前回 仗助「幼じょりーんたちの平和な日常」 第五部『幼年と俺』 前編

541: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/04(金) 20:36:39.64 ID:ry+RraQd0
 ミーンミンミンミンミンミンミン・・・・・・ ジーワジーワジーワ・・・・・・

   シャワシャワシャワシャワシャワ・・・・・・ バルバルバルバルバルバル・・・・・・

  ミィーーーーーミミミミミミ・・・・・・ チュミミィ~・・・・・・


じょりん「セミのだいがっしょう」

康一「命を燃やしてるね~」

億泰「ゲッ!今、上飛んでったセミ小便かけやがった!」ペッペッ

えるめぇす「なんだかモンスターがでてきそうでこわい・・・そのへんにセーブポイントないかな」

仗助「ガキの頃はよくこういうトコで遊んだなァ・・・クワガタ取ったりセミ取ったり」

じょりん「みてみてー!ジャーン!」キノエダー

康一「?ただの木の枝じゃない」

じょりん「おらぁ!」ビシィ

康一「痛っ!?ちょ、なにさ。木の枝でひっ叩かないでよ」

じょりん「これはきのえだじゃあありません。ゆうしゃのソードなのだ」バーン

康一「・・・だからって叩かないでよ」

仗助「徐倫、木を剣にするのは俺も子供のころやってたが人を叩くのはダメだぞ。ケガするからな」

じょりん「フ・・・しかたないな。アタシはやさしさにつつまれてるからな」

仗助「え?」

えるめぇす「みてみろじょりん!アタシのはもっとふといきのえだだ!」バーン

じょりん「!?・・・ぐぬ・・・わ、わかってないなえるめぇす。こういうのはふとさじゃなく『ながさ』!このゆうしゃのソードのしゃていきょりはアンタのしゃていきょりのそとからこうげきできるぞ!」

えるめぇす「でもふといほうがつよくてがんじょうだし」

億泰「待て待てお前ら・・・わかってねェーなァー。こういう木の剣は、細かい枝毛を全部ちぎるんだ。こうやって・・・」ブチッ ブチッ

億泰「すると、ジャーン!まっすぐでキレイなハイパーブレードの出来上がりだァー!」バーン

じょりん「おおお!するどくてキレあじよさそう!」

えるめぇす「これがしょくにんのわざ!アタシのもエダゲをとらなきゃ!」

億泰「ハッハハハ、子供の冒険遊びに関しては俺の右に出るものはいねーぜ」

引用元: ・仗助「幼じょりーんたちの平和な日常」 第五部『幼年と俺』 



544: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/05(土) 21:26:41.36 ID:ng6NrECj0

じょりん「このまーま♪どこかとぉーく♪つれてぇーって♪くれないぃーかっ♪」ルンルン

えるめぇす「きみはぁー♪きみこそぉーはっ♪」ルンルン

億泰「日曜ォォォ日ィよぉりのォォォ使者ァアアアッ!とくらぁッ!」ルゥンッ!

じょりん「うわっ、ダボヤスうたヘタだな」

えるめぇす「こえがガラガラだぁ。カオとおんなじで」

億泰「うっせーダボがッ!」


康一「億泰くん、徐倫ちゃんとエルメェスちゃんと歌うたいながら、剣振り回して行進してるね」

仗助「頭の程度が同じだからなアイツは。言っとくが俺はあんなデケーガキの面倒はみないからなッ」

エフエフ「なぜじょりんとえるめぇすとオクヤスは、きのえだをふりまわして、まわりのきのはっぱをたたきおとしてるんですか?」

仗助「意味はねーッ。子供ってーのはそういうもんだ。何かしらその辺のモノをぶっ壊したくなるもんなんだよ。積み木積んだって結局叩き壊すだろ?」

エフエフ「みんなこどもなんですね」


じょりん「ジョースケ!ジョォースケエーッ!」ブンブン

康一「呼んでるよ仗助くん」

仗助「どーしたァーッ。また内閣が解散でもしたかーッ?」

じょりん「みてくれッ!スゲーぞっ!」ビッ

仗助「ンー?・・・一体何・・・・・・おお・・・なんだこりゃあ・・・」ドラ


 バーーーン・・・・・・

康一「『湖』だっ!こんな雑木林の中に突然『湖』が現れたッ!」ワァーッ

エフエフ「フォアアアアアアアアアアアッシャアアアアアアアアアアア!」ザブーーーンッ!

康一「まっしぐら!」

548: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/09(水) 21:40:31.10 ID:hAII/uPB0
じょりん「えふえふのヤツ、みずうみにぬけがけダイブしたなぁーッ!アタシたちもいくぞオアアー!」バッ

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

仗助「待て!・・・なんだ?・・・なにか・・・変だぞッ。何か湖の様子が変だ!」

億泰「まさか『スタンド使い』かッ!」ザッ

 ザバァァァーーーッ

シュガーマウンテン「あなたが落としたのはこちらの天然っぽい電波幼女のえふえふ?それとも、敬語で大人しい幼女のエフエフ?」ミギカヒダリカイエスカノーカオトコカオンナカ

億泰「かわゆい少女が出てきたァーーーッ!バンザアァァァァイッ!」パァー

康一「落ちついて億泰くん!」

仗助「こりゃスタンド使いで間違いねーッ・・・つぅーかコレッてどう考えても『金の斧銀の斧』のヤツだよなァ~ッ」

じょりん「しょうじきにいえばりょうほうもらえるというアレか」

えるめぇす「ならこたえはきまってる!みずうみにおちたのはえふえふだッ!」バン

康一「どっちもFFちゃんなんだけど・・・」

シュガーマウンテン「グッド!」ニコッ

康一「どういうルールなのこれ」

シュガーマウンテン「正直な人には従来のFFと敬語FFの両方をあげます」パァー

えるめぇす「りょ、りょうほうですかァ~ッ?」

じょりん「もしかしてえふえふえふえふですかァ~ッ!?」

シュガーマウンテン「YESッ!YESッ!YESッ!」

じょりん「ふえ~」

康一「どういうやりとりなのこれ」

549: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/09(水) 21:49:43.74 ID:hAII/uPB0
仗助「しかしこれは・・・一体どういう状況なんだ」

えふえふ「?」キョトン

エフエフ「?」キョトン

じょりん「えふえふがふたりになった!」

えるめぇす「どっちがほんものなんだ!」

エフエフ「えーっとどちらさまですか?」

えふえふ「そちらさまこそどちらさまですか?」

エフエフ「わたしはフーファイターズです。あなたはフーファイターズですか?」

えふえふ「とんでもねぇあたしゃプランクトンだよ」

エフエフ「フォゥェ!?」

仗助「こりゃ日が暮れるぞ」

550: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/09(水) 23:10:31.38 ID:hAII/uPB0
康一「ちょっと待って・・・あのさ、整理させてくれない?FFちゃんはなにがどうなったの?これ」

仗助「あんまり暑いからってFFが溶けて・・・」

康一「その時点でもう・・・」

仗助「再生したら記憶も消えて敬語FFになってたんだよなァーッ。DISCが原因なんじゃあないかと思うんだが・・・上島さんとこのプッチさん、留守にしてるみてーでよ」

億泰「なーんだ、だったらここに呼びゃあいいじゃあねーか」

仗助「呼ぶったってどうやって」

億泰「ちょっと待ってろ」タッタッタ

えるめぇす「どっかいっちゃったぞオクヤス」

じょりん「ゲリでもしてんじゃあねーの」

億泰「もってきたぜー」タッタッタ

康一「それは?・・・」

億泰「駄菓子屋で買ってきたプリンだぜッ。これを・・・ウダラァーッ!」ボチャーン

えるめぇす「みずうみにオーバースロー!」

じょりん「たべものであそんじゃダメだってママがいってたぞ!」

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

シュガーマウンテン「あなたが落としたのはこのプッチンプリン?それともプッチ神父?」パァー

仗助「グレート」

559: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/14(月) 23:07:48.73 ID:RdU1c0cs0
億泰「俺が落としたのはプッチンプリンだぜェーッ!ギャルのパンティおくれーッ!」

シュガーマウンテン「正直なあなたには両方のプッチをあげましょう。使いきるのですぞ」ゴゴゴゴゴ・・・

康一「使いきるって・・・」

プッチ「Zzz」スヤァ!

えるめぇす「ねてるぞ。おきてたらそれはそれでコワイけど」

じょりん「おらぁ!」ボゴォ

プッチ「グムッ!?ッハ!・・・・・・ン・・・ここは?・・・私はたしか・・・ビーチでウェザーにオイルを塗ってもらっていたハズが・・・なぜ服を着ているんだ?私の自慢のホワイトスネイクと同じブーメランパンツはどこだ!?」

仗助「あー、上澤さんトコの神父さん、ちょいと聞きたいんスけどォー・・・」ペコペコ

プッチ「君は東方さん家の・・・まさか君が私をここへ?」

じょりん「アンタのスタンドのうりょくのでぃすくについて、ききたいことがあるっ」バーン

康一「あなたのDISCによって生まれたFFちゃんのことなんですが・・・記憶が消えて、今はなぜか二人に増殖してるんです」

エフエフ「フーファイターズ!わたしをよぶならそうよべ!」

えふえふ「りゃくしてフーターズでもいいよ!セクシーッ!」キュゥ~ッ

仗助「DISCはあなたのスタンド能力なんでしょ。この状況をなんとかしてくださいッスってことッスよ」

プッチ「フム・・・だが待ってほしい。一つ疑問がある」

康一「疑問?なんですか?」

プッチ「いや、そもそもこのFFって私関係してたか。1スレ目だろFF出てきたの。私もっと後じゃないか」

億泰「そういえば・・・」

仗助「康一!今スグ携帯で1スレ目をチェックしろ!FFがどうやって登場したか確認するんだ!」

康一「みんな覚えてないの?・・・」

561: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/14(月) 23:26:01.68 ID:RdU1c0cs0
億泰「フム・・・承太郎さんが神父さまをオラってぶんどったDISCをおっことして、偶然プランクトンがFFに・・・なんじゃこりゃムチャクチャだな」

仗助「グウの音もでねーぜ」

じょりん「うちのパパがおさわがせを・・・」フカブカァ~ッ

プッチ「思いだしたらプッチイライラしてきた」イライラ

康一「事の発端は承太郎さんだったんだね。でもどちらにせよ、DISCは神父さんのものだったんでしょ。FFちゃんの記憶リセットと分裂はどういうことなんです?」

プッチ「おそらく、だが・・・私は『記憶のDISC』と『スタンド能力のDISC』とを抜き取ることができる。つまり、DISCには二種類あるのだ」

えるめぇす「?」

じょりん「にほんごでおけ」

プッチ「FFは暑さのあまり溶けてしまい、復元したら記憶が消えていたというのなら、溶けた際に『記憶のDISC』が分離し、抜け落ちたのかもしれない」

仗助「なんだそりゃ・・・」

康一「それならDISCがその場に残るはずでしょ。どうして誰も気づかなかったんだろう」


プロシュート「それは俺から説明しよう」ザッ

仗助「!あなたはイタリアンマフィアの・・・」

プロシュート「ギャングだ。俺たちはな。・・・そこの少女、FFの件は俺達が原因だ」

えるめぇす「?どいうこと?」

億泰「あっ!わかったぞ!子供さらって売っぱらう気だったんだな!」

プロシュート「ふざけるなッ!」キッ

億泰「ヒッ」ビクッ

プロシュート「俺はギャングだ。そんな非人道的なことをするわけがないだろう。冗談じゃない。てめーギャングをなんだと思ってやがる。吐き気がするぜッ。目玉えぐりとってやろうか」

億泰「す、すんません・・・」

562: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/14(月) 23:37:05.71 ID:RdU1c0cs0
プロシュート「パッショーネで毎週恒例のレクリエーションをやってて、今週は借り物トライアスロンをしていた。借り物競走のトライアスロンだ」

仗助「俺がイメージしてるギャングとはたしかに違うな」

プロシュート「俺の舎弟のペッシは覚えてるか?あいつが引いた借り物のお題というのが、『卵の殻をかぶったような人』だったのだ」

康一「誰が考えるのかなそのお題」

プロシュート「最初、ペッシは近くにいたアバッキオを借りていこうとしたがボッコボコに叩きのめされた。歯が5本くらい折れて鼻も曲がってたし、お茶も飲まされてた」

仗助「やっぱりギャングだ」

プロシュート「だがペッシはあきらめていなかった。あいつはスタンド、『ビーチボーイ』の能力で、卵の殻をかぶったような人を探しだそうとしたんだ。最初は眼鏡のジジイが出てきたが泣きじゃくりだしたので追い返した」

康一「『ビーチボーイ』のスタンド能力ってそういうのだっけ?」

プロシュート「そして、二度目に引き当てたのがそこにいるFFだったというわけだ。一応過去に知り合っていた我々だからFFも理解してくれたし、コトは穏便に進んだ」

えふえふ「しょゆこと」

プロシュート「競技が終わってFFを家に帰してやろうとタクシーを手配していた所、突然FFの姿が消えた。ペッシのスタンドで探しても見つからず、他の仲間・・・ムーロロのスタンド能力で探し、ここにいるということを突き止めた俺は迎えに来た、というわけだ」

康一「・・・つまり、勝手に連れ出しちゃって悪いからFFちゃんを家に帰してあげようと思ってたらいなくなっちゃったので、探してここに来たということですか?」

プロシュート「そういうことだ。怖い人に誘拐されてたらヤバイからな」

億泰「ギャングがさらっておいて・・・」

プロシュート「『グレイトフル・デッド』」ガシィ

億泰「ハウハウ」ロウカァ~ッ

564: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/14(月) 23:57:47.40 ID:RdU1c0cs0
仗助「これで事件のトリックは解決だな。金田一も真っ青な迷宮入り事件かと思ったが、なんてことはなかったぜ」

康一「まだ問題は解決してないよ仗助くん」

仗助「へ?」

康一「この――」

えふえふ「ヒザってじゅっかいいってみて」

エフエフ「ヒザヒザヒザヒザヒザヒザヒザ・・・いまなんかいめ?」

えふえふ「7かいめ」

エフエフ「ヒザヒザヒザ!」

えふえふ「ヒジってじゅっかいいってみて」

エフエフ「ヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジヒジ!」

えふえふ「あといっかいだよ」

エフエフ「ヒジ!」

えふえふ「ヒジキってじゅっかいいってみて」

エフエフ「ヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキヒジキ!」

えふえふ「おつかれさん」ポンポン

エフエフ「えっ・・・」

康一「二人のFFちゃんはどうるのさ。仗助くん家で預かるの?」

仗助「ウッ・・・そこまで考えてなかった・・・・・・現状からさらにクイブチが増えるのはキツイぞ・・・」

エフエフ「!だ、だいじょうぶです!わたしはみずだけでじゅうぶんです!みずだけでけっこうです!」

仗助「それはそれでスゲー聞こえが悪いぞ・・・」

565: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/15(火) 00:09:04.47 ID:0miEdrxk0
プッチ「『記憶のDISC』のFFと、記憶が消えた方のFFを一体化させることもできるぞ。DISCを差せばいいだけの話。元に戻すだけだ」

エフエフ「!」ビクッ

康一「それって・・・記憶のないこっちのFFちゃんはどうなるんです?」

プッチ「元に戻るだけ・・・つまり、消えることになるな」

仗助「冗談じゃあねーッスよ。こいつの存在はなかったことになるっていうんスか?アンタ、それでも神父かよ。人道に反してるでしょうがッ」

プッチ「あくまで手段の一つだ。あっ、やっべ、あくまって言っちゃった。主よ、我を救いたまえ・・・」

仗助「それじゃあ手段を選ぶぜっ!二人のFFはどっちもウチで預かるッ!なんてこたぁねーッ。水だけじゃなくちゃーんと食いものだって食わせてやる。俺の分を削ってでもな。寝る場所がねーんなら俺が使ってるソファを使えばいい。それでいいだろッ!」

エフエフ「・・・ジョースケ」

プッチ「勘違いしないでくれジョウスケくん。私だって非情な手段はとりたくない。あくまで例えを・・・あっ、主よ、違うのですついウッカリ・・・」

エフエフ「もういいです」

仗助「!」

エフエフ「わたしをホンタイのえふえふとイッタイカしてください。どうころんでもわたしはジャマなそんざいです。わたしのせいでジョースケにキビしいおもいをさせるのは、わたしじしんがイヤです。わたしがそんざいしていることがまちがいなのです。まちがいはただすもの・・・わたしをけしてください」

仗助「ッ・・・FF――」


 パァン

エフエフ「!・・・・・・イタ・・・」

プロシュート「ふざけたこと言ってるんじゃあねーぞ」


じょりん「み、みたか。ビンタしたぞビンタ」

えるめぇす「」ガクガクブルブル

えふえふ「おっかないからアタシはしゃべらないことにする」

566: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/15(火) 00:19:16.93 ID:0miEdrxk0
プロシュート「FF・・・FFよ・・・存在していることが間違いなんてー命はどこにもないんだぜ。ゲスなギャングの命だろうと、保健所の犬の命だろーと、お前の命だろうとな」

プロシュート「自分のことをそういう風に言うもんじゃあない。男として、女には手をあげちゃあならねェが・・・ひんまがった根性を正すためなら俺はお前にゲンコツだってかますぞ」

エフエフ「・・・」

プロシュート「間違いは正すものだと言ったな・・・・・・俺がお前のその間違った考え方を正してやる。ウチに来い」

エフエフ「!」

仗助「ちょ、ちょっと・・・それは――」

プロシュート「無理するな。強がっていても、お前のカオから無理が見えたぜ」

仗助「っ・・・」

エフエフ「で、でも・・・」チラッ

プッチ「君が決めなさい。君の人生だ。選択肢が出たら、十字キーを押すのも、○ボタンを押すのも君だ」

エフエフ「・・・・・・」

プロシュート「エビアンで組んで来た水が飲めるぞ」

エフエフ「ついていきます」

プロシュート「・・・」ニコッ

仗助「グレート・・・いいんスか?」

プロシュート「安心しろ。この子を危険な目には絶対に合わせないし、不自由もさせない。立派なギャングに仕立て上げるさ」

仗助「ちょっと待って」

572: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/17(木) 13:49:42.04 ID:JS/6tMRO0
 ―パッショーネ日本支部―

ペッシ「アニキィ~~~ッ!お帰りなさいッ!あッ、FFちゃんも一緒だったんスねェ~ッ。見つけてこれてよかったッス!」

エフエフ「・・・えっと」

プロシュート「ペッシ、こいつはお前が釣り上げ、さっきまでここで保護していたFFとは違うFFだ。ややこしいがな。こいつを預かることにした。よろしくしてやってくれ」

ペッシ「え、別人ン~?そりゃあどういうことですかい?まるで話が見えてこないんだけど・・・」

ホルマジオ「ちょっとまてプロシュートォ~ッ。預かる?『預かる』だってェ?一体全体どういう風の吹きまわしだ。なんだってガキを預かるんだよ。俺達ゃギャングだぞギャング」

プロシュート「理由なんざどうでもいい。俺が預かると言ったら預かるんだ。お前らもよろしくしてやってくれ」

メローネ「フフ・・・あのプロシュートが女子供を預かるなんてね。ずいぶんと丸くなったものだ」

ギアッチョ「・・・『丸くなった』ってよオー・・・『おとなしくなった』だとか『生ぬるくなった』って意味で言うよなァ~ッ・・・日本語ォー・・・だがよォ・・・太った人に対しても『丸くなった』って言うよなァー!日本語ォーッ!」

ギアッチョ「クソッ!クソッ!なんで同じ言葉で別の意味になるんだよッ!そういうの多すぎるぞ日本語ォーッ!そもそもなんで『へ』が『え』って読みになったり『は』が『わ』って読みになったりするんだよォー!変幻自在すぎるぞ日本語ッ!クソッ!」

ギアッチョ「『1000円からお預かりします』とか『ご注文のオムライスになります』とか言う奴もいるしよォー!日本語混乱しすぎだろォーッ!なめやがって!そもそも『にほん』か『ニッポン』かもややこしいんだよーッ!どうなってんだクソッ!」ガンガン

プロシュート「とにかくだ、今日からこいつ・・・FFも俺達のファミリーだ。面倒みてやってくれ」

ホルマジオ「へっ、仕方ねェやな。こう見えて俺も12の時から従姉妹のオモリをしてたんだ。幼女の扱いかたは心得てるぜ。ほぉ~らFFちゃん、シルバニアファミリーであそびまちょうね~」

エフエフ「いえ、エンリョしておきます」

ホルマジオ「めちゃ利発じゃねえか」

573: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/17(木) 14:34:20.71 ID:JS/6tMRO0
リゾット「戻ったかプロシュート。あの子は見つかったか?」

プロシュート「ああ。だが少しあってな。こいつを預かることにした。さっきまで俺達が保護してたFFとは別のFFだ。記憶がない」

リゾット「なに?」

プロシュート「FF、こいつは俺達のチームのリーダー、リゾット。教えた通り挨拶しろ」

エフエフ「フー・ファイターズです。きょうからおせわになります。いごオミシリオキを」ザッ

ペッシ「わ・・・足開いて、膝曲げて、膝に手をついて・・・ギャングみたいだぁ」

リゾット「・・・記憶がないのか。ということは俺の店に来た時のことも覚えてないのか」

エフエフ「すみません。ですが、これからいろんなことをきおくしていくつもりです」

イルーゾォ「店?・・・そういえばお前、居酒屋かなんかやってたっけな。うっすらとしか覚えてないが」

リゾット「プロシュート、ボスに挨拶はしたか?」

プロシュート「これからだ。行くぞFF。組織のボスに顔見せに行くぞ」

エフエフ「はい」

 ―――

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジョルノ「・・・」

ブチャラティ「もう一度言ってくれるか?プロシュート・・・FFを・・・いや、別のFFだと言ったな・・・その子を預かると言ったのか?『パッショーネ』で・・・」

プロシュート「なにか問題があるか?」

アバッキオ「問題しかねーだろうッ。俺達とFFは何度か遊んだこともあるしカオナジミだがなーッ、だからこそだ。そいつに俺達のウラの顔を見られたくはないはない・・・いや、本当の顔と言うべきか」

ブチャラティ「そもそも危険すぎる。俺達はギャングなんだぞ。最近ギャングっぽいことしてないが」

575: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/17(木) 16:11:32.68 ID:JS/6tMRO0
アバッキオ「もしFFになにかあったらどうするんだ。こんなことは言いたくねーが、俺達の足をひっぱることだってあり得る。敵に人質にとられたら、責任をとれるのか?」

ブチャラティ「敵はここぞとFFを狙ってくるぞ。弱点だとな。それでもお前はいいというのか」

エフエフ「ッ・・・」

プロシュート「責任だと・・・当然だッ。俺はこいつを育て、守ると覚悟しているッ!こいつがヘマしたら全ての責任は俺が背負ってやる!こいつがお前の部屋の花瓶だりなんだりを割ったとしたら、俺が頭を下げてやる!そのくらいできなくて軽々しく『預かる』などと言うものかッ!」

プロシュート「こいつは今日から俺のファミリーだ!こいつのダチは俺のダチ!こいつの兄は俺の弟分!こいつの姉は俺の妹分!こいつの親は俺の親!」

エフエフ(・・・プロシュートのあにき・・・)

プロシュート「どこのどいつだろうと俺のファミリーに手を出させやしねえ!こいつを狙うような輩が現れても俺が守り通す!それが俺の覚悟だ!」バン

ブチャラティ「・・・」

アバッキオ「・・・」

ジョルノ「いいでしょう」

アバッキオ「!ジョルノ」

ジョルノ「プロシュート、あなたは一度こうと決めたら決して曲げない男です。あなたがそうだというのなら、そうなのでしょう。僕も先日色々あって、考え方が少し変わりました」

プロシュート「・・・」

ジョルノ「FFことフー・ファイターズはパッショーネが保護する。プロシュート、君は責任をもって彼女に『ルール』を教えてあげてください。それと、幹部達にもアイサツを忘れないように」

プロシュート「グラッツェ」

エフエフ「ありがとうございます」ザン

577: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/17(木) 17:48:27.16 ID:JS/6tMRO0
 ・・・・・・

ペッシ「エフエフッ!お前は一番新入りだ。俺よりも下っ端ってーことになるッ。センパイだ!センパイィーッ!俺のことはペッシのアニキって呼びなッ!わかったか!」

エフエフ「はい、ペッシのあにき」

ペッシ「!!!」ジィ~ン・・・

ホルマジオ「なにがアニキだなにがッ。チョーシにのるんじゃあねー。FFとお前は対等だっての」ポカッ

ペッシ「あてっ。そ、そりゃあないですよ~ッ」

イルーゾォ「幹部連中に顔見せは済んだのか?」

プロシュート「ああ、これで正式にFFもパッショーネの一員だ。つまり、FF・・・お前にも『組織の内部抗争』に参加してもらうぞ」

エフエフ「ないぶこうそう?・・・スカイダイビングのイメージトレーニングのことですか?」

イルーゾォ「そりゃダイブ妄想っだ」

メローネ「よくわかったな今の・・・」

イルーゾォ「フフフ・・・ダジャレには人一倍敏感なんだゾォ」

プロシュート「俺達パッショーネは組織内でお互い切磋琢磨するため、週一でチーム対抗のレクリエーションをしている。今週の午後の部がこれから始まるところだ」

ギアッチョ「絶対に勝つぞFFウ~ッ!俺達暗殺チームが最強だって証明してやろうぜェ~ッ!」

エフエフ「わかりました」

リゾット「ソルベとジェラートは今週は食事当番らしいから午後の部には参加できない。FF、お前にはあの二人の代わりをしてもらうぞ」

プロシュート「よし、行くぞ!多目的ホールへ!」ザン

578: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/17(木) 18:05:10.64 ID:JS/6tMRO0
 ・・・・・・

ポルポ「え~では一回線を開始するのでブチャラティチームと暗チは前へ。アバッキオ、ミスタ、ナランチャ、フーゴ、ブチャラティの五名と、プロシュート、メローネ、ホルマジオ、イルーゾォ、そしてFFの五名どうぞ~」

ミスタ「っへ、いきなりお前らと対戦とはな。新入りのFFちゃんの腕前拝見ってかァ~ッ」

イルーゾォ「気合を入れろFF。やつらと俺達はいわばライバルチームだ。目に物みせてやるぞ」

ホルマジオ「俺達のチームワークみせてやろうぜッ!なァーッ!」

ナランチャ「今週は勝つぞォーッ!俺達がどれだけスゲーかみせてやるぜーっ!」

フーゴ「午前の第一部では優勝を逃したからね。午後の部は勝ちたいな」

アバッキオ「そんなヤワな気持ちじゃ勝てるもんも勝てないぞ。新入りのFFに教えてやるぞ・・・俺達が人々から恐れられる『ギャング』だってことをなァ」

ブチャラティ「フ・・・先輩風を吹かすんじゃあないアバッキオ」

プロシュート「ビビってるか?FF」

エフエフ「・・・す、すこし・・・おとながいっぱいですし」

プロシュート「無理もねー。だがいいか、ナメられたら終わりだ。お前がどれだけすごい奴かを見せてやるんだ。そのために俺も他の皆も力をかす。自分一人で戦うんじゃあない。俺達も一緒だ」

エフエフ「・・・わかりましたあにき」

ポルポ「では両チーム構えて~」

 ザッ!

ミスタ「へへへ・・・勝つのは俺達だぜ」

ホルマジオ「吠えてろスッタコがッ。叩きのめしてやるぜボケェ~ッ」

ミスタ「あァ~?」ビリビリ

ホルマジオ「おォ~?」ビリビリ

 エフエフ(これがギャングのせかい・・・みんなピリピリしている・・・わたしはここで、いろいろなことをまなぶんですね・・・プロシュートあにきみたいに、カッコよくてつよいおとなになるために)

ポルポ「それではッ!一回線はじめッ!」

プロシュート「行くぞオラァァァーーーッ!」グアバァー!

アバッキオ「覚悟しろコラァァァーーーッ!」グアオオー!

エフエフ(はじまる!ギャングのたたかいがッ!)


 プロシュートvsアバッキオ『はーないーちもーんめッッッ!!!』

583: ◆t8EBwAYVrY 2015/09/30(水) 20:28:42.27 ID:aoMIFFSc0
 ・・・・・・

じょりん「はぁーーーっしょぃ!」クシャミ!

朋子「あら徐倫ちゃん、誰かがウワサしてるのかしらね」

じょりん「?」

朋子「誰かがウワサしてるとくしゃみが出るって言われてるのよ」

じょりん「どういうメカニズム・・・?」

朋子「そこまではちょっと」

じょりん「はぁーーーしゅん!」クシャミ!

朋子「二度くしゃみが出るってことは、誰かがあなたのことを好きって言ってるって言われてるわ」

じょりん「くしゃーーーみっ!」ハクション!

朋子「ありゃりゃ、もしかしてカゼ?」

じょりん「キセツのカワリメだぁー・・・」ズズズッ



 ~~~

あなすい「はぁぁぁぁんじょりんじょりんじょりぃぃんんん!すきなのよぉぉぉ~~~!」クネクネ

おんなすい「じょりんあいしてるぅぅぅ!のおほほほほほあへあへあへへらへらへら!」クネクネ

億泰「あーあ、こりゃ徐倫のヤツ今頃くしゃみ連発だなぁ」

586: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/02(金) 22:07:54.98 ID:cgR+G2590
じょりん「ん~」ズズズッ

朋子「徐倫ちゃんやっぱりハナミズでてるじゃない。今日はもう寝なさい。カゼが本格的になったらコトよ」

じょりん「いやだっ!まだあそびたりないぜ!」クシュン

朋子「あのねぇ・・・」

じょりん「えふえふ!おつきみしよーぜおつきみ!オオカミにへんしんしよ!」

えふえふ「かそうしてあらいざらいおかしもらいにいくんのか?いいだろうっ!あたしもいこう!」ザン

朋子「コラァアーーーッ!」

じょりん「ひっ!」ビクッ

えふえふ「ふっ!」ビクッ

朋子「いいかげんにしなさい。もう9時よ。子供は寝る時間ですッ。布団かぶってあったかくして寝なさい!」

じょりん「だがしかし――」

朋子「口答えしないっ!」

じょりん「イエス!マム!」ダダダッ

えふえふ「・・・おふくろさんでもおこるんだ・・・」

朋子「FFちゃんも寝床に入るッ!」

えふえふ「心得た!」ダダダッ

朋子「まったく・・・元気すぎるのも考えものね」


 ~~~

DIO「ルンッ!・・・実にキレイな月夜だ。夜はこのDIOの世界ッ。月の世界こそ我が世の春ッ。少し肌寒いが・・・吸血鬼には問題ない」

ジョナサン「無理することないさディオ。マフラーなんかしちゃってるクセに」

DIO「WRRYYY。サティポルジアビートルのマフラーは別バラだっ!そもそもJOJOォ!貴様は風情がわかっていない!私は月夜を一人で楽しみたいというのに・・・貴様がしゃしゃり出るとブチ壊しだ!」

ジョナサン「君と僕は一心同体・・・それは君が選んだことだろう。僕らは永遠に一緒なんだ。割り切るしかないよ」

DIO「フン・・・いい加減貴様と離れたくもなるというものだ。大体お前は――」グッ

ジョナサン「あっ、ちょっとディオ。木の枝にマフラーがひっかかって――」

 ブチィ

588: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/02(金) 22:47:25.80 ID:cgR+G2590
DIO「貴様のボディは私のものになったのだから貴様の精神が前に出てくるのはおかしな話だ。実際承太郎と戦うまでは貴様は大人しくしていたというのに・・・
」ブツブツ

ジョナサン「・・・・・・ど、どうしよう・・・」

DIO「やはりきっかけは承太郎との戦いだ。あの一戦以降、貴様の人格が復活してしまって・・・」ブラーン・・・

ジョナサン(ディオの首が取れちゃった・・・マフラーが木にひっかかって・・・今、ディオは生首でマフラーにぶらさがった状態・・・正直気味が悪い)

ジョナサン(それでいて彼は気付いていないッ。なんと奇妙な運命かっ!・・・・・・どうしよう・・・僕は首無し胴体になってしまったし・・・)

ジョナサン(・・・ディオが気付いたら怒るだろな・・・ここはそそくさっと逃げるが正しいか。それがベストか。ちょうどディオも僕と離れたいと言ってたし・・・)ソソクサッ

