周子がBランクになってから2ヵ月とちょっとが過ぎた頃
あれ以来事務所の全員のモチベーションにさらに火が付き、一月経つころには私と美嘉はあるドラマのメイン役をやったときの演技が評価され、更に多くの出演依頼を受けていた
それらの仕事が評価されたのか、遂に周子と同じBランクに昇格することができた
レイジレイジ―の二人はユニットの活動だけではなく、それぞれ自分たちの持ち味を活かしたソロ活動にも精を出している
志希は高い歌唱力を活かして新曲、『秘密のトワレ』を発表
その頭が蕩けるような甘く蠱惑的な歌声に多くの人が惹きつけられたようで、CD発売記念の握手会では前代未聞の来場者数を記録したらしい
フレデリカの方は持ち前のトーク力とどんな相手とも仲良くなれるフレンドリーな気質のおかげか、バラエティ番組に引っ張りだこ
その結果、某動画サイトで自身がメインパーソナリティを務めるラジオ番組、『フレちゃん'sティータイム!』が放送開始
毎週数え切れないほどのお便りが届くらしく、ある番組のラジオ特集でも『今最もアツいラジオ番組』として取り上げられ、一躍人気番組になった
あれ以来事務所の全員のモチベーションにさらに火が付き、一月経つころには私と美嘉はあるドラマのメイン役をやったときの演技が評価され、更に多くの出演依頼を受けていた
それらの仕事が評価されたのか、遂に周子と同じBランクに昇格することができた
レイジレイジ―の二人はユニットの活動だけではなく、それぞれ自分たちの持ち味を活かしたソロ活動にも精を出している
志希は高い歌唱力を活かして新曲、『秘密のトワレ』を発表
その頭が蕩けるような甘く蠱惑的な歌声に多くの人が惹きつけられたようで、CD発売記念の握手会では前代未聞の来場者数を記録したらしい
フレデリカの方は持ち前のトーク力とどんな相手とも仲良くなれるフレンドリーな気質のおかげか、バラエティ番組に引っ張りだこ
その結果、某動画サイトで自身がメインパーソナリティを務めるラジオ番組、『フレちゃん'sティータイム!』が放送開始
毎週数え切れないほどのお便りが届くらしく、ある番組のラジオ特集でも『今最もアツいラジオ番組』として取り上げられ、一躍人気番組になった
引用元: ・【モバマス】LiPPS「虹光の花束」
ミニッチュ アイドルマスター シンデレラガールズ 城ヶ崎美嘉 LiPPS ver. マグカップ
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ファット・カンパニー(Phat Company) (2019-05-31)
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486: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:07:38.98 ID:CV0nZ6Sa0
そしてレイジーレイジーとしての活躍も目覚ましく、二人そろって『科学捜査班の女たち』というW主人公のサスペンスドラマの主役の座を二人そろって勝ち取ったわ
その仕事ぶりが影響してか二人のファンの数は2ヵ月前のおよそ倍以上に増加したらしく、つい先日二人ともBランクに昇格!
そして、一足先にBランクに上がっていた周子もその勢いをとどめる事を知らずいろんなところで大活躍している
先日レギュラーの座を勝ち取った「ぐるぐる九十九」では毎回ギリギリのところで自腹を回避する好(?)成績を収める人気レギュラーとしての立場を確立
更にもう一つ、自身が主役を務めるレギュラー番組「シューコちゃんのぶらり遊び旅」も放送を開始し、着々とファンを増やし続けている。
その上ソロ2曲目「Private Sign」も大ヒットして、周子は今や日本中のほとんどの人が知る超有名アイドルになった。
その仕事ぶりが影響してか二人のファンの数は2ヵ月前のおよそ倍以上に増加したらしく、つい先日二人ともBランクに昇格!
そして、一足先にBランクに上がっていた周子もその勢いをとどめる事を知らずいろんなところで大活躍している
先日レギュラーの座を勝ち取った「ぐるぐる九十九」では毎回ギリギリのところで自腹を回避する好(?)成績を収める人気レギュラーとしての立場を確立
更にもう一つ、自身が主役を務めるレギュラー番組「シューコちゃんのぶらり遊び旅」も放送を開始し、着々とファンを増やし続けている。
その上ソロ2曲目「Private Sign」も大ヒットして、周子は今や日本中のほとんどの人が知る超有名アイドルになった。
488: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:10:28.97 ID:CV0nZ6Sa0
それに、もう一つ変わったことがあった
今まで私達に熱心に指導を続けてくれていた青木さんが、ついにウチの専属トレーナーとして所属してくれることになったの
この数か月の私達の活動を見ていて再び昔の情熱が再燃したらしく、派遣だった頃以上に厳しく、そして丁寧に私たちに指導をしてくれている
設立して1年経たない内に5人という少人数の小規模プロダクションでありながら、その全員が一流アイドルの証であるBランクに上りつめたモンスター事務所として811プロそのものに取材が来たこともあった
あの時は楽しかったわね
記者さんが開幕早々フレデリカの独特な雰囲気にのまれたり、志希の研究室から得体の知れない何かが這い出てきたり、それにPさんと美嘉が大慌てしたり...そしてトレーナーさんがそんな二人を一喝で沈めつつ、未確認生物を素手で仕留めたり...
色んなみんなの一面が見れて、本当に面白い取材だった
そしてそんなモンスター事務所811プロは今...
今まで私達に熱心に指導を続けてくれていた青木さんが、ついにウチの専属トレーナーとして所属してくれることになったの
この数か月の私達の活動を見ていて再び昔の情熱が再燃したらしく、派遣だった頃以上に厳しく、そして丁寧に私たちに指導をしてくれている
設立して1年経たない内に5人という少人数の小規模プロダクションでありながら、その全員が一流アイドルの証であるBランクに上りつめたモンスター事務所として811プロそのものに取材が来たこともあった
あの時は楽しかったわね
記者さんが開幕早々フレデリカの独特な雰囲気にのまれたり、志希の研究室から得体の知れない何かが這い出てきたり、それにPさんと美嘉が大慌てしたり...そしてトレーナーさんがそんな二人を一喝で沈めつつ、未確認生物を素手で仕留めたり...
色んなみんなの一面が見れて、本当に面白い取材だった
そしてそんなモンスター事務所811プロは今...
489: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:11:20.98 ID:CV0nZ6Sa0
奏&美嘉「「HAPPY SATURDAY!!!」」
奏「というわけで、始まったわ。811プロのアイドル達がお送りする『正気のサタデーナイト!』」
美嘉「明日はみんな大好き日曜日!一週間の疲れを、今日で纏めて解き放っちゃおー!」
811プロ主催の生放送番組、『正気のサタデーナイト』を放送できるまでになったわ!
奏「というわけで、始まったわ。811プロのアイドル達がお送りする『正気のサタデーナイト!』」
美嘉「明日はみんな大好き日曜日!一週間の疲れを、今日で纏めて解き放っちゃおー!」
811プロ主催の生放送番組、『正気のサタデーナイト』を放送できるまでになったわ!
490: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:11:46.50 ID:CV0nZ6Sa0
Chapter10 「Do you want to go to Hollywood!?」
491: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:12:31.24 ID:CV0nZ6Sa0
[特報!!]
シュウコ「決着をつけよう、カナデ」
[811プロ総出演!!]
カナデ「ええ、この銀河で私と貴方、どちらが正しいのか!」
「カナデエエエエエエエエエエエエエエ!!!」バシュウン!>シュウコ カナデ<バシュウウン!「シュウコオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
銀河歴8100年
ミカ「カナデ総統、ご報告が」
カナデ「なにかしら?ミカ軍隊長」
世界はカナデ総統率いるカナディア連邦によって支配されていた
ミカ「先日支配下に置いたL-1992宙域ですが」
遺伝子操作を受け圧倒的な力を持った、「新世代人類」カナディア連邦の勢力
その脅威に対抗しうる、「旧人類」最後の希望
ミカ「イチバンボシと名乗るレジスタンスに、支配権を奪われました」
\デエエエエエエエエン/
シュウコ&フリッカ
シュウコ「決着をつけよう、カナデ」
[811プロ総出演!!]
カナデ「ええ、この銀河で私と貴方、どちらが正しいのか!」
「カナデエエエエエエエエエエエエエエ!!!」バシュウン!>シュウコ カナデ<バシュウウン!「シュウコオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
銀河歴8100年
ミカ「カナデ総統、ご報告が」
カナデ「なにかしら?ミカ軍隊長」
世界はカナデ総統率いるカナディア連邦によって支配されていた
ミカ「先日支配下に置いたL-1992宙域ですが」
遺伝子操作を受け圧倒的な力を持った、「新世代人類」カナディア連邦の勢力
その脅威に対抗しうる、「旧人類」最後の希望
ミカ「イチバンボシと名乗るレジスタンスに、支配権を奪われました」
\デエエエエエエエエン/
シュウコ&フリッカ
492: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:13:36.65 ID:CV0nZ6Sa0
カナディア兵「なんだこいつ、旧人類の癖にこのスピード!ぐわぁ!」
カナディア兵「なぜこれほどまでの性能のiDOLを...ギニャア!」
シュウコ「この銀河に生きる人間は...みんな自由でいなくちゃならないんだよ」
次々と星を支配から解放していくレジスタンス
しかし、そんな彼女たちに迫る新たな脅威!
シキ「おっと、久々に楽しめそうな子が来たねぇ」
シュウコ「こいつ、強い...!」
フリッカ「シュウコちゃん、先に行って」
シュウコ「そんな、危険だよ!」
再び巡り合う因縁の敵!
フリッカ「こいつは、あたしが倒さないといけない存在なんだ」
シキ「あれぇ?フレちゃんじゃん。ダメじゃん死んだ人間が出てきちゃあ、死んでなきゃさアァ!!」
ミカ「アタシの『Iセント・アニマ』で、銀河の塵にしてあげるよ!」
シュウコ「あんた達が、あんた達なんかがいるからアァ!」
仲間との別れ
シキ「これで終わりだよ!フレちゃんはもう死んだんだ!」
フリッカ「うん、あたしはここで終わり...でも、『あたし達』はまだ続く!」
シキ「....しまっ!?まさかフレちゃん、最初から自爆覚悟で!」
フリッカ「後は頼んだよシュウコちゃん...銀河に、笑顔を」
ミカ「なに、このパワー!?まさかパイロットの感情の増幅をエネルギーに変えるって言うの!?」
シュウコ「あんた達を...カナディア連邦を許さない!」
「行けえ!FULL・ムーーーーーーン!!!!」
カナディア兵「なぜこれほどまでの性能のiDOLを...ギニャア!」
シュウコ「この銀河に生きる人間は...みんな自由でいなくちゃならないんだよ」
次々と星を支配から解放していくレジスタンス
しかし、そんな彼女たちに迫る新たな脅威!
シキ「おっと、久々に楽しめそうな子が来たねぇ」
シュウコ「こいつ、強い...!」
フリッカ「シュウコちゃん、先に行って」
シュウコ「そんな、危険だよ!」
再び巡り合う因縁の敵!
フリッカ「こいつは、あたしが倒さないといけない存在なんだ」
シキ「あれぇ?フレちゃんじゃん。ダメじゃん死んだ人間が出てきちゃあ、死んでなきゃさアァ!!」
ミカ「アタシの『Iセント・アニマ』で、銀河の塵にしてあげるよ!」
シュウコ「あんた達が、あんた達なんかがいるからアァ!」
仲間との別れ
シキ「これで終わりだよ!フレちゃんはもう死んだんだ!」
フリッカ「うん、あたしはここで終わり...でも、『あたし達』はまだ続く!」
シキ「....しまっ!?まさかフレちゃん、最初から自爆覚悟で!」
フリッカ「後は頼んだよシュウコちゃん...銀河に、笑顔を」
ミカ「なに、このパワー!?まさかパイロットの感情の増幅をエネルギーに変えるって言うの!?」
シュウコ「あんた達を...カナディア連邦を許さない!」
「行けえ!FULL・ムーーーーーーン!!!!」
493: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:14:03.77 ID:CV0nZ6Sa0
そして銀河戦争は、遂に終幕へと至る
主題歌[ガールズインザフロンティアfeat塩見周子]
シュウコ「これが、FULL・ムーン最後の力!FULL・ムーン99!」
カナデ「面白いじゃない...!」
「貴方を墜として、私は英雄になる!」
「私と、FULL・ムーンL(ライアー)の前にひれ伏しなさい!旧人類!!」
シュウコ「ありったけをぶち込む...いくよ、FULL・ムーン!!!!!!!」
劇場版 銀河戦神シュウコ Last Cinderella
明日、ついに全国ロードショー!
シュウコ「プレゼント付き前売り券で、シュウコ&FULL・ムーンストラップをゲットしよう!」
主題歌[ガールズインザフロンティアfeat塩見周子]
シュウコ「これが、FULL・ムーン最後の力!FULL・ムーン99!」
カナデ「面白いじゃない...!」
「貴方を墜として、私は英雄になる!」
「私と、FULL・ムーンL(ライアー)の前にひれ伏しなさい!旧人類!!」
シュウコ「ありったけをぶち込む...いくよ、FULL・ムーン!!!!!!!」
劇場版 銀河戦神シュウコ Last Cinderella
明日、ついに全国ロードショー!
シュウコ「プレゼント付き前売り券で、シュウコ&FULL・ムーンストラップをゲットしよう!」
494: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:14:59.68 ID:CV0nZ6Sa0
周子「じゃあ今日はこの辺で『しゅーこちゃんのダーツ飯』のコーナーもおしまーい。スタジオの二人に返すねー」
美嘉「はーい!周子ちゃんお疲れさま!」
奏「では、今日の放送はこれにて最後となるわ、また来週、お会いしましょう」
奏 美嘉「「HAPPY HOLYDAY!!」」
美嘉「はーい!周子ちゃんお疲れさま!」
奏「では、今日の放送はこれにて最後となるわ、また来週、お会いしましょう」
奏 美嘉「「HAPPY HOLYDAY!!」」
495: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:15:56.45 ID:CV0nZ6Sa0
~~~~都内の高級レストラン~~~~~~~
P「では、『正気のサタデーナイト!!』初回放送成功とその他諸々を記念して!」
全員「かんぱーい!!」
放送終了後、私達はプロデューサーさんに誘われ都内の有名なレストランへ打ち上げに来ていた
美嘉「プ、プロデューサー?メニューに書いてあるの、どれもめっちゃ高いんだけど!?」
奏「一番安い紅茶でも一杯2000円ね。午○の紅茶20杯分くらいかしら?」
P「安心しろ、もちろん全部俺の奢りだ!」
「最近忙しくてお前らがドラマや映画の大役取ったりしても祝えてなかったからな。その分もあわせて今日は豪勢に行こうぜ!」
P「では、『正気のサタデーナイト!!』初回放送成功とその他諸々を記念して!」
全員「かんぱーい!!」
放送終了後、私達はプロデューサーさんに誘われ都内の有名なレストランへ打ち上げに来ていた
美嘉「プ、プロデューサー?メニューに書いてあるの、どれもめっちゃ高いんだけど!?」
奏「一番安い紅茶でも一杯2000円ね。午○の紅茶20杯分くらいかしら?」
P「安心しろ、もちろん全部俺の奢りだ!」
「最近忙しくてお前らがドラマや映画の大役取ったりしても祝えてなかったからな。その分もあわせて今日は豪勢に行こうぜ!」
496: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:16:57.85 ID:CV0nZ6Sa0
周子「やったー!じゃあとりあえずあたしこの甘鯛のポワレ!(6500円)あとこの鴨のポトフも!7000円)」
フレデリカ「アタシ孔牛のローストワインソース(7500円)とイセエビのスープ・ド・ポワソン(3500円)!」
志希「あたし香草とトマトソースのピッツァ!(4000円)」
美嘉「み、みんな遠慮なさすぎじゃない?」
周子「奢りでこんな高級店なんて滅多にないからね。美嘉ちゃんも折角だからPさんに甘えようよ」
P「ああ、今日はホントに遠慮なく頼んでくれていいぞ」
奏「というか、周子は『ぐるぐる九十九』で結構こういうディナーは食べ慣れてるんじゃないの?」
周子「奏ちゃん...たしかにあの番組で美味しいものいっぱい食べてるけど、その代わり毎回心臓が止まりそうな思いしてるんだよ...?」
美嘉「ああ....いつもギリギリだもんね周子ちゃん...」
周子「とうとうこないだおみや代は払っちゃったし、そろそろマジで自腹切るんじゃないかってビクビクしてるよ...」
P「...今日は好きなだけ食え、周子....」
フレデリカ「アタシ孔牛のローストワインソース(7500円)とイセエビのスープ・ド・ポワソン(3500円)!」
志希「あたし香草とトマトソースのピッツァ!(4000円)」
美嘉「み、みんな遠慮なさすぎじゃない?」
周子「奢りでこんな高級店なんて滅多にないからね。美嘉ちゃんも折角だからPさんに甘えようよ」
P「ああ、今日はホントに遠慮なく頼んでくれていいぞ」
奏「というか、周子は『ぐるぐる九十九』で結構こういうディナーは食べ慣れてるんじゃないの?」
周子「奏ちゃん...たしかにあの番組で美味しいものいっぱい食べてるけど、その代わり毎回心臓が止まりそうな思いしてるんだよ...?」
美嘉「ああ....いつもギリギリだもんね周子ちゃん...」
周子「とうとうこないだおみや代は払っちゃったし、そろそろマジで自腹切るんじゃないかってビクビクしてるよ...」
P「...今日は好きなだけ食え、周子....」
497: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:19:06.51 ID:CV0nZ6Sa0
美嘉「それにしても、あたし達全員でBランク...一流アイドルになれるなんてまるで夢みたいだね」
志希「ホントにねー。最近のアイドル活動はあたしの期待通り、いや期待以上に未知で溢れてておもしろーい!」
奏「私たちならこのままAランク...いやSランクにも昇り詰めることができるんじゃないかしら?」
周子「まあ油断大敵ではあるけど。本気で走ってればきっと全員でトップアイドルも、きっと夢じゃないと思うな」
フレデリカ「そうだよ!みんなと一緒なら、世界中の人達を笑顔にできると思うな♪」
見えてきたトップアイドルという夢に対し、みんな揃って決意を固める
でも、そんな中プロデューサーは少しだけ苦い顔をしていた
志希「ホントにねー。最近のアイドル活動はあたしの期待通り、いや期待以上に未知で溢れてておもしろーい!」
奏「私たちならこのままAランク...いやSランクにも昇り詰めることができるんじゃないかしら?」
周子「まあ油断大敵ではあるけど。本気で走ってればきっと全員でトップアイドルも、きっと夢じゃないと思うな」
フレデリカ「そうだよ!みんなと一緒なら、世界中の人達を笑顔にできると思うな♪」
見えてきたトップアイドルという夢に対し、みんな揃って決意を固める
でも、そんな中プロデューサーは少しだけ苦い顔をしていた
498: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:19:59.09 ID:CV0nZ6Sa0
P「あーお前ら、意気込んでるとこ悪いんだが、しばらくはアイドルランクの事は考えないほうがいい」
奏「えっ?」
周子「そりゃまた、なんで?」
P「お前ら、アイドルの引退時の最終ランクで多いのって何だと思う?」
周子「そりゃあ、Fランクじゃないの?駆け出しの時点で芽が出ないってパターン、一番ありそうじゃない?」
P「まあその通り、一番多いのはFランクなんだが...2番は実はBランクなんだ」
美嘉「そうなの?なんか意外、EとかDの方が多いかと思ってた」
P「理由は単純に、BからAへの壁がめちゃくちゃ分厚いから」
志希「分厚いって、どの位?」
P「一説ではFからBまで上がる時の3倍以上の努力が必要と言われている」
周子「3倍!?」
フレデリカ「シ◯ア専用なのかな?」
奏「えっ?」
周子「そりゃまた、なんで?」
P「お前ら、アイドルの引退時の最終ランクで多いのって何だと思う?」
周子「そりゃあ、Fランクじゃないの?駆け出しの時点で芽が出ないってパターン、一番ありそうじゃない?」
P「まあその通り、一番多いのはFランクなんだが...2番は実はBランクなんだ」
美嘉「そうなの?なんか意外、EとかDの方が多いかと思ってた」
P「理由は単純に、BからAへの壁がめちゃくちゃ分厚いから」
志希「分厚いって、どの位?」
P「一説ではFからBまで上がる時の3倍以上の努力が必要と言われている」
周子「3倍!?」
フレデリカ「シ◯ア専用なのかな?」
499: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:21:26.98 ID:CV0nZ6Sa0
P「その壁の分厚さに挫折して失速、そして引退するってパターンが多いんだ」
「だから今はランクの事は一端置いといて、ゆっくり結果を積み重ねていくことが大事って事」
奏「...でも結局のところ、いつも通りアイドルを全力で楽しめって事、でしょ?」
P「まあ、そういう事だな。というわけで明日からも全力で楽しむために、今日はいっぱい食え!」
全員「わーい!」
店員「お会計24万4千円になります」
奏「24万!?嘘でしょ!?」
周子フレ志希「ゴチになりまーす♪」
P「キャッシュで」
美嘉「しかも現金!?大丈夫なの!?」
P「お前らのおかげで事務所も俺も儲かってるからな、全然大丈夫だよ」
だとしても、流石にそんなに落ち着ける値段じゃないんじゃないかしら...
ギャラの配、プロデューサーさんが私達を大分優遇してくれてるおかげで、事務所の取り分はそんなに高くなかったはずだけど...
「だから今はランクの事は一端置いといて、ゆっくり結果を積み重ねていくことが大事って事」
奏「...でも結局のところ、いつも通りアイドルを全力で楽しめって事、でしょ?」
P「まあ、そういう事だな。というわけで明日からも全力で楽しむために、今日はいっぱい食え!」
全員「わーい!」
店員「お会計24万4千円になります」
奏「24万!?嘘でしょ!?」
周子フレ志希「ゴチになりまーす♪」
P「キャッシュで」
美嘉「しかも現金!?大丈夫なの!?」
P「お前らのおかげで事務所も俺も儲かってるからな、全然大丈夫だよ」
だとしても、流石にそんなに落ち着ける値段じゃないんじゃないかしら...
ギャラの配、プロデューサーさんが私達を大分優遇してくれてるおかげで、事務所の取り分はそんなに高くなかったはずだけど...
500: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:22:23.77 ID:CV0nZ6Sa0
打ち上げから一週間、その日の仕事終わりに私達は重大発表があるとプロデューサーさんに集められていた
フレデリカ「重大発表って、いったい何だろうねー?」
美嘉「なんだろう、時期的に銀河戦神シュウコの事とか?中々好評みたいだし」
奏「いきなりロボットアニメに出ろって言われたたときは驚いたけど、なかなか面白い仕事だったわね」
周子「まあ、あたしは事務仕事してるときに書類見ちゃったから何の報告か知ってるけどねー」
志希「なになにー?あたしにも教えて!」
周子「慌てなくともPさんが教えてくれるよ」
「まあとにかく大きな話って事だけは確かかな~...おっPさん来た」
P「よし、みんな集まってるな。すでに伝えてる通り今から重大発表を行う」
「...時にお前ら、海外旅行に興味はあるか?」
奏「海外旅行?話が見えないのだけど」
志希「もう、もったいぶらずに早く教えて教えてー?」
P「...iDOL MOVIE BIGBANGって知ってるか?」
...!?
それって!?
フレデリカ「重大発表って、いったい何だろうねー?」
美嘉「なんだろう、時期的に銀河戦神シュウコの事とか?中々好評みたいだし」
奏「いきなりロボットアニメに出ろって言われたたときは驚いたけど、なかなか面白い仕事だったわね」
周子「まあ、あたしは事務仕事してるときに書類見ちゃったから何の報告か知ってるけどねー」
志希「なになにー?あたしにも教えて!」
周子「慌てなくともPさんが教えてくれるよ」
「まあとにかく大きな話って事だけは確かかな~...おっPさん来た」
P「よし、みんな集まってるな。すでに伝えてる通り今から重大発表を行う」
「...時にお前ら、海外旅行に興味はあるか?」
奏「海外旅行?話が見えないのだけど」
志希「もう、もったいぶらずに早く教えて教えてー?」
P「...iDOL MOVIE BIGBANGって知ってるか?」
...!?
それって!?
501: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:25:28.03 ID:CV0nZ6Sa0
奏「『iDOL MOVIE BIGBANG』....去年ある映画製作会社によって行われた、ハリウッド映画の企画ね」
P「おっ、流石奏!映画好きを公言するだけはあるな」
フレデリカ「『シネマ・速水奏』はハッピーLIVEサタデーの人気コーナーだもんね!」
美嘉「それで、そのiDOL MOVIE BIGBANGってどういう企画なの?」
奏「かつて765プロアイドルが総出演して話題になった『果てしなく仁義ない戦い』という映画があってね」
P「名作だったぞ、内容はもちろんのこと主題歌の青い鳥がもうこりゃまた音楽史に残る神曲でな!」
周子「Pさん説明中だからちょっと黙ってて」
P「すまん....」
奏「続けるわね?そしてその映画がヒットして以来、売れてるアイドルを起用して製作するアイドル映画というジャンルがじわじわと人気になってきているの。そしてその人気に目を付けたある映画会社が去年、ハリウッドで色んなアイドル事務所でアイドル映画を作ろうって企画を立てた」
「確かその時は010プロの様な勢いのあった大手事務所が、それぞれ自分たちのアイドル達をメインキャストに据えて一本ずつ映画を製作したの。どれもキャストが話題のアイドルであることを抜きにしても名作揃いだったわ」
「それで、今iDOL MOVIE BIGBANGの話をするって事は...」
P「おっ、流石奏!映画好きを公言するだけはあるな」
フレデリカ「『シネマ・速水奏』はハッピーLIVEサタデーの人気コーナーだもんね!」
美嘉「それで、そのiDOL MOVIE BIGBANGってどういう企画なの?」
奏「かつて765プロアイドルが総出演して話題になった『果てしなく仁義ない戦い』という映画があってね」
P「名作だったぞ、内容はもちろんのこと主題歌の青い鳥がもうこりゃまた音楽史に残る神曲でな!」
周子「Pさん説明中だからちょっと黙ってて」
P「すまん....」
奏「続けるわね?そしてその映画がヒットして以来、売れてるアイドルを起用して製作するアイドル映画というジャンルがじわじわと人気になってきているの。そしてその人気に目を付けたある映画会社が去年、ハリウッドで色んなアイドル事務所でアイドル映画を作ろうって企画を立てた」
「確かその時は010プロの様な勢いのあった大手事務所が、それぞれ自分たちのアイドル達をメインキャストに据えて一本ずつ映画を製作したの。どれもキャストが話題のアイドルであることを抜きにしても名作揃いだったわ」
「それで、今iDOL MOVIE BIGBANGの話をするって事は...」
502: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:27:08.51 ID:CV0nZ6Sa0
P「ああ...今年もそのiDOL MOVIE BIGBANGが開催することになったんだが...その企画に、我が811プロが招待された!」
志希「!」
美嘉「ホント!?」
P「ああ、最近のお前らの活躍が評価されたんだ!皆何かしらのドラマや映画で主役やったりしたのと、この前の銀河戦神シュウコを製作した映画会社からの推薦でな。ぜひウチからも一本映画を出してほしいと依頼があった」
「というわけで来週からハリウッドで海外ロケだ!気張っていくぞ!」
フレデリカ「やったー!ハリウッドだ!海外旅行だ!皆一緒に楽しもうねー♪」
志希「...うん!そうだねフレちゃん!」
美嘉「海外ロケかぁ、莉嘉にお土産何がいいか聞いてこなきゃ!」
周子「荷造りもしなきゃねー。こんなの、高校の修学旅行以来かな」
奏「ハリウッドといえば映画の聖地...ふふっ!今から楽しみね!」
P「お前ら、観光じゃなくて仕事で行くんだからな?...まあ自由時間もあるけどさ」
「というわけ今から俺と周子が昨日作った旅のしおりを配るから、みんなそれをしっかり確認して準備を済ませておくように」
周子「結構長いロケになるから、準備怠ると悲惨なことになるから気を付けてね?」
全員「はーい!!」
志希「!」
美嘉「ホント!?」
P「ああ、最近のお前らの活躍が評価されたんだ!皆何かしらのドラマや映画で主役やったりしたのと、この前の銀河戦神シュウコを製作した映画会社からの推薦でな。ぜひウチからも一本映画を出してほしいと依頼があった」
「というわけで来週からハリウッドで海外ロケだ!気張っていくぞ!」
フレデリカ「やったー!ハリウッドだ!海外旅行だ!皆一緒に楽しもうねー♪」
志希「...うん!そうだねフレちゃん!」
美嘉「海外ロケかぁ、莉嘉にお土産何がいいか聞いてこなきゃ!」
周子「荷造りもしなきゃねー。こんなの、高校の修学旅行以来かな」
奏「ハリウッドといえば映画の聖地...ふふっ!今から楽しみね!」
P「お前ら、観光じゃなくて仕事で行くんだからな?...まあ自由時間もあるけどさ」
「というわけ今から俺と周子が昨日作った旅のしおりを配るから、みんなそれをしっかり確認して準備を済ませておくように」
周子「結構長いロケになるから、準備怠ると悲惨なことになるから気を付けてね?」
全員「はーい!!」
503: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:27:35.49 ID:CV0nZ6Sa0
志希「ハリウッド...アメリカかぁ」
「まさかこんな形で戻ることになるとはね...」
「.........パパ」
「まさかこんな形で戻ることになるとはね...」
「.........パパ」
504: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:29:11.95 ID:CV0nZ6Sa0
ロケ開始日、半日ほどのフライトを満喫した私達は今、ロサンゼルス国際空港に降り立っていた
P「ハリウッドに行きたいかー!」
フレ志希「「おー!」」
周子「ていうかもう来てるやん」
美嘉「すごい!金髪の人がいっぱいいるよ!」
奏「あら、本当ね...でも、金髪はフレデリカで見慣れているからかしら、不思議と親しみがわくわね」
美嘉「確かにそう言われると、なんか金髪の人がみんなフレちゃんに見えてきたよ」
フレデリカ「フランス忍術奥義!多重影分身の術だよー♪」
周子「いやフランス関係あるかーい♪」
P「ハリウッドに行きたいかー!」
フレ志希「「おー!」」
周子「ていうかもう来てるやん」
美嘉「すごい!金髪の人がいっぱいいるよ!」
奏「あら、本当ね...でも、金髪はフレデリカで見慣れているからかしら、不思議と親しみがわくわね」
美嘉「確かにそう言われると、なんか金髪の人がみんなフレちゃんに見えてきたよ」
フレデリカ「フランス忍術奥義!多重影分身の術だよー♪」
周子「いやフランス関係あるかーい♪」
505: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:31:09.90 ID:CV0nZ6Sa0
P「おーいお前ら、漫才はその辺にしとけ、まずホテルに荷物とか置きに行くぞ」
「その後は明日からの予定についてのミーティング、終わったらあとは自由時間だ。長く遊ぶためにもキビキビ動け!」
周子「そうだねぇ、Pさんもアメリカ観光楽しみにしてたもんねぇ?早く遊びに行きたいよね♪」
P「いや、俺はプロデューサーとしてしっかり引率をする必要があるだけで、決してはしゃいでなどは...」
志希「ん~?その割に旅のしおりの内容、半分以上は観光スポットの紹介だったけどなー?」
美嘉「そうそう!おかげでわざわざガイドブック買わなくて住んだよ」
フレデリカ「楽しみを詰めすぎたから国語辞典みたいな分厚さになっちゃったんだねー♪」
P「いやちがっ!?そんなんじゃないって!」
奏「ふふっ!旅行が楽しみ過ぎて眠れなかったなんて、プロデューサーさんも子供っぽいとこあるのね」
P「だって前にアメリカ来たときは観光する余裕なんてなかったし...ハッ!?」
周子「あちゃー引っかかっちゃったねPさん♪」
美嘉「プロデューサー、眠れなかったんだ♪」
P「くっ、この俺がカマかけに引っかかるなんて...」
渡米して早速プロデューサーさんの意外な一面を見れるなんて、幸先いいわね♪
ハリウッド映画にまで出演できるほど演技力を磨いた甲斐があったわ!
