前回 【モバマスSS】こずゆきラジオ ゲスト:橘ありす

1: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 20:22:10.26 ID:5BRFeKDM0
こずえ「こずゆきらじおのじかんだよー」

雪美「パーソナリティーの……」

こずえ「こずえだよー」

雪美「佐城雪美です」

こずえ「そして、げすとのー……」

凪「凪です。鍵でもネギでもありません」

雪美「今日は、この三人で……」

こずえ「みんなに、たのしいをとどけるよー」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1554808929

引用元: 【モバマスSS】こずゆきラジオ ゲスト:久川凪 



2: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 20:43:16.11 ID:5BRFeKDM0
雪美「えっと……ネギ……じゃなくて……」

凪「凪です。フレッシュな新人ですが、名前までフレッシュではない」

こずえ「さぎー」

凪「もしもしはーちゃん、私です、わたしわたし。ラジオ中に事故ったので10万円振り込んでください」

雪美「やぎ……」

凪「こずえちゃんも雪美ちゃんも、舌で運んで町中引きずり回します。ガソリンスタンドだって爆発させるぞ」

雪美「凪……凄い……アドリブで、こんな……」

凪「ええ、凄い後輩イジりを体感しました。しかも年下からと来た。これがアイドルか」

こずえ「そういえば、はりてはいないんだねー」

凪「凪の妹は、颯といいます。張り手ではありません。はーちゃんは相撲の稽古で欠席だ」

雪美「颯、いま、別のラジオ番組……楓と、一緒……漢字が似てるから、って……」

凪「颯と楓……漢字で並べると分かりにくいですね。でもそんな理由で呼ばれることもあるのか」

こずえ「かえでらしいねー……みんなー、あっちのらじおもきいてねー」

凪「miroirファンの皆様、目も耳も2つありますし、2窓できますよね。あちらもこちらも、あちこち大変でしょうが、よろしくどうぞ」

3: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 20:50:43.87 ID:5BRFeKDM0
雪美「それでは、早速……視聴者からの質問の、コーナー……」

こずえ「さいしょのおたより、よむよー……ペンネーム『隣のなーちゃん』さん。こずえさん、雪美さん、凪さん、こんにちは」

三人「「「こんにちはー」」」

こずえ「本日は、颯さんの双子の姉である凪さんがゲストで出ると聞きました。双子ならではの悩みはありますか。私も双子の姉がいるのですが、他の双子の悩みも聞いてみたいです。ちなみに、私の双子の姉は、自分にあまり自信が持てないみたいです。とっても可愛いのに……。あと、笑顔も……」

凪(お便りを読むときの雰囲気、まるで別人だ……これがプロですね)

こずえ「…………ふわぁ……これ、ぜんぶよむのー?」

凪(あ、戻った)

雪美「え……お姉ちゃん自慢で、びっしり……」

凪「わーお。こずえちゃんが読んだ分で、全体の十分の一とは……『隣のなーちゃん』さんの、姉への思い入れ、恐れ入りました」

こずえ「じゃあ、このおたよりはねー……ほうそうがおわったら、らじおのさいとにのせるねー……」

凪「『隣のなーちゃん』さん、あなたの遺志、無駄にはしない」

雪美「『隣のなーちゃん』さんは……死んでない……生きてる、よ……」

4: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 20:51:23.89 ID:5BRFeKDM0
雪美「双子って、どう……? 間違われること……ある……?」

凪「そうですね……凪とはーちゃんは、双子ですが……あまり間違われませんね」

こずえ「あんまりにてないからねー」

凪「むしろ性格も属性も違うので、『双子なのにあんまり似てないね』みたいなことを言われます。あんまりだ」

こずえ「にてたほうがよかったー?」

凪「はーちゃんは、似てたほうがファッションを共有できた・変わり身ができて楽しそうだった、と、供述しております」

雪美「変わり身……楽しそう……」

こずえ「こんどのらいぶ、ゆきみにかわってもらうのー」

雪美「私と、こずえ、双子だったら……できたかも……?」

凪「でも、喋り方とか声色とか、似せるの大変ですよ。経験者は語る」

雪美「それに、レッスンとか……大変そう……」

こずえ「かえだーまだいさくせん、しっぱいだねー」

雪美「残念……」

凪「この失敗は次に活かしましょう。……活かせるのか?」

5: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 20:57:27.37 ID:5BRFeKDM0
凪「では綺麗にオチがついて、落ち着いたところで……」