DIOヘッド「やはりジョースター家の血筋は私の邪魔ばかりをする。根絶やしにしてやるべきか。だがJOJOのボディは我が物・・・私がいる限りJOJOのボディは存在し続けて――」ブツブツブラーンブラーン


 ~~~

じょりん「むぅー・・・ねれぬ。ねれぬぞッ・・・」

じょりん「たまにあるよね。フトンにはいってもねつけないとき・・・」

じょりん「・・・・・・えふえふぅーッ、もうねた?」

えふえふ「Zzz・・・Zzz・・・」

じょりん「『ストーンフリー』」スパァン

えふえふ「あだっ、えっ、なに?」

じょりん「ねたかってきいてたの」

えふえふ「あぁ・・・ねてた」

じょりん「アタシはねれないんだよ。アタシがねるまでねないでよ」

えふえふ「Zzz・・・」

じょりん「おらぁ!」スパァン

590: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/02(金) 23:02:01.37 ID:cgR+G2590
えふえふ「あのねじょりん・・・アタシャもうねむスケなんだよ・・・ホラ、みてみ。みぎめはもうマブタおちてる」ストーン

じょりん「ねっねっ、えふえふ、アタシ、そろそろオトナになりたいよ」

えふえふ「あーハイハイ。おとなのレディーね」

じょりん「じゃなくて、かぁーちゃんにねなさいっていわれてもねなくていいようなオトナになりたいんだよ!よなかにおきててもおこられない、おサケものめる、ほしいものいっぱいかえるオトナになりたいんだよ。はやくおとなになりたいっな♪ってやつ」

えふえふ「あと20ねんまつのじゃぞ」ウトウト・・・

じょりん「おとなってズルいよなぁ~ッ。いまごろかぁーちゃんもジョースケもビールのみながらゲームしてパルムたべてるんだぜきっと。で、ねてるアタシたちをあざわらってるんだ。メラメラ・・・」

えふえふ「おとなはおとなでたいへんなんだよきっと。ぜいきんとかねんきんとかほけんとか・・・もうねていい?」ウトウト・・・

じょりん「アタシがおとなになるまでねちゃダメ!」

えふえふ「オオ・・・なんという・・・」カクンカクン

じょりん「おいっ!あたまカクカクしてるぞッ!ねちゃだめだってば!」

えふえふ「・・・・・・じゃあ・・・もう・・・おとなになればいいじゃん・・・」ウスメェー

じょりん「えっ」

えふえふ「・・・おとなになればいいんだよ・・・・・・それで・・・ばんじかいけつ・・・」スヤァ!

じょりん「おとなになればいい・・・そうか!そっか!そういうことかえふえふぅっ!オッケェイ!りょうかい!ハッハハハハ!こんなにかんたんなことだったのか!」

じょりん「そうとわかったらあした、さっそくじっこうにうつそう!フトンをかぶってグッナイ!」スヤァ!

595: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/12(月) 22:18:58.39 ID:soW3Hdgh0
 あさー

じょりん「いくぞ!」バン

えるめぇす「ナアナアナアナアナア~ッ・・・あさッパラからいきなりおしかけてきて、てェーひっぱって、どこにつれてきたかとおもえば・・・・・・コンビニかよオイッ!なんでアサイチでコンビニにかけこまなきゃあならんのだァ~ッ」

えふえふ「FFのはつばいびじゃああるまいし、なんなんだよってカンジだよなァ。あ、FFってファイナルファンタジーのほうね」

じょりん「フッフッフ・・・アタシはきのうピーンとピラめいたのさッ。アタシが・・・アタシたちが『オトナ』になるほうほうをッ!」

えるめぇす「・・・(なんかヤラしいなオイ・・・)」

じょりん「とにかくにゅうてん!」パロパン♪パロパン♪

えふえふ「コンビニでおとなになるの?あ、ざっしをよむのか。オトナの」

えるめぇす「だ、ダメだぞっ!///そこはオトナしかよんじゃあいけないざっしのコーナーだぞ!ほら!せんきゃくもいるし!」

リンゴォ「・・・・・・ようこそ、男の世界へ・・・」タチヨミィー

じょりん「ンなモンじゃねーッ。アタシがきたのは・・・アイツにあうためだッ!」ザッ

ジョルノ「いらっしゃいませェ~」ポヘェー

えるめぇす「ア!ジョルノ・ジョバァーナ!ギャングのボスなのにコンビニバイトしてるジョルノ・ジョバァーナ!」

えふえふ「すっかりそのせっていわすれてた」

じょりん「ジョルノ!アタシたちがやってきたのはほかでもなぁい!ゼヒ、アンタにあわせてもらいたいヒトがいるぅ~♪」アーアーニホンノドコカニー

ジョルノ「お客さん・・・ここはコンビニですよ。なにか注文してくださいよォ」

じょりん「それもそうだ。アイスティーを3つ」

えるめぇす「え、アタシカルピスがいい」

えふえふ「ヤクルトで」

じょりん「やっぱアタシもコーヒーぎゅーにゅーで」

596: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/12(月) 22:37:54.26 ID:soW3Hdgh0
ジョルノ「で・・・君達が僕に会いにくる日は決まって悪いことになる。弁当買ってもハシがなかったりパックのジュースの中にストロー落ちたりスマホの通信制限かかったり・・・」

えふえふ「レクイエムとかいろいろあっておちついたとおもったのに、まだこどもっぽいなジョルノ」

じょりん「きょうはアンタにちょっかいだすキはねー!アタシはアンタにオトコをしょうかいしてもらいたいんだ!」

えるめぇす「いいかた///」

ジョルノ「紹介?・・・僕は街コンの主催者じゃあないぞ。パッショーネは出会い系クラブじゃないんだぞ」

じょりん「アタシがハナシがあるのは・・・プロシュートのオジキだ!」バン

えふえふ「そうかっ!プロシュートのあんちゃんにオトナにしてもらうのか!」

えるめぇす「いいかたァーッ!///」

ジョルノ「話が見えないが・・・プロシュートに会いたいのかい?いいよ別に。今日は暗チの皆連休の2日目だし皆でジャンクフード片手にダラダラしてるだろうし」

えふえふ「ギャングだよね?」

じょりん「どこにいけばあえる?」

ジョルノ「パッショーネ日本支部アジト。グーグルマップで調べたら出るよ。駅から徒歩7分」

じょりん「えきまえのチズにのってる?」

ジョルノ「まだ描き替えてないから載ってないよ。交番で聞けば教えてくれると思うな。『ギャングの事務所はどこですか~?』って」

じょりん「わかった!」

598: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/14(水) 19:30:49.81 ID:QzXdLvYX0
 ―――

じょりん「たのもー!」ピンポーン

えるめぇす「あわわ・・・ギャングのじむしょってこどもがきていいばしょじゃないだろ・・・もうかえろうよ」

えふえふ「もうチャイムおしてるし、ピンポンダッシュになるよ。そのほうがヤバイ」

<合言葉を言え。王様の耳は?

えるめぇす「アイコトバなんかしらないよ!どーすんだ!」

えふえふ「PEACE OF PEACE」

<合言葉を言え!王様の耳は!?

じょりん「パンのミミ!」

 ガチャ

えるめぇす「せいかいかよ」


エフエフ「ム、じょりんにえるめぇす、そしてわがオリジナル・・・あなたたちでしたか」

えるめぇす「クールなほうのエフエフ!くろいスーツビシっとキメてサングラスして・・・まるでエージェントだな」

えふえふ「アタシのぶんしんがギャングになってるってなんかミョーなきぶんだ。がんばってね」

エフエフ「もちろんです。なにかゴヨウですか?ココはこどものくるところじゃあありませんよ」

えるめぇす「じぶんだってコドモなのに」

じょりん「きょうアタシたちがここにきたのはホカでもタカでもねー!おりいってゴソウダンがあってきたんだ!プロシュートのあんちゃんをよんでくれ!」

エフエフ「アニキにごようとは・・・いいでしょう。きょうはヒマしてましたからね。アニキー!アニキィー!」

 ♪~♪♪~

プロシュート「おじゃまパジャマ」バーン

えるめぇす「いやいやいや」

599: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/14(水) 19:59:13.14 ID:QzXdLvYX0
プロシュート「大人になりたいだと?」

じょりん「ぜひぜひ!」ゼヒゼヒ!

エフエフ「またミョーなことをいいだしますね」

えふえふ「それがクウジョウジョリーンというオンナだよ」

エフエフ「カッコつけないでくださいカッコよくないし」

プロシュート「何かカンチガイしてるんじゃあないのか?俺のスタンド・・・『ザ・グレイトフルデッド』は人間を『老化』させるスタンド能力・・・成長させる訳じゃあない。その身体の大きさのまま、ババアになるだけだ。歯は全部抜けるし髪の毛だってボロボロ抜ける。大人になるってもんじゃあない」

じょりん「えぇー・・・やくにたたないなぁ・・・」

ジョルノ「話は聞かせてもらった」ザン

えるめぇす「ジョルノ!」

ジョルノ「空徐徐倫・・・君は大人になりたい。その一心でわざわざここまで来たんだ。プロシュート、僕も協力しよう。僕の『生命を作り出すスタンド能力・・・ゴールドエクスペリエンス』と、君のスタンド能力がかけあわされれば・・・空条徐倫を上手く大人に成長させられるかもしれない」

プロシュート「いや無理だろ」

ジョルノ「やってみる価値はある」

プロシュート「ありえないだろ原作設定無視になるし」

ジョルノ「いいからやってよ!話がすすまないじゃん!」

プロシュート「・・・」

じょりん「このとおりだプロシュートのあんちゃん!アタシもオトナになりたいんだ!」ザン

プロシュート「・・・仕方ない。やるぞジョルノ・ジョバァーナ。呼吸のタイミングを合わせるんだ。『グレイトフルデッド』」ギュゥーン

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』!」ギューン

 ゴワゴワゴワ・・・・・・

じょりん「おお・・・おおお・・・オオオオオオ」ゴゴゴゴゴ・・・


徐倫「おわー!おとなになっちったー!」バーン

ジョルノ「やってみるもんだね」

プロシュート「なにもかもがおかしい」

601: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/14(水) 20:18:27.23 ID:QzXdLvYX0

 ザッ!

徐倫「お~ほほほほほォーッ!まわりがひくくみえるぅーッ!これがオトナのメセンなのかァ~ッ!すっげー!」

エルメェス「・・・な・・・なあじょりん・・・なんでアタシまでオトナにヘンシンさせられたんだ?・・・しかもヘンシンしたらすぐさまおいだしてさ・・・」

徐倫「ンなもんどーでもいいじゃあないの。こっちとしてもオトナにしてもらったらヨウナシだもんね。それにしてもエルメェス・・・アンタ・・・そだつね」ジィーッ

エルメェス「み、みるな!///どこみてんだコラ///」

徐倫「それにひきかえアタシはソコソコだもんなァーッ。ま、べつにイイケドォー。コーコーセーシズカよかあるもんね」

FF「アタシは自分で大人になれるからなった。やろうと思えばスタイルも変幻自在自由自在」

徐倫「これでアタシたちパワーパフガールズからキャッツアイにしんかしたってワケね!よーし!オトナのトッケンをふりかざしてあそぼー!」

FF「おー!」

エルメェス「うぅ・・・///このカラダイヤ・・・」

 ・・・・・・

ジョルノ「まさに神のみ技だ。子供を大人に進化させるなんて、普通の人間じゃあできない」

プロシュート「それで?あいつらを大人にした途端さっさと帰して、一体何が目的だ?ニューボス」

ジョルノ「フ・・・さすがプロシュート。気付いていたんだね。僕の野望を・・・」

プロシュート「お前・・・まさか」

ジョルノ「僕も大人になりたい!子供のままじゃタバコも吸えないしお酒も飲めない!ヒゲをシェーバーしたりもできない!アレすっごくカッコよく見えるのに!」

プロシュート「・・・お前も子供か」

ジョルノ「プロシュート!僕を大人の男にしてくれ!」

プロシュート「仕方無いな。痛いかもしれんが・・・力を抜け」

ジョルノ「ああ!ありがとうプロシュート!やさしくしてね」


ナランチャ「アワワ・・・お、俺はなにも見ていない・・・何も見ちゃいないぞ・・・」ガタガタ

612: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/16(金) 19:16:25.02 ID:qZNRV7VO0
徐倫「さて!おとなになったことだしなにしよっか!」バン

FF「大人って何をするもんだっけ?」ハテ

エルメェス「そりゃしごととかスイジセンタクカジソウジ・・・いろいろあるんじゃあないの?」

徐倫「なんでおとなになってまでそんなメンドクセーことしなきゃならんの。おとなにしかできないたのしいことをしよう!」

FF「大人にしかできないことって?」

徐倫「それは・・・」

徐倫「こどもにイバる!」バーン



エンポリオ「ねぇねぇ早人くん、帰りにおもちゃ屋さんに行こうよ~ッ。僕おこづかいもらったんだ。SDガンダムのプラモデルがほしいんだよォ~ッ」

早人「ええーッ、僕、今日は早く帰って『フラッシュ』のドラマ見たいんだけどぉーッ。レンタルだから返却まで2日しかないんだよ」

エンポリオ「早人くん・・・君は今、この時を大事に思っていないのかい?僕達が子供でいられる時間はほんの少ししかない。それを排水溝にポイして、君はドラマを優先するっていうのォ?時間は決して戻ってこないんだよ?時は巻き戻らないし早送りもできないんだ。今この時を全身全霊で生きるしかないんだよ」

早人「それっぽいこと言ってつきあわせようったってそうはいかないよ。それとも・・・君が駅前のタコヤキをおごってくれるっていうんなら話は違うけどね」

エンポリオ「うっ・・・き、君って小学生にしてはズル賢いね・・・」

徐倫「あ!ガキんちょのエンポリオだー!」

FF「おー、こうやって見下ろすとホントにアタシたち大人になったんだなって実感するよ」

エルメェス「・・・(・・・下が見えねぇ」

エンポリオ「?・・・・・・あの・・・どちらさまですか?僕の記憶が改変されてないなら、大人の女性に知り合いはいないんですが・・・」

徐倫「ププーッ!きづいてないきづいてない」ヒソヒソ

FF「やっぱガキだな」ヒソヒソ

エルメェス「・・・(・・・肩が痛くなってきた」

613: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/16(金) 19:39:03.45 ID:qZNRV7VO0
徐倫「なーなーガキんちょのエンポリオ~ッ。アタシたちがだれかほんとにわかんないっかな~?こどもにはムズかしいかな~?」ン?ン?

FF「私達をジックリ見てみたらわかるかもしれないよォ~?」ン?ン?

エンポリオ「じっくりって・・・」ジーッ

エルメェス「・・・(これオカネおとしたらひろえねーよ」

エンポリオ(・・・・・・やっぱり知らない人だ・・・でも・・・だ、だけど・・・)ジーッ

徐倫「」ジリィ~ン

FF「」エフエフゥ~ッ

エンポリオ(なんてキレイなんだ・・・すごくうつくしい!百万倍も美しいッ!彫刻のように凛とした顔立ち!マシュマロのようにやわらかそうな肌ッ!ウナギのようにスレンダーなボディ!そ、そして・・・)ゴクリ

エルメェス「な、なにみてんだよ・・・///」エルメェェェスゥ

エンポリオ(で、『デカイ』!他の二人はそれほどだけど・・・この人だけすごい!低反発クッションよりも寝心地のよさそうなダイナマイト!)エンエンッ

エンポリオ「あっ!イタタタタ!イタタタタタ!」ガバッ

エルメェス「!」ビクッ

エンポリオ(ま、まずい・・・エンポリオのポンチリオがボンバイエしてるよォ~ッ・・・)マエノメリィーッ

早人「どうしたのエンポリオ?お腹でも痛いの?」

エンポリオ(うぅ・・・このSSはシモネタほとんどないから油断してたけど・・・このお姉ちゃん達を見てるだけでドラゴンズドリーム状態だよぉ~)

徐倫「はっはっはー!わからなくってたいちょうがわるくなるほどか!いいだろう!せいかいはコチラ!」バッ

徐倫「アタシはクウジョウジョリーン!」バーン

FF「フー・ファイターズ!私を呼ぶならそう呼べ!」ドーン

エルメェス「あ、あいとふくしゅうの・・・キッス・・・///」モジモジッ

 プッツン

エンポリオ「おねえちゃあああーーーーーん!!!」パパウパウパウ!フヒィーン!

617: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/21(水) 22:06:54.55 ID:LHOATA1z0
エンポリオ「ポヘェ~」ウットリ

早人「ど、どうしたのエンポリオ。なんだか身体の中の熱が全部排熱されたみたいなカオしてるよ」

徐倫「ふっふっふ~ん。オトナのレディーのミワクのボデーにやられたようだな」

エンポリオ「イエスアイアム」

エルメェス「な、なあじょりん・・・さっさときえようぜ。なんだか・・・その・・・あんまりヒトマエにいたくない///・・・このカラダで」モジリモジリ

徐倫「ん?そお?そぉ~お?じゃ、そろそろいくか。さんざからかってやったしな。じゃなガキンポリオ」

FF「なんかクセーぞ。ちゃんとフロはいれよな」

エンポリオ「・・・」ケンジャァーッ

早人「・・・ねえ、大丈夫?エンポリオ。なんだかスゴク変わってしまったというか・・・それに・・・わ!君、オモラシしてるじゃあないかッ!」キタネーッ

エンポリオ「・・・・・・早人くん・・・僕は・・・今日、成長したよ・・・一歩ね・・・・・・人間は失敗して・・・成長するものなんだ・・・今日この日の失敗を経て僕は・・・大人へと近づいたと・・・そう思うんだ・・・」

早人「なにを言ってるんだ・・・コイツ・・・」

 ザッ

早人「!」

エンポリオ「・・・?」


リンゴォ「・・・ようこそ・・・・・・『男の世界』へ・・・・・・」

エンポリオ「・・・・・・」ニコッ

早人「防犯ブザーもっといてよかった」ピルルルルルルルルルルルルルルルル

619: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/21(水) 23:15:52.19 ID:LHOATA1z0
エルメェス「はぁ!はぁ!くっ・・・あー・・・めちゃめちゃつかれるぞオトナのカラダ・・・」ゼーゼー

FF「そりゃデカイバレーボール二個も持ってるんだからな」コノコノー

エルメェス「や、やめろ!///さわんじゃあねー!」

徐倫「しかしエルメェスのソレ、モノホンか?テレビでみたぞ、ケツコンとかいうのをいれておおきくするひとがたくさんいるってな」

エルメェス「シリコンだろ!んなもんいれてねーっての!///」

徐倫「どうだかねーッ。オンナはウソツキだっていうし」

FF「エルメェスは魔性の女というわけね」

エルメェス「わけわからんこといってねーでもうこどものカラダにもどしてもらおうって///すっげーはずかしいんだからこのスガタ!」

徐倫「いいやまだだねっ!オトナのセカイをタイカンしないと!」

FF「なにをするだ?」

徐倫「オトナにしかできないこと・・・それは・・・」

FF「それは?・・・」

徐倫「ザ・ジョブ!」バン

 ―――

オインゴ「・・・・・・ボインゴよォ~・・・最近めっきり面白い本がねぇんだよなァ~・・・なんでかってわかるか?読む時間がねえんだよお~~~ッ!俺ァ最近テレビドラマに夢中でよォ~~~ッ、本を読むヒマがありゃしねー!これってどういうことかわかるかッ?『本』よりも『テレビ』のが面白さ上回ってるってことなんだよォーーーッ!」

ボインゴ「・・・に、兄ちゃん・・・それは間違ってるよ・・・『本』は何よりも優れた娯楽・・・『テレビ』の時代はもう終わりなんだよ・・・ウケ・・・テレビなんかより本のほうがずっと面白いよ・・・クキコ」

オインゴ「言うじゃあねえかよォ~ッ。そりゃ俺達、今は本屋でバイトしてるから本に肩入れすんのは当たり前かもしれねーけどよォ~・・・ここは『本屋』と『レンタルビデオ屋』が一緒になってんだよォ~ッ。だから『ビデオ』に肩入れすんのも当然だぜーッ!『ドラえもん』、『クレしん』、『トムとジェリー』ィィィ!色んなビデオがあるんだぜェーッ!」

ボインゴ「ウクク・・・そ、それじゃあ・・・僕が面白い『本』を兄ちゃんに教えてあげるから、兄ちゃんは僕に面白い『ビデオ』を教えてよォ~・・・それで万事オッケーだよ・・・クケケ」

オインゴ「お前天才かァ~ッ。お互いに長所を補いあう、俺達オインゴボインゴブラザーズッ!イェイ!」


徐倫「たのもー!」バン

ボインゴ「ヒッ!」ビクゥ

オインゴ「・・・おいおいおいおいおいお客さんんん~・・・いきなり現れて銭の受け皿叩くんじゃあないぜ。弟がビクっちまったじゃあねえかよォー・・・いくらカワイコちゃんでも俺の弟をイジめる奴ァゆるさんぜ」

徐倫「しごとください!いっしょけんめいがんばります!」

エルメェス「・・・ラクなしごとにしてください」

FF「仕事をよこせ!」ジャキィィン!

オインゴ「店長ッ!店長ォー!」

621: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/23(金) 20:23:09.42 ID:A9StkxBc0

徐倫「うおおッ!うおお~ッ!はじめてのオシゴトだ!これでアタシたちもオトナのなかまいりよォーッ!」

エルメェス「まさかトントンびょうしにバイトでやとわれるとはなァ。えふえふがプランクトンじゅうでオドしたからかもしれねーが」

FF「というワケでよろしくしてくれッスよセンパイィーッ」バンバン

オインゴ「お、おお・・・ま、任せとけ・・・」ハハハ

ボインゴ「に、兄ちゃん・・・僕コワイ・・・だってこの人達銃持ってたじゃない・・・そんな人達と一緒のレジに立ってるなんて・・・おっかないよ・・・」

オインゴ「お、落ちつけェボインゴォ・・・お前は以前ホルホースとつるんでたじゃあないか・・・それに比べりゃあこれくらい・・・」

FF「あ、虫が飛んでる。駆逐しなきゃ」ドギュドギュ!

ボインゴ「ヒィーッ!ハエ相手に銃ぶっ放してるよォ~ッ!絶対この人トリガーハッピーだよォーッ!」

オインゴ「び、びびるんじゃあねえボインゴ!書店員はうろたえない!」

エルメェス「なんだかうるさいな」

徐倫「フフン・・・アタシたちオトナのセクシーレディーがドウリョウになってドウヨウしてるんだろうぜ。それよりシゴトだシゴトーッ。ビシバシはたらいてジャンジャンかせごう!」ヘイラッシャイ!

エルメェス「いっちゃあなんだがじょりん、このおみせきゃくがゼンゼンいねーよ」シラケーッ

徐倫「ムウ」

FF「現在地方の書店は絶滅の危機に瀕している。21世紀のハイテク技術によって本は今やデジタルへと移行しつつあり、紙媒体の書籍は以前ほどの売り上げを見込めないと言われている」

徐倫「ヌウ」

FF「当然、紙媒体で書籍を求める消費者も少なくなく、実物を形として残しておきたいと考える人らはデジタルを否定している。しかし彼らも街の書店に行くよりもインターネットを利用してのオンライン販売で購入する割合が増えてきており、わざわざ書店に足を運ぶような消費者は減りつつある」

徐倫「ンウ」

FF「ハイテク技術が進歩するにつれ書店はその売り上げが徐々に減少しており、書店の店舗数が全国的に少なくなっているのが現状である。ワンクリックで楽に買い物ができるオンライン販売を相手にするため書店員も工夫をこらさなければならない。さもなければ将来本屋そのものが歴史の教科書の中でしか見られないものになる可能性も否定できない」

徐倫「かんたんにいってくれない?」

FF「客を呼び込まなきゃ」

徐倫「なるほど!」

エルメェス「ほんやさんもたいへんだなぁ」

622: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/23(金) 22:03:26.06 ID:A9StkxBc0
徐倫「だったらよォーッ、めいあんがあるんだ。アタシってばてんさいね!しょうらいはゴールデンラズベリーかくとくまちがいなし!」

FF「それは不名誉な方だよ」

理那「すみませーん、この本くださーい」イソイソ

エルメェス「あ、はいはいただいまッ。860えんですゥ」

FF(・・・農場経営の本・・・)

エルメェス「ありがとござやしたー。・・・で、じょりん、めいあんって?」

徐倫「きゃくをよびこむにはなにをするかッ?こたえはかんたんだ。ここにチョービジンでセクシーなオトナがいるんですからねッ」フフン

エルメェス「・・・?・・・なにをいってるんだ?コイツ・・・」

徐倫「ズバリ!カンバンムスメ!アタシがそとできゃくをよびこむんだッ!こんなにもプリチーなレディーがいるんだからみんなおしあいへしあいどつきあいでおみせにくるよ!かけてもいい!」

エルメェス「じぶんでいってりゃあセワねーな」

徐倫「エルメェスもやるんだよ!そのドハクリョクバディーがあればオトコはみんなやってくる!オンナずきのオンナもね」

エルメェス「は、はぁ!?///なにいってんだ!アタシはやらねーぞゼッタイ!」

徐倫「だいじょうぶだいじょうぶ!アンタもビジョにしんかしたんだからにんきばくはつまちがいなし!」

エルメェス「あ、アタシはビジョなんかじゃあねー!」

ノリスケ「お、店員さん美人だな。ビックリ」トボトボ

徐倫「ほら!みちゆくおきゃくさんにもホメられた!」

エルメェス「お、おだてたってそのてにはノらねーぞ!」

FF「私の推測ではエルメェスは男っぽいヒゲの生えた女か男かわかんねー大人に成長する可能性もあったけど、どうやら美人ちゃんに成長してくれてなによりだ。それにちゃんと大きくなってるし・・・」

エルメェス「どこをみて言ってんだ!コラ!」

憲助「ん、お嬢ちゃんボインだな。ビックリ」スタスタ

徐倫「ほらぁーッ」

エルメェス「ふ、ふざけんな///ぜったいにヒトマエになんかでねーからな!なんなんださっきのジジイとオッサンはァ!せ、セクハラだセクハラ!///だいたいカそとでよびこみなんざしてもきゃくなんか・・・」

FF「私にいい考えがある」ピーン

徐倫「あるのかえふえふ」

FF「私達の友人を呼びよせ、店の前の広場で『ミスコン』をするというのはどうかな?」

徐倫「てんさい!」バーン

エルメェス(ぜったいにマズイことになる・・・)

632: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/29(木) 21:36:08.74 ID:DJGb/hGB0
スピードワゴン「さあさあそこのあなた!そちらのアンタも!寄ってらっしゃい見てらっしゃぁい!」パンパン

 「なんだ?なにかやかましいな・・・」ザワ・・・

 「あそこの男だ。本屋の前で客引きか?にしても声がデケーぞ」ザワ・・・

SPW「一体何ごとだ?ってカオしてんで説明させてもらうが、今からここで面白い催し物が始まるんだぜ!しかも無料で見学しちまえるんだ!」

 「ゲリライベント?なにがはじまるんです?」ザワ・・・

SPW「俺ァおせっかいやきのスピードワゴン!こういうことは俺の出番さ!年齢?時代?そんなチャチなもん気にしてちゃあ、ジョースターさんみてえな紳士にゃあなれねーぜ!」

SPW「それじゃあ始めるぜ!第一回スタンドの使いやあらへんで!チキチキ!さあ書店に行こう!本屋の前でのゲリラ的ミスコン~~~!」

 \ワーワー!/ \オオー!/


エルメェス「どうしてこんなことに・・・」アワアワ

徐倫「フフフ・・・ひとがあつまってきてるきてる。ここでアタシのオトナのミリョクでメロメロにしてやる!」メラメラ

FF「それにしてもあの司会者は誰?」

徐倫「え?えふえふのしりあいじゃないの?」

FF「ふ?」ハテ

徐倫「・・・」

FF「・・・」


SPW「さぁて!皆さんお待ちかねぇーッ!麗しき淑女の登場だぁー!」ザン

由花子「エントリーナンバー1番、山岸由花子。主婦です。あっ、間違えたまだ籍入れてなかったわ。女子高生やってます」

 \オオー!/ \JK-!/ \ヒューヒュー!/

633: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/29(木) 22:31:51.23 ID:DJGb/hGB0
SPW「こいつはえれぇベッピンさんだ!ホッペタが落ちそうってのはこのことだぜ。しかし山岸の由花子ちゃんよォ、なにか特技はないのかい?トクギィだよーッ。見た目だけで勝負しようってのかい?」

由花子「ミスコンだもの、パフォーマンスだってやるつもりよ。私の特技は・・・髪の毛を自在にあやつることッ!」ブワワァ~ッ!

 \ウオオー!/ \スゲー!/ \ト、トリックダ!/

由花子「フフ・・・世界がどれだけ広くても、髪の毛を操れる人間は私だけ――」

SPW「あああああああああう
 ああああああああああわ!!!」ドキィ!

由花子「!?」ビクゥ

SPW「てめぇはあのおっかない騎士ゾンビじゃあねーか!ジョースターさんにやっつけられたと思ったらまだ俺達を追ってきやがったわけだな!今度こそやっつけてやる!」ザッ

由花子「ちょ・・・な、何よアンタ。一体なにを・・・」

SPW「帽子カッター!」パパウパウパウ!

由花子「きゃあ!」

康一「危ない由花子さん!」バッ ズーン

由花子「こ、康一くん!?」

エコーズACT3『帽子ヲ『重ク』シマシタ。SHIT』

康一「ケガはないかい由花子さん?そのキレイな肌に切り傷なんてつけられちゃあいないだろうね」

由花子「ええ・・・ありがとう康一くん」

康一「いいんだよ。由花子さんさえ無事なら・・・」

 \ヒューヒュー!/ \ミセツケヤガッテー/ \バクハツシロー/

SPW「・・・へっ・・・どうやれ俺ァくっせぇ芝居に付き合わされちまったみてえだな・・・スピードワゴンはクールに帽子を拾うぜ・・・ンンー!おもった より おもい!」グググ

康一「あ、すみません」カイジョ

SPW「さあお立会い!次の美女の出番だぁーッ!」

トリッシュ「エントリーナンバー2番、トリッシュ・ウナでぇ~っす☆アイドル歌手めざしてぇ、ふんばってまぁ~すッ♪」テヘ

SPW「こいつは強敵だぁーッ!」

635: ◆t8EBwAYVrY 2015/10/30(金) 00:50:36.07 ID:1fCR+7Oj0
 \ザワ・・・/ \ザワ・・・/ \アレッテ、カシュノトリッシュ?/

トリッシュ「やーん☆こんなド田舎でも私のこと知ってくれてる人がいてウレシーッ。あ、ド田舎って言ったとこカットしてね」チョキチョキ

SPW「こいつぁ驚いたぜ!2番のこの子はイタリア地方じゃあ名の知れた歌手だそうじゃあねーかッ。まさかプロが参加するとはーッ!そいで、アンタのパフォーマンスはァ?」

トリッシュ「なんたって私はアイドル歌手☆モチのロンで・・・唄いまーす♪」

 \オオーーー!/

SPW「こいつはぁマズイぜ!本職のプロが唄うってんだぇ?こりゃあ参加も視聴も無料のミスコンなんだぜ。それなのにプロの歌手の歌が聞けるってぇ?ここにいる連中はラッキーだなッ!さぁて!曲はァ?」

トリッシュ「細川たかしで、『北酒場』!」バン

SPW「変化球だァーっ!鬼のような軌道の変化球ウー!」

トリッシュ「きたぁのォ~~~♪酒場通りにはァ~~~ッ♪」ルンルン

 カンコォーン・・・

SPW「はいはいスミマセンねェーッ、鐘がなったのでオシマイですねェーッ」

トリッシュ「ええっ、もぉおォ?・・・みなさんトリッシュ・ウナに投票してねー♪」ウナッ☆

 \キャーウナチャーン/

SPW「ヒューッ・・・いやにコブシの効いた歌い方だったが、後がつかえてるんでね。そいじゃあ次の参加者はどこのドイツだァーッ?」

ルーシー「3番、ルーシー・スティールです。人妻です」

 \オオオオオオ!/

SPW「幼妻だとォーッ?こいつはコアな層にはアツイぜーッ!」

 「ヒュー!人妻バンザーイ!」

 「俺ァアンタに投票するぜー!」

 スティール「ルーシーたーん!ルーシーたんサイコー!ハァハァ・・・」

637: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/02(月) 15:25:53.59 ID:DEnIg+a20
SPW「こいつぁ驚いた!固定ファンがしっかり根付いてやがるぜ!アンタ、プロの女優かなにかかい?」

ルーシー「いえ・・・ただ、夫がただ有名なプロモーターのタヌキおやじなだけで、少し、ほんのチョッピリだけメディアに顔出しすることもあるので・・・そのせいカモ?」

 「あ!そういえば前にワイドショーで見たぞー!ヒューヒュー!」

 「いいとものテレフォンに番宣で出てたなァーッ!かわいかったぜー!」

 スティール「ルーシーたん出演番組は全部録画してDVDに5枚ずつ焼いてるよー!ハアハア」

SPW「へっ、そりゃあすげえや。まさしくセレブリティーってやつだな!そいで、アンタはどんなパフォーマンスをひっさげてきたってんだい?」

ルーシー「私は一人では何もできません。スティールという性あってこそのルーシー。私だけではタダのかよわい女・・・でも、もし私にできることがあるとすれば、これくらいです」ズラァ

SPW「うおぉっ!?な、なんだアあんた!そりゃあ『ナタ』じゃあねーかッ!あぶねぇっ!そんなもんを持ちだしてどうしようってんだ!」

ルーシー「私、肉を『切断』するくらいならできます。食用のものでなくても・・・それで私達がしゃーわせになれるなら・・・やってみせます」ズオオォォォ・・・

 「お、おい・・・あの子ヤバいんじゃあないか?・・・あのナタ・・・血のりがついてるぞ・・・」ゴクリ

 「食用のでなくてもって・・・まさか・・・他の参加者を・・・」ゾォ~ッ

 スティール「ヤンデレもええのう・・・ハアハア」

SPW「うおおおあああああ!や、やめろッ!少女がナタを持って人を襲うなんて・・・放送コードにひっかかる!BPOがすっ飛んでくるぞォー!規制がどうのこうの言われて、子供がマネするからとか言いがかりつけられて大問題になっちまう!俺ァそういったハナシを聞いたことがあるっ!退場だ退場ォーッ!今すぐさがれーッ!」


徐倫「ぬぬぬ・・・きょうてきだらけ。まるでビジンのバーゲンセールだな」

エルメェス「なあじょりん、このミスコンってさっきおもいついたんだよな?ほかのさんかしゃたちはいったいどうしてこのミスコンをしったんだ?こんなすぐメンバーあつまるもんなの?」

徐倫「ヤスホにでんわして、『ミスコンやるからさんかしゃあつめて!』っていったらこうなったんだ。チェーンメールでいろんなひとにれんらくしたらしいよ」

康穂「そう、私の手腕よ」ザッ

エルメェス「ぎょっ、どこから」

康穂「メールの内容には『クウジョウジョリーン主催のミスコン開催。優勝者には特大の報酬をプレゼント』と書いておいたわ。プロデューサーは私康穂ッ」シビッ

FF「プロデューサー?なんの?」

康穂「私の野望は、このミスコンでアイドルの卵を発掘し、私がプロデュースし、事務所を立ちあげ、トップアイドルに仕立て上げることよッ!今、世はアイドル飛鳥時代!」

FF「戦国」

康穂「私は世界一のアイドルを育てあげ、それをウラで操る黒幕になりたいのよ!イコール、アイドルで世界征服よ!オトメよ大志をいだけってね!」バーン

徐倫「めっちゃんこおそぎゃー!(とてもおそろしいー!)」

638: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/02(月) 23:07:57.31 ID:DEnIg+a20

SPW「さぁて!9人目のパフォーマンスも終わったところで、残るメンバーはあと4人だ!次の参加者はだれだぁ~ッ?」

FF「10番、フーファイターズ!私を呼ぶならそう呼べ!」バーン

SPW「おわっとぉ!勢いのあるお嬢ちゃんだぜッ!緑の髪の毛でまるで湿ったメロンだな!」

 \ヒューッ!キュートダネェーッ!/ \カーワーイーイー/

FF(盛り上がってるな・・・ここでさらに盛り上げるには・・・たしか本で読んだ方法だと・・・)

FF「チュッ(はぁと)」

 \ワアアアアアアアア!/

SPW「やるじゃあねえかっ!イマドキ投げキッスなんてやるかね、フツー!」

FF「それじゃ、パフォーマンスをはじめるよ。男のコはこーゆーのに弱いんでしょ」ボン

SPW「ムム!?」ギョ

FF「私は肉体を思うがままに変身できるのだー」ボンキュッボーン

 \スゲエエ!/ \セイケイダ!セイケイー!/

マライア「ちょ、ちょっと待ったァー!そりゃアタシのパクリだパクリィーッ!」ドタバタ

SPW「6番の参加者がイチャモンをつけてきたぜッ。それもそのはず、6番のコも胸をでかくするパフォーマンスをしてたもんなぁ!観客にナットが当たって騒ぎになったが」

FF「何言ってんの。私のはあなたのとは違ってホンモノだよ」ウニュウニュ

マライア「と、トリックよ!トリックに決まってるわ!」

FF「ム・・・そうまで言うなら見せるしか・・・」ス・・・

SPW「わー!そこまでだそこまでッ!こんなとこで服を脱ぐんじゃあないッ!はい、後ろに下がって下がって!」グイグイ

FF「えー」ズリリリ

 \ハアア!?ジャマスンナー!/ \ヌゲヌゲー!/ \シンシブッテンジャアネーゾコラッ!/

SPW「へっ・・・俺はジョースターさんのような紳士じゃあねえが、礼儀はわきまえてるぜ。だらしない連中だなてめーらは!お前らになんといわれようと、この舞台ではれんちなマネはさせねー!さあ、次の参加者はー!?」

エルメェス「・・・じゅ、十一番・・・・・・エルメェス・・・コステロです・・・」モジッ

SPW「やべえぜすっげえかわいいしムネもでけぇたまらんぜ」

643: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/09(月) 19:14:51.76 ID:58ibAqup0
 ウヒョー!ナイスバデー! キャワイイー! ハナモハジラウー!

エルメェス(ヤバイヤバイヤバイ・・・これはヤバイ、ヤバすぎる・・・・・・すっげーハズかしい・・・オトナのからだになっただけでもハズかしすぎてハレツしそうなのに・・・こ、こんなおおぜいのまえにでるなんて・・・)

SPW「お嬢ちゃん、アメリカの人かい?日本人離れしたスタイルと瞳だぜ。おっと自己紹介がまだだったな。俺はおせっかい焼きのスピードワゴン!育ちは悪ぃが心は紳士に憧れるゴロツキさ!」

 ガウチョ「こら!司会者ァーッ!ナンパしてんじゃあねーぞ!」

 ドットハーン「そうだそうだ!職権乱用するんじゃあねえーッ!」

 DアンG「ひっこめー!」

 ソウダソウダー! ヒッコメー! ショッケンランヨウダー!

SPW「あーあー黙れ一般ピーポーが!しょうがねえ、ここは仕事に徹するしかねえか。で、お嬢ちゃん・・・あんたは一体どんなパフォーマンスで男どもを熱狂させてくれるんだ?」

エルメェス「ね、ねっきょう?そんなこと・・・そもそもなにもかんがえてないし・・・じょりんにムリヤリ・・・」

 ドットハーン「どうしたお嬢ちゃぁん!モジモジしてんじゃあないッ!さっさと踊れ踊れー!」ヤイノ!

 ガウチョ「そーだそーだ!どうせならそのオベベを脱ぎ棄ててよォー!マッパ踊りしろー!」ヤイノ!

エルメェス「は、ハァ!?///」

 DアンG「おーどーれっ!おーどーれっ!おーどーれっ!」ヤイノ!

 オードーレ!オードーレ!オードーレ!

 ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!

エルメェス「そ・・・そんなの・・・・・・」

 オードーレ!オードーレ!オードーレ!

SPW「おいおいおいお前らぁ!レディーに対してなんちゅうことを――」

エルメェス「・・・~~~ッ・・・」プルプルプル

 オードーレ!オ・ノーレ!オードーレ!


 プッツン

エルメェス「やかましい!うっおとしいぞおまえら!」カッ!

644: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/09(月) 19:36:50.90 ID:58ibAqup0
SPW「っ」ビクッ

エルメェス「こっちがオトナしくしてやってたらてめぇらチョーシにのりやがって・・・あぁ!?ナニサマのつもりだコラァ!」

 ガウチョ「ひっ」ビクッ

エルメェス「おい・・・そこのしょーもないカオしたヒゲ」

 ガウチョ「・・・お、俺ェ?」

エルメェス「なァーにが『オベベぬぎすてて』だテメーっ。いつのじだいのことばだオイ。タイムスリップでもしてきたのか?おおむかしからやってきたのか?なら、そのスっとぼけたヒツジのハナミズかためたみてーなカオにもなっとくがいくわな。そんなカオでこのじだいでマトモにであるけるワケがねーもんな。すぐにケーサツにショクシツされてコウゼンワイセツでブタばこいきのカオだからなァーッ」

 ガウチョ「ひ・・・ひどい・・・」ポロポロ

エルメェス「おい・・・スシについてるバランのっけたみたいなオッサン」

 ドットハーン「・・・お、俺?」

エルメェス「このアタシにおどれって?そのゲリおこしたブタのケツみてーなアンタのおめめをパッチリひらいてアタシのおどりがみたいってのか?カオとおなじでゲヒンなことしかいえねーようだなオイ。くさったジャガイモをミキサーでシェイクしたみてーなカオのうえにクチまでキタナイとか、なにもかもおわってんな。5ふんいじょうヒトとかいわしたことあるか?アンタとめんとむかってられるにんげんがいたらギネスだわ」

 ドットハーン「・・・そこまで言わなくても・・・」ポロポロ

エルメェス「それからそっちのきしょいメットおっさん」

 DアンG「・・・は、はい」

エルメェス「なにをさりげなくアオってんだコラ。ひとりじゃビビってなぁーんにもできないくせに、こえだけでかくしてヒトのいけんにノるなんてハズカシーとおもわねーのか?まいあさカガミみてきしょくわるいカオみておちこむだろうがよ、たにんにさんどうしてじぶんもおおものぶってるんじゃあねーよスッタコ。そういうヤツにかぎってちょっとのことでキズついてわんわんなきじゃくるんだろどうせ。きしょくわるい」

 DアンG「・・・」ボロボロ

エルメェス「どいつもこいつもキモイかおをズラりとならべやがって・・・こりゃ『しょーもないキモイやろうどもしゅうかい』のかいじょうか。あたま『シール』でかちわってのうみそストローでチューチューすったろかガキが・・・」

 \・・・・・・/

SPW「・・・・・・」

エルメェス「・・・」

 \・・・・・・/

エルメェス「こわかった♡」

 \ズコー/

648: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 15:59:53.17 ID:Q8n6u/wB0
SPW「さあお決まりのネタをやったところで舞台裏に下がった下がった!いやぁーッ、なかなかベタな展開だったなァ~ッ。さて、そいじゃあ最後の参加者だ!なんとこのイベントの発起人でもあるんだぜーッ」

 ザッ

徐倫「アタシはクウジョウジョリーン!」バーン

 \WOOOHOOOO!/

SPW「黄色い声が会場を飛び交うゥーッ!こいつぁ美人だ!初めてミロのヴィーナスを間近で見た時と同じ美しさを感じるッ!まるで芸術だッ!アートだッ!ミロの作品見たことないがね」

徐倫「フフフ・・・みんなアタシのオトナのみりょくでイチコロコロちゃんよ・・・オトナってたのしぃーッ」ジョッジョッジョリィ~ン

SPW「なあ徐倫ちゃん、アンタは一体何者なんだァ?ミスコンを開催しようって思ってこんなにすぐ参加者を集めるなんざ、この俺でもほねがおれるぜ。一体どうやったんだ?おせーて、おせーてくれよぅ」

徐倫「アタシにはダチがたくさんいるんだよ。それと、アタシはそこにあるホンヤさんでオシゴトしてるから、みんなおみせにキテネ☆」ウィンクバッチィーン

 \YYEEEAAAHHHH!/

SPW「さりげなく宣伝していくとはやるじゃあねえか!俺も商いをする時にゃ参考にさせてもらうとするか。それにしても見事なプロモーションだ。アンタいったいいくつなんだ?」

 バッ

徐倫「5さい」」

649: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 16:13:36.60 ID:Q8n6u/wB0
 ――カフェ・ドゥ・マゴ

承太郎「――その時、ロードローラーをDIOの眼の前に落として言ってやったんだ。『BOOOM、落し物か?』」

ポル「・・・」

花京院「・・・」

アヴ「・・・」

ジョセフ「あ、最後のポテトフライもーらいっ」モグモグジョセフ

承太郎「・・・・・・BOOM、落し物・・・なぜ笑わない?学会でツカミに話したら大爆笑なのに」

アヴ「・・・今の笑うところか?・・・ああ、いや、つまらないという訳じゃあないんだ。ただちょっと・・・意味がな・・・文化の違いかな?」

ポル「俺は心の中で笑ったから」

ジョセフ「なあ・・・なんだってわしらはこんなトコで茶会を開いてるんだ?しかも野郎が5人もそろってな・・・あと犬」

イギー「(`・ω・´)」ガツガツ

ジョセフ「ずっとコーヒーガムをくっとるぞ。もう5ダース目じゃ」

アヴ「それはポルナレフが『暇だからあそぼうよぉ~ッ!やることないんだよぉ~ッ!』と、ヒマを持て余した高校生のように泣きついてきたからですよ。とりあえず集まってみたものの、行くところもやることもなくボーっとしてるんですよ」

ジョセフ「チッ!どうせならオンナのコひっかけて来ればよかったわい。貴様等ムサい連中と一緒にいても面白くもなんともないわい」

ポル「そりゃあこっちも一緒だってーの。このイロキチジジイ・・・あ~あ、なにか面白いことないかなぁ~」ズズー

 ~!~! ~!~! ~!~!

承太郎「!・・・徐倫センスに反応が」ガタッ

花京院「また発作か・・・」

アヴ「承太郎、徐倫センスとはなんだ?」

承太郎「俺の脳は徐倫の見逃せないイベントが起こると感知して知らせてくれるんだ。初ハイハイの時も、初あんよの時も、初『パパ~♡』の時も」

ポル「俺お前の脳ミソ1000ドルで買うわ」

ジョセフ「待った、徐倫の見逃せないイベント?そいつぁ見逃せないのう・・・どれ、目的は決まったようじゃな」スッ

アヴ「そのようですね・・・店主ーッ!お代はここに置いておくぞーッ!」バン


 『いくぞ!』

651: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 19:06:23.60 ID:Q8n6u/wB0
 『来たぞ!』

承太郎「ここか・・・祭りの場所は・・・」オウジャァ~ッ

ジョセフ「なんじゃいこりゃあ!人がたくさんいるぞ。それにあのステージ・・・ンン?・・・ミスコンじゃとぉ!」

ポル「なるぽろ!徐倫の見逃せないイベントというのはミスコンに出場する徐倫の雄姿を見ろってことか!カメラあるかキャメラ」

花京院「みてください!ステージの上を・・・あ、あれはまさか・・・」

イギー「Σ(`・ω・´;)」

承太郎「・・・・・・なん・・・だと・・・」


徐倫「THIS WOMAN IS MY DESTENY♪ SHE SAY FOO~♪ SHUT UP AND DANCE WITH ME!♪」

 「うぅっ・・・いい歌だ・・・」グスン

 「めちゃくちゃ心に響くぜ・・・最高だ・・・」ヒック

 「なんて歌声なんだ・・・まるで天使だ・・・」ポロポロ

SPW「こいつぁ・・・おったまげたぜ・・・こんなにキレイな声ははじめてだ・・・耳の中が晴天の青空・・・ああ・・・頭の中を風が吹き抜けるようだぜ・・・」

徐倫「はい、おしまい!いやぁ~、スッキリうたったナア~ッ。あ、いまのは『WALK THE MOON』の『SHUT UP AND DANCEE』ってきょくね」

 \FOOOOOOOOOOOOOOOOOO!/ CLAP CLAP CLAP

SPW「いやぁ!見事!おんみごと!いい歌を聴かせてもらったぜぇ!曲もだが声がイイッ!アメリカ西海岸ならヒット間違いなし!」


承太郎「・・・・・・徐倫が・・・大人になって・・・」ガタガタ

アヴ「落ちつけ承太郎!あれはきっと・・・そう!大統領が連れてきた隣の世界のパラレル徐倫だ!」

 徐倫「アタシはクウジョウジョリーン!」バーン

アヴ「あ、本人だ」

承太郎「あがが・・・」ガタガタ

ポル「まずいぜ!承太郎のやつアワ吹いてやがる!」

653: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 20:07:31.61 ID:Q8n6u/wB0
花京院「承太郎!意識をしっかり!徐倫の成長はよろこばしいことじゃあないのかい?」

承太郎「・・・なに寝ぼけたこと言ってやがる・・・・・・徐倫が大人になっちまってるんだぞ・・・入園式、入学式、卒園式、卒業式、誕生日、クリスマス、お正月・・・数々のイベントを何回分も損してるんだぞ・・・」

花京院「そう考えるとたしかに・・・」

承太郎「一体なぜだ?・・・なぜ徐倫は大人になってしまってるんだ?オラ・・・誰だ・・・誰のしわざだ・・・オラ・・・オラ・・・」プルプル

ポル「大丈夫か承太郎。オラが漏れてるぞ」

アヴ「心当たりがある」ザッ

ジョセフ「知っているのかアヴドゥル」

アヴ「『時を吹き飛ばすスタンド能力』を持つ男の話を・・・聞いたことがある。その能力は時間を消し飛ばし、『時が過ぎたことを認識しない』というのものだ。雲は分裂したことに気付かず、ろうそくは自身の火が消えたことも認識しない・・・たまにあるだろ、『あれ?もうこんな時間?』という感覚。あれもスタンド攻撃だとネットに書いてあった」

ポル「マジかよ。そんな能力のスタンド使いが・・・」

アヴ「お前が言ったんだぞポルナレフ。スプラトゥーンしながら『あー、時間吹き飛ばせるスタンドほしいなー』と」

ポル「マジで?俺、どうでもいいことは覚えてないクチなんだ」

ジョセフ「つまりはそのスタンド使いの能力のせいで、いつの間にか徐倫が大人になっちまってたって話か。なんて奴じゃ!ゆるせん!」

承太郎「教えろアヴドゥル・・・そのクソッタレなスタンド使いの名を・・・俺と徐倫の成長アルバムを吹き飛ばしやがった奴の名を」オラ・・・

アヴ「奴の名は・・・ディアボロ」

承太郎「よしそいつを両方しよう」オラッ・・・オラッ・・・

ポル「賛成だ!昨日食べたラーメン屋のチャーハンが味うすくてイライラしてんたんだ!ウサはらしてやるぜッ!」シュッシュッ

花京院「ジョジョの新作ゲーム、アイズ・オブ・ヘブン発売の前祝いにちょうどいい。僕も同行する!」ズアッ!

アヴ「私の占いでは、明日は思いがけない出会いがアリ、観光地に行くと金運がアップするヨ、ラッキカラーは青みがかった緑だと出ている」ムゥン!

イギー「(´ω`)。O○」プププ!

ジョセフ「やれやれじゃわい・・・こいつら、やると決めたらトコトンつっ走るからな。生粋のランニングマンじゃわい・・・・・・でも・・・ウォークマンはすきだがね」カチッ テレレッテーレテッテッテッテテッテ♪テレレッテーレテッテッテテッテ♪テレレッテーレテッテッテテッテーン♪シィージィーマァーソォー


 『行くぞ!』

655: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 20:59:23.33 ID:Q8n6u/wB0
 ガサガサ・・・

 クン・・・クンクン・・・・・・クンクン・・・

Dio「・・・におう・・・『ニオう』ぞッ・・・クン・・・フフ・・・この甘~いニオイ・・・・・・間違いない・・・『クウジョウジョリーン』だ・・・クン」

Dio「マシュマロに穴をあけてドロドロのチョコレートを流し込んでからザラメをふっかけたような甘ったるいニオイ・・・それでいてハワイの青空のように透き抜けるさわやかな香りもする・・・確実、そう確実にこれはクウジョウジョリーンのニオイ!・・・フフフ・・・久しぶりに嗅いだ・・・クンクン」

Dio「・・・?・・・クン・・・しかし・・・すこし『違う』・・・クンクン・・・なにか・・・?・・・妙だ・・・いつもと違う・・・いつものクウジョウジョリーンのニオイじゃあない・・・クン・・・フフ・・・そうか、奴も成長しているのだな・・・子供は成長が早いからな・・・フフ・・・」

Dio「ならば、一秒でも早くクウジョウジョリーンを俺のものにしなくてはッ・・・時は止まってはくれない・・・フフ・・・クウジョウジョリーンはこの俺のものだ!必ず手に入れてやるぞっ・・・」ガサガサ


SPW「いやぁ~、アンタ、歌手になれるんじゃあないの?歌もうまいしルックスもイケウーメンだ」

康穂「おっと待って待ってェ~。そういうビジネシーなお話は事務所を通してからにしてもらえるかしら?彼女は私がプロデュースするアイドルよ。今はまだ違うけど」ザン

SPW「なんだってぇーッ、そいつは本当かい?」

徐倫「チョコレートのプールにはいりたいです!」

康穂「観客のみなさん!クウジョウジョリーンの歌声に感服したのであれば、彼女のプロデビューの支援を!どぞ、よろぴく!」

 バババッ!

Dio「WWWWWWWRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYY!」バァーッ!

康穂「!?キャ!な、なに!?」

SPW「うわあああ!な、なんだぁ!?謎の男が飛びこんできたァー!乱入だ乱入ウーッ!ゲーセンで格ゲーしてたら勝利画面でいきなり乱入された時みてーだ!」

徐倫「おまえは・・・!きょうりゅうだいすきDio!ジュラシックワールドみた?」

Dio「油断したなクウジョウジョリーン!今日こそ貴様を我がものにして・・・・・・や・・・・・・!?・・・・・・」ビタァ!

徐倫「?」

Dio「・・・・・・な・・・・・・なんだ・・・コレは・・・・・・どういう・・・一体・・・・・・クウジョウジョリーン・・・・・・子供じゃあ・・・『ない』・・・?・・・」プルプル

658: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 21:12:05.46 ID:Q8n6u/wB0
SPW「なんだこいつは・・・NBAの選手でも垂直飛びの平均値は71㎝だというのに、こいつは今20mはジャンプしていたぞ!人間にできる業じゃあない!こいつは人間ではないのか!?人間を超越しているのかァー!?あの吸血鬼・・・ディオのように!」

康穂「どこでそういう知識仕入れてくるの?」

SPW「だが様子がおかしいッ・・・徐倫に飛びかかったと思ったら突然!全速力で走ってる犬がリードを引っ張られて急停止するかのように止まったぞ!一体何がどうしたってんだ!」

康穂「完全に空中で固まってるけどそこ触れないの?」

Dio「・・・・・・ど、どういうことだ・・・クウジョウジョリーン!貴様ッ!何があった!い、いや違う!貴様は偽モノだな!そうに違いない!また大統領の差し金だろう!そうだろ!そうだと言ってください!」

徐倫「なにをネボケタこといってんの・・・アタシはクウジョウジョリーン!しょうしんしょうめいジョリーンよ!いつだってジョリーンなのよ!ずのうはこども、みかけはオトナのジョリーンよ!」バーン

Dio「LLOOOORRRRYYYYYYYYYY!!!フザけるなッ!クウジョウジョリーンは『子供』だッ!子供でなくちゃあいけないんだッ!子供であるクウジョウジョリーンを手に入れるのがこの俺なんだァーーー!」

徐倫「いいやちがうねッ!アタシはオトナになったんだ!・・・オトナのレディーに・・・ね」ウィンクバッチーン

Dio「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおLLLOOORRRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」ブスブスブス・・・

 ドガパァアアアーーーッ

SPW「エッ、エーーー!爆発したぁー!爆発四散ッ!まるでKOされたサイバーボッツだッ!電子レンジに入れられた電池みてーだッ!こ、こんな光景はイギリスでもお目にかかれなかったぜ!」

徐倫「やれやれだわ・・・Dio・・・アンタにはモリモリよ」

康穂「・・・?・・・こりごりだわって言いたいの?」

徐倫「そうそうそれそれさっすが」ビッシィー

659: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 21:23:22.32 ID:Q8n6u/wB0

SPW「さあさあお立会い!ゲリラミスコンもいよいよ結果発表だぜーっ!ハデなパフォーマンスがたくさんあったが、誰が優勝するのかなァ~っ?」

徐倫「アタシだな」

FF「いいやアタシだね」

徐倫「アタシだ!

FF「アタシ!」

徐倫「やいの!」

FF「ヤイノ!」

 ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!

SPW「参加者同士でまだ争うくらい白熱したが、誰が一番かは審査員が決めることになってるんだ。俺やアンタらが決めるんじゃあなく、ギャラリーから選ばれた審査員さ。それも無料で審査できちまうんだ」

マライア「フン、優勝はこの私のものよ・・・そしてDIO様にい~っぱいホメてもらうんだっ。キャルン」

由花子「いったぁ・・・歳考えてやりなさいよって感じ・・・」ボソッ

マライア「てめー今なんか言ったか!あぁ~!?」

トリッシュ「やめなさい一般ピーポーども。今のうちに言いわけでも考えておいたら?」

SPW「さあ~って!優勝は!?・・・

 ドラムロール!ダララララララララ・・・・・・

SBRの係の人①【ルーシー】バン

SBRの係の人②【ルーシー】バン

SBRの係の人③【ルーシー】バン

SBRの係の人④【ルーシー】バン

SBRの係の人⑤【ルーシー】バン

SPW「優勝は3番!ルーシー・スティールだぁーーーー!」ヤヤァ!

徐倫「なんだよそれー!なかみじゃなくてルックスでえらんでるだろー!」オラァー!

エルメェス「ミスコンだから・・・」

 スティール「フフ・・・審査員全員にワイロをにぎらせてるとはだれも気付くまい・・・はあはあルーシーたんサイコー」

660: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 21:37:32.85 ID:Q8n6u/wB0
スティール「よくやったぞ君達・・・誰にも怪しまれずにさりげなく我が妻ルーシーを優勝に導いてくれたな・・・はいこれ謝礼」シャッシャッ

SBRの係の人達『ワー!ミンナモラエー!ワイロダワイロダー!』ドタバタドタバタ

スティール「フフ・・・たとえ街の片隅で行われるようなしょっぱいミスコンであろうと、やはりルーシーこそが最高の女性だ・・・はあはあ・・・ルーシーたんハアハア・・・」

エンヤ「ひえっひえっひえっ・・・見たぞ・・・ポケットマネーの秘密・・・」ス・・・

スティール「!・・・・・・な、なんだアナタは・・・・・・今の話・・・まさか・・・」

エンヤ「聞いていたともさ・・・ひっひ・・・アンタ、スティーブン・スティールじゃろ?有名なプロモーターのタヌキおやじの・・・これをマスコミにタレたらどぉ~なるじゃろうなァ~?ひっひっひ・・・」

スティール「ま、待ってくれ!これにはわけが・・・」

エンヤ「言いわけなど聞きとうない。ワシは正しいことをするだけじゃ・・・『正義』は勝つ・・・いつでも、何時もな」

スティール「・・・・・・ど、どうすれば見逃してくれる?」

エンヤ「¥」チャリーン

スティール「わ、わかった。50万払う」

エンヤ「あ、もしもし?杜スポ?」

スティール「わー!500!500で手打ちにしてくれ!」

エンヤ「『正義』は勝つ」チャリーン

662: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 22:47:06.13 ID:Q8n6u/wB0
オインゴ「ぼ、ぼ、ボインゴォ・・・こりゃあすげえ!見ろよこれを!」

 ワイワイガヤガヤ ヤイノヤイノ ニギヤカニギヤカ

オインゴ「さっきまでスッカラカンのぴったんこカンカンだったこの本屋が・・・見ろよ!すげえ大盛況だぜェ~ッ!客が入れ食いだ!グイグイしてる!」

ボインゴ「お兄ちゃん僕コワイ!お客さんが来すぎてコワイ!」

徐倫「うまくいったみたいだな」ザッ

オインゴ「お、お前らが店の前でやってたイベントのおかげかッ!すげえじゃあねーかッ!昼間に5人以上客が入ったのはゴールデンウィーク以来だぜェ~ッ!」

ボインゴ「お兄ちゃん僕コワイ!お客少なすぎるのに今まで経営できてたのが怖い!」

FF「宣伝効果はバッチリだったみたいだね。ウンウン、本はイイゾォ~ッ。知性が得られるッ。たくさん得られる。人間はもっと本をたくさん読むべきなんだウン」

エルメェス「し、しかし・・・」

 「おうさっきのカワイコちゃん!サインくれよサインン~!」

 「お、俺とツーショット写真とってくれ!あ、握手も!」

エルメェス「シタゴコロなれんちゅうもいるぞ・・・」

徐倫「したごころって?」

FF「カメレオンとかけまして、ラピュタでさかさまになりながらシータを助けに来た時のパズーの叫びと解きます」

徐倫「そのこころは?」

FF「どちらも『シタ』が長いでしょう」チャンチャン

 「げっ、さっきの怖いお嬢ちゃんもいる・・・」

 「あ、あんまりジロジロ見ないほうがいいぜ・・・メンタルおられるぞ」

エルメェス「ムッ・・・だったらきゃくはきゃくらしく、ほんをかうか、なにかレンタルしてってよ」

 「わ、わかった!」

 「そ、そうするから心を砕かないでくれ!」

徐倫「エルメェスはつよくなったな」

663: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 23:18:27.73 ID:Q8n6u/wB0
徐倫「イラッシャイマセェーッ!かしこまりぃー!460えんでぇーすっ!」セカセカ

FF「『クローズ』の22巻が見つからない?けっこう、こちらにありますよ。ほら、この下の引き出しに積み分があります」セカセカ

エルメェス「あー、『クァンタム&ウッディ』のほうやくぼんはうりきれちゃってますねー。え、ちゅうもん?いまてつづきしますねー」セカセカ

オインゴ「海外ドラマの『フラッシュ』ですか?それはアチラのレンタルコーナーに・・・」セカセカ

ボインゴ「え?『極道兵器』のマンガを探してる?お兄ちゃん僕コワイ!」セカセカ

エルメェス「ういひー!ほんやさんってらくなしごとかとおもってたけどたいへんだな」

FF「どんな仕事も大変なものだよ。それが働くということなんだ」

徐倫「でもスッゲーじゅうじつしてる!やりがいがあるっていうかよォー!なんつぅーか・・・オトナやってるってかんじーッ!」

エルメェス「うらやましいな・・・でもま、オトナってのもあんがいわるくないかも」

徐倫「おっ、えるめぇすもこころでりかいしたか!オトナのみりょくをー!」

FF「ちょっと待って、もしかして二人とも、このまま大人のままでいるつもりなの?」

徐倫「あたぼうカネボウよ!」

エルメェス「・・・ちょっとそれも・・・いいカモ?・・・なァ~んて・・・ハハ」

FF「・・・フゥーン・・・」

徐倫「さあさあ!そんなことよりシゴトしごと!オトナなんだからはたらかないとね!モリモリたべてビシバシはたらこー!」ヌッハッハッハ!

664: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 23:37:01.57 ID:Q8n6u/wB0
 ヘイテンガラガラ~

オインゴ「いやぁ~疲れた疲れた!今日は働いたなァボインゴォ!」

ボインゴ「う、うん・・・すっごく疲れたよ・・・こんなに働いたのはじめてかも・・・」ヘトヘト

オインゴ「ハッハハハ、仕方がないなぁ、兄ちゃんがおぶってやるよ」オッコイセ

ボインゴ「わっ、わ」

オインゴ「おお、重くなったなぁボインゴ。ちゃあんと成長してくれて兄ちゃんはウレシイぞ」

ボインゴ「・・・えへへ・・・兄ちゃんにおんぶしてもらうの久しぶり・・・懐かしいね・・・」

オインゴ「ようし!しっかりつかまってろよボインゴォ!オインゴアクセル全開!V8を称えろォー!」ダダダダダ

ボインゴ「わー」

FF(仲良いな)

徐倫「うぃひー、たいへんだったなぁ~ッ。ようし!しごとおわりにイッパイひっかけてくか!」ヨイショォ

エルメェス「ちょ、ちょっとまってよ!もうよるだよ!?はやくかえらないとゆうかいされちゃうぞ!」

FF「それに早く帰らないと仗助や皆が心配する」

徐倫「ビビってんじゃあねーよ!アタシたちはオトナなんだぜェーッ。オトナはよるおそくまでおきてるじゃあねーか。アタシたちはこどもじゃあないんだッ。オトナはオトナらしくよるもヒッパレ!」

エルメェス「ま、ま、マジかよォ~っ!きょうはまんげつだぞッ!おおかみおとこにでくわすまえにかえろうって!」

徐倫「ヘヘン!そんなのがいたらアタシが『ストーンフリー』でポイしてやるさ!ウダウダいってないでいくぞ!」

エルメェス「キイイコエエ・・・」

FF「実をいうと私もハシゴザケというものをやってみたかったんだ。大人のたしなみ」

徐倫「よるのせかいへ、さあいくぞ!」

665: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 23:47:13.21 ID:Q8n6u/wB0

仗助「・・・・・・遅い・・・」ブツブツ

朋子「もう夕飯がすっかり冷めちゃったわね・・・一体どこをホッツキ歩いてるのかしら・・・」

仗助「・・・誘拐?・・・いや、あいつらなら逆に誘拐犯をブッ飛ばす・・・迷子か?・・・いや、アイツら知り合い多いし誰かしらは見つけてくれるハズ・・・まさか・・・家出?・・・」ブツブツ

朋子「ちょっと仗助、なにブツクサ言ってんの。くらいわよ」

仗助「お袋は心配じゃあねーのかよッ。徐倫もFFも帰ってねーんだぞッ・・・エルメェスもまだらしい・・・アイツら、5時にはウチに帰ってきて6時から天才てれびくんみるのが毎日の日課なのに・・・」

朋子「・・・・・・実は少し・・・心当たりがあるのよ・・・>>586でチョット厳しく言いすぎたかもしれない・・・あの子達・・・私に嫌気がして家出したのかも・・・」

仗助「いや、お袋の言い分は間違っちゃいねー・・・あいつらは子供だ。9時には寝ないと・・・8時でもいい・・・しかしあいつらがそのくらいのことで家出なんかするか?」

朋子「・・・子供だ子供だと思ってたけど・・・頭ごなしに押し付けるものじゃないわね・・・・・・帰ってきたら、もう少し大人の女性として扱ってあげないと・・・」


