?)
武内P「……覚悟、ですか」
奏「……ふふっ! 真面目な顔も、チャーミングね!」
武内P「……」
武内P「私の覚悟をお見せする訳には、いきません」
武内P「……私はプロデューサーで、貴女はアイドルですから」
奏「……そう言うと思ったわ」クスッ!
武内P「なので――目を閉じて頂けますか?」
奏「……」
奏「えっ?」
未央「……!?」
未央(えっ!? 何!? 何するつもりなの!?)
715: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:10:03.19 ID:0qI/TSfAo
奏「ちょっ、ちょっと? ねえ、冗談でしょう?」
武内P「……」
奏「……本気? 嘘でしょう?」
武内P「……」
武内P「私は、アイドルの方に嘘は言いません」
武内P「……私は、プロデューサーですから」
武内P「なので――」
奏「っ……!?」
武内P「――目を閉じて頂けますか?」
未央「……!?……!?」
未央(やばくない!? いやいやいや、ええっ!?)
武内P「……」
奏「……本気? 嘘でしょう?」
武内P「……」
武内P「私は、アイドルの方に嘘は言いません」
武内P「……私は、プロデューサーですから」
武内P「なので――」
奏「っ……!?」
武内P「――目を閉じて頂けますか?」
未央「……!?……!?」
未央(やばくない!? いやいやいや、ええっ!?)
716: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:15:03.83 ID:0qI/TSfAo
奏「……ふぅん、本気みたいね」
武内P「……」
奏「……ねえ、何か言ったら?」
武内P「……」
武内P「……私は、会話でのコミュニケーションが得意ではありません」
武内P「それに……」
武内P「――唇は喋るためじゃなく、と」
武内P「私の知る貴女は、歌っている筈です」
奏「……そ、そうね」
未央「……!」
未央(うーわ、マジ!? マジで!?)
未央(えっ、えっ、キスするの!? しちゃうの!?)
武内P「……」
奏「……ねえ、何か言ったら?」
武内P「……」
武内P「……私は、会話でのコミュニケーションが得意ではありません」
武内P「それに……」
武内P「――唇は喋るためじゃなく、と」
武内P「私の知る貴女は、歌っている筈です」
奏「……そ、そうね」
未央「……!」
未央(うーわ、マジ!? マジで!?)
未央(えっ、えっ、キスするの!? しちゃうの!?)
717: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:19:31.18 ID:0qI/TSfAo
奏「……良いわ、貴方の挑発に乗ってあげる」
武内P「挑発、ですか?」
奏「ええ、そうよ」
武内P「……」
奏「……こうやって、目をつぶっても」ソワソワ!
奏「……私の知る貴方は、何もしないもの」モジモジ!
奏「……でしょう?」ドッキドキドキ!
武内P「はい、なので――」
武内P「――目は閉じたままで、お願いします」
奏「えっ、ええ……良いわよ?///」プルプル…!
未央「……!///」
未央(ひゃあああ!/// うひゃあああ!///)
武内P「挑発、ですか?」
奏「ええ、そうよ」
武内P「……」
奏「……こうやって、目をつぶっても」ソワソワ!
奏「……私の知る貴方は、何もしないもの」モジモジ!
奏「……でしょう?」ドッキドキドキ!
武内P「はい、なので――」
武内P「――目は閉じたままで、お願いします」
奏「えっ、ええ……良いわよ?///」プルプル…!
未央「……!///」
未央(ひゃあああ!/// うひゃあああ!///)
718: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:23:33.17 ID:0qI/TSfAo
武内P「……速水さん、そのままで」
奏「……!///」プルプル…!
未央「……!///」
未央(するじゃん!/// こんなの、しちゃうじゃん!///)
武内P「……」
スッ…
奏「……!///」プルプル…!
未央「……?」
未央(……ん?)
未央(人差し指と中指を……どうする気なんだろ?)
奏「……!///」プルプル…!
未央「……!///」
未央(するじゃん!/// こんなの、しちゃうじゃん!///)
武内P「……」
スッ…
奏「……!///」プルプル…!
未央「……?」
未央(……ん?)
未央(人差し指と中指を……どうする気なんだろ?)
720: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:29:52.74 ID:0qI/TSfAo
・ ・ ・
武内P「……どう、でしたか?」
未央「どう、って言われても……あれ、何?」
武内P「あれ、とは?」
未央「……指で、唇に触ったやつ」
武内P「ああ、あれですか」
武内P「あれも、私がゲームから学んだ技術です」
武内P「……何度も、試行錯誤を繰り返しました」
武内P「ラブプラスは、完全にキスと認識します」ニコリ!
未央「はやみんもそう認識してたからね!?」
未央「っていうか、ここぞとばかりに微笑まないでよ!」
武内P「……どう、でしたか?」
未央「どう、って言われても……あれ、何?」
武内P「あれ、とは?」
未央「……指で、唇に触ったやつ」
武内P「ああ、あれですか」
武内P「あれも、私がゲームから学んだ技術です」
武内P「……何度も、試行錯誤を繰り返しました」
武内P「ラブプラスは、完全にキスと認識します」ニコリ!
未央「はやみんもそう認識してたからね!?」
未央「っていうか、ここぞとばかりに微笑まないでよ!」
721: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:34:59.97 ID:0qI/TSfAo
未央「ラブプラスって、そういうゲームじゃないと思うよ!?」
武内P「いえ、ですが……」
未央「何!?」
武内P「ゲームの画面に、何度も口を付けるのは……はい」
武内P「衛生的に、あまり良くないのでは、と」
武内P「……そう考えた結果、あのような形に」
未央「そうだね! 言ってる事は正しいね!」
未央「でも、どうするの!?」
未央「はやみん、完全にキスされたと思ってたじゃん!」
武内P「ええ……キラキラと、輝いていました」ニコリ!
未央「プロデューサーはちょっと笑顔引っ込めて!」
武内P「いえ、ですが……」
未央「何!?」
武内P「ゲームの画面に、何度も口を付けるのは……はい」
武内P「衛生的に、あまり良くないのでは、と」
武内P「……そう考えた結果、あのような形に」
未央「そうだね! 言ってる事は正しいね!」
未央「でも、どうするの!?」
未央「はやみん、完全にキスされたと思ってたじゃん!」
武内P「ええ……キラキラと、輝いていました」ニコリ!
未央「プロデューサーはちょっと笑顔引っ込めて!」
722: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:41:58.42 ID:0qI/TSfAo
未央「私、はやみんにどんな顔を向ければいいかわかんないよ!」
武内P「笑顔です」
未央「出来ないよ! 無理だよ!」
武内P「えっ?」
未央「だって――」
・ ・ ・
奏「――貴方の事が、一つ知れたわ」キラキラッ!
奏「意外と強引な所もあるんだな、って」キラキラッ!
奏「……ふふっ、私の唇の感触も知られちゃったわね」キラキラッ!
・ ・ ・
未央「――あんな……もおおおお!?」
武内P「笑顔です」
未央「出来ないよ! 無理だよ!」
武内P「えっ?」
未央「だって――」
・ ・ ・
奏「――貴方の事が、一つ知れたわ」キラキラッ!
奏「意外と強引な所もあるんだな、って」キラキラッ!
奏「……ふふっ、私の唇の感触も知られちゃったわね」キラキラッ!
・ ・ ・
未央「――あんな……もおおおお!?」
724: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 22:49:12.13 ID:0qI/TSfAo
武内P「ですが……速水さんの魅力」
武内P「それは、今までよりもより一層――」
未央「じゃなくってぇ! バレたらマズいよ!?」
武内P「それは大丈夫だと思われます」
武内P「速水さんは、口が堅……唇は、柔らかいですが」
武内P「決して、ああいった事を口外する方ではありません」
武内P「……いえ、むしろ」
武内P「秘密が、彼女をより輝かせるための力になるかと」
未央「…………」
未央「……」
未央「へー! 唇、柔らかかったんだねっ!」
武内P「それは、今までよりもより一層――」
未央「じゃなくってぇ! バレたらマズいよ!?」
武内P「それは大丈夫だと思われます」
武内P「速水さんは、口が堅……唇は、柔らかいですが」
武内P「決して、ああいった事を口外する方ではありません」
武内P「……いえ、むしろ」
武内P「秘密が、彼女をより輝かせるための力になるかと」
未央「…………」
未央「……」
未央「へー! 唇、柔らかかったんだねっ!」
725: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/05(火) 23:05:49.04 ID:0qI/TSfAo
未央「いやー! そうなんだー! あっはっは!」
武内P「ですが……確かに、万が一に備える必要はありますね」
未央「……備えるって?」
武内P「千川さんが出勤されたら、報告をします」
未央「……はい? ほ、報告って……何て!?」
武内P「セーブなので、ありのまま全てを……ですね」
未央「ただの爆弾発言になるだけだから!」
武内P「爆弾は点火する前に処理すれば、大丈夫です」ニコリ!
未央「……あのね、プロデューサー」
未央「実際は、ギャルゲーみたいにチョロくないからね!?」
武内P「……『TOKIMEKIメモリアル』、ですか?」
未央「もう良いよ!」
おわり
武内P「ですが……確かに、万が一に備える必要はありますね」
未央「……備えるって?」
武内P「千川さんが出勤されたら、報告をします」
未央「……はい? ほ、報告って……何て!?」
武内P「セーブなので、ありのまま全てを……ですね」
未央「ただの爆弾発言になるだけだから!」
武内P「爆弾は点火する前に処理すれば、大丈夫です」ニコリ!
未央「……あのね、プロデューサー」
未央「実際は、ギャルゲーみたいにチョロくないからね!?」
武内P「……『TOKIMEKIメモリアル』、ですか?」
未央「もう良いよ!」
おわり
736: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/06(水) 22:19:57.71 ID:+dNDfx6co
「……」
ソファーに寝転がり、薄目を開けて観察中。
観察対象は、あたしの視線に気付いてない。
一見おっかな~い顔は、PCの画面とにらめっこ。
たまに負けて、口元が綻んでるのをあたしは見逃さない。
「……」
聞こえてくる、キーボードを叩く音。
ノートPCのキーボードがタスタスと鳴っている。
いつもよりも音が控えめなのは、あたしが寝てると思ってるから?
ざ~んね~ん! それは要らぬ気遣いなのでーす♪
「……ふぅ」
一段落ついたのか、息が吐き出された。
今は、11時丁度。
キミは、これからどうするのかな?
今までと同じなら、志希ちゃんはスリープモードに移行しまーす。
「……んっ」
右手を首筋にやって、首を軽く左右に。
硬直した筋肉をほぐす動作。
そして、その流れのまま右手を左の首筋にあて、押している。
ふむふむ、お疲れモードみたいだね~。
「……」
視線があたしに向けられた。
でも残念、今のあたしは観察と睡眠の中間。
起きてるとは、とても言えないような状態なんだよね~。
だから、キミはあたしが起きてることに気付け無い。
「……」
向けられていた視線が、またデスクの上のPCに戻った。
さっきまでの疲れた顔は、もう見えない。
たったあれだけの動作で疲労が取れるなんて事は有り得ない。
そして、あたしは見逃さなかった。
「……」
あたしを見て、微かに微笑んだのを。
……うーん、参ったなー。
志希ちゃんの寝顔が、キミのカンフル剤になっちゃったみたいだねー、にゃははは!
……はぁ。
「んーっ……よく寝た~……!」
言いながら、ソファーの上でグーッと伸びをする。
同じ体勢で居たから、あたしの筋肉も少し硬くなっていた。
収縮していた筋肉が伸び、ピリリと微かに痛みが走る。
そういえば、いつからここで寝転がってたんだっけ?
「……おはよう、ございます」
低い声が、未だソファーにつっぷし続けるあたしにかけられた。
あ、昨日は帰るのが面倒でここで寝ちゃってたんだった。
737: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/06(水) 23:06:45.85 ID:+dNDfx6co
「おはよう。そして、こんにちはー」
寝転がったまま、右手をヒラヒラと振る。
振って、振って、パタンッ。
体勢を変えて、さっきよりも寝やすいように。
このまま二度寝も、悪くな~い。
「からの、おやすみなさ~い」
ゴロニャンと、猫みたいに丸まる。
それを見て、向けられた目が、少し慌てた。
んふふ、ジョーダンジョーダン!
お腹も空いちゃったしねん♪
「疲れ、たまってるみたいだねー?」
あたしの仮説によると、原因の一つはあたし!
朝出勤して、ソファーにアイドルが寝ていたら!
……記憶には残っていない、毛布を肩まで引き上げる。
これをかけたのが誰なのか、はたまた天からの贈り物か。
「いえ、問題ありません」
なんて言ってるけど、ちょっとヒョージョーが強張った。
さっきのを見られたのかと、気にしてるのかな。
けれど、そう言ったのは、見られてても気にさせないようにかな?
まあ、どちらにせよ、そして、どちらでも結果は変わらない。
「皆さんの、笑顔のためですから」
……んだよね、キミにとっては。
だから、キョーミがある。
良い匂いもするから、いい人だってのはわかるんだけどねー。
あ、食べるのが好きって言うのは匂いで把握済み~♪
「そんなお疲れなアナタに、よく効きすぎるお薬が~♪」
そう言うと、
「……ありがとうございます。ですが、お気持ちだけで」
イヤ~ン、つれない返事♪ なんて、わかってたけどねん。
ジョーダンに、真面目に返してくるのがおかしくて、んふふと笑いが溢れた。
そんなあたしに向けられた、呆れ顔。
その口の端が、ほんの少しだけ上がっているのに釣られて、
「――じゃあ、肩でも揉んであげよっか?」
あんまりにも、あたしらしくない言葉が口から飛び出た。
驚いたのか、向けられた視線が変化した。
さっきまであたしが観察してたのに……今は、逆。
あたしは観察され、その結果として、
「では……お願い出来ますか?」
予想外の返事が、返ってきた。
キミがそんな返しをするだなんて、誰にも予想は出来ないだろうね~。
そして、それを聞いたあたしがパッと起き上がったのは、もっと予想出来ないよね。
……だって、あたしにも理由がワカラナイんだから。
738: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/06(水) 23:35:50.42 ID:+dNDfx6co
・ ・ ・
「……」
座ってた椅子は、背もたれが大きく邪魔になるので、
ソファーの方に移動して貰った。
今、あたしの目の前には、大きな背中と……あ、寝癖。
にゃはは、さっきまで寝てたあたしも寝癖がついてるから、お揃いだね~♪
「……」
ハスハス……うん、いい匂い!
じゃなくて、マッサージマッサージ。
「……」
そっと、手を伸ばす。
肩を揉みやすいようにと、スーツの上着は脱がれていて、
白いワイシャツが窓から差し込んでくる光を反射している。
あたしは、この光景に覚えがある。
「それじゃあ、始めよ~う♪」
勿論、相手は違う。
あたしの記憶の中の背中は、あたしが自由でいられる所――パパの背中。
パパ……ダッド。
……にゃはは、身長差があるからそんな錯覚が起きるのかな?
「おおっ、お客サンこってますね~!」
グッ、グッと親指を軽く押し込む。
カチカチになった僧帽筋をほぐすように、強くしすぎず。
本当は、ストレッチをした方が効果が高いんだよね。
……でも、
「そう……っですか……?」
あたしは、それを言わない。
黙秘権をシュチョーしま~す♪
……でも、その代りに念入りに。
じゃないと、クジョーが来ちゃうかも知れないでしょ?
「かゆい所はありませんか~?」
右の人差し指で、寝癖をペチペチと弾きながら言う。
「いえ、それはありませんが……」
「はいは~い♪ では、続けますね~♪」
息が上がらないように、丁寧に。
あたしが疲れた様子を見せたら、それで即終了だから。
――もう大丈夫、ありがとう。
……って、そんな風に。
「……!」
今のあたしは、小さい頃に比べて力も強くなった。
闇雲に、力任せにグイグイ押すだけじゃないのデース♪
でも、その代わり、
「これは……中々手強い……!」
「……」
座ってた椅子は、背もたれが大きく邪魔になるので、
ソファーの方に移動して貰った。
今、あたしの目の前には、大きな背中と……あ、寝癖。
にゃはは、さっきまで寝てたあたしも寝癖がついてるから、お揃いだね~♪
「……」
ハスハス……うん、いい匂い!
じゃなくて、マッサージマッサージ。
「……」
そっと、手を伸ばす。
肩を揉みやすいようにと、スーツの上着は脱がれていて、
白いワイシャツが窓から差し込んでくる光を反射している。
あたしは、この光景に覚えがある。
「それじゃあ、始めよ~う♪」
勿論、相手は違う。
あたしの記憶の中の背中は、あたしが自由でいられる所――パパの背中。
パパ……ダッド。
……にゃはは、身長差があるからそんな錯覚が起きるのかな?
「おおっ、お客サンこってますね~!」
グッ、グッと親指を軽く押し込む。
カチカチになった僧帽筋をほぐすように、強くしすぎず。
本当は、ストレッチをした方が効果が高いんだよね。
……でも、
「そう……っですか……?」
あたしは、それを言わない。
黙秘権をシュチョーしま~す♪
……でも、その代りに念入りに。
じゃないと、クジョーが来ちゃうかも知れないでしょ?
「かゆい所はありませんか~?」
右の人差し指で、寝癖をペチペチと弾きながら言う。
「いえ、それはありませんが……」
「はいは~い♪ では、続けますね~♪」
息が上がらないように、丁寧に。
あたしが疲れた様子を見せたら、それで即終了だから。
――もう大丈夫、ありがとう。
……って、そんな風に。
「……!」
今のあたしは、小さい頃に比べて力も強くなった。
闇雲に、力任せにグイグイ押すだけじゃないのデース♪
でも、その代わり、
「これは……中々手強い……!」
739: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 00:15:55.24 ID:QTJy8Yroo
・ ・ ・
「――ありがとうございます。お陰様で、随分楽になりました」
ソファーから立ち上がって、言われた。
あたしとしては、まだヨユー……でも無かったけど、
もうちょっとだけやっても良いかにゃ~、なんて思ってたんだよね。
思ってただけで、手はお疲れだけど。
「……」
ジーッと見つめる。
心を見透かすように。
余計なものは、全部取り払って。
「では、それを言葉じゃなく、態度で示しましょーう♪」
両手を後ろに回して、腰を曲げる。
でも、足はピンと伸ばしてダンスに誘うようで、無抵抗。
高さ的には、この位がベストかな?
上目遣いで、ジーッと見つめる。
「いえ、あの……!」
案の定、右手を首筋にやって困ってる。
「……」
あたしは、今、どんな顔をしてるのかな。
多分だけど、肩を揉もうかと提案した時と同じ顔だよね。
そこでクエスチョン。
――キミは、まともでいられるかな?
「……失礼、します」
一度、二度。
大きな手の平が包み込むような形で軽く触れ、離れていった。
「……んっふふっ!」
それだけで、頑張った甲斐があると思える。
本当、フシギだよね~。
レアだから、等価交換に思えるのかな?
何にせよ――
「――頑張ったら、お腹空いたにゃ~♪」
上体を起こし、トン、トンと後ろに下がってデスクに体を預けた。
あたしの言いたいこと、わかるでしょ?
「……ハンバーグで、良いでしょうか?」
その問、答えは笑顔。
さあ! デミグラスソースの匂いで、お揃いになろ~う!
おわり
「――ありがとうございます。お陰様で、随分楽になりました」
ソファーから立ち上がって、言われた。
あたしとしては、まだヨユー……でも無かったけど、
もうちょっとだけやっても良いかにゃ~、なんて思ってたんだよね。
思ってただけで、手はお疲れだけど。
「……」
ジーッと見つめる。
心を見透かすように。
余計なものは、全部取り払って。
「では、それを言葉じゃなく、態度で示しましょーう♪」
両手を後ろに回して、腰を曲げる。
でも、足はピンと伸ばしてダンスに誘うようで、無抵抗。
高さ的には、この位がベストかな?
上目遣いで、ジーッと見つめる。
「いえ、あの……!」
案の定、右手を首筋にやって困ってる。
「……」
あたしは、今、どんな顔をしてるのかな。
多分だけど、肩を揉もうかと提案した時と同じ顔だよね。
そこでクエスチョン。
――キミは、まともでいられるかな?
「……失礼、します」
一度、二度。
大きな手の平が包み込むような形で軽く触れ、離れていった。
「……んっふふっ!」
それだけで、頑張った甲斐があると思える。
本当、フシギだよね~。
レアだから、等価交換に思えるのかな?
何にせよ――
「――頑張ったら、お腹空いたにゃ~♪」
上体を起こし、トン、トンと後ろに下がってデスクに体を預けた。
あたしの言いたいこと、わかるでしょ?
「……ハンバーグで、良いでしょうか?」
その問、答えは笑顔。
さあ! デミグラスソースの匂いで、お揃いになろ~う!