雪美「次のお便り……読むね……ペンネーム『山形のりんごは世界一』さん」

凪「ペンネームでダイマですか。これは余程の手練れとみた」

雪美「こずえさん、雪美さん、凪さん、こんにちは」

三人「「「こんにちはー」」」

雪美「三人とも、喋り方が特徴的ですよね。私は喋り方が普通で……試しに流行っていると聞いた語尾をつけてみたけど、笑われただけでした。……そこで、どうやったら皆さんのように、人の印象に残るような、喋り方になれるでしょうか」

凪「喋り方が特徴的じゃなくても、いいんじゃないですかね」

こずえ「おたよりこーなー、おわったねー」

雪美「えっ……終わっちゃ、だめ……」

6: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:05:24.48 ID:5BRFeKDM0
こずえ「こずえのしゃべりかた、とくちょうてきなのー……?」

雪美「こずえは、特徴的……聞いてて、癒される……」

凪「唯一無二な口調ですね。頬がむにむになだけある」ムニムニ

雪美「ほっぺた、むにむにだと……喋り方、特徴的になる……?」

凪「少なくとも、この空間では100%そうですね。雪美ちゃんもむにむにです」ムニムニ

雪美「……ほっぺた、硬くする……」

凪「雪美ちゃんのほっぺが硬くなるのは大事件です。令和どころではない」

雪美「喋るの、得意になりたいのに……」

凪「なるほど。今よりもっとスムーズに喋れるようになりたいんですね」

こずえ「なぎのほっぺもむにむにー」ムニムニ

雪美「本当……むにむに……」ムニムニ

凪「なんだかPになった気分です。誤解を恐れずにいうと、女たらしの気分」

こずえ「ぷろでゅーさーから、かんぺでてるよー……『誤解を恐れてくれ』だってー」

7: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:14:28.51 ID:5BRFeKDM0
雪美「ほっぺむにむに、じゃなくて……お便り……」

凪「特徴のある口調になりたい、でしたね。二人の頬を触っていたら、うっかり忘れていました」

こずえ「ほっぺたむにむににしてれば、とくちょうのあるくちょうになるのー……?」

凪「現実は非情なことに、そういうわけではない」

こずえ「ふぅん……むずかしいねー」

凪「まあ最初にも言いましたけど、無理に口調を変えなくてもいいんじゃないですかね。喋り方が特徴的でも、あまり良いことはないですよ」

雪美「そう……?」

凪「ええ。例えば……二次創作がしにくい」

雪美「二次創作……誰かに、真似される……とか……?」

こずえ「まねならねー、こずえもされるよー」

凪「真似がどうとかで、話が盛り上がるのは……アイドルなら、良いことなのか」

8: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:17:24.52 ID:5BRFeKDM0
凪「人の印象に残るだけなら、別に喋り方は普通でも、印象にバッチリ残る人だっていますよね」

雪美「えーと……卯月、とか……」

こずえ「島村卯月、頑張ります!」

雪美「こずえ、上手……」

凪「小さなモノマネチャンピオンだ。……ああ、『頑張ります』とか、口癖、いいかもしれませんね」

雪美「口癖で……印象付ける……にゃん……」

こずえ「これならみんな、まねできるにゃー」

凪「結局流行の語尾に戻ってきたにゃ。……うーん、凪にみくにゃんの真似はミスマッチが過ぎるか」

雪美「……でも、色々試したら……楽しいし、良い方法、見つかるかも……」

9: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:19:04.11 ID:5BRFeKDM0
雪美「次は、ゲストコーナー……」