「その後は明日からの予定についてのミーティング、終わったらあとは自由時間だ。長く遊ぶためにもキビキビ動け!」
周子「そうだねぇ、Pさんもアメリカ観光楽しみにしてたもんねぇ?早く遊びに行きたいよね♪」
P「いや、俺はプロデューサーとしてしっかり引率をする必要があるだけで、決してはしゃいでなどは...」
志希「ん~?その割に旅のしおりの内容、半分以上は観光スポットの紹介だったけどなー?」
美嘉「そうそう!おかげでわざわざガイドブック買わなくて住んだよ」
フレデリカ「楽しみを詰めすぎたから国語辞典みたいな分厚さになっちゃったんだねー♪」
P「いやちがっ!?そんなんじゃないって!」
奏「ふふっ!旅行が楽しみ過ぎて眠れなかったなんて、プロデューサーさんも子供っぽいとこあるのね」
P「だって前にアメリカ来たときは観光する余裕なんてなかったし...ハッ!?」
周子「あちゃー引っかかっちゃったねPさん♪」
美嘉「プロデューサー、眠れなかったんだ♪」
P「くっ、この俺がカマかけに引っかかるなんて...」
渡米して早速プロデューサーさんの意外な一面を見れるなんて、幸先いいわね♪
ハリウッド映画にまで出演できるほど演技力を磨いた甲斐があったわ!
506: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:31:53.21 ID:CV0nZ6Sa0
=========ホテル・エントランス============
P「・・・・というわけで、今日のうちに各自さっき配った台本を一度は目を通しておくこと」
「明日は現地時間7時にこのエントランスに集合だ。夜更かしして寝坊しないようにすること」
周子「特にPさんね」
P「うるさいやい...」
美嘉「じゃあ、これでミーティング終わり?」
P「ああ、というわけでこれからは」
フレデリカ「みんなで遊びにいこー!」
P「・・・・というわけで、今日のうちに各自さっき配った台本を一度は目を通しておくこと」
「明日は現地時間7時にこのエントランスに集合だ。夜更かしして寝坊しないようにすること」
周子「特にPさんね」
P「うるさいやい...」
美嘉「じゃあ、これでミーティング終わり?」
P「ああ、というわけでこれからは」
フレデリカ「みんなで遊びにいこー!」
507: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:33:59.55 ID:CV0nZ6Sa0
奏「ええ、折角のアメリカだもの、映画のロケ地になったような場所とか行ってみたいわ」
志希「うーん、あたしは最近まで住んでたし、もう既に粗方見て回っちゃったなあ」
P「そういえば、志希はアメリカからの帰国子女だったな」
志希「うん、ケンブリッジあたりなら案内できるよ。大学あった辺りだから」
奏「...ケンブリッジ、ですって?」
周子「どうかしたの奏ちゃん?」
奏「志希...貴方の通ってた大学ってまさか」
志希「マサチューセッツ工科大学。よくMITって言われてるとこだね」
全員「えーーーー!!??」
P「んで、どういう大学なんだそこは?」
周子「あたしも分かんない」
フレデリカ「アタシもー♪」
奏(ズコッ!)
美嘉「いや、じゃあなんで驚いたのさ!?」
3人「なんかノリで」
美嘉「ノリ!?」
志希「うーん、あたしは最近まで住んでたし、もう既に粗方見て回っちゃったなあ」
P「そういえば、志希はアメリカからの帰国子女だったな」
志希「うん、ケンブリッジあたりなら案内できるよ。大学あった辺りだから」
奏「...ケンブリッジ、ですって?」
周子「どうかしたの奏ちゃん?」
奏「志希...貴方の通ってた大学ってまさか」
志希「マサチューセッツ工科大学。よくMITって言われてるとこだね」
全員「えーーーー!!??」
P「んで、どういう大学なんだそこは?」
周子「あたしも分かんない」
フレデリカ「アタシもー♪」
奏(ズコッ!)
美嘉「いや、じゃあなんで驚いたのさ!?」
3人「なんかノリで」
美嘉「ノリ!?」
508: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:35:33.22 ID:CV0nZ6Sa0
奏「...MITはアメリカ国内どころか世界でトップレベルの名門工科大学よ。ノーベル賞を取得した学生の数はあのハーバードを優に上回るらしいわ」
P「...そういや、今回の映画のロケ地の一つにケンブリッジがあったような気がするな...」
志希「そうなの?」
周子「じゃあ下見がてら行ってみようよ。志希ちゃん案内頼める?」
志希「あー、うん。いいよー、志希ちゃんに着いておいで―」
フレデリカ「わーい!志希ちゃんありがとー♪」
美嘉「ケンブリッジってなんか大きな美術館とかあるんだよね?しおりに書いてあったような」
奏「多分ボストン美術館の事ね、日本庭園もあるらしいわよ」
周子「その前にそろそろお腹すいたーん、先にどこかでご飯食べてかない?」
P「そうだな、じゃあその辺歩いてみるか」
美嘉「あっ、そういえばさっきしおりに書いてあったお店ちらっとみたよ。あそこ行ってみない?」
P「おっ、あれか!なかなか美味そうな店だと思ってメモってたんだった!」
奏「じゃあそこにいってみましょう」
P「...そういや、今回の映画のロケ地の一つにケンブリッジがあったような気がするな...」
志希「そうなの?」
周子「じゃあ下見がてら行ってみようよ。志希ちゃん案内頼める?」
志希「あー、うん。いいよー、志希ちゃんに着いておいで―」
フレデリカ「わーい!志希ちゃんありがとー♪」
美嘉「ケンブリッジってなんか大きな美術館とかあるんだよね?しおりに書いてあったような」
奏「多分ボストン美術館の事ね、日本庭園もあるらしいわよ」
周子「その前にそろそろお腹すいたーん、先にどこかでご飯食べてかない?」
P「そうだな、じゃあその辺歩いてみるか」
美嘉「あっ、そういえばさっきしおりに書いてあったお店ちらっとみたよ。あそこ行ってみない?」
P「おっ、あれか!なかなか美味そうな店だと思ってメモってたんだった!」
奏「じゃあそこにいってみましょう」
509: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:36:10.56 ID:CV0nZ6Sa0
========街道==========
フンフンフフーン、フンフフーン♪
名探偵フレちゃん、美嘉ちゃんの後を追跡ちゅ~♪
アタシの推理によれば美嘉ちゃんの目的地はきっと....デレデレデレデレ デン!
プロデューサーさんが『おいしそー!』って目をつけてたレストランだ!
証拠は、さっき美嘉ちゃんが見つけた場所への案内を買って出てくれたから♪
えっ?それって推理じゃない?てへっ❤
アメリカのご飯、楽しみだなー♪
.....あれ?志希ちゃんどうしたんだろ?
フンフンフフーン、フンフフーン♪
名探偵フレちゃん、美嘉ちゃんの後を追跡ちゅ~♪
アタシの推理によれば美嘉ちゃんの目的地はきっと....デレデレデレデレ デン!
プロデューサーさんが『おいしそー!』って目をつけてたレストランだ!
証拠は、さっき美嘉ちゃんが見つけた場所への案内を買って出てくれたから♪
えっ?それって推理じゃない?てへっ❤
アメリカのご飯、楽しみだなー♪
.....あれ?志希ちゃんどうしたんだろ?
510: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:36:47.55 ID:CV0nZ6Sa0
フレデリカ「志希ちゃーん、どしたの?UFO見つけた?」
志希「えっ、ああフレちゃん!いやーそうそう、UFOぽいの見つけたよ!」
フレデリカ「ホント?どこどこー?」
志希「あー、さっきどっかとんでっちゃった」
フレデリカ「えー!残念、宇宙人と友達になってみたかったなー」
P「おーい二人とも―!置いてくぞー?」
志希「あーごめんごめん!いこっかフレちゃん♪」
フレデリカ「うん!今行くねプロデューサー!」
フレデリカ(んー.........)
志希「えっ、ああフレちゃん!いやーそうそう、UFOぽいの見つけたよ!」
フレデリカ「ホント?どこどこー?」
志希「あー、さっきどっかとんでっちゃった」
フレデリカ「えー!残念、宇宙人と友達になってみたかったなー」
P「おーい二人とも―!置いてくぞー?」
志希「あーごめんごめん!いこっかフレちゃん♪」
フレデリカ「うん!今行くねプロデューサー!」
フレデリカ(んー.........)
511: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:38:05.75 ID:CV0nZ6Sa0
みんなでご飯を食べた後、あたしはケンブリッジ周りとかボストンの名所を案内して回った
昔行った時は何処もあんま印象に残らなかったけど、今日は何故か楽しかったなー♪
...きっと、あの時と違って一人じゃなかったから...なのかな?
...あの時のあたしは他人に興味なかったし、一人でも全然平気だと思ってたけど
やっぱり心のどこかで、一緒に遊ぶ仲間が欲しいと思ってたんだろうか?
美嘉「いやー色々回ってみたけど、どれも面白かったねー!」
周子「いやーまさかホントにアメリカで日本庭園が見れるとはねー。しかもめちゃくちゃデカかったし、もう何でもありだったねあの美術館」
奏「トリニティ教会もとても印象的だったわ。ああいう雰囲気、私好きよ」
P「俺はアメリカにラーメン屋があったのがびっくりだったよ...しかも見るからに二郎系ぽかったぞあれ...」
フレデリカ「志希ちゃん、アタシ達を案内してくれてありがとね❤」
志希「どういたしましてー♪」
昔行った時は何処もあんま印象に残らなかったけど、今日は何故か楽しかったなー♪
...きっと、あの時と違って一人じゃなかったから...なのかな?
...あの時のあたしは他人に興味なかったし、一人でも全然平気だと思ってたけど
やっぱり心のどこかで、一緒に遊ぶ仲間が欲しいと思ってたんだろうか?
美嘉「いやー色々回ってみたけど、どれも面白かったねー!」
周子「いやーまさかホントにアメリカで日本庭園が見れるとはねー。しかもめちゃくちゃデカかったし、もう何でもありだったねあの美術館」
奏「トリニティ教会もとても印象的だったわ。ああいう雰囲気、私好きよ」
P「俺はアメリカにラーメン屋があったのがびっくりだったよ...しかも見るからに二郎系ぽかったぞあれ...」
フレデリカ「志希ちゃん、アタシ達を案内してくれてありがとね❤」
志希「どういたしましてー♪」
512: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:38:44.51 ID:CV0nZ6Sa0
P「んじゃ、もうぼちぼちホテルに戻るとするか」
周子「折角だしこの辺でご飯食べていかへん?さっき見つけたラーメン屋ちょっと気になるやん」
志希「うーん、あそこはちょっと行くには覚悟が要るかなぁ...」
P「明日からガチガチのスケジュールで収録なのに二郎系なんか食えるかよ...ホテルでディナーにしようぜ」
志希「じゃあまた駅まで案内しよっか、バスガイド志希ちゃんに皆着いておいで―♪」
フレデリカ「どうも!当バス運転手の、宮本フレデリカでーす!」
周子「いや徒歩やんかーい♪」
美嘉「あははっ!アメリカでもみんないつも通りだね★」
奏「ええ、そして明日からもいつも通り」
P「全力で楽しんで、収録を成功させよう!」
全員「おー!」
周子「折角だしこの辺でご飯食べていかへん?さっき見つけたラーメン屋ちょっと気になるやん」
志希「うーん、あそこはちょっと行くには覚悟が要るかなぁ...」
P「明日からガチガチのスケジュールで収録なのに二郎系なんか食えるかよ...ホテルでディナーにしようぜ」
志希「じゃあまた駅まで案内しよっか、バスガイド志希ちゃんに皆着いておいで―♪」
フレデリカ「どうも!当バス運転手の、宮本フレデリカでーす!」
周子「いや徒歩やんかーい♪」
美嘉「あははっ!アメリカでもみんないつも通りだね★」
奏「ええ、そして明日からもいつも通り」
P「全力で楽しんで、収録を成功させよう!」
全員「おー!」
513: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:41:13.09 ID:CV0nZ6Sa0
皆で明日からの収録の成功を心に近い、駅の方へ足を進める
でもその時、あたしはひどく懐かしい匂いを嗅ぎ取ったんだ
懐かしくて愛おしい、でも、もう会いたくない、会うことはない
そう思っていた、あの香りを...
でもその時、あたしはひどく懐かしい匂いを嗅ぎ取ったんだ
懐かしくて愛おしい、でも、もう会いたくない、会うことはない
そう思っていた、あの香りを...
514: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:42:39.40 ID:CV0nZ6Sa0
フレデリカ「志希ちゃん?」
P「どうした?」
志希「ど、どうしてここに...?」
???「どうしても何も、ケンブリッジを私が歩いていてもなにも不思議な事ではないだろう」
美嘉「誰?志希ちゃんの知り合い?」
志希「...ダッド」
奏「えっ?」
志希父「久しぶりだな、志希」
P「どうした?」
志希「ど、どうしてここに...?」
???「どうしても何も、ケンブリッジを私が歩いていてもなにも不思議な事ではないだろう」
美嘉「誰?志希ちゃんの知り合い?」
志希「...ダッド」
奏「えっ?」
志希父「久しぶりだな、志希」
515: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:43:20.20 ID:CV0nZ6Sa0
全く考えて無かったわけじゃない
大学に近いここを歩いていればばったりパパに鉢合わせる事もあるかもとは思ってたし、寧ろ、少し期待していたのかもしれない
志希「っ...」
でも、いざホントに会ってしまうと、この場の最適解を導き出してくれるはずのギフテッドなあたしの脳も、すっかり機能停止してしまっていて
何を言えばわからなくなってあたしは、パパの顔から目をそらしてしまう
大学に近いここを歩いていればばったりパパに鉢合わせる事もあるかもとは思ってたし、寧ろ、少し期待していたのかもしれない
志希「っ...」
でも、いざホントに会ってしまうと、この場の最適解を導き出してくれるはずのギフテッドなあたしの脳も、すっかり機能停止してしまっていて
何を言えばわからなくなってあたしは、パパの顔から目をそらしてしまう
516: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:44:55.27 ID:CV0nZ6Sa0
P「初めまして、わたくし、娘さんの所属する811プロダクション社長兼担当プロデューサーのPと申します。志希には本当にいつもお世話に...」
志希父「悪いが、君に用はない」
P「えっ」
プロデューサーにしては珍しく丁寧な様子でパパに挨拶するけど、そんなプロデューサーさんを無視してパパはあたしの目の前へと歩いてきた
志希父「志希」
志希「....なに?」
志希父「アイドルを辞めて、科学者に戻れ」
志希父「悪いが、君に用はない」
P「えっ」
プロデューサーにしては珍しく丁寧な様子でパパに挨拶するけど、そんなプロデューサーさんを無視してパパはあたしの目の前へと歩いてきた
志希父「志希」
志希「....なに?」
志希父「アイドルを辞めて、科学者に戻れ」
517: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:47:23.82 ID:CV0nZ6Sa0
志希「えっ...?」
志希父「もう十分楽しんだだろう、そろそろ自分のやるべきことを思い出せ」
美嘉「ちょっと!何勝手なこと言ってるのさ!」
奏「志希の父親だか何だか知らないけど、いきなり現れて娘の意思も関係なしに勝手すぎるんじゃないの?」
志希父「君達も、あまり志希をたぶらかさないでもらおうか」
周子「たぶらかす...?」
志希父「志希は世界の科学の歴史を変える、その力がある。そんな志希が日本でアイドルをやっているなど、世界にとってとても大きな損失だ」
「志希、まだ大学にはお前のポストを残してある。アメリカに戻って、また研究を続けるんだ」
志希父「もう十分楽しんだだろう、そろそろ自分のやるべきことを思い出せ」
美嘉「ちょっと!何勝手なこと言ってるのさ!」
奏「志希の父親だか何だか知らないけど、いきなり現れて娘の意思も関係なしに勝手すぎるんじゃないの?」
志希父「君達も、あまり志希をたぶらかさないでもらおうか」
周子「たぶらかす...?」
志希父「志希は世界の科学の歴史を変える、その力がある。そんな志希が日本でアイドルをやっているなど、世界にとってとても大きな損失だ」
「志希、まだ大学にはお前のポストを残してある。アメリカに戻って、また研究を続けるんだ」
518: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:48:19.04 ID:CV0nZ6Sa0
志希「なに、それ...今更、そんなこと...あたし、もうあの場所に興味なんてないよ」
「それにダッドは、科学者のあたしに興味が無くなったんじゃなかったの?興味が無くなったから、あたしが大学辞めても、何も言わなかったんじゃなかったの?」
P「..............」
志希父「志希、お前は分かっているはずだ、お前の居るべき場所が」
志希「...いこ、皆」
美嘉「志希ちゃん、いいの?」
志希「うん。今は......ここに居たくない」
志希父「...私はしばらく研究で研究室に籠ることになる。決断できたら会いに来い」
「良い返事を、期待している」
「それにダッドは、科学者のあたしに興味が無くなったんじゃなかったの?興味が無くなったから、あたしが大学辞めても、何も言わなかったんじゃなかったの?」
P「..............」
志希父「志希、お前は分かっているはずだ、お前の居るべき場所が」
志希「...いこ、皆」
美嘉「志希ちゃん、いいの?」
志希「うん。今は......ここに居たくない」
志希父「...私はしばらく研究で研究室に籠ることになる。決断できたら会いに来い」
「良い返事を、期待している」
519: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:49:09.98 ID:CV0nZ6Sa0
=========帰り道=============
ホテルへと向かう私達
でも、観光名所を回っていたときの楽しい空気は、泡のように消えていたいた
美嘉「志希ちゃん、大丈夫?」
志希「大丈夫だよ」
美嘉「でも、さっきからずっと」
志希「ごめん、大丈夫だから。今は、ほっといてほしいにゃー?」
美嘉「志希ちゃん...」
そう笑う志希の顔は、明らかにほっとけるものでは無くて
でも、私達は志希にどう声をかければいいのか分からず、どうすることも出来ずただ口をつぐんでしまっていた
ただ一人を除いては
ホテルへと向かう私達
でも、観光名所を回っていたときの楽しい空気は、泡のように消えていたいた
美嘉「志希ちゃん、大丈夫?」
志希「大丈夫だよ」
美嘉「でも、さっきからずっと」
志希「ごめん、大丈夫だから。今は、ほっといてほしいにゃー?」
美嘉「志希ちゃん...」
そう笑う志希の顔は、明らかにほっとけるものでは無くて
でも、私達は志希にどう声をかければいいのか分からず、どうすることも出来ずただ口をつぐんでしまっていた
ただ一人を除いては
520: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:51:18.87 ID:CV0nZ6Sa0
フレデリカ「みんなー!さっき買ったお土産のお菓子食べよー!」
奏「ちょっ、フレデリカ!?」
フレデリカ「だってみんな顔怖いんだもん!まるでトレーナーさんみたいだよー!?折角の旅行なんだからもっと笑った方が楽しいよ!」
志希「フレちゃん.....」
周子「...せやねー♪いつも全力で楽しむのが811プロの信条だもんね!」
「というわけでおひとつもーらい!」
美嘉「...じゃあたしもっ★志希ちゃんも一緒に食べよ?」
志希「...うん!あたしにもちょーだい!」
フレデリカ「そうだ!志希ちゃん!写真撮ろうよ!」
志希「えっ?」
フレデリカ「海の向こうでもアタシ達元気に旅行楽しんでまーす!って、ファンの人達に伝えてあげよ!」
「ほら、笑って笑って!写真を撮るときは笑顔でピースするのが全世界共通のマナーなんだよ?」
奏「ちょっ、フレデリカ!?」
フレデリカ「だってみんな顔怖いんだもん!まるでトレーナーさんみたいだよー!?折角の旅行なんだからもっと笑った方が楽しいよ!」
志希「フレちゃん.....」
周子「...せやねー♪いつも全力で楽しむのが811プロの信条だもんね!」
「というわけでおひとつもーらい!」
美嘉「...じゃあたしもっ★志希ちゃんも一緒に食べよ?」
志希「...うん!あたしにもちょーだい!」
フレデリカ「そうだ!志希ちゃん!写真撮ろうよ!」
志希「えっ?」
フレデリカ「海の向こうでもアタシ達元気に旅行楽しんでまーす!って、ファンの人達に伝えてあげよ!」
「ほら、笑って笑って!写真を撮るときは笑顔でピースするのが全世界共通のマナーなんだよ?」
521: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:53:10.09 ID:CV0nZ6Sa0
P「....そうだな、日本に置いてきちまったファンにちょっとはサービスしてやらねえとな!」
志希「...うん!あたし達の最高の香りを、日本のファンに届けちゃおー!」
奏「ふふっ!そうね。いつも応援してもらってるんだもの、会えなくて寂しい思いをしている皆を安心させてあげなきゃね!」
P「よし!じゃあお前ら!俺が撮るからそこに並びな!」
フレデリカの言葉によって、私たちの顔にじわじわと笑顔が戻っていく
フレデリカ、貴方はやっぱり凄いわ
どんな重い空気もたちまち明るく出来るその笑顔、それはきっとこの世でフレデリカしか持ちえない確かな才能
フレデリカ、あなたのその笑顔は811プロ一番.....いえ、きっと世界で一番優しくて元気な、ひまわりの様な笑顔ね!
そんなフレデリカと友達になれたことを、私は今日、改めて誇らしく思った
P「じゃあいくぞー?1+1は!?」
全員「にー!」
パシャッ
志希「...うん!あたし達の最高の香りを、日本のファンに届けちゃおー!」
奏「ふふっ!そうね。いつも応援してもらってるんだもの、会えなくて寂しい思いをしている皆を安心させてあげなきゃね!」
P「よし!じゃあお前ら!俺が撮るからそこに並びな!」
フレデリカの言葉によって、私たちの顔にじわじわと笑顔が戻っていく
フレデリカ、貴方はやっぱり凄いわ
どんな重い空気もたちまち明るく出来るその笑顔、それはきっとこの世でフレデリカしか持ちえない確かな才能
フレデリカ、あなたのその笑顔は811プロ一番.....いえ、きっと世界で一番優しくて元気な、ひまわりの様な笑顔ね!
そんなフレデリカと友達になれたことを、私は今日、改めて誇らしく思った
P「じゃあいくぞー?1+1は!?」
全員「にー!」
パシャッ
522: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:54:17.93 ID:CV0nZ6Sa0
ホテルで皆でディナーを食べた後、明日に備えて今日は解散ということであたし達はそれぞれの部屋に戻った
部屋に戻ってお風呂に入った後、あたしはプロデューサーさんに釘を刺された通り台本を一応流し読んでいるみた
なるほどなるほど......
どうやらあたしの役は、ある日突然アメリカ最大のギャング組織に狙われてしまうヒロインの女学生
そしてあたしの演じるその子は終盤、ギャングに狙われることになった自身の複雑な出生の秘密を知ることになる...らしい
このの映画のテーマは、ハリウッドらしい派手なアクションを盛り込んだ裏社会の戦い。そして...
部屋に戻ってお風呂に入った後、あたしはプロデューサーさんに釘を刺された通り台本を一応流し読んでいるみた
なるほどなるほど......
どうやらあたしの役は、ある日突然アメリカ最大のギャング組織に狙われてしまうヒロインの女学生
そしてあたしの演じるその子は終盤、ギャングに狙われることになった自身の複雑な出生の秘密を知ることになる...らしい
このの映画のテーマは、ハリウッドらしい派手なアクションを盛り込んだ裏社会の戦い。そして...
523: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:55:47.41 ID:CV0nZ6Sa0
志希「『家族』、かぁ...」
家族、カゾク、かぞく....
言葉は知ってる、でも、自分にとってそれが何を意味するのかは、全く分からない
あの頃、まだママとパパと3人んで暮らしていたころは分かっていたのかもしれない
でも今は、自分がかつてそれを知っていたのかさえ思い出すことができない
あたしにとって、『家族』って何なんだろう
そして、それ以上に......
志希「結局のところ、パパにとって、あたしってなんなんだろうなぁ...」
家族、カゾク、かぞく....
言葉は知ってる、でも、自分にとってそれが何を意味するのかは、全く分からない
あの頃、まだママとパパと3人んで暮らしていたころは分かっていたのかもしれない
でも今は、自分がかつてそれを知っていたのかさえ思い出すことができない
あたしにとって、『家族』って何なんだろう
そして、それ以上に......
志希「結局のところ、パパにとって、あたしってなんなんだろうなぁ...」
524: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:56:48.68 ID:CV0nZ6Sa0
結局のところ、あたしはそれが一番分からなくて......それが一番知りたいこと、なんだろうな
志希「...よしっ」
それに気づいた時には、あたしはもう行動を始めていた
志希「...よしっ」
それに気づいた時には、あたしはもう行動を始めていた
525: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:57:22.98 ID:CV0nZ6Sa0
ピンポーン
奏「あら、誰かしら?」
周子「あー、奏ちゃんいるー?」
奏「周子?どうしたの?」
周子「いやーやっぱり折角友達と旅行来てんだし、夜に遊びながら語り合うお決まりのやつやりたいから誘いに来たよ」
「それに、やっぱり志希ちゃんちょっと心配だしさ。みんなで遊んだら元気になるかなーって」
奏「成程ね、確かに良い案だわ」
周子「でしょ?てなわけでこれから皆を誘いに行くんやけど、奏ちゃんはどうする?」
奏「勿論、参加させてもらうわ」
周子「よしっ、じゃあ一緒に皆を呼びに行こう」
奏「あら、誰かしら?」
周子「あー、奏ちゃんいるー?」
奏「周子?どうしたの?」
周子「いやーやっぱり折角友達と旅行来てんだし、夜に遊びながら語り合うお決まりのやつやりたいから誘いに来たよ」
「それに、やっぱり志希ちゃんちょっと心配だしさ。みんなで遊んだら元気になるかなーって」
奏「成程ね、確かに良い案だわ」
周子「でしょ?てなわけでこれから皆を誘いに行くんやけど、奏ちゃんはどうする?」
奏「勿論、参加させてもらうわ」
周子「よしっ、じゃあ一緒に皆を呼びに行こう」
526: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:58:04.25 ID:CV0nZ6Sa0
その後、美嘉とフレデリカも呼び出して最後に志希の部屋の扉の前へとやってきた
ピンポーン
周子「志希ちゃーん、いるー?」
シーン.....
奏「反応がないわね」
美嘉「もう寝ちゃったのかな?」
周子「あれー?志希ちゃん夜型って言ってたしまだ起きてると思ってたけど」
フレデリカ「ねぇねぇ、鍵開いてるみたいだよ?」
ピンポーン
周子「志希ちゃーん、いるー?」
シーン.....
奏「反応がないわね」
美嘉「もう寝ちゃったのかな?」
周子「あれー?志希ちゃん夜型って言ってたしまだ起きてると思ってたけど」
フレデリカ「ねぇねぇ、鍵開いてるみたいだよ?」
527: ◆FuHrdA/9sY 2019/03/31(日) 23:59:23.53 ID:CV0nZ6Sa0
奏「えっ?ここオートロックよ?」
美嘉「...見て!扉になんか挟まってるよ!?」
美嘉が指刺した所には、志希のスマホが挟まっていた
周子「これのせいで扉が閉まらなかったんやね...って、なんでスマホが挟まってんの?」
奏「志希のスマホなんだし、志希自身がやったんじゃ.....まさか!」
全員「!」
嫌な予感が頭をよぎった私達は、鍵の開いていた扉を勢いよく開け、部屋の中へ飛び込む
そこに、志希の姿はなく、代わりにあったのは...
美嘉「...見て!扉になんか挟まってるよ!?」
美嘉が指刺した所には、志希のスマホが挟まっていた
周子「これのせいで扉が閉まらなかったんやね...って、なんでスマホが挟まってんの?」
奏「志希のスマホなんだし、志希自身がやったんじゃ.....まさか!」
全員「!」
嫌な予感が頭をよぎった私達は、鍵の開いていた扉を勢いよく開け、部屋の中へ飛び込む
そこに、志希の姿はなく、代わりにあったのは...