おわり
744: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:36:36.42 ID:QTJy8Yroo
書きます
武内P「私は洋菓子派、ですね」
武内P「私は洋菓子派、ですね」
745: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:41:39.01 ID:QTJy8Yroo
周子「……――なんて聞いたらさ~」
紗枝「せやねぇ……」
周子「勿論、洋菓子が駄目って訳じゃないんだけどねー」
紗枝「京女としては、なぁ……」
周子「和菓子の魅力を伝えよう、って」
周子「ま、いい暇つぶしになるかなー、って思ったんだよ」
紗枝「なるほどなぁ……」
紗枝「せやねぇ……」
周子「勿論、洋菓子が駄目って訳じゃないんだけどねー」
紗枝「京女としては、なぁ……」
周子「和菓子の魅力を伝えよう、って」
周子「ま、いい暇つぶしになるかなー、って思ったんだよ」
紗枝「なるほどなぁ……」
746: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:44:58.21 ID:QTJy8Yroo
周子「とりあえず、和菓子を差し入れしてさ」
紗枝「まず、そこからどすなぁ」
周子「まあ、そんなに高級なのじゃなかったけどねー」
紗枝「遠慮されてしまいまっしゃろからね」
周子「なのに、物凄く喜んでくれてね?」
周子「あー、これはもう勝ったと思ったんよ」
紗枝「せやねぇ……」
紗枝「まず、そこからどすなぁ」
周子「まあ、そんなに高級なのじゃなかったけどねー」
紗枝「遠慮されてしまいまっしゃろからね」
周子「なのに、物凄く喜んでくれてね?」
周子「あー、これはもう勝ったと思ったんよ」
紗枝「せやねぇ……」
747: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:47:44.69 ID:QTJy8Yroo
周子「そうしたら、次の日になー」
紗枝「ふむふむ……」
周子「お返し、ってケーキを持ってきたんだよね~」
紗枝「あらぁ、律儀どすなぁ」
周子「それが、もうすっごく美味しくてさー」
周子「あたし、危うく洋菓子派になるトコだったんよねぇ」
紗枝「……あれまぁ」
紗枝「ふむふむ……」
周子「お返し、ってケーキを持ってきたんだよね~」
紗枝「あらぁ、律儀どすなぁ」
周子「それが、もうすっごく美味しくてさー」
周子「あたし、危うく洋菓子派になるトコだったんよねぇ」
紗枝「……あれまぁ」
748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:51:03.48 ID:QTJy8Yroo
周子「だけど、シューコちゃんはくじけない」
紗枝「ほして?」
周子「良い所の和菓子をまた差し入れたんよね」
紗枝「負けず嫌いどすなぁ」
周子「そうしたら、物凄く喜んでくれてね?」
周子「今度こそ、勝ったと思ったんよ」
紗枝「せやねぇ……」
紗枝「ほして?」
周子「良い所の和菓子をまた差し入れたんよね」
紗枝「負けず嫌いどすなぁ」
周子「そうしたら、物凄く喜んでくれてね?」
周子「今度こそ、勝ったと思ったんよ」
紗枝「せやねぇ……」
749: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 18:55:27.63 ID:QTJy8Yroo
周子「そしたらなぁ、帰り道で偶然一緒になった時になー」
紗枝「成る程なぁ……」
周子「ちょっと時間はあるかー、って聞かれたんよ」
紗枝「……それで?」
周子「なんでそんなん聞くんやろー、って思ったらな?」
周子「ティラミスが美味しい店が近くにある、って言われてねー」
紗枝「はぁ……それはそれは……」
紗枝「成る程なぁ……」
周子「ちょっと時間はあるかー、って聞かれたんよ」
紗枝「……それで?」
周子「なんでそんなん聞くんやろー、って思ったらな?」
周子「ティラミスが美味しい店が近くにある、って言われてねー」
紗枝「はぁ……それはそれは……」
750: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:02:04.60 ID:QTJy8Yroo
周子「ああ、これはリベンジだなー、ってね?」
紗枝「考えはったんやねぇ……」
周子「お腹も空いてたし丁度良いわー、と」
紗枝「周子はんらしいわぁ」
周子「とりあえず、結論から言っちゃうとさ」
周子「ピザもパスタも絶品だった」
紗枝「……甘味の話は何処行かはったんどすか?」
紗枝「考えはったんやねぇ……」
周子「お腹も空いてたし丁度良いわー、と」
紗枝「周子はんらしいわぁ」
周子「とりあえず、結論から言っちゃうとさ」
周子「ピザもパスタも絶品だった」
紗枝「……甘味の話は何処行かはったんどすか?」
751: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:05:53.44 ID:QTJy8Yroo
周子「――空腹時だと純粋に楽しめませんから、ってねー」
紗枝「調味料としては、最高やけどねぇ」
周子「でも、ちょっとやられたと思ったんだよねぇ」
紗枝「……それで?」
周子「やられたからには、やり返しとこっかなー、と」
周子「今度は、あたしがお蕎麦の美味しい店に連れてくよ、ってね?」
紗枝「……それは、メン食らったやろなぁ」
紗枝「調味料としては、最高やけどねぇ」
周子「でも、ちょっとやられたと思ったんだよねぇ」
紗枝「……それで?」
周子「やられたからには、やり返しとこっかなー、と」
周子「今度は、あたしがお蕎麦の美味しい店に連れてくよ、ってね?」
紗枝「……それは、メン食らったやろなぁ」
752: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:09:16.98 ID:QTJy8Yroo
周子「それで、休みが一緒の日に行ったんよ」
紗枝「……成る程なぁ」
周子「車出してくれたから、歩かなくてラッキーだったかなー」
紗枝「……そうどすなぁ」
周子「で、お蕎麦を食べ終わって気付いたんだよね」
周子「おや? 和菓子の話は何処行ったんだろ、って」
紗枝「……周子はんらしいわぁ」
紗枝「……成る程なぁ」
周子「車出してくれたから、歩かなくてラッキーだったかなー」
紗枝「……そうどすなぁ」
周子「で、お蕎麦を食べ終わって気付いたんだよね」
周子「おや? 和菓子の話は何処行ったんだろ、って」
紗枝「……周子はんらしいわぁ」
753: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:22:42.68 ID:QTJy8Yroo
周子「食後のお茶を飲み終わって気付いたんだよねー」
紗枝「とろいどすなぁ……」
周子「でもね、それでは行きましょうか、って言われたんだよ」
紗枝「……何処にどすか?」
周子「や~、近くに知る人ぞ知る和菓子屋があったみたいでさー」
周子「勘違いしてたみたいだから、ね?」
周子「くるみ餅、めちゃ美味しかったわー」
紗枝「……良かったどすなぁ」
紗枝「とろいどすなぁ……」
周子「でもね、それでは行きましょうか、って言われたんだよ」
紗枝「……何処にどすか?」
周子「や~、近くに知る人ぞ知る和菓子屋があったみたいでさー」
周子「勘違いしてたみたいだから、ね?」
周子「くるみ餅、めちゃ美味しかったわー」
紗枝「……良かったどすなぁ」
755: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:28:17.87 ID:QTJy8Yroo
周子「家に着いた後、電話をしてねー」
紗枝「お礼の電話やなんて、律儀やねぇ」
周子「いやいや、そんなんじゃないって」
紗枝「そうなんどすか?」
周子「次の洋菓子リベンジはいつか聞いときたくてね?」
周子「それに、せっかくだから晩ご飯で豪華によろしゅー、って」
紗枝「はぁ……それは、また……」
紗枝「お礼の電話やなんて、律儀やねぇ」
周子「いやいや、そんなんじゃないって」
紗枝「そうなんどすか?」
周子「次の洋菓子リベンジはいつか聞いときたくてね?」
周子「それに、せっかくだから晩ご飯で豪華によろしゅー、って」
紗枝「はぁ……それは、また……」
756: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:34:12.65 ID:QTJy8Yroo
周子「それで、対決は一週間後ー、って決まって」
紗枝「なんや、やる気に溢れてた時ありましたなぁ……」
周子「頑張り次第で、ご飯のランクが上がるかなぁって」
紗枝「……そういう事やったんやねぇ」
周子「……でもなぁ」
周子「前日に、仕事で行けない事になったって言われてなー……」
紗枝「それはそれは……残念どしたねぇ」
紗枝「なんや、やる気に溢れてた時ありましたなぁ……」
周子「頑張り次第で、ご飯のランクが上がるかなぁって」
紗枝「……そういう事やったんやねぇ」
周子「……でもなぁ」
周子「前日に、仕事で行けない事になったって言われてなー……」
紗枝「それはそれは……残念どしたねぇ」
757: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:38:45.21 ID:QTJy8Yroo
周子「はー、不戦勝とか面白くないなー、って」
紗枝「周子はん、勝ちは勝ちどすえ」
周子「あの日は、なーんもやる気がしなかったなー」
紗枝「それでこそ、どす」
周子「だから、もうトドメだー、って感じでさ?」
周子「洋菓子を差し入れしに行ったんよ」
紗枝「……あきまへんなぁ」
紗枝「周子はん、勝ちは勝ちどすえ」
周子「あの日は、なーんもやる気がしなかったなー」
紗枝「それでこそ、どす」
周子「だから、もうトドメだー、って感じでさ?」
周子「洋菓子を差し入れしに行ったんよ」
紗枝「……あきまへんなぁ」
758: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:42:14.69 ID:QTJy8Yroo
周子「シュークリーム……安いやつね?」
紗枝「はぁ……」
周子「ちょっとコンビニで買っただけのやつだったんよ」
紗枝「ほぉ……」
周子「なんでだろねー?」
周子「めちゃ美味しかったんだよねぇ……」
周子「あたし、危うく洋菓子派になるとこだったわー」
紗枝「あらぁ……」
紗枝「はぁ……」
周子「ちょっとコンビニで買っただけのやつだったんよ」
紗枝「ほぉ……」
周子「なんでだろねー?」
周子「めちゃ美味しかったんだよねぇ……」
周子「あたし、危うく洋菓子派になるとこだったわー」
紗枝「あらぁ……」
759: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:46:42.96 ID:QTJy8Yroo
周子「そんなこんなで、勝負は続いてね?」
紗枝「まぁ……」
周子「ちょっと遠出したりもしたねー」
紗枝「……遠出?」
周子「あの人、本当に休まないからねー」
周子「あたしが休みを合わせてさ?」
紗枝「いややわぁ、周子はんたら……」
紗枝「まぁ……」
周子「ちょっと遠出したりもしたねー」
紗枝「……遠出?」
周子「あの人、本当に休まないからねー」
周子「あたしが休みを合わせてさ?」
紗枝「いややわぁ、周子はんたら……」
760: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:51:52.87 ID:QTJy8Yroo
周子「さすが、食には関心がある、って言うだけはあってさ」
紗枝「……そうなんどすか?」
周子「うん、色々美味しい所行ったねー」
紗枝「……それだけ、どすか?」
周子「時間に余裕がある時は、買い物とかもしたよー」
周子「プロデューサーとしての意見も聞きたかったしねぇ」
紗枝「まぁ……せやねぇ」
紗枝「……そうなんどすか?」
周子「うん、色々美味しい所行ったねー」
紗枝「……それだけ、どすか?」
周子「時間に余裕がある時は、買い物とかもしたよー」
周子「プロデューサーとしての意見も聞きたかったしねぇ」
紗枝「まぁ……せやねぇ」
761: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 19:55:53.32 ID:QTJy8Yroo
周子「でも、さすがに勝負が長引きすぎてると思ってね」
紗枝「勝負って、何やろねぇ……」
周子「電話してる時、次の勝負の場所を提案したんだー」
紗枝「……仕事の電話の最中に?」
周子「ううん、夜に寝る前の電話してる時」
周子「10分位、軽ーくお喋りするとグッスリ眠れるんだよね」
紗枝「……睡眠は、大事やからねぇ」
紗枝「勝負って、何やろねぇ……」
周子「電話してる時、次の勝負の場所を提案したんだー」
紗枝「……仕事の電話の最中に?」
周子「ううん、夜に寝る前の電話してる時」
周子「10分位、軽ーくお喋りするとグッスリ眠れるんだよね」
紗枝「……睡眠は、大事やからねぇ」
762: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 20:01:14.53 ID:QTJy8Yroo
周子「まあ、丁度仕事で行く機会があったからねー」
紗枝「……また、遠い所なん?」
周子「そうでもないよ?」
紗枝「……あぁ」
周子「あたしが食べて育った味……」
周子「……京都の実家の和菓子で勝負をつけよう、ってね」
紗枝「……そないなりますわなぁ」
紗枝「……また、遠い所なん?」
周子「そうでもないよ?」
紗枝「……あぁ」
周子「あたしが食べて育った味……」
周子「……京都の実家の和菓子で勝負をつけよう、ってね」
紗枝「……そないなりますわなぁ」
763: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 20:06:37.03 ID:QTJy8Yroo
周子「それで、あの人と一緒に実家に顔だしたんよ」
紗枝「あらぁ……」
周子「そしたらな? 人手が足りないー、ってなってて」
紗枝「まあぁ……」
周子「あの人が手伝うって言い出してさ」
周子「そしたら、さすがにあたしもやらざるを得ないなー、ってなって」
周子「ちょっと和菓子食べるだけのつもりが、もう夕方!」
紗枝「大変やったねぇ……」
紗枝「あらぁ……」
周子「そしたらな? 人手が足りないー、ってなってて」
紗枝「まあぁ……」
周子「あの人が手伝うって言い出してさ」
周子「そしたら、さすがにあたしもやらざるを得ないなー、ってなって」
周子「ちょっと和菓子食べるだけのつもりが、もう夕方!」
紗枝「大変やったねぇ……」
764: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 20:12:38.67 ID:QTJy8Yroo
周子「せっかくだから晩ご飯食べていきなさいー、って言われて」
紗枝「そうなるやろねぇ……」
周子「あの人、お酒飲まされたんだよねぇ……押されて」
紗枝「それは、困りますなぁ……」
周子「結局、夜中まであたしの親と語ってたわー」
周子「新しいフレーバーの話とか、めちゃ盛り上がってた」
周子「あたしの話になったら、はたいて止めたけどね?」
紗枝「……はぁ」
紗枝「そうなるやろねぇ……」
周子「あの人、お酒飲まされたんだよねぇ……押されて」
紗枝「それは、困りますなぁ……」
周子「結局、夜中まであたしの親と語ってたわー」
周子「新しいフレーバーの話とか、めちゃ盛り上がってた」
周子「あたしの話になったら、はたいて止めたけどね?」
紗枝「……はぁ」
765: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 20:17:10.20 ID:QTJy8Yroo
周子「で、あたしは実家に泊まって……」
紗枝「……プロデューサーはんは?」
周子「タクシーで、ホテルに帰ってったわー」
紗枝「せやね、それがええわぁ」
周子「それで、朝起きて……言われたんだよね」
周子「――あの人と、いつ結婚するのかー、って」
周子「そんなんわからんー、って返した時思ったんだよねー」
周子「おや?」
周子「……って」
紗枝「……」
周子・紗枝「……」
紗枝「……プロデューサーはんは?」
周子「タクシーで、ホテルに帰ってったわー」
紗枝「せやね、それがええわぁ」
周子「それで、朝起きて……言われたんだよね」
周子「――あの人と、いつ結婚するのかー、って」
周子「そんなんわからんー、って返した時思ったんだよねー」
周子「おや?」
周子「……って」
紗枝「……」
周子・紗枝「……」
766: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/07(木) 20:22:53.36 ID:QTJy8Yroo
周子「ねえ、紗枝はん」
紗枝「……何、周子はん」
周子「正直に答えて欲しいんだけどさ」
紗枝「まぁ……うちに答えられる事なら、ええよ」
周子「……どう思う?」
周子「あたしと、あの人」
周子「……なんか、まずくない?」
紗枝「……せやねぇ」
紗枝「二人共、食べ過ぎやねぇ」
紗枝「話を聞いてるだけで、うちはもうお腹いっぱいやわぁ」
おわり
紗枝「……何、周子はん」
周子「正直に答えて欲しいんだけどさ」
紗枝「まぁ……うちに答えられる事なら、ええよ」
周子「……どう思う?」
周子「あたしと、あの人」
周子「……なんか、まずくない?」
紗枝「……せやねぇ」
紗枝「二人共、食べ過ぎやねぇ」
紗枝「話を聞いてるだけで、うちはもうお腹いっぱいやわぁ」
おわり
785: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 21:53:15.65 ID:ctCKnGD1o
書きます
武内P「友達では無いです」
武内P「友達では無いです」
786: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 21:56:34.17 ID:ctCKnGD1o
武内P「私はプロデューサーで、貴女は」
フレデリカ「がーん! ショックなアタシはフレちゃんです!」
武内P「ショック、ですか?」
フレデリカ「友達じゃないなんて、ひどいわ!」
フレデリカ「アタシの事は、遊びだったのね!」
フレデリカ「あれ?」
フレデリカ「つまり、友達って事だねー♪」
武内P「いえ、あの……」
フレデリカ「がーん! ショックなアタシはフレちゃんです!」
武内P「ショック、ですか?」
フレデリカ「友達じゃないなんて、ひどいわ!」
フレデリカ「アタシの事は、遊びだったのね!」
フレデリカ「あれ?」
フレデリカ「つまり、友達って事だねー♪」
武内P「いえ、あの……」
787: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:00:08.44 ID:ctCKnGD1o
武内P「仕事関係、という意味で……」
フレデリカ「なるほど……そうだったかー」
武内P「え、ええ」
フレデリカ「それなら、友達じゃないよねぇ」
フレデリカ「仕事が恋人って言ってたから――」
フレデリカ「アタシ達、恋人同士だったんだね!」
フレデリカ「ごめんねぇ! 気づかなかったよ!」テヘペロ!
武内P「いえ、あの……!」
武内P「何故、そうなるのですか……!?」
フレデリカ「なるほど……そうだったかー」
武内P「え、ええ」
フレデリカ「それなら、友達じゃないよねぇ」
フレデリカ「仕事が恋人って言ってたから――」
フレデリカ「アタシ達、恋人同士だったんだね!」
フレデリカ「ごめんねぇ! 気づかなかったよ!」テヘペロ!
武内P「いえ、あの……!」
武内P「何故、そうなるのですか……!?」
788: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:04:10.54 ID:ctCKnGD1o
武内P「恋人では、決してありません」
フレデリカ「ええっ!? 初耳な気がする!」
武内P「……」
フレデリカ「そっかー……」
フレデリカ「じゃあ、アタシの体だけが目当てだったんだ」
フレデリカ「……でも、良いの」
フレデリカ「触れ合って、居る時だけが、フレデリカ……!」ウルルッ!
武内P「待ってください!」
武内P「その言い方は、誤解を招く恐れが!」
フレデリカ「ええっ!? 初耳な気がする!」
武内P「……」
フレデリカ「そっかー……」
フレデリカ「じゃあ、アタシの体だけが目当てだったんだ」
フレデリカ「……でも、良いの」
フレデリカ「触れ合って、居る時だけが、フレデリカ……!」ウルルッ!
武内P「待ってください!」
武内P「その言い方は、誤解を招く恐れが!」
789: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:09:50.05 ID:ctCKnGD1o
武内P「そもそも、何故此処に……!?」
フレデリカ「ふっふっふ、知りたいかね?」
武内P「……教えて頂けますか?」
フレデリカ「そうだね……どこから話そうかな」
フレデリカ「……あれは、そう」
フレデリカ「アタシが、小学校に入った時の事……」
武内P「あ、あの……!」
武内P「もう少し、最近からでお願いします!」
フレデリカ「ふっふっふ、知りたいかね?」
武内P「……教えて頂けますか?」
フレデリカ「そうだね……どこから話そうかな」
フレデリカ「……あれは、そう」
フレデリカ「アタシが、小学校に入った時の事……」
武内P「あ、あの……!」
武内P「もう少し、最近からでお願いします!」
790: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:13:41.76 ID:ctCKnGD1o
武内P「お願いします、宮本さん」
フレデリカ「あっ、待って! 言い忘れてた!」
武内P「えっ?」
フレデリカ「部屋に入る時、言おうと思ってた台詞があるんだー!」
フレデリカ「ちょっとフラフラフレフレフレデリカー、しててね?」
フレデリカ「この部屋に入るべし! ってお告げは無かったよ♪」
武内P「……すみません」
武内P「言おうと思っていた台詞とは、一体……?」
フレデリカ「あっ、待って! 言い忘れてた!」
武内P「えっ?」
フレデリカ「部屋に入る時、言おうと思ってた台詞があるんだー!」
フレデリカ「ちょっとフラフラフレフレフレデリカー、しててね?」
フレデリカ「この部屋に入るべし! ってお告げは無かったよ♪」
武内P「……すみません」
武内P「言おうと思っていた台詞とは、一体……?」
791: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:17:31.97 ID:ctCKnGD1o
武内P「……特に用は無い、と?」
フレデリカ「頼もーう!!」
武内P「っ!?」ビクッ!
フレデリカ「あ、今のが言おうとしてた台詞♪ 多分!」
フレデリカ「さあ、迷えるフレちゃんだよ~」
フレデリカ「迷子のお呼び出しがかかるよ~」
武内P「……」
武内P「あの……迷子、ですか?」
フレデリカ「頼もーう!!」
武内P「っ!?」ビクッ!
フレデリカ「あ、今のが言おうとしてた台詞♪ 多分!」
フレデリカ「さあ、迷えるフレちゃんだよ~」
フレデリカ「迷子のお呼び出しがかかるよ~」
武内P「……」
武内P「あの……迷子、ですか?」
792: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:21:39.14 ID:ctCKnGD1o
武内P「宜しければ、お送りしますが……」
フレデリカ「いや~ん♪ だ・い・た・ん♪」
武内P「違います」
フレデリカ「それじゃあ、慎重?」
フレデリカ「アタシって、もう少し慎重になれって言われるんだよねー」
フレデリカ「……ようし! アタシの分の慎重さは、頼んだよっ!」
フレデリカ「その分アタシが大胆かつダイナミックに!」
武内P「は……はあ……」
フレデリカ「いや~ん♪ だ・い・た・ん♪」
武内P「違います」
フレデリカ「それじゃあ、慎重?」
フレデリカ「アタシって、もう少し慎重になれって言われるんだよねー」
フレデリカ「……ようし! アタシの分の慎重さは、頼んだよっ!」
フレデリカ「その分アタシが大胆かつダイナミックに!」
武内P「は……はあ……」
793: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:24:55.89 ID:ctCKnGD1o
武内P「それが……先程の質問ですか?」
フレデリカ「そうだぜ、マイフレンド!」グッ!
武内P「いえ……フレンドでは……」
フレデリカ「違うのぜ、マイフレンド!」グッ!
フレデリカ「それじゃ、友達になろっか♪」
フレデリカ「わお! アタシってば冴えてるぅ~♪」ニコッ!
武内P「……」
フレデリカ「そうだぜ、マイフレンド!」グッ!
武内P「いえ……フレンドでは……」
フレデリカ「違うのぜ、マイフレンド!」グッ!
フレデリカ「それじゃ、友達になろっか♪」
フレデリカ「わお! アタシってば冴えてるぅ~♪」ニコッ!
武内P「……」
794: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:30:34.93 ID:ctCKnGD1o
武内P「宮本さん」
フレデリカ「フレちゃん、って呼んで良いよん♪」ニコッ!
武内P「いえ、それは……」
フレデリカ「じゃあ、宮本さん、って呼ぶと罰ゲーム! いえーい!」
フレデリカ「……くうっ、何て事なの!」
フレデリカ「このままじゃ、フレちゃん大ピンチ!」
フレデリカ「……ミッシーに物凄く怒られちゃうよ!」
武内P「あ、あの……」
武内P「罰ゲームとは、専務に何かをするものなのですか!?」
武内P「しかも、貴女自身が!?」
フレデリカ「フレちゃん、って呼んで良いよん♪」ニコッ!
武内P「いえ、それは……」
フレデリカ「じゃあ、宮本さん、って呼ぶと罰ゲーム! いえーい!」
フレデリカ「……くうっ、何て事なの!」
フレデリカ「このままじゃ、フレちゃん大ピンチ!」
フレデリカ「……ミッシーに物凄く怒られちゃうよ!」
武内P「あ、あの……」
武内P「罰ゲームとは、専務に何かをするものなのですか!?」
武内P「しかも、貴女自身が!?」
795: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:35:25.70 ID:ctCKnGD1o
武内P「待ってください! あまりに危険すぎます!」
フレデリカ「そう? じゃあ、やめとくね♪」
武内P「……!」ホッ!
フレデリカ「じゃあ、アタシを宮本さん、って呼んだら……」
武内P「……?」
フレデリカ「……やるね!」
フレデリカ「こんなに自然に、アタシに宮本さんって呼ばせるなんて!」
フレデリカ「良かろう、願いを叶えてしんぜよう。しんぜよう、って何?」
武内P「……す、すみません」
武内P「ルールがよく、その……すみません」
フレデリカ「そう? じゃあ、やめとくね♪」
武内P「……!」ホッ!
フレデリカ「じゃあ、アタシを宮本さん、って呼んだら……」
武内P「……?」
フレデリカ「……やるね!」
フレデリカ「こんなに自然に、アタシに宮本さんって呼ばせるなんて!」
フレデリカ「良かろう、願いを叶えてしんぜよう。しんぜよう、って何?」
武内P「……す、すみません」
武内P「ルールがよく、その……すみません」
796: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:40:41.59 ID:ctCKnGD1o
武内P「……では、仕事に戻って良いでしょうか?」
フレデリカ「えっ? もしかして、遊んでたの?」
武内P「いえ、そうでは無く……!」
フレデリカ「そうだよね! すっごく真面目だもんね!」
フレデリカ「友達になったら、見た事の無い一面も見られるし♪」
フレデリカ「今後の参考にもなったりするもんねー♪」
武内P「! それは、確かに……」
フレデリカ「それじゃ、何して遊ぶ?」
武内P「……」
武内P「いえ、遊びはしません」
フレデリカ「えっ? もしかして、遊んでたの?」
武内P「いえ、そうでは無く……!」
フレデリカ「そうだよね! すっごく真面目だもんね!」
フレデリカ「友達になったら、見た事の無い一面も見られるし♪」
フレデリカ「今後の参考にもなったりするもんねー♪」
武内P「! それは、確かに……」
フレデリカ「それじゃ、何して遊ぶ?」
武内P「……」
武内P「いえ、遊びはしません」
797: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:45:43.45 ID:ctCKnGD1o
武内P「ですが、先程の言葉も一理ありますね……」
フレデリカ「おおっ! じゃあ、一理分だけ遊ぼっか♪」
武内P「い、いえ、そちらではなく」
フレデリカ「えっ? じゃあ、どっち?」
フレデリカ「どっち? そっち?……ドッジボール!」
フレデリカ「ルール決めよっか♪」
フレデリカ「アタシはアイドルだから、顔面アウト!」
フレデリカ「ボールは無いけど、キックオフ!」
武内P「……」
武内P「すみません……少し、速度を落として頂けますか?」
フレデリカ「おおっ! じゃあ、一理分だけ遊ぼっか♪」
武内P「い、いえ、そちらではなく」
フレデリカ「えっ? じゃあ、どっち?」
フレデリカ「どっち? そっち?……ドッジボール!」
フレデリカ「ルール決めよっか♪」
フレデリカ「アタシはアイドルだから、顔面アウト!」
フレデリカ「ボールは無いけど、キックオフ!」
武内P「……」
武内P「すみません……少し、速度を落として頂けますか?」
798: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:51:39.05 ID:ctCKnGD1o
武内P「大変申し訳無いのですが……」
フレデリカ「おっけー♪ アクセル全・開! 離陸します!」
武内P「!? これ以上、ですか!?」
フレデリカ「アタシはまだ、二回変身を残している……!」
フレデリカ「この意味が、わかりますか?」
フレデリカ「わからない人は、後で質問しに来て頂戴な」
フレデリカ「カナデちゃんが、多分答えてくれます」
武内P「……」
武内P「そうですね」
フレデリカ「おっけー♪ アクセル全・開! 離陸します!」
武内P「!? これ以上、ですか!?」
フレデリカ「アタシはまだ、二回変身を残している……!」
フレデリカ「この意味が、わかりますか?」
フレデリカ「わからない人は、後で質問しに来て頂戴な」
フレデリカ「カナデちゃんが、多分答えてくれます」
武内P「……」
武内P「そうですね」
799: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 22:57:49.50 ID:ctCKnGD1o
武内P「……貴女は、本当に自由な方ですね」
フレデリカ「自由と引き換えに失ったものも、あるよ」
武内P「えっ?」
フレデリカ「……アタシは、いつだってそれを探してるんだよ?」
フレデリカ「自由と引き換えにしたもの……」
フレデリカ「それを探すため、アタシは自由になったの!」
フレデリカ「だから、一緒に探してしるぶぷれ?」
武内P「……あの」
武内P「色々と、本末転倒なのでは……?」
フレデリカ「自由と引き換えに失ったものも、あるよ」
武内P「えっ?」
フレデリカ「……アタシは、いつだってそれを探してるんだよ?」
フレデリカ「自由と引き換えにしたもの……」
フレデリカ「それを探すため、アタシは自由になったの!」
フレデリカ「だから、一緒に探してしるぶぷれ?」
武内P「……あの」
武内P「色々と、本末転倒なのでは……?」
800: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:03:47.04 ID:ctCKnGD1o
武内P「それに、一緒にと言われましても……」
フレデリカ「恐れる事は無い! 漕ぎ出そう、未知なる湖に!」
武内P「……探しやすそう、ですね」
フレデリカ「本当に? やったね、ついてるね♪」
フレデリカ「……そうだ! 記念撮影しようよ!」
フレデリカ「探しものが見つかりやすそう記念に♪」
フレデリカ「おかげで、今日は良い日になったよっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「早く、撮影を済ませてしまいましょう」
フレデリカ「恐れる事は無い! 漕ぎ出そう、未知なる湖に!」
武内P「……探しやすそう、ですね」
フレデリカ「本当に? やったね、ついてるね♪」
フレデリカ「……そうだ! 記念撮影しようよ!」
フレデリカ「探しものが見つかりやすそう記念に♪」
フレデリカ「おかげで、今日は良い日になったよっ♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「早く、撮影を済ませてしまいましょう」
801: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:11:34.89 ID:ctCKnGD1o
武内P「撮影は、どういった構図で?」
フレデリカ「いえいえ、仕事の邪魔をする訳にはいきません!」
武内P「……はあ」
フレデリカ「どうぞそのまま、椅子に座ったままで!」
フレデリカ「――その上に、フレちゃんが座って~」
ぽすんっ
武内P「!?」
フレデリカ「お客さん、表情が硬いですよ~?」
武内P「待ってください! この体勢は!」
フレデリカ「――はい、チーズフォンデュ♪」ニコッ!
