~一階、廊下~

小鳥「」ピヨーン

春香「…さっき、二階に上がる時はいなかったのに…」

小鳥「…お花を詰みに…春香ちゃん、それは部屋着?」

春香「はい、お化粧も落としましたし、もう外にも出ないので…」

小鳥「…ノーメイクで、スウェット(赤)の上下でも…輝いてるわ、流石はアイドルね」

春香「えへへ♪ありがとうございます」

小鳥「だけど!そんな春香ちゃんでも…ここは通さないわよ!?」

春香「…小鳥さん」

小鳥「何かしら」

春香「この前、現場でいただいたんですがね」

小鳥「?」

春香「これ、写真なんですが…このお酒、いります?」

小鳥「」

春香「…小鳥さん?」

小鳥「こ、これは…『客人』…!?」

春香「容器が焼き物で素敵ですよ」

小鳥「こ、これ…高いのよ?一本で3万5000円くらいしたはず…」

春香「そうなんですか?ほら、うちってお酒飲める人がいないので…」

小鳥「ローマ法王に献上した神子原米を使った、御神酒よ…」

春香「へぇ~…凄いんですね…」

小鳥「凄いわよ」

春香「で、それを差し上げますので通して下さい」

小鳥「いや、あの…流石に頂くのは申し訳ないわ…そんな高い物」

引用元: ・【天海家】春香「2人は!」千早「はるちは!」みきゆき「…あ、うん」 



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322: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:49:17.57 ID:OXU+71OAO
春香「構わないですよ?確かに、容器の焼き物はとっても素敵ですけど…うちにはお酒飲める人がいないですし」

小鳥「…どうぞお通り下さいませー」ヘヘー

春香「ありがとうございます♪」

小鳥「ぴよよ…あんな凄い物を見せられたら…いくら何でも従わざるを得ないわ」

春香「あはは…あずささんや律子さんと楽しんで下さい」

小鳥「…私1人で楽しみたいけど、多分素晴らしさを受け止め切れないから、そうするわ」

春香「あはは…」



~リビング~

春香「」

千早「多くの刺客を倒し、良く此処まd」

春香「千早ちゃん、ただいまー♪」ニコー

千早「おかえり春香」ニコー

千早「…じゃなくて、良く此処まで辿り着いたわね」

春香「千早ちゃんに会いたくて」

千早「私も、春香に会いたかったわ」

春香「千早ちゃん」オイデオイデ

千早「なぁに?」

春香「えいっ」ムギュー

千早「」

春香「ただいま、千早ちゃん」スリスリ

千早「おかえりなさい、春香」ナデナデ

千早「」ハッ

千早「そ、そうじゃないのよ…」

春香「…違うの?」ウワメヅカイ&ウルウル

千早「大正解よ、違う訳ないじゃない。春香大好きよ」

春香「私も千早ちゃん大好きだよ♪」チュッ

323: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:50:06.92 ID:OXU+71OAO
「陥落が早過ぎるよ」

春香「はっ!…その声は!」

真「ふっふっふ…千早は元から戦力として期待していないさ…」

春香「来たわね!イケメン大魔王!」

真「」グサッ

真「くっ…いきなり攻撃してくるなんて…」

春香「真」

真「なに?」

春香「全身黒でラスボスっぽい雰囲気…また女子がほっとかないよ」

真「」グサッグサッ

真「…ぐふっ」ポテッ

春香「勝った!」コロンビアー

真「」チーン

千早「普通の格好でいいって言ったのに、わざわざ黒のレザーのロングコートまで準備して…」

真「…以前出たバラエティでスタイリストさんから頂きました…」

春香「…何で貰っちゃったの…」

真「だって…暖かかったんだもん…」

千早「…年間ジャージで通せるくせに…」



~キッチン~

春香「ただいまー」

雪歩「うぅ…ついに此処まで辿り着いてしまいましたかぁ…」

やよい「はぅ…」

春香「いや、まあリビングに入った時点で見えてたけど…キッチンが見えない程広い訳じゃ無いし…」

雪歩「ぶっちゃけた話、目が合ったもんね、私と春香ちゃん」

やよい「実は私もです…」

千早「高槻さんなんか、会釈してたものね」

やよい「つ、つい」

324: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:50:32.03 ID:OXU+71OAO
春香「あれ?今日はかすみは?」

やよい「レッスンです!」

春香「なるほど」

雪歩「本当ならあずささんもいたんだけど、ドラマの収録日がズレちゃったみたいで」

春香「らしいね、プロデューサーさんが迎えに行ったよ」

やよい「あずささんは最近、収録が終わっても出来るだけその場を動かないらしいです」

千早「成長はしてるのね…以前は興味を惹かれた物にふらふら着いていき、気が付いたら他県だった…とかあるから」

雪歩「成長も何も…私達の中では一番年上なのに…」

春香「ほら、年上とか言うと、あそこでお酒の瓶眺めてニヤニヤしてる人が」

<春香ちゃん、聞こえてるわよ

春香「あぅ…」

春香「で、何で私をキッチンに近付けたくなかったの?」

千早「春香…今日は何の日?」

<4(しー)3(さー)の日だぞ!

<日本橋の開通記念日、にございます

<バタ子さんの誕生日なの!

<いんげん豆の日だよ

<日本とペル→の友好記念日だYO

<神武天皇祭だって

<ラブひなって漫画の主人公とヒロインの結婚記念日よ…結婚…ぴよぉ

千早「貴方達、Wikipediaをチラ見しながら言わないでくれる?」

春香「…最後の人、自滅したね…」

325: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:50:59.28 ID:OXU+71OAO
雪歩「結婚かぁ…」

やよい「結婚…」


【あまみけファイル その3】
結婚に憧れ始めるアイドル2人(但し、異性とは言っていない)


春香「結婚かぁ…するなら、式はどんなのが良い?」

千早「身内だけで、静かにやりたいわ。出来るなら、都心から少し離れた静かな場所で」


【あまみけファイル その4】
既に結婚は憧れから確定に変わっているアイドル2人


(どたばた)

全員「?」

(ばたーん!)

愛「」ゼェハァ

全員「」

愛「ね、寝ちゃってましたー!」

春香「愛ちゃん、おはよ♪」

愛「あっ、春香さん!おはようござい…あーっ!」

春香「おぉう…なかなかに大音量…」

愛「あ、あの!は、春香さん!」

春香「ん?」

愛「こ、ここはとおさないぞー!」ワタワタ

全員「(可愛い)」


【あまみけファイル その5】
頼まれた事をキチンとやる、日高さん家の愛ちゃん


春香「愛ちゃん…私がもうキッチンにいるなら…足止めは意味ないんじゃないかなぁ…」

愛「あぁっ!た、確かにっ!」ガビーン

春香「頼まれたから、ちゃんとやろうとしたんだね」

愛「はい…でも、私、ぐっすり寝ちゃって」

春香「疲れてたんだよ、きっと」

326: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:51:45.36 ID:OXU+71OAO
愛「うぅ…」

春香「ほら、泣かないで…」ムギュ

愛「ふぁ…(春香さん、優しくて甘い匂いがする…)」



響「愛は本当に春香に懐いてるなぁ」

千早「日高さんは、春香に憧れてるから」

美希「ちょっと似てるし、仲良し姉妹みたいなの」

やよい「…」

貴音「やよい…大丈夫ですよ」

やよい「えっ?」

雪歩「春香ちゃんは、愛ちゃんだけのお姉ちゃんじゃないから。やよいちゃんにも、優しいお姉ちゃんだよ」

やよい「あ、あの…えへへ…はい!」

響(淑女)「やよい、なんなら自分がお姉ちゃんになってもいいんだぞ?そんで、一緒に住もう。一緒にお風呂入って、一緒に寝よう」

やよい「えっ?あの、その」

響(淑女)「大丈夫、何も怖くn」メゴッ

真「やよい、怯えなくて大丈夫。危ない輩は眠らせたから」

響「」チーン

貴音「響…流石に今の言動は庇いきれません」

美希「ここにデコちゃんがいなくて良かったの。いたら、謎の黒服さん達に連れて行かれてたと思うの」

千早「全く…我那覇さんは…」

亜美「はるるんとラブラブになる前は、やよいっち大好き三人組のド変態筆頭だったのに」

真美「千早お姉ちゃんはひびきんに何も言えないと思う」

327: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:52:31.49 ID:OXU+71OAO
千早「…」

真「否定しないのかい?」

千早「その節は、誠に御迷惑をお掛けしました…」

やよい「はわわ!あの、えと…どういたしまして…?」

春香「素直に謝れる千早ちゃんはエラいなぁ」ナデナデ

千早「ん…ありがとう、春香」

愛「千早さんが可愛いです!」

やよい「うん!」

千早「も、もう!」

春香「で…何故にあなた方は我が家で通せんぼしてたの?」

千早「もうここまで来たら仕方ないわね…」

雪歩「そだね…」

美希「ほら、今日は何の日?」

春香「フグ田マスオさんの誕生日」

貴音「そうなのですか?」

真美「うおっ!?ほ、本当だ!」

亜美「Wikipedia先生にも載ってる!」

真「な、何でそんな事知ってるのさ…」

小鳥「私は知ってたけど、春香ちゃんが知ってる事に驚いたわ…」

愛「春香さん、物知りです!」

やよい「流石は春香さんです!」

春香「いぇい!」ブイ

響「って、そうじゃなくて!」

春香「春香さん誕生の日でございます」

響「そういう事だぞ」

春香「いや、流石に自分の誕生日は忘れないよ?」

響「ならボケるなよ」

雪歩「でね?本当なら、春香ちゃんの為に私達がお祝いしようと…」

328: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:53:11.98 ID:OXU+71OAO
真「したんだけど、春香の仕事が早く終わったって、現場にいた別の事務所の子から連絡が来てね…」

小鳥「少しでも時間を稼ごう…と、思ったの」

美希「でも、あっさり陥落したの」

響「お前と貴音は、食い物に釣られただけだろ!?」

美希「面目ないの」

貴音「返す言葉もありません」

亜美「亜美達は経絡秘孔を突かれたから、ちかたないね」

真美「普通に寿命を迎えそうなね」

真「ボクはまさかの精神攻撃だったよ」

小鳥「…」

千早「小鳥さんはコレに釣られたんでしたね。はいどうぞ」

っ[客人]

愛「わあ!な、何ですかそれ!?」

やよい「す、凄い高そう…」

雪歩「お酒みたいだよ?春香ちゃんが貰ったんだけど、うちは誰も飲まないから…」

愛「お酒…ママに気を付けて下さいね」

小鳥「舞ちゃんなら、このお酒でもラッパ飲みしそうね…」

貴音「このお酒は高いのですか?容器の焼き物も、素晴らしい物のようですが」

小鳥「えと…正確な値段は覚えてないけど…1本、3万5000円くらいね」

やよい「さ、さんまんごせんえん…」

響「た、たかい…」

亜美「ゲーム機一台買えちゃうYO!?」

真美「こ、高級品ですな…」

329: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:53:58.83 ID:OXU+71OAO
千早「し、知らなかった…それ、そんなに高いのね」

雪歩「見た目で高いお酒とは思ってたけど…」

美希「び、びっくりなの…」

小鳥「容器の値段が高いのかもしれないけどね…実際、20万位するお酒だけど、容器が18万位のお酒もあるし」

真「で、でも、それだって中身は2万円はするんですよね…」

小鳥「…まぁね」

響「お酒って、高いのは本当に高いんだな」

小鳥「そうね」

響「…あれ?じゃあ、一番酷い目にあったのは自分か?」

真「何されたの…」

響「ローキック一閃」

真「ちょっ…」

春香「菊地真直伝!春香さんの下段回し蹴りですよ!」

やよい「春香さん、かっこいいですー!」

響「教えたのはお前か…どうりで、素人のはずの春香が、膝の内側の痛い場所を正確に蹴り込んできた訳だ…」

真「護身術として教えたんだよ」

春香「他にも色々教えて貰ってたけど、響ちゃんは今日もセクシー生足状態だったから」

響「くっそぅ…今日はGパン洗っちゃってたし、暖かいからショートパンツで来たのが失敗だったぞ…」

春香「それで?私を引き止めてる間に、雪歩とやよいはお料理を作ってくれてた、と」

やよい「えと、はい!」

330: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:55:08.57 ID:OXU+71OAO
雪歩「それと…」

システム『お客様です…データ照合中…秋月律子さんです』

春香「律子さん?上がってもらって下さい」

千早「凄いわ、律子」

響「凄いな…なんつータイミングなんだ」

真「狙いすましていたかのようだね」

亜美「律っちゃんは、秒単位で行動を決めてそうだからね」

貴音「まるで、電車のようですね」

小鳥「だから、自らの行動が遅延するのに厳しいのね…」

真美「遅延証明が必要だったり、振替輸送が必要だからね」

響「JR秋月線」

美希「運賃が消費税の関係で値上がりしたの」

真「停車駅は…テレビ局、765プロ、メガネスーパー、ローソン、眼鏡市場、ナチュラルローソン、メガネドラッグ、ローソン100、終点の律っちゃんハウスとなります」

雪歩「メガネ屋さんかローソンがメインなんだね…秋月線」

小鳥「ファミチキとか揚げ鳥とか持ち込もうとすると、改札に設置されたスコープからオッペッパーされて、焼き払われるわ」

律子「皆揃って、無茶苦茶言ってくれるわね」

全員「」ビクッ

春香「あはは…ケーキ、冷蔵庫入れますね」

律子「うん、お願い…何かごめんなさいね、サプライズにしようと思ってたのに」

331: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:56:01.78 ID:OXU+71OAO
春香「いえいえ!私は、普段忙しい中でのたまのオフなのに、わざわざ私のお誕生日の為に来てくれただけで、十分嬉しいですよ!」

律子「春香…貴方は良い子ね…」

小鳥「そんな春香ちゃんの為に」

真美「3日位前から、美味しいケーキ屋さんを検索しまくり」

亜美「関東の外すら検索範囲に入れたり、配送可能かも調べたりしてたね→」

真「局の人に聞いたりもしてたし」

貴音「共演した方々にまで聞いておられましたね…」

美希「他の事務所にも聞いてたの」

愛「ママにもメールで聞いてました!」

雪歩「春香ちゃんを納得させるケーキを…って、自作も考えたけど、諦めたらしいですぅ」

千早「全力過ぎて、海外にまで検索範囲を広げてたわね…春香のケーキより美味しいケーキを見付けるのは、至難の業だと思うけれど」

やよい「み、皆さん!もう止めてあげてください!律子さんのお顔が真っ赤っかですー!」

春香「律子さんが羞恥心で舌を噛み切りかねないから!もう律子さんのHPはゼロだから!LPまでゼロにしたら死んじゃうから!」

律子「ォオゥ…」ゴローン

千早「ああっ!?律子が見たこと無い位の死んだ目で、無表情で床を転がりだしたわ!?」ビクーン

332: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:56:40.65 ID:OXU+71OAO
~リビング~

やよい「出来ましたー!」

雪歩「テーブルに並べるのを手伝って~」

真「任せて」

響「自分も行くぞ」

律子「私も手伝うわ」

小鳥「私も…」

春香「」ガタッ

千早「貴方は座ってなさい」

美希「主役を押さえつける係が必要って…何なのなの」

春香「だって~…私だけ何もしてないし~…」

愛「春香さんはお誕生日なんですから、座ってて下さい!」

春香「はーい…」

千早「こうして見ると、本当に姉妹みたいね」

はるあい「?」

美希「髪の毛の長さも近いし…そだ!」ピコーン

春香「どうしたの?」

美希「ふっふっふー♪ちょっと思い付いた事があるのー♪」テクテク

千早「何かしらね」

春香「わかんない」

愛「何ですかね」ワクワク



美希「愛、ちょっと来て欲しいの」

愛「なんですかー?」

律子「もうお皿並べ終わるわよ?」

春香「す、凄い豪華な料理…」



美希「ほい、完成!春香と同じリボンで、春香みたいに結んだの!」

愛「に、似合ってますか?」テレテレ

やよい「…」

美希「やよいもやってあげるから来るのー」

やよい「はーい♪」

春香「…」

響「どうしたんさ、リボンの長女」

333: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:57:16.21 ID:OXU+71OAO
春香「リボンの長女って何…じゃなくてね」

響「ん?」

美希「出来たのー」

やよい「ありがとうございますー♪」

愛「お揃いですね!」

やよい「うん!」

貴音「ふふ、真、微笑ましい光景ですね?」

真「ん?」

千早「違うから。貴方を呼んだ訳じゃないわ」

律子「いい加減慣れなさい」

真「うー…でもさぁ」

貴音「真、真は真に真らしいですね、真」

真「うにゃー!」

雪歩「ま、真ちゃんがパニックに!」

美希「貴音!真クンは処理能力が低いんだからやめてあげて」

真「美希、サラッとボクを馬鹿にするのはやめてくれないかな?」

律子「2人とも止めなさい!全く…」

響「で?どうした?」

春香「うん…やよいはまだツインテだからいいけど…愛ちゃんがリボン付けたら…」

響「付けたら?」

春香「私にちょっと似るでしょ!?リボン=私という、唯一のアイデンティティが!」

響「自分で『リボン=私』とか、変な位置付けすんな!」

千早「自分から『唯一のアイデンティティ』とか言わないの!」

春香「響ちゃん…千早ちゃん…」

響「だって」

千早「私たち…」

春香「仲間だもん」

がなはるちは「げ!」

334: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:57:57.89 ID:OXU+71OAO
あいやよ「」ポカーン

美希「…アレをやりたいが為に、愛とやよいだけじゃなくて、2人の気持ちを汲んでリボン付けてあげたミキの気持ちまで利用されたの」

春香「人聞き悪い事言わないでよ!」

千早「別に利用した訳じゃないわよ!」

響「思い付いちゃっただけさー!」

律子「ちょっと待って…アンタら、何でそんな瞬時に連携出来るのよ」

真「どのタイミングで思い付いたの?」

春香「愛ちゃんがリボン付けてきた時」

響「その後の春香の前振り」

千早「私もそこね」

真「何この3人怖い」

貴音「何という意思疎通能力…」

美希「でも、その能力はネタ専用なの」

律子「まあ、ハッキリ言うと、アイドルには不要な能力ね」

がなはるちは「」

雪歩「何で3人共、ちょっとショック受けてるの…」

愛「は、春香さん…」

やよい「あはは…」

律子「後輩の理想のアイドル像を自らぶち壊すアイドル、天海春香」

春香「そんな紹介文いりません!」

響「ぶち壊していくスタイル」

貴音「面妖な…」

真「天海春香!今日もぶち壊してやります!」

美希「片っ端からやってやります!」

春香「いつから私はそんな物騒なキャラに!?」

335: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 13:58:56.71 ID:OXU+71OAO
愛「」オロオロ

やよい「あの…気にしないでね?皆、普段はこういうノリだから…」

愛「は、はい…」

貴音「皆、日高愛が困っておりますよ」

春香「ありゃ…」

千早「駄目よ、我那覇さん」

響「本当にな、如月さん」

雪歩「2人とも、またそういう…」

律子「この2人は…」

真「春香も混ざったがなはるちはトリオは、バラエティ番組でもトップを狙えそうだね」

千早「私、そういうのは…」

美希「千早さん…どの口が言うの…」

千早「」

愛「あ、あの!」

全員「?」

やよい「お料理が冷めちゃいます!」

全員「」ハッ



~皆でご飯~

貴音「はんほ…はんほひふ…」パクパクモグモグ

響「貴音、落ち着け」

真「でも、本当に美味しいや!流石、雪歩とやよいだね!」

春香「うん!2人共、こんな美味しい料理を作ってくれて、本当にありがとう!」

やよゆき「」テレテレ

愛「おいひいです!ほんとにおいひいです!」モグモグ

律子「あんまり慌てて食べると、喉に詰まっちゃうわよ?」

愛「ふぁい」モグモグ

美希「ほっぺがリスみたいなの」

響「だな」

律子「リスにしては勢いがあるけどね」

真「豆タンクだからね、何せ」

336: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:00:12.29 ID:OXU+71OAO
愛「はい!ちょとつもーしん、って言われてます!」フンス

律子「猪突猛進…ああ、確かに」

真「数秒前までは、猪じゃなくてリスだったけどね」

春香「じゃあ…リス…突、猛進?」

千早「あんまり怖くないわね」

響「ちっこいのが走ってくるだけだからな。両手広げて迎え入れ誰がちっこいんさ」

美希「途中で気付いたからって、無理矢理ねじ込んでこなくていいの」

貴音「響が突進してきても、私が受け止めてみせましょう」フンス

真「何か違う…」

貴音「はて?」

雪歩「リスが突進してきても、ただ可愛いだけだね」

やよい「はい!」

愛「おいでー♪って、言っちゃいます!」

律子「最早それは突進と呼べるのかしら」

春香「ただ、小動物が駆け寄ってきただけにしか見えませんね」

真「小動物かぁ…やよいも小動物っぽいよね」

やよい「へ?そうですか~?」

春香「分かるなぁ…」

千早「分かるわね」

響(淑女)「良く分かるぞー」

美希「響だけ邪な気配を感じたの」

貴音「全く…響も小動物のようで可愛らしいですよ?」

響「んなっ!?」

雪歩「響ちゃん、顔真っ赤だよ」

響「う、うぅ~…」

愛「響さん、可愛いです!」

337: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:00:50.80 ID:OXU+71OAO
~ご飯の後は~

律子「ケーキね」

全員「おぉー!」

美希「これ、有名なお店のケーキなの!」

雪歩「良く買えましたね!」

やよい「美味しそうですー!」

愛「」ジュル

貴音「」ジーッ←厳選中

響「これが…」

千早「律子が色々調べまくった結果なのね!」

律子「…それは触れないで…」

真「でも、調べただけじゃなく、ちゃんと買ってきてるから凄いね」

律子「ふふふ、それは抜かりないわよ」

春香「律子さん」

律子「ん?」

春香「私の為にわざわざありがとうございます!本当に嬉しいです!」

律子「いいのよ、気にしないd」

亜美「ち、違うんだからね!別に、アンタの為じゃないんだからね!」←律子の後ろから声真似

真美「じ、自分が食べたかっただけなんだからっ!」←律子の後ろから声真似

千早「で、でも、沢山買ってきちゃって私1人じゃ食べきれないから、アンタにあげるわよ!」←悪のり

響「あ、ありがたく思いなさいよね!ふん!」←更なる悪のり

律子「そぉい!」

(すぱぁぁぁん!)×4

ジェミニ「おぉぅ…」プシュー…

ちはひび「くぁあ…」プシュー…

雪歩「久しぶりに炸裂したね、律子さんのハリセン…」

338: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:01:32.62 ID:OXU+71OAO
真「うん、最近は良くかわされて、ちょっと自信無くしてたからね」

やよい「そ、その自信って、必要なのかなー?って思います…」

愛「あ、あの!今どこからハリセンが出て来たんですか!?出した瞬間も振った瞬間も分からなかったんですけど!?」

美希「あれが765プロの過激派プロデューサー、秋月律子の真骨頂なの…」

愛「お、おおー…」

律子「そこ!嘘を教えない!」

春香「亜美も真美も、さっきから静かだと思ってたら…」

亜美「んっふっふ→、狙い通りだった!」

真美「ご飯中に打ち合わせしておいて良かったね!」

雪歩「その後の千早ちゃんと響ちゃんは?」

亜美「打ち合わせしてないよ?」

真美「まさか乗ってくるとは…」

ちはひび「」ドヤァ…

真「芸人思考だね」

ちはひび「」ガーン

小鳥「最近、悪化してない…?」

律子「昔の千早は、そんなじゃなかったわ!」

美希「誰も寄せ付けない、孤高の歌姫だったの!」

亜美「ちょっとストイック過ぎて、話しかけにくかったよね」

真美「自分にも他人にも厳しくて、良く怒られたよね」

真「色んな物を犠牲にし過ぎてたよね」

やよい「た、確かに、ちょっと怖かったです」

339: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:02:10.56 ID:OXU+71OAO
雪歩「何よりも歌を優先して、皆との会話すら最小限でしたぁ」

春香「でも、そんな千早ちゃんでも、私はほっとかないよ!」

千早「春香まで混ざって、総出で過去を弄りにこないで!」

響「ま、まさか、次は自分か…?」

全員「いや、我那覇はいいです」

響「お前らふざけんなぁぁぁぁぁ!何なんさ!何なんさー!」ジタンダ

愛「」ポカーン

貴音「」ジーッ←厳選、継続中



~ケーキ中~

全員「」モグモグ←無言でケーキを食らう女子達

春香「…何故に無言」

律子「いや、美味しくて…」

貴音「」パァア…←幸せそうな顔

響「貴音は本当に美味しそうに食べ物を食べるな…あと、ほっぺにクリームついてる」

やよい「美味しいですー!」

愛「私、こんな美味しいケーキ食べたの、初めてです!」

亜美「流石は律っちゃんセレクトだね」

真美「メガネかけてるだけはあるよね」

真「メガネは関係あるの?」

律子「無いわよ」

小鳥「あー…幸せだわ…今日、お休みで良かったわ…」

律子「千早、美希、雪歩。アンタらはどう?」

美希「へ?すごく美味しいよ?」

雪歩「はい、とっても美味しいですぅ」

千早「何でわざわざ私達に聞くの?」

340: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:02:49.99 ID:OXU+71OAO
律子「春香と同居している貴女達3人は、春香の作るスイーツの数々を頻繁に食べてて、舌が肥えてると思ったのよ」

雪歩「ああ、なるほどぉ…」

真美「そう言われてみれば…ゆきぴょんやミキミキ、千早姉ちゃんはゼータクな生活なんですな→…」

亜美「すげ→羨ましいです、はい」

千早「そう…ね。確かに、改めて考えたら贅沢かもね」

春香「そ、そんな事無いでしょ…私は、ただの趣味だし…プロの人達が作ってるお菓子では無いんだから」

真「いやいやいや、春香は趣味で作ってるんだろうけど、もうそれがプロ級なんだって」

春香「そぉかな~…うむむ~…」

やよい「春香さんの作るお菓子は、うちの家族も皆美味しいって言ってますー!」

千早「そういえば、高槻さんのお家にも良く届けてるわね」

やよい「はい!お裾分けしていただいてます」

愛「う、羨ましい…」

響「自分、この近所に引っ越してこようかな」

貴音「近所にらぁめん屋さえ出来れば、私はそのつもりです」

美希「フェアリーが揃うの!」

雪歩「この周辺に住む765プロ率が、また上がるね」

律子「色々問題が起きないといいけど…っと、話がズレたわね」

美希「うーん…」

341: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:03:27.28 ID:OXU+71OAO
春香「美希?」

