前回 俺「雛見沢村に安価で住む事になった」2ぱ~

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 01:17:48.76 ID:aFtXwCKEO
雛見沢分校
廊下

俺「魅音の凄い姿か。面白そうだな」

圭一「おっ」

俺「じゃあ一緒に行こうかな」ニコッ

圭一「よーし、決まりだな。あ、言っとくけど魅音には冷やかしに行く事は内緒だぜ!?」

俺「フッ、分かってるよそれくらい」

レナ「はぅ~!魅ぃちゃんのかぁいい姿、レナも見たいかな!かなぁっ!///」

圭一「げっ…れ、レナ…。いつの間に…」

俺「聞いてたのか…」

沙都子「おーほっほっ!このわたくしを差し置いて、3人で抜けがけは無しでございましてよ!」

圭一「うわ…。沙都子まで…盗み聞きしてたのかよ」

沙都子「わたくしの耳は地獄耳ですから。隠し事をしようとしても無駄ですわ。おーほっほっ!」

圭一「はぁ…しゃあねえ…」

俺「なんか増えたな。一気に人数が…」

梨花「みぃ…」シュン...

レナ「梨花ちゃんも一緒に行こうよ。ねっ?」

梨花「僕は…」チラッ

俺「…。」ジッ

梨花「…。」ビクッ  

沙都子「大丈夫でございますわよ梨花。わたくしも付いていますから」

圭一「ああ。こうなったら皆んなで行こうぜ梨花ちゃん!」

レナ「皆んなで行った方が楽しいと思うかな?かな?」

梨花「…。」ジッ

俺「あ…その…」

梨花「はいです。僕も圭一や俺と一緒に連れて行って欲しいのですよ」ニコッ

俺「!?」

圭一「フッ、結局こうなるのか。しゃあねえ!こうなったら皆んなで行って魅音を冷やかしてらやろうぜ!」

レナ「はぅ~!」

沙都子「楽しみでございますわねえ」

俺「…。」

俺(…え?なんだよ…これ…。俺、圭一か誰かに嵌められたのか…?)

梨花「ファイト、オーなのです」ニコニコ

俺(クソッ…!なんで今更…)

俺(今仲良くなったって、いざと言う時に判断が鈍るだけじゃないか…)グッ


圭一の好感度が6に上がった
レナ&沙都子の好感度が4に上がった
梨花の好感度が2に上がった

引用元: ・俺「雛見沢村に安価で住む事になった」3スレ目でございますわ 




ひぐらしのなく頃に 奉 通常版 - Switch
エンターグラム (2018-07-26)
売り上げランキング: 1,593
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 01:42:53.62 ID:aFtXwCKEO
前スレ1000ボナ(コンマ振り直し権利ゲット)
エンジェルモート

レナ「はぅ~!!魅ぃちゃんの衣装かぁいいよう~!///」

詩音「あのー。私詩音です…」

レナ「詩ぃちゃんでもいいよ~!お持ち帰りしたいぃ~!」クネクネ

詩音「はは…それはちょっと…」

圭一「悪かったな詩音。皆んなで押しかけちゃってよ」

詩音「ええ。でも圭ちゃんにこんなにもお友達がいるなんてびっくりしちゃいました」

俺「詩音?」

詩音「はい。私はお姉の双子の妹詩音です」

俺(圭一の話では、魅音のそう言う設定だって聞いたけど…)

詩音胸「」ボインッ
詩音太腿「」ムチッ

俺「本当に別人みたいだ///」」ジッ

詩音「俺さん?何処見てるんですか?」ギロッ

俺「あ、いや…。なんでも…コホン…」

梨花「…。」

沙都子「ほら、梨花…」

梨花「分かってますですよ沙都子…。俺、今まで意地悪してごめんなさいです…」ペコリッ

俺「えっ…あっ…。いや、俺は別に…」

レナ「…どうして梨花ちゃんは俺君が苦手だったのかな?」

梨花「…。」

圭一「ああ。珍しく梨花ちゃんらしく無かったぜ?誰にでも媚び売るのが梨花ちゃんだろ?」

詩音「圭ちゃんそれ乏しめてません?」

梨花「…怖かったのですよ」

圭一「怖かった?」

梨花「はいです。俺の目が、いつか僕を殺しに来るような目をしていたように見えたのです…」

俺「…!」ビクッ

レナ「…え?俺君。そんな目、してる?」

沙都子「わたくしには分かりませんが…」

梨花「僕の目にはそう映ったのですよ…」

俺(なんだ?かなり焦ったが…まさか、見透かされてる…のか?)

梨花「ごめんなさいなのです…」ペコリ

俺「…。」


1いいよ…もう…。俺は何も怒って無かったから…
2やめてくれ!!!(逃げる


多数決下5まで

詩音の好感度が2に上がった

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:09:41.30 ID:aFtXwCKEO
エンジェルモート

俺「いいよ…もう…。俺は何も怒って無いからさ…」ニコッ

梨花「ありがとうなのですよ俺」ニコッ

詩音「ふふっ。よく分かりませんが、一件落着そうですね」ニコッ

圭一「よーし!じゃあこれでようやく全会一致だな!」

俺「…え?」

レナ「待たせちゃってごめんね俺君」

俺「何が…?」

沙都子「圭一さんに続いてカモが1匹増えましたわね」

俺「???」

俺(あれ。やっぱり俺、圭一に完全に嵌められてたのか…?)

梨花「…。」

梨花「俺もこれからは部活に入って僕と遊んでやって欲しいのですよ~。にぱ~」

俺「俺が……皆んなの部活に?…」

圭一「ああ!良いよな!魅音!」

詩音「あの…私は良いと思いますけど、私本当に詩音なんで…お姉に聞いてみないと…」

圭一「へ?」

詩音「うふふ。でも皆さん本当に仲良さそうで羨ましいです」

レナ「魅ぃちゃん?大事な話なんだよ?」

詩音「レナさんまで…はぁ、じゃあお姉が働いてる所まで案内したら信じてくれますか?」

俺(俺が皆んなの部活に…か…)

梨花「お手柔らかに宜しくなのですよ俺」

俺「…。」

俺「ああ、こちらこそ…」ニコッ


ーーそうして、実は本当に魅音は双子だった等の一悶着はあったが…俺は皆んなの部活に入り…


雛見沢分校
校庭

梨花「僕がおいしく頂いてあげるのです」ニヤニヤ

俺「なっ!?り、梨花ちゃん…まさか…」

梨花「そう。僕は鬼なのですよ。こちょこちょこちょこちょ」

俺「とひゃあ~ちょっ!やめ!辞めて~!」コチョコチョ



ーーいつしか梨花ちゃんとも蟠りは無くなり、俺は梨花ちゃんを殺す事に本当に躊躇うようになってしまった…


そして…綿流しの祭り当日…

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:26:17.91 ID:aFtXwCKEO
古手神社

俺(俺は最終確認として…戦友として1人、鷹野さんに林の中に呼び出されていた)

俺「鷹野さんも来てたんですね」

鷹野「久しぶりね俺君。元気にしてたかしら?」クスクス

俺「はい。あの…鷹野さん。富竹さんは…?」キョロキョロ

鷹野「ジロウさんならもう用が済んだから先に逝って貰ったわ」

俺「え?先に行ったって…何処へです?」

鷹野「うふふ。とっても良い所よ」

俺「はぁ…」

俺(何処行ったんだろう…)

鷹野「俺君。私、貴方が祭りの最中に梨花ちゃん達と仲良く露店を回っているの見かけたわ」

俺「…!」ギクッ

鷹野「ねえ聞かせてくれる?俺君の答えは変わってないわよね?」

俺「…。」

鷹野「もし私がこの夜祟りで殺された場合は、ちゃんと仇を取ってくれるのよね?」クスクスクス

俺「…本当に、殺す必要なんて…あるんですかね?」

鷹野「えっ?」

俺「やっぱり俺には…梨花ちゃんが殺人に加担してるだなんて思えません…」

鷹野「…。」

俺「きっと犯人は梨花ちゃんでも魅音でも無い誰かが居るんじゃ無いかって思えて…」

鷹野「はぁ…結局俺君もジロウさんと一緒なのね」

俺「……え?」

鷹野「もういいわ。小此木」

俺の背後「ヘイ!」バットのような物ブウンッ

俺「!?」

俺頭「」ドガッ

俺「うっ…!?」ドサッ

鷹野「貴方にはジロウさんと違って期待していたのに、本当に残念ね」

俺「あ…が……」クラクラ

鷹野「まぁ子供に頼ろうとした私が馬鹿だったわ。やっぱり自分の手で締めくくらないとね」クスクスクス

俺(しまっ……俺は……最初から…仲間を見誤っ……)

俺(連続怪死事件の真犯人は………)

俺(逃げろ……梨花ち……)

俺「」ガクッ



ーー翌日、俺は自分の首を自分の爪で掻き切って死んだ状態で発見されてしまった…


カナカナカナカナカナ....


梨花の敵視が消えた

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:32:32.11 ID:aFtXwCKEO
俺、L5末期END
手に入れた物:無し


1最初からやる
2次の編へ行く


多数決下5まで (単発無し)

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:33:45.77 ID:aFtXwCKEO
3この編をやり直す忘れてました失礼

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:38:07.24 ID:aFtXwCKEO
最初から始めます(全リセ、同じ判定のみ20%減少)
俺家

俺「んしょっ…と」ドスンッ

俺「ふぅ…。ようやく荷物整理も一段落ついたな」

階段「」ストッストッ

俺「爺ちゃん。俺、時間余ったしちょっと村の中散策してくるよ」

爺さん「構わんが暗くなる前に帰るんだぞ」

俺「分かってるって」スタスタ

扉「」ガラッ




雛見沢村

ひぐらし「」カナカナカナカナ

俺(俺はちょっと訳があって、祖父に引き取られる事になり)

俺(今日からこの静かな村…雛見沢村で住む事になった)

俺「しっかし、なんつーか…本当に何も無い所だな…」スタスタ

俺(俺は前までは都会に住んでいた事も有り、今は見渡せば常に視界には緑が拡がる光景に戸惑いを感じている…)

爺さん「こんばんわ」ペコリ

俺「あ…こんばんわ」ペコリ

俺(村に住む人口約2000人。ただ、ここに来るまで俺が見てきた村に住む人は全て老人…)

俺(都会に住んでた頃と違って、挨拶もする気の良さそうな人ばかりなのは流石だと思うが…)

俺(俺は明日からこの村にある分校に通う事になってるけど…まさか、分校に通う生徒が俺一人なんて事は無いよな?…)

俺(…と、若干不安を感じつつあるんだが)スタスタ

俺「ただこの村は見ての通り空気は美味いと感じる事はできるし、こう言う所に住むのも案外悪くないのかもな」

俺「お…?あれは…」


村を一人で散策していた俺の眼前には…
1まさかのゴミ山があった
21軒だけこの村に似つかわしく無い家があった
3神社の鳥居があった


多数決下3まで

43: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 02:50:12.19 ID:iaca5XN3O
古手神社前

俺「ん?神社か…」

石「古手神社」

俺「古手…神社…?」

俺「…。」チラッ

階段「」

俺「わっ。すっげー階段…」

俺「ちょっと上の寺がどんなのなのか見に行ってみるか…」

階段「」ストッストッ


コンマ下二桁
99オヤシロ様との出会いだった
66以上北条沙都子との出会いだった(俺、沙都子発症時はキーキャラになる因果)
31~65古手梨花との出会いだった(梨花好感度+2)
30以下誰とも出会わなかった(俺、???レベル+1)


安価下

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 03:32:39.69 ID:iXNLzlZu0
コンマ95
古手神社

階段「」ストッストッ

俺(ふぅ…長い階段だな…)ストッストッ

俺脚「糸」ピンッ

俺「ん?…なんだ?何かが…」

頭上「大量の落ち葉」バサッ

俺「うわっ!?」ドサッ

俺(な…なんだぁ…?)

沙都子「おーほっほっ!わたくしのテリトリーにズカズカと入り込んだのが貴方の敗因ですわ」

俺(…なんなんだあの子)

沙都子「さあ不審者さん。何故ここに来たのか白状なさいませ!」

俺「……。」

大量の落ち葉「」俺頭ボスッ

俺「…不審者じゃないんだが」

沙都子「え?」



ーーそれが、北条沙都子との出会いだった

これから先…俺は何度も何度もそこで彼女と初めて出会う事になるとは、この時は思っても居なかった…


沙都子「あら、わたくしったら…まさかまさか今日この村に越して来たばかりの人を見間違えるだなんて」

俺「いや、謝れよ!?」

沙都子「謝りませんわ。貴方が学校へも行かず、いきなりここへ現れたのが悪いんでございましょう?」ニコッ

俺「…。」

俺「はぁ…」


1…歳下だし1回目は許してやる。だが2回目は許さんからな
2生意気なクソガキだなと思った
3頭おかc子だなと思った
4結婚しよう(俺はロリコンだった


多数決下5まで

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 07:30:45.11 ID:iXNLzlZu0
古手神社

俺「…歳下だし1回目は許してやる。だが2回目は許さんからな 」

大量の落ち葉「」ガサッ

俺「もう帰ろ」スタスタ

沙都子「なっ…!?ムキー!わたくしを子供扱いして!」

俺「…。」スタスタ

沙都子「覚えていなさいな!わたくし北条沙都子は、子供扱いした貴方を絶対に後悔させてみせると!」

俺「フッ…そうか。じゃあ精々頑張ってな」スタスタ

沙都子「キー!!圭一さんよりムカつくー!!」



古手神社前

俺「はぁ…。酷い目に遭ったな…」

俺(あの子、北条沙都子って言うのか。明日学校へ行ったら会う事になるのかな)

俺「フッ…でも、楽しくなりそうだな」スタスタ


沙都子の好感度が2に上がった

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 08:32:00.57 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校
廊下

俺(流石に1日目は緊張するな…)ドキッドキッドキッ

知恵「さっ、では行きましょうか」

俺「はい」ドキッドキッドキッ

扉「」ガラッ


教室

黒板消し「」ヒュ-ン

俺「…ん?」

俺頭「」ボフッ

俺「ケホッ...ケホッ…な、なんだ?」

沙都子「おーほっほっ!またわたくしのトラップに引っかかりましたわね!」

俺「……。」

俺(早速あいつか…2回目は許さないって言ったのに…)ワナワナ

沙都子「今度こそわたくしの実力を思い知ったかしら?」

俺(……いや、ここは大人の姿勢で落ち着こう)

知恵「だ、大丈夫ですか俺君?」

俺「ええ。何でもありません」ニコニコ

沙都子「はっ!?」

俺「……。」頭パンパンッ

俺「さっ、行きましょう」スタスタ

知恵「え、ええ…」スタスタ

俺(スルー…スルー…)スタスタ

梨花「期待してた反応は帰って来なかったですね沙都子」

沙都子「ムキー!!」

梨花「かぁいそかぁいそなのです」ナデナデ

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 08:36:16.42 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校

俺(とりあえず席に着いたけど…授業って先生が各机に回るんだ…)

俺(と言う事は俺達は俺達で教え合うのか?)

圭一「よう。俺だったか?」

俺「え?あ、ああ…」

圭一「オレは前原圭一。同学年みたいだし、同じ男だし仲良くしような」

俺「ああ。宜しく」

レナ「私は竜宮レナ。レナも俺君や圭一君と同い年なんだ。仲良くしてね」ニコッ

魅音「私は3人より1つ上の園崎魅音。このクラスじゃ委員長をしてるんだ。まぁ何か分からない事があったら私に聞いてよ」

俺「ああ。ありがとう」

圭一「しかし面白かったなぁ。最初の…あれ、オレも転校初日にやられたんだよ」

俺「そうなのか?てかなんなんだあの沙都子って子…」

レナ「あれ?俺君、沙都子ちゃんと知り合いだったんだ?」

俺「…まぁ昨日下見で村を回ってて、ちょっとな」

魅音「沙都子はああ見えてトラップマスターと呼ばれてるんだ」

俺「…トラップマスター?」

レナ「うん。主に被害者は圭一君だけどね」

圭一「オレもよく引っかかるんだよなぁ…」

俺「えぇ…」

魅音「まぁアレは沙都子なりの愛情表現なんだ」

俺「いや、アレが愛情表現って…」

魅音「沙都子が積極的にトラップに引っ掛けるって事は俺は気に入られてるんだよ」

俺「マジで…?」

レナ「そうだよ。だから許してやってあげてね」ニコニコ

俺「…。」

俺「あぁ、まぁ…うん…。俺も大人だしな…」

圭一「ちなみに許さない場合はレナパンが飛んできてもっと恐ろしい目に遭うから注意した方が良いぜ?…」

俺「レナパン…?」

レナ「あはは。何の事かな?かなぁ?」拳グッ

俺「…。」

魅音「見掛けよりもすっげー効くんだよ…」

俺「き、肝に命じとくよ…」


圭一、レナ、魅音、梨花の好感度が1に上がった

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 08:45:07.03 ID:iXNLzlZu0
放課後
雛見沢分校

俺「それじゃ皆んな。また…」

圭一「ああ、またな」

魅音「また明日ね~」

レナ「またね~」

梨花「また明日なのです~」

沙都子「今日は初日だったので手加減しましたが、明日こそはギャフンと言わせてみせますわ」ドヤアッ

俺(いや、重過ぎる愛情表現だ…)

扉「」ガラッ



雛見沢分校前

俺「はぁ…なんとか1日目が終わったか…。沙都子とか変な奴は居たが…まぁ皆んな良い人そうだし、やっていけそうだな」

俺「…でもあの5人、この後残って何やるんだろ?」

俺「分からんな…」

俺「と言うか圭一は可愛い子に囲まれてハーレムだったなぁ。羨ましい…と思う反面、よく恥ずかしくも無くあの輪に溶け込めるよなぁ」

俺「…。」

俺「とりあえずまだ時間あるし、今日は昨日と逆方面も探索して帰ろ」スタスタ




ゴミ山

俺「あ、あれ?なんだここ!?うわっ!ゴミの山だ…」

カラス「」カア-ッカア-ッ

俺「なんかカラスがよく鳴いてるなぁと思ったらこんな…」

俺「綺麗な村だって思ってたけど、どうしてこんな所にゴミの山なんかあるんだ?」

俺「不法投棄…?にしては数が多過ぎるような…」

俺(うーん…。爺ちゃんなら何か知ってるのかなぁ…帰って聞いてみるかな)スッ


コンマ下二桁
41以上誰とも出会わず帰宅した
40以下富竹と出会った(俺、バラバラ殺人について聞く)


安価下

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 09:38:50.98 ID:iXNLzlZu0
コンマ79

俺部屋

俺(あの後、帰って爺ちゃんに聞いてみた所…あそこのゴミ山は昔はダム建設現場の場所だったらしい)

俺(ダムが建設されるとこの村は無くなる。その為、村中の人達が全員団結してダム建設反対運動を起こして国と戦った)

俺(その結果、村側が勝利してダム建設予定は破棄になった。そして二度とこの村にダム建設予定なんか出させるかって…)

俺(あそこにダム建設の話が再び持ち上がらないように村中の人間があそこに腐らないゴミを捨ててるらしい)

俺(…流石にこの村の環境保全の為か生ゴミはあまり捨てていない所が徹底してるなとは思う)

俺(かくして彼処はダム建設の話が無くなって以来、燃えないゴミ等が多 年々投棄されるようになりあのようなゴミ山になったと言う事だ)

俺「…なんて言うか、この村の住民って皆んな予想してたよりも過激だったんだな」

俺「まぁ平和的に解決した事を今更ほじくり返す必要も無いし、今はこの村は安泰みたいだから探る必要も無いか」

俺「ふあぁ…眠…」

俺「こんな人口3000人にも満たない小さな村にも…結構歴史があったんだなぁ…」

俺(とりあえず俺は…明日も学校頑張ろう…)

俺「ZZZ…」

64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 09:58:38.64 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校

俺「はっ…!」

足「糸」ツンッ

俺(こ…このパターンは…)

バケツ「」バシャ-ッ

俺「んなっ!?」

俺頭「」バシャッ

俺「…。」ビチャビチャ

沙都子「おーほっほっ!今日は昨日のようには甘くありませんわよ!」

レナ「だ、大丈夫かな?かなぁ俺君?…」

俺「……。」眉毛ヒクッヒクッ

沙都子「ほほほ」ニヤニヤ

俺(も…もう我慢ならん…!)ブチッ

俺「ごらぁーッ!!3度目は許さん!!」

沙都子「ようやく俺さんもわたくしの罠に反応しましたわね。そうそうその顔が見たかったんですわ!おーほっほっ!」

俺「フンッ!!!」ブウンッ

圭一「あ!ま、待て俺!」

沙都子頭「」ゴンッ

沙都子「びええええん。俺さんがぶったあぁ!!」ポロポロ

俺「幾ら何でも悪戯の度合いが過ぎる。ちっとは反省するんだな」パンパン

沙都子「びえええん!」ポロポロ

俺「…。」ズキッ

俺(あ…やべ…。ちょっとやり過ぎたかな…)

俺「あ…えっと…ご、ごめーー」

レナ「はぅ~!泣いてる沙都子ちゃんかぁいいよぅ~!!///」クネクネ

俺「…ん?」

レナ「沙都子ちゃんを泣かせる悪いお兄ちゃんはレナお姉ちゃんがやっつけてあげるからね!///」クネクネ

俺「……へ?」

ブウンッ

レナパン「」メキャッ

俺「」ドサッ

俺(れ、レナ…。女の子が出すようなパンチじゃないぞ…。というか俺や圭一でも無理な速さ…いったいどうなって…)シュウウウウ...

圭一「あーあ…だから辞めとけって言ったのによ…」 

梨花「俺、かぁいそかぁいそなのですよ~」ナデナデ

俺「…。」チラッ

沙都子「ふふーん」ドヤアッ

俺(うげっ…あいつもう…。こ、これもレナに仇を取らせる罠…嘘泣きだったのか…)プスプス...

俺(いや、でも皆んな笑ってるし、これで良かったのかな…)

魅音「でも、俺もいつまでもやられっ放しじゃストレス溜まるでしょ?」ヒョイッ

俺「……うん。正直このままだといつかストレスでハゲそう」

魅音「正々堂々仕返しできるちょうど良い方法があるよ」ニヤッ

俺「正々堂々仕返しができる…?」

66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 10:22:51.38 ID:iXNLzlZu0
undefined

67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 10:23:49.65 ID:iXNLzlZu0
放課後
雛見沢分校

俺「魅音…これは?」

レナ「部活なんだよ。だよ?」

俺「…部活?」

魅音「オホン。えー我が部はだな」

複雑化する社会に対応する為、活動毎に提案される様々な条件下、時には順応、或いは逆境から如何にしてーー」

梨花「つまり皆んなでゲームして遊ぶ部活なのです」

俺「??」

魅音「うぐっ…またしても、まぁいいや。そこで、部員の皆んなに彼…俺を新たに我が部へと入部させようと思うのだが、諸君にも是非を問いたい!」

圭一「勿論!オレは賛成だぜ!」

レナ「レナも賛成~。皆んなでやった方が楽しいからね」

梨花「僕も賛成なのですよ~」

沙都子「おっほっほっ。わたくしも構いませんわ。所詮俺さんが加わっても結局圭一さんと一緒にカモが1匹増えるだけですもの」

魅音「うむ。全会一致!おめでとう俺!君も今日から我が部の一員だ!」

俺「…。」

俺「うん?何かよく分からんが、これで朝の仕返しができるんだろ!?」

梨花「それは俺がトップを取ればの話なのですよ。にぱ~」

俺「トップを?」

レナ「ビリになった人には罰ゲームが待ってるんだ。基本的にどんな事を命令しても良いの」

俺「ほぅ…面白いじゃないか!乗った!」

圭一「よっしゃあ!良い気合いじゃねえか!楽しくなりそうだな!」

魅音「まぁ、そんなに甘く無いのが我が部なんだけどねぇ」ニヤッ

俺「うん?」

68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 10:24:48.12 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校

魅音「まぁとりあえず圭ちゃんの時と一緒で、今日は初心者にも比較的甘めのジジ抜きからにしようかな」

俺「ジジ抜きか。運勝負か。それなら俺にも勝機がありそうだ」

全員「「「あはははは」」」ドッ

俺「…へ?」

沙都子「甘いですわねぇ。そんな考えじゃ1万5千億光年経ってもわたくしに勝てませんわよ?」ニヤニヤ

俺「まさか…運勝負じゃないのか!?」

梨花「みぃ…」ニヤニヤ

レナ「大丈夫。俺君も慣れてきたらそこそこ勝てるようになると思うよ」ニヤニヤ

圭一「オレの二の舞にはなるなよ?」ニヤニヤ

俺「…!?」ゾクッ

俺「い、いや。そうだとしても狙うは1位のみだ!」

魅音「その心意気や良し。俺の実力を見せて貰うわよ」ニヤッ

俺「ああ!なんでも来い!」


コンマ下二桁
99特殊能力持ち俺、余裕で1位だった(梨花の好感度がMAXに)
95以上勘が異様に冴えていたニュータイプ俺、ギリギリ1位に(部活メンバーの好感度が5に上昇)
94以下普通に皆んなとは実力が違い過ぎて俺がビリに(部活メンバーの好感度が全員3に上昇)

安価下

71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 10:41:37.44 ID:iXNLzlZu0
コンマ62
帰り道

圭一「フラグ回収上手すぎだよなお前」スタスタ

俺「いや、褒めてないだろそれ…」スタスタ

俺顔落書き「」
額「肉」

魅音「ウチの部は皆んな精鋭揃いだからねえ。そんな初日から新入部員がトップになるような甘い勝負はしてないだよ」スタスタ

俺「はぁ…まさかイカサマされてるなんてもっと早くに気付けば…」

レナ「あはは…。俺君は1位になろうとちょっと真っ直ぐ過ぎたよね…」スタスタ

圭一「勝つ為に貪欲なその姿勢は嫌いじゃないけどな。はは」スタスタ

魅音「後は経験だねえ」

俺「クソー!!この屈辱はいつか必ず1位を取って返してやる!」

レナ「頑張ってね」ニコニコ

魅音「うん。リベンジの機会は毎日あるから」

圭一「逆に言えば、早くビリを脱却できるようにならないと毎日罰ゲームだからな」

俺「ぐぬぬ…ま、負けるもんか!」



俺(そんなこんなで俺は皆んなと楽しく遊ぶ部活に入り、最初の心配は何処へやら。無事に皆んなと仲良くなって行った)

73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:05:02.70 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校

魅音「はい。今日も俺がビリ決定~!」

俺「」チ-ン

俺(部活の得意ゲームはオールマイティで、全パラメータが高水準の部長の魅音。しかし口癖がおじさんだったりと変な所もあるが、圭一とは馬が合うのか頭一つ抜けて仲が良い)



ゴミの山

レナ「今日はかぁいい物あるかなぁ。かなぁ!?」キョロキョロ

俺「よくこんなゴミの山を好きに歩き回れるな…ほあっ!?」足場ツルンッ

俺(部活では比較的良心な方のレナ。しかし年頃の女の子なのに、誰も来たがらないゴミの山で宝探しが趣味だったり、かぁいいモードに入ると周りが見えなくなったり…色々と規格外である)



校庭

俺「よし、梨花ちゃん!捕まえた!」タッタッタッ

梨花「みぃ…」ジワッ

俺「うっ…!」ビクッ

富田&岡村「梨花ちゃん!ここは僕達に任せて逃げて!」バッ

俺「なっ…!?ええっ!?なんで鬼が鬼を抑えるんだ!?」ググッ

梨花「2人とも助かったのですよ。後は任せるのですよにぱ~」タッタッタッ

俺「ちょっ!?せこいぞ梨花ちゃん!?富田君!岡村君!君達は騙されてるんだ!?」ググッ

俺(狸の梨花ちゃん。自分の萌え要素を理解しているらしく、それを使い周りの男を使うあざとい魔性の女。小学生の時点で既にああなら、将来彼女はどうなってしまうのか非常に不安である…)



山の中

俺「…。」スタスタ

俺「はっ!?」

糸「」クンッ

俺「チッ…!そう何度もッ…!」バッ

別の糸「」グイッ

俺「ファッ!?」

俺脚「」グイ-ンッ

沙都子「おーほっほっ!そろそろ俺さんが学習する事もお見通しでございますわ」スタスタ

俺「ま、負けました…。助けて…」宙ずり

俺(俺のライバル。トラップマスター沙都子。俺を手玉に取るように次から次へと罠に嵌めて楽しんでいる、歪んだ愛情表現を持った子。でも彼女には一番酷い目に遭わされてるが、何故か憎めない…)

74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:12:00.40 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺(そして俺よりも1ヶ月前に引っ越して来たばかりで、仲間想いで熱血漢の前原Kーー)スタスタ

俺エンジェルモート衣装「」

圭一「…なぁ、ちょっと俺に聞きたいんだけどさ」スタスタ

圭一スクール水着「」

俺「う…うん?…」

俺(良いところだったのに…)

圭一「…お前、そろそろ越して来て1週間だろ?この村についてどれくらい知ってる?」

俺「え?この村にって…まぁ少しだけ?昔この村でダム戦争があったとかそれくらいか…」

圭一「そっか…」

俺「それがどうしたんだ?」

圭一「…。」

圭一「なんかさ、オレ達より前にこの村に住んでた奴等…魅音とかレナとかさ」

俺「うん」

圭一「なんかこの村の事聞いてもちゃんと教えてくれないんだよな…」

俺「え?そうか…?」

圭一「何かオレ達に隠してる事がある気がするんだよ…。オレ達も仲間なのによ…」

俺「…。」

俺(普段仲間想いの圭一にしては珍しい疑心発言…何かあったのか?)

圭一「あいつら皆んな何か…俺達に村の事で隠してる事とか無いかな?」

俺「…。」


1俺は別に誰も俺達に隠し事なんてしてない良い奴らだって思うけど?
2圭一が疑うって言うなら、俺もこの村の事。改めて色々調べてみるよ


多数決下5まで


魅音、レナ、梨花、沙都子、圭一の好感度が3に上がった

78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:23:49.45 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺「俺は別に誰も俺達に隠し事なんてしてない良い奴らだって思うけど?」

圭一「そうか…」

俺「どうしたんだよらしくも無い。何かあったのか?」

圭一「あ、いや…そんな気がしただけだ。悪い、変な事聞いて。忘れてくれ」

俺「あ、ああ…?」

圭一「来週はこの村の年に1回の綿流し祭りだったよな。そん時は思う存分楽しもうぜ」

俺「ん…そうだな」

圭一「じゃっ、待たな!」スタスタ

俺「ああ」スタスタ

俺(…どうしたんだろうか圭一の奴。らしくも無い)

俺(いつもなら仲間を疑うなんてする筈無い奴なのに…)



ーーしかし、翌日から圭一はそんな風に言ってたのすら忘れるくらいに元に戻っていた為俺は何も気をかけなかった
そして、綿流しの祭り当日…




80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:31:28.79 ID:iXNLzlZu0
雛見沢
神社

俺(今日は年一回の雛見沢の綿流し祭りがある)

俺(綿流しとは魅音曰く、痛んで使えなくなった布団や広袖とかに感謝しながら沢に流す行事らしい)

俺(そして梨花ちゃんが実行委員で、巫女役を務める) スタスタ

レナ「はぅ~!今年も賑わってるね~」キョロキョロ

魅音「圭ちゃんと俺は綿流しのお祭りは初めてだったよね。今日こそ普段の我が部の実力を出す時だよ」

圭一「沙都子と梨花ちゃんは何処だ?」

沙都子「皆様方お待ち致しましてよ」スタスタ

梨花「こんにちはです」

俺「梨花ちゃん。流石に巫女姿似合ってるな」

梨花「ありがとうなのですよ俺」ニコッ

レナ「巫女装束梨花ちゃんかぁいいよぅ!お持ち帰りぃ~!」ドドドドドッ

梨花「みぃ~!?」ガシッ

魅音「こらー!この祭りの主役を連れ去るなー!」

圭一「…。」

俺「ん?圭一?」

圭一「あ、いや。何でも無い」

俺「??」

魅音「んじゃ早速行くよー!」

全員「「おーっ!」」

綿飴屋「」

全員「「量多過ぎ…」」ハグハグッ

たこ焼き屋「」

全員「「あちっあちちっ!」」フ-フ-

かき氷屋

全員「「今度は冷えるーっ!!」」キ-ンッ


ーーそんなこんなで俺達は祭りを心行くまで楽しみ、梨花ちゃんの演舞を見て綿流しの時間になった

81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:38:08.68 ID:iXNLzlZu0
雛見沢


職員「はいどうぞ」スッ

綿「」

俺「どうも」

魅音「圭ちゃんと俺は初めてだったよね。これをこう言う風に川に流して感謝するの」パンッ

綿「」ユラ-ッ

圭一「なるほどなぁ」スッ

綿「」ユラ-ッ

圭一「こうか?ありがとうございますって」パンッ

魅音「そうそう。別に口に出す必要は無いけど」

魅音「さっ、俺もやってみなよ」

俺「ああ」スタスタ

俺(綿流し…か…)スッ

俺が流した綿「」ユラ-ッ

俺「…。」ジッ

沙都子「ふふん。わたくしの綿が俺さんのを追い抜きますわ」ドヤアッ

俺「いや、流石にこれは争って無いから…」




魅音「皆んな綿流しちゃんと終わったぁ?」

圭一「終わったよ」

梨花「はいです」

沙都子「ええ。問題ありませんわ」

レナ「うん!」スタスタ

俺「ああ」

魅音「じゃあこの後は…」

圭一「あ、悪い魅音!オレ、ちょっとションベンしたくなっちまった」

魅音「えー」

圭一「直ぐに戻るからよ!」

梨花「お手洗いは入り口の近くにあるのですよ~」

圭一「そっか分かった!直ぐに戻るからその辺に居てくれ!」

俺「…。」


1行ってら~。ちゃんと直ぐに戻れよ~
2俺もちょっとしたかったんだよな。一緒に行くよ


多数決下5まで

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:43:43.75 ID:iXNLzlZu0
男子トイレ内

圭一「ふぅ~。たらふく食べて、たらふく飲んだ分よく出るなぁ…」ジョロロロロ...

俺「ああ…。スッキリしたぁ…」ジョロロロ...