カシャッ!
フレデリカ「オッケーでーす♪」
武内P「い、いけません!」
フレデリカ「いえいえ、仕事の邪魔をする訳にはいきません!」
武内P「……はあ」
フレデリカ「どうぞそのまま、椅子に座ったままで!」
フレデリカ「――その上に、フレちゃんが座って~」
ぽすんっ
武内P「!?」
フレデリカ「お客さん、表情が硬いですよ~?」
武内P「待ってください! この体勢は!」
フレデリカ「――はい、チーズフォンデュ♪」ニコッ!
カシャッ!
フレデリカ「オッケーでーす♪」
武内P「い、いけません!」
802: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:16:53.38 ID:ctCKnGD1o
武内P「は、早くどいてください……!」
フレデリカ「わお! アタシ、美人! 誰かと思った♪」
武内P「聞く耳持たず!」
フレデリカ「撮った写真、送ったげるね♪」
フレデリカ「あっ、でも連絡先知らないや」
フレデリカ「LINEを教えてしるぶぷれ♪」
武内P「わ、わかりました!」
武内P「わかりましたから……か、勘弁してください……!」
フレデリカ「わお! アタシ、美人! 誰かと思った♪」
武内P「聞く耳持たず!」
フレデリカ「撮った写真、送ったげるね♪」
フレデリカ「あっ、でも連絡先知らないや」
フレデリカ「LINEを教えてしるぶぷれ♪」
武内P「わ、わかりました!」
武内P「わかりましたから……か、勘弁してください……!」
803: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:24:37.92 ID:ctCKnGD1o
・ ・ ・
フレデリカ「はーい♪ これで、いつでもどこでもフレデリカ―♪」
武内P「……そう、ですね」
フレデリカ「そしてそして! グループ招待~♪」
武内P「グループ、ですか?」
フレデリカ「クローネのLINEグループだよん♪」
フレデリカ「そこのアルバムに、さっきの写真も入れておいたー♪」
武内P「そう、なのですね……」
武内P「……」
武内P「待ってください」
フレデリカ「はーい♪ これで、いつでもどこでもフレデリカ―♪」
武内P「……そう、ですね」
フレデリカ「そしてそして! グループ招待~♪」
武内P「グループ、ですか?」
フレデリカ「クローネのLINEグループだよん♪」
フレデリカ「そこのアルバムに、さっきの写真も入れておいたー♪」
武内P「そう、なのですね……」
武内P「……」
武内P「待ってください」
804: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:32:20.26 ID:ctCKnGD1o
武内P「クローネの、という事は……」
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
武内P「っ……!」
フレデリカ「わお! LINEがいっぱい来て、人気者だね!」
武内P「お、お願いがあるのですが!」
フレデリカ「? な~に?」
武内P「先程の写真について、きちんと説明を!」
フレデリカ「えっへん! もう、してありまーす♪」
武内P「……」
武内P「えっ?」
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
武内P「っ……!」
フレデリカ「わお! LINEがいっぱい来て、人気者だね!」
武内P「お、お願いがあるのですが!」
フレデリカ「? な~に?」
武内P「先程の写真について、きちんと説明を!」
フレデリカ「えっへん! もう、してありまーす♪」
武内P「……」
武内P「えっ?」
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
805: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/08(金) 23:57:19.36 ID:ctCKnGD1o
武内P「どう、説明したのでしょうか……?」
フレデリカ「どう?」
武内P「……はい」
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
フレデリカ「――これから、二人で一緒に探していきます」
フレデリカ「――その記念に」
フレデリカ「……って♪」
武内P「それは……成る程」
武内P「……皆さん、誤解をされているでしょうね」
フレデリカ「それで、何を探すんだっけ?」ニコッ!
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
おわり
フレデリカ「どう?」
武内P「……はい」
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
フレデリカ「――これから、二人で一緒に探していきます」
フレデリカ「――その記念に」
フレデリカ「……って♪」
武内P「それは……成る程」
武内P「……皆さん、誤解をされているでしょうね」
フレデリカ「それで、何を探すんだっけ?」ニコッ!
ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ、ヴッ…
おわり
811: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 21:50:49.18 ID:l81koe8fo
書きます
武内P「どちらかと言えば、妹ですね」
武内P「どちらかと言えば、妹ですね」
812: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 21:53:18.08 ID:l81koe8fo
莉嘉「そうなの? じゃあ、アタシとかサイコーじゃん☆」
武内P「えっ?」
莉嘉「何せ、カリスマJKのお姉ちゃんの妹だし☆」
武内P「そう、ですね……」
武内P「城ヶ崎さんの様な妹が居たら……」
武内P「……とても、大切にしていたと思います」
美嘉「……」
武内P「えっ?」
莉嘉「何せ、カリスマJKのお姉ちゃんの妹だし☆」
武内P「そう、ですね……」
武内P「城ヶ崎さんの様な妹が居たら……」
武内P「……とても、大切にしていたと思います」
美嘉「……」
813: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 21:56:14.42 ID:l81koe8fo
莉嘉「じゃあ、アタシを妹と思って良いよ☆」
武内P「い、いえ……それは」
莉嘉「えーっ、駄目なの? その位イイじゃん!」
武内P「……プロデューサーと、アイドルという事もありますが」
武内P「何せ、かなり歳が離れていますから……」
武内P「もう少し年齢が近ければ……はい」
美嘉「!」
武内P「い、いえ……それは」
莉嘉「えーっ、駄目なの? その位イイじゃん!」
武内P「……プロデューサーと、アイドルという事もありますが」
武内P「何せ、かなり歳が離れていますから……」
武内P「もう少し年齢が近ければ……はい」
美嘉「!」
814: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 21:58:57.24 ID:l81koe8fo
莉嘉「ぶーっ! Pくんのケチ―!」
武内P「……すみません」
莉嘉「じゃあじゃあ、何歳くらいならオッケー?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――せめて、高校生」
武内P「それ位の年齢であれば、大丈夫かも知れません」
美嘉「!!」
武内P「……すみません」
莉嘉「じゃあじゃあ、何歳くらいならオッケー?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――せめて、高校生」
武内P「それ位の年齢であれば、大丈夫かも知れません」
美嘉「!!」
815: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:03:03.73 ID:l81koe8fo
莉嘉「高校生で、ギャルの妹ってコト?」
武内P「ギャルでなければならない、という事はありませんが……」
莉嘉「うーん、ウチの事務所で言ったら誰だろ?」
武内P「そう、ですね……」
美嘉「もー★ 妹がどうとか――」
ガタッ!
武内P「――大槻唯さん、でしょうか」
美嘉「……」
…ストン
武内P「ギャルでなければならない、という事はありませんが……」
莉嘉「うーん、ウチの事務所で言ったら誰だろ?」
武内P「そう、ですね……」
美嘉「もー★ 妹がどうとか――」
ガタッ!
武内P「――大槻唯さん、でしょうか」
美嘉「……」
…ストン
816: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:06:57.15 ID:l81koe8fo
莉嘉「えーっ!? Pくん、唯ちゃんが好きなのー!?」
武内P「い、いえ! そういう意味ではなく……!」
莉嘉「じゃあ、どうして唯ちゃんって言ったの?」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
武内P「大槻さんの、弾けるような笑顔」
武内P「……それが、理由ですね」
美嘉「……」
美嘉「!」ニコッ!
武内P「い、いえ! そういう意味ではなく……!」
莉嘉「じゃあ、どうして唯ちゃんって言ったの?」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
武内P「大槻さんの、弾けるような笑顔」
武内P「……それが、理由ですね」
美嘉「……」
美嘉「!」ニコッ!
817: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:10:27.34 ID:l81koe8fo
莉嘉「それじゃあ、アタシの笑顔はどう?☆」ニコッ!
武内P「良い、笑顔です」
莉嘉「じゃあ、アタシが妹でイイじゃん! ねえ、Pくぅーん!」
武内P「す、すみません……」
武内P「…………」
武内P「……やはり、年齢が離れすぎていて……はい」
美嘉「!」ニコッ!
美嘉「!!」ニコニコッ!
武内P「良い、笑顔です」
莉嘉「じゃあ、アタシが妹でイイじゃん! ねえ、Pくぅーん!」
武内P「す、すみません……」
武内P「…………」
武内P「……やはり、年齢が離れすぎていて……はい」
美嘉「!」ニコッ!
美嘉「!!」ニコニコッ!
818: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:13:34.14 ID:l81koe8fo
莉嘉「もー! Pくんの意地っ張りー!」
武内P「……」
莉嘉「で・も! そーゆーコトならぁ~……」ムフッ!
武内P「?」
莉嘉「アタシのコト、カノジョと思って良いよ☆」ニコッ!
莉嘉「愛があれば、歳の差なんてカンケー無いよねっ☆」ニコニコ!
美嘉「!!!」ニコニコニコッ!
美嘉「……」
美嘉「!?」
武内P「……」
莉嘉「で・も! そーゆーコトならぁ~……」ムフッ!
武内P「?」
莉嘉「アタシのコト、カノジョと思って良いよ☆」ニコッ!
莉嘉「愛があれば、歳の差なんてカンケー無いよねっ☆」ニコニコ!
美嘉「!!!」ニコニコニコッ!
美嘉「……」
美嘉「!?」
819: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:17:53.07 ID:l81koe8fo
武内P「い、いえ! それは……!」
莉嘉「Pくん……アタシのコト、キライなの?」ウルッ!
武内P「っ!? そんな事はありません!」
莉嘉「……じゃあ、スキ?」ウルウルッ!
武内P「……は……はい」
武内P「その……とても、大切に思っています」
美嘉「……」
莉嘉「Pくん……アタシのコト、キライなの?」ウルッ!
武内P「っ!? そんな事はありません!」
莉嘉「……じゃあ、スキ?」ウルウルッ!
武内P「……は……はい」
武内P「その……とても、大切に思っています」
美嘉「……」
820: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:21:04.22 ID:l81koe8fo
莉嘉「……そんなんじゃヤダ」プイッ!
武内P「えっ?」
莉嘉「スキって言ってくれなきゃ、許したげない!」ツーン!
武内P「……!」
武内P「――好きです」
武内P「……」
武内P「こ……これで、良いでしょうか……!?///」
美嘉「……」
美嘉「!!?」
武内P「えっ?」
莉嘉「スキって言ってくれなきゃ、許したげない!」ツーン!
武内P「……!」
武内P「――好きです」
武内P「……」
武内P「こ……これで、良いでしょうか……!?///」
美嘉「……」
美嘉「!!?」
821: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:25:00.26 ID:l81koe8fo
莉嘉「……どの位スキ?」チラッ!
武内P「ど、どの位と言われましても……」
莉嘉「……」ジーッ!
武内P「……!」
武内P「い……妹……!」
武内P「妹にしたい位……では、駄目でしょうか……?」
莉嘉「……」
莉嘉「えへへっ、それならオッケー☆」ニコッ!
美嘉「……!」
美嘉「……!!」
武内P「ど、どの位と言われましても……」
莉嘉「……」ジーッ!
武内P「……!」
武内P「い……妹……!」
武内P「妹にしたい位……では、駄目でしょうか……?」
莉嘉「……」
莉嘉「えへへっ、それならオッケー☆」ニコッ!
美嘉「……!」
美嘉「……!!」
822: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:29:52.19 ID:l81koe8fo
莉嘉「カノジョじゃないのが、ちょーっとフマンだケドぉ……」
武内P「……すみません」
莉嘉「イイよっ☆ だって、PくんはPくんだもんね☆」ニコッ!
武内P「えっ?」
莉嘉「アイドルは恋愛禁止、ってカンジだし」
莉嘉「それにアタシ達、アイドルとプロデューサーだもん」
莉嘉「だったらぁ、カレシカノジョより――」
莉嘉「――妹の方が、甘えほーだいだもんねっ☆」ニコッ!
武内P「は……はあ……」
美嘉「……」
美嘉「!!!」
武内P「……すみません」
莉嘉「イイよっ☆ だって、PくんはPくんだもんね☆」ニコッ!
武内P「えっ?」
莉嘉「アイドルは恋愛禁止、ってカンジだし」
莉嘉「それにアタシ達、アイドルとプロデューサーだもん」
莉嘉「だったらぁ、カレシカノジョより――」
莉嘉「――妹の方が、甘えほーだいだもんねっ☆」ニコッ!
武内P「は……はあ……」
美嘉「……」
美嘉「!!!」
823: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:34:13.84 ID:l81koe8fo
莉嘉「これから、いーっぱい甘えちゃうんだから☆」ニコッ!
武内P「……はい、わかりました」…クスッ
莉嘉「あーっ! Pくん、今笑った!?」
武内P「えっ? 私は、笑っていましたか?」
莉嘉「笑ってた……って、ヤバーイ!」
莉嘉「もう、レッスンの時間だった!」
莉嘉「それじゃあ、行ってくるねーっ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P「……頑張ってください」…ニコリ
美嘉「……」
武内P「……はい、わかりました」…クスッ
莉嘉「あーっ! Pくん、今笑った!?」
武内P「えっ? 私は、笑っていましたか?」
莉嘉「笑ってた……って、ヤバーイ!」
莉嘉「もう、レッスンの時間だった!」
莉嘉「それじゃあ、行ってくるねーっ!」
ガチャッ、バタンッ!
武内P「……頑張ってください」…ニコリ
美嘉「……」
824: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:40:31.43 ID:l81koe8fo
美嘉「……ゴホンッ! あー……」
武内P「? 城ヶ崎さん?」
美嘉「ちょっとイイ?」
武内P「はい、何でしょうか?」
美嘉「例えば……例えばの話ね?」
美嘉「皆から慕われて、頼られてるカリスマ的存在が居て」
美嘉「でも、そんなカリスマでも誰かに甘えたい時があって」
美嘉「……例えば! 例えばの話だからね!?」
武内P「は、はあ……」
武内P「? 城ヶ崎さん?」
美嘉「ちょっとイイ?」
武内P「はい、何でしょうか?」
美嘉「例えば……例えばの話ね?」
美嘉「皆から慕われて、頼られてるカリスマ的存在が居て」
美嘉「でも、そんなカリスマでも誰かに甘えたい時があって」
美嘉「……例えば! 例えばの話だからね!?」
武内P「は、はあ……」
825: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:46:05.80 ID:l81koe8fo
美嘉「でも、甘えるのに慣れて無くてさ? 例えばね?」
武内P「は、はい」
美嘉「だけど、チョー甘えたいの。ねえ、どうしたらイイと思う?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「誰か、身近な人に相談してみるのはどうでしょうか?」
武内P「その方をよく知る人ならば……」
武内P「何か、良い解決策が見つかるかも知れません」
美嘉「……うん」
美嘉「そうだケド……そうなんだケドぉ!」
武内P「は、はい」
美嘉「だけど、チョー甘えたいの。ねえ、どうしたらイイと思う?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「誰か、身近な人に相談してみるのはどうでしょうか?」
武内P「その方をよく知る人ならば……」
武内P「何か、良い解決策が見つかるかも知れません」
美嘉「……うん」
美嘉「そうだケド……そうなんだケドぉ!」
826: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:52:11.47 ID:l81koe8fo
美嘉「色々あるの! カリスマだから! 例え話だケド!」
武内P「色々、ですか……」
美嘉「そう! 言い出しにくいんだって! わかる!?」
武内P「……成る程」
武内P「ですが……」
武内P「言い出しにくいような事も、伝えられる」
武内P「そんな相手にこそ、甘えられるのではないか、と」
武内P「……そう、思います」
美嘉「……そ」
美嘉「そうかも知れないケド! ケド……でもぉ!」
武内P「色々、ですか……」
美嘉「そう! 言い出しにくいんだって! わかる!?」
武内P「……成る程」
武内P「ですが……」
武内P「言い出しにくいような事も、伝えられる」
武内P「そんな相手にこそ、甘えられるのではないか、と」
武内P「……そう、思います」
美嘉「……そ」
美嘉「そうかも知れないケド! ケド……でもぉ!」
827: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 22:58:38.04 ID:l81koe8fo
美嘉「素直になるって、そんな簡単じゃないし……!」
武内P「……そう、ですね」
美嘉「だから、甘えるのが下手なんじゃん……!」
武内P「……」
武内P「甘えるのが下手では、いけませんか?」
武内P「例え、どんな形であっても……」
武内P「それを受け入れるかどうかは、相手次第です」
美嘉「!」
武内P「……そう、ですね」
美嘉「だから、甘えるのが下手なんじゃん……!」
武内P「……」
武内P「甘えるのが下手では、いけませんか?」
武内P「例え、どんな形であっても……」
武内P「それを受け入れるかどうかは、相手次第です」
美嘉「!」
828: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:03:20.77 ID:l81koe8fo
美嘉「相手次第……」
武内P「はい」
美嘉「でも……もし、断られたら?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「……その方が、甘えたいと思う人ならば」
武内P「受け入れてくれるのではないでしょうか?」
武内P「そうでなければ……甘える相手には、選ばないでしょうから」
美嘉「!!」
武内P「はい」
美嘉「でも……もし、断られたら?」
武内P「……そう、ですね」
武内P「……その方が、甘えたいと思う人ならば」
武内P「受け入れてくれるのではないでしょうか?」
武内P「そうでなければ……甘える相手には、選ばないでしょうから」
美嘉「!!」
829: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:06:20.66 ID:l81koe8fo
美嘉「今の言葉……ホント?」
武内P「はい、恐らくは……ですが」
美嘉「……じゃあ、さ」
武内P「はい」
美嘉「こう、ギュッと頭を抱きしめながらナデナデして」
美嘉「耳元で――いつも頑張ってて偉いね、って囁く」
美嘉「……なんてのは、アリ!?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「はい、恐らくは……ですが」
美嘉「……じゃあ、さ」
武内P「はい」
美嘉「こう、ギュッと頭を抱きしめながらナデナデして」
美嘉「耳元で――いつも頑張ってて偉いね、って囁く」
美嘉「……なんてのは、アリ!?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
830: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:09:56.16 ID:l81koe8fo
美嘉「アリかナシかで言ったら、どっち!?」
武内P「ひ、人によっては……有りなのではないかと」
美嘉「マジ!? いや、ちょっ……マジで!?」
武内P「え、ええ……」
美嘉「じゃじゃじゃじゃあ! じゃあさ!?」
美嘉「その状態のまま、そう……良いトコロ」
美嘉「良いトコロを100個位挙げてってくれるのって、アリ!?」
武内P「ひゃ……100個、ですか」
武内P「ひ、人によっては……有りなのではないかと」
美嘉「マジ!? いや、ちょっ……マジで!?」
武内P「え、ええ……」
美嘉「じゃじゃじゃじゃあ! じゃあさ!?」
美嘉「その状態のまま、そう……良いトコロ」
美嘉「良いトコロを100個位挙げてってくれるのって、アリ!?」
武内P「ひゃ……100個、ですか」
831: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:15:16.10 ID:l81koe8fo
美嘉「100個はダメ!? じゃ、じゃ50……30は!?」
武内P「そ、その位でしたら……大丈夫かと」
美嘉「待って! ちょっと待って! 待って待って!」
武内P「えっ? え、ええ……」
美嘉「えっ、ええっ? はっ? えっ?」
美嘉「いや! いやいやいや! いやいや、ちょっと!」
美嘉「……マジで? ねえ、マジでそんなのアリなの!?」
武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」
武内P「そ、その位でしたら……大丈夫かと」
美嘉「待って! ちょっと待って! 待って待って!」
武内P「えっ? え、ええ……」
美嘉「えっ、ええっ? はっ? えっ?」
美嘉「いや! いやいやいや! いやいや、ちょっと!」
美嘉「……マジで? ねえ、マジでそんなのアリなの!?」
武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」
832: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:23:18.42 ID:l81koe8fo
美嘉「ウソじゃないよね? ねえ……ねえ!」
武内P「は、はい」
美嘉「……い」
武内P「……?」
美嘉「妹じゃなくても!」
美嘉「お姉ちゃんでも、甘えたい時があるんだよねー!」チラッチラッ!
美嘉「いやホラ、年齢的には妹なカンジだケド! ケドぉ!?」ニヘラッ!
美嘉「あー、どうしよ!? どうしよっかなー!? ふひひ★」ニヘラァッ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」
武内P「は、はい」
美嘉「……い」
武内P「……?」
美嘉「妹じゃなくても!」
美嘉「お姉ちゃんでも、甘えたい時があるんだよねー!」チラッチラッ!
美嘉「いやホラ、年齢的には妹なカンジだケド! ケドぉ!?」ニヘラッ!
美嘉「あー、どうしよ!? どうしよっかなー!? ふひひ★」ニヘラァッ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」
833: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:27:25.26 ID:l81koe8fo
美嘉「……ゴホンッ!」
武内P「あの……一体、何が……?」
美嘉「えー? それ、聞く? 聞いちゃうー?★」ニマニマ!
武内P「……はい」
武内P「城ヶ崎さんには、いつもお世話になっていますから」
武内P「私で、力になれる事でしたら……」
武内P「……何でも、仰ってください」
美嘉「……」
美嘉「何でも?」
武内P「あの……一体、何が……?」
美嘉「えー? それ、聞く? 聞いちゃうー?★」ニマニマ!
武内P「……はい」
武内P「城ヶ崎さんには、いつもお世話になっていますから」
武内P「私で、力になれる事でしたら……」
武内P「……何でも、仰ってください」
美嘉「……」
美嘉「何でも?」
834: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:32:29.42 ID:l81koe8fo
美嘉「ねえ、今……何でも、って言った?」
武内P「? はい」
美嘉「……ちょっとタンマ。話変わったから」
武内P「えっ?」
美嘉「…………」
美嘉「……っ!///」ボフンッ!
美嘉「あ……アタシ、そんなに●●くないから――っ!///」
武内P「城ヶ崎さん!?」
武内P「何の話ですか!? あの、城ヶ崎さん!?」
武内P「? はい」
美嘉「……ちょっとタンマ。話変わったから」
武内P「えっ?」
美嘉「…………」
美嘉「……っ!///」ボフンッ!