美希「あのね、確かに春香のスイーツはすっごく美味しいし、ミキは大好きなの」

美希「でもね?律子、さんが、春香の為に色んな所を探し回って、早くから並んで…やっと買えたケーキは、その…別物だって、ミキは思うな」

雪歩「…そうだね。これは…そりゃ、律子さんの手作りでは無いけれど、律子さんが春香ちゃんの為に沢山努力して手に入れてきたんだし…比べるべき物では無いと思いますぅ」

律子「美希、雪歩…」

春香「律子さん」

律子「ん?」

春香「私は、今日を覚えててくれて、お祝いしてくれる気持ちが皆にあって、やよいと雪歩が料理作ってくれて、律子さんがケーキを買ってきてくれて…もう、胸がいっぱいです」

律子「春香…」



小鳥「ええ話や…」ダヴァー

響「…年取ると、涙腺が脆くなるんだな」

千早「そうね…いや、今の流れなら、感動してもおかしくないでしょ」

貴音「響」

響「何だ?」

貴音「素直に、感動したと言えば良いのです」ナデナデ

響「だって…ちょっと恥ずかしいし…」グスッ

貴音「ふふ…」ムギュ

響「わぷっ」

千早「何というボリューミーな密着感」

真「ボクらじゃ生まれない密着感だね」

342: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:04:10.13 ID:OXU+71OAO
千早「…自虐に巻き込まないでくれる?」

真「たまにはいいじゃないか」

千早「やるなら1人でやりなさいよ…」

小鳥「ひびたかキタピヨってなる前に、自虐した真ちゃんと、巻き込まれた千早ちゃんの何とも言えない空気に巻き込まれたわ」

春香「何やってんですか…」

美希「気を抜くと誰かがダメージを負ってる…普段からこうして鍛えられてるこれこそが、765プロの強さなの」

愛「す、凄いです…!皆さん、過酷な環境にいるんですね…!」

やよい「え、えと…ち、違うからね?」

愛「えっ?ち、違うんですか?」

千早「美希、日高さんは純粋なんだから信じてしまうでしょ?」

亜美「ミキミキの話はジョ→ダンだからね?」

真美「普通、アイドルはそんな環境にいないからね?」

愛「じょ、冗談だったんですね…」



春香「ふぅ…美味しかった…あ、忘れる前に…メモメモ」

律子「?」

春香「ああ、これ…美味しいお菓子を食べたら、忘れないようにメモしてるんです」

亜美「ほほう」

貴音「めもを取るのは何故ですか?」

春香「そうですね~…後々、再現出来ないかなぁって。後は、また食べたいから…ですね」

真美「さ、再現とな」

343: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:04:56.88 ID:OXU+71OAO
雪歩「コンビニで売ってるシュークリームを完全再現したりしたよね」

響「マジか」

美希「コンビニの2つ入りのショートケーキとか、チョコのもなの」

小鳥「す、凄いわね」

千早「その他にもいくつか、見た目と味を完全再現したわね」

雪歩「それを食べ比べる為に、わざわざ同じデザートを買ってきて…」

美希「完全再現出来てて、びっくりなの」

真美「マジか…」

亜美「マジか…」

真美「マイネーム!」

亜美「真美か…」

ジェミニ「HAHAHAHAHAHA!」

愛「あっ!それテレビで見た事あります!」

亜美「ジェミニのこの持ちネタ、やっと流行ってきたからね!」

真美「ファミレスフェアリーで初出ししてから…長かったぜ」

亜美「うちの高校じゃ大流行なんだけどね」

やよい「あ、アイドルだよね?」

貴音「諦めなさい、やよい…ジェミニはお笑い系あいどるの頂点を目指すつもりなのです」

亜美「いや、そんなつもりは無いYO」

真美「寧ろ、ファミレスフェアリーで大暴れのフェアリーの方が…」

美希「心外なの」

響「許せないぞ」

貴音「度し難いです」

律子「で、あの面白5人組は放置するとして…完全再現って凄いわね」

344: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:05:46.81 ID:OXU+71OAO
春香「完全再現を目指してる訳では無いですけど、「あっ、あのスイーツ食べたい!」って時に売ってなかったりすると、何か「ぐぬぬ…」ってなるじゃないですか」

小鳥「そりゃ、なるけど…」

律子「だから、完全再現?」

春香「無かったら作ればいい!春香さんは気付いたのです!」

千早「普通はなかなか思い付かないわよね」

雪歩「別のにするとかしますぅ」

美希「面倒くさいから、近い物を買うの」

春香「春香さん、誕生日に同居人達にdisられるの巻」

やよい「あ、あの…それで材料費が売ってるお値段より安かったら、良いと思います!」

春香「やよいぃ…やよいは良い子だねぇ…」

響「再現するまでに、試作品作るよな?いくらかかった?」

春香「(のヮの;)」フイッ

響「おい、目を逸らすんじゃない」

やよい「あぅ…」

律子「まあ、先行投資と考えれば…ね」

春香「ほらー!律子さんだってこう言ってるし!私は間違ってないもん!」

律子「いや、まぁ何よりも、投資する先がおかしいというか」

(;のヮの)<あれれ~?

千早「大丈夫よ春香、そんな春香も大好きだから!」

春香「何か力業で騙されてる気がするけど千早ちゃん!」ガバッ

345: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:06:28.19 ID:OXU+71OAO
千早「春香っ!」ガバッ

響「こいつら…」

小鳥「でも凄いわねー…普通、再現しようったって、出来るもんじゃないわよ?」

真「春香なら出来そうだけどね」

春香「そう?」

真「お菓子作りの腕前を考えたらね」

美希「それに、全てのお菓子のレシピを、ちゃーんとスマホのアプリに残してるの」

貴音「ほう…そのような便利なものがあるのですね」

雪歩「レシピ専用なんだよね」

春香「あれ、実は作ってもらったの」

真美「アプリを!?誰に!?」

春香「絵理ちゃん」

愛「絵理さん!?ウチの事務所のですか!?」

春香「うん」

千早「アキえもんかと思ってたわ」

響「アイツ、どこまでも万能だな…」

雪歩「薬品関係は、CGプロの事務員さんの次に疑われるらしいよ?」

小鳥「千川さんね…あの子、悪い子じゃないのよ?」

律子「お知り合いですか?」

小鳥「うちのライブに、CGプロのアイドルの子がゲスト参加してくれるって時に、打ち合わせをね」

美希「また今度、一緒にやりたいの」

小鳥「向こうのスケジュール次第ね」

愛「あの!私達も一緒にライブしたいです!」

春香「そうだね~♪」

律子「春香とやよいと愛…」

346: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:07:01.11 ID:OXU+71OAO
千早「春香っ!」ガバッ

響「こいつら…」

小鳥「でも凄いわねー…普通、再現しようったって、出来るもんじゃないわよ?」

真「春香なら出来そうだけどね」

春香「そう?」

真「お菓子作りの腕前を考えたらね」

美希「それに、全てのお菓子のレシピを、ちゃーんとスマホのアプリに残してるの」

貴音「ほう…そのような便利なものがあるのですね」

雪歩「レシピ専用なんだよね」

春香「あれ、実は作ってもらったの」

真美「アプリを!?誰に!?」

春香「絵理ちゃん」

愛「絵理さん!?ウチの事務所のですか!?」

春香「うん」

千早「アキえもんかと思ってたわ」

響「アイツ、どこまでも万能だな…」

雪歩「薬品関係は、CGプロの事務員さんの次に疑われるらしいよ?」

小鳥「千川さんね…あの子、悪い子じゃないのよ?」

律子「お知り合いですか?」

小鳥「うちのライブに、CGプロのアイドルの子がゲスト参加してくれるって時に、打ち合わせをね」

美希「また今度、一緒にやりたいの」

小鳥「向こうのスケジュール次第ね」

愛「あの!私達も一緒にライブしたいです!」

春香「そうだね~♪」

律子「春香とやよいと愛…」

347: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:08:08.57 ID:OXU+71OAO
やよい「ふぇっ?私もですか?」

律子「3姉妹ライブ…とか」

春香「面白そうですね!」

やよい「3姉妹…」

愛「春香お姉ちゃんにやよいお姉ちゃんです!是非、一緒に歌ってみたいです!」フンス

雪歩「あ、愛ちゃんの音量が…」

響「誰だー、リモコンいじったのは」

美希「1か2にしておかないと、50段階の」

千早「最大は、どれだけ大きい音なのよ…」

雪歩「全力の千早ちゃんくらい?」

千早「ちょっと?」

美希「窓ガラスは割れるの」

千早「私、割った記憶は無いのだけれど」

貴音「中身の入った寸胴鍋を持った春香が驚き、頭から被る程に(1スレ目参照)」

千早「随分と懐かしい話を…誰から聞きました?その話」

貴音「千早、目が怖いですよ?…真から」

千早「真?」

真「ボクは響から」

千早「我那覇?」

響「自分は…おい如月、何で苗字で呼び捨てだ?…自分は小鳥から」

千早「小鳥さん?」

小鳥「ピヨ!?わ、私は律子さんから…」

千早「」チッ

千早「あー…めがn…律子は誰から?」

(すぱぁぁぁん!)

律子「今アンタ舌打ちかましたわね!?しかもメガネって言いかけたわね!?マジではっ倒すわよ!?」

348: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:08:56.50 ID:OXU+71OAO
千早「言う前に顔面をハリセンで打ち抜くのはやめて貰える?」ヒリヒリ

律子「ったく…私は春香から聞いたのよ」

千早「春香ぁ!」

春香「さっきとは全く違う感じで名前呼ばれました!ごめんなさい!」

千早「全く…あんまりそういう事を言ったらダメよ?」

春香「はぁい」

響「また千早が春香を甘やかしてるぞ」

貴音「甘やかすだけでは、良い教育とは言えませんね」

春香「私、もう成人してるんですけど…」

千早「私、春香と同い年なんですけれども…」

雪歩「あ、因みにその時、千早ちゃんは春香ちゃんに嫌われると思って、泣いてましたぁ」

千早「雪歩ぉぉお!」ウガー

雪歩「ひぃい!?」

真「雪歩…何でわざわざ余計な事を追加したの…」

雪歩「…何となく…」

美希「雪歩は変わったの…天海家に来て、変わったの…」

雪歩「えと…嫌われちゃったかな」

美希「そんな事無いの、有り得ない話なの」

雪歩「美希ちゃん!」ガバッ

美希「にゃ!?」

真「雪歩…強くなったね…」

亜美「そういう事なの?」

真美「感動出来る方に成長してるとは思えませんな」

小鳥「何かしら、この微妙に「ゆきみきキタピヨ!」って出来ない感は…」

349: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:09:36.42 ID:OXU+71OAO
~夕方、天海家の玄関前~

律子「じゃあ、私は明日の準備があるから帰るわね」

春香「はい、今日は本当にありがとうございました」

律子「いーのいーの。んじゃ、またね」

春香「はい!」

亜美「亜美達も帰るね→」

真美「学校の宿題が、真美と亜美を苦しめるのですよ…」

春香「あはは、宿題はちゃんとやらないとね」

律子「そうよ。アンタ達、目指すもんがあるんでしょ?」

ジェミニ「うぐ…」

春香「へぇ、2人は何を目指してるの?」

律子「医者だってさ」

春香「医者!?」

亜美「うん…ほら、亜美と真美の親は、病院やってるでしょ?」

真美「そこの救急病棟がね、万年人手不足なんだ→」

亜美「そこで働いてるお医者さんの兄ちゃん姉ちゃんは、殆ど休みもなくて…」

真美「パパや他のお医者さんもヘルプに行ったりするけど、やっぱり全然足りなくて、皆は大変そうなんだよね」

律子「医師も看護士も不足してるって言うしね、最近特に」

亜美「亜美や真美が暇を見つけては話しに行ったりして、気を紛らわせたりしてるけど」

真美「やっぱり、救急病棟だから助からない人も多くて、落ち込んじゃったりもするんだよね」

春香「…」

350: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:10:13.35 ID:OXU+71OAO
亜美「そこで、亜美と真美ですよ!」

真美「アイドルにして女医!」

亜美「宣伝効果もバッチリですよ!」

真美「という野望を、我々は抱いておるのですな!」

春香「…亜美、真美…私、応援するよ!」

律子「医師や看護士不足の事を訴えかけるようなCMとかもあるかもしれないし、探してみようかしら?」

亜美「そしたら、ジェミニが動くぜ!」

真美「おう!バンバン出ちゃうよ!」

律子「…私の営業が上手くいけばね」

ジェミニ「ありゃ…それがあったか」ガクッ

春香「あはは!2人も律子さんも、頑張って下さいね!応援してますから!」

ジェミニ「おー!」

律子「ま、やれるだけやってみるわ」



春香「さて、3人は帰ったし…お家の中に…」

(どたばた)

春香「ん?」

あいやよ「はわわわー!」ドタバタ

春香「ど、どうしたの、2人共!?」

やよい「き、今日はお母さんもかすみも、遅いのを忘れてましたー!」ワタワタ

愛「わ、私も早く帰らないと、ママが心配しちゃうのを忘れてましたー!」ワタワタ

春香「あらら…やよいは家が近いからいいけど、愛ちゃんはどうしようかな…」

真「ボクが送るよ。ボクも明日は早朝から移動だから」

351: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:11:02.70 ID:OXU+71OAO
春香「そう?…じゃあ真、お願いね」

真「任せて。愛、送っていくよ」

愛「は、はい…」

真「あのさ、赤面は止めてくれるかな…」

やよい「でも…今の真さん、格好良かったかなーって…」

真「…このコートは、封印かな…春香!クスクス笑うなぁ!」



~リビング~

春香「ふー…」

小鳥「おかえりなさい、春香ちゃん」

春香「はい…あれ?フェアリーは…」

小鳥「実はね、あの3人は今日は朝早くからの仕事だったのよ。その上、久しぶりに皆と話せたからテンション高かったし…」

春香「そっか…3人とも、疲れてたんだ…」

小鳥「それに、美味しいお料理も食べて、デザートまで食べたら、お腹いっぱいで疲れが一気に来たのかも…」

小鳥「最初に美希ちゃんが雪歩ちゃんの膝枕で寝ちゃって、響ちゃんも寝ちゃって…膝枕してた貴音ちゃんまでウトウトし始めちゃってね…」

春香「ふふ…響ちゃんと貴音さんまで…」

小鳥「ええ、2人とも可愛かったわ♪それで、雪歩ちゃんと千早ちゃんが、和室に布団を敷きに行って」

春香「寝かしつけてる、と」

小鳥「そういう事」

(がちゃっ)

千早「あら春香、戻ってたのね」

春香「うん…あれ?」

352: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:11:36.55 ID:OXU+71OAO
小鳥「あら?雪歩ちゃんは?」

千早「美希にしがみつかれたまま、一緒に寝ちゃいました」

春香「あはは!最近、雪歩は美希の抱き枕だもんね!」

小鳥「ほほう…」

千早「小鳥さんの考えてるような、やましい事はありませんよ?」

小鳥「いえ…私だって、流石に2人の事は良く知ってるし、そういう事にはならなそうな事は分かるわよ?」

春香「超純粋乙女の美希と、そんな美希を良く知ってる、優しい雪歩ですからね」

千早「そうね…あ、コーヒー淹れる?」

春香「うん!」

小鳥「私もいいの?」

千早「勿論ですよ。ここで小鳥さんにだけ淹れないとか、そんな嫌がらせはしません」

春香「あはは…」

小鳥「じゃあ、いただきます♪」



~まったり~

3人「」ズズー…

3人「」ホゥ…

小鳥「千早ちゃんの淹れるコーヒー、やっぱり美味しいわね~♪喫茶店をやりたいって言ってたけど、これだけのコーヒーが淹れられるなら、如月千早のネームバリューが無くても十分に売れるわ!」

千早「ありがとうございます」

春香「良かったね、千早ちゃん!」

千早「ふふ、そうね」

小鳥「春香ちゃんのお菓子と千早ちゃんのコーヒー…絶対繁盛するわね」

353: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:12:16.52 ID:OXU+71OAO
千早「…そこまで繁盛はしないでもいいかな、と思っています」

小鳥「あら?そうなの?」

千早「ええ…そんなに広くないお店で、春香と2人で静かなお店をやりたいんです」

春香「あー…いいかも。たまに近所に住んでるお客さんが来たり、たまたま立ち寄った人が来たり…」

千早「そうね…好きな音楽を流して…」

小鳥「…」ズズー…

小鳥「…2人共、まだ20代よね?」

はるちは「はい?」

小鳥「まるで、定年を迎えた後のご老人みたいよ…?」

はるちは「」

小鳥「何か、人生の大半を駆け抜けてきて、漸く落ち着いて自分の趣味に時間を費やす余裕が出来て…そんな感じ」

千早「…私達、そんなに人生を駆け抜けてきたかしら…」

春香「まだ二十代始めだよ!まだまだですよ!まだまだ!」

小鳥「ふふふ…」

はるちは「」ビクッ

小鳥「早いわよぉ…まだ二十代だから、なんて思ってると…あっと言う間よぉ…」

はるちは「」ゾッ

小鳥「ぴよへへへ…あっと言う間に時間が流れて、いつの間にか化粧のノリが悪くなり…いつの間にか疲れが取れにくくなり…いつの間にか無理が効かなくなって…」

小鳥「気が付けば、もう30歳は目前…ぴよよよよ…」

354: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:12:59.06 ID:OXU+71OAO
春香「私、誕生日に年を重ねる事で脅されるとは思わなかったよ…」

千早「そして、脅してきた本人は自分の言葉で泣き出すし…」

小鳥「」←体育座り中

春香「(ねぇ千早ちゃん…小鳥さん、どうしたらいいかな?)」コソコソ

千早「(正直、本人が気にする必要が無い位の美人なのにね…)」コソコソ

(がちゃっ)

はるちは「?」

響「気が付いたら寝ていた…自分の身に、何が起こったんだ…」

春香「ああ…うん」

千早「状況を打破出来そうに無いのが来たわね…」

響「おい天海と如月、寝起きの自分に何て暴言を吐くんさー」

春香「我那覇、良く来てくれましたー(棒)」

響「全っ然、気持ちがこもってないぞ」

千早「琉球の風を抱いて眠ってろ」

響「もう意味も分かんないけど、馬鹿にしてるな?」

小鳥「さ、3人とも!喧嘩しないの!」メッ

春香「あ、小鳥さんが復帰した」

千早「蘇ったわね」

響「何だか良く分かんないけど、小鳥は不死鳥の雛かなんかだったのか?」

小鳥「えっ?」

響「えっ?」

春香「音無フェニックスさん」

千早「やたら強そうな名前になったわね」

響「打たれ弱さは不死鳥っぽくないけどな…」

小鳥「ぴよ…」

355: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:13:50.60 ID:OXU+71OAO
~小鳥さんは、明日の朝から出勤の為に帰りました~

がなはるちは「」グデー

春香「ん~…そろそろコタツもかたさないとなぁ…」

ちはひび「えっ」

春香「えっ?だって、もうだいぶ暖かくなってきたでしょ?」

ちはひび「」フルフル

春香「寒がりだなぁ」

千早「だって、まだ肌寒いし」

響「うん」

春香「こうして、我が家はきっとズルズルとコタツを仕舞い忘れるのであった…美希も反対しそうだし」

響「仕方ないぞ。適温じゃなきゃ、自分や千早や美希は生きていけないんさー」

千早「そうね、間違いないわ」

春香「むー…」

千早「(可愛い)」

響「大体、自分達はまだ貴音がいないと野外ロケは耐えられないしな」

千早「ああ…この時期はまだ三身合体モードなのね」

響「何だそれ?」

春香「冬場、貴音さん中心に固まって動いてるでしょ?別名『妖精団子』」

響「何だよそのメルヘンチックな土産物みたいな名前…」

千早「単に団子状に固まるフェアリーの3人の事だけど」

響「いや、それは分かるんだけどさ…あ、でも最近はあんまりくっ付かないな、美希は」

春香「えっ?そうなんだ。千早ちゃん、知ってた?」

千早「いえ…全然」

356: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:14:35.82 ID:OXU+71OAO
響「…美希には自分が言ったって言うなよ?」

はるちは「うん」

響「何かな、雪歩がちょっと寂しそうだったんだと」

春香「嫉妬か」

千早「嫉妬ね」

響「嫉妬だぞ」

がなはるちは「」ニマァ

春香「これはこれは…星井さんったら、罪な子ねぇ」ニヤニヤ

千早「萩原さんも、随分とぞっこんですこと」ニヤニヤ

響「いやはや、甘酸っぺーですなぁ」ニヤニヤ

貴音「あなた達…」ハァ

がなはるちは「」

貴音「いけませんよ?彼女達は純粋なのですから…」

春香「貴音さん、起きてらしたんですね…」

貴音「ええ、お借りした布団で寝ていましたが、響がいなくなった事で、人肌の温もりが失われてしまって…目が覚めました」

千早「分かる気がするわ」

春香「しかし、響ちゃんは貴音さんと一緒に寝てた訳か…」

響「な、何だよぉ…」

春香「美希と雪歩や、私達の事は言えないね」

響「な、何でそうなるんさ!来客用の布団が2つしか無いって言うから、仕方なく…」

貴音「…響は、仕方なく、私と一緒の布団に入っていたのですね…」

響「あ、いや…ち、違うんさ…」

貴音「ご迷惑をお掛け致しました…」ヨヨヨ…

春香「あー、響ちゃん、貴音さん泣かしたー」

357: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:15:21.36 ID:OXU+71OAO
響「なっ!?」

千早「我那覇さんが四条さんの優しさにつけ込んで、踏みにじって泣かせたー」

響「おい千早!話を盛るな!自分を悪人みたいに言うな!」

貴音「」ヨヨヨ…

響「た、貴音!違うんさ!仕方なくなんかじゃなくて、貴音と一緒の布団で寝たかったさー!」オロオロ

貴音「ほう?」ケロッ

響「」

貴音「まじ、で御座いますか?響」ニッコリ

春香「響ちゃん、やるなぁ」

響「いや、あの…」

千早「一緒に寝たかった…私、確かに聞いたわ!」クワッ

響「」

貴音「ふふ…響は私と一緒に…ふふふ、嬉しいですよ、響」

響「うぅ…うがー!」グニーッ!

貴音「いひゃい、いひゃいれふよ、ひひひ」ムニーン←両方のほっぺたを引っ張られてる

春香「ああ!貴音さんのほっぺたがムニーンてされてる!柔らかそうなほっぺが、ムニーンて引っ張られてる!」

響「っ!っ!」

貴音「いにゃにゃにゃにゃ」

春香「響ちゃん、落ち着いて!」

響「」パッ

貴音「おふぅ」ヒリヒリ

響「そぉい!」

春香「ぅあ!」デコピーン

千早「我那覇さん!?何故春香にまで!?」

響「そぉい!」

千早「ごっふぇ!?」ズビシッ

響「貴音が嘘泣きなの分かってて乗っただろ!?」

358: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:16:12.75 ID:OXU+71OAO
春香「ば、バレたか」

貴音「嘘泣きにはひっかかりましたがね」

響「うがー!」ペチペチ

貴音「いたいですいたいです」

千早「げほっ…何で春香にはデコピンで、私は地獄突きなのよ」


【あまみけファイル その3】
地獄突きとは、プロレスラーのアブドラ・ザ・ブッチャーの技で、手の平を上に向けた状態で指をしっかりと伸ばした状態で、相手の喉を突くというエグい技である


響「春香は誕生日だからな」

春香「誕生日、ありがとう…千早ちゃん、大丈夫?」

千早「ええ…まさかアイドルの喉を狙ってくるとは思わなかったわ」

貴音「…」フワッ

響「んぉ?」

貴音「響、例えどんな思いがあったとはいえ…貴方の温もりを間近で感じられた事は嬉しく思います」

響「なっ…う、ぁ…そ、そうか…」

はるちは「おぉー…」

貴音「ふふ…ですが、困った事にもなりそうです…」ササヤキ

響「ふぁ…み、耳元で囁くの、やめてぇ…」

千早「四条さん、困った事とは?」

貴音「それは…この優しい温もりが無ければ、もう1人で眠れないかもしれないのです…」

響「ゃぁ…みみ、やめてよぅ…」

春香「響ちゃんが●●可愛い」

千早「そうね、●●可愛いわ」

359: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:16:56.08 ID:OXU+71OAO
響「え、●●可愛いってなんだよ!え、●●の部分はいr」

貴音「」ハムッ

響「いりゃにゃぁぁ…んん…」

貴音「」アムアム

響「や、やめ…らめ…やらぁ…」

貴音「ぷはぁ…ふふ、真、響は可愛らしいですね…」

はるちは「」ゴクリ…

響「…」クルッ

貴音「?」

響「さぁぁあ!」ペチーン

貴音「あいたー!?」

はるちは「」

響「」ゼーハー

貴音「」チーン

はるちは「」

響「あ、危うく真理の扉を開く所だったぞ」

春香「持っていかれる所だったんだね」

千早「腕や足がマッスィーン的なあれになる所だったのね」

春香「今回の場合、 欲が持っていかれるのかな?」

千早「 欲って…いや、どうかしら…もしかしたら、女性という性別そのものが…」

春香「●●●●が無くなって、変わりに生えるの?」

響「何その斜め上の等価交換…しかも、真理の扉を開いたら、知識を得る変わりに、通行料を支払うシステムだろ」

春香「ああ、そんなんだったような」

貴音「うぅ…おでこをぺちーんされました…」

響「当たり前だ!何て事をするんさー!」

貴音「つ、つい…目の前に可愛らしい耳があったので、愛でなくては、という使命感に駆られまして…」

360: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:17:35.05 ID:OXU+71OAO
春香「愛でなくては(使命感)ですか」

千早「使命感に駆られたなら仕方ないわね」

貴音「ええ、仕方ないのです」

響「仕方なくないぞ!全く、一つも、これっぽっちも仕方なくない!」

はるちはたか「えー」

響「何で不満そうなんさ!」

春香「だって」

千早「ねぇ?」

貴音「ええ…」

響「うがー!」ジタンダ



~その頃、あまみけの和室では~

美希「(こいつぁヤベェの)」

雪歩「」スヤスヤ

美希「(雪歩の寝顔が目の前なの)」

雪歩「…ん」

美希「(たまにこういうせくすぃーな声だしよるの)」

雪歩「」スヤスヤ

美希「(何より、ミキに抱き付いてるから離れないの)」

雪歩「」スヤスヤ

美希「(雪歩の寝顔、こんなに近くでまじまじと見るのって…初めてかも…)」

雪歩「」スヤスヤ

美希「(年上だけど、そんな風には見えない位に可愛らしいの…あ、唇…)」

美希「(…ちょ、ちょっと触ってみるだけなの…)」

(ぷにっ)

