【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 良子「出番をプリーズ」 17クール目【ライダー】 前編
372: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 01:56:48.81 ID:J7WKRNbCo
Interlude「今にも押し潰されそうな灰色の空の下で」
引用元: ・【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 良子「出番をプリーズ」 17クール目【ライダー】
平成仮面ライダー20作品記念ベスト
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374: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 02:33:08.37 ID:J7WKRNbCo
「ぶちょー……」
あの戦いから数日。
終わりを告げた、白水哩・鶴田姫子にとっての一世一代の決戦。
錆の滲む柵に背中を預けて、天を仰ぐ白水哩。
燃え尽きている。
鶴田姫子は、己の最愛の女性を見て、そんな評価を下した。
体重を預けて腕を投げ出していた。
やはり、一般的に言うように復讐とは空虚なものなのだろうか。
復讐を遂げた者に残るものはない。復讐では幸せになれない。何も得る事ができない。
ただただ、復讐とは虚しいものであると。
姫子は――そうは思わない。
残るものが無くても、幸せになれなくても、得る事ができなくても……。
マイナスをゼロに戻す事は出来るのだ。
傷つけられた自尊心を。己の名誉を、誇りを取り戻す事が出来る。
復讐を遂げてこそ、立つ瀬があるのだと。
財団Xに拉致をされ、改造手術を受けて――。
姫子は、人間の尊厳を奪われた。マイナスへと、己の人生を追いやられた。
それを肯んずるというのは、ただの家畜に堕ちるのと同然である。
尊厳を捨て去って、ただの豚として暮らす事となるのだ。
だから、姫子は復讐を敢行した。
白水哩、花田煌、安河内美子、江崎仁美――そしてほかならぬ自分自身の仇を討った。
これに後悔はない。
復讐相手を殺す事になってしまったがそれは……当然であると考えた。
雪辱を拭うには、それしかなかったのだ。
今も、復讐への後悔など毛ほども存在していない。
これは許せぬ領域であったのだ。それほどまでに、奴らは姫子の尊厳を奪った。
その仇討ちについて、一切の良心の呵責などない。
375: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 02:42:48.59 ID:J7WKRNbCo
ただ、それでも獣に身を窶さずに済んだ。
人間となる為に、人間である為に――殺人を行ったのだ。
一方的な虐殺ではない。理不尽な暴力ではない。不当な惨殺ではない。
これは、正当なる復讐であった。
……その過程において、或いは最後に於いて、ある少年が力となってくれたのだが。
彼がいなければ、自分たちはただの飢狼として伏せていただろう。
きっと、復讐が終わった後に――こうして生きていられないほどの、罪を重ねていた。
自分たちは踏みとどまった。人間に戻れた。
そう考えているからこそ、姫子は、哩のこの態度に釈然としない感情を抱いているのは確かだ。
同時に、思った。
彼女は姫子が思っているほど強くなく――そして自分は彼女よりも、残忍なのだろう、と。
だから、燃え尽きてしまっても不思議ではない。
むしろ一般的に言うのであれば、自分の方が異常な部類なのだ。
姫子は考える。
社会的な価値観と、今の自分の持つ価値観は相違していると。
今の世の中では、殺人や暴力はおおよそ悪に該当する。
勿論、正当防衛であったり、治安の維持であったり……そういうものに、限定的に暴力が許容される事はある。
だが、それ以上は認められない。
それ以上は保障される実力の行使ではなく、ただの悪しき暴力行為となる。
だけれども――。
姫子は、もう一つ許されるものがあると考えていた。
別に社会的にそうしろとか、だから自分の行為は罪に当たらないなどと述べるつもりはない。
ただ、一切の罪悪感などは存在しないのだ。
許される暴力。
それは、魂の尊厳を護る為のもの。
その為ならば、殺人さえ(自己の中で)許容されるものと考えている。
だから、姫子に呵責はない。
奴は殺されて当然であった。姫子の復讐は正当なる行為だった。
その事について咎められるならばまた仕方がない。自分は法を破ったのだから。
だとしても、恥じる事はなかった。姫子は己の法に従ったのだから。
376: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 03:04:45.22 ID:J7WKRNbCo
超えてはならない一線に踏み込まれたとき。
そこにはもう、命のやり取りしか残っていないのだと、姫子は考える。
同時に、思った。
確かに自分は幸せになる為に――再び幸せを目指せるように。
そのために、復讐を行った。その点は確かだ。
だけれどもこの先、果たして幸福になれるのだろうか。
それは分からない。
だが、確実に言える。真っ当な人生を後れはしないだろう。
殺人を犯したという瑕は、心に残る。
確かに良心が咎めてはいないけれど、それでも漠然と思う。
自分はただの人間ではなくなってしまった。向こう側に行ってしまったと。
自分は――それで構わない。
元より、殆ど失ったも同然の命だ。人間性を奪われかけていた命だ。
だから、今更構わない。
それでも、哩はどうなのだろうか。
尊敬する先輩であり、代えがたい相棒であり、共犯者であり、最愛の人物。
自分が泥を負うのは構わない。
彼女まで巻き込んでしまった事が、気がかりであった。
確かに元はと言えば、相乗りを言い出してきたのは哩の方であった。
彼女からしたら、姫子が付き合わされた側であろう。
でも、姫子からすれば違う。
自分は本心から復讐を行おうとしていた。その事に異存はなかった。
止められても、たった一人でも行っていただろう。その覚悟があった。
でも哩は、実は違ったのではないか。
そうならば、哩を止められなかったのは姫子の責任だ。
それこそ逆に、彼女を巻き込んでいる事となる。
もしも姫子が異を唱えさえすれば、哩は復讐を止めたかもしれない。
結局、復讐を果たして。
それで哩が苦悩すると言うのであれば、それは紛れもなく、制止しなかった己の責任だ。
殺人は厭わない。暴力を用いるのも構わない。復讐を遂げたのにも後悔ない。
だけれども、白水哩に、余計な罪の意識を背負わしてしまったならば――。
そんな事実だけは、姫子の中で罪悪感として発露するであろう。
377: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 03:48:13.75 ID:J7WKRNbCo
「なあ、姫子」
自らの身体を抱きしめる姫子に掛けられる、声。
仰向けになったままの白水哩から発せられていた。
何かと、すぐに表情を元に戻し問いかける。
ああ、と頭を振って哩が応えた。
「さっきから、ずっと考えとったんよ」
「……はい」
「うちらは、須賀に助けられた。あいつの助けばなければ、うちらは遅からんうちに死んどったと思う」
「そう思うとです。きょーたろ君が居らんかったら、こうしてここにはいません」
「やけん……何か、恩ば返そうと思っとった。そいでん、何も思いつかん」
どうしたものか、と首を捻る哩。
どうにも先ほどからあんな態度で居たのは、悩んでいた為であったらしい。
何とも人騒がせであると思い、同時に安堵し、それからまた不安になる。
自分が、罪を負う事について不満はないと言った。
だけれども、やはり一人と言うのは怖い。哩と一緒に居たい。
そこで彼女が相乗りしてくるなら――これ以上に嬉しい事はない。
でも果たしてそうなのか。
彼女はやはり悔やんでいるのではないかとも、思える。
それを表に出そうとしていないだけで……。
「恩ってゆーても、きょーたろ君はその辺特に気にせんと思いますけど」
「やけん、気に食わん。目的ば果たしとるんに……借りっぱなしになっとるんは、後味が悪かよ」
「ああ……まあ、確かに。スッキリはしませんと」
「どうせなら、最後まで気持ちよくいきとーと……やけん」
378: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 04:14:55.17 ID:J7WKRNbCo
その後の言葉を飲み込み、瞼を下ろす哩。
何かを言い憚っている。
彼女の中に既に答えのようなものはあって――それを言うのを、躊躇っているようであった。
となれば即ちそれは哩自身だけでなく、姫子にも関係する事。
彼女が躊躇する事など、それぐらいしか知らない。
他には、新道寺の仲間たちについてぐらいであろう。
となると――答えは一つしかない。
哩の沈黙の表情だけで、彼女の思考を察せる。
仮面ライダーWとなるにあたり、ミュージアム・財団Xに報復するにあたり、二人の絆はより深まった。
言葉が無くとも通じる――それほどまでに、密度ある関係となっていた。
「部長。私の事は、気にせんでよかとです」
「……姫子」
「私の考えとる通りやったら……それは、私のしたい事でもあるとですよ?」
「……」
「それに……前に言っとーと。『永遠の、その先まで相乗りしとーとです』って」
姫子の思いが伝わったのであろう。
やおら、哩は口を開いた。静かに目を閉じながら、ゆっくりと語り出す。
「京太郎は、うちらと同じ側の人間ぞ……アイツも、マイナスばゼロに戻さんと先には進めん人間」
「きょーたろ君は、あん中で唯一こっち寄りですけんね」
「やけんアイツも、決着をつける為に戦いばする。うちらの戦いと一緒で、アイツも戦いば続ける」
「そいけん、部長はその戦いに付き合う……と?」
「……色々考えた。そいでん、恩ば返すとなったらこれしか思いつかん」
溜め息を漏らす哩。
彼女は戦いの運命から解放された。姫子も解放された。
戦いは、先に進むために必要な事であった。ある種の儀礼と同様。
だけど、哩がこれから言わんとする事は――違う。
379: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 04:27:35.14 ID:J7WKRNbCo
「折角、日常ば戻れるのに……また、戦う事になる」
「……」
「京太郎はそいば求めん。日常に戻れと、言うに決まっとる。正直……うちも、同じ気持ちよ」
部員の皆は助け出され、自分たちの運命を弄んだ財団X――加頭順は滅んだ。
哩も姫子も、戦う理由などなくなっていた。
ドーパントと戦う戦力と言う意味ならば、本来のWの二人でいい。
マイナスはゼロに戻ったのだ。戻らないにしろ、ゼロに向かって動き出した。
もう、休んでもいいのではないかと思える。
これまで自分たちに負わされた過酷な運命を考えれば、それは自然な事だろう。
でも――。
「京太郎に借りば返さんと……うちらは、人間じゃなくなる。アイツは、私たちば人間に戻してくれた。
そいなときに、自分たちだけ安穏に戻るとは……そいは豚と変わらん。恩知らずの、豚ぞ」
それは到底、二人だけでは成し遂げられなかった。
財団Xという真の黒幕の存在を知る事もなく。
花田たちがどこにいるのか、どんな状態なのかをも知れず。
助け出す前に、ミュージアムのライダーに打ち取られていたであろう。
彼は、文字通り二人の命の恩人だった。
こうしてまた歩き出せるのも、京太郎の助けがあってこそである。
そんな少年を放っておいて――年下の少年にツケを回して、知らんぷりして。
それが許されるのであろうか。
他人がどういうかではなく、白水哩と鶴田姫子の中で。
これは、我が身可愛さに、尊厳を売り渡す行為に等しい。
折角取り戻したものを、今度は自分の意志で捨て去ってしまうのである。
そんな事は肯んずれない。認めたくない。
哩が言っているのは、そういう事だ。
380: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/17(土) 04:43:58.88 ID:J7WKRNbCo
ただし彼女は、それがまた同時に、本当に正しい事なのかと考えている。
自分のエゴやちっぽけな感傷で、再び戦いの渦に飛び込む。
Wは一人では戦えない。どうしても、命を共にする相棒が求められる。
哩は、姫子を引き込む事を遠慮しているのだ。
漸く取り戻した日常を、それを手放す事に付き合わせる。
その事に二の足を踏んでいた。
であるから――姫子は笑う。
「仮面ライダーWは、まだ止まらない。そーゆー事とです」
「……姫子。よかと?」
「部長。二度も、言わせんでください。二度も言うんは無駄です。
私は……私たちは、永遠のその先まで相乗りする――嫌と言われよーと、そいでん相乗りしとーとです」
「姫子……」
「そこに今度は、きょーたろ君が加わる。きょーたろ君の相手も……別に悪かとは、思えなかと」
彼の事は、姫子も嫌いではない。
恩とかそういうのは兎も角として、人間的に好ましかった。
きっと、哩もそうだろう。
いきなり因縁を吹っかけてきて、一度は殺そうとした相手に……。
そのままじゃ、そちらのの目的にも支障が出るから冷静になれと諌め……。
いずれは復讐だけでなく、人を助ける事も出来るようになって欲しいと言う。
己の精神が分解しかねないほどのリスクを負ってまで、
姫子と哩に協力して――自分たちの仲間を助け出す事を手伝ってくれた。
そんな人間の為なら、命を懸けるのも悪くはないと思えるのだ。
これは、本来必要な事ではない。通過儀礼でもなければ、禊でもない。
哩と姫子が、自分の意志で――須賀京太郎を助けたいと思っているのだ。
ある意味、これが……初めて仮面ライダーらしい戦う理由となろうか。
雲海に覆われた街を見る。
この街の事は知らない。いい思い出ばかりではない。
この街に住む人々の事など知らない。顔を合わせてないものまで、姫子たちは関与できない。
でも、京太郎がそれらを守りたいと願うのであれば――。
そのために自分の体を張って戦うと言うのであれば――。
自分たちもそれに付き合ってやってもいいと、純粋に思えた。
「そいぎ、改めて……」
「はい。私たちは二人で一人の仮面ライダー」
「本当に戦いが終わる日まで……その先まで……」
「私たちは、相乗りし続けるとです」
――了
404: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:18:03.18 ID:x3JFt3QHo
【判定】
1~20:万全の絶望の準備を
21~40:怪人軍団
41~70:待ちきれない。すぐに行く(奇襲判定)
71~99:現れるナスカ
奇数ゾロ目:紫のメダルが共鳴
偶数ゾロ目:監視するカザリとアンク
↓5
1~20:万全の絶望の準備を
21~40:怪人軍団
41~70:待ちきれない。すぐに行く(奇襲判定)
71~99:現れるナスカ
奇数ゾロ目:紫のメダルが共鳴
偶数ゾロ目:監視するカザリとアンク
↓5
413: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:24:02.31 ID:x3JFt3QHo
>>409の判定:40
屑ヤミーの数を決定します
↓5 コンマ数×5
屑ヤミーの数を決定します
↓5 コンマ数×5
420: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:27:13.79 ID:x3JFt3QHo
>>418の判定:23にて
屑ヤミー×115体
屑ヤミー×115体
423: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:33:13.92 ID:x3JFt3QHo
京太郎「……」
豊音「どうしたのかなー?」
京太郎「優希、豊音先輩……逃げてください」
京太郎の眼前に現れたのは、屑ヤミーの大群。
ざっと見ても、100体を超えている――。
京太郎「……数で押すってか?」
京太郎「随分、雑な作戦だな」
言ってみるものの、内心は苦笑しっぱなしだ。
倒す事なら、そう難しくはない話。
ただし――いささか面倒過ぎるほどの、数。
優希と豊音を逃がすのが、難しい。
加えて相手のこれは、足止めを図っている風でもあるのだ。
だから、単純に考えるよりも厄介だと思ってよかった。
背後に、誰かを庇ったまま――この数を相手に出来るのか。
冷や汗が零れ落ちる。
やれるとは思うが、確証がないのだ。必ず守り通せると。
京太郎(……なんて、弱気になってる場合じゃない)
京太郎(護る――んだよ。護らなきゃ、いけないんだ)
静かに拳を構える。
そこに――そいつは現れた。
424: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:34:29.53 ID:x3JFt3QHo
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426: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:39:09.42 ID:x3JFt3QHo
味方か――と思った。
そして、生きていたのか……とも。
だけれどもそいつは、違う。
黙ったまま、ヤミーに刃を向けようともしない。
そしてその腰に存在したはずの、力と技のベルトが――ない。
京太郎「……」
京太郎「……偽物で、動揺させるつもりなのか?」
昂りかけた呼吸を、何とか戻す。
目の前のは、あのナスカではない。
色は同じである――だが、きっと、中身が違う。
だから、こいつと戦う事に……問題はない。
後ろの二人を守るためにも。
内木一太の名誉を守るためにも。
己自身を守るためにも。
京太郎は――戦える。
京太郎「……ふざけんなよ、オイ」
京太郎「それは――その姿は……!」
京太郎「仮面ライダーだった男のモンだ……! 人の為に戦おうとした男のモンだ……!」
京太郎「気安く――使ってるんじゃ、ねえよ……!」
427: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:43:36.31 ID:x3JFt3QHo
【ナスカ・ヤミー】
欲望値:100
技能:60
HP:62/62
スタミナ:62/62
気力:65/65
ATK:55
DEF:55
(レンジ:至近~中距離)
・ヤミー:HP・スタミナの補正値(コンマの部分)を親の欲望値と同値とする。
また、欲望値の10分の1、ATK・DEF・戦闘補正に+ (10)
・ヤミー:ダメージを受けるたびにそれと同じ枚数のメダルを掃き出し、戦闘終了と同時に、欲望値の値の分、メダルを吐き出す
ただし、紫のヤミーについてはこれは適応されない。手に入れられるメダルは1枚のみ
・虚無の欲望:クリティカルまたは相手ファンブルまたは戦闘相手との判定差が20以上、ダメージが20以上の場合
欲望から生まれた技術や方法により変身するライダーの、変身を解除する
・虚無の欲望:このヤミーは、欲望の結晶の力(通常のコアメダルの力)により撃破されない
・超古代文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。飛行を得る
★記憶のその先(高速):スタミナ消費値を2倍する事で、さらに戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
&
【屑ヤミー】×100
技能:20
HP:20/20
スタミナ:60/60
気力:10/10
ATK:10
DEF:10
(レンジ:至近距離)
・打撃耐性:打撃攻撃を受ける場合、40以上のダメージでなければ破壊されずHPを消費しない
・数の暴力:味方1体の判定値を、自分のそれと差し替える。このキャラクターが差し替え以前より引くなってもよい
・数の暴力:このキャラクターと相対する敵のスタミナは、毎ターン【このキャラクターの数】/20減衰される
欲望値:100
技能:60
HP:62/62
スタミナ:62/62
気力:65/65
ATK:55
DEF:55
(レンジ:至近~中距離)
・ヤミー:HP・スタミナの補正値(コンマの部分)を親の欲望値と同値とする。
また、欲望値の10分の1、ATK・DEF・戦闘補正に+ (10)
・ヤミー:ダメージを受けるたびにそれと同じ枚数のメダルを掃き出し、戦闘終了と同時に、欲望値の値の分、メダルを吐き出す
ただし、紫のヤミーについてはこれは適応されない。手に入れられるメダルは1枚のみ
・虚無の欲望:クリティカルまたは相手ファンブルまたは戦闘相手との判定差が20以上、ダメージが20以上の場合
欲望から生まれた技術や方法により変身するライダーの、変身を解除する
・虚無の欲望:このヤミーは、欲望の結晶の力(通常のコアメダルの力)により撃破されない
・超古代文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。飛行を得る
★記憶のその先(高速):スタミナ消費値を2倍する事で、さらに戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
&
【屑ヤミー】×100
技能:20
HP:20/20
スタミナ:60/60
気力:10/10
ATK:10
DEF:10
(レンジ:至近距離)
・打撃耐性:打撃攻撃を受ける場合、40以上のダメージでなければ破壊されずHPを消費しない
・数の暴力:味方1体の判定値を、自分のそれと差し替える。このキャラクターが差し替え以前より引くなってもよい
・数の暴力:このキャラクターと相対する敵のスタミナは、毎ターン【このキャラクターの数】/20減衰される
429: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:47:45.53 ID:x3JFt3QHo
>ユニコーンヤミー戦のHP・スタミナ・気力消費が回復しました
>ナスカ・ヤミー、屑ヤミー×100との戦闘が発生します
>戦闘レンジを判定します
判定
1~2:至近距離
3~4:近距離
5~6:中距離
7~8:遠距離
9~0:超遠距離
>↓5
435: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 20:53:20.82 ID:x3JFt3QHo
>>434の判定:7にて「遠距離」
須賀京太郎のスタートフォームを設定してください
>オーズ(タトバ・亜種・タジャドル・ガタキリバ・シャウタ・サゴーゾ・プトティラ)
>ウェザー・ドーパント
↓5
須賀京太郎のスタートフォームを設定してください
>オーズ(タトバ・亜種・タジャドル・ガタキリバ・シャウタ・サゴーゾ・プトティラ)
>ウェザー・ドーパント
↓5
443: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 21:03:06.37 ID:x3JFt3QHo
ナスカ
/ | 从 | \ ∨/ , / ……誰かの夢を、悪夢として使うっていうなら
_∨∧ :. ` \ ,:_ノ> 、_
, <//////{/{{`∧ 、 / }}//////> 、
´//////////// l| ,∧ _ ∧ ||///////////>
/////////////从 { 、 _ ィ -vノ ' } /'/////////////
/////////////{/∧ l\ ー=≦__ , ´ /' / イ∧/////////////
/////////////|//∧ :. \ / / /'////}/////////////
/ , / / / / | | :. . :.
/ / / ' | | | | i| | .
