1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 20:12:39 ID:2sce4njk
訓練生時代の設定です。
本編ネタバレあり。
お目汚しとなるかもしれませんがよかったら見てってください。 


進撃の巨人(29)特装版 (プレミアムKC)
諫山 創
講談社 (2019-08-09)
売り上げランキング: 400
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 20:20:19 ID:2sce4njk
エレン「いやー今日の演習も疲れたわ。」

ミカサ「エレン、お疲れ様。」スッタオル

エレン「おう。サンキュー」フキフキ

訓練兵としての義務、それは日々の過酷な鍛練である。

アルミン「おーい、エレンー!ミカサー!」タッタッタダッシュ




ドンッ!!!!!

アルミン「痛っ」
こにぃ「いてっ」

廊下を走ってきたアルミンと掲示板を見ていたコニーがぶつかった

アルミン「痛いなあもう!」
こにぃ「あ、ごめんな?」 

アルミン「ッチ」
アルミン(突っ立ってんじゃねえよ)ボソッ 


エレン「おいおい大丈夫か?」 


4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 20:28:23 ID:2sce4njk
こにぃ「えっ・・・」

エレン「慌てすぎだぞ、アルミン。」

ミカサ「アルミン、怪我はない?なんなら医務室に…」

アルミン「平気平気!!それよりさー例の外の世界の“砂の大地”についての情報が手に・・・」ペチャクチャ

こにぃ「・・・。」トボトボ

アルミン(消え失せたか・・・まじ邪魔だったわ) 

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 20:40:15 ID:2sce4njk
こにぃ(おれは、こにぃすぷりんがー。)

こにぃ(村のやつらをみかえすため、けんぺいだんに入るため、くんれいへいに、しがんしたんだ。) 

こにぃ(村をでてはや2ねん、さいしょはふあんもあったけど、かあちゃんにりっぱになってねっていわれて、おかねをだしてもらったりした。)

こにぃ(ここは、かべのなかでも、おれのいた村とちがって 、とかいなんだ)

こにぃ(2ねんたったいまでも、“とかいのやつら”となかよくなれてないきがする。)

こにぃ(他の村しゅっしんのやつらは、みんなともだちと楽しそうに、しゃべってるのに、なじんでるのに。) 

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 20:57:08 ID:2sce4njk
こにぃ(せんしゅうも、かあちゃんから、てがみがきた。)

【コニーへ】
拝啓
垣根の朝顔も咲き始め、訓練兵として日々邁進中のコニー君は如何御過ごしでしょうか?
病気怪我はしていませんか?
ちゃんと食事を摂っていますか?
お母さんはコニーがとても心配です。こればっかりは2年経った今でもかわりません。
便りがないのが元気な証拠と思い、コニーの活躍を毎日祈ってます。

また、おてがみだすね。

けいぐ。

PS:畑でとれたお野菜、果物を送りました。お友達と食べてね。




--------


こにぃ(さいごの2行しかよめなかったな) 


10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:21:22 ID:2sce4njk

こにぃ(かあちゃんから送られてきた野菜は、おれだけじゃ食べきれなかった。だから、せんしゅう、部屋がおなじやつらにおすそわけしたんだ。)


---【先週】---
〈部屋〉

ワイワイガヤガヤ
ブッ
ライナーオマックセーヨw
スッスマン///
ギャハハ

こにぃ「みんなー!!おれの家でよ、野菜がたくさんとれて、おくられてきたんだ。」

こにぃ「よかったら食べてくれよな」

ライナー「おっ気が利くじゃねえか。小腹が空いててよ、ちょうどなにか食べたかったんだ。いただくぜ。」

エレン「おれニンジン嫌いなんだよなー。あっでもトマトなら食えるぜ。

アルミン「これ農薬使ったの?洗ったほうがよくね?つーか形がイビツだなこれw」マズソッ

こにぃ「形はわるいやつはあるかもしれないけどよ、味はいいんだ。」

こにぃ「そうだ、サシャにもやってこよう。よろこぶかなあ。ちょっといってくる」ヨイショ

キーバタン 
ドアシマリ 


12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:29:10 ID:2sce4njk
ライナー「アルミン、食ってみろよ。うまいぜ。」ムシャムシャ

エレン「しっかし量あるな。特にトマトが。」ムシャムシャ


アルミン「ねえみんな…僕、壁の外の文化を知っているんだけどね。」

アルミン 「とある地方では、豊作を願ったり、感謝するお祭りがあるんだ。文献によれば、みんな裸になって、トマトを投げ合う…とっても楽しいみたいだよ。」


ライナー「ブフォーツ」

マルコ「なんだよライナー。汚いなあ」 

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:42:39 ID:2sce4njk
ライナー「裸って…」ムスコムクリ

ベトルト「ライナー!」

ライナー「あ…ああ!!すまん。」ションボリ

アルミン「僕が提案したいのはこのお祭りを今からやろうってことさ。幸い明日は訓練休みだし、トマトいっぱいあるしね。」

アルミン「ライナーには悪いけど、パンツは履くよ。」

ジャン「しかしアルミンよ、その野菜はコニーの両親が丹精込めて作ったものじゃねえのか?」

ジャン「いくら豊作を願うからって、今の俺たちは食料を無駄にはできにはずだ。」

アルミン「だからこそ、だよ。ジャン。コニーなんて馬鹿だから自分の家で苦労して育てたトマトがまさか遊びに使われるなんて思わないだろう?」ニヤ

アルミン(だいたいコニーに貰った物なんて食べたくないしね) 


20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:23:40 ID:2sce4njk
エレン「面白そうだ!!!そもそも食べきれなくて腐っちまうくらいなら…いいんじゃね?」

ライナー(エレンがパンツ姿でトマトまみれ………)ゴクリッ

ライナー「参加するしかないな!!」

ベトルトル「ライナー!!参加するんだな!!今…ここで!!!」

ライナー「ああ…勝負は今ここ
マルコ「暇だし僕もいくよ」

ジャン「俺は遠慮させてもらうぜ。エレンみたいに何にでも興じれる年じゃないんでねぇ。」

エレン「なんだと!!」 

アルミン「まあまあ。じゃあ参加する人は20分後、裏山の広場に集合で。」

アルミン「あとエレン、ミカサも呼んでおいでよ」(ゲス顔)

ジャン「………!?くっ…」 

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:32:32 ID:2sce4njk
エレン「ん?ミカサ?」

アルミン「ああ。暇な女子にも声かけてもらうよう、言っておいてね」ニコッ

モブたち「!?!???!??!!!!」

アルミンオレモイイカ
アルミンッテイケメンダヨナ
アー…トマトナゲテエ

アルミン「いいよ^^」

ジャン「………」

アルミン「あ、そうだ皆。コニーにバレないように気を付けてね。」

↓20分後裏山広場↓
ミカサ「エレン。誘ってくれるなんてとても嬉しい。」モジモジ

エレン「ん?ああ」(アルミンに言われただけなんだけどな)

アニ「なにを始めようっていうんだい?」 


25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:59:25 ID:2sce4njk
アルミン「お集まりいただきありがとうございます。」

アルミン「かくかくしかじか」セツメイセツメイ

アルミン「ということで、これは敵の攻撃を避ける反射神経の特訓にもなり、攻撃を当てるという意味では集中力の訓練にもなるんだ。」

アルミン「以上だよ。何か質問はあるかい?」

サシャ「はい!!!投げられたトマトは食べてもいいんですか?!?!?」

マルコ「!?サシャ、いつからそこに?コニーは?」

サシャ「さっきですよ。コニーなら先ほど野菜を分けていただいて、そのあと男子寮に戻って行きましたが。そういえばコニーいませんね?」キョロキョロ

アルミン(入れ違いか…)フゥ

アルミン「食べてもいいけどね、投げる用のものも残しておいてね…」 

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:06:51 ID:2sce4njk
アルミン「それじゃ、始めるよ」

アニ「私は汚れるのはイヤなんでね。やめとくよ。」プイ スタスタ

クリスタ「私も見学にしよっかなぁ~…」

ユミル「ま~ぁいいじゃねえか、クリスタ。たまにはハッチャケようぜ」

ユミル(クリスタがやらないと私が来た意味がねぇ!)

アルミン「ふふ。じゃあスタート!」


エイエイ
ヒュンヒュン
ベチャッビチャッ
グワーヤリヤガッタナ
ワーキャーキャー
ゴンッ
テメーイシナゲンナエレン
マチガッタスマンライナー
キャーキャーワーワー 

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:15:06 ID:2sce4njk
--------
時を同じくして男子寮


こにぃ「ただいま」ガチャリ

こにぃ「あれ?じゃんだけか?みんなは?」

ジャン「ああ。あいつらは食後の運動でランニングだとよ。」

こにぃ「お。野菜あんなにあったのになくなってる。みんな 、はらへってたんだなぁー」

ジャン「……あぁ。がっついてたぜ…」

こにぃ「そっかあ 。よかったなぁ、かあちゃん。みんなおいしくたべてくれて」ニコニコ 

ジャン「……」 


31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:25:43 ID:2sce4njk
こにぃ「…………」

ジャン「…あのよ」

こにぃ「ん?なんだ?」

ジャン「お前の家、農家なのか?結構な量があったみたいだが」

こにぃ「ああ。」

こにぃ「おれよ、ちょうなん?なんだ。きょうだい多くて、家はたいへんなんだ。」

こにぃ「むかしから、『スプリンガーの家のコニーは村一番の馬鹿だ』なんていわれててさ。」

こにぃ「かあちゃんはいつも、おれを、はげましてくれた。」 

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:35:35 ID:2sce4njk
こにぃ「『そんなことないよ。コニーはかあちゃんの宝物だからね。自慢の息子だよ』っていつもいってくれた」

こにぃ「村のやつらを見返したくて、それにお金も、かせがないといけない」 

こにぃ「りょうほうできるのは、けんぺいだんって聞いたからよ。」

こにぃ「かあちゃんの、ほんとのじまんの息子になりたいんだ。助けてあげたい」

こにぃ「それでもたまにこうやって仕送りしてもらってる。自分の食べるぶんもろくにないのに、あんなにおくってきてさ…ははは」 


38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:44:50 ID:2sce4njk
こにぃ「ともだちと食べなさいってかいてあったから、みんなに食べてもらいたくてな」

こにぃ「だから、うれしいんだ。」


ジャン「…………」

こにぃ「あ、すまねぇな、ジャン。こんな話につきあってくれてよ。」

こにぃ「こきょうの話ができたのは初めてでよ。つい長くなっちゃった」

こにぃ「きいてくれて、ありがとな!」 


40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 23:55:49 ID:2sce4njk
ジャン(ッチ………聞かなきゃよかったぜ!!!!)

ジャン「ああ…俺とお前は友達だ。故郷の話くらいして当然だ。」

こにぃ「そうか。」ニコ

ジャン「ちとトイレいってくる。」

こにぃ「ほい」 

ジャン「コニー。俺はジャン・キルシュタインだ。希望兵団はお前と同じ憲兵団!!」

こにぃ「ん?しってるぞ?」ハテナ

ジャン「行ってくる」ドアガチャリ 


44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 00:06:48 ID:6wja72C2
ジャン「くそっ……冷徹無比の俺様がッ………なんでこんなにもイライラしてるんだ………」ヅカヅカヅカ

ドンッ
アニ「痛いじゃないか」
ジャン「アアッ!?あぁ…アニか…すまねえ」

アニ「…どうしたんだい?やけに急いでるじゃないか」

ジャン「いや…なんでもねえ」

アニ「…そうかい」トコトコ


ジャン(そうだ…落ち着け俺。このままあいつらを止めに入っても、止められるかわからねぇし、またこういう事が起こるかもしれねえ…)


ジャン(教官…が最善か。) 

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 00:20:09 ID:6wja72C2
---裏山広場--

ワーキャーキャー
エレンオカエシダ
ゴンッ
イッテェ!!
ゴゴゴゴゴ…
マテミカサエレンガサイショニ
アギャー

教官「貴様ラァァァァァァァァ!!!」

全員「ビクッ」

教官「食料庫から貴重な食料を盗みだし!!!それを投げて遊んでいるそうだな。」

アルミン「き、教官…これは…」

教官「アルレルト訓練兵。私は弁解など求めていない。」

教官「貴様らの明日の休暇と食事はなしだ!!1日走ってもらう。これだけの食料を無駄にしたのだ。当然だろう?」

サシャ「」

教官「片付けて解散しろ!!!」

全員「ハッ…」 


47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 00:33:17 ID:6wja72C2
アルミン(クソッ…クソッ…ゴミで遊んでなにが悪いんだ…!!!!!)

