【放課後】
京太郎「……さて」
そろそろ、時間としてもいいだろう。
神経を使う事になるが、上手くすればカザリのコアメダルが手に入るかもしれない。
また、それ以外にも何か新しい技術を得られるかもしれないのだ。
ここは、覚悟を決めるべきだろう。
憧「ごめん、お待たせ」
京太郎「いや、今来たところだし……それじゃあ、行くか」
部活に顔を出していたのだろう。
手にテーピングをした新子憧。
一瞥して、それから二人――途中でカザリも合流――三人で、鴻上ファウンデーションへと赴く。
共闘関係ではあるが、油断はならない。
どちらかと言うなら、お互い利害の一致で組んでいるようなものだ。
会長「やあ、須賀京太郎君!」
例のようにテーブルの上で、ケーキを広げた鴻上光生。
おどけた表情ではあるが――油断はしない。
譲らない。表向きには、その覚悟で向かうべきだろう。
ただ、遣り過ぎてもいけない。交渉とはそういうものだ。相手の面子を立てなくてはならない。
通常ならば――あえて1貰うところに10を振りかけて。その後、5を落としどころとする。
10を半分に削った。そんな面目が立つ為だ。
だから、正直に言うというのは、交渉ごとに於いては――効果が望めない限りは――愚の骨頂だ。
もっとも、常識が通用するとは言い難い相手であり、一筋縄でいくとは言い難い相手。
それ故に、こちらも出方を窺ざるを得ない。
本来なら、先手を取るべきだろうが――。
あくまで京太郎は今、手札を持っているだけ。
それもあのバースと言うライダーさえ居れば、容易に覆るもの。
だから、相手が交渉のテーブルに付く事を待たなければならないのだ。
必然的に、後手に回る。
後手なら、後手のやり方と言うものがあるが――。
会長「須賀京太郎君、単刀直入に言おう!」
会長「君との契約には、穴があった」
会長「このままでは我々もセルメダルが集められず、研究が進まない!」
会長「君に提供できる利益が減るうえに、我々としても実に困った事態となる」
会長「どうだろうか――我々が保有する、カザリ君のコアメダル」
会長「これ全て――つまり2枚を君たちに返そう!」
会長「その代わり、契約を見直さないかね。お互いの為にも!」
京太郎「……さて」
そろそろ、時間としてもいいだろう。
神経を使う事になるが、上手くすればカザリのコアメダルが手に入るかもしれない。
また、それ以外にも何か新しい技術を得られるかもしれないのだ。
ここは、覚悟を決めるべきだろう。
憧「ごめん、お待たせ」
京太郎「いや、今来たところだし……それじゃあ、行くか」
部活に顔を出していたのだろう。
手にテーピングをした新子憧。
一瞥して、それから二人――途中でカザリも合流――三人で、鴻上ファウンデーションへと赴く。
共闘関係ではあるが、油断はならない。
どちらかと言うなら、お互い利害の一致で組んでいるようなものだ。
会長「やあ、須賀京太郎君!」
例のようにテーブルの上で、ケーキを広げた鴻上光生。
おどけた表情ではあるが――油断はしない。
譲らない。表向きには、その覚悟で向かうべきだろう。
ただ、遣り過ぎてもいけない。交渉とはそういうものだ。相手の面子を立てなくてはならない。
通常ならば――あえて1貰うところに10を振りかけて。その後、5を落としどころとする。
10を半分に削った。そんな面目が立つ為だ。
だから、正直に言うというのは、交渉ごとに於いては――効果が望めない限りは――愚の骨頂だ。
もっとも、常識が通用するとは言い難い相手であり、一筋縄でいくとは言い難い相手。
それ故に、こちらも出方を窺ざるを得ない。
本来なら、先手を取るべきだろうが――。
あくまで京太郎は今、手札を持っているだけ。
それもあのバースと言うライダーさえ居れば、容易に覆るもの。
だから、相手が交渉のテーブルに付く事を待たなければならないのだ。
必然的に、後手に回る。
後手なら、後手のやり方と言うものがあるが――。
会長「須賀京太郎君、単刀直入に言おう!」
会長「君との契約には、穴があった」
会長「このままでは我々もセルメダルが集められず、研究が進まない!」
会長「君に提供できる利益が減るうえに、我々としても実に困った事態となる」
会長「どうだろうか――我々が保有する、カザリ君のコアメダル」
会長「これ全て――つまり2枚を君たちに返そう!」
会長「その代わり、契約を見直さないかね。お互いの為にも!」
引用元: ・【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 3クール目【仮面ライダー】
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25: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:08:30.08 ID:wbRCz/Mno
さて、なんと答えるべきか……。
まず、こちらが確認しえない、つまりそれ以上追及できないものを聞いても仕方がない。
その事は念頭に置いておくべきだろう。
嘘は、バレないからこそ使うものだ。普通はその考えで使用する。
だから、バレる範囲には嘘は用意せずに――こちらが確認できないものにこそ、嘘やハッタリを混ぜてある。
勿論、無理に確認を迫ると言うのもあるが。
それでは相手に言い訳を与えてしまう。
「そんな態度をとる相手とは契約ができない」――と。
そんな気はなくても、これは十分な意味がある。こちらに、負い目を作るのだ。
負い目とは負けの目。交渉では、負い目がある方が搾り取られる。
要するにまあ、チキンレースのようなものだ。
瑕疵なく強気で、お互いが被害を出さない限度を見極めなければならない。
下手をすればご破算になる。そうなる事が一番困る――というのが基本的にお互いの本音。そんな理由だからこそ交渉が成り立つのだ。
向こうとしては「お互い」――要するに相互利益を話題に上げてきた。
これは脅しだ。
つまりは、契約を変えなければこちらの用意したものは使用できなくなるし、
以後、こちらから何かをアプローチする事はない、と。
話はこれっきりにすると。
そうなった場合に相手は次善の策、その次の策を用意していると考えていい。
実質的に害をこうむるのはお互いであるが、その傷は京太郎の方が深くなる。
その事を悟られないように――より正確に言うなら態度に出さないように心掛ける。
相手だってわかってはいるが、こちらが強気なら言わない。
そうなったら、下手をすれば指摘された相手が、面子を潰されたとして、激昂して話が終わってしまう可能性もあるから。
或いは激昂する事ができるならそれでもいいが。
生憎と須賀京太郎は既に、弱点を見抜かれてしまっている。
メダルより人命を優先。
その為なら不利な契約を飲む男である、と。
だから「その事に気づいていない」という態度を取らなければならない。
相手は次作を用意しているから契約破棄になったら京太郎の方が傷が多い――のではなく、『このままではお互いによくない』と思いこまなければならない。
それを信じているといった態度を取らねばならない。
ただ、その契約に穴がある事から、実際は人命優先ではないと言い張る事も出来る。
だけど今度はそれを逆手に取られるだろう。
苦しい言い訳は、交渉ごとではNGだ。
さて……そこまで考えても。これは全部聞きかじりだ。
読書好きな幼馴染が読んだ本の解説をするのを、片手間で聞き流していただけ。
須賀京太郎自身が、頭でそう思いながら、現実にその対応ができるとは限らない。
できるだけ、平静を保たなければ――。
32: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:16:07.00 ID:wbRCz/Mno
1:「……とりあえず、どんな風に条件を変えるんですか?」
2:「……セルメダル、何枚ほど必要ですか?」
3:「2枚で全部、ですか?」
4:「どうして、もっと早くその事を言ってくれなかったんですか!」
5:「穴があったのはすみません。俺も動転してたんです」
↓3
43: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:29:24.93 ID:JkfFKU7Fo
>>35の選択肢:3
京太郎「2枚で全部……ですか?」
会長「ああ、我々が持っているカザリ君のコアメダルは、2枚で全てだ」
さて……。
これが本当か嘘か、であるかだが。
本当ならばそれでいい。嘘ならばきっと、こちらに判らない嘘を付く。
だから、単純に誤魔化しているという事はあり得ないが――一応聞いておくか。
カザリのコアメダルに関しては……誤魔化してもしょうがない。
言うとすれば、こちらのコアメダルの数が相手に割れてしまう事=戦力が少ないと分かってしまい、付け入る隙を与えてしまう事だが。
今更、そんなのは無意味だ。
余計な虚勢を張ったり、嘘を吐く必要はない。
本当に相手に分からないのならともかく、タカ缶や他のカンドロイド。
初めの日の邂逅のように、こちらの情報をとうに把握していてもおかしくはないのだ。
或いはこうして疑念を抱かせる事が本来の目的かも知れないが。
まあ、余計な態度で相手にそれを指摘されて負い目を作っても無意味だろう。
仕方ない。こちらもある程度のダメージ覚悟で、相手に追及にかかろう。
京太郎「カザリのコアは、鳥のグリード、アンクに2枚盗まれています」
京太郎「カザリ自身のものと合わせても、残り4枚が所在不明」
京太郎「それなのに――2枚ですか?」
会長「ああ、2枚だ!」
会長「……というのも実は、残りの2枚はグリードに盗まれてしまったんだよ」
会長「これでグリードが強化されるかもしれない」
会長「だから、我々としても研究の為にセルメダルが必要なんだ」
……。
まさか、小学生が宿題を忘れた理由に落としてしまったというレベルの言い訳ではあるまい。
これは、真実と見るべきか。
あまりにもくだらない言葉過ぎる。
嘘ならば。
もしこちらがグリードに問いかけたのならば、答えがもらえる=簡単に露見する問題。
或いは、そうやってグリードに問いかける事が不可能と思っているのかもしれないが。
この会長は、そんな甘く、穴がある嘘を吐かないだろう。そんな気がする。
重大な部分を、根底の部分を他者に丸投げする。
しかも、信頼も何もできない、出方の分からない他者に。
不確定要素は嫌うべきが常。
ならば、この言葉は――真実と見るべきか。
京太郎「2枚で全部……ですか?」
会長「ああ、我々が持っているカザリ君のコアメダルは、2枚で全てだ」
さて……。
これが本当か嘘か、であるかだが。
本当ならばそれでいい。嘘ならばきっと、こちらに判らない嘘を付く。
だから、単純に誤魔化しているという事はあり得ないが――一応聞いておくか。
カザリのコアメダルに関しては……誤魔化してもしょうがない。
言うとすれば、こちらのコアメダルの数が相手に割れてしまう事=戦力が少ないと分かってしまい、付け入る隙を与えてしまう事だが。
今更、そんなのは無意味だ。
余計な虚勢を張ったり、嘘を吐く必要はない。
本当に相手に分からないのならともかく、タカ缶や他のカンドロイド。
初めの日の邂逅のように、こちらの情報をとうに把握していてもおかしくはないのだ。
或いはこうして疑念を抱かせる事が本来の目的かも知れないが。
まあ、余計な態度で相手にそれを指摘されて負い目を作っても無意味だろう。
仕方ない。こちらもある程度のダメージ覚悟で、相手に追及にかかろう。
京太郎「カザリのコアは、鳥のグリード、アンクに2枚盗まれています」
京太郎「カザリ自身のものと合わせても、残り4枚が所在不明」
京太郎「それなのに――2枚ですか?」
会長「ああ、2枚だ!」
会長「……というのも実は、残りの2枚はグリードに盗まれてしまったんだよ」
会長「これでグリードが強化されるかもしれない」
会長「だから、我々としても研究の為にセルメダルが必要なんだ」
……。
まさか、小学生が宿題を忘れた理由に落としてしまったというレベルの言い訳ではあるまい。
これは、真実と見るべきか。
あまりにもくだらない言葉過ぎる。
嘘ならば。
もしこちらがグリードに問いかけたのならば、答えがもらえる=簡単に露見する問題。
或いは、そうやってグリードに問いかける事が不可能と思っているのかもしれないが。
この会長は、そんな甘く、穴がある嘘を吐かないだろう。そんな気がする。
重大な部分を、根底の部分を他者に丸投げする。
しかも、信頼も何もできない、出方の分からない他者に。
不確定要素は嫌うべきが常。
ならば、この言葉は――真実と見るべきか。
47: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:36:40.12 ID:JkfFKU7Fo
1:「どんなグリードに……?」
2:「……それじゃあ、カザリ以外のコアメダルは?」
3:「どうして持っている事を隠していたんですか?」
4:「それは……確かに大変ですね」
5:「何故、その2枚だけ残っていたのですか?」
↓3
2:「……それじゃあ、カザリ以外のコアメダルは?」
3:「どうして持っている事を隠していたんですか?」
4:「それは……確かに大変ですね」
5:「何故、その2枚だけ残っていたのですか?」
↓3
51: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:49:11.92 ID:zQhU5QIko
>>50の選択:1
京太郎「……どんな、グリードに?」
会長「さあ、私も分からない」
会長「人のいない時間帯。監視カメラも役にたたなかったからね」
……クソッ。
それについての確認なんて、相手にどういわれたって出来やしない。
よしんば監視カメラが残っていたとしても、その画像を見せろと迫る事は出来ないのだ。
それでは須賀京太郎が、鴻上会長の言葉を信頼していないというアピールになってしまう。
そうなったならば――相手はこちらを切り捨てる事も出来る。
慎重に確認したいと言えばそれは、鴻上光生を疑っていると言う事に他ならないのだ。
或いは、それに対してカザリのコアメダルの行方がそれほど大事だった――とでも言える。
だがそうなったときに、相手にどんな武器を与えてしまう?
人の命よりも――つまり人の命を助ける道具を提供する鴻上光生――その信頼関係により成り立っている契約よりも、
グリードであるカザリの事に関心がある。そう思われる。
これ自体は、そういう約束だから――と言えるだろうが。
それではこの間の態度と、一致しない。
須賀京太郎という人物像に瑕疵を与えてしまう。
そして、須賀京太郎は信用ができない、或いは信用を疑うという言葉に繋げ、条件を向こうの有利に吹っかけられる。
敢えて言うならば――この間はセルメダルだから。
今回はコアメダルだから、といったところだろうか。
それでも大分苦しい言い訳にならざるを得ない。
……つまり、この事実への追及はこれ以上は不可能なのだ。
これでは、この話では相手に有利な条件を喋らせただけだ。
まんまと、相手の土俵に引き摺り込まれただけに過ぎない。
グリードが襲撃してきた=相手の戦力が強化されている=その為の研究が必要。
メダルより人間の命を優先する京太郎がそれに対して行う事は――と言うべき具合に。
……落ち着け。相手のペースに乗せられるな
冷静に、必要な言葉を考え出すんだ……。
京太郎「……どんな、グリードに?」
会長「さあ、私も分からない」
会長「人のいない時間帯。監視カメラも役にたたなかったからね」
……クソッ。
それについての確認なんて、相手にどういわれたって出来やしない。
よしんば監視カメラが残っていたとしても、その画像を見せろと迫る事は出来ないのだ。
それでは須賀京太郎が、鴻上会長の言葉を信頼していないというアピールになってしまう。
そうなったならば――相手はこちらを切り捨てる事も出来る。
慎重に確認したいと言えばそれは、鴻上光生を疑っていると言う事に他ならないのだ。
或いは、それに対してカザリのコアメダルの行方がそれほど大事だった――とでも言える。
だがそうなったときに、相手にどんな武器を与えてしまう?
人の命よりも――つまり人の命を助ける道具を提供する鴻上光生――その信頼関係により成り立っている契約よりも、
グリードであるカザリの事に関心がある。そう思われる。
これ自体は、そういう約束だから――と言えるだろうが。
それではこの間の態度と、一致しない。
須賀京太郎という人物像に瑕疵を与えてしまう。
そして、須賀京太郎は信用ができない、或いは信用を疑うという言葉に繋げ、条件を向こうの有利に吹っかけられる。
敢えて言うならば――この間はセルメダルだから。
今回はコアメダルだから、といったところだろうか。
それでも大分苦しい言い訳にならざるを得ない。
……つまり、この事実への追及はこれ以上は不可能なのだ。
これでは、この話では相手に有利な条件を喋らせただけだ。
まんまと、相手の土俵に引き摺り込まれただけに過ぎない。
グリードが襲撃してきた=相手の戦力が強化されている=その為の研究が必要。
メダルより人間の命を優先する京太郎がそれに対して行う事は――と言うべき具合に。
……落ち着け。相手のペースに乗せられるな
冷静に、必要な言葉を考え出すんだ……。
54: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 00:55:33.08 ID:zQhU5QIko
1:「……ところで、被害はそれだけですか?」
2:「何故、その2枚だけ残っていたのですか?」
3:「どうして、カザリのコアメダルの事を黙っていたんですか?」
4:「……確かに、大変ですね。ここままだと俺も厳しいかもしれない」
5:「持っていたのは、カザリのコアメダルだけですか? 奪われたのは?」
6:「……じゃあ、取り返してきます。だから、その作戦を手伝ってもらいたいんですが」
↓3
2:「何故、その2枚だけ残っていたのですか?」
3:「どうして、カザリのコアメダルの事を黙っていたんですか?」
4:「……確かに、大変ですね。ここままだと俺も厳しいかもしれない」
5:「持っていたのは、カザリのコアメダルだけですか? 奪われたのは?」
6:「……じゃあ、取り返してきます。だから、その作戦を手伝ってもらいたいんですが」
↓3
59: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 01:22:03.62 ID:kQhzh1Uyo
>>57の選択:4
京太郎「……確かに、大変ですね。このままだと俺も厳しいかもしれない」
弱みを見せる=負け犬として振る舞う。
そして極めて自然に、相手の呼吸を読む。
言葉を喋ろうと、息を吸うその瞬間。息を吐き切って、無防備になったその瞬間まで、言葉を続ける。
狙い目は、そこだ。
会長「――」
京太郎「――今のままでも、だいぶグリードは強力なんだ。ましてや、更にコアメダルが集まったら」
そして、負け犬の振る舞いから。
相手のミスを指摘して、呼吸を止める。
罪悪感を覚えろ――とは言わないが、やはり、どんな人間でもミスを指摘されたその瞬間には心が鈍る。
油断させて。呼吸を読んで。それから、一撃を入れる。
京太郎の言葉=お前のせいで窮地に立たされたんだが。
もう、これ以上カザリのコアメダル。コアメダルの紛失/奪取に関して話す事は無意味だ。
だから、削る。
相手の気概を削ぎ、気力を萎えさせ、勢いを殺す。
それから、交渉での落としどころをこちらに引き寄せる。こちらの意志を優先させる。それしかない。
とりあえず、これで天秤は戻せたか――或いは多少有利になったはずだ。
次にかける言葉が、必要である。
しかし一体、これ以上は何を投げかけるべきなのか。
カザリのコアメダル2枚。これは最低条件。
必要なのは契約をどこまで見直すか――だが。
それは今の言葉で、自分も必要性があると認めてしまっている。
ただ、大変なのは相手ではなく、この須賀京太郎であると。そう論点を切り替えた。
となれば、利率の問題か。
ただ、相手にも一分があると認めてしまっている以上、相手の取り分をこちらよりも落とす事は不可能。
できれば、それに付随させて何か別に引き出したいところではあるが……。
京太郎「……確かに、大変ですね。このままだと俺も厳しいかもしれない」
弱みを見せる=負け犬として振る舞う。
そして極めて自然に、相手の呼吸を読む。
言葉を喋ろうと、息を吸うその瞬間。息を吐き切って、無防備になったその瞬間まで、言葉を続ける。
狙い目は、そこだ。
会長「――」
京太郎「――今のままでも、だいぶグリードは強力なんだ。ましてや、更にコアメダルが集まったら」
そして、負け犬の振る舞いから。
相手のミスを指摘して、呼吸を止める。
罪悪感を覚えろ――とは言わないが、やはり、どんな人間でもミスを指摘されたその瞬間には心が鈍る。
油断させて。呼吸を読んで。それから、一撃を入れる。
京太郎の言葉=お前のせいで窮地に立たされたんだが。
もう、これ以上カザリのコアメダル。コアメダルの紛失/奪取に関して話す事は無意味だ。
だから、削る。
相手の気概を削ぎ、気力を萎えさせ、勢いを殺す。
それから、交渉での落としどころをこちらに引き寄せる。こちらの意志を優先させる。それしかない。
とりあえず、これで天秤は戻せたか――或いは多少有利になったはずだ。
次にかける言葉が、必要である。
しかし一体、これ以上は何を投げかけるべきなのか。
カザリのコアメダル2枚。これは最低条件。
必要なのは契約をどこまで見直すか――だが。
それは今の言葉で、自分も必要性があると認めてしまっている。
ただ、大変なのは相手ではなく、この須賀京太郎であると。そう論点を切り替えた。
となれば、利率の問題か。
ただ、相手にも一分があると認めてしまっている以上、相手の取り分をこちらよりも落とす事は不可能。
できれば、それに付随させて何か別に引き出したいところではあるが……。
60: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 01:29:45.89 ID:kQhzh1Uyo
1:「ところで、穴ってなんですか?」
2:「利率――変えませんか。5:5に。俺ももっとメダルを使う事になる」
3:「グリードやヤミーに関する情報を、調べ続けて、常に送ってください」
4:「武装をもっと強力にできませんか?」
5:「サポート役を、つけてくれませんか?」
↓3
2:「利率――変えませんか。5:5に。俺ももっとメダルを使う事になる」
3:「グリードやヤミーに関する情報を、調べ続けて、常に送ってください」
4:「武装をもっと強力にできませんか?」
5:「サポート役を、つけてくれませんか?」
↓3
73: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 01:46:07.22 ID:5o20a2O6o
>>63の選択:2
京太郎「利率――変えませんか。5:5に」
京太郎「俺も、もっとメダルを使う事になる」
これでは。
はたから見たら、宣戦布告だろう。
相手がコアメダルが足りなくて困っていると言っているにも関わらず、そこでまさかの相手の取り分の引き下げだ。
自分の事しか考えておらず、相手の事はどちらでもいい。
そう言っているのも、同然なのだ。
会長「須賀京太郎君、今までの話を聞いてなかったのかな?」
京太郎「聞いていました。だからこその提案です」
京太郎「きっと相手が強くなればその分、俺もカンドロイドに頼る事になる。セルメダルを使う事になる」
会長「なら――」
京太郎「今の契約のままじゃ、俺たちに使えるメダルが少なすぎる」
京太郎「戦いの前に、調べなきゃいけません。ただ歩いているだけじゃヤミーは見つからない」
京太郎「そういう意味では、鴻上さんに感謝してます」
京太郎「だけど……それに加えて、この分だとグリードの警戒まで必要になる」
京太郎「メダルが集まったのなら、もっと攻めてくる事も十分に考えられますから」
京太郎「俺だって死にたくない。俺がグリードと戦う以上、このぐらいの保険は打っておきたい」
思い返すのならば――だ。
元はと言えば、グリードと戦う事になったのもそちらの責任である。
こちらが命を張っているのは、鴻上ファウンデーションが引き起こした事態であると。そんなニュアンスを含ませる。
仮に――だ。
相手がここに何を返してくるだろうか。
だから、バースを作った。そして、そのバースの為の装備が必要だ。強力なグリードと戦う故に、バースの強化が必要。
しかるに、セルメダルが必要である――という論調なら。
グリードを封印できるのはオーズである。バースの力で封印できるのか。強化してそれが確実にできるのか。
確実でないなら、人の命がかかっている以上そんな掛けには出られない。だからオーズが戦うしかない。
オーズが戦う理由は“人の命を護る事”――カザリとの約束と言う個人的な事情(相手に付け入る隙)はあるが、
それも、この間の須賀京太郎の態度で確定させた。
メダルよりも、人の命を優先させる男だ――と。
だから、この論調で来られても叩き潰す事が出来る。
より強力なカンドロイドを作る為――と言われたなら。
今のままで十分だ、と言えばいい。
グリードと戦う時は情報で制してから、隙を狙う戦い方をする、と。
こう言われた時に困るのが、それでもオーズでは倒せないかもしれない/そんな隙が生まれないかもしれない、だろう。
須賀京太郎は人の命を護る――だから、いつまでも隠れては過ごせないだろうと。
ただ、返しようはある。何故人を助けるか。その理由を言ってはいない。
行動の大本となる感情とは、その人の個人的な事情だ。
内的要因は外的要因と比べて優位性が低いとはいえ、何の瑕疵もないのならば、やすやすと蹂躙されはしない。
特に戦う理由など。命を懸ける理由ともなれば、悪戯にそれを否定はできない。
そうなったときに信念を傷つけられた須賀京太郎は、激怒する事が可能となる為だ。
京太郎「利率――変えませんか。5:5に」
京太郎「俺も、もっとメダルを使う事になる」
これでは。
はたから見たら、宣戦布告だろう。
相手がコアメダルが足りなくて困っていると言っているにも関わらず、そこでまさかの相手の取り分の引き下げだ。
自分の事しか考えておらず、相手の事はどちらでもいい。
そう言っているのも、同然なのだ。
会長「須賀京太郎君、今までの話を聞いてなかったのかな?」
京太郎「聞いていました。だからこその提案です」
京太郎「きっと相手が強くなればその分、俺もカンドロイドに頼る事になる。セルメダルを使う事になる」
会長「なら――」
京太郎「今の契約のままじゃ、俺たちに使えるメダルが少なすぎる」
京太郎「戦いの前に、調べなきゃいけません。ただ歩いているだけじゃヤミーは見つからない」
京太郎「そういう意味では、鴻上さんに感謝してます」
京太郎「だけど……それに加えて、この分だとグリードの警戒まで必要になる」
京太郎「メダルが集まったのなら、もっと攻めてくる事も十分に考えられますから」
京太郎「俺だって死にたくない。俺がグリードと戦う以上、このぐらいの保険は打っておきたい」
思い返すのならば――だ。
元はと言えば、グリードと戦う事になったのもそちらの責任である。
こちらが命を張っているのは、鴻上ファウンデーションが引き起こした事態であると。そんなニュアンスを含ませる。
仮に――だ。
相手がここに何を返してくるだろうか。
だから、バースを作った。そして、そのバースの為の装備が必要だ。強力なグリードと戦う故に、バースの強化が必要。
しかるに、セルメダルが必要である――という論調なら。
グリードを封印できるのはオーズである。バースの力で封印できるのか。強化してそれが確実にできるのか。
確実でないなら、人の命がかかっている以上そんな掛けには出られない。だからオーズが戦うしかない。
オーズが戦う理由は“人の命を護る事”――カザリとの約束と言う個人的な事情(相手に付け入る隙)はあるが、
それも、この間の須賀京太郎の態度で確定させた。
メダルよりも、人の命を優先させる男だ――と。
だから、この論調で来られても叩き潰す事が出来る。
より強力なカンドロイドを作る為――と言われたなら。
今のままで十分だ、と言えばいい。
グリードと戦う時は情報で制してから、隙を狙う戦い方をする、と。
こう言われた時に困るのが、それでもオーズでは倒せないかもしれない/そんな隙が生まれないかもしれない、だろう。
須賀京太郎は人の命を護る――だから、いつまでも隠れては過ごせないだろうと。
ただ、返しようはある。何故人を助けるか。その理由を言ってはいない。
行動の大本となる感情とは、その人の個人的な事情だ。
内的要因は外的要因と比べて優位性が低いとはいえ、何の瑕疵もないのならば、やすやすと蹂躙されはしない。
特に戦う理由など。命を懸ける理由ともなれば、悪戯にそれを否定はできない。
そうなったときに信念を傷つけられた須賀京太郎は、激怒する事が可能となる為だ。
77: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 02:04:23.80 ID:hu/vv6b3o
須賀京太郎は、自らが後悔しない為に。その為に戦っている。
故にその範囲に於いて人は見捨てない。手の届く、目の届く範囲のものは。
ただ、それ以外に関しては知った事ではない。
自分が死んでは、結局どうにもならない。だから、死地には赴かない。
――というような言い方すら、可能だ。
今までの行動からそれを否定される事はあるだろうが。
それでも結果的に勝利している。
故にあれは死ぬための行動ではなく、生きるために敢えて危険を冒した。
そんな事だって言えなくもない――計算である、と。
苦しい言い訳であるが。交渉も最終段階。
カザリのメダルが本当に2枚なら、それを取り返せるなら究極的に言ってもこれっきりの交渉で終わりにできる。
果たしてそうなった場合、相手はカンドロイドの使用を停止させるか。
さて――そこまで、合理性に欠ける行動をするとは思えない。
子供が癇癪を起すように、腹いせを行うように。恐らくは行わないはずだ。
そうなったときに、こちらには『人の命を助ける場面で足を引っ張られた』という大義名分が立つのだ。
となれば、オーズと鴻上ファウンデーションの全面対決にも発展させられる。グリードを放置しての。
そんなくだらない事を果たしてやるだろうか。
答えは否だ。否に決まっている。
バースなんてのはそちらに事情だし。
言ってしまうのなら、オーズにバックアップを与えるという以前の契約内容を履行しているに過ぎない。
それは、相手に与えられた義務であって、こちらの腹を痛める要因にはならない。
敢えて言うのなら、新子憧の身の安全だろうか。
これを言われたら痛いが――それだって、須賀京太郎が戦うから命の危険があるなら下がらせろと言える。
こちらから相手の義務を取り消してやる“形”となるのだから、表面的には感謝こそすれ指摘はすまい。
この時、新子憧がどんな事情で戦っているか。
それが、敢えての危険要素だ。京太郎がなんと言っても彼女が戦い続けるといったのならば。
そこからは感情論の水の掛け合い。落としどころが見つからない不毛な言い合いと化す。
この最後のパターンが、敢えての突かれたら困る点。
それ以外は、どうとでもなる。
京太郎「その分、俺たちはセルメダルを使う」
京太郎「だから、利率を変えたとしても――『グリードが強力になったその分俺たちはセルメダルを使わなければいけないから』」
京太郎「その、俺たちが使う分で、十分な量を重点はできるんではないですか?」
更なる追い込み=ここで決めると言う合図。
その意図を、相手にも伝える為の行動。
そう、あの“穴”だってのも――。
あれは相手の面目を立てる為に用意した、スケープゴートと化せる。
せめて一矢を報いた。穴を埋められた、という言い分が立つのだ。
だから、敢えていうなら京太郎の考える落としどころとは、そこである。
相手に選ぶ自由が、自らの意志で指摘させたという体を取りながら。
実質的には、そこが京太郎の思い描いた絵図。
だから、京太郎のこの言葉に対して、穴があるといってそれを修正すればそこで終わりだ。
或いは穴を埋めた上で利率を引き上げられても、できて6:4。それ以上は不可能。
こちらも、今までに比べたらセルメダルの獲得が減るが――コアメダル2枚と引き換えなら、安いもの。
どちらにしても、ここで京太郎が貰う。以前よりも収穫があったというのは確定するのだ。
80: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 02:21:33.82 ID:XWSaY3ZAo
会長「なるほど――確かに君の言う事にも一理ある! 素晴らしい!」
勝った。
そう確信した、その時だった。
突如として、電話が鳴り響く。
嫌な予感がする。同時に、ある種。この場が動く。そんな気がした。
会長「――ああ、私だ。なるほど……素晴らしい!」
会長「新たなるカンドロイドの誕生を祝おうではないか! ハッピーバースデイ!」
カンドロイドの誕生。
これだけでは、別にどうにもならない。
残っているセルメダルで研究していた。そう言われたらおしまいだ。
どちらも、それ以上は手札として使う事は出来ない。それだけの話。
だが――
会長「――ふむ、という事で須賀君。君に話がある」
京太郎「……なんでしょうか」
会長「まず、君との契約に穴があった……と言う話だ」
来た。
心臓が高鳴り、首のあたりが焦燥感が包む。
ここさえうまく切り抜けられたのなら。最小限の被害で、最大限の利益を得られる。
――失敗するなよ、須賀京太郎。
――焦るな。笑うな。態度に出すな。悟られるな。自然な反応をしろ。
――ここさえ凌げばそれでいいんだ。
京太郎「……ええ、その――ようですね」
会長「まず、その穴を埋めたい――私はそう考えるんだが、君はどうかね?」
京太郎「俺もそう思います……お互いに協力するんだから、そんな事があったら困る」
京太郎「あの状況で、契約を急に迫られて動転していた為でしょうけど……そんな事があったなんて」
会長「戦闘中に使用した分という事だったが、具体的には定められていない」
会長「これは拙い! セルメダルを相手に投げつけた事も、使用したと言えるからね」
京太郎「まあ……そんな事、やらないでしょうけど」
会長「だが、契約書である以上は厳密に決める必要がある……そう私は考える」
会長「君も、そのつもりで契約書を用意したのだろう?」
京太郎「……確かに」
会長「それから、君が倒したヤミーやグリードについてという話だったが」
会長「元はと言えばあれのときの会話の流れでは――倒して手に入れたメダルの話だったはずだ」
会長「それから、戦闘中のセルメダルの使用の話について君が言及し、その後に契約書を作る事となった」
京太郎「……ええ」
会長「あの文面では君が――須賀京太郎“のみ”が倒したグリードやヤミー。そう読み取れる」
会長「あれを、須賀京太郎が手に入れたセルメダルへの変更」
会長「それから、戦闘中に使用したとは――カンドロイド・メダジャリバー・ライドベンダーなどに限定したい」
会長「ここまではいいかな?」
――ここまではいい、筈だ。
だが、何故だろうか。嫌な予感が拭えない。利率の交渉でも、このままの勢いで押し切られそうな気がする。
87: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 02:46:46.54 ID:/xbq4VtTo
京太郎「ええ、俺のミス――ですから」
そう言った時に、ふと頭をよぎったものがある。
何故、鴻上光生はコアメダルを所持していたのか――そして保管していたのか、という事だ。
所持の理由は分かる。
彼がグリードをこの世に呼び出したのだから。その為の研究の際に、抜き出してそのまま持っていてもおかしくない。
保管の理由は――一体なんだろうか。
研究の為だ。おそらくはそう思う。最初に、未確認生命体対策の為にオーメダルを研究していた。
そう聞いたから。
だけど、だ。
一体、それを何故今まで隠していた?
