【普通にしろ】
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「何書いてるんだ? 手紙か?」
ハンジ「嘆願書だよ」
リヴァイ「俺には普通の便箋と封筒が見えるんだが」
ハンジ「うん、ラブレター風にしてやろうかと」
リヴァイ「なんの為にだ」
ハンジ「愛らしくして見せれば捕獲の許可が下りるかも?」
リヴァイ「そんなので下りねぇよ」
ハンジ「ラブレターと勘違いしてドキドキ出来ちゃうおまけ付き!」
リヴァイ「そんなクソ分厚いラブレターなんぞ不気味なだけだ」
ハンジ「クソ分厚いだけじゃないんだよ。今10通目なんだ!」
リヴァイ「迷惑極まりねぇからやめろ」
〆
3 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:07:26 Njadw/7A
【ジュース】
――ハンジ自室――
リヴァイ「ハンジ、入るぞ」ガチャッ
ハンジ「あ、リヴァーイ」ヒック
リヴァイ「……何飲んでやがる」
ハンジ「いいじゃん。自分の部屋だし」
リヴァイ「そりゃそうだが」
ハンジ「なぁに? なんの用事?」
リヴァイ「ああ、書類を持ってきただけだ」ペランッ
ハンジ「ありがとー。そこに置いててー」
リヴァイ「……」ペランッ
ハンジ「リヴァイ、おいでおいで。ここ、隣に来て」ペシペシ
4 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:08:17 Njadw/7A
リヴァイ「ベッドの上で飲むんじゃねぇ」ギシッ
ハンジ「まぁまぁ、リヴァイも仕事終わりでしょ? 飲んでけ」ズイッ
リヴァイ「……ああ」グイッ
ハンジ「カシスとオレンジ合わせたやつ美味しいよ」
リヴァイ「甘い」
ハンジ「ジュースみたいだから飲みやすくてさー」
リヴァイ「……どれだけ飲んだ?」コトンッ
ハンジ「んー? 覚えてないな……」グッ
リヴァイ「おい」ドサッ
ハンジ「ふふっ――」
リヴァイ「っ……」
ハンジ「どれだけかな?」ニッコリ
リヴァイ「……相当だな」ハァー
〆
5 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:13:44 Njadw/7A
【好奇心】
ハンジ「リヴァイ、リヴァイ!」
リヴァイ「なんだ、騒がしい」
ハンジ「おばけ屋敷ができたらしいよ!」
リヴァイ「人死にの多かった家か?」
ハンジ「違うよ! そういう催し物だよ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「それでさ……」ジッ
6 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:14:27 Njadw/7A
リヴァイ「……お前幽霊ダメだろ」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……行きたいのか?」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「なんで行きたがるんだ」
ハンジ「怖いもの見たさ?」
リヴァイ「……馬鹿が」
〆
7 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:19:21 Njadw/7A
【何が怖いんだ】
――おばけ屋敷――
バァンッ!!
ハンジ「ひっ!?」ガシッ!
リヴァイ「……」
ハンジ「……」キョロキョロ
リヴァイ「……」
ヒヒヒヒヒヒ……
ハンジ「うっひょう!!」ビクッ
8 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:20:04 Njadw/7A
リヴァイ「……いきなり現れて脅かすという感じか。巨人みてぇだな、命取られるワケじゃねぇが」
ハンジ「そ、そうだね」ビクビク
リヴァイ「怖いか? コレ」
ハンジ「べべべ別に」ギュゥー
リヴァイ「いてぇよ」
ガターンッ!!
ハンジ「ひゃぅっ!!」ビックゥ!!
リヴァイ「……作りもんだ」
ハンジ「うおぉぉもう無理! 下向いて目を瞑るから出口まで運んで!」ギュッ
リヴァイ「来た意味ねぇな」スタスタ
〆
9 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:25:47 Njadw/7A
【どの口が】
ハンジ「ふぅー……大したことなかったね!!」キランッ+
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「あんなもんにビビってちゃ巨人なんて削げないよ」ハンッ
リヴァイ「……」
――ガシッ!
ハンジ「ふへ!?」
リヴァイ「じゃあもう一回行くか」ズルズル
ハンジ「ぎゃあぁぁぁ!! ごめんんー!! 嫌ですぅぅっ!!」ジタバタ
〆
10 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:30:25 Njadw/7A
【差し入れ】
――旧調査兵団本部――
ハンジ「やっほー」
リヴァイ「帰れ」
ハンジ「辛辣すぎるだろ」
リヴァイ「なんの用だ」
ハンジ「スイカの差し入れだよー」ヒョイッ
エルド「おぉ! ありがとうございます、ハンジ分隊長!」
ハンジ「川で冷やしてね」
グンタ「はい。おい、オルオ!」
オルオ「あー、持ってく」
エレン「ありがとうございます、ハンジさん」
11 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:32:03 Njadw/7A
ハンジ「いやいやー」
リヴァイ「で?」
ハンジ「で、とは?」
リヴァイ「帰るのか? 帰るんだろ?」
ハンジ「何故そんなに追い返したがるのか」
リヴァイ「お前がいるとろくなことにならねぇ気がする」
ハンジ「わざわざ差し入れに来た人に対して失礼だな」
ペトラ「ハンジ分隊長も食べていかれますよねー?」
ハンジ「うん、食べる食べる!」
ペトラ「では暫くお待ちくださいねー!」タタタ…
ハンジ「というわけで帰らねぇぜ」キランッ+
リヴァイ「……」チッ
〆
12 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:38:15 Njadw/7A
【スイカ】
オルオ「今のところ俺が一番だな」フフンッ
ペトラ「こんな事で威張らないでよ」
エルド「よしっ」プッ!
グンタ「あ、おしいな」
エルド「くっそぉ、あと少しだったな」
グンタ「エレンの番だぞ」
エレン「はい! いきます……」プッ!!
エルド「お?」
グンタ「うーん、微妙だな」
ペトラ「エレンの方が遠くに飛んだんじゃない? スイカの種」
オルオ「審議だ審議!」
13 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:39:00 Njadw/7A
リヴァイ「何やってんだあいつら」
ハンジ「人の事言えないって。私らもやったじゃん」
リヴァイ「……」
ハンジ「種飛ばしたくなるよね」
リヴァイ「やめておけよ」
ハンジ「さすがに部下の、ってか新兵の前ではしないよ」
リヴァイ「ならいいが」
14 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:39:44 Njadw/7A
ペトラ「エレンの勝ち!!」
オルオ「待て待て! そこにちょっとした葉っぱがだな!?」
ペトラ「往生際が悪い!」
エルド「エレンの勝利! 覆らないぞ、オルオ」
オルオ「うぬぬ……こんな事で調子に乗るんじゃねぇぞ、新兵!」
エレン「は、はぁ」
グンタ「悔し紛れの捨て台詞だ。聞き流していいからな」
エレン「はい……」
ハンジ「勝敗が決まったみたいだねぇ」
リヴァイ「くだらねぇな」
〆
15 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:44:35 Njadw/7A
【少しくらい】
ハンジ「さて、報告もあるからリヴァイの部屋に行こうか」
リヴァイ「ああ。お前らも片付けて戻れ」
リヴァイ班エレン「「「「「はい! 兵長!!」」」」」
―――
――
―
ハンジ「――って事で」
リヴァイ「分かった」
ハンジ「そんじゃ戻りますかね」
リヴァイ「さっさっと帰れ」
16 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:45:31 Njadw/7A
ハンジ「冷たいなぁ。気軽に会えないような状況なのに」
リヴァイ「お前は気軽に来てるだろ」
ハンジ「まぁね。エレンの様子も気になるし……」チラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「あなたの様子もね」
リヴァイ「俺は何も変わらねぇよ」
ハンジ「変わらないのを確認しに来てるんだよ」
リヴァイ「……あまり長居はするな」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……ふふっ、そうだね。私も帰りたくなくなりそうだ」
17 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:46:35 Njadw/7A
リヴァイ「……」
ハンジ「でも、ま、」グイッ
リヴァイ「!」
ハンジ「ん……」
リヴァイ「……」
ハンジ「っ……これくらいはいいでしょ」ニコッ
リヴァイ「……足りねぇな」
ハンジ「は?」
――グイッ
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んん!!」
18 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:47:20 Njadw/7A
リヴァイ「……は……」ヌチュッ
ハンジ「ん……」
リヴァイ「……――」
ハンジ「――――」
リヴァイ「っ……」
ハンジ「は……」
リヴァイ「……こんなもんか」
ハンジ「……全く……こっちだって抑えてるのに」
リヴァイ「これくらいいいだろ」
ハンジ「あ、セリフ取られた」
〆
19 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:52:33 Njadw/7A
【水も滴る】
ハンジ「――でさ」スタスタ
リヴァイ「ああ」スタスタ
バッシャーン!
リヴァイ「……」ビッショリ
ハンジ「ぶふっ」
ペトラ「す、すみま、兵長!!?」
オルオ「ペ、ペペペペトラ!! お前!?」
ペトラ「あ、あんたが水撒いてる時に邪魔するから!! ってそんな事より!! すみません!! 兵長!!!」
リヴァイ「……いや」ポタポタ
20 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:53:14 Njadw/7A
ハンジ「ぶはははははは! よっ、水も滴るいい男!」
リヴァイ「うるせぇ、削ぐぞ」ポタポタ
ハンジ「嫌だなぁ、褒めてんじゃん」ケラケラ
リヴァイ「お前は褒めてない」ポタポタ
ハンジ「疑い深いなぁ」
リヴァイ「疑いじゃねぇ」
オルオ「ペトラ!」ポイッ
ペトラ「ありがと! オルオ!」パシッ
ペトラ「ともかく、タオルどうぞ!」スッ
リヴァイ「ああ」ゴシゴシ
〆
21 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:58:58 Njadw/7A
【矛先はこちらに】
ペトラ「本当にすみませんすみません」ペコペコ
オルオ「すみませんでしたすみませんでした」ペコペコ
リヴァイ「……気にするな、事故だ」ゴシゴシ
ハンジ「そうだよ、気にしなくていいよ。涼しくなっていいよ」
リヴァイ「お前が答えるな」ゴシ…
ハンジ「よっ! タオルでさっぱりいい男っ!」
リヴァイ「うるせぇ」ベシッ!
ハンジ「ぶふっ」バサッ
22 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 22:59:50 Njadw/7A
リヴァイ「馬鹿が」
ハンジ「だから褒めてるのに」
リヴァイ「黙れ、クソメガネ」
ハンジ「はい、拭き終わったって」スッ
ペトラ「あ、はい!」
リヴァイ「無視か」
ハンジ「全くねぇ、おっさんはしつこいしうるさいよねぇ」
リヴァイ「お前がうるせぇよ」
ハンジ「無視するって拗ねるから相手したげたのに」
リヴァイ「馬鹿か」
23 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 23:00:32 Njadw/7A
ハンジ「またそれか。リヴァイってば残念な語彙力だね」
リヴァイ「お前も水ぶっかけられりゃよかったのに」
ハンジ「おっさんと違って運がいいからね」フフンッ
リヴァイ「おい、ペトラ、まだ水はあるか?」
ペトラ「え? あ、はい」スッ
リヴァイ「本当に運がいいか試してみようじゃねぇか」チャプンッ
ハンジ「やっべぇ、リヴァイのガキ魂に火がついた!!」ダッ
リヴァイ「チッ」
ペトラ「あの……」
オルオ「兵長……」
24 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/23(水) 23:01:16 Njadw/7A
リヴァイ「なんだ? 謝罪ならもう聞いた」
ペトラ「ですが」
リヴァイ「ただの事故だ。アイツのからかいに比べりゃ遥かにマシだ」
オルオ「ハンジ分隊長ですか」
リヴァイ「この時期にアイツが水かけたのならタオルすら渡さねぇかもな」
ペトラ「いや、それはさすがに……」ウーン
オルオ「そのまましてれば乾くとかいいそうですね」
リヴァイ「……言うだろうな」
壁∥ハンジ「こっこまでおいで! よっわ虫、毛っ虫、運っ無っしオヤジ!」
リヴァイ「……ガキはお前だ」
〆
31 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 22:51:40 NZ2qK2u6
【異変】
ハンジ「花火花火ー♪」ワッヒョーイ!!
リヴァイ「……はしゃいで転ぶなよ」
ハンジ「あはは! 何かのイベントに行く度に言われている気がするよ」
リヴァイ「お前が危なっかしいからだ」
ハンジ「だからって転んだことなんて」
リヴァイ「あるだろ。花見の時に」
ハンジ「だ、だいぶ前じゃん! しかも一回だけ」
リヴァイ「危なっかしい事には違ぇねぇな」
ハンジ「あんなのまだ覚えてるとか……よっぽど私が好きなんだねぇ」ニヤニヤ
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「へ!?」
〆
32 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 22:56:28 NZ2qK2u6
【欲しい物】
ハンジ「あ! 輪投げあるよ! 輪投げ! やろ?」
リヴァイ「ああ」
おっさん「いらっしゃい」
ハンジ「リヴァイ、あのうさぎのぬいぐるみがいい」
リヴァイ「分かった」シュッ
カラランッ
おっさん「おっ! すごいね、あんた。ほら」スッ
ハンジ「うさぎゲット!」ワーイ!
33 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 22:57:06 NZ2qK2u6
リヴァイ「あとは何かいるか?」
ハンジ「ううん、これだけでいいよ」
リヴァイ「なら行くか」
おっさん「まだ2回残ってるよ?」
リヴァイ「いや、あれだけ取れればいい」
おっさん「そうかい? また来てな!」
リヴァイ「コイツの欲しい物があったらな」
ハンジ「は!?」
〆
34 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:03:39 NZ2qK2u6
【やっぱり変】
――木の上――
ハンジ「ここは本当に人がいないし、穴場だよねー」
リヴァイ「登るのが手間だがな」
ハンジ「ちょっとした手間で人がみちみちな所にいなくていいんだからいいじゃない」
リヴァイ「そうだな」
ヒュルルルーー……ドォン!!
ハンジ「あ、始まったね」
リヴァイ「ああ」
ヒュルルルーー……ドォン!!
ハンジ「綺麗だねぇ」キランッ+
35 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:04:34 NZ2qK2u6
リヴァイ「! お前、頭のソレ」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「あの時のか」
ハンジ「おぉ!? 覚えてたんだ?」
リヴァイ「ああ、射的で取った髪飾りだな」
ハンジ「似合うー?」アハハ!
リヴァイ「ああ」
ハンジ「!!?」ビックリ!
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「いや……別に……」
リヴァイ「?」
ヒュルルルーー……ドォン!!
ハンジ(リヴァイなんか変。いや、あっさり認めてくれたりなんだり嬉しいんだけど……)チラッ
36 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:05:23 NZ2qK2u6
リヴァイ「……」
ハンジ(なんかこう……むずむずする)
リヴァイ「……ハンジ」スッ
ハンジ「な、何――」
ヒュルルルーー……
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……!?」
ドォン!!
