1: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:47:56 ID:Q5P
薫「でアニソンを熱唱してたらほたるちゃんがバイトしてるお店だった」


ほたる「あはは…どうも…」


薫「あぁぁぁー!///」カァァ


ほたる「い、いやいやいや!凄い上手かったですよ!」


ほたる「そんなに恥ずかしがらなくても…」


薫「でもさ、ほたるちゃん」


薫「ほたるちゃんなら分かると思うけどさ、私が歌ってたの何だったかな」


ほたる「恋は渾沌の隷也(這い寄れニャル子さん二期OP)」


薫「そうだよぉ!完全に電波アニソンだよぉ!」


薫「それを全力で歌ってたの知り合いに見られちゃったんだよ!」


薫「しかも掛け声で1人2役までして!」


ほたる「でも上手…ふふっ、上手でしたよ?」プルプル


薫「思い出して笑っちゃってるじゃん!」

引用元: 薫「ヒトカラ」[スクメロSS] 



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2: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:49:31 ID:Q5P
ほたる「いや、凄い光景とか見ちゃうと笑っちゃう事あるじゃないですか」


ほたる「だってあの曲で…ふははっ…96点とか凄すぎ…ふふふ…」プルプル


薫「だって歌う時はいつだって全力なんだよ!」


ほたる「あんな完璧な音程の"SAN値!ピンチ!"くっふふ…」プルプル


薫「とりあえず笑わないで!?」


ほたる「はいっ、ゴメンなさい」キリッ


薫「はぁ…もうこのお店来れないよぉ…」


ほたる「って事は常連さんなんですね」


薫「うっ」ギクッ


ほたる「…もしかしてなんですけど」


ほたる「ウチの店で大抵のアニソンの点数ランキング上位に入ってる"ローレライ"って薫さん…?」


薫「…うん、それ私」


ほたる「わぁ!一度お会いしたかったんですよ!」

3: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:52:08 ID:Q5P
薫「憧れの人が私みたいな人でゴメンねぇ…」


ほたる「そんな事ないですよ!むしろ納得です!」


薫「そ、そうかな?なら良かったけど」


ほたる「ところで薫さんはアニメ、お好きなんですか?」


薫「アニメというよりアニソンが好きなんだ」


薫「ほら、アニソンってポップスではあまり使わないような歌詞とかリズムとか歌い方が多いからボイストレーニングに最適で…」


ほたる「あー、確かにアニソンって聞くだけで"アニソンだ!"って分かる感じありますよねー」


ほたる「なんかやたら生きるとか死ぬとか戦うとか日常会話で使わないワードばかり多いですし」

4: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:53:27 ID:Q5P
ほたる「あの、もし良かったらなんですけど」


薫「?」


ほたる「あたし、もう少しでシフト上がりなんで後で一緒にアニソンカラオケ大会やりませんか!」


薫「でもほたるちゃん、バイト終わったばかりだと大変でしょ?」


薫「私に付き合わせるなんて悪いよぉ」


ほたる「カラオケは別です!」


ほたる「それに薫さんもデュエットのアニソンとか歌いたくないですか?」


薫「うーん、確かにそれは前々から思ってたけど、中々歌える知り合いが…って、良いの!?」


ほたる「はいっ!」


薫「じゃあお願いしようかな!」


ほたる「やった!あのローレライとカラオケ出来るなんて光栄です!」


薫「そんなに有名なのぉ!?」


ほたる「界隈では」


薫「どの界隈!?」

5: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:54:16 ID:Q5P
[20分後]


ほたる「お待たせしました!」


薫「お疲れ様ぁ」


ほたる「さぁ歌いますよぉ!」


薫「あ、その前に1ついいかな?」


ほたる「?」


薫「この事は他の人には内緒って事で…」


ほたる「そんなに隠す事ですか?」


薫「うん、アニソンというより知り合いの居るところで全力で歌ってたのがバレたってのが恥ずかしいから…」


ほたる「そういう事でしたら了解です!」


ほたる「オタクは口が固いですからね!絶対にばらしたりしませんよ!絶対にです!」


薫「若干フラグめいた事を言わないで」

6: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:55:08 ID:Q5P
ほたる「どうします?とりあえずライオンでも歌いますか?」


薫「あっ!それ私も歌いたかったんだ!」


ほたる「じゃあ早速予約を…」ポチポチ


~♪


[中略]


薫&ほたる「生き残りたい~♪」


薫&ほたる「まだ生きてたい~♪」


薫&ほたる「君を愛して~いる~♪」


薫&ほたる「本気の心見せつけ~る~まで~♪」


薫&ほたる「私~眠らない~♪」


薫&ほたる「…」


薫「…はぁ~!良いねデュエット!」


ほたる「テンション上がりますよね!」


薫「次これ良い?これも歌ってみたくて!」


ほたる「おっ!良いチョイスしてますね!」

7: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:56:08 ID:Q5P
[中略]


~♪


薫&ほたる「願うなら魅させる~♪だから遠く消えないで~♪」


薫&ほたる「君が見る明日を~♪」


薫&ほたる「新しい息吹を~♪」


ほたる「伸ばした腕に迎える~♪」


薫「離さない~♪」


薫&ほたる「…」


薫「…っん!歌いきったぁ!」


ほたる「げっほごっほ!ぬはぁ…!」


薫「ほたるちゃん大丈夫!?」


ほたる「やっぱり奈々様と西川兄貴は一般人にはキッツイですね…」


ほたる「あ、もちろん楽しかったですよ!」


薫「うんうん、難しい曲を歌うのって楽しいよね!」


ほたる「それにしても…げほ、よく息上がりませんね」


薫「日頃の積み重ねの賜物かなぁ」


ほたる「流石ローレライ、恐ろしい子…!」

8: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:56:54 ID:Q5P
ほたる「ちょっと箸休めにこれ行っていいですか?」