美嘉「あ……アタシ、そんなに●●くないから――っ!///」
武内P「城ヶ崎さん!?」
武内P「何の話ですか!? あの、城ヶ崎さん!?」
835: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:38:32.22 ID:l81koe8fo
・ ・ ・
武内P「……落ち着かれましたか?」
美嘉「う、うん……何かゴメン」
武内P「いえ、お気になさらず」
美嘉「え、と……さっきの話なんだケド、さ……?」
武内P「? はい」
美嘉「……っ!」
美嘉「アタシ、カリスマJKギャルで!」
美嘉「甘えたい時があるんだケド!」
美嘉「きょ、きょ……きょっ……」
美嘉「協力……して、くれない……?///」オズオズ…
武内P「城ヶ崎さん……」
武内P「――ええ、勿論です」ニコリ
美嘉「!」パアッ!
武内P「……落ち着かれましたか?」
美嘉「う、うん……何かゴメン」
武内P「いえ、お気になさらず」
美嘉「え、と……さっきの話なんだケド、さ……?」
武内P「? はい」
美嘉「……っ!」
美嘉「アタシ、カリスマJKギャルで!」
美嘉「甘えたい時があるんだケド!」
美嘉「きょ、きょ……きょっ……」
美嘉「協力……して、くれない……?///」オズオズ…
武内P「城ヶ崎さん……」
武内P「――ええ、勿論です」ニコリ
美嘉「!」パアッ!
836: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:43:12.28 ID:l81koe8fo
美嘉「そ、そそ、それじゃあ……!///」
武内P「はい」
美嘉「あー……/// うー……///」
武内P「? あの、城ヶ崎さん?」
美嘉「へあっ!?/// なっ、何!?///」
武内P「城ヶ崎さんが甘えたい方、と言うのは……」
武内P「……誰、なのでしょうか?」
美嘉「……」
美嘉「はっ?」
武内P「はい」
美嘉「あー……/// うー……///」
武内P「? あの、城ヶ崎さん?」
美嘉「へあっ!?/// なっ、何!?///」
武内P「城ヶ崎さんが甘えたい方、と言うのは……」
武内P「……誰、なのでしょうか?」
美嘉「……」
美嘉「はっ?」
837: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/09(土) 23:58:31.78 ID:l81koe8fo
美嘉「いや……アンタ……!」イラァ!
武内P「えっ? 私、ですか?」
美嘉「ふえっ!? あっ、いや! 今のは違くて!」アセアセ!
武内P「はあ……では、誰なのでしょうか?」
美嘉「……」
美嘉「…………」
美嘉「……みりあちゃんだよ……!」プルプル…!
武内P「それは、あの……はい、わかりました」
武内P「その……赤城さんに、お伝えすれば宜しいですか?」
美嘉「アタシのコトは、もうほっといて!」ピー!
おわり
武内P「えっ? 私、ですか?」
美嘉「ふえっ!? あっ、いや! 今のは違くて!」アセアセ!
武内P「はあ……では、誰なのでしょうか?」
美嘉「……」
美嘉「…………」
美嘉「……みりあちゃんだよ……!」プルプル…!
武内P「それは、あの……はい、わかりました」
武内P「その……赤城さんに、お伝えすれば宜しいですか?」
美嘉「アタシのコトは、もうほっといて!」ピー!
おわり
842: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:13:32.88 ID:IOlHiZZ0o
書きます
武内P「花粉症かも知れません」
武内P「花粉症かも知れません」
843: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:15:45.00 ID:IOlHiZZ0o
美波「えっ? か、花粉症ですか?」
武内P「はい」
美波「風邪が長引いてるのかと思ってたんですけど……」
武内P「ひどい方は、そういった症状が」
美波「――イクシュッ♡」ビクンッ!
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「はい」
美波「風邪が長引いてるのかと思ってたんですけど……」
武内P「ひどい方は、そういった症状が」
美波「――イクシュッ♡」ビクンッ!
武内P「……」
武内P「えっ?」
844: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:18:29.41 ID:IOlHiZZ0o
美波「す、すみません……!」
武内P「い、いえ……」
美波「でも、花粉症だなんて……」
武内P「ある日、突然なるものですか」
美波「――イクシュンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「!?」
武内P「……!?」
武内P「い、いえ……」
美波「でも、花粉症だなんて……」
武内P「ある日、突然なるものですか」
美波「――イクシュンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「!?」
武内P「……!?」
845: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:20:56.54 ID:IOlHiZZ0o
美波「ご、ごめんなさい! 何度も……!」
武内P「あの、今のは!?」
美波「? くしゃみですけど……?」
武内P「くしゃみ!?」
美波「は――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「すみま――イクシュゥッ♡」ビクーンッ!
武内P「ま、待ってください!」
武内P「貴女のそれは、私の知るくしゃみではありません!」
武内P「あの、今のは!?」
美波「? くしゃみですけど……?」
武内P「くしゃみ!?」
美波「は――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「すみま――イクシュゥッ♡」ビクーンッ!
武内P「ま、待ってください!」
武内P「貴女のそれは、私の知るくしゃみではありません!」
846: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:27:06.84 ID:IOlHiZZ0o
美波「す、すみません! すぐマスクを……!」
武内P「え、ええ……!」
美波「あぁ……なんだか、体がダルい……」クタッ…
武内P「に、新田さん!?」
美波「――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「――い、い……イクシュウンッ♡」ビクゥーンッ!
パプリッ!
美波「や、やだ……!/// すっごくヌルヌル……!///」
武内P「ど、どうぞ新田さん! ティッシュです!」
武内P「え、ええ……!」
美波「あぁ……なんだか、体がダルい……」クタッ…
武内P「に、新田さん!?」
美波「――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「――い、い……イクシュウンッ♡」ビクゥーンッ!
パプリッ!
美波「や、やだ……!/// すっごくヌルヌル……!///」
武内P「ど、どうぞ新田さん! ティッシュです!」
847: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:33:37.65 ID:IOlHiZZ0o
美波「だ、ダメぇ……止まらない……!///」タラーン…
武内P「新田さん、これを使ってください!」
美波「あ、ありがとうございます……!///」タラーン…
武内P「あまり、強くせずに……!」
美波「は――イクシュッ♡」ビクンッ!
――ぷおんっ!
武内P「!? う、おおおおっ!?」
サッ!
……べちょっ!
美波「ご、ごめんなさい! ソファーがヌルヌルに……!」タラーン…
武内P「そ、それは構わないので! 先に、鼻をかんでください!」
武内P「新田さん、これを使ってください!」
美波「あ、ありがとうございます……!///」タラーン…
武内P「あまり、強くせずに……!」
美波「は――イクシュッ♡」ビクンッ!
――ぷおんっ!
武内P「!? う、おおおおっ!?」
サッ!
……べちょっ!
美波「ご、ごめんなさい! ソファーがヌルヌルに……!」タラーン…
武内P「そ、それは構わないので! 先に、鼻をかんでください!」
848: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:39:24.08 ID:IOlHiZZ0o
美波「でも、頭がボーッとしちゃって……///」タラーン…
武内P「っ、失礼します……!」
スッ…
美波「ぷ……プロデューサーさん?///」タラーン…
武内P「私がティッシュを抑えているので、遠慮せずに……!」
美波「そ、それは――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「恥ずかし――イクシュウンッ♡」ビックゥンッ!
武内P「……かも、知れません」
武内P「が、事態が事態ですので、どうか……!」
武内P「っ、失礼します……!」
スッ…
美波「ぷ……プロデューサーさん?///」タラーン…
武内P「私がティッシュを抑えているので、遠慮せずに……!」
美波「そ、それは――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「恥ずかし――イクシュウンッ♡」ビックゥンッ!
武内P「……かも、知れません」
武内P「が、事態が事態ですので、どうか……!」
849: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:45:23.13 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
コンコン、ガチャッ
アーニャ「ドーブラエ ウートラ、おはようござ――」
美波「も、もう出ません……!///」
武内P「新田さん、我慢なさらず……」
美波「でも、あっ、あっ、また――イクシュンッ♡」ビクンッ!
武内P「……やはり、まだ出ましたね」
美波「ううっ……すみません、ヌルヌルに……!///」
武内P「大丈夫です」
アーニャ「ニェ―――ット!」
アーニャ「プロデューサー!? 美波!?」
コンコン、ガチャッ
アーニャ「ドーブラエ ウートラ、おはようござ――」
美波「も、もう出ません……!///」
武内P「新田さん、我慢なさらず……」
美波「でも、あっ、あっ、また――イクシュンッ♡」ビクンッ!
武内P「……やはり、まだ出ましたね」
美波「ううっ……すみません、ヌルヌルに……!///」
武内P「大丈夫です」
アーニャ「ニェ―――ット!」
アーニャ「プロデューサー!? 美波!?」
850: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 19:51:23.93 ID:IOlHiZZ0o
アーニャ「二人は、何をしていましたか!?」
美波「あっ、アーニャちゃん!?///」
武内P「! アナスタシアさん」
美波「これは、違うの!/// その、どんどん溢れてきちゃうから……///」
武内P「はい。力が入らないとの事なので、私が」
美波「代わりに拭いてくれ――イクシュウンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「っ! まだ、出るようですね……」
アーニャ「ニェ――ット!」
アーニャ「アー……アー……! ンンン、ダメ! です!」
美波「あっ、アーニャちゃん!?///」
武内P「! アナスタシアさん」
美波「これは、違うの!/// その、どんどん溢れてきちゃうから……///」
武内P「はい。力が入らないとの事なので、私が」
美波「代わりに拭いてくれ――イクシュウンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「っ! まだ、出るようですね……」
アーニャ「ニェ――ット!」
アーニャ「アー……アー……! ンンン、ダメ! です!」
851: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:01:27.99 ID:IOlHiZZ0o
アーニャ「ソファーの後ろで、何をしてますか!?」
アーニャ「ニェート! プロデューサー! 美波!」
ずんずんずんずん!
美波「っ!?――イクシュッ♡」ビクンッ!
武内P「! アナスタシアさんが、外から来たから……」
美波「イクシュンッ♡ イクシュゥンッ♡」ビクゥンッ! ビックゥンッ!
武内P「新田さん! くっ……新田さん!」
美波「あっ、い、いいっ――イックシュウウンッ♡」ビックウゥンッ!
アーニャ「フヴァーチット ウジェ――ッ!!」
アーニャ「い、アー! アー! いい加減にして、ください!!」
アーニャ「ニェート! プロデューサー! 美波!」
ずんずんずんずん!
美波「っ!?――イクシュッ♡」ビクンッ!
武内P「! アナスタシアさんが、外から来たから……」
美波「イクシュンッ♡ イクシュゥンッ♡」ビクゥンッ! ビックゥンッ!
武内P「新田さん! くっ……新田さん!」
美波「あっ、い、いいっ――イックシュウウンッ♡」ビックウゥンッ!
アーニャ「フヴァーチット ウジェ――ッ!!」
アーニャ「い、アー! アー! いい加減にして、ください!!」
852: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:10:14.56 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
武内P「……間違いなく、花粉症ですね」
美波「はい、そうみたいですね……」
アーニャ「アーニャは、信じていました」
武内P「今は落ち着いていますが……」
美波「……病院、今日は休みですからね」
アーニャ「アーニャは、信じていましたよ?」
武内P「ひとまず、今日を乗り切る事を考えましょう」
美波「はい……さすがに、かなり辛くなってきましたから」
アーニャ「アーニャは、信じていましたからね?」
武内P「……間違いなく、花粉症ですね」
美波「はい、そうみたいですね……」
アーニャ「アーニャは、信じていました」
武内P「今は落ち着いていますが……」
美波「……病院、今日は休みですからね」
アーニャ「アーニャは、信じていましたよ?」
武内P「ひとまず、今日を乗り切る事を考えましょう」
美波「はい……さすがに、かなり辛くなってきましたから」
アーニャ「アーニャは、信じていましたからね?」
853: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:15:56.67 ID:IOlHiZZ0o
武内P「……今日は、大事を取って帰るのが良いかと」
美波「ええっ!?」
武内P「その、新田さんはくしゃみをすると……はい」
美波「でも、今日のレッスンは大事な合わせがあるんです!」
アーニャ「美波……」
美波「今日一日だけなら、何とかなりませんか?」
美波「そのためなら、私――イクシュンッ♡」ビクンッ!
美波「どんな事でも、耐えてみせます!」
アーニャ「……やっぱり、美波は凄い、です!」
武内P「新田さん……」
武内P「……わかりました。何とか、頑張りましょう」
美波「ええっ!?」
武内P「その、新田さんはくしゃみをすると……はい」
美波「でも、今日のレッスンは大事な合わせがあるんです!」
アーニャ「美波……」
美波「今日一日だけなら、何とかなりませんか?」
美波「そのためなら、私――イクシュンッ♡」ビクンッ!
美波「どんな事でも、耐えてみせます!」
アーニャ「……やっぱり、美波は凄い、です!」
武内P「新田さん……」
武内P「……わかりました。何とか、頑張りましょう」
854: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:20:57.61 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
美波「――イックシュウンッ♡」ビックウンッ!
武内P「新田さん、諦めましょう」
アーニャ「ダー。プロデューサーの言う通り、です」
美波「そんなっ!?」
美波「私、まだやれます!」
美波「何だって――イックシュンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「改善どころか、ひどくなってきていますから!」
アーニャ「このままだと、美波の体が、アー、保たない、です!」
美波「――イックシュウンッ♡」ビックウンッ!
武内P「新田さん、諦めましょう」
アーニャ「ダー。プロデューサーの言う通り、です」
美波「そんなっ!?」
美波「私、まだやれます!」
美波「何だって――イックシュンッ♡」ビクゥンッ!
武内P「改善どころか、ひどくなってきていますから!」
アーニャ「このままだと、美波の体が、アー、保たない、です!」
855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:26:48.52 ID:IOlHiZZ0o
美波「でも……でも、私……!」
美波「諦めたくなイクシュッ♡」ビクッ!
アーニャ「……美波」
アーニャ「……」
アーニャ「プロデューサー! お願い、です!」
武内P「アナスタシアさん?」
アーニャ「何か、方法はありませんか?」
武内P「いえ、ですが……」
アーニャ「美波を、助けてください!」
美波「――イックシュゥンッ♡」ビックゥンッ!
武内P「……わかり、ました」
武内P「……少しだけ、待っていてください」
美波「諦めたくなイクシュッ♡」ビクッ!
アーニャ「……美波」
アーニャ「……」
アーニャ「プロデューサー! お願い、です!」
武内P「アナスタシアさん?」
アーニャ「何か、方法はありませんか?」
武内P「いえ、ですが……」
アーニャ「美波を、助けてください!」
美波「――イックシュゥンッ♡」ビックゥンッ!
武内P「……わかり、ました」
武内P「……少しだけ、待っていてください」
856: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:36:44.65 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
アーニャ「――ハナノア?」
武内P「はい」
アーニャ「それは、何ですか?」
武内P「ハナノアとは――」
武内P「鼻うがい専用の、洗浄器具と洗浄液のセットです」
武内P「鼻の奥の汚れや菌――この場合は、花粉ですね」
武内P「それを……洗浄液で丸ごと洗い流します」
武内P「小林製薬の、ハナノア」
アーニャ「小林製薬の、ハナノア」
美波「イクシュンッ♡」ビクンッ!
アーニャ「――ハナノア?」
武内P「はい」
アーニャ「それは、何ですか?」
武内P「ハナノアとは――」
武内P「鼻うがい専用の、洗浄器具と洗浄液のセットです」
武内P「鼻の奥の汚れや菌――この場合は、花粉ですね」
武内P「それを……洗浄液で丸ごと洗い流します」
武内P「小林製薬の、ハナノア」
アーニャ「小林製薬の、ハナノア」
美波「イクシュンッ♡」ビクンッ!
857: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:42:46.77 ID:IOlHiZZ0o
アーニャ「なら……アー、移動した方が良い、ですね?」
武内P「いえ、ここで洗面器を使用して行います」
アーニャ「ここで?」
武内P「はい」
アーニャ「シトー? トイレではダメ、ですか?」
武内P「……あまり、使用している姿を見られたくはないでしょうから」
アーニャ「……アー……そう、ですね」
武内P「――新田さん。どうぞ、これを使ってください」
美波「イクシュッ♡ イクシュンッ♡」ビクッ! ビクンッ!
アーニャ「……美波?」
武内P「いえ、ここで洗面器を使用して行います」
アーニャ「ここで?」
武内P「はい」
アーニャ「シトー? トイレではダメ、ですか?」
武内P「……あまり、使用している姿を見られたくはないでしょうから」
アーニャ「……アー……そう、ですね」
武内P「――新田さん。どうぞ、これを使ってください」
美波「イクシュッ♡ イクシュンッ♡」ビクッ! ビクンッ!
アーニャ「……美波?」
858: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:47:50.63 ID:IOlHiZZ0o
美波「い、イックシュゥンッ♡」ビックゥンッ!
アーニャ「プロデューサー! 美波が、変です!」
武内P「! くしゃみが、止まらなく……!?」
アーニャ「美波が、死んでしまいます!」
武内P「アナスタシアさん! 私が新田さんを抑えているので!」
武内P「アナスタシアさんが、新田さんにハナノアを使ってください!」
アーニャ「ニェート! 手にかかると、バッチイ、です!」
武内P「で、では! 私がやりますので、新田さんの体を抑えていてください!」
アーニャ「ダー! プロデューサーの言うことは、絶対、です!」
美波「イックシュンッ♡」ビックンッ!
アーニャ「プロデューサー! 美波が、変です!」
武内P「! くしゃみが、止まらなく……!?」
アーニャ「美波が、死んでしまいます!」
武内P「アナスタシアさん! 私が新田さんを抑えているので!」
武内P「アナスタシアさんが、新田さんにハナノアを使ってください!」
アーニャ「ニェート! 手にかかると、バッチイ、です!」
武内P「で、では! 私がやりますので、新田さんの体を抑えていてください!」
アーニャ「ダー! プロデューサーの言うことは、絶対、です!」
美波「イックシュンッ♡」ビックンッ!
859: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:54:53.45 ID:IOlHiZZ0o
アーニャ「美波! 頑張って、ください!」
ガシイッ!
美波「イクシュッ♡」ビクッ!
アーニャ「プロデューサー! 今、です!」
武内P「新田さん――失礼します!」
…つぷり
美波「ふ、あ……!」ピクンッ…
武内P「――!」
ぎゅっ!
美波「へあああぁぁぁ……」ビクンビクン…!
たぱぱぱぱっ…
アーニャ「ハラショー! 凄い勢い、です!」
ガシイッ!
美波「イクシュッ♡」ビクッ!
アーニャ「プロデューサー! 今、です!」
武内P「新田さん――失礼します!」
…つぷり
美波「ふ、あ……!」ピクンッ…
武内P「――!」
ぎゅっ!
美波「へあああぁぁぁ……」ビクンビクン…!
たぱぱぱぱっ…
アーニャ「ハラショー! 凄い勢い、です!」
860: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 20:58:42.13 ID:IOlHiZZ0o
武内P「――!」
ぎゅっ!
美波「ふあああぁぁぁ……」ビクンビクン…!
たぱぱぱぱっ…
アーニャ「ニェ――ト! 何か、塊が出ました!」
武内P「――!」
ぎゅっ!
美波「!?」ビクッ!
ばぶっふ!
アーニャ「ニェニェニェニェ――ット! バッチイ、です!」
ぎゅっ!
美波「ふあああぁぁぁ……」ビクンビクン…!
たぱぱぱぱっ…
アーニャ「ニェ――ト! 何か、塊が出ました!」
武内P「――!」
ぎゅっ!
美波「!?」ビクッ!
ばぶっふ!
アーニャ「ニェニェニェニェ――ット! バッチイ、です!」
861: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 21:09:26.24 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
美波「――先日は、ご迷惑をおかけしました」
武内P「いえ、お気になさらず……」
美波「それで、病院に行ってみたんですけど……」
武内P「やはり、花粉症でしたか?」
美波「はい……それで、お薬を処方して貰ったんです」
武内P「病院で処方される薬は、よく効きますから」
美波「でも……」
美波「副作用で、眠くなっちゃうんです」
美波「だから、本当に辛くなった時以外は――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「……出来るだけ、頼らずに頑張ります!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「私が本当に辛いので、きちんと服用してください」
おわり
美波「――先日は、ご迷惑をおかけしました」
武内P「いえ、お気になさらず……」
美波「それで、病院に行ってみたんですけど……」
武内P「やはり、花粉症でしたか?」
美波「はい……それで、お薬を処方して貰ったんです」
武内P「病院で処方される薬は、よく効きますから」
美波「でも……」
美波「副作用で、眠くなっちゃうんです」
美波「だから、本当に辛くなった時以外は――イクシュッ♡」ビクンッ!
美波「……出来るだけ、頼らずに頑張ります!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「私が本当に辛いので、きちんと服用してください」
おわり
864: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:29:59.33 ID:IOlHiZZ0o
書きます
武内P「棟方さんに注意してください」
武内P「棟方さんに注意してください」
865: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:35:30.31 ID:IOlHiZZ0o
りあむ「棟方さん……って、愛海ちゃん?」
武内P「ご存知なのですか?」
りあむ「愛海ちゃん、顔がいいから!」
武内P「そう、ですね……」
りあむ「でも、なんで注意しなきゃなの?」
武内P「それは……」
愛海「――おはようございます♪」ニコッ!
りあむ「! お、おおっ、おはよう! うひぃ!」
りあむ「か、可愛い~! 癒やされるぅ~!」
武内P「棟方さん……! おはよう、ございます……!」
武内P「ご存知なのですか?」
りあむ「愛海ちゃん、顔がいいから!」
武内P「そう、ですね……」
りあむ「でも、なんで注意しなきゃなの?」
武内P「それは……」
愛海「――おはようございます♪」ニコッ!
りあむ「! お、おおっ、おはよう! うひぃ!」
りあむ「か、可愛い~! 癒やされるぅ~!」
武内P「棟方さん……! おはよう、ございます……!」
866: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:40:08.31 ID:IOlHiZZ0o
愛海「新人の方、ですよね?」ニコニコ!
りあむ「う、うん! ぼく、りあむちゃんだよ!」
武内P「夢見さん、彼女に近づいてはいけません!」
愛海「棟方愛海です、これから宜しくお願いします♪」ニコニコ!
りあむ「おお、おおぅ……と、尊いよぉ!」
武内P「夢見さん、彼女から離れてください!」
りあむ「もう、うるさいなぁ! やむよ!?」
武内P「彼女は、危険ですから……!」
愛海「……」ニコニコ!
りあむ「う、うん! ぼく、りあむちゃんだよ!」
武内P「夢見さん、彼女に近づいてはいけません!」
愛海「棟方愛海です、これから宜しくお願いします♪」ニコニコ!
りあむ「おお、おおぅ……と、尊いよぉ!」
武内P「夢見さん、彼女から離れてください!」
りあむ「もう、うるさいなぁ! やむよ!?」
武内P「彼女は、危険ですから……!」
愛海「……」ニコニコ!
867: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:45:18.52 ID:IOlHiZZ0o
愛海「危険だなんて、ひどいです……」ウルルッ!
りあむ「!? ああっ、ほら! 何て事言うのさ!」
武内P「ですが、事実です!」
りあむ「はー!? そんな訳ないよ! よ!!」
愛海「私、新人の人と仲良くなりたいだけなのに……」ウルウル!
りあむ「うわーん! やまないでー!?」
武内P「夢見さん!」
りあむ「甘やかすぅー! しゅきしゅきするぅー!」
愛海「……」
愛海「!」ギラリ!
りあむ「!? ああっ、ほら! 何て事言うのさ!」
武内P「ですが、事実です!」
りあむ「はー!? そんな訳ないよ! よ!!」
愛海「私、新人の人と仲良くなりたいだけなのに……」ウルウル!
りあむ「うわーん! やまないでー!?」
武内P「夢見さん!」
りあむ「甘やかすぅー! しゅきしゅきするぅー!」
愛海「……」
愛海「!」ギラリ!
868: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:52:33.45 ID:IOlHiZZ0o
りあむ「泣かないで! ぼくが癒やしてあげ――」
愛海「うっひょひょ~い! 山登りの始まりだ――っ!」
ぴょい~んっ!
りあむ「――ひえっ!?」ビクッ!
愛海「春の風に誘われて! あたし、行っきま~すっ!」ワキワキ!
…わしっ!
りあむ「っ!?」
りあむ「……!」
りあむ「……あれ?」
愛海「馬鹿な……! あの一瞬で、割り込んだだと……!?」
わしわしわしわし!
武内P「んっくっ……! うっ、お、おおっ……!」ビクンビクンッ!
りあむ「地獄絵図!」
愛海「うっひょひょ~い! 山登りの始まりだ――っ!」
ぴょい~んっ!
りあむ「――ひえっ!?」ビクッ!
愛海「春の風に誘われて! あたし、行っきま~すっ!」ワキワキ!
…わしっ!