こずえ「げすとのかぎが、みんなにたのしいこと、おしえてくれるよー」

凪「施錠と開錠を紹介しちゃうぞ」

雪美「ふふっ……鍵じゃなくて、凪……」

凪「うーん、そうですね……考えてきたんですけど、二人の頬があまりにも柔らかかったので、飛んじゃいました」

こずえ「とんだらこどもにだいにんきだねー?」

凪「凧の持ちネタを奪われてしまいました。小さなモノマネチャンピオンは、小さな怪盗王でもあったとは」

雪美「ええと……詩、とか……?」

凪「そうでした。詩です。世の中には、色々な種類の詩があるんですよ」

10: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:21:20.75 ID:5BRFeKDM0
凪「普通の詩もですが、身近なところだと、歌詞とかですね」

こずえ「かしって、ときどきよくわかんないー……」

雪美「うん…………近くて遠い、すぐ隣、二人はちぐはぐな……これ、なんて読むの……?」

凪「オクシモロン……矛盾語法とか、撞着語法って意味ですね」

雪美「どうちゃくごほう……って……?」

凪「矛盾した、反対の意味の言葉を重ねることです」

こずえ「ちいさなかいとうおうもー?」

凪「バレましたか」

雪美「…………なんとなく、分かったような……?」

凪「身近でよく分からないままだからこそ、目を向けてみると面白い」

こずえ「つみをにくんで、ひとをにくまずにせくしー……」

凪「…………それは、本当によく分からない。凪はお手上げです」

11: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:26:34.60 ID:5BRFeKDM0
凪「あとは、マンションポエムですね。乃々ちゃんにもオススメしましたが」

こずえ「まんしょんぽえむって?」

凪「マンションの広告のキャッチコピーです」

雪美「あ……詩的だから……?」

凪「ええ。前見たものだと、『出会ってhugんで育んで。みんなで幸せ"はぐむ"街』とか」

こずえ「はぐがいっぱいだねー」

凪「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!にも、この一節を入れてもらえばよかった」

雪美「詩の盗用、よくない……ダメ……」

凪「年下に咎められるとは……これが本当のチグハグか」

12: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:39:09.64 ID:5BRFeKDM0
~~♪

こずえ「ふわぁ……えんでぃんぐだよー」

雪美「麦……今日は、どうだった……?」

凪「お二人に揉まれ、練り上げられて、パンになりそうです」

こずえ「むぎじゃなくて、こーぎー」

凪「パンだと思ったら、後ろから見たコーギーでした。いいえ、凪です。……今日は、お二人に振り回されて、少し疲れました。でも、楽しかった」

雪美「ふふ……私も、楽しかった……」

こずえ「こずえもたのしかったよー。らじおをきいてくれたみんなは、たのしかったー?」

雪美「では……来週も、よろしくね……」




おわり

13: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/09(火) 21:57:26.08 ID:5BRFeKDM0
おまけ



デレぽ

雪美『千秋のほっぺも、むにむに。やわらかかった』

こずえ『あやのほっぺもむにむにだったよー』

比奈『これがジェノサイドッスね』


凪「なんだか、いけない遊びを教えてしまったような気がします。合法のはずなんですが」ムニムニ

颯「ほっぺつねりすぎだよー、そんなむにむにされたら餅になっちゃうよ?」ムニムニ

凪「小腹が空いたので、餅になってもいいですよ」ムニムニ

P「二人して頬のつねり合いして……」

颯「あれ、Pちゃん、どこか行くのー?」

P「ちょっと千秋とアヤの亡骸を回収しに。あ、そういえば、あの二人から凪に遺言が届いてたぞ」

凪「遺言……?」

P「『ほっぺ泥棒め。取り返してもらうわ』だと」

凪「怪盗王は凪のほうだったかー」



おわり