薫「おっ、ほたるちゃん、そっち系も行けるクチなんだ」


ほたる「広義ではアニソンですからね!」


~♪


[中略]


ほたる「素敵な~♪」


薫「星の海を~♪」


ほたる「新しい世界~♪」


薫「どうぞこのまま~♪」


薫&ほたる「2人きりで~♪明日を~♪」


薫&ほたる「一緒に見つめよう~♪」


[中略]


ほたる「いやぁ、ロマンチックですねぇ!キュンキュン来ちゃいますよ!」ウヘヘ


薫「ほたるちゃん、顔」


薫「まぁでも良いよねぇ、これ」


薫「この前レグルスでカラオケ行ったんだけど、渚ちゃんと香澄ちゃんがこれデュエットしててさ」


ほたる「その話、詳しく」

9: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:57:43 ID:Q5P
薫「もう渚ちゃんは終始香澄ちゃんの事を見つめて歌うし、香澄ちゃんは終始うっとりしてるしで」


ほたる「情景が目に浮かびます!」


薫「あれはオチるね、誰でもオチる」


ほたる「でしょうね~」


薫「で、その2人の世界的な感じの雰囲気に耐えられなくなったんだろうね」


薫「次の曲で真央ちゃんが"さだまさし"の"防人の唄"を歌い始めたからね」


薫「泣きながら"愛は死にますか~♪心は死にますか~♪"って」


ほたる「めちゃくちゃ精神的ダメージ受けてるじゃないですか」


薫「それ見て渚ちゃんは、"ははは、真央のやつ随分感情がこもってるな"って」


ほたる「渚さんはラノベの鈍感系主人公なんですか?」

10: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:58:28 ID:Q5P
ほたる「あれ?明佳里さんは一緒じゃなかったんですか?」


薫「一緒だったよ?」


ほたる「じゃあその間どうしてたんです?」


薫「その前っていうより、終始なにかしら食べてたかなぁ」


ほたる「明佳里さんらしいですね」


薫「でもカラオケ屋さんのご飯って美味しいよね」


ほたる「そうですねー、最近は軽食以外にも本格的な料理も出せるようになりましたし、お食事メインのお客様も珍しくないですね」


薫「じゃあ今度はトルテのみんなも誘って食事会でもしてみようかな」


ほたる「サトカさんの分だけで店の在庫無くなっちゃうんで勘弁してください」

11: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:59:04 ID:Q5P
[一時間ぐらい後]


薫「…っと、もうこんな時間かぁ」


ほたる「あっという間でしたね」


薫「なんだかんだほたるちゃんとデュエットだけで十曲以上歌ってたからね」


ほたる「外も暗くなってきましたし、そろそろ帰らなきゃですね」


薫「じゃあ、あとは最後に一曲歌っておひらきにしようかな」


薫「最後は…これかな!」


ほたる「おっ、エンディングといえばやっぱりコレですね!」


~♪


薫&ほたる「SGS!SGS!」×3


薫&ほたる「それじゃあ元気に!さぁ行こう~♪」

12: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)19:59:41 ID:Q5P
[街中]


ほたる「今日は楽しかったですね~!」


薫「うん!また一緒に歌おうねぇ」


ほたる「次はシンフォギアとか!」


薫「ClariSも歌いたいよね!」


ほたる「はいっ!ではまた明日、学校で!」


薫「じゃあねぇ~!」


ほたる「お気をつけて~!」


薫「ほたるちゃんもね~!」

13: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)20:00:44 ID:Q5P
[後日]


真央「以前、裏方のローレライって噂話が流行ってたじゃないですか」


薫「そんな事もあったねぇ」


薫「私が裏方作業中にこっそり歌ってたら、それがいつの間にか学校の七不思議みたいになってたやつだっけ」


真央「そうです、蒼井ひな太先生のコミカライズ版だと思いっきりステージ上で歌ってたアレです」


薫「あれ私もビックリした」


薫「確かに歌ってる時って周りが見えなくなっちゃう事もあるけどさ」


薫「こっそりどころか薫オンステージしちゃってるんだもの」


真央「よく今までバレてないと思ってましたよね」


薫「本当にね」


薫「歌ってたのが普通の曲だったのがせめてもの不幸中の幸いだよ」

14: ◆ajqgdR8aUE 平成31年 04/17(水)20:01:44 ID:Q5P
薫「ところでそのローレライがどうかしたの?」


真央「ええ、まあ」


真央「多分、そのローレライの噂に尾ひれが付いたんだと思うんですけど…」


真央「最近、アニソンお化けって噂話が流行ってるんですよ」


薫「」ギクッ


真央「なんでも誰も居ないはずの空き教室からアニソンが聞こえてくるとかなんとか」


真央「しかも凄い上手いそうです」


真央「噂では推しの声優が結婚したショックで心臓発作を起こして亡くなったオタク生徒が…って薫先輩?」


真央「どうしました?冷や汗凄いですよ?」


薫「ソソ、ソンナコトナイヨー」ダラダラ


真央「やっちゃったんですね!?またやっちゃったんですね!?」


薫「あぁぁぁー!///やってモーターカーぁぁぁ!///」カァァ


END