りあむ「っ!?」
りあむ「……!」
りあむ「……あれ?」
愛海「馬鹿な……! あの一瞬で、割り込んだだと……!?」
わしわしわしわし!
武内P「んっくっ……! うっ、お、おおっ……!」ビクンビクンッ!
りあむ「地獄絵図!」
869: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 22:59:02.95 ID:IOlHiZZ0o
愛海「もうっ! どうして邪魔するの!?」
もみもみもみもみっ!
武内P「え、笑顔で……すんっ!」ビクンッ!
愛海「……笑顔?」
もみもみもみもみっ!
武内P「くうっ!? おっ、は……はいっ……!」ビクビクッ!
愛海「……」
すっ…
愛海「……今回は、この位にしておいてあげるね」
愛海「でも、次こそは――その山、登らせて貰うから」
武内P「はぁ……! はぁっ……!」
武内P「止めてみせます……ええ、何度でも」
りあむ「ね、ねえ! ぼくの事忘れてない!? やむ!!」
もみもみもみもみっ!
武内P「え、笑顔で……すんっ!」ビクンッ!
愛海「……笑顔?」
もみもみもみもみっ!
武内P「くうっ!? おっ、は……はいっ……!」ビクビクッ!
愛海「……」
すっ…
愛海「……今回は、この位にしておいてあげるね」
愛海「でも、次こそは――その山、登らせて貰うから」
武内P「はぁ……! はぁっ……!」
武内P「止めてみせます……ええ、何度でも」
りあむ「ね、ねえ! ぼくの事忘れてない!? やむ!!」
870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:03:58.53 ID:IOlHiZZ0o
愛海「……新人さん」
愛海「――そのお山、預けておくね」
りあむ「あ、預けるも何も、ぼくのなんだけど!?」
りあむ「……って、行っちゃったし」
武内P「……夢見さん」
武内P「私の言葉の意味が、わかりましたか?」
りあむ「えと、もしかして……」
りあむ「●……●っ、●を揉まれるの?///」
愛海「――全身全霊でね」ワキワキ!
りあむ「っ!?」
愛海「――そのお山、預けておくね」
りあむ「あ、預けるも何も、ぼくのなんだけど!?」
りあむ「……って、行っちゃったし」
武内P「……夢見さん」
武内P「私の言葉の意味が、わかりましたか?」
りあむ「えと、もしかして……」
りあむ「●……●っ、●を揉まれるの?///」
愛海「――全身全霊でね」ワキワキ!
りあむ「っ!?」
871: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:12:13.95 ID:IOlHiZZ0o
りあむ「いつの間に後ろに――!?」
愛海「山ある所、あたしあり……」
愛海「ちちある所、母なる大地!」
りあむ「うわーん!? 意味がわかんないよ! よ!!」
愛海「うっひょひょ~い! 身をもって教えてあげるよ――っ!」ワキワキ!
ぴょい~んっ!
…わしっ!
愛海「……んー! この触り心地! あはっ♪ またしても――」
わしわしわしわし!
武内P「あっ、かっ……! ん、んんうっ……!」ビクンビクンッ!
りあむ「地獄絵図!」
愛海「山ある所、あたしあり……」
愛海「ちちある所、母なる大地!」
りあむ「うわーん!? 意味がわかんないよ! よ!!」
愛海「うっひょひょ~い! 身をもって教えてあげるよ――っ!」ワキワキ!
ぴょい~んっ!
…わしっ!
愛海「……んー! この触り心地! あはっ♪ またしても――」
わしわしわしわし!
武内P「あっ、かっ……! ん、んんうっ……!」ビクンビクンッ!
りあむ「地獄絵図!」
872: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:19:33.01 ID:IOlHiZZ0o
愛海「もおおっ! 何で!?」
もみもみもみもみっ!
武内P「あ、貴女は……おぁっ!」ビクッ!
愛海「何?」
もみもみもみもみっ!
武内P「ちょ、挑戦する心を……わっ、すれない方ですか、らっ!」ビクゥッ!
愛海「……」
すっ…
愛海「……わかった。今度こそ、今回はあたしの負けだよ」
愛海「だけど、次は――その山、登頂するからね」ニコッ!
武内P「はぁ……! はぁっ……!」
武内P「……良い、笑顔です」
りあむ「やっぱりぼくの扱い雑いよね!? やむ!!」
もみもみもみもみっ!
武内P「あ、貴女は……おぁっ!」ビクッ!
愛海「何?」
もみもみもみもみっ!
武内P「ちょ、挑戦する心を……わっ、すれない方ですか、らっ!」ビクゥッ!
愛海「……」
すっ…
愛海「……わかった。今度こそ、今回はあたしの負けだよ」
愛海「だけど、次は――その山、登頂するからね」ニコッ!
武内P「はぁ……! はぁっ……!」
武内P「……良い、笑顔です」
りあむ「やっぱりぼくの扱い雑いよね!? やむ!!」
873: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:24:42.15 ID:IOlHiZZ0o
愛海「……りあむちゃん」
愛海「――今度、一緒にシャワー浴びようね」
りあむ「えっ!? 急に距離感近くない!?」
りあむ「……って、行っちゃったし」
武内P「……夢見さん」
武内P「シャワー室までは、助けに行けません」
りあむ「言われなくても、それ位わかるよう!」
りあむ「と、とりあえず……その……」
りあむ「……助けてくれて、ありがと」ボソボソッ…
武内P「いえ、当然の事をしたまでです」
りあむ「うわーん! 何でバッチリ聞こえてるの!? やむ!!」
愛海「――今度、一緒にシャワー浴びようね」
りあむ「えっ!? 急に距離感近くない!?」
りあむ「……って、行っちゃったし」
武内P「……夢見さん」
武内P「シャワー室までは、助けに行けません」
りあむ「言われなくても、それ位わかるよう!」
りあむ「と、とりあえず……その……」
りあむ「……助けてくれて、ありがと」ボソボソッ…
武内P「いえ、当然の事をしたまでです」
りあむ「うわーん! 何でバッチリ聞こえてるの!? やむ!!」
874: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:30:56.97 ID:IOlHiZZ0o
武内P「ですが……今後は、気をつけてください」
りあむ「ううっ、山じゃなくて人として見て欲しい……」
武内P「夢見さん……」
りあむ「愛海ちゃん、ぼくのちちしか見てなかった……やむ」
武内P「……」
武内P「夢見さん」
武内P「世の中には、持つ者も居れば……持たざる者も居ます」
武内P「なので……その……」
武内P「特定の方の前では、そういった発言は控えた方が良いかと」
りあむ「……あ、はい」
りあむ「ううっ、山じゃなくて人として見て欲しい……」
武内P「夢見さん……」
りあむ「愛海ちゃん、ぼくのちちしか見てなかった……やむ」
武内P「……」
武内P「夢見さん」
武内P「世の中には、持つ者も居れば……持たざる者も居ます」
武内P「なので……その……」
武内P「特定の方の前では、そういった発言は控えた方が良いかと」
りあむ「……あ、はい」
875: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:37:04.08 ID:IOlHiZZ0o
武内P「では、私はこれで……」
りあむ「うぅ、放置プレイ? やむ」
武内P「……いえ、そうではありません」
りあむ「だって、さっきみたいな事があったら……」
武内P「……」
武内P「大丈夫です」
武内P「――私を信じてください」ニゴォッ!
りあむ「明らかに大丈夫だと思ってない顔だようわーん!!」
武内P「……すみません、笑顔は苦手で」
りあむ「うぅ、放置プレイ? やむ」
武内P「……いえ、そうではありません」
りあむ「だって、さっきみたいな事があったら……」
武内P「……」
武内P「大丈夫です」
武内P「――私を信じてください」ニゴォッ!
りあむ「明らかに大丈夫だと思ってない顔だようわーん!!」
武内P「……すみません、笑顔は苦手で」
876: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:44:55.79 ID:IOlHiZZ0o
武内P「それでは……レッスン、頑張ってください」
りあむ「頑張りはするけど、もっと甘やかして……」
武内P「……そう、言われましても」
りあむ「……」
武内P「レッスンを真面目に頑張れば……」
武内P「CDデ」
りあむ「レッスン、やるぅー!」ペカー!
りあむ「めちゃ目立てるな!? な!?」ニコニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
りあむ「頑張りはするけど、もっと甘やかして……」
武内P「……そう、言われましても」
りあむ「……」
武内P「レッスンを真面目に頑張れば……」
武内P「CDデ」
りあむ「レッスン、やるぅー!」ペカー!
りあむ「めちゃ目立てるな!? な!?」ニコニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
877: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:49:05.50 ID:IOlHiZZ0o
・ ・ ・
りあむ「ウッ! ハッ! ウッ! ハッ!」
りあむ「う~っ……!」
りあむ「狼牙風風拳♪」
りあむ「……って、これじゃ本当にヤムチャだ! だー!!」
りあむ「……」
りあむ「ロンリ~ウ~ルフ~♪」
愛海「……」
りあむ「……」
りあむ「!?」
りあむ「ウッ! ハッ! ウッ! ハッ!」
りあむ「う~っ……!」
りあむ「狼牙風風拳♪」
りあむ「……って、これじゃ本当にヤムチャだ! だー!!」
りあむ「……」
りあむ「ロンリ~ウ~ルフ~♪」
愛海「……」
りあむ「……」
りあむ「!?」
878: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:54:35.95 ID:IOlHiZZ0o
りあむ「こ、こんにちは……!?」
愛海「――レッスン」
愛海「それは、激しい運動をする時間」
愛海「なればこそ、アイドルはそのための服に着替える……」
愛海「……開始前の、更衣室」
愛海「……そして、終了後のシャワー室」
愛海「――ビフォー! そして、アフター!」
愛海「あたしは、どっちのお山も素晴らしいと思うんだよね!」
りあむ「ぼ、ぼくが今からやるのはボイスレッスンだよ!?」
愛海「えっ!? じゃあ……ワキワキさせて♪」
りあむ「じゃあ、って何!?」
愛海「――レッスン」
愛海「それは、激しい運動をする時間」
愛海「なればこそ、アイドルはそのための服に着替える……」
愛海「……開始前の、更衣室」
愛海「……そして、終了後のシャワー室」
愛海「――ビフォー! そして、アフター!」
愛海「あたしは、どっちのお山も素晴らしいと思うんだよね!」
りあむ「ぼ、ぼくが今からやるのはボイスレッスンだよ!?」
愛海「えっ!? じゃあ……ワキワキさせて♪」
りあむ「じゃあ、って何!?」
879: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/10(日) 23:59:00.91 ID:IOlHiZZ0o
愛海「大丈夫、怖くない怖くない……ぐへへ!」
りあむ「いやいや! その顔!」
愛海「顔?」キャルンッ!
りあむ「あ……可愛い……」
愛海「えへへ♪」ニコニコ!
りあむ「と、尊い……!」
武内P「――待ってください!」
りあむ「!」
愛海「ちいっ! またしても、邪魔をする気!?」
りあむ「いやいや! その顔!」
愛海「顔?」キャルンッ!
りあむ「あ……可愛い……」
愛海「えへへ♪」ニコニコ!
りあむ「と、尊い……!」
武内P「――待ってください!」
りあむ「!」
愛海「ちいっ! またしても、邪魔をする気!?」
880: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 00:07:01.22 ID:vwvkyAJfo
愛海「でも、その距離なら何も出来ないよ! うっひょひょ~い!」ワキワキ!
ぴょい~んっ!
りあむ「っ!? たっ、助け――」
武内P「プロデュースゾーン!!」
ゴゴゴゴゴゴ!
愛海「山登りの始ま……何!? 引き寄せられ――」
ぐ…くくっ……!
…わしっ!
武内P「……説明しましょう」
武内P「アイドルの方が、プロデューサーを見かけた時」
武内P「何故か、近寄っていく時に気持ち早足になってしまう……」
武内P「その気持ちを最大まで引き出すのが、プロデュースゾー」
愛海「もおおおおっ! あとちょっとだったのにいいいいっ!」
もみもみもみもみっ!
武内P「んんんんんんっ!?」ビクンビクンッ!
りあむ「何度この絵面を見せられるの!? やむ!!」
ぴょい~んっ!
りあむ「っ!? たっ、助け――」
武内P「プロデュースゾーン!!」
ゴゴゴゴゴゴ!
愛海「山登りの始ま……何!? 引き寄せられ――」
ぐ…くくっ……!
…わしっ!
武内P「……説明しましょう」
武内P「アイドルの方が、プロデューサーを見かけた時」
武内P「何故か、近寄っていく時に気持ち早足になってしまう……」
武内P「その気持ちを最大まで引き出すのが、プロデュースゾー」
愛海「もおおおおっ! あとちょっとだったのにいいいいっ!」
もみもみもみもみっ!
武内P「んんんんんんっ!?」ビクンビクンッ!
りあむ「何度この絵面を見せられるの!? やむ!!」
881: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 00:19:22.90 ID:vwvkyAJfo
・ ・ ・
部長「……どうだね? 新しく入った子達の様子は?」
武内P「皆さん、とても頑張っていると思います」
部長「おお、そうかそうか! それは良かった!」
武内P「……はい」
部長「だが……気をつけなければいけない」
部長「スキンシップは、程度によっては構わないさ」
部長「だがね……」
部長「胸を揉ませるというのは、さすがにまずい」
部長「……本当に、頼むよ?」
武内P「はい、勿論です」
部長「……本当の本当に、頼むよ?」
武内P「……待ってください! 誤解です!」
武内P「棟方さんに注意してください!」
おわり
部長「……どうだね? 新しく入った子達の様子は?」
武内P「皆さん、とても頑張っていると思います」
部長「おお、そうかそうか! それは良かった!」
武内P「……はい」
部長「だが……気をつけなければいけない」
部長「スキンシップは、程度によっては構わないさ」
部長「だがね……」
部長「胸を揉ませるというのは、さすがにまずい」
部長「……本当に、頼むよ?」
武内P「はい、勿論です」
部長「……本当の本当に、頼むよ?」
武内P「……待ってください! 誤解です!」
武内P「棟方さんに注意してください!」
おわり
884: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 21:36:12.48 ID:vwvkyAJfo
「はぁ……」
長い廊下を歩きながら、ため息を吐く。
いつもの戯れだとはわかっていても、私にも感情はある。
だが、お嬢さまの命に背く事は有り得ない。
例えそれが、指定された場所へ行く、というだけのものであっても。
「……」
指定されていたのは、この部屋……会議室だろう。
中に誰が居るのかはわからないし、関係の無い事だ。
何故なら、考える必要が無いから。
コンコン、とノックをし、反応を待つ。
「――どうぞ」
どうやら、誰も居ない部屋からの返事を待つ羽目にはならなかったらしい。
その可能性が、全く無いとは言い切れなかったからだ。
お嬢さまは、気まぐれに私に対して無茶振りをする事がある。
さて、今回はどういったものなのやら……。
「失礼します」
ドアを開け、室内に。
果たしてそこは会議室であったようで、奥には会議机が置かれていた。
その会議机から品定めされるようにして、椅子が五脚並んでいる。
これは、何か意図がある配置なのだろうか。
「――何か?」
私が無言で居続けたからか、問いかけられた。
しかし、問われた所で、返す答えを私は持たない。
「はぁ……聞きたいのは、私の方なのですが」
また、ため息が出てしまった――
――次の瞬間、
「君は、何だ?」
空気が、重くなった。
「っ……!」
思い当たる理由は、一つしかない。
会議室に居た、
「もう一度聞く。君は、何だ?」
灰色のスーツに身を包み、長い黒髪を後ろで束ねた長身の女。
その女の放つ眼光が、真っ直ぐに私を射抜いているからだった。
885: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 22:10:06.65 ID:vwvkyAJfo
「それに……何故、此処に居る?」
会議室に、声が響く。
その声に……空気に、圧されそうになる。
しかし、お嬢さまはそれを望まないだろう。
私も、そう簡単に怖気づくようには出来ていない。
「……お嬢さまより、此処へ行けと言われました」
努めて冷静に、言葉を返す。
「だから来た……それだけです」
それを聞いた女は、一言――そうか、と言った後、
「ならば、私は君に用は無い。出て行きなさい」
と、私から視線を外して椅子に座ると、
置かれていたのだろう資料に目を通し始めた。
先程から漂っていた重苦しい空気は、まるで感じない。
それ所か――
――私が、まるで此処に居ないかの様に、女は振る舞っている。
「……!」
お前は、何だ?
一体、何の権限があって私に命令をしている。
私は、お嬢さまに命じられて此処に来た。
私とて、お前に用があった訳では無い!
「……聞こえなかったのか?」
女は、手元の資料から目を離すことなく言った。
私の相手などしている暇は無いと言わんばかりに。
「……もう一度言う。出て行きなさい」
女の視線が、再度私を射抜く。
「此処は、君の様な者が居て良い場所では無い」
視線に込められた感情は、好意的とはまるで真逆。
敵意とも取れるそれを向けられ、思わず半歩下がった……下がって、しまった。
だが、このまま引き下がるわけには行かない。
「……!」
私は、下がらされてしまった足を……逆に、半歩踏み出した。
886: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 22:42:00.83 ID:vwvkyAJfo
「私が此処に居てはならない理由を説明して貰いたい」
この状況も、お嬢さまの戯れの一つなのだろうか。
だとしたら、帰り次第申し上げなければ。
今回の様な戯れは、今後はご遠慮願いたい、と。
何度も不愉快な思いをさせられるのは、私とて御免ですから。
「何故だ?」
女が、眉をしかめた。
「私が、そうする理由がどこにある?」
不機嫌そうに首を傾けた拍子に、エメラルドのイヤリングが揺れた。
私が何か答えを返すか、それとも、大人しく退室するか。
どちらかをしない限り、女の機嫌が直る事は無いだろう。
ならば、私の取るべき選択肢は一つだけ。
「私が、何を求められているかを知る必要があるからです」
本心を言えば、今すぐにでも帰りたくはある。
だが、お嬢さまはそうする事を望まないだろう。
「それは、君が『お嬢さま』に命じられているからか?」
そうだ。
「……ふん、程度が知れるな」
……何?
「おい、お前……」
今の、「程度が知れる」という言葉。
その言葉は、お嬢さまに対する侮辱だな?
お前如きが、何を理解している。
お嬢様は――
「礼儀も知らない子供に、その躾も満足に出来ない主、か」
――……っ!?
「この城には、相応しくない。それが理由だ」
女は、もう顔を上げる気は無いだろう。
「出て行きなさい。私は、あまり気が長い方ではない」
887: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 23:16:53.79 ID:vwvkyAJfo
・ ・ ・
「……」
結局、何も言い返す事が出来なかった。
あの女の言い分が正しいと、理解してしまったから。
「……」
正門を通り抜け、後ろを振り返った。
そして、建物正面の天辺にある時計を確認する。
時間にして、およそ十五分。
それが、私が此処に足を踏み入れて、おめおめと逃げ帰るまでの時間だった。
「……」
――346プロダクション。
視線を落とした先には、その文字が刻まれていた。
私は、此処がどんな場所なのかも知らず……知っておこうとすら、していなかった。
「……」
……例えば。
もし、お嬢様の元へ見ず知らずの者が現れ、
――命じられて此処へ来た。
――説明して貰いたい。
等と言えば、
「……この城には、相応しくない」
と、私も断じていただろう。
むしろ、あの女の態度は、寛容だったとすら言える。
年齢は定かでは無いが、私よりも一回りは確実に歳を重ねている。
そんな大人に対して、取るべき態度では……無かった。
「……」
此処は、私が守りたいと思う城では無い。
しかし、だからこそ、‘わきまえなければ’ならなかったのだ。
私は、お嬢様に仕える身。
今回の私の失態は、お嬢様に不利益をもたらす可能性がある。
「……」
お優しいお嬢様は、そうなったとしても笑って許してくださるだろう。
だが、そうやって許されているだけの私を……
……私は、許さない。
「……」
踵を返し、今は、背を向けて歩き出す。
帰ったら、お嬢様に許しを請わなくては。
失態と、次なる機会を。
「……」
結局、何も言い返す事が出来なかった。
あの女の言い分が正しいと、理解してしまったから。
「……」
正門を通り抜け、後ろを振り返った。
そして、建物正面の天辺にある時計を確認する。
時間にして、およそ十五分。
それが、私が此処に足を踏み入れて、おめおめと逃げ帰るまでの時間だった。
「……」
――346プロダクション。
視線を落とした先には、その文字が刻まれていた。
私は、此処がどんな場所なのかも知らず……知っておこうとすら、していなかった。
「……」
……例えば。
もし、お嬢様の元へ見ず知らずの者が現れ、
――命じられて此処へ来た。
――説明して貰いたい。
等と言えば、
「……この城には、相応しくない」
と、私も断じていただろう。
むしろ、あの女の態度は、寛容だったとすら言える。
年齢は定かでは無いが、私よりも一回りは確実に歳を重ねている。
そんな大人に対して、取るべき態度では……無かった。
「……」
此処は、私が守りたいと思う城では無い。
しかし、だからこそ、‘わきまえなければ’ならなかったのだ。
私は、お嬢様に仕える身。
今回の私の失態は、お嬢様に不利益をもたらす可能性がある。
「……」
お優しいお嬢様は、そうなったとしても笑って許してくださるだろう。
だが、そうやって許されているだけの私を……
……私は、許さない。
「……」
踵を返し、今は、背を向けて歩き出す。
帰ったら、お嬢様に許しを請わなくては。
失態と、次なる機会を。
888: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/11(月) 23:46:27.82 ID:vwvkyAJfo
・ ・ ・
「……ふぅ」
会議室のドアの前に立ち、軽く息を吐いて呼吸を整える。
中に誰が居るのかはわかっているし、大いに関係があった。
何故なら、考えさせられたから。
コンコン、とノックをし、反応を待つ。
「――どうぞ」
あの女の声では、無かった。
あの女の他に、何人かの人間が居るのはわかっていた。
此処は、オーディション会場。
346プロダクションに所属し――アイドルを目指す者が集う場所。
「失礼します」
ドアを開け、室内に。
前回と同じ様に、奥には会議机が置かれていた。
その会議机に座る人物達から品定めされるために置かれた椅子は、一脚。
今回のオーディションは、一人ずつの形式だった。
「……」
口を開きかけた男性を……女は、無言のまま手で制した。
そして、
「君は、何だ?」
あの時と同じ様に、問いかけてきた。
オーディションを受ける他の者とは違う反応だったのだろう。
横に座る男性が、女の態度に不審げな視線を送っている。
しかし、私の取るべき選択肢は一つだけ。
「白雪千夜と申します。以後、お見知りおきを」
お嬢様に仕える者として、恥じぬよう、侮られぬよう。
完璧な所作でもって、挨拶をする。
「ふむ……良いでしょう」
当然です。
お前が誰かは知らないが、この間とは訳が違う。
今回は、言われるがままに此処に来たのではありません。
私は今、己の矜持を賭けて此処に立っているのですから。
「専務の美城です。では、オーディションを始めましょう」
女――専務は、口の端を釣り上げ、宣言した。
おわり
「……ふぅ」
会議室のドアの前に立ち、軽く息を吐いて呼吸を整える。
中に誰が居るのかはわかっているし、大いに関係があった。
何故なら、考えさせられたから。
コンコン、とノックをし、反応を待つ。
「――どうぞ」
あの女の声では、無かった。
あの女の他に、何人かの人間が居るのはわかっていた。
此処は、オーディション会場。
346プロダクションに所属し――アイドルを目指す者が集う場所。
「失礼します」
ドアを開け、室内に。
前回と同じ様に、奥には会議机が置かれていた。
その会議机に座る人物達から品定めされるために置かれた椅子は、一脚。
今回のオーディションは、一人ずつの形式だった。
「……」
口を開きかけた男性を……女は、無言のまま手で制した。
そして、
「君は、何だ?」
あの時と同じ様に、問いかけてきた。
オーディションを受ける他の者とは違う反応だったのだろう。
横に座る男性が、女の態度に不審げな視線を送っている。
しかし、私の取るべき選択肢は一つだけ。
「白雪千夜と申します。以後、お見知りおきを」
お嬢様に仕える者として、恥じぬよう、侮られぬよう。
完璧な所作でもって、挨拶をする。
「ふむ……良いでしょう」
当然です。
お前が誰かは知らないが、この間とは訳が違う。
今回は、言われるがままに此処に来たのではありません。
私は今、己の矜持を賭けて此処に立っているのですから。
「専務の美城です。では、オーディションを始めましょう」
女――専務は、口の端を釣り上げ、宣言した。
おわり
892: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 21:47:22.58 ID:uVoEwQHIo
書きます
武内P「泣かせたい、ですか?」
武内P「泣かせたい、ですか?」
893: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 21:50:53.34 ID:uVoEwQHIo
みく「そうにゃ! Pチャン、協力して!」
武内P「あの……それは、どういった意味でしょうか?」
みく「李衣菜ちゃんをギャフンと言わせたいの!」
武内P「ま、前川さん!?」
みく「実写そのままじゃないと泣けない、って!」
みく「吹き替えとかロックじゃないー、なんて言われたんだよ!?」
みく「だから、教えてやるにゃー!」
武内P「……成る程、そういう事でしたか」
武内P「あの……それは、どういった意味でしょうか?」
みく「李衣菜ちゃんをギャフンと言わせたいの!」
武内P「ま、前川さん!?」
みく「実写そのままじゃないと泣けない、って!」
みく「吹き替えとかロックじゃないー、なんて言われたんだよ!?」
みく「だから、教えてやるにゃー!」
武内P「……成る程、そういう事でしたか」
894: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 21:54:12.91 ID:uVoEwQHIo
みく「みく、声のお仕事ってすっごく大切だと思うの!」
武内P「ええ、とても頑張っていると思います」
みく「でしょー!? なのに……泣けない、だなんて!」
武内P「それで……協力、とは?」
みく「――泣ける、アニメ映画!」
みく「Pチャンのオススメの、泣けるアニメ映画を教えて欲しいにゃ!」
みく「Pチャン、アイドルを泣かせるの得意でしょ!?」
武内P「ま、待ってください!」
武内P「前川さんの、私へのイメージは……そういった感じなのですか!?」
武内P「ええ、とても頑張っていると思います」
みく「でしょー!? なのに……泣けない、だなんて!」
武内P「それで……協力、とは?」
みく「――泣ける、アニメ映画!」
みく「Pチャンのオススメの、泣けるアニメ映画を教えて欲しいにゃ!」
みく「Pチャン、アイドルを泣かせるの得意でしょ!?」
武内P「ま、待ってください!」
武内P「前川さんの、私へのイメージは……そういった感じなのですか!?」
895: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 21:58:17.25 ID:uVoEwQHIo
みく「ねえ、Pチャン! 何か無い?」
武内P「しかし、突然そう言われましても……」
みく「出来れば、不意をついて泣かせるのが良いにゃ!」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』」
武内P「……は、どうでしょうか?」
みく「……」
みく「えっ、ポケモン?」
武内P「しかし、突然そう言われましても……」
みく「出来れば、不意をついて泣かせるのが良いにゃ!」
武内P「そう、ですね……」
武内P「――『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』」
武内P「……は、どうでしょうか?」
みく「……」
みく「えっ、ポケモン?」
896: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:02:12.58 ID:uVoEwQHIo
みく「えー? ポケモンって泣けるのー?」
武内P「今年、丁度リメイク版の映画がやりますから……」
みく「あっ、それと見比べたりも出来るから?」
武内P「はい。公開は先ですが、何かの参考になるかと」
みく「……そう、だね」
みく「わかったにゃ! 李衣菜ちゃんを誘って――」
みく「『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』!」
みく「――この映画の鑑賞会をやってみるにゃー!」
武内P「はい」
武内P「……ハンカチは、忘れないでください」
武内P「今年、丁度リメイク版の映画がやりますから……」
みく「あっ、それと見比べたりも出来るから?」
武内P「はい。公開は先ですが、何かの参考になるかと」
みく「……そう、だね」
みく「わかったにゃ! 李衣菜ちゃんを誘って――」
みく「『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』!」
みく「――この映画の鑑賞会をやってみるにゃー!」
武内P「はい」
武内P「……ハンカチは、忘れないでください」
897: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:07:26.69 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
みく「――さあ、李衣菜ちゃん! 覚悟は良い!?」
李衣菜「覚悟って……映画を見るだけでしょ?」
みく「ま、まあ、そうだけどぉ~?」
李衣菜「……みくちゃん、何か企んでない?」
みく「べっ、別に!? そんな事ないにゃ!」
李衣菜「……なーんか怪しいなぁ」
みく「ほほっ、ほらほら! 始まるよ!」
李衣菜「……ま、良いか」
李衣菜「ポケットモンスターって、子供向けでしょ?」
李衣菜「それに、アニメだし……」
李衣菜「……ま、気楽に楽しもうかなー」
みく「にゅっふっふ……!」
みく「――さあ、李衣菜ちゃん! 覚悟は良い!?」
李衣菜「覚悟って……映画を見るだけでしょ?」
みく「ま、まあ、そうだけどぉ~?」
李衣菜「……みくちゃん、何か企んでない?」
みく「べっ、別に!? そんな事ないにゃ!」
李衣菜「……なーんか怪しいなぁ」
みく「ほほっ、ほらほら! 始まるよ!」
李衣菜「……ま、良いか」
李衣菜「ポケットモンスターって、子供向けでしょ?」
李衣菜「それに、アニメだし……」
李衣菜「……ま、気楽に楽しもうかなー」
みく「にゅっふっふ……!」
898: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:11:37.36 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
後日
みく「――Pチャン! 聞いて聞いて!」
武内P「前川さん?」
みく「作戦、大成功だったにゃ! ボロッボロ泣いてた!」
武内P「それは……おめでとうございます、で良いのでしょうか……?」
みく「もうね! 最後の方なんか涙が止まらなくて!」
みく「ぷぷぷっ! 李衣菜ちゃんったら!」
みく「みくがティッシュ使い切ってて、鼻かめずに困ってたんだよ!」
武内P「あの……」
武内P「前川さんの方が、号泣していませんか……?」
後日
みく「――Pチャン! 聞いて聞いて!」
武内P「前川さん?」
みく「作戦、大成功だったにゃ! ボロッボロ泣いてた!」
武内P「それは……おめでとうございます、で良いのでしょうか……?」
みく「もうね! 最後の方なんか涙が止まらなくて!」
みく「ぷぷぷっ! 李衣菜ちゃんったら!」
みく「みくがティッシュ使い切ってて、鼻かめずに困ってたんだよ!」
武内P「あの……」
武内P「前川さんの方が、号泣していませんか……?」
899: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:16:31.78 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
ガチャッ!
