前回 千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」

2: >>1 2013/05/18(土) 15:25:41.18 ID:qwStoQIAO
新スレだぁぁぁ!
という訳で、早速前スレからの続きである、『ファミレスフェアリー!』第7回を投下致します


※現状
・あずささんはPに酔った勢いで告白、お付き合い中。既に世間に公表&アイドルを引退し、女優として再出発(765プロ初の女優)

・伊織は9月をもって休業、海外留学をすることに。これも記者会見済み。

・亜美は変わらずアイドル続行

・竜宮小町は解散、新ユニットの計画進行中

引用元: ・春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」 




THE IDOLM@STER THE@TER CHALLENGE 01
箱崎星梨花(CV.麻倉もも)、周防桃子(CV.渡部恵子)、徳川まつり(CV.諏訪彩花)、我那覇 響(CV.沼倉愛美)、永吉 昴(CV.斉藤佑圭)
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3: >>1 2013/05/18(土) 15:26:08.21 ID:qwStoQIAO
~ガ○ト~

亜美「…」

テロップ[!?]

伊織「」←正座

テロップ[!!?]

あずさ「」←正座

テロップ[!!!?]

律子「」←俯いて立ってる

テロップ[!!!??]

亜美「…説教はいじょ→だよ」

伊織「あ、はい…すみませんでした」

あずさ「すみませんでした…」

律子「あ、あの、2人も反省してますし…」

亜美「監督不行き届きだよ、キミィ」

律子「はい…ごめんなさい…」

妖精「…」

響「さて、あんな面白コント集団はさておき、始めるぞー」

美希「なのー」

伊織「誰が面白コント集団か!」

貴音「亜美と」

亜美「いえーい!」

響「●神 様と」

あずさ「●神 様!?」

美希「凸と」

伊織「凸!?ちゃんも無くなって、ただの凸呼ばわり!?」

妖精「パイナップル」

律子「誰が南国フルーツだコラァァァ!」ウガー


[ふぁみれすふぇありぃ (題字:四条貴音)]


貴音「…失礼、pineappleでしたね」

律子「やたらネイティブ!?」

響「英語が苦手な貴音が!?」

伊織「い、いま私よりネイティブな発音したわよ!?」

亜美「こりゃー、明日は降るね、主にメテオとかが」

4: >>1 2013/05/18(土) 15:26:35.39 ID:qwStoQIAO
あずさ「あ、あら~…それは困っちゃうわぁ…お洗濯物が干せないし~…」

美希「とかって…他に何が降るの?」

亜美「…雨?」

伊織「普通!それは普通に降るわよ!」

貴音「因みに、pineappleを極める為だけに、この3日間CSぷろの外国人あいどるの方々に教わりながら猛特訓致しました」

響「何その無駄な特訓…」

律子「…プロデューサー殿がCSプロのモバPさんとやたら連絡取り合ってたのはその為か…」

亜美「笑いに全力投球、お姫ちんも分かってきたね→」

あずさ「わ、私達は芸人さんじゃ無いんだけど…」

美希「ミキはアイドルなの!」

伊織「アンタだけがアイドルみたいな言い方すんな!」

響「自分もかなりアイドルだぞー」

律子「かなりって何!?度合いがあるの!?」

貴音「勿論…」

伊織「そうね、確かにあるわ」

あずさ「あ、あらあら~、そうなのね~」

美希「ミキ達フェアリーは、かなりアイドルなの」

亜美「亜美もかなりアイドルだよ→」

伊織「私もまだかなりアイドルよ!」

あずさ「わ、私は会見したから違うかしら」

律子「かなり…じゃあ完璧なアイドルって何なのよ!」

響「ん~?そうだな~…亜美!」

5: >>1 2013/05/18(土) 15:27:03.56 ID:qwStoQIAO
亜美「おうさ!真のアイドルの姿とはこれだ!VTRど→ぞ!」

律子「えっ?」



~VTR~

律子「みんな~☆今日は律子の為に集まってくれてありがとー♪」

\リッチャーン!/\イインチョー!/\エブフリャー!/

律子「こら~!いまエビフリャー言った人!叱っちゃうぞ☆」

\シカッテクレー!/\フンデクレー!/\イインチョーサイコー!/

律子「えへへ☆ありがとー♪それじゃ、一曲目行くよっ!」



律子「うわぁぁぁぁああああ!?」

亜美「以上、おーたむ~ん☆の初会合の映像をお届け致しました」

律子「な、な、な…」

あずさ「あらあら~♪律子さん、可愛いわ♪」

みきひび「」←悶絶中

伊織「だめ…普段を知ってるから…強力過ぎる…くふふ」ピクピク

貴音「叱っちゃうゾウィン☆などと…」

亜美「ゾウィンて!ゾウィンて!」ゲラゲラ

美希「ち、因みに、この番組のプロデューサーもこの会合にいたらしいの」

<踏んでくれーって言ってましたね

響「あれなの!?あの、一番変態チックな!」

<だが後悔はしていない。希望はしているが

律子「踏みません!」

響「残念だったなー」

伊織「ちょっと本気で残念そうな辺り、変態大人で間違いは無さそうね…」

7: >>1 2013/05/18(土) 15:27:29.68 ID:qwStoQIAO
亜美「ああ、いおりんファンも大概は踏んでくれ→だからね」

伊織「…否定出来ないわ…何でなのかしら」

あずさ「だ、男性の願望は、結構分からないのが多いわよね…」

貴音「尻に敷いてくれというのはどう反応すれば良かったのか…未だに分かりません」

響「お付き合いして欲しいの変わった言い方なのか、直接座布団代わりにして欲しいのか…どちらの意味だったのかにもよるな」

亜美「どちらにしてもMか…」

伊織「変態大人でしかないわね」

美希「ミキはそーゆーのは言われないし、のーさんきゅーなの」

響「純情乙女だからな、美希は」

伊織「純粋よね」

貴音「765ぷろで一番の乙女ですからね」

亜美「亜美達より下ネタに耐性無いよね」

あずさ「美希ちゃんは純粋なままがいいのよ~。可愛らしいもの~」

美希「何か皆から馬鹿にされてる気がするの」

あずさ「あらあら~…私はしてないわよ?」

亜美「亜美もしてないYO」

貴音「私もですよ」

いおひび「」スッ

美希「何で響と凸ちゃんは目を反らしたのー!?馬鹿にしてたの!?」

伊織「まぁ、ねぇ?」

響「だな」

美希「むきー!息ぴったりなの!全くもう!何なのなのー!」

8: >>1 2013/05/18(土) 15:27:56.62 ID:qwStoQIAO
ナレ『はい…えと、そんな訳で始まりました、『ファミレスフェアリー!』ですぅ』

ナレ『本日は「竜宮小町スペシャル」…え?あーはい、読みますぅ』

ナレ『「竜宮小町スペシャル え!?俺のいおりんどうなんの!?俺のあずささんはどうなんの!?俺の亜美ちゃんはどうなんの!?俺の律っちゃんはどうなんの!?無職?俺、養うよ?いや結婚とかじゃなくて!ただ笑顔でいてくれりゃいいから!で、竜宮小町の皆はどうなんの!?やべー!気になって双海飯三人前しか食べられなかったよ君ィ!」をお届け長いですぅ!噛まなかった自分にびっくりですぅ!』

ナレ『はぁ…ふぅ…ゲストには竜宮小町の皆とプロデューサーの秋月律子さんをお迎えして、本日も宜しくお願い致します…そ、それじゃあどうぞー』

美希「スペシャルなのー」

響「わー」

貴音「わー」

伊織「やる気!やる気出しなさいよ!」

あずさ「あらあら~」

亜美「まあ、ライブでやりたいことやりきったからね→」

美希「大体、最初の発表から一週間も経ってないし、凸ちゃんがお休みするまで4ヶ月もあるの。その間も特に活動内容変わらないし、あずさが女優って位置になっただけだと思うの」

伊織「確かに」

9: >>1 2013/05/18(土) 15:28:24.06 ID:qwStoQIAO
響「それに、記者会見とライブで発表する事は全部終わったんだろ?」

亜美「まあね→」

貴音「では、ここで何を発表するんですか?」

律子「何もないわね、ラストアルバムも出す事は発表したし」

美希「シークレットがあるとか」

伊織「それ発表したら、シークレットじゃないでしょ?大体、収録がやっと中盤なんだから」

響「間に合うの?」

律子「ギリギリね」

亜美「ラストまでバタバタしてるのもうちらっぽいけどね」

伊織「その役割はフェアリーよ」

美希「そんな事無いの!ミキ達、ちゃんとしてるもん!」

律子「説得力無いわよ…普段のこの番組見てるとね」

響「自由だからな、この番組」

亜美「席をくっつけてもらってたりね」

律子「それは普通にあるわよ」

あずさ「椅子を増やしてもらったり~」

律子「だから普通」

響「メニューを増やしてもらったり」

律子「人数分くるのは当たり前でしょ!?」

美希「でも、お水は無いの」

律子「ドリンクバーに取りに行け!」

貴音「らぁめんも」

律子「ラーメン一杯サービスの店がどこにあるか!」

伊織「注文ボタンも」

律子「一個あれば充分でしょ!伊織までボケないの!」

10: >>1 2013/05/18(土) 15:28:52.77 ID:qwStoQIAO
律子「」ゼーゼー

響「流石に6連続ツッコミは疲れさせてしまったらしい」

伊織「律子…そんな、メガネ曇るほどの勢いでツッコまなくてもいいでしょうに…」

亜美「張り切っちゃったんだね♪」

あずさ「あらあら~、律子さん、はい、ペーパー♪」

律子「ど、どうも…」キュッキュッキュッ

貴音「よほどてんしょんが高かったのですね」

律子「やかましい。アンタの眼鏡のレンズに指紋付けるわよ?」

貴音「お、おやめなさい!拭き取るのが大変でしょう!?」

美希「そんな大変なの?指紋拭くのって」

貴音「割と大変です」

律子「面倒臭いわ」

美希「ミキも伊達眼鏡の時は指紋に気を付けるの…」

響「つーか、美希の伊達眼鏡って結構汚れてたぞ、確か」

美希「そう?」

伊織「この眼鏡マニアの2人に見せてみたら?アンタの伊達眼鏡」

貴音「誰が」

律子「眼鏡マニアか」

亜美「タイミングばっちしじゃんか…」

美希「はい、これ」

貴音「…律子」

律子「…はぁ…アンタ、この眼鏡してたら見にくいでしょ?」

美希「うん」

律子「」ガサゴソ

律子「」プシュー

美希「ミキの眼鏡があわあわなの!」

響「そんな汚かったのか…ミキの眼鏡」

11: >>1 2013/05/18(土) 15:29:20.61 ID:qwStoQIAO
律子「言う程には酷くないけど、油膜がちょっと付いてたからね」キュッキュッキュッ

貴音「くりぃなぁ…私も持ち歩くべきでしょうか?」

律子「普通は柔らかい布があれば十分だけどね…貴音はラーメンの汁が飛んで、レンズに付く場合もあるだろうし…持っていて損は無いわよ?荷物は増えるけど」

貴音「なるほど…どのようなものが良いのでしょうか?」

律子「今度教えてあげるわ」

貴音「感謝致します、律子嬢」

律子「後は布で拭いて…はい、出来たわよ」

美希「わあ!ありがとうなの!くっきりはっきりなの♪」

亜美「以上、メガネ女王と新人メガネストによる、メガネのお手入れ講座でした」

響「眼鏡得な番組でした、まる」

伊織「サングラスとかにも応用出来るのかしら?」

あずさ「眼鏡のレンズにしてもらえるコーティングがあるって聞いたけれど…どういうのがあるのかしら~?」

亜美「続いて、メガネ質問コーナーです」

響「メガネ得だな」

律子「そうねぇ、私のは耐熱とキズが付きにくいコーティングしてるわよ?」

貴音「私も、取り敢えず良いと思える範囲ではれんずを保護するものを付けて頂いております」

伊織「耐熱って、どういう事よ」

12: >>1 2013/05/18(土) 15:30:04.73 ID:qwStoQIAO
律子「70°だったかな?位のお湯に入れても、コーティングが剥がれないだかレンズが歪まないだか何だか…正直、私も良く分からないまま付けてもらったのよね」

貴音「私も同じです」

響「メガネ女王と新人メガネストの回答は、『良く分からないが、多分良いもの』でした」

亜美「タメにならないお答え、ありがとうございました→っと」

律子「私だって、何でも知ってる訳じゃないわよ!あ、さっき伊織が言ってたのだけど、サングラスをレンズから作って貰えば、多分コーティングしてもらえるんじゃないかしら?」

伊織「最初からあるヤツはダメなの?」

貴音「れんずをふれぇむに嵌め込む前に加工を致しますし、初めかられんず込みで作られたものは、ふれぇむから外しにくいものが多いのです」

伊織「何だ…じゃあ私のはダメじゃない」

律子「…アンタのサングラスって…ブランド物じゃない。これは多分、お店側が万が一を考えて断るわね」

伊織「ふーん…ま、いいけどね」

響「意外とタメになりそうでならない質問コーナーだぞ」

あずさ「度の入ったサングラスとかはあるのかしら~?」

律子「ありますよ?レンズの色が変わるタイプのもありますね」

13: >>1 2013/05/18(土) 15:30:32.67 ID:qwStoQIAO
美希「色?」

律子「紫外線にレンズが反応して、自然と色がサングラスみたいになって、偏光レンズになるのよ。度入りに出来る…はずだわ、確か」

亜美「さっきの質問の答えが気に入らなかったのか、今回は全力で答えてきましたね」

響「やっぱりメガネ得だぞ」

美希「メガネストには持ってこいのコーナーだったの」

響「ま、もうやらないだろうけど」

貴音「それは残念ですね」

響「つーか、事務所か電話で聞けよ!メガネユーザー以外、置いてけぼりだぞ!」

伊織「い、いいじゃない!ちゃんとしたトークテーマが出てないんだし!」

響「トークテーマ!?そんなもん無い!」

伊織「今まではあったでしょ!?」

響「白真美さんからお手紙着いた~♪」

亜美「黒亜美さんたら読まずに食べるかー!山羊じゃないし!そして黒くもないYO!」

響「という訳で、無いんだ」

亜美「だから食ってもないし闇に葬ってもいないよ!」

あずさ「あらあら~、何が書いてあったのかしら~?」

亜美「だから何で亜美に聞くかな!?」

貴音「…黒毛和亜美」

亜美「語呂悪っ!言いにくいし語呂悪っ!黒しか共通点無いし!つーか、亜美は黒くないっつーの!」

14: >>1 2013/05/18(土) 15:31:18.73 ID:qwStoQIAO
美希「ツッコミが目まぐるしく入れ替わるの」

律子「いじられてるだけとも言うけどね…頑張って付いて来ないと置いてかれるわよ?」

美希「別にどーでもいいの」

「違うわ。「まあ、どうでもいいんですけれど」よ」

美希「えっ?」

千早「こんにちは」

律子「あら?千早も今日はゲストだっけ?」

千早「いえ、今日はオフだけど、春香と買い物に行こうって約束があるの」

亜美「デート?」

響「デートだな」

あずさ「あらあら~♪仲良しね~♪」

貴音「でぇとですか」

千早「 そ う よ ?」キッパリ

伊織「否定しなさいよ!」

千早「別に嘘じゃないもの」

律子「嘘じゃないと問題になりかねないでしょ!?」

美希「ミキも一緒に行くの!」

竜宮ひびたかちは「仕事しなさい!」

美希「何でミキの時だけ皆でツッコミするの!?おかしいの!理不尽なの!何なのなのー!?」

竜宮ひびたかちは「いえーい♪」ハイタッチ

美希「そこの人達はもう何なのなのー!むきー!」

千早「という訳で、スタッフさんの所にいる春香を待つ事にするわ」

貴音「今日はげすとが多いですね」

あずさ「賑やかなのはいいことよ♪」

亜美「そだね→」

15: >>1 2013/05/18(土) 15:31:46.90 ID:qwStoQIAO
千早「という訳でファミレスフェアリー来週も見て下さいねそれじゃバイバーイ」←超早口

千早「さ、行きましょう、春k」

(すぱーん!)

律子「勝手に終わらすな!」

千早「おぉぉ…ひ、久しぶりにハリセンされたわ…」

貴音「己の欲望に忠実過ぎますよ、千早」

千早「私、素直になろうと決めたんです」

亜美「斜め上に素直にならないでYO」

響「またツッコミ要員が減るからな」

美希「メインツッコミ、イギリスへ行くの巻、なの」

伊織「誰がメインツッコミか」

千早「そう…だったわね…」

伊織「千早…」

千早「水瀬さん…」

千早「…高槻さんは私のちーちゃんハーレムに加えるから、安心して行ってきt」

伊織「安心出来るかー!私の親友に何する気よ馬鹿ー!」

響「千早、かすみは自分が引き取るぞ」

千早「それで手を打ちましょう」

伊織「親友の姉妹を勝手に分配するんじゃないわよ!何考えてんのよ!ひっぱたくわよ!」

貴音「なら逆で」

伊織「そういう問題じゃないわよ!」

亜美「じゃあ変わりに亜美と真美が」

千早「あ、それは結構です」

亜美「何だとー!?」

美希「じゃあミキが…って、もうなってたの」

16: >>1 2013/05/18(土) 15:32:39.35 ID:qwStoQIAO
千早「なってないわよ?」

美希「だって、ミキは千早さんのお家の子だよ?」

<違うよ?

響「まさかの場外からのツッコミ」

律子「相変わらず自由な番組だわ」

貴音「律子嬢がこの場に普通にいる時点で、お察し下さい」

律子「…確かにそうだわ…はぁ」

貴音「まぁ、これでも番組として成り立っているのです」

貴音「」ピンポーン

貴音「問題は無いのでは?」

亜美「出た!お姫ちんの唐突に挟まれる注文アタック!」

伊織「そういえば、亜美はまだ見たこと無かったのよね」

亜美「そだね。亜美、インタビューでしかこの番組は参加してないし」

あずさ「あのコーナー、楽しそうね~」

亜美「楽しいよ→!多分、一番自由にやってるから」

律子「アンタね…」

亜美「でも、お姫ちんの注文…真美にも見せてあげたかったな…」

響「あんなことになるなんてな…」

美希「悲しいの」

千早「…あんなこと…辛過ぎるわ…」

律子「どうにもなってないでしょ!?ファッションショーが終わったから、生っすかまで休養にしただけでしょ!?」

伊織「千早、アンタがそういうボケに乗っかると、重さがやたら跳ね上がるのよ!」

あずさ「」←混乱中

17: >>1 2013/05/18(土) 15:33:12.49 ID:qwStoQIAO
貴音「店員殿、ちぃずはんばぁぐを。ライスを貴音盛りで」

伊織「貴音盛り!?」

店員「かしこまりました」

律子「注文が通った!?」

亜美「た、貴音盛りって何?」

千早「私に聞かれても…聞くならフェアリーの2人か春香に…」

響「知らないぞ」

美希「ミキもなの」

<私も…

あずさ「だ、誰も知らないみたいね~」

貴音「ご飯を倍盛り、という意味です」

店員「二皿分のお値段となります」

律子「いつ決めたのよ、それ!」

貴音「先日、たまたま仕事帰りにこのお店を通りまして…その時に店長殿とお話致しました」

伊織「大丈夫なの?事務所的に」

律子「…名前が使われてる以上、ちょっとマズいわね」

貴音「なんと」

美希「というより、二皿頼んで纏めてもらえば済む話なの」

貴音「っ!?」

響「気付かないから貴音なんだな、うん」

千早「二倍…食べられるのよね、四条さんなら…」

亜美「ラクショ→じゃない?多分」

あずさ「沢山食べてくれると、作る側は嬉しくなるのよね~♪」

響「あずささんの発言の1つ1つが、あの発表以降は1人に向けられてるとしか思えない」

あずさ「え、あ、あの、ち、違うのよ~…」

18: >>1 2013/05/18(土) 15:34:04.21 ID:qwStoQIAO
美希「やれやれなの」

亜美「言わなくてもいいのに、同棲発言までしたからね」

あずさ「あぅ…」

貴音「仲良き事は…などと言いますが」

律子「…助け舟の出しようがないわ」

伊織「予定してた内容、ぜーんぶすっ飛んだからね」

あずさ「そんなぁ~…律子さ~ん、伊織ちゃ~ん…」

千早「真実なのだから、公表しても問題無いのでは」

亜美「相手がいると余裕だね」

響「まぁ、相手はそこで皆が仕事中に飯食ってるアホリボンだけどな」

春香「誰がアホリボンかー!朝ご飯食べられなかったの!」

美希「朝から千早さんと…」

春香「わー!わー!何言い出してんのー!?」

千早「いや、あれは違うのよ!?」

美希「えっ?本当に何かしてたの?」

はるちは「」

響「こいつら、本当にアホなんだな」

律子「カットは…」

伊織「何で律子が聞こうとする前に「カットしません」ってカンペが出てるのよ…」

貴音「これは酷い」

美希「ミキ、我慢して下ネタ振りしたら大惨事なの。だから下ネタは嫌いなの。もう絶対しないの」

春香「いや、本当に違うんだって!朝起きたら転んじゃって、千早ちゃんごと倒れちゃったの!それだけだよ!」

19: >>1 2013/05/18(土) 15:34:44.15 ID:qwStoQIAO
千早「それを美希と萩原さんに見られたから、それで誤解されたのかと思ったのよ!」

亜美「言い訳しないでいいですよ、天海さんと如月さん。引くだけですから」

春香「敬語!?」

千早「名字呼び!?」

律子「亜美が名字呼び…相当よ?天海さん、如月さん」

はるちは「だから名字呼び!他人行儀過ぎるから!」

あずさ「な、仲良しなんですね」

春香「あずささんまでも!?」

妖精「そこの人達」

春香「一番痛烈!」

千早「何だろう、私、また歌えなくなりそうよ…」

伊織「ダメージでかっ!?」

春香「響ちゃんの次回の響チャレンジは『一生無人島で暮らせるか』に決定しました」

響「何で自分だけなんさ!?」

伊織「期間長過ぎるでしょ!?」

貴音「それはもう挑戦ではなく、移住というものですよ!?」

春香「月1でフェアリー送るよ。で、交代」

美希「響、任せたの」

貴音「貴方ならやり遂げられます」

響「見捨てやがった!?」

律子「ちょっと春香!勝手に困るわよ!」

響「律子…」

律子「テープ交換とカメラのメンテに行くスタッフさんの費用を考えなさい!」

伊織「そっち!?」

響「この鬼!悪魔!眼鏡!」

20: >>1 2013/05/18(土) 15:35:12.54 ID:qwStoQIAO
亜美「眼鏡は関係無いYO!」

あずさ「ん~…」

千早「どうしました?あずささん」

あずさ「無人島生活…かぁ」

春香「100%悲劇が起きますね」

律子「島全体を完全に把握しないと、ベースキャンプから一歩も出せないわね」

亜美「凄い小さい島じゃないと危険かもね」

美希「半径10メートル位なら大丈夫なの」

響「視界が開けてないと詰むな」

伊織「というか、それでも迷うわよ、絶対」

千早「多分、そこまで環境が整っても気が付いたら脱出してたりしてそうですからね」

貴音「迷わない、という事はあり得ませんね」

あずさ「皆して酷い~!」

律子「未だにプロデューサー殿がいないと迷うんだから、仕方ありません」

あずさ「うぅ~…!」

伊織「しかし、何であの変態プロデューサーはあずさを見付けられるのかしらね?」

あずさ「愛のちかr」

美希「匂いとか」

伊織「有り得るわね」

春香「街中を地面に残った匂いを頼りに探すんですね」

千早「四つん這いになってね」

響「イヌ美かプロデューサーかだな」

貴音「困ったものですね」

あずさ「うえ~ん!皆が冷たぁ~い!」

亜美「酷い手の平返し祭りを見た」

21: >>1 2013/05/18(土) 15:35:55.13 ID:qwStoQIAO
律子「で、響チャレンジは決定?」

春香「分かりません」

響「えっ」

春香「そろそろネタ切れでして」

響「えっ」

美希「確かに…色々やってきたから、もうやり尽くした感はあるの」

貴音「そうですね」

響「ちょ、えっ」

亜美「体力使うのも、やり尽くしたよね」

あずさ「響ちゃん、沢山頑張ってきたものね~♪」

伊織「後は何かしら?記憶力系?」

千早「技術系とか、細かい作業とかかしら」

春香「うーん」

響「あの、自分頑張るから…」

美希「デコちゃんと一緒に留学して、デコちゃんよりいい成績で帰ってくるとか?」

響「待て待て待てー!無理だから!自分、まだ芸能界で頑張るから!」

春香「それだ!」

響「それじゃない!馬鹿か!」

律子「宿泊場所に入学金に…ふむ」

響「それは取らぬ狸の逆皮算用!使う必要性の無い予算!」

千早「水瀬さんと同室なら…」

響「だから!行かない!行かないから!」

伊織「さっきから聞いてたら!何で私の留学を企画に巻き込むのよ!馬鹿じゃないの!?」

響「伊織、ここにいる奴らは皆馬鹿なんだ!自分、確信したぞ!」

伊織「ええ、私も確信したわ!特に春香と律子はね!」

22: >>1 2013/05/18(土) 15:36:21.04 ID:qwStoQIAO
はるりつ「な、名指し!?」

貴音「」ピンポーン

全員「…」

貴音「…何か?」

亜美「もうね、流石はお姫ちんだよ」

千早「相変わらず、凄い速さですね」

伊織「貴音盛りは触れられない位の衝撃的な量だったのに…」

あずさ「私の時はもっと凄かったわよ~」

美希「ああ、あの異常な量を盛られた…」

響「…御米山、その山は、一年を通して白い山肌を見せる」

春香「何か始まったね…」

律子「暫く見守りましょうか」

亜美「傾斜は全体的にかなりキツく、その白く美しい見た目とは裏腹に、登山者達を拒絶しているツンデレでもある」

伊織「何で一斉にこっち見んのよ、アンタら」

響「それでもなお、登山者は後を絶たない。白く美しい山肌と、登頂への厳しさ…高難易度に挑むチャレンジスピリッツか、ただ美しさに魅力されているのか、両方を合わせたツンデレっぷりに魅力されているのか…」

亜美「登頂を目指す者達は言う…「いつか必ず頂上に立ちたい」「いつかこの山を制覇する事で見れる景色…その「デレ」を目指して、何時までも挑戦したい」と」

響「…ツンデレ、そう、まさにツンデレなこの山について、ツンデレ業界会長の水瀬伊織に話を聞いた」

23: >>1 2013/05/18(土) 15:36:48.10 ID:qwStoQIAO
伊織「うぇえ!?」

貴音「巻き込まれ事故、発生で御座います」

春香「あまりのスルーされっぷりに、何となく巻き込んだ感じですね」

律子「随分フワッとした感じで巻き込んできたわね」

あみひび「」ジーッ

あずさ「み、見つめられてるわよ、伊織ちゃん…」

伊織「うぐぐ…」チラッ←救援を求める視線

律子「」フイッ

伊織「うぅ…」チラッ←救援を求める視線

あずさ「」フイッ

伊織「うぅ~…」チラッ←救援を(ry

春香「」フイッ

伊織「…」

春香「長考に入りました」

美希「これは長期戦もやむなし、なの」

律子「後手、水瀬伊織名人、長考です」

亜美「そういえば、良く将棋の試合で、真ん中で何か言う人いるじゃん?」

律子「ええ」

亜美「亜美ね、日曜日の朝方、暇だったから将棋の試合をポケーッと眺めてたのね」

美希「ふむふむ」

亜美「先手~、何々、銀~とか、後手~、何々、歩~とかさ」

律子「言うわね。駒の種類と場所を読み上げてるのよ」

亜美「その内にね…亜美、前の日にまこちんの自転車の整備を手伝った記憶が、突然蘇ってきたんだ→」

美希「唐突なの」

あずさ「ぼーっとしてると、突然何かを思い出したりするわよ~」

24: >>1 2013/05/18(土) 15:37:15.75 ID:qwStoQIAO
亜美「で、その時使ってた良く分かんないスプレーが、急に頭の中に思い浮かんで…」

貴音「ふむ」

亜美「後手~、何々が…『ク○~、5○6~』にしか聞こえなくなってきて…」

千早「」ブフッ

律子「くふっ…まさかの潤滑スプレー…」

あずさ「ふふっ…わ、私もそれ知ってるわ~」

美希「」カチカチ…

美希「ほ、本当にあったの!検索したら出てきたの!あははは!」

貴音「見せて下さい…くふっ…語感も完璧ではありませんか…」

美希「しかも凄く歴史もあるの!」

亜美「ク○ェ~、○56ぅ~」コブチ

律子「あはははは!わざと変な言い方しないの!」

あずさ「ふふっ、だ、だめ、お腹痛い」

美希「」悶絶中

貴音「せ、先手の方は普通に手を読み上げられるのに、後手の方だけは何故か必ず「く○~、5○6~」と…」

律子「CMじゃない!もう完璧に!」ゲラゲラ

亜美「そんで、駒置いた上からスプレーぷしゅ→、次からツルッツルして掴めないの」

美希「やめて!もうダメなの!お腹痛いの~っ!」ジタバタ

あずさ「ふっ…うふふっ…」←悶絶中

貴音「な、なかなかに…ふふ…これは、腹筋に…」

響「…」

春香「響ちゃん」

響「ん?」

25: >>1 2013/05/18(土) 15:37:47.38 ID:qwStoQIAO
春香「次の事考え過ぎてて、入れなかったでしょ?あの集団に」ユビサシ

響「う、うん…春香もか?」

春香「私はこっち」

千早「」チーン←笑いすぎて失神

響「ああ…また気絶したんだ…」

春香「千早ちゃんって笑い上戸だから、限界到達までが早いの」

響「脳が危険を察知してブレーカー落とすんだな、きっと」

春香「あそこにもブレーカー落ちそうな子が」

響「ん?」

伊織「山がツンデレ?どうすれば…」ブツブツ

響「」

春香「伊織は真面目さんだから。良い答えを導き出すのに必死になっちゃって…」

響「もういい…!休め…!」

春香「あっちには潤滑スプレーの名前ネタでツボに入ってる集団がいるし…」

響「よし、放置して進行するか」

春香「ん、分かった~。伊織、伊織」

伊織「んぇ?何よ、今考え事を…ちょっと、何で律子達は笑いまくってんのよ…涙流してるのまでいるし」

響「何か知らんが、アイツらは違う世界に旅立ったんさー」

伊織「本当に何があったのよ…」

春香「まあまあ、私は向こうで千早ちゃんを介抱してるから、2人は進行しちゃって」

伊織「またあっちで佐藤マーライオンさんが吐瀉するのね」ボソボソ

響「砂糖をな」

26: >>1 2013/05/18(土) 15:38:26.05 ID:qwStoQIAO
伊織「そういう場合、吐瀉じゃなく吐糖とかになるのかしらね」

響「間違いなく前例が無いから分かんない」

伊織「ま、どうでもいいのだけれど」ヤレヤレ

響「その台詞、どんだけやっても当時の千早ばりの諦め感と協調性の無さ感が出ないんだよな」

伊織「これはあれよ、千早ばりに1人で背負い込んで、周りを頼らない面倒臭い性格にならないとダメなのよ」

響「…伊織は人の事言えないだろー」

伊織「アンタもね」

響「さらけ出しちゃえよー」

伊織「アンタがさらけ出すなら、考えなくもないわよ?」

響「自分はそんなに背負い込んでないぞ?…まぁ、仕事が忙しくなり過ぎると、沖縄の海を思い出してボーっとしたり、寂しくなるけど。そんなの、いちいち言ってたら周りに迷惑かかるからなー。だから言わないだけさー」

伊織「そっか…フェアリーの我那覇響は寂しがり屋さん、と」

響「うがー!伊織も言えよー!」

伊織「そうねぇ…ま、竜宮小町発足から今まで、ずーっとリーダーとしてやってきて…まぁ大変だったわね」

響「やっぱり、責任感とか?」

伊織「勿論よ。だって、当時は765プロの社運をかけたプロジェクトだったからね、竜宮小町ってユニットは」

27: >>1 2013/05/18(土) 15:38:54.58 ID:qwStoQIAO
響「あー、聞いた事あるなぁ…」

伊織「765プロの社運を、たかだか15歳の小娘がリーダーになって背負い込む訳だから…相当よ?」

響「亜美とかあずささん、律子もいたじゃん」

伊織「亜美は私より年下だし、そういうのを背負い込ませたら、あの子の売りでもある天真爛漫な明るさとかが失われちゃうじゃない」

響「あー…なるほどなー」

伊織「あずさに関しては、765プロの所属アイドルでも最年長だったけど…やっぱり、デビューからそんなに経ってなかったし、あの性格だと考え過ぎて、深みにハマって抜けられなくなるでしょ」

響「ああ~…あずささん優しいからなぁ。年上だから頑張らないとって、一生懸命になり過ぎちゃいそう」

伊織「律子に至っては、当時は若かったしプロデュースを始めたばかりで…目に見えて痩せたり、今じゃ簡単に対応出来るトラブルにパニックになったり…決まった業務以外の事態には対応出来なくて、それが更にストレスになって体調を崩して…大変だったのよ」

響「なるほど…律子って、結構想定外に弱いからなー」

伊織「決まった仕事は完璧にこなせるんだけどね。プロデュースを始めた当時は、特にそうだったのよ」

響「ふーん」

28: >>1 2013/05/18(土) 15:39:21.70 ID:qwStoQIAO
伊織「その上、メンバーは想定外の塊の亜美と、マイペースな上に毎回現場に辿り着くまでが大変なあずさ…弱音吐いてる暇なんか無いわよ」

響「うちのリーダーにも見習って欲しいぞ」

伊織「美希はあれでいいんじゃない?アンタや貴音がいれば大丈夫でしょ…貴音は最近、不安になるけど」

響「自分、伊織の気苦労がちょっと分かった気がする」

伊織「あら、そう?」

響「うん」

伊織「ま、私達は年齢に違いはあっても、十代から社会人として働いて、ギャラを頂いて…大なり小なり、責任感を持ってたと思うけど…やっぱりユニットのリーダーは責任感が半端じゃなかったわ」

響「そか…」

伊織「だからこそ、誰かに負けるのは人一倍悔しかったし、自分はもっとやれたんじゃないか?って思ってた」

響「ジュピターか?」

伊織「誰にでもよ。ジュピターにもアンタらフェアリーにも、うちの他の子達にも」

響「そうなんだ」

伊織「当たり前よ。敵対心を持ったりはしないけど、ライバル心はいつも、誰にでも持ってる」

響「凄いな、伊織は」

伊織「そうしないと、向上しないもの」

響「そんなもんか」

伊織「そんなもんよ」

響「やっぱり凄いよ、伊織は」

29: >>1 2013/05/18(土) 15:39:48.13 ID:qwStoQIAO
伊織「フフン、今更気付いたの?このスーパー天才美少女アイドルの伊織ちゃんの凄さに」

響「はいはい、伊織は凄いぞ。完璧なのは自分の方だけどな」

伊織「完璧ねーそうねー」

響「何だよ」

伊織「ん?べっつにー?」

響「ちぇっ…まぁあれだ、伊織は苦労し過ぎだって事さ」

伊織「私はね、水瀬財閥の長女にして、スーパーアイドルなの。これ位の苦労をしないと、周りとの釣り合いがとれないのよ」

響「どうだか」

伊織「…その苦労も人生の糧とする…そうじゃなきゃ、この業界じゃやっていけないわよ?」

響「まあねー。自分だって苦労は…買いたくないけど、しなきゃならない苦労は買ってでもするさー」

伊織「良く分かってるじゃない……ん?」

りつあずあみ「…」

伊織「何よ?」

律子「」ギュ

伊織「なに抱き付いて…」

あずさ「」ムギュ

伊織「ちょ、あずさ、柔苦しいわよ!」ジタバタ

亜美「」ギュ

伊織「亜美まで!?何なのよ!?」

響「美しい友情だぞ」

美希「仲良しなの」

貴音「素晴らしき光景ですね」

ナレ『竜宮小町の皆の友情を再確認して、一旦CMですぅ』

妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル

50: >>1 2013/05/22(水) 15:21:31.78 ID:tENpVnUAO
妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル

ナレ『本日のファミレスフェアリー!は、竜宮小町スペシャルですぅ』

美希「デコちゃんから素敵なお話を聞けたの」

貴音「響も大人になっていたのですね…」

響「母親か」

伊織「全員に引っ付かれて、呼吸困難になる所だったわよ」

響「で、次は…あずささんにお話を聞こうか」

あずさ「あら~?私~?ん~…何からお話すれば良いかしら~?」

美希「色々なの、そりゃもう1から全部なの」

響「やめた方がいいな…多分」

美希「何で?」

亜美「だって、散々竜宮小町で話し合って決めた記者会見の時も、開始10分での同棲発言でブチ壊したからね」

あずさ「う…」

伊織「しかも、記者会見の数ヶ月前から付き合い始めて、その事があるからアイドル引退して女優兼タレントになるとかバラすし」

響「あずささんも24、20代半ばに入って、「運命の人を…」って言ってる余裕もなくなってきたんじゃ…とか、ファンも心配してたら…だからな」

あずさ「私、そんな風な心配をされてたのね~…ショックだわ~…」

律子「アイドルは●●性が大切だったり、男の影があると嫌われる…ハズだったんだけどね」

51: >>1 2013/05/22(水) 15:21:59.71 ID:tENpVnUAO
伊織「そんなあずさよ?天然ボケにしても、きっついのをかます可能性があるわ」

貴音「放送に乗せられない位の物を…ですか」

あずさ「さ、流石に私もそこまで天然さんじゃありません!」プンスカ

美希「スタッフさん達、ここからのあずさの発言は危険なの。全部ピーでお願いしますなの」

あずさ「酷い!?」

律子「ま、冗談さておき…何から話してもらえばいいのやら」

あずさ「うーん…あ、そういえば…」

亜美「どったの?」

あずさ「この前ね、お部屋の掃除をしてたら…竜宮小町を結成した時に事務所で撮った写真が出てきたのよ~♪」

律子「へ~!懐かしいですね~!」

あずさ「ほら、これよ~♪」

貴音「おお…これは私や響が765ぷろに入る前ですね?」

伊織「そうね。当時はまだ皆売れてなくて、竜宮小町のプロジェクトにかかる予算捻出に社長は走り回り、プロデューサーは他の子を何とか売れっ子にして事務所を安定させようと走り回り、小鳥は予算を抑える為の策をひねり出すのに四苦八苦してたわね」

律子「アンタ、なんで其処まで知ってんの」

伊織「当たり前でしょ、私は水瀬財閥の娘よ?そういう、会社レベルでの動きには敏感なのよ」

52: >>1 2013/05/22(水) 15:22:26.87 ID:tENpVnUAO
あずさ「流石は伊織ちゃんね~」

亜美「亜美、全然知らなかった」

美希「そんな中、突然移籍してごめんなさいなの」

伊織「謝るならプロデューサーに謝りなさい、もう過ぎた事だから、気にしてないだろうけど」

あずさ「私も…多少は知ってたけど、そこまでは知らなかったわ~。勿論、765プロ自体が其処まで経営状態が潤ってなかったっていうのは知ってたけれど」

律子「ぶっちゃけますと、結成から暫く…私の予想では、半年は竜宮小町の分は赤字かなと」

伊織「…社運かけてたからね…分かってたけど、リアルに聞くとキツいわね」

亜美「半年赤字か~…それ、やっぱりヤバいの?」

響「ヤバいだろうなー。元々体力のある企業ならまだしも、765プロって当時はヤバかったって聞くし」

律子「ヤバかったわよ?伊織やあずささん、千早、真辺りの稼ぎでどうにか…そんな感じだったもの」

貴音「他の者はどうしていたのですか?」

律子「雪歩はあまり仕事が無かったし、やよいも番組のコーナー1つだけ、春香もいまいち流れが来ない、亜美と真美はまだ入れ替わりながら仕事して…何より、ランクが皆低いからギャラも安いし」

響「今じゃ考えられないなー」

53: >>1 2013/05/22(水) 15:23:08.39 ID:tENpVnUAO
律子「今みたいな状況は「なったらいいなぁ」とは思ってたわよ。正直、目標以上ね」

美希「そう?」

律子「本人の前で言うのはあれだけど…春香が一番予想外だったわね」

<な、なんですとー!