エレン「あーあ。おこられちったな」

ミカサ「明日もエレンと一緒だから私は嬉しい」

ライナー(エレンに赤いトマト汁ぶっかけちまった)ゾクゾク

マルコ「ハメを外しすぎちゃったね」タハハ

クリスタ「わーん。汚れちゃったよぉ」

ユミル「よしよし。一緒に風呂で洗いっこしような」

ベルト「休日が…」ガクッ

アルミン「みんなごめんね。僕のせいで」ウワメヅカイ

一同「」モエー

エレン「アルミンのせいじゃねえよ。それに楽しかったしな。ありがとよ」

アルミン「ぐすん」

アルミン(どうしてバレたっ………アニかジャンか?いや、2人とも面倒ごとは避けるタイプだ。)

アルミン(やはり何処かからコニーに洩れて言い付けやがったな!!!!!あの猿がっ) 


50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:07:50 ID:6wja72C2
------男子寮------
ガチャリ

こにぃ「お、じゃん。お帰り。長かったな。●●●か?」

ジャン「まーな。出がワリィんだ。」

こにぃ「そっか」ニシシ

ジャン「そーいや南の村ってのは…」

ペチャクチャカイワカイワ
--------
風呂カコーン

エレン「すっげえ汚れたな!匂いもやべえぜ」

マルコ「はは。エレンチームにはミカサがいたから、押されちゃったよ。」

ライナー「エレン、背中流してやろうか?」ビンビン

エレン「え?嫌だよ。気持ち悪いし。」

ライナー「そ、そうか」シナシナ

アルミン(糞コニー…どうしたらアイツに復讐できるだろうか…)

アルミン(ここまで僕をコケにしたおバカさんは初めてだよ…馬鹿相手だと多少の嫌がらせは効果がない…嫌がらせされてることにも気づかないんだもん)

アルミン(そうだ!!!!)ピコーン 

51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:16:05 ID:6wja72C2
アルミン「ねえ…みんな…」

エレン「ん、どうした?アルミン」

アルミン「今日のことはね、本当にゴメン。実はちょっと私怨があったんだ…コニーに。」

ベトルト「私怨?」

アルミン「入団したての頃、僕はコニーにイジメを受けていたんだ。」

エレン「アルミン!それは本当か?!」 

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:20:06 ID:6wja72C2
アルミン「うん…」

ライナー「あのコニーにか?奴は本当にただの馬鹿だと思うが」

アルミン「みんな…この中でコニーのことを本当によく知っている人はいる?」

みんな「……」

アルミン「みんな彼を、『馬鹿だから
』って言葉で片付けてるけど、僕はひどく傷ついたんだ」 

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:29:22 ID:6wja72C2
アルミン「その…言いたくないんだけど、………身体つきの事とか…女みたいって」

アルミン「僕はそういうの気にしてるからやめてほしいって言ったんだよ」

アルミン「けど、わかってくれなくて。2人きりのときよく言われた。」

アルミン「それで今日、コニーからの送りものがあったわけじゃない。」

アルミン「それを無下にすることで、少しは僕の気持ちも収まるかなって…ハハ、勝手だよね。卑しいよね。巻き込んでしまって、後悔してるんだ。」

アルミン「僕って…最低だ…」ナミダポロポロ 

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:40:01 ID:6wja72C2
エレン「許せねえ!!!!殴ってくる!」

アルミン「やめて!エレン!僕が悪いんだ。それに…暴力は何も生まないよ…」

ベトルト「確かに暴力じゃ根本的な解決はできないだろうね。」

エレン「くそっ…どうしたら!!」

アルミン「皆には悪いけど、僕はしばらくコニーと距離を置くよ…」 

エレン「くっ…アルミンがそうするなら俺も従う…」

ライナー「まぁ時間が必要かもな。」

アルミン「ぐすっ」(エレン乗ってきたら、あとは雪崩式…クク)

マルコ「アルミン…僕らにできることがあったらいつでも言ってね?」

オレモキョリオコ
ソンナヤツダッタトハ
ムナクソワリー 


61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:52:34 ID:6wja72C2
------
男子寮

こにぃ「でよ、そんとき肉が出てさー」

ガチャリ

エレン「うす」
マルコ「ただいま」

こにぃ「おかえり。ん?風呂はいったのか?なんだよ、さそってくれればいいのに」

エレン「」ギロッ
アルミン「…」ニヤ

こにぃ「?」

ライナー「あ、あぁ。汗かいたもんでな。コニー。ごちそうさん」

こにぃ「おう」ニコ

ジャン「…?」

エレン「明日も早いから先寝るわ。」

こにぃ「まだはやくねえか?」 


63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 01:56:25 ID:6wja72C2
ジャン「お子さまは寝るのが早いんだよ!なぁエレン?」

エレン「…」

ジャン「ッチ。シカトかよ」(張り合いねえな)

オレモネルワー
オヤスミ
zzz

こにぃ「???」

こにぃ「おれもねるか」オヤスミ 

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 02:07:36 ID:6wja72C2
----次の日----
ミカサ「おはようエレン」

エレン「ああ。」

ミカサ「昨日のお風呂での会話は女湯にも聞こえた。事情はわかった」

ミカサ「みんな出来る限りの協力をしてくれるみたい。」

ミカサ「なにより私たちの親友を傷つけたのは許されない」ゴゴ





---現在に戻り---

こにぃ(せんしゅうから、野菜をおすそわけした日から、みんなのおれにたいしてのたいどが、かわったきがする…たぶん悪く。)

こにぃ(ただ、じゃんだけは、ふつうにしゃべれるぞ。) 

こにぃ(今まではみんなと“同級生”みたいな仲だったけど)

こにぃ(じゃんとだけは…ともだちって感じがするんだ)♪ 


69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 02:14:07 ID:6wja72C2

こにぃ(さて、けいじばんもチェックしたし、めしだめし。ゆうはんなにかな?)トテトテ



\ガッシャーン/

????「アァア!!!!!!!??マルコ、てめぇどういうことだそりゃぁ!?」


こにぃ(なんだ?) 


71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 02:48:04 ID:6wja72C2
マルコ「は、離してくれよ、ジャン。痛いじゃないか。」

クリスタ「け、喧嘩やめようよぉ」

ジャン「クリスタ。お前もこいつのいう妄言を信じてるっていうのか!?」

クリスタ「ぇ…あの…その…」

クリスタ「実際に被害者もいるみたいだし…」

アニ(………)

ジャン「アルミンとエレンは…まだ来てねぇか…くそっ…」

ジャン「いいか?そんなのは嘘っぱちだ!大体、コニーがそんなことするわけ・・・」

こにぃ「どうしたんだ?おれのはなしか?」

ジャン「」!

ジャン「い、いや、コニーはアホだって話だ。天才じゃあねえ。」

こにぃ「ああ。おれはばかだぞ」ニコ 


74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 02:54:22 ID:6wja72C2
ジャン「め、飯にしようぜ」

こにぃ「おう」

ジャン(ったく…ここ一週間周りがコニーに対して冷たいと思ってマルコをしつこく問いただしてみりゃぁ…)

ジャン(コニーがアルミンをイジメただと?)

ジャン(馬鹿馬鹿しい!馬鹿だけども)

ジャン(虚言を吐いてるのは恐らくアルミンだな…アルミンが相手となると手強い)

こにぃ「うめうめ」 

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 02:59:52 ID:6wja72C2
ジャン「な、なあコニー」

こにぃ「ん?」モグモグ

ジャン「アルミンってどう思う?…ほら、身体つきとかさ」

こにぃ「ん~?背はおれとおなじくらいだな。」モグモグ

ジャン「アルミンって女っぽくないか?」

こにぃ「はあ?あるみんは、おとこだろうが」ゴックン

ジャン「そ、そうか…そうだよな。うん、男だ。」 


77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:06:08 ID:6wja72C2
ジャン(反応からしてコニーは間違いなく白だ。だが白である証拠がない…アルミンが黒である証拠がないように…このままぶつかれば論破されちまう) 

ジャン(くそっどうしたら…)

アニ「」ガタッ テクテク

アニ「ジャン。飯が終わったら面貸しな。」ボソッ

ジャン「」!?///

ジャン(なんだってんだこんな時に!告白か…?///)

ジャン「わかった」ボソッ 

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:13:40 ID:6wja72C2
ジャン(心配事が増えちまったぜ。)ヤレヤレ

こにぃ「はーうまかった。ごちそうさまでした」ナムナム

ジャン「あーいっけね。教官に呼び出されてたんだったわ俺。(棒)」

ジャン「コニー、わりい。ちょい行ってくるわ」

こにぃ「おう。じゃんの皿も片づけておくぞ」

ジャン「ああ。たのむ」 

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:20:05 ID:6wja72C2
タッタッタッタ…

ジャン「よ、よう。待たせたな」ドキドキ

アニ「なんか不自然だね。まあいいや。コニーのことなんだけどね」

ジャン「」

ジャン「あ、あぁ!なんだ?知ってるのか」 

アニ「女子の間で流れてる情報からだけど、コニーがアルミンをイジメてるだとか」

ジャン「そりゃ嘘だとさっきも言ったはずだが?」

アニ「アタシも信じちゃいないよ。そもそも興味ないんだ。」 

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:33:26 ID:6wja72C2
ジャン「じゃあなぜ呼び出した?」

アニ「アタシは誰と誰が喧嘩していようと興味はないけど」

アニ「裏で手を回して一人を集団でハブろうなんていう手段が」

アニ「陰湿すぎて見てられない」

アニ「それこそ“女みたい”ってヤツだと思うよ」

アニ「そういう意味での女はアタシは嫌いだから、アタシは群れてないのかもね」

アニ「男ならタイマンで決着つければいいだろう。」 

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:40:48 ID:6wja72C2
ジャン「その言い方だと、アニはコニーが無実だと思ってるわけか?」

アニ「大体、アルミンたちの会話を聞いてたのはミカサだけなんだ。」

アニ「なぜミカサが女湯から離れた男湯の近くで話を聞いていたかなんてのは言わなくても分かるだろう?」

アニ「エレンを覗…///」

ジャン「」

アニ「ミカサが女子に噂を広めたわけだが」

アニ「そもそも身内の証言なんざ信用ないのさ」 

82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 03:46:07 ID:6wja72C2
アニ「それにミカサは、エレン…その、死に急ぎ野郎だね。エレンが黒に見えると言ったものはミカサも黒に見えると言うだろうよ。たとえ真っ白い布でもね。」

アニ「ミカサがそういう女ってことはアンタがよく知ってるはずだ。」

アニ「で、そのエレンはどう?」

ジャン「ど、どうって?」 


86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 13:10:40 ID:6wja72C2
アニ「アンタが命名した死に急ぎ野郎の意味だよ。」

ジャン「巨人の事となりゃぁ、二言目には駆逐してやるとか何とか言ってる事か?」

アニ「そう…憲兵団志望のアタシたちには理解できない考え方だけどさ」

アニ「良くいえば初志貫徹。悪くいうなら、コニーじゃないけどエレンも熱血馬鹿なんだよ。」

アニ「まぁ、何故か知らないけど人に影響を与えるような不思議な雰囲気があるから。」

アニ「エレンさえその気にさせれば、周囲の人間にも伝染していくだろうね。」

アニ「そして家族…身内を誰より大切にする…」

アニ「被害者はアルミン…」 

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 13:22:57 ID:6wja72C2
アニ「出来すぎてやしないかい?」

アニ「基本的にはどっちも信じちゃいない。コニーが無実だというハッキリとした根拠はないが、アルミンの話は作り物臭くてね。」

ジャン「な…なるほど。」 


90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 13:44:49 ID:6wja72C2
ジャン「お前のおかげでこの事件の真相が見えてきたぜ。」

ジャン「アルミンが怪しいってのは何となく俺も思ってたんだけどよ。」

ジャン「証拠がねえんだ…コニーがアルミンをイジメてねえって証拠が…!」

ジャン「無い」

アニ「…」 

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 13:52:57 ID:6wja72C2
アニ「そうだね。まぁ頑張りな。」

ジャン「なんだよ、協力してくれるんじゃないのか?」

アニ「アンタはアタシと同じで、面倒事に首を突っ込まないタイプだと思ってたんだけどね。」

アニ「アタシの見解を聞かせてやったんだから、一つ聞かせておくれ。」

アニ「どうしてそこまで…あんなに声を荒げて、怒れるんだい。所詮他人だろう。むしろ成績上位者を減らすチャンスじゃないか。」 

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:01:26 ID:6wja72C2
ジャン「あ?そりゃお前 、コニーが……」

ジャン「な……仲間だろうがっ…!」

アニ「仲間…ねえ?」

ジャン「ああ。俺たちは共に巨人と戦っていかなければならない。仲間同士で争いなんざゴメンだ。」

アニ「はぁ…それをアンタがいうかい。」

ジャン「う…うるせぇ。」 



94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:27:45 ID:6wja72C2
ジャン「俺からも一ついいか。」

アニ「なんだい。」

ジャン「どうしてその…助言みたいなことをしてくれたんだ?」オレニキガアルノカ

アニ「馬鹿言ってんじゃないよ。アタシはエ…」

アニ「熱血馬鹿がいいように使われてるのが気に食わないだけさ」ボソッ

ジャン「ん?…エ…?なんだって?」

アニ「うるさいよ!」ゲシゲシ

ジャン「痛て!痛てえ!」


ミーナ「あ、おーいアニー!」

アニ「!…じゃあもういくね」

ジャン「おう。サンキュー」

キャッキャ
ジャントナニハナシテタノ
ナンデモナイヨ
オジャマシチャッタ?ゴメンネ
…ヤメテヨマジデ

ジャン「」 



97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:52:29 ID:6wja72C2
ジャン(しかしわからねえ。なぜアルミンはコニーを…嫌っている上で更に必要以上に攻撃するようなことを…)

ジャン(考えても仕方ねぇ。まずはもっと情報を集めないと。)

ジャン(敵に勝つには相手を知らないとな!)

ジャン(サシャあたりから聞いてみるか) 

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:01:28 ID:6wja72C2
-----------
時を同じくして食堂 
3人が食事へ

アルミン「でね、その“砂の大地”には尻尾に猛毒を持った昆虫がいて、刺されると人間でも簡単に死んじゃうらしいんだ。」

エレン「へーそうなのか。外の世界にはまだまだ知らないと生物がいっぱいいるんだな~」

ミカサ「大丈夫、エレン。あなたは死なない。私が守る。」

アルミン「はは…ミカサより強い生物はいないかもね…」

ミカサ「エレンは私が。」フンス

エレン「ん?あれはマルコか?」 

99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:05:30 ID:6wja72C2
エレン「おーいマルコ。うわっ。皿割っちまったのかよ。教官に怒られるぞ。」 

マルコ「うん…ジャンとちょっとね」アハハ

エレン「またジャンか。しょうがねぇなーあいつも。」

アルミン「喧嘩になったのかい?」

マルコ「いや、ごめんねアルミン。例のコニーのことをね、ジャンにも理解してほしくて話たんだ。」 

100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:11:39 ID:6wja72C2
マルコ「そしたらジャンがいきなり怒鳴ってきてね…」

エレン「なんでだ?」

マルコ「さあ…?」

アルミン(ふ~ん?)