一番の問題はそれを京太郎が鴻上光生の口から「聞いていない事」だ。
聞いていないまま、結論を切り出してしまった。こちらからの攻撃は/聞きたいことは全てだと切り出してしまった。
これでは今更相手が何かを言ってしまったって。
それに対策、できないじゃないか。
交渉ごとに於いて、相手の提案を聞くのは禁じ手だと言う説があるが。
しかし、そうとも限らないという部分もまた存在する。
最初に聞いた場合、議論の方向性を決められてしまうから拙い――のは確かだ。
だが、あらかじめ相手に弾丸を使い尽くさせて。
その後、論破に当たるとしたらどうだろうか。反撃が難しくなる。
いや、やはりそれなら条件を変えてくれと。
相手の反論を聞いてから、変えられる場合とそうでない場合がある。
会長「さて、まず何故私がカザリ君のコアメダルを持っていたか、という話だが」
会長「我々はコアメダルを研究して、それからカンドロイドを作り出している」
会長「彼のコアメダル2枚が無事だった理由も単純だ」
会長「彼のそのメダルは、4枚のうち2枚だけが研究の為に別の場所に移されていたのだ」
京太郎「……だから、奪われなかったと?」
会長「その通り!」
京太郎「……」
京太郎(何故返してくれないのかとは聞けない)
京太郎(研究の為に必要だったと言い張れる。オーズとの協力のために必要だったと)
京太郎(研究よりは、直接コアメダルを渡された方が助けになる)
京太郎(そんな風に批難だってできるけど――それこそ、それに対する反論なんていくらでも思いつくだろう)
京太郎(例えば、俺の事を信用できて協力するつもりだったとしても、カザリがグリードであり――)
京太郎(万が一に備えて、リスクを分散させていたとか)
京太郎(それでも俺がやられてしまった場合に備えてバースを作るまでの保険だったとか)
京太郎(言いようなんていくらでもある。批難したって『カザリは信用できる』『できない』の水掛け論で終わりだ)
92: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 02:59:32.44 ID:gP6iNKW9o
会長「我々は、他にもコアメダルを所持している」
会長「ただし、君には渡す事ができない!」
京太郎「……それは、どうして」
会長「君自身の言葉を借りるのなら、グリードが強力になったためだ」
会長「君に渡しても、すぐに向こうに奪い返されてしまうからね」
京太郎「……」
会長「ただ、研究が終われば――こちらの戦力も増強される!」
会長「そうなれば、君に返しても……以前よりリスクが分散されるだろう」
会長「セルメダルが十分に手に入れられれば、我々も君に早くコアメダルを変えす事ができる」
会長「だから、このままの比率で。穴を埋めた形にして欲しい」
会長「そうすれば、君の手元にもコアメダルが早く手渡せる事にもなる」
京太郎「……」
会長「その条件で、新たに契約を結ぼうじゃないか」
会長「これは、お互いにとっても得なはずだ!」
……どうするべきだ。
これでは生命線を握られているのも同然だ。
比率はそのまま。抜け道が塞がれて。
見返りと言うのはコアメダル――それは魅力であるが。
だが、いつ返されるとは言及されていない。言い出すタイミングは相手の自由だ。
無理やりに奪いとる――それはできない。
そうなったら交渉などというテーブルには立てないし、何より――。
――今まで、この話し合いの為に敢えて眠らせていた良心と恐怖心が目覚めてしまう。
ここで鴻上ファウンデーションと決裂したら、須賀京太郎は人を助けられない。
本来できるはずだったことを、己の愚行で不意にしてしまう。
それは――嫌だ。怖い。
だからこの手を払う事なんて、不可能なのだ。
そんな気持ちが、鎌首を擡げ始めていた。
押し殺して、敢えて無視していたものが目覚め始める。
この場でできる提案。
今はこちらが追い込まれているので、ひとつ。それぐらいだろう。
95: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:04:35.32 ID:gP6iNKW9o
1:先ほど完成したカンドロイドに使ったコアと引き換えに、比率を七対三で肯んずる
2:比率を六対四に変えて、そのまま (コアメダルは研究が終わり次第もらえます)
3:念のため、コアを確認する
4:その他
(・別の条件で契約する事――ただし言い出せるのはひとつ――)
(・何かメリットや論拠を示す事で、更に相手から譲歩を引き出す事ができます。現在では上が限界)
↓4
2:比率を六対四に変えて、そのまま (コアメダルは研究が終わり次第もらえます)
3:念のため、コアを確認する
4:その他
(・別の条件で契約する事――ただし言い出せるのはひとつ――)
(・何かメリットや論拠を示す事で、更に相手から譲歩を引き出す事ができます。現在では上が限界)
↓4
118: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:38:28.24 ID:gP6iNKW9o
流れ①
>京太郎「……どうして、オーズの力を研究しようと?」
>会長「未確認生命体が、また現れないとは限らないからね。そのための備えだ!」
>京太郎(……なるほど。本当ならその通りだし、筋も通るか)
>京太郎「それで、契約と言うのは?」
>会長「まず、わが社が開発したカンドロイド、ライドベンダー、そして必要ならバックアップを君に提供しよう!」
> それがこちらのメリット。
> それは純粋にありがたい。あの力があれば、もっと効率よく人を助けられる。
> ただ、契約と言うのは双方にメリットがあるものだ。たとえば自分とカザリのように。
>会長「その代わり――獲得したセルメダルをわが社に収めて貰う! 比率は七:三。私が七で、君が三だ!」
まず、会長から『獲得したセルメダルを鴻上ファウンデーションに収める』という契約を持ちかけられる。
>京太郎「……どうして、オーズの力を研究しようと?」
>会長「未確認生命体が、また現れないとは限らないからね。そのための備えだ!」
>京太郎(……なるほど。本当ならその通りだし、筋も通るか)
>京太郎「それで、契約と言うのは?」
>会長「まず、わが社が開発したカンドロイド、ライドベンダー、そして必要ならバックアップを君に提供しよう!」
> それがこちらのメリット。
> それは純粋にありがたい。あの力があれば、もっと効率よく人を助けられる。
> ただ、契約と言うのは双方にメリットがあるものだ。たとえば自分とカザリのように。
>会長「その代わり――獲得したセルメダルをわが社に収めて貰う! 比率は七:三。私が七で、君が三だ!」
まず、会長から『獲得したセルメダルを鴻上ファウンデーションに収める』という契約を持ちかけられる。
119: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:39:59.76 ID:gP6iNKW9o
流れ②
>京太郎「分かりました……その話、受けます」
>カザリ「ちょっと……何考えてるのさ……!」
>カザリ「それじゃあ、メダルが集まらない! ただでさえ、メダルに困ってるんだよ!」
>カザリ「僕との約束はどうしたのさ!」
>京太郎「……約束、確かにあったけど」
>京太郎「でも、俺は言ったよな……『人の命より、メダルを優先するな』って」
>カザリ「オーズ……!」
>京太郎「お前が譲れないように、俺もその線は譲れない」
>京太郎「ここでこの人の手を跳ねのけると、人を助けられなくなる」
>京太郎「だから……俺はこの提案を、受ける」
>カザリ「……ふーん」
京太郎はその提案に乗ってしまう
つまり、口約束の時点では『獲得したすべてのコアメダルを収める契約』
>京太郎「分かりました……その話、受けます」
>カザリ「ちょっと……何考えてるのさ……!」
>カザリ「それじゃあ、メダルが集まらない! ただでさえ、メダルに困ってるんだよ!」
>カザリ「僕との約束はどうしたのさ!」
>京太郎「……約束、確かにあったけど」
>京太郎「でも、俺は言ったよな……『人の命より、メダルを優先するな』って」
>カザリ「オーズ……!」
>京太郎「お前が譲れないように、俺もその線は譲れない」
>京太郎「ここでこの人の手を跳ねのけると、人を助けられなくなる」
>京太郎「だから……俺はこの提案を、受ける」
>カザリ「……ふーん」
京太郎はその提案に乗ってしまう
つまり、口約束の時点では『獲得したすべてのコアメダルを収める契約』
122: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:43:08.03 ID:gP6iNKW9o
流れ③
>会長「ふむ、それでいいのかな?」
>京太郎「……ええ。それでも俺は、人を助けたい」
>会長「なるほど、それもまた欲望だ! 歓迎しようじゃないか!」
>京太郎「ええ、俺が倒したヤミーのセルメダルを『七:三』で渡す。それでいいですね」
>会長「違うな、須賀京太郎君」
>会長「ヤミーだけでなく、グリードもだ」
>会長「倒しただけじゃない。手に入れた分だ」
>会長「そうじゃないと、そこの彼が意図的に倒さずに逃がし続ける事もありえるからね」
>京太郎「それは困ります」
>京太郎「戦闘中に必要になるかも知れない。そうなったときに、使った分については全体数から引いてください」
>京太郎「カザリがどうあっても、戦うのは俺です。俺がわざと逃がすなんてことはあり得ない」
>京太郎「『別の何かに使った場合それにはカウントしない』『倒したときのセルメダル』」
>京太郎「ここは守ってください。あなたが俺の欲望を評価したのなら、その欲望を信じてください」
>京太郎「俺は人を助ける為に戦う。だから、ヤミーをわざと見逃したりなんてしない」
>京太郎「だからこんな割合でも、あなたの提案に乗ったんだ……」
>会長「……いいだろう! 君の欲望を信じよう!」
>会長「私からはカンドロイドやライドベンダーの技術やバックアップの提供。ただしカンドロイドなどに使うセルメダルは君たちが持つ!」
>会長「倒したヤミーとグリードのセルメダルを七:三で収める。戦闘中に君が別に使った分に関してカウントしない!」
京太郎は『獲得したセルメダルを収める契約』の話をしている間、
論点をすり替えて、戦闘中の話を持ち出す。そのまま契約の話をすり替えて進めさせる
つまり、本来的には『セルメダル獲得時の契約』で話を進めていたのに、
京太郎が会長を騙す形で、『倒した際のセルメダルの話』に変えた
>会長「ふむ、それでいいのかな?」
>京太郎「……ええ。それでも俺は、人を助けたい」
>会長「なるほど、それもまた欲望だ! 歓迎しようじゃないか!」
>京太郎「ええ、俺が倒したヤミーのセルメダルを『七:三』で渡す。それでいいですね」
>会長「違うな、須賀京太郎君」
>会長「ヤミーだけでなく、グリードもだ」
>会長「倒しただけじゃない。手に入れた分だ」
>会長「そうじゃないと、そこの彼が意図的に倒さずに逃がし続ける事もありえるからね」
>京太郎「それは困ります」
>京太郎「戦闘中に必要になるかも知れない。そうなったときに、使った分については全体数から引いてください」
>京太郎「カザリがどうあっても、戦うのは俺です。俺がわざと逃がすなんてことはあり得ない」
>京太郎「『別の何かに使った場合それにはカウントしない』『倒したときのセルメダル』」
>京太郎「ここは守ってください。あなたが俺の欲望を評価したのなら、その欲望を信じてください」
>京太郎「俺は人を助ける為に戦う。だから、ヤミーをわざと見逃したりなんてしない」
>京太郎「だからこんな割合でも、あなたの提案に乗ったんだ……」
>会長「……いいだろう! 君の欲望を信じよう!」
>会長「私からはカンドロイドやライドベンダーの技術やバックアップの提供。ただしカンドロイドなどに使うセルメダルは君たちが持つ!」
>会長「倒したヤミーとグリードのセルメダルを七:三で収める。戦闘中に君が別に使った分に関してカウントしない!」
京太郎は『獲得したセルメダルを収める契約』の話をしている間、
論点をすり替えて、戦闘中の話を持ち出す。そのまま契約の話をすり替えて進めさせる
つまり、本来的には『セルメダル獲得時の契約』で話を進めていたのに、
京太郎が会長を騙す形で、『倒した際のセルメダルの話』に変えた
124: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:45:32.21 ID:gP6iNKW9o
流れ④
>会長「契約は成立だ! 素晴らしい!」
>京太郎「……一応、契約書を書いてもいいですか?」
>京太郎「こっちの足元を見られて、割合を跳ねあげる提案をされたり」
>京太郎「勝手に、条件を追加されても困ります」
>京太郎「まあ、口約束と変わらないですけど……破られたら、俺は金輪際頷きません」
>会長「いいだろう! 用意しようじゃないか!」
>京太郎「いや、俺が書きます。あとで小さく『ここに書いてあった』なんて言われても困るから」
>京太郎「カザリ、それならいいだろ?」
>カザリ「……勝手にしろ、って言ったよね」
>カザリ「僕は知らないよ。好きにしたら?」
契約書を書いたのは須賀京太郎
両者ともに合意しており、これを以って『倒した際のセルメダル獲得分配』の話とも言いだせる
一応口約束とは変わらない……と言っている(↑に比べて論拠は薄いが)
>会長「契約は成立だ! 素晴らしい!」
>京太郎「……一応、契約書を書いてもいいですか?」
>京太郎「こっちの足元を見られて、割合を跳ねあげる提案をされたり」
>京太郎「勝手に、条件を追加されても困ります」
>京太郎「まあ、口約束と変わらないですけど……破られたら、俺は金輪際頷きません」
>会長「いいだろう! 用意しようじゃないか!」
>京太郎「いや、俺が書きます。あとで小さく『ここに書いてあった』なんて言われても困るから」
>京太郎「カザリ、それならいいだろ?」
>カザリ「……勝手にしろ、って言ったよね」
>カザリ「僕は知らないよ。好きにしたら?」
契約書を書いたのは須賀京太郎
両者ともに合意しており、これを以って『倒した際のセルメダル獲得分配』の話とも言いだせる
一応口約束とは変わらない……と言っている(↑に比べて論拠は薄いが)
126: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 03:50:35.15 ID:gP6iNKW9o
流れ⑤
>カザリ「変身できないからね」
>京太郎「それもある。だけど、それだけじゃない」
>京太郎「まず一つ。あれは、俺が倒したヤミーとグリードに関しての話だ。そう書いた」
>京太郎「だから、お前とか他のライダーが倒したのはそれに含まない」
>京太郎「お前、セーラ先輩に言ってただろ? セルメダルとコアメダルを手に居れたら寄越せって」
>京太郎「だから、あれは入らない。あくまで俺が倒した分についての話だ」
>京太郎「それに、『何らかの形で使用した』って書いた。戦闘中に使ったって」
>京太郎「お前の身体を治すのに使ったら、それは使用したって言えないか?」
>カザリ「……ただの屁理屈じゃないの」
>京太郎「屁理屈だよ。ただ、契約書にはそう書いてある。それ以上は書いてない」
>京太郎「ハッキリ言って、俺はあの手の足元を見る奴が嫌いだ。だから容赦はしない」
(中略)
>京太郎「俺は臆病だし、弱い。だからそういうのは……やっぱり考えちまう。嫌だと思ってるけど」
>京太郎「それでも、相手によっては容赦しない。そう決めた」
>京太郎「……まあ、あの人は多分そんなの見抜いてただろうな」
>カザリ「それでも、契約したって事?」
>京太郎「だからきっと、まだ何か切り札を持ってるんだ」
>京太郎「あの契約書をここで交わしても、後で変えられるって感じの何かを」
>京太郎「そうなったらあの人は多分、それを出す」
>京太郎「……或いは本当に、俺の欲望を歓迎して、分かってて契約したってのもあるかもしれないけどさ」
>カザリ「それって……」
>京太郎「……多分、お前のコアメダルだ」
>京太郎「あの人が原因でグリードが世に出たなら、あの人が持っていてもおかしくない」
>京太郎「別に契約自体はどうでもよかった……正直、そんな条件がなくても俺は飲みたいと思ってた」
>京太郎「ただ、一方的にやられるのが気に食わなかったんだ。なにかこっちも手札が欲しかった」
京太郎としては契約の穴は(建前は兎も角として)相手も気づいているものと考え、
初めからコアメダルを引き出すためのものとして利用する考えであった。
なるべく自分の有利を強調して立ち回り、それを利用してコアメダルを吐き出させる(=有利でなければ使えない=訂正されるべきもの)と認識
>カザリ「変身できないからね」
>京太郎「それもある。だけど、それだけじゃない」
>京太郎「まず一つ。あれは、俺が倒したヤミーとグリードに関しての話だ。そう書いた」
>京太郎「だから、お前とか他のライダーが倒したのはそれに含まない」
>京太郎「お前、セーラ先輩に言ってただろ? セルメダルとコアメダルを手に居れたら寄越せって」
>京太郎「だから、あれは入らない。あくまで俺が倒した分についての話だ」
>京太郎「それに、『何らかの形で使用した』って書いた。戦闘中に使ったって」
>京太郎「お前の身体を治すのに使ったら、それは使用したって言えないか?」
>カザリ「……ただの屁理屈じゃないの」
>京太郎「屁理屈だよ。ただ、契約書にはそう書いてある。それ以上は書いてない」
>京太郎「ハッキリ言って、俺はあの手の足元を見る奴が嫌いだ。だから容赦はしない」
(中略)
>京太郎「俺は臆病だし、弱い。だからそういうのは……やっぱり考えちまう。嫌だと思ってるけど」
>京太郎「それでも、相手によっては容赦しない。そう決めた」
>京太郎「……まあ、あの人は多分そんなの見抜いてただろうな」
>カザリ「それでも、契約したって事?」
>京太郎「だからきっと、まだ何か切り札を持ってるんだ」
>京太郎「あの契約書をここで交わしても、後で変えられるって感じの何かを」
>京太郎「そうなったらあの人は多分、それを出す」
>京太郎「……或いは本当に、俺の欲望を歓迎して、分かってて契約したってのもあるかもしれないけどさ」
>カザリ「それって……」
>京太郎「……多分、お前のコアメダルだ」
>京太郎「あの人が原因でグリードが世に出たなら、あの人が持っていてもおかしくない」
>京太郎「別に契約自体はどうでもよかった……正直、そんな条件がなくても俺は飲みたいと思ってた」
>京太郎「ただ、一方的にやられるのが気に食わなかったんだ。なにかこっちも手札が欲しかった」
京太郎としては契約の穴は(建前は兎も角として)相手も気づいているものと考え、
初めからコアメダルを引き出すためのものとして利用する考えであった。
なるべく自分の有利を強調して立ち回り、それを利用してコアメダルを吐き出させる(=有利でなければ使えない=訂正されるべきもの)と認識
192: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 18:47:55.66 ID:M+8PCIVPo
会長「使用不可にするよ?」
京太郎「つまりてめえは人の命を救えなくってするって事だな?」
京太郎「オーケー、潰して奪うぞコラァ!」
となる可能性も理論上なきにしもあらずと考えられるから、そんな脅し方は会長としても選択できない
だからお互いに「協力しようね(棒)」「そうだね(棒)」って言い合ってる
そんな事言い出したら、関係が崩れるし、そこを京太郎に逆手に取られる
「そんなあからさまな脅しかたをする人だったなんて今の契約が信用できない。内容を変えよう!」ってなるからね
まあ、本当なら穴を埋めて終了だったのにライオンコア2枚放出するって事は
少なくとも交渉をする気はあるって考えてね。そうじゃなかったら穴埋めて終わりんこよ
京太郎「つまりてめえは人の命を救えなくってするって事だな?」
京太郎「オーケー、潰して奪うぞコラァ!」
となる可能性も理論上なきにしもあらずと考えられるから、そんな脅し方は会長としても選択できない
だからお互いに「協力しようね(棒)」「そうだね(棒)」って言い合ってる
そんな事言い出したら、関係が崩れるし、そこを京太郎に逆手に取られる
「そんなあからさまな脅しかたをする人だったなんて今の契約が信用できない。内容を変えよう!」ってなるからね
まあ、本当なら穴を埋めて終了だったのにライオンコア2枚放出するって事は
少なくとも交渉をする気はあるって考えてね。そうじゃなかったら穴埋めて終わりんこよ
194: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 18:51:16.99 ID:M+8PCIVPo
>>92より
会長「我々は、他にもコアメダルを所持している」
会長「ただし、君には渡す事ができない!」
京太郎「……それは、どうして」
会長「君自身の言葉を借りるのなら、グリードが強力になったためだ」
会長「君に渡しても、すぐに向こうに奪い返されてしまうからね」
京太郎「……」
会長「ただ、研究が終われば――こちらの戦力も増強される!」
会長「そうなれば、君に返しても……以前よりリスクが分散されるだろう」
会長「セルメダルが十分に手に入れられれば、我々も君に早くコアメダルを変えす事ができる」
会長「だから、このままの比率で。穴を埋めた形にして欲しい」
会長「そうすれば、君の手元にもコアメダルが早く手渡せる事にもなる」
京太郎「……」
会長「その条件で、新たに契約を結ぼうじゃないか」
会長「これは、お互いにとっても得なはずだ!」
……どうするべきだ。
これでは生命線を握られているのも同然だ。
比率はそのまま。抜け道が塞がれて。
見返りと言うのはコアメダル――それは魅力であるが。
だが、いつ返されるとは言及されていない。言い出すタイミングは相手の自由だ。
無理やりに奪いとる――それはできない。
そうなったら交渉などというテーブルには立てないし、何より――。
――今まで、この話し合いの為に敢えて眠らせていた良心と恐怖心が目覚めてしまう。
ここで鴻上ファウンデーションと決裂したら、須賀京太郎は人を助けられない。
本来できるはずだったことを、己の愚行で不意にしてしまう。
それは――嫌だ。怖い。
だからこの手を払う事なんて、不可能なのだ。
そんな気持ちが、鎌首を擡げ始めていた。
押し殺して、敢えて無視していたものが目覚め始める。
この場でできる提案。
今はこちらが追い込まれているので、ひとつ。それぐらいだろう。
会長「我々は、他にもコアメダルを所持している」
会長「ただし、君には渡す事ができない!」
京太郎「……それは、どうして」
会長「君自身の言葉を借りるのなら、グリードが強力になったためだ」
会長「君に渡しても、すぐに向こうに奪い返されてしまうからね」
京太郎「……」
会長「ただ、研究が終われば――こちらの戦力も増強される!」
会長「そうなれば、君に返しても……以前よりリスクが分散されるだろう」
会長「セルメダルが十分に手に入れられれば、我々も君に早くコアメダルを変えす事ができる」
会長「だから、このままの比率で。穴を埋めた形にして欲しい」
会長「そうすれば、君の手元にもコアメダルが早く手渡せる事にもなる」
京太郎「……」
会長「その条件で、新たに契約を結ぼうじゃないか」
会長「これは、お互いにとっても得なはずだ!」
……どうするべきだ。
これでは生命線を握られているのも同然だ。
比率はそのまま。抜け道が塞がれて。
見返りと言うのはコアメダル――それは魅力であるが。
だが、いつ返されるとは言及されていない。言い出すタイミングは相手の自由だ。
無理やりに奪いとる――それはできない。
そうなったら交渉などというテーブルには立てないし、何より――。
――今まで、この話し合いの為に敢えて眠らせていた良心と恐怖心が目覚めてしまう。
ここで鴻上ファウンデーションと決裂したら、須賀京太郎は人を助けられない。
本来できるはずだったことを、己の愚行で不意にしてしまう。
それは――嫌だ。怖い。
だからこの手を払う事なんて、不可能なのだ。
そんな気持ちが、鎌首を擡げ始めていた。
押し殺して、敢えて無視していたものが目覚め始める。
この場でできる提案。
今はこちらが追い込まれているので、ひとつ。それぐらいだろう。
195: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 18:53:05.10 ID:M+8PCIVPo
1:カザリのコア2枚+先ほど完成したカンドロイドに使ったコアと引き換えに、比率を七対三で肯んずる
2:カザリのコア2枚+比率を六対四に変えて、そのまま (コアメダルは研究が終わり次第もらえます)
3:念のため、そのカンドロイドに使ったコアを確認する
4:保留とする
5:その他
(・別の条件で契約する事――ただし言い出せるのはひとつ――)
(・何かメリットや論拠を示す事で、更に相手から譲歩を引き出す事ができます。現在では上が限界)
↓4
2:カザリのコア2枚+比率を六対四に変えて、そのまま (コアメダルは研究が終わり次第もらえます)
3:念のため、そのカンドロイドに使ったコアを確認する
4:保留とする
5:その他
(・別の条件で契約する事――ただし言い出せるのはひとつ――)
(・何かメリットや論拠を示す事で、更に相手から譲歩を引き出す事ができます。現在では上が限界)
↓4
200: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 19:15:56.88 ID:M+8PCIVPo
>>197
京太郎「……なるほど、分かりました」
京太郎「だけど、その契約を交わしたときと今じゃ……状況が違いすぎる」
京太郎「直ぐに、どうこうする――って事は難しいんです」
京太郎「だから、時間をください」
会長「ふむ」
会長「あの時はすぐに契約していたのに?」
会長「今さっき、君から契約内容の変更を申し出てきたというのに?」
京太郎「――――ッ」
それを言われると痛い。
確かに――だ。
京太郎から契約内容の変更を申し出たというのは。
鴻上光生の言い分を確認して、その上で。
それを踏まえた上で、契約を変えてしまっても良いだろうと判断したという証左となる。
だけど、この指摘にはまだ穴がある。
あの時須賀京太郎は、鴻上光生から『彼の契約変更内容』を聞いていなかった。
その内容があまりにも重大だったために、自分一人では決めかねる内容であった。
故に持ち帰る。こう言えば、一応の筋は通る。
京太郎「……そのときとも、また状況が違う」
京太郎「あなたがカザリ以外のコアメダルを所持している、そんな事実を俺は知らなかった」
京太郎「コアメダルは、カザリとの協力関係に於いても重要なものだ」
京太郎「だから……持ち帰らさせて貰います。いいですね?」
会長「ああ!」
会長「だが、グリードが強化されているかもしれない! カンドロイドを開発するためにも時間が必要だ! 早くて悪い理由はない!」
会長「だから、明日のこの時間――また答えを聞きたいところだね」
――。
だれのおかげでグリードが強化されてるんだよ。
そう言いたくもなったが、使えない場面で変に感情を出してしまっても意味がないし。
それを込みでの手打ちとしての比率変更を言い出した手前もある。
黙って、頭を下げて。
壁に叩きつけたいほど白くなった拳を開いて、その場を後にした。
京太郎(クソ……ッ!)
京太郎(元はと言えば、あんたが――――!)
京太郎「……なるほど、分かりました」
京太郎「だけど、その契約を交わしたときと今じゃ……状況が違いすぎる」
京太郎「直ぐに、どうこうする――って事は難しいんです」
京太郎「だから、時間をください」
会長「ふむ」
会長「あの時はすぐに契約していたのに?」
会長「今さっき、君から契約内容の変更を申し出てきたというのに?」
京太郎「――――ッ」
それを言われると痛い。
確かに――だ。
京太郎から契約内容の変更を申し出たというのは。
鴻上光生の言い分を確認して、その上で。
それを踏まえた上で、契約を変えてしまっても良いだろうと判断したという証左となる。
だけど、この指摘にはまだ穴がある。
あの時須賀京太郎は、鴻上光生から『彼の契約変更内容』を聞いていなかった。
その内容があまりにも重大だったために、自分一人では決めかねる内容であった。
故に持ち帰る。こう言えば、一応の筋は通る。
京太郎「……そのときとも、また状況が違う」
京太郎「あなたがカザリ以外のコアメダルを所持している、そんな事実を俺は知らなかった」
京太郎「コアメダルは、カザリとの協力関係に於いても重要なものだ」
京太郎「だから……持ち帰らさせて貰います。いいですね?」
会長「ああ!」
会長「だが、グリードが強化されているかもしれない! カンドロイドを開発するためにも時間が必要だ! 早くて悪い理由はない!」
会長「だから、明日のこの時間――また答えを聞きたいところだね」
――。
だれのおかげでグリードが強化されてるんだよ。
そう言いたくもなったが、使えない場面で変に感情を出してしまっても意味がないし。
それを込みでの手打ちとしての比率変更を言い出した手前もある。
黙って、頭を下げて。
壁に叩きつけたいほど白くなった拳を開いて、その場を後にした。
京太郎(クソ……ッ!)
京太郎(元はと言えば、あんたが――――!)
201: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 19:38:15.64 ID:RfhazfLCo
憧「……はぁ」
須賀京太郎の見送りを済ませて、戻る。
傍目から見ても、最悪の空気だ――と新子憧は天を仰いだ。
お互い明確に感情を露わにしないものの。
どう見たってその関係は信頼関係なんて存在していない風で、
協力関係と言っても、腹の探り合いをしている利害の一致による同盟に見える。
こんなものがもし仮に子供の為のヒーロー番組と言うのなら、
世の中は合理性と妥協と疑り合いに満ちている地獄である、とさえ言えるだろう。
まあ、そもそもの契約の理由を考えたのなら――新子憧は須賀京太郎に些かの同情を向けたくなる。
明らかにあれは足元を見たうえで、交渉と言う名を借りた脅迫だった。
「人を救いたいんだったらメダルを寄越せ」=「断るのなら人の命を君が見捨てる事になるだろう」という、
誰かの命を盾にした状態での脅し。それは気分も悪くなる。
それに二つ返事で乗ってしまった彼にも問題はあるだろうが。
それこそあの年齢なら――未だ青年に至らない身なら当然の事で、それほど切羽詰まっていたのだろう。
そんな契約を結ばれて、怒りを抱くなという方がおかしい。
しかも、グリードを解き放ったのは鴻上ファウンデーションの責任であると言うのに、だ。
それでそんな要求を突き付けるなんてのは、強かや傲慢を通り越して盗人猛々しいにもほどがあると言うか。
このやりとりを新子憧なりに分かりやすく考えてみるとこうだ。
まず、妻が病気か怪我かで、多額の医療費が必要な男性がいるとする。
で――保険とか利子率とか考えないで――闇金か金持ちがとんでもない暴利でお金を貸すよ、と男性に迫った。
男性は仕方なくオッケーをしたが、契約内容に穴を作っておいた。
そしてそれから。
その闇金か金持ちが契約内容に穴があるし、修正しようかと言い出した。
代わりに、その妻への薬となる者を二つ付ける……と。
話しているうちに、その金持ちが原因で病の毒性が強くなったという事実が明かされた。
男性は激昂や憤慨をしつつも表に出さずに、これを機に利子率を下げられないかと思って提案。
金持ちは男性の提案を受け止めながら、自分もお金に困り始めているという事と薬がまだある事を告げる。
そのままの利子率ならもっと大量に薬ができるんだよなー、定期的に渡せるんだよなーと言い出し。
それを飲んでくれるなら、今研究で出来上がった薬を渡すけどどうする?と提案した。
こんなところだろうか。多少おかしいかもしれないけど。
しかも実はその病の原因は金持ちであるというおまけつき。こりゃあ、空気も悪くなる。
憧ならどうするか。
まあ、最初に相手の責任を追及してその時点で契約内容を自分有利にするかな……と思った。
そのあたりがしっかり(ちゃっかり)していると言われる所以かも知れない。
だけど、憧じゃなくても普通ならそうする。
それを真っ先に言い出すはずだ。何故そんな常識的な事をしなかったのか。
そんな事も思いつかないほど彼は――人を助けたかったのだろうと思い。
しかしその反面、こうして腹の探り合いをするような、人間として『ただのお人好し』ではない場面を見せる。
一体どんな行動理論で動いているのか気にはなる。
また、先ほども言ったように同情はある。
ただし――契約について口出ししたり、助け船を出したりするかと言えばそれは、また別の問題である。
そこまで憧は、自らの利益を放り出してまで彼に肩入れする気もなかった。そんな付き合いでもないのだ。
203: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 19:51:10.56 ID:JMBPDrTso
憧(うわー、これで怒って攻めてきたらあたしが戦うの……?)
憧(嫌だなぁ……どうしよう)
そして思っていた。
正直に言おう。憧はとある事情があってバースとなっているが、戦うのは怖い。
一応そのための訓練もしたし、伊達明から教育もされている。
だからと言って、戦えると言われれば――まだ怖い。
オーズがいてくれれば。少なくとも一緒に戦う人間がいるなら、恐怖は多少薄れる。
まあ、こっちはか弱い女の子だから。きっと守ってくれるだろうという打算もある。
それにしても――このまま。
下手をすれば契約破棄で同盟関係の決裂。
最悪のパターンだと、怒りを露わにしたオーズが鴻上ファウンデーションを襲撃。
新子憧がその対処に追われる事となる。
憧(うわぁ――嫌だ。嫌すぎる)
勿論そんなのは会長も望んではいないから、遣り過ぎないところで引くだろう。
でも十分遣り過ぎとも思えるし……そうなったらどうしようか。
まあ、須賀京太郎に協力してくださいとひたすら頼み込むしかないが……。
それでこう……なんというか。
その鬱憤を晴らすために、こう、なんというか酷い事を言われたらどうしよう。
欲望が強いと言う話である。
おまけに前にした昼休みのあの会話である。
憧(ありえる……ありえそう)
憧(それだけは嫌――っていうか嫌ってレベルじゃないでしょ!)
ああもうどうしよう。
頭の前で手のひらを組んで。
普段はあんまり意識しないし信仰心もあるとは言えない――神社の娘だが別に一般的な神を祀った神社ではない――憧は、
この時は心底本当に、神に祈った。
自分の貞操の安全を。
そして、会長室に業務終了の報告に戻った、その時であった。
207: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 20:06:25.67 ID:s9GWW0e9o
会長「新子君!」
憧「……なんでしょうか。ケーキの処理なら、残業代貰いますけど」
会長「君は――最強の生物とは何かと思うかね?」
うんざりとした様子で答えた憧に投げかけられる唐突な質問。
最強の生き物が何か。
まるで小学生のような質問だ。意図が分からない。
それは今現在地球上で反映していると言う話なのか。
それとも単純に戦った時の強さなのか。
或いはサイズを同じとした場合の話なのか。
一体、そんな事を聞いて何がしたいんだろう。
ゴキブリとでも戦う気なのか。同サイズで。
答えあぐねていると、会長が口を開いた。
会長「私は思うんだよ、新子君。もっとも強いものとはもっとも欲望が強いものであると」
会長「そして、それとは別に――」
会長「――多くの生き物にとって、生きる事とは恐怖を克服する事だと考える」
憧「恐怖……?」
会長「そう! 恐怖だ!」
会長「何かを得たいと言う欲望がある。そしてその欲望があるなら、叶わないとする恐怖もまた強いだろう」
会長「勿論、欲望が大きなものが常に恐怖を感じているとは限らないがね」
会長「それでも、己の欲望が成就しない事に対して――成就を阻むものがあるなら恐怖を抱く事もあるだろう」
会長「或いは逆に、恐怖があるからこそその恐怖を克服したいと言う欲望が生まれるとも言える」
会長「……まあ、欲望の話はひとまず置いておこう」
憧(……珍しいわね)
会長「我々人類の祖は――元々は小さな動物であったそうだ」
会長「それがどうしてここまでの進化を果たしたか」
会長「それは、恐怖と……それを克服したいという欲望だ!」
憧(結局欲望の話するんじゃない!)
会長「恐怖とは、最も強く、最も身近で、最も欲望に結びついている感情だ」
会長「だから私はこう考える」
会長「恐怖が大きいものは、その分欲望が強い」
会長「常に恐怖を抱いているのなら猶更だ。我々の祖先はあたりを恐竜という恐怖に囲まれた中で生活していたのだからね!」
210: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 20:25:40.08 ID:s9GWW0e9o
憧「……で、それがどうかしたんですか」
会長「うむ」
会長「恐怖を克服できなかった大方のものは、『恐怖から目を背けるか』それとも『恐怖に心が折れるか』のどちらかだ」
憧「まあ、そうでしょうね」
会長「しかしここで、恐怖から目を背けることも出来ずに、心折れる事がないものがいたとしたら?」
憧「……いずれ、克服するんじゃないですか?」
会長「しかし、いつまでもその恐怖が訪れる」
会長「克服しても克服しても、その恐怖ばかりが来るとする。彼の恐怖には終わりがない!」
会長「彼はその時の恐怖に目を向けても、本質の恐怖を認めてはいない。己を誤魔化している」
会長「だから、彼は自分自身の本当の欲望に気付いていないのだ!」
会長「代わりに、恐怖を克服するためにばか成長して、満たされないまま器が広がっていく!」
会長「故に――私は」
会長「その終わりのない成長、埋まらない欲望と器のギャップ」
会長「それを持つ彼こそが、オーズの器として相応しいのではないかと考える」
憧「彼って……?」
分かっていながら、聞いた。
オーズの器を持つ。この場でオーズと言ったらただの一人しかいない。
会長が何を期待しているのか、何を計画してオーズの器を求めているのか知らないが。
この会長は少なくとも、須賀京太郎に何かを求めている……と言って間違いはないのだろう。
それが、どのような事を齎すのかは知らないが……。
会長「君も知っている――たった先ほどまでここに居た、須賀京太郎君だよ」
そこにきて、背筋がうすら寒くなるのを感じた。
また、須賀京太郎への同情が、多少は深まった。
巻き込まれただけだというのに、初めからそうなるべきであったかのように計画されている。
地獄の機械の歯車の一つとして――それも心臓部の歯車として――組み込まれているかのような錯覚。
ビルの屋上に寝ころびながら空の高さを考え込んでしまったような。
そんなものに似た恐怖を覚えた。
背筋を這い上がる怖気に包まれる。
故に身体を抱きしめて震えた新子憧は。
その先、鴻上光生が呟いた言葉を聞きのがした。
会長「もっとも……」
会長「いつまでも満たされないと言う意味では、彼はグリードに寄っているとも言えるがね」
211: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 20:45:06.65 ID:FGyJRUcbo
【夜】
一度は合流こそしたものの。
途中で、「交渉は君が主体ってこの間の事でなっちゃったからね」と別れたカザリと再び顔を合わせる。
なにから切り出そうか。
考えたのち――一先ずすべてを、ありのまま話す事にした。
カザリのコアメダルが2枚手に入るかも知れない事。
残りの2枚はグリードに奪われてしまっている事。
カザリのコアメダルを取り戻しつつ、相手に獲得比率を下げさせて、契約の条件を変えようとした事。
それから逆に、他のコアメダルを持っていると言われた事。
それを渡す事と引き換えに、京太郎の提案を跳ねのける事。
そのままでは、当初結んだ契約通りになってしまう事。
それらを、順を追ってカザリに説明した。
カザリ「ふーん」
カザリ「だったら、あの会社を襲ってコアメダルを奪ってみる?」
京太郎「……一応言っとくけど、やめとけよ」
京太郎「そのまま盗めるならいいけど、あの人の事だから絶対何か保険は打ってるだろうし」
京太郎「そうなったとき、被害を出さない事って難しいだろ?」
京太郎「それで誰かを傷付けなきゃいけないのは――なしだ」
京太郎「だから、交渉で取り出そうと思ってたんだけどな」
カザリ「まあ、ほとんど失敗に終わった」
京太郎「……そうだ」
カザリ「大体、最初から君がそんな契約しなきゃよかっただけだよね?」
京太郎「それを言われると――」
京太郎「何も言い返せない。すまん」
カザリ「まあ、あの時の君にとってはそれ以外の選択肢はなかった……って事なんだろうけどさ」
カザリ「面白くないなぁ……」
そう呟くカザリは。
爪を研いでいる、猫科の大型獣のそれを思い起こさせる。
カザリ「君の考えている方面で進めるとしたら――何か相手に譲歩させるものを引き出さなきゃいけないんだけどさ」
カザリ「何か、思いつく?」
京太郎「……いっその事、穴を故意に作ってた事とか全部謝って」
京太郎「純粋にヤミーや他のグリードと戦えるように協力を求める」
京太郎「本当にヤバイんだって言えば、セルメダルの比率とかも……案外どうにかなるかもしれない」
カザリ「逆に、いいようにされるかもしれないけどね」
一度は合流こそしたものの。
途中で、「交渉は君が主体ってこの間の事でなっちゃったからね」と別れたカザリと再び顔を合わせる。
なにから切り出そうか。
考えたのち――一先ずすべてを、ありのまま話す事にした。
カザリのコアメダルが2枚手に入るかも知れない事。
残りの2枚はグリードに奪われてしまっている事。
カザリのコアメダルを取り戻しつつ、相手に獲得比率を下げさせて、契約の条件を変えようとした事。
それから逆に、他のコアメダルを持っていると言われた事。
それを渡す事と引き換えに、京太郎の提案を跳ねのける事。
そのままでは、当初結んだ契約通りになってしまう事。
それらを、順を追ってカザリに説明した。
カザリ「ふーん」
カザリ「だったら、あの会社を襲ってコアメダルを奪ってみる?」
京太郎「……一応言っとくけど、やめとけよ」
京太郎「そのまま盗めるならいいけど、あの人の事だから絶対何か保険は打ってるだろうし」
京太郎「そうなったとき、被害を出さない事って難しいだろ?」
京太郎「それで誰かを傷付けなきゃいけないのは――なしだ」
京太郎「だから、交渉で取り出そうと思ってたんだけどな」
カザリ「まあ、ほとんど失敗に終わった」
京太郎「……そうだ」
カザリ「大体、最初から君がそんな契約しなきゃよかっただけだよね?」
京太郎「それを言われると――」
京太郎「何も言い返せない。すまん」
カザリ「まあ、あの時の君にとってはそれ以外の選択肢はなかった……って事なんだろうけどさ」
カザリ「面白くないなぁ……」
そう呟くカザリは。
爪を研いでいる、猫科の大型獣のそれを思い起こさせる。
カザリ「君の考えている方面で進めるとしたら――何か相手に譲歩させるものを引き出さなきゃいけないんだけどさ」
カザリ「何か、思いつく?」
京太郎「……いっその事、穴を故意に作ってた事とか全部謝って」
京太郎「純粋にヤミーや他のグリードと戦えるように協力を求める」
京太郎「本当にヤバイんだって言えば、セルメダルの比率とかも……案外どうにかなるかもしれない」
カザリ「逆に、いいようにされるかもしれないけどね」
214: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 20:58:57.63 ID:FGyJRUcbo
カザリ「……イマジンとかの方面を押してみるってのは?」
カザリ「それこそ、ドーパントについては……この間の様子から把握しているだろうし」
カザリ「別にドーパントが暴れても、あの会社にそれほどの不利益はない」
カザリ「それを倒したいっていうのは君の勝手ってことになるだろうけど」
カザリ「イマジンが過去を変えたら困るのは、お互いの問題だからね」
カザリ「ここを上手く使ったら――もっと譲歩を引き出せるんじゃないの?」
京太郎「……確かに、そうだな」
京太郎「お互いに、利害が一致するわけだし……戦うのは俺だ」
京太郎「で、イマジンを倒してもセルメダルもコアメダルも手に入らない」
京太郎「だからセルの比率が高いと困る――そう言えるな」
カザリ「でしょ?」
京太郎「あと、言われて思ったけどさ……」
京太郎「ドーパントに関しても追及できなくない」
京太郎「この街はあの会社も出資してるわけだし――だったら責任もあるだろ」
京太郎「責任がなくても、未確認生命体事件があったんだ――世間は敏感になってる」
京太郎「何かあったら、向こうも困る。そう言えるかもしれない」
カザリ「ま、所詮は都市伝説止まりが世間の認識だろうから」
カザリ「ニュースになったり、公になったりしてあの会社に不利益を及ぼす――ともいえないけど」
京太郎「でも、一応は交渉の材料として使えそうだな」
こういう時。
悪知恵が働くと言うか何と言うか。カザリがパートナーで心底よかったと思える。
一人では駄目でも、こいつと話し合えれば何とかできそうだという気分になるのだ。
カザリ「あとさ、思ったんだけど……」
カザリ「その、グリードに盗まれたって話……何かおかしいと思うんだよね」
京太郎「そうか? そんな直ぐにバレる嘘を言うとも思えないけどな」
カザリ「いや、恐らくはそう言っている以上――『本当』か『殆どバレない真実』なんだろうけど」
カザリ「一体、誰が僕のコアを盗んだのかな……って」
京太郎「どういう事だ?」
カザリ「他のグリードのコアメダルを取り込む事は、確かにできるよ」
カザリ「だけど、それを行うグリードに心当たりがあんまりないんだよね」
222: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 21:12:25.00 ID:tt2W8W/4o
カザリ「メズールは自分のコアがあればそれで満足するだろうし」
カザリ「メズールにべったりのガメルもやっぱり、そのあたりには無頓着だろうね」
カザリ「あとは……ウヴァとアンクなんだけどさ」
カザリ「ウヴァは、ウヴァ自身のコアがそれほど多くない」
カザリ「そんな状況で僕のメダルを取りこんだら、暴走の危険がある」
カザリ「それをするとは――考えにくいんだよね」
カザリ「アンクは……あんな状態なら、自分から仕掛けるとも思えないし」
カザリ「襲撃をかけるとしたら、この中じゃ――精々がウヴァぐらいしか動機がない」
京太郎「いや……でもさ」
京太郎「自分のコアメダルを奪いに鴻上ファウンデーションに向かって」
京太郎「そこで手に入らなかったから、腹いせにお前のメダルを奪った」
京太郎「使う気はないけど、お前や俺にとられないように保管してるってのは?」
カザリ「それが本当なら、一番ありえるんだろうけど……」
カザリ「そもそも、なんで自分のコアメダルが鴻上ファウンデーションにあるってわかったの?」
カザリ「調べてもそう簡単には出ると思えない」
カザリ「実際、僕たちも向こうから接触されるまでなんの情報もなかったでしょ?」
京太郎「……確かに」
京太郎「後を付けられてたってのは?」
カザリ「無いと思うよ。その為にいっつも周りを警戒してるんだし」
カザリ「確かに……変な気配はずっとあったけど、その姿は見当たらなかった」
京太郎「……ってなると」
カザリ「多分、何か裏があるね」
カザリ「盗まれているのが本当だとしても、ウヴァたちの手には渡っていない」
カザリ「本当に渡っていたら――こんな、君との契約が破棄されるかもしれないリスクの高い交渉なんてしなかったはずだ」
カザリ「まあ、真相は分からないんだけどさ」
京太郎「……なるほどな」
京太郎「ありがとな、カザリ」
京太郎「これでこっちも腹を括って、言いだす事が出来る」
京太郎「まず、イマジンとドーパントの件で……セルメダルの入手に関しての条件は変える。できれば使用も」
京太郎「で、比率を引き下げる。7:3なんてふざけたのはなしだ」
カザリ「ふざけたってのには同意だけど、それを選んだのは君だよね?」
京太郎「……そう言われるとぐうの音もでない。本当に悪かった」
カザリ「まあ、いいよ」
カザリ「こうして僕のコアを2枚も引き出した――ってだけで、一応は褒めてあげるから」
225: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 21:22:59.96 ID:tt2W8W/4o
……って事で一旦ここまででお願いします。15分後に再開
交渉はね、正解の選択肢出てましたんで、まあ相談って形に
>>101に>>140を組み合わせたのが、出てた中だといいかなーと
確かに矛盾解消でのコアメダル渡すって意味もありますけど、
伊達さんと憧ちゃんの前で一度負けたので、会長が嬉々としてメダルを渡しに来た(コンボを使えるようにしに来た)って感じです
ついでに穴を埋めようとしたのはまあ、「君も言われるって分かってたんだろう?」って事で
アンクちゃんはまあ、現状では襲撃されませんよ
だってそうなったら本格的にクリアできなくなるじゃん! そんなの絶対おかしいよ!
ただ、早めにゾロ目を引いてあげてくださいね
あくまで現状だとロストに取り込まれたらゲームクリアが絶望的って意味で逃げ回ってるんだからね!
アンコちゃんが来たら、まあまたシナリオ的にはカザリとひと波乱とかあるだろうけど……
両手に(異形の)花だね! ラブコメのお約束が見れるよ!
交渉はね、正解の選択肢出てましたんで、まあ相談って形に
>>101に>>140を組み合わせたのが、出てた中だといいかなーと
確かに矛盾解消でのコアメダル渡すって意味もありますけど、
伊達さんと憧ちゃんの前で一度負けたので、会長が嬉々としてメダルを渡しに来た(コンボを使えるようにしに来た)って感じです
ついでに穴を埋めようとしたのはまあ、「君も言われるって分かってたんだろう?」って事で
アンクちゃんはまあ、現状では襲撃されませんよ
だってそうなったら本格的にクリアできなくなるじゃん! そんなの絶対おかしいよ!
ただ、早めにゾロ目を引いてあげてくださいね
あくまで現状だとロストに取り込まれたらゲームクリアが絶望的って意味で逃げ回ってるんだからね!
アンコちゃんが来たら、まあまたシナリオ的にはカザリとひと波乱とかあるだろうけど……
両手に(異形の)花だね! ラブコメのお約束が見れるよ!
226: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 21:23:45.40 ID:tt2W8W/4o
j= 、 ∧ /: : : /: : : : : : :/: : : : : : : : /: : |: : : : |///////∧: : |: : : : : ヽ
{: : :} {: : | /! /: : : : !.: : : : : :/: : : : : : : : / : : : : |: : : : |////////∧: |: : : : : : : :
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\ノ::__〕-'´`ー'´-'ヘ }リ/-'/` ヽ |:/ |: :|卜、Y |: : : : :/ |: : |: : : : : : : : |: : : : :| : : : : : : |: \/∧ : : : : : i
Y´ゝ'ゝ='、y===、}ミ、 彡'|: : : : i! |( |: :| /ひ、 |: : : :/ |:/| : : : : : : : |: : : /:|: : : : : : : |: : : |\|: : : : : :l
{ ̄`ヽ}ミ {; ; ; ; ;\: :ノ^7!: :: :: :i! | l: :| 〈ツ ′ |: : / __|/ |: : : : : : :|: :/: :| : : : : : : :|: : : | : : : : : : : l
| 》ミ、 \; ; ; ; ; \/ i!: : : ::i! 冫! |: / >、 ̄卞ー‐-:.: :|: :/: :/ : : : : : : /: : : | : : : : : : : !