俺「よし、じゃあ皆んな待たせてるだろうし直ぐに戻るか」ジッ

圭一「ああ」ジッ



川の側

スタスタ

圭一「あれ?あいつら何処行ったんだ?」キョロキョロ

俺「…ここ未だ結構人が多いからな。先に少しだけどっか移動したのかもな」キョロキョロ

俺「…。」


1仕方ない。探してみるか……っておい圭一?…え?誰だその人?
2ここに居たら向こうが勝手に見つけてくれるだろ


多数決下5まで

92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:49:30.85 ID:iXNLzlZu0
川の側

俺「仕方ない探してみるか…。近くに居るとおもうんだが…」キョロキョロ

圭一「お?あそこに居るのって鷹野さんじゃん」スタスタ

俺「え?圭一?何処にって…え?誰だその人…?」スタスタ

鷹野「あら前原君。こんばんわ」

圭一「うっす」

俺(…大人の女の人だ。こんな人も村に居たんだ)スタスタ

鷹野「前原君。こっちの子は?お友達?」

圭一「はい。先々週くらいにこの村に越して来た…」

俺「俺です。宜しくお願いします」ペコリッ

鷹野「私は鷹野三四。宜しくね」クスクス

俺「ど、どうも…///」

俺(なんつーか、レナや魅音には無い大人の魅力が凄い…)

圭一「鷹野さんはこの村の診療所の看護婦さんをしてるんだよ」

俺「そうなのか…。診療所なんて未だ行った事無いから、こんな若くて綺麗な人が居るなんて知らなかったな…」

鷹野「あら、俺君は上手いわね」クスクス

圭一「診療所の先生も結構個性的だけどな…」

俺「へぇ。なら今度時間があったら行ってみるかな」

鷹野「ええ、是非いらっしゃい」

圭一「ところでこの辺で魅音達、見ませんでしたか?ちょっと逸れちゃって」

鷹野「いいえ、見てないわね。私はジロウさんと待ち合わせしていただけだから」

俺&圭一「「ジロウ?」」

富竹「やぁごめんごめん。少し遅れちゃって」スタスタ

93: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:56:21.29 ID:iXNLzlZu0
川の側

圭一「あ、富竹さん」

俺「こっちの男の人とも知り合い?」

圭一「ああ、まぁな…」

俺(あ、よく見たらこの人。さっき梨花ちゃんの演舞を最前列で撮りまくってた人じゃん)

富竹「いやぁ、最近は初めて会う子が多いね。僕は富竹ジロウ。フリーのカメラマンさ」

俺「俺は俺です。宜しくお願いします」

俺(やっぱりまだまだ俺の知らない人は多いな)

圭一「2人はどう言う仲なんですか?」

富竹「え?あ、いやぁ僕らは…//」

鷹野「只のカメラ仲間よ。ね?ジロウさん?」スッ

カメラ「」

富竹「…そ、そうだね」

鷹野「どう2人とも?この村には慣れたかしら?」

圭一「いやぁ、未だオレの知らない事もいっぱいあるみたいで…」

俺「俺も知っての通り、未だ診療所にすら行った事すら無いので…」

鷹野「あら、そうなの?何か知りたい事があるのかしら?」

俺(俺は特に無いけど、圭一はあるのかな…?)チラッ

圭一「…。」

圭一「例えば、ダム工事の事とか…バラバラ殺人の事とか…」

俺「えっ!?ば…バラバラ殺人!?」ドクンッ

94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 11:57:58.64 ID:iXNLzlZu0
川の側

圭一「悪い。俺は越して来たばかりで知らなかっただろうけど…あったんだよ…。あのゴミの山で…」

俺「…!?」ドクンッ

富竹「あったよ。ちょうど四年前の今頃だったかな…」

鷹野「お年寄り達はオヤシロ様の祟りだと疑わなかったみたいね」

俺「オヤシロ様の祟りって…」

富竹「毎年、綿流しの日になると誰かが死ぬんだよ」

鷹野「そして、誰かが行方不明になる」クスッ

圭一「…。」ゴクリッ

俺(ええ…)

富竹「バラバラ殺人のあった四年前は、ダム建設現場の監督が死に、その作業員が行方不明になった。今も見つかっていない」

俺「…。」ゾクッ

富竹「その翌年は、雛見沢の住人でありながらダムの誘致派だった男が、旅行先で崖下の濁流に転落して死亡した」

富竹「奥さんに至っては死体も上がっていない」

俺(1人死に、1人行方不明に…)

鷹野「更に翌年、神社の神主が原因不明の奇病で急死したの。奥さんはその晩の内に沼に入水自殺…」

俺(あ、これも…)

富竹「更に翌年。これも綿流しの晩、今度は近所の主婦が撲殺体で発見された」

富竹「そして、5年目の綿流しってのがつまり…」

俺&圭一「「ぁ…」」ドクンッ

鷹野「そう。今日なのよ」クスッ


俺の???レベルがかなり上がった
圭一の???レベルが無茶苦茶上がった

99: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:16:42.41 ID:iXNLzlZu0
雛見沢
川の側

魅音「あっ!いたいたおーい圭ちゃん。俺~」

圭一「…!」ビクッ

俺「魅音…」クルッ

沙都子「もう、お2人ともちょっと用を足すだけでお時間がかかり過ぎですわよ」

レナ「はぅ…探したよ~」

富竹「おっ、良かったじゃないか。ちゃんと合流できたみたいだね」

俺「え、ええ…。それじゃあ俺達、行きますから…」クルッ

圭一「そ、それじゃあ…」クルッ

鷹野「今夜はお互い気をつけましょうね」クスクス

俺(誰か死に、誰か行方不明に…か…)スタスタ

圭一「…。」スタスタ


ーーその後、俺と圭一はお互いそれ以上オヤシロ様の祟りの話題には触れる事無く、皆んなとは解散する事になった…

そう、俺達は単純に怖かったのだ…


翌朝
通学路

俺「…よう」目ギンギン

圭一「おう…」目ギンギン

レナ「??」

俺(お互い怖くて一睡もできなかったみたいだけど、大丈夫だったんだな…俺達…)

圭一(はは…オヤシロ様の祟りは起きなかったんだ…)


ーーしかし、俺達はその後…オヤシロ様の祟りがやはり5年連続で起きていた事を知る…

100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:18:03.45 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校
玄関

大石「あ、俺さんと前原さんですか」 パタパタ

俺(…あれ?誰だ?)

圭一(なんだ?)

大石「私の名前は大石と言う物です」

圭一「はぁ…」

俺(この人は圭一も知らない人か)…)

大石「どうです?私の車はエアコンが効いてますから、そっちでお話ししましょう」スッ

警察手帳「」

圭一「え?このマークって…」

俺「…警察?」



大石車内

大石「改めまして、私は興宮署の大石と言う者です」

圭一「…警察の人がいったい俺達に何の用ですか?」

俺「…俺達、何か捕まるような事したっけ?」

圭一「いや…」フルフル

大石「いえ、お2人ではありません」

俺&圭一「「??」」

大石「この男性をご存知ですか?」スッ

写真「富竹」

俺「ん?富竹さん?」

圭一「あの、富竹さんがどうしたんですか?」

大石「ええ。お二人は昨夜、富竹さんとお話ししていましたよね?」

俺「…え?」

大石「目撃者も出ています」

圭一「はぁ…。でもそれがどうしたんです?」

大石「実は富竹次郎さんなんですが…。昨夜、お亡くなりになりました」

圭一「……えっ?」

俺「……はい?」

101: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:18:57.84 ID:iXNLzlZu0
大石の車内

大石「何かお二人は気になる事があったなら言って下さい」

圭一「き、気になる事って…」

大石「…綿流しの日に殺された。お二人にはそれが、どう言う意味があるのか解りますよね?」

俺「ま、まさか…」

圭一「オヤシロ様の祟り…!」

大石「そう、そのまさかです」

圭一「っ…」

俺「…富竹さんにいったい何があったんですか?」

大石「第1発見は、祭りの警備を終えて帰宅途中のウチのワゴンでした」スッ

メモ帳「」ペラッ

大石「時刻は24時5分前。場所は…町へ出る道路が、ちょうど舗装道路に変わるところでした」

大石「街灯が殆ど無い道です。その暗闇の中で路肩に倒れてる富竹さんを発見しましてね」

大石「地面いっぱいに、血と汚物が広がっていました」

圭一「うっ…」オエッ...

大石「検視の結果、自分の爪で喉を…」

俺「爪…?」

大石「富竹さんは何を思ったか、自分の爪でガリガリガリガリ…」

ライター「」シュボッ

大石「そして、傷付けてはいけない大切な血管にまで爪が届き…」

大石「薬物を疑いましたが、そう言う類の物は検出できませんでした」

俺「…。」スッ

富竹が首を真っ赤に染めて死んでいる写真「」

圭一「うっ…お前よくそんなの見れるな…」オェッ

俺「…他に何か特徴は?」

大石「他には身体に幾つもの外傷が発見されましてねぇ…」

圭一「外傷…?」

俺「誰かが富竹さんに乱暴したんですか?」

大石「ええ…。それも複数犯の可能性があるんですよ」

俺(……ん?犯人は複数犯?)

大石「死亡推定時刻は21時から23時頃のようです。つまりお二人と別れて直ぐ…」

圭一「一緒に居た鷹野さんは…?」

大石「行方不明です。事件に巻き込まれた可能性が極めて高いようです」

俺「1人死に、1人が行方不明に…」

圭一「オヤシロ様の祟りと…一致する…」ビクッ

102: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:19:49.53 ID:iXNLzlZu0
大石の車内

大石「このままでは富竹ジロウさんはオヤシロ様の祟りで死んだ事になってしまいます」クルッ

大石「事件の晩、神聖な儀式の時にカメラをバシャバシャ撮っていた物だからオヤシロ様の怒りに触れた」

俺「確かに富竹さんは最前列で梨花ちゃんを撮りまくってたけど、そんな…」

大石「そう言う話になってしまうんですよ」

圭一「ま、待って下さい!だ、だいたいバチとか、祟りとかで人が死ぬなんて!」

大石「そう言う事ですよ前原さん。祟りを信じて居ない雛見沢の方の協力が不可欠なのです」

大石「何でも結構です。不確かな物で構いませんから…あーこれ。私の電話番号です」スッ

名刺みたいな物「」

俺「ん…」スッ

大石「今日ここでした話は全て内緒です。特に、園崎さん達には絶対に知られないようにして下さい」

圭一「ん?園崎って…魅音の事か?なんで…」

大石「この村の誰がどれくらい関わっているのか、全く分からないんですよ」

大石「だからこそ、口外して欲しく無いんです」

圭一「そんな…」

大石「じゃあこう考えましょう。祟りを盲信する村人の皆んなを心配させたく無いから内緒」

大石「そう言う事でどうです?」

圭一「あ…はい…」

大石「俺さんは?」

俺「…え?あ、はい…」

大石「では、何か分かった事があれば連絡して下さいね」

車「」バタンッ

103: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:22:55.19 ID:iXNLzlZu0
雛見沢分校

圭一「なんか、大変な事になっちゃったな…」スタスタ

俺「ああ…」スタスタ

圭一「オレ達は祟りには合わなかったけど、富竹さん達が…」

俺「…。」

圭一「と、とりあえずさ。いつも通り放課後は部活をして気持ちを落ち着かせようぜ」

俺「ああ。そうだな…」



放課後

魅音「ごめん皆んな。私、今日はちょっと用事があってさ。だから悪いんだけど、今日の部活は無し!」

圭一「え…」

魅音「本当ごめん!!」スタスタ

レナ「レナもちょっと用事ができちゃったから今日は圭一君と俺君で帰っててくれないかな?かな?」

俺「あ、ああ…分かった…」

レナ「また明日ね」スタスタ

梨花「残念ですが仕方ないのです。帰りましょう沙都子。また明日です俺、圭一」スタスタ

沙都子「そうですわね。では皆さまご機嫌よう」スタスタ

俺&圭一「…。」



帰り道

圭一「なんかさ…やっぱりあいつら。急に俺達に対してよそよそしくなってねえか?」スタスタ

俺「うーん…」スタスタ

圭一「オレ達が未だ越してきたばかりで村に馴染んで無いからか…本当にそうなのか?」スタスタ

俺「…どう…だろうな」スタスタ

俺(分からない…でも今なら前に圭一が仲間を疑っていた理由わかる気もする…)

圭一「…。」

圭一「…なぁ、どうする?」

俺「…え?」

圭一「ほら、昼間話した警察の大石って人の…」

俺「あ、ああ…」


1とりあえず、大石って人に言われた通り何か分かった事があれば連絡で良いんじゃ無いか…?(俺、圭一と同じスタイル)
2お、俺は関係無い…!巻き込まれるのはもう沢山だ…!!(俺、超消極的スタイル)

多数決下3まで

106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:27:27.73 ID:iXNLzlZu0
雛見沢
帰り道

俺「とりあえず、大石って人に言われた通り何か分かった事があれば連絡で良いんじゃ無いか…?」

圭一「そうだよな…。今の所そうするしか無いよな…」

俺「ああ…。それじゃあな」クルッ

圭一「な、なぁっ!」

俺「え?」クルッ

圭一「お、お前はオレと同じ側の人間だよな…?」

俺「…は?圭一。お前、何言って…」

圭一「答えてくれ!」

俺「あ?…」

圭一「オレ達はな、仲間…だよな?…」

俺(なんだよこいつ。急にどうしたんだ…?)

圭一「はぁ…はぁ…」

俺(やたら目が血走ってるような…大丈夫か圭一?とりあえずここは…)


1…正直。俺も他の連中の事はもうよく分からないが、俺だけは間違いなく圭一の仲間だよ
2いや、俺だけじゃなく魅音達も仲間だろ?何言ってんだ?
3どうしたんだよ圭一…。らしくも無い。病院にでも行った方が良いぞ


多数決下3まで

113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 12:35:50.60 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺「いや、俺だけじゃなく魅音達も仲間だろ?何言ってんだ?」

圭一「…!」

俺「…え?」

圭一「は…はは…。そうか…お前も、そっち側だったのか…」

俺「そっち側って…何だ?何か変な物でも見えてるのか?」

圭一「う、うわあぁぁっ!!」ダッ

俺「あっ!お、おい!」

タッタッタッ

俺「……??」

俺「逃げて行っちゃった…訳が分からん…」

俺「とりあえず帰って、頭の整理でもしよう…」スタスタ

118: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 13:00:16.61 ID:iXNLzlZu0
翌朝
通学路

俺(昨日、家に帰って俺の小さな脳みそでも考えてみたけど、分からない…)

俺(何も有力な手掛かりは分からなかった…)

レナ「圭一君。遅いね…」

俺「ああ…」

俺(圭一はいつもの集合場所に現れなかった…。遅刻して後から来るんだろうか…?)

俺「魅音も待ってるだろうし、先に行っとくか…」スタスタ

レナ「うん…そうだね」スタスタ

俺(何気にレナと2人きりで話すのは珍しいんだよな…)

レナ「…。」スタスタ

俺(何の会話をしよう…?と言うか寧ろ、昨日の警察に言われた話…レナにも報告しとくか?)

俺(大石って警察からは口止めされてるし、圭一はちゃんとそれを守ってるけど…)

俺「…。」


1レナに報告しておく
2いや、黙っておく

多数決下3まで

136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 13:38:49.29 ID:iXNLzlZu0
通学路

俺「なあレナ。ちょっと話があるんだけどさ…」

レナ「ん?何かな?かな?」

俺「俺、昨日。部活中に圭一と呼ばれてたじゃん」

レナ「あ…うん…」

俺「実はあれ、職員室で学校の関係者と話してたって言ってたけど…本当は俺達興宮の警察に呼ばれててさ…」

レナ「…。」

俺「祭りの日に俺と圭一が、皆んなと逸れてた時に話した人達がオヤシロ様の祟りに遭ったって言われたんだよ…」

レナ「それで…?」

俺「警察の人は村の人間がどれだけ関わってるか分からないから、未だ誰にも話すなって言ってたけど…」

俺「俺、自慢じゃないが部活でも知っての通りカラクリや仕掛けとか難しく考える事苦手でさあ~。さっぱり犯人なんて見えて来ないんだよ」

レナ「ふふっ…」

俺「だから俺よりももっとマシなレナなら俺よりも何か分かるかなって思ってバラす事にしたんだけど…どう?」

レナ「…。」

俺「???」

レナ「…ふふっ」

俺「ん?」

レナ「あははははは!」

俺「…!?」ビクッ

レナ「ううん、本当はね。レナ知ってたんだよ?」クスッ

俺「え?な、何が…?」

レナ「俺君と圭一君が、昨日職員室じゃなくて校門の前で知らないオジサンと話してたの」

俺「ええっ!?」

レナ「多分魅ぃちゃんも知ってるんじゃないかな?」

俺「ええ…マジかよ…」

レナ「うん。でも2人は隠したかったみたいだから、自分から言って来るまで、無理に追求しない方が良いかなって」ニコッ

俺「…。」

俺「全然気付けなかったけどレナって、案外鋭いんだな…」

レナ「…ふふっ。どうだろうね」ニコッ

152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 14:13:15.39 ID:iXNLzlZu0
通学路

俺「それで、どう?何か犯人分かりそう?」スタスタ

レナ「ううん…。レナにも分からないかな…」

俺「そっか…」

レナ「寧ろ…」ピタッ

俺「寧ろ?」

レナ「人間の犯人なんか、居ないんじゃないかなって…」

俺「……は?」

レナ「だって…俺君は聞いた事無い?オヤシロ様の声…」

俺「あ、おーい。うっす魅音!」スタスタ

魅音「おはよう俺、レナ。あれ圭ちゃんは?」

俺「さあ、何か朝寝坊っぽいけど」

魅音「ありゃ…そうなの?」

俺「ああ、俺達も遅刻するから先行っとこうって」

魅音「そっかぁ~圭ちゃん不良だなぁ」

俺「まっ、後から来るだろ。先行っとこうぜ」スタスタ

魅音「うん。そだね」

魅音「ん?レナ?行くよ?」クルッ

レナ「…うん。何でもないよ。行こっ」ニコッ



ーー結局、圭一は遅れて来たが圭一は昨日も寝られなかったのか、それとも体調が悪いのか一日中机に突っ伏してグッたりしたままだった

159: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 14:45:19.62 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺(放課後は魅音が叔父の手伝いで忙しいとか何かで、先にそそくさと帰って行ったので今日は部活は無しになり俺と圭一とレナで帰る事になった)

俺(…ただし、圭一はレナに未だ昨日の事を打ち明けてない状態でレナは圭一に嘘をつかれてる事を知ってる)

俺(そして俺はレナとは魅音や沙都子程、そこまで仲が良い訳でも無く…)

俺(圭一にも、何故か昨日の帰りの1件以来微妙に距離を置かれている…)

俺(つまり…)

圭一「…。」スタスタ

レナ「…。」スタスタ 

俺「…。」スタスタ

俺(誰も何も話さなくて、絶妙に空気が重い…)

俺(なんだよこの面倒臭い関係…。祭りの日まで皆んな楽しくやってたのに、どうしてこうなっちゃったんだ…?)

圭一「な、なぁレナ…」

俺(おっ、均衡を破るように圭一が口を開いた)

圭一「皆んなはオレに…嘘や隠し事なんかしてないよな?」

俺(なんだ圭一…またその質問か…)

レナ「えっ?してないよ!全然!」

圭一「嘘だろ?…してるよな?オレに…隠し事…」

レナ「…。」

レナ「…圭一君こそ、レナたちに嘘や隠し事をしてないかな?」

俺「あっ、れ、レナ…。それは…」

レナ「……俺君は黙ってて」

俺「あ、はい…」

俺(なんだこのレナ…こわっ…)

圭一「してないよ…。嘘も、隠し事も…」

レナ「…嘘だよ」

圭一「どうして嘘だって…」チラッ

俺「えっと…」チラッ

俺(やべえ…圭一にすっごい疑われてる…)

レナ「圭一君達、昨日の部活の時、先生に呼ばれて職員室に行ったって言ったよね?」

レナ「レナ は知ってるんだよ?圭一君達は職員室になんか行かなかった…」

レナ 「校門の所の車の中で、話をしてたよね?…知らないオジさんと…」

圭一「あ…」ジッ

俺(…いや、俺を見るな)チラッ

レナ「…誰?あのオジさん」

圭一「しっ…知らない人だよ…」

レナ「…知らない人が、なんで圭一君に用があるの?」

圭一「オレが知りたいよ!」

レナ「じゃ、何の話をしていたの?」

圭一「みんなとは関係のない話だよ!」

レナ「嘘だッ!!!」

俺「ッ…!」キ-ン...

鳥の群れ「」バサッバサッバサッ..

160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 14:59:34.04 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺(なんだ今のレナの声量…。耳がビリビリしたぞ…)

俺(近くの木に居た鳥達も驚いて飛び出して行ったし…)

レナ「圭一君に隠し事があるように、レナ達にだってあるんだよ…」

圭一「あ…あぁ…」チラッ   

俺「…ごめん圭一。俺、実は今朝レナに全て話したんだ。何かレナから知恵を借りようと思って」

圭一「お、お前…やっぱり…」

レナ「圭一君もきっと自分から話してくれると思ってたのに、がっかりだよ…」

圭一「え…あ…」

俺「ごめん…」

圭一「ッ…!」タッタッタッ

俺「あっ!圭一!?」

俺(また逃げて行ってしまった…)

俺(…まさか、こんな事になるなんて思ってなかった。どうしよう)


1圭一を追って弁明する
2レナを咎める
3…諦めて帰ろう


多数決下5まで

168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 15:22:23.94 ID:iXNLzlZu0
帰り道

俺「レナ!?なんであんな言い方したんだよ!?」

レナ「…。」

俺「圭一の奴…ただでさえ自分が事件に巻き込まれた事で参ってるのに、あれじゃ益々…」

レナ「レナも圭一君の事は心配してる…。それは本当だよ?」

俺「そんな。だったら、あんな言い方しなくても…」

レナ「……私ね。嘘をつかれるのが嫌いなの」

俺「……は?…いったい何の話しだよ。そんな事、関係ないだろ?俺は仲間にあんな言い方しなくてもって…」

レナ 「…。」

レナ 「いいよ別に…。最初から分かって貰おうなんて期待してない」クルッ

俺「あ…」

レナ「お馬鹿な俺君には一生理解できないよ…。レナの気持ちは…」スタスタ

俺「ば、馬鹿!?」

レナ 「……。」スタスタ

俺(今、あのレナに俺は馬鹿…って言われたのか?…)

俺(そんな…。レナがあんな事言う奴だったなんて…)

俺「…。」

俺(…あのレナは…俺達の知ってるレナじゃなかった)

俺(アレはいったい…)


俺???レベル3
コンマ下二桁
61以上俺、虚しくなりながらも他の仲間に相談する事にした
60以下俺、仲間に対して疑心を持ち出す(俺???レベル上昇)


安価下

176: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 15:52:26.23 ID:iXNLzlZu0
コンマ50
俺部屋

俺(あのレナに…馬鹿って言われた…)

俺(レナはそんな事口にするような奴じゃ無いって思ってたのに…)

俺(仲間だって思ってたのに…皆んな、本当は内心ではあんな風に…)

俺(魅音も、沙都子も、梨花ちゃんも…)

俺(……。)

俺(……いや、多分圭一は今の俺に対してこう思ってるんだろうな)

俺(あの祭りの日まで心の底から楽しかったのに、なんでこんな…)

俺「…はっ!そうか!…オヤシロ様の祟りだ」

俺「あの事件の犯人が俺の日常を無茶苦茶にしたんだ…」

俺「……。」グッ

俺「クソッ!クソッ!!クソォッ!!!」

俺(犯人が憎い…憎い憎い憎い憎い、殺したい殺したい殺したい殺したい犯人を八つ裂きにしてやりたい)

俺「…。」ブツブツ...



俺の???レベルが4に上がった

181: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 16:23:43.57 ID:iXNLzlZu0
翌日
俺家

俺(翌日、俺は軽い微熱と身体の気怠さ。そして今は仲間に会いたく無いと言う疑心から学校を休んで、1日家で休養を取る事にした)

俺「…。」

俺(昨日から頭の中が理由も無く疑心に満ちる…。無性に殺戮の衝動にかられる…)

俺(きっとこれは何かの病気の所為だ…。もし明日も熱が続いてたら病院に…)

ピンポンッ

俺「…ん?誰だ…?こんな時間に…」フラッ

扉「」ガチャッ

沙都子「学校を1日サボった気分はどうですの?」

梨花「お見舞いに来たのですよ俺。にぱ~」

俺「沙都子…梨花ちゃん…?…」

沙都子「あら、圭一さんも一緒に休んでいたので、てっきり2人でズル休みされたかと思ったら本当に顔色が優れませんのね」

俺「ん?圭一も学校を休んだのか…?」

梨花「そうなのですよ。圭一の方へはレナと魅ぃが向かっている筈なのです。ですから僕達は俺の様子を見に来たのですよ」

俺「……。」

沙都子「はぁ…ちゃんと晩御飯は食べていらして?」

俺「いや…爺ちゃんも未だ帰って無いし、何もしてないけど…」

梨花「それなら今日は僕達が作ってあげるのですよ」スッ

惣菜「」

俺「えっ!?い、いいよ別にそんな…」

沙都子「遠慮する事はありませんわ。病人はしっかり寝ておいて下されば良いんですから」

梨花「沙都子が俺も圭一も休みだとトラップにかけて楽しむ相手が居なくてつまらないと言っているのですよ」

俺「…え?」

沙都子「ちょっ梨花ぁ!?///」

俺(トラップは沙都子なりの愛情表現…か)クスッ

俺「分かった。じゃあ、お願いしようかな…」ニコッ

梨花「はいなのですよ~」

沙都子「最初から素直に甘えておけば良いんですわ」

185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 16:44:05.73 ID:iXNLzlZu0
俺家

野菜炒め「」

俺「ああ凄ぇ…凄い美味しい…」バクバケ

沙都子「おーほっほっ。当然でございましょう。わたくしが作ったんですから」

梨花「お野菜を食べて早く元気になって欲しいのですよ。にぱ~」

俺「ああ、明日にはちゃんと学校へ行けるくらいまで回復できるように頑張るよ」ニコッ

梨花「こうしてご飯を食べてると、悟史と一緒にご飯を食べてるみたいで楽しいのです」

俺「悟史…?」

梨花「悟史は沙都子の兄なのですよ。去年家出してしまってからそれっきりですけれど…」

俺「あぁ…。そうなんだ…」

沙都子「懐かしいですわね。いったい今頃、何処でどうしているやら…」

沙都子「あんなに生活力のない人に、家出なんて甲斐性があったなんて、ビックリでございますけど…」

沙都子「まあ、そのうちヒョッコリ帰って来るに決まってますわ!」

俺「ああ。沙都子がこんなに頑張ってるんだから直ぐに帰って来るだろうな」ナデナデ

沙都子「と、当然ですわ///」ニコッ

梨花「みぃ。使ったお茶碗を綺麗にして僕達は帰るのですよ」

俺「そんな事まで…申し訳ないな。ありがとう」

187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 16:45:55.12 ID:iXNLzlZu0
俺家
リビング

俺(俺はずっと何か勘違いしてた…)ボリボリ

俺(レナだけが裏表が激しい性格だったんだ…。この2人は違う。いや、梨花ちゃんは狸だが…多分違う)ポリポリ

俺(この2人を疑う必要なんてどこにも…)ボリポリ

俺首「」ガリッ

俺「痛っ…!……え?」スッ

血「」ドロッ

俺「…!?」ビクッ

俺(そ、そんな…。え?まさかこれって、富竹さんの死因と同じ…)

俺(え?いや待て…心当たりは無いぞ!?)

俺(はっ!まさか…今食べた物の中に…)

俺(じゃあ今、俺はこの2人に…ど、毒を…盛られたのか…?)ドクンッ


台所

蛇口「」ジャ-ッ

沙都子「梨花~。石鹸がもう見当たりませんわ」

梨花「今探してるのですよ~」


俺(という事はまさか…この2人が、富竹さんや鷹野さんを殺した、連続怪死事件の…)ゴクリッ

俺首「」ドロッ

俺「…。」


俺???レベル4
コンマ下二桁
81以上俺、強い精神力でなんとか殺戮衝動の気持ちを抑えこんだ
61~80俺、2人を怨み手を掛けそうになるも自分の手を突き刺して自分を止める(俺、梨花の紹介で入江研究所収容END)
41~60俺2人が帰った後に更に首が痒くなる(俺???レベル最大に)
40以下気が付いたら、沙都子も梨花ちゃんも包丁で滅多刺しにしてしまっていた…(俺???レベル最大に。梨花、俺を敵視。惨劇のかけら入手)

安価下

200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 17:03:58.75 ID:iXNLzlZu0
コンマ09
俺家

俺「はぁ…はぁ…」ブウンッブウンッ

ザシュッザシュッ

俺「あ…あぁ…」ビクッ

包丁「」カランカランカラン...

俺「うわあぁぁぁっ!!」ダッ

沙都子だった物「」グチャグチャッ
梨花だった物「」グチャグチャッ



圭一の家

扉「」ドンドンドンッ

圭一「…!」ビクウッ

圭一「クソッ!?またレナか!?帰れって言っただろ!?」

扉「け……圭一…。あけ…あけて…く…れ…。俺…だ…。がはっ!」

圭一「俺!?な、なんで裏切り者が…レナか!?それとも魅音に頼まれたのか!?」ガタッ

扉「違う…。オヤシロ様の…祟りの正体が…分かっ…た…ゴホッ...」

圭一「なっ…!?」

扉「」ガチャッ

圭一「はっ!?お前!?おいしっかりしろ!!誰にやられた!?レナか!?それとも魅音か!?」

俺「圭一…オヤシロ様は…あ、あぁ…いる…。気をつけ…r…あぁ…あぁぁぁぁっ……」俺首ドクドク

圭一「あ……あぁぁ……」ドサッ

俺「」ドクドク...  


カナカナカナカナカナ....


梨花の敵視を手に入れました
惨劇のかけらを手に入れました

208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 17:13:56.93 ID:iXNLzlZu0
俺、罪悪感でL5末期死亡

手に入れた物:沙都子キーキャラ因果、惨劇のかけら、梨花の敵視

1最初から始める
2次の編へ進む


多数決下5まて(単発無し)

220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 17:25:57.02 ID:iXNLzlZu0
俺家

俺「んしょっ…と」ドスンッ

俺「ふぅ…。ようやく荷物整理も一段落ついたな」

階段「」ストッストッ

俺「爺ちゃん。俺、時間余ったしちょっと村の中散策してくるよ」

爺さん「構わんが暗くなる前に帰るんだぞ」

俺「分かってるって」スタスタ

扉「」ガラッ




雛見沢村

ひぐらし「」カナカナカナカナ

俺(俺はちょっと訳があって、祖父に引き取られる事になり)

俺(今日からこの静かな村…雛見沢村で住む事になった)




俺部屋

俺(そしてあっと言う間にこっちに引っ越して来てから早1週間が経った)

俺(現在俺は家でぼうっとしている)

俺(多分今頃、沙都子達は興宮のゲーム屋でカルタ大会をやっているんだろうが俺は部活に入っていない)

俺(…そう、全会一致でしか入れない部活だが俺は沙都子の親友の梨花ちゃんに何故か嫌われている)

俺(沙都子と梨花ちゃんは親友なので、俺がそんな中そこへ入れば、下手をすると2人の関係を壊しかねない)

俺(…だから俺は自分から部活への入部を辞退した)

234: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 19:08:25.62 ID:iXNLzlZu0
俺家

俺(どうして俺が梨花ちゃんに嫌われてるのかは分からないが…)

俺「まぁ人間好き嫌いだってあるしな。仕方ないんだろう」

俺「こっちも嫌われてる人間とわざわざ仲良くしようとは思わない」

俺「一応、沙都子と圭一と魅音の3人とはそれなりに仲良いんだしそれでいいや」

俺「しかし、3人しか友達居ないのにその3人は今日隣町でカルタ大会行ってる」

俺「…そう。あの部活は基本休日でも集まる為に必然的に俺だけこの村でぼっちになってしまう可能性が非常に高い」

俺「と言う事で、今日の休日はどうやって時間潰すかなぁ…」


1村をぶらぶらしてみよう
2家で昼寝でもしておくか
3俺は野球部にでも入る

多数決下5まで

245: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 19:34:29.15 ID:iXNLzlZu0
興宮小学校
グラウンド

ワ-ワ-オ-ライオ-ライ!!

入江「初めまして。僕が雛見沢ファイターズの監督をやらせて頂いている入江京介です」

入江「貴方が連絡のあったウチに入部したいと言う俺君ですか」

俺「はい。こっちに越して来ても特にやりたい事も見つからず時間を持て余してたので…」

俺「ダメですか?」

入江「いえ、大歓迎しますよ。ですがえっと…野球の経験の方は…?」

俺「ここに引っ越して来る前に、友達と偶にやってた程度ですけど」

入江「そうですか。ならルールの方は大丈夫そうですね」

俺「はい」

入江「では早速ですが、先ずは俺君の実力を見せて頂いてもよろしいでしょうか?」

俺「はい!」



バッターボックス

俺「ふぅ…宜しくお願いします」スタスタ

俺「…。」グッ

亀田「フン。雛見沢ファイターズは今日入ったばっかりの奴をいきなりスタメンで使うなんて相変わらず舐めたチームだな」

亀田「まぁ良い。ライパチがこの亀田様の球を打てるものかよ!」ビュオンッ

俺「…!」


コンマ下二桁
71以上その打席が、後のメジャーリーガー俺の伝説の始まりだった…(メジャーEND)
51~70自分でも驚いたがホームランを打った(入江好感度4に上昇、沙都子好感度5に上昇)
31~50ボテボテのゴロだった(入江好感度3に上昇)
30以下空振り三振だった(入江好感度2に上昇)


安価下

252: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/15(日) 21:56:28.14 ID:BDm96xRNO
コンマ34
興宮小学校
ベンチ

俺「すみません監督」

入江「え?」

俺「俺がしっかり打ち損じてしまった所為で惨敗してしまって…」

入江「ああ、いえいえ。俺さんの所為ではありませんよ」

俺「え?」

入江「実は相手の興宮タイタンズのピッチャーだった亀田君は全国レベルの子なんです」

入江「他の子も全く歯が立ちませんでした」

俺「そうだったんですか…」

入江「むしろ初打席なのに彼の球に当てて行った俺君には才能を感じるくらいでしたよ」ニコッ

俺「監督…」

入江「俺君にはこちらからお願いしたいくらいです。これから毎週、雛見沢ファイターズとしてチームに加わってくれますか?」

俺「…。」


1甲子園目指して全力で頑張ります!!!
2ぼちぼち頑張ります
3やっぱ野球は向いてないみたいなのでやめます…


多数決下5まで

265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 00:10:49.15 ID:85oHVn7/O
興宮小学校
ベンチ

俺「甲子園目指して全力で頑張ります!!!」ゴオッ

入江「え?こ、甲子園…ですか?」

俺「はい!」

入江「ははは…。俺君がその心意気でやってくれるなら頼もしいですが、流石に今のチーム状態のままでは正直ちょっと厳しいですかね…」

俺「俺がチームの状態を変えて皆んなを甲子園へ連れて行きますよ。勿論監督も」

入江「は、はぁ……」

俺「先ずは俺がこのチームを統率するに相応しいエースまで登りつめてみせます!」

入江「俺君の意気込みは分かりましたが…しかしどうやって皆んなに証明するのですか?」

俺「来週の綿流しの祭りの翌週…再来週ですね。興宮タイタンズとの再試合がある筈です」

俺「そこで俺が全国レベルの亀田を攻略して、相手打線も封じ込めて勝利してみせます」

入江「は、はぁ…頑張って下さい…」

俺「よーし。やるぞー!!」ゴオオオッ

入江(…とんでもないガチ勢をチームに加えてしまったかもしれません)


入江の好感度が4に上がった

271: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 00:29:27.75 ID:85oHVn7/O
雛見沢分校

圭一「お、おい!?早く出るっつーから何事かと思ったら…何だよその坊主頭!?」

俺ハゲ「俺は野球部に入る事にした」バットブウンッブウンッ

圭一「野球部ぅ~!?」

魅音「あははははは。ハゲ頭だ~」ゲラゲラ

レナ「魅ぃちゃん。流石に第一声がそれは酷いよ…」

俺「何とでも笑うが良い。俺は絶対に甲子園に行く!!」ブウンッブウンッ

圭一「甲子園だって!?」

魅音「あはははは…冗談でしょ?笑い死ぬって」ゲラゲラ

レナ「じゃあ俺君はもう私達の部活に入る気は…」

俺「悪いな。自分の夢が見つかったんだ。もうこれっぽっちもその気は無い」ブウンッブウンッ

レナ「そっかぁ。う、うん。頑張ってね。ね?…」チラッ

圭一「…うん。まぁ仕方ないさ」ヒソヒソ 

魅音「何々?何の話し?」

圭一「いや、なんでもない。こっちの話しだ」

魅音「うん?」

俺(目指すは投げて打ってできる二刀流…。俺がエースになって皆んなを甲子園へ連れて行くんだ!!)ブウンッブウンツ


ーー俺はその日から自分の身体を追い込むように毎日朝から夜遅くまで練習をし続けた…


グラウンド

俺「行くぞ!俺の火の球ボール!!」ビュオンッ

沙都子「甘いですわね~」カキ-ンッ!!