528: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 00:00:30.84 ID:kBnx1UOd0
『失踪します』
確かに志希の字でそう書かれた、小さなメモ一切れだけだった.....
to be continued.....
531: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:10:23.87 ID:kBnx1UOd0
P「失踪か...そういや最近やってなかったな」
美嘉「プロデューサー、まさか志希ちゃんホントにアイドル辞めたりしないよね?」
P「流石にその気なら、志希も何も言わずに出ていかないと思う。あの子は間違いなく、アイドルを楽しんでたし」
周子「タイミング的にお父さんの事関連、だよね。何も言わずに出ていくなんて...私達には、相談できなかったのかな...」
P 「さぁな、その辺は本人に聞くしかない。とにかく探しに行かにゃあならんが...」
美嘉「プロデューサー、まさか志希ちゃんホントにアイドル辞めたりしないよね?」
P「流石にその気なら、志希も何も言わずに出ていかないと思う。あの子は間違いなく、アイドルを楽しんでたし」
周子「タイミング的にお父さんの事関連、だよね。何も言わずに出ていくなんて...私達には、相談できなかったのかな...」
P 「さぁな、その辺は本人に聞くしかない。とにかく探しに行かにゃあならんが...」
532: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:11:21.84 ID:kBnx1UOd0
奏「でも、こんな夜に知らない街を闇雲に探し回ったら、ミイラ取りがミイラなんてことになりかねないわね...最悪、みんな揃って明日の撮影に出られなくなるかも...」
周子「一応アメリカだし、治安もよくはないもんね」
美嘉「だとしても、志希ちゃんを一人にはできないよ!探しに行こう!」
P「落ち着けって美嘉」
美嘉「落ち着いてなんていられるわけ!」
P「落ち着け!」
美嘉「っ!」
P「もしお前らの身に何かがあったら、あいつはずっと自分を責め続けるぞ!」
美嘉「でもっ!志希ちゃんの身に何かがあったら!そっちの方が取り返しがつかないじゃん!」
P「分かってるよ!だから先に志希が行きそうな場所にアタリをつけてからだな!」
周子「...あれっ、フレちゃんは?」
周子「一応アメリカだし、治安もよくはないもんね」
美嘉「だとしても、志希ちゃんを一人にはできないよ!探しに行こう!」
P「落ち着けって美嘉」
美嘉「落ち着いてなんていられるわけ!」
P「落ち着け!」
美嘉「っ!」
P「もしお前らの身に何かがあったら、あいつはずっと自分を責め続けるぞ!」
美嘉「でもっ!志希ちゃんの身に何かがあったら!そっちの方が取り返しがつかないじゃん!」
P「分かってるよ!だから先に志希が行きそうな場所にアタリをつけてからだな!」
周子「...あれっ、フレちゃんは?」
533: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:12:33.94 ID:kBnx1UOd0
奏「えっ?...いない!?」
辺りを見回してみると、確かにさっきまでいたはずのフレデリカの姿が忽然と消えていた
P「なっ!フレデリカまで!?」ピロンッ!
そのことに驚くのもつかの間、皆の携帯が一斉に鳴りだした
P「事務所のグループLINE....フレデリカからだ」
『みんなー!志希ちゃんの事はアタシにおまかせ!』
『名探偵フレちゃんの名推理で志希ちゃんの居場所は分かったから会いに行ってくるねー!』
『必ず連れて帰るから、皆はトランプの準備してて待っててねー!』
辺りを見回してみると、確かにさっきまでいたはずのフレデリカの姿が忽然と消えていた
P「なっ!フレデリカまで!?」ピロンッ!
そのことに驚くのもつかの間、皆の携帯が一斉に鳴りだした
P「事務所のグループLINE....フレデリカからだ」
『みんなー!志希ちゃんの事はアタシにおまかせ!』
『名探偵フレちゃんの名推理で志希ちゃんの居場所は分かったから会いに行ってくるねー!』
『必ず連れて帰るから、皆はトランプの準備してて待っててねー!』
534: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:14:33.78 ID:kBnx1UOd0
周子「フレちゃん、居場所分かったって...」
美嘉「いやいや!フレちゃんまでいなくなったら余計マズイじゃん!二人ともどこ行ったのさ!?」
P「クソッ!どいつもこいつも!」
奏「いえ、フレデリカは適当に見えて、その実周りへの気配りは私達の中で一番上手い子よ。そして志希と一緒にユニットを組み活動している、志希にとって最も近い存在」
「そのフレデリカが心当たりがあるって言ったんだから、きっと本当に思い当たる場所があったんでしょう」
P「それは...そうかもしれないが...」
周子「じゃあどうする?やっぱ心配だし探しに行く?」
P「...いや、わざわざ一人で行ったんだ、きっと何か二人きりで話さなきゃいけないことがあるのかもしれない」
「それに...多分ここでフレデリカが志希を連れて帰っても、根本的な解決にはならないだろう」
美嘉「いやいや!フレちゃんまでいなくなったら余計マズイじゃん!二人ともどこ行ったのさ!?」
P「クソッ!どいつもこいつも!」
奏「いえ、フレデリカは適当に見えて、その実周りへの気配りは私達の中で一番上手い子よ。そして志希と一緒にユニットを組み活動している、志希にとって最も近い存在」
「そのフレデリカが心当たりがあるって言ったんだから、きっと本当に思い当たる場所があったんでしょう」
P「それは...そうかもしれないが...」
周子「じゃあどうする?やっぱ心配だし探しに行く?」
P「...いや、わざわざ一人で行ったんだ、きっと何か二人きりで話さなきゃいけないことがあるのかもしれない」
「それに...多分ここでフレデリカが志希を連れて帰っても、根本的な解決にはならないだろう」
535: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:15:46.65 ID:kBnx1UOd0
美嘉「どういう事?」
P「...志希の父に会いに行こう。あの時言ってたことなら本当ならまだMITとやらにいるはずだ」
奏「会いに行くって、アポもなしで?」
P「しょうがないだろ、連絡先分かんねえし」
美嘉「でも、急に行って志希ちゃんのパパに会いたいから入れてくれって言っても認めてくれるかな?」
「あの時のあたし達への言動的に、あまり会ってくれそうにないよね」
P「その時はもうなんとかして忍び込んで...」
周子「ちょっ、マズイよ!無理に入ろうとして捕まっちゃったらどうすんのさ!?世界でもトップレベルの大学なら、きっと警備だってトップレベルだよ!?」
美嘉「そうだよ!プロデューサーこそ落ち着いてよ!プロデューサーが怪我しても志希ちゃんきっと悲しむよ!?」
P「うぐっ...じゃあ一体どうすれば」
奏「...ねえ、もしかしたらこの志希のスマホに連絡先入ってないかしら?」
美嘉周子「「!!」」
P「...志希の父に会いに行こう。あの時言ってたことなら本当ならまだMITとやらにいるはずだ」
奏「会いに行くって、アポもなしで?」
P「しょうがないだろ、連絡先分かんねえし」
美嘉「でも、急に行って志希ちゃんのパパに会いたいから入れてくれって言っても認めてくれるかな?」
「あの時のあたし達への言動的に、あまり会ってくれそうにないよね」
P「その時はもうなんとかして忍び込んで...」
周子「ちょっ、マズイよ!無理に入ろうとして捕まっちゃったらどうすんのさ!?世界でもトップレベルの大学なら、きっと警備だってトップレベルだよ!?」
美嘉「そうだよ!プロデューサーこそ落ち着いてよ!プロデューサーが怪我しても志希ちゃんきっと悲しむよ!?」
P「うぐっ...じゃあ一体どうすれば」
奏「...ねえ、もしかしたらこの志希のスマホに連絡先入ってないかしら?」
美嘉周子「「!!」」
536: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:17:01.78 ID:kBnx1UOd0
P「それだ!ちょっと貸してくれ....あっ」
周子「どしたん?」
P「パスコードかかってる...」
美嘉「あー...そりゃそうか」
奏「4桁...何か心当たりはないかしら?」
周子「無難に誕生日...とか?」
P「確か0530...ダメだ、流石にそんな単純じゃないか...」
美嘉「じゃあ、志希ちゃんがアイドルデビューした日とかは?」
P「....ダメだ」
周子「あと一回でロックかかっちゃうね...」
P「クソッ!他に志希が設定しそうな番号は....」
4桁の数字で、他に思い当たるもの.....!
もしかして!
周子「どしたん?」
P「パスコードかかってる...」
美嘉「あー...そりゃそうか」
奏「4桁...何か心当たりはないかしら?」
周子「無難に誕生日...とか?」
P「確か0530...ダメだ、流石にそんな単純じゃないか...」
美嘉「じゃあ、志希ちゃんがアイドルデビューした日とかは?」
P「....ダメだ」
周子「あと一回でロックかかっちゃうね...」
P「クソッ!他に志希が設定しそうな番号は....」
4桁の数字で、他に思い当たるもの.....!
もしかして!
537: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:18:10.28 ID:kBnx1UOd0
奏「ちょっと貸して」
P「えっ、ああ...」
プロデューサーからスマホを受け取った私は、さっき思い浮かんだ数字を押し間違えないようにゆっくりと入力していく
志希...もし私達が貴方に信頼されているというのが自惚れでなければ、貴方がちゃんとアイドルを楽しめていたのなら、きっと....
奏「0、8、1、1.....」
P「えっ、ああ...」
プロデューサーからスマホを受け取った私は、さっき思い浮かんだ数字を押し間違えないようにゆっくりと入力していく
志希...もし私達が貴方に信頼されているというのが自惚れでなければ、貴方がちゃんとアイドルを楽しめていたのなら、きっと....
奏「0、8、1、1.....」
538: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:18:38.86 ID:kBnx1UOd0
ロックが解除された
539: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:20:57.32 ID:kBnx1UOd0
周子美嘉「「!!」」
奏「0811...811プロ...」
周子「そっか...」
美嘉「ちゃんとあたし達は、志希ちゃんの居場所になれてたのかな?」
P「ああ、きっとな.....それで奏、連絡先はありそうか?」
奏「ちょっと待ってて...」
電話帳を探ってみると、『ダッド』と登録された電話番号を見つけた
奏「あったわ!」
P「でかした!じゃあ早速連絡しよう!」
奏「0811...811プロ...」
周子「そっか...」
美嘉「ちゃんとあたし達は、志希ちゃんの居場所になれてたのかな?」
P「ああ、きっとな.....それで奏、連絡先はありそうか?」
奏「ちょっと待ってて...」
電話帳を探ってみると、『ダッド』と登録された電話番号を見つけた
奏「あったわ!」
P「でかした!じゃあ早速連絡しよう!」
540: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:23:09.90 ID:kBnx1UOd0
志希のお父さんにコールをかけ、プロデューサーさんにスマホを渡す
志希父「...志希か?」
P「いえ、先ほどお会いした担当プロデューサーのPです」
志希父「志希はどうした?」
P「生憎、現在携帯を残して失踪中でして...そちらは既にウチのアイドルが捜索しています」
「ですが、今私が用があるのは貴方です。今からそちらまで向かいますので、一時間ほど後、お会いできませんか?」
志希父「私は君に用はないのだが」
P「それでもです。こちらは志希を預かる身として、父親である貴方には一度きちんとお話をしなければなりません。貴方も、志希の日本での動向はなんだかんだ気になっているのでは?」
志希父「...いいだろう。受付に話は通しておく」
P「有難うございます、では後程」ピッ
奏「プロデューサー、私達も」
P「いや、お前たちはここでフレデリカと志希の帰りを待っていてくれ」
「それに、いろいろ言いたいこともあるだろ?ちゃんと帰ってきたあの子の気持ちを、受け止めてやってくれ....」
志希父「...志希か?」
P「いえ、先ほどお会いした担当プロデューサーのPです」
志希父「志希はどうした?」
P「生憎、現在携帯を残して失踪中でして...そちらは既にウチのアイドルが捜索しています」
「ですが、今私が用があるのは貴方です。今からそちらまで向かいますので、一時間ほど後、お会いできませんか?」
志希父「私は君に用はないのだが」
P「それでもです。こちらは志希を預かる身として、父親である貴方には一度きちんとお話をしなければなりません。貴方も、志希の日本での動向はなんだかんだ気になっているのでは?」
志希父「...いいだろう。受付に話は通しておく」
P「有難うございます、では後程」ピッ
奏「プロデューサー、私達も」
P「いや、お前たちはここでフレデリカと志希の帰りを待っていてくれ」
「それに、いろいろ言いたいこともあるだろ?ちゃんと帰ってきたあの子の気持ちを、受け止めてやってくれ....」
541: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:23:45.73 ID:kBnx1UOd0
フンフンフフーン フンフフーン♪
アタシは名探偵フレデリカ!
アタシの推理によるときっと志希ちゃんはここに....
あっ!志希ちゃんだ!今日も名推理だったね!
フレデリカ「おーい!志希ちゃーん♪」
アタシは名探偵フレデリカ!
アタシの推理によるときっと志希ちゃんはここに....
あっ!志希ちゃんだ!今日も名推理だったね!
フレデリカ「おーい!志希ちゃーん♪」
542: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:26:06.43 ID:kBnx1UOd0
あたしにとって家族とはいったい何なのか
あたしはそれを調べるために、この国で唯一「親子の思い出」があったこの場所に来ていた
でも....
志希「やっぱり、わからないなぁ...」
あたしにとって分からないこと、『未知』は全部面白いことだった
でも、この『未知』だけは、何故だか面白く思えない
むしろ、意識してからずっとあたしの心の中にもやもやと渦巻いていて、まるで毒でも飲んだかのようにに苦しみを与え続けていた
「......ちゃーん!」
あたしはそれを調べるために、この国で唯一「親子の思い出」があったこの場所に来ていた
でも....
志希「やっぱり、わからないなぁ...」
あたしにとって分からないこと、『未知』は全部面白いことだった
でも、この『未知』だけは、何故だか面白く思えない
むしろ、意識してからずっとあたしの心の中にもやもやと渦巻いていて、まるで毒でも飲んだかのようにに苦しみを与え続けていた
「......ちゃーん!」
543: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:27:48.74 ID:kBnx1UOd0
志希「この声....まさか」
この声は、いつも、いつも、毎日のように聞いているあの声
ひまわりの様な笑顔でに関わった人皆を和ませる、あたしの大好きな、相方の声だった
フレデリカ「志希ちゃーん!やっぱりここだったんだ!」
志希「フレ....ちゃん...」
フレデリカ「それにしてもこのお店、なんか美味しそうな匂いがするね!折角だから入ってみよーよ!」
志希「えっ、ちょっと『たのもー!!』」
....どんなに頭が良くても、フレちゃんにはどうやっても敵わない気がするなぁ
この声は、いつも、いつも、毎日のように聞いているあの声
ひまわりの様な笑顔でに関わった人皆を和ませる、あたしの大好きな、相方の声だった
フレデリカ「志希ちゃーん!やっぱりここだったんだ!」
志希「フレ....ちゃん...」
フレデリカ「それにしてもこのお店、なんか美味しそうな匂いがするね!折角だから入ってみよーよ!」
志希「えっ、ちょっと『たのもー!!』」
....どんなに頭が良くても、フレちゃんにはどうやっても敵わない気がするなぁ
544: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:29:13.05 ID:kBnx1UOd0
========研究室===========
夜も更け、学内の人間もいなくなり、研究に集中するには心地よい静寂が訪れている
だからこそ、その足音はハッキリと聞こえた
志希父「...来たか、少し遅かったようだが」
P「申し訳ございません。あまりに広いもんで、少し迷子になってしまいまして」
志希父「それで、話とは一体何だ?私は無駄な時間を過ごすのは嫌いでね、手短に話してもらおう」
P「では単刀直入に......何故急に、志希にアイドルを辞めろと?」
志希父「さっきストリートで会ったときも言っただろう。志希の才能を無駄にしてはならないからだ」
P「違うね」
夜も更け、学内の人間もいなくなり、研究に集中するには心地よい静寂が訪れている
だからこそ、その足音はハッキリと聞こえた
志希父「...来たか、少し遅かったようだが」
P「申し訳ございません。あまりに広いもんで、少し迷子になってしまいまして」
志希父「それで、話とは一体何だ?私は無駄な時間を過ごすのは嫌いでね、手短に話してもらおう」
P「では単刀直入に......何故急に、志希にアイドルを辞めろと?」
志希父「さっきストリートで会ったときも言っただろう。志希の才能を無駄にしてはならないからだ」
P「違うね」
545: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:30:49.44 ID:kBnx1UOd0
志希父「何?」
P「本当にそれが理由なら、あんたは最初から志希を大学にとどめるための努力をしたはずだ。志希が日本に帰国するのを止めなかったなんてありえない」
志希父「...では、他に何か理由があると?」
P「あの時のあんたの志希を見ていた目...俺はあんな目をした人間を知ってる」
「だから、分かるよ。あんたの腹の中の淀みがなんなのか」
志希父「........」
P「本当にそれが理由なら、あんたは最初から志希を大学にとどめるための努力をしたはずだ。志希が日本に帰国するのを止めなかったなんてありえない」
志希父「...では、他に何か理由があると?」
P「あの時のあんたの志希を見ていた目...俺はあんな目をした人間を知ってる」
「だから、分かるよ。あんたの腹の中の淀みがなんなのか」
志希父「........」
546: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:31:25.21 ID:kBnx1UOd0
P「あんたは、志希に謝りたいんだ」
547: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:33:44.52 ID:kBnx1UOd0
志希父「ッ!!」
P「きっとあんたは、志希に対して何か取り返しのつかない事をしたんだろう。それを、あんたはずっと後悔し続けている」
「正直に言うと、そのあなたの後悔について、なんとなくアタリを付けれてはいるんです。でも」
志希父「知ったような口を!」
P「ええ、何も知りません。だからこそ聞きに来たんです!!」
志希父「!」
P「俺は志希のプロデューサーです。志希をアイドルの道に引き込んだ者として、志希の抱える問題を知り解決する義務と責任がある!」
「だから教えてください。志希とあなたの間に一体何があったのかを。教えてもらうまで俺はここをテコでも動きません」
志希父「............」
P「どうか、お願いします」ザッ
志希父「...!?」
そう呟いた途端、目の前の男は膝をつき、頭を床に押し付けた
P「きっとあんたは、志希に対して何か取り返しのつかない事をしたんだろう。それを、あんたはずっと後悔し続けている」
「正直に言うと、そのあなたの後悔について、なんとなくアタリを付けれてはいるんです。でも」
志希父「知ったような口を!」
P「ええ、何も知りません。だからこそ聞きに来たんです!!」
志希父「!」
P「俺は志希のプロデューサーです。志希をアイドルの道に引き込んだ者として、志希の抱える問題を知り解決する義務と責任がある!」
「だから教えてください。志希とあなたの間に一体何があったのかを。教えてもらうまで俺はここをテコでも動きません」
志希父「............」
P「どうか、お願いします」ザッ
志希父「...!?」
そう呟いた途端、目の前の男は膝をつき、頭を床に押し付けた
548: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:34:32.05 ID:kBnx1UOd0
志希父「君....」
P「俺たちでは、あの子の抱える闇を知らない俺たちでは、あの子を縛る鎖を解くことは出来ません」
「あの子の鎖の鍵を持つのは貴方だけなんです。どうか、お願いします.....!」
志希父「..................」
志希父「ずっと、後悔していた。研究者としても、父親としても」
P「俺たちでは、あの子の抱える闇を知らない俺たちでは、あの子を縛る鎖を解くことは出来ません」
「あの子の鎖の鍵を持つのは貴方だけなんです。どうか、お願いします.....!」
志希父「..................」
志希父「ずっと、後悔していた。研究者としても、父親としても」
549: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:35:21.54 ID:kBnx1UOd0
フレデリカ「うーん、迷っちゃうねー....志希ちゃんはどれにする?」
志希「あー...えっと、どうしようかなー」
フレデリカ「じゃあ二人でこれ食べようよ!」
志希「どれどれ....これって」
フレデリカ「志希ちゃん、なんかここずっと眺めてたし、きっと食べたいもの決まってたけどアタシのこと待っててくれたんでしょ?」
「だったら志希ちゃん待たせるのも悪いし、アタシも志希ちゃんと同じもの食べるー!」
志希「いや、食べたかったわけじゃ...いや、どうなんだろ?食べたかったのかも、しれない」
フレデリカ「じゃあ決まりだね!店員さーんお願いしるぶぷれー!」
志希「あー...えっと、どうしようかなー」
フレデリカ「じゃあ二人でこれ食べようよ!」
志希「どれどれ....これって」
フレデリカ「志希ちゃん、なんかここずっと眺めてたし、きっと食べたいもの決まってたけどアタシのこと待っててくれたんでしょ?」
「だったら志希ちゃん待たせるのも悪いし、アタシも志希ちゃんと同じもの食べるー!」
志希「いや、食べたかったわけじゃ...いや、どうなんだろ?食べたかったのかも、しれない」
フレデリカ「じゃあ決まりだね!店員さーんお願いしるぶぷれー!」
550: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:36:40.67 ID:kBnx1UOd0
フレちゃんが注文を済ませ、あたしと再び向き合う
その優しい翠の瞳に見つめられると、心が落ち着いてくる
けど、その優しさが、今はちょっと眩し過ぎて
...えっと、とりあえず何か話を振らなきゃ
フレデリカ「志希ちゃん、このお店好きなんでしょ?」
志希「えっ?」
フレデリカ「お昼このお店を見てた志希ちゃん、中に入りたそーな目をしてたから」
....見透かされてたんだ、すごいなフレちゃんは
というより、あたしが少し露骨すぎだったのかなー?
その優しい翠の瞳に見つめられると、心が落ち着いてくる
けど、その優しさが、今はちょっと眩し過ぎて
...えっと、とりあえず何か話を振らなきゃ
フレデリカ「志希ちゃん、このお店好きなんでしょ?」
志希「えっ?」
フレデリカ「お昼このお店を見てた志希ちゃん、中に入りたそーな目をしてたから」
....見透かされてたんだ、すごいなフレちゃんは
というより、あたしが少し露骨すぎだったのかなー?
551: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:37:54.15 ID:kBnx1UOd0
志希「特別好きだったわけじゃないよ。ただ、ここを通ったときふと料理の匂いがしてさ、パパと一緒に来た時の事を思い出したから」
フレデリカ「てことは、お父さんとの思い出の場所?」
志希「そのはずだったんだけど...なんでかな?何も感じなかったんだ。確かに前にパパときたときは、すっごく嬉しい気持ちになった覚えがあるんだけど」
「今回の台本読んで、あたしにとって家族って何だったんだろうって考えちゃってさ、ここに来たら何か分かるかもって思ったけど、ダメだったねー」
フレデリカ「..........」
志希「それに、仮にあたしにとって大事な思い出だったとしても、パパにとってはそうじゃないかもしれなかったのかも」
「そう思ったら、あたしには本当は家族の思い出なんて無かったのかなーって、そう思ったんだ」
フレデリカ「それは違うよ」
フレデリカ「てことは、お父さんとの思い出の場所?」
志希「そのはずだったんだけど...なんでかな?何も感じなかったんだ。確かに前にパパときたときは、すっごく嬉しい気持ちになった覚えがあるんだけど」
「今回の台本読んで、あたしにとって家族って何だったんだろうって考えちゃってさ、ここに来たら何か分かるかもって思ったけど、ダメだったねー」
フレデリカ「..........」
志希「それに、仮にあたしにとって大事な思い出だったとしても、パパにとってはそうじゃないかもしれなかったのかも」
「そう思ったら、あたしには本当は家族の思い出なんて無かったのかなーって、そう思ったんだ」
フレデリカ「それは違うよ」
552: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:39:19.65 ID:kBnx1UOd0
志希「えっ...?」
フレデリカ「本当に思い出がなかったら、最初からパパのこと思い出さないよ」
「それに、志希ちゃんと志希ちゃんのパパって似たもの親子だもん!だから、志希ちゃんにとって思い出の場所なら、きっとパパにとっても思い出の場所だよ!」
志希「あたしとパパが、似てる...?」
フレデリカ「ねぇねぇ志希ちゃん!アタシ、志希ちゃんの事も、志希ちゃんのパパの事も、もっと知りたいなー!」
「そしたら志希ちゃんともっと仲良くなれると思うし、志希ちゃんのパパともお友達になれると思うもん!」
志希「フレちゃん...」
フレデリカ「だから悩み事は、この名探偵フレデリカにドーンとお任せ!華麗に事件解決へ導いてあげる―♪」
「だから...志希ちゃんの悩み、聞かせてほしいな?」
志希「.....フレちゃん....あのね....」
フレデリカ「本当に思い出がなかったら、最初からパパのこと思い出さないよ」
「それに、志希ちゃんと志希ちゃんのパパって似たもの親子だもん!だから、志希ちゃんにとって思い出の場所なら、きっとパパにとっても思い出の場所だよ!」
志希「あたしとパパが、似てる...?」
フレデリカ「ねぇねぇ志希ちゃん!アタシ、志希ちゃんの事も、志希ちゃんのパパの事も、もっと知りたいなー!」
「そしたら志希ちゃんともっと仲良くなれると思うし、志希ちゃんのパパともお友達になれると思うもん!」
志希「フレちゃん...」
フレデリカ「だから悩み事は、この名探偵フレデリカにドーンとお任せ!華麗に事件解決へ導いてあげる―♪」
「だから...志希ちゃんの悩み、聞かせてほしいな?」
志希「.....フレちゃん....あのね....」
553: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:40:03.95 ID:kBnx1UOd0
志希父「志希が5つになった誕生日、一度日本の志希と妻がの住む家へ帰国したときのことだった。あの子がギフテッドだったのを知ったのは」
「私は自分の娘が世界を変える才能を持っていたことに酷く興奮してね、その日以来私は家に帰る頻度を増やし、志希に多くの知識を与えていった」
「志希はまるでスポンジのように知識を吸収していき、次々と新しい謎を発見してはそれを解き明かしていった」
「そして私も、そんな志希を見ているのが楽しく、そして誇らしかった」
「だが、あの国は志希の様な才能あふれる物を許さなかった」
「私は自分の娘が世界を変える才能を持っていたことに酷く興奮してね、その日以来私は家に帰る頻度を増やし、志希に多くの知識を与えていった」
「志希はまるでスポンジのように知識を吸収していき、次々と新しい謎を発見してはそれを解き明かしていった」
「そして私も、そんな志希を見ているのが楽しく、そして誇らしかった」
「だが、あの国は志希の様な才能あふれる物を許さなかった」
554: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:41:05.12 ID:kBnx1UOd0
P「.....出る杭は打たれる、そんな世の中ですもんね」
志希父「ああ、小学校4年の授業参観に出た時だ」
「小学校であの子は所謂、『いじめ』にあっていた。同級生には愚か、教師でさえ志希を腫れ物に触るように扱っていた」
「本物の天才に同調圧力をかけ貶める...そんな国は志希の居場所じゃない。そう思った私は、志希にアメリカへの移住を提案し、志希もそれを受け入れた」
「だが、身体の弱い妻は連れていくことができなかった...何より、本人が故郷を離れることを拒んだんだ」
志希父「ああ、小学校4年の授業参観に出た時だ」
「小学校であの子は所謂、『いじめ』にあっていた。同級生には愚か、教師でさえ志希を腫れ物に触るように扱っていた」
「本物の天才に同調圧力をかけ貶める...そんな国は志希の居場所じゃない。そう思った私は、志希にアメリカへの移住を提案し、志希もそれを受け入れた」
「だが、身体の弱い妻は連れていくことができなかった...何より、本人が故郷を離れることを拒んだんだ」
555: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:42:42.36 ID:kBnx1UOd0
志希「それでも、ママはあたしを送り出してくれた。」
「『希望』を『志す』から志希...あたしはママとパパの希望。だから向こうでパパと一緒に頑張りなさいって。だから、あたしは行った。パパと一緒に海の向こうへ」
「海の向こうにはあたしの知らない事がいっぱいあって、気になったことを片っ端から解いていったら、どんどん飛び級しちゃって」
「1年でジュニアスクール...日本でいう小学校を飛ばして、中学校...ジュニアハイスクールに入って、更に2年でハイスクール、更に1年でまた飛んであの大学に入ったんだ」
「大学では好きなこと研究できたし、パパとも一緒にいられて楽しかった。けどね.....」
「『希望』を『志す』から志希...あたしはママとパパの希望。だから向こうでパパと一緒に頑張りなさいって。だから、あたしは行った。パパと一緒に海の向こうへ」
「海の向こうにはあたしの知らない事がいっぱいあって、気になったことを片っ端から解いていったら、どんどん飛び級しちゃって」
「1年でジュニアスクール...日本でいう小学校を飛ばして、中学校...ジュニアハイスクールに入って、更に2年でハイスクール、更に1年でまた飛んであの大学に入ったんだ」
「大学では好きなこと研究できたし、パパとも一緒にいられて楽しかった。けどね.....」
556: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:43:46.06 ID:kBnx1UOd0
志希父「自分の理解できない存在を恐れる、それはどの国の人間も同じ」
「10代という若さにして自分たちには想像もつかなかった発見をする志希を、この大学の研究員も、そして....この私も、次第に恐れるようになった」
「他の人間に避けられる志希を見かねて、私も志希も一度気分転換をしようと、あれ以来研究に熱を入れ過ぎて帰っていなかった妻の元へ、志希を連れて帰国したのだ」
志希父「そして帰国した先で、妻が数か月前に病死していたことを知った」
「10代という若さにして自分たちには想像もつかなかった発見をする志希を、この大学の研究員も、そして....この私も、次第に恐れるようになった」
「他の人間に避けられる志希を見かねて、私も志希も一度気分転換をしようと、あれ以来研究に熱を入れ過ぎて帰っていなかった妻の元へ、志希を連れて帰国したのだ」
志希父「そして帰国した先で、妻が数か月前に病死していたことを知った」
557: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:44:45.62 ID:kBnx1UOd0
P「!!?」
志希父「私達は妻を裏切ってアメリカへ飛び立ったと、彼女の遺族に酷く恨まれていたようでね。死んだことを知らされていなかった....」
「そして、私も志希も、逃げるようにアメリカへ戻った....」
志希父「私達は妻を裏切ってアメリカへ飛び立ったと、彼女の遺族に酷く恨まれていたようでね。死んだことを知らされていなかった....」
「そして、私も志希も、逃げるようにアメリカへ戻った....」
558: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:45:52.26 ID:kBnx1UOd0
志希「アメリカへ戻った後あたしは、更に研究にのめりこんだ」
「ママの死から目をそらすためだったのかもしれない、ママに恨まれてた事を忘れたかったからかもしれない」
「でもそれ以上に、多分、パパに元気になってもらいたかったんだと思う」
「落ち込むパパをこれ以上落ち込ませないように、あたしは元気な姿を見せなきゃって思った。だからあたしはパパを喜ばせようと、次々と新しいことを見つけてはパパに報告してた」
志希「....でも、それがダメだったんだ」
「あたしは希望なんかじゃなかった、ママを見捨てた上に、パパまで壊した」
「あたしはきっと、二人にとっての癌細胞だったのに、あたしは自分でそれを分かってなかったんだ」
「ママの死から目をそらすためだったのかもしれない、ママに恨まれてた事を忘れたかったからかもしれない」
「でもそれ以上に、多分、パパに元気になってもらいたかったんだと思う」
「落ち込むパパをこれ以上落ち込ませないように、あたしは元気な姿を見せなきゃって思った。だからあたしはパパを喜ばせようと、次々と新しいことを見つけてはパパに報告してた」
志希「....でも、それがダメだったんだ」
「あたしは希望なんかじゃなかった、ママを見捨てた上に、パパまで壊した」
「あたしはきっと、二人にとっての癌細胞だったのに、あたしは自分でそれを分かってなかったんだ」
559: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:47:15.74 ID:kBnx1UOd0
志希父「妻の死に精神が参っていたのかもしれない。だが、そうだとしてもあの時の私は本当に愚かだった」
「母親の死にまるで堪えていないように、私の想像のつかない程の成果を上げる志希に、私が数十年賭けてたどり着いた場所に瞬く間にたどり着いてしまった志希に」
「私は志希に、怖いと、その才能が、ただただ恐ろしいと....そう言ってしまったんだ」
志希父「志希が大学を辞めると言い出したのはその次の日だった」
「つまらなくなったから辞めるとだけいって立ち去る志希を、私は引き止めなかった」
「...正直、その時はすこしほっとしていた...得体の知れない怪物が消え去ったのだと、娘に対して本当にそう思ってしまった」
P「............」
「母親の死にまるで堪えていないように、私の想像のつかない程の成果を上げる志希に、私が数十年賭けてたどり着いた場所に瞬く間にたどり着いてしまった志希に」
「私は志希に、怖いと、その才能が、ただただ恐ろしいと....そう言ってしまったんだ」
志希父「志希が大学を辞めると言い出したのはその次の日だった」
「つまらなくなったから辞めるとだけいって立ち去る志希を、私は引き止めなかった」
「...正直、その時はすこしほっとしていた...得体の知れない怪物が消え去ったのだと、娘に対して本当にそう思ってしまった」
P「............」
560: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:48:35.89 ID:kBnx1UOd0
志希父「だが、その安堵は月日が経つにつれ後悔へと変わっていった」
「妻が死んで以来、私を支えていてくれたのは他でもない志希だったということ、そして愛する娘から居場所と才能を奪ったことが、痛いほどに分かってしまった」
「だから私は、志希に償わなければならない。もう一度あの子が存分にその才能を振るい、自分のやりたいことをやれる場を返さなくてはならない」
「志希は日本のアイドルに収まるべきではない...きっとあの時のように科学であらゆる未知を解き明かす事を楽しみにしているはずなんだ。」
「だから今度は父親として、あの子のやりたいことをさせてあげるのが....」
P「そこまで考えてるなら、なんであの子にそれをちゃんと言わないんですか?」
「妻が死んで以来、私を支えていてくれたのは他でもない志希だったということ、そして愛する娘から居場所と才能を奪ったことが、痛いほどに分かってしまった」
「だから私は、志希に償わなければならない。もう一度あの子が存分にその才能を振るい、自分のやりたいことをやれる場を返さなくてはならない」
「志希は日本のアイドルに収まるべきではない...きっとあの時のように科学であらゆる未知を解き明かす事を楽しみにしているはずなんだ。」
「だから今度は父親として、あの子のやりたいことをさせてあげるのが....」
P「そこまで考えてるなら、なんであの子にそれをちゃんと言わないんですか?」
561: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:51:05.94 ID:kBnx1UOd0
志希父「何故って....あの子は、自分を傷つけた私の言葉など聞きたくないだろう。あの時、ストリートで会った時もそうだったように」
「だから、私が無理に口をはさみすぎれば帰って自分を捻じ曲げてしまうかもしれない」
「あの子は賢い子だ、私よりも....だから、きっと自分で正しい答えを...」
言いきる前に、目の前の男に胸倉をに掴まれる
志希父「!なにをするっ!」
P「違うだろ....」
志希父「...?」
「だから、私が無理に口をはさみすぎれば帰って自分を捻じ曲げてしまうかもしれない」
「あの子は賢い子だ、私よりも....だから、きっと自分で正しい答えを...」
言いきる前に、目の前の男に胸倉をに掴まれる
志希父「!なにをするっ!」
P「違うだろ....」
志希父「...?」
562: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:51:42.23 ID:kBnx1UOd0
P「あんた達の頭がいいのは、言葉端折って、会話を投げ捨てるためじゃねえだろ!!」
563: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:53:01.96 ID:kBnx1UOd0
フレデリカ「...やっぱり、志希ちゃんとパパは似てるよ」
志希「そう....なの?あたしにはよくわからないんだけど」
フレデリカ「じゃあ、折角志希ちゃんが思い出話をしてくれたんだし!あたしも自分の思い出、話しちゃうねー♪」
志希「フレちゃんの、思い出?」
フレデリカ「...あたしもねー、昔ママを泣かせちゃったことがあるんだ」
フレちゃんが、親を泣かせる?
