前回 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 【仮面ライダー】

25: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 23:22:03.36 ID:mzTTYNPmo
【放課後】

玲司「この、モナリザのリザはエリザベータという意味で」

玲司「他にもジョコンダという……」


 美術の藤田先生は、元々はメトロポリタン美術館で“学芸員(キュレーター)”をやっていたらしい。
 それからはギャラリーフェイクという画廊を経営しているのだが、美術の臨時講師としてこうして教えに来ているそうだ。
 他の先生に比べて、体が凄そう……というのはないが。
 色々、生死の境をさまよっている。そんな気迫を感じさせる人だ。
 というか、画廊の名前にフェイクってどうなのよ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓5


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

引用元: ・【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 2クール目【仮面ライダー】 



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35: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 23:39:01.25 ID:mzTTYNPmo
>>30の判定:96(イベント発生)

 ……それは。砂だった。

 少なくとも、砂の塊。そうとしか考えられないものであった。
 何かがやってきた。
 そんな衝撃を感じた途端、鷺森灼の目の前に現れたのは。


灼「あ、ああ……」


 それから、“それ”は言った。


???『お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやる。お前が払う代償はたった一つ……』

灼「望みなんて、な…」

???『言え……! あるだろう、望みが……!』


 そう言われて――思い浮かんだのはあのネクタイだ。
 先ほど、風に飛ばされてなくなってしまった思い出のネクタイ。

 鷺森灼に両親はいない。いるのは祖母だけ。
 物心がついたころからそうであり、それが故の苦労もあったが、灼は気にしていなかった。

 だけど、世間からそう見られるかと言えばそうでもあるまい。
 無意識に皆、可哀想な人間であると下に見始めるし。
 また、何かをすれば、両親がいないからと侮蔑される。

 故に灼は、強い人間でなければならなかった。その必要があった。
 だれに求められる訳でもなく、物心が漸く芽生えるか。
 そんなときから、灼はそう決心した。強くあろうと。

 しかし一口に強さと言っても、色々とある。
 腕っぷしを鍛えるのも強さであるし、困難でも歯を食いしばるのが強さでもある。
 色々なものがあり過ぎて、一概には言えない。
 どれが強さなのだろうかと、灼は考えた。


 それから、灼は知った。
 麻雀と言う競技がある。それは人気競技だ。
 つまり、これで強くあれたのなら。手っ取り早く人から認められて、そして強いと言われるのではないだろうか。

 だから、麻雀が目標となった。
 大人に交じって打つ。店番の傍ら麻雀を学ぶ。常連から話を聞く。
 そんな風に、灼は灼なりに、彼女の思う強さに近付いていった。

 そして――ある出会いがあった。


37: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 23:54:55.61 ID:mzTTYNPmo

 その人は。
 言うならば、こうなりたいという目標だった。
 灼が目指す、その先であった。

 高校一年生にして、当時無敗であった高校を破り、レジェンドと呼ばれる。
 その強さを見たときに。凛としたあり方を見たときに。
 鷺森灼は、これだと思った。

 そして、インターハイに出場した彼女――赤土晴絵が。
 再び奈良に戻ったその時に、勇気を出して会いに行った。

 ひょっとしたら――いや確実に――敗れた事に残念がっているかもしれない。
 自分は勇気を貰った。その姿に。
 だから、彼女が今度は苦しいのなら。辛いと思っているのなら。
 一声かけて、伝えたかった。

 この街におかえりなさい。あなたは胸を張って良いんだと。
 破れてしまったとしても、彼女の雄姿はこの目に収めたと。
 一時どうあっても、これからもがんばって欲しいんだと。

 それは子供なりの「自分がやらなければ」という思い込みで、実際はただの迷惑かも知れない。
 だけどそれでも何か、いわゆる恩返しのような形のものをしたかったのだ。
 その時、鷺森灼は魅せられていた。彼女の打ち筋に。

 そんな出会いのあと、貰ったネクタイ。


 あれから――彼女に出会ってはいない。

 子供麻雀部に通っていたというのは知っているが、そんな彼女は見たくなかった。認めたくなかった。
 自分が憧れにした彼女は、魅せられた彼女は。
 凛として、一人でも、周囲の期待を背負って歩き出せる。そんな人だったのだから。
 地に落ちた赤土晴絵に会う気にはなれなかった。

 或いはそれには――僻みも含まれているのだろうか。
 人の輪に入れない自分。麻雀を通して戦う事はあっても、誰かと気分を共にする事はない自分。
 それとは違うんだと、見せつけられているような気もしたから。

 或いはまた、今となってはそこに――後悔もある。
 ひょっとしたらあの時の自分が言った、「がんばって」という言葉が。
 それが却って彼女を追い詰めてしまったのではないか、と。
 こうして、今。この街で暮らし始めて。灼は思う。
 「頑張って」という言葉は。期待は思った以上に重いものであるのだと。


 スマートブレイン学園への入学の引き換えは、麻雀部に入れと言うものだった。

 今更、麻雀か。  
 そうも思った。そこを駆けても、灼の望む姿にはなれないのだと思ってからは、麻雀と離れていた。
 だけれども、仕方なかった。

 未確認生命体による襲撃の後。その脅威は収まったと言えども、また何があるかは分からない。
 祖母の為にも、安全なこの街で暮らした方がいい。
 生まれた場所を離れるという事には抵抗など――なかった。それは弱いから。

 結局今では、幸いながら新しいボウリング場を立てる費用まで出してもらった為、以前と変わらない生活を送っている。
 だけれども――思う。

 期待と言うのは、重いものだと。

38: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:00:55.29 ID:svy/IIfUo

 ひょっとしたらと考える。

 麻雀部への入部を条件とした転入の内容。
 これはもしかすれば、お前の実力を期待している――などという生易しいものではなく。
 お前の実力がそぐわない場合は、この学園から退去させる。
 そういう意味での、通知ではないだろうか。

 ある意味は期待されている。そう考えてもいいだろう。
 それはあまりにも重い。
 灼の双肩に、祖母の生活までがかかっている。

 そう考えたときに、一歩進む事は難しくなる。


 そこで頼ったのが、縋ったのがあのネクタイだ。
 あの頃の。強かったあの頃の彼女も、自分と同じように期待を負わされていた。
 それを励みにして、頑張ろうと。

 灼は常にネクタイをポケットに忍ばせた。
 一緒にあれば、強くなれると思ったから。

 それから、強さを目指した。
 他のものはいらない。自分が立ち上がる、自分に持てる、それだけの荷物でいい。
 だから、人付き合いというのは無縁であるし、なれ合いは必要ない。
 それは――彼女を弱くしたから。


 そしてそのネクタイを紛失した灼は。
 藁にもすがる気持ちで、その灰燼の塊へと――言ってしまった。


灼「ネクタイを、見つけて……」

???『――契約は成立だ』

39: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:02:42.37 ID:svy/IIfUo




        「秘密と噂と理不尽な契約」



                              A-Part 終了



←To be continued...

51: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:22:22.31 ID:802Ya1gNo




        「秘密と噂と理不尽な契約」



                              B-Part 開始

52: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:33:19.36 ID:802Ya1gNo

京太郎「さて……どこに飛ばされたかな」

カザリ「よく君もそこまでやるよね。他人なんかのためにさ」

京太郎「まあ、前にあってるし……それになんか大事そうにしてたからな」

京太郎「それに、なんだかんだ言ってお前も付き合ってくれてんじゃん」

カザリ「……君がふらふらどこかに行ったら困るからね」


 そんな事を喋りながら、校舎の周囲を歩いていたところで。
 須賀京太郎は――先ほどの少女と。
 彼女に手を伸ばす、オオカミの如き怪人を見つけた。


京太郎「カザリ!」

カザリ「ああ。あれはヤミーじゃない。ドーパントか、イマジンだね」

京太郎「なんでもいいから、メダルをくれ!」

京太郎「早いやつで頼む!」

カザリ「了ー解」


京太郎「――変、身ッ!」


 受け取ったメダルを、オーズドライバーに挿入。
 すぐさまスキャンすると、オーズへの変身を完了する。



54: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:40:39.62 ID:802Ya1gNo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:22
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます



                     VS


【ウルフイマジン】
技能:45
HP:40/40
スタミナ:45/45
気力:60/60
ATK:35
DEF:35

レンジ:至近距離~超遠距離
・イマジン:契約が完了するまで、???
・砂塵化:このキャラクターが与えるダメージは相手の防御を無視して、秒数の合計+判定値差分で導き出される

55: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:41:54.65 ID:802Ya1gNo
>レンジは【超遠距離】からのスタートです


>まずは、須賀京太郎のスタートフォームの指定をしてください
>↓3

61: 1 ◆U8ialZmOMjb9 2013/02/08(金) 00:48:12.67 ID:802Ya1gNo

【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:45/45                              HP:40/40
スタミナ:43/43                     VS    スタミナ:45/45
気力:64/64                             気力:60/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35


>現在の戦闘方針は【通常方針】です
>戦闘距離は【超遠距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?

68: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 00:57:38.69 ID:802Ya1gNo
>#まずは通常方針勇者王
>通常方針

オーズ:23+63+10=96
ウルフ:45+67=112
ダメージ:(1+2)+16/5=7ダメージ

>防御方針の為、オーズへのダメージは3!

>オーズはスタミナを12消費!
>ウルフイマジンはスタミナを6消費!



【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:42/45                              HP:40/40
スタミナ:31/43                     VS    スタミナ:39/45
気力:64/64                             気力:60/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35


>現在の戦闘方針は【通常方針】です
>戦闘距離は【超遠距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

70: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 01:04:42.77 ID:802Ya1gNo

京太郎「おおお!」

  ――クワガタ! ――カマキリ! ――チーター!


 チーターの走力の前に、距離など無意味だ。
 この戦闘圏内と言うのは即ち、すべてが射程距離内。
 カマキリソードを展開して、走り出そうとした、そのときだった。


ウルフイマジン「なんだぁ?」

ウルフイマジン「丁度いい、俺の相手をしてもらうぜ!」


 そう言って、イマジンが半月刀を振りかぶった。
 瞬間、巻き上がるエネルギー派。
 避けつつ、咄嗟に両腕をクロスさせて身体を庇うが――掠ったカマキリソードが。


京太郎「砂になった!?」


 その先端が、ボロボロと崩れ落ちる。
 あの攻撃、直撃すると不味い。


カザリ「……あれは不味いね」

カザリ「今、電王たちを呼ぶから……ちょっと待ってて」

カザリ「まだ目的を果たしていないなら、あいつはそこまで積極的にせめて来ないはずだ」

カザリ「遣り過ぎたらどうなるか判らないけど」


 そうアドバイスをして。
 スマートフォンを片手に、物陰に隠れるカザリ。

71: 1 ◆122CVlEViMfJ 2013/02/08(金) 01:07:17.45 ID:802Ya1gNo

【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:42/45                              HP:40/40
スタミナ:31/43                     VS    スタミナ:39/45
気力:64/64                             気力:60/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【通常方針】です
>戦闘距離は【超遠距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?

76: 1 ◆122CVlEViMfJ 2013/02/08(金) 01:18:26.78 ID:802Ya1gNo
>#そのまま通常勇者王
>通常方針

オーズ:22+58+10=90
ウルフ:45+45=90

>コンマ同値の為、相打ち!

ダメージ:(1+7)=8
ダメージ:(5+8)+40-35=18 の半分 9!

>オーズに8のダメージ
>ウルフイマジンに9のダメージ!

>オーズはスタミナを2消費した
>ウルフイマジンはスタミナを4消費した



【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:34/45                              HP:31/40
スタミナ:29/43                     VS    スタミナ:35/45
気力:64/64                             気力:60/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【温存方針】です
>戦闘距離は【超遠距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

82: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 01:25:15.62 ID:802Ya1gNo

 だが、避け続けても勝てない。
 小蒔さんたちが今どこにいるのかもわからない。すぐに駆けつけてくれるとも。

 ここは、体力を温存しつつ――攻める。


ウルフイマジン「オラァ!」

京太郎「当たらなきゃ、どうってことねえよ!」


 実際のところ、肩口を切り裂かれたものの。
 そのまま無視して、カマキリソードを構えたまま走り抜ける。

 すれ違いざまの一撃。
 ウルフイマジンの胴体から、砂が飛び散る。


ウルフイマジン「てめえ……ッ!」


 一撃受けるのが屈辱的だったのか。
 オオカミの姿をした――ウルフイマジンは歯ぎしりを立てた。


京太郎「狼程度が、チーターに勝てるとか思ってんじゃねえよ」


 更に激昂したように、ウルフイマジンが拳を握る。
 それから、へたり込む少女――鷺森灼――をちらちらと見ながら、吠えた。

 何かしら、来る――。

84: 1 ◆TZzpcvyYDMlb 2013/02/08(金) 01:28:33.20 ID:802Ya1gNo
>>83 スタミナ半分はタトバだけ



【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:34/45                              HP:31/40
スタミナ:29/43                     VS    スタミナ:35/45
気力:64/64                             気力:60/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【温存方針】です
>戦闘距離は【超遠距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?


88: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 01:37:13.30 ID:802Ya1gNo
>#ジョースター家の伝統逃走 集中59
>逃走、集中59

オーズ:22+76+10+20=128
ウルフ:45+20+59=124
ダメージ:(4+2)+4/5+40-35=12

>ウルフイマジンは逃げ出そうとした
>しかし、まわりこまれてしまった


>ウルフイマジンに12のダメージ!

>オーズはスタミナを7消費! 気力を20消費!
>ウルフイマジンはスタミナを2消費! 気力を59消費!


【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:34/45                              HP:19/40
スタミナ:22/43                     VS    スタミナ:35/45
気力:44/64                             気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【通常方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

93: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 01:45:20.29 ID:802Ya1gNo

ウルフイマジン「うおおお!」


 叫びながらの半月刀の一振り。
 これまでより遥かに大きいそれが、オーズを飲み込まんと迫る。
 そして同時にウルフイマジンは、鷺森灼を横抱きにして、その場からの逃走を図った。

 対処するにしても、避けるにしても。
 それには大きく時間を使う事になる――そう考えての行動だったが。


京太郎「――逃がさねえよ」


 瞬時にその眼前に現れた――と言うよりも回り込んでいたオーズの、チーターレッグによる蹴撃を受けた。
 そのままカマキリソードで一閃。
 鷺森灼を抱きかかえた腕を、根元から切り落とされる。


京太郎「攻めると思わせておけば逃げ切れると思ったか?」

京太郎「女の子を人質にとれば追ってこれないと思ったか?」

京太郎「狼の足なら逃げ切れると思ったか?」

京太郎「甘いし、そんなふざけた考えは大っ嫌いだ」

京太郎「もう一度言うぞ……いいか?」

京太郎「狼程度が、チーターに勝てるとか思ってんじゃねえよ」


 そのまま地面に落下しそうになる鷺森灼を抱きおろし背後に庇い、イマジンに拳を向ける。


95: 1 ◆3fMVpyeqhW9q 2013/02/08(金) 01:47:16.94 ID:802Ya1gNo

【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:34/45                              HP:19/40
スタミナ:22/43                     VS    スタミナ:35/45
気力:44/64                             気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【通常方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?

102: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 01:53:25.33 ID:802Ya1gNo
1#やけくそ攻撃方針
>攻撃方針

オーズ:22+58+10=90
ウルフ:45+94=139
ダメージ:(1+6)+49/5=17のダメージ

>攻撃方針 防御方針にて相殺
>オーズに17のダメージ!

>オーズはスタミナを10消費した!
>ウルフイマジンはスタミナを18消費した!





【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:17/45                              HP:19/40
スタミナ:12/43                     VS    スタミナ:17/45
気力:44/64                             気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【防御方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

108: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 02:01:02.61 ID:802Ya1gNo

ウルフイマジン「ああ? 俺が、何だってンだよぉぉ、オイ!!」


 ウルフイマジンが円月刀を振りかぶる。
 先ほどの波動が満ちるが――避ける事は難しくない。チーターの脚力を使用するなら。
 ただし、それは京太郎だけに限る。

 背後の鷺森灼は――その勘定に入らない。

 つまり、形は変わったとしても。
 これは、須賀京太郎にとって――人質を取られているも同然であった。


京太郎「クソッ!」


 腕を十字にして――庇う/防ぐ/守る/受ける/反らす/止める。

 京太郎が鷺森灼を守ると、そう判断しているのだろうか。
 そこに付け込んで――攻撃を行う、悪辣な性格の持ち主。


ウルフイマジン「ああ? 狼がチーターになんだって、オイ!」

ウルフイマジン「聞こえねーぞ! おい、答えろよぉ!」


 そのダメージは、確実に京太郎の体に響いている。
 だが、回避する事などできない。
 それをしてしまったら、須賀京太郎は須賀京太郎でなくなってしまう。
 ただ、相手の隙が来ることを信じて/その隙をつけるように。

 ひたすら、攻撃を捌く他はない。


京太郎「……あの、できればその、逃げてください」


 背後の少女に、そう呼びかけて。

109: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 02:03:00.99 ID:802Ya1gNo
>>104
レンジ:至近距離~超遠距離

コイツ原作で攻撃飛ばしてビルとか破壊してるんやで

>>107
固定ダメージは倍化もせんし半減もせんよ

110: 1 ◆9WVh594HMric 2013/02/08(金) 02:05:03.87 ID:802Ya1gNo
【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:17/45                              HP:19/40
スタミナ:12/43                     VS    スタミナ:17/45
気力:44/64                             気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35



>現在の戦闘方針は【防御方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?


123: 1 ◆9WVh594HMric 2013/02/08(金) 02:16:49.08 ID:802Ya1gNo
>#ブチキレ攻撃方針
>攻撃方針

オーズ:22+60+10+43-10=125
ウルフイマジン:45+87=132
ダメージ:(0+3)+8/5=5   攻撃方針によって倍化!

>オーズに10のダメージ!

>オーズはスタミナを3消費! 気力を43消費!
>ウルフイマジンはスタミナを16消費!



【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:7/45                               HP:19/40
スタミナ:9/43                     VS     スタミナ:1/45
気力:43/64                              気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35


>現在の戦闘方針は【温存方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

128: 1 ◆9WVh594HMric 2013/02/08(金) 02:26:09.98 ID:3/KKK0bWo

灼「ごめ……腰、抜けちゃって……」


 背後から帰ってきたのはそんな声。
 それも仕方ないだろう。大の大人だって叫びをあげるべき怪物だ。
 オーズの鎧に姿を変えている京太郎とてそうである。今にも逃げ出したいほど怖い。
 だから、それを責める事などできない。

 その声は震えていた。
 自らの膝を叩くような、そんな音さえ聞こえる。


京太郎「……悔しいですよね」

京太郎「――じゃあ、そんな気持ち、俺が貰います。俺が護ります。安心してください」

ウルフイマジン「おい、どうなんだ! おい!」


 叫びながら、攻め立てるウルフイマジン。
 オーズの鎧に刻まれる幾条もの剣線。

 あるいは――ここでスキャニングチャージを行うか。
 必殺技で、無理やり隙を作る。できるのなら、そのまま倒せればいいが――そうじゃなくても、ある程度のダメージを願える。

 そう思って、片手でオースキャナーへと手を伸ばすが。


ウルフイマジン「させると思ってるのか、テメエ!」


 叫びと共に肩口に打ちこまれる円月刀。
 それが、京太郎の行動を阻んだ。


京太郎(護る……ッ!)

京太郎(護る、護る、護る、護る……ッ!!)

京太郎(護る――――ッ!)

129: 1 ◆9WVh594HMric 2013/02/08(金) 02:28:38.82 ID:3/KKK0bWo
判定。須賀京太郎気力上昇値

1~20:気力が10回復
21~50:気力が25回復
51~80:気力が40回復
81~99:気力が50回復

ゾロ目:気力全快+そのゾロ目の数だけ上限値にプラス(33なら3、00なら10)


↓3

140: 1 ◆9WVh594HMric 2013/02/08(金) 02:33:04.19 ID:3/KKK0bWo
                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
                /.....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
           ' :::::::::::::::::::: |::::::::::::l:::::::::::::::ヽ::::::::'::::::::::::':.:.:.
.          /   ::::::::::/::/|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::i:.:.l
         /..../::::: !......〃/ .!:::::::::: l\:ヽ::::::::::i::::::::|::i:::::::::l:.:.|
           ′::::i::::::|\:|.{:|  ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|    これでヒロインの座は私のものなのです!(ドヤッ
        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|
        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l
        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l

147: 1 ◆cbx8pL9aH5T1 2013/02/08(金) 02:39:04.29 ID:3/KKK0bWo
【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:7/45                               HP:19/40
スタミナ:9/43                     VS     スタミナ:1/45
気力:11/64                              気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35


>現在の戦闘方針は【温存方針】です
>戦闘距離は【近距離】です
>【王を統べる力】を使用しています

>ラストターンです
>相手のそれが残っている状態でHP・スタミナがなくなった方が敗北します
>ただし双方スタミナ切れの場合、引き分けです


>須賀京太郎の行動をお書きください  ↓3


   22 + コンマ  +10       VS   45 +GMコンマ  +?

152: 1 ◆cbx8pL9aH5T1 2013/02/08(金) 02:45:45.79 ID:3/KKK0bWo
>#当然攻撃方針勇者王
>攻撃方針

オーズ:22+16+10+11=59
ウルフ:45+29=74
ダメージ:(0+4)+15/5=7 ×2

>オーズに14のダメージ!
>オーズのHPゼロ!

>オーズはスタミナを1消費! 気力を11消費!
>ウルフイマジンはスタミナを4消費!






【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎            【ウルフイマジン】
技能:22                                技能:45
HP:0/45                               HP:19/40
スタミナ:8/43                     VS     スタミナ:0/45
気力:11/64                              気力:1/60
ATK:40                                ATK:35
DEF:40                                DEF:35


>オーズは敗北しました

158: 1 ◆cbx8pL9aH5T1 2013/02/08(金) 02:50:06.57 ID:3/KKK0bWo

>オーズが敗北しました








>オーズのHPがゼロになりました









>特殊イベントが発生します

163: 1 ◆cbx8pL9aH5T1 2013/02/08(金) 03:05:19.41 ID:3/KKK0bWo


京太郎(護るッ! 護るッ!)

京太郎(必ず……護る……ッ!)

京太郎(俺には、今、その力があるんだ……!)

京太郎(彼女を護る……! このイマジンをブッ飛ばす……! カザリのメダルを集める……!)

京太郎(そうすれば……俺は、俺だって……! 自分が自分であるって……そう、納得できるんだ……ッ!)

京太郎(だから……ッ!)


