前回 春香「新番組の依頼だって」千早「これはまた…予想外ね」

2: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 17:09:19.06 ID:v2CYMZLAO
《このSSでのオリジナル設定》

・春香さんは現在、業界で唯一のSランクアイドルにして、チート

・春香、千早、美希、雪歩は一緒に一軒家で暮らしてる(家主は春香)

・765プロは皆やたら仲良し

・伊織は海外留学中

・あずさはアイドル→女優(Pと同棲中で、既に世間に公表済み)

・高槻かすみがデビュー(現在はまだFランク)

・亜美と真美は『ジェミニ』というユニットで活動を始めた

・春香さんと千早さんがお互いを好き過ぎる

・雪歩と美希も…?響と貴音は…?

・あまみけ地下室は高槻家地下室、水瀬別荘地下室と繋がっており、ほぼ要塞レベル

・百合。苦手な方はすみません

・ピヨちゃんは元アイドルで、オーガさんと仲良し。マダオこと尾崎さんももピヨちゃんやオーガさんとはほぼ同期で仲良しさん

・一部ジャンルに特化したアイドルがいる(千早→歌、雪歩→演劇、真&響→ダンス、真美→モデル)

その他、キャラ崩壊と捏造が多々あります

引用元: ・【天海家】春香「2人は!」千早「はるちは!」みきゆき「…あ、うん」 



THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 03 Xs
Xs[萩原雪歩 (CV.浅倉杏美)、星井美希 (CV.長谷川明子)、菊地真 (CV.平田宏美)、水瀬伊織 (CV.釘宮理恵)]
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3: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 17:15:53.63 ID:v2CYMZLAO
テンプレ以上。

次からは

『如月千早爆誕祭2014 ~愛・おぼえていますか?~ いやいやいや、千早ちゃんからの愛ですよ?覚えてない訳無いじゃないですか!?愛ですよ!愛!』

をお送りしたいと思います



美希「なげぇの」

雪歩「噛まずに言えた事だけは評価、ですぅ」

千早「いや、その、嬉しいけれど…長いわ」

春香「長いかー…縮めると…『ちー誕祭2014 ~愛・おぼ~』になるけど」

美希「愛おぼの部分はいらないの」

春香「マジかー…」

雪歩「何のこだわりなの…?」

春香「いや、特に」

千早「無いのね…」

6: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:12:26.67 ID:v2CYMZLAO
~2/22 寝室の春香さんの仕事用スペースにて~

春香「…ふーむ」


【あまみけファイル その1】
春香さん、困り顔


春香「何という…まさか、千早ちゃんの誕生日に、みんな仕事とは…」

春香「うむむむ…忙しいのは良い事だけど…でも、でも~…む~…」

春香「…」カチカチッ…

春香「むむむ…」


【あまみけファイル その2】
当日の皆のスケジュールを、メールでPCに送ってもらった


春香「雪歩は舞台稽古だし…美希と真美はファッションショー…亜美はピンでバラエティー…あずささんはロケで地方、やよいとかすみはレギュラー番組の収録…真と響ちゃんはサイクリングアイドルのロケ…貴音さんは…」

春香「…『日本全国の美味いラーメン屋さん大集合!ご当地ラーメン祭!』…貴音さん狙い撃ちじゃない…」

春香「伊織もこの時期は忙しいみたいだし…小鳥さんも年度末の忙しさで毎晩定時を2時間以上過ぎてるらしいし…」

春香「プロデューサー2人はもっと無理だね…社長まで現場に出てる位だから…」

春香「」ハッ

春香「な、765プロって…ブラック企業なんじゃ…!?」


【あまみけファイル その3】
えっ!?気付いてなかったんですか!?

7: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:14:14.20 ID:v2CYMZLAO
春香「よ、良く考えたらそうだよね…プロデューサーさんとか律子さんとか小鳥さんが仮眠室に3日連続で泊まったり」

春香「社長室には専用のベッドがあって、社長すら事務所に寝泊まりしたり、出張とかで2ヶ月家に帰ってないとか」

春香「そもそも、社長を除いて従業員は3人なのに、仮眠室にベッドが4つある上に、やたら機能が充実してるし」

春香「シャワールームも、レッスン終わりとかにシャワー入れなかったり、真夏に汗びっしょりになっちゃったから私達が使うかと思いきや」

春香「一番利用回数が多いのは、事務所に宿泊回数も多い小鳥さん…」

春香「給湯室は、もはや普通にキッチンと化してるし…」

春香「…うち、もしかしてヤバいんじゃないかな…」


【あまみけファイル その4】
宿泊しやすい上に仕事が出来る施設に変わりつつあるアイドル事務所(一階には居酒屋さん、すぐ近くにはコンビニ有り)

日本有数の総合病院の双海医院が指定病院でもあります

更に、水瀬財閥(伊織の関係、プロデューサーが伊織の兄と同級生の友人)との繋がりや、関西で1、2を争う名家の四条家との繋がり、建築業界トップクラスの萩原組とも関わりがある、そんなブラック企業です

8: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:15:25.82 ID:v2CYMZLAO
春香「…繋がりだけで言うなら、多分うちの事務所って反則レベルの繋がりな気がするなぁ…」

春香「…」


【あまみけファイル その5】
実家を思い出した結果、普通の会社の部長さんの父親と、専業主婦の母親だった事を思い出した(しかも、娘以外のアイドルのファン)


春香「…さて、千早ちゃんのお誕生日の事を考えねば…ねば…ねばねば…オクラねばねば♪納豆もねばねば♪身体にいいぞ、ねばねばー♪」フンフンフーン♪

春香「っだぁぁぁ!何の歌か!」


【あまみけファイル その6】
ツッコミはセルフサービスになっております


春香「しかし、2人っきりなんだなぁ…千早ちゃんのお誕生日…」

春香「誰かの誕生日は、集まれる限りの皆でやってたけど…そっか、2人っきりなんだ…」

春香「久しぶりにそれも…いいかな?」

春香「よし、じゃあ久しぶりに、千早ちゃんと朝からデートしよう!」

春香「色んな所行って、美味しい物食べて、色んな事して…夜は2人っきりで静かに過ごそう」

春香「…」ニヘラ

春香「はっ!?いけないいけない…色々と過去のアレを思い出しちゃってた」

春香「千早ちゃん、ああいう時は可愛いんだよなぁ…普段はクールなのに…」

9: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:17:02.68 ID:v2CYMZLAO
~なんやかんやで、2/24。ちーちゃん爆誕祭前日~

春香「…おぅふ」ズーン

雪歩「は、春香ちゃん?ど、どうしたの?」

春香「…聞いて下さいますか、萩原さん…」

雪歩「あ、はい、聞きますよぅ、天海さん」

春香「千早ちゃんのお誕生日にするデートプランが、全くまとまらないのですが」

雪歩「そうかぁ大変だぁじゃあ私はそろそろこの辺で…」

春香「ちょいと待ちねぇ、お嬢さん」ガシッ

雪歩「あぅ~…だってぇ、春香ちゃんと千早ちゃん、もう都内のデートスポットって行っちゃってるでしょ~?」

春香「だぁかぁらぁ!萩原さんのお知恵を拝借したくですね」

雪歩「私、春香ちゃんよりも詳しくないよぉ~…」

春香「いや、でもこう…雪歩ならでは!みたいな…」

雪歩「」ティン!

雪歩「は、春香ちゃん…せっかく千早ちゃんのお誕生日を春香ちゃんがお祝いしてあげるのに、人に聞いたら良くないんじゃないかなぁ?」

春香「」ハッ!

春香「…萩原雪歩、貴方を解放します」パッ

雪歩「あ、ありがとうございますぅ」

春香「うにゅー…どげんかせんといかんですよ…」

雪歩「」ンート…

雪歩「えっと、そんなにデートに拘らなくてもいいんじゃないかなぁ?」

10: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:20:21.38 ID:v2CYMZLAO
春香「ほほう、聞きましょうか、萩原さん」

雪歩「えと、お話しましょう、天海さん…って、さっきから何なの?このキャラ…」

春香「いや、意味は全く無いです…たはは」

雪歩「もぉ~…えっとね?ほら、千早ちゃんって、基本的にはインドア派でしょ?」

春香「うん、我が家では美希に次いでコタツ大好きな寒がりだし」

雪歩「この前の、美希ちゃんと2人でコタツで寝てたのは可愛かったね…って、そうじゃなくて…ほら、この時期、まだ凄く寒いでしょ?」

春香「うん、確かに…まだまだコートは必須だねぇ…」

雪歩「だからね?こう…1日お家でまったりするのもいいんじゃないかなぁ…って」

春香「お家デート!」

雪歩「何でデートに結びつけ…いや、うん、春香ちゃんと千早ちゃんならどこでもいつでもデートな感じだね」

春香「えへへ…それ程でも…」

雪歩「周りの目は気を付けてね?この前も、どる☆ちゃんに書き込みされてたよ?」

春香「え゛っ」

雪歩「「やたらイチャコラしてる女の子達がいるなぁと思ったら、はるるんとちーちゃんだった…あの2人はもう、誰も付け入る隙がないな…」って」

春香「おぉう…まぁ、付け入る隙は確かに無いけど…」

11: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:21:43.13 ID:v2CYMZLAO
雪歩「(その後は、「美少女同士のキマシタワーは正義」とか「はるちはとか、世界の真理だろ」とか「付け入る必要はない、我々は彼女達の百合ん百合んを見て、真理の扉を開くのだ」とか書き込まれてたけど…)」

春香「ふぬむすー…お外でイチャコラは控えないとマズいなぁ…」

雪歩「(主に、周囲の糖度が上がっちゃうからね…あと、私が羨ましくなっちゃう)」

春香「でも…お家でまったりって、最近してなかったかも…」

雪歩「そうかもねぇ…皆忙しいし、私達は風邪引いちゃったりしたし」

春香「だねぇ…結構お客さんも来てたし」

雪歩「皆には私がメールしておくよ。私も、舞台が終わったら実家に行くね」

春香「雪歩は優しいし頼りになるなぁ…」

雪歩「こう見えても、皆より年上のお姉さんだもんっ!」フンス

春香「うん!頼りになるお姉さんだよ!」

雪歩「」ドヤァ

春香「(こういう所がお姉さんには見えなくて可愛いんだけどね)」

雪歩「よぉし、そしたら皆に急いでメールしなくちゃっ!」

春香「雪歩、いまスマホ充電中でしょ?」

雪歩「そぉでしたぁ」シオシオ…

春香「(もー…可愛いなぁ)」

雪歩「じゃあ、後でメールしておくね」

春香「うん、お願いします」

12: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:22:36.65 ID:v2CYMZLAO
~春香さんはお仕事に向かいました~

雪歩「さて…充電しながらは良くないって言うけど、忘れない内にメールしちゃおうかなぁ」

(がちゃっ)

美希「ただいまー」

雪歩「あ、美希ちゃん、おかえりなさい。春香ちゃんに会った?」

美希「玄関の外で会ったのー…うー寒かったのぉ…」

雪歩「ふふ…早く着替えて、下のコタツに行かないとね」

美希「あれ?雪歩は来ないの?」

雪歩「私はスマホの充電しながら、皆にメールしないとだから…」

美希「充電器ごと、下に持っていけばいいと思うな」

雪歩「…そ、それは盲点だったよ…」

美希「雪歩、たまに天然さんになるの」

雪歩「あぅう…」

美希「(でも、それが可愛いの)」

雪歩「じゃあ、私も下に行こうかな…あ、システムさん、寝室の暖房はオフにして、代わりにリビングのコタツと暖房をお願いしますぅ」

システム『了解しました』

美希「い、急いで着替えるの…暖房切れたら寒いの…」ワタワタ

雪歩「そ、そんなすぐには寒くならないよ?」

美希「そ、そかな?でも、コタツがミキを待ってるの!」

雪歩「そっかぁ、なら急いで着替えて、コタツに会いに行こう♪」

美希「おー!なのー♪」

13: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/02(日) 18:24:38.14 ID:v2CYMZLAO
~リビング~

美希「はふ~…コタツ大好きなの~…」フニャ

雪歩「ふふ、美希ちゃんふにゃふにゃになってるよ?はい、お茶」

美希「あ~…今ミキは、しやわせなのぅ…いただきまぁす」ズズー…

美希「美味しいの!」テーレッテレー

雪歩「えへへ♪」

美希「あ、そういえば忘れてたの!キッチンに置いたんだった!」

雪歩「えっ?何を?」

美希「………」

雪歩「…?」

美希「こ、コタツがミキの足を掴んで離さないの…」ムムム

雪歩「あはは…じゃあ、私が取ってくるよ」

美希「ううん…ミキが行くの…とやぁ!」スポッ

雪歩「」

美希「ほぁあ…!」ブルブルッ

美希「うぅぅ…ゃあ~!」トテテテッ

<ほにゃぁあ!キッチンさぶいのぉ~!

美希「」トテテテッスポッ

美希「くはぁ~…ぬくぬくなの…」ホンワカ

雪歩「あ、あの、美希ちゃん?」

美希「んぇ?」

雪歩「な、何も持ってないけど…」

美希「」

雪歩「…」

美希「…やっちまったの…ミキ、一体何しに行ったの…」ガックリ

雪歩「わ、私が取ってくるよ」

美希「お、お任せしますなの…キッチンにある、ビニール袋に入ってるの…」

雪歩「はーい」

<あーっ、鯛焼きだぁ♪美味しそうですぅ♪

32: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:49:08.25 ID:h8P2DAOAO
~ちーちゃん爆誕祭、当日~

千早「ふぁあ…」ノビー

千早「くはぁ~…」

千早「春香が風邪を引いて以来のお休みね…誕生日にお休みを頂けるなんて…」

千早「」コキンコキン

千早「身体が凝ってるわね…今度、いつ長期のお休みが貰えるのかは分からないけれど…温泉とか行ってみたいわね…」

千早「以前温泉に行った時は素晴らしかったわ…春香や雪歩や真と一緒に、身体中の力を抜いて、プカプカ浮いて…あれは気持ち良かったわ…」

千早「うちのお風呂でも、1人なら出来ない事も無いけれど…やっぱり、皆と一緒の方が良いわね…特に、春香と一緒が良いわ」


【あまみけファイル その7】
寂しがり屋さんな孤高(?)の歌姫、ちーちゃん


(がちゃっ)

春香「あ、千早ちゃんおはよう♪起こしに来たけど、もう起きてたんだね♪」

千早「ええ…と言っても、ほんの少し前よ」

春香「そかそか♪」

千早「ええ…ん~…」ノビー

千早「」コキンコキン

春香「ち、千早ちゃん…お疲れだね」

千早「ちょっと首とか肩が凝り気味かも…ストレッチは毎日してるのに…不思議だわ」

春香「そんなお疲れの千早ちゃんの為に…お風呂が湧いております!お背中流しますよ~♪」

33: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:50:36.89 ID:h8P2DAOAO
千早「っ!?」

春香「流石に温泉は無理だけど、温泉の素が入ってますよー!」

千早「(春香とお風呂!?朝から!?誕生日だからご褒美!?しかも背中を流してくれる!?これは…これは来たわ…間違いなく、来ている…!如月千早に、運が!)」


【あまみけファイル その8】
誕生日だからです(普段から一緒にお風呂には入っています)


千早「是非お願いするわ!」クワッ

春香「ち、千早ちゃん、圧が凄いから…分かったから…」

千早「」フンスフンス


【あまみけファイル その9】
今日の如月さんは圧が凄い



~お風呂場~

春香「~♪」ワシャワシャ

千早「…はぁ…幸せだわ…」

春香「何時も洗ってあげてるでしょ?」

千早「朝から、しかも温泉の素入りのお風呂なんて…贅沢だわ」

春香「そこまでかなぁ…?」ワシャワシャ

千早「気分よ」

春香「そっか…じゃあ流すよー」

千早「ええ」

(ざぱー)

千早「…ふう…」

春香「それじゃ…次は身体を洗ってあげましょう!」

千早「さあ、来なさい!」カモーン

春香「隅々まで綺麗にしてやるー♪」

千早「きゃー♪」


【あまみけファイル その10】
朝っぱらからとても楽しそうな馬鹿ップルの2人

34: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:52:14.17 ID:h8P2DAOAO
~洗い終わりました~

千早「…よ、予想以上に凄かったわ…まさか、スポンジじゃなくて、素手で洗われるとは…」

春香「春香さんのゴールデンフィンガーにかかれば、千早ちゃんを極楽行きにさせるのは簡単なのです!」

千早「(2回位極楽行きにされたのは黙っておきましょう…)」

春香「千早ちゃん、ちょっと背中向けて」

千早「?」クルッ

春香「…どれどれ」グイグイ

千早「ひゃあ!?な、何!?」

春香「か、肩がどれだけ凝ってるのかなぁって思って…痛かった?」

千早「い、いえ、くすぐったかっただけよ…(全身が敏感になってるなんて言えないわ…恥ずかしくて…)」

春香「じゃ、触るよ~?」

千早「え、えぇ…」

春香「ん~…」グイグイ

千早「…」ドキドキ

春香「…首と肩、背中も凝ってるね」

千早「そ、そう?多少首が凝ってるような気はしたけど」

春香「ガッチガチになってるって訳じゃないけどね」グイグイ

千早「あ…背中のそこ、押されると気持ち良いかも…」

春香「ここ?」グイー

千早「そう…そこ…」

春香「んっ」グイッ

千早「あっ…く…」

春香「ふっ…んん…」


【あまみけファイル その11】
マッサージですよ?

35: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:55:45.63 ID:h8P2DAOAO
~マッサージ(強調)終了、まったりと~

千早「ふふ」

春香「えへへ」


【あまみけファイル その12】
千早さんが春香さんを後ろから抱き締めた状態で湯船に浸かってます


千早「春香は柔らかいわ…いい匂いもするし…抱き締めてるだけで、凄く幸せ…」

春香「私も、千早ちゃんに包まれてるみたいで幸せだよぅ…」

千早「身体の疲れも取れたし…朝から幸せ」

春香「ん~…でもね、今日は千早ちゃんを癒やしてあげたいのに、これじゃあ私が癒やされてる気がするぅ…」

千早「癒やされてるわよ?私は今、とても幸せだもの」ポフッ

春香「ん…千早ちゃん、うなじくすぐったいってばぁ」

千早「」チュッ

春香「んやぁ…くすぐったいってば~」

千早「ん~…」グリグリ

春香「ちはやちゃぁん…くすぐった…んん」

千早「春香…私、もう…」

春香「千早ちゃん…あっ…」


【あまみけファイル その13】
浴槽のお湯が減りまくる程のわっほいタイムに、館長の吐く砂糖が止まらない!



~ 事 後 ~

はるちは「」グッタリ

春香「千早ちゃんの●●●…」

千早「春香だって…」

はるちは「…」

はるちは「」チュッ

はるちは「ふふっ♪」

36: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:57:33.44 ID:h8P2DAOAO
~お風呂から上がりました~

春香「お湯抜いて、お掃除して…」

千早「流石に掃除しない訳にはいかないわね」

春香「…んもぅ…」

千早「ふふ、ほっぺが赤いわよ?」ツンツン

春香「やん…お、お風呂上がりだからだもん」

千早「あーもう!春香は可愛いわね!」ムギュー

春香「ちょ、お掃除出来ないよぅ…」

千早「ん~…離れたくないなー♪」

春香「もう!…後でいっぱいくっつこう?」

千早「…」クラッ

春香「ち、千早ちゃん!?」

千早「は、春香…いまのズルいわ…上目遣いとか…」

春香「…ばか」



~リビング~

はるちは「」ムギュー


【あまみけファイル その14】
宣言通り、お風呂から出たらずっとくっついてるはるちは

春香「はい千早ちゃん、飲み物」

千早「」チュー

千早「ぷは…」

春香「私も飲もっと…ん」チュー

春香「はふ…」


【あまみけファイル その15】
1本のストロー使って、2人でスポーツドリンクを飲むはるちは


千早「ん~…春香は柔らかいわ」

春香「おかしいなぁ…私だってちゃんとレッスンしてるし、家事もしてるのに…二の腕とか、プニプニ…」プニプニ

千早「うふふ、本当にプニプニね」プニプニ

37: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:58:35.50 ID:h8P2DAOAO
春香「ちょっとくすぐったい…」

千早「そういえば、二の腕の柔らかさって、胸に良く似た柔らかさだって、何かで言っていた気がするわ」

春香「それ、多分あれだよ…結構前に、ジュピターがバラエティー番組に出た時の、芸人さんが言ってたのじゃない?」

千早「ああ…思い出した、あまとうがやたら食い付いてたわね」

春香「冬馬君、あれだけイケメンなのに、自爆する癖(へき)でもあるのかな…?」

千早「あれよ…ウサミンさんと同じ性質なんじゃないかしら?」

春香「あー、奈々さ…ちゃん」

千早「春香は大変ね…私は「安倍さん」と呼んでも問題ないけれど」

春香「以前、一度だけ間違えて「奈々さん」って呼んだら…カメラに映らない角度で、すっごい悲しそうな目で何かを訴えてきたよ…」

千早「それは厳しいわね…テンション駄々下がりじゃない」

春香「奈々さん駄々下んがり」

千早「んぐふっ!?」

春香「千早ちゃん、いま何か冷たい飛沫が首筋に…」

千早「い、いま拭くわ…ふふふ…」ゴシゴシ

春香「んっ…くすぐったぁい…」

千早「…春香、今の声はなかなかセクシーだったわ」

春香「へ?そ、そう?自分じゃ分かんないや」

千早「……」

38: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:59:12.33 ID:h8P2DAOAO
春香「千早ちゃん?」

千早「てい」ムニュ

春香「ふわぁ!?」

千早「もう一度セクシーな声を出させて…あら?春香ったら、ブラしてないの?」ムニムニ

春香「千早ちゃん、出来たら一度●●●●から手を離してくれないかな?…ブラは、何か苦しいから」

千早「出来ないわ。こんなに素晴らしいものから手を離すなんて、私には出来ない」ムニムニ

春香「もぉ~…ダメだってばぁ…」

千早「ダメなの?」

春香「…だめくない」

千早「春香~!」

春香「きゃー♪」


【あまみけファイル その16】
このあと、滅茶苦茶わっほいした



~1時間後~

春香「はぁ…ふぅ…あっつい…」クター

千早「実に充実した一時だったわ…」クター


【あまみけファイル その17】
色々と歯止めの効かない千早さん


春香「もぉ…千早ちゃんはいつからこんなに●●●な人になっちゃったんだろ…」

千早「春香を好きになった瞬間からかしら?」

春香「…」ポッ

千早「春香を私のものにしたい、春香の全てを知りたい、見たい…春香に対しての欲望は、尽きないわ」

春香「」マッカッカ

千早「…こんな私は、嫌い?」

春香「大好き!」ムギュ

千早「ふふ、良かった…」

39: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 15:59:39.95 ID:h8P2DAOAO
~遅い朝ご飯~

春香「千早ちゃん、あーん♪」

千早「あー…んむっ」

千早「」モグモグ

春香「美味し?」

千早「ええ♪」

春香「えへへ♪良かった♪」

千早「春香、あーん」

春香「あー…んっ」

春香「」モグモグ

千早「美味しい?」

春香「うん♪」


【あまみけファイル その18】
当たり前のように食べさせ合う2人


千早「春香の料理が美味しいのは当たり前だけれど、春香に食べさせてもらえると、もうそれは言葉では表せない程に美味しいわ」

春香「えへへ♪ありがとう♪千早ちゃんに言われたら、もっと頑張っちゃうよ!」

千早「」ギュッ…

春香「およ?」

千早「がんばり過ぎないで良いわ…疲れて、苦しくなって、春香から笑顔が消えたら辛いもの」

春香「…ん、分かった…ありがとう、千早ちゃん」

千早「ううん、いいのよ…春香の笑顔が、私の生き甲斐だから」

春香「千早ちゃん…」

千早「春香…」

春香「…っと!危ない危ない!ご飯を食べちゃわないと!」

千早「…残念だわ、良い雰囲気だったのに」

春香「も~…」



~ご飯タイム、おしまい~

千早「ねぇ春香、ちょっといいかしら?」

春香「ん~?」

40: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:00:12.57 ID:h8P2DAOAO
千早「地下室に行かない?」

春香「ん?いいよー、どしたの?」

千早「ちょっとね…見たいものがあるの」

春香「?」



~地下室~

千早「これ」

春香「このDVDって…まさか」

千早「そう…私達の初めてやった全員のライブ映像よ」

春香「うん…」

千早「じゃ、再生しましょう」



春香「始まった…この時って確か…まだ私達は高校生だったね」

千早「そうね…まだ頂点なんて見えなくて、まだあずささんと四条さん以外は学生で、まだまだ私達は…色んな可能性を信じてたわ」

春香「…あっ、いま私、一瞬躓いた…」

千早「ふふ…高槻さんとあずささんが気付いたみたいね」

春香「今なら問題なく踊れるけど…ああ~…危なっかしいぃ~…」

千早「今の曲…春香もだけど、高槻さんも音が外れてたわね」

春香「あずささんは流石に上手いなぁ」

千早「あら?あずささんは始まりで間違えてたわよ?」

春香「ありゃりゃ…」



千早「もうすぐフィナーレね」

春香「…懐かしいなぁ…千早ちゃんは、何でこれを?」

千早「何故かしら…見たかったのよ。あの頃の私を、皆を…技術は足りないけど、がむしゃらに楽しんでた私達を、ね」

41: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:00:46.14 ID:h8P2DAOAO
春香「千早ちゃん…お仕事で、何かあった?」

千早「…いえ、何もなかったわ…なかったからこそ…かしら?」

春香「…?」

千早「何となく…昔はどうだったかを…春香、貴方と振り返りたかったの。デビューから今まで、ずっと一緒で、ずっと私を見てくれていた貴方と…誕生日に」

春香「…ちーはやちゃん♪」

千早「なぁに?」

春香「これからも、宜しくお願いします」ペコリ

千早「こちらこそ、至らぬ点は多々御座いますが…宜しくお願いします」ペコリ

はるちは「…ふふ♪」



~リビング~

春香「いやー…沢山見たね、DVD」

千早「年々、着実に成長してきてたわね」

春香「やっぱり私は、あのDVDで泣いちゃうなぁ…」

千早「あのライブ映像は、私こそ泣くわ…だって、春香が、皆が私を立ち直らせてくれた、私が歌と同じくらい大切な仲間を認識出来た、素晴らしい日だもの」

春香「えへへ…♪」

千早「だからこそ…私にとってのあの歌…「約束。」は、一生大切にしたい歌だわ…」

春香「…2人ともボロ泣きだったね」

千早「ちょっと恥ずかしいわ…」

春香「うふふ♪これは、2人だけの秘密にしようね?」

千早「ええ、そうね」

42: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:01:22.41 ID:h8P2DAOAO
~リビングでまったりするはるちは~