俺「な、何~っ!?」ガ-ン...

沙都子「おーほっほっほっ。その程度で甲子園なんて夢のまた夢ですわ」

俺「…。」ハッ!

沙都子「おーほっほっほっ!」

俺「…沙都子。真面目な話がある」スタスタ
   
沙都子「な、何ですの急に…///」

俺「俺と一緒に、野球やらないか?」

沙都子「…。」

沙都子「お断りですわ」

俺「」チ-ン...

沙都子「そもそもわたくしレディーなんですから、甲子園へは行けませんじゃありませんの」

俺「それもそう…だな…」

沙都子「もう。何かと思えば全く…」

俺(しかし、この才能を埋もれさせておくのも勿体無いよなぁ…)

俺「…。」

俺(いや、兎に角今は亀田を攻略する事に集中するんだ。綿流しの祭りなんかで楽しんでいる暇は俺には無い)

俺(ひたすら練習だ!)


ーー俺は祭りにも参加せず、練習をし続けた

276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 00:50:59.75 ID:85oHVn7/O
夕方
古手神社周辺

俺「はっはっはっ…」タッタッタッ

俺(祭りも終わり、試合は今週の日曜日…沙都子の協力でバッティングは上達して来たし、レナによるフォーム修正で球速もアップした)

俺(後は9回まで投げ切るスタミナ…)

俺「はっはっはっ…ふぅ…」タッタッタッ

俺(…てかよく考えたら沙都子は正にそうだし、レナもふざけた顔してる癖に何気におかしな場所を見抜く力が凄い)

俺「あれ?部活メンバー何気にハイスペック多過ぎだろ…。よくあんな中で圭一は戦えてるなぁ…」

俺「もしかして圭一は心が強いのか…?代打要員として圭一もスカウトするのもアリだな…」

自転車「」ガシャガシャ

俺「ん?よう。沙都子じゃないか」

沙都子「あら、俺さんではありませんの。奇遇ですわね。今日も走り込みですの?」

俺「ああ。そうだな」

沙都子「フッ…甲子園を本気で狙ってるとは正気とは思えませんわね」

俺「放っとけよ。てか沙都子はどうしたんだよ?こんな時間に自転車なんか乗って?」

沙都子「実は魅音さんのお家へお醤油を分けて貰いに行った梨花がかなり時間が経っても戻りませんの」

俺「ん?梨花ちゃんが?」

沙都子「仕方ないのでこちらから迎えに行く所でしたのよ」

俺「ふーん」

俺(確か今日学校で、この村の村長が行方不明になったって噂されてたよな…?」


1心配だな。俺も一応付いて行くよ
2村長も行方不明になってるんだから気を付けろよ~


多数決下5まで

281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 01:02:40.49 ID:85oHVn7/O
古手神社周辺

俺「心配だな。俺も一応付いて行くよ」

沙都子「ちょっとそこまで取りに行くだけなんですから、そんな心配なんて要りませんのに」

俺「今日の昼間村長が行方不明になったらしいだろ?だから沙都子みたいな女の子が狙われる可能性だってあるだろ?念の為だよ」

沙都子「ま、まぁそこまで付いて行きたいと頼まれたら仕方ありませんわね…///」

沙都子「特別にご同行を許可しましょう」

俺「梨花ちゃんが普通に魅音の家で待ってたら、そこでお別れだけどな」

俺「気まずいだろうし」

沙都子「はぁ…早く俺さんが土下座して仲直りすれば宜しいのに」

俺「いや、何もしてねーから俺!?」

俺「とにかく行くぞ」

沙都子「ええ」

282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 01:42:49.64 ID:TBlBeY/TO
園崎家

俺「よう魅音」

沙都子「こんな時間にお邪魔して申し訳ありません魅音さん。梨花は居ますでしょうか?」

魅音「うん、奥にいるよ。ここまで来て貰った礼にお茶出してたんだ。あはは」

沙都子「はぁ…まったくもう、梨花ったら心配かけて…」

魅音「というか俺も来たんだね」

俺「ああ。まぁ沙都子と神社周辺で会ってな。昨日村長が行方不明になってるだろ?だから念の為さ」

魅音「ふーん。そっか」

魅音(チッ…沙都子の奴、余計な奴まで連れて来て…)

魅音「梨花ちゃんが居る部屋まで案内するよ。付いて来て」スタスタ

沙都子「申し訳ありません」スタスタ

俺「無事だったんだな梨花ちゃん」スタスタ

魅音「いやあ、村長さんも直ぐ近い内にひょっこり顔出すでしょ?」

俺「だと良いけどな」スタスタ

魅音(…沙都子だけならなんとかなるが、コイツが邪魔だ)

魅音(……。)

魅音(…いや、コイツを一撃で殺せば沙都子は後でどうとでもなるか)ニヤッ

魅音「そう言えば俺さ」スタスタ

俺「うん?」スタスタ

魅音「ずっと気になってたんだけど、どうして俺は野球始めたの?」

沙都子「え?」

俺「うん?それって前にもーー」

魅音「死ね…!!」クルッ

包丁「」ビュオッ

俺(………は?)

ザシュッ!!


コンマ下二桁
61以上奇跡的に左腕が咄嗟に出て、腕を刺された
60以下心臓を一突きされてあっさり殺された…

安価下

288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 03:17:52.51 ID:95KjT5qYO
コンマ85
園崎家

俺「……え?」ボタボタ...

俺左腕「」ドクドク...

俺(な…なんだ…これ…?)

魅音「チッ…!」ザシュッ  

俺「ぐほっ!?」ブシュウッ

腕「」ダラン...

沙都子「ひッ…あぁあああぁっ!?」ドサッ

俺「み…魅音…?お前、何で…痛っ…」ドクドク

魅音「全部沙都子が悪いんだ!黙って殺されろ!!」ブウンッ

沙都子「あ…あぁぁ…」

包丁「」ガシッ

俺「さ…沙都子…。逃げろ…」ガシッ

魅音「くっ!離せ!」ググッ

沙都子「あ…あぁぁぁっ…俺さ…」

俺「早く!!」ググッ

沙都子「ひっ…」タッタッタッ

魅音「待て!!沙都子!!」

俺「う…ぎぎっ!!」グッ

魅音「チッ…!邪魔すんなって言ってんだろうが!!」スッ

スタンガン「」バチイッ

俺「あっ……」フラッ

扉「」ガシャンッ

魅音「クソッ…」

俺(沙都子…。甲子園は…お前に託した…)ドサリッ

289: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 03:30:53.09 ID:95KjT5qYO
拷問部屋

水「」バシャッ

俺「う…」パチリッ

魅音「目が覚めた?」

俺「魅音…?どう…して…」

魅音「…アンタ達があたしの邪魔をするからよ」

俺「俺は…何も邪魔なんか…」

魅音「したわよ。沙都子を逃した。これで全ての計画がパァだわ」

俺「……。」

魅音「罰としてアンタにはコイツと同じ目に遭って貰う」

俺(コイツ…?)チラッ

俺「!?」ゾクゾクゾクッ

梨花全ての手「」釘で打ち抜かれた後
梨花目「」釘が突き刺さっている
梨花腹「」引き裂かれている

俺「り…梨花ちゃん!?あ…ああぁぁぁっ…」

俺小便「」ジョジョジョジョ

魅音「あはははは!こいつ漏らしてやんの!」

俺「あ…あわわわ…」ガチガチ...

魅音「フッ…そうそうその恐怖に引きつった顔。もっと見せてよ」

俺「ああぁぁぁ…」

魅音「先ずはあんたの野球生命から絶ってやろうかしら?」釘

俺右手「」

俺「や、やめろ!!やめろおおおぉっ!?」

魅音「くケケケケケケ!辞めてあーげない!!」ブウンッ

コオ-ンッ!!


コンマ下二桁
51以上意外にも迅速に通報した沙都子。俺、拷問途中で救出される(俺のみ生存END)
50以下俺、警官隊突入前に精神が拷問に耐え切れなくて死亡


安価下

300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 04:57:40.62 ID:zVz0gVzt0
コンマ00

1好きなキャラ(任意)のかけら2つ入手(綿流し編はENDに)

2最初から始めた場合、何故か俺にも羽入が見えていた(最初から始める時のみ羽入ルート追加)

3巻き戻り権利×2


多数決下5まで


306: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 05:10:20.14 ID:zVz0gVzt0
>>303さん、>>304さんがもう一度書き込んだ場合票採用

両方単発のままで書き込み無い場合は残り2票(以後単発無し)

314: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 05:54:21.58 ID:zVz0gVzt0
コンマ00
巻き戻り権利2つ入手
1つ使いますか?

1使う(好きな場所へ戻る)
2使わない(このまま進む)


多数決下5まで

318: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 06:03:44.92 ID:zVz0gVzt0
使用します
使う前に何か質問有れば


7時00分場所決め(単発無し)

327: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:00:11.08 ID:zVz0gVzt0
やり直し場所選択

3回指定が被った場所から再開します

334: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:05:19.97 ID:zVz0gVzt0
前スレ52から再開
雛見沢分校

レナ「あはははははは!やっぱり俺君達はレナを殺すつもりだったんだぁ!!」

俺「レナ…」

梨花「…。」

レナ「でもこれで最後のチャンスも潰えて全部終わりだね!死ぬのはそっちの方だよ!」鉈スチャッ

レナ「先ずはレナの約束を破って、勝手に移動した悪い子の梨花ちゃんからだよ!」

梨花「…。」スクッ

俺「に、逃げろ梨花ちゃん!?レナは本気だ!」

梨花「…もう、いいわ」

俺「なっ…!?」

俺(そんなっ!?何故そこで生きるのを簡単に諦める!?)

レナ「あはははははは!梨花ちゃん今から死ぬって言うのに潔良いんだね!凄いよ!」

梨花「…ええ。早くしなさい」

レナ「あはははは!!じゃあ望み通り殺してあげる!」ブウンッ



俺(梨花ちゃん…!?)ドクンッ


ーーこのままじゃ、また皆んな死ぬ…



レナ「あはははは!!じゃあ望み通り殺してあげるよ!」ブウンッ


ーー圭一、魅音、沙都子、レナ…そして、梨花ちゃん…。また、俺は大事な人達を誰一人…守る事すらできずに、無力のまま…


梨花「…。」スッ目瞑り…


ーー俺の目の前で、最後の希望が…


『俺の、この命に代えても…君を助けてみせる!』


俺「あ………ああぁぁぁあっ!!」グググッ

俺を縛っていた縄「」ブチイッ!!


コンマ下二桁
71以上俺、実は羽入の旦那の生まれ変わりだった(死亡時、記憶完全引き継ぎ可能)
61~70俺、実は桜花の旦那の生まれ変わりだった(死亡時、ふとしたキッカケで記憶回復可能に)
31~60俺、実は古手家の血を少しだけ引いていた(違う世界へ行った時、過去に起こした過ちのみ思い出せる確率上昇)
30以下俺、古手家との繋がりは無し


安価下

344: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:22:45.79 ID:zVz0gVzt0
コンマ78(俺、実は羽入の旦那の生まれ変わりだった。死亡時、記憶完全引き継ぎ可能。能力一部リンク)
雛見沢分校

レナ「先ずはレナの約束を破って、勝手に移動した悪い子の梨花ちゃんからだよ!」

梨花「…。」スクッ

粉々になった注射器「」

梨花(…これで、レナを説得する事はもうできない)

俺「に、逃げろ梨花ちゃん!?レナは本気だ!」

梨花(肝心の俺も縛られて、傷だらけで…ここから何か奇跡を起こせる可能性は…もう無い…)

梨花「…もう、いいわ」

俺「なっ…!?」

レナ「あはははははは!梨花ちゃん今から死ぬって言うのに潔良いんだね!凄いよ!」

梨花(…結局、前回は偶然だっただけで…私の死の運命はやっぱり誰にも変える事はできない)

梨花「…ええ。早くしなさい」

レナ「あはははは!!じゃあ望み通り殺してあげる!」ブウンッ

梨花(私はいつも通り…ここで、レナに殺されて死ぬ…。何も変わらない…)

梨花「…。」目瞑り

鉈「」ブウンッ

梨花(もう二度と……誰かに、期待なんてーーー)

ブシュッ!!

梨花「…。」ビクッ

梨花「…え?」パチリ...

俺「うっ…うぐぐっ…」ググッ

レナ「なっ…!?あぁっ!」グッ

鉈「」ググッ
俺手の平「」ポタポタ

梨花「お…俺?…なんで…」

俺「へへッ…約束したからさ…」ポタポタ

梨花「約束?何を…」

俺「俺の、この命に代えても…君を助けてみせるって言っただろ!」

梨花「…!?」ドキンッ

梨花(そ…そんな……嘘…!?その言葉は、確かに言っていたけど…)

梨花(でも、それは別の世界の…。どうして俺が…)ドキッドキッ

345: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:28:59.56 ID:zVz0gVzt0
雛見沢分校

俺手の平「」ボタボタ...

俺「くっ…!」ググッ

レナ「ッ…!」ググッ

鉈「」ググッ
俺手の平「」グググッ

俺(左の手の平が鉈に裂かれてパックリ開いてる…。死ぬ程痛い…)

俺(…でも、絶対にここで引く訳にはいかない!)ギリッ

俺「う…うおおおぉぉっ!!」ブウンッ

レナ「はっ!?」ブウンッ

レナ「うぐっ!」ドサッ

梨花「俺!?」

俺「梨花ちゃんは皆んなを解放して逃げろ!!レナは俺が抑える!!」ダッ

梨花「だ、だけど!俺は…」

レナ「くっ!?もう許さないよ!」ライターポイッ

梨花「あっ!?」

ガソリン「」ボオッ

俺「ッ…!」サッ

火柱「」ボオオッ!!

梨花「俺ー!!」

俺「早く皆んなと逃げろ!!絶対に一人も死なすな!」

レナ「あはははは!逃すと思ってるのかな?」タッ

俺「それはこっちのセリフだよレナ!」カーテンビリッ

カーテン「」ボオッ

レナ「くっ…!」

俺「ふっ…これでお前もこれ以上先には行けまい」

炎「カーテン」バチッバチチッ

梨花「ぁ…ああ…」

俺「…心配する事は無い。きっと直ぐ…新たな世界で会えるからさ」

梨花「…!?」ドキッ

梨花「あ、あんた…!?まさか… 」

タッタッタッ

炎「」ボオオオォッ

梨花「うっ…」

俺「皆んなを頼む。レナは…俺が責任を持つ…」

梨花「くっ…」ポロポロ

俺(そうだ梨花ちゃん…。君が死ぬ事は無い。君の事は絶対に俺が守りきってやる)チラッ

レナ「…俺君、もしかして私と一緒にここで死ぬ気なのかな?かなぁ?」ユラ...

俺「…ああ…。そうなりそうだ」俺左手ボタボタ

346: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:49:14.88 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

炎「」ボオオオ..

窓ガラス「」パリ-ンッ

レナ「俺君と死ぬなんてゴメンだよ。私は直ぐに俺君を殺して、外に脱出する」

レナ「そして先ずは梨花ちゃんを殺すよ」

俺「…絶対にそうはさせねえよ。レナ」右手スッ

悟史のバット「」ガシッ

レナ「あははははは!もしかしてそんな片手だけでレナに勝てるつもりなのかな?俺君は!?最後まで笑わしてくれるね!」

俺「余計なお世話だよ。あいにく…弓術、剣術、槍術、銃の扱い、爆弾の扱いの5つには長けてるんだ」

俺「バットも剣術と変わらない…。例え使えるのが片手だけでも、レナを倒してみせる!」スッ

レナ「ならやって見せてよ!!」ダッ

ガアンッ

俺「くっ…!」パッ

レナ「ほらほらほら!!」ブウンッブウンッブウンッ

ガアンッガアンッ

俺(くっ…片手な分と、ぶつかった衝撃の痛みの所為で全然力が入らない…。鍔迫り合いはなるべく避けて、レナの攻撃を見切って避けないと…)サッ

鉈「」ブウンッ

俺前髪「」チッ 

俺(チッ…だけど、さすがレナだ。キレの良い鉈捌きをしてくる…一撃でも受けたら終わりだ)

レナ「あははははは!流石に素早いね!でもいつまで避けられるかなぁ!?」クルッ

俺「むっ…!?」タッ

レナ「でやぁっ!!」ブウンッ

俺肩「」ブシュッ

俺「つっ…!」サッ

レナ「貰った!!」ブウンッ

俺蹴り「」ブオッ

レナ腹「」ボゴオッ

レナ「うっ…!?」ザザアッ

俺「はぁ…はぁ…」ドクドク...

レナ「かはっ……くっ…はぁ…はぁ…」ヨロッ...

348: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:52:33.50 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

柱「」パチパチ...グラッ...

ズシ-ン...

俺「はぁ…はぁ…」ドクドク...

レナ「はぁ……はぁ…。あと一歩って所には決して入れて貰えない。なかなかしぶといね。面白いよ」

レナ「まるであの時の部活の再現みたい」

俺「…部活…か」


ーー数日前

俺『レナぁっ!』ドシュッ

レナ『俺君!』ドシュッ

俺『ははははは!』タッタッタッ

レナ『あはははは!』タッタッタッ



俺「ッ……」グッ



校庭

雛見沢分校「」ボオオオオッ

子供達「ヒック....アアアア...」ポロポロ

大石「人質はこれで全員ですか!?」

梨花「未だ俺がレナと一緒に教室の中に居るのですよ!」ガシッ

大石「ええっ!?」

梨花「お願い!助け出して!!」ギュッ

大石「くっ…」

雛見沢分校「」ボオオオオッ

大石「ッ…」

熊谷「無理です!消防の到着を待たないと、火の勢いが強過ぎてこれ以上は、もう…」

教室の窓ガラス「」パリ-ンッ

大石「俺さん…」

梨花「そんな…俺…」ペタンッ...

梨花「グスッ…うぅっ…どうしてよ…。どうしてアンタは…」ポロポロ


俺『俺の、この命に代えても…君を助けてみせるって言っただろ!』

梨花「…。」ハッ!!

俺『…心配する事は無い。きっと直ぐ…新たな世界で会えるからさ」

梨花(あいつ…あの言葉…。まさか…)

梨花「羽入!羽入!!」

349: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 07:53:21.01 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

俺「確かに、これが部活なら…あの時の決着ならどれだけ良かったか……」グッ

レナ「あはははは。何が違うのかなぁ?」スタスタ

俺「だけどお前はもう…圭一と魅音を殺した!!」

レナ「…レナを裏切ったあの2人が悪いんだよ」

俺「違う!あの2人は、最後の最後までお前を心配してくれていたんだ!」

レナ「嘘だっ!!!」



数日前の通学路

俺『しかし圭一がレナの心配とは昨日は驚いたなぁ』スタスタ

圭一『なんつーかさ…最近よく夢に見るんだよな…』スタスタ

俺『夢?』

圭一『あぁ…。オレはお前がレナや魅音に殺されたって、どうしようもなく疑心暗鬼になっちまって…結局、オレは心配してくれてる魅音やレナの声すら届かなくなって殺しちまうんだ』

俺『俺が殺されるって…俺は生きてるぞ?』

圭一『ああ、本当何なんだろうな…。そんな事ある筈無いのにな…』

圭一『でも、もしかしたら今のレナもあの夢のオレみたいになっちまってるのかって思ってさ…』

俺『誰の声も届かなくなるって奴か…』

圭一『あぁ…いや、単なる夢だよな。悪い、忘れてくれ』

俺『あ、あぁ…』

圭一『でもどうしてあんな意味分からない電話を突然して来たんだろ彼奴…。本当心配だなぁ』

351: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 08:02:00.26 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

窓「」パリ-ン...

俺「…。」

レナ「…つまんないお話。信じると思うの?そんな話」

俺「だよな…。もう、誰の声が届かないのは知ってる…」

俺「お前はもう、あの2人を殺して、俺達の部活メンバー。竜宮レナじゃなくなってしまった」

レナ「はぁ?竜宮レナは私でしょ?何言ってるの変な俺君。あはははは!」

俺「いや、お前は鬼だ…。鬼に身体を完全に乗っ取られてしまったんだ…」 フルフル

俺「…でないと、俺の知ってるあの優しいレナが病気なんかで仲間を疑って、殺す訳が無いんだ!!」ポロッ

レナ「レナに変な幻想抱かないでくれるかな…?レナはレナだよ。今からレナを殺そうとしてた奴を皆んな殺してやるんだ!あーはっはっはっ!」

俺「可哀想にな…。直ぐにお前の身体から鬼を振り払ってやるから待ってろ…」ドクドク…

レナ「可哀想なのは俺君の方だよ。そんなに立つのもボロボロになっても、レナに苦しめられてじわじわ殺されなきゃならないんだから」

俺(くっ…。血を流し過ぎて…力が…)

バット「」カランッ...

レナ「あははは。もう武器を持つ力も無くなっちゃったんだね。じゃあもう終わりだね。だね!?」鉈ブウンッ

床「」ガアンッ

俺「……。」ドクドク...

俺「…フッ…流石だよな。参った…降参だレナ」ニコッ

レナ「……え?」

俺「フッ…。人間の俺はここで…降参だ」

レナ「どう言う事かな?レナに殺されるのを認めるって事?」

俺「違う…。ここからは、俺も鬼の力を使う」

レナ「鬼の…力…?」

352: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 08:19:19.27 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

レナ「圭一君みたいな嘘だね。全然面白く無いかな?かなあ?」

俺「…。」目スッ

レナ「…!」ピクッ

俺「…我が一族は代々半人半鬼の血を引く一族だ」

俺「世に災いを齎す魔なる物全てを討伐する一族…」スッ

空間「刀」ブウンッ

俺「…。」パシッ

レナ「ッ…!?」

俺「この禁宝の名は鬼狩柳桜…。代々我が一族の長男長女にのみ伝わる、魔なる物全てを打ち払う剣」チャキッ

俺「…。」グッ

俺「今、一度…俺の前に現れた鬼を討つ為…俺は再び対魔に戻らん」スッ

鞘「」カランッ

俺「…。」

レナ「あはははは!そんな枝分かれした剣でレナに勝てると思ってるのかな?かなぁ!?」ダンッ

俺「はあぁぁぁっ!!」ビュンッ

レナ(速いっ…!いや…これは…あ…)

俺(……レナ)ブウンッ

レナ身体「」ザシュウッ

レナだった物「」ドサリッ

俺「はぁ…はぁ…はぁ……」サッ

鬼狩柳桜「」ヒュン...
鞘「」ヒュン...

俺「…。」

俺「ごめん…。また、ズルして……」

353: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 08:27:26.17 ID:zVz0gVzt0
炎に包まれた教室内

レナ「」ドクドク...

俺「…。」

俺「…はぁ」ドサッ

俺「ゴフッ…」ブシャッ

俺「はぁ…はぁ…」

俺(血を流し過ぎた…。俺も…もう…動けない…)

火に包まれた柱「」パキパキ...

レナ「」ドクドク...

俺「ごめん…な。レナ…。俺、何にも気付いてあげられなくて…」ズルッ...

俺「こんな事になる前に…。俺が気付いてやれたら、もっと違う結末にもなれた筈なのに…」 ポロポロ

俺「俺がまた…気付けなかった所為だよ…」

レナ「」ドクドク..

俺「心配するなよ…。一人で逝かせない…俺も直ぐにそっち行ってやるから…」ズルズル

電気「」ガシャ-ンッ
煙「」モクモク...

俺「ケホッ…ケホッ…」

俺(結局…。俺は何かを残せたのかな…?)

俺「ゴホッ…何も分からないまま…1人生き残って…。意味はあったのかな…」 バタッ

俺「……。」

俺「…もっと速く、この力を伝授されてたら…あの時の結末も…変えられたのかな…。皆んな…」ポロポロ

ペタンッ

『そう言う事でしたか…。封じられた筈の禁宝がいつしか紛失していたのは、貴方の方へ渡っていた為…』

俺「お、お前…は…」

『…お久しぶりですね陸。いえ…陸の魂を継ぐ物よ』ギュウッ

俺「あ…」ギュウッ

俺「お前…は…。まさか…」

『…。』

火の粉「」チッバチチッ

雛見沢分校「」ドガ--ンッ

354: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 08:31:50.28 ID:zVz0gVzt0

バス停

バス「」プップウ-

梨花「……。」

『梨花…もう帰りましょう。残念ですが、今回も現れなかったのですよ…』

梨花「じゃあ…次のバスまで…」

『梨花…』

梨花「…。」グッ

梨花「分かってるわよ!彼奴が来るのは…私の運が相当良くないと現れないってのは…」

梨花「でも、あんな奇跡を見せつけられたら期待せずにはいられないじゃない!」

『あう~…。期待すればする程、裏切られた時辛いのですよ…』

『そうじゃなくても彼が来ると言う事は、その…あう………』

梨花「来ないなら来ないでも良い…。つまらないけれど…」

梨花「一人でも運命に抗ってやるわ…。最後まで諦めなければ、未来は変えられると言う事は教えて貰えたのだから…」

梨花「…。」

梨花(でも…私は待ってる。いつか必ず、貴方はもう一度この村に帰って来る筈だって…)

梨花「だって…約束したもの…」

梨花「私の事を守ってくれるって…」

『あうあうあう…梨花ぁ…』

梨花「それにもしかするとあいつ…私と同じ…」

『……。』

梨花「…アンタ、また何か知ってるんでしょう?隠してる事があるなら早く言った方が良いわよ羽入?」

『ぼ、僕は何も知らないのですよ~!あうあうあう~』ヒュ-ンッ

梨花「はぁ…」

358: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 08:55:43.70 ID:zVz0gVzt0
???

俺(ああ…。そうか…)フワア-ッ

俺(俺…レナと戦って…。爆死して…)

俺(…じゃあここは、天国?いや、地獄か?)

俺「……。」

俺「地獄…だろうな…。俺だけ助かったなんて、許される訳が無い…」

俺(はぁ…。早く誰か…迎えに来ないかな…)

俺「…。」



『俺の、この命に代えても…君を助けてみせる』


俺「…。」

俺「あぁ…未だ…やり残した事あった…」

俺(結局、俺はあの時も…)

角の生えた女の子『陸…どうしてこんな事に…』ポロポロ

俺(あの時も…)

黒髪ロングの寂しげな女の子『俺君…。貴方だけは絶対に死なせないわ。私の命に代えても貴方だけは守ってみせる…』ポロポロ



俺「毎回悲しませるだけで…助けられないままだ…。誰一人…」グッ

俺「俺はこのままじゃ死ねない…。死ぬ訳にはいかない…」

ピシッ

俺「俺は未だ、何も為していない!!」

俺「こんな所で諦める訳にはいかないんだ!」

パリ-ンッ

俺(うっ…なんだ…?眩しい…)ピカ-ンッ


俺が目を覚ました先(※梨花と同じで、死ぬ数時間前の記憶は抹消)
コンマ下二桁
96以上なんと俺の運命を劇的に変えた3年前まで戻っていた…
71~95目を覚ますと、禁宝を授かった頃の1年前に戻って来ていた
41~70下見に行く筈の春先まで戻って来ていた
40以下羽入が戻せる時期とリンクしていた(2週間前)

 
安価下

361: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 09:29:43.90 ID:zVz0gVzt0
コンマ21
俺部屋

俺「はっ…!?」

布団「」バサッ

俺「あ…あれ?お、俺…」

俺手「」グッグッ

俺「生き…てる…?」

俺「なんで…?俺…」ズキッ

俺「…。」

俺(思い出せない…。どうやって死んだのか…)

俺(でも、確かに死んだ筈だ…。俺は…)

俺「なのに…」チラッ

カレンダー「6月」

俺「……綿流しの祭りの2週間前…か」

俺「…。」


次の世界は…
コンマ下二桁
91以上何も無し
81~90鬼隠し(デジャヴ発動)
71~80カルタ大会(軽いデジャヴ発動)
36~70ピンクの女(強烈なデジャヴ発動。レナのかけらが手に入りやすい)
35以下てっぺい☆


安価下

365: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 09:36:56.18 ID:zVz0gVzt0
コンマ88(鬼隠し。デジャヴ。ボナ、レナ事件無し)
俺爆死END


1最初からやる
2次の編へ進む(強くてニューゲーム状態で鬼隠し(レナ暴走無し))
3この編をやり直す
4他の奴やる(種、まどか、バイオ4)


多数決下5まで(単発無し)

374: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 09:55:09.50 ID:zVz0gVzt0
強くて鬼隠し編を始めます
俺部屋

階段「」ストッストッ

俺「爺ちゃん。俺、時間余ったしちょっと村の中散策してくるよ」

爺さん「構わんが暗くなる前に帰るんだぞ」

俺「…分かってるって」スタスタ

扉「」ガラッ


雛見沢村

俺(…そうだ。今日は俺がこの村へ引っ越して来た初日)

俺(なのに、どうして俺はこの村の光景…。全ての会話にデジャヴを感じるんだろうか…)スタスタ

俺(…この先に俺に挨拶してくる爺さんが居る筈…)スタスタ

爺さん「こんばんわ」ニコッ

俺「はい。こんばんわ」ニコッ

俺「…。」スタスタ

俺(…間違いないな。道も全て覚えてるし、やっぱりあれは夢の中の出来事では無い)

俺(…俺は死んだ筈が、何故かこの村に越して来た初日に戻って来たんだ)

俺(ただ、俺が覚えてるのは越してくる前に下見もして…梨花ちゃんに誘われて、もう少し早くこの村に来た筈なんだけど…?)スタスタ

俺(この世界ではこの村に来たのは初めてだ。もしかしてこの世界は、俺がよく覚えてる世界とは違う世界なのか…?)

俺(よく分からない…。でももし共通してる事もあるとするなら、俺は越して来た初日はゴミ山へ行けばレナと…)


1ゴミの山へ行って確認する(レナと遭遇確定)
2あえて圭一の家へ行ってみる
3あえて古手神社へ行ってみる


多数決下5まで

384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 17:34:26.61 ID:zVz0gVzt0
ゴミの山

カナカナカナカナ...

俺「…。」ザッ

俺(レナ…)


レナ『うん。こんなに楽しいのに…時間が無いね』


俺(あの世界の俺は…いや、俺だけはレナを助ける方法があった筈なのに…俺は何も助けてやれなかった…)


レナ『あははははは。やっぱり俺君達はレナを殺すつもりだったんだぁ!』


俺「……。」グッ

ゴミの山「」ストッ

俺「あ…」

レナ「ん?」クルッ

俺(やっぱり…居た…)

レナ「あ…はじめまして」ニコッ

俺「……。」

レナ「この村の人かなぁ?かなぁ?」

俺「ああ…。今日引っ越して来たばかりだ…」

レナ「そうなんだ!じゃあ明日から学校来るのかな?かな?」ペカ-

俺「ああ…」

レナ「じゃあ明日また会う事になりそうだね。私は竜宮レナ。レナって呼んでね」ニコッ


1…うん。宜しくな
2何かかぁいいものは見つかったか?
3リナって人に苦しめられてないか?
4抱きしめて謝る


多数決下5まで

391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/16(月) 18:42:10.27 ID:zVz0gVzt0
ゴミの山

俺「…うん。宜しく」ニコッ

レナ「ふふ。うん♪」

俺(…この世界では未だ何も惨劇は起きていない。大丈夫だ…何も気にしなくて)


帰り道

レナ「はぅ~…でも今日は残念だったなぁ…」トボトボ…

俺「かぁいい物が何も見つからなくて…か?」スタスタ

レナ「うん…。新しいゴミ山ができたら見つかるかなぁ?かなぁ?」

俺「レナが気に入る物、見つかると良いな」

レナ「うん♪」ニコニコ

レナ「ここでね。いつも圭一君と待ち合わせして、もうちょっと行った先で魅ぃちゃんと待ち合わせして毎日一緒に行ってるんだよ」

俺「そうなんだ…。2人はレナの友達なんだな」

レナ「うん!とっても大事な親友達だよ。あ、そうだ!良かったら俺君も明日からレナ達と一緒に行こう?」

俺「ああ…」

レナ「やったぁ。じゃあ待ってるね。それじゃ私、家あっちだから、また明日」ニコニコ

俺「ああ。じゃあな」フリフリ

俺「…。」

俺(…レナは何も覚えていなかった。俺とワゴン車で語り合った事も、暴走して仲間を手に掛けた事も…)

俺(俺と水鉄砲で一騎打ちして楽しい時間を共有した事も全て…忘れていた。いや、知らなくて当然なんだ…)

俺(多分これは、俺しか知らない事…)

俺(勘が俺並みに良いレナなら、魂に訴えれば…もしかしたらとでも思ったが…)

俺「フッ…そんな都合の良い話、ある訳無いか…」

俺「……。」

俺(とにかく変わっているようで…俺が最後にこの村に越して来たり、レナと会う事など本質的な物は何も変わっていない…)

俺(全てがリセットされた…)

俺(…いや、されてしまった状況なんだな)


レナの初期好感度が1(最低値)になった

394: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 01:04:46.07 ID:AtwPgjoqO
雛見沢分校

知恵「今日からこのクラスの一員となる俺君です。皆んな仲良くしてあげて下さいね」

俺「俺です。宜しくお願いします」ペコリ

俺(今朝、待ち合わせて登校時に圭一と魅音にも会ったが、やはり2人共俺と初めて話す…未だ若干余所余所しい距離感の会話…)

俺(まるで、俺だけ強さや記憶を引き継いだままゲームが再スタートしたような感覚…)

クラスメイト全員「「「宜しくお願いします」」」ペコリ 

魅音「着席」ガタッ

クラスメイト達「…。」ジッ

俺「…。」

俺(この、わざわざこんな小さな村へ都会からやって来た奴に対して向けられる興味と関心から来る特異な者を見る皆んなの視線も変わらない…)

俺(俺を取り巻く環境は全てが同じ…なのに俺だけ、二度目ともなると…もう緊張も感動も無い)

俺(あるのは何故死んだ筈の俺が過去へ戻った不思議さ…くらいか…)

知恵「では俺君はそこの前原君の隣の席に座って下さい」

俺「はい」コクッ

俺(実際に自分が経験すると分かるが…あいつ、よくこんな事ずうっっと耐えて想いを貫き通したよな…)

俺(その度にどの時間軸でも迷惑かけて…それでもあいつは絶望する事無く…もっと大事にしてあげたら良かったnーー)スタスタ

俺(…ん?)チラッ

梨花「……。」ジイッ

沙都子「…梨花?どうしたんでございますの?」

梨花「…。」ジッ

俺(…梨花ちゃんって初日、こんなに俺の事見てたのか)

俺(ある意味…今みたいな1回目じゃ気付けなかった新発見もあるし、よく考えたらこれはこれで視野が広がって面白いな)ガタッ



梨花「…。」ジイッ

俺「??」ガタッ

梨花(…どう思う?羽入?滅多に現れない筈のあいつが、連続で雛見沢に来たわよ)

梨花(やっぱりあいつ、死ぬ前のあの意味深なセリフと言い…もしかすると私と同じなんじゃ…?)

羽入(あうあうあう…変に期待し過ぎるは良くないのですよ梨花…)

梨花(……。)

羽入(それに僕の力はオヤシロ様の生まれ変わりである梨花にしか効果は無い筈です…。彼もループしてるなんて幾ら何でもあり得ないのですよ…)

梨花(ふん…。アンタのネガティブな発言は聞き飽きたわ。だったら私の方から事実を確かめてやるわよ)

羽入(あう~…)

398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 06:17:12.63 ID:r3tOU9RK0
昼休み
雛見沢分校
廊下

蛇口「」ジャ--

バケツ「」ジョオオオオッ

俺「……。」

俺(一つだけ、どうしても思い出せない事がある…)

俺(俺は前の雛見沢で、極度の疑心暗鬼に陥っているらしいレナをどうにかしようとし、梨花ちゃんと協力してレナを助けようとしたが…)

俺(俺は間に合わなかった。レナは圭一と魅音を手に掛け逃走…)

俺(2人の死体を見て発狂し、具合の悪くなった沙都子ちゃんを病院に送り届けて…)

俺(……それからどうなったんだっけ?)