律子「あーもう、アンタは大人しく千早に膝枕してなさい…ほら、デビューした後もパッとしなかったけど…プロデューサー殿はそれすら戦略だったみたいなのよね」

響「?」

律子「ま、それは後々…今はあずささんの話を聞きましょう」

あずさ「うふふ、そうですか?じゃあ…」

あずさ「この写真を見てたら、765プロに入った頃からの思い出が沢山蘇ってきたのよ~」

律子「入った頃ですか?」

あずさ「ええ、そう。入った頃。まだ皆、右も左も分からなくて、本当にタメになってるか分からないレッスンばかりして…社長は毎日資金繰りに奔走してて、Pさんは毎日営業回り、律子さんは引退前でバタバタしてたし、小鳥さんなんか事務処理を全て引き受けてて…今とは比べ物にならない位に、皆が忙しく走り回ってたわ~」

律子「あー、確かに。私は1人でやるつもりだったのに、結局皆に手伝って貰ったけどね」

響「律子は昔っからそういうタイプだったんだなー」

54: >>1 2013/05/22(水) 15:23:36.64 ID:tENpVnUAO
美希「今も忙しいよ?ミキ、最近事務所のソファで寝てないもん」

伊織「アンタの基準はそこ?」

美希「うん」

あずさ「うふふ♪美希ちゃん、あのソファお気に入りだものね~…確かに今はお仕事が沢山あって忙しいけど、あの頃はお仕事がなくて忙しかったのよ」

美希「ん~?」

あずさ「事務所を何とか存続させる為に、私達以外の皆が必死で…私達は、ただ日々のレッスンと少しの仕事をこなしているだけだったわ」

伊織「それでも、慣れない事の連続だったけどね」

あずさ「そうね~。伊織ちゃん達はまだ柔軟性のある若い子達だったから、それでもすぐに対応してたけど…私は本当にオロオロしてばかり」

貴音「あずさもまだ十分に若いと思いますが」

あずさ「うふふ、ありがとう♪でもね、その頃は特に…私は皆ほど柔軟な考え方も出来なかったの。勿論、表には出さなかったけどね」

律子「そうだったんですか…」

あずさ「それにね、私よりも年下の律子さんが私よりも遥かにしっかりしてて、私はただレッスンと与えられた仕事をこなして…申し訳ない気持ちが沢山あったわ」

亜美「律っちゃんはさ、年齢以上に滅茶苦茶しっかりし過ぎてるだけだと思うよ?」

55: >>1 2013/05/22(水) 15:24:03.46 ID:tENpVnUAO
伊織「二十歳前でアイドルのプロデュースをしながら、個人事務所の設立…しかも、765プロとの連携が取れるような事務所を作る為に、仕事も調整して…自らに大きな被害が出ないようにキチンとリスクを計算しつつ、デカい野望を秘めながら着実にやっていく…秋月家のDNAなのかしらね?」

律子「何か恐ろしい人みたいな言い方しないでよ」

あずさ「ん~…それでもね、やっぱり年長者としてのちっちゃなプライド、みたいなのもあったの」

あずさ「そんな、ちょっとモヤモヤした気持ちがある中で…ある日、律子さんに呼ばれたわ」

亜美「お?まさか」

あずさ「そう、竜宮小町の結成よ」

伊織「最初は個別に呼ばれたのよね」

亜美「うん、怒られるのかと思って、ドキドキしたよ→」

響「そりゃ、普段の行いのせいさー」

亜美「言い返せない…うぬぬ」

あずさ「皆も言われたと思うけど、私も律子さんに言われたの」

あずさ「事務所を救う為、私の夢の為に、どうか力を貸して下さい!」

あずさ「って。それを言われた時に、「ああ、私はやっと必要とされるんだ」って、嬉しくなっちゃったの…単純ね、うふふ」

あずさ「私がアイドルになった理由、覚えてる?」

56: >>1 2013/05/22(水) 15:24:31.06 ID:tENpVnUAO
伊織「運命の人に出会う為…だったわね」

あずさ「流石伊織ちゃん♪…そんな、最初は身勝手な理由だったのに、役に立てなかった自分が必要とされて…凄く嬉しかったの」

あずさ「だから…律子さん」

律子「はい…」

あずさ「竜宮小町に入れてくれて、本当にありがとう。それと、自分勝手な理由で竜宮小町を壊してしまって、本当にごめんなさい」

律子「あずささん…」

あずさ「皆もごめんなさいね?私、どうしても律子さんにこれを伝えたかったのだけど、そのタイミングがなくて…」

伊織「あのね、あずさだけが竜宮を壊した訳じゃないわよ。私だって、その1人。結局、トップに立てなかったし、律子と亜美とあずさを置いて、一時的とはいえ離脱するんだから、私も謝らないといけないわ」

律子「2人とも…」

亜美「…はぁ~、全く、いおりんもあずさ姉ちゃんも、ダメダメだなぁ~」

あずさ「亜美ちゃん…?」

亜美「そりゃ、竜宮小町自体はなくなったけど、まだ亜美がいる。律っちゃんだって辞める訳じゃない。たまたま、そういう事が重なっただけじゃん。ちゃんと話し合って決めたんだから、謝る事なんかないよ」

亜美「律っちゃんの夢は竜宮小町だけじゃない」

57: >>1 2013/05/22(水) 15:25:01.06 ID:tENpVnUAO
亜美「いおりんは、全部亜美に任せてちゃんと勉強してきなYO。あずさ姉ちゃんもいおりんも、「ごめんなさい」なんかいらないよ。「いってきます」と「ありがとう」以外、いらない」

あずさ「あ、亜美ちゃん…」

伊織「亜美…」

律子「亜美…そうよ。それに、これからもあずささんは頼りにしてますし、伊織も引退するまで頑張ってもらうから、帰ってきたらすぐに働かせるわよ~!」

伊織「ちょ、アンタ本気!?…いいわよ!やってやるわよ!向こうでの勉強なんかパパーッと終わらせて、すぐにまた返り咲いてトップに立ってやるわよ!このスーパーアイドル伊織ちゃんに、不可能は無いって証明してやるわ!」

あずさ「あらあら~、流石は伊織ちゃんだわ~♪…亜美ちゃん、ありがとう。律子さん、これからも頼りにしてくださいね♪」

亜美「んっふっふ~♪気にするでないぞよ♪」

律子「ええ、頼りにしてます」

貴音「真、良い話ですね…」

響「ちょっと羨ましい位だぞ」

美希「竜宮小町は素敵なの」

あずさ「あ、あらあら、ごめんなさい。私達だけで盛り上がってしまったわ~」

貴音「ふふ、構いませんよ。今日は竜宮小町の為の特別番組なのですから…」

58: >>1 2013/05/22(水) 15:25:30.74 ID:tENpVnUAO
響「唯一恐れてたのは、あの良い話のタイミングで貴音が注文ボタンを押したらどうしようかと思ってた」

美希「うん、それをやったら、流石に抗議の電話の嵐だったの」

貴音「…危なかったです」

あずさ「あ、あら~」

伊織「アンタらは良い話のままで終わらせようって考えは無いの!?」

妖精「?」

伊織「3人揃って首傾げてんじゃないわよ!」

亜美「フェアリーはいつからこんなに芸人思考が強くなったんだろう…亜美や真美より強いんじゃないかな?芸人思考」

貴音「…面妖な」

律子「オチをつけんでもよろしい!全くもう」

あずさ「うふふ♪やっぱり皆といると楽しいわ~♪」

伊織「…そうね、飽きないわ」

亜美「だったら、早く帰っておいでYO」

伊織「言われなくてもそのつもりよ。こんな楽しい仕事、他にどこ探したって無いもの」

響「…(良かったな)」ヒソヒソ

美希「…(なの)」ヒソヒソ

貴音「…(まだ先とはいえ、門出は笑顔の方が良いですからね)」ヒソヒソ

律子「ったく、聞こえてるわよ」

妖精「」

律子「…ありがとうね、アンタ達」

美希「鬼の目にも涙、なn」スパーン

美希「いたーい!」

律子「誰が鬼か!?全くもう!」

59: >>1 2013/05/22(水) 15:25:57.32 ID:tENpVnUAO
亜美「律っちゃんが鬼なのは今に始まった事じゃないよねー」

(ブンッ)

律子「っ!?」

亜美「ね?ノーモーションでハリセンが飛んでくるんだよね→」

美希「律子、さんのハリセンを…」

響「避けた…!?」

律子「…やるようになったわね、亜美」

亜美「んっふっふ~♪何せ、真美よりも叩かれてるからね、亜美は」

伊織「何の自慢にもならないわよ」

あずさ「凄いわ~♪私、振り抜いた後しか見えなかったのに~」ナデナデ

亜美「んっふっふ~♪もっと誉めて~♪」

律子「」ボワッ

貴音「り、律子嬢が燃えています…」

響「自分の担当するアイドルをハリセンでぶっ叩くのに燃えるプロデューサーって…」

美希「またプロデューサーに怒られてもし~らない、なの」

律子「」ハッ

響「…相当怒られたんだな、ありゃ」

美希「普段怒ってる側が正論でしこたま怒られたから、普通よりダメージ大きそうなの」

律子「うぐぐ…」フルフル

貴音「葛藤…しておりますね」

伊織「葛藤することがおかしいって気付けないのかしら」

亜美「アイアンフェイフェイみたいなもん?」

伊織「アイデンティティね。何よ、その某アイドルの鋼鉄版みたいなのは」

60: >>1 2013/05/22(水) 15:26:33.31 ID:tENpVnUAO
響「何だっけ…ああ、CSプロの子だっけ。フェイフェイダヨーの…」

美希「ミキミキダヨー」

亜美「アミアミダヨー」

貴音「シジョシジョダヨー」

あずさ「アズアズデスー」

伊織「イオリンヨー」

響「一斉にやんな!あの子の持ちネタ潰しすんなよ!可哀想だろ!」

伊織「持ちネタ言うな!」

響「ヒビヒビダゾー」

伊織「やるんかい!」

律子「リ、リツリツダヨー…」ボソボソ

亜美「やるなら思いっ切りやりなYO!」

伊織「恥ずかしいならやらない!」

響「顔真っ赤じゃないか!無茶すんな!」

美希「でも、ちょっと可愛かったの♪」

律子「美希…」ギュ

美希「律子、さんがデレたの」ヨシヨシ

貴音「画面の向こうの小鳥嬢が「きましたわー」と言いながら鼻血を吹いているでしょうね」

亜美「あー、多分ね」



~ことりけ~

小鳥「何故分かったし…」ポタポタ



~ガス○~

亜美「最近、色んなアイドルが出て来て、亜美はちょっと危機感を感じておるのだよ」

響「唐突だな…でも、亜美と真美は大丈夫だと思うぞ」

亜美「何でさ→?」

律子「アンタ達位似てて、尚且つそれぞれ違う分野で活躍してる双子アイドルなんて、そう出て来ないわよ」

亜美「そうかもだけどさ→」

61: >>1 2013/05/22(水) 15:27:04.34 ID:tENpVnUAO
貴音「何か気になる事でもあるのですか?」

亜美「う→ん、あのね、亜美は竜宮小町の双海亜美で、765プロのアイドルだよね?」

貴音「そうですね」

亜美「アイドルって分野で言えば、真美はモデルさんをやれてるけど…亜美はアイドルしか無いかなぁと、下からの突き上げに脅えてるのですよ、ええ」

伊織「アンタがアイドルだけ?まさか」

亜美「?」

あずさ「亜美ちゃんはアイドルとしてもまだまだ上に行けるし、亜美ちゃんなら私より器用に色んな事が出来るわよ」

亜美「まぁ、やりようによってはね→。たださ、今までやってきた竜宮小町がパッと無くなった後で、亜美はこれからどうなるのかな?って。またユニットでやっていって、もしまた解散して、またユニット…ってなるのかな?ってさ」

律子「そうね…ただ、亜美がソロでやれない事は無いと思うわ。むしろ、亜美は色んな可能性がまだまだある」

亜美「可能性?」

律子「そ、可能性。ソロだっていける、なんなら真美とデュオも良いかもしれない、真とダンスユニットや、やよいとかすみと真美で4人の姉妹ユニットなんてのも面白そうね。それで言うなら、かすみと組ませてかすみを鍛えてくれてもいいわ」

62: >>1 2013/05/22(水) 15:28:09.65 ID:tENpVnUAO
亜美「ちょ、ちょっとちょっと!何か色々やらせすぎでしょ!?」

響「そんだけ、亜美は自由に色んなポジションがやれるってことさ」

貴音「私やあずさ、雪歩は女優、響や真はだんす、真美はもでる、千早は歌…765ぷろは、各々の得意分野でも活躍していますが…亜美、貴方は天海春香のような位置にいるのです」

亜美「はるるん?あざといお笑い担当?」

<よーし亜美、ごーとぅお外だこんちくしょう

伊織「ああいう反応が芸人だってのに、本人は分からないのね」

響「分からないから春香なんだな、きっと」

律子「亜美、春香の得意分野って何?」

亜美「だから、あざといお笑い担当」

律子「…そーじゃなくて」

亜美「う→ん…はるるんって、特に得意分野があるイメージないな→」

<酷い!

美希「ちょっと黙ってるの」

律子「春香はね、得意分野は確かに無いんだけど、全部に全力でぶつかるわ。持ち前の明るさや優しさ、人柄もあって、あらゆる分野で活躍出来る…言わば、マルチアイドルなの」

亜美「ほほ→」

あずさ「そういう意味だと、伊織ちゃんややよいちゃん、美希ちゃんもそうね」

律子「ええ、皆、マルチに活躍出来る枠です」

63: >>1 2013/05/22(水) 15:29:08.22 ID:tENpVnUAO
美希「ん~…でも、ミキはモデルさんのお仕事が結構多いよ?」

律子「そうね。だから美希はマルチアイドルでもモデル寄りなの」

響「伊織は歌とダンス…完全にアイドル寄りだし、やよいは…何だろう?バラエティー寄りでもないし…」

律子「やよいは純粋さとかが売りだから、教育番組とかの特殊な枠や、やっぱりアイドル寄りなのよ」

亜美「ふむふむ」

伊織「逆に、私はモデルとかは殆どやらないし、バラエティーはちょっと苦手だわ」

美希「ミキは、演技したりするのが少し苦手なの」

律子「亜美、アンタは今挙げた中で不得意なのってある?」

亜美「ん→?え→と…バラエティーは大好きだし、モデルは真美と一緒にやった事もあるけど平気だし、ドラマも楽しいし、勿論歌もダンスも楽しいし…特に不得意じゃないかな?」

律子「それが強みなのよ、貴方の」

亜美「ん?ん→?」

貴音「春香の場合、どの仕事にも全力で取り組み、結果を出します。亜美、貴方は春香とは違うスタンスではありますが、結果を必ず出す…そう、律子嬢は信じているのです」

亜美「ほほう?つまり、亜美はひびきん並みに完璧だと?」

響「いや、自分ほどではないな、まだまださー」

64: >>1 2013/05/22(水) 15:29:56.23 ID:tENpVnUAO
美希「響、ちょっと静かにしてるの」

響「あ、はい」

あずさ「亜美ちゃんも真美ちゃんも、割とどんな仕事でもこなせるでしょう?だから、どんな分野でも活躍出来るのよ~。真美ちゃんがたまたまモデルで大活躍してるけれど、亜美ちゃんも真美ちゃんも器用だから、本当はどこでもやれると思うわ~」

亜美「ふむふむ…いまいち分からないけど、亜美はどの仕事も楽しみを見つけられるから、何でもやれるよ」

律子「多分だけど…アンタはどんな苦境でも楽しみを見つけられるから乗り越えちゃうのよ。春香と違うのはそこだけで、マルチアイドルとしてやっていけるわ」

亜美「はるるんは真面目さんだからね→」

律子「私の個人的な感覚だけど、春香と美希と伊織はそれぞれオールマイティーなんだけど、亜美は美希や伊織以上にオールマイティーなの」

亜美「そっか→。専門分野が無いのは大丈夫なのかな?」

律子「どの分野でも輝けるなら、それが一番いいわ。事務所的にはね」

亜美「なるほど」

律子「ただ、何かやりたい事があるならチャレンジしてもいいんじゃない?雪歩や真美や千早みたいに、完全にそっちに特化も出来そうだし」

亜美「う→ん、今はまだ無いかな→」

65: >>1 2013/05/22(水) 15:30:45.47 ID:tENpVnUAO
律子「そう。じゃあ今のままで行きなさい。やりたい事が見つかったら、すぐに言うのよ?」

亜美「分かった。亜美、結構長い間アイドルやってるけど、未だに何かがやりたい!っていうよりかは、真美とか皆と一緒に何かをしてるのが楽しい!だからな→」

貴音「それで良いではありませんか」

美希「なの。何かが楽しい、より、何でも楽しい、の方が良いに決まってるの!」

亜美「ん→分かった、亜美はそのままで行くよ。やりたいように突っ走るかんね→!」

律子「馬鹿な事したら叱るわよ」

亜美「うあうあ→」

貴音「ふふ…さて、色々な話が聞けましたね」

響「だな。竜宮小町が仲良しだってのも分かったしな」

美希「…」

亜美「…」

あずさ「…」

伊織「…」

律子「…」

貴音「…」

響「お前ら一斉に注文ボタン見るな!牽制し合うな!何なんさー!」

貴音「」ピクッ

竜宮「」ガタッ

美希「」アフゥ

律子「」ジリッ

響「何なんさー!そんで1人寝てる!起きなさい!」

亜美「亜美、寝てないよー」

響「亜美じゃない!」

律子「私?」

響「律子でもない!律子なら「あぁ、疲れてるんだな」って思って、その辺の床に転がしとく!」

66: >>1 2013/05/22(水) 15:31:12.67 ID:tENpVnUAO
律子「酷っ!」

貴音「ふむ…」ピンポーン

伊織「ああっ!」

美希「」スヤスヤ

亜美「やられたー!」

律子「くっ…響のアシストに翻弄されてしまったわ…」

あずさ「あらあら~…響ちゃんが上手く隙を作ったわね~…」

響「全員何なんさちくしょー!そんでもってそぉい!」スパーン

美希「ふにゃ!?」

響「寝てんな!仕事!しーごーとー!」グリグリ

美希「いにゃぁぁぁあ!ウメボシやめて!ウメボシやめてなのぉぉぉぉ!」ヒーン

貴音「なんと恐ろしい…」

亜美「あー…あれ痛いんだよね→」

律子「痛いからこそ、お仕置きになるのよ。されたくないでしょ?」

伊織「そーね、されたくはないわ」

あずさ「痛いのは嫌だわ~…」

亜美「ま、それを恐れてたら悪戯なんか出来ないけどね」

律子「ほう?」

亜美「…ご、ごめんなさい」

美希「」プシュー

響「全く…」

店員「あの…御注文は…」

全員「あ…」



~注文終了~

美希「そういえば、今日はインタビューは無いの?」

亜美「無いよ~。真美がお休みだから」

響「じゃあ、真美はいま家にいるのか」

亜美「多分ね→。最近、家にいると自分の机に向かったままだったりするけどね」

67: >>1 2013/05/22(水) 15:31:40.47 ID:tENpVnUAO
あずさ「あら~?お勉強してるの~?」

亜美「うんにゃ、絵描いてる」

響「…小鳥か」

貴音「…真美を修羅の道に引き込みましたか」

美希「これはちょーっと許せんなの」

伊織「あのアホウ鳥め…」

あずさ「あ、あらあら~…」

律子「はぁ…明日は朝からお説教ね」



~ことりけ~

小鳥「えっ?えっ?私知らない!私、何も知らないわよ~!?」



~ガスト~

亜美「あー、違う違う。朝っぱらから無実の罪で怒られるピヨちゃんも面白いけど、そっちじゃないよ」

伊織「じゃあ何?絵画にでも目覚めたの?」

亜美「違う違う、何かね→、服の絵」

伊織「服?」

響「ああ、美希もたまーにやってんな」

美希「うん。ミキと真美と…他にも何人かは、アイドルの仕事の中でモデルとかしてるの。それで、ティーンズ向けのブランドが、ミキ達にもデザインをしてみて欲しいって…ミキは何回かやったけど、真美はまたやってるんだね」

伊織「また…って、何度もやってんの?」

美希「うん。真美はミキよりも人気あるの」

亜美「それ、真美が言ってたけどね」

美希「ん?」

亜美「ミキミキより真美のが、現実感があるし、真似し易いんだってさ」

68: >>1 2013/05/22(水) 15:32:41.91 ID:tENpVnUAO
美希「どういう事なの…」

亜美「ほら、ミキミキってさ…凄いじゃん?スタイル」

響「ああ、確かに。中学生にして高校生組よりスタイル良かったからな、美希は」

伊織「本当、中学生離れのスタイルだったわね~…今もそのスタイルのまま維持してるし、今でも765プロであずさと貴音に次いで3番目位のプロポーションなのよね、美希って」

あずさ「あらあら~…プロポーション良いだなんて~。うふふ♪」←第1位

貴音「ふふ、誉められるのはくすぐったいですね」←第2位

美希「あんまり気にした事無いの」←第3位

亜美「そういや、ここにトップ3がいたね…でねでね、ミキミキだとスタイルが良すぎて、憧れるけどあそこまで完璧なスタイルで完璧に服を着こなせないから、星井美希は夢のような存在…って感じなんだって」

美希「ん~…ミキ、そんなに凄くないよ?」

響「おにぎり大好きな怠惰系アイドルなだけだよな」

美希「…なーんか馬鹿にされてる気がするの」

亜美「まぁまぁ…んで、同じカリスマモデルでも、真美は正直そこまでせくちーだいなまいつじゃ無いじゃない?」

伊織「まあ…流石にプロポーションはね。確か、律子以上なんでしょ?」

69: >>1 2013/05/22(水) 15:33:19.64 ID:tENpVnUAO
律子「そうよ」

亜美「ま、そんな神が与えたもうたミキミキのボディと違って、真美は至って標準…最近、亜美より2cmも●●●●大きくなっちゃったから、標準よりせくちーな訳だけど」

響「なるほど、真美くらいなら自分に多少近いスタイルだから、ファッションを選び易いと」

亜美「そゆこと」

美希「むー、なんか納得いかないの」

亜美「あと、真美ってそういうデザインの才能あるみたい。デザイン溜まったら真美が完全プロデュースのファッションショーをしたいって、兄(C)に話があったらしいし、何とかってブランドから」

響「よ、予想を遥かに超えてたぞ…」

律子「ちょ、ちょっと…その話は本当?」

亜美「うん」

律子「プロデューサー殿は相変わらず仕事が大きい程、人に話さないわね…」

貴音「そうなのですか?」

律子「そうなの。一昨年の765プロ合同ライブも、小鳥さんから聞いた位だし」

あずさ「あ、あらあら~…それは困っちゃいますね~」

律子「あずささんからも言っておいて下さい。重要な事は伝えてくれって…」

あずさ「うふふ、めっ!ってしておきますね」

響「あずささんは可愛いなぁ」

美希「やたら可愛らしいの」

70: >>1 2013/05/22(水) 15:33:53.99 ID:tENpVnUAO
亜美「だが、●●くもある」

あずさ「えっ?」

貴音「所謂、大人の魅力というものですね」

あずさ「そ、そんな…私なんかまだまだ…」

律子「いえいえ、最近は特に…今までとは違う、大人の色気がありますよ、あずささんは」

あずさ「あ、あらあら~、ど、どうしましょう~」

伊織「そこで真っ赤になっちゃう可愛らしさも持ち合わせてんのよね」

あずさ「も、もう!伊織ちゃんまで~!」

貴音「ふふ…真、年上とは思えぬ程の可愛らしさと、大人の色気の両方を持ち合わせておりますね、あずさは」

響「しかも凄く優しくて、母性愛にも溢れてるし…」

亜美「兄(C)には勿体無いね」

伊織「これは…金銭譲渡も考えられるわね」

美希「た、爛れたカンケーなの!」アワワ

律子「つまり、お金を払ってそういう関係をお願いしている可能性があると…?」

響「しかも、毎回ジャンピング土下寝でな」

伊織「…何よそれ」

響「ジャンプしてお願いしながら、そのまま気を付け!の姿勢のままうつ伏せでビターンて」

伊織「ああ…なるほど…それが土下寝なんだ」

あずさ「…そんな事、無い…」ジワッ

妖精「!?」

あみいお「!?」

律子「!?」

71: >>1 2013/05/22(水) 15:34:41.13 ID:tENpVnUAO
あずさ「あの人は…Pさんは…そんな人じゃない…私も…そんな関係、望んでないわ…」

妖精「」アワアワ

いおあみりつ「」アワアワ

あずさ「皆…そんな風に私とPさんの事を見てたのね…お金で…う…ひっく…」

律子「わぁぁぁ!?じょ、冗談!冗談ですよ!?冗談に決まってるじゃないですか!」ワタワタ

亜美「おぉお…りょ、良心が痛い…あずさ姉ちゃん、ごめんなさい…」

伊織「ちょ、な、何も泣かなくてもいいでしょ!?冗談に決まってるでしょ!?アイツもアンタも、そんな事する訳無い事くらい、分かってるわよ!」ワタワタ

美希「あずさ、泣かないで!ごめんなさいなの!」ワタワタ

貴音「お、落ち、落ち着いて、まずは泣き止んで落ち着いておちおちち!」クワッ

響「まずはお前が落ち着け!あずささん、ごめんなさい…悪乗りし過ぎて酷い事言っちゃったぞ…」

あずさ「ぐすっ…どうして…」

全員「…」

あずさ「どうしてバレたのかしら…」ニヤッ

全員「っ!?」ガタッ

あずさ「バレてしまったからには…うふふ」ゴゴゴゴゴ…

全員「っ!!?!??」ビクーン!

あずさ「…なんちゃって♪」

全員「」

あずさ「もう、皆して酷い事言うから、ちょっと意地悪しちゃった♪」

72: >>1 2013/05/22(水) 15:35:13.83 ID:tENpVnUAO
全員「」←放心中

あずさ「…あ、あら~?み、皆?…や、やり過ぎちゃったかしら…」

律子「はっ!?」

律子「あ、あ、あ、あずささん!」

あずさ「はいぃ!?」ビクッ

律子「貴女はアイドル時代から高い演技力を買われて映画とかにも出てたでしょう!?その演技力でのブラックなジョークは、破壊力が高過ぎるんです!」

あずさ「あぅ…」

律子「特に、普段の優しいあずささんを知ってる私達からすると、あのダークな笑顔の威力は半端じゃなかったですよ!?ぶっちゃけ、私ちょっと泣きそうになりましたし!」

あずさ「あ、あら~…や、やり過ぎちゃったのね、やっぱり~…」

律子「そりゃ、私達も悪ふざけが過ぎました!それについては、改めて謝罪致します!あずささんが夢見る乙女だったのも、プロデューサー殿が●●疑惑が湧き上がる程の奥手で、要入院レベルの鈍感だから、そりゃそんな事になる訳は無いの位、皆も分かってますけども!」

あずさ「Pさんをあまり悪く言わないで下さい~…」

律子「あずささんの演技力は、貴音や雪歩とは違った説得力があるんですよ!こう…自然に引き込まれるんです」

あずさ「まあ♪ありがとうございます~♪うふふ♪」

73: >>1 2013/05/22(水) 15:35:55.87 ID:tENpVnUAO
亜美「…あ~びっくりした…」

伊織「りゅ、留学前に消されるかと思った…」

美希「あずさ、おっかないの…」

貴音「知ってはいけない闇を覗いてしまったかと思いました…」

響「雪歩みたいに圧倒されたり、貴音みたいに不思議な雰囲気じゃない、あずささんはごく自然な演技だから、余計におっかなかった…」

亜美「ああ、ひびきんがせっかく身に付けた沖縄キャラを忘れちゃう位に衝撃的だったよね」

響「…ええ、そうですね、双海さん」ガタッ

亜美「じょ、冗談だYO…だからその、座って?立ち上がらないで?」

響「…」ブン!ブン!

亜美「ひびきん!無表情でこっち見ながらローキックの素振りしないで!めっちゃ怖いから!」

あずさ「まあ!響ちゃんも真ちゃんみたいに空手をやってたの?」

響「いや、真の真似だぞー」

貴音「真似の割にはなかなか良い蹴りですよ、響」

響「サンキュー!じゃあ亜美、立て」

亜美「ごめんなさい勘弁して下さい」

美希「相変わらず765プロはバイオレンスなの~」

律子「テレビの前の皆さ~ん!そんな事ありませんよ~!765プロは優しいアイドル達ばっかりですよ~!」

響「バイオレンス筆頭が何言ってんさー」

74: >>1 2013/05/22(水) 15:36:21.23 ID:tENpVnUAO
律子「誰がバイオレンス筆頭か!」

響「さっきだって、うちの歌姫を速攻でハリセンの餌食にしてたし」

律子「うっ…」

亜美「おぅおぅ!うちの歌姫が傷物になったらど→ちてくれんのさ→!?」

律子「え、いや、あの…」

美希「そうなったら…慰謝料は高ぅつきまっせ、なの」

律子「そ、そんな…!は、ハリセンで叩いただけなのに…」

伊織「ハリセンだろうと何だろうとねぇ…うちの歌姫が叩かれてあんなんなっちゃったんだからね!」

千早「」←膝枕されてる歌姫さん

春香「えっ?あ、えと、え?」

律子「…何か、歌姫さんが物凄く幸せそうなんですけど…」

伊織「…そりゃ、春香に膝枕されたら幸せでしょうよ…じゃなくて!と、兎に角、責任を取ってもらうんだからね!」

貴音「皆の衆…落ち着くのです…」

亜美「あ、姉御!」

美希「あ、姉御が動いたの!ラーメン以外で姉御が…!」

律子「日常生活は大丈夫なの?それ…」

響「馬鹿ちんがッ!姉御はな、ラーメン以外には本当に全く動かないんだぞ!トイレとか行きたくなっても、全くなんだぞ!」

律子「誰が馬鹿ちんよ、全く…で?トイレに行きたくなっても動かないんじゃ、どうすんのよ?」

75: >>1 2013/05/22(水) 15:36:52.78 ID:tENpVnUAO
響「垂れ流s」

律子「こらー!」

貴音「そ、そんなこと致しません!」

律子「それじゃ、まるで痴呆老人じゃないの!オムツが必要になるわよ!?」

貴音「必要ではありません!何を言っているのですか!」

亜美「姉御、そろそろオムツ交換の時間です」

貴音「してません!」

美希「ベビーパウダーでポンポン♪ってしてあげないと、かぶれちゃうの!」

貴音「かぶれるような状態にはなりません!私は普通の下着です!」

響「色は?」

貴音「今日は橙色の…はっ!?」

伊織「墓穴を掘ったわね…」

貴音「なんと…なんとぉ…」

響「なんとーっ!」

亜美「それ、ひびきんの好きなガンダムでしょ?」

貴音「響…」

響「何も涙目にならなくても…ごめんよ…」

律子「そうよ、可愛いじゃない、オレンジ」

響「だな。明るい色だしな」

伊織「もっとセクシーな色かと思ったわ、律子みたいに黒とか」

律子「何で巻き込むのよ!?」

伊織「えっ!?本当に黒なの!?」

律子「なっ!?」

美希「で、どう責任を取らせるんですか?オレンジの姉御」

貴音「まだそのこんとを強いるのですか!?あとおれんじと連呼しないで下さい!」

76: >>1 2013/05/22(水) 15:37:19.60 ID:tENpVnUAO
響「黒の下着の眼鏡に責任を取らせないといけないぞ、オレンジの下着姐さん」

律子「下着の色を強調すんな!」

亜美「眼鏡はいいんだ…」

貴音「もう下着の話は勘弁して下さい…」

律子「何であんな単純なのに引っかかっちゃったのかしら…」

伊織「それは私がスーパーアイドルだかr」

律子「うるさい!」

あずさ「2人とも、大胆ね~」

貴音「違う…違うのです…」ドヨンド

律子「うぅ…」ドヨンド

亜美「あちゃー、こいつぁ重傷だ」

伊織「予想以上のダメージだったのね」

響「こりゃダメだな…よし、仕方ない」

美希「どーするの?」

響「カットだぞー」

亜美「何か考えがあるかと思ったら…」

伊織「ん?あら…カットしなくても良さそうよ?」

響「えっ?」

伊織「カンペ出てる。もうすぐCMだってさ、時間的に」

響「そか。ならCMだぞー!」

ナレ『えー…そんな適当でいいのかなぁ…』

ナレ『え?いつも通り?…いや、だからそれがいいのかなぁって…あ、はい、もういいですぅ』

ナレ『そ、それでは、CMですぅ♪』

竜宮「ファミレス小町!だよ!」妖精「こらー!乗っ取るなーっ!」←ジングル

88: >>1 2013/05/27(月) 15:38:54.53 ID:Z4qfd/uAO
妖精「ファミレスフェアリー!」 竜宮「竜宮小町スペシャル!」←ジングル

ナレ『では、竜宮小町スペシャルの続きですぅ♪』

ナレ『CM前に心をやられたお二人は大丈夫なんでしょうか…?心配ですぅ』

たかりつ「」ドヨンド

ナレ『ダメでしたぁ』

響「さ、続きだぞ」

伊織「…あれは放置でいいの?」

美希「あの2人は暫くそっとしておくの」

亜美「悲しい事件だったね」

あずさ「早く元気になって貰いたいわ~」

響「という訳で、続きだぞー」

美希「って言っても、なんかある?聞きたい事とか話したい事」

伊織「…告知が無いのよ、竜宮小町」

亜美「記者会見はした、CDはまだ発売してないし収録すらまだ、記者会見以降はピンの仕事はあるけど竜宮ではなし…しかも、大半のファンは納得してくれてるけど、一部のファンの人達が事務所宛てに結構キツい手紙を送ってくる…さあ、何が話せるかな→」

あずさ「覚悟はしていたけれど…」

響「うーん…あずささんの事に関してはなぁ」

あずさ「いいのよ、響ちゃん。アイドルの皆が何か言うのは、もしかすると他のファンの人達を刺激するから」

美希「…ミキは、恋愛については何にも言わないの」

89: >>1 2013/05/27(月) 15:39:22.18 ID:Z4qfd/uAO
あずさ「美希ちゃん…?」

美希「でも、そんなの関係無しに…あずさはミキ達の仲間なの」

美希「プロデューサーは私達をここまでにしてくれた人なの」

美希「だから、仲間のあずさやプロデューサーを傷付けるのは止めて欲しいな」

響「そーだな。許さない!とは言えないけど、自分達765プロの皆が悲しくなるな…勿論、怒るファンの皆の気持ちも分かるけど…許してあげて欲しいし、分かってあげてくれると、自分も皆も嬉しいかな」

あずさ「美希ちゃん…響ちゃん…」

亜美「やっぱりうちの事務所の皆は最高だね」

伊織「そうね…本当に。留学に行く決意が揺らいじゃいそうな位にね」

美希「大丈夫なの。デコちゃんはしっかりお勉強してくるの。で、終わったら帰ってきたらいいの」

響「だな。自分達はまだ頑張ってるだろうから、早めに帰ってきたらいいさー」

伊織「…ありがと」

亜美「ミキミキもひびきんも、いおりんをデレさせたいのかい?」

伊織「な…で、デレてなんかないわよ!」

亜美「んっふっふ~♪またまた~♪」

伊織「きー!何なのよアンター!」

あずさ「あらあら♪」

美希「…さて、次はあの2人なの」

りつたか「」ドヨンド

90: >>1 2013/05/27(月) 15:39:49.96 ID:Z4qfd/uAO
響「…オレンジさんと黒さーん?」

りつたか「」ピクッ

美希「何で傷を抉るの…」

響「こう、ショック療法的な…」

亜美「ダメだったけどね…」

伊織「…何時までウジウジしてんのよアンタら!?下着の色くらいでどーだってのよ!」

貴音「…では、貴女は言えるのd」

伊織「薄いピンクよ!シルクよ!何か文句ある!?」

全員「」

伊織「ふん!別に見られる訳じゃないんだし、いいわよ!それに、私のイメージカラーだし!」

亜美「い、いおりん…なかなかやりおるな」

あずさ「伊織ちゃん…大胆ねぇ」

響「…貴音、律子、大丈夫か?」

貴音「…ええ」

律子「はぁ…なーにやってんだか、私」

伊織「ふん!復活したならそれでいいわよ!」

貴音「ご心配を」

貴音「」ピンポーン

貴音「お掛けしました…」

伊織「普通に謝んなさいよ!」

響「何で注文挟んだんさー!」

貴音「お、お腹が空きまして…」

伊織「アンタはどんだけ生きるのにエネルギー消費すんのよ!?燃費悪いとかの話じゃないわよ!?」

貴音「それは…とっぷしぃくれっとです」

響「思い出したかのように持ちネタを使いやがった!」

美希「響…持ちネタって…」

91: >>1 2013/05/27(月) 15:40:22.59 ID:Z4qfd/uAO
亜美「思考回路が芸人さんだね、もう」

響「自分は芸人さんじゃない!アイドル!春香と一緒にすんな!」

<…

響「あれ?春香は?」

美希「そういえば…いないの」

律子「どこ行ったのかしら?」

亜美「千早姉ちゃんに膝枕してたけど…いつの間に…」

あずさ「あら~?2人とも、デートに行っちゃったのかしら~?」

カンペ[天海さんと如月さんは帰られました]

伊織「マジで遊びに行っちゃってんじゃないの!何してんのよ、あのアホリボンは!」

響「仕事ほっぽりだして帰りやがったぞ…」

美希「えっ?…本来、春香は今日は見学しに来ただけで、オフだったの!?」←カンペ確認

律子「…あの子…本当に自由ね…」

伊織「オフなら家で休むか、最初から千早と出掛けてなさいよ!」

美希「あんだけ家でドタバタしてたのは、何だったの…」

亜美「芸人アイドル仲間のひびきん、どうなのよ?はるるんの自由っぷりは」

響「芸人アイドルじゃない!」

貴音「店員殿、和風はんばぁぐのご飯は貴音盛りのせっとを」

伊織「アンタもつくづく自由ね…」

美希「ミキ、いちごパフェ!」

店員「かしこまりました。他にご注文はございますか?」

92: >>1 2013/05/27(月) 15:40:49.47 ID:Z4qfd/uAO
伊織「…わ、私はチョコパフェ…」

亜美「いおりんまで!?」

伊織「し、仕方ないじゃない!美希が注文したの聞いたら、食べたくなっちゃったのよ!」

亜美「じゃあ亜美はハニートースト」

伊織「…アンタねぇ」

亜美「すまぬ…いおりんまで注文するのを聞いてたら、食べたくなったのだよ…」

あずさ「私は、このチーズケーキを下さい♪」

響「…自分、白玉餡蜜で」

律子「…わ、私もいちごパフェで…」

貴音「結局、皆注文したのですね」

響「う…」

亜美「つい…」

貴音「では、全員ご飯貴音盛りのセットで宜しいでs」

伊織「宜しい訳あるかー!そんなに食べないわよ!」

響「デザートに山盛りのライスって何さー!」

律子「それ以前に、デザートにライスセットは出来ないわよ!」

貴音「なんと」

亜美「今更!?」

あずさ「さ、流石にパフェとかケーキとかにライスは合わないわね~」

店員「ライスを単品で頼んでいただく事も出来ますけど…」

伊織「出来てもしないわよ!」

貴音「ふむ…では皆も何か普通の料理を」

響「頼まない!デザートの話してんだろ!?」

律子「何でそんなに食べさせたいのよ…ライス貴音盛りを」

93: >>1 2013/05/27(月) 15:41:15.28 ID:Z4qfd/uAO
貴音「わ、私一人でご飯を食べているのは…」

響「1人ぼっちは…寂しいもんな」

貴音「響、髪型しか共通点が無いでしょう…それに、あのきゃらくたぁは中学生です。響はもう成人しているではありませんか…少し、無理ではありませんか?」

響「よーし、喧嘩売ってんだな?表出ろ」

美希「こんなの絶対、おかしいの」

亜美「昔の髪の色的に、ミキミキはマミさん枠だと思うYO」

美希「ミキ、頭ぱっくんはイヤなの。円環のお断りなの」

伊織「なにをちょっと上手い事言った、みたいな顔してんのよ」

美希「上手くなかった?」

伊織「…ちょっと面白かった」

美希「えへへ~♪デコちゃんが面白かったならいいの」

伊織「…」

亜美「いおりんいおりん、顔真っ赤」

伊織「う、うるさい!ほっといて!」

あずさ「あらあら♪仲良しさんね~♪」

響「で?貴音はデザートは何食べるんさ?」

貴音「では、中華麺を…」

響「デザートの流れは完全無視か」

律子「相変わらず自由ね、貴音は」

貴音「私は何者にも縛られる事無く、自由に生きたいのです」

律子「貴音、明日は何時から?」

貴音「朝の11時から、あず散歩のげすとで出演致します」

94: >>1 2013/05/27(月) 15:41:53.26 ID:Z4qfd/uAO
律子「しっかり縛られてんじゃないの」

貴音「…では12時に現場に」

律子「遅刻したら1分=1日の割合で、ラーメン抜きよ」

貴音「現場入りは30分前が基本でしょう…遅刻などと…」

響「掌返しの早いこと早いこと」

貴音「らぁめんがかかっているのです…つまり、私には死活問題…」

亜美「お姫ちん、ラーメンが無いと死んじゃうの?」

貴音「死にます、心と胃袋が」

美希「ラーメン抜いた位じゃ、普通、胃袋は死なないの」

律子「美希、アンタは遅刻した秒数=日でおにぎりといちごババロア禁止ね」

美希「酷すぎるの!何で美希は秒数なの!?しかも禁止が2つなの!おかしいの!これは差別問題なの!」

律子「アンタの寝坊のが大問題よ」

伊織「…律子、アンタがもし仕事ミスったら、回数=個で眼鏡を爆砕とかのペナルティーなら、美希や貴音も納得するんじゃない?」

律子「爆砕!?眼鏡を!?いま、これの他にスペア1つと前の眼鏡1つしかないのよ!?」

亜美「こう、さ…採石場にね、柱に縛り付けられた律っちゃんがいる訳ですよ」

貴音「ふむふむ」

亜美「でね?離れた所には、花火の筒が立ててありましてな」

美希「ふむふむ」

95: >>1 2013/05/27(月) 15:42:45.43 ID:Z4qfd/uAO
亜美「で、その中に花火の玉を入れるんだけど…そこに、律っちゃんの眼鏡を固定した花火玉を投下します」

響「ほう」

亜美「で、点火はスイッチ式で、皆で代わる代わるフェイントしたりする訳よ」

伊織「なるほどね」

亜美「で、散々慌てさせて、隙が出来たらスイッチオン!」

あずさ「ま、まぁ~…それじゃ、眼鏡が…」

亜美「打ち上がる花火、驚く皆と、大慌てで叫ぶ律っちゃん」

美希「ちょっと想像したら、面白くなってきたの」

亜美「そして大空に描かれる大輪の火薬の花と、パリーンと砕け散る眼鏡、テンションマックスの皆と、死んだ目の律っちゃん」

貴音「ああ…なんと無情…」

亜美「その後、律っちゃんを解放、走り出す律っちゃんと追うカメラ」

響「おぉ~」ワクワク

亜美「空から降り注ぐ木っ端微塵のレンズがキラキラしてて、呆然と立ち尽くす律っちゃん」

伊織「美希の言うキラキラとは違うわね、怪我しそうだし」

亜美「そんな中、倒れた筒から発射される残った花火」

あずさ「あ、危ないわ!」

亜美「狙いすましたかのように律っちゃんにズドーン!バーン!たーまやー!」

貴音「地上に咲く大輪の花…」

響「儚い…儚いな…」

96: >>1 2013/05/27(月) 15:43:32.21 ID:Z4qfd/uAO
亜美「そんな、罰ゲーム」

律子「長いわ!そして、私だけ何でそんな目に合うのよ!芸人さん枠じゃない!」

美希「ダチョウ倶楽部さんとか出川さんとかの感じがしたの」

伊織「あの人達も、眼鏡爆砕はされないでしょうよ…特に眼鏡関係ないし」

美希「そういえば、同じフェアリーなのに響には罰ゲームは無いの?」

亜美「あー…じゃあ、ひびきんは響チャレンジが苛酷になるとか」

響「もうぜっっっっったいに遅刻しない!」

あずさ「そ、そんなに力一杯言わなくても…」

響「あずささん、既に響チャレンジは意味が分からなくなってきてるんさ…」

響「カジキマグロを釣るのに船の上で3日間寝泊まりとか、ウチの事務所のアイドルの出した歌20曲で100点出すのにカラオケボックスに2日寝泊まりとか…」

あずさ「…よ、予想以上にすごいのね…」

美希「響が「自分、最近運が良いんだ」って言ったらラスベガスに拉致されていった事もあったね、確か」

響「ああ、番組予算を倍にしようとかいってな…あれは本当に馬鹿かと思った」

貴音「ですが、成功したじゃありませんか」

響「コイン渡されて、適当にルーレットで赤に全部かけたら、まさかの当たりでな」

97: >>1 2013/05/27(月) 15:44:15.29 ID:Z4qfd/uAO
伊織「ああ、赤か黒かで当たりなら二倍だからね、確か」

響「そう。で、一発で終わりかと思ったら、尺余るからもう少し…って言われて」

貴音「…完全に欲に目が眩みましたね、すたっふの皆は」

響「あそこにいるディレクターとカメラマンさー」

亜美「うわぁ…」

響「で、そこからちょっと増えた位で自分はホテル戻ったんさ」

美希「あ、そーだったんだ」

響「うん。で、次の日の朝、そこのアホ2人は結局増やした分全て負けて、元金だけ残ったっていう酷すぎるオチが待ってたさ」

伊織「…最低ね」

貴音「何と情けない」

美希「ドン引きなの」

亜美「ちょっと、流石に、引く」

律子「…うちのアイドルに何させてんですか…しかも、その成果を無駄にするとか…」

響「まあ、流石に反省したらしくてさ…今は針に糸を連続何本通せるか?とか、日本中のラーメン屋とか、コンビニおにぎりを暗記とか」

伊織「…一応、フェアリーに関連はしてるけど…」

亜美「やたら地味だね…それ」

響「あの2人は、きっと脳に調整ツマミが無いんさ、オンとオフしか付いてないんだぞ」

あずさ「響ちゃん、苦労してるのね…」ナデナデ

響「うん…ありがとう…」

98: >>1 2013/05/27(月) 15:44:56.92 ID:Z4qfd/uAO
伊織「そういや、アンタらフェアリーは何か告知とか無いの?」

貴音「ふむ…今日は貴方達の為の特番なのですから…我々の事は良いのですよ?」

伊織「あらありがとう。口の回りがハンバーグのソースまみれじゃなかったら、もっと良かったのにね」

貴音「っ!?」

貴音「」フキフキ

伊織「大丈夫よ、ちょっと付いてただけだから、そんな慌てて拭かなくても」

貴音「…伊織、あなたはいけずです」

亜美「つ→か、さっきも言ったけどさ→、もう言える事って言ったら、律っちゃんがこの前楽屋で「ケーキ…」って寝言を言いながら、よだれ垂らして寝てた位なんだよね→」

律子「何故言う!?公共の電波に乗せて、何故に言う!?」

亜美「だってさ→、他に言う事無いし→」

伊織「後は、ベロンベロンに泥酔したあずさが、他県の某駅前のカーネルサン○ースに挨拶してたとか」

あずさ「なっ、何でそれを知ってるの~!?」

伊織「アンタは覚えてないだろうけど、たまたま仕事でその近くにいた私が見付けて、新堂に頼んであの馬鹿に引き渡したのよ」

あずさ「し、知らなかったわ~…」

律子「…ところで亜美、アンタ、あれは真美に渡せたの?」

亜美「ふぇっ?」

99: >>1 2013/05/27(月) 15:45:28.18 ID:Z4qfd/uAO
律子「何か言ってたじゃない。誕生日に真美に似合うアクセを渡すんだーって」