はるちは「」フニャー


【あまみけファイル その19】
ただボケーッとした時間を過ごす2人
ただ、ちーちゃんが春香さんを後ろから抱っこするスタイルは変わらないようです


千早「春香ぁ…」スリスリ

春香「なぁに~?」

千早「なーんでーもなぁい…」スリスリ

春香「そっかー…千早ちゃん、首筋くすぐったいよぅ」

千早「」カプッ

春香「ふゃっ!?」

千早「」アムアム

春香「くふふ…く、くすぐったいぃ…」

千早「んー…春香はやわこいし…良い匂い…」

春香「えへへ…ありがとう♪」

千早「ん~…」

春香「千早ちゃん、お昼寝しよっか?」

千早「ん~…する」

春香「じゃ、一緒にお昼寝しよう(おねむモードの千早ちゃんはスーパー可愛いです!)」

千早「…ぁい」



~寝室~

千早「春香、春香」オイデオイデ

春香「千早ちゃーん♪」ポフン

千早「はるかきたー♪」ムギュー

春香「きちゃいましたー♪」スリスリ

千早「ん~…」ムギュー

春香「んふふー♪千早ちゃん暖かい♪」

千早「春香も暖かいわ…ふぁ…ダメ…本当に寝ちゃいそう…」ウトウト

春香「ん?眠いならお昼寝しよ?」

千早「ん~…」ナデナデ

43: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:02:08.11 ID:h8P2DAOAO
千早「何か、寝たら…勿体無い気がするの…2人っきりの時間、少なくなってるから…」

春香「大丈夫、私はずっと千早ちゃんと一緒にいるから、何時でも2人っきりになれるよ♪」

千早「ずっと一緒、かぁ…安心したぁ…」

春香「寂しがり屋さんの千早ちゃんを1人にできないもん。うわーん!って、泣いちゃうし」

千早「むぅ…でも…春香がいないと、確かに寂しいわ…泣いちゃう…かもしれない…」

春香「千早ちゃん、可愛い♪」チュッ

千早「ふふ…ちゅーされちゃった…」

春香「イヤだった?」

千早「凄く幸せ……………すぅ…」

春香「ふふ、寝ちゃった…可愛い♪」

千早「」スヤスヤ

春香「おやすみなさい、千早ちゃん…」チュッ



~2時間ほどお昼寝しました~

千早「」ムクリ

千早「」キョロキョロ

千早「…いつの間にか、寝ていたのね…」

千早「ん~…」ノビー

千早「すっかり疲れも取れたわね…春香のおかげだわ………あら?そういえば、春香…」キョロキョロ

千早「いない…リビングかしら…?」モゾモゾ



~リビング~

(がちゃっ)

千早「」スンスン

千早「…良い匂い…」

春香「あ、千早ちゃん!おはよっ♪」

千早「ええ、おはよう、春香」

44: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:02:35.85 ID:h8P2DAOAO
春香「ん~…あ、そうだっ!」

千早「?」

春香「千早ちゃん千早ちゃん!キッチンにおいでー♪」

千早「何かしら?それと…甘くて良い匂い…」トテトテ

春香「んふふー♪もう少しで焼き上がるからね~♪」

千早「焼き上がる?」

春香「ほら、覗いてみて~♪」

千早「わぁ…ケーキの…スポンジ?」

春香「そうです!千早ちゃんのお誕生日なので、ケーキを作ろうかなと…本当はサプライズにしようと思ったけど…千早ちゃん、2人で一緒にケーキを作ってみない?」

千早「えっ?私が?」

春香「うん!お誕生日のケーキを、自分の好きなようにデコレーションしてみない?」

千早「うーん…楽しそうなのだけれど、私はそういう事をした事が無いし、不器用だから…」

春香「私も手伝うから、試してみない?…自分の誕生日に、自分でケーキ作るっていうのも、ちょっと変かもだけど…」

千早「確かに変な感じだけれど…春香と一緒にやるなら、楽しそうね」

春香「じゃあ…」

千早「ええ、やってみるわ。春香先生、ご教授お願いします」

春香「先生…んふふ♪任せたまえっ♪」エッヘン

千早「ふふ、宜しくお願いします」

春香「うん!一緒に頑張ろう♪」

45: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:03:08.95 ID:h8P2DAOAO
~キッチンにて、ケーキ作成中のはるちは~

千早「…凄いわ、何で柔らかいスポンジを横向きに切ってるのに、真っ直ぐに切れるの?」

春香「慣れ、かなぁ…っと、出来た♪」

千早「あの、正直…スポンジの匂いと生クリームの匂いだけで、もうそのまま食べたい衝動に駆られているのだけれど」

春香「うんうん…分かるよー、その気持ち。実は私も、良く摘み食いしちゃうし…」

千早「そうなの?」

春香「うん、クッキーとかは味見も兼ねてね…台に乗っけたから、ここからは千早ちゃんがやってみて?はい、ホイップクリーム」

千早「えっ」

春香「えっ」

千早「ど、どうすれば…?」

春香「えっと、まずはこのヘラですくって…」

千早「ふむ」

春香「スポンジに…塗るの」

千早「ふむふむ」

春香「はい、やってみて?」

千早「え、ええ…分かったわ…」

春香「千早ちゃん…そんな、ライブ前なみの緊張感を出さなくていいからね?」

千早「」プルプルプル

春香「千早ちゃん、そんなに力を入れてヘラ持たなくても大丈夫だよ」

千早「…ていっ」ドサッ

春香「ず、随分一気にいったね…それを塗り広げていこうか」

千早「…ふぬ…んぬぬ…ぬっ」

46: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:03:39.91 ID:h8P2DAOAO
春香「千早ちゃん、台は回転するからね?」

千早「…ダメ、平らに伸ばせない…」

春香「初めてで上手く伸ばせる人はあまりいないから、気にしないでいいんだよー」

千早「春香、後は任せるわ」

春香「はーい。頑張った千早ちゃんには…あーん♪」

千早「あー…んっ…美味しい♪」

春香「んふふ♪春香さん特製ホイップクリームですから♪」

千早「これが塗られてるのね、このケーキ…」

春香「そだよー」スーッ…スーッ…

千早「間違いなく美味しいわ…美味しくない訳が無いわね…って」

春香「ん?」

千早「さ、さっきまで表面が凸凹してたのに…いつの間にかお店のみたいに平らに…」

春香「そりゃあアレですよ、お菓子作り歴何年だと思ってるのですかー♪」エッヘン

千早「お見それしました!」

春香「うふふ♪じゃあこの土台側に、そこの切ったフルーツを乗せましょう♪」

千早「イチゴとミカンとパイナップルと…」

春香「白桃と黄桃」

千早「フルーツの缶詰め?」

春香「ううん、ちゃんと自家製シロップに1日漬け込んでおります」

千早「えっ!?あの缶詰めの中身のシロップって、再現出来るの!?コカ・コーラみたいに秘密なのかと…」

47: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:04:07.50 ID:h8P2DAOAO
春香「いや、企業秘密ってほど、特殊なものではないよ?」

千早「」チョイッペロッ

千早「市販の缶詰めのよりは甘くないけれど…確かに、シロップ漬けのシロップだわ」

春香「缶詰めのフルーツ食べた後、つい飲んじゃうよね?」

千早「何故かしらね…凄く甘くて、全部飲むのはキツいのだけれど…飲んじゃうわね」

春香「入ってたフルーツ毎に味も結構違うんだよね~」

千早「私、ミカンとパイナップルの後のが好きだわ」

春香「私も私も!あとね、洋梨の後のもなかなか美味しいよ!」

千早「あー…香りが付いてて良いわね…ダメだわ、もうどれも甲乙つけ難くなってしまったわ」

春香「確かに…白桃、黄桃、さくらんぼも美味しいよね~」

千早「フルーツミックスの後のは、逆に何だか分からなくなってるけれど…やっぱり美味しいのよね…」

春香「うん、美味しい…この前の風邪を引いた時なんだけど…」

千早「…どっち?」

春香「えへへ~…千早ちゃんが風邪引いた時に、パイナップルの缶詰めが食べたいって…」

千早「うぐ…」

春香「缶詰め開けてあげたら、すっごく嬉しそうに食べてて…あの姿は可愛かったなぁ…」

千早「うぅ…あ、あれはね…?」マッカ

48: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:05:24.70 ID:h8P2DAOAO
春香「…子供の頃、私の家もそうだったなぁ」

千早「春香も?」

春香「うん♪風邪引いて学校休んで…午後くらいには薬が効いて楽になってて、でも寝てなきゃ…暇だなぁ…って時になると、お母さんが缶詰めを開けて持ってきてくれたなぁ…」

千早「…うちもそうだったわ…私が風邪の時は優と半分こにしたし、優が風邪の時は「お姉ちゃんにもあげる」って、少し貰ったり…」

春香「…千早ちゃん、お姉ちゃんだから、自分の時は半分こにしてあげたりしたんだね」

千早「優が好きだったの…あの子は、パイナップルの缶詰めが好きだったわ」

春香「そっか…」

千早「懐かしいわ…っと、フルーツはこれでもう乗っからないわね」

春香「そだね、結構びっしり乗ったね♪」

千早「加減が分からなくて」

春香「大丈夫大丈夫!多い方が、切り分けても沢山フルーツがあって、美味しいよ♪」

千早「確かに…ふふ、楽しみだわ」

春香「んふふ♪あ、千早ちゃん」

千早「?」

春香「あーん♪」

千早「あー…ん」

春香「市販のとはちょっと違うけど…どう?」

千早「…美味しい…パイナップルの缶詰めの味…ふふ、ありがとう、春香…これ、優が食べたら絶対喜ぶわ」

49: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:05:59.01 ID:h8P2DAOAO
~まだまだ、ケーキ作成中~

春香「よーし、じゃあ上の段を乗せるよー」

千早「おー」



千早「…」スッスッ

春香「千早ちゃん、力み過ぎかも」

千早「うー…駄目だわ、どうしても綺麗にならない…」

春香「んとね、ヘラを軽くスポンジに当ててみて?」

千早「ええ…」

春香「そしたら、ヘラは動かさずに、台をゆっくりと動かすの…」

千早「あっ、平らになってきた…」

春香「クリーム自体は充分に付いてたから、あとは均すだけでOKー」

千早「す、凄いわ春香!ホイップクリームが平らになって(ぐりっ)…きたのに…」ジワッ

春香「ち、千早ちゃん!泣かないで!」

千早「春香ぁ…悔しい…」グスッ

春香「ふむむ…しばし待たれよ千早ちゃん!」

千早「…うん」

春香「(くはぁ!?何だこの可愛いの!?)春香さんがササッと直してあげやう」

春香「」サッサッスィー…

千早「お、お…お~!凄い、凄いわ春香!」キャッキャッ


【あまみけファイル その20】
春香さんといると、千早さんはたまに、小さい子のようにはしゃいだりします


春香「ふっ…春香さんにかかれば、こんなもんですよ!」ドヤッ

千早「す、凄いわ春香!凄く綺麗だわ!」キラキラ

50: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:07:01.74 ID:h8P2DAOAO
春香「えへへ~♪」

千早「それで、これで完成かしら?」

春香「いえいえ!まだまだ飾り付けがありますよー!」

千早「あ、何かこう…ホイップクリームがこう…「みゅっ!」てなってる所ね!?」

春香「そうそう、その部分!それにはこの…絞り袋と専用の口を使いまーす」

千早「前に春香がやってるのを見てた時に見たのだわ…使い方はまるっきり分からないけれど」

春香「簡単だよー」

春香「まずはビニールの一ヶ所を、この口より小さくなるように…ちょきん!」

春香「そして、この専用の口をその穴に入れて、はいおしまい」

千早「へっ?」

春香「おしまい。あとはクリームを上からどさどさーっと入れて」

春香「はい、千早ちゃん♪」ドーゾ

千早「えっ?」ドーモ

春香「試しに、この容器にやってみよう!後ろをくるくるっと捻って、そのままグッと!」

千早「グッと…」

(むにゅーん)

千早「!」パァア…

千早「は、春香!ホイップクリームが!何かギザギザした、あの「みゅっ!」て形になって出たわ!」ヤッター!

春香「うん、それで飾り付けをするんだよー(可愛いなぁ…)」

【あまみけファイル その21】
そろそろ春香さんの理性が危険

51: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:07:42.40 ID:h8P2DAOAO
千早「♪」ムニュニュー

春香「千早ちゃん、そろそろ飾り付けしよ?」

千早「はっ!?そ、そうだったわね…むにゅーって感覚が楽し過ぎて、つい我を忘れてしまっていたわ」

春香「あはは♪さぁ、飾り付けにチャレンジだよ!」

千早「ええ!」ドキドキ



春香「まず、最初にやってみるからね」

千早「ええ、お願い」

春香「こう…作りたい場所の表面近くでむにゅっと絞って…」ムニュ

春香「…スッと上げる」スッ

春香「こんな感じ」

千早「事も無げにやって見せたわね」

春香「そ、そんな事無いよ?」

千早「例えば、絞り出す量はどうやって一定にするの?」

春香「うーん…感覚…かなぁ?」

千早「そう…春香は一定に出来るの?」

春香「どうかなぁ?…ちょっとやってみるね」

千早「ええ」



千早「…完璧ね」

春香「図ってないから分からないけどね」

千早「見た目の量は完璧だわ…ここにイチゴでも乗せたら、それだけで販売出来るわ」

春香「そ、そこまででは…じゃ、次は千早ちゃんがやってみよー」スーッ

千早「ああっ…せっかく綺麗だったのに…取ってしまうなんて…」

春香「千早ちゃんがやる場所無くなっちゃってたし。はい、絞り袋」

52: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:08:17.12 ID:h8P2DAOAO
千早「…」ドキドキ

春香「そ、そんな緊張しないで?やり直せるんだし…深呼吸して、リラックス、リラックス」

千早「」スーハー

千早「…いざ!」クワッ

春香「(あっ、これアカンやつや)」

千早「えい」ムニュニュニュニュッ!

春香「」

千早「」

春香「千早ちゃん…力み過ぎちゃったね」

千早「うぅ…」

春香「と、取り敢えず、次、やってみよ?」

千早「ええ…」

千早「さっきと同じ位の大きさなら…バランスが取れ」ムニュニュ…

千早「…さっきより少し小さい…わね」

千早「次こそは…」ムニュニュニュニュニュ

千早「あっ!…くっ…今度は多過ぎ…」

千早「うぅ~…」ムニュニュ

千早「はるかぁ~…」グスグス

春香「はーい、春香さんにお任せー(何だろう、もうあれだよ、千早ちゃんが可愛過ぎてヤバい、主に私が)」


【あまみけファイル その22】
鼻血を垂らしながらも女神のような笑顔を浮かべる春香さん


春香「じゃ、また均すから、もう一度だけやってみよ?」


【あまみけファイル その23】
まず鼻血を拭きなさい


千早「え、えぇ…」

千早「」ムニュニュ…ムニュニュ…ムニュニュ…

千早「…ふぅ」

春香「…ふぅ」

千早「…何で春香まで緊張してるの?」

53: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:08:51.52 ID:h8P2DAOAO
春香「わ、分かんないけど…」

千早「変な春香ね…さ、続きをやるわ…感覚は掴めた…!」

春香「おぉ…!」


【あまみけファイル その24】
歌姫、覚醒か!?


千早「…」ムニュニュ…ムニュニュ…ムニュニュ…

春香「いい感じ…!」

千早「…」ムニュニュ…

千早「(ラスト…!)」

千早「…(ムニュ)っくちゅん!(ニュニュニュッ!)」

春香「」

千早「」

春香「…」

千早「…」ジワッ

春香「…!?」

千早「…せ、せっかく…上手くいってたのに…ぐすっ…」

春香「ち、千早ちゃん!」ワタワタ


【あまみけファイル その25】
ちーちゃん、またも悔し涙を流す


千早「」グスグス

春香「最後は…うん!あれだよ!千早ちゃんのお誕生日だから、特別に生クリーム山盛りって事で!それに、ここまでは上手に出来てたし、ラストもくしゃみしちゃったから仕方ないよ!」

千早「う~…」

春香「じゃ、後はこの春香さんに任せて!千早ちゃんの為に仕上げるよ!」ナデナデ

千早「はるか…ありがとう…」ムギュー

春香「任せなさい!あ、千早ちゃん、イチゴが良い?それともイチゴ以外がいい?」

千早「えと、イチゴがいい…」

春香「了解♪じゃ、イチゴさんの出番だー♪」

54: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:09:31.79 ID:h8P2DAOAO
千早「イチゴさんは冷蔵庫の中ね?」

春香「うん、チルド室の中ー」

千早「イチゴ…最近良く聞く、『あまおう』っていうのかしら…?」


【あまみけファイル その26】
あ:の日僕は…
ま:だ知らなかったんだ…
お:母さんとお父さんが…!
う:ルトラソウッ!


春香「ううん、今日使うイチゴさんは、『女峰』っていう品種だよー」ニューン←生クリームでデコレーション中

千早「にょほー…?」

春香「そ、女峰。ショートケーキ用に良く使われるイチゴさんなんだよー」

千早「ショートケーキ用の品種なの?」

春香「って訳でもないけどね。ただ、糖度が高くて、色が濃くて、見栄えも良くて綺麗な品種だから、ショートケーキに良く使われてる品種なんだって」

千早「へぇ~…イチゴにも色々あるのね…」

春香「私も、ケーキ作り始めてから知ったんだけどね…えへへ」

千早「何かを始めると、それに関する知識が増えるのは当然だわ」

春香「因みに栃木県産で、元々は「とよのか」って品種に対抗する為に作られたらしいよ?」

千早「本当に色々あるのね…」

春香「調べてた時に、イチゴのWikipediaを読みふけっちゃった」

千早「それ、分かるわ…」

55: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:10:09.31 ID:h8P2DAOAO
春香「そうそう、前に作ったいちごババロアは、あまおうだよ」

千早「そうなんだ…あまおう…何かの略なのよね…あ…あ…」

春香「うふふ♪何だか分かるかな~?」

千早「えっと…『あまい』『まっか』『おとな』『うっうー』」

春香「なんでやよいが出てきちゃったの」

千早「ごめんなさい、『あ』と『ま』しか思い付かなかったわ」

春香「確かに、『おとな』は意味が分かんないね…」

千早「…自分で言っておいて何だけど、確かに意味が分からないわね」

春香「正解は…『あかい』、『まるい』、『おおきい』、『うまい』の頭文字をとって、あまおう、でしたー」

千早「なるほど…あかい、ね…」

春香「良く考えたら、『まっか』もなかなか出て来ないよ」

千早「確かにそうね…普通は『まるい』だわ」

春香「まあ、答えを言われたら「なるほど!」ってなる感じだね」

千早「そうね」

春香「なんて、千早ちゃんと楽しいお喋りをしている間に完全!」

千早「えっ!?…いつの間にかデコレーションが増えてるし、イチゴが乗っかってる!?」

春香「ふっふっふー♪…あ、千早ちゃん…ちょーっとお願いがあるんだけど…」

千早「何かしら?」

56: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:11:10.92 ID:h8P2DAOAO
春香「えとね、千早ちゃんの淹れたコーヒーが飲みたくて…」

千早「分かったわ。コーヒーメーカーは地下室だから、取ってくる」

春香「わざわざごめんね?それで、キッチンも片付けちゃうから、コタツの上で作ってもらってもいいかな?」

千早「ええ、構わないわ。水は雪歩ポットのがあるでしょうし」


【あまみけファイル その27】
雪歩ポットとは、コタツから出ずにお茶をすぐ飲みたい雪歩が導入した、『雪歩茶セット』のメインアイテム、電気ポットの名称。
専用のトレイ、急須、茶筒、飲み終わった茶葉を集める容器、2リットルの水のペットボトル数本が、コタツの雪歩の座椅子の傍らに常備されている



~千早さんが地下室に…~

春香「ふっふっふ…今の内に、更なる仕上げをして…」

春香「あとは、上に箱をかぶせて…冷蔵庫で冷やしましょー♪」

(がちゃっ)

<ただいまー

春香「あ、千早ちゃんおかえりー♪」

春香「(…ギリギリセーフ!)」



~リビング~

千早「ミル付きのコーヒーメーカー、最近減ってるのよね…」ゴリゴリ

千早「ミル単体も、手動のタイプが減ってきているわ…」ゴリゴリゴリゴリ

千早「本当に残念だわ…」ゴリゴリゴリゴリ

57: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:11:49.47 ID:h8P2DAOAO
【あまみけファイル その28】
千早さん愛用のコーヒーミルは、以前実家近くの喫茶店がお店を畳む際に頂いてきた品で、30年以上使われている年代物です
ミル部分以外はしっかりとした木製で、挽いて粉になったコーヒーが落ちる箱型の部分は、コーヒーの香りが染み付いた、千早さんの宝物のコーヒーミルです


千早「」ゴリゴリゴリゴリ

千早「…よし」

(ふわっ…)

千早「…あぁ…良い香りだわ…大人になって、あのお爺さんのコーヒーを飲めなかったのだけが、心残りだわ」


【あまみけファイル その29】
小さい頃、まだ如月家が幸せな家族だった頃に行った事がある喫茶店で、その頃のお店に溢れるコーヒーの香りと、とても優しくて、気品溢れる白髪のお爺さんの店主さんのおかげで、千早ちゃんはコーヒーが大好きになりました。

たまたま数年前に実家に荷物を取りに行った際、お爺さんが亡くなった事と、お店そのものが閉まるのを知った千早ちゃんは、頼み込んでコーヒーミルを譲ってもらったのでした


春香「千早ちゃん、お待たせ♪」

千早「いえ、今からコーヒーメーカーに入れて、作る所よ」

春香「そか♪あっ、そのミル、私大好き♪…良い香りだよね♪」

58: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:12:15.60 ID:h8P2DAOAO
千早「ええ…長い年月で、染み込んだコーヒーの香りね…」

春香「千早ちゃんの実家の近くの喫茶店にあったんだっけ?」

千早「ええ…そこのお爺さんが愛用していてね…亡くなられたって聞いて、急いでお店に向かったの」

千早「そしたら、たまたま息子さんがお店の片付けをしていて…私がアイドルだって事も知っててくれたの」

千早「それで、色々お話を聞いて…そこのお爺さんが、私の事を覚えてくれていて、息子さんに楽しそうに話してたって聞いて…凄く嬉しかったわ…」

千早「それでね…息子さんが、「コーヒーは好きですか?」って聞いてきたの…私は頷いて、このお店のおかげで大好きになりました、って」

千早「そうしたら…息子さんが、このミルを私にくださったの…「貴方に是非使ってもらいたい。父もその方が喜びます」って…」

春香「」グスッ

千早「ふふ…はい、ティッシュ」

春香「ありがど…」チーン

千早「コーヒーメーカーの方は、残念ながらもう処分なさってしまっていたけれど…このミルで豆を挽いているとね…お爺さんの優しい笑顔と、あのお店全体に広がる、コーヒーの良いを思い出すの…」

春香「素敵なお店だったんだね…」

千早「ええ…」ニコッ

59: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:12:45.25 ID:h8P2DAOAO
千早「さぁ、コーヒーが出来たわ。マグカップを貸して?」

春香「はい」

(コポポポ…)

春香「ふわぁ…良い香り…」ホワン

千早「ふふ、ありがとう…あのお爺さんにはかなわないけれどね」

春香「コーヒーメーカー自体も、やっぱり違うんでしょ?」

千早「ええ…ガラスで出来ていてね…まるで、科学の実験道具みたいだったわ…」

千早「私と優は、ガラスのコーヒーメーカーの中でコポコポと揺れる琥珀色の液体が不思議で、でも凄く綺麗で…見とれていたわね」

春香「いいなぁ…羨ましい。私も見たかったなぁ…」

千早「ふふ、そうね…春香にも見せてあげたかったわ…本当に不思議で、本当に綺麗だったもの…」

春香「(千早ちゃんの顔が優しい顔だ…凄く素敵な笑顔…♪)」

千早「あっ、そういえば…ホイップクリームって、まだ残ってる?」

春香「うん…あっ!んふふー♪私、分かっちゃった♪」

千早「流石は春香ね。実はね、その喫茶店に初めて連れて行ってもらった時に、お爺さんが作ってくれたの」

春香「へぇ~…そのお爺さんのホイップクリームに近付けるかな…むむむ」

千早「大丈夫よ、同じである必要はないの…ただ、あの頃を懐かしみたいのよ」

60: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:13:23.43 ID:h8P2DAOAO
~リビングでの一時~

春香「ウィンナーコーヒーですよ!ウィンナーコーヒー!」

千早「懐かしいわ…」

春香「これ、何でウィンナーって言うんだろう…ずっと疑問に思ってたんだー」

千早「…では、お教えしましょう!」

春香「えっ?千早ちゃん、知ってるの?」

千早「コーヒーの事だから、少し調べた事があったの」

千早「まず、ウィンナーコーヒーはオーストリアでのコーヒーの飲み方なの。ホイップクリームを濃い目のコーヒーに浮かべたもの、またはカップに入れたホイップクリームに熱いコーヒーを注いだ物が、日本ではウィンナーコーヒーって呼ばれているわ」

春香「ふむふむ」

千早「で、肝心の名前だけれど…ウィンナーはお肉の腸詰めの事を言っているんじゃなくて、『ウィーンの、ウィーン風』っていう意味の『ウィンナー(ヴィーナー)』から来ているの」

春香「へぇー!じゃあ、ウィンナーコーヒーって、『ウィーン風コーヒー』って意味なの!?」

千早「ええ、そうよ…アメリカ、イギリスでは、エスプレッソにホイップクリームを浮かべたエスプレッソ・コン・パンナが、ウィーン風コーヒーという意味の、カフェ・ヴィエンヌと呼ばれる事もあるわね」

61: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:14:03.46 ID:h8P2DAOAO
春香「おぉ~…!」キラキラ←尊敬の眼差し

