1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:29:58 ID:P5GPeXfk
休日 午後 宿舎外
コニー(やることねぇ……)テクテク
コニー(寝すぎた……)クァァ
コニー「……」テクテク
コニー「お」
ベルトルト「……」
進撃の巨人 コニー つままれキーホルダーVer.2.0
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2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:31:37 ID:P5GPeXfk
コニー「なにやってんだ?」
ベルトルト「ん?」クルッ
ベルトルト「あ、コニーおはよう」
コニー「おはよっさん。……で、なに見てんだ? んなとこでしゃがんで……」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:32:20 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「見てごらん」
コニー「おお……?」テクテク シャガミ
アリさん「」ワラワラ
コニー「……?」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:33:32 ID:P5GPeXfk
コニー「……ん?」
ベルトルト「アリさんだよ。列を成しているね」
コニー「アリさんってお前。……って、お前アリ見てたのか」
ベルトルト「アリさんね。そうだよ」
コニー「……そうか」
ベルトルト「うん」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:35:46 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「列のゆく先を見てごらんよ」ユビサシ
アリ「」ワーワー
セミ「」グラグラ
コニー「セミの死骸か」
コニー「ていうか、結構スピード速いんだな。セミの」
ベルトルト「一度細かく解体して運ぶこともあるけど、今回は全身を運んでるみたいだ」
コニー「おお」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:37:31 ID:P5GPeXfk
コニー「……お、羽ちぎれた」
ベルトルト「アリさんの解体力は素晴らしいね」
ベルトルト「……あれが更に細かくなって、列の先の、小さな穴に吸い込まれるんだ」
コニー「……」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:38:35 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「あの穴の先には、どんな世界が拡がってるのかなって、時々考えるんだ」
ベルトルト「自分がアリさんの大きさになって、あの穴の中に入れたとしたら……」
ベルトルト「どんな景色が見えるのかな」
コニー「……暗くて見えないんじゃねえの」
ベルトルト「……」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 17:39:05 ID:P5GPeXfk
完
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:25:11 ID:P5GPeXfk
第二話
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:26:54 ID:P5GPeXfk
早朝 宿舎外
コニー(……)テクテク
コニー(ねみー……)クァ
コニー(顔洗って……)
コニー(だりぃ……)
ベルトルト「……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:44:50 ID:P5GPeXfk
コニー「お」
コニー「よぉ……、って」
ベルトルト「……」ジィーッ
コニー(なんだあの顔は……)
コニー(まるで親の仇を睨んでるみてえな……)
コニー(……花壇? 花壇睨んでんのか?)
コニー(……えっ? 花壇?)
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:47:31 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「ん……?」クルッ ジロッ
コニー「」ビクッ
ベルトルト「……コニーか、おはよう」
コニー「よ、よぉ」
コニー「どうしたんだ? 機嫌悪そうじゃねえか」
ベルトルト「……どうもこうもないよ」
コニー「……」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:52:17 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「……見てごらん」ユビサシ
コニー「……」
コニー(花壇、花壇を見りゃいいんだよな)
コニー(……)
コニー「花壇だな」
ベルトルト「そうだね」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:56:16 ID:P5GPeXfk
コニー「おお」
ベルトルト「水が撒かれているだろ?」
コニー「そうだな」
ベルトルト「どう思う?」
コニー「……」
コニー「……?」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 21:59:07 ID:P5GPeXfk
コニー「……水が撒いてあるな、って思った」
ベルトルト「うん」
ベルトルト「……これを撒いたやつは情緒のかけらもない人間だよ」
コニー「おお……?」
ベルトルト「これを撒いたやつは誰だと思う?」
コニー(知らねえよ)
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:13:33 ID:P5GPeXfk
コニー「さあ。今日の当直だろ」
ベルトルト「そう。ライナーだよ」
コニー「おお」
ベルトルト「見てごらん」ユビサシ
アリさんの巣「」ビシャビシャ
コニー「みずびたしだな」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:18:39 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「そう。アリさんの巣がみずびたしだ」
ベルトルト「恐らく彼は、何も考えず、自然を慮ることも、敬意をもって観察することもせず、無思慮に水やりをしたんだ」
ベルトルト「だからアリさんの巣がっ……」ギリッ
ベルトルト「アサガオさんだって、水のやりすぎで苦しそうだ」
