【あれどこ】
――ハンジ研究室――
ハンジ「あっれー?」バサバサ
ハンジ「無い」
ハンジ「どこにやったんだろう……」バサバサ
リヴァイ「ここにいたか。何してる」
ハンジ「探し物」
リヴァイ「散らかしているようにしか見えねぇな」
ハンジ「その辺に無い?」
進撃の巨人 リヴァイ coat style ノンスケール PVC&ABS製 塗装済み 完成品フィギュア
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ユニオンクリエイティブ(UNION CREATIVE) (2020-01-30)
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383 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/18(木) 22:33:03 wQobOkyE
リヴァイ「何がだ」
ハンジ「リヴァイから貰った中央土産のペン」
リヴァイ「ああ、あれなら今持ってきた所だ」スッ
ハンジ「それだ! ……えっ? 持ってきたって?」
リヴァイ「俺の部屋に忘れてただろ」
ハンジ「なぁんだ、そっか。大事に使ってたから見つかってよかったよ、本当に」ホッ
リヴァイ「それで、この有り様はどうす――」
ハンジ「さぁて! ペンも無事見つかったし部屋に戻るかな」
リヴァイ「片付けろ」
〆
390 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:53:24 cgHVgICU
【猟奇的気分?】
ハンジ「鶏を手に入れた!」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「こんな時期に丸々太ったいい鶏だ! 捌いて食べよう」スパンッ
リヴァイ「なかなか手際がいいな」
ハンジ「ふふっ……」ズバッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ふははははは!」ズルゥ
リヴァイ「……笑う必要があるのか?」
ハンジ「いや? 雰囲気?」
リヴァイ「そんな雰囲気はねぇよ」
〆
391 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:54:03 cgHVgICU
【リヴァイで遊ぶ】
ハンジ「ねぇ、これ試着してよ」ニヤニヤ
リヴァイ「しねぇよ」
ハンジ「たまにはスカーフじゃなくて蝶ネクタイもいいと思うよ」
リヴァイ「俺は思わねぇ」
ハンジ「じゃ、コレ」スッ
リヴァイ「……お前が着ろ」
392 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:54:31 cgHVgICU
ハンジ「こんなふわふわな可愛らしいスカートなんて穿けないよ」
リヴァイ「それを俺に着せてどうしたいんだ」
ハンジ「特に意味はない」シュルシュル
リヴァイ「何を……」
ハンジ「できぶふー!!!」
リヴァイ「……」←スカーフが蝶結び
ハンジ「ぶははははは!!」ゲラゲラ
リヴァイ「だから何がしてぇんだ」
〆
393 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:55:15 cgHVgICU
【その時まで一緒】
お爺さん「ほら、お前、気をつけなさい」スッ
お婆さん「あなた、ありがとう」ギュッ
ハンジ「あんな風に年配の夫婦が仲良いとほっこりする」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「‘共に白髪になるまで’と言うよね」
リヴァイ「……」
394 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:55:40 cgHVgICU
ハンジ「……リヴァイは私がお婆さんになっても傍にいてくれるのかな?」
リヴァイ「さぁな。その時になってみなければ分からねぇな」
ハンジ「えぇー」
リヴァイ「楽しみにその時まで隣で観察でもしてろ」
ハンジ「!!」
リヴァイ「結果が分からねぇと気が済まねぇだろ?」
ハンジ「……そうだね! じっくりたっぷり観察してあげるよ!」
リヴァイ「…………程々にしろ」
〆
395 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:56:21 cgHVgICU
【月明かり】
リヴァイ「この時期、夜は冷えるぞ」ザッザッ
ハンジ「良い場所見つけたんだよ」ザザッ
リヴァイ「夜でなければいけないのか?」
ハンジ「んー、昼や夕方でもいいけれど……」
リヴァイ「?」
ハンジ「あ、着いたよ」ザッ!
リヴァイ「湖?」ガサッ
ハンジ「湖に周りの景色が鏡のように映るんだ。更にここから見ると全体がよく見える」
396 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:56:48 cgHVgICU
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「それから月が綺麗に映ってる所を見たかったんだ」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイと二人でね」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「今度は昼間に来ようか?」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「お弁当でも持って行こうかな。きっと明るい時も綺麗だろうね」ニコッ
リヴァイ「ああ……」
〆
397 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:57:44 cgHVgICU
【壁外調査後】
ハンジ「――――っ!」パチッ
ハンジ「……っ」ムクッ
ハンジ「!」
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「……」ストッ
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「リヴァイ」ギュッ
リヴァイ「……起きたのか」
398 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/20(土) 21:58:17 cgHVgICU
ハンジ「ん。リヴァイは朝から仕事?」
リヴァイ「ああ、残っていた」カリカリ
ハンジ「ふぅん」
リヴァイ「……どうした?」
ハンジ「……悪い夢を見た」
リヴァイ「そうか、今から抱くか?」
ハンジ「なんでだよ。馬鹿かよ」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「分かりづれぇよ」ギュゥ
リヴァイ「……」ポンポン
〆
403 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 21:57:48 EOpa9uag
【そのまま朝まで】
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「それはなんだ?」
ハンジ「あぁ、イルゼの手記の写しだよ」ペラッ
リヴァイ「あぁ……」
ハンジ「……彼女は食べられるその寸前まで書き続けていた。
……手帳には読めない部分もあったけれど」
リヴァイ「……お前も似たような事をしそうだな」
404 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 21:58:21 EOpa9uag
ハンジ「さて、どうだろうね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あの巨人は話す事ができたんだね。私もかなり話掛けていたんだけどなぁ」
リヴァイ(これは……不味いか?)
ハンジ「何度もだよ? でも追いかけてくるだけで話してくれないし、途中で方向変えて森に戻るし、いや、そこが興味深い所なんだけど。やっぱり殺しちゃったのは残念だよね。ああ、あの判断は全く間違っちゃいないよ? あれは私が悪かった……。私がもう少し早くあの巨人の妙な所に気がつけばよかったんだ。妙な所、あれは本当になんだったんだろうね? 頭だけ食べて体は木のうろに納めるなんて……まるで祀っているかのようだった。そんな概念があるのだろうか? いや、他の巨人を見るに想像もできないがやはりあの“ユミルの民”という言葉が気になるな。ユミルの民ならば話せるという事なのだろうか? そもそもユミルの民とは」
リヴァイ(……不味かったな)
〆
405 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 21:59:09 EOpa9uag
【ぽかぽか】
ハンジ「あ゙ー寒い寒い」
リヴァイ「ある筈の所にさえ脂肪がないからな。余計に寒いんだろ」
ハンジ「絞め殺してやろうか?」
リヴァイ「遠慮しておく」
ハンジ「遠慮はいらないよ」ギュッ
リヴァイ「……なら断る」
ハンジ「じゃ、絞めるのはやめておこう。はぁぁーあったけぇー」ヌクヌク
リヴァイ「どけ」
ハンジ「やっぱりリヴァイっていいカイロだよねぇ」ハァー
リヴァイ「だからカイロじゃねぇ」
〆
406 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 22:00:20 EOpa9uag
【生きている証】
ハンジ「人の体温を感じられるっていいよね」
リヴァイ「なんだ、急に」
ハンジ「……冷えた身体は震えそうだから」
リヴァイ「……」
ハンジ「無くならない体温って安心できるよ」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「リヴァイは温かいよね」
リヴァイ「お前もな」
ハンジ「……そうだね」
407 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 22:01:00 EOpa9uag
シュウゥゥ……
リヴァイ「いつまで巨人の死体を見るつもりだ?」
ハンジ「もう、いいかな。仲間の形見も集められたし」
リヴァイ「……ならさっさと行くぞ」ザッ
ハンジ「うん、そうだね」
リヴァイ「体温なら……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「いくらでも分けてやる」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」
ハンジ「うん……ありがとう、リヴァイ」
〆
408 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 22:02:10 EOpa9uag
【呆れた眼差し】
ミケ「ハンジ」
ハンジ「ん?」
ミケ「みかんを貰った」
リヴァイ「!」
エルヴィン「!」
ミケリヴァイエルヴィン「「「ハンジ!」」」
ハンジ「皆まで言うな。炬燵だね」
ミケリヴァイエルヴィン「「「!!」」」グッ
ハンジ「……炬燵って本当にヤバイな」ハァー
〆
409 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 22:03:08 EOpa9uag
【性別からして】
ハンジ「リヴァイ、今日はいつもお世話になっているからお礼に私が世話をするよ」
リヴァイ「……嫌な予感しかしねぇんだが」
ハンジ「どういう意味だよ」
リヴァイ「掃除は任せられねぇし」
ハンジ「失敬な。やるときゃやるんだよ、私は!」
リヴァイ「まだ大掃除するような時期でもない。それ以前に今日はもう掃除は済ませた」
ハンジ「むむ、ならば何をしてしんぜよう?」
リヴァイ「どういう風の吹き回しだ?」
ハンジ「いつも迷惑かけてるからそのお詫びというかお礼というか」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……今日、一年間の労をねぎらう日なんだよ」
410 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/21(日) 22:04:28 EOpa9uag
リヴァイ「ほぅ? 殊勝な事だな、ハンジよ」
ハンジ「まぁねー」ハハッ
リヴァイ「それだけじゃねぇな?」
ハンジ「うっ」ギクッ
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「………………妻をねぎらう日だったりします」
リヴァイ「誰が妻だ」
ハンジ「だってリヴァイがやってる事が妻すぎて!」
リヴァイ「妻すぎるってのはなんだ」
ハンジ「散らかった部屋を片付けてくれて、時にお夜食持ってきてくれたり、お風呂入れてくれたり、お迎えに来てくれたり……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ごめん、やっぱり妻じゃなくてお母さんだった」
リヴァイ「だから誰がだ」
〆
415 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:55:26 2n068/H6
【ノック】
――コンコンコン
エルヴィン「ん? 誰――」
リヴァイ「ハンジか」
エルヴィン「!」
――ガチャッ
ハンジ「お邪魔するよ。エルヴィン報告書」
エルヴィン「……ああ」
リヴァイ「……」
ハンジ「おや、リヴァイ、いたんだ」
リヴァイ「ああ」
416 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:56:22 2n068/H6
エルヴィン「……なんで分かったんだ?」
リヴァイ「あ?」
エルヴィン「ノックだけで何故ハンジだと分かった?」
リヴァイ「…………なんとなく、だ」
ハンジ「あ、私もなんとなく分かるよ。この叩き方はリヴァイだ、って」
エルヴィン「そうなのか」
ハンジ「叩き方に特徴あるでしょ?」
エルヴィン「ふむ……私にはよく分からないな」
リヴァイ「聞いていれば分かるだろ。気合いが足りねぇんじゃねぇか」
ハンジ「え? これ気合いの問題なの?」
エルヴィン「愛情の問題かもな」
リヴァイ「なんでそうなる」
〆
417 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:57:33 2n068/H6
【季節がはずれる】
ハンジ「わぁ、見事なクリスマスツリーだよ」
リヴァイ「相変わらず早いな」
ハンジ「まぁ早め早めにやるのが商戦だからね」
リヴァイ「それはそうと何を買うんだ」
ハンジ「えーっとね、まずは本」
リヴァイ「……」
ハンジ「それから本に、やっぱり本」
リヴァイ「本だけか」
ハンジ「あと、ペンとインク」
リヴァイ「書類とその資料関係か」
ハンジ「せめて緑と赤のインクでも買う?」
リヴァイ「使い始めてすぐにそれが似合う季節が過ぎそうだがな」
〆
418 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:58:28 2n068/H6
【ブレード供養】
ガチャガチャッ
ハンジ「ふぅ」
リヴァイ「使えなくなったブレードを集めているのか」
ハンジ「ああ、回収できた分くらい再利用したいからね」
リヴァイ「……」
ハンジ「……刃は気にせず使わないと死ぬからね?」
リヴァイ「分かってる」
419 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:58:59 2n068/H6
ハンジ「節約も大事だけど、命には変えられないからね」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「皆の為にありがとう。また、私達の力になってくれよ……」ソッ
*ブレードの山*
リヴァイ「……危ねぇぞ」
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「一足遅かったわ。手ぇ切った」ダラー
リヴァイ「馬鹿か、お前は」