千早「ただ、ウィーンにはウィンナーコーヒーというメニューは存在しないの」

春香「ほへ?そうなの?」

千早「ええ。ウィーンで日常的に好んで飲まれている『メランジェ』と呼ばれている飲み方で、日本のウィンナーコーヒー的な飲み方とは少し違うわね」

春香「メランジェ?確か、フランス語で『混ぜる』って意味だっけ?」

千早「そうよ、まさにそれ。エスプレッソにミルクを加えて、その上にミルクを泡立てたものを乗せた…カプチーノとほぼ同じものよ」

春香「ほぇ~…」

千早「ただ、メランジェの泡立てたミルクの代わりにホイップクリームを乗せた、フランツィスカーナーというものがあって、それが日本でいうウィンナーコーヒーに近いかもしれないわね」

春香「なるほど~…千早ちゃん凄い!物知りだね~!」

千早「」ドヤァ

春香「これからも、コーヒーは千早ちゃんにお任せしよう。千早ちゃんがうちで一番コーヒー淹れる上手いし」

千早「うちの場合、雪歩がいるからお茶がメインなのよね」

春香「でも、皆コーヒーも嫌いじゃないよ?…ブラックは…ちょっと苦手だけど」

千早「仕方ないわ。飲み慣れないとね」

62: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:14:33.55 ID:h8P2DAOAO
~まったりタイム継続中のあまみけリビング~

千早「…それにしても、久しぶりね」

春香「ん?何が?」

千早「こんなに長い時間、2人っきりでずっと過ごしているなんて」

春香「…千早ちゃんは、やっぱりどこかにお出掛けとかしたかった?お誕生日パーティーしたり…」

千早「私は寒いのも苦手だし、皆とワイワイやるのは…今は嫌いじゃないけれど、気心の知れた人達以外は苦手だわ…人混みも好きじゃない」

千早「だから、この時間が幸せよ。何をするでもなく、ラフな格好で、暖かいコタツに入って、好きなコーヒーを飲んで…好きな人とただゆったりとした時間を過ごす…私にとって、最高に癒される時間だわ」

春香「そか…えへへ、良かった♪私も千早ちゃんと2人っきりで静かに過ごしたかったんだー…千早ちゃんのお誕生日だし、何か色々と計画を立てようとはしてたけど」

千早「2人でどこかへ行ったり、皆で何かをしたりもいいけれど…私はこんな時間も好きよ」

春香「実はね、雪歩に言われたの。千早ちゃんは寒いのが苦手だし、たまには2人っきりでゆっくりしてみたら?って」

千早「そうだったの…なら、私は雪歩に感謝しなきゃ…幸せな時間をありがとうって」

63: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:15:15.75 ID:h8P2DAOAO
春香「私も。千早ちゃんが素敵で、可愛くて、優しくて…私の大切な人だって、再認識出来たもん」

千早「ふふ、私もよ」

はるちは「…♪」クスクス



~その頃、話題の萩原さんは~

雪歩「お疲れ様でした~♪」

<お疲れ様でしたー

雪歩「14時かぁ…今日もお稽古はかどったなぁ…」テクテク

<ゆきほー

雪歩「?」

美希「♪」トテテテ

雪歩「み、美希ちゃん!?あれ?今日はファッションショーって…」

美希「本番は夜からなの!本当はミキや真美も夕方からだったんだけど、千早さんと春香を早く2人っきりにしてあげたくて、昨日の内に真美に連絡して、朝から行って打ち合わせとかを済ませちゃったの」

雪歩「そうだったんだー♪」

美希「でね?千早さんのお誕生日プレゼントを真美と買おうと思ったんだけど、雪歩も一緒に行こう?」

雪歩「えっ?私も?」

<おーい

みきゆき「ん?」

真美「はぁ…ふぅ…ミキミキ…足はっや…ぜぇ…ぜぇ…やっと追い付いたよぅ…」

美希「あ…真美、ごめんなの…置いてきぼりにしちゃったの…」

雪歩「ま、真美ちゃん大丈夫?はい、これさっき頂いたけど、飲まなかったお茶」

真美「せんきゅ→ゆきぴょん…」

64: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:16:27.29 ID:h8P2DAOAO
雪歩「どういたしまして♪」

真美「」ゴクゴク

真美「ぷへ→…しかしミキミキ…ゆきぴょん好き過ぎるっしょ…」

雪歩「へ?」

美希「!?」

真美「ゆきぴょんさぁ、舞台稽古終わったって連絡を事務所に入れたでしょ?」

雪歩「うん…」

美希「真美、やめるの、今ならまだ間に合うの、引き返すの」

真美「でね?律っちゃんに、ゆきぴょんと千早姉ちゃんのお誕生日プレゼント買いに行きたいから、終わったって連絡きたら教えてって頼んでたんだってさ→」

雪歩「えっ?そ、そうだったの?」

美希「あぅ…余計な事言わないで欲しいの…」マッカッカ

真美「何だこの乙女…いや、まあ兎に角、そういう事でして…真美さんはそんなミキミキに拉致られてきたのでありますよ」

雪歩「そ、そうだったんだ…真美ちゃん、何か…ごめんね?」

真美「い→のい→の、真美も千早姉ちゃんの誕生日プレゼントを買わなきゃな→って思ってたからね」

雪歩「そっか…じゃあ、一緒に買いに行こ?」

真美「お→!…って、そこの純情乙女…参りますぞ→」

美希「ぅ~…」

雪歩「あはは…ほら、美希ちゃんも一緒に行こ?」

美希「うん♪行くの!」ニパ

真美「え、えぇ~…」

65: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:17:01.11 ID:h8P2DAOAO
~リビング~

春香「千早ちゃん、晩御飯は何が良い?」

千早「そうね…」ウーム

春香「千早ちゃんのお誕生日だし、千早ちゃんが食べたいものを作ってあげるよ!」

千早「春香」

春香「そ、それはさっき食べたでしょ?…なんちゃって」

千早「そんな返しがくるとは思ってなかったわ…真っ赤になる位恥ずかしいなら、言わなければ良いのに…」

春香「お、思い付いちゃったの!」マッカッカ

千早「冗談さておき…いえ、春香という選択肢は冗談ではないのだけれど…そうね、正直な事を言うと、春香の作ったものなら何でもいいのよね…私、春香のおかげで食べる事に幸せを見出したようなものだし」

春香「…」

千早「春香、顔。すっごいにやけてるわ」

春香「だって~…嬉しいんだも~ん」ニヘラ

千早「でも、本当の事よ?」

春香「んふ、んふふ~♪そかそか~♪」

千早「あ、そうだ…」

春香「ん?」

千早「もし大変じゃなければ…カレーが食べたいわ」

春香「およ?大変じゃないよ?」

千早「そうなの?」

春香「スパイスから組み合わせるとして…」

千早「あ、いえ…あのね、私が今からルウを買ってくるから、それで作って欲しいの」

春香「ふむ」

66: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:17:37.35 ID:h8P2DAOAO
千早「やっぱり、イヤ?」

春香「まさか!千早ちゃんの頼みとあらば、春香さんは満願全席だって作ってみせるよ?」

千早「流石にそんなものは頼まないわ…食べ切れなさそうだし」

春香「た、確かに…で、千早ちゃんは何てカレーのルウが良いの?」

千早「えっ?えっとね…あれは確か…バーモントカレー…だった気がするわ…」

春香「え、えと…」

千早「確か…ジャワカレーとバーモントカレーがあるのよね?」

春香「まあ…それだけじゃないけど、有名どころはその2種類だね」

千早「そう…うん、バーモントカレーだわ。ジャワカレーは、確かバーモントカレーよりも辛いって言われた記憶があるもの」

春香「あー…確かにそうかも」

千早「ええ…それの、甘口で作って欲しいの」

春香「甘口?」

千早「ええ」

春香「それって…」

千早「何故かしら?今日は子供の時の事を、沢山思い出すのよ」

春香「…よし!じゃあさ、一緒に買い物に行こう?それで、出来るだけ再現しよう!」

千早「春香…ありがとう」

春香「今日は千早ちゃんのお誕生日だもん、千早ちゃんのワガママなら何でも聞いてあげちゃうよ!」

千早「じゃあ、犬耳と犬しっぽを…」

67: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:18:30.12 ID:h8P2DAOAO
春香「…千早ちゃん」

千早「ごめんなさい」

春香「あ、後でね」

千早「っ!?」ガタッ

春香「~っ!」マッカッカ



~時間は戻り、お昼過ぎのひびまこ~

ひびまこ「…」

響「なぁ、真…」

真「言わないで、ボクが間違ってたから」

ひびまこ「…」

響「…やっぱり、無茶だと思うぞ」

真「…」

響「…もうさ、耐え切れないから敢えて言うけどさ…なんで箱根から東京まで自転車で帰ろうとか言い出したの?」

真「景色が…綺麗かなって…」

響「…そりゃね?自分も、千早の為には今日中に帰りたいさー」

真「うん…」

響「でもな!?まだこんなに雪積もってる中を自転車で、箱根の山越えようとか、馬鹿なのか!?」ウガー!

真「仕方ないだろ!?箱根の山からの景色とかを写真に撮って、誕生日プレゼントにしたかったんだもん!」マコリーン!

響「景色って!近くを通る車が雪を巻き上げるわ、空は曇天だわ!景色どころの話じゃないだろー!」

真「ボクも予想外だったんだよ!」

響「スタッフは車載カメラのテープとか交換しながら、「我々は車が動かないので泊まりますが…本当に大丈夫ですか?」って、言ってたじゃないか!」

真「言ってたけど!」

68: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:19:19.59 ID:h8P2DAOAO
響「それなのに、「ボク達の大切な仲間の誕生日なんで」とか言って!千早の誕生日に自分達2人が事故ったら、お祝いどころじゃないぞ!一変してどんよりお通夜ムードさー!」

真「だって!ここまでとは予想してなかったし、千早の誕生日を祝いたいじゃないか!」

響「自分もその気持ちはあるけど!だから、電話かメールで「おめでとう」って伝えるつもりだったのに!」

真「」ハッ

響「今気付くなー!大体、スタッフの人が心配しながらテープ交換してる時、自分は『響チャレンジ』の気配がヒタヒタ近付いてくるのを感じてたさー!スタッフさんは『響チャレンジ』担当と違って、凄く優しくて良い人ばっかだけど!」

真「『響チャレンジ』のスタッフの人達、そんなに酷いの?」

響「アイツら(響チャレンジチーム)の局内でのあだ名な、『脱線野郎Aチーム』ってあだ名なんさー」

真「Aは何のAなの」

響「アホ」

真「どストレートだね…」

響「ブーブーエスの編成局長さん直々の命名だから、言い返せないらしいぞ」

真「な、何か可哀想だね…」

響「いや全然、アイツら本気でアホだし」

真「えぇ~…」

響「あの企画の数々だぞ?」

真「…ああ…うん…」

69: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:20:00.32 ID:h8P2DAOAO
響「…兎に角、もうホテルに戻るにも厳しい距離さー。こうなったら、急ぎながらも安全に行くしかないぞ…」

真「うん…ボクが先頭でルート取りするよ」

響「任せたぞ」


【あまみけファイル その30】
後日、2人の映像は「雪の日に真似するファンが出たら良くない」との理由でお蔵入りする予定だった
ところが、「大丈夫、誰も真似しないし出来ないから」との意見を受けて、『菊地真のサイクリングアイドル』で、スペシャルとして放送されました



~あまみけ~

春香「ただいまー」

千早「誰もいないのは分かってても、何故か言ってしまうのよね」

春香「うん、言っちゃう!不思議だよね~」

千早「(私は一人暮らしの時には言わなかったけれど、春香と暮らし始めたら言ってしまうようになったわ…)」

春香「?どしたの?千早ちゃん」

千早「…いえ、春香のおかげで、家に帰る事が楽しくなったなぁって。帰ってきた時に春香が笑顔で出迎えてくれるだけで、嬉しくなるもの」

春香「えへへ…そ、そかな?」テレテレ

千早「そうよ」

春香「…そか♪」



~キッチン~

春香「さぁ、カレー作るよー!」フンス

千早「先生、本日は宜しくお願いします」

70: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:20:40.18 ID:h8P2DAOAO
春香「…こほん、宜しくお願いします」

千早「本日はどのような料理を作られるのですか?」

春香「はい、本日はですね…シンプルでどこか懐かしい、如月家風カレーを作っていきたいと思います」

千早「なるほどー…カレーは大人から子供まで、大半の人が嫌いな料理には上げませんし、今ではラーメンと同等に市民権を得ている、非常にバリエーション豊かな料理ですね」

春香「そうですねー」


【あまみけファイル その32】
料理番組ごっこ


千早「さて、それでは材料を紹介していきましょう」

春香「えー、まずは牛肉です」

千早「此方はカレー用、150gになっておりまーす」

春香「続いて、お野菜ですね。玉ねぎです」

千早「1つでーす」

春香「人参です」

千早「1/2でーす」

春香「そして、じゃがいもです」

千早「中くらいのサイズが2つでーす」

春香「で、ですね。まずは各野菜の皮をむき、食べ頃のサイズに切りまーす」

千早「予め切っておいたものがこちらに」

春香「ございませーん。残念ながら、最初からやりまーす」

千早「はーい」

春香「んふっ…ね、ねえ…何時までこれ続けるの?」

千早「止め時を逃したわね」

71: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:21:16.83 ID:h8P2DAOAO
~普通にカレーを作るはるちは~

春香「千早ちゃん、お野菜はこの位?」

千早「じゃがいもはもう少し小さかった気がするわ」

春香「ん、了解…多分、大丈夫かな」

千早「?」

春香「じゃがいもって、カレー作ってる間に、溶けちゃったりするの。下手したら全部」

千早「知らなかったわ…」

春香「だから、じゃがいもが溶けないように油で素揚げしたりする人もいるみたいだよ」

千早「へ~…」



春香「さぁ、ついにルウを投下しまーす」

(ボチャンボチャン)

千早「入れたら?」

春香「混ぜまーす」

千早「ふむ」

春香「で、味の調整タイムですよー。ほい千早ちゃん、お願い」

千早「ええ…」クイッ

千早「…もう少し、薄かったような」

春香「なら、少し水追加かな?」

千早「多分そうね。此処までドロッとはしてなかったはずだし」

春香「ふむふむ…」

(まぜまぜ)

春香「こんな感じで、どう?」

千早「…春香」

春香「ん?」

千早「ありがとう」ガバッ

春香「おぉう!?」

千早「これよ…まさにこの味…」

春香「千早ちゃん?」

春香「………ふふっ」

春香「今日の千早ちゃんは泣き虫さんだね~♪」ナデナデ

72: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:21:55.12 ID:h8P2DAOAO
~千早さんが落ち着きました~

春香「よし、でーきたっ!千早ちゃん、お皿出して~」

千早「えぇ、任せて」

春香「ご飯は~…うん、良い匂い♪」

千早「これで良いかしら?」

春香「ばっちり♪じゃあ、ご飯をよそうね~」

千早「お願いするわ」

春香「カレー♪カレー♪みんな大好きカレーライスッ♪」フンフーン♪

千早「(超絶可愛い)」

春香「千早ちゃん、ご飯この位?」

千早「ええ、ありがとう…春香は、言わなくても私が食べられる分量が分かるのね」

春香「まぁね~♪」

千早「流石春香だわ」

春香「んふふー♪カレー♪カレー♪」フンフーン♪

千早「(これが私じゃなかったら、今頃春香に襲いかかっていた。だけれど、今はご飯の支度中で、カレーが冷めたら春香が悲しむ、しかも温かいご飯を私に出せなかった事に)」

千早「(だから、ここは敢えて耐え、欲望パワーを溜め込む…!そして、ご飯を済ませ…落ち着いた時…爆発させる!)」


【あまみけファイル その33】
1人、無駄に自らの理性と戦う千早さん


春香「カレーをライスにかっけて~♪」トロー

春香「はい♪カレーライスの出来上がり♪」フンフーン♪

千早「春香、私、ちょっと席を外すわ」

73: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:22:31.16 ID:h8P2DAOAO
春香「およ?はーい、そしたら準備しとくね」

千早「ええ」スタスタ



~地下室~

千早「システムさん、地下室は完全防音ですよね?」

システム『はい』

千早「…」ガチャッ

(ぱたん)

千早「~っ!~~っ!!!」


【あまみけファイル その34】
地下室にある歌の練習スペースにて、欲望が限界を超えた為、叫んで発散する千早さん


(がちゃっ)

千早「はぁ…はぁ…ふぅ…な、何とか落ち着いたわ…」


【あまみけファイル その35】
息が切れる程に叫んでんじゃねーよ


千早「本当に危なかった…あの場で春香を欲望のままに押し倒して、貪る所だったわ」


【あまみけファイル その36】
しれっとレ ●●●発言をするポンコツ歌姫


千早「さあ、戻りましょう…」



~リビング~

春香「あ、千早ちゃんおかえりー♪」

千早「ただいま。準備、任せてごめんなさい」

春香「いいのいいの!だって、本来なら千早ちゃんのお誕生日だし、千早ちゃんは座ってていいんだよ~♪」

千早「そう?ありがとう、春香」

春香「どういたしまして♪千早ちゃん、冷めない内に、食べよ?」

千早「ええ、そうね。いただくわ」

春香「うん♪」

74: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:23:35.91 ID:h8P2DAOAO
~スーパーカレーライスタイム!~

はるちは「」パクッ

千早「…あぁ…懐かしいわ…」

春香「んふふ♪その千早ちゃんの笑顔が見れただけで、春香さんは幸せなのです♪」

千早「そして、春香が幸せそうだと私も幸せになるわ」

春香「つまり、私と千早ちゃんが一緒だと、ずっと幸せ!」

千早「間違いないわ」

はるちは「うふふ♪」



春香「うん♪美味しい♪…って、自分で作ったんだけど」

千早「春香、わざわざ付き合わせてごめんなさい…甘口だと、口に合わないんじゃ…」

春香「ううん、大丈夫。私の家も、昔は私に合わせて甘口だったなーって思い出してたし」

千早「やっぱり、子供が出来ると子供に合わせる生活になるのかしら」

春香「うーん、多分そうなんだろうね…流石に、子供を育てた経験が無いからなぁ…」

千早「あったら驚くわよ」

春香「絶叫マシンとか、心霊スポットのリポートとか、バラエティーのアシスタントとか…アイドルでも新人さんがやる仕事は、軒並みやってきてるけど…」

春香「そんな、色んな経験をしてきた春香さんも、妊娠や出産、育児は未経験な訳です」

千早「春香にその経験あったら、私は発狂する自信があるわ」

75: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:24:12.01 ID:h8P2DAOAO
春香「そんな自信、持たなくていいから…まぁ兎に角、こんな風になるんだろうなぁって予想は出来るけど、そこまでかなって」

千早「そうね…因みに、どんな感じの子供になるのかしら…」

春香「うーん…」ホワンホワンホワン…

※以下、春香さんの妄想です

春香「千香(子供の名前)、おはよう」

千香「はるかおかあさん、おはようございます」ペコリ←ミニ千早ちゃんを想像して下さい

春香「千早ちゃんを起こしてきてくれる?」

千香「はい」テクテク

千香「ちはやおかあさん、あさです。はるかおかあさんがまってます」ユサユサ

※以上、妄想おしまい

春香「…」ニヘラ

千早「春香、鼻血出てるわ…何を想像したの」

春香「ふおっ!?いけないいけない…千早ちゃんは、どんな感じだと思う?」

千早「私?そうね…」

※以下、千早さんの妄想です

千早「千香」

千香「あっ!ちはやちゃん!」←ミニ春香を想像して下さい

千早「迎えに来たわ、帰りましょう」

千香「うん♪」コクン

千早「保育園では良い子にしてた?」

千香「うん♪」

千早「そう、偉いわね…さぁ、お家に帰りましょう?」

千香「はぁい!」

※以上、千早さんの妄想おしまい

千早「」ニヘラ

76: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:24:46.14 ID:h8P2DAOAO
春香「千早ちゃん、鼻血」

千早「はっ!?い、いけないいけない…」

春香「千早ちゃん、私ね…思い付いたよ」

千早「何を?」

春香「子供の名前」

千早「奇遇ね、私も思い付いたわ」

春香「じゃあ、せーの、で一緒に言ってみようか?」

千早「そうね…」

はるちは「せーの…千香(ちか)!」

はるちは「」

春香「あはは!一緒だったね!」

千早「そうね!何だか嬉しいわ!」

春香「私達2人の名前から一文字ずつ取って付けるなら、この名前だよねー♪」

千早「最初は、私の誕生月の2月と、春香の誕生月の4月の間から、『弥生(やよい)』って考えたんだけど、高槻さんとかぶってしまうのよね」

春香「うん!それ、私も思った!」

千早「きっと、春香に似て明るくて笑顔の素敵な女の子になるわ…」

春香「千早ちゃんみたいに綺麗で、聡明な子になるかもね…」


【あまみけファイル その38】
春香さんのような優しくて天真爛漫で明るい笑顔をする、千早さんのような綺麗で聡明で歌の上手い子…何その子、最強じゃないか…


はるちは「………」ホワンホワンホワン…

はるちは「」ニヘラ



春香「いけないいけない…カレーが冷めちゃう…」

77: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:25:31.73 ID:h8P2DAOAO
千早「そうね…」

(ぱくぱくもぐもぐ)

千早「ねぇ春香」

春香「なぁに~?」

千早「アキえもんなら…何とかしてくれないかしら?」

春香「ナチュラルに他の事務所のアイドルを、便利アイテム扱いするのは…」

千早「…そうね。前に迷惑かけたし…小さくなる薬で…(※詳しくは前スレ参照)」

春香「あの動画、未だに皆がスマホに保存してたり、事務所にDVDが残ってるんだよね…恥ずかしい…」

千早「あら?可愛かったわよ?今の春香と違った可愛さがあったわ…勿論、今の春香も最高だけれど」

春香「あ、ありがと…嬉しいけど、何だか複雑だぁ…」

千早「因みに、雪歩は暫く待ち受けにしてたわよ?みきを」

春香「雪歩は美希を好き過ぎる」

千早「ほら、歩み寄り方が全力疾走の子だから、彼女は…」

春香「だね…仲良くなると、凄く心を開いてくれるんだよね…それまでは結構かかるけど」

千早「今日は随分かかってるみたいね、舞台のお稽古」

春香「あ、今日は帰ってこないって。実家に泊まるかも~、って」

千早「…何ですと?」キュピーン

春香「美希は…どうかな?多分だけど、美希と真美の仕事は夜からだし、どっか泊まってくるかもねー」

78: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:25:57.29 ID:h8P2DAOAO
千早「そう…そうなの…ふふ…」

春香「(千早ちゃんが欲望に逆らえなくなってきてるなぁ…)」

千早「久しぶりに2人っきりで…ベッドの中でいちゃいちゃ出来るわね!」

春香「隠さなくなってるねー…」

千早「2人で話をしながら…夜更かしなんかしちゃって…」

春香「おぉう、予想外に可愛らしい」

千早「うふふ…楽しみだわ…」

春香「(まあ、千早ちゃんはいつも先に眠くなって、いつの間にか寝ちゃうんだけどね)」



~カレーライスタイムの後は…~

春香「さて、千早ちゃん」

千早「何かしら?」

春香「またコーヒーをお願いします」ペコリ

千早「任せて」

春香「私はその間に…ふふふ」

千早「ま、まさか…アレを出すというの!?」

春香「そう…アレを出すよ…!」

はるちは「…」

千早「自分でやり出して何だけど…何かしら?このノリ」

春香「私に聞かれても困るよ…」

千早「それもそうね…コーヒーメーカー、用意してくるわ」

春香「はーい♪」



千早「」ゴリゴリゴリゴリ

千早「…コーヒー豆を挽くって…いいわね…」ゴリゴリゴリゴリ

千早「こう…無心になれるわ」ゴリゴリゴリゴリ

千早「ああ…良い香り…」ゴリゴリゴリゴリ

79: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:26:44.83 ID:h8P2DAOAO
春香「千早ちゃん、相変わらずコーヒー豆を挽いてる間は無表情だなぁ…」

春香「まぁ、本人は楽しんでるらしいし、いいんだけどね…」

春香「ふふふ…さて、春香さんがこっそり前日に用意しておいたものを乗せて…」

春香「えへへ…千早ちゃん、喜んでくれると良いなぁ…♪」



千早「」ゴリゴリ

千早「…そろそろね」ゴリゴリ

千早「…やっぱりコーヒーは良いわ…」クンクン

千早「あとはコーヒーメーカーにセットして…待つのみ…」

千早「ふふ、楽しみだわ♪」



春香「さてと…今回は冬馬君にも感謝しないと…一応、メールでお礼はしたけど…」

春香「にしても…急な上にアバウトな注文に対して、ここまで可愛くて素敵に仕上げてくる…冬馬君は職人さんだなぁ」


【あまみけファイル その39】
天ヶ瀬冬馬は職人(人気アイドルです)


春香「…よっし、出来た♪」

春香「…見れば見る程可愛いなぁ、これ…良く分かんないけど、一部、元が無いから型から云々って言ってたけど…」

春香「純正パーツと遜色ない辺り、凄いなぁ」



千早「」ジーッ

千早「この、抽出されている時は、また違った良い香りなのよね…」

千早「コーヒーって…良いわね」

80: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:27:26.09 ID:h8P2DAOAO
千早「何でも、コーヒーソムリエっていう資格があるらしいけど…取ろうかしら…」

千早「それで、喫茶店をするの…」

千早「私の作ったコーヒーと、春香の作ったスイーツのお店…」

千早「…ダメ、私はまだ、頂点を見ていないもの…春香と同じ、Sランクに立ってないわ…」


【あまみけファイル その40】
元Sランクアイドル2人が経営する喫茶店…チェーン展開とかしたら、国内での喫茶店のシェアを独占してしまうんじゃ…他のアイドル達も絶対に来るだろうし

千早「それまでに、コーヒーソムリエの資格と、コーヒーを入れる技術を学びましょう…」


【あまみけファイル その41】
まず、Sランクアイドルになる方を優先してください


千早「そろそろ抽出が終わるわね…」クンクン

千早「あぁ…良い香りだわ…」ホワワ

<千早ちゃん、コーヒー出来たー?

千早「バッチリよ」

<じゃあ千早ちゃん、ちょっと目を瞑っててくれるかな?

千早「えっ?…ふふ、どんなサプライズがあるのかしら?」

<なーいしょ♪

千早「もう…わかった、目を瞑ったわ。いいわよ?」

<じゃ、良いよって言うまで、目を瞑っておいてね?