アルミン(ジャンはあっち側の可能性があるな。あのとき居なかったし…コニー側なら当然僕のデマに怒りの反応を見せるはず)

アルミン「マルコ、ありがとう。僕は大丈夫だから」ニコッ 

101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:18:23 ID:6wja72C2
アルミン(悪いけどジャン、君は僕の揃えたカードには敵わないよ。)ククク

アルミン「さあ、エレン、ミカサ、お腹すいたよね?食事にしよう。」

エレン「ん、あぁ…そうだな」 

102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:26:12 ID:6wja72C2
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食料庫

ソーソー
グヘヘ,アリマシタ
イタダキマス
オイ!
ビクゥッ!?

ジャン「お前…さっき飯食ったばかりだろ…」

サシャ「ふぅ~なんだジャンですか。脅かさないでくださいよ。それと、これは別腹です。」モグモグ

サシャ「あれだけじゃ足りませんよ?」ムチャムチャ 

103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:34:31 ID:6wja72C2
ジャン「ドヤ顔で盗みしながら言うセリフじゃねえなぁ」

サシャ「えへへ」テレ

ジャン(なんで照れてんだ…)

ジャン「取引してほしい。」ポイ

パシッ

サシャ「む。これは、パン…!?中にクリームが入ってる!!」

ジャン「そいつはくれてやる。その代わり俺の問いに答えろ。」 


110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:02:32 ID:6wja72C2
サシャ「へいなんでございやしょう?」ハムハム

ジャン「コニーの事なんだが。」

サシャ「あぁ~コニーですね。アルミンをイジメてたとか」ハムハム

ジャン「それは嘘だと言ったら信じるか?」

サシャ「そうですねぇ。ただ“コニーと仲良くするな、あいつは酷いやつなんだから”といった空気流れてるのは、私でもわかります」ゴクン 

111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:12:39 ID:6wja72C2
サシャ「でも私は、コニーのことは良い人だと思ってます。食べ物をくれる人に悪い人いません」キリッ

ジャン「そうか…」

サシャ「そういえば先週、トマト祭りの翌日、私たち参加した人は休暇返上で走らされたんですが。」

サシャ「なんでも教官に告げ口したのはコニーだとか」

ジャン「何!?」

サシャ「噂ですがね。いやーあの日は辛かったですよ。ご飯も抜きでしたから。あっでも私は気にしてませんよ。
夜忍び込んで食べてましたから。」ドヤァ 

112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:20:15 ID:6wja72C2
ジャン(やられたっ…………!!!!!俺としたことが………迂闊だった…)

ジャン(教官に告げ口した容疑なんてもんは当然コニーにも降りかかる…いや、コニーが第一容疑者だろう。)

ジャン(広めたのはおそらくアルミン…周りのコニーに対する敵対心を教官の罰を使ってさらに増幅させる…)

ジャン(おいおい俺はなんて奴を相手にしてるんだ………クソッ) 

113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:22:47 ID:6wja72C2
ジャン(馬鹿な話だ…俺自身が、よかれと思ってやったことが)

ジャン(コニーの孤独化を促してたとはな…)

ジャン(合わせる顔がねえ…) 

114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:29:57 ID:6wja72C2
サシャ「私も本当はコニーともっと仲良くなりたいのですが」

サシャ「言いにくいんですが、郷に入っては郷に従えなんて言葉もありまして…」

ジャン「ああ、自分の身が一番可愛い。当然だ。」

サシャ「いや、あの…」

ジャン「すまない。ありがとう。今のは聞かなかったことのしてくれ。」ポイ

パシッ
サシャ(ハム!?) 

115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:35:28 ID:6wja72C2
ジャン「それは口止め料だ。じゃあな。」

サシャ「はい!わかりました!」パクモグ

------
テクテクテク

ジャン「郷に入っては郷に従えか…」

ジャン(アルミンもそろそろ気付くだろうな…俺がコニーに対して否定的でない態度を取っていることに…)

ジャン「…」 

116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:41:16 ID:6wja72C2
こにぃ「おーい!じゃん!」

ジャン「!」

ジャン「よぉ。さっきはすまねえな。」

こにぃ「きょうかんの、せっきょうは、おわったのか?」

ジャン「ああ。いつかあのハゲ野郎のケツに巨人の頭つっこんでやる。」

こにぃ「はいるのか?いたそうだな」

ジャン「…ものの例えだ。ばか」

こにぃ「そうか」ニコ 

117 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 16:48:23 ID:6wja72C2
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訓練兵女子寮裏

ライナー「どうしたんだアニ。こんなとこに呼び出して///」

ライナー「まさかクリスタが俺に告白するっていうのか?////」

ライナー「待ってくれ心の準備がだな…」フゥ ///

ベルトルト「ライナー…君はエレン派じゃなかったのかい?」

ライナー「立体起動でのブレードは2本、つまり両刀遣いということだ」ビビン

ベルトルト「意味がわからないよ…」 

118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:02:33 ID:6wja72C2
アニ「あんたら…」

ライナー「なんだ違うのか」

ベ「ふふ、残念だったねライナー」

アニ「このメンツで話すことなんてわかっているだろ?」 

119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:08:04 ID:6wja72C2
アニ「コニーをハブってるそうじゃないか。」

ライナー「あ…あぁ…そのことか」

ベ「これには理由があってね…」

アニ「知っているよ。元から仲良くないいとしても、普段通りにしていたらいいのに。集団でシカトやら無愛想ってのはどうなんだい」

アニ「わかってんのかい?アタシらの使命…」ギロッ

ライベル「」ビクッ 

120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:12:15 ID:6wja72C2
アニ「個人に対する過度な感情移入や共通意識…こういったものは最終的にアタシらの仕事の邪魔になる…」

アニ「忘れてたとはいわせないよ」ギヌロ

ライナー「あ…ああ!だっ…大丈夫だ!」

ベルト「ごめんよアニ。軽率だった。」

アニ(アタシにこんなことを言う資格なんてないのにね…) 


122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:25:15 ID:6wja72C2
アニ(ジャン、アタシにできるのはこのくらいだよ。あとはアンタでなんとかしな。)

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兵舎外
コニーとジャンは芝生に寝転がり、星を見上げていた。

こにぃ「なあ、じゃん。」

ジャン「ん~?」

こにぃ「なんか…ありがとな!」

ジャン「はぁ?なに言ってんだ気持ちわりぃ。」

こにぃ「おれとなかよくしてくれてよ……その、ともだちになってくれて」ニコ 

123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:30:14 ID:6wja72C2
ジャン「馬鹿野郎。くせぇ事言うんじゃねえ。」

こにぃ「おれ、みんなと、なじめなくてよ。」

こにぃ「さいきんはとくに、嫌われてるんじゃないかとおもうくらい」

こにぃ「みんなに、さけられてるきがしてよ」

こにぃ「おれのあげた野菜が、あたって腹でもこわしたのかとおもってさ」 

125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:37:37 ID:6wja72C2
こにぃ「胃薬もってまわるんだけど、話しかけても、こたえてくれねえ。」

こにぃ「おればかだから、なにがりゆうなのかわからねえ。」

こにぃ「ばかだけど、みんなに、きょひされてるのは、たしかにかんじるんだ。」

こにぃ「でも、おなじころから、じゃんと仲よくなれた。」

こにぃ「かなしいけどよ、それ以上にうれしいんだ。」

こにぃ「ことばにできねえよ。とにかくうれしいんだ。」 

126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 17:41:28 ID:6wja72C2
ジャン「……」

ジャン「唯一残念なのは、お前の言語力だぜ」

こにぃ「げんごりょく?」

ジャン「安心しろっ…。その…俺はお前の味方だ。不本意ながらな。」

こにぃ「ふほんい?」

ジャン「風呂の時間だ。いくぞ。」

こにぃ「お、そうだな」ニコ 


128 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 18:31:29 ID:6wja72C2
風呂上がり

こにぃ「ふーいい湯だった。」

ジャン「お前はいいよな。髪の毛なくて。すぐ乾いてよ。」

こにぃ「?…じゃんも剃ればいいだろ」

ジャン「そんなダセェ真似できっか」

ナンダト,ウマアタマ
ルセッハゲガー

ライナー「ふー。お?」

ライナー「仲良くやってるじゃあないの」

ジャン「なんだ●●か。」

ライナー「ああ。っておい!」

ライナー(………)

ライナー「ジャン 、ちょっといいか、来てくれ」ボソッ

ジャン「はぁ!?テメー俺を掘る気かよ?」

ライナー「コニーのことだ」ボソッ

ジャン「!…わかった」ボソッ 


130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 19:03:18 ID:6wja72C2
ジャン「わりぃコニー。ライナーにちょっと立体起動のコツを教えてくる。先に部屋いっててくれ。」

こにぃ「はいよ」
こにぃ(ほるってなんだろう)

------
兵舎裏
ジャン「で、話ってのはなんだ?」

ライナー「アニから事情は聞いた。」 


134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 19:23:08 ID:6wja72C2
ライナー「その…なんだ、コニーとアルミンの事実関係はわからないが」

ライナー「わからない状態でコニーを遠ざけてしまったことは反省している。」

ライナー「都合の良いことを言っているのは承知だ。すまなかった」

ジャン「ライナー…俺に謝ってもしょうがねえだろ」 

135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 19:25:46 ID:6wja72C2
ジャン「俺はあいつの親でもなければ、兄でもねえ。」

ジャン「対等な……仲間だ。」

ジャン「コニーとあの死に急ぎ野郎を一緒にするなよ。」

ライナー「あ、あぁ。わかっているつもりだ。」 

136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 19:29:46 ID:6wja72C2
ライナー「ただ、この状況で失礼かとは思うが…」

ライナー「コニーは馬鹿だ」

ジャン「」

ライナー「たぶん、俺たちの行動の意味もよくわかっていないと思う。」

ジャン「あぁ。たしかにコニーは“なんとなく拒否されてる”程度にしか思ってねえ」 

137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 20:06:28 ID:6wja72C2
ライナー「直接説明しに行って、謝ってもコニーにとって酷だと思う。」

ジャン「その通りだな、俺もコニーにまだ言ってねえ。言えるわけがねえ。」

ライナー「そこでコニーに一番近いお前に相談というか…一応、俺とベルトルトの方針を報告したくてな。」

ジャン「ベルトルトはどうした?」

ライナー「ベルトルトは置いてきた。」

ライナー「2人で動くと目立つからな。」 

138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 20:10:10 ID:6wja72C2
ライナー「くれぐれもよろしく、と言っていた。」

ジャン「へっ…そうかい。」

ジャン「それで、報告ってのは?」 

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 20:17:15 ID:6wja72C2
ライナー「さっき言ったが、コニーを疑っているわけではない。」

ライナー「ただアルミンの言葉も疑っているわけでもない」

ライナー「わからないんだ…」

ライナー「勝手ですまない。中立と言えば聞こえはいいが、真相が見えるまでどちらとも平等に付き合いたい。」

ジャン「……」 

142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 20:22:32 ID:6wja72C2
ジャン(いいや、十分だ。コニーへの偏見が取れただけでも収穫はあった。)

ジャン「そうか。ありがとよ。信じるものは自分で決めたらいい。」

ライナー「ああ、連れ出して悪かったな。戻ろう。」








アルミン「………………………」 


147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 21:03:35 ID:6wja72C2
アルミン(やはりジャンが動いていたか。)

アルミン(警戒しておいてよかったよ。)

アルミン(兄貴分であるライナーが味方でなくなるのは、少しやられた感があるけどね…)

アルミン(ジャン、君が自分以外のために動ける人間だったことは驚いたけれど)

アルミン(それでも想定の範囲内さ…)クク 



150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 21:43:48 ID:6wja72C2


-------
男子寮

ガチャリ

こにぃ「おかえり。」

ライナー「おう、コニー。さっきはジャンを借りてすまんな。」

ライナー「調子はどうだ?」

こにぃ「ん?」

ジャン(なんだその挨拶は?わざとらしすぎるだろ、この脳筋●●が)アイコンタクト

ライナー(すまん、まちがえた)アイコンタクト

こにぃ「いいぞ」ニコ

ジャン(…微塵も疑ってねえよ…)

ライナーの心「」ズキズキ 


154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 21:54:06 ID:6wja72C2
そして消灯時間

マルコ「電気消すよー」

一同「ほーい」

パチッ
フッ

アルミン(ジャン…なぜコニーなんか庇うんだい。守る価値はあるのかい?)

アルミン(僕には理解できないよ…)

アルミン(コニーを擁護するってことは、
座学トップの、この僕)

アルミン(アルミン!!!アルレルトの!!!!)


アルミン(敵ってことだからね)ニンマリ 


156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 22:14:11 ID:6wja72C2
ジャン「」ブルブル

ジャン(夏だってのに寒気が…)

ジャン(明日は…そうだな、敵は1人でも少ないほうがいい…)

ジャン(あいつらのまわりで、誤解をといておく必要がある人物…)

ジャン(女神クリスタにあたってみよう) 


159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 22:37:17 ID:6wja72C2
-------
翌日

チュンチュン チュンチュン

ジャン「…………」

ジャン「…………」ムクリ

ジャン(ふぁぁ………朝か…)

ジャン(今日はたしか9時から対人格闘術、11時から座学、13時昼飯、14時から立体起動術、17時の行軍演習か)

ジャン(誰に説明してるんだ俺は)

ジャン(…クリスタに近づくチャンスはあるな。) 

161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 22:45:26 ID:6wja72C2
教官「本日の対人格闘術は、普段組んでる相手ではなく、なるべく他の者と組むように!」

教官「それでは、始め!」

ジャン(いきなり好機だ……!)