俺(その後、何らかの形で死んだ筈なんだが…。思い出そうとしても、そこだけノイズがかかってて全く思い出せない…)

レナ「俺君?」

俺「…!」ビクッ

レナ「ん?」

俺「あ、ああレナか。どうしたんだよ?」

レナ「ううん。俺君の方こそ初日で緊張しちゃったのかな?大丈夫かな?って」

俺「…え?何で?別にそんな事…?」

レナ「だってほら。水出っ放しでもうバケツ満タンだよ?俺君の足もビシャビシャ」

俺「へ?」

バケツ「」バチャバチャ

俺足「」ビチャビチャ

俺「げっ…」サッ

レナ「あはははは。早く乾かさないと風邪引くよ?」

俺「ああ…そうするかな…」

レナ「もし分からない事とか、困った事とかあったらレナに言ってね」ニコッ 

俺「…うん。ありがとう」コクッ

俺(やっぱり、この頃のレナは最初に会ったのもあるのか一番俺を気遣ってくれて、優しくしてくれる…)

俺(…どうしてあんな事になっちゃったんだろうか)チラッ

足元

梨花「にぱ~」

俺「ほわっ!?」ビクッ

俺(今度は梨花ちゃん…?)

梨花「初めましてなのです俺。僕は古手梨花なのですよ」ニコニコ

俺「あ、うん…」

俺(それは知ってる)

レナ「どうしたの梨花ちゃん?」

梨花「ちょっと俺やレナとお話しがしたいのです」

俺「俺と…」

レナ「レナに?」

梨花「はい。2人は覚えていますですか?学校が火事でぼーぼーとなった事を」

399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 08:34:45.54 ID:r3tOU9RK0
雛見沢分校
廊下

レナ「学校が火事でぼーぼー?…」

梨花「はいです」コクッ

レナ「うーん…そんな事あったっかな…?レナが来てからは無かったと思うけど…」

梨花「…では俺は?」クルッ

俺「ごめん。何の事なのか…」

梨花「…。」

俺「そもそも俺、今日が初登校だし…」

俺(他の雛見沢でも。火事になった記憶なんて…)

梨花「…そうですか」ガックシ...

レナ「梨花ちゃん…?」

梨花「いえ、何でも無いのですよ。僕の夢の中での出来事だったようなのです」

レナ「??」

俺「夢…?」

梨花「今僕が言った事は忘れて欲しいのですよ。にぱ~」スタスタ

俺「…。」

レナ「どうしたんだろね?梨花ちゃん…」

俺「さぁ…」

俺(ただの違和感…だよな…)



廊下

梨花「…。」スタスタ

羽入(だから僕は言ったのですよ梨花ぁ~。彼もループしているなんて有り得ないと)

梨花(…確かによく考えたら有り得ない話だけど、もしそうだったら、同じ力を持つ者同士、私の良い理解者になってくれたかもしれないじゃない?)

羽入(ん?もしかして梨花、あの子が好きなのですか?僕はあの子だけはやめておいた方が良いと思いますが…)

梨花(…羽入。私、帰ったらキムチ沢山食べるから)

羽入(あうあうあう~!?酷いのです酷いのですー!梨花の鬼ー!悪魔ー!)ジタバタ

梨花(フン…そもそも100年生きた魔女に青春なんか似合わないわよ…)

梨花(そもそも今の私には、たったの2週間しか時間が残されていない…。そんな事をしている余裕なんて無いんだから)

羽入(あう~…)

梨花(…でも…それでも彼奴は1回目は私の代わりに惨劇を受けてくれた)

梨花(…2回目は、諦めて死を受け入れていた私の代わりに惨劇へと立ち向かって行ってくれた)

梨花(なら、3回目は…?あいつが居るだけで、この世界への期待は跳ね上がるわ)

羽入(……。)

400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 09:17:27.22 ID:r3tOU9RK0
雛見沢分校
教室

梨花(…でも仮にあいつにも力があったとしたら、私と違って大変でしょうね)

羽入(それはどうしてなのですか?)

梨花(私がいつも苦労してるじゃない。記憶の接合よ)

羽入(あ…)

梨花(私は新たな世界に来たら、先に来ているあんたが色々教えてくれるけど…きっと一人は辛いわよ…)

梨花(私も、初めてこの力の恩恵を受けたときは、自分が夢を見ていたのか…)

梨花(さもなければ頭をぶつけて、記憶の障害にでも陥ったのかと随分混乱した物だったわ…あんたが一緒じゃなかったらね)

羽入(僕はどの世界でも梨花と一緒なのですよ)

梨花(それ以外では全く役に立たないけどね)

羽入(あぅ~…)





レナ「へえ。凄いね俺君。全部正解だね。正解だね?」

俺「ははっ。まぁな」ドヤアッ

魅音「おじさんなら半分近く間違えてるよ」

圭一「いや、歳上のお前が半分間違えてどうするんだよ!?」

俺(そりゃそうだ。前の世界で同じ問題やったんだから。間違えた所記憶してたら答え丸わかりだよ)

俺(放課後の部活もネタ丸わかりの1位独占しまくりかなこりゃ…。さて、罰ゲームの内容を今の内に考えておくか)

401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 09:31:59.63 ID:r3tOU9RK0
放課後
雛見沢分校

魅音「じゃあ初日だし、初心者向けの簡単な奴から…」

俺(ジジ抜きだろ?知ってる)

俺(カードがかなり痛んでて、それで傷さえ見たら皆んな外から見てもほぼ中身が分かっちゃう、初心者向けとか嘘八百のインチキジジ抜き)

魅音「やっぱジジ抜きかなぁ」

俺「ジジ抜きかぁ、なら俺にも勝機はありそうだな)

俺(知ってた。そして俺もほぼ全ての傷は網羅してある。全員が俺が初心者だと思っている隙をつけば、余裕で1位も…)

俺「…ん?」

圭一「あれ?新品のトランプか?」

俺(…へ?)

新品のトランプ「」シャカシャカ

魅音「実はこの前まで使ってた奴、ウチに持って帰った時に醤油こぼしちゃってさぁ~」

レナ「はぅ~。なら仕方ないね…」

俺「」ガクッ

俺(フッ。成る程…やっぱり全てが全て同じって訳では無いんだな。むしろそっちの方が面白い…)

魅音「運が良かったねぇ俺。これなら入部初日からトップ取ってビリに罰ゲームできるかもしれないよ?」ニヤッ

俺「…ほう。今の言い方だとまるでこれじゃなければ、トップは確実に無理って言い回しじゃないか」

梨花「入部初日からトップを取ろうだなんて、俺は夢見過ぎなのです」

沙都子「これじゃ罠も仕掛け辛いでございますわねえ」

圭一「正に運だけの勝負か…。これはこれで誰の運が一番良いのか燃えるな」

俺(…運ゲーか。だったら俺も今日は何もイカサマはしない)

俺「正々堂々勝負!」

魅音「良い気合いだねぇ。じゃ、1枚カードを抜くよ~」


コンマ下二桁
81以上なんとトップに(梨花以外の部活メンバーの好感度4に上昇。ビリに命令権獲得)
31~80なんとかビリは免れた…(梨花以外の部活メンバーの好感度が3に上昇。圭一の好感度が4に上昇)
30以下相変わらずビリに(梨花以外の部活メンバーの好感度が3に上昇)


安価下

403: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 09:57:52.83 ID:r3tOU9RK0
コンマ46
帰り道

圭一「トホホ…新入部員も入ったってのに、何でオレがこんな目に…」スタスタ

圭一白鳥バレリーナ姿「」

俺「まぁ本当に運ゲーだったからな…」スタスタ

魅音「あっはは。いやぁ、よく似合ってるねえ圭ちゃん!」

圭一「嬉しくねえ…」

俺(前の世界でもそうだったが、圭一がビリの時は大抵トップは魅音である)

俺(この二人何か仕組んでんじゃないか?とも思うくらいだが…よく考えたら魅音のトップ率自体が5割超えてたから案外普通なのか)

俺(ゲーム中に何も閃かない場合は、こうして大抵男連中の俺か圭一のどちらかが散々な目にあうし…)

俺「そういやレナはどうしたんだ?」

魅音「レナなら部活が終わって直ぐに宝探しに行ったよ」

俺「ああ…」

圭一「本当、変わってるよなぁあいつ…あんな場所一人でウロウロして女の子とは思えないぜ…」

魅音「ほぅ…じゃああたしは?///」

圭一「魅音はそもそも人間じゃねえ…鬼だ!」

魅音「こらぁ圭ちゃん!」クルクル

圭一「あっはっはっ!冗談だって!」クルクル

俺「…。」

俺(…体験した事は無いのに、何故か記憶がある)ハッ

俺(確か前はこの日くらいを境にレナは部活を休みがちになったんだっけか…?)

俺(だったら俺はどうするべきか…)


1気にせず今回も圭一と魅音とそのまま帰る
2レナの様子を見にゴミ山へ行く
3入江診療所へ行く


多数決下5まで

部活メンバーの好感度が3に上がった
圭一の好感度が4に上がった

417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 17:35:45.18 ID:r3tOU9RK0
帰り道

俺(…いや、何も気にする事はない)スタスタ

俺(前の世界の雛見沢が何故か特別狂っていただけだ…。今回の世界も狂っているなんて事は有り得ない)

魅音「あ、そうだ!」ピタッ

圭一「うおっ!?」ピタッ

圭一「な、なんだよ突然…驚かすなよ…」

魅音「俺、この雛見沢村の事で何か気になる事とかある?」

俺「…え?あ、うーん」

俺「引っ越して来たばかりだから、逆に未だ何も分からないかも…?」

俺(多分、何も知らない俺ならこう答えるのが普通だよな…?)

魅音「よーし、じゃあ今週の土日は俺にこの村を案内する事で決定!」

圭一「あぁ、アレか。確かオレん時もやってくれたよな。懐かしいな」

魅音「そんで再来週は綿流しの祭り!」

俺「綿流しの祭り…」

魅音「我等部活メンバーの汗と努力による活動を披露する絶好の場だよ!」

圭一「露店巡りか。熱い戦いになりそうだな!」

俺「はは…楽しみだな」

俺(…確か、レナもその日までは普通に皆んなと一緒に楽しく祭りを楽しんでいたんだ)

俺(…だが、その日を境に俺達の平和な日常は一変する)

魅音「でもその前に圭ちゃんには私を楽しませる事ができる好敵手くらいに成長して貰わないとね」

圭一白鳥バレリーナ姿「」

圭一「グヌヌ…!見てろよー!いつか必ずギャフンと言わせてやる魅音!」

魅音「あはははは!楽しみにしてるからね!」

俺「フッ…」

俺(この2人は本当にどの世界でも仲が良い)

俺(前の世界の圭一の話だと、圭一はこっちに越して来て初めて
声を掛けてくれたのは魅音だって言ってたな…)

俺(魅音は最高の仲間だって…)

俺(俺とレナに相対するこの2人だ。この2人だけは決して俺達みたいに間違って敵対してしまう事にならないようにして欲しい)

俺(いや、万が一そうなった時は、圭一の場合は魅音を…魅音の場合は圭一を救う鍵になるんだろうな)

俺(しかしまぁ、もうそんな事起きる事は無いだろうし…俺が神経質になり過ぎてたかな)スタスタ

418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 17:51:15.75 ID:r3tOU9RK0
帰り道

俺(もうすぐ家に着くな)スタスタ

俺「ん?」

富竹「…。」カシャッカシャッ

俺(なんだあの人?あんな所で田圃なんか撮って…)

富竹「…。」カシャッカシャッ

俺(ん?と言うか、あの人…確か5年目…つーか今年の祟りの被害者の富竹ジロウさんじゃないか…?)

俺(あれ?俺、確か面識無かった筈なのにどうして名前知ってるんだろう…?)

俺「…。」ウ-ン...

俺(もしかして、この世界で俺ではない本来の俺が行動して関わる人の知識はあるのかな…?)

俺(よく分からん…。でも、多分知識があるって事はこの世界の俺はあの人に話しかけたのかな…?)

富竹「…。」スッ

カメラ「」

俺(どうするか…)


1あまり行動は変えない方が良さそうだ。話しかけてみよう
2なら今回は無視しよう


多数決下5まで

426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 18:40:59.61 ID:r3tOU9RK0
帰り道

俺(なら今回は無視しよう)スタスタ

富竹「うーん…」

俺(俺が一切関わらない事で、この人が祟りに合わない可能性だってあるだろう…)

俺富竹背後「…。」スタスタ

富竹「おっと、そろそろ彼女も待ってるだろうし行かないと」スタスタ


ーーしかし、関わらないだけでこの人の死が回避できるかも…なんて甘い考えが通用する筈もなかった…



数日後…
古手神社

俺(あれから数日後、遂に綿流しの祭りの日がやって来た)

レナ「はぅ~今年も賑わってるねえ!」ストッ

圭一「これが年1回の綿流しの祭りかぁ…」ストッストッ

俺「まさかこんなに露店が多いなんて驚いたな」ストッストッ

魅音「そりゃあ村は小さいって言っても、村中の人達が参加するんだからこんな規模になるよ」

俺(俺の記憶では、レナは部活や学校を休みがちでおかしくなって行ったので少し警戒していたのだが…)

レナ「巫女装束梨花ちゃん!かぁいいよ~おっ持ち帰りぃぃー!!!」ドドドドドッ

梨花「みぃーっ!?」

魅音「こらーっ!この祭りの主役を持って帰るな!」

俺「ははははは」

俺(この世界では俺の心配なんて余計なお世話だったらしく、祭りがある今日まで学校を休む事は愚か、部活にも毎日参加して更にその後宝探しに行くくらい元気だった)

俺「ふぅ…」

俺(やはり、同じ景色。同じ環境でも微妙に俺の覚えている記憶とは差異が出るらしい)

俺(全く同じ世界が繰り返される事は無い…か。やっぱり、前回が特別狂っていただけで、本当は惨劇なんて…)

427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/17(火) 18:42:38.62 ID:r3tOU9RK0
川の側

魅音「皆んな綿流しの儀式は終わった?」

圭一「悪い…。オレ何か小便したくなっちまった」

梨花「お手洗いは神社の入り口にあるのですよ」

圭一「なぁ俺。良かったら一緒に行かね?」

俺「え?」

圭一「だぁーもう。連れションだよ連れション!」

沙都子「圭一さんったらこんな時に下品ですわ」

圭一「し、仕方ないだろ!?昼間飲み過ぎたんだから!」

俺「うーん…」

俺(行っても良いが、行けば富竹さんに会う事になるんだよな…)

俺「悪い圭一。一人で行ってくれ」

圭一「チェッ…なら仕方ねえな。サッと済ませて戻ってくるよ」タッタッタッ

俺「ああ、この辺りで待っとくよ」

魅音「ゆっくりぶりぶりしておいで~!」

レナ「魅ぃちゃんも下品だよ~…」

圭一「いや、そもそも大って言ってねえよ!?」タッタッタッ

全員「「あはははは」」



今また、惨劇の幕が開くのだった…

433: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 00:02:56.80 ID:tO6ucpr4O
翌日
雛見沢分校

圭一「犯人は梨花ちゃん!凶器は毒物!犯行現場は医務室だ!」

カード「」パッパッパッ

梨花「圭一正解なのですよ~パチパチパチ~」

圭一「いよっしゃあ!」

俺「このゲーム苦手なんだよなぁ…」

レナ「レナも…」

沙都子「俺さんはピストルに頼り過ぎですし、レナさんは斧やナイフに走り過ぎですわ」

レナ「はぅ…そうかな?そうかなぁ…?」

俺「だってさ、殺るならピストルが一番楽だし?」

魅音「二人とも犯行に証拠を残し過ぎなんだよねぇ~」

俺「ぐぬぬ…」

梨花「これでトップを狙えるのは、圭一と魅ぃの争いになりそうなのです」

圭一「フッ。今日こそ勝たせて貰うぜ。魅音」ニヤッ

魅音「面白い事言うね圭ちゃん。このゲームが得意なのは圭ちゃんだけじゃないんだよ?」ニヤッ

圭一「そりゃあ天下の魅音様だもんな。部活のゲームなら全てに於いてー」

扉「」ガラッ

知恵「前原君。お客様が来ていますよ」

圭一「え?オレに…ですか?」ガタッ

沙都子「圭一さんにお客様なんて余程の物好きでございますわねえ」

圭一「誰だろ?ちょっと行ってくるよ」スタスタ

梨花「…。」

俺(この時期に圭一に客か…)

沙都子「圭一さんが戻って来るまで、少し中断ですわね」

魅音「じゃあ皆んな一旦休憩にしよう」

レナ「わかった~」

俺(皆んな窓の外見たり、今の間にトイレ行ったり自由にしている)

俺「ん?」スッ

カード「悟史」

俺「お…。これは…」

魅音「あー…これはもう使わないからさ。悪いね」パシッ 

俺「あ、ああ…そう…」

俺(悟史って…確か前の世界でレナが去年救えなかった沙都子の兄だって言ってたよな…)


1悟史って誰?って知っているけど、敢えて沙都子にも聞いてみる
2魅音に窓の外ばかり気にして圭一の事が気になるのかと聞いてみる
3レナを見つめて考えてみる
4梨花ちゃんにもっと砕けた話し方できないのか聞いてみる
5圭一が戻ってくるまで精神統一する

多数決下5まで

439: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 00:58:50.08 ID:tO6ucpr4O
雛見沢分校
廊下

俺「梨花ちゃんってさぁ」

梨花「僕がどうしたのですか俺?」

俺「そのですです口調、疲れないか?」

梨花「みぃ…?俺の言ってる事がよく分からないのですよ」

俺「いや、うーむ…」

梨花「??」

俺(前の時間軸の梨花ちゃんは、俺と2人きりの時はよく黒梨花の人格が飛び出たもんだが…無いと寂しい…)

俺「…。」

俺(…いや、寂しいか?別によくね?あいつなかなか毒舌だし)

俺(まぁでもこの時間軸でも、梨花ちゃんの中に黒梨花が眠ってるのか気になる…)

俺(しかし違う雛見沢で見た…。なんて言っても頭おかしい奴って思われるだけだしな…)

俺(あ、そうだ)

俺「俺、なんとなくだけどさ…梨花ちゃんには人を上から見下すような話し方が似合う気がするんだよな」

梨花「…みぃ?」

俺「そう…例えば女王様とか…いや、違うな。SM嬢みたいな?」

梨花「…。」

俺「…。」

俺(あれ?これじゃ俺がSM好きみたいじゃん…?)  

梨花「クスッ…ふーん。あんたの趣味がそう言うのだったなんて…これ良い事を聞いたわ」

俺「…!」ゾクゾクゾクッ

俺(や、やっぱり住んでた。黒梨花も…)

扉「」ガラッ

梨花「皆んな~面白い話があるのですよ~!ビッグニュースなのです~」タタタッ

沙都子「梨花?」

魅音「どうしたの?」

レナ「ビッグニュースって何かな?何かな?」

俺「ちょっ!違っ…やめてくれーー!!?」

440: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 04:27:32.28 ID:x2dOr/gk0
帰り道

俺(はぁ…触らぬ神に祟り無しだな…。酷い目に遭った…)スタスタ

魅音「あっはは。まさか俺が梨花ちゃんに踏まれたい願望のあるど変態だったなんてね」スタスタ

俺「…。」イラッ

レナ「俺君…。レナも流石にちょっと引いたかな?かなぁ…?」

俺「いや、だから違うって言ってるだろうが!?事実無根な話を言いふらされただけだ!」

俺「はぁ…なんで俺が梨花ちゃんに踏まれて喜ばなきゃいけないんだよ…」

魅音「え?だって踏まれてる間、梨花ちゃんのパンツ覗けるよ?」ニヤニヤ

俺「だからどうした…」

レナ「やーん!俺君、あの歳の子に●●●なのは未だいけないんだよ!?///」

俺「…ダメだ、言い返す度に俺の印象が駄目な方へ駄目な方へ変化して行く」トボトボ...

レナ「あはは」

圭一「…。」スタスタ

魅音「ねえ、圭ちゃんも面白いと思わない?」

圭一「え?あ、ああ…そうだな…」

圭一「オレもその現場に居たかったな…」

魅音「あはははは。やっぱり~?」ニコニコ

俺「…。」

レナ「残念だったね。圭一くん?」ニコッ

圭一「ああ、本当残念だぜ…」スタスタ

俺(…客対応から戻って来てからの圭一の様子がおかしい)

俺(いったい誰と何を話したんだろうか…)


441: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 06:37:40.13 ID:x2dOr/gk0
翌日
雛見沢分校

雨「」ザアアァァ...

俺(おー。凄い雨降ってるな…。帰りまでに止めば良いけど…)

圭一「…。」グデッ

俺「なんだよ圭一。体調悪いのか?」

圭一「いや…昨日あんまり寝れなくてさぁ…」

俺「ふーん…まぁあまり良くならないなら早目に診療所いけよ?」

圭一「ああ…」

俺(まぁちゃんと学校来てるし、気にしないでも良いかな…)チラッ


魅音「……オヤシロ様の祟りに……」ヒソヒソ

レナ「……鬼隠しに……」ヒソヒソ


圭一「……。」ピクッ

俺(…さっきからコソコソ何話してるんだろ。レナと魅音)

俺(オヤシロ様の祟りって一瞬聞こえたから、やっぱり富竹さんまた祟りに遭っちゃったのかな…?)

俺(ここは接触をスルーしても差異は変わらなかったか…。いや当たり前か)



レナ「……悟史君はダメだったんでしょ?…」

魅音「昔の話よ…。もうやめようこの話は…」

圭一「……。」



放課後

魅音「ごめん。今日、叔父さんの手伝いがあって早く帰らないといけないんだよね」

レナ「そうなんだ…」

圭一「えーなんだよー」

沙都子「仕方ありませんわねえ」

梨花「みぃ…」

俺(園崎家次期当主ともなると、やっぱり村からオヤシロ様の祟りとか起きたら大変なんだろうな)

魅音「悪いね。じゃあまた明日!」タッタッタッ

沙都子「ではわたくし達も帰ると致しましょう。皆様ごきげんよう」スタスタ

梨花「さよならなのです」ペコリッ

俺「まぁ俺達も帰るか」ガタッ

レナ「うん。そだね」ガタッ

圭一「…ああ」ガタッ

442: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 07:04:44.06 ID:x2dOr/gk0
undefined

443: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 07:05:24.76 ID:x2dOr/gk0
帰り道

俺「昼間はどじゃ降りだったけど、ちゃんと雨上がって良かったなぁ」スタスタ

レナ「そうだね。濡れなくて済むから助かるよ」スタスタ

圭一「……。」スタスタ

俺「やっぱりレナの家も雨の日が続いて、洗濯が間に合わない時は部屋干しなのか?」

レナ「そうだね。匂いが残っちゃうからほんとは嫌なんだけど…」

俺「いやいや、レナの匂いは常に良い匂いじゃないか」

レナ「は、はぅ~!?俺君い、いつの間にレナの匂いなんて調べてたのかな!?かなぁ!?///」

俺「はは。さぁな」

レナ「は、恥ずかしいよぅ…///」カアァ...

圭一「…。」

圭一「な、なぁ…」

俺&レナ「「ん?」」クルッ

俺(おっ、ようやく圭一が口を開いた。自称口先の魔術師の癖に最近全然ベラベラ話さないから本当に体調悪いのかと思ってた)

圭一「皆んなはオレに…嘘や隠し事なんかしてないよな?」

俺「嘘や、隠し事?」

レナ「えっ?してないよ!全然!」

圭一「嘘だろ?…してるよな?オレに…隠し事…」

レナ「…。」 ピクッ

俺「…。」ピクッ

俺(そりゃあ、俺もレナも過去に色々あった事は話して無いけど…と言うかその言い方は俺はともかく、レナを怒らせるぞ)

レナ「…。」

444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 07:05:59.25 ID:x2dOr/gk0
帰り道

レナ「…圭一君こそ、レナ達に嘘や隠し事をしてないかな?」

俺「ん?圭一が何か嘘や隠し事してるのか?」

圭一「してないよ…。嘘も、隠し事も…」

レナ「…嘘だよ」

圭一「どうして嘘だって…」

レナ「圭一君。昨日の部活の時、先生に呼ばれて職員室に行ったって言ったよね?」

レナ「レナは知ってるんだよ?圭一君は職員室になんか行かなかった」

レナ 「校門の所の車の中で、話をしてたよね?…知らないオジさんと…」

俺(え?俺、全然知らなかった)

圭一「あ…」

レナ「…誰?あのオジさん?」

圭一「しっ…知らない人だよ…」

レナ「…知らない人が、なんで圭一君に用があるの?」

圭一「オレが知りたいよ!」

俺「レナ。もう良いじゃないか…。圭一も無理に話したく無さそうなんだし問い詰めなくても…」

レナ「…何の話をしていたの?」

俺「レナ…。だから…」

圭一「皆んなとは関係のない話だよ!」

レナ「嘘だッ!!!」

俺「うッ…!」キ-ン...

圭一「…!!!」ビクゥッ

鳥の群れ「」バサッバサッバサッ..

俺(あー…真横で怒鳴るんだからびっくりした…。過去の事でレナが嘘に敏感って知らないで地雷に突っ込んだ圭一も悪いが…)

俺(レナも急にレナの皮脱いで本性でブチギレるなよ…)

俺「はぁ…」


1なぁ圭一。別に隠し事の一つや二つあっても良くね?
2今は何も言わないが、後でレナを窘めよう
3…やはり触らぬ神になんとやらだ。俺は何も言わず介入しない
4あー誰かさんのせいで鼓膜やぶけたー!これは責任取って貰う必要があるわ~


多数決下5まで

449: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 08:08:09.52 ID:x2dOr/gk0
帰り道

俺「…なぁ圭一」

圭一「な、なんだよ…」

レナ「…。」

俺「別に隠し事の一つや二つあったってよくね?」ニコッ

圭一「は?…い、いい訳あるかよ!?俺達はそうだ…!仲間なんだぞ!?」

圭一「仲間に隠し事なんかしちゃいけないに決まってるだろ!?」

俺「はぁ…仲間が何も隠し事をしちゃいけないんだったら、俺はきっと圭一の仲間でいられ無いな」

圭一「なっ…!?」

レナ「うん…。そうだとしたら…私も俺君と一緒。圭一君の仲間じゃいられ無いと思うな…」ニコッ

圭一「お、お前ら……それ。本気で……」ガタガタ...

俺「誰にだってあるんだよ。俺にもレナにも…魅音にも、梨花ちゃんや沙都子にだって隠したい事くらいな」

圭一「あ…あぁ……」ゴクリッ

俺「でも信じてくれ。俺達は絶対に圭一の事を裏切ったりしないからさ」スッ

レナ「うん」ニコッ

圭一「……。」ドクンッドクンッ

俺手「」

圭一「ッ…!」グッ

圭一「ごめん…オレが悪かった。帰るぞ…」スタスタ

俺「あ…」

レナ「圭一君…」

圭一「…。」スタスタ

俺(圭一が俺の手を取る事は無かった…)

レナ「あ、お、俺君。気にする事無いよ。きっと圭一君、疲れてるだけだから…ね?」

俺「……。」

俺(いや、そうじゃない。これは……)

俺(…思い出せ俺)ジッ

レナ「え?俺君…?」

俺(確か、前にもこんな事が…)



前世界レナ(好感度7)
コンマ下二桁
31以上俺、前の世界のレナと今の圭一が酷似している事に気付く(俺、レナに協力を要請する。圭一(覚醒)のかけら入手ルートへ)
30以下気づかなかった…(惨劇ルート。※コンマ次第で梨花と共に惨劇の運命を打ち破るルートへ)


安価下

454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 09:20:06.01 ID:x2dOr/gk0
コンマ39
俺部屋

窓の外「ミ-ンミンミンミンミン」

俺「…。」

俺(違う世界の記憶だから、あまり完全には思い出せないが…)

俺「思い出せ…思い出せ…」

俺「…。」

俺「…そうだ。確かあの時」ハッ!!


梨花『はい。この村に古くからある風土病みたいな物で…』

梨花『それを罹ってしまうと酷い妄想に取り憑かれ、誰も信じられなくなり暴力的になってしまうのですよ…』



俺(……似ている。今の圭一は、あの時のレナと)

俺(しかし、確信は持てない…。どうする…?俺が勝手に疑っているだけで、未だ病気では無い可能性だってある。注射は使えない…)

俺(だったら…)

俺「危険だが、直接確認するしか無いな…」


魅音『』
圭一『』

俺(……またあの時みたいに間に合わなくなる前に、急がないと)




圭一の家前

俺「圭一の家…ここだったな」タッタッタッ

俺「……うん?」

レナ「あれ?俺君?圭一君の家まで来て…どうしたのかな?」

俺「いや、レナの方こそどうしたんだよ…」

レナ「レナは…。帰り道に圭一君を怒って驚かしてしまった事を謝りたくて…」

俺「ああなるほどな…。あっ、そうだ!それで、どうだった?」

レナ「え?えっ…?…」

俺「謝罪した時の圭一の反応は…?」

レナ「ううん…。圭一君、誰かと長電話してたから邪魔しちゃ悪いかなって、できなかったの…」

俺「そうか…。誰かと長電話か…」

レナ「俺君はどうして?」

俺「俺は…」

レナ「??」

俺(…いや、この世界のレナは大丈夫だ。病気に罹っていない。レナが助けになってくれるのなら、これ程心強い事は無い)

俺「レナ、明日学校が終わったら時間あるか?2人きりで話したい事があるんだ」

レナ「え!?えっと…はぅ…///良いけど…///」

俺(レナと共に、圭一を止める)グッ

455: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 10:01:19.46 ID:x2dOr/gk0
翌日
通学路

レナ「あ、おはよう俺君」

俺「ああ、おはようレナ。圭一は?」

レナ「ううん。未だ…」

俺「そうか…」

俺(確か前の世界じゃレナも学校に来なくなって行方不明になって…それから…)

俺(クソッ…急がないと、全て一緒ならもう時間が…)

レナ「それで俺君。放課後の話って…その…///」モジモジ

俺「ああ…。それは放課後になったら話す」

レナ「はぅ…うん…」

俺(今日は圭一は来ないだろうな…)

俺「このままじゃ遅刻するだろうし、先行くか。魅音も待ちくたびれてるだろうし」

レナ「うん。そうだね」



放課後
雛見沢分校

圭一席「」

俺(…やはり、圭一は学校を休んだ)

魅音「はぁ…圭ちゃんが風邪とはねぇ。明日は雨かなぁ?あはは、なーんて」

レナ「魅ぃちゃん。圭一君の事が心配なんだね。ふふ」

魅音「べ、別にぃ~!?///昨日あたしの所為で部活できなかったから今日はとことん虐めてやろうかなって思ってただけだよ」

沙都子「そんなに心配なら何か差し入れを持って、お見舞いへ行って差し上げれば宜しいんじゃありませんの?」

魅音「だ、だから沙都子まで…!あたしはそんな…///」

レナ「おはぎとか作って持って行ってあげたら良いんじゃ無いかな?かな?」

梨花(……!)

魅音「じゃ、じゃあレナも一緒に作ってくれるなら仕方無いからあたしも…」

レナ「ごめん魅ぃちゃん。そうしてあげたいのは山々なんだけどレナ、今日用事あって早く帰らなきゃいけないの…」

魅音「エエー?(・3・)」


俺(…もし既に疑心暗鬼になってるとしたら、今の圭一にどうすれば言葉が届くのだろうか)

俺服裾「」ギュッ

梨花「俺…」ギュッ

俺「う、うん?どうした梨花ちゃん?」

梨花「今日の放課後空いてますですか?2人きりで話したい事があるのです」

俺「あ…悪い。今日はちょっと…」

梨花「ぁ…そうなのですか…。残念なのです…」

俺「悪い。またいつか必ず埋め合わせするから」

梨花「…はい。必ず約束なのですよ」ニパ-

456: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 10:19:39.13 ID:x2dOr/gk0
喫茶店

レナ「圭一君が…病気?」

俺「ああ。未だ確証は無いが…恐らく…」

レナ「…どうしてレナもそんな病気知らないのに、この村に越して来たばかりの俺君にはそんな事が分かるのかな?かな?」

俺「……。」

レナ「…。」

俺「…。」グッ

俺「…今から話す話は普通に考えたら、有り得ないと…馬鹿げてると思うと思う」

レナ「え?…」

俺「でもどうか信じて欲しい…。俺の事を信じて欲しい…」

レナ「…。」

俺「俺は…こことは違う別の雛見沢で死んだ後、この雛見沢に来たんだ」


ーー俺はレナに話した。自分がループしている事、レナと本気でぶつかり合った事、レナとワゴン車で語り合った事、レナがリナと言う新たな母親になるかもしれない女が苦手としていた事

ーーそして、俺の知っている世界では今の圭一がかかっている病気にレナがかかり…大変な過ちが起きたと…



俺「これが俺の知っている全てだ…」

レナ「……。」


レナ好感度5+キー因果
コンマ下二桁
91以上信じてくれた+俺と殺し合った事や圭一や魅音を手にかけて後悔していた事も何となく覚えていた(下+俺、レナのかけら入手)
31~90信じてくれた(レナも共に命を懸けてくれる。自衛手段無しの選択肢追加)
30以下流石に信じてくれなかった


安価下

462: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 11:02:02.03 ID:x2dOr/gk0
コンマ87
喫茶店

レナ「確かに、突拍子も無い話だね。普通の人が聞いたらオススメの精神病院勧められるかもしれない」

俺「うぐっ…」

レナ「でも私は、俺君の話信じるよ」ニコッ

俺「レナ…」

レナ「だって俺君も仲間だから。仲間が助けを求めていたら手を貸すのは私達なら当然でしょ?」

俺「そうか。そうだったな…。信じてくれてありがとう…」

レナ「あはは…俺君が居た雛見沢じゃ、私が暴走して過ちを起こした…って言うのはあまり信じたくは無いけどね…」

俺「まぁその気持ちは分かるけどな…」

レナ「でも俺君も凄いよ」

俺「え?」

レナ「だってその世界じゃ罪を犯したレナを許して、それどころか真っ先にレナに相談してくれたんだもん」

レナ「かなりの勇気が無いとできないと思うかな?かな?」

俺「…レナが暴走したのには、気付けなかった俺にも罪があったんだ。だから、俺も…いや、お互いに許し合いたかったのかもな」

レナ「ふふっ、その世界のレナと俺君の関係。気になるかな?」ニコッ

俺「いや…うん……それは…」

レナ「レナが病気になってなかったらどうなってたのかな?かなぁ?」ニコニコ

463: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 11:03:40.54 ID:x2dOr/gk0
コンマ87
喫茶店

俺「コホン…。そんな事よりも、どうやって圭一に俺達の事を信じて貰うかだ」

俺「仮にもし今の圭一が、あの時のレナと同じ病気にかかっていたとしたら、直ぐに診療所へ連れて行った方が良い」

レナ「その病気、放っておくとどうなるの…?」

俺「確か…首がとてつもなく痒くなって、最終的に自殺しちゃうとかなんとか…」

レナ「ウジ湧き病…!」ガタッ

俺「…え?」

レナ「あ…ううん。。私にもその病気には心当たりがあったから…」

俺「え?そ、そうなのか!?」

レナ「うん…。でももし圭一君が今その病気にかかってるなら、説得するなら絶対に怖がらせちゃいけないと思う…」

俺「え?」

レナ「多分、圭一君には全ての物が自分を殺しにくる狂気に見えてしまうと思うの…」

俺「…。」

レナ「私にも…心当たりがあるから…」

俺「だが自衛手段を持たず説得すれば、最悪逆に俺達が……」

レナ「それでも、私達は最後の最後まで圭一君を信じるしか無いと思う…」

俺「……。」


1説得はするが、やはり万が一に備えて何か武器を持っておこう(暴れた時は諦めて取り押さえる)
2レナの言う通り自衛手段を一切持たず圭一を説得する(俺、レナ、魅音超高確率で死亡。死亡しても俺、圭一(+条件下で覚醒)のかけら入手確定)


多数決下5まで

472: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 18:01:31.11 ID:x2dOr/gk0
翌日
雛見沢分校

圭一「ダム現場で、事件がなかったかって聞いたよな…?ないって言ったじゃないか!バラバラ殺人があったのによォ!嘘つき野郎ォ!」

魅音「ごめん、嘘ってわけじゃ…」

圭一「仲間ってのは、隠し事なんか無しだろ?そうだろ?…だからお前らは仲間じゃない!」

魅音「け、圭ちゃん…そんなのって…」

圭一「あぁ、それに見舞いのおはぎ。あれ、うまかったぜ。血が出るくらいにな…」

魅音「…。」

圭一「俺を消そうったって簡単にはいかないからな。悟史を消せたように、簡単に消せると思うなよ!」

魅音  「…。」



俺「…。」

レナ「ッ…」ギリッ

俺「!?」ビクッ

レナ「駄目だ私…圭一君を殴りたい」スッ

俺「お、抑えてくれ!武器を持たず刺激せずに圭一を説得しようって言ったのはレナじゃないか!」ガシッ

レナ「病気だって分かってるけど、あんなのって無いよ。魅ぃちゃんが一番圭一君の心配してくれてたのに…それを、あんな…」

俺「だからその病気を治す為にも、俺達がなんとかするんだろ」

レナ「分かってる…。分かってるけど…」グッ

俺「俺も気持ちは一緒だよ…」



圭一「お前が、殺されたダム工事の現場監督と、何度も取っ組み合いの喧嘩をしてたってのも知ってる。隠しきれると思ったのかよォ!」

魅音「どうして…そんな…ことまで…」

カランカラン..