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「リヴァイ……あなた……」ソッ
リヴァイ「だるい」///
ハンジ「熱あるじゃんか!!」ピトッ
〆
37 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:10:29 NZ2qK2u6
【遠くで聴こえる】
――宿舎――
ハンジ「もうちょっとこっちに体重預けて」
リヴァイ「……大丈夫だ」フラフラ
ハンジ「大丈夫じゃないだろ! ふらふらしてきてるじゃないか! ほら、もっと寄りかかって!」
リヴァイ「ああ……」フラフラ
ハンジ(……体調がおかしいことくらい分かってただろうに……)
リヴァイ「……」
38 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:11:08 NZ2qK2u6
ハンジ「部屋についたよ」ガチャッ
リヴァイ「ああ……」ボー
――ドサッ
ハンジ「待ってて、お水とか持ってくるから。寝ててね」
リヴァイ「……」ヒラヒラ
ハンジ(話すのもツラいのかな? 早く持ってこないと)スタスタスタ
リヴァイ「……」
――ヒュルルルーー…ドォン
リヴァイ「……」
〆
39 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:16:46 NZ2qK2u6
【熱暴走】
ハンジ「リヴァイ、生きてる?」ガチャッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「寝てる……ちゃんと寝れる体力はあるんだね、うなされてもいないし」
ハンジ「……とにかく頭冷やさないと」パシャッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ソッ…
――ガッ!
ハンジ「!?」
――ドサッ!
リヴァイ「……ハンジ」ハァ
40 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:17:55 NZ2qK2u6
ハンジ「ちょっ、リヴァイ! ダメだよ!? おとなしく寝てなきゃ!!」グッ
リヴァイ「ハンジ」ググッ
ハンジ(熱出してやがるくせになんだこの馬鹿力!!)ギリギリ
リヴァイ「……」シュルッ…ギュッ
ハンジ「うぉい!? なんで手をベッドに縛りつけてんだ馬鹿!!」
リヴァイ「お前が暴れるからだ」ハァ…
ハンジ「はずして! おとなしく寝ろよ! 悪化するよ!?」
――ヒュルルルーー…ドォン
リヴァイ「……花火」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「最後まで見れなかったな」
41 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:18:48 NZ2qK2u6
ハンジ「い、いいよ、別に。それより……」
リヴァイ「お前の事だ。楽しみにしてただろ?」
ハンジ「そう……だけど……まさか? 私の為に!?」
リヴァイ「……」
ハンジ「いいんだよ! 花火なんて! あなたの身体の方が大事だよ!!」
リヴァイ「ハンジ……」プチプチ…
ハンジ「っておい!!」
リヴァイ「……」スルッ…チュッ
ハンジ「んっ!」ビクッ!
リヴァイ「……」チュルッ…レロッ
ハンジ「は、ぁっ! ダメ……だよ……寝てな……きゃ……ふ、ぅっ」ピクッ
42 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/25(金) 23:21:13 NZ2qK2u6
リヴァイ「……ハンジ」フニッ
ハンジ「あっ! な……に?」ハァ…
リヴァイ「……お前はかわいいところがある」ナデ…
ハンジ「へ!?///」
リヴァイ「……よがってねだるお前が見たい」
ハンジ「はい!?///」
リヴァイ「その時が一番かわいい」
ハンジ「はぁぁ!?///」
ハンジ(リ、リヴァイが壊れたぁぁ!!///)
リヴァイ「ハンジ……」スッ
ハンジ「あっ! リヴァ――」ビクッ!
〆∬
52 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:05:43 VAGUKTsc
【俺は一体何を……】
――翌朝――
リヴァイ「……」ドヨーンlll
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「……」チラッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「……」
ハンジ(これは……昨夜の記憶があるんだね)
リヴァイ「……」ドンヨリlll
53 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:06:52 VAGUKTsc
ハンジ(どんより暗いわぁ。まぁあんだけ“かわいい”って言ったりねだるように言ったりしちゃあねぇ)
リヴァイ「……」ドヨヨーンlll
ハンジ(恥じて暗くもなるよね……)
ハンジ「……ええっと、リヴァイ? もう熱下がったみたいだよ。食欲ある?」
リヴァイ「……ある」ボソッ
ハンジ「そう、じゃ、持ってくるね」ガタッ
リヴァイ「ぁぁ」ボソッ
ハンジ(……これはさすがにからかいのネタにはできないかなぁ……?)スタスタ
リヴァイ「……」ドンヨリlll
〆
54 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:11:28 VAGUKTsc
【結局言う】
リヴァイ「……」モグモグ
ハンジ「熱もないし、食欲もある。だるかったりはしない?」
リヴァイ「大丈夫だ」
ハンジ「そう、良かった良かった」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「? 何?」
リヴァイ「手、悪かった」
ハンジ「え? あぁ! あはは! 昨日も聞いたよ。大丈夫だから」
リヴァイ「……ならいいが」フイッ
ハンジ「……」ジッ
55 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:12:23 VAGUKTsc
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……」
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ?」
リヴァイ「……なんだ」
ハンジ「ねだられるの好きなんだ?」
リヴァイ「!」ビクッ
ハンジ「好きなんだ?」ヒョイッ
リヴァイ「……」プイッ
ハンジ「ふーん」ジー
リヴァイ「……」ダラダラ
56 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:13:22 VAGUKTsc
ハンジ(おっ? 動揺してる。珍しいなぁ)ジー
リヴァイ「……」ダラダラ
ハンジ「……ああいうリヴァイもたまにはいいよねぇ」ニヘー
リヴァイ「……」ダラダラ
ハンジ「嬉しかったよ」
リヴァイ「そう……か」
ハンジ「うん」
リヴァイ「なら……いいが」フゥー
ハンジ「“かわいい”“かわいい”って言うリヴァイは貴重だったわー」フフッ
リヴァイ「――ぐっ///」ビクッ
ハンジ(おぉ、赤くなった! やべぇ、楽しいっ!)ブフッ
57 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:14:26 VAGUKTsc
リヴァイ「……」フイッ!
ハンジ(……でもまぁ、ここまでかな? 今日はこれ以上からかうのはかわいそうだよね)
リヴァイ「……」ダラダラ
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「!」ビクッ
ハンジ「今日は大事をとって寝てなよ」
リヴァイ「あ、ああ」
ハンジ「……話の本番はその後で!」
リヴァイ「――チッ! クソがっ!!」
ハンジ「あははははは! 冗談だよ。嬉しかったのは本当だから、ね?」クスクス
リヴァイ「……」チッ
〆
58 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:19:23 VAGUKTsc
【やっぱりいいネタ】
ハンジ「治って良かったね」
リヴァイ「……ああ」
ハンジ「夏に風邪引くなんて……」
リヴァイ「馬鹿じゃねぇ」
ハンジ「まだ言ってないのに」
リヴァイ「最後まで言わなくても分かる」
ハンジ「原因はやっぱり水被ったから?」
リヴァイ「その後お前を追いかけたからだ」
59 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:20:10 VAGUKTsc
ハンジ「……やっぱり馬鹿だと思うよ?」
リヴァイ「……お前もだろ」
ハンジ「でもまぁ、あんなリヴァイが見れたから私的には良かったわぁ」ニヨニヨ
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「まさかリヴァイから“かわ――」ムフー!
――ガッ!
リヴァイ「黙れ、クソメガネッ!」ギリギリ
ハンジ「頭いだだだだだだ!」
リヴァイ「これ以上言うなら……」ギリギリ
60 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:20:57 VAGUKTsc
ハンジ「コイツ本気だ!! 本気の目だ! 分かったもう言わない! もう言わないからぁ!!」ジタバタ
リヴァイ「……チッ」パッ
ハンジ「いたたたたたた!」ガシガシッ
リヴァイ「馬鹿が」
ハンジ「…………カワイイ、ハンジ」ボソッ
リヴァイ「――っテメェ!」
ハンジ「誰が捕まるかぁ!!」ダダダダダ…!!
リヴァイ「チッ! いつの間にあんなに遠くにっ」ダッ!!
ハンジ「へへーんだ!」ダダダ…
〆
61 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:25:24 VAGUKTsc
【パンツ】
――街――
ハンジ「あ、リヴァイ。パンツだ、下着屋だ」
リヴァイ「いきなり街中で何ほざいてんだ」
ハンジ「買ってあげるよ」
リヴァイ「いらねぇよ」
ハンジ「え゙? リヴァイとあろう者が パンとな!?」
62 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/26(土) 23:26:04 VAGUKTsc
リヴァイ「違ぇよ。間に合ってるって事だ」
ハンジ「いいじゃん、沢山あっても」
リヴァイ「必要な分ありゃいいだろ」
ハンジ「まぁ確かに」
リヴァイ「納得したんなら行くぞ」
ハンジ「あ、私のパンツ選ぶ気は?」
リヴァイ「ねぇよ、帰るぞ。 変態メガネ」
ハンジ「はいはーい」
〆
68 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:44:50 JHYH4Lys
【こっそり】
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ムクッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(ふむ、寝ている。今のうちに入れといてやれ)ゴソゴソ
ハンジ(見慣れぬモノに慄(おのの)くがよい)フフフ
リヴァイ「……深夜に何してやがんだ」
ハンジ「うっひょーいっ!!」ビックゥッ!!
リヴァイ「人のクローゼットに何を入れるつもりだ」
ハンジ「チッ、朝驚くリヴァイを見たかったのに」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「おパンツ」スッ
69 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:45:37 JHYH4Lys
リヴァイ「…………」ゲンナリ
ハンジ「すげぇ呆れ顔」ケラケラ
リヴァイ「結局買ってたのか」
ハンジ「そう、こっそり忍ばせておいて、気味悪がるリヴァイを観察するつもりだったんだよ、残念!」
リヴァイ「お前の考える事がさっぱり分からねぇ」
ハンジ「いや、実はね、今日って女性が本命の男性にこっそりパンツをプレゼントする日なんだよ」
リヴァイ「なんだその変態な日は」
ハンジ「面白そうだったからやってみようと思って」
リヴァイ「お前にはぴったりだな」
ハンジ「うーん、誉められてる?」
リヴァイ「誉めてねぇ。しかし、それまだ付き合ってねぇ奴がやったら本物の変態だろ」
ハンジ「……確かに」フム
〆
70 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:50:16 JHYH4Lys
【不愉快】
ヒソヒソヒソヒソ……
ボソボソボソボソ…
ハンジ「……なんか見られてるねー」
リヴァイ「気に入らねぇな」
ハンジ「喧嘩ふっかけちゃダメだよー」
リヴァイ「かけねぇよ」
エルヴィン「やぁ、二人共。式はいつ頃なんだ?」
ハンジ「ごふぅーっ!!」
71 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:51:09 JHYH4Lys
リヴァイ「頭にクソでも詰まってんのか」
エルヴィン「まぁ冗談なんだが。色々噂になっているようだぞ」
ハンジ「え゙っ!?」
リヴァイ「……どんな噂だ?」
エルヴィン「始めは君らが“イイ仲”なんじゃないかというものだったのだが……」
リヴァイ「今は?」
エルヴィン「ハンジがリヴァイを下着売り場に無理矢理ひきずって行った挙げ句に試着させたとか」
ハンジ「はい?」
エルヴィン「それが女物だったとか」
72 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:51:54 JHYH4Lys
リヴァイ「あ゙?」
エルヴィン「逆にリヴァイがハンジに男物の下着を試着させたとか」
ハンジ「そりゃリヴァイ変態だわ」
リヴァイ「黙れ」ミケンニシワー
エルヴィン「そう、二人共変態だという噂になっている」
リヴァイ「……なんだってそんな事に――」ハッ!