こにぃ(じゃんいがいで、おれと組んでくれるやついるのかなぁ…)

テクテク
ジャン「おっ!クリスタじゃねえか!」

ジャン「どうだ?一緒n ライナー「クリスタ!俺と組もう!」

ジャン(ちっ…邪魔するなライナー!これは俺の私欲ではなくコニーのためにやってるんだ!)ジリジリ

ライナー(中立とは言ったが女神争奪戦に参加しないとは言ってない)ビンビン

クリスタ「ひっ………」 


164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 22:51:51 ID:6wja72C2
ユミル「おいおい!おめーらクセえんだよ!あたしのクリスタに軽々しく話かけんな!」

ライナー「ゆ、ユミル…」シナシナ

クリスタ「ユミル、私は大丈夫だから、ねっ?」

ジャン(か…肝心な事を忘れてた。番犬が四六時中見張ってるじゃねえか……)


ユミル「おら、散れ!」 

165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:00:39 ID:6wja72C2
ライナー「そんなに臭いか?」ワキスンスン

ユミル(マジか)

ライナー(クリスタと組むのは無理そうだな……ん?)



こにぃ「なあマルコ、やろうぜ!」

マルコ「あ…ごめんね、僕フランツと…またね…」

こにぃ「そ、そうか」シュン

ライナー(…………)

ライナー(ペア組むくらい、いいよな?) 

166 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:07:33 ID:6wja72C2
ライナー「コニー!」

こにぃ「お?」

ライナー「よっしゃ!こいや!」バチコーイ

こにぃ「!…ライナー!」パァァ

こにぃ「いくぞ、超必殺ウルトラファイナリティファイヤーキック!」

ジャン(コニー…よかったな.)

ジャン(とりあえず対人格闘術ではクリスタと話すのは無理…か) 

……トントン カタタタキ
???「ジャン、わたしとやろう。」 

171 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:28:35 ID:6wja72C2
ジャン(この肩へとかかる力具合、そしてうしろからくるオーラ…なんといってもこの声……)

クルリ

ジャン「み、ミカサァ!?///」パァァ

ミカサ「ジャン、わたしとやろう」ゴゴゴ

ジャン(ど、どういう事だ!?はっ………これが噂に聞く“モテ期”ってやつか?)

ジャン「ミカサ…その、珍しいな!エレンはいいのか?」アセアセ 

172 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:36:11 ID:6wja72C2
ミカサ「気にしなくていい。わたしはジャンとやりたい。」

ジャン「そ、そうか。じゃ、頼むぜ」イケメンスマイル

ジャン(イーーーーーッヤッホーーーッゥ)

ジャン(ザマァねえぜ糞エレン!)

ジャン(エレンは誰と組んだんだ?)キョロキョロ


クリスタ「エレン 、よろしくねっ」

エレン「ああ。手加減はしないぞ?」

クリスタ「わーん。エレンのいじわるぅ」

キャッキャッ

ミカサ「」ゴゴゴ…



アルミン「……………」ニヤ 


177 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:51:29 ID:6wja72C2
--------
対人格闘術後、座学教室へ

ジャン「」

こにぃ「じゃん。大丈夫か?」

ジャン「平気だ。」(ミカサは愛情表現が下手なんだ。)


ライナー「ブハハハハハwジャン、余計ブサイクになったじゃねえか!」バンバン

ベルトルト「うわぁ…痛そうだ」 

178 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 23:57:22 ID:6wja72C2
ジャン(でもなんだろうこの気持ち………………………キモチイ)

ジャン(ってそうじゃなくて!座学でクリスタの隣へ座らなければ…!クリスタはどこだ?)キョロキョロ



クリスタ「へー!そうなんだ!」

アルミン「うん。僕のお爺ちゃんがね、隠し持ってたんだけど、その本によると…」

エレン「アルミンは凄いんだぜ!なんでも知ってるんだ!」


ジャン(……チィ!アルミン一派にクリスタ周り占拠されてやがる…) 


180 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 00:02:11 ID:KIUneOvM
アルミン(ジャン……君が次に標的にするのはクリスタだと信じていたよ。)

アルミン(案の定、接触を謀ってきたようだけど)

アルミン(僕が一歩早かったようだね。)

アルミン(クリスタを落とされると、ユミルや他の男子も相乗効果で反コニー体制が崩れてしまうからね。)

アルミン(まあ時間が経つにつれて、崩れていく可能性もあるけど) 



182 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 00:10:41 ID:KIUneOvM
アルミン(仮に崩れても…)

アルミン(僕には最後の砦、昔からの最強の親友と、ぶれない屈強な親友がいる)

アルミン(負ける理由が…見当たらないよ?)


クリスタ「アルミン凄いね。見直しちゃった。」パチパチエガオ

アルミン「え?あ、いや。それほどでもないよ///」

アルミン(くっ…僕としたことが、女神の不意打ちはズルい///) 


186 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 00:25:01 ID:KIUneOvM

すいません補足させて頂きます

・罰を与えた教官はジャンから受けた報告では食糧庫から盗んだと報告を受けた

・お母さんが苦労して、自分の食べるぶんもコニーのために送ってくれた事は、ジャンしか知らない

・同室の男子はコニーの実家から送られてきたことしか知らない(各々、コニーの家を裕福だとか、大規模農園だとか思っている)

説明不足ですみません。
罰の軽さや食べ物を粗末にしている点では設定の甘さゆえ、素人SSゆえご勘弁を 

187 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 00:39:25 ID:KIUneOvM
ジャン(くそ、近づけねえ……!)

アルミン(あーあ…ジャン、あんなにボコボコにされて…顔が腫れてるじゃないか)

アルミン(ミカサは僕の差し金だよ。エレンとクリスタをイチャイチャさせることで、ミカサのフルパワーを引き出した。)

アルミン(くす。まるで気付いてないようだね。なんの理由もなくミカサが君と組むと思うかい?)

アルミン(幸せなやつだね、まったく…)

アニ「………」 

188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 00:52:10 ID:KIUneOvM
座学教官「あー講義を始める。席につけー」

こにぃ「じゃん、すわろうぜ?」

ジャン「あぁ。」

ジャン(もしかしてアルミンに気づかれたか?…だとしたら急がねえやべーな。)

ジャン(また変なこと吹き込まれたらコニーが…)


キョウカショ155ページヲヒラケ
センセー
ナンダ
ライナークンノワキガクサイデス
ファッ!?
ブラウン...マタキサマカ
エッチョッ....
セキヲイドウシテイイデスカ?
カマワン

ガタッ
テクテク

アニ「ここ、いいかい」
ジャン「!?…ああ、いいぞ。」
こにぃ「らいなーそんなにくさいか?」 

193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 01:11:46 ID:KIUneOvM
ジャン「今日はやけにモテるな…やはりモテ期か。」ボソ

アニ「はぁ?寝ぼけたこと言ってないで、アレをどうにかしたらどうだい。」ヒソヒソ

ジャン「アレってのは、クリスタを取り巻くアルミンたちか?」ヒソヒソ

アニ「またアルミンが何か考えてそうだったからね。気を付けな。」ヒソヒソ

ジャン「!…お前もそう思うか…」ヒソヒソ 

194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 01:25:19 ID:KIUneOvM
~以下、アニとジャンはヒソヒソ話~

エー、ゼンカイノフクシュウダガ…

アニ「対人格闘術の時から見てたけどね…アンタ、見事にアルミンの策略にハマってたよ。」

ジャン「何?そうなのか」

アニ「自分のツラ、見てみなよ…」

キョジンハワレワレヲ…

アニ「アルミンは上手いことやってるね。クリスタに近づく前にユミルから攻略してる。」 

アニ「直球しか投げられないアンタとは大違いだね。」

ジャン「うるせー…」

…デアルカラシテ



こにぃ「らいなーはくさいのかぁ」

ライナー「」シクシク 


198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 01:50:21 ID:KIUneOvM

----------------
キョジンノジャクテンハ-…

アニ「しょうがない。アタシが昼飯後、クリスタとアンタを2人きりで話せるように仕向ける。」

ジャン「わりぃな…」

アニ「あとは上手くやんな。チャンスは1回だけだよ。それに、あまり長いとユミルたちに怪しまれる。」

ジャン「何から何まで…本当に助かる 。必ず説得する。」

ブラウン、コタエナサイ
ケツノアナデス

アニ「………」

アニ(あっ…クリスタまたエレンにくっついてる…) 


200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 11:43:00 ID:KIUneOvM
こにぃ「………」zzz…zzz

ジャン「…アニ?機嫌悪いのか?」 

アニ「…………はっ」

ジャン「目がいつもより怖いぞ?いつも怖いが」

アニ「///…うるさいよ。アンタはクリスタにかける言葉でも考えておきな。」

アニ「その…コニーを…仲間なんだろう?」

ジャン「あ…あぁ!これ以上アルミンに踊らされてたまるか。」

……………
………
……

座学教官「えー本日の講義はここまで。来週は、歴史学~立体起動装置ができるまで~」

座学教官「予習してくるように。解散。」 


204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 13:36:37 ID:KIUneOvM
--------
昼食 食堂にて

クリスタ「ふぅ…もうお腹いっぱいだよ」ケプッ

ユミル「クリスタ…もっと食わないと大きくなれないぞ?」ニヤニヤ

クリスタ「もーっ!そればっかり!別にいいもん!」プン

アニ「ユミル。」

ユミル「あん?何か用か?今忙しいんだよ」

アニ「あんたさ、こないだの座学のレポート、図書室の本を丸写ししたそうだね。」

アニ「教官にバレてたよ。有名所の本を使ったのが仇になったようだね。」

ユミル「ゲ、…マジか」

アニ「教官に頼まれてね、アンタに伝言だ。今日中に新しいのを提出するように…出来なければ罰則もあり…だそうだ。」 

205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 13:41:03 ID:KIUneOvM
クリスタ「あちゃー…ユミル、やっちゃったね」アハハ

ユミル「なん…だと…」ガクッ

アニ「罰則なんて受けてたら、クリスタと居れる時間が余計に減ってしまうよ。」

アニ「ほら、手伝ってやるから顔を上げな。」

ユミル「あ…あぁ!1秒でも早く終わらせてやる!」 

206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 13:44:54 ID:KIUneOvM
クリスタ「ほら、ユミル!私も手伝うから、早く終わらせようよ!」ニコニコ

ユミル「て、天使だ…」

アニ「アタシはなんだっていうんだい…」

ユミル「お前は、ろくでもない情報を持ってくる悪魔だ。」

アニ「」ピキ 

207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 13:57:04 ID:KIUneOvM
アニ「く…クリスタ、半紙を持ってきてくれるかい。アタシのは切らしてしまっていてね。」

アニ「アタシはユミルと図書室へ行って、絶対バレなさそうな文献を探しておくよ。」

クリスタ「うん、オッケー。」トテチテ

ユミル「はぁああ面倒くせー。」

アニ(こっちは成功…っと) 

208 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 14:02:01 ID:KIUneOvM
クリスタ「」トテチテトテチテ

アルミン(………!クリスタが一人で食堂を出ていく…)

アルミン(トイレか?)

アルミン(追いかけるべきかっ……ってうわ!)

ミーナ「アルミン!!」ドンッ

アルミン「ミーナ!どうしたんだい?」 

209 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 14:13:12 ID:KIUneOvM
ミーナ「私にも、外の世界のこと、教えて?」キラキラ

アルミン「え、あ、あぁ…うん?」

アルミン(チィッ…邪魔だ)

ミカサ「アルミンは何でも知ってる。いろいろ聞くといい。」

アルミン(ミカサェ…)

アルミン(まぁ、トイレくらいいいか…大丈夫だろう。)ペッ

アルミン「いいよ 。なにが聞きたいんだい?」ニコッ

ミーナ「えっとねぇ…」 


211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 14:31:39 ID:KIUneOvM
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兵舎-女子寮間

クリスタ「」トテチテトテチテ

スッ クロイカゲ

クリスタ「」ビクッ!