千早「ええ、分かったわ」

81: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:28:05.85 ID:h8P2DAOAO
~目を瞑る千早さん、ドキドキ状態~

千早「」ワクワク

春香「千早ちゃん、目を開けて」

千早「」スッ

千早「っ!」

春香「千早ちゃん、お誕生日おめでとう!」

千早「ケーキに蝋燭…いつの間に…」

春香「ふっふっふー、今さっき、千早ちゃんがコーヒー入れてくれてる間に♪」

千早「それに…これ」

[千早ちゃん、お誕生日おめでとう!これからもずっと一緒にいようね♪]

春香「これはね、ホワイトチョコで作った板に、チョコペンで文字を書いて、事前に準備しておいたのだー!」エッヘン

千早「嬉しい…本当に嬉しいわ…」ジーン

春香「えへへ♪」

千早「あと、この可愛いお人形さんは…私と春香よね?」

春香「ねんどろいどっていうらしいよ。実はね、冬馬君に頼んだの」

千早「あまとうに?」

春香「うん。千早ちゃんのお誕生日に使うケーキに乗せられる位のフィギュアってある?って聞いたら、少し後にこれが送られてきたんだー」

千早「そうだったの…でも、良くこんなフィギュアがあったわね。私と春香が手を繋いで…」

春香「何かね、自分が考えるパーツが無くて、自分で作ったらしいよ?良く分かんないけど、型?から作ったって言ってた」

82: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:29:04.55 ID:h8P2DAOAO
千早「凄いわね…こういうフィギュアのパーツを、自分で作れるなんて…しかも、この手を繋いでるポーズって、あまとうが考えたんでしょ?」

春香「うん、私は何も注文はしてないよー」

千早「本当に凄いわね、あまとう」

春香「ね?この、手を繋いでる感じ、冬馬君はこういうセンスがあるねぇ♪」

千早「ええ…キスとかしてたりしたらどうかと思ったけれど、笑顔で手を繋いで…春香の可愛さが良く出ているわ」

春香「千早ちゃんも可愛いよ♪」

千早「ありがとう♪」

春香「このフィギュア、飾っておこうね♪」

千早「そうね、これだけ可愛いのに、捨てたりするには勿体無いもの」



春香「さ、千早ちゃん…ローソクの火を吹き消して?」

千早「ええ…ふーっ」

(ふっ…)

春香「…」

千早「…あの、は、春香?」

春香「あ、なに?」

千早「いえ…ローソクを吹き消したから、真っ暗なんだけれど…」

春香「あ、そうだった…システムさん、灯りを点けて下さい」

(ぱっ)

千早「春香、どうしたの?何かに気が付いたみたいだったけれど」

春香「いや…千早ちゃんの肺活量だと、ケーキがぴゅーん!って」

千早「ならないし、しないわよ…」

83: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:29:36.73 ID:h8P2DAOAO
~ケーキタイム~

はるちは「」パクッ

はるちは「おいひい…」ポワーン

千早「ああ…やっぱり春香の作るお菓子は、世界一だわ」

春香「そんなに凄くないって」

千早「私の中では、世界一なの」

春香「…千早ちゃんの中で一番美味しいって思ってもらえたなら、それで十分かな。他の誰に評価されるより、嬉しい」

千早「…春香は私の中で最高のアイドルだし、一番大切な人よ」

春香「」テレテレ

千早「お誕生日に、こんな素敵な人と2人っきりで過ごして、2人で作ったケーキを食べて…最高の誕生日だわ…」

千早「ねえ春香」

春香「なぁに?」

千早「私、貴方と出会えて、貴方が私を親友と呼んでくれて、貴方が助けてくれて…貴方に受け入れられて、本当に感謝してる…私は、貴方に出会えて良かった」

春香「千早ちゃん…」

千早「…病める時も健やかなる時も」

春香「…?」

千早「私、如月千早は、貴方を思い、信じ、愛し、側にいると誓うわ…春香、貴方は?」

春香「勿論、誓う」

千早「…今、私は人生最高の誕生日プレゼントを貰えたわ」

春香「後は…法の壁を…」

千早「いいわ…書類とデータの繋がりなんか、私達にはもう関係ないもの…」

84: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/03(月) 16:30:14.83 ID:h8P2DAOAO
春香「…そっか、うん!そだね♪」

千早「お互いに気持ちが通じているのは分かっていたけれど…何故かしら、こういう風に宣言をしたかったし、違う確証が欲しかった…私は、まだ春香を信じられていないのかしら?」

春香「どうかな?やっぱりさ、私達が色々教わってきた法律だったり、常識だったり…そういういろんなものが、不安にさせたりするんだよ」

千早「春香との事に関して言うなら…私は、邪魔する法律や常識なんか無くなってしまえ!って思ってしまうわ」

春香「私は、非常識でも良いよ」

千早「春香?」

春香「例え世界中が「間違ってる」なんて言っても、私は千早ちゃんの事を…絶対にほっとかないよ♪」ニコッ

千早「どうしよう…私、今日はいくつ最高と思えるプレゼントを貰えちゃうのかしら」

春香「…千早ちゃん」オイデオイデ

千早「春香…」ムギュー

春香「んふふ♪千早ちゃんは今日は沢山泣いちゃうね」ナデナデ

千早「嬉し涙だもん…それに、泣かすのは…春香だもん…」グスグス

春香「えへへ♪ごめんね?千早ちゃん」チュッ

千早「んっ…許す」

はるちは「えへへ♪」チュッ


【あまみけファイル その42】
ちーちゃん、ハッピーバースデー!

110: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:18:47.09 ID:JmWjqzQAO
~後日談 ひびまこコンビ伝説~

響「只今、深夜の1時半を過ぎた辺りだぞ!はぁぁいさぁぁぁぁい!我那覇、我ぁ那ぁ覇ぁぁっ!ひぃぃびきぃぃぃぃぃだ!ぞ!」ハイサーイ

真「まっこまこりぃぃぃぃぃん!きっくちまことちゃんナリよぉぉぉぉぉい!」マコリーン

響「よし、すっきりしたぞ」

真「いやー、全力で叫ぶのはいいね」

響「真冬の深夜、お台場の浜辺にアイドル2人で絶叫…か」

真「やっと都内に入ったら道を間違えるわ、美希から」

『今日は2人っきりにしてあげて!って雪歩からメールしたのに、何で見てないの?何なのなの?春香と千早さんを敵に回したいの?雪歩は無視なの?何なのなの?』

真「というお叱りメールをいただき、慌ててスマホを確認したら、前日の内に萩原さんからメールを頂いていました」

響「しかも、2人ともちゃんと「分かった」って返信してるのに、このザマだぞ」

真「…響、ご飯食べに行こうか…」

響「ド深夜だし…暖かいラーメンでも食べに行こうか…あ、ラーメンだし貴音を起こすか」

真「やめてあげて!死んだ目をするのもやめて!謝るから!」

響「あはは…止めなかった自分も悪いんさ…」

ひびまこ「海、寒いなぁ…」グスッ

111: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:19:15.83 ID:JmWjqzQAO
~後日談 その日、高槻姉妹は…~

やよい「かすみ、千早さんのお誕生日プレゼントは決まった?」

かすみ「うーん、服とかアクセサリーって、千早さんが喜ぶイメージが湧かないんだよね…」

やよい「うん…千早さんは、あまりそういうのに興味無い!って感じだからねー…」

かすみ「ケーキとか料理は、間違いなく奥様が作ってるだろうし…」

やよい「奥様…ああ、春香さんかー…間違いないね…世界一美味しい料理やケーキを作ってると思う…」

かすみ「八方塞がり…以前のお姉ちゃん大好き千早さんなら、お姉ちゃんを1日好きにさせるってプレゼントを」

やよい「かすみ?」

かすみ「ごめんなさい、冗談ですお姉様…」

やよい「うー…妹がどんどんジェミニに似てきてますー…」

かすみ「(お姉ちゃんは伊織さんとの仲が爆進し過ぎてると思う…)」



人は変わる、高槻姉妹もまた、色々と変化していくのです

あ、お誕生日プレゼントですが、お姉ちゃんは千早さんの好きそうなクラシックのCD、私は青い色の服をプレゼントしました

以上、高槻かすみ、JCでした…ねぇ亜美さん、じぇえしぃ、って何ですか?

<亜美ー!

<うわ→!律っちゃんがキレた→!

112: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:19:43.24 ID:JmWjqzQAO
~後日談 その日、銀髪の女王と765プロは…~

貴音「ただいま戻りました」

小鳥「お帰りなさい、貴音ちゃん」

律子「どうだった?ラーメン祭は」

貴音「ええ…真、素晴らしき一時でした…日本には、まだ私の知らぬらぁめんが沢山御座います…いつか、全てのらぁめんに出会いたいもので御座います」

律子「全てのラーメンって…日々新しいものが出来てると言っても過言じゃないからねぇ…何年先の話になるやら」

貴音「ふふ…そうして、生涯恋い焦がれ、追い続けるのもまた良し…」

小鳥「…何か恋する乙女みたいな事を言ってるけど、対象はラーメンで、ただ腹ぺこお姫ちんなのよね…」

貴音「うっ…」

律子「貴音らしくて良いわ…そういえば、誕生日プレゼントはどうしようかなぁ」

小鳥「千早ちゃんのですか?」

律子「はい」

貴音「ふふふ…私、抜かりは御座いません」

小鳥「ぴよっへっへ…私も既に準備してありますよ~」

律子「嫌な予感しかしないわ…貴音は何を?」

貴音「本日の収録で紹介された、津々浦々のらぁめんを特別にお取り寄せ致しました!本日は千早と春香を二人っきりにするので、明日か明後日には天海家に届くのですっ!」

113: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:20:32.67 ID:JmWjqzQAO
律子「…予想を斜めに超えてきたわね…千早と春香、雪歩に美希までいたとして、そんなに沢山食べられる訳無いでしょう…」

貴音「…三日で消費出来る計算なのですが」

律子「…アンタを基準にしないで頂戴…小鳥さんは?」

小鳥「ふっふっふ…これです!」

っ[ワイン]

たかりつ「」

小鳥「千早ちゃんの生まれた年、しかも千早ちゃんのお誕生日である2/25に造られたワインです!」

律子「…酒飲ませる気か…いや、あの子らは成人してるけど…」

貴音「春香に飲ませるのは危険だとお話致しましたのに…千早はどうなるか分かりませんが」

律子「ちょっと気にはなるけどね…」

小鳥「ふふふ…これを2人が開けて、飲んで…そして、酔いにまかせてあんな事やこんな事を…!ぴよっへっへ…」

貴音「面妖な…」

律子「…あの子達、もう大概の事はしてそうですけどね…」←夏休みのハッスルボイスを聞かされた件を思い出した

小鳥「そう!そこなんですよね~…もう何というか、恋人というよりは夫婦の気配を醸し出してますし、あの2人」

貴音「…(皆には聞かせられないような、なかなかにはぁどな話の内容ですね…大人とは、女同士とは…時に恐ろしいものです…)」

114: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:21:20.21 ID:JmWjqzQAO
~後日談 その日、ジェミニ達は…~

亜美「んで、ゆきぴょんとミキミキがラブラブ過ぎて、1人で先に会場に行ったんだ」

真美「おう」

亜美「ゆきぴょんもミキミキも、周りが見えなくなるタイプだから…」

真美「困ったもんだよ、全く」

亜美「何て言うかさ、うちらも含め…アイドルで異性を避けてきてると、やっぱり良くないのかねぇ…」

真美「いやいや、避けてはいないでしょ。ファンの兄ちゃん達…最近は年下の子も増えたけど、男の人と話したりする機会は、割とあるっしょ」

亜美「いや、ほら…ラヴ的な、さ」

真美「あー、そいつぁ厳しいですな」

<○○○より!交通事故で車に跳ねられた男性一名!右足大腿骨並びに足首、胸骨に骨折!意識レベル弱!受け入れお願いします!

亜美「ありゃ…皆、頑張ってきてね」

真美「助けられると良いね」

医師A「おう!亜美真美ちゃんがくれたバレンタインチョコのおかげで、俺には今BJ先生が降りてきてっからな!」

医師B「いや、BJは死んでねえよ?俺にはコトー先生が…」

医師C「コトー先生も死んでねぇって。俺は仁先生が…」

婦長「馬鹿言ってないで、早く!」

医師達「は、はいぃぃ!」

115: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:21:50.22 ID:JmWjqzQAO
亜美「うちの兄ちゃん達も大変だね」

真美「…真美達と話す事で、少しでも辛い事に負けないで欲しいね」

亜美「…こいつぁ、本気で医者にならねばなりませんかな…」

真美「ふむ…ここの慢性的な人手不足は、どうにかならないものか…」

亜美「宣伝する?」

真美「うーん…」



看護士A「…ジェミニが良い子達過ぎて辛い」

看護士B「私達大人が、あの子達に気を使われてどうするのよって、いつも思ってしまうわ」

医者D「あの子達の為にも、私達が頑張らないとね」

看護士A、B「そうですね…」



亜美「正直、医者やりながらアイドルやれたら、一番人手不足解消を出来ると思う」

真美「二足のワタシですな」

亜美「辛いかなぁ?やっぱり」

真美「大変だろうけど、どちらもなんとかしたいね→」



看護士A「二足の草鞋よ!草鞋!」

看護士B「あの言い間違いも癒やされるわ…」

医師D「あんな妹が欲しかったわ…」

婦長「手が足りないんだから、あなた達も動く!早く!」

看護士達「はい!」

医師D「こりゃ、今日も残業ねぇ…」

116: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:22:16.44 ID:JmWjqzQAO
~後日談 その頃、あずささんは…~

あずさ「…千早ちゃん、今日がお誕生日ね~」

P「ああ、そうだな」

あずさ「…ロケだし無理だとは思っていたけど…まさか、今日は撮影出来ない位に豪雪とは思わなかったわ~…」

P「帰れないとかのレベルじゃなくて、旅館から出れないレベルだもんな…外の景色が、猛吹雪で見えないとか…」

あずさ「さっきフロントで聞いたんだけど…露天風呂は雪で埋まる勢いだから閉鎖ですって…」

P「まぁ…今日の天候で露天風呂に入る勇気は、元より無いけどな…日本海側、マジすげぇ」

あずさ「千早ちゃんにお誕生日プレゼントと、事務所に何かお土産を買っていってあげたいけど…困ったわ~…」

P「仕方ないさ…1日休みを貰ったと思って、ゆっくり休んでくれ」

あずさ「…Pさんも、ゆっくりしましょう?」

P「スケジュール調整が後五分で終わる。そしたら休むよ」

あずさ「はぁい♪」

P「(後でここの売店の土産を買うか…あとは…千早の誕生日プレゼントは…ふーむ)」

あずさ「(そうだ♪千早ちゃん、成人してるし…お酒なんか良いかも♪米所の新潟にいるんだもの、良い日本酒を買っていきましょ♪)」

117: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:22:49.52 ID:JmWjqzQAO
~後日談 その日、ゆきみきコンビは…~

美希「ゆきほ~!」

雪歩「あっ、美希ちゃん。お疲れ様ぁ」

美希「えへへ~…見てくれてた?」

雪歩「勿論!美希ちゃん、可愛かったし、綺麗だったし、格好良かったよ!」

美希「本当!?」

雪歩「うん!着る服であそこまで雰囲気変わって、でも全部魅力的で…凄かったよぉ♪」

美希「…」ムギュ

雪歩「きゃっ…美希ちゃん?どうしたの?」

美希「に、にゃんか嬉し過ぎて、顔見らんにゃいの…」プシュー

雪歩「…!」ティン!

雪歩「え~…美希ちゃん、お互いの目をちゃんと見ながらお話しようよぉ~♪」

美希「やー!ダメ、ダメなの!今は恥ずかしくてダメなのー!」

雪歩「え~…私、寂しいですぅ…」

美希「…うぅ~」チラッ

雪歩「…美~希ちゃん?」

美希「っ!?」ボン!

美希「~っ!」

雪歩「(滅茶苦茶可愛い…どうしたらいいんでしょうかぁ…教えて下さい、律子さんは何も答えてくれません…)」


【ゆきみきファイル その1】
律子「私には未来を見せる力なんか無いわよ」

亜美「コロニーはぶち抜きそうだけどね」

真美「眼鏡からオッペッパーしてね」オプティックブラスト!

律子「出ないわよ!」

118: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:23:15.75 ID:JmWjqzQAO
雪歩「あ、そうだ」

美希「?」←まだ雪歩に抱き付いたまま

雪歩「あのね、今日はどうしようかなって」

美希「…我が家は、今頃激甘空間が繰り広げられてるの。戻ったら、多分死ぬの」

雪歩「死ぬの!?」

美希「間違いないの。アイドル博物館の名物館長じゃないけど、砂糖ヴァッサー吐くの」

雪歩「そ、それはちょっと怖いなぁ…」


【ゆきみきファイル その2】
でも、「美希ちゃんの吐いた砂糖ならいけるかな?」とか思う萩原さん


美希「ん~…ミキ、何も考えてなかったから、実家に何も言ってないの。どっかに泊まろうかな~…」

雪歩「…あっ、そうだ!美希ちゃん、うちに来ない?」

美希「ん?雪歩のお家?」

雪歩「うん!私、今日は実家に泊まるって言ってあるし、美希ちゃんなら大歓迎だよ!」

美希「雪歩のお家…うん!行くの!まだ泊まった事無いし!」

雪歩「そうだっけ?」

美希「うん、春香とか真クン、何故か千早さんや響や貴音まで泊まった事あるのに、ズルいって思ってたの!」ナノー!

雪歩「ず、ズルい…たまたまだよぅ」

美希「でも、ミキは泊まった事無かったの。春香や真クンはまだしも…同じユニットの2人に負けたの」

119: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:23:41.11 ID:JmWjqzQAO
雪歩「じゃあ、どこかでご飯食べたら、家に行こうか」

美希「うん!ちょうどジャージもあるし…パジャマはばっちりなの」

雪歩「下着は…流石にサイズが無いなぁ…」

美希「代えの下着ならあるの!ファッションショーって、髪とかお化粧を割ときっちりするから、終わった後はシャワー浴びたりするの。だから、いつも持ってくるんだけど、シャワー中に今日の事思い出して…まだ下着は変えてないから、代えはあるの!」

雪歩「そうなんだ………あれ?じゃあ…美希ちゃん、いま、まさか…すっぴん?」

美希「なの。乳液付けたけど、それ以外はなーんもしてないの」

雪歩「凄いなー…」

美希「雪歩もすっぴんでしょ?」

雪歩「一応、少しはしてるよ?」

美希「しなくても可愛いの」

雪歩「美希ちゃんもだよ?」

ゆきみき「…えへへ」



~萩原家前~

美希「おぉ~…凄いの…立派な門なの…」

雪歩「あはは…人が出入りするのはこっちだよー」

美希「良かった…まさか、あんな門を開けないといけないかと思ったの…時代劇のお屋敷みたいだし、多分重くて無理なの…」

雪歩「流石に今は電動で開くけど、お父さんが小さい頃は皆で開けてたんだって」

120: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:24:17.94 ID:JmWjqzQAO
美希「…凄いの」

雪歩「さ、こっちだよー」

美希「おぉ~…凄いお庭なの…池とかあるの…竹のカコーンがあるの」

雪歩「鹿威しって言うんだよ」

美希「へー…」

雪歩「池は…雪で大変だったみたい。中の鯉さん達を一度避難させなきゃいけなかったみたい」

美希「埋まっちゃってもおかしくない位降ったから、仕方ないの」

雪歩「実際、埋まっちゃったみたい…仕方ないから、そこに雪を集めて、お湯かけて溶かして、ついでに掃除したみたいだよ」

美希「丁度良い…の?それ」

雪歩「…さあ?」

美希「えぇ~…」

雪歩「さ、着いたよ」

(ピンポーン)

『はい』

雪歩「ただいまー」

『あら雪歩、おかえりなさい。開いてるわよ』

雪歩「はーい。それと、お友達もいるんだけど…いいかな?」

『大丈夫よ』

雪歩「はーい」

(がちゃ)

雪歩「ただいまー。さ、入って入って」

美希「おっ邪魔しまーす♪」

(どたどた)

美希「?」

?「おう、雪歩おかえりぃ」

美希「」ビクッ

雪歩「ただいまー」

?「友達って、同じ事務所のアイドルの子だったんだな。確か、星井美希ちゃんだっけか」

美希「は、はい!星井美希ですなのっ!」

121: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:24:51.63 ID:JmWjqzQAO
雪歩「み、美希ちゃん?」

美希「」ハワワ…

?「ああ、自己紹介してなかったなぁ~…雪歩の父です。どうもよろしく」ペコリ

美希「」ヘタッ

雪歩「み、美希ちゃん!?」

美希「び、びっくりしたの…」

雪歩父「…そんなに怖いか?お父さん」

雪歩「わ、私は見慣れてるけど…」

雪歩母「あらあら、どうしたの?」

雪歩「あー、あのね」

雪歩母「あなた…何したの?」

雪歩父「お、俺ぁ何もしてねぇよ!?」

雪歩母「あら!貴女…星井美希ちゃんでしょ!?」

美希「は、はいなの」

雪歩母「テレビで見ても可愛いのに、実物はもっと可愛いのね~♪」

雪歩「…お父さん、元気出して…?」

雪歩父「…何がいけなかったんだ…サングラス(ただの偏光レンズの眼鏡)か?このシャツ(ヒョウ柄)か?」


【ゆきみきファイル その3】
雪歩のパパは、見た目はガチの人達ですらビビる迫力、本質は家族大好きな建設会社の社長さん
…服装のセンスはちょっとアレみたいです



~萩原家の客間~

美希「えと、改めてお邪魔します!それと…」

美希「雪歩のパパさん!ごめんなさいなの!」

雪歩父「あぁ、いや…いいんだよ…うん…」

雪歩「あはは…」

122: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:25:37.17 ID:JmWjqzQAO
雪歩母「いいのよ、美希ちゃん…この人ね、服装のセンスと強面な顔のせいで良く間違われるの。春香ちゃんとか響ちゃんなんか、ちょっと泣いてたし」

雪歩父「言わねぇでくれ…春香ちゃんに泣かれたのは、本気で落ち込んだんだからよ…」

美希「パパさん、春香のファンなの?」

雪歩父「一番はうちの娘だが、二番目はな」

美希「うんうん、ミキも全く同じなの!」

雪歩父「美希ちゃん!分かってるな!」

美希「なの!」


【あまみけファイル その46】
固い握手を交わす、アイドルと別のアイドルの父親


雪歩「な、何だろう、この光景…」

雪歩母「…私も美希ちゃんと握手したいわ」←フェアリーのファン

雪歩「!?」



~雪歩の部屋~

美希「おぉ~」キョロキョロ

雪歩「み、美希ちゃん?そんなに珍しいもの、無いでしょ?殆どあっち(天海家)にあるし」

美希「雪歩は、ここで小さい時から過ごしてたんだよね?」

雪歩「うん。建て替えたりはしてないし、小学生で初めて自分のお部屋を貰ったのがここで、それから美希ちゃん達と暮らし始めるまでは、このお部屋だよ?」

美希「ふむふむ…つまり、雪歩の学生時代の歴史が染み込んだお部屋なんだ…」

123: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:26:05.61 ID:JmWjqzQAO
雪歩「そ、そう言われたら、そうだね…なんか恥ずかしいかも…」

美希「えへへ…この机とかも?」

雪歩「うん…小学生の時に買って貰った勉強机…凄く便利だから、ずっと使ってたなぁ…」

美希「引き出しには何が入ってるの?」

雪歩「何か入ってたかなぁ…」ガラッ

雪歩「あ、ノート…高校時代のかな?」ペラ…

美希「どれどれ…ふぉお…綺麗な字…しかも、凄く丁寧なの…」

雪歩「そ、そんな事無いよぅ!」

美希「ミキの高校時代のノートは、もう見せられないの…適当にまとめてあるだけだし、イタズラ書きと、授業中の手紙回しで殆ど消費されてるし…」

雪歩「あー、私達もやったなー…手紙回し」

美希「春香達もやってたらしいの」

雪歩「真ちゃんには、何故かラブレターが届いてたよ」

美希「あははは!流石は真クンなの!」

雪歩「授業終わると、ゲンナリしながらどこかに行って、休憩時間終わる位に帰ってきてね…」

雪歩「聞いたら、「今、告白されて断ってきた…下級生の、女の子からの…」って」

美希「はぁ…ひぃ…真クン凄すぎるの…お腹痛いのぉ…」

雪歩「ゲンナリしながらも、ちゃんと応えてあげるから…余計人気が出てたよ、女の子に」

124: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:26:44.23 ID:JmWjqzQAO
美希「あー、分かるの。でも、真クンって男の子にも人気あった気がするの」

雪歩「あったよー。ただ、その頃は圧倒的に女の子から人気だった」

美希「真クンが「はぁ~…(ガックリ)」ってなってる姿が、目に浮かぶようなの…」

雪歩「まさに、だったよ。卒業式の日に…うち、セーラー服だったんだけどね、スカーフの奪い合いという戦争が起こったから、男女入り乱れての…」

美希「ち、ちょっとした事件なの…」

雪歩「うん…私は数人の友達のおかげで、遠くに避難してた…」

美希「雪歩も男子から人気あったでしょ?」

雪歩「うーん…ほら、私はあの頃…今もだけど、今よりももっと男の子が怖かったから…男子もそれが分かってたらしくて、寧ろ私の為に極力接点を取らないようにしてくれてたみたい」

美希「凄いの…雪歩の学校、色々凄いの…」

雪歩「皆、優しかったなぁ…」

(こんこん)

雪歩「はい?」

<お風呂沸いてるから、入っちゃいなさい

雪歩「はぁい…あ、美希ちゃんも一緒に入ろう?」

美希「うん♪」



~お風呂~

美希「おぉ…木のお風呂なの…」

雪歩「うちのお父さんがお風呂大好きでね?檜風呂にしたの」

美希「おぉ~…」

125: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:27:20.50 ID:JmWjqzQAO
美希「広いの~」