美希「(やぁらかいの…)」フニフニ

雪歩「んん…」

美希「」フニフニ

雪歩「んっ」パクッ

美希「!!!!!」

雪歩「んん…」チュー

美希「あわわわ…」

雪歩「ん…」チューチュー

美希「ていっ」

雪歩「んぷ」チュポン

361: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:18:22.64 ID:OXU+71OAO
美希「」ドキドキドキドキ

美希「び、びっくりしたの…雪歩に指舐められたの…」ドキドキ

雪歩「」スヤスヤ

美希「…」ジーッ

美希「雪歩に舐められた指…」ドキドキ

美希「あ、アカンの!そんな変態さんみたいな…ダメ!変態ダメ!」

美希「…」

雪歩「」スヤスヤ

美希「………」

美希「…指は、舐めたらダメなの…変態ちっくなの」

美希「だから、だから…だからね?」ドキドキ

美希「」ドキドキドキドキ

(ちゅっ)

美希「…しちゃった」

雪歩「」パチッ

美希「!!!」ビクーン

雪歩「美希ちゃん…いま、ちゅーした?」

美希「」アワワワ

美希「し、してないの!違うの!」ワタワタ

雪歩「美希ちゃんに、寝込みを襲われたー」

美希「なっ!?違うの!ちーがーうーのー!」

雪歩「うぅ…美希ちゃんに唇を奪われちゃったよぅ」

美希「あの、あの、だから、えと…あの」ハワワ

雪歩「だから」ガシッ

美希「えっ?」

(ちゅー)

美希「んん!?」

雪歩「ぷぁ…おかえし♪」

美希「」ポヘー

雪歩「…もっと」

(むちゅー)

美希「」

雪歩「えへへ…」

美希「ち、ちゅーしちゃった…」

雪歩「うん…沢山しちゃったね」

美希「ゆ、雪歩と…」

362: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:19:18.92 ID:OXU+71OAO
雪歩「ん?」

美希「もう、雪歩とケッコンせざるを得ないのッッッ!」クワッ

雪歩「」

美希「しかも、3回もちゅーしちゃったし、これはもう、雪歩をハニーと呼ぶしか…」

雪歩「み、美希ちゃん?あの…」

美希「…雪歩…ハニーは、ミキが嫌い?」

雪歩「くはぁ!?」

雪歩「(な、何です何なんです何なんですかぁ!?は、ハニー呼びされて上目遣いが、ここまでの破壊力なんて…!このYP(ゆきぽ)フィールドに守られた理性を、こうも簡単に撃ち抜くなんて…ぷ、プロデューサーは良くこれほどまでの破壊力のあるものに耐えられてましたね…そ、尊敬しますぅ)」←約0.5秒

美希「…ハニー?」

雪歩「」ワナワナワナ

美希「?」

雪歩「美希ちゃぁぁぁん!」ガバッ

美希「きゃああ!?」

雪歩「んー!」ムチュー

美希「んー!?」


【あまみけファイル その4】
理性、ついに崩壊



~リビング~

千早「…」

春香「あ、お帰り、千早ちゃん」

貴音「美希と雪歩はどうでしたか?」

響「まだ寝てるかもなー…」

千早「…」

春香「千早ちゃん?」

千早「その…」

がなはるたか「?」

千早「他人が大人の階段を登る姿は…衝撃的なのね」

363: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:20:03.55 ID:OXU+71OAO
がなはるたか「」

千早「…しかも、同居人2人の」

響「えっ?えっ?」

貴音「な、な…」

春香「…ついに、動き出しましたか…」

千早「…主に、お互いの指がね」

響「生々しい事言うな!」

貴音「」アワワ

春香「千早ちゃん…今のは流石に…」

千早「言ってから、自分で後悔したわ」

響「えっ?でも、あの、それってつまり…」

千早「愛に包まれていたわ」

響「えっ?何?」

千早「分かり易く言うなら…レ セックs」

響「待て待て待て!」

春香「ド直球過ぎるでしょ!?」

貴音「???」

千早「貴音さんには、純粋でいてもらいたい」

響「ああ」

春香「そうだね」

貴音「…」ピコーン

貴音「ああ、まぐわっていたのですか」

がなはるちは「」ブッ

千早「ちょっと!?私より生々しい言い方をなされたわよ!?四条家のご令嬢が!」

響「自分に言うな!自分もいま、口からゴーヤが出るかと思う位ビックリしたんだから!」

春香「何でゴーヤが出るの!?響ちゃんは胃の中にゴーヤ畑でもあるっていうの!?」

響「ゴーヤは沖縄の証だからな!」

千早「今は我那覇さんのどうでもいいボケは、本当にどうでもいいわよ!」

364: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:20:57.43 ID:OXU+71OAO
貴音「因みに、私は驚愕すると豚骨が…」

春香「それは豚さんを丸々一頭食べたからじゃないですか!?いや、骨までとかワイルドですね!?」

響「ワイルドってレベルで済むか!」

千早「スギちゃんさんもビックリするわよ!そんなワイルドっぷり!」

響「スギちゃんさんは意外と繊細だぞ?」

千早「そうなの?」

響「うん。この前も、優しかったぞ」

春香「今スギちゃんさんはどうでもいい!」

千早「というか、驚いて口から豚の骨を吐き出されたら、こっちは更にビックリです!」

響「頭蓋骨なんか吐き出されたら、ゴーヤ出ちゃうよ!」

春香「だから!何でゴーヤが体内から出てくるの!?豚骨も驚愕だけど、ゴーヤだって驚愕するわ!」

響「沖縄人を馬鹿にしてんのか!?」

春香「それは響ちゃんでしょ!?沖縄に詫びなさい!」

響「ごめん!」サワヤカ

千早「やたらイラッとさせられるわね」

貴音「標準語で謝るのですね」

春香「流石は台東区出身」

貴音「私と同じ出身なのですね」

響「沖縄の離島生まれだぞ!沖縄の綺麗な海に育まれてきたんさー!」

千早「四条さんは京都でしょう!?四条家を敵に回すような問題発言はやめて下さい!」

365: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:21:23.01 ID:OXU+71OAO
~クールダウン~

4人「…」


【あまみけファイル その4】
そろそろ晩御飯の時間だから、ゆきみきコンビの様子を見に行ったら、まさかの人間掛け算に発展していた。
以上、現状報告。


春香「まさか、私の誕生日に新しいカップルが誕生するとはね」

千早「しかも、同性同士のね」

響「しかも、お前らの同居人で、765プロの仲間同士のな」

貴音「とても濃い誕生日になりましたね」

春香「喜ばしいのやら、何なのやら…凄く複雑な気分ですよー」

響「しかし…雪歩と美希が…」

貴音「沢山の男性から告白を受けたのに、お断りしていたのは…男性に興味が無かったから…」

千早「いやいやいや…プロデューサーには一時的「ハニー」って呼んで、猛アタックしてたじゃありませんか」

貴音「ふむ」

春香「しかし…どうしたものか…」

3人「?」

春香「我が家の構造上…玄関に向かうには、和室の前を通らねばならないのですよ」

3人「!?」

春香「買い物には行けませんな…」

響「い、いや、春香は誕生日だし、自分が買い物に行ってくるから!」

貴音「私も響の付き添いで…」

春香「2人とも、あの新カップルと顔を合わせ辛い、と…」

366: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:22:34.14 ID:OXU+71OAO
千早「この際、あの2人は放置して…4人で何か食べに行かない?」

響「ソレダ!」

貴音「お、置き手紙を置いていきましょう…」

春香「じゃあ、私と千早ちゃんは寝室に着替えに行かないと…」

千早「足音は立てられないわ…春香はここにいてちょうだい」

春香「なにゆえ」

響「コケるフラグが立ってるからな」

貴音「今は、本当に物音を立てる訳には行かないのです」

春香「千早ちゃん、お願い。ベッドの上に今日着てたのがあるから」

千早「分かったわ…随分素直ね」

春香「状況的に、ガチなので」

千早「了解よ…」



~10分後~

(がちゃっ)

千早「…」

3人「おかえり」

千早「…階段上る前はしなかった 声が、下りてきたらしていたわ」

春香「…2ラウンド目!?」

貴音「お盛んな…」

響「いやいやいや…これ以上深入りするのはよそう…」

春香「そうだね…2人の事だし」

千早「ええ…ところで、どうやって出るの?」

春香「…そこの窓から庭に出て、玄関に」

響「靴、取りに行かないとな…」

千早「私が行くわ」

貴音「では、私も参りましょう」

春香「ごめんね、千早ちゃん」

響「貴音、任せたぞ」

367: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:23:26.83 ID:OXU+71OAO
~あまみけ、玄関前~

4人「…」

4人「やっと出れたぁ~…」ハァー…

千早「何で自宅から出るのに気を使わないといけないのよ…」

響「なら、今からお前だけ戻って、あの2人に声かけてこい」

千早「お断りよ…」

春香「たはは…」

貴音「春香…本日は貴方の好きなものを食べに参りましょう」

響「3人で奢ってやるから、何でもいいぞ!」

千早「ええ、任せてちょうだい」

春香「銀座で回ってないお寿司」

3人「」

貴音「…て、手持ちは確か…」

響「確か…コンビニでも下ろせたよな…」

千早「大丈夫よ。ただ、口座先によっては夜8時までしか無理ね」

響「自分、○○銀行だけど」

千早「信用金庫とか郵便貯金とかが8時までなのよ、確か」

貴音「ふむ…知りませんでした」

春香「あの…冗談だからね?私、そんな高いもの食べたら、お腹壊しちゃう」

千早「そういう所に食べに行っててもおかしくない程稼いでるでしょ?貴方」

春香「でもダメ!本当にダメ!回ってないお寿司の時点で緊張しちゃうから!」

貴音「…」←寧ろ、回ってるお寿司の方が珍しかった人

響「…」←高級寿司店よりも遥かに新鮮な魚貝類を船上で食べた事がある人

368: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/03(木) 14:24:17.25 ID:OXU+71OAO
春香「あ、なら皆で回転寿司行こうよ!私、最近行ってなくて!」

千早「そういえばそうね」

貴音「ふむ…」

響「うん、自分も久しぶりだから行きたいぞ」

春香「よーし、けってーい!」



~春香達が出掛けて、暫く経ったあまみけのリビング~

(がちゃっ)

雪歩「あれ?誰もいない…」ホコホコ

美希「そういえば、お風呂に入ってる間も静かだったの」ホコホコ


【あまみけファイル その5】
お風呂上がりの2人、そして夜なのに全力で回る洗濯機


雪歩「あ、置き手紙…んと」


雪歩、美希へ

2人とも良く寝てるようなので、私達はご飯を食べに行ってきます
起きたらメール下さい

春香


ゆきみき「………」

雪歩「これ…バレてる、よね?」

美希「ま、間違いなくバレてるの…」

ゆきみき「」ボンッ

ゆきみき「」ワタワタ



雪歩「だ、大丈夫!こうなったら、私が美希ちゃんを守るから!」フンス

美希「ハニー!素敵なの!」

雪歩「えへへ…」ニヘラ


【あまみけファイル その6】
結局、追求はされませんでしたが、暖かく見守るような視線に負け、ゆきみきコンビは自ら白状しました(はるちは、ひびたかの4人に)

398: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/08(火) 11:46:51.61 ID:4iOzXGDAO
~ある日のあまみけ~

<いってきまーす

ゆきみきちは「行ってらっしゃーい」



千早「春香、今日は何の仕事なのかしら?」

雪歩「何か、プロデューサーから収録場所と時間だけ聞いたって」

美希「何なのなの…ドッキリか何か?」

雪歩「さぁ…詳しく聞いてないから」

美希「…そういえば、響も1人で収録があるって言ってたの」

千早「えっ?我那覇さんも?」

美希「うん、しかも、フェアリーじゃなくて、響1人なの」

雪歩「うーん…何だろうね」

千早「因みに、我那覇さんは何の収録?」

美希「…そういえば、響も「時間と場所だけしか聞いてないぞ」って言ってたの…」

雪歩「」

千早「…雪歩、美希…春香と我那覇さんは、それぞれどこで収録って言ってたか、分かる?」

雪歩「確か、ブーブーエスって…」

美希「響も同じなの」

千早「…」

ゆきみきちは「またブーブーエスかっ!」

美希「そりゃ、確かに765プロと言えば大体ブーブーエスだけど!」

千早「またなの!?また何か意味の分からない番組が…」

雪歩「あっ!2人ともテレビ見て!」

ちはみき「?」

雪歩「あ、終わっちゃった…」

千早「何だったの?」

399: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/08(火) 11:48:41.22 ID:4iOzXGDAO
美希「これ、昨日みくにゃんのライブに行ってた間に録画してたやつだから、戻せばいいの」ピッ


「新番組!」

「765プロの誇るアイドル達のセンター!天海春香と!」

「同じく765プロの誇るユニット「フェアリー」の我那覇響が!」

「現在人気急上昇中のCGプロのアイドル、前川みくをアシスタントに迎えて!」

「ゲストをお迎えして、ゆるーく、まったりと土曜日の夜にトーク番組!」

「がなはる(動詞) 題字:四条貴音」

「土曜日、夜10時からスタート!」



ゆきみきちは「…これだー!?」ガビーン

千早「予想外過ぎるわ…」

雪歩「み、見間違いじゃなかったよぅ…」

美希「貴音に問い質すの!」

千早「その前に、プロデューサーね」

雪歩「本人達が知らない所で、新番組が始まってるなんて…」

千早「しかも、CMうって告知まで…」

美希「芸能界こえーの…マジ、っべーの」

雪歩「拒否とか出来ずに、強制レベルだよね?これ…」

千早「前川さんがライブで言ってた「みく、ついにテレビのレギュラー番組もらえたにゃー!」って、これの事だったのね…」

美希「春香と響、「おめでとー!」とか、客席から言ってたの…自分達も出るとは知らずに…」

雪歩「寧ろ、自分達がメインだったっていう…ね」

千早「どういう事なの…意味が分からないわ、芸能界…」

美希「…取り敢えず、貴音に電話してみるの」

千早「私は事務所に」

雪歩「あぅう…」

419: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:04:07.61 ID:DaecWQlAO
~某スタジオ~

春香「…」

響「…」

春香「あ、えーっと…何コレ?」

響「昨日、事務所で唐突に「明日はこのスタジオで収録な」って言われて、来てみたらこれだ」

春香「私も…来てみたらメイクさんにメイクされて、衣装さんから服渡されて、スタジオに案内された…」

響「自分も大体同じだぞ…しかも、1人の楽屋って初めてだから、落ち着かなかったし…」

春香「で、このセットですよ…」

響「ソファにテーブル、壁にはカレンダーやら何やら…」

春香「部屋?」

響「っぽいな」

(さっ)

春香「あ、カンペ…タイトルコール?」

響「いや、あの…台本はおろか、進行表も貰ってないんだけど…」

春香「え?楽屋に?…あった?響ちゃん」

響「無かった。春香は?」

春香「無かった…」

(さっ)

春香「あ、またカンペ…「すみませんでした」って…」

響「ガチのミスか!」

(さっ)

春香「また…えっ、それタイトルですか?」

響「まーた大人達が悪のりし始めたぞ…」

春香「まぁ…取り敢えずタイトルコールしようか…あ、()内はいいんですね?」

響「分かったぞ…じゃあ…せーのっ」

がなはる「『がなはる!』」


421: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:05:48.12 ID:DaecWQlAO
《がなはる(動詞)》  題字:四条貴音


春香「…もうね、タイトルがさ…」

(さっ)

響「別タイトル案?…『春香、響の漫遊記』…もうさ…」

春香「まず、スタジオにいるから漫遊してないっていうね」

響「タイトルを第1回から根本からひっくり返してくるというな」

春香「えっ?何ですか?」

響「呼び鈴を押すと、猫のメイドさんが出て来て飲み物を注文出来ます?…だから、この番組の主旨は何なんさ…」

春香「猫の…ああ、何か予感がする…」

響「…ああ、うん…取り敢えず押してみる?」

春香「うん」

(ぴんぽーん♪)

「はーい♪」

春香「予感、的中」

響「うん、自分も」

「何になさいますかにゃー?」

春香「あ、前川さん」

響「前川さん、おはようございます」

みく「あ、どうもおはようございます」

みく「じゃなくて!」ニャー!

みく「あ、テレビの前の皆!CGプロの前川みくだにゃ!」ニャーン

春香「まさか、この為だけに?」

みく「違うにゃ。アシスタントも兼ねてるんだにゃー」

響「なるほど。でも今は、注文を聞きに来てくれたんだよな?」

みく「そうにゃ!これがメニューになりm」

春香「私、焼き魚」

422: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:06:58.90 ID:DaecWQlAO
響「自分、刺身」

みく「そんなもん無いにゃ!」

春香「じゃあ、煮魚定食をみくにゃんに」

みく「酷いにゃ!お魚苦手にゃ!」

響「生魚を、そのままみくにゃんの口にダイレクトシューッ!」

みく「聞いてたかにゃ!?いま、みくの話を聞いてたかにゃ!?」

みく「」ゼーハー

春香「私、アイスティーで」

響「自分、アイスコーヒー」

みく「か、かしこまりましたにゃー…」



春香「みくにゃん、疲れてたね」

響「何せ、昨日ライブだったからな」

春香「だね。見に行ってた」

響「自分も」

春香「魚嫌いも知ってた」

響「自分も」

<なら何で注文するにゃー!

春香「呼ばれてなくてもツッコミをしてくるんだね、みくにゃん」

響「あー、ツッコミしなくていいって、楽だぞー…」

春香「フェアリーは、残り2人がボケだからね~」

響「その言い方、フェアリーが芸人トリオみたいだぞ…フェアリーはアイドル!」

春香「そんな力説しなくても」

響「だいたい、お前や千早も大概ボケじゃないか…」

春香「私はツッコミもするよ!」

響「千早がボケなのは否定しないんだ」

春香「千早ちゃんはツッコミ苦手だって公言してるし」

423: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:08:04.68 ID:DaecWQlAO
響「いやいやいや…まずそういう事全般が苦手じゃないとおかしいだろ、アイツのキャラ的に」

春香「生っすかとかではっちゃけちゃったからね、以前」

響「…ああ、貴音とシュールなコントやってたな…」

春香「天然さん2人のコントは、シュール以外の何物でも無かったね」

響「企画はお前だぞ」

春香「そうでした」

みく「お待たせしましたにゃー♪アイスティーとアイスコーヒーだにゃー♪」

響「遅いぞ!収録だからカットされてるだろうけど、もう1時間経ってるぞ!」

みく「そんな訳無いにゃ!」

春香「みくにゃん!このアイスティー…」

みく「?」

春香「氷が入ってr」

みく「当たり前にゃ!アイスティーに氷が入って無かったら、それはただのティーにゃ!」

響「被せ気味にツッコミしてきたぞ!」ゲラゲラ

春香「ヤバい、みくにゃん面白い!」

みく「面白さはアイドルにはそんなにいらないにゃ!…もう!」

春香「というか…あれ、五日前位だっけ?みくにゃんと、ちゃんみおとご飯食べに行ったの」

みく「ご馳走様でしたにゃ」

響「あー、いいなー!自分も行きたい!」

みく「えっ?本当かにゃ!?嬉しいにゃ!」

響「本当だぞ!」

424: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:08:57.32 ID:DaecWQlAO
響「是非行こうな!お寿司屋さん!」

みく「」

春香「」ブフッ

春香「み、みくにゃんの顔が…一瞬で絶望的な顔に…ぷくく…お、お腹痛い…」

みく「酷いにゃ!酷い先輩だにゃ!」

響「冗談だってー」

みく「むぅ~」プクー

春香「あ、みくにゃん可愛い」

響「本当だ。膨れてる顔、可愛い」

みく「…うぅ、怒るに怒れないにゃ」

春香「あはは!」

響「…って、そういえば…この番組って、何すんの?」

みく「えっ?」

春香「えっ?」

響「えっ?」

みく「し、知らないのかにゃ?」

春香「うん、唐突に事務所に言われて、何も知らされてない」

響「しかも、収録あるのを聞いたのは、昨日のみくにゃんのライブの後で、うちのプロデューサーからのメールで」

みく「えぇ~…」

春香「私の所には…タイトルに「業務連絡」って入ってて、本文には今日の時間とスタジオの場所だけだった」

響「自分も同じだぞ…っていうか、あのメールって春香と自分に一斉送信してたな」

みく「な、765プロ、アバウト過ぎるにゃ」

春香「因みに、みくにゃんはいつ聞いたの?」

みく「先々週だにゃ」

響「な、先々週!?」

みく「うん、先々週」

425: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:10:06.61 ID:DaecWQlAO
春香「ど、どんな感じで聞いたの?」

みく「えと…まずうちのPチャンが、新しい仕事が取れたよって来て、そこからくじ引きして、更にカラオケで点数対決して…ギリッギリでみくが勝ったにゃ!」ブイ!

春香「そ、そんな戦いがあったんだ…」

響「何か…自分、申し訳なくなってきたぞ」

春香「うん…」

みく「事務所の皆が羨ましがってたにゃ!」

響「何か、本当申し訳ありませんでした…」

春香「事務所を代表してお詫びします…」

みく「そ、そんな…」ワタワタ

春香「後で、うちのプロデューサーさんに聞かないとね」

響「おう」

春香「で、みくにゃんが説明してくれるの?」

みく「任せるにゃ!」スチャッ

響「お、眼鏡かけた」

春香「なになに?どうしたの?」

前川さん「こほん…それでは説明させていただきます」

がなはる「」

前川さん「この番組は、いまをときめく765プロの中でも、業界唯一のSランクアイドルの天海春香さん、大人気ユニットの我那覇響さんのお二人がMCを勤める番組です」

前川さん「お二人だけだったり、ゲストの方をお迎えして、楽しくトークをしていただいたりします」

前川さん「…以上です」ペコリ

がなはる「」

426: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:11:31.25 ID:DaecWQlAO
前川さん「…あの、何か?」

春香「いや、あの…みくにゃん?」

前川さん「ああ…失礼致しました」スッ

響「め、眼鏡を外したぞ…」

みく「はふー、噛まずに言えて良かったにゃ」

春香「あ、みくにゃんだ」

響「自分達の知ってるみくにゃんだ!」

みく「みくにゃんだにゃん!」ブイ!

春香「えと…さっきのは…」

みく「眼鏡をかけると、何かあんな感じになるにゃ」

春香「びっくりしたよ!」

響「第1回から、アシスタントがいきなり新キャラぶち込んでくるとか、どんな番組さー!」

みく「え、えぇ~…でも、「それ、いいよ!」って言ってくれた子もいたにゃ」

春香「誰?」

みく「未央チャン」

響「ちゃんみおぉぉぉ!」

春香「みくにゃん、ちゃんみおはたまに面白さ優先で行くから、気を付けてね」

みく「それは百も承知だにゃ…」

春香「あ、番組紹介ありがとうね」

みく「いえいえ、だにゃ!じゃあ、みくはまた戻るにゃー」

がなはる「またねー」フリフリ

みく「何かあったら呼んで欲しいにゃー」フリフリ



春香「なるほど…トーク番組か~」

響「ファミレスフェアリーに続いて、トーク番組2つ目だぞ。こっちはスタジオだけど」

428: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:14:00.39 ID:DaecWQlAO
春香「ファミレスフェアリーの凄いのは、現地集合で現地解散って所だよね」

響「ゲストもな。ジェミニに至っては、通学に使ってるチャリで普通にご飯食べに来たみたいに来るからな…」

春香「この前のインタビューコーナー、テレビの前でお腹痛くなる位笑っちゃったよ」

響「あー、あの収録の時、アイツらテスト前でな…」

春香「ジェミニ秘密基地改めて、更衣室にテーブルとパイプ椅子、パトランプを設置して、延々と勉強し続けるっていう、やたらシュールな映像だったね」

響「たまにシャーペンの音がカチカチ鳴ったり、消しゴムで消す音がしたりな」

春香「で、途中で亜美が力入れ過ぎちゃったのか、消しゴムで消そうとしたらノートがビリッ!って破けちゃって!」

響「2人して「あっ…」ってちっさい声で呟いてな」

春香「その直後にコーナー終わりの時間が来て、しかもそのタイミングでパトランプが鳴って、そのまま終了」

響「あれは酷かった、マジで」

春香「美希が完全に撃沈してたからね、コーナー明けに」

響「アイツ、ああいう静かでシュールなのに弱いみたいだな」

春香「あの時のゲストって…」

響「そう、みくにゃんだぞ」

春香「だよね!」

429: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:14:37.54 ID:DaecWQlAO
響「あの時の困惑した表情は忘れられない」

春香「さっき、響ちゃんがファミレスフェアリーの話した時に、みくにゃんで連鎖的に思い出したよ」

響「ノートがビリッと行った瞬間な、あの場にいた全員が「あっ…」って、ちっさい声でシンクロしてなー」

春香「あははは!何それ、すっごい見たかったー!」

響「ワイプ越しに、皆の「あっ…」って声は入っててさ。美希はもうそこで撃沈」

春香「それで、コーナー明けに美希はテーブルに突っ伏して、肩を震わせてたのね」

響「うん。あの時、自分も腹筋ヤバかったし、貴音なんか窓の方を向いて、必死に笑いをこらえてた」

春香「あれは伝説回だったね…本当、ジェミニは奇跡を起こすねー」

響「本当、アイツらは凄いよなー」

春香「バラエティー番組でも、芸人さん達が警戒するらしいからね」

響「下手すりゃ、開始から全部アイツらが持ってくからな」

春香「なのに、ライブではキュートで、真美なんかモデルの仕事中はセクシーになったりね」

響「うん、本当に凄いよなー、アイツら」



春香「そういえばさ、この番組って、何分番組で、いつ放送?」

響「さあ…聞く?」

春香「うん」

(ぴんぽーん)

430: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:15:08.10 ID:DaecWQlAO
みく「はーい♪どしたにゃ?」

春香「私達ね、この番組がいつ放送で、何分番組かも知らされてないんだけど、みくにゃん知ってる?」

みく「毎週土曜日の、夜10時からの、30分番組だにゃ」

響「あー、トーク番組枠っぽい」

春香「だねー」

響「なんかこう、オサレな感じのイズムが…」

春香「響ちゃん、多分それ以上はいけない」

響「だな…」

みく「じゃ、みくはまた引っ込むにゃー」

春香「待った!」ガシッ

みく「うにゃ!?」

響「おぉいみくにゃぁん…」

みく「ひぃ!?」

春香「何でそんな絡むみたいな…ほら、今回はゲストもいないし、みくにゃんはアシスタントさんだよね?」

みく「は、はい…」

春香「あー…響ちゃんがちびっ子ヤンキーだから…」

響「誰がちびっ子ヤンキーだ」

春香「だからね?みくにゃんと一緒に、今後の事とかを話し合いたいかなーって、春香さんは思ったの」

みく「は、春香さん…!」キラキラ

響「みくにゃん、猫っぽさが…」

みく「」ハッ

みく「いけないにゃ…つい、鞭の響チャンと飴の春香チャンのコンボに、みくに降りてきてた猫チャン達が逃げちゃってたにゃ…」

がなはる「(そういう設定なんだ)」

431: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:16:04.25 ID:DaecWQlAO
春香「まぁ、無事(?)戻ってきたなら良かった…」