 ここまで、攻撃を受けながら。
 その肉体を傷つけながら、京太郎が考えていたことは一つだ。

 こんな勢いで攻め立てておいて――果たしてその体力は持つのか、という事だ。

 須賀京太郎の作戦、それは端的に言ってしまうのならば、肉を切らせて骨を断つ。
 それだけの事だ。
 ただひたすらに自分は体力を温存し、目の前の相手のスタミナ切れを待つ。
 その瞬間を狙って攻撃を仕掛ける。それだけの事。


 自らの身体がどれほどまでに傷付こうが構わない。
 それで相手が体力を使い果たすのなら。

 自らの肉体がどれほどまでに苛まれても厭わない。
 それで相手に勝利できるのなら。

 自らの精神にどれほどまでの苦痛が与えられても問題ない。
 それで後ろの彼女を護れるのなら。


 ひたすらに、少女を背後に庇いながら。
 須賀京太郎は、その瞬間を――待った。

 両腕のカマキリソードは砕け。
 額に罅が入り。角が欠けて。
 腹部にも多大な裂傷を負い、傷ついたその足は以前の如きスピードが披露できないとしても。

 それでも、待った。
 そして果たして、その瞬間は訪れる。


ウルフイマジン「はぁ、はぁ、はぁ……」


 相手が片息を吐き始めた。円月刀の攻め手が緩む。
 これこそが、狙っていた瞬間。
 京太郎は耐える事を止め、その拳を繰り出し――


ウルフイマジン「なんて上手くいくと思うか、間抜けッ!」


 ――同じく繰り出された、京太郎の考えを読んでいたウルフイマジンのカウンターで。
 その体は跳ね飛ばされ、そして、変身が解除された。

165: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 03:17:58.70 ID:oClH1DMco

ウルフイマジン「大体、良く考えれば分かるだろ?」

ウルフイマジン「俺たちイマジンが契約者を殺しちまったら、どうなるのかなんてよォ……」

ウルフイマジン「殺すわけないぜ、なぁ」


 そんな風に嘲笑を浮べ、京太郎の元へと歩み寄るウルフイマジン。
 余裕ぶった、その態度。
 静かな怒りと共に、京太郎は悔しさを覚える。

 だが――まだ。

 満身創痍だが、死んではいない。
 この体は動く。
 出血がどうした。骨折がなんだ。痛みがどうした。苦しみがなんだ。
 まだ、相手を殴れる腕がある。地を踏みしめられる足もある。
 睨みつけられる瞳もある。喰らいつける牙もある。

 だったら、まだ諦めるには早い。
 蝸牛がごとき動きで、這いずりながら。

 飛び散ったメダルを、その手に収めた瞬間――


ウルフイマジン「ま、正直忘れてたけどな」


 だってお前が俺を怒らせたんだから仕方ないよな、と。
 京太郎の手のひらを踏みにじりながら、そいつは言った。

 そして、円月刀が掲げられる。
 ここで首を落とす、そのつもりなのだろう。

 アキレス腱を噛み切ってやる。

 そう思いながら、相手の足を掴み、牙を立てる。
 だが文字通り、歯が立たなかった。
 噛み付いた歯牙が軋みを上げた。とてもではないが、人間の肉体のそれで対抗は不可能な硬度。

 そして、振り上げられた刃が頂点に達し。
 京太郎の元まで、振り下ろされんと――。


淡「……弱いのが、半端にうろちょろするからこうなるんだって」

淡「ああ、もう最悪」


 いつぞや廊下で見かけたあの少女と、


デネブ「……淡、そんな言い方はよくない」


 その傍らには、黒子というか忍者の如き金色のお面の怪人。
 あれは、なんだろうか。

171: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 03:34:32.61 ID:0pdINZhZo

ウルフイマジン「ああ? 誰だ、お前」

淡「別にそんなの言う必要ないでしょ?」

淡「だって、どうせこれから死ぬんだからさー」


 そう笑った少女――確か淡と言った――は、どこからか取り出したベルトを腰に巻きつける。
 それから、その手に持った――緑色のパスを翳す。


デネブ「淡!」

淡「……うるさいってば。行くよ、デネブ」

淡「――変身っ」


 ――――《ALTAIR FORM》。


 牛を模したような仮面。緑を基調とした鎧。
 音声から考えるのなら――加えてイマジンがいる事から考えるのなら――、それは電王たちの系統だろうが。
 新たな仮面ライダーが、そこに居た。


淡「最初にいっとくけど……私は、かーなーり強い」

淡「で、最後」

淡「あんたと話すのもこれでおしまいだよ」

ウルフイマジン「なにぃ……!?」


 そう呟くなり、京太郎の上に立つイマジンへと。
 腰から取り外し、連結されたボウガンを両手で構え――撃つ/撃つ/撃つ。

 元々、京太郎との戦いで消耗していたウルフイマジンに。
 それを防ぐ手立てなど、存在しなかった。

 そのまま砂を撒き散らしながら、踏鞴を踏んで遠ざかっていく。


淡「……これでおーわりっと」


 ――《FULL CHARGE》。


 そしてその言葉と同じく放たれた光弾が。
 叫びを上げるウルフイマジンを、爆散させた。

172: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 03:48:06.26 ID:TgeLNZVio

淡「あーあ、こんなのの為に1枚使っちゃうなんて……最悪」

デネブ「淡、でもこれは人助けの為だから……」

淡「どこがなの? そいつが、余計に出しゃばったから悪いんじゃん」

デネブ「……淡、そんな言い方はよくない!」

淡「……お説教なんて聞きたくないよ」

デネブ「淡……」


 それから変身を解かれた少女は。
 倒れる京太郎の元まで来ると、見下し、言った。


淡「弱いやつが出しゃばってきても迷惑なの」

淡「どっかに引っ込んでたら?」

淡「居たって役に立たないし、邪魔だから」


 そしてそれっきり。
 彼女は背を向けて、その場を立ち去っていく。

 代わりに、彼女の傍に居たデネブ――イマジンだろうか――が、京太郎の体を助け起こし、そして頭を下げる。


デネブ「……すまない。本当にすまない」

デネブ「淡はいつもはあんな娘じゃないんだ」

デネブ「淡は、本当は優しい娘なんだ。きっと、君とも友達になりたいと思ってる」

デネブ「どうか、仲良くしてあげてほしい」

淡「デネブー! そんな奴に構ってないで行くよーっ!」

デネブ「本当にすまない。あの娘に悪気はないんだ」

デネブ「申し訳ない」

京太郎「……いや、いいっすよ」


 それから。
 京太郎の手に飴を握らせて、二人は去って行った。
 残されたのは満身創痍の須賀京太郎と、鷺森灼。

 体は痛い。
 だけどもそれ以上に今は、心が痛かった。


京太郎(謝る必要は、ないって……)

京太郎(俺が弱いのは……事、実――だから)

174: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 03:50:18.35 ID:TgeLNZVio


【須賀京太郎の欲望値が、19上昇しました!】
【戦闘を経験したため、戦闘技能+1】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【デネブキャンディーを貰いました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】

180: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 03:54:20.90 ID:TgeLNZVio





        「秘密と噂と理不尽な契約」



                              B-Part 終了



←To be continued...

182: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 04:00:13.01 ID:TgeLNZVio


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:23
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

185: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 04:04:14.96 ID:TgeLNZVio
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ゴメン、遅くなっ……オーズ!?」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間)
「す、須賀さん……!?」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格)
「~♪」(→協力関係)

⑤その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・大星淡   (←俺は……なにも言い返せない)

⑥連絡先を知らない
 ・鷺森灼   (←結局、俺は……!)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・新子憧   (←あの会長のところか……大変そうだな)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値が、19上昇しました!】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【デネブキャンディーを貰いました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】

221: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 19:41:58.92 ID:bLyo+lpTo



        「強さと弱さと???」


                              A-Part 開始


222: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 19:49:19.18 ID:yYcBQlQGo
【朝】

京太郎「……ここは」

カザリ「あ、目が覚めたんだ」


 体を起こそうとして――走った痛みに、顔を歪めた。
 頭部、胸部、腹部、腕部、脚部……疵がない場所はどこにもない。
 まさに満身創痍の様態を表している。
 それからようやく、自分が負けたのだと――それを思い出した。


京太郎「……彼女は?」

カザリ「ああ、イマジンと契約してたの? それなら電王が送っていったよ。君が寝ている間にね」

京太郎「……そうか」

京太郎(俺は、護れなかった……あの人も。あの人との約束も)

京太郎(俺は……弱い)


 強くなったそのつもりでいたのは。
 グリードという恐ろしい怪物に一矢を報い、コンボで小走やえを圧倒したから。
 だから、自分自身が強くなった――そんな気でいた。
 けれども、それは違ったのだ。

 強いのはオーズであって、須賀京太郎ではない。
 やっぱり自分はあの時と変わらず、臆病で弱いままだ。
 何を――いい気になっていたのだろうか。


カザリ「ま、次からは気をつけてよね」

カザリ「近くにウヴァでも居たら、メダルを取られてたかもしれないんだからさ」

京太郎「……ああ」

京太郎「――分かってる、さ。分かってる」

226: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 19:59:04.53 ID:/LO+5Llmo

京太郎「なあ、カザリ……」

カザリ「何?」


 弱いというのは、こういう事なんだな。
 そう言おうとして、止めた。
 こいつ自身が今まさに、コアメダルを奪われて弱っているのだ。
 そんな無神経な事を言えないというのもあるし……。


京太郎「……いや、なんでもない」

カザリ「そう?」


 こいつの前で変な弱みを見せたくない。そういう気持ちもあった。


京太郎「大丈夫。次は、負けないからさ」

カザリ「……」

カザリ「今回はそれでいいかもしれないけどさ」

カザリ「次があるなんて考えない方がいいんじゃないの? 戦いに関して」

京太郎「……ハハ、お前の言うとおりだな」

京太郎(ああ、分かってる。今回はたまたま助けが来たから生きてるんだって)

京太郎(でも、そうとでも言ってないと……)

京太郎(俺は、負けた事が怖くて――立ち止まりそうになっちまうんだ)


 今思い出しても。
 自分自身に向けられた、あの殺意には背筋が凍る。
 一撃ごとに軋みを上げる自分の身体。気を抜いたら殺されるかもしれないという攻撃。
 そんなものを受けながら、あるかないかもしれない勝機を掴むまで防御に徹する。

 改めて思い出して――恐怖で身が震えるのだ。

 戦うその瞬間、何かに直面した瞬間。
 その高揚感からか、はたまた視野狭窄に陥る為か……京太郎は、自分自身が自分自身でない錯覚に陥る。
 それが終わってしまうと、こうして震えが襲ってくるのだ。


京太郎(……でもあれは、戒めだったのかもしれない)

京太郎(思い上がるなって、そんな教訓なんだ)

京太郎(怖い――怖いけど、俺はまだ生きてる)

京太郎(だから、そう思って……失敗を、何かに生かさなきゃな)

京太郎(だけど……)

京太郎(やっぱり怖いし……弱さが、辛い)

京太郎(糞っ……!)

227: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:05:45.50 ID:/LO+5Llmo
【昼】

慶次郎「だから――な」

慶次郎「いつ死んでもいいように、男は下着だけは一張羅にしておくもんさ」


 古典の前田先生は何と言うか、空条先生に負けず劣らずの大男だ。
 しかしそれながらこの人は風流についても明るい。
 茶道部の顧問、馬術部の顧問までやっている。なんというか、数寄者というか傾奇者というか。
 古文や漢文。短歌や俳句に通じているのもそれの延長線だろう。




直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

229: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:07:08.62 ID:/LO+5Llmo
>>228の判定:72



よって、誰かと出会う。



誰と出会った?


 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)

↓3

234: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:20:23.26 ID:0258pvGUo
>>232の選択:白水哩

 そう言えば、あの噂。
 カザリが言っていた、舞姫についての情報。
 あれ関係で、また別のライダーと出会う機会があるかもしれない。

 そう思って昼休み、須賀京太郎は図書室へと足を運んでみた。


 司書の職員は、相変わらず本をうず高く積んで埋没している。
 それを尻目に、パソコンで軽く検索を掛ける。
 舞姫/森鴎外――――と。

 検索件数は2件。どうやら有名な本だと言うのに、この学園には1冊しか置いてはいないらしい。
 つまり、逆に言うなら。
 その2冊を手に取ったりしている人間は、仮面ライダーに関わっているか。
 そうでなければ、何かしらドーパントに対して関わっている、という事だ。

 ……或いは、ただの噂を興味本位で試しているのかも知れないが。


 そして、検索番号から導き出された棚に進んでみるが……。


京太郎「あれ? 1冊しかない」


 どういう事であろうか。
 そこには、1冊の舞姫しか置かれてはいなかった。
 検索時点では、貸出はされていなかったはずなのに。


哩「なんしょっと?」


 と、狼狽えているところに、背後から声がかけられた。
 髪の向かって左側(彼女から右側)だけを長く垂らし、後ろで髪を二つに止めた女性。
 学年章から察するには、これは三年生だろうか。


京太郎「……えーと、いや」

京太郎「舞姫、検索かけたのに1冊しかなかったなって」

哩「……ああ」

哩「もう一冊ば、初版本やけん閉架にはいっとる」

哩「注文ばせんと、見れんよ」

京太郎「……あ、そうなんですか。ありがとうございます」

京太郎(……何語?)

京太郎(これ、首を置いてけとかいうそんな人種の言葉なのか……?)


236: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:29:15.59 ID:Vu3qoxZFo

 これ以上会話を続けても。
 相手の言語の読み取りが、困難過ぎる。
 大体はニュアンスでわかるからいいものの、細かい内容を知るのは不可能だし……。
 それに、疲れそうだ。


京太郎「……ありがとうございます」

哩「先輩やけん、気にする必要はなか」


 それから彼女は、京太郎に変わって舞姫を手に取った。
 そのまま、借りに行くようだ。

 ……という事は。

 ひょっとしたら、仮面ライダー絡みか。それとも、ドーパント絡みか。
 どちらにしても、覚えておいて損はないだろう。


姫子「部長、どうしたとですか?」

哩「ん。改めて思うと、私は舞姫ば読んだ事なかと思ってな」

哩「そいけん、借りてみよーと思っとーと」

姫子「ああ、やけん借りるんですか」


 ……何語?

 ほとんど別の言語で喋ってるのと変わらないよね。
 凄いな……何語だ。


【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】

237: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:33:11.28 ID:Vu3qoxZFo
【放課後】

銀時「きりーつ、れー」

銀時「あー、それじゃあ保健体育の授業を始める」

銀時「あ? 政治経済?」

銀時「政治も経済も結局ヤる事は一つだからね。偉そうにしてても一緒だからね」

銀時「そんなんだから不倫してモナ男とか呼ばれるんだからね」

銀時「人間は全部保健体育でできてんですよ、コノヤロー」


 政治経済の坂田先生は。
 なんというかまあ、お茶らけたと言うかぶっちゃけたと言うか。
 色々酷い人だ。糖尿病らしい。




1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓5


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

247: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:46:28.95 ID:SVxxTJUfo
>>242の判定:79(イベント発生)

 ホームルームが早く終了したので、何の気なしに、屋上に向かった。
 ひょっとしたらカザリの奴、そこで待ってないかなと思って。
 そのとき、会話が聞こえてきた。

 これは……。


デネブ「淡、駄目だ……あんな態度で接したら友達ができないぞ」

淡「うっさい。デネブ、うるさい」

淡「別にいいよ……友達なんか、どうせ」

デネブ「淡……」

淡「どうして私なの? なんで私がライダーなんてやらなきゃなんないの」

淡「やっと麻雀部に入って、仲間ができて……」

淡「それで、おっきな大会とか出れると思ったのに……」

淡「こんなんじゃ、つまんないよ」

淡「どうして私が、ライダーなんて護んなきゃならないの」

淡「別に、私じゃなくてもいいじゃん。やられるような弱いやつが出て来なきゃいいだけじゃん」

デネブ「……」

淡「最悪だよ。もう、こんなの……最悪」

淡「あーあ」

デネブ「……すまん! 謝る!」

デネブ「それでも……」

淡「はいはい。戦えばいいんでしょ、戦えば」

デネブ「そ、そうだ」

デネブ「キャンディー作ってきたんだ、キャンディー」

デネブ「甘いもの、好きだっただろう?」

淡「……いらない。そんな気分じゃない」

淡「いつもは、お菓子ばっかり食べるなって言うくせに」

249: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:54:20.58 ID:SVxxTJUfo

デネブ「そ、そうだ! 今日は淡の好きな晩御飯にしよう!」

デネブ「何がいい? ハンバーグ? オムライス? スパゲッティ?」

淡「……いらない」

デネブ「淡……」

デネブ「そうだ! あの、麻雀部に顔を出したらどうだろう?」

デネブ「そうすれば、楽しくなるかも……」

淡「……うるさい!」

淡「もうあの場所には戻れないの! 居場所がないの!」

淡「仲良くなったって……どうせ、私は大会に出られないんだし」

淡「そんな場所に戻ったって……どうせ辛くなるだけじゃん」

デネブ「……」

淡「あーあ」

淡「それなら、世界なんて滅びちゃえばいいんだよ」

淡「そっちの方がよっぽどイケてんじゃん?」

デネブ「淡、冗談でもそんな事言っちゃ駄目だ! それはよくない!」

淡「……」

淡「ふん。ただの冗談だよ、冗談」

淡「デネブのバカ」



 ……。

 その場を立ち去る事に、決めた。




【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】

250: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 20:59:34.18 ID:SVxxTJUfo
【夜】

カザリ「どうしたの? やけに暗いよ」

京太郎「いや……まあ、な」

京太郎「なんつーか、さ」

京太郎「……」

京太郎「イマジンとかドーパントとか、ヤミーとかさ」

京太郎「そっちに、動きとかはあったか?」

カザリ「さあ? 街で見てる限りは分からないね」

カザリ「それよりも、君も学校ってとこにいるんだし……悩みがありそうな人間に接触してみたら」

カザリ「そっちの方が手っ取り早いでしょ」

京太郎「……そうだな」


 特に収穫はない。
 そんなカザリの言葉を聞いて、京太郎は安堵していた。
 そこには勿論、誰かに魔の手が伸びて居なくてよかった――というものもあるが。


京太郎(……正直、俺はホッとしてる)

京太郎(今の俺が、グリードたち……それどころじゃない。イマジンやドーパント相手に戦っても)

京太郎(勝てるかどうか、分からないんだ)

京太郎(だから……なにも起きてないって聞いたときに、心底安心しちまった)

京太郎(情け……ないぜ)

京太郎(糞……ッ!)

251: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:02:39.54 ID:SVxxTJUfo

【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「それにしても……最近やけに気配を感じるんだよね」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間)
「須賀さんは大丈夫だったのでしょうか……?」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格)
「~♪」(→協力関係)

⑤その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・大星淡   (←俺は……どうしたらいいんだ)

⑥連絡先を知らない
 ・鷺森灼   (←結局、俺は……)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・新子憧   (←あの会長のところか……大変そうだな)
 ・白水哩   (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値が、19上昇しました!】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【デネブキャンディーを貰いました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】

261: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:14:48.41 ID:SVxxTJUfo
【朝】

京太郎「……ッ」

京太郎「いてぇ……やっぱり、すぐには治らないよな」


 寝返りを打とうとしただけで、傷が痛む。
 そしてその痛みで飛び起きる。
 そんな睡眠と覚醒の繰り返し。裂傷による熱。
 眠っても、疲れが取れない。魘されている状態だ。


京太郎「……俺は」

京太郎「どうしたら、いいんだろう」


 弱い人間が戦いに出るな。それは言うとおりだ。
 結果として全員の足を引っ張って、被害を拡大させる。
 やる気のある無能者ほど怖い。そんな言葉があるくらいに。

 つまりこのままでは、須賀京太郎は害にしかならない。

 少なくとも、昨日屋上で会話していたあの少女。
 彼女にとっては、やりたかった部活を諦めさせるという。
 そんな害として、須賀京太郎は存在しているのだから。


カザリ「――メダルを集めたらいいと思うよ」


 と、ドアのあたりから声が聞こえてきた。
 カザリだ。流石に猫科の王だけあって、その動きは軽やかで音を感じさせない。


京太郎「……居たのか。驚かせるなよ」

カザリ「いつまでも呻いて出てこなかったし、急に静かになったから……てっきり死んだんじゃないかと思ってたんだ」

京太郎「死んでねーよ」

京太郎「……まだ、な」

カザリ「僕のメダルを集める前にしなれちゃ困るんだ」

カザリ「そこんとこ、忘れないでよね」

京太郎「……分かってる」



264: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:21:59.59 ID:SVxxTJUfo
【昼】

鳴介「それで、ここの男の感情はというと……」

鳴介「……はぁ、高校には給食がないんだよなぁ」


 現代文の鵺野先生は、常に金欠である。月末も飢えている。
 ここで給食でもあったら大丈夫なのだろうが、生憎とうちの学園にそんなものはない。
 左手に手袋をはめているのは奇妙だが、人柄はいいしスポーツも万能なので、生徒からは「ぬ~べ~」という愛称で慕われている。

 ……この学校でむしろ、運動が苦手な先生っているのだろうか。
 美術の藤田先生ぐらいしか思い浮かばない。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

271: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:34:04.45 ID:NIV+rnB4o

京太郎「……あ」

小蒔「……あ」


 そう言えば、一緒に鍛えようとしてからあれっきりだ。
 気絶している間にも会ったが、当然ながら会話など出来ていない。
 というか、この人に気絶した後の事を押し付けてるの、多いな。


京太郎「この間は、どうも」

小蒔「いえ、私が遅くなったせいで……」

京太郎「いやいや、俺が悪かったんですよ」

京太郎「それに、イマジンは倒せたからオッケーっす」


 なんて、心にもない事を言う。
 ここで真相を話したら、彼女は自分を責めるだろう。
 それは困る。京太郎の弱さのせいで、そんな風に思わせてしまう事など。


京太郎「それに……あれから、色々押し付けちゃったみたいで」

小蒔「そんな! いいんです、間に合わなかったので……それぐらいの事は、やらなきゃ」


 あの後。
 京太郎が破れて、大星淡がイマジンを倒して。
 その後、神代小蒔は、彼女と一緒になってネクタイを探してくれたらしい。
 何とも、頭が下がる。


小蒔「彼女も、須賀さんにお礼を伝えてくれって仰ってましたよ」

京太郎「そうですか、ありがとうございます」

京太郎(……会わせる面なんて、ないけどな)

京太郎(結局のところ、俺じゃ守れなかったんだし)

京太郎(俺には――礼を言われる資格なんてない)


 弱いのだ。自分で言った事を、守れやしないほど。
 あれが彼女と契約したイマジンでなく、別のイマジンであったら。
 或いはドーパントであったら。
 京太郎の失敗のせいで、また一人、命が奪われていた。
 そう思うと、情けなくて仕方がない。


272: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:44:20.13 ID:NIV+rnB4o

小蒔「……どうかしましたか?」

京太郎「……いや」

京太郎「……なんで、俺。弱いのかなって」


 ついうっかりと。
 相手がカザリでないという事もあるし。
 それに、同じ立場のライダーであるから。
 弱みを、零してしまった。


小蒔「須賀さんは、十分強いじゃないですか」

小蒔「たった一人でも誰かの為に戦える、誰かを守れる」

小蒔「そういうのって、素敵だと思います」


 そう言われる彼女の視線が痛い。
 実際のところ、守れてなどいなかったのだ。それを責められている気がした。
 だけれども同時に、その言葉の裏に気が付く。
 彼女もやはり、自分と同じく弱さを気にしている。

 たった一人――つまり裏返して言うなら。
 自分一人では戦う事の出来ない電王。神代小蒔を。
 彼女自身が、それをマイナスと思っているのだろう。


小蒔「それに――」

小蒔「弱いなら、強くなっちゃえばいいんですよ」

小蒔「弱くたって、恵まれなくたって、何も分からなくたって」

小蒔「それは別に、出来ないって足かせじゃないんです」

小蒔「最初がそうだとしても。それが嫌だと思えるんなら、何かしたいって思えるんだったら」

小蒔「その人は、強くなれる――って」

小蒔「私は、そう思います」

小蒔「それを理由に、諦めちゃうのは勿体ないのじゃないでしょうか……きっと」

京太郎「――」

京太郎「……確かに、それもそうですね」

小蒔「はいっ!」


【小蒔に励まされました!】

275: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:50:09.97 ID:NIV+rnB4o
【放課後】

ネウロ「……という事でこの薬をミドリムシに与えれば、数十倍に膨れ上がる」

ネウロ「吾輩も昔そんな料理人を……」


 化学の脳噛先生は。ドSだ。ドSオーラを発している。
 そうとしか言いようがない。いつも爽やかな営業スマイルを浮かべてこそいるが、ドSである。
 生徒の一人を足蹴にしたり、椅子にしたり、靴を舐めさせていたとしても……。
 まるで違和感など存在しない。そんな人だ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓5


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

282: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 21:59:23.75 ID:Q7DCr2i3o
>>280の選択:2(セーラ)

 確かに、言われてみるなら、そうだ。

 須賀京太郎は――怖がっていた。臆病だった。
 だけども、それを理由に。
 自分が恐怖を抱いている事、臆病である事を言い訳にして。
 手を伸ばす事を止めようと思っただろうか。

 昔は、確かにそうだった。
 怖くなったから。だから、近づかないようにしようと思った。近寄らないでくれと願った。
 それでも、誰かが必要としているなら。
 手を伸ばす事を、止めようとは思わなかった。その筈だ。



 ――カザリを庇った時、どうだった?

 相手は化け物だと思っていた。殺されるとも分かっていた。
 だけどそうだとしても、カザリの事を助けてやりたいと思っていた。


 ――グリードと戦った時、どうだった?

 自分が弱いって知っていた。自分が勝てないとも思っていた。
 だけどそれでも一撃を入れようと。一歩を踏み出そうと、そう思っていた。


 ――ドーパントを倒したとき、どうだった?

 助けられないんじゃないかと不安だった。すぐさまその場で逃げ出したいと思っていた。
 だけどそう考えていても、小走先輩を止めようと。彼女の悪夢を終わらせようと前に進んだ。



 そうだ。
 初めから、須賀京太郎は弱さを言い訳に立ち止まりはしなかった。
 自分に出来るだけの事を、出来る範囲の事をやってきた。

 だから、ここで蹲って震える理由なんてない。
 弱いのなら、強くなればいい。
 彼女の――神代小蒔の言う、その通りだ。


京太郎(そうだ……俺は臆病者で弱虫で怖がりだ)

京太郎(だけど、そうだからって……それを言い訳に何かを止めたりはしてないんだ)

京太郎(だから――強くなることを、諦めない!)


京太郎「――もしもし、セーラ先輩ですか?」

283: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 22:02:34.54 ID:Q7DCr2i3o

1:模擬戦闘     (通常バトル形式の戦闘。まだ危ないので必殺技はお互い封印
              ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)

2:特訓
  A:技能を磨く
  B:打たれ強さを強化する
  C:スタミナを付ける
  D:精神を鍛える


 1~20:失敗
 21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
 51~70:経験+2
 71~99:経験+3

 ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
 

↓3 &特訓の場合、そのコンマで判定

291: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 22:09:26.81 ID:Q7DCr2i3o
>>286の選択:1

セーラ『もしもし、俺やけど……どしたー』

京太郎「俺は……強くなりたいんです」

京太郎「だから、付き合ってくれませんか?」

セーラ『……ふーん』

セーラ『ええで。男の子、って奴やな』

セーラ『俺もそこそこ手加減とか苦手やけど……それでもええかー?』

京太郎「望むところっすよ」

京太郎「俺は、強くならなきゃならない……!」

京太郎「弱い事を理由に諦めるつもりなんて、ないっすからね」

セーラ『んー、なんかようわからんけど』

セーラ『ええで! 一丁付き合ったる!』

セーラ『それじゃあ、場所はこっちで選んどくで』

京太郎「ええ。カザリと合流したら……そっちに向かいます」


 通話を切って。
 それから、改めてカザリに連絡する。

 するとカザリは以外にも、二つ返事で了承した。
 その後、「君が弱いとメダルも集まらないしね」と一言多いのは、なんともアイツらしいが。


 ……とにかく。

 弱いんだったら、強くなればいい。

 そう、それだけの事だ。

292: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 22:10:58.68 ID:Q7DCr2i3o
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:23
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加

ライオン:ライオネルフラッシュ。自身の判定値の1/10を相手判定値から差し引く
トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター:高速を得る

クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ:レンジを【近距離】に変更
バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする

293: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 22:11:36.10 ID:Q7DCr2i3o
【アクセル】 江口セーラ
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
☆変形:追撃・撤退判定+20。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。変形時、この効果を仲間に与える事も可能
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能

302: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:01:40.26 ID:FfitGaLXo

 採掘場。
 何故この学園都市にそんなものがあるのかは分からないが、セーラ先輩はそこに居た。


京太郎「すみません、お待たせしました」

セーラ「……ん、俺も今来たところやからなー」


 そう言って、笑うセーラ先輩。
 本当になんというか、さっぱりしていてかっこいい人だ。
 男の自分が言うのもなんだが。


 模擬戦に当たってのルールは以下の通り。

 ・必殺技の使用は危険なので禁止
 ・撤退禁止
 ・動けなくなったら負け
 ・距離は須賀京太郎が指定

 実に単純なルールである。


セーラ「それじゃあ、好きにきてえーからな」

セーラ「さて――」


 ――《ACCEL》!


