椿芽「確かにいつみさんはお母さんって感じしますよね」


椿芽「でも他のチームと比べると色々とやる事が多くて大変なんじゃないですか？」


いつみ「そうでもないですよ？」


いつみ「天音と真乃は基本的に手伝ってくれるし、紗々もちゃんとする所はちゃんとするし、遥はいつも元気だし」


椿芽「目線が完全にお母さんですね」


いつみ「むしろアタシからしたら椿芽先輩の方が大変そうだなぁって」


いつみ「ほら、ウチは基本的にボケ×２のツッコミ×３ですけど、そっちは概ねボケ×４を１人で捌いてる訳ですし」


椿芽「そうなんです！大変なんです！」


椿芽「悠水は時と場所を選ばすボケまくるし、サトカはそれに悪ノリするし、まなちゃんは冗談が通じないし、伊緒はそれ見て笑ってるだけだから全部私が処理していかないといけないんですよ！いつみさん！」


いつみ「何か地雷踏んですみません」

椿芽「どうしたら良いと思います？」


いつみ「いっそ放っておく…とか？」


いつみ「ほら、リョウコ先輩もいちいちツッコミ入れるから悠水先輩に絡まれてる感あるじゃないですか」


椿芽「確かに」


椿芽「でもあんなのを放置したら他のチームのみんなに迷惑かかるし…」


いつみ「トルテの皆さんは災害か何かなんですか？」


椿芽「笑いに関してはそうかなぁ」


いつみ「まぁでも、むしろ迷惑かけてもらった方が楽しくていいですよ」


いつみ「何かあっても、なんやかんやで天音が代わりにツッコむでしょ」


椿芽「そうだね、じゃあ天音さんに何とかしてもらうね」


いつみ「ではでは椿芽先輩の悩みも解消した事ですし、学園の最新情報をお届けします！」

椿芽「この度、五稜館学園の敷地内に農園が出来ました」


いつみ「ウチって農業校でしたっけ」


椿芽「今は大根や水菜などを栽培してるそうですよ」


いつみ「おっ！サラダにして食べたらさっぱりして美味しいコンビ！」


椿芽「収穫は11月頃だそうです」


いつみ「冬！」


いつみ「んじゃあ鍋かなぁ」


椿芽「あ！私、お鍋なら水炊きが得意です！」


いつみ「へぇ！結構凝った鍋が得意なんですね！」


椿芽「そうでしょうか？水を沸騰させたら後は食材を入れるだけで出来ますよ？」


いつみ「それただの水煮ですって！」


椿芽「でもみんな"健康的な味だね"って褒めてくれて…」


いつみ「優しさが裏目に！」

いつみ「えー、じゃあ気を取り直してね、お便りの方を読んでいきます」


いつみ「まずはラジオネーム"星の王子様"さんよりのお便りです」


いつみ「"椿芽さん、いつみさんこんにちは"はい！こんにちは！」


椿芽「こんにちは」ﾍﾟｺﾘ


いつみ「"私は周囲の人から大人っぽい人間だと思われているのですが実はぬいぐるみが好きです"」


いつみ「"しかしその事を子供っぽいと思われるのが恥ずかしくて親しい友人以外には隠しています"」


椿芽「分かります、そういうのありますよね」


いつみ「"お２人にも何かそういう隠している事はありますか？"との事ですけど」


いつみ「うーん、アタシはそういうの特に無いかなー」


いつみ「あ、椿芽先輩は実はパンダが大好きって噂を聞きましたけどアレ本当なんですか？」


椿芽「嫌いではないです」


いつみ「それ好」


椿芽「嫌いではないです」


いつみ「食い気味の否定」

椿芽「というより、あくまでも一般論ですけどパンダが嫌いな人の方が珍しいと思いますよ？」


いつみ「はぁ」


椿芽「女子に人気なタピオカドリンクや杏仁豆腐などはパンダのデザインが入ったものが多いですし、むしろパンダ自体の女子人気はかなり高いと思います」