〆
420 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 21:59:49 2n068/H6
【むしろ胃が弱る】
ハンジ「はい」コトッ
リヴァイ「お粥に白湯、蒸かした芋」
ハンジ「胃に優しい食べ物飲み物だよ」
リヴァイ「俺は病人じゃねぇ」
ハンジ「これから先に飲み会がある。その時の為に胃を労らないと」
リヴァイ「それ年末の集まりの事だろうが。準備が早すぎる」
421 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 22:00:33 2n068/H6
ハンジ「早めに準備しておかないと」
リヴァイ「早すぎると逆に当日胃がびっくりして病気になるんじゃねぇか?」
ハンジ「はっ!!」
リヴァイ「まぁとりあえずこれはこれで食っとくか」
ハンジ「食べるのか」
リヴァイ「白湯は紅茶に変えろ」
ハンジ「あ、それは嫌なんだ」
〆
422 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 22:01:29 2n068/H6
【傍に】
リヴァイ「……」パタパタ
ハンジ「あはははは! なんだこの本!!」ケラケラ
リヴァイ「……」ゴシゴシ
ハンジ「あー、笑い疲れた」ダラーン
リヴァイ「……お前邪魔なんだが」
ハンジ「恋人に対して酷い台詞だなぁ」ゴローン
リヴァイ「掃除の邪魔だ」ベシッ
423 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/23(火) 22:02:37 2n068/H6
ハンジ「ぶへっ! ハタキで叩くなよ! 汚いな」
リヴァイ「手伝わねぇなら自分の部屋に戻れ」
ハンジ「あれ? そういや手伝う為にリヴァイの部屋に来たんだっけか?」
リヴァイ「散らかさないだけマシだが邪魔だ。帰れ」
ハンジ「手伝う、手伝うから!」
リヴァイ「? 別に手伝わなくてもいいんだが」
ハンジ「……せっかく休みが一緒なのに別々はなー」
リヴァイ「…………それ、取ってくれ」
ハンジ「! 分かった!」
〆
430 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:26:23 6.RoyPfA
【視界の悪い日】
ハンジ「いやぁ、演習中にえらい濃霧になっちゃったね」
リヴァイ「そうだな……」
ハンジ「視界が悪いな」
リヴァイ「……」
リヴァイ(視界が悪い、か……嫌な事を思い出す)
ハンジ「とりあえずお馬さん呼び戻しますか」
ピィー……
馬「ブヒヒィーン」
431 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:26:58 6.RoyPfA
ハンジ「よーしよし!」ナデナデ
リヴァイ「……」ナデ…
黒馬「ブルル……」
リヴァイ(あの日、あんな雨が降らなければ……)
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「? どうかした?」
リヴァイ「いや、少しくだらねぇ事を考えただけだ。戻ろう」
ハンジ「……そう。そうだね、戻ろうか」
リヴァイ「ああ」
〆
432 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:28:22 6.RoyPfA
【存在感】
リヴァイ「……」カリカリ
リヴァイ(ハンジはまだ中央から戻らないんだったな)
リヴァイ(アイツがいねぇと本当に静かだ)
リヴァイ「……」カリ…
リヴァイ「…………」
ハンジ『リヴァイ、聞いてくれよ!』
ハンジ『リヴァイー、疲れた運んでー』
ハンジ『リッヴァーイ! お茶しようぜー!』
433 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:29:08 6.RoyPfA
リヴァイ「……」カチャッ…
リヴァイ(……いるとうるさい、いねぇと静かすぎる)トポトポ
リヴァイ(良くも悪くも存在感デカすぎるな、アイツは)
――コトンッ
*酒*
リヴァイ「……」グイッ
リヴァイ(……安酒じゃ大して酔えねぇな)
リヴァイ(まぁ、まともに酔うわけにもいかねぇか。書類の処理が済んでねぇしな)
リヴァイ(……だらだらやっていたら夜になっちまった)
リヴァイ(さて、あと少しだ)カリカリ
〆
434 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:30:34 6.RoyPfA
【夢かと】
スタスタスタ……
ハンジ(本当は夕方に帰る予定だったんだけど……)
ハンジ(なるべく早く帰りたくて馭者に無理言っちゃったな)ハハッ
ハンジ(まぁ、ちょっとチップ弾んどいたけど)
――リヴァイ自室――
ハンジ「……」ソッ
リヴァイ「」スースー
ハンジ(まだ寝てる)フフッ
ハンジ(早朝だもんね)
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」ジー
435 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:31:23 6.RoyPfA
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」チョイッ
リヴァイ「うーん……」…パチッ
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「……」ボー
ハンジ「おは――」
――ガシッ
ハンジ「んんー!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「っ……何すんだよ!」
リヴァイ「なんだ……本物か」
ハンジ「はい!?」
〆
436 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:32:29 6.RoyPfA
【おかえり】
ハンジ「なんだよ、その寝ぼけ」クスクス
リヴァイ「チッ、うるせぇな。酒の所為だ」
ハンジ「寂しかった?」
リヴァイ「……」
ハンジ「私は早く会いたかったよ」フフッ
リヴァイ「……そうか」
437 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:33:18 6.RoyPfA
ハンジ「うん、こんな早朝に帰ってきちゃう程にね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、仕事は手を抜かずにしっかり終わらせたからね。そこはちゃんとしてるよ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「予想より早く終わったし、間に合いそうだからこの時間になっただけだから」
リヴァイ「……そうか、よく帰ってきたな」ナデ…
ハンジ「うん、ただいま」ニコッ
〆
438 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:34:22 6.RoyPfA
【宴会と化す】
ハンジ「イブだね!」
ナナバ「酒だよ!」
リヴァイ「お前ら」
ミケ「会議が終わった瞬間だったな」
エルヴィン「ははっ! まぁいいさ」
ナナバ「ちょっとしか飲めないんだから急がないと」
リヴァイ「そこまでして飲みたいか」
ハンジ「エルヴィンへのねぎらいも込みだからね」
エルヴィン「そうだったのか」
ナナバ「そうそう、だからこれ兵団の経費で落ちない?」
エルヴィン「落ちないな」キッパリ
439 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/24(水) 22:35:10 6.RoyPfA
ナナバ「チッ」
リヴァイ「せこい奴らだな」トポトポ
ミケ「あわよくばと思ったんだろうな、おっとそこで止めてくれ」
リヴァイ「ん、次は俺だ」スッ
ミケ「ああ」トポトポ
ハンジ「勝手に注ぎ始めてる奴らに言われたくないよ」
エルヴィン「しかもお飾りとはいえ主役の俺を後回しか」
リヴァイ「グラス持て」
ミケ「注ぐぞ」スッ
エルヴィン「待て待て、しっかり持っていないと落ちてしまう」
ハンジ「……なんか奪われたんだけど」
ナナバ「やっぱり経費で落としてくれないかな」
〆
445 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/25(木) 22:30:41 MBDC90YI
【通りすがりに】
ナナバ「はい、プレゼント」ポスッ
リヴァイ「あ?」
ミケ「ん」ポンッ
リヴァイ「ミケ?」
エルヴィン「リヴァイ」ポンッ
スタスタスタスタ……
リヴァイ「……」
ハンジ「山盛りだね」
リヴァイ「揃いも揃って掃除道具か」
ハンジ「雑巾数枚組みとハタキに隙間ブラシ……」
リヴァイ「……悪くない」
ハンジ「マジか」
〆
446 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/25(木) 22:31:27 MBDC90YI
【こっちも貰う】
ハンジ「はっぴばーすでいーとぅーゆー♪」
リヴァイ「歌うな」
ハンジ「はい、プレゼントー」
リヴァイ「……」ガサガサ
ハンジ「今回はー」
リヴァイ「お前も掃除道具か」
ハンジ「そう、みんなと被った。それは仕方ない。物はどうよ」ゴクリッ
リヴァイ「……ふむ」
ハンジ「……」ドキドキ
リヴァイ「悪くない箒だ」
447 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/25(木) 22:32:17 MBDC90YI
ハンジ「うっしゃあ! 吟味した甲斐があったってもんだね!」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「ん? リボンがどうかした?」
リヴァイ「……」スルッ、シュルシュル
ハンジ「んん?」シュルル
リヴァイ「……」キュッ
ハンジ「…………」
リヴァイ「よし」
ハンジ「よし、じゃねぇ。なんで私にリボン結ぶんだ」
リヴァイ「すぐほどく」
ハンジ「そういう事じゃねぇ」
〆∬
454 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/25(木) 22:39:16 MBDC90YI
【温もり】
ハンジ「おや、寒いと思ったら雪だ」シュルッ
リヴァイ「窓開けるなよ」
ハンジ「裸同然だからさすがに開けないよ」
リヴァイ「寒い。起き上がるな、こっちに来い」
ハンジ「はいはい」シュルルッ
リヴァイ「雪は積もりそうか?」スルッ
ハンジ「さぁ、どうだろうね」ギュッ
リヴァイ「積もると色々面倒だ」
ハンジ「んー、そうだね。でも一面銀世界ってのも私は嫌いじゃない……けどね」
455 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/25(木) 22:39:48 MBDC90YI
リヴァイ「そうか」
ハンジ「うん……いつもの景色が違って見えるのは面白……い……よ」ウト…
リヴァイ「そんなものか」
ハンジ「……ん」ウトウト
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……寝たか」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「」スースー
リヴァイ(……温けぇな)ギュッ
ハンジ「ん……」スースー
〆
459 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:43:29 Wngtx5NE
【妄想】
ハンジ「……ん」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(今回もまた私がプレゼント状態になったなー)
ハンジ(いっそ、今後もそれにしてやろうか? 他のプレゼント無しで)
ハンジ(余った分は本に回したりー)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(なんてな、それはないか。逆にこっちがそうされたら寂しいしな)
460 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:43:56 Wngtx5NE
ハンジ「……」
ハンジ「…………」
リヴァイ『俺がプレゼントだ』リボン
ハンジ「ごふぅー!!!」
リヴァイ「……あ?」パチッ
ハンジ「ぶふっ! ごふっ!! ぶふふっ!!」プルプル
リヴァイ「……どうした?」
ハンジ「あ、リヴァっぶふっ、起こしっごめっぶほっ!!」
リヴァイ「? 大丈夫か?」ナデナデ
ハンジ「大丈夫……ぶふふっ」
リヴァイ「??」ポンポン
〆
461 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:44:44 Wngtx5NE
【悪戯しそう】
ハンジ「わぁー、積もったね」
リヴァイ「ああ、雪かきが面倒だ」
ハンジ「あ、この辺り凍ってる」
リヴァイ「誰か水でも撒いたか」
ハンジ「……よっ」ツー…
リヴァイ「やめろ、危ねぇ」
ハンジ「いい感じに滑るよ。バランス崩すとまずそうだけ……」
ツルッ
ハンジ「ど!?」
462 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:46:15 Wngtx5NE
ドタンッ!
リヴァイ「言わんこっちゃねぇ」
ハンジ「いってぇ。尻打った」スリスリ
リヴァイ「氷は割っておくか。ハンジ、立てるか?」
ハンジ「んー、なんとか。湿布貰いに行くかな」
リヴァイ「貼ってやろう」
ハンジ「いや、遠慮しとく。想像するだに間抜けな構図だ」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「なんで舌打ち?」
リヴァイ「尻の青アザ見て笑ってやろうかと」
ハンジ「どうせそんな笑わないくせに」
〆
463 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:46:47 Wngtx5NE
【遠い目】
リヴァイ?『ハンジ』
ハンジ『やぁ、リヴァイ』
リヴァイ?『今日も綺麗だな』
ハンジ『はい!?』
リヴァイ?『いつでも触りたくなって困る』スッ…ナデ
ハンジ『はいぃ!?』
――グイッ
リヴァイ?『ハンジ……好きだ』ヒソッ
ハンジ『――っ!!』ビクッ
リヴァイ?『ーーーーーーーーーー』ボソボソ
ハンジ『――っ! ――っ!!///』
リヴァイ?『ーーーーーーーーーーーー』ボソボソ
ハンジ『リヴァっやめ――///』
464 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:47:15 Wngtx5NE
―――
――
―
ハンジ「――――はっ!?」
ピチチチチチ……チュンチュン
ハンジ「朝……?」
ハンジ「………………夢」
ハンジ「…………」
ハンジ「……」
ハンジ(――――なんだあの夢っ)ボーゼン
〆
465 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:48:17 Wngtx5NE
【アレを思い出す】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「や、やぁ、リヴァイ」
リヴァイ「? 今日も馬鹿ヅラしてんな、どうした」
ハンジ「うわぁ、夢と違いすぎるや。だけどこれぞリヴァイ」
リヴァイ「夢?」
ハンジ「いやいや、なんでもないよ。どうしたの?」
リヴァイ「今日、お前の班が立体機動の訓練だったが変わってもらえねぇかと思ってな」
ハンジ「ああ、まぁ構わないけど」
リヴァイ「助かる。ん? ハンジ」スッ
466 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:49:07 Wngtx5NE
ハンジ「え?」ビクッ
リヴァイ「髪に何か……」サワッ
ハンジ「――――」
――リヴァイ?『ハンジ……好きだ』
ハンジ「――だ!!///」バッ!!