セーラ「変……身ッ!」


 ――《ACCEL》!

304: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:02:57.12 ID:FfitGaLXo
                                       /!
                                       , |
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                / / / 丶、  \:',--|==', ', i:: : '´ \ノ  , |ノ::::ノ!: ∠  _                    ___
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              / '─-、         ヽ.:/ヘ', ヽ.、:、:.、 ノォ|:..': :/ /´    ヽ    ト.  ......::,ィⅹⅩ孚      ≫イ
             {_r──-、 丶         f::::Y、、 `=='ィ^^ゝ=' ,イヽ.      !,ィ≪Ⅸ孚イ           ≫イ
            八 f ̄ ̄``丶.      . :: ::::::::|丶、く、___7__レ'、: : ノ,ィⅸⅹⅩ¨¨           ≫≠¨
             / ̄ ̄7\ \\r=、. .. : :: ::::::::::ゝ_ノ ハ:::,ィⅸⅹ孚℡            ≫≠¨
            {==イ´\_ヽ. >イ孚℡二アミヽ__}孚Ⅹヲイ===ニニ≠    ≫=× '| |
           / ̄ ̄`ヽ.ヽ,ィイ孚≧㌻㌣イ(㌶ノノノく≦≫イ≠     ≫イ、::::::|   |_ノヽ]
          Y´〃 ̄ヽ=、孚瓰Ⅷ㌣㌣㌧㌻≪(C  ヽ.    ≫イ |    \ノヽ.   ノ
         --ァ{/Y^Y´ヽ}´r' 、レイ∠==彡'´ ̄ ¨ヽ.彡'  ≫イ |: :::|  !    ,':::::::/¨ \
    /≪孚イ7イ| ',__,',_r、|ヽ.__j:::/ r'tKⅨ孚迢= >ⅹ≫イ.  ||___!: :::|、、j、_ ,.':::::::/ f´ `ヽ.
    ∧≫イ≪≫'ゝ、ィゝ、} |::::{、_!ノノ㌣℡㍗イ   \   _,ィ´7!! |--{  /!  Y::::::::/.  |!  }、  `丶.
   ∨≪≫イ    ゝ=='、jjjニニ彡'    ',ゝ、ノ\   ̄  ノィ===!_!==!!=、__/:::::::,ヘ. j!  | {    >、   、
    ∨イ          `¨¨¨´      ∨∧', `¨¨`ーイ キユ=====i!ユミ /::::::/    丶.ノノ    }}  /:::::丶
    ¨                     ∨∧',    ',シ! キユ=====i!ユミ,:::::::/      `ー―――、_/:::::::::/\
                          \∧',   ',シi キユ=====i!リシ::::/              7::::::::/:::::::::ヘ
                            \ゝ──',シ! キユ====='ミ/:::/               ー‐^{:::::r、:::::、
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                           _7 ` 丶 、====[|_]二二[|]=、───‐ii、            し'  U 、)
                           ス/ rk孚韮韮}} K ̄ ̄ ̄¨フソ──‐''='

308: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:09:28.65 ID:FfitGaLXo

 周囲を警戒しながら、カザリが言う。
 万が一、この瞬間をグリード、ヤミー、イマジン、ドーパントに狙われない為に警戒役だ。


カザリ「ハッキリ言って、君の事を舐めてるね」

京太郎「だから、そういう言い方は……」

カザリ「だって、事実だから」

カザリ「言い換えるなら、本気だけど全力じゃないってところかな?」

カザリ「君がコンボを使ったり、向こうが追い詰められでもしない限りは」

カザリ「多分、どんなものにでも対応するような構えで来るだろうね」

カザリ「やたらと守りを固めたり、攻撃しようとしたり……温存を図ったり」

カザリ「そういう事は、しないはずだ」

カザリ「あの剣だって、追い詰められなきゃ使う気はないんじゃないの?」

カザリ「君に一方的に攻撃を受けたり、残りの体力が少なくなって来なきゃ」

カザリ「今回、僕から言えるのはこれだけかな」

京太郎「そうか?」

カザリ「君が強くなりたいと思ってやってるんでしょ」

カザリ「たまには、自分で考えて戦ってみたら?」


 つまり、戦闘中にカザリのアドバイスは受けられないという事だ。
 まあ、これだけで十分だ。
 もとより、須賀京太郎が強くなろうと思って始めた事なのだから。


京太郎「分かった。サンキューな」

カザリ「……別に。どういたしまして」

309: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:10:50.28 ID:FfitGaLXo


戦闘距離と、スタートフォームを設定してください



↓3

314: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:14:41.54 ID:FfitGaLXo
>>312の選択:ラキリバ


京太郎「それじゃあ――来ます!」

アクセル「ん、どっからでも受けて立つわ!」

京太郎「――変身!」


  ――ライオン! ――カマキリ! ――バッタ!




                     i`、', i :i i  〉´/
                       ゝ、ゝ、:::| ,'ゝ、彡>
                    `ヽ]: : ヾ_/: : i-〈         ……っしゃあ!
                __    "=-‐::':::`-==´   ゝ‐‐-、
、-、            /-‐、:ヽ、-‐ 'ヽヽ-゙'ノ:`:‐-./::::/三-ヽ             __
.ゝ-二つ         /、-‐::´ヾ、i:::::::::::ゝ-‐‐- 、:::::::::∨/::::: ̄::',          、-‐' ヽ
{ミ、ヽ::`,7777777-‐'ゝ、:::::_::>'i=/、〈獅子〉 >、-‐iゝ‐--‐:´::`:::‐‐、 ̄ ̄ ̄ ̄i二彡 i
iヽ-、-‐、/ / / /::ヽ:::::::::::::::::::::::::i::/ `_-〈`,-、' 〉-‐∨i:::::::::::::::::::::::::::::::::i  i  i i ゝ-‐ '::i
i:::i/::i  ` ‐--'==-‐‐‐    ̄i'::|三i ii' ,'〉-〈','ii i三|:i ̄ ̄   ̄ ̄ ̄`-‐  ´   i:::i\::i'
]::i´ i::i                i::', 三、-‐'___`‐-三/:'                    i::;\i::]
.、:'/i:i                '-‐、 、ミi:i〉〈i彡ミ'/''                   、:;\::;'
. i:i/::]              ゝ=、、:::::ゝ‐-===-´i                 i::\//
 i::i´ 〉i               i i i }、::_i__ゝ、-、`i i::/ヽ                i::i i::i
 ';::/i:i               iノ ノノ、 〈-〇ゝ-、三i iノ                   i::i //
  、:i .i:i             `i:::::::`i' i‐- ゝ '、 )-i                 ,',' .//
  、:', .',',               i:::::::::'、 {:::::::::::::‐、ヽ〉                 ,',' //
   、:', .',',             i::::::::::_:i i::::::::::::::/ /::',               ヽヽ/
.   、', .','.            ',::::::::| i´::::_:::::::::\\:、               `
    、', '',             ',::::::/ ヽiヽ:::::::::::ヽヽ:、
     ヽ''              ',:::'、  i, ∨:::::::::`:::i.i
                        }:::::::i|i:::i  ∨::::::::::ゞ ヽ
                    i::ゝ、|i'、:i  ∨::::::::i  ∧
                      i:::、  /i    i:::::::::::\ i
                        i::::ゝ_ 〈:;'   /:::::::::::::::|i、i
                       i::∨ ∨'  ,':::::::::::::::::://
                       i::ゝi i i'  ,':::::::::::::ゝ/
                        i、i , , i'./∨::::ゝ/
                         i =='}    ヽ'/
                    iゝ=‐ i -‐= '-、
                      i´   ヽヽ     ̄ヽ
                    、___〉 ̄  ̄ ̄´


317: 1 ◆dLWMEJ2bReu8 2013/02/08(金) 23:18:12.55 ID:FfitGaLXo



【オーズ ラキリバ】  須賀京太郎               【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:45/45                             HP:55/55
スタミナ:43/43                 VS       スタミナ:55/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【近距離】です
>現在の方針は【通常方針です】

>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ  +10     VS  45 +コンマ +? -(京太郎の判定値)/10

321: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:25:49.07 ID:FfitGaLXo
>#セーラ可愛い通常方針
>通常方針

オーズ:23+78+10=111
アクセル:45+55-11=89
ダメージ:(0+9)+22/5+40-40=15

>アクセルに15のダメージ!

>京太郎はスタミナを7消費!
>セーラはスタミナを5消費!



【オーズ ラキリバ】  須賀京太郎               【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:45/45                             HP:40/55
スタミナ:36/43                 VS       スタミナ:50/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【近距離】です
>現在の方針は【通常方針」です

323: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:29:17.01 ID:FfitGaLXo

京太郎「ライオン使うのは始めてだけど……!」


 気合を入れて、ライオンヘッドから閃光を放つ。
 実に単純。目をくらませて、その間に攻めるだけだ。


セーラ「うおっ、眩し……」

京太郎「ハァッ!」


 そのまま袈裟懸けに。そして、横一文字。
 更に切り上げ、また、振りかぶる。
 アクセルの胴体で、火花が飛び散る。


セーラ「へー、やるやないか」


 感心した、と両手を握るセーラ先輩。
 このままなら、行ける。
 この戦法が確認できた、それだけでも十分収穫にはなっている。

324: 1 ◆hlq4xCCQC5LY 2013/02/08(金) 23:31:20.85 ID:FfitGaLXo
>>222 ええで。協力過ぎたら再調整するけど


【オーズ ラキリバ】  須賀京太郎               【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:45/45                             HP:40/55
スタミナ:36/43                 VS       スタミナ:50/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【近距離】です
>現在の方針は【通常方針】です


>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ  +10     VS  45 +GMコンマ +? -(京太郎の判定値)/10

328: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:37:23.27 ID:FfitGaLXo
>>327の選択

>#セーラかわいいよ通常方針
>通常方針

オーズ:23+85=108
アクセル:45+85=130
ダメージ:アクセルは距離を詰めた為ダメージなし

>オーズはスタミナを8×2÷2=8消費!
>アクセルはスタミナを8消費!



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:45/45                             HP:40/55
スタミナ:28/43                 VS       スタミナ:42/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【防御方針】です

329: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:40:58.48 ID:FfitGaLXo

京太郎「カザリ!」

カザリ「はいはい」


 カザリに呼びかけて、メダルを交換する。
 確かにライオンは強力であるが、今の京太郎の体力でタトバコンボ以外で戦い続けるのは難しい。
 ましてや相手は格上なのだから、当然だ。


 ――タカ! ――トラ! ――バッタ!

 ――タトバッ! タトバ! タットッバッ!


 その間、攻撃を受けないように身を固めていたが……。
 彼女はただ、一歩踏み出しただけであった。


セーラ「さーて、反撃開始や」


 仮面の下では獰猛な笑みを浮べているのだろう。
 両手を鳴らしながら、アクセルが迫る――。

330: 1 ◆LiKQgWdMzM 2013/02/08(金) 23:42:05.96 ID:FfitGaLXo


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:45/45                             HP:40/55
スタミナ:28/43                 VS       スタミナ:42/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【防御方針】です


>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ    VS  45 +GMコンマ +?

335: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:46:30.68 ID:FfitGaLXo
>#セーラ通常
>通常方針

オーズ:23+32=55
アクセル:45+100(96でクリティカル)=145
ダメージ:(0+5)+90/5=23×2=46

>オーズに46のダメージ!

>オーズはスタミナを3消費!
>アクセルはスタミナを9消費!


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:0/45                             HP:40/55
スタミナ:25/43                 VS       スタミナ:31/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>オーズのHP:0!
>オーズは敗北しました!

336: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:47:03.30 ID:FfitGaLXo
あ、計算ミス。タンマ



338: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:47:57.24 ID:FfitGaLXo
>#セーラ通常
>通常方針

オーズ:23+32=55
アクセル:45+100(96でクリティカル)=145
ダメージ:(0+5)+90/5=23×2÷2=23

>オーズに23のダメージ!

>オーズはスタミナを3消費!
>アクセルはスタミナを9消費!


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:22/45                             HP:40/55
スタミナ:25/43                 VS       スタミナ:31/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【防御方針】です

342: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:53:16.67 ID:FfitGaLXo

セーラ「んー、まずはな」

セーラ「さっきの攻撃の筋はええと思う」


 そう話しかけながら、拳を繰り出すアクセル。
 展開したトラクローで何とか捌くが、その長さが却って邪魔になってしまっている。
 これほどの至近距離、技能は向こうの方が上。

 防御に集中をしても、止めきれない。


セーラ「でもな、構えが甘い」

セーラ「脇が甘い。もっと閉めな」

セーラ「ほら、今度は足元がお留守や」


 アドバイスと同時に、撃ちこまれるアクセルの拳。
 一撃一撃が、重い。重過ぎる。
 昨日戦ったイマジンとは比べ物にならないほどの一撃の重量。
 そこに殺気が含まれていないのが、却って不気味すぎるほどに。


セーラ「ほら、今度は頭をちゃんとガードせんと――」


 内股を浚うローキック。
 それと同時に、アクセルの足の車輪が稼働。
 回転の起こすジャイロ効果の反発で足を引き戻すと――


セーラ「――こうなるで?」


 ――頭部への、痛烈なハイキック。

343: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:54:43.34 ID:FfitGaLXo

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:22/45                             HP:40/55
スタミナ:25/43                 VS       スタミナ:31/55
気力:64/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【防御方針】です

>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ    VS  45 +GMコンマ +?

353: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/08(金) 23:59:34.26 ID:FfitGaLXo
>GMが設定し忘れたからナチュラルに通常や
>スマンなセーラ

オーズ:23+20+30=73
アクセル:45+34=79
ダメージ:(4+3)+6/5+40-40=9×2=18!

>オーズに18のダメージ!

>京太郎はスタミナを4消費! 気力を30消費!
>セーラはスタミナを3消費!



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:4/45                              HP:40/55
スタミナ:21/43                 VS       スタミナ:28/55
気力:34/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【攻撃方針】です

356: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:10:30.17 ID:8dq89FO0o

京太郎「だっ――たら!」

京太郎「こいつで――ッ!」


 一方的に受けているだけではじり貧になってしまう。
 昨日の戦いから導き出されたのはそんな結論。
 気合一閃。故に、防御ではなく攻勢に転じるが――。


セーラ「んー、甘いな。甘すぎや」

京太郎「ま、回し受けッ……!?」


 抜き撃ったトラクローを。
 そのまま内側から手首にひっかけると、振り払われ。
 同時に泳いだ体へと、正拳が撃ちこまれた。

 彼女は、舐めてはいない。
 本気で指導するつもりで、京太郎と戦っている。

 そのまま、天倒・烏兎・人中・勝掛・秘中・胸尖・水月――。

 連続して繰り出される、突き/突き/突き/突き/突き/突き。


 どれも人体急所。
 これだけの戦力差で、生身で打ちこまれていたのなら、行動不能だ。
 痛くなければ覚えないと。
 そういう意味も込めてか、連続して打突が叩き込まれた。


セーラ「今打ったところ、守っとかんと死ぬからなー」

セーラ「よく覚えときー」

357: 1 ◆kEvQb5qFwMEd 2013/02/09(土) 00:12:58.22 ID:8dq89FO0o
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:4/45                              HP:40/55
スタミナ:21/43                 VS       スタミナ:28/55
気力:34/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【攻撃方針】です


>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ    VS  45 +GMコンマ +?

361: 1 ◆kEvQb5qFwMEd 2013/02/09(土) 00:14:45.87 ID:8dq89FO0o
えー



ラキリバって事でいいのかな? これは

365: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:21:54.47 ID:8dq89FO0o


>#通常セーラとか言う死狂い
>通常

オーズ:23+70+10+33=136
アクセル:45+22-13=54
ダメージ:(0+2)+17+40-40=19×2=38

>アクセルに38のダメージ!

>京太郎はスタミナを14消費! 気力を33消費!
>セーラはスタミナを2消費!



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:4/45                              HP:2/55
スタミナ:7/43                 VS        スタミナ:26/55
気力:1/64                             気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【攻撃方針】です

>お互いの体力的にラストターンです!
>特殊イベントが挿入されます!

366: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:31:03.10 ID:4QvX2UQQo

セーラ「無理に一足とびに強くなろうとせんでもいいんや」

セーラ「一歩ずつ、自分に出来る事からやっていく」

セーラ「無理に競うな! 持ち味をいかせ!」


 持ち味、そう言われても困る。
 だが――折角のアドバイスだ。ここで受けない理由などない。

 両足を沈め、飛びかかるかの如く気合を吐く。
 それに対し、迎撃せんと身構えるアクセル。
 勢いよく、変化させたバッタの足で地面を蹴り――


セーラ「なっ!」


 トラクローを展開する勢いで、地面を切ってブレーキ。
 そして、カザリへと呼びかける。


京太郎「カザリ!」

カザリ「分かったよ、オーズ」


 一泡吹かせた。メダルを変える時間を作った。
 そして、放られたメダルを掴んでコンボチェンジ。
 ライオン、カマキリ、バッタ。
 先ほどのフォームに、再び戻る。

 ――ライオン! ――カマキリ! ――バッタ!


 そして頭部が放つライオネルフラッシュでアクセルの目をくらませると、
 そのままバッタの脚力で飛び蹴りを叩き込む。

 半端な攻めなら、受け流されるか捌かれてしまう。
 ならば、質量を利用した飛び蹴りと言う――通常の対人向け格闘技では捌き流す方法がない攻撃を!

 果たしてこちらの考え通り、それは直撃した。


セーラ「……やるやないか」

京太郎「さっき、これが褒められましたんで」

セーラ「それじゃあ……最後に本気で行くわ」


 そして、アクセルはエンジンブレードを握って、吠えた。
 同時に、京太郎も叫ぶ。

 ここまで来たのだ。負けたくは、ない――――!

367: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:31:41.24 ID:4QvX2UQQo
判定。須賀京太郎気力上昇値

1~20:気力が10回復
21~50:気力が25回復
51~80:気力が40回復
81~99:気力が50回復

ゾロ目:気力全快+そのゾロ目の数だけ上限値にプラス(33なら3、00なら10)


↓3

371: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:33:37.03 ID:4QvX2UQQo
>>370の判定:84

よって、京太郎の気力が50回復

373: 1 ◆vY57UV6IyYTW 2013/02/09(土) 00:35:30.46 ID:4QvX2UQQo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:4/45                              HP:2/55
スタミナ:7/43                 VS        スタミナ:26/55
気力:51/64                            気力:70/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>現在の距離は【至近距離】です
>現在の方針は【攻撃方針】です

>↓3  須賀京太郎の行動をお書きください


   23 + コンマ  +10     VS  45 +GMコンマ +? -(京太郎の判定値)/10

393: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 00:52:39.95 ID:4QvX2UQQo

>#攻撃、集中70セーラ
>セーラ、集中70

オーズ:23+85+51=159
セーラ:45+46+35+5=131
ダメージ:(3+0)+28/5=9×2=18

>アクセルに18のダメージ!

>オーズはスタミナを4消費! 気力を51消費!
>アクセルはスタミナを8消費! 気力を70消費!



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎             【アクセル】 江口セーラ
技能:23                               技能:45
HP:4/45                              HP:0/55
スタミナ:3/43                 VS        スタミナ:18/55
気力:0/64                              気力:0/70
ATK:40                               ATK:40
DEF:40                               DEF:40


>須賀京太郎は勝利しました!

409: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:06:27.60 ID:4QvX2UQQo

京太郎「――カザリ!」

カザリ「はいはい」


 カザリに呼びかけて、タトバコンボへと戻る。
 同時に抜き出したメダジャリバーを構えて、アクセルに向かう。
 今の一撃。あれで分水嶺を大きく引き戻した。
 戦いの天秤は、戻ったのだ。

 それに、あの一撃はこれまでこちらが受けたどんなものよりも重い。
 それならば、向こうにも影響が――。


セーラ「――お前、逃げたな」


 ――《ELECTLIC》!


 冷たい声と共に、振り下ろされるエンジンブレード。
 メダジャリバーで受け止めるとともに、電撃が迸る。
 思わず、剣を取り落してしまいそうなほどの毒液じみた電流であるが――。


京太郎「俺、は……臆、病、者です……」

京太郎「だ、けど――」

京太郎「戦いからは――弱さからは、逃げないッ!」


 そのまま、エンジンブレートと共に鍔迫り合い。
 同時に、トラクローを展開。
 その長さの分。そして電撃を纏って強化された分。

 それを以って、江口セーラ=仮面ライダーアクセルのボディへと、一撃を叩き込んだ。

 弾き飛ばされて、変身が解除されるセーラは。
 空を見上げながら――


セーラ「なんや。ええ男やな」


 ――そう、笑った。


【WIN!】

412: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:15:08.59 ID:4QvX2UQQo
まずは(45-23+2)/5=5の技能上昇!

で、さらにコンマによる上昇判定

まずは技能

1~20:1上昇
21~50:2上昇
51~80:3上昇
81~99:4上昇

ゾロ目:6上昇


気力:10の位または1の位の数字分上昇
   ただし、0は10とみなす
ゾロ目はその数字の合計


技能↓3 気力↓5

418: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:19:32.83 ID:4QvX2UQQo
よって、技能が2上昇
気力が、8上昇しました


技能の上昇に伴い、HP・スタミナ+2



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:30
HP:47/47
スタミナ:45/45
気力:72/72
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加

ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の1/10を相手判定値から差し引く
トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター:高速を得る

クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ:レンジを【近距離】に変更
バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする

426: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:34:44.52 ID:trbP/VMko

セーラ「あー、まさかあそこで踏ん張られるとは思わんかったなー」

京太郎「流石に、伊達に殴られなれてないですしね」

セーラ「んー」

セーラ「京太郎のそういうところ、いいところなんやないんか?」

セーラ「自分が弱い事を分かっとる、自分が臆病だって事が分かっとる」

セーラ「それでも……そやからこそ勇気出して前に進もうっちゅーところが、純粋に凄いと思うわ」

京太郎「そうっすか?」

セーラ「ああ、もっと自信持ってええんやないの?」

セーラ「そーいう奴、俺も好きや」


 ニッコリと。
 何の衒いや照れもなく好きだと言われると、こっちもあっけにとられるしかない。
 そのまましばし、瞬きを繰り返してしまった。

 すると……京太郎が感じた事を察したのだろう。


セーラ「ちょ、ちょ……」

セーラ「そういう意味やないから! か、勘違いするなって!」

京太郎「あ、はい」


 赤面して、ばしばしと背中を叩いてくるセーラ先輩。
 そして耳元で次は本気で行く、だなんて言われたら怖い。


カザリ(……)

カザリ(これで、アクセルの戦力は大体把握できたかな)

カザリ(それにしても……どこであんな技術、ならったのかな)

カザリ(普通に生きてて……覚えて、使える技じゃないと思うんだけど)


【京太郎の技能が7上昇しました!】
【京太郎のHP・スタミナが2上昇しました!】
【京太郎の気力が8上昇しました!】
【京太郎の欲望値が2減りました!】
【セーラの好感度が大きく上昇しました!】
【仮面ライダーとの模擬戦を行いました!】

428: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:40:00.89 ID:trbP/VMko

【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「やっぱり、あやしいんだよね……」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間)
「私も強くならないと……」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・師匠)
「は、恥ずかしい……」(→協力関係・好感が持てる人物)

⑤その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・大星淡   (←俺は……どうしたらいいんだ)

⑥連絡先を知らない
 ・鷺森灼   (←結局、俺は……)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・新子憧   (←あの会長のところか……大変そうだな)
 ・白水哩   (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【デネブキャンディーを貰いました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】

435: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:50:58.27 ID:95flYjQZo
【朝】

京太郎「……まだ、体は痛いけど」

京太郎「大分マシになったな」

京太郎(……気持ちの方も)


 あれから、彼女を送って帰宅。そのままベッドに入って泥のように眠りこけた。

 脆弱でも、不運でも、無知でも。
 強くなることを諦める理由はない。弱さに言い訳に止まる必要はない。
 恐怖を感じても、それを自覚して進めればそれでいい。

 昨日言葉を交わした二人のライダーは、やっぱりヒーローらしいヒーローだ。
 力があるとかそういうのじゃなくて。
 その心意気こそが、まぎれもなくヒーローの資格を持つものなのだ。


京太郎(俺は弱いし、ヒーローなんかじゃないけど)

京太郎(それでも、まだ止まる理由なんてない)

京太郎(諦めないで、一歩ずつでもいいから前に進もうって――そんな気分になれる)

京太郎(そうだよな……まだ俺は生きてる)

京太郎(怖いって事は、生きてるって事だもんな)


カザリ「考え込むのもいいけどさ」

カザリ「……遅刻するよ」

京太郎「あ、そうだった。いっけねー」

京太郎「それじゃあ、行ってくる!」

436: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:54:45.04 ID:95flYjQZo
【昼】

太一「それで、この地層はカンブリア紀のもので……」


 地学の平賀=キートン先生は、元SAS。それからロイズの保険調査員をやっていたらしい。
 なんでそんな経歴を持つ人がここの――しかも高校にいるのか分からない。
 本来の専攻は、考古学のようだが……。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

438: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 01:57:37.84 ID:95flYjQZo

・神代小蒔
・江口セーラ
・大星淡
・新子憧

   の中からお選びください


   ↓3

443: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:08:28.06 ID:OJ5jzXmao
>>441の選択:淡