ゝ==ノゝ='^\\; ; ; ; ;\ |: : : :: | . { ,, ′ / / )\ |: : : : : : :l: : :〃: : : : : : /: : : : |: : : : : : : /
{ゝ、 : : : : : : : : \; ; ; ; ;\: : : :j 、 、 {{:じ:/》| : : : : : /: :〃: : : : : :〃:: : : : :!: : : : : : :/
l: :: : :: : ≧===く ヽ;; ; ィ⌒ヽへ、___ \ t'ヽ、 ,, \シ |: : : : : /-≠、: : : ,イ : : : : : :,' : : : : : :/
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ゝニ三ゝ ──────‐ ' く -' 、 ', ∧ /|: / `ー、/: : : : :/: : : : : : :/
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ヾ: : : : : : : ((rゥ): : :\ l l /// /-‐  ̄ `ヽ \\_ : : : : : :/
\: : : : : : : : : : : : : :`ー- 、 l / //, -'" \ `ー-、i: : : :/
今のアンコ(アンク)
232: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 21:48:10.60 ID:026vSntWo
. / / ‐┼‐ \ / \ / ん |
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く く .| { |ノ } / | ,..{─ノ、 :| | 、 ん と |
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. // や /⌒し rく ヽ.〈ヽ :| / | | : た |
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\\ オ/⌒} -─ァ {_八ノ::::/::{⌒ー` | __r、 な |:::| |:::: /:|´ 〃⌒ヽ
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252: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 22:44:57.24 ID:LeA0aYHUo
ウヴァさん
京太郎に言葉巧みに乗せられて操られるウヴァさんとの凸凹コンビ
人間の方が欲深かったりズルかったりと酷いよねって分かる話
アンク
大体今と変わらないよね
お前見てるとカザリを思い出すとか言われる
メズール&ガメル
C.C……もといメズールと高校生のドキドキ☆おねえさん系ラブコメディ
果たして、夜な夜な誘惑をしてくるメズールを相手にルル……いや京太郎は耐えられるのか!
尚、カザリがガメルをそそのかして「メズールはオーズに騙されているんじゃないかなァ……」という、
途中で京太郎VSガメルあり
負けたら京太郎を庇ったメズールがぶっちゃけて、ガメルが精神崩壊して、カザリがメダルを奪ってたぞ!
尚ウヴァさんは震える
京太郎に言葉巧みに乗せられて操られるウヴァさんとの凸凹コンビ
人間の方が欲深かったりズルかったりと酷いよねって分かる話
アンク
大体今と変わらないよね
お前見てるとカザリを思い出すとか言われる
メズール&ガメル
C.C……もといメズールと高校生のドキドキ☆おねえさん系ラブコメディ
果たして、夜な夜な誘惑をしてくるメズールを相手にルル……いや京太郎は耐えられるのか!
尚、カザリがガメルをそそのかして「メズールはオーズに騙されているんじゃないかなァ……」という、
途中で京太郎VSガメルあり
負けたら京太郎を庇ったメズールがぶっちゃけて、ガメルが精神崩壊して、カザリがメダルを奪ってたぞ!
尚ウヴァさんは震える
265: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:03:13.58 ID:mCZ1n/aAo
夢を見ていた。あの日の夢を。
何故夢と分かるかなんて、単純だ。
この二人はもう、この世にはいないのだから。
夢だと分かっているというのに。
俺の身体は動かないで、俺の口は勝手な言葉を紡ぎだす。
「――、いいの? これ」
「――、おまえ、部活も大変だって……この間」
「いいんだって。派遣だったから一日だけだし。
――さんにも、――さんにもいっつも世話になってるんだしさ。たまには二人っきりで、羽を伸ばして来なって」
少年の手に握られたのは、二枚のチケット。
レストランでのディナー。それなりに値段が張ってはいるが、手が届かないほど高いとは言えない。
派遣登録した会社での賃金、数日分だ。
――止めろ。今すぐに、止めるんだ。
――なんでもいい。チケットを渡すのは明日にしろ。
心の中でいくら叫んでも。
その言葉は通じない。
少年の口をついて出るのは、あの日と一言一句変わらないそれ。
「それじゃあ……――、行ってくるぞ」
「未確認生命体とか危ないから、ちゃんと戸締りはしなさいよ?」
「大丈夫だって。最近ニュースとかでも聞かないしさ。自衛隊が何とかしてくれてんじゃねーの?
それよりも、――さんと――さんこそ未確認に襲われんなよ? 小遣い増やして貰ってないんだからさ」
「珍しい事すると思ったら、――、お前やっぱりそんなつもりだったのか」
「あらまあ、なんていうか血は争えないわね」
そう言って、少年は悪戯っぽく笑った。
来月から小遣いを増やしてくれたら嬉しいんだけどな。なんて呟きながら。
壮年の男に頭を抱えられ、女性は口に手を当てて呆れ顔だった。
――二人を止めるんだよ! 引き留めろ!
――やっぱり今日は、母さんの料理が食べたいとか。
――父さんに相談があったとか、なんでもいいから、引き留めろ。
――行かせちゃ駄目だ! 二人を、行かせちゃ駄目なんだ!
いくら呼びかけたところで、通じはしない。
271: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:16:50.16 ID:NvRPagYgo
それから少年は、一人きりの自由を満喫して。
まあ、鍵は持っているだろうとベッドに横になって、睡眠した。
翌日目覚めるが、二人の姿はない。
母親がいないのは珍しい事ではあるが、父親は既に会社にでも行ったのだろう。
そうあたりを付けて、学校に向かう。
いつも、弁当は用意されていない。
朝食はあるにしても、少年自身が食べたり食べなかったりなので忘れ気味。
だからその朝、異変には気付かなかった。
それから少年の通う学校にて。
緊急集会が開かれた。
珍しい事もあるものだと、そんな風な気楽な気持ちで構えていた。
いつも自分に話しかけてくる元気のよい小柄な少女も。
おどおどとしている文学少女も。
その二人に出会わなかった事に、なんの異変も感じずに。
昨日、未確認生命体が出現しました。
わが校でも、生徒の何名かが被害に。
これについて、しばらく学校を休校とするほか、登下校の際は集団で帰宅する事。
夜、外を出歩かない事。
人気のない場所には向かわない事――。
校長の言葉が耳から耳へ抜ける。
周りでざわついた声が上がる。
少年の背筋を、嫌な汗が滲む。
すぐさま家に帰宅しても。
買い物に出かけていた――そう思っていた母親の姿はない。
きっと、長引いて、立ち話でもしてるんだ。
まさか、そんな事がある筈がない。
だって最近、その被害は減ってきているって話で。
だから、そんな事があるわけがないのだ。
それから警察から電話があった。
初めは防犯の呼びかけだと思った。
だって、警察から名指しを受ける理由なんてなかったから。
――やめろ! その電話にでるな!
「はい、確かに――ですけど……。どうかしたんですか?」
――今すぐ電話を切れ! 早く!
「えっ、――さんと――さんが? はは、いや……嘘でしょう? いや、まさか……」
――聞くんじゃない! その先を、聞くな!
「えっ、――さんの携帯電話があるって……。確認に来てくれ、って……はは」
――やめてくれ! こんな場面を、見せないでくれ!
275: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:26:07.73 ID:NvRPagYgo
それから、少年は。
焼け焦げた携帯電話一つを、手渡された。
折角だから、家族で同じ機種にしよう。
そんな風に言って購入した、少年の持つそれと色違いの携帯電話。
残っていたのはそれだけで、残念ながら遺体はお渡しできない。
他にも身元不明のものが多いが、奇跡的にそれは焼け残っていたので、連絡を取った。
気の毒であるとは思うが――。
警官の言葉が、耳を滑る。
そう言って渡されたって現実感なんてなくて。
これは壮大なドッキリか何かで。
小遣いを増やせと言った少年を驚かそうとしているのだと。
そんな風にしか、感じられなかった。
――それから。
自分の部活のメンバー全員が行方不明であることを知って。
その、ますます自分だけが周囲に騙されているのではないかと言う状況に。
少年は、逆に――それが現実であると、思い至った。
「俺が、俺が……! 俺があの時、あんなことをしなきゃ……! ――さんも、――さんも……」
焼け焦げた携帯電話を握りしめて、その場に蹲る。
幾度となく叩きつけた拳は裂けて。
掻き毟った頭部からは血が滲む。
髪を振り乱して、体を抱え込んで、ただただ叫びを上げる。
「俺が……! 俺が、――さんと――さんを殺したようなもんじゃないか……! 俺が、俺が殺しちまったんだ……!」
――暗転。
少年の嘆きを聞いていた耳が急速に裏返り。
意識は白い世界へと、覚醒する。
277: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:35:54.72 ID:NvRPagYgo
【朝】
京太郎「――ぁ」
自分自身の汗の不快さで目が覚める。
あの時の夢。戻れない過去の記憶。
ぐらつく頭を何とか支えなおして、体を起こす。
京太郎「……」
体が震えていた。指先までが寒い。
もしも過去を変えられるのなら。
あのデンライナーに乗り込んで過去に迎えるのなら。
オーズの力を使えば、そんな事だってできるのかもしれない。
そうだ。
神代小蒔を呼び出して。人質にとって。
それでデンライナーを過去に向かわせて。それで二人を止めて。
時間なんて戻せないように、彼女を殺してしまえば――。
京太郎「……違う。そうじゃないだろ」
京太郎「それは、駄目だろ……。何を考えてるんだ、俺は……!」
頬っぺたをぴしゃりと叩いて。何とか思考を引き戻す。
最近は見なくなっていたと思っていた夢を見て。
そして自分に、それを変えられる力があると思ったら――そんな衝動が湧き上がってくる。
それだけは、駄目だ。
過去を壊して現在を変えるなんて許されない。
今を進むしか、今を生きるしかないから。
だからこの力を使って、もうあんな思いはしないで済むようにしようって……。
そう、思ってるんじゃないか……。
京太郎「……」
京太郎「……学校、行くか」
京太郎「――ぁ」
自分自身の汗の不快さで目が覚める。
あの時の夢。戻れない過去の記憶。
ぐらつく頭を何とか支えなおして、体を起こす。
京太郎「……」
体が震えていた。指先までが寒い。
もしも過去を変えられるのなら。
あのデンライナーに乗り込んで過去に迎えるのなら。
オーズの力を使えば、そんな事だってできるのかもしれない。
そうだ。
神代小蒔を呼び出して。人質にとって。
それでデンライナーを過去に向かわせて。それで二人を止めて。
時間なんて戻せないように、彼女を殺してしまえば――。
京太郎「……違う。そうじゃないだろ」
京太郎「それは、駄目だろ……。何を考えてるんだ、俺は……!」
頬っぺたをぴしゃりと叩いて。何とか思考を引き戻す。
最近は見なくなっていたと思っていた夢を見て。
そして自分に、それを変えられる力があると思ったら――そんな衝動が湧き上がってくる。
それだけは、駄目だ。
過去を壊して現在を変えるなんて許されない。
今を進むしか、今を生きるしかないから。
だからこの力を使って、もうあんな思いはしないで済むようにしようって……。
そう、思ってるんじゃないか……。
京太郎「……」
京太郎「……学校、行くか」
278: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:42:25.81 ID:NvRPagYgo
【昼】
銀時「『そうしよう』とか『そうしとこう』とか思ってても、具体的にやろうとすると中々進まない事だってあるんだよ」
銀時「ほら、空知とかもそうだろ? 結局本編で過去編できてねーじゃねえか」
銀時「それで無理したらあれだよ。下書きのまま原稿提出だよ」
銀時「お前ら分かってるか? 空知はもう何年も休みをもらってねーんだよ」
銀時「だから、先生に無理に授業させるとそんな問題が――」
要するに。
今日の授業内容について考えてなかった、という事らしい。
この政治経済、大丈夫か……?
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
銀時「『そうしよう』とか『そうしとこう』とか思ってても、具体的にやろうとすると中々進まない事だってあるんだよ」
銀時「ほら、空知とかもそうだろ? 結局本編で過去編できてねーじゃねえか」
銀時「それで無理したらあれだよ。下書きのまま原稿提出だよ」
銀時「お前ら分かってるか? 空知はもう何年も休みをもらってねーんだよ」
銀時「だから、先生に無理に授業させるとそんな問題が――」
要するに。
今日の授業内容について考えてなかった、という事らしい。
この政治経済、大丈夫か……?
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
282: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/12(火) 23:44:33.50 ID:NvRPagYgo
>>279の判定:67
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
288: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:00:11.41 ID:m9/UbzfWo
>>286の選択:白水哩&鶴田姫子
そう言えば。
あの、カザリが調べてきてくれた仮面ライダーとドーパントについての噂。
ひょっとしたら、舞姫のところで待っていたのなら。
そのライダー関係者に出会えるのではないだろうか。
或いはドーパント絡みで悩んでいる人とか。
予定もないし……向かうだけ向かってもいいだろう。
……あ。
哩「……ん」
姫子「部長、どうしたとですか?」
この間の、妖怪首置いてけさんだ。
ただこの間と違うのは、その隣に人がいる事。
そう言えば……部長とか呼んでいたよな。
何かの部活の先輩後輩関係なのだろうか。仲が良さそうだ。
哩「いや……この間もこの辺りば歩いとったけん」
姫子「彼がですか?」
良くわからん言葉を使いながら、こちらを見ながらなにがしかを呟く二人。
聞き耳を立てれば聞こえなくはないが。理解はし難い。
頼むから標準語で喋ってくれないかなぁ……。
哩「本ば読むタイプには見えん」
姫子「……そいぎ、まさか」
哩「そいけん、一応、注意ばすっとよ」
なんだろうか。
こちらの話をされている気がするけど、自信を持ってそうとは言い切れないな。
会話の内容、分からないんだよなぁ……。
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
そう言えば。
あの、カザリが調べてきてくれた仮面ライダーとドーパントについての噂。
ひょっとしたら、舞姫のところで待っていたのなら。
そのライダー関係者に出会えるのではないだろうか。
或いはドーパント絡みで悩んでいる人とか。
予定もないし……向かうだけ向かってもいいだろう。
……あ。
哩「……ん」
姫子「部長、どうしたとですか?」
この間の、妖怪首置いてけさんだ。
ただこの間と違うのは、その隣に人がいる事。
そう言えば……部長とか呼んでいたよな。
何かの部活の先輩後輩関係なのだろうか。仲が良さそうだ。
哩「いや……この間もこの辺りば歩いとったけん」
姫子「彼がですか?」
良くわからん言葉を使いながら、こちらを見ながらなにがしかを呟く二人。
聞き耳を立てれば聞こえなくはないが。理解はし難い。
頼むから標準語で喋ってくれないかなぁ……。
哩「本ば読むタイプには見えん」
姫子「……そいぎ、まさか」
哩「そいけん、一応、注意ばすっとよ」
なんだろうか。
こちらの話をされている気がするけど、自信を持ってそうとは言い切れないな。
会話の内容、分からないんだよなぁ……。
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
289: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:02:59.64 ID:m9/UbzfWo
【放課後】
鳴介「ここの……少年の心情は……」
鵺野先生、また飢えてる。
彼女がいるらしいし、弁当でも作って貰えばいいのに……。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>新子憧による呼び出しは、これらの行動の後に起こるので、自由に行動してください
鳴介「ここの……少年の心情は……」
鵺野先生、また飢えてる。
彼女がいるらしいし、弁当でも作って貰えばいいのに……。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>新子憧による呼び出しは、これらの行動の後に起こるので、自由に行動してください
294: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:06:03.14 ID:m9/UbzfWo
クソ……ッ!
イベントなら……! イベントなら……!
目の前で襲われる照を書けたって言うのに……!
京太郎のトラウマを抉れたって言うのに……!
イベントなら……! イベントなら……!
目の前で襲われる照を書けたって言うのに……!
京太郎のトラウマを抉れたって言うのに……!
296: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:07:56.51 ID:m9/UbzfWo
直後判定
1~50:特に異常はない
51~70:何か様子が……
71~99:あれは……生体コネクタ……?
1~50:特に異常はない
51~70:何か様子が……
71~99:あれは……生体コネクタ……?
308: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:19:38.65 ID:J6X7s3/So
>>297の判定:1
照「……」
ふと何気なくコンビニによって。
製菓のコーナーで立ち止まる女性を見かけた。
どことなく――。どことなくだが。
“彼女”に似ている気がした。
目の色も違う。髪の色も違う。
それなのにその少女は、京太郎の記憶の中にある彼女を連想させる。
女性が、財布を見る。首をかしげる。
それから、棚を見る。
財布を見る。首をかしげる。
また、棚を見る。僅かながらに眉を寄せる。
変な人間がいるなぁ……と思いつつ、その横手から。
京太郎が、プリンに手を伸ばした――その時だった。
相手と手が重なる。
思わず、ぎょっとした。向こうは僅かに瞬きしただけで、動じていないようだが。
それからこちらを見上げてくる。
すごく、何かを言いたげである。
京太郎「……あー」
まさかこんな漫画みたいな事があるのだなと思いつつ。
そうなったときに一体どんな反応をすればいいのか、頭の中で反芻する。
これは運命だね――なんて気障な事を囁けるタイプでもなければ、
これは俺の探していたプリンだから渡さない!――なんて意地を張るタイプでもない。
仕方がないので結論として、相手に渡す事にした。
京太郎「……どうぞ」
照「どうも。ありがとう」
ぺこりと頭を下げて、レジへと向かう女性。
こんなのあったって、生かせるわけがないよなぁ……。
そんな事を思いつつ棚を物色していると。
レジの方から、声が上がった。
店員「お客さん、消費税」
照「……えっ? あれ?」
どうやらあの女性は。
自分の財布の中身と相談して、それからあのプリンを選んだらしい。
そして消費税の事は、失念していた――と。
照「……」
ふと何気なくコンビニによって。
製菓のコーナーで立ち止まる女性を見かけた。
どことなく――。どことなくだが。
“彼女”に似ている気がした。
目の色も違う。髪の色も違う。
それなのにその少女は、京太郎の記憶の中にある彼女を連想させる。
女性が、財布を見る。首をかしげる。
それから、棚を見る。
財布を見る。首をかしげる。
また、棚を見る。僅かながらに眉を寄せる。
変な人間がいるなぁ……と思いつつ、その横手から。
京太郎が、プリンに手を伸ばした――その時だった。
相手と手が重なる。
思わず、ぎょっとした。向こうは僅かに瞬きしただけで、動じていないようだが。
それからこちらを見上げてくる。
すごく、何かを言いたげである。
京太郎「……あー」
まさかこんな漫画みたいな事があるのだなと思いつつ。
そうなったときに一体どんな反応をすればいいのか、頭の中で反芻する。
これは運命だね――なんて気障な事を囁けるタイプでもなければ、
これは俺の探していたプリンだから渡さない!――なんて意地を張るタイプでもない。
仕方がないので結論として、相手に渡す事にした。
京太郎「……どうぞ」
照「どうも。ありがとう」
ぺこりと頭を下げて、レジへと向かう女性。
こんなのあったって、生かせるわけがないよなぁ……。
そんな事を思いつつ棚を物色していると。
レジの方から、声が上がった。
店員「お客さん、消費税」
照「……えっ? あれ?」
どうやらあの女性は。
自分の財布の中身と相談して、それからあのプリンを選んだらしい。
そして消費税の事は、失念していた――と。
311: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:36:08.03 ID:zhTsgdsyo
おろおろと、と表現したら良いのだろうか。
ほとんど外見的に変化は見られないのだが、慌てている。そんな気がする。
まあ、そりゃレジに並んで、お金が足りなきゃ慌てるだろう。
誰だってそーなる。京太郎もそーなる。
店員が、正直迷惑そうに眉を寄せた。
店員「後ろの人、待ってるんですよね」
店員「買うんですか? 買わないんですか?」
その言い方に棘はあると思うが、それでも彼が言っている事は、実に正しい。
財布をあれだけ入念に確認しておいて。
それで、消費税を忘れるなんて常識的に考えてありえない。
今は、税込の表示が主であるんだし。
だけども――だ。
まあ、どちらにしても見て見ぬふりはできないだろう。
なんというか、自分が買うかもしれないプリンを買う人……って縁もあるし。
あの、困ったという様子の店員も大変だし。
自分は構いませんよと手をかざす、後ろでレジを待つ人だって気の毒だ。
財布を開けて、硬貨――セルメダルではない――を取り出し。
列をすり抜け、台に並べる。
京太郎「――これで足りますか?」
定員「はい。スプーンはお付けしますか?」
照「お願いします」
これがセルメダルとか。
それとも何千円、何万円ならともかく。
たかが消費税分だけ出すのなんて、別に大した事じゃない。
この程度で済むんだったら、まあ出くわしてしまった以上――払ってもいいだろう。安いし。
照「あの……」
京太郎「なんですか?」
再びデザートでも探そうと棚に戻ったとき、肩越しに声をかけられた。
先ほどの女性。
片手には、プリンとスプーン。レジ袋は貰わなかったらしい。
照「どうもありがとう。助かった」
京太郎「いやいや、いいですって。プリン取り合った縁ですし」
例とかいいから、さっさと店を出た方がいいのではないだろうか。
テープが貼ってあって、会計を済ませたと言っても……剥きだしの商品を以って店内を出歩かれると言うのは、店員としても気分が良くないだろう。
だからまあ、お礼なんて貰うよりは、早く出てくれないかな。
そんな事を考えていたら――彼女は言った。
照「私は宮永照。あなたは?」
京太郎「――――ッ」
314: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:45:32.29 ID:V/kGbjuSo
どことなく姿が“彼女”を思わせて。
それでいて、名前が“宮永”。
これは――。
これは――。
照「……どうしたの?」
窺うように、僅かに首をかしげるその動作すら。
どこかの誰かを、思わせる。
胃の中のものが込み上げてくるような感覚。
目尻が熱くなり、首のあたりを焦燥のネックレスが包む。
平静を保つ自信がなくなって、隠すように、製菓の棚に向き直った。
京太郎「――なん、でもない……です」
京太郎「お礼とか、そういうのは……いらないんで」
京太郎「今度からは、気を付けて……下さい」
京太郎「周りにもきっと、迷惑がかかる」
ただの偶然であるとしても。
とてもではないが、耐えられない。
胸のあたりが疼く。口が渇き始めているというのに、胃が奇妙な蠕動を繰り返す。
――落ち着け。違う。違うだろ。
――これは、咲じゃない。あいつじゃないんだ。
彼女にそれだけ返して、背を向ける。
これ以上向き合っている事が出来なかった。
どうにかなってしまいそうだ。特に、朝にあんな夢を見た日に……こんな事があるなんて。
照「……ぁ」
照「わかった……でも、ありがとう」
そう声をかけて、足音が遠ざかる。
自動ドアが開く音がする。店員の声が上がる。
――ありがとう。
――ありがとう。
――ありがとう、京ちゃん。
京太郎(――ぁ)
京太郎(やめて、くれ……! あいつに似てて、その名前で……!)
京太郎(俺に、例なんて言わないでくれ……!)
315: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 00:46:34.84 ID:V/kGbjuSo
【宮永照に出会いました!】
318: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:00:28.30 ID:d1iQwDxLo
【放課後】
憧「……どうしたの? 顔色悪いけど」
京太郎「……なんでもないです。緊張、してるだけ」
憧「まあ……あの会長相手なら緊張ぐらいするわよ――」
憧「――って、緊張しますよね」
あれからコンビニのトイレを借りて。
二回ほど、胃の中身を吐き出した。
折角作った弁当がトイレの肥やしになるのを眺めながら、脂汗を拭って。
それから、ここにいる。
フレンドリーな口調で話しかけてきた新子憧は。
何かを思い出したのか、自分の体を抱きしめながら、京太郎から距離を取る。
……なにかしたか?
そう思わなくもないけど、心当たりは多い。
いきなり驚かせてしまったし。次に会った時は、血まみれだったし。
怖がるな、という方が無理だろう。
まあ、彼女に案内されて会長の部屋に通される。
こちらの主張に関しては、単純だ。
グリード以外の敵。それが共通の不利益となる事。
また、ウヴァやメズールといったグリードたちにメダルが行っているとは思えない事。それからくる心的余裕。
そのあたりを頭に入れて、交渉に臨んだ。
結果は――まあ、まず穴が埋められた事。
これについては言うまでもないだろう。
須賀京太郎“だけ”が倒したグリード、ヤミーに関するものではない。
須賀京太郎が発見して戦って、その時倒されたグリード及びヤミーに関するメダルとなった。
勿論この“が”とは、須賀京太郎のみがという意味ではない。
だが、須賀京太郎が手に入れた――別の人間が遭遇して倒して京太郎に受け渡されたメダル――についてはノーカウント。
もしもイマジンやドーパントがいなかったのならこうはならなかったと思える。
それから――
憧「……どうしたの? 顔色悪いけど」
京太郎「……なんでもないです。緊張、してるだけ」
憧「まあ……あの会長相手なら緊張ぐらいするわよ――」
憧「――って、緊張しますよね」
あれからコンビニのトイレを借りて。
二回ほど、胃の中身を吐き出した。
折角作った弁当がトイレの肥やしになるのを眺めながら、脂汗を拭って。
それから、ここにいる。
フレンドリーな口調で話しかけてきた新子憧は。
何かを思い出したのか、自分の体を抱きしめながら、京太郎から距離を取る。
……なにかしたか?
そう思わなくもないけど、心当たりは多い。
いきなり驚かせてしまったし。次に会った時は、血まみれだったし。
怖がるな、という方が無理だろう。
まあ、彼女に案内されて会長の部屋に通される。
こちらの主張に関しては、単純だ。
グリード以外の敵。それが共通の不利益となる事。
また、ウヴァやメズールといったグリードたちにメダルが行っているとは思えない事。それからくる心的余裕。
そのあたりを頭に入れて、交渉に臨んだ。
結果は――まあ、まず穴が埋められた事。
これについては言うまでもないだろう。
須賀京太郎“だけ”が倒したグリード、ヤミーに関するものではない。
須賀京太郎が発見して戦って、その時倒されたグリード及びヤミーに関するメダルとなった。
勿論この“が”とは、須賀京太郎のみがという意味ではない。
だが、須賀京太郎が手に入れた――別の人間が遭遇して倒して京太郎に受け渡されたメダル――についてはノーカウント。
もしもイマジンやドーパントがいなかったのならこうはならなかったと思える。
それから――
320: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:10:02.23 ID:d1iQwDxLo
1:カザリのコアメダル×2+比率は『5:5』で更にウナギコア。
戦闘中にカンドロイド・ライドベンダー・メダジャリバーで使用する分は向こう持ち。
2:カザリのコアメダル×2+比率は『5:5』で更にウナギコア。
戦闘以前のカンドロイド・ライドベンダー分も上限から差し引く
5:カザリのコアメダル×2+比率は『5:5』。
無駄打ち分(怪人に逃げられる・ヤミーの親ではない・ドーパントではない・イマジンの契約者ではない)に関しては向こう持ち
4:カザリのコアメダル×2+比率は『6:4』で更にウナギコア。
戦闘にカンドロイド・ライドベンダー・メダジャリバーで使用する分は向こう持ち。
戦闘以前のカンドロイド・ライドベンダー分も上限から差し引く
5:カザリのコアメダル×2+比率は『6:4』で更にウナギコア。
無駄打ち分(怪人に逃げられる・ヤミーの親ではない・ドーパントではない・イマジンの契約者ではない)に関しては向こう持ち
↓4
344: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:38:04.13 ID:d1iQwDxLo
『甲、須賀京太郎。乙、鴻上光生。以下に契約を取り交わす。
一:甲が参加した戦闘に於いて倒されたグリードとヤミーから入手したセルメダルを、五:五の割合で分配する
二:戦闘にあたって甲がカンドロイド・ライドベンダー・メダジャリバーなど
乙が提供した技術や装備によって使用した分に当たっては、入手したセルメダルに数えない
三:倒せなかった場合の戦闘でのメダル消費に関しては乙の負担とする
四:戦闘以前に探索や移動などの目的で乙の技術を使用し、
その結果調査対象がヤミーの親・ガイアメモリの使用者・イマジンの契約者でなかった場合、
そのメダル消費に関しては乙が負担するものとする
五:甲はグリードとヤミーを恣意的に逃走させたり、見逃したりはしない
六:乙はこれと引き換えに、セルメダルを使用した技術の提供、戦力の提供を行う
七:ただし、セルメダルを使用した技術を甲が使用するに際して、必要分のメダルは甲が持つものとする
八:戦闘以前に使用した分に関しては、二を適用しない
九:両者の合意なく、この契約を破棄・改竄はできない
以下、署名 』
348: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:47:08.81 ID:d1iQwDxLo
会長「これでは私がこの間までの君と同じ立場になるようだね」
京太郎「戦闘中、カザリに渡して使用した分を数えなくなるから、トントンじゃないっすか?」
京太郎「それに、イマジンやドーパントと戦うのはお互いにとっても必要な事であるはずだ」
そう言って、ニヤリと笑う。
これでこれからの関係は対等――いや、こちらがやや有利だ。
鴻上会長の笑いを見るに、思った以上に取り過ぎたかなとも思ったが、向こうも気分を害してはいないらしい。
まあ、まだ何らかの手札を持っているという事か。
それでもあのまま弱みを握られ続けるよりはマシだし、カザリのコアが戻った。それで良しとしよう。
戻ったのは『ライオン』と『トラ』。
これで――アイツ次第だが。黄色のコンボも使用可能となったって訳だ。アイツ次第だけど。
京太郎「それじゃあ、俺はこれで失礼します」
会長「これからも、その欲望を満たすためにオーズとして戦い続けてほしい!」
京太郎「――言われなくても」
京太郎「俺は戦う、そのつもりですよ」
手のひらでコアを弄んで。
カザリに連絡を取る。
流石に浮かれて、一人で出歩いたりはしない。帰り道に何があるか判らないからだ。
首尾は上々。そう伝える。
珍しく、電話口から帰ってきた声は、嬉しそうであった。
あとは……カザリを待つだけだ。
350: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:49:06.08 ID:d1iQwDxLo
直後、判定
1~10:イベント? 何もねーよ
11~40:憧との会話イベント
41~90:カンガルーメダル、パンダメダルの入手イベント
91~99:「手……?」
1~10:イベント? 何もねーよ
11~40:憧との会話イベント
41~90:カンガルーメダル、パンダメダルの入手イベント
91~99:「手……?」
355: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 01:51:51.15 ID:d1iQwDxLo
チッ……アンコちゃんが来たら、アンコちゃんの肉体に憑依しててその記憶と境遇で京太郎のSAN値がガリガリ削れたのに
チッ……
あ、別にSAN値削れても、ステータス上とかには影響ないから安心してなー
ただヒーローが強くあって欲しいという願いから虐めたいだけやねん
それと、戦闘システムも緩和するから安心してなー
チッ……
あ、別にSAN値削れても、ステータス上とかには影響ないから安心してなー
ただヒーローが強くあって欲しいという願いから虐めたいだけやねん
それと、戦闘システムも緩和するから安心してなー
360: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 02:15:43.22 ID:Amqm2r/Wo
>>351の判定:74
カザリに連絡をして、ビルの外に出た。その時だった。
「きゃっ」
「うぉっ……あ、す、すみません!」
カザリがおらずとも、あたりを警戒しようと首を回したその時に。
スーツ姿の女性に、ぶつかってしまった。
持っていた書類があたりに飛び散り吹き飛ばされそうになるのを、必死に止めようとする。
一陣の風。
それが、書類を巻き上げた。
「――っと!」
つい、オーズに変身しているような気分で――メダルの話をしていた為だろう――勢いよく跳んだ京太郎は。
何とか書類を掴めこそしたものの。
あの時のような驚異的な身体能力が発揮できるはずもなく。
全力で跳んだ、余力を残さないそのままの勢いで。
思いっきり、植込みへと頭から着地した。
目から火が出るとはこの事だろうか。
急激に電気を流したかのように視界が白澄み――。
そして、気を失った。
次に目が覚めたとき。移るのは大空に広がる星――とは言い切れない。
地上の淀んだ大気と摩天楼のネオンに阻まれているというのもあるし。
そもそも、まだ夕暮れ時。精々が宵の暁星――金星――が西の空に輝いているだけ。
そして、後頭部に伝わる柔らかさと。
視界に映る女性の整った顔に――己が彼女の膝を枕にしている事に気付いて、勢いよく頭を上げようとした。
が、
「駄目よ。頭を打ったんだから」
持ち上げようとしたその頭を、女性に抑えられる。
なるほど、言われてみれば側頭部が腫れていた。
しかし、正直なところ、見知らぬ女性の膝枕を受けるのと、頭部打撲の後遺症の心配のどちらが困るかと言えば。
京太郎の年齢的にも、前者が勝るというものであった。
「あー、その、すみません」
「ううん。だって、私の書類を取ろうとしてこうなっちゃったわけだし……」
「いや、元はと言えば余所見をしてた俺が悪かったんで……」
お互いに過失を謝って。そこで、会話が途切れる。
何とも気まずいし、気恥ずかしいのだ。
こうして、見知らぬ――それも美人だ――の女性の膝に頭を乗せて、見下ろされているというのは。
カザリに連絡をして、ビルの外に出た。その時だった。
「きゃっ」
「うぉっ……あ、す、すみません!」
カザリがおらずとも、あたりを警戒しようと首を回したその時に。
スーツ姿の女性に、ぶつかってしまった。
持っていた書類があたりに飛び散り吹き飛ばされそうになるのを、必死に止めようとする。
一陣の風。
それが、書類を巻き上げた。
「――っと!」
つい、オーズに変身しているような気分で――メダルの話をしていた為だろう――勢いよく跳んだ京太郎は。
何とか書類を掴めこそしたものの。
あの時のような驚異的な身体能力が発揮できるはずもなく。
全力で跳んだ、余力を残さないそのままの勢いで。
思いっきり、植込みへと頭から着地した。
目から火が出るとはこの事だろうか。
急激に電気を流したかのように視界が白澄み――。
そして、気を失った。
次に目が覚めたとき。移るのは大空に広がる星――とは言い切れない。
地上の淀んだ大気と摩天楼のネオンに阻まれているというのもあるし。
そもそも、まだ夕暮れ時。精々が宵の暁星――金星――が西の空に輝いているだけ。
そして、後頭部に伝わる柔らかさと。
視界に映る女性の整った顔に――己が彼女の膝を枕にしている事に気付いて、勢いよく頭を上げようとした。
が、
「駄目よ。頭を打ったんだから」
持ち上げようとしたその頭を、女性に抑えられる。
なるほど、言われてみれば側頭部が腫れていた。
しかし、正直なところ、見知らぬ女性の膝枕を受けるのと、頭部打撲の後遺症の心配のどちらが困るかと言えば。
京太郎の年齢的にも、前者が勝るというものであった。
「あー、その、すみません」
「ううん。だって、私の書類を取ろうとしてこうなっちゃったわけだし……」
「いや、元はと言えば余所見をしてた俺が悪かったんで……」
お互いに過失を謝って。そこで、会話が途切れる。
何とも気まずいし、気恥ずかしいのだ。
こうして、見知らぬ――それも美人だ――の女性の膝に頭を乗せて、見下ろされているというのは。
362: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 02:34:27.71 ID:bDzXmH1bo
何か話題――と考えるが思い浮かばない。
まだ衝撃から立ち直らず、それに、寝不足という事もあって頭が重い。
どちらかというと、気絶ではなく――衝撃が原因で睡眠不足も相俟って、眠ってしまったのではないだろうか。
こちらを上から覗き込み、頭を撫でつける女性。
何とも愛情あふれる柔らかな笑みを浮かべられていると、勘違いしそうになって、頬が染まるというもの。
目線を反らしながら、ふと思いついた事を問いかけてみる。
「さっきの紙、仕事のものですか?」
「うん、仕事って言えば仕事……なんだけどね」
どうにも、歯切れが悪い。
仕事にあまりいい印象を抱いていないのか、それとも行き詰っているのか、大変なのか。
とにかく、聞いてはいけない類の質問だったらしい。
我ながらまずったな、と臍を噛む。
「その……良かったら、ちょっと相談に乗って貰って……いいかな?」
「相談、ですか? 俺の意見が参考になるのか、判らないですけど」
「ううん。相談って言うか……愚痴になっちゃうんだけど」
言葉をすぼめる女性。
まあ、元はと言えば彼女の書類を散らかしてしまったのは京太郎であるし。
こうして時間を取らせている上に、あまつさえ膝枕などされているのだ。
相談や愚痴の一つや二つ、聞いても障りはない――というかむしろ聞くべきだろう。
「構いませんよ、俺で良ければ」
そう答えて、女性に向き合う。
何故だか悲しそうな目になった後に、それから軽く微笑み京太郎へと礼を言うと、改めて口を開いた。
「実は、私……大事な仕事をしてるの。世界に関わる――ってぐらいの」
「……世界ですか。スケール、大きいですね」
「うん、それぐらい大事な仕事。私の為にも、恋人の為にも、皆の為にも……」
そう言って、自嘲的に息を漏らす女性。
というか、恋人がいたのか。
それなのに膝枕を受けるなんて――なんだかその恋人に、非常に申し訳ない。
同じ立場なら、まあ、相当なショックを受けるだろう。
「でもね……それが本当に正しいのか分からなくなっちゃったんだ」
「……」
「実際に迷惑をかけてもいるし……誰かを傷付けることにもなるかもしれない」
その口ぶりからは。
義務感を持って仕事をしつつも、割り切れていないと言うような印象を受ける。
ひょっとしたら、出会った位置的にも――鴻上ファウンデーションの社員なのかもしれない。
それで例えばカンドロイドの開発であったりに携わっていて。
その過程でヤミーの事を知ってしまったとか……まあ、そんな事ぐらいはありえるだろう。
363: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 02:49:27.86 ID:JL9xnSxdo
「ただでさえ今でも迷惑をかけてるのに……多分、これからもっとそうなる」
「……」
「私がそこまで、相手に押し付けちゃっていいのかなって……そう思うようになって」
その仕事をやると決めたときから――ずっとその事について悩んでいたんだけど。
などと呟いて、女性が目を閉じる。
相当に重要な事らしい。
それでは却って――愚痴を聞くと意気込んでこそ見たものの、心が消沈する。
これだけ悩んでいる人間に向かって。
軽い気持ちで何かをアドバイスしたり、見当違いな事を言ってしまったり。
その結果、目の前の彼女と誰かに迷惑がかかる――なんていうのを想像すると、怖くなる。
そのあたりが。
自分が背を向けて、離れてしまっていた――人間関係や付き合いというものの経験の差が如実に表れる。
悔やんでもどうしようもない。
良い答えなど見つからないし、悪戯に同意していいのかすら分からない。
答えあぐねていた京太郎の様子に気付いたからか。
すまなそうに、彼女は目尻を下げた。
「ごめんね。こんなこと言っても、君には分からないよね。たった今出会っただけの、赤の他人の事だもんね」
「……力になれなくて、すみません」
「ううん。でも……誰かにちょっとでも、吐き出せたから……それで十分だよ」
そう言って、女性が時計を見た。
腰のあたりにチェーンで繋がれた懐中時計。
誰かからの贈り物なのだろうか、文字が刻んである――が掠れてしまって読み取れそうにない。
「ごめんなさい。こんな時間だから、私……もう行かなきゃ」
「いや、俺の方こそ……すみません」
頭を起こす。
腫れ自体は大したものではない。冷やしておけば、明日にはほとんど引くはずだ。
そろそろ、カザリも来るだろう。
話し始めて五分かそこら。
気を失っていた時間はどれぐらいかは知らないが、まあ大した時間は経っていないはずである。
見知らぬ女性と話し続けて話題に窮するのも“こと”であるし。
カザリの機嫌を損ねるのも、困る。
「それじゃあ、俺もこれで」
「うん。……ありがとう」
実際のところ礼を言われるような事は何もないのだが。
まあ、相手がそう言っているのだから。特に否定する必要もなかった。
364: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 02:54:03.44 ID:JL9xnSxdo
立ち上がって、それでお互いそれぞれ逆の方向に。
遠くを見れば。
辺りを見回しながら、こちらに向かってくるカザリの姿が。
あの警戒心は相変わらずだが。
まあ、それのおかげで会長の言っていたグリード襲撃について、
さほどさしあたっての深刻さに憂わずに済んだのだから、カザリの性質故のお手柄であると言えよう。
手を振ると、露骨に顔を顰めるカザリ。
露骨と言っても、片眉を吊り上げただけなのだが。
普段がなんでもなくだるそうにしていたり、威圧や嘲笑の意味を込めた笑顔を浮かべている分、
ある意味カザリの表情の変化は分かりやすいと言えるだろう。
それから、カザリに向かって走り出そうとしたとき。
背後から、声をかけられた。鈴のなるような、光が弾けるような声で。
「――バイバイ、きょーたろー」
振り向いたのその時。
大空に星に瞬くように、夜の闇に淡く広がる金髪を翻して。
彼女は、笑顔を浮かべて去っていった。
(……あれ、俺名前教えたっけ)
首をひねる京太郎のポケットで。
この時代には存在しない――2つのコアメダルが音を立てた。
【カンガルー・コア、パンダ・コアを手に入れました!】
390: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 22:18:13.68 ID:T16GRQH+o
【夜】
京太郎「っつーことで、これな」
カザリに、2枚のメダルを手渡す。
ライオン・コアとトラ・コア。彼の存在を司る内の2枚の核だ。
珍しく上機嫌そうに、喉を鳴らす猫の如く、伸びをするカザリ。
カザリ「どうなるかと思ってたけど……少なくとも今は君と組んで良かったと思うよ」
京太郎「……今以外も思えよ」
カザリ「もっと早くメダルを集めてきてくれたら、そう思ってもいいんだけどね」
京太郎「あー、分かってるって。大丈夫だ、任せろよ」
一先ず鴻上会長との契約に関して、カザリからは文句は出なかった。
ヤミーのみならず、ドーパントなどに関してもメダルを使用できる(しても補充される)ようになったのが大きいだろう。
それとも自分のコアが戻った事が大事で、あとは些事なのかもしれない。
カザリ「ところで、このコアどうしたの?」
カザリ「見覚えないんだけど……」
京太郎「あー、それな。気付いたらポケットに入っててさ」
京太郎「もしかしたら、あの時の――」
――女性が渡してくれたのかもしれない。
そう口に出そうとした言葉は、燃え尽きる切符のように塵と消えた。
カザリ「あの時の?」
京太郎「いや……なんだったかな。とにかく、ポケットに入ってたんだ」
口を開けて、何を言おうとしていたのか考える。
あの時の、何だったのか。
何かあったような気が――いや、しない。
鴻上会長のところを後にして。それで、気が付いたらポケットに入っていた。
そう、確か、それだけだ。
カザリ「ふーん」
カザリ「ま、そんな得体のしれないメダル……僕は取り込む気になれないね」
京太郎「そりゃ、そうだろうな」
京太郎「まあ、使えそうだし……俺は使うよ。戦力はまだ十分じゃねーしさ」
カザリ「ま、君の好きにしたら?」
京太郎「っつーことで、これな」
カザリに、2枚のメダルを手渡す。
ライオン・コアとトラ・コア。彼の存在を司る内の2枚の核だ。
珍しく上機嫌そうに、喉を鳴らす猫の如く、伸びをするカザリ。
カザリ「どうなるかと思ってたけど……少なくとも今は君と組んで良かったと思うよ」
京太郎「……今以外も思えよ」
カザリ「もっと早くメダルを集めてきてくれたら、そう思ってもいいんだけどね」
京太郎「あー、分かってるって。大丈夫だ、任せろよ」
一先ず鴻上会長との契約に関して、カザリからは文句は出なかった。
ヤミーのみならず、ドーパントなどに関してもメダルを使用できる(しても補充される)ようになったのが大きいだろう。
それとも自分のコアが戻った事が大事で、あとは些事なのかもしれない。
カザリ「ところで、このコアどうしたの?」
カザリ「見覚えないんだけど……」
京太郎「あー、それな。気付いたらポケットに入っててさ」
京太郎「もしかしたら、あの時の――」
――女性が渡してくれたのかもしれない。
そう口に出そうとした言葉は、燃え尽きる切符のように塵と消えた。
カザリ「あの時の?」
京太郎「いや……なんだったかな。とにかく、ポケットに入ってたんだ」
口を開けて、何を言おうとしていたのか考える。
あの時の、何だったのか。
何かあったような気が――いや、しない。
鴻上会長のところを後にして。それで、気が付いたらポケットに入っていた。
そう、確か、それだけだ。
カザリ「ふーん」
カザリ「ま、そんな得体のしれないメダル……僕は取り込む気になれないね」
京太郎「そりゃ、そうだろうな」
京太郎「まあ、使えそうだし……俺は使うよ。戦力はまだ十分じゃねーしさ」
カザリ「ま、君の好きにしたら?」
391: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 22:26:26.44 ID:T16GRQH+o
【昼】
慧音「この時の神風というのは、それまでに防人が地上から元を追い払っていたから起きたもので」
慧音「実際のところは1か月近く停泊してが為に起きたのであって……決してこれは偶然による――」
慧音「――こら、寝るな!」
昼飯後には胃に血が集まってしまうために眠くなる。そう言われている。
だけども、この先生は違う。午前とか午後とか関係ない。
自分は頭に血を上らせて、生徒の頭からは血を引かせる。
ラリホーマ使いである。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
慧音「この時の神風というのは、それまでに防人が地上から元を追い払っていたから起きたもので」
慧音「実際のところは1か月近く停泊してが為に起きたのであって……決してこれは偶然による――」
慧音「――こら、寝るな!」
昼飯後には胃に血が集まってしまうために眠くなる。そう言われている。
だけども、この先生は違う。午前とか午後とか関係ない。
自分は頭に血を上らせて、生徒の頭からは血を引かせる。
ラリホーマ使いである。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
393: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 22:28:05.74 ID:T16GRQH+o
>>392の判定:76
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
400: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 22:43:31.63 ID:T16GRQH+o
連投だからずれて>>398:淡
淡「あ……」
京太郎「……よう」
軽く手を上げて。
この間と同じくらいの距離を取って、座る。
なんというか、親しいとは言えないが。かといってまるで他人とも言えない。
京太郎が強くなろうと思っている理由の一つ――それも大きな――であるからだ。
だから勝手に妙な親近感を感じこそするものの。
改めて考えてみたら、それほど親しくもないなと思い至り、自己完結する。
さて、何と言ったらいいものか。
戦友や共闘関係かと問われたら――首を傾げざるを得ない。
一緒に戦ったり、鍛えたりもしていない。そもそもこいつを戦いに出さないと思って鍛えているのだから。
だから戦友ではないだろう。
そこまで親しくなった覚えはない。向こうもきっとそう思っているはずだ。
かといって、知人――であるのか。それも疑問だ。
二、三度顔を合わせたり、ただ喋るだけの相手とも思えない。
ライダーという秘密を共有しているのだし、知人と言うよりは深い関係だ。
さて――と、首を捻って。
ああ、そう言えば助けられていたのだと思い至る。
となれば、須賀京太郎の恩人であるというのが正しい訳だ。
ぺち。
京太郎「……おい」
淡「いいじゃん。シイタケ食べに来てくれたんでしょ?」
京太郎「色々待て。そもそも、シイタケ食べに来たわけじゃないし……というか、俺にぶつけるな。シイタケを」
淡「手が滑った。はい、終わり」
京太郎「……滑らせんなよ」
淡「じゃあ、シイタケに好かれてるんじゃないの? よかったじゃん」
でもこれ果たして、恩人と呼んでいいのか。
どうにも失念しそうになるほど、この大星淡というのは間抜けだ。よく言えば無邪気だが。
そんな間抜けそうな彼女が。
わざわざ楽しんでいた部活を諦めて、ライダーになる理由。
それが気にならないと言ったら嘘になるが――
京太郎(……聞いてもどうしようもないしな)
京太郎(重い話打ち明けられても、どう対処していいのかわかんねー)
京太郎(そうなった事ないから何とも言えないけど、多分何も言えなくなるだろうし)
淡「あ……」
京太郎「……よう」
軽く手を上げて。
この間と同じくらいの距離を取って、座る。
なんというか、親しいとは言えないが。かといってまるで他人とも言えない。
京太郎が強くなろうと思っている理由の一つ――それも大きな――であるからだ。
だから勝手に妙な親近感を感じこそするものの。
改めて考えてみたら、それほど親しくもないなと思い至り、自己完結する。
さて、何と言ったらいいものか。
戦友や共闘関係かと問われたら――首を傾げざるを得ない。
一緒に戦ったり、鍛えたりもしていない。そもそもこいつを戦いに出さないと思って鍛えているのだから。
だから戦友ではないだろう。
そこまで親しくなった覚えはない。向こうもきっとそう思っているはずだ。
かといって、知人――であるのか。それも疑問だ。
二、三度顔を合わせたり、ただ喋るだけの相手とも思えない。
ライダーという秘密を共有しているのだし、知人と言うよりは深い関係だ。
さて――と、首を捻って。
ああ、そう言えば助けられていたのだと思い至る。
となれば、須賀京太郎の恩人であるというのが正しい訳だ。
ぺち。
京太郎「……おい」
淡「いいじゃん。シイタケ食べに来てくれたんでしょ?」
京太郎「色々待て。そもそも、シイタケ食べに来たわけじゃないし……というか、俺にぶつけるな。シイタケを」
淡「手が滑った。はい、終わり」
京太郎「……滑らせんなよ」
淡「じゃあ、シイタケに好かれてるんじゃないの? よかったじゃん」
でもこれ果たして、恩人と呼んでいいのか。
どうにも失念しそうになるほど、この大星淡というのは間抜けだ。よく言えば無邪気だが。
そんな間抜けそうな彼女が。
わざわざ楽しんでいた部活を諦めて、ライダーになる理由。
それが気にならないと言ったら嘘になるが――
京太郎(……聞いてもどうしようもないしな)
京太郎(重い話打ち明けられても、どう対処していいのかわかんねー)
京太郎(そうなった事ないから何とも言えないけど、多分何も言えなくなるだろうし)
401: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 22:47:46.14 ID:T16GRQH+o
1:「麻雀部に戻らないのか?」
2:「……お前、もう戦うのはやめろよ」
3:「あの、デネブキャンディーってさ……」
4:淡「ねえ、おかず頂戴よ」
↓4
2:「……お前、もう戦うのはやめろよ」
3:「あの、デネブキャンディーってさ……」
4:淡「ねえ、おかず頂戴よ」
↓4
406: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:01:06.05 ID:T16GRQH+o
>>405の選択:4
淡「ねえ、おかず頂戴よ」
京太郎「は?」
答えるよりも早く。
膝立ちになった大星淡の箸が、京太郎の弁当箱に射しこまれた。
そのまま断る暇もなく。
自信作のハンバーグが、メインのおかずであるハンバーグが丸ごと、淡の口に飲み込まれる。
淡「んー」
京太郎「……まだ、いいとか一言も言ってねえよ」
淡「うまー♪」
あの時は深刻そうだと思ったが。
やっぱり実はこいつ、何でもないバカなんじゃないだろうか。
そう思う。
まあ、大概人は見かけによらないものであるし。
京太郎自身、孤立をしないように人当たり良さそうに振舞っているものの、その実対人関係を避けていたりもした。
なので、まあ……こんな無邪気そうであっても、その実内面には大変な悩み事を抱えているはずだ。
多分。その筈だ。
あの時の記憶が確かなら、そうである。
……こうして見てるとそうとはまるで思えない、ただの子供っぽいアホにしか見えないが。
あれは幻聴だったのではないか。
そう思えるほど、オンとオフの差が激しい気がする。
淡「いいでしょ? だってデネブのお弁当、シイタケとかピーマンばっかりなんだもん」
淡「それに、私の方が味わって食べてあげるからハンバーグも喜ぶって」
京太郎「……喰われて喜ぶ奴なんて、いないだろ」
淡「喜ぶって! だってこんなに可愛い私に食べられたんだから!」
そう言って胸を張る淡。
ああ、バカだ。きっとバカだ。ちょっとわずらわしい類の馬鹿だ。
……そう言えば前には、こんな風に絡んでくる奴が一人、いたっけ。
――おい、犬! この優希ちゃんが命令してやってるんだから早くしろ!
