1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:08:48.72 ID:MVc8qQzl0
イエイヌ「お帰りなさいキュルルさん」ぱたぱた

キュルル「…………」にこにこ

キュルル「うん。今帰ったよイエイヌさん」にこ

イエイヌ「はい!ご無事で何よりです」ぱたぱた

キュルル「うん」

イエイヌ「…………………あ…あの////////」

キュルル「…………いつもの?」

イエイヌ「はい!」ぱぁぁぁ

キュルル「今日もいいコにしてた?イエイヌさん」

イエイヌ「!!はいっ今日もいいコにしてお待ちしてました。お掃除もたくさんしたんですよ」

キュルル「そっか。いつもありがとう」にこ
なでなで

イエイヌ「…………えへへ…はい!//////////」ぱたぱた

キュルル「あっそうだ。今日はかばんさんからジャパリまんを貰ったから、さっそく食べようよ」

イエイヌ「はい。分りました!今すぐ準備しますね」


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引用元: キュルル「ただいま」b 


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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:17:09.78 ID:MVc8qQzl0
――――

キュルル「ん?これは…もしかして?」

イエイヌ「はい。おりょうり?を覚えようと思って、作ってみたんです。えっと…ボルシチっていうんでしたっけ?」

キュルル「うん。そうだけど…へーこんなの作れちゃうなんてイエイヌさんはすごいね」

イエイヌ「えへへーそれほどでも//////」

キュルル「では――――」

キュルル・イエイヌ「「いただきます」」

イエイヌ「あ…あのどうですか?」どきどき

キュルル「うん。おいしいよ。これをジャパリまんに付けて食べるとすっごくおいしい。イエイヌさんはホント料理が上手だね」

イエイヌ「ホントですか!えへへ…そう言って貰えてうれしーです。でしたらあの……//////」

キュルル「またなの?もう欲しがり屋さんだな」すっ
なでなで

イエイヌ「えへへ/////////」ぽゎゎ

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:25:35.40 ID:MVc8qQzl0
―――

ずず…
キュルル「イエイヌさんが淹れてくれたこのお茶も美味しいし」

イエイヌ「ありがとうございます………でも――――」

キュルル「でも?」

イエイヌ「あの…サーバルさんたちはその、かばんさんと言うヒトのところにいるんですよね?」

キュルル「そうだけど。それがどうかしたの?」

イエイヌ「キュルルさんは…その…………ここじゃなくて、かばんさんのおうちじゃなくてもいいんですか?サーバルさんたちと一緒じゃなくても――――」


キュルル「ああ。それなら別にいいよ。サーバルとカラカルはかばんさんのところが気に入ってるみたいだし。それにね――――」

イエイヌ「…………」

キュルル「ここは…ボクにとって―――――」


キュルル「ボクにとってのおうちはここだから」


イエイヌ「キュルルさん――――」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:34:05.72 ID:MVc8qQzl0
キュルル「あれから……サーバルとカラカルと色んなトコを旅しておうちを探してたけど、ある時ふと思い出したんだ。ボクがこのおうちに連れて来られた時の事」

イエイヌ「…………それは――――」

キュルル「イエイヌさんがボクの為にお茶を淹れてくれたり、いっしょに遊んだ時の事」

イエイヌ「…………」

キュルル「それにイエイヌさんがボクを守るために、必死にセルリアンと戦ってくれた時の事――――」

キュルル「それを思い出した途端にすごく強く思ったんだ――――」


キュルル「イエイヌさんが待ってくれているこのおうちこそが、ボクの『探してたおうち』なんじゃないかって」


イエイヌ「―――――――!!」


キュルル「それにサーバルはもしかしたらなんだけど、前にかばんさんと何かあったんじゃないかって思うし」

イエイヌ「そうなんですか?」

キュルル「うーん。正直よくわからないけど…サーバルはいつもとあんまり変わらない感じなんだけど、かばんさんの時々サーバルに向ける眼差し……アレを見ると、何となくなんだけど……そう思うんだ」うーん

イエイヌ「そうですか……」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:41:52.72 ID:MVc8qQzl0
キュルル「――――――あっそうだ!今度、イエイヌさんもいっしょにかばんさんのところに行こうよ?」

イエイヌ「え?ワタシが…ですか?」きょとん

キュルル「いまボクはかばんさんのところで、セルリアンとかラッキービーストとかの研究のお手伝いをしてるんだけど――――」

イエイヌ「でも…ワタシなんかが、みなさんのお役に立てるとも思えないですし……」

キュルル「お手伝いって言っても色々あるし。イエイヌさんは料理がとっても上手だから、みんなの料理を作ってくれたりしたら、特に博士さんや助手さんにはとっても喜ばれるんじゃないかな?」

イエイヌ「そ…そうですか?」

キュルル「うん!おうちの中もいいけど外もとっても、たーのしーから。あははサーバルじゃないけどね////」

イエイヌ「ふふ…」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:48:32.52 ID:MVc8qQzl0
キュルル「ボクは…これからはイエイヌさんにもっと、すごーい事もた-のしー事もいっぱい感じて、経験して知ってほしいんだ。今までイエイヌさんがひとりでお留守番していた分も含めてね」

イエイヌ「キュルルさん……」じわ…

イエイヌ(キュルルさんはこんなにもワタシの事を想って――――)

イエイヌ「――――――」
ぽろぽろ…

キュルル「!!どうしたの?イエイヌさん。ボクなんか変な事言っちゃった?」おろおろ

イエイヌ「ううん…違うんです。うれしくて…うれしくて……とってもうれしいのになんでなんでしょう…ナミダが止まらないんです」ひっくひっく

キュルル「イエイヌさん……」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 22:57:48.03 ID:MVc8qQzl0
――

キュルル「イエイヌさん。もう大丈夫?」

イエイヌ「はい。もう大丈夫です……あの…キュルルさん……」

キュルル「どうしたの?」

イエイヌ「これから…キュルルさんの事を――――――」


イエイヌ「ご主人さまってお呼びしてもいいですか?/////////」


キュルル「!?」

イエイヌ「だ…ダメですか?」ふるふる

キュルル「だ…ダメというか……そう言うのはちょっとなんて言うか…………」

イエイヌ「わたし今思ったんです。わたしの…このおうちの…ご主人さまはキュルルさんしかいないって!!わたしがおかえりをずっとお待ちしていたのはキュルルさんなんだって!!」

キュルル「イエイヌさん……」

イエイヌ「やっぱり…ダメですか?」うるうる

キュルル「もう…イエイヌさんに、そんな顔されちゃったらダメだっていえないよ」はぁ

イエイヌ「!!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/05/21(火) 23:05:25.70 ID:MVc8qQzl0
イエイヌ「それじゃ――――」

キュルル「うん。ちょっと恥ずかしいけど、イエイヌさんがそれでいいならボクもそれでいいよ」にこ

イエイヌ「キュルルさん!!」
がばっ
だきっ
ぎゅー

キュルル「!?」


キュルル「ちょっとイエイヌさん///////////」

イエイヌ「えへへ…ご主人さま――――」ふりふり

キュルル「まったく…イエイヌさんってホントはすっごく甘えんぼさんなんだね。でもボクはそんなイエイヌさんの事が大好きだよ」
ぎゅっ




イエイヌ「はいっ!えへへ…わ…ワタシもご主人さまの事がダイスキです!!」にこ



おしまい。