亜美「!!!」

響「お、双子は仲良しだなー」

亜美「な、な、何で今ここで言っちゃうかな→!?」

律子「その台詞をよくアンタが言えたもんね」

亜美「うあうあ→!い、今のカット…って言う前からカンペでしないって言わないでよ→!」

美希「ここのスタッフさん達…流石なの」

律子「で?渡せたのかしら~?」ニヤニヤ

響「いま、律子の顔がものっそい腹立つ」

伊織「奇遇ね、私もなのよ」

律子「アンタら…」

あずさ「それで…渡せたの?」

亜美「え…あの、ほら、真美って亜美よりお洒落だし、そういうの詳しいでしょ?だからさ、もうちょっと吟味してから…」

響「過ぎちゃったら意味無いだろ…」

美希「亜美」

亜美「?」

美希「真美はね、センスが良いとか悪いとか、そんなの気にしないの。自分の妹からのプレゼントに喜ばない訳無いの。それに…真美なら、亜美のプレゼントに合わせたファッションが出来ると思うな」

亜美「ミキミキ…」

貴音「という訳で」

亜美「?」

真美「」ニュッ←隣の席から生えた

亜美「ふぉお!?」

真美「おいっすー!」

100: >>1 2013/05/27(月) 15:47:50.82 ID:Z4qfd/uAO
亜美「な、あ、ま、あ、な…」

響「生?」

真美「オヤジぃ!生一丁!」

律子「居酒屋か!」

真美「因みに、生ってなに?」

貴音「ばり堅…針金…粉落とし…生…」

響「腹壊すぞ、生麺は流石に…」

あずさ「ジョッキで来るのよ~♪」

美希「生クリーム?」

響「甘い物は別腹の乙女でも、流石に腹壊すぞ…」

伊織「アンタ、腹壊すオチ好きね、趣味?」

響「酷い言葉の暴力だぞ…」

律子「生ビールよ!…ジョッキ一杯の生クリームは、私も吐き気がするわ…」

真美「実は乙女チックな律っちゃんが拒絶するほどとは…まぁ、確かにキッツイか…」

あずさ「…ぱ、パフェと思えば…うぅ、無理だわ~…」

貴音「…私も流石に生くりぃむだけをその量は…」

美希「生クリームだけじゃなかったらいけるの?」

貴音「愚問です」

響「愚問て…」

真美「ところでさ→、真美の大切な双子の妹の時間が止まってるんだけど」

美希「なのなのなのなのなのなのなのなのなのなのォォォッ!」

真美「っ!?」ビクッ

美希「そして時は動き出すの…!」ビシッ

亜美「っ!?」ビクーン

響「おーい、誰かこの石仮面被ったっぽいきゅんパイアを、太陽の下に放り出せ」

101: >>1 2013/05/27(月) 15:48:40.84 ID:Z4qfd/uAO
美希「や、やめるのぉ…お日様の下になんか出されたら…」

貴音「出されたら?」

美希「ぽかぽかして眠くなるの…あふぅ」

伊織「いつも通りのアンタじゃないの!」

亜美「あ、あのね、真美さんや…」

真美「おう、どげんばしたとね?亜美どん」

律子「何よ、そのゆるい西郷さんみたいな喋り方は…」

亜美「あの、あのね、その」

真美「律子はん、わちきの妹はそれどころじゃごさんせん…」

律子「だから何で方言なのよ…」

貴音「まるで舞妓のような…故郷を思い出しますね」

亜美「周りうっさいよ!何なのさ!真美がいるなら教えてよ!」

真美「朝からスタンバってた」

亜美「はぁ!?」

真美「はるるんに膝枕されて、大凡アイドルとしては失格の笑顔を浮かべる千早姉ちゃんの顔には…」

亜美「ま、マジでスタンバってたの?」

真美「そんな苦行、イヤだなぁって」

亜美「嘘かYO!」

真美「さっきスタッフの兄ちゃんから聞いてね、写真見せてもらったんだ→」

美希「どうだった?」

真美「大丈夫だ、問題ない」

響「アウトか」

亜美「って違う!亜美が聞きたいのは…」

真美「聞いてたよ」

亜美「う…やっぱりか→…」

102: >>1 2013/05/27(月) 15:49:27.72 ID:Z4qfd/uAO
真美「んっふっふ→♪さぁ、どんなのかな→♪お姉ちゃん気になるな→♪見せてほしいな→♪」

亜美「何だこのタッチの差で早く出て来た姉、鬱陶しい」

響「出て来た言うな」

真美「むう…反抗期か…」

伊織「アンタらの年ならおかしくは無いけど」

真美「反抗期になる暇なんかなかったけどね」

亜美「…ちくちょ→!持ってけドロボ→!」

律子「元々あげるつもりだったんでしょ!?」

真美「どれどれ…………こ、これは!?」

亜美「何さ→!センス無いって、笑いたかったら笑えよ→」

真美「黄色の…シュシュだ…」

響「シュシュ?何でまた?」

亜美「真美さ、髪をサイドアップやめて、下ろしたじゃん?」

美希「そだね」

亜美「お洒落さんな真美だから、こういうのも似合うかなって」

貴音「その心は?」

亜美「うぐ…お姫ちん、そこは軽く流してよ…なーんかさ、真美はどんどん大人になっていって、亜美は置いていかれてる気がしたんだよね」

真美「そんな事…」

亜美「だからさ、たまには前の…サイドアップにして欲しいなって…まぁ、子供っぽかったよね、あはは→…」

真美「亜美」

亜美「ん?」

真美「はいこれ」

亜美「?」

103: >>1 2013/05/27(月) 15:50:13.64 ID:Z4qfd/uAO
真美「真美からも誕生日プレゼント。同じ日なんだし、そりゃとーぜん真美も用意してるっしょ→」

亜美「…開けるね?」

真美「お→!開けてみ→♪」

亜美「…っ!?これ…!」

真美「いや→、まさか同じ物で被るとは…」

響「流石双子だな」

美希「いーなー、このシュシュ、可愛いなー」

真美「んっふっふ→♪あげないよ→」

亜美「何で…?」

真美「真美ね、誕生日の少し前からずっと考えてたの。色んな人に聞いて、自分でも沢山アクセとか服とか試して…何故か、それが一番いいなって思ったんだ」

亜美「真美もなんだ…亜美もね、色んな人に聞いたり、ネットで調べたりしたんだ」

真美「結果、被ったと…」

亜美「双子だから、ちかたないね」

真美「だね…よっと、どう?久しぶりのサイドアップは」

亜美「やっぱりそっちのがしっくりくる」

真美「真美も。ささ、亜美隊員も付けなされ」

亜美「…んっふっふ→♪わかったよ、真美隊員!」

亜美「……っしょ、と。どうだね?」

真美「んっふっふ→♪真美の見立ては間違いなかった!パーフェクトだ…亜美ーゴ!」

亜美「いぇい!真美ーゴも似合ってるぜぃ!」

亜美真美「…ふふふ♪」ニコニコ

104: >>1 2013/05/27(月) 15:50:39.82 ID:Z4qfd/uAO
律子「ええ話や…」

響「ほんまや…泣けるで…」

伊織「何で関西弁なのよ、アンタらは」

あずさ「良かったわね~、2人とも♪」

亜美「うん!」

真美「さいこ→のプレゼントさ!」

美希「ところで真美」

真美「何→?」

美希「何で真美もまだ渡してなかったの?」

貴音「そういえば…」

真美「そこに気付くとは…お主、やはり天才か…!」

美希「照れ隠しはいいの」

真美「…ミキミキがやたら厳しい追求をしてくる…」

亜美「んっふっふ→、亜美は分かっちった→」

真美「うぐ…」

貴音「まさか、真美も渡せなかっただけなのですか?」

真美「…当たり」

貴音「何故ですか?」

真美「気恥ずかしかったのと…亜美が着る竜宮小町の衣装に合わなかったら…って考えたら、つい…」

響「やっぱり双子だな、亜美真美は」

律子「2人とも、理由こそ違えど…結果は同じだったって訳ね」

あずさ「うふふ、2人とも気持ちが通じ合ってるのね~」

亜美「そりゃそうさ…何せ、亜美と…」

真美「真美は、世界最強の」

亜美真美「双子だからね!」

響「丸く収まったな」

律子「そうね、私達外野が余計な事をする必要は無かったわね」

105: >>1 2013/05/27(月) 15:51:14.14 ID:Z4qfd/uAO
真美「うっし、そしたら真美は仕事行ってくるね→」

亜美「あれ?今日オフじゃなかったの?」

真美「ちょっち打ち合わせがあるんだ→」

亜美「そか、頑張りたまへ、真美隊員」

真美「任されろ→!ほんじゃね→!」



~真美が仕事でいなくなって、10分程経過~

妖精「」グダー

竜宮「」グダー

律子「アンタら…仕事中よ」

亜美「だってさ→」

美希「特に話さなきゃいけない事なんかないのー」

響「えぅ~」

あずさ「う~ん、どうしましょう?」

貴音「ふむ…」

伊織「話題ねぇ…」

美希「あ、デコちゃん、髪切った?」

伊織「ううん」

美希「はいしゅーりょーなのー」

響「…あ」

貴音「どうしました?響」

響「窓の外…信号待ちしてんの…雪歩だ」

伊織「真は一緒じゃないの?」

響「違うっぽいぞ」

律子「確か雪歩は舞台監督のお見舞いに行くって…その帰りかしら」

伊織「じゃあ、雪歩はオフなのかしらね」

貴音「…響!美希!」

ひびみき「!?」

貴音「確保!」

ひびみき「ラジャ!」ドダダダダダダ…

律子「えー…」

伊織「ねえ、雪歩もだけど…春香や千早、真美のギャラはどうするの?」

106: >>1 2013/05/27(月) 15:51:46.96 ID:Z4qfd/uAO
律子「…請求出来ないわよ、流石に」

伊織「そりゃそうね」

亜美「あ、ミキミキとひびきんがゆきぴょんに接近してる…」



~街中~

雪歩「うーん…蒸し暑いなぁ…」

(どだだだだだ…)

雪歩「…ん?」

ひびみき「」ドダダダダダダ←何故か無表情で全力疾走しながら近付いてくる

雪歩「っ!?美希ちゃんと響ちゃん!?」

ひびみき「」キキーッ

雪歩「…」

響「確保ぉぉぉっ!」ガシィ!

美希「捕ったどぉぉぉなのぉぉぉ!」ガシィ!

雪歩「ひぃい!な、何!?どうしたの!」

響「わっせ、わっせ」←上半身を担いでる

美希「わっせなの、わっせなの」←下半身を担いでる

雪歩「いやぁああ!?な、何!?何なんですか!?私、何で担がれ…スカート捲れちゃう!やめてぇぇえ!」



~店内~

響「わっせ、わっせ」

美希「わっせなの、わっせなの」

貴音「ご苦労様です。では、降ろしてあげて下さい」

美希「よいしょ」

響「よいしょ」

雪歩「はぅぅう…な、何なんですかぁ…うぷ…振動で…気持ち悪いですぅ…」

あずさ「あ、あらあら~…」

亜美「まさか、外から担いでくるとは思わなかったYO…」

伊織「雪歩…可哀想にね…」

107: >>1 2013/05/27(月) 15:52:21.97 ID:Z4qfd/uAO
律子「響、美希、貴音…」

妖精「?」

(スパァァァン!×3)

律子「何で普通に呼んでこれんかぁぁぁ!アンタらはアイドルなんだから、街中で目立つような事すんな!」

貴音「わ、私は指示をしただけではありませんか…」

律子「確保!とか言ってたでしょうが!」

響「うぎぎ…痛いぞ」

美希「あぅ~…」

律子「反省しろ、実行犯2人」

ひびみき「あ~い…」

雪歩「あわわ…あの、私、何でこんな所にいるんですかぁ…?何で連れてこられたんですかぁ…?」

亜美「何かゆきぴょんが巨 の未来人先輩みたいな事を言ってる」

雪歩「…えと…ゆきぽビーム!…なんちゃって……」

全員「」

雪歩「う、うわぁぁぁぁん!やらなきゃ良かったぁぁぁ!恥ずかしいですぅぅ!」

あずさ「ゆ、雪歩ちゃん!穴はダメ!穴はダメよ~!」

貴音「真、雪歩は可愛らしいですね」

響「本当、可愛いな」

美希「ミキは知ってたの。雪歩はいちいち可愛らしいの」

亜美「止めるの手伝ってYO!」

伊織「乾いた笑いで虚空を見つめながら呟いてる暇があんなら、このミスドリラーを何とかしなさい!」

律子「ここで穴掘ったら、下の駐車場に落ちるわよ!」

108: >>1 2013/05/27(月) 15:53:03.74 ID:Z4qfd/uAO
美希「止めろって言っても、もう雪歩を抑える場所が無いの」

響「どうすっかな…あ、そうだ。貴音、ちょっと耳貸して」

貴音「はい?」

響「」ボソボソ

貴音「ふむ…それで大丈夫なのですか?」

響「多分止まる」

貴音「多分ですか…まぁ、試してみましょう」スタスタスタ

伊織「あ、貴音!アンタのパワーなら何とか止められるでしょ!?手伝いなさい!」

貴音「…雪歩」

雪歩「ふぇ!?し、四条さん!?か、顔、顔が近いですよぅ!?」

貴音「先程の貴方は…とても可愛らしかったですよ」ボソボソ←耳元で囁いてる

雪歩「ふぇえ!?へ!?かわ、かわわわ、ふへぇ!?」ボンッ

貴音「ええ、とても可愛かったですよ…」ツイ…←雪歩の顎を優しく撫でる銀髪の女王

雪歩「ふやぁぁ…は、はふ…」クテン

貴音「…」

妖精「」

律子「」

貴音「…止めましたよ?」

律子「あ、うん…」

亜美「亜美、すげ→ものを見てしまった気がするよ」

あずさ「あ、あらあらあらあら」パニック

伊織「アンタの演技力ならやれない事は無いけどさ…後でどうなっても知らないわよ?」

貴音「?」

雪歩「四条さぁん…」ムギュウ

貴音「」

伊織「ほら言わんこっちゃない」

109: >>1 2013/05/27(月) 15:54:05.83 ID:Z4qfd/uAO
貴音「ひ、響!?」

響「」フイッ

貴音「なんと!?」

美希「響…流石にミキもどん引きなの」

響「止めろと言われたから、竜宮小町とそのプロデューサーに」

律子「責任転嫁しない!」

伊織「今頃、小鳥の部屋が惨劇の現場みたいになってそうね、鼻血撒き散らして」

亜美「密室殺人、しかも部屋中に血が飛び散りまくりの猟奇的な、ね」

あずさ「うぅ、怖いわ~…」

貴音「…この事は暫く忘れませんよ…伊織」

伊織「何で私なのよ!?アンタに指示したのは、あそこのなんくるある南国馬鹿でしょうが!」

響「おい!誰がなんくるあるんさ!」

亜美「南国馬鹿はいいの!?」

律子「南国馬鹿って、ただの南国大好きな人みたいな感じだしね」

響「南国というか、沖縄は好きだからなんくる「あふぅ」おい寝るな」

雪歩「四条さん…」コシコシコシ

貴音「落ち着きなさい、萩原雪歩」

伊織「ハートの匂いがついちゃうわよ」

亜美「いおりんがそのネタを知っていたのにびっくりだ」

伊織「876の絵里が面白いって言ってたから見たのよ」

あずさ「あら~♪絵里ちゃんと仲良しなのね~♪」

伊織「ええ、アイツ、意外と楽しいわよ?話してると」

110: >>1 2013/05/27(月) 15:55:02.63 ID:Z4qfd/uAO
亜美「亜美、最近はあんまり876の人達と話した事ないな→。現場でそんなに会わないし」

あずさ「私は良く夢子ちゃんからメール貰うわ~♪」

伊織「ああ、後々のアドバイスを貰う為ね」

亜美「そだね、アドバイスを貰う為だね」

あずさ「私からは何も言わないわ~」

律子「やめてあげなさい…」

貴音「響、何とかしなさい」

響「ん~?そだな~…雪歩、真はいいのか?」

雪歩「はぅ!?ま、真ちゃん!?」

亜美「おお、凄い反応した」

伊織「雪歩はあれでいいのかしら?」

美希「雪歩はどうしてああなっちゃったのか、良く分からないの。多分千早さんと春香の雰囲気のせいなの」

伊織「ああ、「世界最大の高さを誇るキマシタワーの主達」とか、うちの腐った事務員がのたまってた2人か」

美希「小鳥はもう手遅れなの」

伊織「行き遅れでもあるけどね」

亜美「色々と遅れ要素があるんだね、ピヨちゃんは」

律子「総合した結果、全部まとめて手遅れよ」



~ことりけ~

小鳥「公共の電波に乗せて酷い!…う…クラッときた…」ピポパポ…

小鳥「あ、もしもし双海医院さんですか?…はい、音無です。何時もの輸血を…はい、ちょっと貧血気味で…」

111: >>1 2013/05/27(月) 15:55:44.33 ID:Z4qfd/uAO
~○スト~

雪歩「」ズゥゥゥン…

伊織「何時まで凹んでんのよ、このミスドリラーは」

亜美「そりゃ、あれだけの暴走を電波に乗せちゃうんだからね→」

雪歩「カット…カットして下さぁい…」

貴音「それが無理なのは、この番組のなれぇしょんをしている貴方なら、良く分かっているでしょう?」

響「流石、下着の色を自ら発表しただけあって、良く分かってらっしゃる」

貴音「…響?」

響「わ、悪かったよ…涙目で睨むなよ…」

伊織「響」

響「ん?」

伊織「被害があっちにも出てる」

律子「…うぅ」

響「」

伊織「暫くそっとしておきましょう」

響「だな…」

雪歩「そ、それで、私はどうして…」

美希「話題がなかったの」

雪歩「…へ?」

亜美「で、たまたま外にゆきぴょん見つけて」

響「ご招待という訳だぞ」

雪歩「ご招待じゃなかったよね!?あれは強制、もしくは拉致って言うんだよぅ!」

ナレ『改めて見ても、やっぱり拉致ですぅ』

貴音「まあまあ…」

貴音「」ピンポーン

貴音「さあ」

雪歩「何を!?」

貴音「この場に来たからには、何か食べ物を頼むのは筋というもの」

雪歩「わ、私、お腹いっ●●…」

112: >>1 2013/05/27(月) 15:56:19.52 ID:Z4qfd/uAO
貴音「あ、店員殿、中華麺を」

雪歩「えっ!?」

響「お前が頼むのかよ!?」

貴音「はて?」

伊織「雪歩に何か注文させる流れじゃなかったの!?」

貴音「すれば良いのでは?」

亜美「自由過ぎるっしょ!?」

雪歩「あ、あの、じゃあこのランチメニューの…」

店員「すみません、ランチは時間が終わってしまいまして」

雪歩「ふぇ!?あ、あぅう、あの、それじゃ、えと、あの」

響「…また決まったら呼びます」

店員「かしこまりました」

雪歩「あぅ…えぅう…ご、ごめんなさいぃ…」

響「大丈夫だ、悪いのはこのオレンジの女王だから」

貴音「ですからおれんじと言うのをお止めなさい!」

雪歩「お、オレンジ?四条さんは銀髪の女王って呼ばれてなかったっけ?」

響「ああ、それはな…下g」スパーン

貴音「お止めなさいといったでしょう!?」

響「いたいぞー…」

美希「今のも響が悪いの」

響「も!?他に何があるって言うんだ!?」

伊織「日本の株式相場が相変わらず安定しないのとか」

亜美「世界的に治安が悪いとか」

あずさ「最近、お野菜が高いのとか~」

美希「ミキのお気に入りの服屋さんが迷走しだしたのとか」

113: >>1 2013/05/27(月) 15:57:07.87 ID:Z4qfd/uAO
律子「うちの涼が最近やたらイケメンイケメン言われてモテて天狗になってて腹立つのとか」

貴音「私の家の近所にあるらぁめん屋が、私に注文制限を設けたのも」

雪歩「春香ちゃんが先月位から突然1人でお出掛けして、千早ちゃんを私が介護しないといけない時があるのも」

貴音「全て…響の責任です!」クワッ

響「うん」

貴音「なんとっ!?」

響「ツッコミ面倒くさいんだぞー」

伊織「アンタ、仕事放棄すんの!?」

響「自分、アイドル。ツッコミでもお笑いでもない。OK?」

伊織「腹立つ…っ!」

響「あ、そうそう、忘れてた事があったんさ」

伊織「何よ!?」

響「CM、だぞ♪」ニパ

伊織「」

響「時間無かったからな~。ツッコミし始めたら尺がちょっとな…という訳で、CMだぞ!」

ナレ『因みに私はこの時、響ちゃんの思わぬ返しにフリーズしてましたぁ…』

ナレ『あ、私が言った事については…別に2人が仲違いした訳じゃなくて、春香ちゃんが何か色々考えて1人でお出掛けしてるみたいですぅ』

ナレ『何か新しいお仕事かなぁ…?』

ナレ『あっ!し、CMですぅ!』

妖精竜宮「ファミレスフェアリー!すぺしゃ~る♪」←ジングル

135: >>1 2013/05/31(金) 12:21:16.89 ID:HgiYtpjAO
妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル

ナレ『それでは続きですぅ』

響「おっし、CM開けたんだよね?…うん、良し!」

全員「?」

響「まずは…何でもかんでも自分のせいにするな!」

全員「」

響「株価だとか世界的な治安だとか、そんなの自分の出来る範囲超えてて無理だぞ!っていうか普通に考えて無理だろ!?馬鹿か!」

いおあみ「あ、はい」

響「お野菜が高いのは自分も辛いんだ!自分が何とか出来るならしてるさー!あずささんもやよいや春香を見習って、タイムセールとか行くと良いさー!」

あずさ「あら~、じゃあそうしてみるわ~」

響「服屋が迷走してても止められないとか、カリスマモデルの名が泣くぞ!自分で何とかしろ!カリスマ(笑)とか言われたくなかったら!」

美希「でも面倒くさいの~…」

響「なら諦めろ!次!涼を女装させた張本人が!もう許してやれ!やるなら「生意気言ったら叱っちゃうゾ☆」とか言ってろ!☆マーク付けてろ!」

律子「何でいちいち私の過去を抉るのよ!」

響「貴音!」

貴音「何か」

響「更に太るぞ」

貴音「なんと!?さ、更にとは!?私、そんなに太っているように見えるのですか!?」

136: >>1 2013/05/31(金) 12:22:01.90 ID:HgiYtpjAO
響「…」フイッ

貴音「」ガビーン

響「んで雪歩!」

雪歩「ひゃいぃぃぃぃ!?」

響「真に貴音に千早か…この…レ ジゴロ!」

雪歩「レ ジゴロ!?ちょ、私からはその、1人も陥落させに行ってないよ!?」

響「スコップと熱いお茶で脅したのか!?」

雪歩「それどんな脅迫!?っていうか脅迫なんかしてないよぅ!」

響「あ、そう」

雪歩「」ガクッ

雪歩「あれだけ酷い事言ったのにあっさりし過ぎですぅ!?」

響「と、世にも珍しいツッコミゆきぽをご覧頂きました」

雪歩「えっ?」

美希「珍しかったの!千早さんの家でも、主にお煎餅とお茶を脇において、ベランダで日向ぼっこしてるだけだから!」

雪歩「まるでお婆ちゃんみたいな言い方しないで!」

貴音「新しい側面を見れましたね。これからは『つっこみれずじごろ』という新しいキャラクターが出来ましt」

雪歩「いりませぇん!そんな、アイドルどころか人としてどうなのか疑問が湧いてくるキャラクター、私はいりませぇぇぇん!」

伊織「弄り倒されてるわね、雪歩」

亜美「そう思うなら手助けしたげなYO」

伊織「何で私が」

あずさ「伊織ちゃんしか止められないと思うわ~」

137: >>1 2013/05/31(金) 12:22:28.65 ID:HgiYtpjAO
伊織「ハリセンマスターがいるでしょうが」

亜美「ハリセンマスターは現在、先程のゆきぽ御輿の時に騒いだ事を詫びて回ってるYO」

伊織「い、いつの間に…わかったわよ…全くもう!大体、収録後にしなさいよ、そんなの!」

亜美「…ごもっとも」

伊織「はぁ…響!」

響「何さー!?」

伊織「今更ツッコミしてんじゃないわよ!しかもちょっとずつズレてきて、結局ツッコミになってないじゃない!雪歩弄りになってただけでじゃないの!わざわざCM明けまで待つのもダメ!テンポ良くやりなさいよ!番組側がCMで切ったならまだ仕方ないけど、わざわざ待っちゃったらダメなのよ!」

響「」

伊織「いい!テレビの前の視聴者は、約1分位のインターバルがあるの!こっちはスポンサー様あっての仕事だし、CMに文句をつけるのは反則だし、NGよ!だけど敢えて言うなれば、そのインターバルの間に違う事したり、トイレ行ったりする人もいるわ!そこはCMというインターバルになるし、熱が僅かでも冷めるの!折角の会話の流れが途切れるタイミングでもあるのよ!」

響「あ、はい…」

伊織「スタッフ側も困るでしょ!?ボケとツッコミっていうのはワンセットなのよ!?」

138: >>1 2013/05/31(金) 12:23:15.83 ID:HgiYtpjAO
伊織「ボケに対してツッコミをしてからCMに入れば、そこから新しい会話の流れに入っても違和感ないでしょ!?だけどね、いまアンタがやったのだと、わざわざCM明けにもう一度ボケの部分を入れてから放送しないといけなくて、他に使いたい部分を切ったりしなきゃいけないの!」

伊織「そうじゃなければ、わざわざ雪歩にナレーションをまた頼んだりしなきゃいけないし、ツッコミから放送したら、ボケの部分を忘れてる人にはちんぷんかんぷんでしょ!?録画してれば見直せるけど、本放送中は一瞬戸惑う視聴者の方だっているわ!」

響「ご、ごめんなさい…」

伊織「ったく!自由にやるのはいいけど、その辺りも考えなさい!アンタ、プロでしょ!?」

響「は、はい…」

貴音「…亜美」

亜美「…いや、亜美もいおりんのツッコミを期待はしたけど、ここまでのリアルお説教をするとは思わなかったYO…」

美希「デコちゃん」

伊織「何よ」

美希「プロって、お笑いの?」

伊織「違うわよ!」

美希「でもでも、アイドルってボケとツッコミの流れとかを考えないと思うの」

伊織「っ!?」

響「何ハッとした顔してんさー!今更だぞ!長々と芸人とはを語りやがって!」

139: >>1 2013/05/31(金) 12:23:41.18 ID:HgiYtpjAO
伊織「そ、そんな…私が…芸人…!?」

響「違うだろ!伊織はアイドル!自分もアイドル!765プロはアイドル事務所!」

伊織「私は…アイドル…そうよね?私、アイドルよね!?」

響「そうさー!いおりんはアイドルさー!おデコ系アイドルさー!」

伊織「そうよね!私はアイドルよね!あと、いおりん言うな。おデコ系アイドルって何よ馬鹿」

響「伊織!」

伊織「沖縄!じゃない、響!」

(ガッシィィイ!)

響「伊織…良かったなぁ!あと、沖縄って何さ。出身地で呼ぶなよいおりん」

伊織「ありがとう…ありがとう、響!いおりん言うな」

貴音「…亜美」

亜美「…いおりんのツッコミが始まったかと思ったら、ひっどい三文芝居のコントになってた。何を言ってるかわからねーと思うが、亜美にも良く分からないYO!」

ひびいお「」ビクッ

亜美「長い上にボディブローの打ち合いのまま終わるポンコツコントを、CM挟んでまでやるなYO!どこで打ち合わせた!?」

響「いや、打ち合わせしてないけど…」

貴音「そ、即興なのですか!?」

伊織「え、ええ…」

亜美「説教から楽しくなってきてコントにしてんなYO!この本格派お笑い芸人め!」

140: >>1 2013/05/31(金) 12:24:34.01 ID:HgiYtpjAO
響「お笑い芸人じゃない!」

伊織「アイドルよ!」

亜美「息ぴったり!芸人さんでも難しい位に息ぴったり!」

響「だって、仲間だしな!」

伊織「そうよ、仲間だもの」

ひびいお「ねー♪」

亜美「くぁぁぁっ!」

(スパーン×2)

ひびいお「ふぉお…」

亜美「ものっそい腹立つ!なんなの!?2人ともなんなの!?」

響「ど、どこからともなくハリセン出したお前が何なんさ…」

亜美「これは律っちゃんのだYO!」

伊織「あ、アンタ…私をハリセンで叩くなんて…覚悟はでk」コッ!

伊織「は、ハリセンの先で突くな!地味に痛いでしょ!」

亜美「反省するんだ!反省するんだYO!」

響「あ、はい」

伊織「ごめんなさい」

貴音「…急激に疲れた気がします…」

雪歩「わ、私はここに来てからずっと疲れてますぅ…」

美希「デコちゃんも響も、頭の回転が早いから手に負えないの」

あずさ「うふふ、2人とも元気ね~♪」

律子「戻ってきたら何事よ」

美希「響とデコちゃんがタッグで大暴れしてたの…」

雪歩「そして、亜美ちゃんに怒られてますぅ」

律子「何なの、このカオスは…」

貴音「手に負えぬ以上、私は傍観致します」

141: >>1 2013/05/31(金) 12:25:08.25 ID:HgiYtpjAO
~5分後~

美希「…亜美、終わった~?」

亜美「うん」

ひびいお「」ズゥゥン

貴音「響…伊織…」

律子「普段馬鹿な事ばかりしてる亜美から散々説教されたら、そりゃ堪えるわよね」

亜美「亜美だってやるときゃやるんだYO」

雪歩「ひ、響ちゃん?伊織ちゃん?」

伊織「…さて」

響「正論だったしキチンと聞いた」

伊織「…あぁぁぁぁみぃぃぃぃぃぃぃ?」

亜美「」ビクッ

響「自分で言った事は…キチンと守ろう、なぁ?」

伊織「うふふふ…無茶振りもネタ振りもボケもしない…お笑い好きのアンタがどこまでやれるか…楽しみねぇ?」

亜美「…亜美、引退が見えてきたよ」

律子「ったく…アンタらいい加減にしなさい」

ひびいお「はーい」

亜美「冗談?冗談だよね?」

伊織「当たり前じゃないの」

響「自分達も暴走し過ぎたのは悪かったさー」

雪歩「それ、暴走する前に気付いて欲しかったなぁ…主に、私を拉致する前に…」

貴音「雪歩、今日はお世話になった方のお見舞いと聞いたのですが」

雪歩「はい。私の事を気に入ってくれてた舞台監督さんがいらして…その方がちょっと怪我をされてしまったので、お見舞いに行ってきましたぁ」

142: >>1 2013/05/31(金) 12:26:15.82 ID:HgiYtpjAO
美希「舞台か~…ミキ、前やったっきりなの」

律子「アンタは真面目にやらせるまでが大変だからね…」

美希「ミキ、お芝居はちょっと苦手なの」

貴音「どの辺りが苦手なのでしょう?」

美希「うーん…」

伊織「今日は女優と演技力ではウチでもトップクラスの2人がいるんだし、聞いてみたら?」

美希「上手く言えないからいいの」

雪歩「漠然と、なのかな?」

美希「む~…?」

貴音「まぁ、天才の美希にもそういう部分があるという事です」

あずさ「苦手なものは仕方ないわね~」

亜美「バラエティー苦手とか言ってたくせに、本当に苦手なのかって位にムチャクチャしたアイドルもいるけどね」

伊織「あら?バラエティーは苦手よ?」

亜美「嘘言うな→」

伊織「ここまで自由に気楽に出来ないじゃない。お笑いの人が目立った方がいいだろうし、良く知らない人相手じゃムチャクチャしないわよ。この765プロの連中だから出来るんじゃない」

響「はい、デレ頂きましたー」

亜美「デレ毎度ありーっと」

美希「デコちゃんがデレちゃんになったの」

あずさ「うふふ♪伊織ちゃんはいつでも皆に優しいわよ~」

伊織「あ、アンタらねぇ…」

143: >>1 2013/05/31(金) 12:26:47.60 ID:HgiYtpjAO
貴音「伊織」

伊織「何よ」

貴音「顔が赤いですよ?」

伊織「ほっといて」

雪歩「ほ…」

伊織「ほ?」

雪歩「ほっとかないよっ!」

伊織「アンタははるちはに怒られてきなさい!今日はこのまま生っすからしいから、スタジオで公開説教されなさい!」

雪歩「ふぇえ!?こ、公開説教は嫌だよぅ!」



~生っすかのスタジオ裏~

春香「」ピポパ

千早「」ピポパ

美希「どしたの?」

春香「雪歩にメール」

千早「同じく」

美希「…なんて?」

春香「『今日はおゆはん抜き』って」

千早「『番組終わったら、腹筋を鍛えるトレーニングに付き合ってあげるわ』って」

美希「そ、そう…」

美希「」ピポパ

春香「美希?どしたの?」

美希「ん?メールなの~」



~ロケ地前~

雪歩「」

真「雪歩?」

雪歩「真ちゃん…私、今日、千早ちゃんの家に帰れない…」

真「色々おかしいけど、何があったの?」

雪歩「春香ちゃんから『おゆはん抜き』って死刑宣告と、千早ちゃんから『自分と同じ量の腹筋させる』って意味合いの死刑宣告がきたの…」

真「死刑宣告!?しかも2通!?死刑宣告って2回もされないよ!?普通は!」

144: >>1 2013/05/31(金) 12:27:38.92 ID:HgiYtpjAO
雪歩「うぅ…」ヴィー

雪歩「あ、美希ちゃんからメール…」

真「美希から?」

雪歩「…『がんばなの』…だって」

真「…触らぬ神に祟り無し…か」

雪歩「おぉ!世界はこうも私に仇なすのか!?私は世界を愛しているのに、こうも!」

真「…それ、雪歩が前にやった舞台の台詞だよね?突然どしたの?」

雪歩「げ、現実逃避しないと辛いんだよぅ…」

真「ああ…うん…メールでもいいから謝っておきな?2人に」

雪歩「あぅ…そうしますぅ…」



~ガス○~

律子「ふぅ」

響「あれ?コーヒーじゃないのか?」

律子「切れてたの」

伊織「はるちはが?」

雪歩「ひぃ」ビクッ

律子「何であの2人がキレてるからって私がコーヒーやめんのよ。コーヒーがよ」

貴音「店員殿には?」

律子「言ったわ。ただ、すぐは無理だからって…代わりにこれ」

亜美「おぉ…律っちゃんカラー」

美希「コーヒーの代わりに何でメロンソーダなの?律子、さんは味覚がクレイジーなの?」

亜美「OK!」

響「YAH!YAH!YAH!YAH!YAH!」

律子「何でクレイジータクシー知ってんのよ、アンタら」

伊織「それ、前に小鳥が事務所でやってたわ」

145: >>1 2013/05/31(金) 12:28:12.06 ID:HgiYtpjAO
律子「あンの鳥め…まァた事務所でゲームしてやがったのかァ…」

響「なんか律子がレベル5の第一位みたいな喋り方してるぞ」

貴音「眼鏡を圧縮!圧縮ゥ!などと」

いおあみひびみきゆき「ブッフォ!?」

あずさ「きゃあ!?」

貴音「ひぃ!?」

律子「わぁあ!?」

美希「ゲホッ!ゴホッ!」

あずさ「み、美希ちゃん!?大丈夫!?」

響「た゛、た゛か゛ね゛…お゛ま゛え゛な゛ぁ゛…」ゲホッ

亜美「はにゃ!はにゃにこーらがぁぁ!?」ジタバタ

伊織「ゲホッゲホッ…んんっ!…た、貴音…アンタね…」

貴音「み、皆、大丈夫ですか?」

亜美「ふんにゃ!」鼻ちーん

亜美「お姫ちん!何で皆がドリンク飲んだタイミングで強烈なのをぶっ放すのさ!」

美希「ぜぇ…ぜぇ…野菜ジュースでむせるのは危険なの…すりおろし分が危険なの…」

あずさ「美希ちゃん、はいお水」

伊織「はぁ…はぁ…紅茶で良かった…」

響「自分は烏龍茶だったからまだマシか…」

律子「あ、店員さんすいません、何か拭くものを…はい、すいません」

貴音「からふるな噴水にございました」

伊織「そうね、特に美希と雪歩から吹き出されたのは、アンタの下着ばりにね」

146: >>1 2013/05/31(金) 12:29:24.29 ID:HgiYtpjAO
貴音「うぐっ…」

亜美「はふ…コーラやべぇ…鼻がちぬかと思った…」

あずさ「亜美ちゃんも大丈夫?あ、律子さん、私にもおしぼり下さい」

律子「はいどうぞ…全くもう…このスーツ、またクリーニング出さないと…」

貴音「水分を圧縮すれば…」

律子「出来る訳ないでしょ!」

響「やめろってば!また思い出し笑いしちゃうだろ!」

雪歩「ひぃ…ひぃ…げほっ、ごほっ」

美希「へぅう…」

響「野菜ジュース2人のダメージが深刻だぞ」

あずさ「ゆ、雪歩ちゃんも…はい、お水」

雪歩「はぅう…」

伊織「あ、アイドルにあるまじき映像だったわね…」

亜美「アイドル7人中、5人が飲み物吹き出したからね…」

貴音「貴重な噴水しぃんに御座いましたね」

響「お前は反省しろよ!」

貴音「ごめんなさい」

雪歩「はふぅ…野菜ジュース怖いですぅ…」

美希「暫く野菜ジュース飲めないの…」

伊織「全く…これ、私服だからまだ良かったものの…」フキフキ

亜美「借り衣装だったら買取だったね…」フキフキ

響「全くだぞ…」フキフキ

あずさ「雪歩ちゃん、拭いてあげるわ~」

雪歩「あぅ…ありがとうございますぅ」

律子「美希、こっち来なさい」

147: >>1 2013/05/31(金) 12:30:51.66 ID:HgiYtpjAO
美希「律子さぁん…」

貴音「大惨事になってしまいましたね」

響「お前発信でな」

貴音「私も、まさか皆が同時に飲み物を口にするとは思っていなかったのです…」

伊織「普段なら何でもないタイミングだったんだけどね…」

亜美「たった1つの事で大惨事だYO…」

貴音「まさに芸能界のようですね…何が起きるかわからない…」

律子「こんな下らない大惨事を芸能界に例えるな!」

貴音「しかし、逆にいえば…何でもない出来事が、たった1つの事で大きな好機に…!」

雪歩「少なくとも、ジュース吹き出しちゃう事態はチャンスになりませんよぅ」

美希「なるのはお笑いへの強制クラスチェンジなの」

亜美「キャンセルしまくらないと」

響「あ~…飲み物また取りに行かないと…」

みきゆき「野菜ジュース以外…」

亜美「トラウマになっちゃってるYO」

伊織「野菜ジュースに罪は無いわ…」

律子「アンタら服を拭いてなさい。私が行ってきてあげるから」

響「ありがとうだぞー…あ、伊織、服の内側からこうやってペーパーをあてて、おしぼりとかでポンポン叩くと、簡単なシミ抜きになるぞ」

伊織「流石は嫁ランク上位ね、主婦の知恵だわ」

148: >>1 2013/05/31(金) 12:31:22.06 ID:HgiYtpjAO
響「ま、これくらいはな」

雪歩「私のは流石にクリーニング出しますぅ」

響「あ~…白のワンピか~…」

亜美「亜美のコーラで色付いちゃったね…ゆきぴょんごめんなさい」

美希「あ、美希の野菜ジュースも…ごめんなさいなの…」

雪歩「ううん、気にしないで…私のも付いてるだろうし…」

響「律子のメロンソーダがかからなかっただけ、まだマシだったのかもな…」

雪歩「うん…」

亜美「緑に黒にオレンジ…残念な迷彩服みたいになりそうだね」

伊織「少なくとも、本来の目的である周囲の景色に溶け込むのは無理そうね」

響「都内じゃ逆に迷彩は目立つけどな」

亜美「都会というコンクリートジャングルには、迷彩柄は無いからね。同じジャングルと言っても」

響「都内なら、灰色系だと目立たなそうだな」

伊織「雪国なら寒冷地使用の迷彩が効果ありそうだけど」

美希「それなら真っ白でいいと思うの、雪歩のワンピみたいな」

雪歩「雪が積もってたら、確かにそうかも…」

亜美「ミリタリー関係に詳しいアイドルは、うちにはいないからなぁ…そういうの、わかんないや」

あずさ「律子さんなら詳しいかもしれないわね~」

律子「私も専門外です」

149: >>1 2013/05/31(金) 12:32:08.10 ID:HgiYtpjAO
あずさ「あら~、おかえりなさい」

律子「取り敢えず人数分は無理だから、何往復かするわ」

あずさ「あ、じゃあ私も行きます~」

律子「お願いします」

貴音「私も参ります」

響「貴音」

貴音「何か?」

響「混ぜるなよ?」

貴音「それは」

伊織「フリじゃないわよ?」

貴音「そうですか」

響「目に見えて落ち込むなよ…」

律子「いいから行くわよ…亜美のコーラとあずささんの紅茶はあるから、あとは美希と雪歩と響と伊織と貴音と私の分か…」

響「貴音、混ぜたらお前に最悪のミックスジュースをおみまいするからな?」

貴音「最悪、とは?」

響「コーラ4、コーヒー4、野菜ジュース2のミックス」

貴音「…普通に持ってまいります…」

あずさ「皆、何がいいかしら~?」

美希「ミキ、コーラ」

雪歩「私はアイスの緑茶で…」

響「烏龍茶、お願いするぞ」

伊織「アイスティー、ガムシロップ入りで」

あずさ「は~い♪」



~3人がドリンクバーに向かった後の座席~

伊織「…」

響「…」

亜美「どちたの?」

響「果てしなく不安だぞ…」

雪歩「だ、大丈夫だよぅ…律子さんがいるし」

美希「怪しいの…」

150: >>1 2013/05/31(金) 12:32:44.94 ID:HgiYtpjAO
~その頃、ドリンクバー~

律子「…」

貴音「…面妖な」

律子「まさか…席からドリンクバーまでの間で、あずささんがいなくなるとは…」

貴音「…探してまいりましょう」

律子「いや、貴音は2つだけ持って、先に戻ってて」ピポパ

貴音「律子嬢はどうなさるのですか?」

律子「緊急コールよ」プルルルル…

貴音「?」

律子「…あ、もしもし、プロデューサー殿ですか?」

貴音「成る程…では、先に戻っております」

律子「ええ、今収録中です、はい…実は、あずささんが…ええ」

貴音「…まさかの事態です」



~再び、座席~

伊織「なーんか嫌な予感がするのよね」

響「自分もだぞ」

美希「ミキも」

亜美「…何か、亜美もそんな気がしてきたよ」

雪歩「わ、私もですぅ…」

貴音「…」

美希「あ、貴音が戻ってきたの…貴音だけ?」

響「何で貴音だけなんだ?」

貴音「…ただいま戻りました」

伊織「おかえり…アンタ、何で1人?」

貴音「…あずさが迷子になりました」

亜美「…は?いや、え?」

雪歩「え?あの、四条さん?」

貴音「ですから…この席からどりんくばぁに向かう途中に、あずさが迷子に…なりました…」

151: >>1 2013/05/31(金) 12:33:45.64 ID:HgiYtpjAO
伊織「…頭痛がしてきたわ」

亜美「あずさ姉ちゃん…何もいま本領発揮しなくても…」

響「予想の遥か斜め上だったぞ」

雪歩「ここからドリンクバーって…確かに他の席よりは少し離れてるけど…」

美希「もう何なのなの…あずさは一体…」

貴音「兎に角、私は他の皆の飲み物も運びんできます」

響「自分も手伝うぞ」

貴音「お願いします」



~人数分のドリンクが揃いました~

律子「収録中だからと気を抜いてしまったわ」

亜美「律っちゃん、あずさ姉ちゃんを探しに行かなくていいの?」

律子「大丈夫よ、連絡待ちだから」

伊織「あずさは携帯置きっぱなしだけど?」

律子「あずささんからじゃないわ」

雪歩「えっ?」

(イッパイイッパイ♪)