 ~~~

徐倫「すげーな!コンビニってほんとにズーっとやってるんだな!」キラキラ

FF「こんな時間まで開いてるなんて、店員さんはちゃんと休んでるのかな?」

エルメェス「な、なあ・・・もう10じ30ぷんをまわってるって・・・かえろ?ウチにかえろう?ネッ?ネッ?」

徐倫「ハッハハ、えるめぇすはビビリだなぁ。なにがそんなにこわいんだ?」

エルメェス「だ、だってよぉ~、夜ってのはおばけがおきるじかんだよ・・・そんなじかんにそとをであるくなんてどうかしてるよ・・・」

徐倫「あのなァ~、アタシたちはオトナになったんだ。オトナがビビってんじゃあねーって。それにオトナだからこんなじかんにおきててもおこられないし、しごとしておかねかせげるし、オトナってスバラシイことだらけじゃん!」

666: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 23:52:44.71 ID:Q8n6u/wB0
 ウゥ~・・・ ウウウ~・・・

徐倫「?・・・えふえふ、なんかゆった?」

FF「なにも?」

徐倫「じゃ、エルメェス、ヘでもこいた?」

エルメェス「こ、こいてない!///」

 ウウウ~~~・・・ ウウウウウ~~~~・・・

徐倫「!?・・・だ、だれかうーうーゆってる!」ビクッ

エルメェス「ヒィッ!じょ、じょうだんはやめて!」

FF「待って・・・あそこ・・・なにか・・・動いて・・・」


 首無し男「ううう~~~・・・」ウロウロ

徐倫「わあああああちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

エルメェス「キイイイイイイイイイイコエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」

FF「ふぉあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 ピュー


 ジョナサン(首無し)「ううう・・・DIOの首がとれたまではいいものの・・・よく考えたら目がないから前が見えなくて一日中さまよってるよ・・・・・・口が無いから喋れないし、身体の中の器官をウーウー鳴らすしかできないし・・・うう~・・・」

667: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/11(水) 23:59:30.91 ID:Q8n6u/wB0
徐倫「はしれはしれはしれ!にげろにげろにげろ!」ダダダ

エルメェス「うわぁ~~~ん!やっぱりおばけがでたぁ~!うええ~~~ん!」ダダダ

FF「は、早く帰ろう!ウチに帰ろう!あったかい我が家が待ってる!」ダダダ

徐倫「!」キキィー

エルメェス「あだっ!」ドン

FF「った!ど、どうして止まるの徐倫!」

徐倫「・・・・・・アレ・・・」

 木にぶらさがった生首「ブツブツ・・・ブツブツブツ・・・・・・」

徐倫「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

エルメェス「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

FF「AAAAAAAAAAAAAIIIIIIIIIIIEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」

 ピュー

DIO(首だけ)「――という訳で俺は100年の眠りから目覚めたら黄色いコーデで全身そろえようと決心したのだ。だが実際あのデザインに至るまでは大変な苦労が・・・――」ブツブツ


DIO「・・・・・・む?・・・アレ!?身体がねぇ!いつカラダ!?なんちゃって!」

668: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/12(木) 00:03:38.84 ID:x4JGK3ZS0

朋子「・・・・・・もう11時になるか・・・!・・・ちょっと仗助、どこに電話する気?」

仗助「もう待てん。SPW財団に電話して総力をあげて捜査を・・・」

 ガチャ!

仗助「!帰ってきた!」

朋子「徐倫ちゃん!FFちゃん!エルメェスちゃん!・・・・・・!?」

徐倫「うわはああああああああああん!ジョーズケエエエエエ!」グアバー

仗助「な!?ななななナン!?なんだァ!?」

徐倫「ゴワガッダヨオオオオオオオオオオオ!」ビエー

FF「もう夜に出歩いたりしません!勝手に大人になったりしません!子供でいます!ずっと子供でいますううううう!」ウワーン

エルメェス「ッ ッ   ッ   ッッ  ッ」ブルブル

朋子「・・・・・・三人とも・・・成長してる・・・・・・大人になった三人が・・・仗助に泣きついてる・・・」

仗助「・・・・・・どうすんのコレ・・・」


徐倫「もうおとなになんかならないっ!」

669: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/12(木) 00:10:31.53 ID:x4JGK3ZS0

 ―――・・・・・・翌日

仗助「なるほど・・・それで大人の身体にしてもらったって訳か・・・朝になって即、パッショーネんトコ行って能力解除してもらったものの・・・(お袋にはドイツの科学で造られた薬で一時的に成長したと説明したぜ)」

朋子「そんなにしてまで子供から大人になりたかったのね・・・ごめんなさい。私もちょっとキツく言いすぎたわ」

じょりん「ううん。かぁーちゃんはただしかった。アタシはまだコドモだもん。9じにはねむることにするね」

えふえふ「セノビはもうしません」

えるめぇす「・・・ヒック・・・・・・ヒック・・・」

仗助「エルメェスはまだ立ち直れてないか」

朋子「これからは、貴方達を子供扱いしないことにするわ。いつまでも子供じゃないもんね」

じょりん「うんにゃ、これからはもっとすなおにこどもっぽくするね!」コドモデイターイ♪ズットトイザラスキーッズ♪

朋子「え?」

じょりん「かぁーちゃぁ~ん、おなかへったよぉ~。あさごはんたべた~い」スリスリ

仗助「な、なんか・・・すっげえアザとくなったな・・・」

えふえふ「オムライスたべたい!オムライス!」ピョンピョン

じょりん「あ、それイイなッ。アタシのはちゃーんとハタつきでね!」

えるめぇす「・・・グスン・・・・・・アタシ、パンケーキがいい・・・」

朋子「・・・・・・これでよかったのかしら・・・」

仗助「どうすんのコレ」

じょりん「やっぱりこどもがいちばんだね☆」

680: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/30(月) 19:25:07.52 ID:JXQN916m0

仗助「・・・・・・Zzz・・・グレート・・・収録は何曜日ッスか・・・へへ・・・いやいや・・・まさかアニメなんて・・・Zzz・・・」

じょりん「あさですよーっだ!」ユサユサ

仗助「・・・んん・・・・・・今日は土曜じゃあねーか・・・・・・まだ寝させて・・・」スヤァ

じょりん「なにやってんのジョースケ!もう7じはんですよーっだ!はやくおきないとひがくれるよ!」ユサユサ

仗助「・・・10時になったら起こして・・・」スヤヤカァ

じょりん「これはいかん。このままではせっかくのあそびびよりがムダになってしまう。こうなればシュダンをえらんでられん!おらぁ!」バサァ!

仗助「ッ!・・・・・・さむっ・・・か、勘弁してください徐倫さん・・・・・・フトン返して・・・」ウブルルル

じょりん「はやくコタツがあるヘヤにいかないとカゼひいちゃいますよおきゃくさん~」タタタ

仗助「うう~っ・・・くそっ・・・・・・冬はコレされるからヤなんだよな・・・」シブシブ


えふえふ「お、ネボスケさんがおめざめだ」

じょりん「おそいぞキサマァ!にふんさんじゅうななびょうのチコクだァ!トイレがつまってクラシアンでもよんでいたかァ!?あァ!?」

仗助「なんだよその鬼教官キャラは・・・うぶるるる・・・さっむ・・・コタツ出しといて正解だったぜ」シュッ

仗助「サッムッ!おいッ!コタツの電源入ってねーじゃあねーか!」

えふえふ「だってアタシいるし」

じょりん「せつでんしなきゃ!カンサイ~デンキホーアンキョーカイ♪もタコあしはいせんはやめろっていってたし!」

仗助「お前またネットでミョーなモン見たな・・・関西のCMなんざこっちでやってねーだろッ。うう~ッサム。電源入ってないコタツって異常に寒く感じるぜ・・・ストーブストーブ」ガチッ チチチチチチ・・・ シュボッ ォォォォ~~~ッ

じょりん「そのストーブはどういうシステム?おとがすごいね」

えふえふ「トーユのストーブはボタンひとつでラクにつくのに、そのストーブはジーっとボタンおしつづけないとつかないの?」

仗助「灯油ストーブは点火するまで数分かかるが、このストーブはすぐに点火するからあったけェーんスよ。しかも電池式」

じょりん「ヘェーッ、エジソンがチのなみだをながすな」

仗助「そんなに嫉妬するかな・・・」

681: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/30(月) 19:34:45.38 ID:JXQN916m0
 サッサッ スッスッ スゥーーーッ・・・ シュピッシュピッ

仗助「ンッン~~~・・・うっし!今日もグレートだぜ東方仗助!カンペキにキマってるッ!」

じょりん「おあたまのセットはかんりょうしまして?」

仗助「おうッ!どうよこのビシッ具合」ビシッ

えふえふ「ぼくとうをもてばなおよし」

じょりん「よっしゃ!さっそくでかけよう!」ダッ

仗助「ちょっと待てッ。お前さァー・・・いつもだけどアクティブすぎるぞ。どこに行くのか、なにしに行くのか、ちゃんと説明してくれ」

じょりん「きょうはァー、とりあえずそとにでてェー、そこらへんいってェー、なにかしらたのしいことする」

仗助「引きこもりの人に行動力分けてやってほしいぜ」

えふえふ「アタシたちはこどもなのでカゼのこ。カゼはそとをマウものだから」

じょりん「そう、アタシたちはこども。まだまだケツのあおいガキ」

えふえふ「アタシたちはこども・・・」

じょりん「アタシたちはこども・・・」

じょりん&えふえふ『アタシたちはこども・・・』

仗助「ど、どうしたんスか・・・そんなに子供でいたいんスか・・・」

じょりん「オトナになってもロクなことはない。よるにでかけると・・・くびなしのボディとかボディなしくびとかがいるし・・・」ガタガタ

えふえふ「オトナになるとおそろしいせかいがまっている・・・」ガタガタ

仗助「こいつらはどんな世界を垣間見たんだ」

683: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/30(月) 21:07:15.86 ID:JXQN916m0
じょりん「こんちくわー!」ピンポーン

えふえふ「じょりん、まだあさだからそのあいさつはまちがい」

じょりん「Uh-oh、しつれい。おはようでがんすー!」ピンポーン

グロリア「あらあらあらあらあら~、徐倫ちゃんにFFちゃんに仗助ちゃんおはようなさい♪」ガチャ

じょりん「えるめぇすをそとにつれだそうとやってきました!」

グロリア「それがねェ・・・あの子、昨日ウチに帰ってきてからずーっとこの調子で・・・」クルッ

えるめぇす「・・・」ガッシィィィ

仗助「ゲッ、グロリアさんの背中にひっついてる・・・」

えふえふ「こりゃテコでもタコでもはなれなそう」

グロリア「よっぽど怖い思いした時はいつもこうなの」コマッタコマッタ

えふえふ「いつも」

じょりん「えるめぇす!もうアサだからくびなしケのいちぞくはいないぞ!」

えるめぇす「!」ビクッ

グロリア「あっ、掴む力が痛くなった」

えふえふ「おもいだしちゃったのかな」

じょりん「もー、しかたないな。『ストーンフリー』のイトをスキマにしのびこませて・・・」シルシル

じょりん「むりやりひきはがす!」グイイ

えるめぇす「わー!やめろー!アタシはもうそとのせかいにはでないってきめたんだ!85さいまでおうちでおねえちゃんとくらすんだー!」イヤヨイヤヨ

じょりん「つべこべいわないでいくよ!はやくあそびにいかないとよるになっちゃう!」

684: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/30(月) 21:56:39.78 ID:JXQN916m0
おんなすい「あ!じょりーん!じょっじょっじょっ!じょり~~~ん!」ダキィ

じょりん「わ、おんなすいじゃあないの」

えふえふ「まるでねらっていたかのようなであいかた。ストーカーかも」

おんなすい「ギクゥ!?い、いやすすすすすとーかーなんてするかよ!ジーっとみつめてるのがストーカーなの!?どこにいくのかずーっとみてるのがストーカー!?いつこえかけようかみつめてるのがストーカーだっていうの!?そんなのりふじんだよ!」

あなすい「こら、イモウトスイ。じょりんたちを困らせるんじゃあないぞ」ゴチン

おんなすい「あだっ」

じょりん「あなすいもいっしょか」

あなすい「すまないじょりん。俺のイモウトが君にメロメロで・・・しかたがないじゃあないか。君はそれくらいみりょくてきで――」

 とぉるるるるるるるるるるん!

じょりん「!なにものだ!」バッ

えふえふ「どこだ!どこからくる!?」バッ

仗助「あ、俺のだわ」ピ

仗助「もしもし?ノリスケおじさんッスかァ」

おんなすい「ケータイでんわかぁ。アタシもほしぃなァ~ッ。オクヤスにかってーっていってるんだけど、こどもがケータイなんかもつもんじゃないって、ぼうはんブザーしかくれないんだ。こんどイロジカケつかおうかなーって」

えふえふ「やめといたほうがいいよ。ケータイなんかこどもがもっててもロクなことにならない。ラインでハブられたり、ワンクリックさぎにひっかかったり、チェーンメールをマにうけてじどうそうだんしょにでんわしたり・・・」

仗助「え、今からッスか?・・・いや、そんなんいらないんスけど・・・・・・ええ・・・マジッスか・・・5千で手打ちにしましょう。・・・グレート!」ピ

仗助「みんな聞け。これからノリスケおじさんチに行く」

じょりん「!サダスケがヒモになってるウチ?」

えるめぇす「・・・なにのために?」

仗助「おじさんが管理してるガレージの掃除だ」

じょりん「そうじぃ~?」

えふえふ「いくらでうけたの?」

仗助「5千・・・・・・い、いや、金なんか受け取らねーッスよ?」

じょりん「やれやれだわ」

685: ◆t8EBwAYVrY 2015/11/30(月) 22:08:02.74 ID:JXQN916m0

憲助「おおー来たか!悪いな仗助ッ!ホレ、約束の五千円。ヒグチじゃあないぞ。メガネのおっさんだぞ。旧版。これ見たことあるか?今どきのモンは見たことないんじゃあないかと・・・」

仗助「え、えーっと・・・ノリスケさん、その件は後で」ヒソヒソ

憲助「んおお?なんだ徐倫達も連れてきたのか。そうかわかったぞ、ソデのしたもらうとこ見られたくないもんな」ガハハハ

じょりん「ジーッ」

えふえふ「ジーッ」

えるめぇす「ケイベツゥーッ」

仗助「そ、それじゃあノリスケさん、そのガレージってのを見せてくれませんかねェ~ッ。ちゃっちゃと終わらせちゃいましょォーやァー」アセアセ

憲助「おう。そのガレージというのは・・・こいつだ!」バン

おんなすい「ワオ・・・けっこうリッパ」

あなすい「アメリカのガレージってカンジだな。日本じゃあめずらしいんじゃあないか、こういうの」

じょりん「これをそうじすうのはしょうじきにハッキリいってメンドくさい」

憲助「フッフフフ・・・そうフテるな徐倫。いいニュースと悪いニュース、どっちが聞きたい?」

あなすい「あ、メンドくさいやつ」

じょりん「かんげきするハナシをひとつください!」

憲助「悪いニュース、このガレージは3年ほど使ってないからメチャクチャ掃除が大変だ。俺がお前らの立場なら買い物を装ってとんずらするね」

じょりん「じゃあげんきがでるハナシを!」

憲助「この『ガレージ』をお前たちにくれてやる」バン

じょりん「!」ガン

えふえふ「・・・・・・くれる・・・だと?・・・・・・どういういみだ・・・?・・・・・・ことばのままのいみだとでも・・・」ドドドドドド

えるめぇす「ちょっとまった・・・・・・そんなことがあるのか?・・・ガレージを・・・そっくりそのまま・・・・・・アタシたちのものにしてもいいなんて・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

憲助「ああ。好きに使っていいぞ。このガレージの中にあるものは全てお前らのものだ。そこの扉の向こうは物置になっている。そこにあるものも全て、だ」

定助「たっぷり!」バン

憲助「これを言わすためだけに定助を連れてきた」バン

691: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/08(火) 22:48:30.74 ID:OsYrpvtH0
じょりん「UH-HUH!このヒミツキチがアタシたちのものになるんだ!うでがサイレンだよ!」

憲助「あー、腕がなるって言いたいのはわかった。だがこれを片づけるのはホネが折れるぞ。それじゃ任せたッ。俺ァふるうつの競売に行くからな。行くぞ定助!お前の能力で会場まで素早く行くぞ!俺の靴の裏の摩擦を奪うのだっ!ドラえもんの映画のベアリングロードみたいに!お前もついてこい!お前くらいの歳の男は学ぶことは多いぞ!」

定助「俺ェ?」

憲助「早くしろォーッ!競りが始まるじゃあないかっ!GO!定助GO!」

定助「仕方ないなァ~~~ッ」シャボンッ

憲助「それじゃあ諸君、ゴキゲンよう。わーっはっはっはっは」ツルツルツルツルツルーーーッ

えるめぇす「あいかわらずカワッたおっさんだな」

おんなすい「それよりすごいよ!このガレージがアタシたちのものになるんだよ!ここならまいにちゆりまごとやってもいいんだよ!」

えふえふ「ユリまごとって?」

おんなすい「アタシがかんがえたの!おんなのこだけでキャッキャするおままごとで――」

あなすい「おーっとそれより、こっちの物置になにがあるか見てみようじゃあないか。あのどうらくかねもちおやじのことだ、なにかめずらしいすごいおたからがあるかもしれない」

仗助「お前口悪ぃな」

じょりん「おたから!?かいぞくせんとか!?」

あなすい「きみよりもすごいおたからはそんざいしないよじょりーん・・・フッ」

えふえふ「わーすごい!すごいほこりだらけでキッタネー!」ガチャ

じょりん「えーどれどれ!アタシもみたいー!」

あなすい「・・・グムー・・・」メラメラ

692: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/08(火) 22:56:50.55 ID:OsYrpvtH0
じょりん「うっは!ジョースケのへやよりきたないな」ウー

仗助「オイ!俺の部屋はお前らが占領したんじゃあねーかッ!コラ!」

えるめぇす「みてこれ、ブリキのロボットのおもちゃがあるぞ。ゼンマイがついてるしすっごくふるそう・・・きっとこだいぶんめいのいさんだな」

あなすい(ああいうのってたしかすごくネウチのあるホリダシモノだったりするよな・・・だが、まさかな・・・)

じょりん「かしてみしてー!うっは、しかくいな。ジュースのかんみたいなさわりごこち」カンカン ベコッ

えるめぇす「おもちゃなのにあんまりアクションができないな。うでがじょうげにうごくだけだこれ」グリグリ ベキィ

じょりん「あー、えるめぇすこわしたー」ヤイノヤイノ

えるめぇす「じょりんだってへこませただろ」ヤイノヤイノ

あなすい(・・・・・・いや、まさかな・・・でももしあれがプレミアだったなら・・・いやいや・・・ありえないって)

おんなすい「アタシにもみせてー」ガッ ゴトン ズデッ バキメキメシィ

あなすい(!)

えるめぇす「あ、ころんだ」

じょりん「だいじょうぶか。おっこちたブリキのロボットふんづけちゃったみたいだけど、チィでてないか?」

おんなすい「うぇへへへ、だいじょうぶだいじょうぶ(じょりーんにしんぱいされちまったぜ!)」

あなすい(・・・・・・もし・・・プレミアだったら・・・・・・)ダラダラダラ

えふえふ「ロボコン0てん!」

693: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/08(火) 23:03:06.28 ID:OsYrpvtH0
えるめぇす「もっとおくのほうにもなにかあるみたいだ。しかしものがたくさんあるなぁ~」ガラガラ・・・ ズズズ ガラガラ・・・

仗助「気をつけろよ。積んでるのが崩れてきたら危ないからな」

えるめぇす「ん?・・・」


シュトロハイムロボ<・・・

えるめぇす「ひひゃああああああああああああああああああああああああ!!!」

じょりん「どうしたえるめぇす!ドラゴンボールのハリウッドじっしゃえいがでもみつけたのか!?」

えるめぇす「アアアアアア・・・そ、そこに・・・ヘンなモノが・・・」ガチガチブルブル

シュトロハイムロボ<・・・ ズーン

じょりん「こっ、これは!」バン

えふえふ「はしらのおとこ!」ガン

仗助「違うッ!ロボットだ!交通整理の時に腕を動かしてるやつみたいなロボットだ!」

あなすい「こんなアクシュミなもんだれがすきこのんでつくったんだよ・・・」


 ・・・・・・

 シュトロハイム「ブワァァーーーーーックショイッッッ!!!・・・ム・・・どこかで誰かが私の英雄譚を語っているな?ワアーーーッハッハッハ!」

694: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/08(火) 23:11:02.85 ID:OsYrpvtH0
仗助「ノリスケおじさん、こんなものまで持ってたのか。しかしどういう脅しをされたらこんなもん引き取らせられるんだいったい」

おんなすい「みて!ロボットのせなかにせつめいがかいてるよ!・・・ののスイッチをすとがるよ、だって」

えるめぇす「おんなすい、かんじをとばしてよむとわけがわかんないよ」

仗助「えーっと見してみろ。『鼻の奥のスイッチを押すと声が出るよ☆』だと。この☆マークがムカつくなあ」

あなすい「はなのおくにスイッチが?アホなんじゃあねーのか」

じょりん「アタシやってみる!オラァ!」ジャンプ!ズボォ

仗助「すごい勢いでブッ刺したな」

えふえふ「それはホルホースとポルナレフのやくめだ」

じょりん「さあ!しゃべってごらんシュロロハイムロボ!」

シュトロハイムロボ<ブゥワァァーーーッハッハッハ!ナ・・・・・・ドイツの科学は世界一ィィィ!

じょりん「シャベッタァァァァァ!」

あなすい「すごいボリュームッ。これならばんけんがわりになるね!」

じょりん「もっとしゃべってみて!オラァ!」ジャンプズボッ!

シュトロハイム<俺の軍靴にゃガラガラヘビィィィーーーッ!

703: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/21(月) 21:47:07.82 ID:7VdoVwWE0
仗助「誰がなんの目的でこんなもんを作ったんだ一体」

あなすい「『さゆうの鼻のおくのボタンをどうじにおすとドイツのじょうほうを教えてくれるぞ!』ってかいてる」

じょりん「おらぁ!」ズボズボ

シュトロボ<わァあがゲルマン民族の英知の結晶であり、誇りであるゥフランクフルトソーセージをお求めの方は、今すぐお店へッッッ!

仗助「なんだそりゃ」

じょりん「おらぁ!」ズボズボ

シュトロボ<わぁがドイツにはゾーリンゲンという都市があるゥゥ!そこは世界的にも優れた包丁などの刃物が有名だァァァっと!

じょりん「おらぁ!」ズボズボ

シュトロボ<ベルリンには赤い雨が降るゥゥゥ!

じょりん「おらぁ!」ズボズボ

シュトロボ<シュトゥットゥガルドは憂鬱ゥゥゥ!

仗助「これ絶対にテキトー言ってるぞ」

えふえふ「ほかにもなにかメボシイものがないかアサってみよう」ガサゴソ

えるめぇす「このものおきにはなにがあるかわからんな・・・ん?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

冷蔵庫<・・・・・・

704: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/21(月) 21:57:47.02 ID:7VdoVwWE0
じょりん「えるめぇすなにみつけたの?

えるめぇす「れいぞうこだ・・・どうしてこんなところに」

じょりん「R2-D2のれいぞうこ!?」

えるめぇす「いや、ふつうの――」ガチャ

デーボ《  》カキーン

えるめぇす「にょわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

えふえふ「どうしたえるめぇす!だいじにとっておいたハーゲンダッツがたべられていたか!?」バッ

仗助「ゲッ!・・・れ、冷蔵庫の中に人が・・・・・・」

デーボ《  》コチーン

おんなすい「ウォルト・ディ○ニー!?」

あなすい「ちがう、彼はランドのちかに――」

仗助「すぐに助けないと」ゴトン

えるめぇす「わーそとにだすなジョースケ!ぜったいヤバい!それヤバいって!」

じょりん「シュロロハイムロボ!かえんほうしゃだ!」ポチ

シュトロロボ<スカっとするぜェェェーーーッ! ボオオオオオオ!

 ドジュゥゥゥゥ・・・・・・

えふえふ「こおりがとけて・・・めざめるッ!」

 シュウウウゥゥゥ・・・・・・

 ・・・・・・パチリ

 ムクッ・・・ ヌ~~~ッ・・・

おんなすい「わ・・・たった」

デーボ「・・・・・・」

仗助「あの・・・大丈夫ッスか?」

デーボ「・・・・・・ここは西暦2015年ですか?」

仗助「オイッ。それはヨソのだ」

708: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/26(土) 21:30:16.58 ID:vXyyLwhq0
えるめぇす「あ・・・あああ・・・れ、れいとうにんげん・・・キャプテンアメリカァ・・・」ガタガタ

おんなすい「もしかしてみらいじんですかァ~ッ!?」キラキラ

仗助「ンなわけネーッだろ」

デーボ「フフフ・・・何を隠そうかの名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムマシンは元々は冷蔵庫を改造したものにしようという案があったのだ・・・だが見栄えを考えてデロリアンに変更されたそうな」

おんなすい「だからみらいじんネタ!おくぶかいッ!まわりくどくてせつめいしないとわかんないイッ!」

じょりん「おっさんだいじょうぶ?れいぞうこのなかにブっこまれて・・・イジメられてるの?」

仗助「ハードすぎるイジメだな」

デーボ「いいや・・・ちょっとかくれんぼしてて・・・」

じょりん「おっさんいくつ」

えふえふ「しかしブジでよかったね。ジョジョでれいぞうこのなかといえばドロドロのにくのかたまりにとけててもふしぎではないのに」

デーボ「ところで今は西暦2015年なのか?まずいな、1989年からこっち隠れっぱなしだが、いまだに見つけられないとは。フフフ・・・世界一のカクレンボーイとは俺のこと・・・フフフ」ギィ・・・パタン

仗助「いやいやいや、また冷蔵庫に入ったぞこのおっさん」オイ

じょりん「どうすんのこれ」

えるめぇす「と、とにかくすてよう!そとにほうりだして!コワイ!よるにヴーンっておとがするにきまってる!」

709: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/26(土) 21:59:37.11 ID:vXyyLwhq0
仗助「とりあえず、ゴミっぽいものは全部リヤカーに乗せて、なんか使えそうなガラクタは奥にまとめられたな。あとはこのガレージを好きなようにカスタムしていくぞッ」

じょりん「うおおッ、なんだかどうぶつのもりみたい!」

えふえふ「シーラカンスッ!あめがふったらシーラカンスつれるッ!」

仗助「シュトロハイムロボは外の入り口んトコに設置しといた。あれが置いてあったら普通の人間は近付きもしねー」

おんなすい「こんなものがあったよー」ズルズル

えるめぇす「デカイすいそう!アロワナとかいれるやつだ!」

仗助「憲助おじさん、そういうの好きそうだもんなァ~ッ・・・」

おんなすい「これにミズいれたら、えふえふウハウハザブーンなんじゃない?」

えふえふ「!・・・お、おんなすい・・・きみってやつは・・・」ウルウル

じょりん「サエてるなおんなすい!」イイネ

おんなすい「でゅふふ・・・じょりんにホメられた・・・うひひ」キキキ

あなすい「滅羅滅羅滅羅滅羅滅羅・・・・・・」

仗助「シットしてんじゃあねーよ。妹に」

 ゴロゴロゴローッ ドン!

仗助「グエッ!な、なんだあ!?」

えるめぇす「ジャーン!ドデカイタイヤをみつけたぞッ。このなかにはいって、ころがって、ゼルダのゴロンごっこしてあそべるぞ!」

あなすい「ザンスカールごっこだろう」

えふえふ「いやいや、グリーヴァスしょうぐんごっこ」

じょりん「うおおおおお!このさいなんだってしるもんか!タイヤにはいってころがるだって!?そんなサイコーにたのしそうなあそびをッ!よくも!いくぞ!」バッ

えるめぇす「やるきかーじょりんッ!いいぞッ!ならば『レース』でけっちゃくをつけようッ!」キリッ

713: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/30(水) 18:23:20.98 ID:r0sQZe/x0


 ドジュウ~~~ッ

仗助「あ、じゃ、とりあえずウー」

 『オツカレサンシタアーーーッ』カキン

億泰「いやァ~~~どうしたんだよ仗助ッ。焼き肉食おうって誘ってきたのはまだしも、オメーのオゴリなんてなァ~ッ。今更イイコにしたって、もうクリスマスは過ぎたぜーッ」

仗助「親戚の憲助おじさんからガレージの掃除の謝礼金をはずんでくれてよォ。せっかくだしツレと肉でも食ってこいって言われてな」

じょりん「ジョースケ!はやくニクやいてくれニク!」ヤイノ

えるめぇす「アタシはロース!ロースがたべたい!」ヤイノ

えふえふ「ドリンクバーいっていい?メロンのシェイクみたいなののみたい」ヤイノ

おんなすい「わあ・・・おにくだけじゃなくてラーメンとかもあるんだ・・・」

あなすい「肉をやくのは俺にまかせてくれじょりん。ゼツミョーなやきかげんをごらんにいれるぜッ」トンーグ

康一「それにしても僕と億泰くんまで一緒でいいの?何もやってないのに」

仗助「憲助おじさんずいぶんはずんでくれたからな。忘年会もかねてってことでいいじゃあねーか。無理にとはいわねーぜ」

じょりん「そうだコーイチ!そんなにたべたくないならかえってカップうどんでもたべてなさい!」

えふえふ「うどんはにっしん」

康一「た、食べたくないわけじゃあないよッ!じゃあエンリョなく食べるよ!背が高くなりたいし!」

億泰「食い放題なんだよなァ~ッ。そいじゃあ適当にその辺注文すっぜーッ」スチャ

おんなすい「?オクヤス、それタブレット?アイパッドなんかもってたの?」

億泰「オンナスイはシラネーか?ここの店はこのタブレットでメニューを注文するんだぜェ~ッ。文明だぜ文明ィー」

おんなすい「!すごい!ハイテク!」

じょりん「じゃあチョコパイをホールで!」

億泰「徐倫は年末でもバーカだなッ」

じょりん「オラァ!」ボゴォ!

億泰「ウゲッ!てめっ!コラッ!」

康一「もういい加減5歳の女の子とケンカするのやめなよ億泰くん」

714: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/30(水) 18:31:19.63 ID:r0sQZe/x0
 ジュゥゥゥーーーッ・・・

じょりん「うわおおお・・・にくがやけてるゥ・・・」ゴクリ

えるめぇす「おいッ、あなすい、コがすんじゃあねーぞ。もしアタシのロースにくろいぶぶんがでてきたらアンタのめのくろいぶぶんをくりぬくからなッ」

あなすい「チッ・・・なぜおれがじょりんいがいのヤツのぶんまでやかにゃあならんのだ・・・」ブツブツ

じょりん「あなすい!みんなのぶんをオイシクやいてくれな!」

あなすい「心得た!!!」トンーグ!

康一「それにしても、徐倫ちゃん達、皆服が汚れてるね。大掃除してたから?にしては仗助くんはそんなに汚れてないけど」

仗助「こいつら、タイヤの中に入り込んで『レース』してたんだ」

億泰「レースう?」

 ~~~

じょりん「GO!じょりんGO!」ドッガァー!

えふえふ「かけぬけてせいしゅんッ!」ボッギャアー!

えるめぇす「アタックをしかける!ぶっつぶれよォー!」ボムォー!

あなすい「うおわあああああああ!やめろえるめぇすぅー!コースアウトして――」バルォオオ!

おんなすい「どみねくをばですー!」ドコニイカレルノデスカー!