菜々「――失礼しますっ!」
武内P「……安部さん?」
武内P「おはよう、ございます」
菜々「おはようございますっ☆ キャハッ!」ビシッ!
菜々「それで、早速本題なんですけど!」
菜々「――泣かせたいんです!」
武内P「……」
武内P「はい?」
ガチャッ!
菜々「――失礼しますっ!」
武内P「……安部さん?」
武内P「おはよう、ございます」
菜々「おはようございますっ☆ キャハッ!」ビシッ!
菜々「それで、早速本題なんですけど!」
菜々「――泣かせたいんです!」
武内P「……」
武内P「はい?」
900: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:22:19.23 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
武内P「……成る程。前川さんが、安部さんと話しているのを聞いて」
菜々「そうなんです!」
菜々「――さすがに、この歳になるとアニメじゃ泣けないわ」
菜々「――そうねぇ。あたし達、もうお姉さんだし」
菜々「――ふふっ、菜々さんのそういう所、可愛らしいですね」
菜々「――パイセンは、中身も若いんだな☆ 無理すんな?」
菜々「……って、生暖かい視線を向けられたんですよ!?」
武内P「は、はあ……そう、ですか」
武内P「……成る程。前川さんが、安部さんと話しているのを聞いて」
菜々「そうなんです!」
菜々「――さすがに、この歳になるとアニメじゃ泣けないわ」
菜々「――そうねぇ。あたし達、もうお姉さんだし」
菜々「――ふふっ、菜々さんのそういう所、可愛らしいですね」
菜々「――パイセンは、中身も若いんだな☆ 無理すんな?」
菜々「……って、生暖かい視線を向けられたんですよ!?」
武内P「は、はあ……そう、ですか」
901: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:27:54.94 ID:uVoEwQHIo
菜々「そりゃあ、アニメって子供っぽいかも知れませんけど……!」
武内P「……そういう考えも、否定は出来ませんね」
菜々「でもっ! 良いものは、良いですよね!?」
武内P「……はい、私もそう思います」
菜々「だから! 皆を泣かせる、オススメ映画!」
菜々「それをナナに教えてください!」
菜々「さりげなーく、それを見る流れにして……」
菜々「涙で化粧を落として、顔をグッチャグチャにしてやりたいんです!」
武内P「……安部さん」
武内P「その発想は、少し子供っぽすぎるのでは……?」
武内P「……そういう考えも、否定は出来ませんね」
菜々「でもっ! 良いものは、良いですよね!?」
武内P「……はい、私もそう思います」
菜々「だから! 皆を泣かせる、オススメ映画!」
菜々「それをナナに教えてください!」
菜々「さりげなーく、それを見る流れにして……」
菜々「涙で化粧を落として、顔をグッチャグチャにしてやりたいんです!」
武内P「……安部さん」
武内P「その発想は、少し子供っぽすぎるのでは……?」
902: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:32:16.60 ID:uVoEwQHIo
菜々「お酒も入れて、倍率ドンですよー!」
武内P「ですが……安部さんは、お詳しいのでは?」
菜々「それは……そうなんですけど……」
武内P「?」
菜々「ナナは、その……」
菜々「……すぐ、感動しちゃって……ですね?」
菜々「この歳になると、何を見ても泣いちゃ――」
菜々「――じぇ、JK! JKだから、年代が違うかなー、って!?」
武内P「……成る程」
武内P「ですが……安部さんは、お詳しいのでは?」
菜々「それは……そうなんですけど……」
武内P「?」
菜々「ナナは、その……」
菜々「……すぐ、感動しちゃって……ですね?」
菜々「この歳になると、何を見ても泣いちゃ――」
菜々「――じぇ、JK! JKだから、年代が違うかなー、って!?」
武内P「……成る程」
903: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:42:04.14 ID:uVoEwQHIo
菜々「お願いします! 何か、オススメを!」
武内P「そう、ですね……」
菜々「あの大人達に、目にもの見せられるようなのを!」
武内P「大人達……」
武内P「――『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』」
武内P「……は、どうでしょうか?」
菜々「……」
菜々「本気で、泣かせる気ですね……!?」
武内P「そう、ですね……」
菜々「あの大人達に、目にもの見せられるようなのを!」
武内P「大人達……」
武内P「――『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』」
武内P「……は、どうでしょうか?」
菜々「……」
菜々「本気で、泣かせる気ですね……!?」
904: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:46:19.37 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
菜々「――せっかくの宅飲みで、話してるだけも何なので……」
菜々「……ちょっと、映画でも流しません?」
瑞樹「あら、良いじゃない」
早苗「たまにはそういうのも悪くないわね」
楓「映画は、何があるんですか?」
心「やっぱり、スウィーティーな恋愛映画かな☆ でしょ?」
菜々「まあまあ……それは、始まってからのお楽しみで」…ニヤリ
瑞樹・早苗・楓・心「……?」
菜々「――せっかくの宅飲みで、話してるだけも何なので……」
菜々「……ちょっと、映画でも流しません?」
瑞樹「あら、良いじゃない」
早苗「たまにはそういうのも悪くないわね」
楓「映画は、何があるんですか?」
心「やっぱり、スウィーティーな恋愛映画かな☆ でしょ?」
菜々「まあまあ……それは、始まってからのお楽しみで」…ニヤリ
瑞樹・早苗・楓・心「……?」
907: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:51:35.39 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
鑑賞開始~
瑞樹「……うわ、クレヨンしんちゃんじゃない」
早苗「懐かしいわねー! 小さい頃、たまに見てた!」
楓「オトナ帝国の逆襲? なんだか、物騒ですね」
心「ギャグアニメだから、どうせ大したこと無いぞ☆ 余裕☆」
菜々「泣けはしないでしょうけど、笑えますからね!」
菜々「まま、流し見程度で♪ キャハッ!」
菜々「……ふっふっふ」
鑑賞開始~
瑞樹「……うわ、クレヨンしんちゃんじゃない」
早苗「懐かしいわねー! 小さい頃、たまに見てた!」
楓「オトナ帝国の逆襲? なんだか、物騒ですね」
心「ギャグアニメだから、どうせ大したこと無いぞ☆ 余裕☆」
菜々「泣けはしないでしょうけど、笑えますからね!」
菜々「まま、流し見程度で♪ キャハッ!」
菜々「……ふっふっふ」
908: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 22:58:55.19 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
鑑賞中~
瑞樹「あはは、昔の作品って大らかよね~!」
早苗「あっはは、下ネタきっつい! あっははは!」
楓「素敵ですよね、笑いの耐えない家庭って」
心「おーい? その感想はちょっとズレてるぞ?」
菜々「いやー、笑えますよね!」
菜々「やっぱり、アニメは泣けるものじゃなないですよねぇ!」
菜々「……ふっふっふ」
鑑賞中~
瑞樹「あはは、昔の作品って大らかよね~!」
早苗「あっはは、下ネタきっつい! あっははは!」
楓「素敵ですよね、笑いの耐えない家庭って」
心「おーい? その感想はちょっとズレてるぞ?」
菜々「いやー、笑えますよね!」
菜々「やっぱり、アニメは泣けるものじゃなないですよねぇ!」
菜々「……ふっふっふ」
910: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 23:02:54.05 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
鑑賞中~
瑞樹「ん……ん……? あ、グラス空だったわ……」
早苗「ちょっと何よ……って、あたしもだった……」
楓「皆……どう、なってしまうんでしょうか……」
心「ごめん、ちょっと……集中したい……」
菜々「……」ジーッ…
大人達「……」ジイイッ…
鑑賞中~
瑞樹「ん……ん……? あ、グラス空だったわ……」
早苗「ちょっと何よ……って、あたしもだった……」
楓「皆……どう、なってしまうんでしょうか……」
心「ごめん、ちょっと……集中したい……」
菜々「……」ジーッ…
大人達「……」ジイイッ…
911: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 23:07:23.96 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
鑑賞中~
瑞樹「いや、これは……ちょっと……」グスグスッ…!
早苗「ズルいでしょ……こんなの……」メソメソッ…!
楓「はい……これは……」ポロポロッ…!
心「パイセン、ティッシュ……ティッシュ……!」ダバー!
菜々「ずみ゙ま゙ぜん゙……ぢー゙ん゙っ!」グチャア!
大人達「……!」スンスンッ…!
鑑賞中~
瑞樹「いや、これは……ちょっと……」グスグスッ…!
早苗「ズルいでしょ……こんなの……」メソメソッ…!
楓「はい……これは……」ポロポロッ…!
心「パイセン、ティッシュ……ティッシュ……!」ダバー!
菜々「ずみ゙ま゙ぜん゙……ぢー゙ん゙っ!」グチャア!
大人達「……!」スンスンッ…!
914: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 23:12:41.89 ID:uVoEwQHIo
・ ・ ・
~鑑賞終了
大人達「……」
瑞樹「はぁ……泣いたわ……」
早苗「そうね……やられた、って感じ……」
楓「……ふふっ、皆……ひどい顔ですね……」
心「ファンには見せられない……見せないぞ……」
菜々「……はふぅ」
菜々「やっぱり、映画って良いものですねぇ……!」
大人達「……!」クスクスッ…!
~鑑賞終了
大人達「……」
瑞樹「はぁ……泣いたわ……」
早苗「そうね……やられた、って感じ……」
楓「……ふふっ、皆……ひどい顔ですね……」
心「ファンには見せられない……見せないぞ……」
菜々「……はふぅ」
菜々「やっぱり、映画って良いものですねぇ……!」
大人達「……!」クスクスッ…!
916: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 23:19:53.92 ID:uVoEwQHIo
瑞樹「駄目ね……涙もろくなってるのかしら」
早苗「子供が頑張ってるのを見ると、アレじゃない?」
楓「年少組の子達を思い出しちゃいました?」
心「そうそう! 頑張れー、ってなった! なれ!?」
菜々「なりましたよ!? 勿論じゃないですか!」
菜々「……それと、子供時代を思い出して」
早苗「そうそう! あたしも、無邪気だったわー!」
瑞樹「あら、今でも皆は無邪気だと思うわ」
楓「はーい♪ 無邪気でーす♪」
心「はぁとは、いつでもフレッシュだぞ☆」
大人達「……ふふふっ!」ニコッ!
早苗「子供が頑張ってるのを見ると、アレじゃない?」
楓「年少組の子達を思い出しちゃいました?」
心「そうそう! 頑張れー、ってなった! なれ!?」
菜々「なりましたよ!? 勿論じゃないですか!」
菜々「……それと、子供時代を思い出して」
早苗「そうそう! あたしも、無邪気だったわー!」
瑞樹「あら、今でも皆は無邪気だと思うわ」
楓「はーい♪ 無邪気でーす♪」
心「はぁとは、いつでもフレッシュだぞ☆」
大人達「……ふふふっ!」ニコッ!
917: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/12(火) 23:31:50.52 ID:uVoEwQHIo
瑞樹「でも、今日のこれは……」
早苗「この前の話の、逆襲ってわけ?」
楓「だとしたら……ふふっ、見事にやられちゃいましたね」
心「やるじゃん、ウサミンパイセン! やってくれたな?☆」
菜々「ぎくっ!?……あはは、実はそうなんですけどね」
菜々「でも……」
菜々「アニメ映画も、泣けますよね?」ニコッ!
瑞樹・早苗・楓・心「そうですね!」ニコッ!
大人達「ふふふふっ!」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「――しかし……何故、宅飲みの会場が私の家なのですか?」
大人達「?」キョトン
武内P「……」
武内P「泣いても、良いですか?」
おわり
早苗「この前の話の、逆襲ってわけ?」
楓「だとしたら……ふふっ、見事にやられちゃいましたね」
心「やるじゃん、ウサミンパイセン! やってくれたな?☆」
菜々「ぎくっ!?……あはは、実はそうなんですけどね」
菜々「でも……」
菜々「アニメ映画も、泣けますよね?」ニコッ!
瑞樹・早苗・楓・心「そうですね!」ニコッ!
大人達「ふふふふっ!」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「――しかし……何故、宅飲みの会場が私の家なのですか?」
大人達「?」キョトン
武内P「……」
武内P「泣いても、良いですか?」
おわり
927: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:27:12.39 ID:vaUtCmZlo
書きます
武内P「今日は風が強いですね」
武内P「今日は風が強いですね」
928: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:29:50.87 ID:vaUtCmZlo
武内P「皆さん、寒くはありませんか?」
莉嘉「トーゼン、アタシはヘーキだよ☆」
美嘉「アタシも大丈夫かなー」
きらり「きらりん、この位の風ならへっちゃらだゆ☆」
みりあ「うーん……ちょっと寒いかも」
武内P「では、私の後ろに――」
みりあ「良いの? えへへっ!」
ぎゅっ!
武内P「――あ、赤城さん!?」
莉嘉・美嘉・きらり「!?」
莉嘉「トーゼン、アタシはヘーキだよ☆」
美嘉「アタシも大丈夫かなー」
きらり「きらりん、この位の風ならへっちゃらだゆ☆」
みりあ「うーん……ちょっと寒いかも」
武内P「では、私の後ろに――」
みりあ「良いの? えへへっ!」
ぎゅっ!
武内P「――あ、赤城さん!?」
莉嘉・美嘉・きらり「!?」
929: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:32:34.46 ID:vaUtCmZlo
みりあ「わーっ! プロデューサー、あったかーい♪」
武内P「あの、そういう意味では無く……!」
みりあ「えっ? 違うの?」
武内P「抱きついてください、という意味では無く、ですね!?」
みりあ「……あっ、そっか!」
みりあ「よいしょ、っと……」
もそもそっ!
武内P「あ、赤城さん!?」
みりあ「わーっ! スーツの中、もっとあったかーい♪」
莉嘉・美嘉・きらり「!!?」
武内P「あの、そういう意味では無く……!」
みりあ「えっ? 違うの?」
武内P「抱きついてください、という意味では無く、ですね!?」
みりあ「……あっ、そっか!」
みりあ「よいしょ、っと……」
もそもそっ!
武内P「あ、赤城さん!?」
みりあ「わーっ! スーツの中、もっとあったかーい♪」
莉嘉・美嘉・きらり「!!?」
930: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:35:11.60 ID:vaUtCmZlo
莉嘉「みりあちゃんズルーイ! アタシもー!」
美嘉「ちょっと莉嘉!? アンタ、何言ってんの!?」
きらり「みりあちゃん! Pちゃん、困っちゃってるゆ~!」
みりあ「こうやって、前に手を回して……」
もぞもぞっ!
武内P「あ、赤城さん! わ、脇腹は……っく!?」ビクンッ!
みりあ「すごいすごい! あったかーい♪」
莉嘉・美嘉・きらり「……!?」
美嘉「ちょっと莉嘉!? アンタ、何言ってんの!?」
きらり「みりあちゃん! Pちゃん、困っちゃってるゆ~!」
みりあ「こうやって、前に手を回して……」
もぞもぞっ!
武内P「あ、赤城さん! わ、脇腹は……っく!?」ビクンッ!
みりあ「すごいすごい! あったかーい♪」
莉嘉・美嘉・きらり「……!?」
931: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:39:25.21 ID:vaUtCmZlo
莉嘉「えーっ!? アタシも入れてよー!」
美嘉「莉嘉ー!? その発言は誤解を招くからー!」
きらり「Pちゃん! 上着のボタンを外すにぃ!」
武内P「! 成る程、その手が……!」
プチ、プチッ!
みりあ「え~っ!? もうちょっとだけ~!」
ぎゅうっ!
武内P「……駄目です! 離れてくれません!」
莉嘉「Pくぅーん!?」
美嘉「ちょっとー!?」
きらり「頑張ってにぃ~!」
美嘉「莉嘉ー!? その発言は誤解を招くからー!」
きらり「Pちゃん! 上着のボタンを外すにぃ!」
武内P「! 成る程、その手が……!」
プチ、プチッ!
みりあ「え~っ!? もうちょっとだけ~!」
ぎゅうっ!
武内P「……駄目です! 離れてくれません!」
莉嘉「Pくぅーん!?」
美嘉「ちょっとー!?」
きらり「頑張ってにぃ~!」
933: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:43:00.89 ID:vaUtCmZlo
みりあ「えへへ♪ プロデューサー、独り占め~♪」
武内P「あの、赤城さん!? そろそろ……!」
みりあ「それじゃあ……ん~っ♪」
ぎゅうっ!
莉嘉・美嘉・きらり「……!」
みりあ「……はいっ! もう大丈夫♪」
ぱっ!
武内P「……!」ホッ!
みりあ「プロデューサーのおかげで、あったまっちゃった♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「ですが……お願いですから、今後は控えてください」
莉嘉・美嘉・きらり「……」
武内P「あの、赤城さん!? そろそろ……!」
みりあ「それじゃあ……ん~っ♪」
ぎゅうっ!
莉嘉・美嘉・きらり「……!」
みりあ「……はいっ! もう大丈夫♪」
ぱっ!
武内P「……!」ホッ!
みりあ「プロデューサーのおかげで、あったまっちゃった♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「ですが……お願いですから、今後は控えてください」
莉嘉・美嘉・きらり「……」
934: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:45:46.03 ID:vaUtCmZlo
みりあ「えへへ♪ もう、全然寒くないよ♪」ホクホク!
武内P「それは……はい、良かったです」
みりあ「うんっ! プロデューサーのおかげ!」
武内P「は、はあ……」
莉嘉「――Pくん」
莉嘉「なんか、アタシも寒くなっちゃったー☆」
武内P「えっ?」
美嘉・きらり「……」
美嘉「はいっ!?」きらり「にょわっ!?」
武内P「それは……はい、良かったです」
みりあ「うんっ! プロデューサーのおかげ!」
武内P「は、はあ……」
莉嘉「――Pくん」
莉嘉「なんか、アタシも寒くなっちゃったー☆」
武内P「えっ?」
美嘉・きらり「……」
美嘉「はいっ!?」きらり「にょわっ!?」
935: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:49:37.96 ID:vaUtCmZlo
莉嘉「ねぇ~? どうしたら良いと思う~?」ニンマリ!
武内P「わ、私の上着をお貸しますので……!」
ごそごそっ!
莉嘉「――隙ありっ! がおー☆」
ぎゅっ!
武内P「!?」
莉嘉「イヤーン☆ アタシ達、まるでラブラブだねっ☆」
ぎゅうっ!
美嘉「りっ、りりり、莉嘉!? 何してんの!?」
きらり「にょ、にょわっ、にょわわわわっ!?」
武内P「わ、私の上着をお貸しますので……!」
ごそごそっ!
莉嘉「――隙ありっ! がおー☆」
ぎゅっ!
武内P「!?」
莉嘉「イヤーン☆ アタシ達、まるでラブラブだねっ☆」
ぎゅうっ!