リヴァイ「?」
ハンジ「だ、大丈夫だから、自分で取るよ、ゴミか何か付いてたんだろ?」ワシャワシャ
リヴァイ「……そんな風にするとゴミが髪に巻き込まれるぞ」
ハンジ「あああとで取るよ。そいじゃ!」
リヴァイ「そうか……」
467 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:49:42 Wngtx5NE
――ガシッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「……と言うとでも思ったか? 何があった」
ハンジ「あ、ああーいやぁー別にぃー」視線↑
リヴァイ「目を逸らしながら言われてもな」
ハンジ「あー……」
リヴァイ「赤くなって避ける、目を逸らす。また欲求不満にでもなったか?」
ハンジ「……ちょっと似てるけど違うかな」
リヴァイ「?」
〆
468 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:50:34 Wngtx5NE
【気絶するまで】
ハンジ「いやぁ、変な夢見ちゃってさ」
リヴァイ「どんな夢だ?」
ハンジ「リヴァイがすげぇ甘いの」
リヴァイ「甘い? 俺はお前に食われたのか?」
ハンジ「違う違う。味覚じゃなくてさ。甘い言葉を囁いたりね」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「綺麗だ、から始まり、好きだのともうなんか色々」
469 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/28(日) 22:51:06 Wngtx5NE
リヴァイ「やめろ。詳しくは聞きたくねぇ」
ハンジ「……可愛いとかお前しかいないとか」
リヴァイ「おい、やめろと言ってるだろうが」
ハンジ「あとはー」
リヴァイ「お前、今すぐそのクソみてぇな夢は忘れろ。それとも記憶を消してやろうか?」ゴゴゴゴ
ハンジ「あ、頭を殴るのはよくないよ」
リヴァイ「なら別の方法にしてやる」ゴゴゴゴ
ハンジ「分かった!! 忘れる! 忘れるから夜に本気を出すのはやめて!!」
〆
472 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:24:36 CjuIYj0s
【その笑顔が】
リヴァイ「全く、くだらねぇ夢見やがって」
ハンジ「……忘れるって言ったのに」グッタリ
リヴァイ「今夜のコレはそれとは関係ねぇ」
ハンジ「素かい」
リヴァイ「ヤりたい事をヤったまでだ」
ハンジ「なんだ、その我が儘。それにアレはそんなにくだらない事でもないよ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「さすがに見た夢のようなのはいきすぎで鳥肌モノだけど少しくらいは、ねぇ?」
リヴァイ「……」
ハンジ「ま、期待はしないけど気が向くような事があったらお願いするよ」フフッ
473 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:25:02 CjuIYj0s
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「ーーー」ボソッ
ハンジ「!!?///」
リヴァイ「……これでいいか?」
ハンジ「…………っ///」
リヴァイ「ハンジ」スッ
ハンジ「よ、よろしいようです///」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「気が、向いたんだ?」
474 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:25:31 CjuIYj0s
リヴァイ「まぁな」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「ふふっ、なんだそれ」
リヴァイ「鳥肌立ってねぇな」サワッ
ハンジ「あ……告白で鳥肌なんて立たないけど……ってこら、どこまで触るつもりだ」
リヴァイ「隈無くだが?」
ハンジ「いや、もうキツいんだけど」
リヴァイ「触るだけだ」サワッ
ハンジ「んっ……嘘つけ手付きが……ぁ、困った人だなぁ……」
〆
475 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:28:26 CjuIYj0s
【測定】
リヴァイ「……」フニッ
ハンジ「ん……何? なんかクソでも詰まったような顔してるけど」
リヴァイ「いや、詰まってねぇが。この間身体測定があったろ」
ハンジ「あったね。立体機動のベルトの調節にも必要だからね。ああ、でもリヴァイはしなくても」
リヴァイ「……」カリッ
ハンジ「ひぁうっ!?」ビクッ!
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「な、なんでもございません……」
ハンジ(コイツ 首噛みやがった)
ハンジ「はぁ、で、身体測定がどうかしたの?」
476 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:29:04 CjuIYj0s
リヴァイ「……ヤった後に測定していたら胸囲は変わっていたんだろうか」
ハンジ「何馬鹿なこと言ってんだ」
リヴァイ「今触っている感じだと大体」
ハンジ「やめろ、計るな!! いちいち口にしなくていい!!」
リヴァイ「数値化、好きじゃねぇのか」
ハンジ「嫌いじゃないけどコレは嫌だ! あなた胸囲だけじゃなく、変なところまで調べそうだし」
リヴァイ「そうだな、そこだけじゃなく」
ハンジ「それ以上口にするなよ、リヴァイ。
でないとあなたのモノが通常時とそうでない時の長さ太さ固さ全部調べあげて数値化するよ?」
リヴァイ「…………やめておく」
ハンジ「よろしい」
〆
477 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:30:16 CjuIYj0s
【恥じらう様】
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「測定をやめたかと思えば何見てるんだよ」
リヴァイ「あぁ、成長しない胸囲をな」
ハンジ「うるせぇ、なら見んな」ササッ
リヴァイ「見るなと言われると余計に見たくなる」
ハンジ「あーもう、じゃあ見ろよ!」バッ
リヴァイ「見る」
ハンジ「どっちにしろ見るのかよ!」
478 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:30:57 CjuIYj0s
リヴァイ「ああ、そうだ。だから諦めろ」
ハンジ「なんだそれ」
リヴァイ「全部見る」スッ
ハンジ「!? 待った!! ちょっと待ったぁぁ!!!」ガッ
リヴァイ「待たねぇ」グイッ
ハンジ「いやっ、そこはダメだって!! ちょっ、馬鹿! リヴァイ!!///」ググッ
リヴァイ「今更」
ハンジ「全体を見られた事はあるけど、そこをじっくり見るだけってのはなかった!!」
リヴァイ「見ろと言っただろ」グイッ
ハンジ「あ! や、やだって……リヴァイ」
479 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:31:34 CjuIYj0s
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「や、うぅ……///」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「ね、ちょっと、リヴァイ……?」
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「!? 近っ! 近づきすぎだ! リヴァイ!!」
リヴァイ「これくらいたまにあるだろ」
ハンジ「今日はもう勘弁してよ、もう何なんだよ……///」スッ ←片手で顔を隠した
リヴァイ「お前が慌てふためく様が見たくてな。顔見せろ」グイッ
ハンジ「悪趣味!!」ベシッ!!
〆
480 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:32:18 CjuIYj0s
【一歩も】
ハンジ「また雪が降ってる」
リヴァイ「寒いな」
ハンジ「多分、リヴァイの所為だから責任持って雪だるま作ってよ」
リヴァイ「意味が分からねぇ」
ハンジ「昨日のリヴァイが妙な事するから雪が降ったんだよ」
リヴァイ「なんとなくそんな気分だった」
ハンジ「どんな変態気分だ」
リヴァイ「お前には負ける」
ハンジ「それ聞き飽きた」
481 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:32:50 CjuIYj0s
リヴァイ「そうか。寒ぃから戻るぞ」
ハンジ「雪だるま」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「雪だるま」
リヴァイ「……雪、そんなに積もってねぇだろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「雪ウサギ」
リヴァイ「引かねぇな」
〆
482 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:33:34 CjuIYj0s
【芸術】
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ。聞いてもいいだろうか」
リヴァイ「何をだ」
ハンジ「今、作ってもらった芸術作品についてなんだけど」
*雪???*~ヌォーン
リヴァイ「雪で作ったウサギだな」
*雪ウサギ?*~ヌォーン
483 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/30(火) 23:34:09 CjuIYj0s
ハンジ「あ、ああ、うん。ウサギ。雪ウサギ……」
リヴァイ「なんだ、なんか文句でもあるのか? 作ってやっただろうが」
ハンジ「ううん、ありがとう。本当に嬉しいよ」
リヴァイ「ならいいじゃねぇか。さすがにもう戻るぞ、寒い」
ハンジ「そうだね、戻ろうか」チラッ
*雪ウサギ?*
ハンジ(今まで見たことない生物だ……リヴァイの目にはウサギがこう見えているのだろうか……?)ゴクリッ
〆
486 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:10:18 U6GzPxPI
【明日、な】
ハンジ「リヴァイ……ありゃ、まだ仕事してるの?」
リヴァイ「まぁな」カリカリ
ハンジ「……お酒飲みながらとか」コトッ
リヴァイ「飲まなきゃやってられねぇよ」
ハンジ「明日で今年最後だっていうのにね」
リヴァイ「ぎりぎりに山のような書類だ」
ハンジ「この様子じゃ大掃除もできな」
リヴァイ「それは終わらせた」カリカリ
487 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:10:45 U6GzPxPI
ハンジ「そ、そう。ええっと、手伝うよ?」
リヴァイ「いい、もう終わる」カリカリ
ハンジ「そう? じゃ、私は戻るね」
リヴァイ「何か用事だったんじゃねぇのか?」
ハンジ「まぁ、明日また来るから部屋にいてね。おやすみ」
リヴァイ「ああ」
パタンッ
リヴァイ「……」
〆
488 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:11:23 U6GzPxPI
【先回り】
――リヴァイ自室――
バーンッ!!
ハンジ「リヴァーイ!! 今日は……!!」
シーン
ハンジ「あれ? いない」
ニファ「何しているんです? ハンジさん」
ハンジ「いやぁ、リヴァイを年越しの集まりに誘いに来たんだけど」
ニファ「リヴァイ兵長なら先程そちらに向かわれていたようでしたけど」
ハンジ「何だと!?」
〆
489 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:12:12 U6GzPxPI
【待ちぼうけ】
――食堂――
ワイワイガヤガヤ……
リヴァイ「……」
ハンジ「あー!! いた、リヴァイ!!」
リヴァイ「遅かったな、クソメガネ」
ハンジ「昨日、部屋にいてって言ってただろ!」
490 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:13:00 U6GzPxPI
リヴァイ「どうせここに無理矢理連れてくるつもりだったんだろ。面倒だから先に来た」
ハンジ「私の楽しみを奪わないでくれよー!!」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「ふざけてねぇよ。ちぇー」
リヴァイ「また他の奴らに声掛けてねぇだろうな」
ハンジ「あ」
リヴァイ「あ、じゃねぇ。回収してこい」
〆
491 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:14:13 U6GzPxPI
【最後と最初の用事】
調査兵「もうそろそろだぞー!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「あー、今年ももう終わりだ。早いよね」
リヴァイ「ハンジ、ちょっといいか?」スクッ
ハンジ「えっ? でももうすぐ年明けだよ?」
リヴァイ「用がある」
ハンジ「んー、分かったよ」スクッ
スタスタスタ……
ハンジ「廊下誰もいないね、寒いからかな。んで? 早くしないと年明けちゃうよ?」
リヴァイ「……そうだな」
492 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:14:50 U6GzPxPI
――「あと10秒!」
ハンジ「うわっ! やべっ、一旦戻ろうや」スッ
ガシッ
ハンジ「えっ?」
――「5、4、3……」
ハンジ「ん!?」
リヴァイ「――――」
――「2、1……」
ハンジ「ん……ふ……」
リヴァイ「――――」ヌチュッ
493 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:15:20 U6GzPxPI
――「A Happy NEW YEAR!!」
ハンジ「んん……」
リヴァイ「――……ふ」
ハンジ「はぁ……ふふっ、酒臭っ」
リヴァイ「……戻るぞ」
ハンジ「待って、用ってコレ?」
リヴァイ「ああ。年越しにするんだろ?」
ハンジ「! あはは、去年のあれの仕返し?」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「ふふふ……ねぇ」
494 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:16:12 U6GzPxPI
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「もう一回……」スルッ
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「……ん」
リヴァイ「――――」
アハハハ、モットノメヨー!!
ハンジ「ふ……――」
リヴァイ「は……――」
ワイワイガヤガヤ…
〆
495 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:16:45 U6GzPxPI
【待ちぼうけのお返し】
エルヴィン「やぁ、どこに行っていたんだ?」
リヴァイ「野暮用だ」
ハンジ「そう、野暮用。ね、まだお酒残ってる?」
エルヴィン「ああ、あるぞ。ほら」スッ
ハンジ「お、ありがとう!」
リヴァイ「あまり飲みすぎるな……と言っても無駄か」
エルヴィン「だろうな」
リヴァイ「俺も飲む。寄越せ」
496 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:17:15 U6GzPxPI
ハンジ「注いであげる」トポトポ
リヴァイ「ん」
エルヴィン「他の者には知られないようにしているんじゃないのか?」
リヴァイ「あ?」
エルヴィン「君達の関係だ」
ハンジ「ちゃんと隠してるよ?」
エルヴィン「年明けの瞬間に二人で消えておいてか」
ハンジ「う」
リヴァイ「……野暮用があった」
エルヴィン「まぁ、皆浮かれていたからそこまで気にしていなさそうだがな」
497 : ◆uSEt4QqJNo :2014/12/31(水) 20:17:50 U6GzPxPI
ハンジ「ならなんでわざわざ」
エルヴィン「からかっただけだ」フッ
ハンジ「エルヴィンも悪趣味だな」
エルヴィン「“も”?」
リヴァイ「クソメガネ、お前はもう寝ろ」
エルヴィン「成る程、リヴァイもいい趣味があるようだ」
リヴァイ「……チッ」
エルヴィン「ああ、また今年初めての舌打ちが聞けたな」
リヴァイ「だから何もめでたくねぇよ」
ハンジ「……舌打ち聞きたかったの?」グビッ
〆
500 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:08:47 8WH9D6pM
【新年早々】
ハンジ「ん……」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……やべっ、また膝枕させちゃった」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」フッ
ハンジ「よく寝てる……ここも人前なんだけどな……」
リヴァイ「……みんな寝てんだろ」
ハンジ「うおっ! びっくりした。起きてたんだ?」
リヴァイ「今起きた。お前も起きてるならどけ」
ハンジ「足痺れちゃった?」ブフッ
501 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:09:16 8WH9D6pM
リヴァイ「使い物にならなくなったら責任取れ」
ハンジ「分かった。介護は任せろ」
リヴァイ「任せられねぇ」
ハンジ「どっちだよ」
リヴァイ「いいからどけ」ゲシッ
ハンジ「いってぇ! 足蹴にすることないだろ」
リヴァイ「さっさとどかねぇからだ」コキッコキッ
ハンジ「酷いなぁ」
リヴァイ「ああ、クソッ、身体がいてぇ」
ハンジ「兵士としてダメダメだね、リヴァイ」フゥー
リヴァイ「お前の所為だろうが、クソメガネ」
〆
502 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:11:00 8WH9D6pM
【馬鹿な夢】
子供『お父さん』
『ああ』
――誰だ? このガキ
子供『お父さん、早く行こう?』
『ちゃんと待ち合わせしてある。急がなくても……いや、アイツじゃ分からねぇな』
――何故俺は受け入れている?