――全く、京太郎は駄目駄目だじょ。
――ん? どうかしたのか、京太郎?
――タコスうまー。
淡「ねえ、おかず頂戴よ」
京太郎「は?」
答えるよりも早く。
膝立ちになった大星淡の箸が、京太郎の弁当箱に射しこまれた。
そのまま断る暇もなく。
自信作のハンバーグが、メインのおかずであるハンバーグが丸ごと、淡の口に飲み込まれる。
淡「んー」
京太郎「……まだ、いいとか一言も言ってねえよ」
淡「うまー♪」
あの時は深刻そうだと思ったが。
やっぱり実はこいつ、何でもないバカなんじゃないだろうか。
そう思う。
まあ、大概人は見かけによらないものであるし。
京太郎自身、孤立をしないように人当たり良さそうに振舞っているものの、その実対人関係を避けていたりもした。
なので、まあ……こんな無邪気そうであっても、その実内面には大変な悩み事を抱えているはずだ。
多分。その筈だ。
あの時の記憶が確かなら、そうである。
……こうして見てるとそうとはまるで思えない、ただの子供っぽいアホにしか見えないが。
あれは幻聴だったのではないか。
そう思えるほど、オンとオフの差が激しい気がする。
淡「いいでしょ? だってデネブのお弁当、シイタケとかピーマンばっかりなんだもん」
淡「それに、私の方が味わって食べてあげるからハンバーグも喜ぶって」
京太郎「……喰われて喜ぶ奴なんて、いないだろ」
淡「喜ぶって! だってこんなに可愛い私に食べられたんだから!」
そう言って胸を張る淡。
ああ、バカだ。きっとバカだ。ちょっとわずらわしい類の馬鹿だ。
……そう言えば前には、こんな風に絡んでくる奴が一人、いたっけ。
――おい、犬! この優希ちゃんが命令してやってるんだから早くしろ!
――全く、京太郎は駄目駄目だじょ。
――ん? どうかしたのか、京太郎?
――タコスうまー。
409: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:12:07.18 ID:T16GRQH+o
京太郎「……」
淡「ん? どうしたの?」
京太郎「……いや、なんでもない」
京太郎「ただ、ハンバーグはどうか分からねーけどさ」
京太郎「作った俺としては、食べた人にそう喜んでもらえると……ちょっとは嬉しいな」
淡「ん? これ……須賀が作ってるの?」
京太郎「ああ、俺だよ。俺のお手製のハンバーグ。超自信作」
淡「嘘だー。嘘でしょ?」
淡「そんな見栄なんて張らなくってもいいって。ハンバーグがおいしいのは本当だけど」
京太郎「本当だっつーの! 弁当、俺が作ってるんだよ」
淡「えー。なんで?」
京太郎「なん、で……って」
京太郎「そりゃあ……」
京太郎「……」
京太郎「なんつーか、趣味だよ。趣味。そういう趣味なの」
京太郎「ほら、弁当男子とか流行ってるだろ? だからさあ……」
淡「うわー……正直キモイ。似合わない」
淡「あ、でも……戦いは駄目駄目だし、麻雀は弱そうだし……」
淡「それなら確かに、料理ぐらいできてもおかしくないよね!」
京太郎「……どういう理屈だよ」
淡「私はかーなーり強い。戦いも麻雀も。それに可愛い」
淡「でも、お弁当とか料理とか苦手だからさ……そういう理屈?」
京太郎「無茶苦茶だろ……それ」
淡「んー? でも事実じゃん」
淡「こんなにおいしいなら、デネブの代わりに作ってきて欲しいと思うけどね」
京太郎「……デネブさんが聞いたら傷付くぜ、それ」
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
411: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:17:54.92 ID:T16GRQH+o
【放課後】
玲司「この、水晶髑髏というのは……」
何故、美術の時間だと言うのにオーパーツの話をしているのだろう。謎だ。
この人は画商って言ってたけど。
どっちかと言うと、美術品ディーラーと言った方がよさそうである。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
玲司「この、水晶髑髏というのは……」
何故、美術の時間だと言うのにオーパーツの話をしているのだろう。謎だ。
この人は画商って言ってたけど。
どっちかと言うと、美術品ディーラーと言った方がよさそうである。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
419: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:30:48.58 ID:T16GRQH+o
>>415の選択:姫子
時々理由もなく、振り返りたくなる事がある筈だ。
物理的な意味だけではなく、精神的な意味でも。
誰かに呼ばれて気がして。
ふと、後ろを振り返った。その時だった。
姫子「げ……」
なんというか。そんな瞬間と言うのはある。
木を隠すなら森という言葉があるように、人を隠すのなら人ごみだ。
たとえば田舎よりも都会で暮らした方が、指名手配犯は逃げ切りやすいという話もある。
同様に、人気のない道で誰かを尾行するよりも。
人ごみに紛れていた方が、見つかりにくい――という事は確かにあり得る。
尤もそれはこちらが相手の事をまるで知らず。
そして、相手が“尾行している”なんて兆候をまるで見せなかった時に限る。
恐らくは、自分の行動に自信を持っていたのだろう。
須賀京太郎が振り向いて視線を合わせた瞬間に――彼女は、僅かながらに、ぎょっと目を見開いた。
僅か。それだけで十分だ。
人から向けられる目線の痛さは知っている。
それをどう窺って、どんな反応を返したら相手は喜ぶのか。そんな事ばかりを考えていた日々もある。
だからそのホンの少しの瞳の動きが、表情の変化が。
京太郎にとっては、なによりも雄弁な証左となる。
そのままこちらに気付かれていない風。
また、ただ目指す先が同じである風を装いながら歩いて、徐々に京太郎から離れていく彼女。
あの時の図書館に居た、方言を喋る女性の片割れ。
彼女に、つけられていた。そのようだ。
――考え得るのはやはり。
あの、舞姫がらみだろうか。
つまりは……。
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
時々理由もなく、振り返りたくなる事がある筈だ。
物理的な意味だけではなく、精神的な意味でも。
誰かに呼ばれて気がして。
ふと、後ろを振り返った。その時だった。
姫子「げ……」
なんというか。そんな瞬間と言うのはある。
木を隠すなら森という言葉があるように、人を隠すのなら人ごみだ。
たとえば田舎よりも都会で暮らした方が、指名手配犯は逃げ切りやすいという話もある。
同様に、人気のない道で誰かを尾行するよりも。
人ごみに紛れていた方が、見つかりにくい――という事は確かにあり得る。
尤もそれはこちらが相手の事をまるで知らず。
そして、相手が“尾行している”なんて兆候をまるで見せなかった時に限る。
恐らくは、自分の行動に自信を持っていたのだろう。
須賀京太郎が振り向いて視線を合わせた瞬間に――彼女は、僅かながらに、ぎょっと目を見開いた。
僅か。それだけで十分だ。
人から向けられる目線の痛さは知っている。
それをどう窺って、どんな反応を返したら相手は喜ぶのか。そんな事ばかりを考えていた日々もある。
だからそのホンの少しの瞳の動きが、表情の変化が。
京太郎にとっては、なによりも雄弁な証左となる。
そのままこちらに気付かれていない風。
また、ただ目指す先が同じである風を装いながら歩いて、徐々に京太郎から離れていく彼女。
あの時の図書館に居た、方言を喋る女性の片割れ。
彼女に、つけられていた。そのようだ。
――考え得るのはやはり。
あの、舞姫がらみだろうか。
つまりは……。
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
420: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:42:47.22 ID:oiLOSAM/o
【夜】
カザリ「ふーん、そんな事があったんだ」
京太郎「流石に三度目にもなると……偶然とは思えないしな」
京太郎「明日の放課後か昼あたりにでも、接触してみようかと思う」
カザリ「……まぁ」
カザリ「あれほどの行動力と調査力を持っているはずの組織が――そんなつまらないミスをするとは思えないけど」
京太郎「……それは、まあな」
京太郎「もしかしたら別件で、たまたま向こうも三度目の遭遇に驚いた事ってのもあるかもしれないけど」
京太郎「でも、学園に潜り込ませるために……」
京太郎「その条件を持った凄腕見たいのがいなくてさ」
京太郎「仕方なく……素人を使ったってのも、ありえなくもないだろ?」
カザリ「まあ、確かにね」
カザリ「あとは……そういう大した事のない人間たちがコミュニティを作ってるとか」
カザリ「或いは、そいつの先行だった……とかも」
京太郎「ああ」
京太郎「まあ、何にしても話してみて損はない……筈だ」
カザリ「向こうに、君が気付いたって事がバレちゃうかもしれないけど?」
京太郎「それもあるけど……」
京太郎「俺が振り向いた時点で――あれは偶然だったけど――俺が気付いた、って向こうが考えてるかもしれないだろ」
京太郎「それに、そうじゃなくても」
京太郎「この間、街にいましたよね……みたいに話しかけてもいいぜ」
カザリ「君が見知らぬ女の子に、そうも簡単に話しかけるのか」
カザリ「ただの偶然で、相手が『気持ち悪い』って警戒するのは兎も角としてね」
京太郎「……んー、まあな」
京太郎「だけど、現状動きはないんだし。どっちみち俺が振り返った事に変わりはないんだし」
京太郎「それなら余計に警戒させて相手に策を練らせる時間を与えるより」
京太郎「さっさと話して、その場でケリ着けちまった方がいいとも思うけどな」
カザリ「まあ、そのへんは君に任せるよ」
カザリ「なんだかんだ、君も役に立つ方だからさ」
カザリ「ふーん、そんな事があったんだ」
京太郎「流石に三度目にもなると……偶然とは思えないしな」
京太郎「明日の放課後か昼あたりにでも、接触してみようかと思う」
カザリ「……まぁ」
カザリ「あれほどの行動力と調査力を持っているはずの組織が――そんなつまらないミスをするとは思えないけど」
京太郎「……それは、まあな」
京太郎「もしかしたら別件で、たまたま向こうも三度目の遭遇に驚いた事ってのもあるかもしれないけど」
京太郎「でも、学園に潜り込ませるために……」
京太郎「その条件を持った凄腕見たいのがいなくてさ」
京太郎「仕方なく……素人を使ったってのも、ありえなくもないだろ?」
カザリ「まあ、確かにね」
カザリ「あとは……そういう大した事のない人間たちがコミュニティを作ってるとか」
カザリ「或いは、そいつの先行だった……とかも」
京太郎「ああ」
京太郎「まあ、何にしても話してみて損はない……筈だ」
カザリ「向こうに、君が気付いたって事がバレちゃうかもしれないけど?」
京太郎「それもあるけど……」
京太郎「俺が振り向いた時点で――あれは偶然だったけど――俺が気付いた、って向こうが考えてるかもしれないだろ」
京太郎「それに、そうじゃなくても」
京太郎「この間、街にいましたよね……みたいに話しかけてもいいぜ」
カザリ「君が見知らぬ女の子に、そうも簡単に話しかけるのか」
カザリ「ただの偶然で、相手が『気持ち悪い』って警戒するのは兎も角としてね」
京太郎「……んー、まあな」
京太郎「だけど、現状動きはないんだし。どっちみち俺が振り返った事に変わりはないんだし」
京太郎「それなら余計に警戒させて相手に策を練らせる時間を与えるより」
京太郎「さっさと話して、その場でケリ着けちまった方がいいとも思うけどな」
カザリ「まあ、そのへんは君に任せるよ」
カザリ「なんだかんだ、君も役に立つ方だからさ」
A-Part 開始
422: 訂正 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:50:35.52 ID:oiLOSAM/o
「恐怖と勇気と過ぎし日の“思い出”」
A-Part 終了
←To be continued...
423: 訂正 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:52:33.18 ID:oiLOSAM/o
……あ、アナウンス忘れ
【カザリがコアメダル2枚までなら貸し出してくれるようになりました!】
425: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:53:41.44 ID:oiLOSAM/o
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:31
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、オーズより2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
技能:31
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、オーズより2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
426: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/13(水) 23:59:45.26 ID:oiLOSAM/o
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「……ま、君も少しは役に立つしさ。これくらいはね」(→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「連絡、来ませんね……」(→協力関係・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」(→許さない・怒り)
④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「んー、最近京太郎の奴に会わへんなー……って、別に会いたいって訳やないけど!」(→協力関係・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「デネブ、シイタケ抜いてって! こんなのなら、須賀と交代させるよ?」(→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……オーズの器とか、なによそれ」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←胸を張って受け取れるようになりたい)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・白水哩 (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
・鶴田姫子 (←……怪しいよな)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
①カザリ (←協力関係)
「……ま、君も少しは役に立つしさ。これくらいはね」(→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「連絡、来ませんね……」(→協力関係・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」(→許さない・怒り)
④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「んー、最近京太郎の奴に会わへんなー……って、別に会いたいって訳やないけど!」(→協力関係・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「デネブ、シイタケ抜いてって! こんなのなら、須賀と交代させるよ?」(→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……オーズの器とか、なによそれ」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←胸を張って受け取れるようになりたい)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・白水哩 (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
・鶴田姫子 (←……怪しいよな)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
442: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 00:18:03.71 ID:CJ7KrX+fo
「恐怖と勇気と過ぎし日の“思い出”」
B-Part 開始
446: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 00:30:06.69 ID:unjwewzpo
昔、何かの話で。
命を懸けるほど愛されたらどうだろうか、という話題が出た。
その時須賀京太郎は、それもロマンじゃないか。
そう思った。
だけど今なら分かる。そんなのには耐えきれない。
背負いきれない。自分自信でも精一杯だというのに。
そこに誰かの重さが加わったのならば、きっと。
耐えきれなくて――潰れてしまうだろう。
だから「あなたの為に」とか。
「あなたの為なら」とか。
「死んでもいい」とか。「それでも幸せ」だとか。
そんなフレーズを聞く度に。
それもある種の愛の形だろうなと思いながら――。
そんなものを向けられたら、きっと耐えきれないと。そう感じている。
あの日の、“彼女”の言葉が思い出される。
「んー……私はそういうの、苦手だな」
「そうなのか? そういうのって、憧れたりはしないのか? 特に女の方がさ」
「女をそんなに単純だと思うなよ、バカ犬! そんなんだから女心が分からないって言われるんだ」
「俺、分からない方だったのか……? 気が利く方だと思ってるんだけど」
「……これは重症だじょ」
「……?」
「……まったく。この美少女代表の――ちゃんが教えてやるじぇ!
そんな事相手に言うときってのは、『自分を見て!』『自分を知って』ってアピールなんだじょ!
勿論、本当に相手の為なんて思ってても……。
見て貰えないと、寂しくて、つらくて……そんな風なアピールしちゃいたくもなるだろうけど」
「真面目な意見だけどさ……いや、お前美少女代表じゃねーだろ」
「なにをー! ふてぶてしいヤツだじょ! この犬!」
「犬じゃねーよ! 俺には――って名前があるんだよ、このタコス女!」
そんなページがあった。言葉があった。
もう、燃えてしまっているけど。
448: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 00:38:24.04 ID:pOsLJkQmo
【朝】
京太郎「……ああ、懐かしいなぁ」
京太郎「懐かしい、夢だった……」
大星淡と話したせいで。その空気が。
どことなく、片岡優希に似ていると思ってしまったせいか。
だから、こんな夢を見たんだろう。
――大丈夫、忘れてないぜ。
――お前が居たって事も、お前に謝らなくちゃいけないって事も。
――だから、さ。そろそろ……。
シャツの胸のあたり握る。
伝わるとは思ってないけど、もう彼女が生きているとは信じ切れていないけど。
それでもこうして。
まだ覚えている、居場所があるのだと言っていたら。
いつかふらりと帰ってきて、いつもみたいな馬鹿なノリで、騒ぎに騒いでくれるんじゃないか。
そんな風に、どこか期待はしている。
京太郎「学校、行くかな」
繰り返しどこかに行ってしまう夢を見る咲や。
自分が殺してしまったあの日を追憶する両親に比べて。
これぐらいの、まだ明るかった時の片岡優希の夢なら。
あの日のものではない夢なら。
京太郎は、耐えられる。
京太郎「……ああ、懐かしいなぁ」
京太郎「懐かしい、夢だった……」
大星淡と話したせいで。その空気が。
どことなく、片岡優希に似ていると思ってしまったせいか。
だから、こんな夢を見たんだろう。
――大丈夫、忘れてないぜ。
――お前が居たって事も、お前に謝らなくちゃいけないって事も。
――だから、さ。そろそろ……。
シャツの胸のあたり握る。
伝わるとは思ってないけど、もう彼女が生きているとは信じ切れていないけど。
それでもこうして。
まだ覚えている、居場所があるのだと言っていたら。
いつかふらりと帰ってきて、いつもみたいな馬鹿なノリで、騒ぎに騒いでくれるんじゃないか。
そんな風に、どこか期待はしている。
京太郎「学校、行くかな」
繰り返しどこかに行ってしまう夢を見る咲や。
自分が殺してしまったあの日を追憶する両親に比べて。
これぐらいの、まだ明るかった時の片岡優希の夢なら。
あの日のものではない夢なら。
京太郎は、耐えられる。
451: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 00:47:46.88 ID:pOsLJkQmo
【昼】
アドルフ「――はっきりと憶えている日が1日だけある」
アドルフ「16の誕生日だ」
アドルフ「美しい記憶だった――」
はっきりと憶えている日、か。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
アドルフ「――はっきりと憶えている日が1日だけある」
アドルフ「16の誕生日だ」
アドルフ「美しい記憶だった――」
はっきりと憶えている日、か。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
454: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 00:49:33.18 ID:pOsLJkQmo
>>452の判定:78
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
※アンクは選択不可能
↓4
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
※アンクは選択不可能
↓4
466: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 01:04:18.73 ID:pOsLJkQmo
>>458の選択:永水女子巫女さんたち
小蒔「……あ、須賀さん!」
京太郎「あ、どうも。神代先輩」
昨日の今日でまたシイタケでも押し付けられるというのは癪だ。
それに、あいつに出会ったらまた別の記憶が呼び出されそうになる。
おそらくは平気だろうが、嬉しい事ではない。
そう思って、食堂に来た時だった。
たまたま、お菓子を大量に購入する神代小蒔が目に入った。
……その量は置いておこう。気にしちゃ駄目だ。
きっと、五人分にイマジンの分を合わせているんだ。そうに違いない。
小蒔「お久しぶりですね」
京太郎「いや、まだホンの2・3日ぶりだと思いますよ?」
その間、色々あったし。
まあ、顔を合わせられていないというのなら久しぶりなのだろう。
用もないのに顔を合わせるのもどうかと思うし、会いに来ないなら無事であるという事。
そんな風に考えているのだが、彼女と意識は違うのかもしれない。
京太郎「……あ、持ちますよ。おもち」
小蒔「おもち……?」
京太郎「違う。お菓子を持ちます」
腕いっぱいに抱えられて、胸●●●●に潰されたお菓子。
見れば思わずおもちと言ってしまうだろう。おもちをお持ちである。
本人は気が付いていないようだが、間違いなくそれは男子の――劣情の籠った――目線を向かられるだろう。
それに気づかずにこの人は歩くんだろうなぁ……なんて思うと、
ちょっとばかし庇護欲とむかっ腹が立ってくるので、彼女を手伝う事に決めた。
いや、男子の注目とかそういうのが無くても手伝うけど。
小蒔「ありがとうございます、須賀さん」
京太郎「いえ、ライダーは助け合いじゃないっすか? いつも俺が助けられているんだし」
小蒔「いえ、私の方こそ……」
小蒔「……あ、須賀さん!」
京太郎「あ、どうも。神代先輩」
昨日の今日でまたシイタケでも押し付けられるというのは癪だ。
それに、あいつに出会ったらまた別の記憶が呼び出されそうになる。
おそらくは平気だろうが、嬉しい事ではない。
そう思って、食堂に来た時だった。
たまたま、お菓子を大量に購入する神代小蒔が目に入った。
……その量は置いておこう。気にしちゃ駄目だ。
きっと、五人分にイマジンの分を合わせているんだ。そうに違いない。
小蒔「お久しぶりですね」
京太郎「いや、まだホンの2・3日ぶりだと思いますよ?」
その間、色々あったし。
まあ、顔を合わせられていないというのなら久しぶりなのだろう。
用もないのに顔を合わせるのもどうかと思うし、会いに来ないなら無事であるという事。
そんな風に考えているのだが、彼女と意識は違うのかもしれない。
京太郎「……あ、持ちますよ。おもち」
小蒔「おもち……?」
京太郎「違う。お菓子を持ちます」
腕いっぱいに抱えられて、胸●●●●に潰されたお菓子。
見れば思わずおもちと言ってしまうだろう。おもちをお持ちである。
本人は気が付いていないようだが、間違いなくそれは男子の――劣情の籠った――目線を向かられるだろう。
それに気づかずにこの人は歩くんだろうなぁ……なんて思うと、
ちょっとばかし庇護欲とむかっ腹が立ってくるので、彼女を手伝う事に決めた。
いや、男子の注目とかそういうのが無くても手伝うけど。
小蒔「ありがとうございます、須賀さん」
京太郎「いえ、ライダーは助け合いじゃないっすか? いつも俺が助けられているんだし」
小蒔「いえ、私の方こそ……」
467: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 01:17:13.67 ID:l2KjQa47o
霞「あらあら」
こんなに買ってどうするのかしら。
そう言いたげに、頬に手をやる石戸霞。
なんというか、貫録である。非常に。
初美「まったく、姫様には困りものですよー」
しょうがないなぁ、とばかりに積まれたお菓子を見つめる色黒の●女。
もとい薄墨初美。
流石に今は制服なので、あれほど●女●女しくない。着崩しているが。
巴「ま、まぁ……いつもの事だから」
そう言いながら。さりげなくお菓子の品定めをする眼鏡が光る。
ひょっとしたらお菓子が好きなのかもしれない、狩宿巴。
あ、神代先輩が購入したたけのこの里をみて露骨に目線を反らした。
駄目だこの人。何も分かっちゃいない。
春「黒糖は?」
そもそも売店に売ってるのか。その手にある開けたての袋は何なのか。
黒糖を貪る滝見春。
京太郎「すみません、俺が付いてきたいなんて言ったから……」
京太郎「神代先輩も、ちょっと選び過ぎちゃったみたいで」
なんとなく助けを求める目をしていたので。
とりあえず、フォローを試みる。
日ごろからお世話になっているし、その礼くらいにはなるだろうか。ささやかすぎるが。
まあ、苦しい言い訳ではあるが。
それでも察してくれたのか、しょうがないと全員が頷く。
なんだかんだ言ってお菓子が好きなようだ。皆。
……どこに行っているのだろうか、そのカロリー。
どう見ても――いや目線を向けたらそれこそ察されるので見やしないが――おもちだろうか。
でも一人。
明らかに当てはまらない人がいる。
ああ、この仮説は間違いなのだろう。
468: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 01:21:55.59 ID:l2KjQa47o
1:「石戸先輩って、なんだかお母さんっぽいっすよね」
2:「薄墨先輩って、水泳部にでも入ってるんですか?」
3:「きのこ殺すべし。慈悲はない」
4:「その……黒糖一つ、貰ってもいいですか?」
5:「神代先輩、肩に葉っぱがついてますよ?」
↓4
476: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 01:25:37.76 ID:l2KjQa47o
>>472の選択:5
コンマ判定
1~20:好感度ダウン
21~50:好感度そのまま。何も起こらない
51~70:好感度そのまま。神代小蒔が須賀京太郎を異性として意識します
71~99:恥ずかしいけど好感度アップ。異性として意識します
ゾロ目:そらもう大変な事になりましたわ
↓4 その欲望、解放しろ!
コンマ判定
1~20:好感度ダウン
21~50:好感度そのまま。何も起こらない
51~70:好感度そのまま。神代小蒔が須賀京太郎を異性として意識します
71~99:恥ずかしいけど好感度アップ。異性として意識します
ゾロ目:そらもう大変な事になりましたわ
↓4 その欲望、解放しろ!