イ ' /| /| l | | | | l| | |
// / | | { ' :. | | } | l| | {
' 〃 | | | | ト, : /| /| /| ' ∧|
/ / .' ,: ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ : / .イ `\ そんな悪夢は――俺が、吹き飛ばすッ!
{/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 /:. / }'
' ,イ / | { 从 | イ {::しメ∧ l Ⅵ イ {::し刈 `ヽ' ' }/
' / /イ Ⅵ :. Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ /
/ | 从 | \ ∨/ , /
_∨∧ :. ` \ ,:_ノ> 、_
444: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 21:07:59.43 ID:x3JFt3QHo
_.。ャぁて丕刀フ7ゎ。._ _.。ャぁて丕刀フ7ゎ。._ _.。ャぁて丕刀フ7ゎ。._
,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ス>。 ,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ス>。 ,.ィ炙ヲ㌍≠┴⇒弍j込ス>。
. ,ィ升ヲナ'´,, ,,゙゙<弖心、 . ,ィ升ヲナ,,‐''7/,ニ,\ゝ''ヽ_<弖心、 . ,ィ升ヲナ,,, `,,'<弖心、
. ;夕フア / / _,,,,,,, ヽ、 \\ホi心. . ;夕フア, .i .i''i .i .ヽ'ニ' / j iヽヽ,_\ホi心. . ;夕フア/ ヽ 、,,__ /. \\ホi心.
んfiУ//iヽ /≠ ,,/ .//,ヽヽ ▽ij∧ んfiУ/ヽヽ ゙゙ ヽ‐'i´`iヽ/ ´,/ /ヽ.j▽ij∧ んfiУ/ ,、 ヾ 、,, ≠'''''ヽ .,、 .ヽ▽ij∧
从j'Y / // j i.ヽヽ/7 i .//くヽ ヽ ∨iハ 从j'Y/ /、 \ヽ ヽi>''<i/ // .,,ヽ ',∨iハ 从j'Y./ // ,、 ヽ i7ヽ/, ヽヽ ヽ∨iハ
. 斤W / ./ ./∧ 、ji ̄  ̄ii_,/∧、ヽ ヽ.㌣い . 斤W i、 \_ヽ ` ヽ./ ' /_/ /.j㌣い . 斤W / // // ., , ヾ、 .ヾ、 ヽ㌣い
┌───────────────────────────────────┐
│ / , / / / / | | :. . :. │
│ / / / ' | | | | i| | . │
│ イ ' /| /| l | | | | l| | | ..│
│ // / | | { ' :. | | } | l| | { .....│
│ ' 〃 | | | | ト, : /| /| /| ' ∧| . │
│ / / .' ,: ' Ⅵ |_'. | | | | l | ' }/ }/ : / .イ `\ . ...│
│ {/ / / / / { | Ⅵ≧!、,| | 、 | _/ム斗七 /:. / }' .. │
│ ' ,イ / | { 从 | イ {::しメ∧ l Ⅵ イ {::し刈 `ヽ' ' }/ . │
│ ' / /イ Ⅵ :. Ⅵ Vzり \ 、 } / Vzり }/ / . γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
└───────────────────────────── l ――変身ッ!
ヽ、_______________
. い叭 i ヾ .ヾ .ヾ ヾ、 // // j/ /i 仄ガ . い叭 ,、`_'''''` .ヽ、 ,/ ''´'''二,, ./.仄ガ . い叭 ゙ヽi ゙'''!__二/ ヽニ '''´__'=''´j仄ガ
. Wi从ヽヾ ヾ、ヾv /,ii ,iiヽⅴ/.// //./j从ノリ.. Wi从ヽヽ-ゞ 、‐'' .ヽゝ /‐-' ./..从ノリ. . Wi从/ ̄_二, ,,ヘ ,,ヘ  ̄二, .ヽ.从ノリ.
. ∀t△ヽヾ ヾ'´,‐'// jヽ'‐、''/ / . /∧fリ/ . ∀t△ ニニ‐二 < .ゝ 二-ニニ゙ .∧fリ/ . ∀t△ヽi i´ .,‐、 ゝ/, 、 < ,-、 ヽi / ∧fリ/
゙マじへヽ ヽ'/ // ヾ、 ヽ''.i',,'''/リiУ ゙マじへヽヽ‐',-、 `ニニ'´,‐、゙ ー'/./リiУ ゙マじへヾ、 `=7// .ヾヽ=‐' ,/_ '/リiУ
\夊i㌧゙、_\// ...ヽi/ .イ!刋/ \夊i㌧、_ ∠_''''_,ゝ ゙゙゙゙_イ!刋/ \夊i㌧、ニ//ヽ、__,,,ゝ、ゝ''゙,,イ!刋/
`マ才i「≧ェ,,≧≦,,,っ夭テ少'゚ `マ才i「≧ェ。。.。。っ夭テ少'゚ `マ才i「≧ェ。。.。。っ夭テ少'゚
`゚'' ミ芝玉竺壬云=‐'´ `゚'' ミ芝玉竺壬云=‐'´ `゚'' ミ芝玉竺壬云=‐'´
 ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄
445: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 21:11:26.10 ID:x3JFt3QHo
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎
技能:58
HP:52/52
スタミナ:41/51
気力:82/82
ATK:50
DEF:50
(レンジ:至近距離~近距離)
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~遠距離
・大空の王:戦闘・追撃・撤退判定+15。飛行を得る
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダガブリュー:『至近距離~近距離』にて、与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする。ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)
コンマゾロ目時、コアメダルを砕く
★カンドロイド:カンドロイドの使用が可能。複数のカンドロイドを同時に使用する事も
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★ギガスキャン:使用時の戦闘判定-13。判定成功にて手持ちのコンボ中の最大値のATK分固定HPダメージを与える。DEFによる減衰が不可能
その際、その戦闘判定に於いては使用されたメダルの効果を発生させる。(現在ここでプトティラを構成するメダルの使用は不可能)
★プロミネンスドロップ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+15+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
★グランド・オブ・レイジ:使用宣言時、戦闘判定-10。
宣言時の判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計+コンマ(大)』の固定HPダメージ
ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)が、コアメダルを砕く。DEFにて減衰可能。セルメダルを1~4枚消費
セルメダルの消費枚数分、戦闘判定からマイナスの代わりにダメージ増加(最大+3)。全てのフォームで使用可能
・タカ(頭部):偶数ゾロ目コンマ及びクリティカルでコアメダル奪取。(トラと組み合わせる事で全てのゾロ目時奪取)
グリード以外に対しては偶奇問わずゾロ目コンマの数値(66なら6、00なら10)ダメージを追加。この効果は重複しない
タジャドルコンボにて使用されるタカヘッドブレイブでは、飛行を持たない者への補正を-10へと変更する
・クジャク(胴体):レンジを遠距離に変更。複数の敵に一度にダメージを与えられる
このメダルの使用時、タジャスピナー(ギガスキャン)の使用が可能
★タジャスピナー:使用した『メダル枚数(最大7)×(コアなら5・セルなら4)』の固定HPダメージ。DEFにて減衰不可能
使用宣言時、『5+メダルの使用枚数』分のマイナス補正を受ける。
コアを使用した場合、次ターンにてそのメダルを使用したフォーム・コンボチェンジが不可能となる
その際、その戦闘判定に於いては使用されたメダルの効果を発生させる。
・コンドル(脚部):与ダメージを1.1倍する
技能:58
HP:52/52
スタミナ:41/51
気力:82/82
ATK:50
DEF:50
(レンジ:至近距離~近距離)
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~遠距離
・大空の王:戦闘・追撃・撤退判定+15。飛行を得る
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダガブリュー:『至近距離~近距離』にて、与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする。ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)
コンマゾロ目時、コアメダルを砕く
★カンドロイド:カンドロイドの使用が可能。複数のカンドロイドを同時に使用する事も
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★ギガスキャン:使用時の戦闘判定-13。判定成功にて手持ちのコンボ中の最大値のATK分固定HPダメージを与える。DEFによる減衰が不可能
その際、その戦闘判定に於いては使用されたメダルの効果を発生させる。(現在ここでプトティラを構成するメダルの使用は不可能)
★プロミネンスドロップ:使用宣言時、戦闘判定-10。
判定成功にて、『ATK+15+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
★グランド・オブ・レイジ:使用宣言時、戦闘判定-10。
宣言時の判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計+コンマ(大)』の固定HPダメージ
ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)が、コアメダルを砕く。DEFにて減衰可能。セルメダルを1~4枚消費
セルメダルの消費枚数分、戦闘判定からマイナスの代わりにダメージ増加(最大+3)。全てのフォームで使用可能
・タカ(頭部):偶数ゾロ目コンマ及びクリティカルでコアメダル奪取。(トラと組み合わせる事で全てのゾロ目時奪取)
グリード以外に対しては偶奇問わずゾロ目コンマの数値(66なら6、00なら10)ダメージを追加。この効果は重複しない
タジャドルコンボにて使用されるタカヘッドブレイブでは、飛行を持たない者への補正を-10へと変更する
・クジャク(胴体):レンジを遠距離に変更。複数の敵に一度にダメージを与えられる
このメダルの使用時、タジャスピナー(ギガスキャン)の使用が可能
★タジャスピナー:使用した『メダル枚数(最大7)×(コアなら5・セルなら4)』の固定HPダメージ。DEFにて減衰不可能
使用宣言時、『5+メダルの使用枚数』分のマイナス補正を受ける。
コアを使用した場合、次ターンにてそのメダルを使用したフォーム・コンボチェンジが不可能となる
その際、その戦闘判定に於いては使用されたメダルの効果を発生させる。
・コンドル(脚部):与ダメージを1.1倍する
446: 1 ◆ZmdQxLSkR7mh 2013/08/18(日) 21:18:55.10 ID:x3JFt3QHo
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:62/62
スタミナ:41/51 VS スタミナ:62/62
気力:82/82 気力:65/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
&
【屑ヤミー】×115
技能:20
HP:20/20
スタミナ:60/60
気力:10/10
ATK:10
DEF:10
>京太郎の方針は【通常方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
>オーズと屑ヤミーとの距離は【遠距離】です
オーズ:58+コンマ+15+気力 VS ナスカ:60+コンマ+10+10+気力
屑ヤミー:20+コンマ-10気力
>このレスにて、ナスカのコンマ
>直後にて、屑ヤミーのコンマ
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:62/62
スタミナ:41/51 VS スタミナ:62/62
気力:82/82 気力:65/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
&
【屑ヤミー】×115
技能:20
HP:20/20
スタミナ:60/60
気力:10/10
ATK:10
DEF:10
>京太郎の方針は【通常方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
>オーズと屑ヤミーとの距離は【遠距離】です
オーズ:58+コンマ+15+気力 VS ナスカ:60+コンマ+10+10+気力
屑ヤミー:20+コンマ-10気力
>このレスにて、ナスカのコンマ
>直後にて、屑ヤミーのコンマ
448: 1 ◆ZmdQxLSkR7mh 2013/08/18(日) 21:20:16.27 ID:x3JFt3QHo
>↓5 須賀京太郎のコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
461: 1 ◆ZmdQxLSkR7mh 2013/08/18(日) 21:45:53.00 ID:x3JFt3QHo
それでは、再安価
>↓5 須賀京太郎のコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
>↓5 須賀京太郎のコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
468: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 22:02:46.43 ID:x3JFt3QHo
>>446の判定:10 >>447の判定:10 >>466の判定:66
>#N温存記憶のその咲気力10、屑通常
>ナスカ:温存方針。記憶のその先集中10、屑ヤミー:通常
オーズ:58+66+15+52=191
ナスカ:60+10+10+10+10+10=110
屑ヤミー:20+10-10=20
>オーズの攻撃!
対ナスカ:(5+7)+81/5+50-55=24×2=48
対屑ヤミー:確実撃破
>偶数ゾロ目、判定差40にて特殊効果!
>ナスカの片腕を切り落とした! 以後の戦闘判定-10!
>オーズはスタミナを6×2+5=17消費! 気力を52消費!
>ナスカはスタミナを1消費! 気力を10消費!
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:14/62
スタミナ:27/51 VS スタミナ:61/62
気力:30/82 気力:55/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
>京太郎の方針は【通常方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
>#N温存記憶のその咲気力10、屑通常
>ナスカ:温存方針。記憶のその先集中10、屑ヤミー:通常
オーズ:58+66+15+52=191
ナスカ:60+10+10+10+10+10=110
屑ヤミー:20+10-10=20
>オーズの攻撃!
対ナスカ:(5+7)+81/5+50-55=24×2=48
対屑ヤミー:確実撃破
>偶数ゾロ目、判定差40にて特殊効果!
>ナスカの片腕を切り落とした! 以後の戦闘判定-10!
>オーズはスタミナを6×2+5=17消費! 気力を52消費!
>ナスカはスタミナを1消費! 気力を10消費!
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:14/62
スタミナ:27/51 VS スタミナ:61/62
気力:30/82 気力:55/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
>京太郎の方針は【通常方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
473: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 22:17:31.98 ID:x3JFt3QHo
京太郎「とりあえずテメーら――しゃら、くせえッ!」
展開したクジャクの羽。
虹色の光弾が、クナイとなってヤミーの群れに降り注ぐ。
起こる爆炎。次々に崩壊する、屑ヤミーの群れ。
数をそろえてどうにかしようという、相手の思考。
その目的を、考える。
一つ――須賀京太郎の消耗を狙っている。
一つ――須賀京太郎の足止めを狙っている。
一つ――須賀京太郎の物量による撃破を狙っている。
数を揃えて徒党を組むなんてのが、起こす効果はこれぐらい。
膨大な数を倒すには、京太郎も相応の体力を消耗するだろう。
あまりに数が多ければ、京太郎はそれにかまけてどこかに行くことも出来なくなるだろう。
物量で攻撃すれば、全方位からの集団的な暴行と化す。腕が二本しかない以上、対処は難しい。
これらの結果を睨んで、相手は行動を開始した。
そんな目標を――願いを――夢を以って。
京太郎「……テメーの夢は吹き飛ばすって言ったはずだ」
京太郎「この程度なんて、安すぎる」
なら、その企みすべてを灰燼に帰してやればいい。
消耗なく一撃で、一瞬で、一蹴できる最強の力をぶつけてやる。
撃ち出したクジャクの羽に貫かれて、数の有利は消失した。
それと――同時。
飛び出してくる、超高速の蒼影。
逆袈裟に剣を構えて、音を超えて迫り来る。
これを受ければただでは済まないだろう。
なるほど、ヤミーはただの壁。真打は、それを隠れ蓑に突撃を敢行する――“筋書(シナリオ)”。
空気を貫き、風を切り裂き、音を切り裂き、影を失う――まさに神速の攻撃。
ナスカメモリの力に恥じないほどの、超高速による斬撃。
一瞬などという言葉では長すぎる。瞬きを始める前に、斬殺せしめる超加速。
だが……。
京太郎(遅せえぇェ――ッ!)
その瞬速に対応するばかりか。
相手の剣を弾き上げ、すれ違いざまに返す刀で一太刀。
一閃、ナスカヤミーの腕を切り落とすオーズ。
京太郎「その技は、何度も見た……」
京太郎「それに……アイツは、もっと早い」
475: 1 ◆dG2n4cZ78oSy 2013/08/18(日) 22:20:30.00 ID:x3JFt3QHo
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:8/62
スタミナ:27/51 VS スタミナ:61/62
気力:30/82 気力:55/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
>京太郎の方針は【攻撃方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
オーズ:58+コンマ+15+気力 VS ナスカ:60+コンマ+10+10-10+気力
>このレスにて、ナスカのコンマ
>↓5 須賀京太郎のコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
技能:58 技能:60
HP:52/52 HP:8/62
スタミナ:27/51 VS スタミナ:61/62
気力:30/82 気力:55/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
>京太郎の方針は【攻撃方針】です
>オーズとナスカ・ヤミーとの距離は【遠距離】です
オーズ:58+コンマ+15+気力 VS ナスカ:60+コンマ+10+10-10+気力
>このレスにて、ナスカのコンマ
>↓5 須賀京太郎のコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
494: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 22:48:56.82 ID:x3JFt3QHo
>>475の判定:00 >>480の判定:70
>#攻撃方針記憶のその先気力50
>攻撃方針、記憶のその先、集中50
オーズ:58+70+15=143
ナスカ:60+100+10+10+10-10+50=230
ダメージ:(3+0)+87/5+55-50=26
>攻撃方針にて2倍! クリティカルにて2倍!
>防御方針にて半減!
>オーズに、52のダメージ!
>偶数ゾロ目、戦闘判定差40にて特殊効果発動!
>オーズは負傷した! 以後の戦闘判定-10
>クリティカルにて、強制変身解除!
>オーズはHPが0となった
>オーズはスタミナを7×2=14消費!
>ナスカはスタミナを20消費! 気力を50消費!
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:0/52 HP:2/62
スタミナ:13/51 VS スタミナ:41/62
気力:30/82 気力:5/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
>#攻撃方針記憶のその先気力50
>攻撃方針、記憶のその先、集中50
オーズ:58+70+15=143
ナスカ:60+100+10+10+10-10+50=230
ダメージ:(3+0)+87/5+55-50=26
>攻撃方針にて2倍! クリティカルにて2倍!
>防御方針にて半減!
>オーズに、52のダメージ!
>偶数ゾロ目、戦闘判定差40にて特殊効果発動!
>オーズは負傷した! 以後の戦闘判定-10
>クリティカルにて、強制変身解除!
>オーズはHPが0となった
>オーズはスタミナを7×2=14消費!
>ナスカはスタミナを20消費! 気力を50消費!
【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎 【ナスカ・ヤミー】
技能:58 技能:60
HP:0/52 HP:2/62
スタミナ:13/51 VS スタミナ:41/62
気力:30/82 気力:5/65
ATK:50 ATK:55
DEF:50 DEF:55
495: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 22:49:26.66 ID:x3JFt3QHo
京太郎に一つ、思い違いがあるとするなら――。
京太郎「……なっ!?」
これは、運命の悪戯であろうか。
彼は強かった。強くなった。
強くなったが故に、いとも容易く、ユニコーンヤミーを撃破した。
それ故に彼は、紫のメダルが作り出すヤミーの特性を知らなかった。
かのヤミーは、欲望の塊――通常のコアメダルの力では、撃破されない。
そして、同時に――欲望を無に帰す力を、有しているのである。
その、紫色の瘴気。
ナスカヤミーが引き連れてきた、宵闇を思わせる紫の翼にオーズは触れた。
その瞬間、それは起こったのだ。
京太郎(なん! だ、これ……ッ!?)
京太郎(変身が……コアメダルの力が、消えて――)
オーズの躰で巻き起こる、電撃にも似た火花。
その度に、変身を維持するコアメダルの力が奪われていく。
地上で溺れる鳥が如く、もがき苦しみ踏鞴を踏むオーズ。
そこを――見逃すナスカでは、ない。
再びの超音速。更なる超加速。絶影なる神速。
踏込みと共に放たれた付きが、京太郎の胸部に吸い込まれていく。
咄嗟に左腕を出して盾にするが、それをも貫いて、ナスカヤミーの剣は突き進む。
強烈な衝撃。視界が朱に染まる。
打ち上げられた京太郎は、鮮血と共に墜落した。
京太郎「ぐ……ぁ……!」
今の一撃で、完全に死していないのは。
ほかならぬ、体内のコアメダルが防御を図ったから。
それでも京太郎は、虫の息だ。
今にも押し潰されそうな灰色の空の下で、力なく、地面に磔にされる。
京太郎「く、そ……ッ」
497: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:00:44.57 ID:x3JFt3QHo
そして、だ。
運命は――彼を許さない。
倒れたのなら、蟻が如く手足を啄み、這い回る。
ここで潰えるのなら土に還れと、どこまでも彼を攻め立てるのだ。
やえ「……ん?」
恭子「なんや……?」
灼「どした……」
宥「えっ……と」
照「ん……?」
京太郎「――」
それは、己が関わってきた少女たちであった。
騒ぎを聞きつけたのか、それとも偶然、それが下校のタイミングに重なったのか。
それぞれの仲間と共に、彼女たちは……京太郎が今倒れる、この場へと終結した。
少女たちが、倒れた京太郎の姿を捉える。
そのまま、立ち止まった。
ナスカヤミーが、剣を構える。
先ほど京太郎を殺した、慮外からの神速の斬撃を生み出す構え。
――駄目だ。
――来るんじゃない。
――逃げてくれ。
――頼むから。
――お願いだ。
――やめてくれ。
――嫌だ。
――なんでだよ。
――こんなの、ふざけるな。
――おい。
――なあ。
――やめろ……やめてくれ……!