子供『何か珍しい物に釣られてどこかに行くかもしれない』
『あぁ、そうだな。全く、こんな小さなガキにまで心配されてやがる』
503 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:11:35 8WH9D6pM
――誰が待っているんだ?
子供『あ、いた! お母さーん!!』
『ちゃんと待っていやがったか』
――誰だ……?
『クソメ――』
―――
――
―
504 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:12:06 8WH9D6pM
リヴァイ「――――っ!!」ガバッ!!
リヴァイ「――!? ――!!?」
チュンチュン……
リヴァイ「……」
リヴァイ「…………」
リヴァイ「………………」
リヴァイ「……はっ」
リヴァイ「……」
リヴァイ「……馬鹿か」クシャッ
〆
505 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:13:06 8WH9D6pM
【誤魔化しの結果】
ハンジ「リヴァイ、どんな初夢見た?」
リヴァイ「……とりあえず巨人は出てこなかった」
ハンジ「へー」
リヴァイ「……奇行種は出たがな」ボソッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「いや、お前の夢には出たのか?」
ハンジ「聞いてくれるのかい!?」キラキラ
リヴァイ(しまった)
〆
506 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:13:43 8WH9D6pM
【囚われの身】
ハンジ「今日は休みだから炬燵でぬくぬくしてそうだな、エルヴィン」
ハンジ「だが、そこへ突然舞い降りる仕事! エルヴィーン!!」
コンコンコン!
エルヴィン『……ああ……入れ……』
ガチャッ
ハンジ「何、その気のない返……じ……」
507 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:14:16 8WH9D6pM
――その時、私は思い出した
あまりの心地好さに三人がそれに支配されていた事を……
私達が炬燵という暖房器具に囚われていたという事実を――
*in 炬燵三人衆*
ミケ「」Zzz
リヴァイ「」スゥスゥ
エルヴィン「やぁ……ハンジ」ショボショボ
ハンジ「また何やってんだ、あんたら!?」
〆
508 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:15:11 8WH9D6pM
【寝方】
エルヴィン「いやいや、炬燵してたらみんな寝てしまった」
ハンジ「仕事は!?」
エルヴィン「終わらせたらしい」
ハンジ「本当に炬燵害悪だな。文献見つけるんじゃなかった」
エルヴィン「その手にしているものは仕事か」
ハンジ「あ、そうそう、ちょっとしたものだけれどね」スッ
エルヴィン「ん、ありがとう」
ハンジ「ミケも、珍しくリヴァイまでも寝てるのか」
リヴァイ「」スゥスゥ
エルヴィン「ああ、リヴァイの顔、見てみるといい」カリカリ
ハンジ「私にはリヴァイの寝顔なんて珍しくないけど」
509 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/01(木) 22:15:49 8WH9D6pM
エルヴィン「そうだな。だが、その寝顔は珍しいと思うぞ」カリカリ
ハンジ「?」ヒョイッ
リヴァイ「」スゥスゥ ←半目
ハンジ「ぶふっ!!」
エルヴィン「見物だろう?」カリカリ
ハンジ「半目って!! 余計に怖ぇ!!」ゲラゲラ
エルヴィン「頭だけ机に突っ伏して寝ているからかもな。出来たぞ」スッ
ハンジ「速っ」
エルヴィン「私も眠りたくてな」
ハンジ「風邪引かないでね」
エルヴィン「ああ」ポフンッ
ハンジ「……くっそ、羨ましいな。次の休みは炬燵ってやる」
〆
514 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:19:06 lKlbIohw
【じっくりとな】
――食堂――
リヴァイ「ここにいたのか」
ハンジ「やほー……」ペショッ
リヴァイ「何だらけてんだ」ガタンッ
ハンジ「お腹すいた」
リヴァイ「何か作ればいいだろ」
ハンジ「めんどい」
リヴァイ「餓死する気か」
515 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:19:29 lKlbIohw
ハンジ「作ってー」
リヴァイ「最近俺が作る事が多くねぇか?」ガタッ
ハンジ「そうだっけ?」
リヴァイ「だらけすぎるな」
ハンジ「なんだかんだ色々してくれるよね」
リヴァイ「今日はきちんと食べて体力つけてもらわねぇといけねぇからな」
ハンジ「? 演習もないのになんで?」
リヴァイ「後で教える。仕事を終えたら来い」
ハンジ「??」
〆
516 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:20:10 lKlbIohw
【またね】
ハンジ「こういう……事か……」ハァハァ
リヴァイ「体力ないとキツいだろ?」
ハンジ「あのね……年明けてすぐとかどんだけヤりたいんだよ」
リヴァイ「そういう日があるらしい」
ハンジ「別にならわなくていいよ」
リヴァイ「いや、ヤるべきだろ」
ハンジ「あーもう、キツくて突っ込みたくない」
リヴァイ「つ」
517 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:20:36 lKlbIohw
ハンジ「くだらない下ネタ禁止」ビシッ!
リヴァイ「眉間に指を刺すな」
ハンジ「今絶対なんか言おうとしただろ」グリグリ
リヴァイ「……さぁ?」
ハンジ「はぁ、今日はもう寝る」パタンッ
リヴァイ「もう寝るのか」
ハンジ「あなたも寝て」
リヴァイ「俺はまだ眠くない」
ハンジ「寝・て」
518 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:21:04 lKlbIohw
リヴァイ「……分かった」
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「? ハンジ?」
ハンジ「…………また今度ね?」
リヴァイ「!」
ハンジ「今日は疲れてて……眠……い……から……ごめ」…スー
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ナデナデ
〆
519 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:25:03 lKlbIohw
【炬燵に酒】
ハンジ「んふふふふ……」
*炬燵*
ハンジ「炬燵一人占め!!」ヒャッホーイ!
ハンジ「はぁー、炬燵最高ー」ヌクヌク
ハンジ「みかんも酒も用意したし。巨人の資料に本も持ってきた!」
ハンジ「完璧!」ペラッ
ハンジ「うっひょー! この巨人の身体たまんねぇー!! 本当にモブリット絵ぇ上手いわー」モグモグ
ハンジ「…………」
520 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:25:42 lKlbIohw
ハンジ「誰か今日休みの人いたっけ?」
ハンジ「リヴァイは仕事。エルヴィンもミケも……」
ハンジ「ナナバはどうだっけ?」
ハンジ「……」ペラッ
ハンジ「あー、この実験なー。ちょっとほじくりすぎたからなぁ……」
ハンジ「…………」グビグビッ
ハンジ「リヴァイ、早く仕事終わらないかな」ボソッ
ハンジ「……」グビグビッ
ハンジ「あ……炬燵って本当、眠くなるなー」トロン
〆
521 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:26:33 lKlbIohw
【酔いと寝惚け】
リヴァイ「ハンジ……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「一人で炬燵とは贅沢だな」スタスタ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「風邪引くぞ……」パサッ
ハンジ「リヴァ……い」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……寝言か」
ハンジ「ん……」スースー
リヴァイ「……」ナデ…
522 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:27:53 lKlbIohw
ハンジ「んん……?」パチッ
リヴァイ「あぁ、すまん、起こしたか。仕事が終わったから来たんだが」
ハンジ「リヴァい……」ボー
リヴァイ「ん?」
ハンジ「リヴァい」ニヘラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「リーヴァいー」ギュッ
リヴァイ「袖を掴むな……」チラッ
*机にみかんと酒*
リヴァイ「あぁ……」
ハンジ「んーねぇ、リヴァい」クイクイ
リヴァイ「なんだ」
523 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:28:38 lKlbIohw
ハンジ「すきぃ」ニヘラー
リヴァイ「……」
ハンジ「んふふー」ギュゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァいの腕の中、気持ちいいね……」スリッ
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァいす……き……――」
リヴァイ「? ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「………………」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……とんでもねぇお預けだな」
〆
524 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:29:11 lKlbIohw
【いけません】
ハンジ「ん……」パチッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「仕事……終わったのかな?」ムクッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「でもなんで私、リヴァイを敷布団に?」
リヴァイ「」スゥスゥ
525 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/04(日) 22:29:50 lKlbIohw
ハンジ「……よく寝てる」ナデ…
リヴァイ「ん……」
ハンジ(あ、起きちゃう?)
リヴァイ「ハン……ジ……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……寝言」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「寝込み襲っちゃいけないだろうか」ウーン
リヴァイ「」スゥスゥ
〆
529 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:19:31 7nyW1bg6
【連想】
ハンジ「リヴァイの小さな目にも瞳孔はあるね」ジッ
リヴァイ「当たり前だ……近ぇよ」
ハンジ「瞳孔は遠くを見る時は開いて、近くを見る時は小さくなるんだ」スッ
リヴァイ「……それがどうかしたのか?」
ハンジ「この前巨人の目の前に出た時巨人の瞳孔が縮んだんだ!!
巨人も人間のような丸い虹彩を持っている!!」
リヴァイ「……」
530 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:20:09 7nyW1bg6
ハンジ「人間に似た形だけでなく瞳も人間に近い。
まぁ当たり前のように聞こえるだろうがそれを検証するのも大事なんだ」
リヴァイ「それと俺の目を確認したのとなんの関係があるんだ」
ハンジ「その事を思い出した時に、リヴァイは黒目が小さいからちゃんと瞳孔あるのかなって」
リヴァイ「巨人から俺を連想するんじゃねぇ」
ハンジ「え、じゃあリヴァイから巨人を連想するの? それはちょっと難しいかなぁー」
リヴァイ「お前そこに直れ。くだらねぇ連想しかしねぇその頭叩き切ってやる」シャラッ
〆
531 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:20:44 7nyW1bg6
【場所の違い?】
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「……」スタスタ
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「はい!?」バッ
ガンッ!
ハンジ「いっ……たぁ……」ズキズキ
リヴァイ「――っ」←悶絶
532 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:21:20 7nyW1bg6
ハンジ「あれ?」
リヴァイ「いってぇな。頭が割れる」ズキズキ
ハンジ「リヴァイが上から声掛けるから……」
リヴァイ「勢いよく顔を上げるな。つっ、お前……石頭だな」ズキズキ
ハンジ「ごめん……はっ!!」
リヴァイ「?」
ハンジ「リヴァイに勝った!?」
リヴァイ「こんなモノで勝って嬉しいか?」ズキズキ
〆
533 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:22:20 7nyW1bg6
【浮いた話】
「~~」
リヴァイ「まだ誰か食堂にいるのか」
ハンジ「遅い時間なのにね」
「リヴァイ兵長って浮いた話聞かないよな」
リヴァイ「! ……エルドか?」
ハンジ「ほぅ」コソコソ
リヴァイ「盗み聞きするつもりか」
ハンジ「面白そうじゃないか」ニヤニヤ
リヴァイ「悪趣味だな」
グンタ「そういやそうだな。モテそうなのに」
オルオ「兵長は女に現を抜かすような人じゃねぇんだよ」
534 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:22:55 7nyW1bg6
ハンジ「ぶふっ」
リヴァイ「殴るぞ」
ハンジ「まぁ現を抜かしてはいないね」クスクス
リヴァイ「……」
エルド「わからんぞ。“英雄色を好む”って言うしな」
グンタ「リヴァイ兵長には合わない気もするがな。ストイックそうだ」
オルオ「そう! 兵長はそんなものに惑わされない!」フフンッ
エルド「じゃあ、オルオもそうするんだな?」
オルオ「あ?」
グンタ「その若……さでストイックにいくのか」
オルオ「今なんで言い淀みやがった」
535 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:24:13 7nyW1bg6
エルド「俺は現を抜かすまではいかんが女は好きだ。だから嫁さんいるし」
グンタ「俺も女が好きだ」
オルオ「うぬぬ」
エルド「そうかそうか、オルオは女に手は出さないんだな。ペトラにそう伝えておくか」
オルオ「な、なんでそこにペトラが出てくんだ」
グンタ「女に、というと男には手を出す感じがして嫌だな」
オルオ「俺は女好きだ!!」
エルド「なるほどな、オルオは女好きか」
オルオ「いや待て! それはそれでなんかヤバいだろ!!」
ハンジ「ぶふふふ! オルオからかわれてるな。参加しようかな」
リヴァイ「やめろ。行くぞ」
〆
537 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:26:21 7nyW1bg6
【一ヶ月前の事】
ハンジ「オルオからかわれて可哀想に」
リヴァイ「参加しようとしやがった奴が何を言ってやがる」
ハンジ「そういやオルオってあなたのマネしてるよね」
リヴァイ「……」
ハンジ「そこのところはどう思われていますか? リヴァイ兵士長殿」
リヴァイ「………………別に」
538 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:26:54 7nyW1bg6
ハンジ「そうか、ちょっと嫌なのか」
リヴァイ「別に」
ハンジ「まぁまぁ、憧れが変な形で出ちゃってるだけだから。今まで通り見て見ぬふりしてあげな」
リヴァイ「別にと言ってるだろうが」
ハンジ「あ、そろそろ考えてあげないといけないよ?」
リヴァイ「? 何をだ?」
ハンジ「忘れちゃうのは可哀想だよ。年明けすぐだからそうなりがちだけどさ」
リヴァイ「……そういえば何か……?」ウーン
〆
539 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:27:34 7nyW1bg6
【家宝】
オルオ「……」ソワソワ
ペトラ「……」
オルオ「……」キョロキョロ
ペトラ「ねぇ」
オルオ「な、なんひゃ!?」ビクッ
ペトラ「声裏返ってる。さっきから落ち着きないけどどうしたの?」
オルオ「い、いや!? 別に今日が特別な日とかそういう事じゃなくてな!?」
ペトラ「あー」
オルオ「な、なんだ?」
ペトラ「あ、リヴァイ兵長だ」
オルオ「!?」バッ!
