1: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:34:40 ID:rAh
マツコの知らない世界でバームクーヘン回と聞いて

一応マツコ×スクメロSSですが、スクメロを知らない方でも楽しめる仕様なので、バームクーヘン好きなアイドルが出てるぐらいの雰囲気でお読みください

※作中に登場するバームクーヘンの会社・商品は実在の物です

引用元: マツコの知らないバームクーヘンアイドルの世界[マツコ×スクメロ] 



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2: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:35:24 ID:rAh
ティン


マツコ「えー…"バームクーヘンを鍋に入れて食べるアイドル"」


マツコ「この番組に出る奴って食べ物を普通に食べられない呪いにでもかかってるのかしら」


マツコ「篠宮明佳里さんです、どうぞ!」


パチパチパチ


明佳里「はじめましてマツコさ~ん!」


明佳里「キミの心に明かりを灯すよ!篠宮明佳里ですっ!」


マツコ「あはぁ~、どうも~」


マツコ「パヤパヤが凄いわ」


マツコ「で、篠宮さん…明佳里ちゃんでいっか」


マツコ「明佳里ちゃんはバームクーヘンを鍋に入れて食べたって本当なの?」


明佳里「本当に食べました!」


マツコ「美味しいのそれ?」


明佳里「ん~、不味い!」


マツコ「なら普通に食べろよ!」

3: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:36:01 ID:rAh
明佳里「っていっても闇鍋に入れて食べたってだけなんですけどね~」


マツコ「"あ~、ならいいか"とはならないからな?」


明佳里「ちなみに苺大福も鍋に入れると不味くなるよ!」


マツコ「そりゃそうだろうよ!」


明佳里「そんな事よりマツコさん!」


マツコ「そんな事って」


明佳里「マツコさんはバームクーヘンお好きですか?」


マツコ「まぁ甘いものは大概好きよ」


マツコ「でもバームクーヘンが特別好きかって言われると微妙っていうか、そもそも食べる機会が少ないのよねぇ」


マツコ「っていうかあれはケーキの部類で良いの?」


明佳里「じゃあ今日はそこも踏まえて1からバームクーヘンの事を知ってもらいましょう!」


マツコ「5ぐらいからでいいわよ」

4: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:36:37 ID:rAh
明佳里「では先ずは私のプロフィールから紹介して行きましょう」トン


明佳里「篠宮明佳里、現在五稜館学園の高等部二年」


明佳里「学業の傍ら、アプリコット・レグルスというアイドルグループとしても活動してます!」


マツコ「へぇ、学校でアイドル活動やってるのね」


明佳里「これ、この前の単独ライブの時の写真です」スッ


マツコ「あら、みんな可愛いし美人さんじゃない」


マツコ「この背が高くてキリッとした顔立ちのショートヘアの子がリーダーかしら」


明佳里「私がリーダーだよっ!」


マツコ「お前このメンツのリーダーなの!?」

5: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:37:26 ID:rAh
明佳里「アイドルになる前からバームクーヘン好きだったけど…◯◯◯」


マツコ「その隠してる部分に何か更に好きになったきっかけが書いてあるのね」


マツコ「何かしら?他のアイドルからの嫌がらせで受けた心の傷をバームクーヘンが癒してくれたとか?」


明佳里「身近に嫌がらせしてくるアイドルなんていないよ!?」


明佳里「…えー、アイドルとして活動開始後、ファンから大量のバームクーヘンを送りつけられるように」ペラッ


マツコ「プレゼントとか言いなさいよ」


明佳里「そのおかげでバームクーヘンにより詳しくなりましたー、という訳です!」


マツコ「なるほどねぇ」


明佳里「ちなみに最近では"バームクーヘン 篠宮"でググると検索トップに私のTwitterが出るようになりました」
※ガチ


マツコ「お前すげぇな!」

6: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:38:07 ID:rAh
明佳里「それではバームクーヘンの話をしたいと思います…が!」


明佳里「マツコさんはバームクーヘンについてどれぐらい知ってますか?」


マツコ「そうね…」


マツコ「…」


マツコ「やだ、私バームクーヘンについて何も知らないわ」


マツコ「これまでなんか美味しい物ってぐらいしか考えてこなかったわよ」


明佳里「ではバームクーヘンの成り立ちから話を始めましょう!」


マツコ「さっきはごめんなぁ!5からでいいわよとか言ってぇ!」

7: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:39:49 ID:rAh
明佳里「バームクーヘンの原型が誕生したされているのは紀元前のギリシャで、その時はパンを木の枝に巻いて焼いていたそうです」
※諸説あります