雪歩「流石に天海家ほどでは無いけどね」

美希「それは春香が「お風呂は皆で」とか言い出したのが原因なの」

雪歩「あはは…」

美希「…何か良い匂いがするの」

雪歩「檜の香りかな?木のお風呂って、こういう香りがして、私好きだなぁ…」

美希「うん…ミキも嫌いじゃないかも♪」

雪歩「っと、早く身体洗っちゃおう♪」

美希「背中を流しっこするのー」

雪歩「うん♪」



~で、湯船にイン~

ゆきみき「ふはぁ~…」ホヤーン

美希「そーぞーを遥かに超えて気持ちいいのぉ~…」フニャー

雪歩「そぉだねぇ…」フニャー

雪歩「(2人だとギリギリ狭かったので、現在美希ちゃんを後ろからハグしております萩原雪歩です…疲れが溜まっていたからか、檜の香りでリラックスしてるからか)」

雪歩「(理性云々は大丈夫だったりしますが、このスーパー柔らかくて良い匂いで可愛い抱き枕を、手放せなさそうな私ですぅ…)」

美希「あのね、雪歩」

雪歩「なぁに~?」

美希「今日、雪歩と一緒に寝てもいい?」

雪歩「良いよぉ~」

美希「それとね…」

雪歩「ん?」

美希「…あふぅ」

雪歩「あふぅ、かぁ…えっ?」

美希「」スヤァ…

126: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:28:05.27 ID:JmWjqzQAO
~雪歩ルーム~

美希「」ウトウト

雪歩「美希ちゃん、お布団敷いたよー」

美希「ふぁい…」

雪歩「美希ちゃん?」

美希「あふぅ…」フラフラ

雪歩「寝ぼけてる…のかな?」

美希「…あっぶえっほ!?」

雪歩「!?」

美希「えほっ!げほっ!…ふぁっ!?こ、ここは何なの!?私は私!?ミキなの!?」

雪歩「」

美希「…はぇ?あ、あれ?お風呂に入って…」

雪歩「お、おはよ…」

美希「あ!雪歩!…あれ?ミキ、まさかお風呂で寝ちゃってた?」

雪歩「み、みたい」

美希「そ、そか…な、何かね…ふわふわ~って気分だったのに、欠伸とくしゃみと咳が同時に来て、訳分かんなくなっちゃったの…」

雪歩「ど、同時に来るものなの?それ」

美希「初体験だったの…意味分かんなくなったけど、同時に来たのだけは強烈に分かったの…マジびっくりしたの…」

雪歩「だ、大丈夫?まずは、ちーんしよ?はい、ティッシュ」

美希「ぁい…」プヒー

雪歩「ちょっと涎も出ちゃったね…」フキフキ

美希「お手数おかけしますの…」

雪歩「いえいえ」

美希「ふぉお…本当にビックリしたの…」

雪歩「うん…私もビックリしたよ…」

美希「あぅう…」

127: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/06(木) 17:28:38.56 ID:JmWjqzQAO
雪歩「と、兎に角、美希ちゃんは疲れてるみたいだから、もう寝よう?お布団は敷いてあるし」

美希「らじゃ~…あれ?雪歩は…まだ寝ないの?」

雪歩「私は明日の準備とかしちゃおうかなぁ…って」

美希「ヤ!」

雪歩「えっ?」

美希「一緒がいいの!1人だと、寒くてきっと寝れないの…現に、お布団冷たいの…」

雪歩「…」

美希「…」

雪歩「…うん、じゃあ今日はもう寝ます」

美希「やたー♪」

雪歩「えへへ、かなわないなぁ…お邪魔しまーす♪」

美希「いらっしゃいませーなのー♪」

雪歩「ふぁ…横になったら、急に眠気が来たかも…」

美希「それだけ雪歩も疲れてるって事なの。お稽古お疲れ様なの」

雪歩「美希ちゃんこそ、ファッションショーお疲れ様」

美希「…えいっ」ムギュ

雪歩「きゃっ」

美希「暖かいの…」

雪歩「美希ちゃんも暖かいよ」

美希「んふふ…ふ…あふぅ…」

雪歩「眠気、戻ってきた?」

美希「じつは…もぉ、げんか………すぅ…」

雪歩「…おやすみなさい、美希ちゃん」

美希「」スヤスヤ

雪歩「…ふぁ~………すぅ…」

雪歩「」スヤスヤ

【ゆきみきファイル その4】
おやすみなさい

177: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:42:37.74 ID:8PdmLnwAO
~爆誕祭 翌日のあまみけ~

ゆきみき「♪」モグモグ

ひびまこ「♪」モグモグ

千早「はい、コーヒー入れたわ。砂糖とミルクはセルフサービスよ」

雪歩「ん~♪春香ちゃんのケーキ…美味しいですぅ♪」

真「うん、本当に美味しい♪」

響「もうあれさー、副業で洋菓子店でもやればいいと思うぞ」

美希「ミキ、毎日通っちゃいそうの~」

真「ボクも」

雪歩「私もですぅ」

響「自分で言っておいてアレだけど、多分、自分もだぞ」

春香「あははは…でも、私は不器用だし、やるとしたらどっちか1つかなぁ…アイドルと両立はできないよ」

千早「春香は何事にも全力だから」

響「そういう春香だから、Sランクになれたんだろうけどな」

真「それは言えるね。ボクらだって手を抜いてる訳じゃないけど…何て言うか、違う」

春香「そぉかな~?」

雪歩「私は舞台、美希ちゃんはモデル、千早ちゃんは歌…皆、得意な分野があるけど…春香ちゃんは『アイドル』が得意分野になるんだと思うなぁ…」

美希「うちの事務所では、春香が一番、『職業はアイドル』って言うのが似合ってると思うの」

響「だな」

千早「間違いないわ」

春香「そ、そかな?えへへ…」

178: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:43:05.74 ID:8PdmLnwAO
真「やよい、ジェミニもアイドルとして凄いんだけどね」

雪歩「真ちゃんだって、まだまだ人気が…」

真「最近ね、ボクのファンの比率…人数はそんなに変わらないのに、女の子がまた増えてるんだよね…」

雪歩「あぅ…」

美希「…それ、多分あのフィギュア作った人のせいだと思うな」

[はるちはのねんどろいど]

響「間違いないな…いや、あれは超可愛いし、自分のとか欲しいけど…間違いなく、冬馬から女の子のファンは減ってると思うぞ」

春香「主に、あの番組のせいだね…」

千早「あまとうが自らの趣味を前面に押し出し過ぎてる番組ね」

真「遠回りしてボクにダメージを与えてこないで欲しいよ…」

美希「真クン、イケメンとキュートを併せ持ってるんだけど…やっぱり、イケメン部分が破壊力あり過ぎると思うの」

真「ボクは仕事をきっちりこなしてるだけなんだけどね…」

千早「真と言えば…あのCMは驚愕だったわ」

春香「ああ、あれね…うん、確かに」

雪歩「うん…未だに、あのCMだけはね…」

美希「天海家は全員で食事の時間だったの…しかも、お蕎麦だったから…お見せ出来ない事態になったの…」

千早「ああ…鼻から蕎麦事件、ね…」

179: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:43:33.68 ID:8PdmLnwAO
響「何だそれ…」

千早「吹いた勢いで鼻から蕎麦が出たわ」

響「」

千早「天海家全滅よ」

響「お、おう…」

雪歩「激痛だったね、あれは…」

春香「吸うも抜くも出来ず、アイドル4人がコタツで鼻から蕎麦出してのたうち回るという…」

美希「あれ以来、暫くお蕎麦が食べられなかったの…」

真「いや、うん…何かごめん」

響「衝撃的な事が複数まとめ撃ちされたからな…自分、ピヨ子や律子、あずさ、貴音と、たるき亭でご飯食べてて…そこのテレビでアレが流れてな…」

真「…だから、律子や小鳥さんから電話かかってきてたんだ…ボク、収録中だったからなぁ」

春香「…まず、車のCMで、運転席から真が出て来たのが1つ目」

千早「凄く格好良いスーツ姿で出て来た真が、助手席を開けて、出て来たのが森久保さん(CGプロ)だった事が2つ目」

美希「更にその後、海外かどこかの道を真クンが普通に運転してて3つ目」

雪歩「あの森久保さんが、真ちゃんと見つめ合えてたので4つ目。私、まだ目を合わせてもらった事無いですぅ…」

響「CM見てから、真が運転免許を取ってた事をプロデューサーと社長以外は誰も知らなかったので、トドメの5つ目だぞ」

180: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:44:01.37 ID:8PdmLnwAO
真「うーん…免許云々は、実は少し前からプロデューサーには相談してたんだよね…」

真「で、「春香なら危ないが、真なら大丈夫だろう」って」

春香「おのれ変態」

千早「ぶち転がしてやりましょう」

美希「…ちょっと分かる気がするの」

響「春香、本当にどーでも良い所で、何でも無い時に、1人で電柱にどんがらしそうだしな」

春香「おにょれ…」

千早「…想像出来てしまったわ」

雪歩「うぅ、私も…」

春香「味方ゼロとはこれいかに」

美希「侵略するでゲソなの」

響「語尾五月蝿い」

千早「烏賊がいかに…ふっ…くふふ…」

真「千早が直撃を受けたぞー」

雪歩「衛生へーい、衛生へーい」

美希「いぇい!」グッ

春香「せいっ!」ビシッ

全員「へーい♪」ターッチ



響「何だこれ」

春香「全くもって意味が分からないね」

千早「の、ノリって怖いわね」

雪歩「意味不明な連携力…ですぅ」

美希「打ち合わせゼロな辺りが、恐ろしいの」

真「この無駄に統率された無駄な連携力が、765プロの強み…なのかなぁ…?」

響「伊織を含め、こういう時はツッコミ不在になるのはどうかと思うけどな」

美希「律子に期待、なの」

181: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:44:33.92 ID:8PdmLnwAO
真「また新たなストレスを律子にかけると、大変だよ?」

千早「大変?」

真「果肉が破裂する」

響「パイナップルじゃないぞ」

真「または、エビがフライになる」

響「カラッと揚がるのか」

雪歩「こ、衣は…?」

春香「さ、サクサクですか…?」

響「何故震える声で聞くか」

美希「つまり、パイナップルソースがかかったエビフライなの」

響「美味い…のか?」

千早「いけなくもないと思うわ」

真「エビフライのパイナップルソース掛け、メガネを添えて」

響「何故添える」

春香「何そのシェフの今日のオススメ的なの」

千早「見た目は遺影に見えなくも無いわね」

美希「はいたーっち!遺影!」

雪歩「ちーん…」

真「南無阿弥律子」

響「誰だよ」

千早「律子を弄り過ぎよ…」

春香「律子さんはネタキャラじゃないのに」

雪歩「ところで…何の話をしてたんだっけ?」

響「会話があずささんだな、また」

春香「あらあらんっふっふー」

真「混ざってる混ざってる」

千早「亜美だよ→」

春香「真美だよ→」

真「三浦あずさでございます~♪」

春香「そして放たれるハリセン」

千早「本名言ったのに…」

182: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:44:59.50 ID:8PdmLnwAO
真「レッツゴー三匹さん…だっけ?」

響「自分達の世代で知ってる人は少ないと思うぞ…」

雪歩「芸能界にいるから知ってるけどね…」

美希「レッツゴー三●…!」

響「あずささんだけじゃないか」

千早「くっ…」

春香「千早ちゃんも狙いすましたように反応しないの」

雪歩「真美ちゃんは最近育ってきましたぁ」

真「CGプロのお山探求家さんじゃないんだから、その手つきはやめなさい…」

美希「一部男子からは、師匠と呼ばれているらしいの」

春香「あの子、デビューしてそんなに経ってないけど…もうこの中に、被害者じゃない人はいないでしょ?」

千早「まさか私にまで被害があったからね」

真「Sランクアイドルの春香を狙う勇気は凄いと思った」

美希「CGプロのプロデューサーさんが事務所に謝りに来てたの、土下座も辞さない勢いで」

雪歩「千早ちゃんから日高舞さん、そして春香ちゃんって流れだったよね、あの時」

響「何?あいつ死ぬ気なの?何でそんな流れで…自分が同じ事務所で同じ番組収録にいたら、その場で土下座するぞ」

美希「事務所お取り壊しは覚悟するの」

真「引退待ったなし」

雪歩「芸能界にはいれないですぅ…」

183: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:45:25.14 ID:8PdmLnwAO
~あまみけリビング~

響「んで、これが景色の写真」

千早「雪オンリーじゃない…」

春香「空、灰色だね」

真「まさかだったよ…前は凄く良い景色だったんだよ?」

響「そりゃ分かるけど…」

雪歩「あはは…」

美希「曇天…ってやつ?」

春香「天気が良いと思ったら曇天…どんでん返しでしたね!」クワッ

響「リボン、反省」

春香「なんですと」

美希「歯ァ食いしばるの」

春香「なっ!?」

真「ふっ…ふっ…」ボッ!ボッ!

春香「ひぃ!?何か普通にパンチを素振りしてるような音じゃないんですけど!?」

雪歩「…さ、お茶淹れてこよう」

春香「結構傷付くよそれ!?」

千早「んふ…くふふ…ど、どんでん返し…どんてんで…んふふふ…」

響「千早は通常営業」

真「誕生日は過ぎたからね」

美希「基本的に、千早さんの営業スタイルは変わらないの」

雪歩「だね。歌を歌い、駄洒落に笑っていくスタイル」

千早「別に駄洒落で笑う事は、アイドル活動とは関係ないわよ!?」

春香「千早ちゃんは笑い上戸なだけだよ!」

響「知ってる」

真「ツボもズレてる」

春香「えと…うん、それは否定出来ない」

千早「ちょっと…」

184: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:45:59.66 ID:8PdmLnwAO
春香「そうだ、忘れてた…真、運転免許なんだけど」

真「…」

千早「そうだったわ。運転免許よ」

真「…」

響「自分達に内緒で、こっそり取得してたんだよな?」

真「…」

美希「真クン?」

真「…雪歩さんや…お茶を淹れてくれんかのぅ…」フルフル

雪歩「えぇっ!」

千早「どんな誤魔化し方よ!?」

響「もっと他に無かったのか!?」

美希「おじーちゃんになるのはおかしいの!」

真「何でおじーちゃんになるのさ!?」

春香「性別が変わるのはダメでしょう!?」

響「それ以前に老化で誤魔化すのはダメだろ!?」

雪歩「というより、何で誤魔化すの!?」

千早「情報が錯綜しているわ!落ち着いて!」

全員「………」

真「雪歩さんや」フルフル

響「お茶を」フルフル

春香「淹れて」フルフル

千早「くれんかのぅ…」フルフル

雪歩「…さっき食べたでしょぉ…」フルフル

美希「そうじゃったかのぅなのぉ…」フルフル



春香「だから!無駄な連携をしない!」

響「息がぴったり過ぎて、笑っちゃいそうだったぞ…」

真「もうやらなきゃいけない気がしたんだ…」

雪歩「ツッコミ不在は危険ですぅ…」

美希「ツッコミが思い付かなかったの」

185: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:46:30.92 ID:8PdmLnwAO
千早「何なのかしら…私達、どうしてこうなったのかしら…」

美希「ミキ、絶対に春香と千早さんと響のせいだと思うな」

春香「なんですとぅ!?」

響「何でさ!?」

千早「どうして私まで!?」

真「その、超反応で揃ってツッコミしたりする所じゃないかな?」

はるちはひび「………ぐ、ぐうの音も出n」

(ぐぅ~)←お腹鳴った

美希「出てるの!」

真「ぐうの音、出てるじゃないか!」

はるちはひび「なんですとぅ…」

雪歩「ふっ…ふふ…お、お腹痛い…」

春香「まさかのぐうの音だったよ」

響「誰の音だ?」

千早「私じゃないわね…」

美希「ミキなの」

響「お前かよ!」

春香「美希がぐうの音出してんじゃない!」

美希「面目ねえなの」

千早「本当にね!」

真「いの一番にツッコミしといて…」

雪歩「はふっ…かはっ…」ピクピク←ツボってる

春香「お腹空いたなら何か作るけど…おにぎり以外で何がいい?」

真「酷くない!?」

美希「もう死ぬしかないの」

千早「そこまで!?」

雪歩「短絡的にも程があるよ!?」

響「でも美希だし」

美希「何かそれはそれでイラッとくるの」

春香「どうしたいのよ」

186: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:46:57.86 ID:8PdmLnwAO
~クールダウン~

千早「で、運転免許だけど…」

真「何?」

春香「いつ頃免許取ったの?」

真「実は、仕事の合間を縫って、ちょこちょこ通ってたんだ。で、去年の11月に」

響「そうなのか…で、肝心の車は?」

真「無いよ?」

美希「無いの?」

真「うん。まだ見に行く時間すら無くて…それにさ、安い買い物でも無いし」

雪歩「そうだよね…車の相場って、どの位なんだろ?」

真「うーん…父さんはピンキリだとか言ってたけど…」

千早「私達、車の値段を調べるような事って無いしね」

響「まあな。でも、車の値段って…上を見たら果てしなくありそうだけどな」

真「装飾だったり改造すれば、それこそ天井は見えないかもね」

美希「うーん…真クンはどんな車に乗りたいの?」

真「特に無いけど…可愛いのがいいなぁ」

春香「中古車店のホームページとかを見てみたら?」

真「そうだね…中古車って、大丈夫なのかな」

千早「確かに、不安になるわね」

美希「事故とかの後だったらイヤなの」

雪歩「うーん…信用問題になるし、流石にそれは表記するか、売らないんじゃないかなぁ?」

響「都市伝説的なのはあるよな、中古車だと」

187: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:47:30.72 ID:8PdmLnwAO
春香「あー…あるね」

雪歩「運転してたらおかしな事が起きるから、座席外してみたり、マットを剥がしてみたら…的なやつだね」

美希「実際はどうなんだろ?」

千早「全部調べてるだろうから、流石に無いと思いたいわね」

真「有名でチェーン店が沢山あるようなお店だったら、今は一気に噂も広まるだろうし、流石にチェックはしてるよ…多分だけど」

響「うちならプロデューサー2人と事務員、社長辺りなら詳しいんじゃないか?そういえば」

真「かもね…今度聞いてみるよ」

美希「真クン、車買ったら乗せてね?」

雪歩「あ、私も!」

千早「…」

春香「…」

響「…」

真「…なに?」

響「天海さん、如月さん…見ましたか?」

千早「ええ…見ましたよ、我那覇さん」

春香「長年争いの絶えなかった、まこゆきみきの修羅場トリオが…」

響「和解です…」

千早「感動の瞬間ね…素晴らしいわ…」

真「君達さぁ…」

美希「修羅場トリオって、何なのなの…」

雪歩「」←ちょっと心当たりがある

春香「昔は取り合ってたじゃない、真を」

ゆきみき「…」チラッ←お互いをチラ見

真「取り合ってた…あぁ…そんな事もあったねぇ…あはは」

188: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:47:58.59 ID:8PdmLnwAO
響「真、目が死んでるぞ?」

真「だってさ…あれ、ボクが女として扱われてなかった気がするから」

雪歩「そ、そんな事無いよ!?ただ…」

千早「ただ?」

雪歩「男の人が苦手だった私の親友で…真ちゃん、その…格好良くて」

美希「真クンはその…単純にイケメンで優しくて…女の子なんだけど、素敵だったの」

千早「このクソレ 共めっ!」

春香「百合ん百合んの修羅場か!」

響「お前らが言うな」

真「心底、君達に言う権利は無いと思う」

雪歩「心外ですぅ!」

美希「クソレ 共って称号は、そっくりお返しするの」

はるちは「」

響「ツッコミ待ちしてたからって、満足げな顔すんな」

雪歩「…掌で転がされてましたぁ…」

真「厄介な芸人コンビだなぁ」

春香「千早ちゃんは芸人じゃないよ!世界一可愛い歌姫だもん!」

千早「春香は芸人じゃないわ!世界一可愛い、太陽みたいな笑顔のアイドルよ!」

春香「千早ちゃん…」

千早「春香…」

美希「唐突にイチャイチャするのはやめて欲しいの」

響「取り敢えず、2人ともブン殴るか」

真「全力の正拳突きをする時が来たみたいだ」

雪歩「2人とも、天に還らされちゃいますぅ」

189: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:49:15.57 ID:8PdmLnwAO
真「雪歩…ボクは北斗神拳の使い手じゃないんだけど…」

美希「おーれとの愛をまもるためー♪」

響「おーまえは旅立ちー♪」

春香「明ー日をー♪」

千早「まっこまぁこりぃぃぃん!」クワッ

真「よし、全員そこに正座」

雪歩「」フルフル←またツボった

響「で、菊地さん」

真「何だい、我那覇さん」

響「車を買えば、今度から移動は車になるのか?」

真「いや、自転車」

響「ですよねー」

美希「真クンならそうだと思ったの」

千早「車を抜き去りそうだしね」

真「流石にそれは難しいと思うよ?」

雪歩「難しい…って、やろうと思ったら出来ちゃうんだ…」

真「公道の車のスピード制限は30キロ…うん、それなら追い越せるかな?」

響「同じように、良く自転車で行動してる天海さん、感想は?」

春香「自転車の違いでは埋まらない、決定的な何かがあるのかと」

真「自転車での移動量とか?」

千早「…種族的な?」

真「ボクは人間の女の子のつもりだけど?」

美希「きっと、春香の頭のリボンが、空気抵抗を強めてるの」

雪歩「じゃあ、リボンを外したら…!」

響「えっ?お前、誰?ってなるな」

春香「空気抵抗はどこ行った」

190: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:49:48.41 ID:8PdmLnwAO
真「それに、リボンを外したら封印が解けてしまうからね」

雪歩「髪が急にわさーって伸びたり…」

春香「水かぶったら性別変わったりはしないからね?」

響「右手から竜の頭が…」

春香「リボンで幻想をぶち殺してもいないからね?」

美希「実はリボンはヴァンパイアハンターの家系に伝わる鞭で、外すとやたら奇妙な動きで城を探索するの」

春香「本名はハルカ・A(アマミ)・ベルモンドとかって名前じゃないからね?」

千早「ロボットに乗れるようになるわ」

春香「それはリボン関係なく乗って…いや、乗って無いけど…うーん」

真「たかが石ころ1つ!押し返してやる!インベルは伊達じゃない!」

春香「うん、違うの混ざっちゃったね。それはニュータイプの人だからね?」

美希「リボンが剣になって、それが出たら相手の怪物は死ぬの」

春香「リボンケイン、ってダジャレか!」

真「リボンを手に巻き付けてカメラをバチコーン!すると、念写が」

春香「幽波紋でも無いからね?見えてる皆は、幽波紋に引かれて集まった訳じゃ無いからね?過去に、矢が刺さった記憶はないでしょ?」

千早「…春香、どんなボケでも拾ってくるわね…凄すぎるわ…」

191: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:50:21.34 ID:8PdmLnwAO
雪歩「物凄いですぅ」

美希「ミキ、自分で言ったのですら、うろ覚えなのに」

響「自分、あまりにテンポ良くツッコミするから、最初以外は観覧客気分だったぞ」

真「何でも拾う春香は、まさにセンターだね!バレーボールのポジション的に!」

春香「ああ、なるほど、何でも拾えるからね!でもスパイクは打てません、そういうポジションですからって馬鹿ー!上手いこと言ったつもり!?説明までしちゃったじゃない!」

千早「くく…ふふふ…す、凄いわ春香…」

響「ツッコミのキレが、下手な芸人さんより遥かに鋭いぞ」

雪歩「は、春香ちゃんだけに…遥かに…」

春香「ダジャレ!?」

千早「んぐっ!?…ふふ、うふふふふ…」

真「ああ…千早が着信中に…」

響「雪歩は発熱中だな、真っ赤だし」

雪歩「はぅう…」

美希「可愛いの」キリッ

真「可愛いけどさ、何でそんな真顔で…」

美希「真理、なの」

雪歩「えへへ…」

真「信じて放逐していた親友が、レ 屋敷で感化されてクソレ Wピースしたビデオを」

響「レ レ 言い過ぎだぞ、女の子らしいアイドル目指してる奴のくせに」

春香「放逐の時点で、割とどうでも良い扱いな件について」

192: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:50:49.98 ID:8PdmLnwAO
雪歩「真ちゃん…そのタイトル…」

真「ああ…事務所の来客室に置き去りにされてた、小鳥さんの原稿」

雪歩「やっぱり…」

響「ああ…あの、プロデューサーが珍しく激怒して、丸めてピヨ子の頭をスパーン!いったやつか…」

美希「もう小鳥は戻れない場所にいるの」

春香「あれ、毎度売れ残る、やおい?っていうジャンルの原稿なんだって」

千早「ああ…だからプロデューサーが凄い目にあってたのね…」

響「読んだのか?」

千早「感想を求められて、読み始めて数ページで胃の中の全てを事務所のトイレにリバースする羽目になったわ」

春香「何で千早ちゃんに黒井社長のあられもない姿を…」

雪歩「よ、よりにもよって、千早ちゃんに…」

響「ああ、そりゃプロデューサーもキレるわ」

真「丸めてスパーン!の後、更に顔面を突いたからね、原稿で」

美希「プロデューサーがそこまでキレるなんて、珍しいの」

雪歩「表紙見た限り…黒井社長にプロデューサーが…う゛っ…」

千早「う゛ぷっ…」

春香「あーもう、思い出しちゃうから…」

響「酷い兵器だな」

真「そりゃ売れないって…わざわざ有給取って自爆しに行かなくてもいいのにねぇ…」

193: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:51:17.42 ID:8PdmLnwAO
~まったり~

全員「」フニャー

美希「真ク~ン…」

真「なぁに~?」

美希「超フリフリ衣装着て、まこまこりんで武道館ライブする権利と、一生まこまこりん出来ない代わりに、男の子からお姫様扱いで激モテ…選ぶならどっち?」

真「山に籠もって、片眉剃り落として修行して、天下一武道会に出て優勝する」

美希「そっか~…」

響「優勝を祈ってるぞー…」

千早「リングは残さないと、場外負けが説明されないとわからなくなるわよ~…」

春香「悟空vsマジュニアの決勝戦だね~…」

真「気を付ける~…」

雪歩「…私、ツッコミ出来ないよぅ」オロオロ

美希「オロオロする雪歩も可愛いの~…」

雪歩「あ、うん…ありがとう」

春香「雪歩可愛い!」ガタッ

響「雪歩最高!」ガタッ

千早「雪歩ナンバー1!」ガタッ

真「雪歩綺麗!」ガタッ

雪歩「」

4人「…」

4人「ふぅ」ドッコイショ

雪歩「い、言いっ放し!?」

美希「言いたいだけだったの!?」

春香「立ち上がってはみたけど、何も思い付かなかったのです…」

千早「同じく」

響「周りの次の発言待ちだったんさー」

真「何となく立ち上がってみました」

ゆきみき「えぇ~…」

194: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:51:46.04 ID:8PdmLnwAO
~夕方~