律子「はいもしもし」

美希「…持ち歌が着うたなんだ」

響「律子、アイドルに未練あるんじゃない?」

伊織「再デビューして亜美とユニット組んだら?」

律子「はい…はい、お願いします」ピッ

貴音「誰からだったのですか?」

律子「小鳥さんから」

美希「小鳥、事務所にいるの?」

律子「そうよ。会社のPC全てにインストールされてるからね…GPS機能を使った捜索システム」

152: >>1 2013/05/31(金) 12:34:18.62 ID:HgiYtpjAO
貴音「私には何の話か全く分かりません…いんすとぉる…とは」

雪歩「えと、インストールっていうのは、パソコンに新しい機能を覚えさせる事…かな?」

貴音「…ふむ」

響「でもさ、そういうのって携帯から発信される電波で探知するんじゃないの?」

律子「あずささんのピアス、ネックレス、リング、時計にもGPSの電波を発信する装置を取り付けたわ。どれか1つは必ずしてるだろうし、どれかが反応したら他のは反応しないようになっているのよ」

伊織「…うちのグループ系列の会社に頼んで作らせたってのは、それの事だったのね」

律子「そうよ。それさえあれば、小鳥さんの指示であの人が動くわ」

美希「プロデューサー?」

律子「そゆこと。更に、あの人のスマホに入ってるアプリを起動してカーナビに繋ぐと、小鳥さんのPCからの情報をリアルタイムで受け取れるから、すぐ見付かるわ」

響「技術が無駄に未来に爆走してるな」

伊織「水瀬グループ的には、その技術が新たな一歩になるからって、喜んで試験運用してもらってるわね」

貴音「………」

美希「貴音の頭から煙が出そうなの」

亜美「オーバーヒート寸前だね…」

雪歩「はわわわ…」

153: >>1 2013/05/31(金) 12:36:04.87 ID:HgiYtpjAO
律子「ま、大丈夫って事よ」

貴音「はあ…」

(イッパイイッパイ♪)

律子「はいもしもし…あ、プロデューサー殿…はい、あ、もう見つかったんですか?」

伊織「早いわね」

律子「はい…はい…分かりました、お待ちしてます」ピッ

美希「プロデューサー?」

律子「ええ、今連れてくるって」

響「まず、どうやって店から出たんさ…普通店員に止められないか?」

貴音「そうですね…何故止められなかったのでしょうか…?」

美希「不思議なのー」

律子「美希、響…アンタらさっき外に出たでしょうが」

みきひび「あ」

律子「しかも、ふざけて雪歩を担いできて…だから、あずささんも番組の何かだと思われたんでしょ。お会計云々だって、まだ私達も撮影スタッフもいる訳だし」

妖精「oh…」



~5分後~

亜美「あ、兄(C)だ」

伊織「あずさもいるわね」

あずさ「ご、ご迷惑をおかけしました~…」

律子「おかえりなさい、あずささん」

亜美「兄(C)、ご苦労ご苦労」

P「どこのお偉いさんだ、お前は」

美希「お疲れ様なの」

響「まあ、これでも飲んで」

P「…これ、何?」

響「さっき律子が飲んでたメロンソーダの残り」

154: >>1 2013/05/31(金) 12:36:32.53 ID:HgiYtpjAO
律子「わぁぁぁあああ!?」

P「お前なぁ…」

あずさ「…むぅ」

響「じょ、じょーだんだって…」

伊織「あずさ、そこでしがみついてないで座りなさい。誰もとらないから、そんなの」

P「そんなの!?」

あずさ「伊織ちゃん」

伊織「はいはい悪かったわよ…アンタ、状況分かってんの?ファンの大半が理解ある人達だったからまだ良かったのに、だからってそんな姿を放送したらどうなると思ってんのよ?」

あずさ「…っ」

貴音「伊織」

伊織「私はいいわよ?9月で活動休止して海外行っちゃうから。残った亜美や皆の事を考えろって言ってんのよ」

あずさ「…ご、ごめんなさい」

P「すまなかった…軽率だった」

美希「本当、昔っから甘々だからね、プロデューサーは」

律子「兎に角、あずささんは座って下さい。プロデューサー殿、ご苦労様でした」

P「気にすんな、書類整理位しかやること無かったし、事務所で珈琲啜りながら待機してるだけみたいなもんだったし」

亜美「ほい、水」

P「おう、サンキュー…ついでに飯食ってくかな…」

貴音「では」ピンポーン

P「早い!メニューくらい見せてくれ!」

あずさ「はい♪どうぞ~♪」

155: >>1 2013/05/31(金) 12:37:03.13 ID:HgiYtpjAO
P「うん、普通のメニュー見せて。デザートだけの見せられても…この三角の奴、たまに注文したのが来る間、眺めちゃうんだよな」

店員「ご注文はお決まりでしょうか」

貴音「中華麺を」

P「…同じのを、隣のテーブルにいいですか?ついでにドリンクバー」

店員「かしこまりました」

響「お前が注文する事にはもうつっこまない」

貴音「なんと」

美希「ところでプロデューサー、あずさはどこにいたの?」

P「この店から出てすぐのコンビニ前」

律子「そんなに遠くなくて良かった…」

亜美「ドリンクバーに行くのに階段を下りた事には疑問を持たなかったの…?」

あずさ「その…ちょっと違う方に行ったら、分からなくなって…混乱しちゃって」

律子「GPSついてて良かったですね」

P「使ってないけどな、それ」

律子「えっ?」

P「小鳥さんは経理関係の仕事で忙しそうだったし、悪いかなと思ってさ。近くにいたから俺がそのまま出て来た。その方が早いしな」

伊織「じゃあどうやって見つけたのよ?」

P「今までの統計で出した、見当たらなくなってからの時間で行けるあずさの歩幅と歩行速度から範囲を割り出して(命名:あずさ算)、後は勘で」

156: >>1 2013/05/31(金) 12:37:54.82 ID:HgiYtpjAO
雪歩「す、凄いですぅ…」

P「何だかんだ、付き合い長いからな」

美希「ちょっと引くレベルで凄いの」

響「ストーカーに近い気がしないでもない」

伊織「うわあ…」

P「お前ら、後で貴音とラーメン屋巡りな?実費で」

みきひびいお「ごめんなさい」

貴音「私との食事はそんなに嫌ですか…?」

P「量がついて行けんのだ」

美希「大体、何で一軒以上行くの?」

響「一杯が普通だぞ」

貴音「面妖な」

伊織「アンタの胃袋がね」

店員「お待たせしました~」

P「あ、じゃあ俺はあっちに移ります。お前ら、あんまり羽目外し過ぎるなよ?」

全員「」フイッ

P「何故目を反らす!?…あぁ…また胃が痛くなってきた…貴音、それやる」

貴音「有り難くいただきます」ニッコリ

P「すみません店員さん。あっちに2つ置いて下さい…また後で何か注文します…」

店員「はい、分かりました」

あずさ「…」

伊織「あずさ、アンタもプロならその顔何とかしなさい」

あずさ「ええ…ふぅ、ごめんなさい、もう大丈夫よ」

亜美「律っちゃんもさっき兄(C)の言ってたの、出来るの?」

律子「範囲絞る位なら出来るけど、そこからが難しいのよ」

157: >>1 2013/05/31(金) 12:38:20.18 ID:HgiYtpjAO
響「律子でも出来ない頭脳労働を、プロデューサーがやれるのか…」

伊織「多分それだけなんじゃない?」

律子「スケジュール管理もよ。プロデューサー殿が何て呼ばれてるか知っているでしょ?」

亜美「え→っと…あ、スッポンポン!」

伊織「何で素っ裸なのよ…スパコンだっけ?」

律子「そう。だから、私よりも色んな事出来るのよ、悔しいけど」

貴音「ふむ…律子嬢よりも、ですか」

響「765プロが少数精鋭だとか言われる理由が分かった」

雪歩「律子さんだって業界でも凄腕プロデューサーって言われてるのに…」

美希「プロデューサーはもっと凄いんだね」

律子「色んな事務所が引き抜き仕掛けてきてた位だからね」

亜美「きてた?過去形なの?」

律子「そ。「俺がうちの事務所のアイドル達以上の逸材だと俺が認める子を10人以上集めて下さい。その上で、765プロと本気で戦う気があるなら行きます。俺も、765プロを辞める時に皆に言います。全力で来いと」って言ったら、皆が手を引いたのよ」

響「プロデューサーは自分達をそこまで買ってくれてるんだな、嬉しいぞ!」

美希「ありがとうなの!」

貴音「ありがとうございます」

158: >>1 2013/05/31(金) 12:38:48.97 ID:HgiYtpjAO
伊織「実際問題、会社として見たら…手を引かざるを得ないわね」

雪歩「そうなの?」

伊織「そうよ。この業界、特にアイドル業界なんか、今でも激戦区なの。そんな状態で、力の無い事務所はドンドン経営が厳しくなるわ。765プロはそんな中で、今や最大手とも呼び声が高くて、うちと友好的な関係を持とうとするケースもある」

響「力のある所を味方に付けておけば、何かと有利だしな」

伊織「うちに来てる仕事の依頼は、今でも相当あるわ。で、依頼にあったアイドルのいる別のプロダクションを紹介して、余所のプロダクションはそこからチャンスを掴む…って場合もあるわね、現状」

美希「そうなんだ」

律子「伊織、アンタはやっぱり経営者向きだわ。それと、この話はもうお終いよ。会社同士の話だと、あまり表に出せない話だってあるし」

貴音「確かに…」

律子「まぁ、876さんとか東豪寺さんとかCGさん辺りは仲が良いし、うちも助けてもらったりしてるけどね」

伊織「ああ、麗華の…確かに、仕事が多過ぎて回らなくなった時に、一時期頼んでたわね」

律子「東豪寺さんもキッツキツになって、結局876さんや頭数の多いCGさんがメインで助けてくれたわ」

159: >>1 2013/05/31(金) 12:39:18.87 ID:HgiYtpjAO
響「それでも過労で倒れるアイドルやプロデューサー」

律子「その後よ。社長とプロデューサーが各プロダクションを回って、そういう話にしたのよ」

貴音「ああ…なるほど、確かにあの後から暫くは他の事務所のあいどると共演したりしていましたね」

律子「うちとしては出来るだけうちのアイドルを休ませてあげられるし番組に穴を開けずに済み、東豪寺さん以外の2つの事務所からすると、自分の所の子達は顔が売れる…という作戦よ。苦肉の策でもあったけどね」

伊織「持ちつ持たれつ…ね、正直、ライバル増やす可能性が高いけど」

律子「だから苦肉の策なのよ…でも、当時はそれがベストだったのよ。乗り切れたのは、社長とプロデューサー殿の手腕のおかげよ」

亜美「兄(C)って、すげ→んだね」

伊織「そっちでモソモソBLTサンドを食べてるうだつの上がらなそうなヤツが、実はそうだとは思えないわね」

<ほっといてくれ

美希「普段は、本当に普通の人なの」

響「いざという時は、豪腕というか…割と無茶でも押し通すし、とんでもない作戦立ててみたり、やたら先読みしてたり、頭の中がどうなってんだか」

あずさ「普段穏和な分、スイッチ入ると凄いのよ~」

160: >>1 2013/05/31(金) 12:40:38.45 ID:HgiYtpjAO
亜美「ドSになるとか?」

あずさ「そ、そういうスイッチじゃないわ~」

律子「まぁ、ある意味当たってなくもないけどね…」

伊織「えっ」

律子「昔ね、うちのアイドルに●営業紛いの事を持ち掛けてきたヤツがいたのよ」

美希「えっ…それ知らないの」

響「アイドル業界がキチンとなる前?」

律子「なった後」

響「そいつ、アホなのか?」

律子「アホなのよ。で、プロデューサー殿がね~…」

伊織「キレたの?」

律子「キレたわね。そりゃもう、本当に引く位にキレたわ」

貴音「そんなに、ですか…」

<律子、ストップ

律子「あら、ストップかかっちゃったから、この話はお終い」

亜美「うーん、まあ仕方ないか」

伊織「聞いてて気分の良い話では無さそうだしね」

美希「その人がどうなったかも教えられないの?」

雪歩「そうですぅ…まだこの業界にいるなら、怖いですぅ」

律子「もういないわよ、大丈夫」

響「なら良かった」

貴音「一安心ですね」

あずさ「本当ね~」

律子「(あずささんなんだけどね、●営業を持ち掛けられたの)」

律子「(プロデューサー殿が、世間的に公表しかねる位えげつない事したから助かったんだけどね)」

161: >>1 2013/05/31(金) 12:41:04.53 ID:HgiYtpjAO
律子「(でも…流石にレコーダー持ってDの家に行ったのには引いたけど…局側にもバラして、この業界から抹殺しちゃったし)」

伊織「ふぅ…そうだ、番組の放送時間ってどの位残ってんの?」

響「ん?どーだろ?…お、もうそんな時間無さそうだな」

律子「あら、もうそんな時間?」

雪歩「じゃあ、この後私がナレーションが入ってお終いですね」

貴音「ふむ…今日も何事も無く、無事に終わりました」

伊織「…これが無事に終わったってんなら、大概の番組は無事に終わった事になるわね」

響「これがファミレスフェアリー的な普通…であって欲しくはないんだけどなぁ…」

美希「仕方ないの。響にはそういう、お笑いの神様がついてるの」

響「だから自分は芸人じゃないと…」

亜美「十分に芸人さんやれると思うYO。いおりんと一緒に」

伊織「何で私!?」

亜美「それだけ速く反応してツッコミ入れてくるスキルは芸人向きだと思うけど」

伊織「私が…芸人…!?」

響「違う!伊織はアイドルさ!自分と同じアイドルさ!」

伊織「野生の沖なw…響!」

響「」カチン

響「おデコビーm…伊織!」

伊織「」カチン

伊織「おぉん?」

響「あぁん?」

162: >>1 2013/05/31(金) 12:41:35.66 ID:HgiYtpjAO
亜美「天丼すんなYO!やっぱりお笑いじゃんかYO!」

いおひび「?」

亜美「首傾げんな!仲良しだなこんちくちょ→!」

響「だ、駄目だぞ伊織…じ、自分には紅芋がいるんだから…っ」

伊織「にひひ♪あんな芋臭い奴なんか忘れさせてやるわ。やたら紫だし…」

響「伊織…」

伊織「響…」

律子「特産品と人を天秤にかけるな!」

亜美「そりゃ芋臭いさ!芋だもん!やたら紫なのはそういう品種!」

美希「無駄に変な空間作ってミニコントをしないで欲しいの!何なのなの!?」

雪歩「昼ドラ的展開なのに、何でお芋さんが関わってきてるんですか!?伊織ちゃんは農作物で響ちゃんは農家さんだとでも言うんですか!?」

貴音「貴方達、良くそれで芸人じゃないと…」

あずさ「紅芋ソフトクリームを沖縄に行った時に食べたけれど…美味しかったわ~♪」

全員「味の話じゃないっ!」

あずさ「あ、あらあら~…」

ナレ『あずささんの天然が炸裂した所で、ファミレスフェアリー!竜宮小町スペシャル、お時間となりましたぁ』

ナレ『この後、何時もの水谷ラボさんはお休みで、生っすかサンデー!はいぱー!がすぐに放送されますぅ!』

163: >>1 2013/05/31(金) 12:42:07.67 ID:HgiYtpjAO
ナレ『それでは皆様、また次回~♪』

伊織「私だってボケたいのよ!たまにはいいでしょ!」

美希「仕方ないなぁ。許してやるの」

伊織「どんだけ高い位置からの上から目線よアンタ!」

亜美「やっぱりいおりんはツッコミだね」

響「芸人である事には違いないんだな」

伊織「アンタもね」

貴音「」ピンポーン

雪歩「もう番組終わりますよ!?」

あずさ「あ、Pさん♪ご飯食べられましたか~?」

<大丈夫ですよ~

律子「自由だ…自由過ぎるわ…」

貴音「それではまた来週も、是非ご覧下さい…せーの」

全員「まったね~♪」

美希「見ないと叱っちゃうゾ☆」キュピーン

律子「美希まで古傷を抉らないで!」

175: >>1 2013/06/02(日) 13:14:52.05 ID:w3DorquAO
~765プロ~

P「…っし、これで全部終わりかな」

小鳥「その書類、終わったら私に下さい」

P「ほい…チェックよし、ほいさっ」

小鳥「こらさっ」

律子「あらほらさっさ~って、何やらせんですか、全く…」

P「最近仕事に余裕が出来たからか?やたらノリ良いな」

律子「ま、確かに多少は楽になりましたけど」

(ガチャッ)

春香「おはようございまーす♪」

P「おー、おはよう」

律子「おはよう」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「おぉ、今日は皆いる!」

律子「珍しくね。因みに、そこのソファに美希が寝てるわよ」

春香「ああ…朝5時から収録でしたっけ…おにぎり作って置いといてあげる位しか出来なかったけど…大丈夫でした?」

律子「むしろ、おにぎりが無かったら常に寝てたわね。撮影前に一個食べて、撮影終わるまで残りを楽しみにする事で撮影を乗り切るという…」

春香「そうですか…美希、お疲れ様」ナデナデ

美希「にへへ」スヤスヤ

小鳥「あらかわいい」

P「仲良しだからな、2人共」

春香「んふふ♪」

美希「」スヤスヤ

律子「もう少ししたら起こさないとね。次の仕事あるし」

春香「そうですね~…あ、そだ!」

176: >>1 2013/06/02(日) 13:15:20.19 ID:w3DorquAO
律子「どうしたの?」

春香「いえ、引っ越しについて聞こうかなと思いまして」

P「お?春香、引っ越すのか?」

小鳥「ま、まさか千早ちゃんと喧嘩したの!?別れちゃうの!?」

律子「小鳥さん落ち着いて下さい」

小鳥「ああ…希増塔(キマシタワー)が崩落していく…」

春香「あの…」

P「ああ、彼女は放置で構わん。大先輩にして、当時の日高舞に対抗出来た唯一のアイドルだった人も、今じゃこのザマだ」

小鳥「酷い!」

律子「時の流れは残酷ですね」

小鳥「更に酷い!」

春香「あ、あはは…」

P「で、引っ越しだったか?」

春香「はい」

P「千早のマンションから出て一人暮らしを始めるんだな?」

春香「いえ」

P「え?違うの?」

春香「はい、もう2人で引っ越してます」

小鳥「希望はまだ続いていた!やった!」

P「…ダメ無腐鳥め」

小鳥「クリティカル酷い!」

P「ふむー…セキュリティーはしっかりした場所で。あと、出来れば都内にしてくれ。事務所や局から遠過ぎるとな」

春香「セキュリティーは大丈夫です。何かあっても水瀬セキュリティーサービスの方が来てくれますし」

律子「水瀬財閥、手広いわね…」

177: >>1 2013/06/02(日) 13:16:02.32 ID:w3DorquAO
小鳥「ん?でも、その感じだと転居先はもう決まってるのかしら?」

春香「はい♪それで…今日、お時間があれば一緒に来てくれないかなーと…」

P「今日、か…俺は厳しいな。ロケで温泉行ってたあずさを迎えに行かないといけないし」

春香「あ、それってCGプロの高垣さんと行ってる奴ですか?」

P「それ。ドラマで共演したのがきっかけで仲良くなったんだと。んで、高垣さんがあまりに温泉について熱く語るからって、たまたま『あず散歩スペシャル』で温泉地に行くからって、ゲストに誘って…2人で堪能してきた、と」

春香「プロデューサーさん、置いてけぼりにされたんですね」

P「言うなッッ!」

律子「私はフェアリー連れて例の番組の収録行かないと」

春香「ああ、ファミレスフェアリーですか。今日のゲストは誰なんですか?」

律子「佐野美心さん」

春香「また随分とレアキャラを…テレビとか出るんですね、美心さん」

律子「たまたま慰問が無い時にオファーしたのよ、プロデューサー殿がね」

春香「またスケジュールの穴をピンポイントで狙いましたね?」

P「何のことやら」

春香「本当、この人怖い。芸能界支配しちゃうんじゃないですかね?」

178: >>1 2013/06/02(日) 13:16:29.89 ID:w3DorquAO
P「俺はあくまで裏方、うちの女優とアイドルを輝かせる為なら、何でもするがな」

春香「…女優が先に出る辺り、カチンと来ます…じゃあ、プロデューサーさんも律子さんもダメですか~」

律子「美希達をファミレスに送り届けた後ならいいわよ」

春香「本当ですか!良かったぁ♪」

小鳥「ところで、何となく気になってたんだけど…引っ越し先って、マンションよね?」

春香「いえ?一戸建てですけど…」

P「…はい?」

春香「えっ?」

律子「一戸建て…?」

春香「はい、一戸建てです♪えへへ、お家ですよ、お家!」

小鳥「…と、土地持ち…二十歳の子が…土地持ち…」

春香「と、土地持ちって言っても、そんな広くありませんよ!?」

P「いやいやいや、マジか。この土地がクッソ高い都内で、マジか」

春香「ま、マジですよ?」

律子「家…値段にもよりますが、マスコミが騒ぎますね」

春香「元からあった家のリフォームと、防音設備付きルームの追加だけなんですけど」

律子「…それでもよ」

春香「うぅ…」

P「億とか言わないよな?」

春香「そ、そんな訳無いじゃないですか!数百万は流石にかかっちゃいましたけど…」

179: >>1 2013/06/02(日) 13:17:16.71 ID:w3DorquAO
律子「それでも、なかなかにパンチの効いたお値段ね…」

P「結構老朽化の進んだ家なのか」

春香「えと、実は昔に水瀬家に仕えてた方のお宅なんですけど、もう10年以上前に亡くなられて、ご家族の方もいらっしゃらないので水瀬家で買い取って、もしもの時には使えるように、位には管理してたらしいですよ~」

小鳥「へ~」

春香「たまたま伊織と仕事に一緒にした時の帰りに、そのお家を見せてもらって思ったんです」

P「何を?」

春香「私、この家に住みたいって。その、豪邸っていうんじゃないんですけど、何て言うか…社長的に言うなら、ティン!と来てしまいまして」

P「ああ、ティン!と来たなら仕方ない」

律子「仕方ありませんね」

小鳥「ティン!と来ちゃったならねぇ」

美希「…うにゅ…」

春香「あ、ごめんね美希、起こしちゃったね」

美希「ん…大丈夫なの…春香、おにぎりご馳走様でしたなの、美味しかったの」

春香「お粗末様でした♪」

美希「お家の事?」

春香「そ、説明ついでに誰かに見てもらおうかなって」

美希「なるほどなの、あのお家は可愛いから、きっと皆気に入るの♪」

春香「うん、そうだね…そうだといいなぁ♪」

180: >>1 2013/06/02(日) 13:18:29.98 ID:w3DorquAO
律子「で、アンタをファミレスに送り届けたら私が見に行くわ」

美希「なるほどなの…あれ?もう時間?」

律子「そろそろね」

美希「むぅ…あと少し寝たいの」

律子「ダメよ、遅刻しちゃうから。ほら、早く支度する!」

美希「うにぃ~…」

春香「頑張れ!今日はシュークリーム作ったから、ちゃんとお仕事してから帰ってきたら、美希の分を1つオマケしてあげるよ!」

美希「」ガバッ

美希「律子!早く、いち早く行って、サクッと終わらせるの!」グイグイ

律子「ちょ!?引っ張るな!あと、さんを付けなさい!あーもう!行ってきます!」

(ドタバタドタバタ)

P「相変わらず、春香のお菓子は凄まじい威力だな」

小鳥「美希ちゃんがああなるのも分かります。それくら美味しいんですもの」

春香「因みに、プロデューサーさんと小鳥さんの分も持ってきました。律子さんの分は後で渡せばいいかな?」

P「悪いな、いつも」

春香「いえいえ」

小鳥「じゃあ私、紅茶入れてきます」

P「春香、座ってていいぞ。俺は書類関係出してくるから」

春香「はーい、分かりましたー」



~律子さん帰還~

律子「ただいま戻りましたー」

春香「あ、お帰りなさい♪」

181: >>1 2013/06/02(日) 13:19:57.70 ID:w3DorquAO
律子「じゃ、行きましょうか」

春香「はぁい」

小鳥「あ、律子さん。これが住所です」

律子「ありがとうございます」

小鳥「春香ちゃん、またね」

春香「はぁい、お疲れ様でした~」



~小鳥のメモに書かれた住所~

律子「…ここ?」

春香「はい♪」

律子「一階だけ見たら、千早が前に住んでたマンションの部屋と大差なさそうだけど」

春香「ちょっと大きい位ですね」

律子「そうなの?」

春香「はい。でも、それくらいがいいんです」

律子「何で?」

春香「皆、いつも一緒にいられるじゃないですか♪」

律子「…なるほど(この子、本当に765プロの皆が好きなのね)」

春香「どうぞ、上がって下さい」

律子「あ、うん…(見た目は築50年位の木造家屋…あ、小さいけど庭もあるんだ)」

春香「ただいまー」ピピッッ

扉『指紋、声紋、指静脈、虹彩…照合、リボン、照合完了。お帰りなさい、春香さん』

(ズガシャンッ!ガラガラー…)

律子「」

春香「あ、お客さんが1人いますよー」

玄関『了解。データ照合開始…完了。律っちゃんと一致しました。いらっしゃい、律っちゃん』

律子「」

春香「律子さん?どうしました?」

182: >>1 2013/06/02(日) 13:20:42.65 ID:w3DorquAO
雪歩「あ、春香ちゃんお帰りなさい♪」

春香「ただいまー。あ、律子さん来たよ♪」

雪歩「わあ♪いらっしゃいませ♪」

律子「…」

雪歩「律子さん?」

律子「どこからツッコミするべきか、今スッゴい悩んでるの。少し待って…」

春香「あー、じゃあ取り敢えず上がって下さい♪」

律子「うん…」



~リビング~

雪歩「お茶ですぅ」

律子「あら、ありがとう」

春香「ありがとう」

3人「」ズズーッ

3人「はふぅ…」

春香「相変わらず美味しいなぁ、雪歩のお茶」

律子「この、まん丸の氷が、また可愛らしいわね」

雪歩「ちょっと蒸し蒸しするので、冷茶にしました。氷は、冷凍庫で専用の型を使って作ってますぅ」

春香「細かい気配りだね♪」

雪歩「えへへ♪」

律子「ふぅ、一息付いた所で…」

はるゆき「?」

律子「まず、さっきの玄関のは何!?何で木の引き戸に複数の認証が必要なロックシステムが付いてんのよ!?」

春香「伊織の提案で、防犯用に水瀬財閥の研究所で作った、試作型の複数の項目を高速で認証するシステムを取り付けました」

律子「あの、一見するとキックしたら壊れそうな外見の引き戸なのに?」

183: >>1 2013/06/02(日) 13:21:35.65 ID:w3DorquAO
春香「はい。因みに、過度の衝撃を加えたりすると、すぐに水瀬セキュリティーサービスから、元軍人さんのガードマンさんが完全武装で駆け付けてくれます」

律子「」

雪歩「偽の鍵穴をピッキングしようとすると、スタンガン並の電気が流れますぅ」

律子「」

春香「基本的に、玄関にある呼び鈴の下にある溝にカードキーを差し込むか、声をかけながら取っ手に指をくっつけると、登録者のみに反応してカギが開くんです」

律子「何なの…その未来的なシステムは…じゃあ、あの引き戸自体も頑丈なの?カギ開いた時に、物凄い重工な音がしたけど…」

春香「えと、表面は前の木戸そのままなんですけど、内側は直径2センチのスティール製の棒と、厚さ3センチのスティール製の板で、ガラスは対戦車ライフル?じゃないと傷1つ付かない防弾ガラスらしいです」

律子「」

雪歩「あと、やよいちゃんのお家みたいな耐震、耐火、耐水システムだっけ?」

春香「そうそう、洪水でも大丈夫だし、地震にも滅茶苦茶強いの」

律子「それ…よく数百万で収まったわね…」

春香「伊織が「私の仲間の家よ。完璧な防犯、耐災害にしなさい!」って、デレた上にお友達価格&試作品だからって」

184: >>1 2013/06/02(日) 13:22:01.80 ID:w3DorquAO
雪歩「材料の一部は、うちが受け持った解体とかで出た廃材とか、余った資材とかを使ったりしましたぁ♪」

春香「あとは、ファンの方の紹介だったりで手に入った材料とかですかね~」

律子「…凄いわね、色々と」

春香「取り壊しになった学校の音楽室の防音壁とかも手に入りましたから、防音室もかなり安かったです♪」

律子「防音室はどこにあるの?」

春香「地下です」

律子「地下!?」

雪歩「私が掘りましたぁ♪」

律子「雪歩が!?」

雪歩「私が掘れば早いですし、お給料は春香ちゃんの手作り料理とお菓子ですぅ♪良い運動にもなりましたぁ♪」

律子「」

春香「1日で10畳分のスペースを掘りましたから、雪歩」

律子「」

春香「元々、地下の貯蔵庫みたいのがあったので、そこから広げたみたいです」

律子「春香…この家、凄いわね…」

春香「高槻家に続く要塞になっちゃいました…まだ実は工事してますけどね」

律子「そうなの?それにしては音が五月蝿くないけど」

雪歩「今は地下通路の壁面とか天井の硬化作業だからかなぁ?」

春香「穴は繋がったの?」

雪歩「昨日ね。私、頑張っちゃった♪」

春香「さすが雪歩!凄いなぁ♪」

185: >>1 2013/06/02(日) 13:22:51.70 ID:w3DorquAO
律子「えっ?どういう事?」

雪歩「ご近所のやよいちゃんのお家と繋がってるんです♪後は、水瀬家の別荘にも繋がってますぅ」

律子「地下通路!?」

春香「はい、緊急時に水瀬家の大型貯蔵庫付き別荘に繋がってます。何かあったら、避難出来るように」

律子「す、凄まじいわね…」

雪歩「あと、お風呂が広いんですぅ♪浴槽には4人入れるんですよ♪」

律子「それは広いわね…何で?」

春香「私と千早ちゃんと美希と雪歩で、一緒に入る事がありますから」

律子「あ、そう」

春香「後は…何かあったかなぁ?」

雪歩「二階は大きなお部屋があって、基本的には皆がそこで寝てますぅ。一応部屋割りしましたけど…皆、基本的にそこで寝ますね」

春香「私と千早ちゃんの部屋でもあるんですけどね。美希の部屋は基本的に美希が夜中に帰ってきた時に皆を起こさないようにする為に寝るだけの、アイドルグッズ部屋になってます」

雪歩「私は一階の和室なんですけど、多少私の荷物とかがある位で、1人の時以外はいません。このリビングみたいに、皆の共有スペースになってますぅ」

律子「…本当仲良しね、アンタ達」

はるゆき「はい♪」

律子「良い笑顔だこと」

186: >>1 2013/06/02(日) 13:23:28.99 ID:w3DorquAO
システム『千早さんがお帰りになりました』

律子「」ビクッ

春香「あ、千早ちゃん帰ってきたんだ」

雪歩「早かったね」

律子「い、今のは?」

春香「うちのシステムに登録した人…私と千早ちゃん、美希、雪歩が帰ってくると、お知らせしてくれるんです」

律子「未来過ぎる…」

千早「ただいまー。あら?律子、来てたのね。いらっしゃい」

律子「お邪魔してるわ、引っ越ししたから見に来てくれって言われて」

千早「凄いでしょ?」

律子「凄過ぎて訳分かんないわ」

千早「私も良く分かってないわ」

春香「こっちきて一週間経ってないからね」

律子「多分そうじゃないわ。アンタ達の適応力が凄いのよ…特に雪歩は良く適応したわね、環境変わると落ち着かないし寝れなそうなのに」

雪歩「成長したんですっ!」フンス

律子「そら良かったわ…で、千早はさっきから何を持ってるの?」

千早「ああ、これは…美希が帰ってきてからにしましょう」

律子「あ、そう…ん?そろそろ収録終わる時間だし、迎えに行ってくるわ」

千早「分かった、待ってるわ」

はるゆき「行ってらっしゃーい」

~30分後~

システム『美希さんがお帰りになりました』

187: >>1 2013/06/02(日) 13:25:01.23 ID:w3DorquAO
春香「あ、帰ってきたみたい」

雪歩「玄関から「何奴っ!?」って聞こえたね…」

千早「四条さんと我那覇さんも一緒なのね」

システム『お客様です。律っちゃん、四条様、我那覇様がいらっしゃいました』

春香「はーい」

美希「たっだいまなのーっ♪」

響「お邪魔しまーす」

貴音「お、お邪魔致します…」キョロキョロ

律子「お邪魔します…貴音、大丈夫よ。物の怪の類じゃないからしがみつかないで。それとさ…何で私だけ律っちゃんなのよ」

雪歩「皆いらっしゃい!」

春香「あ、美希。皆の分のシュークリームあるから、冷凍庫から出して~」

美希「」ダッ!ガパッ!バッ!バタン!

美希「はいなの!」

千早「は、速い…」

響「おぉ…春香特性シュークリーム…」

貴音「おぉ…」

律子「アンタ達…まぁ、気持ちは分からないでも無いけど」

春香「美希のは別のお皿にしてあるよ」

美希「何で?」ガパッ

美希「あ、本当なの…」パタン

春香「美希のシュークリームには、いちごクリームを使っております…いちごババロアじゃないけど、いちご味だよ」

美希「春香、ミキは春香に一生付いていくの」

響「致し方ない」

貴音「ええ、仕方ありませんね」

188: >>1 2013/06/02(日) 13:25:29.15 ID:w3DorquAO
律子「仕方無くていいのね…」

雪歩「アイスティーですぅ」

春香「じゃあ、皆で食べよう」

全員「いただきまーす♪」

(ぱくっ)

春香「うん、予想以上に上手く出来た♪」

雪歩「美味しい♪」

響「流石は春香だぞ。今まで食べた中でも最高に美味しいかも」

貴音「見事です…真、美味にございます」

律子「これは…春香、アンタ洋菓子店でも食べていけるわ」

千早「甘い物が春香のおかげでドンドン好きになるわ」

美希「…」キラキラキラ

響「うちのリーダーが恍惚の表情浮かべたまま、フリーズしてる…」

貴音「どうしました?美希」

美希「しやわせなの…こんなに美味しいシュークリーム…ミキ、他のシュークリーム食べられなくなりそうなの…」

春香「大げさな…たまにしか作らないから、そうなったら美希が困っちゃうよ?」

美希「仕方ないの、シュークリームは他のも食べてあげるの。春香のが食べられないから、仕方なくなの」

響「何で上から目線なんだよ…」

律子「あ、そういえば…さっき千早が持ってたのって何だったの?」

千早「ああ、そうね…皆、食べ終わったら外に来てくれる?」

全員「?」

千早「まあ、いいから来て」

189: >>1 2013/06/02(日) 13:26:03.32 ID:w3DorquAO
~外~

春香「千早ちゃん、どしたの?」

千早「ねぇ春香、この家にはまだ足りないものがあるわ」

春香「ふぇ?」

千早「ふふふ…これよ!」ババーン!

雪歩「そ、それは!」

響「表札…!?」


天海 春香
   千早
萩原 雪歩
星井 美希


春香「この表札…」

千早「自信作よ」

美希「や、やりよったの…」


そんなこんなで、二十歳にして家を持ったはるちはと、下宿状態の雪歩&美希、765プロのメンバーの織り成す、超感動スペクタク嘘です、マッタリした日々が始まりました。


律子「却下よ」

千早「何ですと!?」ガビーン

律子「芸能人なの隠す気は無いの?馬鹿なの?あと、いつの間にか嫁入りすんな」

千早「くっ…」

春香「あの、貴音さん…書いて頂いてもいいですか?」

貴音「皆の名字で宜しいですか?」

春香「はい。後は何処かの業者さんにでも頼みます」

雪歩「うちに聞いてみるよ」

春香「分かった、ありがとうね」

千早「」ズーン…

響「千早…流石にフルネームはな」

美希「どうしてそんな事しちゃったの…」

春香「千早ちゃん、それも保管しとこ?記念ですよ、記念♪」

千早「春香…大好き!」ガバッ

190: >>1 2013/06/02(日) 13:27:54.08 ID:w3DorquAO
以上、新シリーズの導入編です

新たな舞台の『あまみけ』の中身なんかを…

【1F】

・和室…雪歩の部屋。1人の時は縁側でお茶を飲んだり、詩を書いている。貴音の書いた『濃厚豚骨』の文字の掛け軸が飾られている

・LDK…皆の憩いの場で、食堂で、メインスペースで、春香さんの料理という五つ星料理が作られる。冷蔵庫は大きめで春香さんお気に入り。

・お風呂…やたら広いお風呂。4人は入れる。『天国(小鳥さん命名)』

・トイレ…アイドルは大も小もしないけど、一応設置してあります。ウォシュレットも一応設置してあります

・衣装部屋…季節ごとの服が仕舞われた部屋。4人分の為、和室よりも広い。靴なんかもここ

・玄関…やたら最先端セキュリティーが集まった玄関


【2F】

・美希の部屋…グッズ部屋兼務。寝るか着替えるだけの部屋

・はるちは部屋…はるちは専用部屋。週1で2人きりになる以外、殆ど皆で寝てる部屋。2人きりの時は美希も雪歩も近付かない。春香専用スペースには机とPC二台(一台はセキュリティー管理用で常に起動状態)、タンス、本棚が置いてある。千早専用スペースにはタンス、本棚が置いてある

・トイレ…アイドルは(ry

・ベランダ…屋根付きで洗濯物を干す場所であり、美希が日向ぼっこをする場所。ベランダの周囲にはセンサーが通っており、侵入=逮捕である。日向ぼっこは洗濯物が少ない時限定、スイッチ1つで柵に高圧電流が流れる


【地下室】

・防音ルーム…千早を初めとして、CDを聞いたり歌える部屋。春香と雪歩の2人は、いつかカラオケの機械を入れられないかと企んでいるが、かつての惨劇(ちーちゃん、ムキになる)の記憶がある為、躊躇している。カラオケを入れなくても結局千早は歌い出し、皆はプチライブ(しかもたまに参加型)を楽しむ場所になりつつある

・地下通路…現在工事中。高槻家の地下室と繋がる予定

191: >>1 2013/06/02(日) 13:28:59.21 ID:w3DorquAO
【あまみけメンバー】

・天海春香…二十歳にして土地持ちの、赤いリボンもキリリと、なアイドル。
あまみけのお母さん的なポジションで、765プロのセンターにして唯一のSランクアイドル。
お菓子作りを初めとした料理全般が得意で、その腕前は『アイドルじゃなかったら、お菓子業界のトップにいただろう』とまで言われる程。
ちーちゃんが大好きで仕方ない。

・如月千早…デビュー時から毎回オリコン上位に名前があがる、765プロの誇る歌姫で、その歌唱力は世界規模で認められている。
変わって私生活は…春香さんがいないと何も出来ない(自分の服が何処か分からない、DVDの予約録画が出来ないなどなど)

・星井美希…あまみけマスコットのあふぅで天才な生物
おにぎりといちごババロア大好き、765プロの皆が大好きで、皆は何故か美希を甘やかしてしまう(特に春香と雪歩)

・萩原雪歩…あまみけの癒し系和み生物
演劇界の若き宝と呼ばれる程の実力で、その演技力は『洗脳』と呼ばれるレベルで人を魅力し、惹き付ける
が、普段は縁側でお茶を飲む、ほんわかした女の子


その他、誰かたまに出ます、多分

203: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:22:06.43 ID:E4LtwmdAO
~あまみけの朝はちょっと遅い~

春香「」ムクリ

春香「ん~…7時半かぁ…朝ご飯作ろう…の前に…おはよう、千早ちゃん♪」チュッ

千早「んん…はるかぁ…」ムニャムニャ

春香「んふふ♪」


【あまみけファイル その1】
最初に起きるのは基本的に春香さん。雪歩が次に起きて千早を起こし、2人で美希を起こすのが大体の朝の流れ


春香「」バシャバシャ

春香「っぷぁ…ふし!今日も1日頑張りましょう!…オフだけど」


【あまみけファイル その2】
春香さんは、基本的にオフの日も変わらずに気合いを入れる。仕事か休みかは、気合いを入れた後でリボンをするか否かの違い


春香「あっさご飯~♪何にしよ~♪」

春香「んー…レタスにキュウリにトマトに、ハム、卵と~…よし、これでいいかな?」

春香「パンは…まぁいつも通りでいいか」


【あまみけファイル その3】
パンは一斤を買ってくる。全員が食べたい厚さが違う。

春香さん…6枚切りサイズを2枚
千早…8枚切りサイズを2枚
雪歩…6枚切りサイズを1枚
美希…6枚切りサイズを2枚


春香「~♪」

雪歩「春香ちゃん、おはよう♪」

春香「おはよう♪」

雪歩「私も手伝いますぅ~」

204: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:22:36.32 ID:E4LtwmdAO
春香「ありがと。じゃあこれお願い」

雪歩「ハムエッグ?」

春香「そ。朝の定番かなって」

雪歩「ふふ、そうだね♪」

春香「そういえば千早ちゃんと美希は?」

雪歩「千早ちゃんも美希ちゃんも朝弱いからまだぼんやりしてたけど、もうすぐ起きてくると思うよ?」

春香「そか」


【あまみけファイル その4】
千早、美希は春香さんや雪歩がいないと、なかなか起きられない。
美希に至っては、放っておくとお昼過ぎまでは確実に寝ている。
千早は一度起こされると、ぼんやりしながらも必ず起きてくる為、二度寝してしまった美希を起こすのは千早の役割


雪歩「ほら」

春香「だね」

千早「」ポケー…

美希「」ユラユラ…

春香「2人とも、顔洗っておいで。その間にご飯出来るから」

ちはみき「…ふぁい」ユラーリユラーリ

雪歩「あんなにフラフラしてるのに、どこにもぶつかったり転ばないのが不思議ですぅ」

春香「千早ちゃんは元はしっかりしてるし、美希はきっと半分寝てても最低限は生活出来るんだよ、きっと」

雪歩「そうなのかな…?」

<ほにゃー!?