クリスタ「だ、誰!?」

ジャン「……」

クリスタ「誰………?」

ジャン「俺だ、ジャンだ。」 

212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 14:34:50 ID:KIUneOvM
クリスタ「な、なんだぁ。ジャンかぁ」ホッ

クリスタ(顔が腫れ上がってて誰かわからなかったょ…)

クリスタ「どうしたの?」

ジャン「ずっと…2人だけで話せる機会を伺っていたんだ。」

クリスタ(えっ……2人きり?)ドキンッ 


214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:09:53 ID:KIUneOvM
ジャン「な、なぁクリスタ……!俺は………!」

クリスタ「は、はい!」

ジャン「お前のことを、心優しい女神だと…そう思っている…。」

クリスタ(め、女神)///

ジャン「話を聞いてくれ。」

クリスタ「う…うん」

クリスタ(私にはエレンが……///) 

215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:15:17 ID:KIUneOvM
ジャン「コニーの事なんだが。」



クリスタ「えっ」

ジャン「ん?」

クリスタ「う、ううん?続けて」

クリスタ(ジャン、フラグたてないでよ、もうっ…恥ずかしい///)


ジャン「ああ。」 

216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:26:40 ID:KIUneOvM
ジャン「コニーみんなから避けられてるの知っているな?」

クリスタ「あ…前のマルコと喧嘩した話だね。アルミンがイジメられてて、ジャンがそれは嘘だって…」

ジャン「ああ。実際アルミンの口からでたそのデマカセは」

ジャン「エレン、ミカサを通して、多くの奴が信じている。お前も含めてだ。」

ジャン「俺はコニーの無実を主張したいんだ。」

クリスタ「私もね、ジャンに怒鳴られてから、色々考えたんだけど」 

217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:30:31 ID:KIUneOvM
クリスタ「本当はどうなのかな、って。」

クリスタ「ほら、コニーってその…人の嫌がることをするタイプのお馬鹿さんではないんじゃないかって…」

クリスタ「あまりコニーと話したことないけれど」

クリスタ「日々の生活態度からの、私の直観なんだけどね…」 

219 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:37:05 ID:KIUneOvM
クリスタ「それで、ユミルにその話を振ったんだけど。」

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ユミル『あ~ん?クリスタはそういうのに首を突っ込んじゃダメだろ。』 

ユミル『いいか?そういうのに波風立てたところで、ロクなことにならねぇ。』

ユミル『周りにあわせておきゃぁいいんだよ!』 

ユミル『なに、心配いらねえ。クリスタは私が守るからな!』

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クリスタ「なんて、はぐらかされて…今に至るの。」 


221 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:43:12 ID:KIUneOvM
クリスタ「一応被害者とされるのアルミンにだけ、目がいっちゃって…」

ジャン「ああ。コニーがアルミンをイジメたという事実はない。」

ジャン「事実はないが、コニーの潔白を証明する証拠もない…そもそもアルミンの虚言なんだから…!」



ジャン「…せめてお前だけでも…自分で決めてくれないか…」 

222 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:49:53 ID:KIUneOvM
ジャン「自分で判断してほしい…」

ジャン「周りに流されるのではなく」

ジャン「自分でっ………!」

ジャン「コニーの無実である証拠がない以上、コニーの味方になってくれとは言えない。言わない。」

ジャン「けれど、アルミンの証言が正しいなんて根拠もない…」

ジャン「全てが終わって、もし俺やコニーが嘘を吐いていたとしたら…!」 

223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 15:52:43 ID:KIUneOvM
ジャン「その時は、好きなだけ罵倒してくれ、軽蔑してくれ。」

ジャン「そのくらいの覚悟は俺にはあるる。」

ジャン「事がハッキリするまでは…コニーをイジメの犯人だとか、そういう目で見て欲しくないんだ…」 

224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 16:02:19 ID:KIUneOvM
ジャン「おそらく近いうち、俺とアルミンはぶつかる…!」

ジャン「それまででいい…アルミンたちを贔屓するのはやめてほしい…」

ジャン「頼む…」


クリスタ「ジャン、頭をあげて。」 

クリスタ「私こそ御免なさい。ジャンの主張が正しければ、私はとんでもない悪女になっちゃう。」

クリスタ「周りに流されて…自分で考えない…ただの家畜。」

クリスタ「ユミルにもう一度相談してみる。もう私はコニーをそういう目で見ないよ!」 


227 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 16:10:35 ID:KIUneOvM
ジャン「クリスタ………!!」

クリスタ「ふふ。前から思ってたけど、ジャンも最初の頃と変わったね」 クス

ジャン「へ?」

クリスタ「ううん。なんでもない。」

クリスタ「そうだ!アニにお使い頼まれてたんだった。もういくね。」

ジャン「あ…あぁ!話聞いてくれてありがとう!」

クリスタ「」トテチテトテチテ 


237 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 17:16:47 ID:KIUneOvM
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時は進み、行軍演習後

ピーーー

教官「今日の訓練はこれで終わりだ。解散とする!明日は休暇だ!体を良く休めるように!」

全員「ハッ!!」


アルミン「ぜぇっ…ぜぇっ…」

(行軍演習は僕にとって地獄だ…疲れた…) 

ライナー「アルミン、よく頑張ったじゃねえか。いつもなら途中でバテるのによ。」

アルミン「はは…まあね。」

アルミン(今回はクリスタの周りを固める必要があった。) 

238 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 17:33:14 ID:KIUneOvM
アルミン(昼食以降の授業は、すべてジャンの妨害をさせていただいたよ。)

アルミン(昼休みだけは近くに居れなかったけど)

アルミン(ミーナの話だと、ユミルの座学レポートをアニとクリスタで手伝っていたそうだ。)

アルミン(嘘をついていたようには見えなかったし、多分本当だろう。)

アルミン(それにしても、午後のジャンに動きは見られなかった。)

アルミン(なにかあると見るべきか?)

アルミン「」ブツブツ 

239 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 17:41:38 ID:KIUneOvM
ライナー「お、おいアルミン?」

アルミン「」ブツブツ

エレン「アルミン!」

アルミン「はっ!ご…ごめん。」

こにぃ「どうしたんだ?あるみんがんばりすぎて、おかしくなったのか?」ヒョコ

エレン「!!」

アルミン「こ…コニー…」ピキィ

エレン「おい!アルミンをからかうなよ!」ドンッ


こにぃ「いてて、あ、すまん…」ショボン

ライナー「エレン!どつくほどじゃないだろ?」

エレン「ふん…いこうぜアルミン。」

アルミン「う、うん。」 


241 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 17:46:54 ID:KIUneOvM
テクテク
アルミン,ダイジョウブカ
ヘイキサ,ユウハンナニカナ


ライナー「ったく…」

こにぃ「………」テクテク

ライナー「お、おいコ…ムガモゴ」クチフサガレ

ライナー「ふぁん(ジャン)!」

ジャン「俺がいく…」 

242 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 17:54:12 ID:KIUneOvM
ジャン「何シケたツラしてんだコニー!」
セナカバシィッ

こにぃ「いて、かげんしてくれよ、じゃん。」トボトボ

こにぃ「なあじゃん、おれやっぱ嫌われて…」

ジャン「アア?死に急ぎ野郎になら俺も嫌われてるぞ。」

ジャン「あいつはどっかネジ飛んでんだよ。」

ジャン「構うな構うな」ダハハ

こにぃ「じゃん…。そ、そうか」ニコ 


244 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 18:03:26 ID:KIUneOvM
アニ「ジャン。ちょうどよかった。ちょっと付き合いな。」

ジャン「…!」

ジャン「コニー。先に食堂いっててくれ。」

こにぃ「?おまえら、仲いいな。つきあってんのか?」


ジャン「ばばばばばバッカ野郎!そ、そんなんじゃねえよ」チラッ

アニ「ああ。そんな気はないよ。用事があってね。悪いけど借りるよ。」シレット

ジャン「……」 

245 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 18:18:16 ID:KIUneOvM
-------- 
兵舎裏

アニ「で、どうなったのさ」

ジャン「ああ悪い、後でちゃんと礼をと思ってたんだが…」

アニ「礼はいいから、状況を教えな。」

ジャン「クリスタと話せた。」

ジャン「うまく俺の言葉が届いたかはわからんが」

ジャン「最善は尽くしたつもりだ。」

アニ「……そうかい」

ジャン「あ、もう一つ。」

ジャン「ライナーやベルトルトに話をしてくれたんだってな。」

ジャン「ありがとよ。」

アニ「同郷のやつらくらいしか、アタシは強く言えないからね。」

アニ(本当はライナーとベルトルトを叱りつけて、アタシの役割は終わりのはずだったんだけどね…) 

246 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 18:19:25 ID:KIUneOvM
アニ(何やってんだか…アタシは…)

アニ「これからどうするんだい?」 

247 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:30:49 ID:KIUneOvM
ジャン「どうするもこうするも…」

ジャン「役者は揃い、舞台は整った」

ジャン「アルミンに…直談判する…!」

アニ「やっぱ最終的にはそこに辿り着くか…」

ジャン「ああ、でないと解決にならねぇ。」

ジャン「コニーのあの顔見たかよ?」

ジャン「俺は許せねえ…」

ジャン「コニーが何をしたっていうんだ…」

ジャン「奴に…喋らせる…!」 

248 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:36:24 ID:KIUneOvM
アニ「はぁ…あっちにはエレンとミカサもいるんだよ?」

アニ「勝算はあるのかい…?」

ジャン「……やるべきことをやるだけだ。」

アニ「…期待しておくよ。」 


251 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:40:59 ID:KIUneOvM
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女子寮廊下

クリスタ「」トテチテトテチテ

クリスタ「おーい、ユミルー」

ユミル「お、私のクリスタ。探したぞ~」ダキッ

クリスタ「ひゃぅっ」///

クリスタ(………言わなきゃ!)

クリスタ「あのね、ユミル…」

ユミル「なんだ?真面目な顔して…」 

252 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:43:09 ID:KIUneOvM
クリスタ「コニーの事なんだけどね…」

ユミル「なーんだまたその話か。だから言ったろ?周りにあわせときゃいいんだ。」

クリスタ「ユミル…!」

クリスタ「聞いて。」 


254 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:55:07 ID:KIUneOvM
ユミル「……」

クリスタ「私、決めたの。人は関係ない。」

クリスタ「自分で見て聞いて、自分で判断してから行動する。」

クリスタ「コニーの件もそうだけれど、人づてに聞いた話を、鵜呑みにしちゃいけないと思うの。」

クリスタ「私は私。コニーもアルミンも、大切な仲間の一人。」

クリスタ「物事の真偽を確かめるまでは、周りの人がコニーを悪者と言っても」

クリスタ「それに賛同することはできない。」

クリスタ「本当にアルミンがイジメられたのかもしれないけれど…」 

255 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 19:59:55 ID:KIUneOvM
クリスタ「ユミル、私の言いたいことわかる?」

ユミル「あーまてまて。ごっちゃになってるがなんとなくわかる。」

ユミル「しかしクリスタよ、本当にいいのか?」

ユミル「周りに流されないってことはだ」

ユミル「『アルミンがイジメられたっていうのに、クリスタって信じられないのね…サイテー』」


ユミル「なんて言われることもあるんだぞ?」 


258 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 20:06:37 ID:KIUneOvM
ユミル「群れで生きていく上で、そういった【内部の敵】にされるのはツラい。」

ユミル「クリスタ自身が標的となる可能性もある。いいのか?」

クリスタ「構わない…」

クリスタ「それにもしコニーが無実なら、コニーが孤立していく中、見てみぬフリをしていた私も同罪だから…」

クリスタ「もう決めたの…」 

259 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 20:20:30 ID:KIUneOvM
ユミル「…………」

クリスタ「ユミル…?」





ユミル「そっかそっかぁ♪」ワシャワシャナデナデ

クリスタ「きゃっ…///ユミル、頭なでないで///」

ユミル「成長したなぁ~流石私のクリスタ!」ナデナデ

ユミル「胸のあたりが成長しないのは残念なんだけどなぁ~」モニュモニュ

クリスタ「いやぁ~///ユミルのばかぁ///」

ユミル「安心しろ 、クリスタ。この世の全てがお前の敵になっても」

ユミル「私が守ってやる」ニカッ

ユミル「だから、お前はお前の決めた“心”に従って生きればいい。」

クリスタ「ユミル………えへへっ♪」 

264 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:29:25 ID:KIUneOvM
ユミル「さ、早く着替えて、飯いこうぜ
。」

クリスタ「うん…お腹すいちゃった」テヘ 

265 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:37:47 ID:KIUneOvM
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兵舎内廊下

エレン「コニーは本当に自覚がないんだな。アルミンをなんだと思っていやがるんだ」テクテク

アルミン「ぼ、僕は大丈夫だよ、エレン。ありがとう。」

アルミン(ジャンが午後の訓練で動かなかったのは何故だ…?)

アルミン(僕の妨害工作は完璧だった……)

アルミン(単にそれに気付いて諦めたか)

アルミン(もしくは既にクリスタと接触していた…?) 

266 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:44:15 ID:KIUneOvM
アルミン(どこで?どうやって?)

アルミン(いや、ジャンの頭だけでは…無理…)

アルミン(共犯者か…?でもライナーやベルトルトたちは中立のはず。)

アルミン(もしジャンがクリスタを落としていたとしたら、今夜あたり僕のところへくるくるだろう…)

アルミン(一応種をまいておくか。) 

267 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 21:49:46 ID:KIUneOvM
ミカサ「エレン、アルミン。」

エレン「おう」

アルミン「やあミカサ、お疲れ様。」

ミカサ「アルミン。今日の行軍演習すごく頑張っていた。えらい。」

アルミン「えへへ…その、2人に少しでも追いつきたくてね。」

エレン「聞いてくれよミカサ。さっきコニーがまた…………」



アルミン(エレン、ナイスだ。)クク 

270 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:09:26 ID:KIUneOvM
エレン「ってなことがあったんだよ。」

ミカサ「それは可哀想。アルミン、大丈夫?」

アルミン「大袈裟だなあ2人とも。僕は全然…」ツー

アルミン「全然…」ナミダポロポロ

アルミン「大…丈夫…だからっ…………!」ポロポロ

アルミン「あれ、おかしいな。なんでだろ…」フキフキ 

271 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:21:35 ID:KIUneOvM
アルミン「あはは、どこも痛くないのに………」ズズッ

エレン「アルミン…!!すまん。コニーにされた嫌な思い出、思い出させちまったか?」

ミカサ「あ、アルミン…泣かないで。」アタフタ


アルミン「泣いてなんてないよ!でも…嬉しかったんだ…」ズズッ


アルミン「こんなにも僕のことを心配してくれる親友が2人もいる…」

アルミン「その事を再確認できて幸せなんだ…僕は…なんて恵まれているんだろう」 
 

277 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:47:23 ID:KIUneOvM
エレン「…………」 

ミカサ「…………」



エレン「アルミン。」

エレン「俺たちも、その、お前と同じことを思っている。」 

エレン「最高の、親友だ!」ニコ

ミカサ「ええ。エレンの言うとおり。昔から、これからもずっと一緒。」ニコ


アルミン「エレン!ミカサ!」


アルミン(こんなもんでいいか。) 

278 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 22:52:38 ID:KIUneOvM
エレン「へへ…なんか気恥ずかしいな!」
///

ミカサ「」///

アルミン「」///

エレン「んじゃあ飯いくか!」

ミカサ「そうしよう。」

アルミン「うん!」 

282 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:17:38 ID:KIUneOvM
---------
食糧庫