弁当でも食おうと、屋上を目指しているその時だった。
廊下でばったりと、あの少女と出くわした。


淡「……うわ、最悪」


 こちらを見て、露骨に顔を顰める少女。
 それに対して無礼だとか、そんな気持ちは湧かない。
 勿論、いい気分ではないのも確かだが。


淡「どいてくれない? 邪魔だけど」

京太郎「悪いけど、お前に用があるんだ」

淡「……あっそ。私はない」

京太郎「俺はある。面ァ――貸してくれ」

淡「ふーん」

淡「……面白いじゃん。貸せるほどないけどね」


 首で彼女をしゃくって、それから屋上へと場所を変える。
 階段をのぼりながら思ったが、これって何とも前時代的な表現であるな。
 そう考えると――場違いすぎて――小さく笑いが零れそうになるが、必死で抑える。
 笑っていい話ではないのだから。


淡「それで、何の用?」

淡「まさか、この間の復讐――とかでもする気?」

淡「別に私は構わないけどね。どうせあんた、弱いしさ」

京太郎「……復讐する気なんてのはない」

京太郎「お前が言ってる事は、確かに正しかった」

淡「そう? なら良かった。言った甲斐があるし」

淡「それで分かったら、もう外に出ないでおとなしくしてたら?」

淡「私も嫌なもの見ないで済むし、そっちも死なないで丁度いいじゃん」

京太郎「ああ――それなんだけどさ」

京太郎「悪いけど、断るぜ。悪いとは思うけど」

淡「――ッ」

淡「あれだけ言ったのにまだ分からないの? アンタ、どんだけ馬鹿なの?」

淡「家族とか友達がいるなら、その人たちが悲しむとか判らないの?」

京太郎「そうだな――」

444: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:11:30.64 ID:OJ5jzXmao

1:「……もう、家族も友人もいない。皆死んだんだ」
2:「でも、俺が戦わなかったらその人たちが殺されるかもしれない」
3:「それでも俺には、やらなきゃいけない事がある。約束がある」
4:「仲間を置いて、一人逃げ出すわけにはいかない」
5:「今が弱くても……強くなればいい。そうすりゃ、誰も悲しまない」


↓5

451: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:25:04.67 ID:mSaLSKexo
>>449の選択:5

京太郎「今が弱くても……強くなればいい。そうすりゃ、誰も悲しまない」

淡「は?」

京太郎「この間、言われたんだよ。お前に言われた事、真剣に考えてみて」

京太郎「『弱いとしてもそれを言い訳に強くなる事諦める必要はない』って」

京太郎「『怖さを知っても前に踏み出せることが大事なんだ』って」

京太郎「確かに、俺は弱い。お前の言うとおりだ」

京太郎「それに俺は、臆病者だ」

京太郎「……だけどな、弱さや怖さを理由に立ち止まった事は一度もない」

京太郎「いつだって、自分にできる範囲の事をやってきた」

京太郎「だから――弱いんだったら、強くなればいい。強くなろうとすればいい」


 胸に浮かんだのは、二人の少女。
 京太郎を励ましてくれた神代小蒔。
 京太郎を肯定してくれた江口セーラ。

 そして、これまでの自分自身。
 弱いにしても、人を助けてきた。そして自分の恐怖に負けないように戦おうとしてきた。

 大星淡の言葉は正しいけど。
 それだけでおられるほどに、須賀京太郎は。須賀京太郎のこれまでは――脆弱ではないのだ。


京太郎「いつだって怖いさ。弱いのは辛い。守れないのが怖い。失うのが怖い。悲しむのが怖い」

京太郎「怖いから――俺は、それを止めたい」

京太郎「俺が強くなったんなら、誰も悲しまなくて済む」

京太郎「だから、俺は強くなる。強くなろうとするんだ」

淡「ふーん」

淡「それまでに、あんたが殺されそうになったらどうするの?」

淡「強くなるっていってもさ、急にはなんないじゃん」

淡「それで……強くなりたいんだって敵に突っ込んで死なれても困るんだけど」

京太郎「それは……」


452: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:28:13.21 ID:mSaLSKexo

1:「だったら、試してみるか?」
2:「怖いからこそ、死なないように出来る範囲で頑張るよ」
3:「そうなったら……まだ、仲間に頼るしかないけどな。それでもいつかは」
4:「じゃあ、次に……一番近くで見せてやるよ。俺の強さを」
5:「あの時よりも、今の俺の方が強い。俺の進化は光より早い」


↓5

466: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:42:58.25 ID:+V0pIpDro
>>457の選択:4

京太郎「じゃあ、次に……一番近くで見せてやるよ。俺の強さを」

淡「は? 何言ってんの?」

京太郎「そうすれば、お前も多少は安心できるんじゃないか」

淡「……ふーん。自信があるんだ」

京太郎「弱いなりにな、強くはなろうとしてるんだ」

京太郎「今日の俺が弱くても、明日には強くなろうと……明日ちょっとでも強くなる為に生きてる」

京太郎「だから、この間みたいな事にはならない」

京太郎「それをお前の前で、証明してやる」

淡「……わかった。いいよ」

淡「でも、それで私の手をわずらわされても困るからね」

淡「死なないようにだけはしてよね。面倒だから」


 確かに、淡の言うとおり。
 それで死んだら本末転倒だ。おいそれと怪人と戦う訳にはいかない。
 戦うにしても、彼女の手を煩わせないで済むように、手を打っておくべきだろう。

 本当は分かっている。自分にこんなことが似合わないなんて。
 誰かに何かを証明するために戦える男じゃないし。
 見せびらかしたり、自信満々に振舞うタイプでもない。
 戦う以外に、自分から余計なものを持ち込めるほど強い人間ではないと。

 しかしそれでも――聞いてしまった。
 あの日、あの屋上での大星淡の嘆きを。

 あれが、須賀京太郎が理由であるというのならば。
 少しでも、それを軽くする責任がある。
 自分が理由で誰かが悲しむ事など、あってはならないのだ。


京太郎(……ガラでもないけどさ)

京太郎(それでも――俺には、コイツがが背負ってしまった分の責任がある)

京太郎(だからこいつに、それを証明しなきゃいけない)

京太郎(お前が無理して戦う必要はないんだ、って)


【大星淡と連絡先を交換しました】
【大星淡と約束を交わしました】
【次の戦闘(模擬戦・怪人戦)に大星淡がついてきます】
【その結果によって、大星淡の好感度が変化します】
【京太郎の中での、神代小蒔と江口セーラへの好感度が上昇しました!】

469: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:46:59.86 ID:+V0pIpDro
>>467
最初の選択肢で3を選んだら正ヒロインに対する好感度が上昇

>>468
ん? カード消費させたいならええで?(ニッコリ
まあ、普通に無理や。好感度が次に上がれば特訓くらい付き合ってくれるけど

473: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 02:51:41.87 ID:+V0pIpDro
【放課後】

巌「 人の足を停めるのは”絶望”ではなく”諦観(あきらめ)”」

巌「人の足を進めるのは“希望”ではなく“意志”」

巌「こんな言葉があるんだが……」


 高槻先生の英語は、なんというか深い。
 昔は通りすがりのサラリーマンだったと言っていたが、そうは思えない。
 歩くときに足音がなくて気配が消えているサラリーマンがいるのだろうか。
 アメリカあたりには誤解されそうである。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓5


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

481: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:09:19.54 ID:+V0pIpDro
>>478の判定:97(イベント発生)

デネブ「須賀!」


 校門をでた、そのところで。
 例のイマジン――デネブに突撃された。
 思わず弾き飛ばされそうになるが、彼が両手を握ったため、それは何とか防がれた。


デネブ「ありがとう! 淡と友達になってくれてありがとう!」

デネブ「淡は学校の事を話してくれないから……ずっと心配していたんだ」

デネブ「今日、淡は君の事を話に出してた。ありがとう!」

淡「デーネーブー!」


 それから引きずられていくデネブ。
 なんだろうあれ。引きこもりの子供を持つお母さんみたいだ。

 結局、否定しそびれた。
 あの後連絡先を交換した大星淡とは、友達などにはなっていない。

 なにがしかの事情で彼女はライダーを助ける為に部活をやめなければならない。
 須賀京太郎は、カザリを助けるためにライダーを続けなければならない。

 京太郎が弱い。それは彼女の障害となる。
 大星淡が弱さを嫌う。それは京太郎の妨害となる。

 だから、お互いの為にも。
 須賀京太郎の強さを証明してみせると、それだけの話だ。
 ある意味利害の一致というか、落としどころという問題だろう。
 だから決して友人などではない。

 鴻上会長よりはマシ。そんな程度の関係に過ぎない。

 勿論、京太郎は彼女が戦わないで済めばいいとは思っている。
 自分が理由で、誰かが傷つくのは心底避けたいからだ。
 だから言ってしまうならこれは御互いの事情のぶつかり合い、エゴの衝突だ。

 あえて言うなら――。
 須賀京太郎は自分が納得するためにそれを行おうとしており、
 大星淡はそんな事情に対して大きなる不満を抱えている……というところだろうか。 


京太郎(なんかぬか喜びさせたみたいで……悪い。謝る)



【デネブが京太郎の事を知りました!】

482: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:23:45.17 ID:+V0pIpDro
【夜】

京太郎「そう言えば最近、カザリは何してるんだ?」

カザリ「僕?」

カザリ「何か……妙な気配がするんだよね、ずっと」

京太郎「……って事はもしかして」

カザリ「グリードか、それともヤミーか」

カザリ「何かしら……あるかもね」

京太郎「……そうか」

カザリ「君の方は何かあった?」

京太郎「俺か?」

京太郎「俺は――」


 ……さて、ここで淡との約束をカザリに話すかどうか、だ。

 普通に話して、カザリの同意のもとで彼女を連れて行くという方が安全度は高い。
 勿論、話さないで――遠くから確認させるというのもあるだろう。


 まだカザリには――大星のその後の会話も考えて――あのライダー。
 そしてイマジンにやられた事については喋っていない。
 話すなら、それらも一緒に話す事になる。
 ……ライダーと部活の事とか、そういうのは大星の個人的な事情だから伏せるにしても。

 話さないで置くなら、大星は俺の戦いを一定の距離で確認するだけになる。
 おそらくアイツはいつも、こんな方法をとっている……筈だ。

 それならそれで問題ないが。
 ひょっとすると、カザリがそちらの方に余計な気を揉む事になったり、
 或いは何か行き違いで、彼女と争う事になったりもあり得るかもしれない。

 さて……。

483: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:24:49.17 ID:+V0pIpDro


1:カザリに淡との約束について話す(屋上での淡とデネブの会話は伏せる)
2:カザリに淡との約束について話さない



↓5

491: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:38:26.65 ID:+V0pIpDro
>>488の選択:1


京太郎「そう言えば、お前に言ってなかったっけ」

京太郎「実は――な」


 それからカザリに。
 あのイマジンに敗北した事。
 そこを、仮面ライダーとなった大星淡に助けられた事。
 弱いのならうろちょろするなと言われた事。
 それから、強さを証明するために……今度の戦闘に彼女を連れて行く約束をした事。

 それらを話した。
 少なくとも説明しないと、大星淡を連れて行くことができないからだ。
 勿論、話さずに……遠くから戦いを見せるというのも出来る。
 だけどそれではカザリが、監視されているんではないかと余計に気を揉む事になってしまう。
 だから、意志の疎通はしておくべきだ。

 そう考えたのだが……。


カザリ「……やっぱり、君って馬鹿?」

カザリ「そんなのに何を言われたって、君の勝手じゃない」

カザリ「僕との約束もあるんだから、他の奴にどうこう言われる筋合いはないよね」

京太郎「……そうなんだけどさ」

京太郎「でもほら、実際それで攻撃とかされたら困るだろ?」

京太郎「だったらここらへんで、なんていうか分かり合っておいた方がいいんじゃないか……と思ってさ」

カザリ「それはそうだけどさ」

カザリ「君の事とか、オーズの事を探ろうとしているとは考えないの?」

カザリ「イマジンの手先かなんかでさ」

京太郎「……いや、それはない」

カザリ「どうして?」

京太郎「それだったら――あの場で俺を殺しておく、筈だろ?」

カザリ「君と親密になって取り入ろうって発想は?」

京太郎「それなら、『邪魔』なんて言わずに普通に助けるだろ」

カザリ「……それもそうだね」

494: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:47:30.12 ID:S3zD/lzvo

カザリ「でも……何か目的がある気がするな」

カザリ「君を強くする目的とかさ」

京太郎「……仮に」

京太郎「そんな目的があったとしても、俺が強くなるんならいいだろ?」

京太郎「どっちにしても相手の目的が分からないなら、弱いより強い方がいい」

京太郎「どっちを選んでも一緒だったら、それなら信じる方を選びたいぜ」

カザリ「君が強くなろうと……力を求める事が目的だとしても?」

京太郎「……」

京太郎「……そうなっても、強くなったならメダル集めの役には立つ」

京太郎「少なくとも、そうじゃないのか?」

カザリ「……ま、確かにそうだね」


京太郎「それともお前は、俺が強くなろうとする事になんか問題があるって言いたいのか?」

カザリ「……いや」

カザリ「そうだね。敢えて言うとしたら……」

カザリ「そうやって強くなろうとして、自分のできることの範囲が広がっていって」

カザリ「そうなったら、君が余計なことまで自分の責任だって考え始めるんじゃないかって」

カザリ「そう思っただけさ」

京太郎「……ハハ」

京太郎「まさか、俺はそこまで求めねーって。そうはならないよ」

京太郎「俺なんかに出来る事は限られてて、だから出来る範囲内の事に全力を注ごうって思ってるんだ」

京太郎「あんまり、なんでもかんでも背負いすぎたってどうにもならないしな」

京太郎「心配は嬉しいけど、考え過ぎじゃないのか?」

カザリ「そうかもね」


カザリ(……)

カザリ(……オーズの欲望が上がって、石化したとしても)

カザリ(そこに何か、メリットがあるとも思えないし……)

カザリ(まあいいや。大星淡。覚えておこうかな)

カザリ(警戒するに、越したことはないからね……)

495: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:54:11.95 ID:1FwzT0A9o




        「強さと弱さと戦う意思」



                              A-Part 終了


←To be continued...

496: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/09(土) 03:56:16.92 ID:1FwzT0A9o
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「……さて、どういうつもりなのかな」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「あれで何か助けになったのでしょうか……?」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「う、うー……思い出しても恥ずかしすぎる……ぅうぅぅぅ」(→協力関係・好感が持てる人物)

⑤大星淡  (←俺が強くなればいいんだろ)
「デネブゥー! ああいうのはやめてってば! それにこの服もイケてないし!」(→敵意・だったらそれを見せてよ)

⑥その他/ライダー関係者
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・新子憧   (←あの会長のところか……大変そうだな)

⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
 ・鷺森灼   (←結局、俺は……)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・白水哩   (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【大星淡と約束を交わしました】
【次の戦闘(模擬戦・怪人戦)に大星淡がついてきます】
【その結果によって、大星淡の好感度が変化します】

538: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 11:23:21.79 ID:GXIrP00Fo



        「強さと弱さと戦う意思」



                              B-Part 開始

540: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 11:33:59.87 ID:GXIrP00Fo
【朝】

京太郎「……そういえばさ、カザリ」

カザリ「何?」

京太郎「大星の事に関して、神代先輩には言わないで欲しい」

カザリ「……どうしてかな?」

京太郎「そうなると、さ」

京太郎「俺が……あのイマジンに負けたってことまで言わなきゃならなくなるだろ?」

京太郎「そしたら多分――あの人は自分を責める」

京太郎「あの場に間に合わなかった神代小蒔自身の事を、許せなくなる……はずだ」

京太郎「結果的に俺が助かったとしても……下手をすれば俺は死んでいた」

京太郎「自分が遅れていなければ……って感じに、な」

カザリ「ふーん」

カザリ「それって、君なりの優しさって事? それとも下心?」

カザリ「ちゃんと、言える事は言っておいた方がいいと思うんだけど……反省できなくなるんじゃないかな」

京太郎「確かに……そうだけどさ」

京太郎「でも、俺は無事だったんだから……余計なことで気を揉ませてもな」

京太郎(それに……)

京太郎(俺が理由で、人がそういう風な顔をするってのに……耐えられない)

京太郎(これはカザリの言うとおり、相手の成長の機会を奪う……俺の我儘なんだろうけど)

京太郎(それでも俺はまだ、自分が理由で何かが起こるってのには……慣れない)

京太郎(自分勝手だけど……怖いんだ。そんな状況に遭うってなっただけで、怖い)

京太郎(だから……)

京太郎「お前の言うとおりだとは思う」

京太郎「だけど、悪い。本当に悪いと思ってるけど……言わないでくれ」

カザリ「ふーん」

カザリ「まあ、いいよ。君がそう言うならさ」


カザリ(これで――オーズが会ったライダーについて、電王たちからは聞き出せない……か)

カザリ(少しでもライダーに関する情報を集めたいんだけど……)

カザリ(電王もイマジンも、隠し事ができるようなタイプじゃない)

カザリ(オーズの機嫌を悪戯に損ねても困るし、そのライダーに関してはお預けかな?)

541: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 11:38:47.31 ID:GXIrP00Fo
【昼】

鳴海「そうさ――俺は」

鳴海「お前らにとっての“悪魔(デモン)”さ」


 クラスでのサッカー。
 人数の関係で、加藤先生が相手チームにキーパーとしているのだが……。
 なんだあのオーラ。恐ろしすぎるぞ、マジで。




直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

548: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 11:55:30.59 ID:x6TyGtAxo
>>546の選択:灼

京太郎「……あ」

灼「あ……」


 昼飯でも食べようと、弁当片手に屋上に向かった時だった。
 たまたま、階段で。
 あの時の彼女と――鉢合わせした。

 一方的な気まずさと、申し訳なささを覚える。
 護ると嘯いておきながら。須賀京太郎は彼女を護る事が出来なかったのだ。

 強くなればいい――。
 そんな言葉を聞いて己なりに何とか納得をして。前向きに進む事を決めたものの。
 やはり、気持ちの整理が完全についたかと言えば、そうでもないというのもまた真実だ。

 彼女は何も悪くない。京太郎が勝手に罪悪感を覚えているだけ。
 だけども言うなれば――この少女は。
 京太郎にとっての、罪の証に等しかった。

 落ち着いたと思っていた心の内側が抉られる。そんな気がする。
 あの時の恐怖が、蘇ってくる。
 己の無力感を振り返らざるを得ない。

 そんな――存在である。


灼「……あの」

京太郎「……なんでしょうか」

灼「あの時は、ありがと……」

京太郎「いえ――」


 俺なんかじゃ守る事ができなかった。だから言われる資格はない。
 そんな言葉を吐き出しそうになり、逡巡してやめる。
 彼女はライダーではない。戦う力を持たない。
 守るべき存在にそんな言葉を投げかけてどうするのだろうか。
 それこそが、相手の負担となる。
 それは――須賀京太郎のもっとも恐れるべき事では、ないのだろうか。

 さて……なら、なんというべきか。


1:「……当然の事をしたまでですから」
2:「……それよりも、あの事は悪い夢だと思った方がいい」
3:「いえ……。そちらは、大丈夫ですか?」
4:「……無事でいてくれて、ありがとうございます」


↓5

554: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 12:11:22.65 ID:gveZrr26o
>>553の選択:1

京太郎「……当然の事をしたまでですから」


 我ながら笑えてくる言葉だ。
 当然の事と言うのは――怪人にいいように殴られる事だろうか。
 そんな自嘲的な笑みが、心の内側で零れる。

 勿論――そのままじゃ済まさない。
 弱いのは辛い。誰かが自分のせいで死んでしまうのは怖い。そんなの許容できない。
 自分の失敗に酔って、不幸に陶酔して、汚点をあざ笑って――足を止める理由なんてないのだ。
 必ず、あれをバネに強くなって見せる。
 失敗を失敗のままにはしない。拾った命なのだ。次こそは護れる、護るだけ強くなる。
 そう、誓っているのだ。他でもない己自身の為に。

 だから――。
 だから――。

 須賀京太郎の心の整理がつくまでは。
 奮い立たせた心を萎えさせない為にも。
 彼女があの事件を早く忘れる為にも。
 ここではこうして、会話を進めない方がいい。終わらせて方がいい。

 言うならばこの言葉は、笑顔の拒絶と同じだ。
 貴方は守られるべき内の一人であって、特別に守りたかった誰かではない。
 そうとも取れる言葉だろう。

 当然の事というのは言い換えるならそれが普通の事。日常的な事で。
 要するに、須賀京太郎の人生にとって、彼女の存在は有り触れているという事を意味する。


京太郎「……それじゃあ、失礼します」


 彼女の横を通り抜けて、屋上に向かう。
 弱い考えを振り払うかのように、無意識のうちに足早に。


灼「それでも――それでも……!」

灼「……助けてくれて、護ってくれてありがとう」

京太郎「――」

京太郎「はい」


【鷺森灼からお礼を受けました!】

556: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 12:16:12.91 ID:gveZrr26o
【放課後】

直衛「……この、ポエニ会戦は」


 ……何故だろう。
 すごく嫌そうながら、戦争の話をするときの新城先生のこの獰猛な笑みは。
 と言うか、世界史って基本戦争の話しかしないよな?



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓4


>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

563: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 12:25:52.31 ID:G0vpL/SEo
>>560の選択:2(小蒔)

京太郎「……そういえば」

京太郎「励ましてもらってから、神代先輩に連絡とってなかったよな」


 スマートフォンの画面をタッチ。あ、押し間違えた。
 これがあるから嫌なんだよな。
 使いにくくて仕方ないんだ……片手でやると読み込みを間違えるから、必然的に両手が塞がるし。
 授業中、机の下でメールに返信するのも困難だ。
 実は学校関係者の陰謀ではないだろうか。スマートフォン人気は。


小蒔『――はい、もしもし』

京太郎「ドーモ、神代=サン。須賀です」

小蒔『また片言なんですか……?』

京太郎「二度ある事は、三度あるって言いますからね」

小蒔『……。まだ二度目です』

京太郎「そうでしたっけ……?」

小蒔『……そうですよ、須賀さん。連絡を貰うのは、これで二度目です』

小蒔『それで……今日はどうしたんでしょうか?』

京太郎「えーっと……」


 ……大星の事を考えるのなら、彼女と戦っても仕方ないけど。


1:特訓や模擬戦闘を行う
2:相談をする

↓4

569: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 12:36:21.20 ID:G0vpL/SEo
>>565 ドーモ、神代=サンネタ(特訓などでの連絡)は確か2度目

>>567の選択:2

京太郎「……えっと、その、実は」

京太郎「相談というか話したい事があって……」

小蒔『相談……ですか?』

小蒔『はいっ! 私に出来る事なら、なんでも仰って下さい!』



1:「ライダー同士で親睦会とか、やりませんか?」
2:「そちらで、イマジンやヤミー・ドーパントについての手がかりは得てませんか?」
3:「この間は、ありがとうございました。そのお礼が言いたくて」
4:「一緒にお茶しませんか?」

↓4

581: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 13:02:48.13 ID:c185ac+2o
選択:2


京太郎「……そうですね」

京太郎「こっちからはあまり掴めてないんですが……」

京太郎「そちらで、イマジンやヤミー・ドーパントについての手がかりは得てませんか?」


 強くなる為に色々とやる事はあった。
 だが、相手がそんなこちらの事情を汲んでくれる理由はない。
 強化が終わるまで戦いを待ってくれるのは少年ジャンプの敵キャラだけ。
 普通なら、そうやって出張ってこないとわかっている間に悪事を重ねるし。
 或いはこちらの事情を知ろうが知るまいが、そんなのに関係なく何かを起こしているだろう。

 だから――須賀京太郎が気付いていないだけで、水面下で何かは進行しており。
 それが起こした波紋が、何か前兆とも言えるものとして現れているかもしれない。

 京太郎は、人付き合いが良い方だと言えない。
 だが、1年生から3年生までがいる神代小蒔のチームならば。

 何かしら……例えばそれが小さすぎて異常と呼べないような異変であったとしても。
 何かしらの差異に感づいている事は、ありえなくはない――かもしれない。

 少なくとも、受信機は京太郎より広いのだ。


小蒔『……手がかり、ですか?』

小蒔『えっと――』

582: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 13:07:43.65 ID:c185ac+2o
直後、コンマ判定

1~20:特に何もない
21~50:小蒔が見かけた(2年生)
41~60:春が見かけた(1年生)
61~80:霞・巴・初美が見かけた(3年生)
81~99:叫びだすモモタロス

ゾロ目:特殊イベント

584: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 13:28:02.65 ID:CZi/UdLno
>>583の判定:79

小蒔『霞ちゃんが……ちょっと様子が気になる人を見つけたって』

京太郎「ホントですか!?」

小蒔『はい。ただの気のせいだといいんですけど、もしかしたら何かある事もありえますよね……?』

京太郎「ええ、十分にあり得ます」


 欲望とは――人が生きる上で欠かせないものであろう。

 誰しも、大小の差はあれ欲望を持っている。
 美味いものを食べたい。いい車を買いたい。可愛い恋人が欲しい。そろそろ結婚したい。
 欲望とはいわば、生きる原動力だ。
 言い換えるなら目標にもつながる。それを目指してモチベーションを保って進めるものともなる。

 だけども、欲望の中にはマイナスのものもある。
 それは、欲望の方向が――という意味ではない。

 その結果だ。
 他人の害となるもの。誰かを傷付けるもの。誰かから奪い取るもの。
 勿論、何にだってその側面はある。
 だけども人はそれをうまくコントロールしたり、何かしらの折り合いをつけて生きている。


 ところがここに、グリードやドーパント、イマジンが絡めば話は別だ。

 本来なら抑えられていたものが。一時の気の迷いであったものが。少し魔がさしただけのものが。
 そのどれもが、過度に増幅されて噴出する。

 グリードに暴走させられた欲望は歯止めが利かなくなり。
 ドーパントの力を手に入れたものは暴力と言う近道を使いたがり。
 イマジンの契約によってそれは本人が望まない形で顕在する。

 ホンの一瞬機嫌が悪かっただけだとして。ムシャクシャしていたとして。
 それが本来なら時間の経過とともに沈静したり、他人を思いやって行われずにすんだりするものであっても。
 彼らの手にかかれば、それは明確なる悪意として発現するのだ。