春香「…今のは…美希?」

雪歩「だね…私、見てくるね」

春香「うん、お願い」

205: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:23:03.68 ID:E4LtwmdAO
~洗面所~

美希「あぅ~…」ビショビショ

雪歩「どうしたの…」

千早「顔洗おうとしたら水の勢いが強過ぎたのよ」

雪歩「それだけで、何でビショビショに…」

千早「勢いが強過ぎて、水がバシャバシャ跳ねてね…慌てて止めたけど…」

雪歩「そ、そっかぁ…あ、美希ちゃん、Tシャツ脱いで洗濯物入れに入れて、新しいTシャツ着てきて。そのままだと、風邪引いちゃうから」

美希「えぅ~…」ガバッ

ぷるるん

ちはゆき「」

美希「…そんなに見ちゃイヤン、なの」

雪歩「あ、ごめん(相変わらず、おっきいなぁ…美希ちゃんの胸)」

千早「寝る時にブラはしないの?形が崩れるとか聞くけど…」

美希「ナイトブラ?だっけ、寝る時用のがあるらしいけど、ミキは苦手なの」

千早「そうなんだ。ま、私には関係ないけれどね」

雪歩「千早ちゃん、自虐的な事言うと、春香ちゃんに怒られるよ?」

千早「春香には内緒よ?あの子、本気で怒るから…」

美希「春香は千早さんが大好きだから、仕方ないの」


【あまみけファイル その5】
春香さんは千早が大好き過ぎる


美希「千早さん、無言でニヤけないで欲しいの…うぅ…寒い…着替えてこよ…」

206: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:23:29.84 ID:E4LtwmdAO
~リビング~

春香「あれ?美希はどしたの?」

雪歩「着替えに行ってる。洗面所で水浴びちゃったから」

千早「もう少し待っててあげて」

春香「勿論」


【あまみけファイル その6】
皆で食べられる時は、必ず皆揃ってから食べるのが、あまみけのルール

美希「お待たせー♪春香、おはようなの」

春香「うん、おはよう、美希」

美希「…何でミキがTシャツビショビショにしちゃった時だけ、皆でAMCGのロゴ入りTシャツお揃いなの…」


【あまみけファイル その7】
皆はこの時期はTシャツで寝ている。
AMCGロゴ入りTシャツは、色違いで765プロの皆が持っていて、色は皆のパーソナルカラーとなっている。


美希「むぅ…」

千早「美希…そのTシャツの文字って…四条さん?」

美希「そだよ。ラジオのノベルティ。投稿してきたリスナーさんのポイントが溜まったら、貴音がリスナーさんの好きな言葉を書いて、その文字をTシャツにプリントしてプレゼントしてるの」


【あまみけファイル その8】
美希がリーダーを務めるフェアリーのメンバー、四条貴音は達筆である


雪歩「美希ちゃん…らしいね、その言葉」

美希「でしょ?」

207: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:23:55.16 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その9】
四条貴音著、美希専用Tシャツに書かれた文章は、『寝る子は育つ』


千早「まだ育つ気?」

美希「ミキは何時でも進化してるの」

雪歩「そ、そういう意味なの?それ」

美希「うん」

春香「何か違う気がするけど…まぁいいや、皆揃ったね?じゃあ、いただきます」

三人「いただきまーす♪」



~朝ご飯タイム~

春香「皆、仕事は何時から?」

千早「13時からレッスン、その後は事務所で打ち合わせ」

美希「11時半に事務所でインタビュー、午後からグラビアとラジオ収録なの」

雪歩「お休みですぅ」

春香「そかそか。千早ちゃんも美希も頑張ってね♪」

千早「大丈夫、すぐ帰ってくるわ」

春香「そ、そうじゃないんだけどなぁ…勿論、千早ちゃんがいてくれたら嬉しいけど」

美希「またラブラブ空間なの。あ、ミキはそろそろ支度するの」

雪歩「うん、行ってらっしゃい、美希ちゃん」

春香「行ってらっしゃ~い」

千早「気を付けてね」

美希「はーい」

千早「あ、美希」

美希「?」

千早「ブラ、しなさいよ?」

美希「当たり前なの!ミキ、露出の趣味はないの!」

千早「あ、そうなの…」

208: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:24:23.79 ID:E4LtwmdAO
美希「大体、雪歩だって春香だって千早さんだってブラしてないの!春香に至ってはTシャツ一枚だけなの!」

千早「はぁ!?」

雪歩「えぇっ!?」

春香「ちょ、ま、待って!履いてる!履いてるよ!」

雪歩「そういえば、下着のラインが見えないような…」

千早「は、春香…貴方まさか!?」

春香「違うよっ!履いてるもん!ほらっ!」

(ガバッ!)

美希「わお…」

雪歩「ほぁあ!?」

千早「」プッ

春香「…はりゃ?」

美希「春香、大胆なの…」ドキドキ

春香「え゛っ?」

雪歩「そ、そんな…小さい下着…」

春香「…」チラッ

春香「ほぁあ!?こ、これは、ちが、違うの!千早ちゃん用の勝負下着を間違えて…じゃない!えと、あの」

美希「前が真っ赤なハートって…えー…しかも殆ど隠せてないし…えー…春香、えー…」

春香「う、うわぁぁぁぁん!」ドダダダ

雪歩「は、春香ちゃん!?お尻側がほぼ紐だよ!?」

<うっさい馬鹿ー!

雪歩「はぅ!?」

美希「びっくりしたの…春香があんな…あれじゃ変態なの…」

雪歩「す、凄かったね…あれ?千早ちゃん?」

千早「…」キュム!キュム!

千早「アリ、ね」キラン

雪歩「千早ちゃん!?」

209: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:25:08.50 ID:E4LtwmdAO
美希「鼻にティッシュ詰めて何言ってるの、この人…」

千早「変態?構わないわッ!春香がどんな 癖だろうと受け入れる自信があるもの!寧ろ、あんな下着で迫られたら1日、いや2日は愛でくりまわすわ!」クワッ


【あまみけファイル その10】
如月千早の春香さんに対する懐は、海の如く広く、深い


雪歩「本格的に何言ってるの!?」

美希「これはドクターストップの予感なの」

千早「…今日のレッスンは無理かもしれないわ…鼻血と色んなものが抑えられそうにない」

美希「色んなものって…」

千早「主に 的な興奮によって出る…」

美希「聞きたくないの…」

雪歩「千早ちゃん…流石に引く」

千早「」

美希「さて、着替えてこよーっと」

雪歩「行ってらっしゃ~い」

千早「だって…だって仕方ないじゃない…」

雪歩「千早ちゃん」

千早「萩原さん…」

雪歩「朝ご飯、早く食べて?片付かないから」

千早「あ、はい」


【あまみけファイル その11】
雪歩も、千早の暴走後の扱いに慣れ初めてきた



~二階~

美希「…春香、確かにさっきの下着は無いと思ったけど…まさかパンダさんのイラストのパンツにしなくても…」

210: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:25:35.15 ID:E4LtwmdAO
春香「今…これしか無いんだ…」

美希「さめざめと泣きながらパンツ履き替えないで欲しいの…別にお漏らしして着替えてる訳じゃないんだから…」

春香「…いいの…私はあんな変態   かパンダさんプリントのお子様パンツの二択しかない、リボンの化身だから…」

美希「春香も面倒くさいの…はるちは面倒くさいの…ミキ、もう着替えて仕事行くの」

春香「行ってらっしゃい…」

美希「行ってきますなのー」

春香「パンダさんパンツ…意外と履き心地が良い…流石に二十歳でこれは家の住人以外の人には、あまり見せられないなぁ…」

春香「…よし、下行って後片付けしなきゃ…」



~リビング~

春香「ただいま~…あ、雪歩、後片付けしてくれたんだ?」

雪歩「うん。あ、春香ちゃんのは食べかけだったし、残してあるよ」

春香「ん、ありがとう、雪歩」

千早「春香」

春香「ん?」

千早「さっきの下着だけど、幾ら家の中だとはいえ…あの下着のまま行動するのは良くないわ」

春香「う…気を付けます…」

雪歩「(千早ちゃんが賢者に…)」

千早「正直、あんな格好されたら、いつ私に押し倒されても文句言えないわよ?」

雪歩「(愚者でしたぁ)」

211: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:26:02.18 ID:E4LtwmdAO
~玄関~

千早「じゃあ、帰りは夕方過ぎると思うわ」

春香「ん、りょーかい♪」

雪歩「美希ちゃんも夕方の6時位かもって言ってたから、同じ位の時間になるかな?」

千早「どうかしら…打ち合わせ次第ね」

春香「んじゃ、一応その位の時間に合わせてお夕飯の支度かな?」

雪歩「そだね」

千早「私もそれくらいに帰れるように努力するわ」

春香「お仕事優先で構わないからね?」

千早「分かったわ、ありがとう春香」

春香「いえいえ」

千早「じゃあ、行ってくるわ」

春香「はーい」

システム『ロックを解除します。行ってらっしゃい、千早さん』

(ガラガラ)

千早「…まだいまいち慣れないわね」

春香「ふふ、皆そうだよ。ね?雪歩」

雪歩「うん、まだちょっとビクッとしちゃう時があるかな」

千早「そう…暫くは慣れないかもね」

春香「だね」



~美希と千早が仕事に行った後のあまみけのリビング~

はるゆき「はふ~…」ダルーン

雪歩「まったり…だねぇ…」

春香「だねぇ~…」

雪歩「あ、お茶が…煎れてこよ」ムクリ

春香「んに~…行ってらっしゃ~い」

春香「はふ…お洗濯でもしよっかなぁ…」

雪歩「はい、お茶」

212: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:26:28.77 ID:E4LtwmdAO
春香「おっ、ありがとうね~」

雪歩「どういたしまして~…春香ちゃん、お洗濯するの?」

春香「うん」

雪歩「じゃあ、その間に掃除機かけとくよ」

春香「お願いね~」



~洗面所~

【あまみけファイル その12】
水回りは基本的に近い位置にある。
お風呂、洗面所兼脱衣所に洗濯機が置かれ、隣はトイレである。


春香「よぉし、じゃあまずは…お風呂の残り湯を移さないと」


【あまみけファイル その13】
春香さんは、ちょっとした節約家である


春香「このポンプ、本当に良く出来てるなぁ…関心しちゃう」キュポキュポ

(じょばばば)


【あまみけファイル その14】
灯油をキュポキュポするヤツは便利。ホースを長く加工してくれた雪歩のお父さん、ありがとうございます  春香


春香「よし、おしまい!あとは洗濯物を…」

春香「…相変わらず、美希のブラはおっきいなぁ…」

春香「雪歩のブラは…飾り気が無くて、でも可愛い…まるで本人のようだね!」

春香「これは千早ちゃんのか…」

(スンスン)

春香「…何してんの私…うぅ…」マッカ

春香「…あ、私のブラ…解れてきてる…流石に限界かなぁ…諦めて買いに行こうかなぁ」

213: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:27:47.92 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その15】
春香さんは基本的に一つ一つの物を長く使う。
しかし、服や下着は、どんがらの際にダメージを受けてしまうので、昔は服が破れてしまう事や、下着がダメになる事もあった。
しかし、本人に怪我が無かった為、事務所内では「春香へのダメージを服が肩代わりしていた」と言われていた。


春香「うーむむむ…ブラもパンツも数が少なくなってきた…買いに行かないとなぁ…通販だと来るまでにタイムラグがあるし、手数料がちょっと勿体無い気もする…あ、スイッチ入れ忘れてた」

(ぽちっ…ぐわんぐわんぐわん…ぴっぴっぴっぴっ)

春香「全自動洗濯機って凄いよね~…あ、柔軟剤…」トポポポ

春香「うふふ♪良い匂い♪ブルーベリーかぁ、教えてくれたあずささんに感謝しないとね♪」


【あまみけファイル その16】
主婦でもないのに、765プロの三浦あずさ、我那覇響、高槻やよい、春香さんの主婦の知恵と知識はベテランレベル


春香「千早(キミ)が世界の真ん中だった~♪その隅っこで春香(ボク)は生きていた~♪」

春香「脱水長めで…良し!じゃあ後はお風呂掃除しちゃおう!」


【あまみけファイル その17】
お風呂の残り湯は使い切る

214: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:28:17.33 ID:E4LtwmdAO
~同時刻、リビング~

雪歩「~♪~♪」

(フィィィン…)

雪歩「サイクロン式…本当良いですぅ…」

雪歩「こう…螺旋力が…ぐぃーんと上がる気がしますぅ」


【あまみけファイル その18】
雪歩はいつかギガドリルブレイクが使えたら良いと思っている


雪歩「そういえば…ルンバって便利そうだけど…いくら位するのかなぁ…?」フィーンフィーン

雪歩「後で検索してみようかなぁ…」フィーンフィーン

雪歩「リビングおしまい♪このままドンドン行きますぅ~!」オー!


~お風呂場~

春香「ふし、おしまい♪じゃあ、お湯張っちゃおうかなぁ」

<~♪

春香「雪歩の鼻歌だ…ロコロコとはまた…相変わらず可愛らしいなぁ、雪歩…一番年上だけど、一番可愛らしいという…ずっこいなぁ」


【あまみけファイル その19】
春香さん的には
千早→可愛いし綺麗だし愛おしい
雪歩→小動物みたいな所も、暴走しちゃうのも可愛い
美希→猫みたいに気紛れだけど、素直で可愛い

結論:春香さんは皆が好きで仕方ない(一番は勿論千早)


春香「よっ、と…そういえば、最近は昔ほど転ばないなぁ…成長したのかな?真が言ってたみたいに、バランス取れるようになったのかな?」

215: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:29:24.30 ID:E4LtwmdAO
春香「ま、いっか。転ぶと服とか汚れるし、破れたりするもんね」


【あまみけファイル その20】
春香さんが転んだ時に気にするのは、周りへの被害→服の状況→汚れの確認→以上。
怪我は何故かせず、痛いけどせいぜいちょっと擦りむく位。
765プロの今も解明されていない謎の1つでもある。


春香「洗面所もお掃除しちゃおう…と思ったけど、お風呂の残り湯は使っちゃったんだっけ…仕方ない、明日にしよ」

春香「あ、おトイレも掃除しておこうかな?」



~和室~

雪歩「~♪っと、また歌い終わっちゃった」

雪歩「あとは二階かな?…あ、おトイレと洗面所…春香ちゃんはお洗濯終わったかな?行ってみようっと」

雪歩「~♪」



~トイレ~

春香「このスタンプの洗剤、結構便利だなぁ…殆どブラシしなくて済んじゃう」

(こんこん)

春香「はい?」

<あ、春香ちゃん。ごめんね、使ってたんだ

春香「ううん、お掃除してた」

<そうなんだぁ、掃除機をかけようかと思って。洗面所は終わったよ

春香「ありがとう。こっちはもう終わったから出るよ」

(がちゃ)

雪歩「あ、春香ちゃん、洗濯機終わってた」

春香「ん、分かった~」

216: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:29:52.65 ID:E4LtwmdAO
~ベランダ~

春香「ん、いいお天気~」

春香「流石にTシャツにパンダさんパンツじゃベランダに出る訳にいかないもんね…助かったよ、雪歩」

雪歩「普通にベランダに出ようとするんだもん…びっくりしたよぅ」

春香「昔レッスンで履いてたスパッツがあって良かった…」

雪歩「だね~♪」

雪歩「…(スパッツも春香ちゃん位スタイル良いと、●●●ですぅ)」

春香「(雪歩…そのショートパンツ、可愛いけど生足がなんかちょっと●●●)」

はるゆき「…」

雪歩「わ、私も洗濯物干すの、手伝うよ」

春香「あ、うん、ありがとう」


【あまみけファイル その21】
・春香さんとスパッツ→お尻のラインやらが出てせくちー
・雪歩とショートパンツ→真っ白の生足がせくちー


雪歩「ほわぁ…相変わらずおっきいなぁ、美希ちゃんの」

春香「それ、私も洗濯機に入れる時に思った」

雪歩「あはは…美希ちゃんって87だっけ?」

春香「今は88」

雪歩「またおっきくなったんだ」

春香「うちのdtpn艦隊はどうなってんだか…」

雪歩「…ねぇ春香ちゃん、知ってる?」

春香「ん?」

雪歩「あずささん…1センチおっきくなったって…」

217: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:30:33.33 ID:E4LtwmdAO
春香「ウソぉ…」

雪歩「うん…92になっちゃったって」

春香「うわぁ…只でさえ肩凝りそうなのに…」

雪歩「垂れてないのが凄いよね」

春香「だね…そういえば今思ったんだけどね」

雪歩「ん?」

春香「もしあずささんが妊娠したとして」

雪歩「うん」

春香「…母 が出るようになると、●●●●張るっていうからさ…もっと大きくなるのかな…」

雪歩「っ!?」

春香「3ケタ行っちゃったりして…」

雪歩「及川さんだっけ?あの人みたいになるのかなぁ…」

春香「雫ちゃんは規格外だと思うよ…あと、拓海ちゃんだっけ?あの子もかなり規格外」

雪歩「あの、ちょっと怖い感じの子?…確かに、おっきいね」

春香「いい子だよ?ちゃんと挨拶してくれたし、連絡先も交換したし…普段はぶっきらぼうでヤンキー口調だけど」


【あまみけファイル その22】
春香さんの交友範囲は、アイドル界を支配する勢い


雪歩「そうなんだ…あ、目隠しのバスタオル…あった…これ、春香ちゃんの?」

春香「いや、千早ちゃんの」

雪歩「…『等身大 天海春香バスタオル』…千早ちゃんの愛は濃ゆいね…」

春香「濃ゆい言うな!千早ちゃんは純粋なの!」

218: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:31:04.50 ID:E4LtwmdAO
雪歩「純粋…?」

春香「最近、ちょっと 的な感情が異常な気がしないでもないけどね」

雪歩「ああ…ストレス溜まってるのかな?」

春香「うーん、押し倒されてないから、まだ大丈夫だよ」

雪歩「そんな判断基準、聞きたくなかった…生々し過ぎて…」

春香「ごめんごめん…って、そのバスタオルで目隠しの意味あるのかな?」

雪歩「無さそう…裏返しにしたら大丈夫かな」

春香「多分…まぁ、センサーあるし大丈夫でしょ、多分」

雪歩「だね」


【あまみけファイル その23】
ベランダの外はセンサーがあり、外部から不法に侵入しようとすると引っ掛かり、即座に柵にスタンガン並の電気が流れると同時に、水瀬セキュリティーサービスから元軍人のガードマン達があらわれ、確保される。


春香「雪歩、掃除機は終わったの?」

雪歩「あ…春香ちゃん引き止めて、自分もショートパンツ履いてたら忘れてた…」

春香「あははは!じゃあ、私達の寝室はやっておくから、美希の部屋とトイレお願い」

雪歩「うん、任せて」



~なんやかんや、家事が終わりました~

春香「…13時かぁ」

雪歩「お昼過ぎちゃったねぇ」

春香「お昼、どうしよう…」

219: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:31:30.39 ID:E4LtwmdAO
雪歩「冷蔵庫には…うーん…」

春香「晩御飯にも微妙に足りないねぇ」

雪歩「(あ、春香ちゃんが凄く近い…甘い匂いする…)」

春香「あ、そだ」

雪歩「んぇ?」

春香「…雪歩、何か今、変な鳴き声上げた?」

雪歩「あ、いや、その、ちょっと違う事考えてたから」

春香「そか」

雪歩「それで、どうしたの?」

春香「えと、お夕飯の買い物ついでに、外でご飯食べようかなって。ついでに、私は下着買いたいし」

雪歩「また紐?」

春香「ち、違うって!大体、あれは通販で前に買って…じゃなくて、普段使うやつ!」

雪歩「あ、そういえば少し解れてたね」

春香「うん。全体的に古くなってきちゃったから、そろそろ古いのは処分して、買い足しの時期かなと」

雪歩「そっかぁ…じゃあ、駅前のデパートかな?」

春香「そだね。ランジェリーショップとかだと高いし…普段着けるのは、安くていいんだし」

雪歩「(相変わらず、春香ちゃんの思考が高額納税者ランキングに入ってる人とは思えない…)」

春香「じゃあ、準備してお出掛けしよう!」

雪歩「うん!」

春香「デートですよ、デート!」

雪歩「う、浮気ですぅ…大家さんに迫られますぅ…」

220: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:32:09.55 ID:E4LtwmdAO
春香「せ、迫らないよ!千早ちゃんが泣いちゃうし!」

雪歩「千早ちゃん、怒る上に泣いちゃうね」

春香「激おこプンプン丸!って言いながら、ぐすぐす泣いちゃうね」

雪歩「んふっ!ちょ、ちょっと可愛いですぅ」

春香「ふふ!想像したら…確かにちょっと可愛い…くふふ」



~玄関~

システム『春香さん、雪歩さん、お出掛けですか?』

春香「はい!2人とも出掛けます。戸締まりお願いします」

システム『了解。お二人がお出掛けになったあと、内部は無人になる為、安全チェックを開始致します…ガスの元栓、OK。水道、OK。全室の窓、戸締まり、OK。その他の項目、OK』

システム『安全が確認されました。春香さんと雪歩さんが外出された後、すぐに玄関も施錠されます。忘れ物が無いよう、ご確認下さい』

春香「お財布、スマホ、エコバック…よし」

雪歩「私も大丈夫ですぅ」

春香「大丈夫です、開けて下さい」

システム『了解。それでは行ってらっしゃいませ』

(ガラガラ…)

春香「行ってきます」

雪歩「い、行ってきますぅ」

システム『お気を付けて』

(ガラガラ…ズガシャン!)

はるゆき「っ!」ビクン

雪歩「…はぅう…」

221: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:32:42.56 ID:E4LtwmdAO
春香「あ、相変わらず凄い音がするね…我が家の玄関は…」

雪歩「微妙にまだ慣れないよぅ…」

春香「あはは…私もまだびっくりしちゃうよ」


【あまみけファイル その24】
あまみけの玄関は、やたら重い音がする



~お出掛け中~

春香「…赤は好きだけど、赤い下着は派手過ぎるよね?」

雪歩「じょ、情熱的でいたいなら、いいんじゃないかな?」

春香「私、そんなキャラじゃないよぅ」

雪歩「あはは…」

春香「普通に白とピンクと…」

雪歩「黄色とかオレンジ、水色も可愛いよね」

春香「青は…うーん」

雪歩「千早ちゃんカラーだね」

春香「青だと千早ちゃんがね…」

「春香、私のイメージカラーを…嬉しいわ」

春香「って、下手したら押し倒される」

雪歩「週1にしてね?青でもいいけど」

春香「最近、関係無くなってる気がしない?」

雪歩「…する」



春香「野菜が安定しないねぇ」

雪歩「うーん…あ、お肉が安い…」

雪歩「ねーねーおかーさぁん、お肉買ってぇ」

春香「どこの世界に牛挽き肉のパックをねだる幼女がいるか!」

雪歩「…」

春香「しかも恥ずかしいならやらない!耳まで真っ赤だし!」

222: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:33:35.77 ID:E4LtwmdAO
雪歩「あぅう…」

春香「いや、うん、可愛かったし、別に買ってもいいんだけど」

雪歩「本当?」パァァ…

春香「そんなのしないでも、普通に自分で買えばいいのに…」

雪歩「っ!?」

春香「相変わらず今更気付くのね…いい加減、もう少し考えてからボケようよ…雪歩のボケは、普段がそんな感じのキャラじゃないのに真逆をやるから、ツッコミ入れる前にびっくりしちゃう」

雪歩「さ、流石は春香姐さん…!勉強になりますぅ…!」

春香「同期!そして私は年下!何より私は芸人さんじゃない!」



~17時過ぎ~

春香「雪歩の食生活に不安を覚える春香さんですよ」

雪歩「何で?」

春香「お昼ご飯に焼き肉食べたいって言い出した時はどうしようかと」

雪歩「う…やっぱり変かな?」

春香「というか、その後の買い物がキツいよ…胃もたれしちゃう」

雪歩「うぅ、ごめんね?」

春香「ん、大丈夫。結局ファミレスだったし、私は肉食べてないし」


【あまみけファイル その25】
肉食系女子・萩原雪歩さん(食事的な意味で)
本日はステーキセットでした(春香さんは和風パスタ)


春香「よっと」ピピッ

システム『…照合完了、お帰りなさい』

223: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:34:20.31 ID:E4LtwmdAO
春香「ただいま~」

雪歩「ただいまですぅ…」

システム『留守中に郵便物、来客はありませんでした』

春香「はぁい」

雪歩「それにしても…このシステムさん、低くてかっこいい声ですぅ」

春香「凄いベテランの声優さんに頼んだんだって。映画の吹き替えとか、アニメとか、沢山出てるって聞いたなぁ…」

雪歩「そうなんだぁ…ちょっと気になるね」

春香「凄い迫力ある演技らしいよ?伊織が言ってた」

雪歩「何て人だろう…名前、分からない?」

春香「えーっと…あ、メモしてあるけど二階だ~…」

雪歩「じゃあ、また後でにしよう。まずは買い物したものをしまっちゃおう」

春香「だね。結構重いし…」


【あまみけファイル その26】
システムの声優さんは銀河万丈氏。
伊織の「システムの声で良い声優さんを知らない?」という質問に、新堂さんが応えた結果(色々調べていく中で、ギレンの演説シーンの迫力に感動したらしい)。


春香「よし、冷蔵庫まで頑張ろー!」

雪歩「おー!」



~キッチン~

春香「流石は大型冷蔵庫!買ってきたもの、全部入っちゃった♪」

雪歩「春香ちゃん、この冷蔵庫、お気に入りだね」

春香「うん!」

224: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:35:00.25 ID:E4LtwmdAO
春香「沢山食材が入るから、色んなものが作れて楽しいんだぁ♪」

雪歩「(冷蔵庫にほおずりする春香ちゃん可愛い…きっと千早ちゃんなら「冷蔵庫になりたい」とか思っちゃうんd)」

千早「冷蔵庫になりたい」クワッ

雪歩「ひょわぁぁぁあああ!!?」ビクーン

春香「わぁぁぁあああ!?何!?何!?」

千早「ただいま」

春香「あ、え?あ、お帰りなさい」


【あまみけファイル その27】
歌姫・如月千早は自由


雪歩「」バックンバックン

千早「どうしたの?萩原さん」

雪歩「だ、だ、だってぇ!急に後ろに立ってるんだもん!急に怖い顔で変な事言うんだもん!」

春香「おーよしよし、もう怖くないからね」ナデナデ

雪歩「うぅ…」グスグス

千早「萩原さんになりたい」クワッ

雪歩「ぴぃ!?」

春香「千早ちゃん、それやめてあげて。雪歩がもっと泣いちゃう」

千早「わ、分かったわ…意識してやってる訳じゃないけど気を付けるようにする…」



~リビング~

春香「というか、千早ちゃん早かったね」

千早「レッスンは1時間で濃い内容をやったし、打ち合わせはすぐだったのよ」

雪歩「何の打ち合わせだったの?」

千早「次回のライブのよ」

225: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:35:49.84 ID:E4LtwmdAO
春香「ライブの打ち合わせって、一番長引くと思うけど、普通」

千早「基本的に私が歌う曲と順番を決めて、後は挨拶を考えるだけだから。打ち合わせの中身も慣れたものよ?」



~事務所(回想)~

P「千早~、次のライブの打ち合わせやるぞ」

千早「はい」

P「場所は○○○って会場で、2時間。日付と時間はこれな」

千早「はい」

P「衣装は曲に合わせてこっちでやっとく。千早はいつもの事しといてくれ」

千早「会場の規模はどの位でしょう?」

P「ん~…まぁこんなもんだな」

千早「分かりました」

P「ん、じゃあお疲れ~」

千早「お疲れ様でした~」



~リビング~

千早「…みたいな感じよ」

春香「か、簡単に決まるんだね…」

千早「基本的に、難しい話はプロデューサーが済ませてしまうし」

雪歩「た、確かにそうかも…」

千早「私は、最初と終わりの挨拶と、途中のMCの時間を考えて、曲をセレクトしておしまい」

春香「ライブって、そんな簡単に決まる?」

千早「他の子と一緒だと、流石にこうはいかないわね」

雪歩「バランスとか取らないといけないからね、全体の」

千早「私は、大体が持ち時間減らされるわね」

226: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:38:07.38 ID:E4LtwmdAO
雪歩「それって、多分千早ちゃんは少ない曲数でも十分にお客さんにアピール出来るからじゃないかな?」

千早「そうなのかしら?印象に残る…それならいいのだけれど」


【あまみけファイル その28】
歌姫・如月千早は、例え一曲でも観客の心を鷲掴みに出来る


春香「大丈夫大丈夫、千早ちゃんの歌を聞いて、印象に残らない人なんていないよ」

雪歩「うん!千早ちゃんの歌は、人の心を揺さぶるから大丈夫!」

千早「2人共…ありがとう」

雪歩「でも、千早ちゃんと一緒にライブに出たがる子、いるかな?」

千早「…そうよね…私、無愛想だし…」

雪歩「ち、違うよ!そういう事じゃなくて、ほら、自分のファンでもすぐに千早ちゃんの歌の虜にされちゃうかもしれないし…」

千早「…私はただ、歌うだけよ」

春香「でも、アイドルの世界ってそういうのだと思う。ファンを取られちゃう子もいるかもだけど、それは千早ちゃんが凄く努力してるからだと思うし…勿論、その子が努力してないなんて言わないけど…それに、「ファンを奪ってごめんなさい」なんて、それこそ失礼だと思う」

雪歩「…うん、そうだね」

春香「うーん…まぁそういう事を心配したって仕方ない!晩御飯作るよー!」

雪歩「…うん、そだね♪」

227: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:38:43.69 ID:E4LtwmdAO
千早「私、ライブで歌う曲を選んでくるわね」

雪歩「地下室?」

千早「ええ」

春香「ん、分かった。出来たら内線で呼ぶね」

千早「お願いね」


【あまみけファイル その29】
地下室と二階には、リビングから特殊な内線が繋がるようになっている


春香「さて、作っちゃいますか」

雪歩「天海先生、本日はどのようなお料理を作るのでしょうか?」

春香「はい、今日はですね、ハンバーグを作りたいと思います」

雪歩「ハンバーグ大好きですぅ♪…こほん、いいですね、小さなお子様から大人まで、大人気の献立ですね」

春香「(いま、キャラを投げ捨てかけたのは触れないでおこう…)」



~リビング外~

千早「(カバンを忘れたから取りに来たら、まさかのお料理番組ごっこをしている2人を見てしまった…)」

千早「(2人とも可愛かったので、暫く観察しよう)」


【あまみけファイル その30】
歌姫は仕事、しかもライブに関する仕事よりも、可愛らしい同居人達を影からひっそり眺める方が重要


美希「…(帰ってきたら、千早さんが廊下からリビングを覗いてるの…何してるのかな?)」

美希「…千早さん?」

千早「うにゃあ!?」ビクーン!

228: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:39:41.03 ID:E4LtwmdAO
美希「」

千早「あ、美希…お、おかえなさい」

美希「た、ただいまなの…何してるの?」

千早「中でね、春香と萩原さんが料理番組ごっこしててね…」

美希「…ミキも見るの!」

千早「ええ、どうぞ」



~キッチン~

春香「お肉をこねこね~♪」

雪歩「美味しくなぁれ~♪」

春香「千早ちゃんのハンバーグは音符の形にしようかな?」

雪歩「その形は難しそうですねぇ、天海先生」

春香「愛ですよ、愛!皆様も、大好きな人を思って作れば、料理は美味しくなりますよ!」

雪歩「流石天海先生ですぅ!さて、成形し終わったものが此方に」

春香「あははは!ないない!今はないよ!」

雪歩「ふふっ!あれって、全部出来上がったものを最初に出したらどうするのかな?」

春香「くふふ、それは…もう料理番組じゃないよね?」

雪歩「あはは、そうだね…まず挨拶して、料理の説明するよね?」

春香「うんうん!それでフリップ出して…作り方を説明して…」

雪歩「作り終えたものが此方ですぅ!」

春香「先生ぽかーん」

雪歩「それではまた来週~って」

春香「先生は最後まで「えっ?えっ?」って顔しながらカメラが引いていってお終い」

229: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:40:12.64 ID:E4LtwmdAO
雪歩「ふふ、うふふ…先生かわいそうですぅ」

春香「あはは!ダメ、笑っちゃうとちゃんと成形出来ないよ~!」



~廊下~

千早「可愛らしいわ…2人とも」

美希「うん、物凄いキャッキャ感なの!」

千早「レッスンの疲れも吹っ飛んでしまうわ」

美希「でも、千早さんいいなぁ。音符の形したハンバーグとか、可愛過ぎるの!」

千早「美希」

美希「?」

千早「春香が、それだけで済ませると思う?」

美希「っ!?」

千早「ふふ、出来上がりが楽しみね」

美希「なの!」

千早「じゃあ、私は地下室で仕事してくるわ」

美希「ミキ、ただいましたら着替えに行ってくるの!」

千早「ええ、また後でね」

美希「はぁい!」

(ガチャ)

<たっだいまなのー!

<お帰りー、お帰りなさい、美希ちゃん



~地下室~

千早「…最初の挨拶前に一曲歌いましょう…それから挨拶して…」

千早「…『約束。』は絶対外せないわね…ラストに歌うとして…アルカディアは最初の挨拶の後ね。これは比較的アップテンポだし、これで会場のボルテージを上げて…次は大人しい曲?…逆にアップテンポの曲を続けてもいいかも…」

千早「…悩むわ」

230: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:40:51.87 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その31】
切り替えはキッチリしている歌姫。
ライブの事を考え始めると、そちらに集中し過ぎる程に集中する。


千早「…この曲は…いや、でも流れを考えたらアリなのかしら…」

システム『キッチンから内線です』

千早「内線?あ、ご飯が出来たのかしら」

(ぴっ)

千早「はい」

春香(内線)「あ、千早ちゃん、ご飯だよー」

千早「今行くわ」

春香(内線)「はーい」

(ぴっ)

千早「取り敢えず簡単に片付けて…これでよし、と」



~リビング~

千早「お待たせ」

雪歩「あ、千早ちゃん来たよ」

美希「早く早く!」

春香「さ、千早ちゃんも来たし、食べよう!」

「いただきます(なの)!」

千早「いろんな形のハンバーグがあるのね」

春香「春香さん、雪歩と一緒に頑張っちゃいました!」

美希「ハートとか星とかあるの!」

雪歩「美希ちゃん、これどうぞ」

美希「ん?…こ、これは、おにぎり型なの!」

春香「そうだよー」

美希「これ、雪歩が作ってくれたの?」

雪歩「うん。三角にして焼いたハンバーグに、レンジでチンして長方形に切ったキャベツを巻いてみましたぁ」

美希「ありがとうなの!」

231: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:42:04.95 ID:E4LtwmdAO
雪歩「どういたしまして♪」

千早「可愛らしくて、食べるのが勿体無く感じちゃうわね、この音符型とか」

春香「食べなきゃもっと勿体無い事になっちゃうから、ちゃんと食べてね」

千早「ええ、勿論」



~濃厚なおゆはんタイム終了~

4人「」ケプッ

春香「ちょ、ちょーっと多かったかな?」

美希「お腹まんたんなの♪」

千早「ちょっと食べ過ぎたかしら…」

雪歩「私はお肉が食べられてしやわせですぅ」ホンワカ

春香「本当にお肉好きだね、雪歩」

雪歩「うん、好きだよぉ♪」ホンワカ

美希「それは真クンよりも?」

雪歩「ふぇっ!?」

千早「四条さんよりも?」

雪歩「えっ!?あの、えっ!?」

春香「そっか…雪歩は私達よりお肉を取るんだね…」

千早「悲しいわ」

美希「寂しいの」

雪歩「え、えぇぇぇっ!?な、なんで?何でそうなるの?」

美希「楽しかった日々は幻だったの」

千早「美しい思い出に浸りながら生きるわ」

春香「遊ばれてたんだ…私達」

雪歩「ちが、違うよぅ!?」

春香「さて、取り敢えず雪歩をいじったから、洗い物しちゃおうかな」

雪歩「恒例行事みたいに言わないでよぅ!しかも取り敢えずって!」

232: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:43:19.86 ID:E4LtwmdAO
美希「あの事件以来、雪歩は強くなったの。ツッコミがこなせるようになったの!」

千早「ああ、あの事件…」

雪歩「え?事件?」

美希「ファミレスフェアリーのあれ」

雪歩「」

千早「後で律子に聞いたけど、あまりの事態にどるちゃん(あいどる☆ちゃんねる)のサーバー?は機能停止、某大型掲示板群までも機能停止、ツイッターまでもダメになったと聞いたわ」

雪歩「だ、大惨事になっちゃってましたぁ…」

美希「雪歩のファンサイトは超好意的だったみたいだけどね」

春香「因みに…

『可愛過ぎる!』

『美希ちゃん響ちゃん!そこ変わって!』

『雪歩ちゃん→担がれる→御輿→雪歩ちゃん祭の開催→女神雪歩ちゃんを崇め奉るオフ会決定』

『リアルで見たが、あれはガチの拉致だわwww薄い本が10倍の厚さになるな』

『薄い本を広辞苑にする雪歩ちゃんは、やはり女神』

などの書き込みがありました」

雪歩「」

千早「ツイッターでも凄かったみたいね。現場に居合わせた人が

『雪歩ちゃんがワッショイワッショイされながら拉致されてきた』

『こっすもす!こっすもす!(わっしょい!わっしょい!風に)』

など、大パニックだったようね」

233: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:44:46.70 ID:E4LtwmdAO
美希「どるちゃんに至っては、緊急で副管理人さんのリボンの武士さんの会社のサーバーに繋ぎ直して、ギリギリ稼働してたみたい」

雪歩「あわわわ」

春香「武士さん曰わく、「雪歩ちゃん祭なら仕方ない。なぁに、かえって会社のサーバーも免疫力がつく」とか、良く分からない事言ってた」

雪歩「よ、良く訓練されたファンですぅ」

春香「事件の正式名称は『やれんのか!?お前ら本当に担げんのか!?アイドル御輿でワッショイワッショイ!ポロリもチラリもいらん!担がせろ!祭らせろ!掘るか!?掘られるか!? 掘 ら な い か ? 奇跡の女神系アイドル、萩原雪歩のワッショイ!お祭ですぅ! ~出店はありません~』だって」

雪歩「長いですぅ!なんで春香ちゃんは噛まずにカンペも無しでサラッと言えるの!?」

千早「略して『ぽ祭』らしいわ」

雪歩「すっごい略したけど、『ぽ』はどこから来たの!?」

美希「…突然変異?」

雪歩「聞かれても困るよぅ!略しただけなのに突然変異が起こったらダメだと思う!」

千早「おこなの?」

雪歩「千早ちゃん、それ最近気に入ってるの?持ちネタの1つに加えるの?」

千早「持ちネタの1つって…私、他にネタなんて…」

234: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:45:28.39 ID:E4LtwmdAO
春香「ほっとかないよ!」

千早「!?」

雪歩「ほっとかない!ほっとかないよ!」

千早「!!?」

美希「ほ、ほーほけきょ!」

千早「鶯!?」

雪歩「歩こぉ~♪」

春香「雪歩が歌うの!?」

美希「そして、歌い終わったら雪歩にキャラメルをぴたーん!」

春香「投げつけない!投げつけないよ!?」

千早「歩こぉ~♪」

美希「今のでも歌えるようになるの!?」

雪歩「大好きはーにぃ~♪」

美希「何でミキの持ち歌なの!?雪歩も歌えなかったの!?しかもミキの歌なのに!」

春香「さ、洗い物しよっと」

3人「1人だけ冷めるな!」



~ボケとツッコミの応酬、終結(15分ぶっ通し後)~

春香「」ゼェゼェ

雪歩「」ゼェゼェ

美希「」チーン

千早「はぁ…はぁ…わ、私ですら息が切れるなんて…はぁ…ふぅ」

春香「む、無駄に疲れた…」

雪歩「お、お仕事よりハードでしたぁ…」

美希「ミキ…今日はお仕事した上にこれなの…ハイパーしんどいの…」


【あまみけファイル その32】
あまみけは、割と毎日こんなノリ


春香「さて…一汗かいた所で、皆でお風呂入ろうか?」

千早「そうね、明日も仕事あるし…」

235: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:46:18.46 ID:E4LtwmdAO
美希「えぅ~」