いつみ「椿芽先輩はパンダのどんなところが人気だと思いますか？」



椿芽「そうですね、あえて言うなら…」


椿芽「まぁあくまでも一般論ですが
確かにあのコロッとしたフォルムは可愛いですし
モコモコした毛皮に包まれた姿は癒されます
あくまでも一般論ですが
それに可愛い見た目とは裏腹に意外と鋭い眼光もギャップがあって良いと感じる人も多いんじゃないでしょうか
あくまでも一般論ですが
それに好奇心があってイタズラ好きなのも見ていて飽きないですしそういうところが人気なんじゃないかと思います
あくまでも一般論ですけどええはい」


いつみ「めっちゃ語るじゃないですか」


椿芽「あくまでも一般論です」

椿芽「では次のお便りを読みますね」


いつみ「まるで何事も無かったかのように」


椿芽「ラジオネーム"ウクレレ"さんよりのお便りです」


椿芽「"美山君、棗君こんにちは！"はい、こんにちは」


いつみ「こんちは！」


椿芽「"ボクは家族の父親兼母親役をしているんだけど家族を怒るのが苦手なんだ"」


いつみ「複雑な家庭環境」


椿芽「"２人は最近家族や知り合いに何か怒った事はあるかい？"ですって」


いつみ「あるね～あるある」


いつみ「１日１回は怒ってる気がする」


椿芽「そんなにですか！？」

いつみ「この前エビチリ作ってたんですよ、エビチリ」


いつみ「そしたら紗々が"いつみちゃん見てくださ～い"って近寄って来て」


いつみ「どうした？って紗々の手元見たら芋虫持ってんの」


いつみ「思わず怒ったね」


いつみ「芋虫料理してる時にエビ持ってくるんじゃないよ！って」


椿芽「逆！逆ですよ！」


いつみ「テンパってたんでしょうねぇ」


いつみ「そしたら紗々が"これは芋虫じゃありません！ギラファノコギリクワガタの幼虫ちゃんです！"って言うから、やかましいわ！って」


いつみ「大体毎日そんな感じです」


椿芽「それは怒ってるとはまた違う気が…」

いつみ「椿芽先輩は最近何か怒った事あります？」


椿芽「そうですね、この前の朝の話なんですけど…」


椿芽「シャワーを浴びようとチームハウスの浴室に向かう途中にズボンが落ちてたんです」


椿芽「しかもズボンだけじゃなくて浴室に近づくにつれ上着、肌着、ついにはブラ、浴室の扉の前にはパンツまで落ちてたんです」


いつみ「何ですかその●●●なヘンゼルとグレーテルみたいなシチュ」


椿芽「で、浴室の扉を開けると…」


いつみ「開けると」


椿芽「バスマットの上で全裸の伊緒が寝てました」


いつみ「何やってんですか！？」


椿芽「だからさすがに怒りましたね」


椿芽「コラッ！そんな格好で寝てたらまなちゃんに襲われるよ！って」


いつみ「そこ！？」


椿芽「ベッドで二度寝しなかっただけ偉いかなって」


いつみ「偉いのハードルが低い！」

椿芽「…あっ！そろそろ時間みたいですね」


いつみ「こんな話で終わり！？」


椿芽「今回パーソナリティーを務めましたのはアルタイル・トルテの美山椿芽と」


いつみ「プロキオン・プディングの棗いつみの２人がお送りしたよ！」


椿芽「次回のパーソナリティーは…天音さんと伊緒が担当します」


いつみ「おっ、ウチの天音がお世話になります！」


椿芽「いえいえ、こちらこそ伊緒がご迷惑おかけすると思いますが宜しくお願いします」


椿芽&いつみ「PTAの会話」


椿芽「ではこれで失礼します」


いつみ「次回もお楽しみにっ！」


いつみ「しっかし椿芽先輩も大概ボケ属性ですよね」


椿芽「ええっ！？」


END