ハンジ「あー、あの時誰かに見られてたというか……聞かれてたんだね」
エルヴィン「やはり下着を試着し合ったのか?」
リヴァイハンジ「「違ぇ!!」」
〆
73 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:56:28 JHYH4Lys
【噂には噂を】
リヴァイ「イイ仲という噂から随分な噂に変わったな」
エルヴィン「ふむ、下着売り場に二人で行くくらいだからイイ仲なのではという噂だったんだが……」
ハンジ「普通そのままの噂が流れない?」
エルヴィン「ところがあの二人はないだろう、となったらしくてな」
リヴァイ「……」
ハンジ「あー」
エルヴィン「となると何故下着売り場に? と考察が始まったらしく……」
リヴァイ「考察……か」
74 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 22:57:33 JHYH4Lys
エルヴィン「そのうち、面白かったモノが採用されるようになっていったようだ」
ハンジ「大喜利かっ!!」
エルヴィン「まぁ、大した問題にはなってないようで良かったな」ニッコリ
リヴァイ「大した問題だろうが。変態呼ばわりはハンジだけにしろ」
ハンジ「ぅおい!!」
リヴァイ「なんだ。お前が俺に下着贈ったのは事実だろうが」
エルヴィン「ほぅ?」
ハンジ「ばっ! リヴァイ! なんで言うんだよ!!」
エルヴィン「ふむ、ではそのように流しておくか」スタスタスタ
ハンジ「待て! エルヴィン! 何を流すつもりだぁぁ!!」
〆
75 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 23:02:19 JHYH4Lys
【そういや】
ハンジ「うぅ……変態……変態というレッテルを貼られた」
リヴァイ「レッテルじゃねぇだろ」
ハンジ「変態じゃない!」
リヴァイ「お前自覚ねぇのか」
ハンジ「無闇やたらにパンツ贈る変態ではないよ!!」
リヴァイ「その内収まるだろ」
ハンジ「コノヤロウ! 自分のは無くなったからって」
リヴァイ「一応、俺は贈られた人間として認知されているんだがな」
ハンジ「あっはっはっは! パンツ贈られたとか!」
リヴァイ「事実贈っただろうが」
ハンジ「ハッ!!」
〆
76 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 23:07:35 JHYH4Lys
【面白そうだから】
ハンジ「あー……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「ハサミが壊れた」
リヴァイ「錆びてるな」
ハンジ「まぁ、騙し騙し使ってたからね」
リヴァイ「何を切るつもりだったんだ?」
ハンジ「紐だよ。処分する物とか纏めててさ」
リヴァイ「ナイフならあるぞ」スッ
ハンジ「なんで持ち歩いてんだよ。借りるけども」スッ
リヴァイ「なんとなくな」
ハンジ「はい、ありがとう」スッ
77 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/27(日) 23:10:16 JHYH4Lys
リヴァイ「ああ」スッ
ハンジ「……そういやリヴァイって髪ナイフで切ったり剃ったりしてるの?」
リヴァイ「いや、バリカンで」
ハンジ「……バリカンか」
リヴァイ「バリカンだ」
ハンジ「痛くないの? 結構挟まるって聞くけど」
リヴァイ「たまに痛ぇ」
ハンジ「バリカンって手元が狂ったらヤバそうだね」
リヴァイ「ハサミでも変わらねぇと思うが……俺が髪切ってる時は来るなよ」
ハンジ「約束はできない」
リヴァイ「来たらバリカンで切ってやる」
ハンジ「……部屋の扉、開けられないような工夫しといて」
リヴァイ「来ねぇ約束はできねぇのか」
〆
82 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 21:58:18 8jZOCn/6
【由来】
エルヴィン「珍しい酒を手に入れたんだが、いるか?」
ハンジ「いいの!?」
エルヴィン「何本か貰ったんでな。一本あげるよ」
ハンジ「エルヴィン、ありがとー!」ヒャッホーイ
エルヴィン「一人では飲みきれないからね。貰ってくれると助かるよ」
ハンジ「綺麗な色だね。何のお酒?」
エルヴィン「ハニーワインやミードと呼ばれている」
ハンジ「ハニー? 蜂蜜酒なんだ?」
83 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 21:58:56 8jZOCn/6
エルヴィン「蜂蜜は愛を育むなどと謂われる事もあるらしい」
ハンジ「は!?」
エルヴィン「新婚夫婦に1ヶ月もの間贈られる事もあるらしくてな、それがハネムーン、蜜月の由来でもある」
ハンジ「……何考えてるの? エルヴィン」
エルヴィン「単なる豆知識を披露しているだけだよ?」
ハンジ「……」ジト…
エルヴィン「そんなつもりで渡してはいない。困るのは私だからな」
ハンジ「まぁ、そうだろうけどさ」
エルヴィン「あとはミケやエルド、オルオに渡すつもりだ」
84 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 21:59:42 8jZOCn/6
ハンジ「ミケとエルドはともかく、オルオはやめてあげなよ」
エルヴィン「深い意味はないんだがな」
ハンジ「部下で遊ばない」
エルヴィン「酷いな。純粋なお裾分けなのに」
ハンジ「どうせ渡す時にさっきの話するんでしょ?」
エルヴィン「仕入れた知識は人に話すと身に付くんだぞ?」
ハンジ「楽しんでるだけでしょうが」
エルヴィン「ちなみに第一子は男の子が誕生すると謂われているらしい」
ハンジ「やかましい!!」
〆
85 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:05:22 8jZOCn/6
【気配を殺す】
――リヴァイ自室――
ハンジ「全く……エルヴィンは……」コトンッ
リヴァイ「エルヴィンがどうかしたのか?」
ハンジ「うおっ!! びっくりしたー! 戻ったの。おかえり」
リヴァイ「俺の部屋に俺が帰って驚かれるとはな」
ハンジ「音もなく入ってこないでよ。私がいるの分かってたでしょ」
リヴァイ「まぁな。……あまり見掛けない酒だな」
86 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:06:19 8jZOCn/6
ハンジ「ああ、蜂蜜のお酒でハニーワインとかミードとかっていうんだって」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「エルヴィンから貰ったんだよ」
リヴァイ「くれた相手に悪態ついてたのか?」
ハンジ「……くだらないこと言ってきたからだよ」
リヴァイ「まぁ、ただで渡しそうにないがな」
ハンジ「からかわれた」
リヴァイ「やはりな」
ハンジ「まぁ、終わった事だし、飲もうか」
〆
87 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:11:27 8jZOCn/6
【もしもの話】
ハンジ「――っていう意味があるんだってー」ヒック
リヴァイ「そうか」グビッ
ハンジ「これ美味しいね」
リヴァイ「まぁ少し甘いがイケるな」
ハンジ「うーん……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「……私らに男の子が生まれたらすごいまともかもしれないね」
リヴァイ「ごふっ!」
ハンジ「あははははは! 吹いたー!!」ゲラゲラ
リヴァイ「何を言い出しやがる」ゴシッ
88 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:12:19 8jZOCn/6
ハンジ「いやいや、そう思わない?」
リヴァイ「……」
ハンジ「だってさ、リヴァイは多分落ち着いた冷静な行動をとるように言いそうだし」
リヴァイ「お前みたいに感情を剥き出しにするなとは言うかもな」
ハンジ「ぶひゃひゃひゃ! いっつも剥き出しにしてるワケじゃないですぅー」
リヴァイ「うるせぇ事に変わりはねぇ」
ハンジ「失敬なぁ。で、まぁ私はちゃんと礼儀を教えるし」
リヴァイ「俺の礼儀がなってねぇと言いてぇのか」
ハンジ「ピクシス司令やザックレー総統に対してそのままの口調で話すあなたが言うの?」
リヴァイ「いいだろ。何も言われねぇし」
ハンジ「よくないよ。総合するとさ、落ち着いた礼儀正しい子になるかなって」
リヴァイ「……俺らは反面教師か」
89 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:12:54 8jZOCn/6
ハンジ「ぶははははは!! そうだね! そうだわ!!」ゲラゲラ
リヴァイ「それなら女でも同じだろ」
ハンジ「あ、本当だ」ケラケラ
リヴァイ「……」
――グイッ
ハンジ「おわっ!」
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「……んふふー」ギュッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……ただの話題のひとつだよ」
リヴァイ「ああ、分かってる」ナデナデ
ハンジ「……ふふっ」ギュゥ
〆
90 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:17:09 8jZOCn/6
【それは自分達】
リヴァイ「……しかし逆に考えるととんでもねぇな」
ハンジ「逆?」
リヴァイ「さっきのだ」
ハンジ「あぁ……逆というと、口悪くて落ち着きなくて人類最強の変態かな?」
リヴァイ「余計なモノをつけるな」
ハンジ「目が悪くて目付き悪くなったりねぇ。やっべ、凶悪な顔になるじゃん」
リヴァイ「落ち着きのない変態よりマシだ」
〆
91 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:22:19 8jZOCn/6
【人生最大の痴態】
ハンジ「浴衣着たよ」
リヴァイ「何故だ?」
ハンジ「手持ち花火!」
リヴァイ「やるのか」
ハンジ「やる」
リヴァイ「なんで今、浴衣なんだ? 前の花火の時は普通の服だっただろ」
92 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/30(水) 22:23:03 8jZOCn/6
ハンジ「だって木にのぼるでしょ?」
リヴァイ「あぁ……。で、何故また花火なんだ」
ハンジ「前の花火、リヴァイが残念そうだったから」
リヴァイ「……俺じゃねぇ」
ハンジ「いやぁ私は満足だったよ。だってその後の――」
――ガッ!
リヴァイ「その先は言うな黙れ口を塞げ息を止めろ」
ハンジ「息!?」
〆
98 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:27:45 FW7h/SKo
【言って良かった……か?】
ハンジ「とりゃぁー」クルクル
リヴァイ「あまり花火を振り回すなよ」
ハンジ「分かったよ」パチパチ
リヴァイ「ガキか」
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「からかいのネタにしちゃったけど、アレすっごく嬉しかったからね」
99 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:28:30 FW7h/SKo
リヴァイ「……」
ハンジ「……さっきのはからかうつもりではなかったんだよ」
リヴァイ「……そうか」
ハンジ「言わなくてもそう思ってくれてるって思っててもいい?」
リヴァイ「…………ああ」
ハンジ「ふふ……良かった」ニッコリ
リヴァイ「……」
ハンジ「よっしゃ、もう一本。とりゃあー」クルクルー
リヴァイ「だから花火を振り回すな」
〆
100 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:33:18 FW7h/SKo
【してる最中】
ハンジ「吊り橋効果って知ってる?」
リヴァイ「お前の話題は突然だな」
ハンジ「恐怖のどきどきと、恋のどきどきを混同させちゃうんだって」
リヴァイ「そして俺の話は聞いてねぇよな」
ハンジ「と、いうわけで揺らしてみようか?」
――ヒョオォォォ……
リヴァイ「……まぁ、確かに、俺らは絶賛橋の上にいるワケだが」
ハンジ「この橋、結構高さあるよね」
101 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:34:15 FW7h/SKo
リヴァイ「だからといって何故そんなマネをしなければならねぇんだ」
ハンジ「実験!」キランッ+
リヴァイ「いい笑顔向けんじゃねぇ」
ハンジ「あれ? 既に吊り橋効果が!?」
リヴァイ「お前の頭にはクソしか詰まってねぇのか?」
ハンジ「よっしゃ! もっと揺らしてみるか!」
リヴァイ「意味がねぇし、人の話を聞け」
ハンジ「意味がないってなんで分かるんだよ!」
リヴァイ「俺らでやってどうする。そんなもんまだ関係のない奴等でやらねぇと意味ねぇだろ」
ハンジ「あ、そうか」
〆
102 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:39:18 FW7h/SKo
【何するか分からない】
リヴァイ「ハンジ、コレなんだが……」
ケイジ「マジっすか!?」
ゴーグル「飲み放題レベルですね」
モブリット「みんなあんまり飲み過ぎないでくれよ」
ニファ「私はそんなに飲めないから……」
ハンジ「やぁ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだこのビールの量は」
ハンジ「安売りしてたんだけど……買いすぎちゃった」アハハ
103 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:40:48 FW7h/SKo
リヴァイ「……コレ借りてた資料だ。じゃあな」クルッ
――ガシッ
ハンジ「逃がすと思う?」ギリギリ
リヴァイ「離せクソメガネ。俺がいなきゃ飲み過ぎねぇだろ」ギリギリ
ハンジ「安心して。いなくても飲み過ぎるから」
リヴァイ「……」
ハンジ「参加する?」
リヴァイ「……分かった」
ハンジ「よっしゃ、ビール消費者ゲット!」
リヴァイ「……」チッ
〆
104 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:45:18 FW7h/SKo
【やっぱり飲み過ぎた】
ハンジ「うしゃしゃしゃしゃ!!」ガシッ
リヴァイ「……」グビッ
ハンジ「リヴァイ、飲め飲めー! 飲んでるかぁー!!」
リヴァイ「お前には俺が手にしている物が見えねぇらしいな」
ゴーグル「めちゃくちゃ絡んでるな」
ケイジ「兵長迷惑そうだ」
モブリット「でも他の人に行かないよう、引き離したりしないんだ。申し訳ないけどありがたいよ」
ニファ「話無視して飲んだりしてるね……えっ?」
105 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:46:18 FW7h/SKo
ハンジ「リヴァイー、んー」クイッ
リヴァイ「やめろ」ガッ
ハンジ「いいじゃーん」ヘラヘラ
リヴァイ「ふざけるな、クソメガネ!」ギリギリ
ハンジ「ちゅー」
リヴァイ「するか、離れろ!」ギリギリ
ゴーグル「うわぁ」
ケイジ「あんな酒グセあったか?」
←ニファ「……///」フイッ
106 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:49:07 FW7h/SKo
モブリット「うわぁぁぁ!! ハンジさん! やめてください!! リヴァイ兵長に何するんですか!!」
ハンジ「何ってナニだけど」
リヴァイ「削ぐぞクソメガネ」
ハンジ「リヴァイつれないわぁー」
モブリット「お願いですから取り返しがつかないような絡み方はやめてください!」
リヴァイ「……今までのは取り返しがつくと思ってたのか」
ハンジ「案外図太いんだよ、モブリットは」
モブリット「いや、そんなワケでは!!」
リヴァイ「図太くなきゃお前の副長なんざやれねぇだろうがな」
ハンジ「失礼だなぁ」
107 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:49:55 FW7h/SKo
リヴァイ「本当の事だろうが」
ハンジ「隙あ――」
――ガッ
リヴァイ「誰がさせるか」ギリギリ
ハンジ「くっそぅ、油断したと思ったのにっ」ギリギリ
モブリット「だからやめてくださいぃー!!」ヒィィ!!