ベルトルト「こんな、こんなことをする正常な感性の欠如した人間に」
ベルトルト「当直の仕事が務まると思ってるのかよっ……!」ギリリッ
コニー「……」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:25:16 ID:P5GPeXfk
コニー「あー、お前熱心にアリの巣見てたもんな」
ベルトルト「アリさんね」
コニー「ああうん。……まあ、アリ、さんも可哀想だな」
コニー「溺れちまってよ」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:30:14 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「いや、この程度ならアリさんは大丈夫だよ」
コニー「え?」
ベルトルト「入口近くの土が湿ると、そこが膨張して塞がる。だからそれ以上水が入ることはないんだ」
ベルトルト「そうじゃなかったら、雨が降るたびにアリさんが溺死しちゃうだろ?」
コニー「へー。知らんかった」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:35:02 ID:P5GPeXfk
ベルトルト「良く出来てるよね。自然の淘汰をくぐり抜けてきた野生の生き物の凄さがわかるよ」
コニー「……」
コニー「……まあ、アリさん生きててよかったな」
ベルトルト「そうだね」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/24(月) 22:36:37 ID:P5GPeXfk
完
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:20:43 ID:rftfFzJI
第三話
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:22:20 ID:rftfFzJI
午後 自由時間 男子寮 室内
コニー「……」
コニー「ふーむ」
エレン「……」ソワソワ
コニー(なーんか最近あれだな。変だな)
コニー(最近あいつらつるんでんの見ねえ)
コニー(前は気持ち悪いくれーベッタリだったのによ)
コニー(今だってアルミン一人で図書室行っちまったし……)
コニー(……)
コニー(誰かなんか知ってる奴いるかなー……)テクテク
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:26:16 ID:rftfFzJI
コニー(お)
ベルトルト「……」ゴソゴソ
コニー(なんか作ってる)
コニー(……)
コニー(まあ、一応……)テクテク
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:29:57 ID:rftfFzJI
コニー「よお」
ベルトルト「ん? コニーじゃないか」
ベルトルト「なにか用かい?」
コニー「いや、ちっと聞きたいことがあってよ」
ベルトルト「うん」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:36:59 ID:rftfFzJI
コニー「あのよ、最近エレンとアルミンが、なんか」
コニー「変じゃね?」
ベルトルト「そうだね」ゴソゴソ
コニー「いやそうだねって、なんか知ってんのか?」
ベルトルト「別に何も」ゴソゴソ
コニー「……」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:52:08 ID:rftfFzJI
ベルトルト「当人同士の問題だよ。たぶん」ゴソゴソ
ベルトルト「彼らが泣きついてきたら別だけど、僕からは動かない、かな」ゴソゴソ
コニー「はあ……」
コニー(手ぇ止めないのな)
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:54:43 ID:rftfFzJI
ベルトルト「まあ、あれだよ」ゴソゴソ
ベルトルト「各人が思うように動けばいいんじゃないかな」ゴソゴソ
ベルトルト「君はどうしたい?」ゴソゴソ
コニー「……」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:56:56 ID:rftfFzJI
コニー「……どうしたらいいかな」
ベルトルト「ふむ」ゴソゴソ
ベルトルト「君が干渉して、事が上手く転ぶかもしれないし、転ばないかもしれないね」ゴソゴソ
ベルトルト「まあ……、よりよく二人のことを見て、機を見て動けばいいんじゃないかな」ゴソゴソ
コニー「……」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 14:59:28 ID:rftfFzJI
ベルトルト「あー……、ひとつ付け加えておくなら」ゴソゴソ
ベルトルト「この件に関して、君に責任はないんだから」ゴソゴソ
ベルトルト「そんなに気負う必要はないんじゃないかな、っていうのが僕の意見だよ」ゴソゴソ
コニー「そ、そうか」
コニー(たぶん励まされてるんだろうけど、なんか釈然としねえ……)
コニー(せめてこっち見て言ってくれよ……)
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:01:17 ID:rftfFzJI
コニー「……ところで、さっきから何作ってんだ?」
コニー「厚紙で……、なんつったらいいのか」
ベルトルト「これはね、対サシャ用の決戦兵器だよ」
コニー「決戦兵器? これがか?」
ベルトルト「うん」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:03:59 ID:rftfFzJI
ベルトルト「まず厚紙をいくつか重ね合わせて」パサパサ
ベルトルト「均一の感覚で五つ」オリオリ
ベルトルト「ノリ付け用の為に幅を小さく、もう一つ折り目をつける」オリオリ
コニー「ふん」
ベルトルト「で、円形に折り込んで、ノリを塗って」ヌリヌリ
ベルトルト「正確に貼り付けると……」ペタシ
ベルトルト「六角柱が一つ、完成だ」ババーン
コニー「おお!」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:06:35 ID:rftfFzJI
ベルトルト「厚紙は、だいたいタテ10センチ、ヨコ30センチくらいだ」クルクル
ベルトルト「六角形は、円の近似と考えて周を3とすると」ポンポン
ベルトルト「六角形の直径は周との比が1、つまり10センチくらいになる」トサッ
ベルトルト「つまり、この六角柱はタテ、ヨコの幅がおおよそ10センチになるってわけだ」コロコロ
コニー「ほ? う、うん」
コニー(何言ってんだ……? 数学……?)