 ~~~

仗助「――と、こんな感じで元気いっぱいに遊びやがってな」

康一「坂道からタイヤで転がるってけっこう危なくない?承太郎さんが聞いたらプっち切れるかもしれないよ」

億泰「めちゃめちゃ楽しそうじゃあねーか・・・俺もタイヤの中入れるかなァ~」

じょりん「ジョースケ!これたべれる!?これやけてる!?」

仗助「ン、どれ、じっくり見せてみ・・・」ジィー

仗助「・・・・・・」ジィー

えるめぇす「みすぎだろ」

仗助「・・・・・・もうちょっとだけ焼こう」ドジュ

じょりん「テメーしんぱいしょうすぎだろッ!カホゴってレベルじゃあねーぞ!」

715: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/30(水) 18:50:25.34 ID:r0sQZe/x0
 パックゥ

じょりん「カッ・・・」ピタリ

えるめぇす「・・・・・・うますぎ・・・」ホロホロ

億泰「肉食ったの今年初めて・・・」ウルウル

おんなすい「このキモチワルイイエローテンパラスみたいなのはなに?たべれるの?」アンダスタン?

康一「ホルモンだよ。牛とかの内臓で――」

おんなすい「ウエッ!キモチワルイ!」ペイッ

億泰「こらオンナスイ!食べ物を橋で投げるんじゃあねーッ!それにホルモンはスッゲー美味いんだぞッ!お前がくわねーんなら俺が食うぜ!」ジュドー

おんなすい「ゲー、オクヤスってばナイゾウをくうぞうってカンジ?きんもー。チョーひくゥー」

億泰「これだからガキはよォ~ッ。あのなァーッ、その辺の肉だって牛の肉をそのまま食ってるんだから内臓だろーが大佐ねーんだぜ。しかも世の中にゃ蟹の脳ミソとか食う人もいるからな」

おんなすい「ノウミソ!?キモッ!ありえないッ!マジウケルゥーッ。いや、ウケねーよ」

えるめぇす「どうしたおんなすいどうしたそのノリ」

億泰「まっ、オメーみてーなガキにゃホルモンの美味さが理解できねーかもなァー。俺がウマソーに食うカオ見ても泣くんじゃあねーぞ」ヒョイ パクゥー

億泰「ン~~~~~ッ!」パァー☆

おんなすい「ッ・・・」ゴクリ

億泰「・・・・・・まァい・・・」トロォー

おんなすい「・・・そ、そんなに?」ダラダラ

億泰「めちゃめちゃ美味いぞォ~~~ッ。トロトロで歯応えバッチリ、噛めば噛むほど味が染みでて、白飯がススムススムゥー!ちょっと冷たいのがアクセントになっててグーっ!」

おんなすい「ず、ずるい!アタシもたべる!」

康一「ホルモン冷たいまま食べたら本気でヤバイよ億泰くん」

717: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/30(水) 19:25:32.19 ID:r0sQZe/x0
康一「ところで皆、今年はどんな一年だったの?どんな波乱万丈なことがあった?」ジュウー

仗助「徐倫とFFとエルメェスの世話」モグモグ

億泰「新しいまな板と蒸し器作った」パクパク

あなすい「じょりんにコクった」ングング

えるめぇす「なんもなかったなー」モフモフ

えふえふ「うみにいきたかった」チュー

おんなすい「おとこになりたかった」マグマグ

じょりん「おとなになった」ガツガツ

康一「大したことはなかったんだね皆」

仗助「そういう康一はどうなんだよ。なんかあったのか?大学に飛び入りしたとか」

康一「えっと・・・・・・由花子さんの御両親に挨拶したくらいかな」

億泰「テメー!年末のこの時期に俺達に殺し合い申し込む気か!」ガターン

康一「ち、違うよ!だって由花子さんがどうしてもっていうから・・・」

億泰「ケーッ、やだやだ!これだからユートーセーはッ!アナスイ!オンナスイ!お前らもっと食え食え!今の内に腹にためこんどけ!」

仗助「由花子んチでなんかあったのか?門前払いされたとか?」

康一「いや、順調だったよ。由花子さん家、ご先祖の写真が飾ってあったんだけど、歴史で習ったブラフォードって偉人の写真があったよ」

仗助「白黒の写真が並んでる中にブラフォードの写真があったらビビるなソレ」

719: ◆t8EBwAYVrY 2015/12/30(水) 20:46:02.77 ID:r0sQZe/x0
じょりん「ユカコってビジンさんだよね。アタシもコーコーセーになったらああいうセイフクきたい」モグモグ

康一「服かぁ」

えるめぇす「なんでコーイチみたいなおとこにあんなビジンさんがくっついたんだろな」

あなすい「消去法でえらんだとか」ングング

康一「散々だぁ」

おんなすい「たしかにほかのオトコどもはロクなのがいないもんね。あ、ホルモンおいし」ンギ

仗助「ちょいちょいちょい待ちオンナスイ。億泰はロクじゃあねーが俺を見てもそんなこと言えるのかなァ~?」キメッキメ

おんなすい「・・・・・・ユカコのはんだんはただしかったみたい」モギモギ

仗助「なっ」

億泰「ハッハァー!モテモテ仗助くんも子供の純粋な目はだませませんでしたー!」ギャーハハハハ

仗助「・・・・・・俺は純愛タイプだからいいんだよ・・・」メラメラ

えふえふ「もりおうちょうにはマトモなおとこがいないからねしかたないね」チュー

おんなすい「クモなめなめオトコに、しんちょうきゅうげきミニマムオトコ、てっとうヒッキーにりょうりバカ。マトモそうなミケランジェロやろうもオンナさんにんハベらせてるしな」

億泰「オイオイオイオンナスイィ~ッ、俺を忘れてるぜ俺ををーッ。腕っぷしが強くて超ワイルドなこの俺ををーッ」

おんなすい「そもそもニンゲンとしてカテゴリーしてない」

じょりん「ていうかーッ、オトコってみんなバカだよなァーッ。もりおうちょうにかぎらずイイオトコなんかいないよなァーッ」

736: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/06(水) 20:40:55.58 ID:0nkmH/130
 ~~~

ポルナレフ「ブヘェアアアアーーーーーックショい!」ズビバァー

アヴ「大きなくしゃみだなポルナレフ。風邪か?お前のような人間は風邪をひかぬと聞いたが、ウソだったか」

花京院「バカは体調管理ができないから風邪をひくんですよ」チャンチャン

ジョセフ「どっかで誰かが悪口言ってるんじゃあないのかァ~ッ?鍋でも食いながら、お前のそのアタマのことを連想してなァーッ」ウッシッシ

承太郎「やれやれだぜ」

ポル「くしゃみ一つでどうしてそこまで言われなきゃあいけないんだコラッ!フン、俺の噂をしてるってんなら、イケメンでハンサムな俺のことをほめたたえてるに決まってるぜ」

花京院「しかしなんで年の瀬のこんな時間に男5人で買いだしに行かなくっちゃあならないんですか。鍋の材料くらい余分に準備しといてくださいよジョースターさん」

ジョセフ「買いだしはアヴドゥルの役目だったんじゃ。わしゃ探偵ナイトスクープ年末特大号を見とったから知らん!」

アヴ「これがいいんですよ、これが。男だけで冬の夜中に買い出し・・・実に青春って感じじゃあないですか。青春してるかァーッ!」

ポル「お前の声で青春青春言うと忍者なんじゃないかと不安になってくるぜ・・・」

承太郎「・・・ん?・・・・・・おい・・・お前ら・・・」

花京院「どうした承太郎。・・・!」ザッ

ジョセフ「気をつけるんじゃ。何かいるぞッ・・・そこの木だ!そこの木から『得体のしれないなにか』の気配を感じる!」ゴクリ



DIO(首だけ)「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


承太郎「やれやれだぜ」

737: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/06(水) 20:53:30.46 ID:0nkmH/130
ポル「ゲーッ!DIOの『首』だッ!DIOの首だけが木にぶらさがっている!マフラーで木の枝から垂れ下がって!すげえキモチワルイ!コワイ!妖怪かッ!これが日本独特のUMA『ヨーカイ』なのか!」ドギィー

アヴ「あの眉間のシワ具合から察するに・・・相当機嫌が悪そうだ。ジョースターさんがこの前夜中に放送していた『スターウォーズ』の録画をし忘れていた時のような表情だッ」

ジョセフ「承太郎、どう見る?ヤツに『近づく』べきか?・・・放っておくのが一番だと思うが・・・後でネチネチ言われるのも面倒じゃ・・・」ドドドドドド

承太郎「・・・絡むのも面倒だが、完全にこちらを見ている。無視できない状況に仕立て上げられているぜ・・・・・・ここは様子見だ・・・」ス・・・

ポル「あ、小石を拾って・・・」

星の白金『オラァ!』ブン! ビシィー

DIO「WRRRYYYYYYYY!なにをする承太郎!人に向けて石を投げてはダメだと教わらなかったのか!目に入ったらコトだぞ!」

承太郎「チッ、元気がありやがる」

花京院「僕がいこう。何かの罠かもしれないから、ハイエロファントを伸ばす」シュルポー

DIO「花京院の『法皇の緑』か・・・お前をメッセンジャーとして話させてもらう。私の――」

法皇の緑『エメラルドパンチ!』POW!

DIO「WRY!なにをするッ!こちらがボディがないからと調子にのりおって!」ジンジン

花京院「・・・」

法皇の緑『ハイエロファントキック!』BOK!

DIO「MMMNNN!口の中が切れたぞッ!手がないからガードも受け身もできないんだぞッ!」ビリビリ

法皇の緑『ノリアキ頭突き!』GONNGGG!

DIO「RRRYYYYYYYYYYYY!はッ・・・ハガッ・・・」ボタボタ

花京院「フフフノオホホホホヘラヘラ」ニタァ~ッ

アヴ「よせ花京院。楽しむな」

739: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/06(水) 21:21:46.12 ID:0nkmH/130
ジョセフ「一体なにをやっとるんじゃDIO。生首でぶらさがっとると通報されるぞ」

DIO「フン・・・ジョースター・・・それもこれも貴様の祖父のせいなのだ。貴様の祖父、ジョナサン・ジョースターが我がボディを奪ってどこかへと消えてしまったのだ!」

ポル「奪ったのはテメーだろうがこのスカ」

アヴ「つまり身体と首が分離して放置されていたという訳か。こうなってしまっては邪悪の化身もカタ無しだな。どれ、ポルナレフ、なんかもよおしてこんか?」モゾモゾ

DIO「わーーー!やめろやめろ!それはいかん!人としてダメだ!」

承太郎「それでどうしてほしいというのだ?DIO。テメーはジョナサン・ジョースターの身体を奪ってやりたい放題やってきた。それが今、元に戻っただけの話だ。むしろこの方が、あるべき姿なんじゃあないのか?」

DIO「貴様達はわかっていない・・・JOJOは・・・ジョナサン・ジョースターは、今『暴走』しているやもしれん!100年ぶりに自由を得た者が何をしでかすか・・・想像したことはあるか?それも、丸太のような足を持ち、スタローンかシュワツェネッガーのような筋肉を持つ男が・・・激闘につぐ激闘を経験した、筋肉モリモリマッチョマンが、普通の人間社会に解き放たれたらどうなるか・・・貴様達にはわからんのか!」

ジョセフ「!・・・ま、まさか・・・・・・『ランボー』か!」バン!

花京院「普通の生活、人間社会に馴染めずに暴走してしまうと!」ガン!

DIO「一刻も早く探し出すのだ!我がボディを!筋肉の化身、ジョナサン・ジョースターをッ!」ザン!

承太郎「やれやれだぜ・・・」

740: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/06(水) 21:33:50.77 ID:0nkmH/130
 ・・・・・・

ソルベ「ヘッヘッヘェ~~~ッ・・・お嬢ちゃんなにしてんのォ~~~?こんな時間にィ・・・こんな寒い夜にさァ~~~」ヒッヒッヒ

ジェラート「そう怖がるんじゃあないよォ・・・お兄さん達がオウチに帰してあげようってんじゃあないさァ~~~」ヘッヘッヘ

エートロ「ふえふえぇ・・・しらないひとにはなしかけらてるよぉ・・・」ビクビク

ソルベ「ほらァ・・・泣くんじゃあないぜ。ハンカチ、使いな」スッ

ジェラート「迷子になったのかなァ~?家族はいないのォ~?寒そうだから俺の上着を着なァ」サッ

エートロ「ふえふえ・・・ありがと」フルフル

ソルベ「おやごさんはァ?」

エートロ「あたし、このまちにひっこしてきたんだけど、まちをたんさくしようとおもってサンポにでかけたら・・・こんなじかんになっちゃって・・・うう・・・ふえふえ・・・」グスン

ジェラート「あららァ~、そりゃ困ったちゃんだねェ~。とりあえず、すぐそこに交番があるから一緒にいこっかァ?」

エートロ「こうばん?・・・そのてがあったか・・・」

ソルベ「ほら、道路を渡る時は→みて、←見て、もっかい→みて、手を挙げてわたろうねェ~」スッス

ジェラート「交番についたら、おまわりさんに自分の名前とおうちの電話番号を言うんだよォ。きっとウチの人が迎えに来てくれるからねェ~」

エートロ「ふえふえぇ・・・ふたりともいいひと」


 「待ちたまえ!」ザッ

ジェラート「ん?」

ジョナサン「幼い女の子を誘拐するようなゲスは・・・殲滅すべし!」ボギャアア!

ジェラート「タコス!」

ソルベ「な、なにをするだ!てめェーッ!」

ジョナサン「なにをするだ・・・だと?・・・」ザッ

ソルベ「ひっ!」

ジョナサン「それはこちらのセリフだァー!」ドッボォォ!

エートロ「ふえふえぇ・・・」ビクビク

741: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/06(水) 21:46:13.00 ID:0nkmH/130
ジョナサン「大丈夫かい?お嬢さん」スッ・・・

エートロ「・・・く、くびなしのムキムキさん・・・」ガタガタ

ジョナサン「これは失礼。僕はジョナサン・ジョースター。訳あって頭が無いが、気にしないでくれ」

エートロ「ふえふえ・・・むりってもんだよぉ」

ジョナサン「それにしても危ないところだった。君のような女の子がこんな時間に出歩くべきではないよ。この連中のようなゲスが、餌に食らいつくピラニアのように群がってくるんだからね。さあ、ウチに帰ろう。君のオウチはどこかな?」

エートロ「ふえふえぇ・・・・・・」ガタガタ



 ・・・・・・

 ザッ!

ジョセフ「遅かったか!」

 ウウウ~・・・ ガクガク・・・ ムウゥン・・・ ボロボロ・・・ パウロォ~~~・・・

花京院「こ、この破壊の後は・・・そこら中に人が倒れている!全てジョナサン・ジョースターの仕業なのか!」ドドドドドド

DIO「その通りだ。我がボディとの波長でわかる・・・奴は今も移動している・・・しかも目に写る『悪』を虱潰しに倒しながら・・・」ドドドドドド

ポル「『悪』だって?どう見たってフツーの人間までぶっ飛ばしてるぜ。見境がねーってもんだ!」ドドドドドドド

DIO「やつは純粋すぎるのだ・・・今のジョナサン・ジョースターは全てを白と黒で判断している。タバコのポイ捨ても放火魔も同様に『悪』とみなす」ドドドドドド

ジョセフ「つまりこういうことじゃな・・・右か左かYESかNOか男か女か・・・男か女なら、わしは女を選びたい・・・」ドドドドドド

DIO「早く私をジョナサン・ジョースターのところへ連れていくのだ!それしか方法はない!今の奴なら、ほんの些細な悪事も成敗するだろう!音楽の違法ダウンロードも、自転車の手放し運転だろうと!」ドドドドドド

承太郎「やれやれ、思ったよりも面倒なことになってきたぜ。早く見つけねーと、杜王町が一人の男に壊滅させられちまう」ドドドドドド

745: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/16(土) 17:51:55.35 ID:/f9PwFM40

カレラ「ぐ・・・げええ・・・・・・か、勘弁して・・・アタシ・・・ちょっとした出来心だったの・・・・・・見逃して・・・」ビクビク

ジョナサン「紳士として女性に手を挙げるようなことはしない。だが、君は・・・僕が見逃すと思ったか?・・・髪の毛が食べ物に入っていたと・・・インチキをして金をもぎとるような者を・・・女性として見れるか?・・・僕は気付いたぞ・・・君がやったのは『スタンド能力』!・・・」

エートロ「ふえふえぇ・・・これがカベドンってやつかぁ・・・おもってたよりおっかないよぉ・・・」ビクビク

カレラ「・・・か、カネなら払うわッ・・・さっきバーガー屋からもぎったこの『10万』!半分あげるから・・・」ブルブル

ジョナサン「君はわかっていないようだな・・・僕は君の心の中の『邪悪』を倒す!」バッ

カレラ「ヒィィィーッ!」ビクゥ!


 ッ

 ガァーン!

ジョナサン「ハッ!」

カレラ「ッ!・・・・・・?・・・あ、アレ?・・・わ、私・・・」キョトン

エートロ「ふえ!?・・・オンナのひとがなぐられるとおもったら、しゅんかんいどうしたよぉ」

ジョナサン「これは・・・・・・『君』か・・・DIO」ザッ


DIO「JOJO・・・返してもらうぞ・・・我がボディを・・・」ドーン

ジョセフ(首だけですごんでもマヌケにしかみえんな・・・)

746: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/16(土) 18:05:26.26 ID:/f9PwFM40
承太郎「やれやれ・・・見つけたぜジョナサン・ジョースター」

ポル「しかし首無しの胴体が幼女連れて女オドしてるって構図はなかなかシュールだぜ」

カレラ「な、なんかわかんないけど今のウチに逃げちゃお!ばいちゃ!」シュタタァー

DIO「堕ちたものだなJOJO・・・貴様ともあろうものが、幼女を誘拐して連れまわし、別の女を恐喝か・・・ジョースター卿が知れば、お前は当分夕飯抜きだな」ドドドドド

ジョナサン「この子は迷子だ。輩に絡まれていたところを僕が助けた。先ほどの彼女は、ハンバーガー屋に『スタンド能力』でイチャモンをつけ、金をむしりとっていた。僕は正しいことを為そうとしているだけだ」ドドドドドド

DIO「お前のことは買っていたが・・・ここまでマヌケだとはな・・・恥ずかしさすらあるぞ・・・JOJO・・・」ドドドドドド

ジョナサン「世界は悪に満ちている・・・誰かがやらねば・・・『正しいこと』を遂行する者がッ!・・・・・・僕はやる。この世界の『邪悪』を打ち倒し、正義の遂行を・・・決して妥協しない・・・」ドドドドドド

DIO「なればJOJO!やってみせるか!このDIOに対して!」ドワワワン!

アヴ「!な、なんと!DIOのスタンド『世界』が出てきたぞッ!首だけの状態でもスタンドを操れるのか!」

DIO「これで我がボディの代替としてくれるッ」カッシィーン

花京院「『世界』の身体にDIOの頭がはめ込まれたッ!スタンドの像を自分の身体にしたというのかッ!それにしてもヘンテコな見た目だッ!」

ジョナサン「・・・なればこちらもッ!『波紋』!」コォォォ・・・ バリバリバリィ

ジョセフ「ゲェーッ!波紋が凝縮されて形を成して・・・スパーク頭じゃッ!ジョナサン・ジョースターの頭を波紋のスパークで再現しているッ!うーんヘンテコ!」

花京院「しかし頭がないのにどうやって波紋の呼吸を?」

ジョナサン「皮膚呼吸だ」バーン

アヴ「恐るべき身体能力」

747: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/16(土) 18:29:31.86 ID:/f9PwFM40
DIO「下がっていろジョースター御一行様・・・JOJOを倒せるのはこのDIOのみッ!・・・貴様達は手を出すな・・・下手に出せば、どうなるかわからんぞ」

ポル「お前一人でやるってのかよ!100年前に敗れたんだろ?今のジョナサンさんはバケモノ状態だ!見ろよ!本来ならDIOの服装のボディのはずなのにジョナサン自前のコスチュームになってる!あれもちょっとした波紋の応用だ!とんでもねえ波紋量だぜッ!」

花京院「波紋てそんなに何でもアリでしたっけ」

DIO「このDIOを案ずるのか?ポルナレフ・・・言っただろう、JOJOを倒せるのはDIOのみッ!勘違いするんじゃあないぞ・・・自分のボディを取り返すために戦うのだ・・・ただそれだけのこと・・・」

ジョナサン「一度だけ忠告する・・・ディオ・・・・・・一度だけだ・・・君がもし、本気で僕と戦うというのなら・・・考えなおした方がいい・・・君は今、首だけの状態だ・・・100年前、君はその状態で、僕と真正面から戦うことを避けていた・・・だが今は、ワンチェンもいないし、配下にするゾンビどももいない・・・」

DIO「笑ォー止!我が『世界』がある限り、たとえ首だけであろうと貴様におくれをとるものかァーJOJOッ!貴様こそ波紋スパークの頭でこのDIOと戦うというのかァ~ッ?そのマヌケ面でェーッ!」

ジョナサン「やはり・・・戦う宿命にあるのか・・・僕達は・・・・・・100年の時を経ても・・・僕達は戦うことしかできないのかッ!」



      DIO「愚問ッ!」            ジョナサン「ならばッ!」


           『今こそ我ら、真に一つとなる時!!!』


      バ ア  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ Z _ _ _ _ _ ン ッ !!!

750: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 17:45:12.99 ID:lxkB0x5J0
DIO「フン!」

ジョナサン「フン!」

   ガッシィィィン!

       ド   ワ   オ !!!

アヴ「ぬうう!なんという破壊力だッ!拳と拳が激突しただけで、この衝撃・・・」ビリビリ

花京院「もはや人間じゃあない・・・彼らは人間を『超越』したものだっ!」バーン

DIO「ヤワい!ヤワいぞJOJOォォォ!そんな程度でこのDIOに勝てると思っているのかァーッ!」

ジョナサン「ならばこの一撃、『かわせるかァー!』波紋ッ!」ヴァリヴァリ! バッ

DIO「ハアーッ!ジャンプして体重を乗せた蹴りを繰り出すつもりかァ~ッ。だが!『世界』の腕力パワーを舐めているなッ!貴様の体重をのせたドロップキックでさえも!防いで――」シュババッ

 ビシィーーーンッ

DIO「ッ!りょ、両足を開いて・・・!」

ジョナサン「かかったなDIOがッ!これで両腕での防御は不可能ッ!ガードはできないッ!」

DIO「こ、この技・・・どこかで・・・・・・!・・・まさかこれは!」

ジョナサン「そうだDIOッ!覚えがあるだろう!これはダイアーさんの技!そして僕の波紋をッ!くらえッ!『稲妻十字波紋疾走(サンダークロスオーバードライブ)ッ!!!』」ビシュアァァーーーッ!

DIO「ヌウ・・・ッ!」

ジョナサン「勝った!」

 フッ・・・

ジョナサン「!・・・な、何ィ~ッ!スタンドを消して・・・首だけに!」

 シュルポー

DIO「マヌケがァ~JOJOッ!スタンドをオフにすれば首だけになり、重力にひっぱられ落下する!すなわちッ!貴様の攻撃から抜けだせるというワケだァー!」

753: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 21:11:34.27 ID:lxkB0x5J0
DIO「『世界』!」ドォーーーン

ジョナサン「ッ!――」

DIO「フフフ・・・侮ったなJOJOォ~・・・空中のその姿勢で『時』を止めた・・・なんともコッケイなポーズよのぉ~ッ・・・フフフ・・・」

ジョナサン「―――」

DIO「そしてくらえッ!気化冷凍法を纏った両腕を高速回転!腕の間に生じるは全てを凍らせ吹き飛ばす『ブリザード』!神氷嵐ッ!」ギャルルルリャオォォ!

ジョナサン「ムウン!」バォォォ

DIO「!・・・止まった『時』の世界でも・・・そうか、数秒だけ『動ける』のか・・・波紋の壁を作って防いだとは・・・」

ジョナサン「・・・・・・ディオ・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「フン・・・どうやら、つまるところこの戦い・・・どちらかの息の根が止まるまで続くということよのォーッ!」


     ガシィ!     ドォーン! 

   ズワ!  バリバリバリ!    ガァーン!

  ゴォーン!  ニィー   ギャオオオ!    ドワオ!


ポル「す、すげえ戦いだ・・・」

花京院「次元が・・違いすぎる・・・」

754: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 21:22:41.44 ID:lxkB0x5J0
 ・・・・・・30分後

DIO「弱っちいぞォ~JOJOォ~ッ!」バギャア!

ジョナサン「まだまだだディオッ!」ボギャア!

 バギ! ドガァ! ボッゴォ~ン!


アヴ「これが・・・人間の戦いだというのかッ・・・目で追うのがやっとだ!」

ジョセフ「まるで違う漫画に迷い込んだみたいじゃわい・・・」

承太郎「この戦い・・・長くは続きそうもないぜ。すぐに決着するだろう・・・次の一手で決まるぜ」


 ・・・・・・2時間後

DIO「無駄だ無駄無駄ァーッ!そんな波紋なんぞくらうものかァ~ッ!」ドッギャアー!

ジョナサン「これでどうだァーディオッ!くらえぇーッ!」ズギャアー!

 バオオー! ズビビビ! クピポー!


花京院「なかなか決着がつきませんね・・・」

承太郎「・・・」

ポル「なァにが長くは続きそうもない、だ。あの老人ども、ますますハッスルしてんじゃあねーのか?」

アヴ「!見ろ!二人が大きく構えたぞ!」

 DIO「これで終いだァ~ッ!」 ジョナサン「これで決着をつけるッ!」

ポル「ゲッ!なんかヤバそう!」

承太郎「・・・皆、伏せろ。次で勝負が決まる」


 ・・・・・・5時間後

DIO「WWRRYYYYYYYYYYY!」ギャオーン!

ジョナサン「殴るのをやめないだァーッ!」ズバーン!


承太郎「帰ろうぜ」

ポル「コンビニでウルジャン買ってってもいい?」

755: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 21:33:21.79 ID:lxkB0x5J0

 ――JOJOとディオの戦いは、三日三晩続いた・・・

 年末のお忙しい時に始まった両者の戦いは、年を跨いだのだ

 二人は、そんなことには毛ほどにも気付きもしなかった

 年末の格闘技番組も、ゆく都市くる都市も、元旦深夜にやってる一年の運勢ランキング番組も、落語家とコント師の漫才コンビとやる英語禁止ボウリング対決も見逃した

 DIOに至っては、部下達に挨拶もしていないしお年玉もあげ忘れていた

 しかし、それ以上に彼らにとって、この戦いは重いものだったのだ

 100年の刻を経て尚、戦い続ける宿命にある二人の男・・・・・・


 それは、非常に奇妙な宿命!

 一度は一人の存在となり、今はまた、二人に別れた者・・・

 善と悪、白と黒、男と男・・・

 星を眺めた二人の男達・・・

 傍から見れば、首だけの金髪と首無しのムキムキボディ

 非常に奇妙だった

 誰も近づかなかった

 子供以外は目をそむけた

 放置されたまま、両者の戦いは永遠に続くかと思われた・・・・・・


 その時である!

756: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 21:38:30.87 ID:lxkB0x5J0

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄ァ~ッ!」ブオ!

ジョナサン「うっしゃああああああ!」ブオ!


 DIOが蹴りを!JOJOがパンチを繰り出した!瞬間ッ!

 ガッ

DIO「ム!」

 コケッ

ジョナサン「あ!」

 躓いた!石でつまづいた!

 そして!DIOのヘッドが!JOJOのボディが!偶然にも!ああ、偶然にも!


 カッシィィィ~~~ンッ


 ハマった!綺麗にハマった!JOJOのボディに!DIOのヘッドが!あたかも新しい顔をダイビングドッキングするアンパンマンのように!パイルダーオンしたのだ!


 その時!両者の意識が溶け合うのを、互いに感じた!

757: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 21:52:57.32 ID:lxkB0x5J0

     DIO「   バカな・・・    」


            ジョナサン「  これが・・・    『答え』だったんだ・・・   」


          DIO「   そんなバカなことがるものか!    」


     ジョナサン「貴様が認めようと    認めまいと       真実は変えられぬ!    」


   DIO「   ・・・・・・   フフフ    それもいいだろう・・・   貴様と私・・・   元は一つ   」


        DIO「   それがまた一つに戻るのなら・・・   貴様の力・・・   我がものになるということ!    」


                ジョナサン「   ・・・・・・   」





               カ          ッ         !!!

759: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/21(木) 22:04:05.65 ID:lxkB0x5J0



天国に到達したDIO『・・・・・・』ヘブゥゥゥ・・・ン



 To be continued・・・⇒

774: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:08:50.05 ID:jo4gYbA30
天DIO「・・・・・・」ォォォ~~~ッ・・・

天DIO「・・・・・・」ミギテワキワキ

天DIO「・・・・・・」ヒダリテワキワキ

天DIO「・・・・・・」ォォォ~~~ッ・・・


ペットショップ<ケェーッ バッサバッサ

天DIO「・・・」スッ・・・

ペットショップ<ケー ウデニトマリッ

天DIO「・・・」ォォォ・・・

ペットショップ<クックックゥ~ン スリスリ

天DIO「・・・」ピトッ

ペットショップ<?


    > カ ッ <


ペットショップ(人間体)「・・・・・・!・・・」

天DIO「・・・・・・これが・・・我が『力』か・・・『真実を上書きする能力』・・・」ォォォ・・・

ペットショップ(人間体)「・・・ケェー・・・・・・」

天DIO「あ、言葉は喋れないのか」

775: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:18:37.47 ID:jo4gYbA30
じょりん「どぉわっはっはー!ゆきだゆきぃぃぃーッ!いくぞえるめぇすゥーッ!うっしゃあああ!」ビシュゥー

えるめぇす「あだっ!おいじょりんッ!あさのはちじにウチにきて、いきなり『そとであそぶぞッ!』だなんてどうかしてるぞッ!ゆきがつもってるのにそとにいくなんて!」

じょりん「ゆきがつもってるのにそとであそばないドウリなどなぁ~いッ!いいかえるめぇすッ!オトナになればゆきなんてふるんじゃあねーよドグサレが~っておもうようになるんだから、こどものうちにまんきつしなくっちゃあならないんだぞ!」

えるめぇす「うぶるるる・・・あたしゃコタツでミカンでもたべながらヤマモトリンダのうたをききたいね」

じょりん「なにをちびまるこちゃんみたいなことをいってんだ!ほらみろ!えふえふのハシャぎようを!」

えふえふ「フーーーー!」ダダダダダ

えふえふ「ふぉあああああああああああああ!」ジャーンプ! ズザザザアーーー! ボルボルボルボルボル

えふえふ「ふひひひひひひひへへへへはははははへへへへのおおへへへへへへ」モモモモモモモ

じょりん「どうだ!ダッシュジャンプヘッドスライディングてあしバタバタしてるぞ!」

えるめぇす「ちぇっ、ゆきなんてくうきちゅうのホコリとかヨゴレがいっぱいふくんでるからキレイなんかじゃあないのになぁ」

えふえふ「みてみてじょりんー!ゆきにからだがうもっちゃった~!はしらのおとこみてー!」

じょりん「すっげー!」

えるめぇす「わ・・・さむそう」

えふえふ「ん?アレ!?か、からだがうごかない!ぬ、ぬけないぃ~!」グググ

じょりん「ワーハハハハハ!ばかでぃー!」



 ザッ

天DIO「・・・・・・」ォォォ・・・

776: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:25:20.89 ID:jo4gYbA30
えるめぇす「ン?・・・ゲ・・・な、なんだあいつは!」

じょりん「いまたすけてやるからなえふえふ。そ~れ!それでもカブはぬけません~!」グイ

えふえふ「デデデデデ!いたいいたいいたい!」ングググ

 天DIO「・・・」ザッ・・・ザッ・・・

えるめぇす「お、おいじょりん、えふえふ・・・な、なんかヤベーやつがこっちにくるぞ」

じょりん「う~む、ぬけないな。しかたない。ゆきをとかすしかあるまいに。なんだかモヨオしてきたのお~」ニヤニヤ

えふえふ「な、ナニッ!?そ、それはやめろじょりんっ!やめてくれぇ~ッ!」

えるめぇす「オイってば!な、なにか『ヤバい』!あいつ、だれかににてるが『ヤバイ』ぞッ!」

じょりん「なんだよえるめぇす~ッ、なにをそんなにあわてて・・・ん?」

 天DIO「・・・」ザッ・・・

じょりん「・・・あれは・・・・・・」



天DIO「・・・・・・やはり・・・天国とは・・・」

じょりん「アンタ、D――」



 天DIO「『ザ・ワールド・オーバーヘブン!!!』」



    ッ        ッ         ッ

777: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:28:19.21 ID:jo4gYbA30

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ーー







じょりん「―――・・・・・・ん・・・・・・」


じょりん「・・・・・・!・・・はっ」ガバッ



じょりん「・・・・・・こ、ここは・・・?・・・」キョロキョロ


じょりん「・・・・・・アレ・・・あたし・・・たしかウチのそとであそんでて・・・」



 ガチャ

じょりん「!」


承太郎「ム・・・もう起きていたのか、徐倫」

じょりん「パパ!」

778: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:32:56.44 ID:jo4gYbA30
承太郎「やはり、眠れなかったのか?強がってはいても、やはり子供だな・・・やれやれ」

じょりん「またなにかじけんでもあったの?めったにきてくれないのに、こんなアサッパラからくるなんて」

承太郎「事件?フ・・・まあ、事件といえば事件か。今日はお前の『入園式』だ。心配するんじゃあない。ちゃんとパパがついててやるからな」

じょりん「!?」

承太郎「さあ、顔を洗って歯を磨きなさい。着替えが済んだら、パパと一緒に朝食を食べよう。ママも待ってるぞ」

じょりん「!?!?!?」ガタタ~ン!

承太郎「お、おい・・・大丈夫か?きりもみ回転しながらベッドから転げ落ちるとは・・・」


じょりん「・・・・・・お、『おまえはだれだ!』」


承太郎「・・・なに?」

779: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:40:31.66 ID:jo4gYbA30

じょりん「おまえはパパじゃあない!あたしのパパはそんなやさしいアットホームダッドなんかじゃあないぞッ!だまされちゃあいけませんぜじょりんちゃん!」

承太郎「徐倫、どうした」

じょりん「あらてのスタンドつかいか!パパにへんそうするんならじょうほうがたりなかったようだな!パパはアタシのしんぱいはするがツンデレでかくしてる!それにママはアメリカにおきざりにしてるからここにはいないもんねー!」

承太郎「ママはキッチンで朝食を作っている。パパはパパだ」

じょりん「うそだ!」ドンドコドーン

承太郎「何を言ってるんだ徐倫。俺は空条承太郎だ。徐倫のパパだよ」

じょりん「うわーきしょくわるぅー!」

承太郎「えっ・・・」

じょりん「そっちがウソをつきとおすなら、たたかうまでだ!『ストーンフリー』!」ズギューン!

じょりん「おらぁ!」ボッ


 ガッシィィーン

承太郎「・・・やれやれ。朝っぱらから元気なのは関心だが、遊んでる時間はないんだぜ」

星の白金『・・・』ドドドドドドドド

じょりん「!?・・・す、スタープラチナ・・・・・・と、ということは・・・ほんとうにパパ!?」

承太郎「スパイごっこで遊びたいのはやまやまだろうが、早くしないと入園式に遅れるぞ徐倫」

じょりん「・・・・・・う・・・うわあああ!」バッ

承太郎「!ま、待て徐倫!早く出かけたい気持ちはわかるがちゃんと歯を磨かないと虫歯になるぞ!」

じょりん「ウワアアアアア!ぱ、パパがへんになっちゃったあああ!もとからへんだけどぉ!もっとへんになっちゃったああああああ!」

780: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:46:54.70 ID:jo4gYbA30
 ガチャ!

じょりん「ウッ!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


じょりん「な、なんだこれは・・・・・・ここは『もりおうちょう』だが・・・ま、まちゆくひとたちが・・・ひとびとの『そばにたっているのは』!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


じょりん「『スタンド』!スタンドのビジョンがみえる!ど、どぉ~なってんだぁ~こりゃあ~!そこらじゅうにスタンドつかいがたくさんいる!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


えるめぇす「じょっじょっじょりぃぃぃ~~~ん!」ドタバタドタバタ

じょりん「えるめぇす!」

えるめぇす「じょりん!あ、あんたはおかしくなっちゃあいないよな!?」

じょりん「な、なにが?」

えるめぇす「あ、アタシのおねえちゃんがおかしくなっちゃったんだよォーッ!な、なぜかとつぜんスタンドつかいになってて、それに『ずっとむかしからスタンドつかいだった』だなんていってるんだ!」

じょりん「そっちもか!?アタシのパパもおかしくなっちゃったんだ!」

えるめぇす「ジョウタローはもともとおかしいだろ」

じょりん「いいやもっとおかしくなったんだ!」


FF「二人とも落ちついてくれ。何かおかしなことが起こっているようだ」ウジュル

じょりん「ア!えふえふぅ!」

えるめぇす「な、なんでプランクトンのすがたなんだ?」

FF「や、こっちのがシリアス度が出るかと思って」

782: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 19:56:05.63 ID:jo4gYbA30
じょりん「これはいったいぜんたいどーゆうことになってるんだえふえふ!そこらじゅうにスタンドつかいがあふれてるが・・・まさかスタンドをはつげんする『ヤ』のアクセサリーがはやってるとかか!?」

FF「原因は不明だ。だが、私が気付いた時・・・そこの川の中にいた。何かが変だと思い、周囲を確認していたが・・・見かける人間のほとんどがスタンド使いだった。まるでスタンドを発現しているのが普通だと言わんばかりにな」

えるめぇす「あたしたち・・・ゆきであそんでたんだよな?いつのまにかきづいたら、ウチにいて・・・」

じょりん「そうそれ!アタシもそうだった!あそんでたらイキナリ・・・」

FF「雪も全て溶けてしまっている・・・いや、それどころか、桜が咲いているぞ。この気温・・・おそらく今は『春』」

えるめぇす「そんな・・・じかんがすぎさっているというのか!」

じょりん「せつぶんのまめまきたのしみにしてたのに!」

FF「徐倫、エルメェス、この状況・・・何者かが裏で糸を引いていると私は思う。だが、敵の意図が見えない。裏で糸を引いている者の意図が見えない。どういう意図があるのかわからんが糸を引いている者を見つけねば」

えるめぇす「なにぐうぜんのダジャレきにいってんだよ」

じょりん「じゃあどうすんだよ・・・てきスタンドつかいのホンタイをたたかないと、アタシたちひなまつりもやってないんだよ!」

FF「様子を伺うしかないだろう。いいか・・・周りに合わせるのだ。私達がこの異変に気づいてると敵スタンド使いにバレないように・・・」

えるめぇす「ゴクリ・・・そ、それじゃあふつうにせいかつしろっていうのか?・・・」

じょりん「あ、アタシ・・・にゅうえんしきがどうのっていわれてたけど・・・もしかして『ようちえん』にはいるってことかぁ~ッ・・・」

えるめぇす「・・・アタシも・・・おねえちゃんにいわれた・・・」

FF「私は情報を集める。二人は大人しく入園式に行くんだ。いいか、周りに気付かれないようにな」

じょりん「ううう・・・ようちえんにはいきたいっておもってたけど・・・」

えるめぇす「・・・・・・いったいどうしてこんなことに・・・」

783: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 20:12:30.02 ID:jo4gYbA30
 ―――幼稚園・・・


じょりん「ブゥワーーーッハッハッハッハ!なんだえるめぇす!そのカッコはァ~!」ゲラゲラゲラ

えるめぇす(フリフリ)「・・・・・・///」カァ~ッ

じょりん「イーッヒッヒッヒ!かわゆいカッコウをしとるのぉ~!アタシなんかホレェイ、めいたんていコナンみたいなカッコだけど、アンタよりハズかしくないもんね~」

えるめぇす「・・・うう・・・てきスタンドつかいブっとばす・・・」

ホリィ「ハァ~イみなさぁ~ん!しずかにしてネェ~ッ♪今日から皆さんはこの幼稚園の生徒になりますねぇ~☆私は皆さんの先生になります、空条ホリィで~っす!イェイ!ピースピース」

じょりん「・・・あれはホリィおばあちゃん・・・・・・なんでようちえんのせんせいになってるんだ?」

えるめぇす「しかもせなかからイバラがめちゃめちゃでてる・・・ビオランテかよ・・・」

じょりん「やはり・・・おばあちゃんもスタンドつかいになっている・・・なにがどうなってるんだ・・・」

 「ねえねえ、アナタたち」クイクイ

じょりん「?・・・・・・アッ!」

しずか(5歳)「わたしとトモダチになってくれない?わたし、シズカ・ジョースター」

じょりん「し、シズカ!・・・だけど、こどもじゃなくてコーコーセーでもない・・・」

しずか「あのねー、わたしねー、ちょっとまえまでアメリカにすんでたの。だからにほんのおともだちがほしくって。あ、さっきともだちになったコもいるよ。メイっていうコ。むこうからトモダチになろうっていってきて――」

えるめぇす「じょ、じょりん!み、みろ!あっちのやつ!」

じょりん「わ、なんだよ。きゅうにひっぱ・・・・・・ギョ!」

 ぽるなれふ(5歳)「でへへへへ」

 まらいあ(5歳)「キャアー!なにさわってんのよこのドヘンタイィーッ!」ビンタッ!

 かきょういん(5歳)「おいッ!そこのヘンなかみがたのおとこのこ!レディーにたいしてなにをやっているんだ!」


じょりん「ぽ、ポルポルにノリアキ!こ、こ、こ、こどもになっちまってるぅ~!」

784: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 20:21:55.96 ID:jo4gYbA30
ぽるなれふ「ケッ、カッコつけやがって。いいか、こどもってのはなんだかわからないけどおんなのひとにベタベタしてもいいんだよ」

かきょういん「なにをいっているんだ。どうせやるならおとなのじょせいにするんだな。ほら、こんなぐあいに・・・」ベタベタ

ホリィ「えーっと、君は典明くんね?先生の足にへばりつくのはやめてくれない?」


えるめぇす「げ・・・どうなってんだこれは・・・まるであくむだよ・・・」

じょりん「パパいがいのみんながこどもになっちまってる・・・・・・と、いうことはまさか・・・」

 あヴどぅる(5歳)「コラァーッ!なにをやっとるだぁー!」

じょりん「ブーーーッ!」

えるめぇす「あれはヤバイよ・・・」ブルブル


ホリィ「はいはい♪皆、新しい友達と仲良くしたいのはわかるけど静かにしてくださーい」

しずか「ん?」

ホリィ「そろそろ時間だから、テレビで『神聖皇帝DIO様』のお話を聞きまーす。皆ー、大人しくしてDIO様のお話を聞きましょうねー」

じょりん「!?」

えるめぇす「!?」

 <ハァーーーイ!

じょりん「・・・・・・い、いま・・・なんてゆった?」ドドドドドドドドド

えるめぇす「・・・なんとかコウテイ・・・ディオさまって・・・」ドドドドドドドドド


 ヴァニラ『国民の皆様、これより、神聖皇帝DIO様のありがたいお言葉を頂く。手を止め、足を止め、DIO様のお言葉に耳を向けよ】


    天DIO『・・・』オオオォォォ

786: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 20:32:03.74 ID:jo4gYbA30

じょりん「!・・・あ、あいつは・・・・・・」

えるめぇす「ゆきであそんでいたときにあらわれたおとこ・・・いわれてみればDIOににているッ!」

 天DIO『とるに足らぬ人間どもよ・・・・・・今日は良い日だ・・・春の息吹が太陽の温かさを感じさせる今日頃ごろ――』

じょりん「うわっ・・・めんどくさいはなしになってきた・・・」

えるめぇす「こ、これはほんかくてきにヤバイぞじょりん・・・DIOがキモいメイクしてせかいのおうさまみたいになってる・・・そのことにみんながぎもんをおもってないんだ・・・これはヤバイ・・・ヤバずぎる」

じょりん「おうさまどころか・・・まるでかみさまみたいになってるよ。ほら、みんなテレビのDIOをガンみしてるし、あのメイクみてもわらってないんだもん・・・」

 ぽるなれふ「・・・ぷっ・・・くくく」

じょりん「あ、わらった」


 >デデーン< ポルナレフー、OUT-

ぽるなれふ「えっ!ちがうちがうちがう!わらってなんかいないって!」

 ガラガラガラ!

ペットショップ(人間体)「・・・」タッタッタッタッタ

ぽるなれふ「ま、まって!まってって!お、おれはわらっちゃいな――」

ペットショップ「クアァァーーーッ!」

 ドグシャアアアアア!

じょりん「!!!」

えるめぇす「っ!ひ、ヒィィィーーーッ!」ビクゥ

ぽる/なれふ「 」

ペットショップ「・・・」タッタッタッタッタ


ホリィ「あらあら~、入園式当日にいきなり一人脱落なんて・・・皆さん、DIO様のお話をマジメに聞かないとそこの肉塊みたいになるから、気をつけましょうね~♪」

 <ハーイ

787: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 20:40:45.96 ID:jo4gYbA30
じょりん「・・・・・・」ドドドドドドドドドドドド

えるめぇす「うっ、うわ――」ドドドドドドドドドドドド

じょりん「シッ!・・・しずかに・・・おどろいちゃあいけない・・・えるめぇす・・・おちついて・・・こえをあらげちゃあいけない」ドドドドドドドドド

えるめぇす「ッ!・・・・・・うっ・・・ううう・・・ううう~~~・・・」ドドドドドドドドド

じょりん「・・・・・・やれやれだわ・・・たしかに・・・ほんかくてきに『ヤバイ』・・・アタシだってさけびたいけど・・・いまはテレビのはなしをマジメにきいてるフリをしないと・・・やられる」ドドドドドドドド

えるめぇす「ハァーッ・・・ハァーッ・・・ハァーッ・・・・・・ううう・・・ううううう・・・」ドドドドドドドドド

 天DIO『――と言う訳で、今日のお話はここまでにしておこう。ご静聴ありがとうございました』

 パチパチパチパチパチ

ホリィ「はぁ~い♪今日もすぅ~っごくタメになるお話でしたねぇ~☆皆さんがこうやって平和に暮らせるのも、ぜ~んぶDIO様のおかげなんだから、感謝の気持ちを忘れないでね~ん♪」

 <ハーイ

じょりん「・・・・・・」ドドドドドドドドドド

えるめぇす「・・・じょ、じょりん・・・アタシ・・・こわい・・・こわいよ・・・・・・」ドドドドドドドドドド

じょりん「・・・おちついて・・・えるめぇす、おちついて・・・ここでヘンにみられるとあやしまれる・・・」ドドドドドドド

えるめぇす「で、でも・・・・・・」ドドドドドドドド

ホリィ「それじゃあトイレ休憩にはいりま~す♪今のうちにトイレにいってモヨオしてきてね~♪」

じょりん「とりあえず、トイレにいっておちつこうえるめぇす。ここにいたら・・・きづかれるかもしれない・・・」ドドドドドドド

788: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 20:46:55.95 ID:jo4gYbA30
 ガターン!

えるめぇす「ハァー!ハァー!ハァー!よ、よくヘイキでいられるなじょりん!め、めのまえでポルポルが・・・・・・!」

じょりん「・・・うう・・・」ジワ・・・

えるめぇす「・・・じょりん・・・あ、アンタもひっしでこらえてたんだね・・・」

じょりん「うううううう・・・・・・ポルポルが・・・ううう・・・」ポロポロ

えるめぇす「・・・・・・ごめん、じょりん。アタシばっかりビビって・・・だいじょうぶ、じょりん。アタシがいるから・・・だいじょうぶ・・・」スッ・・・

じょりん「ううう~~~・・・ううう・・・ウチにかえりたい・・・いつものまいにちにかえりたい・・・」

えるめぇす「・・・アタシもそうだよ・・・そのためにはこのおかしなせかいをもとにもどすほうほうをかんがえないと・・・」

じょりん「・・・でも・・・どうすれば・・・」グスン


FF「徐倫、エルメェス」ウジュル

えるめぇす「!えふえふ!すいどうからコツブのプランクトンがでてきた」

FF「外に出てきてくれ。この世界のことが少しだけわかった。打開策も・・・」

じょりん「!」

792: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 21:05:16.68 ID:jo4gYbA30

じょりん「えふえふ!わーん!こわかったよ~!」ダキィ

FF「すまない徐倫。時間をかけてしまって・・・」

えるめぇす「えふえふ、じょうほうをあつめてくれたんだね。で・・・このポイズンなよのなかはいったいどうなってるんだ?」

FF「・・・・・・どうやら、私達が知っている『世界』とはまるで違う『世界』になってしまっているようだ。言うなれば・・・別の歴史を辿った『パラレルワールド』のようだ」

じょりん「パラパラ?・・・」グスン

FF「私が調べたところ・・・第二次世界大戦の頃まで時間をさかのぼることとなる。枢軸軍と連合国の戦火が激しくなるその時、『柱の男』と呼ばれる者達が現れた・・・」

えるめぇす「まえにあったことがあるあいつらか」

FF「人間を超越した新たなる脅威を前に、枢軸軍も連合国も人類同士で争っている場合ではないと休戦し、力を合わせ、四人の『柱の男』と戦った・・・その時、人類側の総大将として指揮を執ったのが『DIO』」

じょりん「!」

FF「DIOの見事な采配と人類の尽力により、『柱の男』達を打ち倒す事に成功した。以降、人類を救った英雄としてDIOは初代世界大統領に当選した」

えるめぇす「きゅうにトンだな」

じょりん「つまりこういうことか。DIOがせかいをすくったすごいひとになってみんなからチヤホヤされてるよのなかだと」

FF「戦後からずーっと世界大統領に居座り続けたDIOは、世界中の国家を一纏めにして帝国を築き、今や現人神として世界の頂点に君臨しているというわけだ・・・まるで子供が考えたくだらない話だがな」

えるめぇす「・・・さからったら・・・」

FF「DIOの従者がどこからともなく現れ、粛清するということだ」

じょりん「・・・」

えるめぇす「・・・だ、だかいさくがあるっていったよな!そ、それはいったいなんなんだ!?こ、このおかしなせかいをもとにもどせるんだよな!?」

FF「その通りだ。この世界のおかしさに気付いているのは我々だけ・・・世界を元に戻す光!我々の最後の希望!・・・それは!」


 ザッ

ジョルノ「・・・闇を切り裂き、光をもたらす救世主・・・・・・神を滅ぼす者・・・それは・・・この僕、ジョルノ・ジョバァーナだ」

 

794: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 21:20:52.64 ID:jo4gYbA30
えるめぇす「あっ!チュウニビョーのヘンなやつ!」

FF「彼も我々と同じように、この世界が改変されたものだと認識しているようだ。どうやら、彼の『スタンド』の能力で防御できたらしい」

ジョルノ「『矢』をペンダントにして持ち歩いておいて正解だったよ。僕の危機に反応して『矢』がパワーをくれた・・・そして僕の『スタンド』が『鎮魂歌』を唄い、邪悪な力から守ってくれた」

じょりん「よくわからんがわかった」

FF「彼の能力は『ゼロに戻す』パワー。本体の意識を無関係に、敵の攻撃を『ゼロ』に戻し、守っていたようだ。そして、そのパワーを敵本体に叩きこめば・・・」

えるめぇす「!せかいがもとにもどるということか!」

FF「イグザクトリィー」

じょりん「それじゃあ、てきスタンドつかいのところにいくぞ!」

えるめぇす「でも、いったいだれが・・・」

じょりん「メボシはついている・・・このせかいは『パラパラワールド』・・・そこからみちびきだされるこたえは!」



 ―――

ヴァレンタイン「・・・さて、これで来週の食事会のセッティングは完了だな。次は来期の予算案を――」

 グワシャー!

ヴァレンタイン「わー!窓から怪獣が!」

FF「フォアアアアアアアア!」ドバドバ!

ヴァレンタイン「!ヌッ!・・・身体の一部を飛ばして・・・う、動けぬ!」

えるめぇす「ヴァレンタインだいとうりょう!かくごー!」ボゴォ!

ヴァレンタイン「ぐべっ!」

じょりん「だいとうりょう!よくもアタシたちをみしらぬせかいにひきこんでこわがらせたな!ぜんぜんこわくなかったけどムカつくからせいばい!」ズドドドド

795: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 21:47:01.35 ID:jo4gYbA30
 コテンパン!

ヴァレンタイン「うう・・・う・・・」

じょりん「よし!やりたいだけやりかえした!」フンス

えるめぇす「イタズラにしてはやりすぎだコノヤロー!まったく、きょうはこのくらいでカンベンしてやる!」

ヴァレンタイン「な・・・なにを言って・・・」

えるめぇす「だまり!」ボコォ!

ヴァレンタイン「ヴァ!」

じょりん「さあジョルノ、さっさとこいつにゴールドエクリペリエンペをたたっこんでもとにもどしちゃって」

ジョルノ「任せてくれ。神の子である僕が世界を元に戻し、救世主として本当の――」

じょりん「はやく」

ジョルノ「ム・・・仕方無い。『黄金体験』!」バァー!

ジョルノ「『鎮魂歌』!」ガァァーーーン!

 ドォォォーーーン!


ヴァレンタイン「・・・・・・ム・・・・・・?・・・はて・・・ここは・・・私は一体・・・」ムクリ

じょりん「あれ?まわりはなにもかわってないよ」

えるめぇす「パラレルワールドからもとにもどるとかじゃあないのか?」

ヴァレンタイン「・・・君達は・・・何があった。ここはどこだ?・・・いや、ここは『基本世界』・・・何だ・・・何か妙な・・・」

FF「・・・基本の世界だと・・・・・・なにか変だ・・・まさか・・・・・・こいつは『黒幕』じゃあない!」

じょりん「な、なんだって!?だいとうりょうがアタシたちをべつのせかいにひきこんだんじゃあないのか!?」

ヴァレンタイン「何を言っている・・・私は『何もしていない』・・・・・・いや・・・思い出してきたぞ・・・この『世界』での出来事を!・・・私は・・・DIO様の補佐をしていた・・・ここで・・・」ドドドドドドド

えるめぇす「まさか・・・ほんとうのくろまくは・・・」ドドドドドド

796: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 22:15:01.93 ID:jo4gYbA30
 ス・・・

FF「ハッ!」

 > カ ッ <

じょりん「!えふえふ!」

えふえふ「・・・・・・う・・・うう・・・・・・ッ!・・・・・・こ、これは・・・」

えふえふ「に、『にんげん』だァ~!『かんぜんなるにんげん』になってるぅ~~~ッ!プ、プランクトンになれないッ!ベムもビックリだぁー!」バン

えるめぇす「こ、これは・・・!・・・・・・」

じょりん「テメー・・・テメーこそがくろまく!」


天DIO「・・・・・・」ドドドドドドドドド


えるめぇす「・・・へんなメイクをしたDIO・・・」ドドドドド

じょりん「えふえふになにをした!」ドドドドド

天DIO「・・・・・・『望み』を・・・かなえてやったのだ・・・」ドドドドドドドド

えふえふ「!・・・」ドドドドド

えるめぇす「この『せかい』をめちゃくちゃにしたのもおまえのしわざかッ!DIO!」ドドドドド

天DIO「私は・・・『天国』へとたどり着いた・・・我が能力で、この『世界』を改変した・・・全ての者が幸福な世界・・・・・・全ての者の『望み』に応えた『世界』・・・」ドドドドドドド

じょりん「・・・」ドドドドドド

ヴァレンタイン「思い出してきたぞ・・・この『世界』は・・・スタンド使いとそうでない人間の割合が逆転した世界!スタンド使いであることが当然の世界だ!・・・そして、それをDIOが支配する『世界』・・・」ドドドドドドド

天DIO「私は・・・『世界』をより良い『世界』にしたかっただけだ・・・承太郎は、自分の子供と仲良く平和に過ごす『世界』を求め、ポルナレフは純粋に楽しめる子供でいられる『世界』を求め、ヴァレンタインは平和で安泰した国家を求めた・・・」ドドドドドド

天DIO「徐倫、エルメェス、FF・・・貴様達が変わらずそのままだったのは・・・貴様達が何も求めていなかったからのようだ。現状に満足していた・・・ということらしいな。しあわせな奴らだ」

じょりん「DIO・・・もとのせかいにもどしてよ。このせかいはおっかない・・・なにが『てんごく』だ!ポルポルをあんなむざんにしまつしておいて!」

天DIO「・・・いいだろう・・・・・・『世界』をさらに!より良い『世界』に変えてやる!このDIOが大地に・・・すなわち『世界』に触れるとォー!」バッ

じょりん「!えるめぇす!えふえふ!ジョルノにくっつくんだ!」バッ

えるめぇす「!」バッ

えふえふ「!」バッ

天DIO「『ザ・ワールド・オーバーヘブン!!!』天国の刻だッ!」


 > カ ッ ! <

797: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 22:42:01.30 ID:jo4gYbA30
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ーー






ナランチャ「見ろよ、あいつらだぜ。スモーキー国会議員の息子を誘拐した連中ってのは」ガサッ

ミスタ「人数は4、5・・・いや、6人か?・・・けっこうな数だぞ・・・」

フーゴ「どうする?僕達3人じゃあ分が悪すぎる・・・やはりブチャラティとアバッキオを呼びもどしたほうが・・・」

ミスタ「あの二人は別の事件にかかりっきりだ。それにこれはチャンスだぜ・・・俺達の名を上げる絶好のよォ~~~ッ・・・国会議員の家族を助けたスタンド使いなんてなれば、ロックスター並の人気者になるぜッ」

ナランチャ「すっげえ!テレビに出れるかもしれないな!ディアボロの親分もホメてくれるかもしれねぇ~!」

ミスタ「な?フーゴ。お前だって、俺達パッショーネがどれだけ社会のために悪のスタンド使いをやっつけてるか世間に見せてやりたいだろ?」

フーゴ「それはそうだが・・・はあ・・・仕方ないな。悪いスタンド使いを懲らしめるのがパッショーネの役目だからね」

ミスタ「よし、じゃあ行くぜ」ザッ


イルーゾォ「おぅいホルマジオよォ~ッ、アイスボックスに入ってるビールとってくれよぉ~ッ。俺ァ今、肉の焼き加減を見てんだからよォ~」ドジュゥゥ~ッ

ホルマジオ「ケッ、それぐれー自分で取れってんだ。それより、議員は身代金を用意したのかよ?」ポイイッ

メローネ「プロシュートとペッシから連絡はないが・・・用意しないわけがない。人質のガキと親子ゲンカでもしてない限りな」

イルーゾォ「へへへっ、金が入ったら俺は国外へ逃げるぜ。ずーっと遊びまくってやるぜ」

リゾット「気を抜くなイルーゾォ。俺達はプロだ。金が入るまえにヨダレを垂らすような三流とは違う。それに・・・どこに敵が潜んでいるやもわからんからな」

ホルマジオ「なんだよリゾットよォ~、ビビってんじゃあねーぞォ。俺達の勝利は確実――」

 ボゴォ

ホルマジオ「かっ」

メローネ「!・・・敵だ!ホルマジオがやられた!」

ナランチャ「遅いぜ!ボラボラボラボラボラ!」ドドドドドドドドド!

ミスタ「覚悟しやがれぇぇぇ!」ドバドバドバ!

フーゴ「うっしゃあああああ!」ズドドドドドド!

798: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 22:49:06.79 ID:jo4gYbA30
イルーゾォ「に、逃げ・・・がっ!」ドバドバ!

ナランチャ「ヒャッハー!犯罪者どもに鉄槌だぁー!」ドドドドド!

フーゴ「ナランチャ!無闇に突っ込むな!」

ナランチャ「!?うげ・・・げ・・・の、ノドから・・・は、ハサミが・・・」ボゴォ

 ドバァー!

フーゴ「ナランチャァーッ!」

リゾット「ッ・・・」タタタ

ミスタ「逃がす――・・・!?・・・か・・・」

ギアッチョ「俺に気付かなかったかよォ~~~ッ・・・ええ?オイ・・・顔が凍りつく気分はどうだ?」

ミスタ「か・・・・・・ア・・・」

フーゴ「ミス――」ドバァー

フーゴ「うげええーッ!か、カミソリが・・・」ドボドボ

リゾット「貴様達三流のスタンド使いが俺達に手を出したのが間違いだ・・・スターにでもなろうとしたのか?プロをナメるんじゃあないぞ・・・むごたらしく殺してやる・・・内側から身体を引き裂いて、内臓を広げて標本にしてくれる」

フーゴ「う・・・うおお・・・うおおおおおお・・・」ボドボド

リゾット「貴様のスタンドをバラバラにしてやる!」

パープルヘイズ『うばしゃああああああああああああああああああ

799: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 23:18:15.19 ID:jo4gYbA30

 ―――

康穂『ご覧の通り、現場は凄惨な戦いの爪痕が色濃く残っております。警察の調査によると、スモーキー国会議員の御子息を誘拐した犯人グループとパッショーネ所属のスタンド使いが衝突し、一人のスタンド能力が暴走。周囲に猛毒を撒き散らしたとのことです』

康穂『誘拐犯のグループは全員死亡。パッショーネ所属の3名のスタンド使いも死亡しました。また、人質にされていたスモーキー国会議員の御子息も死亡が確認されました』

康穂『今回の凄惨な事件を受け、神聖皇帝DIO様はスタンド使いに関する新しい法案を提案し、現在国会で協議されています』

康穂『この新しい法案は、全てのスタンド使いに対して政府への登録を強制するもので、全スタンド使いの能力を把握し、狂暴な能力を持つスタンド使いを管理することが目的となります。登録されたスタンド能力を無断で使用することは一切禁じるというものです』

康穂『この法案が通れば、世界はより良いものになることでしょう。以上、現場から広瀬康穂がお送りしました』



花京院「大変なことになりましたね」

ポル「てめーのせいだぞディアボロ。お前んとこの下っ端が勝手な行動するからこうなっちまったんだ。これで俺達みんなお国に仕えるスーパーコップになるわけだ」

ディアボロ「我々パッショーネが犯罪スタンド使いを始末してきたというのにその言い草はないだろう。誰もやりたがらない汚れ仕事を黙ってこなしてきたんだぞ」

康一「でも、DIO様が提案したっていう新しい法案は素晴らしいものだと思いますよ。スタンド使いが国に管理されれば、より安全な社会になるじゃないですか」

億泰「冗談じゃねえ!スタンドを使うのを管理されるなんて!」

花京院「スタンドを使用すべき時は使用しても良いとのことだから、安心していいと思うが・・・むしろ、これでスタンド使いの暴走を抑制できるはずだ」

仗助「それで、いつから日本は人権の無い独裁国家になっちまったか誰か教えてくれないッスか?」

アヴ「おい仗助・・・口が過ぎるぞ。今ジョースターさんが政府と折り合いを付けに行っている。あの人ならうまくやってくれるはずだ」

800: ◆t8EBwAYVrY 2016/01/28(木) 23:32:19.44 ID:jo4gYbA30
 ―――

ジョセフ「スタンド使い登録法を撤回するようにDIOの野郎に言え。お前がいやなら俺が直接言ってやるぜ、シュトロハイム」

シュトロハイム「JOJO・・・お前のような男は登録法に反発すると思っていた。だが従ってくれ。この『世界』はアメリカやイギリス、日本などといくつも国家が存在しているが、実質はDIO様が全てを統治している。あの方がこの『世界』の頂点なのだ。DIO様が言うことこそ全て」

ジョセフ「ケッ!やっぱりテメーは軍人だなぁシュトロハイム。戦時中も今も独裁者にヘコヘコするしか能のないヘタレ野郎ってことよのぉ~」

シュトロハイム「JOJO・・・貴様は先の大戦で対『柱の男』達との戦いで英雄的活躍をしたヒーロー・・・我々は戦友だ。争いたくはないはない。俺はこうしてスタンド『デトロイト・メタルシティ』で自身をサイボーグ化して今も生き続け、お前は波紋エネルギーであの頃のまま生き続けている・・・だが今は1930年代ではないのだ。我々が生きるには、時代に合わせねばならんのだ」

ジョセフ「俺はDIOの奴隷になるために生きてるんじゃあないぜ!法案を取り下げろ!今すぐにだ!でなきゃあ、登録法に反対するスタンド使いを集めて暴動を起こすぜ!」

シュトロハイム「・・・ならば、『内戦』になるわけだな・・・JOJO」ジャキ

ジョセフ「波紋!さらに『隠者の紫』!」バッシュウウー!

シュトロハイム「逃がすな!たとえ大戦の英雄といえど容赦することはないィィィ!撃って撃って撃ちまくれェェェ!」

811: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/05(金) 17:00:53.01 ID:e30SNtjq0


じょりん「ハッ!」バッ

えるめぇす「う・・・ここは・・・ま、またべつのせかい?」

ジョルノ「僕の『黄金体験鎮魂歌』の能力は『真実にたどりつけなくする』能力・・・物事を都合のいいように改変する能力も、真実に到達しなければ意味はない・・・だから僕達はなんとか免れた・・・」ドヤサァ

えふえふ「あのぉ~・・・エバってるとこすみませんがね、アタシのからだをもとにもどしてくれません?さっきDIOに『にんげん』にかえられたんだ。プランクトンたいになれないとじょうほうしゅうしゅうもできない」

じょりん「ようかいに~んげんっ」

ジョルノ「わかった。僕のこの神の手で君に触れれば・・・たちまち『無かったこと』に・・・」スッ

 タッチ

ジョルノ「・・・・・・あれ」

 タッチ タッチ

ジョルノ「・・・・・・こ、効果が・・・ない?そんなバカな!」タッチタッチ

えるめぇす「ヘタないいわけしてオサワリしたいだけじゃあないだろうな」

ジョルノ「駄目だ・・・元に戻せない!」

じょりん「やくたらず!」

ジョルノ「僕の能力よりも奴の能力のほうが上をいっているというのか?・・・ならなぜさっきは防げたんだ・・・」

えふえふ「きっと・・・『ためしている』のだとおもう。ワザとアタシたちを『のこした』んだ。じぶんのカンペキなしはいにあらがうものを・・・」

えふえふ「すべてをてにし、すべてをしはいしたおうさまがいたとする・・・なにもかもがじぶんのおもうがまま。そこにはいっぺんのたのしみもない、えいえんにつきまとうキョムカンだけがのこる。DIOはたのしみのためにアタシたちをのこしたのかもしれない。もしくは、しれんをあたえるカミサマをきどっているのだろう」

えるめぇす「きゅうにむずかしいこといわないでよ」

ジョルノ「・・・・・・DIO・・・神・・・」

812: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/05(金) 17:09:15.66 ID:e30SNtjq0


えるめぇす「しんぶんをひろったよ!」ガサ

じょりん「えふえふ!かいどくを!」

えふえふ「エート、『スタンドつかいとうろくほうはじまる。とうろくはによるスタンドつかいがりがはじまり、みとうろくのスタンドつかいはちかにもぐる』だって」

ジョルノ「どうやら新しいこの世界でも、ほとんどの人間がスタンド使いと化しているようだ。そのスタンド使い達を管理するために登録法という愚策が執行されたと・・・」

じょりん「よくわからん」

えふえふ「じゆうにスタンドをつかっちゃダメだっていうルールになったんだよ」

じょりん「ナニ!?そりゃコトだな!」

えふえふ「『とうろくほうはんたいはをひきいるのは、たいせんで『はしらのおとこたち』とたたかったえいゆう、ジョセフ・ジョースター』だって」

じょりん「じーちゃんってばいつまでもヤンチャなんだから」

えふえふ「『とうろくほうさんせいははみとうろくのスタンドつかいたちのいどころをつきとめ、ちかいうちにいっせいけんきょするというみたてだ』だって。で、そのさんせいはのリーダーが・・・・・・ゲ!」

えるめぇす「なんだよ。そのアホみたいなルールにさんせいしてるリーダーはだれなんだ?」

えふえふ「・・・・・・さんせいはのリーダーは――」