ゴーグル「モブリット大変だな」
ケイジ「だなー」グビッ
←ニファ「……///」
〆
108 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:55:26 FW7h/SKo
【モブリット誉められる】
モブリット「ハンジさん! ご迷惑ですから!!」
ケイジ「モブリットの胃に穴が開く方に賭ける」
ゴーグル「俺も」
ケイジ「賭けになんねぇよ」
←ニファ「何、賭けなんてしてるの!///」
ケイジ「どっち向いて言ってんだ」
←ニファ「だ、だってそっち向くと見えるし……///」
ケイジ「何が?」
ゴーグル「ハンジさんと兵長だろ」
←ニファ「うぅ……///」
ケイジ「あぁ」
109 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:56:48 FW7h/SKo
リヴァイ「変な酒グセがついたみたいでな」
モブリット「すぐに止めに入る事ができなくて申し訳ありません、兵長」
リヴァイ「気にしなくていい」
モブリット「私が抑えられればいいんですが……」
リヴァイ「無理だろ」
モブリット「はい」
リヴァイ「……正直だな」
モブリット「職務中と実験中のハンジ分隊長で精一杯です」
リヴァイ「なるほど」
110 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:58:01 FW7h/SKo
ハンジ「……」ブッスゥー
リヴァイ「……不細工なツラしてるな」
ハンジ「私の事放置ー!!」ギュッ
リヴァイ「鬱陶しい」
ハンジ「放置するから悪い!」
リヴァイ「知らねぇよ」
ハンジ「リヴァイのばかぁー!!」
リヴァイ「で、だ。モブリット」
モブリット「は、はい?」
111 : ◆uSEt4QqJNo :2014/07/31(木) 22:59:07 FW7h/SKo
ハンジ「ばーかばーかかーば!」
リヴァイ「俺には毎回実験のお守りなんざできねぇ。改めて考えるとお前すごいな」
モブリット「い、いいえ! そんなことは!!」テレッ
ハンジ「ちーびちーびちびおっさん!!」
リヴァイ「謙遜するな。一度やってみたことがあるから分かる」
モブリット「慣れみたいなものですから」
ハンジ「回転野郎ぉー!!」
リヴァイ「慣れ、か。大変だな、お前も」
ケイジ「……あんなじゃなんにも起こらねぇよ」
ゴーグル「ハンジさんと兵長だからな」
←ニファ「そう……だけど……」ウゥ
〆
117 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 22:41:37 F8Jps2bg
【見慣れた光景】
ハンジ「無視すんなぁぁ!!」ペシペシ
リヴァイ「モブリット、お前本当に特別手当てでも貰った方がいいんじゃないか?」
モブリット「いえ、そんな……」
ハンジ「むぅぅー」
リヴァイ「必要だと思うがな」
←ニファ「……///」
ケイジ「いつまでそっぽ向いてんだ。何も起きねぇって」
ゴーグル「万が一に備えてるんだろ」グビッ
ケイジ「見とけ見とけ、面白いから」グイッ
ニファ「ちょっと!!」
118 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 22:42:21 F8Jps2bg
――グイッ
ハンジ「――――」
リヴァイ「!?」
モブリット「!?」
ゴーグル「!?」
ケイジ「!?」
ニファ「!?///」
ハンジ「……チッ、この……」
リヴァイ「誰が……させるか……」ギリギリ
ハンジ「ぎりぎりで踏ん張りやがって」ギリギリ
リヴァイ「意地になってんじゃねぇ」ギリギリ
119 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 22:43:31 F8Jps2bg
ニファ「ああぁぁあぁ!! びっくりしたぁ!!///」
ケイジ「マジでぎりぎりだったな」
ゴーグル「危なかったな」
モブリット「ハンジさーん! お願いですからやめてください!!」
ハンジ「モブリット、これは戦いなんだ」キリッ
リヴァイ「何を真顔で答えてんだ」
ハンジ「真剣な戦いだからね!」
リヴァイ「くだらねぇな……」ハァー
ハンジ「くだらないとはなんだよ!」
リヴァイ「モブリット、もうコイツは部屋に連れていく」
モブリット「は、はい」
120 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 22:44:46 F8Jps2bg
ハンジ「誰が戻るもんかぁー!!」
リヴァイ「……」トンッ
ハンジ「」ガクンッ
リヴァイ「……よし」ガシッ
モブリット「お手伝いしましょうか?」
ハンジ「」デローン
リヴァイ「大丈夫だ」ヒョイッ ←背負った
ケイジ「リヴァイ兵長の手刀は見事だな」
ゴーグル「いつもうまく気絶させてくれるよな」
ニファ「ふぅー、やっと落ち着ける」
〆
121 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:04:15 F8Jps2bg
【察する】
ハンジ「」スースー
リヴァイ「悪いが片付けは任せる」
モブリット「お気になさらないでください。一番大変な役を引き受けてくださってますし」
ハンジ「うーん……」スースー
リヴァイ「大した事じゃねぇ」
ゴーグル「……」
ケイジ「どうした?」
ゴーグル「いや、あの酒グセ知ってるって事は前にやられたって事だよなと」
ニファ「!?///」
122 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:05:00 F8Jps2bg
ケイジ「あぁ、そういうことになるかな。やるなハンジさん」
ゴーグル「兵長も大変だな」
ニファ「あわわわ///」
モブリット「ニファ、どうしたんだ? 真っ赤になってるよ。飲み過ぎた?」
ゴーグル「ハンジさんのあの酒グセ知ってるって事は……って話してたんだよ」
モブリット「あぁ……」
ニファ「言われなきゃ気付かなかったのに!///」
モブリット「……」
〆
123 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:08:46 F8Jps2bg
【問わない】
ハンジ「」スースー
リヴァイ「さて、行くか」ガチャッ
モブリット「リヴァイ兵長! 扉開けておきますよ」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「ああ、助かる」
モブリット「いいえ」スッ
ハンジ「」ピクッ
リヴァイ「じゃあな」
124 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:10:01 F8Jps2bg
モブリット「リヴァイ兵長……」
ハンジ「……」スースー
リヴァイ「あ?」
モブリット「ハンジ分隊長を‘よろしく’お願い致します」ニコッ
ハンジ「……」スースー
リヴァイ「……ああ」
モブリット「お気をつけて」
――パタンッ
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」スタスタ…
125 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:10:53 F8Jps2bg
ハンジ「……」
リヴァイ「……モブリットは優秀だな」
ハンジ「……私の副長だからね」
リヴァイ「やっぱり起きてたか」
ハンジ「目が覚めたのはついさっきだよ」ギュゥ
リヴァイ「……そうか」
ハンジ「……モブリットには薄々バレてる気はしていたよ」
リヴァイ「言わないのか?」
ハンジ「わざわざ言うのも照れ臭いじゃないか」
リヴァイ「……まぁそうだな」
〆
126 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:15:12 F8Jps2bg
【やっとできた】
ハンジ「ね、リヴァイ、あの子達いい子達でしょ?」フフー
リヴァイ「お前には勿体ないくらいにな」
ハンジ「私の人望の賜物なのに」
リヴァイ「どこにあるんだそんなもの」
ハンジ「背後を取られてるのに生意気な口を」ギュゥー
リヴァイ「やめろ、落とすぞ」
――クイッ
ハンジ「ん……――」
リヴァイ「……――」
127 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:15:44 F8Jps2bg
ハンジ「っ……今度こそ隙あり」
リヴァイ「させてやったんだ」
ハンジ「負けず嫌い」
リヴァイ「人前じゃできねぇだろうが。その酒グセ治せ」
ハンジ「リヴァイが近くにいるからいけないんだよ」
リヴァイ「俺が近くにいなきゃ誰かにしやがるだろ」
ハンジ「いくら酔ってても……それはしないよ」ギュゥ
リヴァイ「はっ……どうだかな」
128 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:16:15 F8Jps2bg
ハンジ「リヴァイ以外の……人なん……て嫌だ……ょ……」
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……寝たか……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……落ちるなよ」グッ…
〆
129 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/02(土) 23:21:29 F8Jps2bg
【滑って転んで】
リヴァイ「……」
ハンジ「……やぁ、リヴァイ」
リヴァイ「何してんだ」
ハンジ「ふっ、見て分からないかい?」
リヴァイ「状況は分かるが経緯が分からねぇ」
ハンジ「すぐに分からないなんてリヴァイったら……」フゥー
リヴァイ「……困ってねぇみたいだな。なら問題ねぇな」スタスタ
ハンジ「待ってぇぇ! 転んだら箱にお尻がハマって動けなくなったんだよぉぉぉ!!!」
〆
133 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:51:00 SC3EMEms
【夕立】
――街――
ハンジ「こうやってよく二人で街に出たりするけどまた噂になったりしないのかね?」
リヴァイ「俺を荷物運びに使ってんだなと思われてるだけだろ」
ハンジ「そんなっ、私の沽券に関わるっ!」
リヴァイ「元から大してねぇから安心しろ」
ハンジ「失敬な」
――ポツッポツッ……
ハンジ「!」
リヴァイ「!」
134 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:51:45 SC3EMEms
――ザアァァァァ……
ハンジ「うわっ! 降ってきた!!」
リヴァイ「あそこに行くぞ」パシャッ
ハンジ「急げー!」パシャパシャッ
――ザアァァァァ……
ハンジ「わぁ、すごい夕立だね」
リヴァイ「向こうの方が明るいから暫くしたら止むだろ」
ハンジ「雨宿りだね」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「あはは! 嫌そうだね」
135 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:52:28 SC3EMEms
リヴァイ「……雨はあまり好きじゃない」
ハンジ「……じめじめするものね」
リヴァイ「ああ」ゴシゴシ
ハンジ「いつのまにタオルを」
リヴァイ「さっき買ったやつだ。お前も……」
ハンジ「?」ビッチョリ
リヴァイ「……隠せ」ベシッ
ハンジ「あいたっ! いきなりタオル投げないでよ」
リヴァイ「自分をよく見ろ」
136 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:54:07 SC3EMEms
ハンジ「……」←透けてる
ハンジ「ぬぉ!!///」ササッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……タオル買っててくれてよかったよ」ゴシゴシ
リヴァイ「こっちで拭くからそれは隠すのに使え」
ハンジ「うん、ありがとう」
リヴァイ「ほら、頭出せ」
ハンジ「はい、お願い」ズイッ
リヴァイ「よし」ゴシゴシ
〆
137 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:58:20 SC3EMEms
【するしかない】
ミケ「!」スンッ
リヴァイ「……」ガタン
ミケ「掃除中か」
リヴァイ「……まぁな」
ミケ「……すごい匂いだぞ」
リヴァイ「仕方ねぇだろ……」
138 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 22:59:03 SC3EMEms
ハンジ「リヴァイー! これどうするのー!?」
リヴァイ「そっちの袋に入れとけ」
ハンジ「りょーかい!」
ミケ「……甲斐甲斐しいことだな」
リヴァイ「好きでやってるワケじゃねぇ……放っておくとカビやらキノコやら生やしやがんだ」
ミケ「その内ハンジ自身にも生えそうだな」
リヴァイ「そうさせねぇようにやってんだ」
ミケ(……やはり甲斐甲斐しいな)
〆
139 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 23:04:07 SC3EMEms
【へにゃへにゃ】
ハンジ「ふぅー、やっと終わったね」
リヴァイ「ああ……」フゥー
ハンジ「よっしゃ、干してたやつ回収」ドサッ
*リヴァイくま*デローン
リヴァイ「お前、まだ中身入れ直してなかったのか」
ハンジ「へ? あぁ、リヴァイくまね」
リヴァイ「ぐんにゃりしてんじゃねぇか」
ハンジ「またこのへにゃへにゃ具合が心地好くてね」
140 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 23:04:59 SC3EMEms
リヴァイ「だとしても……」
ハンジ「うーん……そうだねぇ。リヴァイ、見てて」
リヴァイ「?」
ハンジ「よいしょ」ポフッ
リヴァイ「椅子に座らせて何を……」
*リヴァイくま*ガクンッ
リヴァイ「……首が折れたな」
ハンジ「やっぱり入れ直すべきだよね?」
リヴァイ「改めて確かめるまでもねぇよ」
〆
141 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 23:08:39 SC3EMEms
【ぎゅー】
ハンジ「はい! 入れ直したよ」ドサッ
*リヴァイくま*ピシッ
リヴァイ「やっとか」
ハンジ「これから特に必要だしね」
リヴァイ「また抱き枕にするのか」
ハンジ「リヴァイといられない時にねー」ギュゥー
*リヴァイくま*グニョンッ
リヴァイ「…………またすぐへにゃへにゃになりそうだな」
ハンジ「本物がなるよりいいでしょ?」
リヴァイ「どんな力で抱き締めるつもりだ」
〆
142 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/03(日) 23:12:47 SC3EMEms
【ナナバと戯れる】
ハンジ「ナナババナナ!!」ズイッ
ナナバ「…………なんの嫌がらせ?」
ハンジ「嫌がらせじゃないよ。バナナ買ってきてお裾分けしてるだけじゃないか」
ナナバ「軽く悪意を感じるんだけど」
ハンジ「贈り物している相手に対して失礼過ぎない?」
ナナバ「あんたに対しては間違っていないと思うね」
ハンジ「酷いなぁ。まぁ、食べなよ」
ナナバ「今はやめとく」
ハンジ「なんで?」
ナナバ「あんたの前で食べたら絶対何か言うでしょ」
ハンジ「そんなっ! ‘バナナがナナバ食べてる!’とか‘ナナババナナバナナナナバ’とか言わないよ!!」
ナナバ「どう考えても言うつもりでしょうがっ!」
〆
146 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:15:39 WHIYdKFU
【集中】
ハンジ「この暑いのに花が咲いてるね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「冬にも咲いてるし、花はすごいね」
リヴァイ「確かに植物の生命力はすごいな」
ハンジ「根っこが生きてたらまた復活するものね」
リヴァイ「……巨人みてぇだな」
ハンジ「!」
リヴァイ「――というのは植物に対する貶めになるか……?」
147 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:16:22 WHIYdKFU
ハンジ「そうなんだ。確かに巨人は背丈が伸びたりはしないが光が無いと活動も鈍る……植物も光がなければ生長しない……しかし根っこの様に一部分が埋まっていないし自立して動いている」ブツブツ
リヴァイ「……」
ハンジ「自ら動く植物はいるにはいるが根は土の中だ。声を発したりもしない。巨人は植物と違ってすぐに、しかも同じ物が生えてくる。植物はすぐにではないし全く同じ物が生えてくる訳ではない……それに巨人は水も必要ではなく――」ブツブツ
リヴァイ「……ハンジ、ここは日射しが強い、研究室に移動するぞ」
ハンジ「ああ、うん……だからあれが――」ブツブツ
リヴァイ「……」ガシッ
§
ハンジ「ブツブツブツブツ……」
リヴァイ(こうなると一切周りが見えなくなるんだよな……)グイグイ
§
ハンジ「ブツブツブツブツ」スタスタ
〆
148 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:21:20 WHIYdKFU
【人形】
ハンジ「いい見晴らしだね」ガチャッ
リヴァイ「……屋根の上だからな」
ハンジ「おや、“巨人がいなけりゃな”って言わないんだね」
リヴァイ「言わなくても分かるだろ」
ハンジ「あはは! まぁね」
リヴァイ「……」
ハンジ「……旧……市街地か」
149 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:21:50 WHIYdKFU
――ズシンッズシンッ
ハンジ「ここも以前は人々で賑わってたんだろうね」
リヴァイ「今は巨人で賑わってるがな」チャキッ
ハンジ「……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「早く巨人の秘密を暴かなければと感じてね……」スッ
*人形*
リヴァイ「……その人形は?」
ハンジ「さっき見つけた……はたいてみたんだけど赤黒い汚れは取れなかったんだ」ポンッ
150 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:22:17 WHIYdKFU
リヴァイ「……」
ハンジ「……持っては行けないから、せめて屋根に避難させておこうかと思ってね」スッ
リヴァイ「……行くぞ」
ハンジ「さぁて! 捕獲を!!」
リヴァイ「許可されてねぇだろ」パシュッ!
ハンジ「えぇー!? リヴァイのけちぃー!!」パシュッ!
リヴァイ「ケチじゃねぇ」ギュイィィ…
――*人形*
〆
151 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:27:52 WHIYdKFU
【困ってるんだ】
ナナバ「……ミケ」
ミケ「ん?」
ナナバ「ちょっとヒゲ伸びすぎじゃないか?」
ミケ「そうか?」ジョリッ
ナナバ「伸びすぎ伸びすぎ」ジョリジョリッ
ミケ「撫でるな」
ハンジ「何してんのー?」
ナナバ「ミケのヒゲ、伸びすぎだよね」
152 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:28:27 WHIYdKFU
ハンジ「あー、本当だね」ジョリジョリッ
ミケ「……」
ナナバ「ちゃんと手入れしないと」ジョリジョリッ
リヴァイ「……何やってんだお前ら」
ハンジ「ああ、リヴァイ。ミケのヒゲ伸びすぎだなーって」ジョリジョリッ
ナナバ「そうそう」ジョリジョリッ
ミケ「………………」ジッ
リヴァイ「……もうやめてやれ。これ以上目で訴えられたくねぇ」
ハンジナナバ「「?」」ジョリッ
〆
153 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:33:29 WHIYdKFU
【癒し】
ハンジ「ヒゲの感触って面白いよね。ジョリジョリしてて」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「ジョリジョリといえば」ジョリッ
リヴァイ「……やめろ」
ハンジ「リヴァイの刈り上げ部分も面白いよね」ジョリジョリッ
リヴァイ「やめろと言ってるだろうが」
ハンジ「こう、長い部分は艶々でさ、刈り上げはジョリジョリしてて気持ちいいわぁー」サラッジョリッ
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「ごめん、もうちょっとだけ」ナデナデ
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「はぁー癒されるぅー」ナデナデナデナデ
リヴァイ「……」ボサボサ
〆
154 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:38:27 WHIYdKFU
【熱帯夜】
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「…………」
リヴァイ「……」
ハンジ「――あぁぁ!! ダメだ! あっつーい!!!」バッ!ダンッ!