498: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:02:15.11 ID:x3JFt3QHo
【重要選択肢が入ります】
499: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:05:50.58 ID:x3JFt3QHo
1:プトティラの力を使う
いつも通り、気力によるHP回復を以って、プトティラコンボに変身します
戦闘終了時に、最大HPからの減衰分+コンマ判定の合計、欲望値が上昇します
2:仲間のライダーが駆けつける
ナスカの状態を万全に戻したのち、仲間のライダーからの救援&戦闘が発生します
最大、3人までのライダーが救援に駆けつけます
それらのライダーが破れた場合、特殊イベントが発生します
500: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:07:57.04 ID:x3JFt3QHo
【仮面ライダーW】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能
《ボディサイド》
●ジョーカー:『~至近距離』。戦闘判定+5 ●メタル:『~近距離』。DEF+10 ●トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
◇マシン・ハードボイルダー
・スタートダッシュモード:1ターンの間、高速を得る。追撃・撤退判定+20。戦闘判定+15
4レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードタービュラー:『~遠距離』。飛行を得る。飛行に対して、+5の戦闘判定を得る。
2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードスプラッシャー:『~遠距離』。水上での戦闘判定+10。2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
※本来のWならばリボルギャリーにて戦闘中の換装が可能となっているが
※このWはリボルギャリーを自在に使えない為、準備が可能な状況ならば、事前にどれか一つをセットしていく事が可能
※テキストの効果はそのように変更される
☆ファングジョーカー
・ATK:45 DEF:45
・牙の記憶:『~至近距離』。戦闘判定+15。高速との戦闘にて、戦闘判定更に+5
・牙の記憶:鶴田姫子が変身者となり、この状態では他のフォームにハーフチェンジする事が不可能
★牙の記憶(アームファング):『~近距離』。近距離まででの戦闘判定・与ダメージ+5
★牙の記憶(ショルダーファング):『~中距離』。中距離まででの与ダメージ+5
★牙の記憶(ファングストライザー):使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
・牙の記憶:この戦闘形態時、防御方針と温存方針を取る事が不可能
制御の際、その値が115を超える事で上記テキストは無効となる
一度制御したのちも、変身の度にこの制御判定を行う事が可能(ただしその場合暴走はしない)
※初変身時には、暴走判定を行う
※戦闘技能+コンマ=100になれば制御完了。制御不可能な場合、暴走に至る
※制御不可能となった場合、次回以降にそのコンマ値の10分の1を判定値に上乗せする
※鶴田姫子がその場におり、仮面ライダーWが戦闘不能となった場合、こちらの変身判定に移行する
※ただし、上記の効果は初回に限る
※通常のWからのフォームチェンジでは、宣言のターンはWを生身に変え、次ターンからこのフォームを適用する
※なお、鶴田姫子が戦闘現場に居ない場合、こちらへのフォームチェンジは不可能
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能
《ボディサイド》
●ジョーカー:『~至近距離』。戦闘判定+5 ●メタル:『~近距離』。DEF+10 ●トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
◇マシン・ハードボイルダー
・スタートダッシュモード:1ターンの間、高速を得る。追撃・撤退判定+20。戦闘判定+15
4レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードタービュラー:『~遠距離』。飛行を得る。飛行に対して、+5の戦闘判定を得る。
2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードスプラッシャー:『~遠距離』。水上での戦闘判定+10。2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
※本来のWならばリボルギャリーにて戦闘中の換装が可能となっているが
※このWはリボルギャリーを自在に使えない為、準備が可能な状況ならば、事前にどれか一つをセットしていく事が可能
※テキストの効果はそのように変更される
☆ファングジョーカー
・ATK:45 DEF:45
・牙の記憶:『~至近距離』。戦闘判定+15。高速との戦闘にて、戦闘判定更に+5
・牙の記憶:鶴田姫子が変身者となり、この状態では他のフォームにハーフチェンジする事が不可能
★牙の記憶(アームファング):『~近距離』。近距離まででの戦闘判定・与ダメージ+5
★牙の記憶(ショルダーファング):『~中距離』。中距離まででの与ダメージ+5
★牙の記憶(ファングストライザー):使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
・牙の記憶:この戦闘形態時、防御方針と温存方針を取る事が不可能
制御の際、その値が115を超える事で上記テキストは無効となる
一度制御したのちも、変身の度にこの制御判定を行う事が可能(ただしその場合暴走はしない)
※初変身時には、暴走判定を行う
※戦闘技能+コンマ=100になれば制御完了。制御不可能な場合、暴走に至る
※制御不可能となった場合、次回以降にそのコンマ値の10分の1を判定値に上乗せする
※鶴田姫子がその場におり、仮面ライダーWが戦闘不能となった場合、こちらの変身判定に移行する
※ただし、上記の効果は初回に限る
※通常のWからのフォームチェンジでは、宣言のターンはWを生身に変え、次ターンからこのフォームを適用する
※なお、鶴田姫子が戦闘現場に居ない場合、こちらへのフォームチェンジは不可能
502: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:08:30.18 ID:x3JFt3QHo
【アクセル】 江口セーラ
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
☆変形:追撃・撤退判定+20。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動し攻撃が可能。変形時、この効果を仲間に与える事も可能
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
☆フォームチェンジ
・《アクセルトライアル》
ATK:35 DEF35
・『レンジ:至近距離』
・挑戦の記憶:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+25。高速を得る。エンジンブレードを使用した場合、補正を+15(ブレード込で戦闘・撤退+20)に変化させる
・挑戦の記憶:速度の上昇に対するパワーの犠牲。与ダメージ-8。ただしこれで1未満にはならない。
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定+15。
判定勝利且つ相手との【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10以上にて発動。
(ATK-相手DEF)×(判定値差分+コンマ合計+秒数合計)の固定HPダメージ。DEFにて減衰不能
ただしこの際の、(ATK-相手DEF)は最低でも1とする
判定勝利できなかった場合、または【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10未満であった場合、相手を倒しきれなかった場合。
(100-自身コンマ)/5の固定HPダメージを自分自身に与え、変身を解除する。
エンジンブレード使用の場合、最終ダメージに+3する
※ライダーの能力補正を除いた判定値差分=10以上
(セーラ技能+コンマ+気力)-(相手技能+コンマ+気力)=10以上
※ガイアメモリ精神攻撃耐性あり
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
☆変形:追撃・撤退判定+20。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動し攻撃が可能。変形時、この効果を仲間に与える事も可能
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
☆フォームチェンジ
・《アクセルトライアル》
ATK:35 DEF35
・『レンジ:至近距離』
・挑戦の記憶:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+25。高速を得る。エンジンブレードを使用した場合、補正を+15(ブレード込で戦闘・撤退+20)に変化させる
・挑戦の記憶:速度の上昇に対するパワーの犠牲。与ダメージ-8。ただしこれで1未満にはならない。
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定+15。
判定勝利且つ相手との【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10以上にて発動。
(ATK-相手DEF)×(判定値差分+コンマ合計+秒数合計)の固定HPダメージ。DEFにて減衰不能
ただしこの際の、(ATK-相手DEF)は最低でも1とする
判定勝利できなかった場合、または【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10未満であった場合、相手を倒しきれなかった場合。
(100-自身コンマ)/5の固定HPダメージを自分自身に与え、変身を解除する。
エンジンブレード使用の場合、最終ダメージに+3する
※ライダーの能力補正を除いた判定値差分=10以上
(セーラ技能+コンマ+気力)-(相手技能+コンマ+気力)=10以上
※ガイアメモリ精神攻撃耐性あり
503: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:09:48.31 ID:x3JFt3QHo
【仮面ライダーゼロノス】 大星淡
技能:47
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:60/60
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~遠距離)
・私はかーなーり強い:毎ターン、気力+10
・アルタイルフォーム:戦闘・撤退・追撃判定+10
◆フォームチェンジ
《ベガフォーム》=ATK+5、DEF+5。戦闘判定+5
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
◇ゼロフォーム:ATK+15、DEF+15。戦闘判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。通常のダメージ処理後、追加で『自分ATK-相手DEF』+20の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
【仮面ライダーエターナル】 大星淡
技能:67(47)
HP:54/54
スタミナ:54/54
気力:80/80
ATK:45
DEF:45
(レンジ:至近距離)
・私はかーなーり強い:毎ターン、気力+10
・脅威の適合率100%:技能+20、気力+20
・永遠の記憶(ブルーフレア):レンジを『~遠距離』に変更。与ダメージ+2。
・永遠の記憶(エターナルエッジ):至近距離での与ダメージ+3
・永遠の記憶(エターナルローブ):判定値差が25以内の、あらゆる攻撃によるダメージを受けない。
また、『飛行などによらない自身の判定への-補正』や『自動で発動するダメージ』など、一部の能力等のテキストを無効化する
(アイズメモリの眼球の記憶等)
・永遠の記憶(コンバットベルト):任意の純正ガイアメモリを使用し、そのメモリを利用したマキシマムドライブの発動が可能
★エターナルレクイエム:戦闘判定-10。相対した敵のメモリによるテキストを全て無効化
変身を解除させ相手を半ば生身として上で、通常のダメージ処理を行う。なおその際、『相手DEF-生身分DEF』/2の追撃ダメージ
★スカルパニッシャー:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
※純正スカルメモリを所持
※出力の関係から、エターナルレクイエムを発動させた戦闘終了時に判定を行い、失敗する事で破損する
技能:47
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:60/60
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~遠距離)
・私はかーなーり強い:毎ターン、気力+10
・アルタイルフォーム:戦闘・撤退・追撃判定+10
◆フォームチェンジ
《ベガフォーム》=ATK+5、DEF+5。戦闘判定+5
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
◇ゼロフォーム:ATK+15、DEF+15。戦闘判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。通常のダメージ処理後、追加で『自分ATK-相手DEF』+20の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
【仮面ライダーエターナル】 大星淡
技能:67(47)
HP:54/54
スタミナ:54/54
気力:80/80
ATK:45
DEF:45
(レンジ:至近距離)
・私はかーなーり強い:毎ターン、気力+10
・脅威の適合率100%:技能+20、気力+20
・永遠の記憶(ブルーフレア):レンジを『~遠距離』に変更。与ダメージ+2。
・永遠の記憶(エターナルエッジ):至近距離での与ダメージ+3
・永遠の記憶(エターナルローブ):判定値差が25以内の、あらゆる攻撃によるダメージを受けない。
また、『飛行などによらない自身の判定への-補正』や『自動で発動するダメージ』など、一部の能力等のテキストを無効化する
(アイズメモリの眼球の記憶等)
・永遠の記憶(コンバットベルト):任意の純正ガイアメモリを使用し、そのメモリを利用したマキシマムドライブの発動が可能
★エターナルレクイエム:戦闘判定-10。相対した敵のメモリによるテキストを全て無効化
変身を解除させ相手を半ば生身として上で、通常のダメージ処理を行う。なおその際、『相手DEF-生身分DEF』/2の追撃ダメージ
★スカルパニッシャー:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
※純正スカルメモリを所持
※出力の関係から、エターナルレクイエムを発動させた戦闘終了時に判定を行い、失敗する事で破損する
504: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:10:32.27 ID:x3JFt3QHo
【仮面ライダー電王】 神代小蒔
技能:5
HP:31/31
スタミナ:31/31
気力:85/85
ATK:20
DEF:20
(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
《ウィングフォーム》=(レンジ:~中距離)、ATK+25、DEF+15。戦闘判定+10
《クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+25・DEF+25。戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
技能:5
HP:31/31
スタミナ:31/31
気力:85/85
ATK:20
DEF:20
(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
《ウィングフォーム》=(レンジ:~中距離)、ATK+25、DEF+15。戦闘判定+10
《クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+25・DEF+25。戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
505: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:14:06.48 ID:x3JFt3QHo
【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:53/53
気力:90/90
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~遠距離)
☆クレーンアーム:戦闘判定+5。己の与えるダメージの秒数合計が8以下の場合、それを8として扱う。
☆ドリルアーム:与ダメージ+3。対ヤミー、対グリードの場合更に+2
☆キャタピラレッグ:戦闘判定+5。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。1レンジまでなら距離を詰めながら攻撃可能
☆ブレストキャノン:【チャージ】が選択可能となる。【チャージ中】は攻撃が不可能。
判定値も固定値:70で計算し、相手が戦闘判定に敗北していたとしても、判定値差を0としてダメージ処理に移行する。
【発射】選択の戦闘判定-10。勝利後、【チャージ】を選択したターン数×20の固定HPダメージ。DEFでの減衰不可能
☆ショベルアーム:ATK+5。与ダメージ+2
☆カッターウィング:戦闘判定+5。飛行を得る
★セルバースト:判定勝利にて発動。通常のダメージ処理を行った後に、更に10+(セルメダル使用枚数)×3の追加ダメージ。
戦闘判定にはセルメダル使用枚数×3のマイナス補正を受ける。
☆CLAW'Sサソリ:所持セルメダル枚数が1000枚である事が条件。戦闘判定+25。戦闘での与ダメージを2倍する
※ただしバースは例外的に、1ターンに☆二つまでの選択が可能となる
※いずれの行動にも、セルメダルを1枚消費する
※全ての装備をしている場合、セルバーストの効果が以下に変動する
★セルバースト:戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ処理を行った後に、更に10+20の追加ダメージ
※現在のセルメダル数:1110枚
技能:40
HP:49/49
スタミナ:53/53
気力:90/90
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近距離~遠距離)
☆クレーンアーム:戦闘判定+5。己の与えるダメージの秒数合計が8以下の場合、それを8として扱う。
☆ドリルアーム:与ダメージ+3。対ヤミー、対グリードの場合更に+2
☆キャタピラレッグ:戦闘判定+5。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。1レンジまでなら距離を詰めながら攻撃可能
☆ブレストキャノン:【チャージ】が選択可能となる。【チャージ中】は攻撃が不可能。
判定値も固定値:70で計算し、相手が戦闘判定に敗北していたとしても、判定値差を0としてダメージ処理に移行する。
【発射】選択の戦闘判定-10。勝利後、【チャージ】を選択したターン数×20の固定HPダメージ。DEFでの減衰不可能
☆ショベルアーム:ATK+5。与ダメージ+2
☆カッターウィング:戦闘判定+5。飛行を得る
★セルバースト:判定勝利にて発動。通常のダメージ処理を行った後に、更に10+(セルメダル使用枚数)×3の追加ダメージ。
戦闘判定にはセルメダル使用枚数×3のマイナス補正を受ける。
☆CLAW'Sサソリ:所持セルメダル枚数が1000枚である事が条件。戦闘判定+25。戦闘での与ダメージを2倍する
※ただしバースは例外的に、1ターンに☆二つまでの選択が可能となる
※いずれの行動にも、セルメダルを1枚消費する
※全ての装備をしている場合、セルバーストの効果が以下に変動する
★セルバースト:戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ処理を行った後に、更に10+20の追加ダメージ
※現在のセルメダル数:1110枚
507: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:19:24.06 ID:x3JFt3QHo
【須賀京太郎の欲望値:55】
【須賀京太郎のグリード化数値:54】
※欲望値は、敗北時の敵の残りHP&コンボ使用ターン数分増大
※グリード化数値は、プトティラ時の消費HP+コンマ判定(合計)の分だけ増大
※現在、嗅覚に確実な異常が発現中
547: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/18(日) 23:55:11.99 ID:x3JFt3QHo
ヒント:オーズ原作
561: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 00:04:59.28 ID:soPmxEa9o
>以下のライダーから、選択可能です
1:神代小蒔
2:江口セーラ
3:大星淡
4:白水哩&鶴田姫子 ※ファングジョーカー可
5:新子憧
>その際、フォームチェンジが可能なものは、フォームチェンジ状態での登場が可能です
>使用するフォームもお書きください
>次に、安価を出します
564: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 00:07:45.18 ID:soPmxEa9o
えっと……相談いる?
条件は下だけど
・最大三名可能
・哩&姫子はファングジョーカー可能(制御判定を行います 技能+15+コンマ=100以上で暴走しない)
・淡はエターナル可能
・小蒔、セーラはフォームチェンジ状態で参加可能
・新子憧はどれか一つ、ガジェットを使用状態で参戦可能
条件は下だけど
・最大三名可能
・哩&姫子はファングジョーカー可能(制御判定を行います 技能+15+コンマ=100以上で暴走しない)
・淡はエターナル可能
・小蒔、セーラはフォームチェンジ状態で参加可能
・新子憧はどれか一つ、ガジェットを使用状態で参戦可能
588: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 00:41:31.41 ID:soPmxEa9o
>戦闘に登場させるライダーをお選びください
>最大で、3人までです
>↓5
597: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 00:56:34.78 ID:soPmxEa9o
,ハ
,ヘ.__i;!j_ ,:、
/ ,' ',r'},:'`ヾ ':,、
,:'ハ.,:、 ,:'i!'; ,'、ノ!
!:';::':,_j':,_!::l!:{_,ヘ_ノj!::|
|ミヾ、:':,_::i!_/:::,ソ;':シi
,.-、 }、`ヽ.,゙'´::V:::゙'´,ン':,イ ……
_く.:.:.:ヽ,.;ァ_,、 ヾ}゙ヽ、゙ーv-‐',.ノ,::iソ
r':γ',.-'\.:.,.}'ソ.,.ヘヽ ,.-ァr‐:、 }:》'〉、,ニ=ニ_,:':《::{
,ソ'゙´/了,:':',{_:r'_,.:':ンヾー'-‐'-{、,r-ヾ,j!、,へ、/i::::〉'=ュ ___,.-‐、
,.ゞ'゙,ンぐ`ヽト, ̄二ニ='--:_-‐-'、丶,.c: : `'ー‐'´,.-ァ'´ ̄{ ,.ン';'ヽ:i
〈,.{_,.=ミ}`゙'ヾヽ_: : : : : : : : :.`゙'ー<`ヽ:,.-‐==‐-、{,_ ゙ト、:ヾミ:.':,
./i!´ ㍉ン'\iコ、_」ヾr‐-、'ー-.,_;.:\;_r'´ `ヽ:.`:,:':, ゙ヽ.:.:.{:',
{__j、 ,ン'´ ̄` ̄ \: :\‐-{ヾ;.:.:ヽ、/㍉_,ノ:〉;' }:、 \.:.i
`゙'-.,______,ゞ、,ノ\:.:.\辷廴i:.:,j! .:/.:.:〉' i! 〉、__';}
`ヽ,}.:.:r-丶.: .\ ゙'ー'---‐;'.:.:.:./ ,.:r'|! i!' {
i゙ァ:!___,\.:.丶. _____j!.:.:.:.;ヾ;' _,'-'==-;!
|j.:r====-、丶.: \===‐ュ.:.:.ヾ;/ ㍉,`';
i'.:.:.:./ ̄ヾ:ニ:\.: 丶.:.:.:.:.:.:.:/-、 r-'.:.'i
`'i-'r、 _ ;'丶.:.:\.:_,:':r‐-ゝ、 ,>:/
!ヾ'.:':, i::! ;'.:,_.:':\.:.丶〈::::',:::,::ヽ.{_,ン'
r'‐、,:'ュ-‐'「゙'.,(:・,)、'´丶.:.:.:ヾ:::',::',:',:Y
;'I!゚i!' ,:'´⌒':, i!l]I!j! i! _,.:-\.:.:ヾ'ー、iソ
Li!:l!_ ':,、_,.ノ,.'--‐'´ 丶、.`弋、
/ /`'ー-‐' ':, _______ ';゙<._,.:ン
;'ー-、; i! i! ':, ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧':,
598: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 00:58:50.51 ID:soPmxEa9o
__,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__
> ´ ̄ / ` `、 、
、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \
`  ̄ >' / ,: | ∧/! | } ヽ ヽ
/,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ :.
{/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | .
/ イ/{ : ! ィ斧从}/┃ Vzソ ノ /イ ,:
<__ ´// 从{ Vソ / .;.; .;.; ,.; / イ- 、 | ――ぁ
{'{ { , .;.; ' ,;,; ┃. /' ⌒ } |
从Ⅵ .;.; /.: ノ | (よせ……!)
叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从
、:.; ┃ イj / /
:. < |' /}/
、__ ´ } イ从/
| |/
「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄}
|//l| |//////// 、
,. <// ∧ |//////////> 、
f ´ ゙i
r‐-、 | j f ´゙i
l l, | l l .l
| .l l ヘ | l, , -、
l, ! }:. ヽ l, ! ' ./ あ……あ、あぁ……
l:. ヽ .}:: ヽ .」 | .ノ ,
|:: ヽ.', ヽ t_ ノ ./
'l::. `゙'⌒ ヾ= ''ー´ ‐- (、
.ヽ:: `、 (――やめろ……! やめてくれ……!)
.i:: ヽ、
l::.. ,, -‐''ニ=-''''' ̄ `''''= 、
l:::::. / ,, -''´ ヽ
/:::::::. //::. `ー-
ノ:::::::::::.. /,゙::::::::::
,, -‐‐'''..::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::.