ガサゴソ
カパッ
モグモグ


ジャン「ここに来れば必ずってほどいるな……お前は。」

サシャ「これはこれは、ジャンではありませんか。」

ジャン「夕飯の時間だぞ。」

サシャ「知ってますよ。もう自分の分は食べてきました。」

サシャ「その…コニーのこともありまして、以前は奪っ…貰えてたんですけど」

サシャ「き、気まずくて…ハハ…」

サシャ「ジャンとここでお話した時から…ジャンに貰ったハムを食べながら…」 

283 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:27:03 ID:KIUneOvM
サシャ「コニーのことを考えました。」

サシャ「あのとき食べ物をくれる人に悪い人はいませんと言いましたが」

サシャ「実際は本能で良い人か悪い人か判断してたのかもしれません。」 

284 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:41:11 ID:KIUneOvM
サシャ「私の本能では、やはりコニーの噂は嘘なんじゃないかと……」 

サシャ「そう考えれば考えるほど、私は……」

サシャ「わ…私は…」


サシャ「コニーに………取り返しのつかない事をしていたんじゃないかって…」


ジャン「…以前のお前らは馬鹿同士、よろしくやってたもんな。」


サシャ「ジャンに言われた言葉の意味も、すぐわかってたんです。」 

285 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:47:56 ID:KIUneOvM
サシャ「はは…嫌な女ですよね…まず言い訳をし始めるんですから…」

ジャン「郷に入っては郷に従え…」



サシャ「はい…」

サシャ「ジャンに貰ったハムは、とても塩辛かったです…」

サシャ「それ以降、なにを食べても塩辛くて…………!!」

サシャ「逃げるように………食糧庫に!!!」

サシャ「うっ……うっ…」ツー 


290 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:55:37 ID:KIUneOvM
サシャ「このパンだって…………!!!」ポロポロ

ジャン「…………」

ジャン「お前…」

サシャ「…コニーは元気ですか?」

サシャ「最近は全然しゃべってないです。」

サシャ「コニーの無実が本当でも、私に彼と仲良くする資格はもうありません…」
ツー 

291 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:05:00 ID:4P/15jBw
サシャ「コニーではなく、自分の保身を取ってしまったのですから…………」

サシャ「どうしてっ……………」

サシャ「どうして安易に選択したのかっ………………!!!」


サシャ「情けなくて…………信じてあげることくらいしてもいいのに!!!!!」



サシャ「コニーのために動けているジャンが羨ましいです…」 


293 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:18:28 ID:4P/15jBw
ジャン「嘆いてたって始まらねえ。」

ジャン「俺はこれから、コニーの無実を証明しにいく。」

ジャン「ここへ来たのはお前にやってほしい事があってな。」 



295 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:23:17 ID:4P/15jBw
ジャン「コニーを連れ出して、時間を潰してほしい。」

サシャ「え…」

ジャン「あいつはまだ、自分がアルミンをイジメたっていう噂は知らねえんだ。馬鹿だから。」


ジャン「なんとなく避けられてるのは感じてるみてえだが。」


ジャン「本人が事実を知ったらショックだろうぜ。」


ジャン「話し声を聞かれるとまずいんだ。」 

296 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:27:46 ID:4P/15jBw
サシャ「でも…私にコニーと会う資格は………とてもできません…」

ジャン「コニーのために動きたいんじゃなかったのか?」

ジャン「とても重要な役割だ。」


ジャン「できるかできないかじゃねえ。」

ジャン「やるのか?やらないのか?」







サシャ「やります……!」 

297 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:29:45 ID:4P/15jBw
ジャン「良い答えだ。」

ジャン「それと何度も言わすなよ、あいつは馬鹿だからお前に避けられてるだとか思ってねえ。」

ジャン「久しぶり!ってな感じでゴリ押しでいい。」 


301 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:33:06 ID:4P/15jBw
サシャ「はい…」ナミダフキフキ

ジャン「決行は今からだ。お前がコニーを連れ出してから始める。」

ジャン「頼んだ。」 


304 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:45:39 ID:4P/15jBw
-----------
食堂

ジャン(コニーはどこだ?)キョロキョロ

ワイワイガヤガヤ
ギャハハ
ライナーッテチャントフロハイッテルノ
エッ

ガヤガヤ



こにぃ「……」パクパクモグモグ

ジャン(………一人か。)


ジャン「おら、サシャいけ!」 



307 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:50:50 ID:4P/15jBw
サシャ「はいっ!」

タタタタタ

サシャ「あ、コニーじゃないですか。ん?これ要らないんですか?貰いますね。」パクッ

こにぃ「あーっ!さしゃ、それ楽しみにとっといたのに!」

サシャ「これも貰いますね」パク 

こにぃ「さ、さしゃぁぁ!かえせっ、このっ」


サシャ「へへん。追い付いてみやがれです。」シュタタタタ

こにぃ「まてえぇぇ」トトトト





ジャン「行ったか。」 


310 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:00:28 ID:4P/15jBw
ジャン「さて、と」

ジャン(アルミンは………いたいた)

ジャン(いつものメンツだな、ミカサもいる///) 




エレン「でよ、こう、腕でバランスとってさ。何て言ったらいいのかな、こうやるんだ」クイッ


アルミン「こうやるって言ってもわからないよ。具体的にどうするのさ」

エレン「こうやるんだ」

ミカサ「わかりやすい……」

アルミン「わかんないよ…」

エレン「アルミン、本当に座学トップか?」

ワハハハハ 

313 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:04:13 ID:4P/15jBw
ジャン「よ、よお。お前ら。ここ、いいか?」

エレン「ん?ジャンか。珍しいな。俺は構わねえけど」

ミカサ「エレンが良いのなら私も構わない。」 

アルミン(来たね……!)

アルミン「勿論僕もいいよ」 

314 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:08:05 ID:4P/15jBw
ジャン「そうか、悪いな。たまには気分変えたくてよ。」

エレン「わかるよ。俺も気分変えたいときがあるんだ。」 

ミカサ「エレン、それはどういう意味?」ゴゴゴ


オチツケミカサ
ゴゴゴ
ワルカッタッテ 


319 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:17:41 ID:4P/15jBw
アニ(チラッ………始まったね。)



ジャン「ところでなぁ、アルミン。」

アルミン「なんだい?」

ジャン「コニーのことなんだが…本当にその…お前を傷つけるような事したのか?」


エレン「!」 
ミカサ「!」

アルミン「」フルフルフル


エレン「ジャン、やめてやってくれ。アルミンも思い出すのは辛いんだ。」 

320 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:23:52 ID:4P/15jBw
ジャン「いやほら、コニーって馬鹿じゃねえか。」

ジャン「馬鹿だけど悪い奴じゃあねえっていうか、な?」


ジャン「まあ後学のためにどんな事を言われたのか、聞いておきたくてよ」


ジャン「詳しく聞かせてくれねえか。」



エレン「は!?お前何言ってんだよ!馬鹿だから無神経にアルミンを傷つけたんじゃねえか!」

アルミン「」フルフル 


323 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:29:14 ID:4P/15jBw
ジャン「」イラッ

アルミン「エレン、いいんだ。」

アルミン「話すよ」

アルミン「~~~といった感じだよ。」

ジャン(マルコの言ってた内容と全く同じだ) 

324 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:34:50 ID:4P/15jBw
ジャン(さすがにつけ込む隙見せねえな。)

ジャン「なあ、アルミンよ。確かにそれが本当なら…本当ならコニーはひでぇ奴だが」

ジャン「距離を置くんじゃなくてよ、和解の道はねえのか?」

ジャン「これから俺たちは、巨人と戦っていかなきゃならねぇ。」

ジャン「私怨が作戦の邪魔になることもあるぜ。」 


326 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:39:20 ID:4P/15jBw
アルミン(和解だぁ~?そもそもコニーはそんな事してねえんだから和解しようとしたら話が拗れるだろうが。)

アルミン(当然ジャンもコニーに噂は伝えられてねえだろうけど。)

アルミン「ごめんね、ジャン。無理なものは無理だよ。」 

327 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:43:19 ID:4P/15jBw
アルミン「君はエレンとキスできるかい?」

ジャン「はあ?無理だが」

アルミン「それと同じことじゃないかな」ニコッ


エレン「やめろよアルミン、食事中だぞ」


ミカサ(私はできる) 


329 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:48:48 ID:4P/15jBw
ジャン「じゃあコニーの……」

アルミン(しつけぇなあ……)

アルミン「うぅ…」ハンナキ


エレン「おいジャン、いい加減にしろよ!」ドンッ

ミカサ「それ以上アルミンを苦しめるようなら削ぐ。」

ジャン「痛っ」 

330 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:55:24 ID:4P/15jBw
ジャン「いや、でもアルミンの主張には証拠がないんだ!」

エレン「アルミンを疑ってるのか!?」


ミカサ「あなたはエレンとはいつも喧嘩していたけれど、そんな最低な人だとは思わなかった。」


ジャン「」ピク


エレン「お前もあのコニーと、ゴミクズ野郎と同類なのか!?」




ジャン「」プチンッ 


336 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:19:09 ID:4P/15jBw
エレン「なんとかいえよ、ジャン!」

ジャン「ああ…アルミンを疑っている…」

ジャン「コニーはゴミでもクズでもねえっ!!!!!」

ジャン「本当のクズはこいつなんだよ!!!」ガバッ

アルミン「うぅ、放してよ、暴力はやめてくれないか。」

エレン「」プチッ

エレン「ふざけんな!」バキッ

ジャン「ぐっ…お返しだ、死に急ぎ野郎!」バキッ



オッナンダ?
ケンカカ?
マタエレントジャンダ
イイゾーヤレー!


アルミン「…………」ニタァ 



338 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:28:34 ID:4P/15jBw
エレン「うわっ」ドサァ…


ミカサ「」スッ

ドカッ

ジャン「グハァッ………」


ミカサ「ジャン、悪いけどこればかりは私も参戦させてもらう。」


ミカサ「アルミンやエレンを理不尽な言いがかりで攻撃するのはやめてほしい。」


ジャン(強ぇ…ミカサはできれば敵にしたくなかった…)


ジャン(理不尽な攻撃はどっちだよ…) 

340 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:36:06 ID:4P/15jBw
ミカサモヤルラシイゾ!
オイオマエラカケヨウゼ
ミカサニパンサンコ
ミカサニ…
ミカサ
ミカサ


ジャン(呑気なやつらだ…)

ジャン(こんな事なら、対人格闘術ちゃんとやっときゃよかったぜ…)

ジャン「オラァ!」ブンッ

ミカサ「」ヒョイ

ミカサ「」スッ

ドゴッ

ジャン「かっ………はっ………」




アルミン「………」 

341 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:42:26 ID:4P/15jBw
ライナー「おい、なんだどうした」

ベル「エレンとジャンの喧嘩かい?あれ、ミカサもやってる…」

アニ「ジャンが戦ってるのさ、コニーのために。」

ライベル「!」

アニ「止めてあげないほうがいいよ。」

ライナー「そういうわけにもいかんだろう」

アニ「」ギロ

ライナー「」

マルコ「そんな…ジャン、なぜコニーを庇うんだ…」 



344 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:44:31 ID:4P/15jBw
クリスタ「………」

ユミル「…………」 


346 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 02:58:00 ID:4P/15jBw
アルミン(はーあ。)

アルミン(何か策があるのかと思って警戒してみれば…)

アルミン(何て事はない、さっそくこっちの思惑通りに動いてくれたね。)



アルミン(話し合いでお互いの主張がぶつかれば)


アルミン(人は自分の主張を通すため、最も原始的で簡単な方法で解決しようとする…)


アルミン(そう、腕力さ。所詮人も動物なんだ。) 

347 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 03:03:02 ID:4P/15jBw
アルミン(ジャン、君ではエレンにさえ勝てるかどうか…)

アルミン(大好きなミカサも今は君を“敵”として認識しているよ…?)

アルミン(一体どんな気持ちなんだい?)ゾクゾク


アルミン(そして…勝者が正義となる)

アルミン(正義が勝つわけじゃあないんだよ)クク 


350 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 03:15:26 ID:4P/15jBw
ミカサ「」ヒュンヒュン

ドコッドコッ

ジャン「………っ……」

エレン「」シュッ

ドンッ

ジャン「………………」バタリ



ライナー(ジャンっ……!)

アルミン(終わったかな?) 

351 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 03:20:23 ID:4P/15jBw
ジャン「……………」


ジャン「……………」ムクリ


ミカサ「!?」


アルミン(まだ立つか…)


ミカサ(おかしい…)


ミカサ「なぜ立つの…?そんなにアルミンが嫌いなの?」 


365 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 11:36:54 ID:4P/15jBw
オイ,ジャンモウヤメトケヨ
カテネーヨ
イツモノケンカジャナイノカ?

ざわ……ざわ…… 

ゲンインハナンダ?
コニーノコトラシイゾ
エッ?ジャンハコニーノナカマナノカ?

ミソコナッタ
サイテーダ
アルミンイジメンナ

ヒッコメジャン
モットヤレ,エレン

ざわ…ざわ… 

366 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 11:42:53 ID:4P/15jBw
ジャン「……あぁ……」

ジャン「…クズ野郎は…アルミンだ」

エレン「」ピク

エレン「まだいうのか!」シュッ

ドスッ

ジャン「ぐ…………」 


368 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:13:04 ID:4P/15jBw
ミカサ「ジャン、今ここでアルミンに謝罪をすれば、今回のあなたのアルミンに対する不適切な言動を見逃そう。」


ミカサ「エレンもそれでいいでしょう?」


エレン「……ああ。」 


372 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:21:16 ID:4P/15jBw
ジャン「………」



ジャン(あぁ、何やってんだ俺は………)


ジャン(惚れた女と殴りあいの喧嘩させられ……)


ジャン(あげく、手も足もでねえほどボコられて…)


ジャン(周りからは非難と嘲笑…)


ジャン(カッコ悪すぎだろ………) 

373 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:30:07 ID:4P/15jBw
ジャン(今からでも遅くねえんだ…謝れば…)


ジャン(楽になれる………)



ジャン(そうさ、似合わねえ事はするもんじゃねえ……)





ジャン(完敗だぜアルミン……) 



375 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:39:21 ID:4P/15jBw
こにぃ『でも、おなじころから、じゃんと仲よくなれた。』



ジャン(やめろ……)




こにぃ『かなしいけどよ、それ以上にうれしいんだ。』





ジャン(やめてくれ………!!!)






