2: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:37:19 ID:Cv2

茜「プロちゃん!」

P「どうした?」

茜「どうしたもこうしたもないよ!」

P「ははは」

茜「何わろてん?茜ちゃん今度漫才コンテストに出るってなに?」

P「へえ、そうなの?」

茜「いやそれをプロちゃんに聞いてるの!」

P「俺も今知ったわ」

茜「茜ちゃん一応アイドルなんだけど?」

P「心配するな。麗花も一緒に出るから」

茜「不安要素が増えた!」



引用元: 【ミリマス】茜「炙り花束ネジ巻きエンゲル奮闘記です」 



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3: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:38:08 ID:Cv2


~本番~


茜「どうも~」

麗花「どうも~」

茜「野々原茜です」

麗花「北上麗花です!」

茜「2人合わせて」



茜「ぷっぷかぷりんです!」
麗花「炙り花束ネジ巻きエンゲル奮闘記です~」



茜「よろしくお願いします~まあね頑張っていきたいと思うんですけども」

麗花「あのね!茜ちゃん、私コンビニの店員さんしてみたいの」

4: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:39:37 ID:Cv2


茜「あら、ふたりのコンビ名違ってたけどそこは触れないんだね?
  それにしても今時珍しいね、なんでまた?」

麗花「茜ちゃんそれコンビニ店員は社会的地位の低い高校生や他の国から
    やってきた外国人労働者が低賃金で働いている現状を理解した上での嘲笑を込めた“珍しいね“?」