リヴァイ「……後ろ向きとはいえ、真っ裸で堂々と立つんじゃねぇ」
ハンジ「暑いんだよ」スルッ、ギュー
リヴァイ「なら抱きつくな」
ハンジ「真っ裸で立つなって言うからベッドに戻って来たんじゃん」
リヴァイ「抱きつく必要はねぇだろ、暑苦しい」
155 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/05(火) 22:39:06 WHIYdKFU
ハンジ「どうしろってんだよ。我が儘だなぁ」ギュー
リヴァイ「我が儘はお前だろ」
ハンジ「違いますー」
リヴァイ「……お前、始めの頃隠しまくっていたくせに……あの頃のお前どこいった」
ハンジ「そんなのリヴァイが食ったんじゃん」
リヴァイ「食ったのか」
ハンジ「うん、食われた」
リヴァイ「なら吐き戻してやるから戻れ」
ハンジ「んな無茶な」ギュー
リヴァイ「……暑い」
〆
167 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 22:45:18 JAn7ipJQ
【蝶】
――ヒラヒラ
ハンジ「あ、蝶だ」
リヴァイ「こんな真夏にいるんだな」
ハンジ「春に羽化するのと夏や秋に羽化するものがいるらしいよ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「冬越しする蝶もいるんだってさ」
リヴァイ「意外に年中いるのか」
ハンジ「まぁ、冬はさすがにその辺ひらひらしてないだろうけどね」
リヴァイ「確かに見掛けねぇな」
ハンジ「……蝶は人の死や霊に関連付けられる事が多いそうだよ」
168 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 22:45:55 JAn7ipJQ
リヴァイ「成長したときなんかにも言われるのにか」
ハンジ「あぁ、サナギが蝶に、とかか」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「成虫に関してだよ。ゆらゆら舞うからなのかな。死霊の化身とも言われるよ」
リヴァイ「お前の苦手なものだな」
ハンジ「……蝶は平気。幽霊じゃない」
リヴァイ「夜に翔んでるか観察に行くか」
ハンジ「いやぁ、夜は忙しいから」
リヴァイ「暇な日にだ」
ハンジ「そんな日はないね」
リヴァイ「やっぱり苦手じゃねぇか」
〆
169 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 22:51:07 JAn7ipJQ
【マズイ】
ハンジ「リヴァイ、夏バテ防止にコレいかが?」
リヴァイ「真緑だな」
ハンジ「青汁っていうんだって。体に良いらしいよ」
リヴァイ「……」ゴクッ
リヴァイ「……不味い」
ハンジ「だよね。すんごい不味いよね!」
リヴァイ「知ってるなら飲ますな」
ハンジ「体に良いらしいから」
170 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 22:51:46 JAn7ipJQ
リヴァイ「不味さで体がおかしくなりそうだがな」
ハンジ「健康には変えられないよ。さぁ全部飲むんだ」ズイッ
リヴァイ「お前が飲め」
ハンジ「いやいや、私はもう飲んだし」
リヴァイ「嘘だな」
ハンジ「いいから飲めー!」グイッ
リヴァイ「!?」ゴブッ
ハンジ「健康第一!」ウハハ
リヴァイ「……」
171 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 22:52:25 JAn7ipJQ
――グイッ
ハンジ「うぉ!!」
リヴァイ「――――」ピチャッ
ハンジ「!!?」ゴクンッ
リヴァイ「……お前が飲め」
ハンジ「まっずぅー!!!」
リヴァイ「無理矢理飲ませるからだ」
ハンジ「うわぁ、リヴァイとのキスが嫌になりそう」ウェェ
リヴァイ「……それはマズイな」
〆
172 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 23:20:44 JAn7ipJQ
【甘い】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「は――」
リヴァイ「――――」
ハンジ「い!?」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んっ――」
リヴァイ「は……」
ハンジ「……甘い……蜂蜜?」ペロッ
リヴァイ「ああ」
173 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 23:21:36 JAn7ipJQ
ハンジ「いきなり何だよ」
リヴァイ「不味くないだろ」
ハンジ「……あ、うん」
リヴァイ「じゃあな」スタスタ
ハンジ「えっ……ちょっ……」
ハンジ「……それだけの為に来たのかよ」
ハンジ「……」
ハンジ「――ふ、あっはははははは!!」
ハンジ「き、気にし過ぎでしょ、あはははははは!」
ハンジ「本気で嫌になったりしないっての! あはははははは!!」
ハンジ「はは……はぁー、馬鹿だなぁ」フフッ
〆
174 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 23:32:56 JAn7ipJQ
【どうせなら】
ハンジ「ふー」ギュッ
リヴァイ「後ろから抱きつきながらため息つくな」
ハンジ「なんか落ち着くじゃない?」
リヴァイ「そうなのか」
ハンジ「そうそう」ギュゥ
リヴァイ「……」
175 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 23:33:25 JAn7ipJQ
ハンジ「ふふー♪」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「お?」
リヴァイ「抱きつくなら正面からだろ」
ハンジ「ふふっ、そうだね」ギュゥー
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「落ち着く落ち着くー」
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
176 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/08(金) 23:36:23 JAn7ipJQ
【弄り倒す】
ハンジ「リヴァイって色白だよね」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「日焼けしても赤くなるだけのタイプかな?」
リヴァイ「ああ、そうかもな」
ハンジ「ヒリヒリするよね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「早く焼けなよ」ウズウズ
リヴァイ「お前触りまくる気だな」
〆
182 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:25:16 qSRBajtY
【ボタンは二個まで】
ハンジ「今日も今日とて暑いね」パタパタ
ニファ「そうですね」フゥ
ハンジ「やる気が削がれるよ」パタパタ
モブリット「とはいえやらないと終わりませんからね」
ハンジ「ツラいねー」プチッ
ハンジ班「「「「!?」」」」
ハンジ「あーあつー」パタパタ
ニファ「ハンジ分隊長! ボタン開けすぎです!!///」
ハンジ「えー? 別に丸見えってワケでもないし、誰も興味ないだろうから問題ないでしょ」パタパタ
183 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:26:17 qSRBajtY
ニファ「あります!! 風紀が乱れます! やめてください!!///」
ケイジ「うーん……困るっちゃ困るな」
ゴーグル「まぁ、ハンジ分隊長も一応女性だからな」
モブリット「一応って」
ケイジ「巨人に興奮してるハンジ分隊長見てるとな」
ゴーグル「性別忘れるよな」
モブリット「まぁ……だけど今は落ち着いてるから困る方だよ」
ケイジ「ニファの健闘を祈るか」
ハンジ「ニファもやる?」
ニファ「しません!!///」
〆
184 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:31:09 qSRBajtY
【仕置きしてくる】
ニファ「ほら! ちゃんととめてください!」
ハンジ「やだー。暑いー」
ニファ「ハンジさん!!」
リヴァイ「何を騒いで……」
ハンジ「や、リヴァイ」
リヴァイ「……」
ハンジ「暑いよねー」パタパタ
リヴァイ「………………モブリット」ハァー
モブリット「はい」
リヴァイ「少しの間、この馬鹿を借りる」
ハンジ「!?」
185 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:32:30 qSRBajtY
モブリット「よろしくお願い致します」
ハンジ「お願いすんな!!」
リヴァイ「察しがよくて助かる」ガシッ
ハンジ「ぎゃっ!!」
モブリット「いえ、そんな」
リヴァイ「皆も悪いな」
ハンジ「離せー!!」ジタバタ
ニファ「い、いえ」
ケイジ「困っていましたから」
ゴーグル「お手数お掛けします」
リヴァイ「ああ、じゃあな」ズルズル
ハンジ「みんなの薄情者ぉぉぉ!!!」
〆
186 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:37:18 qSRBajtY
【お仕置きタイム】
――ガチャッバタンッ
リヴァイ「……」カチリッ
ハンジ「あ、空き部屋に連れ込んだと思ったら鍵まで……な、何をするつもり?」
リヴァイ「……黙れ」ガシッ
ハンジ「ぼ、暴力反対――」
――グイッ
ハンジ「!?」
187 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:38:04 qSRBajtY
リヴァイ「……」チュゥ
ハンジ「――っ!? ちょっと、リヴァイ!? 痕つけないで……」ビクッ
リヴァイ「……」チュゥ
ハンジ「いっ! ダメ! それ以上、上ににつけたら……ボタンとめても見えちゃうから!」
リヴァイ「は……きちんととめてねぇと見えるからな」ジッ
ハンジ「うっ///」
リヴァイ「またやりやがったらつける。何度でもだ」
ハンジ「わ、分かったよ」ゴソゴソ
リヴァイ「全く……」チッ
〆
188 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:43:44 qSRBajtY
【風紀】
ハンジ「ただいま……」
モブリット「お帰りなさい」
ニファ「ちゃんとボタンとめてますね」
ハンジ「うん、リヴァイに怒られたからね」ハァー
モブリット「……」
ニファ「注意を聞かないからです」
ハンジ「暑かったんだよ」
ニファ「ここには男性もいるんですよ」
ハンジ「あー……ごめん、全く意識してなかったや」
モブリットケイジゴーグル(((ひでぇ)))
ハンジ「どうせみんなも意識してなかっただろうしさー」
189 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:44:49 qSRBajtY
ニファ「ハンジさんは紛れもなく女性です! ちゃんと自覚なさってください!」
ハンジ「……」ジッ
ニファ「な、なんですか?」
ハンジ「今うっかりニファに惚れそうになったよ。ニファ可愛いなぁ」フフッ
ニファ「は? な、何を言ってるんですか!?///」
ハンジ「あ、赤くなったー」ニヨニヨ
ニファ「からかわないでください!!」
ケイジ「ハンジさんがニファ口説いてるぞ」
ゴーグル「いつもの事だろ。しかしリヴァイ兵長はどうやって説得したんだろうな」
ケイジ「さぁなぁ」
モブリット「……」
モブリット(……上まできっちりか。リヴァイ兵長が何をしたかなんとなく予想がつくなぁ)
モブリット(いいんだけど、結局風紀的にどうなんだろうか)ウーン
〆
190 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:53:07 qSRBajtY
【似合ってる】
リヴァイ「……日射しが痛ぇくらい暑いな」
ハンジ「暑いじゃなくて‘熱い’だね。帽子被らないと」ポスッ
リヴァイ「焦げそうだ」
ハンジ「はいリヴァイの分」ポスッ
リヴァイ「……ああ」
ハンジ(素直だねー。麦わら帽子なんだけど)
191 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/09(土) 22:53:49 qSRBajtY
麦わらリヴァイ「はぁー」
ハンジ「ぶふっ」
麦わらリヴァイ「……どうした?」
ハンジ「いいや? 別に」
麦わらリヴァイ「そうか?」
ハンジ(子供にも休日に川に釣りにいくおっさんにも見える)プルプル
ハンジ(何より凶悪な面に麦わら帽子……!!)ブフー!
麦わらリヴァイ「何吹いてんだ。暑さでおかしくなったか」
〆
195 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:27:47 E4/Fv.oE
【遊び】
リヴァイ「こんなに暑いと熱射病になりそうだな」
ハンジ「今は熱中症って言うらしいよ」
リヴァイ「どっちでもいい」
ハンジ「ねぇ、‘熱中症’ってゆっくり言ってみ?」
リヴァイ「言わねぇ」
ハンジ「なんでだよ」
リヴァイ「良からぬ事考えてんだろ」
ハンジ「良からぬではないよー。言って言って」
リヴァイ「……」
196 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:28:29 E4/Fv.oE
ハンジ「ほらー、ね、ちゅー、しょー、だよ」
リヴァイ「……お前馬鹿か」
ハンジ「なんて辛辣な」
――グイッ
ハンジ「んん!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「ふ……」
リヴァイ「したいなら普通言え」
ハンジ「そ、そういう事じゃ……///」ゴニョゴニョ
リヴァイ「なんだ?」
197 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:29:36 E4/Fv.oE
ハンジ「ちょっとびっくりさせたかったなーと」
リヴァイ「したくなかったのか。そりゃ悪かったな」
ハンジ「それは違う! したいよ!」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「あ゙……///」ハッ!
リヴァイ「気の済むまでしてやろうじゃねぇか」ジリッ
ハンジ「あぅ……うぅ///」
リヴァイ「逃げるなよ?」フッ
ハンジ「い、意地悪な顔して///」
リヴァイ「お前がけしかけるからだ……」スッ
〆
198 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:34:50 E4/Fv.oE
【良い部屋】
――中央――
ハンジ「はぁー、疲れたねぇ。先に帰らせてもらったけどさ」
リヴァイ「壁の外で飛び回ってる方が何倍も楽だな」
ハンジ「中央の連中とは反りが合わないわ」
リヴァイ「あんな連中と反りが合うような奴と付き合えねぇよ」
ハンジ「そりゃ良かった。心の底から良かったわ」
リヴァイ「そうか。着いたぞ」
199 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:35:31 E4/Fv.oE
ハンジ「おぉ……結構良い宿取ってくれてるね」
リヴァイ「俺らは同じ部屋だそうだ」
ハンジ「……私は男と認識されているのだろうか」
リヴァイ「いや、俺はエルヴィンと同室の筈だったんだが」
ハンジ「エルヴィンか」
リヴァイ「エルヴィンだな」
ハンジ「気が利くと思うべき? 面白がってると思うべき?」
リヴァイ「好きな方を選べ」
〆
200 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:42:00 E4/Fv.oE
【面倒臭がった結果】
ハンジ「同室でも疲れてヤる気なんか起きないけどねー」ボフッ
リヴァイ「安心しろ。その気なんぞいくらでも起こしてやる」シュルッ
ハンジ「うわぁ。襲われるー」
リヴァイ「風呂入れ」
ハンジ「先にどうぞー」
リヴァイ「俺が先に入ったらお前そのまま寝るだろ」
201 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/10(日) 22:43:15 E4/Fv.oE
ハンジ「後でもリヴァイが出る前に寝ちゃうよ」
リヴァイ「ならせめて入って寝ろ」
ハンジ「入るのめんどい。風呂場で寝るかも」デローン
リヴァイ「……なら入れてやろう」ヒョイッ
ハンジ「ぬわっ!?」
リヴァイ「隅々まで洗ってやる」スタスタ
ハンジ「へ? ちょっ、や///」
リヴァイ「一緒に入りゃ寝れねぇだろ」スタスタ
〆∫
212 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:30:08 BCfBt95A
【嫌な事】
ハンジ「これは帰り道がツラいわ……」スタスタ
リヴァイ「そうか」イキイキ
ハンジ「一人だけさっぱりしたような顔しやがって」
リヴァイ「俺だけでもねぇだろ」
ハンジ「……まぁ」
リヴァイ「それにだいぶ忘れられただろ」
213 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:31:04 BCfBt95A
ハンジ「!」
リヴァイ「どうだ?」
ハンジ「……ふふっ、他にやり方ないの?」
リヴァイ「一番手っ取り早い」
ハンジ「全く……」ギュッ
リヴァイ「……歩きづれぇ」
ハンジ「これも嫌な事を忘れる為の一環だよ」ギュゥ
リヴァイ「……なら好きにしろ」
〆
214 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:36:29 BCfBt95A
【癒される】
――ガチャッ
ハンジ「ただいまー」
リヴァイ「……俺の部屋だが」
ハンジ「ただいま」
リヴァイ「……おかえり」
ハンジ「はぁー」ボフッ
リヴァイ「遅かったな。クソでも長引いたか」
ハンジ「いや、それは快便だったけども。書類がやたら多くてさぁ」ギュー
リヴァイ「帰る先が俺の部屋か」
215 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:37:28 BCfBt95A
ハンジ「癒しを求めたらここだった」ナデナデ
リヴァイ「撫でるな」
ハンジ「まさかこんな凶悪な目付きのヤツが癒しになろうとは」ナデナデ
リヴァイ「うるせぇな。癒されてんなら黙って癒されてろ」ボサボサ
ハンジ「あはは! リヴァイ、こういう時って本気で拒絶しないよねー」ギュゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「それがまた癒されるわぁ」スリッ
リヴァイ「……なら結構な事だな」
〆
216 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:42:36 BCfBt95A
【変人が】
――壁外――
リヴァイ「チッ……」パシュッ
――ギュルル、ザシュッ! ドォン……
リヴァイ「……」ザッ
ハンジ「また一体倒したのか」ザッ
リヴァイ「クソメガネ」フキフキ
217 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:43:19 BCfBt95A
ハンジ「削ぐ度に拭いてたら大変そうだね」
リヴァイ「ほっとけ」
ハンジ「大変そうだから応援したげようか?」
リヴァイ「いらねぇよ」
ハンジ「遠慮はいらないよ! フレーフレー! リ・ヴァ・イ!!」
リヴァイ「応援はいらねぇから巨人共を削げ」
ハンジ「そうだね、あんな可愛い子達を待たせちゃいけないね!!」パシュッ!