響「ああ、うん…で、みくにゃん」

みく「何だにゃ?」

響「好きな飲み物持ってきて、一緒に話そう」

みく「…うん!わかったにゃ!」



春香「さて、みくにゃんも加わった事だし、まず…」

響「番組の方向性?」

みく「確かに、それは大事にゃ」

春香「いえ…この番組は、誰が主題歌を歌ってるか!?だよ!」

ひびみく「」

春香「やっぱり、こういうのは気になるよ!」

響「…歌いたいの?」

春香「いや、そうじゃないんだけど…」

みく「みくもそこまでは聞いてなかったにゃ」

春香「ふむ…スタッフさん、どうなってるんですか?」

(さっ)

響「カンペ出たな…えと、音楽プロデューサーの武田蒼一さんがテーマ曲を…って、凄いな!」

みく「超有名人にゃ…びっくりしたにゃ」

春香「武田さん、良く作ってくれましたね」

響「何々…本当は、歌詞も出来てて、歌う人がいないだけだ…って」

春香「なら、3人で歌う?この番組限定ユニット組んで」

みく「んにゃ!?」

響「ん?」

みく「あ、いや、その…メイン司会の2人が歌ったらいいと思うんだにゃ」

がなはる「?」

432: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:16:53.42 ID:DaecWQlAO
みく「さ、流石にお二人の中に入るのh」

春香「みくにゃんwithがなはる、で」

響「けってーい」

みく「うにゃぁぁあああ!?」

響「またカンペ…2人はそれでいいのか?だってさ」

春香「拙者は何ら問題ありませぬ」

響「拙者も無いでござるだぞ」

みく「何でお侍さんみたいな口調になってるにゃ!?」

春香「いや、特に意味は無いよ」

響「だな」

みく「ぐぬぬ…」

春香「どうですか?スタッフの皆さん」

(さっ)

響「事務所次第か~…うちの事務所はどうだろうな?」

春香「プロデューサーさんにメールする?」

響「今はダメだろ…」

春香「まぁ、番組中だしね」

みく「うちのPチャンがどこぞに連絡しに行ったにゃ…超嫌な予感がするにゃ」

春香「じゃあ、主題歌はさておき…番組の方向性とやらを決める?」

響「誰か呼んで喋る。たまに3人だけで喋る」

みく「簡潔にゃ…」

春香「響ちゃん…私ね、トーク番組なんだから、喋らないのは有り得ないと思うんだ」

響「なら、たまに春香が終始険しい顔で喋る回がある」

春香「それじゃあ、私がゲストに来てくれた人を嫌いみたいじゃん…」

みく「滅茶苦茶空気悪くなるにゃ…」

433: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:17:24.23 ID:DaecWQlAO
響「たまに春香が舌打ちし続ける回がある」

春香「悪化してるから!」

響「ゲストは無視」

春香「新しいけど!新しいけどさ!」

みく「わざわざ呼んでおいて無視とか…虐めにしか見えないにゃ」

春香「それは良くないね」

響「イジメ、カコワルイダゾ」

みく「何でカタコトにゃ…」



春香「取り敢えず、このセット的に…部屋の中のイメージな訳です」

響「うん」

みく「だにゃ」

春香「つまり、ここは春香さんと響ちゃん、みくにゃんのお部屋な訳ですよ」

ひびみく「ふむふむ」

春香「で、ゲストの方がいるなら、それは私達のお部屋に呼んでるのと同義!」

響「つまり、さんm」

春香「ストォォォォォップ!」

みく「な、な、なな何を言おうとしてるんだにゃ!」

響「あ、危なかった…素でやらかすところだったぞ…」

春香「し、心臓止まるかと思ったよ…」

みく「みく、まだ芸能界にいたいんだにゃ…」

響「本当、ごめん」

春香「ま、まぁ…ゲストとお友達になったり、お友達なら仲良くトーク…みたいなコンセプトでいいんじゃないかな」

響「ところで、タイトルにある(動詞)だが」

みく「それがどうしたんだにゃ?」

434: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:18:06.96 ID:DaecWQlAO
響「(動詞)って事はだ、何かをしているって事だよな?」

春香「まぁ、要約すれば…」

響「なのに、このスタジオだけなのか?」

春香「うーん」

みく「あ、そういえば…何かロケもやるとか、打ち合わせで聞いたような…」

がなはる「ロケ?」

みく「ゲストの人とお散歩的な…にゃ」

春香「またも聞いてませんです」

響「本当、つくづくおかしいだろ…何でメイン司会の2人が、番組の企画会議やら打ち合わせの日程すら知らされず、番組の細かい内容を収録中に決めたり、アシスタントのアイドルが説明してるんだ…」

春香「だね…」

みく「台本置き忘れも大問題だと思うにゃ」

春香「そんな、完全に白紙状態で番組の進行をしろと言われても…」

響「あまりにも難易度が高すぎるだろ…」

みく「うちの幸子チャンより酷い無茶振りをされてるにゃ」

(さっ)

春香「…Sランクアイドルと、トップクラスのユニットのメンバーだからいけるかと思いました…か…」

春香「いけるか!」

響「自分らはアイドルだぞ!?司会のプロじゃないんさー!」

春香「アイドルのランクですからね!?司会のランクじゃないですからね!?」

響「もう何なんさ!全く!」

435: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:18:52.03 ID:DaecWQlAO
みく「ごもっとも、だにゃ」

春香「兎に角!一度カメラ止めて下さい!進行表か台本を下さい!」



春香「…話し合いした内容で、だいたい合ってたね」

響「『今を時めくスーパーアイドルの天海春香、我那覇響が、アシスタントの前川みくと共に、ゲストを迎えたりしながらゆるーくトーク』…っていう番組だってさ」

がなはる「…」

春香「よーし…春香さんツッコむぞー」

響「おー」

春香「今を時めくスーパーアイドル、なんて煽りを自分達で入れておきながら、収録日は前日に知らされるわ、台本は渡されないわ…」

春香「行き当たりばったりにも程があるでしょ!?本当に!」プンスカ

響「自分も同意見だぞ。せめて、収録日は早めに教えてくれ」

みく「あの~…みくからもいいかにゃ?」

がなはる「?」

みく「出来たら…フロートとかの作り方というか、メニューにある飲み物の作り方を教えて欲しいんだにゃ」

がなはる「」

みく「…あれ?」

響「ちょ…まさか、この飲み物って…」

みく「みくが作ったにゃ」

春香「カメラストォォップ!ディレクターさん!お話があります!」ズンズンズン



響「はい撮影再開だぞー」

春香「全くもう…!」

436: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:19:35.40 ID:DaecWQlAO
みく「その、春香チャン、ありがとうにゃ」

春香「ううん、気にしないで」

響「アシスタントさんとは聞いてたけどさ、普通そういうのって、ちゃんと喫茶店とか、そういう所で作って持ってくるだろ…」

春香「紅茶とコーヒー以外は、局の1階にある喫茶店に注文するらしいけど…紅茶とコーヒーに関してはみくにゃんが作るとか、どういう事ですか!?」

響「みくにゃんに負担かけ過ぎだぞ…何なら、このメニュー云々はいらないんじゃないか?」

みく「みく、番組降板かにゃ!?」

響「じゃなくて、一緒にやればいいだろ」

みく「にゃんと!?」

春香「それ、いいかもね。アシスタントさんがいないと困るような事って、無さそうだし」

みく「フリップ出したりするのは…」

響「一緒に座ってても出来るだろ。足元か、ソファの後ろに置いておけばいいんだし」

春香「…いま、スタッフさんの大半が「その手があったか!」みたいな顔したんだけど」

響「年上で、自分達の番組を色々作ってくれてる大人の人達にさ、こんな事言いたくないけど…馬鹿なの?ねぇ馬鹿なの?どうしてそうなっちゃったんさー?」

みく「響チャン、スタッフさん達がガチヘコミしてるにゃ…」

437: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:21:00.55 ID:DaecWQlAO
春香「…カンペには「ありがとうございます!」って書かれてるよ」

響「おい!そのADさん、何かおかしいぞ!?具体的には奇っ怪な癖(へき)をお持ちのご様子だぞ!正直、今後はお話するのを躊躇するレベルで引くぞ!」

みく「何か満足そうで、本気で引くにゃ…親指立てるにゃ!満足そうな顔すんにゃ!」

春香「2人共、あのタイプは基本的にやたら耐久力が高いから無駄だよ…下手したら、不死身ってレベルだから」

響「琉球神拳すら効かなそうだぞ…」

みく「りゅ、琉球神拳?何にゃ、それ…」

響「古流琉球唐手をベースに、中国憲法、合気道を組み合わせ、人体の完全破壊を可能とした暗殺拳だぞ」

みく「そんなバカにゃ!」

春香「胸に7つのハブに咬まれた跡のある女だからね、響ちゃんは」

みく「何で生きてるにゃ!?ハブって猛毒の持ち主だったはずにゃ!」

響「自分、ダンスやってるからな」

みく「みんな!アイドルやってる人は、皆ダンスやってるにゃ!」

春香「それ、響ちゃん以外の人が『響ちゃん凄い→何やかんや→ダンスやってるからな』って流れのはずなのに…まさか自分から使うとは」

響「沖縄人の血…かな。常識には捕らわれないぞ!」クワッ

438: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:22:15.78 ID:DaecWQlAO
春香「響ちゃん」

響「何さー?」

春香「謝罪」

響「沖縄に住んでる皆様、誠に申し訳ありませんでした」ペコリ

みく「素直にゃ!?」

春香「で、さっき台本見たけど…ロケもあるんですか?」

(さっ)

春香「ふむふむ…たまに街中を散歩する感じで…なるほど」

響「ゲストがいてもロケするの?」

みく「ゲストさんの好きな場所とか、良く行くお店とかに行くのもアリだにゃ」

春香「お酒の出るお店の時は、みくにゃんがアウトだね」

みく「飲まなきゃいいだけだと思うにゃ」

響「まぁな…ただ、お酒があるお店でも、春香は絶対飲むな」

春香「あ、うん…」

みく「何でにゃ?」

響「コイツはな…かつて、同じ事務所の雪歩の誕生日でやらかしよったんさー」

みく「えっ」

響「コイツ、そこで初めてお酒飲んだらしいんだけどな…酔っ払うと、キス魔になる」

みく「」

春香「や、やめて…もう許して下さい…」

響「やっぱり同じ事務所の、千早が身を挺して何人ものアイドルを救ったんさ…」

春香「ぉぉぅ…恥ずかしい…」

みく「ち、千早…『瑠璃の歌姫』如月千早チャンかにゃ!?」

がなはる「!?」ビクッ

みく「あ、ごめんにゃ」アセッ

439: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:23:41.76 ID:DaecWQlAO
春香「そ、そうだけど…」

みく「CD持ってるにゃ!というか、ほぼ揃えてるにゃ!」

響「そうなのか?」

みく「うちの事務所でも、千早チャンの歌が好きって人は沢山いるにゃ!」

春香「そうなんだ…流石だなぁ、千早ちゃん」

響「アレでも、一応、何故か、世界デビューしてるしな」

春香「一応とか何故かとか言わない!」

みく「えっ?えっ?」

春香「ほら!みくにゃんが混乱してる!」

響「みくにゃん、生っすかとか、ファミレスフェアリーに出た時の千早は分かる?」

みく「うん」

響「あれ、割と素だからな?」

みく「」

春香「今まではね、歌が全てだったの。歌以外に目を向ける余裕が無くて…」

春香「でも、皆が…事務所の皆や、ファンの皆様のおかげで、千早ちゃんは周りに目を向ける余裕が出来たの」

響「要は、歌以外は…って張り詰めてた糸が緩んだら、世界デビュー出来る位に人気が出たけど、私生活はポンコツかつ天然の寂しがり屋になっちゃったんさ」

みく「にゃ!?」

春香「ポンコツ言わない!」

響「おぉう…保護者に怒られたぞ…」

みく「保護者!?」

春香「響ちゃんだってかなりの寂しがり屋さんでしょ!?」

440: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:25:00.18 ID:DaecWQlAO
響「なっ!?おま、ちょ…な、何を言い出すんさー!?」ワタワタ

みく「ちょちょちょ!ひ、響チャン!落ち着くにゃ!お顔が真っ赤っかにゃ!」

響「~っ!」

春香「と、まあ…765プロの同級生トリオのうち、2人は寂しがり屋さんなのです」

響「お、お前だって!「皆と一緒にライブしたいなー、もっと生っすかで皆と収録とかしたいなー、皆とお仕事したいなー、さーびーしーいー」って、前に生っすかの楽屋で千早に膝枕されてたろ!?」

みく「」

春香「な、ななな、何でそれ知って…じゃなくて!」ワタワタ

みく「は、春香チャンも落ち着くにゃ!春香チャンまでお顔が真っ赤っかにゃー!」



がなはる「お見苦しい所をお見せしました」ペコ

みく「全くだにゃ!」プンスカ

春香「みくにゃんがいなかったら、大変だったよ…」

響「だな。S(スーパー)アイドル化して、金髪になって髪が逆立った春香と、琉球神拳の自分のフルパワーが激突して、主に地球ヤバかった」

みく「何なのにゃ、その某週刊少年漫画的な夢のバトルは…あと、地球は壊したらダメにゃ」

響「まぁ冗談さておき…次回ゲストは千早で」

春香「うん」

みく「」

(さっ)

春香「ん?カンペだ」

441: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:25:53.26 ID:DaecWQlAO
響「オファーしても来てくれるか分からない…あー、スケジュールとかか…」

春香「告知とかなら、多分あるよ。千早ちゃん、最近ちょっと忙しいみたいだし」

みく「それ、言っていいのかにゃ?」

春香「忙しいってだけだから、大丈夫でしょ」

響「スケジュールかぁ…春香が言えば、千早は絶対来るけどなぁ」

春香「今日、お家帰ったら聞いてみる?」

響「でもほら、収録日とかも教えてもらわないといけないし、二本撮りだったらさ…」

春香「あぁ…二本撮りとかだったらマズいね…だから、ゲストが来ない日があるんださ…」

みく「だから、そういうの言ってもいいのかにゃ?」

響「もし、来週放送分が同じ服だったりしたら、二本撮りだぞ!」

春香「オープニングではっきりと言います!」

みく「言わなくてもいいにゃ!スタッフさん達がザワザワし始めてるにゃ!」

響「新番組だっていうのに、前日に収録日だけを教えるようなスタッフ達だからな」

春香「少しは焦るべきです」

みく「その辺りは、さすがにみくでも擁護出来にゃいにゃ…」



春香「…えっ!?もう終わりの時間!?」

響「マジか!?」

みく「な、何か、あっという間だったにゃ」

442: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:27:02.01 ID:DaecWQlAO
春香「ほ、本当にあっという間だったね…」

みく「みく、飲み物運んでツッコミしただけにゃ…」

(さっ)

響「ん?カンペだ…」

みく「にゃ!?」

春香「あー、さっきの主題歌云々か~」

響「えと…モバPさんが765プロのPさんに連絡した所、「本人達がそうした方がいいなら、その方向で武田さんには連絡します」…えっ?」

みく「」

春香「その方向で話を進める云々じゃなくて、武田さんに連絡しちゃうんだ…」

響「武田さん、OKくれるかだな」

みく「」ワタワタ

春香「どしたの?」

みく「ど、ど、ど」

響「何だ?JOJOか?波紋か?幽波紋でも出るのか?」

春香「スタンド名は『にゃんにゃんにゃん』」

響「ああ、のあにゃんとアーにゃんと」

春香「猫耳と猫しっぽ、肉球グローブに肉球スリッパ装備した神谷奈緒ちゃんが、「にゃーん♪」って」

みく「奈緒チャンが羞恥心で倒れちゃうかもしれないにゃ…じゃなくて!波紋も使わないし、幽波紋も出ないにゃ!それに、にゃんにゃんにゃんはみくとのあにゃんとアーにゃんのユニットにゃ!なんで奈緒チャンが出て来るにゃ!」

春香「奈緒チャンが羞恥心に悶える姿、アリだと思います!」フンス

443: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:27:53.79 ID:DaecWQlAO
響「自分もアリだと思うぞ!」フンス

みく「」

春香「なんなら、凛ちゃんも…」

みく「これ以上、うちの事務所の子達を巻き込むのはよすにゃ!」

響「まぁ、ゲストで来たら考えよう」

春香「考えるんだ」

みく「2人共、どうするかにゃ…」

春香「じゃ、そろそろ締めますか」

響「うーい」

みく「分かったにゃ」

春香「えーと、取り敢えず…今回から始まりました、『がなはる(動詞)』ですが、如何でしたでしょうか?」

響「如何も何も、適当な話して終わったけどな…で、来週もこんな感じなのか?」

春香「分かりません!全く分かりません!」

響「ですよねー」

春香「兎に角、キチンと打ち合わせ!」

響「打ち合わせは大事だな、うん」

春香「それと、主題歌プロジェクトもいきなりスタートしました」

みく「ほ、本当にみくがメインなのかにゃ?」

響「その予定」

みく「お腹痛くにゃってきたにゃ…」

春香「あはは…」

響「生魚を食べたら」

みく「治らにゃいにゃ!寧ろ、別の病気にかかるにゃ!」

春香「いま、「締めて下さい」のカンペが出てますよ」

響「じゃ、また来週」

春香「ちょ、早い!」

響「あ、はい」

444: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/12(土) 15:28:34.48 ID:DaecWQlAO
春香「全く…じゃあ、せーの、でいくよ?」

響「ん」

みく「分かったにゃ」

春香「せーの!」

全員「また来週~!」



~収録後~

みく「お疲れ様でしたにゃ!」

がなはる「お疲れ様でした~」

みく「うにゃ?」カクッ

響「おわっと!?…大丈夫か?」

みく「あ、安心したら、膝が…カクカクし始めたにゃ…」

春香「膝が大爆笑中だね…」

みく「き、緊張してたにゃ…先輩2人にツッコミしながら、「怒らせたらどうしよう」とか、怖かったにゃ…」

響「スタッフさん、椅子お願いします」

「どうぞ」

響「ほら、椅子に座って」

みく「ありがとうございますにゃ…」

春香「私達はあんな事じゃ怒らないよ?」

響「寧ろ、みくにゃんと気兼ねなく話せて楽しかったぞ!」

みく「」ブワッ

春香「ふふ…大丈夫だよ、みくにゃん」ギュッ

響「これからも宜しくだぞ!」ナデナデ

みく「ふぇぇえ…よ、よろ…よろじぐおねがいじまず…」ビェーン

響「あ、それと…カメラ止めろ!」

カメラ「」ビクッ

春香「相変わらず、ブーブーエスのスタッフさん達は、油断も隙もないですね!」

響「しかも、響チャレンジの奴らがいるからな…不安しかないぞ」

471: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 18:59:43.05 ID:FZu1+1LAO
~スタジオ~

春香「だから言ったじゃん!」

みく「!?」ビクッ

響「そんな事言ったって、仕方ないだろ!」

みく「!?」ビクッ

春香「仕方ないって何!?」

響「仕方ないは仕方ないだぞ!」

みく「」オロオロ

春香「響ちゃんがちゃんと、「ホワイトロリータ下さい」って言わないから、会議でのお菓子になかったんでしょ!?」

響「仕方ないだろ!?皆、ホワイトロリータ好きだと思うじゃんか!」

春香「言わなきゃ分かんないよ!私はガトーレーズンとルーベラがあって幸せだったし!」

みく「ハイパーどうでもいいにゃー!しかも、良く話題に上がる『きのこたけのこ論争』でも無いのかにゃー!」ウニャー!

がなはる「」

みく「因みに、みくはバームロールがあって嬉しかったにゃ」ペコリ

春香「ルーベラとガトーレーズンが好きです!天海春香です!」イェイ!

響「はいさーい!ホワイトロリータが一番好き!我那覇響だぞー!」

みく「バームロールがあまあまふわふわで好きにゃ!アシスタントの前川みくにゃ!」



《がなはる(動詞)》  題字:四条貴音



春香「今回のOPトークは、私が考えました」ハーイ

響「意外とバラけるんだな、好きなお菓子って」

472: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:00:11.15 ID:FZu1+1LAO
みく「ツッコミでも言ってたけど…きのこたけのこ論争じゃにゃかったにゃ」

春香「あれ、もう単なる罵倒合戦だし」

響「何かさ、自分が小学校低学年くらいの頃にな、沖縄本土のお金持ちの友達の家に遊びに行ったんさ」

春香「うん」

響「そしたら、すっごい高そうなガラスのお皿に、ホワイトロリータとか、ブル○ンさんのお菓子が沢山並んでるのを出してくれたんさ」

春香「ヤバい、超分かる」

みく「うん、みくも」

響「でな、子供心に「ふぉお…超高そうなお菓子だぁ…」って思ったし、食べて「美味しい!流石は高いお菓子!」って思ったんさ」

はるみく「」ウンウン

響「で、中学生くらいになってからかな?やっぱり、本土のスーパーでさ、実家の民宿で使う野菜とかを兄貴と買いに来ててな…お菓子コーナーをたまたま見てビックリしたんさ」

響「えぇっ!?ホワイトロリータとか安い!」

春香「あはははは!」

みく「にゃははは!」

響「いやー、ビックリしたぞ。自分が小学校の頃、お小遣いの中からやりくりしながらスーパーのお菓子コーナーできのこの山とか、たけのこの里とか買ってたのに…」

春香「高級なお菓子のハズのホワイトロリータは…」

473: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:00:53.48 ID:FZu1+1LAO
みく「もっとやりくりすれば、2つ買えちゃうにゃ!」

[値段は見なかったんですか?]←カンペ

響「小学校の頃はさ、値段を確認もせずに、「ああ、あのお菓子のシリーズは高いから無理だぁ…」って、諦めてたんさー」

春香「響ちゃん、可愛いなぁ!」

みく「可愛いにゃ!」

響「中学生になってさ、民宿の手伝いしたりしてお小遣いとか貯めててさ、その頃はもう、東京出てアイドルやる為に色々準備してたけど」

響「値段を知ったショックで、意味もなくホワイトロリータを始めとした、ブル○ンさんのそういう高そうなお菓子シリーズを、スーパーにあるだけの種類を一個ずつ買ってやったさ!」

春香「あははは!何で?何でよー?」

響「んでな?家でちょっと高そうなお皿にぜーんぶ出して並べてさ…「ふぁあ…お金持ちっぽいぞー」って、嬉しくなっちゃった」

みく「にゃははは!お腹痛いにゃ!でも、分かるにゃー!」

響「兄貴が自分とそのお菓子の乗ったお皿を見てな、「そうすると、凄い高級に見えるな」って言ってさ」

響「でしょ!?って、超テンション上がったのを覚えてるさー」

春香「ひぃ…ひぃ…お腹痛いよぅ…響ちゃん可愛すぎる…」

みく「」←悶絶中

474: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:01:20.29 ID:FZu1+1LAO
響「で、結局…兄貴とあんまーと3人で食べたなー…」

春香「いいなぁ、楽しそう」

響「楽しかったぞー」

みく「春香チャンはどんな思い出があるんだにゃ?」

春香「んふふー♪それはまた今度ね?今日はゲストさんがいまーす!」

みく「春香チャンや響チャンと同じ、765プロのアイドル!如月千早チャンだにゃー!」

(ぱちぱちぱち!)

千早「皆様こんばんは、765プロの如月千早です。本日は宜しくお願いします」ペコリ

みく「ふぉお…千早チャンだにゃ!本物だにゃ!」ヤッター!