 その欲望から生まれたヤミーは人を襲うだろう。
 ドーパントの力を利用して人に八つ当たりや復讐をするだろう。
 イマジンは短絡的かつ悪意ある形で攻撃に移るだろう。

 本来ならば、いずれは消化されるはずのものが。
 誰かが傷付くと言う――そんな、取り返しのつかない間違いまで跳ねあげられるのだ。


 これは到底、許されざることではない。
 ホンの一時の、しかも本来なら不可侵である人の内面の事が――その人を含めた誰かの人生を狂わせる罠となる。
 本人はそう思っていただけ。実行に移す気持ちなど存在していないにしても。
 或いは実行に移すとて正当なる手段や納得できる手段だったはずのものが。
 それが、悪意のある“牙”となり襲い掛かる。
 その周囲や、或いは本人に。

 

585: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 13:39:48.59 ID:7sfHvyzKo

 これは――到底許されざるものだ。
 須賀京太郎は思う。

 一度も間違いを犯さない――それも心の中でも侵さない人間しか、生存を許されない。
 ――否。
 或いはそんな間違いを犯さないという事まで、歪曲されてただの暴力になるのだ。

 本来なら間違えないものが間違いとなる。
 或いは間違えてもまた歩き出せるものが、屈さざるを得なくなる。
 失敗を糧にする事がなくなる。成功が一瞬で崩壊する。

 そんな――誰かの未来を奪い、将来を破壊し、自由を脅かす。
 些細な絶望を許容しない、儚い希望も容認しない。
 どれも、そんな悪行だ。人生や人間の根底を揺るがす悪行だ。
 決して許されざるべき――悪行なのだ。


 故に。
 本来ならば取るに足らない程度の事でも。
 この件に限っては、それを些細だと切り捨てる事ができなくなる。

 それで切り捨ててしまって。軽んじてしまって。
 結局それが原因で事件が起こったのならば。
 須賀京太郎も、神代小蒔も、自分自身の事を許せなくなる。


京太郎「その人の、名前を聞いてもいいでしょうか?」

小蒔『はい、ええと――』

小蒔『――佐々野いちごさん、という女性らしいです』

京太郎「……分かりました。佐々野いちごさん、ですね?」

小蒔『私の方でも、気にかける事にはしているのですけど……』

小蒔『やっぱり、学校ならともかく、外に出てしまうと……』


 それで何もなかった場合は。
 ただのプライバシーの侵害だ。余計なおせっかいだ。人の内面に土足で踏み込む事だ。

 であるがゆえに。
 事態の重大さに反して、そこまで積極的に動く事が出来なくなる。
 精々が視界に収めておくぐらい。友人ならその悩みの相談に乗るくらい。危険に気を払うぐらい。
 いずれにしても限界がある。

 どこまでが妥当で、どこからが不当なのか。
 その線引きが実に困難なのだ。

588: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 13:58:44.11 ID:TRFqGTSwo

 さて――どうするかと言っても。

 実際、どうしたらいいのだろうか。
 結局は考え過ぎ、なんてこともあり得る。


1:直球で話に行く
2:大星淡に尾行の協力をしてもらう
3:ひとまずタカ・カンドロイドで佐々野いちごの周囲を警戒 (セルメダル消費:10) ※現在65
4:偶然を装って運命的な出会いをして打ち解けてみる
5:佐々野いちごの様子について聞き込みする
6:その他 (具体的な方針を一緒に)


↓4

602: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 14:33:49.79 ID:TRFqGTSwo


 さて――どうするかと言っても。

 実際、どうしたらいいのだろうか。
 結局は考え過ぎ、なんてこともあり得る。



1:直球で話に行く
  ※直接佐々野いちごに接触を図ります

2:大星淡に尾行の協力をしてもらう
  ※京太郎が尾行したらストーカーで通報されるかもしれないので
  ※大星淡と会話(選択肢で)

3:ひとまずタカ・カンドロイドで佐々野いちごの周囲を警戒 (セルメダル消費:10) ※現在65
  ※セルメダルを消費します。
  ※空振り(実は怪人関係でない。コンマで判定)だった場合、無駄にセルメダルを消費します

4:偶然を装って運命的な出会いをして打ち解けてみる
  ※カザリがチンピラに擬態。京太郎が佐々野いちごを助けます

5:佐々野いちごの様子について聞き込みする
  ※三年生など、学園関係者に京太郎が佐々野いちごについての聞き込みを行います

6:カザリに放課後から朝までの監視を頼む
  ※タカ・クワガタ・カマキリ・バッタのメダルしか使用できません
  ※カザリが一人っきりで行動する事になります


↓3

606: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 14:47:28.76 ID:SNX6s5BUo
>>605の選択:3

京太郎「……分かりました。放課後の方は俺に任せてください」

京太郎「その代わり、学校での方はお願いします」

小蒔『はい!』

小蒔『それじゃあ、お願いします』

京太郎「ええ、そちらも」

京太郎「……なにもなきゃ、それが一番ですね」

小蒔『はい……本当に』


 それからカザリを呼び出し、タカ・カンドロイドを呼び出すように頼む。
 カザリも渋るかと思っていたが、二三事だけ呟くと協力してくれた。

 メダルを消費させたのは悪いが……何事もなければいいというのは本心だ。

 平穏に生きられるのならば、悪意とは関わりなく。怪人とも関わりなく。
 そのまま生きてくれるのが、一番いいだろう。


カザリ「……ま、僕としてはそれがヤミーだといいんだけどね」

京太郎「彼女の目の前に出ないで、誰かを犠牲にする前に確実に倒せる」

京太郎「そう……言えるんならな」

607: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 14:49:08.51 ID:SNX6s5BUo
直後、佐々野いちご判定

1~20:何事もなし
21~40:現在は何事もなし
41~70:思い詰めた表情をしている
71~99:不安そうな表情をしている

ゾロ目:グリード出☆現!

615: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 15:00:36.62 ID:UOYPfMpIo
>>608の判定:04 佐々野いちごはこの話では怪人フラグ・怪人襲撃フラグが立ちません

【夜】


カザリ「……それで結局どうだったの?」

京太郎「何かあれば、タカ缶が知らせてくれる事になってる」

カザリ「……って事はさ」

カザリ「無駄打ちだった、って事?」

京太郎「明日、小蒔さんたちに聞いてみてからだ」

京太郎「タカ缶から連絡がなくて、佐々野さんが明日普通に戻っているんだったら……」

京太郎「何事もなかった、ってことになるけどな」

カザリ「あーあ」

カザリ「セルメダルも数が限られてるのにさ」

京太郎「……悪い」

京太郎「だけど……知っちまった以上、ここで何もしないで悔やむってのは嫌だったんだ」

カザリ「……ま、別にいいけど」

カザリ「今のままメズールやガメル、アンクと戦う事になっても困るし」

カザリ「イマジンやドーパントだと、結局僕にとって得はないからね」

カザリ「そういう意味だと、君が余計な怪我をしないで済んだって意味ではマシかもね」

カザリ「一応、メダルを人の命より優先しないって約束だからさ」

京太郎「……ああ」

京太郎「ちゃんと、約束したもんな」

カザリ「僕の方の約束も忘れないでよね」



617: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 15:05:12.26 ID:UOYPfMpIo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ま、この分はしっかり稼いでもらうけど」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「何事もなければ、一番いいんですけど……」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「ドーパントか、それともヤミーか……。胸糞悪いわ」(→協力関係・好感が持てる人物)

⑤大星淡  (←俺が強くなればいいんだろ)
「デネブー! キャンディもう一個ー!」(→敵意・だったらそれを見せてよ)

⑥その他/ライダー関係者
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・新子憧   (←あの会長のところか……大変そうだな)

⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
 ・鷺森灼   (←結局、俺は……)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・白水哩   (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
 ・佐々野いちご  (←杞憂ならそれで……いいよな)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【大星淡と約束を交わしました】
【次の戦闘(模擬戦・怪人戦)に大星淡がついてきます】
【その結果によって、大星淡の好感度が変化します】
【佐々野いちごにカンドロイドの監視をつけています】

628: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 15:35:50.93 ID:FptlX+4ko
【朝】

京太郎「……眠い」

カザリ「あれ? 結局寝てないの?」

カザリ「何かあったら起こすって言ったのに」

京太郎「そりゃあ……何かあったら、困るし」

京太郎「いくらグリードが寝なくても大丈夫だって言っても……」

京太郎「何かやってるお前にだけ任せて、俺が寝てるっていうのは……何か悪くてさ」

カザリ「……」

カザリ「別に何をどうしようと君の勝手だからいいけどさ」

カザリ「それで、肝心な時にヘマをしないでよね」

カザリ「メダルを取られたり、ヤミーを逃がしたりしたら……許さないよ?」

京太郎「ああ、分かってるって」

629: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 15:39:52.72 ID:FptlX+4ko
【昼】

アドルフ「……今日はこれで終わりだ」


 相変わらず、アドルフ先生はなんというか……。
 無口なほうなのだろうか。それともそれはテレ隠しか。
 時々毒舌だけど、本当は面倒見がいいし……。

 小蒔さんからメールが入っていた。
 佐々野いちごさんは、いつもと同じ様子に戻っていたらしい。
 つまりは、彼女には何事もなかった……という事だ。
 それならそれで、良かった。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

632: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 15:47:05.72 ID:FptlX+4ko
>>630の判定:16

見知った人間との会話です


1:神代小蒔
2:江口セーラ
3:大星淡
4:新子憧

↓3

637: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:02:47.77 ID:Sn7wFrEio
>>635の選択:新子憧

京太郎「……あ、この間の」

憧「ふきゅっ」


 たまたま廊下で。曲がり角をまがった直後に。
 あの時鴻上会長のオフィスにいた/京太郎を鴻上ファウンデーションまで案内した少女と顔を合わせた。
 そう言えば彼女――新子憧と言ったか――もこの学園の生徒だったか。
 それにしてもなんだこの声。どっから出た。


憧「あ、ああ……その説はどうも」

京太郎「あ、ああ……いやこちらこそ」


 ちらちらと目線を外される。
 何か悪い事でもしたのだろうか。判らない。
 その、良くわからない動揺がこちらにまで伝わってきそうだ。

 あの時は非情に不機嫌そうというか、つまらなそうにしていたというか。
 そんな感じでぶすっと沈黙を保っていたのに、今日はどうしたのだろうか。


京太郎「新子さん……で良かったよな?」

憧「あ、はい……そうですけど」

京太郎「ちょっと話がある。ついてきてくれないか?」


 そのまま弁当を持って、屋上まで上がる。
 あの鴻上会長のところに居た……というのが気になる。
 何かしら情報を持っている可能性もあるし、グリードについて知っている事があるかもしれない。

 そうでないのなら――つまりただのアルバイトや仕事として鴻上会長の秘書役なら。
 そんな、何も知らない人間を引き込むという意味で……
 ますます、彼に対して警戒をせざるを得ない事になる。いや、嫌悪すると言えようか。


京太郎「ま、なんだ……その」

京太郎「新子さんだったっけ? 立ってるのもなんだから座りなよ」

京太郎「お茶でも飲んで、話をしようぜ」

京太郎「さあ、飲みなよ」

憧「うっ……」


 魔法瓶に茶を入れてきている。
 彼女は丁度ジュースの類を持っていないようであるし、話してれば喉も乾く事になるだろう。
 そう思って、お茶を入れたカップを手渡したが……露骨に顔を顰められた。
 なんだ? お茶、嫌いなのだろうか?

639: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:12:13.48 ID:Sn7wFrEio

憧「……」

京太郎「……あれ? もしかしてお茶とか駄目なタイプだった?」

憧「い、いや……! 大丈夫、大丈夫ですから!」


 そう言いながら。
 お茶を持ったまま、硬直する新子憧。
 ただの沈黙ではない。緊張しているらしい。

 ――考えられることとしては。

 会長から、須賀京太郎がグリードと行動を共にしている事を聞いて警戒しているのか。
 或いは、あの契約書に穴を作った件で、あまり交流するなと申し付かっているのかもしれない。
 他には、何か入れ知恵で……こちらの弱点になりそうなところを探してこいとか、交渉に使えそうなものを見つけろとか。
 そのあたりを言いつけられている為、考え込んで言葉を選んでいるのだろうか。


憧「……」

憧(カップ、ひとつしかないじゃない……!)

憧(平然とした顔して差し出されても……こっちが気にするのよ……!)

憧(それに……どうして屋上で二人で弁当食べなきゃいけないの!? 何この状況!?)

憧(どうせメダルがらみだから断る事もできないし……)

憧(気まずいなぁ……男子と二人っきりになった事とか、ないから)

憧(……どうしよう)


 さて。
 時間は有限である。特に昼休みは短い。
 いつまでも沈黙していても始まらないし、何か訊いてみなければ。


京太郎「……新子さん」

憧「は、はい!」

京太郎「……あー」

641: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:15:24.09 ID:Sn7wFrEio

1:「メダルとグリードの事、どこまで知ってるんだ?」
2:「あの会長のところに、どんな事情があって?」
3:「……そう緊張しなくてもいいって。別に人質に使おうとかとって喰おうって訳じゃないんだ」
4:「須賀京太郎、仮面ライダーオーズだ。よろしく」
5:「あんたらの組織は、一体何が目的なんだ?」

↓4

649: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:31:29.34 ID:Sn7wFrEio

京太郎「……そう緊張しなくてもいいって」

京太郎「別に人質に使おうとか、とって喰おうって訳じゃないんだ」


 そう、とりあえずおどけて見せる。
 緊張からの沈黙ばかりでは、話が進まない。
 そう思っての事だったが……。


憧「ひぇっ!?」

憧(ひ、人質……? とって喰う……?)

憧(そう言えば、会長は……『彼の欲望はなかなかのものだ』って言ってたわよね……?)

憧(で、化け物みたいなグリードの一人を――五体満足なグリードを自分の部下みたいにしてる……)

憧(笑いって、そう言えば威嚇の表れだって聞いた事がある)

憧(今のって、まさか脅し……?)

憧(な、何かしゃべらないと……浚ったり、喰ったりするって事?)

憧(く、喰うって……やだ、もしかして……!?)

憧(それに、欲望が凄いって……!)

憧「ぁ……」


憧「……ッ!」

京太郎(和ませようと思ったけど、逆効果だったみたいだ)

京太郎(……失敗したな)

京太郎(凄い勢いで睨みつけられている。近寄ったら殺すとでも言いたげな顔だ)

京太郎(悪い事したよな……これ)

京太郎(でも、逆に言うなら……彼女にとって俺は、そんな事をしでかす人間だと思われているって事だ)

京太郎(凶悪犯、ないしは油断ならない人間)

京太郎(つまり……やっぱり、あの会長に見抜かれていたって事でいいみたいだ)

京太郎(逆に言うなら、それを分かっていながら契約を放置した)

京太郎(少なくとも1枚……いや、2枚は持っているな)

京太郎(それが分かっただけでも、十分だ。こっちの策が向こうに見抜かれているって事)

京太郎(そして、見抜いていても尚、放置するに足る何かを持っているって事)

京太郎(十分な情報だ……新子さんには悪いが)


 そのままお互い、黙々と弁当を食った。
 喰い終わるや否や、新子憧は凄まじい勢いでその場を立ち去っていった。


【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【須賀京太郎は、会長が契約の穴に気付きながら放置している事を知りました!】

651: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:41:04.17 ID:Sn7wFrEio
【放課後】


清麿「それで、ここの答えは――」


 相変わらず。高嶺先生は凄い。
 おい、誰だよ。バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想を先生に出したヤツ。
 それにあの人、なんで解けるんだよ。
 ミレニアム懸賞問題じゃねえかよ。なんだよこれ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓4


>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

657: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 16:52:16.84 ID:tEs5XH8uo
>>655の選択:セーラ

 そう言えば……。
 セーラ先輩とは、あの戦いの後顔を合わせてないな。

 鍛えて貰ったから、お礼の一つでも言いたいところだし……。
 もし大星に戦いの腕が上がった事を証明するとしたら、セーラ先輩と戦った方がいいだろう。
 となると、前のように模擬戦を頼んだ方がいいだろうな。


 ……と。
 そんな事を考えていたら、当の江口セーラから着信が入った。
 すぐさまボタンを押して、通話状態にする。


京太郎「はい、もしもし……須賀ですけど」

セーラ『俺や。セーラや』

京太郎「どうしたんですか?」

セーラ『多分、ヤミーかドーパントの仕業だと思う事件があった』

セーラ『お前にしか任せられんし……来てくれへんか?』

京太郎「分かりました! 直ぐに向かいます!」


 電話を切って、直後カザリに掛けなおす。


京太郎「カザリ! セーラ先輩から電話だ!」

京太郎「ドーパントか、ヤミーの仕業っぽい事件らしい。こっちに来てくれるか?」

カザリ『それは別にいいけどさ……』

カザリ『本当に信用できるの? 実は罠だったとか、ない?』

京太郎「だから、そういう事言うなって!」

京太郎「急いでそうだったし、俺たちがそうやって二の足踏んでちゃ間に合わないかもしれないだろうが!」

カザリ『……はいはい』

カザリ『分かった。すぐに行くよ』 


 それから直後に大星に電話をかける。
 もし戦闘になったのなら――こういういい方はおかしいが、それこそ証明になる。
 だから……。


淡「ここにいるって」

デネブ「淡をよろしく頼む、須賀!」


 そうしたら。
 着信音は後ろから。声も、後ろからした。

660: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 17:10:56.42 ID:nxUIU2pUo

セーラ「……あ、すまん。そいつ、通したってな」


 セーラ先輩に呼び出されて行った場所には。
 警察官と思わしき人間が、数人いた。


セーラ「あー、なんつーかなぁー」

セーラ「ちょっと、警察の厄介になって……それでこう、ドーパント関連でオブザーバーとして呼ばれとんねん」

セーラ「それでまぁ、こっち関係っちゅーことでな」


 そう言って、肩を抱くセーラ先輩。
 耳元で、「ただし俺が仮面ライダーつーのは秘密やけど」と耳打ちしてきた。
 まあ、誰かがライダーと分かってしまうのは……よくない事なのだろう。

 特に、権力にとっては――力はまた別だ。

 それがいいか悪いかではない。
 全員の為に一部や自分たち以外を切り捨てるというのは、その全員からしたら“善”である。
 だが、切られる側からしたらたまったものではないだろう。
 その面から見れば悪であるが、全体からしたら、最大多数の幸福を追求しているので悪いとは言えない。

 だからそこに善悪はない。判断が難しいのだ。
 小さな範囲の事なら、善悪で区分するのは容易だ。
 だが、大きな範囲の事となると、善悪はまた別のものとなる。


 一端が――テロリストなどの人質事件だろうか。

 たとえば、人質の為に身代金を払う事。
 これは、人質の人名を優先したという事では良い事である。
 しかし、別の視点からそれを考えるのならば。
 人質をとれば金を払って貰えるとして。或いはそれが政府に重大な影響を与えるとして――更なる災禍を呼び込む事すらあり得る。
 その少数の為に、未来の多数を犠牲にする。
 そう考えてしまうと、悪となるだろう。

 逆に、人質に構わずにテロリストを射殺したらどうなるか。
 もしこれで、誰もが――超巨大な視点を以って、これは全体から考えたのなら当然の事だと騒がなかったら。
 テロリストはそれが効果がない事だと知って、繰り返し手段としては用いなくなる。
 その少数を犠牲に、未来の多数を助ける事に繋がるのだ。
 だが、切り捨てられる少数からすれば悪だ。

 一体、どちらが「正しくて」「そうではないのか」。
 そのように、基準が曖昧で複雑なのだ。何を秤として考えるかがまた変わってくる。
 これに関してどちらが『正義』とか、そういう考えをするのはただの間抜けだ。
 どちらもある種最善を尽くしている。その事に変わりはない。
 犠牲が出ないのが一番いいだろうが――そんなものは偶然に過ぎない。何か歯車が狂っていては成り立たない。

 その歯車が噛み合い続けることだってあるだろう。だけど、そうじゃないかもしれない。
 その、そうじゃないかを避ける。
 リスクを削っていくのが、大きな視点だ。それだけ背負っているものが大きいから慎重になる。
 必然で、それが当然なのだ。

 加えていうのならば。
 そこにはきっと――全体が純粋に一方向に向かえば良い。だけどそうじゃない事もある。
 人が多くなれば、利害が絡む。対立が起きる。派閥が現れる。

661: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 17:26:14.91 ID:nxUIU2pUo

 そうなったときに、果たして正しさが現れるのだろうか。表せるのだろうか。
 個人的な意味での『正しさ』だ。

 何人も手が絡んで、目が届かなくなって、大きくなったものに。
 そんな中にあって、ライダーの力はどうなってしまうのだろうか。
 個人の良識に左右される力であるのに、個人の良識を超えた領域に加わってしまったのならば。
 なんにしても、良い事になるとは思えない。

 だからきっと、セーラ先輩はその事を隠している。
 勿論警察だって、セーラ先輩がライダーである事は当然知っているだろうが。
 オブザーバーとしてこうして捜査に加われるのだから、当然だ。
 それでも、それ以上組み込んだりはしない。
 分かっているのだ。
 組み込む力にしては大きすぎて、やがて力そのものが暴走しないかと。
 組織の自浄作用を追い越してはしまわないかと。

 そんな事を考えてくれる人が、ある程度の権力を持っている。その事は望ましい事だ。
 未確認生命体事件があって、人々の意志はある意味――よくはなったのだろう。
 共通の敵が現れる事で、人々は強く手を取り合うことになったのだ。
 実に皮肉的ながら。

 勿論――そうだとしても。
 あの事件を。未確認生命体たちを許す事など出来ない。
 それが京太郎の本音である。


セーラ「ここではな、まあ、学園からの派遣っちゅー形になっとるんや」

セーラ「ほら、おっきな学園やし……中の事情も分かっている人間が居た方がええっちゅうことで」

セーラ「って事で、オブザーバーというか……どっちかと言うと、民間協力者かな?」

セーラ「ま、俺が呼んだのは――ちょっと、見てほしいものがあるからなんやけど」

セーラ「意見が聞きたいってのと」

セーラ「俺の手には、余るから……」

京太郎「……はい。判りました」


 セーラ先輩の手に余るとは、一体どれほどの事件なのだろうか。
 そう思って、その先に向かう。


京太郎「なんだ、これ……」


 そこにあったのは。
 数々の写真。
 レントゲン写真。現場の写真。人間の写真。
 ちなみに――その人間の下腹部の、 毛がなくなっている。
 何故写真に収めたと言いたくもなる。これ、プライバシーの侵害じゃないのか。
 自分の 器を映した写真が警察にあるとか、多分死にたくなる。

 ……が、そうも笑いごとではない。
 他にある写真には、暴行の跡と思わしき――しかも人間の力では到底不可能なもの――がある。
 つまりは、人間を襲った。そして下半身の毛を抜いた。
 そう言う訳か。


セーラ「ちょっと……その、恥ずかしくて……俺には見れなくて」

京太郎「ですよねー」

664: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 17:37:47.28 ID:nxUIU2pUo

セーラ「その、ちょっと……見たところを教えてほしいんやけど」

京太郎「ああ、はい……」


 なんていうか、他人の  器をマジマジと見る趣味はないんだけど。
 どう考えても、事件が絡んでいる。
 となればこそ、覚悟を決めなければならないだろう。


淡「うわっ……ここ、こんなのなんだ……うわわわわっ」

デネブ「こら! 見ちゃ駄目だ! それはよくない!」


 ……ちょっと静かにしてもらえませんかね、お二人さん。
 セーラ先輩も手の隙間からちらちら眺めないでくださいよ。顔真っ赤だし。
 カザリは早くも興味を失ったという様子で、壁に寄りかかっている。


京太郎「……カザリ、念のために聞くけど」

京太郎「まさか、人の ――ああ失礼、 毛を盗むヤミーっているのか?」

カザリ「……さあ」

カザリ「ウヴァのヤミーなら、欲望の対象を食べる事で成長したりするけど」

カザリ「あとは、アンクのグリードなら集めたり」


 欲望の対象=  毛。
 ヤミーが 毛を頬張るインモラルな光景。
 ヤミーが 毛を抜き去って空からばらまく光景/妖怪  毛散らし。

 うわぁ……やだ。
 何それ戦いたくない。軽く貞操の危機を感じる。
   毛に欲望を抱くってよっぽど頭がおかしいヤミーの親としか思えない。
 それともそこだけ禿げたのだろうか。
 それで、他人の 毛を移植。

 うわぁ……。
 これまでと違った意味で戦いたくない。

668: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 17:47:24.84 ID:nxUIU2pUo

京太郎「……これ、女性のものはないんですか?」


 ふと、写真を眺めながら思った事を口にしてみる。
 被害者の写真。
 並べられている限りでは、男しか見当たらない。


セーラ「なっ……!? ド、ド●●●やったんか!?」

淡「うわぁ……サイテー。キモイ。死ねば?」

デネブ「須賀……」

カザリ「……。……その欲望、解放してみる?」


 向けられる驚愕の目/侮蔑の目/憐憫の目。
 おかしい。こんなことは許されない。


京太郎「……いや、変な意味じゃなくて」

京太郎「狙われたのは、男だけって事なんですかね?」

セーラ「あー……そういう意味やったんか」

京太郎「それ以外の意味なんて、ありませんよ」

セーラ「本音は?」

京太郎「あるなら見たい」

セーラ「な、なっ!?」

淡「……死ねばいいのに」

デネブ「……」

カザリ「……メダル入れるよ?」

京太郎「……ま、冗談はともかくとして」

京太郎「今のが、ある意味手掛かりになりませんかね?」

セーラ「どういう事や?」

669: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 18:06:09.04 ID:GAmC//Ufo