コニー(頭痛くなってきた……)
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:08:48 ID:rftfFzJI
ベルトルト「この六角柱を大量に作って、張り合わせる」ペタペタ
コニー「お、なんか見たことある形だ」
ベルトルト「たぶんハチさんの巣だね」ペタペタ
コニー「おお! それだ!」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:10:48 ID:rftfFzJI
ベルトルト「六角形は、四角形などと同じように隙間なく並べることができる」
ベルトルト「六角形は、こういう同じ形を沢山並べた構造の中でも、特に強度が強い」
ベルトルト「軽く横から押してごらんよ」
コニー「ふーむ」ポニポニ
ベルトルト「例えば四角柱なんかは、横からの力に弱い」
コニー「お、それはなんかわかるぞ」ポニポニ
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:13:03 ID:rftfFzJI
ベルトルト「うん。力を上手く流して、分散させてくれるわけだね」
ベルトルト「円柱が最も圧力には強いんだ。なるべく面が多いほうが強い」
コニー「ほー」ポニポニ
ベルトルト「で、六角柱なら円柱と違って、こうして並べることができる」
ベルトルト「つまりハチさんの巣は、構造的にとても強いってわけだね」
コニー「なるほど」ポニポニ
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:15:02 ID:rftfFzJI
ベルトルト「やはりハチさんは素晴らしいよ。学ぶことがとても多い」
ベルトルト「自然って凄いよね」
コニー「そう……、だな」ポニポニ
コニー(どうでもいい)ポニポニ
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:18:14 ID:rftfFzJI
コニー「……で、これがなんで決戦兵器なんだ?」ポニポニ
コニー「つーかどうやって使うんだ。これ」ポニポニ
コニー「……あー、あとコレ、サシャに使うんだったな」ポニポニ
ベルトルト「……」
ベルトルト「あれは、おとといの昼のことだった……」
コニー(語りだした)
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:20:27 ID:rftfFzJI
ベルトルト「庭で歩いてたら、サシャが木を見上げてるのを見かけてね」
ベルトルト「凄く真剣な様子で、ハチさんの巣を見てたんだ」
コニー「ほう」
ベルトルト「これはきっと、ハチさんの赤ちゃんを食べる気だ! って思ってね」
ベルトルト「それかハチさんの蜜」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:22:24 ID:rftfFzJI
コニー「さすがにあいつでも幼虫食ったりは……」
コニー「いや、ありうるか」
コニー「つうか食いそうだな。むしろ」
ベルトルト「だろ? あと赤ちゃんね」
ベルトルト「これはいけない! と思って、急いでこれを作ったんだ」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:23:02 ID:rftfFzJI
ベルトルト「これを彼女に投げつけて、勝どきをあげる」
コニー「……」
コニー「まあ、好きにすりゃいいんじゃね」
コニー「うん」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:24:39 ID:rftfFzJI
ベルトルト「いや、実際に投げつけたりしないよ」
コニー「……」
ベルトルト「そんなことしたらサシャが可哀想じゃないか」
ベルトルト「おなかすいてるだろうに、好きにさせてあげたいよ」
コニー「……」
コニー「だよな」
ベルトルト「うん」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/25(火) 15:25:56 ID:rftfFzJI
完
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:47:49 ID:FP6EB0VU
第四話
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:48:49 ID:FP6EB0VU
こないだ、定期テストの結果が出た。
下から数えて一番はじめに俺の名前があった。
まあいつものことなので、特に落ち込んだりはしなかった。
でも追試があるらしい。
これが低いとたぶん教官に殴られると思う。
もう慣れてるけど。
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/26(水) 23:50:30 ID:FP6EB0VU
で、最近ベルトルトのやつと話したことを思い出した。
そういえばベルトルトって、訳わかんねーことばっか言ってるけど、
なんか頭がいいっぽい感じの話し方だった気がした。