圭一「行こうぜ。授業に遅れると、マズイだろ」

魅音「ひどいよ…圭ちゃん……」ポロポロ

圭一「…。」スタスタ

魅音「そっか…圭ちゃんに全部ばらしたの、あの野郎か…」

圭一「ん?」

魅音「あの時殺しとくんだったなー。今年で定年だからって、容赦してやった恩も忘れやがって…」

魅音「ちくしょう…ちくしょう…あのジジイ…絶対に殺してやる!」ポロポロ

圭一「ジジイって…大石さんの…」ゾクッ

473: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 18:44:22.73 ID:x2dOr/gk0
帰り道

俺「魅音、おはぎに何か仕込んだのか?」スタスタ

魅音「…タバスコだよ」スタスタ

レナ「タバスコ?」スタスタ

魅音「いつもの部活の時のように、ゲームを題材にしたら圭ちゃん喜んでくれるかなって…」

レナ「それを圭一君は勘違いして、針か何かが仕込まれていたとでも考えちゃったのかな」

俺(いつもの部活……圭一が喜ぶ……。今の魅音の言った事に、何か新たな解決策が思い浮かびそうだったが…)

レナ「恐怖心から幻覚症状まで見え始めてる…。俺君、これもう間違い無いよ…」

俺「え?あ、ああ……ならもうこれ以上確かめる時間は必要無さそうだな」

俺(…いや、時間がない。別の方法を考えている時間は無い)

俺「今日中に圭一を連れて行こう」

レナ「うん」コクッ

魅音「つ、連れて行くって…2人とも圭ちゃんに何をする気なの!?」

俺「圭一があんな風に疑心暗鬼になったのは、この村の風土病の所為なんだ」

魅音「風土病…?そんなのあるなんて古くから住んでる私でも聞いたこと無いよ!?」

レナ「でもあるのは間違い無いんだ魅ぃちゃん…レナもここに引っ越してくる前、罹った事があるから分かるの…」

魅音「ええっ!?」

俺「俺達は力に頼らず、言葉だけでどうにか圭一を説得して自身の脚で診療所へ行って貰うつもりだ」

魅音「な、なら私も…」

レナ「それは駄目だよ…」

魅音「え?」

俺「…最悪、失敗して今の圭一に刺激を与えてしまえば俺達が逆に殺される可能性だってある」

レナ「これは正真正銘…圭一君の為に、命を懸けて戦って貰う事になるの…」

474: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 18:44:56.63 ID:x2dOr/gk0
魅音「え…2人は…」

レナ「怖くなんか無いよ。仲間の為に命を懸けるくらい」ニコッ

俺「圭一が元に戻って、あの輝いていた日を取り戻せるのなら命くらい安いもんだ」

魅音「…。」

魅音「ふっ…ふふあはははは」

俺「魅音?」

レナ「魅ぃちゃん?」

魅音「こりゃあ参った。いっつもビリ争いばかりしてる2人が、それほど肝が座った奴等だったなんてね…」

魅音「あんたら今までどっかで知らない内に手ぇ抜いてたんじゃない?」

俺「え、えぇっと…」ギクッ

レナ「な、何の事かな?かなぁ?」ギクッ

魅音「まぁその事はまた今度追々尋問させて貰うとして…2人の気持ちは分かった。だったら部長、園崎魅音もその仲間に入れさせて貰う!」

レナ「魅ぃちゃん…?」

俺「ほ、本気か?…死ぬかもしれないんだぞ?」

魅音「ああ、本気だよ。ウチの可愛い部員2人が仲間を助ける為に本気になってくれてるんだ…なのに部長のアタシが動かない訳にはいかないじゃん!」

レナ「魅ぃちゃん…」

魅音「それに、圭ちゃんを助ける為だったらあたしも命なんてこれっぽっちも惜しく無いね」

俺「…。」

俺「分かった。魅音にも協力して貰うぞ」コクッ

魅音「勿論!」

485: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/18(水) 23:44:55.05 ID:cANlGlDVO
圭一の部屋

俺(俺達はあの後、何故か道端に倒れて気を失っていた圭一を連れて家まで運んで入江診療所の入江先生兼野球の監督に大至急来て貰うように連絡した)

俺(しかし、先生が来るよりも先に圭一は目を覚まし……)


ーー錯乱した…


俺「圭一…。信じられないかもしれないがお前は病気にかかってるんだ。俺達も一緒に着いて行ってやるから、早く診療所へ行こう」

圭一「びょ、病気ってなんだよ!?病気なのはお前らの方がだろうが!!!」

レナ「圭一君…。怖がらなくても大丈夫だよ。私達は圭一君の仲間だから…ね?」

圭一「お前らなんか仲間じゃない!!お、お前らのような人殺し共とオレは仲間になった覚えなんか無い!!」

魅音「落ち着いて圭ちゃん。そんな取り乱す姿圭ちゃんらしく無いよ」

圭一「うっ…!」ビクンッ

魅音「ほら、圭ちゃん。早く元気になぁれ」ニコッ

圭一「……!?」

俺(朝に酷い事を意に介さず、魅音がタオルで圭一の額の汗を拭いてあげた瞬間だった…)

圭一「わぁっ!?わっ…わああぁぁぁっ!!」

金属バット「」ガシッ

俺(圭一の目にはタオルが何に見えたのかは分からないが…)

俺「魅音!!危ないっ!?」バッ

ブウンッドガッ  

俺「うっ…!」ゴキイッ!

レナ「俺君!?」

魅音「俺っ!?」

圭一「あぁぁぁぁっ!!」

486: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 00:00:12.46 ID:SdSdsECvO
圭一の部屋

俺「う…」ドクドク...

俺(頭の骨をやられた俺が、かろうじで目を覚ました時には…部屋中…既に血みどろだった…)

レナ「圭一君…私達を信じて…」腕グニャッ

俺(レナは腕と脚を折られ、口からも血を流し…)

魅音「圭…ちゃん…」額ドクドク...

俺(魅音は額を割られて大量に出血…)

圭一「はぁ…はぁ…はぁ…」ガクガク...

俺(そして圭一は…レナが言っていた通り…俺達に怯えて震えていた…)

俺(だから、俺達はこれ以上圭一を怖がらせないように…誰も、何も抵抗はせずひたすら殴られ続けた….)

俺(まだ…間に合う…。誰も、犠牲にはなっていない…!だから俺が…こんな所でへばってはいられ無い…!グッ

俺「ごふっ…」血ベシャッ

圭一「!?」

俺「はぁ…はぁ…け、圭一……。俺達に、一切…敵意は無いんだ…。絶対にお前を裏切ったり…しない……だから…」フラフラ

圭一「うっ…うぅっ…!!」ガチガチ

金属バット「」グッ

俺「病なんかに……負けるな…。お前が、本当に大事にしていた物を…思い出してく…」フラッ

圭一「う…うああぁぁぁあっ!!」ブウンッ

ウッディ!!

グシャッ


圭一L4末期
コンマ下二桁
86以上圭一、皆んなを信じたくて、バットを置いた(圭一、俺、魅音、レナ生存END。俺、圭一のかけら入手。俺、ループ能力強化)
85以下皆殺しにしてしまった…(圭一、俺、レナ、魅音死亡。俺、圭一のかけら入手。圭一惨劇(条件下で覚醒)のかけら入手


安価下

490: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 00:18:54.27 ID:SdSdsECvO
コンマ17
圭一の部屋

圭一「ふうっ!!うぅっ!!」ブウンッブウンッ

グシャッグシャッ

圭一「はぁっ…はぁっ…」

血まみれの金属バット「」ズル...

圭一「うぅっ…」ポロポロ

俺「」頭凹み
レナ「」身体中グニャグニャ
魅音「」額ドクドク...

圭一「くっ…。どうして…どうしてこんな、事に…」ポロポロ

俺「」頭凹み



カナカナカナカナ...

俺が圭一のかけらを手に入れました
圭一が惨劇のかけらを手に入れました

496: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 00:35:52.40 ID:SdSdsECvO
???

俺「ここ…は…?」フワァ-ッ

俺「……。」

俺(ああ…そうか…。俺はまた死んだのか…)

俺(圭一なら気付いてくれると思っていたけど…)

俺(やり方が間違っていたのかな…。いや、他にも方法があったのかな…)

俺(……。)

俺(後悔しても、もう遅い…か…)

俺(だけど、圭一ならいつかきっと気付いてくれると信じてる…だから、悔いは無い…)

俺(だから、これでようやく俺も皆んなの所に…)

俺(……。)

俺(…いや、まだだ。未だ俺は誰かとの約束を果たしていない気がする)

俺「よし…行こう。次の雛見沢へ…」

光「」スウゥ...


次の世界は…
コンマ下二桁
91以上何も無し(古手梨花)
81~90鬼隠し(※圭一のかけらを持っているので何も無しに変更)
61~80カルタ大会(軽いデジャヴ発動)
26~60ピンクの女(強烈なデジャヴ発動。レナのかけらが手に入りやすい。惨劇ルートへ入った場合は圭一覚醒、梨花共闘に)
25以下てっぺい☆


安価下

498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 00:42:14.63 ID:SdSdsECvO
コンマ44(リナ(ボナ、最初の判定は選択肢に))


1最初からやる
2次の編へ進む(強くてニューゲーム状態で罪滅ぼし(レナに深く関わるか、あまり関わらないか選択可能))
3この編をやり直す
4他の奴やる(種、まどか、バイオ4)


15分後に多数決(単発無し)

504: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 00:57:23.29 ID:SdSdsECvO
俺撲殺END

手に入れた物:俺、圭一のかけら。圭一、惨劇のかけら

1最初からやる
2次の編へ進む(強くてニューゲーム状態で罪滅ぼし(レナに深く関わるか、あまり関わらないか選択可能))
3この編をやり直す
4他の奴やる(種、まどか、バイオ4)


多数決下5まで(単発無し)

512: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 03:29:07.06 ID:enDgLluRO
雛見沢分校

「…れ…俺…おい…」ユサユサ...

俺「…こんろ…こそ…ZZZ…」

圭一「おーい。起きろ。大丈夫か?」

俺「はっ…!?」ビクッ

圭一「よう。寝坊助さん」

俺「け…圭一…?」

圭一「あはは。涎垂れてるぞ」

俺「えっ…?あっ…//」グッ

俺(あれ?どうして圭一がマトモに……あっ、これはもしかして…俺、死んでループしたのか…?)

俺(…いや…確かに何らかの理由で殺された嫌な感触は残っている)

俺(最も必要な、殺された場所や状況…誰が俺を殺したのかとか等の殺される数時間前までのか記憶にはノイズがかかって思い出せないが…)

俺(まぁ、最後に覚えてる状況的に考えたらレナと一緒に圭一を説得して助けようとして…失敗したって事かな…)

俺(はぁ…説得は駄目だったのか…)

俺「……。」

俺(…ん?あれ?てかなんで俺、最初からの筈なのに学校で寝てるんだ…?)

圭一「しっかし転校して来て2日目で寝坊とは相当不良だなぁ」

俺「え?…」

俺「転校して来て…2日目?」

圭一「ああそうだろ?いつまで寝ぼけてんだ?はは」

俺(…!?どう言う事だ…?ループする力が、2日と言う若干だが弱まってる…?)ドクンッ

圭一「おーい。早く着替えないと女子戻って来るぞ」

俺「あ、ああ…。急ぐよ…」
 
俺(…このまま後数回死んでしまえば、いつか俺…戻れなくなって、本当に死んでしまうんだろうか)

俺「……。」

俺(いや、普通死ねば戻るとか有り得ないしそれが普通なんだよな…)

513: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 05:47:23.99 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校
校庭

圭一「へえ、今日の体育は水鉄砲対決かぁ」

俺「水鉄砲かぁ。懐かしいな」

俺(やっぱ授業内容にも差異が出るんだな~)

圭一「え?俺は体育の授業で水鉄砲対決なんてした事あるのか?」

俺「……え?あ、いや…なんでも…」

圭一「うん?」

俺(そうだ…。これって、俺がレナと一緒に初めて本気を出し合って、結局決着がつかなかった…)

俺(…もし同じなら、この後魅音が)

魅音「水鉄砲対決かぁ。面白いねぇ…。部活メンバー集合ー!今日のお題はこれ!」

俺(やっぱり…!)

魅音「水鉄砲対決にしよう!ルールは簡単。この水鉄砲の水が身体に触れたら負け!」

沙都子「なるほど…。面白そうでございますわね」

魅音「そして勝者は敗者全員に罰ゲームを与えてよし!」

圭一「全員だと!?うおおぉ!やるぜ!」

俺(一緒だ…)

梨花「みぃ」

俺「え?梨花ちゃん?」

梨花「俺、今回も宜しくなのです。にぱ~」ニコッ

俺「あ、ああ…?」

梨花「俺をビショビショにして、いっぱい虐めてあげるのですよ~」タッタッタッ

俺(……?)

俺(梨花ちゃん。相変わらずよく分からん子だな…)

レナ「はぅ…。直ぐに脱落しないように頑張ろうね俺君」ニコッ

俺「あ…」

レナ「え?」

俺(やっぱり一緒だ…。レナはまた手を抜こうとしてる…)

レナ「俺君?」キョトン...

俺(だったら、もしかして…)


1確認するつもりでレナを本気にさせてみる(ボナによりまたも引き分けに。レナ好感度6、梨花以外の部活メンバー好感度4スタート)
2圭一にレナを本気にさせたら楽しませてくれる筈と吹き込む(俺、今回はレナとは深く関わらない。レナキーキャラの因果を圭一に譲渡する。レナ好感度3スタート)
3全て忘れて、梨花ちゃんをビショビショにして楽しもう(レナ好感度2スタート)


多数決下5まで

520: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 11:20:30.28 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校
校庭

俺(確認したい事がある…。そして、もしその通りなら…)

俺(今度こそ俺が、レナを…!)グッ

俺「レナ。脱落…じゃないだろ?勝ちに行くんだろ?」

レナ「え?う、うーん…でも魅ぃちゃんや運動神経が良い沙都子ちゃん。それに射撃センスのある圭一君が居たらレナには厳しいかなって…」

俺「そうだな。確かにその3人は強敵だ。だが、レナが本気になれば倒せない相手じゃないだろ?」

レナ「…それはどう言う意味かな?かなぁ?」

俺「多くは語らない。でも、最後の決戦の舞台で待ってる」ザッ

レナ「…ふっふふ…あはは」

レナ「あははは。未だ入部して間も無い俺君が決戦の舞台で待ってるなんて大きく出たね」

レナ「未だ1回もトップ取れた事ないのに」

俺「だって俺は、レナの真の実力を知ってるからな」

レナ「へえ…。未だ出会って3日なのにレナの事知ってるんだ…?」

俺「あ、それは…えっと…」

俺(あ、やべ…この世界じゃそうなんだった)

レナ「ふふっ…。でもね」

俺「??」

レナ「私も何となくだけど、俺君ならきっと皆んなを倒して勝ち上がって来る気がするの。何でだろうね?」

俺「…え?」

レナ「俺君が本気になった私と戦いたいなら、その期待に応えられるように頑張るよ。だから最高の舞台で会おう」

レナ「そしてまた全力で楽しもう」ニコッ

俺「あ、ああ…」

俺(レナ?もしかしてレナも記憶が…?)

レナ「…あれ?でもなんで今レナまたって言ったんだろ?」

俺「…。」

レナ「俺君とは会って間も無い筈なのに、どう言う事だろ?だろ?」

俺(断片的に魂が戦った事を覚えてるって奴かな…?すげえ…)

魅音「それじゃあ始めるよ~!皆んな準備はいい!?」

俺「おっと、始まるぞレナ。考えるのは後だ」スタスタ

レナ「うん。絶対に約束だからね!」ニコッ


判定無し

ーーそうして、力を解放した俺達は部活メンバー以外の子、圭一、魅音、梨花ちゃん、沙都子と順調に倒して行き…
またも決戦の舞台で戦う事になった

521: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 11:49:23.41 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校
校庭

俺「フッ…来たなレナ」カチャッ

レナ「俺君の方こそ。あははは、やっぱり凄いよ君は」カチャッ


圭一「お、おぉっ…!真剣勝負か…なんかこっちまで熱くなって来たぜ!」

魅音「あの2人のポテンシャルは底知れないね。どっちが勝つか、賭ける?」

沙都子「そりゃあレナさんですわ。普段からギリギリの所でビリを避け続ける実力はかぁいいモード抜きでもかなりの物の筈」

圭一「オレは男らしく戦ってオレを超えてった、俺を応援するぜ!あいつの真の実力にはレナすらも敵わない筈だ!」

梨花「…。」

梨花(…羽入。これ、どう思う?)

羽入(前の世界の時と何も変わらない…俺とレナが対決する事になったのです…)

羽入(つまりですね。その…あうあう…)

梨花(…今回はレナの歯車が狂うと言いたいのね?)

羽入(あう~…きっとその可能性は高いのですよ…)

梨花(圭一、詩音、レナの3人は特に運命の歯車が狂いやすいのは、今までで散々学習して来たわ…)

羽入(はい…。何度も梨花の死の要因になっているのです…)

梨花(いつも通りなら、この世界の私は豹変したレナに焼死体にされてしまう筈…。でも…)


レナ「あはははは!凄いね俺君!」ドビュッドビュッ

俺「くっ…。予想通り、やるじゃないか!!」タッタッタッ


梨花(あいつが居れば、私はあいつのお陰で死の時間が遅れて焼死は免れる…。結局その後はいつも通りなんだけど…)

羽入(確かに本来はかなりの低確率でしか、この村へ引っ越してこない俺は梨花の命を助ける大事な存在となりましたが…)

羽入(ですが、それでも梨花の強固な運命を変えられる迄には至りません…)

梨花(そうね…。でも見なさいよ)

羽入(あう?)

梨花(ここ2回は連続して引っ越して来ているのも驚かされたけど…あいつの服)

羽入(服…?)

梨花(前回は馬鹿みたいに裸でやった所為で、その後風邪を引いてたけど今回はちゃんと服を着てる)

梨花(これって着実な進歩じゃない?)

羽入(あうあうあう…小さ過ぎる進歩なのです~…)

梨花(ええ、そうね…。でもそんな小さな変化こそが、やがて大きな運命までもをも変えるんじゃ無いか…?とあいつを見ていたら思うわ)

羽入(あうー…期待し過ぎなのですよ…)

524: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 12:09:40.83 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校
校庭

花壇「」

俺「やっぱり本気のレナと戦うのは楽しかったな」スタスタ

レナ「私こそとっても楽しかったよ。また決着付かなかったのは残念だったけど…」スタスタ

レナ「…ん?あれ?…また?まただ、この感じ…なんだろ?」

俺「フッ…何だそれ?シャレか?」

レナ「どうしてだろうね。俺君とは前にもこんな事があった気がして…えへへ…」

俺「それは俺もだよ。もしかしたら、違う世界でもこうして戦った事があるのかもな…」

レナ「あはは。じゃあきっとその世界じゃ俺君とレナは似た者同士でとっても仲良くしてたのかな?かなあ?」

俺「…。」ピタッ

レナ「…俺君?」

俺「ん?あぁ…いや、レナのブラジャーが濡れた所為で透けて見えてて●●いなって…」ニヤニヤ

レナ「はぅ~!?だ、だ、だ、見ちゃ駄目ーー!!///」ブウンッ

レナパン「」ビュオッ

俺「え…?」顔メキャッ

俺「」ドサリッ

レナ「お、俺君の●●●!レナ直ぐに着替えてくるもん!!///」タッタッタッ

俺「…。」

俺「フッ…。とっても仲良く…か…」

俺(本当にそうだったら良かったけど、レナは……)

俺「……。」

俺(いや、今は普通なんだレナは。俺が気付かなかっただけで、きっと何かああなった理由があった筈)

俺(…それを突き止めて、絶対に防いでみせる)クルッ

525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 12:38:13.84 ID:2C7u1Jkw0
帰り道

俺(あの後、前と同じでエンジェルモートで全員をコスプレさせて働かせ)

俺(またレナの新しい母親になるかもしれないリナと言う母親にしては若い女が現れ…)

俺(勝者の俺とレナは魅音や梨花ちゃんや沙都子効果か、満席になったのでこれ以上は邪魔になると言う事で先に店を出た)

俺(検証で何もしなかったら、流れは全く一緒である…)


レナ「私も同じだよ。ほら、私も1年前に雛見沢に引っ越して来たわけだけど、こんなに楽しい幸せな日々を送れるのが信じられないもの…」

俺「ああ、分かる気がするな…」

レナ「ふふっ」ニコニコ


俺(やはり今はレナはいつも通りだが、前とは何かアプローチを変えないとこのままじゃレナは…)

俺(というかレナとあのリナと言う女性は馬が合わないと聞いていたが、結局どうなったんだろうか…)

俺(レナが学校に来なくなったから、聞く時間すら無かったな…)

レナ「あ、そうだ。レナ今から宝探しに向かおうかな?かな?」

俺「…あー、今からか?でも天気あんまし良く無いぞ?にわか雨が来るかも」

曇り空「」

レナ「うん、そうだね。でもきっと楽しい気持ちの今なら新しいかぁいい物も見つかるかと思って」ニコニコ

俺「そうかな…」

俺(…確か前は本当は顔を合わせたく無かったからって言ってたな。やっぱりこの世界でもリナって人とは仲良くなれて無いのか)

レナ「あ、そうだ。俺君も一緒にどうかな?かな?」

俺「え?あぁ…」

俺(前回は風邪引いてちょっと躊躇ってたけど、付いて行ったんだよな…その結果、雨にも濡れて風邪引いたけど)

俺(でも今回はちゃんと服着て勝ち上がったからマシだな。さて、どうするか)


1今回も付き合う(レナ好感度7に上昇。雨でワゴン車に避難までセット。更に選択肢へ)
2断って別の事を調査する


多数決下5まで

レナの好感度が6に上がった
圭一、沙都子、魅音の好感度が4に上がった

531: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 13:15:11.97 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

レナ「俺君と宝探し嬉しいな。嬉しいな~」ニコニコ

俺「よくこんな足場が悪い所、その速さで歩けるな…」ストッストッ

俺(まぁ、関わらないと防ぎようも無いよな…)

俺「お…」

雨「」ポツッポツッ

レナ「あ…」

俺「雨、降って来ちゃったな。どうする?」

レナ「…。」

レナ「俺君、こっち来て」ギュッスタスタ

俺「あ、ああ…」ギュッスタスタ



廃ワゴン車内

明かり「」ポウッ

レナ「ここで雨宿りしてから帰ろ?」ニコッ

俺「こんな所があったとはなぁ…」

レナ「うん。ここはレナの秘密の隠れ家なんだよ?だよ?」

俺「うん。可愛らしい部屋で良いと思う」

レナ「えへへ。ありがとう///」

レナ「ここに招待したのは俺君が初めてなんだよ?だよ?」

俺「ああ…」

俺(…懐かしいな。こうやって狭い車内で話す必要すらない自分の暗い過去を語り合って、お互いをもっと知り合ったの)

雨「」ザアアアァ...

俺「…なあ、レナ」

レナ「え?」


1俺は自分の過去の事なんて何も気にしなくて良いと思う(今回は話さない)
2興味無いかもしれないが、俺がこの小さな村に越して来た理由を聞いてくれないか?(前回と同じく暴露大会に発展)


多数決下5まで


538: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 13:42:07.94 ID:2C7u1Jkw0
廃ワゴン車内

俺「俺は、自分の過去の事なんて何も気にしなくて良いと思う」

レナ「…え?」

俺(…今回は何も話さない)

俺(前回のレナは、俺が普通に生きていたらあり得ないような話をしたからか…)

俺(俺が災害を自由に使って、魅音や梨花ちゃんの命令で御三家にあだなす存在を消していると言う奇妙な妄想に囚われた…)

俺(…だったら、その話をしなければレナは奇妙な妄想に囚われる事は無い筈だ)

レナ「それって…?」

俺「レナが過去に何があったかとか、皆んなが過去に何があったかとか俺は一切気にしない」

俺「今が楽しければそれで良いと思う」

レナ「レナは……」

俺「だからさ、雨だからこそ憂鬱な話は辞めて楽しい話大会しよう?」

レナ「…うん。じゃあレナからね」ニコッ

俺「ああ」



俺(これでレナは変な妄想に囚われ無い)

俺「さぁ、なんか雨止まないし仕方無いが濡れて帰るか」

レナ「うん…そだね…」

俺(思っていたより簡単に救う事ができたな)



ーーしかし、俺の解釈は間違っていた…。病気を舐めていた…
レナの一人称が、いつの間にかレナに戻ってしまっていた事に気付かなかった……



数日後
雛見沢分校

レナ席「」

俺「……。」


ーー俺はまた、レナを救う事ができなかった…

547: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 14:14:18.27 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校
放課後

レナ席「」

俺「……。」

圭一「はぁ…。んだよ、今日も用事って。最近レナの奴付き合い悪いな…」

魅音「仕方ないよ。レナん家は片親だからさ」

圭一「えぇっ、そうだったのか!?オレ初耳だぞ!?」

魅音「俺も?」

俺「え?あ、ああ…」

魅音「へえ。俺とレナは結構仲良さそうだったから、あたしゃてっきり知ってる物かと思ってたよ」

俺「……。」

俺(な、何故…?何か、間違ってたのか俺…?)



梨花「…。」

梨花(やはり、今回の運命の歯車が狂ったのはレナだったわね)

羽入(そうみたいです……。やはり止められなかったのです…)

梨花(……。)



俺(もう、全て手遅れなのか…?それとも、俺が神経質になり過ぎで圭一の時みたいに未だ祭りの日までは…)

俺(どっちだ……)グッ



レナ好感度5
コンマ下二桁
51以上皆んなに今日はゴミ山で部活をしようと提案してみた(原作。惨劇発生ルート。この世界では黒幕に辿り着けなくなる)
50以下ま、まぁちゃんと学校には来てるし、おかしくなるのは綿流しの祭りからだろうし未だ気にしなくても大丈夫か(前回と同じ。惨劇発生ルート。この世界では黒幕に辿り着けなくなる。レナのかけら入手不可に)


安価下

レナの好感度が5に下がった

557: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 15:20:36.07 ID:2C7u1Jkw0
コンマ76
雛見沢分校

沙都子「魅音さーん。今日の部活はどうしますの?」

魅音「あー。どうしようかねえ…レナが居ないし…」

圭一「オレ達だけで楽しむのもな…」

俺(…そうだ!)ハッ

俺「魅音。提案があるんだけど…」

魅音「ん?なんだい?」

俺「部活の活動は屋外も有りなんだったよな。だったら、今日の部活はゴミの山で宝探しってのはどうだ?」

圭一「宝探しぃ?」

梨花「…!」

梨花「あそこはダム建設現場の監督のお化けが出るから危ないのですよ」

俺(うぐっ…珍しく梨花ちゃんが反対して来た…)

圭一「あー。確か未だ腕が1本見つかって無いんだったっけ?」

沙都子「ひえっ…」

俺「…いや、寧ろお化けなんか見る事ができたら、ウチの部活じゃ良いネタになるだろ?」

俺「それに、お化けじゃなくても彼処にはレナのかぁいい物が沢山埋まってる。ちょうどここにレナは居ないし、良いんじゃないか?」

梨花「…。」

魅音「よし、じゃあ今日の部活はゴミ山で宝探しにしよう!トップはダム建設の幽霊を見つけた人!次は未だ見つかっていない片腕!」

魅音「どれも見つからなかった時はレナが気にいるかぁいい物。審判はレナ本人にして貰おう」

俺「よし!」

圭一「面白いじゃないか!」

沙都子「直接対決では無い部活は珍しいでございますわねぇ。まぁわたくしがお化けを見つけて勝つのですが。おーほっほっ!」

梨花「頑張るのですよー……」

梨花「…。」

561: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 15:47:51.45 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

カナカナカナカナ...

俺(ひぐらしの鳴き声だけが、煩いくらい大きく聞こえていた…)

圭一「………。」ゴクリッ

沙都子「グスッ…」ギュッ

魅音「……。」ギュッ

梨花「……。」ジッ

俺「レ…ナ……」

俺(皆んなの時間が…凍りついたまま、止まっていた…)


レナ「…。」血濡れの服

大量の黒い袋「」
斬り落とされた右腕「」
大量の血溜まり「」


俺(俺は部活に参加できないレナを喜ばす為に、提案した筈なのに…)

俺(いざゴミ山で部活を始めたら、圭一が直ぐに悲鳴を上げた…)

俺(俺達が圭一の元へ駆けつけて見たのは…)

俺(2人の大人の死体をノコギリでバラバラにしていた最中の、レナの姿だった……)



レナ「…。」

レナ「人って…幸せになる為、どれだけの努力が許されるのかな…」

レナ「不幸ってね、連鎖する物だと思うの…」

レナ「一度始まったらなかなか抜け出せない…。そこから抜け出すには本当の本当に精一杯…」

レナ「そこまでするのかってくらい、努力してやっと掴め…それが幸せってもんじゃ無いかなぁって…レナは思うの…」

レナ「でもだからって、皆んなにも受け入れて貰おうなんて…甘えるつもりは無いかなぁ…」タッ

圭一「レナ…!」

ワゴン車上「」タンッ

レナ「じゃあ始めるよ!竜宮レナ。一世一代の頑張り物語を!!」

俺(俺の心は…絶望だけが支配していた…)

562: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 16:14:03.67 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

俺(そしてレナは俺達に自白するように話し始めた…)

俺(茨城での母の離婚、そして父への美人局…)

俺(次々に襲いかかる竜宮家への不幸。そして…)

切断された手「ハエ」ブ-ンブ-ン...

俺(2人のヤクザの殺害……)

俺(俺は全く間違っていた…。もっと…もっと親身になってレナの身の上話を聞いてやるべきだった…)グッ

俺(レナはいつも俺に優しくしてくれて…この村で一番親しくて…気を遣って、面倒を見てくれていたのに…)

俺(俺には2度も機会があったのに…)

俺(俺はレナがずっと苦しんでいた事に、1度足りとも気付けなかった…)ググッ

手の平「」血タラ...