484: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 01:44:47.17 ID:wANsdCajo
>>480の判定:85(ウヴァの微笑む音)
京太郎「神代先輩、肩に葉っぱついてますよ」
小蒔「えっ?」
言いながら、そのまま取ろうとした。思うならこれが失敗だったのだろう。
いや、ある意味成功か。
第一は――――神がかり的な「運」。
須賀京太郎が手を伸ばすタイミングと、神代小蒔が振り向くタイミングが偶然重なったのだ。
それ故に、彼の手は本来の目標を逸れる事になる。
いや、目標からそれたと言うべきか。
加えていうなら払い落すのではなく、摘まみ取ろうとした。そうした行動をとっていたが故にこうなった。
そして、速やかな「処置」。
――京太郎は知らなかった。
そんな場合、言いながら払い落すか。或いは相手に委ねるか、確認を取るか。
そのまま肩から払わなかったのは、ある程度親しいからと言って異性の体に触れてよいのか気にした為。
人付き合いを避けていた期間が長く、勝手が掴めなかった。それ故に起こった。
小蒔「ん、ひゃ……ぁ」
京太郎「ん、なぁ……!?」
霞「……あら」
初美「……あー」
巴「……わっ」
春「……」
色めいた声を上げる神代小蒔。額に浮かぶ汗。
手のひらに伝わる弾力を持ちながら纏わりつきまたそれが制服の上からと言うものもあってまさにそれは制限の中で飛び出さんとす(中略)である、
そんな感触を味わいつつも背筋に嫌な汗を浮かべる京太郎。
唐突な痴漢行為ともとれるアクシデントを。
そのとても年相応に見えない落ち着きで飲み下す石戸霞。
やっちまいやがりましたー、と。
目を覆わんとせんとも言える呆れ声を上げて、口を開く薄墨初美。
突然の姫様に対する猥褻行為を糾弾すればいいのか、それともアクシデントと思えばいいのか。
やだ、こんな場所でいきなりとか男の人があんな風にとか。
そんな混乱でとりあえず息を漏らした狩宿巴。
普段からものを考えているのか果たして考えていないのか。
それが何とも読みにくいながらも、皮肉にもこのアクシデントによって黒糖を取り落した事で、
ああ、やっぱりちゃんとものを考えてるんだね――なんて思われる事になる滝見春。
――そして京太郎は知っている。
これは、血流を動かす行動である。
こうすれば、人間の血流が動く/集まると知っている。
勿論試す気はなかった。する気はなかった。だけどそんな言葉で片づけられるほど、世の中は甘くない。
京太郎「神代先輩、肩に葉っぱついてますよ」
小蒔「えっ?」
言いながら、そのまま取ろうとした。思うならこれが失敗だったのだろう。
いや、ある意味成功か。
第一は――――神がかり的な「運」。
須賀京太郎が手を伸ばすタイミングと、神代小蒔が振り向くタイミングが偶然重なったのだ。
それ故に、彼の手は本来の目標を逸れる事になる。
いや、目標からそれたと言うべきか。
加えていうなら払い落すのではなく、摘まみ取ろうとした。そうした行動をとっていたが故にこうなった。
そして、速やかな「処置」。
――京太郎は知らなかった。
そんな場合、言いながら払い落すか。或いは相手に委ねるか、確認を取るか。
そのまま肩から払わなかったのは、ある程度親しいからと言って異性の体に触れてよいのか気にした為。
人付き合いを避けていた期間が長く、勝手が掴めなかった。それ故に起こった。
小蒔「ん、ひゃ……ぁ」
京太郎「ん、なぁ……!?」
霞「……あら」
初美「……あー」
巴「……わっ」
春「……」
色めいた声を上げる神代小蒔。額に浮かぶ汗。
手のひらに伝わる弾力を持ちながら纏わりつきまたそれが制服の上からと言うものもあってまさにそれは制限の中で飛び出さんとす(中略)である、
そんな感触を味わいつつも背筋に嫌な汗を浮かべる京太郎。
唐突な痴漢行為ともとれるアクシデントを。
そのとても年相応に見えない落ち着きで飲み下す石戸霞。
やっちまいやがりましたー、と。
目を覆わんとせんとも言える呆れ声を上げて、口を開く薄墨初美。
突然の姫様に対する猥褻行為を糾弾すればいいのか、それともアクシデントと思えばいいのか。
やだ、こんな場所でいきなりとか男の人があんな風にとか。
そんな混乱でとりあえず息を漏らした狩宿巴。
普段からものを考えているのか果たして考えていないのか。
それが何とも読みにくいながらも、皮肉にもこのアクシデントによって黒糖を取り落した事で、
ああ、やっぱりちゃんとものを考えてるんだね――なんて思われる事になる滝見春。
――そして京太郎は知っている。
これは、血流を動かす行動である。
こうすれば、人間の血流が動く/集まると知っている。
勿論試す気はなかった。する気はなかった。だけどそんな言葉で片づけられるほど、世の中は甘くない。
485: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 02:06:21.63 ID:O+3FbCL1o
京太郎「すみません! 本当にすみません!」
京太郎「許して下さい! 悪気はなかったんです! 本当っす!」
京太郎「お願いします! なんでもしますから許して下さい!」
自分以外、女子五人の揃った部屋で。
まさか、運の悪かった事故とはいえ――女性の胸を しだいたのである、二回も。
これは、糾弾されてしかるべきだろう。
この場で土下座をさせられた上で慰謝料などを求められる事だってあるだろうし。
帰りのホームルームで吊し上げられたり、学校中で先輩にセクハラした変態高校生――に尾ひれがついて強 魔って噂になったり、
自分の欲望を解放するつもりもなかったのに願いが叶ってしまったというヤミー色の人生の始まりだってありえる。
そんな、須賀京太郎にとっても瀬戸際。生と死の分水嶺。
小蒔「い、いえ……もう、私は気にしてませんよ?」
小蒔「これは、事故じゃないでしょうか? だからそんなに謝らなくても、許すもなにも――」
京太郎「いや、ごめんなさい! 本当にごめんなさい! 悪気がなくても許されざることをしました!」
京太郎「お詫びになんでもします! 本当にごめんなさい!」
勿論それと同時に。
アクシデントと言ってもいきなりこんな目に遭わされたのなら。
いくら知り合いからと言っても――いや寧ろ知り合いからであるなら余計に――精神的な衝撃が大きいだろう。
そんな思いを、相手に与えてしまった。
その事も、須賀京太郎を苛む。
ちなみに二回目とは、思考停止によってとりあえずもう一度手を動かしちゃってたり。
小蒔「……」
小蒔「なんでもする――って言いましたよね?」
京太郎「できる範囲内なら、なんでも……!」
――吊り橋効果という言葉がある。
恐怖心や驚愕で心臓が高鳴った場合。
そんなときに異性と共にいると――脳がそれを恋による鼓動の加速と錯覚する、と言うものだ。
彼女が感じたそれは。
敢えて言うなら、ただ急に心臓付近を圧迫された衝撃であったり。
或いは、異性に自らの胸を鷲掴みにされるという、これまでの人生で全く経験した事がない事に対する動揺であったり。
そんなものである可能性は高いだろう。
だけれども、この“事故”と同時に。
細くて綺麗だと思っていたのに、想像以上に逞しく男らしさを感じさせる指。
そんな、自らの胸部を掴んだ指から伝わる力強さ。
それに心臓が高鳴って――同時にある種の、経験した事のない心地よさを覚えていた。
この時初めて神代小蒔は須賀京太郎に男を感じ。
そして、自らの胸が高鳴る――という実に有り触れているのだが、これまで彼女にとって未知であった体験をした。
そんな二つの要因が加わり、有り体に言うなら――彼女はちょっとハイになった。
492: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/14(木) 02:24:27.70 ID:kSf+6pAjo
京太郎「あっ」
京太郎「まさか神代先輩がそんな事をするなんて思いませんけど……」
京太郎「コアメダルとか、そういうのに関しては――」
小蒔「――小蒔」
小蒔「小蒔って呼んでくれますか、私の事」
小蒔「難しいなら、小蒔ちゃんでも、小蒔さんでもいいです」
小蒔「私は、京太郎くんって呼びますから」
京太郎「は?」
そしてそんな感情を自覚するとともに。
彼女はまた、ある事を思い出していた。
ここまで歩いてくる道すがら、彼が話す別のライダーについての事。
――セーラ先輩。
――京太郎。
何故なのだろうか。
出会ったのは自分が先である。そりゃあ、江口セーラは三年生だから敬おうというのは分かる。
分かる。分かるけど。分かりますけどね。
そこには確かにきっと、親しみやすさとか。そういうのがあるのだろう。
でも、何故後から出会った相手を名前+先輩呼びなのだろうか。
しかも名前を呼び捨てにする事を許しているのだろうか。
ちょっと筋が通らないのではないだろうか。
それともあれなのか。自分は親しみ難くて。だから未だに名字+先輩なのか。
一緒に練習しているのに。一緒に強くなろうって言ってるのに。
こう、恩着せがましい事を言いたくないけど。助けに入ったのに。
――ズルい。
いや、違う。筋が通らないのだ。そう、それだけである。うん。
そう、一緒に強くなろうと思っているのである。仲間なのである。
仲間なのだから、もっと打ち解けないといけないのである。
それに、ちょっと悲しい。
仲間として見做されていない――弱いから――と、嫌な考えも浮かぶのだ。
仲間外れとか、特別扱いとか、そういうのは……寂しい。
折角この学園に来て、初めて色々なものとは異なった繋がりを持ったのだ。
それを大切にしたい。そう思うのだ。
京太郎「えっ、あの……」
小蒔「駄目、でしょうか……?」
そしてそんなハイになった思考の小蒔は。
京太郎の手を取って、自分の胸の前で合わせて。
上目遣いで、問いかけた。
京太郎「……あー、あの、はい」
小蒔「……だめですか?」
京太郎「分かりました……小蒔さん」
小蒔「はい、京太郎くん」
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【好感度が上昇! 呼び名が変わりました!】
508: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 18:47:21.94 ID:6sbZfWUco
【放課後】
ミッドバレイ「――」
先生の言葉が耳に入らない。
いや、あれは……なぁ……うん。
あれですよ、あれ。プロデューサーさん。
右手が集中できない。残り香みたいに感触が残ってるぜ……。
ああうん、あれだよ。マジに。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓3
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
ミッドバレイ「――」
先生の言葉が耳に入らない。
いや、あれは……なぁ……うん。
あれですよ、あれ。プロデューサーさん。
右手が集中できない。残り香みたいに感触が残ってるぜ……。
ああうん、あれだよ。マジに。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓3
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
513: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 18:57:03.82 ID:6sbZfWUco
>>511の判定:イベント発生
判定
1~20:ロストアンクにメダルを投入されてカタカタする末原先輩
21~40:メモリを片手にカタカタする末原先輩
41~70:ドーパントに襲われてカタカタする末原先輩
71~99:ヤミーに襲われてカタカタする末原先輩
ゾロ目:アンク×末原先輩
↓3
判定
1~20:ロストアンクにメダルを投入されてカタカタする末原先輩
21~40:メモリを片手にカタカタする末原先輩
41~70:ドーパントに襲われてカタカタする末原先輩
71~99:ヤミーに襲われてカタカタする末原先輩
ゾロ目:アンク×末原先輩
↓3
521: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 19:12:26.13 ID:6sbZfWUco
>>516の判定:70
その男は――仮に松原俊夫としておこうか――どこにでもいるような人間だった。
非凡な能力はなく、特別な友人もなく、貴重な体験をしたわけでも、数奇な運命を辿った訳でもない。
平凡な男だった。
その欲望も、一般的と呼べるのだろうか。
誰しもが少なからず持っていて。だけども倫理的な問題や或いは個人的な規範から避けるべき欲望。
制御されていて、日の目を見ない欲望。
言ってしまうなら獣性だろうか。野蛮なケダモノの性。
文化や社会の発展と共に社会から隔絶され、そしてそれでも今なお残り続ける野生の残り香。
勿論、彼の名誉の為にそれを言うのであれば。
普通に暮らしている分には開放するつもりはなかっただろう。
精々がその手の画像や、或いはそんな欲を静かに発散されるために作られた動画を見て散らす程度。
現実に他人を傷つける事。
そんなものを選択して実行するほどの悪人では――本来の彼は――なかった。
ただしここに。
そんな欲望を叶えてしまって。且つ、誰からも邪魔されないものがあるとしたらどうだろうか。
それは暴力である。それは凶器である。
人は力に酔う。特に力を持ち、律する経験のないものほど酔いやすい。
とはいっても、では拳銃を手渡されて人を殺すかと聞かれたら、大抵の人間は否と答えるはずだ。
彼は、その大抵の人間の側であった。
だが――ガイアメモリは拳銃ではない。
さらなる暴力への快楽へと身を包ませるために、身を落とさせるために。
少なからずその人間の暴力性を引き出す――或いは過剰にする作用があった。
スマートブレイン学園。
女子生徒のレベルも高い学校だ。
彼はその通学路で、待ち伏せていた。
能力によって善性を殺したとしても理性は残る彼は、ターゲットを絞った。
複数では取り逃がしが起こり得る。
多数を相手にする状況で、自分がパニックにもなるかもしれない。加減を誤って殺してしまう事もあり得る。
だから、狙うのは一人。
そして、人通りの少ない場所。
ターゲットが来たら、浚い、手足を拘束するか骨折せしめて、それから行為に及ぼう。
(いざ行為に及ぶ際ドーパントではなくなっても逃げられなくすして抵抗を減らすため)
彼はそう考えていた。
そして――ターゲットは現れた。
その男は――仮に松原俊夫としておこうか――どこにでもいるような人間だった。
非凡な能力はなく、特別な友人もなく、貴重な体験をしたわけでも、数奇な運命を辿った訳でもない。
平凡な男だった。
その欲望も、一般的と呼べるのだろうか。
誰しもが少なからず持っていて。だけども倫理的な問題や或いは個人的な規範から避けるべき欲望。
制御されていて、日の目を見ない欲望。
言ってしまうなら獣性だろうか。野蛮なケダモノの性。
文化や社会の発展と共に社会から隔絶され、そしてそれでも今なお残り続ける野生の残り香。
勿論、彼の名誉の為にそれを言うのであれば。
普通に暮らしている分には開放するつもりはなかっただろう。
精々がその手の画像や、或いはそんな欲を静かに発散されるために作られた動画を見て散らす程度。
現実に他人を傷つける事。
そんなものを選択して実行するほどの悪人では――本来の彼は――なかった。
ただしここに。
そんな欲望を叶えてしまって。且つ、誰からも邪魔されないものがあるとしたらどうだろうか。
それは暴力である。それは凶器である。
人は力に酔う。特に力を持ち、律する経験のないものほど酔いやすい。
とはいっても、では拳銃を手渡されて人を殺すかと聞かれたら、大抵の人間は否と答えるはずだ。
彼は、その大抵の人間の側であった。
だが――ガイアメモリは拳銃ではない。
さらなる暴力への快楽へと身を包ませるために、身を落とさせるために。
少なからずその人間の暴力性を引き出す――或いは過剰にする作用があった。
スマートブレイン学園。
女子生徒のレベルも高い学校だ。
彼はその通学路で、待ち伏せていた。
能力によって善性を殺したとしても理性は残る彼は、ターゲットを絞った。
複数では取り逃がしが起こり得る。
多数を相手にする状況で、自分がパニックにもなるかもしれない。加減を誤って殺してしまう事もあり得る。
だから、狙うのは一人。
そして、人通りの少ない場所。
ターゲットが来たら、浚い、手足を拘束するか骨折せしめて、それから行為に及ぼう。
(いざ行為に及ぶ際ドーパントではなくなっても逃げられなくすして抵抗を減らすため)
彼はそう考えていた。
そして――ターゲットは現れた。
527: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 19:34:48.23 ID:6sbZfWUco
末原恭子がその道を歩いていたのは、なんとなく一人で考え事をしたい。そんな事からだ。
未確認生命体事件によって作られたスマートブレイン学園。
自分がまさかそんなところに呼ばれるとは思っていなかった――と言ったら嘘になるが――いささか驚愕ではあった。
勿論自負もあるし、強豪校でレギュラーに選ばれるだけの自信はある。
だけれども、所謂全国選抜のようなこの学園に通う事。
そしてその中でレギュラーの座を勝ち取れるほどかと言われたら、やや自信はない。
元々の姫松高校の主将――愛宕洋榎ならばまあ、この伏魔殿とでも呼ぶべき学園でもトップ10には入れるだろう。
が、自分はと言われると首を捻る。
必要以上に他人に敬語で接しているのは、自信のなさの表れかもしれない。
また、この学園では元の高校の麻雀部を引きずったコミュニティができている。
また――自分たちもそうだが――基本的に誰もがそんなコミュニティを形成し、それとは別にこの学園の麻雀部が存在。
それでも、この学園には1校分の出場枠しかない。
勝ち残ってインターハイに進めるのはたったの5人となる。
そこでも旧・姫松高校麻雀部として欠ける事なく出場を行おうとしている彼女たちにとっては実際のところ、
いわばインターハイの前段階での全国選抜大会が存在するようなものであった。
末原恭子はその状態で、元・他校生のデータの研究。
また、自らのコミュニティの麻雀部をいかにして鍛えるか。それに腐心していた。
しかしあまり捗りが良いともいえない。
自分たちの顧問の事が――彼女は嫌いであるというのもあるし、単純に他校が恐ろしく手ごわい事や情報が集まりにくい事。
本来ならインターハイでぶつかるはずであったのに、その前に戦わざるを得ない為に時間が足りない事。
そんな問題が累積して、彼女の頭を悩ませていた。
だから、一人脇道に逸れたのは、頭を落ち着け、考え直す時間が欲しかったから。
柄でもないが。夕焼けでも見ながら、ちょっと黄昏てみようか。
そんな風に考えていたためだ。
――そこで、そいつは現れた。
――《COCKROACH》!
何かの囁きと言うには大きすぎる声と。
そして現れた、人間大のゴキブリ。
唐突なその姿に、思わず思考が停止した。
何かの撮影かと思ったが、機材は見当たらない。
隠し撮りのドッキリ。そう考えるのが一番良さそうではあるが。
恭子「はは……う、嘘やろ……?」
答えはない。
ただ、その巨大なゴキブリが迫る。
湧いてくるのは、その昆虫に対する生理的な嫌悪感だが――それだけではない。
その憮然として歩み寄ってくる様子に何か、本能的な恐怖を覚える。
まるで肉食獣を目の前にした、草食動物だ。
手足が落ち着きなく震え。心臓が飛び出さんばかりに跳ね上がる。
額と背筋から汗が染みだし、それだというのに胸元と首筋、口腔が渇きあがる。
529: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 19:47:54.33 ID:6sbZfWUco
理性と本能が同時に声を上げた。
頭の中がそれらの警鐘でいっぱいになり、視界が狭まり、音が遠ざかる。
――逃げなければならない。
だというのにも、彼女は。
ぺたんと。
その場に、座り込んでしまった。
スパッツ越しに当たる小石が、これは現実であると彼女に知らせる。
そんな事をされても、嬉しくもなんともない。いっそ夢であるなら良かった。
両手をおしてその場から少しでも遠ざかろうとするが。
骨を砕かれたかのような下半身が重りとなり、それすらも満足に行えない。
その間にもそのゴキブリは、恭子へとにじり寄る。
――とにかく、離れなければ。
必死に手を動かした。手のひらを砂利が傷付け、爪が割れる。
兎に角遠くへ。遠くへ。
蝸牛が如き速度だとしても、現実そのものから逃避しようとする頭を働かせて命令して、
ともすれば止まってしまいそうな心臓や、今にも押しつぶされそうな肺に力を込める。
逃げなければ。ここから離れなくては。
痛みを忘れるほどに、その手を動かした末原恭子の逃避行は終わりを告げる。
がしゃりという、余分を残した衝撃と衝突。フェンスに、背中を打っていた。
或いは彼女が多少は平静を取り戻しているのなら、そのフェンスをよじ登って逃避していただろう。
だけれども、埒外の恐怖に襲われた両足には力が入らない。
ここで、自分が臆病ものである。そう初めて、理解した。
恭子(あ――ああ)
恭子(か、神様……!)
恭子(誰でもいい――誰か、助けて……!)
縋っても、現実はドラマのように上手くはいかない。
誰かの為にひたすら血を流して戦うヒーローなんていないし。
折よく都合よく助けてくれる神様なんているわけない。
この物語に、そんなものは存在しない。
530: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 19:56:26.02 ID:uimsl0T2o
そして、ついにはそのゴキブリは恭子を追い詰める。
現実なんて、ドラマのようには上手くいかないのだ。
恭子「……ぁ」
恭子「助、けて……!」
恭子「誰かぁ……!」
だけれども――だ。
だから、現実に救いがないとは。
果たして誰が決めたのだろうか。
京太郎「了――解」
それはヒーローではなく。神でもなかった。
その少年は誰かの為ではなく、自分自身の為に血を流す男であった。
押さえきれない涙を止める為に血で上塗りをして。
消しきれない震えを殺す為に痛みで苛む。
彼は本質的にヒーローではない。
勇敢なものでもなければ、誰かに勇気を与える為に戦っている訳でもない。
しかし――だ。
誰かがそれに、勝手に勇気を見出すのならば。
それは本質的なヒーローとまでは言えずとも。
この場に於いて、ヒーローとは言えるのではないだろうか。
――同じく唐突に。
1台のバイクが、そのゴキブリを弾き飛ばした。
寸前のところで。その魔の手が恭子に迫るより先に。
大型バイク。二人乗り。
ヘルメットを取って降りてきたのは、自分とそう変わらないであろう少年。
やる気がなさそうな一人と。その目に怒りを湛えた少年。
京太郎「大丈夫、ですか?」
恭子「あ、ああ……わたし、は……」
京太郎「……間に合ってよかった」
少年がその腰に、なにがしかを叩きつけた。
瞬間、発現するベルト。その腰に何かのベルトが巻き付いていた。
拳を構えようとするその手が震えている。
それでも、彼は力強い目つきで――衝撃から立ち直るゴキブリを見やって、言った。
京太郎「さぁ……」
京太郎「行くぞ、逃げんなよ――ゴキブリ野郎!」
532: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:06:53.01 ID:uimsl0T2o
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:31
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
VS
【コックローチ・ドーパント】
適合値:37
汚染値:50
技能:19(11)
HP:42/42
スタミナ:50/50
気力:40/40
ATK:30
DEF:30
(レンジ:至近距離)
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分/5を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する
・ゴキブリの記憶:適合値が50を超えていた場合、高速を得る。戦闘・追撃・撤退・奇襲判定+20
・ゴキブリの記憶:二桁に満たないダメージでHPが0になった場合、撤退判定に移行する。その場合のスタミナは最大値を用いる
技能:31
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
VS
【コックローチ・ドーパント】
適合値:37
汚染値:50
技能:19(11)
HP:42/42
スタミナ:50/50
気力:40/40
ATK:30
DEF:30
(レンジ:至近距離)
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分/5を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する
・ゴキブリの記憶:適合値が50を超えていた場合、高速を得る。戦闘・追撃・撤退・奇襲判定+20
・ゴキブリの記憶:二桁に満たないダメージでHPが0になった場合、撤退判定に移行する。その場合のスタミナは最大値を用いる
533: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:09:10.19 ID:uimsl0T2o
直後、戦闘距離判定
1~2:至近距離
3~4:近距離
5~6:中距離
7~8:遠距離
9~0:超遠距離
1~2:至近距離
3~4:近距離
5~6:中距離
7~8:遠距離
9~0:超遠距離
538: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:19:06.35 ID:uimsl0T2o
>>534の判定:3(近距離)
京太郎「……」
内心に湧き上がる怒りで、逃げ出したくなる恐怖を抑え込む。
武者震いではなく足は震え。動悸が起こる。
それでも口から出た言葉は、至って冷静そのものだった。
ここまでの戦闘経験から、多少は場馴れをしたらしい。
ここに辿り着いたのは幸運であった。カザリの働きが大きい。
猫科の動物そのものといった聴覚で、今背後にへたり込む少女の悲鳴を聞きつけたのだ。
そこからはライドベンダー、カンドロイドを利用しながら。
カザリの耳を頼りに、この場所へと走り出す。
そして目の前のゴキブリ野郎を跳ね飛ばして――今に至るという訳だ。
怖い。
護る。
恐ろしい。
逃げない。
勝てないかも。
負けたくない。
心の中で様々な思いが渦巻くのを、感情と理性で上書きする。
ここで逃げたら彼女がどうなるか。
ここで震えていたら自分はどうなるか。
ここで諦めてしまったらこの先どうなるか。
京太郎(そうだ――そっちの方がよっぽど怖い)
これはあの時と同じだ。
これは宮永咲や片岡優希と同じだ。
これは須賀京太郎と同じだ。
だから――守らなければならない/立ち向かわなければならない/勝たなければならない。
目の前の恐怖を、内なる恐怖で塗りつぶす。
そこへ、カザリの声がかかる。
カザリ「君が追い詰められるか、君に余程追い詰められなきゃ攻めにはこないだろうね」
カザリ「どちらかと言えば防御とか温存とか、そういうタイプに見える」
カザリ「あんまり追い詰めすぎたら、逃げる事も考えると思うよ」
京太郎「分かった……サンキューな」
そして、カザリからメダルを受け取る。
京太郎「――変身ッ!」
京太郎「……」
内心に湧き上がる怒りで、逃げ出したくなる恐怖を抑え込む。
武者震いではなく足は震え。動悸が起こる。
それでも口から出た言葉は、至って冷静そのものだった。
ここまでの戦闘経験から、多少は場馴れをしたらしい。
ここに辿り着いたのは幸運であった。カザリの働きが大きい。
猫科の動物そのものといった聴覚で、今背後にへたり込む少女の悲鳴を聞きつけたのだ。
そこからはライドベンダー、カンドロイドを利用しながら。
カザリの耳を頼りに、この場所へと走り出す。
そして目の前のゴキブリ野郎を跳ね飛ばして――今に至るという訳だ。
怖い。
護る。
恐ろしい。
逃げない。
勝てないかも。
負けたくない。
心の中で様々な思いが渦巻くのを、感情と理性で上書きする。
ここで逃げたら彼女がどうなるか。
ここで震えていたら自分はどうなるか。
ここで諦めてしまったらこの先どうなるか。
京太郎(そうだ――そっちの方がよっぽど怖い)
これはあの時と同じだ。
これは宮永咲や片岡優希と同じだ。
これは須賀京太郎と同じだ。
だから――守らなければならない/立ち向かわなければならない/勝たなければならない。
目の前の恐怖を、内なる恐怖で塗りつぶす。
そこへ、カザリの声がかかる。
カザリ「君が追い詰められるか、君に余程追い詰められなきゃ攻めにはこないだろうね」
カザリ「どちらかと言えば防御とか温存とか、そういうタイプに見える」
カザリ「あんまり追い詰めすぎたら、逃げる事も考えると思うよ」
京太郎「分かった……サンキューな」
そして、カザリからメダルを受け取る。
京太郎「――変身ッ!」
539: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:19:32.39 ID:uimsl0T2o
>スタートフォームを設定してください
↓3
↓3
543: 1 ◆u2ZjJq4OIwMw 2013/02/15(金) 20:26:52.16 ID:uimsl0T2o
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:42/42
スタミナ:46/46 VS スタミナ:50/50
気力:72/72 気力:40/40
ATK:40 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>須賀京太郎の行動をお書きください ↓2
オーズ:31+コンマ+10+? VS コックローチ・ドーパント:19+コンマ-(ライオンの効果)+?
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:42/42
スタミナ:46/46 VS スタミナ:50/50
気力:72/72 気力:40/40
ATK:40 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>須賀京太郎の行動をお書きください ↓2
オーズ:31+コンマ+10+? VS コックローチ・ドーパント:19+コンマ-(ライオンの効果)+?
546: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:31:56.08 ID:uimsl0T2o
>1#じょう温存方針じ
>温存方針
オーズ:31+95+10=136
コックローチ・ドーパント:19+16-14=21
ダメージ:(0+2)+115/5+40-30=35
>コックローチ・ドーパントに35のダメージ!
>オーズはスタミナを9消費!
>コックローチドーパントはスタミナを1消費!
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:7/42
スタミナ:37/46 VS スタミナ:49/50
気力:72/72 気力:40/40
ATK:40 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>温存方針
オーズ:31+95+10=136
コックローチ・ドーパント:19+16-14=21
ダメージ:(0+2)+115/5+40-30=35
>コックローチ・ドーパントに35のダメージ!
>オーズはスタミナを9消費!
>コックローチドーパントはスタミナを1消費!
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:7/42
スタミナ:37/46 VS スタミナ:49/50
気力:72/72 気力:40/40
ATK:40 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
555: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 20:45:01.48 ID:nQhB/atio
ゴキブリは――害虫である。
特にその身に毒を持たず、外見的な嫌悪感というだけで害虫になった。
そんな昆虫であった。
驚くべきはその瞬発力。
人間大のスケールに直した場合、その速度は一歩目から時速300キロに相当する。
これは――全生物の中でも最速である。
故にただの人間には抗えない。いや、地球上のほぼすべての生物が同じスケールでは対応できないのだ。
だが――。
京太郎「――遅せぇ」
――京太郎は王を統べる王、オーズであった。
王は空を裂き、風よりも早く、音よりも速く疾走する。
こと、この場でのトップスピードに関しては、京太郎の方が上である。
また、この使用者が本来のメモリの力を、ゴキブリの力を引きだせていない事も大きい。
膝蹴り一閃。
それだけで前に出ようとしたコックローチドーパントは、出鼻と自信を挫かれた/砕かれた。
両手を構えて、繰り出される斬撃。
展開されたカマキリソードが、コックローチの全身を攻め立てる。
まさしく、一方的な戦いだ。
これにも理由はあった。
コックローチメモリの使用者、松原俊夫は平凡な人間である。
ガイアメモリの力で強化/狂化こそされてはいるものの、本質は喧嘩の一つもした事がないような男。
いくら弱いとは言っても。
幾度となく死線を潜り抜け、常に強くあろうとしている京太郎とは。
強さという観点において――人間としての質も格も下であった。
二本の腕から繰り出される高速の剣劇と。
さらに相手の動きを封じる超高速での移動。
それに戦闘経験が加われば――京太郎が初撃に於いて勝利するのも道理であろう。
京太郎「なんであんたがこんな事をしてるのか、事情なんて一切知らないけどよ……」
京太郎「てめえ、女の子を泣かせたな? 泣かせやがったな?」
京太郎「それだけで――俺の敵だ」
556: 1 ◆kK4ABgqiDvL8 2013/02/15(金) 20:47:03.98 ID:nQhB/atio
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:7/42
スタミナ:37/46 VS スタミナ:49/50
気力:72/72 気力:40/40
ATK:40 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>須賀京太郎の行動をお書きください ↓2
オーズ:31+コンマ+10+? VS コックローチ・ドーパント:19+コンマ-(ライオンの効果)+?
560: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 21:00:45.01 ID:fPJSpNtyo
>#全乗せ40撤退方針じょうじ
>集中40、撤退方針
オーズ:31+78+10+30=149
コックローチ・ドーパント:19+100(95)+40-15=144
>コックローチ・ドーパントは逃げ出そうとした!
>京太郎「知ってるか? オーズからは逃げられない」
>しかし、回り込まれてしまった
>コックローチ・ドーパントに23のダメージ!
>オーズはスタミナを7消費! 気力を30消費!
>コックローチ・ドーパントはスタミナを9消費! 気力を40消費1
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:0/42
スタミナ:30/46 VS スタミナ:40/50
気力:42/72 気力:0/40
ATK:42 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>オーズは戦闘に勝利しました!
>集中40、撤退方針
オーズ:31+78+10+30=149
コックローチ・ドーパント:19+100(95)+40-15=144
>コックローチ・ドーパントは逃げ出そうとした!
>京太郎「知ってるか? オーズからは逃げられない」
>しかし、回り込まれてしまった
>コックローチ・ドーパントに23のダメージ!
>オーズはスタミナを7消費! 気力を30消費!
>コックローチ・ドーパントはスタミナを9消費! 気力を40消費1
【オーズ ラキリーター】 須賀京太郎 【コックローチ・ドーパント】
技能:31 技能:19(11)
HP:47/47 HP:0/42
スタミナ:30/46 VS スタミナ:40/50
気力:42/72 気力:0/40
ATK:42 ATK:30
DEF:40 DEF:30
>現在の距離は【近距離】
>オーズの戦闘方針は【通常方針】です
>オーズは戦闘に勝利しました!
565: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 21:16:41.18 ID:c5dqi48do
そのとき、末原恭子が感じたのは圧力であった。
息がつまり、心臓が掌握されるほどの圧迫感。
その発生源は、信号機の怪人のようなあの――オーズ。
京太郎は怒っていた。
それは恐怖を塗りつぶすためでもあり、純粋なる憤怒であった。
女性を、婦女子をドーパントの力で襲う。
なにがしかの事情はあるのかもしれない。実は背後に庇ったこの少女がとんでもない悪人で。
それでいて、正当なる復讐を遂げようとしているのかもしれない。
だが――こいつは愉しんでいた。
恐怖に怯え、悲鳴を上げ、逃走を量ろうとする彼女を追い詰めて悦んでいた。
少なくとも京太郎には、そのようにしか感じられなかった。
事情があったとしてもこの場では京太郎は知り得ず、そんな時間もない。
それに何より、許せなかった。
人の怯懦を愉悦として、自らの快楽で以って幸福を奪おうとするこのドーパントが。
それはあくる日の未確認であり、あの日のイマジンであった。
故に――京太郎は“キレた”。
それは京太郎が持つ臆病な性質を塗りつぶすには十分なだけ憤怒。
握る拳の震えは消え。戦いを拒否する足は一歩を踏み出す。
京太郎(事情があるかも知れない。本当に悪いのはどちらかなのも知れない)
京太郎(だけどなぁ――てめえは、てめえは楽しんだ)
京太郎(それが何よりも気に食わねえ……! 許せねえ……!)
京太郎(事情がある?)
京太郎(――だからどうした!)
京太郎(お前は――俺が、潰す!)
末原恭子は。
ある種に於いて精神の戦いとも言える麻雀を行っていて。
日々修練に励んでいた。故に、この京太郎の発する怒気に耐えられた。
だが――コックローチ・ドーパントは、松原俊夫は。
ただの人間が故に、その殺気に耐える事ができなかった。
コックローチ「う、あ……うわああああああああああ」
情けない悲鳴を上げて、逃走を図るコックローチ・ドーパント。
そんな姿を眺めながら、京太郎はカザリにメダルの交換を言いつける。
砕く。
そんな欲望を、そんな願望を。メモリごと、顔面ごと。
京太郎「――おい」
京太郎「逃げんなっつたろうが、ゴキブリ野郎」
そして逃走を図ったコックローチ・ドーパントは。
既にその先に回り込んだ京太郎の鉄拳を顔面に受け。
二度と人を襲おうとは思わないほどの苦痛と憤怒と恐怖を受け――沈黙した。
566: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 21:29:14.92 ID:m//wrJiFo
京太郎「……あとは、セーラさんに任せとけばいいのか?」
ドーパント犯罪の悩みどころは。
イマジン、或いはヤミーと違った有責性である。
イマジンやヤミーは、その親や契約者には欲望や願望こそあれ、責任はない。
彼らに出会わなければ、誰の害にもなりえなかった人間である。
……だが、ドーパントはどうだろうか。
確かに、ミュージアムやガイアメモリと出会わなかったのなら、犯罪に手を染めはしなかっただろう。
だけれども、だ。
その最後の一線を越えたのは自分の意志である。
明確なる害意や殺意を持って、引き金を引いたのだ。
勿論、中にはあの――自分が最初に戦った小走やえのように、メモリの毒素によってそうならざるを得なかった人間もいるだろう。
だけれどもおそらくは大方、自分の意志で行動を行った。
そのあたりを裁くのは京太郎ではない。
人の世には人の法がある。故に、法律やその執行機関が善悪を決める。
仮に――だ。
京太郎がここでこの怪人を危険と判断して、私刑にしてしまった場合。
その事の妥当さは兎も角として。
それを見た他人が、どう考えるかが問題となる。
京太郎なりに事情や判断はあった。
だが、他人はそれを知り得ない。ただの暴力でしかない。
或いはその行動に対して恐怖を抱くものもいれば、自らもと私刑を行うものも現れるだろう。
それは、法治国家を揺るがす問題だ。
それまで社会で育てられながら、社会からの幸福を甘受していながら、その社会を踏みにじる。
その瞬間に京太郎は、社会的な悪となる。
或いは己が悪を為してでも納得したいのであれば別であろうが。
少なくとも今の京太郎に、それほど強い気持ちはなかった。
だから、やるのは法を超えた、法では対処できない怪人を倒す事だけ。
それ以上の裁きや刑罰は、京太郎が決めてよい事ではない。
単純にそんな事を行ってしまって、人一人の人生を負う責任が――怖いというのもあるが。
京太郎(――それにしても)
京太郎(恥ずかしいっ……!)
京太郎(最後の最後、決め台詞で噛んじまった……)
京太郎(やだ、俺ものすごくダサい……)
戦闘に際しての恐怖から呂律が回らなかったというのがあるのだろう。やっぱり。
未だに恐怖を拭えはしない。
だけれども、こんな風にくだらない事を考えられる程度には、多少は気持ちは強くなっていた。
569: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 21:37:40.01 ID:m//wrJiFo
直後、末原恭子判定
1~10:「ば、化け物……!」
11~40:「……」 カタカタ
41~70:「あの、その……手ェ貸してくれませんか?」
71~99:(末原が恋に落ちる音)
ゾロ目:おや……恭子ちゃんの首元に……
1~10:「ば、化け物……!」
11~40:「……」 カタカタ
41~70:「あの、その……手ェ貸してくれませんか?」
71~99:(末原が恋に落ちる音)
ゾロ目:おや……恭子ちゃんの首元に……
579: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 21:52:32.88 ID:ZTGDD1Cuo
>>570の判定:75(チョロイン過ぎてめげる音)
前にも言ったと思うが――。
吊り橋効果、という効果が存在する。
恐怖心や驚愕で心臓が高鳴った場合。
そんなときに異性と共にいると――脳がそれを恋による鼓動の加速と錯覚する、と言うものだ。
効果と呼ばれると、少なからずマイナスのイメージを持つ人間が多いのかもしれない。
つまり、正当ではなく。技術や錯覚である、という類の。
しかし、果たしてそうだろうか。
それほどまでの心臓の脈動回数が増えるような、危機に際し。
そんな危難を乗り越えるほどの力を持った異性というのは。
生物的な・遺伝子的な観点。或いは精神的な観点からして。
その異性は、優れている――とは言えないだろうか。
感じても死んでしまったのならばそれで終わるがゆえに。
少なくとも、その状況に対応ができて、生存が可能なのだ。
その異性の子孫を残したいと考えるのは、至って自然なものである。
……が、故に。
襲われていた自分を助け。圧倒的な力でその脅威を取り去った須賀京太郎。
そんな京太郎に対して、末原恭子が恋に落ちるのは自然だろう。
流石に子供が欲しい――などというレベルではないが。
それでもまあ、末にはそういう行為もするであろう感情。
京太郎「……あの、大丈夫ですか?」
恭子「ひぇ? あ、はぁ!?」
恭子「あ、大丈夫です! 大丈夫です」
差し出されるその指の細さが、先ほどの逞しいイメージと不釣り合いで。
そんなギャップに胸を高鳴らせて。
それでもやっぱり男の子なんだなぁ……と女性との違いを感じさせる節にまた陶酔として。
やさしげな瞳と、通りの良い声に魅了され。
高鳴る心臓に、自然に内股気味になる。
恭子(ひぇ……ってなんや)
恭子(メゲるわ……)
前にも言ったと思うが――。
吊り橋効果、という効果が存在する。
恐怖心や驚愕で心臓が高鳴った場合。
そんなときに異性と共にいると――脳がそれを恋による鼓動の加速と錯覚する、と言うものだ。
効果と呼ばれると、少なからずマイナスのイメージを持つ人間が多いのかもしれない。
つまり、正当ではなく。技術や錯覚である、という類の。
しかし、果たしてそうだろうか。
それほどまでの心臓の脈動回数が増えるような、危機に際し。
そんな危難を乗り越えるほどの力を持った異性というのは。
生物的な・遺伝子的な観点。或いは精神的な観点からして。
その異性は、優れている――とは言えないだろうか。
感じても死んでしまったのならばそれで終わるがゆえに。
少なくとも、その状況に対応ができて、生存が可能なのだ。
その異性の子孫を残したいと考えるのは、至って自然なものである。
……が、故に。
襲われていた自分を助け。圧倒的な力でその脅威を取り去った須賀京太郎。
そんな京太郎に対して、末原恭子が恋に落ちるのは自然だろう。
流石に子供が欲しい――などというレベルではないが。
それでもまあ、末にはそういう行為もするであろう感情。
京太郎「……あの、大丈夫ですか?」
恭子「ひぇ? あ、はぁ!?」
恭子「あ、大丈夫です! 大丈夫です」
差し出されるその指の細さが、先ほどの逞しいイメージと不釣り合いで。
そんなギャップに胸を高鳴らせて。
それでもやっぱり男の子なんだなぁ……と女性との違いを感じさせる節にまた陶酔として。
やさしげな瞳と、通りの良い声に魅了され。
高鳴る心臓に、自然に内股気味になる。
恭子(ひぇ……ってなんや)
恭子(メゲるわ……)
581: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:07:19.22 ID:OXAF5hM1o
京太郎「あの――大丈夫っすか?」
京太郎「どこか怪我とかあったり、してませんか?」
恭子「だ、大丈夫やから!」
その手が額にでも当てられたのなら卒倒するだろう。
それぐらい末原恭子は、舞い上がっていた。
はっきり言って、これまでほとんど麻雀一色の人生であった。
勿論、そういう事へのあこがれはあるし。自分もいつかは、なんて考えてもいた。
だがそれは今ではない――と言うところにこれである。
平凡な自分が、謎の怪人に襲われて、イケメンの正義の味方に助けられて、あまつさえ額とか触られちゃう。
なんだそれは。なにそれは。
さっきとは違う意味で、彼女はこれが夢かと思っていた。
人に言ったら、少女趣味だと馬鹿にされるだろうし。
そんな夢なんてみたら、枕で顔を覆って悶絶する。
それぐらい突飛で現実離れしてて――最高のシチュエーションだった。
京太郎「あの、立てます?」
恭子「腰が……抜けて」
京太郎「そうっすか……カザリ、どうだった?」
カザリ「他に何も持ってないよ。あとはアクセルに任せたら?」
京太郎「そうだな……ふんじばっとくか」
手際よく、先ほどの男の懐を漁るもう一人の青年。
こちらは何と言うか、ちょっと遊びそうと言うか、物事万事にあまり興味を抱いてなさそうで、目の前の彼ほど誠実さは感じられない。
どうしようか、と彼が首を捻る。
逡巡の後、恭子にこう言った。
京太郎「えっとこれ――皆には、内緒って事でお願いします」
苦笑するように、頼み込む少年。
その後彼がなにがしかを言っていたが、もはや恭子はそれどころではない。
平凡な自分+超ピンチ+助けに来た王子様+二人だけの秘密=運命の出会い。
そんな図式が出来上がってしまっていた。
尚勿論ではあるが、二人だけの秘密ではない事は割愛。
その後、自分たちにも事情があるとか。大事になっちゃ困るとか。恐ろしい思いをしただろうけど、大丈夫ですかとか。
そんな事を京太郎は言ってはいたものの、全て恭子の耳には届いていなかった。
その間にカザリにメダルを返し、アクセルへの電話を頼む京太郎。
そして――失礼しますと念のために呼びかけて、反応がない=京太郎は恐怖からの放心状態とみなした恭子の体を抱き上げた。
恭子「は、ぇ、ええええ!?」
京太郎「あ……す、すみません! 今はなします!」
恭子「いや、このまま! このままで!」
平凡な自分+超ピンチ+助けに来た王子様+二人だけの秘密+お姫さまだっこ=ヒロイン。
584: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:21:15.49 ID:ysFY4mhro
京太郎「いいんですか……俺なんかに」
見知らぬ、それもはっきり言って不審者に類する自分に住所など教えていいのか。
そんな風に、躊躇いがちに問いかける少年。
それを、首を振って否定する。
恭子「私のこと、助けてくれたやないか」
恭子「信用できひんわけ、ないやろ」
京太郎「……了解っす」
ありがとうございます、と。
背中越しに小さく呟いたその言葉に、胴に回す手に力が入る。
それぐらい助けてくれた人を信用するのが当たり前と思うけど。
思うにどうにもこの少年は、自己評価が低いらしい。
体を密着させれば――分かる。
少年は震えていた。バイクの振動ではない。
彼の身体自体が震えているのだ。恐らくは――恐怖。
あれほどまでの力強さを持っていた少年も、恐怖を感じていた。
そんな事実に、恭子の心が熱くなる。
それほどまでの恐怖を覚えながらも、気丈に戦う。
そうなっていても、恭子を怯えさせない為に強気に振舞う。
頼もしさと同時に、同情と愛おしさを覚える。
少しでも彼と恐れを分かち合いたい、少しでも軽くしたい、背負ってあげたいと感じて。
それから、自分ももっと頑張らなきゃ――挫けてはいけないな、と思った。
もっと、体を密着させる。自分の心臓の音が伝わるように。
それから家まで送り届けられて。
彼の名前と、彼が年下である事を知ったとき――そんな思いはますます強くなった。
自分も怖いのに、誰かの恐怖を止める為に戦うヒーロー。
それは凄くかっこいい事であり、また、とても真似できない事だ。
それが故に、励まされる。自分もまだまだ頑張らなきゃと思う。
彼の手を握った、その手を何度もなぞる。
まだ、暖かさと勇気が残っている気がして――胸の前で、抱え込んだ。
恭子(須賀――京太郎くん、か)
恭子(私も、まだまだ頑張らんとなぁ……)
【技能が1上昇!】
【末原恭子を助けました!】
【末原恭子と知り合いました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
585: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:36:11.26 ID:NigW0jSbo
――時間は少し遡る。
姫子「部長、あれ……」
哩「……」
そして、戦闘場所からやや離れた高台にて。
京太郎の戦いを見守る、二つの影があった。
ドーパントとの戦いを知らせるスタッグフォンによってこの場に導かれ。
そして、Wとして戦うべく場を窺い。
結局は第三者の登場によって、見に徹する事となった白水哩と鶴田姫子だ。
姫子「あれ、アクセルとはまた別物ですかね」
哩「……実は同じ人間、そういうのもありよる」
哩「ばってん」
哩「あのライダー、アクセルより弱か」
哩「別もんと考えるほうが、よかよ」
そう呟いて、背を向ける白水哩。
追従しようとする姫子は果たして戦闘を見守るべきか、それともついていくべきか。
逡巡しながら、頭を左右させる。
姫子「部長、見んでよかとですか?」
哩「そいでん、あれは負けん……あのドーパントでは勝てん」
言われてみれば確かに。
その戦いは一方的だ。ドーパントがまるで相手になっていない。
Wを人間とした場合でも、ケダモノじみた速度。驚異的な能力である。
もしも戦う事となったら――と、姫子は背筋を冷やす。
哩「やけん……戦っても、勝つんはうちらぞ」
姫子「……はいっ!」
【白水哩、鶴田姫子が京太郎の正体を目撃しました!】
587: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:38:30.59 ID:NigW0jSbo
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:32
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
技能:32
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
590: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:43:51.61 ID:NigW0jSbo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「……今日は珍しく快勝だったね」(→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「こ、ここに……あの、手が……うぅぅぅ」(→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」(→許さない・怒り)
④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「……ほら、とっとと歩けや! 別に荒れてへんわ!」(→協力関係・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「むー、シイタケ押し付けられなかった。バカ。バカ須賀。デネブに怒られた」(→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←胸を張って受け取れるようになりたい)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・白水哩 (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
・鶴田姫子 (←……怪しいよな)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子が京太郎の正体を目撃しました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
①カザリ (←協力関係)
「……今日は珍しく快勝だったね」(→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人)
「こ、ここに……あの、手が……うぅぅぅ」(→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」(→許さない・怒り)
④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格・恩人であり師匠)
「……ほら、とっとと歩けや! 別に荒れてへんわ!」(→協力関係・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「むー、シイタケ押し付けられなかった。バカ。バカ須賀。デネブに怒られた」(→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑦連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←胸を張って受け取れるようになりたい)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・白水哩 (←もしかして、ライダー関係かドーパント関係?)
・鶴田姫子 (←……怪しいよな)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【白水哩と鶴田姫子にマークされました!】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【須賀京太郎が、鶴田姫子からの尾行を察知しました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子が京太郎の正体を目撃しました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
591: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:45:48.91 ID:NigW0jSbo
「恐怖と勇気と過ぎし日の“思い出”」
B-Part 終了
←To be continued...