だもんで、夕食が終わって、ライナーと話してるところに割り込んで、
あとで自由時間に勉強教えてくんね? って頼んだ。
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:01:16 ID:av3Viny6
すげえ面倒くさそうな顔してたけど、
ライナーが「いいから教えてやれよ~」とか言いながらベルトルトをこづいて、
そんでベルトルトが無表情でライナーを15秒くらい見つめたあと、
「いいよ」って言った。よかった。
ライナーはなんか泣きそうになってた。
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:03:22 ID:av3Viny6
自由時間 廊下
コニー「ありがとなー」テクテク
ベルトルト「いや、まあ……」テクテク
ベルトルト「えーと、引き受けたからにはやるけど」テクテク
ベルトルト「……まずは、君がどれくらい理解してるかが問題だね」テクテク
コニー「ふーん」テクテク
ベルトルト「……」テクテク
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:04:50 ID:av3Viny6
ベルトルト「まあ、気長にやろう……」テクテク
ベルトルト「基本的に僕は自分の勉強をしてるから、こう……」テクテク
ベルトルト「横から指示出す感じで、ね」テクテク
ベルトルト「あとは君のやる気次第だ、頑張れ。うん」テクテク
コニー「ふーん」テクテク
74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:06:16 ID:av3Viny6
ベルトルト「……」
コニー「……?」チラッ
コニー「っ!?」ビクッ
コニー(目、超こええ……)
ベルトルト「……」ジーッ
75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:08:25 ID:av3Viny6
図書室
ドア「」ガラッ
ベルトルト「……」ジーッ
コニー「」ビクビク
コニー「……お」
ベルトルト「……?」
クリスタ「……」カリカリ
76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:10:18 ID:av3Viny6
コニー「お、クリスター」テクテク
ベルトルト「……」テクテク
クリスタ「え……」カオアゲ
コニー「よ……」
コニー(うわ、すげえ顔暗い……)
ベルトルト「……」
77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:12:20 ID:av3Viny6
クリスタ「……あ、コニーにベルトルト」
クリスタ「二人も勉強……?」ニコッ
コニー「あ、あああうん! 教えてもらいにな!」
クリスタ「……? えっと……?」
ベルトルト「僕がコニーに教えるんだ」
ベルトルト「テストがアレだったらしくて頼まれた」
クリスタ「あ、ああ……」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:13:54 ID:av3Viny6
クリスタ「じゃあ、一緒に勉強する……?」ニコッ
コニー(……)
コニー(え!? マジで!?)
コニー「あ、ああうん! クリスタ成績いいもんな!!」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:15:20 ID:av3Viny6
コニー「やったぁ! 超うれしいぜーー……!!」
クリスタ「ふふ……、そんなことないよ……」ニコニコ
コニー(うわぁー……、やべぇよ……)
コニー(声暗い……)
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:16:52 ID:av3Viny6
コニー(どどど、どうしよう)チラッ
ベルトルト「……?」
ベルトルト「……」ジーッ
コニー(えっ!?)ビクッ
コニー(なんでそんな目でみんの!?)
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:18:06 ID:av3Viny6
コニー「あー……。じゃあここ座っていいか?」
クリスタ「うん……」ニコニコ
コニー「……」テクテク
コニー「どっこいしょ……」ガタッ ドスン
クリスタ「ふふ……、なにその声……」ニコニコ
コニー「はは……」
ベルトルト「……」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:19:58 ID:av3Viny6
ベルトルト「……二人とも」
クリスタ「?」
コニー「な、なんだ?」
ベルトルト「ちょっと道具を取りに行ってくる」
ベルトルト「待っててね」テクテク
コニー「おお……」
ガラッ バタン
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:23:36 ID:av3Viny6
コニー「……」
コニー(マジかよ……!?)