...全然想像つかない、フレちゃんが人を笑顔にする姿は思い浮かべれても、泣かせる姿はどうしても思い浮かばないな
志希「そう....なの?あたしにはよくわからないんだけど」
フレデリカ「じゃあ、折角志希ちゃんが思い出話をしてくれたんだし!あたしも自分の思い出、話しちゃうねー♪」
志希「フレちゃんの、思い出?」
フレデリカ「...あたしもねー、昔ママを泣かせちゃったことがあるんだ」
フレちゃんが、親を泣かせる?
...全然想像つかない、フレちゃんが人を笑顔にする姿は思い浮かべれても、泣かせる姿はどうしても思い浮かばないな
564: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:54:33.00 ID:kBnx1UOd0
志希「そりゃ、一体なんで?」
フレデリカ「うーん...あの時はまだ、アタシがおとなしくて、怖がりだったからかな?」
志希「大人しい?フレちゃんが?」
フレデリカ「そうだよー、あたし5歳くらいまでは大人しい女の子だったんだー」
「でも、大人しくし過ぎたせいで色々ママに心配かけちゃって、その結果ママを泣かせちゃったんだ」
「その時にアタシは分かったんだ。大好き!とか、幸せ! っていうのは、ちゃんと言葉で伝えなきゃダメだって」
志希「言葉で?」
フレデリカ「うん!だから志希ちゃんも教えてあげればいいんだよ!」
「自分は、パパとママの子供ですっごく幸せなんだって事!」
フレデリカ「うーん...あの時はまだ、アタシがおとなしくて、怖がりだったからかな?」
志希「大人しい?フレちゃんが?」
フレデリカ「そうだよー、あたし5歳くらいまでは大人しい女の子だったんだー」
「でも、大人しくし過ぎたせいで色々ママに心配かけちゃって、その結果ママを泣かせちゃったんだ」
「その時にアタシは分かったんだ。大好き!とか、幸せ! っていうのは、ちゃんと言葉で伝えなきゃダメだって」
志希「言葉で?」
フレデリカ「うん!だから志希ちゃんも教えてあげればいいんだよ!」
「自分は、パパとママの子供ですっごく幸せなんだって事!」
565: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:56:23.81 ID:kBnx1UOd0
P「結局あんたはただ逃げてるだけだ...前と同じように、あの子とちゃんと向き合うことが怖いから、適当な理由をつけて逃げてるだけだ!」
志希父「逃げている...私が...?」
P「そんだけあの子を思ってるんなら、ちゃんとあの子にそれを自分の言葉でぶつけろよ!あの子の言葉をしっかり受け止めろよ!それが家族だろ!」
「じゃないとあんた...絶対後悔する、あの時、なんで言葉にして伝えなかったんだって、ずっと、引きずることになる.....」
「本当に大事な人への想いは...顔を合わせて、はっきりと言葉にしなきゃダメなんだよ!それをせずして伝わる心なんかねえんだよ!」
志希父「............」
P「それに....志希がアイドルをするのが認められないなら、なんであのデスク、志希のアイドルの写真が飾ってあるんですか!」
志希父「それは....」
志希父「逃げている...私が...?」
P「そんだけあの子を思ってるんなら、ちゃんとあの子にそれを自分の言葉でぶつけろよ!あの子の言葉をしっかり受け止めろよ!それが家族だろ!」
「じゃないとあんた...絶対後悔する、あの時、なんで言葉にして伝えなかったんだって、ずっと、引きずることになる.....」
「本当に大事な人への想いは...顔を合わせて、はっきりと言葉にしなきゃダメなんだよ!それをせずして伝わる心なんかねえんだよ!」
志希父「............」
P「それに....志希がアイドルをするのが認められないなら、なんであのデスク、志希のアイドルの写真が飾ってあるんですか!」
志希父「それは....」
566: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 22:59:25.65 ID:kBnx1UOd0
P「それだけじゃない、あの時街で鉢合ったの、本当は偶然じゃないだろ!?」
志希父「ッ!」
P「志希が来ることを知っていたんでしょう!?今回の海外ロケの事、知ってたんでしょう!?」
「さっきスタッフ内でロケ地を確認したときに気付いた...ロケ地の一つに、この大学があった。この大学の人間から、是非ともウチを使ってほしいと推薦があったって」
「それ、あんたのことだろう?あんたホントは、アイドルとしての志希をその目で見たかったんじゃないのか!?」
志希父「.........!」
P「そういうの全部...ちゃんと腹を割って話し合えよ...二人で本音をぶつけ合えよ!」
「親子そろって.....逃げてんじゃねえよ!」
志希父「ッ!」
P「志希が来ることを知っていたんでしょう!?今回の海外ロケの事、知ってたんでしょう!?」
「さっきスタッフ内でロケ地を確認したときに気付いた...ロケ地の一つに、この大学があった。この大学の人間から、是非ともウチを使ってほしいと推薦があったって」
「それ、あんたのことだろう?あんたホントは、アイドルとしての志希をその目で見たかったんじゃないのか!?」
志希父「.........!」
P「そういうの全部...ちゃんと腹を割って話し合えよ...二人で本音をぶつけ合えよ!」
「親子そろって.....逃げてんじゃねえよ!」
567: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:01:21.37 ID:kBnx1UOd0
志希父「私は.......」
トゥルルルルル.....
P「もしもし....ああ、そうか。分かった、こっちも大丈夫だ。じゃあまた後で」ピッ
「志希が、見つかったそうです。これからホテルに帰ると」
「...あなたは、どうします?」
志希父「...連れていってくれ、もう一度、志希と話をしなければならない」
トゥルルルルル.....
P「もしもし....ああ、そうか。分かった、こっちも大丈夫だ。じゃあまた後で」ピッ
「志希が、見つかったそうです。これからホテルに帰ると」
「...あなたは、どうします?」
志希父「...連れていってくれ、もう一度、志希と話をしなければならない」
568: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:04:35.25 ID:kBnx1UOd0
P「分かりました...ああ、それともう一つ」
「あなたの奥さん、一ノ瀬.....ですか?」
志希父「妻を知っているのか!?」
P「10年ほど前に一度だけ会ったことがあります......俺がまだ中学生だったころ、岩手にある祖父の家に遊びに行った時の事です」
「その時、たまたま何かのお祭りがあって、その祭りの中でのど自慢大会がありました。貴方の奥さんは、そこで優勝したんです」
志希父「妻が...」
P「遠い海の向こうにいる、旦那さんと娘さんを思って歌ったそうです。とても、素晴らしい歌声でした...一度聞いただけなのに、今でも思い起こせる...
「だから、俺が保証します」
一ノ瀬さんは、決して貴方たちを恨んでなんかいなかった。貴方の奥さんは、最期まで貴方たちを想っていたんです......
「あなたの奥さん、一ノ瀬.....ですか?」
志希父「妻を知っているのか!?」
P「10年ほど前に一度だけ会ったことがあります......俺がまだ中学生だったころ、岩手にある祖父の家に遊びに行った時の事です」
「その時、たまたま何かのお祭りがあって、その祭りの中でのど自慢大会がありました。貴方の奥さんは、そこで優勝したんです」
志希父「妻が...」
P「遠い海の向こうにいる、旦那さんと娘さんを思って歌ったそうです。とても、素晴らしい歌声でした...一度聞いただけなのに、今でも思い起こせる...
「だから、俺が保証します」
一ノ瀬さんは、決して貴方たちを恨んでなんかいなかった。貴方の奥さんは、最期まで貴方たちを想っていたんです......
569: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:07:51.22 ID:kBnx1UOd0
ホテルに戻った瞬間、あたしは3人の女の子に抱き着かれた
志希「わっ、みんなどったの!?なんだかとっても情熱的~♪」
周子「うるさい、偶にはあたし達にも志希ちゃんの匂い嗅がせなさい」
奏「普段好き勝手されてるんだもの、偶にはあたし達も好き勝手するわ」
美嘉「勝手にいなくなって、心配したんだから!...戻ってきてくれて、ホントに良かった...」
フレデリカ「もう、皆ずるい!あたしも志希ちゃんぎゅーってしたい!ていうかする!」
志希「ちょっとちょっと、流石に苦しいよ!」
奏「だめよ、心配かけたお仕置きだもの。甘んじて受け入れなさい」
「皆、貴方が大好きなんだから...今度からは、相談してよ....」
志希「...そっかー、ならしょうがないなあ」
「にゃははー、心配かけてごめんねーみんな」
ああ、やっぱり811プロは...
志希「それと...みんな、ありがとう。」
あたしの大事な、居場所なんだ
志希「ただいま!」
志希「わっ、みんなどったの!?なんだかとっても情熱的~♪」
周子「うるさい、偶にはあたし達にも志希ちゃんの匂い嗅がせなさい」
奏「普段好き勝手されてるんだもの、偶にはあたし達も好き勝手するわ」
美嘉「勝手にいなくなって、心配したんだから!...戻ってきてくれて、ホントに良かった...」
フレデリカ「もう、皆ずるい!あたしも志希ちゃんぎゅーってしたい!ていうかする!」
志希「ちょっとちょっと、流石に苦しいよ!」
奏「だめよ、心配かけたお仕置きだもの。甘んじて受け入れなさい」
「皆、貴方が大好きなんだから...今度からは、相談してよ....」
志希「...そっかー、ならしょうがないなあ」
「にゃははー、心配かけてごめんねーみんな」
ああ、やっぱり811プロは...
志希「それと...みんな、ありがとう。」
あたしの大事な、居場所なんだ
志希「ただいま!」
570: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:09:19.42 ID:kBnx1UOd0
P「あーお前ら、取り込み中スマンが、ちょっといいか?」
奏「あっ、Pさん...それと」
志希「....ダッド」
志希父「志希、話したいことがある。少し付き合いなさい」
志希「...うん、あたしも、一杯話したいことがあるから」
P「というわけで、しばらくお邪魔虫は退散しましょか」
フレデリカ「はーい!みんなー!終わるまであっちでおしゃべりしてよー!それそれー、超特急デリカ―!」
美嘉「ええ!?待ってよフレちゃん!あーもう、ホテルの中走らないのー!」
周子「...大丈夫なのPさん?」
P「ああ、もう大丈夫だ。あとはあの二人が、お互いを縛ってる鎖をほどくだけ」
奏「そう...なら、信じて待ちましょ。私達は志希の帰る場所なんだから」
奏「あっ、Pさん...それと」
志希「....ダッド」
志希父「志希、話したいことがある。少し付き合いなさい」
志希「...うん、あたしも、一杯話したいことがあるから」
P「というわけで、しばらくお邪魔虫は退散しましょか」
フレデリカ「はーい!みんなー!終わるまであっちでおしゃべりしてよー!それそれー、超特急デリカ―!」
美嘉「ええ!?待ってよフレちゃん!あーもう、ホテルの中走らないのー!」
周子「...大丈夫なのPさん?」
P「ああ、もう大丈夫だ。あとはあの二人が、お互いを縛ってる鎖をほどくだけ」
奏「そう...なら、信じて待ちましょ。私達は志希の帰る場所なんだから」
571: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:10:03.26 ID:kBnx1UOd0
志希父「志希」
志希「なあに?」
志希父「お前が、今一番やりたいことはなんだ?」
志希「...ダッドは、あたしがアイドルやってるとこ、見たことある?」
志希父「...ある。こちらでも少しは話題になっていたからな」
志希「そっか...ねえ、ダッド。アイドルとしてのあたしを見て、どう思った?」
志希「なあに?」
志希父「お前が、今一番やりたいことはなんだ?」
志希「...ダッドは、あたしがアイドルやってるとこ、見たことある?」
志希父「...ある。こちらでも少しは話題になっていたからな」
志希「そっか...ねえ、ダッド。アイドルとしてのあたしを見て、どう思った?」
572: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:12:12.26 ID:kBnx1UOd0
志希父「...正直、志希の才能をあの国で腐らせておくわけにはいかない。すぐに辞めるべきだと思ったし、今でもそう思っている...だが」
志希「だが?」
志希父「それと同時に、アイドルとしてのお前の姿に、見惚れてもいた...」
「自分の娘がステージで輝くのを見て、父親として誇らしくもなった...父親として、何もしてやれなかったというのに」
「そんな矛盾した二つの感情を生むお前の姿に、私は少しずつ目が離せなくなっていた」
志希「へぇ...面白いね」
志希父「...志希、今さらだとは思うが、謝らせてくれ」
「あの時、お前を拒んだこと、ずっと私を支えてくれていたのに、それを踏みにじった事」
「何より...母を失ったお前に、何もしてやらなかったこと。お前から『家族』を奪った事...」
「本当に、すまなかった...」
志希「ダッド...」
志希父「本当は、ケンブリッジで最初にあったときにこれを言わねばならなかった」
「だが私は、お前と向き合うことから逃げていた...お前に拒絶されるのが怖くて、自分の伝えたいこと、伝えねばならない事...謝罪の言葉すら、吐き出すことができなかった」
「お前は賢い子だから分かってくれると、自分の臆病さに蓋をして逃げていた」
「愚かだったよ...言葉にせずして伝わることなど、何一つなかったというのに...」
志希「だが?」
志希父「それと同時に、アイドルとしてのお前の姿に、見惚れてもいた...」
「自分の娘がステージで輝くのを見て、父親として誇らしくもなった...父親として、何もしてやれなかったというのに」
「そんな矛盾した二つの感情を生むお前の姿に、私は少しずつ目が離せなくなっていた」
志希「へぇ...面白いね」
志希父「...志希、今さらだとは思うが、謝らせてくれ」
「あの時、お前を拒んだこと、ずっと私を支えてくれていたのに、それを踏みにじった事」
「何より...母を失ったお前に、何もしてやらなかったこと。お前から『家族』を奪った事...」
「本当に、すまなかった...」
志希「ダッド...」
志希父「本当は、ケンブリッジで最初にあったときにこれを言わねばならなかった」
「だが私は、お前と向き合うことから逃げていた...お前に拒絶されるのが怖くて、自分の伝えたいこと、伝えねばならない事...謝罪の言葉すら、吐き出すことができなかった」
「お前は賢い子だから分かってくれると、自分の臆病さに蓋をして逃げていた」
「愚かだったよ...言葉にせずして伝わることなど、何一つなかったというのに...」
573: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:13:57.02 ID:kBnx1UOd0
志希「...それを言うなら、あたしもだよ」
志希「あたしも、またダッドを傷つけちゃうんじゃないかって、またあたしが家族を引き裂いちゃうんじゃないかって、ずっと怖がってた」
「あの時、ママが死んだ後もそう...ダッドに元気な姿を見せなきゃって空回りして、でも、伝えなきゃいけないことをはっきりと伝えなかった」
「ダッド、あたしね、ママが死んじゃったとき、本当に悲しくて、悔しかった...でも、それ以上にあたしは、ダッドに元気になってもらいたかったの...」
「だから、泣いてる姿を見せちゃだめだろうなーって...そう思った」
志希父「だから、私を慰める為に研究を....」
志希「うん、でもそれじゃあだめに決まってるよね」
「だってあたしがあの時やるべきだった事は、ダッドと一緒に二人で一緒に泣いて...二人で乗り越えることだったんだもの」
「なのに、自分の娘がママの死をものともしない風で、ただただ研究を進めるだけじゃ...そんなの、怖いに決まってるよね」
志希父「志希...」
志希「あたしも、またダッドを傷つけちゃうんじゃないかって、またあたしが家族を引き裂いちゃうんじゃないかって、ずっと怖がってた」
「あの時、ママが死んだ後もそう...ダッドに元気な姿を見せなきゃって空回りして、でも、伝えなきゃいけないことをはっきりと伝えなかった」
「ダッド、あたしね、ママが死んじゃったとき、本当に悲しくて、悔しかった...でも、それ以上にあたしは、ダッドに元気になってもらいたかったの...」
「だから、泣いてる姿を見せちゃだめだろうなーって...そう思った」
志希父「だから、私を慰める為に研究を....」
志希「うん、でもそれじゃあだめに決まってるよね」
「だってあたしがあの時やるべきだった事は、ダッドと一緒に二人で一緒に泣いて...二人で乗り越えることだったんだもの」
「なのに、自分の娘がママの死をものともしない風で、ただただ研究を進めるだけじゃ...そんなの、怖いに決まってるよね」
志希父「志希...」
574: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:15:12.48 ID:kBnx1UOd0
志希「ねぇダッド、やっぱりあたし達って、正真正銘の『親子』じゃない?」
「だって、親子そろって同じ間違いしてるんだもの。こんな似たもの親子、そうそういないよ♪」
志希父「...もちろんだ!お前は...パパと、ママの娘だ....!」
志希「えへへっ!そうだよね!あたし達ちゃんと家族だよね!」
「...良かった、あたしもちゃんと『家族』を知ってたの、思い出せて!」
「パパとママと、ちゃんと家族なの、知れて良かった!」
志希「....本当に...良かった...」
「だって、親子そろって同じ間違いしてるんだもの。こんな似たもの親子、そうそういないよ♪」
志希父「...もちろんだ!お前は...パパと、ママの娘だ....!」
志希「えへへっ!そうだよね!あたし達ちゃんと家族だよね!」
「...良かった、あたしもちゃんと『家族』を知ってたの、思い出せて!」
「パパとママと、ちゃんと家族なの、知れて良かった!」
志希「....本当に...良かった...」
575: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:15:51.65 ID:kBnx1UOd0
志希父「志希...」
志希「良かった....良かったよぉ....」
志希父「...おいで、志希」
志希「ダッド...パパ!」ギュッ
「あたし、二人の娘で、本当に良かった...!」
志希「良かった....良かったよぉ....」
志希父「...おいで、志希」
志希「ダッド...パパ!」ギュッ
「あたし、二人の娘で、本当に良かった...!」
576: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:16:50.28 ID:kBnx1UOd0
志希父「志希、もう一度聞きたい」
志希「うん」
志希父「お前は今、何をしたい?」
志希「...もちろん、アイドル!」
「アイドルって、本当に面白い子との連続で、興味が尽きないんだ!全く先が読めないの!」
「それに...あたしアイドルになって、やっと...やっと、心を許せる友達ができたんだ」
「フレちゃん、奏ちゃん、周子ちゃん、美嘉ちゃん、そしてプロデューサー...811プロの皆は、18年生きてきた人生で初めてできた、どんなものでも代替できない大切な仲間なんだ」
「それに利嘉ちゃん達...ファンの皆もたくさん、あたしを、一ノ瀬志希を応援してくれてるんだ」
「そんなあたしを受け入れてくれた人達...あたしを仲間だと呼んでくれた811プロのみんなと、あたしを認めてくれたファンのみんなと一緒に、アイドルの世界を解き明かしたい!」
志希「そして、お空の上のママにも届けるんだ」
「ママの育ててくれた志希ちゃんは、今こんなに人生を楽しんでるって!」
志希「うん」
志希父「お前は今、何をしたい?」
志希「...もちろん、アイドル!」
「アイドルって、本当に面白い子との連続で、興味が尽きないんだ!全く先が読めないの!」
「それに...あたしアイドルになって、やっと...やっと、心を許せる友達ができたんだ」
「フレちゃん、奏ちゃん、周子ちゃん、美嘉ちゃん、そしてプロデューサー...811プロの皆は、18年生きてきた人生で初めてできた、どんなものでも代替できない大切な仲間なんだ」
「それに利嘉ちゃん達...ファンの皆もたくさん、あたしを、一ノ瀬志希を応援してくれてるんだ」
「そんなあたしを受け入れてくれた人達...あたしを仲間だと呼んでくれた811プロのみんなと、あたしを認めてくれたファンのみんなと一緒に、アイドルの世界を解き明かしたい!」
志希「そして、お空の上のママにも届けるんだ」
「ママの育ててくれた志希ちゃんは、今こんなに人生を楽しんでるって!」
577: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:17:32.59 ID:kBnx1UOd0
志希「そして、お空の上のママにも届けるんだ」
「ママの育ててくれた志希ちゃんは、今こんなに人生を楽しんでるって!」
志希父「そうか...なら一つ、約束しなさい」
「必ず、頂点を取ってきなさい...一ノ瀬志希はここにありとこのアメリカにも、いや世界中に届くように」
「お前ならきっと...アイドルとして、世界を変えられるはずだ...」
「お前は、パパとママの希望なのだから」
志希「...うん!任せて!」
「だからパパも、これからのあたしを、アイドルとしてもギフテッドのあたしを、ちゃんと見ててね!」
「ママの育ててくれた志希ちゃんは、今こんなに人生を楽しんでるって!」
志希父「そうか...なら一つ、約束しなさい」
「必ず、頂点を取ってきなさい...一ノ瀬志希はここにありとこのアメリカにも、いや世界中に届くように」
「お前ならきっと...アイドルとして、世界を変えられるはずだ...」
「お前は、パパとママの希望なのだから」
志希「...うん!任せて!」
「だからパパも、これからのあたしを、アイドルとしてもギフテッドのあたしを、ちゃんと見ててね!」
578: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:18:18.67 ID:kBnx1UOd0
志希「ただいまー!」
フレデリカ「おかえりなさーい!」
奏「今の気持ちはどう?」
志希「すっっっごい晴れやか!不純物全部分解しきって完全純水だよ!」
美嘉「そっか!じゃあもう安心だね!」
周子「じゃあ気を取り直してあたしの部屋でみんな遊ぼうよ!今夜は寝かさないよ?」
P「おい、明日早い...まあいいや、適当なとこでちゃんと寝ろよ」
奏「さあ、それはどうかしら?」
P「おいおい...」
フレデリカ「おかえりなさーい!」
奏「今の気持ちはどう?」
志希「すっっっごい晴れやか!不純物全部分解しきって完全純水だよ!」
美嘉「そっか!じゃあもう安心だね!」
周子「じゃあ気を取り直してあたしの部屋でみんな遊ぼうよ!今夜は寝かさないよ?」
P「おい、明日早い...まあいいや、適当なとこでちゃんと寝ろよ」
奏「さあ、それはどうかしら?」
P「おいおい...」
579: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:19:12.06 ID:kBnx1UOd0
美嘉「そうだ志希ちゃん、あたし達志希ちゃんのスマホの中勝手に覗いちゃったんだ。ごめんね?」
志希「別に気にしなくていいけど、パスコード分かったの?」
美嘉「うん、だから変えておいたほうがいいよ」
志希「そっかー...じゃあ気が向いたときに変えとくよ」
周子「じゃあみんなシューコちゃんルームへレッツゴー!」
フレデリカ「お菓子とトランプとウノと将棋も用意してあるよ!」
奏「将棋だけすっごい浮いてるわねそれ...」
志希「将棋かーあんまやったことないからちょっと楽しみだなー、早くやりにいこっ♪」
「でもその前に...プロデューサー、ちょっとこっち、耳貸して」
P「?」
志希「あっ、みんなは先に行って準備してていいよー♪」
美嘉「分かった、じゃあ先行って待ってるね★」
周子「ちゃんと来てよー?失踪したってどこまでも追いかけてやるんだから!」
フレデリカ「その時はまた名探偵フレちゃんが華麗に解決しちゃうもんね♪」
奏「あら、心強いわね。それじゃあ、先に行って待ってるわね」
志希「うん!また後で!」
志希「別に気にしなくていいけど、パスコード分かったの?」
美嘉「うん、だから変えておいたほうがいいよ」
志希「そっかー...じゃあ気が向いたときに変えとくよ」
周子「じゃあみんなシューコちゃんルームへレッツゴー!」
フレデリカ「お菓子とトランプとウノと将棋も用意してあるよ!」
奏「将棋だけすっごい浮いてるわねそれ...」
志希「将棋かーあんまやったことないからちょっと楽しみだなー、早くやりにいこっ♪」
「でもその前に...プロデューサー、ちょっとこっち、耳貸して」
P「?」
志希「あっ、みんなは先に行って準備してていいよー♪」
美嘉「分かった、じゃあ先行って待ってるね★」
周子「ちゃんと来てよー?失踪したってどこまでも追いかけてやるんだから!」
フレデリカ「その時はまた名探偵フレちゃんが華麗に解決しちゃうもんね♪」
奏「あら、心強いわね。それじゃあ、先に行って待ってるわね」
志希「うん!また後で!」
580: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:20:37.18 ID:kBnx1UOd0
P「んで、なんの話だ?」
志希「...ママの事パパから聞いたよ、ありがとね」
P「俺は何もしてないぞ?ただ昔話をしただけだ」
志希「ううん、ママがあたし達を恨んでないって事、教えてくれたよ」
「あたしもパパも、ママをずっと苦しめてたって思ってて、それで色々こじらせちゃってたからさ。でも...プロデューサーがそれは間違いだって教えてくれたから、あたし達、やっと自分たちに巻いた鎖をほどけた」
「だから...ありがとうプロデューサー、そして....」
志希「これからもプロデュースよろしくね!あたしに、あたし達に、もっともっと楽しいアイドルの世界を見せてよ!」
P「...ああ!勿論だ!」
志希「...ママの事パパから聞いたよ、ありがとね」
P「俺は何もしてないぞ?ただ昔話をしただけだ」
志希「ううん、ママがあたし達を恨んでないって事、教えてくれたよ」
「あたしもパパも、ママをずっと苦しめてたって思ってて、それで色々こじらせちゃってたからさ。でも...プロデューサーがそれは間違いだって教えてくれたから、あたし達、やっと自分たちに巻いた鎖をほどけた」
「だから...ありがとうプロデューサー、そして....」
志希「これからもプロデュースよろしくね!あたしに、あたし達に、もっともっと楽しいアイドルの世界を見せてよ!」
P「...ああ!勿論だ!」
581: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:21:15.96 ID:kBnx1UOd0
あの後、皆で色んな事を語り合って絆を再確認した私達は、翌日以降のロケにもかつて無い程の集中を持って臨んだ
自分にとっての『家族』を思い出した志希の演技は飛びぬけて輝いていて、それを間近で見ていた私達もそれに呼応するかのようにお互いを高め合っていった
そして最後のシーンの収録が終わったとき、私達は確信していた
この映画は、間違いなく大成功だと...