千早「ふふ、今日は宜しくね?前川さん」アクシュ

みく「よ、よ、宜しくお願いしましゅにゃ!」アクシュ

みく「…か、噛んだにゃ~…」

響「…春香!こいつ誰だ!?」

春香「いやいやいや、千早ちゃんだよ!?」

響「嘘だ!普段の千早は、もっとこう…」

千早「」ガサゴソ←服の中に手を入れてる

みく「!?」

響「?」

春香「千早ちゃん?」

千早「」サッ

千早「私は、チョコリエールが好きよ」

みく「」ブッ

春香「」ブッ

響「…千早!」

千早「我那覇!」

響「何で呼び捨てなんさ!?」

千早「あ、いや、つい何時ものノリで」

みく「」←放心中

475: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:01:52.64 ID:FZu1+1LAO
春香「あぁ…みくにゃんの中での千早ちゃんのイメージが…」

響「まぁ、遅かれ早かれ分かる事だろうから…今のうちにな」

千早「そ、そんなに衝撃的だったのかしら」

みく「」←放心中

みく「」ハッ←再起動

みく「ち、千早チャンが…まさかの仕込みをするにゃんて…」

響「因みにな、先週のみくにゃんのライブでな…こいつ、「みくにゃ~ん!」って叫んでたぞ」

千早「曲に合わせてコールもしてたわ」キリッ

みく「超嬉しくもあり、超複雑でもあり、だにゃ…」

春香「たはは…」

千早「因みに、ホワイトロリータも買ってきたわ」

響「マジか!?」

千早「ええ、貴方の楽屋にあった鞄に入れてきたわ」

響「なに勝手に楽屋に入った上に鞄開けてんだ如月ぃ!」

千早「あと、のど飴の包み紙も一緒に入れておいたわ」

響「人の鞄をゴミ箱にすんな!つーか、何で持ってこないんさ!?」

千早「私はチョコリエールが好きだからよ」

響「なるほど!そうですか馬鹿野郎!」

みく「」アゼン

春香「2人とも、飛ばすなぁ…」

みく「ちょっと予想外過ぎ…ん?カンペ?」

[響ちゃんの楽屋の鞄の中から、秋月プロデューサーが出してきました]←カンペ

476: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:02:33.91 ID:FZu1+1LAO
響「あっ!ホワイトロリータ!…じゃないぞ!律子まで、なに勝手に人の楽屋入って、鞄開けてるんさー!」

春香「防犯能力皆無か!ブーブーエスさんの楽屋は!」

千早「スタッフさんに話をしたら、意外にも…あっさり鍵を開けてくれたわ」

みく「恐ろしい番組スタッフにゃ…」

響「やっぱり響チャレンジの番組スタッフは、馬鹿野郎だぞ!間違いなく馬鹿野郎だ!」



春香「で、やっとソファに座れたよ」

千早「ごめんなさい」

響「ごめんだぞ」

みく「(あまりのインパクトに、進行促すのすら忘れてたにゃ)」

春香「改めまして!本日のゲスト!私や響ちゃんと同じ、765プロの歌姫、如月千早ちゃんでーす!」

千早「皆さんこんばんは、765プロの如月千早です」

響「765プロの同級生トリオだぞ!」

みく「そういえば、3人は同級生なんだにゃ」

春香「そうだよー♪」

みく「学校は同じ?」

がなはる「」フイッ

みく「えっ」

千早「あ、あの…転校とかはしなかったの…春香は地元の学校で、我那覇さんは最初は違う事務所だったし…」

春香「…頭の良さがね…違うの」ボソッ

みく「」

響「…千早はな、都内でもかなりの進学校だぞ…」

477: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:03:01.59 ID:FZu1+1LAO
みく「あっ、あの」

春香「私は…県立の…普通の高校…」

響「自分も…同級生に「うちから進学するって言っても、6大学とか行こうとする子なんかいないよー、あははー」って言ってる高校だぞ…」

みく「あ、あぅ…にゃぅぅ…」ワタワタ

千早「2人とも、前川さんがオロオロしてるでしょ!?」

がなはる「すまんかった」テヘペロ

みく「…」イラッ

千早「前川さん、貴方の気持ちの思うまま、素直に答えて?」

みく「ちょっとイラッとしたにゃ」

千早「大丈夫、私もだから」

春香「」ガーン

千早「春香はいいわ、可愛かったし」

みく「噂通り、春香チャンに甘いにゃ」

響「」ガーン

千早「ハブの毒を直接注入してやろうかしら」

響「おい如月、随分だな」

千早「なら、琉球神拳とやらで私を倒してみなさい?」

響「」カチン

響「無理だな。かったい胸に阻まれて」

千早「」カチン

みく「」アワワワ…

春香「2人とも!テレビでもそのノリでやらない!」メッ

ひびちは「ごめんなさい」ペコリ

みく「…ふぇっ?」

春香「最近の、この2人の流行り」

響「無意味にお互いを煽って喧嘩っぽくして」

千早「殴り合いに発展、最初の一発を入れるふりして」

478: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:03:27.18 ID:FZu1+1LAO
響「仲良く握手」

千早「という一連の流れよ」

みく「 二 度 と や ら な い で い た だ け ま せ ん か ? 」

千早「ご、ごめんなさい…」

響「な、何も涙目にならないでも…」

春香「みくにゃんからしてみたら、先輩2人が急に喧嘩しだしたんだし…怖かったよね~?」

みく「春香ちゃぁぁん…」

春香「よしよし」ナデリナデリ

千早「みくにゃん羨ましい」

響「お前、少しは隠したら?」

千早「今更でしょ?」

響「まあな…」



春香「で、落ち着いた所で…」

みく「はい!」ハーイ

春香「はい、みくにゃん!」

みく「千早チャンは、春香チャンと同棲してるって聞いたんだけど…本当かにゃ?」

千早「…いまの挙手したみくにゃん、可愛かったわ」

みく「にゃ!?」ポッ

千早「で、質問の答えだけど…本当よ」

みく「おぉ~!」

千早「元々、私が1人暮らししてた部屋に春香が良く泊まりに来ていたのよ」

みく「へっ?春香チャンが?」

春香「私、実家にいた頃は、家から事務所まで約2時間以上かかって通ってたの」

みく「に、2時間以上!?」

響「そりゃ驚くよな…自分も、初めて春香の家に行った時は…」

479: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:04:17.69 ID:FZu1+1LAO
千早「私もよ。最初は冗談だと思ってたけれど、初めて春香の実家にお邪魔する時に…冗談で言われてたお泊まりセットがあって、正解だったもの…」

春香「たはは…東京方面の電車が終わるのも早いからね…」

みく「し、知らにゃかった…前は遠くから通ってたって話は聞いてたけど…」

響「そんだけ強い思いがあったんだ、そりゃあトップにも立つさー」

春香「いや、そんな…皆だって、トップアイドルになりたいって思いは同じだし、CGプロさんだって地方の子は沢山いるでしょ?」

みく「いるけど、みんな女子寮にいるにゃ」

春香「うちは、その女子寮がなかっただけ」

みく「だけ…って」

千早「ふふ…春香は謙遜とかじゃなく、これが素なのよ」

春香「?」

響「春香らしいさー」

千早「で、続きだけれど…そんな風に遠くから通う春香は、トップに近付くにつれて、ドンドン忙しくなっていったの」

響「自分達もだけど、春香なんか特に高校の出席日数、ヤバかったもんな…」

春香「うん…本当にギリッギリ…ではなくてね…実は足りなかった…」

響「えっ」

みく「なっ」

千早「ちょっと、それ本当!?」

春香「うん…で、春休み全て出席した…」

480: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:05:12.35 ID:FZu1+1LAO
響「な、何とかなったのか?」

春香「うん…春休みに1日も休まず通って…ほら、生っすかとかもお休みしたでしょ?」

千早「ああ…確か、体調不良って…」

春香「その頃、私は日曜日も関係なく学校に通い、6時間+補習をこなしてました…」

響「地獄だな…」

春香「先生方には、本当にご迷惑をお掛けしました…」

千早「春香、高3の時は夏休みも冬休みも全部潰したわよね?」

春香「うん、それで更に春休み全て使ってギリッギリ。担任の先生が、「天海…これでピッタリ、ギリギリセーフだ」って…」

みく「」ボーゼン

響「みくにゃん、どうした?」

みく「春香チャンって…凄いにゃ…」

春香「ペース配分考えてなかっただけだよ…たはは」

千早「逆に言えば、そこまでしたからこそのSランクアイドルなのかもね、春香は」

春香「あはは…歌やダンスは皆にはかなわないし…なら、春香さんはその分頑張ろう!と思った訳です!…まあ、アイドルのお仕事は、大変だったけど、楽しかったから辛い気持ちはそんなになかったけどね」

千早「これが天海春香の凄い所よね」

響「だな」

春香「うーん…凄いかは分かんないや…」

みく「か、感動したにゃ…」

481: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:05:39.93 ID:FZu1+1LAO
春香「千早ちゃん。お話の続きを…」

千早「あ、そうだったわね…忙しくなってきた春香は、終電でも帰れなくなっていたの」

みく「にゃるほど…来る時も2時間位なら…」

春香「帰りも2時間位なんだなー」

響「逆算して…大体、夜11時前半の電車じゃないとアウト」

みく「にゃ、にゃんと…」

千早「で、その頃の春香は…無事に高校は卒業したものの、忙しさは更に加速、てっぺん(深夜0時)過ぎても収録とかは当たり前」

響「そうして誕生したのが、流浪のアイドル、天海春香だぞ」

みく「る、流浪?」

春香「ビジネスホテルは勿論、カプセルホテル、事務所の仮眠室、漫画喫茶にも泊まったり」

みく「」

千早「流石に漫画喫茶はダメだろうって話になってね」

響「最初は一人暮らしの千早、自分、あずさの家を泊まり歩いてたんさ、都内ならな」

春香「その内、うちの事務所の一番近い家に…ってなって、当時はまだ素性を誰にも明かせなかった貴音さんと、プロデューサーさんの部屋と社長の家を覗いて、全ての765プロ関係者のお家を渡り歩きました」

みく「そ、それで流浪…」

千早「それでね、その内、私の部屋に連泊するようになってきて…」

482: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:06:25.83 ID:FZu1+1LAO
春香「たはは…」

千早「私も、春香は私にとって、何物にも変えられない大切な親友だから…寧ろ、ずっと泊まっててもいいわよって」

響「その頃は、千早も完全に角がとれて、寧ろ春香にべったりだったもんな」

千早「…否定できないわね。心配だったし、春香がたまに泊まりに来ないと、寂しくなってしまってたもの」

春香「えへへ…」

みく「千早チャン、可愛いにゃ!デビュー当時のクールな千早チャンも格好良かったけど、765プロ全員ライブの頃からの、可愛さと暖かさのある千早チャンも大好きにゃ!」

千早「春香、我那覇さん」

がなはる「?」

千早「みくにゃん、可愛いわね」

がなはる「うむ」

みく「そ、そんな…ありがとにゃ…」

千早「この子、うちに移籍を…」

響「待て待て待て!」

春香「千早ちゃん、それは流石に色々マズいから!」

千早「そ、そうね…」

みく「765プロの前川みく…!」

響「おいマジに考えるな!」

春香「も、モバPさんごめんなさい!」

千早「ご、ごめんなさい!」

みく「Pチャン、そんな悲しそうな目でみくを見るのをやめるにゃ!移籍とかしないから!大丈夫にゃ!」

響「あー…ビックリした…」

483: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:07:10.63 ID:FZu1+1LAO
千早「で、でね…春香がもう殆ど毎日うちに泊まるようになってきたある日、「ルームシェアしましょう」って」

みく「にゃるほど!それなら春香チャンが長い時間通勤しなくても…」

春香「うん。通勤自体は苦ではなかったけど、やっぱり、色んな所にお邪魔するのは気が引けたし…一人暮らしも考えてたんだ」

千早「その頃、うちは何故か765プロのアイドルが集まる集会所になってたわね…」

春香「あれ、何でだっけ?」

千早「始まりは春香で、いつだったか美希が「千早さんのお家にお泊まりしたいの!」って」

春香「ああ…それからか~」

みく「美希って…星井美希チャン!?」

響「そう。フェアリーのリーダーの美希」

千早「で、美希も一人暮らしを考えてたんだけど…あの子、家事苦手だから、親御さんが許可しなかったみたいなのよ」

春香「それで、千早ちゃんの部屋にに泊まって、少しずつ練習を…するつもりだったみたい」

千早「結果は…いまの765プロ女子力ランキング通りね」

響「千早は人の事言えないだろ…」

千早「くっ…」

春香「たはは…」

みく「そ、そうにゃの?」

響「春香がな、母性の化身であり、家事万能だったせいでな」

484: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:07:38.73 ID:FZu1+1LAO
千早「春母さんに甘えてるうちに…765プロ女子力ランキングが冗談ではなくなっていたわ」

みく「」

響「歌に関しては、今でも765プロ最強だし、千早と歌唱力勝負は絶対に勝てないけど…女子力が犠牲に…な」

千早「さ、最近、お粥を作れるように…」

響「自分とあずさが教えたからな」

千早「ありがとうございました」ペコリ

春香「あはは…で、でね?千早ちゃんの部屋で一緒に暮らし始めて…美希も殆ど毎日いたから、3人暮らしみたいな感じで…」

千早「あれは…2008年の年末だったかしら?3人でまったりと過ごしていたのだけれど、大晦日で他に休んでるアイドルなんて、いるのかしら?って話だったわよね?」

春香「うん」

千早「それで、美希が雪歩にメールしたら、お休みだから今から行くねって」

みく「雪歩チャンって、萩原雪歩チャン!?」

響「デジャヴだぞ」

春香「そ、萩原雪歩ちゃん」

千早「それから暫く経ってからよね?765プロも世間も驚愕したニュースが流れたのは」

みく「うん…CGプロの皆もビックリしてたにゃ…Sランクって凄い!って」

響「天海春香、家を買う!だからな」

春香「いやー、お騒がせしました…」

485: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:08:05.25 ID:FZu1+1LAO
千早「普段、高い物とか滅多に買わない春香が、ある日突然」

春香「千早ちゃん!私、お家を買うから、一緒に住もう!」

千早「って」

響「765プロ内でも、トップ5に入る位ビックリした事件だったぞ」

みく「凄いにゃ…お家を買っちゃうにゃんて」

春香「実はね、いま休業中の伊織と一緒にいた時に見つけたの」

みく「水瀬伊織チャン?」

春香「そう、その伊織ちゃん。でね、元々は水瀬家に仕えてた方のお家だったんだけど、亡くなられてからは引き取り手も無くて、水瀬家で暫く管理してた家だったんだって」

みく「ふむふむ」

千早「それで、春香がそのお家を見た時に、一目惚れしちゃったの」

春香「その、所謂、豪邸!って言うんじゃなくて…でも、千早ちゃんと暮らすなら…って」

千早「そうね。小さい庭もあって、昔ながらのお家だったわね」

春香「それで、伊織の実家と、雪歩の実家…萩原組さんの協力の下、材料なんかも安価で、かつ色々な修繕やら耐災害工事もしてもらって…」

千早「天海家が完成、現在はそこに暮らしてるわ」

響「何故か、美希と雪歩もな」

みく「そう!それも聞きたかったんだにゃ!」

響「あ、何かごめん…」

486: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:08:54.46 ID:FZu1+1LAO
みく「では、次の質問だにゃ!春香チャンと千早チャンの他に、何で美希チャンと雪歩チャンも一緒に住んでるの?だにゃ!」

千早「ええ、4人で住んでるわ。これも、春香の意向よ」

みく「ふむむ」

千早「春香が家を買ったって言った日にね、美希と雪歩もいたの」

春香「で、2人は「じゃあ、私達は自分のお家に…」って言うから」

千早「春香が設計士さんと話をしたら、案外広いのが分かってね」

春香「その頃には、もう寝室に4人で寝てたから…寝室は1部屋で皆でいいって話になって」

千早「美希と雪歩は、自分の部屋はいらないって話だったんだけど…それぞれのご両親を説得する為にも、美希と雪歩は天海家に下宿しているって事にしようと」

春香「そこで、設計士さんと話をしたら、1部屋は何とかなるって」

千早「で、元々あった和室を雪歩の部屋にしてもらって、もう1つを美希の部屋にしてもらったの」

みく「じゃあ、春香チャンと千早チャンのお部屋は?」

春香「寝室が広いから、私と千早ちゃんの荷物もそこにあるよ」

響「地下室もあるんだよな」

みく「おおー!」

千早「地下室は、防音ルームになってて、私達が練習したり、音楽聞いたり…ね」

487: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:09:31.62 ID:FZu1+1LAO
みく「地下室かー…格好良いにゃ!」

春香「皆そう言うねー…あ、そういえば」

みく「うにゃ?」

春香「CGプロの、神崎蘭子ちゃんが、やたら食い付いてきた」

みく「」ブッ

響「仕方ない、それは仕方ないぞ。自分も地下室って聞いたら、ちょっとワクワクするし」

千早「特にそういう物では無いんだけど、神崎さんの中2魂に火が着いちゃったのね」

みく「だ、だから蘭子チャンがCGプロに地下室を欲しがってたのにゃ…」

がなはるちは「」

響「CGプロって…」

みく「今は、ビルの四階にゃ。一階はファミマが入ってるにゃ」

春香「地下室、無理だね…」

響「ファミマを経て、地下室に」

千早「ファミマに来たお客さんはビックリするわね」

春香「突然アイドル達が入ってきて、スタッフルームに消えていく…」

みく「何で店内にわざわざ入り口を作るにゃ」

響「是非ビフォーアフターして欲しい物件になるな」

千早「ファミマ、完全に巻き込まれる形ね」

春香「地下室、恐るべし」

みく「何より、地下室を作っても、利用方法が無いにゃ…」

響「衣装とかの倉庫にすれば?」

みく「それはそれで、きっと管理が大変そうだにゃ…」

488: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:10:11.66 ID:FZu1+1LAO
千早「ファミマを通らないといけないしね」

春香「ファミマに入ってきた私服のアイドル達が、スタッフルームの奥に消え…」

響「出て来たら、煌びやかな衣装に身を包んで出て来るという」

みく「だから!何で店内に入り口を作るにゃ!それに、何でファミマから出る時点で衣装着てるんだにゃ!?」

春香「確かに!」

千早「くふ…ふふふ…そ、想像してしまったわ…ふふふ」

響「ビックリすんだろうなー、お客さん」

みく「そりゃビックリするにゃ!というか、みく達も辛いにゃ!」

春香「あはははは!ダメ、シュール過ぎて面白い!」

千早「」プルプル←撃沈



みく「他に、春香チャン達のお家で変わってる所は?」

春香「んー…?何かあったっけ?」

千早「お風呂ね」

響「うん、あれは変わった所だな」

春香「…確かに」

みく「お風呂?何が変わってるにゃ?」

千早「広いのよ」

みく「広いお風呂!羨ましいにゃ!」

響「あれ、何人入れるんだ?」

春香「最大4人。特注です」

みく「」

千早「お風呂が普通なら、確実にもっと安く改装出来たのよね」

春香「確かに…でも、お風呂は春香さんコダワリなのです!皆で入る為にっ!」

489: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:11:03.89 ID:FZu1+1LAO
みく「み、皆で?」

春香「うん」

響「凄いサイズだよな、あれ」

春香「元々サイズが無いから、某プロレス団体の寮で使ってる位のに合わせるって言われまして…」

響「ああ、新○な」

春香「…まあいいのかな?えと、新○本プロレスさんの寮にお伺いして、お風呂のサイズを見せていただきました」

みく「な、何だか怖そうな所にゃ」

春香「それが、全然!私と萩原組の方、それと水瀬財閥の方の3人でお邪魔したんだけど…」

春香「皆すっごくおっきいけど、優しいの!」

千早「プロレスラーだからね」

響「ジュニアでもうちの貴音より背が高い人ばっかりで、体重も100キロ以下、ヘビーなら身長は180以上、体重100キロ以上だからな」

みく「響チャン、詳しいにゃ」

響「兄貴が好きなんさー」

春香「その時に対応してくれた方はマスクした選手の方なんだけど、その人はジュニア?の人だったなぁ…年齢聞いて、ビックリしたけど」

千早「お幾つ位の方なの?」

春香「今年49歳だって!」

千早「それで現役なの!?」

みく「凄いにゃ!」

(さっ)

響「ん?カンペ…って、これ、ADさんが書いたのか!?」

みく「凄いにゃ…」

490: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:11:37.96 ID:FZu1+1LAO
千早「ちょっと、文字が多くて見えにくいわね…」

春香「それ、流石に読めないので、テロップでこの辺りに出して下さい…」



※以下テロップ

獣神サンダーライガー

1989年デビューの、永井豪原作の漫画から生まれたヒーロー
ジュニアながらの軽業、サブミッションの技術も非常に高いが、何よりもそのパワーが特徴
身長が足りずにヘビー級には属さないが、スーツに隠された筋肉は凄まじく、全盛期の頃は

「ジュニアにいるのは反則」
「下手なヘビー級よりパワーがある」
「飛び回れるヘビー級選手」

などと言われたりした
彼の凄まじい肉体は、ライガーヘビー級モードの時に見れる
今でも自宅に妻と子を残して、都内にある新日本プロレスの道場に泊まり、若手の指導をしながら自身もトレーニングしつつ、趣味の怪獣フィギュア製作を続ける

年齢が合わない?ははは、中の人などいない



春香「兎に角、その、ライガーさんに案内してもらって、お風呂見せてもらったんだ」

みく「おー…で、どうだったにゃ?」

春香「おっきかったよー!だって、180センチ位身長のあるプロレスラーの人達が、3人は足を伸ばしてゆったりと入れる位のサイズらしいから!」

491: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:12:22.86 ID:FZu1+1LAO
みく「にゃんと…それは凄いにゃ!」

春香「杏ちゃんなら泳げちゃうかも」

みく「142'sの皆も、1人ずつならいけそうだにゃ!」

春香「だねー♪あ、そういえば、まだ幸子ちゃんとメアド交換してなかった」

みく「う、噂の天海データベースかにゃ?」

春香「何それ…」

みく「春香チャンの電話帳には、業界のほぼ全てのアイドルの電話番号とメアドが載っているという噂だにゃ」

春香「いやいやいや…いくら何でも、ほぼ全てのアイドルは無理だよ…CGプロの子は知らない子が多いし」

みく「そうにゃのかぁ…」

春香「CGプロだと…ニュージェネの3人と、杏ちゃんにきらりん、小梅ちゃんに輝子ちゃんに、トライアドプリムスの2人に、奈々さ…ちゃんに、美波ちゃんに、雫ちゃんに…」

みく「ま、待ったにゃ!」

春香「?」

みく「いやいやいや…既にかなりの子のアドレスを知ってるにゃ」

春香「そう?他にも、楓さんとかのアドレスとかも知ってるよ?」

みく「天海データベース…名前に嘘偽りは無かったにゃ」

春香「そうかなぁ…って、さっきから千早ちゃんと響ちゃんは何してるの?」

千早「カンペを全部読んでたわ」

響「同じく、だぞ」

492: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:13:04.81 ID:FZu1+1LAO
春香「あまりにも静かだから気付かなかったよ…」

みく「響チャンもだにゃ…」

響「ごめんごめん…」

みく「で、千早チャンにお話聞くつもりが、春香チャンが答えるという…にゃんてこったい」

春香「ご、ごめんなさい…」

千早「わ、私が春香に任せっきりだったからいけないのよ…」

響「ていうか、春香と千早は同居してるんだし、本来、千早は沢山喋るのが苦手だから、代わりに春香が喋るとか…予想付くぞ?」

みく「みくはお会いしたのが初めてにゃ!…えと、後は変わった所とか、ある?」

千早「そうね…後は何かあったかしら…」

響「なぁ、シスt」

春香「うん!無いね」

みく「…?」

千早「(システムさんとか避難用の地下道とかは、機密事項でまだ公には出来ないの)」ヒソヒソ

響「(お前らの家は、ブラックボックスかよ!NASAか!)」ヒソヒソ

みく「?」

春香「えと、質問はもうない?」

みく「あ、うん…天海家については以上だにゃー…」

春香「そかそか…そういえば、先週チラッと聞いたんだけど」

みく「にゃ?」

春香「CGプロの子の中の何人かが、千早ちゃんの歌を聞いてるって」

みく「うん!みくも含めて、大人気だにゃ!」

493: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:13:47.04 ID:FZu1+1LAO
千早「そうなの?とっても嬉しいわ」

みく「そして、あのライブDVDの『約束』で、皆が号泣するにゃ」

千早「」

春香「私達もアレは未だに…」

響「だな…現場にいたから、余計にな」

みく「因みに、あれはのあにゃんですら陥落したにゃ」

がなはるちは「」

みく「皆で事務所であのライブDVDを見る機会があったのにゃ」

響「どんな機会だ」

みく「ライブを何人かやるからって、色んなDVD見て研究してたんだにゃ」

春香「その中に、あのライブのDVDがあった、と」

みく「その、あのライブ以前を知ってる子達は、あれのスタートでもうウルウルしてて、知らない子達に知ってる子達が教えていって…」

千早「えぇ~…」

みく「で…あの曲のイントロで、知ってる子達は涙がだばーってなって…千早ちゃんが歌い出した瞬間…皆で「やったー!」って」

千早「どうしましょう春香、私、凄く恥ずかしいのだけれど」

みく「もうそこからは収集つかなくなりそうな位、皆が号泣にゃ」

春香「お、多くの人に感動を届けられて、良かったね…」

千早「そういう問題なのかしら…」

みく「それから、CGプロ内で千早チャンのファンが急増したにゃ!」

494: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/19(土) 19:14:38.01 ID:FZu1+1LAO
千早「そ、そう…でも、私の歌を沢山の人が…しかも、同じようにアイドルをしている子達が聞いてくれてるっていうのは、やっぱり嬉しいわ」



みく「実は、この番組のアシスタントをゲットした時、皆に羨ましがられたにゃ」

響「テレビのレギュラーだしな」

みく「じゃにゃくて、春香チャンや響チャンとお仕事出来るから。それだけでもうちの事務所の…特にみくと同じ位の歳の子達で、凄い争奪戦だったにゃ」

春香「らしい、ね…嬉しいなぁ」

みく「しかも、今回は千早チャンまで一緒だから…実は、事務所の皆から「羨ましい」メールが山ほど来たにゃ」

千早「そ、そうなの…?な、何だか照れくさいわね」

みく「いま、みくは憧れの人達とお仕事してるにゃ!」

響「な、何だか恥ずかしいぞ」

春香「えへへ…」

千早「ふふ…」

みく「だから…」

がなはるちは「?」

みく「みくにメールしてきた子達にサイン下さいにゃ」

がなはるちは「台無しだー!?」

みく「だ、だってぇ…皆、マジトーンで「本当、サインお願い。笑いはいらないから」とか言うんだにゃぁ…」ドヨーン

がなはるちは「う、うわぁ…」



『お話は尽きませんが…続きはまた来週』

509: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:29:44.38 ID:rRCICZwAO
~スタジオ~

響「」サクサクサク

千早「」サクサクサク

春香「」サクサクサク

みく「えっ…あ、あれ?あの、もう始まっt」

響「ん」

っ[バームロール]

みく「あ、バームロールにゃ!」

みく「~♪」ピリッ

みく「♪」モフモフモフ

(サクサクモフモフサクサク)

みく「いや、食べてる場合じゃ無いにゃー!」ウニャー!