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\:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
599: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:11:37.38 ID:soPmxEa9o
ナスカの剣が鳴った。
間違いなく、ナスカは彼女たちを射程に収めている。
そしてその殺意は十分だ。
藁のように――彼女たちの人生を紙屑のように、容易く切り落とすだろう。その首と一緒に。
手を伸ばす。
届かない。届くはずがない。
既にベルトからメダルは抜け落ちて、この手はただの須賀京太郎の手でしかない。
ただの、無力な、京太郎の手だ。
京太郎(やめろ……! やめてくれ……!)
京太郎(ふざけんな……! おい、やめろ……!)
京太郎(やったら、殺すぞ……! 絶対、絶対殺す……!)
京太郎(本当に殺してやる……ッ! 絶対に殺す! 絶対に!)
京太郎(やめろ……! やめろ……ッ!)
京太郎(やめろ――――ッ!)
声を上げる事もできない。
心中で叫んだ声は、現実に何の影響ももたらさない。
ただ、無力。
どうしようもない結末が、目の前に迫ってくる。
それを、動けない状態で、見せられるしかない。
京太郎は今、どうしようもなく――無力だ。
そして、ナスカの姿が消えた。
600: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:19:16.61 ID:soPmxEa9o
γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| なーに ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
ヽ_______ 男がそんなに泣きそうな顔――するもんやないで? }
入______________________ノ
/
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=4xqSQRpvzH0
|\ /\ / | // /
_| \/\/ \/\/ |∧/ ///
\ /
∠ ――《TRIAL》! >
/_ _ \
 ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄
// |/ \/ \|
601: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:26:28.39 ID:soPmxEa9o
そんな声を聴いた気がした。
本来ならば、聞こえるはずもない声。
超高速の時間で発せられたのなら、京太郎に届く訳もない。
でも――確かに、その声を聞いた。
同時に、現れるナスカ。
超加速からの帰還。そしてそのままの勢いで――壁に叩きつけられる。
セーラ「……笛吹のおっさんに感謝やな」
セーラ「待たせたな、京太郎」
ナスカの蛮行を阻んだものが、そこに一人。
右足を突き出した、仮面ライダーアクセルトライアル――江口セーラ。
手首を鳴らしながら、構えを取る。
ナスカが、身を起こす。
そして、再び加速しようと――。
哩「そこで――」
姫子『――這いつくばるのが、お似合いやけん』
瞬間、見舞われる蹴撃。
全身に風の力を纏った、仮面ライダーW――白水哩と鶴田姫子。
マフラーを棚引かせて、京太郎を背中に庇う。
そして――。
電王「私も、許しません」
その到達点で待ち構えていた剣が、ナスカの装甲で火花を散らす。
仮面ライダー電王――神代小蒔とイマジンズ。
603: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:39:08.02 ID:soPmxEa9o
京太郎「あ……あ……」
声にならない。
言葉が発せられないと言うのもそうであるが、奇跡的な助けの登場に、驚愕を禁じ得なかったのだ。
そんな京太郎へと、セーラは優しく語りかける。
セーラ「すまん。遅くなった」
セーラ「今すぐ病院に連れてってやりたいけど……まずはあっちを片づけなきゃ、あかん」
セーラ「いい子で、我慢できるか?」
京太郎「……は、い」
セーラ「ん。待っとれよ」
それだけ言うと、すぐさま戦闘に立ち戻るアクセル。
彼女の注意に、不幸にもこの場に巻き込まれてしまった少女たちが、避難を始める。
次に、京太郎を助け起こす、W。
哩「近かったのに、気付かんかった……気付くんが遅れた」
姫子『あー、こりゃ随分ボロボロになっとーと』
哩「……あんときは、うちらが助けられた」
哩「やけん、今日は――――私たちが助ける」
姫子『きょーたろ君の事虐めた奴らには、100倍でお返しばしてあげるけん』
風を巻き込んで、戦場に向かうW。
入れ替わりに、電王が現れた。
見慣れない姿。イマジンの特徴がてんこ盛りになっている。
ウラタロス『ごめんね……待たせちゃって』
キンタロス『よく耐えた。お前の根性……ホンマに泣けるで!』
リュウタロス『京太郎の事虐めた奴、僕がやっつけるから』
モモタロス『それを言うなら、俺たちだろうが!』
モモタロス『皆、金髪をこんな風にされて頭に来てるんだからよぉぉぉ――――!』
だからこそ、てんこ盛りになれた。
ウラタロスは、そう呟いた。
小蒔「……私も起こってます」
小蒔「無茶をした京太郎くんにも、間に合わなかった私にも」
小蒔「何より――京太郎くんを、こんな風にしたドーパントにも」
小蒔「ですから……今日は本気の真剣の全力以上で、あたらせて貰います……!」
京太郎は確かに、無力だった。
だがそれで、京太郎の人生が無価値となるわけではない。
これまで作った絆は、確かにあるのだから。
605: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:46:32.23 ID:soPmxEa9o
【仮面ライダーアクセル T】 江口セーラ
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
・挑戦の記憶:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+25。高速を得る。エンジンブレードを使用した場合、補正を+15(ブレード込で戦闘・撤退+20)に変化させる
・挑戦の記憶:速度の上昇に対するパワーの犠牲。与ダメージ-8。ただしこれで1未満にはならない。
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定+15。
判定勝利且つ相手との【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10以上にて発動。
(ATK-相手DEF)×(判定値差分+コンマ合計+秒数合計)の固定HPダメージ。DEFにて減衰不能
ただしこの際の、(ATK-相手DEF)は最低でも1とする
判定勝利できなかった場合、または【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10未満であった場合、相手を倒しきれなかった場合。
(100-自身コンマ)/5の固定HPダメージを自分自身に与え、変身を解除する。
エンジンブレード使用の場合、最終ダメージに+3する
【仮面ライダー電王 CF】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:41/41
気力:115/115
ATK:45
DEF:45
(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
《ウィングフォーム》=(レンジ:~中距離)、ATK+25、DEF+15。戦闘判定+10
《クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+25・DEF+25。戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
【仮面ライダーW CJ】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能。宣言ターン時からフォームチェンジ
《ボディサイド》
●ジョーカー:『~至近距離』。戦闘判定+5 ●メタル:『~近距離』。DEF+10 ●トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
◇マシン・ハードボイルダー
・スタートダッシュモード:1ターンの間、高速を得る。追撃・撤退判定+20。戦闘判定+15
4レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードタービュラー:『~遠距離』。飛行を得る。飛行に対して、+5の戦闘判定を得る。
2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードスプラッシャー:『~遠距離』。水上での戦闘判定+10。2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
※本来のWならばリボルギャリーにて戦闘中の換装が可能となっているが
※このWはリボルギャリーを自在に使えない為、準備が可能な状況ならば、事前にどれか一つをセットしていく事が可能
※テキストの効果はそのように変更される
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
・挑戦の記憶:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+25。高速を得る。エンジンブレードを使用した場合、補正を+15(ブレード込で戦闘・撤退+20)に変化させる
・挑戦の記憶:速度の上昇に対するパワーの犠牲。与ダメージ-8。ただしこれで1未満にはならない。
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定+15。
判定勝利且つ相手との【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10以上にて発動。
(ATK-相手DEF)×(判定値差分+コンマ合計+秒数合計)の固定HPダメージ。DEFにて減衰不能
ただしこの際の、(ATK-相手DEF)は最低でも1とする
判定勝利できなかった場合、または【双方のライダーの能力補正を除いた判定値差分】が10未満であった場合、相手を倒しきれなかった場合。
(100-自身コンマ)/5の固定HPダメージを自分自身に与え、変身を解除する。
エンジンブレード使用の場合、最終ダメージに+3する
【仮面ライダー電王 CF】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:41/41
気力:115/115
ATK:45
DEF:45
(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
《ウィングフォーム》=(レンジ:~中距離)、ATK+25、DEF+15。戦闘判定+10
《クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+25・DEF+25。戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰不能
【仮面ライダーW CJ】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
☆フォームチェンジ:以下のメモリの組み合わせで戦闘可能。宣言ターン時からフォームチェンジ
《ボディサイド》
●ジョーカー:『~至近距離』。戦闘判定+5 ●メタル:『~近距離』。DEF+10 ●トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
《ソウルサイド》
○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5 ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5 ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5。飛行によるマイナス補正を受けない
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
◇マシン・ハードボイルダー
・スタートダッシュモード:1ターンの間、高速を得る。追撃・撤退判定+20。戦闘判定+15
4レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードタービュラー:『~遠距離』。飛行を得る。飛行に対して、+5の戦闘判定を得る。
2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
・ハードスプラッシャー:『~遠距離』。水上での戦闘判定+10。2レンジまで、攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能
※本来のWならばリボルギャリーにて戦闘中の換装が可能となっているが
※このWはリボルギャリーを自在に使えない為、準備が可能な状況ならば、事前にどれか一つをセットしていく事が可能
※テキストの効果はそのように変更される
606: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 01:52:10.89 ID:soPmxEa9o
>それぞれの開始レンジを、「自由に」設定してください
>↓5
612: 1 ◆M3.R2tZGjBFT 2013/08/19(月) 02:23:37.06 ID:soPmxEa9o
【仮面ライダーアクセル T】 江口セーラ 【ナスカ・ヤミー】 ※負傷中
技能:45 技能:60
HP:55/55 HP:62/62
スタミナ:55/55 VS スタミナ:62/62
気力:70/70 気力:65/65
ATK:35 ATK:55
DEF:35 DEF:55
【仮面ライダー電王 CF】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:41/41
気力:115/115
ATK:45
DEF:45
【仮面ライダーW CJ】 白水哩&鶴田姫子
技能:40
HP:50/50
スタミナ:50/50
気力:70/70
ATK:35
DEF:35
>江口セーラの方針は【通常方針】です
>神代小蒔の方針は【通常方針】です
>白水哩&鶴田姫子は【通常方針】です
>アクセルTとナスカ・ヤミーとの距離は【至近距離】です
>電王CFとナスカ・ヤミーとの距離は【至近距離】です
>仮面ライダーWとナスカ・ヤミーとの距離は【至近距離】です
アクセル:45+コンマ+25+気力 VS ナスカ:60+コンマ+10+10-10(負傷)+気力
電王:45+コンマ+10+気力
W:40+コンマ+15+気力
>このレスにて、ナスカのコンマ
613: 1 ◆M3.R2tZGjBFT 2013/08/19(月) 02:25:58.08 ID:soPmxEa9o
直後、アクセルの判定
その直後、電王の判定
下3、Wの判定
>↓5 それぞれのコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
※セーラ: 小蒔: 哩姫: のような形で
その直後、電王の判定
下3、Wの判定
>↓5 それぞれのコンマ・方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします
※セーラ: 小蒔: 哩姫: のような形で
626: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 02:55:17.96 ID:soPmxEa9o
>>612の判定:6 >>614の判定:00 >>615の判定:21 >>616の判定:89 >>618の選択
>#攻撃気力30記憶ナスカ
>攻撃方針 気力30 記憶のその先
アクセル:45+100+25+69+15=254
電王:45+21+10=76
W:40+89+15+30=174
ナスカ:60+6+10+10-10(負傷)+10+30=116
>よって、Wの攻撃発動
ダメージ:(3+6)+58/5+35-55=1ダメージ
>ナスカ攻撃方針にて、2ダメージ!
>更に、アクセルトライアルのマキシマムドライブが発動!
>能力補正抜きの差分地は145:66で勝利!
>マシンガンスパイクが発動!
(35-55)×(138+10+10+0+9)=167のダメージ
>ナスカに、167のダメージ!
>OVERKILL!
>#攻撃気力30記憶ナスカ
>攻撃方針 気力30 記憶のその先
アクセル:45+100+25+69+15=254
電王:45+21+10=76
W:40+89+15+30=174
ナスカ:60+6+10+10-10(負傷)+10+30=116
>よって、Wの攻撃発動
ダメージ:(3+6)+58/5+35-55=1ダメージ
>ナスカ攻撃方針にて、2ダメージ!
>更に、アクセルトライアルのマキシマムドライブが発動!
>能力補正抜きの差分地は145:66で勝利!
>マシンガンスパイクが発動!
(35-55)×(138+10+10+0+9)=167のダメージ
>ナスカに、167のダメージ!
>OVERKILL!
629: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 02:59:43.98 ID:soPmxEa9o
636: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 03:11:33.76 ID:soPmxEa9o
電王「行きますよ!」
モモタロス『おう! 行くぜ、行くぜ、行くぜ――――!』
先陣を切ったのは、電王。
肩に担いだ剣を片手に、苛烈にナスカを攻め立てる。
流派も、筋もない剣戟。
それでもどれもがナスカにとっては厄介な、致命的な剣。
野生の剣に攻め手を封じられる。捌くのに、精一杯。
必然、脚が止まる。動きが鈍る。
そこに、サイクロンジョーカーが襲い掛かった。
哩「行儀よく待ってやる筋合はなか」
姫子『そーとー、お冠やけん』
繰り出される拳を、スウェイバック。ダッキングで、躱し続ける。
その技量は、ナスカヤミーの方が上。
本来ならば、そのまま返す刀で切り捨てられるであろう。
だけれども、Wの拳に籠った気迫が、それを許さないのだ。
リュウタロス『ほらほらーこっちこっちー!』
モモタロス『だぁああああ! 敵に知らせるんじゃねー』
ウラタロス『あーあ、勿体ないなぁ』
キンタロス『別に不意打ちせんでも……やれる』
飛びずされば、電王。
またしてもの、あの連撃だ。
こいつの相手をするのは厄介なのだ。
そうしている間に、Wが再び来る――。
ナスカ「……ッ」
ナスカが、マフラーを広げた。
切りかかる電王の攻撃を往なし、それにより宙を舞う。
そして、剣を突き出す。
相手は今の攻撃で、怯んでいる。巻き起こした風に、よろめいている。
ならばやれると、空中で加速。Wの胴体目掛けて、特攻。再加速。特攻。
殺(と)った――――。
姫子『なーんて、駄目よー?』
姫子『そいな美味い話、あると思っと?』
哩「三下の考える事は……いつでん、同じやけん」
哩「お前の剣は――容易かよ」
しかし、通じず。
己の脇をくぐらせるように、ナスカの刺突を後方へと反らすW。
そのまま、腕が抱えられた。これでは、高速移動が不可能。
どうするか、マフラーで攻撃するべきかと逡巡し――
哩「――遅か」
637: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 03:17:49.23 ID:soPmxEa9o
_________
;γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ \__________________
|| とりあえず―― ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ\
l ヽヽ_______ きょーたろ君の代わりに、一発だけ殴る }三}
>‐==‐ 、 ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄入____________________ノ /
/ヘ\___`| | /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___>‐-= 、 __ |ヘ \_>ヽ.| /
イ ヽ/|| L>、. |ヘ \_{::::::レ
彡イ‐->──‐イコ-x≦三ミミ、 /ミ 、.\__7/ >ラ
,イ /∧ | | |=|イ /ミツ-‐=イヾ、//>、.__/ //
l ヽヽ.>-l_l‐>-イ‐=イy  ̄ ̄`ヽl l:::,:==-、、>‐=ニニヽ /ラ:::ニニつ
 ̄ 三ニ=--‐='ヽ==/ l ト、__>´| |<::::::::::::Y\:::::::::::::::::Y r=イ::::イ:::::三ニラ
,' | ト、_彡イ| ト、 、_:::::::l}}}\`ヽ-イ| >-イ::| |::::::::::イ
l / .K 、. >| |_::ヽ ニ/、///ノ>-‐イ≧イ::::::::::::::ゝ=イ
ヽr‐=>-‐=ニ三ニ、::::::/  ̄人/::::/::::/:::::ゝ、_ イ
├‐‐-= -| |::::::::::: イ `` =‐--=イ
|_ .| |::::::::::::|
┌‐‐====≧x、.l⌒l,x≦
| |__} o≧≦oイ
 ̄ト-‐=- ヽイ===ルイ
/ | l lヽ | | | l l ゝ、.