 ~~~

天DIO「ジョセフ・ジョースター・・・・・・人類の英雄・・・奴が登録法に反対し続ける限り、影響される連中はいくらでも現れる・・・手を打たねば、問題が大きくなる一方だ」

天DIO「私はスタンド使い同士の内戦など求めていない・・・全ての人間がスタンド使いとなったこの世界は、より良い世界となれるはずなのだ・・・そのためにも・・・・・・やってくれるな?」


承太郎「ああ・・・テメーは椅子にふんぞり返って、結果を待っていればいい。じじいは俺がなんとかする」

天DIO「任せるぞ承太郎」

813: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/05(金) 17:27:35.58 ID:e30SNtjq0

 ~~~

 ザッ

億泰「ジョースターさんよォ~ッ、戦況をひっくり返す切り札を探すっつって来たはいいが、こんなとこに何があるってんだ?まだ柱の男が残ってて味方に引き込むとかか?」

形兆「ふてくされるな億泰。俺達反対派は賛成派に対して人数が少なすぎる。長引けば不利になるだけ・・・仲間割れをしている暇なんざねぇーんだぜ」

億泰「そりゃあそうだけどよォ~ッ、俺やアニキだけじゃなく反対派の名のあるスタンド使い何人か引き連れてわざわざイタリアくんだりまで探しに行く『切り札』ってーのが何か気になって仕方ねーぜ」

ジョセフ「アヴドゥル、反応は」

アヴ「炎のセンサーに異常はありません。しかしフフ・・・私よりも外見年齢が下なのにジョースターさんは肝が据わっていますなぁ。だてに大戦を生き抜いていませんね」

ジョセフ「注意しといてくれよォ~ッ。どこからシュトロハイムの部下が出てくるかわかんねーからなァ」

ジャイロ「ヘッ、軍人だけが敵じゃねーだろう。賛成派の連中が動いてるって噂だぜ」

ポル「ケッ・・・イラつくぜッ・・・スタンド使い登録法だァ?そんなもんによく従うよな。くだらねーぜっ!人間としての尊厳はどこいっちまったんだ!賛成派のボゲどもをぶっつぶせるなら今すぐにでもぶっつぶしたいぜェ~!」


 ボギャア!

ポル「!・・・・・・グ・・・ゲ・・・」

ジャイロ「ポルナレフ!」


ディアボロ「奇遇だな。俺も同じ考えだ。反対派をぶっつぶしたいと考えていた・・・さすがだなブチャラティ、お前の能力は便利だ」

ブチャ「ボスの腹パンも相変わらず・・・人間に穴をあける才能にかけては世界一だな」ジィー

億泰「敵襲だッ!敵だ!」

アヴ「まさか!私のセンサーには異常は・・・」

ブチャ「俺の能力をナメるんじゃあないぞ・・・地中だと息ができなくてキツイがな」

仗助「登録済みの正規スタンド使い登場ォ~ッ。え、お前らまだ登録してないの?おっくれってるゥー」ジィー

花京院「ヘラヘラするんじゃあない仗助。これは戦いだぞッ」ジィー

ジャイロ「ジッパーから続々とスタンド使いが出てきやがる!やるしかねえようだな!」

 ジィー ザッ

承太郎「・・・よう」

ジョセフ「・・・承太郎・・・てめぇ~ッ・・・」

814: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/05(金) 17:44:52.16 ID:e30SNtjq0
承太郎「一度だけだ・・・一度だけ忠告してやる・・・今すぐ投降し、スタンド能力を登録すればお前達は軽い罪に問われるだけで済む。だが抵抗し、内戦を続けるというのなら、ここで一人残らず始末する・・・」

億泰「な、なんだァこのやろ~ッ!脅しなんかに屈するかよバーカッ!」

仗助「意地張ったって仕方ねーだろう。よく考えろよ。悪い話じゃあねーだろう。登録法に反対して逃げ隠れする限り、おめーらは犯罪者で追われる身だ。それでもいいのかよ」

重ちー「オラ達は人間だどッ!大人の奴隷じゃあないんだどッ!絶対に反対だど!」

ジョニィ「スタンドを登録して適切に管理されれば世界は平和になるんだ。みんなが安心して暮らせる、より良い世界になるのになぜ反対するんだ」

ジャイロ「ファシストに従うより無法者のほうがマシだぜ」

承太郎「ジジイ、冒険家の時代は終わったんだぜ。国家とか社会とかくだらねーものを守りながら生きるしかねーんだよ」

ジョセフ「・・・投降すれば手荒なマネはしないか?」

承太郎「ああ」

ジョセフ「・・・・・・聞くだけなら話を聞いてやる」スッ

承太郎「・・・」ニッ アクシュ!

仗助「グレート。さすがじじい・・・もといジョセフ・ジョースターだぜ。話がわかるッ」

ジョセフ「・・・」ニッ


承太郎「!」バリバリバリ!

ブチャ「承太郎!波紋か!」

ジョセフ「ポルナレフを穴空きチーズにしておいてよくいうぜ!やるぞテメーらッ!」

億泰「よっしゃあああ!削りとってやるぜえええ!」

ジャイロ「GO!GO!」


 賛成派 承太郎・花京院・仗助・吉良・ディアボロ・ブチャラティ・ジョニィ

 反対派 ジョセフ・アヴドゥル・ポルナレフ(再起不能)・億泰・形兆・重ちー・ジャイロ

823: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/06(土) 22:09:01.35 ID:xg8bV/HF0
億泰「こちとら飯買いに行くのもコソコソ隠れながらでイライラしてんだッ!この怒りをテメーらにぶつけてやるッ!ウダラァー!」ガオーーーン!

形兆「よせ億泰!無闇やたらに『瞬間移動』させるんじゃあない!」

ジョニィ「!・・・引き寄せられ――」

億泰「!きやがれッ!ガオンといくぜェ~!」

ジョニィ「・・・いいぞ。『好都合』だ・・・君自身のところへ僕が引き寄せられる・・・ここで僕が『爪弾』を撃てば、この引っ張る力が爪弾に重なって威力は増す!」ドバドバドバ!

ジョニィ「僕は回転パワーで地面を削り、引き寄せる力から逃れる」ガリガリガリ

億泰「!ヤッベェ!」

アヴ「『魔術師の赤』!『焼きつくしてくれるッ!』」ドワァ~ッ!

億泰「さ、サンキューッスよ占い師さァン!」

アヴ「フ・・・占い師ね。最近はとんと占ってはいないが――」

 ドボォ!

アヴ「!・・・グッ・・・」ガク

ディアボロ「未来を見ることもできずになにが占い師だ」

ジョセフ「アヴドゥル!」

億泰「ポルナレフさんに続いてチクショーッ!」

ディアボロ「俺には視える・・・お前達反対派が地面を這いつくばって命乞いする姿がな・・・俺は未来を視ることができる」

億泰「ッ・・・」ゾォ~

形兆「ビビってんじゃあねーぞ億泰ッ。そいつはハッタリだ。そいつの名はディアボロ・・・スタンド能力は『時間を吹き飛ばし、未来を見る』・・・『キングクリムゾン』」

ディアボロ「!」

形兆「だが見える未来とは・・・数秒先を断片的に見ることしかできない。それが能力。スタンド能力を登録しているということは、その能力を明かすということ。そして、スタンド使いにとって能力を明かすということは弱点をさらすということッ!」

824: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/06(土) 23:37:50.63 ID:xg8bV/HF0
ディアボロ「・・・(気付かなかった・・・反対しとけばよかった・・・)・・・だから何だと言うのだ。たとえ我が『キングクリムゾン』の秘密を知ったとて、貴様らに勝ち目がないのは変わりない!」

形兆「たしかに俺の『スタンド』は小さい・・・貴様のパワフルな『スタンド』に比べればちっぽけなアリのようなものかもしれない」ザッ

ディアボロ「?・・・なんだそれは。小さな兵隊か?まるで蟻だな」

 パタタタタ・・・

形兆「この『バッドカンパニー』は小さな軍人だ。銃も小さい。どうだ?痛いか?」

ディアボロ「痛い?蚊にさされたかと思うくらいだな」

形兆「そうか。だが『バッドカンパニー』は一体だけじゃあない。これはどうだ?」ザッ パラタタタタタ・・・

ディアボロ「冗談だろ?三体に増えたところで何になる。笑わせるんじゃあない」アッハッハ

形兆「じゃこれは」ズラァァァッ!ドパラララララララ!!!

ディアボロ「!うっ、うおあああああああああああああああ!」ボボボボボボボボボ!

億泰「すっげぇーッ!さっすがアニキィ!油断させといて一気に叩く!」

形兆「フフフ・・・そんなにホメるんじゃあないやい」テレ

億泰「アニキの『バッドカンパニー』は小さいが無数の『スタンド』!蟻みてーに小さな兵隊でもこれだけの数が集まればどんな大きな相手でも敵じゃあねー!」

形兆「・・・おい億泰」

億泰「最初に一体、二体しかいないと思いこませておいて一気に全体で攻撃ッ!油断しきった相手はたちまち再起不能って訳だぜッ!スタンド能力を知られていないからこその戦略!さっすがアニキィー!」

形兆「おいッ!」カベドン!

億泰「ウゲッ」

形兆「いいか億泰・・・お前は今、俺の『スタンド』の秘密をぜんぶバラした。気付いていないのか?今俺がやったことをそのまま言葉で言い直しただけだが、それをわかっているのか?本当なら今すぐお前をブチのめしてやりたいが我慢してる。親父が病気で死んだ時どんなにマヌケな弟でもブっころさないと誓ったからだ」

億泰「アニキのそういう優しいところ好きだよ」

形兆「黙れッ!いいか。今は戦闘中だ。これ以上テメーのマヌケで垂れ流しな口から余計なことが漏れねーように一切喋るんじゃあねえ。わかったか」

億泰「・・・」

形兆「わかったかと聞いてるんだ!」

億泰「だってアニキが喋るなって言ったから」

形兆「~~~!」グッ

億泰「わー!おとうちゃーん!」

 エメラルドッバァーーー!

形兆「!」バァー

花京院「エメラルドスプラッシュ・・・戦いの途中で兄弟ゲンカなんてしている場合じゃあないぞ」

827: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 22:21:52.11 ID:eBbXlcxj0
形兆「ぐっ・・・」

花京院「ハイエロファントの結界を張った。この一帯から逃げきることはできんぞ」ズアッ

ディアボロ「よくやったぞ花京院・・・『バッドカンパニー』のスタンド使い・・・先ほどはよくもやってくれたな・・・」

承太郎「じじい・・・てめーがこのイタリアの地に来たのには何か『探し物』がるんだろ。何かは知らんがそこにいかせはしないぜ」

ジョセフ「チクショーッ!承太郎の相手をするだけで面倒だってーのに結界が邪魔で移動できねーッ」

ジャイロ「そんならよぉ~ッ・・・この『結界』の『ツタ』を辿ってけば大元にぶつかるって訳だよなァ~~~ッ。ウリアアア!」ギャルギャル!

花京院「!」メゴシア

ジャイロ「ニョホ☆これで道は切り開けたってもんよなァ~ッ。腹パンで穴あけられたアヴドゥルの応急治療は済んでるぜジョセフ・ジョースター。アンタは気にせず例のものを取りに行きな!」

ジョセフ「サンキュー!」ダッ

ディアボロ「させるものかッ!『キングクリムゾンッ!』『全ての時間は消し飛ぶッ!』」ドォーン!

 ジョセフ「~・・・~・・・」

ディアボロ「『見える』ぞ・・・貴様の動く軌道が!進む道が!吹き飛んだ時間の中で私だけが動きを認識し、対応できる!」

ディアボロ「貴様が向かう『先』はこっちだ!この先に何があるか知らんが、先に手に入れてやるッ!」ダッ

ディアボロ「時よ!再始動しろォーッ!」ドーン

ジョセフ「!」

ディアボロ「貴様らの『希望』は私のものだ!ジョセフ・ジョースター!貴様よりも先に――」

 ブワラララララララァァァ

ディアボロ「!?な、なんだこれは!?む、虫か!?い、いやこれは『スタンド』!」

重ちー「しししっ!ジョースターさんに言われたとおり待ち伏せ作戦が上手くいったど!そいつはおらの『ハーヴェスト』だどっ!」

ジョセフ「かかったなアホーッ!ディアボロ、てめーのスタンド能力はモロバレなのよ~ん!俺の行く先を読んで先行するだろうと思って、重ちーを待機させておいた位置へと向かったのよッ!まんまとかかっちゃったなァ~!」

ディアボロ「バ、バカな・・・身動きとれぬ・・・」ワラワラワラワラ・・・

重ちー「おとなしくしてるんだどっ!」

828: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 22:36:05.34 ID:eBbXlcxj0
承太郎「じじい、どうしてもと言うのなら・・・俺を倒してからにしな」ザッ

ジョセフ「お?立っちゃうの?立ちふさがっちゃうの?俺はお前の祖父なんだぜ?外見は歳の差ねえけどよォ~ッ、戦闘経験値なら俺のが圧倒よ。できればかわゆい孫を痛めつけるのは気が退けるんだよなァ~ッ」

承太郎「いいや違うね。てめー自身理解してるはずだぜ。てめーの『隠者の紫』じゃあ俺の『星の白金』には太刀打ちできねーとな。だから避けてるのさ」

 アヴ「ぐ・・・ジョースターさん・・・無茶をしないでください・・・承太郎の『星の白金』は・・・相手にするべきじゃあ――」フラ

ジョセフ「『隠者の紫』!」バァー

星の白金『オラオラオラオラオラ!』シバババババ

ジョセフ「!全部捌き――」

星の白金『オラア!』バゴォ!

 ドーン!

億泰「ジョースターさぁん!」

承太郎「無駄なことだぜじじい・・・てめーの生っちょろい『スタンド』じゃあ俺には勝てねー・・・」ドドドドドドド

ジョセフ「・・・調子に乗るんじゃあねーぜ・・・ケツの青いガキが・・・この俺の・・・戦いの年季って奴を・・・見せて・・・やるぜ・・・」ドドドドドドド

承太郎「・・・やれやれだぜ・・・死なない程度には手加減してやるか」

星の白金『オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!』ドバババババババババ!

ジョセフ「!!!」ズドドドドドドド!

億泰「や、ヤバイぜ!ジョースターさんがタコ殴りだァ~っ!」

花京院「・・・承太郎」

ジョニィ「いくらなんでもやりすぎじゃあ・・・」

アヴ「承太郎のやつ、本当に殺す気か!ええいどかんかこの裏切り者ども!待っていてくださいジョースターさん!今行きますぞ!」

829: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 22:52:32.26 ID:eBbXlcxj0
アヴ「『魔術師の赤』!」ボオオオオオ!

承太郎「!」ドオオオオ

アヴ「今の内ですジョースターさん!退却を・・・」

ジョセフ「いいや・・・違うぜアヴドゥル・・・俺は承太郎のオラオラを『あえて』受けてたんだ・・・波紋で痛みを和らげてな・・・そしてお前の援護のタイミング、グーよグーッ」

アヴ「え?・・・」

ジョセフ「・・・承太郎が俺を一方的になぶる光景を見て登録派の連中に心変わりさせる要素になるわけよ・・・効果はおのおのと出てくるだろうが・・・ちょいと殴られすぎたかな・・・」フラフラ

アヴ「なんと・・・」

ジョセフ「それよりもアヴドゥル・・・まだ退却はしねーぜ・・・俺は『あそこ』へ向かうぜ・・・あの建物だ。あの建物の中に『アレ』があるはずだ!」

仗助「承太郎さん!大丈夫ッスかァ~ッ!?」

承太郎「ムゥ・・・」コンガリ

仗助「全身の8割が火傷しちまってる!スグに『クレイジーダイヤモンド』!」ズキュン

承太郎「すまんな仗助」ケロッ

ジャイロ「ウゲッ!なんだありゃ。触れただけでダメージが回復したぞッ。ゾンビ馬かッ?」

形兆「東方仗助のスタンド能力は『物を直す』ことだ。バラバラになっても瞬時に再生させることができる上にスタンドパワーも高く、『星の白金』に匹敵するスピードに――」

仗助「激痛を与えるパンチを繰り出す能力が抜けてるぜ!」ドラァ!

形兆「ウゴッ!」

億泰「アニキィーッ!てめー仗助コラッ!もう勘弁ならねーこの裏切り者がっ!」

830: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 23:09:33.05 ID:eBbXlcxj0
 ガチャ

ジョセフ「ここだ!ここにあるハズだ!」ササッサササッ

アヴ「一体ここに何があるというんです?ただの一軒家ではありませんか・・・こんなところに登録派を盛り返す切り札があるなんて・・・」

ジョセフ「これだッ!この裏に・・・」スッ

アヴ「タンスの裏?」

ジョセフ「見つけたぜっ!これだ!」

アヴ「それは『スタンド能力を引き出す矢』!そんなタンスの裏に!しかしそれはスタンド使いでない人間の才能を引き出してスタンド使いにする『だけ』の矢・・・今や世界中の人間がスタンド使いとなったこのご時世では無用の長物となったのでは・・・」

ジョセフ「いいや違うぜアヴドゥル・・・この『矢』には秘められたパワーがあるのさ・・・さあ!戦ってる皆を連れてとっとと退散するぜッ!」ガチャ

ジャイロ「無限の黄金回転エネルギーッ!」ドギャギャギャギャギャ!

ブチャ「『スティッキィフィンガーズ』!鉄球をジッパーの中へ!」

ジョニィ「『爪ACT4』!」ドバァーーー!

形兆「『バッドカンパニー』で代わり身!無数にいるからダメージ伝達はナシ!」

億泰「『ザ・ハンド!』」ガオーン

仗助「『クレイジーダイヤモンド!』」ドララー

ジョセフ「思った以上に泥沼だ。早くなんとかせねば」

831: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 23:49:20.95 ID:eBbXlcxj0
ジョセフ「反対派のみんなー!そろそろ帰るよー!」

花京院「帰る?・・・この状況で僕達がやすやすと逃すと思っているなんて、ジョースターさん・・・そこまで楽天的でしたか」

 モヤァ~ッ・・・

ジョセフ「へへ~ん。このジョセフ・ジョースターには策があるッ。優れた将は使える手札を使うべき時に切ることができるのだッ!それがこいつ!」

ウェザー「・・・」モヤモヤア~ッ・・・

ジョセフ「ウェザーリポート!今まで隠れていたのさ!」

 モヤァァァァァァーーー!

ジョニィ「突然の『モヤ』ッ!視界が支配されてしまった!」

ブチャ「なんだこれは!これも反対派のヤツのスタンド能力なのか!?」

ジョセフ「ウェザーが俺達を隠してくれる!その隙に逃げるぜッ!」

億泰「・・・そうは言うがジョースターさんよぉ・・・俺達も視界がみえねーぜ!この辺り一帯が完全にモヤモヤしてるぞッ!」

ジョセフ「万策尽きた」

ジャイロ「任せろ!回転でモヤの中にトンネルを作る!オラァー!」ズッパァーン!

ブチャ「承太郎!奴らに逃げられるぞ!」

承太郎「チッ・・・まずいぜ。取るもん取られてとんずらされちまう。吉良、行けるか?」

吉良「・・・ああ、私が行こう」スッ

承太郎「お前の『シアーハートアタック』ならこのモヤの中でも奴らを追えるだろう。適度にダメージを与えて動きを奪うんだ」

吉良「わかった」

832: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/09(火) 23:56:31.97 ID:eBbXlcxj0
ジャイロ「GO!反対派GO!さっさとこのモヤのトンネルを抜けて逃げるぜー!」

億泰「!お、おい!アレを見ろ!」

 シアーハートアタック『コッチヲミロォォォ!』ギャルギャルギャル

形兆「あれは吉良吉影の『キラークイーン』の能力だ。触れたものを爆弾に変える能力と温度のあるものを自動追跡する爆弾能力」

億泰「えっ、今二つ能力・・・」

形兆「ディアボロも二つあるから気にするな」

重ちー「ここはおらに任せるどっ!『ハーヴェスト』!」ドワラララララ・・・

アヴ「おお!無数の『ハーヴェスト』で覆いかぶさって爆弾を止めた!」

重ちー「みたか!おらの『スタンド』はその気になれば無敵なんだどッ!どんなスタンド使いも怖くもなんともないど!」

億泰「!重ちー!前だ!目の前にいるッ!」

重ちー「ハッ!」


吉良「・・・」ドドドドドドドドドドド

重ちー「うっ・・・」ドドドドドドドドドド

ジョセフ「来い重ちー!相手にするなッ!」

重ちー「いいや戦うどっ!おらがここで逃げても後ろからやられるッ!おらがこいつを『倒す』どッ!」

吉良「・・・」ドドドドドドドドドドド

重ちー「『ハーヴェ――』」

吉良「『キラークイーン』」ドシュン

 シバババババババババッ

重ちー「!」

吉良「君の学生ボタンを・・・『爆弾』に変えた」

億泰「重ちー!」

 バグォォォォォォォォォン!

833: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/10(水) 00:03:52.03 ID:wMSeHWm30
花京院「爆発だ!吉良のスタンド能力の爆風でモヤが消し飛んだぞ!」

 パァアアアア・・・

花京院「!」



吉良「・・・すまない。逃がしてしまった。・・・だが、一人『始末』した」

仗助「!・・・重ちー・・・」

 ボロボロボロ・・・ ファァァァァ・・・

承太郎「・・・・・・」

ブチャ「・・・逃げられたか・・・だが吉良吉影・・・反対派の少年を・・・『始末』したと言うのか・・・」

吉良「・・・そうだ。相手が攻撃を仕掛けてきた。私は正当に防衛しただけだ」

花京院「・・・」

仗助「承太郎さん・・・スタンド登録法は世界をより良くするための法案だって言ってましたよね・・・」

承太郎「・・・・・・」

仗助「俺はより良い世界ってのは誰も傷つかない世界のことだと思ってたッスよ・・・・・・」

838: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/16(火) 22:58:22.85 ID:I8w+o3eE0
 ―反対派アジト(東方憲助宅)

音石「ズイブンとまあ・・・やられちまったなオイ」

憲助「よくぞここまで逃げてこられたもんだ。今はゆっくり休んで傷を癒すといい・・・しかしこれは・・・登録法に賛成してる連中はマジらしいな・・・」

ジョセフ「世話になるぜ憲助。ケガ人の治療をしてくれ。俺を含むな」

虹村さん「ケガをしてる方はコチラへ・・・」スス

常秀「オイオイオイオイオイ・・・親父ィ・・・なんだってこいつらをかくまうんだよ・・・俺達一家は『登録法』に登録したじゃあねーか・・・だのになんでしょいこむんだァ~?見つかったら俺達もタダじゃあすまねぇーぜ」

憲助「お前にはわからんだろう。この法案がどれほどマヌケなことか・・・俺達が立ち向かうんだよ。わからんか?だろうな」

康一「あ、あの・・・僕達はイタリアに向かったジョースターさん達とは別行動をとってたけど・・・ジョースターさん・・・イタリアチームの人数が足りなくないですか?」

ジョセフ「・・・」

ジャイロ「二人やられた。向こうは本気ってワケだな」

康一「そんな・・・」

ジョセフ「落ち込んでるヒマはねー。反対派のメンバーに各地に情報集めに出てもらってたんだ。それに俺達も手に入れるもんは手に入れた。ここからが反対派の進撃だぜ!」

839: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/16(火) 23:16:55.66 ID:I8w+o3eE0

 ―――

承太郎「落ちつけ仗助。頭を冷やすんだ。今のお前は冷静な判断ができない状態だ」

仗助「俺ァ冷静ッスよ承太郎さん・・・スゲー冷静だ。反対派スタンド使いを捕まえたら、『DISC』にしてスタンドを抜き取り、グリーンドルフィン刑務所のウルトラセキュリティユニットに閉じ込めるだって?重ちーをあんな風に始末した上でッスか。言ってみてくださいよ!全部計画通りだって」

承太郎「お前は勘違いをしているのか?吉良の行動は警官のそれと同じだ。スタンド攻撃に対する正当防衛にすぎない」

仗助「重ちーはディアボロの動きを止めた時、致命傷は与えなかった。アイツは俺達の行動を封じるためにスタンドを使ってたんスよ。それで正当防衛だなんて言って人の命を無残に奪うことが許される法案なんて俺はゴメンですよ」

承太郎「やらなければやられていたのかもしれない。逮捕したスタンド使いを普通の刑務所に入れるだけで大人しくなると思うか?悪漢から銃を取り上げないで放置する話があるか」

仗助「つく側を間違えたみたいッス・・・そこをどいてくださいよ承太郎さん・・・」

承太郎「考え直せ仗助。お前まで犯罪者になったらお前の母親のことを考えろ。じじいの件でもつらいだろうに――」

クレイジーダイヤモンド『ドラァ!』

承太郎「ッ!・・・」

仗助「お袋だってわかってくれるッスよ。俺は賛成派から抜けるッス」

承太郎「こんなことになって残念だ・・・『星の白金』」

仗助「ドラララァーーー!」

承太郎「オラオラオラオラオラ!」

840: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/20(土) 21:48:47.89 ID:NL1OXxsc0

ブチャ「承太郎!無事か!」

承太郎「・・・ハア・・・ハア・・・・・・いや・・・大丈夫だ・・・すまん」

ブチャ「逃げたのか・・・東方仗助・・・」

承太郎「・・・忘れていたぜ・・・『クレイジーダイヤモンド』・・・俺のスタンドに匹敵するパワー・・・うぐ・・・」