春香「おゆはん、どうしよう…」

千早「春香と雪歩が作る料理なら、何でも」

雪歩「え~…春香ちゃん、どうしようか?」

春香「困ったね~」

響「そういや、もうこんな時間か…自分はそろそろ帰るね」

真「ボクもそろそろお暇するよ」

春香「ん?食べてかないの?」

真「流石にそこまでは悪いよ」

響「だぞ」

雪歩「なら、一緒に作らない?」

春香「そだね、それなら気を使わないで済むでしょ?」

ひびまこ「うーん…」

千早「…」

美希「…千早さんは何も言わないの?」

千早「女子力の高い人達の会話に加わるのは、危険よ」

美希「…ミキも同じ考えなの」

真「分かったよ、じゃあボク達も手伝う」

響「材料買い出し行ってくるさー」

真「そうだね、ボクらは自転車だし」



千早「買い出しの荷物持ちの役割すら奪われたわ…」

美希「もう、ミキ達は目と耳を閉じて、部屋の角で静かに暮らす事しか残されてないの」

響「お前らも何かしたらいいだろ」

千早「歌うわ」

美希「踊るの」

響「もういいから座ってろ」

ちはみき「そうする」



真「じゃ、行ってくるけど…何か買ってくるものはある?」

195: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:52:26.43 ID:8PdmLnwAO
春香「うーん…特には無いかな?」

真「おっけぃ、じゃあ行ってきます」

響「パパッと買ってくるぞー」

はるゆき「行ってらっしゃーい」



美希「千早さん、今あまとうからメールが来て、765プロ全員分のフィギュア、作ってくれるって」

千早「貴方、いつの間にそんなメールしてたのよ…」

美希「さっき。『春香と千早さんのフィギュア見たよ、可愛いの!ミキも欲しくなっちゃった!あはっ☆』ってメールしたら作ってくれるって」

千早「魔性の女、健在ね…」

美希「あはっ☆」



~ひびまこ、高速で帰還~

雪歩「真ちゃんは、何を作るの?」

真「そうだなぁ…豚肉とオニオンスライスのサラダかな。凄く簡単な料理だけどね」

春香「ふむふむ…真はサラダかぁ…茹でる?」

真「茹でる」

響「さっぱりしてそうだな、肉なのに」

雪歩「そういうお肉も好きですぅ」

春香「流石は雪歩…あ、ドレッシングが胡麻のしかないや」

真「全然OKだよ」

響「それ、もやしでも美味しいぞ。ソースはもやし大使」

春香「ああ、大天使ヤヨイエル」

真「もやしを扱わせたら日本一と噂の」

雪歩「やよいちゃん、最近レシピ本出したんだよね」

196: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:53:25.19 ID:8PdmLnwAO
真「『高槻やよいの簡単!節約レシピ』だっけ?もやし祭りの詳細も語られてたね」

響「あれ、凄い役に立つぞ。自分の家も、食費が減ったし」

雪歩「へぇ~…凄いなぁ、やよいちゃん」

春香「家もたまに使ってるよ、あのレシピ」

雪歩「そうなんだぁ…知らなかったかも」

春香「おからを使った豆腐ハンバーグとか」

真「あれ美味しいよね、ボク好きだよ」

響「自分もだぞ。挽き肉少なくて済むから、経済的だし」

雪歩「あ、この前の豆腐ハンバーグって、それだったんだぁ…」

春香「そだよー。ちょっとオリジナルのアレンジしたけどね」

響「やるなぁ…あれだけでレシピとしては完璧なのに…あ、フライパン使わせてー」

雪歩「そこの壁に掛かってるので大きさは大丈夫?」

響「問題ないぞー」

春香「よし、後は…」

真「ヤバい、春香がデザート作ってた時点でヤバい気はしてたけど、ヤバい」

響「自分、そっち見たくない」

雪歩「はぅあ…見ちゃいましたぁ…」

春香「そんな…気味悪い物体を作ってるんじゃ無いんだけど…」

真「違う違う…見たら食べたくなる」

響「うん、晩ご飯より食べたくなる」

雪歩「美味しいのが分かってるから…」

197: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:55:01.99 ID:8PdmLnwAO
春香「なら良いんだけど…」

真「よし、コンロ空きそう?」

響「後少し待って」

雪歩「私の方は大丈夫だから、移動するね」

真「ありがとう。ボクのは湯通しだけだから、すぐ終わるよ~」

雪歩「ううん、もう出来たから平気だよ♪」

響「自分ももうすぐ…だぞ、っと」

春香「私のは盛り付けだけだから、簡単♪あとは冷蔵庫で冷やしましょー♪」

真「お宝が冷蔵庫に仕舞われました」

響「春香ん家の冷蔵庫=宝箱」

雪歩「スイーツ作った後は、冷蔵庫は宝箱だし、キッチン全体が凄く甘い匂いで幸せですぅ」

まこひび「いーなー」

春香「何言ってるんだか…盛り付ける器、これで良い?」

真「OK」

響「完璧だぞ」

春香「はい、じゃあ置いておくね」

雪歩「あ、そだ…美希ちゃーん!」



美希「キッチンでアイドル4人がせわしなく動いてるの」

千早「凄いわね…これだけで、番組1つ出来るわね」

<美希ちゃーん!

美希「ん?雪歩が呼んでるの」

千早「星井さん、ご指名です」

美希「ドンペリ開けさせてやるの!…ドンペリって、お酒であってるよね?」

千早「多分ね…」

美希「ま、いっか…はーい!いま行くのー♪」

198: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:55:29.24 ID:8PdmLnwAO
~キッチン~

雪歩「美希ちゃん、ご飯をお願いしますぅ」

美希「うん!ご飯の事ならミキにお任せっ!なの♪」

雪歩「はい、お茶碗6つ」

美希「らじゃー♪」

響「あ、自分少な目なー」

真「ボクは普通で」

美希「ふむむ…」

(さっさっ)

美希「響、真クン、これくらい?」

響「うん」

真「…凄いね、一発で適量を当てるなんて。しかも2人分の」

雪歩「美希ちゃんの特技の1つだもんね」

美希「なの♪」

真「えっ?」

春香「ご飯の分量、相手に大まかな量を聞いて、あとは体型と体調の良し悪しの雰囲気で、よそうご飯の分量をグラム単位で計れるの」

真「」

響「自分も最初はびっくりしたけど、貴音の家にフェアリーで泊まった時に見たからなー」

真「また意味の分からない特殊能力を…」

美希「お米に関する事だから、分かるの」

真「ああ、うん…」

響「うっし、自分も盛り付け終わり!」

雪歩「じゃあ、運びましょー♪」



~リビング~

真「まずはボク特製!豚肉と玉ねぎのサラダだよー!」

全員「おー」

真「玉ねぎをスライサーで薄切りにして、氷水にさらしておく」

真「次に豚肉(ロース)を湯通しする」

199: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:56:11.79 ID:8PdmLnwAO
真「後は、良く水切りしたオニオンスライスに、湯通しした豚肉を乗せたらおしまい」

千早「簡単そうだけど…」

真「簡単だよ。湯通しの時に、豚肉が縮まってしまわないように広げながら、油を上手く落としながら、全体を満遍なく湯通しすればOK」

千早「そう…私にも出来そうね」

雪歩「私はお味噌汁担当でしたぁ♪」

美希「今日はお野菜沢山なの」

雪歩「本当は豚汁を考えたんだけど、真ちゃんのサラダで豚肉使ってたから、今回は野菜多めのお味噌汁ですぅ」

春香「私、里芋好きなんだぁ」

真「美味しいよね。特にこの雪歩のお味噌汁のは、かなり良い感じになってるよ」

響「周りはほんのり溶けてトロトロ、中はホクホクだったぞ」

千早「味見したのね…羨ましいわ」

響「えへへー…じゃあ、最後は自分の作ったコレだぞ!」

全員「おぉー!」

響「ゴーヤチャンプルーだぞ!」

真「これはご飯が進みそうだね」

美希「響のゴーヤチャンプルーは本当に美味しいの!」

響「これなら、うちの事務所の中で一番美味しく作れる自信があるぞ」

春香「それ以外も美味しいけど」

雪歩「うん、響ちゃんの料理は美味しいよね」

響「そ、そうか?」

200: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:57:17.03 ID:8PdmLnwAO
~おゆはんタイムの後は…~

春香「デザートたーいむ!」

全員「わー!」

春香「まぁ、ケーキ用に作った余りを盛っただけなんですけどね」

真「これ、シロップ漬けにしたフルーツだよね?」

春香「うん、イチゴ以外はね」

美希「ホイップクリーム様がいらっしゃるの」

響「うん、鎮座しておられるな」

雪歩「ははー…」

千早「御機嫌麗しゅう、ホイップクリーム様」

真「本日も白い肌がお美しいです」

春香「どんだけホイップクリームに忠誠心持ってるのよ…」

雪歩「春香ちゃんが作るホイップクリームは美味しいから」

美希「仕方ないの」

響「自分、春香の作ったホイップクリーム出されたら、言うこと聞いちゃいそうだぞ」

千早「私は春香がホイップクリーム片手に何か頼み事してきたら、世界征服とか言われても考えるわね」

美希「流石にそれは…ミキなら、貞操以外は考えるの」

真「君達ねぇ…ボクは専属運転手ならやるよ」

春香「私を何だと思ってるの…」

千早「それ位、春香の作ったホイップクリームは美味しいのよ」

響「春香のホイップクリーム(意味深)」

真「小鳥さんから受けた影響の根は深い…」

美希「罪深いの」

201: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:58:07.91 ID:8PdmLnwAO
~デザートたーいむ~

春香「うん、おいひー♪果物大好き♪」

全員「」モグモグ

春香「あ、あれ?みんな…何故に無言?」

全員「」モグモグ

春香「お、美味しくなかったかな…?」

響「…ふぅ…春香」

春香「な、何?」

響「ありがとうございます」

春香「何故!?」

真「美味し過ぎて、喋るのを忘れていたよ」

雪歩「私もですぅ」

美希「ミキも」

千早「」モグモグ←まだ一心不乱に食べてる

春香「よ、良かった…美味しくなかったのかと思った…」

真「そんな訳無いよ」

響「それは有り得ない話だぞー」

雪歩「春香ちゃんのデザートが不味いなら、美味しいってデザートを世界中探しても見付かるか分からないよ」

美希「春香のデザートを不味いとか言う人は、滅びれろなの」

千早「…そんな人は、私が滅殺するわ」

春香「そこまで!?」

雪歩「ところで春香ちゃん」

春香「ん?」

雪歩「ホイップクリームは使い切ったの?」

春香「ううん、ちょっとだけ残ってr」

全員「おかわり!」

春香「…体重」ポツリ

全員「」スッ

春香「…皆、明日はレッスン増やさないとね」ニッコリ

真「…あ、ボク明日は自転車で現場行こう」

202: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:59:05.23 ID:8PdmLnwAO
響「それだ!よーし、自分も自転車移動するぞー!」

美希「真クンと響が裏切ったの」

千早「私、腹筋する量を増やしましょう」

雪歩「明日は稽古場まで歩こう」

美希「千早さんと雪歩まで…」

春香「美希は明日はお仕事無かったっけ?」

美希「…ファミレスフェアリーなの…」

春香「…はるんがー、貸そうか?電気使わないと、電池の分重いし…」

美希「…そうするの…響、道案内宜しくなの」

響「任せろー」



~結局、皆で余ったホイップクリームまで食らいつくしました~

全員「…」←幸せそう

美希「一時の幸せに身を委ねた事に、ミキに後悔は無いの…」

雪歩「うん…」

真「美味しかったなぁ…」

響「本当、しやわせだぞぉ…」

千早「昨日食べたけれど…やっぱり美味しかったわ…」

春香「いやー…ここまで喜んで貰えると、作った甲斐があったなぁ」

響「つーか千早、2日連続か」

千早「…ええ」ドヤァ

響「超羨ましい」

真「…っと、幸せに浸っていられる時間じゃなかった…」

響「もうこんな時間かぁ…これ以上は、明日がヤバいぞ」

真「そうだね…自転車な事を考えたら、急がないと」

春香「外、暗いけど平気?」

203: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 07:59:31.39 ID:8PdmLnwAO
響「ははは、都内だぞ?箱根に比べれば…」

真「もう詫びるしかないね、ボクは」

響「冗談だぞ」



~玄関~

千早「それじゃ、気を付けてね?」

ひびまこ「はーい」

美希「じゃあ響、明日はどこまで行けばいいの?」

響「駅だな。ここから大体二駅位だから」

美希「ふ、二駅…」

雪歩「美希ちゃん、大丈夫?」

美希「た、多分…」

響「無理そうなら止めておいた方がいいぞ?」

美希「うー…明日メールするの…」

響「早めにな…よし、じゃあ帰るね」

真「外は間違いなく寒いから、ここまででいいからね」

春香「ん、分かった。またね」



~ひびまこは颯爽と帰っていきました~

春香「…さ、私達もお風呂入って寝よ?」

雪歩「そうだね、明日もお仕事だし」

千早「順番は?」

美希「もう面倒だから、一緒に入ったらいいと思うな」

千早「…それもそうね、そうしましょう」

春香「はーい、じゃあ各自でお風呂の準備をしましょー」

3人「はーい」

204: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:00:23.67 ID:8PdmLnwAO
1つ目は以上です

続いて2つ目いきます

205: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:00:54.28 ID:8PdmLnwAO
~事務所~

P「という訳で、配役が決まった訳だが」

春香「お内裏様…私が一番上の段かぁ…」

千早「春香なら納得だわ」

春香「うーん…でも、皆と同じように話し合って決めた方が…」

P「と、言われてもな…先方の人形メーカーさんからの注文だしなぁ…春香がお内裏様でお願いしますって」

響「Sランクの春香を菱餅役には出来ないからなー」

春香「そんな配役は無かったでしょ!?」

貴音「菱餅役とは…一体どうやるのですか?」

亜美「被り物だね」

真美「間違いないね」

真「全身タイツにでっかい菱餅の被り物して、死んだ目で撮影されるアイドル」

亜美「うわー…絶対ヤダね…」

美希「三人官女なの」

雪歩「フェアリーが三人官女はぴったりだね」

響「理由、3人ユニットだから」

あずさ「あらあら、じゃあ竜宮小町が活動してたら、取り合いね~」

響「そうなると、多分菱餅だぞ」

千早「他にもやる役があるでしょう…」

美希「皆が綺麗な着物で撮影してる端で、死んだ目をして立ち尽くす、全身タイツででっかい菱餅を被ったフェアリー」

春香「何それ怖い」

真美「ジェミニは随身(ずいじん)だよ→」

亜美「金角銀角だね」

206: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:01:21.41 ID:8PdmLnwAO
律子「右大臣と左大臣よ…何で雛人形の中に不思議な瓢箪持った連中が出て来るのよ…何より、国が違うし」

やよい「五人囃子ですー!」

真「ボクも」

雪歩「私もですぅ」

かすみ「私もです」

小鳥「何故私まで撮影に参加を…」

律子「人数足りなかったんです。仕方ないじゃないですか」

あずさ「うふふ、私達は衛士(えじ)ね~」

律子「仕丁(しちょう)なんて言い方もしますね。お内裏様のお付きの人達…まぁ、裏方ですから私と小鳥さんは分かりますけど」

あずさ「あらあら~、私はもうアイドルではありませんから~」



「あのね…何より納得いかないのは…」



全身「?」

伊織「何で私が撮影に参加してるのかって事でしょ!?」

P「…?」

伊織「不思議そうな顔すんな!」

律子「え?何?お内裏様が良かった?」

千早「水瀬さんがそこまで言うなら変わるわ」

春香「いや、ここは私が変わるよ」

伊織「そぉじゃないのよ!そぉじゃないの!」

亜美「そんなに菱餅が良かったの?」

真美「変わってますな→、いおりんは」

伊織「誰がやるか!やるならアンタ達が勝手に2人でやれ!」

美希「じゃあ、三人官女が良かったの?」

207: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:02:18.38 ID:8PdmLnwAO
伊織「違う!そうじゃないんだってば!」

やよい「伊織ちゃん…私t」

伊織「やよいと五人囃子する事に不満は何一つ無いわ、安心して」

やよい「」

真「流石は伊織、やよいg」

伊織「ええ、大好きよ?当然でしょう」

真「」

雪歩「伊織ちゃn」

伊織「五人囃子に文句も無ければ、誰かが嫌な訳でも無いわよ」

雪歩「あぅ…」

かすみ「さ、先回りしてのツッコミ…これが765プロ最強のツッコミこと、伊織さん…」

伊織「かすみ、それ誰から聞いた?」

かすみ「真美さんですけど…」

伊織「真ぁ美ぃ?」

真美「後生じゃ…後生じゃから許してくれんかのぅ…」

伊織「…ったく」

春香「で、どうしたの?伊織」

伊織「あのね!?私はいま!アイドル活動は 休 業 中 なのよ!?覚えてる!?」

全員「…あっ」

伊織「…いま、「あっ」て言ったわね?アンタら全員」

P「ハハハ、ソナコトナイヨ」

伊織「カタコトじゃないのよ!」

春香「のヮの」

伊織「取り敢えずその顔で済まそうとすんな」

千早「のヮの」

伊織「同じ事すんな」

妖精「のヮの」ジェットストリームアタック

伊織「3人並んでやんな!3倍鬱陶しいわ!」ムキー

208: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:03:02.19 ID:8PdmLnwAO
あずさ「あらあら~」

亜美「いや→、がっぽり忘れてたね」

伊織「元竜宮小町ぃ!アンタらは一番忘れてたらダメでしょうが!」

律子「きゅ、休業中…だと…」

P「な、何てこったい…」

伊織「プロデューサー2人!アンタらは自分の仕事と所属アイドルの近況に、少しは関心を持ちなさいよ!」

P「持ってるぞ?今日のあずさの●●●●はどんなかなー?とか」

伊織「死ねばいい」

律子「爆散しろ」

小鳥「1人で渇いていけ」

春香「流石に擁護出来ません」

千早「最低ですね」

美希「引くの」

貴音「…はぁ」

響「カビ生えた脳みそ洗ってこい」

真美「いや、兄(C)が変態とは分かっていたけどさぁ…」

亜美「流石に引くわー…中学生のかすみっちとか、高校生の亜美達もいんのに」

真「完全にセクハラですよ?」

雪歩「あずささんを辱めただけじゃなくて、私達に向けて全方位にセクハラですぅ」

やよい「ぅー…」

かすみ「えと、あの…そういうお話は…」

あずさ「…Pさん、そういう冗談は…めっ!ですよ」

P「おいおい、全方位から攻撃きたよ、オメガブーストかってーの」

小鳥「何でそんなレゲーを例えに出したんですか…」

209: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:03:46.20 ID:8PdmLnwAO
伊織「兎に角!私が撮影に参加したらおかしいでしょ!?」

亜美「確かに…竜宮小町復活!?とか言われかねないね」

あずさ「私が女優をしているし、亜美ちゃんも真美ちゃんとジェミニをしてるから、それは大丈夫だと思うけど~…」

真「それに、伊織が休業中なのは先方も知ってるだろうから…」

千早「急に行ったら困らせてしまうかもしれないわね」

伊織「アンタらは忘れてたけどね」

まこちは「(・ω<)」テヘペロ♪

伊織「真っ直ぐ行ってブン殴る…真っ直ぐ行ってブン殴る…」ブンブン

まこちは「」

P「ああ、その辺の心配はいらん」

律子「先方にはもうサプライズ枠として伝えてあるわ」

小鳥「あの…」

P「小鳥さんの事も伝えてあります。着物の為の身長と体重と3サイズも含めて」

小鳥「ぴよぉお!?」

律子「えっ?身長と体重と3サイズ…?」

P「無論、律子のも伝えてある」

律子「ウソでしょ…私、聞いてない…」

P「因みに…全員の『昨年末にやった健康診断の時の身長と体重と3サイズ』で、発注は出している」

アイドル「」

P「伊織のは、向こうの学校から取り寄せた」

伊織「」

P「このP、容赦など一切せぬぞ…」

210: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:04:29.03 ID:8PdmLnwAO
アイドル「」ガタガタブルブル

P「正月太りって…怖いよな」

全員「」ビクーン

P「あずさはまだ俺が体調管理とかしてたし、大丈夫だけどさぁ…」

全員「」カタカタ

P「お雑煮とか」

全員「」ビクーン

P「お節とか」

全員「」ビクーン

P「2月には節分…ああ、恵方巻きか」

全員「」ビクーン

P「そうそう…バレンタインデーもあるな」

真「」ビクーン←ファンから沢山貰った

P「味見したりさー…安いからって自分へのご褒美とかさー」

全員「」ビクーン

P「…千早の誕生日では、天海さん特製ケーキだったとか」

はるちは「」ビクーン

P「しかも、翌日に帰った子らや、お邪魔した子らもいたとか何とか」

ゆきみき「」ビクーン

ひびまこ「」ビクーン

P「…余ったホイップクリームは、美味しかったですか?」

春香「は、はい…」←震え声

千早「お、美味しかった…です…」←震え声

P「ケーキの後に更にホイップクリームを追加でいった皆様は?」

美希「美味しかった…です…なの…」←震え声

雪歩「あぅう…」

響「じ、自転車沢山漕いだもん…」

真「局まで自転車で移動とかしたもん…」

P「カロリーは…消費されましたか…?(震え声)」

211: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/16(日) 08:04:59.13 ID:8PdmLnwAO
ひびまこ「」フイッ

P「さて、撮影までまだ5日はある…全員、頑張ってくれ?ダメだと…着物だけ再発注だ…」

春香「レッスン頑張ってきます!」

千早「私も!」

やよい「わ、私も!」

かすみ「い、い、行ってきます!」

(どたばた)

真「さあ、都内を端から端まで往復するぞー」

響「付き合うぞ!」

(どたばた)

美希「雪歩!一緒にマラソン行くの!」

雪歩「うん!」

真美「真美達も行くぜぃ!」

亜美「おう!」

(どたばた)

貴音「私は…ほぼ体型を維持しております」

あずさ「あらあら~♪羨ましいわ~♪私、結構ダイエット頑張ったのに~…」

貴音「ですが、その努力の甲斐もあってでしょうね…あずさは素晴らしいぷろぽぉしょんです」

あずさ「まあ~♪ありがとう、貴音ちゃん♪」



律子「ヤバい…日頃の不規則な生活が…」

小鳥「おぉお…ど、どないしたらええねん…」←錯乱の余り、関西弁

P「」ニッコリ

小鳥「悪魔だ…悪魔がおるでぇ…」

律子「…うぅ…ダイエットなんかしたら、仕事中に倒れちゃうわ…」

237: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:11:03.36 ID:UQMjcIIAO
~おはようッ!朝ご飯ッッッ!!!~

春香「…」

千早「…」

美希「…」

雪歩「…」

[なめ茸]チョコーン

春香「残り…一杯分…しかないかな?」

千早「ええ…ギリギリ一杯分ね」

美希「ミキ達は4人いるのに」

雪歩「なめ茸は一杯分しか残ってません…」

4人「………」


【あまみけファイル その1】
朝っぱらからなめ茸の瓶を見つめるアイドル達


春香「これは…やっぱりジャンケン…かな」

千早「そうね…」

美希「異論は無いの」

雪歩「」コクッ

4人「…」スー…ハー…

4人「」クワッ

4人「最初はグー!ジャンケンぽぉん!」グワッ

春香「」グー

千早「」チョキ

美希「」チョキ

雪歩「」パー

春香「くぁあ!」

ちはみき「」ホッ…

雪歩「うぅ~…」

4人「…」スー…ハー…

4人「あっいこで…ぽぉん!」

春香「」チョキ

千早「」パー

美希「」チョキ

雪歩「」パー

はるみき「」コロンビアー

ちはゆき「」ガクッ…


【あまみけファイル その2】
朝っぱらからなめ茸で全力のアイドル達


春香「美希…決着を、つけましょう…」ゴゴゴゴゴ…

美希「はん…良い度胸なの…」ゴゴゴゴゴ…

ちはゆき「…」←落ち着いた

238: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:11:29.98 ID:UQMjcIIAO
はるみき「」スー…ハー…

雪歩「千早ちゃん、目玉焼きは何かける?」

千早「そうね…お醤油にするわ」

美希「春香…春香は今日、なめ茸を食べられないっていう敗北を味わう事になるの…」ゴゴゴ…

春香「私は…負けないよ…私は…まだ負けない…!」ゴゴゴ…

雪歩「あ、私が先にかけていい?」

千早「ええ、構わないわ」


【あまみけファイル その3】
テンションの差が激しいアイドル達


千早「お味噌汁、美味しい」

雪歩「えへへ♪今日はジャガイモだよ♪」

千早「私、お芋系のお味噌汁好きだわ」

雪歩「里芋も美味しいよねー♪」

美希「…仕留める!」クワッ

春香「来なさい…!」クワッ

はるみき「最初はグーッッッ!」

はるみき「ジャンケンぽぉぉぉん!!!」

春香「」チョキ

美希「」グー

美希「やった…勝ったのぉぉぉ!」ヒャッホーイ

春香「ぅああ!そ、そんな…春香さんカッター(チョキ)が…!」

美希「星井ナッコォ(グー)が…春香さんカッターを打ち破ったの!」

春香「くぅう…ッ!」ガックリ

千早「あら、茶柱」

雪歩「わぁ!良いことありそうだねぇ♪」


【あまみけファイル その4】
テンションの差が酷過ぎるアイドル達

239: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:11:55.75 ID:UQMjcIIAO
美希「なめ茸さーん♪なめ茸さーん♪」テロロロー

春香「ううっ…茸の専門家さんからいただいた、なめ茸さんがぁ…」

千早「あれ、市販のじゃなかったの?」

雪歩「茸の専門家?」

春香「CGプロの星輝子ちゃん…この前知り合った小梅ちゃんとラジオ局で会った時に、杏ちゃんと一緒にいたの」


【あまみけファイル その4】
毎回楽しく読ませていただいております


千早「ああ、あの…ラジオ界に革命を起こし続けてる…」

雪歩「いいなぁ…私もお友達になりたいなぁ」

春香「そんで、何度か話してて…ご飯に何かける?って話になって」

千早「それでなめ茸を…なるほどね」

春香「うん」

雪歩「じゃあ、そう簡単には手に入らないね」

春香「まあ、次からは市販のを買ってくるよ」

美希「はふぅ…美味しかったの…」

雪歩「ふふ…美希ちゃん幸せそう」

春香「あんな笑顔見せられたら、悔しさも吹っ飛んじゃうね」

千早「ええ、そうね」

美希「」ニヘラ

春香「…っと、私もご飯食べないと…」

千早「冷めたら美味しくなくなっちゃうわ」

雪歩「お味噌汁は、特に暖かい方が美味しいですぅ」

美希「はっ!ご飯だけ食べ終わってたの…」

240: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:12:23.07 ID:UQMjcIIAO
~朝ご飯おしまい~

美希「ふぃ~…今日も美味しい朝ご飯だったの…」ダルーン

雪歩「~♪」

美希「あ、雪歩おかえりー」

雪歩「うん、ただいまー…」スポッ

雪歩「はふぅ…おこた暖かい…」

美希「洗い物お疲れ様なの」

雪歩「ありがとう…あ、ハルンバちゃんをONしなきゃ」スポッ…テクテク

美希「…」フーム

雪歩「美希ちゃん?」

美希「…よぉし…ミキ、お風呂掃除してくるのっ!」ナノー!