/ | .| l l | | | l l l∧:::>x、
/ | トミミ_∠_人// /:::::::::|:::...<
/ | .| /  ̄ \::::/:::::::::/:::::::::|::::....<
イl | .ト、 / >x、::::|:::::::::/::::::::::::Yイヽ、
//.| ト イ >x、::|:::::::::::://::::::∧
イ ヽ イ >x、:::::/::::::::::∧
イ ヽ、 / ``y:::::::::::∧
;γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ \__________________
|| とりあえず―― ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ\
l ヽヽ_______ きょーたろ君の代わりに、一発だけ殴る }三}
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彡イ‐->──‐イコ-x≦三ミミ、 /ミ 、.\__7/ >ラ
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l ヽヽ.>-l_l‐>-イ‐=イy  ̄ ̄`ヽl l:::,:==-、、>‐=ニニヽ /ラ:::ニニつ
 ̄ 三ニ=--‐='ヽ==/ l ト、__>´| |<::::::::::::Y\:::::::::::::::::Y r=イ::::イ:::::三ニラ
,' | ト、_彡イ| ト、 、_:::::::l}}}\`ヽ-イ| >-イ::| |::::::::::イ
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ヽr‐=>-‐=ニ三ニ、::::::/  ̄人/::::/::::/:::::ゝ、_ イ
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 ̄ト-‐=- ヽイ===ルイ
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イl | .ト、 / >x、::::|:::::::::/::::::::::::Yイヽ、
//.| ト イ >x、::|:::::::::::://::::::∧
イ ヽ イ >x、:::::/::::::::::∧
イ ヽ、 / ``y:::::::::::∧
638: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 03:24:31.11 ID:soPmxEa9o
γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| ああ、スマン ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
ヽ_______ 一人一発……二人で二発の間違いやった }
ゝ、____________________人
_,..-‐‐-、. ノ
,ィ'´ .', ',:::::ヽ
,'ヽ、:: :: :: ', ',::::::::', /,'
i \\:: :: ::', ',::::::::i //
i:: :: \.\:: :i i::::::://
',:: :: :,ィ'\`ゝ-‐/.,ィ'
__ _,..--、. ',:: :{ \-‐-/.ノ _,..-,、..,,_
_,ィ''"´_,.''"´__,..ー'' ',:: ゝ、__ノi iゝィ´ ,ィ'´::::::,ィ'´ `:、
__,ィ'_,..'"´/_,.-、._`''-、.,_,.ィヽ、:: :: :,' ,'::,'\ ,ィ'::::::::::::,' _,.、',
,ィ'´ /:: :: :: :: ,'‐-、._ \、ノ ,':::| .`:、__,'___,'ノ:::::~`,'ー-、,,_,' ,':::::`、',
_,..-‐ヽ ヽ:: :: :: :ト‐-、._ `ヽィ -‐i…i‐-´::::::::::::/::::i ',~``''ー-、.,ィ'´~`,ー-、/.,`‐‐-、._
,ィ'´:: :: :: :: ::`ヽ \_/_~``ー-、:: :: ::,' ,'::`´:::::::::::``‐-、_``''ー、 _,..-‐::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::/ /: ::/::::,'::::,::::::\
.,' :: :: :: :: :: :ゝ、/:: :: :: :: ::__/:: ~``''ー-/ ./:::::::::::::~``''ー、:::::::::::::ゝ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'::::::::::i,ィ'´:::::::/::::/::::/:::/::/',
',:: :: :: :: :: :: :,ィ'´:: :: :_,..-'' i、 :: :: :: :/i i::::::::::::::::::::::::::::/:: :ゝ、::::_,..-ー、..,,_:::::::::::::::::::_ゝ、:::::/:::::`ヽi::::/:::/:::/::/:/
.ゝ、:: :: :: /,..-ー''" ./', \__/ i i\:::::::::::::::_,..-‐,:::::::::::::/ ~``''ーー''"´``''ー\___ノ~``''=ー-ィ'´
~``"´ / i\ /i i、 .\,ィ'´ _,./:::::::::::/
', ゝ、` ´:: :::i i\ _,..-ー''":::::::::::::/
,' ヽ、_/ ̄i\`´:::::::_,..--、..,,_/
,' i:: :: :: :: ::i i``''ー'´::::::/::::::::,i
,' _,..- ',::\:/:i i\::::::::::/:::::::::/
,' ,' ',:: :: :: :::i i::::::::::::::i:::::::::/
_________ノ
;γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ \____________________
|| ……まあ、そもそも ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ\
ヽヽ_______ 一発で済むなんて都合がいい事あるはずもなかとよ? }三}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヾゝ______________________ノ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
639: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 03:40:53.20 ID:soPmxEa9o
そのまま、連撃/連撃/連撃――。
一撃一撃は、大したダメージとしてナスカには通らない。
最強のコアメダルが、最強に近しいメモリから作り出したヤミーには通らない。
それでも、込められた思いは重い。
着実にそれは、ナスカの体力を奪うのだ。
足運びを失敗する。動作に制裁を欠く。振り上げようとする剣が、緩慢だ。
踏み出そうとしたところに、ミドルキック。
痛みに呻いて剣を繰り出せば、くぐるように、Wが突然上体を前に畳んだ。
何事か――と考えるのと同じく、
哩「蠍蹴り……」
姫子『顔面ば蹴られる屈辱はどげんかと?』
そのまま、顔面への足裏蹴り。
彼女たちの背中側を――正しく蠍の尾が如く通っての、蹴撃。
不意を突かれたナスカは、踏鞴を踏んで壁へと追いやられた。
だが、まだだ。
所詮この程度の軽い攻撃など、いくら喰らおうとも……。
セーラ「何ともないって顔しとるけど――」
セーラ「それなら、俺がたらふく食らわしたるわ」
迫り来る、高速の蒼影。
気付いたときには、懐に踏み込まれていた。
そこから繰り出される、あまたの打撃。
天倒・烏兎・人中・勝掛・秘中・胸尖・水月――。
連続して繰り出される、突き/突き/突き/突き/突き/突き。
軽い。確かに、軽い。
この程度の攻撃ならいくら打ち込まれても、然したる打撃とはならないというのに――。
手数が、多い。どれもが、容赦なくナスカを攻め立てるのだ。
そのまま勢いよく、ハイキックで弾かれる。
空中で体勢を立て直し、着地。
今度こそ、高速状態へと移行する。
今が、絶好の機会。
周囲に、ナスカヤミーの動きを阻む存在はいない。
誰もが、遠い。追いつかれるまでに、三度は能力を使用できるだろう。
三度あれば、全員を殺せる。
だというのに――。
セーラ「ハッ、ちょーどええ位置に行ったなぁ」
セーラ「それなら――お決まりのあれでもやろうか」
セーラ「なぁ……そのためになら、待ってやるで?」
セーラ「さーて」
余裕綽々と、アクセルは笑う。
鷹揚な笑み。自らが不利だとは思っていない、喜色に満ちた言葉。
そんな吊り上げた頬で、あたかもナスカを噛み砕かんと――好戦的な笑いを零す。
640: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 03:49:43.25 ID:soPmxEa9o
,-r-、_ r:、_
ゞ/,-=r'´⌒ヽ、
/::/::ゞ:r': : : : : : 'ー-:,_
,コ!-:,_::ヽ、: : : :/: : : : `':ァ_
/: : : : : :¨'ー-:,r'´¨'ー-:.,__,:'-'
¨'ー-:,: : : : : : :ン ハ
 ̄¨'ー-:,:' i |
__| |_
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γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /: : : : :|:.i!: : : : : ヽ
| さぁーて | ,ヘ;'_,:-‐i'´',: !`ヽ‐-:,_:}ヘ
乂_______ノ ト、 '; :Y ;' ,:イ
__ _,Vi\ ', ! :/ /!,{_
!:`ヽ r‐':,ヽヘ::{`ー-:,_|,ム-‐':}::/´ /
':,: : ヽ:| ヽ、ヾ':,。゚,}:!ヾ゚、シ/ :/ー-、 ,.-――-:、 γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /⌒: ∧___,}、 `ー'r=!=、`'´.:/\: : :ヾ´: : : : : : : : ヽ | 速さ比べといこーか! |
| ラッシュ | ,-―,へ'ー-‐'´ ̄,_)ー、',__,i|=i!=:|_/|: : : : ヽ: : :\: : : : : : : : :', 乂______________ノ
| 突きの―― | /: : /{:ヽ∧: : : : : : : __): :`ー=-'´: : |: :_,-‐='=―-:ヽ: : : : : : : |
乂________ノ /: : : : }、 ヾヽ:≧=ァ-‐'´_)---―――‐r'-'ヽ `ヾ:__,} !`ー--==;}
|: : : : / \_,二='!_>;´ '; :. |: : : : : :\
!__/: : : : : : : : |::: : ::V :, '; ,: :!: : : : : : : `ー-:,__
`|': : : : : : : : ::| : : : : V :; ': /:|::|: : : : : : : : : : : : :¨'ー、
V´ ̄`ヽ: : :| : : : : : V _ ': ': ∠=-' _|`ヽ、: : : : : : : : : : : : \
V‐‐、 ヾ/ : : : : : : V \三≧=- :, :,-==ァ-;イ `ー-:,_: : : : : : : : : : `ー-,_
`ー'-=-'´ヽ: : : : : : : V `'´ ,-‐='´i ̄ ̄! / _/ `ヽ、: : : : : : : : : : >-、
641: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/19(月) 04:02:00.74 ID:soPmxEa9o
セーラ「抜きな……どっちが早いか、勝負しようぜ」
セーラ「って奴や――って」
セーラの言葉を待たずに、ナスカは加速。
相手が無駄口を叩いているなら、その隙に潰す。
余計な隙を見せる方が悪い。
ナスカメモリの欲望――蓄積された歴史は。
処刑人ナスカとしてのものが、圧倒的に多い。
それ故に、躊躇わない。一切の呵責なく、ただ命を奪い取らんと翔ける。
握りしめた刃が、アクセルの喉元へと迫るが――。
セーラ「……ま、弱いな。全然、まだまだや」
セーラ「京太郎の奴に片腕取られとるんやったら、ちゃんとその事意識せんとどうにもならんって」
セーラ「だから、せっかちな割に――遅い!」
その切っ先を、指の二本で止められた。
押し込むか引くか、逡巡する間に――アクセルの蹴りが、跳んだ。
ナスカの躰も、意図せず跳んだ。
空中に打ち上げられる。上下感覚が不明。立て直そうと、翼を広げる――。
セーラ「京太郎のあれならともかく――」
セーラ「お前が羽根広げとっても……ただの、的でしかないで?」
そこへと突き刺さる、エンジンブレード。
それは奇しくも、先ほどオーズに打ち込んだものと同じ。
ただ、違うとすれば。
アクセルの投擲したそれは、ナスカの皮膚一枚で止まっているという点。
だけれども、もう関係ない。
次の瞬間――。
セーラ「そんで、終まいやな」
跳躍したアクセルの拳が、それを体内にめり込ませるのだから。
ひたすらに打たれる突き。
同時、〇.一ミリ――或いはそれ以下ほど――突き進む刃。
一撃は僅かだ。
それでもそれが、百――二百――三百――四百――千――五千――万――と打ちこまれたのなら。
そいつはついに、ナスカの体を突き破る。
セーラ「7.7秒――それが、お前の絶望へのタイムや」
セーラ「そんで、さっさと京太郎を病院に連れてける時間でもある」
セーラ「いい子で待ってろってゆーたし、早よ終わらせんとなぁ」
零れ落ちたメダルと、トライアルカウンターを掴んで。
江口セーラは、須賀京太郎へと笑いかけた。
666: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 15:48:12.04 ID:g2KYOxGHo
セーラ「京太郎、生きとるか?」
京太郎「なんとか……ギリ、ギリ」
セーラ「よし、あとは任せとき。病院に運んだるからな」
声を出そうとするたびに、口腔に鉄錆めいた液体が充満する。
ナスカから受けた一撃が、京太郎の肉体に深い傷を残していた。
斬撃による切創も然る事ながら、衝突の衝撃が、内臓のいくらかに負荷をかけたらしい。
呼吸をするのさえ、満足に出来ない。
既に痛みと温度を忘れ、意識を保つのも困難であった。
助け起こそうとしたセーラの手も止まる。
結局セーラは、下手に動かすよりも止血を優先した。
哩「……ッ」
姫子「きょーたろ君……」
悲痛な目を向ける、新道寺=仮面ライダーWの二人。
叫びだしたい思いを、手のひらに食い込ませた爪で殺す。
一番近い場所に居ながら、この惨状を許した。
そのことが、深く二人の胸にのしかかる。
優希「気をしっかり持つんだじょ!」
優希「やっと会えたと思ったのに、こんなところで死んだら承知しないからな!」
片岡優希は、離別というものを知っていた。
ライダーとして戦っていた彼女は、自らの死を偽装した。
それこそが、残った仲間に迷惑を掛けない方法であると……思い人への心も、押し殺して。
だけど、彼女は知らなかった。
死というのが、これほどまでも恐ろしいものだとは。
小蒔「……」
自分には、どうする力もない。
以前聞いたゲームか何かの魔法使いのように、傷を癒すことなど不可能。
この世はそこまで、都合よく回らない。
血だまりに沈む少年の姿を、いたたまれない気持ちで見やる。
豊音「……」
やえ「……」
恭子「……」
灼「……」
宥「……」
照「……」
そしてそんな気持ちだったのは、小蒔一人ではなかった。
誰もが、皆、聡明な少女であった。
鮮血とともに横たわる少年を――自らを守ってくれたヒーローを見ながら、思う。
彼はまた、戦った。誰かを守ろうとした。
だからこうして、重症を負って、地面に倒れ付しているのだ。
そしてその誰かというのは――この場に来てしまった、自分ではないだろうか……と。
667: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 15:55:36.89 ID:g2KYOxGHo
どうでもいいけどIDが京、グホォな件について
判定
1~20:目覚めには、最高のプレゼントを
21~40:ウェザー&コアメダルボッシュート(赤を除く)
41~70:治療&コアメダルボッシュート(赤を除く)
71~99:見知らぬ天井。覗き込む誰か
奇数ゾロ:憧ちゃん……
偶数ゾロ:事件を見ていたアンクとカザリ
↓5
判定
1~20:目覚めには、最高のプレゼントを
21~40:ウェザー&コアメダルボッシュート(赤を除く)
41~70:治療&コアメダルボッシュート(赤を除く)
71~99:見知らぬ天井。覗き込む誰か
奇数ゾロ:憧ちゃん……
偶数ゾロ:事件を見ていたアンクとカザリ
↓5
675: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 16:34:56.91 ID:g2KYOxGHo
京太郎「ここ……は……?」
見知らぬ天井。
病室のごとく整ってはいるものの、そこかしこに、病院ではありえないものが散見された。
どこだろうと、頭を動かしてみる。
もこ「気がついた?」
枕もとのすぐそば、そこに居たのは――対木もこ。
京太郎の顔を覗き込むその目の周囲には、隈。
どうやら、彼女は不眠であったらしい。
それから、合点がいった。
自分のこの状況と、そして憔悴した様子の対木もこ。
倒れた自分は、ここへ運び込まれたらしい。
京太郎「すみ、ません……」
もこ「動かないで。治療はしたけど、まだ安静」
起こそうとした体を、止められる。
それからもこは、ぽつぽつと語りだした。
京太郎の体のことが心配で、探していたこと。
そして、それからあの戦いの現場に遭遇したこと。
倒れた京太郎を、セーラに言いつけてこちらに搬送させたこと。
体は危険な状態ではあったが、治療は万全に終わったこと。
意識を失ったその後の事を、かいつまんで説明するもこ。
そして――やおら手が動く。
もこ「これは、没収」
京太郎「――ッ、それは」
もこの手に握られた、コアメダルのケース。
須賀京太郎が須賀京太郎であるため一部。
怪人に対抗しえる京太郎の力の源。
オーズとして戦うに必要である、欲望の塊――コアメダル。
676: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 16:42:25.15 ID:g2KYOxGHo
京太郎「返して、ください……!」
京太郎「それがないと、俺は……」
もこ「だめ」
もこ「これのせいで体に異変が出てるんだし。今は安静にしないと」
京太郎「だけど……!」
京太郎「それがないと、俺はオーズとして……!」
京太郎「みんなを……あいつらを……!」
もこ「だから、だめ」
もこ「今のあなたが戦いにでても、死ぬだけだから……わたしには行かせられない」
もこ「それに、これがあれば……もっと研究ができるかもしれない」
もこ「あなたの体の異変について」
京太郎「……ッ」
もこ「でも、安心して?」
もこ「一時的に、預かるだけだから」
もこ「ここにいる間だけ、わたしが預かっておく」
もこ「あなたのものだから、ちゃんとあなたに返す」
もこ「それまで不安かもしれないけど――仲間がいるでしょ?」
もこ「あなたと、みんなのことを守ってくれた頼りになる仲間が」
京太郎「……」
もこ「一応、このメモリも残しておくから……」
もこ「何かあって、自分でしか対処できないときはそれを使って」
残された、ウェザーメモリ。
京太郎と引き合った、運命のメモリ。
天候を司る、気象の記憶。
もこ「それじゃあ」
もこ「くれぐれも、安静に……」
京太郎「ちょっ、待ってく――」
だからといって、簡単には頷けなかった。
コアメダルには思い入れがあるし、単純な出力なら、ガイアメモリより上。
また、危険なものが手元を離れてしまうというのには不安があり、
そして、カザリたちとの繋がりを感じられるそれ。
理屈としてわかっても、すぐに頭がそれに従うわけじゃあない。
だけれども、関係なかった。
彼女の言うように――体を満足に動かせない京太郎では、もこを押しとどめることも出来ない。
むべなるかな。そのまま、持ち去られてしまった。
677: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 16:48:42.16 ID:g2KYOxGHo
入れ替わりに病室に来たのは……
1~20:新子憧
21~40:江口セーラ
41~60:神代小蒔
61~80:白水哩&鶴田姫子
81~99:大星淡
偶数ゾロ目:片岡優希&染谷まこ
奇数ゾロ目:今までの被害者さんたち
↓5
1~20:新子憧
21~40:江口セーラ
41~60:神代小蒔
61~80:白水哩&鶴田姫子
81~99:大星淡
偶数ゾロ目:片岡優希&染谷まこ
奇数ゾロ目:今までの被害者さんたち
↓5
686: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 16:56:48.83 ID:g2KYOxGHo
淡はどうしたんですかね
判定
1~20:お怒りよ
21~40:泣き虫よ
41~70:そりゃ病室にお泊りよ
71~99:未来の自分から、紫色のメダルについて
偶数ゾロ目:もう絶対に京太郎を一人にしない
奇数ゾロ目:ウェザー、アウトー
↓5
判定
1~20:お怒りよ
21~40:泣き虫よ
41~70:そりゃ病室にお泊りよ
71~99:未来の自分から、紫色のメダルについて
偶数ゾロ目:もう絶対に京太郎を一人にしない
奇数ゾロ目:ウェザー、アウトー
↓5
695: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 17:12:37.96 ID:g2KYOxGHo
>>691の判定
淡「……きょーたろー」
そしてその、ドクター=対木もこと入れ替わりに。
病室へと、顔をのぞかせたのは淡。
瞬間、合った目を逸らしてしまった。
こんな姿を、彼女に見せたくはなかった。見られたくはなかった。
今は一時、エターナルメモリという力を有している。
それでも本来の彼女は、未来の自分を――いずれは現在の彼女を消費して戦うライダー。
そんな彼女を、戦わせたくはない。何とか、カードの使用を防いでみせる。
京太郎は、そう誓っていたのだ。
また、加えるのであれば。
合わす顔がない――という奴だ。
無理をするなと、言われていた矢先にこうして、自分はベッドに身を任せている。
果たして、彼女は憤慨するのか。それとも、涙を流すのか。
そのどちらも――ごめんだと思う。
彼女が悲しんでいる顔も、怒っている顔も見たくはなかった。
だけれども……。
淡「きょーたろー!」
淡「こっち見て! 私のことが判る?」
京太郎「っ……お前、何を――」
淡「いいから! ちゃんと見えてる? 声、聞こえてる? 匂いは? あったかい?」
京太郎「おい、おま……っ」
矢継ぎ早に捲くし立てられる。
その間も、淡の両手は京太郎の頬をホールドしていた。
その眼前には、淡。
目を逸らすなと――鼻先三寸、それほどまでに近い距離に。
必死な顔の、彼女が居る。
ともすれば、キスをしてしまうほど近い。
手のひらから、彼女の温度が伝わる。
見れば、目じりが赤く擦れている。
声は、いつも以上に必死なそれ。
匂いは――判らない。
淡「……きょーたろー」
そしてその、ドクター=対木もこと入れ替わりに。
病室へと、顔をのぞかせたのは淡。
瞬間、合った目を逸らしてしまった。
こんな姿を、彼女に見せたくはなかった。見られたくはなかった。
今は一時、エターナルメモリという力を有している。
それでも本来の彼女は、未来の自分を――いずれは現在の彼女を消費して戦うライダー。
そんな彼女を、戦わせたくはない。何とか、カードの使用を防いでみせる。
京太郎は、そう誓っていたのだ。
また、加えるのであれば。
合わす顔がない――という奴だ。
無理をするなと、言われていた矢先にこうして、自分はベッドに身を任せている。
果たして、彼女は憤慨するのか。それとも、涙を流すのか。
そのどちらも――ごめんだと思う。
彼女が悲しんでいる顔も、怒っている顔も見たくはなかった。
だけれども……。
淡「きょーたろー!」
淡「こっち見て! 私のことが判る?」
京太郎「っ……お前、何を――」
淡「いいから! ちゃんと見えてる? 声、聞こえてる? 匂いは? あったかい?」
京太郎「おい、おま……っ」
矢継ぎ早に捲くし立てられる。
その間も、淡の両手は京太郎の頬をホールドしていた。
その眼前には、淡。
目を逸らすなと――鼻先三寸、それほどまでに近い距離に。
必死な顔の、彼女が居る。
ともすれば、キスをしてしまうほど近い。
手のひらから、彼女の温度が伝わる。
見れば、目じりが赤く擦れている。
声は、いつも以上に必死なそれ。
匂いは――判らない。
697: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 17:45:13.17 ID:g2KYOxGHo
答えあぐねて、目を背けた。
その瞬間、込められていた手の力が抜けて、京太郎の頬を滑り落ちる。
指先が、きゅっと丸まった。
淡「やっぱり……」
漏らされたその呟きに、京太郎も理解をした。
先ほどの質問の意味。
そして、淡の反応を見るに――。
京太郎「お前、まさか……」
淡「……うん。きょーたろーの体に起きたことなら」
意図せず、奥歯がな鳴った。
知られたくなかった。知らせたくなかった。
淡にだけは、隠し通しておきたかった。
彼女を悲しませたくない/戦うことをとめられたくない――。
だから、この異変を打ち明けまいとした。
決して、彼女に気づかれてはならなかったのだ。
それなのに……。
京太郎「いつからだ? それとも……誰かから、聞いたのか?」
淡「……未来の私に、さっき」
なるほど、未来の――この先のことを知っている大星淡ならば。
その世界でも京太郎がオーズとして戦っていたのならば。
ゼロノスとしてではなくとも、淡が京太郎に関わっていたのならば。
須賀京太郎の異常について認知していても、不思議ではない。
京太郎「……そう、か」
淡「……」
京太郎「だったら……言わなくても、判るか」
淡「……」
淡「……言って」
淡「きょーたろーの口から、ちゃんと私に伝えてよ」
京太郎「……」
淡「『いつから』っていうのは、私の台詞」
淡「それから……『どこまで』かも、聞かせてよ」
698: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 17:54:23.00 ID:g2KYOxGHo
逡巡する。
ここまできたら、伝えぬほかはないだろう。
この様子では、彼女はすべて知っている。
その上で、京太郎の口から打ち明けられることを望んでいるのだ。
大きく、鼻から息を漏らしした。
それから、口を開く。
心なしか、重い。
京太郎「……なんとなくおかしくなったのは、三日前ぐらい」
京太郎「あの……ミュージアムとか、財団Xとかとの戦いから」
京太郎「初めは、目に来た。疲れたからだと、思ってた」
淡「……」
京太郎「それから……匂いがわからなくなった」
京太郎「昨日の、昼ぐらいから」
淡「じゃあ……」
京太郎「……ああ」
京太郎「あの、コーヒーのときだ」
淡「……」
京太郎「それから……今日の昼」
京太郎「感覚が、強くなった」
京太郎「今はまだ見えるけど……そのときは、ほとんど碌に見えなくなった」
京太郎「音とかも、いろいろ……」
あのときのことを、鑑みる。
屋上へとむかおうとしていたときに起きた、身体の異変。
立っていることさえ困難な、異常。
京太郎「……悪いな」
京太郎「昼に会いにいけなかったのも……そのあと、ああ言ったのも」
京太郎「お前に――知られたく、なかったんだ」
699: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 17:59:27.89 ID:g2KYOxGHo
判定やねん
1~20:「……そんなに、私のことが信用できなかった?」
21~40:「……馬鹿」
41~70:「……そっか」
71~99:(唇が合わさる音)
ゾロ目:「なら、離れない」
↓5
1~20:「……そんなに、私のことが信用できなかった?」
21~40:「……馬鹿」
41~70:「……そっか」
71~99:(唇が合わさる音)
ゾロ目:「なら、離れない」
↓5
738: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 18:44:22.78 ID:g2KYOxGHo
淡「……ん、ぷはっ」
淡「傷に触っちゃうから、ここまで」
京太郎「お前な……」
淡「だって、勿体ないじゃん」
淡「わからなくなっちゃうなら、その前に……ね」
笑いながら、服を正す淡。
なんだか、調子が崩されるものだ。
先ほどまでの怯えが、消されている気がした。
淡「……初めてはもっとムードがあるところがイイし」
京太郎「……何か言ったか?」
淡「別に。なんでもない」
スカートを調えた淡が、京太郎のベッドに腰を下ろした。
肩が触れ合うほどの距離。
今の今までしていた行為に、頬が赤くなる。
淡とて、それは同様であるらしい。
それはともかく――と、淡が切り出す。
淡「きょーたろーのそれ、紫のメダルのせいだって」
淡「そうやって……どんどんと、奪われていくって」
京太郎「……」
体内に、意識を向けてみる。
京太郎のうちにて眠る恐竜。
欲望を無に帰す、破壊者のメダル。
唐突に体内に入り、これまでの京太郎を助けたコア。
オーズのそれではなく。
このメダルが、京太郎の五感に支障をきたせ始めたのだ。
もっとも、もこの言葉からするに、オーズの力それ自体が危険であることには変わりないが。
淡「私は……その力を、捨ててほしい」
シーツの端を握り締めながら、淡が言った。
京太郎とて、可能ならばそうしたい。
だけれども、この力は必要なのだ。
まず、そもそも捨てることが可能なのかという事。
次に、単純に強力であるというのもあるが――あの、紫のヤミー。
ヤミーが居るというのなら、そのグリードも居るという事。
京太郎の持つプトティラコンボと同等の力を持つのならば。
対抗するには、このメダルの力を使うほか、ない。
それにまだ、道も半ばだ。
終わりに近づいているが、戦いは続くだろう/続けるつもりだ。
約束もあった。
ここで投げ出せるはずが、なかった。
淡「でも――きょーたろーにそれができないってことは、知ってる」
だから、と。
淡は、京太郎に身を寄せた。
淡「私が、傍に居てあげる」
739: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 18:59:27.05 ID:g2KYOxGHo
淡「隣に居てほしいって、言ったでしょ?」
淡「手を離さない……ってのもさ」
淡が、京太郎の手をとった。
小さな手のひら。柔らかな指先。暖かいその手。
ここに自分がいるのだと、教えてくれる。
淡「きょーたろーはさ、家族を連れ戻したいんだよね?」
京太郎「……家族?」
淡「あの、グリードたちのこと」
淡「きょーたろーは、家族に置いていって欲しくなかった」
淡「きょーたろーは、家族を守りたかった」
淡「きょーたろーは、家族と仲直りがしたかった」
淡「きょーたろーは強いけど寂しがり屋で……」
淡「その為だったら、いろんな無茶をする」
指先が、絡まった。
伝わる鼓動と体温に、淡の言葉に、心が静まっていく。
淡「それについては……もう、いいかな」
淡「きょーたろーがやりたいんなら、私は止めない」
淡「そうするしかないって、そんなのは私にも判るからさ」
それからゆっくりと、頭を抱かれた。
淡「でもさ――だから、何でも許すわけじゃない」
淡「きょーたろーから、これ以上は何も奪わせない」
淡「それでも、きょーたろーが無くしちゃうって言うんなら……」
淡「私がそれを、思い出させてあげるよ」
淡「私がちゃんと――覚えていて、あげる」
淡「……あとは、馬鹿でやさしいってのもあるか」
淡「だから――今回みたいに、人を守って無茶をする」
740: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/24(土) 19:06:49.34 ID:g2KYOxGHo
淡「きょーたろーが誰かを守るなら、私がきょーたろーを守る」
淡「きょーたろーが戦わなきゃいけないんなら、私も戦う」
淡「きょーたろーだけでどうにもできないなら、私も一緒に居る」
淡「だから――さぁ」
/ / // . :〃 . :iト、|:. | ヽ ヽ ヽ
乂 .′ / ,イ .:/ ! . :i| |:. |\: . ハ
.′ i`ーァ′/ ! .:i | . : | |:. | \: . ヽ: . ____ i-‐ ´ .