自分にとっての『家族』を思い出した志希の演技は飛びぬけて輝いていて、それを間近で見ていた私達もそれに呼応するかのようにお互いを高め合っていった
そして最後のシーンの収録が終わったとき、私達は確信していた
この映画は、間違いなく大成功だと...
582: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:22:27.48 ID:kBnx1UOd0
P「えーというわけでこの一週間、みんなお疲れさま!」
奏「ええ、プロデューサーもね」
美嘉「アメリカともこれでお別れかー。寂しいけど、日本に帰って家族にロケの話いっぱいしたいって気持ちも大きいかな★」
フレデリカ「志希ちゃん、パパにまたねーって言ってこなくて大丈夫?」
志希「大丈夫、もう一杯話したし!...それにこれからは、アイドルのあたしを、ちゃんと見て貰えるって分かったから!」
P「オイオイお前ら、確かに明日の今頃には日本の地面を踏んでいるだろうが...今日が終わるのはまだ早いぞ?」
美嘉「どういうこと?」
周子「....あーそっか!まだ今夜は予定があったね♪」
奏「予定?」
P「ああ、アメリカ旅行最後のシメは...あの有名ホテルで記念パーティーだ!」
全員「!!」
P「他の事務所の人達もやってくるから、色んなアイドルと関わって、存分に楽しんで来い!」
周子「ご飯は?」
P「もちろんご馳走がたんまりと出る立食パーティーさ、たんまり食って来いよ」
周子「やった♪」
フレデリカ「タッパーで持って帰れないかなー?」
美嘉「空港で止められるかもしれないから止めときなよ...」
奏「ええ、プロデューサーもね」
美嘉「アメリカともこれでお別れかー。寂しいけど、日本に帰って家族にロケの話いっぱいしたいって気持ちも大きいかな★」
フレデリカ「志希ちゃん、パパにまたねーって言ってこなくて大丈夫?」
志希「大丈夫、もう一杯話したし!...それにこれからは、アイドルのあたしを、ちゃんと見て貰えるって分かったから!」
P「オイオイお前ら、確かに明日の今頃には日本の地面を踏んでいるだろうが...今日が終わるのはまだ早いぞ?」
美嘉「どういうこと?」
周子「....あーそっか!まだ今夜は予定があったね♪」
奏「予定?」
P「ああ、アメリカ旅行最後のシメは...あの有名ホテルで記念パーティーだ!」
全員「!!」
P「他の事務所の人達もやってくるから、色んなアイドルと関わって、存分に楽しんで来い!」
周子「ご飯は?」
P「もちろんご馳走がたんまりと出る立食パーティーさ、たんまり食って来いよ」
周子「やった♪」
フレデリカ「タッパーで持って帰れないかなー?」
美嘉「空港で止められるかもしれないから止めときなよ...」
583: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:23:16.67 ID:kBnx1UOd0
奏「このホテルが、会場...?」
周子&美嘉「「で、でっかーー!!!」」
P「国内でもトップクラスのホテルらしいからな、流石金かかってるわー...」
フレデリカ「すごーい!ウチの事務所何個分かな?」
志希「ん~...ざっと2桁後半は行くんじゃない?」
P「むしろウチどころか、010プロだってタジタジになるレベルのデカさだと思うぞ...」
「まっ、今回企画に参加してる全ての事務所が集まるってのもそうだし、業界の重鎮達が集まって大事な商談やら意見交流をする場でもあるからな。こんぐらい豪華じゃないとダメなんだろうさ」
奏「交流ね...私達も色んな人達に顔を売っておいたほうがいいかもね。次の仕事につながるかもしれないし」
P「そういうこった、他のアイドルとも、映画業界の人達に話しておくのも悪くないと思うぞ」
「まあ、折角だしイイもの食ったりおしゃべりしたりして楽しんでおけ」
周子「そういえば今回010プロも参加してるんだよね?てことはトラプリも...」
P「ああ、トラプリは010の映画の主演だったはずだ、きっと来てると思うぞ」
奏「あら、本当?」
周子「やった!久々に会いにいこーっと!」
周子&美嘉「「で、でっかーー!!!」」
P「国内でもトップクラスのホテルらしいからな、流石金かかってるわー...」
フレデリカ「すごーい!ウチの事務所何個分かな?」
志希「ん~...ざっと2桁後半は行くんじゃない?」
P「むしろウチどころか、010プロだってタジタジになるレベルのデカさだと思うぞ...」
「まっ、今回企画に参加してる全ての事務所が集まるってのもそうだし、業界の重鎮達が集まって大事な商談やら意見交流をする場でもあるからな。こんぐらい豪華じゃないとダメなんだろうさ」
奏「交流ね...私達も色んな人達に顔を売っておいたほうがいいかもね。次の仕事につながるかもしれないし」
P「そういうこった、他のアイドルとも、映画業界の人達に話しておくのも悪くないと思うぞ」
「まあ、折角だしイイもの食ったりおしゃべりしたりして楽しんでおけ」
周子「そういえば今回010プロも参加してるんだよね?てことはトラプリも...」
P「ああ、トラプリは010の映画の主演だったはずだ、きっと来てると思うぞ」
奏「あら、本当?」
周子「やった!久々に会いにいこーっと!」
584: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:24:19.92 ID:kBnx1UOd0
===========会場=================
P「じゃ、また後でな」
美嘉「プロデューサーはどうすんの?」
P「折角業界の偉い方々が大勢来てるんだ、プロデューサー兼社長として色々お話しに行っとかないとな」
奏「なら、頑張ってきてね」
P「ああ、んじゃ行ってくるわ」
フレデリカ「じゃああたし達も遊んでくる―!」ビューン
志希「あたしもあたしもー!」ビューン
美嘉「ちょっ、そんなに走ったらあぶないって!...行っちゃった」
周子「まあ大丈夫でしょ、あたし達も楽しもーや♪」
奏「ええ、折角のパーティーだもの。ここ一週間ロケで忙しかったし、偶には思いっきり羽を伸ばしましょ」
???「そうそう!折角の立食パーティだもん!楽しまないと損損!」
...?いま私達以外の声がしたような....
P「じゃ、また後でな」
美嘉「プロデューサーはどうすんの?」
P「折角業界の偉い方々が大勢来てるんだ、プロデューサー兼社長として色々お話しに行っとかないとな」
奏「なら、頑張ってきてね」
P「ああ、んじゃ行ってくるわ」
フレデリカ「じゃああたし達も遊んでくる―!」ビューン
志希「あたしもあたしもー!」ビューン
美嘉「ちょっ、そんなに走ったらあぶないって!...行っちゃった」
周子「まあ大丈夫でしょ、あたし達も楽しもーや♪」
奏「ええ、折角のパーティーだもの。ここ一週間ロケで忙しかったし、偶には思いっきり羽を伸ばしましょ」
???「そうそう!折角の立食パーティだもん!楽しまないと損損!」
...?いま私達以外の声がしたような....
585: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:25:25.44 ID:kBnx1UOd0
奏「って貴方たちは!」
加蓮「やっほー!久しぶりだね811プロのみんな!」
凛「やっぱりみんな来てたんだね」
周子「加蓮ちゃん!それに凛ちゃんも!」
美嘉「...あれ?トラプリって3人組だよね?一人足りなくない?」
凛「ああ、奈緒ならあそこで固まってるよ」
周子「えっ?」
奈緒「すげぇ...本物のシュウコとカナデ総統と美嘉軍隊長だ!すげー!」
周子「いやそりゃ本物だけども...てか最近はあんまかち合う事なかったけどちょくちょくオーディションで対決しとるやん」
あの周子と加蓮のオーディションでの対決以来、私達とトライアドプリムスは多くのオーディションでぶつかり合ってきていた
お互い勝率は五分五分といったところだけど、トライアドプリムスとの戦いは勝っても負けても得るものが多くて、毎回貴重な経験を積むことができるのよね
加蓮「やっほー!久しぶりだね811プロのみんな!」
凛「やっぱりみんな来てたんだね」
周子「加蓮ちゃん!それに凛ちゃんも!」
美嘉「...あれ?トラプリって3人組だよね?一人足りなくない?」
凛「ああ、奈緒ならあそこで固まってるよ」
周子「えっ?」
奈緒「すげぇ...本物のシュウコとカナデ総統と美嘉軍隊長だ!すげー!」
周子「いやそりゃ本物だけども...てか最近はあんまかち合う事なかったけどちょくちょくオーディションで対決しとるやん」
あの周子と加蓮のオーディションでの対決以来、私達とトライアドプリムスは多くのオーディションでぶつかり合ってきていた
お互い勝率は五分五分といったところだけど、トライアドプリムスとの戦いは勝っても負けても得るものが多くて、毎回貴重な経験を積むことができるのよね
586: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:27:14.08 ID:kBnx1UOd0
加蓮「いやーなんか最近奈緒ったら『銀河戦神シュウコ』に嵌っちゃったみたいでさ、DVDも全巻買っては一気見して翌日寝坊してきたこともあったし」
周子「奈緒ちゃん、ロボット物も守備範囲やったんやね」
奈緒「実はこの前の映画公開記念イベントも変装して行ったんだ...等身大FULL・ムーンに生の役者たち...めちゃくちゃ楽しかったよ!」
奏「ふふっ、ありがと!」
周子「てか来てたんなら言ってくれりゃよかったのに」
奈緒「そりゃダメだよ、他のファンもいっぱいいたんだしアタシだけ特別扱いしてもらうのも嫌だからさ」
美嘉「成程!アイドルとしてもファンとしてもプロなんだね奈緒ちゃん!」
奈緒「そういうこと!」
周子「奈緒ちゃん、ロボット物も守備範囲やったんやね」
奈緒「実はこの前の映画公開記念イベントも変装して行ったんだ...等身大FULL・ムーンに生の役者たち...めちゃくちゃ楽しかったよ!」
奏「ふふっ、ありがと!」
周子「てか来てたんなら言ってくれりゃよかったのに」
奈緒「そりゃダメだよ、他のファンもいっぱいいたんだしアタシだけ特別扱いしてもらうのも嫌だからさ」
美嘉「成程!アイドルとしてもファンとしてもプロなんだね奈緒ちゃん!」
奈緒「そういうこと!」
587: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:28:33.78 ID:kBnx1UOd0
凛「でも、私は美嘉に会えたのが一番うれしいかな」
美嘉「あたし?」
凛「私、美嘉を見てアイドルに憧れてこの業界に入ったの。その憧れはBランクになった今でも変わらない、美嘉は私の憧れなんだ」
奏「あら、気が合うわね」
周子「あたし達がアイドル目指すきっかけも美嘉ちゃんだったもんね」
美嘉「えへへ...なんか照れるなぁ」
加蓮「...ねぇ、あたし思うんだ」
「もしこの先アイドルのてっぺんを狙う時、その時ぶつかるのはきっと811プロだろうなぁって」
奏「...ええ、私も、トライアドプリムスは最大のライバル、そう思っているわ」
加蓮「だよね!...だからお互い、ここからもっと上を目指そう!」
「そしていつか、頂上で戦おう!」
凛「そうだね、その時は負けないよ」
美嘉「もちろん!折角みんなの憧れになれたんだもん!最高の舞台で、皆と踊りたいな★」
奈緒「あたしも、一緒に歩んできた凛と加蓮、そしてあたしに最高の夢を見せてくれてるあたし達のプロデューサーと一緒に頂点を目指す!」
周子「あたしも811プロの皆と、本気でトップを狙っていくよー♪」
トラプリ「だから」
811「だから」
全員「いつか頂上で戦おう!」
美嘉「あたし?」
凛「私、美嘉を見てアイドルに憧れてこの業界に入ったの。その憧れはBランクになった今でも変わらない、美嘉は私の憧れなんだ」
奏「あら、気が合うわね」
周子「あたし達がアイドル目指すきっかけも美嘉ちゃんだったもんね」
美嘉「えへへ...なんか照れるなぁ」
加蓮「...ねぇ、あたし思うんだ」
「もしこの先アイドルのてっぺんを狙う時、その時ぶつかるのはきっと811プロだろうなぁって」
奏「...ええ、私も、トライアドプリムスは最大のライバル、そう思っているわ」
加蓮「だよね!...だからお互い、ここからもっと上を目指そう!」
「そしていつか、頂上で戦おう!」
凛「そうだね、その時は負けないよ」
美嘉「もちろん!折角みんなの憧れになれたんだもん!最高の舞台で、皆と踊りたいな★」
奈緒「あたしも、一緒に歩んできた凛と加蓮、そしてあたしに最高の夢を見せてくれてるあたし達のプロデューサーと一緒に頂点を目指す!」
周子「あたしも811プロの皆と、本気でトップを狙っていくよー♪」
トラプリ「だから」
811「だから」
全員「いつか頂上で戦おう!」
588: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:29:03.75 ID:kBnx1UOd0
加蓮「よし!じゃあシリアスなムードを出したところでパーティーに戻ろう!」
周子「さんせー♪おっ!あれ美味しそう!」
奈緒「ちょっと加蓮!お前さっきから脂っこいもん食い過ぎだぞ!?もっと栄養あるものをなぁ!?」
美嘉「周子ちゃん盛り過ぎだよ!食べられる分だけにしなって!」
奏&凛「...ふふっ!」
周子「さんせー♪おっ!あれ美味しそう!」
奈緒「ちょっと加蓮!お前さっきから脂っこいもん食い過ぎだぞ!?もっと栄養あるものをなぁ!?」
美嘉「周子ちゃん盛り過ぎだよ!食べられる分だけにしなって!」
奏&凛「...ふふっ!」
589: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:29:51.07 ID:kBnx1UOd0
美嘉ちゃんの忠告を無視して走ると、やっぱ危ないわけで
あたしは案の定前から歩いてきたにぶつかってしまうのでした
ドンッ!
男「ってえ!気を付けろ!」
志希「あっ!ごめんね?」
...あれ?
なんかこの顔、それにこの匂い、既視感があるような...
あたしは案の定前から歩いてきたにぶつかってしまうのでした
ドンッ!
男「ってえ!気を付けろ!」
志希「あっ!ごめんね?」
...あれ?
なんかこの顔、それにこの匂い、既視感があるような...
590: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:30:47.12 ID:kBnx1UOd0
志希「...ん?お兄さんどっかで会ったことある?」
男「!...気のせいだろう。んじゃ俺急いでるんで!」
志希「そうなの?じゃあねー!」
んー?まあ思いだせないって事は、大して興味深い人じゃなかったんだろう
...だと思うんだけど、なーんか引っかかるんだよねー
フレデリカ「志希ちゃん大丈夫?」
志希「全然大丈夫だよー!やっぱ美嘉ちゃんの言うことは聞いとくべきだったね」
フレデリカ「そうだねー、フレちゃん反省。ちょっとゆっくり歩こうか」
志希「そうだねー、じゃあ気を取り直して冒険に出掛けよー!」
フレデリカ「おー!...あれっ?早速お宝見つけたよ!」
志希「えっ、どれどれ...?」
フレデリカ「なんかのカードかなあ?よっと、カードは拾った!」
志希「これ、名刺だね。さっきの人が落としてったのかな。なになに...?」
男「!...気のせいだろう。んじゃ俺急いでるんで!」
志希「そうなの?じゃあねー!」
んー?まあ思いだせないって事は、大して興味深い人じゃなかったんだろう
...だと思うんだけど、なーんか引っかかるんだよねー
フレデリカ「志希ちゃん大丈夫?」
志希「全然大丈夫だよー!やっぱ美嘉ちゃんの言うことは聞いとくべきだったね」
フレデリカ「そうだねー、フレちゃん反省。ちょっとゆっくり歩こうか」
志希「そうだねー、じゃあ気を取り直して冒険に出掛けよー!」
フレデリカ「おー!...あれっ?早速お宝見つけたよ!」
志希「えっ、どれどれ...?」
フレデリカ「なんかのカードかなあ?よっと、カードは拾った!」
志希「これ、名刺だね。さっきの人が落としてったのかな。なになに...?」
591: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:31:15.21 ID:kBnx1UOd0
阿苦都苦出版
592: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:31:53.77 ID:kBnx1UOd0
志希「阿苦都苦出版...?」
フレデリカ「さっきの人記者さんだったんだ!どうする?返しに行く?」
志希「....いや、貰っとこうよ!名刺だしもともと配るものでしょ!」
フレデリカ「それもそうだねー♪じゃあ次の目的地までレッツゴー!」
志希「おー♪」
フレデリカ「さっきの人記者さんだったんだ!どうする?返しに行く?」
志希「....いや、貰っとこうよ!名刺だしもともと配るものでしょ!」
フレデリカ「それもそうだねー♪じゃあ次の目的地までレッツゴー!」
志希「おー♪」
593: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:39:27.86 ID:kBnx1UOd0
皆と一旦別れ、いろんな人と話しながらパーティーを楽しみながら歩いていると、プロデューサーさんが誰かと話しているのを見つけた
プロデューサーさん、随分親しく話してるみたいだけど、相手の男性は誰かしら?
結構年を取ってるように見えるし、映画業界のお偉いさんかしら?
奏「プロデューサーさん、お仕事は順調?」
P「奏か、まあぼちぼちってとこかな」
男性「確か君は....811プロの速水奏君だったかな?」
P「はい、ウチのエースなんです」
男性「そうか...P君、なかなか見る目がある様じゃないか」
P「そんな...ただ運が良かっただけですよ」
奏「それで、貴方は一体...?プロデューサーさんのお知り合いですか?」
男性「私かね?私は『891プロ』という事務所で社長をやっているものだよ」
奏「891プロって...えっ!あの891プロ!?」
P「ああ、アイドルだけじゃなく芸人、歌手、モデルと多くの芸能分野の最先端を行く、あの超大手芸能事務所の891プロだ」
「アイドル部門以外での稼ぎも考えると、010プロの倍はでかい事務所だな」
奏「プロデューサーさん....そんな大きな事務所の社長さんとどんなご関係?」
P「んー...まあかつての仕事仲間で、恩人ってとこかな」
奏「恩人...?」
891社長「...おっとすまない!私は次の商談があるので失礼させてもらうよ。P君、またいつか会おう!」
P「はい!またいつかお会いしましょう!」
....プロデューサーって、何者?
プロデューサーさん、随分親しく話してるみたいだけど、相手の男性は誰かしら?
結構年を取ってるように見えるし、映画業界のお偉いさんかしら?
奏「プロデューサーさん、お仕事は順調?」
P「奏か、まあぼちぼちってとこかな」
男性「確か君は....811プロの速水奏君だったかな?」
P「はい、ウチのエースなんです」
男性「そうか...P君、なかなか見る目がある様じゃないか」
P「そんな...ただ運が良かっただけですよ」
奏「それで、貴方は一体...?プロデューサーさんのお知り合いですか?」
男性「私かね?私は『891プロ』という事務所で社長をやっているものだよ」
奏「891プロって...えっ!あの891プロ!?」
P「ああ、アイドルだけじゃなく芸人、歌手、モデルと多くの芸能分野の最先端を行く、あの超大手芸能事務所の891プロだ」
「アイドル部門以外での稼ぎも考えると、010プロの倍はでかい事務所だな」
奏「プロデューサーさん....そんな大きな事務所の社長さんとどんなご関係?」
P「んー...まあかつての仕事仲間で、恩人ってとこかな」
奏「恩人...?」
891社長「...おっとすまない!私は次の商談があるので失礼させてもらうよ。P君、またいつか会おう!」
P「はい!またいつかお会いしましょう!」
....プロデューサーって、何者?
594: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:40:28.81 ID:kBnx1UOd0
その後、それぞれでパーティーを楽しんだ私達はホテルへ戻った後、一週間たまりにたまった疲れ癒そうとすぐにベッドに沈んだ
そして翌日......
========空港============
全員「ただいまー!」
周子「いやー、とうとう帰ってきたねー日本」
フレデリカ「なんか今思うとあっという間だったねー♪」
志希「うん、たった一週間だったからね」
「でも...すっごく面白い一週間だった!」
美嘉「ていうかあたし、調子に乗って家族へのお土産買いすぎちゃった★...重い」
奏「ちなみにプロデューサーさん、明日からの予定はどうなってるの?」
P「海外ロケ開けだからな、念のため明日から3日は全員オフにしてある」
「だがオフが明けたら完成記念LIVEがあるからな、皆時差ボケとかしっかり治して、体調整えておくように」
全員「はーい!」
周子「なんかまとまった休みって久々な気がするね」
美嘉「それだけあたし達が成長してるって事だよ!」
奏「そうね、そして今回の映画出演でもっともっと、私達は階段を上ることができるはず」
「これからもこの調子で、皆でアイドルという果てしない階段、駆け上がっていきましょう!」
周子美嘉志希フレ「「「「おー!!」」」」
そして翌日......
========空港============
全員「ただいまー!」
周子「いやー、とうとう帰ってきたねー日本」
フレデリカ「なんか今思うとあっという間だったねー♪」
志希「うん、たった一週間だったからね」
「でも...すっごく面白い一週間だった!」
美嘉「ていうかあたし、調子に乗って家族へのお土産買いすぎちゃった★...重い」
奏「ちなみにプロデューサーさん、明日からの予定はどうなってるの?」
P「海外ロケ開けだからな、念のため明日から3日は全員オフにしてある」
「だがオフが明けたら完成記念LIVEがあるからな、皆時差ボケとかしっかり治して、体調整えておくように」
全員「はーい!」
周子「なんかまとまった休みって久々な気がするね」
美嘉「それだけあたし達が成長してるって事だよ!」
奏「そうね、そして今回の映画出演でもっともっと、私達は階段を上ることができるはず」
「これからもこの調子で、皆でアイドルという果てしない階段、駆け上がっていきましょう!」
周子美嘉志希フレ「「「「おー!!」」」」
595: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:41:05.19 ID:kBnx1UOd0
フレデリカ「そうだ!折角みんなお休み一緒なんだし、皆でどっか遊びに行こうよ!」
志希「さんせー!」
美嘉「じゃあ、この前渋谷の方に出来た新しいカフェとかいってみない?」
奏「ああ、あのプリンが美味しいって評判のとこね。いいんじゃない?」
周子「プロデューサーは?どっか行きたいとこある?」
P「えっ、俺?」
周子「だってプロデューサーも休みでしょ?なら一緒に行こうよ」
P「いやいや、俺はまだLIVEの打ち合わせとかその他諸々の仕事があるから休みじゃねえよ」
フレデリカ「えー!?」
志希「さんせー!」
美嘉「じゃあ、この前渋谷の方に出来た新しいカフェとかいってみない?」
奏「ああ、あのプリンが美味しいって評判のとこね。いいんじゃない?」
周子「プロデューサーは?どっか行きたいとこある?」
P「えっ、俺?」
周子「だってプロデューサーも休みでしょ?なら一緒に行こうよ」
P「いやいや、俺はまだLIVEの打ち合わせとかその他諸々の仕事があるから休みじゃねえよ」
フレデリカ「えー!?」
596: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:42:05.30 ID:kBnx1UOd0
美嘉「どうしても駄目なの?偶にはしっかり休むことも大切だよ?」
P「ちゃんと休めるときにしっかり休んでるから大丈夫だよ」
「それに、アイドルが集まって遊んでるとこに俺みたいなおっさんが混じって変な噂立てられても困るだろ?だから俺の事はいいから皆で楽しんできな」
周子「そっか...でも今度はPさんも一緒やからね?」
P「まあ、そのうちな」
奏「...なんか適当に誤魔化そうとしてない?」
P「気のせいだよ。んじゃお前ら、とりあえず今日は現地で解散ってことで、俺は用事あるから帰るわ」
「お前らも気を付けて帰れよー!」
奏「..........」
....本当に、気のせいなのかしら...ね?
P「ちゃんと休めるときにしっかり休んでるから大丈夫だよ」
「それに、アイドルが集まって遊んでるとこに俺みたいなおっさんが混じって変な噂立てられても困るだろ?だから俺の事はいいから皆で楽しんできな」
周子「そっか...でも今度はPさんも一緒やからね?」
P「まあ、そのうちな」
奏「...なんか適当に誤魔化そうとしてない?」
P「気のせいだよ。んじゃお前ら、とりあえず今日は現地で解散ってことで、俺は用事あるから帰るわ」
「お前らも気を付けて帰れよー!」
奏「..........」
....本当に、気のせいなのかしら...ね?
597: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:42:53.59 ID:kBnx1UOd0
【速報!!】
奏「『イチノセ』め...やってくれたわね....」
iDOL MOVIE BIGBANG参加作品
奏「ミスティックエリクシル....あれは我が組織にとって『存在した』という痕跡すら残してはいけないものよ」
「必ず、組織の総力を挙げて末梢せねばならない」
構成員「ボス!例のブツの手がかりが見つかりました!」
奏「...続けなさい」
構成員「はっ!戸籍を改変されていたので今まで発覚していなかったのですが、奴にはどうやら娘がいたようで!」
「奴は生前、その娘に例のブツの手がかりらしきものを渡していたようです!」
奏「して、その娘の名は?」
志希「くしゅん!」
志希「んー、誰か志希ちゃんの事噂してる?」
奏「『イチノセ』め...やってくれたわね....」
iDOL MOVIE BIGBANG参加作品
奏「ミスティックエリクシル....あれは我が組織にとって『存在した』という痕跡すら残してはいけないものよ」
「必ず、組織の総力を挙げて末梢せねばならない」
構成員「ボス!例のブツの手がかりが見つかりました!」
奏「...続けなさい」
構成員「はっ!戸籍を改変されていたので今まで発覚していなかったのですが、奴にはどうやら娘がいたようで!」
「奴は生前、その娘に例のブツの手がかりらしきものを渡していたようです!」
奏「して、その娘の名は?」
志希「くしゅん!」
志希「んー、誰か志希ちゃんの事噂してる?」
598: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:43:31.96 ID:kBnx1UOd0
811プロ総出演!!
黒服「イチノセシキだな?」
志希「あー、キミあんまいい匂いしないからデートの誘いならパスね」
黒服「...ついてきてもらおうか」
志希「きゃっ!ちょっと何なのさ!乱暴するようなら警察を」
黒服2「少し黙っていてもらおうか」ゴンッ
志希「ッ!.....」ガクッ
黒服「手間取らせてくれる...行くぞ」
黒服2「げへへ、これで俺たちも昇進間違いなしだな」
???「うーん?残念だけど解雇だと思うよ?」
黒服「なっ、だれd!」バキューン
黒服「」
黒服2「ア二キ!」
???「ごめんね?」ザシュッ
黒服2「がっ!そん、な...」ガクッ
???「あーあ、折角お気に入りの服だったのになー」
黒服「イチノセシキだな?」
志希「あー、キミあんまいい匂いしないからデートの誘いならパスね」
黒服「...ついてきてもらおうか」
志希「きゃっ!ちょっと何なのさ!乱暴するようなら警察を」
黒服2「少し黙っていてもらおうか」ゴンッ
志希「ッ!.....」ガクッ
黒服「手間取らせてくれる...行くぞ」
黒服2「げへへ、これで俺たちも昇進間違いなしだな」
???「うーん?残念だけど解雇だと思うよ?」
黒服「なっ、だれd!」バキューン
黒服「」
黒服2「ア二キ!」
???「ごめんね?」ザシュッ
黒服2「がっ!そん、な...」ガクッ
???「あーあ、折角お気に入りの服だったのになー」
599: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:44:10.09 ID:kBnx1UOd0
志希「うーん...あれ、確かあたし殴られて...」
???「おはよー!」
志希「...キミ誰?」
一人の少女の平穏は今
???「というわけで!志希ちゃんはアタシが組を乗っ取るための人質になってもらいます!」
志希「人質!?ってかキミ誰!?」
???「アタシ?」
フレデリカ「アタシはフレデリカ!ふつーのギャングの女の子だよー♪」
イカれたギャングにより脆くも崩れ去る!
志希「ギャングはフツーじゃないでしょー!」
???「おはよー!」
志希「...キミ誰?」
一人の少女の平穏は今
???「というわけで!志希ちゃんはアタシが組を乗っ取るための人質になってもらいます!」
志希「人質!?ってかキミ誰!?」
???「アタシ?」
フレデリカ「アタシはフレデリカ!ふつーのギャングの女の子だよー♪」
イカれたギャングにより脆くも崩れ去る!