雪歩「ほら、美希ちゃんも入ろう?」

美希「うにゅ~…分かったのぉ…」

春香「じゃあ、私はささっと洗い物しちゃうね~」

3人「はーい」



~お風呂ヴァ!~

美希「おっ風呂♪おっ風呂♪おっふっろ~♪」ヌギップルーン

3人「」じー…

美希「な、なんなのなの…」

雪歩「やっぱりおっきいですぅ」

千早「諦めがつく位大きいわね」

美希「うーん…何か勝手に育ったの」ムニムニ

春香「型も綺麗だしね~、美希っ●●」

美希「美希っ●●って…そんなこと言ったら、春香っ●●も十分おっきいの!真っ白の上にピンクちゃんだし!」

春香「色は言わなくていいでしょ!?」

千早「春香のは柔らかいのよ…顔を埋めたら、幸せになるもの」

春香「ちょ…」

雪歩「千早ちゃんは通常運転ですぅ」

美希「千早さんだって…この締まった腹筋、かっこいいの!」ツィー

千早「ひゃあ!?ちょ、ちょっと美希!くすぐったいわ!」

春香「ふむ」

雪歩「何に気付いたか分からないけど、今はやめてね?」

春香「あ、はい」

美希「雪歩だって真っ白で肌綺麗なの!」

春香「ほほう」

雪歩「春香ちゃん?」

春香「あ、はい」

236: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:46:57.70 ID:E4LtwmdAO
春香「美希はもう何て言うか、日本人離れしたスタイルだよね」

雪歩「ふむ」

春香「雪歩?」

雪歩「あ、はい」

千早「何してるのよ、あなた達…」

春香「千早ちゃん」

千早「何かしら」

春香「私の●●●●に手ブラしながら言っても、説得力ない」

千早「…」ムニムニ

春香「何故揉む」

美希「もうなんなのなの、このガチの人達」

はるちは「ガチって言い方するな!」

雪歩「みんな、もうお風呂入らないと風邪引くよ?」

3人「あーい」



~スーパーゴシゴシタイム~

4人「~♪」←背中洗いっこ中

4人「」クルッ

4人「~♪」←背中洗いっこ中

美希「皆あわあわなの~」

春香「千早ちゃん、前向いて」

千早「ま、前はいいわよ!」

雪歩「しゃんぷ~しゃんぷ~♪」ワシャワシャ

美希「ミキも~♪」ワシャワシャ

春香「千早ちゃんの髪を洗うという楽しみ」

千早「いつもいつも、何だか申し訳ない気持ちになるわ」

春香「いいんだよー。これは私が好きでやってるんだし~」

雪歩「じゃあ、春香ちゃんの髪は私が洗ってあげる」

春香「あはは、ありがとう♪」

美希「千早さん、最近ちょっと髪質が変わった?」

千早「そう?」

237: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:47:53.92 ID:E4LtwmdAO
春香「うーん…あ、ちょっと髪質が太くなったかも」

雪歩「前とそんなに手触り変わらないけど…確かに、一本一本が太くなった気がするね」

千早「皆、私の髪をつまんで眺めながら品評会をしないで」

美希「ストレート、いいなぁ」

雪歩「千早ちゃんは本当に綺麗なストレートだもんね~」

春香「しかもサラッサラ!絹糸みたい♪」

千早「…」

春香「千早ちゃん、真っ赤っかだよ」

千早「うぅ…」

雪歩「千早ちゃん可愛い♪」

美希「なの♪」

千早「ぁあ~!もう!洗い流すわよっ!」シャワー

春香「じゃあ私達もサクッと洗い流しちゃおうか」

美希「雪歩、目瞑っててね~」

雪歩「う、うん」



~びばののんタイム~

4人「はふぅ…」

美希「やっぱりお風呂は最高なの…」

千早「そうね…」

雪歩「ふにゃ~…」

春香「…何で私は千早ちゃんに抱きかかえられてるのかな?かな?」

千早「私がしたいからよ」

美希「その方がお風呂広々なの」

雪歩「春香ちゃんは嫌なの?」

春香「…いや、その…最高だけど」

千早「なら良いじゃない」

美希「問題ないの」

雪歩「オールクリアですぅ」

春香「ん~…?ま、いっか…」

238: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:48:31.11 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その33】
浴槽は4人でぴったりだが、基本的に千早が春香さんを抱えたりするので余裕がある


美希「はふぅ…ねえ春香と千早さん?」

春香「ん~?」

美希「ありがとうございます、なの」

春香「何が?」

美希「ミキのスペース、作ってくれて」

雪歩「私も…ありがとう」

春香「べ、別にアンタ達の為じゃないわよ!たまたま…そう!たまたま部屋が余ってて使い道がなかったから、アンタ達に貸してやってるだけなんだからね!」

千早「水瀬さんなら言うわね」

雪歩「伊織ちゃんなら間違いなく言うね」

美希「デコちゃんなら言うの」

春香「…本当は、ね。千早ちゃんと2人っきりでも良かったんだけど…何でかな?上手く言えないけど、友達とずっといたかった…からかな?」

千早「私は…家族が欲しかった。春香は私の大切な人で、2人は仲間で…簡単に言うなら、寂しがり屋なのよ、私も、春香も」

春香「だね。間違いなく寂しがり屋だと思う」

千早「だから、1人より2人で…2人きりの時間も欲しいけど、美希や萩原さんと賑やかに過ごす楽しさを知ってしまったら…離れたら寂しくなってしまう…と思う」

春香「うん、多分ね」

239: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:49:20.29 ID:E4LtwmdAO
千早「あ、でも…出て行く時が来たら、すぐに言ってね?引き止めたりはしないから」

美希「…ない」

はるちは「?」

美希「どこにも行かないよ、ミキは」

雪歩「私も…まだ当分は予定ないかな?お父さんとお母さんにはちゃんと伝えたし」

美希「ミキも。お父さんもお母さんもお姉ちゃんも寂しがってたけど、ミキは春香や千早さんや雪歩といたかったの」

春香「…そっか」

千早「なら、もう暫くは宜しくお願いね?」

ゆきみき「うん」ニコッ

春香「…あ、それで家賃なんだけどね」

美希「台無しなの!」

雪歩「何で今そんな話しちゃうの!?」

千早「春香…」

春香「?」

千早「そんな照れ隠ししか思い付かない位照れなくても」ナデナデ

春香「むぅ…だって、嬉しかったんだもん…」

千早「(可愛いわ)」

雪歩「(可愛いですぅ…)」

美希「(春香、可愛いの!)」


【あまみけファイル その34】
たまには本音を語る日もある。
お風呂があったかくて、それ以上に気持ちがあったかいから。


~二階の寝室~

春香「お布団敷けた~?」

雪歩「美希ちゃんなら既に寝てるけど」

美希「」スヤスヤ

千早「さ、流石は美希ね…」

240: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:49:54.84 ID:E4LtwmdAO
春香「ねぇねぇ、知ってる?」

ちはゆき「?」

春香「美希ね、寝てる時に優しく撫でてあげると…」ナデナデ

美希「んにゅ…えへへ…はるかぁ…」

ちはゆき「!?」

春香「誰が撫でたか分かるの。で、夢見てる時とかは、その人物が出て来るんだって」

千早「…つくづく不思議な子ね」

雪歩「普段何をしてもなかなか起きないのに、好きな物があるよ、って言ったら、すぐに目を覚ましたり」

千早「好きな物…ああ、おn」

春香「ストップ。美希、本当に起きちゃう」

千早「…うっかりしていたわ」

雪歩「不思議だよねぇ…美希ちゃん」ナデナデ

美希「んにゃ…ゆき…ぽ…」

雪歩「…ぽ?」

千早「うふふ…ぽ…ぽ、って…」

春香「ゆきぽって…この子?」

ゆきぽ人形「ぽえー」

雪歩「じゃあ、いま美希ちゃんが見てる夢の中には、この子がいるのかな?」

千早「そろそろ生え替わりの時期だから、たぬしっぽが無くなる頃なのかしら」

春香「はるかさんだけは特に変わらないんだよなぁ…」

千早「普段から増えたり、巨大化したり、暗黒化したり、もにゅもにゅしてくる時点で、普通とは思えないけど…」

雪歩「甘噛み、可愛いですぅ♪」

241: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:50:23.35 ID:E4LtwmdAO
春香「あれ、可愛いかなぁ…よだれ塗れになるみたいだし」

雪歩「あぅ…そっかぁ、お風呂入らないといけないねぇ」

千早「連れてこられた時の、おっきな帽子被ってお昼寝してたシーンはかわいかったわね」

雪歩「うん、あれは凄いかわいかった♪」


【あまみけファイル その35】
『ぷちます!』は、765プロのファンが作った漫画をアニメ化した…という設定。
吹き替えは本人達がやっていたが、あまりの可愛さに収録がまともに済んだ事がないらしい。


春香「あ、もうこんな時間かぁ…」

雪歩「寝ないとね」

千早「最後に、私が美希を撫でてみていいかしら?」

春香「起こさないようにね?」

千早「ええ…」ナデナデ

美希「…っ」

千早「…?」ナデナデ

美希「お…」

千早「お?」

美希「お、おにぎりんのお尻を撫で回すのは止めるの、ざるうどん姐さん!」

千早「」

はるゆき「」ブフォッ

美希「…あ、薬味はもういりません…むにゃ」

春香「ざ、ざ、ざる…ぷふっ、ざるうどん…姐さん…くふ…ふふふ」

雪歩「っ!っ!」←悶絶中

千早「…ざ、ざるうどん…私、美希の中ではざるうどんなのね…」

春香「ど、どんな評価なのよぉ…」

242: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:51:13.33 ID:E4LtwmdAO
雪歩「ふふ…わ、わかんないよぅ…お腹苦しひ…」

千早「しかも、薬味は拒否されたわ」

はるゆき「っ!」

千早「長葱が多かったのかしら」

春香「ち、ちひゃやひゃん…も、ゆるひ…おにゃかいたひ…」

雪歩「も、もうらめれす…い、いきくるひぃれすぅ…」

千早「そうね、もう寝ましょう」

雪歩「はぁ…ふぅ…苦しかった…」

春香「腹筋が破壊されかけたよ…電気消すね」

雪歩「はぁい」

千早「ええ」

春香「」ぴっ

システム『就寝ボタンが押されました…チェック中…全項目クリア。防犯用センサー、カメラ起動…それではおやすみなさい』

雪歩「相変わらず謎の技術ですぅ」

春香「凄いよねぇ…じゃあ、おやすみなさい」

雪歩「おやすみなさい、春香ちゃん、千早ちゃん」

千早「おやすみなさい、春香、萩原さん」

………

「山葵が効き過ぎてたのかしら…」

はるゆき「」ブフォッ

春香「千早ちゃん?」

千早「ご、ごめんなさい…気になっちゃって」

雪歩「寝よう?」

千早「ええ…そうね」

………

「…つゆ1、山葵5、長葱4」

「」ブフォッ

春香「…千早ちゃん!?」

千早「ち、違…私じゃない…」

雪歩「…」

243: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/08(土) 16:52:06.44 ID:E4LtwmdAO
春香「…ゆーきーほー?」

雪歩「ご、ごめんなさい!つい思い付いちゃって…」

春香「そっと胸にしまっておいて!」

千早「というか、さっきの割合だと長葱に山葵を混ぜて、僅かにつゆで味付けしたものよね」

雪歩「最早、嫌がらせの域だね、ざるうどん姐さん」

春香「 寝 な さ い ! 」

ちはゆき「はい…」

………

「ざるうどん姐さん(大盛)」

「」ブフォッ

千早「春香っ!」

雪歩「っ!っ!」←また悶絶

春香「つ、つい…あはは…」

雪歩「はひぃ…はひぃ…」

千早「寝ましょう、本当に寝ましょう」

はるゆき「う、うん」


【あまみけファイル その36】
悪のりし始めたら止まらないあまみけの人達。


全員「…」スヤスヤ

美希「…かき揚げ?…あ、天ぷら姐さんだったの…」ムニャムニャ

「」ブフォッ

春香「美希ぃぃぃ!」

美希「っ!?ふにゃぁあ!?何!?何なのなの!?何なのなの!?」

千早「うどん何処行ったのよ!」

雪歩「それはどうでも良いよ!」

春香「寝ろぉぉお!」ガオー

美希「寝てたの~!」ヒーン


【あまみけファイル その37】
就寝前ですら、大体こんなノリ(この日の就寝は深夜1時半)

252: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:39:48.50 ID:HxG0+ZAAO
~ある日の朝~

春香「…ん」ムクリ

春香「ふぁあ…朝だぁ…いまは…7時かぁ…」

(もぞもぞ)

春香「ん?何か布団がこんもり…」

(がばっ)

あずさ「」スヤスヤ

春香「隣にっ!?」コノーサカーミチーヲー←脳内BGM

あずさ「ん…」クルッドタプーン

春香「桃彩ボタンが2つっ!?」キミガフレターカラー♪←脳内BGM
※春香さんは、隣に素っ裸のあずささんが寝ていた事に対し、非常に混乱しております

春香「お、おっきい…そして柔らかそう…」

春香「」プニン

あずさ「んっ…」

春香「あかん、こらあかん。流石の春香さんや言うても…こらぁ…魔性の果実や…こないな…あかんて…」
※引き続き、春香さんは置かれた状況に非常に混乱しております

「んん…」

春香「ん?」クルッ

雪歩(裸)「すぅ…」

春香「」

(←チラッ)

あずさ(裸)「」スヤスヤ

(→チラッ)

雪歩(裸)「」スヤスヤ

(↓チラッ)

春香(裸)「」

春香「………」

春香「3P(スリーピース)!!!?」ハルーン!?

「朝から何言ってんだアホリボン」

春香「ふぉ!?」ビクッ

律子「おはよう」

春香「あ、り、律子さん…おはようございます…えっと…あ、下着、可愛いですね」

律子「…うっさい」

253: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:40:15.27 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その1】
765プロの誇る歌って踊れるプロデューサーこと秋月律子さん、今日の下着は緑と白のしましまおぱんつ


春香「えっと…私、いつ浮気しちゃったんでしょう?」

律子「はい?」

春香「あ、あずささんがここにいるという事は…まさか、ぷ、プロデューサーさんから●●っちゃっt」

律子「アホか!」

春香「ゆ、雪歩まで毒牙にかけてしまったなんて…は、春香さんはいつの間にレ ジゴロになってしまったんでしょうか…リボンの魔法?」

律子「ツッコミ所が山盛り過ぎて、どこからツッコミしたらいいかしらね…」

春香「春るんのリボン的な…」

律子「ぽこ太は何処よ…」

春香「えと…美希太…なんちゃって」

律子「昔の髪の色なら、ライオンっぽいと言えばライオンっぽかったけど…」

春香「ところで律子さん…」

律子「あによ?」

春香「上がYシャツで下はパンツって…●●●です」

律子「…アンタ飢えてんの?このガチリボン」

春香「が、ガチリボンっ!?」

律子「大体、素っ裸のアンタに●●いとか言われたくないわ」

春香「は、裸を見られた…もうお嫁にいけないっ!」

律子「多分、千早なら大丈夫よ」

254: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:40:41.83 ID:HxG0+ZAAO
春香「本当に千早ちゃんはもらってくれますかね?」

律子「聞かれてもね…それ以前に幾つかツッコミしないといけないんだけど、まぁいいわ。面倒だし」

春香「律子さんが冷たい…」

律子「ところで、私はそろそろ事務所に行かないといけないんだけど」

春香「あ、お仕事ですか?」

律子「そう。それで、頼みがあるのよ」

春香「?」

律子「あずささん、よろしく」

春香「…はい?」

律子「ほら、いま千早のツアーに付いて行ってるでしょ?」


【あまみけファイル その2】
千早は、全国5箇所を巡るツアーライブ中。
プロデューサーさんは、千早のツアーライブに同行中。


春香「はい」

律子「で、昨日寂しさのあまり泥酔、たまたま巻き込まれた雪歩と一緒に連れて帰ってきたら、雪歩さん大リバース」

春香「えっ?あれ、記憶が…」

律子「雪歩を着替えさせたりお風呂入れてたら、あずささん再暴走、アンタに飲ませてアンタがダウン」

春香「え゛っ」

律子「美希は流石に未成年だし、何とか逃がしたけど…とりあえず良くわかんなかったから、美希はアンタを、私はあずささんをお風呂に入れて、体拭いてそのままそのベッドに放り込んだ」

255: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:41:07.25 ID:HxG0+ZAAO
春香「せ、せめて下着位は…」

律子「どこにあるか分かんないし」

春香「うっ…」

律子「美希は避難させてるし」

春香「え、ど、何処にですか…?」

律子「自分の部屋って本人が言ってた部屋」

春香「なるほど…」

律子「雪歩も午後イチでレッスンあるからね。美希はそろそろ起こして連れてくわ」

春香「ご、ご迷惑をおかけしました」

律子「アンタは被害者なんだし、別にいいわよ…で、悪いんだけどあずささん頼むわ。多分、強烈な二日酔いだから」

春香「はぁ…」

律子「ところで春香、貴方は大丈夫なの?」

春香「ふぇ?何がですか?」

律子「二日酔い」

春香「…?」

律子「あ、二日酔いがどんなのかすら分からないか」

春香「はい…」

律子「体調は?」

春香「えっと…特に異常は無さそうです」


【あまみけファイル その3】
春香さんは初のアルコール(強制)は体験したが、二日酔いはまだヴァージン。


律子「お風呂入って汗かいたからアルコールが抜けたのかしら?ま、二日酔いが無いならそれで良いわ。あんなもの、知らない方が良い」

春香「…実感こもってますね」

律子「そりゃ、ね…本当、地獄よ」

256: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:41:36.52 ID:HxG0+ZAAO
春香「貴音さんと真で経験済みです…ラーメン食べられない貴音さんや、フリフリ衣装に対して「今はいい」なんて言う真とか、最早天変地異のレベルですよ?」

律子「…そうね」←どちらの二日酔いにも噛んでいる

律子「因みに…雪歩もあずささんも、多分二日酔いだから」

春香「雪歩…レッスンなのに…休ませてあげられません?」

律子「程度にもよるわね…」

春香「起こしてみて決めます?」

律子「ええ」

春香「雪歩~?朝だよ~?」

雪歩「う…うぅ…う~…」

春香「うっうー!」

雪歩「は、春香ちゃん…頭に響くから…」

春香「ご、ごめん」

律子「駄目ね…隈出来てるし」

春香「…大丈夫です、こうなったら、雪歩もあずささんもまとめて私が面倒見ますよ」

律子「ん~…春香1人じゃ大変だわ…いいわ、他に誰か頼んでみる」

春香「でも、その子がオフだったら、悪いですよ…」

律子「最悪、別の日に改めてオフを設けるわ。スケジュール調整して」

春香「それだと、依頼してきてくれた方にも悪いんじゃ…」

律子「先方には私から上手く伝えておくわ」

【あまみけファイル その4】
何だかんだ、律子さんは敏腕プロデューサーである

257: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:42:04.84 ID:HxG0+ZAAO
春香「うーん…いいのかなぁ…悪い気がする」

律子「いけない!時間がヤバい!美希ー!事務所行くわよー!」ドタバタ

春香「…あ、服着ないと…」

~玄関~

美希「」ユラユラ

律子「シャキッとする!シャキッと!」

美希「ミキ…春香の朝ご飯食べないと、1日ブルーなの…」


【あまみけファイル その5】
春香の朝ご飯は1日の活力なの。無いと、ミキは空腹で何にもする気にならないの


春香「ごめんね、美希…私も起きたの遅くて、作る時間無かったの」

美希「春香は悪くないの、悪いのはどたぷーんなの」

春香「あはは…(美希、貴方もどたぷーん艦隊の1人よ)」

律子「途中でコンビニおにぎりでも買ってあげるから、我慢なさい」

美希「分かったの…それならまだ頑張れる気がしたりしなかったりする気がしないでもなきに非ずなの」ユラユラ

律子「どこに着地したいか分からないボケね」

春香「あはは…行ってらっしゃい」

美希「はいなのぉ…」ユラユラ

律子「じゃ、任せたわね」

システム『美希さん、律ったん、行ってらっしゃい』

律子「律ったんて何よ!前より酷くなっ(ガラガラ、ズガシャン!)」

春香「」

<こらぁぁぁ!(ドンドンドンドン)

258: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:42:31.47 ID:HxG0+ZAAO
<律子さん、あんまり叩くと、屈強なオジサン達が…

<ヘイ!ホールドアップ!

<来たの

<何で日本なのにライフル装備してんのよ!

<ユー、ナニモノダ!

<私はプロデューサーよ!ほら名刺!

<oh…

春香「朝から面白いなぁ、律子さん」

あずさ「」フラフラ

春香「ん?あずささん、おはようございます」

あずさ「お、おはよぉ…」

春香「(アカン)」

あずさ「うぅ~…ここ、どこかしらぁ…私、何で裸なのかしらぁ…」フラー…フラー…

春香「話せば長くなりますが…ここは私の家で、あずささんサイズの服が家には無くて…えっと、バスローブとかなら着れるかな…?」

あずさ「う~ん…と、取り敢えず…シャワーをお借りしても良いかしら~…」

春香「どうぞ、案内します」

あずさ「ごめんなさいね~…」

春香「あずささん!そっちは玄関!いま外に出たら大惨事待ったなしですから!」ワタワタ


【あまみけファイル その】
あずささんは今、そのせくちーだいなまいつなボディに何も身に付けていない

あずさ「あらぁ~…」

雪歩「みゅぅ~…頭痛いですぅ…」フラフラ

春香「あ、雪歩…大丈夫?」

雪歩「ダメですぅ~…頭がぁ~…」

春香「雪歩もお風呂入る?」

259: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:43:41.58 ID:HxG0+ZAAO
雪歩「そうしますぅ……も?」

春香「あ、そうだ…あずささんも一緒に入るからね~」

雪歩「…あずささん?」

春香「そう、あずささん。どたぷーん艦隊の」

雪歩「…何処にいるの?」

春香「えっ?」

<あらあら~

春香「何で二階にいるんですか!」ドダダダダ

<風が気持ち良いわ~

<ベランダ!そこベランダ!あずささん!裸ですから!早くこっち来て下さい!

<あら~

雪歩「…お風呂準備しよう…」


【あまみけファイル その6】
あずささんが踏み出した瞬間から、既に迷子は始まっている



~お風呂ヴァ~

春香「凄く疲れた…」

雪歩「あはは…」

あずさ「ごめんなさいね、春香ちゃん…」

春香「あーいや、大丈夫です…」

雪歩「シャワー浴びたらちょっとだけすっきりしましたぁ…」ゴシゴシ

あずさ「はふぅ…春香ちゃんのお家のお風呂は広いわ~♪」

春香「何せ、4人は入れますから」

システム『お客様です。765プロの高槻やよいさんがいらっしゃいました』

あずさ「きゃあ!?」

春香「あ、大丈夫ですよ、誰か見てる訳じゃありませんから…えっと、やよい1人ですか?」

システム『高槻やよいさんお1人です』

260: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:44:07.10 ID:HxG0+ZAAO
春香「じゃあ、上がってもらって…また施錠して下さい」

システム『了解。春香さん達のいらっしゃる位置情報はお伝えしますか?』

春香「お願いします」

システム『了解』

<いらっしゃいませ、高槻さん

<わぁ!す、凄いですー!お、お邪魔しまーす

あずさ「す、凄いわ~…春香ちゃんのお家って、凄く未来のお家みたいね~」

春香「水瀬財閥様々です」

雪歩「やよいちゃんの家並みに、ここも要塞だよね」


【あまみけファイル その7】
超アイドル要塞第1段は高槻家。
あまみけは第2段で、防犯システムの面で優れている。


<(こんこん)春香さーん!やよいでーす!

春香「いらっしゃーい♪どしたの?」

<律子さんから頼まれましたー♪

春香「そっか~…ありがとう、やよい。じゃあ、私達はすぐに出るからリビングで待ってて」

<はーい

春香「という訳で、私は出ます」

雪歩「あ、私も」

あずさ「なら、私も出るわ~」

春香「あ。あずささんはバスローブ持ってきますから、待っててください」

あずさ「は~い」



~リビング~

はるゆき「…」

やよい「す、凄いですー…」

あずさ「あ、あら~…どうしましょう…」

261: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:44:41.82 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その8】
春香さんサイズのバスローブでは、あずささんのどたぷーんなあれが零れ出そう

春香「さ、流石どたぷーん艦隊トップ…」

雪歩「い、今にも飛び出してきそうですぅ」

やよい「あわわ、大変です…」

あずさ「だ、大丈夫よ~…このまま外に出ないもの~」

春香「さっきベランダ出たじゃないですか!しかも真っ裸で!」

あずさ「あぅ…」

やよい「は、裸ん坊でですか!?」

春香「うん、バスローブも無し」

やよい「はわっ!?」

あずさ「わざとじゃないのよ~」

雪歩「それは分かりますよぅ」

春香「天然ですからね、あずささんは」

あずさ「そんな!」ガビーン

やよい「わざとなら、事件になっちゃいます」


【あまみけファイル その9】
事件になっちゃう位、せくちーだいなまいつなボディのあずささん


あずさ「うーん…あ、ステージ衣装ならいいんじゃないかしら~?サイズも合うし♪」

春香「ステージ衣装で過ごすおつもりですか?あずささん」

あずさ「え、あの…それ着て家に服を取りに行こうかなって…」

やよい「あの…アイドル辞めて女優さんになったのに、アイドルの衣装はおかしいかなーって…」

262: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:46:07.68 ID:HxG0+ZAAO
雪歩「…分かりましたぁ」

春香「雪歩?」

あずさ「雪歩…ちゃん?」

雪歩「…安心して下さい、あずささん…衣装、持ってきます…チャイルドスモックかナイトメアブラッドを…」

春香「何その悪意ある選択は!?二日酔いを根に持ってるの!?」

雪歩「なら…バラエティーアニマルを…」スクッ

春香「何でそっちに行く!?」

あずさ「雪歩ちゃ~ん…酷いわぁ…」

雪歩「はぅあ…た、立ち上がったら頭痛いですぅ…」

春香「この子、自爆しよった…」

あずさ「うう…ごめんなさいね、雪歩ちゃん」

やよい「だ、大丈夫ですか?雪歩さん…」

雪歩「…つい、思いつきでボケてみましたぁ…はぅ」クテーン

やよい「雪歩さーん!?」ガビーン

春香「まだ酔ってんの!?やよい!もうその辺に転がしといて!」

やよい「え、えーっ!?」

あずさ「か、かわいそうよ~…」

春香「着たいですか?チャイルドスモック」

あずさ「あ、あれはちょっと…流石に24になってあれは、心が折れそうになるわ~…」

春香「なら、ナイトメアブラッドは?」

あずさ「あ、あれで街中を歩くのは、流石に恥ずかしい…」

春香「やよい、転がしといて」

やよい「あぅう…」

263: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:46:56.56 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その9】
白雪歩姫様のボケはたまにドギツい上に、本人は自爆傾向にある両刃の剣、素人にはオススメ出来ない。


雪歩「」チーン

やよい「と、取り敢えずソファに寝かせときました…」

春香「全く…雪歩はたまに操縦出来なくなるからなぁ」

あずさ「は、初めて見たわぁ…」

やよい「雪歩さん…この前も事務所で…」

「こ、こんなひんそーでちんちくりんな私は…あ、穴掘って埋蔵金埋めてますぅ!…なんちゃっ……あぅ…」

やよい「って、いつものアレに、良く分からないアレンジして、すぐにお部屋の隅っこで体育座りしてました…」

春香「つ、ツッコミにくいボケを…」

やよい「伊織ちゃんと律子さんと響さんが固まってましたから…」


【あまみけファイル その10】
765プロの誇るメインツッコミは伊織、ツッコミ専用ハリセンの持ち主の律子さん、今ではフェアリー以外にもツッコミ側に回る響。


春香「765プロの誇るツッコミ3人を持ってしてもダメだったか~」

あずさ「アイドルとプロデューサーじゃなくて、ツッコミなの?」

春香「ええ、そこに真も含め、間違いなくツッコミ担当です。ボケたがりの765プロでは…」

264: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:47:31.00 ID:HxG0+ZAAO
やよい「う…?」

春香「あ、やよいは可愛い担当だよ」ナデナデ

やよい「ん…えへへ…あ、でもでも!皆さん可愛いです!…可愛いというより、綺麗って人もいますけど」

あずさ「あらあら、私はどっちに入れてくれるのかしら~」

春香「あずささんは、『●●い』です」

あずさ「●●い!?」

やよい「え?あの、いや…」

あずさ「うぅ…私、そんな風に見えるのかしら…」

春香「(そりゃ、●●●●がポロリ直前、●●●で何とか引っかかってるような状態のバスローブ一枚、ブラどころかパンツも無し、そんな●●●●92   の人は●●いと思います)」

やよい「(あ、あずささん、凄いです~…私と違って、どたぷーんできゅっでばいーんな感じですから…)」

雪歩「」ムクッ

雪歩「あずささんは、セクシャルバイオレッツナンバーワンです!……ふぁ…頭痛い…」パタッ

春香「大人しく寝てなさい…全く」

あずさ「…あ、そういえば私、痛み止めの薬を持ってたわ~」

やよい「わぁ♪それなら雪歩さんも元気になりますねー!」

春香「あずささんのバッグ、二階から持ってきますね」

やよい「私、お水汲んできまーす」

雪歩「はぅう…お願いしますぅ…」

265: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:48:08.74 ID:HxG0+ZAAO
~あずささんのバッグ、登場~

春香「あずささん、これですよね?」

あずさ「そうそう♪これよ~♪え~っと…」

(がさごそ)

春香「良かったね、雪歩。これで痛みから解放されたらいいね」

雪歩「是非そうあって欲しいですぅ…」

やよい「雪歩さん、可哀想ですぅ…」

あずさ「えっと~…」

(がさごそ)

春香「…」

やよい「…」

雪歩「…」

(がさごそ)

あずさ「えっと…あら?あら~?」

春香「まさか…」

やよい「あぅ~…」

雪歩「うぅ…」

あずさ「ごめんなさい…無かったわ~…」

雪歩「oh…」

春香「うちにあったかなぁ…常備薬って置いて無かったような…」

やよい「あ!うちに痛み止めならあるかもです!」

はるゆきあず「っ!」

やよい「確か、お母さんが買ってきてたのがあるはずです!ちょっと行ってきます!」


【あまみけファイル その11】
高槻家と天海家はご近所。


雪歩「やよいちゃん…お願いしますぅ…」

やよい「はわ!い、急いで行ってきまーす!」

春香「システムさん、やよいが一度出ます!すぐ戻るので、玄関は戻るまで施錠しなくて良いです!」

システム『了解しました』

266: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:48:34.85 ID:HxG0+ZAAO
システム『やよいさん、戻られたら取っ手に触れて下さい』

やよい「はい!それじゃ、行ってきまーす!」タタタッ

あずさ「…本当、何から何まで…ごめんなさいね…」

春香「気にしないで下さい!仲間じゃないですか!助け合いですよ、助け合い!」

あずさ「春香ちゃん…ありがとう」


【あまみけファイル その12】
765プロ=絆


~30分後~

システム『やよいさんがいらっしゃいました』

やよい「ただいまでーす!」

春香「おかえりー」

あずさ「おかえりなさい、やよいちゃん」

雪歩「やよいちゃん、おかえり…」ユラーリユラーリ

やよい「ゆ、雪歩さんが何かゆらゆらしてますー…」

春香「ああ、まっすぐに座ってられない位なんだね…」

あずさ「あら~…あら~…」ユラーリユラーリ

やよい「あ、あずささん!釣られてますぅ!」

あずさ「はっ!い、いけない…雪歩ちゃんが心配で見てたら…」

春香「あずささんが釣られない為にも…やよい、痛み止めの薬を貰えるかな?」

やよい「あ、はい。それが…お母さんが「二日酔いなら、色々効果があるとされてるものをメモしてあげる」って…」

春香「およ?どれどれ~…1番は睡眠…ふむふむ…」

267: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:49:42.80 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「あ、ウコンとか、すっかり忘れてたわ~…私も結構ふらふらだし…」

春香「ウコンは無いなぁ…取り敢えず、ウチで用意出来るものを用意してみます」

雪歩「う~…うぷ…」

やよい「はわわ…やっぱり痛み止めのお薬も必要でした…」

あずさ「春香ちゃん、手伝うわ~」

やよい「あっ、あずささんは座ってて下さい!私はお手伝いに来たんですし、私が手伝ってきます!あの、雪歩さんをお願いできますか?」

あずさ「分かったわ~。お願いね?やよいちゃん」

やよい「はい!お任せ下さい!春香さーん、お手伝いしまーす!」

あずさ「雪歩ちゃんに私がいま出来る事は…雪歩ちゃん、ちょっと頭動かすわね…」

雪歩「う…う?」ポフッ

あずさ「ごめんなさい…膝枕位しかしてあげられなくて…貴方より二日酔いに慣れてるはずなのに、こんな事しかしてあげられない…」ナデナデ

雪歩「…」

雪歩「(す、凄く気持ち良いですぅ…しかも凄い良い匂いがしますぅ…膝枕側も柔らかいけど、上からも超柔らかくてあったかいマシュマロが…あぁ…へ、天国(ヘヴン)ですぅ…)」


【あまみけファイル その13】
今日の雪歩は、天国と地獄を行ったり来たりの忙しい日である。

268: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:50:25.65 ID:HxG0+ZAAO
~キッチン~

春香「スポーツドリンクは…うん、ある」

やよい「じゃあ、これを雪歩さんに渡してきまーす」

春香「お願いね…私は、さっきのメモ見てちょっと考えてみる」

やよい「はーい」

春香「さて…メモに書かれた民間療法的なもので、我が家の冷蔵庫君にあるものは…と」

春香「…ヨーグルトに…牛乳に…レモン、グレープフルーツ…ふむ」

春香「りんごと蜂蜜もあるなぁ…ふむ」

春香「」ポクポクポクポク…ティン!

春香「ふし!やりますか!」

やよい「あ、春香さん、渡してきましたぁ」

春香「ありがとう、やよい。で、ちょっち手伝って貰える?」

やよい「はい!」



~レッツクッキング~

春香「まず…蜂蜜に対して1/3位のお湯で溶いて…」

やよい「あ、分かりました!私はレモンを切って…」

春香「半分はその絞り器で絞ってね。そんで、二枚輪切りを作ったら、残りは皮ごとすりおろしちゃって」

やよい「はーい」

春香「で、グレープフルーツを1/8位にカットして、絞って」

やよい「はーい」

春香「蜂蜜を薄めたのに2種類の絞り汁と輪切りレモン1枚と…さらにすりおろしたのを大さじ2杯位混ぜてね」

やよい「はーい」

269: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:51:36.77 ID:HxG0+ZAAO
春香「さて…春香さんはもう1品!」

春香「りんごを半分に切って…ヘタとか種を取って…」

春香「で、卸し金で途中まで擦り卸して…ある程度擦り卸したら、今度は角切りに…」

春香「グレープフルーツの残りも小さめにカットして」

春香「無糖のヨーグルト!これに擦り卸しりんご、擦り卸しレモン、角切りりんごに切ったグレープフルーツ、缶詰めのみかんを…投下!混ぜ混ぜ~♪」

やよい「あ、春香さん、こっちはOKです!味も調整しましたー」

春香「流石はやよい!後はこっち…ふふふ、秘密兵器…昨日のケーキの時に余っちゃった、ホイップクリーム♪」

やよい「わあ!は、春香さんの作ったホイップクリーム…」ゴクリ

春香「うふふ~…」ムニゥ

春香「はい、スプーンに出したよ♪味見どうぞ~♪」

やよい「やったー!いただきまーす!」パクッ

やよい「んふ~…ひあわへれふ~…」ポワーン

春香「えへへ…じゃあ、この混ぜ混ぜした果物入りヨーグルトを器に移して…ホイップクリームをむにっと絞って…はい、完成っと♪よし、じゃあこれを2人に持っていこうか!」

やよい「はーい!」


【あまみけファイル その14】
春香さんはデザートを作らせたら天才

 
272: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:56:06.02 ID:HxG0+ZAAO
~リビング~

やよい「あずささん、雪歩さん!」

春香「私とやよいの特製ハチミツレモン+グレープフルーツと、フルーツヨーグルト&ホイップクリームだよ!」

あずさ「あらあら~!美味しそう♪」

雪歩「」ムクリ

雪歩「は、春香ちゃんとやよいちゃんの作ったもの?」

やよい「はい!これでーす!」

雪歩「ふぁあ…」キラキラ

春香「ゆ、雪歩の目にハイライトさんが戻ってきた!」

やよい「寧ろ、キラキラしてますー」

あずさ「うふふ♪雪歩ちゃん、食べられる?」

雪歩「た、食べますぅ!」フンス

あずさ「あらあら♪」



~あずゆき、デザート満喫中~

あずさ「美味しいわ~♪グレープフルーツがさっぱりしてて良い感じだわ~♪」

雪歩「」モグモグ←無心で食べ続けてる

春香「初めてのチャレンジで分量が感覚だから、心配でしたけど…大丈夫だったかな?」

やよい「大丈夫みたいです~。特に、雪歩さんは」

雪歩「…」

春香「…ごめん、お代わりは無いんだ…そんな、器持って悲しそうな目で見ないで」

あずさ「うふふ♪でも、本当美味しかったわ♪ありがとう、春香ちゃん、やよいちゃん」

雪歩「ご馳走様でしたぁ♪」

はるやよ「えへへ」

273: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:56:33.68 ID:HxG0+ZAAO
やよい「春香さん!大成功です!」

春香「うん!じゃあ、あれやろう!」

やよい「はい!いきますよ~、せーの!」

やよはる「はい、たーっち!」パチン

やよはる「いえい♪」

あずさ「うふふ♪本当、美味しかったわ~…私も今度、作ってみようかしら~♪」

春香「今度教えます…じゃあ後はゆっくり休んで下さい。雪歩、お部屋にあずささんの分もお布団敷いていいかな?二階の寝室だと、階段上り下りが大変だし」

雪歩「うん、平気だよ~」

あずさ「あら~、ありがとう♪」

春香「じゃあ、2人は休んでて下さい。私、雪歩の布団とお客様用の布団を持ってきます」

やよい「私も手伝いますー!」

春香「ありがと、やよい」

やよい「どーいたしましてです!」



~和室~

雪歩「あずささん、ここです~」

あずさ「あら~、素敵なお部屋♪」

雪歩「春香ちゃんが、わざわざ私の為に和室を準備してくれたんですぅ♪」

あずさ「まあ♪仲良しさんなのね~♪」

雪歩「はい♪」

あずさ「」チラッ

あずさ「(この掛け軸の字…貴音ちゃんかしら…書いた時にお腹空いてたのかしら~…?)」


【あまみけファイル その14】
掛け軸[濃厚豚骨]

274: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:57:06.97 ID:HxG0+ZAAO
~リビング~

春香「システムさん、和室であずささんと雪歩が寝ますので、戸締まりと空調をお願いします」

システム『了解』

春香「あと、あずささんが迷子にならないように、ベランダと玄関も施錠しておいて下さい」

システム『了解。地下室はどうしますか?』

春香「今も作業中ですか?」

システム『はい。但し、天海家、高槻家からは離れた位置での作業のようですので、此方から出入りは無いと思われますが』

春香「分かりました。じゃあ、地下室の施錠もお願いします。何かあれば知らせて下さい」

システム『了解』

春香「ふぅ…これで良し、と」

やよい「春香さん、お茶煎れましたよー」

春香「わ、やよいありがとう」

やよい「いえいえー…それにしても、凄いですねー」

春香「ん?」

やよい「春香さんのお家って、ドラえもんに出て来る未来のお家みたいです!」

春香「ふふ、私達も最初はそれ思ったよ!千早ちゃんも、雪歩も、美希も、皆で「ドラえもんに出て来る未来のお家みたいだ」って」

やよい「やっぱり、みんな一緒の事考えるんですね!」

春香「外見は大分古い木造家屋なんだけどね。ちょっと台風来たら倒れちゃいそうな位に」

275: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:57:32.52 ID:HxG0+ZAAO
やよい「あはは…でも、柱とかは補強したんですよね?」

春香「うん。一応、水瀬財閥が管理してたって名目だったけど、どうも暫く放置してた上に、家の中までチェックしてなくて…結構ボロボロだったんだぁ…」

やよい「わぁ…」

春香「まぁ、雪歩のお家で余った材料とか、解体した後に出た廃材とかで使えそうなもので補強したから、大分安く済んだけどね」

やよい「何だかあの番組みたいです!」

春香「あー、リフォームの匠が来るヤツ?」

やよい「はい!」

春香「うちは水瀬財閥の関連施設が作った試作品が山ほどあって、世間的にまだ公表できないから…匠は来なかったけどね…」

やよい「それ、私の家もです…」

春香「あはは…同じかぁ…」

やよい「ある意味、伊織ちゃんが匠でした」

春香「あー、あれやこれやと安くしてくれたしね…」

やよい「私の家には、毎月一回チェックさせてくれればいいって、凄い安くなったみたいです」

春香「あー、うちもそうしたかったけど、皆忙しいから…半年に一回チェックにしちゃった」

やよい「でも、何を調べるんでしょう?」

春香「あれだよ、どれ位悪くなってるかを調べて、耐久性チェックとか…かなぁ」

276: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 06:59:28.73 ID:HxG0+ZAAO
やよい「最近だと、何人かが来て柱とかをパシパシ叩いて、幾つか質問されたらお終いです。それどころか、旅行のお土産とか頂いたりしちゃって…お父さんやお母さんとお茶を飲みながら話したり、兄弟が宿題見て貰ったり…何か良く分かりません」

春香「仕事しに来てないね、それ。完全に遊びにきた親戚の人か近所の人レベルだよね」

やよい「最近は、弟達が「チェックの人達」が来るのが楽しみになってます」

春香「意味が分からない…そういえば、うちに来てた人達も、私や千早ちゃんや雪歩や美希のサイン下さいって来て、あげたら値段下がったりしたなぁ…それでいいのか、水瀬財閥関連企業と萩原組…」

やよい「い、いいんですかねー…」



~夕方~

春香「ただいま」

やよい「どうでした?あずささんと雪歩さん」

春香「ぐっすり。最近忙しいから、良い休養になったのかもね」

やよい「うっうー!それは良かったです!」

春香「あ、そういえばやよい、お家の方は大丈夫?」

やよい「あ、そろそろ晩御飯の買い物行かないとです…」

春香「そっか、じゃあ一緒に行こうか?」

やよい「いいんですか?その、あずささんと雪歩さんを置いてけぼりにして…」

277: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:00:06.24 ID:HxG0+ZAAO
春香「大丈夫だよ、あずささんは下手に迷子にならないようにするし、雪歩もぐっすり寝た後なら大丈夫だと思う」

やよい「そうですかー!じゃあ、一緒に行きましょう!」

春香「おー!」



~玄関~

春香「システムさん、出掛けます」

システム『了解。和室の状態と施錠はどうしますか?』

春香「継続して下さい。寧ろ、私達がいない分気を付けて下さい」

システム『了解。では引き続き和室の空調と施錠を継続致します。続いて、外出時の安全チェックを開始します』

春香「個別の結果報告は省略で」

システム『了解。安全が確認されました。忘れ物の無きよう…』

春香「お財布にスマホに鍵に…」

やよい「エコバックにポイントカード…大丈夫です!」

春香「OKです、開けて下さい」

システム『了解。春香さん、やよいさんが外出したのを確認致しましたら、玄関の施錠を致します』

春香「はい」

(ズガシャン!ガラガラ…)

やよい「お邪魔しましたー!」ガルーン

春香「いってきます」

システム『玄関の扉を閉めます。行ってらっしゃいませ』

(ガラガラ…ズガシャン!)