.′ !/ . : ′| .:| | . : | |:. | \: .  ̄| ̄ ̄ `ヽ:
/i| :|. :| | .:| | . : ! |:. |_,,-‐====‐\ . : :| . :|: . i
j〃 . :i| :|. :|‐===┼- | : j -‐ \: . . : | . :|: . | 私が、きょーたろーを一人にしない……家族になってあげる
/ . :i| :{. :! \八 . : | jノ , -‐ __,,.⊥ . : } . :|: . 人
′ . : 八 Ⅵ ≫=ミ、 . : ! ≫≦Y⌒'マハ:、 . : .′ . :|: . : .\
i . :i . :\{ハ 《 )i:::::::ハ\{ ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : / . :/!: . \: .\
| . :| . :i '. ヾ い;::::::jj 八∨乂 _;ノ:ノ . :/ . : |: . : .`ー-
| . :| . :| . :| . :l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . :/ . :/ . :|: . .
| . :| . :| . :| . :|ハ / . :/ . :/ .:.:|: . : .
| . :| . :| . :| . :| :. , / . . : .′ . / . : :|: . : : . .
| . :| . :| . :| . :| :. / ,. : ,イ . :/ . : 人: . : : : . . .
|..:i:| . :| . :| . :| ゝ. 、 ノ .′ // / . : : / . :.:/ \: .\: .
l :从 . : :| . :| . :{ / > . { /' / . : / . : : .:′ \: .\: .
乂{: \. : :!\〉、:\_/ . : .:〕jッ。. . ィV`ヽ /. :/ . . : :/ \: .\: . .
`\ \{ \;/ . : .://{{ ` ´ | |│ ,// . : .:/ \: .\: . .
――永遠の、その先まで。
大星淡は永遠の名を関するエターナルメモリを片手に、そう嘯いた。
背中は任せて。
この手を握っていてあげる。
ずっと、憶えていてあげる。
辛くて挫けそうになっても、傍に居る。
一人っきりじゃどうにもならないなら、手をとってあげる。
最後まで、気の済むまで隣に居てあげる。
そんな風に、淡は笑いかけた。
761: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 15:29:06.39 ID:4mEwNpclo
判定
1~20:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×2、カマキリ×2、バッタ×2、トラ×1、チーター×1
21~40:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×2、カマキリ×2、バッタ×2
41~70:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
71~99:サイ×1、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
↓5
1~20:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×2、カマキリ×2、バッタ×2、トラ×1、チーター×1
21~40:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×2、カマキリ×2、バッタ×2
41~70:サイ×2、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×2、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
71~99:サイ×1、ゴリラ×1、ゾウ×2、シャチ×2、ウナギ×1、タコ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
↓5
767: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 15:46:35.58 ID:4mEwNpclo
>>766の判定:42
もしもこの世に、終末の音があるとすれば――それは。
きっと、こんな音なのだろう。
淡「うえっ!?」
京太郎「――ッ」
強烈な振動を聞いた。
聞いたというよりは、肉体から直接それは脳へと伝わっていた。
建物全体が、軋みあげる。
咄嗟にウェザーメモリを構えて、淡を腕に抱き寄せる。
腕に収まる彼女の柔らかさに、ここはなおさら倒れていられないと、心が奮い立つのを京太郎は覚えた。
そのまま、しばし沈黙。
淡「きょーたろー」
京太郎「何だ?」
淡「近いってば。これじゃ、戦えない」
口を尖らせる淡。
胸板を押し返された。憶えたのは、残り香じみた体温。
すぐさまに、淡が構えを取った。
その腰にはロストドライバー。腕には、エターナルメモリ。
淡「……なんだと思う」
京太郎「地震だったら、いいと思うけどな」
京太郎「……」
最悪の、予感がした。
こういうのは大抵、当たるのだ。
両親の死を知ったときの電話も、そうであった。
もしもこの世に、終末の音があるとすれば――それは。
きっと、こんな音なのだろう。
淡「うえっ!?」
京太郎「――ッ」
強烈な振動を聞いた。
聞いたというよりは、肉体から直接それは脳へと伝わっていた。
建物全体が、軋みあげる。
咄嗟にウェザーメモリを構えて、淡を腕に抱き寄せる。
腕に収まる彼女の柔らかさに、ここはなおさら倒れていられないと、心が奮い立つのを京太郎は覚えた。
そのまま、しばし沈黙。
淡「きょーたろー」
京太郎「何だ?」
淡「近いってば。これじゃ、戦えない」
口を尖らせる淡。
胸板を押し返された。憶えたのは、残り香じみた体温。
すぐさまに、淡が構えを取った。
その腰にはロストドライバー。腕には、エターナルメモリ。
淡「……なんだと思う」
京太郎「地震だったら、いいと思うけどな」
京太郎「……」
最悪の、予感がした。
こういうのは大抵、当たるのだ。
両親の死を知ったときの電話も、そうであった。
768: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 16:00:07.51 ID:4mEwNpclo
淡に肩を借りながらも、振動の元を目指す。
そう、遠くない場所であった。
これは――もしかしたらと、五感が継承を鳴らす。
果たして、そこにいたのは……、
メズール「あら、久しぶり……オーズの坊や」
ガメル「オーズぅぅぅぅぅぅぅぅう!」
以前倒したはずの――殺したはずの。
グリードが二体、メズールとガメル。
セルメンと呼ばれる不完全状態の姿であるが、その姿は……健在と言って等しい。
天井に空いた、大穴。
足元に倒れるのは、対木もこ。
額から鮮血を流して、呻いていた。
京太郎「……」
ギリと、歯を鳴らした。
倒れたもこと、蘇ったグリードを見ればおおよその状況など把握できる。
以前カザリが言っていた、『グリードになるメダル』と『ならないメダル』。
京太郎が所持していた――カザリたちに奪われた方ではなく――それが、
メズールとガメルを成り立たせるメダルであったのだろう。
それが、もこの分析の最中。
何らかの形でセルメダルと触れることで――グリードとして、復活したのだ。
自分の不注意。そして、もこの不注意だった。
やはり、メダルを預けさえしなければ――と、忸怩たる思いが湧き上がり、音となって握り拳から漏れた。
淡「へー」
淡「なんだか知らないけどさ……もう一回、死ににきたってことでいーい?」
そんな京太郎を庇うように、立ちふさがる大星淡。
エターナルメモリが、漆黒の殺意を湛えて鈍く光った。
769: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 16:15:15.28 ID:4mEwNpclo
京太郎「……お前ら」
京太郎「お前らは、一線を超えた」
京太郎「ならもう……俺は、容赦しない」
京太郎「コアメダルを――砕く」
同時、京太郎の瞳も紫に染まる。
欲望の化身を目の前にして、欲望の破壊者の瞼が上がる。
粉砕せんと、その恐ろしき竜牙を剥いて、解き放たれるときを待ちわびるのだ。
ウェザーメモリで、まず、逃げられないようにメダルを引き剥がす。
その後に、紫のメダルの力で、今度こそコアメダルを破壊する。
そんな算段を、頭の中で取り付ける。
満身創痍の自分では難しいかもしれない。
だがこの場には、淡がいる。いてくれる。
淡と二人ならば――それは、十分に可能だ。
可能で、あった。
メズール「さすがに、二度も坊やの手にかかるのはごめんだわ」
メズール「だから――こうする」
京太郎と淡の殺気を目の前に……。
言うなりメズールは、地面に倒れ付す対木もこを掴みあげたのだ。
小柄な体が、たやすく地面から離れる。
零れる鮮血と、呻くもこ。
それだけで――京太郎の動きは、完封された。
対木もこは、仲間だった。
京太郎の戦う力を整えるために尽力し、そして、先ほどまで淡にも打ち明けられなかった悩みを共有してくれた。
彼女の言葉に、京太郎は何とか立ち直ることができたのだ。
確かにこの事態は、もこの不注意かもしれない。
事実淡は、そうとでも言いたげな顔をしている。
だけれども、見捨てられるはずがない。
これは恩人とか、そうでなくても同じだろう。
目の前で取られた人質を見捨てられるほど、京太郎は冷酷ではない。
むしろ、真逆だ。
何とかして――自分に使えるものすべてを使って、助けようと考える。
頭を働かせる。
人質をとられたときにもっとも有効で、人質の命を助けることに繋がるものは……。
“その人質には価値がない”、“人質をとっても意味がない”と思わせること。
そんなことでは揺らがない。
むしろ、人質なんて邪魔な荷物を抱えたせいで、それはお前にとってのマイナスになる。
だから、持っていても仕方がないのだ――。
そう、相手に思わせることが重要であった。
しかし、問題があった。
この場合の、人質を助けるべく行う速攻に、今の京太郎は耐えられない。
また、あのメズール。
奴らグリードには、人の欲望が判るのだ。何を望んでいるか、理解できる。
そんなある種読心術じみた技能を持つ相手に、ポーカーフェイスは通用しない。
770: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 17:14:01.49 ID:4mEwNpclo
京太郎「……」
メズール「そう……余計なことを考えないことね」
欲望が判るといっても、それぐらいだ。
完全に京太郎の心のうちを読めるわけではない。
そのあたりに付け入る隙がないものかと考えるが――。
ほかに思い浮かぶのは、京太郎以外の第三者のこの場への介入。
淡がいたのである。
ならば、あの場に倒れていた京太郎を保護した、ほかのライダーとていて然るべきだ。
別件で、呼び出されでもしないのならば。
だれかしらが残ってくれていると――そう、思いたい。
しかし、待たない。
グリードは、待たない。
現代に生まれついたわけでもない彼らであるが……。
様々な欲望のために、適応している。
事実、イマジンやドーパントを警戒する程度の慎重さはあった。
ましてや、古来からこんな場面でできることなど限られているであろう。
メズールたちが、京太郎の時間稼ぎに付き合うはずがなかった。
ゆえに京太郎は、決断する――。
京太郎「とりあえず、よぉ……」
京太郎「その手ェ――どけろッ!」
生身での、単身突貫。
兵法とはまさに、相手の意表を突くことにある。
変身するわけでもなく、道具を使うわけでもなく、仲間を待つわけでもない。
京太郎は、その身一つでメズールに向かっていく。
これが、ただの人間のする行動なら、メズールにも合点がいったであろう。
しかしとて、須賀京太郎はオーズの変身者である。
優れた武器がある。身を守る鎧がある。互角以上に戦える道具がある。
普通は、そちらを使う筈だった。
事実、彼女がかつて見えた王とて、彼女たちと戦闘するにおいては、オーズの鎧を使用していた。
それなのに、ちっぽけで弱弱しい、手折れば死ぬようなただの肉体での突撃。
このことにメズールは、瞠目した。
それが、僅かなる隙。しかし、十分すぎる隙。
立ち直ると同時に噴射した水流が、京太郎を一直線に目指すが――。
京太郎「邪魔ッ、だ!」
それを、紫のメダルが阻む。
ことここにおいて、この現象を、メズールが目撃するのが最初であったのも大きな要因だろう。
そのまま、硬直するメズール目掛けての拳。
か細い人間の腕であるが、勢いは十分。
ダメージを与えるまでとはいかないものの、メズールをよろけさせる。
京太郎「そんで……返してもらう」
ダメージは必要ない。
ただ、対木もこを助けられれば、よかったのだから。
771: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/08/31(土) 19:07:51.62 ID:Z10196fJo
淡「京太郎!」
――《ETERNAL》!
ガメル「メズール!」
――ちゃりん。
それぞれが呼応して、臨戦態勢に以降した。
淡は――“永遠の記憶”を身に纏い、漆黒のローブを生み出して。
ガメルは――セルメダルを身に宿し、己がヤミーを産み出して。
同時に、組み付く二つの影。
京太郎と、人質になった女がこの場にいなければ、淡もむざむざと組み合いはしなかっただろう。
いくら、最強に等しい仮面ライダーエターナルとはいえ、
重量生物の王から産み出された、リクガメヤミー相手では分が悪い。
淡「ああもう……しつっこい!」
吐き出される鉄球の群れ。
手足を納めて、ジェット噴射で飛び回るヤミー。
屋内であるからこその、驚異。
室内をネズミ花火がごとき勢いで飛び回るヤミーは、ちょっとした障害というには余りにも大きい。
淡はともかく、今は万全ではない京太郎。
そして、間違いなくただの生身の対木もこ。
どちらをも庇っての戦いというのは思いの外難しく、それが淡を苛立たせる。
須賀京太郎を守るのは、願ったりだ。
淡の戦う理由は、そこに収束するのだから。
世界よりも自分よりも何よりも、守りたい存在。
それが、京太郎であった。
だけれども、この女は別だ。
勿論淡とて、人非人ではない。
自分に力があって、目の前に困っているひとがいるのなら、助けるつもりである。
京太郎が大事だから、それ以外はどうでもいいなどと宣うつもりは毛頭ないのだ。
だけれども……。
今回、あのグリードどもを解き放ってしまったのは、この女の不注意だ。
京太郎が痛みを背負って倒した相手を、たやすく解き放つ。
それは罪である。
罪の意識がないのならば、なお、始末に終えない。
いともたやすく行われる、えげつない行為だった。
それのせいで、また、京太郎は危険に身を晒した。
自分がこうして、戦闘の恐怖を抑えて戦う羽目になったのも、この女が原因だ。
正直、守りたいというよりは疎ましい。
そんな思いと、新たなライダーの力が、ゼロノスと勝手が違う。
それらが合わさり、攻め手が思うようにいかない。
それに益々、苛立ちが募る。
あとはなんというか――女の勘のようなものか。
淡(ああ、もう)
淡(うっとおしい!)