リヴァイ「……クソメガネ」
〆
218 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:48:22 BCfBt95A
【手から溢れた】
ハンジ「――くっ!」ザシュッ!
ドォン!
ハンジ「……っ」スタッ、タタタ…
ニファ「ハンジ分隊長……」
調査兵「」
ハンジ「……」
219 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:48:59 BCfBt95A
ケイジ「……くそっ!!」
ハンジ「……向こうでまだ応戦している班がいる。行くよ」パシュッ!
ニファ「はい……」パシュッ!
ケイジ「了解しました」パシュッ!
ハンジ「……」チラッ
調査兵「」
ハンジ「……」ギリッ
〆
220 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:53:19 BCfBt95A
【あなたの前でだけ】
ハンジ「ああ、そうだね。そうしてくれる?」
モブリット「はい、分かりました」
ニファ「……」
ハンジ「……ニファ、大丈夫? 暫く休んでもいいんだよ?」
ニファ「だ、大丈夫です!」
ハンジ「そう? キツくなったら言うんだよ?」ニコッ
ニファ「ありがとうございます」
ケイジ「大丈夫か、なら働け働け」ガシガシ
ニファ「ちょっと! わしゃわしゃしないでよ!」
ゴーグル「これ頼むなー」ドサッ
ニファ「仕事押し付けないで!」
ハンジ「あはは!」
221 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:53:53 BCfBt95A
―――
――
―
――ガチャッ
ハンジ「や、リヴァイ」
リヴァイ「……最近ノックさえしなくなってねぇか?」
ハンジ「何か困る事でも?」
リヴァイ「あるだろ」
ハンジ「えー? 浮気中だったり自慰中だったり?」
222 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:54:59 BCfBt95A
リヴァイ「どっちもお前がいるのにやらねぇよ」
ハンジ「うはは! 喜んでいいのかな?」ポフッ
リヴァイ「……どうした?」
ハンジ「何が?」
リヴァイ「無理して笑ってんだろ」ナデ…
ハンジ「……そんなことないよ」
リヴァイ「甘え倒すんだろ?」
ハンジ「え?」
リヴァイ「以前にそう話しただろ」
223 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/11(月) 22:55:38 BCfBt95A
ハンジ「あ……そうだね。でも……」
リヴァイ「今まで通り、俺の前でまで我慢しなくていい」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「……っ」グスッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……リヴァイは温かいなぁ」ギュー
リヴァイ「お前もだ」
ハンジ「……うん」ギュゥ
〆
233 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:18:19 0VNLRlVI
【勘違い】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「あ、リヴァイ。もうちょっと待って、すぐ終わるから」カリカリ
リヴァイ「ああ……」スタスタ
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「!」
ハンジ「んーっと……」カリカリ
リヴァイ「ハンジ……」プスッ
ハンジ「のわっ!?」
リヴァイ「首の後ろのココ、赤くなってるな」
234 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:19:37 0VNLRlVI
ハンジ「刺激しないでよ。虫に刺されてるんだから」ポリポリ
リヴァイ「みたいだな。膨らんでる」
ハンジ「せっかく痒みが収まってたのに」ポリポリ
リヴァイ「……つい、な」
ハンジ「なんの“つい”なんだか。あ、そうそう、コレに気づいたニファが面白かったよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「‘非常に申し上げにくいのですが……く、首に赤くなってる所が……’」
ハンジ「っておどおどしててさ、虫さされって言ったらすごい納得と同時に赤くなってるの」ケラケラ
ハンジ「可愛かったよー。キスマークとでも思ったのかな?」アハハ!
リヴァイ「……」
ハンジ「……あ、もしかしてリヴァ――」
リヴァイ「先に戻る」スタスタスタスタ…
ハンジ「え、ちょっ、リヴァーイ!?」
〆
235 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:24:44 0VNLRlVI
【虫さされ】
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ニヨニヨ
リヴァイ「……なんだ」
ハンジ「いやいやぁー。リヴァイも可愛い勘違いするものだなぁと」ニヤニヤ
リヴァイ「何も勘違いなんかしてねぇよ」
ハンジ「うんうん、そういうことにしておくよ」
リヴァイ「“しておく”じゃねぇ」
ハンジ「じゃ、何故指をさしたの?」
236 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:25:28 0VNLRlVI
リヴァイ「……刺激して痒がらせただけだ」
ハンジ「触るまで虫さされだなんて気づかなかったくせに」クスクス
リヴァイ「チッ、うるせぇな。黙れ」
ハンジ「キスマークじゃなくて安心した?」
リヴァイ「黙れ」
ハンジ「聞かせてくれたっていいのに」
リヴァイ「……俺は黙れと言った。いい加減黙らねぇと……」
ハンジ「暴力反対!」
リヴァイ「剥く」
ハンジ「剥かれる!?」
〆
237 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:30:12 0VNLRlVI
【ざまみろ】
ハンジ「ちょっとからかっただけで剥かれてしまうのか」
リヴァイ「ちょっとじゃねぇ」
ハンジ「珍しく妙な勘違いしてるリヴァイが見れたから楽しくてさー」
リヴァイ「だから違ぇって言ってるだろうが」
ハンジ「男らしくないなぁ。素直に認めてしまえば楽になるよ?」
リヴァイ「……クソメガネ」ナデ…
238 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:30:43 0VNLRlVI
ハンジ「あ!」
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「この……」プルプル
リヴァイ「……」
ハンジ「痒みが治まってたのにまた刺激しやがってぇ!!」ポリポリ
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「笑ってんじゃねぇ!」ポリポリ
〆
239 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:36:18 0VNLRlVI
【近かった】
――街――
リヴァイ「……また待ち合わせか、面倒臭ぇな」
ハンジ「…」スタスタ
リヴァイ「来やがったか」
ハンジ「あ、リヴァイ先に来てるや」
「あ、おい、ハンジ」
ハンジ「?」
駐屯兵「ハンジじゃねぇか。久しぶりだな」
ハンジ「おぉ! 久しぶり! 元気だった?」
240 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:37:04 0VNLRlVI
駐屯兵「まぁな。駐屯兵団は暇だしな」
ハンジ「暇だからって元気とは限らないでしょ」
駐屯兵「お前の所に比べたらな……」
ハンジ「まぁ、怪我とか増えるよね」ケラケラ
駐屯兵「……俺は途中でへたれたからなぁ」
ハンジ「……別に悪い事じゃないさ。壁を維持するのも大事だからね」
駐屯兵「ははっ、そう言われると少しは救われるよ。ところで何してんだ? こんな所で」
ハンジ「買い出しだよ」
駐屯兵「一人でか?」
ハンジ「いや、あっちの噴水の所にもう一人」
駐屯兵「!」
リヴァイ「…」
241 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:37:50 0VNLRlVI
駐屯兵「……あれって人類最強とかって……」ヒソッ
ハンジ「うん、リヴァイだよ。荷物持ち要員」
リヴァイ「!」
駐屯兵「…………お前なんかすげぇな」
ハンジ「え? すごいのはリヴァイだけど」
駐屯兵「いや……まぁいいか」
ハンジ「?」
駐屯兵「……俺は調査兵団を応援してる。色々あるだろうけど頑張れよ」ポンッ
ハンジ「そっちこそ」
駐屯兵「ははっ、じゃあな」スタスタ
ハンジ「うん、じゃあねー」
リヴァイ「知り合いか?」
242 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:38:28 0VNLRlVI
ハンジ「うっひょう!?」ビクッ!
リヴァイ「なんだ? 素っ頓狂な声だして」
ハンジ「さっきまであそこの噴水前にいたじゃん! いきなり背後って!! 驚くよ!」ドキドキ
リヴァイ「そうか。で、知り合いか?」
ハンジ「うん。訓練兵だった時の同期だよ」
リヴァイ「ほぅ……仲良かったのか」
ハンジ「んー? 普通かなぁ」
リヴァイ「普通、な」ミケンニシワー
ハンジ「うん……リヴァイなんか怒ってない?」
リヴァイ「怒ってねぇが?」シワー
ハンジ「不機嫌そうなんだけど」
リヴァイ「気の所為だろ」シワー
ハンジ「??」
〆
243 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:43:40 0VNLRlVI
【なんだそうか】
リヴァイ「そういや、お前は訓練兵やってたんだったか」
ハンジ「私だけじゃないよ。みんなだよ。あなたを除く、ね」
リヴァイ「……ああ、そうだったな」
ハンジ「私はまずバランスを取るのも難しかったのだけど、あなたは凄いね。自己流だなんて」
リヴァイ「……」
ハンジ「さっきの奴もバランスで苦労してたんだよ」
リヴァイ「……」ピクッ
ハンジ「実は調査兵団を目指してた奴でね」
リヴァイ「ほぅ?」
ハンジ「だけど……一生を添い遂げたいって子と出会っちゃったらしくて」
リヴァイ「……女がいるのか」
ハンジ「うん、今はその子と結婚してたはずだよ。まぁ、だからどうしても踏み切れずに駐屯兵団に入団したんだ。
そのかわり、絶対手を抜かないって力説してたよ」クスッ
244 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/14(木) 22:44:38 0VNLRlVI
リヴァイ「……」
ハンジ「別に責めたりしないんだけどね……」
リヴァイ「……もう行くぞ」
ハンジ「うん。今日は大量に買う物あるからよろしくねー」
リヴァイ「持てるだけしか持たねぇ」
ハンジ「そりゃ大量に買えそうだ」ケラケラ
リヴァイ「ほら」スッ
ハンジ「! うん」ギュッ
§
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ(……なんか機嫌良くなった? 一体何なんだったんだろう?)
§
リヴァイ「……」スタスタ
〆
250 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:14:10 GPHrEUKc
【その上ベルト装着】
ハンジ「カップを洗って、あとは……んーと……」スタスタ
ドンッ!
ハンジ「ふぎゃ!?」ドサッ
ハンジ「あいてて、すまない、大丈夫だった……おや、リヴァイ」
リヴァイ「……」ベッチョリ
ハンジ「あー……ごめん。コーヒーがべっちょりだね。飲み残しだから火傷はないと思うけど」
251 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:15:02 GPHrEUKc
リヴァイ「洗えばいい。立て」スッ
ハンジ「あ、じゃあ、私が洗うよ。脱いで?」ガシッ
リヴァイ「今、ここでか?」グイッ
ハンジ「うん、脱げ脱げ」スクッ
リヴァイ「俺に半裸で本部内をうろつけと?」
ハンジ「そうはいっても今は着替えもタオルも無いし……絆創膏ならあるけど貼っとく?」
リヴァイ「どんな変態だ」
〆
252 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:26:21 GPHrEUKc
【楽しそう】
――リヴァイ自室――
リヴァイ「……」カリカリ
――アハハハハ!
リヴァイ「!」スッ
カタッ
窓∥リヴァイ「……」
ハンジ「今日は巨人がなついてきた事を想定してだね!」
モブリット「そんなことはあり得ませんので、もう少し現実的な想定をしてください」
ハンジ「分からないじゃないか!!」
ケイジ「いやいや、分かりますよ」
ハンジ「ケイジまで!」
253 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:26:59 GPHrEUKc
ゴーグル「こっちを追いかけて来たらって事でいいじゃないですか」
ハンジ「ダメダメ。なつくってのがポイントだし」
ニファ「普通に立体機動の演習しましょうよ」
ハンジ「えぇー?」
ニファ「終わったら私が何か作りますから」
ハンジ「じゃ、巨人人形」
ニファ「……おやつです」
ハンジ「いいね! ニファの作るお菓子美味しいからね!」ウハハッ!
ケイジ「現金だなぁ」
――アハハハハ!
窓∥リヴァイ「……」フッ
〆
254 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:30:51 GPHrEUKc
【笑っていれば】
リヴァイ「お前は本当に騒がしいな」
ハンジ「いきなり喧嘩売ってきたね」
リヴァイ「売ってねぇよ」
ハンジ「いや、売ってるっての」ケラケラ
リヴァイ「騒がしくねぇとお前らしくねぇだろ」
ハンジ「どんな風に見られてんだ、私は」アハハ
リヴァイ「ハンジだな、と思って見てるが?」
ハンジ「なんだそれ」ブフー!
リヴァイ「そのままの意味だ」
255 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:31:25 GPHrEUKc
ハンジ「よく分かんないよ」クスクス
リヴァイ「……分からなくてもいい」サラッ
ハンジ「ん?」ドキッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……――」
リヴァイ「っ……」
ハンジ「……本当に何なの?」フフッ
リヴァイ「分からなくていいと言ってるだろ」ナデ…
ハンジ「?」
〆
256 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:36:09 GPHrEUKc
【何の音?】
ハンジ「兵団内の敷地にちょっとした野菜を植えてみたよ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「トマトとかプチトマトとか」
リヴァイ「トマトだらけか」
ハンジ「トマトは作りやすいからね。ちょっとなら食べてもいいってさ。いくつか貰おうか」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「よいっしょ」ポッニョ
リヴァイ「……ちょっと待て」
257 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:36:43 GPHrEUKc
ハンジ「何?」つトマト
リヴァイ「今変な音がしなかったか?」
ハンジ「別にしなかったと思うけど」
リヴァイ「……」スッつトマト¬
ブチッ
リヴァイ「……だよな」つトマト
ハンジ「何に納得してるの?」
リヴァイ「ハンジ、もう一個採ってみろ」
ハンジ「いいけど……よっ」スッつトマト¬
ポッニョ!
258 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:37:20 GPHrEUKc
リヴァイ「おかしいだろ」
ハンジ「何が? リヴァイ、何を言ってるの?」つトマト
リヴァイ「……もう一個採ってみろ」
ハンジ「ええ? もういいでしょ」
リヴァイ「あと一個だけだ」
ハンジ「分かったよ。これかなー」スッつトマト¬
ポッニョ!
リヴァイ「……何故だ?」
ハンジ「?」つトマト
〆
259 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:42:23 GPHrEUKc
【とある暇な日】
ハンジ「よっしゃ、勝った! ばっつゲーム!!」
リヴァイ「チッ」
ハンジ「私に敬語使え!」
リヴァイ「……敬語な」
ハンジ「ほれ、かもんっ」
リヴァイ「……ハン……」
260 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/16(土) 22:43:34 GPHrEUKc
リヴァイ(……敬語……)フム
リヴァイ「……ハンジさん」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ゾワッ
リヴァイ「……」ゾワッ
ハンジ「さ、さん付けはやめて。ぞわぞわする」ゾゾッ
リヴァイ「俺もぞわぞわする」ゾワゾワッ
〆
265 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:28:39 EGauAgOc
【それをするくらいなら】
ハンジ「罰ゲームに敬語はダメだ。さん付けされるだけでも気持ち悪い」
リヴァイ「まだぞわぞわする」ゾワッ
ハンジ「では罰ゲームはこれで」スッ
*口紅*
リヴァイ「断る」
ハンジ「罰ゲーム断るな」
リヴァイ「誰がつけるか」
ハンジ「観念しろ」
266 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:29:34 EGauAgOc
リヴァイ「俺の沽券に関わる」
ハンジ「そんなもん大して気にしてないくせに」
リヴァイ「とにかく断る」
ハンジ「ならスカートを」スッ
リヴァイ「……敬語でいいですか、ハンジさん(棒)」
ハンジ「ひっ!?」ゾワッ
リヴァイ「どうしたんですか、ハンジさん(棒)」
ハンジ「いやぁぁぁ!! やめてぇぇ!!」ゾワゾワゾワゾワ
リヴァイ「大丈夫ですか、ハンジさん(棒)」
ハンジ「ひぃぃぃ!! 気持ち悪いぃぃ!!!」ゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワゾワ!!