やよい「はわわ、おっきな音ですぅ…」

春香「皆それ言うね…」

278: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:01:36.04 ID:HxG0+ZAAO
~スーパー~

やよい「うっうー!今日も元気にお買い物ですー!」

春香「タイムセール品は流石に厳しいかなぁ」

やよい「うーん…取り敢えず、お野菜コーナーから行ってみますか?」

春香「そだね」



~青果コーナー~

やよい「うー、お野菜が微妙に高いです」

春香「値段が不安定だったんだけど、最近は底値が上がった状態から不安定だからねぇ…」

やよい「困りましたー…」

春香「日本より国土の狭いベルギーや、高山があるスイスにすら輸出量が負けてる日本の農作物…私達が応援したら、農家さん増えるかな?」

やよい「ベルギー…って、チョコレートが有名ですよね」

春香「そ、まさにそこ。正式にはベルギー王国だけどね」

やよい「王様がいるんですか!?」

春香「だろうね~…ちょっとうろ覚えだけど、確か国家政策で農業を盛り上げてるって聞いた気がするなぁ…」

やよい「ほぇ~…」

春香「日本でもやろうとしてるらしいけど…どうなんだろうなぁ」

やよい「春香さん、物知りですー!」

春香「野菜の事を調べてたら、色々ね」

やよい「なるほどー」

春香「さっきのが正しいかどうか分からないよ?うろ覚えだし…あはは」

279: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:02:06.16 ID:HxG0+ZAAO
やよい「それでも凄いですー」

<キュウリの袋詰めタイムセールでーす!

はるやよ「」ギラッ!

春香「Go!」

やよい「はいー!」

(ドダダダダ…)



~タイムセール終了~

はるやよ「」テカテカ

ポリ袋<ふう、キュウリで腹がパンパンだぜ…

春香「すぐ近くでやってて良かった~」

やよい「はい!大勝利ですー!」

春香「ん?あれは!」ダッシュ

やよい「あ、春香さん!?」タタタッ



春香「ふー…まだ残ってた…はい、やよい」

やよい「こ、これは…もやし!」

春香「特売コーナーに3袋だけあるのが見えたからゲットしてきた」

やよい「春香さん…!あ、ありがとうございます!」ムギュ

春香「ふふふー、この調子で色々見て回ろう」

やよい「はい!」



~スーパーの外~

春香「いやぁ…実に充実した時間だったねぇ」ホクホク

やよい「はい!まさかの時間差タイムセールでした」ホクホク

春香「何より素晴らしいのは、入荷のタイミングの都合で起きた、お肉安売りだね」

やよい「はい…奇跡の瞬間でした…」

春香「スライスした豚肉のパックが、あんなに安く手に入るなんて…」

やよい「うっうー!お肉が沢山ですー!何作ろうかなー?」

280: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:02:32.24 ID:HxG0+ZAAO
春香「もやし祭りにお肉をプラスしてみたら?あの『やよソース』なら、お肉にも合うと思うけど…」

やよい「ん~…それもいいんですけど…春香さんは今日は何を作るんですか?」

春香「うちは…二日酔い患者がどこまで回復してるかだけど…この豚肉のスライスを茹でるかな、と」

やよい「茹でる?」

春香「うん。湯通しする位だけど、それで油を落として、あとは刻んだきゅうりの上に乗せて、ゴマドレッシングをかけておしまい。あ、茹でたもやしでも美味しいよ」

やよい「サラダみたいな感じですか?」

春香「そうだね。あと、時間が無い時は…細切りにした野菜、茹でたもやし、1センチ幅位に切って、レンジ用のポリ袋に入れてチンしたキャベツなんかと、茹でたスライス豚肉を並べて、好きな野菜をお肉で巻いて食べたりすれば、それだけでご飯のおかずとしてOKだよ」

やよい「ふむふむ…それにドレッシングか何かをつけて食べたら美味しそうだし、何より、自分で選びながら楽しく野菜とお肉が取れていいかもです!」

春香「実は、実家でお母さんがたまに作ってたんだよね」

やよい「なるほどー…あ、野菜は水菜とかもいいかもですね!」

春香「おー、いいかも!」

281: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:03:01.27 ID:HxG0+ZAAO
~帰り道~

春香「じゃ、やよい。今日はありがとね!」

やよい「いえいえ!困った時はお互い様かなーって!」

春香「あはは!じゃあ、私にも何かあったら言ってね?」

やよい「はーい!じゃあ、お疲れ様でした!」ガルーン

春香「うん!またねー!」

やよい「~♪」テクテク

やよい「」クルッ

やよい「♪」フリフリ

春香「あはは♪」フリフリ

春香「さて、私も帰ろっと」

春香「~♪」テクテク

(アーユレディ♪アイムレイディ♪)

春香「ん?電話…」ガサゴソ

春香「プロデューサーさんだ…(ピッ)もしもし、天海です」

P『私だ』

春香「あなただったのか」

P『暇を持て余した』

春香「芸能人の」

Pはる「遊び」

春香「で、どうしたんですか?私の千早ちゃんが可愛過ぎて欲望に負けて押し倒しちゃいましたか?おしおきは路上で垂直落下式ブレーンバスターがいいですか?それとも日本中のアイドル全員から「クソ野郎」ってあだ名で呼ばれるのかいいですか?」

P『罰がエグ過ぎんだろ!死or業界からの抹殺て!つーか●●もしてねぇし手も出してねぇよ!アホか!』

春香「千早ちゃんが可愛くないと?リボンで締め落としますよ?」

P『お前、次の仕事は無人島な』

282: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:03:32.69 ID:HxG0+ZAAO
春香「ごめんなさいでやんす♪」テヘペロ

P『(イラッ)お、やる気十分だな。無人島に永住決定な?』

春香「いや、本当ごめんなさい」

P『ったく…俺じゃなければ五臓六腑にハバネロ刻んだのを詰め込まれも文句言えんぞ?』

春香「想像つかない位の激痛で死にそうな気がする!」

P『…あずさが世話になったな』

春香「いえいえ、あずささんのセクシーダイナマイッ!な裸も見ましたし…」

P『見たのかコンチクショウ!』

春香「(カチン)…特別に治療費とご飯代と宿泊費と人件費、ヘルプに来たやよいへの人件費で、再来月までの給料全部でいいですよ」

P『高っ!?引くわ!ちょっと「うわっ…」てなるくらい高いわ!』

春香「冗談はさておき、二日酔いでちょっと辛い位みたいですから、安心して下さい」

P『そうか…雪歩にも迷惑かけたみたいだし…帰ったら謝らないとな』

春香「ところで、ツアーはどうでした?」

P『千早が満足したかどうかは分からんが、事務所サイドから言わせてもらうなら、どの会場もチケットは瞬殺で超満員。グッズも馬鹿売れ…簡単に計算した限り、普通はそこまで黒字にならんだろってレベルで黒字だ。ぶっちゃけ、飲んでたお茶吹いた位』

283: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:06:38.52 ID:HxG0+ZAAO
春香「あ~…また税金関係で小鳥さんの仕事の量が…」

P『その時は、水瀬財閥から会計士の人を借りるしかないな』

春香「人を増やせばいいのに」

P『俺と律子と小鳥さんが、何年前からそれを言ってると思ってる?』

春香「ああ、また社長のティン待ちですか」

P『その通り。流石に、勝手に面接する訳にはいかんしな』

春香「困ったもんですねぇ…」

P『因みに千早は「歌い足りない病」が出てな、昨日の打ち上げ会場で有線宜しく歌いまくって、結局お開きになるまでに20曲近く歌って、すんごい満足そうにホテルに戻ってった』

春香「またブレーキ壊れちゃったか~…」

P『いや、「これ以上は喉に悪いって春香に叱られるから、止めておきます。満足しましたし」って言ってた』

春香「…千早ちゃんの喉って、オートリジェネでもかかってるんですかね?」

P『オートアレイズの可能性もあるな』

春香「人知を超えた歌姫、如月千早ちゃん」

P『そんな人知を超えた歌姫の可愛らしいムービーを、あずさを看病してくれた御礼に送ろう』

春香「切ります。すぐ送って下さ(ピッ)」



P「…あいつ、自分から言い出した言葉すら言い終わる前に切りよった」

284: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:07:07.40 ID:HxG0+ZAAO
~あまみけ前~

春香「さて、プロデューサーさんからムービーが送られてくる間に、やれる事はしちゃうかな」

(ぴっ)

システム『…照合完了。おかえりなさい、春香さん』

春香「ただいまー」

システム『美希さんがお帰りになられています。あずささんが起床なされています』

春香「分かりました。雪歩は?」

システム『まだ横になられているようです』

春香「分かりました。では玄関の施錠を」

システム『了解』

(ズガシャン!)

春香「…漸く慣れてきたかな…」



~リビング~

春香「ただいま~」

美希「おかえりなさいなの~」

あずさ「おかえりなさ~い。あら?やよいちゃんは?」

春香「夕方ですし、家族の事をしなくちゃならないので、家に帰しました…で、何故に美希は膝枕されてんの?」

美希「お仕事から帰ってきたら眠くて、そしたらリビングでやたら●●●格好のあずさがいたの」

あずさ「え、●●●…うぅ、困ったわ…」

美希「でね、あずさが昨日の事をお詫びしたいって言うから、膝枕してもらったの!」ニパー

春香「(可愛い)」

あずさ「(あらあら、可愛らしいわ~)」

美希「という訳で…おやすみなさいなの~…」

285: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:07:35.79 ID:HxG0+ZAAO
春香「え~…」

あずさ「うふふ、きっと疲れてるのよ~。最近、グラビアが増えちゃったし…」

春香「ああ…あずささんを継ぐ者として、フェアリーが槍玉に上がりましたからね…」

あずさ「う~…申し訳ないわ~…」

春香「いやいや、おかげでちょっと伸び悩んでたフェアリーのアイドルランクに光が見えてきたらしいですよ?」

あずさ「そうなの?」

春香「ほら、竜宮小町解散して、ユニットが今フェアリーだけじゃないですか」

あずさ「そうね、新しいユニットはまだ正式には決まってないしね」

春香「正直、他の皆はソロ活動でそれぞれのフィールドに地位を確立しちゃいましたからね…伊織が離脱した後で亜美をどうするか、悩んでるみたいです」

あずさ「亜美ちゃんなら何でもこなせると思うけど」

春香「何でもこなせるからこそ、誰と組ませるかによって亜美のスタイルが決まっちゃいますからね。女優さん枠はあずささんを筆頭に雪歩と貴音さん、モデル枠は美希と真美、グラビア枠はフェアリー、ダンス枠で真や響ちゃん」

春香「高槻姉妹の中に組み込むと、どうしても亜美が浮きやすいし、下手したら真美と仲が悪いのか?みたいな話が出てきかねません」

286: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:08:03.04 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「ん~、そうかしら~?」

春香「そうなんですよ、残念ながら。高槻姉妹は一緒なのに、何で双子は一緒じゃないんだ?竜宮解散したのに、みたいな疑問が出るはずですし、そこから誰かが仲が悪いって言い出したら…それを週刊誌が根も葉もない噂を、本当の事みたいに書いたら…その時に群衆心理が働いてしまったら…大変です」

あずさ「うぅ、そうね~…」

春香「なので、最有力候補は…亜美と真美で組ませて、うちのソロ活動してるアイドル達と絡ませて、マルチな活動をさせるって案ですね」

あずさ「なるほど…真美ちゃんのモデル活動に亜美ちゃんも絡ませつつ…」

春香「アイドルなんで、歌を主軸に真美のモデル活動に加えて、亜美のいた竜宮小町の番組枠での新番組のねじ込み、更に、真や雪歩や高槻姉妹や千早ちゃんあたりと絡ませれば、亜美真美の活動範囲も、真達の活動範囲も更に広がります」

春香「亜美真美の番組枠は最低1つ、いけるなら2つ確保して、1つは双子だけ、もう1つでゲスト呼ぶトーク番組…一緒でもいいですけどね。ベストはラジオ枠とテレビ枠で1つずつ…が一番いいんですけど」

あずさ「」

春香「因みに、コンビ名は「ジェミニ」にしたいとか」

287: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:08:36.47 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「双子座…まさに、ね」

春香「はい。本当はツインエンジェルにしようとしたらしいですけど…調べたら、以前私達のパチスロ機を出したメーカーさんが同じ名前のシリーズ物を出してたみたいです。アニメにも展開してるので、流石に不味いだろうと」

あずさ「あら~…でも、ジェミニって素敵だと思うわ~」

春香「まぁ、そんな感じでうちのプロデューサーさん2人と社長、小鳥さんは悩んでるらしいですよ」

あずさ「大変なのねぇ…でも、何で春香ちゃんがそこまで詳しく知ってるの?」

春香「私も会議に出たりしてますから」

あずさ「あらあら~、春香ちゃんもプロデュースをする側になるの?」

春香「取り敢えず、プロデューサーさんや律子さんの負担を減らせれば…って思って、セルフプロデュースはしてますけど…他の子の分まではまだ…」

あずさ「セルフプロデュース出来るだけ凄いわ~♪」

春香「あはは…あ、そろそろ晩御飯作らないと…の前に、洗濯物を取り込んでこないと…」

あずさ「お手伝いしましょうか?」

春香「えっ?でも体調は…」

あずさ「あんなに美味しいものを作って貰った上に、ゆっくり寝かせて貰ったんだもの。もう大丈夫よ♪」

288: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:09:15.91 ID:HxG0+ZAAO
春香「でも、その格好でベランダは危険ですし…じゃあ、晩御飯の支度をお願い出来ますか?」

あずさ「うふふ、任せて♪因みに、本日の献立の予定は?」

春香「えと、キュウリとかもやしとかキャベツを、皆で茹でた豚肉で巻きながら食べようかなと…」

あずさ「なるほどね~、分かったわ~」

春香「流石あずささん。今の説明でも伝わるなんて…」

あずさ「うふふ♪あ、冷蔵庫の中身、もし使えそうだったら使って良いかしら?」

春香「はい、バンバン使って下さい!」

あずさ「バンバン使っちゃったら、食べ切れなくて困りそうだから…抑えるわ~」

春香「はぁい」



~ベランダ~

春香「あずささんの服、乾いたかな?」サワサワ

春香「うん!Gパンもバッチリ!」

春香「…あずささん、スカート減ったなぁ…ま、多分うちの変態プロデューサーさんが嫉妬して嫌がるからだろうなぁ…スカートで肌が他の人に見えるのが嫌だ、とか…本当ならちょっと引くなぁ…」


【あまみけファイル その15】
最近、スカートよりパンツの方が気楽だし、私がプロデューサーさん以外に見せたくないのよ~、うふふ♪  あずさ


春香「しかし…おっきいブラだなぁ…」

289: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:09:45.93 ID:HxG0+ZAAO
春香「…と、羨ましがってる場合じゃなかった。早く取り込んで、あずささんに服を届けないと…」


【あまみけファイル その16】
あずささんは現在もサイズの小さいバスローブ一丁、ノー下着



~和室~

雪歩「んぅ…」ムギュ

美希「…和室にお布団があるからってあずさに言われて来てみたら…」

雪歩「ん~…」スリスリ

美希「何故かお布団に入った瞬間から雪歩に抱き締められてるの…」

雪歩「はにゅ…」

美希「…まあいっか」



~リビング~

春香「あずささーん、服と下着乾いてましたから、ここに置きますね」

<あら~、ありがとう

春香「あずささん、後は私やりますから、着替えて下さい」

<はーい♪



~春香さんはキッチンに、あずささんはリビングに入れ替わりました~

春香「…殆ど野菜切り終わってる…流石はあずささん、見事な手際と切り方。後はお肉を湯通ししたら終わりかー」

春香「あ、キャベツ切ろう。えっと、レンジ用ポリ袋は…と」



あずさ「うふふ♪お日様の香りがするわ~♪それにほんのり暖かい♪」

あずさ「やっぱり、乾燥機より天日干しね~」

あずさ「うふふ、やっぱり自分の服は落ち着くわ~」

290: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:10:14.09 ID:HxG0+ZAAO
~キッチン~

あずさ「春香ちゃん、何かお手伝いする事あるかしら~?」

春香「あ、もう大丈夫ですよー。後はお肉を軽く茹でる位ですから」

あずさ「そう?…それにしても、沢山お肉買ってきたのね~」

春香「とは言っても、4人ですからね。200gが2パック…まぁ、食べきれなかったらまた明日の朝にパンに挟むのも手かな?と」

あずさ「茹でたならお肉の油も落ちるし、これはとってもヘルシーだわ~♪」

春香「あとは、ゴマドレッシングをタレ代わりに用意して…はい、完成です!」

あずさ「春香ちゃんお疲れ様~♪」パチパチ

美希「春香~…お腹空いたの~…」

雪歩「んみゅ…おふぁようごじゃいますぅ…」

春香「狙いすましたかのように起きてきたな、この2人…」

あずさ「ほらほら、2人とも顔洗ってらっしゃい?」

みきゆき「はぁい」

春香「あず母さん…」

あずさ「まだお腹の中にいないわよ~?」

春香「いたら765プロ大激震ですよ?」

あずさ「うふふ、そうね~」

春香「でも、プロデューサーさんがぷちます仕様じゃなくて良かったですね」

あずさ「へ?」

春香「いや、子供が男の子だと、頭が小文字のpの可能性が…」

291: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:11:46.75 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「…そ、それはちょっと、怖いわね…」

春香「へその緒がめっちゃ絡まりそうな形ですしね…」

あずさ「子供が出来たら、せめて方向音痴にはならないで欲しいわ…」

春香「プロデューサー似の、やたら記憶力の良い変態になるか…あずささん似の、せくちーだいなまいつな方向音痴になるか…」

あずさ「出来れば普通の子が良いわ~…」

春香「…普通も大変ですよ?」

あずさ「そ、そう…(も、物凄い実感がこもってたわ…)」

美希「ご飯~♪ご飯~♪ご飯なの~♪」

雪歩「大分楽になりましたぁ…」

あずさ「2人とも、おかえりなさい」

美希「たっだいまなのー!」

雪歩「ただいまですぅ♪」

春香「じゃあ、そっちに運ぶのを手伝って~」

みきゆき「はーい」

あずさ「(は、はる母さん…なんちゃって)」



~濃厚な夕飯タイム~

春香「皆、揃ったね?それじゃあ…」

4人「いただきまーす!」

美希「今日の晩御飯は楽しいの!色々楽しめちゃうの!」モキュモキュ

雪歩「お肉だけでも美味しいけど、お野菜が一緒に取れるので便利ですぅ♪」モキュモキュ

あずさ「ところで春香ちゃん、キャベツは茹でないでレンジであっためたのはどうして?」

292: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:12:13.48 ID:HxG0+ZAAO
春香「茹でると、野菜の栄養素がお湯に溶け出しちゃうらしくて。レンジなら短時間ですし、何より、茹でるより栄養素が抜けるのを防いでくれるんですよ、確か」

あずさ「へ~…良い事聞いたわ~」

美希「」モキュモキュ

雪歩「」モキュモキュ

あずさ「ふ、2人とも無言で食べてるわ~」

春香「美味しいみたいで何よりです」

(アーユレディ♪アイムレイディ♪)

春香「およ?…律子さんだ」ピッ

春香「もしもし」

律子『もしもし、春香?律子だけど』

春香「はい、アナタのクラスにいそうな庶民派アイドル、天海春香でございます」

律子『何その変なノリは…あずささん、体調どう?動けそう?』

春香「隣で美味しそうにご飯食べてます」

あずさ「?」

律子『大丈夫そうなら迎えに行くけど…』

春香「あずささん、律子さんが迎えに来るそうです。行けます?」

あずさ「あら~、律子さんにご迷惑じゃないかしら~?」

美希「あずさは有名人なんだから、送ってもらった方がいいと思うな」

あずさ「うーん…じゃあ、お言葉に甘えますと伝えてくれる?」

春香「はーい。律子さん、お言葉に甘えます、との事です」

律子『了解、少ししたら事務所出るから、よろしく』ピッ

293: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:28:31.85 ID:HxG0+ZAAO
~律子さん、襲来~

律子「お邪魔します」

あずさ「あ、律子さん…ご迷惑をお掛け致します…」

律子「気にしないで下さい。プロデューサー殿からも頼まれてますし」

あずさ「Pさんからですか?」

律子「ええ…「留守中にもしもの事があったら、初ライブ時の格好とMCをドームでやらせて、全世界配信な」って言われてます」

あずさ「…ごめんなさい、しっかり注意しておきます…」

律子「いいんですよー。本当にやらせようって言うなら、肉体言語の時間ですし」

あずさ「だからしっかり注意するんです~」

春香「引くわー、肉体言語とか言っちゃう元アイドル引くわー」

美希「引くのー、眼鏡言語引くのー」

雪歩「引きますぅ、暴力で解決する女傑(物理)に引きますぅ」

律子「」ヒュッ…

はるみきゆき「ッ!」

律子「」フッ…

(ズパパパパン!)

あずさ「」

春香「い、いつハリセンされた…」ヒリヒリ

美希「きゅ、急に律子、さんが消えたと思ったら真後ろに現れて、後からハリセンの音と衝撃が襲ってきたの…何を言ってるのかわからねーと思うが、私も何を言ってるのかわからねーなの…」ヒリヒリ

雪歩「な、何で私だけ顔面に2発…痛いですぅ…」ヒリヒリ

294: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:31:13.83 ID:HxG0+ZAAO
律子「何からツッコミするか決めるのも面倒だから1つだけ…女傑(物理)って何だ!」

雪歩「ひぃ!?」

律子「全く…さて、送りますよ、あずささん」

あずさ「あ、はい」

美希「果たして自宅にか、それとも…暗く冷たい地面の下か…」

律子「何でその二択なのよ!」

春香「まさか…暗く冷たい海の底に…」

律子「悪い方の選択肢を増やすな!」

雪歩「土の中は暖かいんですよ?」

律子「知るか!」

あずさ「あ、あの、わ、わたっ、わた、私…た、タクシーを…呼びます…から」

律子「信じないで下さい!ちゃんと送りますってば!」

雪歩「律子さん、お茶どうぞ」

律子「あら、ありがとう」

美希「そういえば、今日仕事で行った場所で買ってきたケーキがあったの。皆で食べない?」

春香「食後のデザートとしてはバッチリかも」

雪歩「私、皆の分のお茶を淹れてきますぅ」

あずさ「雪歩ちゃん、私も手伝うわ~」

律子「あ、でも、帰らないと…」

美希「じゃーん!」

律子「こ、これ、○○○のモンブランじゃない!?これ、人気が有りすぎて、1つですらなかなか買えないのよ!?」

春香「それを4個も…凄いね、美希。良く買えたね」

295: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:31:41.18 ID:HxG0+ZAAO
美希「買おうとしたら、前にいた人が何人かミキのファンの人だったらしくて、譲ってくれたの♪」

律子「あら…ちゃんとお礼した?」

美希「ミキのサインと、譲ってくれた人達の一人一人と、それぞれ携帯で写真取ったの。皆、待ち受けにするって喜んでくれたよ?」

春香「ファンは大感激だね、それ」

律子「でも、モンブラン4つじゃ、誰か食べられないんじゃ…」

美希「実は、明日食べようと思って、別にいちごババロアも1つ買ってきてるから、全く問題ないの。ミキは一度お仕事で食べてるし」

律子「なるほど…じゃあ、遠慮なく頂くわね。ふふふ、明日小鳥さんに自慢してやろう♪」

雪歩「紅茶、入りましたよ~♪」

あずさ「砂糖は分からないから、取り敢えずシュガーポットを持ってきたわ~」

春香「じゃあ…美希、ありがとう!」

ゆきりつあず「ありがとう!」

美希「えへへ♪どういたしまして!なの」

春香「では…」

全員「いただきまーす♪」


【あまみけファイル その17】
結局お喋りが盛り上がってしまい、律子さんとあずささんは3時間後に帰りました。
あまみけの住人は、何故か来客を引き留める魔力を持っている…の、かも?

296: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/16(日) 07:32:07.16 ID:HxG0+ZAAO
~おまけ~

春香「…」(ピッピッピッ…)



(ざわざわ…)

千早「ぷろりゅーしゃー!きいへまふか!?」

<聞いてるよ~

千早「むぅ…いいでしゅか!はりゅかは、はる、はりゅかはれすね!とってもかわいいんれすよ!」

<おー、せやなー

千早「いつもいつも、わらひをおこひてくれりゅんれふ!おはようのちゅーとかひてくれて!とってもおいひいごはんをつくってくれて!」

千早「かえってきたら、「おかえり」って、もうきゅーとしゅぎるえがおでむかえてくれりゅんれす…」ニヘラ

<そら良かったなー

千早「ええ…さいこーれす…」

千早「はるかぁぁ!あいひてりゅみゃー!」

<何で猫みたいになったよ…

スタッフA「また千早ちゃんがガチ発言してるぞ…」

スタッフB「打ち上げだからって、また千早ちゃんに酒飲ませたのか」

千早「えへへ…はりゅか大好きのちーにゃんれしゅ…」

スタッフA、B「」プパッ←鼻血噴出

千早「あー!ぷろりゅーしゃー!なにさつえいしてりゅんれすか!」

<後で春香に送る動画だ。ちーにゃん、挨拶

ちーにゃん「はるにゃんはるにゃん、ちーにゃんだにゃん♪らいぶがんばったから、かえったらほめてにゃ♪」ニャー

<おー、可愛く撮れたぞー

ちーにゃん「うにゃ!?はるにゃんのがかわいいのれすにゃー!」

<…あ~、さいでっか



携帯[ムービーの再生が終わりました]

春香「………よし」

美希「よくないの!鼻血出てるの!完全にアウトなの!」

雪歩「春香ちゃん!鼻血!とめどなく流れ出てる!」

千早「」←フリーズ中

春香「ちーにゃんは明日への希望と活力」

雪歩「何言ってるの!?」

美希「いいから鼻血を止めるの!小鳥の二の舞になるよ!?」

316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:42:14.95 ID:9XCFGjhAO
~いつもより遅い朝~

春香「ん…?朝…起きないと…」ムクリ

春香「…」ポヘー

春香「…あれ?何か…涼しい…」視線↓

春香「裸…だと…」

春香「あれ?あれれ?…千早ちゃんは…?」布団ピラッ

春香「うん、相変わらず綺麗な肌と綺麗な腹筋…そして綺麗な髪に…可愛い寝顔」ニヘラ

春香「…ていっ」ツン

千早「ん…」

春香「」ニヘ

春香「…っと、他の皆は…そか、昨日は週1の日か…」


【あまみけファイル その1】
あまみけは、週に1日だけ春香さんと千早ちゃんの2人っきりで寝る日があります…大概遅くまで寝れませんが。
美希と雪歩が気を使って作っt

美希「そうしないと、ミキ達がいてもイチャコライチャコラしよるの。大家さんだから強く言わないけど、最初は大変だったの」

雪歩「イチャコラから感極まった千早ちゃんが飛び付いて…あとはもう…千早ちゃんのあの声量で●●されたら、まず寝れないんですぅ。穴掘って埋めてしまおうかと思いましたぁ」

…気を使った訳では無いようですが、兎に角そんな日があまみけにはあります。


春香「む~…まだちょっとゴロゴロしたい…」

春香「仕方ない、千早ちゃんがいるから仕方ないんですよ」

317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:42:41.37 ID:9XCFGjhAO
【あまみけファイル その2】
千早ちゃんが裸で寝てるから仕方ない  春香

春香「えいっ!」ガバッ

千早「ふぁ!?」

春香「んん~!千早ちゃぁぁん!」スリスリ

千早「ちょ、は、春香!?お、落ち着いて!」

春香「やだ!千早ちゃんがツアーから帰ってきて、初めての2人っきりだもん!」ムギュー

千早「…もう」ナデナデ


【あまみけファイル その3】
佐藤「あの、先生…ボクの口から砂糖の噴出がとまッファァア!」ドヴァッサー!

双海医院長「あー…君、バケツ頼む」

看護士「はーい」

双海医院は如何なる病気にも立ち向かいます。
体調に不安を覚えたら、是非一度ご来院頂き、診察を受けて下さい。


春香「ん~」スリスリ

千早「ふふ…普段のしっかり者はどこに行っちゃったのかしら?」

春香「いいんだもーん、たまにはいいんだもーん!甘えたっていいんだもーん!」

千早「全くもう…春香は可愛いわね…春香が可愛くて…」

春香「?」

千早「は~るかぁぁぁぁあ!」ガバッ

春香「うにゃあ!?」

千早「あーもう可愛いわ!可愛いわ!滅茶苦茶可愛い!んもぉぉお!」ナデナデ


【あまみけファイル その4】
歌姫の理性の壁は、かなり脆い

318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:43:23.86 ID:9XCFGjhAO
春香「んふふ、千早ちゃ~ん」

千早「なぁに~?は~るか~」

春香「えへへ~…大好き♪」

千早「私もよ~♪」


【あまみけファイル その5】
キャラ崩壊、注意です


春香「ん~…あ、今日は美希と雪歩は仕事かな~?」

千早「もう…すぐ2人の事を気にして…」プゥ

春香「だって~…お腹空かせてたら可哀想じゃない?それに、千早ちゃんがいるから2人の事を気にする余裕があるの」

千早「?」

春香「千早ちゃんがいないと…寂しくて、千早ちゃんの事しか考えられなくなっちゃうし」

千早「…はぁるかぁぁ!」ムッチュー

春香「んん!?…ん…ぷぁ」

千早「今日、一番最初のキスは頂いたわ」ドヤ

春香「う、奪われたぁ…なら!奪い返すまでっ!」ブチュー

千早「ん!?…ふ…ん……っはぁ」

春香「ご馳走さまでしたー」

千早「えと、お粗末様でした?」

春香「ふふっ!な、何それ!」

千早「え?えっと…何となく、ご馳走さまでしたと言われたから…かしら?」

春香「あっはっはっは!変なの!」

千早「も、もう!そんなに笑わなくてもいいじゃない!」

春香「ふふふ…ごめん、だって…あははは!」

千早「…」プクゥ

春香「あっ…」

319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:44:13.58 ID:9XCFGjhAO
春香「ち、千早ちゃん…ごめんね?わ、笑いすぎちゃった…」

千早「…えいっ!ふふふ♪」ムギュー

春香「ほあ!?」

千早「許さないわ…もっと春香が優しくしてくれないと、許さなーい」

春香「んふふ、沢山優しくしちゃうよ!」

千早「はるかー」

春香「なぁにー?」

千早「愛してるー」

春香「私もだよー」

はるちは「えへへ…」


【あまみけファイル その6】
速報:佐藤さんの吐く(噴出する)砂糖、遂にバケツ3杯目に突入


春香「そろそろ、朝ご飯にしよーよ、千早ちゃん」

千早「ん~…そうね、お腹空いたわ」

春香「じゃ、リビングで待ってて」

千早「あ、春香…ちゃんとパンツはいて、Tシャツ位は着なさい?」

春香「ん?」

千早「じゃないと、襲っちゃうわよ?」

春香「んー…千早ちゃんなら…いいよ?」

千早「は、はるかぁぁぁぁっ!」ガバッ!

春香「やーん♪」


【あまみけファイル その7】
一週間に一回はこんな風にイチャコラしないと、時間も場所も関係無くイチャコラし始めかねない、色々と末期な2人


春香「うにゅー…お腹空いたー…」

千早「流石にね…リビングに行きましょう」

春香「うん…そだね」

320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:44:43.08 ID:9XCFGjhAO
~キッチン~

はるちは「」


春香ちゃん、千早ちゃんへ

どうせ暫く起きてこないでイチャコライチャコラしてるだろうから、冷めても大丈夫なサンドイッチを作っておきました

お仕事に行ってきます

雪歩、美希


春香「…何か舌打ちまで聞こえてきそうな置き手紙だね…」

千早「だけど、事実だから言い返せないわ…」


【あまみけファイル その8】
目が覚めてから2時間ほど経過してました


春香「兎に角、サンドイッチ戴こう」

千早「そうね…それにしても…やたら肉系を挟んだのが多いのは…」

春香「間違いなく雪歩の仕業だね」

千早「…ハムタマゴ、ハムキュウリ、ハムレタス…ハムのみ…」

春香「ツナハムとか、新しいね…」

千早「何故ハムを此処まで推すのかしら…」

春香「何かメッセージ的なものなのか、ハムばかり食べさせて太らせる罠なのか、単に雪歩の思うままに作らせたからなのか…」


【あまみけファイル その9】
雪歩がいまいちお嫁さんにしたいランキングで勝てない理由の1つが

「肉料理が三食とか、やたら多そう」

である(本人が肉好きを一時期やたらアピールしたせい)


春香「…どこからこんな量のハムを…」

321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:45:12.24 ID:9XCFGjhAO
千早「春香…あれってまさか…」

春香「えっ?」

春香「」

千早「ハムの入っていたパックが大量に捨ててあるけど…わざわざ買ってきたのかしら…」

春香「な、何て無駄な努力を…」

千早「…でも、ゴミに出ている空きパックの量とこのサンドイッチでは、ハムの消費量が釣り合わない気がするわ」

春香「…多分、美希と雪歩のお弁当もサンドイッチでハム尽くし」

千早「美希…大丈夫かしら…」

春香「美希って、そこまでお肉食べないからなぁ…」

千早「おにぎりの具に合うものがメインよね」

春香「仕方ない…取り敢えず、千早ちゃんはサンドイッチをリビングに運んで?私、紅茶淹れたら行くから」

千早「分かったわ」



~リビング~

はるちは「」モキュモキュ

はるちは「」モキュ…

千早「…春香」

春香「うん」

はるちは「ハムの味に飽きた!」

春香「作って貰った手前、言いたくないけど!けど!」

千早「ハムが多過ぎるわ!何なの!?○大ハムの工場か何かなのここは!?廃棄品を無理矢理処分させられてるの!?」

春香「もしくはスーパーの廃棄直前のを大量に押し付けられたの!?または○大ハムの株主!?または中毒者なの!?」

322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:45:39.55 ID:9XCFGjhAO
はるちは「」ゼーハー

はるちは「…はぁ」

はるちは「」モキュモキュ


【あまみけファイル その10】
残したら勿体無いので、結局食べる


千早「…もう、当分ハムは見たくないわ」

春香「うん…暫くはいいかな…」

千早「…けぷ」

春香「んふふ、じゃあ私はお皿片付けちゃうね~」

千早「私も手伝うわ」

春香「ありがと」



~お昼、リビング~

はるちは「」ポヘー

TV『…!…!』←昼ドラ放送中

千早「…昼ドラ=ドロドロの展開って、いつからなのかしら」

春香「うーん…結構前からだよねぇ」

千早「1人の男を思う複数の女達が、時には引くようなレベルの罠を張り巡らせてみたり…掴み合いの喧嘩したり…」

春香「一歩間違えば、765プロもそうなってたのかな?」

千早「…知略では律子、財力で水瀬さん、腕力では真…この辺りの面子に勝ち目があるのかしら…?」

春香「争いになれば…無理かもね」

千早「争いにはならなそうだものね…誰かが手に入れたら、祝福してあげるし」

春香「そゆこと」

千早「私と春香とかね!」ドヤ

春香「競争相手がいなかった、何より同性だから…なんて理由は…」

千早「聞こえないわ!」クワッ

323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:46:10.02 ID:9XCFGjhAO
春香「まぁ…千早ちゃんに手を出したら…例えプロデューサーさんでも…ね」

千早「同じよ…春香に手を出したら…ね」


【あまみけファイル その11】

P「めっちゃ寒気がした…」

小鳥「どうせ深夜まであずささんと素っ裸でプロレスしてたからでしょ?」ハァ…

律子「仕事に支障きたすとか…」ヤレヤレ

P「酷い!」

プロデューサー、とばっちり。


春香「女優組にも、いつかこういう作品の出演依頼があるのかな?」

千早「どうかしら…あずささん以外はアイドルだし、あずささんだってイメージがあるだろうし…まだ暫く先になりそうだけど」

春香「1人の男を取り合う、あずささんと貴音さん…」

千早「そこに参戦する萩原さん」

春香「男こと天ヶ瀬冬馬君が出した答えは…」

冬馬(千早)「俺…幼稚園児以外は愛せない…」

春香「絶望する3人、光る警察の目、天ヶ瀬宅から押収されるチャイルドスモック…」

千早「希望を失う3人の女の前に、新しい男が現れる…!」

春香(チャオ)「チャオ☆」

千早「…もう、多分収集付かなくなるわね」

春香「だね…冬馬君を勝手にロリコンにしちゃったし」

千早「ロリコン以前に…多分、童t…」

324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:46:38.37 ID:9XCFGjhAO
春香「それ以上は…!それ以上はやめて…!死体に鞭打つような…!」

千早「そうね。これ以上やっても彼に興味も湧かないし、やめておきましょう」



~昼ドラ終了後~

はるちは「」ポヘー

春香「千早ちゃん」

千早「ん?」

春香「お出掛けしない?」

千早「デート?」

春香「デート!」

千早「行くわ」

春香「んふふ~♪じゃあ、着替えに行こう!」

千早「そうね」



~玄関~

千早「…」

春香「お、お待たせ~!」

千早「いえ、大丈夫よ。おめかしした可愛い春香が見られるなら、何時間でも待てるわ」

春香「…んもう…千早ちゃんだって綺麗だよ」

千早「ふふ、ありがとう、春香」

春香「うふふ♪じゃあ、行こうか?」

千早「そうね」

春香「システムさん、私と千早ちゃん、お出掛けします」

システム『了解しました。では、いつも通りに安全チェックをします………全項目、チェック完了。いってらっしゃい、春香さん、千早さん』

(ガラガラー)

春香「はい、行ってきます」

千早「行ってきます」

(ガラガラー…ズガシャン!)

春香「鍵が閉まったか、確実に分かるという点ではいいんだけどね~」

千早「そうね」

325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:47:04.80 ID:9XCFGjhAO
~映画館~

春香「んふふ、久しぶりだな~、映画」

千早「そういえば、私も最近は見てないわね」

春香「忙しいから映画館に来る時間が無いんだよね…」

千早「DVDで済ませちゃうのよね…」

春香「あ、ポップコーン買ってくるよ」

千早「待って…何故か久しぶりにぶちまけるビジョンが見えたわ…私が行く」

春香「むぅ…だけど、千早ちゃんが言うと当たるからなぁ…」

千早「春香の事だからよ。春香が怪我したら嫌だもの」

春香「そんな事言われたら、何も言えないよぅ…大人しく荷物番してます」

千早「宜しくね」



千早「お待たせ。ポップコーンをわざわざ手提げのビニール袋に入れて貰えたから、飲み物も買ってきたわ」

春香「ありがと…って、コーラ2つ?」

千早「あら?コーラ駄目だったかしら?」

春香「ううん、千早ちゃんがコーラって、珍しいなぁって」

千早「映画館でポップコーンで…なら、後はコーラかなって」

春香「定番ではあるよね」

千早「そういう事」

春香「…お、暗くなった…」

(どーん!)

はるちは「っ!?」ビクーン!

春香「び、ビックリしたぁ…」

千早「大音量に慣れない内に爆破シーンは辛いわね」

326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:47:30.86 ID:9XCFGjhAO
春香「CMなんだから、ちょっと音量下げたらいいのに…」

千早「というより、いきなり爆破シーンからというのが良くないと思うわ」

春香「だね…」

千早「そろそろ始まるわね」

春香「うん」


~上映中~

春香「(綺麗な街並み…イタリアか~…行ってみたいなぁ)」

千早「(素敵な音楽…クラシックだけど、新しくもある…独特だわ)」

春香「(お、あのお菓子、今度作ってみよう)」

千早「(あのお菓子、今度春香に頼んで作ってもらおうかしら)」


~上映終了~

春香「はふぅ…素敵な映画だったね」

千早「ええ…淡々と進んでいくけれど、優しくて、素朴で…音楽も合間って、良い時間だった」

春香「フランスの田舎町って、何か可愛らしくていいよね。日本の昔ながらの街並みも好きだけど、海外のそういう風景も素敵だなぁ」

千早「いつか、2人で行きましょう」

春香「うん!」



~街中~

春香「~♪」

千早「~♪」

はるちは「~♪」

春香「ふふふ♪さっきの映画の曲、覚えちゃったね」

千早「あ、CDショップに行ってもいいかしら?」

春香「さっきの映画のサントラ?」

千早「ええ。映画館の中では売ってなかったから」

327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:47:57.96 ID:9XCFGjhAO
春香「いいよ、私もちょっと欲しかったし、一緒に聴こう?」

千早「ええ」



~CDショップ~

千早「…」

春香「ん~…なかなか見つからないねぇ…」

千早「そうね…」

春香「私、店員さんに聞いてくるよ」

千早「ありがとう」



~数分後~

春香「一枚だけ残ってて良かったね♪」

千早「本当ね…家に帰ってから聞くのが楽しみだわ」

春香「さて、そろそろ休憩しよう?」

千早「そうね、大分歩き回ったし」

春香「あそこのカフェなんかどうかな?」

千早「うん、良さそうな感じ…行きましょう」



~カフェテラス~

春香「もう夕方から夜になっちゃうね」

千早「時間が経つのが、本当に早いわ」

春香「あ、今日のお夕飯どうしよう…千早ちゃん、何か食べたいものとかある?」

千早「春香の料理なら、何だって食べるわ」

春香「ん~…何でもって、結構困るかも」

千早「…ごめんなさい。でも、私は春香の手料理なら何だってご馳走なのよ。絶対に世界一美味しいもの」

春香「えへへ、そこまで言われたら…照れちゃうなぁ」

千早「ふふ、本当の事だもの」

(ヴー!ヴー!)