783: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 13:42:28.90 ID:6DGVExuxo
淡「もう、面倒だし……さあ」
淡「これで、終わり――ッ!」
エターナルには、必殺技というものがない。
マキシマムドライブの発動は可能であるが、エターナルメモリ単体の効果は、ガイアメモリ以外の対象には有効ではない。
T1メモリ、あるいはT2メモリ。
それ以外のガイアメモリをすべて使用不可能とすることが、エターナルの特性。
変身が解除されてしまったその身でエターナルと単身対峙するのは、なるほど確かに必死だろう。
ゆえに、必殺技と呼べるかもしれない。
だが、そこには――ゼロノスや或いはオーズのような、一撃で戦況を打破する力はない。
あくまでも対人、対ガイアメモリの能力なのだ。
しかし、だからといって――相手を撃破できないかとは、別問題。
飛び上がるエターナル。その先は、ジェット噴射で回転飛行するリクガメヤミー。
噴流を以って更なる加速を果たしたヤミーが、接近するエターナルの体を弾き飛ばさんと飛び寄るが――。
淡「あんたはもう」
淡「初めから、負け犬って感じだったんだって」
その噴射口目掛けて、突き出されるエターナルエッジ。
回転するリクガメの、さらに推進力をブチ負ける噴射口。
そこを狙うなど、まさに正気の沙汰ではないが――。
それを可能にしてこその、高校100年生。エターナルメモリの適合率100%である。
突き入れたナイフから、迸る青い炎。
突き刺された肉体から進入し、全身の細胞を焼き尽くしながら遡るパワーで分解させる。
これが人間だったのならば、内部から内臓という内臓を焼き尽くされて、死に至ったであろう。
淡「……亀だけどね」
マントを翻して、地上に降り立つ。
その背後で、メダルが一枚、地面と末期の演奏を奏でた。
やれやれと、肩を回す。
今の相手に梃子摺っている間に、本命には逃げられてしまったらしい。
京太郎はというと、どうやら鉄球の回避に専念をしていたのか、変身まではできなかったようだ。
無事でよかったと思う反面、
淡「きょーたろーのせいで、逃げられちゃったじゃん」
淡「ばーか」
京太郎「……悪い」
淡「ふん……別に」
その手の中に納まる対木もこを見ると、どうにも面白くなかった。
784: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 14:18:50.92 ID:6DGVExuxo
◇ ◆ ◇
京太郎「……なるほど」
もこ「ごめん、なさい」
不注意で手元から滑らせたシャチのコアメダルが、セルメダルと接触。
それが原因でメズールが復活。
そして、そのメズールの手によりガメルの封印が解かれ、基本となるメダル全てを奪われてしまったらしい。
残ったのは、パンダとカンガルー。
顎に手を当てて、思考に浸る。
コアメダル全てが奪われてしまったのならば――グリードの完全復活は確定。
カザリ、アンクを連れ戻すこともほぼ不可能となる。
決別は、ここに極まってしまった分けだ。
なんとか――どうにかして。
メズールとガメルが、アンクたちの元に向かう前に。
探し出して、取り戻さねばならない。そのメダルを。
淡「……ふざっ、けんな!」
淡「あんた……! きょーたろーが……」
淡「きょーたろーが一体どんな気持ちで戦ってきたか分かる!?」
淡「あんだけ傷つけられても、まだ、あいつらを取り戻すって……」
淡「自分の体が変になってるのに! なっていくのに……!」
淡「それでも、それでもきょーたろーはあいつらを連れ戻そうとしてた」
淡「まだ戦うって、踏ん張ってたのに……!」
淡「それを、くだらないことで全部おじゃんにした……!」
淡が、もこの胸倉を掴みあげる。
今にも殺そうとしている、勢いであった。
止めようと手を伸ばそうとするが――その手も下りる。
確かに、淡のいうとおりだった。
メズールとガメルの残りのメダルはカザリの手元。
加えて、カザリのメダルはメズールとアンクの元。
いがみ合い、裏をかこうと画策するグリードたちであったが……。
戦力としては二対二。
無理に戦わなくても完全体となれるのなら、交渉の末に全員がメダルを取り戻し、終了となる。
未知数の完全体が4体。
こちらにあるのは、プトティラコンボだけ。
本当に――絶体絶命以外の、何者でもなかった。
これがもし。
自分ひとりの問題で済むのならば、京太郎とてもこを責めなかっただろう。
彼女はこれまで、京太郎を助けてくれた。
今回のミスだって、元はといえば京太郎の体を直そうと尽力してくれたことが原因。
バースのメンテナンスに、メダルの研究。
どこかで無理がきてもおかしくない。
このヒューマンエラーの原因は、京太郎にもあると言えた。
だから、彼女だけを責めることなどできないだろう。
淡「そんなに足を引っ張りたいなら……」
淡「死にたいなら、私が殺してやる……!」
785: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 14:33:33.13 ID:6DGVExuxo
京太郎「……よせ、淡」
京太郎「……」
京太郎「そんなことしても、何にもならない」
それ以上言うことができなかった。
淡ほどではないが、京太郎とてやはり、思ってしまう。
――なんてことをしてくれたのだ、と。
全ての計算は破綻し、幸せな結末は無為に散った。
あとは、世界を喰らうグリードを――紫のメダルで殺傷するだけ。
この手はもう、誰も掴めない。
拳を握り、叩き付けることしか、もはや、残された手段はなかった。
あの頃には戻れない。
再び、家族の命を奪うこととなるのだ。この手で。
叫びださないのは。
自分の代わりに、淡が怒ってくれたこと。
対木もこが、これまで自分の手助けをしてくれたこと。
それらが、あったから。
それでも憤懣やるせないのは変わらない。
心が虚無感に囚われる。全ては徒労に終わった。
これから先は、結末が分かりきった――それでも止まってはならない、苦行である。
もこ「……本当に、ごめんなさい」
もこ「いくら謝っても、聞かないと思う」
淡「――ッ」
淡「謝って済むとか、まだ思ってんの!?」
もこ「……」
もこ「……でも」
もこ「まだ、彼らは完全体にはなれない」
もこ「ここには――赤のコアメダルだけ、なかった」
もこ「だから、あいつらの手には渡っていない」
786: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 14:51:29.96 ID:6DGVExuxo
京太郎「赤……」
京太郎「つまり、アンクのメダルか」
京太郎「それなら――」
アンクはカザリのメダルを二枚、所持している。
自分のメダルが三枚足らず。
ほかのグリードが完全体になることを、アンクが許すはずがない。
まず決して、カザリのメダルが返されることはない。
それから、カザリだって自分のメダルが返って来なければ、メズールたちにメダルを返そうとはしないだろう。
つまりまだ、やりようがあるのだ。
……いや、ほかに考えられる可能性。
メズールたちと共謀して、実力行使でアンクからメダルを取り戻すことだ。
いかに大空の王、総ての翼あるものを統べるグリード――アンクと言っても。
三体のグリードを相手にしては、生き残れないだろう。
そんな考えにいたったとき――京太郎の心に訪れた思いは。
787: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 14:52:17.06 ID:6DGVExuxo
1:「……アンクを助けないと」
2:「カザリを止めないと……」
3:「とにかく――そんなことは、させない」
↓5
834: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 15:40:19.72 ID:6DGVExuxo
京太郎(カザリがアンクを傷つけてしまうことも……)
京太郎(アンクがカザリに狙われてしまうのも……)
京太郎(どっちも――俺には耐えられない)
京太郎(起こらなきゃいいって思う。それは本当だ)
京太郎(でも……『信じきる』って、そんな言葉で最悪のことを考えるのをやめたくない)
京太郎(あいつらが傷つけあうなんてことは……)
完全に関係の修復が不可能となる。
どう転んでも、わだかまりが残るのは確実だ。
初めて京太郎の家に来たときのような、剣呑な雰囲気。
それが解消されはしないだろう。
あるいは、もとよりそんな関係であるとか。
そもそも、修復したところでそんな関係は変わらないとも思える。
カザリがあんな性格で、アンクがあんな性格で。
どちらかが裏切って王と通謀した時点で――それは避けられないのだと。
だけど、そんなことは知らない。
とにかく、京太郎のエゴだ。
二人が傷つけあうなんてのは、絶対に許せない。
そんなことは許容できない。
何においても――何があっても、だめだ。
京太郎「とにかく――そんなことは、させない」
欲張りなのかもしれない。
だけれども、自分の手が届くうちは、許さない。
必ずそんな事態はとめてやると――そう、思う。
837: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 15:49:59.03 ID:6DGVExuxo
◇ ◆ ◇
カザリ「……アンク、分かった?」
アンク「あァ……。ヤミーの気配だ」
やや時間は遡って、廃墟にて。
互いを監視する形でいた二体のグリードは顔を上げた。
欲望の生成するセルメダル。その音に。
同時に、沈黙が訪れる。
二人とも覚えたのだ。違和感を。
ヤミーならば。宿主の欲望に反応して成長しているのならば。
そのメダルは増加する。その筈である。
また、自分たち以外にヤミーを作れる存在はいるはずがなかった。
正確に言うのなら、ウヴァがいるが……。
おおよそ、オーズに敗北しているだろうと二人は結論付けていた。
それだけにこの事態には、驚きを隠せない。
――ウヴァが生き残っている。
そうとも思えたが、やはり、考えがたい。
セルメダルが増える音が、一向に聞こえないのだ。
メズールではなく、ウヴァのヤミーならば、時間とともにすぐに欲望が増えるであろう。
だけれども、それがない。
その前にオーズに倒されてしまったのだろうか。
そう考えていると、また、あの気配。
さらにヤミーが生み出されていた。
それぞれの時間から考えるに、オーズとヤミーが戦闘になったのは明白。
だが、逆に言うのならば。
少なくとも、一定の時間はオーズの相手になっていられたということだ。
生まれたてのヤミーに、そこまでの力はない。
ウヴァがともに戦っているとしても、今はオーズの力が強いことは自明の理。
少なくとも、一定まで育たなければ相手になるはずもない。
カザリ「……どう思う?」
アンク「さぁな……」
839: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 16:49:07.73 ID:6DGVExuxo
そこへ、踊り来る影。
飛びのくアンクとカザリ。瞬く間に、二体ともが怪人形態に変化する。
そこにいた影は――
メズール「あら、ウヴァはいないの?」
オーズに破れ、メダル1枚の体に封印されたはずのメズール。
付き従うのはガメル。
こちらも確かに、京太郎に倒されたはずのグリードだった。
アンク「……どうしてお前が」
カザリ「とてもじゃないけど、あのオーズが君たちを元に戻すなんて思えないけど」
警戒感を滲ませて、二人は距離を刻む。
京太郎の手に収まっていた、青と灰色のメダル。
それがこうして解き放たれたというのには――尋常ならざる理由がある。
どちらも、瞬間的に思いを巡らせる。
あれから、出方を窺っている間――ガイアメモリの流通本数が減少したことを、二人は知った。
つまりはオーズが、須賀京太郎がミュージアムに何かしら打撃を与えたのだ。
生産がままならず、以前のガイアメモリが高価値で取引されているというのは。
それこそ、致命的な傷を負ったのだ。ミュージアムは。
あとは、イマジンか。
だがイマジンは、京太郎の事情を碌に把握などしていない。
オーズを倒したとしても、コアメダルからグリードを開放する理由などないのだ。
だからなおさら、不自然だった。
メズール「やっぱり、ウヴァが砕かれたというのは本当だったのね」
アンク「……ちっ」
カザリ「その話、どこから聞いたのかなぁ?」
メズール「私たちを解き放った人間からよ」
アンク「……おい、どういうことだ」
アンク「誰だ、そいつは……! 答えろ……!」
カザリ「そのあたり、僕としても説明してほしいなぁ」
842: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 17:42:52.72 ID:6DGVExuxo
メズール「もう一人の紫のメダルの持ち主よ」
メズール「それとも、あなたたちには……こう言った方が馴染み深いかしら」
メズール「バースやカンドロイドの製作者、って」
アンク「……」
カザリ「なるほどね」
カザリ「それなら、君たちの復活に必要なセルメダルを持っていても不思議じゃない」
直接的な面識はない。
京太郎と行動をともにしていたカザリもそうであるし、研究所に忍び込んだアンクとてそうである。
カンドロイドを作成し、メダジャリバーを生み出し、バースを作り上げた。
オーズの戦闘を円滑にしようとするのは、どんな存在かと考えていたが――。
カザリ「でもさあ、それならそいつは何を考えてるの?」
カザリ「オーズの側にいるんなら、僕たちは敵」
カザリ「君たちを復活させる理由なんて、ないんだけど」
口には出さなかったが、アンクも同じ気持ちであった。
あまりにも、不可解すぎる行動だ。
思い当たるとしたら――向こうとしても、グリードがまだいてくれた方が、いいというところか。
セルメダル、或いは直接的な脅威が未だに存在するという事実が。
その、何がしかにとっても喜ばしいこと――であるのだ。
だけれども、答えは違った。
メズール「実際に欲望を見てみたけど……」
メズール「あれは、愛ね。愛に飢えているわ」
メズール「オーズの坊やを、自分と同じ側に引き込みたいんじゃないかしら」
孤独が怖いから。
一人ぼっちが嫌だから。
だから、自分と同じ存在を作ってしまおう。
その“彼”には、資格があるのだ。
誰かのために何かしたい。自分の全身の愛を注ぎたい。
注げるということは、それだけ“彼”は価値があるものなのだ。
注げるということは、それだけ自分も分け与えるべきものを持っているのだ。
自分は、価値のあるものと付き合える。
自分は、価値のあるものが成り立つ手助けをできる。
誰かのために何かができる。そのために命を使える。
そして、その価値ある誰かと愛し合うことは――きっと、最高なことであろう。
自分の価値も、きっと認めてもらえるから。
カザリ「……なるほどね」
アンク「そのために、京太郎を裏切ってグリードを復活させたと?」
メズール「ええ、そうみたいね」
メズール「そして私たちを――完全体にしたいと思っている」
846: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/01(日) 18:01:28.75 ID:6DGVExuxo
カザリ「……」
アンク「……」
カザリも、アンクも。
その言葉の魅力よりも、その異常な人間への不信感が勝った。
欲望の無秩序さで言えば、以前の王をも超える。
元来生物は、先に進みたがるものだ。何かを得たがるものだ。
もちろん人間の中には、殺人などのマイナスの欲望を持つものがいることも確かだ。
けれどそれよりも、“何かを得たい”という思いの方が、圧倒的に多い。
だからそいつは、壊れている。
人間として破綻している、何かであった。
アンク「……」
カザリ「正直、信用できないね」
カザリ「そいつはそいつで――別の目的のために動いている」
カザリ「よく分からないけど、オーズの力になりたいんなら、もっと別の方法を使うんじゃないの?」
アンク「そんな奴は……必要じゃなくなったなら」
アンク「俺たちを簡単に切り捨てる」
アンク「その基準だって、俺たちにはわからないもので動くだろう」
その思いには――人間らしい、秩序がないのだ。
腹が減ったから食べるとか。
強くなりたいから力が欲しいとか。
憎いから排除したいとか。
そういう、ある種のストレートさがないのだ。
アンク、カザリともに色々な人間の欲望に触れてきた。
欲望の化身グリードであるから、それこそそこは自分の舞台。
確かに、人間の中には捻じ曲がってしまった欲望を持つものがいる。
故に、知っている。
そいつらは際限というものがない。他人から計る物差しがない。
自分の中の異常な論理に従って行動する。
外からではその予想はできても、予測が難しい。
究極的に言ってしまうのであれば。
空が青いからというだけで、世界を滅ぼしたいと願うかもしれない。
その中には当人なりの考えもあり、理屈もあるだろう。
だけれども、傍からしたら、異常な論理の飛躍でしかないのだ。
メズール「……そうだとしても」
メズール「お互い、思うところがありながらも……協力はする」
メズール「それが、私たちの関係じゃなかった?」
グリード同士しかり。かつての王しかり。
誰もが信用や仲間意識とは無縁であった。
ただ、利用して利用される関係だけがそこにあった。
そういう意味では、何も変わっていないのだろう。
メズール「それに、相手が何を考えていても」
メズール「完全体になってしまえば、問題ないんじゃないの?」
850: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/07(土) 19:10:59.09 ID:yDtzDlEFo
アンク(……)
はたして、それほどまでに楽観してよいものか。
アンクは考える。
あの――紫色のコアメダルの力は、未知だ。
欲望を破壊する欲望という、矛盾めいた存在。
いくら完全体となったとしても、その力がグリードに及ぶことは、十二分にあり得る話。
油断がならないのだ、オーズというのは。
アンク「それでそいつは、どうするつもりだ」
アンク「俺たちに、何を求めてる?」
うまい話には裏がある。
報酬には対価が付きまとう。
相手がよほどのお人好し(バカ)なら別だろうが――。
人間の中でも相当なバカな部類に入る京太郎にしても、その辺りの概念を理解している。
故になんの見返りもなく、相手がそんな提案をするなど思えない。
自分達に、どんな役割を与えようとしているのか――。
その役割如何によっては、自分達は捨て駒にされることを意味するだろう。
相手の目的は京太郎なのだ。
自分は、自分達グリードは、二の次なのだ。
ならば、次の瞬間には破壊されていても、何ら不思議ではない。
何を以てメズールがその女に協力しようと思っているのか、謎だ。
そのあたり、慎重なメズールらしくもない……。
まるで考慮している風に、見えないのだから。
完全体の己には、アンクとて絶対の自信を持つ。
しかしそれと、恐れを知らない事は別問題である。
恐れを踏み越えるのと、恐れを知らないのは――違う。
結果が同じだとしても。
その間には、あまりにも大きすぎる隔たりがあるのだ。
アンク(――ハッ)
アンク(『恐れ』? メダルの塊の俺が、『恐れ』?)
アンク(馬鹿馬鹿しい)
852: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/07(土) 20:03:01.67 ID:UnvbwnPJo
カザリ「そこは、僕も聞いておきたいね」
カザリ「相手は僕たちに何をさせたいのかな」
アンクの発言に、カザリも続いた。
何とも油断ならない相手だと感じてはいるが、考え方は、同じ方向が多い。
……。
ひょっとしたら、カザリも――アンクと同じような感覚を、抱いたのかもしれない。
元々、どこか似ているのだ。
カザリと、アンクは。
メズール「さあ」
メズール「自由にしていいらしいわ」
メズール「完全体になれば、それでいいってね」
カザリ「……オーズについては?」
カザリ「当然、止めに来ると思うんだけど……それなら戦いになる」
カザリ「例えば僕たちが、オーズを殺してもいいのかな」
カザリが言いたいことを、アンクは理解した。
その何者かが、オーズを――京太郎を愛しているのならば。
戦うことを、ともすれば殺害に至る可能性があることを、容認するのか。
いや、するわけがない。
つまり、初めから――奴はアンク達を切り捨てる前提なのだ。
邪魔になったなら、手を切るのではない。
初めから使いきって排除するつもりで、手を結ぶのだ。
だから、そいつは警戒するべきである。
侮るべきではない。
何せ、グリードを完全体にした上で……完全体になると解った上で。
そんな、グリード達を破壊しようというのだ。
容易いとは思えない。
無計画ではいられない。
楽観視などするはずがない。
相手には、算段があるのだ。
確実とは言わなくても、勝利できる見込みがあるのだ。
――完全体のグリードを4体も相手にしても。
カザリ「……ま、なんて言ってもさ」
カザリ「それなら、尚更僕らにはメダルが必要になる」
858: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/07(土) 21:42:35.72 ID:ydQWOTFyo
アンク「……フン」
確かに、カザリの言う通りだった。
その、ドクターとやらが……完全体であるグリードたちと戦えるというのであれば。
今のアンクたちなど、相手になれない。
アンクはコアメダル6枚。カザリも6枚。
メズールとガメルはそれぞれ5枚。
単純な枚数如何も然ることながら、完全体と、そうでないものには差がありすぎる。
つまり――。
どちらにしてもアンクたちに、選択肢などないのだ。
かつて、王の下にいた頃のように。
メズール「あら、そうとも言えないわ」
カザリ「……どういうこと?」
メズール「同類を欲しがっている。仲間を求めている。何かを愛したいと思っている」
メズール「それには、自分の手で壊すことも入っているわ」
メズール「オーズの坊やが死んだとしても、構わないみたいね」
アンク「……」
カザリ「理解できないな。人間ってのは」
メズール「誰かの手に落ちるなら――」
メズール「『せめて自分の手で良い終末を与える』」
メズール「そういう、独占欲もあるのよ。奪う愛が」
メズールは愛に関する欲望について、携わっていた。
ならば、確かに彼女が言うのも真実なのだろう。
アンクやカザリよりも、一日の長があるのだ。
859: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/07(土) 21:44:19.60 ID:ydQWOTFyo
カザリ「……」
カザリ「……まあ、実際に会って確かめようか」
カザリ「直接見た方が、早いかもしれない」
アンク「……何を考えている?」
カザリ「その通りの意味だよ、アンク」
カザリ「僕たちを本当に倒せるのか……僕たちより強いかはともかくさ」
カザリ「こうして、僕らに声をかけたなら」
カザリ「あっちには……僕らが必要だったってことだ」
カザリ「どんな形になるかは判らないけどさあ……」
カザリ「あっちも、僕らと組めなきゃ困るんだ」
カザリ「交渉は成り立つんじゃないの?」
だから、そこに付け込める。
その間に、少しでも巻き上げる。
利用されると解っていながら、敢えて利用されてやる。
互いに利用しあう。
カザリが言うのは、それだ。
そんな提案をカザリが持ちかけていた。
或いはそこに、以前のような罠があるかもしれない――。
が、首を振って否定する。
態々、ヤミーも作らず、互いに互いを監視していたのだ。
その状態で出し抜かれるなど、ウヴァほどの間抜けでもない限り、あり得るはずがない。
アンク「……」
アンク「なるほどな」
アンク「解った。俺も、乗ってやる」
アンク「完全体になれるんならな」
863: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/07(土) 22:05:28.99 ID:ydQWOTFyo
カザリ「それじゃあ、どうする?」
メズール「まずは、私達のメダルを返して貰える?」
メズール「相手の実力が判らない以上、こちらも戦力を揃えた方がいいでしょう?」
カザリ「……」
なるほど、確かに言う通りだ。
だが、カザリには簡単に肯んじられなかった。
アンクとカザリ、それぞれがガメルとメズールのメダルを2枚ずつ所持している。
この場で、彼女らは完全体になれるのだ。協力者の力などなくとも。
ただ、ここで彼女たちを完全体にするのは憚られた。
メズール「勿論、完全体になるのは……あなたたちのメダルが揃ってからでいいわよ」
メズール「まずはコアメダル1枚と引き換えに、私は充分な量のセルメダルを渡す」
メズール「それなら、どうかしら?」
そんなカザリの考えを見越したのだろう。
メズールからの提案が入った。
メズールのヤミーならば、時間がかかりこそするものの大量のセルメダルを得られる。
アンクやカザリのヤミーと違い、派手に動かない為に、妨害もされ難い。
なるほどこの場では、魅力的な提案だった。
カザリ「なら、仕方ないね」
カザリ「いいよ。セルメダルとコアメダルを交換だ」
カザリ「アンクもそれでいい?」
アンク「……あぁ」
こうして――。
ウヴァを除く全てのグリードが集結した。
何者かの手のひらの上だとしても。
自らの欲望を、願いを叶えるために。
887: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 11:43:47.45 ID:mF81mOdwo
京太郎「……赤のメダルを、手に入れないと」
京太郎「あとは、そうだな」
橙色のメダル。
染谷まこに預けていた、そのコアメダル。
コブラ・カメ・ワニ――生命を司る、そのメダル。
それがあれば……多少なりとも、戦いは楽になるだろう。
もっとも、以前まこに言ったように……。
たとえ武器がなくとも、拳を握り――。
たとえ腕がなくとも、立ち上がる――。
そんな覚悟はある。
己がたった身一つとなったとしても、戦うのがライダーであると。
英雄などになれずとも、英雄の守ったものを守ることはできると。
そう、考えている。
もしも、治療が終わっているのなら渡してもらう。
そうでないのなら、それならそれで仕方がない。
京太郎(ま、アンクのメダルが先決だな)
京太郎(しかし、落としたっつーと……)
京太郎(ナスカの形をしたヤミーと戦った、あの場所か?)