俺(自分の馬鹿さ加減に、殺意を覚えるくらいだった…)


レナ「さっきまでね。谷河内の方に行ってたの…袋を埋める場所を探しに…」

レナ「あはは…。なかなか良い場所が見つからなくて…」

圭一「レナ…」

レナ「ん?」

圭一「どうして…どうして相談してくれなかったんだよ!?」

レナ「…相談?」

圭一「そうだよ。オレ達は仲間だろ。仲間ってのは無条件で味方になってくれる。家族同然みたいな存在じゃないのかよ!?」

レナ「…。」

圭一「オレ達に相談してくれれば…何か力になれたかもしれない!レナは人殺しなんかせず済んだかもしれない!」

俺「…。」

レナ「…じゃあ仮に…お父さんやあの人達の事を圭一君に相談したとするね。どうしてくれるの?」

圭一「それは…」

圭一「…。」

俺(駄目だ圭一…。レナは既に仲間に対して失望してる…。きっと俺にさえも…)

563: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 16:52:08.50 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

レナ「仲間なんて、所詮楽しくてどうでも良い時間を一緒に過ごすだけのお友達…」

レナ「本当に辛い時は、誰も味方になってくれないんだよ…」

俺(過去に俺がレナに言われた言葉と被る…。もう、レナは…)

「なんでたよ…!」

レナ「…。」

俺「圭一…?」チラッ

魅音「圭ちゃん…」

梨花「…。」

圭一「何で信じてくれないんだよ…」ポロポロ…

圭一「確かに相談されても、レナの思っているような最善の考えも方法も思い付かないかもしれない…」

圭一「でも、それでも…今よりもより良い未来に辿り着けたと信じてる!!」グッ

レナ「今よりもより良い未来?そんなの無いよ…これが、最善の未来だよ…」

圭一「嘘だッ!!だってその証拠に、レナはさっきから泣いてるじゃないか!」ポロポロ

レナ「はぁ!?誰が?私がぁ?いつ涙を流したの?」

圭一「今だよ!ずっと流してるじゃないか…自分で分かって無いのか…?」

レナ「…!?」

圭一「レナのやった事は最悪だ…馬鹿だよ!!でもオレは、仲間として…レナのやった事を受け入れる!」

レナ「え……」

俺「圭一…?」

圭一「これしかどうしようもなくて、悩み抜いた上で至った最後の…最後の手段だったって事を受け入れる!」

レナ「ぁ…」

圭一「だから、オレはレナを理解しようと思う」

魅音「…。」

俺「…。」

564: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 17:02:00.34 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

圭一「このヤバイ袋の山を知ったのは、オレ達だけだ」

圭一「オレ達全員が秘密にすればそれでおしまいだ!レナは何も気にする事は無い」スタッ

ワゴン車上「」ガタッ

レナ「あ…」

圭一「レナ!」スッ

圭一手「」

圭一「さあこの手を掴め!皆んなで手を差し伸べあえば、未来を掴めるんだ!」

レナ「圭一君の言葉は嬉しいけど…でも…」

梨花手「」スッ

圭一「梨花ちゃん!」

梨花「…レナ。貴女は決して穢れては居ない。貴女は決して屈しなかった」

梨花「そして泥にまみれながらも今日という日を掴み取っている。そんな貴女をどうして私は認めずにいられるか」

梨花「私は逃れられない不幸の迷宮に呑まれ、堕落する心地よさを知っている…」

梨花「だからこそ屈する事なく戦い続けた貴女の強さを理解できる」

レナ「…。」

梨花「私も圭一と同じ貴女の罪を許す。だから貴女も私の罪を許して欲しい」

レナ「圭一君…梨花ちゃん…」

俺「……。」

566: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 17:15:53.27 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

沙都子手「」スッ

梨花「沙都子…」

沙都子「わたくしも梨花も両親を失って一人ぼっちでしたけれど、今日までそれを嘆いた事はありませんでしたわ」

沙都子「皆さんと言う仲間と言う名の家族が居たから」

圭一「仲間と言う名の家族か…沙都子にしちゃ良い例えだな」

沙都子「これからも皆さんと家族でありたいと思ってますのよ」

沙都子「だから私はレナさんの罪を許します」ニコッ

レナ「…。」

魅音手「」スッ

魅音「レナの境遇を察しなかった事を部長として、仲間として恥じるよ。許して欲しい」

圭一「魅音…お前…」

魅音「勿論レナが相談しなかった事も許す。私がそれだけ未熟だったって事だからね」

魅音「だから私もレナの罪を許す」

レナ「圭一君、梨花ちゃん、沙都子ちゃん、魅ぃちゃん…」ポロッ

レナ「スンッ…うっ…。」チラッ

俺「……。」

圭一「さぁ俺」クルッ

梨花「…。」コクッ

沙都子「後は貴方だけですわ」ニコッ

魅音「皆んな待ってるよ」ニコッ

俺「……。」

俺「俺は………」


大量の死体袋「」



1俺も、未だ間に合うと信じたい…(原作。俺もレナを守る為に皆んなの手を取る。俺ループ能力更に低下(※ある程度時間が無いと解決しない編へ行った場合(祟殺しや綿流しや罪滅し等)ハッピーエンド不可に)
2俺は自分に絶望して皆んなの手を取る事は無く…。そして、二度と皆んなの前に姿を現わす事は無かった…
3俺は…。すまないが、仲間仲間って言っても…こんなやり方は間違っていると思う…。間違えたやり方はどうなるか知ってる…。やっぱり素直に自首して罪は裁かれるべきだと思う…


多数決下5まで

587: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 19:50:01.71 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

俺「……。」


ーー皆んなが、俺も同意するを待ち焦がれるように見つめている…

圭一「さぁ俺」クルッ

梨花「…。」コクッ

沙都子「後は貴方だけですわ」ニコッ

魅音「皆んな待ってるよ」ニコッ


ーーレナが、最も親しかった俺の行動を静かに見守っている…


レナ「……。」


ーーもしこの状況で俺が皆んなと同じだったならば…俺もレナを守る為に力を尽くしたかと思う…


ーー……だけど、俺は皆んなとは違う


俺(今のループしている俺には…残念ながら記憶には残っていないが…確かに前にもレナの嘆きと悲しみを…何処かで聞いた事があるんだ)

俺(……。)

俺(だから………)グッ

俺「俺は……」ジッ

圭一「あっ…」ニコッ

梨花「みぃ」ニコッ

沙都子「ふふっ」ニコッ

魅音「フッ…」


俺「すまないが、仲間仲間って言っても…こんなやり方は間違っていると思う」



梨花&沙都子&魅音「え…!?」

レナ「…。」

圭一「え!?お、お前、それは…レナを…」

俺「間違えたやり方で解決しようとしたところで、最終的には…もっと酷い事になる事を…」手グッ


数年前
崩壊した町の中

俺を最も大事にしてくれていた黒髪ロングの紫の子『』死体
抱きしめて泣いている俺『』


俺「俺は…ぐっ…どうなるか、知ってるんだよ…」ポロポロ

魅音「あっ…」

沙都子「俺さん…」

圭一「なんで…レナは仲間じゃないのかよ!?こうすれば、レナが望んでいた幸せな未来が…!」

梨花「…圭一。待って」フルフル

圭一「梨花ちゃん…」

レナ「…。」

588: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 20:17:52.90 ID:2C7u1Jkw0
ゴミ山

俺「だから俺は、今のレナを受け入れられない!」ポロポロ

レナ「…!」

圭一「なっ……あっ…!?」

梨花「…。」

俺「レナの起こした罪は、ちゃんと裁かれるべきだ!」ポロポロ

俺「裁かれて、許されて…それでようやく戻って来てから、もう一度昔みたいに戻れるんだよ…」

魅音「…。」

沙都子「…。」

圭一「な、何言ってるんだよ…」

俺「だってそうだろう…?このまま進んでも、レナの心の傷が癒える事は絶対に来ない!」

レナ「…。」

俺「俺はもう…。レナと殺し合うのは…二度としたくないんだよ…」ポロポロ…

梨花「…!」ビクッ

沙都子「えっ…?えっ…?」

魅音「殺し合うって…な、なんの話し…?」

梨花「あ、あんた…まさか…!やっぱり!」

レナ「…。」

俺「レナにだって、断片的でも何でも良い!やがてそうなる未来は見えてる筈だ!」グッ

レナ「私…は…」

俺「俺はレナが刑を受けてちゃんと帰ってくるまで、ずっと待っていてやる!」

俺「だから、レナはちゃんと自首するべきだ」

俺「そうして帰って来たら…また、本気で戦おう。語り合おう…な?レナ…」ポロポロ

レナ「…。」


レナ前世界好感度7
コンマ下二桁
31以上レナ。俺を信じて自首する事に(俺、レナのかけら入手。圭一のかけら紛失。圭一の好感度3に減少)
30以下レナ。俺達の目の前で自分の首を鉈で
斬って死亡(圭一のかけら紛失。梨花以外の部員仲間の好感度消滅)


安価下

603: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 21:33:06.08 ID:2C7u1Jkw0
コンマ11(ボナ魅音のみ消滅せず)
ゴミ山

レナ「…。」

レナ「ふ…ふふ…」

俺「…!」

圭一「レナ…?」

レナ「あははははは!」

レナ「俺君が何言ってるのか、全然分かんない!!」

俺「ッ…!」

レナ「あはははは。レナがいつ俺君と殺し合いしたの?頭おかしいんじゃない!?」

俺「…。」

レナ「くっ…!」スッ

鉈「」ガシッ

俺「はっ!!」タッ

圭一「レ…レナ!?」ビクッ

魅音「あんた…」ビクッ

沙都子「ひっ…」ビクッ

梨花「ッ…!」ビクッ

レナ「あははははは!やっぱり皆んなだって口では、何と言おうが私の事を怖がるんだよ!」

圭一「ち…違っーー」

俺「くっ…」サッ

レナ「ええいっ!!」ブウンッ

俺「や、やめろレナ!!皆んなには手を出すーー!!」ハッ!

俺「ぁっ…!?」

全員「!?」

レナ首「」スッ

俺「えっ…」

ザシュッ!!

俺「……!?」


ーーレナの振りかぶった鉈は、皆んなを殺すつもりでは無かった


レナ首「」ブシャ--!!

俺「あ……」

レナ「」ドサッ

俺「……。」ドクンッ



ーーレナは、全てを諦めて…自分の首を…


「いやあぁぁぁっ!!」


ーーレナは俺達の前で、自殺してしまったのだった…


カナカナカナカナ...

611: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 21:51:00.96 ID:2C7u1Jkw0
雛見沢分校

雨「」ザアアァァ...

レナ席「」

俺(翌日…。いつも通り学校に来ているのは、俺と梨花ちゃんだけだった…)

俺(沙都子は泡を吹いて倒れたので、診療所で暫く入院する事に…)

俺(圭一と魅音は…)



ゴミ山

俺『う…』胸グラガッ

圭一『お前がッ!お前がレナを殺しちまったんだ!!』ポロポロ

俺『……。』

俺『……言い訳はしない。…俺の言葉が、こんな…最悪の結末を呼び込んでしまったんだ』

圭一『ぐっ…うぅっ…』ポロポロ

魅音『もういい…。もうやめて…圭ちゃん…』ポロポロ

圭一『くっ…』パッ

俺『……。』

圭一『チクショウ…分かるだろうが。追い詰められていたあいつを、更に追い込んだらどうなるかくらい…!』ポロポロ

俺『……。』

俺(確かに正論ばかり言って…俺は何も分かって居なかったのかもしれない…。レナも、皆んなと変わらない…。メンタルだって普通の女の子だったって事を…)

梨花『……。』

梨花『…俺、直ぐに沙都子を診療所まで運んで欲しいのです。それから、警察に連絡…』

俺『ああ…。分かってる…』

圭一『くっ…うぅっ…』ポロポロ

魅音『スンッ…うぅっ…レナ…。ごめん…ごめんなさい…』ポロボロ

俺『……。』

レナ『』ドクドク...



教室

魅音席「」
圭一席「」

俺(多分…仲間の自殺をあんな風に見させられて精神的にやられた2人も暫く学校に来ない筈…)

俺(もう…あの輝いていた日々は、二度と戻って来ないんだ…)

俺「っ……。」涙ツ--


圭一、沙都子の好感度が消滅しました
圭一のかけらを失いました
レナが死亡しました

612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 21:54:46.85 ID:2C7u1Jkw0
コンマ振り直し権利を使いますか?

1使う
2このまま行く


多数決下5まで(単発無し)

622: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 22:27:05.21 ID:2C7u1Jkw0
放課後
雛見沢分校

カランカラン...

下級生達「あははは。さようなら~」タッタッタッ

俺「……。」ポツ-ン...

俺(俺はまた……手に入れた筈の新しい幸せを…仲間を…全てを失ってしまった…)

俺(俺はあれなら何も、成長なんかしていなかった…。他人の気持ちに気付く事すらできない…とんだクズ野郎だった…)

俺(皆んな死んだのにどうして俺なんかが…俺みたいな奴だけが、生き残ってしまったんだろう…)

俺「……。」

俺「……。」

俺「……。」

梨花「……。」

俺「……。」

俺「梨花…ちゃん…?」

梨花「今の僕には、これくらいしかしてあげられないのですよ…」ナデナデ

俺「……。」

俺「うっ…グスッ…うぅっ…」ポロポロ

梨花「……。」ニコッ

俺「うっ…俺は……俺が…間違えてたのかな…」ポロポロ

梨花「…。」

梨花「…残念ながら私には答えは分からない」フルフル

俺「……。」ポロポロ

梨花「…でも貴方が立ち直るなら、幾ら慰めてあげても良いわ。何だってしてあげる」

梨花「だから、どうか…もう一度立ち上がって…」

俺「……。」

梨花「私と共に運命と戦って欲しい!」

628: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 23:10:10.71 ID:2C7u1Jkw0
undefined

629: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 23:11:56.06 ID:2C7u1Jkw0
梨花の家

梨花「…まさかあんな形で、あんたもこの袋小路の世界を繰り返してたなんて知る事になるなんて皮肉なものよね」

俺「梨花ちゃんも繰り返していた…なんてな…。通りであんな光景見ても次の日に梨花ちゃんだけは普通に登校できるくらい肝が座ってる筈だよ…」

梨花「ざっと100年分くらいはあんな光景を何度も見てるもの。肝も座って当然でしょう?」クスッ

俺「随分と長い間繰り返してるんだな…」

梨花「あんたは?人格をあえて二重に分けてないって事は未だ私に比べると浅いんでしょうけど?」ドヤアッ!
 
俺「そんなのでドヤ顔で勝ち誇られても、悔しくも何とも無いよ…」

梨花「い、いいからさっさと答えなさいよ!//」

俺「梨花ちゃんがループしてる世界と共通しているのか知らないけど、覚えてる限りでは3回…。他にもたまに、デジャヴを感じる時があるくらいか…」

梨花「3回…?」

俺「レナが狂って…圭一が狂って…またレナが狂って…」

梨花「前回の時も記憶継承してたのなら、さっさと私に正直に言いなさいよ!」

俺「え?えぇ…?いつ聞いたんだよ…?」

梨花「俺とレナは、学校が火事でぼーぼーとなった事覚えていますですか?」ニパ-

俺「あぁ…。俺が転校してきた初日の訳の分からない質問か…」

梨花「ほら聞いてたじゃない」

俺「いや…それは本当に覚えてないんだよ」

梨花「…もしかして自分が死んだ数時間前の記憶は思い出せないの?」

俺「あぁ、自分がどうやって死んだとかは毎回あまり…」

梨花「はぁ…何よ。それじゃ私と一緒じゃない…。あんまし使えないわね」

俺「…。」

俺「自分から一緒に戦ってくれって頼みながら、いきなり人を使えない発言するとかやっぱり黒梨花はなかなかの畜生だな…」

梨花「でもあんた、私に踏まれたいんでしょう?」ニヤニヤ

俺(うわぁ…変な物まで記憶されてる…。最悪だ…)

梨花「こうかしら?こうかしら?」グリグリ

俺「あ、パンツ見えてるぞ」

梨花「み、みぃー!?///」バッ

631: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 23:20:30.61 ID:2C7u1Jkw0
梨花の家

俺「はは…何やってんだよ…」

梨花「…次見たら殺すわよ」

俺「いや、自分から見せるような行為して来たんだろ…」

梨花「う…///」

梨花(はぁ…世界を移動してるのが1人じゃ無いとわかったからか、ちょっと笑顔が戻って来たわね)

梨花(…いえ、でもそれは私の方もだったかしら?)クスッ

羽入(梨花ー!駄目なのです!彼だけは駄目なのです~!あうあうあう~!)ジタバタ

梨花(何よ羽入。煩いわね)

羽入(だって彼の魂は僕の夫の生まれ変わりの物なのです~!盗らないで欲しいのですよ~!?)ジタバタ

梨花(はぁ?意味わかんない。と言うか知ってたならさっさと教えなさいよ馬鹿羽入!)

羽入(あうあうあう~!!)プンスカ!

羽入(だって教えると、こうやって梨花が盗もうとするのを分かっていたから、教えられる訳が無いのですよー!)ジタバタ

羽入(彼に対して持って良い情は父親に対して持って良い情だけなのです!)

羽入(と言うか僕だって本当は彼と久しぶりに話したい事が沢山あるのですよ~!)ジタバタ

梨花(あんたは霊体だから無理よ。一生そこで指を咥えて見てなさい)ニヤッ

羽入(梨花の鬼ー!)ジタバタ

636: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/19(木) 23:48:54.50 ID:2C7u1Jkw0
梨花の家

梨花「ねえあんた、一つ聞いておきたいんだけどここにオヤシロ様がジタバタ暴れてる姿見える?」スッ

俺「え?」ジッ

畳「」

俺「いや…何も見えない。と言うか、オヤシロ様って…本当に実在したのか…?」

梨花「ええ。まぁシュークリーム好きであうあう言ってるだけの無能な神様だけどね」

俺「あ、あぁ…そう…」

羽入(酷いのです!酷いのですー!!)ジタバタ

梨花「でもオヤシロ様の力も持たないあんたがループの力を手に入れたの?」

俺「それは俺にも分からない…」

俺「ただ、心当たりがあるとしたら…1年前に鬼の一族の力と武器を継承したのが何か関係あるのかもしれない…」

梨花「何それ?鬼の一族の力…?」

俺「ああ…俺の叔父曰く、俺の一族は代々この世に害を齎す鬼や妖魔を退治する一族だったらしい」

俺「でも俺の一族の身体の半分は鬼の血が宿ってて、その鬼の力と陰陽の力を使って化け物共を退治するらしいんだけど…」

梨花「え?も、もしかして特殊な技とか…或いは変身とかできるの?」目キラキラ

俺「いや、俺は中学生の頃まで本当に平凡に生きてきたから両方とも素質は全くだったんだ。だけど…」

俺「中学の頃に地元で大災害が起きて、町一つ吹き飛び俺1人が生き残った…とある悲しい事件があったんだ…」

梨花「な、何それ…」

俺「本来は素質のある人間にしか見えないんだが…こんな顔しててさ…」

/人? ?? ?人\ボクトケイヤクシテ、マホウショウジョニナッテヨ!!

梨花「へえ、可愛いじゃない。私にも素質無いかしら」

俺「いや、見た目に騙されちゃいけない。こいつかなりのクズだから。こんな酷いUMAがウチの地元には居たんだよ…」

俺「逆に梨花ちゃんや沙都子とかの年齢なら、素質がある可能性高いから見えるかもしれないが絶対にこいつの言葉は信じちゃいけない…」

羽入(僕はその宇宙人見てみたいのですよ~)

638: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 00:11:14.04 ID:kSE+jWPA0
梨花の家

俺「とにかくその事件に巻き込まれた俺は、何故か素質が歴代で最強なくらいまで高まった」

俺「そこで急な話で俺に鬼の力の継承権が渡り、俺が継承する事になったんだ」

梨花「で?その鬼の力ってのは何ができるの?」

俺「それが…」

俺「実は俺にも詳しくは分からない…」

梨花「……はあ?」

俺「いきなり専用の武器と力を渡されたけど、死んでも何かをやり遂げたいと言う強い意思が無いとそもそも発動すらできなくて…」

俺「発動しても、若干時を止めて動けるくらいしか無いと思ってたんだが…」

俺「もしかしたらそのループ能力も、その鬼の力に関係してるのかも…」

梨花「…。」

梨花「ちなみにこの世界に来たのはいつ頃?」

俺「えっ…?あぁ、確か皆んなで水鉄砲対決をした日かも…。来たばっかりは記憶が混乱するからあんまり詳しくは覚えて無いけど…」

梨花「それも私と一緒ぬ…」

俺「え?梨花ちゃんと一緒なのか?」

梨花「…。」

梨花(羽入)

羽入(嫌なのですぅ!)プンスカ

梨花(フン…まぁ良いわ。アンタを見れば大体察しがつくから…)

羽入(あうあう~…)

梨花(…多分、俺のループ能力は私と繋がってる。そして鬼の力…)

梨花(俺は古手の遠縁の親戚…。しかも、向こうは男子に対してだから分裂して行った血筋…)

羽入(ど、ど、ど…どうなのでしょう?)

梨花(……。)

640: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 00:39:53.03 ID:kSE+jWPA0
梨花の家

梨花「先に俺に、この世界のルールを教えておくわ」

俺「この世界の…ルール?」

梨花「貴方は既に何度も、本来なら仲間想いな優しい仲間達に殺されて身を持って体験してるでしょうけど…」クスッ

俺「ッ…」ゾクッ

梨花「世界は生まれ変わる度にその都度姿を変えて、誰の運命の歯車が狂うか分からない」

俺(確かに、世界に差異があるのは何度も見て来た…。身近な物なら、魅音の部活内容とか…)

梨花「特に狂いやすいのは、圭一と詩音とレナ辺りだけど…」クスッ

俺「…。」

梨花「そして、この世界はどうあっても袋小路な…惨劇からは逃れられない理不尽な世界…」

俺「ああ…」

梨花「そんな中、貴方は世界の観測者と言う、本来なら私だけの孤独な立ち位置にまで登り詰め、自分の駒を置いた」

俺「…。」

梨花「世界を変えるも変えないも…全ては私達にかかっていると言う事」

俺「…。」

梨花「俺、貴方はその力でいったい何を望む?」

俺「俺は…」


1惨劇なんか起こらない世界で、皆んなと共に生き残りたい。惨劇が起きるならば、俺の命に代えても…今度こそ絶対に止めてやる!
2俺は、死ぬ事に疲れた…。生き残りたいだけだ…
3梨花ちゃんの望みを叶えてあげたい


多数決下5まで

648: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 00:58:04.36 ID:kSE+jWPA0
梨花の家

俺「俺は…」スッ

梨花「…。」

俺手「」グッ

俺「俺は惨劇なんか起こらない世界で、皆んなと共に生き残りたい!」

俺「惨劇が起きるならば、俺のこの命に代えても…今度こそ絶対に止めてやる!!そんな運命と、戦い続けてやる!」

梨花「フッ…俺が私の前に現れたのは、一つの奇跡なのよ…」

俺「…え?」

梨花「…私は数え切れない失敗に疲れ果てていた。昨日だってレナが目の前で死んでも、ああまたか…と他人事のように思っていた」

俺「梨花ちゃん…」

梨花「でもそれは間違いだった…」

梨花「俺、私も貴方と戦おう!」

俺「あ…」

梨花「戦おうとする意志が、こんなにも美しく神々しくて…本来なら起こり得ない奇跡も起こせる事を私は知った」

梨花「だから私も貴方と共に戦おう。何度でも戦おう」

梨花「その先の未来に至れるまで、何度でも!」スッ 

俺「ああ。ならば君の力も頼りにさせて貰う。宜しく頼むぞ相棒!」スッ

梨花「ええ。共に戦おう!」コクッ

俺手「ギュッ」梨花手

651: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 02:22:01.37 ID:kSE+jWPA0
2日後
古手神社

俺(あれから俺達は、直ぐに死んで戻る事はせず…梨花ちゃんと作戦を立てた)

俺(…俺はこれは知らなかったが、仲間の手により殺されない場合には、梨花ちゃんの方は祭りの2日後には何者かの手により確実に殺される運命にあるらしい)

俺(そして、梨花ちゃんはとんでも無い作戦を立てた…)

652: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 02:23:54.48 ID:kSE+jWPA0
梨花の家

俺『だったら、俺が梨花ちゃんの警護に付いて守ってみせようか?』

俺『自慢じゃ無いが、1年前までは人としての力だけでも化け物と戦ってたから本気出せば大人が相手でも、普通の人間ならば複数人が相手でも勝つ自信あるぞ』

梨花『…いや、俺には別の場所に居て欲しいのです』

俺『…え?』

梨花『俺が強くても敵の数や規模は未知数…。もし同時に死ねば記憶すら引き継げないわ』

俺『しかし、ミスミス殺されるのに抗わないのか…?』

梨花『…どの道、私達は皆んなを救う為に戻るんでしょう?』

俺『ああ…。それは、そうだ…』

梨花『ならばその序でよ。何故、私が殺される運命にあるのかを俺には調べて欲しい。そして何か発見があったら来て欲しい』

俺『分かった…。しかし…じ、自殺か…』

梨花『何でも良いから楽な死に方を取れば良いじゃない。殺されるよりマシでしょう?』

俺『ああ…。まぁ、うん…』

梨花『それとも、あの自分の命をかけても惨劇を止めると言うのは嘘だったの!?』

俺『そんな事は無い。それは必ず止める…だが…』

梨花『だが?…』

俺『どの世界で俺が言ったのか分からないが…俺の命に代えても君を助けてみせるって言って、君と約束したのも確かなんだ!』

梨花『ぁ…///』

羽入(梨花ー!雌の顔になってるのです!!やめるのです~!!)

梨花『そ、それくらい分かってるわよ…///勿論アテにはさせて貰う…///』

羽入(梨花ー!聴こえていますですかー!?梨花ー!?)

梨花『もう、羽入煩い!!!』

羽入(あ、あう~…)コロンッ

俺『えっ?…あ…オヤシロさま?』

梨花『コホン。何でも無いわ…。でもそれは惨劇の起きなかった世界での話。皆んなが平和な世界の話よ』

俺『ああ…そうだった』

梨花『先に次の雛見沢で待っとくわ…。約束破ったら許さないから。必ず来なさいよ?…』

俺『うん。約束するよ。絶対に君の事も助けに行く』コクッ

653: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 02:53:28.45 ID:kSE+jWPA0
古手神社

俺「はぁ…しかし、梨花ちゃんと2人きりで回る事になるなんてな…」

俺「こんな寂しい綿流しの祭りの世界は初めてだ…」スタスタ

梨花「みぃ…。俺は僕とデート、嫌なのですか?…」スタスタ

俺「嫌じゃ無いよ…。寧ろ、この祭りの主役と2人きりでデートなんて最高じゃないか」

梨花「にぱー」

羽入(ちなみにデートでは無いのです。僕も一緒に居るのです)

俺「でも、やっぱりレナがあんな事になって…自然と部活も無くなって…やっぱり寂しいかなって…」

梨花「それは、そうなのです…」

俺「まぁいいや…。ずっと気にしてても仕方ないし、とりあえず何か食べるか…?」

羽入(梨花。僕は綿菓子が食べたいのですよ~)

梨花「では、たこ焼きを食べてかき氷を食べるのですよ~」

俺「なんだ。いつものアツアツからのヒヤヒヤか」

梨花「ええ、2人きりでも競争よ」ニヤッ

羽入(あうあうあう!嫌なのです嫌なのです~!お口が焦げて、頭キーンは辛いのですぅ~!こんな時くらい綿菓子食べるのです~!!)

俺「ん?あ…」

梨花「魅ぃ。圭一…よく来てくれましたですよ」ペコリ

魅音「や、やぁ2人とも…。まぁ私が来るのは当然だし…?圭ちゃんも今年が初めてだしさ」

魅音「気晴らしになるかと思って誘ってみたんだよね…」

圭一「…。」ジッ

俺「…。」ジッ

圭一「行こうぜ…。魅音…」スタスタ

俺横「…。」スタスタ

魅音「あ、ご、ごめんね!それじゃっ!また明日学校で!」タッタッタッ

俺「…。」

俺「はぁ…」

梨花「嫌われたもんね…。未だに学校でも話さないんでしょう…?」

俺「仕方ないさ…。俺と圭一、あの時はどっちが正解だったのかは分からない…」

俺「しかもその結果は、最悪の形で終わってしまったからな…」

梨花「沙都子も容態が未だに安定しないものね…。こんな世界になってしまうのは二度と避けないと…」

俺「ああ…」

654: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 03:10:40.74 ID:kSE+jWPA0
古手神社

お寺「」

太鼓「」ドンドンッ

梨花「…。」スッ

布団「」シャッシャッ

俺(梨花ちゃん…あんな事があって、皆んなの心がバラバラになっていても、一切顔や態度に出す事なく村の為に頑張って練習して…)

俺(ループして無ければ、本当は小学6年生の精神なんだよな…)

俺(やっぱりこの雛見沢を100年もループしたら、色々あるのかな…)

俺(既に3ヶ月くらいで弱音を吐いてる俺なら、アイツや梨花ちゃんの身になれば簡単に気が狂うだろうに…)

俺(2人ともやっぱり凄いな…)



1時間後
川の側

俺「この辺りで梨花ちゃんと待ち合わせの筈なんだが…」

俺(遅いな梨花ちゃん…。珍しく町内会の爺さんらに足止め食ってるのかな?)チラッ

俺「…ん?」


鷹野「ジロウさん。遅かったわね」クスクス

富竹「いやぁ、待たせて悪かったね。結構混んでてさ。なはは」



俺(あの2人は確か毎回必ずこの祭りでオヤシロ様の祟りに遭って犠牲になる2人じゃないか)

俺(…あ、そうだ。俺今ちょうど1人だし、2人の後を尾行すれば祟りの正体が分かるんじゃないか?)


1よし。後を尾行してみよう…
2…いや、万が一俺まで祟りに遭うと非常にマズイ。梨花ちゃんと約束した運命の日までは勝手な行動は慎もう(運命の日まで飛ぶ)


多数決下5まで

662: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 06:59:50.70 ID:kSE+jWPA0
古手神社

俺(…いいや、余計な事は考えない方が良い)フルフル

俺(万が一俺まで祟りに遭うと非常にマズイ)

俺(梨花ちゃんと約束した運命の日までは勝手な行動は慎もう)スタスタ

梨花「俺、遅れて申し訳無いのですよ。俺のお爺様が僕の巫女装束にデレデレだったのでなかなか離してくれなかったのです」

俺「ウチの爺さんが犯人かよ…」

梨花「踏んであげたら喜んだわよ」ニヤニヤ

俺「やめて~。もうそれやめたげて~」

梨花「ふふ…やめてあげない」クスクス



2日後
雛見沢分校
廊下

梨花「いよいよ今日ね…」

俺「明日の朝になれば、梨花ちゃんは既に死んでるのか…」

梨花「…ええ」

俺「だったら明日から俺は梨花ちゃんが何故殺されたのか、そして可能ならば犯人を特定して梨花ちゃんの後を追えば良いんだな」

梨花「そうね。他に何か酒のつまみとかも一緒に持って来てくれると嬉しいわ」

俺「いや、記憶以外持っていけねーから!?てか未成年が飲酒しちゃいけません!」

梨花「フッ…嘘よ。つまらないわね。アンタさえちゃんと来てくれたら他に何も求めないから」

俺「ああ、約束するよ。必ず一緒に運命を打ち破ろう」スッ

梨花頭「」ナデナデ

梨花「そ、それは沙都子が喜ぶだけで、私はそんな事で喜ぶ子供じゃ無いわよ…///」

俺「ははは、梨花ちゃんの髪の毛柔らかいな」ナデナデ

梨花「うぅ…///」

羽入(あうあう!雌の顔をやめるのです!!やめるのです!!)

665: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 08:46:16.77 ID:kSE+jWPA0
深夜
俺の部屋

俺(…それは、明日から梨花ちゃんの死について調べようと決意して眠っていた深夜の出来事だった)

警報「」ウウ-----!!

俺「な、なんだ…!?」バサッ

俺(今まで聞いた事も無い、就寝中の村人全員を起こすかのような非常用の警報が村中に鳴り響いた)

警報『鬼ヶ淵沼より猛毒な火山性ガスが発生致しました。雛見沢村に住む方々は自衛隊員の指示に従い、速やかに避難所へ避難して下さい。繰り返しますーー』

俺「沼から猛毒な火山性ガスが…!?そんな馬鹿な…」

俺「あ…」ハッ!!

俺(まさかこれは、梨花ちゃんの死と何かが関係してるのか…?)

俺「……。」

俺「とにかく、未だ何も分からない…。直ぐに用意して外へ出てみよう…」



雛見沢村

輸送車「」

自衛隊員A「皆さん!輸送の都合で荷物を持つ事はできません!手荷物は禁じます!繰り返します!手荷物は禁じますーー」

自衛隊員B「混乱防止の為、車輌での避難は禁止されています!」

俺(アレは服装的に自衛隊の人達か…?こんなにいち早く村の人間を助ける為に国が動いたのか…?だとしたら有能過ぎる…)

俺鼻「」ツンッ

俺「うっ…臭っ…」スタスタ

俺(この鼻につく臭いは…硫黄か何かか…?確かに、信憑性は有りそうだ…)

俺(なら、村の外へは…)タッタッタッ

爺ちゃん「あ、おい!子供が勝手な真似するな!」

俺「大丈夫!確認したら直ぐに戻る!」タッタッタッ



村の入り口

俺「あ…」

乗用車「」プップッ-

バリケード「」

自衛隊員C「引き返して下さい!車輌での移動は禁止されています!この先はガス流により寸断されていて危険です!アンタにも硫黄の臭いが分かるでしょ!!」

俺(だめだ…こっちもガスの所為で封鎖されてる…)

俺(村は山中の数箇所から吹き出た火山性ガスによって、完全に分断か…。正に逃げ場無し…)

俺(なんだこれ…!?普通じゃ無いぞ…)ドクンッ

俺(これじゃ下手すると、村ごと死滅する…。そうなれば俺もこの記憶を引き継げない…。いったいどうすれば…)スタスタ

カサッ

俺「……。」

俺「…え?」ドクンッ

666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 09:40:34.03 ID:kSE+jWPA0
道端

俺「はっ…はっ…はっ…」タッタッタッ

俺(くっ…死ね無い!この記憶は絶対に引き継がないと…!)タッタッタッ

自衛隊員達「逃走者最後の一名発見!マニュアルに従い対処する!」カチャッ

アサルトライフル「」タタタタタタッ

俺「っ!?」バッ

草むら「」ガサッ

俺「はぁ…。はぁ…普通に自動小銃をぶっ放して来やがった…」

俺(な、何が村を守る為に来た自衛隊だ…!こいつら全員、ハナから俺達を殺す為に…)

俺左肩「」ドロッ

俺「くっ…」ドクドク...

タッタッタッ

自衛隊員達「探せ!林の中へ逃げ込んだぞ!」タッタッタッ



林の中

ダァンッダァンッ!!

俺「はぁ…はぁ…」タッタッタッ

俺(せめて鬼の力が使えたら、こんな人間共相手じゃないのに…)

レナ首『』プシュ--

俺(しかし、俺自身がこの世界に居続ける事に迷っているから決意が足りない…。使えない…)

俺(だったら仲間の力は…。いや、この世界の俺に…そんな頼れる仲間なんてもういる訳が無い…)

俺(それでも、生き残らないと…)スタスタ

自衛隊員「…!」銃ダァンッ

俺「うッ…!?」ブウンッ

鬼狩柳桜「」シャキンッ

弾「」スパッ

自衛隊員「なっ…!?じゅ、銃の弾を…化け物か!?」サッ

俺「はぁ…はぁ…はぁ…」タッタッタッ

自衛隊員「…逃走者は強力なを武器を所持している。増援を求む。繰り返す。逃走者は強力な武器を所持している。増援をーー」ザザッ


タタタタッ...ダァンダァンッ

俺「く、クソッ!次から次へと…どんだけいやがるんだ…」タッタッタッ

俺左肩「」ドクドク...

俺「それでも、絶対に生き延びてやる…絶対に!」スタスタ



コンマ下二桁
俺(50%)-自衛隊(30%)
81以上俺一人でも殺そうとしてくる自衛隊員を薙ぎ払い、なんとか村の外まで逃げ切った(記憶の引き継ぎに成功。ループ能力強化)
36~80逃走先の橋から転落してなんとか生き延びたが、満身創痍で入院中に口封じで殺されてしまった…(記憶の引き継ぎに成功)
35以下完全に包囲されて射殺されてしまった…(記憶の引き継ぎに失敗)

安価下

672: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 10:18:11.19 ID:kSE+jWPA0
コンマ86
雛見沢村外

俺「はぁ…はぁ…はぁ…」タッタッタッ

バラバラに破壊されたバリケード「」
負傷した自衛隊員達「う…うぅ…」

俺(だ、誰一人……。殺して、無いよな……)ゴクリッ

俺「くっ…」タッタッタッ

興宮駅「」

俺「あ、興宮…だ…。は、はは…はははは!勝った…俺は死の運命に抗い…打ち勝ったんだ!!!」ポロポロ

俺「はぁ…はぁ…」ドサッ

俺(だけど、これからどうする俺…?自衛隊を動かすって事は、確実に国が関わっている…)

俺(でも、こんな事を表舞台に立ってマスコミに流した所できっとどうにもならない…)

俺(告白したとしても国は村人約2000人を虐殺したなんて、世紀の大虐殺情報の隠蔽に動き、世間には全くもって伝わらない筈…)

俺(或いは最悪、俺を口封じする為に何らかの刺客が送り込まれて、却って俺の身を危うくするだけだ…)

俺(…それに俺には、この世界の正しい在り方に拘っている程、この世界に執着している訳ではない)

俺「俺には必ず戻ると約束した仲間がいる…。その子の為にも、俺はもう一度…あのラストイベントの地獄が待ち受ける村へと戻らないといけないんだ…」

俺「……。」

俺「…でも俺一人戻った所で、また皆んなを救う為に惨劇と戦い…更に直ぐ後に国と戦いして…」

俺「限られたあの1週間弱と言う短時間でこんなに為して、運命にも打ち勝つなんて奇跡が何百回起きても不可能だ…」

俺「…。」


梨花の家

俺『もしかしたらそのループ能力も、その鬼の力に何か関係してるのかも…』



興宮

俺「だったら梨花ちゃんとの約束は反故にする事になるが…。やはりこれしかない…」グッ

俺「この村から唯一生き延びた事は悟られず、鬼の力を更に引き出せるように…特訓するしか…」


ーーそれから、2年が経過したのだった…


2年特訓によりどれくらい前までループ能力を引き出せるようになったか?
コンマ下二桁
86以上なんと俺の運命を劇的に変えた3年前まで…
61~85鬼の力を授かった頃の1年前まで
31~60下見に行く筈の春先まで
30以下2週間前までリセットできるようになった


安価下


黒梨花&羽入とのループリンク能力が切れました(※俺一人になりました。協力者無し)

678: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 10:46:04.32 ID:kSE+jWPA0
コンマ70(最大1年前まで戻れるようになった)
俺故郷
寺内

俺「…。」

鬼狩柳桜「」

俺「…。」

俺(あれから、もう2年か…。梨花ちゃん…俺がいつまで経っても何ループしても来ない事にブチ切れてるだろうな…)

俺(…いや、失望してるかも)

俺(でも、皆んなを助け…皆んなを救う運命へと抗うにはこうするしか無いんだ…)

俺(本当は未だ特訓したい所だが、そろそろ行かないと…もう完全に間に合わないよな…)

俺(…逆に特訓する時間すら無いあっちのループが更に短くなって、毎日生き返ったら死を迎える日になっているかもしれない)

俺(絶望して、黒梨花と言う何度もループしている個体の魂が完全に消滅してしまう前に行ってやらないと…)

俺「…。」パチリッ

俺(…俺は力を磨いた結果、多分一年前まで遡る事ができるようになった)

俺(過去へ戻れば戻る程、身体能力どんどん弱い頃の俺に戻ってしまうが…,)

俺(だが、これだけ有限な時があれば十分だ)

俺「よし、そろそろ行こう。あの時、彼女と交わした約束を果たしに…」スッ

鬼狩柳桜「」チャキッ

俺「あの惨劇の待っている次の雛見沢へと…今度こそ惨劇を回避し、皆んなを救いに…!」グッ


END

679: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 10:50:38.96 ID:kSE+jWPA0
俺次周回
梨花以外の仲間かけら所持数(0個)
コンマ下二桁
96以上惨劇何も無し
95以下惨劇発生ルート


安価下

681: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 10:57:34.20 ID:kSE+jWPA0
コンマ57(誰かしら発症有り)
俺、真実に至らないまま生存して訓練END


この周回で手に入れた物:俺ループ能力大幅強化
この周回で失った物:圭一のかけら、梨花のループ能力(更に減少)


1最初からやる
2次の周へ進む(次の雛見沢戻り時間指定からスタート)
3この周をやり直す
4違う作品やる(種、まどか)


12時から多数決(単発無し)
それまで質問あれば

726: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 12:14:01.04 ID:kSE+jWPA0
この編をやり直します(前回と変わらない場合は分岐までカット、前回と変わらない判定は20%減少)
雛見沢分校
校庭

圭一「へえ、今日の体育は水鉄砲対決かぁ」

俺「水鉄砲かぁ。懐かしいな」

俺(やっぱ授業内容にも差異が出るんだな~)

圭一「え?俺は体育の授業で水鉄砲対決なんてした事あるのか?」

俺「……え?あ、いや…なんでも…」

圭一「うん?」

俺(そうだ…。これって、俺がレナと一緒に初めて本気を出し合って、結局決着がつかなかった…)

俺(…もし同じなら、この後魅音が)

魅音「水鉄砲対決かぁ。面白いねぇ…。部活メンバー集合ー!今日のお題はこれ!」

俺(やっぱり…!)