シーン
ペトラ「なんちゃって」
540 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:28:08 7nyW1bg6
オルオ「ペトラ、お前!!」
ペトラ「ふふっ。リヴァイ兵長、くれるって言ってたものね」
オルオ「!! な、なんの事だかなぁ」
ペトラ「なんで知らないふりするかな」
エルド「お、オルオ! 誕生日おめでとう!」ポンッ
グンタ「おめでとう」スッ
オルオ「これは?」
グンタ「俺らからのプレゼントだよ」
ペトラ「私からも、はい」スッ
オルオ「ペトラ……」
ペトラ「おめでとう」
オルオ「お、おう」
エルド「にやにやしてるな」
グンタ「まぁ、そうだろうな」
541 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:28:52 7nyW1bg6
ペトラ「! リヴァイ兵長!」
オルオ「もうその手には乗らねぇぞ」
リヴァイ「何がだ?」
オルオ「リ、リリリリリヴァイ兵長!?」
エルド「だからそう言っただろうに」
グンタ「何を驚いているんだ」
ペトラ「……」
リヴァイ「ほら」スッ
オルオ「ありがとうございますっ!!!」
ハンジ「えらく悩んで買ったみたいだよ」ヒョコ
リヴァイ「いちいち報告するな」
オルオ「紅茶ですね!」
リヴァイ「俺のお奨めだ」
オルオ「あああああありがとうございまひゅー!!!」
エルド「舌は噛まなかったが」
542 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/06(火) 22:29:24 7nyW1bg6
グンタ「言葉を噛んでるな」
ペトラ「くっ!! 羨ましい!!」
エルド「ペトラも貰ってただろ」
ペトラ「リヴァイ兵長のお奨めとかじゃなかったし……あ、でも 貰った物は家宝にしたいくらい嬉しかったよ!?」
グンタ「そういや何を貰ったんだ?」
ペトラ「綺麗な刺繍が入った白いハンカチだった。額に入れて飾ってる」
エルド「いや、使えよ」
ペトラ「そんな、勿体ない」
グンタ「おいおい」
オルオ「家宝にします!!」
リヴァイ「飲め」
グンタ「あっちも似たような事言ってるな」
エルド「さすがに紅茶は置いてたらダメだろ」
〆
545 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:07:27 7KJ2K2gY
【じゃんけん】
ハンジ「いくよ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「じゃーんけーんぽん!!」
ハンジ「勝ったぁぁ!!!」
リヴァイ「チッ」
エルヴィン「……なんの勝負だ?」
ハンジ「やぁ、エルヴィン。炬燵用の温石を作る役の勝負だよ」
エルヴィン「炬燵するのか……」
ハンジ「入りたいの?」
エルヴィン「いや、お邪魔だろうから遠慮しておこう」
546 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:08:06 7KJ2K2gY
リヴァイ「別に構わねぇよ」
ハンジ「そうだよ。ミケも来る予定だし」
エルヴィン「そうなのか。ならばお邪魔するか」
リヴァイ「エルヴィン、勝負だ」スッ
エルヴィン「え」
ハンジ「温石作る役だよ。参加するなら勝負もしないと」
エルヴィン「ミケとは勝負し終えたのか?」
リヴァイ「ミケはみかん係だ」
エルヴィン「……成る程」
リヴァイ「エルヴィン、いくぞ」
エルヴィン「仕方あるまい。真剣勝負だ」スッ
〆
547 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:09:51 7KJ2K2gY
【四人でまったり】
リヴァイ「……ほら」←負けた
ハンジ「おぉ、ご苦労様ー。温石来たよ!」
エルヴィン「お疲れだな、リヴァイ」
ミケ「お疲れ」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「はいはい、舌打ちしない。入った入った」
ミケ「ぬくい」ホワッ
エルヴィン「やはり炬燵はいいな」
548 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:10:27 7KJ2K2gY
ハンジ「はぁー最高だねぇ」
リヴァイ「……」スッポリ
ハンジ「また首まで入ってるよ、この人は」
リヴァイ「いいだろ」
ミケ「みかん食べないのか?」
リヴァイ「食べる」ムクッ
ハンジ「人類最強がみかんで釣れた」
リヴァイ「なんとでも言え」モグモグ
〆
549 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:11:35 7KJ2K2gY
【隣は誰が】
ナナバ「ハンジ、いるかい?」
ハンジ「あ、ナナバもおいで」ヌクヌク
ナナバ「これが噂のコタツ」
ハンジ「そう、ぬくいよ」
ナナバ「それじゃお邪魔するよ。ミケちょっとずれて」
ミケ「俺か」
ナナバ「ミケでかいな」ムギュ
550 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:12:10 7KJ2K2gY
ハンジ「なにも一番でかい奴の所に行かなくても。そこに小さな奴が」
リヴァイ「……」ゲシッ
ハンジ「いたっ! 足蹴るなよ」
リヴァイ「……」フンッ
ナナバ「私が行っていいの? リヴァイの所に?」
ハンジ「…………」
リヴァイ「……」
ハンジ「私が移動するからナナバはこっちに座りなよ」ゴソゴソ
ナナバ「それがいいだろうね」
〆
551 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:13:36 7KJ2K2gY
【虜】
ナナバ「これはいけない」ヌクヌク
ミケ「みかんだ」スッ
ナナバ「ありがとう」ムキムキ
ナナバ「おいしい。ますますいけない」モグモグ
ハンジ「でしょー? 男三人も虜になってんだよ」ムギュー
リヴァイ「……」
ナナバ「その内の一人は私が来る前からぐっすりだね」
エルヴィン「」クゥクゥ
ミケ「疲れているんだろ。そっとしておいてやれ」
552 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:14:04 7KJ2K2gY
ハンジ「風邪ひかないといいんだけど」ムギュー
リヴァイ「……」
ミケ「身体が出ているところには上着をかけておいてやろう」パサッ
ハンジ「おぉ。さすがミケだね。いい感じに掛け布団だよ」ムギュー
リヴァイ「……邪魔だ」
ハンジ「仕方ないだろ」
リヴァイ「俺の前に来なくてもいいだろうが。横に座れ」
ハンジ「この方が温かい」
リヴァイ「邪魔だと言ってる」
ナナバ「はいはい、人前でいちゃつかないでくれるかね?」
553 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:14:34 7KJ2K2gY
リヴァイ「いちゃついてねぇよ。コイツが邪魔なだけだ」
ミケ「どう見てもいちゃついているようにしか見えん」モグモグ
ハンジ「そんなつもりはないけれど」モグモグ
リヴァイ「お前がそこにいるとみかんが食えねぇ」
ハンジ「ん? じゃ、はい。あーん」つみかん
リヴァイ「自分で食う」
ハンジ「食えー」グリグリ
リヴァイ「やめろ、汚れるだろうが」
ナナバ「いちゃいちゃしやがって」
ミケ「目に毒だ」
〆
554 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:15:44 7KJ2K2gY
【予想した通り】
ハンジ「ふむ」
リヴァイ「起こすべきだった」
ミケ「悪い」
ナナバ「あの後みんなも寝ちゃったから」
エルヴィン「へっくしょん!!」
ミケ「熱もある。ゆっくり休んでろ」
エルヴィン「久しぶりに熱が出たな」ズズッ
ハンジ「責任もってみんなで看病するからね」
エルヴィン「すまないが頼むよ。さすがきつい」ハァハァ
555 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/10(土) 22:16:40 7KJ2K2gY
リヴァイ「濡れタオル換えるぞ」スッ
エルヴィン「ああ、ありがとう」
ナナバ「じゃあ、私はお粥でも作ってこようかな」
ミケ「みかんは風邪にいい。ジュースにでもしてこよう」
ハンジ「あー、私は何しようかな? ……身体拭く?」
リヴァイ「お前は水を替えてこい」
ハンジ「りょうかーい」スタスタ…
エルヴィン「俺は構わないが?」ゼェゼェ
リヴァイ「……その様子ならすぐ治りそうだな」ベシャッ
エルヴィン「……顔に置いたら死ぬだろう? 病人に対して酷いな、リヴァイ」スッ
リヴァイ「なら病人らしく大人しくしていろ」
〆
561 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:01:33 1zdxwuuw
【予防は大事】
エルヴィン「うむ、本当にすぐに治ったな」
ミケ「長引かなくてよかった」
ハンジ「私達はなんだかんだ鍛えてるからね」
ナナバ「団長に長く寝込まれたら仕事が滞るところだったよ」
リヴァイ「全員で世話した甲斐があったな」
エルヴィン「ああ、あれは壮観だったな。お粥やみかんジュースも美味しかったよ」
ナナバ「作ってよかったよ」
ミケ「みかんは予防にもなるぞ」スッ
エルヴィン「……持ち歩いているのか?」
ミケ「たまたまだ」
562 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:02:11 1zdxwuuw
エルヴィン「ありがたく戴くよ」
リヴァイ「待て」
ハンジ「!」
エルヴィン「なんだ?」
リヴァイ「手は洗ったか?」
ハンジ「やっぱり」ボソッ
エルヴィン「あぁ、そうだな。洗わないとな」
リヴァイ「手を洗うのにも洗い方というものがある」
エルヴィン「ほぅ」
リヴァイ「いいか、こうしてだな……」バシャッ
ナナバ「無駄に真剣だね」
ミケ「無駄ではないだろう……一応は」
ハンジ「あそこまで真剣になる必要はない気がするけどね」
〆
563 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:03:14 1zdxwuuw
【ゆうわく】
ハンジ「……んふふ」
リヴァイ「お前」
ハンジ「りばーい」ヒック
リヴァイ「どれだけ飲みやがった」
ハンジ「んー? どれだけかな? わからないな」ヘヘッ
リヴァイ「人の部屋で」
ハンジ「帰りが遅いりばいが悪い」
リヴァイ「書類が片付かなかったんだ」
ハンジ「浮気?」
リヴァイ「お前の耳は飾りか」
ハンジ「浮気はダメだよ。絶対ダメ」
564 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:03:48 1zdxwuuw
リヴァイ「だから」
ハンジ「浮気したら泣く」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「その後殺す」
リヴァイ「物騒だな」
ハンジ「やっぱり殺さない」
リヴァイ「どっちだ」
ハンジ「だってりばいが死んだらダメだよ。そっちの方が泣く」
リヴァイ「……」
ハンジ「りばい、いい匂いー」スリスリ
リヴァイ「お前は本当、酔うと支離滅裂だな」
ハンジ「他の女には渡さない」ギュッ
リヴァイ「……」
565 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:04:20 1zdxwuuw
ハンジ「りばいー」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「呼んだだけー」ニヘー
リヴァイ「酔いすぎだ」
ハンジ「りばいがすきーって気持ちが大きすぎて困ってるんだよ」スリスリ
リヴァイ「……」
ハンジ「ぎゅってしてるだけでも嬉しい」ギュゥ
リヴァイ「……そうか」
ハンジ「ねぇ、撫でて?」
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「んふふー♪ ぎゅってして?」
リヴァイ「……」ギュッ
566 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:05:06 1zdxwuuw
ハンジ「んへへー♪ りばい、ちゅーしむぐっ」
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん……」ボー
リヴァイ「――――は」
ハンジ「は……ふふっ、りばいのちゅー……す……き……」トロンッ
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「…………」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「この……クソメガネがっ」
〆
567 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:06:09 1zdxwuuw
【こんな目にあっても】
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「忘れて頂く事はできませんか?」
リヴァイ「無理だな」
ハンジ「ふぅおおぉぉぉっ!!!///」ジタバタ
リヴァイ「ベッドで暴れるな」
ハンジ「はっずかしいぃぃぃぃ!!!///」
リヴァイ「えらく甘えてきたな」
ハンジ「言うなぁぁぁぁ!!///」
568 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:06:37 1zdxwuuw
リヴァイ「その上勝手に寝やがって」
ハンジ「あぅ、それは本当にごめん」
リヴァイ「珍しく記憶があるのか」
ハンジ「無くなってりゃよかった」
リヴァイ「ほぅ?」
ハンジ「ごめんなさい」
リヴァイ「……お前今日は」
ハンジ「仕事です」
リヴァイ「……」
569 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:07:42 1zdxwuuw
ハンジ「本当にごめんなさい」
リヴァイ「俺に抱きついて浮気すれば殺すと言ったかと思えばやっぱり殺さないと言って
俺が死んだら浮気された以上に泣くと言い放ち他の女には渡さないと力強く抱き締めたあげく
俺が好きだという気持ちが止まらなくて困るだとか抱き締められるだけで嬉しいとか」
ハンジ「ぃいやぁぁぁ!!/// ごめんなさいぃぃ!!! なんでこんな時だけ口滑らかなんだよ!?