こにぃ『ことばにできねえよ。とにかくうれしいんだ。』





ジャン(やめろオオオオオオオオ!!!) 

376 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:43:50 ID:4P/15jBw
アルミン(ミカサ、ナイス助け船だよ…!)



アルミン「ジャン、僕は大丈夫だから。終わりにしよう?」



アルミン(堕ちたか?)




マルコ「ジャン、もうやめなよ!コニーのことなんかどうでもいいじゃないか!なぜ君がそんなボロボロに…」 

377 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:47:00 ID:4P/15jBw
ジャン「うるせえっ………!!!!」


ジャン「コニーは……俺の………!!」















ジャン「友達なんだっ!!!!!!!」 



384 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 12:56:18 ID:4P/15jBw
アニ「!」

ライナー「!」

クリスタ「!」

ユミル「…」



ジャン「他のものは、いい……俺の名誉だとか評判だとか……ミカサも、エレンに取られたってしょうがねえ。」




ジャン「だがコニーと友達でいる権利は手放さねえ!!」 




ジャン「そのコニーを勝手な嘘で傷つけたアルミンは!許すわけにはいかねえんだ!!!!!!」 


386 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:00:19 ID:4P/15jBw
--------

ジャン『あ?そりゃお前 、コニーが……』


ジャン『な……仲間だろうがっ…!』


アニ『仲間…ねえ?』

--------


アニ(“仲間”じゃなかったのかい………)クス 

388 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:20:53 ID:4P/15jBw
-------

ジャン『俺はあいつの親でもなければ、兄でもねえ。』

ジャン『対等な……仲間だ。』

-------

ライナー(ほう………!) 

389 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:24:32 ID:4P/15jBw
--------

ユミル『安心しろ 、クリスタ。この世の全てがお前の敵になっても』

ユミル『私が守ってやる』ニカッ


クリスタ『ユミル………えへへっ♪』


-------


クリスタ(友達………!) 

390 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:29:43 ID:4P/15jBw
アルミン(一言で済むのに…ジャン、君も馬鹿なんだね…)

アルミン(類は友を呼ぶ…か)クク


アルミン(お望みなら破滅させてあげよう)



エレン「ああ!?何言ってんだジャン!嘘つきはお前だろうが!」


アルミン「ジャン……」ヒック 


393 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:41:05 ID:4P/15jBw
オイ,アルミンガナイテルゾ
ジャンヒデェ
アイツモコニートオナジカ


エレン「…」ピクピク

エレン「うおおおお!!!」ブンッ


ジャン(くそっ、体が……っ!)










パシィッ! 

395 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 13:46:50 ID:4P/15jBw
ジャン(………………?)


アニ「」ググググ


エレン「!?」ググググ




ジャン「アニ……?」


アニ「はぁ…まったく…見てらんないよ。」


アニ「ボロ負けじゃないか。」 

401 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 14:01:41 ID:4P/15jBw
アルミン(!?!!!!?!?)


アルミン(アニだと…………!?)


エレン「アニ、わかってんのか。ジャンの味方するってことが何を意味するのか…」ググググ


アニ「ああ、百も承知さ。」ググググ


アニ「ただ今回はアンタらが悪いようにしか思えなくてね。」


アニ「アタシはこっちにつく。」


ミカサ「」ゴゴゴゴ…


ミカサ「エレン、女狐から離れて…」ブンッ



アニ「」サッ 


406 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 14:18:35 ID:4P/15jBw
エレン「そう思ったんだとしても、俺たちと闘り合う理由はないだろ!」


アニ「理由なんてなんでもいいじゃないか。それに2対1なんて卑怯だろう。アタシも混ぜておくれよ。」


アニ「対人は結構好きなんだ」トントン 



408 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 14:23:47 ID:4P/15jBw
オイドウナッテンダ
シラネーヨ
クズコニーノミカタガフエタンジャネエカ
アルミンマジカワイソ
ジャンカッコワル

ライナー「お前ら……………」ギンッ

ヒッ

ライナー「少し……黙ってろ………!!」ギロ 


412 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 14:46:43 ID:4P/15jBw
ナンダヨライナーマデオカシクナッタノカ
ッチ,エラソーニ
ライナーコワーイ

ユミル「おいおいおい、豚ども」 

ユミル「女神クリスタからありがたいお言葉がある」

ユミル「聞け。」

クリスタ「お願いみんな。ライナーの言う通りにして…!」

クリスタ「本当にジャンたちが間違っていたなら、私のことも嘘つきと言っていいから。」

クリスタ「どうか噂だけに流されないで…!」ジー


ユミル「だ、そうだ。まだヤジ飛ばそうって輩がいんなら」


ユミル「ライナーと私でそいつのケツにこの酒瓶をぶちこむ。」


マァクリスタガソウイウナラ…
ワカッタヨ…
ジャンスマン… 

413 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 14:49:46 ID:4P/15jBw
ベルトルト(アニは自分で過度な干渉はやめろと言ってきたのに…)

ベルトルト(理不尽だなぁ、もう)

ベルトルト(でもエレンと闘うなんてね、ちょっと意外だな)フフ 

416 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:06:08 ID:4P/15jBw
ジャン「お、おまえら…」


アニ「」トントン ファイティングポーズ


ミカサ「エレン。アニとは私がやる…」


エレン「ライナー!お前までっ…!」

エレン「アルミンを疑うのか!」


ライナー「すまんエレン。だがコニーがイジメをしたなんて証拠もなくてな…」


エレン「こんのっ…………」






エレン「裏切り者がぁぁぁぁぁぁ!」


ライナー「」 


419 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:20:16 ID:4P/15jBw
バキバキドカドカ
シュッスッヒュンッドカッ

ライナー(アニ対ミカサ…総合力ではミカサが上だが対人格闘においてはアニに若干有利か……それでも均衡している)


ジャン「死に急ぎ野郎…因縁のタイマンだぜ…」ハァ…ハァ


エレン「上等だ!来い!」

ヒュッドスッ
シュッバキッ






アルミン「…………」サー 



422 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:26:26 ID:4P/15jBw
アルミン(クソっ…!)



アルミン(クソッ……クソッ………クソッ………クソがっ………!!!)


アルミン(ジャンに共犯者がいる可能性はあったが………)


アルミン(よりにもよってアニだったとは………!)



アルミン(アニなら全て辻褄が合う……!)


アルミン(エレンに惚れているようだから、出てこないと踏んでいた…!)



アルミン(完全に僕のミスっ………!)


アルミン「」ブツブツ 

423 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:30:13 ID:4P/15jBw
バキバキドカドカ
シュッスッヒュンッドカッ

アニ(結構やるね…!)


ミカサ(……………!)

ミカサ(アルミンが青ざめて……何か呟いている…?)


アルミン「」ブツブツ 

424 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:34:07 ID:4P/15jBw
アルミン(アニに出てこられると、100%勝てる勝負ではなくなる………!) 


アルミン(2vs1で完封する予定だったんだ………もし…もし負けるような事があったら……) 



アルミン(それだけは避けないと…どうしたらいい………) 



426 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:42:18 ID:4P/15jBw
アルミン(外野は抑制されてて使えない……クリスタ、君はやはり落とされていたか、…今の僕にとっては堕天使だよ)


アルミン(はは……なにをくだらないことを考えているんだ僕は…)

ドカッ
ウワッ
ヴァキッ


アルミン(駄目だ、頭が回らない!) 

427 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:52:46 ID:4P/15jBw
ジャン(コニー…今頃サシャと仲直りできてるか?)


ジャン(俺はてめえのおかげで、とんでもない事態に…巻き込まれてるぜ…)


ジャン(とにかく身体中痛いが…)


ジャン(なんでかな、どっかで嬉しく思ってやがる…)


ジャン(お前のために、敵に歯向かえる自分が…) 


ジャン(まだいくらかマシな人間だってことに気づけた…)


ジャン(ありがとよ、コニー) 



429 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 15:58:10 ID:4P/15jBw
エレン(おかしい、ジャンがこんなに強いはずがない…くっ)

エレン(何がこいつをここまで…!)

エレン(いや、俺だってアルミンを…!)


エレン(………!)


ジャン「うおおおおおおお!!!!!」


ジャン「ッラアアアアアアアア!!!」



エレン(やばい、これは避けられな……) 

バキィィィッ!
ドガッシャーン


エレン「グハァっ…………」ドサッ


ジャン「アアアアアアアアア!!!!」 

430 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:05:44 ID:4P/15jBw
ミカサ「!」

ミカサ「エレン!!!」


アルミン「え…エレン……!」


エレン「……」



アルミン(なにをやっているんだエレン!立てよ!)チッ 



432 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:08:42 ID:4P/15jBw
ミカサ「」!?

ミカサ(聞き間違い…?)

アニ「アンタの相手はアタシだよ。余所見してる暇はないはずだ」シュビッ

ドッ


ミカサ「くっ…」



ジャン「アルミン…」 

434 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:35:23 ID:4P/15jBw
ジャン「全て吐いてもらうぞ…!」ガシッ

ジャン「なぜっ……!コニーを目の敵にしている………!」

ジャン「コニーがお前になにをしたっていうんだ!」



アルミン「…………」


ジャン「答えろ!!!!」 

438 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:41:41 ID:4P/15jBw
アルミン「」ピク

アルミン(周りの空気は完全に冷えきってる……何か逆転の手は………)

ミカサ「…………」

アニ「……………」

クリスタ「……………」

ライナー「…………」

エレン「」

アルミン(………………)

アルミン(………ここまでか……)


アルミン「なにをしたかって…?」

アルミン「いいさ、教えてやる……!」






アルミン「コニーの存在そのものだ!!!!!!」 

444 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:49:58 ID:4P/15jBw
------
食糧庫

サシャ「これがですね、中々イケるんですよ。一口どうぞ。」

こにぃ「おまえどれだけ食うんだよ。」

こにぃ「お!ほんとうだ!うまいなこれ」


こにぃ(じゃんにも、食べてほしいな。)


こにぃ「さしゃ、じゃんにも食べさせてやろうぜ!」


サシャ「えぇ!?ジャンはちょっと……」


こにぃ「なんだよ、つめたいやつだな。」


こにぃ「いいよ、おれいってくるから」タタタタ


サシャ「あ、コニー!待ってくださいよ!」タタタタ 

445 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 16:52:02 ID:4P/15jBw
------
兵舎食堂前廊下

こにぃ(じゃん、よろこぶかな?)タタタタ



????「コニーの存在そのものだ!!!!!」



こにぃ「ん?おれのなまえ……?」


サシャ「ま、まってーー」ゼエ…ハア 


449 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:01:50 ID:4P/15jBw
アルミン「僕はね……馬鹿が大嫌いさ…」

アルミン「僕のお爺ちゃんはね、壁の外の文献をたくさん持ってて」

アルミン「小さい頃から、壁の外にはまだまだ知らない世界があると教わっていた…」


アルミン「いつか一緒に旅をしようと」

アルミン「約束したんだ…………!」 

450 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:05:33 ID:4P/15jBw
アルミン「なのに………なのに………!」

アルミン「死んじゃったんだ…」


アルミン「シガンシナ区奪還作戦は覚えているかい?」


アルミン「奪還作戦とは聞こえがいいけど」


アルミン「実際は大量の難民を減らすための口実………!」


アルミン「ちょっと考えれば誰だってわかる…………!」

アルミン「あろうことかお爺ちゃんはそれに参加した…」 



452 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:08:52 ID:4P/15jBw
アルミン「参加したんだよ………!」

アルミン「お爺ちゃんは命を無駄にした。」

アルミン「馬鹿だったんだ…僕との約束も忘れちゃうような…」 


455 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:12:34 ID:4P/15jBw
アルミン「それでも僕にはまだ残っているものがあった。」

アルミン「エレンとミカサさ…」

アルミン「2人とも興味津々で壁の外の事を聞いてきてくれた。」

アルミン「いつか壁の外に…一緒にいこうって………」

アルミン「今度こそ約束は絶対守りたかった…」 


457 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:15:43 ID:4P/15jBw
ジャン「…それがどうコニーと関係するんだ…」


アルミン「成長していくにつれてね…僕はあることに気づいた。」

アルミン「いくら頑張っても頑張っても」

アルミン「僕は体力面で平均にも届かない……!」

アルミン「そう、2人のお荷物さ」 

458 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:24:57 ID:4P/15jBw
アルミン「そんな中、目についた…」

アルミン「コニーは馬鹿だ…お爺ちゃんと同じさ」

アルミン「馬鹿のくせに…!身長や体格は僕と変わらないくせに…!」

アルミン「成績は上位に入るレベルだ…」

アルミン「嫌になった…」

アルミン「僕の大嫌いな馬鹿が」

アルミン「僕よりも外の世界へ旅立てるだけの素質があることが!」


アルミン「ミカサやエレンに相応しい能力を持っていることが!」



アルミン「たまらなく嫌なんだよ!!」 



460 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:31:23 ID:4P/15jBw
ミカサ「アルミン……」

ジャン「テメェ…八つ当たりもいいところだぞ…!」

ジャン「一発殴らせろ…」ブンッ

ドスッ

アルミン「グハッ」

アルミン「…好きなだけ殴ったらいいさ!それで君の気がすむなら!」

ジャン「ああ、そうさせてもらうぜ!」

ブンッ

パシィッ 

461 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:35:29 ID:4P/15jBw
こにぃ「………」ググググ


ジャン「コニー!お前、なんでっ…ここに…」

こにぃ「じゃん、なにしてんだ…」


こにぃ「おれだけ、なかまはずれは、よしてくれよ…」 


463 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:38:05 ID:4P/15jBw
アルミン「!」


サシャ「はぁ、はぁ、ジャン、すみません!」

ジャン「チィッ…」

こにぃ「ろうかにあるみんのこえが、聞こえてきた。」

こにぃ「なんで、おまえ…お前ら、血だらけなんだ…?」 

464 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:40:51 ID:4P/15jBw
こにぃ「おれは、ばかだけど」

こにぃ「この、くうきはわかるぞ」


こにぃ「おれのせいでみんなが、ケガして、ボロボロなんだな?」

ジャン「違ぇよ。エレンといつもの喧嘩してただけだ。」 



471 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 17:55:30 ID:4P/15jBw
こにぃ「なんだ、さいきんみんながおれにつめたかったのは」

こにぃ「やさいがマズかったからじゃないんだな」ニコ

こにぃ「よかったよかった」ニコ 

472 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:03:04 ID:4P/15jBw
こにぃ「だから……だからよ、けんかは…よして……くれよ。」ポロポロ


こにぃ「あるみん、ほんとうにすまねえ…」ポロポロ

クリスタ(……………っ!)

