1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:03:41 hMalAZtI
カミーユ「クワトロ大尉、ちょっと出かけてきます」
クワトロ「どこへ行く?」
カミーユ「すぐに戻ります」
クワトロ「どこへ行くのかと聞いている」
クワトロ「この周辺はティターンズの勢力圏内だ。不必要な外出は」
カミーユ「ほんの野暮用です。では」
カミーユ(ヤザン……約束した場所で待っていてくれてるだろうか)
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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:06:01 hMalAZtI
ヤザン「……」
カミーユ「ヤザン、待たせてすまない」
ヤザン「やっと来たか。遅いぞォ!」
カミーユ「任務中だったんだろ。無理言って悪かったよ」
ヤザン「なぁに、いいってことよ」
カミーユ「ヤザン///」
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:07:48 hMalAZtI
カミーユ「そうだ。はいこれ」
ヤザン「なんだァ、これは」
カミーユ「見てわからないのか。アイスクリームだよ」
カミーユ「待たせてしまったお詫びだ。受け取ってくれ」
ヤザン「ハンッ、俺はなこういう甘いもんは好きじゃねぇんだよォ」
カミーユ「そ、そうかい? じゃあ、チキンバーガーでも買いなおしてくる」
ヤザン「ええい、面倒だ。これでガマンしてやるって。とっととよこせぇい!」
カミーユ「あっはは、素直じゃないな。君は」
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:09:02 hMalAZtI
カミーユ「おいしいかい? ヤザン」
ヤザン「甘ったるいんだよォ」 ペロペロ
カミーユ「……」
カミーユ「あのさ、ヤザン」
ヤザン「あぁん?」
カミーユ「僕たちどうしてあんな出会い方してしまったんだろうな……」
ヤザン「ケッ、今さらァ」
5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:12:01 hMalAZtI
カミーユ「初め出会ったときはそりゃあ僕も、君のような好戦的な男好きになれなかったさ」
カミーユ「むしろこんな奴に生きる資格なんてないって、虫唾が走ったくらいだ」
ヤザン「ホォー、言ってくれるねぇ。手篭めにされたいか!?」
カミーユ「でも、そんなたくましい君に僕は徐々に惹かれていったんだ、けど」
ヤザン「……?」
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:12:44 hMalAZtI
カミーユ「けど、正直今僕はとても怖い。いつか君が僕のもとからいなくなってしまうんじゃないかって」
カミーユ「どんなにお互い感じあっても、敵と味方というものが」
カミーユ「エゥーゴの俺とティターンズの君という関係がいつか」
ヤザン「ええい、もう何も言うな!」 ヒシッ
カミーユ「ヤ、ヤザン///」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:15:58 hMalAZtI
カミーユ「好きだよ、ヤザン」サワサワ
ヤザン「何も言うなって言ったろう」
ティターンズ兵「大手柄ですな、ヤザン大尉」
カミーユ「えっ」
ヤザン「何だ!? お前ら、どこから湧いた?」
ティターンズ兵「やはり、大尉がエゥーゴのNTと密会していたのは本当だったようで」
カミーユ「こ、これはどういうことだい? ヤザン」
ヤザン「知るかっ!」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:18:19 hMalAZtI
ティターンズ兵「しかし、まさかこんな子供まで垂らし込むとはさすがは大尉」
ティターンズ兵「早くこのNTをアレキサンドリアまで拘束しろ」
カミーユ「お、俺は捕虜になるのか……」
ヤザン「待てぃ! 貴様ら、俺をつけてやがったなァ。いやらしい連中だ!」
ティターンズ兵「これはジャマイカン少佐のご命令です。ほら、さっさと歩けNT」
カミーユ「くっ! 離せ!」
ヤザン「ええい、ジャマイカンのヤロー!」
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:21:49 hMalAZtI
アレキサンドリア
ティターンズ兵「少佐、ご命令どおりカミーユ・ビダンを捕えました」
ジャマイカン「そうか」
カミーユ「……」
ジャマイカン「NTもこう安々と捕まるところ無様だな」
ヤザン「待てぃ。これは一体どういうことだ!?」
ジャマイカン「おかげでエゥーゴに多大なる損失を与えることができた。君にも礼を言っておこう」
ヤザン「正攻法でやらせろって言ったろうが!」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:25:59 hMalAZtI
ジャマイカン「何を言う。これで貴公も戦いやすくなっただろう?」
ヤザン「話にならん! カミーユぅ、俺についてこい」
ジャマイカン「ヤザン! いい加減にせんと反逆罪で叩き込むこぞ」
カミーユ「ヤザン、僕のことはいい! ティターンズである君の立場を大事にしてくれ」
ヤザン「生意気なことをほざくなァ!」
ヤザン「俺たちは真剣に愛し合ってる。今からその証を見せてやるゥ!」
ヤザン「いいか、貴様らよく目に焼き付けてろってんだ!」
チュ
カミーユ「んくっ」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/17(水) 18:31:25 hMalAZtI
この二人の男の口づけがエゥーゴ、ティターンズの和平交渉を促した。
Z -fin-
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yamei-DO
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