1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:06:12 ID:w2O/Xd6c
~食堂~
エレン「今日もこのスープかよぉ」
アルミン「まあ我慢して食べようよ」
ミカサ(口移しして食べさせたい)
サシャ「おいしいです!おいしいです!」がつがつ
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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:08:44 ID:w2O/Xd6c
ミーナ「もっとおいしいものとか出せないのかしら~」
ユミル「まったくだ!訓練で疲れてるってのに、なあ?クリスタ」
クリスタ「う、うん、でも食べないと駄目だよ」
ユミル(結婚しよ)
ミーナ「あれ?アニ食べないの?」
アニ「・・・」
サシャ「くれるんですか!?」
アニ「いや・・・」
アニ(にんじんだ・・・)
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:11:08 ID:w2O/Xd6c
アニ(クソッ、よりにもよってにんじんかよ・・・)
ユミル「食べないとおっきくなれないぞ~?」
クリスタ「ユミル!やめて、そういうこと言うの!」
ユミル「はいぃ」
アニ(う・・・)
ミーナ「大丈夫?」
アニ「うん」ぱくっ
アニ「うっ」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:13:49 ID:w2O/Xd6c
~食事後~
アニ(何であんな不味いものがこの世にあるのか信じられないよ、まったく・・・)
エレン「~~~・・・だよなぁ」
アルミン「そう?」
アニ(あ・・・エレンとアルミンだ)
エレン「好き嫌い多い女はどうも好きになれないよなぁ」
アニ「」
アルミン「やっぱ食べ物は大事にして欲しいよね」
アニ(・・・そ、そんなぁ)ガーン
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:16:10 ID:w2O/Xd6c
~訓練~
エレン「なあアニ、今日も体技教えてくれよ~」
アニ「い、い、いや、今日はミーナと組むから・・・」
エレン「おー、そっか!じゃあまた今度なっ」ニコッ
アニ「」きゅん
エレン「おーいライナー、組むぞー」
アニ(にんじん、食べれるように頑張ってみようかな・・・)
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:23:14 ID:w2O/Xd6c
アニ「はぁ・・・」とぼとぼ
わいわいがやがや
アニ「ん?・・・あ、男子が喋ってる・・・」
ジャン「俺以外と甘いもの嫌いじゃん?」
ライナー「知らねぇよ」
マルコ「サシャって嫌いな食べ物あんのかなぁ」
ベ「無いと思うけどなぁ・・・」
アルミン「あったらあったですごく驚くけどね」
エレン「好き嫌い多い女ってどう思う?」
ライナー「うーん、いや別にクリスタなら何でもいいが・・・」
ジャン「ミカサに嫌いなものがあったら全力で取り払うじゃん」
エレン「俺嫌いだなぁ」
教官「おーい、そこ、ダラけるな!」
アニ「」オレキライダナァオレキライダナァオレキライダナァ・・・
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:27:34 ID:w2O/Xd6c
~宿舎~
アニ「」ずーん
ユミル「なぁ、なんでアイツはあんなに落ち込んでんだ?」
サシャ「ご飯あんまり食べられなかったとか!」
ミーナ「サシャはぶれないね」くすくす
サシャ「もしそんなことあったらアニ以上に落ち込みます!!」
ミカサ「もしも、エレンに嫌われたら、私もああなると、思う・・・」
クリスタ(わっ、わたしもそうなるかも・・・)
アニ(それ正解・・・)
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:30:23 ID:w2O/Xd6c
~食堂~
エレン「一緒に食おうぜ、アニ」
アニ「・・・別にいいけど」
エレン「今日の飯、なんだったっけなぁ」
アニ「」びくっ
エレン「あ、にんじん入ってる」
アニ「」びくびくっ
エレン「にんじんって美味いよな」
アニ「」びくびくびくっ
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:32:15 ID:w2O/Xd6c
エレン「いただきまーす」
アニ「一つ聞いてもいいか?」
エレン「ん?何だ?」がつがつ
アニ「なんでまた、私を誘ったんだい?」
エレン「うーん、あいつらとはいつも食ってるしな」
アニ「・・・」
エレン「それに、アニのこととかもっと知りたいしな!」ニコッ
アニ「」きゅん
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:38:14 ID:w2O/Xd6c
アニ(これは食べなきゃ駄目なパターンじゃないか・・・)
エレン「どうした?食わないのか?」
アニ「い、いや、食べるに決まってるじゃないか」
エレン「いつも薄いスープに硬いパン・・・飽きてきたなぁ」
アニ「そういえば、アンタの一番好きな食べ物とか聞いたことなかったね」
エレン「んー、にんじんかな?」
アニ(最悪だよ・・・)
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:41:58 ID:w2O/Xd6c
エレン「じゃあアニは?」
アニ「んー・・・割と何でも好きだけど」
エレン「にしては残ってないか?にんじんとかよ・・・」
アニ「えっ!?いや、その・・・」
エレン「あ!わかったぞ・・・」
アニ(しまった・・・き、嫌われちゃう・・・)
エレン「好きなものは最後に残すやつだな!?」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:46:30 ID:w2O/Xd6c
アニ「へっ!?そ、そうそう」
エレン「じゃあ俺は食い終わったし、お前の食ってるとこでも見てようかなあ」
アニ(う・・・)
エレン「・・・」
アニ(にんじん・・・食べなきゃ・・・)
エレン「・・・」
アニ(く・・・くそ、もう一気に行っちゃえ!)ぱくっ
エレン「お前綺麗な顔してんなぁ」
アニ「」ぶはっ
エレン「うわっ、吐くなよ!服が汚れちゃうだろうが!」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:53:55 ID:w2O/Xd6c
アニ「ご、ごめん、変なとこに入っちまってさ」ふきふき
エレン「別にいいよ、でも好きだからってそんな焦って食うなよな」
アニ(違うのに・・・)ふきふき
エレン「あ、あとさ」
アニ「ん?なんだい?」
エレン「今日飯誘ったのは、実は用事あって、さ」
アニ「へっ?」
エレン「今日の夜、宿舎の裏来てくれよ」
アニ「?・・・別にいい、けど」
エレン「おう、ありがとう!じゃーな!」タッタッタッ
アニ「な、なんでだ?」ぽかーん
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 10:57:17 ID:w2O/Xd6c
~夜~
アニ(来てみたはいいけど、アイツがいない・・・)きょろきょろ
エレン「お待たせーっ」タッタッタッ
アニ「・・・遅いよ」
アニ(って、こういう事言うから嫌われるんだよ・・・)
エレン「よ、用事ってのはな、そのー」ぽりぽり
アニ(な、なんだ?まったく見当付かないんだけど・・・)
エレン「お、俺と付き合って欲しい!」
アニ「」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:03:55 ID:w2O/Xd6c
アニ(きゅきゅきゅ、急展開すぎやしないかい!?)