〆
267 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:34:41 EGauAgOc
【オウムのように】
ハンジ「はぁ、はぁ……なんでこっちが罰ゲーム食らってるような状況なんだ」ゾワゾワ
リヴァイ「いつまでやりますか、ハンジさん(棒)」
ハンジ「ひぃぁぁぁ!! もういい、もういいよ!!」ゾワゾワゾワゾワ
リヴァイ「……疲れた」
ハンジ「敬語で疲れるなよ。私はぞわぞわ疲れしたよ」ハァー
リヴァイ「妙な罰ゲームを提案するからだ」
ハンジ「おとなしく女装させないからじゃん」
268 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:35:32 EGauAgOc
リヴァイ「そんなもんするくらいなら敬語で話す」
ハンジ「リヴァイが敬語使えるとは思わなかったよ」
リヴァイ「人をなんだと思ってやがる」
ハンジ「そりゃリヴァイでしょうよ」
リヴァイ「答えになってねぇ」
ハンジ「敬語使えるならちゃんと使えばいいのに」
リヴァイ「うるせぇな、モブリットの真似をしただけだ」
ハンジ「あぁ、どうりでなんか聞いたことあるようなセリフだと……」
〆
269 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:40:31 EGauAgOc
【命運】
ハンジ「なんで女装嫌がるかなぁ」
リヴァイ「嬉々としてやったらやったで問題だろ」
ハンジ「うーん、作戦上必要だったらやるでしょ?」
リヴァイ「……全く他に手がなく、どうしても必要というならな。まずねぇだろうが」
ハンジ「……ちょっとエルヴィンに用事ができた」スッ
リヴァイ「気が変わった。作戦上必要でもやらねぇ」
ハンジ「ダメだろ、調査兵団の存続がかかっているのに!」
リヴァイ「俺の女装で命運が決まるってのはどんな状況だ」
〆
270 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:45:11 EGauAgOc
【だらける】
――ハンジ自室――
ハンジ「あっづー」ダラダラ
ハンジ「真っ裸になりたいわ」
ハンジ「でもさすがに自室とはいえ真っ裸はヤバいよな。誰か来るかも分からないし」
ハンジ「でも暑い……」
ハンジ「……」
ハンジ(……中を脱ぐか。下着くらいはずしてもいいよな……上だけでも)ゴソゴソ
ハンジ「よっと」ピロンッ
ハンジ「あー……ちょっと涼しい。解放感ー」フハー
〆
271 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:50:07 EGauAgOc
【剥きやすい】
――コンコン
ハンジ「はいはーい」ガチャッ
リヴァイ「ハンジ、昼飯は――。!?」
ハンジ「あ、今日は食堂行こうか」
リヴァイ「お前……」
ハンジ「何?」
リヴァイ「何じゃねぇ、なんて格好してやがんだ」
ハンジ「へ? 普通にシャツとズボンだけど?」
272 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:51:03 EGauAgOc
リヴァイ「どこが普通だ」イラッ
ハンジ「えぇ? 何怒ってんの? ボタンもはずし過ぎてないでしょ?」
リヴァイ「テメェ……」プスッ
ハンジ「ひゃっ!?」
リヴァイ「自分がどういう状態か分かってねぇのか?」クリクリ
ハンジ「ぁっ、やめっ弄らな……あっ」ビクッ
リヴァイ「ピンポイントでココを弄れるって事がどういう事か分かるか?」グリグリ
ハンジ「痛っ! いだだだだ! 分かっ、分かったから……ぐりぐりしないで!」ビクビクッ
リヴァイ「 首浮かしてうろうろするんじゃねぇ」スッ
ハンジ「――っはぁ……はぁ……///」ピクッ
273 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/17(日) 22:52:30 EGauAgOc
リヴァイ「……」
ハンジ「はぁぁ……うぅ……痛いよぅ。言葉で注意してよ」
リヴァイ「とぼけやがるからだ」スッ
ハンジ「え、ちょっと……」ドサッ
リヴァイ「……」プチプチバッ!
ハンジ「ぎゃっ! 何すんだ!!///」ササッ
リヴァイ「……何今更隠してやがる」
ハンジ「昼間だし、それにいきなりひん剥かれりゃ隠すよ!!///」
リヴァイ「ひん剥かれて困るような格好してるからだろうが」グイッ
ハンジ「道理が通ってないよ!!」
〆
279 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:23:31 o/vuRgTY
【少し考えろ】
ハンジ「また昼間から襲われた……」ウゥ…
リヴァイ「お前が悪い」
ハンジ「襲う必要はないでしょうが!」
リヴァイ「あるだろ」
ハンジ「ねぇよ!」
リヴァイ「ふざけた格好をしていたから仕置きだ」
ハンジ「だって……暑かったからさぁ。部屋の中だし、いいかなって」
リヴァイ「なら来客の応対する時は何か羽織れ」
ハンジ「分かったよ。とりあえず兵服羽織るよ」シュッ
リヴァイ「……今から飯だ。ちゃんと下着をつけろ」
〆
280 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:28:24 o/vuRgTY
【これでも心配だ】
リヴァイ「ハンジ」ポスッ
ハンジ「おぉ? 何コレ?」ガサゴソ
リヴァイ「やる」
ハンジ「……ガウン」
リヴァイ「すぐ羽織れるような所に置いておけ」
ハンジ「あぁ……」
リヴァイ「来客があったら必ず着ろ」ジロッ
ハンジ「忘れなければ」
リヴァイ「扉のすぐ横に掛けとけ」
〆
281 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:33:16 o/vuRgTY
【自分も勘違い】
ハンジ「やほーリヴァイ」
リヴァイ「ああ、もう少しで終わる」カリカリ
ハンジ「んー待ってるよ」スタスタ
リヴァイ「ああ、チッ、今日は暑いな」シュッ…プチッ
ハンジ「ひらひら取っちゃうんだ、ボタンまではずしちゃって」
リヴァイ「もう終わるしな」
ハンジ「!」
ハンジ(……リヴァイの胸元に……最近そんな所に痕付けた覚えなんて――)
ハンジ「……ない」プスッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「ん?」
282 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:33:52 o/vuRgTY
リヴァイ「何しやがる」スッ
ハンジ「あ、なんか赤くなってるなーって」
リヴァイ「あぁ、昼に訓練したあと水浴びしたからその時に虫に刺されたんだな。気づかなかった。
チッ、痒くなってきたじゃねぇか」ポリポリ
ハンジ「うん、ぷっくり膨れてたわ。うん。まだ虫いるんだね、暑いからかな。
というかそんな所噛まれるなんて器用だね」
リヴァイ「……なんだと思ったんだ?」
ハンジ「ん?」ギクッ
リヴァイ「なんだと思ったんだ?」
ハンジ「んや、別に?」フイッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……」ダラダラ
283 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:34:55 o/vuRgTY
リヴァイ「……はっ」
ハンジ「……何笑ってんだ」
リヴァイ「別に?」
ハンジ「む」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「み、見てないで仕事片付けなよ!」
リヴァイ「……お前以外の奴が付けるか」
ハンジ「!!/// な、なんの事だか」
リヴァイ「ほぅ、誤魔化すか」
ハンジ「自分だって素知らぬふりしたくせに」ブー
リヴァイ「なんの事だか」
ハンジ「自分も誤魔化してるじゃないか!」
〆
284 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:39:13 o/vuRgTY
【感知】
リヴァイ「前に似たような事があったのに間違えやがったのか……お前は馬鹿だな」
ハンジ「アレやっと認めたのか」
リヴァイ「……それはいい、今はお前の事だ」
ハンジ「自分だけ逃れる気か、コノヤロウ」
リヴァイ「……つけられるようなマネはしねぇよ」
ハンジ「分かんないよー、寝てる隙にとか」
リヴァイ「ねぇよ。気配で気づく」
ハンジ「私に寝込み襲われたりする事あるじゃないか」
285 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:40:08 o/vuRgTY
リヴァイ「お前の気配以外には敏感だ」
ハンジ「……それどう嗅ぎ分けてるの?」
リヴァイ「さぁな。だがなんとなく分かる」
ハンジ「……へー、変なのー。あ、てことは私ならリヴァイを闇討ちできるのか」
リヴァイ「殺気はさすがに気づく。お前は俺を襲う気なのか」
ハンジ「浮気とかしたら襲う」
リヴァイ「ねぇよ」
ハンジ「そう? まぁしたらすぐ分かると思うけどね」
リヴァイ「……なんで分かると思うんだ?」
ハンジ「なんとなくだよ」ニヒッ
〆
286 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/19(火) 22:45:20 o/vuRgTY
【訓練】
ハンジ「防火訓練だよー! みんな逃げろー!」
リヴァイ「緊迫感ねぇな」
ハンジ「本当に火を放つワケにもいかないからね」
リヴァイ「そういう意味じゃねぇが」
ハンジ「火災の想定じゃダメかな? ならき」
リヴァイ「それは別にしてるだろ、却下だ」
ハンジ「……飢餓を想定した……」
リヴァイ「……それは逃げられるもんじゃねぇよ」
ハンジ「危険を想定した」
リヴァイ「それは分かってる。具体例を出せ」
ハンジ「ぐぬぬ、き、絆を確かめ合う訓練だ!」
リヴァイ「具体的じゃねぇし、訓練するものじゃねぇ」
〆
288 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:25:37 zfkDyX/U
【優先順位】
ハンジ「万が一の時に持ち出す物を確認しておこう!」
リヴァイ「このゴミ溜めの中から掘り出したら二次災害になりそうだな」
ハンジ「そうならない為に確認するんだよ」
リヴァイ「否定しねぇのか」
ハンジ「まずはー巨人の資料、資料、資料」
リヴァイ「資料ばっかじゃねぇか」
ハンジ「巨人ちゃんぬいぐるみ、巨人オーナメント」
リヴァイ「それはいらねぇだろ」
ハンジ「リヴァイくま、リヴァイに貰ったぬいぐるみやらなんやら、そしてリヴァイの絵」
リヴァイ「……それが最後か」
ハンジ「一番始めに持ち出すのはリヴァイだよ」
リヴァイ「俺は物じゃねぇ」
〆
289 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:31:28 zfkDyX/U
【杭】
ハンジ「うーん」
リヴァイ「でかい杭(くい)持って何を唸ってんだ」
ハンジ「うん、巨人を抑える為の杭を考えているんだ」
リヴァイ「何を考えるんだ」
ハンジ「返しが付いているものとか、もっと大きくするか小さくするか」
リヴァイ「いっそ無くしちまえ」
ハンジ「そしたら何で捕縛するんだよ」
リヴァイ「今まで使ってたもんでいいだろ。あとは縄使ってただろうが」
ハンジ「んーそうだね、今までのでも充分捕縛できていたけど」
リヴァイ「他の事に頭を使え」
ハンジ「縄でうまく捕縛できれば杭なき選択という手もあるか……いやしかし私が巨人と仲良くさえできれば」
リヴァイ「何言ってんだお前」
〆
290 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:38:01 zfkDyX/U
【くじ】
ハンジ「あ、見て見てリヴァイ」
リヴァイ「あ?」
おっさん「買い物すると引換券補助券が貰えるよ! 補助券5枚で一回くじが引けるよー!」
リヴァイ「……引換券なんかねぇだろ」
ハンジ「何を言ってるんだよ、リヴァイ。私達は買い出ししてるんだよ?」ピランッ
リヴァイ「貰ってたのか」
ハンジ「リヴァイは買った物持ってるだけだからね」ケラケラ
リヴァイ「……」
ハンジ「やってみようか、おじさーん、お願い!」
おっさん「さぁ、引いて」
ハンジ「何が当たるんですか?」
291 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:39:30 zfkDyX/U
おっさん「大人と子供とわかれていてね、大人の一等はホテルペア宿泊券だ」
ハンジ「うっしゃ! 取るぞ、宿泊券!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「うりゃ!」ズバッ!