がなはるちは「!?」サクサクサク

みく「ビックリ顔で食べ続けるにゃー!」



《がなはる(動詞)》  題字:四条貴音



春香「 2 本 撮 り に 御 座 候 」

響「引き続き、如月殿とお送りいたし申すでござるだぞ」

みく「本当にバラしたにゃ!?」

千早「何で侍なのよ…あと、我那覇さんの語尾が五月蝿いわ…ござるだぞ、って…」

響「真、うっうーにごさるですぅだぞ、んっふっふ→なの→」

千早「貴方、後で事務所で皆に叱られたらいいと思うわ」

春香「しかも、モノマネのクオリティが微妙という…亜美真美から指導を受けてこないとね」

みく「開幕袋叩きにゃ…」

春香「先週に引き続き、千早ちゃんがゲストでーす♪」

千早「如月千早です、宜しくお願いします」ペコ

響「」サクサクサク

みく「」モフモフモフ

はるちは「………」

510: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:30:17.35 ID:rRCICZwAO
春香「何でまだ食べてるの!?」

響「!?」サクッ

みく「!?」モフッ

千早「んふっ!?」

春香「お菓子を口にいっぱいに溜め込んだまま、こっち見ない!」

千早「くふふ…ふ、2人とも…り、リスが、ビックリした時みたい…だったわ…」プルプル

みく「」ゴクン

みく「響チャン!やっぱり怒られたにゃ!」

響「」ゴクン

響「全く、みくにゃんは悪い奴だなー」

みく「んにゃ!?」

(すぱーん)

響「」チーン

春香「まったく…自分のボケにみくにゃんを巻き込まない!」

みく「あ、あのスリッパ、どこから出て来たんだにゃ…」

千早「Sランクアイドルはね、空間を歪めて繋げられるのよ」

みく「!?」

春香「千早ちゃん!嘘教えない!」

千早「ごめんなさい」

みく「にゃんだ嘘か」



みく「それじゃ、先週の続きだにゃー!」

響「正確には、30分の休憩挟んで、テープ交換とかをした後の続きだぞー」

みく「台無しにゃ!」

千早「30分休憩の間に、まさかサインを書くとは思わなかったわ」

みく「本当にありがとうございますにゃ!」

春香「いちごソーダって初めて飲んだけど、美味しいなー」

みく「全くもって無関係にゃ!」

511: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:30:59.77 ID:rRCICZwAO
みく「うー…」スチャ

がなはる「あっ」

千早「?」

前川さん「番組を進めさせていただきますが、宜しいですか?」キリッ

がなはる「あ、はい」

千早「えっ?えっ?」

前川さん「あぁ…お伝えしておりませんでした、誠に申し訳ありません。私は、眼鏡をかけるとこのようになります」

千早「な、何か、うちの事務所のプロデューサーの律子みたいね…」

前川さん「秋月プロデューサーのような素晴らしい才女と同じみたい、と思っていただけるのは、とても光栄です」

千早「あ、いえいえ」

前川さん「では…番組から幾つかアンケートをさせていただいたと思います」

千早「ええ、用紙に記入したわ」

前川さん「そのアンケートにお答えしていただいた中から、番組がフリップに纏めさせていただいたものがございます」

前川さん「んしょ…」ガサゴソ

前川さん「っと、此方になります」

前川さん「如月千早さんの宝物ランキング、と題しまして」メガネクイッ

前川さん「アンケートの中にあった、「いま、貴方の大切な宝物はなんですか?宜しければ、ベスト3をお答え下さい」という質問の答えを見て、色々お話を…あの、何か?」

千早「い、違和感が凄くて…」

512: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:32:13.24 ID:rRCICZwAO
前川さん「…」スッ

みく「…という訳で、千早チャンの宝物ランキングだにゃー!」フリップドーン

千早「あ、みくにゃんだわ」

春香「お帰りなさい、みくにゃん」

響「これは自分を曲げ…まぁいいや」



響「ところでみくにゃん、なんかニヤニヤしてるな」

みく「これ!これにゃ!この、フリップ!」

響「フリップ?何もおかしな所は…」

みく「この、貼ってある紙だにゃ!これを剥がすの、楽しみだったにゃー!」

千早「…わかるわ」

響「うん、すっごいわかる」

春香「私も、生っすかで初めてやった時は嬉しかったなぁ」

みく「にゃふふ…ではでは!千早チャンの宝物ランキング!第3位だにゃー!」ビリッ

がなはるちは「…」

みく「…」

フリップ[第3位 実|  ]←紙が途中で破けて残っちゃった

みく「…」カリカリ

みく「…」チラッ

春香「…大丈夫、あるある」

千早「皆、それはやるから平気よ」

響「必ず通る道さー」

みく「ちょ、ちょっと待って欲しいにゃ!」カリカリカリカリ

春香「さて、その間に…」

千早「告知するわ。私、初めて本を出します」

響「このタイミングでかよ…あ、そういえば…色んな所で一生懸命何か書いてたな」

513: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:33:20.00 ID:rRCICZwAO
千早「まさにそれよ」

響「どんな本なんさー?」

千早「アイドルを始める前の生活と、始めた後と、始めてからのこれまでと…今までの私、如月千早の思い出とか、その時の事とか」

響「過去か…あの…」

千早「…弟の事も、両親の事も書いたわ」

響「大丈夫なのか?」

千早「ふふ、心配してくれてありがとう。でも、平気よ…今は春香や我那覇さんや…私を支えてくれて、私が支えてあげられる仲間がいるもの」

響「そか、ならいいんさー」

春香「お家でも私が教えながらPCで文章作ったり、スマホで作ったりして…そういうのを纏めたんだよね」

千早「ええ。それを編集者の方と打ち合わせをしながら手直ししたり、添削して…うちのプロデューサー2人の最終チェックを経て…やっと、一冊の本になったの」

春香「あー、うちのプロデューサー2人は、緩いようで厳しいからね」

響「緩く見えるのは、プロデューサー2人を初めとした、大人が締めた栓じゃ抑えきれない位に、自分達がパワフルだからだぞ!」

千早「格好良く言ってるつもりだろうけど、問題児の集まりって意味じゃないの」

春香「…関係各所の皆様、色々とご迷惑をおかけしておりますです」フカブカ

514: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:33:50.28 ID:rRCICZwAO
響「これからも色々とご迷惑をおかけしますので、ごめんなさい」

千早「現在進行形どころか、迷惑かける宣言をしない!まず反省しなさい!」

響「はーいだぞ…」

春香「それで、本のタイトルと発売日は?」

千早「えと…タイトルは『眠り姫が見ていた夢と、目覚めてから』で、発売日は5月22日の予定です」

千早「文章を書く事を得意とはしていない私が書き溜めてきたものですが、プロの編集者の方がちゃんと編集して下さいました」

千早「なので、読めるようになっております」

千早「本として面白いのか…私には判断が付きかねますが…如月千早という1人の人間の、少し変わった道のりの本となっております」

千早「興味の湧いてくださった方は、是非」



みく「お待たせにゃ!何とかなったにゃ!」

千早「いえ、本の告知もさせてもらったから、ちょうど良いタイミングよ」

みく「千早チャンは優しいにゃあ…じゃあ、ドドーンといっちゃうにゃー!」ペリッ

第3位 実家近くの喫茶店から譲り受けたコーヒーミル

みく「第3位にゃ!コーヒーミル!…って、あの、コーヒー豆を入れて、スイッチ入れてガーッ!って挽く?」

千早「機械のミルじゃないわ」

515: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:34:42.98 ID:rRCICZwAO
千早「もう十年以上は使われている、手動の古いミルよ…土台と、挽いた豆を受け止める箱は木で出来ていてね、長年のコーヒーの香りが染み込んでいるのよ…」

春香「はい、これがそのミルの写真だよ」

みく「わぁ…素敵にゃ…映画の小道具とかに出てきそうだにゃ…」

響「凄く作りもしっかりしててな。千早が言ってたけど、めちゃくちゃ良い匂いがするんさー」

みく「…あれ?」

響「ん?」

みく「春香チャンは一緒に住んでるから分かるんだけど…何で響チャンまで知ってるのにゃ?」

響「だって、自分もそのミルで挽いたコーヒーを飲んだ事あるし、美希も一緒に住んでるから、フェアリーの事で良く春香の家に遊びに行くし」

みく「にゃるほど…羨ましいにゃー」

春香「みくにゃんも、今度遊びにくれば?」

みく「!」ガタッ

響「落ち着け」

千早「そうね…CGプロでなら…島村さんと白坂さん、本田さんも来たわね」

みく「卯月チャンに小梅ちゃん、未央チャンまで…むむむ…これはCGプロ内で問いたださねばにゃるまい…!」

春香「な、何でそんな大事に…」

みく「春香チャン達は憧れなのにゃ!そのお家にお邪魔したとか、羨まけしからんのにゃ!」

516: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:35:38.04 ID:rRCICZwAO
響「そ、そんな凄い所だったのか…天海家は」

春香「私も初めて知ったよ…トレーナーの上下の私達や、あのジャージの美希がまったりのんびりしてる姿は、お見せ出来ないね…」

千早「他の事務所の子が来る時は教えてね?私、ちゃんとした格好するから」

みく「寧ろ、リラックスした姿の方が見たいにゃ。お仕事じゃない皆とお話したいにゃ」

春香「なら、この後来る?」

みく「!!!」ガタッ

響「だから落ち着け…無理か」

千早「春香、みくにゃんだって予定とかがあるかもしれないじゃない」

春香「そ、そか…」

みく「Pチャン!?みく、この後無いよね!?大丈夫だよね!?杏チャンを家から連れ出す手伝い!?そんにゃの、縄で縛って引きずってくりゃいいにゃ!飴でも口に放り込んでおけばいいんだにゃ!」フカー!

響「杏の扱いの酷さ」

春香「杏ちゃん、まだキチンとお話したことないなー」

千早「まず、仕事以外で会えないレアキャラだからね」

響「ガチで家から極力出ないらしいしな」

千早「この前、「貴方は杏の憧れです」って言われたけど…」

春香「印税生活出来そうだからだね」

千早「そうよね…その場では嬉しかったけど…そうよね…」

517: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:36:07.02 ID:rRCICZwAO
春香「たはは…」

響「ま、まぁ、ほら、杏は公言してるから、印税生活がしたいって」

千早「そ、そうね」



みく「…取り乱しましたにゃ」ペコリ

みく「では、第2位だにゃー」ペリッ

響「お、今度は上手くいった」

春香「良かったね、みくにゃん」

千早「そうね…流石にまた告知を入れるのもアレだからね」

みく「も、もう大丈夫にゃ!皆して言わにゃいで欲しいにゃ!」

第2位 歌、歌える環境、CD

がなはる「」

みく「どしたにゃ?ポカーンとして」

春香「う、歌が第2位…?」

響「千早、熱あるのか?身体の調子は悪くないか?変な物食べて無いよな?」

千早「どういう意味よ…」

響「だ、だって、あの千早が…歌より上の宝物があるとか…」

みく「向こうで秋月Pチャンがオロオロしてるにゃ」

千早「律子まで…貴方達、失礼よ…」

春香「ま、まぁまぁ」

千早「兎に角…歌が第2位よ」

みく「この、CDって言うのは何でにゃ?」

千早「私が歌って、その結果…というかしら、私が残した物だから、同じ所にしたわ」

春香「歌かぁ…千早ちゃんがこの業界にいる理由の全てだもんね!」

響「根っこであり全て…って感じか?」

518: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:36:37.16 ID:rRCICZwAO
千早「そうね…私の根っこで、私を支えてくれているものよ。今までも、これからもね」

千早「でも、全てでは無くなったわね」

みく「無くなった…って事は、今までは全てだったのかにゃ?」

千早「ええ…みくにゃんも知ってるでしょう?私が歌えなくなった時の事を」

みく「勿論にゃ!実は、名前は書かなかったけど、みくは千早チャンにお手紙を送ったにゃ」

千早「えっ!?」

みく「あんな酷い記事に負けないで下さい。私は、千早ちゃんが歌えるようになるのを、何時までも待ってます」

みく「みたいな手紙を送ったにゃ」

千早「ど、どんな手紙!?」

みく「えっ?えと…淡いピンクで…猫チャンのシールで封をしてあるにゃ」

千早「探すわ!今日、家に帰ったら探すわ!」

みく「にゃ!?」

春香「千早ちゃん!」

千早「!?」

春香「寝室の、収納の、下の段の左奥」

千早「ありがとう春香!」

みく「えっ?あの…まさか、残ってるにゃ?」

千早「基本的に、ファンレターは全て保管してるわ…特に、あの時に応援して下さった皆様からの手紙は、一通も漏らさず、全て家に保管してあるのよ」

春香「しかも、真空に近い状態で」

みく「!?」

519: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:38:13.97 ID:rRCICZwAO
響「真空に近い状態って、どういう事だ…」

春香「ビニール袋に入れて、掃除機で中の空気を吸って、空気が入らないように目玉クリップで止めてあります」

みく「」

春香「千早ちゃんがね、歌えるようになった次の日に、凄く嬉しそうに「朝までかかったけど、全て読んだわ」って、私に言ってきたのを思い出してね」

春香「で、今の家に引っ越した時にも大事そうにしてたから、千早ちゃんに許可を得て」

響「凄いな…」

千早「…思い出したわ!」

響「おわあ!?」

春香「な、何を!?」

千早「可愛らしい女の子っぽい字で、2枚分の手紙とメモが1枚入ってて、メモには喉に良いものが沢山書かれてたわ」

みく「!!!」

響「それって、まさか…」

みく「にゃー!うにゃー!」

春香「春香さんホールド!」ガシッ

みく「うにゃー!うにゃー!」ジタバタ

千早「そう…あれが…そうだったの」

響「何で思い出したんさ?あの時、結構な量の手紙が来てたろ?」

千早「文章が凄く一生懸命でね…手紙の2枚目の最後の方が、滲んでたの…」

みく「にゃう」プシュー

春香「みくにゃんの耳が真っ赤なんだけど」

響「大丈夫、顔も真っ赤だ」

みく「あぅ…」

520: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:38:47.30 ID:rRCICZwAO
千早「多分、それよね?みくにゃんの手紙」

みく「…」ボソッ

千早「?」

みく「あってる…にゃあ…」

がなはるちは「(可愛い)」

響「みくにゃん、何で滲んでたんさ?」

みく「うぅ…あ、あの、ね?書いてる内に、あの酷い記事を書いた人にどんどん腹立ってきて…そんな記事を信じちゃう人達がいるのが悔しくて…」

みく「千早チャンが苦しんでる!って思ったら、もうなんかワケ分かんなくなってきて…ポロポロ涙が出てきちゃって」

みく「後で書き直そうと思ってたんだけど…ママが手紙を出しちゃったんだにゃ…」マッカ

千早「春香、この子、家に、連れて、帰りましょう」フンスフンス

春香「ダメだよ!」

千早「連れて帰って、撫で回すわ!撫で倒すわ!愛で倒すわ!」フンスフンス

響「落ち着け!気持ちは分かるから落ち着け千早!」

春香「鼻息がヤバいから!それと顔!何かダメな顔になってるから!」

千早「」フンス…フンス…

千早「」スー…ハー…

千早「ふぅ…危うく持っていかれる所だったわ…アイドルって、凄い」

春香「何を言ってるの、千早ちゃんは…」

響「お前、自分の仕事を思い出せ」

千早「」ハッ

響「アホだぞ…こいつ、やっぱりアホだぞ…」

521: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:39:14.36 ID:rRCICZwAO
春香「千早ちゃんは、アイドル!って活動はあんまりしてないから…」

響「お前は本当に千早に甘いな」

千早「えへへっ♪みんなのアイドル、らぶりー☆ちーちゃんだよっ(はぁと)」キラッ☆

がなはるみく「」

千早「アイドル的な」

春香「千早ちゃん…私、心臓止まるかと思ったよ…」

響「誰かー、救急車を一台呼んで欲しいぞー」

みく「これは夢にゃ…いまのは夢にゃ…」

千早「貴方達、ちょっと酷過ぎないかしら?」

響「いや、千早との付き合いも長いけど…公共の電波を使ってぶっ放した中では、トップクラスの狂気が感じられた」

千早「狂気!?」

みく「今日だけで、みくの中の如月千早像が大分変化したにゃ…」

千早「どっちに変化しのたか、怖くて聞けないわ…」

春香「千早ちゃんはそのままで可愛いんだから、わざわざキャラ作りしなくていいと思うよ」

千早「春香は優しいわね、やっぱり」

響「正直、自分より長い付き合いなのに、未だにコレを尊敬してる美希は、ある意味で凄いと思うぞ」

春香「コレって…」

千早「美希は確かに凄いわね」

みく「自分で言っちゃったにゃ」

響「みくにゃんも、手紙出した事を後悔している所だぞ」

522: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:39:42.52 ID:rRCICZwAO
みく「それはもう触れにゃいで欲しいにゃ…恥ずかしいにゃ…」

響「放送終了後、その手紙は番組HPに写真でアップします」

みく「にゃ!?」

千早「しないわよ」

みく「」ホッ

千早「みくにゃんと仕事が一緒になったり、ライブに行く度に持ち歩いて、みくにゃんと手紙を見比べてニヤニヤするんだから」

みく「本当に勘弁してください…」

春香「千早ちゃん、もうみくにゃんの中でのイメージ崩壊は気にしなくなってるね」

千早「私は、前だけを向いて生きていくの」

響「何だよ、その間違えた方向へのポジティブっぷりは…」

春香「前を向いてるつもりが、斜め前になってるよ…」

みく「予想外の事が起き過ぎて、既にキャパオーバーにゃ…」

響「みくにゃん、頑張れ。芸能界の荒波に負けるな」

みく「こんなに高い荒波、予想外だにゃ…」

春香「あはは…」



みく「と、兎に角、第1位の発表にゃ!」

千早「ドゥルルルルル…」

みく「その人力ドラムロール、いらないにゃ」

千早「」

春香「つ、ついにみくにゃんのツッコミが冷めたものに…」

響「あはははは!」

みく「ち、違っ…ふ、フリップに集中してて…違うんだにゃー!」

523: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:40:24.56 ID:rRCICZwAO
千早「春香ぁ…みくにゃんが冷たいわぁ…」

春香「あーもう、大丈夫、大丈夫だよー…」

みく「な、何かごめんにゃさい」

響「いいからいいから。アイツ、自分からぶっ放したり、他人と張り合うくせに、すーぐ凹む豆腐メンタルだからな」

千早「収録の後、やたら我那覇さんが優しかったりしない?」

響「ちょ、おま」

みく「うん、するにゃ…さっきも優しかったにゃ!」

千早「実はあっちも素なのよ。嫌われたらどうしよう…っていう、豆腐メンタルから、フォローせざるを得ないのよ」

響「うがー!」

みく「…えと…」ムムム…

みく「あ」ピコン

みく「つまり、どっちも豆腐メンタルにゃ?」



みく「ごめんなさい!ごめんなさい!本当にごめんなさいにゃ!」

ちはひび「ドウモ、オトウフメンタルズデース」

春香「2人とも、そんな訳分かんないユニット作らないで!」

千早「オカラデス」

響「ニガリデス」

春香「残ったもの&素材!?」

みく「豆腐にもなってないにゃ!?」

春香「あーもう!さっきから体育座りの態勢のままでソファの上で倒れないで!」

みく「良く落ちないにゃ…凄いバランス感覚だにゃ」

春香「ほら、2人とも誉められてる(?)よ!」

524: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:41:17.56 ID:rRCICZwAO
ひびちは「」ムクッ

みく「起きたにゃ…」

響「よーし!1位の発表だぞー!」

千早「ええ、そうしましょう」

みく「」

春香「みくにゃん、いい?この2人は765プロのアイドルの2人だからね?女芸人コンビじゃないからね?」

ひびちは「」



みく「改めて、第1位の発表にゃー」ペリッ


第1位 親友と仲間達、応援してくださるファンの皆様


みく「おぉ~!」

春香「千早ちゃん…」

響「ファンの皆は分かるけど、そうか~!千早も仲間の良さが分かってきたか~!」背中バンバン

千早「いった!?…ADさん、マジック貸して下さい」

がなはるみく「?」

千早「」キュキュキュ…

第1位 親友と仲間達、応援してくださるファンの皆様(但し、我那覇響は除く)


響「おぉい!?」

千早「という事で、第1位なんですけど」

響「無視して話し始めんな!」

春香「仲間達か~…えへへ♪千早ちゃん、変わったね~」

響「天海さん!?この番組は『がなはる』!貴方と自分で『がなはる』!司会は貴方と、自分!我那覇響だぞ!?」

みく「みくは意外にゃ…こんな事言ったら、千早チャンは怒っちゃうかもだけど…歌が1位だと思ってたんだにゃ」

525: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:41:46.57 ID:rRCICZwAO
響「前川さーん!?アシスタントの前川さーん!?」

春香「響ちゃん…全力でツッコミしてきたね」

響「だって!皆でスルーするから!」

千早「んふっ…スルー…するー…くふ、くふふ…スルー…くふふふ」

響「ダジャレじゃないさー!何笑ってんだ!」

みく「千早チャンが壊れたにゃ!?」

春香「大丈夫、たまになるから。少し置いておけば治るよ」

みく「わ、分かったにゃ…」



千早「ごめんなさい、もう平気よ」

春香「じゃ、改めて1位についてお話しましょー!」

響「1位は…親友、仲間達、ファンの皆だぞ」

千早「ええ」

みく「さっきも言ったけど、千早チャンは歌が1位だとばっかり思ってたにゃ」

千早「昔ならね」

春香「やっぱり、あの事があってから?」

千早「そうね…あの時までの私は、1人で歌だけを支えに生きてきた」

響「歌以外は…って感じだったし、自分達が事務所に来た頃も、他人とはある程度の距離を置いてたよな」

みく「テレビで見てた時も、凄くクールだったにゃ」

春香「私は…不安だったけどね」

響「おっ?親友の視点からの当時の如月千早はどうだった?」

春香「んー…まず、無理してるなぁって」

527: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:42:21.92 ID:rRCICZwAO
みく「無理?」

春香「うーん…千早ちゃんのお話を聞きたいし、私は簡潔に…いつ折れてもおかしくない位に儚く見えた」

響「自分は…多分、他の何人かにもだけど、千早は強くて、自分を曲げないヤツだと思ってた」

みく「みくも、自分を曲げないよ!千早チャンが歌だけで通してきたように、みくも自分を曲げない!」

春香「みくにゃんみくにゃん」

みく「?」

春香「メガネかけてる時の前川さんモード」

響「あれはぐんにゃり曲がってるぞ」

みく「にゃ…」



千早「みくにゃんが割とダメージ大きそうだけど…」

みく「だ、大丈夫にゃ…みく、負けないよ!」

響「で、だ。まず、親友の言葉はどうだ?」

千早「当たってる…と、思うわ」

響「思う?」

千早「自分では分からないもの。ただ、正直言うと…鬱陶しさを感じる時もある位に、私の側にいてくれたと思うわ」

春香「おぅふ…」

響「分かる。春香って、何時も千早にべったりだった気がする」

春香「そ、そぉかな…うむむ」

千早「それが、私の事を心配してくれていて、私にとっては歌と同じ位の大切な存在になっていた…と、気付いたのは、あの時だったけどね…」

響「なるほどな」

528: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:43:00.28 ID:rRCICZwAO
千早「あの、声が出なかった時に…春香の歌声が聞こえた瞬間に、何かが私の中で動き出して…皆の姿が見えた瞬間…弟の優と、あの頃の私の幻影が見えた」

千早「歌が大好きで、弟が笑ってくれるのが本当に好きで、まだ私が…優しい暖かさに包まれていた日の私が、私に言ったの」

千早「「歌って」って…」

千早「精神的な限界から見た幻だったんだと思うけど…私の中の暗いものは、消えた」

千早「だから、あの歌を歌えた」

千早「あの瞬間…私を救って、背中を押して、奮い立たせてくれた、仲間の作った歌が歌えた」

千早「…私は、優が事故で死んでから…春香やプロデューサーの言葉を借りるなら、ずっと張り詰めた糸みたいだった」

千早「あの記事で…その糸がプツリと切れてしまったけれど…」

千早「皆がその糸を拾い上げて、優しく、張り詰めた状態じゃないように新しい糸で、張り詰めたりしないように結び直してくれた」

千早「だから、私の1番の宝物は…765プロの仲間達と、私をずっと応援してくださるファンの皆様と」

千早「親友の春香よ」

春香「」ポロポロ

響「千早ぁ…おま、そんなの、ズルい…」グスッ

みく「ひぐっ…うぅ…ふぇぇぇん…」ポロポロ

529: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:43:50.82 ID:rRCICZwAO
[春香ちゃん達が落ち着くまで、少しカットしました]

[春香ちゃん達の涙は彼女達だけの宝物にしてもらいたいと思い、「落ち着いたら教えて」とカンペを残し、我々もその場を離れた為、何があったかは見ていません。カメラも切っていました]

[なので、公開も出来ません。プロとしてあるまじき行為ではありますが、何卒ご了承下さい スタッフ一同]
※以上、テロップ


春香「本当、すみませんでした…」

響「まさか、本番中に号泣してしまうとは…は、恥ずかしいぞ」

千早「わ、私も結局、つられて泣いてしまったわ…」

みく「あ、ダメ…また泣くにゃ…」

春香「み、みくにゃん!?」

みく「だ、だって…あのライブで号泣したのに…千早チャンのそんな話を聞かされたら…もう泣くにゃ…そんなの当たり前にゃ…」

響「多分、この中で一番号泣してるな」

千早「それだけ応援してくれてたんだもんね?ありがとう、みくにゃん…」ニコッ

みく「!」ジワッ

みく「ふっ…ぐすっ…う…」

春香「アカン」

響「これは…」

みく「ふぇぇぇぇぇぇん!千早ちゃぁぁぁん!」ダヴァー

春香「あちゃー…」

千早「」ナデナデ

響「えーと、また暫くお待ち下さい、だぞー」

530: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:44:59.89 ID:rRCICZwAO
春香「2回目のインターバル明けにございます!」

みく「申し訳ないにゃ。猛省致しますにゃ」

千早「あ、あの…私が泣かせてしまった訳でもあるし、ごめんなさい」

響「いや…既に全員がお見せ出来ない事になってたしな…メイクさん、本当にごめんなさい」

(さっ)←カンペ

春香「何々?我々スタッフは外にいたし、カメラは止まっていたので大丈夫?」

響「やるなぁ…響チャレンジ班も、ようやっと、本当にようやっと、そういう気が回るようになったか…」

みく「えっ?響チャレンジ班って、そんなに酷い人達だったにゃ?」

響「まず断っておくけど、自分はスタッフさん達に横柄な態度を取ったり、罵倒したりはしないぞ。だが敢えて…一言で表すなら、アイツらは馬鹿だ」

千早「そして、馬鹿と言われて良い笑顔でサムズアップしてる人達が、響チャレンジ班よ」

春香「まあ…私も一度怒った位だし…」

千早「ああ…あの夏休みの…」

みく「何があったにゃ…」

響「アイツらな、自分に泊まり用の簡単な荷物を持ってくるように指示して、当日早朝に東京から有無を言わさず軽井沢まで連れていったんさ」

みく「」

響「ありゃね、拉致だぞ…マジで」

531: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:46:01.20 ID:rRCICZwAO
みく「で、何をしたんだにゃ…」

響「ダウジングで、春香達のいる場所探し出して、突撃」

みく「」

千早「正直、後から考えたら危険極まりないわよね…あそこ、水瀬財閥所有の別荘よ?」

<あっ…

響「な?馬鹿だろ?」

みく「…」

千早「何とかたどり着いたけど足の豆を潰してしまっている上、たまたま私達がいなかった事でガックリきて、泣いてる我那覇さんを見て…春香が大変な事になったのよ…」

響「この優しい春香がマジギレしたからな…」

春香「あ、あの、それはもう…」

みく「ど、どうなるんだにゃ」

響「大の大人が土下座するレベルで怖い」

みく「」

千早「というか、あそこにいる、人の顔面をハリセンでひっぱたくような律子ですら、「ひっ!」って怯えてたわ」

響「あの伊織ですら、震えるレベルだぞ」

春香「やめて!もうやめて!みくにゃんが怖がってるから!私、みくにゃんともっと仲良くなりたいの!」

みく「あの…宜しくお願いします、天海先輩」

春香「うにゃー!畏まらないでー!」

響「春香が面白い」

千早「ええ」

春香「2人して面白がるなー!」

響「大丈夫だぞみくにゃん、年に1回、あるかないかだし」

532: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:46:32.12 ID:rRCICZwAO
千早「で、それを引き当てたのが、あの響チャレンジ班よ」

春香「うぅ…その節は、偉そうにお説教してしまって…申し訳ありませんでした…」

みく「今日だけで、アイドルが何回謝るんだにゃ、この番組…」

響「類を見ないぞ」

千早「タイトルの(動詞)は、謝罪の事なのかしら」

春香「やだよ!そんな番組!」

響「謝罪する事は嫌じゃないけど、謝罪する事が毎週あるアイドルはダメだろ、色々と…なぁ、みくにゃん?」

みく「何でそこでみくに振るんだにゃ!?みく、毎週謝罪しなきゃならない事はしないにゃ!」

春香「と、兎に角、毎週謝罪する事態になることだけは避けよう」

響「そ、そうだな…」

千早「貴方達…何年テレビに出てるのよ」

がなはる「その言葉、そっくりお返しします」

千早「私は、歌番組ばかりだから」

響「今じゃ765プロで1番生っすかの収録を楽しみにしてるくせに」

千早「んなっ!?」

響「美希から聞いたぞ?生っすかの前の日…毎週土曜日の夜は、いつもワクワクしてなかなか寝ないって」

千早「」

春香「毎週土曜日の夜は、ベッドの中で千早ちゃんと楽しくコソコソお喋りしてるよ…たまに、美希や雪歩も一緒に」

533: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/04/26(土) 20:47:19.21 ID:rRCICZwAO
千早「そ、そんな事言わなくても…」

みく「千早チャン…遠足前日の子供みたいにゃ!可愛いにゃ!」

千早「ぅ…あぅ…」マッカ

みく「真っ赤にゃー!可愛いにゃー!」

春香「みくにゃんに全面的に同意」

響「という訳で、今週のゲストは765プロの如月千早でしたー」

千早「えぇっ!?そ、そんな雑な終わり方…あ、えと、ありがとうございましたー…」

千早「えぇー…」



春香「という訳で、千早ちゃんをゲストにお迎えしてお送りしてきました『がなはる』、如何でしたでしょうか」

響「濃かったな」

春香「まさか、皆で泣いちゃうとはね…」

響「ところで、EDはこんな感じに変わったのか?」

春香「みたい。私達2人だけで締めるみたいだねー」

響「向こうに、みくにゃんとかいるけどな」

春香「そういえば、例の主題歌プロジェクトだけど」

響「ああ、武田さんに連絡したんだよな?」

春香「動いてるらしいよ?色々」

響「おー!次回には少し話せるかな?」

春香「だといいねー…さて、お送りしてきました『がなはる』、如何でしたでしょうか?」

響「来週も自由にお送りしていくぞー」

がなはる「それでは、また来週ー」フリフリ

582: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/01(木) 18:46:03.90 ID:qHmS4UtAO
やよい「んしょ…と」

亜美「うわぁあ!?」

真美「や、やよいっち、そ、そのグロいのってまさか…」

やよい「うん!ヌタウナギだよ!」

貴音「」クタッ

亜美「おわぁぁあ!?お姫ちん!?」

真美「アカン…完全に気絶してる…」

亜美「見た目はヘビに近いし、なんかヌメッとしたの出てるし」

律子「ムチンって成分ね。ヌタウナギは危険を感じると、体中からこのムチンっていうヌメヌメを出して、身を守るの。因みに、このムチンっていうのは保湿効果、殺菌作用があってね」

律子「乾燥肌の人には良いのよ」

律子「あと、いま雪歩と真と春香がやってる井戸再生の、水の浄化にも役立ってるわ」

亜美「お肌にいいかもだけど…」

真美「これは…何か、ヌタウナギの見た目もあって、エイリアン思い出しちゃう」

やよい「よぉし」グッ

真美「やよいっち?何を…」

やよい「ていっ!」ズヌルォッ!