エレン「な、なあ駄目か?」
アニ「・・・」
エレン「・・・」しょぼん
アニ「な、なんで私なんだい?」
エレン「好きだから、じゃ駄目か?」
アニ「う・・・そ、その好きなとこっていうかさ」
エレン「スタイルもいいし、容姿も端麗だし、髪も綺麗」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:06:39 ID:w2O/Xd6c
アニ(はうっ)きゅん
エレン「それに、なんか、お前優しいとこあるじゃねえか」
アニ「な、ないよ」
エレン「それに話してて楽しいし」
アニ「楽しくなんか、ない」
エレン「とにかく、もう好きなんだよ!」
アニ「ぐっ」きゅん
エレン「駄目、だよな」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:10:33 ID:w2O/Xd6c
アニ「・・・私、秘密にしてること、あって」
エレン「・・・?」
アニ「これを知ったら、絶対嫌いになる」
エレン「そんなこと・・・ねーよ」
アニ「私じゃ、アンタに似合わないよ・・・」とぼとぼ
エレン「おいっ!」がっ
アニ「あぅ」ぎゅっ
エレン「好き過ぎて、辛いんだ・・・お前のことが」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:13:26 ID:w2O/Xd6c
アニ(~~っ!)きゅん
エレン「訓練してても飯食ってても・・・お前のことしか考えられない」
アニ(顔が、あっつい・・・)
エレン「嫌いになんてなんないから、言ってくれ」
アニ「じ、実は私・・・」
ライナー「おい!」
べ「アニ!」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:18:15 ID:w2O/Xd6c
アニ(聞いてたのか・・・)
エレン「お、お前ら、どうした?」
ライナー「俺らはアニに用がある・・・」
べ「アニ、今エレンに言おうとしてたよね?君の、いや、僕たちの秘密を」
エレン「ちょ、ちょっと待て!おい!秘密ってなんだよ!」
アニ(あいつら、勘違いしてる・・・)
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:21:40 ID:w2O/Xd6c
アニ「ライナーとベルトルトには関係ないよっ」
ライナー「シラ切るな・・・」
べ(名前覚えてたんだ)
エレン「おい!なんだよお前ら!」
アニ「じゃあ、ここでもう秘密をバラす」
ライナー「まだ早い!」
べ「早計だ!アニ!」
アニ「すぅ・・・」
アニ「私はにんじん ライナー「やめっ!・・・え?」
べ「にんじん・・・え?」
エレン「にんじんがどうしたんだよ」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:26:55 ID:w2O/Xd6c
ライナー(おい!ベルトルト!どういうことだ!)こそこそ
べ(いや、アニが秘密がどうのこうの言ってるの聞いたから・・・)こそこそ
ライナー(実は巨人ですって言うかと思ったらにんじんだよ!)こそこそ
べ(ぼ、僕のほうこそ早計だったよ・・・)こそこそ
ライナー「そ、その邪魔してすまなかったな!続けてくれ!はは・・・」
べ「じゃ、じゃあまた明日ね~」タッタッタッ
エレン「は、はあ?訳わかんねえ・・・」
アニ「・・・」
エレン「で、その、お前の秘密っつうのは・・・」
アニ「私、実はにんじん・・・嫌いなの」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:30:04 ID:w2O/Xd6c
エレン「・・・ふっ」
アニ(き、嫌われたかなぁ)
エレン「はっはっはっ!」
アニ「・・・?」
エレン「なんだよ!そんなことだったのかぁ」
アニ(・・・ほっ)
エレン「なあ、そのー・・・俺と一緒にさ、克服してこうぜ!」
アニ「こっちこそ、よろしく///」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/23(日) 11:34:48 ID:w2O/Xd6c
~食堂~
エレン「今日もこのスープかよぉ」
アニ「まあ、仕方ないよ、食べよう」
エレン「あ!具がにんじんからピーマンになってる!」
アニ「えっ・・・」
エレン「・・・まさか・・・」
アニ「めちゃくちゃ嫌い・・・」
エレン「今日のところは食べてやるけど」
アニ「ほんとかい!」きらきら
エレン「明日からは食えよ!」
アニ「・・・う~」ズーン
エレン「アニって以外と好き嫌い多いんだな・・・」
END
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