コニー(すげえ気まずい)
クリスタ「なんだろうね……? 忘れものかな……?」ニコニコ
コニー「さ、さあー」
コニー(ど、どうしよう)
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:25:41 ID:av3Viny6
コニー「そ、そういやさー」
クリスタ「うん……」ニコニコ
コニー「最近アルミンのやつが付き合い悪くてさー」
クリスタ「」ピクッ
コニー「なんか知らね?」
クリスタ「……さあ、私は知らないかな……」ニコッ
コニー「そ、そっかー」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:28:56 ID:av3Viny6
数分後
ガラッ
コニー「!!」
クリスタ「……あ、おかえり」
ベルトルト「ただいま」
コニー(た、助かったーーー……!)
コニー「って、それは……」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 00:30:23 ID:av3Viny6
コニー「対サシャ用決戦兵器じゃねえか!」
クリスタ「え?」
ベルトルト「まあね」
ベルトルト「こういうときのために作っておいたのさ」
コニー「な、なるほどな……」
コニー「いや、おかしいだろ」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:00:17 ID:av3Viny6
ベルトルト「まあ、これは一旦置いとこう」ポイッ
ベルトルト「よし、勉強しよう」
コニー「あ、そう……」
ベルトルト「さあ、ノートと教科書を開くんだ」ガタッ ストッ
ベルトルト「ていうか、君はいままで何やってたんだ」
ベルトルト「ノートと教科書はどうしたんだ……」
91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:02:30 ID:av3Viny6
コニー「あ、やべ……」
ベルトルト「……」ジーッ
クリスタ「忘れちゃった……?」
コニー「ごめんなさい……」
ベルトルト「……」ジーッ
コニー「取り行ってきます……」
92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:03:58 ID:av3Viny6
数分後
ベルトルト「よし、コニーが戻ってきたので」
ベルトルト「勉強を始めたいと思います」
コニー「お願いします……」
クリスタ「あ、あんまり気にしないで」
ベルトルト「その前に、僕が今から儀式を行いますので」
ベルトルト「よく見ておいてください」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:05:57 ID:av3Viny6
クリスタ「へ?」
コニー「……」
ベルトルト「まず1を書きます」カキカキ
ベルトルト「その下に棒をナナメに二本引いて、その下に1を一本ずつ書きます」カキカキ
クリスタ「ふんふん……」ジーッ
コニー「……」
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:09:01 ID:av3Viny6
ベルトルト「二段目のふたつの1から、また同じようにナナメに棒が二本ずつ伸びます」カキカキ
ベルトルト「この棒の下に、また数字が来るわけですが、うち二本は交差してます」
ベルトルト「で、ここで、それぞれの数字は、棒で繋がっている上の一数または二数の和と考えます」
ベルトルト「よってこの段は1、2、1となります」カキカキ
ベルトルト「この作業を連続して行います。次の段が1、3、3、1。また次は1、4、6、4、1となります」カキカキ
クリスタ「……」カキカキ
コニー「……」ボケーッ
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:11:08 ID:av3Viny6
ベルトルト「七の段くらいまででいいです。で、こういう図形ができます」ピラッ
クリスタ「……え?」
コニー「……」
コニー(……俺?)
ベルトルト「では、次にいきます」
コニー「え?」
98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:13:47 ID:av3Viny6
ベルトルト「次は、奇数をすべて黒く塗りつぶしてください」カキカキ
クリスタ「あ、えーと……」カキカキ
コニー「……」
コニー(え?)
ベルトルト「このようになりました」
100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:16:13 ID:av3Viny6
ベルトルト「ところで、自己相似図形、またはフラクタル図形といわれるものがあります」
ベルトルト「例えば、ひとつ正三角形を書いて」カキカキ
ベルトルト「その正三角形の中に逆三角形をひとつ書きます。ちなみに面積比は4対1」カキカキ
ベルトルト「この図形は、先程塗りつぶした数字をつなげた模様と一致します」
ベルトルト「この手順は何回でも繰り返せます」
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:17:59 ID:av3Viny6
ベルトルト「あー、ちなみにさっきの数字いっぱい書く奴いっぱいやって、塗りつぶしても」
ベルトルト「この三角形いっぱい書く奴いっぱいやれば、そのうち形が同じになるよ」
ベルトルト「いやー、自然科学ってわけわかんなくて面白いね」
コニー「いや、おかしいだろ……」
クリスタ「……すごい!!」キラキラ
コニー「マジで!?」
102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:20:20 ID:av3Viny6
コニー(あ、でもクリスタがなんか元気になった)
コニー(……)
コニー(いや、やっぱおかしいだろ……)
コニー(……)チラッ
対サシャ用決戦兵器「」
コニー「なあ、これはどうすんだ?」
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:22:14 ID:av3Viny6
ベルトルト「ああ、それね」
ベルトルト「……ここまでで儀式の準備がととのいました」
クリスタ「あ、そういえばさっき儀式って言ってたね」
コニー「対サシャ用決戦兵器は関係あんのか?」
105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:23:54 ID:av3Viny6
ベルトルト「えーと、さっき書いてたのは、図形だね」
ベルトルト「要するに陣。魔方陣だ」
クリスタ「え、そうなの?」
ベルトルト「そういうことにするんだ」
コニー「……」
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:25:58 ID:av3Viny6
ベルトルト「そして、対サシャ用決戦兵器だ」ガシッ
対サシャ用決戦兵器「」
ベルトルト「これも幾何学模様によって構成されている」
ベルトルト「これであわせて、今ここには魔方陣が三つもあるわけだ」
ベルトルト「これでなんか神か悪魔みたいな、そんなのを召喚できるはずだ」
クリスタ「え、怖いよ……」
コニー(怖いか?)