京太郎「まず……そうですね」

京太郎「真面目な話なんで、今ので十分笑っておいて貰いたかったんですけど」

京太郎「仮に――その、毛が生えてないのが欲望と絡むとして」

京太郎「男なら、まあ普通は――そっちの趣味でない限りは、女性を対象とする筈」

セーラ「うわぁ……聞かせるなー、そんな話!」

淡「キモイ。正直本当に死んでほしい」

デネブ「……」

カザリ「……頭、大丈夫?」

京太郎「俺じゃなくて、ヤミーの親の話だから!」

京太郎「で、禿げていた場合。それなら男女問わずに対象にする筈だと思う」

京太郎「植える為なら、どちらでも違いはないはずだから」

セーラ「み、見た事あるんか……!?」

淡「おえっ……きもっ」

デネブ「……」

京太郎「なんで俺、真面目な顔してこんな話して……挙句の果てに罵倒されなきゃいけないんだよ」

カザリ「いいから。続けて」

京太郎「つまり、こいつは多分…… 毛そのものが目的ではないはずだ」

京太郎「あり得るとしたら……同性愛のそういう趣味か。それともそういう趣味の女性か」

京太郎「多分、そのどっちか」

京太郎「で、そうなったとき……なにを目的にやったかって話だけど」


 捜査資料を見る。
  的暴行や 器付近への暴行の形跡なし。
 腕部などに防衛痕あり。しかし、それ以外の傷多数。


京太郎「ありえるとしたら、屈辱を与える為だ……と思う」

京太郎「自分がやられた事を、やり返すとか……そんなのだ」

京太郎「ヤミーだとしたら、親の欲望――つまり一番屈辱を感じた事がそれだった」

京太郎「ドーパントだとしても一緒。自分がやられた事をやり返そうとした」

京太郎「イマジンなら、こんな面倒なことはしないはずだ。多分普通に復讐する。イマジンは他人だから」

京太郎「で、犯人はおそらく男だ」

京太郎「男は……まあ、他人のものだとしても」

京太郎「なんつーかその、アレに対して攻撃を加えたがらない。見てるだけで痛いから。基本的に」


 ……勿論。
 中には拷問狂とか、そういう例外はいるだろうけど。

673: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 18:23:50.97 ID:9fGL3GReo

 もしも――たとえば。
  的暴行を受けた女性ならば、きっと、もっと大変な事になっている。毛を抜かれるだけじゃすまない。
 或いは、なんというかその……そういう趣味の女性なら。
 ここまでやったのなら、動けないように痛めつけてから、行為に及ぶはずだ。
 男性の場合も同じ。

 ドーパントであるなら、屈辱の報復――つまり復讐の線が強い。

 ヤミーならまた判らない。
 親が傍にいないがために、そこまでの行為に及ばずに終了したのかもしれないが。
 それでもカザリに確認したところ、アンクのヤミーならば巣まで運んでいくこともあり得るとの事。
 つまりは、アンクのヤミーなら 的暴行までが含まれる。
 だから言うならば、アンクのヤミーではない。

 ウヴァのヤミーなら、あり得るかもしれないけど。
 そんな風にカザリに評価されているウヴァに、ホンの僅かながら同情が湧かなくもないが終了。
 思考を、元に戻す。


京太郎「つまりこれは――ドーパントもしくはウヴァのヤミー。それで、理由が復讐」

京太郎「俺はそう思います」


 きっと通常の事件ならば。
 こんな京太郎の、推理まがいの憶測などは必要とせずに。
 もっと正確に、もっと確実なプロファイリングなどを行って結論に辿り着いただろう。
 だが、彼らはドーパントに対する知識が浅い。もっと言うなら、ヤミーに対しての知識はない。

 知らないがゆえに、窺ってしまう。探ってしまう。疑ってしまう。
 自分たちの常識が通用しないのではないか、と。
 要するにどこかしら、特別視をしてしまう事になるわけだ。何かしらのバイアスがかかる。或いは自分たちの直感や推理を信じがたくなる。

 須賀京太郎は考える。
 ヤミーはともかく。ドーパントに関しては。
 銃やナイフよりもっと利便性のある武器を、かつ中毒性があるもの人間が使っているのと変わりない。
 だから、その使い方が通常起こり得ない現象を起こすと言うだけで、事件そのものの動機はただの人間の犯罪とそう変わりない。
 勿論力に溺れた事による違いなどはあるとしても。
 これは、知っているから分かる事だ。

 須賀京太郎は、ドーパントに対して――その中毒性など危険性は別として――特別思いを抱いていない。
 自らのオーズの力と同じように、武器や或いは手足の延長線上と考えている。
 使うのはあくまでも人間だと、そう考えているが故に――バイアスなく結論を出す事が出来る。

 ……とは言ってもこれは京太郎だけが導き出した結論ではない。

 己たちが普段相手にしているのとは別物かも知れない。
 そう考えつつも、自分たちができる事を、している事を行った。
 警察の捜査があってこそ、京太郎はある程度の憶測が立てられたのだ。
 単純に最後の部分に立って『ひょっとしたら』と疑ってしまうか、『いや、変わらない』と思うか。
 実にそれだけの違いに過ぎないのだ。
 最後の1%の分岐で迷う人を、知っている京太郎が後押しした。それだけの話。

674: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 18:44:44.88 ID:WqHdfVbio

京太郎「できれば、被害にあった人間から話を聞けたらはえーんすけど」


 呟いてみると、セーラが首を振った。
 どうやら、意識が戻っていないらしい。
 ドーパントにしろ、ヤミーにしろ。
 その攻撃を生身で受けられるほど、人間は強靭ではない。むしろ、良く死なずに済んだと言うべきか。

 ドーパントならば、まだ最後の一線を越えていない。
 ヤミーならば、ただ屈辱を復讐する過程で遣り過ぎた。そんな形になるだろう。


京太郎「とりあえず、警察の人たちに伝えておいて欲しいっす」

京太郎「線としては、貴方たちが考えた通り――復讐ですって」

京太郎「あとは……俺じゃあ、関連性が分からないので……襲われた人たちの背後関係とか」

京太郎「そういうのが分かったら、いいんですけど……」

セーラ「了解や。待っときー」


 そう言うなり、即座にドアを開けて飛び出ていくセーラ先輩。
 ……あ。カザリにドアが当たった。
 カザリ、不機嫌そうだなぁ……。


淡「……ふん」

淡「弱っちい奴が急に力なんて持つから、こういう事になるんだよ」

デネブ「……」


 そんな淡の言葉は、こちらにも向けられている。
 そんな気がした。

 確かにこの事件は――敢えてキーワードを上げるとするなら。
 『強さ』と『弱さ』だろうか。


京太郎(……あの人が戻ってこないと、俺には何もわからないしな)

京太郎(セルメダルを使って調べておくのは――)

カザリ「……」

京太郎(――なしか)

京太郎(なるべく早く情報が入ってくれるといいんだけどな)

京太郎(……)

675: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 18:46:44.70 ID:WqHdfVbio
直後、コンマ判定
1~50:ドーパントの仕業
51~99:ヤミーの仕業

ゾロ目:まさかの 女枠

695: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 23:45:30.71 ID:sgzeRp3Co
【夜】

 彼が――名前はここでは仮に宮田邑夫としておこう――が感じたのは、まぎれもない快感だった。

 有り体に言えば彼は虐められていた。
 虐めと言うよりは、より正確に言うなら暴行罪・器物損壊罪や脅迫罪・恐喝罪・侮辱罪・名誉棄損罪……れっきとした犯罪行為だ。
 その被害者であった。
 ここではその罪の是非はとはない。彼に原因があったか否かも、主旨ではない。
 ひょっとしたら彼は――些かやり過ぎだとしても――そのコミュニティから排除されるに足る人格の持ち主であったかも知れないし、
 些細な欠点の為に、謂れのない暴力の渦に巻き込まれていたのかもしれない。

 が、とにかく、この点に関してはさほど重要ではない。

 宮田邑夫は、自身の身に起きた事を忘れはしないだろう。
 何か、気が付いたときには……白い包帯に巻かれた怪物が現れていて。
 そして、緑のジャケットの男に。正確には覚えていないが――自身の行為を正当化された気がする。

 そして彼は、その白い怪物――ヤミーと行動を共にした。


 ――ところで。
 “痛みを知っただけ、人はやさしくなれる”――そんな言葉が存在するが。
 これは大方の場合としては嘘或いは非現実的である。

 例えば幼児期から暴力にさらされたものは、暴力をコミュニケーションの一貫としてとらえてしまう。
 児童虐待経験者が子供を持った時に、それを繰り返してしまう事が厳然と確認されているし、
 また、ある研究では――幼少期や成長期に頭部に強い衝撃を負ったものは、
 側頭部・大脳辺縁系・視床下部に異常を来たし、感情的且つ暴力的な傾向になるという説がある。
 シリアルキラーと呼ばれる人間には、この傾向が見られた、と。

 もっと単純な話で言うのならば。
 自分に痛みが与えられて、それを黙って甘受できる人間は少ないと言えるし。
 或いはその当人の性格によっては、その痛みを別の場所で発散にかかるだろう。相手ではない別の誰かに。

 またそうして。虐げられる立場に居たものが暴力や権力を手にしたとき。
 常人の持つのに比較して、過度に暴力的な方向に進むとも言われている。

696: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/10(日) 23:52:33.91 ID:am348bXGo

 要するに、彼らは雪辱を果たそうとしたときに。
 情けなかった己自身の影に囚われて、それを拭わんがために――更に劣等感も相俟って――暴力を使用する。
 かつての自分を相手と同一視させて。或いはかつての誰かを現在の自分と同一視させて。
 情けなかった自分を、擬似的に、儀式的に抹殺しようとする。

 ここでそれが正当か、果たして不当かを論じる意味はない。
 兎に角、宮田邑夫という少年は。
 虐められていて、グリードによって復讐という欲望を開花させられた。
 そして、既に三人ほど相手に復讐を果たした。そう言う訳だ。


 己のヤミーが拳を振り上げるのを見ながら。
 宮田邑夫は考える。
 ああ、これが――この情けない姿を見せているこれが――かつて自分を苦しめていたものだったのか、と。

 覚えたのは快感だ。
 踏みにじられた痛みを、相手に味わわせる。
 あれほど強がっていた相手が、自分に命乞いをする。
 それを更に踏み砕いて、笑いかけてやる。


(なあ、どんな気分だ――?)


 情けなく地面を這いつくばり涙を流す相手。
 痛みに呻き声、ときには失禁する相手。
 あれほど偉そうにしていたのが。あれほどまでに自分を苦しめていたものが。
 それがこうもまで醜態を曝す。
 そして、その命の秤を握っているのは――この自分なのだ。


(思い知れ――。思い知れ――!)


 歪んだ笑いを浮かべる宮田邑夫は。
 相手の顔面を踏みにじりながら、声を上げる。
 それは産声であった。
 これまで抑圧されていた自我の/育ってしまった暴力衝動の誕生。

 彼はそのまま、ヤミーと一緒になって。
 倒れた相手を、蹴り続けた。

 そこへ、闖入者が現れる。
 金髪の少年。宮田邑夫とは真逆で、活発で快活そうな印象を受ける少年。
 彼は、宮谷に――こう言った。

697: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 00:09:28.71 ID:+Gfzd9g9o

 須賀京太郎は、街をかけていた。
 あの後、江口セーラから貰った情報。
 それを――被害者がある程度の親交を持ったメンバーであることを――頼りに。残りの被害者を割り出した。
 仲がいいメンバーが襲われているのなら。
 いずれ、残った二人が襲われると。

 江口セーラとは二手に分かれて、残りの被害者候補の様子を見張る事となった。
 お互い何かあったときは連絡する、として。
 そんなときに。その少年を見つけようとしているときに。
 カザリがヤミーの気配を捉え、それに従ったところで。

 須賀京太郎は、その現場に居合わせた。

 茶髪の少年を殴りつけるカマキリヤミー。
 それと、その親らしき黒髪の少年。

 倒れた相手を執拗に蹴り続ける少年と、彼に従うように行動するヤミー。

 先ほど見た検察の見立てでは。
 攻撃を行っているのは――暴行の傷は――ヤミーからでのみであったが。
 ここに来て、その親も参加する事になっているらしい。


カザリ「……多分、ウヴァがどこかで見張っているだろうね」

デネブ「そっちは俺に任せろ!」

淡「……私は知らないけど」

カザリ「アクセルには連絡をしておくよ」


 三者三様の言葉を出す中。
 京太郎は、その少年にめがけて――言った。

698: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 00:11:04.33 ID:+Gfzd9g9o

1:「おい、それ以上やったら――そいつ死ぬぞ」
2:「危ないから、下がっててくれ」
3:「……やめとけよ、その辺で」
4:「……だっせえ」
5:「気持ちは分かるが……やりすぎだぜ、いくらなんでも」


↓4

703: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 00:55:44.88 ID:+Gfzd9g9o

京太郎「……やめとけよ、そのへんで」


 これ以上やったら、おそらくは死ぬ。
 ヤミーの攻撃だけで、既に意識を失っている者が多いのだ。
 そこに人間の攻撃が加わったのなら――外傷により死亡する確率が高まる。

 とにかく、これ以上続けさせたらいけない。
 お互いに影響を及ぼす事が分かっているから――だ。
 それも取り返しのつかない、そんな影響を。

 そういう訳で、声をかけた。


邑夫「五月蠅い! 俺の邪魔を、すんなよ!」

邑夫「お前に何が分かるんだよ! 俺は、こいつらにずっとやられてた!」

邑夫「だから、復讐して何が悪い! その力を手に入れたんだ!」

京太郎「……」

京太郎「俺は、『やめろ』っつったんだよ。聞こえなかったのか?」


 先ほど投げかけた、京太郎の言葉は最後通牒と同じだ。

 相手の判断能力や、冷静さがどの程度あるのか――なんてのを期待したわけではない。
 それならば、相手の良識を問うように、行為の危険性を告げるだろう。

 また、ただ、目の前の少年を被害者だとも考えてはいない。
 それならば恐らく、これから戦闘が起こるから離れるように伝えただろう。

 加えて、少年を侮蔑しているわけではない。
 それならばきっと、須賀京太郎は反射的に呟いていただろう。

 そして、彼に同情をしている訳ではない。或いは説得を期待はしていない。
 それならばもっと、彼を思いやった言葉を掛けていただろう。

 須賀京太郎の言葉は、ただ、やめろというそれだけだ。
 彼にもなにがしかの事情はあったのだろうとは思っている。
 その復讐が正当であるのか、不当であるのかは考えていない。
 そこまで考える余裕などない。いや、考えてはいるが、この場では役に立たない。
 正当だと思うのなら――彼の行為を見過ごすのか。
 不当だと思ったから――彼の行為を阻むのか。
 そんなのは、正直関係なかった


 誰かが拳銃を以って、他人を殺傷せしめんとしている。

 だから止めた。理由や或いはそこにある善悪など関係ない。
 ただ、止める。それだけだ。

 それ以上彼の人生に立ち入るつもりなどない。また、立ち入っても京太郎は責任など取れない。
 だから、やめろと言う事しかできないのだ。
 したり顔で近付いても、それ以上何とかする事など不可能だ。
 彼の問題に頭を悩ませても、答えが出るとは限らない。
 故に、そのような方面の言葉はかけない。かけてもそれ以上はどうしようもなく、ただ薄っぺらになるだけだから。

 ただ、ヤミーは危ない。
 だから止める。それだけは確かな事である。
 

704: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 01:08:46.65 ID:+Gfzd9g9o

 他人の人生を背負う事など出来ない。
 よしんば背負ったとして、その人の自立する意志などはどうなってしまうのか。
 結局は遣り過ぎた覆いのように成長を妨げやしないだろうか。
 そのあたり、考えても答えは出ない。

 救うとかそんな大層な事が自分にできる――なんて思ってはいない。
 精々が、分かりやすい脅威から誰かを護る。何かを阻む。
 自分の力では、出来てその程度であろう。

 或いは――本来なら。
 須賀京太郎とて――時間があるならば、親しいならば、相談に乗って共に進む道を考えたかもしれない。
 だが、そうではない。
 ここには緊急性がある。
 故に、そんな言葉以外は思い付かなかった。


邑夫「……ッ。お前、俺の邪魔をするつもりなのかよ! クソッ!」

京太郎「……」

邑夫「アイツもだ! アイツもやれよ!」

カマキリヤミー「……オーズ」

カマキリヤミー「コアメダル、渡せ」

京太郎「……言ったからな、やめとけって」

京太郎「カザリ」

カザリ「はいはい」

カザリ「ウヴァが見張ってるかもしれないけど……まあ、その頃にはアクセルが来るんじゃないの?」

カザリ「だから、気にせず戦っていいと思うよ」


 そう言って、ちらっと大星淡を眺めるカザリ。
 一応の備えはある。だから、そう言ったのだろう。


淡「……私の手、煩わせないでよ?」

デネブ「須賀、応援してるぞ!」

京太郎「……分かってる。あと、どーも」

カザリ「ウヴァの生み出したヤミーは、ウヴァよりも頭がいいから気をつけてね」

カザリ「やたらと攻めては来ないと思うけど、君の事を倒せそうだと思ったら攻撃的な姿勢になるだろうし」

カザリ「攻撃を受け続けたんなら、防御を意識し始めるだろうね」

京太郎「……分かった」

705: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 01:16:36.73 ID:+Gfzd9g9o
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:30
HP:47/47
スタミナ:45/45
気力:72/72
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加

ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター:高速を得る

クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ:レンジを【近距離】に変更
バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする



                      VS


【カマキリヤミー】
欲望値:70
技能:37
HP:52/52
スタミナ:52/52
気力:50/50
ATK:37
DEF:37
レンジ:近距離~遠距離
・ヤミー:ダメージを受けるごとに、HP・スタミナそれらの上限値をマイナスしていく
・ヤミー:HP・スタミナの補正値(コンマの部分)を親の欲望値と同値とする。
     また、欲望値の10分の1、ATK・DEF・戦闘補正に+(+7)
・ヤミー:ダメージを受けるたびにそれと同じ枚数のメダルを掃き出し、戦闘終了と同時に、欲望値の値の分、メダルを吐き出す

706: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 01:18:05.41 ID:+Gfzd9g9o
直後、戦闘距離判定

1~3:至近距離
4~6:近距離
7~9:中距離
0:遠距離

725: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 11:11:52.09 ID:xxCD+jDdo
それでは、京太郎のスタートフォームを設定してください



↓3

730: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 11:25:13.11 ID:xxCD+jDdo
>>728の選択

京太郎「カザリ、大星……下がってろ」

カザリ「勿論、言われなくても」

デネブ「二人は任せてくれ!」

淡「で、やっとこれから……その強さの証明をしてくれるの?」


 口を尖らせる大星淡。
 見せると大言を発してから、既に数日が経過。
 いい加減、早くしろ――という事なのだろう。退屈が過ぎたと言わんばかりの声色だ。


京太郎「……さあな。そんなもん、わかんねーな」

京太郎「この瞬間は、その為に戦うんじゃない。お前に見せる為に戦うんじゃない」

京太郎「あのヤミーを止める――そのために俺は戦う。全力で!」


 誰かに証明するために戦うというのは不得手であった。
 以前の自分はどうか分からないが――今の自分にとってそれは些か難しい/無意識的に忌諱する事。

 誰かに見せられるほどの力がない。
 そんな事を言っておいて失望されたくない。
 それが怖い――そういうのがあるのだ。

 どうしても、見せびらかす――という事に躊躇いがあり。
 証明するために戦うと言い出したのは、そうしなければ大星が安心できない――つまり須賀京太郎が原因となって彼女の人生が歪むから。
 それが怖かった、だから、そう似合わない事を言った。


 言ってしまった以上はそれを果たそうと考えていたが、事ここに相成っては別だ。
 誰か人間の命がかかっている。
 そして、それをどうにかできるのは自分しか――正確には大星もいるが除外だ――いない。

 そんな場でどうして、証明するために戦うなどと嘯けるか。
 弱いのだ。いくつの物事にも気を割ける余裕など、存在しない。
 今はただ……全力で、真剣に――目の前のヤミーを止める。

 その事こそが京太郎が行うべき事。
 その過程で、まあ、副次的に強さの証明にもなるとは思うが。
 今大事なのは、そこではなかった。



京太郎「――変、身ッ!」


 ――タカ! ――カマキリ! ――チーター!

731: 1 ◆JFKvgkZqVmG3 2013/02/11(月) 11:29:33.98 ID:xxCD+jDdo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:47/47                            HP:52/52
スタミナ:45/45                  VS     スタミナ:52/52
気力:72/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

>須賀京太郎の行動をお書きください ↓3


  30 + コンマ +10  VS 37 +コンマ +7

736: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 11:42:22.28 ID:xxCD+jDdo
>#先ずは様子見ヤミー
>行動指定なし 通常方針

オーズ:30+16+40+10=96
カマキリヤミー:37+100(98)+7=142
ダメージ:(3+3)+46/5+37-40=13ダメージ! クリティカルにて2倍!

>オーズに26のダメージ!

>カマキリヤミーはスタミナを9消費!
>オーズはスタミナを1消費! 気力を40消費!



【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:21/47                            HP:52/52
スタミナ:44/45                  VS     スタミナ:43/52
気力:32/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

740: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 11:49:25.10 ID:xxCD+jDdo

京太郎「……行くぜ」


 両手を地について、クラウチングスタートを始めようとしたその時。
 位置関係に気付いた。
 意識しているのか、それとも無意識的なのか――おそらくは後者だ。
 ヤミーの親が、その隣にいる。

 チーターの脚力を以って接近し、すれ違いざまに切りつける。
 ブレーキが聞きづらいが故の戦法である。
 だが、これでは――この分では。
 下手をすれば、あのヤミーの親をその走りに巻き込んでしまうかも知れない。そう思えた。
 ならば、正着のルートはどこだ。巻き込まずに済む、正しい道はどれだ。
 集中して、それを探ろうと試みる。

 それは――僅かな逡巡だったが。
 それでもまだ戦いに慣れたとは言えない京太郎の、思考による停止時間は長く。
 それを見逃すカマキリヤミーでも、なかった。


 五刃。エネルギー波が迫る。
 咄嗟に展開したカマキリソードで受け止めようと試みるも、姿勢のために、受け止めきれず、避けきれない。


邑夫「はは、いいぞ! 俺は無敵だ!」


 笑いを上げるヤミーの親。
 力に酔っていた。自分が作り出したものだとしても、積み上げたものではない力に。


京太郎(――)


 とはいえ、今の一撃で少なからずダメージを負ったのも事実だ。
 カザリの忠告からするなら。
 カマキリヤミーは、攻めの姿勢を取り始めるところだろう――。

741: 1 ◆2O9UvwLtSer3 2013/02/11(月) 11:50:33.29 ID:xxCD+jDdo
【オーズ タカキリーター】  須賀京太郎          【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:21/47                            HP:52/52
スタミナ:44/45                  VS     スタミナ:43/52
気力:32/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

>須賀京太郎の行動をお書きください ↓3


  30 + コンマ +10  VS 37 +コンマ +7

749: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 11:58:50.38 ID:xxCD+jDdo
>1#迫りくる怒涛の攻撃ヤミー
>攻撃

オーズ:30+22+10=62
カマキリヤミー:37+29+7=73
ダメージ:(3+3)+11/5+37-40=6 攻撃×攻撃で4倍!

>オーズに24のダメージ!

>オーズはスタミナを4消費!
>カマキリヤミーはスタミナを4消費!

>オーズのHPが0になりました!