千早「あ、マナーモードにしたままだったわ…」

328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:48:26.06 ID:9XCFGjhAO
春香「あ、私も…ん?メール…雪歩からだ」

千早「私のにもメール来てるわ…私のは美希からだわ」

(ピッピッピッ…)

春香ちゃんへ

今日は久しぶりに実家でご飯を食べる事になりました。
帰るのは明日になりますので、私の事は気にしないでね


千早さんへ

今日は貴音の家にフェアリーで集まるの!
響はわざわざ家族にご飯用意して来るみたい
だから、今日は美希の事は気にしないで大丈夫なの!



春香「気を使わせちゃったかな?」

千早「そうかもね…せっかくだから、お言葉に甘えましょう?」

春香「うん!じゃあ、今日はどこかで食べていこうよ!」

千早「そうね。たまにはいいわね」



~夕方と夜の間の街~

春香「皆、今からお家に帰るんだね」

千早「平日だからね。大半の人は仕事なり学校なりが終わって、家に帰る時間帯なのね」

春香「アイドルのお仕事してると、曜日とか時間の感覚が無くなってくるなぁ…」

千早「学生だった頃はまだしも、今は特にね」

春香「学校か~…結局、高校は殆ど行けなかったなぁ…」

千早「私も。特に三年になってからは、出席日数足りなくて、課題提出とか補習で、何とかギリギリ卒業出来た位だし」

329: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:49:02.59 ID:9XCFGjhAO
店員「お冷やとメニューです。お決まりになりましたら、そちらのボタンでお呼び下さい」

春香「はーい」

店員「」ペコリ

千早「中世の酒場というのかしら、亜美と真美がやっていたゲーム…何て言ったかしら?それの酒場みたいな…」

春香「多分モンハンかな?確かに、そんな感じだね。古い木造っぽい感じとか、テーブルと椅子の使い古した感じとか…あのカウンターの奥に並んでる樽とかも良い感じだね」

千早「店内も五月蝿くないし、喫煙席と禁煙席がしっかり分かれているのも良いわ。仕切りもガラスじゃなくて、木で作ってあるから雰囲気を壊してない」

春香「あとは味だね」

千早「そこが一番のポイントね。果たして、春香の料理に何処まで迫れるか…」

春香「私の?」

千早「春香以上の料理は有り得ないわ。高槻さんやあずささん、我那覇さんはかなり迫っているけど、私の中では春香には及ばないわ」

春香「そうかな?皆が作る料理、美味しいよ」

千早「愛の差ね」

春香「…もう、ばか」

千早「ああもう、可愛いわね、春香は…」

春香「り、料理なら、雪歩の料理だって美味しいよ?」

千早「…もう、ハムはしばらく嫌なの」

春香「あ、ああ…」

330: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:49:29.09 ID:9XCFGjhAO
春香「あ、メニュー見よう?メニュー」

千早「そ、そうね」

(ぺらっ)

「イチオシ!生ハムメニュー!」

春香「おぅふ…」

千早「こ、このお店が悪い訳では無いわ…」


【あまみけファイル その12】
ハムが軽いトラウマになってる2人


春香「…わ、私…ペスカトーレで」

千早「…か、カルボナーラ…ベーコン抜いて貰えるかしら…」

春香「き、聞いてみよう?ダメなら…同じのにしよう?」

千早「そうね…じゃあ、押しましょうか…」

春香「うん」ピンポーン



~一方その頃、夕飯(響&美希曰わく「地獄巡り、死のラーメン行脚」)から、貴音の部屋に戻ってきた妖精~

貴音「っ!?」

美希「どうしたの?貴音。まだラーメン食べたいの?あんなに食べたのに?」

響「行くなら行ってきてくれ、留守番してるから。いま豚骨臭嗅いだら、自分はアイドルとしてはやっちゃいけない野外リバースをする気がするさー」

貴音「いえ…何と言いますか…私のあいでんてぃてぃが奪われた気がしたのです…」


【あまみけファイル その13】
一部から「銀髪の呼び鈴女王」略して「銀の鈴」という、東京駅の待ち合わせ広場みたいな呼ばれ方をしている貴音さん

331: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:49:57.14 ID:9XCFGjhAO
~パスタとピザのお店、はるちは座席~

千早「良かった…ベーコンを抜いてもらえて」

春香「だね。千早ちゃんがベジタリアンだと思われたのかな?」

千早「どうかしら…実際のベジタリアンって、確か卵とか根菜も駄目だったような…」

春香「そうなの?」

千早「卵も根菜…えっと、ジャガイモとか玉ねぎとか、あとは…兎に角、「そこから直接命に繋がるもの」は食べない…だった気がする。これも、宗教的な考えだったと思うわ、確か」

春香「ふわー…そしたら、食べるものが無いね…」

千早「私も詳しくは分からないけれど、何かしら抜け道…はちょっと変な言い方だけど、食材によって、それなりの判断基準があるんじゃないかしら?」

春香「うーん…もしそういう人にご飯を作る時は、大変そうだなぁ」

千早「そうね…使える食材が限られるものね」

春香「きっと、味とかでは無くて…「食=生」なのかな?」

千早「?」

春香「食べる事は、生きる上で最低限必要なだけの行為だから、味とかではない…って事」

千早「…耳が痛いわ」

春香「あははっ!確かに、昔の千早ちゃんはそういう感じだったかも」

千早「昔は、食に楽しみを感じなかったから…」

332: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:50:23.99 ID:9XCFGjhAO
春香「今は?」

千早「楽しいわ。食事をするという行為も、そこに誰かがいるという事も、ね」

春香「そっか♪」

店員「お待たせしました~」

はるちは「はぁい♪」



~濃厚なはるちはの夕食タイム~

春香「美味しい!」

千早「そうね、春香にはかなわないけど、美味しいわ」

春香「あぅ…あまり言わないで…色々と角が立つから…」

千早「そう…事実だから仕方ないのだけれど…分かったわ」

春香「お店の人が聞いてたら、やっぱり嫌だと思うから」

千早「…分かったわ」

春香「ところで、千早ちゃんは明日は?」

千早「休みよ。ツアーが終わったばかりだし、明日までお休み。その後は少しずつトレーニングを増やしながら、歌番組とか生っすか位ね」

春香「そっか~…じゃあ、私のラジオにゲストで来てよ!」

千早「いいの?」

春香「いつでも!」

千早「なら、スケジュール合わせて行くわ」

春香「ギャラは少ないけどね」

千早「いらない…って言ったら、事務所から怒られそうね…困ったわ」

春香「あはは!ギャラの交渉ならプロデューサーに任せればいいと思うよ?要望は聞いてくれるだろうから、意見は伝えるべきだけどね~」

333: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:50:51.59 ID:9XCFGjhAO
千早「正直、ギャラにはこだわりは無いのよね…歌をキチンと歌えて、変な編集とか演出が無ければ」

春香「千早ちゃんはその辺は厳しいもんね」

千早「考え方や生活環境省は変わったけど、やっぱり私は歌を、歌う事を大切にしたいの。前までは縋ってきたけど、今は違う」

千早「歌と共に歩いていく。歌には力があるし、私がそれを聞いてくれた皆に少しでも伝えたいの…世界中を回って、歌から伝わるエネルギーを、優しさを伝えたい」

春香「ワールドツアーかぁ…前に一度、企画案は出した事あるよ」

千早「そうなの?」

春香「うん。日本全国と、世界各地を…765プロ全員で回りまくるツアー」

千早「それは…無理が無いかしら?」

春香「うん、流石に厳しかった。他の番組に穴が空くし、生っすかは中止になっちゃうし…」

千早「私だけで回るのが現実的だけど…春香と長い時間離れるのは辛いわ…」

春香「私も」

千早「ただ…夢ではあるわ。世界中を回って、色んな国の人達に伝えたい。歌はこんなに素晴らしいんだって。歌はこんなに元気をくれるし、優しくも楽しくもなれるんだって」

千早「私なんかが出来るかは分からないけどね。まだ二十歳の小娘だし」

334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:51:25.49 ID:9XCFGjhAO
春香「私は…千早ちゃんにしか出来ないと思う。日本中を探しても、それが出来るのは千早ちゃんだけだと思ってる」

千早「そうかしら?」

春香「うん。誰よりも歌を大切にしてるもん。色んなアイドルがいて、皆がそれぞれに歌を歌ってて、それぞれに上手くて、それぞれに伝え方があるけど…」

春香「私は、千早ちゃんが一番だと思ってる」

千早「…ありがとう、春香」

春香「んふふ♪」

店員「あの…」

はるちは「?」

店員「失礼ですけど…天海春香さんと如月千早さんですか?」

春香「え、えぇ」

千早「そうですけど」

店員「あの…うちの店長が如月千早さんの大ファンでして…」

千早「あ、ありがとうございます…」

店員「私は、その…春香ちゃんの大ファンなんです」

春香「わあ!ありがとうございます!」

店員「あの、サイン頂いてもいいですか?」

春香「勿論!」

千早「ええ、私も構いません」

店員「やった!えと、少々お待ち下さい!」ドタバタ

春香「あはは、ファンの人に会えるのは嬉しいね」

千早「そうね。ライブもだけれど、応援して下さる方がいるのを実感出来て、嬉しくなるわね」

春香「うん!頑張ろうってなるよね」

335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:51:53.43 ID:9XCFGjhAO
店員「あ、あの、お待たせしました…」

店長「すみません、お客様として来て頂いてるのに…」

春香「いえいえ!いいんですよ♪」

店長「あの、じゃあ…この色紙にサインを頂けますか?」

千早「ええ、喜んで……はい、どうぞ」

店長「ありがとうございます!よーし、ラッピングして店に飾ろう!」

店員「あ、あの…」

春香「あ、何にサインします?」

店員「あの、この色紙に…」

春香「はい!貸して下さい………っと、はい!出来ました♪」

店員「…」フルフル

春香「おりょ?」

店員「えぅう…う、嬉しいでずぅ…感激でずぅ…」グスッ

春香「っ!?あわわ、ち、千早ちゃん!ど、どどど、どうしよう!?」ワタワタ

千早「え、えぇっ!?えと、あの、えぇ~っ!?」ワタワタ

店員「ぐすっ、う、嬉じぐで…ごべんなざい」

春香「あ、いや、いいんですよー!そんなに喜んで貰えるなんて、春香さんも嬉しいな~!あははー!」ワタワタ

店員「私ごぞ…感激でずぅ~!」

春香「ど、どぉしたらいいの~!?」オロローン

千早「深みにハマっていってるわね…取り敢えず…」キョロキョロ

(ざわざわ…)

千早「まずは、泣き止んで貰わないと大変な事になりそうね…」

336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:52:19.85 ID:9XCFGjhAO
~泣き止むまで暫くかかりました~

店員「あの、本当にごめんなさい…」

春香「あ、いいんですよー!気にしないで下さい!」

店長「あの、今日のお代は結構です…」

千早「あ、えと…ありがとうございます…」

店長「いえいえ、此方こそ…」

店員「本当にすみませんでした…」

春香「あの、もう本当にいいですから!」

千早「私達、そろそろ行かないといけませんので…」

店長「あの…もしまたその気になったらいらして下さい」ペコリ

春香「はい、また時間があれば…」

千早「ごちそうさまでした…」

(カランカラーン)

春香「…流石に、すぐには来れないよね」

千早「予想外のトラブルだったわね…」

春香「ご飯代はタダになったけど…」

千早「周りの注目を浴びてしまったし…」

春香「まぁ…また来月以降なら大丈夫じゃないかな…?いい雰囲気のお店だったし、また来たいもん」

千早「そうね…じゃあ、そろそろ帰りましょうか?」

春香「うん…あ、ちょっと行きたい所があるんだけど、いいかな?」

千早「ええ、いいわよ。行きましょう」

春香「やた!じゃあ行こう行こう!」

千早「は、春香!?ちょっと、引っ張らないで!」

337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:52:49.18 ID:9XCFGjhAO
~765プロ近くの公園~

春香「着~いた♪」

千早「ここは…」

春香「ふふ♪私達が歌とかダンスの自主練してた公園♪」

千早「懐かしいわ…忙しくなってからは殆ど来てないけど…」

春香「もう2年位来てないかな?あっという間だったよね」

千早「そうね…あっという間だった」

春香「初めて765プロの扉を開けた時のドキドキ…千早ちゃんと初めて会った時や、皆と初めて会った時…」

千早「最初は戸惑う事ばかりで、効果のあるか分からないレッスン漬けの日々…」

春香「歌が上手く歌えなくて苦しかったり、ダンスが上手くいかなくて転んだり」

千早「自分が望んでいない仕事と、反発していた小さな自分自身」

春香「その内、少しずつ仕事が増えて」

千早「いつしか…ここの存在すら忘れていた」

春香「ここは、私達765プロのもう1つのスタート地点だった」

千早「…沢山の挫折と、汗と、涙と…夢と…私達が歩き出した頃の、全てを知っている公園…」

春香「千早ちゃん」

千早「なぁに?春香」

春香「千早ちゃんは、今…楽しい?」

千早「楽しい、とは思う…今の私から、昔の私に伝えられる事があるのを思い出したわ」

春香「?」

338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:53:18.42 ID:9XCFGjhAO
千早「昔の私…いま、貴方の隣で明るく笑ってる、リボンの似合う女の子は…貴方を絶望から救ってくれる、世界で一番素敵な人よ。絶対、離れ離れになっちゃダメよ」

千早「…って、ね」

春香「…」

千早「あの頃から、私は変わった。誰かと一緒に住むだなんて、思いもしなかった」

千早「それが今じゃ…小さなお家で、大切な仲間と世界一大切な人と一緒に住んでて、それに何の疑問も拒絶心も持ってない」

千早「孤独に耐えようとする強さというか、心の壁が無くなって、きっと今の私は孤独には耐えられないと思う」

千早「だけど…春香が側にいてくれるなら、それでもいいかな?」

千早「寂しがり屋で、すぐ嫉妬しちゃうけど…弱くなっちゃったけれど…それでいいかな…」

千早「…ごめんなさい、暗くなる話をしてしまっ…て…」

春香「」ポロポロ

千早「は、春香!?どうしたの!?わ、私、何か酷い事を言ってしまったかしら!?」

春香「うぅ~…ひっく…ぐすっ…」

千早「あぁあ!ど、どうしたら…ど、ど、どげんかせんといかんって!何で東国原さんよ!」

春香「ぢはやぢゃ~ん…」ムギュウ

千早「ほぁあ!?ど、どうしたの突然!?こ、こんな街中で!?」

339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:54:00.89 ID:9XCFGjhAO
千早「そ、そんな大胆な子に育てた覚えは…無いわね、同い年だもの!そりゃ無いわよ!」

春香「千早ちゃん…」スリスリ

千早「はぅん…ダメよ春香、こんな、お外でなんて…って、私は何を言ってるのよ!そんなにスリスリしたらハートの匂いがついちゃうわっ!同じ春香だけに!」

春香「千早ちゃん…私、千早ちゃんと仲良くなれて良かったぁ…」

千早「私もよ(キリッ)」

春香「これからも、ずっと、ずーっと一緒だよ!千早ちゃんが寂しくならないように、嫌だって言っても一緒にいるんだから!」

千早「嫌になる訳無いでしょう?こんなに可愛い可愛い春香と一緒にいて嫌になるとか…そんなヤツはギルティよ!そんな幻想をぶちこりゃれ!…噛んだ…ぶち壊す!」

春香「うふふ、千早ちゃん」

千早「なぁに?春香」

春香「大好き♪」

千早「私もよ(何この子可愛い今すぐガッと…してるからチュッとしてんあー!したい)」



P(木の影)「ええ話や…」ダヴァー

律子(木の影)「こんな所を週刊誌に見つかったら…」

小鳥(木の影)「ああ、既に春香ちゃんのファンクラブ『リボンの騎士団』の1人が、風車式バックブリーカーで腰をメキィってして沈めてますから平気です」ドクドク

340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:54:27.10 ID:9XCFGjhAO
律子(木の影)「ライガー!?って小鳥さん!鼻血鼻血!水たまり出来てるから!」

P(木の影)「あ、おい!そんな大きな声出したら…」


はるちは「…」ジトー


Pりつぴよ「あっ…」



~765プロ近くの公園~

千早「全く…何をしてるんですか」

律子「最初は、仕事帰りにたまたま通りかかったのよ」

P「そしたら、お前らの声が聞こえてな」

小鳥「私は後から追い付いたんだけど、路上で風車式バックブリーカーを敢行してる人とされてる人に見覚えがあって、近付いたらプロデューサーさんと律子さんがいたのよ」

春香「ふ、風車式バックブリーカー…?」

律子「」ピッピッ

律子「これよ」

<ライガーがロープにふる!そして戻ってきた相手に…風車式ぃぃ!相手の腰を砕きにかかるーッ!

春香「」

律子「この技よ」

千早「…律子、何でこのプロレス?の動画をブックマークしているのかしら?」

律子「近々、お仕置きのラインナップに入れようかと思って」

春香「死んじゃいますからやめて下さい!」

千早「律子…貴方少し、ヴァイオレンスが過ぎるわ…」

春香「いつかうちのアイドルが大怪我しますよ?割とマジで」

律子「加減はするわ」

341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:54:59.02 ID:9XCFGjhAO
千早「加減って…やらないという選択肢が出ない辺り、律子はもう手遅れなのかもしれないわ」

律子「手遅れ!?」

春香「可哀想に…」

律子「憐れむな!」

P「あーほれ、そろそろ21時回るぞ。解散だ、解散」

はるちは「はぁい」

小鳥「明日も事務仕事…明後日も事務仕事…きっと、来週も!来月も!再来月も!きっと来年も独身で事務仕事…毎日毎日同じ事の繰り返しで…生きてる気がしないンダヨ~!プゥロデューサァァ!」ピヨー

はるちはりつ「」

P「お、俺しか分からなそうだからって、俺に振りますか!?…そ、ソナコト無いよピヨちゃぁぁん!」

はるちはりつ「!?」

P「ダイジョブダイジョブー、Pチャン信じて~」

春香「ぴ、ぴぃちゃん!?」

千早「んぐふっ!?」

小鳥「Pチャンを~?信じるのォ?」

P「ソダヨ!だから目を閉じて!」

小鳥「ほ、ホントにダイジョブだよね?顔面にボワッ!ってファイヤするのとかナシダヨ!?」

P「ダイジョブダイジョブ~、Pチャン信じて~」チョイチョイ

律子「?」

P「(シーッ)」

律子「…?」ソローリ

P「」ジェスチャー

律子「(こくん)」ラジャ

はるちは「…」ドキドキ

小鳥「Pチャン?」

342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:55:26.73 ID:9XCFGjhAO
P「いいからいいから~、Pチャン出来る子~…」

P「」ゴー!

律子「すぁりゃ!」デコピーン

(びたこーん!)

小鳥「ぃへぇあ!?った、ほぅぁぁあ!?」ズキンズキン!

律子「」ビシッ!ビシッ!←デコピン素振り

春香「」

千早「で、デコピンの音じゃない…!小鳥さんのリアクションも…ガチ過ぎる…!」

小鳥「いくら何でも、乙女のデコに何さらすんじゃぁぁあ!凹むわ!下手したらメッコーン凹むわ!下手すりゃ死ぬわ馬鹿ー!」グスグス

千早「メッコーン…!メッコーンて…!」

春香「へ、へこ、凹む…凹むとか…!泣いちゃってるし…」

P「ヘイ!ピヨちゃん!なら、今は…生きてるジャン!」

小鳥「…!?」

小鳥「ほ、本当ダ!生きてるヨォォ!」

千早「む、無理矢理過ぎる…!ハッとしたような顔がまた…!」

春香「ダメ…お腹痛い…くるひいよぅ…」

P「生きてるってナンダロ?♪」ダンシング

小鳥「生きてるってナァニ?♪」ダンシング

P「生きてるってナンダロ?♪」ダンシング

小鳥「生きてるって出来るか馬鹿ー!」ビターン

P「ビヴァ!?」

小鳥「ネタ振りはしましたけど!デコピンとか馬鹿ですか!?」ヒリヒリ

千早「~っ!~っ!」←悶絶中

343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:56:05.92 ID:9XCFGjhAO
律子「加減無しのフルパワーで行きました!」キラキラ

春香「り、律子さんがダークな方向性に鈍く輝いてる…これ、アカン方向性やがな…!」

千早「な、何で関西弁なのよ!」

P「」チーン

小鳥「うぅ…痛過ぎるぅ…」ヒリヒリ

春香「こ、小鳥さん、大丈夫ですか?」

小鳥「わ、私のオデコ、どう?凹んでない?ちゃんとある?」

春香「ありますし凹んでませんよ!大丈夫ですよ!」

P「寧ろ凹んでたら意識無いとおm」

春香「はるるんブローッ!」ズドムッ!←ボディブロー

P「うばぁ!?」

律子「ぷ、プロデューサー殿の体がくの字になった…!?」

千早「いま、一瞬浮き上がりましたね、プロデューサー」

小鳥「うえ~ん!」

春香「…律子さん!実行犯なんだからこのタオル濡らしてくる!」

律子「はい」

P「じゃあ俺は、「痛いの痛いのとんでけ~」って…」

春香「千早ちゃん」

千早「この変態を黙らせればいいかしら」

P「酷い!」

春香「ここだと砂利で膝痛いから、ベンチまで連れて行くのを手伝って。そこの人は放置」

P「おおぅ…」

千早「分かったわ」

春香「小鳥さん、ベンチに行きましょう。ここだと膝とか痛いですから、ね?」

344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:56:40.25 ID:9XCFGjhAO
小鳥「うぅ…分かったわ…」

律子「はいタオル」

春香「小鳥さん、手をどかして下さい」

小鳥「はい…」

(ピトッ)

春香「どうですか?」

小鳥「冷たくて気持ち良い…」

千早「ごめんなさい、笑いすぎてしまいました…」

小鳥「ううん…私も悪ふざけが過ぎたわ…」

春香「律子さん」

律子「はい」

春香「プロデューサーさん」

P「はい」

春香「正座」

P「え?ここ砂利…」

春香「…正座」

P「了解」

千早「(あ、あれは…一年に一度、あるか無いかのお説教モード!その道の業界でもご褒美に昇華出来ない代物…!)」



~1時間後~

春香「…今後やり過ぎないように!」

Pりつ「はい…」


【あまみけファイル その14】
二十歳のアイドルに、夜の公園で正座させられてお説教される、業界では皆が憧れる敏腕プロデューサー2人


千早「小鳥さん、タオルをひっくり返しましょう」

小鳥「うん…」

千早「…ちょっと痣になってますね…」

小鳥「う…痕が残らなければいいけど…」

律子「小鳥さん、本当にすみませんでした…」

小鳥「うう…私も悪かったですけど、律子さんの一撃は最近キツいですよ…」

345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:57:08.23 ID:9XCFGjhAO
P「本当、すみませんでした」

小鳥「いえ…私が悪ふざけし始めたのがいけないんです」

P「今日は御自宅まで送ります。事務所から車を出して…」

春香「あ、大丈夫です。私と千早ちゃんで送りますよ」

P「いや、しかし…」

千早「プロデューサー、あずささんが心配しますから」

春香「律子さんも、何時も忙しいんですから」

律子「う…」

千早「幸い、私も春香も明日は休みですし」

春香「プロデューサーさん2人は朝から忙しいんですから、今日は私達に任せて下さい」

P「…じゃあ、任せる。頼んだぞ」

律子「ごめんね、いつか埋め合わせするから」

春香「はーい、お疲れ様でしたー」

千早「お疲れ様」

小鳥「また明日~」

春香「さ、行きましょうか~」

千早「タクシー止めてくるわ」

春香「お願いね」

小鳥「何かごめんなさい…2人とも、邪魔しちゃって」

春香「いいんですよ!千早ちゃんとお出掛けするのは、また何時でも出来ますから」

千早「そうね。これから先、何時でもね」

小鳥「ふふっ、まるで夫婦みたいね」

春香「夫婦かぁ…」

小鳥「?」

千早「厚いのよね…法律という壁は」

小鳥「ピヨォ!?」

346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:58:10.00 ID:9XCFGjhAO
春香「世間の目は…もう同居してるし、いいかなって気もするし」

千早「後は法律なのよね…」

小鳥「あ、あの…それって、因みに何の…」

はるちは「同性婚のです」

小鳥「ピッヘェ!?」

千早「正直、同性婚が認められている国に国籍を移そうかとも考えていますが…」

春香「外タレですよ!外タレ!」

千早「ただ、外国籍を取ると、優との繋がりが薄くなってしまう気がしますし、春香のご両親を説得しなくてはいけませんし…」

春香「そだね。現実的じゃ無いんだよね~」

小鳥「ぴ…ぴよ…」


【あまみけファイル その15】
小鳥さん、目の前で展開されるあまりのヘヴンに、妄想する余裕すら無い模様


春香「日本としては、如月千早という歌姫の損失は…」

千早「春香、違う」

春香「?」

千早「『天海』よ」

春香「…っ!…もう、千早ちゃんったら~!」

千早「うふふ」

春香「えと…『天海千早』…えへへ…という歌姫の損失はですね」

小鳥「2人とも、ナチュラルにイチャつかないで?はるちは本が厚くなるから」


【あまみけファイル その16】
小鳥さんは、同人作家としてその筋では有名(異性愛を描けない乙女として)

347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 20:59:57.16 ID:9XCFGjhAO
~タクシーで小鳥さんの住むマンションに来ました~

小鳥「ありがとう、2人とも。お茶入れるわ、上がって♪」

春香「ありがとうございます♪」

千早「お邪魔します…それにしても小鳥さんのお宅は、事務所の近くなんですね」

小鳥「去年引っ越したのよ。そろそろ手狭だったし、ちゃんと原稿を描けるスペースが欲しかったし…」

春香「そりゃ、舞さんもびっくりしますよ」

小鳥「ぴよ!?」

千早「ライバルで引っ込み思案の可愛らしかった子が、今では一般には見せられない漫画を嬉々として描いてるとなれば…」

春香「でも、沢山売れてるんですよね?」

小鳥「え、ええ、まぁ、ね」


【あまみけファイル その17】
小鳥さんの成果=はるちは本などの765プロ百合本は、毎回凄まじい売り上げだが、濃すぎる腐向け本(社長×シリーズなど)の印刷代で、大体プラマイゼロ。
なお、百合本は50~70部、腐向け本は150~200部用意する迷走っぷりには、あいどる☆ちゃんねる内でも話題で、

「管理人さんは己の欲望と帳尻合わせる為に百合本を出している」

とまで言われている。


春香「まぁ、それで仕事に支障が無ければいいんじゃないでしょうか」

小鳥「それは大丈夫!」

348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:00:28.96 ID:9XCFGjhAO
小鳥「基本的に、事務所でやる仕事は済ませた上での執筆だし、仕事が追加されればそちらを優先するわ」

千早「…まず会社で描かないという選択肢は無いんですか?」

小鳥「締切に間に合わないんだもの…」

春香「発言だけ聞くと、プロの作家さんみたいですけど」

千早「春香、小鳥さんが描いている本の内容を思い出して」

春香「…あぁ、うん」


【あまみけファイル その18】
売れっ子同人作家、音無小鳥が描く本の中身は、自分が事務員を勤めるアイドル事務所のアイドルを無許可で使った妄想カップリング物


小鳥「はるちは本は凄いわよ。あっという間に完売するし」

春香「喜んでいいのかな…」

千早「今までのシリーズは完全なる小鳥さんの妄想だからね」

春香「…今までのシリーズは?」

千早「あ…」

春香「千早ちゃん!?何しちゃったの!?小鳥さんに何を吹き込んだの!?」

千早「…しっずかな湖畔の森の影っから~」

春香「ごまかし方が雑!」

小鳥「しっずかな湖畔の森の影っから~」

春香「輪唱!?」

千早「かこー、かこー、かこっかこっかこー」

春香「カット!?」

小鳥「ぴよー、ぴよー、ぴよっぴよっぴよー」

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:00:56.27 ID:9XCFGjhAO
春香「前の歌詞を無視した!?え、輪唱だったんじゃ…」

千早「つまり、過去に捕らわれてはいけないという事よ」

春香「雑なごまかしから無理矢理に繋げたね!?これ幸いとばかりに無理矢理繋げたね!?」

小鳥「HAHAHA」

春香「デコピンしますよ!?」

小鳥「そ、それはやめて…」

春香「トラウマになってる…」

千早「律子とプロデューサーの罪は重いわね」

小鳥「こ、このままじゃ…「あはは、こいつぅ♪」って言われながらデコピンされて「きゃっ♪いたーい♪」が出来ない…!」

千早「誰とかしら?」キョトン

春香「千早ちゃん、世の中には触れたらいけない事があるの」

小鳥「ハッ!待てよ…そうか!」

春香「めげないなぁ」

千早「何に気付いたのかしら。嫌な予感しかしないわね」

小鳥「トラウマがある私は「ひぃ!で、デコピンは…(プルプル)」って怯えるわ!」

千早「正直、トラウマレベルのデコピンをされたのは、世界中探しても小鳥さん位ね」

春香「律子さんのデコピンはワールドクラス…また1つ、本当にどうでもいいトリビアが生まれたね」


【あまみけファイル その18】
美希「金のはるかさんは…おにぎり入れ(二段)なのー♪」パカッ

350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:01:46.03 ID:9XCFGjhAO
小鳥「そんな怯えた私を、後ろからあすなろ抱きをして…」

千早「誰が?」キョトン

春香「千早ちゃん」

小鳥「耳元で「大丈夫、怖くないよ」って囁かれて…でも私は「ダメ…まだ怖い…だから、もっと強く抱き締めて」なんて言っちゃって!そしたらギューッて!後ろからギューッて!」

千早「プロレスラーにね」

小鳥「ぴよー!」

春香「千早ちゃん、小鳥さんの妄想を一瞬で地獄絵図に書き換えたみたいだよ」

小鳥「ブン投げられたわよ!バックドロップされたわよ!投げっぱなしの!」

千早「ちゃんと3カウント入る前に肩を上げましたか?」

小鳥「その前にこっちの世界に強制送還されたわよ!…あ、首痛くなってきた…」

春香「…も、妄想が現実に影響を及ぼし始めた…!?」

小鳥「こういう時だけね!本当に影響出るなら、とっくに結婚して3人位子供産んでるわ!そんで大きくなって巣立っていく子供達を夫婦で見送った後は、静かな老後を過ごすのよ。で、旦那さんを見送った後、私は一年位旦那さんの思い出と共に静かに過ごして、最後は旦那さんが死んだ一年後の同じ日に、大きくなった子供達や孫達に見送られながら、穏やかにその生涯を閉じるの!幸せだったって!」

351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:02:23.17 ID:9XCFGjhAO
はるちは「イイハナシダナー」

小鳥「妄想が現実に影響を及ぼすならね!」机バーン!

はるちは「」ビクッ

小鳥「及ぼすならね!!!」クワッ

はるちは「ひぃ!」

小鳥「及ぼすなら…及ぼしていたなら…今頃は…っ!」グスッ

はるちは「な、泣かないで下さい…」

小鳥「くっ…こうなったら!買い置きのカップ酒を全部開けてやるぁぁぁ!」

春香「(お酒って良く分からないけど、あのお酒って、たまにおじさんが飲んでるよね)」ヒソヒソ

千早「(そうね、たまにコンビニ近くに座り込んで飲んでるおじさんとかいるわよね)」ヒソヒソ

小鳥「」キュポッ!グビグビグビー!

はるちは「」

小鳥「くはぁぁあうまぁぁいっ!」

春香「(こりゃあ…結婚厳しいよ…)」

千早「(今期も婚期が絶望的…んふっ)」

小鳥「ふぅ…」キュポッ

はるちは「っ!?」

春香「(もう二本目!?もう!?)」ヒソヒソ

千早「(マズいわ…小鳥さん、ガチよ…巻き込まれる前に逃げましょう)」ヒソヒソ

春香「(そ、そうだね…)」

春香「小鳥さん!」

小鳥「ふぇ?なぁに~?はぁるかちゃ~ん」

千早「くふっ…そ、そんな、ルパン三世の「ふーじこちゃーん」みたいな言い方しなくても…クックック…」

352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:02:51.65 ID:9XCFGjhAO
春香「えと…私達、明日の朝から実家に荷物取りに行くので、帰りますね?」

小鳥「ん~?ん~…ん~?」

千早「ちゃんとカギ閉めて寝て下さいね?それじゃあ失礼します」

春香「じゃ、お大事に…失礼しまーす」

小鳥「あい、おつかれっしたぁ!」ビシッ←敬礼



~ことりけの外~

<はい、ろーっく!いぇい!

(ガシャッ)

春香「まさかのやよいだった」

千早「昔の私ならギルティね」

春香「響ちゃんか伊織だったら、今頃ギルティだったね」

千早「そうね。呼び鈴連打とか、やりかねないわよ、きっと」

春香「お、恐ろしい」

千早「さて、帰りましょうか」

春香「そだね…余計な事ですごく疲れたよ」

千早「タクシー捕まるまで、歩きましょう」

春香「うん…はい」

千早「?」

春香「手、繋ご?」

千早「ええ♪」



~街中~

春香「もう11時近いね~」

千早「そうね…それでも、街中は明るいわね」

春香「夜道が暗くないのは安心だけど」

千早「けど?」

春香「星空が見えなくなっちゃうなぁって。元々、空気が汚れてるだろうから星空は見えにくいくど…」

千早「人工的な星は凄く近くて明るいけれど…」

353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:03:17.92 ID:9XCFGjhAO
春香「本当なら見えるはずの月明かりと星空は、そのせいで見えなくなっちゃう…何だか、便利なんだけど損した気分」

千早「四条さんもそれはいつも言ってるわね」

春香「ほら、貴音さんにとっての月明かりは…真っ暗の寂しい部屋に差し込む、唯一の光だったし、表に出れなかった貴音さんにとって、月や星空は…寂しさを紛らわせる為に、いつも見上げていたものだから」

千早「見えないと寂しく感じてしまうのは仕方ない事なのかもね」

春香「ん~…夜景ってさ、凄く綺麗だけどさ」

千早「100万ドルの…なんて言うしね」

春香「私は…自然の光が好きかな~」

千早「いつか、見に行きましょう。今日の映画の舞台になった田舎町のような場所なら、綺麗な星空が見えるはずよ」

春香「そうだね…いつか、行きたいなぁ」

千早「英語をもっと勉強して…運転免許を取って…海外での免許も…ああ、泊まりのテントとか寝袋みたいな…いや、車内でなら毛布とかだけで問題無いわね…」

春香「千早ちゃん?気が早いよ?」

千早「…キャンピングカーをレンタルしましょう…」

春香「千早ちゃん?戻っておいで~」

千早「春香…私、教習所で英語を習って、毛布作るわ」

354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:03:52.90 ID:9XCFGjhAO
春香「千早ちゃん、ごっちゃになってるから。教習所は車の免許を取る為に勉強する場所、英語は教えてくれないし、毛布も作れないよ?」

千早「…あ、うん、えっと…車の免許を取って、英語を勉強して…毛布?」

春香「自分で言ってて混乱しちゃった?毛布は車内泊なら寝袋やテント無しで、毛布だけでいいねって話だよ」

千早「ああ…そうだったわね…」

春香「どうせなら、キチンとお休みを一週間位取って、それで行きたいね~」

千早「そうね…まず、私が車の免許を取らないといけないわね」

春香「千早ちゃん…何か、私も千早ちゃんも免許取れない気がする」

千早「あら奇遇ね、私もよ」

春香「私、筆記で引っ掛かる気がする」

千早「私、仮免から進まない気がするわ」

春香「…美希は飽きちゃいそうだし、寝ちゃいそう」

千早「萩原さんはそもそも向いてない気がするわ…何時までも譲ってて、渋滞巻き起こしそう」

春香「現実的なのは…真?」

千早「真なら心配なさそうだけど、ピンクに塗装とかして、内装とかが大変な事になりそう」

春香「または、滅茶苦茶ハマっちゃって、スポーツカーとかに乗り始めちゃうような、真逆になる可能性もあるね」

355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:04:34.32 ID:9XCFGjhAO
千早「意外に、全く出来なかったりね」

春香「それだと可愛いね」

千早「ふふ…あら?タクシーが増えてきたわね…乗り場でもあるのかしら?」

春香「この辺りでタクシー捕まえて、乗っちゃおうか?」

千早「そうね」



~あまみけ前~

千早「」ピッ

システム『認証中…認証完了。おかえりなさい、千早さん』

千早「ただいま帰りました。春香も一緒です」

システム『了解しました…認証完了、おかえりなさい、春香さん』

春香「ただいまー」

システム『留守中、郵便や来客はありませんでした』

春香「はい、ありがとうございます」

千早「では、玄関の扉を施錠して下さい」

システム『了解しました』

(ガラガラ~…ズガシャンッ!)

春香「うん、じゃあお風呂入っちゃおうか?」

千早「そうね、着替えとバスタオルを準備したらお風呂に入ってしまいましょう」



~お風呂ヴァ!~

春香「そういえば、2人だけで入るのって久しぶりだよね?」

千早「そうね。基本的には皆で一緒に入るし」

春香「だからか~…凄く広々!」

千早「4人で入るのを考慮しての広さだから、実際に2人なら相当広いわよ」

春香「たまには良いかも♪」

356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:05:01.28 ID:9XCFGjhAO
千早「ふふ、そうね…たまにはね」

春香「あ、千早ちゃん!背中流してあげる!」

千早「ありがとう、お願いするわ」

(ゴシゴシ)

春香「相変わらず…千早ちゃんは真っ白で綺麗な肌だなぁ…」

千早「そう?春香だって綺麗よ?」

春香「そ、そうかな?えへへ…」

千早「それに、全体的に春香の方が柔らかいわ、全てが」

春香「千早ちゃんの身体は締まってるけど、千早ちゃんだって十分柔らかいよ?」

千早「そう?」

春香「うん、例えば…こことか」プニ

千早「んふっ!ちょっと、脇腹はズルいわ!」

春香「ほれほれ~♪」コチョコチョ

千早「やっ、ちょ、くすぐったいわ!」

春香「ふふふ~♪うりうりー♪」コチョコチョ

千早「くっ…こうなったら…たあっ!」ガバッ

春香「うにゃあ!?」ステーン

千早「ふっふっふ…さぁ、覚悟なさい?」ワキワキ

春香「あ、あはは…あの、お手柔らかに…」

千早「だ~め!」コチョコチョコチョコチョ

春香「やぁ~!くすぐっ…あはは!やめ!やめへ!あはははは!」

千早「どう!?降参かしら!?」コチョコチョ

春香「こ、こぉさん!こぉさんです~!あはははは!」

千早「私の勝ちね」

春香「もう…千早ちゃん負けず嫌いだなぁ」

357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/22(土) 21:06:18.66 ID:9XCFGjhAO
千早「そうよ~、私は負けず嫌いなの」チュッ

春香「ん…もう、千早ちゃんってばぁ…」チュッ

千早「ん…春香…」

春香「千早ちゃん…」


【あまみけファイル その19】
やよい「えっと…残念ながら、ここから先は月額会員の方のみ閲覧が可能になりまーす!無料会員の方は月額会員に登録してくれると、嬉しいかなーって!」

伊織「勿論ウソよ!」


~リビング~

千早「」グッタリ

春香「あぅ~…」グッタリ

千早「愛で過ぎたわ…まさか3回戦まで突入するなんて…」

春香「ヘトヘトですよ…ヘトヘトぉ~…↓」

千早「はい、お茶よ」

春香「ありがとう…」

千早「どう致しまして…ふぅ、私も座ろう」

春香「…あ、真だ」

千早「本当。深夜枠持ってたのね」

春香「成人したからOKになったんだね、きっと」

千早「そうね。私達も活動出来る時間が広がったしね」

春香「余計に働き過ぎちゃわないように気を付けないとね」

千早「…ふぁ~…」

春香「…ふぁ~…」

春香「…移っちゃった、欠伸」

千早「ふふ、そろそろ寝ましょうか?」

春香「そだね、今日はもうやること無いし…」

千早「一緒に寝室に行きましょう」

春香「うん♪」

【あまみけファイル その20】
日本一仲良しなアイドル、天海春香と如月千早の夜は、割と遅い(本日は深夜1時半に就寝)

372: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/29(土) 20:50:12.21 ID:tFrSEjGAO
~朝、あまみけ~

美希「」ムクリ

美希「…ん~」ゴシゴシ

美希「」キョロキョロ

美希「誰もいないの…静かなの…また寝よっと…おやすみなさいなの~…あふぅ」ポテッ

美希「…」

美希「だ、誰もいない!?」ガバッ!

美希「え?え?春香は!?千早さんは!?雪歩は!?」ワタワタ

美希「うぅ…もしかしたらお家の中にいるかもしれないし、探しに行こう…」ノソノソ


【あまみけファイル その1】
フェアリーのリーダーの星井美希は、寂しがり屋さん。
春香さん達が全員いないという事態は初めてで、パニック中。


~リビング~

美希「…いないの…お風呂にもトイレにもベランダにも地下室にも」

美希「他の部屋にも、お庭にも…どこにも…誰もいないの…」

美希「なんなのなの…ミキ、独りぼっちなの…なんなのなの…」

美希「春香…雪歩…千早さん…」

美希「ミキ、朝ご飯どうしたらいいの!」クワッ


【あまみけファイル その2】
美希が独りぼっちが嫌な理由=自分のご飯はどうするの!?


美希「うーん…仕方ないの…コンビニかファミレスに行くしかないかもなの…」

美希「…もしかしたら、キッチンに何かあるかも?」


~キッチン~

美希「」

373: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/06/29(土) 20:50:39.57 ID:tFrSEjGAO
美希へ

これで何か食べなさい

千早


美希「流石千早さんなの!一体いくら…」

(50)<こんちゃーっす!笛ガムじゃないよ?硬貨だよ!

美希「…」

美希「50円でどうしろっていうの!」バシーン!

(50)<うぎゃー!

美希「何なのなの!もう何なのなの!一体全体何なのなの!」ジタンダ

美希「駄菓子屋さん行けばいいの!?うまい棒5本買えばいいの!?そんなんじゃお腹いっ●●にならないの!」

美希「何より駄菓子屋さんが近所に無いの!あったとしても、平日の朝から駄菓子屋さんで朝ご飯代わりにうまい棒を5本貪るアイドルはダメなの!無いの!ミキ、痛々し過ぎるのー!」

美希「…アイドルというか、1人の人間としてダメなの。間違いなく憐れみの視線しか向けられないの」ハァ…

美希「やっぱり、自分で買いに行くの…」



~玄関~

美希「システムさん!ミキ、ちょっとお出掛けするの!」

システム『了解しました。では安全チェックを致します……チェック完了。行ってらっしゃい、美希さん』

美希「はいなの!あ、それと『はるんがー』出して欲しいの!」

システム『了解しました。では、ロックを解除しておきます』

美希「うん!」


次回 春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」 中編