雪歩「えっ!?と、突然どうしたの?」

美希「春香はいまお洗濯してるし、雪歩は洗い物してたし、ハルンバちゃんは今からお掃除なの…ミキも黙っちゃいられないの!」

雪歩「黙っちゃいられない…って、何か使い方がおかしいような…」

美希「兎に角!行ってきますなの!雪歩はゆっくりしててね!」

雪歩「え、あ、はい」

美希「」ナノー!

雪歩「行っちゃった…千早ちゃんも地下室で新曲練習中だし…お茶、煎れようかな…」



~洗面所~

美希「春香っ!」

春香「おわぁ!?…び、びっくりしたぁ…どしたの?」

美希「お風呂掃除を…するの!」

春香「えっ?お風呂掃除?すぐにお風呂入りたいの?」

美希「そぉじゃなくて!ミキがお風呂掃除やるの!」

241: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:12:59.39 ID:UQMjcIIAO
春香「えと、大丈夫?やり方分かる?」

美希「任せるの!あずさと響に教わったの!」

春香「ああ、この前の風邪の時に…」

美希「うん」

春香「分かった。じゃあ…お願いします」ペコリ

美希「任せるの!」



~美希さんはお風呂掃除中~

<~♪

春香「鼻歌歌ってる…美希にはこれからもお風呂掃除頼もうかなぁ…やる気になったら」

(ぴぴぴっ)

春香「ん、洗濯機終わったね…」

雪歩「春香ちゃん」

春香「ん?」

雪歩「お洗濯、終わった?」

春香「うん、今から干しに行く」

雪歩「私も手伝うよ」

春香「ありがと」

雪歩「いえいえ」



~ベランダ~

春香「ふぉお…3月になったのに寒い…」

雪歩「春はまだまだ先かなぁ…やよいちゃんのお誕生日の頃には、暖かくなってると良いけど」

春香「そだねぇ…」

雪歩「…春香ちゃん、この紫のパンツ…」

春香「…あずささんがね、くれたの」

雪歩「…何か、春香ちゃんのイメージじゃないかも」

春香「うーん…セクシー系は似合わない?」

雪歩「春香ちゃんは、可愛い系とかが似合うよ。明るくて元気で健康的で、女の子って感じの」

春香「まぁ、紫は流石にね…」

242: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:13:59.10 ID:UQMjcIIAO
雪歩「春香ちゃんは明るい色が似合うかも」

春香「家の中で、紫とか黒がいけそうなのは…千早ちゃんかな」

雪歩「だね…美希ちゃんも悪くはないけど…美希ちゃんのイメージはもっと明るい色のイメージかも」

春香「で、そんな美希の下着です」

雪歩「oh…」

春香「何か、モデル仲間の人に貰ったんだってさ…この超せくすぃ~な下着」

雪歩「く、黒でス ス …そ、それに、後ろは バック…」

春香「前なんか、ギリギリ下の方が隠れてる以外は、スッ ス だからねぇ…」

雪歩「こ、これは凄いですぅ…」

春香「美希本人も、「貰ったからには履くけど、落ち着かないの。スカートの時は絶対避けるの」って言ってた」

雪歩「そうなんだ…何か、すぐ破けちゃいそうだね…」

春香「普段履く為のものでは無いんじゃない?所謂、勝負下着」

雪歩「あー…そういう感じの…」

春香「雪歩はそういうの持ってないよね」

雪歩「うん…基本的に白だしなぁ」

春香「雪歩カラーだし、いいと思うよ~」

雪歩「春香ちゃんカラーだと…赤かぁ…可愛いけどセクシーだね」

春香「赤い下着、殆ど持ってないけどね」

雪歩「で、千早ちゃんのですぅ…これって…」

243: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:14:38.28 ID:UQMjcIIAO
春香「蒼い縞パンですよ!縞パン!」

雪歩「か、可愛い…」

春香「千早ちゃん、基本的に服とか下着は無頓着だから…三枚いくらっていう安いのから、総シルクのまであるけど、ローテーションで普通に履くんだよね」

雪歩「総シルクを?」

春香「総シルクを」

雪歩「うわぁ…」

春香「っと、下着はおしまい。バスタオルで目隠しして…」

雪歩「ねえ春香ちゃん…このTシャツ…」

春香「美希の」

雪歩「おにぎりのイラストだから間違いないとは思ったけど…」

春香「どこで見つけてくるのやら…」

雪歩「…あ、これあれだよ、美希ちゃんが良く行くおにぎり屋さん…名前が書いてある」

春香「本当だ…気付かなかった」

雪歩「これで何時ものジャージ着てたら、完璧だね」

春香「下着は、あの黒のどセクシーなやつ」

雪歩「…ば、バランスが崩壊してる…」

春香「さて…大物だよ…」

雪歩「こ、コリラックマちゃんだ…」

春香「取り敢えず、物干し竿に…てやっ」

雪歩「ハンガーだと、下に引きずっちゃうもんね…これ」

春香「そゆこと。あとは洗濯バサミで止めて…と。白っぽいから、シミみたいのが目立つなぁ…シミ抜きしてるのに…」

244: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:15:10.59 ID:UQMjcIIAO
雪歩「仕方ないよ。真っ白…ではないけど、ここまで白に近いとね…」

春香「ふむー…新しいのを買ってあげたいけど…フェアリーでお揃いで買ったらしいし…」

雪歩「サイズも特注らしいよ」

春香「あやつらは立派な●と尻がありよるからのぅ…」ギリッ

雪歩「春香ちゃんだってスタイルいいでしょ」

春香「ありがたい事であります…貴音さんと美希は絶対特注だけど…響ちゃんは大丈夫な気がするなぁ」

雪歩「響ちゃんもおっきいよ?●●●●」

春香「身長」

雪歩「ああ…響ちゃんって、ダンスしてる時がすっごくカッコ良くて大きく見えるけど…実際はそんなに背は高く無いんだよね」

春香「うん…しかも、普段は男の子っぽい口調なのに、千早ちゃんばりの寂しがり屋さんで恥ずかしがり屋さんで…」

雪歩「可愛いなぁ、響ちゃん」

春香「分かる」

雪歩「っと、こっちは終わったよ~」

春香「うん、私も終わり~」



雪歩「あと、やってない事ってある?」

春香「2階を掃除機かけて…あと、2階と1階のトイレかな?」

雪歩「1階の廊下と階段、地下室もだね」

春香「ですなー」

雪歩「手分けして終わらせちゃおー!」

春香「おー!」

245: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:15:38.10 ID:UQMjcIIAO
~リビング~

(がちゃっ)

千早「あら?」

美希「」フニャー

千早「美希だけ?」

美希「なのー。春香と雪歩は、家事真っ最中なのー。ミキはー、お風呂掃除したのー」フニャー

千早「あら…じゃあ私だけ何もしてなかったわね…」

美希「千早さんは、新曲の練習してたから仕方ないの」

千早「うーん…あ、私が唯一出来る事をしましょう…」

美希「唯一って、自分で言わなくても…」

千早「…つい言ってしまったのよ…無意識で」

美希「む、無意識…」

千早「と、兎に角…準備してくるわ…コーヒーメーカー」

美希「い、行ってらっしゃいなの」



千早「さて…ミルに豆を入れて…」

美希「千早さん、お水はここ?」

千早「ええ、そうよ」ゴリゴリゴリゴリ

美希「」トポポポポ…

千早「」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…」

千早「」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…千早さん」

千早「何かしら?」ゴリゴリゴリゴリ

美希「その、何もない空中の一点を見つめながら、無表情でゴリゴリしてると、怖いの」

千早「…意識してなかったわ…何というか…こうしてる時の私は、何も考えてないのよ」ゴリゴリゴリゴリ

美希「つまり、千早さんは『無の境地』に至っているの…!」

246: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:16:48.08 ID:UQMjcIIAO
千早「…そうなのかしら」ゴリゴリゴリゴリ

美希「分かんないの」

千早「そう…」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…」

千早「」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…(またなの…何だか怖いの)」

千早「」ゴリゴリ

美希「(あ、止まったの…)」

千早「…」

(かぱっ…)

千早「…うん」

美希「(何かを納得したの)」

千早「さて…あとはフィルターをセットして、ドリップよ」

美希「千早さんがこっちの世界におかえりなさいなの」

千早「何それ…」



~はるゆきコンビ、家事終了~

(コポポポポ…)

4人「」スンスン

千早「…うん」

春香「いい香り~」

雪歩「お茶も好きだけど、千早ちゃんの作るコーヒーも好きですぅ」

美希「ただ…豆を挽いてる時は怖いけど…」

千早「それは気を付けるわ…うん、そろそろいいかしら…マグカップを並べて」

3人「はぁい」



千早「はい、全員分淹れ終わったわ」

春香「砂糖とミルクは各自で」

美希「おぉ!この角砂糖、ハートの形なの!」

雪歩「お茶を買いに行った時に見つけて、つい買っちゃった♪」

千早「つくづく可愛いわね、雪歩は」

雪歩「ふぇ!?」

美希「本当なの」

雪歩「ふぇえ!?」

247: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:17:21.57 ID:UQMjcIIAO
千早「…そうなのかしら」ゴリゴリゴリゴリ

美希「分かんないの」

千早「そう…」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…」

千早「」ゴリゴリゴリゴリ

美希「…(またなの…何だか怖いの)」

千早「」ゴリゴリ

美希「(あ、止まったの…)」

千早「…」

(かぱっ…)

千早「…うん」

美希「(何かを納得したの)」

千早「さて…あとはフィルターをセットして、ドリップよ」

美希「千早さんがこっちの世界におかえりなさいなの」

千早「何それ…」



~はるゆきコンビ、家事終了~

(コポポポポ…)

4人「」スンスン

千早「…うん」

春香「いい香り~」

雪歩「お茶も好きだけど、千早ちゃんの作るコーヒーも好きですぅ」

美希「ただ…豆を挽いてる時は怖いけど…」

千早「それは気を付けるわ…うん、そろそろいいかしら…マグカップを並べて」

3人「はぁい」



千早「はい、全員分淹れ終わったわ」

春香「砂糖とミルクは各自で」

美希「おぉ!この角砂糖、ハートの形なの!」

雪歩「お茶を買いに行った時に見つけて、つい買っちゃった♪」

千早「つくづく可愛いわね、雪歩は」

雪歩「ふぇ!?」

美希「本当なの」

雪歩「ふぇえ!?」

248: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:17:48.31 ID:UQMjcIIAO
春香「けしからん可愛さだね、雪歩は」

雪歩「ふぇええ!?」

3人「…」

雪歩「…」

春香「ごめん、オチが思い付かなかった」

雪歩「いや、オチをつけなくても…」

美希「芸人思考なの」

春香「アイドルです」

千早「テンプレの流れになりつつあるわね」

雪歩「春香ちゃんはバラエティもこなせるからね」

春香「マルチアイドルです」

美希「何か新しいワードが出てきたの」

春香「思い付き」

千早「だと思ったわ」

4人「」ズズー…

4人「はふぅ…」


【あまみけファイル その5】
コーヒーブレイク



~4人でお休み、だらだらあまみけ~

4人「」フニャー

美希「…オッス、オラ貴音」

3人「」ブッ

雪歩「モルダー…貴方、疲れ「元気だYO!ミラクル元気だYO!」…てなかったわね」

3人「」プルプル…

春香「チャオ☆ザ☆スカイ」

3人「」ピクッ…プルプル

千早「んパイナポー(↑)(裏声)」

3人「」ブフッ



春香「何だったの…今の謎の時間は」

雪歩「分かんない…」

千早「世界一意味の無い争いだったわね」

美希「思い付きぶっぱはヤバいの…意味が無さ過ぎなの」

春香「美希始まりでしょうに…」

249: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:18:17.33 ID:UQMjcIIAO
美希「あっ、おにぎり食べたい」

千早「寧ろ握りたい」

雪歩「握り倒したい」

春香「握りたい、この笑顔」

美希「全部、雪のせいなの」

千早「寧ろ、全部雪歩のせいだ」

雪歩「お、オラは無実だ!」

春香「皆そう言うんだ!さあ吐け!」

美希「吐くんだ、ジョー!」

千早「早く!間に合わなくなるわ!」

雪歩「今ならまだ間に合うから!傷は浅いですぅ!」

春香「早く…早くしないと…」

4人「チャオ☆ザ☆スカイ」



千早「意味が全く分からないわ」

春香「中身が無いにも程がある会話だったね」

美希「思い付きぶっぱ過ぎるの」

雪歩「会話を意味もなく繋げたらいけない、という教訓ですぅ」

春香「ところで、もうすぐやよいの誕生日な訳です」

美希「デコちゃん拉致って渡せばいいの」

雪歩「そんな雑な…」

千早「高槻さんは何を貰えば喜ぶかしら」

美希「デコちゃん」

春香「それは間違いないんだけど…」

雪歩「裸にリボンを巻いた伊織ちゃんが…」

千早「それ、バレンタインに高槻さんが水瀬さんの部屋にわざわざ行って、やったらしいわ。新堂さんに協力してもらって」

雪歩「思いっきり予想外ですぅ…」

250: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:18:47.26 ID:UQMjcIIAO
千早「あと、高槻さんが喜ぶもの…」

美希「もやし(裏声)」

春香「胸いっぱいの、もやし(裏声)」

雪歩「この広い野原いっぱいある、もやし(裏声)」

千早「もやし(裏声)って言えばいいって話じゃないでしょ?」

美希「豆もやし」

千早「もやしから離れなさい」

春香「はやし」

千早「誰!?」

雪歩「キバヤシ」

3人「な、何だってーっ!?」



美希「タイミングが完璧過ぎるの」

雪歩「ま、真面目に考えないと」

春香「うーん…正直、調理器具はもう沢山あげたし、服とかは美希や真美、かすみのセンスの良さには勝ち目が無いしなぁ…」

千早「食べ物…も違うわよね…」

雪歩「ケーキはありだろうけど、それ以外ってなると…」

美希「普通に皆が思う、高槻やよいのイメージを挙げていくの!」

春香「可愛い妹」

千早「天使」

雪歩「優しくていつも笑顔」

美希「プレゼントに繋がるものが一個も出てないの」

4人「うーむ…」



~結局…~

春香「私は手作りケーキにするよ」

千早「私は…そうね、アクセサリーにするわ」

雪歩「白雪玉露を…」

美希「じゃあ、ミキは服にするの」

4人「…な、なんて無難な…」

251: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:20:26.59 ID:UQMjcIIAO
~リビング~

春香「」ズズー…

春香「」ハッ

3人「」ビクッ

春香「この味…香り…これは…このコーヒーは…!」ワナワナ

3人「」ドキドキ

春香「うまいっ!」テーレッテレー

3人「」ブッ

春香「千早ちゃん、お代わり下さい!」

千早「お代わり下さい!じゃないわよ!マグカップ貸して!」

春香「あ、はい」

千早「全く…」コポコポ

美希「文句言いながらも、ちゃんとお代わりを淹れてあげる千早さんは優しいの」

雪歩「春香ちゃんに甘いとも言うよ…」

春香「だって…コーヒー豆は詳しく無いんだもん…」

美希「千早さんなら詳しいの」

千早「今飲んでるのは…ブレンドよ…一度、混じりっけ無しのブルーマウンテンを飲んでみたいけれど…流石に高くて買うのを躊躇するわ…」

雪歩「高いって…どの位するの?」

千早「…最高級の白雪玉露と同じくらいかもしれないわ」

3人「」

千早「生豆の状態で…キロ単価が4、5千円で…コーヒーとして飲めるように乾燥なり焙煎なりしたら…多分、とんでもない額ね」

春香「ふぉお…し、知らなかった…」

雪歩「こ、高級品なんだね…」

美希「び、ビックリしたの…」

千早「高いのには理由はあるんだけどね」

252: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:21:03.14 ID:UQMjcIIAO
千早「簡単に説明すると、標高800~1200m位の、ある程度決まった気候、環境の中でしか作れない豆で、本当に数が少ないし、日本に輸入される量なんか、本当に僅かなの」

雪歩「なるほどぉ…高い理由が分かった気がするよ…」

千早「…日本ではね、その限られた環境下で作られた本物ではなく、その山の麓で栽培された豆でも「ブルーマウンテン」として販売してる場所もあるらしいわ…」

美希「えっ?それって…詐欺なの!」

千早「詳しい理由とかは知らないけれどね」

春香「千早ちゃん、本当にコーヒーの事に詳しいんだねぇ…」

千早「例えば…私がアイドルを辞めて、自分が思うように声を出せなくなったとしたら…引退した後は、喫茶店をやってみたいのよ。その為に…コーヒーソムリエにもなってみたいし」

雪歩「コーヒーにもソムリエってあるんだ」

美希「凄いの…千早さん、何かかっこいいの」

千早「まだ何にも勉強してないけどね…まだ、今の仕事を続けたいし」

春香「将来かぁ…私も、いつかはきっと引退する時は来るだろうけど…まだ頑張りたいなぁ」

美希「ミキも。まだ引退とか分かんないや」

雪歩「私はきっと…舞台を続けるんだろうなぁ…」

253: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:21:37.19 ID:UQMjcIIAO
春香「あずささん路線に行くの?」

雪歩「もっと、舞台とかがメインになるかも…舞台で役を演じてるとね?普段の臆病だったり、ダメダメな自分じゃない…その役になりきれて、凄く楽しいから」

美希「ミキは、普段の優しい雪歩も好きなの」

春香「そだね、舞台に立ってる雪歩も好きだけど…普段の雪歩も好きだよ」

千早「そうね。見慣れてる…というか、私達は本当に普段の、いつもの雪歩の友達になったんだもの」

雪歩「えへへ…皆、ありがとうございますぅ」

春香「ミキはモデルさんとか?」

美希「うーん…全然分かんない…モデルもタレントもアイドルも…色々やってはみたいけど、どれが一番続けていけるのかって考えたら…多分難しいの」

千早「そうかしら?」

美希「うん。モデルはスタイル維持が大変になるだろうし」

雪歩「美希ちゃんなら大丈夫だと思うけど…」

美希「まぁ…まだまだ先の話なの」

春香「そだね…千早ちゃんの喫茶店かぁ…私も、こっそり取ってた資格が生かせるかも」

千早「えっ?」

美希「春香もなの…真クンみたいな事を…」

雪歩「まさか、運転免許とか?」

春香「ううん、製菓衛生士」

千早「せいかえいせいし?」

254: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:22:06.11 ID:UQMjcIIAO
春香「調理師免許のパン、お菓子版…だね。仕事自体は無くても作れるけど、持ってないと名乗れない資格だね」

雪歩「ほぇ~…」


【あまみけファイル その6】
・製菓衛生士、概要
製菓衛生師法に基づき、パンや菓子を製造するに当たって公衆衛生や製造者の資質向上などを目的とし、安全性の高い食品を作る資格である。
なお、有資格者以外は名乗ることが出来ない名称独占資格である。


春香「ま、こんな感じの資格なのですよ」

美希「ほぇ~…春香、凄いの」

春香「勉強すれば取れる資格だよ。運転免許みたいなセンスはいらないし」

美希「それでも、資格を持ってるって凄いの」

千早「そうね…国家資格ですもの」

雪歩「うん、凄いよ」

春香「そ、そかな…えへへ…」テレテレ

3人「(可愛い)」

春香「皆は、何か資格は取らないの?」

雪歩「ドリラー1級を…」

春香「無いから」

雪歩「うぅ…」

千早「私はやっぱり、コーヒーのソムリエ系の資格が欲しいわ。あと、車の免許もあれば便利かしら」

美希「ミキは特に無いかなー…あ、でも千早さんと同じで、車の免許は欲しいかなー?あると便利そうなの」

千早「何だか居眠り運転しそうだわ…」

255: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:22:35.22 ID:UQMjcIIAO
美希「…うん、今ミキも思ったの」

雪歩「美希ちゃん、ダメ!怪我じゃ済まないから!」

美希「うー…雪歩が言うならやめとくの」

春香「免許…資格…あっ!」

3人「?」

春香「資格関係に詳しい人、すぐ近くにいたよ!思い出した!」

千早「あぁ、そういえば…私も思い出したわ」

美希「…あっ!そうなの!いたの!資格マニアが!」

雪歩「うん、私も思い出した…けど、いまは忙しいんじゃないかなぁ」

春香「ふむ…基本的に忙しいからなぁ…ちょっと行ってみる?事務所」

千早「そうね、行ってみましょう」

美希「うん、今日はあとはやること無いし…」

雪歩「そうだね、家事は終わったし…皆で行ってみよう」



~事務所~

律子「で、私に話を聞きに来た、と…」


【あまみけファイル その7】
765プロのプロデューサー、秋月律子。趣味の1つに『資格取得』を挙げている


千早「ええ。律子なら資格とか免許とか、詳しいんじゃないかと思ったのよ」

律子「そりゃまあ…普通の人よりは詳しいだろうけど…」

美希「何か、殆どの人が知らなそうな資格とかを知ってそうなの」

律子「私が詳しいのは、経営やらに関するものだけよ?」

256: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:23:29.89 ID:UQMjcIIAO
雪歩「そうなんですか?」

律子「ええ、独立を考えてるからね」

美希「えっ?765プロを辞めちゃうの?」

律子「765プロと共同経営的な感じでいきたい…って考えてるわ。正直、今の765プロは強すぎる」

春香「強い?」

小鳥「正直な話、当時の961プロよりも強い力があるわね」

律子「ええ、発言力も、事務所自体の権力的な力も」

美希「そうなの?」

律子「現在、唯一のSランクアイドルの春香に、世界デビューもしてる千早、ユニットではトップクラスのフェアリーに、演劇界では今や宝とまで言われてる雪歩、今もカリスマモデルの美希」

律子「アンタ達4人がいるだけでも、芸能事務所としては相当に力のある事務所なのよ」

4人「」

小鳥「その上、真ちゃんにやよいちゃん、ジェミニの2人までいるし、かすみちゃんもそろそろランクが上がるし…」

律子「876さんやCGさんとも繋がりがあるから、かなりの権力があるわね。まぁ…876さんもCGさんも、ウチを超える為に色々と営業かけたりしてるみたいね」

小鳥「業界全体の活性化の為には、良いことですよ」

春香「ぜ、全然知らなかった…」

千早「色々あるのね、事務所同士でも…」

257: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:24:31.99 ID:UQMjcIIAO
律子「で、資格だっけ?」

春香「そうなんです。さっき、我が家で資格云々の話になったので」

美希「春香は『せいかいはえいせいへい』の資格を取ってたの」

律子「答えは衛生兵でした、みたいな資格は無かったハズだけど…あ、製菓衛生士か」

春香「です」

律子「ま、春香らしいわね。で、他には?」

千早「他にはいないけど…私はコーヒーソムリエ?の資格が欲しいわ」

律子「正確にはコーヒーソムリエって名前の資格は無かったような…バリスタって呼ばれる人達が持ってるわね」

千早「バリスタ…バーでサービス提供する人って意味ね」

律子「流石は千早ね。コーヒーに関しては…確か、コーヒーマイスターって資格があったような…ちょっと検索してみるわね」カタカタカタカタ

千早「ありがとう」

雪歩「コーヒーマイスターかぁ…格好良いね」

美希「なの」

律子「あった…多分、これね」


日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が主催する「コーヒーマイスター講座」を終了し、認定試験に合格の後、晴れて「コーヒーマイスター」として認定されます(一部抜粋)。


千早「…つまり、専門の講座を受講し、卒業後の試験を受けて合格しないといけないのね」

258: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:25:32.43 ID:UQMjcIIAO
律子「そうみたいだけど…ちょっと厳しいかもしれないわね」

春香「何でですか?」

律子「これ」


受講資格は、日本スペシャリティーコーヒー協会正会員の企業に勤務し、コーヒー販売(サービス)に従事していることです


千早「」

律子「部外者はダメみたいなのよね」

春香「あちゃー…」

美希「むむむ…」

雪歩「残念ですぅ…」

律子「まあ、喫茶店やるだけなら…コーヒーマイスターの資格はなくても大丈夫よ」

千早「そうなの?」

律子「…説明してあげるけど、長くなるわよ」

千早「分かったわ」

律子「まず…」



~1時間経過~

律子「でね…」

千早「」メモメモ



春香「千早ちゃんは、講師に秋月律子先生をお迎えし、現在は会議室にて『分かり易い喫茶店経営講座』を受講中です」

美希「」スヤスヤ

小鳥「そのソファで寝てる美希ちゃんを見るのは、本当に久しぶり…ちょっと嬉しいわ」

雪歩「お茶、入りましたぁ♪」

小鳥「雪歩ちゃんの淹れてくれるお茶も久しぶりだわ…」

春香「まだかかりそうだね、秋月先生の授業」

雪歩「律子さんも、自分の得意分野だからイキイキしてたからね」

小鳥「事務処理どうしよう…」

259: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:26:21.01 ID:UQMjcIIAO
春香「私、手伝いますよ?」

雪歩「私も…教えて下さればやりますぅ」

小鳥「流石に、アイドルの子達にはやらせられないわ」

春香「私、こういうの覚えておかないといけないんです。今、殆どセルフプロデュース状態ですから」

雪歩「私も、簡単な事とか自分で出来る事をやれば、小鳥さんや律子さん、プロデューサーの仕事が減りますし…」

小鳥「何て…何てええ子達なんや…」ホロリ

春香「何故に関西弁」

小鳥「じゃあ…簡単な事を教えるわね」

はるゆき「はぁい」

美希「」スヤスヤ



~更に1時間後~

春香「ふぉ…目が疲れてきたぁ…」

雪歩「判子を捺したり、ちょっと文字を書くだけなのに…こんなに大変だったなんて…」

小鳥「ふふ、慣れない事だから仕方ないわ。2人とも、もう大丈夫よ。ゆっくり休んでて」

春香「でも、まだ秋月先生の授業は続いてますから…」

雪歩「せめて、これは終わらせちゃいます」

小鳥「そう?無理しない程度でお願いね」

はるゆき「はい」

美希「」スヤスヤ



~更に1時間後~

美希「」ピクッ

美希「…パねえの!」ガバッ!