おっさん「おぉ! これは!!」
ハンジ「何なに!?」ワクワク
おっさん「これだ!」スッ
ハンジ「……」ピロンッ
*紐 *
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……着るのか?」
ハンジ「誰が着るか!!」
〆
292 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:44:06 zfkDyX/U
【紐】
ハンジ「下品なくじだったねぇ」
リヴァイ「あれはハズレと言っていただろ」
ハンジ「カップルで来て、ハズレ引いたらこんなもん渡すとか悪趣味だわ」ピロンッ
リヴァイ「……街中で広げるな。それ、結局貰ってたのか」
ハンジ「紐 って普通横で結ぶパンツの事だけど、これ紐 っていうか紐だよね。どこも隠せないよ」
リヴァイ「布がどこにもねぇな」
ハンジ「これ考えた奴ってどういう精神構造してるんだろう……」
293 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:45:00 zfkDyX/U
リヴァイ「深く考えるな」
ハンジ「……これ穿いたら男って喜ぶの?」
リヴァイ「喜ぶと言ったら穿くのか?」
ハンジ「うっ」
リヴァイ「悩む余地はあるのか」
ハンジ「……いや、無理。無理だわ」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「穿かせたかったのかよっ」
〆
294 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:50:23 zfkDyX/U
【ゆるゆる】
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ペラッ
ハンジ「あ、暗い。本に集中し過ぎたな」パタンッ
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「ありゃ、椅子に座ったまま寝てら」
ハンジ「私がベッド占領してたからな。てかよく椅子でそんなに眠れるなぁ」スタスタ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「リヴァイ、起きて。ベッドに移動して」ポンポン
リヴァイ「……ん」
295 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/20(水) 22:51:06 zfkDyX/U
ハンジ「椅子で寝ないで」
リヴァイ「……」ボー
ハンジ(ぼーっとしてる)クスッ
リヴァイ「……――」…スゥスゥ
ハンジ「あ、こら、寝るな! 私じゃあなたをまともに運べないんだからね! 引きずるよ? いいの?」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……油断し過ぎだよ」ナデ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「全く……」フフッ
〆
300 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:44:20 TruehGY6
【あぶら】
ハンジ「あー、疲れた」ペショッ
リヴァイ「おい、ハンジ、まだ研究室にいるのか」
ハンジ「あーリヴァイ。もう終わったー」ボサボサ
リヴァイ「ひでぇ有り様だな、髪ぼさぼさじゃねぇか」
ハンジ「んー、時々詰まってさ、頭がしがし掻きすぎたね」
リヴァイ「ちゃんと梳かせ」
ハンジ「もう寝るだけだからいいや」
リヴァイ「朝起きたら益々大変な事になるぞ」
ハンジ「きっとリヴァイがなんとかしてくれる」
リヴァイ「ふざけるな。クシはどこだ」
301 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:45:00 TruehGY6
ハンジ「あー、ここには無いんじゃない?」
リヴァイ「……」ハァー
ハンジ「ため息つかれてもねぇ、研究室にクシなんて置かないもの」
リヴァイ「まぁいい、部屋で梳く。ほら、戻るぞ」
ハンジ「あはは! ほら、やってくれるんじゃん」
リヴァイ「いいから起きろ」ガシッ
ハンジ「あだっ、頭掴まないでよ」
リヴァイ「…………」ベトッ
ハンジ「乱暴しないでよー」
リヴァイ「お前は……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「なんで気にならねぇんだ」ベットシ
〆
302 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:50:58 TruehGY6
【コミュニケーション】
ハンジ「うーん……」
エルヴィン「どうした? ハンジ」
ハンジ「エルヴィン」
エルヴィン「何か悩み事か?」
ハンジ「うん……いやね、昨日リヴァイにグチグチ言われながら頭洗われたんだけど」
エルヴィン「また研究に没頭していたのか」
ハンジ「面倒でお風呂省いちゃうんだよね」
エルヴィン「リヴァイに頭を洗われるのが嫌なのか?」
ハンジ「んや? やたら洗い方が上手いから気持ちよくてむしろ大歓迎なんだけど、ただ……」
303 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:52:42 TruehGY6
エルヴィン「ただ?」
ハンジ「なんていうか……そんな私のどこが気に入ったんだろうと思ってさ」
エルヴィン「今更そんなことを考えていたのか」
ハンジ「いや、前からちょっと疑問ではあったんだけど好いてくれているならいっかって流してたんだ」
エルヴィン「愚痴られて疑問が再燃したか」
ハンジ「うん……アイツ汚いの嫌いでしょ?」
エルヴィン「だから余計に気になるんじゃないのか?」
ハンジ「……清潔を保ったら気にしなくなっちゃうのかな?」
エルヴィン「そんな事はないと思うが? 端から見ていてもこっちがにやけるくらい仲良いじゃないか」
ハンジ「にやけてんの?」
エルヴィン「案外君らは分かり易く愛情表現をしているよ、冗談の様に見えてもね」
304 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:53:46 TruehGY6
ハンジ「そ、そうなの?」
エルヴィン「まぁ、俺達が君らの関係を知っているというのもあるし、
君らが俺達の前では隠さないというのもあるがな……」
ハンジ「……ちょっと気をつけた方がよさそうだね」
エルヴィン「気にしなくていいよ。他の者は気づかないだろ」
ハンジ「いや、モブリットにはバレたっぽいから」
エルヴィン「彼は君の腹心だからね。他の者とは違うよ」
ハンジ「いや、でも……」ウーン
エルヴィン「リヴァイをからかうネタを奪わないでほしいな」
ハンジ「! はっ、あはははは!! 酷いなエルヴィン」ケラケラ
エルヴィン「そうでもないさ」
〆
305 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:58:11 TruehGY6
【聞き出す】
――エルヴィン執務室――
エルヴィン「報告は以上だ。何か疑問はあるか?」
リヴァイ「いや」
エルヴィン「そうか。……もうこんな時間だな。では終わりだが……」
リヴァイ「? なんだ?」
エルヴィン「リヴァイはハンジのどこに惹かれたんだ?」
リヴァイ「……脈絡が全くねぇんだが」
エルヴィン「ふとした疑問だ」
リヴァイ「答える義理はねぇ。じゃあな」
エルヴィン「まぁ、いいじゃないか」
リヴァイ「よくねぇよ」
エルヴィン「俺は気になる事があるとそのまま放置できない質でね。
それはもうハンジも驚くくらいの粘着かもしれない」ニッコリ
306 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 22:59:11 TruehGY6
リヴァイ「……」
エルヴィン「何かひとつでも知れば収まるのだがな」ニコニコ
リヴァイ「…………」チッ
エルヴィン「どうかな?」ニコニコ
リヴァイ「……強いて言うならあの馬鹿みてぇに明るいところじゃねぇか?」
エルヴィン「あぁ、君には難しいところだからな。
少し変わってはいるが彼女の明るい性格や明るい笑顔は周りを変えるからね」
リヴァイ「……そうだな、笑顔はいい」
エルヴィン「! ふふっ」
リヴァイ「何笑ってやがる」
エルヴィン「君の明るいところと笑顔が好きらしいよ、ハンジ」
リヴァイ「!?」
307 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 23:00:03 TruehGY6
扉∥ハンジ「あ……えと……///」ソッ…
リヴァイ「――っエルヴィン!」
エルヴィン「君の次にハンジが来る予定でね?
まぁいるのは君だからノック無しで入っていいと言っていたものだから……偶然だよ」
リヴァイ「それのどこが偶然だ!」
エルヴィン「いやいや、ハンジが来るタイミングなんて分からないしな?」
リヴァイ「……テメェ」
ハンジ「ご、ごめんね、その……///」
リヴァイ「……戻る」スタスタ
ハンジ「あ」
バタンッ!
エルヴィン「照れてしまったか」クスクス
〆
308 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 23:06:09 TruehGY6
【偶然の贈り物】
ハンジ「エルヴィン……」ハァー
エルヴィン「ははっ」
ハンジ「からかわないでよ」
エルヴィン「……誕生日おめでとう、ハンジ」
ハンジ「はい?」
エルヴィン「プレゼントは気に入ってくれたか?」
ハンジ「プレゼントって……」
エルヴィン「“私のどこが気に入ったんだろう”と言っていただろう?」
309 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 23:07:49 TruehGY6
ハンジ「!」
エルヴィン「プレゼント、嬉しくなかったか?」
ハンジ「ふっ、あははははは! エルヴィンってば悪い奴だな!」アハハ!
エルヴィン「酷いな、偶然のプレゼントだよ」
ハンジ「……はい、懐中時計」チャラッ
エルヴィン「ああ、ありがとう。ふむ、室内の時計と変わりなく時を刻んでいるな」
ハンジ「その時計の時間通りに扉の前で待てって言っておきながらよくも偶然だなんて」
エルヴィン「偶然リヴァイを俺が扉を開けて迎え入れ、その時偶然にも扉を少し閉め忘れ、
そして偶然リヴァイに質問をして、そんな時に偶然ハンジが時計を返しに来ただけだ」
ハンジ「あはは! そういう事にしておくよ。ありがとう、エルヴィン」
エルヴィン「どういたしまして」ニッコリ
〆
310 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 23:12:03 TruehGY6
【すっかり】
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ジー
リヴァイ「……なんだ」
ハンジ「んー? ふふっ、あなたの気持ちを少しでも聞けて嬉しいなぁって」
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、エルヴィンを責めないでね? 私がお願いしたようなものだから」
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「あれ誕生日プレゼントだって」クスクス
311 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/23(土) 23:13:08 TruehGY6
リヴァイ「!!」ハッ!
ハンジ「ん?」
リヴァイ「…………」シセン~>
ハンジ「……視線が泳いでるリヴァイって珍しいねぇ?」ジッ
リヴァイ「…………」<~シセン
ハンジ「リヴァイ……さてはあなた……」
リヴァイ「…………」フイッ
ハンジ「私の誕生日、忘れてたね?」
リヴァイ「…………」
〆
314 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/24(日) 22:39:53 qlBet1jY
【あなたの力なら】
リヴァイ「……前にガウンやっただろ」
ハンジ「あれは違うでしょ」
リヴァイ「最近忙しくてな、街に行く暇がなかった」
ハンジ「確かに忙しくはあったね。……ただ別にプレゼントが欲しいワケじゃないよ」
リヴァイ「…………すまん」
ハンジ「ダメですー許しません。今日は私の言うことを聞くべし」
リヴァイ「……聞ける範囲でな」
ハンジ「では、今夜は私の好きなようにさせてもらおう」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「はいはい、寝転んでー」ドンッ
リヴァイ「おい」ドサッ
ハンジ「おとなしくしなさいな」グイッ
リヴァイ(両手結ぶ気か)
315 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/24(日) 22:40:51 qlBet1jY
――ガチャンッ
リヴァイ「!?」ガチャッ
ハンジ「ふふふふふふふふ……」
リヴァイ「お前……どこから手錠なんか……」
ハンジ「エルヴィンから」
リヴァイ「あの野郎!」ガチャンッ
ハンジ「ほら、暴れると怪我するよ。とりあえず手錠に布巻いとくね」シュルシュル
リヴァイ「俺のスカーフを使うな」
ハンジ「丁度よかったから。布とか紐で縛ると、リヴァイぶち切りそうだからさー」
リヴァイ「そんなマネできねぇよ」
ハンジ「本当に?」
リヴァイ「……おそらく」
ハンジ「手錠貰っといてよかったわ」
〆
316 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/24(日) 22:45:51 qlBet1jY
【言葉遊び】
ハンジ「以前にベッドに縛りつけられた時からいつか仕返ししてやろうと思ってたんだ」ニヒッ
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「それにいつも最後までさせてくれないからね」プチプチ…スルッ
リヴァイ「……それは……」
ハンジ「いいから今夜は覚悟しろ……ん」
リヴァイ「む……」
ハンジ「んん……」ヌルッ
リヴァイ「……」
ハンジ「――――」サワッ
リヴァイ「……っ!」ビクッ
317 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/24(日) 22:46:38 qlBet1jY
ハンジ「ふ……」ナデ…
リヴァイ「っ……」
ハンジ「――――」ヌチュッ
リヴァイ「……んく」
ハンジ「は……襲われるってどういう気分?」ニコッ
リヴァイ「お前が中途半端に脱ぐんじゃなく、全部脱いでりゃまだマシな気分かもな」
ハンジ「縛られてるくせに生意気ー」ブー
リヴァイ「知るか」
ハンジ「胸撫でられてびくついたくせに」ニヤニヤ
リヴァイ「……うるせぇな」
318 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/24(日) 22:47:21 qlBet1jY
ハンジ「生意気……」チュッ
リヴァイ「……っ」ビクッ
ハンジ「……」チュッ…チュゥ…
リヴァイ「っ……おい」
ハンジ「……」チュゥ…
リヴァイ「……どれだけ痕をつける気だ」
ハンジ「……リヴァイの跡をつけたりしてないよー?」ニヤッ
リヴァイ「誰が尾行の話をしている」
ハンジ「鼻の穴をどうやってつけるの?」ニヨニヨ
リヴァイ「お前な……」
〆∫
331 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:16:32 C0KpHcbM
【我に返る】
ハンジ「あ……私……」ボー
リヴァイ「……手錠をはずせ」
ハンジ「ん……待って」ズルズル
リヴァイ「人の上を這いずり回るな」
ハンジ「直後は力入らないんだよ……よっと……あったあった」チャラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「待ってね……」カチャカチャ
カチャンッ
ハンジ「あ、赤くなってる……ごめんね」ナデナデ
332 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:17:22 C0KpHcbM
リヴァイ「……これはいい、すぐ治る。それより……」
ハンジ「へ?」
――ベシッ!
ハンジ「あいたっ!? 手刀!?」
リヴァイ「この馬鹿が」
ハンジ「え、何?」サスサス
リヴァイ「何、じゃねぇだろ。悦に入って我を忘れんじゃねぇ」
ハンジ「……あ」
リヴァイ「どけと言ってるのに無視しやがって……中に出されてぇのか」
ハンジ「ご、ごめん……」
〆
333 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:22:16 C0KpHcbM
【さて】
リヴァイ「これだからお前を上にするのは嫌なんだ」ハァー
ハンジ「へ? そういう意味もあったの?」
リヴァイ「お前は夢中になると周りが見えなくなるからな……。
だいぶ数こなしたから大丈夫かと思ったが、ダメだったな」
ハンジ「あ、でもほらぎりぎりで……」
リヴァイ「それは、俺が、堪えたからだ」ムニョッ
ハンジ「りふぁい、いふぁいよ、ほっへはひっふぁらないで」
(リヴァイ、痛いよ、ほっぺた引っ張らないで)
リヴァイ「耐えるのがどれだけキツいか分かるか?」ムニニー
ハンジ「いふぁいいふぁい!! ごえんごえん」
(痛い痛い!! ごめんごめん)
リヴァイ「……まだダメだな」ムニー
ハンジ「ふぁい?」
334 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:22:59 C0KpHcbM
リヴァイ「騎乗は禁止だ」グイッ
ハンジ「えぇー?」ドサッ
リヴァイ「困るのはお前だろうが」
ハンジ「それは……そうだね……まぁ、それはそれとしてさ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「……私からってダメだった?」チラッ
リヴァイ「……いや、あれはあれで……まぁ悪くねぇ……」
ハンジ「んふふー、そりゃ良かった……でも禁止かぁ」
リヴァイ「……悦に浸り過ぎねぇよう努力しろ、それができれば許す。それから……」グイッ
――ガチャンッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「誕生日はもう過ぎたよな?」
ハンジ「いつのまに手錠を!?」
〆
335 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:27:07 C0KpHcbM
【気持ち】
ハンジ「結局後半はほぼいつも通りの夜だった」ムー
リヴァイ「やはり組敷かれるより敷く方がいい」
ハンジ「撤回早いなぁ……」
リヴァイ「……お前、俺の気持ちを少しでも聞けて嬉しいとか言ってたな」ゴロンッ
ハンジ「うん? うん」
リヴァイ「……何かあったのか?」
ハンジ「え? いやいや、そうじゃないよ。ふと、私のどこが気に入ったのかなって思っただけだよ。
その時に丁度エルヴィンがいたから……」
リヴァイ「また厄介な奴の前で……」ミケンニシワー
ハンジ「私としてはリヴァイがどう思っているのか聞けて大いに助かったけど?」クスクス
リヴァイ「……」
ハンジ「? リヴァイ?」
リヴァイ「……かなり前だが目にゴミが入ったから取ってくれと言った事があっただろ」
336 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:27:46 C0KpHcbM
ハンジ「え? いきなり何? いつの話?」
リヴァイ「こういう関係になる前だな。その時少し動揺した」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「目を閉じた泣き顔を近づけられたんだ、動揺する」
ハンジ「あ、そ、そう……///」
リヴァイ「まぁそのあとすぐ間抜けな顔しやがったからどうでもよくなったが」
ハンジ「……そりゃ悪かった」
リヴァイ「他にもあるな、風邪の看病とかな」
ハンジ「あぁぁ……清拭ね……それは忘れてほしいわぁ……」
リヴァイ「忘れられるか」
ハンジ「いやまぁ、私も忘れられないけどさ」
リヴァイ「エルドの結婚式に出た時がヤバかったな」
ハンジ「――っ/// そ、それは……」
337 : ◆uSEt4QqJNo :2014/08/26(火) 22:28:31 C0KpHcbM
リヴァイ「着飾って化粧して酒が入った状態で誘いやがったからな」
ハンジ「誘ったワケじゃ……///」ゴニョゴニョ
リヴァイ「その時くらいからか、少しおかしいと思い始めたのは」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「とはいえお前だったからな、ねぇだろ、とずっと否定してた」
ハンジ「……」
リヴァイ「……否定すればするほど逆に確かなものになっていきやがったから困った」
ハンジ「……っ///」
リヴァイ「だが手を出すワケにはいかなかったからな……」
ハンジ「……」
リヴァイ「正直、研究の事がなければあっさり手を出していたかもな」
ハンジ「!!?///」
〆
次回 ハンジ「戯れに」リヴァイ「戯れた」 中編
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