奴に敗れたそのときに。
メダルを弾き飛ばされ、失った。
戦いが終わった後には、京太郎を搬送することで手一杯であったため、置き去りにされた。
そう考える、べきであろうか。
……他人から預かったメダルを、他人のメダルを。
そうも雑に扱ってしまったことに対して、慙愧の念を禁じえない。
京太郎「――っと、電話?」
そのとき、電話が鳴った。
888: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 12:07:25.79 ID:mF81mOdwo
電話の主は――
1~20:神代小蒔
21~40:江口セーラ
41~70:白水哩
71~99:片岡優希
ゾロ目:新子憧
↓5
1~20:神代小蒔
21~40:江口セーラ
41~70:白水哩
71~99:片岡優希
ゾロ目:新子憧
↓5
895: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 12:40:16.10 ID:mF81mOdwo
京太郎「……はい、もしもし」
小蒔『もしもし、小蒔です』
小蒔『京太郎君、実は――』
戦闘終了時に、取りこぼされた赤のメダルを手に入れた。
電話越しに彼女は、そう言った。
どうやら今、電話をかける為に外にいるらしい。
彼女が確保していてくれて、実にありがたかった。
あの戦闘の場所に落としていたなら、先んじられる可能性もあるのだ。
だけど、それもないし――。
デンライナーなら、グリードに奪われることもない。
京太郎「今から、外に出ますんで……」
京太郎「拾ってもらえます?」
小蒔『わかりました!』
彼女の元気な声に、胸を撫で下ろす。
やはり流石はお姉さんである。実に頼りになる。
いろいろと頭が上がらないのは、本当だ。
淡「あった?」
京太郎「ああ、よかったよ……小蒔さんが持っててくれた」
淡「そっか」
淡「じゃあ、行こうか」
京太郎「ああ、肩貸してもらえるか?」
淡「うん、任せて!」
淡の肩に、腕を回す。
あまり体重をかけぬようにしようと考えたが、腕を引っ張られた。
どうやら、遠慮するなという意思表示らしい。
なんとも健気で、かわいらしい。
896: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 12:45:03.52 ID:mF81mOdwo
京太郎「……もこ」
もこ「……」
京太郎「気にしろ。でもあんま、しすぎんな」
京太郎「自罰はしなくていいけど……反省だけはしてくれよ」
もこ「……ごめん」
京太郎「……」
京太郎「お前に預けた、俺にも責任がある」
京太郎「それも、確かだよ」
京太郎「お前なりに、俺のことを助けようとしてくれてたしな」
京太郎「軽率さを反省はしてほしいけど、自己嫌悪だけはしてくれんな」
もこ「……」
京太郎「じゃあな」
やはり心中は複雑である。
仲間にまで影響が及ぶことをされて――それが善意に起因するものだとしても、
善意を理由に相手を責める事をやめられるほど、京太郎はヒーロー気質ではない。
それでも何とか、飲み込んだ。
反省をして欲しいが、自縄自縛をして欲しくない。
それも紛れもなく、京太郎の気持ちである。
手を掲げて、もこに背を向ける。
俯いて、返事を返さないもこ――。
明らかに反省を、後悔をしている態度ではあるが……。
もこ(神代小蒔……仮面ライダー電王)
もこ(そこにいる間は、一切の連絡が取れない……)
その心中は冷酷に、いかにして京太郎を手に入れるかの算段をつける。
897: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 12:53:45.49 ID:mF81mOdwo
判定
1~20:新子憧を呼び出し
21~40:カンドロイドで調査
41~70:グリードと接触
71~99:表立ってはまだ動かない
奇数ゾロ目:「どうせなら何人かに……退場してもらおうかな」
偶数ゾロ目:カンドロイド開発
↓5
1~20:新子憧を呼び出し
21~40:カンドロイドで調査
41~70:グリードと接触
71~99:表立ってはまだ動かない
奇数ゾロ目:「どうせなら何人かに……退場してもらおうかな」
偶数ゾロ目:カンドロイド開発
↓5
905: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 13:13:34.23 ID:mF81mOdwo
もこ「それじゃあ……わたしも、行こうかしら」
もこ「ふふふふふふ……ふふふふふふ」
もこ「大丈夫だよ、京太郎」
もこ「わたしがちゃんと目覚めさせてあげるから……!」
もこ「あなたが希望だと思っているものを全部壊して……」
もこ「あなたの、本当の虚無を起こしてあげる」
もこ「あなたは、わたしと同じ側なの」
もこ「あなたならきっと――世界の終焉を、楽しんでくれるよね?」
もこ「ふふふふふふ」
もこ「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
足取りが軽い。
彼からの信頼を少し、失ってしまったかもしれないけど……。
それすらも、心地いい。
だって彼が、自分を拒絶するはずがないから。
最終的には、同じ側になってくれるから。
そしてやはり、わかったのだ。
彼は笑いもすれば傷つきもする。
怒りもすれば悲しみもする。
虚無感ゆえの、ささくれ立った鋼の心などもってはいない。
だから――壊せる。
もっともっと積み上げて、最高の形にして。
彼のかりそめの心を壊して、そこに虚無を注いであげられる。
育ててあげられる。愛でてあげられる。
もこ「――あはっ」
906: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 14:07:01.54 ID:mF81mOdwo
もこ「ごきげんよう、モンスターさん」
淑女のごとく、スカートの端を持ち上げて礼をする。
紫のメダルの持ち主。
世界を虚無に巻き込もうとする少女。
須賀京太郎の、オーズの協力者にして――最大の敵。
鼻白む気持ちで、アンクとカザリはそれを眺めていた。
アンク「挨拶なんてどうでもいい」
アンク「お前は、俺たちに何をさせるつもりだ?」
単刀直入に、アンクが切り出した。
なるほど確かに、目の前の女にある欲望は――メズールの言った通りのそれである。
だがしかし、結果が予想できない。
強大な欲望を抱えたままのこの女の、行動論理はアンクから見ても破綻している。
要するに、狂っているのだ。この女は。
何が原因かはわからない。
人間である以上、生まれながらにして狂っているということはありえない。
すべてが、真っ白な契約書であるからだ。
だが、成長の過程で狂うものは厳然として存在する。
今までも何度かそれを見たことはあるし……。
ましてや今、目の前にそれはいた。
もこ「あら、単純よ?」
もこ「あなたたちは完全体になってくれれば――それでいい」
アンク「……」
もこ「そこの鳥さんと猫さんが完全体になれば、助けられなかったとして……彼の傷は抉られるし」
もこ「そこの魚さんと……えーっと、象さん? が完全体になったら、彼は敗れる」
もこ「オーズの力がどれほど強力だとしても、完全体には及ばないから」
アンク「……」
アンク「……かつての王は、オーズの力で完全体の俺たちを圧倒した」
アンク「完全体になったからと言って、倒せるものでもない」
――それに、紫のメダルがあるのだ。
もこ「大丈夫よ」
もこ「王と違って……彼は、自分の欲望を理解していない。目をそむけている」
もこ「だから、オーズの力を使いこなせない」
907: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 14:26:32.59 ID:mF81mOdwo
それは果たして真実だろうか。
確かに須賀京太郎は弱い。前の装着者と比べても、あまりにも弱すぎる。
そもそもが、戦闘というものに向いていないのだろう。
元来なら、戦いや争いなどは好まない、穏健な性格のはずだ。
だが――だからこそ。
その弱さを補うために、彼はあらゆる物を牙とする。
戦いへの恐怖があるのだろう。もともとそちらが向いていないのだから仕方がない。
そして彼は、臆病な存在となっていた。
だが――臆病さがゆえに、恐怖を消すために、どこまでも残酷に振舞える。
また彼は臆病ではあっても、腰抜けではない。
前を目指すことを、やめようとはしていない。
怖いのは、踏み出すからだ。止まってしまえば、絶望的な安寧が待っているというのに。
そんな人間は、恐ろしい。
また、数々の戦いを通じて成長していた。
そんな彼が果たして、オーズとして弱いと言い切れるだろうか。
メダルの塊に過ぎない自分たちと違って、人間には先があるのだ。
また、彼がコンボなどを使いこなしているところから考えても。
彼は決して、オーズに不向きな人間だとは考えられない。
目の前の女の表情は変わらない。
ただ終始、薄ら笑いを浮かべている。
欲望を知るのは、万能ではない。
完全なる読心術にはなりえない。あくまでもその人間が強く望むものを映すだけである。
強烈な虚無と自己愛を抱える少女のそれは激しいノイズとなり、それしか映し出さない。
根源がわかっても過程が不明ならば、少女が考えていることを察するなど不可能だ。
京太郎のような、ある種単純な人間ならともかく……。
しかしある種、直感的にアンクは理解する。
この女は、信用できないと。
908: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 15:17:28.21 ID:mF81mOdwo
(それでも――)
しかし――だ。
アンクは、この目に見えた罠である誘いを断ることができない。
メダルが、必要だった。
完全体になるのだ。こんな、不自由のある体ではない。
(俺は、力を取り戻してやる)
あの、夢のように。どこまでも、どこまでも大空へと羽ばたいてやる。この星を超えて。太陽にまで。
そうして――あの美しいものをまたこの目に収める。
アンクはその手を握りしめる。
結局、どこにいてもやることなど変わりない。
今度は精々、背中から刺されないようにするしかない。
紫のメダルを持つ少女からの攻撃は――すなわち、破壊を意味するのだから。
取り返しのつかない、不可逆の破壊。
それはある種、人間で言うところの死に似ていた。
もこ「今、彼は……鳥さんのメダルを受け取りに行っているわ」
アンク「……」
アンク「最後は、京太郎の手元か」
もこ「それを取り戻したのなら――あなたたちは全員、完全体になれる」
もこ「とっても、素敵でしょう?」
ふふふと、少女が頬に手を当てる。
一見すればそれは恋する乙女そのものであるのに、その実、実に醜悪だ。
よどんだ瞳。狂気に包まれた目線。光のない眼差し。
どれもが――アンクを以ってしても、異常だと思えるほど。
それでいて、妙に勘の鋭い京太郎に気づかせないのは、
この女が、一筋縄ではいかない化け物という事を意味していた。
もこ「だから――ね」
もこ「提案が、あるんだけど――」
909: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 16:04:06.87 ID:mF81mOdwo
◇ ◆ ◇
京太郎「――本当に、助かりました!」
小蒔「たまたま、気付いただけですよ」
小蒔「京太郎くんの手当てとかは、皆がやってくれたから……」
小蒔「その間、手持ち無沙汰で……」
京太郎「いや、スゲー助かってますって!」
淡「やるじゃん!」
小蒔「そ、そうですか……?」
存外に喜ぶ二人を前に、小蒔はちょっとした戸惑いを感じた。
頼られるのは、褒められるのは素直に嬉しい。
こうして喜んでくれている二人を見れば、尚更である。
だが――どうしてだろうか。
この二人の笑いというのが、ただメダルを拾われていてよかったというよりは。
まさしく今救助されたばかりの被災者を思わせるほど、
安堵に包まれている風に見えたのは。
そのことを口に出してみれば……。
小蒔「グリードが、復活ですか?」
小蒔「それに……完全体、って」
京太郎「……」
京太郎「残念ながら、マジです」
淡「……どっかの馬鹿のせいでね」
そう、口を尖らせたのは大星淡だ。
憤懣やるせない様子である。
彼女ほど苛烈ではないが――小蒔とて同様の感情を抱くのは、確かだ。
小蒔はこれまでの、京太郎の戦いを知っている。
また、自分自身もグリードとの戦いにて、あわやという命の危機に陥った。
仕方ない。気にしなくていい。
そんな無責任な言葉で流せるだけ、軽い事実ではないのは確実。
その、些細な過失のために――一体どれほどの血と涙と汗が流されねばならぬのか。
温厚な小蒔とて、不満を抱かずにはいられない。
京太郎「……まあ」
京太郎「とりあえずまだ、終わってない」
京太郎「小蒔さんの、おかげで」
頭を下げる京太郎からは、言葉以上の実感がにじみ出ていた。
910: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 16:11:26.25 ID:mF81mOdwo
【重要な選択肢が入ります】
911: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 16:17:17.70 ID:mF81mOdwo
>赤のメダルの所在について
>すべて京太郎が持つという選択
>これを行った場合、京太郎はタカ・クジャク・コンドルの使用が可能であり、
>タジャドルコンボが使用できます
>しかしながら、京太郎がグリードに敗北した場合などにより、
>すべてがグリードの手に渡ってしまう危険性があります
>分割して所持する場合
>京太郎、淡、小蒔にてメダルを分割して所持します
>この場合、いずれか1枚または2枚のメダルしか使用が不可能となり、
>タジャドルコンボの使用も不可能となります
>また、京太郎以外が襲撃を行われ敗北したなら、メダルが奪われる危険性があります
>小蒔に預ける場合
>京太郎は完全に、プトティラコンボの使用しか不可能となります
>しかしながら、小蒔に頼んでデンライナーに安置することにより、
>赤のメダルが、戦闘によって奪われることを避けることができます
928: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 16:45:29.67 ID:mF81mOdwo
1:京太郎がすべて持つ
2:リスク分散、この場の者でメダルを分ける
3:デンライナーにて保管する
↓5
945: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:01:25.25 ID:mF81mOdwo
もこ「メダルとってこい」
憧「誰が……!」
もこ「断れば、この場で殺す」
憧「……っ」
もこ「須賀京太郎に助けを求めたら、家族を殺す」
憧「……ッ」
もこ「ちゃんと言うとおりにしたら、家族は殺さないし……」
もこ「借金も返してあげるよ?」
もこ「デンライナーに行って、メダルを3枚とってくる」
もこ「たったそれだけの……簡単なことだよ?」
憧(京太郎を、裏切りたくない……!)
憧(こんな奴のいうことなんて、絶対に従いたくない……!)
憧(でも……!)
こうなってた模様
946: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:03:55.57 ID:mF81mOdwo
信頼してた仲間に裏切られ
あげくその女の子が爆弾で吹っ飛ばされるとか相当にダメージ来るよね
ただの怪人より、人間の方が恐ろしいって話です
それじゃあ、続き行こうか
あげくその女の子が爆弾で吹っ飛ばされるとか相当にダメージ来るよね
ただの怪人より、人間の方が恐ろしいって話です
それじゃあ、続き行こうか
949: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:17:45.65 ID:mF81mOdwo
京太郎「……これで、まだ」
京太郎「あいつらと戦える……取り戻せる」
己の手の内に戻った、3枚のメダル。
これがか細い、自分とグリードたちとの繋がり。
このコアメダルが天秤の皿から零れ落ちてしまったそのときには、ついに再会は叶わなくなる。
淡「きょーたろー?」
京太郎「ん? ああ」
京太郎「なんとかまだ、これで踏ん張れそうだよ」
紫のメダルが及ぼす影響は、自覚した。
そして淡から、紫のメダルを使えば使うだけ、己の体が蝕まれていくことを。
それでも使うしかない場面はある。
そんなことは理解していた。そしてそれに、不満はなかった。
だが――この強力であるが凶悪なメダルしか用いれないのなら。
ともすれば、戦いの中でカザリやアンクを殺傷してしまう危険ある。
もう、彼らとは戦う他ないだろう。
連れ戻すにしても、一発はブン殴ると――京太郎は決めているのだから。
その過程において。
紫のメダルだけでは、彼らを殺してしまうこともありえる。
だから――。
京太郎「本当に……本当に……」
京太郎「ありがとうございます、小蒔さん……!」
いくら感謝しても、し足りなかった。
神代小蒔がこうして、コアメダルを確保していてくれなかったら。
今頃京太郎は、カザリたちと殺し合いを演じなければならなかったのだ。
本当に、頭が下がる。
小蒔「いいんですよ、京太郎君」
小蒔「私は――お姉さんですから」
950: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:38:35.65 ID:mF81mOdwo
京太郎「それじゃあ、小蒔さん」
京太郎「なんかあったら……すぐに俺を呼んでください」
京太郎「また、デンライナーが狙われるかもしれないんで」
小蒔「はい、わかりました」
小蒔「でも、それは京太郎君も一緒ですよ?」
小蒔「京太郎君の周りには――仲間がいるんです」
小蒔「今日みたいなことがまた起こるかもしれないから……」
小蒔「しっかりと、誰かに助けを求めるように!」
京太郎「うっす、了解っす」
小蒔「お姉さんとの約束です」
そう、ふんすと胸を張る小蒔を見る。
ありがたい。二重の意味でありがたい。
完全に視力が利かなくなったら、こうして目の保養も受けられないのだろうか。
残念である。
……いや、流石に冗談だけど。
冗談だから。
冗談なんで、あんまり冷たい目を向けんでくださいよ、淡さん。
淡「むー」
むぎゅっと、右腕に組み付かれる。
やわらかいおもち……いや、心地がなんだか心地いい。
これは自分のものですと強調するように、しがみ付かれる。
ちょっと、バカップルみたいで恥ずかしい。
小蒔「はわわわわわ」
小蒔「……京太郎君は、大人の階段を上っちゃったんですね」
京太郎「……いや、まだっすから」
淡「ま、まだ……って」
まだじゃない場面を想像したのか。
淡は勝手に赤くなって、勢いよく手を離していた。
……うーん。
少し残念である。
いや、かなり残念かもしれない。
流石に、他人の面前でいちゃこく気はないとしても、だ。
京太郎(……ああ)
京太郎(まだまだ、険しいんだけどさ……)
京太郎(ちょっとだけ……ホンのちょっぴりだけ……)
京太郎(心に……余裕、できたな)
京太郎(ありがとう、小蒔さん)
951: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:44:32.59 ID:mF81mOdwo
そして、デンライナーを後にしたところで。
“それ”は――来た。
952: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 17:56:04.63 ID:mF81mOdwo
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. / ii「smartbrain. ̄ ̄ ̄| | く_i
/ jl| o ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | リ
. / /ll| 着信中 | |フ⌒ヽ
/ 厶ll| |/ /ヽ /
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. / 人リ | | iブ´ ヽ
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i|| i{ V/
i i|| |丁´ヽ
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. / 八 .i||:::::::::::::弋.ロ.ノ::::::::::::::|リ
/ / ヽ ゞ=========ァ===== '
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954: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 18:20:24.75 ID:mF81mOdwo
: :ヽ \ : :!丶 Vイ:ハ |\:i
.: : 丶 \゙、 `> リ `
ヽ: : :`┬ 、 ヾ /
i: ;ィノ ,....-ィ /
,,:‐レリ _  ̄ /
゛=!_ \ `ー-、_ _/ γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
::::::゛== 、 \ / ̄ヽ、 | ……はい、もしもし? |
::::::::::::::::::::::゛===-、 > 乂____________ノ
γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ……はい |
乂______ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ……はい |
乂______ノ
{'{ { , ' /' ⌒ } |
从Ⅵ /.: ノ |
叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从
、 イj / /
:. < |' /}/
、__ ´ } イ从/
| |/
「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄}
|//l| |//////// 、 γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
,. <// ∧ |//////////> 、 | えっ…… |
乂______ノ
955: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/09/29(日) 18:22:55.41 ID:mF81mOdwo
……というわけで、待て次回です
投下の度に戦闘起きる予定だと思ってるんやけど
どうにも、プロットの順番差し替えてたら変わってしまう模様
お付き合いありがとうー
投下の度に戦闘起きる予定だと思ってるんやけど
どうにも、プロットの順番差し替えてたら変わってしまう模様
お付き合いありがとうー
995: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/10/06(日) 14:25:55.12 ID:+u6fg4wyo
【戒能良子は何をやっていたか】
良子「オーケー、つまりまとめるとこういうことですね」
良子「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
テディ「……ああ」
良子「むむむ……しかし、実にクレイジーでハードな事実ですね」
良子「正直、実にグレートです」
テディ「すまない。あなたを巻き込むつもりはなかったんだが……」
良子「ノーウェイ、ノーウェイ」
良子「そんなつまらない問題は抜きにして、これからのことを語りあいましょう」
良子「テディは、元の時間に帰りたい」
良子「私としても、この異常を見過ごすわけにはいかない」
良子「というわけで、共同戦線です」
良子「まず、何が起こっているのかを把握する」
良子「それから、なぜ帰れないのかを分析する」
良子「そして――その原因を取り除く」
良子「オーケー?」
テディ「それは……」
テディ「だが、いいのか? それではあなたも……」
良子「モーマンタイ、ノープロブレムです」
良子「こう見えても多少の心得はあるので、荒事関連もノープロブレムです」
良子「どうぞ、今後ともよろしく――テディ」
テディ「ああ……ありがとう」
良子「あれは――イマジンと、ライダー?」
良子「丁度いい。テディ、カウントダウンを」
良子「それから――さあ、ショータイムです」
良子「……なるほど、そんな事情が」
淡「……」
淡「この世界の私に鍵は託したけど、私がこうしてイマジンの相手をしないと……」
淡「ただでさえ大変なのに、イマジンすべての相手をさせたら……きょーたろーはきっと……」
良子「オーケー、ここで知り合ったのも何かの縁です」
良子「袖すり合うのも多少のマネーと言いますし、ご一緒しましょう」
淡「……いいの?」
良子「ノープロブレムです」
テディ「……良子。多少のマネー……円ではなく、他生の縁だ」
良子「……おーのー」
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