本当にやめてくださいお願いしますリヴァイ様ぁぁぁぁぁ!!!!」
リヴァイ「クソメガネが」チッ
ハンジ「うぅ……お酒は控えよう……量は」
リヴァイ「飲むのはやめねぇのか」
〆
570 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:08:53 1zdxwuuw
【そんな気分】
――ハンジ研究室――
ギィー……カチャンッ
リヴァイ「ここにいたのか。さっき風呂にいなかったか?」
ハンジ「あぁ、リヴァイ。いや、終わったと思ったら追加食らっちゃって。
珍しく自主的にお風呂に入ったからかな? あとちょっとだから待ってて」カリカリ
リヴァイ「ああ……」ジッ
ハンジ「……」カリカリ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……何じっと見てるの?」
リヴァイ「……お前とこうなる前、随分と我慢を強いられた」コッコッ…
571 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:09:28 1zdxwuuw
ハンジ「えっ? また唐突だね」
リヴァイ「まぁな。今こうしていつでも手を出せるというのはいいものだな」スッ
ハンジ「……いつでもじゃないからね」カリカリ
リヴァイ「ああ、そうだな。それに今でもよく分からねぇお預けを食らう事があるしな」ナデ…
ハンジ「う、いやまぁ……だけどリヴァイも妙な時に誘う事があるから」カリカリ
リヴァイ「それはこっちの台詞だ」スルッ
ハンジ「っ……いつも言ってるけど私は誘ってるつもりはないんだけどね」
リヴァイ「お前の好意的な言葉はほぼ全て誘いだ」スルルッ
ハンジ「ん……それどうしようもないな。あ、もう服に手を入れるなよ。まだ仕事中だっての」
リヴァイ「あとはサインだけだろ」レロッ
ハンジ「ぁ……耳舐めないで……」ピクッ
572 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:09:58 1zdxwuuw
リヴァイ「早く終わらせろ」フニッ
ハンジ「ん……だったら触ってくるなよ」
リヴァイ「早くしねぇとエスカレートしていくぞ」フニッ
ハンジ「ちょっと、ここをどこだと思ってるんだ……あっ」ビクッ
リヴァイ「研究室」
ハンジ「人が来たらどうするんだよ」
リヴァイ「……見せつけるか?」
ハンジ「隠してるのに」
リヴァイ「そうだったか?」
ハンジ「あのね……もう、どうしたのさ?」
リヴァイ「……そんな気分なだけだ」
〆
573 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:11:11 1zdxwuuw
【イタズラ】
リヴァイ「こっち向け」クイッ
ハンジ「あ」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「んん」
リヴァイ「は……――」ヌチュッ
ハンジ「ん……く……」
リヴァイ「ふ……」
ハンジ「っ……ね、仕事もうすぐ終わるから……」スッ
リヴァイ「待てねぇな」グイッ
574 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/12(月) 22:11:54 1zdxwuuw
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「……声、たてるなよ?」
ハンジ「! まさかそれが目的――んぅ!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「んん……――」
リヴァイ「は……」プチプチ…フニッ
ハンジ「あ……んん……」ビクッ
リヴァイ「やはりいいものだな、ハンジよ」クリッ
ハンジ「あぁっ! い、いいのはあなただけだよ、馬鹿!」
〆∬
588 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/14(水) 21:21:15 FdT.TWPY
【反省会】
ハンジ「…………」ヌーン…
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ、なんか言うことあるだろ」
リヴァイ「……かなり興奮してたな、お前」
ハンジ「――っ!/// そ、そうじゃなくて!! なんで鍵掛けてないなんて嘘ついたんだよ!」
リヴァイ「ちょっとした実験をしてみた」
ハンジ「はぁ?」
リヴァイ「実験好きだろ」
589 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/14(水) 21:21:48 FdT.TWPY
ハンジ「そういう問題か!? それに何の実験だよ!」
リヴァイ「してはいけない状況でヤったら興奮するのか萎えるのか。結果は興奮する」
ハンジ「アホか!!」
リヴァイ「興奮してただろ?」
ハンジ「う……」
ハンジ(正直見つかるか見つからないかの緊張感が凄くて……良かった……って違うっ!!)ブンブン
ハンジ「本当に馬鹿じゃないの!?」
リヴァイ「……“また今度”と言ってどれだけ経つ?」
ハンジ「は?」
リヴァイ「年始めから」
590 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/14(水) 21:22:22 FdT.TWPY
ハンジ「! あぁ……いや、その、それから結構忙しかったじゃない?」
リヴァイ「炬燵で寝こけてたな」
ハンジ「あれはリヴァイもじゃないか」
リヴァイ「まぁ確かにそうだが。それ以外にもお預けを食らった。しかも誘惑されたあげくにだ」
ハンジ「うっ……それは悪かったとは思うけどこんなマネする事ないだろ」
リヴァイ「ヤりたい事をヤったまでだ」
ハンジ「それ前にも聞いたな。とにかく、了承も無しにこんな所でしないで。いい?」
リヴァイ「……了解した」
ハンジ(渋々かい。……覚えてろよ)
〆
594 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:19:38 Xo1QEDq2
【やる気】
リヴァイ「ふぅー」デローン
ハンジ「おぉ、完全にオフ状態だね」
リヴァイ「今日は何もしたくねぇ」
ハンジ「リヴァイでもそんな事あるんだね」
リヴァイ「まぁな」ダラーン
ハンジ「たまにはいいかもね。いつもきちんとしてるから気を抜くのも悪くないと思うよ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「何かあったら私を使っていいよ。いつも世話になってるし」
リヴァイ「そうさせてもらう。紅茶を淹れてくれ」
595 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:20:20 Xo1QEDq2
ハンジ「マジでやる気ないんだね」
リヴァイ「ヤる気だけならある」
ハンジ「コイツダメ男化してやがる」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「冗談と言われるとそれはそれでなんだか微妙な気持ち」
リヴァイ「なんだそりゃ」
ハンジ「複雑な乙女心だよ」
リヴァイ「乙女」ハッ
ハンジ「コノヤロウ、鼻で笑いやがった。熱々の紅茶頭からかけてやろうか」
〆
596 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:21:09 Xo1QEDq2
【無駄なイライラ】
ハンジ「寒い」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「クッソ寒い」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「意味分かんねぇ。なんでこんなに寒いんだよ」
リヴァイ「何イラついてやがる」
ハンジ「寒さに」
リヴァイ「イラついても無駄なものにイラついてやがるな」
ハンジ「ああー!! なんでこんな寒い日に書類の処理なんだよっ!! 立体機動の演習とかなら紛れるのに!」
597 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:21:42 Xo1QEDq2
リヴァイ「仕方ねぇだろ」
ハンジ「あぁ、ムカつく。巨人の実験したい」
リヴァイ「無理だろ」
ハンジ「ちょっとひとっ走り巨人狩ってこない?」
リヴァイ「こない」
ハンジ「クッソォ」
リヴァイ「さっさと終わらせれば炬燵できるんじゃねぇか?」
ハンジ「!」
リヴァイ「用意してやる」
ハンジ「よし、やろう!」カリカリカリカリ
リヴァイ「現金な奴だな」
〆
598 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:22:16 Xo1QEDq2
【炬燵で】
ハンジ「こったつーこったつー炬燵は最高ー♪」ヌクヌク
リヴァイ「……」
ハンジ「紅茶用意しといたよ」カチャッ
リヴァイ「ああ、ありがとうな。だが……」
ハンジ「どうしたの?」
リヴァイ「他に人いねぇのに何故隣に座る」
ハンジ「いいじゃないか」ムギュ
リヴァイ「狭い」
599 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:22:47 Xo1QEDq2
ハンジ「その狭さがいい。温かい」
リヴァイ「お前な……」
ハンジ「他に人がいないからいいんだよ」トンッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ダメかな?」
リヴァイ「……好きにしろ」カチャッ
ハンジ「ふふふ」
リヴァイ「……」ズズズズ
〆
600 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:23:18 Xo1QEDq2
【お願いです】
ハンジ「はい、リヴァイ」コトッ
リヴァイ「これは?」
ハンジ「ホットケーキだよ」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「この前、寒いというだけでリヴァイに迷惑かけたからね」
リヴァイ「殊勝な事だな」
ハンジ「当たり前だよ」
リヴァイ「何が狙いだ?」
601 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:23:50 Xo1QEDq2
ハンジ「えっ」ギクッ
リヴァイ「あの程度はいつもの事だろ?」
ハンジ「いやいや……」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「その……私の部屋がですね」
リヴァイ「またぐちゃぐちゃの魔窟と化してるのか」ハァー
ハンジ「報酬を前渡しということでどうか」
リヴァイ「こ狡い奴だな」
〆
602 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:25:02 Xo1QEDq2
【幸せとは】
――見晴らしのいい場所――
リヴァイ「街が見渡せるな」
ハンジ「いい所でしょ?」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「部下に教えてもらったんだよ。街に行くついでに寄りたかったんだ」
リヴァイ「たまにはいいな」
ハンジ「喜んでもらえたようで何より」
リヴァイ「だがそろそろ行くか。買い物があるんだろ?」
ハンジ「うん、行こうか。……!」
603 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:26:09 Xo1QEDq2
女「ありがとう……嬉しい」
男「愛してるよ」
ハンジ(プロポーズかな? 指輪渡してる)チラッ
男「幸せにする」
女「うん、私もあなたを幸せにするよ」
ハンジ「……」
リヴァイ「何してる、行くぞ」
ハンジ「あ、はいはーい」
リヴァイ「今日は何を買うんだ?」
ハンジ「本を数冊だけ」
リヴァイ「なんだ、意外と少ねぇな」
604 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:26:37 Xo1QEDq2
ハンジ「景色を見るのと街をぶらぶらするのが目的だったりする」
リヴァイ「散歩だな」
ハンジ「……ねぇ、リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「もしさ、私が先に逝ってしまったら別の人見つけて旅なりなんなりしなよ?」
リヴァイ「……いきなりなんだ?」
ハンジ「平和な世界で一人になる必要はないからね」
リヴァイ「……」
ハンジ「子供も作れるなら作ってさ、子沢山だと面白いね」クスッ
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「んー?」
605 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:27:24 Xo1QEDq2
リヴァイ「俺はお前以外の女と生涯を共にする気はない」
ハンジ「――――」
リヴァイ「だから、くだらねぇ事は言うな」
ハンジ「あ……でも……」
リヴァイ「言うなと言った」
ハンジ「――っ! リ……ヴァイ」
リヴァイ「……なんて顔してる」スッ
ハンジ「……どんな……顔?」
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「リヴァイ?」
――グイッ
リヴァイ「……他の奴には見せられねぇ顔だな」ギュッ
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「私もリヴァイ以外の人とはいられない」ギュゥ
606 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/16(金) 22:28:10 Xo1QEDq2
リヴァイ「……お前は相手を見つけろ」
ハンジ「酷いなぁ……自分は見つけないって言ったも同然なのに」
リヴァイ「……お前は幸せになれ」
ハンジ「――っ! ……リヴァイってばダメな男だねぇ」スッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「あなたじゃなきゃ私を幸せになんてできないよ」ソッ
リヴァイ「…………そうか」
ハンジ「うん」ナデ…
リヴァイ「……それならできるだけ生き残らねぇとな、互いに」
ハンジ「……そうだね」ギュゥ
リヴァイ「……」ギュゥ
〆
610 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:43:26 1g9rN/UM
【隠した書類】
リヴァイ「エルド」
エルド「はい、兵長」
リヴァイ「お前は明日休みになった」
エルド「へ? 明後日ではありませんでしたか?」
リヴァイ「オルオが代わると言ってきた」
エルド「オルオが……」
リヴァイ「それとこれを渡しておく」スッ
エルド「これは」
リヴァイ「明日、誕生日だと聞いた」
エルド「! は、はい」
611 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:44:02 1g9rN/UM
リヴァイ「その贈り物だ」
エルド「ワインですね……」
リヴァイ「明日用だ」
エルド「ありがとうございます!」
リヴァイ「あいつらと待ち合わせしてるんだろ。ここはもういいから行ってこい」
エルド「ですがまだ書類が……」
リヴァイ「これだけ片づけてもらえれば充分だ。あとはすぐに終わる」
エルド「ありがとうございます!!」
リヴァイ「ああ、気をつけてな」
エルド「はい。失礼致します」
パタンッ
リヴァイ「……」
612 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:44:42 1g9rN/UM
ハンジ「ここにある書類はいいのかな?」ペランッ
リヴァイ「どこに潜んでた」
ハンジ「演習から帰ってきたところ」ガチャッ
リヴァイ「窓から侵入するじゃねぇ」
ハンジ「ちょうど窓が開いてたからさ」
リヴァイ「空気の入れ換えをしていたからな」
ハンジ「これ、一人でやったら深夜までかかると思うけど?」トントン
リヴァイ「……」
ハンジ「手伝うよ」クスッ
リヴァイ「助かる」
ハンジ「ふふっ、どういたしまして」
〆
613 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:45:16 1g9rN/UM
【優先順位】
エルド「リヴァイ兵長!」
リヴァイ「あ?」
エルド「飲みにいきませんか?」
グンタ「そこの酒場の割引券貰ったんですよ!」
エルド「奢りますよ!」
リヴァイ「そうだな……」
――ハンジ『今日は早く終われるよ!』
リヴァイ「…………」
614 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:45:41 1g9rN/UM
エルド「リヴァイ兵長?」
リヴァイ「ああ、すまん。今日は無理だ」
グンタ「そうなんですか……」
リヴァイ「またな」
スタスタスタスタ……
エルド「この前のお礼をしたかったんだが……仕方ないな、また誘おう」
グンタ「そうだな。しかしいつもは誘うと来てくれるんだけどな」
エルド「何か用事があったんだろ」
〆
615 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:46:31 1g9rN/UM
【嗅ぎ直し】
ミケ「……」スンスン
ハンジ「何?」
ミケ「睦まじい事だな」フッ
ハンジ「――っ!?/// ……ミケ」
ミケ「ん?」
ハンジ「そんなプライベートを覗き見するようなマネしたらダメでしょう?」
ミケ「すまん、つい」
ハンジ「全く……」
――数日後――
ミケ「……」←暇
ハンジ「……」スタスタ
616 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:47:04 1g9rN/UM
ミケ「ハンジ」スンスン
ハンジ「やぁ、ミケ……」
ミケ「……」ドヨン
ハンジ「了承もなく人の匂いを嗅ぐんじゃない」
ミケ「そうだな……悪かった」ドヨヨン
ハンジ「勝手に嗅いでおいて……。お返しだ」ズイッ
ミケ「!!?」
ハンジ「いくら香水でも液を間近で嗅がされたらクるでしょ?」
ミケ「~~!! ~~!!」ジタバタ
ハンジ「……」
ミケ「~~!! ~~!!!」ジタバタ!