 ~~~


仗助「・・・ウグ・・・・・・グ・・・ハァー・・・ハァー・・・・・・」ズル・・・ズルズル・・・

仗助「・・・・・・さすが・・・無敵の『星の白金』・・・・・・こ、この程度で済んでよかったってトコか・・・でも・・・イデェ~ッ・・・」ズリリ・・・

仗助「逃げ出せただけでも御の字・・・だが・・・・・・きっと追撃のスタンド使いが来る・・・早くしないと・・・・・・」ズルリ・・・

吉良「早くしないと殺し屋が来るぞ」

仗助「!」

 ボギャアアアア!

仗助「グアッ!・・・グ・・・」

吉良「蹴りがいのある男だ。空条承太郎に痛めつけられているからかよく弾む」

オエコモバ「おい・・・なぶって遊ぶ気か?吉良・・・」

吉良「こいつは前からなぜか鼻につく奴だと思っていたんだ。少し遊ばせろ・・・どうせ最後は証拠も無くなる」

オエコモバ「わかった。だが俺にもやらせろ」フー

仗助「・・・吉良・・・(触れた物を爆弾に変える能力)・・・オエコモバ・・・(触れたものを時限爆弾に変える能力)・・・お前らが『掃除係』か・・・」

吉良「私が登録法に賛成したのはこうやって法律の許可の下に殺人ができるからだ。スタンドを登録せずに逃げ回る奴が相手なら・・・『正当防衛』にしたてあげて始末してしまっても構わないッ!出来れば女性がいいがそれは追々探すとしようッ!今はただ!貴様を『なぶって始末する!』」シバッ!

仗助「うぐえっ!」

オエコモバ「ご一緒にポテトもどうぞ」ポイィ

仗助「!・・・(爆弾に変えた『テニスボール』・・・こ、このピンが抜けると・・・ばくは――)」

 ボゴォォォォン

841: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/20(土) 22:17:13.59 ID:NL1OXxsc0
仗助「・・・ゥ・・・・・・ク・・・」ズリ・・・ズリ・・・

吉良「貴様のスタンド能力は『物やケガを治す』ものらしいが、自分の傷は治せない。知っているぞ・・・貴様の能力も登録されているのだからな」

仗助「・・・グ・・・」ズリ・・・

オエコモバ「おい吉良・・・そろそろ片づけよう・・・時間をかけすぎると応援が来るかもしれない。そうなれば面倒だぞ・・・」

吉良「チッ・・・もう少しなぶりたかったが仕方ない・・・ここで始末してくれる。『キラークイーン』」カッ

仗助「・・・この・・・」ズリ・・・

吉良「『第一の爆弾』!」ドシュ!


 ビィィィーーーンッ・・・


吉良「ハッ!・・・『糸』!?」

 『オラオラオラオラオラ!』

 『ウッシャアアアアアアア!』

 『無駄無駄無駄無駄無駄無駄!』

吉良「ブゲエエエエエエ!」ドッバァー

オエコモバ「イイイイイブブハアアアアアアア!」メシャアアア


仗助「・・・・・・う・・・だ・・・誰だ・・・・・・?・・・・・・!・・・し・・・知ってるぞ・・・そのお団子頭・・・まるでどこぞのマスコット・・・いや・・・お前『達』は・・・!」

842: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/20(土) 22:29:24.64 ID:NL1OXxsc0


仗助「・・・・・・うぐっ・・・・・・?・・・ここは・・・」

ジョルノ「皮膚の傷は治しました。だが内臓部分は手をつっこまなければならないので嫌だからやっていない。大丈夫ですか?」

仗助「・・・・・・お前は・・・反対派の奴か?・・・じじいに・・・ジョセフ・ジョースターに会わせろ・・・」

ジョルノ「我々は賛成派でも反対派でもありません。この内戦を止めて世界を元に戻すために動いています」

仗助「・・・・・・?・・・俺を助けたのはアンタと・・・他にもいた・・・3人の・・・」

 「そう・・・そのとおり!」

 ザッ!

仗助「!・・・お前達は!」

じょりん「じょりん!」バーン

えふえふ「えふえふ!」バーン

えるめぇす「えるめぇす!」バーン

 『パワーパフジョースターズ!』デッデッデレレレーレー♪

仗助「・・・・・・だ・・・誰だ・・・知っているが知らない・・・俺達・・・どこかで出会ったことがある・・・どこか違う人生で・・・」

じょりん「プー!ジョースケのやつアタシたちがだれかわかってないみたいだ」

えるめぇす「ポカンとしちゃってマヌケづらだなッ」

えふえふ「おちついてきいてジョースケ・・・アタシたちはアナタのアネなんだ」

仗助「な、なんじゃとォ~~~ッ!?」

ジョルノ「ウソを教えて混乱させるんじゃあない」

じょりん「ウズウズ」

ジョルノ「どんな設定を刷りこもうか考えてウキウキするんじゃあない」

843: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/26(金) 23:09:20.57 ID:8HIQCV6/0
仗助「…つまり今この世の中は作られたもので俺達が戦うのはおかしいことだってことか?」

じょりん「さえてますねぇ」

仗助「んな話をマトモに受け取れるわけがねーだろっ。俺ぁ忙がしいんだ。早く反対派に忠告しねーと…」

えふえふ「ジョースケ、DIOはどこにいるかわかる?」

仗助「ゴッドエンペラーDIO様か?…あの人は今はちょうど来日してて東京に…」

えるめぇす「ちょっとまってちょっとまって」

えふえふ「ゴッドエンペラーDIO…おいおいおいおい…」

じょりん「か、かっこいい…」

ジョルノ「僕もいつか名乗りたい」

845: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/26(金) 23:21:29.68 ID:8HIQCV6/0
天DIO「……」ドドドドドドドド

プッチ「…DIO……承太郎がチームを率いて出発したそうだ…これで反対派も一網打尽だが…浮かない顔だな…」

天DIO「プッチよ…私はただ全ての者にとってよりよい世界にしたかっただけだ……だがうまくいかない…どれだけ私が世界を変えようと…なぜだ…」

プッチ「……DIO…君が君なりに世の中を変えようとしているのは知っている。しかし君は神ではない。誰かが世界のありようを変えようなどと、おこがましいとは思わないか?」

天DIO「……」

プッチ「……すまない。私が君にこんなことを言うなんて…どうかしていたな。頭を冷やしてくるよ…」

天DIO「……」

850: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 13:27:28.59 ID:9RGZierV0

 ―グリーンドルフィン刑務所―


ジョセフ「上手いこと反対派スタンド使い達が収監されてるムショに侵入することができたぜッ!」

アヴ「しかし我々反対派全員を引き連れて救出に来るというのはいささかやりすぎではありませんか?」

ジョセフ「いいや、ここで決着をつけることになるからな。賛成派は俺達を一掃するために待ちかまえてるはずだ」

形兆「なぜそんなことがわかる?」


承太郎「なぜならお前達の中にスパイがいるからだ」ザッ

億泰「ゲ!賛成派だ!ほんとうに待ってやがった!」

ジャイロ「・・・俺達の情報は筒抜けだったってわけか」

ジョセフ「東方家のことを言っているのなら残念だったな。それぐらい勘付いてたぜ。憲助は自分の家族を守るためならなんでもする。リスクを承知で反対派を匿うなんてことはしない」

ディアボロ「知っていてあえて・・・だったのか?なぜだ」

ジョセフ「スパイを放ったのがそっちだけじゃなかったってこった」

花京院「すまないな承太郎」ス・・・

承太郎「花京院!?お前は一番登録法に賛成していたはず・・・」

ラバーソール「残念だが俺はカキョウインじゃあないんでね。本物は今ごろホテルの一室でノびてるころだぜ。俺は『黄の節制』のスタンド使いで能力は変装・・・まっ、言わなくてもわかるかな?」ウジュルウジュル

ディアボロ「なんだと・・・見た目も声もマネることができたのならセキュリティも全て突破されていたということになる・・・」

ジョセフ「そういうことだ。世界中から捕らえられていた反対派スタンド使い達の檻は・・・今さっき全て解除されてるぜ。DISC保管庫にも侵入済みだ。つまり、反対派の反撃だ!」


 【反対派】

 ジョセフ・アヴ・億泰・形兆・康一・由花子・噴上・音石・ラバーソール・Jガイル・カメオ・アンジェロ・ミキタカ・定助・六部連中・ジャイロ・ブンブーン一家・ウェカピポ・マジェント・リンゴォ

 【賛成派】

 承太郎・イギー・ヴァニラ・九栄神・残るタロットカードスタンド使い・露伴・五部連中・ジョニイ・マイクO・ブラックモア・シュトロハイム率いる軍隊

851: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 13:38:45.04 ID:9RGZierV0
 ―賛成派と反対派の全面抗争が始まろうとしていたその時、DIOのもとへ訪問者が現れた!それはッ!


天DIO「・・・・・・来たか」


じょりん「こんにちわー!」ガチャ

天DIO「・・・過去の世界の意識を持つ者達・・・空条徐倫・・・フーファイターズ・・・エルメェス・コステロ・・・そして・・・・・・」

ジョルノ「世の中を改変して自分の意のままにしようとした悪の帝王、DIO・・・全て戻してもらいたい。元の世界に!」
えふえふ「アタシももとにもどして!プランクトンになれないといろいろフベンだよ!」

天DIO「・・・・・・私は全ての者にとって『幸福』になれる世界を目指しただけだ・・・全ての者の求める世界に・・・全ての者が『スタンド』という才能に目覚め、かつそれを安全に管理された真の平和な世界に・・・」

えるめぇす「ね、ね、どゆこと?DIOってワルモンだとおもってたけどみんなハッピーうれぴーにしたかったってこと?」

えふえふ「おそらくDIOの『すべてをじぶんのおもうようにしたい』というかんじょうと、ジョナサン・ジョースターの『やさしさとジヒにあふれたこころ』がまざりあって『すべてのひとがハッピーでへいわなせかいをかんりしたい』というカンジにしっちゃかめっちゃかしたのだろう」

えるめぇす「よくわからんがわかった」

天DIO「それなのになぜ争いが消えない?この世界にはスタンドを安全に管理する法律を施行したのに反発する者が現れ、今まさに戦争を始めようとしている・・・平和になるはずだった。戦いのない世界に」

じょりん「そりゃアンタがかってにイジったらむちゃくちゃになるにきまってるじゃん」

天DIO「!」

えるめぇす「すなおにいうねぇ」

852: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 13:54:13.76 ID:9RGZierV0

アヴ「『クロス・ファイアー・ハリケーン・ウルトラスペシャルデラックス』!」ドドドバードドドバー

偽テニール「ギャアアアアア!」

マイクO「アヂャアアアアアア!」

シュトロハイム「撃て撃て撃てェェェェェい!地平線が見えなくなるくらい弾幕を張れェェェェェ!」ドパラタタタタタタタタタ

噴上「ウボアアアーーー!」

DアンG「ぎにゅわあああああああああ!」


 仗助「!・・・お、遅かったか!」

 仗助「あの訳のわからん幼女達はゴッドエンペラーDIOの所に行くとかぬかして消えやがるし、俺は戦争を回避しようと両陣営の仲裁に来たか・・・もうすでに!戦いは始まっていた!」

康一「仗助くん!?仗助くん!」

仗助「康一!・・・危ない!後ろだっ!」

アレッシー「よそ見してんじゃあないぞ!ガキを始末するのは気分がいいぜェ~~~!」グワア

由花子「康一くんに何する気だテメーッ!」シルシルビッシィー

アレッシー「ぐえ」

由花子「オラ!オラ!このスッタコッ!よくも康一くんに刃を向けやがったなッ!オラ!このっ!」ドスドス

康一「仗助くん、君は賛成派のはず・・・なぜこっち側にいるの?他の人に見られたらリンチだよ」

仗助「俺ァ賛成派をやめたッスよ。それよりこの無益な争いを止めにきた。スタンド使い登録法なんて法律は無くすべきなんだ」

康一「そうは言ってももう止められないよ・・・どっちかが全滅するまで戦いは終わらない。雪山の雪崩を止めるようなことは人間にはできないんだ。全てを飲み込むまで止まりはしない!」

853: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 14:05:11.83 ID:9RGZierV0
天DIO「このDIOが統治する世界が完璧でないはずがない。私は人間を超越し、天国に到達したのだ!神に至る者だ!世界の支配者なのだ!」

ジョルノ「・・・なんという中二病」

えふえふ「いわれてしまった」

天DIO「なぜだ!私が管理しルールを定めた世界ならば完璧で全てがうまくいくはずだったのだ!なのになぜ皆は争い、平和にならない!」

ジョルノ「それは『真実から出た真の行動』ではないからだ。DIO」

天DIO「!」

ジョルノ「『運命』とは・・・手を加えれば狂い乱れるものだ。世の理をいじることは『真の行動』ではない。手を加えた瞬間、それは『真実』ではなくなり、かくあるべきものとは大きく異なるものになる」

ジョルノ「水面に手をつければ波が立つ。だれかの手で変えられた世界とは!その瞬間に『真実』ではなくなる!お前がどれだけ『上書き』しようと!それは『真実』ではない!」

天DIO「ガーン!」

じょりん「なにをゆっとるだ?」

えるめぇす「よくわからんがしらん」

天DIO「・・・・・・そうか・・・私が真実を上書きしたつもりでも・・・それは真の行動ではなかったか・・・・・・」タソガレ~

天DIO「・・・・・・もう・・・ゴールしてもいいよな・・・」

えふえふ「なんかタっしてるぞ」

854: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 14:22:35.69 ID:9RGZierV0
仗助「承太郎さん!じじい!」タタタ

承太郎「オラオラオラオラ!」

ジョセフ「ぶっ壊すほどシュートッ!」

仗助「戦うのをやめてくれ!もう戦う必要なんかないんだ!」

ジョセフ「この野郎ーッ!」

承太郎「俺が引導を渡してやる・・・ッ!」

仗助「戦いをやめてください!戦いを!」

 ボグアア!

 仗助「!ゲエッ!・・・うぐ・・・」

 吉良「・・・・・・ハア・・・ハア・・・・・・この・・・ガキがァ~~~ッ・・・」ドクドク

 仗助「・・・き、吉良・・・・・・お、追ってきたのか・・・この乱戦の中を・・・」

ジョセフ「ぐ・・・やはり『星の白金』相手にスタンドバトルは・・・パワー不足か・・・」ガクッ

承太郎「やれやれ・・・やっと理解したか。だが・・・てめーもなかなかやるもんだな。パワーの差をテクニックと頭脳で埋めるその戦い・・・敵ながらアッパレだ」

ジョセフ「・・・へっ・・・へへへ・・・まだ褒めるのは早いぜ!」バッ

承太郎「!それは『矢』!」

ジョセフ「俺は普通のスタンド使いをやめるぞ承太郎~~~!」グアー

 カア!

ジョセフ「ウオオオオ~~~ン!『隠者の紫』がレクイエムにぃぃぃ~~~!」ドバババババ

承太郎「チッ・・・これは面倒なことになっちまったぜ」

ヴァニラ「ならば奥の手だ承太郎!」バッ

承太郎「!ヴァニラ!てめーなにしやが――」

ヴァニラ「お前も『人間をやめればいいのだァ~~~!』」ガッシィ!ビチャビチャ

承太郎「!(これは『石仮面』!)」ビンビンビン

承太郎「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」バアアーーーン

億泰「ゲーッ!承太郎さんが吸血鬼になっちまっただァ~!」

855: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 14:34:20.55 ID:9RGZierV0
天DIO「・・・わかった・・・全てを元に戻そう・・・」

じょりん「マジすかっ!」

えるめぇす「おうちにかえれる!」

天DIO「私が間違っていたようだな・・・時の流れは自然だからこそ美しい・・・それに気づけただけでも結果オーライだ」

えるめぇす「なに『やってよかった』ふうにいってんだ」

天DIO「それに気付かせてくれたのはお前達だ・・・空条徐倫、フーファイターズ、エルメェス・コステロ、そして・・・初流乃」

ジョルノ「!・・・どうしてその名を・・・」

天DIO「I AM YOUR FATHER」

ジョルノ「・・・NO・・・・・・NO・・・NONONO!」

ジョルノ「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」

天DIO「ブランドー家のショートコント」

ジョルノ「続きましてェー」

えるめぇす「いいから!そうゆうのいいから!」

えふえふ「はやくぜんぶもとにもどして!」

天DIO「ムムムッ!」

えるめぇす「どした!?」

天DIO「シビルウォーの様子が・・・ジョセフがレクイエムに目覚めて承太郎が吸血鬼になってるぞ。どうなるか気になるからもうちょっと後でいいか?」

えるめぇす「だめだ!いますぐもどして!そんなワケのわからんのどうでもいいから!」

天DIO「いやいやここからどうやって風呂敷畳むか見てみたいと思わんか?」

えるめぇす「やめて!もうかんべんして!」

856: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 18:03:48.32 ID:9RGZierV0

仗助「吉良・・・このっ・・・まだ俺とやる気か・・・」グググ

吉良「はァーッ・・・はァーッ・・・貴様を爆破して・・・はァー・・・粉々にしてやる・・・跡形もなく・・・はァーッ・・・消し去ってやるッ!」

仗助「うう・・・ううおおおおお!・・・来やがれ吉良!最後の勝負だ!」バン


ジョセフ「『隠者の紫 鎮魂歌』!その能力とはッ!」バアー!

承太郎「俺は・・・・・・人間を『超越したぞッ』これがDIOの見ていた世界か。MUUUUUUUUU・・・身体の奥から力が溢れてくるぞッ。今の俺なら『時』を何秒止められると思う?それとも何時間か、何日か!」バアー!

ジョセフ「承太郎!貴様をブチのめしてやるッ!」バン

承太郎「無駄だぜ・・・無駄無駄・・・」バン


アヴ「その程度か賛成派の裏切り者ども!」ボオオオオ

シュトロ「こうなればやむをえない・・・・・・『核ミサイル』の発射ボタンをここに!」サッ

アヴ「!な、なにをするだ!貴様ァ~!それが何かわかっているのか!」

シュトロ「重々承知だ・・・思えば・・・何もかもが間違っていたのだ・・・・・・あの戦争で・・・我々が勝利すべきだったッ!栄光あるナ・・・ドイツ軍が勝利し、世界を牽引さえできていればこんな世界になどならなかったのだ!」

ジャイロ「よせ!やめろオー!」

定助「スイッチを押させるんじゃあないッ!」

シュトロ「ヒッ・・・ヒッ・・・ヒッ・・・もう限界だ・・・持ってられない・・・・・・スターリングラードよ!私は帰ってきィたァァァァァァ!」ポチー


 ---ッド・・・・・・


天DIO「『ザ・ワールド!オーバーヘブン!』『全てよ、元に戻れぇぇ!』」


 ドォーーーーーーーン!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・

857: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 18:42:11.40 ID:9RGZierV0

・・
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・


シュトロ「むにゃむにゃ・・・・・・ッハ!・・・・・・フゥ~ッ・・・なんだ・・・空想絵巻だったか・・・」ヒヤアセ~

フリッツフォンシュトロ「お目ざめですか。ずいぶんヒヤアセをかいてますが大丈夫ですか?」

シュトロ「ウム・・・なんせレム睡眠の中でとはいえ世界を滅ぼしてしまうところだったのだからな・・・やはりミサイルの発射スイッチを持って眠るのはやめたほうがいいかもしれん」



 ―――――


じょりん「もとにもどったー!」パアー

えふえふ「アタシもみろ!プランクトンのすがたになれるぞ!」ウジュルウジュル

えるめぇす「これでアメふってジィーかたまったってわけだな」

ジョルノ「・・・・・・DIOは?・・・」キョロキョロ

じょりん「かえったんじゃないの?いろいろメイワクかけたからおこられるとおもって」

ジョルノ「・・・とうさん・・・」



 ―――――


DIO「むにゃむにゃ・・・・・・ッハ!・・・・・・フゥ~ッ・・・なんだ妄想ストーリーだったか・・・」ヒヤアセ~

ヴァニラ「いかがしましたかDIO様」ザッ

DIO「ウム・・・眠っている間に頭の中で世界を再構築して神様気どりのうざってーエゴイストになっていた。しかし妙な夢だった・・・」

ジョナサン「DIO、君もその夢を?僕も同じだよ」

DIO「WRYッ。JOJO、いきなり話しだすな。私の口が勝手に動いて貴様がしゃべるのはいまだにヘンな気分になるのだ」

ジョナサン「フフ。そんなこといって、僕がいなくなったらさみしいくせに」

DIO「何を言うか貴様ーッ!」

ヴァニラ「よくわからんが、いつものDIO様とジョナサン様だ。えがったえがった」

ジョナサン「それにしても夢の中のDIOはこっけいだったよ。幼い女の子と中二病の男の子に諭されて敗北してたんだからねいやー君らしいといえば君らしい」

DIO「WRRYYYY!貴様ァーJOJOッ!そうやってこの俺をコケにするというのならもうラグビー観戦に行かないからな!ほらここにある来週のラグビーチケットびりびりー!」ビリビリ

ジョナサン「な、なにをするだぁー!ゴロウマルを生でみれるチャンスを貴様ァ~!」

DIO「WWWRRRYYYYYYYYY!」ハハハハハー

859: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 20:20:20.32 ID:9RGZierV0


 ―パッショーネ日本支部―


プロシュート「エフエフ・・・」

エフエフ「はい」スチャ

プロシュート「エフエフエフエフよ・・・・・・とうとうこの日が来てしまった・・・いつかはこんな日が来るとは思っていたが・・・」ドドドドドドド

エフエフ「・・・・・・」ドドドドドドドドドド

プロシュート「お前も『組織』の一員になったんだ・・・いずれはこうなることは決まっていた・・・・・・お前に『任務』を与えるッ」ドドドドドドド

エフエフ「・・・はい」ドドドドドドドドドド

プロシュート「・・・はっきり言う・・・俺は『不安』だ・・・お前にはまだ早いんじゃあないかと思う気持ちもある・・・俺がお前くらいの歳のころはもっと子供らしくしていたもんだ・・・だがお前も『覚悟』を決めて組織に入ったからには・・・」ドドドドドドドド

エフエフ「光栄です」ドドドドドドドドドド

プロシュート「・・・・・・こいつはペッシもまだやっていない任務だ・・・だがお前ならきっと大丈夫だと皆は言っている・・・お前は優秀だ・・・・・・きっとうまくいく・・・」ドドドドドドドド

エフエフ「ありがとうございます」ドドドドドドドド

プロシュート「だがいいかッ・・・いいかエフエフ・・・この任務に就けば・・・誰も助けてはくれない・・・お前一人だ・・・一人で任務をこなすのだ・・・泣いても誰も助けはしない・・・」ドドドドドドドド

エフエフ「はい」ドドドドドドドドド

プロシュート「・・・・・・いけるか?」ドドドドドドドド

エフエフ「・・・・・・はい」ドドドドドドドドド

プロシュート「・・・・・・そうか・・・では・・・エフエフ、お前に任務を与える」ドドドドドドドドド


 デレデデ デレデデ デッデデレデデ♪


プロシュート「エフエフ!はじめてのおつかい!」

エフエフ「だ~れにも~な~いしょで~おーでーかーけーなのよーッ!」

861: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 21:36:02.49 ID:9RGZierV0
ペリーコロ『さてさて、今度のはじめてのおつかいはエフエフちゃん0歳。史上最年少の彼女はなんとパッショーネに入団したての新人ちゃんです』

ペリーコロ『えふえふと違うの?って疑問にお思いのみなさん、エフエフはえふえふから分裂したもう一人のFFなのです。なんやかんやあってパッショーネに入団しました』


プロシュート「これが『メモ』だ・・・文字は読めるか?練習したもんな。ここに買ってくるものが書いてある・・・車に気をつけろよ」

エフエフ「わかりましたプロシュートのあにき」

 ペリーコロ『エフエフちゃん、ずいぶん大人びた喋り方ですねぇ』

エフエフ「がんばります」ビシッ


 ペリーコロ『さて、家を飛び出したエフエフちゃん。まずは近くのバス停めがけて全力で走ります』

 ペリーコロ『ちょうど、今バスが来たところでした。慌てて乗り込みます』

エフエフ「えきまえまで!おいそぎでいってください!」

 ペリーコロ『どうやらタクシーと間違えているようです』

862: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 21:43:01.88 ID:9RGZierV0
エフエフ「・・・」ブロロォ~

 ペリーコロ『窓から外の様子をじっと眺めてます。どうやらはじめての一人旅で少々不安みたい』

エフエフ「・・・」コクン・・・

エフエフ「・・・うに」コクン・・・コクン・・・

 ペリーコロ『あややや、不安のあまり眠くなっちゃた』

 ブロロォ~

エフエフ「・・・」ウツラウツラ

 ペリーコロ『エフエフちゃん、降りるはずのバス停を寝過ごしちゃいました』


エフエフ「・・・んはっ!・・・!・・・」キョロキョロ

エフエフ「・・・ごくり」タラ~

 ペリーコロ『目が覚めたころにはもう遅い。バスは住宅街にさしかかった辺りです』

エフエフ「・・・と、とめてください」

 プシュー

 ペリーコロ『とりあえずバスから降ります。さて、ここからどうしましょう』


エフエフ「・・・」

 ペリーコロ『どうしていいかわからず辺りを見回します。見知らぬ土地で独りぼっち。エフエフちゃんのはじめてのおつかいはいきなりピンチです』

じょりん「あっれー!エフエフじゃーん!」タタタ

えふえふ「おおーいもうとよー」タタタ

えるめぇす「こんなとこでまいごか?」ポテポテ

エフエフ「!!!」パァー

 ペリーコロ『道端にいた女の子達が話しかけてきました。どうやら知り合いのようです。よかったねぇエフエフちゃん」

863: ◆t8EBwAYVrY 2016/02/29(月) 21:52:11.82 ID:9RGZierV0
エフエフ「わー!」ヒシッ!

じょりん「オウッ、いきなりえふえふにだきついた」

えるめぇす「えふえふとエフエフがハグしてる」ヘンナノ

 ペリーコロ『我慢できずに泣きついちゃいました。やっぱり一人で心細かったんだねぇ』

えふえふ「ちょっとちょっと、どうしたどうした?ん?」ポンポン

エフエフ「あのですねッ・・・あのですねッ・・・にんむでですね・・・ひとりでですね・・・バスでねちゃいまして・・・」グス

じょりん「ないてんの?」

えふえふ「ほらほら!なにみてんの。みせもんじゃないよ。しっし」

えるめぇす「おねえさんぶっちゃって」

エフエフ「ぐすっ・・・だいじょうぶです。おちつきました。・・・じつはですね、そしきのにんむをまかせられたんです」

えるめぇす「にんむ!?」

じょりん「てきのひみつきちにせんにゅうとか!?」キラキラ

エフエフ「ひとりでおつかいです」

えるめぇす「おつかい!?」

じょりん「せんにゅうよりずっとハードだ!」

えふえふ「えらいねエフエフ。ひとりでおつかいなんてアタシやったことないよ。でもなんでないてたのかね?」

エフエフ「う・・・じつはバスでねちゃって・・・まいごに・・・」

えふえふ「ま、そゆこともありますよ」ナデナデ

じょりん「はなしはきかせてもらった!」ザッ

えるめぇす「じょりんさん!?」

じょりん「このクウジョウジョリーン、ギによってスケダチいたそう!」バーン

864: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/01(火) 22:50:55.96 ID:OIXz/Q/f0
じょりん「いくぞー!オー!」ガラガラガラ

 ペリーコロ『なんと、お友達の三人が自転車に乗って送ってくれるそうです。エフエフちゃんは自転車の後ろに二人乗り。ほんとはダメだけど、今日だけは仕方ない』

エフエフ「あの・・・どこにすわればいいのですか?」

じょりん「ここ!ここにまたいで!」カンカン

エフエフ「・・・ふ、ふあんです」

えふえふ「だいじょうぶだよエフエフ。アタシがうしろからサポートしてあげるから。おちそうになったらスグにたすける」

えるめぇす「アタシたちもうしろからじてんしゃでおっかけるからな」

エフエフ「・・・わかりました」

じょりん「そこ、タイヤのまんなからへんにあるチョボにあしのっけておくんだぞ。はしってるときにあしをタイヤにいれたらヴヴヴってなってとまっちゃうからやんないでね」

エフエフ「や、やっぱりふあんです」

じょりん「こんどこそいくぞー!オー!」ガラガラガラ

エフエフ「いたたた!お、おしりがいたいです!われます!いたたたた!」ガガガ

えるめぇす「ふたりのりはおしりのたいきゅうりょくがモノをいうぞエフエフ!ガマンだガマン!」

じょりん「このままえきまえまでいくぞー!」ガラガラガラ

エフエフ「あだだだだ!おしりが!あながあいてしまいます!あだだだ!」

867: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/07(月) 19:39:20.84 ID:8CPQo3OH0
えるめぇす「こっちのさかみちをいくとちかみちだぞ!」シャー

エフエフ「えっ!?このさかを・・・?ウソですよね!?こんなとこをいったらぜったいにころんでしまいます!」

じょりん「だいじょうぶ。アタシをしんじてるなら・・・こわくないよね?」

エフエフ「・・・」ガタガタガタガタガタ

じょりん「ふるえがおおきくなってるけど?なにかビビらせることいっちゃった?」

えふえふ「へいきだよエフエフ。ケガしてもなおせるし、こどもはケガしてせいちょうするんだから。いくぞフォアアアー!」シャー

エフエフ「・・・パッショーネのおひるごはんであまったデザートとりあいジャンケングランプリよりドキドキします・・・」

じょりん「いくぞエフエフ!しっかりつかまってて!とびだせせいしゅん!」シャー

エフエフ「ッ!・・・Foッ・・・!」シャー


じょりん「イェアフゥーーー!かぜをかんじるゥー!そよかぜのなかでおはなしちゅうぅー!」シャー

エフエフ「!」ギュゥー

じょりん「エフエフ!つかみすぎ!つめいたいし!ていうかめぇつむってる?まわりみてみなまわり!」シャー

エフエフ「・・・ぅ」ソロォ~



エフエフ「!・・・」

エフエフ「・・・・・・きれい・・・せかいってほんときれい・・・」シャー

エフエフ「・・・・・・」ソォ~

エフエフ「Foooooooooooooooooooooooo!」シャー


じょりん「ちょっ!エフエフなんでてぇはなしてんの!?テンション!?あぶな――」

 ガッシャァーン

868: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/07(月) 19:53:34.49 ID:8CPQo3OH0
エフエフ「グスン」ヒリヒリ

えふえふ「・・・」ジトリ

じょりん「に、にらまんといてぇな・・・アタシわるくないよ・・・」

えるめぇす「どうしていきなりアズカバンのしゅうじんでテンションあがったハリーのマネしたんだ?」

エフエフ「・・・・・・ちょっと・・・けしきがキレイで・・・こう・・・ハイになっちゃいました」グスン

えるめぇす「それにしてもアレはあぶないって」

えふえふ「とりあえずプランクトンでケガはなおるけどもうあんなあぶないことしちゃだめだよエフエフ」

エフエフ「はいおねえさま」

えふえふ「にへへ~おねえさまだってぇ」ニヨニヨ

えるめぇす「フやけちゃってまあ」

えふえふ「よぅしエフエフ!はやくおつかいにいこう!こんどはじょりんのじゃあなくアタシのじてんしゃのうしろにのって」

じょりん「なっ!・・・アタシはなにもわるかないぞ!」

エフエフ「おねえさまのうしろにのります」キリッ

じょりん「んがっ!・・・」

えるめぇす「じょりん0てん!」

869: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/07(月) 22:57:21.35 ID:8CPQo3OH0
 ザッ!