598: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:56:14.89 ID:NigW0jSbo
,.ー-‐.、
ヽ、 ヽ __
/,..-ニ‐- '"_,..)
' ´/ , _ 、´
.:_______.: . . . . . . . . . . . . . : ' ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\
.:/ / r─‐'‐ァ r─‐'ニニニニ7:.,ィ─ァ‐===‐‐二/ , ',. -一' ./..'/ .}
.:/ /' = フ'¨,r ュ,rフ/二二フ/ 7´' ∠/ ∠¨_ / ,. '′ ,..,. ,/ ./
7 / /ク r'/ / 三/ /´//ー‐/ /-'´//─‐,≠/ / { \ヽ i'
/─'ー‐‐^ー―――^ー―´ '===' 'ー‐´ ー'´ `´\ ヽヽ !
/K A M E N R I D E R _ _ . ,.'⌒ `,. l ! ー"ヽ ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l l //. ! ゝ-‐'´ /l .! `ー-、 }
| |// __. \ / } .} ヽ/
l 、 ヽ 、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ j ノ
._______| |ヽ ヽ_ヽ.∨ /__.ゝ ー’ノ___゙、`' / ___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ } ./  ̄ ̄ ̄
/ ./. ヽノ
 ̄
600: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 22:57:41.83 ID:NigW0jSbo
「記憶と心と???」
A-Part 開始
604: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:03:44.88 ID:4P+ckcmro
【朝】
京太郎「――よしっ」
カザリ「……何やってるの?」
京太郎「いやな、昨日の感覚を覚えておこうと思ってさ」
昨日の感覚。それは右手で神代小蒔の胸を――って違う違う違う違う違う!
あの、ドーパントを倒したときの感覚。
珍しく。いや、初めてではないだろうか。
あのように、ダメージ一つを受けずに敵を撃破できたのは。
それは、僅かながらにも自信となる。
間に合って――そして護る人を恐れさせる事なく、危なげなく勝利できた。
己の力が以前より増しているという感覚。
そして、鍛錬や経験は間違いなく糧となっているという感覚。
やっぱり、いくら須賀京太郎は弱いと言っても。
いつまでも弱いままでは、心が続かないのだ。
カザリ「……ま、確かに僕から見ても。最初の頃に比べて、なかなか強くなったと思うよ」
京太郎「だろ? これで、もっと色々できるもんな」
強さは善とは限らないが。
少なくとも弱い事に比べてできる事が多いのは確かだ。
だから、力は全てではなくても。
全て――大方の事を為すには、力がいるのだ。
それが、確かに自分に備わってきた。
昔の須賀京太郎では駄目でも、今なら何かできるかもしれない。
そう思わせるだけのものは、あった。
カザリ「……で、遅刻するけどいいの?」
京太郎「そうだな。行かないとな」
京太郎「――よしっ」
カザリ「……何やってるの?」
京太郎「いやな、昨日の感覚を覚えておこうと思ってさ」
昨日の感覚。それは右手で神代小蒔の胸を――って違う違う違う違う違う!
あの、ドーパントを倒したときの感覚。
珍しく。いや、初めてではないだろうか。
あのように、ダメージ一つを受けずに敵を撃破できたのは。
それは、僅かながらにも自信となる。
間に合って――そして護る人を恐れさせる事なく、危なげなく勝利できた。
己の力が以前より増しているという感覚。
そして、鍛錬や経験は間違いなく糧となっているという感覚。
やっぱり、いくら須賀京太郎は弱いと言っても。
いつまでも弱いままでは、心が続かないのだ。
カザリ「……ま、確かに僕から見ても。最初の頃に比べて、なかなか強くなったと思うよ」
京太郎「だろ? これで、もっと色々できるもんな」
強さは善とは限らないが。
少なくとも弱い事に比べてできる事が多いのは確かだ。
だから、力は全てではなくても。
全て――大方の事を為すには、力がいるのだ。
それが、確かに自分に備わってきた。
昔の須賀京太郎では駄目でも、今なら何かできるかもしれない。
そう思わせるだけのものは、あった。
カザリ「……で、遅刻するけどいいの?」
京太郎「そうだな。行かないとな」
605: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:07:29.03 ID:4P+ckcmro
【昼】
慶次郎「――だがそれがいい」
なんだろうな、この風格。
思わず「旦那ァ」とか叫びたくなるぜ。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
慶次郎「――だがそれがいい」
なんだろうな、この風格。
思わず「旦那ァ」とか叫びたくなるぜ。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
610: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:16:48.64 ID:4P+ckcmro
>>606の判定:92(イベント発生)
京太郎「あ、どうもセーラ先輩」
セーラ「おう、元気にしとったかー?」
鷹揚な笑いを浮かべて、京太郎の隣に座る江口セーラ。
朝、トレーニングに時間を使ってしまった為。
それ故に、弁当を用意できていなかったのだ。
京太郎「昨日はあの後を任せちゃって……すみません」
セーラ「ん? ひょっほまっふぇ」
口元を隠しながら答えて。
咀嚼した料理を、急いで飲み込むセーラ先輩。
セーラ「そんなん、別に気にしなくてええやん」
セーラ「誰かが助かった、京太郎が敵を倒した」
セーラ「それでええやないか。仲間やろ?」
セーラ「……いや、間に合わなくてスマンとはおもっとるけど」
京太郎「そんな!」
京太郎「いや、こっちこそちゃんと連絡しておけばよかったんで……」
京太郎「色々、俺じゃあできない後の事をやって貰って、それだけでも本当にありがたいですよ」
セーラ「仲間やし?」
京太郎「仲間ですし」
この先輩の明るさには、常々救われると思う。
明朗快活。一緒にいれば、滅入ろうって気もなくなってくる。
いや、洒落じゃないよ。
セーラ「……まあ、別に、そんな用がなくても連絡してくれても構わんけどなぁ」
京太郎「そうですか?」
京太郎「どうも俺、そのへんよくわからないんですよね……なんていうか」
京太郎「人付き合いとか、色々面倒くさいって思ってた時期ありましたし」
セーラ「そうかー?」
セーラ「京太郎、結構手馴れてると思うけどなぁ」
セーラ「そーは見えへんよ? 一緒に喋ってて楽しいし」
京太郎「あ、どうもセーラ先輩」
セーラ「おう、元気にしとったかー?」
鷹揚な笑いを浮かべて、京太郎の隣に座る江口セーラ。
朝、トレーニングに時間を使ってしまった為。
それ故に、弁当を用意できていなかったのだ。
京太郎「昨日はあの後を任せちゃって……すみません」
セーラ「ん? ひょっほまっふぇ」
口元を隠しながら答えて。
咀嚼した料理を、急いで飲み込むセーラ先輩。
セーラ「そんなん、別に気にしなくてええやん」
セーラ「誰かが助かった、京太郎が敵を倒した」
セーラ「それでええやないか。仲間やろ?」
セーラ「……いや、間に合わなくてスマンとはおもっとるけど」
京太郎「そんな!」
京太郎「いや、こっちこそちゃんと連絡しておけばよかったんで……」
京太郎「色々、俺じゃあできない後の事をやって貰って、それだけでも本当にありがたいですよ」
セーラ「仲間やし?」
京太郎「仲間ですし」
この先輩の明るさには、常々救われると思う。
明朗快活。一緒にいれば、滅入ろうって気もなくなってくる。
いや、洒落じゃないよ。
セーラ「……まあ、別に、そんな用がなくても連絡してくれても構わんけどなぁ」
京太郎「そうですか?」
京太郎「どうも俺、そのへんよくわからないんですよね……なんていうか」
京太郎「人付き合いとか、色々面倒くさいって思ってた時期ありましたし」
セーラ「そうかー?」
セーラ「京太郎、結構手馴れてると思うけどなぁ」
セーラ「そーは見えへんよ? 一緒に喋ってて楽しいし」
611: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:21:50.84 ID:4P+ckcmro
セーラ(……俺自身)
セーラ(あんな事あって、前に比べたら明るいっていえへんし)
セーラ(そういう意味でも……まぁ、なんというか分かるなァ)
京太郎「……どうかしました?」
セーラ「ん……いや、なんでもない」
京太郎「あ、先輩……ご飯粒ついてます」
セーラ「えっ? どこ?」
京太郎「いや、取りますよ……」
セーラ「え、ちょ……」
直後判定
1~20:好感度変化なし
21~40:好感度変化なし。恥ずかしがる
41~70:好感度アップ。ちょっと意識し始める
71~99:京太郎・セーラともども好感度アップ。ちょっと意識する
ゾロ目:赤面セーラって可愛いと思うんだけど……どうかなァ?
618: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:32:31.05 ID:IXJfx1muo
>>612の判定:86(モテキ到来?)
セーラ「……ぁ」
江口セーラが手を伸ばすより先に、京太郎が彼女の頬に触れた。
この間のように万が一の失敗――ラッキーであったが――を起こさない為にも。
ちゃんと、手で彼女の頬を包むように。
それに、セーラは硬直した。
唐突に頬に伸ばされる手。触れる指。
それを行っているのは男である。年下とはいえ、そろそろ男の顔つきをしてきた少年だ。
思わず、目を固く閉じてしまう。
それに驚いたのは京太郎だ。
彼女の頬に手を添えて。そして彼女が目を閉じる。
リップなどは見られない唇であるが、それでも整っていながらふっくらとしていて。思わず指で触りたくなった。
固く閉じられた瞼にある睫毛は思ったよりも長く。
それがなおさら、彼女の風貌を美しいものに変えている。
何より、固く閉じられた目尻には若干涙が滲み。
その頬が、赤く染まっている。
これではまるで――――。
キス、ではないか。
そう考えた瞬間、京太郎の心臓も跳ね上がった。
それが人ごみ、衆人環視という事も忘れて。本来彼女の頬に手をやった理由も忘れて。
もう少しこのまま――とは思わずとも。
快活で強気だった江口セーラに、不意に女を感じた。
それは京太郎の思考を止まらせるには、十分だった。
京太郎(睫毛、長ぇ……)
京太郎(頬っぺたすべすべだし、唇、やわらかそうだ……)
その場に居合わせた、T・Sさんは後にこう語る。
尭深「あれ、ですか……ええ、驚きました」
尭深「まさか、学食で……学ランを来た美少年と中々の美形の少年の絡みがみれるなんて……」
尭深「あれは普段強気で世話焼きだけど小さい事に若干のコンプレックスを覚えている先輩が」
尭深「いつもは面倒を見ている年下の少年からの無意識の強気攻めによって自分の好意を自覚して」
尭深「それで夜も眠れずに、段々と禁断の関係に……」
――あ、ハイ。もういいです。
セーラ「……ぁ」
江口セーラが手を伸ばすより先に、京太郎が彼女の頬に触れた。
この間のように万が一の失敗――ラッキーであったが――を起こさない為にも。
ちゃんと、手で彼女の頬を包むように。
それに、セーラは硬直した。
唐突に頬に伸ばされる手。触れる指。
それを行っているのは男である。年下とはいえ、そろそろ男の顔つきをしてきた少年だ。
思わず、目を固く閉じてしまう。
それに驚いたのは京太郎だ。
彼女の頬に手を添えて。そして彼女が目を閉じる。
リップなどは見られない唇であるが、それでも整っていながらふっくらとしていて。思わず指で触りたくなった。
固く閉じられた瞼にある睫毛は思ったよりも長く。
それがなおさら、彼女の風貌を美しいものに変えている。
何より、固く閉じられた目尻には若干涙が滲み。
その頬が、赤く染まっている。
これではまるで――――。
キス、ではないか。
そう考えた瞬間、京太郎の心臓も跳ね上がった。
それが人ごみ、衆人環視という事も忘れて。本来彼女の頬に手をやった理由も忘れて。
もう少しこのまま――とは思わずとも。
快活で強気だった江口セーラに、不意に女を感じた。
それは京太郎の思考を止まらせるには、十分だった。
京太郎(睫毛、長ぇ……)
京太郎(頬っぺたすべすべだし、唇、やわらかそうだ……)
その場に居合わせた、T・Sさんは後にこう語る。
尭深「あれ、ですか……ええ、驚きました」
尭深「まさか、学食で……学ランを来た美少年と中々の美形の少年の絡みがみれるなんて……」
尭深「あれは普段強気で世話焼きだけど小さい事に若干のコンプレックスを覚えている先輩が」
尭深「いつもは面倒を見ている年下の少年からの無意識の強気攻めによって自分の好意を自覚して」
尭深「それで夜も眠れずに、段々と禁断の関係に……」
――あ、ハイ。もういいです。
626: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:42:35.82 ID:IXJfx1muo
セーラ「な、なぁ……京太郎ぉ」
セーラ「と、取れたんか……?」
京太郎「――ッ」
京太郎「あ、はい。取れました! 大丈夫です!」
恐る恐る目を開くその様子に。
思わず、放心状態から「かわいい」と呟きそうになったのは内緒である。
さて、取ったはいいものの。これをどうするべきか。
ティッシュに包む。それもいいかもしれない。というか多分普通だろう。
だけどそれは下手をしたら、お前の身体に触れたものとか汚らわしいぜとかそういう悪い意味も持つかもしれないし。
でも、口に運ぶなんて持ってのほかである。
それはあまりにも恥ずかしい。超恥ずかしい。
そんな風に当惑する京太郎を見たセーラは。
なんとなく場の空気を壊そうと……というか半ば停止気味の思考から。
ご飯粒、ひいては京太郎の指に食いついた。
尭深「……!」
これに驚いたのは渋谷尭深――ではなく京太郎だ。
自分の指を。しゃぶられている。
それはある意味男らしい行為だろうが、男でもやらない。やるのはそっちの人だけだ。
なら、無邪気や何も考えていないのかと言われると違う。
京太郎の指にむしゃぶりつくセーラの頬は赤く。
そして自分がやってしまった行為を理解して、尚朱に染めていたのだから。
セーラ「あ、えーっと」
セーラ「あ、あはは……」
セーラ「と、とってくれてありがとうな」
京太郎「そ、そうですね! と、とれてよかったです!」
その後の二人の空気が何とも言えない事となったのと。
ネタ帳に筆を走らせた渋谷尭深の文学作品が一部の女子から高い人気を集めたのは言うまでもないだろう。
【京太郎からセーラに対する好感度が上昇しました!】
【セーラから京太郎に対する好感度が上昇しました!】
628: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:48:14.50 ID:IXJfx1muo
【放課後】
切嗣「……僕はね」
切嗣「学校の先生になりたかったんだ」
もう、なっているじゃないか。
そんなツッコミはよそう。きっとなるまでに色々あったんだ。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
※現在は判定表のウヴァを除く①~⑥まで+その他/ライダー関係者
切嗣「……僕はね」
切嗣「学校の先生になりたかったんだ」
もう、なっているじゃないか。
そんなツッコミはよそう。きっとなるまでに色々あったんだ。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
※現在は判定表のウヴァを除く①~⑥まで+その他/ライダー関係者
638: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/15(金) 23:58:36.00 ID:IXJfx1muo
>>632の選択:白水哩&鶴田姫子
丁度、であった。
あの時、こちらを尾行していた風に感じられていた二人。
その二人と顔を合わせたのは。
向こうも――明らかに京太郎を見ていた。
こちらも――当然ながら注視した。
警戒を行いつつ、すれ違う。その瞬間、耳打ちをされた。
哩「……ドーパント」
哩「用があるけん。“ここ”まで来い」
すれ違いざまに渡されるメモ用紙。
それだけで、相手が“こちら側”の人間だと分かってしまった。それだけで十分だろう。
指定されたのは、学校からやや離れた場所。
あまり人通りが多いとは言えず。何かを話し合う/やり合うには丁度良い場所。
何をするつもりかは知らないが。
穏やかに住むとは、到底思えなかった。
すぐさまカザリへと連絡を取り、その後、靴を履きかえて二人が指定した場所へと向かう。
できれば全員で向かうべきなのだろうが。
人数を揃えたのなら、相手が出方を変えてくる事。
これがひょっとしたら、罠である可能性。
これまで戦っていながら――他のライダーではなく京太郎に話しかけてきた意味。
それらを考慮して、同席させることはしなかった。
或いはこの判断が正しいかどうか……。
丁度、であった。
あの時、こちらを尾行していた風に感じられていた二人。
その二人と顔を合わせたのは。
向こうも――明らかに京太郎を見ていた。
こちらも――当然ながら注視した。
警戒を行いつつ、すれ違う。その瞬間、耳打ちをされた。
哩「……ドーパント」
哩「用があるけん。“ここ”まで来い」
すれ違いざまに渡されるメモ用紙。
それだけで、相手が“こちら側”の人間だと分かってしまった。それだけで十分だろう。
指定されたのは、学校からやや離れた場所。
あまり人通りが多いとは言えず。何かを話し合う/やり合うには丁度良い場所。
何をするつもりかは知らないが。
穏やかに住むとは、到底思えなかった。
すぐさまカザリへと連絡を取り、その後、靴を履きかえて二人が指定した場所へと向かう。
できれば全員で向かうべきなのだろうが。
人数を揃えたのなら、相手が出方を変えてくる事。
これがひょっとしたら、罠である可能性。
これまで戦っていながら――他のライダーではなく京太郎に話しかけてきた意味。
それらを考慮して、同席させることはしなかった。
或いはこの判断が正しいかどうか……。
639: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:06:51.44 ID:lXLPaOG3o
そこは廃工場。
戦闘を行うにしたら障害物が多く、あまり距離が取れない場所。
念のために発したカンドロイドで罠を確認し。
それから、いざと言う時には他のライダーに連絡をとれるように準備した上で。
京太郎は、そこに向かった。
京太郎「……来ましたよ」
京太郎「俺に、何の用ですか?」
腕を組んだ白水哩。
その一人が、工場の真ん中に立つ。
もう一人の姿は見えない。どこかに隠れているのか。
それとも、単純にこの場に連れてきてはいないのか。
どちらにしても相手に不信感を与えるには足るそれ。
意味もなくするとは、思えない。
哩「昨日の戦いば、見とった」
哩「……単刀直入に聞く」
哩「“ミュージアムのライダー”か?」
その口から飛び出した言葉が、些か理解に時間を要した。
ミュージアムとライダー。
それは対立する概念の筈だ。少なくとも京太郎が知る限りでは。
どうして、その二つが組み合わせられるのか。
理解が、追いつかない。
京太郎「……は?」
京太郎「ちょっと待ってください……どういう意味ですか、それは」
哩「……」
哩「知らん、か」
哩「それとも白を切りよるんか」
哩「どっちにしてん――戦えば、分かる」
哩「……」
――《JOKER》!
646: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:16:00.85 ID:lXLPaOG3o
腰に当てられた二つのスロットを持ったドライバー。
ガイアウィスパー。
それと同じくして挿入される、セーラのものと同じシンプルなメモリ。
そのもう片方に、緑色のメモリが電子的なエフェクトと共に、浮かび上がる。
理解はできない。
だが、やる気である――それは分かった。
哩「――変身」
――《CYCLONE》! ――《JOKER》!
カザリ「……どうするの?」
カザリ「向こうはやる気、みたいだけど」
京太郎「――糞」
京太郎「何もしないで殴られんのは、やべーよな」
距離はおおよそ中距離。
対するは二色のライダー。実力は未知数。
だが、京太郎よりもキャリアは長い――その筈だ。
故に、油断はできない。
しかしなにか、罠が仕掛けられている可能性もなくはない。
流石に叩き潰す事や命を奪う事は不可能だとしても。
生身でやり合えるような相手ではないし――ましてや。
ここでただ停戦を呼びかけるほど、京太郎は強くあるわけでも、勇気があるわけでもなかった。
京太郎(クソ……どういう意味だ、ミュージアムのライダーってのは)
京太郎(そういうあれは、どっち側なんだ……?)
京太郎(向こうは、昨日のこっちの戦いを見ている――それで判別ができてないって事は)
京太郎(ミュージアムのライダーも、ドーパントと戦っているのか……!?)
648: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:19:48.81 ID:lXLPaOG3o
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:32
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
VS
【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能
《ボディサイド》
●ジョーカー:戦闘判定+5 ●メタル:DEF+10 ●トリガー:『~超遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
・タービュラー:適正飛行を相手にしたとき、自身も飛行を手に入れる
技能:32
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
VS
【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能
《ボディサイド》
●ジョーカー:戦闘判定+5 ●メタル:DEF+10 ●トリガー:『~超遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
・タービュラー:適正飛行を相手にしたとき、自身も飛行を手に入れる
650: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:21:08.29 ID:lXLPaOG3o
>須賀京太郎のスタートフォームを決定してください
↓3
↓3
657: 1 ◆HZEgM9MTxd9Z 2013/02/16(土) 00:31:56.68 ID:lXLPaOG3o
>>653の選択
【オーズ ガタガルーター】 須賀京太郎 【W サイクロンジョーカー】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:47/47 HP:50/50
スタミナ:46/46 VS スタミナ:50/50
気力:72/72 気力:70/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:35
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です
>↓2 須賀京太郎の行動をお願いします
オーズ:32+コンマ+10+? VS W:40+コンマ+15+?
【オーズ ガタガルーター】 須賀京太郎 【W サイクロンジョーカー】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:47/47 HP:50/50
スタミナ:46/46 VS スタミナ:50/50
気力:72/72 気力:70/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:35
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です
>↓2 須賀京太郎の行動をお願いします
オーズ:32+コンマ+10+? VS W:40+コンマ+15+?
663: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:38:45.89 ID:lXLPaOG3o
>#通常ルナメタル 縛り
>通常 ルナ・メタル
オーズ:32+84+10=126
W:40+68+5=113
ダメージ:(5+9)+13/5+42-45=14ダメージ
>Wに14のダメージ!
>オーズはスタミナを8消費!
>Wはスタミナを6消費!
【オーズ ガタガルーター】 須賀京太郎 【W ルナメタル】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:47/47 HP:36/50
スタミナ:38/46 VS スタミナ:44/50
気力:72/72 気力:70/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:45
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です
>通常 ルナ・メタル
オーズ:32+84+10=126
W:40+68+5=113
ダメージ:(5+9)+13/5+42-45=14ダメージ
>Wに14のダメージ!
>オーズはスタミナを8消費!
>Wはスタミナを6消費!
【オーズ ガタガルーター】 須賀京太郎 【W ルナメタル】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:47/47 HP:36/50
スタミナ:38/46 VS スタミナ:44/50
気力:72/72 気力:70/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:45
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です
664: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:39:29.86 ID:lXLPaOG3o
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'''''''''''' `ヽニ‐---/ /─--'' ,,-'' i: : :i
669: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:47:48.74 ID:lXLPaOG3o
京太郎「――変身!」
――クワガタ! ――カンガルー! ――チーター!
どう攻めてくるか。それを考えた。
相手は徒手空拳。こちらも徒手空拳。
ただし、そこには大きな違いがある。こちらにはクワガタの電撃。さらにはチーターの高速移動。
動揺に向こうにも何かあるか、そう考えた――瞬間だった。
哩「……遠い」
哩「姫子、メモリば変えるぞ」
姫子『了解です、部長』
片側だけ目が輝いた。
そう思った、次の瞬間だった。
――《LUNA》!
――《METAL》!
――《LUNA》! ――《METAL》!
どこからか取り出したガイアメモリを叩く、二色のライダー。
そして既に挿入されていたメモリのそれと、交換する。
京太郎「色が変わった――!?」
哩「色、だけじゃなか」
その手に構えられた錫杖が。
まるで生き物のように――変幻自在に、多角的にオーズ=京太郎へと襲い掛かる。
だが……。
京太郎(逆に言うならそれは、そのままじゃ対処できなかったってことだ)
京太郎(そして――この棒)
京太郎(こいつは、しっかりとあんたの手元に続いてる――俺の攻撃のルートって事だぜ)
攻撃を受けると言うのはピンチであるが。
逆に言うなら相手にも動きがあって――チャンスという事だ。
一見、不可能とは思える多角的な攻撃。
だが、切り抜ける隙間はあるし――何よりも。
電撃は――より疾い。
哩「くっ……」
姫子『部長……もしかして、メタルじゃ相性悪いんじゃなかとですか? 相手電気ですし』
哩「……」
姫子『ちょっと、返事してくださいって!』
671: 1 ◆TIn67MsasC31 2013/02/16(土) 00:50:51.97 ID:lXLPaOG3o
【オーズ ガタガルーター】 須賀京太郎 【W ルナメタル】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:47/47 HP:36/50
スタミナ:38/46 VS スタミナ:44/50
気力:72/72 気力:70/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:45
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です
>↓2 須賀京太郎の行動をお願いします
オーズ:32+コンマ+10+? VS W:40+コンマ+5+?
682: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 00:59:02.22 ID:lXLPaOG3o
コンマ>>673:24 行動>>674:防御・ライオン
>#通常集中20ジョーカーリザベーション(手)
>通常・集中20・ルナジョーカー
オーズ:32+24+10=67
W:40+100(97)+10+20-6=164
ダメージ:(5+1)+97/5+35-40=21のダメージ!
>防御とクリティカルで相殺!
>オーズに21のダメージ!
>オーズはスタミナを2消費!
>Wはスタミナを9消費! 気力を20消費!
【オーズ ラガルーター】 須賀京太郎 【W ルナジョーカー】 白水哩&鶴田姫子
技能:32 技能:40
HP:26/47 HP:36/50
スタミナ:36/46 VS スタミナ:35/50
気力:72/72 気力:50/70
ATK:42 ATK:35
DEF:40 DEF:35
>現在のレンジは【中距離】です
>現在の方針は【防御方針】です
686: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:10:48.84 ID:KO0k2H+Co
京太郎「カザリ! ライオンを……!」
このまま畳み掛ける。
そう判断して、カザリへとメダルの変更を申し出る。
その隙を、Wは見逃さなかった。
――《JOKER》!
――《LUNA》! ――《JOKER》!
――ライオン! ――カンガルー! ――チーター!
フォーム変化が終わるのは同時。
ライオネルフラッシュで攪乱、京太郎はチーターの足で駆け出そうとしたその時。
京太郎(――腕ッ!?)
意外、それは腕ッ!
先ほどの錫杖の如く変化をした腕が、京太郎の体に絡み付いた。
そしてそのまま、縛り上げる。
これは腕であり、鞭であり、鎖だ――。
哩「……余計な動きばすんな」
哩「そん時は、こいつの首ば折る」
カザリ「……」
そのまま京太郎の首や太腿、関節を締め上げて。
カザリを睨み付ける――仮面で分からないが――W。
メダルを変える事は不可能。そう考えた方が良さそうだ。
哩「中々やる……そいでも、うちらの敵じゃなか」
哩「質問に答えんと、骨ば砕く」
哩「黙っていても、骨ば砕く」
哩「答えれば、楽に殺す」
姫子『部長、そいでは誰も答えんじゃなかとですか……?』
哩「……あ」
哩「……答えたら、離す」
哩「Wと似てる仕組みのライダーとは分かっとる」
哩「余計な動きばすんな。そうなったら、首ばだけでも連れ帰るけん」
哩「ミュージアムのライダーか?」
さて――どうするべきか。
正直に答えるか。それとも。
あるいはこのまま、力比べに持ち込んでもいいが……。
690: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:15:37.16 ID:KO0k2H+Co
1:「……質問の意味が分かりません」
2:「ミュージアムは、俺の敵だ」
3:「答えたら……いいんですね? 素直に答えたら……」 力比べ(戦闘判定続行に)。メダルチェンジ不可能
4:「そういうあなたは、どっちなんですか?」
↓4
2:「ミュージアムは、俺の敵だ」
3:「答えたら……いいんですね? 素直に答えたら……」 力比べ(戦闘判定続行に)。メダルチェンジ不可能
4:「そういうあなたは、どっちなんですか?」
↓4
707: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:23:10.65 ID:xRpRIf1wo
>>694の選択:2
ここは――素直に言うしかないだろう。
このような暴力を持って、身柄を確保されての質問。
これは既に質問ではなく――拷問だった。
そして、その苦痛を想像した時に。
京太郎の心は――屈服を選んだ。
あるいは余計な争いをしたくないとか。自分の立ち位置を表明するとか。
そんな気持ちは当然存在した。
しかしこれはどう考えても――相手の暴力に屈する、その行為だった。
京太郎「……ミュージアムは、俺の敵です」
哩「……」
姫子『……部長』
哩「分かった。離す」
答えると同時に、拘束が緩んだ。
そして解放される身体。
手を引き戻したWは、無言で京太郎を睨む。
哩「そいけん……私の邪魔をするな」
哩「ミュージアムは私の敵ぞ」
姫子『部長、私たち。私たち』
哩「邪魔をするなら――次は首ば折る」
そうして、背中を向けるW。
これしきの攻撃に屈する根性なしには用はない。その背中が、言っていた。
カザリ「……何あれ? 妖怪、首折り?」
ここは――素直に言うしかないだろう。
このような暴力を持って、身柄を確保されての質問。
これは既に質問ではなく――拷問だった。
そして、その苦痛を想像した時に。
京太郎の心は――屈服を選んだ。
あるいは余計な争いをしたくないとか。自分の立ち位置を表明するとか。
そんな気持ちは当然存在した。
しかしこれはどう考えても――相手の暴力に屈する、その行為だった。
京太郎「……ミュージアムは、俺の敵です」
哩「……」
姫子『……部長』
哩「分かった。離す」
答えると同時に、拘束が緩んだ。
そして解放される身体。
手を引き戻したWは、無言で京太郎を睨む。
哩「そいけん……私の邪魔をするな」
哩「ミュージアムは私の敵ぞ」
姫子『部長、私たち。私たち』
哩「邪魔をするなら――次は首ば折る」
そうして、背中を向けるW。
これしきの攻撃に屈する根性なしには用はない。その背中が、言っていた。
カザリ「……何あれ? 妖怪、首折り?」
711: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:25:58.55 ID:xRpRIf1wo
>>694の選択:2
ミュージアム。江口セーラから聞いていた。
この学園で、ガイアメモリをばら撒いて、人々をドーパントに変える組織。
セーラの敵であるならそれは京太郎の敵であるし。
また、小走やえをああしたのも、末原恭子をあわやという事態に追い込んだのも――元をただせばミュージアムである。
つまりは、京太郎にとってもミュージアムは敵だった。
ここは――素直に言うしかないだろう。
このような暴力を持って、身柄を確保されての質問。
これは既に質問ではなく――拷問だった。
そして、その苦痛を想像した時に。
京太郎の心は――屈服を選んだ。
あるいは余計な争いをしたくないとか。自分の立ち位置を表明するとか。
そんな気持ちは当然存在した。
しかしこれはどう考えても――相手の暴力に屈する、その行為だった。
京太郎「……ミュージアムは、俺の敵です」
哩「……」
姫子『……部長』
哩「分かった。離す」
答えると同時に、拘束が緩んだ。
そして解放される身体。
手を引き戻したWは、無言で京太郎を睨む。
哩「そいけん……私の邪魔ばするな」
哩「ミュージアムは私の敵ぞ」
姫子『部長、私たち。私たち』
哩「邪魔をするなら――次は首ば折る」
そうして、背中を向けるW。
これしきの攻撃に屈する根性なしには用はない。その背中が、言っていた。
カザリ「……何あれ? 妖怪、首折り?」
ミュージアム。江口セーラから聞いていた。
この学園で、ガイアメモリをばら撒いて、人々をドーパントに変える組織。
セーラの敵であるならそれは京太郎の敵であるし。
また、小走やえをああしたのも、末原恭子をあわやという事態に追い込んだのも――元をただせばミュージアムである。
つまりは、京太郎にとってもミュージアムは敵だった。
ここは――素直に言うしかないだろう。
このような暴力を持って、身柄を確保されての質問。
これは既に質問ではなく――拷問だった。
そして、その苦痛を想像した時に。
京太郎の心は――屈服を選んだ。
あるいは余計な争いをしたくないとか。自分の立ち位置を表明するとか。
そんな気持ちは当然存在した。
しかしこれはどう考えても――相手の暴力に屈する、その行為だった。
京太郎「……ミュージアムは、俺の敵です」
哩「……」
姫子『……部長』
哩「分かった。離す」
答えると同時に、拘束が緩んだ。
そして解放される身体。
手を引き戻したWは、無言で京太郎を睨む。
哩「そいけん……私の邪魔ばするな」
哩「ミュージアムは私の敵ぞ」
姫子『部長、私たち。私たち』
哩「邪魔をするなら――次は首ば折る」
そうして、背中を向けるW。
これしきの攻撃に屈する根性なしには用はない。その背中が、言っていた。
カザリ「……何あれ? 妖怪、首折り?」
724: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:35:17.26 ID:PGVcaDcTo
これを負けというのか。
京太郎には判らない。一般的に言えば、いい勝負をしていたし。
このまま戦いが続いたのなら、京太郎が勝つ可能性は五分としてあり得た。
だが――己は負けた。
京太郎はそう考える。
肉体的な話ではない。技術の話でもない。
気圧されたのだ。精神的に、敗北した。
あれは――あのWは。
まぎれもなく本気であり、京太郎が答えなければ、本気で骨を折りに来ていた。
それほどまでの深い怒りと悲しみ。そして憎しみ。
彼女たちは――もう一人は飄々と構えながら異を唱えなかった――京太郎を殺す気でいた。
本気でそう考えるほど。そう思うほどに。
ミュージアムを恨み、憎しみ、破壊せんとしているのだ。
仲間などいらないと、そう言われている気がした。
大星淡のときとは異なる。完全に、向こうにその気がないのだ。
故に、中途半端に手を出すなら――獲物を浚おうとしているのなら。
その邪魔をする奴は、殺す。殺さずとも痛めつける。
そう――京太郎に恐怖を感じさせて。
抵抗する気を一瞬でも奪う。それだけの、圧力があった。
これまで――だ。
これまで京太郎は、相手に精神的に負けたと。そう思った事はない。
どうあっても喰らいつく。そんな気概であった。
が、今は違う。
勿論――事情も分からないのにライダー同士で争う理由なんてない。
そう考えての行動であったのは本当だ。
相手が仮に怪人ならば、こうは肯んじなかったであろう。
だけれども、やはり。
本気の殺意。紛れもない激情を前にしたときに。
須賀京太郎は、道を譲ってしまったのだ。
京太郎(クソ――クソッ!)
京太郎(ライダー同士で戦うとか、ミュージアムのライダーとか……訳わかんねえ事を言うだけ言った向こうにも腹が立つ)
京太郎(だけども……それよりも……)
京太郎(本気で恐怖に飲み込まれた、俺が……許せねえ……!)
京太郎(クソッタレ……!)
727: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:47:42.75 ID:PGVcaDcTo
【夜】
京太郎「……」
カザリ「君がやられるって事は、いつもの事じゃないの?」
カザリ「あんまり気にしないでいいんじゃないのかな」
カザリ「これで、メダル集めに集中できるんだしさ」
そう言われればそうである。
確かに、傷を負わずに勝利したというのもあるし、負けてない戦いだってある。
だけれども圧倒的な実力差がある相手に喰らいついた自信はある。
自分は臆病者だ。怖がりだ。
だから別に、今回の事はある意味当然の帰結――であるはずだ。あるはずなのだが。
やっぱり、どうにも引っかかる。
不完全燃焼であるのだ。何かが、くすぶっていた。
カザリ「……じゃあ、邪魔ならあのライダーを倒しちゃえば?」
カザリ「コンボを使えば、簡単じゃなくても……倒せるでしょ」
京太郎「……」
京太郎「……確かにそうなんだけどよ」
京太郎「でも、なんか……違うんだよな」
京太郎「それは違う――気がする」
京太郎「多分、倒しても向こうは諦めない。むしろ拗れるだけっつーか」
カザリ「じゃあ、また会ったらどうするのさ」
カザリ「おとなしくやられる――なんてタイプじゃないよね」
カザリ「今日も、仕掛けてきたのは向こうだって言っても、君が先手を打ったんだしさ」
京太郎「……」
京太郎「……正直、ムカつくんだよな」
京太郎「勝手に出てきてよ、しかもやるだけやって自分が満足したら帰るなんてのは」
京太郎「そんな相手と、さあ手を取り合いましょう……っていうのも、なんか引っかかるし」
京太郎「それをそのままなあなあにして、ハイ仲間だからご一緒に……っていうのもな」
カザリ「でも、アクセルのことは許してたんじゃ?」
京太郎「いや……なんつーか」
京太郎「せめてこう、謝ってくれないといい気がしないんだけど……」
京太郎「だから……自分から仕掛けてくか、って言われるとなぁ」
カザリ「ま、次に会った時にどうするか決めたら?」
京太郎「……」
京太郎(俺は弱いけど――でもな)
京太郎(やっぱり、それでいいとは思えないんだよな)
京太郎(だからどうするか……って言われると、どうしようか)
京太郎(……)
京太郎「……」
カザリ「君がやられるって事は、いつもの事じゃないの?」
カザリ「あんまり気にしないでいいんじゃないのかな」
カザリ「これで、メダル集めに集中できるんだしさ」
そう言われればそうである。
確かに、傷を負わずに勝利したというのもあるし、負けてない戦いだってある。
だけれども圧倒的な実力差がある相手に喰らいついた自信はある。
自分は臆病者だ。怖がりだ。
だから別に、今回の事はある意味当然の帰結――であるはずだ。あるはずなのだが。
やっぱり、どうにも引っかかる。
不完全燃焼であるのだ。何かが、くすぶっていた。
カザリ「……じゃあ、邪魔ならあのライダーを倒しちゃえば?」
カザリ「コンボを使えば、簡単じゃなくても……倒せるでしょ」
京太郎「……」
京太郎「……確かにそうなんだけどよ」
京太郎「でも、なんか……違うんだよな」
京太郎「それは違う――気がする」
京太郎「多分、倒しても向こうは諦めない。むしろ拗れるだけっつーか」
カザリ「じゃあ、また会ったらどうするのさ」
カザリ「おとなしくやられる――なんてタイプじゃないよね」
カザリ「今日も、仕掛けてきたのは向こうだって言っても、君が先手を打ったんだしさ」
京太郎「……」
京太郎「……正直、ムカつくんだよな」
京太郎「勝手に出てきてよ、しかもやるだけやって自分が満足したら帰るなんてのは」
京太郎「そんな相手と、さあ手を取り合いましょう……っていうのも、なんか引っかかるし」
京太郎「それをそのままなあなあにして、ハイ仲間だからご一緒に……っていうのもな」
カザリ「でも、アクセルのことは許してたんじゃ?」
京太郎「いや……なんつーか」
京太郎「せめてこう、謝ってくれないといい気がしないんだけど……」
京太郎「だから……自分から仕掛けてくか、って言われるとなぁ」
カザリ「ま、次に会った時にどうするか決めたら?」
京太郎「……」
京太郎(俺は弱いけど――でもな)
京太郎(やっぱり、それでいいとは思えないんだよな)
京太郎(だからどうするか……って言われると、どうしようか)
京太郎(……)
734: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:51:47.69 ID:PGVcaDcTo
「記憶と心と復讐鬼」
A-Part 終了
←To be continued...
740: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 01:55:14.84 ID:PGVcaDcTo
まあ、戦ってボコボコにして敗北感を拭うもよし
ライダーの力は人助けだろと、強い敵を協力して倒すのもよし
アクセルが(現状)さっぱりしてる乙女セーラだからね、そりゃあもう一方は本編アクセルの立場になるよね
でも大丈夫! ライダーは助け合いだから! そこまで酷くはならない!
本質的には残念の側の人だから
哩「お前、ミュージアムだな? ミュージアムだろ?」
哩「首ば置いてけ! なあ、なあ! なあ、首ばおいてけ!」
哩「ミュージアムと戦う? なら、首ば折る!」
ライダーの力は人助けだろと、強い敵を協力して倒すのもよし
アクセルが(現状)さっぱりしてる乙女セーラだからね、そりゃあもう一方は本編アクセルの立場になるよね
でも大丈夫! ライダーは助け合いだから! そこまで酷くはならない!