ハンジ「そ、そこまでなんだ? ごめんね?」
ナナバ「鼻がいいから余計キツかったんじゃないの?」ホカホカ
617 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:47:32 1g9rN/UM
ハンジ「おぉ、ナナバ。風呂上がり?」
ミケ「!」ダッ
ナナバ「そうだけど。な、何!?」
ミケ「……」スンスンスンスンスンスン
ナナバ「えっ、ちょっ」
ミケ「……」フー
ハンジ「あ、落ち着いた」
ミケ「ナナバ、助かった」
ナナバ「なんか複雑な気分だな」
ハンジ「私じゃダメなんだ?」
ミケ「……何日目だ?」
ハンジ「今日は三日目さ!」
618 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:48:03 1g9rN/UM
ナナバ「あぁ、そりゃダメだ」
ミケ「それにリヴァイが現れそうだ」
リヴァイ「あ?」←通りがかり
ハンジ「噂をすればなんとやら」
リヴァイ「ああ、丁度よかった。ハンジ」
ハンジ「じゃ、みんな、私は研究室に戻るよ」シュタッ∩
リヴァイ「待ちやがれ、テメェ何日目だ!」
ハンジ「今日は三日目だ!!!」ダッ!
リヴァイ「クソメガネ!」ダッ
ナナバ「あーあ」
ミケ「……」スンスンスンスン
ナナバ「……ミケ、やりすぎはセクハラだからね」
〆
619 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:49:17 1g9rN/UM
【運ぶ】
ハンジ「あ」
リヴァイ「?」
おじいさん「ふぅ……困ったの」
ハンジ「どうしました?」
おじいさん「ん? ああ、足を挫いてしまってのう。ばあさんが帰りを待っとるんじゃが……」
ハンジ「お送りしますよ」
おじいさん「いやいや、悪いよ。そこまで遠くではないしゆっくり帰ればなんとかなるだろうから」
620 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:49:55 1g9rN/UM
ハンジ「悪化したら大変ですよ。それに力持ちがいるんでおじいさんでしたら軽々ですよ」
リヴァイ「お前」
ハンジ「あとでお礼するから。放っておけないでしょ?」
リヴァイ「……」
おじいさん「しかしなぁ」
リヴァイ「じいさん、乗れ」
おじいさん「えっ? いやいや……」
リヴァイ「いいから早くしろ」
ハンジ「小さいけど大丈夫ですよ。よく分からないくらい馬鹿力ですから」
621 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:50:23 1g9rN/UM
リヴァイ「引っ掛かる言い方するんじゃねぇ」
おじいさん「そうじゃの、いつまでもここにいるわけにものう……お言葉に甘えさせてもらうよ、よいしょ」
リヴァイ「……」ズシッ
おじいさん「すまないねぇ」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「お家はどちらですか?」
おじいさん「あっちじゃ」→
ハンジ「よし、ではリヴァイ号進めー!」
リヴァイ「俺は馬か何かか」
〆
622 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:51:44 1g9rN/UM
【仲の良い老夫婦】
おばあさん「あの人、遅いわねぇ」ソワソワ
おじいさん「おーい! ばあさんやーい!」
リヴァイ「……」
おばあさん「! あなた!!」
リヴァイ「ここか」
おじいさん「ええ、助かりました」ストッ
おばあさん「背負われてくるなんてどうしたの? 大丈夫なの?」
ハンジ「足を挫かれて困っていたようでしたので、差し出がましいかと思いましたが送らせて頂きました」
おばあさん「まぁ、そうだったんですか。ありがとうございます!」ペコペコ
おじいさん「本当にのう、ありがとうございます」
リヴァイ「……家の中まで送らなくて大丈夫か? じいさん」
623 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:52:25 1g9rN/UM
おじいさん「ええ、ここで充分です。お気遣いありがとう」
おばあさん「ああ、でもお礼にお茶でも……」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「いえいえ、お気持ちだけで」
リヴァイ「お前が言うか」
ハンジ「そう言いたかったんでしょ?」
リヴァイ「……」
ハンジ「ほら」フフン
おばあさん「まぁ、仲の良いご夫婦ね」フフッ
ハンジ「ごふっ!? い、いいいや、ふ、夫婦じゃないですよ!?///」
リヴァイ「……」
おばあさん「あら、そうなの? てっきり……」
624 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:52:55 1g9rN/UM
おじいさん「これからなるんじゃろ」
おばあさん「ああ、そうなのね」
ハンジ「え、あ、いや、そういう事でも……」ワタワタ
リヴァイ「……」
おばあさん「初々しいわねぇ、昔を思い出すわ」フフッ
おじいさん「ばあさんや、何を言い出すんだ」
おばあさん「あの頃、おじいさんってば照れ屋で……」
おじいさん「ばあさん! そんな話聞かされてもこの方達が困るだけじゃろう?」アセッ
おばあさん「そうねぇ、ごめんなさい」
ハンジ「いえ、いつまでも仲が良くあられて素敵だと思いますよ」
おばあさん「ふふふ、ありがとう。あなた達も仲良くね」ニコッ
ハンジ「……はい」アハハ
625 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:53:32 1g9rN/UM
リヴァイ「……行くぞ」
ハンジ「あ、うん」
おばあさん「ああ、少し待って頂ける?」パタパタ
リヴァイ「?」
おばあさん「お待たせしてごめんなさい、こちらお礼です。たいしたものではありませんが紅茶の葉です」
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「ありがとうございます。この人紅茶好きなのでありがたいですよ」
おばあさん「そうなの? 良かったわ」
ハンジ「それでは失礼致します」
リヴァイ「じゃあな」
おじいさんおばあさん「「ありがとうございました」」
スタスタスタスタスタ……
626 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/18(日) 21:54:10 1g9rN/UM
ハンジ「仲の良いご夫妻だったねー」
リヴァイ「……」
ハンジ「ちょっとからかわれちゃったけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
ハンジ(夫婦って言われた事否定したように言ったの気にしてるのかな……? )
リヴァイ「あのじいさん達」
ハンジ「え?」
リヴァイ「お前が女に見えてたんだな」
ハンジ「は?」
リヴァイ「一目ですげぇな。さすがは年の功というやつか」フム
ハンジ「うん、とりあえず殴るね。歯ぁ食いしばれ」
リヴァイ「顔面か……」
〆
637 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:31:50 vcWPPlak
【お礼】
ハンジ「だけど良いことしたー! 紅茶貰えて良かったね」
リヴァイ「そうだな。ところで」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「礼はなんだ?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「お前が言ったんだろう? “あとでお礼するから”と」
ハンジ「あぁ。紅茶貰ったのに欲しいの? 強欲だなぁ」
リヴァイ「これはこれだ。それにあの時俺はこうも言いたかった」
ハンジ「あの時?」
リヴァイ「礼ならメガネからしてもらう」
638 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:32:25 vcWPPlak
ハンジ「気持ちだけで、のあとか」
リヴァイ「これはじいさんを家まで運んだ礼。お前からのはお前の代わりにじいさんを背負った礼だ」
ハンジ「う……分かったよ。何がいい? 例の店で奢る? それとも掃除でも手伝う?」
リヴァイ「……お前からしろ」
ハンジ「えっ? 何を?」
リヴァイ「今ここでやれる事には限りがある」
ハンジ「…………その辺の物陰に行こうか」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「まさかそういう事を望むとは……」
リヴァイ「お前はあまり俺にしてこないからな」
ハンジ「そうかなぁ?」
リヴァイ「べたべたくっついて来るわりにはな」
639 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:33:03 vcWPPlak
ハンジ「む……」
リヴァイ「ここいらでいいだろう」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「う……うん」スッ
ハンジ「――――」チュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「こ、これでいい?」フイッ
リヴァイ「いいわけねぇだろ」
ハンジ「ぐっ」
640 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:33:30 vcWPPlak
リヴァイ「ちゃんとしろ」
ハンジ「わ、分かったよ」スッ
ハンジ「ん――――」ヌルッ
リヴァイ「……」
ハンジ「んん……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「は……ん……」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「ふ……」スッ
リヴァイ「……」
ハンジ「こ、これでいいよね?///」
リヴァイ「まぁ、いいだろう」
641 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:34:13 vcWPPlak
ハンジ「なんだよ、上から目線で」
リヴァイ「お前が座るか俺が組み敷かねぇと上から見れねぇが」
ハンジ「自虐か」
リヴァイ「自分からしているとあんな顔をするんだな」フム
ハンジ「!? 目ぇ開けてたの!?///」
リヴァイ「それが目的だ」
ハンジ「ああぁ! もう、変態がっ!!/// 改めて自分からするのも恥ずかしいのに!!」
リヴァイ「いいものを見た」
ハンジ「忘れろ!!///」
リヴァイ「何を騒いでやがる。帰るぞ」
ハンジ「くぁぁぁ!! 腹立つぅぅ!!」
〆
642 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:35:08 vcWPPlak
【妥協】
――ハンジ研究室――
ハンジ「……」ムー
リヴァイ「どうした。クソでも詰まってるのか」
ハンジ「生憎と快便だけどね。頭痛くてさー」ズキズキ
リヴァイ「何日詰めてるんだ?」
ハンジ「あー、三日? 四日?」
リヴァイ「何日かも分からねぇくらいか。いい加減寝ろ」
643 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:35:39 vcWPPlak
ハンジ「でもさー」
リヴァイ「休むのも大事だと言っているだろう」
ハンジ「うん……そうだね」
リヴァイ「ならすぐ風呂に……」
ハンジ「後は任せた……」パタッ
リヴァイ「……」
ハンジ「」クカー
リヴァイ「せめてベッドで寝ろ」
〆
644 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:37:14 vcWPPlak
【待てばよかった】
ハンジ「あはは、この本面白い」ケラケラ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「はあー、ん? 何?」
リヴァイ「いや、よく笑うなと思ってな」
ハンジ「そう? 普通だと思うけど」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「リヴァイはあんまり笑わないよね。たまには笑ったらいいのに」
リヴァイ「面白くもねぇのに笑えるか」
豆ハンジ「ねぇ、知ってる? 笑うと免疫力が上がるらしいよ」
645 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:37:39 vcWPPlak
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「だから笑え笑えー」グニー
リヴァイ「やめろ」
ハンジ「ごくたまにしか笑顔見れないから寂しいよ」
リヴァイ「……そう言われてもな」
ハンジ「まぁ、それでこそリヴァイという気もしないでもないけどね」
リヴァイ「……」ムムッ
ハンジ「あ、いや、無理して笑う事ないと思うよ? ストレスになったら元も子もないし」
リヴァイ「そうか」フゥー
ハンジ(本当に笑おうとしたのか。もうちょっと見てればよかった)チッ
〆
646 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:38:13 vcWPPlak
【つぶやいた本音】
ハンジ「見て見て! イヤーマフだよ!」
リヴァイ「耳暖めるのか」
ハンジ「そう。聞こえづらくなるのが難点だけどね」スポッ
リヴァイ「……」
ハンジ「あったかーい」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「耳が暖かいとだいぶ違うね」
リヴァイ「おい、ハンジ」