【オーズ タカキリーター】  須賀京太郎          【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:0/47                             HP:52/52
スタミナ:40/45                  VS     スタミナ:39/52
気力:32/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37

757: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:05:24.80 ID:xxCD+jDdo
それじゃあ判定っと


1~20:クワガタメダルを分捕るウヴァさん
21~60:そのままオーズ敗北のみ。ウヴァさんは間に合わない
61~99:伊達さんマジ天使

ゾロ目:デネブがラストダメージを肩代わり(ただしそれで負けたら淡の好感度が……)


↓3

774: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:25:11.10 ID:hh4+J70Ko
>>771の判定:90

邑夫「そうだ! そのまま、殺せよォ!!」


 親の欲望が増加しているのだろう。
 カマキリヤミーの攻め手の、威力が増す。
 エネルギー刃にセルメダルが消費される傍から、チャージされる。

 受け止めきれない。
 捌き切るのも、難しい……それに。
 いくらデネブがいるとは言っても、これを果たして背後に反らしていいものだろうか。
 そして、ここで前に踏み出せるのか。アイツを巻き込みはしないだろうか。ヤミーの親を。

 そんな迷いが足に絡み付く。
 強くなった気ではいたが。だが、逆に。
 それが故に、余計な事を考えてしまって――戦いに集中ができない。

 弱いからこそ、前に進むしかなかった。
 何も考えずに出来る事だけを。考えている余裕などなくただ立ち向かう。
 半端に強くなったら、これだ。
 これじゃあ正しく、大星淡の言うとおりではないだろうか――。


京太郎「ぐ、ぁ――」


 そして止めとばかりに攻撃を受けて、オーズの変身が解除されてしまった。
 倒れ伏す。メダルは無事だ。
 だが、これでは……。


淡「……やっぱ、期待した私が馬鹿だった」

淡「最悪」


 苦々しく吐き捨てて。それから、カードとベルトを取り出す大星。
 彼女がこちらを見る目は、虫けらを見るのと一緒だ。
 いや、虫けらならまだいいだろう。
 果たして人が虫に感慨を抱くか否かという話であるが――大方の人間は気にも止めない。

 だが、これは違う。
 ハッキリと嫌悪。そしてすぐさまそれは、憎悪と変わるだろう。
 そうして、大星がライダーに変身しようとしたときに。

 突然の銃声が響き、ヤミーの身体からコアメダルが飛び散る。


明「おーおー、やってるねえ」


 あれは……。
 保険医の、伊達明先生だろうか。
 見慣れない銃を構えて、ヤミーへの射撃を続ける。
 そうして、その親からヤミーを引きはがした。


憧「生身でバースバスター使うって……どうなってるのよ、ホント」

777: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:34:50.42 ID:FneyiQ5yo

明「悪いけど、邪魔させてもらうぜ」


 そう、笑いながら。
 断続的にそのバースバスターでの射撃を続ける伊達明。
 零れ落ちたセルメダルの一枚を拾うと、後ろへと指で弾いた。
 そこに居るのは、これまた例の銃――バースバスターというのか――を所持した、新子憧。


憧「ちょ、ちょ……っ! 危ないじゃない!」


 取りこぼしそうになったメダルを掴みながら、声を上げる新子憧。
 普段との違い、伊達明との違いを上げるならば。
 見慣れないベルトを腰に巻いている事ぐらいだろうか。


明「あ、悪い悪い」

明「で……新子ちゃん、準備はいい?」

憧「だ、大丈夫よ! ……大丈夫、です」

明「だから敬語なんていいって」

憧「いやまあ……はい」


 喋りながら。それでもヤミーの親に当てないように注意を払う伊達明。
 そして、セルメダルを一枚手に取って、


憧「――よし。大丈夫、あたしならやれる」

憧「変、身っ!」


 その震えを殺すように息を吐くと、ベルトの溝へと挿入。
 それから、まるで児童用玩具のような取っ手を捻る新子憧。
 直後――カプセルがごとき球体が彼女の体に展開して。
 そして、ライダーへと姿が変わる。


カザリ「……なに、あれ?」


 カザリの疑問に答えるように。
 新子憧に変わって、伊達明が答えた。


明「――仮面ライダーバース。よろしく!」

785: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:46:06.54 ID:FneyiQ5yo

 仮面ライダーバース。
 聞きなれない単語だ。だがそれよりも。

 また、敗北してしまった。
 強くなったと、そう思っていたのにこれだ――。
 その事が、胸に伸し掛かる。

 結果的に、伊達明と新子憧の登場で大星淡が変身する事はなかったとしても。
 須賀京太郎が、大星淡を裏切ってしまった事には変わりない。
 それなのに、ここでこんな。

 醜態を曝していて、良いのだろうか。


 後から来た彼女に任せて。
 ただ情けなくその場に倒れていて、それでいいのだろうか。

 誰かに――この自分の尻拭いをさせて。
 それを是とできるのだろうか。

 ……こんなところでただ、倒れていて。
 それを、須賀京太郎は――受け入れられるのか。


京太郎「……く、そ」

京太郎「……違う。まだだ、まだ」

京太郎「俺は、こんなんじゃ……!」

京太郎「オーズの力に頼っている、それだけ、じゃねえか……!」


 それでは一体。
 ヤミーの力に溺れる目の前の、あの親と。
 一体、何が違うと言うのだろうか。

 ……許せない。
 そんな自分が。また弱くなってしまった自分が。
 弱い事を肯んずる自分が、何よりも許せない。


京太郎「ぐ、ぅ……!」

カザリ「ちょっと、オーズ!?」

淡「……あんたの出番は終わったから、寝てれば?」

京太郎「――まだだ、まだ……ッ」

京太郎「俺は、何一つできや、しない……!」

京太郎「何も、これじゃあ出来ていないじゃねえか……!」


 たとえ身体が動かなくなっても。
 まだ考えられるのならば、動け。

 そう、念じた。

786: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:48:20.80 ID:FneyiQ5yo
>伊達明、新子憧の登場により特殊イベントが発生します

>戦闘敗北はしましたが、残り気力値を消費して、HPに換算する事が可能です

>気力を1残してHPに換算します

>それでもよろしいでしょうか?


Y/N


>Nの場合、1残さない。20使うなど

>そのような選択が可能です



↓3

791: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 12:59:32.71 ID:ttheAxk1o
>>789の選択:Y

京太郎「――まだだ。まだ、幕は下りてない」

京太郎「そいつの相手は、俺がする……!」

京太郎「だから、あんたらは下がっててくれ……!」

京太郎「そこを、退いて……くれ!」


 体中が嫌な音を立てるが。それよりも尚嫌なものがある。
 この自分の為に。誰かが犠牲になる事。
 そんな重さを背負えるほどの力は、京太郎にはない。

 だから――それが嫌だったら。
 もう、立ち上がるしか……ないじゃないか。

 自分の為に大星淡が、生活を犠牲にして戦うのも。
 あれほどまでに京太郎に怯えていた、手の震えを隠せない新子憧が戦うのも。
 そのどちらも許したのなら。
 自分自身が、許せなくなる。


カザリ「はぁ……君に死なれても困るんだけどさ」

カザリ「まあ、止めてもどうせ……戦うって言うよね?」

京太郎「当、然……だろ」

カザリ「……はぁ」

カザリ「いいよ、好きにしたら? どうせ戦うのは君だし」

カザリ「ただし、絶対にメダルを取られないでよ? 今回だけだから」


 そう呟いて、カザリがメダル2枚を取り出す。
 猫系のメダル。カザリのコアメダル。
 これは確かに、一蓮托生だろう。
 そしてカザリは、こっちの我儘に付き合ってくれる――らしい。


【今回に限り、カザリはコアメダルを2枚貸し出してくれます】
【須賀京太郎の気力が31減! HPが31上昇!】
【スタミナはそのままです!】

792: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:01:22.45 ID:ttheAxk1o
>>790
クリティカル出しても確定じゃないね。ただ、コンマが100でダメージが2倍になる
だから、その被害を減らそう(或いは潰そう)として気力を使用するのは、まあありっちゃあり

795: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:12:09.39 ID:ttheAxk1o

憧「……伊達さん」

明「なに、新子ちゃん?」

憧「退いてくれって言われてるんだけど、どうしたらいい……んですか?」

明「んー」

明「医者としては止めたいところなんだけど、ありゃ……止めても聞きそうにないし」

明「援護射撃ってのは、どう?」

憧「あ、はい……。分かっ……分かりました」

明「間違っても彼に当てちゃ駄目だぜ?」


 そんな伊達明の揶揄(ジョークだろう。憧の気持ちをほぐすために)を受けながら、新子憧は考える。
 正直、助かった。
 いくら覚悟を決めたとはいっても、やはりあんな怪物相手に戦うと言われたら緊張する。
 はっきり言ってしまうなら、まだ怖い。

 そういう意味でオーズ――須賀京太郎の言葉というのは、憧としては嬉しい事であったりする。
 だけど同時にやはり、心配する。
 あれだけの傷を負って立ち上がって彼は大丈夫なのかというの。

 そして――逆に。
 それだけの傷を受けて尚立ち上がれる彼の目が。
 何とも、恐ろしい。有り体に言うなら狂人のような印象を受けるのだ。

 ただ、ありがたいのは事実であるし。
 それにそうして彼の言葉に安心して、その提案を受け入れようとしている自分がいる事。
 故に口には出さないが――。

 やはり、どことなく、怖い。



【新子憧と伊達明が援護射撃をしてくれます】
【自らが出したコンマの大小どちらかの数字が、追撃/軽減ダメージとして働きます】

797: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:15:38.67 ID:ttheAxk1o
【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                             HP:52/52
スタミナ:40/45                  VS     スタミナ:39/52
気力:1/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37





それでは、京太郎のスタートフォームを設定してください

>現在の距離は【遠距離】です
>黄色いコアメダルが2枚まで使用できます


>使用可能なコアメダルと組み合わせについては以下

タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加

ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター:高速を得る

クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ:レンジを【近距離】に変更
バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする



↓3

803: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:22:33.83 ID:ttheAxk1o
>>800の選択:ラキリーター


京太郎「……悪い」


 カザリからメダルを受け取って、ドライバーに挿入する。
 痛みと恐怖で手が震える。
 このまま戦ったのなら、死ぬかもしれない。
 先ほど受けた苦痛が、忘れられない。

 だとしても――ここで戦いから逃げ出して。
 すべてを恐れて、自分自身に胸を張れずに生きていく。
 その事の方が、何倍も怖かった。


京太郎「……変、身!」


 ――ライオン! ――カマキリ! ――チーター!



京太郎(死ぬのとか、怖すぎるけどよ……)

京太郎(それでも……そうだとしても、俺は……!)

京太郎(負けたく、ない……ッ)

804: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:26:29.71 ID:ttheAxk1o
>>802
ま、まあ……うんほら、パラレルって事で……うん
ああ……せやな。そうだよこれ……ああ……ミスやな。コアメダル増やすイベント入れるわ……
よく言ってくれた。ハッピーバースデイ!



【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                             HP:52/52
スタミナ:40/45                  VS     スタミナ:39/52
気力:1/72                           気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>【仮面ライダーバース】 新子憧の援護
>伊達明の援護により、コンマ値の大小どちらかが追撃/軽減ダメージとして適用されます

>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

>須賀京太郎の行動をお書きください ↓2


  30 + コンマ +10  VS 37 +コンマ +7 -(ライオンの効果)

809: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:34:09.99 ID:ttheAxk1o
>方針未設定の為、全快の方針継続
>ヤミーは攻撃方針

オーズ:30+93+10=133
カマキリヤミー:37+71+7-12=103
ダメージ:(2+2)+30/5+40-37=13 攻撃×攻撃で4倍! 更に9の追撃ダメージ!

>カマキリヤミーに51のダメージ!

>京太郎はスタミナを18消費!
>カマキリヤミーはスタミナを14消費!


【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                            HP:1/52
スタミナ:22/45                 VS      スタミナ:25/52
気力:1/72                            気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>カマキリヤミーの残存HPが1となったため、次回ラストターンです!

817: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:47:02.31 ID:ttheAxk1o

 ――一因を上げるとするならば。それは死だった。


 自らを死の気配が覆った時。
 須賀京太郎はそれに対して恐怖した。


 恐怖とは本来――生き残るためにあるものであるが。
 しかしそれとは対照的に、いかなる不思議か――身体は恐怖によって硬直する。
 硬直した体からは柔軟性が失われ、必要以上の衝撃を負い。
 また、逆に体から力が抜けきってしまえば、そのまま嬲り殺されるしかない。

 実に――不思議なメカニズムだ。
 恐怖して知る事で生存を上げようと言うのに、恐怖それこそが生存の足を引っ張ってしまっている。
 これではあまりにも、矛盾しているだろう。

 だがこれを――個の生命ではなく。全体の生命として考えた場合。
 このメカニズムは、実に合理的なものとなる。

 恐怖を知って尚、立ち上がれる。
 恐怖を受けるほどの場面に遭いながらも、生き延びられる。
 それは――生物として、遺伝子として、優秀とは言えないだろうか。
 つまりは恐怖とは、人間と言う種自体が用意した、自然淘汰である。

 恐怖を覚えぬ方が、個の生き残りはできる。
 だが種としては脆弱となる。恐怖を覚えぬがゆえに全滅する事もあり得る。
 これはセーフティにして、より優れた個体を選別するためのシステムなのだ。

 そして――その観点から考えるに。


京太郎「――――ッ!!」


 この須賀京太郎は、実に生命として優秀であった。


 常に恐怖を抱きながら、それでも恐怖に囚われずに前に進む事が出来る。
 江口セーラがそう評した彼は、全力でヤミーを攻め立てる。

 余計な事を考えないと言いながらも。
 その実、彼は囚われ過ぎていた。
 ヤミーの親の境遇。大星淡との約束。
 強くなった自分への自信、また、本当に強くなったのかという猜疑心。

 そんな考えが頭を巡っているがゆえに。
 力としては下であった以前よりも、須賀京太郎は弱かった。


 だが、死に直面する事で。改めて恐怖する事で。
 須賀京太郎の頭には、それしかなくなった。

 ――死にたくない。そして、誰かが自分のせいで傷付くのが嫌だ。

 図らずも彼の敗北は。生命力の低下は。
 却って、彼自身の強さを高める結果となっていた。

819: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:57:27.38 ID:ttheAxk1o

京太郎(こんなところで……)

京太郎(負けたままでいて、いいもんかよ……!)


 それでもありがとう、と。
 あの時、守りきれなかった少女に言われた時。京太郎は何を思ったか。
 自分にそれはふさわしくないと思いながら。
 同時に、今度こそは胸を張ってそれに応えられるように。笑顔で受け取れるように。
 強くなりたい――と願った。

 ならば、何を余計な事を考えていたのだろうか。
 強くなり、今度こそ護る――それでいいじゃないではないか。


京太郎「オ、ラァッ!」


 大星淡は言い方にこそ難がある者の。
 それでも言っている事は至極当然な事で、彼女の置かれた状況を鑑みるに、そんな態度は妥当であろう。
 そう言ってしまうのも仕方がないのだ。
 突然、ライダーの力を手に入れただけの少女なのだ。巻き込まれただけの彼女。
 そこらにいる、普通の女の子と変わりはない。ただ、過酷な運命を押し付けられただけ。


 であるが、故に。
 そんな彼女を護らなければならない。
 それこそが今、京太郎がするべきことだ。


京太郎(負けられない……ッ!)

京太郎(ここで、倒さなければなんねー……ッ!)


 幾条もの剣戟が、ヤミーの体を攻め立てる。
 その度に零れるセルメダルを、カザリが回収する。


京太郎(相手はどのみち、ここで一撃でも喰らったのなら終わりだ)

京太郎(だからきっと、全力で攻めてくる)

京太郎(全力で攻めの姿勢で、攻撃してくる――筈だ)

京太郎(糞っ……怖えぇよ)

京太郎(だけど、俺は……それでも負けられない……!)

京太郎(いや――――勝つ!)

820: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 13:58:29.91 ID:ttheAxk1o
判定。須賀京太郎気力上昇値

1~20:気力が15回復
21~50:気力が30回復
51~80:気力が45回復
81~99:気力が55回復

ゾロ目:気力全快+そのゾロ目の数だけ上限値にプラス(33なら3、00なら10)


↓3

825: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 14:05:48.53 ID:ttheAxk1o
>>823の判定:58

気力+55

ステータスは以下のように変更されます




【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                            HP:1/52
スタミナ:22/45                 VS      スタミナ:25/52
気力:56/72                            気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37

826: 1 ◆1rokEwxtC/Xp 2013/02/11(月) 14:07:03.85 ID:ttheAxk1o
【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                            HP:1/52
スタミナ:22/45                 VS      スタミナ:25/52
気力:56/72                            気力:50/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

>須賀京太郎の行動をお書きください ↓2


  30 + コンマ +10  VS 37 +コンマ +7 -(ライオンの効果)

 

837: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 14:29:52.44 ID:ttheAxk1o
>#攻撃全使用50ヤミー
>攻撃方針、集中50
>ミスへの指摘の為、コンマは>>827-829のうちの最大値87を適用!

オーズ:30+87+10+46=183
カマキリヤミー:37+85+50+7-15=164
ダメージ:(3+7)+19/5+40-37=17×2で34ダメージ!

>更にバースの援護により、8ダメージ!
>カマキリヤミーに42のダメージ!

>オーズはスタミナを8消費、気力を56消費!
>カマキリヤミーはスタミナを16消費、気力を50消費!



【オーズ】  須賀京太郎                    【カマキリヤミー】
技能:30                              技能:37
HP:31/47                            HP:0/0
スタミナ:14/45                 VS      スタミナ:9/9
気力:0/72                            気力:0/50
ATK:40                              ATK:37
DEF:40                              DEF:37


>レンジは【遠距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

>ヤミーの撃破により、欲望値と同値にヤミーのセルメダルを換算! 70枚です!
>ダメージによりヤミーが落としたセルメダルは52枚!
>合計、122枚のメダルが発生

>ただし今回は余裕なく勝利したために、会長との約束が適応!
>52枚は既にカザリに吸収されている為、70枚を振り分け!
>ヤミー撃破により、21枚。ヤミーへのダメージにより52枚!
>合計、73枚のメダルを手に入れた!

842: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 14:46:47.87 ID:ttheAxk1o

京太郎「ゥ――オラァ!」


 攻めの姿勢になったカマキリヤミー。
 向かってくるその足を、チーターの足で浚う。
 泳いだ上体目掛けて――――蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り/蹴り。

 踏ん張りきれず、弾き飛ばされるカマキリヤミーの――。
 その先へと、チーターの脚力で回り込む。

 吹き飛んだそのところを待ち構え、上空へと蹴り上げ。
 あまりの衝撃に、大量のメダルの塊が零れ落ちる。

 そのすべてを足場に、ヤミーの元まで駆けあがり――そして、


京太郎「こ・い・つ、で――――ッ!」


 トドメとばかりに右一閃+左一閃=二閃。
 それでもって、ヤミーをただのメダルの塊へと変貌させる。

 何とか、勝った。
 チーターの足で軽やかに――とはいかずとも着地を済ませた京太郎は、己の両手を見た。

 震えている。
 倒してから漸く血液が戻ってきたとばかりに、痺れと共に怖気が背筋を這い上がった。
 それから、忘れていた体へのダメージを思い出した。

 そう言えば、一度完膚なきまでに痛めつけられていたのだったか。

 フラリと、体が倒れ込む感覚を覚えたときには、遅い。
 須賀京太郎の身体はバランスを崩していた。

 これ、変身が解除されて、生身で倒れて頭でも打ったら大変な事になるのではないか。
 そう思っても、体は動かない。
 そこに――

843: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 14:47:59.14 ID:ttheAxk1o

1:肩を貸すカザリ
2:肩を貸す淡
3:肩を貸すセーラ
4:肩を貸す憧
5:肩を貸す伊達さん


↓4

852: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:01:11.94 ID:V6yBASfNo
>>847の選択:2

 ――その時、倒れそうになった京太郎の体が、支えられる。。

 誰だ、と思った瞬間、ふわりと何かが香ってくる。
 淡い紅色の花を思わせる、シャンプーの匂いだ。
 それから、金髪が目に入った。
 これは――


淡「……馬鹿じゃないの、そこまでボロボロになってさ」


 大星、淡だった。
 仕方がないとでも言いたげに、京太郎の肩を支えている。
 頭が一つ分ほど下。肩は勿論、それより下。
 本当に、倒れるすんでのところで支えられた――という様態だ。

 何故、と思う前に大星淡がこちらを見上げてきた。
 上目づかい。顔が近い。
 思わずのけぞりそうになって――敵意からの反射的な抵抗と感じたのだろう。
 それを察した淡の腕に力が入った。

 改めて見る。その目には、先ほどまでのような憎悪や嫌悪は感じられない。


淡「やっぱり、弱いじゃん。ほんっとに弱い。全然イケてない」

京太郎「……ああ、分かって――」


 本当ならば。ここまで追い詰める前に倒していただろう。
 江口セーラ。神代小蒔。それにあの手際から考えて、大星淡は更に上の実力を秘めているだろう。
 だから、言われるまでもなく。弱いと、自覚している。

 分かっている。
 そう言おうとしたところに、大星淡の言葉が被さった。


淡「――まあ、その、根性だけは認めてやってもいいかな」

淡「弱いにしても。ほんっとーにどうしようもなく弱いにしても」

855: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:10:48.57 ID:V6yBASfNo

淡「それより、早く自分で立ってよ。重いから」

京太郎「あ、ああ……すまん」

デネブ「淡、もっと素直にならなきゃ……」

淡「――五月蠅い、デネブ!」


 デネブが発した一言と共に飛ぶ、蹴り。
 それから、京太郎を迎えに来た――というかメダルを回収にきた――カザリへと押し付けると、
 大星淡は、デネブへの攻撃を再開する。

 まあ、なんというか一瞬ではあるが……。
 少なくとも、敵意はなくなった――という事でいいんだろうか。評価は変わらないにしても。


カザリ「まったく……こうなる前にちゃんと倒してよね」

京太郎「ああ、悪い……」

カザリ「それにしても……ウヴァのヤツ、来ないなんてどういう事かな」

京太郎「案外、隠れてるところを……セーラ先輩にやられてたりして」

カザリ「……ウヴァだし、ありそうだね」

カザリ「まあ、流石にこうもライダーが揃っているところに突っ込んでは来ないだろうね」

カザリ「来るとしても、他のグリードと一緒とかさ」

京太郎「……やっぱり、状況は悪いままかよ」

カザリ「もっと安定して勝てるようになると嬉しいんだけどね」

カザリ「まあ、メダルも手に入ったし……今回は一応許しておくけど」

京太郎「……ああ、悪かった」

京太郎「次はこうならないように、頑張るよ」



857: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:18:53.13 ID:V6yBASfNo

邑夫「……なんで」


 そんな二人の背中にかけられた、声。
 髪を振り乱して、幽鬼のような表情の少年――宮田邑夫――だ。
 そう言えば、彼は、ヤミーの親だったか。


邑夫「どうして、俺の邪魔、するんだよ……!」

邑夫「クソッ! 俺が復讐して何が悪いんだよ!」

邑夫「お前だって同じだろ? あの化け物みたいな力を手に入れて!」

邑夫「それで、どうして俺がやったら駄目なんだよ! なんで俺の邪魔をするんだよ!」

邑夫「糞……ッ! やっと、やっと開放されると思ったのに……!」

邑夫「俺は、力を手に入れたと思ったのに……!」

邑夫「なんでなんだよ……! どうして……!」


 髪を振り乱して叫ぶ少年。
 カザリは興味なさげ――と言うか邪魔するようなら殺しでもする――という目を向けるし。
 淡とデネブは、冷めた目を向ける。
 バース――新子憧――と伊達明に関しては不明。カザリの影で、見えなくなってる。

 つまりはこれは。
 京太郎が答えるべき問いかけなんだろう。

858: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:22:38.04 ID:V6yBASfNo


1:「……そんなの、俺が知るかよ」
2:「……さあな。違いなんて、ないんじゃないか」
3:「……貰いもんに頼るだけだから、悪いんじゃねーのか?」
4:「……お前は、やりすぎてた。そんだけだ」

↓4

863: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:39:35.14 ID:hEep0bgFo
>>862の判定:2

京太郎「……さあな。違いなんて、ないんじゃないか」


 京太郎は自分自身のエゴの為に戦っている。
 自分の怖さを消したい。ただそれだけの為に、オーズの力を利用している。
 自分で得た力ではない。巡り合わせで、たまたま手に入った力で。

 目の前の少年も同じく、エゴの為に戦った。
 自分を脅かすものを取り除く為に、ヤミーの力を利用した。
 こちらも京太郎と同じく、偶然自分がありついただけの力でそれを為した。

 どちらも本質的に、違いはないだろう。
 ただ、須賀京太郎が勝った。それだけの話だ。


 あの会長風に言うのならば。
 或いはカザリから風聞した王のように言うのなら。
 欲望が強いから――勝った。
 そうなるかも、知れない。

 自分の恐怖を押さえたいと言う京太郎と。
 取り除いてほしいと願った少年と。
 敢えて違うとするならば、その欲望の大きさだけだったのかもしれない。

 それに、思う。
 須賀京太郎は、一度はそれに負けている。
 最後だって、紙一重であった。
 故にその欲望の大きささえも、同じなのかもしれない。


 だから、それしか言いようがなかった。
 どちらも同じものである――としか。

 慰められるほど彼に興味を抱いてはいないし。
 教訓を与えられるほど、京太郎は優れている訳ではない。
 そこまで、彼の人生に足を踏み込む事なんて、そんな偉そうな事は出来ない。


 ただ、京太郎は自分の恐怖を消すために。そしてカザリとの約束の為にヤミーと戦い、勝利し。
 彼は、己の脅威となる者を取り除くために、ヤミーを利用して、敗北した。

 勝ちと負け。それだけの話。
 それ以上を語る言葉は、京太郎の中にはなかった。

865: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:51:19.80 ID:hEep0bgFo

 敢えて言うとするなら――。

 両者は本質的には一緒だ。
 だけど、もたらした結果は向こうも知っての通り、異なる。

 故に、そこからは京太郎に訊かずに、自分で考えてほしい。
 そういう意図も込めていた。
 受け入れられるか否かは分からないが、一応、そうとだけ言っておいた。

 それきり、話は終わりだ。
 淡との話はついたし、あとはセーラを待ち。
 それと、新子憧と伊達明について事情を聞かなければならないだろう。

 やる事は――まだ――。


京太郎「……ッ」

カザリ「無理しないで、今日は休んだら?」

京太郎「せめて、セーラ先輩……待たないと、な」

カザリ「はいはい。倒れても知らないけど」

京太郎「伊達さんと、新子さん……」

京太郎「悪いけど、明日話したいんだけど、いいか……?」


 そう聞いたきり。
 答えを待つことなく、須賀京太郎の意識は――闇の中に投じられていった。


866: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:52:23.39 ID:hEep0bgFo





        「強さと弱さと戦う意思」



                              B-Part 終了


←To be continued...

867: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 15:53:48.53 ID:hEep0bgFo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:31
HP:47/47
スタミナ:45/45
気力:72/72
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

タカ:トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加

ライオン:ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ:タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
   グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター:高速を得る

クワガタ:レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ:レンジを【近距離】に変更
バッタ:戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする

869: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 16:02:58.49 ID:hEep0bgFo

【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ああ……またこうなった」(→一応の協力関係・もう少し一緒に居てもいいかな)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「大丈夫です、プリンはまだありますから!」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「あー、逃げられたわ。マキシマムドライブ決まらへんなぁ……」(→協力関係・好感が持てる人物)

⑤大星淡  (←一応……認められたって事か?)
「ちょ、ちょっと……どうしたの!? で、デネブー!」(→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね)

⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「ちょ、ちょっとこれ……伊達さん!」 (→警戒・正直あれって異常よね?)


その他/ライダー関係者
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係・気を許してはいない)
 ・伊達明  (←何で校医の人が……?)

⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
 ・鷺森灼   (←胸を張って受け取れるようになりたい)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・白水哩   (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
 ・佐々野いちご  (←杞憂ならそれで……いいよな)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】
【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【佐々野いちごにカンドロイドの監視をつけていますが、何も起こりません!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【須賀京太郎は、会長が契約の穴に気付きながら放置している事を知りました!】
【セルメダル――合計、128枚】

887: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 19:32:48.73 ID:GKYW/eoJo





         「恐怖と勇気と???」



                              A-Part 開始


890: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 19:42:29.65 ID:GKYW/eoJo

 ――あれはいつ頃だっただろうか。


 公園のベンチ。若草の絨毯が波を作る。
 まだ肌寒い空気。しかし柔らかな陽気。


「おい、――、――ってば」

「あっ、――ちゃん」


 その夢の中の彼女(……)は、文字の林に取り込まれていた。
 彼(……)は、悪戯っぽく笑うと、幾度目かの呼びかけで顔を上げた彼女の頬に、片手を突きつける。
 握られていた片方のジュース缶が、彼女の頬に水滴をまぶす。


「わっ、冷たいって――ちゃん!」

「俺に買い出しに行かせて、本を読んでるのが悪い」

「……だって――ちゃんからジャンケンしようって言ったんじゃ」

「おいおい、だからって本を読んでていいなんて言ったかよ?
 俺が呼びかけても気付きもしねーし。手ェ、冷たくなっちまったんだぜ」


 ほら、と。
 白くなった指先で、彼女の頬をつまみ上げる。
 ひゃっ、という声と共に、片側だけが吊り上がった表情を見せる彼女。


「もう、やめてよっ。そんな気安く女の子の体に触るなんて……」

「女の子? あれー、――、どこに女の子がいるってー? 俺には見当たらないけどなぁ」

「――ちゃんのバカ!」


 そう言って、ベンチを立ち上がる彼女。
 ぷりぷりと。擬音が出るように、肩をいからせるが迫力なんてまるでない。
 このまま放っておいたらどこかに迷い込んで、今度は涙を浮かべて助けを求めるだろう。

 彼は、そんな様子を思い浮かべて頬を緩ませると、大股(のつもりだろう。本人は)で歩き出す彼女を追う。
 いつものように手を合わせて、へらへらと謝り許しを乞う。
 これは、そんな日常の一コマだ。


 ――もう、既に存在はしない場所の。

892: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 19:53:26.58 ID:GKYW/eoJo
【朝】

京太郎(待ってくれ――)

京太郎(待ってくれよ――)

京太郎(待ってくれ、俺を、置いていかないでくれ――)

京太郎(なあ、咲――!!)

京太郎「――ぁ」


 がばりと身を起こして。それから、あたりを確かめる。
 視界が鮮明さを取り戻すのに被さって、痛みが体を支配する。
 ここは――ああ、自宅か。

 虚空を掴んだ伸ばした手に巻かれた包帯。
 それから、自分が仮面ライダーオーズとして戦っている事。
 昨日の戦いに、際どい所で勝利した事。
 まだ、生きてる事。
 それから――


カザリ「やあ、気分はどう?」


 ――隣にいるのが、彼女(……)ではない事を思い出した。


 痛みに顔を顰めながら、タオルケットを剥ぎ落とす。

 体は、まだ動く。
 死んでいない。
 隣に誰かがいてくれる。
 それで、今は十分だ。


京太郎「隣に居たのがすばらなおもちの美女だったら、最高だった」

カザリ「そう? 僕も、隣にいるのがコアメダルなら良かったと思うよ」

京太郎「……じゃあ、お互い様だな」

カザリ「そうだね。ま、君は君でまだ使える方だから我慢しておこうかな」


 軽口をたたき合って、体を起こす。
 背中に滲んだ脂汗を、シャツごと脱ぎ捨てる。
 それから、体中に包帯が巻かれている事に気付いた。


京太郎「この包帯、お前が?」

カザリ「いや? あの、アクセルとバースのお供がやってたよ」

京太郎「そっか。じゃあ、後でお礼に行かなきゃな」

カザリ「そうすればいいんじゃない? それより早く出ないと遅刻するけど」

京太郎「うぉ、マジかよ!」


 ――それに、こういうのも悪くない。


893: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 19:59:25.68 ID:GKYW/eoJo
【昼】

承太郎「……この生物は、飛びかかりながら毒針を打ち込むために」

承太郎「ジャック・ジャンパー・アントと呼ばれる」

承太郎「そうだな……人間に直すなら……15~20メートルほど跳ぶ事になる」

承太郎「アナフィラキシーショックを引き起こし――」


 これ、生物の授業であって生物学とか昆虫学じゃないよな……。
 どうして、こんな余談になったのだろう。
 空条先生らしくないけど、まあ、こういう薀蓄が増えるのも悪くないか。




直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

897: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:07:34.45 ID:GKYW/eoJo
>>894の判定:89(イベント)

セーラ「おっ」

京太郎「その節はどうも」

京太郎「あの後、色々押し付けちゃったみたいで……すみません」

セーラ「俺も間に合わなかったから、お互い様やないか」

セーラ「むしろ、あそこまで無理させた事に、俺の方が謝らんと……」

京太郎「いや、無理した俺がいけなかったんですよ。あとは俺が未熟だったから」

京太郎「まあ、もし『悪いなー』なんて思ってるんなら、これからも特訓に付き合って下さい」

京太郎「俺も、まだまだ強くなりたいんで」

セーラ「ん。りょーかいや」

セーラ「ほんま、須賀ってばそういうとこ気前いいなぁ。気風がいいっつーか」

京太郎「いや、そんな……」

京太郎「セーラ先輩こそ、かっこいいっすよ。なんというか、憧れるっていうか、頼りになるっていうか」

京太郎「一緒に戦えるの、嬉しくなりますよね」

セーラ「煽てても何もでんで?」

京太郎「えっ、先輩としてここは奢ってくれないんですか?」

セーラ「阿呆、俺かてカツカツや」


 なんて軽口をたたき合いながら、二人で食堂に移動する。


セーラ「あ、そういえばな」

セーラ「昨日……話に聞いてた、ウヴァっちゅーのと戦ったんやけど」

京太郎「マジすか!? 大丈夫でしたか」

セーラ「そら、まーなァ」

セーラ「それで、これ拾ったんやけど……」

898: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:08:33.51 ID:GKYW/eoJo
直後判定

1~20:セルメダル10枚
21~50:セルメダル20枚
51~80:セルメダル30枚
81~99:セルメダル40枚

ゾロ目:ウヴァさん、コア剥奪

904: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:15:13.56 ID:GKYW/eoJo
>>889の判定:10(コンマあと1でウヴァさん震え声)

セーラ「んー、このセルメダルって言うのか?」

セーラ「まあ、10枚くらい巻いて逃げてったな」


 そう言って、手渡されるセルメダル。
 10枚なら、ポケットに収まるだろう。
 というかウヴァ……やっぱりセーラ先輩と戦ってたのか。


セーラ「昨日ごたごたしてたから渡しそびれてもーたんや」

京太郎「あ、いや。ありがとうございます。助かります」

京太郎「カザリもきっと――」


 ……。


京太郎「――喜ぶんじゃないでしょうか」

セーラ「んー? 須賀は喜ばへんの?」

京太郎「いやいや、もう超大喜びっすよ!」

京太郎「タトバの歌の一つでも歌いたいほどハイって奴です」

セーラ「タトバの歌?」

京太郎「あ、実はあのタトバに変身するときに――」


 装着者だけに聞こえる歌がある。
 それがどんな歌なのかを、セーラ先輩と話していたら昼休みが終わった。
 中々ウケていたので、良かったと思う。


【セルメダルが10枚手に入りました!】
【現在のセルメダルは138枚です!】

905: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:19:27.86 ID:GKYW/eoJo
【放課後】

切嗣「……だから、この位置に爆薬を仕掛ければ」

切嗣「量は少なく、極めて効果的に建物を倒壊させる事ができる」

切嗣「本来なら、このような爆破には図面と建築学の知識が不可欠で――」


 物、理……?
 建築学っていえば、ワイリ先生が建築学を修学していたって言っていたような……。
 まあいいや。深く考えない事にしよう。
 電話と共に爆破されそうだ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓4


>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

910: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:27:54.88 ID:GKYW/eoJo
>>909の選択:2(姫様)

京太郎「そういえば、また心配かけてたり……して」


 あるかもしれない。
 カザリが小まめに顔を出すとも思えないし。(淡関連の事を話されると困る)
 京太郎自身、連絡を取らないタチだし……。

 うん、ちょっと電話してみよう。


小蒔『――はい、もしもし。神代です』

京太郎「ドーモ、神代=サン。須賀です」

小蒔『ハイクは詠みませんよ?』

京太郎「ん?」

小蒔『え?』

京太郎「ハイクってなんですか……?」

京太郎「実は、クラスの奴がこのやり取りしてるから真似してみたんですけど……」

京太郎「そう返すのが普通なんですか?」

小蒔『えっ』

小蒔『……』 

小蒔『あ、あの……私もちょっと詳しくないので』

小蒔『だから、分かりません』

京太郎「そうですか」

京太郎「まあ、これでちょうど三度目の正直って形になりましたね」

小蒔『そうですね』

小蒔『今日は、どうしたんですか?』

京太郎「えーっと……」



1:特訓や模擬戦闘を行う
2:相談をする

↓4

916: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:35:36.34 ID:GKYW/eoJo
>>914の選択:1

京太郎「特訓とか、どうっすか?」

小蒔『いいですね!』


 ボールブレイカーやカマキリ・トビゲリなどの呟きが聞こえる。
 どうしてしまったのだろうか。特に最初のは聞いただけで身も毛もよだつ。
 ま、まあいいや……。
 いいよな……。


小蒔『それで今日は、どうしますか?』



1:模擬戦闘     (通常バトル形式の戦闘。まだ危ないので必殺技はお互い封印
              ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)

2:特訓
  A:技能を磨く
  B:打たれ強さを強化する
  C:スタミナを付ける
  D:精神を鍛える


 1~20:失敗
 21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
 51~70:経験+2
 71~99:経験+3

 ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
 

↓4 &特訓の場合、そのコンマで判定


921: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 20:50:45.72 ID:GKYW/eoJo
>>920の判定:74

小蒔「それじゃあ、縄跳びしませんか?」

京太郎「縄跳び……ですか?」


 そんなの、小学校以来だ。
 いや、中学校でもやったな。
 クラス対抗だとかで――確かアイツが全然跳べなくて。
 それで付き合って一緒に練習してたら、なんだかんだと仲良くなった……筈だ。

 あの頃は、実は幼馴染だとは知らなかったけど。
 小学校に入って、女子とは全然遊ばなくなってたし。同じクラスでもなかったし。


小蒔「はいっ! ボクサーがやってるあれです」

小蒔「前腕とか、リズム感とか、あとは心肺機能も高まるらしいですよ」

京太郎「マジっすか? そりゃすげえ……」


 ……結論。


 すげーよ。すげーって。
 だって、跳ねて8の字描くんだぜ?
 だから8の字跳びって言うのか。一人8の字。いいものが見れたなぁ……。

 小蒔さんは結局、10回前後で息が上がってたけど。
 でもな、いいんだ。
 額に汗を浮かべて……前髪を張り付けて、熱い息を繰り返す女の子。
 それが見れただけでも、いいと思わないだろうか。思う。

 結局こちらが続けていると彼女もそれに合わせて続けようとするので。
 長く楽しみたい為に、必至に続けてしまった。

 この練習、体力付くかもしれない。
 精神力とかいろいろ辛いかもしれないけど……。


【スタミナ経験値が3上がりました!】
【前回の分と合計して、スタミナが1上昇!】

925: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:02:42.33 ID:I6nIchVao
>>922 いや、別に下がらんよ。弾道は上がるけど

【夜】

カザリ「どうしたの? 随分と嬉しそうだけど」

京太郎「いやな、強くなろうとする事って素晴らしいな」

カザリ「……あ、そう」


 テレビからは相も暗いニュース。
 学生同士が揉み合いの末、ホームから転落したらしい。
 京太郎と年が近いとなると、何とも妙な気分になる。

 カザリの呆れ声を聞きながら、体を伸ばす。
 まだ痛むけど、まあ、休んでもいられないしな。


カザリ「なんだっていいけど」

カザリ「そろそろ、僕のコアメダルの事も忘れないでくれないかな」

京太郎「ああ、大丈夫だって」

京太郎「つーか、そんなに確認しなくても忘れねえよ」

京太郎「一度交わした約束って、守るもんだろ?」

カザリ「……相手がグリードでも?」

京太郎「グリードでも、人間でも」

京太郎「そうじゃないと、信頼関係とかなりたたねーじゃねーかよ」

カザリ「……」

カザリ「ま、忘れてないならいいんだけど」

京太郎「だから忘れねーって!」


京太郎「……あ、忘れてた」

京太郎「これ、セーラ先輩から。お前にって」

カザリ「……セルメダルか」

カザリ「どうせなら、コアメダルの1枚や2枚でも取ってきてくれればよかったのに」

京太郎「無茶言うなよ!」

京太郎「あの人だって、お前との約束を守ってんだよ」

京太郎「だから、な? グリードとか、人間とかってそんなのは関係ないんだって」

カザリ「……」

927: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:07:52.11 ID:I6nIchVao

カザリ「あの、会長との約束は守ろうとしなかったのに?」

京太郎「そりゃあ……なんつーかさ」

京太郎「なんつーか、あの人……ちょっと得体がしれないっつーか」

京太郎「こっちの事情分かってて、それで足元見た事言ってきただろ?」

京太郎「そういうタイプのとは……なんつーか、なぁ」

カザリ「ふーん」

カザリ「ま、なんだっていいけど……」

カザリ「戦うたびに気絶するの、やめてくれないかな?」

カザリ「その後、面倒だしさ」

京太郎「分かってるって!」

京太郎「だからこうして、強くなろうと思ってるんだよ」

カザリ「ほどほどにね」

京太郎「どっちだよ!?」

カザリ「どっちでも。君が好きなように」

カザリ「戦うのは君だから、やりたいようにやってくれればいいよ」

京太郎「……ったく」

京太郎「お前、そーいうのばっかりだよなぁ……」

928: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:19:33.45 ID:+BStNZrDo
【朝】

京太郎「あー」

京太郎「しまった。最近バタバタしてたから買い忘れたな……食材」

京太郎「放課後、スーパーかどっかよってかないと……」

カザリ「一々不便だね、人間ってのは」

京太郎「そういうお前はどうなんだよ」

京太郎「そういえばさ、何か食べてみたいものあったら気軽に言ってくれって言ったよな」

京太郎「何かないのか?」

カザリ「……」

カザリ「……気が向かない、からね」

京太郎「そうか。まあ……そうならしょうがないよな」


 そんな、いつも通りの朝。
 カザリと会話しながら登校しているときだった。
 相変わらず、どこか気もそぞろだ。何かに警戒している風でもある。

 ……と、カザリが前方を顎で指した。


京太郎「あれは……新子さん、だったか?」

京太郎「用事って言うと……絶対俺たちにだよな?」

カザリ「……君にだろうね」

カザリ「どうせ、またメダル関係じゃないの?」

京太郎「あー……そうするとまた、あの会長と話す事になるのか」


 まあ、カザリのコアメダルを持っているかもしれない。
 そう考えれば、多少は立ち向かおうとも思える。
 一応こっちにも手札はあるし、交渉の土台には立てるはずだ。
 あとはどこまで向こうから譲歩させるか。落としどころを見つけるか。

 思いっきり吹っかけてから下ろしていってもいい――ドア・イン・ザ・フェイス――し、
 逆に段階的に釣り上げて行ってもいい――フット・イン・ザ・ドア――だろうし、
 いっその事、たった一枚だけ貰えるように頼む――イーブン・ア・ペニー――のもいい。

 まあ、あの人ならきっと。
 思いっきり欲望を見せつけるのが効果的なんだろうが……そういう考えだと、逆に足元を掬われるかもしれないしな。


京太郎「あー、新子さん?」

憧「ぅひゅう」


 思うけど、ホントどっから出てるのこの声。

929: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:29:37.38 ID:plXLZWiBo

憧「あ、ど……どうも」

京太郎「あ、こ……こちらこそ」


 どうにも萎縮されている。そんな気がする。
 まあ、怖がり――なのかは知らないけど――相手にあんな冗談を飛ばしたのだ。
 それも当然だろうか。


京太郎「もしかして、俺たちに用?」

憧「……ええ」

憧「えーっと、須賀君。今日の放課後、鴻上ファウンデーションまで来てもらえますか?」

憧「会長がお呼びですので」

京太郎「会長が?」

カザリ(君の交渉に、これでも期待してるよ?)


 ぼそりと耳元でカザリが囁くのに、目で応じる。
 おそらくは昨日の戦いを見た新子憧、もしくは伊達明によって――会長へと報告が行ったのだろう。
 そして会長は何かしらを感じ。
 こちらへと、提案と言う名の交渉をかける――そんなつもりの筈だ。

 考えるのなら。
 きっと、戦力の問題の話か、バースについての話だ。


京太郎「分かった。それで、どうすればいい?」

憧「えーっと……あの」

憧「時間になったら連絡するから、番号……教えて貰えますか」

京太郎「ああ、分かった」

憧「じゃあ、それじゃあよろしくお願いね」



憧(あー、仕事って言っても……携帯のアドレス交換するはなぁ)

憧(しかも、最初の男子だし……)

憧(……あたしも、仕事用の携帯買おうかなぁ)


【新子憧と連絡先を交換しました!】
【放課後、自由行動後にオートでイベントがあります!】

931: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:32:33.11 ID:plXLZWiBo
【昼】

ワイリ「携帯電話の通話で起爆するときは、ランプの配線などを爆弾に組み合わせて通電させて――」


 なんだろう。
 この学校、物騒すぎる。
 すげぇいい笑顔で爆弾の話をする英文法の教師いるし。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

934: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:37:47.58 ID:plXLZWiBo
>>932の判定:80
切嗣→マジカル☆ボンバーマン アドルフ→自爆 キートン→SAS・爆弾処理経験あり ワイリ→ワイリヤバイ超ヤバイ
承太郎→爆弾のスタンド使いと戦った 鳴海→爆発で腕がもげる 前田慶次郎→焙烙玉   etc...



よって、誰かと出会う。



誰と出会った?


 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)

※複数選択可

↓3

945: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:51:46.98 ID:+p4KXBx+o
>>937の選択:淡

京太郎「お……」

淡「……げっ」


 屋上に上がったその時に。
 一足先にその場で弁当を広げようとしていた、大星淡に出会った。
 顔を合わせてしまった以上……そのまま無視するわけにもいかないし。
 なんとも言い難い気分で、座る場所を探す。

 変に距離をとってもなんだか問題がありそうであるし。
 かといって、隣に座るほど親密な訳でもない。

 結局迷った挙句に、大星淡から約7メートルほど離れた場所に腰掛ける。
 背を向けない。でも、正対もしない。
 勿論視線も向けない。
 一応、隣に座っている事になるだろうか。他に人もいないし。

 だけどまあ、これぐらいの距離でいいよな。
 だって別に、親しい訳じゃないんだから――


淡「――ねぇ」

京太郎「あっ、はい」

淡「どうしてそんなとこに座ってんの?」

京太郎「いや……だって、なぁ」

淡「それじゃあ――まるで私といつもは一緒に食べるのに、喧嘩して『ちょっと離れて』って言ったみたいになるじゃん」

淡「それに、目の端にちらちら映って邪魔だし」

京太郎「……分かったよ」


 弁当箱を持って、更に距離を取る。
 要するに、視界に映らなければいいのか。
 やはり、こいつとは仲良くできそうにない。


淡「……ちょっと」

京太郎「……なんだよ」

淡「それじゃあ私が虐めてるみたいじゃん」

淡「一人ぼっちで友達いない奴が唯一落ち着ける、いつも弁当食べる場所を占領したみたいで」

京太郎「……悪かったな、ぼっちで」

淡「……」

淡「……だから、別にいいって。気にしないから、もっと近くに来れば?」

淡「ちょっと。近すぎ。もっと離れてよ」

京太郎「……どっちなんだよ」

946: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 21:55:35.61 ID:+p4KXBx+o

 さて――と。
 話題がない。どうしようか。


1:京太郎「……お前は、なんでライダーやってるんだ?」
2:京太郎「あの後、悪かったな。迷惑かけてないか?」
3:淡「……ねえ。しいたけ好き?」
4:淡「……ねえ、なんで戦ってるの? 弱いのに」

↓4

956: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 22:14:47.14 ID:iQmoRe1Jo
>>952の選択:2

淡「……ねー、シイタケ好き?」

京太郎「嫌いじゃないけど、それが――」


 どうかしたか、と聞く前に。
 次々に投じられる――シイタケ/シイタケ/シイタケ/ニンジン/シイタケ/ピーマン/ピーマン/シイタケ/ピーマン/セロリ/シイタケ/ピーマン。

 松茸ご飯が。
 いつの間にか、シイタケご飯時々緑黄色野菜松茸風味に変化してしまった。
 なにこれ酷い。
 折角盛り付けた弁当が、見るも無残な惨状を醸し出している。
 この灰色と緑黄色のコントラスト
 これではセルメダルを吐き出すウヴァじゃないか。松茸ご飯が。


京太郎「――おい!」

京太郎「なにすんだよコレ! というか、なんだよこれ!」

淡「デネブが悪い。食べたくないものを入れるデネブが悪いんだって」

京太郎「……体にいいんだぞ?」

淡「別にさー。お菓子と、お肉で十分なんだよねー」

淡「折角のご飯の時間に、なんで嫌いなものの顔見なきゃいけないの?」


 そう言って、ハンバーグを口に含む大星。唇にケチャップが付いている。
 というかあれ、ハンバーグじゃない。肉詰めピーマンからピーマンを取り除いた代物だ。
 可哀想なピーマン。ピーマンが何をしたっていうのだろうか。


京太郎「食事の時間以外で、シイタケ見る事の方がないだろ」

京太郎「こえーよ。押入れの中とかに生えてるのかよ」

淡「お祖母ちゃんとこの裏庭にいっぱい生えてたなー、シイタケ」

淡「知ってる? シイタケって弱い菌から、死んだ木にしか生えられないんだよ?」

京太郎「へー」


 なるほど。
 今度使えそうだ――と思ったが、残念ながらそんな雑学を披露する相手が思いつかない。
 いや、いなくもないけど……前に比べてだいぶ増えたけど。


淡「これからもこうして食べてくれるんなら、一緒にお昼ごはんぐらい食べてあげてもいいよ?」

京太郎「……まだ、食べるとか一言も言ってねえよ」


【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました!】

957: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 22:23:05.82 ID:iQmoRe1Jo
【放課後】

アレクサンド「この時ニーチェは神が死んだと言い表しましたが」

アレクサンド「これは、人々の心の中での倫理規範と言うのが大きく変わったという意味で――」


 ギリッ、っと。
 にこやかながら、歯を食いしばるアンデルセン先生。
 この人、プロテスタントの説明とか。ユダヤ教の説明とか、イスラム教の説明とか。
 そんなときにも、いかにも耐えてます――と言わんばかりの殺意を醸し出していた。
 一体、なんで倫理の先生になったのだろう。不思議だ。


1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓4


>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります


>新子憧による呼び出しは、これらの行動の後に起こるので、自由に行動してください

965: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 22:32:09.89 ID:iQmoRe1Jo
>>961の選択:2 (小蒔)

京太郎「やっぱ、あの時ギリギリだったんだし……鍛えとかないとな」


 さっそくスマートフォンを取り出し、番号をプッシュ。
 これで呼び出すのは何度目だろうか。神代小蒔への通話だ。


小蒔『――ドーモ、スガ=サン。イマジンスレイヤーです』

京太郎「……は?」

小蒔『……えっ』

京太郎「……」

小蒔『……』

京太郎「どうしましたか? もしかして、都合が悪かったり……しましたか?」

小蒔『いつものお返しに何かしようかと思ったんですけど……ごめんなさい』

京太郎「いや、こちらこそ……その、なんかすみません」

小蒔『……』

京太郎「……」

小蒔『え、えっと……それで今日はどうしたのでしょうか?』

京太郎「そ、そうですね」

京太郎「実は――」




1:特訓や模擬戦闘を行う
2:相談をする

↓4

971: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 22:35:14.38 ID:iQmoRe1Jo
>>969の選択:1

京太郎「はい、実はまた一緒に鍛えられたらな……と」

小蒔『はい、分かりました! 私もそう思ってたんです!』

小蒔『今日はどうしますか?』




1:模擬戦闘     (通常バトル形式の戦闘。まだ危ないので必殺技はお互い封印
              ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)

2:特訓
  A:技能を磨く
  B:打たれ強さを強化する
  C:スタミナを付ける
  D:精神を鍛える


 1~20:失敗
 21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
 51~70:経験+2
 71~99:経験+3

 ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
 

↓4 &特訓の場合、そのコンマで判定

976: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/11(月) 22:46:16.67 ID:iQmoRe1Jo
>>975の選択:86 (技能経験値+3)

小蒔「組手――でもしてみませんか?」

京太郎「組手、ですか?」

小蒔「普通、体を鍛えるって言ったら筋肉を付けたりするじゃないですか」

京太郎「そうですね」

小蒔「でも、オーズや電王の力って――筋肉も重要ですけど、もっと技の方が重要だと思うんです」

小蒔「だから、技を鍛えた方がいいのかな……って」

京太郎「……小蒔さんがいいなら、それでいいですよ」

小蒔「……? どうして私が良ければ、なんでしょうか?」

京太郎(いや、だってな)

京太郎(下手すると……まあ、当たりそうになったり、掴んじゃったり、倒しちゃったりするわけだし)

京太郎(素人がやると危ないってのもあるけど……なぁ)

京太郎(そういうの、女性の方が気にするんじゃないのか……?)


 結局のところ。
 組手は素人同士でやると危ないので、別の事をする事になった。
 反射神経を鍛える、体の動きを覚えるという事で――カバディになった。

 ステップの度に“それ”が左右に揺れる事。
 思わず手を伸ばしそうになる自分を押しとどめる事。
 事故でもそれに触ってしまわないように気を付ける事。
 ある意味勉強になった。鍛錬になった。


 ……はぁ。

 この右手に、寄生生物とかつかないかな……。



【技能の経験値、+3!】