108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:28:29 ID:av3Viny6
ベルトルト「そして、呪文だ」
ベルトルト「言葉には意味と力が宿る。そいつをいい感じに利用する」
ベルトルト「いくよ……」カッ
クリスタ「……」ゴクリ
コニー「……」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:30:21 ID:av3Viny6
ベルトルト「クリスタ元気になーれ!」カッ
ベルトルト「あとライナー●●●漏らせ!」カカッ
ベルトルト「ふう……」
クリスタ「え……?」
コニー「……」
110 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:31:52 ID:av3Viny6
ベルトルト「まあ、そういうわけで」
ベルトルト「元気出た?」
クリスタ「……うんっ!」
コニー「そっか」
ベルトルト「じゃあ勉強しよう」
クリスタ「よし、頑張ろっ!」
コニー「あー……、そういやそうだった」
111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/27(木) 01:32:49 ID:av3Viny6
完
118 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 11:52:43 ID:DmwkjFBI
第五話
119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 11:54:44 ID:DmwkjFBI
夕食後 自由時間 図書室
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「……」ペラ
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「……」
コニー「……あー、次」ガサガサ
コニー「問題問題……、どこだよ……」ガサガサ
コニー「……あー、あった」ガサ
ベルトルト「……」ペラ
120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 11:56:52 ID:DmwkjFBI
コニー「……」ムーン
ベルトルト「……」
コニー「……!」ピン
ベルトルト「……」ペラ
コニー「」カリカリカリ
ベルトルト「……」
121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 11:57:57 ID:DmwkjFBI
コニー「……」
コニー「なあ、これで合ってるか?」ワタス
ベルトルト「うん?」カサ
ベルトルト「ふんふんふん……」
ベルトルト「いいんじゃない?」カエス
コニー「よっしゃー……」
122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 11:59:23 ID:DmwkjFBI
コニー「……」ゴキゴキゴキゴキ
コニー「……あー、ックッソしんどい」
ベルトルト「勉強なんてそんなもんじゃない?」
ベルトルト「そのうち慣れるよ、たぶん」ペラ
コニー「……」
123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:00:35 ID:DmwkjFBI
コニー「……あー」
ベルトルト「……」
コニー「……」
ベルトルト「……」ペラ
コニー「……なに読んでんの?」
ベルトルト「えー……、本」
コニー「……」
124 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:01:26 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「ああ、医学書」
コニー「へー……」
コニー「すげえな」
ベルトルト「そう?」ペラ
コニー「うん」
125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:03:05 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「……」
コニー「……」
ベルトルト「……」
コニー「……」
ベルトルト「……」ペラ
コニー「あー……、次は……」ガサガサ
126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:04:40 ID:DmwkjFBI
「ねえ」
コニー「ん……」カオアゲ
ベルトルト「……」カオアゲ
アルミン「ちょっといいかな」
コニー「……?」
ベルトルト「なんだい?」
127 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:06:14 ID:DmwkjFBI
アルミン「ちょっと尋ねたいことがあるんだけど……」
アルミン「ベルトルト、いいかな」
ベルトルト「ん? うん。構わないよ」
アルミン「ちょっとここじゃ……」
ベルトルト「あー、うん」
ベルトルト「コニー、ちょっと離れるよ」ガタッ
コニー「おう……」
128 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:07:27 ID:DmwkjFBI
アルミン「」テクテク
ベルトルト「」テクテク
コニー「……」カリカリ
コニー「……」カリ……
コニー(あー、だるい……)
コニー「……」チラッ
129 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:09:36 ID:DmwkjFBI
アルミン「」ペラペラ
ベルトルト「」ペラペラ
コニー「……」ボーッ
ベルトルト「」ペラペラ
アルミン「」ペラペラ
コニー(……なんか白熱してんな。話し合い? が)ボーッ
130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:11:08 ID:DmwkjFBI
アルミン「」ペラペラ
ベルトルト「」ペラペラ
コニー(話なげえな……)
コニー(……)
コニー(眠くなってきた……)
131 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:12:42 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「」テクテク
アルミン「」テクテク
コニー(お、戻ってきた)
アルミン「じゃあ、一旦台本書いてみるね」ガタッ
ベルトルト「わかった」ガタッ
コニー(……? 台本?)