志希「ギャングはフツーじゃないでしょー!」
600: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:45:21.27 ID:kBnx1UOd0
美嘉「一ノ瀬志希さん、貴方は今この国最大のギャング『ヴァニタス・ファミリー』に狙われています」
フレデリカ「つまり志希ちゃんはあいつらにハチの巣にされるか、命がけであたし達の人質になるしか選択肢ないってワケ♪」
志希「ていうか警察のくせになんでギャングの仲間なの?」
美嘉「やむを得ない事情があるの!あたしだって嫌だよ!」
フレデリカ「つれないこと言わないでよー、あたし達の絆パワーは全米一でしょ?」
美嘉「あんたのせいでどんだけ痛い目見てきたと思ってんのさ!?ほんっとに不本意なんだから!...ッ!皆伏せて!」
ドカーン!!
少女を巡り暴走するギャングたち
黒服「『イチノセ』の娘を渡せ!」
美嘉「一ノ瀬さん、ここに隠れてて」
志希「でも!」
美嘉「大丈夫、あんなチンピラなんかには負けないから」
数十秒後
黒服の山 チーン
フレデリカ「お片付け終わり―!」
美嘉「アンタねぇ!あたしまで巻き込むところだったじゃん!」
フレデリカ「あははー!メンゴメンゴ!」
志希「ワーオ!...これ現実?」
フレデリカ「つまり志希ちゃんはあいつらにハチの巣にされるか、命がけであたし達の人質になるしか選択肢ないってワケ♪」
志希「ていうか警察のくせになんでギャングの仲間なの?」
美嘉「やむを得ない事情があるの!あたしだって嫌だよ!」
フレデリカ「つれないこと言わないでよー、あたし達の絆パワーは全米一でしょ?」
美嘉「あんたのせいでどんだけ痛い目見てきたと思ってんのさ!?ほんっとに不本意なんだから!...ッ!皆伏せて!」
ドカーン!!
少女を巡り暴走するギャングたち
黒服「『イチノセ』の娘を渡せ!」
美嘉「一ノ瀬さん、ここに隠れてて」
志希「でも!」
美嘉「大丈夫、あんなチンピラなんかには負けないから」
数十秒後
黒服の山 チーン
フレデリカ「お片付け終わり―!」
美嘉「アンタねぇ!あたしまで巻き込むところだったじゃん!」
フレデリカ「あははー!メンゴメンゴ!」
志希「ワーオ!...これ現実?」
601: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:47:56.05 ID:kBnx1UOd0
周子「やめときや、こいつらはあんた達にゃ荷が重いて」
黒服「アンダーボス!」
志希「アンダーボスだって!?」
美嘉「『ヴァニタス・ファミリー』のナンバー2って事ね」
周子「シュウコ・シオミいいます、よろしゅーな♪」
「ああ、別に覚えてくれなくてかまへんよ?あんた達はここで首と体がおさらばするんやし❤」
フレデリカ「あははっ!周子ちゃんすごーい!」
周子「せやろー?どうやらあんたもあたしと同類みたいやね」
美嘉「ちょっとフレちゃん!今はこいつと争ってる場合じゃないって!」
志希「まるで映画みたいだね、美嘉ちゃんポップコーン買ってきてー♪」
美嘉「あんたも呑気なこと言ってないで逃げるよ!」
そして少女は、自らの『運命』を知る
美嘉「一ノ瀬さん、よく聞いて...」
志希「えっ...」
志希「このまま終わりになんてしない。パパが私に命がけでつないだこの思い...絶対に守り抜く!」
「お願いフレちゃん...力を貸して!」
フレデリカ「....うん!分かった!」
黒服「アンダーボス!」
志希「アンダーボスだって!?」
美嘉「『ヴァニタス・ファミリー』のナンバー2って事ね」
周子「シュウコ・シオミいいます、よろしゅーな♪」
「ああ、別に覚えてくれなくてかまへんよ?あんた達はここで首と体がおさらばするんやし❤」
フレデリカ「あははっ!周子ちゃんすごーい!」
周子「せやろー?どうやらあんたもあたしと同類みたいやね」
美嘉「ちょっとフレちゃん!今はこいつと争ってる場合じゃないって!」
志希「まるで映画みたいだね、美嘉ちゃんポップコーン買ってきてー♪」
美嘉「あんたも呑気なこと言ってないで逃げるよ!」
そして少女は、自らの『運命』を知る
美嘉「一ノ瀬さん、よく聞いて...」
志希「えっ...」
志希「このまま終わりになんてしない。パパが私に命がけでつないだこの思い...絶対に守り抜く!」
「お願いフレちゃん...力を貸して!」
フレデリカ「....うん!分かった!」
602: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:48:52.39 ID:kBnx1UOd0
志希「なっ!あいつは!?」
周子「やっと決着がつけられるねぇ!フレちゃん!」
フレデリカ「...ごめんね?今はまじめにやらなきゃいけないんだ」
周子「つまり今まで本気じゃなかったって事...?いいじゃんいいじゃん!つまりあたしも本気でぶっ殺しに行ってもいいって事だよねぇ!!」
周子「ごめんね奏...負けちゃった...」
奏「いいのよ...貴方は十分役に立ったわ」チャキッ
志希「えっ?」
フレデリカ「危ない志希っ!?」
バキューン
志希「ママ...ママ!」
「ずっと、ずっとあたしを守ってくれてたんだね....」
フレデリカ「志希....大きく、なったね♪」
志希「ママァ!!!」
周子「やっと決着がつけられるねぇ!フレちゃん!」
フレデリカ「...ごめんね?今はまじめにやらなきゃいけないんだ」
周子「つまり今まで本気じゃなかったって事...?いいじゃんいいじゃん!つまりあたしも本気でぶっ殺しに行ってもいいって事だよねぇ!!」
周子「ごめんね奏...負けちゃった...」
奏「いいのよ...貴方は十分役に立ったわ」チャキッ
志希「えっ?」
フレデリカ「危ない志希っ!?」
バキューン
志希「ママ...ママ!」
「ずっと、ずっとあたしを守ってくれてたんだね....」
フレデリカ「志希....大きく、なったね♪」
志希「ママァ!!!」
603: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:49:33.63 ID:kBnx1UOd0
主題歌『PROUST EFFECT』(一ノ瀬志希)
奏「まさか、なぜ貴様がそれを!?」
志希「これが、パパとママの残してくれた最後の希望!」
「あたしが、全部終わらせるんだ!」
LAST NOTE
女神の香水
来週ロードショー
フレデリカ「同時上映は、うえきちゃんの地球侵略物語!」
奏「まさか、なぜ貴様がそれを!?」
志希「これが、パパとママの残してくれた最後の希望!」
「あたしが、全部終わらせるんだ!」
LAST NOTE
女神の香水
来週ロードショー
フレデリカ「同時上映は、うえきちゃんの地球侵略物語!」
604: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:50:18.77 ID:kBnx1UOd0
=======LIVE会場=========
奏「というわけで、来週から私達が出演する『LAST NOTE』がロードショーされるわ」
美嘉「ハリウッドでのあたし達の活躍、みんな目に焼き付けてねー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
ワーオ、すっごい熱気!
パパも、ママも、こうやってアイドルやって観客を熱狂させる志希ちゃんを見て、笑顔になってくれてるかな?
....やっぱり、アイドル続けてて良かった!
とと、そろそろ出番だよね
周子「てなわけでー、今日の主役の登場だよ!」
フレデリカ「志希ちゃん!キミに決めた!」
奏「というわけで、来週から私達が出演する『LAST NOTE』がロードショーされるわ」
美嘉「ハリウッドでのあたし達の活躍、みんな目に焼き付けてねー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
ワーオ、すっごい熱気!
パパも、ママも、こうやってアイドルやって観客を熱狂させる志希ちゃんを見て、笑顔になってくれてるかな?
....やっぱり、アイドル続けてて良かった!
とと、そろそろ出番だよね
周子「てなわけでー、今日の主役の登場だよ!」
フレデリカ「志希ちゃん!キミに決めた!」
605: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:50:57.96 ID:kBnx1UOd0
舞台から、仲間があたしを呼ぶ声がする
どんな時でも答えてあげたくなる、あたしのかけがえのない仲間の声が
だから...期待には応えなくっちゃね!
志希「やっほー!呼ばれて飛び出て志希ちゃんだよー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
志希「今日は主題歌にもなったあたしの新曲、『PROUST EFFECT』の初披露だよー!楽しんでいってね!」
イヨッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
あたしを受け入れてくれる、たくさんの歓声に答えるために前に出る
その時、ふと優しい匂いがした
客席のど真ん中に、あたしに笑顔を向けるパパがいた
そして
その傍らに、優しく微笑むママが見えた気がした
どんな時でも答えてあげたくなる、あたしのかけがえのない仲間の声が
だから...期待には応えなくっちゃね!
志希「やっほー!呼ばれて飛び出て志希ちゃんだよー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
志希「今日は主題歌にもなったあたしの新曲、『PROUST EFFECT』の初披露だよー!楽しんでいってね!」
イヨッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
あたしを受け入れてくれる、たくさんの歓声に答えるために前に出る
その時、ふと優しい匂いがした
客席のど真ん中に、あたしに笑顔を向けるパパがいた
そして
その傍らに、優しく微笑むママが見えた気がした
606: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:51:44.37 ID:kBnx1UOd0
....そっか
二人とも、見に来てくれたんだね
....なら
志希「みんなー!今日は皆の視覚野に、皆の人生史上最高で刺激的な物、焼き付けてあげる!」
「だから皆!思いっきり楽しんで!アリーナの香りを嗅ぐたびに、脳が今日の事を思い出すくらいに!」
最高のトリップ、させてあげないとね!
パパ、ママ、見ててね!
いつか二人の希望が、トップアイドルになるところを!
二人とも、見に来てくれたんだね
....なら
志希「みんなー!今日は皆の視覚野に、皆の人生史上最高で刺激的な物、焼き付けてあげる!」
「だから皆!思いっきり楽しんで!アリーナの香りを嗅ぐたびに、脳が今日の事を思い出すくらいに!」
最高のトリップ、させてあげないとね!
パパ、ママ、見ててね!
いつか二人の希望が、トップアイドルになるところを!
607: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:52:10.77 ID:kBnx1UOd0
Chapter11 「My Hope Eau De Toilette」
608: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:52:50.75 ID:kBnx1UOd0
その後、記録的な成功を収めた記念LIVEの影響も相まってか、「LAST NOTE」は大ヒット!
海外でも公開され、811プロのアイドル達の名は海の向こうでも確実に広まっていった....
でも、私達はまだ気づいていなかった
このiDOL MOVIE BIGBANGに、アイドル業界に潜む真っ黒な闇が潜んでいたという事を
物語を動かす歯車が、少しずつ狂い始めているということを
それは、『私達』の物語が大きく動き始める予兆だったということを、この時の私達はまだ、知らない
海外でも公開され、811プロのアイドル達の名は海の向こうでも確実に広まっていった....
でも、私達はまだ気づいていなかった
このiDOL MOVIE BIGBANGに、アイドル業界に潜む真っ黒な闇が潜んでいたという事を
物語を動かす歯車が、少しずつ狂い始めているということを
それは、『私達』の物語が大きく動き始める予兆だったということを、この時の私達はまだ、知らない
609: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/01(月) 23:53:28.73 ID:kBnx1UOd0
P「369、WEST、193...あと456はシロ...か」
「まだまだ手が届く気はしないが...あの子達のおかげで確実に近づいていることは確か」
「...必ず、突き止める」
「そして、いつか来るその時は....」
必ず、俺の手で!
To Be Continued......
「まだまだ手が届く気はしないが...あの子達のおかげで確実に近づいていることは確か」
「...必ず、突き止める」
「そして、いつか来るその時は....」
必ず、俺の手で!
To Be Continued......
619: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:41:06.71 ID:Bt4dMeta0
それではChapter12、投下始めていきます
どうしても時間の捻出ができず更新が深夜になってしまうのは申し訳ない.....
どうしても時間の捻出ができず更新が深夜になってしまうのは申し訳ない.....
620: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:43:36.53 ID:Bt4dMeta0
iDOL MOVIE BIGBANGが成功してから少し後
季節は秋の中頃、段々と肌寒くなってきて外出にコートが欠かせなくなってきた頃
今を時めくカリスマギャルことあたし、城ケ崎美嘉は、かつてない危機に陥っていた
それは....
美嘉「ど、どうしよ...」
奏「これは...多分マズい...のよね?」
美嘉「うん....すっごく」
\ バアァァァァァァァン!!!! /
(模試の結果)
大学受験である!!!!!
季節は秋の中頃、段々と肌寒くなってきて外出にコートが欠かせなくなってきた頃
今を時めくカリスマギャルことあたし、城ケ崎美嘉は、かつてない危機に陥っていた
それは....
美嘉「ど、どうしよ...」
奏「これは...多分マズい...のよね?」
美嘉「うん....すっごく」
\ バアァァァァァァァン!!!! /
(模試の結果)
大学受験である!!!!!
621: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:44:10.90 ID:Bt4dMeta0
Chapter12「The enemy of the White paper!!」
622: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:46:08.01 ID:Bt4dMeta0
美嘉「やばいって、もう完っ全にヤバいって!」
奏「落ち着いて美嘉、焦り過ぎて語彙力が無くなってるわよ」
周子「大丈夫だよ美嘉ちゃん。あたしだって大学行ってないけど何とかなってるし!」
P「いや、お前は大分特殊な例だからな...?」
「まあ実際、ちょっとでも行く気があるなら大学はちゃんと行っといたほうがいいぞ。後から行っといてよかったってちゃんと思えるから」
周子「経験者は語るってやつ?」
P「そんなところだ。将来の選択肢が増えるって意味でも、単純な経験としても、行っておくに越したことはない」
奏「落ち着いて美嘉、焦り過ぎて語彙力が無くなってるわよ」
周子「大丈夫だよ美嘉ちゃん。あたしだって大学行ってないけど何とかなってるし!」
P「いや、お前は大分特殊な例だからな...?」
「まあ実際、ちょっとでも行く気があるなら大学はちゃんと行っといたほうがいいぞ。後から行っといてよかったってちゃんと思えるから」
周子「経験者は語るってやつ?」
P「そんなところだ。将来の選択肢が増えるって意味でも、単純な経験としても、行っておくに越したことはない」
623: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:46:46.76 ID:Bt4dMeta0
奏「私も来年には通る道だし、他人事じゃないのよね...」
周子「ふーん...まっ、あたしは今さら行く気はないかな。やりたいことは、ちゃんと見つかってるし」
美嘉「あたしは...やっぱり大学行っとかなきゃって思う...将来の事もそうだし、これじゃあたしのイメージ丸つぶれだし!」
P「ギャル路線ならむしろいいんじゃねえのか?『ビリギャル』とか前にあったろ」
美嘉「あたしの路線は『カリスマギャル』でしょ!学業もシャキッとしなきゃダメ!」
「ていうかそれ最後は東大行く話じゃん!全然頭いいでしょ!」
周子「ふーん...まっ、あたしは今さら行く気はないかな。やりたいことは、ちゃんと見つかってるし」
美嘉「あたしは...やっぱり大学行っとかなきゃって思う...将来の事もそうだし、これじゃあたしのイメージ丸つぶれだし!」
P「ギャル路線ならむしろいいんじゃねえのか?『ビリギャル』とか前にあったろ」
美嘉「あたしの路線は『カリスマギャル』でしょ!学業もシャキッとしなきゃダメ!」
「ていうかそれ最後は東大行く話じゃん!全然頭いいでしょ!」
624: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:48:21.83 ID:Bt4dMeta0
志希フレ「「ただいまー!」」
奏「あら、お帰り二人とも」
フレデリカ「あれれー?美嘉ちゃんどうしたの?顔怖いよー?」
周子「なんか模試の結果が悪かったらしいんよ」
志希「模試―?...あー、そういやセンター来月だっけ?興味ないから忘れてたー」
奏「志希....あなたも高3なんだからちょっとは興味持っておきなさいよ...」
志希「いやー志希ちゃん今更こっちの大学に興味ないし、べつにいいかなって」
周子「まあアメリカの大学と比べちゃあね...」
確かに、MITなんて行ってたんだから今更日本の大学に行く気なんか起きないよね
....待てよ?
奏「あら、お帰り二人とも」
フレデリカ「あれれー?美嘉ちゃんどうしたの?顔怖いよー?」
周子「なんか模試の結果が悪かったらしいんよ」
志希「模試―?...あー、そういやセンター来月だっけ?興味ないから忘れてたー」
奏「志希....あなたも高3なんだからちょっとは興味持っておきなさいよ...」
志希「いやー志希ちゃん今更こっちの大学に興味ないし、べつにいいかなって」
周子「まあアメリカの大学と比べちゃあね...」
確かに、MITなんて行ってたんだから今更日本の大学に行く気なんか起きないよね
....待てよ?
625: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:49:22.69 ID:Bt4dMeta0
美嘉「そうだ!志希ちゃん勉強教えてくれない!?特に化学!もうあたし化学の教科書燃やしたいくらいに苦手なの!」
P「その気持ちすげぇ分かる」
志希「いいけど、あたし教えるのは凄いヘタだよ?」
周子「いっぺんやってみたら?志希ちゃん化学は得意分野でしょ」
フレデリカ「志希ちゃん頑張れー!」
志希「うーん...まあやってみるよ。それで美嘉ちゃん、どのあたり教えてほしいの?」
美嘉「えーと、この辺の化学式なんだけど」
志希「あーこれはね....」
30分後
志希「ていう事なんだ...ってアレ?」
美嘉「」チーン
せ、説明が詳細過ぎて、逆に複雑で分からない.......
P「その気持ちすげぇ分かる」
志希「いいけど、あたし教えるのは凄いヘタだよ?」
周子「いっぺんやってみたら?志希ちゃん化学は得意分野でしょ」
フレデリカ「志希ちゃん頑張れー!」
志希「うーん...まあやってみるよ。それで美嘉ちゃん、どのあたり教えてほしいの?」
美嘉「えーと、この辺の化学式なんだけど」
志希「あーこれはね....」
30分後
志希「ていう事なんだ...ってアレ?」
美嘉「」チーン
せ、説明が詳細過ぎて、逆に複雑で分からない.......
626: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:51:03.71 ID:Bt4dMeta0
奏「あの...途中から全く分からなかったのだけど」
周子「Pさんとかもう寝てるよ」
P「Zzz......ん、終わったか?」
フレデリカ「ワーオ!志希ちゃんラリホー使えたんだね!」
志希「あー...やっぱりね。あたしパッと見て答えは浮かぶんだけど、それを言葉にして伝えるってのがなんか苦手でさー。多分ほかの教科でも一緒だよ」
「だからあたしは教師役には向いてないかなー...ごめんね?」
美嘉「ううん、ありがとう志希ちゃん」
志希「でもこの模試の結果ならもっと志望校のランク落とせば合格できるんじゃない?赤点って程のレベルではないし」
P「確かに、最近勉強する暇ほとんどなかったはずなのにここまでは取れてるんだろ?そこまで悲観することではないと思うが」
美嘉「まあ大学に行くだけならそれでもいいんだけどさ....」
そうすれば、確かに大学に行くって『目的』だけは果たせる
けど...
周子「Pさんとかもう寝てるよ」
P「Zzz......ん、終わったか?」
フレデリカ「ワーオ!志希ちゃんラリホー使えたんだね!」
志希「あー...やっぱりね。あたしパッと見て答えは浮かぶんだけど、それを言葉にして伝えるってのがなんか苦手でさー。多分ほかの教科でも一緒だよ」
「だからあたしは教師役には向いてないかなー...ごめんね?」
美嘉「ううん、ありがとう志希ちゃん」
志希「でもこの模試の結果ならもっと志望校のランク落とせば合格できるんじゃない?赤点って程のレベルではないし」
P「確かに、最近勉強する暇ほとんどなかったはずなのにここまでは取れてるんだろ?そこまで悲観することではないと思うが」
美嘉「まあ大学に行くだけならそれでもいいんだけどさ....」
そうすれば、確かに大学に行くって『目的』だけは果たせる
けど...
627: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:52:47.16 ID:Bt4dMeta0
美嘉「あたし、この大学のこの科で、どうしても学びたいことがあるの。だからどうしてもここがいい」
「それに、そうやって妥協する道を選ぶのはあたし嫌なんだ。あたしはいつだって自分に誇れるあたしでいたいから、何事も手を抜きたくないの」
フレデリカ「美嘉ちゃん...なんかカッコイイね!」
奏「ねぇプロデューサーさん、なにか一つくらい教えてあげれる教科無いの?」
P「強いて言えば英語は....ギリギリ平均点足りないくらいだった」
周子「いや足りてないんかい」
「それに、そうやって妥協する道を選ぶのはあたし嫌なんだ。あたしはいつだって自分に誇れるあたしでいたいから、何事も手を抜きたくないの」
フレデリカ「美嘉ちゃん...なんかカッコイイね!」
奏「ねぇプロデューサーさん、なにか一つくらい教えてあげれる教科無いの?」
P「強いて言えば英語は....ギリギリ平均点足りないくらいだった」
周子「いや足りてないんかい」
628: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:53:24.07 ID:Bt4dMeta0
P「うっせ、そう言う周子はどうなんだよ」
周子「あー...ぼちぼちだったけど、もう忘れてるかなー」
「それに美嘉ちゃんの高校とあたしの学校じゃ偏差値が雲泥の差だし、そもそものレベルがね...寧ろあたしの方が教えてもらうことになりそう」
フレデリカ「美嘉ちゃんの学校、頭いいもんね♪」
志希「フレちゃんはどう?高校の勉強思い出せる?」
フレデリカ「補修常習犯だったことは覚えてるよー♪」
美嘉「つまりフレちゃんもダメって事か....」
フレデリカ「あっ!フレデリ学なら満点だよ♪」
P「俺も音楽ならいけるぞ!」
奏「どっちも大学受験には必要ないでしょ....」
周子「あー...ぼちぼちだったけど、もう忘れてるかなー」
「それに美嘉ちゃんの高校とあたしの学校じゃ偏差値が雲泥の差だし、そもそものレベルがね...寧ろあたしの方が教えてもらうことになりそう」
フレデリカ「美嘉ちゃんの学校、頭いいもんね♪」
志希「フレちゃんはどう?高校の勉強思い出せる?」
フレデリカ「補修常習犯だったことは覚えてるよー♪」
美嘉「つまりフレちゃんもダメって事か....」
フレデリカ「あっ!フレデリ学なら満点だよ♪」
P「俺も音楽ならいけるぞ!」
奏「どっちも大学受験には必要ないでしょ....」
629: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:55:07.49 ID:Bt4dMeta0
周子「...そうだ!青木さんならどうかな?」
美嘉「!!」
確かに、いつも大人っぽい雰囲気のあの人なら望みはあるかも!
P「何言ってんだ、あの人脳筋だからトレーニング以外の事はてんでダメだぞ。鉛筆転がしてテスト突破してたらしいし」
美嘉「秒で望みが断たれた!」
P「いやぁ、ゴリラが人の学問を理解できるわけないだろ?」
ベテトレ「誰がゴリラだって?」
P「えっ?......」
「ヒィッ!!いつの間に!?」
ベテトレ「P」
P「あの、お情けを...」
ベテトレ「有罪(ギルティ)」
P「あっ、やめっ、アッーーーーーー!!!」
美嘉「!!」
確かに、いつも大人っぽい雰囲気のあの人なら望みはあるかも!
P「何言ってんだ、あの人脳筋だからトレーニング以外の事はてんでダメだぞ。鉛筆転がしてテスト突破してたらしいし」
美嘉「秒で望みが断たれた!」
P「いやぁ、ゴリラが人の学問を理解できるわけないだろ?」
ベテトレ「誰がゴリラだって?」
P「えっ?......」
「ヒィッ!!いつの間に!?」
ベテトレ「P」
P「あの、お情けを...」
ベテトレ「有罪(ギルティ)」
P「あっ、やめっ、アッーーーーーー!!!」
630: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:56:13.58 ID:Bt4dMeta0
Pだったもの「」チーン
ベテトレ「まったく......」
周子「ていうかベテトレさん、今日は休みじゃなったっけ?」
ベテトレ「そのつもりだったんだが、そろそろ城ケ崎が受験期だったことを思い出してな。だから、城ケ崎の力になってくれる助っ人を連れてきた」
美嘉「ホント!?トレーナーさん、折角休みだったのにわざわざありがとう!」
ベテトレ「気にするな、こういう事は学生アイドルにはよくあることだからな」
奏「それで、その助っ人っていうのは?」
ベテトレ「ああ、入って来い早苗!」
P「....今誰呼んだ!?」
ベテトレ「まったく......」
周子「ていうかベテトレさん、今日は休みじゃなったっけ?」
ベテトレ「そのつもりだったんだが、そろそろ城ケ崎が受験期だったことを思い出してな。だから、城ケ崎の力になってくれる助っ人を連れてきた」
美嘉「ホント!?トレーナーさん、折角休みだったのにわざわざありがとう!」
ベテトレ「気にするな、こういう事は学生アイドルにはよくあることだからな」
奏「それで、その助っ人っていうのは?」
ベテトレ「ああ、入って来い早苗!」
P「....今誰呼んだ!?」
631: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 21:59:21.78 ID:Bt4dMeta0
トレーナーさんの合図とともに、ドアがゆっくり....ではなくかなり大きな音を立てて勢いよく開いた
早苗「やっほー!811プロの諸君!」
「あたし片桐早苗!警察官やってます!よろしくね♪」
ドアの向こうに立っていたのは、ものすっごいスタイルの良いセクシーお姉さん、片桐早苗さん
後にあたしの家庭教師になる人だった
早苗「やっほー!811プロの諸君!」
「あたし片桐早苗!警察官やってます!よろしくね♪」
ドアの向こうに立っていたのは、ものすっごいスタイルの良いセクシーお姉さん、片桐早苗さん
後にあたしの家庭教師になる人だった
632: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:00:14.24 ID:Bt4dMeta0
P「片桐さん!?」
早苗「おーすP君久しぶりっ!最近頑張ってるみたいじゃない!」
P「あ、ありがとうございます...じゃなくて、何でいるんですか!?」
ベテトレ「私が城ケ崎の家庭教師をしてもらうために呼んだんだ」
P「美嘉の受験をサポート......えっ、片桐さんが?」
早苗「何よ、なんか文句あんの?」
P「いや...片桐さんって頭良かったんですか?」
早苗「あのねぇ、一応警察官なれてるんだからそれなりに良いに決まってるでしょ。こう見えても地元の高校じゃ特進クラスだったのよ?」
美嘉「特進!?」
P「ま、まじかよ...」
早苗「おーすP君久しぶりっ!最近頑張ってるみたいじゃない!」
P「あ、ありがとうございます...じゃなくて、何でいるんですか!?」
ベテトレ「私が城ケ崎の家庭教師をしてもらうために呼んだんだ」
P「美嘉の受験をサポート......えっ、片桐さんが?」
早苗「何よ、なんか文句あんの?」
P「いや...片桐さんって頭良かったんですか?」
早苗「あのねぇ、一応警察官なれてるんだからそれなりに良いに決まってるでしょ。こう見えても地元の高校じゃ特進クラスだったのよ?」
美嘉「特進!?」
P「ま、まじかよ...」
633: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:01:54.39 ID:Bt4dMeta0
奏「というか、片桐さんはプロデューサーさんの知り合いなの?」
P「俺と青木さんの共通の知り合いだよ」
早苗「後、ちひろちゃんもね♪」
周子「そういや、前に警察官の知り合いがいるみたいなこと言ってたね」
美嘉「警察官の知り合いがいるって、プロデューサー何か悪いことしたの?」
フレデリカ「校舎裏でタバコ吸ったり―?それとも学校のガラス割って回ったりー?」
志希「もしかして...怪しい薬でトリップしてたりー♪ハイスクール通ってた時クラスメートがそれで捕まってたなぁ」
P「何もしてないしタバコはむしろ嫌いだ。てか志希のそれはマジで犯罪じゃねえか」
「...まあ、色々あったんだよ」
早苗「そうねぇ、『色々』あったわねえ」
....『色々』?
P「.....とにかく!協力してくれるなら有り難い!どうか美嘉の事、よろしく頼みます。」
美嘉「お願いします片桐さん!!」
早苗「オッケー!お姉さんに任せなさい!」
P「俺と青木さんの共通の知り合いだよ」
早苗「後、ちひろちゃんもね♪」
周子「そういや、前に警察官の知り合いがいるみたいなこと言ってたね」
美嘉「警察官の知り合いがいるって、プロデューサー何か悪いことしたの?」
フレデリカ「校舎裏でタバコ吸ったり―?それとも学校のガラス割って回ったりー?」
志希「もしかして...怪しい薬でトリップしてたりー♪ハイスクール通ってた時クラスメートがそれで捕まってたなぁ」
P「何もしてないしタバコはむしろ嫌いだ。てか志希のそれはマジで犯罪じゃねえか」
「...まあ、色々あったんだよ」
早苗「そうねぇ、『色々』あったわねえ」
....『色々』?
P「.....とにかく!協力してくれるなら有り難い!どうか美嘉の事、よろしく頼みます。」
美嘉「お願いします片桐さん!!」
早苗「オッケー!お姉さんに任せなさい!」
634: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:02:48.60 ID:Bt4dMeta0
早苗「んじゃ早速...といきたいところなんだけど、その前にもう一つ話しとかなきゃいけないわよね聖ちゃん?」
ベテトレ「ああ...P、今週の『週刊スクープ』を読んだか?」
P「まだです、そういや今日発売でしたね」
奏「週刊スクープ?プロデューサーさんああいう雑誌も読むのね」
P「まあ業界の情勢とか知っとかなきゃいけないからな、芸能関係の記事が載ってる雑誌は一通り読んでるよ」
周子「あたしも一応事務員としての仕事もあるし、Pさんの買ってきたのを読んでるんだ」
「でも...週刊スクープってゴシップ中心の雑誌じゃなかったっけ?あの雑誌がどうかしたん?」
ゴシップ雑誌って....まさか!?