茜「うわあ、なんの地雷踏んだろう!?」

麗花「とにかく!そういう現状があるからこそ、一度はやるべきだと思うんだよ!」

茜「なるほど社会派!」

麗花「じゃあ茜ちゃんはお客さんね!私はそれ見てるから」

5: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:40:26 ID:Cv2



茜「うん、よし……あ、コンビニだ!良かった~。
  ちょうどのど乾いてたんだよねー。何にしようかなあー」

麗花「……」

茜「あれ!こんな雑誌出てたんだ!?あー、風花ちゃんのグラビアだぁー」

麗花「……」

茜「いやもう限界だよ!参加してよ」

麗花「もう少しがんばれたよ!ファイト!」

茜「ファイト!じゃないよ!やだよ!」


6: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:41:06 ID:Cv2



麗花「しょうがないなぁ。じゃあ私コンビニやるから茜ちゃんお客さんね」

茜「わかった!あ、コンビニだ!よかった~喉乾いてたんだよね」

麗花「ウィイン……ピロリロ~♪」

茜「コンビニ本体!?」

麗花「コンビニやるってだから言ったじゃん」

茜「言ったけども!? 普通は店員さんだよね!?」

7: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:41:52 ID:Cv2


麗花「そっか!なるほど!じゃあ店員さんをやるね!」

茜「最初からやればいいのに。まあいいや!
  あ、コンビニだ! 良かった~喉乾いてたんだよね~」

麗花「シャマセー」

茜「む、挨拶に癖のある店員さんかな? まあいいや。
  そうだ!スポーツドリンク買おう。これからレッスンだし」

茜「店員さーん、これください」

麗花「未成年はこちら買えないんですけど」

茜「酒じゃねーんだ!お酒じゃねえんだ買おうとしたのは」

8: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:42:45 ID:Cv2


麗花「そっか!なるほど!じゃあ店員さんをやるね!」

茜「最初からやればいいのに。まあいいや!
  あ、コンビニだ! 良かった~喉乾いてたんだよね~」

麗花「シャマセー」

茜「む、挨拶に癖のある店員さんかな? まあいいや。
  そうだ!スポーツドリンク買おう。これからレッスンだし」

茜「店員さーん、これください」

麗花「未成年はこちら買えないんですけど」

茜「酒じゃねーんだ!お酒じゃねえんだ買おうとしたのは」

9: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:43:44 ID:Cv2


麗花「はあ」

茜「いやその”何言ってるんだろうこの人”みたいな顔!」

茜「だいたいスポーツドリンク買おうって言いながら酒手にとってるのは
  だいぶやばいからね!?」

麗花「ふふ、たまにやっちゃうな~私」

茜「すぐ辞めてね!二度としないで!」


10: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:44:11 ID:Cv2


麗花「ご一緒にポテトは如何ですか?」

茜「どのタイミングですすめてきた!?」

麗花「今じゃなかったかぁ」

茜「絶対今じゃないよ!」

11: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:44:38 ID:Cv2


麗花「あ、お客様、ポイントカードはお餅ですか?」

茜「できればプラチックがいいなぁ」

麗花「すみません、間違えました。お餅はお持ちですか?」

茜「どこ間違えたの!?そこ間違えてたんだ!?」

12: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:45:05 ID:Cv2

茜「あ、でもポイントカード無いんですけど、
  ここのコンビニってそういうのあるんですか?」

麗花「まあ最近はアプリでの決済に以降してますけどね」

茜「へえ~!そうなんだ!最新ですね」

麗花「7Payっていうんですけど」

茜「やめてやめて!!いろいろデリケートなところだよそこ」

茜「今日本で一番ホットなデリケートゾーンだから」

13: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:46:25 ID:Cv2



麗花「大丈夫ですよ、うちのは”セブンパイ”なんで」

茜「どこが大丈夫だと思ったの!?」

茜「いやもう普通に現金で払うからいいよ」

麗花「みなさーん、このお客様が払ってくれるそうですよー」

茜「店内の客を呼ばないで!!自分の分だけ払いたいから!」

14: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:46:51 ID:Cv2



麗花「へえ、今どき珍しいですね」

茜「珍しくもなんともないよ!!」

茜「店内の客の分も払う人の方が珍しいよ!そんなの居ないから」

麗花「150円になります」

茜「あ、ちょうどある。はい150円。ちょっと細かいけどいいかな?」

15: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:47:19 ID:Cv2

麗花「いち……に……あ、いち、に……さん?」

茜「そんな細かくは出してないよ!?100円玉と10円五枚だよ!?」

麗花「10円……???」

茜「10円という概念が無い!?」

16: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:47:51 ID:Cv2


茜「大学生だったとしても高校時代から続けてるバイトじゃん」

麗花「なんとかリーダーみたいな反乱軍のボスをやらされてます」

茜「いやただのバイトリーダーでしょそれ。別に反乱軍とかじゃないって絶対」

茜「ていうかほんとにそれで良くやってこれたね!?そんなベテランなのに」

麗花「いえ、そんなベテランだなんて……まだまだ分からないことばかりです!」

茜「ええ……?そうなの?」


21: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:52:44 ID:Cv2



茜「いやそんなんで良く今までやってこれたね」

麗花「す、すみません!私今日が初日なもんで……」

茜「え、あ、そうだったの!? そっか……それは分からないこともあるよね」

麗花「はい、働きだしてまるまる6年目に入ってからの初日です」

茜「だいぶベテランじゃん」




17: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:49:30 ID:Cv2



茜「まあ確かにコンビニって覚えること多いって言うしなぁ」

麗花「はい、未だに自転車がどうして倒れずに走れるのか分からないんです」

茜「……それは……茜ちゃんも分からないかな!!!???」

麗花「あとガンダムシリーズはどれが一番おもしろいのかも分からないです」

茜「露骨なコメント欄の誘導はやめようね!!」

麗花「あと算数も分からないです」

茜「それは今すぐ勉強して!!?」

麗花「算数は小2で捨てたんで~」

茜「文系大学志望だから数2で捨てたみたいな言い方しないで!!!」

18: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:49:56 ID:Cv2



麗花「引き算ならギリできます」

茜「あ~じゃあ200円だすから」

麗花「あ!じゃあおつりは50円ですね!やったーーー!」

茜「そんな喜ぶ人初めてみた」

麗花「おつりはもう後ででいいですか?」

茜「良くないよ!今渡してよ!何?あとで渡すって」


19: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:50:35 ID:Cv2


麗花「じゃあお釣りの50円で~す」

茜「はい、もういいからさっと渡して」

麗花「あ、レシートは?」

茜「あ、そうだった。レシート一応ください」

麗花「分かりました。今から作りますね。えっと、ペンはどこ置いたっけ」

茜「手書き!!??領収書じゃないよね!?」

20: ◆BAS9sRqc3g 19/07/04(木)22:51:37 ID:Cv2


麗花「あ、これか~。はいレシートです」

茜「はぁ~やっと買い物できた」

麗花「あ、お客様ご一緒に唐揚げは如何ですか?」

茜「そこはポテトすすめなさいよ!!」




おわり