あみまみりつ「」

やよい「よぉし、出ましたー♪」ウッウー!

亜美「出たって…な、何が?」

やよい「ん?ヌタウナギの内臓だよ?はいっ」

あみまみ「うぎゃぁぁああ!?」

律子「な、なかなかにヴァイオレンスな映像ね…これは」

やよい「ていっ!とおっ!やあっ!」ズヌルォッズヌルォッズヌルォッ

亜美「おぅふ…」

真美「真美…お姫ちんみたいに気絶しそう」

やよい「あとは乾かすだけですー♪」

律子「乾かしたら?」

やよい「食べます」

あみまみりつ「食べるの!?」
※東北の一部地域では、高級珍味です

583: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/01(木) 19:04:08.32 ID:qHmS4UtAO
春香「凄いね、この枠組み」

雪歩(井戸の中)「こうしないと、雑草抜いたり掃除してる時に、周りの積んだ石が崩れて危ないんだって。お父さんのお友達の井戸職人さんが言ってたんだぁ」

真「今日は都合付かなくて、いらしてないけどねー」

春香「雪歩のお父さんのおかげで、船屋職人さんの協力も得られたし、雪歩様々だね」

雪歩(井戸の中)「えへへ♪あ、真ちゃん、バケツあげてー」

真「はーい」カラカラカラ

真「うん、大分色が変わってきたね」ザバー

春香「雪歩ー、そろそろ交代するよー」

雪歩(井戸の中)「ありがとう♪いま上がるー」



春香(井戸の中)「さぁ!春香さんが井戸の底の汚れを片っ端からさらい上げてやりますよ!」

(ばしゃばしゃ)

春香「しかし…まだちょっとくちゃいなぁ…水の色は、真っ黒から灰色を過ぎて、濁ってる位になったけど…」

<う~?呼びましたか~?

春香「いま、やよいっぽい声の幻聴が聞こえた…よし、雪歩ー、あげてー!」

雪歩(井戸の外)「はーい」

真(井戸の上)「いくよーっ!」

(からからからがん!)

ゆきまこ「あっ」

(がこっ!ひゅー…)

(ごすっ!)

春香「あいたー!?」

雪歩(井戸の外)「は、春香ちゃん!?だ、大丈夫!?」

春香「何!?何が起きたの!?襲撃!?」

真(井戸の外)「ごめん!あげてる時に、周りの枠組みに当たったんだけど…1ヶ所だけ狭過ぎて番線で固定出来なかったんだ」

真(井戸の外)「そこに奇跡的にヒットして、板が外れて落ちた」

春香「マジかー…そんな奇跡いらなかったなー…ヘルメットしてて、本当に良かったよ…あっ!ヘルメットに付けたリボンが落ちちゃった!」

真(井戸の外)「本体が!?」

春香「おい」

584: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/01(木) 19:14:45.45 ID:qHmS4UtAO
美希「…この辺りには、何か食べられそうな実とかあるかな?」

美希「…ああっ!これ、まさか…」

さくらんぼ『やぁ』

美希「ふぉお…だ、大丈夫かな?見た目はさくらんぼなの…前にハルンバちゃんに乗せた、プリンとホイップクリームの上に乗せたのと同じ見た目なの…」

美希「」キョロキョロ

美希「女は度胸!試してガッテン!なの!」

美希「…ちょっと違う気がしたの」

美希「ていっ」プチッ

美希「」スンスン

美希「あまぁい香りなの♪さくらんぼさんなの♪…はむっ」パクッ

(もぐもぐ…)

美希「!!!」

美希「あまぁい♪美味しいのー♪」ニパー

美希「止まらないの♪美味しいのー♪」パクパク



美希「…手の届く範囲のさくらんぼさんは、美希が全部美味しくいただいちゃったの…」

美希「…うん、最初からさくらんぼさんは高い所にしか無かったの」

596: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:24:16.94 ID:LyVLMgXAO
~スタジオ~

春香「ミナサン、コニチワ」

みく「!?」

響「コニチワ」

みく「!?」

春香「グンマァカラキマシタ、ハルカ・アァムァミィ!デス」

響「オーキナワカラキマシタ、ヒビキィ・ガナッハ!デス」

みく「」

春香「コレ、ワタシタチノペットノ「大文字轟(ゴウ)左右衛門」」

みく「誰にゃ!?みくは前川みくにゃ!そんな厳つい名前じゃないし、アイドルにゃ!ペットじゃないにゃー!」

ヒビキ「カモノハシノ、オスデス」

みく「猫にゃ!猫アイドルにゃ!そんで、女の子にゃ!」

がなはる「オゥ、シツレイシマシタ、ハジメマシテ」

みく「もうこの番組は4回目にゃー!」



《がなはる(動詞)》  題字:四条貴音



春香「はい始まりました!『がなはる』、天海春香です!」

響「はいさーい!カモノハシは流石にまだ飼った事無いさー、我那覇響だぞ!」

みく「みくは猫アイドルにゃ!女の子にゃ!アシスタントの、前川みくにゃー!」

響「今週のOPは、自分が考えたぞー」

春香「唐突なカタコトでしたね」

みく「名前の言い方に笑いそうになったにゃ」

響「春香の言い方が勢いあり過ぎて、危うく吹くところだったぞ…」

597: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:24:44.93 ID:LyVLMgXAO
春香「何事にも全力で!がモットーです!」

響「お前はたまに全力投球が大暴投するから怖いぞ」

春香「あれぇ~…?」



春香「で、3人です」

響「今週はゲストのいない回だぞ」

春香「視聴率爆下げ待ったなし!」

響「来週からは新番組だぞ!」

みく「えぇぇぇぇっ!?そ、そんにゃあ…」

春香「大丈夫、みくにゃんだけは新番組にねじ込むから」

みく「えっ」

響「自分達の分も…頼んだぞ」

みく「春香チャン…響チャン…」

春香「まぁ、終わりませんけど」

みく「」

響「たった1回視聴率が悪かっただけで番組終わるなら、ジェミニの新企画をやった生っすかも終わるぞ」

みく「」

(さっ)←カンペ

響「どんな企画か?ああ…燃え続ける薪を見続ける亜美を見続ける真美を見続ける、ってコーナーだぞ」

春香「全くもって意味が分からない上に、もう燃え続ける薪は関係無くなってたからね」

響「一応、ニコニコ動画さんの協力で、燃え続ける薪と同時進行したんだけどな…」

春香「薪に負けたからね、視聴者数」

響「そりゃなぁ…あの燃え続ける…炎かな?」

響「あれ、見てると何か安らぐというか…不思議な気持ちになるんさー」

598: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:25:12.99 ID:LyVLMgXAO
春香「うん、分かる。一瞬でも同じ形にはならないし、あのパチパチいう音もいいよね」

響「薪が燃えて、灰になっちゃうに寂しさも感じるんだけど、何だろう?上手く説明出来ないけど、こう…命に似てる」

春香「命?」

響「生きてる間はさ、兎に角燃え続けてて…段々炎は小さくなっちゃうんだけど、それでも限界まで燃えて…完全燃焼して、終わる」

響「何かさ、自分はこの炎みたいに、ちゃんと燃えてるかな?って自問自答し始めて、最後の火が消えた瞬間に…涙が出るんさ」

響「それで、「自分も、ちゃんと燃え尽きてやるぞ!」ってなるんさ…というか、なった」

春香「あー、響ちゃん、そういうの好きだもんねー」

響「まだ若造の自分が言うのもなんだけどさ、振り返れるんさ、自分の事を」

春香「振り返れる、かぁ…」

響「春香は、振り返るとすっごい疲れると思うぞ?」

春香「何でよぅ」

響「ほっぺ膨らますな、あざと可愛いけど」

春香「えへへ♪あざと…は余計だけど、可愛いって言われたら嬉しいなぁ、やっぱり」

響「春香ってさ、さっき自分でも言ってたけど、常に全力投球だったろ?」

春香「うん、出来てたかは分からないけど、モットーだよ」

599: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:26:04.53 ID:LyVLMgXAO
響「春香はさ、真面目だから…多分、「あの時はああすれば…あれはこうしたら…」って、沢山考えちゃう」

響「だから、疲れちゃうと思うぞ」

春香「うーん…」

響「そうならない為にも、自分達が横に並んで手を繋いで歩いたり、引っ張ったり、背中押してやったりしてるんだけどなー」

春香「えへへ…感謝してます♪」

春香「…振り返る余裕もあんまりなかったけど…振り返っても、多分私は後悔しないよ?」

響「そうか?」

春香「うん。その時その時で、私が出来る精一杯をしてるし、皆と歩んできた道を後悔なんかしない」

春香「私と皆が歩んできた道は、絶対に間違ってない」

春香「…少し、寄り道はしちゃったけどね」

響「…だな!自分も、後悔とかは無いぞ!」

春香「うん!」

響「へへ…」

春香「さて…じゃあそろそろ…」

響「みくにゃーん、帰ってこーい」

みく「…文句言おうとしたら、凄く素敵なお話をしてたから、入るに入れなくなったにゃ」

みく「だから、お茶を淹れてきたにゃ」

春香「みくにゃんの手作りアイスティーだ!」

響「ファン垂涎の逸品!」

春香「今なら、みくにゃん使用済みストロー(リップ付き)も付いて!」

600: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:26:31.44 ID:LyVLMgXAO
響「なんと、39280円!」

春香「みくにゃん!ですね!?」

響「みくにゃん!だぞ!」

みく「売らないにゃ!そんな高い値段、ぼったくりもいいところだにゃ!有り得ないにゃ!」

春香「いや、中にはいると思うよ?「なるほど、言い値で買おう!」って紳士が」

響「だな。間違いなくいるぞ」

みく「いても、そんな馬鹿みたいな値段じゃ売らないにゃ!」

春香「という訳で、視聴者プレゼントになりまーす」

みく「!?」

響「みくにゃんが淹れたアイスティーを氷にしたものに、みくにゃん使用済みストロー(リップ付き)と、みくにゃんのサイン入りグラス、今日みくにゃんが着ているネコメイド服(洗濯前)をセットで一名様に」

みく「プレゼントしないにゃ!何か増えてるし、しないにゃー!」

春香「響ちゃん」

響「ん?」

春香「いいチョイスだね!」グッ

響「自分、完璧だからな!」グッ

みく「何言ってるんだにゃ!さっきまでの良い話が、瞬殺で台無しだにゃ!視聴者の皆もガッカリにゃ!」



春香「で、ゲストがいない今週は、何をすればいいの?」

響「どうすんだろうな?打ち合わせでは「ただ3人で話してれば」なんて言われたけど…」

601: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:26:57.89 ID:LyVLMgXAO
春香「アバウトにも程があるよ…」

響「まぁ、気楽ではあるけど…いいのかな?」

みく「みく、凄まじく不安にゃ」

春香「まあ…みくにゃんは初めてのレギュラーだしね」

響「CGプロでも稼ぎ頭なんじゃないか?」

みく「稼いでるかどうかは分かんないけど、お仕事ならニュージェネとかトライアドプリムスのがあるにゃ」

春香「凛ちゃん、過労で倒れちゃうんじゃない?」

響「凄いよなぁ、結構な勢いでテレビ出たり」

みく「冠番組は、まだ流石に貰えてないみたいだけど…凛ちゃんならもう貰えそうだにゃ」

春香「冠で言ったら、杏ちゃん達が先なんだね、そうなると」

みく「だにゃ。あの暴走ラジオ…」

響「いつ怒られるのかねチキンレースみたいな番組だからな」



春香「そうそう、この間…CGプロの子にお菓子あげたよ」

みく「誰にゃ?」

春香「えと…あ、椎名法子ちゃん」

みく「ドーナツの妖精だにゃ」

響「ど、ドーナツの妖精?」

春香「ドーナツ大好きなんだよね。たまたまドーナツ作ってテレビ局に持ってきてたら、近付いてきたよ」

響「おいおい…大丈夫なのか?それ…」

みく「悪い人に捕まらないように、注意しとくにゃ」

602: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:27:28.29 ID:LyVLMgXAO
みく「みくとおんなじ、大阪府出身にゃ」

春香「そうなんだ」

響「そういえばみくにゃん、関西弁出ないな」

みく「みく、関西弁喋れないし、ボケもツッコミも大して上手く出来ないにゃ」

春香「ツッコミは完璧だよ」

響「うん。765プロで一番ツッコミもボケもこなせる、春香のお墨付きなら大丈夫だぞ」

春香「私、アイドルなんだけどね…」

みく「しかも、アイドル達の頂点にゃ」

春香「頂点って感覚は、あんまり無いなぁ…」

響「みくにゃんみくにゃん、このリボンの化身な、1年半くらい前に「楽しそうな番組だから」って理由で、新人の子数人に混じってオーディション受けに行った事があるんさー」

みく「」

春香「だってぇ…皆で歌を歌ったりするって言うから~…」

響「しかもそれな、向こうは審査員のつもりだったのに、唐突に現れて「3番!765プロ所属の天海春香です!宜しくお願いします!」って、やらかしたらしいぞ」

みく「酷い話にゃ」

春香「何故に!?」

響「何で未来を夢見る、まだオーディション経験すら殆ど無い子達の相手が、Sランクなんだよ…地獄絵図だぞ」

春香「…挨拶と同時に舞台から審査員席に移動させられたよ」

603: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:28:29.05 ID:LyVLMgXAO
響「そりゃそうだ…」

春香「でも、そのお陰で、他の子達は緊張が取れて…」

響「結果的にな」

春香「うゅ…」

響「だいたい、春香がオーディション受けなければ、もう1人チャンスがあったんじゃ…」

春香「それね、後で聞いたら、オーディションに来てる子が定数より1人多いから、皆で「おっかしいな~…」って、なってたんだって」

響「何でオーディション主催してる側が気付かないんだよ…」

春香「まあ…結局私は、準備運動して、めちゃくちゃ身体が暖まった状態のジャージ姿のまま、審査員席に座らされたのですよ」

響「何それ面白い」

春香「まぁ、何よりもアレだったのはね」

ひびみく「?」グビッ

春香「私、オーディションで使う会場の舞台に立つまでリボン外してたら、本気で誰も気付かなかった事かな」

ひびみく「」ブバッ

春香「わぁあ!?」

ひびみく「けほっ!かはっ!」

春香「ふ、2人とも、大丈夫!?」

響「おま…お前ふざけんな!いま、間違いなく口に含んだタイミングで言ったろ!?」

みく「ミ、ミルクティーが…けほっ!」

春香「いや、たまたまだよ」

響「いや、一瞬チラッと自分を見たろ!」

春香「…うん♪」

604: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:29:10.69 ID:LyVLMgXAO
春香「みくにゃんまでいっちゃったのは予想外だったけど」サスサス

みく「」ケホケホ

響「ちくしょー…最後の最後に、そんな強烈なオチを作ってきやがって~…」

春香「…」

響「えっ?」

春香「マジなんだな、これが」

響「」ブッ

春香「えーと、響ちゃんとみくにゃんが復活するまで、CMです」



春香「はい、じゃあお話の続きをしようか」

響「ズルいなー、そんな強烈過ぎるネタ、ズルいなー」

みく「というか、いくら春香チャンはリボンが特徴だからって、リボン外したらそこまで皆が分からないとか、有り得ないにゃ」

春香「みくにゃんは良い子だねー…その時のオーディションのスタッフさんと、アイドルの皆!聞いた!?」

みく「えっ?本当なのかにゃ!?」

春香「うん」

みく「どういう事にゃの…」

響「今年一番笑ったかもしんないぞ…お腹が痛い…」

春香「響ちゃんは笑い過ぎ」

響「だってさー…」

春香「全くもう…」

(さっ)←カンペ

みく「ん?何だにゃ…主題歌プロジェクトの経過報告…えっ?」

春香「ほほう」

響「そういえば…武田さんに連絡したきり、何の話も聞いてないぞ」

っ[紙]

みく「?…うにゃ!?」

605: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:30:15.28 ID:LyVLMgXAO
春香「ん?みくにゃん、どしたの?」

響「何が書いてあったんだ?」ヒョイ

みく「あっ」

響「何々…「武田蒼一さんから、春香さん達がお話した通りの内容でOKを頂きました」!?」

春香「おぉっ!」

響「えと…「それに伴い、近々スケジュールを合わせて、レコーディングが行われる予定です。各事務所から、連絡がいくと思われます」だって!」

春香「凄いねー!武田さんの歌を歌えるんだねー!」

響「…みくにゃん?」

みく「おぉぉ…」カタカタブルブル

響「みくにゃーん!?どぉしたんさー!?」

春香「か、顔が真っ青だよ!?」

みく「いや、あの…み、みくが…め、メインボーカルって話は、冗談…でしょ?」

響「ああ、それか」

春香「あはは!それはねー!」

みく「…」ドキドキ

がなはる「マジ」

みく「」

響「…みくにゃんがフリーズしたぞ」

春香「まぁ、765プロ内でも千早ちゃん位だからね、武田蒼一の作った歌を歌ったのは」

響「だなー」

みく「…ゆ、夢かにゃ?これは」

春香「残念、現実でございます」

みく「み、みくが…みくが、武田蒼一さんの歌を…」

響「おう」

みく「…」

みく「」カクッ

がなはる「!?」

606: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:30:42.80 ID:LyVLMgXAO
春香「み、みくにゃぁぁん!?」

響「おぉい!?」



春香「嬉しさのあまり、失神しちゃうとは…」

みく「だ、だって…武田蒼一と言えば、みくにとっては…どんなに手を伸ばしても近付けない人だと思ってたから…」

響「あの人、たまにあの人自身のスタジオの近くのコンビニのおでんとか買ってるぞ、普通に」

春香「この前、たまたまお会いして、挨拶した後で「卵の黄身を残った汁に溶かすと美味しいですよ」って教えたら、後日、別の場所で会った時にお礼言われた」

みく「」

春香「「天海君、この前はありがとう。おでんの新しい楽しみ方との出会いに、非常に感動したよ」って」

みく「い、イメージが…武田さんのイメージがぁぁ…」

響「みくにゃん、理想と現実のギャップに苦しむの巻」

春香「人は、そうやって強くなるんだよ、みくにゃん…」

みく「何を良いこと風に言ってるにゃ…」

春香「というか、おでんの件は武田さんがブログに書いてるよ」

みく「」

響「あれ?知らなかったのか?」

みく「ブログをやってる事すら知らなかったにゃ…」

春香「あー…あんまりイメージにないからね、武田さんがブログって」

響「あー…確かに」

607: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:31:22.40 ID:LyVLMgXAO
春香「で、そんな武田さんが作詞、作曲した曲を、みくにゃんが歌うのです」

みく「いや、春香チャンと響チャンも一緒だにゃ!」

響「自分はダンス担当だから」

みく「フェアリーでもソロでも、歌を出してるにゃ!」

春香「私は、楽器担当だから…」

みく「春香チャン、楽器出来るの?」

春香「…ぎ、ギターとかを…PVで…」

みく「おー!弾けるのにゃ!?」

春香「それっぽい動きは…」

みく「エア!?」

春香「空気担当です」

みく「それは何をする人なのにゃ!?」

春香「こう、歌うみくにゃんと、ダンスする響ちゃんの近くでニコニコしてる」

みく「何もしてないにゃ!」

響「孫を見守るお婆ちゃんか!」

春香「そういえば…お婆ちゃんって沖縄の方言…うちなーぐち?では何て言うの?」

響「はーめー、だぞ。これは普通の呼び方で、尊称はんーめー、だな」

はるみく「おー」

響「?」

春香「本当に知ってた!」

響「何ぃ!?」

みく「当たり前だにゃ!響チャンは沖縄出身にゃ!」

春香「えっ?台東区出身って…」

みく「にゃ!?」

響「おい駄目リボン」

春香「あっ…これって、まだ公表してないんだっけ…?」

608: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:31:48.58 ID:LyVLMgXAO
みく「えっ?えっ?」オロオロ

響「お前ふざけんな!自分は沖縄生まれの沖縄育ちの…」

春香「うちなーぐちもWikipediaの知識だっていう事も…」

響「琉球アタック!」ペチーン

春香「あいたー!?」

響「お前の発言は影響力がデカいんだから、やめろ!」

春香「ごめんなさいでした」

みく「えっ?あの、えっ?」

春香「みくにゃんが混乱中」

響「お前のせいだろ」

みく「あの、響チャンは…沖縄出身…にゃ?」

響「不安になんな、あってる。沖縄出身だぞ」

みく「」ホッ

春香「みくにゃんだったっけ、台東区出身は」

みく「飛び火したにゃ!?みくは大阪にゃ!」

響「お前、台東区に何か思い入れでもあんのか?」

春香「いや、特に」

響「お前、1度偉い人達から怒られてこい」



春香「で、歌ですよ」

響「まだ歌えるって正式に決まっただけで、細かいパートとかは全く分かんないんだよな」

みく「正式決定なだけで、大事件にゃ。うちのPチャンも初めて聞いたらしくて、あそこでオロオロしてるにゃ」

春香「パニックだね」

響「うちのプロデューサーがちゃんと説明しないのが悪い」

春香「しかも、今日に限っていないんだよね」

609: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:32:19.70 ID:LyVLMgXAO
響「2人ともな」

春香「まーた業務連絡までアイドル任せかー」

響「ファミレスフェアリーは、既に殆どセルフプロデュース状態だぞ」

みく「みく、CGプロに入る前はセルフプロデュースだったにゃ」

春香「凄いねぇ…」

みく「でも、ライブバトルで卯月チャン達に負けて、CGプロ入りしたにゃ。セルフプロデュースだと、やっぱり限界があるんだにゃ」

響「それは仕方ないかもな。バックアップしてくれる人がいないと、活動に集中出来ないし」

春香「そうだね。いま、私はある程度セルフプロデュースでやってるけど、本当に大変だもん」

みく「春香チャンは、何でセルフプロデュースをし始めてるにゃ?」

春香「んと、先週千早ちゃんが来た時に、忙しくて帰れなくなってた、って話はしたよね?」

みく「うん」

春香「それがピークの頃かな?Sランクになる前くらい」

みく「どうしたんだにゃ?」

春香「過労で倒れた」

みく「」

響「その頃な、春香の人気が上がり続けるのに引っ張られて、自分達も目が回る位忙しくてな」

みく「響チャンも?」

響「過労で倒れた」

みく「」

春香「765プロ全員過労でダウン事件…あれは酷かった…」

610: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:32:46.76 ID:LyVLMgXAO
響「春香が倒れ、プロデューサーも倒れ、社長が代わりに仕事してくれたけど、順番にどんどんダウンして…気が付いたら春香、うちの事務員件ライブアナウンスのぴよ子、プロデューサー2人が入院、社長も倒れる寸前でな」

みく「す、凄まじいにゃ…」

春香「お仕事を貰えるからーって受け過ぎたのと、当時は皆がランク上がるか否かの瀬戸際で、やれるだけやろう!みたいな、変なテンションだったんだよね」

響「結果、765プロは1週間の完全休養を、ジェミニの親父さんの双海医院長に厳命されたんさー」

みく「ど、ドクターストップ…」

春香「しかも、すっごい叱られた。「君達は若いし、アイドルという仕事への情熱も相当だ。だけど、いま君達はその情熱と、走ってきた勢いだけで進んでるだけだ。永久に復帰出来なくなるか、休むかを選びなさい」って」