魅音「水鉄砲対決にしよう!ルールは簡単。この水鉄砲の水が身体に触れたら負け!」

沙都子「なるほど…。面白そうでございますわね」

魅音「そして勝者は敗者全員に罰ゲームを与えてよし!」

圭一「全員だと!?うおおぉ!やるぜ!」

俺(一緒だ…)

梨花「みぃ」

俺「え?梨花ちゃん?」

梨花「俺、今回も宜しくなのです。にぱ~」ニコッ

俺「あ、ああ…?」

梨花「俺をビショビショにして、いっぱい虐めてあげるのですよ~」タッタッタッ

俺(……?)

俺(梨花ちゃん。相変わらずよく分からん子だな…)

レナ「はぅ…。直ぐに脱落しないように頑張ろうね俺君」ニコッ

俺「あ…」

レナ「え?」

俺(やっぱり一緒だ…。レナはまた手を抜こうとしてる…)

レナ「俺君?」キョトン...

俺(だったら、もしかして…)


1確認するつもりでレナを本気にさせてみる(ボナによりまたも引き分けに。レナ好感度6、梨花以外の部活メンバー好感度4スタート)
2圭一にレナを本気にさせたら楽しませてくれる筈と吹き込む(俺、今回はレナとは深く関わらない。レナキーキャラの因果を圭一に譲渡する。レナ好感度3スタート)
3全て忘れて、梨花ちゃんをビショビショにして楽しもう(レナ好感度2スタート)


多数決下3まで

730: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 12:18:10.75 ID:kSE+jWPA0
分岐までカット
帰り道

俺(あの後、前と同じでエンジェルモートで全員をコスプレさせて働かせ)

俺(またレナの新しい母親になるかもしれないリナと言う母親にしては若い女が現れ…)

俺(勝者の俺とレナは魅音や梨花ちゃんや沙都子効果か、満席になったのでこれ以上は邪魔になると言う事で先に店を出た)

俺(検証で何もしなかったら、流れは全く一緒である…)


レナ「私も同じだよ。ほら、私も1年前に雛見沢に引っ越して来たわけだけど、こんなに楽しい幸せな日々を送れるのが信じられないもの…」

俺「ああ、分かる気がするな…」

レナ「ふふっ」ニコニコ


俺(やはり今はレナはいつも通りだが、前とは何かアプローチを変えないとこのままじゃレナは…)

俺(というかレナとあのリナと言う女性は馬が合わないと聞いていたが、結局どうなったんだろうか…)

俺(レナが学校に来なくなったから、聞く時間すら無かったな…)

レナ「あ、そうだ。レナ今から宝探しに向かおうかな?かな?」

俺「…あー、今からか?でも天気あんまし良く無いぞ?にわか雨が来るかも」

曇り空「」

レナ「うん、そうだね。でもきっと楽しい気持ちの今なら新しいかぁいい物も見つかるかと思って」ニコニコ

俺「そうかな…」

俺(…確か前は本当は顔を合わせたく無かったからって言ってたな。やっぱりこの世界でもリナって人とは仲良くなれて無いのか)

レナ「あ、そうだ。俺君も一緒にどうかな?かな?」

俺「え?あぁ…」

俺(前回は風邪引いてちょっと躊躇ってたけど、付いて行ったんだよな…その結果、雨にも濡れて風邪引いたけど)

俺(でも今回はちゃんと服着て勝ち上がったからマシだな。さて、どうするか)


1今回も付き合う(レナ好感度7に上昇。雨でワゴン車に避難までセット。更に選択肢へ)
2断って別の事を調査する

多数決下3まで

レナの好感度が6に上がった
圭一、沙都子、魅音の好感度が4に上がった

734: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 12:25:54.61 ID:kSE+jWPA0
ゴミ山

レナ「俺君と宝探し嬉しいな。嬉しいな~」ニコニコ

俺「よくこんな足場が悪い所、その速さで歩けるな…」ストッストッ

俺(まぁ、関わらないと防ぎようも無いよな…)

俺「お…」

雨「」ポツッポツッ

レナ「あ…」

俺「雨、降って来ちゃったな。どうする?」

レナ「…。」

レナ「俺君、こっち来て」ギュッスタスタ

俺「あ、ああ…」ギュッスタスタ



廃ワゴン車内

明かり「」ポウッ

レナ「ここで雨宿りしてから帰ろ?」ニコッ

俺「こんな所があったとはなぁ…」

レナ「うん。ここはレナの秘密の隠れ家なんだよ?だよ?」

俺「うん。可愛らしい部屋で良いと思う」

レナ「えへへ。ありがとう///」

レナ「ここに招待したのは俺君が初めてなんだよ?だよ?」

俺「ああ…」

俺(…懐かしいな。こうやって狭い車内で話す必要すらない自分の暗い過去を語り合って、お互いをもっと知り合ったの)

雨「」ザアアアァ...

俺「…なあ、レナ」

レナ「え?」


1俺は自分の過去の事なんて何も気にしなくて良いと思う(今回は話さない)
2興味無いかもしれないが、俺がこの小さな村に越して来た理由を聞いてくれないか?(前回と同じく暴露大会に発展)


多数決下3まで

743: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 16:44:13.49 ID:kSE+jWPA0
廃ワゴン車内

俺「興味無いかもしれないが、俺がこの小さな村に越して来た理由を聞いてくれないか?」

レナ「俺君がこの村に引っ越して来た理由を…?」

俺「ああ、まぁつまらない与太話さ…」


ーーそして俺は、改めてもう一度レナに話した。自分のミスで何も守れなかった事、町一つ消し去って自分だけが生き残った事、ガムシャラに戦い続けて虚しい想いをしていた事…


レナ「……。」

俺「普通なら信じられないだろ。こんな馬鹿な話…」

レナ「俺君は…」

俺「え?」

レナ「…俺君はどうして私にそんな話をしたの?」

俺「あぁ…まぁ簡単な事さ…」

俺「レナに俺の事をもっと知って貰って欲しかったからかな」

レナ「それはどうして?そんな事教えられても…」

俺「…。」

俺(確かに、レナに俺がこんな有り得ない話をしたから前回は変な妄想に取り憑かれて暴走してしまったのかもしれない…。だけど…)

俺「許しが得たかった訳じゃ無いんだ」

俺「それでも、レナともっと仲良くなるにはこう言う事隠してたままじゃこれ以上は仲良くなれ無い気がしてさ…」

レナ「…。」

俺「だからこの際だから、洗いざらい話しておきたかっただけだ」

俺「まぁ側から聞いたら、厨二病を拗らせた痛い妄想みたいな内容だから信じて貰えないだろうけど…」

レナ「…。」

レナ「そんな事無いよ。私は俺君の話、信じるよ」ニコッ

俺「レナ…」

レナ「だから今度は俺君にも聞いて欲しい。レナの事を…」

俺「…。」

俺「ああ…」

俺(そうして俺は聞いた。こうして聞くのは二度目だったが、やはりレナのキチガイ染みた過去は変わっていなかった)

俺(そして、実は仲間に失望している事も相変わらず…)

744: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 17:09:20.53 ID:kSE+jWPA0
廃ワゴン車内

レナ「ふふっ…流石に引いたかな?」

俺「逆に俺がこれくらいで引くと思うか?むしろ…」

レナ「むしろ?」

俺「レナはよく頑張っているじゃないか。大人達に振り回されながらも、ただ直向きに優しい子に育って」

レナ「そう…かな…?///」

俺「ああ。俺はそう思ってるよ」

レナ「…。」

レナ「不思議な感じ」

俺「…え?」

レナ「俺君とはね。出会って未だ間もない筈なのに、前にもこうして話をした事があって、前にも本気で戦い合った気がするの」

俺「!?」ドキッ

俺「レナ…まさかお前も、記憶が…?」

レナ「え?記憶って…?」

俺「あ、いや…何でも無い」フルフル

俺(やっぱりレナは断片的に記憶している事があるのか…?)

俺「もし…」

レナ「うん?」

俺「もし、違う世界でこんな事が前にもあったとしたら…レナはどう思う…?」

レナ「違う世界で…?うーん…分からないけど、でもその世界はきっと、こうやって私が素直に話し合えてたって事は俺君とはとても仲良くなってた世界なのかなって思うかな?」ニコッ

俺「…。」

レナ「あれ…?違うかな?…」

俺「…いいや、違わない。俺達は仲良かったさ」

レナ「あはは。良かった…」

俺「…。」

俺(そうだ。俺が鈍感過ぎたのと、レナがそれでも誰にも何も相談しない。誰にも何も頼らない性格だったから…)

俺(仲間と言う言葉に失望していたレナだからこそ…過ちが起きてしまっただけの話だ…。そして、このままだときっと…)

俺「…。」

俺「…なぁ、レナ」

レナ「うん?」


1俺が、仲間ってのはレナを裏切らない事を改めて証明してやる。今度は絶対にレナを助けてやるから!
2だったら俺は…俺だけは、レナの仲間の枠から外してくれ。そして俺を何でも相談できる、レナのもっと特別な存在に置いてくれ!(レナの好感度が8に上昇)


多数決下5まで

752: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 17:37:23.98 ID:kSE+jWPA0
廃ワゴン車内

俺「だったら俺は…俺だけは、レナの仲間の枠から外してくれ」

レナ「俺君を皆んなとは違う枠に外す…?」

俺「ああ、そして俺を何でも相談できる、レナのもっと特別な存在に置いてくれ!」

レナ「特別な存在って………///」カアッ…

レナ「え、えっと…その…それじゃあ特別なって、例えば…?///」

俺「へ?ああ……ええっと…。そうだな…。うーん///」カアッ...

レナ「…///」

俺「ま、まぁとりあえず!俺にだけは困ったことがあったら何でも相談して欲しいって事だよ!」グッ

レナ「…。」

レナ「ありがとう…」

レナ「でも俺君は…どうして私の為に、そんなに真剣になってくれるの…?」

俺「それは…」


1キスして応える
2かつての同じ過ちを繰り返したく無いから
3…自分でもよく分からない


多数決下5まで

758: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 17:55:27.78 ID:kSE+jWPA0
廃ワゴン車内

俺「きっと…かつての同じ過ちを繰り返したく無いからかな…」

レナ「…。」

レナ「そっか…。俺君、その子の事好きだったんだね」ニコッ

俺「…え?と、突然何を…!?///」ボッ

レナ「…ちょっと、羨ましいかな」ボソッ

俺「え?レナ…?今なんて…」

レナ「ううん。何でも無いよ」

俺「??」

レナ「ほら、そろそろ帰ろ?雨、マシになって来たから今の内に」

俺「あ、本当だ」

雨「」サアァァ...


レナの家前 

レナ「ありがとう俺君。今日は結構長い時間付き合ってくれてら」

俺「いや、俺の方こそ。有意義な時間だったよ」

レナ「だったら良かったよ。それじゃ、また明日」

俺「ああ、またな」タッタッタッ

レナ「…。」手フリフリ

レナ「やっぱりちょっと残念…かな…。でもまぁ、仕方ないか…」スタスタ

765: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/20(金) 18:50:03.62 ID:kSE+jWPA0
翌日放課後
雛見沢分校

俺(前回はこの日、自業自得な風邪で休んで誰も見舞いに来なかったんだよな…)

俺(今回は前回のドジを踏んでいない。何が起きていたのか、しっかり目に焼き付けておかないと…)

魅音「集ー合ー!!皆んなお待ちかねの部活始めるよ?」

レナ「ごめん魅ぃちゃん。レナ今日家庭の用事があって参加できないんだ…」

魅音「あららららら」クルクル

壁「」ドガ-ンッ

レナ「本当にごめんね。それじゃまたね」スクッ

俺(レナが用事…。これは前とも変わらないか…。でも今の所、様子が変だって感じはしなかったから大丈夫かな)

魅音「あるぇ~?俺は行かなくて良いの?」ニヤニヤ

俺「え?な、なんで…?」

魅音「おじさんは知ってるんだよ~?昨日2人は先に帰ったけど、実はレナと狭い車の中で熱いひと時を過ごしたとかなんとか」ニヤニヤ

俺「ブッ!!な、何故知ってる!?」

魅音「あはははは。あたしゃ何でもお見通しだからね~」

俺「ぐっ…」

魅音「あははは嘘嘘。レナから聞いたんだよ」

俺「はぁ?レナから?」

魅音「そうそう。一緒に宝探ししてたら、雨降って来たから雨宿りしたって」

俺「はぁ…。なんだよそれ…」

魅音「でもあたしゃてっきりナニかあって、既にそう言う仲かと」

俺「…何も無いよ本当に。ただの仲間…だ。だからレナの用事に一々俺までついていくのはおかしいだろ」

魅音「あるぇーなーんだ。つまんね~」

俺「…。」

俺(そうだ。結局俺達の関係有耶無耶なままだな…。まぁいいか)

782: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 00:12:15.95 ID:8itzqpMSO
翌日
通学路

圭一「おいおい、今日はオレが一番乗りかよ」

俺「うっす圭一。いつも俺やレナが5分くらい待ってんだから、たまには良いだろ?」スタスタ

圭一「うぐっ…。それ言われちゃあ何も言い返せねえけど…と言うかレナが最後なんて珍しいな」

俺「ああ…」

俺(確か前回もこの日に遅刻した…。もしかして昨日何かあったのか…?)

俺「そういや圭一」

圭一「ん?なんだ?」

俺「昨日借りた制服フェチ用の例のビデオだが…」

圭一「ほう…。もう見たのか…で?どうだったよ?」

俺「…やっぱり、4回見ても俺には理解できん」

圭一「いや、短時間で4回も見てるじゃないか!?どっからそのセリフが出てくんだよ!?」

俺「まぁでもピンク髪の女優は良かったかも」

圭一「はぁ!?それは無い。あの笑顔は人を殺す為の笑顔だぞ!?そもそもピンク髪ってのが何か嫌だ」

俺「どうして?お前をフリーダムに導いてくれるんじゃないのか?」

圭一「…いや、洗脳と言う名のフリーダムだよありゃ」

レナ「2人ともそれ何の話かな?かなぁ?」

圭一「ほわあっ!?」ビクッ

俺「れ、レナ…いつの間に…」

レナ「おはよう。俺君。圭一君」ニコニコ

レナ「それで何の話をしてたのかな?かなぁ?」

圭一「そ、それはだな…」

レナ「あ、圭一君。なんだろそれ?ポケットからオットセイみたいな物が…」

圭一「はぅっ!?」サッ

俺「れ、レナ。そうだ、昨日は部活休んで何してたんだ?」

レナ「ん?昨日?昨日はね、お父さんのクリーニングに出した服を興宮まで取りに行ってたの」

俺「あぁ、なんだ。そんな事だったのか」

レナ「それから俺君家に余ったお惣菜持って行こうと思ってたんだけど、何かビデオ見てたみたいだったから」

俺「!?」

レナ「女の人がかぁいい格好してたね~」ニコニコ

俺「」

圭一「」

783: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 00:38:00.49 ID:8itzqpMSO
雛見沢分校
6限前
校庭

梨花「とりゃあーなのですよ~」ポ-ンッ

沙都子「おーっほっほっ。そんな簡単にわたくしは当たりませんわ」サッ



教室

俺「ちびっ子達は校庭でドッチボールしてるのか」

俺(ここは毎回だな)

魅音「しっかし最近は平和ですなぁ」

圭一「いやぁ、平和過ぎて退屈だぜぇ…」

レナ「そうかなぁ?レナは平和で退屈なの、好きだよ~」

圭一「レナは毎日が幸せそうで良いよなぁ…」

レナ「…そうかな?」イラッ

圭一「はぁ…日々の退屈を、幸せに過ごす方法があるなら教えてくれよ」

俺「…。」

レナ「……そんなの簡単だよ。気付くだけだもん」

圭一「気付くって?」

レナ「幸せの日々が、有限である事に…」

圭一「おん??」

魅音「むーり無理。圭ちゃんにレナの哲学は通用しないって!ね~?あははは」タッタッタッタッ

圭一「なー!?人をデリカシーの無い野蛮人扱いするなぁ!」タッタッタッ

俺「レナ…?」

レナ「そうだよ…。幸せな日々は、有限なんだよね…」ボソッ

俺(そうだ…。この辺りだ…レナの様子が変になって行ったのは…)

レナ「…。」

俺(前は気付いてやれなかったが、やっぱりあのリナって人との家庭の事情で悩んでるっぽいよな…)

俺「レナ。改めて聞くが、悩みがあるなら聞くぞ?仲間として…友達として…」

レナ「…ううん。何でもない。大丈夫だよ?だよ?」

俺「…そうか」

俺(そりゃそうだよな…。家庭の事情を友達なんかに話す奴居ないよな…)

レナ「ほら。私達は座って待っとこ」



1幾らなんでもおかしい…。今日は部活休んでレナの秘密の隠れ家のゴミ山へと先回りしてみよう
2いや、未だ大丈夫だろ。今日も皆んなで部活して楽しもう(レナ惨劇ルート)


多数決下5まで

791: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 03:18:44.93 ID:QWd8M4VNO
雛見沢分校

レナ「…。」

俺(しかし、幾らなんでもあの発言と言い悩み方と言いおかしい…)

俺(もしかすると近い内に…いや、下手すると早速今日辺り何かがあるかもしれない…)

俺(今日は俺が部活休んで、レナの秘密の隠れ家のゴミ山へと先回りしてみよう…)



数時間後
廃ワゴン車内

俺「……。」

俺(…勝手に入って、レナ怒らないかな)

俺(いや、前にも1回招待してくれてるし許してくれるか)

俺「あ…」



レナ「二度とウチに来ないで下さい! 再婚なんて私が絶対に許さない」

リナ「アッハハハ! あんたがお父さんに再婚を断念させたきゃ、してごらんって!」

リナ「そんなの今さら、意味ないし。私ね…妊娠してるの」

レナ「ウソだ!」 


俺(レナとリナって人だ…何だ?何か揉めてるのか?)


レナ「私は聞いてるんだ。 お前と鉄平という男が喫茶店で話しているところを!」

レナ「お父さんを雛見沢の旦那って呼んで、カモにしようとしていることを知っている!」

レナ「美人局だってことも、全部知ってるんだ!」


俺(……マジかよ。かなり若い女の人がレナの親になるから怪しいな…とは感じてたが、あの女詐欺だったのか)

俺(てかなんでレナ、俺に相談してくれなかったんだよ…)

792: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 03:31:57.36 ID:QWd8M4VNO
ゴミ山

リナ「ふっ…ふふ。あははは。なぁんだ全部バレバレだったんだぁ…」

レナ「…。」キッ

リナ「…!」ギロッ

レナほほ「」パアンッ

レナ「ッ…」


廃ワゴン車内

俺(レナ…!あ、あの女…。レナに暴力を…)グッ



ゴミ山

リナ「クソガキ!なめやがってよぉ! もうちょいで、ウン千万という金が転がり込むんだよ!」ブンッゲシッ

ガッドゴッ!!

レナ「くっ…うっ…」ドサッ


廃ワゴン車内

俺(れ、レナ….。クソッ!あの野郎……レナが本気で反撃しないからって好き放題…)ワナワナ..

俺「あっ!!」



ゴミ山

レナ首「」グググッ

レナ「うっ…ぐっ…」グググッ

リナ「死にさらせや~!!殺しはしたかなかったんだけどね、二度とこんなうまいカモに会えないだろうしさあ!」

リナ「どうせ金巻き上げたら、蒸発するつもりだったしさあ!」ガシッ

レナ「…!」

ガラスの破片「」


廃ワゴン車内

俺(あのクソ女レナを殺す気だ!クソッ!もう我慢できん!)


レナ好感度8
コンマ下二桁
81以上いや、クールになれ俺…。レナならあんな逆境一人で対処できる筈…
11~80頭が沸騰した俺。レナが殺されそうな所を、黙って見てる訳にはいかなかった
10以下俺、気が付いたらレナと一緒にリナを殺していた…


安価下


794: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 05:44:53.23 ID:Sib20aPv0
コンマ60
ゴミ山

リナ「でもアンタもかわいそうにねー。母親には捨てられるし、父親にとっては再婚のお荷物だしさ」

レナ「ぐっ…ぐぅッ…!」

レナ「」手バタバタ

レナ(も、もう少し…)

リナ「最後にゃ私みたいな女に殺されちゃうんだもんね」

レナ「ッ…」

ガラスの破片「」ガシッ

リナ「全くさぁ、アンタの人生祟られてるよ!!」

レナ「…!」ギロッ

ガラスの破片「」グッ

俺「やめろー!!!」蹴りッ!

リナ「!?」ドガッ

レナ(え!?お、俺く…ん?…)

リナ「がぁっ!?」ドサッ

俺「レナ!無事か!?」

レナ「ゲホッ!ゲホッ…はぁ…はぁ…あ…俺君…なん…ッ!…」

俺「レナが何かおかしいと思ったから、様子を見に来たんだよ!そしたらレナが殺されそうになってて…」

レナ「はぁ…はぁっ…はぁっ…」

俺「大丈夫か?立てるか?」手スッ  

レナ(あ…///)

レナ(俺君、思ってた通り…。私の窮地には、必ず来てくれるって…///)

レナ「あ!?」

俺「ん?」

俺背後「」スッ

リナ「こんのクソガキャ!よくも邪魔しやがってよお!!」鉄パイプグッ

俺(この女…!それくらい、簡単に避けーー)

レナ「俺君!!危ないーー」

俺「!?」ハッ

鉄パイプ「」ブウンッ  

俺(駄目だ…。俺が避けると、女の子にとって宝の顔に…レナの顔にこいつがぶち当たるっ…!)

俺「…。」バッ

レナ「えっ…」

俺頭「」ドガンッ

俺「がっ……あっ…」グラグラ..

レナ「俺君!?」

俺(や、ヤバ…。脳震盪…)ガクガクガク...

俺(レ……レ…ナ……!逃げ…)ドサリッ

俺「」

レナ「!?」

796: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 06:07:20.10 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

俺「」ガクガク...

レナ「お…俺君!?」サッ

リナ「きゃはははは!このクソガキ守る為にナイト気取りで現れた癖に、自分がやられてたらザマァないねぇ!」

レナ「ッ…!」ギリッ

リナ「さあさあ!次こそアンタだボケガキャ!!」

俺「」ガクガク...

レナ「…。」ユラッ

リナ「…あ?」

レナ「…ねえ、勘違いしないで欲しいんだけど?」

リナ「は?」

レナ「俺君は本気になれば、あなたみたいな雑魚に負けない…私を守る為にワザと食らっただけなんだけど…」

リナ「うるせえ死ねや!ビチグソがぁ!!」鉄パイプブウンッ

レナ「…。」

レナ「そして私も、あんたみたいなクソ女なんかに絶対負けない!!!」ギロッ

ガラスの破片「」ビュオンッ

俺「」ガクガク...



カナカナカナカナ…


レナ「俺君…起きて…。しっかりして…」

俺「う…」ハッ!

レナ「あ…。良かった…。大丈夫?…」

レナ膝枕「」

俺「レナ…?いつっ…」ズキッ!

俺頭「」ズキズキ...

レナ「あ…。無理しない方が良いよ…」

俺「はぁ…はぁ…。俺は…気絶していたのか…?」

レナ「うん…」

俺「……。」

俺「えっと…。なんだっけ…?あ、そうだ…。さっきの女は…」

レナ「ん…。もう大丈夫だよ。私がちゃんと倒しておいたから」ニコッ  

俺「倒すって何を…いつつ…」

俺手「」血ドロッ

俺(なんだ俺?腕から出血して…いや、違う。俺は怪我をしていない…)

俺「レナ?腹かどっか、負傷でもしたのか…?」

レナ「ううん…」ニコッ 

俺「…え?なら、この血は…」チラッ

リナ「目開き」ドクドク...

797: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 06:34:07.32 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

カナカナカナカナ...

リナ目「」プニッ

俺「……。」

俺(駄目だ。完全に死んでる…)

レナ「…。」

レナ「…結局、これが正解だったんだよ」

俺「レナ…?」

レナ「大丈夫。私は罪悪感は感じて無いよ?殺さなきゃこっちが殺されてたんだし…」ニコッ

レナ「それに、こうしてしまえばリナさんがお父さんを騙す事はない。私がお父さんを守ったんだ」

俺「確かにそれは、そうだけど…だけど…」

レナ「…。」

レナ「俺君が来ても来なくても、本当に幸せが欲しいのなら結局私の手を汚すしか無かった…」

レナ「誰かに頼るとか相談するとかじゃなく…自分の手で、幸せを掴み取るしか無かったんだよ…」

俺「…。」

リナ「」ドクドク

俺「…それは、本気で言ってるのか?」

レナ「じゃあ、こうする以外にどうすれば…私とお父さんを救えたのかな…」

俺「…。」

リナ「」ドクドク...

レナ「これしか方法は無かったんだよ…」



1レナ…。自首しよう…(8割でレナのかけら入手)
2仲間にどうすれば良いか相談しよう…
3この女は俺が殺したんだ…。大丈夫。レナは何も悪い事はしていないよ…(レナのかけら入手、レナの因果強化)
4この死体は俺達しか見ていない…。二人で協力して、何処かに隠そう…


多数決下5まで

814: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 09:37:37.07 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

俺「…。」

俺「…。」ギリッ

レナ「…俺君?」

俺「くっ…!」ブンッ

床「」ガアンッ

レナ「ど…どうしたのかな?かなぁ?…」

俺「…。」ギリギリ...

俺(1周目もきっと…リナって奴とこんな事になっていたんだ…)

俺(それがレナを狂気へと走らせた始まり…。もっと早くに気付いてやるべきだった…)

俺「クソッ!!今頃こんな大事な事に気付いて、レナを救えるなんて考えてた俺が大馬鹿だった!!」ポロポロ

レナ「大丈夫だよ俺君…。レナは救われてるよ?この結果に満足してるから」

俺「…。」

俺「駄目だレナ…」ポロポロ

レナ「…え?」

俺「こんな間違えた方法で解決しても…何の意味も無いんだ…」ポロポロ

レナ「…。」

リナ「」ドクドク...

レナ「でも、これしか方法はーー」

俺「違う!俺に相談してくれれば、もっと違う解決策を一緒に考えてやったのに、なんでこんな早まるんだ…いつもいつも…」ポロポロ

レナ「…。」

俺「そんなに俺…。信じられないのかよ…。レナにとって仲間って…そんなものなのかよ…」ポロポロ

レナ「…。」

俺「自首しようレナ…。俺もここで何があったのか証言してやる。レナが受ける刑だって軽くなる筈…」

俺「今なら未だ間に合う。だから、これ以上道を踏み外す前に…ちゃんと人一人を殺した罰を受けよう…レナ」ポロポロ

レナ「…。」

俺「俺もレナが直ぐに皆んなの元へ戻ってこれるように、全力でレナを手助けするからさ…」

レナ「…。」ゴクリッ


レナ好感度8
コンマ下二桁
51以上レナ、自首する(レナのかけら入手)
21~50俺、無抵抗のままレナに殺される(レナのかけら入手)
20以下レナ、自殺する

安価下

819: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 10:17:20.97 ID:Sib20aPv0
コンマ74
ゴミ山

レナ「うっ…」グスッ

俺「あ…!」

レナ「わあああぁぁぁんっ…」ポロポロ

俺「レナ…」ギュウッ

レナ「わぁぁぁあぁん…」ポロポロ

俺「…。」ギュウッ

レナ「グスッ…ううぅっ…」ポロポロ...

俺「ッ…」ポロッ

俺(…レナの身体は…震えていた。こうするしか無いと強がってはいたが、本当はレナだってこんな事はしたく無かったんだ…)

俺(自分のした事の罪の重さに、怯えていたんだ…)

俺「ごめん…。ごめんよ…」ポロポロ...

俺(俺も、何度繰り返してもレナを救え無くて…自分の無力に泣いていた…)


ーー俺達は暫く、身体を抱きしめ合いながら…その場で泣き続けた…



レナ「グスッ…私…。どうするべきだったのかな…」

俺「とりあえずは俺に相談してくれたら…もっと良い方法を一緒に考えてやったよ…」

レナ「でも、リナさん達が美人局だったって知ったのは昨日なんだよ…?」

俺「昨日…」

俺(そうか…。運命の分岐点は昨日だったのか…)

俺「昨日の今日で即行動はレナらしいと言えばレナらしいが…」

レナ「えへへ…」

俺「でも、それでも俺なら他の手を考えていた筈…」

レナ「例えば…?」

俺「そうだな…。代替案はパッと考えても、ある程度思い浮かぶが…」

レナ「えっ…?ほ、本当…!?」

俺「ああ…。まぁ、俺の力だけじゃ流石に解決できないけど…」

レナ「??」

俺「でもレナの為だ。絶対になんとかして見せた筈だよ」

レナ「それじゃあ…」

俺「ん?」

レナ「私がいなくなった後…もう一人、どうにかして欲しい人が居るんだけど。鉄平って言って…美人局の脅し役のヤクザの人…」

レナ「俺君に、後の事を任せても良いかな…?」

俺「ああ、約束するよ。必ず竜宮家を救ってみせる」

レナ「ありがとう…。なら大丈夫かな…俺君の事、信じてるね」

俺「うん」

レナ「今更だけど、私…一人で早まった選択をしてる事…とても後悔してるよ。やっぱり俺君に…昨日の内に相談しておくべきだったって…」

俺「レナ…」

レナ「私、竜宮レナは警察に自分の犯してしまった罪を自首して罰を受けてきます」ニコッ

俺「…。」

俺「…そうだ。その前に」

レナ「…え?」

825: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 10:56:32.08 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

魅音「ではこれより特別時間外活動を行う!」

圭一「イェーイ!夜の部活とか新しい取り組み、ワクワクするぜ!」

沙都子「おーほっほっ!どんな環境だろうとわたくしの勝利は揺るぎませんわ~!」

梨花「みぃ~。僕も頑張りますですよ~!」

レナ「皆んな。こんな時間に集まって貰ってごめんね…」

魅音「いいっていいって。気にしない気にしない」

圭一「そうそう。なんたって集まれない時点で罰ゲームが確定だからな」

梨花「僕達はお夕飯も食べ終わった後なので元気いっぱいなのですよ~。にぱ~」

沙都子「食後の運動には持って来いでございますわね」

レナ「ふふっ…皆んなありがとう」ニコッ

俺「フッ…」

俺(俺とレナは、皆んなを呼び出してここで起きた事を正直に打ち明けた…)

俺(そしてこれから警察に出頭する旨を告げ、その前に…最後にやっておきたい事を伝えると、皆んなは快く了承してくれた)

826: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 11:05:14.07 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

魅音「ルールは簡単。頭の風船が割られたらその時点で即脱落。使用して良い武器はこのチャンバラ1本のみ!」スッ

圭一「この足場が悪い暗闇でチャンバラか…。奇襲戦法が有利だな」

梨花「体格差で僕や沙都子が有利なのです」ペシペシ

俺「ちょっ、痛い痛い。梨花ちゃん。未だ始まってないから!?」

沙都子「レナさん。この前の借りを返させていただきますわ」

レナ「うん!今日も私は本気で行くから、皆んなも本気で来てね!」

圭一「へっ!言ってくれるじゃねえか!面白くなって来たぜ!」

魅音「自信がある発言しといて即脱落しないでよぅ~?」ニヤッ

沙都子「レナさんにわたくしの新しいトラップが掻い潜れるかしら?」

梨花「僕も負けないのですよ~」

俺「良かったな。レナ」

俺(…そう、俺達がやり残した事。それは皆んなと一緒に楽しく部活をする事だった)

レナ「私は最後まで必ず勝ち上がる…だから俺君も、本気で来てね!」

俺「フッ…あの時は俺の方から誘ったが逆パターンか。良いだろう。全力でレナを倒しに行く!」チャキッ

レナ「うん!楽しみにしてるね!」ニコッ


ーー今回の事件は正当防衛になるかもしれないが、レナは前科持ちである…
出頭すれば、もう皆んなとも暫く会えなくなるのは目に見えていた

だから…

圭一「貰った!レナ!」ブウンッ

レナ「甘いね!圭一君!」クルッ

圭一「何ッ!?この暗闇で避けられた!?」

レナ「えいっ!」ブウンッ

圭一風船「」パアンッ

圭一「ぐわあぁぁっ!?や、やられたー!?」

レナ「うっふふふ。圭一君脱落~」タッタッタッ

魅音「フッ…圭ちゃんは所詮三下」

レナ「魅ぃちゃん!?」

圭一「オイ!誰が三下だ!?」

魅音「ここから先に進みたかったら私が相手だよレナ!」チャキッ

レナ「ふふっ、お手柔らかにお願いするね!」ニコッ



俺(楽しそうだな…レナ…)

ーーこれは、レナの送別会なんだ…

「貰ったわ俺!」ブウンッ

俺「うおわっ!?」サッ

スカッ

梨花「チッ…感傷に浸ってた今なら行けると思ったのに」

俺「油断も隙も無いな黒梨花ちゃん…」

830: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 11:34:37.05 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

レナ「あははは。やっぱり俺君が私の前に残ると思ってたよ」ブウンッ

俺「ここではレナに比べると地の利は無いが、剣術では多分皆んなの中で一番ポテンシャルは高い」ブウンッ

パシインッ!