美嘉「りっ、りりり、莉嘉!? 何してんの!?」
きらり「にょ、にょわっ、にょわわわわっ!?」
936: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:52:55.19 ID:vaUtCmZlo
みりあ「あーっ! 莉嘉ちゃん、前からなんてズルイー!」
莉嘉「エヘヘ☆ これも、ギャルのたしなみってカンジ?」
ぎゅっ!
武内P「っ……!? 上着で、腕が……!」
莉嘉「もー! そんなイイワケしちゃってー☆」
くりくりっ!
武内P「っ!?」ビクッ!
莉嘉「アハハッ♪ Pくん、ビクッってしたー☆」
美嘉「きらりちゃん! 莉嘉を止めるの手伝って!」
きらり「う、うん! このままじゃ、とぉ~ってもまずいにぃ!」
莉嘉「エヘヘ☆ これも、ギャルのたしなみってカンジ?」
ぎゅっ!
武内P「っ……!? 上着で、腕が……!」
莉嘉「もー! そんなイイワケしちゃってー☆」
くりくりっ!
武内P「っ!?」ビクッ!
莉嘉「アハハッ♪ Pくん、ビクッってしたー☆」
美嘉「きらりちゃん! 莉嘉を止めるの手伝って!」
きらり「う、うん! このままじゃ、とぉ~ってもまずいにぃ!」
937: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 22:58:12.17 ID:vaUtCmZlo
きらり「莉嘉ちゃん、Pちゃんとっても困ってるゆ!」
莉嘉「でもぉ、Pくんの困ってる顔ってカワイイよねっ☆」
ぎゅっ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん!?」
きらり「わかります」
美嘉「きらりちゃん!? 説得されちゃ駄目だよ!?」
きらり「にょわっ!? ご、ごめんなしゃー!」
美嘉「コラ、莉嘉! いい加減離れな!」
莉嘉「え~? お姉ちゃん、ジェラってるのぉ~?」ニヤニヤ!
ぎゅうっ!
武内P「い、いけません! 離れてください!」
美嘉「ジェラっ!?/// じぇっ、ジェ、ジェララ!?/// ジェラランラ――っ!?///」
きらり「美嘉ちゃん!? 言葉を忘れちゃ駄目だゆ!?」
莉嘉「でもぉ、Pくんの困ってる顔ってカワイイよねっ☆」
ぎゅっ!
武内P「じょ、城ヶ崎さん!?」
きらり「わかります」
美嘉「きらりちゃん!? 説得されちゃ駄目だよ!?」
きらり「にょわっ!? ご、ごめんなしゃー!」
美嘉「コラ、莉嘉! いい加減離れな!」
莉嘉「え~? お姉ちゃん、ジェラってるのぉ~?」ニヤニヤ!
ぎゅうっ!
武内P「い、いけません! 離れてください!」
美嘉「ジェラっ!?/// じぇっ、ジェ、ジェララ!?/// ジェラランラ――っ!?///」
きらり「美嘉ちゃん!? 言葉を忘れちゃ駄目だゆ!?」
938: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:07:39.20 ID:vaUtCmZlo
武内P「っ! 上着が……!」
がしっ!
莉嘉「あっ、そんなに肩を強く……!」ピクッ!
武内P「! す、すみません!」
莉嘉「もー……コレで、許したげるっ☆」ンーッ…
美嘉「何で目ぇつぶってるの!? えっ!? 何で!?」
きらり「うっ、うっきゃ~っ!? それはメッだゆ~!?」
美嘉「それって何!? 何なの!? 何!? カリスマ!?」
きらり「にょわっ!? な、何と言われてもぉ~……!?///」ワタワタ!
みりあ「わーっ! プロデューサー、キスするの!?」
美嘉「」ポロンッ――ミ★
きらり「美嘉ちゃん!? 何か落っこちたにぃ~!?」
がしっ!
莉嘉「あっ、そんなに肩を強く……!」ピクッ!
武内P「! す、すみません!」
莉嘉「もー……コレで、許したげるっ☆」ンーッ…
美嘉「何で目ぇつぶってるの!? えっ!? 何で!?」
きらり「うっ、うっきゃ~っ!? それはメッだゆ~!?」
美嘉「それって何!? 何なの!? 何!? カリスマ!?」
きらり「にょわっ!? な、何と言われてもぉ~……!?///」ワタワタ!
みりあ「わーっ! プロデューサー、キスするの!?」
美嘉「」ポロンッ――ミ★
きらり「美嘉ちゃん!? 何か落っこちたにぃ~!?」
939: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:13:01.26 ID:vaUtCmZlo
武内P「……城ヶ崎さん」
莉嘉「エヘヘッ☆ ジョーダンだよ☆」
ぱっ!
武内P「……!」ホッ!
莉嘉「もしかして、ザンネンだった?☆」ニンマリ!
武内P「あまり……からかわないでください」
莉嘉「アハハッ☆ ゴメンね、Pくん♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「」
きらり「美嘉ちゃん! しっかりしてにぃ! 今、元に――それーっ!」
――すぽんっ★
きらり「うっきゃー! 入って行ったにぃ!」
美嘉「……はっ!? 此処は……!?」
莉嘉「エヘヘッ☆ ジョーダンだよ☆」
ぱっ!
武内P「……!」ホッ!
莉嘉「もしかして、ザンネンだった?☆」ニンマリ!
武内P「あまり……からかわないでください」
莉嘉「アハハッ☆ ゴメンね、Pくん♪」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
美嘉「」
きらり「美嘉ちゃん! しっかりしてにぃ! 今、元に――それーっ!」
――すぽんっ★
きらり「うっきゃー! 入って行ったにぃ!」
美嘉「……はっ!? 此処は……!?」
940: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:18:28.75 ID:vaUtCmZlo
莉嘉「でも、チョーあったかかったー☆」
みりあ「うんうん! 寒かったら、また良ーい?」
武内P「……もう、春になりますから」
莉嘉・みりあ「そっかー……」
莉嘉「それじゃあ、春が過ぎて夏が終わってぇ」
みりあ「秋になったら、またぎゅ~っとさせてね♪」
莉嘉・みりあ「お願~い♪」ニコッ!
武内P「……け、検討はします」
美嘉「……アイツ、またあんな曖昧な言い方して!」
きらり「……ここは、きらりん達がメッてしないとにぃ!」
美嘉・きらり「……!」フンス!
みりあ「うんうん! 寒かったら、また良ーい?」
武内P「……もう、春になりますから」
莉嘉・みりあ「そっかー……」
莉嘉「それじゃあ、春が過ぎて夏が終わってぇ」
みりあ「秋になったら、またぎゅ~っとさせてね♪」
莉嘉・みりあ「お願~い♪」ニコッ!
武内P「……け、検討はします」
美嘉「……アイツ、またあんな曖昧な言い方して!」
きらり「……ここは、きらりん達がメッてしないとにぃ!」
美嘉・きらり「……!」フンス!
941: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:24:18.33 ID:vaUtCmZlo
美嘉・きらり「ふ」
莉嘉「ねえ、お姉ちゃん達はギュッてしなくてイイの?」
みりあ「せっかくだし、二人もあったまった方が良いよー!」
美嘉「ほあっ!?///」きらり「にょわっ!?///」
莉嘉「ねえ、Pくんもそう思うよね?」
武内P「えっ!?」
みりあ「あったまってた方が、良いパフォーマンスが出来るもんね?」
武内P「えっ!?」
美嘉「……確かにそうかも」
きらり「……知れないにぃ」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「ま、待ってください!」
武内P「あの……冗談です、よね!?」
莉嘉「ねえ、お姉ちゃん達はギュッてしなくてイイの?」
みりあ「せっかくだし、二人もあったまった方が良いよー!」
美嘉「ほあっ!?///」きらり「にょわっ!?///」
莉嘉「ねえ、Pくんもそう思うよね?」
武内P「えっ!?」
みりあ「あったまってた方が、良いパフォーマンスが出来るもんね?」
武内P「えっ!?」
美嘉「……確かにそうかも」
きらり「……知れないにぃ」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「ま、待ってください!」
武内P「あの……冗談です、よね!?」
942: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:28:50.62 ID:vaUtCmZlo
美嘉「……ねえ、莉嘉ー?」
莉嘉「何? お姉ちゃん」
美嘉「あったまったお陰で、今日のLIVEは?」
莉嘉「バッチリ☆ サイッコーのアタシが見せられるよっ☆」
美嘉「へー! そっかー★」
きらり「……ねえ、みりあちゃん?」
みりあ「何? きらりちゃん」
きらり「あったまるって、とぉ~っても大事だよにぃ?」
みりあ「うんうん! 元気いーっぱいになるよっ!」
きらり「うっきゃー☆ ハピハピすゆんだにぃ☆」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「待ってください!」
武内P「あの、さすがに……お二人の年齢を考えると!」
莉嘉「何? お姉ちゃん」
美嘉「あったまったお陰で、今日のLIVEは?」
莉嘉「バッチリ☆ サイッコーのアタシが見せられるよっ☆」
美嘉「へー! そっかー★」
きらり「……ねえ、みりあちゃん?」
みりあ「何? きらりちゃん」
きらり「あったまるって、とぉ~っても大事だよにぃ?」
みりあ「うんうん! 元気いーっぱいになるよっ!」
きらり「うっきゃー☆ ハピハピすゆんだにぃ☆」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「待ってください!」
武内P「あの、さすがに……お二人の年齢を考えると!」
943: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:35:11.43 ID:vaUtCmZlo
きらり「そっ、そうだよにぃ~! きらりん達、17歳だもん!」
美嘉「さっすがにね!? マズいからね! うん!」
武内P「……!」ホッ!
武内P「はい……! その通りです……!」
莉嘉「でも、Pくんからしたらまだコドモなんじゃない?」
みりあ「うんうん、オトナになるのって難しいもん」
莉嘉・みりあ「ねー!」
美嘉「……等という意見も」
きらり「……ありますゆ?」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「あの……アイドル!」
武内P「アイドルと、プロデューサーですから!」
美嘉「さっすがにね!? マズいからね! うん!」
武内P「……!」ホッ!
武内P「はい……! その通りです……!」
莉嘉「でも、Pくんからしたらまだコドモなんじゃない?」
みりあ「うんうん、オトナになるのって難しいもん」
莉嘉・みりあ「ねー!」
美嘉「……等という意見も」
きらり「……ありますゆ?」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「あの……アイドル!」
武内P「アイドルと、プロデューサーですから!」
944: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:40:09.23 ID:vaUtCmZlo
美嘉「!? そう、アイドル! カリスマJK、城ヶ崎美嘉! カリスマ!★」
きらり「!? きゅんきゅんぱわーで、魔法が解ける所だったにぃ!」
武内P「……!」ホッ!
武内P「はい……! よく、正気に戻って……!」
莉嘉「でも、ファンの皆にサイコーのLIVEを届けるのがアイドルで」
みりあ「うんうん、それを手助けしたいってプロデューサーは言ってたよ」
莉嘉・みりあ「ねー!」
美嘉「……等という意見も」
きらり「……ありますゆ?」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「いえ、あの……!?」
武内P「待ってください……待ってください……!」
きらり「!? きゅんきゅんぱわーで、魔法が解ける所だったにぃ!」
武内P「……!」ホッ!
武内P「はい……! よく、正気に戻って……!」
莉嘉「でも、ファンの皆にサイコーのLIVEを届けるのがアイドルで」
みりあ「うんうん、それを手助けしたいってプロデューサーは言ってたよ」
莉嘉・みりあ「ねー!」
美嘉「……等という意見も」
きらり「……ありますゆ?」
美嘉・きらり「……///」…チラッ
武内P「いえ、あの……!?」
武内P「待ってください……待ってください……!」
945: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:47:45.34 ID:vaUtCmZlo
美嘉「あ……なんか、両手を広げたくなったなー」
きらり「うきゅ……きらりんも、伸び~っとしたくなったにぃ」
美嘉・きらり「……///」
すっ…
美嘉・きらり「……!///」ソワソワソワソワ!
武内P「!?」
武内P「あの、諸星さん!? 城ヶ崎さん!?」
莉嘉・みりあ「よいではないか♪ よいではないか♪」
莉嘉・みりあ「ほらほら、二人もー!」
美嘉「よっ、よよっ、よっ、よーよーおー……はー、ヤバー……!///」ソワソワ!
きらり「よいでは……うぇへへ、にょ、にょわ、は、恥ずかすぃー!///」ソワソワ!
武内P「……!?」
きらり「うきゅ……きらりんも、伸び~っとしたくなったにぃ」
美嘉・きらり「……///」
すっ…
美嘉・きらり「……!///」ソワソワソワソワ!
武内P「!?」
武内P「あの、諸星さん!? 城ヶ崎さん!?」
莉嘉・みりあ「よいではないか♪ よいではないか♪」
莉嘉・みりあ「ほらほら、二人もー!」
美嘉「よっ、よよっ、よっ、よーよーおー……はー、ヤバー……!///」ソワソワ!
きらり「よいでは……うぇへへ、にょ、にょわ、は、恥ずかすぃー!///」ソワソワ!
武内P「……!?」
946: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:51:49.14 ID:vaUtCmZlo
武内P「……す、少しだけ」
美嘉・きらり「……?///」
武内P「少しだけ、時間を頂けますか……!?」
美嘉・きらり「……」
美嘉・きらり「……///」モジモジモジモジ!
美嘉・きらり「……///」…コクリ
武内P「……ありがとう、ございます」
美嘉・きらり「……///」
美嘉・きらり「……///」ソワソワソワソワ!
武内P「……」
美嘉・きらり「……?///」
武内P「少しだけ、時間を頂けますか……!?」
美嘉・きらり「……」
美嘉・きらり「……///」モジモジモジモジ!
美嘉・きらり「……///」…コクリ
武内P「……ありがとう、ございます」
美嘉・きらり「……///」
美嘉・きらり「……///」ソワソワソワソワ!
武内P「……」
947: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/13(水) 23:57:01.27 ID:vaUtCmZlo
・ ・ ・
翌日
ちひろ「……成る程、そんな事があったんですね」
武内P「……はい」
ちひろ「それで……ギュッとしたんですか?」
武内P「……いえ」
武内P「スタッフの方が来るまで、なんとか時間を稼ぎ……」
武内P「……やり過ごしました」
ちひろ「……ですよね」
ちひろ「そうじゃなかったら、説明がつきませんから」
武内P「……ですが、そのせいで」
武内P「昨日から風当たりが強いです」
おわり
翌日
ちひろ「……成る程、そんな事があったんですね」
武内P「……はい」
ちひろ「それで……ギュッとしたんですか?」
武内P「……いえ」
武内P「スタッフの方が来るまで、なんとか時間を稼ぎ……」
武内P「……やり過ごしました」
ちひろ「……ですよね」
ちひろ「そうじゃなかったら、説明がつきませんから」
武内P「……ですが、そのせいで」
武内P「昨日から風当たりが強いです」
おわり
949: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:15:27.91 ID:WKjEQ4FFo
書きます
武内P「卒業文集、ですか?」
武内P「卒業文集、ですか?」
950: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:18:41.85 ID:WKjEQ4FFo
拓海「おう、何に使うか心当たりはあるか?」
武内P「あの……それは、仕事の話でしょうか?」
拓海「あぁ? それ以外に何があるんだよ」
武内P「……そう、ですね」
武内P「例えばですが、TV番組等で――」
武内P「――子供の頃は、こんな子でした、と」
武内P「……そう、紹介する時でしょうか」
拓海「あぁ……成る程な」
武内P「あの……それは、仕事の話でしょうか?」
拓海「あぁ? それ以外に何があるんだよ」
武内P「……そう、ですね」
武内P「例えばですが、TV番組等で――」
武内P「――子供の頃は、こんな子でした、と」
武内P「……そう、紹介する時でしょうか」
拓海「あぁ……成る程な」
951: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:22:38.29 ID:WKjEQ4FFo
拓海「……チッ! あの野郎……!」
武内P「何かあったのでしょうか?」
拓海「アイツが、卒業文集を持ってこいっつったんだよ」
武内P「向井さんの担当が、ですか?」
拓海「あの野郎……! 何が――」
拓海「――良いから良いから~……だ、コラァ!」
拓海「何か狙ってたのはわかってたンだよ!」
武内P「……成る程」
武内P「何かあったのでしょうか?」
拓海「アイツが、卒業文集を持ってこいっつったんだよ」
武内P「向井さんの担当が、ですか?」
拓海「あの野郎……! 何が――」
拓海「――良いから良いから~……だ、コラァ!」
拓海「何か狙ってたのはわかってたンだよ!」
武内P「……成る程」
952: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:25:29.87 ID:WKjEQ4FFo
拓海「ありがとな、お陰で助かったぜ」
武内P「いえ……」
拓海「オイ、まさか……アイツの肩持つってんじゃねェだろうな?」
武内P「……向井さん、落ち着いて聞いてください」
武内P「たった今、貴女の担当から……」
武内P「……画像が添付されたメールが届きました」
拓海「……」
拓海「はぁっ?」
武内P「いえ……」
拓海「オイ、まさか……アイツの肩持つってんじゃねェだろうな?」
武内P「……向井さん、落ち着いて聞いてください」
武内P「たった今、貴女の担当から……」
武内P「……画像が添付されたメールが届きました」
拓海「……」
拓海「はぁっ?」
953: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:27:42.14 ID:WKjEQ4FFo
拓海「それが何だよ?」
武内P「……私の予想が正しければ、ですが」
拓海「だから、何だってンだ?」
武内P「……」
武内P「――私の夢」
拓海「はぁ? いきなり何言ってンだ?」
武内P「――六年三組 向井拓海」
拓海「……」
拓海「!?」
武内P「……私の予想が正しければ、ですが」
拓海「だから、何だってンだ?」
武内P「……」
武内P「――私の夢」
拓海「はぁ? いきなり何言ってンだ?」
武内P「――六年三組 向井拓海」
拓海「……」
拓海「!?」
954: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:31:20.61 ID:WKjEQ4FFo
拓海「オイ!? アンタ、それ!?」
武内P「……一応、確認させてください」
拓海「いや、待て! 待て待て待て待て!」
武内P「……」
武内P「卒業文集の、タイトル」
武内P「それは……『私の夢』ですか?」
拓海「……おい」
拓海「どこまで読んだ!? 答えろコラァ!」
武内P「……一応、確認させてください」
拓海「いや、待て! 待て待て待て待て!」
武内P「……」
武内P「卒業文集の、タイトル」
武内P「それは……『私の夢』ですか?」
拓海「……おい」
拓海「どこまで読んだ!? 答えろコラァ!」
955: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:35:33.07 ID:WKjEQ4FFo
拓海「チラッと見ただけだろ!? そうだよなぁ!?」
武内P「……は、はい」
拓海「そ、そうか……危ねぇ所だったぜ……」
武内P「……」
拓海「まさか、アタシが――動物のお医者さんになりたい」
拓海「……なんて、ガキの頃に思ってたなんて知られたらよォ」
武内P「えっ?」
武内P「――素敵なお母さんになりたい」
武内P「……では?」
武内P・拓海「……」
拓海「やっぱりガッツリ見てんじゃねェかコラァァァ!!///」
武内P「す、すみません! 向井さん、すみません!」
武内P「……は、はい」
拓海「そ、そうか……危ねぇ所だったぜ……」
武内P「……」
拓海「まさか、アタシが――動物のお医者さんになりたい」
拓海「……なんて、ガキの頃に思ってたなんて知られたらよォ」
武内P「えっ?」
武内P「――素敵なお母さんになりたい」
武内P「……では?」
武内P・拓海「……」
拓海「やっぱりガッツリ見てんじゃねェかコラァァァ!!///」
武内P「す、すみません! 向井さん、すみません!」
956: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:42:40.21 ID:WKjEQ4FFo
拓海「テメェ、コラぁ!/// 何がチラッとだよ、あぁ!?///」
武内P「そ、それは本当です!」
拓海「あらかじめ知ってたとかだったら、ぶっとばすぞ!?///」
武内P「いえ! そんな事は、決して!」
拓海「まさかとは思うが、アタシが――子供は沢山欲しい」
拓海「……なんて、書いてた所までは確認してねェよな?」
武内P「えっ?」
武内P「――女の子と男の子、一人ずつ」
武内P「……では?」
武内P・拓海「……」
拓海「ふっっっざけんじゃねェぞ!?/// テメェ、お、おお、あぁっ!?///」
武内P「す、すみません! つい、一瞬で全て目を通してしまいました!」
武内P「そ、それは本当です!」
拓海「あらかじめ知ってたとかだったら、ぶっとばすぞ!?///」
武内P「いえ! そんな事は、決して!」
拓海「まさかとは思うが、アタシが――子供は沢山欲しい」
拓海「……なんて、書いてた所までは確認してねェよな?」
武内P「えっ?」
武内P「――女の子と男の子、一人ずつ」
武内P「……では?」
武内P・拓海「……」
拓海「ふっっっざけんじゃねェぞ!?/// テメェ、お、おお、あぁっ!?///」
武内P「す、すみません! つい、一瞬で全て目を通してしまいました!」
957: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:50:57.63 ID:WKjEQ4FFo
拓海「テメェ、もう全部読んだってのか!?///」
武内P「と……とても、大胆な字をお書きになるのですね」
拓海「おう! 何事も勢いが大事だからよ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
拓海「大事なのは、綺麗か汚いかじゃねぇ」
拓海「書いた時の気合が伝わるかどうかだぜ!」グッ!
武内P「……はい」
武内P「写真からでも、この文集を書いた時の向井さんの想い」
武内P「……それが、とても伝わってきます」
武内P・拓海「……」
拓海「伝わってンじゃねェぞコラァァァ!!?///」
武内P「えっ!? いえ、あの……す、すみません!?」
武内P「と……とても、大胆な字をお書きになるのですね」
拓海「おう! 何事も勢いが大事だからよ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
拓海「大事なのは、綺麗か汚いかじゃねぇ」
拓海「書いた時の気合が伝わるかどうかだぜ!」グッ!
武内P「……はい」
武内P「写真からでも、この文集を書いた時の向井さんの想い」
武内P「……それが、とても伝わってきます」
武内P・拓海「……」
拓海「伝わってンじゃねェぞコラァァァ!!?///」
武内P「えっ!? いえ、あの……す、すみません!?」
958: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 20:56:31.46 ID:WKjEQ4FFo
拓海「クソッ! 何で、アイツがアタシの卒業文集を!?」
武内P「……346プロダクションは、大手ですから」
拓海「ンだその理由!?」
武内P「……向井さん」
武内P「残念ですが……はい」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
拓海「笑えねェんだよこっちはよォ!?」
拓海「っつーか、何でアイツはアンタに写真送ってんだァァァ!!」
武内P「……346プロダクションは、大手ですから」
拓海「ンだその理由!?」
武内P「……向井さん」
武内P「残念ですが……はい」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
拓海「笑えねェんだよこっちはよォ!?」
拓海「っつーか、何でアイツはアンタに写真送ってんだァァァ!!」
959: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:01:33.60 ID:WKjEQ4FFo
拓海「さっさと画像を消してくれ! っつーか消せ、頼むから!」
武内P「は、はい」
拓海「……うし! 消したな!? 跡形もなく!」
武内P「……向井さん、落ち着いて聞いてください」
武内P「たった今、貴女の担当から……」
武内P「……LINEが来ました」
拓海「……」
拓海「はぁっ!?」
武内P「は、はい」
拓海「……うし! 消したな!? 跡形もなく!」
武内P「……向井さん、落ち着いて聞いてください」
武内P「たった今、貴女の担当から……」
武内P「……LINEが来ました」
拓海「……」
拓海「はぁっ!?」
960: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:04:55.10 ID:WKjEQ4FFo
拓海「アイツ、何て言ってンだ!?」
武内P「……今、確認してみます」
拓海「ナメた事言ってたら、すぐ教えろよな!?」
武内P「……」
武内P「……私が、代わりに謝っておいてくれ、と」
武内P「そう……言っています」
武内P・拓海「……」
武内P「……申し訳、ありません」
拓海「謝ってんじゃねェェェ!!」
武内P「……今、確認してみます」
拓海「ナメた事言ってたら、すぐ教えろよな!?」
武内P「……」
武内P「……私が、代わりに謝っておいてくれ、と」
武内P「そう……言っています」
武内P・拓海「……」
武内P「……申し訳、ありません」
拓海「謝ってんじゃねェェェ!!」
961: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:11:21.58 ID:WKjEQ4FFo
拓海「ふざけやがって! 今度会ったらただじゃおかねえ!」
武内P「……っ!?」
拓海「アンタじゃねえよ、アタシの担当のあの馬鹿だ」
武内P「そ、そうですね……!」
武内P・拓海「……」
拓海「……羅陰で、何か来たのか」
武内P「……!」
武内P・拓海「……」
拓海「見せろ、オイ! 何が送られてきた!? 見せろやぁ!」
武内P「見ない方が! 知らない方が、幸せでいられます!」
武内P「……っ!?」
拓海「アンタじゃねえよ、アタシの担当のあの馬鹿だ」
武内P「そ、そうですね……!」
武内P・拓海「……」
拓海「……羅陰で、何か来たのか」
武内P「……!」
武内P・拓海「……」
拓海「見せろ、オイ! 何が送られてきた!? 見せろやぁ!」
武内P「見ない方が! 知らない方が、幸せでいられます!」
963: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:17:58.47 ID:WKjEQ4FFo
拓海「良いから見せろコラァァ!!」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「う、おおおっ!? 何だ、今の!?」
武内P「……回し受け、です」
拓海「ざけんな!!」
拓海「さっさと見せろやオラァァ!!」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「~~~っ!! 何なンだよ一体よォォォ!?」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「う、おおおっ!? 何だ、今の!?」
武内P「……回し受け、です」
拓海「ざけんな!!」
拓海「さっさと見せろやオラァァ!!」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「~~~っ!! 何なンだよ一体よォォォ!?」
964: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:25:11.85 ID:WKjEQ4FFo
拓海「アタシにも知る権利っつーもんがあンだろ!?」
武内P「それは、その通りですが……!」
拓海「今更、何が来たってビビるかよ! 見せろ!」
武内P「……わかり、ました」
拓海「卒業文集なんか、ガキの頃の話だっての!」
拓海「今のアタシは、気合の入った――」
『やああああ! サンリオ行くうううう!』ピー!