132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:29:07 ID:DmwkjFBI
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「……」パラ
アルミン「……」カリカリカリ
コニー「……しゃ、どうよ」ワタス
ベルトルト「ん……、ん?」
ベルトルト「……あー、惜しい。途中計算間違ってる」
コニー「マジで?」
アルミン「……」カリカリカリ
133 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:32:07 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「えーと」カリカリ
ベルトルト「ここね」カエス
コニー「おー……?」
ベルトルト「要点は押さえてるから、大体いいんだけどね」
ベルトルト「不安なら一旦戻ってもいいと思うけど、今は先に進めたほうが無難かなあ」
ベルトルト「勉強量増えるし」
コニー「おー……、まあ気をつけるわ」
ベルトルト「うん」
アルミン「……」ムー ケシケシ
アルミン「……」カリカリ
134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:33:53 ID:DmwkjFBI
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「……」ペラ
アルミン「……」ムー
アルミン「……一応、できた」ワタス
ベルトルト「うん」
コニー「……」カリカリ
コニー(気になる……)カリカリ
135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:34:58 ID:DmwkjFBI
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「……」
ベルトルト「……ん?」
アルミン「……」
ベルトルト「……」アタマボリボリ
ベルトルト「……う~ん」
アルミン「……」
136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:36:30 ID:DmwkjFBI
コニー「……」カリカリ
ベルトルト「えーと、なんと言えばいいのか」
アルミン「やっぱりそう思う?」
ベルトルト「うん。えーと……」
アルミン「ご都合主義?」
ベルトルト「あ、うん。あとなんか、設定がね……」
アルミン「う~ん……」
137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:39:20 ID:DmwkjFBI
コニー「……」カリ……
ベルトルト「ごめん。いきなり台本書けは無かったかも」
アルミン「いや、やっぱりロールプレイは必要だと思ったし」
ベルトルト「う~ん……」
アルミン「……一旦、特性要因図で問題点を整理してみる」
ベルトルト「……そうだね。あと参考文献がいくつか欲しいな……」
アルミン「そうだね。いくつか買ってきたから、持ってくるよ」ガタッ
コニー(集中できねえ……)
138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:41:03 ID:DmwkjFBI
コニー「……どうよ」ワタス
ベルトルト「……ちょっとミスが目立つな」
コニー「……」
ベルトルト「そろそろ疲れてきたかもね。別の教科に移ろうか?」
コニー「そうするわ……」
140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:46:10 ID:DmwkjFBI
コニー「……なあ、お前ら何やってんの?」
ベルトルト「ん? んーー……」
ベルトルト「別に言ってもいいんだけど……、絶対人に言わないって約束できる?」
コニー「お? お、おう。わかった」
ベルトルト「じゃあ、アルミンが戻ってきたときにでも、ね」
ベルトルト「一応本人に確認とっときたいから、今は待っててね」
コニー「おう……」
141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:48:10 ID:DmwkjFBI
ドア「」ガラッ
アルミン「よいしょ……」フラフラ
アルミン「……っと」ドサッ
アルミン「重かった……」
ベルトルト「アルミン。コニーが協力してくれるそうだよ」
コニー「え?」
コニー(協力?)
142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:49:29 ID:DmwkjFBI
アルミン「……いいの?」
コニー「あ、ああ。よくわかんねえけど……」
アルミン「そ、そっか」
アルミン「じゃあ、た、頼むよ。よろしくね……」モジ
コニー(え?)
コニー(……?)