俺「…そう言えば前の勝負も付いていないままだったな。レナとは」グググッ

レナ「そうだね。ここらでどっちが真の実力を持っていたのか、決着をつけようよ!」グググッ

俺「ああっ…!」ブウンッ

レナ「そんなもの!」ダンッ

地面「」グラッ

俺「うおわっ!?」ユラッ

レナ「えいっ!」ブウンッ

俺「くっ…おっとっと…」サッグラッ

レナ「あっはははは。流石だよ俺君。やっぱり俺君はそうじゃないと」

俺「フッ…レナこそな」



梨花「レナー頑張るのですー!」

沙都子「俺さん!足元に気をつけるのですわ!」

圭一「ウッディ!」

魅音「いいねいいね~青春しとるのお~。おじさん羨ましいわ」


パシインッ!!

俺「こうして本気でぶつかるのは…懐かしいな!!」ググッ

レナ「そうだね!!」ググッ


コンマ下二桁
61以上レナ、断片的に俺と違う世界でも戦った事を思い出す(梨花が俺やレナの奇跡に気付く)
60以下思い出さない


安価下

837: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 11:42:59.63 ID:Sib20aPv0
コンマ33(思い出さない。ボナ、圭一、魅音、沙都子の好感度が5から6に上昇)
コンマ振り直し権利を使いますか?

1使う
2使わない


多数決下5まで

846: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 12:17:02.86 ID:Sib20aPv0
振り直し権利を使います

コンマ下二桁
61以上レナ、断片的に俺と違う世界でも戦った事を思い出す(梨花が俺やレナの奇跡に気付く)
60以下思い出さない


安価下

855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 12:50:16.08 ID:Sib20aPv0
コンマ98
ゴミ山

俺「1回目は水鉄砲…!」グググッ

レナ「2回目は金属バットと、鉈…だったかな…?」グググッ

俺「ああ、言われてみりゃそんな世界もあったかもな!」蹴りッ

レナ「あはははは!そこで蹴りが来るのはもう知ってるよ!」ベシッズザザッ

俺「なるほど…成長したな」スタスタ

レナ「そっちこそね」スタスタ



圭一「なぁあの二人…いったい何の話しをしてんだ?」

沙都子「違う世界というよりも、むしろ2人だけの世界に入っていますわね…」

魅音「でも金属バットと鉈でやり合うとか、2人ともイカれてるじゃない。面白いよ」

梨花「な、なんで…?どうして!?」

圭一「梨花ちゃん…?」

梨花「そんな。まさかあの2人…!」



俺「そしてこれが!」タッ

レナ「3回目!!」タッ

スパアンッ

俺「ははっ!」カアンッ

レナ「あははは!」カアンッ



梨花(何が起こっているのあの2人に…どうして2人が、別の世界の記憶を…)

857: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 12:52:04.16 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

ガアンッ!

俺「ふう…」タンッ

レナ「あははは。やっぱり俺君と遊ぶのは楽しいなぁ」タンッ

俺「それは同感だな。でも残念だけど、そろそろ時間だ…次の一撃で決めるよ」

レナ「うん…。残念だけど…あ、そうだ。罰ゲームを決めとこうよ?」

俺「罰ゲーム?そうだな…じゃあ俺が勝った場合は、レナが一日でも早く俺達の元へ戻って来る為に毎日欠かさず努力する事だ」

レナ「…!」ポロッ

俺「次は、レナが勝った場合だな」

レナ「…。」グシッ

俺「レナ…?」

レナ「ううん…じゃあ、私が勝った場合を言うね」ニコッ

俺「ああ」コクッ

レナ「朝は私におはようって言って、夜は私におやすみって言って、いっぱい私に優しくして楽しくして…」

俺「え…」

レナ「そして、俺君が過去の人に囚われる事無く、新しい恋人をちゃんと探す事」

俺「……。」

レナ「あはは…ちょっと多過ぎるかな?」

俺「…いや、良いんじゃないか?我が部では勝者の命令は絶対だ。ちゃんと従うよ」ニコッ

レナ「約束だよ?」

俺「ああ、但し…俺に勝てたらだけどな」チャキッ

レナ「分かってる」チャキッ

俺「楽しかったよレナ」タッ

レナ「私もだよ!」タッ

パアンッパアンッ!!


ーー俺達の勝負は、また付かなかった

858: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 12:54:07.94 ID:Sib20aPv0
ゴミ山

俺「はぁ…はぁ…。フッ…次回に持ち越しか…」

レナ「はぁ…あはは。残念だけど、そうみたいだね…」

俺「…。」

レナ「…。」

俺「その日を待ってるからな。俺も…勿論皆んなも!」

レナ「うん!待ってて!今度こそ決着つけよう…私、直ぐに帰ってくるね…」ポロボロ...


ーーこうして、レナは皆んなに見送られて警察に自首をして一連の事件は幕を閉じた…


パトカー「」バタンッ

レナ「それじゃ。またいつか…。皆んな…」ポロポロ

魅音「スンッ…う、うん!…絶対直ぐ戻ってくるんだよ!」ポロポロ

圭一「レナの美味しい弁当や惣菜。またいつな食える日を楽しみに待ってるからな…」ポロポロ

沙都子「レナさんは何処へ行ったって…わたくし達の家族ですから…」ポロポロ

梨花「レナ…。貴女ともう一度遊べる日を楽しみに待っているわ…」

俺(さようなら…。レナ…)ポロポロ...


ーー最後は笑顔で見送るって約束の筈だったが…そこだけは守ってやれなかった


皆んなが、レナが居なくなる事に泣いていた…


俺がレナのかけらを手に入れました

859: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 13:21:35.54 ID:Sib20aPv0
竜宮家

ピンポ-ンピンポ-ンピンポンピンポ-ン

扉「」ガラッ

鉄平「おう、ここのウチの旦那何処や!?どいつがウチの律子に手ェ出したボケじゃ!?」スタスタ

葛西「…。」ヌッ

鉄平「…!?」ビクウッ

葛西「北条の…。雛見沢に帰って来てたのか?何の用だ?」ギロッ

鉄平「え、えれぇすんまへん…。わしどうやら間違えたようですわ…」

鉄平「で、では…あはは…」タッタッタッ

葛西「…。」

レナ父「すみません。本当に…私の所為で…」

葛西「いえ…詩音さんのお友達の頼みですから…」

レナ父「私が不甲斐ないばかりに、礼奈は…」ポロポロ

葛西「…。」



数日後
雛見沢分校

俺(レナが居なくなって数日…。魅音にレナの父が美人局の被害に遭っている事を相談した結果…)

俺(魅音は双子の妹の詩音とその付き人に協力して貰って、レナの言っていた美人局の男の方を諦めさせる事に成功した…)

俺(その男はリナと言う女の方が雛見沢村で撲殺された事を知って、今度こそ自分が標的になると思い雛見沢へは二度と戻って来なかった…)

俺(レナの家の問題は驚く程簡単に解決した…)

レナ席「」

俺(なんでこんな簡単な事を、俺はレナにしてやれなかったのかとずっと自分を責め続けていた…)

俺(部活でも、やはりレナが居ないと自分のライバルが居ない所為か何処か空虚な状態が続き…)

俺(それは祭りの少し前の事だった…)


雛見沢分校
廊下

梨花「俺、またそんな所で黄昏ているですか」

俺「梨花ちゃん…」

梨花「俺、いい加減元気を出すのですよ」

俺「俺は元気だよ…」

梨花「…レナは死んだ訳じゃない。この世界では仲間を殺めてしまった訳でも無い」

梨花「この世界ではいつか必ず戻って来る存在なのだから良いじゃ無い…」

俺「まぁ、確かに前にレナが暴走して、仲間を殺めて取り返しがつかなくなった世界と比べたら随分マシだな…」

俺「……。」

俺「……。」

俺「………え?」ギョッ!?

梨花「フッ…やっぱりあんたもそうだったのね」

俺「な、なん…で…?」

870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/21(土) 23:48:16.35 ID:UOhSa/ctO
梨花との会話は2回目なのでカット(詳しくは>>628~>>638参照)
雛見沢分校
花壇前

梨花「先に俺に、この世界のルールを教えておくわ」

俺「この世界の…ルール?」

梨花「まぁ今更教えるまでも無く貴方は既に何度も…本来なら仲間想いな優しい仲間達に殺されて、その身を持って体験してるでしょうけど…」クスッ

俺「ッ…」ゾクッ

梨花「この世界は生まれ変わる度にその都度姿を変える」

俺(確かに、世界に差異があるのは何度も見て来た…。身近な物なら、魅音の部活内容とか…)

梨花「それと同じくして、誰の運命の歯車が狂うかも分からない」

梨花「特に狂いやすいのは、圭一と詩音とレナ辺りだけど…」クスッ

俺「…。」

梨花「そして、この世界はどうあっても袋小路な…惨劇からは逃れられない理不尽な世界…」

俺「…それは違う。そんな逃れられない運命なんて存在しない!だってちゃんとレナは改心して、惨劇を起こす前に自分の罪を償い滅ぼしてくれた!」

梨花「…それは、私の前に貴方が現れたからよ?」

俺「俺…?」

梨花「ええ、そうよ。私が繰り返して来た100年では貴方は一度も現れなかった」

梨花「貴方が来ない世界ではレナが自分の罪を認める事なんて一度も無かった…」

俺「…。」

梨花「でも貴方が私の現れてから、何度敗れても…それでも惨劇の運命に抗い続け、そして遂に惨劇を回避するまでに至った貴方の姿を初めて見たわ」

俺「…。」

梨花「まぁ、実は私と同じ世界の観測者の位置に達していたと言うのは意外だったけど…」

梨花「いえ、だからこそ死の運命に抗い続ける貴方の姿は私にとって神々しく美しく見えたのかもしれないわね」クスッ

俺「…。」

梨花「ねえ聞かせて俺、貴方はその力でいったい何を望むの?」

俺「俺は…」


1惨劇なんか起こらない世界で、皆んなと共に生き残りたい。幸せな未来を皆んなで勝ち取りたい!!
2俺は…梨花ちゃんの望みを叶えてあげたい
3とりあえず偶には生き延びたい


多数決下5まで

890: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 00:58:11.09 ID:E+NkHmnRO
雛見沢分校
花壇前

俺「俺は惨劇なんか起こらない世界で、皆んなと共に生き残りたい」

俺「幸せな未来を。皆んなで勝ち取りたい!! 」

俺「この世界ではレナが皆んなを手にかける前に、改心してくれたが…。レナは俺達の前から消えてしまった…」

俺「少年院から、いつ俺達の元へと戻ってくるのか定かでも無い…」

俺「それじゃダメなんだ…。残された皆んなの心には、レナが居た場所が空白になり、心から笑えなくなってしまった」

梨花「…。」

俺「だが俺には…過去を変えて、仲間達全員揃ってあの輝かしい日々を迎える為の力がある」スッ

俺手「」

俺「だったら俺は、何度だって惨劇の運命と戦う」

俺「何度繰り返す事になろうと、全員揃って幸せな未来に辿り着ける日が来るまで何度でも惨劇の運命に抗い続けてやる!」

俺手「」グッ

梨花「…。」

梨花「フッ…」

梨花「…私は数え切れない失敗に疲れ果てていた。レナが惨劇を起こす事を知っていても、見て見ぬフリを続けていた」

俺「梨花ちゃん…」

梨花「でも、それは間違いだった…」

梨花「俺、私も貴方と戦おう!」

俺「あ…」

梨花「戦おうとする意志が、こんなにも美しく神々しくて…本来なら起こり得ない奇跡も起こせる事を私は知った」

梨花「だから私も貴方と共に戦おう。何度でも戦おう」

梨花「その先の未来に至れるまで、何度でも!」スッ 

俺「…。」

俺「…。」コクッ

梨花「…。」コクッ

俺「ありがとう。心強いよ。ならばこれからは、君の力も頼りにさせて貰う。宜しく頼むぞ相棒」スッ

梨花「ええ!」

俺手「ギュッ」梨花手

898: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 08:35:35.58 ID:56+vdaLR0
数日後深夜
俺部屋

俺(数時間後には綿流しの祭りか…)

俺「……。」

俺「梨花ちゃん…」

俺「本当にこのまま囮になって死ぬ気なのか…?」

900: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 08:52:41.50 ID:56+vdaLR0
数日前
雛見沢分校

俺『梨花ちゃんが綿流しの祭りの2日後に殺される!?』

梨花『ええ。この世界では私は本来、レナの手で焼死体となって死ぬ筈だった』

俺(焼死体って、いったい何が起きるんだ…)

梨花『でも、その運命は貴方が見事事前に打ち破ってみせたわ』

梨花『だったら次は、そのどうあっても逃れられない次の死が迫って来る…』

俺『世界は毎回微妙に違っているのに、どうしてそれは逃れられないんだ…?』

梨花『…それだけは100年もの間、決して変わる事は無かったからよ』

俺『…え?』

梨花『私が世界を見続けた100年…。仲間達が誰も狂気に染まる事無く、平和に暮らせる世界だって稀にだけどあった』

梨花『…だけど、仲間の手で私が殺されない場合は必ず私は何者かの手により殺されて来た』

梨花『100年もの間、ずぅっと…それだけは決して変わらない…』

俺『…。』

俺『だったら、俺がその運命の日に梨花ちゃんの警護に付いて守ってみせようか?』

俺『自慢じゃ無いが、1年前までは人としての力だけでも化け物共と戦ってたから本気出せば大人が相手でも、普通の人間ならば複数人が相手でも勝つ自信あるぞ』

梨花『…いいえ、俺には別の場所に居て欲しいのです』

俺『…え?な、なんで?』

梨花『貴方にはできれば私が死んだ後の世界で、何故私が殺される運命にあるのか…』

梨花『可能ならば犯人の特定もして戻って来て貰いたいの』

俺『だけど…』

梨花『俺が強くても敵の数や規模は未知数…。もし同時に死ねば記憶すら引き継げない』

俺『しかし…ミスミス殺されるのに何も抗わないのか…?』

梨花『…どの道、私達は今度こそ皆んなを救う為に戻るんでしょう?』

俺『ああ…。それは、そうだが…』

梨花『だったら、俺が記憶を引き継いで戻って来たその時こそが…私の死の運命への反撃の開始となるから…』

俺『…。』

901: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 08:54:30.51 ID:56+vdaLR0
俺部屋

俺「綿流しの祭りの2日後…」

俺「…。」

俺(…死の運命に抗うと言っても、こんなやり方で本当に良いのだろうか?)

俺(梨花ちゃんの死を、利用するようなやり方で…)


1梨花ちゃんには悪いが、勝手に仲間達にも打ち明けよう
2…いや、梨花ちゃんに言われた通り記憶継承を最優先しよう


多数決下5まで

908: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 09:26:44.93 ID:56+vdaLR0
俺部屋

俺(…いや、梨花ちゃんに言われた通り記憶継承を最優先しよう)


ーー翌日、俺は何も気にせずレナ無しだが部活メンバー達と一緒に綿流しの祭りを楽しんだ
若干…皆んな未だ暗い気持ちはあったが、誰もそれを顔や態度に出す事は無く俺達はいつも通りだった…


古手神社

お寺「」

太鼓「」ドンドンッ

梨花「…。」スッ

布団「」シャッシャッ

圭一&魅音&沙都子「おおー…」ジッ

俺「…。」ジッ

俺(梨花ちゃん…。2日後に殺されるってのに、一切顔や態度に出す事なく村の為に頑張って練習して…)

俺(ループして無ければ、本当は小学6年生の精神なんだよな…)

俺(やっぱりこの雛見沢の世界を100年もループしたら、色々あるのだろうか…)

俺(凄い子だな…。まるでアイツみたいだ…)



1時間後
川の側

俺(この辺りで梨花ちゃんと待ち合わせの筈なんだが…)

俺(遅いな梨花ちゃん…。珍しく町内会の爺さんらに足止め食ってるのかな?)チラッ

俺「…ん?」


鷹野「ジロウさん。遅かったわね」クスクス

富竹「いやぁ、待たせて悪かったね。結構混んでてさ。なはは」



俺(あの2人は確か毎回必ずこの祭りでオヤシロ様の祟りに遭って犠牲になる2人じゃないか)

魅音「ん?どうしたの俺?」

圭一「もしかしてトイレか?」

沙都子「梨花が戻って来るまでは単独行動は迷子の元になってしまうから、勝手な行動は慎むべきでしてよ?」

俺「あ、ああ。分かってるよ。梨花ちゃん遅いなぁって思ってただけだから…」

俺(…まぁオヤシロ様の祟りは俺達には関係ないか)フイッ


ーーその後、梨花ちゃんと無事に合流した俺達は綿流しの儀を終え祭りは終わった

909: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 09:29:56.17 ID:56+vdaLR0
分岐地点までカット
深夜
俺の部屋

俺(…それは、明日から梨花ちゃんの死について調べようと決意して眠っていた深夜の出来事だった)

警報「」ウウ-----!!

俺「な、なんだ…!?」バサッ

俺(今まで聞いた事も無い、就寝中の村人全員を起こすかのような非常用の警報が村中に鳴り響いた)

警報『鬼ヶ淵沼より猛毒な火山性ガスが発生致しました。雛見沢村に住む方々は自衛隊員の指示に従い、速やかに避難所へ避難して下さい。繰り返しますーー』

俺「沼から猛毒な火山性ガスが…!?そんな馬鹿な…」

俺「あ…」ハッ!!

俺(まさかこれは、梨花ちゃんの死と何かが関係してるのか…?)

俺「……。」

俺「とにかく、未だ何も分からない…。直ぐに用意して外へ出てみよう…」



雛見沢村

輸送車「」

自衛隊員A「皆さん!輸送の都合で荷物を持つ事はできません!手荷物は禁じます!繰り返します!手荷物は禁じますーー」

自衛隊員B「混乱防止の為、車輌での避難は禁止されています!」

俺(アレは服装的に自衛隊の人達か…?こんなにいち早く村の人間を助ける為に国が動いたのか…?だとしたら有能過ぎる…)

俺鼻「」ツンッ

俺「うっ…臭っ…」スタスタ

俺(この鼻につく臭いは…硫黄か何かか…?確かに、信憑性は有りそうだ…)

俺(なら、村の外へは…)タッタッタッ

爺ちゃん「あ、おい!子供が勝手な真似するな!」

俺「大丈夫!確認したら直ぐに戻る!」タッタッタッ



村の入り口

俺「あ…」

乗用車「」プップッ-

バリケード「」

自衛隊員C「引き返して下さい!車輌での移動は禁止されています!この先はガス流により寸断されていて危険です!アンタにも硫黄の臭いが分かるでしょ!!」

俺(だめだ…こっちもガスの所為で封鎖されてる…)

俺(村は山中の数箇所から吹き出た火山性ガスによって、完全に分断か…。正に逃げ場無し…)

俺(なんだこれ…!?普通じゃ無いぞ…)ドクンッ

俺(これじゃ下手すると、村ごと死滅する…。そうなれば俺もこの記憶を引き継げない…。いったいどうすれば…)スタスタ

カサッ

俺「……。」

俺「…え?」ドクンッ

911: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 09:51:48.89 ID:56+vdaLR0
道端

俺「はっ…はっ…はっ…」タッタッタッ

俺(くっ…死ね無い!この記憶は絶対に引き継がないと…!)タッタッタッ

自衛隊員達「逃走者の一名を発見!これよりマニュアルに従い対処する!」カチャッ

アサルトライフル「」タタタタタタッ

俺「っ!?」バッ

草むら「」ガサッ

俺「はぁ…。はぁ…普通に自動小銃をぶっ放して来やがった…」

俺(な、何が村を守る為に来た自衛隊だ…!こいつら全員、ハナから俺達を殺す為に…)

俺左肩「」ドロッ

俺「くっ…」ドクドク...

タッタッタッ

自衛隊員達「探せ!林の中へ逃げ込んだぞ!」タッタッタッ



林の中

ダァンッダァンッ!!

俺「はぁ…はぁ…」タッタッタッ

自衛隊員「…!」銃ダァンッ

俺「うッ…!?」ドクンッ

弾「」スッ

レナ『うん!待ってて!今度こそ決着つけよう…私、直ぐに帰ってくるね…』ポロポロ

俺(…未だ死ね無い!!仲間の惨劇を回避し…梨花ちゃんとも記憶を継承すると約束したのに、こんな場所で!!!)

俺目「」スッ

俺「…!」サッ

弾「」スカッ

俺「…。」スタスタ

自衛隊員「なっ…!?よ、避けただと!?」ダァンダァンッダァンッ

俺首「」フイッ

弾「」スカッ

自衛隊員「な、何故当たらない!?」ダァンッダァンッ

俺「…たかが人の身の分際で、今の俺を殺す事は不可能だ」スタスタ

自衛隊員「う、うわぁぁぁっ!?」ダァンダァンカチッカチッ

俺「…命まで奪いはしない。だが眠っていて貰う」ブウンッ

自衛隊員腹「!?」ボキイッ!!

自衛隊員「」ドサリッ

自衛隊員「」ピクッピクッ…

俺「…。」

俺「兎に角…一刻も早く村を出ないと…」

912: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:03:40.65 ID:56+vdaLR0
林の中

俺「…。」タッタッタッ

自衛隊員A「逃走者1名発見!制圧します!」カチャッ

アサルトライフル「」タタタタタッ

俺「…!」サッサッサッ

自衛隊員A「なっ…!?避けーー」

俺蹴り「」

自衛隊員A顔「」ボゴオッ

俺「…先を急いでいるんだ。邪魔をしないでくれ」タッタッタッ

自衛隊員A「」ドサリッ

俺(しかし、思っていたより追っ手が少ないな…。何故だ…?)タッタッタッ

俺「俺の他にも未だ逃走者が居るのか…?だったら今の内だ…!」タッタッタッ



タタタタッ...ダァンダァンッ

自衛隊員達「居たぞ!そっちだ!」

沙都子「はぁっ!はぁっ!」タッタッタッ

沙都子(い、いったい何がどうなってるんですの…!?)

沙都子「はぁっ…はぁっ…はぁっ…だ、誰かッ…!助けて…」タッタッタッ



コンマ下二桁
俺鬼モード(100%)-自衛隊半分(15%)
16以上流石に村の外まで逃げ切った(記憶の引き継ぎに成功。ループ能力強化)
15以下沙都子と合流した(記憶の引き継ぎに失敗)


安価下

915: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:17:07.21 ID:56+vdaLR0
コンマ47
雛見沢村外

俺「はぁ…はぁ…はぁ…」タッタッタッ

バラバラに破壊されたバリケード「」
負傷した自衛隊員達「う…うぅ…」 ピクピク...

俺(誰一人……。殺して、無いよな……)ゴクリッ

俺「くっ…」タッタッタッ

興宮駅「」

俺「あ、興宮…だ…。は、はは…はははは!勝った…俺は死の運命に抗い…打ち勝ったんだ!!!」ドサリッ

俺「はぁ…はぁ…」ドサッ

俺「…。」

俺(だけど、これからどうする俺…?自衛隊を動かすって事は、確実に国が関わっている…)

俺(でも、こんな事を表舞台に立ってマスコミに流した所できっとどうにもならない…)

俺(告白したとしても国は村人約2000人を虐殺したなんて、世紀の大虐殺情報の隠蔽に動き、世間には全くもって伝わらない筈…)

俺(或いは最悪、俺を口封じする為に何らかの刺客が送り込まれて、却って俺の身を危うくするだけだ…)

俺(…それに俺には、この世界の正しい在り方に拘っている程、この世界に執着している訳ではない)

俺「俺には必ず戻ると約束した仲間がいる…。その子の為にも、俺はもう一度…あのラストイベントの地獄が待ち受ける村へと戻らないといけないんだ…」

俺「……。」

俺「…でも俺一人戻った所で、また皆んなを救う為に惨劇と戦い…更に直ぐ後に国と戦いして…」

俺「限られたあの1週間弱と言う短時間でこんなに為して、運命にも打ち勝つなんて奇跡が何百回起きても不可能だ…」

俺「…。」


梨花の家

俺『もしかしたらそのループ能力も、その鬼の力に何か関係してるのかも…』


興宮

俺「だったら…梨花ちゃんとの約束は反故にする事になるが…。やはりこれしかない…」グッ

俺「この村から唯一生き延びた事は悟られず、鬼の力を更に引き出せるように…特訓するしか…」

ーーそれから、2年が経過したのだった…


コンマ下二桁
66以上なんと俺の運命を劇的に変えた3年前まで…
41~65鬼の力を授かった頃の1年前まで
11~40下見に行く筈の春先まで
10以下2週間前までリセットできるようになった


安価下

黒梨花&羽入とのループリンク能力が切れました(※俺一人になりました。協力者無し)

917: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:21:52.24 ID:56+vdaLR0
コンマ45(1年前まで)
俺故郷
寺内

俺「…。」

鬼狩柳桜「」

俺「…。」

俺(あれから、もう2年か…。梨花ちゃん…俺がいつまで経っても何ループしても来ない事にブチ切れてるだろうな…)

俺(…いや、失望してるかも)

俺(でも、皆んなを助け…皆んなを救う運命へと抗うにはこうするしか無いんだ…)

俺(本当は未だ特訓したい所だが、そろそろ行かないと…もう完全に間に合わないよな…)

俺(…逆に特訓する時間すら無いあっちのループが更に短くなって、毎日生き返ったら死を迎える日になっているかもしれない)

俺(絶望して、黒梨花と言う何度もループしている個体の魂が完全に消滅してしまう前に行ってやらないと…)

俺「…。」パチリッ

俺(…俺は力を磨いた結果、多分一年前まで遡る事ができるようになった)

俺(過去へ戻れば戻る程、身体能力どんどん弱い頃の俺に戻ってしまうが…,)

俺(だが、これだけ有限な時があれば十分だ)

俺「よし、そろそろ行こう。あの時、彼女と果たした約束を果たしに」

鬼狩柳桜「」チャキッ

俺「あの惨劇の待っている次の雛見沢へと…。今度こそ皆んなの惨劇を回避し、幸せな未来を掴み取るために…!」グッ


END


俺次周回は…
梨花以外の仲間かけら所持数(2個)
コンマ下二桁
66以上惨劇何も無し
65以下惨劇発生ルート


安価下

921: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:26:16.04 ID:56+vdaLR0
コンマ77

1巻き戻り権利に変換
2最初から全員の好感度少し高めが良い(その代わり姫梨花スタートなので仲間間の仲は悪い)

多数決下3まで

927: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:36:50.71 ID:56+vdaLR0
巻き戻り権利ストック
再判定

コンマ下二桁
66以上惨劇何も無し
65以下惨劇発生ルート


安価下

930: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 10:42:54.31 ID:56+vdaLR0
コンマ79(惨劇無しルート)
俺、真実に至らないまま生存して訓練END


この周回で手に入れた物:俺ループ能力大幅強化、レナのかけら
この周回で失った物:梨花のループ能力(更に減少)


1最初からやる
2次の周へ進む(次の雛見沢戻り時間指定からスタート)
3この周をやり直す
4違う作品やる(種、まどか)


12時から多数決(単発無し)
それまで質問あれば

953: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 12:00:58.79 ID:56+vdaLR0
1最初からやる
2次の周へ進む(次の雛見沢戻り時間指定からスタート)
3この周をやり直す
4違う作品やる(種、まどか)
5巻き戻り権利を使って好きな場所からやり直す(ストック2)


多数決下6まで(単発無し)

961: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 12:23:15.50 ID:56+vdaLR0
次の編に進みます
???

俺(ああ…これだ…。この感覚…)ユラア...

俺(俺は死んだのか…)

俺(…と言うか自殺だけど)

俺(しかし、これで俺は過去へと戻れる筈…。レナが、梨花ちゃんが、魅音が、圭一が、沙都子が居た…あの輝いて居た日々へと…)

俺(俺の中に流れる、鬼の血の使い方にももうだいぶ学習した…)

俺(…いや、戻った時の未だ子供の頃の肉体のまま力を最大限に解放すると肉体に過負荷がかかり暴走…或いは俺自身が力を制御しきれず真の鬼へとなってしまう恐れもあるが)

俺(しかし、この死後の空間なら別だ…)

俺(今度こそ、惨劇の無い世界で…そして謎につつまれたままの自衛隊の襲撃から皆んなと生き延び幸せな未来を掴み取ってみせる…)

光「」スッ

俺(これだ。この小さな光に対して…俺の力を…)


1力を最大限に解放した(1年前スタート。黒梨花死亡確定)
2力を少しセーブして使った(下見時期からスタート。黒梨花超高確率で死亡))

多数決下3まで

967: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 13:22:07.53 ID:56+vdaLR0
雛見沢村

俺「あ…」パチリッ

俺「ここは…。雛見沢か…」

桜「」

俺「春…だよな…?」

俺(もっと前へと戻る為の力はあったが、自分が経験した事の無い過去へと戻り過ぎても、どう行動すれば良いのか分からなくなる…)

俺(そして未来が変わり過ぎても、惨劇の運命とどう戦えば良いのか分からなくなる…)

俺(それを危惧して、俺は力をセーブしてループ能力を使った)

俺「その結果が春か…まぁちょうど良いかな」

俺(この世界の俺も引っ越し先のこの村に下見に来てたみたいだし…)

俺「とりあえず梨花ちゃんと合流しよう。雛見沢村が住民ごと何らかの理由で国に消し去られたとか…色々俺が持って来た情報を話さないと…」

俺「梨花ちゃんは100年分の情報持ってるから、直ぐに何故なのか理由くらい思い付く筈」スタスタ

俺「……。」

俺「…あれ?」

バス停「」

俺(と言うか、いつもならここで梨花ちゃん自身が俺を待ってくれてるよな…?)

俺「…まぁ良いか。直接神社へ行ってみよう」タッタッタッ

970: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 14:32:42.87 ID:56+vdaLR0
古手神社

俺「梨花ちゃーん!」キョロキョロ

俺(梨花ちゃんの家に彼女はいなかった…。だったら、こっちに居る筈なんだが…)

梨花「貴方が僕の名前を呼びましたですか?」スタスタ

俺「あ…梨花ちゃん!そうだ。先に謝っておく。すまない…ずっと待たせてしまって…」

梨花「…みぃ?」

俺「…え?」

梨花「ええっと…どなたなのです?」

俺「な、何言ってんだよ!?俺だよ俺…。もしかして忘れたのか?」

梨花「本当に会った事が無いのですよ」

俺「……。」

俺「怒っているのならすまない。君が許してくれるまで謝る。だがこっちにも事情があったんだ。先ずはそれを聞いてくれないか」

梨花「本当に、貴方が何の話をしているのか分からないのですよ…」

俺「梨花ちゃん!冗談を言っている場合じゃないんだ!2ヶ月後には大変な事が起きるんだよ!」

梨花「ひっ…!」ビクッ  

俺「えっ…?」

梨花「だ、誰か…この人が…僕の事を虐めてくるのですよ…」

俺「は?…梨花ちゃん?な、何言って…」

俺「…!」ハッ!!

村の老人達「」ジトッ...

俺(何だ…この人達…。村に住む連中…)ゴクリッ

俺「ち、違うんだ梨花ちゃん…。俺は…」

梨花「ストーカーさんが僕を狙っているのです!!」

俺「ちょっ…!」

村の連中達「「リカチャマヲネラウトハフトドキモノメ!タタラレロ!ヨソモノガ!!」」

俺「あ……ぇ…?」

梨花「うぅ、怖いのですよ~」

村の連中「」ギロッ

俺「あ……くっ…!」タッタッタッ



古手神社前

俺「な、何で…梨花ちゃん…。どうして俺を…」タッタッタッ

俺「一緒に戦おうって言って…約束したんじゃ…」

俺(訳が分からない…)



梨花のかけらが砕け散った

986: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 19:28:55.51 ID:h9CpVWUAO
祖父の家

俺(あの後、神社であった事を未だ生きていた頃の爺ちゃんに告げると俺はこっぴどく怒られた)

俺(なんて事をするんだと。当分の間、古手家の犬になって振る舞わないと村に住む人間から村八分にされてしまうと…)

俺(そして俺が越して来ても、学校ではイジメに遭う可能性が非常に高いので越して来るのはやめた方が良いとまで言われてしまった…)

俺(…だが、俺はこんな事で諦めたりしない。惨劇を起こさせず、仲間達全員を救うと決めたんだ)

俺(だから寧ろ予定を繰り上げて少し早目に引っ越して来る事にした)

俺(梨花ちゃんはあんな状態だったが、学校にさえ登校してしまえば…)

俺(部活メンバーに加わって、俺の信頼する仲間達の協力さえ得られれば奇跡だって簡単に起こせる筈…)



そして約2ヶ月後…
ゴミ山

レナ「あ…初めましてかな?かな?」ニコッ

俺「初めまして」ニコッ

俺(レナは梨花ちゃんと違ってここで出会う事も、年頃の女の子がこんな場所で一人で宝探ししている変な趣味も何も変わらなかった)

俺(政府発表の嘘報道…雛見沢大災害の後はレナは無事に少年院から出た筈だが、俺は生き延びていたと言う事を敵に悟られない為に会っていない…)

俺(…だから、こうして罪を何も犯していないレナと出会うのは本当に待ち望んでいた事だった)

987: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 19:33:12.09 ID:h9CpVWUAO
帰り道

レナ「あ、そうだ。俺君、家も近くだし明日から良かったら一緒に登校しない?」スタスタ

俺「ああ、良いなそれ」スタスタ

俺(そして圭一を紹介されて、魅音を紹介される流れだったな)

レナ「じゃあ明日、そこで待ち合わせね」ニコニコ

俺「うん。それじゃ」

レナ「またね」フリフリ

俺(レナは何も変わっていない。オヤシロ様関係ではたまに暴走する事があるが、普段は人を気遣う事ができるいつもの優しいレナだ)

俺(俺は違う世界に来て、知っている環境と変化が無い事こそが一番安心できるようになっていた)

俺(だが…)


翌朝

レナ「おはよう俺君」ニコニコ

俺「ああ、おはよう。早いな」スタスタ

レナ「あはは。初日から待たせるわけにはいかないからね。じゃあ行こっか」クルッ

俺「え……??」

レナ「ん?どうしたの?」

俺「あ、あれ…?他の子とは待ち合わせは…?」

レナ「え?レナはいつも一人で学校に通ってるよ?」

俺「あ……」

俺「……そっか」

レナ「どうしたの?」

俺「あ、いや…何でも無い…」

俺(まただ…。また、大きなズレ…どの世界でもレナは圭一と魅音と一緒に通っていた筈…。なのに、レナはこの世界では一人だった…)

俺(ダメだ…言い知れぬ不安を感じる…)

989: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/09/22(日) 20:00:30.32 ID:56+vdaLR0
雛見沢分校

俺(……学校は一言で言えば地獄だった)

レナ「あ、おはよう魅ぃちゃん。前原君」

魅音「やっ、レナ」

圭一「あ、どうも…」

俺(ん?……前原君?)



圭一「魅音、借りた漫画返すのもう少し待って貰って良いか?もっかい最初から読みたくてさ」

魅音「ほぅ…圭ちゃんもあの漫画の良さがわかって来たんだねぇ。よしよし、幾らでも貸しといてあげるよ」

俺「…。」

俺(俺がパッと見た感じだとレナと魅音の関係は変わらない。魅音と圭一の関係も変わらない)

俺(だが、レナと圭一の関係がおかしい…。レナが圭一の事を前原君と呼んでいたり、圭一はレナの事をおかしな変人を見るような感じで…)

俺(まるで魅音を介してしか話さない、友達の友達…みたいな…)

俺(いや…しかし上級生3人は未だこれでもマシな方だった…)


次回 俺「雛見沢村に安価で住む事になった」魅音の双子の妹、4音でーす!