えふえふ「えきまえについたなりィ」

エフエフ「わざわざおおくりいただきありがとうございます。こんごもしおこまりのことがありましたらこちらのメイシのばんごうにおでんわください。われわれパッショーネがおたすけします」ス

じょりん「わ・・・めいしだって」

えるめぇす「ギャングってそういうことしてんの?」

エフエフ「ここからはわたしひとりでけっこうです。おつかいはひとりでいってこそおつかい・・・わたしのにんむなのです」

えふえふ「わかった。がんばってねエフエフ」

エフエフ「はいおねえさま」

えふえふ「にへらァ~」ニヘラァ~

じょりん「ちぇっ、えふえふばっかりおねえさまだなんてずるいったらないな」ヤレヤレ

えるめぇす「まあえふえふのいもうとみたいなもんだからなしかたないな」

エフエフ「じょりーんおねえさまもえるめぇすおねえさまもありがとうございました。たすかりました」ペコォー

えるめぇす「っ!お、おねえさまってアタシか!?」ドキィ

じょりん「ぐへへ・・・わるかねえな」

えふえふ「ほらふたりとも、いくよ。じゃねエフエフ~」フリフリ

エフエフ「ありがとうございましたァーッ」ザッ

ペリーコロ『さて、膝に手を付いてしっかりと頭を下げたエフエフちゃん。買い物メモをチェックします』

ペリーコロ『買ってくるものは、まず駅前の本屋さんで本とレンタルビデオ、それからスイーツ屋さんでチームのメンバーにシュークリームを一個ずつ』

エフエフ「・・・よし」グッ

870: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/08(火) 00:03:14.42 ID:SqAmQTal0
オインゴ「いやぁ~すっかりあったかくなってきたなァ~ボインゴォ~」

ボインゴ「・・・」

オインゴ「ボインゴ・・・ボインゴボインゴボインゴよォ~。お兄ちゃんが何気な~い話題フってやってんのにシカト決めこむたァどういうつもりだあ?何を読んどるんだ?ン?」グイ

ボインゴ「やめてお兄ちゃん!」カッ

オインゴ「!」ビク

ボインゴ「今・・・桜木がリバウンド取りに行ったんだから・・・」

オインゴ「・・・スラムダンクかァ~・・・そうそう、お兄ちゃんもコーコーセーのころにハマって――」

ボインゴ「お兄ちゃん・・・今ショーホクの大事な試合のとこだから・・・僕にかまわないで・・・」

オインゴ「一応俺ら書店員なんだから仕事しような・・・バイトだけど」

 ウィーン

オインゴ「いらっしゃぃぃぃ・・・ん?」

エフエフ「・・・」キョロキョロ

オインゴ「あいつちょくちょく来るメロンみてーなコじゃあねーか。今日は一人とは珍しいな」

 ペリーコロ『エフエフちゃん、初めて一人で来た屋さんに少し緊張気味のようです』

エフエフ「・・・えと」オドオド

エフエフ「かうものは・・・」チラ

 ペリーコロ『メモには、アメリカンコミックスの邦訳本『スパイダーバース』を買ってくるように書いてありました。色んな世界のスパイダーマンが集まる超大作で、日本で放送された東映版スパイダーマンも登場するということで話題にもなりましたね。日本語になって早くも発売するとのことです』

エフエフ「・・・これであってるよね」ズ

 ペリーコロ『ちなみに『スパイダーバース』の邦訳本は春ごろに発売ということで明確に発売日はまだ不明です。気になる方は調べてね』

872: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/08(火) 00:38:37.16 ID:SqAmQTal0
エフエフ「これをくださいませ」ドン

オインゴ(分厚ッ・・・)

オインゴ「はいぃ~一点で○○○○円になります(高っ。アメコミの邦訳本買ってく奴って少ないけど高いから店側としてはウハウハザブーンだぜ)」

 ペリーコロ『大金はたいて支払い完了。次はレンタルコーナーに向かいます』

エフエフ「えっと・・・・・・!・・・」

 ペリーコロ『あっ、エフエフちゃんの視界にキッズアニメコーナーが入りました』

エフエフ「・・・」ポケ~

エフエフ「スポンジボブ・・・」ス

 ペリーコロ『あちゃ~誘惑に勝てませんでした。一応メモには『好きなもの3本まで』と付けくわえられていたので大丈夫』

エフエフ「シュガーラッシュもみたいとおもってました」ス

エフエフ「あっ!・・・・・・うぐ・・・ど、どっちにしましょう・・・」

 ペリーコロ『エフエフちゃん、トムとジェリーをかりるかバックスバニーをかりるかでなやんでいる様子』

エフエフ「・・・・・・う・・・」ジー

エフエフ「・・・りょうせいばいっ」

 ペリーコロ『どっちも棚に返してアラが立つのを防ぎました。さて、メモに書かれていた『ゴッドファーザーPART2』のDVDを探します』

エフエフ「どっちでしょうか・・・・・・?・・・こっちですか」

 ペリーコロ『ああっまずい!エフエフちゃんそっちはオトナのコーナーですよ!』

エフエフ「・・・?」ス


リンゴォ「・・・・・・」

エフエフ「・・・あ、こんにちは」

リンゴォ「・・・・・・ようこそ・・・『男の世界』へ・・・」

エフエフ「すみません、わたしおんなのこです」

リンゴォ「・・・・・・」

エフエフ「えーっと、ごっどふぁーざーぴーえーあーるてぃーにというえいがをさがしてるのですが、どこにあるかわかりますか?」

 ペリーコロ『すごい根性です』

874: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/09(水) 22:52:06.71 ID:u/sb0ceo0
 ヒョッコリ

えるめぇす「ひとりでがんばれとはいったもののしんぱいなのでコッソリみまもるえふえふのまき」

えふえふ「・・・」ジー

じょりん「ジョースケのしんぱいしょうがでんせんしたか」

えふえふ「なにやってんのふたりとも。ビデオコーナーにいったよ。はやくいくぞッ。ホフクゼンシンでGOGOGO」コソコソ~

じょりん「りょうかいッ」コソコソ~

オインゴ「ン?・・・」

 えふえふ))) じょりん))) えるめぇす)))

オインゴ「なんでじべたを這ってんだあの連中・・・アレ?さっき・・・アレ?・・・」

 ササッ

えふえふ「どこだエフエフ・・・どこにいる・・・」キョロキョロ

じょりん「あーみろよコレ。ぱんつぱんくろうのDVDだぜ」

えるめぇす「ケっ、じょりんはほんとにこどもだな。そんなシズカくらいのコがみるもんだぞ」

じょりん「じゃあえるめぇすはこれみてれば」スッ

えるめぇす「わー!やめろッ!ハッピーツリーフレンズなんかみないぞッ!」

えふえふ「ハッ!」ガーン

じょりん「どうしたえふえふ!」

えるめぇす「レンタルきのうまでのやつがいえにあるのをおもいだしたのか!?」

えふえふ「え、エフエフが・・・・・・みしらぬオッサンにつれられてあるいてるッ!」ガーン

えふえふ「きっと『アメちゃんあげるからついておいで』なんていわれたにちがいなぁい!」ジャキィ

875: ◆t8EBwAYVrY 2016/03/09(水) 23:00:34.59 ID:u/sb0ceo0
リンゴォ「ここだ・・・このコーナーに・・・『ある』・・・」ス・・・

エフエフ「ありがとうございます。おかげさまでみつけられそうです」ペコォーッ

リンゴォ「お前は進み続けろ・・・『光り輝く道』を・・・」スタスタ

エフエフ「むつかしいはなしをするひとでした。さて、えっと・・・どれでしょうか」ジー

リンゴォ「・・・」スッ・・・ →⑱コーナー

えふえふ「やろうッ!このドグサレがァーッ!」ドキュドキュ

リンゴォ「ムッ!」バスバスバス ドサァー

えるめぇす「わー!うった!やっちまった!」

リンゴォ「ブッ・・・ガッ・・・ひ、左腕・・・」ガクガクガク

えふえふ「エフエフをゆうかいしようとしやがって!このッ!このッ!」ドスドス

リンゴォ「ブゲェーッ・・・」ビクンビクン

じょりん「お、おいえふえふ・・・いくらなんでもやりすぎじゃあ・・・」

えふえふ「ペッ!だれにもいうなよ!」フン

879: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/13(水) 22:51:47.84 ID:X2KRqfZg0
エフエフ「とりあえずレンタルのおつかいはかんりょうしました」スッ

エフエフ「つぎは・・・すいぃつやさんでシュークリームをおつかいとのこと・・・」キョロ

 ペリーコロ『スイーツ屋さんを探してますが、どっちの方向へ行けばいいのかわからず、キョロキョロしちゃってます』

エフエフ「・・・・・・えっと・・・」

エフエフ「スミマセン、スミマセン、イイですか?」

セッコ「ッ!?・・・う・・・お?・・・・・・お、俺ェ?・・・」アセッ

 ペリーコロ『なんとカメラマンのスタッフに声をかけちゃいました。道がわからなかったら人に聞けって言われたもんねェ』

エフエフ「すいぃつやさんでシュークリームをかうおつかいにいっているのですが、すいぃつやさんがどこにあるのかわかりません。おしえてください」

セッコ「・・・う・・・・・・」タジッ

 ペリーコロ『教えていいのかわからず、スタッフも困ってます』

セッコ「・・・・・・」

セッコ「・・・」ス・・・

エフエフ「あっちですね。ありがとうございます。おかげサマです。おおきに」スチャ

 ペリーコロ『我慢できずに教えちゃいました。それにしてもイタリア組織に育てられてるおかげか、挨拶がなんちゃって日本語っぽいですね』

880: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/13(水) 22:57:45.81 ID:X2KRqfZg0
エフエフ「とりあえずレンタルのおつかいはかんりょうしました」スッ

エフエフ「つぎは・・・すいぃつやさんでシュークリームをおつかいとのこと・・・」キョロ

 ペリーコロ『スイーツ屋さんを探してますが、どっちの方向へ行けばいいのかわからず、キョロキョロしちゃってます』

エフエフ「・・・・・・えっと・・・」

エフエフ「スミマセン、スミマセン、イイですか?」

セッコ「ッ!?・・・う・・・お?・・・・・・お、俺ェ?・・・」アセッ

 ペリーコロ『なんとカメラマンのスタッフに声をかけちゃいました。道がわからなかったら人に聞けって言われたもんねェ』

エフエフ「すいぃつやさんでシュークリームをかうおつかいにいっているのですが、すいぃつやさんがどこにあるのかわかりません。おしえてください」

セッコ「・・・う・・・・・・」タジッ

 ペリーコロ『教えていいのかわからず、スタッフも困ってます』

セッコ「・・・・・・」

セッコ「・・・」ス・・・

エフエフ「あっちですね。ありがとうございます。おかげサマです。おおきに」スチャ

 ペリーコロ『我慢できずに教えちゃいました。それにしてもイタリア組織に育てられてるおかげか、挨拶がなんちゃって日本語っぽいですね』

881: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/13(水) 23:08:03.30 ID:X2KRqfZg0
憲助「ちんち~ろちん♪まっちろちろりん、僕らはトンクルピー♪ひーとりふーたりさんにん合わせて仲良しトンクルピー♪」ルンルン

 カランカラン

エフエフ「ジャマスルデ」スチャ

憲助「おっ、いらっしゃいぃぃ~~~ッ。お客様ご一人ご案内イーッとくらぁ!・・・ム?・・・なんだ、子供じゃあないか。それもまだションベンくせェ」

 ペリーコロ『エフエフちゃんがやってきたのは、杜王町の名フルーツパーラーの『東方ふるうつ屋』。少しお高いけど、いいモノを提供してくれる名物店です』

エフエフ「おつかいにまいりました」イグザクトリーペコォー

憲助「ほう、それは感心だな。だがウチは値打ちモノしか置いていない。厳しいようだが子供が首からぶらさげてるガマ口財布で買えるようなものはないぞ。キチンと軍資金は持っているんだろうな?え?」

エフエフ「これをおおさめください」ス・・・

憲助「ム・・・これはクレジットカード・・・なるほど、子供にカードを持たせるとは・・・最近の親は俺達世代とは違うな。まあいい。すまんかったなイヤな言い方をして。ようこそ俺の店へ!」パァー

 ペリーコロ『兄貴が持たせてくれたホルマジオのクレジットカードが役に立ちました』

エフエフ「シュークリームをおつかいしたいのですが」

憲助「シュークリィームかッ!いいだろうッ、俺の店のフルーツを使った新感覚シュークリームがたくさんあるぞ!見ていけ!なんなら試食してもいいぞ!」

エフエフ「シショク?・・・せいじかがよくやるやつですか?」

憲助「試食っつゥーのはお試しで食べれるということだ。いくつか食べて、お前の好きなものを買うといい!」

エフエフ「!・・・お、おかねはいらないんですか?」

憲助「気にすんなァー!」バン

エフエフ「オオキニ!」バン

883: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/13(水) 23:47:17.20 ID:X2KRqfZg0
エフエフ「ワクワク」ワクワク

 ペリーコロ『お店の主人のご厚意で試食できるとあってご満悦のエフエフちゃん。窓際のイスに座って足をブラブラさせながら試食品を待ってます』

憲助「待たせたな」ザッ

エフエフ「またされました」キリッ

憲助「まずはこれを食べてみろ。俺が考案した『みかんシュー』だ。クリームの中にジューシィーなみかんを入れてある。つぶつぶ食感とやわからなクリームが未知の食感を醸し出すぞ」

憲助「だがそれだけじゃあない。俺は前々からシュークリームのシュー・・・『カワ』をなんとかしたかったんだ。もすもすしてるし、クリームのおまけでしかない感がぬぐえなかったからな」

憲助「そこでッ。このシューの中にもみかんのツブツブを入れてみた!シューには空洞がいくつもあるだろ?そこにみかんをいれたッ。味気ないシューにも美味しい食感をプラスッ!」

エフエフ「おおー!」

憲助「さあ!召し上がれ!」ザン

エフエフ「ジッショク!」バォー

エフエフ「・・・・・・うーん・・・おいしいけどちょっとミカンミカンしすぎています」モフモフ

憲助「なるほど。あとシューの中にみかん詰めるのすげー手間がかかってめんどくさいのが難点だ」

憲助「そこで簡単に作れるコスパ重視!パインシュー!イチゴ大副からヒントを得たッ。クリームの真ん中あたりにパイナップルが入ってるぞ。一度で二つの異なる食感はクセになればいいな」

エフエフ「ウーム・・・おいしいけどパイナップルがつよすぎてクリームがまけているとおもいます」モフモフ

憲助「ムウ・・・なら最後のチョコシュークリームはどうだッ。チョコのショートケーキに使うようなチョコクリームが中にたっぷり。その後に外側をチョコでコーティングしたものだ。手間はかかるが美味いはずだ」

エフエフ「おいしい!オイシイ!こ、これはおいしいです!なかもそともチョコたっぷり!」

憲助「そうだろう!そうだろう!中がチョコクリームで外をチョコでコーティングしたデラックスチョコシュー!商品化して一気に売りだすぞ!目指すはハワイで出張店舗開業だ!」

エフエフ「もくひょうはハワイですかぁ・・・」

884: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 17:26:42.08 ID:GmtdvXuY0
エフエフ「だがまってください。このチョコシュークリームはふるうつのようそがミジンもありません」

憲助「ウッ・・・ズバリ言うな」

エフエフ「このおみせでシュークリームをかうなら、せっかくなのでふるうつのやつをえらびたいです」

憲助「チェッ・・・ロマンのわからん子供だな。まあいい。そいじゃあこのミカンシューとパイナップルシューを売ってやる。ツイッターとかフェイスブックとかで美味い!と広めてくれよ」


 ペリーコロ『無事に買い物リストのものを買い終えたら、後はウチに帰るだけです。ちゃんとバスに乗って帰れるかな?』

エフエフ「・・・」ス・・・

 ペリーコロ『バス停で手を上げてリチギに待つ姿がケナゲです』

不良A「あァ~~~ン?てめェーどこ見て歩いてんだっぎゃァーッ!」

不良B「人にぶつかっといてワビの一つもねェーってのかオォーン!?」

定助「・・・・・・」ポケー

不良C「てめーなに『俺ェ?』ってなカオしてんがァー!ワシらにぶつかっといてォー!」

定助「いや・・・勘違いか?ぶつかってきたのはそっちだと・・・俺は思うんだ。たしかに少しだけ・・・ボケっとしてたかもしれない。康穂ちゃんのことを考えてたから・・・でもわざとぶつかってきたのはそっちじゃあないか」

不良A「俺らが悪いってーのかァ~ッ!?イチャモンつけてんじゃあーねーぞスッタコが!」

エフエフ「!」

 ペリーコロ『バス停でモメてる男子学生達が目に入ったようです。もしやエフエフちゃん・・・』

885: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 17:42:12.48 ID:GmtdvXuY0
定助「あんまり謝りたくないけど・・・俺が悪いってんなら頭を下げる。ゴメンッ。で、もういいか?俺、これから康穂ちゃんと本屋に行くんだ。グルメ本買う。パンケーキのうまい店を探そうって話てて・・・ウププッ、康穂ちゃんとパンケーキ食べるんだァ~」クネ

不良B「女自慢してんじゃあねー!クネクネしやがって・・・人と話す時はシャキっとせいシャキっとォー!」

定助「・・・」シャキィン

不良C「ほォ~、水兵さんにしちゃあタッパあるっちゃ~」

不良A「とりあえずケガの治療費と学生服のクリーニング代と慰謝料を払ってもらおうかァ~ッ・・・占めて100万でカンベンしてやっかよォー」

定助「・・・・・・何を言ってるんだ?ケガなんかしてないじゃあないか・・・クリーニングなんて必要無い。汚れてもいないし。体臭か?」

不良B「てめーとぶつかったおかげで古傷が痛むんがァー!ガクセーフクにもてめーのせいでシワがついたろォーがァー!」

不良C「そんで慰謝料は、俺達が悪いとインネンつけやがったからだよォ~ン。心が傷ついたもんネェー」

定助「・・・・・・」

不良A「ダンマリしてんじゃあーねーぞタゴ作ッ!キッチリ頭下げてから金を出さんかいィイーッ!」

エフエフ「だがまってください」ヒョコ

不良B「わー!な、なんだあテメー!いきなり真下に・・・っつゥーかガキじゃあねーか!」

不良C「なんやお嬢ちゃん。ペ ペ キャンディーなんか持ってねーぞ」

エフエフ「さっきからきいていたのですが、あなたたちのゆってることはあまりにも・・・・・・えっと・・・ちゅ、ちゅ・・・ちゅうぼ・・・オウボウです」キリッ

エフエフ「あなたたちのやりくちはしっています。じぶんからぶつかってオカネをむしりとる『アタリヤ』ですね。そしきでまなびました。カラダをはってカネをかせげるほうほうだが、やるのはただのゲスやろうだけだと」

不良A「な、な、なんじゃあ~オイッ!お、お、俺達が当たり屋だと~ッ!?ひ、ひ、ひどいぞォー!」アセアセ

不良B「俺達が悪いってーのかよ!て、てめー何モンだァー!」

エフエフ「わたしをよぶならフー・ファイターズと・・・そうよんでください。ギャングそしきの・・・『パッショーネ』のいちいんです」

不良C「ブーッ!ぎゃ、ギャングの方ッスかァ~!す、す、スミマセンっしたァー!」ペコペコォー

886: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 18:15:05.28 ID:GmtdvXuY0
定助「!」

エフエフ「わたしたち、そしきのめのとどくうちは・・・ぜんりょうなひとびとをおとしめる、あなたたちのようなひとをほうっておくわけにはいきません。これにこりたらもうこん・・・こん・・・・・・こんご・・・こんりんざい、このようなことはやらないでください」

不良A「は、ハイィッ!反省してますゥーッ!」ヘコヘコォ~ッ

エフエフ「・・・とはいえ、あなたたちもアタリヤをするほどおかねがほしかったということですね。これをうけとってください」ス

不良B「!・・・こ、こ、こ、こ、これわァ~~~!く、クレジットカードッ!」ギャーン

エフエフ「これでチャーでものめや」キリッ

不良C「あ、あ、ありがとうございやすゥーッ!失礼しまっすッ!」ザン! ダダダー

エフエフ(・・・キまった・・・イルーゾォセンパイにおしえてもらった『ケンカのオトシカタ』・・・キメゼリフもカンペキ)ニヤニヤ

 ペリーコロ『なんとエフエフちゃん、はじめてのおつかい中に不良のケンカを仲裁しちゃいました。ホルマジオのクレジットカードを暗証番号のメモを付属して不良を大人しくさせるとはさすがです』

定助「・・・・・・」ポェ~

エフエフ「だいじょうぶですか?ケガはありませんか?すみません、むかんけいのものがくびをつっこんで・・・しかし、みてみぬフリができなくて」

定助「・・・・・・」ポ~


憲助「定助!・・・オイ、定助。今ケンカしてたろ!店の窓から見てたぞ。俺の店の近くでもめ事を起こすんじゃあないッ!評判にかかわる!いいか、治安が悪くなると商売も悪くなるんだぞ1」

エフエフ「あ、ふるうつやさんのひと」

憲助「・・・君も見ていた。定助をかばってくれていたな。スマンかった・・・この定助はちょいとポケっとしとるんで・・・君のようないい子は好きだ。ありがとうよ」

エフエフ「おきになさらず」

憲助「・・・自分のやったことをひけらかす気もないか。気に入ったッ!あんたみたいないい子はめったにいないッ!ここはおじさんフンパツしちゃうぞ!」タタタ

エフエフ「?」

憲助「これを持っていけッ!アで始まりンで終わるあま~いミカンのアリーヴェデルチミカンだ!イタリアの名品だぞッ!それを箱でッ!3箱!台車も持ってけばイイッ!」ガラガラー

エフエフ「わ・・・すごい」

887: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 18:20:07.35 ID:GmtdvXuY0
エフエフ「ありがとうございましたァー」ガラガラ・・・

憲助「いやァ~・・・いい子だったな定助。昔は大弥もあんな風に健気だったもんだ」

定助「・・・・・・」ポヘエ~

憲助「鳩だって子供のころはかわいかったんだ。いや、今もカワイイがな・・・昔は違うジャンルのカワイイだったんだ・・・・・・オイ、定助?聞いてんのか?」

定助「・・・・・・憲助さん・・・俺・・・『わかった』よ」

憲助「・・・なに?」


 『東方定助!彼の心には、自分を助けてくれた見ず知らずのギャング少女の姿が鮮明に刻まれた!全く無関係の人間を助けた幼女のギャングは、記憶を失った彼に『人間の素晴らしさ』を気付かせてくれたのだ!』

 『自分が何者かを探ることの他に・・・新たに!彼には『目標』ができたのだ!かつて、ジョルノ・ジョバァーナという少年がギャングスターに憧れたように・・・定助は!』

 『『幼女』に憧れるようになったのだ!』

889: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 18:50:13.36 ID:GmtdvXuY0

じょりん「ちくしょー!えふえふがオッサンをボコってるあいだにエフエフをみうしなっちったじゃあないか!」キョロキョロ

えるめぇす「いまごろわるいひとにゆうかいされてたりして・・・」ブルブル

えふえふ「ちょっと、えるめぇす。ミョーなこといわないで。もしそんなボケナスやろうがいたら、からだのないぶからプランクトンでないぞうをくいちぎって、いしきのあるままハラをくいやぶって、ズタズタになったじぶんのないぞうをみせつけてからりょうめをえぐる」

えるめぇす「あ・・・ああ・・・」プルプル

じょりん「そうぞうしただけでビビんでんじゃあーないよッ!はやくみつけないと・・・あ!」

エフエフ「お、おもったよりもおもったい・・・」ガラガラ

じょりん「いたァー!ガラガラにダンボールのせてはこんでるー!どんだけおつかいおおかったんだよー!」

えふえふ「そうか。あれがあるからバスにものれなくてあるいてかえるしかないのか。フ・・・しょぉ~がないなあ~」ザン

エフエフ「ふう・・・ふぉ・・・ふう・・・こ、これはとてもじかんがかかりそう・・・」ガラガラ

 ス・・・

エフエフ「!・・・・・・お、おねえさま」

えふえふ「しょうがないからてつだってあげるよ。オネエサマがね」キリッ

エフエフ「!」パァアア

じょりん「ちょーっとまったァ!えふえふがふたりそろったところでFがよっつにふえただけ!ここはアタシの『ストーンフリー』と!」ズギュン

えるめぇす「『キッス』がパワーAですけっとしてあげよう!」ドギュン

エフエフ「・・・みなさん・・・」ジーン

890: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 19:10:17.33 ID:GmtdvXuY0
じょりん「わーはははは!すごいすごいー!」ガラガラガラー

えるめぇす「これはァー!『だいしゃにのってスタンドにおしてもらう』このあそびはァー!すんげェーたのしい!すんげェーたのしい!」ガラガラー

えふえふ「ダンボールがおちないようにうえにのっかってるからアブないけど・・・これはたのしい!」ガラガラー

エフエフ「こんなことわたしひとりではできませんでしたー」ガラガラー

じょりん「どうだエフエフ!ひとりでおつかいもすごいけどみんなでいるほうがたのしいだろう!」ガラガラー

エフエフ「はいッ!ありがとうございます!じょりーんさん!えるめぇすさん!」ガラガラー


 ―――

プロシュート「・・・」

イルーゾォ「プロのやつ、エフエフが一人でおつかいに行ってるってのにやけに落ちついてるな。俺は心配で心配で仕方ないぜ」ソワ

ペッシ「アニキは肝が据わってますからね」

ホルマジオ「なあ、俺のカードしらね?」

ギアッチョ「そろそろ帰ってくる頃だよなァ~・・・エフエフが買ってきてくれる『シュークリーム』だがよォー・・・クリームはまだいい・・・柔らかくてフワフワでおいしいからなァ~・・・だが『シューアイス』ってのは!もうちょっとどうにかなんねーのかァ~!?うまいがよォー!アイスが冷たくてしょぉーがねェーんなだよなァ~!歯にしみるんだよ歯にィィー!しかも固ェーし!バケツのアイスもそーなんだ!固くって歯がいてェーんだよ!あのアイスすくうやつですくうのスゲー大変!とけるまで待つのもメンドイし、何より『待たされる』ってーのが気にくわねー!クソッ!クソッ!どうにかなんねーのかよ!固いアイスってやつはよォー!冷たすぎるの苦手なんだよッ!ちくしょぉー!」

リゾット「皆、今日の晩飯のデザートは・・・エフエフにくれてやろうじゃあないか。アイツは今日、とてもがんばってるからな。パッショーネ献立表によると、今日のデザートはミカンのジェラートだ」

イルーゾォ「いいなそれ。ご褒美ってー奴だな」

ペッシ「アニキもいいっすよねェ~?」

プロシュート「・・・・・・え・・・ああ、そうだな。俺もパスタの方がいいと思う」

ペッシ「なんにも聞いてねェーじゃねーっすか。大丈夫ですか兄貴」

ギアッチョ「なんだかんだで心配しすぎて動揺してるってことか・・・『パスタ』ってよォ~・・・『スパゲッティ』・・・『スパゲティ』・・・どれなんだよ!どれが正しいんだよ!『スパゲッティ』て言うと田舎モンっぽく見られるだろ!でも『パスタ』って言うとカッコつけてる感じに見えるじゃあねーか!関西人のくせにマックって言っちゃうみたいにカッコつけてるっぽいじゃあねーか!『スパゲティ』って言うと『え、スパゲッティでしょw』って言われるしよー!クソッ!どれだよッ!どれが正解なんだよ!統一しろよッ!国連総会とかで全世界的に正しい呼び名を固めてくれッ!」

ホルマジオ「俺のクレジットカードがないんだけど誰か知らない?」

891: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 19:43:02.26 ID:GmtdvXuY0

じょりん「ただいまァ~ッ!」ドタドタ

えふえふ「きょうのゴハンはなにかなァ~!」バタバタ

朋子「二人ともッ。帰ってきたら最初にすることはァ~?」

じょりん「アッ、てあらいと」

えふえふ「ガラガラ」

じょりん「きょうはガラガラしてばっかりだな」

朋子「?・・・何を言ってるのかわかんないけど、今日のご飯はパスタよ。アサリのパスターッ。貝殻いっぱい入ってる」

仗助「ただいま帰りましたよォ~っと・・・」ガチャ

じょりん「あ、ジョースケ。こんなじかんまでどこをほっつきあるいてた。もうゆうがたですよ!」

仗助「学校ッスよ。高校生だからよォー俺。一日勉強漬けですっげー疲れたぜェ~」ヒョイ

えふえふ「これッ!ジョースケ!かえったらまずなにをするんですか!?」

仗助「え~・・・ンなの後でいいじゃんよォ~。飯食う前に手荒いうがいすっからさァ~。昨日の夜に録画しといたアニメ見たいんだよ俺ァー」

じょりん「ウダウダいってねーでてあらいうがいだ!バイキンはどろぼうのはじまりなんだからね!」

892: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 19:52:16.83 ID:GmtdvXuY0
 19:30

じょりん「メェ~・・・メヘヘヘェ~」

えふえふ「ダメだよ!これおかあさんにあげるんだもん!」

じょりん「メエエエエエ」

えふえふ「どぅあめだもん!おかさんのだもん!」

仗助「・・・あのよォ~お二人さん・・・なにか知らんが遊ぶのはかまわねー。だがもちっとだけボリュームを抑えてくれねーかなー?今は夜だぜこっちは今『どうぶつの森』やってんスからよオ~・・・のんびりしたいのよォー。浜辺にペリカンさんいねェーかなァー」

じょりん「ジョースケもいっしょにあそぼうよ!いまのはとなりのトトロのメイとヤギごっこだよ」

仗助「楽しい?ソレ」

えふえふ「つぎはアラジンごっこしよ!アタシがジーニーでじょりんがアブー、ジョースケがまほうのじゅうたんね」

仗助「つっこめって言ってるんスか?ソレ」

じょりん「アブビャババババババ!ビビャバアー!」

仗助「えっ、もう始まってるんスか?」

893: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 22:25:11.89 ID:GmtdvXuY0
 21:20

じょりん「ップハァーーーッ!やっぱりアツイひのフロあがりはカルピスにかぎるゥーッ!」クゥ~

えふえふ「コップにゲンエキを20%くらいいれて・・・」トトト・・・

えふえふ「コップの80%くらいまでミズをいれて・・・」ジャボボ・・・

えふえふ「コオリをみっつくらいいれて・・・」カコカコン

えふえふ「のみほすッ」クイィッ

えふえふ「ッカァーーーッ!ンまいなァ~~~ッ!」ックゥ~

朋子「私は大人だから現役30%くらい入れちゃうモンねェ~」トットット・・・

仗助「皆風呂上がったッスかァ~?そんじゃあ俺も風呂行くけどよー、カルピス残しといてくれよな~。風呂栓抜いといていいッスよね?」

朋子「ついでに風呂掃除もしといてねェ~ン」

じょりん「・・・フワァアアア」アクビィー

えふえふ「・・・」ウツラウツラ

朋子「アラ、お風呂上がったら眠くなっちゃった?」

じょりん「いや・・・まだだいじょうぶ・・・だいじょうぶ・・・おれねむくなったらたいしたもんスよ・・・」ポヤポヤ

えふえふ「ジョースケあがってきたらベイマックスごっこするんだ・・・」ウトウト

朋子「ハイハイ、遊ぶのは明日にして今日はもう寝なさい。子供は寝ないと育たないわよ。はいはい、ベッドへゴー!」

894: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 22:32:33.90 ID:GmtdvXuY0
 02:02

じょりん「・・・・・・っ」パチリ

じょりん「・・・・・・」チラッ

 02:02

じょりん「・・・・・・のどかわいた・・・」

えふえふ「・・・Ffff・・・Ffff・・・」

じょりん「・・・・・・」ムクリ

じょりん「・・・」ソロォ~ ガチャ

 パウロォォォ~~~・・・

じょりん「うっ・・・まっくら・・・」ドキリ

じょりん「・・・・・・だいどころまでとおくかんじる・・・」ソロ~

895: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 22:38:13.36 ID:GmtdvXuY0
じょりん「みんなをおこさないためにシズカ~にいかなければ」ソロ~

じょりん「にんたまらんたろうでいってた、あしおとをたてないようにあるくにんじゃのあるきかたをやるときがきた」ス

じょりん「つまさきをまっすぐゆかにたてるように・・・」ソォ

じょりん「ゆかにはりつけるようにゆっくりとあしのうらをつけて・・・」ロォ

じょりん「かかとまでべったりとおろす」リィ ギギ・・・

じょりん「これをくりかえして・・・」ギギ・・・

じょりん「おとなるじゃん!」

じょりん「こうなればいきおいにのせてスピードしょうぶだ・・・8じだヨぜんいんしゅうごうでみたやりかただ!」グッ

じょりん「すべるようになめらかにッ!」ツィーーーッ

じょりん「おおっ・・・おともなくすすめるぞ!ドラえもんのぎんがえくすぷれすにでてきたベアリングロードみたいだ」ヤッタゼ

じょりん「このスライドダッシュでだいどころまでむかうぞ!」グッ ツィーーー ドガンッ

じょりん「あだっ!・・・こ、ころぶのがもんだいだな・・・ほかのほうほうですすむしかあるめぇ」

896: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 22:44:08.31 ID:GmtdvXuY0
じょりん「あんがいふつうにあるいていたらシズカにこれた」アッサリ

じょりん「さて・・・オチャでものんでゆっくりねようや」ガキョ

じょりん「わ・・・れいぞうこのなかにユキミダイフク!・・・かーちゃんか?それともジョースケかな?・・・・・・いまならバレやしない・・・」ス・・・

じょりん「うっ・・・だ、だが・・・よなかでみんなねてるからってぬすみぐいするなんて、まるでオクヤスみたいだ・・・そこまでゲスになるわけにはいかない・・・」グッ

じょりん「ここはなみだをこらえて1コだけたべるのにおさえておこう」ペリリ ス・・・ パクゥー

じょりん「あとはムギチャをのんで・・・」クピクピ

じょりん「はァー・・・ミッションコンプリート・・・」フゥー

じょりん「・・・・・・」チラ・・・

 パウロォォォ~~~・・・

じょりん「い、いつもみなれただいどころなのになんだかフンイキがこわい・・・」ギクリ

じょりん「・・・こんなじかんにおきてるなんてフツーないもんなァ」チラリ

 02:08

じょりん「・・・にじ・・・きっといまおきてるのはせかいじゅうでアタシだけ・・・」

じょりん「・・・おお・・・なんかカッコイイ・・・」キリッ

じょりん「ワハハハハハ!せかいはおれのものだー!」バンザーイ

じょりん「・・・」チラ

 パウロォォォ~~~・・・

じょりん「・・・・・・は、はやくフトンにはいってネヨ!」

897: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/19(火) 22:54:08.96 ID:GmtdvXuY0
じょりん「ウッ!」ギクリ

 パウロォ~~~・・・

じょりん「へ、へやまでのろうかが・・・すごくこわいフンイキだ・・・こ、ここ・・・もどらなきゃダメかな・・・」ゴクリ

じょりん「・・・ソファーでねてるジョースケをたたきおこしてついてきてもらおうかな・・・」

じょりん「いやいやいや!ぜったいわらわれる!『ギャーハハハ!やっぱりガキじゃあねーか!まくらもとでエホンよんであげようか!?』なんていわれるにきまってる!」

じょりん「アタシはくうじょうじょりーん!ひとりでろうかくらいとおれるおんなよッ!」バーン

じょりん「いくぞ!」ザン

 ススス・・・

じょりん「・・・ウウッ・・・・・・う、うしろから・・・なにかをかんじる・・・すぐうしろになにかいるんじゃあないかとおもうような・・・」ドキドキ

じょりん「そこだー!」バッ

 シーン・・・

じょりん「な、なんでぇ・・・だれもいねぇじゃあねぇか・・・おどろかせやがって」フゥー

じょりん「・・・・・・だ、だれかいますか?・・・」

 シーン・・・

じょりん「・・・・・・いるのはわかってるぞ。アタシをつけねらってるのにきづかないとでもおもったか!」

 シーン・・・

じょりん「・・・・・・だ、だれもいませんね?・・・・・・」

898: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/20(水) 00:17:13.81 ID:kkq7zys20
 ソロ~ ガチャリ

じょりん「フウー・・・あせったぜェー・・・なんとかへやまでもどってこれた・・・」

じょりん「まったく、よなかまでおきてるもんじゃないね」モゾモゾ

じょりん「はァ~~~ッ・・・ふとんにはいるとホっとする・・・」ホッ

じょりん「・・・・・・」

 チクタク チクタク

じょりん「・・・・・・」

 チクタク チクタク

じょりん「ねれねぇ」

じょりん「とけいのおとってこんなにハッキリしてたっけ?ヤコーセーなのか?さいきんのトケイは」

 チクタク チクタク

じょりん「・・・・・・どうしよう・・・ねれねぇ」

905: ◆t8EBwAYVrY 2016/04/26(火) 22:09:21.69 ID:dgcooLlO0
じょりん「はやくねねば・・・ねねば・・・」

 チクタク チクタク

じょりん「・・・あんまりおそくまでおきてると、ガオ~さんがきてしまう・・・」

 チクタク チクタク

じょりん「かんさいちほーにしかしゅつぼつしないヨーカイだといわれているが・・・かーちゃんのはなしではにほんじゅうにあらわれつつあるっていってたし・・・」

 チクタク チクタク

じょりん「・・・ヨーカイなんていやぁしませんよ!メルヘンやおとぎばなしなんですからね!」

 チクタク チクタク

じょりん「うるせー!ときよとまれッ!」デンチヌキヌキー

 シーン・・・・・・

じょりん「フゥー・・・・・・」

 シーン・・・・・・

じょりん「・・・・・・」

 シーン・・・・・・

じょりん「しずかだァ・・・・・・しずかすぎてコワイ!ねれない!ときよッ!さいしどうしろーッ!」デンチイレイレ

 チクタク チクタク

じょりん「・・・・・・はっぽーふさがりとはこのこと」

915: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/14(土) 21:35:50.16 ID:IkU7qc/g0
 チクタク チクタク

じょりん「・・・・・・そうだ!こういうときはヒツジをかぞえるとねむれるといういいつたえがあったな」

じょりん「・・・ヒツジってどんなんだっけ?・・・ヤギとどっちがどっちかまざるからな・・・」

じょりん「・・・このさいなんでもいいか」

じょりん「・・・ハーヴェストがいったい・・・ハーヴェストがにたい・・・」


 ~

じょりん「・・・ハーヴェストがにひゃくはちじゅうさんたい・・・ハーヴェストがにひゃくはちじゅうよんたい・・・」

 ~

じょりん「・・・・・・ハーヴェストがろっぴゃくごじゅういったい・・・ハーヴェストがろっぴゃくごじゅうにたい・・・」

 ~

じょりん「うおおおおお!ザケんじゃあねーぞッ!せんひゃくろくじゅうごたいまでかぞえたのに、テンでねむれねーじゃあねーかッ!だれだッ!ひつじかぞえてりゃあねむれるなんてゆったのは!」

916: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/14(土) 21:39:57.25 ID:IkU7qc/g0
じょりん「もういいっ。ハーヴェストみたいにたくさんいるのはヤメだ。おてごろなピストルズにしよう」

じょりん「ピストルズがいったい・・・」キャモォーン!

じょりん「ピストルズがにたい・・・」パスパスパース!

じょりん「ピストルズがさんたい・・・」イィーハァー!

じょりん「ピストルズがよん――」


 ―パッショーネ

ミスタ「うおおおおおああああああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおお!」ガバァ!

ミスタ「ピストルズを数えるなああああああああ!どこかの誰かが俺の『スタンド』を数えている気がするゥー!しかしだめだッ!その先はッ!『4』体目のピストルズなんざ存在しないんだァーッ!ナンバー3の次はナンバー5!だッ!ピストルズに4体目はいないんだよォー!やめてくれェーッ!『4』と数えるなァーッ!俺はその数字がダメなんだよォ~ッ!ジョジョのアニメも四部が始まったが俺は見ていねー

917: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/14(土) 21:48:33.52 ID:IkU7qc/g0
じょりん「もういいっ。ハーヴェストみたいにたくさんいるのはヤメだ。おてごろなピストルズにしよう」

じょりん「ピストルズがいったい・・・」キャモォーン!

じょりん「ピストルズがにたい・・・」パスパスパース!

じょりん「ピストルズがさんたい・・・」イィーハァー!

じょりん「ピストルズがよん――」


 ―パッショーネ

ミスタ「うおおおおおああああああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおお!」ガバァ!

ミスタ「ピストルズを数えるなああああああああ!どこかの誰かが俺の『スタンド』を数えている気がするゥー!しかしだめだッ!その先はッ!『4』体目のピストルズなんざ存在しないんだァーッ!ナンバー3の次はナンバー5!だッ!ピストルズに4体目はいないんだよォー!やめてくれェーッ!『4』と数えるなァーッ!俺はその数字がダメなんだよォ~ッ!ジョジョのアニメも四部が始まったが俺は見ていねーッ!見ちゃいねーッ!四部なんぞ見れるかコラァーッ!しかも『四部』の放送が開始したのが『四月』だなんて冗談じゃあねーぞッ!そいでもって地域次第では『4チャンネル』で放送してるというじゃあないかーッ!そんなものを俺が見れるわけがねーだろう!わざとかッ!?わざとやってんのかオィィィー!俺に嫌がらせして放送してんのかコラッ!これで4クール放送しやがったらタダじゃあおかねーぞ!人のことを考えろ人のことをよォー!世の中にはただの数字ですら気になって気になってどうしようもねー人間ってのがいるんだよッ!俺のことを少しも考えないでこのやろーッ!俺は見ないからなッ!四部アニメなんざ何があっても見やしねーぞコラァー!」

ナランチャ「・・・むにゃ・・・ミスタのやつまたやってらぁ・・・」

フーゴ「よくやるよ・・・グースカ眠ってたってのに突然飛びあがって大騒ぎするんだからさ・・・うるさくてこっちまで目が覚めるから勘弁してほしいよ・・・」

920: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/26(木) 22:03:00.16 ID:o65CyQ/x0
じょりん「ねれんチャ!」カッ

じょりん「ピストルズは6にんしかいないからすぐおわってしまう!」

じょりん「もうこうなればジョースターけのポリシーにしたがう!ポリシーそのいち、『ぎゃくにかんがえるんだ』!ポリシーそのには『ぎりのこどもがほうりつべんきょうしだしたらきをつけろ』」

じょりん「ねるのではなくぎゃくにかんがえるんだ!あさまでナマじょりん!ずっとおきててやりますよアタシャ!」

じょりん「うおー!そうときまればテンションあがってきたー!」ブンブン

じょりん「じかんはたっぷりあるんだぜ・・・まずはテレビをつけます!」ピ

 TV<今週のゲストは先日アルバムを発表した音石明さんだぃよぉ~ん! まずは今週のオリコンランキングゥ~・・・カウントダウンッ!