美嘉「もしかして...何か811プロの悪い噂書かれてたりとか!?」
ベテトレ「いや、そう言うわけでは無いのだが...」
美嘉「あれっ、じゃあ何で?」
ベテトレ「ああ...P、今週の『週刊スクープ』を読んだか?」
P「まだです、そういや今日発売でしたね」
奏「週刊スクープ?プロデューサーさんああいう雑誌も読むのね」
P「まあ業界の情勢とか知っとかなきゃいけないからな、芸能関係の記事が載ってる雑誌は一通り読んでるよ」
周子「あたしも一応事務員としての仕事もあるし、Pさんの買ってきたのを読んでるんだ」
「でも...週刊スクープってゴシップ中心の雑誌じゃなかったっけ?あの雑誌がどうかしたん?」
ゴシップ雑誌って....まさか!?
美嘉「もしかして...何か811プロの悪い噂書かれてたりとか!?」
ベテトレ「いや、そう言うわけでは無いのだが...」
美嘉「あれっ、じゃあ何で?」
635: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:03:25.85 ID:Bt4dMeta0
ベテトレ「見てもらった方が早い...これだ、この記事」
『369プロ、賄賂の実態!!』
『WESTプロのあのアイドルに熱愛報道!?』
『456プロの人気アイドル、不正だらけだった!?』
奏「......ほとんどのページが、アイドルとか芸能事務所の不祥事の記事ね」
『369プロ、賄賂の実態!!』
『WESTプロのあのアイドルに熱愛報道!?』
『456プロの人気アイドル、不正だらけだった!?』
奏「......ほとんどのページが、アイドルとか芸能事務所の不祥事の記事ね」
636: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:04:22.90 ID:Bt4dMeta0
志希「でも、ゴシップ雑誌ならこれが普通なんじゃない?」
周子「いや、いくらなんでも記事がアイドル関連に偏り過ぎだよ。いつもならもっと政治家とか芸人とかの記事も多いもん」
「それに、ゴシップ中心なだけで専門ではないからね。普通のニュース記事だってちらほらあるはずなのに....今回はそれがマジで一つもない」
フレデリカ「369プロにWESTプロ、それに456プロかー.....どっかで聞いたような気がするなー?」
美嘉「そりゃあ何処も有名な事務所だし、聞いたことくらいはあるでしょ」
フレデリカ「うーん、そうかなぁ....?」
P「...全部、iDOL MOVIE BIGBANGに参加した事務所だ」
全員『!!』
周子「いや、いくらなんでも記事がアイドル関連に偏り過ぎだよ。いつもならもっと政治家とか芸人とかの記事も多いもん」
「それに、ゴシップ中心なだけで専門ではないからね。普通のニュース記事だってちらほらあるはずなのに....今回はそれがマジで一つもない」
フレデリカ「369プロにWESTプロ、それに456プロかー.....どっかで聞いたような気がするなー?」
美嘉「そりゃあ何処も有名な事務所だし、聞いたことくらいはあるでしょ」
フレデリカ「うーん、そうかなぁ....?」
P「...全部、iDOL MOVIE BIGBANGに参加した事務所だ」
全員『!!』
637: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:05:40.59 ID:Bt4dMeta0
ベテトレ「その通り。だが参加した全部の事務所が取り上げられている訳じゃないようで、この3つの事務所以外に関する記事はなかった」
「だから確実にiDOL MOVIE BIGBANGへの参加が理由で狙っているとまでは言えないが...」
早苗「一応、用心した方がいいわね。最近カメラ持ってうろつく不審者が多いって話も聞くし」
奏「そうね...私達も隙を見せないように気を付けましょう」
「それにしても、自分と関係ないものでもやっぱりこういう人を貶める記事は、あんまり見てて気分いいものではないわね...」
周子「綺麗なことばっかの業界じゃないって、分かっちゃいるんだけどね....やっぱこういうの書くやつはちょっとムカつくかな」
志希「........」
フレデリカ「志希ちゃん、これって」
美嘉「どうしたのフレちゃん?」
フレデリカ「んー、この雑誌ってどこの出版社が出してるのかなーって見てたんだけど」
奏「えーっと......『阿苦都苦出版』って書いてあるわね。これがどうかしたの?」
フレデリカ「アタシ達、あのパーティーでこの出版社の人と会ったんだ」
「だから確実にiDOL MOVIE BIGBANGへの参加が理由で狙っているとまでは言えないが...」
早苗「一応、用心した方がいいわね。最近カメラ持ってうろつく不審者が多いって話も聞くし」
奏「そうね...私達も隙を見せないように気を付けましょう」
「それにしても、自分と関係ないものでもやっぱりこういう人を貶める記事は、あんまり見てて気分いいものではないわね...」
周子「綺麗なことばっかの業界じゃないって、分かっちゃいるんだけどね....やっぱこういうの書くやつはちょっとムカつくかな」
志希「........」
フレデリカ「志希ちゃん、これって」
美嘉「どうしたのフレちゃん?」
フレデリカ「んー、この雑誌ってどこの出版社が出してるのかなーって見てたんだけど」
奏「えーっと......『阿苦都苦出版』って書いてあるわね。これがどうかしたの?」
フレデリカ「アタシ達、あのパーティーでこの出版社の人と会ったんだ」
638: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:08:18.32 ID:Bt4dMeta0
全員『!?』
P「何だと!?」
志希「うん、確かここに...あった」
志希ちゃんのポケットから一枚の名刺が取りだされた
志希「これ、パーティーであたしがぶつかっちゃった男の人が落としていったんだ」
奏「....確かに、阿苦都苦出版って書いてあるわね」
P「阿苦都苦出版っつったら業界じゃ悪印象しかない出版社だ。そんな出版社がどうやってあの会場に入った?警備員もちゃんといたし、まず門前払いされるはず...」
フレデリカ「んー...わりと堂々と歩いてたよー?」
周子「んなアホな!だってあのパーティーはホントに沢山業界の偉い人達が集まってたんだよ?そんな場所をゴシップ雑誌の記者が堂々と歩けるわけが....」
志希「....そうだ!思い出した!」
P「何だと!?」
志希「うん、確かここに...あった」
志希ちゃんのポケットから一枚の名刺が取りだされた
志希「これ、パーティーであたしがぶつかっちゃった男の人が落としていったんだ」
奏「....確かに、阿苦都苦出版って書いてあるわね」
P「阿苦都苦出版っつったら業界じゃ悪印象しかない出版社だ。そんな出版社がどうやってあの会場に入った?警備員もちゃんといたし、まず門前払いされるはず...」
フレデリカ「んー...わりと堂々と歩いてたよー?」
周子「んなアホな!だってあのパーティーはホントに沢山業界の偉い人達が集まってたんだよ?そんな場所をゴシップ雑誌の記者が堂々と歩けるわけが....」
志希「....そうだ!思い出した!」
639: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:09:30.74 ID:Bt4dMeta0
志希「....そうだ!思い出した!」
美嘉「思い出したって?」
志希「あの時ぶつかった人、どっかで嗅いだ覚えのある匂いだと思ってたんだけど、やっと思い出した!」
「あたしとフレちゃんの初仕事の時だ!」
フレデリカ「!」
P「もしかして、あの時の偽見張りか!?」
志希「そうだよ、あの人と匂いが同じだった!」
美嘉「その見張りって、確か志希ちゃんとフレちゃんの仕事中に悪い人送り込んで邪魔しようとしたってやつ?」
志希「うん、思い出してみれば背格好とかもよく似てた。ずっと前の事だし、すぐに興味失くしたから忘れちゃってたけど...」
美嘉「思い出したって?」
志希「あの時ぶつかった人、どっかで嗅いだ覚えのある匂いだと思ってたんだけど、やっと思い出した!」
「あたしとフレちゃんの初仕事の時だ!」
フレデリカ「!」
P「もしかして、あの時の偽見張りか!?」
志希「そうだよ、あの人と匂いが同じだった!」
美嘉「その見張りって、確か志希ちゃんとフレちゃんの仕事中に悪い人送り込んで邪魔しようとしたってやつ?」
志希「うん、思い出してみれば背格好とかもよく似てた。ずっと前の事だし、すぐに興味失くしたから忘れちゃってたけど...」
640: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:11:04.02 ID:Bt4dMeta0
フレデリカ「あの人、阿苦都苦出版の人だったんだねー。でも、だったらなんであの時はテレビ局でスタッフやってたんだろー?」
周子「それにさー、なんであの時阿苦都苦出版は、まだデビュー前で世に出てなかった志希ちゃんとフレちゃんを狙ったん?」
「仮にネタが欲しくて自作自演で撮影を失敗させても、デビュー前の新人の失敗なんて大したスクープにならないよね?」
P「....分からない、だがさっきの名刺のおかげで、いくつかはっきりしたことがある」
「今回被害にあった事務所は、間違いなくiDOL MOVIE BIGBANGへ参加したことがきっかけで阿苦都苦出版に狙われた」
「そして....今回は無事だったが、一度狙われたことがある以上ウチも今後狙われる可能性が高い」
奏「今まで以上に警戒しろって事ね...」
P「そういう事だ。とりあえず皆今日はもう予定ないからこれで解散とするが、帰り道には十分気を付けるように」
全員『はーい!』
早苗「美嘉ちゃんはあたしと一緒に試験勉強ね。とりあえず現状の成績を確認しておきたいから通知表とか見せてもらえる?」
美嘉「はい、じゃあ家まで付いてきてもらえますか?」
早苗「分かったわ、あとそんな固い言葉使わなくていいわよ、皆もね」
美嘉「そう?分かったよ早苗さん」
P「あと青木さん、休みなのに悪いんですがついでにこれからの予定についてお話できますか?」
ベテトレ「ああ、いいだろう」
周子「それにさー、なんであの時阿苦都苦出版は、まだデビュー前で世に出てなかった志希ちゃんとフレちゃんを狙ったん?」
「仮にネタが欲しくて自作自演で撮影を失敗させても、デビュー前の新人の失敗なんて大したスクープにならないよね?」
P「....分からない、だがさっきの名刺のおかげで、いくつかはっきりしたことがある」
「今回被害にあった事務所は、間違いなくiDOL MOVIE BIGBANGへ参加したことがきっかけで阿苦都苦出版に狙われた」
「そして....今回は無事だったが、一度狙われたことがある以上ウチも今後狙われる可能性が高い」
奏「今まで以上に警戒しろって事ね...」
P「そういう事だ。とりあえず皆今日はもう予定ないからこれで解散とするが、帰り道には十分気を付けるように」
全員『はーい!』
早苗「美嘉ちゃんはあたしと一緒に試験勉強ね。とりあえず現状の成績を確認しておきたいから通知表とか見せてもらえる?」
美嘉「はい、じゃあ家まで付いてきてもらえますか?」
早苗「分かったわ、あとそんな固い言葉使わなくていいわよ、皆もね」
美嘉「そう?分かったよ早苗さん」
P「あと青木さん、休みなのに悪いんですがついでにこれからの予定についてお話できますか?」
ベテトレ「ああ、いいだろう」
641: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:12:24.88 ID:Bt4dMeta0
~~~~~~事務室~~~~~~~
ベテトレ「話の前にP、一ついいか?」
P「なんです?」
ベテトレ「...本来入れない場所に阿苦都苦出版が入り込んでいたということは、その場に集まった誰かが協力していたということ....」
「それはお前も気づいていただろう?なぜ言わなかった」
P「...あの子達に、余計な疑念を持ってほしくないんですよ」
ベテトレ「疑念?」
P「それを口にしてしまえば、あの子達は今回逆に被害を受けなかった事務所に疑念を持つ。その事務所の所属するアイドルとオーディションで戦う時、決して良くない影響を及ぼすでしょう」
「...特に、今回無事だった事務所の中にはあの子達のライバル...トラプリが所属する010プロもあります」
ベテトレ「話の前にP、一ついいか?」
P「なんです?」
ベテトレ「...本来入れない場所に阿苦都苦出版が入り込んでいたということは、その場に集まった誰かが協力していたということ....」
「それはお前も気づいていただろう?なぜ言わなかった」
P「...あの子達に、余計な疑念を持ってほしくないんですよ」
ベテトレ「疑念?」
P「それを口にしてしまえば、あの子達は今回逆に被害を受けなかった事務所に疑念を持つ。その事務所の所属するアイドルとオーディションで戦う時、決して良くない影響を及ぼすでしょう」
「...特に、今回無事だった事務所の中にはあの子達のライバル...トラプリが所属する010プロもあります」
642: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:13:26.15 ID:Bt4dMeta0
ベテトレ「成程な...いや、そういう理由ならいいんだ」
P「どういう理由だと思ったんです?」
ベテトレ「言わなくても心当たりはあるだろう?」
P「..........」
ベテトレ「なあ、P」
お前はまだ、自分を許せないのか?
P「どういう理由だと思ったんです?」
ベテトレ「言わなくても心当たりはあるだろう?」
P「..........」
ベテトレ「なあ、P」
お前はまだ、自分を許せないのか?
643: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:14:48.70 ID:Bt4dMeta0
P「...今はあの子達の事以外考える余裕はありません。だからもっとまじめな話をしましょうよ」
「これからどういう風にレッスンを組んでいくか、美嘉の受験もそうですし、スケジュールちゃんとすり合わせとかないと」
ベテトレ「....そうだな」
P......いつかお前を縛るその鎖が、断ち切られることはあるのだろうか?
もし、それが出来る人間がいるとしたら...
ベテトレ(あの子達だけ、だろうな...)
「これからどういう風にレッスンを組んでいくか、美嘉の受験もそうですし、スケジュールちゃんとすり合わせとかないと」
ベテトレ「....そうだな」
P......いつかお前を縛るその鎖が、断ち切られることはあるのだろうか?
もし、それが出来る人間がいるとしたら...
ベテトレ(あの子達だけ、だろうな...)
644: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:15:51.84 ID:Bt4dMeta0
早苗「んじゃあたし達は先に帰るわ、皆またねー♪」
美嘉「またねーっ★」
周子「お疲れー」
フレデリカ「お勉強頑張ってねー♪」
軽い挨拶を交わし、美嘉と早苗さんが去っていった
さて...と
私達は私達でできることをしないとね
美嘉「またねーっ★」
周子「お疲れー」
フレデリカ「お勉強頑張ってねー♪」
軽い挨拶を交わし、美嘉と早苗さんが去っていった
さて...と
私達は私達でできることをしないとね
645: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:17:22.45 ID:Bt4dMeta0
奏「皆、これから少し時間ある?」
周子「まあ、今日は皆もう仕事終わったから大丈夫だけど...さっきの記事の事?」
奏「それもあるけど、その前に美嘉の合格祈願に近くの神社へお参りに行って置きたいなと思って」
「ほら、やっぱり美嘉の為にできる限りの事はしてあげたいじゃない?」
志希「さんせー!」
奏「あと、その後はやっぱり阿苦都苦出版の事について、皆で対策を練っておきたいわね」
「美嘉が受験に集中できるよう、降りかかる火の粉は私達が払えるようにしておきましょう」
周子「そうやねー、同じアイドル仲間としても、811プロの看板事務員としても、できる限りのサポートはしておきたいな」
フレデリカ「皆でおしゃべりするのー?じゃあお参り行ったらまた前みたいにしゅーこちゃんの家で鍋パしようよ!」
周子「おっ、いいねぇ。じゃあまた材料買って帰ろっか」
志希「鍋パ?そんなのした事あったっけ?」
奏「前に貴方がプロデューサーさんと一緒にトレーナーさんの説教を受けてる間にやったのよ」
志希「トレーナーさん、説教...うー...思い出そうとすると頭が...」
周子「あの時の事、よっぽどトラウマになっちゃったんやなぁ....」
周子「まあ、今日は皆もう仕事終わったから大丈夫だけど...さっきの記事の事?」
奏「それもあるけど、その前に美嘉の合格祈願に近くの神社へお参りに行って置きたいなと思って」
「ほら、やっぱり美嘉の為にできる限りの事はしてあげたいじゃない?」
志希「さんせー!」
奏「あと、その後はやっぱり阿苦都苦出版の事について、皆で対策を練っておきたいわね」
「美嘉が受験に集中できるよう、降りかかる火の粉は私達が払えるようにしておきましょう」
周子「そうやねー、同じアイドル仲間としても、811プロの看板事務員としても、できる限りのサポートはしておきたいな」
フレデリカ「皆でおしゃべりするのー?じゃあお参り行ったらまた前みたいにしゅーこちゃんの家で鍋パしようよ!」
周子「おっ、いいねぇ。じゃあまた材料買って帰ろっか」
志希「鍋パ?そんなのした事あったっけ?」
奏「前に貴方がプロデューサーさんと一緒にトレーナーさんの説教を受けてる間にやったのよ」
志希「トレーナーさん、説教...うー...思い出そうとすると頭が...」
周子「あの時の事、よっぽどトラウマになっちゃったんやなぁ....」
646: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:18:31.45 ID:Bt4dMeta0
=========城ケ崎家============
美嘉「ただいまー!」
莉嘉「お姉ちゃんおかえりー!...って、そっちのお姉ちゃんは?」
早苗「どうも!今日から美嘉ちゃんの家庭教師になった片桐早苗よ」
莉嘉「早苗ちゃん...あー!この前学校に交通安全講座しにきてたお姉さん!」
美嘉「あれ?莉嘉知ってたんだ」
早苗「あの学校の生徒さんだったのね。覚えててくれてありがとー!」
莉嘉「お姉さんの講座面白かったよ!ああいう講座っていつもつまんないって思ってたからびっくりしちゃった!」
「あっ、あたし城ケ崎莉嘉!お姉ちゃんの妹やってます!」
早苗「莉嘉ちゃんね、よろしく!」
美嘉「早苗さん、そろそろ...」
早苗「そうね。じゃあ莉嘉ちゃん、お姉ちゃんの事応援してあげてね!」
莉嘉「うん!二人とも頑張ってね」
美嘉「ただいまー!」
莉嘉「お姉ちゃんおかえりー!...って、そっちのお姉ちゃんは?」
早苗「どうも!今日から美嘉ちゃんの家庭教師になった片桐早苗よ」
莉嘉「早苗ちゃん...あー!この前学校に交通安全講座しにきてたお姉さん!」
美嘉「あれ?莉嘉知ってたんだ」
早苗「あの学校の生徒さんだったのね。覚えててくれてありがとー!」
莉嘉「お姉さんの講座面白かったよ!ああいう講座っていつもつまんないって思ってたからびっくりしちゃった!」
「あっ、あたし城ケ崎莉嘉!お姉ちゃんの妹やってます!」
早苗「莉嘉ちゃんね、よろしく!」
美嘉「早苗さん、そろそろ...」
早苗「そうね。じゃあ莉嘉ちゃん、お姉ちゃんの事応援してあげてね!」
莉嘉「うん!二人とも頑張ってね」
647: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:19:54.97 ID:Bt4dMeta0
===========美嘉の部屋============
えーっと、確かこの辺に...あった!
美嘉「はい早苗さん、通知表」
早苗「拝見させてもらうわね、どれどれ.....」
.....なんかやたら真剣な顔で眺めてる.........
もしかして、やばい...?
美嘉「えっと...どう....?」
早苗「美嘉ちゃん」
早苗「思ったより全然いいじゃない!」
えーっと、確かこの辺に...あった!
美嘉「はい早苗さん、通知表」
早苗「拝見させてもらうわね、どれどれ.....」
.....なんかやたら真剣な顔で眺めてる.........
もしかして、やばい...?
美嘉「えっと...どう....?」
早苗「美嘉ちゃん」
早苗「思ったより全然いいじゃない!」
648: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:21:40.41 ID:Bt4dMeta0
美嘉「えっ!?あ、ありがとう?」
早苗「いやー、あのPくんや聖ちゃんが頼んでくるぐらいだからもっと酷い成績なのかと思ったわよ!」
プロデューサーさんにトレーナーさん、一体どんな成績だったのさ....?
早苗「一年次と二年次の成績もかなり良かったみたいだし、期末試験の結果次第では推薦も全然狙えるかも!」
美嘉「ホント!?良かった...」
早苗「でも」
美嘉「?」
早苗「それは志望校が今の場所じゃなければの話、ここを狙ううんだったら正直かなり覚悟を決めないといけないわね」
早苗「でも、不可能じゃない」
美嘉「!!」
早苗「いやー、あのPくんや聖ちゃんが頼んでくるぐらいだからもっと酷い成績なのかと思ったわよ!」
プロデューサーさんにトレーナーさん、一体どんな成績だったのさ....?
早苗「一年次と二年次の成績もかなり良かったみたいだし、期末試験の結果次第では推薦も全然狙えるかも!」
美嘉「ホント!?良かった...」
早苗「でも」
美嘉「?」
早苗「それは志望校が今の場所じゃなければの話、ここを狙ううんだったら正直かなり覚悟を決めないといけないわね」
早苗「でも、不可能じゃない」
美嘉「!!」
649: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:22:36.40 ID:Bt4dMeta0
早苗「幸いこの大学の推薦受験日は他の大学より遅めで12月頭。美嘉ちゃん地頭はかなりいいみたいだし、ここから一緒にスパートかけていけば決して届かない目標じゃないわ」
美嘉「そっか...」
「ならあたし、頑張るから!よろしくお願いします!」
早苗「もちろん!絶対合格してやりましょ!!」
美嘉「そっか...」
「ならあたし、頑張るから!よろしくお願いします!」
早苗「もちろん!絶対合格してやりましょ!!」
650: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:23:19.38 ID:Bt4dMeta0
近くの神社でお参りをした後、私達はスーパーでお鍋の材料を買って周子のアパートへと向かっていた
志希「しゅーこちゃんのお家行くのも久々―❤」
周子「前はたこ焼きパーティだったっけ?志希ちゃんとフレちゃんがBランクに上がったときの」
フレデリカ「そうそう!あの時は面白かったねー。志希ちゃんがタバスコ入れたたこ焼きを奏ちゃんが食べちゃって、ファイヤー!だったもんね♪」
周子「それで焦った美嘉ちゃんがお水渡そうとして掴んだものがまた志希ちゃんのタバスコで...ダメだ、思い出すだけで笑えてくるっ....」
奏「あの時はホントに死んだかと思ったわよ...志希、今日はタバスコ使わないでよ?」
志希「んー、それは志希ちゃんの気分次第かなー」
奏「全くもう...」
志希「しゅーこちゃんのお家行くのも久々―❤」
周子「前はたこ焼きパーティだったっけ?志希ちゃんとフレちゃんがBランクに上がったときの」
フレデリカ「そうそう!あの時は面白かったねー。志希ちゃんがタバスコ入れたたこ焼きを奏ちゃんが食べちゃって、ファイヤー!だったもんね♪」
周子「それで焦った美嘉ちゃんがお水渡そうとして掴んだものがまた志希ちゃんのタバスコで...ダメだ、思い出すだけで笑えてくるっ....」
奏「あの時はホントに死んだかと思ったわよ...志希、今日はタバスコ使わないでよ?」
志希「んー、それは志希ちゃんの気分次第かなー」
奏「全くもう...」
651: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:24:23.66 ID:Bt4dMeta0
そんな感じで、前回のホームパーティの事を思い出しながら、私達は周子の住むアパートのすぐそこまで歩いてきた
その時
奏「ッ!?」
周子「?どしたん奏ちゃん?」
奏「なんか、妙な視線を感じるわ」
フレデリカ「ホントに?」
志希「ハスハス....ホントだ、なんか嫌な匂いするね」
その時
奏「ッ!?」
周子「?どしたん奏ちゃん?」
奏「なんか、妙な視線を感じるわ」
フレデリカ「ホントに?」
志希「ハスハス....ホントだ、なんか嫌な匂いするね」
652: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:25:08.19 ID:Bt4dMeta0
私は後ろを振り返り、視線を感じた方へと目を光らせる
ここで隠れられそうな場所は...
奏「...そこの塀の裏ね!出て来なさい!」
怪しい男「チッ!」スタコラサッサー!
周子「あっ、逃げた!」
フレデリカ「すっごーい、もう見えなくなっちゃったね」
奏「さっきの男、ちらっとカメラを首から下げてたのが見えたわ」
周子「てことは、やっぱりあたし達も狙われてるって事か...」
奏「ここ、プロデューサーさんも住んでるんでしょ?報告した方がいいんじゃない?」
周子「せやね、今から電話で報告してみるよ」
ここで隠れられそうな場所は...
奏「...そこの塀の裏ね!出て来なさい!」
怪しい男「チッ!」スタコラサッサー!