美希「…はりゃ?」

春香「」

雪歩「」

小鳥「」

美希「…あれ?」

260: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:27:10.01 ID:UQMjcIIAO
小鳥「お、おはよう、美希ちゃん」

美希「うん…おはようございますなの」ポヘー

美希「…」キョロキョロ

美希「おにぎりん、いない…夢だったの」アホ毛ヘニョン

雪歩「(可愛い)」

春香「おにぎりんって…ああ、あのマスコットの子」

美希「なの。おにぎりの妖精なの。中身はおかかなの」

春香「中身も決まってたんだ」

美希「そだよ?おにぎりんはね、どんなに冷めたおにぎりも、どんなに海苔がふにゃふにゃベトベトになったおにぎりも、おにぎり波ですぐにホカホカでパリパリなおにぎりにしてくれるの」

雪歩「ちょ、ちょっと素敵ですぅ」

美希「1日に何回かだけ、魔法おにぎりが作れるの。魔法おにぎりは、1つで絶対満腹になる、不思議なおにぎりなの」

春香「何回か、か~…食糧問題解決に繋がりそうだったのに」

美希「おにぎりんのコンディションによるの。でも、出せて5つなの」

小鳥「び、微妙な制限ね…」

美希「…あれ?千早さんは?」

春香「いつの間にか会議室を教室にしちゃった、秋月先生による授業の真っ最中」

美希「まだやってたんだ…」

雪歩「千早ちゃん、授業受けるのって久しぶりなんじゃ…」

春香「高校以来じゃないかな?多分」

261: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:27:43.01 ID:UQMjcIIAO
~30分後~

(がちゃっ)

春香「あ、出て来た」

律子「ちょっと長く話し過ぎたわね」

千早「でも、そのおかげで色々分かったわ。これなら、いつでも喫茶店を開ける」

雪歩「いや、あの…千早ちゃん、まだ引退しないんだよね?」

千早「…」

美希「…千早さん?」

千早「忘れていたわ…引退してからの話なのよね…」

春香「千早ちゃん、たまにそんな感じになっちゃうよね。当初の目的を忘れて、のめり込んじゃうの」

千早「…返す言葉も無いわ」

律子「まあ、その時になったらまた聞きに来たらいいわ。私もさっきは検索とかしながらだったし、またそんな感じでやればいいでしょ」

千早「そうね…ただ、この手帳の十数ページに及ぶデータは無駄になるわね」

律子「そんな事無いわよ?そういうのって、基本的な部分は変わらないし、一部分が変わる程度なものよ」

千早「そうなの?」

律子「そうなのよ…基本原則とか総則なんてのが下地にあって、そこから細かく分かれていて、殆どはその細かい部分しか訂正されないものよ」

小鳥「骨組みが作られた所に肉付けしていって、新しく何か問題が出て来たら肉付けした部分を交換するような感じですねー」

262: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:28:23.09 ID:UQMjcIIAO
律子「小鳥さんの説明の方が分かり易かったわね、流石です」

小鳥「いえいえ」

美希「ふむー…資格、かぁ…」

雪歩「やっぱり、何かしらあった方がいいんでしょうか…」

律子「アイドルは一生出来る仕事…ではないからね。もし芸能界を離れて、何かしら別の事をするのなら…無いよりはあった方がいいと思うわ」

美希「でも、どんな資格を持ってたらいいか、分からないの」

律子「芸能界から離れたあとにどうするか…もう決めてる?」

美希「全く分からないの。まだアイドルを辞める気も無いし、芸能界を辞める気も無いの」

律子「なら、他に何かやりたい事が見つかったら、その時に相談してきなさい」

美希「はーい」

律子「ただし、早めにしなさいね?辞める日の前日とか言われても、対応出来ないわよ?」

美希「うっ…分かったの…」

律子「雪歩は、何かアイドル以外にやりたい事は見つかったの?」

雪歩「舞台役者以外は考えてません…兎に角、役者さんを続けていきたいですぅ」

律子「じゃあ、雪歩は芸能界から離れるって考えは無いのね?」

雪歩「はい」

律子「…独立して、劇団を立ち上げるとか」

雪歩「ふぇ!?そ、そんな、無理ですぅ…」

263: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:29:25.31 ID:UQMjcIIAO
春香「雪歩の劇団かぁ…」

千早「劇団ゆきぽ」

美希「何か、舞台上にちんまい雪歩が沢山いて、「ぽぇー」って鳴いてそうなの」

小鳥「何そのお遊戯会、超観たい」

春香「真ん中に雪歩がいて、ゆきぽ達に合図出したりしてて」

美希「それに合わせて、ゆきぽ達が「ぽぇ!ぽぇー!」って、踊ったりするの」

千早「雪歩、私、絶対見に行くわ」

雪歩「うん、ゆきぽ達がまずいないから無理だよ?落ち着いて、千早ちゃん」

律子「劇団萩原1人」

春香「それはもうパクリじゃないですか…」

小鳥「劇団ゆ季」

春香「だから、それは完全にネタですよね?バラエティー番組とかのコントコーナーか、芸人さん達が番組で結成した期間限定ユニットとかですよね?」

雪歩「えと…」

春香「雪歩、神崎蘭子ちゃんとかが反応するネーミングはダメだよ?」

雪歩「ぽ、ポエムを元にして…」

美希「ぼののが喜ぶ気がするの」

千早「あの子、裏方大好きそうだしね…」

春香「雪歩の劇団専用の作家なら、殆ど人に会わなくて済む、とか思いそうだね」

美希「凄まじい舞台になりそうなの」

雪歩「うん…私もそれは思った…」

千早「それは流石に…見に行かないわ」

264: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:29:51.97 ID:UQMjcIIAO
雪歩「だから、やらないからね?」

小鳥「劇団ぬるぽ」

4人「」キョトン

律子「…小鳥さん、ネットスラングがこの子達に通じる訳ないでしょ」

小鳥「…ガッ!…セルフは空しくなるわね」

雪歩「というか…私、劇団立ち上げとかは考えてませんよぅ…一度、シナリオとか配役とか、全部やってみたいなぁ…って思った事はありましたけど、大変そうでしたし…私には無理ですぅ」

美希「雪歩が全部やった舞台なら、出てみたい気がするの」

千早「…私、演技は苦手だから厳しいわね」

春香「全員参加以外は拒否してたからね、千早ちゃんは」

律子「ま、その時がもしあったら、相談に乗るわ」

雪歩「分かりましたぁ…その時は、宜しくお願いしますぅ」

小鳥「さてさて皆さん、そろそろ業務終了のお時間ですよ?」

律子「え゛っ…しまった、書類が…」

春香「ふふふ、もうパソコン入力は終わってますよ?」

雪歩「捺印も記入もですぅ」

律子「えっ?ま、まさか…」

小鳥「春香ちゃんと雪歩ちゃんが、いつも忙しい律子さんの為にやってくれましたよ?」

律子「あ、貴方達…」ジーン

春香「小鳥さんも、今日は残業は無しですよね?」

小鳥「ええ、無いわよ」

265: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/22(土) 21:30:18.66 ID:UQMjcIIAO
春香「なら、皆でご飯食べに行きませんか?」

千早「そうね、もう夕食の時間ね」

小鳥「いいの?私達もご一緒して」

美希「全然おっけーなの!ご飯は皆で食べた方が美味しいの!」

律子「…よし!今日は春香と雪歩が仕事を手伝ってくれたし、貴方達の将来についてのビジョンも話せたし…この秋月律子が!奢ってあげちゃうわ!」ドーン!

春香「わあ!本当ですか!?」

雪歩「律子さん、格好良いですぅ♪」

律子「ふっふっふー」

美希「流石は律子、さんなの!」

律子「相変わらず、『さん』を忘れがちね、アンタは…」

千早「何だか悪いわ…ためになる話までしてもらったのに…」

律子「たまには年上に甘えなさい」

千早「春香には甘えているけれど」

律子「うん、その情報はいらないわ」

春香「じゃ、ご飯食べに、れっつごー!」

3人「おー!」



小鳥「律子さん律子さん、私の分は、自分で出しますよ?」コソコソ

律子「…正直、格好付け過ぎました」コソコソ

小鳥「うふふ、たまにはそんな律子さんもいいと思いますよ?」コソコソ

律子「すみません…」コソコソ

小鳥「ふふ、じゃあ、鍵閉めますねー」

281: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:25:27.93 ID:PKDRPzuAO
~高槻家~

高槻弟妹「やよい姉ちゃん!お誕生日おめでとー!」

やよい「わあ…ありがとう!皆!」


【高槻家ファイル その1】
家族の誕生日は、出来るだけ皆でお祝い


高槻父「おめでとう、やよい」

高槻母「本当、大きくなったわね」

やよい「えへへ…」

伊織「やよい、お誕生日おめでとう」

やよい「ありがとう、伊織ちゃん!」


【高槻家ファイル その2】
家族の団欒にナチュラルに混ざる、伊織お嬢様


長介「…かすみ姉ちゃん…」ヒソヒソ

かすみ「…多分、私もアンタと同じ事思ってるわ…」ヒソヒソ

長介「…何で伊織さんがいるんだ?」ヒソヒソ

かすみ「だから、私も同じ事思ってるって言ったじゃない…」ヒソヒソ

長介「おかしいだろ…母さんも父さんも全く違和感なく対応してるしさぁ…」ヒソヒソ

かすみ「あれよ、水瀬家で働いてるから、いて当たり前、もう違和感感じないんじゃ…」ヒソヒソ

長介「でもさ…伊織さん、留学中だろ?いないのが当たり前だろ?父さんや母さんが水瀬家で働いてた時間を考えたら、伊織さんといた時間のが遥かに短いし」ヒソヒソ

かすみ「だーかーらー…私だって知らないんだってば。今日は朝からレッスン行ってたんだから」ヒソヒソ

282: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:25:57.74 ID:PKDRPzuAO
伊織「おじ様、お代わりよそいましょうか?」

かすみ「何故伊織さんが一番に気付いたの…母さんとやよい姉ちゃん…しっかりして…」

高槻父「そ、そんな!伊織お嬢様にそのような事はさせられませんよ」

長介「あ、取り敢えず関係は水瀬家のお嬢様と運転手なんだ」

やよい「私がやるよ」

かすみ「見慣れた光景だよ、やっと」

高槻母「今日は貴方が主役でしょう?私がやるから座ってなさい」

やよい「あぅ」

かすみ「ま、そうだよね、普通」

伊織「おば様、私もお手伝いします」

長介「何故」

高槻母「あらあら、伊織お嬢様も座ってて下さいな」

長介「あ、こっちも関係は父さんと変わらないのな」

伊織「これから先、この家の事を覚えていないといけませんから。教えて下さい」

かすみ「花嫁修行?…いや待って、何故この家限定?」

高槻母「まあ…そこまで仰るなら…」

長介「何故受け入れた、母よ」



長介「取り敢えず情報を纏めるぞ」

かすみ「そうしましょう…ただ」

長介かすみ「ひとっつも分かんないけどね!」クワッ

長介「なんだこれ?マジなんだこれ?」

かすみ「春香さん、響さん、律子さん…ツッコミしに来て下さい…」

283: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:26:24.70 ID:PKDRPzuAO
~あまみけ~

春香「」キュピーン

春香「…」

千早「どうしたの?春香」

春香「いま…誰かが私にツッコミを求めた気がした…」

美希「えっ?」

雪歩「い、意味が分からないよぅ…」



~がなはうす~

響「」キュピーン

響「…」

響「どこかで誰かがツッコミを欲してる…!」

ハム蔵「(お嬢がぶっ壊れた訳だが)」

オウ助「(どうしたらいいんスかね…)」

イヌ美「(放っときゃ治るわよ。毎月の女の子の日みたいなもんよ)」



~事務所~

律子「」キュピーン

律子「…」

律子「小鳥さん、仕事をさぼって遊ぶスパイダーソリティアは楽しいですか?」

小鳥「何故バレたし」



~高槻家~

かすみ「もう面倒だから、直接聞く」


【高槻家ファイル その3】
ツッコミを放棄した、かすみちゃん


長介「かすみ姉ちゃん…頑張ってくれ!」

浩太郎「兄ちゃん達、楽しそうだな」

浩司「やよい姉ちゃんの誕生日だからな」

浩三「だからな!」



かすみ「やよい姉ちゃん!」

やよい「ん?どうしたの、かすみ?おっきな声だして」

かすみ「何でうちにナチュラルに伊織さんがいるの?」

やよい「えっ?」

かすみ「えっ?」

284: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:26:53.30 ID:PKDRPzuAO
やよい「伊織ちゃん、私のお誕生日をお祝いしにきてくれたんだよ?」

かすみ「いや、それは分かるんだけどね…あまりにナチュラルに高槻家の一員になってたから」

やよい「高槻家の…うーん…伊織ちゃんなら、しっかり者だから一番上のお姉ちゃんだね」

かすみ「そうじゃなくて…」

やよい「?」

かすみ「いや、留学中でしょ?伊織さん」

やよい「お休みだから帰ってきたんだって」

かすみ「ああ、うん…何かもういいや」

やよい「???」



かすみ「長介、お姉ちゃん疲れた」グデー

長介「やはりツッコミスキルが高い人じゃないとダメか…」

かすみ「うん…」

長介「しかし、わざわざ春香さん達を呼ぶのは…」

かすみ「気が引ける」

長介「だよなぁ」

かすみ「諦めるよ…」

長介「…だな」



~暫く経ちました~

やよいおり「」ホコホコ


【高槻家ファイル その4】
風呂まで入りました


長介「よーし、お前ら風呂入れー」

浩太郎「あーい。よし、風呂行くぞー、浩司、浩三」

浩司「あいよー」

浩三「うん」

かすみ「お父さん寝かせてきた」

高槻母「ご苦労様。全く、あの人ったら…普段飲まないクセに飲むから…」

285: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:28:09.03 ID:PKDRPzuAO
やよい「お母さんももう休んで?もうやることは殆ど無いから」

高槻母「でも…」

伊織「私の事は気にしないで下さい。いつも我が家の事をして下さって、とても助かっています。ですから、もしお休みになれるのでしたら、なって下さい」

高槻母「…では、お言葉に甘えさせていただきますね」



長介「浩太郎達も寝かせてきた」

かすみ「ご苦労様」

やよい「長介、お茶淹れたよ」

長介「サンキュー…さて、伊織さん」

伊織「?」

長介「キャラ変えしました?」

伊織「はっ?してないわよ?」

長介「さっきの敬語使ってる伊織さんに、すげぇ違和感が…」

伊織「アンタ…言うようになったわね…っていうか、私だって年上の人…ましてや、やよいの御両親に敬語くらい使うわよ!」

長介「あ、いつもの伊織さん」

かすみ「本当だ」

伊織「アンタらねぇ…ったく、私を何だと思ってんのよ」

やよい「あはは…でも、伊織ちゃんの敬語って…あんまり聞いた事無いかも」

伊織「や、やよいまで…」ガックリ

かすみ「で、どうしました?色々と」

伊織「どういう意味よ?」

かすみ「いや、小さい頃から伊織さんにはお世話になってますが…雰囲気が…」

286: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:28:37.44 ID:PKDRPzuAO
伊織「いつまでも我が儘お嬢様じゃないわよ」

長介「今日は、いつ頃来たんですか?」

伊織「アンタらが学校行くのと入れ違いね」

かすみ「やたらナチュラルに高槻家の一員になってましたね」

伊織「あら、お義姉ちゃんと呼んでも構わないわよ?」

長介「ガチっスか」

伊織「純愛よ」

やよい「伊織ちゃん、私のお誕生日に来てくれてありがとう!」

伊織「やよいの為なら、海外から日帰りでも駆け付けるわ」

かすみ「あの…御両親やお兄さんは…」

伊織「お兄様ね、私に見合いの場を設けてきたから、お相手に「私には貴方のような方は勿体無いですし、まだアイドルを休業しているだけですから」ってバッサリ」

伊織「その後、お兄様に「水瀬家の跡取りの誕生、期待して…ああ、お相手が…」って悲しそうに言ったら、もう何も言ってこなくなったわ」

長介「伊織さん…えげつねぇ…」

かすみ「伊織さんのお兄さんって…水瀬財閥のトップですよね…」

伊織「「クーデレで眼鏡かけてて、俺のサポートをこなせる女性が理想だ」とか、意味の分からない寝言を友人と語り合ってたらしいわ、去年の頭に」

かすみ「」

長介「ちょっと分かります、お兄さん…」

287: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:29:47.41 ID:PKDRPzuAO
伊織「クーデレとやらが良く分からなくて、調べて後悔したわ」

やよい「私は小鳥さんが教えてくれたよ」

伊織「あのアホウ鳥め…焼き払ってやろうかしら…」

長介「そのタイプに当てはまりそうなのって…律子さんですかね」

伊織「その友人も、ガチで紹介しようとしたらしいけど、律子はツンデレ眼鏡だから」

かすみ「その友人の方って…」

伊織「三浦あずさっていうアイドルに手を出したプロデューサーよ」

やよい「あ、あはは」

かすみ「っていうか、プロデューサーと伊織さんのお兄さんはお友達だったんですか?」

伊織「大学の時の同級生なんだって」

長介「プロデューサーの兄ちゃん、凄いな…」

伊織「普段はビシッとしてるお兄様だけど、アイツと家でお酒飲んでると…酷いわよ」

やよい「それだけ、気の許せるお友達なんだね、プロデューサーと伊織ちゃんのお兄さんって」

かすみ「そうだ、伊織さんは今日は泊まるんですよね?」

伊織「ええ、許可は頂いてるわ」

長介「お客様用の布団か…」

伊織「やよいと一緒の布団で…」

かすみ「そういうのはうちの弟達に教育上…」

伊織「何でそうなるのよ!春香と千早じゃあるまいし!」

288: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:30:14.15 ID:PKDRPzuAO
~あまみけのお風呂~

はるちは「っくし!」

はるちは「う~…」

春香「…おかしいなぁ…風邪引いた感じじゃないんだけど」

千早「そうね…私も大丈夫だわ…湯船に浸かってるから、寒くもないし…」

春香「花粉症かなぁ」

千早「私はムズムズしたりしないけど…春香はどう?」

春香「私も平気…何だろね?誰か、噂でもしてるのかな?」



~高槻家の地下室~

伊織「…凄いわね、本当に普通の部屋だわ」

やよい「かすみも大きくなってきたし、1人の部屋が欲しいかなーって。だから、私は地下室にお引っ越し」

伊織「長介もそろそろそういう部屋が欲しいんじゃない?」

やよい「うん、だから困ってるの…もう家には部屋は無いし…」

伊織「うーん…やよいが1人暮らしするとか」

やよい「私が?…うーん…家族と離れるのは、まだ寂しいな…」

伊織「別にそうしろって訳じゃないわ…でも、そうなると…」

やよい「うーん…もう少し考えてみるよ」

伊織「改築は考えてないの?」

やよい「災害対策の工事をしてもらったし…」

伊織「そうね…ま、もうやよいが貧乏キャラでいる必要も無いし、増築くらいは良いと思うわ」

やよい「うー…」

289: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:30:42.46 ID:PKDRPzuAO
伊織「まぁ、それはやよいの家族が話し合う事だから、また皆で話し合うといいわ。協力出来そうならするから、何かあれば言ってね」

やよい「伊織ちゃんは優しいなぁ…」

伊織「そ、そんな事無いわよ…やよいの為だもの」

やよい「伊織ちゃん…えへへ♪」ギュッ

伊織「きゃっ…ど、どうしたのよ?突然…」

やよい「伊織ちゃんと毎日メールしてるけど…本物の伊織ちゃんとは毎日会えなくて…今までも、竜宮小町が忙しかったり、私がお仕事で会えなかった事なんか沢山あったのに…」

やよい「何でかな?今は伊織ちゃんと少しでも会えないと、寂しい…」

伊織「…」ナデナデ

やよい「ん…伊織ちゃん?」

伊織「そ、それはきっとあれよ。私とやよいの心が、今までよりももっと近くなったからよ」

やよい「近くなったから…?」

伊織「そうよ…だから、その…心の距離が近付いたから、少しでも離れてると寂しく感じちゃうのよ」

やよい「そうなのかなぁ…」

伊織「そうよ…きっと。一緒が当たり前な位に近付いたから、離れてるとすぐに寂しく感じちゃうのよ」

やよい「そっかぁ…伊織ちゃんは、離れてると寂しいって感じる?」

伊織「………うん、寂しいわよ」

290: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/03/25(火) 22:31:35.65 ID:PKDRPzuAO
やよい「…そっかぁ♪えへへー♪」

伊織「な、何よぅ!」

やよい「伊織ちゃんも私と同じなんだなーって思ったら、何だか嬉しくなっちゃった♪」ニコニコ

伊織「な、何よそれ」

やよい「えへへ♪伊織ちゃん、顔真っ赤だよー?」

伊織「んなっ!?な、何よもう!知らない!」

やよい「あぅ…い、伊織ちゃん…怒った?」

伊織「…怒った!」

やよい「うー…い、伊織ちゃぁん…ごめんなさい…」

伊織「…えいっ」ムギュ

やよい「はわっ!?」

伊織「今日、やよいは私の抱き枕になる事!それで許してあげるわ!」

やよい「…うん!」

伊織「にひひ♪」

やよい「えへへ♪」



~高槻家~

かすみ「長介、お姉ちゃんは思うの。もうどっちかが相手の養子にでもなればいいって」

長介「流石に難しいんじゃね?伊織さんが養子に行くのは水瀬家が許さないだろうし、やよい姉ちゃんは水瀬家の生活は合わないだろうし」

かすみ「そっか…取り敢えず、現状をどうにかしないとね」

(ドンドンドン!)

かすみ「お姉ちゃん!地下室の救助要請用のマイクが入りっぱなしだよ!家の中全部にイチャコラトークが聞こえるんだけど!?」

<(どたんばたん!)

<はわわわわ!

<おち、おちおち、落ち着いてやよい!

長介「明日の朝はアカン事になってそうだ…」

かすみ「浩太郎達の部屋のスピーカーが壊れてて良かったよ…」

長介「昨日、物投げてぶつけた浩三、良くやったと誉めてやるか」

かすみ「壊したからプラマイゼロで」

長介「そうですか…」

318: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:47:26.24 ID:OXU+71OAO
~あまみけの玄関先~

春香「…」

妖精「」


【あまみけファイル その1】
玄関先に何故かフェアリー


春香「あ、あの…」

貴音「なりません」

春香「あぅ…」

美希「どうしてもって言うなら…このフェアリーを突破するの!」

響「ふふん、一筋縄じゃあ行かないぞ?」

春香「貴音さん、今度ラーメン特盛に餃子もセットで作ってあげます」

貴音「参りました」

美希「あっさり崩されたの!貴音のはらぺこりん!」

響「貴音のアホー!」

春香「美希」

美希「」ビクッ

春香「おにg」

美希「参りましたの」

響「おぉい!?」

貴音「美希も食べ物に釣られているではありませんか!」

春香「響ちゃん」

響「お?」

春香「ていやっ!」ズビシッ!

響「ぅあいだっ!?」

春香「よし、突破完了っと」

響「おぉい!何で自分だけローキックなんさ!扱いに差があり過ぎるだろ!?」

春香「だって、響ちゃんはこのはらぺこりん2人と違って、ご飯じゃ釣れそうにないし」

響「物理攻撃はやめろ!物理攻撃は!アイドルが肉体言語で語るんじゃないさー!」

春香「さておき…通らせてもらうよ!」

貴音「くっ…こうも簡単に…!」

319: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:47:54.60 ID:OXU+71OAO
美希「Sランク、流石なの…!」

響「食い物に釣られて、あっさり陥落したくせに!」

たかみき「面目ない(なの)」



~あまみけ玄関内~

春香「…」

亜美「ひゃっは→!」

真美「ここは通さね→ぜい!」

春香「ほぉぉお…ほぁたぁ!」シュバッ

亜美「ぅあ→!?」デコピーン

春香「ほぅあたぁ!」シュバッ

真美「ぁいた→!?」デコピーン

春香「経絡秘孔をついた…」

ジェミニ「うぅ…」

春香「お前たちの命は…あと…えっと、80年くらい!」

亜美「なげぇ!?」

真美「それ、意外と長生きだYO!?」

亜美「つーか、そこまで生きたら、亜美達100歳間近じゃん!」

真美「普通に寿命だって言われてもおかしくないよ!?」

春香「と、兎に角!通るからね!ただいま!」

亜美「あ、うん、おかえり」

真美「お仕事お疲れちゃ→ん」

春香「うん、帰ってきたら、いきなりフェアリー→ジェミニと相手して疲れたよ!」



~あまみけ2階、寝室前~

春香「…」

P「さぁ、ここを通りたくば、この俺を倒s」

春香「あ、もしもし警察ですk」

P「やめて!謝るから、退くからやめて!」

春香「全く…次に変な事したら…」

320: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:48:22.50 ID:OXU+71OAO
P「…したら?」

春香「「無理矢理●●●な事されそうになった」って、あずささんに泣きながら報告をします」

P「おま…それはアカンぞ?それは真面目にやっちゃダメだ…俺、東尋坊からアイキャンフライしちゃうぞ?」

春香「ならどいてください」

P「くっ…退かざるを得ない…!」

春香「全くもう…あ、今から着替えますけど、覗いたら水瀬ガードサービスさんから、元傭兵の屈強な方々がガチで始末しに来ますからね」

P「あの人ら、冗談通じないからな…それに、俺はあずさを現場に迎えに行かないといけないしな…」

春香「仲のよろしい事でー」

P「違う。またGPSを超えたんだ」

春香「マジですか」

P「マジですよ」

春香「…が、頑張って下さい」

P「おう、またな」

春香「はーい」



~寝室~

春香「…」

愛「」スヤスヤ


【あまみけファイル その2】
刺客、熟睡


春香「…何にもかけないと、風邪ひいちゃうよ~?」

愛「んにゅ…はるかしゃん…はなまる…」スヤスヤ

春香「うん、愛ちゃんの寝顔は可愛いから、はなまるだよー」

愛「にへへ…」スヤスヤ

春香「可愛いなぁもう…暖房は…ついてるから、加湿器を…と」



次回 【天海家】春香「2人は!」千早「はるちは!」みきゆき「…あ、うん」 中編