647 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:38:45 vcWPPlak
ハンジ「リヴァイのも買おうかな」
リヴァイ「……聞こえてねぇのか」
ハンジ「私だけ暖まるのはねー」
リヴァイ「……ハンジ……」
ハンジ「これそんなに高くないし」
リヴァイ「……たまにはお前から攻めてこい。お前の気持ちが分からなくなる」ボソッ
ハンジ「――――」
リヴァイ「?」
ハンジ「……っ///」
648 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:39:11 vcWPPlak
リヴァイ「!! テメェ!」
ハンジ「あ、あぅ……ふ、不安にさせてた……?///」
リヴァイ「聞こえてねぇフリを……っ! 戻る!」クルッ
ハンジ「わぁぁ!! ごめん! そんなつもりじゃ!! ごめんってー!!」
リヴァイ「知らん」スタスタ
ハンジ「ごめんー!! あの、でも嬉しかったから!」ガシッ
リヴァイ「……」ピタッ
ハンジ「それに聞けてよかったよ」
リヴァイ「……」
〆
649 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:40:08 vcWPPlak
【本気の言葉】
ハンジ「そんなに不安にさせてたとは……でも気持ち伝わってないの? 結構言葉にしてると思うけど」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「…………触られるのはあまり好きじゃねぇのかと思ってな」
ハンジ「えっ? 私から攻めたりした事もあるじゃないか」
リヴァイ「ごくたまにな。特殊な時が多い気がする」
ハンジ「そんなことないと思うけどなぁ。リヴァイに触られるの気持ち良いから好きだし……」
リヴァイ「ほぅ」クルリッ
ハンジ「ハッ!!」
リヴァイ「気持ち良い、か」
ハンジ「ちょっと待ったぁ!! 気持ち良いの解釈が違う気がする!!」
650 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:40:43 vcWPPlak
リヴァイ「他に意味があるのか?」
ハンジ「心地好いという意味が!!」
リヴァイ「似たような意味だろ」
ハンジ「ちょっと違う! それよりここ外だからね!」
リヴァイ「そうだな、やはり戻るか」
ハンジ「私はまだここにいたい!!」
リヴァイ「……嫌なのか」
ハンジ「いや、そういうワケじゃ……ただ、結局したいだけなのかと……」
リヴァイ「だけなワケねぇだろ」
ハンジ「したいのはしたいのか。リヴァイこそ、たまには直接的なやつ言葉にしろよー」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「ん? なんでいきなりイヤーマフ押さえたの?」
リヴァイ「聞こえるか?」
651 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/21(水) 21:42:29 vcWPPlak
ハンジ「えっ? 何? 押さえられたら聞き取りにくいよ?」
リヴァイ「……おとこ女クソメガネ奇行種」ボソッ
ハンジ「はい? 聞こえないって」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「だーかーらー」
リヴァイ「好きだ」ボソッ
ハンジ「……え?」
リヴァイ「……帰るぞ」パッ…フイッ
ハンジ「あ、ねぇ、今なんて言ったの? 唇を読むに言葉で聞きたい事のような気が……」
リヴァイ「勘はいいのか」
ハンジ「やっぱりか! それこそ聞かせろよ!!」
リヴァイ「言葉にした」
ハンジ「だから私に聞かせろよ!!」
〆
659 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:48:12 /u0K/GkM
【ソファの陰】
ケイジ「報告報告、と」
――コンコンコン
ハンジ『はーい、どうぞー』
――ガチャッ
ケイジ「報告に参りました」
ハンジ「……うん」
ケイジ「ソファで寝てたんですか?」
ハンジ「ん……いや、ちょっと思いついた事があってここで書きなぐっていたところだよ」
ケイジ「あ、酒飲んでましたね」
ハンジ「飲んでたら思いついたんだよ」ハァ
ケイジ「報告に来るのに」
660 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:49:06 /u0K/GkM
ハンジ「ごめんごめん」
ケイジ「全く……ソファに紙置いてるんですか? 書きづらそうですが」
ハンジ「意外に捗るよ。それよりこれは機密に近いから見せられないんだ。
悪いけどそこで報告してくれるかい?」
ケイジ「はい。以前ハンジ分隊長の発案した巨人捕獲用の網の改良版の試作品が明日届くそうです」
ハンジ「あー、やっとか。良かった。報告ありがとう」
ケイジ「いえ。……ハンジ分隊長」
ハンジ「何?」
ケイジ「顔、赤くないですか? 熱あるんじゃ……」
ハンジ「……あぁ、酒も入ってるし、滾る事を思いついたからねぇ……聞きたい!?」
ケイジ「熱ではないならいいんです失礼致しますおやすみなさい」
パタンッ
ケイジ「危ねぇ。巨人の話で夜を明かすところだった」ハァー
ケイジ(だけど……)
661 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:49:39 /u0K/GkM
ケイジ(さっきのハンジさん、妙に色っぽかったな……)
ケイジ「……と」ブンブン
ケイジ「何を考えてんだ、俺は」
ケイジ「寝不足が祟ったか……さっさと寝るか」
スタスタスタスタスタ……
――ハンジ自室――
ハンジ「……あらら、フラれちゃった」
「……」
ハンジ「ねぇ」ノシッ
「……」
ハンジ「リヴァイ」ニッコリ
リヴァイ「……」チッ
〆
662 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:51:25 /u0K/GkM
【それだけかな?】
――数十分前――
ガチャッ
ハンジ「いらっしゃい、リヴァイ」
リヴァイ「……」キョロキョロ
ハンジ「何きょろきょろしてんの?」パタンッ
リヴァイ「片付いているな」
ハンジ「リヴァイを呼びつけるには片付けておかないとね」
リヴァイ「なんの用だ」
ハンジ「とりあえずお酒どうぞ。ソファに座って」
リヴァイ「……グラス、ひとつしかないが?」
ハンジ「飲むのはあなただけだからね」
リヴァイ「ああ?」
663 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:51:57 /u0K/GkM
ハンジ「たまには私から迫ってほしいんでしょ? 少しハンデがあってもいいんじゃない?」
リヴァイ「酒でハンデになるか?」
ハンジ「心なしかなるんじゃない?」
リヴァイ「まぁお前がそれでいいなら」ストッ
ハンジ「ふふっ……」
――数十分後――
ハンジ「簡単に引っくり返さないでよ?」スッ
リヴァイ「お前次第だがな……ソファでするのか?」ドサッ
ハンジ「嫌?」
リヴァイ「別に構わねぇが」
ハンジ「なら良かった。ここじゃないと、ね」フフッ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「あ、そうそう引っくり返すと大変だよ?」フフッ
リヴァイ「?」
664 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:53:08 /u0K/GkM
ハンジ「扉に鍵が掛かっていません」
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「ブラフじゃないよ? ここからも見えるでしょ」スッ
リヴァイ「……」ムクッ
*扉*←鍵開いてる
リヴァイ「…………」
ハンジ「ね?」トンッ
リヴァイ「おい」ドサッ
ハンジ「ん――――」
リヴァイ「――――」
ハンジ「は……ん――」
リヴァイ「……」
〆
665 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:56:55 /u0K/GkM
【お静かに】
ハンジ「はぁ……」ツー…
リヴァイ「っ……何故」
ハンジ「……ん?」ハァ
リヴァイ「お前は上を脱がない?」
ハンジ「だって困るもの」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「あ、リヴァイ、ソファからはみ出さないようにしてね」
リヴァイ「?」
666 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:57:34 /u0K/GkM
ハンジ「……今から部下が来るんだ」クスッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「おーっと、ダメだよ。今動く方が危ない。了承しただろ。大人しくね?」グッ
リヴァイ「お前……」
ハンジ「大丈夫大丈夫。あなたが静かにじっとしていれば気づかれたりしないよ」シー
リヴァイ「ふざけ――」
――コンコンコン
ハンジ「はーい、どうぞー」
リヴァイ「――っ!!」
〆
667 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:58:46 /u0K/GkM
【逆転】
――現在――
ハンジ「見つからなかったでしょ?」フフッ
リヴァイ「……テメェ」
ハンジ「この前の仕返しだよ。ヒヤヒヤした?」
リヴァイ「ああ、まぁな」
ハンジ「ねぇ、あんまり良い事ではないって分かった?」
リヴァイ「そうだな……だが」グッ
ハンジ「ん?」
668 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 22:59:30 /u0K/GkM
リヴァイ「やり方があるだろうが」グイッ
ハンジ「あれれ?」ドサッ
リヴァイ「テメェ、何そんな顔他の男に見せてんだ」ゴゴゴゴ
ハンジ「え」
リヴァイ「ふざけんじゃねぇ」ゴゴゴゴ
ハンジ「あ、いや、別に気にしてないって、相手は。だから誤魔化しで酒用意したし」タジタジ
リヴァイ「ああ?」ジロリ
ハンジ「えっと……」
リヴァイ「仕置きだからな」ゴゴゴゴ
ハンジ「あっれぇー??」
〆
669 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 23:00:13 /u0K/GkM
【それでよろこんだり】
ハンジ「はぁ……おかしいなぁ」グッタリ
リヴァイ「あ?」
ハンジ「私が仕返しをしていたはずなのに何故お仕置き食らっているんだ?」ハァ
リヴァイ「お前が悪い」
ハンジ「えぇー?」
リヴァイ「……」ガシッ
ハンジ「むぉ!?」
リヴァイ「あんな顔を俺以外の男に見せるな。絶対に、だ」ムニィー
ハンジ「ほっへたふぶさはいへー」(ほっぺた潰さないでー)
リヴァイ「お前が理解しないからだ」パッ
670 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/23(金) 23:00:46 /u0K/GkM
ハンジ「あいたたたた……ぬぅ……」
リヴァイ「しかも俺よりたちが悪い。こっちに来てたらどうするつもりだ」
ハンジ「あー、ごめん」ポリポリ
リヴァイ「はぁ」
ハンジ「あ、呆れてる」
リヴァイ「……お前らしいがな」
ハンジ「でもちょっと嬉しかったな、うん」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「“俺以外の男に見せるな”って」
リヴァイ「……普通自分の女の‘ああいう顔’を他の男に見せたいって奴はいねぇだろ」
ハンジ「いや、そういう 癖の人間なら」キラッ+
リヴァイ「俺がそんな変態に見えるか?」ミケンニシワー
〆
676 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/26(月) 21:59:36 X8xfaF3w
【仲が良い】
ハンジ「寒いねー」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「演習の休憩中って更に寒いんだよね」
リヴァイ「まぁな」
――ヒュウウゥゥ
ハンジ「うおっ!? さっみぃー! 風さみぃー!!」ピトッ
リヴァイ「くっつくな、鬱陶しい」
ハンジ「休憩中だけ休憩中だけ!」ブルブル
リヴァイ「鬱陶しい」
677 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/26(月) 22:00:37 X8xfaF3w
ハンジ「そう言わずにさー。リヴァイも温かいからいいだろー?」ギュッ
リヴァイ「確かに温かいが……」
ハンジ「はい、利害一致。あーさむ」ピトー
リヴァイ「……休憩の間だけだからな」
ナナバ「あいつら隠してるんじゃないのか?」
ミケ「周りはいつもの事と気にもしていないようだ。ほら」
ゴーグル「次は俺だったか?」
ケイジ「いや、俺の後だ」
シス「ネス班長、この時なんですが……」
ネス「ん? なんだ?」
678 : ◆uSEt4QqJNo :2015/01/26(月) 22:01:10 X8xfaF3w
ゲルガー「今日、飲みに行かねぇか?」
ヘニング「ああ、いいな」
リーネ「ゲルガー、あんたほぼ毎日じゃないか」
ナナバ「……」
ミケ「以前から戯れあっていたからな」
ナナバ「すでに付き合っていると思われているのか、あり得ないから無視されているのか……」
ミケ「分からんな。だがとりあえず仲が良いとは思われているだろうな」
ナナバ「隠す意味が分からなくなってきたよ」ハァー
〆
次回 リヴァイ「延々と」ハンジ「戯れたい」 後編
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