本質的には残念の側の人だから
哩「お前、ミュージアムだな? ミュージアムだろ?」
哩「首ば置いてけ! なあ、なあ! なあ、首ばおいてけ!」
哩「ミュージアムと戦う? なら、首ば折る!」
746: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:07:18.41 ID:voWi2/rWo
【朝】
あれほどまでに――壮絶な思いで何かを為したいと思う人間がいるとしたら。
それを阻むのは、ただの邪魔やお節介でしかないだろう。
だけれども――。
このまま負けた事に、譲った事に肯んずる事はまた、どうだろうか。
自分は弱い。そして怖がりだ。
そうだとしても、弱さを言い訳にした事はなかった。その筈だ。
今だって戦っているのはカザリとの約束の為であるし。
或いは江口セーラ、神代小蒔、大星淡の為でもありながら――やはり一番は自分の為だ。
誰かの為に戦う、そういうのは自分らしくない。
結局は自分の恐怖を消すために戦っているのだ。
最も恐ろしい事を避ける。そのために。
ならば果たして須賀京太郎は、どうするべきか。
最近、ライダーとの交流が多かった。
故にライダー相手と戦う事を無意識のうちに拒否していた。恐れていたというのはある。
だとしても。
負けた。いや、少なくとも精神的に飲まれたというのは本当だ。
あのWを必殺技で倒して、それで気が晴れるのか。
敗北感。これは拭わねばならない。
そうでなければ、京太郎はまた――前に進めない、あのときのままと一緒になってしまうから。
だから、この気持ちをどうにかしなければ。
しかしそれでまた――相手の道を破壊できるか。
そう問われると、悩む。
京太郎(……強くなれば、色々な事ができるとは思ってたけど)
京太郎(強くなったと思ったら、その分考える事も増えるんだな)
京太郎(……)
京太郎(……ま、このままでいい事はない)
京太郎(このままでは済ませない。それが本音だ)
京太郎(大星のときも――そうだった。筈だ)
あれほどまでに――壮絶な思いで何かを為したいと思う人間がいるとしたら。
それを阻むのは、ただの邪魔やお節介でしかないだろう。
だけれども――。
このまま負けた事に、譲った事に肯んずる事はまた、どうだろうか。
自分は弱い。そして怖がりだ。
そうだとしても、弱さを言い訳にした事はなかった。その筈だ。
今だって戦っているのはカザリとの約束の為であるし。
或いは江口セーラ、神代小蒔、大星淡の為でもありながら――やはり一番は自分の為だ。
誰かの為に戦う、そういうのは自分らしくない。
結局は自分の恐怖を消すために戦っているのだ。
最も恐ろしい事を避ける。そのために。
ならば果たして須賀京太郎は、どうするべきか。
最近、ライダーとの交流が多かった。
故にライダー相手と戦う事を無意識のうちに拒否していた。恐れていたというのはある。
だとしても。
負けた。いや、少なくとも精神的に飲まれたというのは本当だ。
あのWを必殺技で倒して、それで気が晴れるのか。
敗北感。これは拭わねばならない。
そうでなければ、京太郎はまた――前に進めない、あのときのままと一緒になってしまうから。
だから、この気持ちをどうにかしなければ。
しかしそれでまた――相手の道を破壊できるか。
そう問われると、悩む。
京太郎(……強くなれば、色々な事ができるとは思ってたけど)
京太郎(強くなったと思ったら、その分考える事も増えるんだな)
京太郎(……)
京太郎(……ま、このままでいい事はない)
京太郎(このままでは済ませない。それが本音だ)
京太郎(大星のときも――そうだった。筈だ)
747: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:09:49.44 ID:voWi2/rWo
【昼】
アレクサンド「主はおっしゃられました」
アレクサンド「左の頬を叩かれたら、右の頬も差し出しなさい――と」
アレクサンド「ただし異教徒と化け物相手は別だ。殴られる前に殺せ」
やだこの人怖い。
目が本気すぎるんだよなぁ……アンデルセン先生。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
アレクサンド「主はおっしゃられました」
アレクサンド「左の頬を叩かれたら、右の頬も差し出しなさい――と」
アレクサンド「ただし異教徒と化け物相手は別だ。殴られる前に殺せ」
やだこの人怖い。
目が本気すぎるんだよなぁ……アンデルセン先生。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
751: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:11:13.21 ID:voWi2/rWo
>>748の判定:56
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺(白水哩・鶴田姫子)・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺(白水哩・鶴田姫子)・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓4
769: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:24:44.13 ID:nG4saUl8o
>>755の選択:鷺森灼
灼「……あ」
京太郎「ども……」
屋上に出たその時に、そこに居たのはあの時の少女――とはいっても年上――だ。
鍛えた甲斐もあってか、妙な負い目は感じなくなってきた。
それでもやはり、大星が居なければどうなっていたか――と思えば怖く。
そして、打ち解けると言うのも難しい。
京太郎の、敗北の象徴的な人物だ。
どうやら、大星淡はいないらしい。
まあ、居たなら居たで困るというのも事実である為、それもいいが。
わざわざ、また。
敗北しましたから――と言い出すほど打ち解けた関係でもない。
そんな傷の舐めあいをする関係では。
それに、あいつはあいつで事情があるようだし……京太郎が余計なことを言ったのなら、彼女は安心できなくなってしまう。
会釈をして。腰を下ろす。
そう言えば彼女については知らないし、まあ、一般人に話したところで割りとどうにもならないのだが。
それでも、却って事情の分かるライダーに会うよりはマシなのかもしれない。
あの時とはまた状況が違うけど。
それでも自分が負けた――というのには変わりがない。
むしろ、精神的に負けたものであるだけ、余計に己の中では強固な敗北感がある。
京太郎「えーっと、須賀京太郎です。よろしく」
灼「鷺森灼……あのときは、ありがと」
京太郎「いいんですって、当然の事をしたまでですから」
話そうか――と。
そう思って、無意識に笑顔の仮面を被ってしまった事で改める。
彼女には、ただでさえあの時命の危機に晒してしまった――つまり恐怖的な体験をさせてしまった負い目があり。
それに対して、或いはそれでも言われた礼に対して、自分はなんでもないと返したのだった。
ここで……変に打ち明けた話をする仲だろうか。
実は須賀京太郎は悩んでいる人間だと喋る事が、正しい事だろうか。
それではまた、余計な恐れを与えてはしないだろうか。
表面的にはヒーローのままでいた方が良いのではないだろうか。今までのように。
そんな思いが、京太郎の口を閉ざした。
灼「……あ」
京太郎「ども……」
屋上に出たその時に、そこに居たのはあの時の少女――とはいっても年上――だ。
鍛えた甲斐もあってか、妙な負い目は感じなくなってきた。
それでもやはり、大星が居なければどうなっていたか――と思えば怖く。
そして、打ち解けると言うのも難しい。
京太郎の、敗北の象徴的な人物だ。
どうやら、大星淡はいないらしい。
まあ、居たなら居たで困るというのも事実である為、それもいいが。
わざわざ、また。
敗北しましたから――と言い出すほど打ち解けた関係でもない。
そんな傷の舐めあいをする関係では。
それに、あいつはあいつで事情があるようだし……京太郎が余計なことを言ったのなら、彼女は安心できなくなってしまう。
会釈をして。腰を下ろす。
そう言えば彼女については知らないし、まあ、一般人に話したところで割りとどうにもならないのだが。
それでも、却って事情の分かるライダーに会うよりはマシなのかもしれない。
あの時とはまた状況が違うけど。
それでも自分が負けた――というのには変わりがない。
むしろ、精神的に負けたものであるだけ、余計に己の中では強固な敗北感がある。
京太郎「えーっと、須賀京太郎です。よろしく」
灼「鷺森灼……あのときは、ありがと」
京太郎「いいんですって、当然の事をしたまでですから」
話そうか――と。
そう思って、無意識に笑顔の仮面を被ってしまった事で改める。
彼女には、ただでさえあの時命の危機に晒してしまった――つまり恐怖的な体験をさせてしまった負い目があり。
それに対して、或いはそれでも言われた礼に対して、自分はなんでもないと返したのだった。
ここで……変に打ち明けた話をする仲だろうか。
実は須賀京太郎は悩んでいる人間だと喋る事が、正しい事だろうか。
それではまた、余計な恐れを与えてはしないだろうか。
表面的にはヒーローのままでいた方が良いのではないだろうか。今までのように。
そんな思いが、京太郎の口を閉ざした。
772: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:29:43.19 ID:nG4saUl8o
1:京太郎「その……鷺森先輩は、何か部活とかやってらっしゃるんですか?」
2:京太郎「あのあと、何かおかしなこととかありませんか?」
3:灼「部活とか、入ってないの?」
4:灼「あれから、まだ戦ってるの?」
↓4
2:京太郎「あのあと、何かおかしなこととかありませんか?」
3:灼「部活とか、入ってないの?」
4:灼「あれから、まだ戦ってるの?」
↓4
778: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:33:47.97 ID:nG4saUl8o
>>776の選択:2
よって、直後判定
1~20:何もない
21~50:噂なんだけど
51~70:ちょっと、様子が気になる人が……
71~99:実は……
ゾロ目:アラチャー、まさかのガイアメモリに手を出す
よって、直後判定
1~20:何もない
21~50:噂なんだけど
51~70:ちょっと、様子が気になる人が……
71~99:実は……
ゾロ目:アラチャー、まさかのガイアメモリに手を出す
787: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:38:37.25 ID:nG4saUl8o
更に判定。まず1の位にて
1~3:■■玄
4~6:■見■
7~9:高■■■
0:全員行方不明
10の位にて判定
1に近いほど境遇が悲惨・有責性高 9に近いほど深刻ではない・有責性低
0:虚☆淵
↓3
1~3:■■玄
4~6:■見■
7~9:高■■■
0:全員行方不明
10の位にて判定
1に近いほど境遇が悲惨・有責性高 9に近いほど深刻ではない・有責性低
0:虚☆淵
↓3
800: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:52:37.51 ID:nG4saUl8o
>>766の選択:2 >>779の判定:実は…… >>790の判定:95(松実宥、深刻性・有責性:低)
京太郎「あのあと、何かおかしな事とかありませんか?」
灼「実は……」
それから訥々と。
自分が阿知賀出身者の部室で麻雀を行っている事。
その中に、気になる様子の人がいる事を聞いた。
灼「異常なくらいの寒がりで、いっつもマフラーに長袖とマスクを……」
京太郎「夏でも冬でも?」
灼「そ……らしい」
京太郎「それは確かに――異常だ」
その欲望をグリードに狙われたり。
或いはイマジンに利用されたり。
もしくは、ガイアメモリに手を出してしまう――事もあり得る。
欲望、それらのものは。
特にこの学園――大きく、それに伴い競争がある事、思春期の少年少女が通う事もあって、満ち溢れている。
京太郎は他人と積極的に話に行くタイプではない(どうにかしようとは思っている)為、
このような、なにがしかの情報を得られるというのは非情にありがたい。
京太郎「分かりました。松実宥さん、ですね」
京太郎「ありがとうございます。助かりました!」
灼「これぐらいは別に……」
灼(あの時のお礼……)
灼(何か、力になれたらいいな……ぐらいだから)
【松実宥の様子と特異性について耳にしました!】
京太郎「あのあと、何かおかしな事とかありませんか?」
灼「実は……」
それから訥々と。
自分が阿知賀出身者の部室で麻雀を行っている事。
その中に、気になる様子の人がいる事を聞いた。
灼「異常なくらいの寒がりで、いっつもマフラーに長袖とマスクを……」
京太郎「夏でも冬でも?」
灼「そ……らしい」
京太郎「それは確かに――異常だ」
その欲望をグリードに狙われたり。
或いはイマジンに利用されたり。
もしくは、ガイアメモリに手を出してしまう――事もあり得る。
欲望、それらのものは。
特にこの学園――大きく、それに伴い競争がある事、思春期の少年少女が通う事もあって、満ち溢れている。
京太郎は他人と積極的に話に行くタイプではない(どうにかしようとは思っている)為、
このような、なにがしかの情報を得られるというのは非情にありがたい。
京太郎「分かりました。松実宥さん、ですね」
京太郎「ありがとうございます。助かりました!」
灼「これぐらいは別に……」
灼(あの時のお礼……)
灼(何か、力になれたらいいな……ぐらいだから)
【松実宥の様子と特異性について耳にしました!】
803: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 02:56:52.34 ID:nG4saUl8o
【放課後】
京太郎(……松実宥、さんか)
京太郎(三年生、それに異様な厚着)
京太郎(カンドロイドに頼るか……それとも直接確認しに行くか)
京太郎(カザリに監視を頼むってのも……まあ、なくはない)
京太郎(アイツは今コア5枚。逃げる事に専念すれば、おそらくはそれほどまでの事にはならない……はずだ)
そんな事を考えているうちに、授業は終わっていた。
一応半分は聞いている為、よしんばテストがあったにしても酷い事にはならない……だろうが。
【放課後】
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
※現在は判定表のウヴァを除く①~⑥まで+その他/ライダー関係者
京太郎(……松実宥、さんか)
京太郎(三年生、それに異様な厚着)
京太郎(カンドロイドに頼るか……それとも直接確認しに行くか)
京太郎(カザリに監視を頼むってのも……まあ、なくはない)
京太郎(アイツは今コア5枚。逃げる事に専念すれば、おそらくはそれほどまでの事にはならない……はずだ)
そんな事を考えているうちに、授業は終わっていた。
一応半分は聞いている為、よしんばテストがあったにしても酷い事にはならない……だろうが。
【放課後】
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
※現在は判定表のウヴァを除く①~⑥まで+その他/ライダー関係者
813: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:04:25.42 ID:nG4saUl8o
>>807の選択:2(セーラ)
京太郎「……」
あんな事があってから。
なんというか、連絡するのが微妙に気まずい……気がする。
というのも、だ。
まあ、ねぇ……なんというか。
京太郎「……もしもし? セーラ先輩ですか」
セーラ『ちょ、わ、あ……いや、ちょ……ちょっと待って』
電話口の向こうから聞こえる喧騒。
どうやら、誰かと話していたらしい。
場所を変えると、そう言われてしばらくして……。
セーラ『……もしもし、俺やけど』
京太郎「ええ、俺です」
セーラ『俺俺言ってたら分からへんわ』
京太郎「こっちも同じですよ、それ」
セーラ『なぁ、500年後とかも俺俺詐欺ってあるんかな?』
京太郎「さぁ……まあ、対策が練られない以上は暴力団の資金源になりますよね」
セーラ『なんの話やったっけ?』
京太郎「あー、それは……」
【特訓】
1:模擬戦闘 (通常バトル形式の戦闘。まだ危ないので必殺技はお互い封印
ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)
2:特訓
A:技能を磨く
B:打たれ強さを強化する
C:スタミナを付ける
D:精神を鍛える
1~20:失敗
21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
51~70:経験+2
71~99:経験+3
ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
3:相談(更に選択肢)
↓4 &特訓の場合、そのコンマで判定
京太郎「……」
あんな事があってから。
なんというか、連絡するのが微妙に気まずい……気がする。
というのも、だ。
まあ、ねぇ……なんというか。
京太郎「……もしもし? セーラ先輩ですか」
セーラ『ちょ、わ、あ……いや、ちょ……ちょっと待って』
電話口の向こうから聞こえる喧騒。
どうやら、誰かと話していたらしい。
場所を変えると、そう言われてしばらくして……。
セーラ『……もしもし、俺やけど』
京太郎「ええ、俺です」
セーラ『俺俺言ってたら分からへんわ』
京太郎「こっちも同じですよ、それ」
セーラ『なぁ、500年後とかも俺俺詐欺ってあるんかな?』
京太郎「さぁ……まあ、対策が練られない以上は暴力団の資金源になりますよね」
セーラ『なんの話やったっけ?』
京太郎「あー、それは……」
【特訓】
1:模擬戦闘 (通常バトル形式の戦闘。まだ危ないので必殺技はお互い封印
ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)
2:特訓
A:技能を磨く
B:打たれ強さを強化する
C:スタミナを付ける
D:精神を鍛える
1~20:失敗
21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
51~70:経験+2
71~99:経験+3
ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
3:相談(更に選択肢)
↓4 &特訓の場合、そのコンマで判定
820: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:09:48.97 ID:nG4saUl8o
>>817の選択:3
京太郎「実はちょっと相談があって……」
セーラ『相談? 俺で力になれるか判らんけど』
京太郎「いや、先輩だからいいんですよ」
京太郎「そうじゃなきゃ、俺、電話するようなタイプじゃないですし……」
セーラ『そ、そうか……?』
セーラ『嬉しい事言ってくれるやないか』
セーラ『まぁ、俺に出来る事があったらなんでも相談してなー』
京太郎「はい」
1:ミュージアムについて
2:二色の仮面ライダーについて
3:江口セーラがいかにしてアクセルになったか
4:負けたとき、気持ちをどうするか
↓4
京太郎「実はちょっと相談があって……」
セーラ『相談? 俺で力になれるか判らんけど』
京太郎「いや、先輩だからいいんですよ」
京太郎「そうじゃなきゃ、俺、電話するようなタイプじゃないですし……」
セーラ『そ、そうか……?』
セーラ『嬉しい事言ってくれるやないか』
セーラ『まぁ、俺に出来る事があったらなんでも相談してなー』
京太郎「はい」
1:ミュージアムについて
2:二色の仮面ライダーについて
3:江口セーラがいかにしてアクセルになったか
4:負けたとき、気持ちをどうするか
↓4
827: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:19:59.40 ID:0xH7npu4o
>>824の選択肢:1
京太郎「――ミュージアムについて、教えて貰えませんか?」
セーラ『……ミュー、ジアム』
京太郎「確か、先輩が戦っている組織でしたよね?」
京太郎「その事について、もっと詳しく教えてもらえたら……いいなと」
セーラ『なんやー? それぐらい、俺の事を知りたいって事か?』
京太郎「そうとって貰っても、俺は構いませんよ?」
セーラ『……ぁぅ』
セーラ『ん、んーと……ミュージアムやな!』
セーラ『ミュージアムがガイアメモリを売りさばいてるっちゅーのは、この間言ったか?』
京太郎「ええ、そこまでは」
セーラ『じゃあ、そこから先は言ってへんな』
セーラ『ミュージアムは、まずは販売員っちゅーのがおる』
セーラ『要するにメモリを求めてる人間探して、売りさばく……って感じや』
セーラ『基本的に、こいつらもメモリ使ってるらしいけどな』
セーラ『ただ、強いかって言われると……あんまそうでもないなぁ』
セーラ『っていうのも、メモリには適合度っていうのがあって』
セーラ『他にも、汚染度っていうのがある』
セーラ『適合値が高いやつはそれだけメモリの力を引き出せるし、汚染度が上がると思考が戦闘よりに引かれていく』
セーラ『まあ、薬中みたいな感じに』
京太郎「そこは……まあ、戦ったから分かりますね」
セーラ『ん』
セーラ『それでな、何で弱いかっていうと……薬の売人がそうするみたいに、あんまり自分が汚染されたがらない』
セーラ『だから、適合値が高くてもよっぽどじゃないとメモリは使わん』
セーラ『要するに、慣れてないんやな。だからまぁ……弱い』
京太郎「……なるほど」
京太郎「でも、適合値が高くて強いやつもいるんじゃないですか?」
セーラ『んー、それはそうなんやけど』
セーラ『適合値が高い奴は、別のところに回されるんや』
京太郎「……というと?」
京太郎「――ミュージアムについて、教えて貰えませんか?」
セーラ『……ミュー、ジアム』
京太郎「確か、先輩が戦っている組織でしたよね?」
京太郎「その事について、もっと詳しく教えてもらえたら……いいなと」
セーラ『なんやー? それぐらい、俺の事を知りたいって事か?』
京太郎「そうとって貰っても、俺は構いませんよ?」
セーラ『……ぁぅ』
セーラ『ん、んーと……ミュージアムやな!』
セーラ『ミュージアムがガイアメモリを売りさばいてるっちゅーのは、この間言ったか?』
京太郎「ええ、そこまでは」
セーラ『じゃあ、そこから先は言ってへんな』
セーラ『ミュージアムは、まずは販売員っちゅーのがおる』
セーラ『要するにメモリを求めてる人間探して、売りさばく……って感じや』
セーラ『基本的に、こいつらもメモリ使ってるらしいけどな』
セーラ『ただ、強いかって言われると……あんまそうでもないなぁ』
セーラ『っていうのも、メモリには適合度っていうのがあって』
セーラ『他にも、汚染度っていうのがある』
セーラ『適合値が高いやつはそれだけメモリの力を引き出せるし、汚染度が上がると思考が戦闘よりに引かれていく』
セーラ『まあ、薬中みたいな感じに』
京太郎「そこは……まあ、戦ったから分かりますね」
セーラ『ん』
セーラ『それでな、何で弱いかっていうと……薬の売人がそうするみたいに、あんまり自分が汚染されたがらない』
セーラ『だから、適合値が高くてもよっぽどじゃないとメモリは使わん』
セーラ『要するに、慣れてないんやな。だからまぁ……弱い』
京太郎「……なるほど」
京太郎「でも、適合値が高くて強いやつもいるんじゃないですか?」
セーラ『んー、それはそうなんやけど』
セーラ『適合値が高い奴は、別のところに回されるんや』
京太郎「……というと?」
831: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:28:54.60 ID:xCwNA9Kmo
セーラ『実働班だったり……』
セーラ『処刑班、やな』
京太郎「……処刑班?」
セーラ『んー、あいつらが何を目的でメモリばら撒いてるか知らんけど』
セーラ『中には、ミュージアムにとって不都合な事をする奴もいる』
セーラ『例えばあいつらのフロント襲ったり、そもそもミュージアムに復讐するつもりでメモリ買ったり』
セーラ『ドーパント倒すつもりでメモリ買ったり、売人襲ってメモリを手に入れようとしたりなァ』
京太郎「……なるほど」
京太郎「そういう不都合な存在を消すのが」
セーラ『処刑班……って事や』
セーラ『それとまあ、俺たち仮面ライダーの相手をする……とかな』
セーラ『基本的に実働班が、表ざたのメモリ関係の荒事を請け負ってて数も多い』
セーラ『で、処刑班は裏――つまり組織内部だったり、実働班では手に負えんものを相手にする』
セーラ『まぁ、どこまでが本当か知らんけど……』
京太郎「どこの組織も、大きいならそれぐらいはある……って事っすよね」
セーラ『そうなるなー』
京太郎「……」
京太郎「……ミュージアムに仮面ライダーって、いるんすか?」
セーラ『あー』
セーラ『俺も、京太郎以外のライダーについては知らんけど』
セーラ『噂だと、ドーパント殺しのライダーがいる……らしい』
セーラ『敢えていうなら、ミュージアムの仮面ライダーってところやろ』
セーラ『多分、強い……惜しい人材だから』
セーラ『俺らみたいに中毒症状を緩和するために、ガイアドライバーを使っとるんやないか』
京太郎「……なるほど」
セーラ『ま、噂……なんやけど』
セーラ『もしも、京太郎が戦う事があるんなら……』
セーラ『そん時は速攻俺を呼ぶか、逃げる事を考えた方がええで』
セーラ『なんせ、専用の処刑係……なんやから』
834: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:36:15.09 ID:xCwNA9Kmo
京太郎「……」
ひょっとすると。
例の髑髏のライダーとやらが、その処刑係なのだろうか。
或いは別に、まだ見ぬライダーがいるとか。
表ざたにならないのなら……噂としてすら存在していない可能性。それもあり得る。
京太郎「なるほど、大体わかりました」
京太郎「ありがとうございます」
セーラ『ん、そんなら良かったわ』
セーラ『……なぁ、京太郎』
セーラ『俺、なんだかんだ言ってお前らといるのが楽しいと思っとる』
セーラ『だから……な』
京太郎「……セーラさん?」
セーラ『……いや、なんでもない』
セーラ『というか、今どさくさに紛れて俺の事……!』
京太郎「……あっ」
京太郎「すみません!」
京太郎「ちょっと調子に乗りましたというか、咄嗟と言うか……!」
京太郎「悪かったら謝ります! ごめんなさい!」
セーラ『……ない』
京太郎「……は?」
セーラ『悪くない、って言ったんや!』
セーラ『そもそも最初から、「セーラ」でいいって言うたやないか』
セーラ『全然呼んでくれへんから、忘れられたかと思ったわ』
京太郎「あー、そう言えばそんな事も」
セーラ『慣れないのは分かるけど、いつまでも先輩つけられてても虚しいし……』
セーラ『これからはそのまま、俺の事呼んでくれると嬉しいわ』
京太郎「……了解っす」
京太郎「セーラさん」
セーラ『応!』
【江口セーラからミュージアムの情報を得ました!】
835: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:37:53.06 ID:xCwNA9Kmo
雑談はどんどんしてくれてえーよー
まあ、他ライダーと混ざる事とか咲を舞台にする事で原作とはまた違うけど
地球の本棚はある……とは言っとくよ
それがないと、ガイアメモリ作れんしね
まあ、他ライダーと混ざる事とか咲を舞台にする事で原作とはまた違うけど
地球の本棚はある……とは言っとくよ
それがないと、ガイアメモリ作れんしね
840: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:44:04.27 ID:xCwNA9Kmo
【夜】
京太郎「……一応あの後、カンドロイドを出しといた」
京太郎「何かあったのなら……知らせに来るはずだ。多分」
京太郎「まぁ、鴻上会長持ちだしな」
そういう意味では。
あの辛い交渉をして本当に良かった。そう思っている。
胃の痛さとか、そういうのが報われるというものだ。
カザリ「それにしても、処刑人のライダーね」
カザリ「……あの、アクセルじゃないの?」
カザリ「どうしてそんなドライバーを持っているのか……どこから手に入れたのか」
カザリ「怪しい事、多いと思うんだけど」
京太郎「……だから、やめろって」
京太郎「お前がそう思って、警戒してくれるのはいい」
京太郎「それで実際助かってる部分もあるし、お前がどう思うかとかどうしたいかってのは……お前の自由だと思う」
京太郎「ただ、そんな言い方は……やめてくれよ」
京太郎「俺がまた余計なことを考えて、戦いに集中できなくなる」
京太郎「それで負けたら――お前も困るだろ?」
カザリ「……まあ、確かにね」
京太郎(……それに)
京太郎(本当に処刑人なら、俺にそんな事は言わない……筈だ)
京太郎(セーラさんの事、俺は信じたい)
京太郎(……)
京太郎(……寝るか)
京太郎「……一応あの後、カンドロイドを出しといた」
京太郎「何かあったのなら……知らせに来るはずだ。多分」
京太郎「まぁ、鴻上会長持ちだしな」
そういう意味では。
あの辛い交渉をして本当に良かった。そう思っている。
胃の痛さとか、そういうのが報われるというものだ。
カザリ「それにしても、処刑人のライダーね」
カザリ「……あの、アクセルじゃないの?」
カザリ「どうしてそんなドライバーを持っているのか……どこから手に入れたのか」
カザリ「怪しい事、多いと思うんだけど」
京太郎「……だから、やめろって」
京太郎「お前がそう思って、警戒してくれるのはいい」
京太郎「それで実際助かってる部分もあるし、お前がどう思うかとかどうしたいかってのは……お前の自由だと思う」
京太郎「ただ、そんな言い方は……やめてくれよ」
京太郎「俺がまた余計なことを考えて、戦いに集中できなくなる」
京太郎「それで負けたら――お前も困るだろ?」
カザリ「……まあ、確かにね」
京太郎(……それに)
京太郎(本当に処刑人なら、俺にそんな事は言わない……筈だ)
京太郎(セーラさんの事、俺は信じたい)
京太郎(……)
京太郎(……寝るか)
851: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 03:57:38.92 ID:xCwNA9Kmo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「……アクセル、あやしいなぁ」 (→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人・凄いボリュームだったな……)
「あれが……男の人の……」 (→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」 (→許さない・怒り)
④江口セーラ (←仲間・気持ちがいい性格・恩人であり師匠・あれ、可愛い……)
「……俺は」 (→仲間・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「須賀のバカ何してんだろ」 (→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
⑦白水哩&鶴田姫子 (←俺は……負けた……!)
「ミュージアム……!」
『ぶちょー、もうちょっと落ち着きましょうよ』 (→根性なし・邪魔ばするな・敵意)
⑧その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑨連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←情報、助かった)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
・松実宥 (←確かに……それは異常だ)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパント、ミュージアムと処刑人に関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子に警告されました】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
①カザリ (←協力関係)
「……アクセル、あやしいなぁ」 (→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人・凄いボリュームだったな……)
「あれが……男の人の……」 (→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」 (→許さない・怒り)
④江口セーラ (←仲間・気持ちがいい性格・恩人であり師匠・あれ、可愛い……)
「……俺は」 (→仲間・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「須賀のバカ何してんだろ」 (→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
⑦白水哩&鶴田姫子 (←俺は……負けた……!)
「ミュージアム……!」
『ぶちょー、もうちょっと落ち着きましょうよ』 (→根性なし・邪魔ばするな・敵意)
⑧その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑨連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←情報、助かった)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
・松実宥 (←確かに……それは異常だ)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパント、ミュージアムと処刑人に関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子に警告されました】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
853: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:01:09.76 ID:xCwNA9Kmo
【朝】
京太郎「……」
京太郎「ミュージアムのライダー、処刑人か」
京太郎「……会っても、負けたくない」
京太郎「いや、負けないけどな……そのつもりだ」
だけど語気が弱くなってしまうのは。
自分の中で、心に泥を付けられたから。
それを拭わなければ――どこかにしこりが残ってしまう。
そういう、ものだ。
京太郎「……カザリ」
カザリ「なに?」
京太郎「もしかしたら、今日戦いがあるかもしれない」
京太郎「だから、連絡しても来れるところに居てくれよ」
カザリ「いつも、そのつもりだけどね」
京太郎「……」
京太郎「ミュージアムのライダー、処刑人か」
京太郎「……会っても、負けたくない」
京太郎「いや、負けないけどな……そのつもりだ」
だけど語気が弱くなってしまうのは。
自分の中で、心に泥を付けられたから。
それを拭わなければ――どこかにしこりが残ってしまう。
そういう、ものだ。
京太郎「……カザリ」
カザリ「なに?」
京太郎「もしかしたら、今日戦いがあるかもしれない」
京太郎「だから、連絡しても来れるところに居てくれよ」
カザリ「いつも、そのつもりだけどね」
855: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:03:32.73 ID:xCwNA9Kmo
【昼】
承太郎「ヒトデは再生能力が高い」
承太郎「二つに分かれても再生して――そのどちらもが行動をする」
承太郎「他には、常に分裂して無性生殖をおこなうヒトデというのもいる」
空条先生、ヒトデについて本当に熱心だよな……。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
承太郎「ヒトデは再生能力が高い」
承太郎「二つに分かれても再生して――そのどちらもが行動をする」
承太郎「他には、常に分裂して無性生殖をおこなうヒトデというのもいる」
空条先生、ヒトデについて本当に熱心だよな……。
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
859: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:04:46.27 ID:xCwNA9Kmo
>>856の判定:76
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺(白水哩・鶴田姫子)・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓3
よって、誰かと出会う。
誰と出会った?
龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺(白水哩・鶴田姫子)・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)
※複数選択可
↓3
871: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:18:24.33 ID:xCwNA9Kmo
>>862の選択:灼
京太郎「あ、昨日はどうも」
灼「こちらこそ。あれから、ど……?」
会釈をして、座る。
なんとなく……だ。多少は以前に比べて負い目も薄れたが。
それでもまだ、残っている。
今はそれに、Wに精神的に敗北した……そんなしこりも加わっているのだ。
京太郎「ええ、言われたとおりに調査は出しました」
京太郎「ありがとうございます」
京太郎「一応……今のところは何も」
京太郎(……結局、直接確認する時間はなかったんだよな)
ミュージアムの情報を得て。
カンドロイドを放って。
それからトレーニングして、そうしているうちに昨日は終わった。
一応、備えはして。何か起こるのを待っている。今のところ、そんな形だろうか。
何も起こらなければいい。それが杞憂で済むなら。
そうなったとき、余計に人とは関わらない方がいい。
イマジンは兎も角、ミュージアムとグリード。
未だに、決して有利とはいえない状況。
相手の出方が分からない為、何があるか判らず。何かあったら、事だ。
だから――松実宥の人生に、須賀京太郎は介入しない方がいい。
そう思って、直接的な接触は避けた。
鷺森灼を信用していないとか。
そういう話では、ないのだ。
やはり――だ。
未だに人と関わる事に恐れがある。
ライダーとしてならばまだ、良い。
逆にかかわらない事が、彼女たちの人生を曇らせる事になってしまうから。
だけれども――普通の人間に関わるのには、未だ拒否感がある。
特にオーズとなって、戦いの日々に暮らすようになって、猶更だ。
誰かを巻き込むかもしれない。そしてその人は、身を護るすべがない。
それで何かが起きる事を考えると――どうしても恐怖が強くなってしまうのだ。
本来ならば。
ヤミーやイマジン、ドーパントの事を調べるにあたって。人の輪に入るべきなのだろう。
だけれども、恐怖が残る。それは、須賀京太郎の抱える問題だ。
こうして、彼女と会話するのも――ある意味では、丁度心地の良い妥協点にしか過ぎない。
【鷺森灼と昼食を共にしました】
京太郎「あ、昨日はどうも」
灼「こちらこそ。あれから、ど……?」
会釈をして、座る。
なんとなく……だ。多少は以前に比べて負い目も薄れたが。
それでもまだ、残っている。
今はそれに、Wに精神的に敗北した……そんなしこりも加わっているのだ。
京太郎「ええ、言われたとおりに調査は出しました」
京太郎「ありがとうございます」
京太郎「一応……今のところは何も」
京太郎(……結局、直接確認する時間はなかったんだよな)
ミュージアムの情報を得て。
カンドロイドを放って。
それからトレーニングして、そうしているうちに昨日は終わった。
一応、備えはして。何か起こるのを待っている。今のところ、そんな形だろうか。
何も起こらなければいい。それが杞憂で済むなら。
そうなったとき、余計に人とは関わらない方がいい。
イマジンは兎も角、ミュージアムとグリード。
未だに、決して有利とはいえない状況。
相手の出方が分からない為、何があるか判らず。何かあったら、事だ。
だから――松実宥の人生に、須賀京太郎は介入しない方がいい。
そう思って、直接的な接触は避けた。
鷺森灼を信用していないとか。
そういう話では、ないのだ。
やはり――だ。
未だに人と関わる事に恐れがある。
ライダーとしてならばまだ、良い。
逆にかかわらない事が、彼女たちの人生を曇らせる事になってしまうから。
だけれども――普通の人間に関わるのには、未だ拒否感がある。
特にオーズとなって、戦いの日々に暮らすようになって、猶更だ。
誰かを巻き込むかもしれない。そしてその人は、身を護るすべがない。
それで何かが起きる事を考えると――どうしても恐怖が強くなってしまうのだ。
本来ならば。
ヤミーやイマジン、ドーパントの事を調べるにあたって。人の輪に入るべきなのだろう。
だけれども、恐怖が残る。それは、須賀京太郎の抱える問題だ。
こうして、彼女と会話するのも――ある意味では、丁度心地の良い妥協点にしか過ぎない。
【鷺森灼と昼食を共にしました】
873: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:21:34.43 ID:xCwNA9Kmo
直後、鷺森灼による情報判定
1~20:松実宥に変化はなし
21~40:そう言えば麻雀部のうわさで
41~70:実は……
71~99:昨日の放課後……
ゾロ目:ライダーの戦闘を目撃
1~20:松実宥に変化はなし
21~40:そう言えば麻雀部のうわさで
41~70:実は……
71~99:昨日の放課後……
ゾロ目:ライダーの戦闘を目撃
882: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:30:36.92 ID:Ju7adBVLo
>>874の判定:80
昼食も終わり、特に話す事もなくなって。
カンドロイドからの報告がないか、席を立ちあがろうとした――そのときだった。
灼「そういえば、昨日の放課後……」
京太郎「……!」
京太郎「なにか、あったんですか?」
灼「え、うん……」
灼「うちの学生が……」
鷺森灼からの話では、部活動を終えて帰宅するその時の事。
スマートブレイン学園の学生とおぼしきものが、見知らぬスーツ姿のものと接触していた、というのだ。
スーツ姿=イマジンではない。
スーツ姿=人間に擬態したグリードの可能性アリ。
スーツ姿=ミュージアムの人間の可能性、高シ。
血管がざわつく。
ひょっとすれば、ひょっとしたのなら……。
それは、ミュージアムのライダー。そんな可能性だってあり得る。
京太郎「まず一つ、これからはそんな場所は通らないようにしてください」
京太郎「今、この街は……いや、前からかも知れない」
京太郎「兎に角……未確認がはびこっているのと、同じくらい危険だ」
京太郎「今の話も、俺以外にはしないでください」
灼「それは、分かって……」
京太郎「……で、それとは別に」
京太郎「ありがとうございます。正直、助かります」
京太郎「その生徒の――外見とか、分かりますか?」
灼「えっと――」
昼食も終わり、特に話す事もなくなって。
カンドロイドからの報告がないか、席を立ちあがろうとした――そのときだった。
灼「そういえば、昨日の放課後……」
京太郎「……!」
京太郎「なにか、あったんですか?」
灼「え、うん……」
灼「うちの学生が……」
鷺森灼からの話では、部活動を終えて帰宅するその時の事。
スマートブレイン学園の学生とおぼしきものが、見知らぬスーツ姿のものと接触していた、というのだ。
スーツ姿=イマジンではない。
スーツ姿=人間に擬態したグリードの可能性アリ。
スーツ姿=ミュージアムの人間の可能性、高シ。
血管がざわつく。
ひょっとすれば、ひょっとしたのなら……。
それは、ミュージアムのライダー。そんな可能性だってあり得る。
京太郎「まず一つ、これからはそんな場所は通らないようにしてください」
京太郎「今、この街は……いや、前からかも知れない」
京太郎「兎に角……未確認がはびこっているのと、同じくらい危険だ」
京太郎「今の話も、俺以外にはしないでください」
灼「それは、分かって……」
京太郎「……で、それとは別に」
京太郎「ありがとうございます。正直、助かります」
京太郎「その生徒の――外見とか、分かりますか?」
灼「えっと――」
883: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:33:43.19 ID:Ju7adBVLo
直後判定
1~20:■■野■■■
21~40:■■華■
41~70:■江■
70~99:花■■
ゾロ目:■木■■
1~20:■■野■■■
21~40:■■華■
41~70:■江■
70~99:花■■
ゾロ目:■木■■
892: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:47:29.14 ID:Ju7adBVLo
>>884の判定:91(すげーよ君たち)
灼「紫がかった髪を、後ろで二つ止めてて……」
京太郎「……学年は2年生、ですか」
京太郎「あんまり、詳しくないんですけど……麻雀部関係でそんな人、いませんでしたか?」
灼「……」
灼「見た事、な……」
京太郎「……」
京太郎「ってなると、麻雀部ではない……か」
京太郎「念のために聞きますけど……それは阿知賀、という意味ではなくてですよね?」
灼「そうだけど」
灼「ただ、私たちもそれほど他の麻雀部と戦ってたわけじゃないから詳しくは……」
京太郎「……なるほど」
京太郎「同学年だし見覚えは――って、人数多いから判らないか」
灼「悪いけど……」
麻雀部ではない。
そう考えて、いいのだろうか。
正直なところ――偏見かもしれないが。
この学園で最も、グリードやミュージアムの手が入りやすい。
つまりは欲望や葛藤、問題がある場所は麻雀部であると考える。
何故なら、麻雀は人気競技で人口数も多い。
加えて、この学園を作るために集められた麻雀部の人たちは。
元は、すべてが強豪と呼んで相応しい――前に小走先輩から聞いた――のだ。
そこでの、本来ならインターハイに出場できていた人間が。
唐突に閉じ込められた檻の中で、蜘蛛の糸に縋って争う。
そんな状況であり、それは間違いなく――ある種欲望の温床になり得る、と思っていた。
あの、ドーパントに変わっても尚、人を傷つける事を厭った小走やえが。
それでもガイアメモリに手を出すほどに追い詰められた。そんな伏魔殿だ。
であるがゆえに。もっとも可能性が高いのは麻雀部。
そう考えていたが……違うとなると。
京太郎(……ここらへんで、コミュニケーションを取ってなかったのが悔やまれるな。マジに)
京太郎(まあ、少なくとも一件……ドーパント絡みが確定)
京太郎(放課後まで、タカ缶に調べてもらう。それぐらいしてもいいだろう)
京太郎(あとはまぁ……誰かに聞く、とかかな)
京太郎「……」
【花田煌(名前知らず)がミュージアムと接触していた事を知りました!】
【花田煌は、おそらくは麻雀部ではありません!】
灼「紫がかった髪を、後ろで二つ止めてて……」
京太郎「……学年は2年生、ですか」
京太郎「あんまり、詳しくないんですけど……麻雀部関係でそんな人、いませんでしたか?」
灼「……」
灼「見た事、な……」
京太郎「……」
京太郎「ってなると、麻雀部ではない……か」
京太郎「念のために聞きますけど……それは阿知賀、という意味ではなくてですよね?」
灼「そうだけど」
灼「ただ、私たちもそれほど他の麻雀部と戦ってたわけじゃないから詳しくは……」
京太郎「……なるほど」
京太郎「同学年だし見覚えは――って、人数多いから判らないか」
灼「悪いけど……」
麻雀部ではない。
そう考えて、いいのだろうか。
正直なところ――偏見かもしれないが。
この学園で最も、グリードやミュージアムの手が入りやすい。
つまりは欲望や葛藤、問題がある場所は麻雀部であると考える。
何故なら、麻雀は人気競技で人口数も多い。
加えて、この学園を作るために集められた麻雀部の人たちは。
元は、すべてが強豪と呼んで相応しい――前に小走先輩から聞いた――のだ。
そこでの、本来ならインターハイに出場できていた人間が。
唐突に閉じ込められた檻の中で、蜘蛛の糸に縋って争う。
そんな状況であり、それは間違いなく――ある種欲望の温床になり得る、と思っていた。
あの、ドーパントに変わっても尚、人を傷つける事を厭った小走やえが。
それでもガイアメモリに手を出すほどに追い詰められた。そんな伏魔殿だ。
であるがゆえに。もっとも可能性が高いのは麻雀部。
そう考えていたが……違うとなると。
京太郎(……ここらへんで、コミュニケーションを取ってなかったのが悔やまれるな。マジに)
京太郎(まあ、少なくとも一件……ドーパント絡みが確定)
京太郎(放課後まで、タカ缶に調べてもらう。それぐらいしてもいいだろう)
京太郎(あとはまぁ……誰かに聞く、とかかな)
京太郎「……」
【花田煌(名前知らず)がミュージアムと接触していた事を知りました!】
【花田煌は、おそらくは麻雀部ではありません!】
894: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 04:54:32.33 ID:eKM9xjHSo
【放課後】
京太郎「……」
京太郎(タカ缶からの報告がないって事は――二年生にそんな人間はいないって事だ)
京太郎(……どういう事だ?)
京太郎(たまたま、休んでいたのか?)
京太郎(それとも……見間違いか、そういう偽装?)
京太郎(偽装だとしたら……誰に、それを向けている?)
京太郎(スマートブレイン学園に……って事は)
京太郎(少なくとも、ミュージアムは――――この学園にライダーがいる)
京太郎(ないしは関係者や協力者がいる)
京太郎(そう、疑っているって事なのか……?)