じょりん「こんなじかんにミュージックステーションやってらぁ・・・ほかにはどんなのやってるかな」ピ

 TV<探偵ナイトバードフライングの時間がやってまいりました。複雑に入り組んだ家系図にメスを入れ、様々な遺産関係や相続関係を徹底的に究明する、ナイトバードフライング!わたくしが本体のアンジェリカ・アッタナシオです。そして―― ピ

 TV<第一回スタンドの使いやあらへんで!チキチキ!効きアバ茶選手権~~~! ピ

 TV<僕の名前はバリー・アレン! ピ

 TV<見てくださいこの吸引力!ホコリは少しも残ってません!お掃除にはぜひこのガオン掃除機でガオンとやっちゃって――

じょりん「・・・はぁ~・・・よなかのテレビはおとなむけでよくわからんな」

921: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/26(木) 22:11:21.58 ID:o65CyQ/x0
じょりん「・・・」チラ

じょりん「つきがキレイですね・・・」

じょりん「・・・・・・ちょっとよるのおさんぽにいこうかな」

じょりん「なにをかくそうアタシはさんぽのたつじん!サンポマスターとよばれるくらいさんぽずき!」

じょりん「もしなにかあったらスタンドでぶっとばせばいいし、すこしくらいならいいやな」タタ


仗助「Zzz・・・Zzz・・・・・・んぁ・・・」

仗助「うぅむ・・・・・・あぁ~・・・やっべ、変な時間に目ェさめた・・・・・・」

仗助「・・・茶ァーでも飲むか・・・」ウトウト

仗助「・・・・・・?・・・廊下の電気がついてるぞ・・・消し忘れか?泥棒か?Dioがまた忍びこんだか?・・・」

仗助「徐倫~、FF~、無事か?」ガチャ

 FF「Zzz・・・」

仗助「・・・・・・あれ」


仗助「徐倫がッ・・・いっ、いっ、いない!い、いないィィィーーー!」バン

922: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/26(木) 23:57:58.75 ID:o65CyQ/x0

じょりん「ひるまはあっちぃがよるはすずしげだな~」ルン

じょりん「まっくらかとおもったけどどうろのライトのおかげでそこまでくらくないし」

じょりん「ひるまみたいにくるまがとおったりしないし」

じょりん「よるってじつはカイテキなじかん・・・!?」

じょりん「こりゃDIOもかっぱつになりますな」



ジョルノ「・・・・・・」

エシディシ「おいワムウッ!つまみが無くなったぞッ。すぐにこの商店で追加料理を買ってこい~~~ッ」

ワムウ「はッ・・・エシディシ様。どのようなものを食されますか?」

エシディシ「そうさなァ~ッ・・・スナギモだッ!スナギモを買ってこいッ。ついでに呑みものもな!カルピスソーダがいいっ。あれは地球の歴史上で一番うまい飲み物だからな」

ワムウ「御意に・・・カーズ様は?・・・」

カーズ「私は甘いものがいい・・・そこのカウンターにドーナツがあるではないか。それを食う。チョコがかかっているやつだ。硬いのはイヤだぞ」

ワムウ「はッ・・・」ワムゥーン

ジョルノ「・・・お客さん・・・・・・僕はただのアルバイトだ・・・組織のボスをやってはいるが、今はコンビニのバイト店員だ・・・だが客に文句を言う権利はあると思う・・・理不尽な客とか、マナーがなってない客ならな・・・」

ジョルノ「あなた達・・・コンビニの前でたむろするのはやめてくれないか?・・・いや、勘違いしないでくれ。ここのコンビニの前でたむろする者はたくさんいる。学生とかな・・・夕方になるとずっといる・・・」

ジョルノ「だがあんた達はそういうレベルじゃあない・・・フンドシ一丁で店の前で飲み会をしているじゃあないか・・・座りこんで飲んで食ってするだけでも文句を言いたいところだ。そこにフンドシって・・・」

ワムウ「まだくだらぬおしゃべりは終わらんか?このカゴに集めた商品を買う。おあいそしろ」

ジョルノ「・・・・・・それと・・・支払いが金塊というのは・・・日本円以外での支払いは困る・・・」

924: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/27(金) 00:59:32.15 ID:xyOGg6Q40
じょりん「じょりんりんり~ん♪りんりんり~ん♪」ルン

じょりん「イェイイェイイェイ!ワーオ!イェイイェイイェイ!ワーオ!」ビシッ

じょりん「これがよるのテンション・・・!おとなたちがドンチャンさわぎするのもなっとくだ」

じょりん「ジョースケもかーちゃんもはやくねろってうるせーのはじぶんたちだけこのテンションをエンジョイフィーバーしてるからだったのか・・・!」

じょりん「ん?・・・」


ワムウ「買ってきました」ザ

エシディシ「おお!でかしたぞワムウ。どぉれ・・・こいつを口に運ぶとォ~・・・」パクリ

エシディシ「ウムゥ!人間もなかなかやるではないか!こんなにウマイものを作るとはなァ~~~ッ!」

カーズ「究極生物となった我々の今のマイブームは・・・グルメ旅なのだッ・・・コンビニ飯というものはナカナカ・・・」ウム

じょりん「あー、フンドシやろうどもだー」

ワムウ「ム!・・・貴様は確かJOJOの親族関係の・・・」

エシディシ「なにッ!JOJOのッ!」エシ

カーズ「ほお・・・やつの連れか・・・なればやることは一つよ・・・たった一つ!我らの仲間に引き入れてやるッ!そして子供をつることなどこの究極生物であるカーズにとってはなんのことないわァーーーッ!」

カーズ「ドーナツ食べるか!?」バッ

じょりん「しらないひとからたべものもらっちゃだめっていわれてるのでいらない」

カーズ「ウムムムムムムムムムムゥゥゥ~~~!」ガクリ

ワムウ「カーズ様ーッ!」

エシディシ「究極生物でもこやつを引きいれることはできんのかァ~ッ!」

 
930: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/27(金) 21:41:52.03 ID:xyOGg6Q40
カーズ「ここで引き下がっては究極生物のコケンに関わる・・・!ほぉ~うら幼子よッ。カッコイイギターを見せてやるぞォ~。ワムウ、来い」

ワムウ「えっ」

カーズ「ここへ、ほら、背を置け」ポンポン

ワムウ「は・・・はっ」ゴロン

カーズ「足を伸ばせ」

ワムウ「・・・は・・・」ス・・・

カーズ「うぃんうぃんうぃん~~~・・・うぃんうぃん・・・うぃんうぃんうぃ~ん」ススス・・・

エシディシ「・・・・・・カーズよ・・・ワムウの足でギターをするのはやめろと数百年前から言っているのにまだ・・・」ホロリ

ワムウ(すごくきもちがわるい)

じょりん「オエーっ、アタシまだこどもだからオトコどうしはうけつけないよ」

カーズ「ムムムムムムンンンンンンムムムムムム!」ガクーン

ワムウ「カーズ様・・・」

エシディシ(いかん、カーズの奴、かなり凹んでいるぞ・・・幼い頃からこいつは自信過剰だったが逆にッ・・・失敗するとめちゃ凹むめんどくさいタイプッ!・・・ここは何かフォローせねば)

エシディシ「おぉ~~~っとカーズよ、そういえば腹が減ったなァァ~~~ッ・・・飯でも食いにいかんか?この商店で食べ物を買って喰らうのはこの辺りにして、新たな食を探しに行こうではないかーっ」

カーズ「ハッ!・・・フム・・・そうだな。フン、ジョースターの幼子よ、今日のところはこれで勘弁してやる」

ワムウ「エシディシ様ナイスアシストです」

じょりん「どっかいくの?」

カーズ「食の探求よ・・・我らは生物としての極地に至った故、あらたな『目的』を立てたのだ・・・この地球のあらゆる《食》を満喫するッ!」

じょりん「おー。アタシもついてく。どうせあさまでヒマですし」

カーズ「アレ!?」

933: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/28(土) 23:09:40.19 ID:EnGQy5An0
エシディシ「ここだ」バン

じょりん「エート・・・《き》?」

ワムウ「日本の漢字で『やきにく』と書いてあるのだ・・・」

じょりん「やきにく!こ、こんなじかんにやってんの!?」

エシディシ「フフフ・・・やっているところはナカナカ濃い~ところならやっているのだ・・・」

じょりん「で、でもよるにあぶらっこいものをたべるのはからだによくないってかーちゃんがいってた」

カーズ「我々、柱の一族は摂取するカロリーが人類よりも多い・・・つまり、我々にとって焼き肉とは人間でいうお茶漬けのようなもの・・・よってカラダに悪くない!」

じょりん「すげー!はしらのいちぞくかっこいー!」

カーズ「フフフ・・・」ドヤサァ

エシディシ「邪魔をするぞォ」ガララ

スティーリーダン「邪魔するなら帰ってくれ」

エシディシ「あああああぁァァァァァんまりだァァァァァァ!」

ダン「また来たのかフンドシ野郎ども・・・ム・・・子連れか?・・・そいつ、どこかで見た気がするが・・・」

じょりん「あー、なんかむかしニクのやつうってたひと」

ダン「ケバブのことか?フフフ、あれで稼いだ金で焼き肉屋を開いたのさ。肉の芽なんかメニューにないよ」

ワムウ「我々は週に二度はこの店に来ているのだ。なかなかうまいのだ」

カーズ「ジョースターの親戚よ!今日は我々のおごりだ!思う存分・・・食いたいものを食うがいい!なんでも食っていいぞ!我々におごってやれないものはなァ~い!」

じょりん「チョコパイひとつ」

カーズ「ムムムムムムムムムムムムゥーーーーーっ!!!」

935: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/31(火) 22:51:56.26 ID:wsCWC4UJ0
 ドジュウゥ~~~ッ・・・

エシディシ「ぐぬふふふ・・・この肉が焼けるニオイと空気が心地よいのぉ~~~ッ・・・おいッ、ワムウ、その肉はまだ火が通っておらん。食うのはいささか早いぞ」

ワムウ「申し訳ありませんエシディシ様」

エシディシ「一刻も早く口に放り込みたい気持ちはわかるが、生の肉を食べるとお腹を壊しちゃうからなぁーッ・・・気をつけろよ。おいカーズ、お前が育てていたそのトリ肉が少し焦げはじめているぞ。食うなら今だ」

カーズ「ああ」スッ

じょりん「なんかオッサンうるさいな。イチイチ」

エシディシ「五月蝿いだとッ!俺はただ皆にウマイ肉をウマイ状態で食ってもらいたいから忠告してやっているだけにすぎんッ!ホレッ!お前も食うならこのカルビを食えカルビををー」

じょりん「しらないひとからたべものもらっちゃダメっていわれてるのでいらないです」

カーズ「ついて来ておいて貴様・・・」

ダン「おまたせしゃしたー、肉に合う白飯をご注文の方ーっ」

エシディシ「ヌ・・・?なんだそれは・・・誰もそんなものを注文など――」

ワムウ「あっ、私です。ありがとうございます」ス

エシディシ「ッ!!!」

ワムウ「やはり焼き肉には米ですな。この辛口タレとからめた肉を食らうとごはんがごはんがすすむくんになってしまう」モリモリ

エシディシ「・・・・・・ちょっと待て・・・・・・ワムウ・・・・・・貴様・・・何をしている?」

ワムウ「・・・はい?」

エシディシ「何をしているか聞いているのだァーッ!『米』だとッ!貴様ッ!焼き肉を食いに来ているのに『白飯』を食っているのか~~~ッ!頭の中で田植えの時期か貴様ーッ!」

937: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/31(火) 23:08:04.93 ID:wsCWC4UJ0
じょりん「ゲッ!」ビク

ワムウ「・・・なにを言っているのでしょうか・・・エシディシ様・・・?・・・焼き肉には白米・・・これは自然の摂理ではありませんか?何をガナることがあるのです」

エシディシ「貴様頭脳がマヌケかーッ!米など腹に入れればその分『肉』が入るスペースが少なくなるだろうがァ~ッ!貴様は『肉』を食いに来たのか『米』を食いに来たのかァーッ!」

ワムウ「・・・・・・お言葉ですが・・・エシディシ様・・・『米』は『肉』に合う最大のアシスト選手・・・・・・『肉』があればそこに『米』もある・・・それこそ人類が・・・いや、万物が作りだした歯車的味覚の小宇宙!」

エシディシ「このドカベン野郎がァ~~~ッ!腹が膨れれば何でもイイという安直かつマヌケな思考回路の家畜能が貴様ァァーーーッ!それこそ肉も米も無駄にしていることに気づかんのかァ~ッ!『味』を求める者こそ探究者ッ!貴様はただ食物をノドに通してキャッキャと騒いでいるだけのスポンジ野郎だァーッ!」

ワムウ「わかっていないのはそちらではありませんかエシディシ様ッ!肉の奥に潜む極上の味を引き出す役目を担っているのが米!米あってこその肉!肉だけではその真の価値は引き出せないのですぞッ!エシディシ様の言っていることはただおタカくとまってカッコつけているだけのなんちゃってグルメ野郎です!そーゆーのが一番カッコワルイのです!」

エシディシ「貴様ワムウーッ!」ガター

ワムウ「お!?なんですか!?やるんスか!?やるんスか!?」ガター

じょりん「・・・なんかケンカしてるけどいいの?」

カーズ「放っておけ・・・阿呆共の考えていることなどこのカーズには関係ない・・・」

ダン「おましゃしゃしたー、たぬきうどんのお客様ー」

カーズ「あ、はい。私です」

エシディシ&ワムウ『うどんだと!?うどんを注文したというのか!?』バッ

カーズ「えっ」

939: ◆t8EBwAYVrY 2016/05/31(火) 23:22:56.69 ID:wsCWC4UJ0
エシディシ「貴様カーズッ!焼き肉に来てうどんを食うのか!?何を考えているだァーッ!」

カーズ「いや、メニューみてたら食べてみたくなって」

ワムウ「お言葉ですがカーズ様!うどんはナシです!ラーメン、どんぶりモノ、たこやき、それらのメニューを食うのはお子様かあるいは他に店がなくてしぶしぶ来た客が食うものです!我々は肉を食いにきたのです!だのにうどんを喉に通すなど何を考えているのか能の異常を心配しますぞ!」

カーズ「ええー、そこまでいうの」

エシディシ「回転寿司を食いにいってどんぶりモノを注文するクチかァーッ!それでよくこのエシディシと共に飯を食いに行く気になるものだナァ~ッ!俺は貴様のような食をコケにするような奴と一緒に飯を食う舌など持っておらんぞォー!」

カーズ「いいじゃあないか、すきなものをめいめいが食べれば」

エシディシ「いいや限界だッ!俺はグルメのエシディシ!この舌に乗せるのは絶品のみ!我が喉の通行許可証を持つのは洗練された本物の味を持つ品のみ!貴様のせいで一緒にいる俺まで食オンチに思われるのは勘弁してもらいたいぜェ~っ!」

カーズ「・・・・・・」イラリ

ワムウ「フフ・・・ふふふははははは」

エシディシ「なにがおかしいワムウッ!昨日みたガキ使のフリートークでも思い出したか!」

ワムウ「いやなに・・・エシディシ様は本当にはずかしいお方だと思いまして。人の趣味趣向にケチをつけてこきおろすような輩こそ世間のカビ菌そのもの。カッコワルイったらないですな・・・」

エシディシ「貴様ァーーー!」

じょりん「なんだかやばいくうきになってきた」

946: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/20(月) 19:36:01.68 ID:bMBrFbEc0
じょりん「ん・・・?・・・ハテ、このおにく・・・このフンドシさんじゅうしが『タンしお』といっていたこのおにく・・・」

 サバイバー『・・・』バーン

じょりん「おにくじゃあないッ!これは・・・!・・・これなんだ?」

エシディシ「ザッケンナコラー!」ガターン

ワムウ「暴力ですか?言葉で勝てないとなるとすぐ暴力ですか?原始人ですか?」

エシディシ「もう我慢ならんッ!ワムウーッ!貴様をこの場で粛清してくれるゥー!」メラメラ

カーズ「待ぇい!」クワ

エシディシ「ッ!・・・カーズ、貴様・・・こいつの肩を持つというのかッ!?幼い頃から連れだったこの俺よりもワムウの味方になるというのかッ!遠足に行った時、お弁当を忘れてきたお前にハンバーグを分けてあげたこの俺よりも!」

カーズ「エシディシ・・・自分でも妙だとは思わんか?お前は頭に血が昇りやすい性格ではあるが・・・そうなると涙を流してスッキリするのが炎のエシディシという男ッ!・・・私の知るエシディシはこうも意味なく暴れる男じゃあない」

エシディシ「ッ・・・!」

カーズ「貴様もだワムウッ!お前は地球上の誰よりも忠実な男。エシディシが気晴らしにギタンギタンにさせろと言うと黙って受けいれるし、私が2人用の映写機を発明し、『すまんなワムウ、この映写機は3人用なんだ』と言うと文句を言わずエシディシとサンタナに席を譲る男ッ!」

ワムウ「ハッ・・・!・・・そ、そうです・・・その通りです」

エシディシ「ムウ・・・俺としたことがらしくない・・・カーズに言われるまで気づきもせなんだ・・・」

カーズ「落ちつくんだ二人とも。落ちつけ・・・何者かの策で踊らされていたのかもしれん」

グッチョ「ご注文のホルモン盛り合わせになりま~す」コト

エシディシ「ワーハハハハ!待っていたぞこれををー!内臓のパレードだ!美味いんだこいつが!」

ワムウ「チッ・・・生焼けで食って腹でも壊せというのだ・・・ドモンとな」

エシディシ「なにをいうか貴様ー!」

947: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/20(月) 19:51:47.57 ID:bMBrFbEc0
カーズ「ム!・・・貴様ッ!止まれ!動くんじゃあないッ!」カッ

グッチョ「はいぃ?」

カーズ「お前・・・・・・なんだ・・・妙に鼻につく・・・貴様・・・『スタンド使い』か?私達はスタンド使いではない。だが知識として知っている。人間の能力を越えた超能力・・・貴様、スタンドで我々を操ろうとしているかーッ」

グッチョ「あぁ、いやぁ・・・ちょいと量を『盛ろう』として『サバイバー』を混ぜたのがバレちまいましたかぁ?仕入れた肉が少なくってメニューの写真通りに盛りつけられなくってさぁ・・・ちょいとだけかさまししたんでぇ・・・」

カーズ「阿呆が・・・スタンド使いでない者にスタンドは見えない。スタンド使いにしかそのかさまし詐欺は通じんぞ」

グッチョ「・・・あ、その通りですねぇ。こいつはウッカリしてました・・・ハッハハハ・・・」

カーズ「エシディシ、ワムウッ!怒りの矛先はこいつだッ!こいつに向けるのだッ!こやつのスタンドでお前達は踊らされていたのだ!」

グッチョ「ヘ?そ、そんなつもりは・・・」

エシディシ「ほォ~・・・そういうことかァ・・・」

ワムウ「この俺の忠誠心をゆがめるとは・・・どう料理してくれよう・・・」

カーズ「エシディシ・・・お前、ホルモンが好物と言っていたな・・・内臓の盛り合わせが・・・」

エシディシ「・・・フフフ・・・・・・カーズ、貴様もワルよのぉ~・・・」

ワムウ「ジョースターの子供よ、外へ出ておいた方がいい。ほぅら、外は星空がキレイだぞ」

じょりん「ほしぞら?ホクトシチセイみえる?」

ワムウ「見える見える。さあ・・・行くんだ」

じょりん「わーい」タタタ

ワムウ「さて・・・」ドドドドドドド

エシディシ「じっくりと・・・仕返ししてやる」ドドドドドド

グッチョ「な、なにをするんだぁ・・・お、俺に何をしようってんだあぁぁぁ!」

カーズ「・・・フフフ・・・・・・」ペペ ペ ペロォ~ン

948: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/20(月) 20:04:50.00 ID:bMBrFbEc0
じょりん「ホシゾラがキレーだ」

じょりん「ホシとホシをセンでつなぐと、エがみえるってパパがいってたけど・・・えーと」ムー

じょりん「・・・どれとどれをつなぐんだよ!」

じょりん「えほんでテンとテンをセンでつないでいくとエになるってのはあったけど、あれにはばんごうがかいてあった。だからかんたんにできたけど・・・まったくわからん・・・どうやればいいんだ・・・」


仗助「徐倫!」

じょりん「!・・・・・・ジョースケ!・・・あれ?なんでジョースケがおきてるの?」

仗助「そりゃーこっちのセリフだこのヤロー!どこもケガしてねーか!?てめー!こんな夜中に独りで外を出歩くなんて・・・フザけてんのか!」

じょりん「う・・・ご、ごめんなさい」

仗助「大体お前は――」

じょりん「ショボン」

仗助「・・・・・・」

仗助「・・・・・・ケガはねーよな?何か危ない目にあったりしてねーか?」

じょりん「・・・・・・うん」

仗助「・・・・・・そっか・・・まあ、たまにはそのヘンをフラフラしたくなることもあるやな」

じょりん「おこらないの?」

仗助「カッカすると身体に悪いからな。何もなかったんだ。お前にもいい経験になったんじゃあねーか?・・・こんな道端で座りこんでなにしてたんだ?」

じょりん「ホシゾラをみあげてた。ホシとホシをセンでつなぐのはどうしたらいいのかわかんなくって」

949: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/20(月) 20:17:56.78 ID:bMBrFbEc0
仗助「どれ。一緒に見てみるか」ドスン

じょりん「となりにすわってもホシゾラはみえないよ?」

仗助「お前の『ストーンフリー』を使うんだ。スタンドの手を空にかざしてみな」

じょりん「?・・・・・・『ストーンフリー』ギャン

仗助「糸を伸ばして、星に重ねるんだ」

じょりん「・・・!・・・おお・・・ホシとホシがセンでつながった!」

仗助「お前は星をつなげることができる。そういう才能だな。ほら、あの星とあの星をつなげてみな」

じょりん「こう?」シルシル

仗助「ああ、そんで次はこっち・・・あっちに行って、そっちに行く」

じょりん「こうか」シルシル

仗助「これが『おうし座』だ。牛の形だよ」

じょりん「・・・・・・え?」

仗助「おうし座」

じょりん「うし?」

仗助「ああ」

じょりん「どこが」

仗助「・・・いや、お前の言いたいことはわかる。だがこれが牛なんだ」

じょりん「ウシにはみえねーだろ」

仗助「そういう設定なんだ」

じょりん「テキトーぬかしてんじゃあないぞジョースケ」

仗助(途中までいい感じだったのに・・・)

950: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/20(月) 20:50:28.78 ID:bMBrFbEc0
グッチョ「うわあああああ!やめてくれえええええ!勘弁してくれえええええ!」

 ドジュウウ~~~ッ・・・

エシディシ「ヘヘヘヘヘ・・・どぉれ・・・・・・『食ってみる』かぁ~・・・」

グッチョ「ギャアアアアアアアアアア!」

 パクゥー

エシディシ「うンまァ~~~いッ!」パァー

カーズ「フフフフフ・・・人の金で食う肉は格別だなァ~。ほれ、ワムウ。お前ももっと食え食え。エシディシ、ホルモン追加するか?」

エシディシ「おお、いくらでも食うぞォ。どうせ支払いはこいつの財布から出すんだからなァ~」

グッチョ「ああ・・・やめてくれぇ・・・JOJO A GOGOとジョジョベラーを買うためにコツコツ貯めた給料がぁ~」

ワムウ「カーズ様、クッパ丼とやらを食ってみたいのですがかまいませんね?」

カーズ「ああ、勿論だ。私は高級神戸牛とやらを食そうか・・・我々はたくさんカロリーを取らねばならんからもっと食べねばなァ~」

グッチョ「やめろおおおおおおあがあああああああああ!」

954: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 19:49:32.59 ID:TUz84aWJ0



仗助「ふああぁぁぁ~~~ッ・・・」

康一「ずいぶん大きなあくびだねェ。あんまり寝てないの?」

仗助「いや・・・ちょっとな・・・徐倫が夜中に街を徘徊しててさァ・・・なにごともなかったけど、気付いた時には血の気がサーっと引いたぜ」

億泰「なんだそりゃあ。ハタ迷惑な奴だな徐倫はよォ~ッ。一回ビシっと言ってやれよなーッ。今まであいつのせいでどれだけ迷惑かぶってきたんだって話だぜ。金もかかるしよーッ」

仗助「そりゃあまあ・・・色々あったから大変だったのは確かだがよー・・・」

億泰「ウチもアナスイとオンナスイを預かってるからわかるぜ。あのくらいの歳の子供ってーのはやたら動きまわるし、わがままも言うし、手がかかるよなァ~ッ」

康一「あの子達は特別に大変そうだけどね」

仗助「ン?・・・おい、ありゃーポルナレフさんじゃあねーか」

億泰「オッ、お湯につける前の春雨の束みてーなあの頭。まちがいねー、ポルナレフさんだな」

康一「まだ8時過ぎだよね?こんなに朝早くからドゥ・マゴで何をしてるんだろ・・・」

仗助「!・・・今度はアヴドゥルさんが来たぞ」


ポル「来たかアヴドゥル。・・・で、だが・・・杜王町の連中には言わないのか?仗助達によー・・・言わずに帰るのか?」

アヴ「そのことでここへ呼んだのだポルナレフ。ジョースターさんとも話していたんだが・・・その方がいいんじゃないかという結論になってな。下手に構えさせると、かえって別れがつらくなる」

ポル「そうか・・・しかしよー、やっぱりさみしいもんだよなー。長いこといたからなー、この町にはよー・・・・・・」

アヴ「・・・我々は元々、この町の住人じゃあない。この町から離れるのは仕方ないことだ」

955: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 19:58:37.07 ID:TUz84aWJ0
仗助「!」バン

康一「・・・・・・い、今の話ってさ・・・立ち聞きしてたみたいでちょっと気が引けるけど・・・ポ、ポルナレフさん達が・・・帰っちゃうってことかな・・・」

億泰「・・・そ、それってよォ~・・・つまり承太郎さんやジョースターさん・・・それに徐倫達もアメリカに帰っちまうってことなのかなァ~ッ・・・」

仗助「・・・・・・」

康一「・・・仗助くん、仕方ないよ。こればっかりは・・・徐倫ちゃん達にだって帰るべき『家』があるんだよ・・・いつまでも杜王町にいるわけにもいかない・・・」

仗助「・・・・・・ああ、わかってるよ康一。別に何も言っちゃあいねーだろ。さ、学校行かねーと遅刻しちまうぜ。今日は一時間目から数学の小テストだったろ。早く教室について範囲のおさらいしようぜ」

康一「・・・う、うん」

億泰「・・・・・・なあ、康一よー。アナスイやオンナスイも帰っちまうのかなァ?」

康一「・・・どうだろうね・・・承太郎さん達が連れてきたわけじゃあないんだし、違うんじゃあないかな?」

億泰「だったらよー・・・アナスイもオンナスイも泣きじゃくるだろーぜ。徐倫がいなくなるとよー・・・あの二人も一緒にアメリカに行くとか言いだしそうだぜ・・・」

康一「・・・この事はしばらくヒミツにしておこうか」

956: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 20:08:19.67 ID:TUz84aWJ0

仗助「ボケェ~・・・」ウワノソラー

ミキタカ「どうしたんですか?彼」

康一「うん・・・ちょっと、ね」

億泰「仗助のヤツ、昼飯の時間だってーのに弁当もださねーでずぅーっと窓の外を見てるぜ」

由花子「私にはわかるわ。あれは『恋』ねッ。東方仗助・・・恋煩いしてるのよ。私も康一くんのことを思うとああなっちゃうわ。気づいたら5時間くらいボーっとしてる時だってあるの」

康一「うーん、由花子さんそれはちょっと違うと思うなぁ。どっちかというと、子供の結婚式前日の父親ってところかな」

ミキタカ「なんと、すでにお子さんがいたのですか。地球人は手が早い」

間田「康一くんっ!噂を聞きつけてきたぞっ!仗助のやつがおちこんでるって!?」

康一「あ、間田さん」

間田「どれどれ、仗助のふぬけたマヌケ面を見せてもらおうかァ~」ヒョイ

仗助「ポケェ~・・・」

間田「やーいやーい。仗助のぶぁ~かッ」ベロベロ~

仗助「ポヘェ~・・・」

間田「アホー、トーヘンボクー、座布団頭~」

 ド ワ オ !!!

間田「」

仗助「ポケェ~・・・」

康一「あの状態でも頭のこと言うと反応するんだ・・・」

957: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 20:23:53.54 ID:TUz84aWJ0
仗助「いやまて」バッ

康一「!?」

仗助「俺の勘違いという可能性もある。ポルナレフさん達が言っていた話をこっそり聞いて、実は全然違う話でしたーという展開はよくある話だ」

仗助「そもそもこのSS的にそういうオチになるのはゲップを飲んだらコーラが出るってくらい確実だ」

康一「・・・いきなり何を言い出すのさ。今は授業中だよ仗助くん」

花京院「ム・・・東方、何か意見か?」

仗助「ア・・・忘れてた。花京院さん国語の教師でウチの高校に来てたんだっけ。合ってる?その設定追加したの合ってる?」

花京院「東方・・・ずいぶん錯乱しているんじゃあないのか?寝不足か?クマがすごいが・・・」

仗助「花京院さん!正直に答えてください!承太郎さん達がアメリカに帰るって本当ですか!?」

花京院「授業中に何を言っているんだ。早く座りなさい」

仗助「どうなんスか!応えてくださいよォーッ!」グイグイ

 女子生徒「キャー、仗助くんが花京院先生のムナグラを・・・」 女子生徒「ヤバいわ!アツいわ!」

花京院「いいから席に座りなさい」

仗助「どうせアレでしょ!?アメリカではカエルが降ってくるからどうのこうの~ってオチでしょ!ハッハッハくだらねー!そういうことッスよね!」

花京院「承太郎達はアメリカに帰るよ」

仗助「ギャー!」

康一「仗助くん、キャラが壊れてるよ」

959: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 20:52:28.62 ID:TUz84aWJ0


じょりん「ジョ~ジョのアニメがはっじまるぞ~♪」ザッザッ

 えふえふ「ジョ~ジョのアニメがはっじまるぞ~♪」ザッザッ

じょりん「セリフのカットはやめてよね~♪」ザッザッ

 えふえふ「セリフのカットはやめてよね~♪」ザッザッ


えるめぇす「なにをやっとるんだおまえら。ぐんたいみたいにはしりながら」

じょりん「フ・・・しらんのかえるめぇす。ファミコンウォーズのCMのやつだ。このぐんたいこうしんのリズムのうたはアメリカじゃあメジャーなんだよ。フルハウスでもやってた」

えるめぇす「しってるってのーッ。アタシももとはアメリカにすんでたんだからな」

えふえふ「アタシはアメリカっていったことないなー。モリオウチョウからでたこともない」

じょりん「お?じゃあくる?ウチくる?」

えふえふ「?・・・いつもいってるじゃん」

じょりん「じゃなくて、アメリカのほうのアタシのウチ」

えふえふ「おー、そこまでいうならしかたないからいこうかな」

960: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/22(水) 21:02:13.36 ID:TUz84aWJ0
えふえふ「アメリカかぁ・・・テレビやマンガでみたことあるけど、どんなとこなのかな」

じょりん「こーんなにおっきなビルがいっぱいあるんだよ。こう・・・レゴブロックみたいに」

えふえふ「スーパーヒーローもたくさんいるんだよね。ビルのたにまにクモおとこがビューンってとぶんでしょ?あとよるになるとコウモリおとこがはんざいしゃをなぐってまわる」

えるめぇす「マにうけすぎ」

じょりん「ニューヨークはヒーローのしょくぎょうあんないじょといわれている」

えるめぇす「わるいいみにしかきこえない」

えふえふ「アタシ、テキサスいきたい!カウボーイがブンブンなわふりまわしてウシのつのをつかまえるんでしょ?」

じょりん「それじゃあパパにつれてってもらお。あとはマイアミとかフロリダとか」

えるめぇす「うーん、アタシもたまにはこきょうにかえるかなぁ」

じょりん「チッ、しかたないなぁ。そこまでいうならいっしょにつれてってやるか」

えるめぇす「べっ、べつにいっしょにいきたいなんていってないし!」

えふえふ「ラスベガスにいってカジノからおかねぬすんであそぼう!あさになったらきおくがなくなってるくらいに!」

じょりん「いいなそれーっ!アメリカりょこうがたのしみだ!」

966: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 19:57:02.56 ID:/L8b6gYa0
 キーンコーンカーンコーン

仗助「うおおおおおおあああああ!」バッ! ダダダ

康一「あっ、仗助くーん!待ってよー!・・・あんなに慌てて帰るなんて・・・」

億泰「仗助ー、康一ィー、帰ろうぜー。アレ?仗助は?」

康一「今しがた帰ってったよ。脱兎のごとく」

億泰「なんだよ、せっかくトニオさんトコで飯食って帰ろうと思ったのによォーッ」

康一「・・・ねえ億泰くん、徐倫ちゃん達が帰っちゃったらどうなるんだろう・・・仗助くんってば、徐倫ちゃん達が杜王町に来てからずーっと彼女達にかかりっきりだったでしょ?それがいなくなっちゃったら・・・定年退職してやることなにもないおじいさんみたいになっちゃうかもしれないよ」

億泰「んなこと言ってもよー、『帰るな』って言って引きとめるわけにもいかねーだろうがよー。オメーだってさー、承太郎さんの紹介でイタリアにちょっとだけ旅行に行ったことあったろ。その時によー、向こうで仲良くなった人に『日本に帰るな』なんて言われてもよー、困るだけだろ」

康一「・・・うん」

億泰「それに、ずっと一緒にいるから『友達』ってわけでもなけりゃー、離れてるから『友達』じゃあないって訳でもねーんだぜ」

康一「・・・億泰くん、なんだか余裕だね。大人っぽいっていうかなんていうか・・・」

億泰「え、そお?そう思う~?兄貴が言ってたことそっくりそのまま言ったんだが、やっぱそうかなァ~ッ。俺ってば大人っぽいかなァーッ!」

康一「億泰くんのお兄さん、世界中を旅してまわってるからナカナカ会えないもんね。だから離ればなれになるさみしさを知ってるんだね」

億泰「まあな。でもさみしくなんかねーぜ。旅先から手紙たくさんくれるしよー、月に一度は帰ってきてくれるしよー、毎週金曜の夜に電話してきてくれるし、3時間くらい話し続けるし、先に電話切れってうるせーし」

康一「意外と女々しいんだね」

967: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 20:05:28.22 ID:/L8b6gYa0

仗助「いつもより半分くらいの時間でウチまで辿りついたぜェー・・・」ハァーハァー

仗助「・・・帰ってきたはいいもののなんて言えばいいんだ?・・・まだ承太郎さんからアメリカに帰ることは聞いてねーだろうし・・・」

仗助「ン?・・・道の向こうがわで座り込んで話してるアイツらは・・・徐倫とFFとエルメェス・・・井戸端会議でもして――」


 えふえふ「アメリカのごはんっておいしいかな?アブラギッシュなものだらけらしいけど」

 えるめぇす「おっいしいぞー。ハンバーガーなんかこーんなにブあつくてな、ピザなんかこーんなにデッカイんだ。そりゃふとるなってほうがムリなはなしだってくらいに」

 じょりん「いいなー!アメリカいいなー!なつかしいー!テレビのチャンネルもたくさんあるだぞ!トムとジェリーとかチキチキマシンもうレースとかバッグスバニーとかいっぱいやってるんだぞ!」

 えふえふ「へェーッ、めちゃめちゃいいトコだなアメリカ」

 えるめぇす「にぎやかでたのしいぞー」

 じょりん「きっとユーチューバーもいっぱいるぞ!」


仗助「」クラッ・・・

仗助「・・・・・・あ・・・アイツら・・・もうアメリカのことで頭がいっぱいに・・・」

仗助「・・・・・・杜王町の・・・俺達のことなんかより、これからのことを考えてるのかよ・・・」

仗助「・・・いや、その方がいい・・・あいつらにとってはその方が・・・」

仗助「・・・・・・」

968: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 20:13:20.75 ID:/L8b6gYa0

朋子「じょぉーすけぇーッ!徐倫ちゃぁーん!FFちゃぁーん!ゴハンですよー!」モモヤー

じょりん「ワーイ!」タタタ

えふえふ「こんやのごちゅうもんはドッチィー!」タタタ

仗助「・・・」スゴスゴ

朋子「じゃーん!今夜はカレーよ!バンザイ!」

 じょりん「ざんばい!」 えふえふ「ハイサイ!」

仗助「・・・」ズムゥー

朋子「アラ?仗助はバンザイしないの?・・・なんか元気ないわね。さては女の子にフラれたの?あんた顔はイケてるけど性格がトッポいからねェ~」

じょりん「おちこむことはないぞジョースケ!せかいのはんぶんはおんなだ!」

えふえふ「イイコしょうかいしてあげるから」

仗助「・・・・・・いや、なんでもねーッスよ・・・悪い、俺ちょっと飯いいわ」スッ

朋子「ありゃ?・・・こりゃホントに何かあったわね。徐倫ちゃん、FFちゃん、何か知ってる?」

じょりん「んー・・・ゆうがたガッコウからかえってきたときに『おまえらがシリガルだったとはな』っていわれたよ。どういうイミかわかんないけど」

えふえふ「なんだかヤケクソになってるみたいだった。『おフクロみたいにアメリカじんとよろしくすりゃーいいんだ』って」

朋子「仗助ェー、面かせオイー」

970: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 22:29:46.35 ID:/L8b6gYa0

 ―夜


仗助「・・・こんな時間に呼びだしちゃってスンマセンッス・・・承太郎さん」

承太郎「お前から、しかも夜に電話がかかってきたから何ごとかと思ったぞ・・・家の中では話せないことなのか?日が暮れてるっていうのに道端のベンチに座って男二人が話し込むなんて誤解されかねんぞ」

仗助「何も考えずに眠ろうと思ったんスけど・・・やっぱりスッキリしなくって」

承太郎「なにか事件か?」

仗助「・・・・・・アメリカに帰るってホントッスか?」

承太郎「・・・誰に聞いた?」

仗助「朝の登校途中にポルナレフさんとアヴさんが話してるのを聞いちまって・・・ズっと気にかかってたんス」

承太郎「そうか・・・」

仗助「実は俺をダマすためのドッキリだったって訳じゃあないッスか?それだったらもう十分悩まされましたから、いい加減にネタバラシしてください。どうせそのヘンにドッキリ看板もったポルナレフさんがコソコソしてるんでしょ?早く出てこいこのサトウキビ頭ー!」

承太郎「仗助・・・ドッキリでもなんでもない。ポルナレフとアヴドゥルが話していたことは本当だ」

仗助「っ・・・」

971: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 22:41:07.21 ID:/L8b6gYa0
承太郎「隠していてすまん。直前には話そうと思っていたんだ。あまり前もって言うのもどうかとな」

仗助「徐倫には・・・?」

承太郎「言っていない。まだな。アイツには酷だろう。あの歳で離れ離れになるのは・・・」

仗助「で、でもよォー・・・もうちょっと心の準備ってーもんが・・・」

承太郎「お前・・・そんなにつらいのか?」

仗助「うぐっ・・・」

承太郎「フ・・・杜王町に巣食う邪悪を打ち倒した男が・・・ずいぶんと子供っぽいところがあるもんだな」

仗助「・・・あ、あのですね・・・俺は別に・・・」

承太郎「・・・」

仗助「~~~!あーもう!わかりましたよ!素直に全部ゲロしますよ!そりゃあー帰ってほしくないッス!呼びだしたのはですね、帰らないでくれって言おうと思ったからッスよ!」

仗助「そりゃー承太郎さんは仕事の都合とかよおー、色々あるかもしれないですけど・・・徐倫はウチで預からせてもらえないですかね!」

承太郎「・・・!」

仗助「アイツもせっかくこっちでたくさん友達もできたんだし、いきなりアメリカに帰ろうなんて言っても困るだけでしょう。あんまり幼いのにあっちこっち連れまわすのは子供のためにもならねーと俺は思うんス!」

仗助「な、なんか自分で言っててヘンかもしれねーとは思いますよ。人ん家の5歳の女の子を預からせてくれなんて頭を下げるのは・・・だが徐倫はもう家族なんスよ!俺の妹なんスよ!」

972: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 23:03:04.56 ID:/L8b6gYa0
仗助「そもそも最初にいきなり『徐倫を預かってくれ』だなんて言いだしたのはそっちですよ!なんの脈絡もなく突然!今度は突然帰るから連れていくだなんて・・・か、勝手じゃあないッスか!」

承太郎「・・・」

仗助「俺も杜王町のみんなも徐倫にめちゃめちゃに振り回されてよー、いきなりハイサヨナラよーなんてあんまりッスよ!」

承太郎「・・・言いたいことはそれだけか?」

仗助「・・・す、すんません。俺、つい思ってもないことを・・・」

承太郎「お前がそこまで徐倫のことを気にかけてくれていたのはありがたい。だが――」

仗助「吉良をよー・・・倒した後に承太郎さんとじじいが帰ってったじゃあねーッスか。あの時はよー、なんつゥーか心も晴れ晴れとしたスッキリした気分だったんスよ・・・全然さみしくもねー、ハッキリした心で別れることができたんスよ」

仗助「例えるなら提出物が山ほどあった期末テストの全科目が終了した時の気分っていうか・・・心の雲が晴れ渡って、風が吹き抜けてる状態っていうかよー・・・そういう気分だったんスよ」

仗助「だが今回は違う・・・重い錨がひっかかったままなのに船が出航しようとしてるっていうかよー・・・全然ハッキリしてねーんスよ!」

仗助「承太郎さん・・・徐倫の面倒をみさせてください。俺に任せてほしいんスよ・・・徐倫のこと」

仗助「・・・徐倫と一緒にいて、すげー楽しかったんス・・・まだ楽しませてほしいんですよ・・・俺は・・・」

承太郎「・・・・・・そうか、お前の気持ちはわかった」

承太郎「だが徐倫がアメリカに帰る予定はない」

仗助「そうッスよね・・・そりゃ俺のワガママでそんな――」


仗助「え」

974: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 23:17:02.75 ID:/L8b6gYa0
承太郎「アメリカに帰るというのは俺のことだ。徐倫を連れて帰るつもりはない」

承太郎「そもそも俺がアメリカに行くのは大統領選挙の投票に行くためだ。一時的にな」

承太郎「お前は何を勘違いしたのか、俺と徐倫がアメリカに帰り、それっきりだと思っていたようだが・・・」

仗助「」

承太郎「それに徐倫にいきなりアメリカに帰るだなんて言えば泣きじゃくるに決まっている」

仗助「だ、だが待ってほしいッス。ポルナレフさんとアヴさんの話じゃあ、あの二人も帰る的な雰囲気だったんスけど・・・」

承太郎「ポルナレフは妹の誕生日だから地元に帰ると言っていた。アヴドゥルはカレーを作りたいが日本で手に入るスパイスじゃあ物足りないと、一旦帰って材料を仕入れてくるということだ。じじいも俺と一緒にアメリカに戻るが一時だ」

仗助「」フラッ・・・

承太郎「どうやら・・・ずいぶん悩ませてしまっていたようだな。安心したか?」

仗助「じょっ・・・じょっ・・・・・・冗談じゃあねェッスよぉぉぉ~~~!」

仗助「おっ、お、俺がどんだけ気を重くしたか・・・!ま、まぎらわしいことしてんじゃあねーッスよコラァー!」

承太郎「怒るな。お前の大好きな幼徐倫はまだお前の妹のままだ」

仗助「フッザけんじゃあねェーーーッ!き、気持のワリー言い方してんじゃあないぞ!」

承太郎「お前にはどうやらシスコンの気があるようだな。それもヘヴィなレベルのな・・・やれやれだぜ・・・」

仗助「このスカタン親子がァーーー!」

975: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 23:29:18.53 ID:/L8b6gYa0

 ―朝

ポル「仗助くぅ~んっ!じょっじょっ仗助くぅ~ん!徐倫とお別れするのがさみしくって泣きながら土下座した仗助くぅ~ん!俺もフランスに帰るからよぉ~、帰らないでくれーってすがりついてくれよぉ~ん」ポポルポルポルゥ~

ジョセフ「わしにも泣きついてくれんかのぉ~?アメリカに帰っちゃうぞぉ~?さみしいじゃろぉ~?ホレ、ホレッ、涙をながして止めてくれるんなら飛行機キャンセルするぞぉ~?」

仗助「うっせェー!バカ!てめーらなんざとっととどこへでも行きやがれッ!二度と俺に近づくんじゃあねーボケッ!」

アヴ「フフフ・・・聞いたよ仗助くん。君の涙のスピーチをね・・・いやはや、なかなか・・・」

ポル「おめーなら立派なシスコンになれるぜ!俺が言うんだから間違いない!ウシシッ!」

仗助「承太郎さん!なんで広めてんスか!」

承太郎「お前があんまり情けないことを言っていたんで、ついな」

仗助「ついじゃあねーよ!性格ひん曲がって円になってるんじゃあないッスかアンタ!」

ポル「俺のツレに連絡したから仗助の青少年の主張をリプレイしようぜ」

アバッキオ「『ムーディブルース』」ギャン

 ムーディ仗助『徐倫はウチで預からせてもらえませんかね!』

仗助「うおおああああああああああ!やめろコラアアアアアアア!」

花京院「おお~・・・なかなかストレートだね」

アヴ「よし、みんな呼ぼう。大勢で見たほうが楽しい」

ジョセフ「わしもケータイでみんな呼ぼう」

976: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 23:43:36.16 ID:/L8b6gYa0
 ムーディ仗助『俺に任せてほしいんスよ・・・徐倫のこと』

億泰「ダーーーッハハハハハハ!ハハハハハハハ!」

康一「うわぁ・・・」

由花子「必死ね」

ジョニィ「気持はわかるけどもうちょっとさ・・・」

ジョルノ「いきなり呼びだされて何ごとかとおもったが、これはナカナカの見せモノだ」

ブチャ「アバッキオの能力もたまには役に立つな」

アバ「えっ」

ジャイロ「こりゃあ徐倫が少し心配になるくらいの依存ぷりだなオイ。大丈夫なのか?預けて」

仗助「もう勘弁してください・・・すんません・・・ホントやめてください・・・」

ポル「なあなあ、徐倫にこれみせねーのか?みせたらヒクよな。みせないほうがいいか」

承太郎「やめておいたほうがいい。徐倫の心にどんな影響が出るか未知数だからな」

ジョセフ「安心せい仗助。お前の立場は守ってやるわい」

仗助「さんざ言いふらして再現Vまで公開しておいて何ぬかしてんだ!お、俺はもう外を出歩けねー・・・」

承太郎「すまんな仗助。これからも徐倫を任せるぞ。お前もそうしたいんだろ。金を払ってでも預からせてほしいという勢いだったからな。俺がマトモな親なら絶対にお前に預たりしないが、まあ、ヘンなことにならないなら任せてやる。それでいいか?」

仗助「うるせーっつってんスよ!」

977: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/27(月) 23:58:53.55 ID:/L8b6gYa0

じょりん「ゆくぞ!くらえひっさつ!くもいとしばりー!」シュシュシュー

えふえふ「うわー、『ストーンフリー』のいとがからまってうごけないー」ムガムガ

じょりん「わーははは!これできさまはもうトイレにいくこともできまいー!」

えるめぇす「おのれクモおんなめ!えふえふをはなせ!」

じょりん「ムッ!きさまは!」

えるめぇす「あいのクチビルにふくしゅうのカオリ!キュアキッス!さんじょう!」バーン

じょりん「おのれプリキュアめ!いつもいつもじゃまをしおって~!」

えるめぇす「えふえふ!すぐにたすけてやるからな!」

えふえふ「わーい」

じょりん「そうはいくか!きさまのあいてはこのアタシ・・・キュアフリーだ!」バーン

えるめぇす「アレ!?そっちもプリキュアなの!?」


仗助「・・・たのしそーで何よりだなお前ら」

じょりん「あ、ジョースケ!かいじんやってかいじん!あくのだいかんぶ、クレイジージョースケ!」

仗助「ただの悪口じゃあねーか。・・・お前らよー、昨日アメリカがどうのこうのって言ってたが・・・」

えるめぇす「あー、いってたな」

えふえふ「だがもうアメリカブームはさったよ。いまはプリキュアごっこがブーム」

仗助「昨日の今日でもう飽きたのかアメリカ旅行プラン」

じょりん「レディーのはやりはゲキリュウのようにうつりかわるものなのさ」バーン

978: ◆t8EBwAYVrY 2016/06/28(火) 00:28:37.76 ID:8SgQXYsQ0
じょりん「なんだかジョースケ、きのうげんきなかったのにきょうはだいじょうぶだな」

仗助「ギク」

えるめぇす「なに?きのうげんきなかったのかジョースケ。ゆうがたからヘンなかんじだったけど」

えふえふ「せっかくカレーだったのにゴハンたべなかったんだ。それからずっとぼーっとしてた」

仗助「な、なんでもねーッスよ!お前らにはカンケーねーことだからよ!」

じょりん「もしかしてジョースケ・・・アタシたちがアメリカりょこうにいくーってハナシをきいて、マジにとっちゃったのォ~?」

仗助「うッ・・・(あながち間違っていない・・・)」

じょりん「しんぱいしなくていいよジョースケ。テキサスにいかなくてもSBRのぼくじょうがあるし、ラスベガスにいかなくてもダービーとギャンブルはできるし、ニューヨークにいかなくてももりおうちょうにヒーローがいるから」

仗助「う、うるせー!別にさみしくなんかねーよ!帰るってんなら帰ればいいんだよ!ボケ!」

じょりん「これからもジョースケのウチにおせわになります!よろしくしてやってください!」

仗助「うれしくない!これからもずぅーっと徐倫と暮らさない!」