143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:52:07 ID:DmwkjFBI
コニー「な、なあ。それで結局なにしてんだお前ら」
アルミン「え? ベルトルト……」
ベルトルト「ああ、僕たちが調べてるのはね」
144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:55:41 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「ア スについてのことだよ」
コニー「」
145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 12:59:22 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「前からちょこちょこ話してたんだけどね」
アルミン「ベルトルトは基本どんな話にでも付き合ってくれるから……」
アルミン「君を巻き込むのは正直気が引けるんだけど。僕も恥ずかしいし……」
ベルトルト「まあここにちょうどコニーがいたし、彼はこう見えて義理堅いから」
ベルトルト「彼ならちょうどいいだろ? 僕じゃ体格的に無理だ」
コニー「お、おい。なんの話してんだお前ら」
146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:01:59 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「まあまあ。えーと、どれ?」
アルミン「あ、これの……、ここ」ホンパラパラ
ベルトルト「……ふむ、よし」
ベルトルト「ここじゃあれだから、一旦医務室に移ろうか」
アルミン「そうだね」
コニー(え? え?)
コニー(俺なにされんの?)
147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:06:06 ID:DmwkjFBI
医務室
ベルトルト「」ガチャ
ベルトルト「よし、施錠オーケーだ」
ベルトルト「じゃあ、早速始めようか」
ベルトルト「とりあえずコニー、ベッドで横になってくれ」
コニー「え? いやオイ。マジで何する気なの?」
148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:08:09 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「大丈夫だよ。服は着たままでいいから」
ベルトルト「ここに載ってる体位で実際に組んでみて、感触を確かめてみたいだけだよ」
コニー「感触ってオイ……」
ベルトルト「実際に挿入したりはないから。ほら早く早く」
コニー「……」
コニー「……」ゴソゴソ
149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:10:23 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「なにからいけばいい?」
アルミン「……とりあえず」ユビサシ
ベルトルト「わかった。じゃあコニー、まずうつぶせになって」
コニー「……」ゴロン
ベルトルト「……よしアルミン」
アルミン「わかった」テクテク
150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:12:32 ID:DmwkjFBI
アルミン「……」ノシ
アルミン「下半身持ち上げるから、ちょっと太もも軽く上げてくれる?」
コニー「……」ヒョイ
アルミン「」ガシッ
コニー「……」
コニー(うわっ……、なんかきめえ……)
コニー(体温が……)
ベルトルト「よしコニー。せーの、でこう、両手で体を持ち上げてみてくれ」ジェスチャー
152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:22:15 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「せーの」
コニー「……」グイッ
アルミン「よいしょぉ!」グイッ
ベルトルト「うーん……。ちょっと高いな」
ベルトルト「アルミン、そのまま肘伸ばせる?」
アルミン「……」ス
ベルトルト「よし、だいたい一致したね」
153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:23:48 ID:DmwkjFBI
ベルトルト「どう? アルミン」
アルミン「……このまま動くとなると、結構キツそうだね」
ベルトルト「コニーは?」
コニー「え? ……えーと」
コニー「じ、時間によるんじゃねえの……?」
ベルトルト「そうか、そうだね。肘立てっぱなしじゃ体力使うよね」
アルミン「うーん……。とりあえず次いってみよう」
154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:25:50 ID:DmwkjFBI
数十分後
コニー(……)
コニー(俺なんでここに居んだろ)
アルミン「やっぱり課題は基礎体力か……」
ベルトルト「だいたいのことは想定できたと思うし、あとは実践じゃない?」
アルミン「……そうだね」
155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:27:32 ID:DmwkjFBI
図書室
アルミン「二人ともありがとう! この埋め合わせは必ずするよ!」
ベルトルト「ははは。まあ適当に返してもらおうかな」
コニー「はは……、おう」
ベルトルト「じゃあ僕たちは勉強に戻るから」
アルミン「うん。ありがとね!」
ガララ ピシャン
156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:29:16 ID:DmwkjFBI
コニー「……」
ベルトルト「いやあ、人間って面白いよね」
ベルトルト「業が深くて」
コニー「……」
158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:30:48 ID:DmwkjFBI
コニー「……」
ベルトルト「……うん。ごめん、僕が悪かった」
コニー「……」
ベルトルト「今度焼肉でも食べに行こう」
ベルトルト「奢るよ」
コニー「おう……」
159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/06/30(日) 13:31:27 ID:DmwkjFBI
完
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