周子「あっ、逃げた!」
フレデリカ「すっごーい、もう見えなくなっちゃったね」
奏「さっきの男、ちらっとカメラを首から下げてたのが見えたわ」
周子「てことは、やっぱりあたし達も狙われてるって事か...」
奏「ここ、プロデューサーさんも住んでるんでしょ?報告した方がいいんじゃない?」
周子「せやね、今から電話で報告してみるよ」
653: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:27:02.27 ID:Bt4dMeta0
P『成程...確かにアパートで俺と周子が鉢合うとことかをすっぱ抜かれるとマズイな......』
『ほとぼりが冷めるまでしばらく俺は事務所で寝泊まりするよ。報告ありがとな、以後も警戒を怠らないように』
周子「分かった、また何かあったら報告するね。バイバーイ」
フレデリカ「どうだった?」
周子「Pさんはしばらく事務所で寝泊まりするって」
志希「事務所、何気に住み心地いもんね。仮眠室のベッドも結構ふかふかだし」
奏「そういえば志希、偶に研究室に籠って帰らない時あるわね」
志希「そうそう、実験のキリがつかないと段々家に帰るのめんどくさくなってきてさー」
フレデリカ「じゃあ今度、事務所でパジャマパーティーしようよ!志希ちゃんの実験室で!」
志希「おっ、志希ちゃんラボにキョーミあるー?いいねいいねー♪」
奏「実験台にされたりしそうね...」
『ほとぼりが冷めるまでしばらく俺は事務所で寝泊まりするよ。報告ありがとな、以後も警戒を怠らないように』
周子「分かった、また何かあったら報告するね。バイバーイ」
フレデリカ「どうだった?」
周子「Pさんはしばらく事務所で寝泊まりするって」
志希「事務所、何気に住み心地いもんね。仮眠室のベッドも結構ふかふかだし」
奏「そういえば志希、偶に研究室に籠って帰らない時あるわね」
志希「そうそう、実験のキリがつかないと段々家に帰るのめんどくさくなってきてさー」
フレデリカ「じゃあ今度、事務所でパジャマパーティーしようよ!志希ちゃんの実験室で!」
志希「おっ、志希ちゃんラボにキョーミあるー?いいねいいねー♪」
奏「実験台にされたりしそうね...」
654: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:27:54.34 ID:Bt4dMeta0
周子「はいはいみんな、外で話し込むのもなんだしとりあえず上がって上がって!」
フレデリカ「はーい!お邪魔しまーす♪」
志希「お邪魔しまーす♪」
奏「ふふっ、じゃあ私は買ってきた野菜切っておくわね」
周子「おっけー、じゃあみんな、お鍋の準備するよー」
志希フレ奏「はーい!」
お鍋が煮えてきたことを確認すると、皆で席に付きそれぞれよそい始めた
周子「じゃあお鍋も煮えてきたところで第....何回だっけ?811プロ会議を始めるよー」
志希「いえーい!」
フレデリカ「どんどんぱふぱふー♪」
奏「そもそも数えるほどやった覚えないんだけど...」
フレデリカ「はーい!お邪魔しまーす♪」
志希「お邪魔しまーす♪」
奏「ふふっ、じゃあ私は買ってきた野菜切っておくわね」
周子「おっけー、じゃあみんな、お鍋の準備するよー」
志希フレ奏「はーい!」
お鍋が煮えてきたことを確認すると、皆で席に付きそれぞれよそい始めた
周子「じゃあお鍋も煮えてきたところで第....何回だっけ?811プロ会議を始めるよー」
志希「いえーい!」
フレデリカ「どんどんぱふぱふー♪」
奏「そもそも数えるほどやった覚えないんだけど...」
655: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:28:57.93 ID:Bt4dMeta0
周子「というわけで議長の速水奏さん、今日の議題をどうぞ!」
奏「私?まあいいけど....」
「今日の議題は阿苦都苦出版の対策についてよ。さっきもそれらしき人間に狙われていたみたいだし、早急な対策を用意すべきと考えるわ」
フレデリカ「異議なし!」
志希「同じく!邪魔をされたって借りもあるし、ただただ怯えてるわけにもいかないよね」
周子「それに、このままだとPさんが家に帰れないしね」
奏「あんなのにうろうろされて美嘉の受験に影響が出ても困るわ。それだけは何としても止めないといけない」
奏「私?まあいいけど....」
「今日の議題は阿苦都苦出版の対策についてよ。さっきもそれらしき人間に狙われていたみたいだし、早急な対策を用意すべきと考えるわ」
フレデリカ「異議なし!」
志希「同じく!邪魔をされたって借りもあるし、ただただ怯えてるわけにもいかないよね」
周子「それに、このままだとPさんが家に帰れないしね」
奏「あんなのにうろうろされて美嘉の受験に影響が出ても困るわ。それだけは何としても止めないといけない」
656: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:29:47.00 ID:Bt4dMeta0
フレデリカ「んー、でもどうすればいいんだろ?」
周子「手掛かりは名刺だけか...この名刺落とした人に会いに行ってみる?」
志希「アイドルがゴシップ記者に会いに行ったら袋叩きになるだけじゃない?」
周子「だよねぇ...」
奏「...手掛かりというか、ひとつ分かったことがあるわ」
フレデリカ「それって?」
奏「あのパーティー会場は関係者以外は入れなかったはず、そんな場所に阿苦都苦出版は堂々と入り込めていたのよ?」
「まず間違いなく、パーティーの参加者の中に協力者がいる...おそらく、今週の週刊スクープによる被害を受けなかった芸能事務所からね」
周子「手掛かりは名刺だけか...この名刺落とした人に会いに行ってみる?」
志希「アイドルがゴシップ記者に会いに行ったら袋叩きになるだけじゃない?」
周子「だよねぇ...」
奏「...手掛かりというか、ひとつ分かったことがあるわ」
フレデリカ「それって?」
奏「あのパーティー会場は関係者以外は入れなかったはず、そんな場所に阿苦都苦出版は堂々と入り込めていたのよ?」
「まず間違いなく、パーティーの参加者の中に協力者がいる...おそらく、今週の週刊スクープによる被害を受けなかった芸能事務所からね」
657: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:31:09.72 ID:Bt4dMeta0
周子「映画会社の関係者って可能性は?」
奏「否定はしきれないけど、利害のことを考えると芸能事務所の方が可能性が高いと思うわ」
志希「まあ、芸能事務所が潰れて喜ぶのは映画会社よりも同業者、ライバル企業だよね。あたしもその可能性の方が高いと思うな」
奏「そしてきっとPさんやトレーナーさんもそれには気づいてるはず...でも、私たちに余計な心配をさせないためにわざと言わなかったんだと思う」
フレデリカ「むー.....あたし達のことを心配してくれるのはいいけど、もっとプロデューサーはあたし達を信じてくれてもいいと思うな!」
周子「まあまあ、確かにそんなこと言われたら、オーディションであの企画の参加事務所とかちあった時に相手疑っちゃうかもしれへんし、Pさんを責められないよ」
奏「否定はしきれないけど、利害のことを考えると芸能事務所の方が可能性が高いと思うわ」
志希「まあ、芸能事務所が潰れて喜ぶのは映画会社よりも同業者、ライバル企業だよね。あたしもその可能性の方が高いと思うな」
奏「そしてきっとPさんやトレーナーさんもそれには気づいてるはず...でも、私たちに余計な心配をさせないためにわざと言わなかったんだと思う」
フレデリカ「むー.....あたし達のことを心配してくれるのはいいけど、もっとプロデューサーはあたし達を信じてくれてもいいと思うな!」
周子「まあまあ、確かにそんなこと言われたら、オーディションであの企画の参加事務所とかちあった時に相手疑っちゃうかもしれへんし、Pさんを責められないよ」
658: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:35:16.24 ID:Bt4dMeta0
志希「まっ、嫌な気持ちもってオーディションしたくはないよね」
奏「でも....他の事務所からしたら、811プロも容疑者なのよね」
周子「そっか、一応あたし達も今回被害を受けてない事務所だから」
志希「実際は一度受けてるわけだけど、記事になってるわけじゃないからねー」
奏「組織は大きいほど力の代わりに綻びも増える物。でも811プロは一般的な芸能事務所と比べて格段に人が少ない、だからこそ逆に隙が少なくて向こうも手を出しづらいのかもしれないわ」
周子「だから志希ちゃんとフレちゃんの時もわざわざ無理やり自作自演を...あれっ?でもあの時はまだiDOL MOVIE BIGBANGとか全然関係ないよね?」
「じゃあ、結局なんで阿苦都苦出版は、あそこまでして二人のデビューを邪魔したんやろ?」
奏「でも....他の事務所からしたら、811プロも容疑者なのよね」
周子「そっか、一応あたし達も今回被害を受けてない事務所だから」
志希「実際は一度受けてるわけだけど、記事になってるわけじゃないからねー」
奏「組織は大きいほど力の代わりに綻びも増える物。でも811プロは一般的な芸能事務所と比べて格段に人が少ない、だからこそ逆に隙が少なくて向こうも手を出しづらいのかもしれないわ」
周子「だから志希ちゃんとフレちゃんの時もわざわざ無理やり自作自演を...あれっ?でもあの時はまだiDOL MOVIE BIGBANGとか全然関係ないよね?」
「じゃあ、結局なんで阿苦都苦出版は、あそこまでして二人のデビューを邪魔したんやろ?」
659: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:36:46.25 ID:Bt4dMeta0
奏「...それについて、二つ考えられる理由があるわ」
志希「一つは『あたし達じゃなくてテレビ局か番組スタッフが狙われていた』でしょ?あたしも当時それは考えた」
奏「志希の言う通り一つはそれよ。でも...私はもう一つの方の可能性が高いと思うわ。根拠は"女の勘"ってことになってしまうけれど」
周子「んで、そのもう一つの可能性ってのは?やっぱ最初から志希ちゃんとフレちゃんが狙われてたって事?」
奏「いえ、少し違うわ」
奏「狙われていたのは志希とフレデリカ個人ではなく、811プロそのものという可能性よ」
志希「一つは『あたし達じゃなくてテレビ局か番組スタッフが狙われていた』でしょ?あたしも当時それは考えた」
奏「志希の言う通り一つはそれよ。でも...私はもう一つの方の可能性が高いと思うわ。根拠は"女の勘"ってことになってしまうけれど」
周子「んで、そのもう一つの可能性ってのは?やっぱ最初から志希ちゃんとフレちゃんが狙われてたって事?」
奏「いえ、少し違うわ」
奏「狙われていたのは志希とフレデリカ個人ではなく、811プロそのものという可能性よ」
660: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:42:17.76 ID:Bt4dMeta0
周子「811プロ、そのもの?」
奏「考えてみて。まずそもそも、あの時まだ世に出てなかった志希とフレデリカには狙われる理由が薄い。大して話題にできるようなネタにならないから」
「あのテレビ局自体を狙ったとしても、小さいローカル番組での不祥事ではそこまでのネタにはならない。番組スタッフの誰かが狙われたって言うのも、同じく話題性の面からして考えづらい。
「だとすると、一番考えられるのは811プロそのものを狙ったという可能性よ。理由までは分からないけど、犯人はどうしても811プロを早いうちに潰したかったんだと思う」
周子「なるほど....」
志希「でもさー、それなら最初から話題になってたデュアルフルムーンを狙った方が早くない?」
奏&周子「「あ」」
奏「考えてみて。まずそもそも、あの時まだ世に出てなかった志希とフレデリカには狙われる理由が薄い。大して話題にできるようなネタにならないから」
「あのテレビ局自体を狙ったとしても、小さいローカル番組での不祥事ではそこまでのネタにはならない。番組スタッフの誰かが狙われたって言うのも、同じく話題性の面からして考えづらい。
「だとすると、一番考えられるのは811プロそのものを狙ったという可能性よ。理由までは分からないけど、犯人はどうしても811プロを早いうちに潰したかったんだと思う」
周子「なるほど....」
志希「でもさー、それなら最初から話題になってたデュアルフルムーンを狙った方が早くない?」
奏&周子「「あ」」
661: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:43:29.72 ID:Bt4dMeta0
それは...そうね
話題性という理由ならあの時なら私や周子を狙った方が早いわね...
志希「それに、あの時はまだ奏ちゃんと周子ちゃんもEランクで、フレちゃんはFランク、あたしに至っては収録直前にスカウトされたド新人だよ?」
「そんな弱小プロダクションだった811プロをわざわざ潰しにかかるのはリスクに見合ってなくない?阿苦都苦出版にとってもライバル企業にとってもさ」
奏「た、確かに...」
周子「じゃあ、やっぱりテレビ局が狙われてたのかな?」
志希「うーん、それはそれでやっぱりなんか不自然だと思うんだよねー...」
奏&周子「「うーん...」」
なんだろう、この前に進んでるようで全くその場から動いてる気がしない感覚、すごく不気味....
なにか、もっと別の考えを.....
フレデリカ「皆食らえー!究極オランジェーット!」ボチャン!
奏「....えっ!?」
話題性という理由ならあの時なら私や周子を狙った方が早いわね...
志希「それに、あの時はまだ奏ちゃんと周子ちゃんもEランクで、フレちゃんはFランク、あたしに至っては収録直前にスカウトされたド新人だよ?」
「そんな弱小プロダクションだった811プロをわざわざ潰しにかかるのはリスクに見合ってなくない?阿苦都苦出版にとってもライバル企業にとってもさ」
奏「た、確かに...」
周子「じゃあ、やっぱりテレビ局が狙われてたのかな?」
志希「うーん、それはそれでやっぱりなんか不自然だと思うんだよねー...」
奏&周子「「うーん...」」
なんだろう、この前に進んでるようで全くその場から動いてる気がしない感覚、すごく不気味....
なにか、もっと別の考えを.....
フレデリカ「皆食らえー!究極オランジェーット!」ボチャン!
奏「....えっ!?」
662: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:44:46.12 ID:Bt4dMeta0
周子「ちょ、ちょっとフレちゃん!今鍋に何入れたの!?」
志希「一瞬オレンジ色のなにかが見えたね」
フレデリカ「皆顔が暗すぎだよー!もっと笑って笑って!」
奏「....そんなに暗い顔してたかしら?」
フレデリカ「そうだよー!アイドルがしちゃいけない顔だったよー!そんな顔してたらファンの人も、それに美嘉ちゃんも一緒に暗い気分になっちゃうよ!」
「雑誌の意地悪なんて、皆の笑顔で吹き飛ばしちゃえばいいんだよ♪プロデューサーもいつも言ってるじゃん、逆境の時こそアイドルを全力で楽しめって!」
『!!!』
フレデリカ「あたし達アイドルなんだからさ、あたし達を応援してくれるファンの皆の為にも、美嘉ちゃんを応援する為にも!」
「そして、ゴシップでいじめられちゃった人達を励ます為にも、あたし達が笑顔で楽しんでアイドルやって、皆をハッピーにしようよ!」
志希「一瞬オレンジ色のなにかが見えたね」
フレデリカ「皆顔が暗すぎだよー!もっと笑って笑って!」
奏「....そんなに暗い顔してたかしら?」
フレデリカ「そうだよー!アイドルがしちゃいけない顔だったよー!そんな顔してたらファンの人も、それに美嘉ちゃんも一緒に暗い気分になっちゃうよ!」
「雑誌の意地悪なんて、皆の笑顔で吹き飛ばしちゃえばいいんだよ♪プロデューサーもいつも言ってるじゃん、逆境の時こそアイドルを全力で楽しめって!」
『!!!』
フレデリカ「あたし達アイドルなんだからさ、あたし達を応援してくれるファンの皆の為にも、美嘉ちゃんを応援する為にも!」
「そして、ゴシップでいじめられちゃった人達を励ます為にも、あたし達が笑顔で楽しんでアイドルやって、皆をハッピーにしようよ!」
663: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:46:05.26 ID:Bt4dMeta0
志希「...そうだね!あたしうっかりしてたよ、折角パパにもママにもあたしの楽し無姿を見せるって誓ったばっかりなのにさ!」
周子「うんうん!暗い顔で悩むなんて、あたし達らしくなかったわ♪」
奏「ふふっ、ありがとうフレデリカ」
「811プロの社訓、『全力で楽しめ』...私達、大事なことを見失うところだったわ」
フレデリカ「えっへん!じゃあみんなでさっき入れたあたしのオランジェット食べて笑顔になろ―♪」
全員「おー!」
フレデリカの投入したオランジェットはオレンジの酸味とポン酢の酸味、それに出汁のコクが絶妙なコンビネーションを見せて
見せて....
もの凄く....
全員(もの凄く、マズい......)
フランス菓子は、和風出汁のお鍋に入れてはいけないと、思い知った...
周子「うんうん!暗い顔で悩むなんて、あたし達らしくなかったわ♪」
奏「ふふっ、ありがとうフレデリカ」
「811プロの社訓、『全力で楽しめ』...私達、大事なことを見失うところだったわ」
フレデリカ「えっへん!じゃあみんなでさっき入れたあたしのオランジェット食べて笑顔になろ―♪」
全員「おー!」
フレデリカの投入したオランジェットはオレンジの酸味とポン酢の酸味、それに出汁のコクが絶妙なコンビネーションを見せて
見せて....
もの凄く....
全員(もの凄く、マズい......)
フランス菓子は、和風出汁のお鍋に入れてはいけないと、思い知った...
664: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:47:39.52 ID:Bt4dMeta0
~~~翌日~~~
ピピピピピピピ!!!!
周子「ん...もう朝か、おはよー...」
目覚ましを止め、布団から這い出る
周子「んー...目が覚めない、とりあえずお天道様を拝もう...」
日光で身体を無理やり起こそうと何気なくカーテンを開ける
周子「......!?」
....しかし、身体は日光によって温められることはなく、むしろ凍り付いた
ピピピピピピピ!!!!
周子「ん...もう朝か、おはよー...」
目覚ましを止め、布団から這い出る
周子「んー...目が覚めない、とりあえずお天道様を拝もう...」
日光で身体を無理やり起こそうと何気なくカーテンを開ける
周子「......!?」
....しかし、身体は日光によって温められることはなく、むしろ凍り付いた
665: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:49:42.04 ID:Bt4dMeta0
周子「あの人...」
アパートの外、昨日奏ちゃんが見破った場所に、カメラを持った怪しい男を見つけた
...とりあえず連絡しよう
周子「ぴ、ぽ、ぱ、ぽ、ぱっと」トゥルルルルルル....
P『.....もしもし、周子か?』
周子「うん、おはようPさん」
P『ああ、おはよう...なんかあったのか?』
周子「あのね、またアパートの前にあからさまに怪しい奴がいる」
P『なんだと?昨日の今日でまた来たのか......こりゃ完全に狙われてるな』
周子「みたいだねー、あたし普通に出勤しても大丈夫かな?」
P『いや、怪しい奴がいるって分かってて一人で出勤はさせたくないな...奏と美嘉は学校だしレイジレイジ―はこれから仕事先いかなきゃならないから...青木さんに迎えに行ってもらうからそのまま二人で現場に向かってくれ』
周子「分かった、待ってる」
人気になればこういう事もあるって分かっちゃいたけど
流石にこれは、ちょっと気分が悪すぎるなぁ...
アパートの外、昨日奏ちゃんが見破った場所に、カメラを持った怪しい男を見つけた
...とりあえず連絡しよう
周子「ぴ、ぽ、ぱ、ぽ、ぱっと」トゥルルルルルル....
P『.....もしもし、周子か?』
周子「うん、おはようPさん」
P『ああ、おはよう...なんかあったのか?』
周子「あのね、またアパートの前にあからさまに怪しい奴がいる」
P『なんだと?昨日の今日でまた来たのか......こりゃ完全に狙われてるな』
周子「みたいだねー、あたし普通に出勤しても大丈夫かな?」
P『いや、怪しい奴がいるって分かってて一人で出勤はさせたくないな...奏と美嘉は学校だしレイジレイジ―はこれから仕事先いかなきゃならないから...青木さんに迎えに行ってもらうからそのまま二人で現場に向かってくれ』
周子「分かった、待ってる」
人気になればこういう事もあるって分かっちゃいたけど
流石にこれは、ちょっと気分が悪すぎるなぁ...
666: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:51:57.90 ID:Bt4dMeta0
=======レイジーレイジーの撮影現場=======
志希「みんなー、今日はよろしくねー♪」
フレデリカ「よろしくしるぶぷれー♪」
イケメン俳優「よろしくお願いします。レイジレイジ―のお二方」
人気芸人「おう、よろしくな二人とも」
今日はレイジレイジ―の二人があるイケメン俳優と今流行りの人気芸人と一緒に街の名所を訪問するバラエティ番組の収録
そして、今は収録前に共演者への挨拶中
ああ、人気アイドルと俳優に人気芸人、いい並びだ
本当に、いい画が取れそうだねぇ♪
決定的瞬間を激写する為に、俺はしっかりとカメラを構える....
P「あのー」
???「!?」
志希「みんなー、今日はよろしくねー♪」
フレデリカ「よろしくしるぶぷれー♪」
イケメン俳優「よろしくお願いします。レイジレイジ―のお二方」
人気芸人「おう、よろしくな二人とも」
今日はレイジレイジ―の二人があるイケメン俳優と今流行りの人気芸人と一緒に街の名所を訪問するバラエティ番組の収録
そして、今は収録前に共演者への挨拶中
ああ、人気アイドルと俳優に人気芸人、いい並びだ
本当に、いい画が取れそうだねぇ♪
決定的瞬間を激写する為に、俺はしっかりとカメラを構える....
P「あのー」
???「!?」
667: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:53:08.94 ID:Bt4dMeta0
P「如何しましたか?これからここで番組の収録が行われるので用がないならはけてもらいたいのですが」
スタッフ?「あ、えっと、俺番組スタッフです」
P「...では、番組スタッフの証明である腕章は?」
スタッフ?「えっ?...あーえっと、さっきどっかで落としちゃったみたいで」
P「そうですか....それは妙ですね」
スタッフ?「えっ?」
P「番組スタッフの腕章なんてものありませんよ、存在しないものをどうやって失くしたんです?」
スタッフ?「えーっと...それは...」
...ちくしょう!ハメられた!
スタッフ?「あ、えっと、俺番組スタッフです」
P「...では、番組スタッフの証明である腕章は?」
スタッフ?「えっ?...あーえっと、さっきどっかで落としちゃったみたいで」
P「そうですか....それは妙ですね」
スタッフ?「えっ?」
P「番組スタッフの腕章なんてものありませんよ、存在しないものをどうやって失くしたんです?」
スタッフ?「えーっと...それは...」
...ちくしょう!ハメられた!
668: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:53:36.00 ID:Bt4dMeta0
ディレクター(以下D)「どうしたんだいプロデューサー君?」
スタッフ一同 ナンダナンダ?
P「どうやら、ネズミが潜り込んでいたみたいですね」
D「...なるほど、君が言っていたゴシップ記者か」
スタッフ?「あ、いやぁ...」
D「誰かこの男をスタッフルームに連れていきなさい」
ガタイのいいスタッフ1「アイアイサー!」
ガタイのいいスタッフ2「おらっ、向こうでお話ししようじゃねえか」
スタッフ?「クソッ!放せ!」
チクショーーーーーーー!!!!!!
スタッフ一同 ナンダナンダ?
P「どうやら、ネズミが潜り込んでいたみたいですね」
D「...なるほど、君が言っていたゴシップ記者か」
スタッフ?「あ、いやぁ...」
D「誰かこの男をスタッフルームに連れていきなさい」
ガタイのいいスタッフ1「アイアイサー!」
ガタイのいいスタッフ2「おらっ、向こうでお話ししようじゃねえか」
スタッフ?「クソッ!放せ!」
チクショーーーーーーー!!!!!!
669: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:55:08.22 ID:Bt4dMeta0
志希「終わった?」
P「ああ、一応今日は仕事付いてきて正解だったな」
フレデリカ「プロデューサー、ありがとね♪」
P「ああ、だがやっぱ俺たちは阿苦都苦出版に狙われているらしい...」トゥルルルルルル
「青木さんだ...もしもし?」
ベテトレ『P、そっちはどうだった?』
P「やっぱり潜り込んでました、警戒しといて正解でしたね」
ベテトレ『そうか...実は、こっちにも許可されていない記者が紛れ込んでいた』
P「周子の仕事先にも?アパートに張り込んでたくせに仕事先まで張り付いてやがったのか、いくらなんでもしつこ過ぎるぞ阿苦都苦出版!」
ベテトレ『いや...それなんだが』
P「えっ、何か問題が?」
P「ああ、一応今日は仕事付いてきて正解だったな」
フレデリカ「プロデューサー、ありがとね♪」
P「ああ、だがやっぱ俺たちは阿苦都苦出版に狙われているらしい...」トゥルルルルルル
「青木さんだ...もしもし?」
ベテトレ『P、そっちはどうだった?』
P「やっぱり潜り込んでました、警戒しといて正解でしたね」
ベテトレ『そうか...実は、こっちにも許可されていない記者が紛れ込んでいた』
P「周子の仕事先にも?アパートに張り込んでたくせに仕事先まで張り付いてやがったのか、いくらなんでもしつこ過ぎるぞ阿苦都苦出版!」
ベテトレ『いや...それなんだが』
P「えっ、何か問題が?」
670: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:55:58.68 ID:Bt4dMeta0
D「プロデューサー君!大変だよ!あの偽スタッフ、阿苦都苦出版ではなかった!」
「あの記者、須藤華出版の記者だ!」
P「何ですって!?」
ベテトレ『P、実はこっち出捕まえた記者も阿苦都苦出版ではない、極亜久出版の人間だ』
P「極亜久出版に、須藤華出版...!?」.
志希「どっちもあんまり面白い話聞かないけど...阿苦都苦出版じゃ、ない?」
フレデリカ「アタシ達を狙ってたのって、阿苦都苦出版じゃなかったの?」
P「...めちゃくちゃ、嫌な予感がする...」
「あの記者、須藤華出版の記者だ!」
P「何ですって!?」
ベテトレ『P、実はこっち出捕まえた記者も阿苦都苦出版ではない、極亜久出版の人間だ』
P「極亜久出版に、須藤華出版...!?」.
志希「どっちもあんまり面白い話聞かないけど...阿苦都苦出版じゃ、ない?」
フレデリカ「アタシ達を狙ってたのって、阿苦都苦出版じゃなかったの?」
P「...めちゃくちゃ、嫌な予感がする...」
671: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:57:12.41 ID:Bt4dMeta0
授業が終わって、校門から出ると早苗さんがあたしを待ってくれていた
美嘉「あっ、早苗さん!」
早苗「お疲れ美嘉ちゃん、これから仕事でしょ?」
美嘉「そうだけど...早苗さんは?」
早苗「しばらく有給取ってね、美嘉ちゃんに着いて回ろうかなって。ほら、移動中にも英単語とか公式とかくらいは詰め込めるでしょ?」
「もしかして...おせっかい過ぎかしら?」
美嘉「全然!むしろ助かるよ、ありがとう!」
早苗「なら良かった!んじゃ向こうに車停めてあるから仕事先まで送っていくわ」
「...それに、最近811プロの周りに怪しい奴がうろついてるみたいだし、一人でいるのは危険だしね。次いでにボディーガードも任せて!」
美嘉「早苗さん...ホントにありがとう!じゃあ早速現場に...」
???「おい、城ケ崎」
美嘉「!!」
美嘉「あっ、早苗さん!」
早苗「お疲れ美嘉ちゃん、これから仕事でしょ?」
美嘉「そうだけど...早苗さんは?」
早苗「しばらく有給取ってね、美嘉ちゃんに着いて回ろうかなって。ほら、移動中にも英単語とか公式とかくらいは詰め込めるでしょ?」
「もしかして...おせっかい過ぎかしら?」
美嘉「全然!むしろ助かるよ、ありがとう!」
早苗「なら良かった!んじゃ向こうに車停めてあるから仕事先まで送っていくわ」
「...それに、最近811プロの周りに怪しい奴がうろついてるみたいだし、一人でいるのは危険だしね。次いでにボディーガードも任せて!」
美嘉「早苗さん...ホントにありがとう!じゃあ早速現場に...」
???「おい、城ケ崎」
美嘉「!!」
672: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 22:59:51.17 ID:Bt4dMeta0
美嘉「先生!?」
早苗「先生?担任の?」
美嘉「うん、そうだけど....」
担任「城ケ崎、お前分かってるのか?もう受験まで時間がないんだぞ?」
美嘉「それは、わかってるよ!」
担任「本当か?だがお前の最近の成績の低下は目に余る、いい加減あんなくだらないお遊びなんか辞めて、我が校の誇りある生徒としての自覚を...」
早苗「あーはいはいそこまで!これから美嘉ちゃん大事な仕事があるからまた今度にしてちょうだい」
担任「だ、誰だ貴様は!」
早苗「美嘉ちゃんの家庭教師兼ボディーガードよ」
担任「フンッ!家庭教師なんぞが偉そうに!」
早苗「...言っとくけど、アイドルはくだらないお遊びなんかじゃないから」
担任「なに?」
早苗「外から見たらキラキラしてる世界でも、その裏では血と汗の滲む努力が積み重なってできてんのよ」
「そして、時には理不尽な悪意にさらされる事もある...それでもたくさんの人を笑顔にする為に前を向いて戦い続ける、立派なお仕事なの」
「だから....もしそんなアイドルを下らないなんて言うなら...」
担任「な、なんだ...?」
早苗「先生?担任の?」
美嘉「うん、そうだけど....」
担任「城ケ崎、お前分かってるのか?もう受験まで時間がないんだぞ?」
美嘉「それは、わかってるよ!」
担任「本当か?だがお前の最近の成績の低下は目に余る、いい加減あんなくだらないお遊びなんか辞めて、我が校の誇りある生徒としての自覚を...」
早苗「あーはいはいそこまで!これから美嘉ちゃん大事な仕事があるからまた今度にしてちょうだい」
担任「だ、誰だ貴様は!」
早苗「美嘉ちゃんの家庭教師兼ボディーガードよ」
担任「フンッ!家庭教師なんぞが偉そうに!」
早苗「...言っとくけど、アイドルはくだらないお遊びなんかじゃないから」
担任「なに?」
早苗「外から見たらキラキラしてる世界でも、その裏では血と汗の滲む努力が積み重なってできてんのよ」
「そして、時には理不尽な悪意にさらされる事もある...それでもたくさんの人を笑顔にする為に前を向いて戦い続ける、立派なお仕事なの」
「だから....もしそんなアイドルを下らないなんて言うなら...」
担任「な、なんだ...?」
673: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:00:40.59 ID:Bt4dMeta0
早苗「シメる」
担任「ヒッ!!!」
「....きょ、今日は見逃してやるが、いい加減にしておけよ城ケ崎!」
担任「ヒッ!!!」
「....きょ、今日は見逃してやるが、いい加減にしておけよ城ケ崎!」
674: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:01:24.27 ID:Bt4dMeta0
早苗「チッ、ムカつくわねあいつ」
美嘉「あの、さっきはありがとう早苗さん」
早苗「いーのいーの!美嘉ちゃんもあんな奴のいうこと気にしなくていいからね」
美嘉「うん...ってヤバッ!ロケ遅刻しちゃう!?」
早苗「マジで!?美嘉ちゃん急ぐわよ!フルスロットルで飛ばして必ず間に合わせるから!」
美嘉「うん!お願い早苗さん!」
カシャッ
???(ニヤリ)
美嘉「あの、さっきはありがとう早苗さん」
早苗「いーのいーの!美嘉ちゃんもあんな奴のいうこと気にしなくていいからね」
美嘉「うん...ってヤバッ!ロケ遅刻しちゃう!?」
早苗「マジで!?美嘉ちゃん急ぐわよ!フルスロットルで飛ばして必ず間に合わせるから!」
美嘉「うん!お願い早苗さん!」
カシャッ
???(ニヤリ)
675: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:01:58.26 ID:Bt4dMeta0
=======翌日=======
ピピピピピ
周子「んー...朝だぁ...」
....ダメだ、あんま寝れた気がしない
昨日ずっと外から見られてる気がして中々寝つけなかったからなぁ
周子「もしかして今日も...」カララッ
...良かった、いない
昨日スタッフに紛れてたのがばれたから流石に自重したんかなぁ?
ピピピピピ
周子「んー...朝だぁ...」
....ダメだ、あんま寝れた気がしない
昨日ずっと外から見られてる気がして中々寝つけなかったからなぁ
周子「もしかして今日も...」カララッ
...良かった、いない
昨日スタッフに紛れてたのがばれたから流石に自重したんかなぁ?
676: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:02:43.35 ID:Bt4dMeta0
周子「今日は一人でも大丈夫かな...Pさんだ」トゥルルルル
「もしもし?」
P『周子!今家か?』
周子「そうだけど、そんなに慌ててどしたん?」
P『いいか、今青木さんがそっちへ向かっているから絶対部屋から出ずに待ってろよ!』
周子「えー、今日は記者いないっぽいし一人でも大丈夫だよ」
P『大丈夫じゃねえことが起きてんだ!いいから一人で出歩くな!』
周子「えっ、何?急にどうしたのさ?」
P『詳しいことは事務所で話す!とにかく青木さんと一緒に事務所へ来てくれ!』
周子「わ、わかった」
Pさんがあんなに慌てるなんて、一体何が...?
「もしもし?」
P『周子!今家か?』
周子「そうだけど、そんなに慌ててどしたん?」
P『いいか、今青木さんがそっちへ向かっているから絶対部屋から出ずに待ってろよ!』
周子「えー、今日は記者いないっぽいし一人でも大丈夫だよ」
P『大丈夫じゃねえことが起きてんだ!いいから一人で出歩くな!』
周子「えっ、何?急にどうしたのさ?」
P『詳しいことは事務所で話す!とにかく青木さんと一緒に事務所へ来てくれ!』
周子「わ、わかった」
Pさんがあんなに慌てるなんて、一体何が...?
677: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:04:48.20 ID:Bt4dMeta0
学校に行く前に、コンビニに寄って芸能雑誌を買いにきた
プロデューサーたちだけに負担をかけるわけにはいけないし、私自身もちゃんと今の芸能界の情勢をチェックしておかなければいけない
そんな思いで雑誌コーナーの前で商品を見定めていた
その時、私の目はある雑誌の表紙で止まる
奏「嘘でしょ...?」
プロデューサーたちだけに負担をかけるわけにはいけないし、私自身もちゃんと今の芸能界の情勢をチェックしておかなければいけない
そんな思いで雑誌コーナーの前で商品を見定めていた
その時、私の目はある雑誌の表紙で止まる
奏「嘘でしょ...?」
678: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:05:16.92 ID:Bt4dMeta0
美嘉「な、なにこれ...」
なんで、なんでこんな記事が!?
なんで、なんでこんな記事が!?
679: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:05:59.07 ID:Bt4dMeta0
【城ケ崎美嘉、芸能界引退!?】
To Be Continued.....
680: ◆FuHrdA/9sY 2019/04/03(水) 23:09:09.53 ID:Bt4dMeta0
Chapter12が終了したところで、今回はここまで―
最初は1スレで収まるやろwwwwwとタカをくくっていましたが、これ絶対収まらないっすね.....
なおこのスレにおいてのLiPPSの学年は
奏 高2
周子 高卒
フレ 短大2
志希 高3
美嘉 高3となっております
少なくとも美嘉の高3設定は公式だったはず.....
最初は1スレで収まるやろwwwwwとタカをくくっていましたが、これ絶対収まらないっすね.....
なおこのスレにおいてのLiPPSの学年は
奏 高2
周子 高卒
フレ 短大2
志希 高3
美嘉 高3となっております
少なくとも美嘉の高3設定は公式だったはず.....
次回 【モバマス】LiPPS「虹光の花束」 後編
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