みく「そ、そんにゃ…永久に…」

響「実際、これ言うと皆がビックリするんだけど…菊地真と自分の、ダンス得意で、他のメンバーより基礎体力とか身体が出来てる2人が、疲労で身体壊す寸前だったからな」

みく「真チャンもかにゃ!?」

春香「真と響ちゃん、亜美真美は、最後まで穴埋めを頑張ってくれたけど…」

611: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:34:10.90 ID:LyVLMgXAO
響「全員で回らない量の仕事だからな、そりゃ4人じゃ無理さー」

春香「結局、私達は全員病院に検査入院の後、強制休養」

響「一人暮らし組は集まって共同生活、実家組は自宅収容」

春香「そんな中、私は暫く入院」

みく「壮絶だにゃ…」

響「いやー、復帰後は関係各所に謝って回って、全員で体調管理の大切さを学び、プロデューサー2人は無理しない程度の仕事量を改めて考えて、調整してくれるようになったんさー」

みく「そういえば、765プロの皆が、一週間全くテレビにもラジオにも出てなかった事があったような…」

春香「その時だね、まさに。それで、私は自分で自分の限界を超えないようにセーブする勉強を始めて、セルフプロデュースとなってる訳です」

みく「にゃるほど…」

春香「それでもファンの方は変わらずに応援してくれて、お仕事を注文して下さる方は沢山いて…春香さんは感動の嵐に包まれ、皆様に感謝をしながら生きている訳ですよ!」

みく「凄かったんだにゃ…」

響「数分単位、下手したら秒単位で移動時間を計算してたり、睡眠もご飯も削ったり、生放送とかだと移動中にわざわざ電話繋いで出演とかな…ムチャクチャにも程が合ったぞ…」

612: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:35:01.12 ID:LyVLMgXAO
みく「…なんか、うちのPチャンが悪い顔してるにゃ」

春香「何を思い付いたんだろう…」

(さっ)←モバPからのカンペ

響「何?…いやいやいや、やめてやれよ」

春香「杏ちゃんと乃之ちゃんに同じ生活させる、って…」

みく「乃之チャンはストレスで倒れるにゃ…杏チャンは…普通に1日で倒れると思うにゃ」

響「真ですらダメだったんだ、マジでやめておいた方がいいぞ」

春香「因みに、真の体力はどの位なのかを分かりやすく説明しますと…レッスン前の準備運動のジョギングが、30kmとか走ります」

みく「にゃ!?さ、さんぢう…!?」

響「自分もたまに付き合うぞ。たまにだけど」

みく「て、鉄人にゃ…トップアスリートの世界にゃ…」

春香「私は付いていけないなぁ…そんなに走れないや」

みく「それが普通だと思うにゃ…」

響「たまに付き合うけどな、ジョギング」

みく「響チャン、30kmはジョギングとかそういうのじゃなくて、長距離走っていう競技レベルにゃ」

春香「普通はそうだよね…」

響「そ、そうか…」

春香「歌に関しては、今後も新情報が入り次第、お伝えしていきます」

みく「まだ武田さんとお会いしてもいないにゃー」

613: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:35:47.65 ID:LyVLMgXAO
響「まずは顔合わせして、そっから色々決めていかないとなー」

みく「みくは、取り敢えず武田さんのブログを読むにゃ」

春香「少しでも分かっておくのもありだね」



響「そういえばさ」

春香「んー?」

響「この飲み物、ブーブーエス1階の喫茶店に出前頼んでるでしょ?」

春香「うん」

みく「最初は、みくが飲み物を作って運んでくる…的な、出演者と放送日時以外で唯一決まってた設定だったにゃ」

春香「そんな設定、いりません」

響「ファンはされたら嬉しいだろうけど、同業者としては、いくら後輩でも気が引けるぞ」

みく「優しいにゃ」

響「だろ~?…そんな顔すんなよ…でさ、喫茶店から出前頼んでる訳なんだけど」

はるみく「うん」

響「例えば、パフェみたいなデザートとか、ナポリタンみたいな軽食はいけるのかな?」

春香「響ちゃん、これから腹ぺこキャラ路線でいくの?」

響「何でさ!?」

春香「フェアリーはもう2人も腹ぺこキャラがいるんだから…3人とも腹ぺこキャラって」

みく「フェアリーじゃなくて、ハングリーになっちゃうにゃ」

響「違うって!」

春香「とーくもり無い飯なんてー♪」

響「お前、怒られろ!」

614: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:36:22.18 ID:LyVLMgXAO
みく「お代わりでもいけるにゃ」

響「みぃくぅ…?ちょっとフェアリー3人の前で、その替え歌歌ってくれないか?機会は作るからさぁ…?」

みく「ごめんなさいでしたにゃ」

春香「で?ラーメン大好き貴音さんと、おにぎりスト美希に続いて、響ちゃんは何を名乗るの?軽食バカ?」

響「何で自分だけバカ扱いなんさ!?」

春香「もしくは、バカ?」

響「ただのバカになっちゃった!?軽食バカなら、まだ軽食大好きなイメージだけど、それは愛称でも何でもない、単なる罵倒さー!」

みく「響チャンのツッコミがキレキレにゃ」

春香「響ちゃんは765プロでもツッコミ枠だから」

響「不本意ながらな!そして、765プロはアイドル事務所だぞ!」

春香「で、何で出前してもらえるかが気になったの?」

響「単純な疑問さー。だってさ、あそこの喫茶店のメニュー、まんまを持ってきてるから…初回から」

春香「確かに…そうだったね。あの時もカメラ止まった後でスタッフさん達にツッコミいれたけど、このメニューから…ってAランチとか頼んだらどうするのかと」

みく「言われて気付いたにゃ。みく、お料理までするのかにゃ?って、ちょっと焦っちゃったにゃ」

615: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:37:21.93 ID:LyVLMgXAO
春香「全く…Aランチが焼き魚だったら、どうなっていたのやら」

響「刺身定食とかな」

みく「喫茶店で焼き魚とかお刺身とか…無いと思うにゃ」

響「これ、この収録始まる前に、1階の喫茶店で撮った写真だぞ」

みく「…何でにゃ…何で本日のAランチが、まぐろステーキなのにゃ…でも、Bランチは…」

響「ちょっと拡大」

みく「…サーモン…マリネ…酷いにゃ…もうダメにゃ…絶望にゃあ…」

春香「本当に魚料理をさせられる所だったね」

みく「で、でも!みくが食べる訳じゃないにゃ!大丈夫にゃ!」

響「みくにゃん、魚料理の経験は?」

みく「そりゃ無いにゃ、有り得ないにゃ」

響「なのに、味見も無しに自分や春香に…食わせる訳か…」

みく「っ!?」

響「焼き方が悪かったら、生のままだったり、真っ黒に焦げたり…」

みく「そ、それは…」

響「煮魚だって、味の調整をキチンとしないといけないのに…」

みく「いや、あの」

響「みくにゃんは…自分達で実験するのか…」

みく「いや、違っ!違うにゃ!で、でも、お魚の料理を味見…うぅ」

春香「…普通にスタッフさんに味見をしてもらえばいいんじゃない?」

みく「あっ…」

616: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:38:21.34 ID:LyVLMgXAO
響「いつ気付くのかと思ったぞ…それに、わざわざみくにゃんが作る必要無くて、出前してもらえば済む話だし…」

みく「」

響「何より…お弁当あるから、ランチセットはいかないぞ」

みく「にゃ…にゃ…」

響「いや、何というかさ…」

春香「みくにゃんが突然、「料理しなきゃいけないかにゃ?」みたいな事を言い出したから…」

みく「」

響「えっ?何で?とか思いながらも、まぁやる気になってるなら…って、敢えて乗ってみたんだけど…」

みく「ふにゃあぁぁ…恥ずかしいにゃあぁぁ…か、カット…カットして下さいにゃ…」

春香「ああ…みくにゃんがうずくまったまま、丸くなっちゃった…」

響「耳が真っ赤だな」

春香「これは可愛らしいね」

響「おう、撫で倒したくなるな」

春香「千早ちゃんは間違えてなかった」

みく「うにゃあぁぁ…やぁめぇてぇぇ…」

響「悶えとるな」

春香「可愛い」

響「いやぁ、なかなかの逸材ですなぁ…天然気質も持ち合わせているとは…」

春香「弄られ気質に天然気質…しかもナチュラルに可愛い仕草…こりゃあ、売れますな!」

響「おっ、天海先生のお墨付きが出ましたな!モバPさん、おめでとうだぞ!」

617: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:39:03.42 ID:LyVLMgXAO
みく「み、みくは弄られ気質でも天然気質でも無いにゃあ…」

響「まず、顔を隠してるクッションをどかしなさい」

みく「うにゃあ…」

響「真っ赤っかじゃないですか、みくにゃん」

春香「あはは!か~わいい♪」

みく「にゃ~…」



春香「取り敢えず、今日はもうそろそろ時間かな?」

響「ん~、そうだな」

みく「3人でお喋りも楽しいにゃ!」

春香「みくにゃん、自爆したけどね」

響「無意識にやらかした天然ボケは恥ずかしいんだな」

みく「もう許して欲しいにゃ…」

春香「みくにゃんがあんなに羞恥に悶えるのが見れるのは、この番組だけ!」

みく「絶対…は無理かもだけど!極力、見せないにゃ!」

響「割と色んな所で見せてそうだけどな、みくにゃん。割と隙があるから」

みく「えっ?酷くない?」

春香「そんな、『両手ぶらりのノーガード』こと、みくにゃん」

みく「そこまで隙だらけじゃないにゃ!キチンとガードするにゃ!」

春香「みくにゃん…なら、ミニスカートの時に派手に動かない方が…」

みく「へっ?」

響「さっき、うずくまって悶えてたろ?」

みく「う…うん…」

春香「パンツがね、見えてた」

みく「」

618: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:39:49.31 ID:LyVLMgXAO
響「慌てて自分が身体でガードしたけど…」

春香「カメラさん、大丈夫でした?…あ、大丈夫…良かったぁ…」

みく「はわわわ…」

響「たまたま写らない位置だったか…良かったぞー」

春香「みくにゃん、気を付けないとー」

みく「う、うん…ありがとうございました、にゃ…」

春香「水色のストライプが、危うく見えちゃうとこr」

みく「何でバラしてるんにゃぁぁぁぁぁ!」

春香「…あ゛っ」

みく「にゃあぁ…」

春香「つ、つい…」

響「隠した意味が無いだろうが」

みく「そ、それに、今日はしましまでもピンクにゃ!」

みく「………あっ」

がなはる「………」

みく「~っ!」

春香「あの…冗談だったんだけど…」

響「いや、まさか自ら暴露するとはな…」

みく「ぅう…もうダメにゃ…みく、もうダメにゃぁ…」

春香「な、何か…ごめんね?」

みく「うぅ…これからみくは、ピンクのしましまパンツと呼ばれるんだにゃ…」

春香「呼ばれないよ!?」

響「なんで愛称が前より長くて呼びにくく改悪されるんさ!」

みく「も、もういいにゃ!みくはどうせ、ピンクのしましまパンツにゃ!デビューした時から愛用してるにゃ!」

619: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/03(土) 18:40:51.78 ID:LyVLMgXAO
春香「何で暴露したの!?しなくていいでしょ!?」

みく「可愛いから愛用してるにゃ!」

響「落ち着け!別に其処まで暴露する必要はない!」

みく「にゃー!」

春香「みくにゃん!落ち着いてー!」

響「あーもう!今週の『がなはる』、ここまで!お相手は自分、我那覇響と」

春香「あ、天海春香とー!」

みく「うにゃー!」

響「前川みくでした!また来週!ばいばい!」



~放送終了後~

みく「はぁ…はぁ…」

春香「みくにゃん?落ち着いた?」

みく「お、お、おみ…お見苦しい所を…お見せしましま…じゃにゃい、お見せしましたにゃ…」

響「いや、まぁ落ち着いたならいいんさ…ほれ、お茶」

みく「あ、ありがとうにゃ…」

春香「ほら、今日は私、お菓子作ってきたから、これ食べて」

みく「…わぁ!ドーナツにゃ!」

法子「ドーナツと聞いて!」

みく「法子チャン!?ど、どこから…」

千早「春香の手作りお菓子と聞いて!」

響「お前何しに来たんさ!?何でいるんだ!」

貴音「らぁめんとk」

春香「無いですよ!」

貴音「何と…」

みく「あ、あの」

貴音「…何か?」

みく「は、はじめまして…にゃ」

響「史上稀に見る、酷い初対面だな」

春香「また765プロが面白集団だと思われる…あそこで、千早ちゃんと法子ちゃんも挨拶してるし…ドーナツ食べながら…」

みく「あの…みくの分のドーナツが…」

春香「千早ちゃぁぁぁん!」

響「椎名ぁぁぁぁ!」

642: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:56:18.44 ID:5HVKij6AO
~高槻家~

(ガラガラー)

長介「ただいま~おかえり~お疲れ様、っと」

やよい「おかえりー」

伊織「おかえりー」

長介「はいただいま~………姉ちゃん」

やよい「ん~?」

長介「風呂沸いてる?バスケ部の練習試合のヘルプ出て、すげー汗かいたからさ」

やよい「うん」

長介「じゃあ風呂入るねー」

伊織「着替えとバスタオルは持った?」

長介「あ、いけね」

やよい「あはは、裸で出て来ちゃダメだよ?」

長介「花も恥じらう中学男子だからな、流石に裸はないって」

(てくてくてく…)

伊織「花も恥じらう中学男子って、何なのよ」

やよい「さあ?長介、最近は妙な言い回しとかがマイブームみたい」

伊織「あー、新しく始まった春香と響のはっちゃけた番組のせいじゃない?」

やよい「えー?多分それは無いよー」

伊織「あの…前川みくだっけ?あの子の口調が移らなければいいわ」

やよい「みくちゃんか~…可愛いよね♪」

伊織「あざとく感じ…ないわね、あんまり」

やよい「…た、高槻やよいだにゃ♪」

伊織「」プシッ←吹き出す愛

伊織「みくの真似?照れるならやらなきゃいいのに…可愛かったけど」

やよい「えへへ…」

644: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:56:43.37 ID:5HVKij6AO
かすみ「ただいま~…ふぇ~…疲れた~…」

やよいおり「おかえりー」

かすみ「あ~………お姉ちゃん、お風呂って」

やよい「いま、長介が入ってるよ」

かすみ「う~…そっかぁ…」

伊織「着替えとバスタオル持っていっておけば?すぐ入れるように」

かすみ「そうですね~…うぅ、補習の後なのに…トレーナーさんのダンスレッスンは厳しいよぅ…」

やよい「ああ~…」

伊織「菊地真と我那覇響っていう規格外レベルのダンサーがいるから、あのトレーナー、気付かない内に全体を規格外と同じように指導しようとするのよ」

かすみ「真さんや響さんレベルなんて、無理ですよ~…」

伊織「あそこに到達するには、人という種族を捨てる必要があるわ。だから、同レベルじゃなくて当たり前なのよ」

かすみ「あはは…あ、着替え持ってこよっと」

やよいおり「いってらっしゃい」

(てくてく…)

伊織「それにしても、かすみはおっきくなったわね~」

やよい「うん、それに、お母さんに似てきた」

伊織「本当ね…やよいは可愛らしい顔付きだけど、かすみは大人っぽくて、可愛らしいというよりは、美人の部類に入るわね」

やよい「ん~、私は童顔だからね~」

645: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:57:09.11 ID:5HVKij6AO
伊織「…皆、大人になってきてるのね」

やよい「ふふ、伊織ちゃんだって、今日また1つ大人になったでしょ」

伊織「…まあね」



~高槻家、お風呂~

長介「くはぁ~…やっぱり日本人は風呂だよ、風呂…命の洗濯とか、昔の人はマジ頭いい。その通りだもんな」

<長介~?

長介「おっ?如何なされた、姉者」

<何その言い回し…あ、私のバスタオルと着替えも置いてあるけど、間違えないでね?

長介「多分ブラジャーは入るけど、パンツは無理だから気付く」

<そりゃ良かったわ。うちの長男が、まさか女装癖があって、しかも姉の下着を 情する事も躊躇する事も無く着けるような子じゃなくて

長介「 情はするぞ?中学男子ってのはな?ブラジャーと女物のパンツなんか見た日には、そらぁもう大変だよ?」

<なお悪いわ!…実の姉のにも興奮すんの?

長介「人によるんじゃね?うちは基本的に美人姉妹だけど、やよい姉ちゃんはどっちかって言うと母親に近いし、かすみ姉ちゃんは…うーん、やっぱり俺は、実の姉に 情はしないなぁ…」

<良かった…女装癖も近親  願望もなくて…お姉ちゃん、これで●●いにも怯えず、安心して眠れるよ

長介「あのなぁ…」

646: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:57:36.89 ID:5HVKij6AO
<さて…お姉ちゃんは部屋にいるから、お風呂上がったら呼んでね?

長介「あいよー」

<あと、アレよろしく

長介「俺が~?」

<だって私、レッスンで倒れそうになる位ヘトヘトだし

長介「全く、世の中の姉は皆こうだ。弟になんでもかんでも…優しくておっとりしてて、包み込んでくれるような、ちょっと●●い姉なんか、幻想なんだ」

<あらあら~?そういうお姉ちゃんがお好みかしら~?

長介「あずささんの真似、随分似てきたな」

<師匠が天才だからね

長介「真美さん達か…確かに、あの2人の765プロ物真似会話は衝撃的だったわ」

<特に、あずささんとか美希さんとかね

長介「あれ、目を瞑ってたら分かんないぞ、マジで」

<この前…「律子さ~ん…道を間違えてしまって…いまフロンティア4にいるんです~…コスモ貴族主義に賛同しそうなんです~…」って、律子さんのスマホに電話して、律子さんをパニックに陥れてた

長介「宇宙出ちゃったかー。てか、何でF91…あ、胸のサイズか」

<何でそれ分かるの?

長介「ガノタ舐めんな。そんだけ情報がありゃ充分だ」

<何の自慢よ、それ

長介「それを言うなよ…さて、そろそろ上がるぞー」

647: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:58:04.54 ID:5HVKij6AO
~高槻家 居間~

長介「」グビグビ

長介「くはぁ~!やっぱり風呂上がりには、イチゴ牛乳だぜ!」

伊織「アンタ、意外に可愛らしい味覚よね」

長介「そっスか?」

伊織「うん」

やよい「長介、ご飯出来てるよ」

長介「うん…で、姉ちゃん達は食べたの?」

伊織「これからお出掛けよ、2人で」

やよい「えへへ♪事務所の皆に聞いたお店で…2人で食べてくるんだぁ…♪」

長介「そっスか」

浩太郎「兄ちゃん」

長介「おう」

浩太郎「かすみ姉ちゃんに風呂上がったのは言わないのか?」

長介「ああ…行ってくるわ」



~カスミンルーム~

長介「姉上!姉上ぇぇっ!一大事に御座る故、急ぎ面会の許可を頂きたく、馳せ参じましt」

(がらっ)

かすみ「うるっさい!何でサムライ!?」

長介「何となく」

かすみ「で、何!?」

長介「風呂空いた」

かすみ「どこが一大事よ!?」

長介「姉と、姉の嫁が、ディナーに、お出掛けしよる」

かすみ「…あー、ツッコミした?」

長介「もう諦めた」

かすみ「そっスか」

長介「そっスよ」

かすみ「…お風呂入ってくる…」

長介「背中流してやろうか?」ワキワキ

かすみ「…」

648: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:58:39.24 ID:5HVKij6AO
長介「ジョークだろ…そんな絶対零度の視線で射抜くなよ」

かすみ「ああ…ごめん…半分寝てたから、ちょっと反応出来なかった」

長介「風呂で寝るなよ?素っ裸のかすみ姉ちゃんを救助したくないからな?」

かすみ「そうね…意識無い内に何かされたらイヤだし」

長介「額に『 便器』とか彫り込んどいてやろうか?」

かすみ「私のアイドル人生もリアル人生も終わるからやめて」

長介「ところで、かすみ姉ちゃん」

かすみ「ん?」

長介「制服、ハンガーにかけろよ…」

かすみ「あぁ~…疲れて忘れてた…」

長介「もういいや…俺やっとくから、先に風呂入ってこい」

かすみ「…嗅がれるのは仕方ないk」

長介「ファブリーズしとくわ」

かすみ「そんなに臭くないよ!?」

長介「いや、普通にするだろ?ハンガーかけた後にさ」

かすみ「…」

長介「おいアイドル」

かすみ「長介、女子力高いね」

長介「中学男子だけどな…」



~お風呂~

かすみ「ふにゃー…体中がだるぅい…」プカー

かすみ「お姉ちゃんや伊織さん、先輩達は、あのレッスンをした上に、アイドルの仕事こなして…学生生活まで…」

かすみ「凄いな~…私も頑張ろう」

649: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:59:07.10 ID:5HVKij6AO
(コンコン)

かすみ「ふぁい?」

<私よ

かすみ「伊織さん?」

<やよいと出掛けてくるわ

かすみ「あ、はい」

<…ツッコミ、しないのね

かすみ「実は、先程長介に任せたら、長介も放棄しましたので」

<アンタら、強くなったわね…色々

かすみ「あはは…」

<じゃあ、行ってくるわね

かすみ「伊織さん」

<なぁに?

かすみ「お姉ちゃんをよろしくお願いします」

<今日は私がもてなされるみたいだけどね…任されたわ、水瀬伊織の名にかけて、ね

<伊織ちゃーん

かすみ「ふふ…じゃあ、お気をつけて」

<ええ…かすみ?

かすみ「はい?」

<寝ちゃダメよ?

かすみ「はぁい」



かすみ「…伊織さん、重いなぁ…けど、かっこいいなぁ…」

かすみ「ふぁ~………っと、本当に寝ちゃいそう…お風呂出よう」



~高槻家 外~

伊織「お待たせ」

やよい「ううん♪じゃ、行こっか?」

伊織「そうね…お店は近いの?」

やよい「うー…ちょっと遠いからどうしようかと思ってたら…」

新堂「お嬢様、やよい様、此方です」

伊織「新堂?」

高槻父「私もいます。お店までお送りします」

伊織「お義父様まで…」

650: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 16:59:54.89 ID:5HVKij6AO
高槻父「さ、どうぞ…やよいも」

やよい「はぁい」

伊織「ありがとう御座います」

新堂「高槻くん、後は任せました」

高槻父「ええ、お任せ下さい」

伊織「あら?新堂は着いて来ないの?」

新堂「私は別の仕事が残っております故」

伊織「そう、分かったわ…もう年なんだから、あまり無理しちゃダメよ?」

新堂「ははは、お嬢様が一人前になられるまで、おちおち死んではいられませんよ」

伊織「…じゃ、まだまだ長生きしそうね」

新堂「ええ」

伊織「それじゃ、行ってくるわ」

新堂「お嬢様」

伊織「何?」

新堂「お誕生日、おめでとう御座います。それと、たまにはご実家にお帰り下さい。旦那様とお兄様が寂しがっておられます」

伊織「…これ以上、一人前になったと自分を誇れるまで、私は父や兄に甘える訳には参りません。それが、水瀬家の長女、水瀬伊織のプライドです…そう伝えて」

新堂「…いつの間にやら、お嬢様は立派に成長されましたな」

伊織「まだまだよ」

新堂「…伝言は承りました、いってらっしゃいませ」

伊織「ありがとう。じゃ、行ってきます」



新堂「お嬢様の性格では、いつ御自身を認められるのやら…」

651: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 17:00:59.85 ID:5HVKij6AO
「まだまだかかりそうだな」

新堂「これはこれは、坊ちゃま…SPも付けずに」

水瀬兄「いるさ」

P「俺はいつからお前のSPになったんだ」

新堂「プロデューサー様も…こんばんは」

P「こんばんは」

水瀬兄「SP…にはならないか」

P「ならねーよ…お前のが強いじゃん」

水瀬兄「まぁ、護身術は叩き込まれたからな」

新堂「それで、どうなされましたか?」

P「目に入れても痛くない、大事な大事な妹のお誕生日を祝いに来たけど、突然来たら罵倒されるかもってビビって、姿を見せられなかったんですよ、また」

新堂「…今年も、ですか…」

水瀬兄「…し、仕方ないだろ!?伊織に嫌われたらな、俺は生きる気力を失う!」

P「シスコンめ」

水瀬兄「「お兄ちゃん大好き」と言ってもらえるなら、水瀬財閥の全権を伊織に譲ってもいい」

新堂「坊ちゃま…いや、旦那様や下の坊ちゃまもそうでしたな…」

P「世界トップクラスの水瀬財閥のトップがこんなんで大丈夫なんだろうか」

水瀬兄「いいか?あの世界一可愛い伊織ちゃんが、だ…にっこりはなまる笑顔で「お兄ちゃん大好き!」だぞ?そこらの国の国家予算じゃ、賄えん価値があるだろうが!」

652: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2014/05/05(月) 17:01:47.46 ID:5HVKij6AO
P「ちけぇ!唾飛ばすな!毎年誕生日を堂々と祝えず、今年で5回目になったヘタレが!」

新堂「6回目です」

水瀬兄「…仕方ないだろうが!」

P「親父さんも、毎年毎年ドームを貸切にして誕生日パーティー開こうとすんのを止めろよ」

水瀬兄「ドーム?…ふん!日本の全国民がお祝いをする法律があってもおかしくないというのに…父上もまだまだ甘い」

新堂「…お嬢様、私はまだまだ引退出来そうにありません…」

P「マジ頑張って下さい…特にコイツ、いつ暴走するか…」

水瀬兄「今年は、プレゼントに宇宙旅行を…」

P「やめんか!」

新堂「…それより、まずは奥様を見付けていただいて、ですね…」

水瀬兄「伊織の成長を見守るのが先だ!」

P「どうせ一生見守るとか言い出すだろうが!早く結婚しろ!」

水瀬兄「おま…たまたま、偶然、奇跡的にあんな美人で巨 で性格も優しい彼女出来たからって!大学時代は「残念なイケメン筆頭」とまで呼ばれてたのに!」

P「筆頭はお前だ!」

(がらっ!)

かすみ「夜中に家の前で騒がないで下さい!」

P、水瀬兄「ごめんなさい」

長介「まぁ、その…上がって下さい…」

P、水瀬兄「お邪魔します」



次回 【天海家】春香「2人は!」千早「はるちは!」みきゆき「…あ、うん」 後編