アニ(……………!)


ジャン「お、おい…」

ジャン「なんでだよ………!!!」


ジャン「意味……わかんねえよ!!!」

ジャン「なんでおばえが泣かなきゃいげねえんだ!!!!!!」ツー

ジャン「なんでおばえが謝るんだよ!!!!」ポロポロ 

473 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:17:25 ID:4P/15jBw
エレン「………」

ジャン「悪ぃのはこいつだ!性根が腐ってんのはこいつだ!」ポロポロ

ジャン「おばえは、わるぐねぇだろうがよお!」ポロポロ


こにぃ「あるみん、どうかじゃんを恨まないでくれ。」フキフキ

こにぃ「みかさも、えれんも。」

こにぃ「じゃんは、ここでできた…ただ一人の“ともだち”なんだ」ニコ

アルミン「…」

こにぃ「あるみんにとっての、えれんやみかさと、おなじくらいたいせつだ。」
ニコ

こにぃ「ああ、あんしんしてくれ」

こにぃ「…おれは、あるみんの前から、きえるからよ…」スッ

こにぃ「あ、壁外たんけん、がんばってくれよな?」 

474 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:19:58 ID:4P/15jBw
ジャン「お、おいコニー…なに言って…」

こにぃ「じゃん、今まで…ありがとう。」

こにぃ「こんなおれのために…」

こにぃ「嬉しかった」ニコ

タタタタ

ジャン「おい!」 


479 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:27:22 ID:4P/15jBw
ライナー「コニー…」

ジャン「あいつ…なにを…」


ナンダケッキョクアルミンノデマカ
コニーチョットカワイソウダナ
カイサンカイサン

ガヤガヤ

ガチャリ

教官「話は聞いた。負傷者はいるか…?」

クリスタ「教官!?」

マルコ「い…いえ、全員大したケガはないはずですが…」

教官「そうか…」

教官「明日の掲示板、目を通すように。」 

480 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:31:57 ID:4P/15jBw
翌日 兵舎掲示板

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【通告】

第104期訓練兵 コニー・スプリンガーを、昨夜食堂にて、隊の規律を著しく乱したため、除隊処分とする。

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ジャン「なんだこりゃ……」 



482 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:34:50 ID:4P/15jBw
アニ「あの騒ぎの責任を全て負ったってところかね…」

ジャン「クソッ……せっかくアルミンの口を割らせて、コニーの無実を証明したっていうのに………!」

ジャン「これじゃ何の意味もねえ…」 



485 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:39:08 ID:4P/15jBw
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ウォールローゼ南区ラガコ村

ガチャリ

こにぃ「かあちゃん、ただいま。」

母「おやコニー。どうしたんだい?お休みで帰省かい?」

こにぃ「ごめん、かあちゃん」 



487 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 18:49:55 ID:4P/15jBw
こにぃ「おれ、けんぺいだんに、なれなかったよ…」

こにぃ「だめな…むすこで、ごめんな…」

母「…………」

母「そっか。残念だったわねコニー。」

母「でも母ちゃんは、コニーに久しぶりに会えて嬉しいよ。」 


501 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 20:22:50 ID:4P/15jBw
こにぃ「へやに…にもつおいてくる。」

母「はいよ。そうだ!今日はコニーの大好きなクリームシチューにしようか。」

母「母ちゃんフンパツしちゃうぞ~!」 


こにぃ「うん…」 


505 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 20:40:33 ID:4P/15jBw
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夕食

母「はい、コニー。たくさんお食べ。向こうではあまりこういう物はでなかったろう?」

コトリ

こにぃ「うん、いただきます。」

パク…モグ

こにぃ「おいしいよ。」ニコ

母「それはよかった。おかわりもあるからね?」

弟「兄ちゃん、なにかあったの?」

妹「コニー兄ちゃん元気ないよー。クリームシチューなのに!」


母「コニー兄ちゃんはね、お休みを頂いたんだ。」

母「しばらくこっちにいるよ。」

弟「そうなんだ」パクモグ 


514 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 21:14:17 ID:4P/15jBw
夕食後

ワー
キャー
ドタドタ


ガシャガシャ アライモノ

母「コニー。」

ガシャガシャ

こにぃ「うん?」

キュッキュッフキフキ

母「何があったかは聞かないけどね、友達には何て言って出てきたんだい?」

こにぃ「……」ビク 

515 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 21:19:01 ID:4P/15jBw
こにぃ「べ、べつに…なにも…」

母「友達いなかったのかい?」


こにぃ「い…いたよ!ひゃ、ひゃくにんくらい。」


母「…そうかい。」

母「今日は疲れたろう。もう休みな。」

母「明日からは畑を手伝ってもらうからね。母ちゃん一人じゃ大変なんだ。」

こにぃ「うん…おやすみ」トットット


母(あの子………) 

519 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 21:52:08 ID:4P/15jBw
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そして一週間が経過


母「ふー、コニー。そろそろお昼ご飯にしようか。」

こにぃ「うん」

母「弟妹たちを呼んできておくれ。」


母「母ちゃんは用意しておくからね。」ヨイショ

こにぃ「わかった」タタタタ

母「」トントントントン
母「」ジュワー
母「」グツグツグツ


バヒーン! ブルブルブル

母「?」 

524 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:04:31 ID:4P/15jBw
母「なんの音かしら」

ヒヒーン

???「どう、どう。」

ブルル… 

母(馬…?)

コンコン

母「はーい。いま開けます」

ガチャ

???「こんにちは。私は第104期訓練兵……………と申します。」


母「あら。これはご丁寧に、息子がお世話になりました。」ペコ

???「なに言ってるんですか?」






???「俺はコニーを連れ戻しに来たんですよ?」 

525 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:07:10 ID:4P/15jBw

母「コニー!コニー!」タタタタ

こにぃ「なんだよ母ちゃん、そんなに急いで…」

母「はぁ、はぁ…」











母「ジャン君が迎えにきたよ!!!」 

527 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:09:27 ID:4P/15jBw
こにぃ「!?」

母「ほら、早くいきな!」

こにぃ「え…でも…」

母「ジャン君が待ってるのよ!」バシッ

こにぃ「わ、わかったよ」トボトボ 


531 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:14:15 ID:4P/15jBw
ジャン「よう。」

こにぃ「じゃん…」

パシィッ

こにぃ「いてっ…」

ジャン「よくも俺様を心配させてきれたな…」

母「………」

ジャン「戻るぞ!」

こにぃ「でも…おれは……!」

ジャン「詳しい話は後だ。」

ジャン「いいから乗れ!」 


533 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:20:24 ID:4P/15jBw
母「ジャン君、コニーのお友達なのね…」

母「馬鹿な息子で、私は友達がいるのか心配でした…」


母「どうか、これからもコニーのことをお願いします」フカブカ


ジャン「俺とコニーが友達?親子揃って馬鹿なんですか?」








ジャン「親友ですよ。」

母「…………!!!」

こにぃ「………!!!」


母「ぅ…ぅぅ…」

ハイヤー!

ヒヒーン
パカラッパカラッ 



535 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:23:07 ID:4P/15jBw
母「ジャン君……ジャン君………ありがとう…………」ポロポロ


タタタタ

妹「あれー?コニー兄ちゃんわぁ?」

弟「母ちゃんなんで泣いてるの?」 

536 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:28:21 ID:4P/15jBw
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草原

パカラッパカラッ
パカラッパカラッ

こにぃ「じゃん!よくも…かあちゃん泣かしてくれたな!」

ジャン「あん?俺の粋な演出がわからねえのか?」

こにぃ「いっしょう、ゆるさねえ!」

こにぃ「しぬまで!」

こにぃ「いつか、きょじんにくわれたとしても…」

こにぃ「わすれてなんて、やらねえぞ…」ウッウッ

ジャン「………ああ。俺もだ。」

パカラッパカラッ
パカラッパカラッ

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538 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:31:36 ID:4P/15jBw
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エピローグ

アニ「はぁ…」

アニ「なんで私が。」 

ライナー「締めは華やかじゃないとな。」

アニ「アンタが居たら、ダメだろ。“画”的に。」

ライナー「」シュン 


540 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:34:43 ID:4P/15jBw
アニ「え?なんでコニーが隊に復帰できたかって?」

ライナー「俺にしゃべらせろ」ムフン

アニ「はいはい、どうぞ。」


ライナー「それはだな…我らが女神!クリスタちゃんの活躍なのだ!」エヘン 



542 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:40:55 ID:4P/15jBw
ライナー「クリスタがな、その、コニーの無実が明らかになった後」

ライナー「兵舎で一週間、署名活動を行ったのだ。」

ライナー「本人は罪滅ぼしだとか言っていたが…。」

ライナー「女神が署名活動をしていたら」

ライナー「事件に興味のないヤツも参加せざるを得まい?」ムフー 

543 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:44:45 ID:4P/15jBw
アニ「それが教官たちの審議会に掛けられ」

アニ「可決されたと。」 

ライナー「ああ。除隊の取り消しだ。」

アニ「それだけじゃないんだよ。」

ライナー「えっ」 


546 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:50:19 ID:4P/15jBw
アニ「アルミンが自首した。」

ライナー「ああ…そうだったな。」

アニ「騒ぎによるコニーへ掛かった全ての責任を…」

アニ「自分へ転嫁した。」 

547 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 22:58:47 ID:4P/15jBw
アニ「騒ぎのあと、アルミン、エレン、ミカサは分裂。」

アニ「アルミンに至っては、その後の生活は魂が抜けたかのようだった。」

アニ「逆に可哀想なくらい、影でいろいろ言われていたよ。」

アニ「クリスタたちの署名活動が終わるのと同時に教官のところへ行ったそうだ。」 

552 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:04:03 ID:4P/15jBw
ライナー「仕方ないといえば仕方ないのかもしれない…」

アニ「除隊の代わりに営倉3ヶ月。」

ライナー「厳しいな…」

アニ「それがあんな展開になるとはね…」

ライナー「ああ…」 


554 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:08:46 ID:4P/15jBw
ライナー「アルミンの営倉行きを聞き付けたエレンとミカサが」

ライナー「血相を変えて教官のところへ、文字通り飛んでいった。」

ライナー「“自分たちにも同じ罰を”なんてな。」

ライナー「各々、考えることがあったんだろう。」

ライナー「まさか3人仲良く営倉行きとは………」 


557 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:12:55 ID:4P/15jBw
アニ「罰を受けたいから土下座するなんて聞いたことないよ…」

ライナー「ミカサに関しては、頭が床を突き破ってたぞ…」

アニ「木製だからね…」 

558 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:17:13 ID:4P/15jBw
ライナー「その時のアルミンの顔は涙で…」

アニ「よしてやりな。アンタにはデリカシーとかないのかい?」

ライナー「すまない…」 

アニ「3人とも、ここから足並みを揃えての再スタートだね。」 



561 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:25:56 ID:4P/15jBw
ライナー「ああ、“親友”という点ではコニーとジャンに負けてないからな。」

ライナー「俺もあんな親友がほしいぜ」

べ「」 

562 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:28:43 ID:4P/15jBw
ライナー「ところでアニよ。」

アニ「なんだい」

ライナー「なぜジャンに手を貸したんだ?」

ライナー「お前が関わって起こった変化は大きいと思うが。」 


565 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:33:30 ID:4P/15jBw
アニ「言わなきゃダメかい。」

ライナー「ああ。」

アニ「今の話に通じるものがあるけど」

アニ「元々ジャンはアタシと似ていた。」

アニ「どちらかといえば、自分さえ良ければいい一匹狼」

アニ「いつのまにか親近感を持っていたのかもね。」 


567 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:37:15 ID:4P/15jBw
アニ「そんなジャンに、熱くなれるものができた。」

アニ「そこに少し興味を持っただけさね。」

ライナー「はーん?」ニヤニヤ

アニ「」ピキ

ゲシゲシ

ライナー「わ、悪かった、やめてくれ」 



571 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 23:42:50 ID:4P/15jBw
アニ「おや、もう時間みたいだよ。」

ライナー「うーむ、そうか…残念だな。もっと喋りたかった。」

アニ「こういうのは引き際ってのが大切なのさ」

ライナー「そうだな。」

アニ「じゃ、きるよ。」

プチンッ




ー完ー