マツコ「原始人が肉焼く時みたいなやつか」


明佳里「その後、ドイツで現在のようにケーキ生地を塗って少しずつ層を重ねて焼くような形になりました」
※諸説あります


マツコ「あれ一層一層、生地を塗って作られてるのねぇ」


明佳里「そうなんです!凄い手間のかかる食べ物なんですよマツコさん!」


明佳里「そのせいか本場であるドイツでもあまり食べられてないんです!」


マツコ「そうなのぉ!?」


明佳里「また、日本でも結婚式の引き出物など贈答品のイメージが強くてケーキや和菓子ほど食べられていないのが現実です」


マツコ「まぁケーキ屋とか和菓子屋とかはあってもバームクーヘン屋って見ないわよね」


明佳里「そこで今回は王道、変わり種、お土産の三種類のバームクーヘンをご紹介しようかと!」

8: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:40:21 ID:rAh
明佳里「まずはこちらのバームクーヘンから!」


明佳里「日本のキング・オブ・バームクーヘン!」


明佳里「治一郎さんの"治一郎のバームクーヘン"!です!どうぞ!」


マツコ「ほぉ~…」


マツコ「ま、見た目は普通のバームクーヘンよね」


明佳里「とりあえず食べてもらえれば違いが分かるので!どうぞ!」


マツコ「そう?じゃあ、いただきます」パクッ


マツコ「…」モグモグ


マツコ「うっま」


明佳里「でしょ!美味しいでしょ!」


マツコ「いや本当に美味しいわ」

9: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:40:58 ID:rAh
マツコ「バームクーヘンってさ、口の中の水分全部持ってかれるモサモサしたのが多いじゃない?」


マツコ「でもこれ凄いしっとりなのよ」


マツコ「えぇ~何この生感、不思議~」


明佳里「実はこのバームクーヘン…半熟なんです!」


マツコ「半熟!?」


明佳里「この治一郎のバームクーヘンは職人が1つ1つ半熟になるように手作りしているんです!」


明佳里「そのおかげで絶妙のしっとり感を出す事が出来るんです!」


マツコ「いやぁ、これは新感覚だわ」


マツコ「でも味は王道のバームクーヘンの凄い美味しいやつって感じで良いわね」


マツコ「これ裏に残ってるの全部買って帰ります」

10: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:42:39 ID:rAh
明佳里「続いては変わり種!」


明佳里「小向製菓さんの"アップルクーヘン"です!どうぞ!」


マツコ「おお~、えっ、丸?なんか丸いの来たけどこれバームクーヘンなの?」


明佳里「ささ、ナイフで割ってみてください!」


マツコ「大丈夫?爆発しない?」サクッ


マツコ「…おっ!何これ!?…リンゴ!?」


明佳里「そうなんです!これはシロップ漬けしたリンゴをなんと丸ごと1個!バームクーヘンで包んでるんです!」


マツコ「バカですねぇ~」


マツコ「でもこういうバカ、嫌いじゃない」


マツコ「じゃあ、いただきます」パクッ


マツコ「…あぁ~甘いわ!」


マツコ「しかも食べごたえが凄い!」


明佳里「リンゴ1個入ってますからね~」


マツコ「しかし穴に何かを入れるっていう発想は無かったわね」


マツコ「あ、やらしい意味じゃないわよ」


マツコ「でも、ここまでくるとバームクーヘンの可能性って無限大だわ」

11: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:43:36 ID:rAh
明佳里「そして最後はお土産バームクーヘンです!」


明佳里「"東京ディズニーリゾート"で発売されている各種バームクーヘンです!どうぞ!」


マツコ「へぇ!ディズニーでバームクーヘンを!」


マツコ「あら、形も扇形とホールタイプのと…あと小さな輪切りの物もあるのね」


明佳里「こういう輪切りの小さなバームクーヘンを売ってる所ってほぼ無いんで嬉しいですよねぇ」


マツコ「確かに見ないわね」


明佳里「あとは外側をチョコレートでコーティングしていたり、生地自体の味にもバリエーションがあったりするのもディズニーリゾートのバームクーヘンならではです!」


マツコ「あっ、美味しいわこれ」モグモグ


明佳里「もう食べてる!?」


マツコ「これだけ味のバリエーションがあるとお土産で買っても飽きずにその日で食べきっちゃうわね」

12: ◆ajqgdR8aUE 19/08/26(月)18:44:17 ID:rAh
明佳里「というわけで本日は色々なバームクーヘンを知っていただきましたが、いかがでしたかマツコさん!」


マツコ「そうね、これまでは少し距離のある食べ物だったし、わざわざ食べるほどの物でもないって思ってたけど考えが変わりました」


マツコ「なんせあのディズニーさんが推してるんだから」


マツコ「それに治一郎さんのような王道からりんごのやつみたいな邪道まで受け入れてるのよバームクーヘンは」


明佳里「じゃあこれからはバームクーヘンを食べてくれますか?」


マツコ「もちろん食べますとも」


マツコ「ただね、最後の最後でこういう事言うのもどうかと思うけど…」


マツコ「私は内側から一枚一枚剥がして食べるのが好きです」


明佳里「あ~分かる!分かります!」


マツコ「あれ旨いんだわ」


END