『キティちゃんに会いたいのおおおお!』ギャピー!
武内P・拓海「……」
拓海「ど……動画は汚ェだろうがよォォォォ!?///」ピー!
武内P「向井さん! あの、鼻水が! 向井さん!」
武内P「それは、その通りですが……!」
拓海「今更、何が来たってビビるかよ! 見せろ!」
武内P「……わかり、ました」
拓海「卒業文集なんか、ガキの頃の話だっての!」
拓海「今のアタシは、気合の入った――」
『やああああ! サンリオ行くうううう!』ピー!
『キティちゃんに会いたいのおおおお!』ギャピー!
武内P・拓海「……」
拓海「ど……動画は汚ェだろうがよォォォォ!?///」ピー!
武内P「向井さん! あの、鼻水が! 向井さん!」
965: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:29:53.86 ID:WKjEQ4FFo
・ ・ ・
武内P「……もう、落ち着きましたか?」
拓海「……おう、悪かったな」
武内P「私の考えをお聞かせしても?」
拓海「……おう」
武内P「向井さんの担当は――貴女のご実家を訪れています」
武内P「ええ……恐らく、間違いありません」
拓海「……クソッ!」
拓海「何となくわかっちゃいたが……アイツ……!」
武内P「……もう、落ち着きましたか?」
拓海「……おう、悪かったな」
武内P「私の考えをお聞かせしても?」
拓海「……おう」
武内P「向井さんの担当は――貴女のご実家を訪れています」
武内P「ええ……恐らく、間違いありません」
拓海「……クソッ!」
拓海「何となくわかっちゃいたが……アイツ……!」
966: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:33:09.31 ID:WKjEQ4FFo
拓海「アタシに、恨みでもあンのか……!?」
武内P「待ってください、それは違います」
拓海「あぁ!? じゃあ、何でこんな事!」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
武内P「貴女が、アイドルとして活動していく中で見せる、笑顔」
武内P「……その、笑顔のルーツ」
武内P「それを……確認しに行ったのではないか、と」
武内P「……そう、思います」
拓海「……」
武内P「待ってください、それは違います」
拓海「あぁ!? じゃあ、何でこんな事!」
武内P「……」
武内P「笑顔です」
武内P「貴女が、アイドルとして活動していく中で見せる、笑顔」
武内P「……その、笑顔のルーツ」
武内P「それを……確認しに行ったのではないか、と」
武内P「……そう、思います」
拓海「……」
968: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:40:15.35 ID:WKjEQ4FFo
拓海「アンタも……同じ事をしてたか?」
武内P「それは……」
拓海「……チッ! 兎に角、アイツはボコる!」
武内P「……」
拓海「――ちなみに」
拓海「アンタだったら、手に入れたモンをどう使う?」
武内P「最大限、活用すると思います」
武内P「特に――将来の夢が素敵なお母さん」
武内P「これに関しましては、活動の幅が」
拓海「オラァァ!」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「だっ……から! 避けんじゃねええええ!」
武内P「それは……」
拓海「……チッ! 兎に角、アイツはボコる!」
武内P「……」
拓海「――ちなみに」
拓海「アンタだったら、手に入れたモンをどう使う?」
武内P「最大限、活用すると思います」
武内P「特に――将来の夢が素敵なお母さん」
武内P「これに関しましては、活動の幅が」
拓海「オラァァ!」
ヒュ―
武内P「プロデュゥ――ス!」クルッ!
―ルンッ!
拓海「だっ……から! 避けんじゃねええええ!」
969: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:50:13.18 ID:WKjEQ4FFo
拓海「アタシに何をさせようってンだよ!?」
武内P「それは……わかりません」
拓海「あぁ!? ンだそりゃ!?」
武内P「……」
武内P「今後の方針につきましては――」
武内P「担当プロデューサーと、よくご相談の上で……はい」
武内P・拓海「……」
拓海「いや……まぁ、そうだけどよ」
拓海「なんつーか……何だ……急な正論やめろ?」
武内P「……すみません」
武内P「それは……わかりません」
拓海「あぁ!? ンだそりゃ!?」
武内P「……」
武内P「今後の方針につきましては――」
武内P「担当プロデューサーと、よくご相談の上で……はい」
武内P・拓海「……」
拓海「いや……まぁ、そうだけどよ」
拓海「なんつーか……何だ……急な正論やめろ?」
武内P「……すみません」
971: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 21:58:33.41 ID:WKjEQ4FFo
拓海「兎に角……アイツと話つけるしかねぇな」
武内P「あの、向井さん」
拓海「わかってるよ。アタシだって馬鹿じゃねぇんだ」
武内P「……はい」
拓海「動画はふざけてだろうが……卒業文集!」
拓海「アレに関しちゃ、ぜってぇネタには使わせねぇ!」グッ!
武内P「あ、いえ」
武内P「貴女のご実家を訪れている、という事は……」
武内P「他にも、何か情報を仕入れているかも知れない、と」
武内P・拓海「……」
拓海「何でそんな怖ェ事言うんだコラァァァ!?」
拓海「いや、怖くねェけどよォォォ!?」
武内P「す、すみません!」
武内P「あの、向井さん」
拓海「わかってるよ。アタシだって馬鹿じゃねぇんだ」
武内P「……はい」
拓海「動画はふざけてだろうが……卒業文集!」
拓海「アレに関しちゃ、ぜってぇネタには使わせねぇ!」グッ!
武内P「あ、いえ」
武内P「貴女のご実家を訪れている、という事は……」
武内P「他にも、何か情報を仕入れているかも知れない、と」
武内P・拓海「……」
拓海「何でそんな怖ェ事言うんだコラァァァ!?」
拓海「いや、怖くねェけどよォォォ!?」
武内P「す、すみません!」
972: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 22:06:00.40 ID:WKjEQ4FFo
・ ・ ・
武内P「あの……お話、とは?」
拓海「……この前の、卒業文集の話だ」
武内P「……はい」
拓海「……アイツと話したら、よ」
拓海「――素敵なお母さんになるためには」
拓海「――子供の気持ちを知らなきゃいけない」
拓海「――それに丁度良いアイドルの仕事がある」
拓海「……って言われたンだよ」
武内P「……」
武内P「は、はあ……?」
武内P「あの……お話、とは?」
拓海「……この前の、卒業文集の話だ」
武内P「……はい」
拓海「……アイツと話したら、よ」
拓海「――素敵なお母さんになるためには」
拓海「――子供の気持ちを知らなきゃいけない」
拓海「――それに丁度良いアイドルの仕事がある」
拓海「……って言われたンだよ」
武内P「……」
武内P「は、はあ……?」
975: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/14(木) 22:20:58.78 ID:WKjEQ4FFo
武内P「あの……向井さん?」
拓海「その仕事を受けるのが、交換条件だった」
武内P「ご実家にあった素材を使用しない……ですか?」
拓海「素材って言うなコラァ!」
武内P「ですが……あの……」
武内P「何故、私に……その話を?」
拓海「さっき言った仕事に……」
拓海「……心当たり、あンだろ?」
武内P・拓海「……」
武内P「……とときら学園、ですか?」
拓海「へへっ! 入園するぜ、夜露士苦ッ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「今日、私の所へ来られたのは……」
武内P「……お礼参り、ですか」
おわり
拓海「その仕事を受けるのが、交換条件だった」
武内P「ご実家にあった素材を使用しない……ですか?」
拓海「素材って言うなコラァ!」
武内P「ですが……あの……」
武内P「何故、私に……その話を?」
拓海「さっき言った仕事に……」
拓海「……心当たり、あンだろ?」
武内P・拓海「……」
武内P「……とときら学園、ですか?」
拓海「へへっ! 入園するぜ、夜露士苦ッ!」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「今日、私の所へ来られたのは……」
武内P「……お礼参り、ですか」
おわり
979: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 20:53:51.16 ID:JuG56uU8o
書きます
武内P「抜き、ですか」
武内P「抜き、ですか」
980: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 20:56:59.06 ID:JuG56uU8o
まゆP「シィ~~~っ!!」ピッ!
まゆP「何考えてんの!? ねえ、お前何なの!?」ヒソヒソ!
まゆP「誰が何処で聞いてるかわかんねえんだぞ!?」ヒソヒソ!
武内P「そ、そうですね」
まゆP「こんな話が外に漏れてみろ……」
まゆP「……あっ、やめて! やめよう、考えるのぉー!」
まゆP「ちょっと考えただけでお前、俺のPちゃんがビビってんじゃねえか!」
武内P「……」
まゆP「何考えてんの!? ねえ、お前何なの!?」ヒソヒソ!
まゆP「誰が何処で聞いてるかわかんねえんだぞ!?」ヒソヒソ!
武内P「そ、そうですね」
まゆP「こんな話が外に漏れてみろ……」
まゆP「……あっ、やめて! やめよう、考えるのぉー!」
まゆP「ちょっと考えただけでお前、俺のPちゃんがビビってんじゃねえか!」
武内P「……」
981: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:01:43.05 ID:JuG56uU8o
武内P「しかし……どういう事ですか?」
まゆP「お前も男なら、わかるだろ?」
武内P「いえ、全く」
まゆP「えっ? マジで言ってんの?」
まゆP「まさかとは思うが……何? お前ってアレなの?」
まゆP「病気じゃないから大丈夫ってペレ的なやつ?」
まゆP「始まったばかりなのに、OPじゃない方のやつ?」
武内P「違います」
まゆP「お前も男なら、わかるだろ?」
武内P「いえ、全く」
まゆP「えっ? マジで言ってんの?」
まゆP「まさかとは思うが……何? お前ってアレなの?」
まゆP「病気じゃないから大丈夫ってペレ的なやつ?」
まゆP「始まったばかりなのに、OPじゃない方のやつ?」
武内P「違います」
982: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:05:24.20 ID:JuG56uU8o
武内P「何故、私を誘うのだろう、と」
まゆP「ああ、そういう事か。やめろよ、焦ったじゃねえか」
武内P「……はあ」
まゆP「しょうがねえな、説明してやるよ」
まゆP「――俺たちは、プロデューサーだ」
まゆP「当然、可愛かったり綺麗なアイドルに囲まれてるだろ?」
まゆP「……でもな、最近気がついちまったんだよ」
まゆP「あれれー? なんか、●●が迷子だぞー?」
まゆP「……ってな」
武内P「……」
武内P「はあ……そう、ですか」
まゆP「ああ、そういう事か。やめろよ、焦ったじゃねえか」
武内P「……はあ」
まゆP「しょうがねえな、説明してやるよ」
まゆP「――俺たちは、プロデューサーだ」
まゆP「当然、可愛かったり綺麗なアイドルに囲まれてるだろ?」
まゆP「……でもな、最近気がついちまったんだよ」
まゆP「あれれー? なんか、●●が迷子だぞー?」
まゆP「……ってな」
武内P「……」
武内P「はあ……そう、ですか」
983: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:07:57.38 ID:JuG56uU8o
武内P「その……歳、では?」
まゆP「馬鹿野郎! 誰が今西部長だコラァ!」
武内P「そうは言っていません」
まゆP「なあ、よーく考えてみろって」
まゆP「最近、●●●●した事ってあったか?」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「!?」
まゆP「……ねえだろ?」
まゆP「馬鹿野郎! 誰が今西部長だコラァ!」
武内P「そうは言っていません」
まゆP「なあ、よーく考えてみろって」
まゆP「最近、●●●●した事ってあったか?」
武内P「…………」
武内P「……」
武内P「!?」
まゆP「……ねえだろ?」
984: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:12:24.49 ID:JuG56uU8o
武内P「ですが、それは……仕事が忙しく……」
まゆP「それもあるだろうが、明らかに不自然だ」
武内P「しかし……!」
まゆP「お前も、薄々勘付いてるんだろ?」
武内P「それ、は……!」
まゆP「俺たち、346プロダクションに飼いならされてるんだよ」
まゆP「社畜だとか、そういう話じゃあねえ」
まゆP「アイドルに手を出さねえよう……ファンの人の笑顔のために!」
まゆP「俺たちの●●が、犠牲になってんだ! チクショウ!」
武内P「……」
まゆP「それもあるだろうが、明らかに不自然だ」
武内P「しかし……!」
まゆP「お前も、薄々勘付いてるんだろ?」
武内P「それ、は……!」
まゆP「俺たち、346プロダクションに飼いならされてるんだよ」
まゆP「社畜だとか、そういう話じゃあねえ」
まゆP「アイドルに手を出さねえよう……ファンの人の笑顔のために!」
まゆP「俺たちの●●が、犠牲になってんだ! チクショウ!」
武内P「……」
985: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:17:17.59 ID:JuG56uU8o
まゆP「だから、俺たちは●●の使い方を確認しなきゃならねえんだ」
まゆP「……このままじゃ、●●●●する時に便利なホースになっちまう」
まゆP「勿論――戦士よ、立ち上がれ!――ってなるかはわからねえ」
まゆP「でもな、触れ合ってみて……それで、思い出せるもんもある」
まゆP「……だろ?」
武内P「本音は?」
まゆP「バレた時、一人よりも二人の方が心強いからだ」
まゆP「言わせんじゃねえ、恥ずかしい!///」
武内P・まゆP「…………」
武内P「それでは、私は失礼します」
まゆP「あーっ! 待って待って! 良いお店知ってるから!」
まゆP「指名は、お前が先にして良いからぁ!」
まゆP「……このままじゃ、●●●●する時に便利なホースになっちまう」
まゆP「勿論――戦士よ、立ち上がれ!――ってなるかはわからねえ」
まゆP「でもな、触れ合ってみて……それで、思い出せるもんもある」
まゆP「……だろ?」
武内P「本音は?」
まゆP「バレた時、一人よりも二人の方が心強いからだ」
まゆP「言わせんじゃねえ、恥ずかしい!///」
武内P・まゆP「…………」
武内P「それでは、私は失礼します」
まゆP「あーっ! 待って待って! 良いお店知ってるから!」
まゆP「指名は、お前が先にして良いからぁ!」
986: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:22:37.54 ID:JuG56uU8o
まゆP「取り戻そうぜ!? 男の矜持ってやつをよぉ!」
武内P「結構です」
まゆP「結構? おお、結構乗り気って事だな! よーしよしよし!」
武内P「違います」
まゆP「まあ、真面目な話な」
まゆP「たまにゃあそういう所に行って、スッキリした方が良いと思うんだよ」
まゆP「何でも溜め込んじまったら、いつかは爆発するもんだ」
まゆP「……爆発に巻き込んじまったら、困るのは誰だ?」
武内P「……」
武内P「結構です」
まゆP「結構? おお、結構乗り気って事だな! よーしよしよし!」
武内P「違います」
まゆP「まあ、真面目な話な」
まゆP「たまにゃあそういう所に行って、スッキリした方が良いと思うんだよ」
まゆP「何でも溜め込んじまったら、いつかは爆発するもんだ」
まゆP「……爆発に巻き込んじまったら、困るのは誰だ?」
武内P「……」
987: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:27:57.08 ID:JuG56uU8o
・ ・ ・
武内P「……ああ、言われたが」
武内P(言っている事が、完全に間違っている訳では……無い)
武内P(認めたくはないが、一理ある)
武内P(しかし……)
武内P「……ん?」
武内P「プロジェクトルームの前に、何か……」
『CINDERELLA』
武内P「……」
武内P「看板?」
武内P「……ああ、言われたが」
武内P(言っている事が、完全に間違っている訳では……無い)
武内P(認めたくはないが、一理ある)
武内P(しかし……)
武内P「……ん?」
武内P「プロジェクトルームの前に、何か……」
『CINDERELLA』
武内P「……」
武内P「看板?」
989: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:31:12.98 ID:JuG56uU8o
ガチャッ
武内P「あの看板は、一体……?」
ちひろ「――いらっしゃいませ♪」ニコニコ!
武内P「……いらっしゃいませ?」
武内P「千川さん、おはようございます」
ちひろ「はい♪」ニコニコ!
ちひろ「此処は、初めてですか?」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「いえ、あの……初めてでは……千川さん?」
武内P「あの看板は、一体……?」
ちひろ「――いらっしゃいませ♪」ニコニコ!
武内P「……いらっしゃいませ?」
武内P「千川さん、おはようございます」
ちひろ「はい♪」ニコニコ!
ちひろ「此処は、初めてですか?」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「いえ、あの……初めてでは……千川さん?」
991: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:34:59.59 ID:JuG56uU8o
ちひろ「うふふっ♪ それじゃあ、説明は大丈夫ですね♪」ニコニコ!
武内P「あの……説明、とは?」
ちひろ「あら、要ります? それじゃあ、ご説明しますね♪」ニコニコ!
武内P「ええ、ルームの前の看板についても……」
ちひろ「――注意事項です♪」ニコニコ!
ちひろ「女の子が嫌がる事は、絶対にやめてくださいね?」ニコニコ!
武内P「……」
武内P「!?」
武内P「あの……説明、とは?」
ちひろ「あら、要ります? それじゃあ、ご説明しますね♪」ニコニコ!
武内P「ええ、ルームの前の看板についても……」
ちひろ「――注意事項です♪」ニコニコ!
ちひろ「女の子が嫌がる事は、絶対にやめてくださいね?」ニコニコ!
武内P「……」
武内P「!?」
993: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:41:25.85 ID:JuG56uU8o
武内P「待ってください! 千川さん、誤解です!」
ちひろ「うふふっ♪ 今居る子は、こちらになってます♪」ニコニコ!
武内P「あの、千川さん!?」
ちひろ「可愛い子、い~っぱい揃ってますよ♪」ニコニコ!
ちひろ「特に、この――‘りん’ちゃん♪」ニコニコ!
ちひろ「ついさっきまで、ふざけないでよ、って言ってたんです♪」ニコニコ!
ちひろ「きっと、凄い事になっちゃいますよ~♪」ニコニコ!
武内P「待ってください! 行っていませんよ!?」
武内P「にも関わらず、大激怒されているのですか!?」
ちひろ「うふふっ♪ 今居る子は、こちらになってます♪」ニコニコ!
武内P「あの、千川さん!?」
ちひろ「可愛い子、い~っぱい揃ってますよ♪」ニコニコ!
ちひろ「特に、この――‘りん’ちゃん♪」ニコニコ!
ちひろ「ついさっきまで、ふざけないでよ、って言ってたんです♪」ニコニコ!
ちひろ「きっと、凄い事になっちゃいますよ~♪」ニコニコ!
武内P「待ってください! 行っていませんよ!?」
武内P「にも関わらず、大激怒されているのですか!?」
994: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:46:31.94 ID:JuG56uU8o
ちひろ「さあ、どこの子にしますか?」ニコニコ!
武内P「そう、言われましても……!?」
ちひろ「指名料金は、ログインボーナスで無しにしておきますね♪」ニコニコ!
武内P「どんなシステムですか!?」
ちひろ「うふふっ♪」ニコニコ!
ちひろ「――まゆちゃんの、担当P」ニコニコ!
ちひろ「ちょっと問いただしたら、全部教えてくれましたよ♪」ニコニコ!
武内P「……」
武内P「さっきの今で、私は売られたのですか!?」
武内P「そう、言われましても……!?」
ちひろ「指名料金は、ログインボーナスで無しにしておきますね♪」ニコニコ!
武内P「どんなシステムですか!?」
ちひろ「うふふっ♪」ニコニコ!
ちひろ「――まゆちゃんの、担当P」ニコニコ!
ちひろ「ちょっと問いただしたら、全部教えてくれましたよ♪」ニコニコ!
武内P「……」
武内P「さっきの今で、私は売られたのですか!?」
995: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:50:38.91 ID:JuG56uU8o
武内P「わ、私は用事を思い出したので……!」
ガチャ!
武内P「!? 開かない……!?」
武内P「反対側から、誰かが抑えて――」
『……悪いな』
『俺は、やっぱりプロデューサーだ』
『アイドルに笑顔で言われちゃ……断れねえ生き物らしい』
『手伝わなかったら、まゆに言いつけるって言うんだぜ?』
『そんなのお前、な?……今になって、命が惜しい』
武内P「……」
武内P「貴方という人は……!?」
ガチャ!
武内P「!? 開かない……!?」
武内P「反対側から、誰かが抑えて――」
『……悪いな』
『俺は、やっぱりプロデューサーだ』
『アイドルに笑顔で言われちゃ……断れねえ生き物らしい』
『手伝わなかったら、まゆに言いつけるって言うんだぜ?』
『そんなのお前、な?……今になって、命が惜しい』
武内P「……」
武内P「貴方という人は……!?」
996: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 21:55:09.49 ID:JuG56uU8o
ちひろ「――さあ、誰にしますか?」ニコニコ!
武内P「っ!?」
武内P「千川さん、誤解です!」
ちひろ「指名が無いようなので、フリーですね♪」ニコニコ!
武内P「千川さん!?」
武内P「ふ……フリーとは、一体!?」
ちひろ「全員が、お相手します♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「これは……色々と、保ちそうにないですね」
武内P「っ!?」
武内P「千川さん、誤解です!」
ちひろ「指名が無いようなので、フリーですね♪」ニコニコ!
武内P「千川さん!?」
武内P「ふ……フリーとは、一体!?」
ちひろ「全員が、お相手します♪」ニコニコ!
武内P「……良い、笑顔です」
武内P「……」
武内P「これは……色々と、保ちそうにないですね」
997: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/16(土) 22:01:18.21 ID:JuG56uU8o
・ ・ ・
まゆP「だ~から、悪かったって! いつまでも男らしくねえぞ!」
武内P「……」
まゆP「でもよ? 考えようによっちゃ、良い機会だったんじゃねえか?」
武内P「……ええ、そうですね」
武内P「……皆さんから、色々と不満をぶつけられました」
武内P「大きな事から、小さな事まで……本当に、沢山」
武内P「私に遠慮して、言い出せない事を……です」
まゆP「はっは! そいつは災難だったな!」
まゆP「ある意味じゃ、アイドル達のガス抜きになった、っつうこったな!」
まゆP「よっ! 出来るプロデューサーだねぇ、お前も!」
武内P「はい、なので――」
武内P「――貴方の担当するアイドルの方にも、お伝えしておきました」
まゆP「…………はい?」
まゆP「お前、それ……おい……!?」
武内P「抜き差しならない状況、ですね」ニコリ
おわり
まゆP「だ~から、悪かったって! いつまでも男らしくねえぞ!」
武内P「……」
まゆP「でもよ? 考えようによっちゃ、良い機会だったんじゃねえか?」
武内P「……ええ、そうですね」
武内P「……皆さんから、色々と不満をぶつけられました」
武内P「大きな事から、小さな事まで……本当に、沢山」
武内P「私に遠慮して、言い出せない事を……です」
まゆP「はっは! そいつは災難だったな!」
まゆP「ある意味じゃ、アイドル達のガス抜きになった、っつうこったな!」
まゆP「よっ! 出来るプロデューサーだねぇ、お前も!」
武内P「はい、なので――」
武内P「――貴方の担当するアイドルの方にも、お伝えしておきました」
まゆP「…………はい?」
まゆP「お前、それ……おい……!?」
武内P「抜き差しならない状況、ですね」ニコリ
おわり
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