麻雀部ではない。
そして、二年生の学年章を持ちながらも、二年生ではない。(欠席の可能性もある)
それは、確定している。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>>>>2については現在、交友関係の①カザリ ②神代小蒔 ④江口セーラ ⑤大星淡 ⑥新子憧 ⑧ライダー関係者から指定可能です
京太郎「……」
京太郎(タカ缶からの報告がないって事は――二年生にそんな人間はいないって事だ)
京太郎(……どういう事だ?)
京太郎(たまたま、休んでいたのか?)
京太郎(それとも……見間違いか、そういう偽装?)
京太郎(偽装だとしたら……誰に、それを向けている?)
京太郎(スマートブレイン学園に……って事は)
京太郎(少なくとも、ミュージアムは――――この学園にライダーがいる)
京太郎(ないしは関係者や協力者がいる)
京太郎(そう、疑っているって事なのか……?)
麻雀部ではない。
そして、二年生の学年章を持ちながらも、二年生ではない。(欠席の可能性もある)
それは、確定している。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>>>>2については現在、交友関係の①カザリ ②神代小蒔 ④江口セーラ ⑤大星淡 ⑥新子憧 ⑧ライダー関係者から指定可能です
902: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 05:10:06.12 ID:eKM9xjHSo
>>898の選択:灼
京太郎「……鷺森先輩」
京太郎「調べてみたけど――そんな人は、二年生にはいなかった」
灼「……私の方でもやっぱり」
聞く話によれば。
欠席している二年生にも、そんな特徴のある人間はいなかった――らしい。
これは一体、どういう事なのだろうか。
頭が混乱する。何が起きているのか、まるで判らない。
不気味な――何か大きな悪意が。
足元から這い出て、あたりを取り巻いてしまっている。そうとまで、思えた。
一体、何がどうなっているというのか。
存在しない生徒と、ミュージアムの影。
何が起きていると言うのだろうか……この学園で。
京太郎(……やっぱり)
京太郎(あり得るとしたら、罠か……?)
京太郎(ミュージアムが学園にライダーがいると確信していなくても)
京太郎(或いはそんなものを見せていたのなら――誰かしらライダーが釣り上げられるかもしれない)
京太郎(外の人間がライダーだとしても、学園生がミュージアムに関わってるのならば)
京太郎(何かしらを思って……探りを入れてくる、筈だ)
京太郎(そうして奴らは……動きがあった人間)
京太郎(それを、釣り上げようとしている――そういう事だろうか?)
京太郎(それを察知できるという事は……探りを入れているのが分かるという事は……)
京太郎(この学園に、ミュージアムは関わっている?)
京太郎(人数が多いし……これだけの学園都市だ。どこで、どんな形で相手がいるのか分からない)
京太郎(これ以上――少なくともただの人間を、深入りさせない方がいい)
京太郎「……灼さん。助かりました」
京太郎「だけどもう、これっきりにしてください。これは罠である可能性がある」
京太郎「探るのは……これでおしまい。そういう事でお願いします」
京太郎(……ただでさえ分からないこの状況。問題が多すぎる)
京太郎(俺じゃあ――あのWに負けてしまった、今の俺じゃあ……庇いきれない)
京太郎(助けは正直本当に助かるけど……今の俺じゃあ、彼女の命や安全まで背負いきれない)
京太郎「……鷺森先輩」
京太郎「調べてみたけど――そんな人は、二年生にはいなかった」
灼「……私の方でもやっぱり」
聞く話によれば。
欠席している二年生にも、そんな特徴のある人間はいなかった――らしい。
これは一体、どういう事なのだろうか。
頭が混乱する。何が起きているのか、まるで判らない。
不気味な――何か大きな悪意が。
足元から這い出て、あたりを取り巻いてしまっている。そうとまで、思えた。
一体、何がどうなっているというのか。
存在しない生徒と、ミュージアムの影。
何が起きていると言うのだろうか……この学園で。
京太郎(……やっぱり)
京太郎(あり得るとしたら、罠か……?)
京太郎(ミュージアムが学園にライダーがいると確信していなくても)
京太郎(或いはそんなものを見せていたのなら――誰かしらライダーが釣り上げられるかもしれない)
京太郎(外の人間がライダーだとしても、学園生がミュージアムに関わってるのならば)
京太郎(何かしらを思って……探りを入れてくる、筈だ)
京太郎(そうして奴らは……動きがあった人間)
京太郎(それを、釣り上げようとしている――そういう事だろうか?)
京太郎(それを察知できるという事は……探りを入れているのが分かるという事は……)
京太郎(この学園に、ミュージアムは関わっている?)
京太郎(人数が多いし……これだけの学園都市だ。どこで、どんな形で相手がいるのか分からない)
京太郎(これ以上――少なくともただの人間を、深入りさせない方がいい)
京太郎「……灼さん。助かりました」
京太郎「だけどもう、これっきりにしてください。これは罠である可能性がある」
京太郎「探るのは……これでおしまい。そういう事でお願いします」
京太郎(……ただでさえ分からないこの状況。問題が多すぎる)
京太郎(俺じゃあ――あのWに負けてしまった、今の俺じゃあ……庇いきれない)
京太郎(助けは正直本当に助かるけど……今の俺じゃあ、彼女の命や安全まで背負いきれない)
905: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 05:20:12.34 ID:eKM9xjHSo
京太郎「しばらくは、俺にも会わない方がいい」
京太郎「何かあったときの為に、連絡先を渡しておきます。あくまで緊急用に」
京太郎「だけど……深入りは禁物だ。いや、これ以上はなしで、お願いします」
灼「分かった……」
ミュージアムが何を企んでいるのか。
そして、その監視の網はどこまで広がっているのか。
その学園生とはただの囮なのか。
あるいはセーラの言っていた、処刑人なのか。
それとも――またなにがしかの理由があるのだろうか。
分からない。判らないが……。
これだけは分かる。組織と言うのは、本当に厄介である。
グリードはカザリ曰く利害の一致でしか動かない。
また、現代に適応していても、さほど巨大な組織力を持ってはいない。
イマジンについても同じである。
奴らは場当たり的に人と契約する――それしか考えてはいない。
だけれども、ミュージアムは別だ。
ガイアメモリを生産する力。販売する組織力。そして、そのかき集めた資金力。
どれをとっても、他の二つよりも優れている。
何よりも――だ。
相手が組織であり、人間であるという事実。
その欲望が――悪意が、知能が、どれもが恐ろしい。
知性あるケダモノが怖い。そんな話を昔した覚えがある。
これは、まさにそれだ。
忍び寄り、あたりを囲い込んでから――暴力で蹂躙する。
そういう、悪魔的な相手なのだ。
京太郎(……セーラさん、小蒔さんにも知らせておいた方がいいし)
京太郎(新子、大星にも当然伝えておく……べきだな)
京太郎(これだから――人間ってのは、厄介で、怖いんだ)
京太郎(……)
京太郎(あのWってライダーも、こんな理由でミュージアムを狙っているのか?)
京太郎(それだけじゃない、私怨も感じるけど……)
【花田煌が2年生として在籍しない事を知りました!】
909: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 05:32:39.24 ID:Ei4rJiZTo
【夜】
京太郎「……カンドロイドに動きはない、か」
京太郎(しかし……一体、どういう事なんだ?)
京太郎(謎の学園生。それとミュージアム)
京太郎(危険性のあるだろう松実宥)
京太郎(そして――――あの、ミュージアムに憎悪を抱くW)
京太郎(考えなきゃいけない問題が、多すぎる……)
京太郎(全部の悪意が、一斉にこちらを向いてきた――そんな感じだ)
あれから。
江口セーラ、神代小蒔。
大星淡、新子憧には注意を呼びかけた。
あの、二色――カザリ曰く、Wとネットで呼ばれているそうだ――のライダーの連絡先は分からない。
それが故に、伝える方法はない。
或いは、既に分かっているのかも知れないが。
京太郎(グリード、イマジンって問題は多い……)
京太郎(それで――人間の、悪意のある人間の組織か)
京太郎(クソ……ッ、怖ぇーよ)
京太郎(今こうしている間にも……見張られているんじゃないか)
京太郎(そんな気さえ、起きてくる)
京太郎(……カンドロイドが使える、つまりはこっちにもある程度の組織のバックアップがある)
京太郎(その事に――まさか会長に感謝する事になる、なんてな)
京太郎(……ああ)
京太郎(堪らなく――怖い)
京太郎(やっぱり、あそこで退いちまってから……俺の心は、前以上に弱くなったのか……?)
京太郎(……このまま、戦えるのか?)
京太郎(……クソ)
京太郎「……カンドロイドに動きはない、か」
京太郎(しかし……一体、どういう事なんだ?)
京太郎(謎の学園生。それとミュージアム)
京太郎(危険性のあるだろう松実宥)
京太郎(そして――――あの、ミュージアムに憎悪を抱くW)
京太郎(考えなきゃいけない問題が、多すぎる……)
京太郎(全部の悪意が、一斉にこちらを向いてきた――そんな感じだ)
あれから。
江口セーラ、神代小蒔。
大星淡、新子憧には注意を呼びかけた。
あの、二色――カザリ曰く、Wとネットで呼ばれているそうだ――のライダーの連絡先は分からない。
それが故に、伝える方法はない。
或いは、既に分かっているのかも知れないが。
京太郎(グリード、イマジンって問題は多い……)
京太郎(それで――人間の、悪意のある人間の組織か)
京太郎(クソ……ッ、怖ぇーよ)
京太郎(今こうしている間にも……見張られているんじゃないか)
京太郎(そんな気さえ、起きてくる)
京太郎(……カンドロイドが使える、つまりはこっちにもある程度の組織のバックアップがある)
京太郎(その事に――まさか会長に感謝する事になる、なんてな)
京太郎(……ああ)
京太郎(堪らなく――怖い)
京太郎(やっぱり、あそこで退いちまってから……俺の心は、前以上に弱くなったのか……?)
京太郎(……このまま、戦えるのか?)
京太郎(……クソ)
910: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 05:37:14.40 ID:Ei4rJiZTo
【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎
技能:33
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
技能:33
HP:47/47
スタミナ:46/46
気力:72/72
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
《ガタキリバコンボ》
ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×2、トラ×2、チーター×1、パンダ×1、カンガルー×1
※ただし、猫科系メダルは同時に2枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます
タカ(頭部):トラと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
ライオン(頭部):ライオネルフラッシュ。自身のコンマ値の合計またはコンマの1・10位の数字(大きいもの)を相手判定値から差し引く
トラ(胴体):タカと組み合わせる事でゾロ目コンマでコアメダル奪取。
グリード以外に対してはダメージをゾロ目コンマの数値(33なら3、00なら10)追加
チーター(脚部):高速を得る
クワガタ(頭部):レンジを【中距離】に変更。奇襲判定+5
カマキリ(胴体):レンジを【近距離】に変更
バッタ(脚部):戦闘判定に勝利した場合、飛行の効果によって離された/詰められたレンジを2レンジまでリセットする
パンダ(胴体):(レンジ~:至近距離)。ATK+2。防御方針の相手への最終的な(半減後の)与ダメージ+4
カンガルー(胴体/脚部):(レンジ~:至近距離)。胴体として使用した場合、ATK+2。攻撃方針の相手への最終的な与ダメージ+3
脚部として使用した場合、2レンジ以上先からの、判定値差分が20以下の攻撃のダメージを受けない
911: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 05:38:47.56 ID:Ei4rJiZTo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「……ミュージアム、ね」 (→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人・凄いボリュームだったな……)
「……分かりました、気を付けます。京太郎さんも、どうか」 (→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」 (→許さない・怒り)
④江口セーラ (←仲間・気持ちがいい性格・恩人であり師匠・あれ、可愛い……)
「……りょーかいや。京太郎も、気ィ付けてな」 (→仲間・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「ゴキブリみたいで最悪じゃんそれ。あんたは平気なの?」 (→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……そんな組織とか、勘弁してよ」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
⑦白水哩&鶴田姫子 (←俺は……負けた……!)
「ミュージアムば潰さんと、私は自分の人生ば生きられん……」
『……私たち、ですよ。全員が』 (→根性なし・邪魔をするな・敵意)
⑧その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑨連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←あまり、近づかないようにしてくれ)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
・松実宥 (←確かに……それは異常だ)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパント、ミュージアムと処刑人に関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子に警告されました】
【花田煌(名前知らず)がミュージアムと接触していた事を知りました!】
【花田煌が2年生として在籍しない事を知りました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
①カザリ (←協力関係)
「……ミュージアム、ね」 (→一応の協力関係・中々役に立つし一緒に居てもいいかな)
②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間・心の恩人・凄いボリュームだったな……)
「……分かりました、気を付けます。京太郎さんも、どうか」 (→異性として意識・一緒に鍛えたいです)
③ウヴァ (←敵)
「お、俺のセルメダルが……! クソッ……!」 (→許さない・怒り)
④江口セーラ (←仲間・気持ちがいい性格・恩人であり師匠・あれ、可愛い……)
「……りょーかいや。京太郎も、気ィ付けてな」 (→仲間・好感が持てる人物・褒められると恥ずかしい)
⑤大星淡 (←一緒に昼飯を食べる程度の恩人・バカ)
「ゴキブリみたいで最悪じゃんそれ。あんたは平気なの?」 (→まあ、根性だけはイケてるじゃん。根性だけだけどね。あと料理も)
⑥新子憧 (←ちょっと怖がらせすぎたよなぁ……)
「……そんな組織とか、勘弁してよ」 (→警戒・正直あれって異常よね?・気の毒な……)
⑦白水哩&鶴田姫子 (←俺は……負けた……!)
「ミュージアムば潰さんと、私は自分の人生ば生きられん……」
『……私たち、ですよ。全員が』 (→根性なし・邪魔をするな・敵意)
⑧その他/ライダー関係者
・石戸霞 (←なんかお母さんっぽい)
・滝見春 (←黒糖の人)
・狩宿巴 (←眼鏡の人)
・薄墨初美 (←●女?)
・モモタロス (←うるさそうだな……)
・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
・キンタロス (←『泣けるで』……?)
・リュウタロス (←子供みたいだな)
・鴻上光生 (←協力関係・気を許してはいない)
・伊達明 (←何で校医の人が……?)
・デネブ (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
・末原恭子 (←よし、間に合った!)
⑨連絡先を知らない/ライダー関係者でない
・鷺森灼 (←あまり、近づかないようにしてくれ)
・小走やえ (←あれでいいんだ)
・戒能良子 (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
・佐々野いちご (←杞憂ならそれで……いいよな)
・宮永照 (←俺に……近寄らないでくれ……!)
・松実宥 (←確かに……それは異常だ)
【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパント、ミュージアムと処刑人に関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【大星淡が仮面ライダーゼロノスであると知りました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを1枚消費しました!】
【京太郎は白水哩が舞姫を借りるところを目撃しました】
【大星淡とデネブの口論(?)を聞きました!】
【小蒔に励まされました!】
【鷺森灼からお礼を受けました!】
【新子憧は須賀京太郎を警戒しました!】
【大星淡から弁当のおかずを貰い(?)ました】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【宮永照に出会いました!】
【大星淡がおかずを掻っ攫っていきました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【白水哩、鶴田姫子に警告されました】
【花田煌(名前知らず)がミュージアムと接触していた事を知りました!】
【花田煌が2年生として在籍しない事を知りました!】
【須賀京太郎の欲望値:17】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、138枚】
931: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 15:59:49.18 ID:f5vF6OaRo
復讐を何のためにするのか。
理由など古今東西色々と存在しているだろう。
失意のまま死んだ人の無念を晴らしたい。
犯人がのうのうと生きている事が許せない。
因果を応報させたい。
そう、実に様々である。
ところで――復讐について、ある有名な一文がある。
“To be, or not to be : that is the question”
シェイクスピアのハムレットに登場する一文。そのものを読んだ事はなくとも、どこかで耳にする/目にする文節だ。
これを邦語に訳すとすれば、こうなる。
“死ぬべきか、生きるべきか。それが問題だ”と。
この場合の“To be”とは――“I am”の“am”だ。要するに、「己は己である」という事。
“not to be”はその逆である。つまり、「己が己でなくなる」という意味。
復讐をするか否かの場面にたった時に、呟かれたこの言葉。
復讐をするのならこの己である――つまり、この己は生きる――復讐をするべきか(生きるべきか)。
復讐を遂げないのなら己は己でなくなる――つまり、この己は死ぬ――しないべきか(死ぬべきか)。
そんな意味が、ここには含まれる。
怒りを感じ。自らの手で何かを遂げようとする場合。
それを考えた己の心を裏切るのは、死ぬ事に等しいのである。
故に、復讐とは――それは人間として生きる意味で重要な事なのだ。
現代の価値観はそれを禁ずる。それを否定する。
だが厳然として人々の心には、仇討或いは復讐劇というものに対する悦びが、心地よさが残っている。
因果は応報させなければならない。
罪には正当なる罰を与えなければならない。
恥辱は贖わなければならない。
つまり復讐とは、己自身につけられた泥を漱ぐ事であり。
それは、過去に対して決着をつけ、新たな運命を歩もうとする意志なのだ。
――故に。忘れてはならない。
“復讐”とは人が人である為の行為だ。
正当には正当を、不当には不当を与える為の行為だ。
穢された己の過去に打ち克つ為の行為だ。
そうであるがゆえに。
復讐のその過程で、人から獣に身を窶してしまう者がいるのならば。
それはもはや、復讐をするための狂犬であり。
そうなったら――過去に打ち克つ事など出来ず、二度と救われる事はないのだ。
932: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:07:33.06 ID:f5vF6OaRo
【朝】
京太郎「……あー」
京太郎「よく、眠れなかったな」
ミュージアムを狙うW。
ミュージアムのライダー。
ミュージアムと存在しない生徒。
松実宥。
グリード。イマジン。ドーパント。
Wに敗北した事。
問題が多すぎて、精神は平穏とは程遠い。
一つが解決したと思ったその次には、新たな問題が噴出する。
――いや、それとも。
或いは、今までの自分はそれに気が付いていなくて。
前に進んだ事で、前に進めた事で……水面下のそれを目にする事が出来るようになった。
もしくは、色々なものが目に入るようになった、と言うのもあるかもしれない。
丁度――山を登ったら、色々な景色が見えるように。
京太郎(……まぁ)
京太郎(俺は、俺がやるべき事……)
京太郎(やりたい事をする、それだけなんだけどな)
京太郎(ああ――畜生)
京太郎(怖ぇーよなぁ……怖ぇーよ)
京太郎(だけども――怖いままにしとくってのが、何よりも一番怖いんだ)
京太郎「……あー」
京太郎「よく、眠れなかったな」
ミュージアムを狙うW。
ミュージアムのライダー。
ミュージアムと存在しない生徒。
松実宥。
グリード。イマジン。ドーパント。
Wに敗北した事。
問題が多すぎて、精神は平穏とは程遠い。
一つが解決したと思ったその次には、新たな問題が噴出する。
――いや、それとも。
或いは、今までの自分はそれに気が付いていなくて。
前に進んだ事で、前に進めた事で……水面下のそれを目にする事が出来るようになった。
もしくは、色々なものが目に入るようになった、と言うのもあるかもしれない。
丁度――山を登ったら、色々な景色が見えるように。
京太郎(……まぁ)
京太郎(俺は、俺がやるべき事……)
京太郎(やりたい事をする、それだけなんだけどな)
京太郎(ああ――畜生)
京太郎(怖ぇーよなぁ……怖ぇーよ)
京太郎(だけども――怖いままにしとくってのが、何よりも一番怖いんだ)
934: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:09:29.74 ID:f5vF6OaRo
【昼】
京太郎(さて……と、どうするべきか)
京太郎(カンドロイドからの報告はない)
京太郎(ミュージアムについても不明)
京太郎(なに、したらいいんだ……?)
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
京太郎(さて……と、どうするべきか)
京太郎(カンドロイドからの報告はない)
京太郎(ミュージアムについても不明)
京太郎(なに、したらいいんだ……?)
直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……
ゾロ目:遭遇イベント
937: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:18:37.55 ID:f5vF6OaRo
>>935の判定:89(イベント)
京太郎「……!」
姫子「あ、部長……あれ」
哩「……弱かライダーか」
こちらを侮蔑の目線で睨み付ける、あのWのライダー。
もう一人はサポート役だろうか。
やはり――面白くない。こういう目を向けられるというのは。
哩「……お前に用なぞなか。退け」
京太郎「……ッ」
道(そこ)を退け。
その言葉を一度は肯んじてしまって――圧力に押されて引いてしまった。
今もやはり、怖い。
あの目――そう、その目だ。
この世の絶望の中に晒して、その後に煮詰め挙げて冷やしたような絶対零度のマグマの眼光。
昏く重い、その瞳。
それが怖いが――。
ここで引いてどうするのだ。
そんな須賀京太郎は、果たして自分と言えるのか。
これまで助けた人々に――己自身に。
自分は自分だと、胸を張れるのか。
そんな思いが、足の震えを殺した。
京太郎「……話がある」
哩「お前にはある……そいでん、私には関係なかとよ」
姫子「だから、私たちですよ」
こちらを圧殺せんと圧し掛かる双眸を――それでも堪えて睨み返す。
僅かな沈黙の後、Wであったライダーは小さく頷いた。
哩「場所は?」
京太郎「ちょっと、屋上まで」
京太郎「……!」
姫子「あ、部長……あれ」
哩「……弱かライダーか」
こちらを侮蔑の目線で睨み付ける、あのWのライダー。
もう一人はサポート役だろうか。
やはり――面白くない。こういう目を向けられるというのは。
哩「……お前に用なぞなか。退け」
京太郎「……ッ」
道(そこ)を退け。
その言葉を一度は肯んじてしまって――圧力に押されて引いてしまった。
今もやはり、怖い。
あの目――そう、その目だ。
この世の絶望の中に晒して、その後に煮詰め挙げて冷やしたような絶対零度のマグマの眼光。
昏く重い、その瞳。
それが怖いが――。
ここで引いてどうするのだ。
そんな須賀京太郎は、果たして自分と言えるのか。
これまで助けた人々に――己自身に。
自分は自分だと、胸を張れるのか。
そんな思いが、足の震えを殺した。
京太郎「……話がある」
哩「お前にはある……そいでん、私には関係なかとよ」
姫子「だから、私たちですよ」
こちらを圧殺せんと圧し掛かる双眸を――それでも堪えて睨み返す。
僅かな沈黙の後、Wであったライダーは小さく頷いた。
哩「場所は?」
京太郎「ちょっと、屋上まで」
939: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:22:46.16 ID:f5vF6OaRo
1:「……こんな特徴の人物に、心当たりは?」
2:「やっぱりどうしても……気に食わないんだよ。気に食わない」
3:「あんたらの目的は知らないけどな……邪魔だってのは、お互い様だ」
4:「この間のじゃ、分からない。何が目的なんだ?」
↓3
2:「やっぱりどうしても……気に食わないんだよ。気に食わない」
3:「あんたらの目的は知らないけどな……邪魔だってのは、お互い様だ」
4:「この間のじゃ、分からない。何が目的なんだ?」
↓3
944: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:38:37.90 ID:f5vF6OaRo
>>942の選択:1
京太郎「単刀直入に言うぜ」
京太郎「……こんな特徴の人物に、心当たりは?」
あの日、鷺森灼から聞いた。
ミュージアムの人間と接触していたという、スマートブレイン学園生。
長らくライダーをやっているというのもあるし。
この片割れ――姫子と呼ばれている――は二年生だ。
故に、何かの情報はないだろうか。
そう思って、問いかけてみたが……。
哩「ミュー、ジアムゥゥゥ……ッ!」
そこに居たのは手のひらで顔を覆い。
それでもその隙間から除く瞳だけで――先ほどのように覚悟を決めた京太郎を射殺さんばかりの。
そんな、憎しみと激情に満ちた目だ。
それまで沈静化していたマグマが。血涙と共に噴き出さん。
それを抑えようとしている風にも見えた。
これが――この女の憎悪。これが――この女の憤怒。これが――感情。
顔を押さえる手が、ぎしぎしと戦慄きたてた。
砕けんばかりに噛み締められる奥歯の音。
何度も肩を上下させるほどのあまりの怒りに、髪が逆立っていく。
近づくものは皆灰にする。
そうとも思えるほどの――燃え盛る漆黒の炎。
姫子「でも部長、考え方によっては花田はまだ生きとっとです」
姫子「残りの二人も、もしかしたら同じように……」
哩「……ッ」
哩「……姫子。ミュージアムば、潰す」
哩「そいで、あいつらば助ける。皆でまた、部活ばやる」
哩「それで……よかと?」
姫子「部長、あの日から……ついてくってゆーとっとですよ」
これで分かったが。
Wの二人は、あの“いないはずの学園生”と知り合いである。
否、親しい関係である――らしい。
それが彼女たちが、ミュージアムと戦う理由なのだろうか。
そして二人で話を完結させて。
背を向けて、屋上から立ち去ろうとする二人。
京太郎「単刀直入に言うぜ」
京太郎「……こんな特徴の人物に、心当たりは?」
あの日、鷺森灼から聞いた。
ミュージアムの人間と接触していたという、スマートブレイン学園生。
長らくライダーをやっているというのもあるし。
この片割れ――姫子と呼ばれている――は二年生だ。
故に、何かの情報はないだろうか。
そう思って、問いかけてみたが……。
哩「ミュー、ジアムゥゥゥ……ッ!」
そこに居たのは手のひらで顔を覆い。
それでもその隙間から除く瞳だけで――先ほどのように覚悟を決めた京太郎を射殺さんばかりの。
そんな、憎しみと激情に満ちた目だ。
それまで沈静化していたマグマが。血涙と共に噴き出さん。
それを抑えようとしている風にも見えた。
これが――この女の憎悪。これが――この女の憤怒。これが――感情。
顔を押さえる手が、ぎしぎしと戦慄きたてた。
砕けんばかりに噛み締められる奥歯の音。
何度も肩を上下させるほどのあまりの怒りに、髪が逆立っていく。
近づくものは皆灰にする。
そうとも思えるほどの――燃え盛る漆黒の炎。
姫子「でも部長、考え方によっては花田はまだ生きとっとです」
姫子「残りの二人も、もしかしたら同じように……」
哩「……ッ」
哩「……姫子。ミュージアムば、潰す」
哩「そいで、あいつらば助ける。皆でまた、部活ばやる」
哩「それで……よかと?」
姫子「部長、あの日から……ついてくってゆーとっとですよ」
これで分かったが。
Wの二人は、あの“いないはずの学園生”と知り合いである。
否、親しい関係である――らしい。
それが彼女たちが、ミュージアムと戦う理由なのだろうか。
そして二人で話を完結させて。
背を向けて、屋上から立ち去ろうとする二人。
946: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:41:22.85 ID:f5vF6OaRo
1:「おい、せめてそっちの事情くらいは教えてくれよ」
2:「待てよ。やっぱりどうしても……気に食わないんだよ。気に食わない」
3:「なんとなく目的ってのは分かったけどよ、せめて会話とかできないのか?」
4:「……」 ※無言で見送る
↓3
2:「待てよ。やっぱりどうしても……気に食わないんだよ。気に食わない」
3:「なんとなく目的ってのは分かったけどよ、せめて会話とかできないのか?」
4:「……」 ※無言で見送る
↓3
950: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:48:40.11 ID:f5vF6OaRo
>>949の選択:3
京太郎「なんとなく目的ってのは分かったけどよ、せめて会話とかできないのか?」
ぴたりと、二人の足が止まる。
振り向いたその目にあるのはこれは――殺意。
それ以上、言葉をつづける事も出来ず。
唐突に胸倉をつかまれて、フェンスに背中から押し付けられる。
哩「……聞いてなかとよ」
哩「お前――どこでそれば知っとーと」
哩「答えろ。答えなきゃ、首ば折る」
姫子「ちょっ、部長!」
姫子「ここでやったら騒ぎになりますって」
姫子「もっと目立たない場所でやらんと……」
哩「事故ぞ。フェンスば乗り超えて、屋上から飛び降りた」
哩「そいで済む」
姫子「だいぶ苦しか、その言い訳は……」
首のあたりを締め上げながら。
こちらの瞳を覗き込んで――睨み付ける、女。
もう一人も。
場所を選べと言っただけで、本質的には尋問或いは拷問や殺人について忌諱はしていない――らしい。
京太郎「なんとなく目的ってのは分かったけどよ、せめて会話とかできないのか?」
ぴたりと、二人の足が止まる。
振り向いたその目にあるのはこれは――殺意。
それ以上、言葉をつづける事も出来ず。
唐突に胸倉をつかまれて、フェンスに背中から押し付けられる。
哩「……聞いてなかとよ」
哩「お前――どこでそれば知っとーと」
哩「答えろ。答えなきゃ、首ば折る」
姫子「ちょっ、部長!」
姫子「ここでやったら騒ぎになりますって」
姫子「もっと目立たない場所でやらんと……」
哩「事故ぞ。フェンスば乗り超えて、屋上から飛び降りた」
哩「そいで済む」
姫子「だいぶ苦しか、その言い訳は……」
首のあたりを締め上げながら。
こちらの瞳を覗き込んで――睨み付ける、女。
もう一人も。
場所を選べと言っただけで、本質的には尋問或いは拷問や殺人について忌諱はしていない――らしい。
953: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 16:51:31.16 ID:f5vF6OaRo
哩&姫子圧力値:40+70+GMコンマ
京太郎耐久値:33+72+コンマ
※勝ち負け関わらず、その差分にて、好感度が変化
>↓3 京太郎の判定をお願いします
京太郎耐久値:33+72+コンマ
※勝ち負け関わらず、その差分にて、好感度が変化
>↓3 京太郎の判定をお願いします
958: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:10:27.65 ID:+ka+IpTDo
>>956の判定:52(京太郎の勝利)
京太郎「……ねぇな」
哩「なんと?」
京太郎「気に食わねぇ……っつったんだよ」
相手には実力がある。そして目的がある。意志がある。
それは京太郎にもわかった。
だけれども――だ。
実力があるライダーは大勢いる。
目的があるライダーも大勢いる。
意志があるライダーだって大勢いる。
それは、京太郎も含めてだ。
その復讐の内容に、京太郎は立ち入れない。
他人がどう思っているか、どう生きているかなんて――そんな事に介入できるほど京太郎は強くも、偉くもない。
誰かの人生に足を踏み入れると言うのは。
その人の荷物を共に持ってやる――少なくともその責任がある――という事だ。
自分の分だけで精いっぱいの京太郎には、そんな真似はできない。
だから――そう、言うしかない。
いつかドーパントと戦ったその時のように。
ただ、京太郎はこう感じた。こんな気持ちを覚えた、と。
相手が自分の都合を押し付けるのならば。
京太郎だって、自分の感情を露わにする。それだけだ。
京太郎「さっきから黙って聞いてりゃあ」
京太郎「弱いだの退けだの、折るだの殺すだの好き勝手言いやがって……」
京太郎「確かに俺が弱いのは事実だけどな――それでも」
京太郎「弱い奴がいつまでも、やられない……黙ってるなんて思ってるんじゃねえよ。てめえ」
京太郎「意味のわからねー事を一方的に話はするし」
京太郎「てめーらから仕掛けといて、邪魔だとかなんだとか」
京太郎「ここまで言われてブチ切れねーヤツがいると思うか? 居るわけねえだろ」
哩「……っ」
この時の京太郎から発せられた気は。
王を統べる王の中の王そのものであったし。
また、己自身の臆病さを塗り消すほどの苛烈な激情であったし。
それは、怪人と戦う時の――人を護る時に立ち上がる彼のそれと、同じであった。
押さえこんだはずの上体が持ち上がる。
須賀京太郎の双眸が、哩の鼻先まで近づいてくる。
京太郎「なによりも――だ」
京太郎「何が目的にしても、たった今お前らだけじゃ手に入らない情報が来ただろ」
京太郎「別に仲良くしようとか、そんな事言うつもりはねーけどさぁ」
京太郎「あんたらがそんな態度だと、てめーら自身の目的も果たせねえだろうが……!」
京太郎「自分らの態度が一番足を引っ張ってるとか、邪魔だとかは思えないのかよ」
京太郎「やりたい事、自分自身で台無しにしてんじゃねーよ。おい」
京太郎「……ねぇな」
哩「なんと?」
京太郎「気に食わねぇ……っつったんだよ」
相手には実力がある。そして目的がある。意志がある。
それは京太郎にもわかった。
だけれども――だ。
実力があるライダーは大勢いる。
目的があるライダーも大勢いる。
意志があるライダーだって大勢いる。
それは、京太郎も含めてだ。
その復讐の内容に、京太郎は立ち入れない。
他人がどう思っているか、どう生きているかなんて――そんな事に介入できるほど京太郎は強くも、偉くもない。
誰かの人生に足を踏み入れると言うのは。
その人の荷物を共に持ってやる――少なくともその責任がある――という事だ。
自分の分だけで精いっぱいの京太郎には、そんな真似はできない。
だから――そう、言うしかない。
いつかドーパントと戦ったその時のように。
ただ、京太郎はこう感じた。こんな気持ちを覚えた、と。
相手が自分の都合を押し付けるのならば。
京太郎だって、自分の感情を露わにする。それだけだ。
京太郎「さっきから黙って聞いてりゃあ」
京太郎「弱いだの退けだの、折るだの殺すだの好き勝手言いやがって……」
京太郎「確かに俺が弱いのは事実だけどな――それでも」
京太郎「弱い奴がいつまでも、やられない……黙ってるなんて思ってるんじゃねえよ。てめえ」
京太郎「意味のわからねー事を一方的に話はするし」
京太郎「てめーらから仕掛けといて、邪魔だとかなんだとか」
京太郎「ここまで言われてブチ切れねーヤツがいると思うか? 居るわけねえだろ」
哩「……っ」
この時の京太郎から発せられた気は。
王を統べる王の中の王そのものであったし。
また、己自身の臆病さを塗り消すほどの苛烈な激情であったし。
それは、怪人と戦う時の――人を護る時に立ち上がる彼のそれと、同じであった。
押さえこんだはずの上体が持ち上がる。
須賀京太郎の双眸が、哩の鼻先まで近づいてくる。
京太郎「なによりも――だ」
京太郎「何が目的にしても、たった今お前らだけじゃ手に入らない情報が来ただろ」
京太郎「別に仲良くしようとか、そんな事言うつもりはねーけどさぁ」
京太郎「あんたらがそんな態度だと、てめーら自身の目的も果たせねえだろうが……!」
京太郎「自分らの態度が一番足を引っ張ってるとか、邪魔だとかは思えないのかよ」
京太郎「やりたい事、自分自身で台無しにしてんじゃねーよ。おい」
960: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:20:33.54 ID:+ka+IpTDo
京太郎「……離せよ」
哩「……」
姫子「……」
京太郎「首から、手ェ退けろっつってんだよ」
京太郎の道を阻むという事は。
京太郎を殺す事――京太郎の心を、あの日の記憶を殺す事に他ならない。
背負ってしまった後悔を。悲嘆を。慟哭を。
あの日のあれを戻せるなんて思ってないけど。それでも繰り返さない/繰り返させないために。
京太郎は、そのために戦っている。
それを邪魔するという事は。
あの日の宮永咲を。片岡優希を。京太郎の両親を殺しているのと――まるで同じ意味だ。
故に――京太郎の怒りは、頂点に達した。
やりたい事を台無しにするんじゃない。
そんなものはただの方便にしか過ぎないだろう――確かにそうも思ったが。
ただ、相手も京太郎と同じ事を考えて行動しているのなら、そんな態度をとって自らを阻むのは勿体ないとも思うし。
何よりもこうして、一々脅しをかけにくる相手と――飲み込みそうになった自分が許せない。
――護る。
あの日の彼女たちを。あの日の自分を。
いつかの彼女たちを。いつかの自分を。
それが、京太郎の戦う理由だ。
だから、邪魔されるのは――許せない。
京太郎「……とにかく、少しはあんたらも冷静になれよ」
京太郎「少なくとも――放せない事は抜きにしても――ある程度情報の交換とか。それぐらいはやろうぜ」
京太郎「確かにそっちの問題だけど」
京太郎「ミュージアムの連中がやってる事は、こっちの問題でもあるんだ」
京太郎「あんたらがどう思ったり何やっても勝手だけど、それならこっちもこっちで勝手だ」
京太郎「悪いけどな――“戦う”“護る”。その点については俺も必死だ」
京太郎「俺の仲間にまで何かが振りかかるかもしれない……そんな状況なんだよ」
京太郎「まだそんな風に来るんなら――俺だって、次は容赦しない」
966: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:32:07.98 ID:+ka+IpTDo
京太郎「……そんだけだよ。じゃあな」
そう呟いて、二人を避けて立ち去る須賀京太郎。
その背中を見ながら――白水哩は、自分の手を見た。
浮き上がった汗。手のひらが酷く濡れている。
こちらに汗を掻かせるほど――それほどに。
あの時の、須賀京太郎の怒りも凄まじかった。
初めて邂逅したそのときには、ただの臆病者だと思った。
自分たちの手で復讐を成し遂げる――そのつもりではあるが。
それでも現実問題として考えたときに、それは厳しいと言うのは自覚している。
だとしても……だ。
だからやらないなんて選択肢はなかった。
復讐を遂げて――そこで初めて。
あの日、歪められてしまった自分たちの人生を取り戻す事ができる。
それを行わないのは、死んだも同然――いや、死んでいるに違いないのだ。
だから今の彼女たちにある意味など、復讐。
ミュージアムを潰す。囚われた部員たちを救い出す。
それだけが目的であり、それが屍が歩いている理由に過ぎない。
仲間や幸福など――。
そんなものは、あの日に置いてきた。
まずは、そのつけられてしまったマイナスをゼロに戻さない限りは。
白水哩も鶴田姫子も。
人として生きる事などが許されないのだ。
そして、今のところ。
彼女たちに、仲間は必要なかった。
ある事情から無意味に協力者を増やすわけにもいかず。
そして彼女たちは今まで、仲間を必要とせずとも戦ってこれたのだ。
あの――ミュージアムのライダーを除いて。
姫子「いやぁ……あれ、凄かったですね」
姫子「あの時は本気じゃなかとですかね?」
哩「……」
哩「……あいつ、名前は?」
姫子「……さあ?」
【白水哩からの精神的圧力を跳ねのけました!】
969: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:36:46.79 ID:+ka+IpTDo
【放課後】
京太郎(これで……ちょっとは分かってくれるといいけどな)
京太郎(なるべくなら、そういうのの邪魔はしたくないし)
京太郎(ライダー同士戦うってのもどうかと思うし……なぁ)
京太郎(……そう言えば、連絡先聞きそびれた)
京太郎(ま、次会ったときに相手がその気なら、できるか)
授業はあまり耳に入ってこなかった。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>>>>2については現在、交友関係の①カザリ ②神代小蒔 ④江口セーラ ⑤大星淡 ⑥新子憧 ⑧ライダー関係者から指定可能です
京太郎(これで……ちょっとは分かってくれるといいけどな)
京太郎(なるべくなら、そういうのの邪魔はしたくないし)
京太郎(ライダー同士戦うってのもどうかと思うし……なぁ)
京太郎(……そう言えば、連絡先聞きそびれた)
京太郎(ま、次会ったときに相手がその気なら、できるか)
授業はあまり耳に入ってこなかった。
1:普通に帰宅する
(そのレスでコンマ判定へ)
1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
※出会う人間も一緒にお書きください
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)
↓4
>>1ならば 「1:カザリ」など。複数選択可能
>>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります
>>>>2については現在、交友関係の①カザリ ②神代小蒔 ④江口セーラ ⑤大星淡 ⑥新子憧 ⑧ライダー関係者から指定可能です
980: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:45:39.18 ID:+ka+IpTDo
>>973の選択:松実宥
さて……となれば、だ。
もう一つの問題、それに取り掛かるべきだろう。
尋常でなく、厚着をしているという松実宥。
おそらく――見ればすぐわかるはずだ。
マスク。マフラー。眼鏡。コート。
なんだあれは。なんなのだあれは。
実は免疫寛容臓とかあって、爬虫類とミックスされてるのだろうか。変温動物なのだろうか。
あれか。恒温動物じゃないから、温めてないと死ぬのか。
なんだあれ、マジで妖怪じゃねーか。
宥「……ぅぅ」
さて……どうしようか。
カンドロイドには見張らせているから、京太郎がこうして見てると、割と不審者だ。
生体コネクタ、あの厚着じゃあ判らないし。
脱がせる――とかは拙い。それで何もなかったら、ただトラウマを作るにしか過ぎない。
どうしたものかな……。
さて……となれば、だ。
もう一つの問題、それに取り掛かるべきだろう。
尋常でなく、厚着をしているという松実宥。
おそらく――見ればすぐわかるはずだ。
マスク。マフラー。眼鏡。コート。
なんだあれは。なんなのだあれは。
実は免疫寛容臓とかあって、爬虫類とミックスされてるのだろうか。変温動物なのだろうか。
あれか。恒温動物じゃないから、温めてないと死ぬのか。
なんだあれ、マジで妖怪じゃねーか。
宥「……ぅぅ」
さて……どうしようか。
カンドロイドには見張らせているから、京太郎がこうして見てると、割と不審者だ。
生体コネクタ、あの厚着じゃあ判らないし。
脱がせる――とかは拙い。それで何もなかったら、ただトラウマを作るにしか過ぎない。
どうしたものかな……。
983: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/16(土) 17:54:18.46 ID:+ka+IpTDo
直後判定
1-20:「……」 |OMO)
21~40:「……」 |OMO) 不審者として捕まえに来られる
41~70:とりあえず、普通に話しかけよう
71~99:イマジン出現!
ゾロ目:そこには、運命の出会いを演出する京太郎とカザリが!
次回 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 4クール目【仮面ライダー】
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